(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】ボトルキャップ及び包装ボトル
(51)【国際特許分類】
B65D 41/04 20060101AFI20241219BHJP
B65D 51/24 20060101ALI20241219BHJP
B32B 27/00 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
B65D41/04 200
B65D51/24
B32B27/00 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024509085
(86)(22)【出願日】2022-03-04
(85)【翻訳文提出日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 CN2022079242
(87)【国際公開番号】W WO2023123659
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111657402.5
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524057555
【氏名又は名称】ノンフ スプリング (チョーチァン) ビバレッジ リサーチ アンド デベロップメント カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フェン、ウェンリャン
(72)【発明者】
【氏名】ホウ、インリャン
(72)【発明者】
【氏名】リ、カイジュン
(72)【発明者】
【氏名】ドアン、ジンジャオ
【テーマコード(参考)】
3E084
4F100
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
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4F100AB10B
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4F100YY00
(57)【要約】
ボトルキャップ及び包装ボトルが開示される。ボトルキャップは層状構造を有するキャップ1を含む。キャップ1は第1の層2、第2の層3及び第3の層4を含む。第1の層2は外側層であり、第3の層4は内側層であり、第2の層3は、第1の層2と第3の層4との間に位置する中間層であり、第2の層3は少なくとも1つの低酸素透過性バリア層を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
層状構造を有するキャップ(1)を備えるボトルキャップであって、前記キャップ(1)は第1の層(2)、第2の層(3)及び第3の層(4)を含み、前記第1の層(2)は外側層であり、前記第3の層(4)は内側層であり、前記第2の層(3)は、前記第1の層(2)と前記第3の層(4)との間に位置する中間層であり、前記第2の層(3)は、少なくとも1つの低酸素透過性バリア層を含む、ボトルキャップ。
【請求項2】
前記第2の層(3)の酸素透過率は、1日当たり0.0001から0.001cc/pkg*dayとなるように構成される、請求項1に記載のボトルキャップ。
【請求項3】
前記低酸素透過性バリア層の材料は、ナイロン、エチレンビニルアルコールコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、アルミニウム及び/又は非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む、請求項1又は2に記載のボトルキャップ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの低酸素透過性バリア層は、ナイロンフィルム、EVOHフィルム、PVAフィルム、PVDCフィルム、アルミ箔フィルム及び/又はAPETフィルムを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のボトルキャップ。
【請求項5】
前記第1の層(2)及び前記第3の層(4)は、同じ材料から作成される、請求項1から4のいずれか一項に記載のボトルキャップ。
【請求項6】
前記第2の層(3)の厚さは0.001mmから1.2mmである、請求項1から5のいずれか一項に記載のボトルキャップ。
【請求項7】
前記キャップ(1)はキャップ頂部と、キャップ本体とを備え、前記キャップ頂部は前記第1の層(2)、前記第2の層(3)及び前記第3の層(4)を備え、前記キャップ本体は前記第1の層(2)を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のボトルキャップ。
【請求項8】
