(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】無線通信のための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
H04W 4/38 20180101AFI20241219BHJP
【FI】
H04W4/38
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516690
(86)(22)【出願日】2021-12-17
(85)【翻訳文提出日】2024-04-24
(86)【国際出願番号】 CN2021139307
(87)【国際公開番号】W WO2023108648
(87)【国際公開日】2023-06-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,シャオジエン
(72)【発明者】
【氏名】ジュー,ジングオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD19
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
無線通信のための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品が提供される。方法は、アクセスおよびモビリティ管理ノードによってセンシングネットワークノードから、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを受信することと、アクセスおよびモビリティ管理ノードによって、ターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子に従って、ターゲットアクセスネットワークノードに第1のメッセージを送信して、センシングデータを生成するようにターゲットアクセスネットワークノードに要求することであって、センシングデータがセンシングネットワークノードに送信されて、センシングネットワークノードが計算結果を生成することを可能にすることと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスおよびモビリティ管理ノードによってセンシングネットワークノードから、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを受信することと、
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードによって、前記ターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子に従って、前記ターゲットアクセスネットワークノードに前記第1のメッセージを送信して、センシングデータを生成するように前記ターゲットアクセスネットワークノードに要求することであって、前記センシングデータが前記センシングネットワークノードに送信されて、前記センシングネットワークノードが計算結果を生成することを可能にすることと
を含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記センシングデータが、前記センシングネットワークノードと前記ターゲットアクセスネットワークノードの各々との間の1つまたは複数のトンネルを介して前記センシングネットワークノードに送信される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記第1のメッセージが、前記センシングネットワークノードのアドレス情報を含む、請求項1または2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、前記ターゲットアクセスネットワークノードから前記ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報を受信し、前記ターゲットアクセスネットワークノードの前記アドレス情報を前記センシングネットワークノードに送信するように構成され、前記センシングデータが、前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報および前記ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報に基づいて、1つまたは複数のトンネルを介して前記センシングネットワークノードに送信される、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、前記センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する前記第1のメッセージを前記ターゲットアクセスネットワークノードに送信し、前記ルーティング識別子を有する前記ターゲットアクセスネットワークノードの前記アドレス情報を受信し、前記ルーティング識別子に従って前記ターゲットアクセスネットワークノードの前記アドレス情報を前記センシングネットワークノードに送信するように構成される、請求項4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報が、インターネットプロトコル、IP、アドレス、およびIPポートを含む、請求項2~5のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、前記センシングデータを受信し、前記センシングネットワークノードに前記センシングデータを送信するように構成される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、前記センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する前記第1のメッセージを前記ターゲットアクセスネットワークノードに送信し、前記ルーティング識別子を有する前記センシングデータを受信し、前記ルーティング識別子に従って前記センシングネットワークノードに前記センシングデータを送信するように構成される、請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、1つまたは複数の使用できないアクセスネットワークノードの情報を前記センシングネットワークノードに送信するように構成される、請求項1~8のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項10】
センシングネットワークノードによってアクセスおよびモビリティ管理ノードに、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを送信して、前記1つまたは複数の識別子に従って前記第1のメッセージを前記ターゲットアクセスネットワークノードに転送するように前記アクセスおよびモビリティ管理ノードに要求し、センシングデータを生成するように前記ターゲットアクセスネットワークノードに要求することと、
前記センシングネットワークノードによって前記センシングデータを受信することと、
前記センシングネットワークノードによって、前記センシングデータに従って計算結果を生成することと
を含む、無線通信方法。
【請求項11】