前記キャップ(1)はキャップ頂部とキャップ本体とを備え、前記キャップ頂部及び前記キャップ本体の各々は前記第1の層(2)、前記第2の層(3)及び前記第3の層(4)を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のボトルキャップ。
【請求項9】
前記キャップ(1)はキャップ頂部とキャップ本体とを備え、前記第2の層(3)が前記キャップ頂部、及び前記キャップ頂部に近い前記キャップ本体の側の周辺部に配置されることで、前記第2の層(3)は覆われるべきボトルの口を覆うことが可能である、請求項1から8のいずれか一項に記載のボトルキャップ。
【請求項10】
前記第1の層(2)はポリオレフィンで作成される、請求項1から9のいずれか一項に記載のボトルキャップ。
【請求項11】
ボトル本体と、請求項1から10のいずれか一項に記載の前記ボトルキャップとを備える包装ボトル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年12月30日に提出された、中国特許出願第202111657402.5号に基づいており、その優先権を主張し、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ボトルキャップ及び包装ボトルに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、飲料製品は、ボトルキャップ及びボトルに包装される。ボトルキャップは、ポリオレフィン材料で作成され、ボトルはポリエチレンテレフタレート(PET)材料から作成される。ポリオレフィン材料は、酸素又は他の気体を遮断する能力がPET材料より劣っている。したがってボトルキャップの遮蔽特性は、製品の賞味期限に対する重要な鍵である。
【0004】
関連分野におけるプラスチックボトルキャップは、射出成形又は圧縮成形などのプロセスを通してポリオレフィン材料から形成された単一層構造であり、比較的低い遮蔽特性を有し、容易に製品の酸化を引き起こす。発明者等に既知の一部の関連する技術では、ボトルキャップが、二層構造によって加工され、二層のうちの一層は、低酸素透過性バリア層である解決策が存在する。
【0005】
本明細書の記述は、本開示に関連する背景情報のみを提供し、必ずしも従来技術を形成しない。
【0006】
発明者等の研究によると、関連分野における二層構造を備えるボトルキャップは、遮蔽効果が満足のいくものではない、より多くの材料が低酸素バリア層のために必要となる、コストが高くなるという問題をなおも有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これを鑑みて、本開示の実施例は、製品の鮮度を保護する能力を改善し、加工コストを下げることができるボトルキャップ及び包装ボトルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様では、ボトルキャップが提供され、ボトルキャップは層状構造を備えたキャップを含み、キャップは、第1の層、第2の層及び第3の層を含み、第1の層は外側層であり、第3の層は内側層であり、第2の層は、第1の層と第3の層との間に位置する中間層であり、第2の層は少なくとも1つの低酸素透過性バリア層を含む。
【0009】
いくつかの実施例において、第2の層の酸素透過率は、1日当たり0.0001から0.001cc/pkg*dayとなるように構成される。
【0010】
いくつかの実施例において、低酸素透過性バリア層の材料は、ナイロン、エチレンビニルアルコールコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、アルミニウム及び/又は非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む。
【0011】
いくつかの実施例において、少なくとも1つの低酸素透過性バリア層は、ナイロンフィルム、EVOHフィルム、PVAフィルム、PVDCフィルム、アルミ箔フィルム及び/又はAPETフィルムを含む。
【0012】
いくつかの実施例において、第1の層及び第3の層は、同じ材料から作成される。
【0013】
いくつかの実施例において、第2の層の厚さは、0.001mmから1.2mmである。
【0014】
いくつかの実施例において、キャップは、キャップ頂部と、キャップ本体とを含み、キャップ頂部は、第1の層、第2の層及び第3の層を含み、キャップ本体は第1の層を含む。
【0015】
いくつかの実施例において、キャップはキャップ頂部とキャップ本体とを含み、キャップ頂部及びキャップ本体の各々は第1の層、第2の層及び第3の層を含む。
【0016】
いくつかの実施例において、キャップはキャップ頂部とキャップ本体とを含み、第2の層が、キャップ頂部、及びキャップ頂部に近いキャップ本体の側の周辺部に配置されることで、第2の層は覆われるべきボトルの口を覆うことができる。
【0017】
いくつかの実施例において、第1の層はポリオレフィンで作成される。
【0018】
本開示の一態様では、包装ボトルが提供され、包装ボトルはボトル本体と上記に挙げたボトルキャップとを含む。
【0019】
本開示の実施例によると、多層構造の遮断を有するボトルキャップは、キャップの中間層に含まれる少なくとも1つの低酸素透過性バリア層によって形成される。二層構造を有するボトルキャップと比べて、このボトルキャップの遮蔽能力は大きく改善され、外部の気体の侵入及び内部ガスの損失を効果的に阻止することができ、これにより、製品の内容物を保護し、製品の鮮度を維持し、製品の賞味期限を延ばし、低酸素透過性バリア層の材料要件を低減することで、加工コストを下げることができる。
【0020】
本開示の実施例又は従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明で用いる必要がある添付の図面を以下で簡単に紹介する。明らかに、以下の記載における添付の図面は、本開示の単に一部の実施例であり、他の添付の図面が、創造的な労力を伴うことなく、これらの図面に従って当業者によって得られる場合もある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本開示によるボトルキャップの一部の実施例の概略断面図である。
【
図2】
図1における楕円Aの位置の部分的に拡大された概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の種々の例示の実施例を、次に添付の図面を参照して詳細に記載する。例示の実施例の記載は単なる例証であり、本開示、及びその用途又は使用を制限することは全く意図していない。本開示は多くの異なる形態で実施することができ、本明細書に記載される実施例に限定されない。これらの実施例は、本開示が完全で完成したものであり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供されている。そうでないことが指定されなければ、これらの実施例に記載される構成要素及びステップの相対的な配置、材料の組成、数値的表現及び数値は、単なる例証と解釈し、限定として解釈されるべきではないことに留意されたい。
【0023】
本開示で使用される「第1の」、「第2の」及び他の同様の単語は、いかなる順序、量又は重要性も示していないが、異なる部分を区別するためにのみ使用される。同様の単語、「含む」又は「備える」などは、そのような単語の前の要素は、他の要素を網羅する可能性を除外せずに、そのような単語の後に列挙される要素を網羅することを意味する。「上方」、「下方」、「左」、「右」などは、相対的な位置関係を示すためにのみ使用される。記載される対象物の絶対的な位置が変化した後、相対的な位置関係もこれに従って変化する場合がある。
【0024】
本開示では、特有のデバイスが第1のデバイスと第2のデバイスとの間に位置することが記載される場合、特有のデバイスと第1のデバイス又は第2のデバイスの間に中間デバイスが存在してよい、又は存在しない場合もある。特有のデバイスが他のデバイスに接続されることが記載される場合、特有のデバイスは、中間デバイスなしで他のデバイスに直接接続されてもよく、他のデバイスに直接接続されることなく中間デバイスを有する場合もある。
【0025】
本開示で使用される全ての用語は、そうでないことが特に規定されなければ、本開示が属する当業者によって理解されるものと同じ意味を有する。例えば、一般的な辞書において定義される用語は、関連技術の文脈におけるその意味と一致する意味を有するように解釈されるべきであり、本明細書に明白に定義されなければ、理想化された、又は極めて形式的な意味で解釈されるべきではないことも理解されたい。
【0026】
当業者に既知の技術、方法及び装備は、詳細に考察されない場合があるが、技術、方法及び装備は、適切な状況下では記載の一部とみなされるべきである。
【0027】
図1は、本開示によるボトルキャップの一部の実施例の概略断面図である。
図2は、
図1における楕円Aの位置の部分的に拡大された概略図である。
図1及び
図2を参照すると、本開示の一部の実施例はボトルキャップを提供し、これは層状構造を有するキャップ1を含む。キャップ1は、第1の層2、第2の層3及び第3の層4を含む。第1の層2は、外側層であり、第3の層4は内側層である。第2の層3は、第1の層2と第3の層4との間に位置する中間層であり、第2の層3は、少なくとも1つの低酸素透過性バリア層を含む。
【0028】
本実施例において、多層構造の遮断作用を有するボトルキャップは、キャップの中間層に含まれる少なくとも1つの低酸素透過性バリア層によって形成される。二層構造を有するボトルキャップと比べて、ボトルキャップの遮蔽能力は大きく改善され、外部の気体の侵入及び内部ガスの損失を効果的に阻止することができ、これにより、製品の内容物を保護し、製品の鮮度を維持し、製品の賞味期限を延ばすことができる。加えて、中間層としての第2の層3の厚さが削減されるため、これに従って低酸素透過性バリア層の材料要件が低減され、これにより加工コストを低下させる。