前記センシングデータが、前記センシングネットワークノードと前記ターゲットアクセスネットワークノードの各々との間の1つまたは複数のトンネルを介して前記センシングネットワークノードによって受信される、請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記第1のメッセージが、前記センシングネットワークノードのアドレス情報を含む、請求項10または11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記センシングネットワークノードが、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードから前記ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報を受信し、前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報および前記ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報に基づいて、1つまたは複数のトンネルを介して前記センシングデータを受信するように構成される、請求項12に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報が、インターネットプロトコル、IP、アドレス、およびIPポートを含む、請求項11~13のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記センシングデータが、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードを介して前記センシングネットワークノードによって受信される、請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記センシングネットワークノードが、ネットワークエクスポージャーノードまたはアプリケーションノードから追跡エリアアイデンティティ、TAI、リストを受信し、前記TAIリストに従って前記ターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子を決定するように構成される、請求項10~15のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項17】
前記センシングネットワークノードが、前記ネットワークエクスポージャーノードまたはアプリケーションノードから、センシングサービス品質、QoS、または1つもしくは複数のオブジェクトタイプのうちの少なくとも1つを受信するように構成される、請求項10~16のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項18】
前記センシングネットワークノードが、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードから、1つまたは複数の使用できないアクセスネットワークノードの情報を受信するように構成される、請求項10~17のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項19】
前記センシングネットワークノードが、TAIリストに従って前記アクセスおよびモビリティ管理ノードを選択し、前記第1のメッセージを前記アクセスおよびモビリティ管理ノードに送信するように構成される、請求項10~18のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項20】
前記センシングネットワークノードが、前記計算結果をネットワークエクスポージャーノードまたはアプリケーションノードに送信するように構成される、請求項10~19のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項21】
アクセスネットワークノードによって、アクセスおよびモビリティ管理ノードから第1のメッセージを受信することと、
前記アクセスネットワークノードによって、前記第1のメッセージに従ってセンシングデータを生成するために測定を実行することと、
前記アクセスネットワークノードによって、前記センシングデータをセンシングネットワークノードに送信して、前記センシングネットワークノードが前記センシングデータに従って計算結果を生成することを可能にすることと
を含む、無線通信方法。
【請求項22】
前記センシングデータが、前記センシングネットワークノードと前記ターゲットアクセスネットワークノードとの間のトンネルを介して前記センシングネットワークノードに送信される、請求項21に記載の無線通信方法。
【請求項23】
前記第1のメッセージが、前記センシングネットワークノードのアドレス情報を含む、請求項21または22に記載の無線通信方法。
【請求項24】
前記アクセスネットワークノードが、前記アクセスネットワークノードのアドレス情報を、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードを介して前記センシングネットワークノードに送信するように構成され、前記センシングデータが、前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報および前記ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報に基づいて、トンネルを介して前記センシングネットワークノードに送信される、請求項23に記載の無線通信方法。
【請求項25】
前記アクセスネットワークノードが、前記センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する前記第1のメッセージを受信し、前記ルーティング識別子を有する前記アクセスネットワークノードの前記アドレス情報を送信して、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが前記ルーティング識別子に従って前記ターゲットアクセスネットワークノードの前記アドレス情報を前記センシングネットワークノードに送信することを可能にするように構成される、請求項24に記載の無線通信方法。
【請求項26】
前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報が、インターネットプロトコル、IP、アドレス、およびIPポートを含む、請求項22~25のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項27】
前記アクセスネットワークノードが、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードを介して前記センシングネットワークノードに前記センシングデータを送信するように構成される、請求項21に記載の無線通信方法。
【請求項28】
前記アクセスネットワークノードが、前記センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する前記第1のメッセージを受信し、前記ルーティング識別子を有する前記センシングデータを前記アクセスおよびモビリティ管理ノードに送信して、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが前記ルーティング識別子に従って前記センシングネットワークノードに前記センシングデータを送信することを可能にするように構成される、請求項27に記載の無線通信方法。
【請求項29】
ネットワークエクスポージャーノードによってセンシングネットワークノードに第1のセンシング要求を送信して、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードからセンシングデータを取得するように前記センシングネットワークノードを制御することと、