【0029】
本開示の実施例による三層構造を有するボトルキャップは、中間層内に低酸素透過性バリア材料で作成された低酸素透過性バリア層を含むことが実証されている。外側層又は内側層が低酸素透過性バリア材料で作成されたボトルキャップと比べて、このボトルキャップは、より低い酸素透過率及びより優れた遮蔽能力を有するだけでなく、低酸素透過性バリア材料に対する要件も大きく低減させ、コストを下げる一方で能力も改善し、極めて優れた商業的用途の展望と大衆化の値を有する。
【0030】
図1及び
図2において、キャップ1の第1の層2は、特定の間隔で右から左に傾斜した薄い実線の形態の断面の線によって示されており、第3の層4は、特定の間隔で左から右に傾斜した濃い実線の形態の断面の線によって示されており、第2の層3は、第1の層2と第3の層4との間の黒で塗りつぶされた部分によって示されている。キャップ1の第1の層2は外側層であり、ユーザの指は、この層に直接触れて、圧力又はねじり力を加えてよい。キャップ1の第3の層3は内側層であり、第3の層の内側は、ボトルの口の外側のねじ山とねじ込み嵌合を形成するために内側のねじ山41を有してよい。
【0031】
低酸素透過率を確実するために、いくつかの実施例において、第2の層3の酸素透過率は、1日当たり0.0001から0.001cc/pkg*dayになるように構成される。
【0032】
いくつかの実施例において、低酸素透過性バリア層の材料は、ナイロン、エチレンビニルアルコールコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、アルミニウム及び/又は非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む。すなわち、低酸素透過性バリア層の材料は、ナイロン、エチレンビニルアルコールコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、アルミニウム及び非晶質ポリエチレンテレフタレートのうちの少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、又はその6つ全てを含む。実際に、低酸素透過率の利点は、上記の材料から低酸素透過性バリア層を作成することによって実現することができ、材料は入手し易く、より高い実用性を有することが示されている。
【0033】
いくつかの実施例において、少なくとも1つの低酸素透過性バリア層は、ナイロンフィルム、EVOHフィルム(エチレン-ビニルアルコールコポリマーフィルム)、PVAフィルム(ポリビニルアルコールフィルム)、PVDCフィルム(ポリ塩化ビニリデンフィルム)、アルミ箔フィルム(ALフィルム)及び/又はAPETフィルム(非晶質ポリエチレンテレフタレートフィルム)を含む。すなわち、少なくとも1つの低酸素透過性バリア層は、ナイロンフィルム、EVOHフィルム、PVAフィルム、PVDCフィルム、アルミ箔フィルム及びAPETフィルムのうちの少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、又はその6つ全てを含む。実際に、低酸素透過率の利点は、上記の材料から加工された薄膜を通して低酸素透過性バリア層を作成することによって達成することができ、材料は入手し易く、より高い実用性を有することが示されている。
【0034】
いくつかの実施例において、少なくとも1つの低酸素透過性バリア層は1つから7つの低酸素透過性バリア層を含む。
【0035】
図1を参照すると、いくつかの実施例において、多層構造の遮断作用を有するボトルキャップの製造は、射出成形又は圧縮成形によって一度に完成されてよい。
【0036】
図1を参照すると、いくつかの実施例において、第1の層2及び第3の層4は、同じ材料で作成される。例えば、第1の層2と第3の層4が両方ともポリオレフィンで作成されることで、ボトルキャップの遮蔽能力を確実にしつつ、製造コストを節減する。
【0037】
適切な厚さを確実するために、いくつかの実施例において、第2の層3の厚さは0.001mmから1.2mmである。
【0038】
バリア層の厚さ及び有効範囲面積は、加工技術によって制御されてよく、有効範囲面積は、キャップ全体又はキャップの一部であってよい。いくつかの実施例において、キャップ1はキャップ頂部とキャップ本体とを含む。キャップ頂部は第1の層2、第2の層3及び第3の層4を含み、キャップ本体はコストを節減するために第1の層2を含む。
【0039】
いくつかの実施例において、
図1に示されるように、キャップ1はキャップ頂部と、キャップ本体とを含み、キャップ頂部及びキャップ本体の各々は第1の層2、第2の層3及び第3の層4を含み、バリア層は、完璧な遮蔽能力を確実するためにキャップ全体を覆う。
【0040】
いくつかの実施例において、キャップ1はキャップ頂部とキャップ本体とを含み、第2の層3が、キャップ頂部、及びキャップ頂部に近いキャップ本体の側の周辺部に配置されることで、第2の層3は覆われるべきボトルの口を覆うことができる。この方法において、コストが節減されるだけではなく、完璧な遮蔽能力を保証することができ、より高い実用性が達成される。
【0041】
本開示の先行のボトルキャップのうちのいずれか1つに基づいて、本開示の実施例はまた包装ボトルも提供し、これは、ボトル本体と上記に挙げたボトルキャップとを含む。包装ボトルは、対応して上記の有益な技術効果を有する。
【0042】
これまで、本開示の種々の実施例を詳細に記載してきた。本開示の曖昧な概念を避けるために、当分野でよく知られる一部の詳細は記載されていない。当業者は、上記の記載に従って本明細書に開示される技術的解決策をどのように実施するかを十分に理解することができる。
【0043】
本開示の一部の特有の実施例を実例を通して詳細に記載してきたが、上記の実例は、単なる例示のためであり、本開示の範囲を制限することは意図されていないことは当業者によって理解されるべきである。当業者は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、上記の実施例を修正することができる、又は一部の技術的特徴は均等物によって置き換えることができることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【符号の説明】
【0044】
1 キャップ
2 第1の層
3 第2の層
4 第3の層
41 内側のねじ山
【手続補正書】
【提出日】2024-07-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
層状構造を有するキャップ(1)を備えるボトルキャップであって、前記キャップ(1)は第1の層(2)、第2の層(3)及び第3の層(4)を含み、前記第1の層(2)は外側層であり、前記第3の層(4)は内側層であり、前記第2の層(3)は、前記第1の層(2)と前記第3の層(4)との間に位置する中間層であり、前記第2の層(3)は、少なくとも1つの低酸素透過性バリア層を含む、ボトルキャップ。
【請求項2】
前記第2の層(3)の酸素透過率は、1日当たり0.0001から0.001cc/pkg*dayとなるように構成される、請求項1に記載のボトルキャップ。
【請求項3】
前記低酸素透過性バリア層の材料は、ナイロン、エチレンビニルアルコールコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、アルミニウム及び/又は非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む、請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの低酸素透過性バリア層は、ナイロンフィルム、EVOHフィルム、PVAフィルム、PVDCフィルム、アルミ箔フィルム及び/又はAPETフィルムを含む、請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項5】
前記第1の層(2)及び前記第3の層(4)は、同じ材料から作成される、請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項6】
前記第2の層(3)の厚さは0.001mmから1.2mmである、請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項7】
前記キャップ(1)はキャップ頂部と、キャップ本体とを備え、前記キャップ頂部は前記第1の層(2)、前記第2の層(3)及び前記第3の層(4)を備え、前記キャップ本体は前記第1の層(2)を備える、請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項8】
前記キャップ(1)はキャップ頂部とキャップ本体とを備え、前記キャップ頂部及び前記キャップ本体の各々は前記第1の層(2)、前記第2の層(3)及び前記第3の層(4)を備える、請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項9】
前記キャップ(1)はキャップ頂部とキャップ本体とを備え、前記第2の層(3)が前記キャップ頂部、及び前記キャップ頂部に近い前記キャップ本体の側の周辺部に配置されることで、前記第2の層(3)は覆われるべきボトルの口を覆うことが可能である、請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項10】
前記第1の層(2)はポリオレフィンで作成される、請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項11】
ボトル本体と、請求項
1に記載の前記ボトルキャップとを備える包装ボトル。
【国際調査報告】