前記ネットワークエクスポージャーノードによって、前記センシングネットワークノードから、前記センシングデータに従って計算結果を受信することと
を含む、無線通信方法。
【請求項30】
前記ネットワークエクスポージャーノードが、アプリケーションノードから第2のセンシング要求を受信し、前記アプリケーションノードからの前記第2のセンシング要求が許可されているかどうかを判定するように構成される、請求項29に記載の無線通信方法。
【請求項31】
前記第2のセンシング要求がターゲットエリアを含み、前記ネットワークエクスポージャーノードが、前記ターゲットエリアを追跡エリアアイデンティティ、TAI、リストにマッピングするように構成される、請求項29または30に記載の無線通信方法。
【請求項32】
前記第2のセンシング要求が、センシングサービス品質、QoS、または1つもしくは複数のオブジェクトタイプのうちの少なくとも1つを含む、請求項30または31に記載の無線通信方法。
【請求項33】
前記ネットワークエクスポージャーノードが、追跡エリアアイデンティティTAIに従って前記センシングネットワークノードを選択し、前記TAIリストを含む前記第1のセンシング要求を、前記選択されたアクセスおよびモビリティ管理ノードに送信するように構成される、請求項29~32のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項34】
通信ユニットと、
センシングネットワークノードから、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを受信し、前記ターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子に従って、前記ターゲットアクセスネットワークノードに前記第1のメッセージを送信して、センシングデータを生成するように前記ターゲットアクセスネットワークノードに要求するように構成されたプロセッサであって、前記センシングデータが前記センシングネットワークノードに送信されて、前記センシングネットワークノードが計算結果を生成することを可能にする、プロセッサと
を含む、無線通信ノード。
【請求項35】
前記プロセッサが、請求項2~9のいずれかに記載の無線通信方法を実行するようにさらに構成される、請求項34に記載の無線通信ノード。
【請求項36】
通信ユニットと、
アクセスおよびモビリティ管理ノードに、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを送信して、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードに、前記1つまたは複数の識別子に従って前記第1のメッセージを前記ターゲットアクセスネットワークノードに転送するように要求して、前記ターゲットアクセスネットワークノードに、センシングデータを生成するように要求し、前記センシングデータを受信し、前記センシングデータに従って計算結果を生成するように構成されるプロセッサと
を含む、無線通信ノード。
【請求項37】
前記プロセッサが、請求項11~20のいずれかに記載の無線通信方法を実行するようにさらに構成される、請求項36に記載の無線通信ノード。
【請求項38】
通信ユニットと、
アクセスおよびモビリティ管理ノードから第1のメッセージを受信し、前記第1のメッセージに従ってセンシングデータを生成するために測定を実行し、前記センシングデータをセンシングネットワークノードに送信して、前記センシングネットワークノードが前記センシングデータに従って計算結果を生成することを可能にするように構成されるプロセッサと
を含む、無線通信ノード。
【請求項39】
前記プロセッサが、請求項22~28のいずれかに記載の無線通信方法を実行するようにさらに構成される、請求項38に記載の無線通信ノード。
【請求項40】
通信ユニットと、
センシングネットワークノードに第1のセンシング要求を送信して、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードからセンシングデータを取得するように前記センシングネットワークノードを制御し、前記センシングネットワークノードから前記センシングデータに従って計算結果を受信するように構成されるプロセッサと
を含む、無線通信ノード。
【請求項41】
前記プロセッサが、請求項30~33のいずれかに記載の無線通信方法を実行するようにさらに構成される、請求項40に記載の無線通信ノード。
【請求項42】
格納されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コードが、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに請求項1~33のいずれかに記載の無線通信方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この文書は、一般に無線通信に関し、特に第5世代(5G)通信に関する。
【背景技術】
【0002】
無線センシングは、伝搬中に周囲環境によって影響を受ける受信無線信号からの情報検索を指す。ユビキタス無線センシングサービスは、以下のように例示される。
【0003】
-自動運転車両/UAV(無人航空機:Unmanned Aerial Vehicles):自動運転車両/UAVは、障害物を回避し、経路を選択し、危険を検出し、交通規制に準拠することができる必要がある。自動運転車両/UAVに装備されたセンサに加えて、無線信号を利用してこれらのセンシング機能をサポートまたは強化することができる。
【0004】
-環境マッピング:同時センシングおよびマッピングのために無線信号を使用することは、周囲のオブジェクト(ランドマーク)を認識するのに役立つ。環境の認識後、環境の2D(2次元)/3D(3次元)マップを構築することにより、測位精度をさらに向上させ、環境関連のアプリケーションを可能にすることができる。
【0005】
-気象または大気汚染の監視:空気湿度および搬送周波数の変化を伴う異なる減衰特性における受信電磁波信号ミラーの品質は、従来の湿度計または気象検出のための他のセンサを置き換えるために使用することができる。
【0006】
-リアルタイム監視:無線信号は、侵入検出を含む一連のリアルタイム監視関連アプリケーションを容易にするために利用することができる。
【0007】
セルラ無線通信システムにセンシング能力を導入することは、特に以下のような通信およびセンシングの両方の要求を有する産業のために、同じスペクトルおよびインフラストラクチャを使用するという利点を有する。
【0008】
高度道路交通は、新しいセルラ通信およびセンシング/センサ技術を含むことによってより速く発展している。自動運転、リアルタイムの動的3Dマップの生成および配信、ならびに安全管理には、無線通信、例えば、動的3Dマップのダウンロードをサポートするための高データレート、および動的3Dマップを生成するためのセンシング/センサ能力に関する、より多くの要件がある。
【0009】
将来、全車両の90%超が4G(第4世代)/5G通信モジュールを有し、70%の車両がV2X(ビークルトゥエブリシング:vehicle-to-everything)通信モジュールを有することが予想される。一方、車両と道路との協調は将来の動向であり、路側高度道路交通システム(ITS:intelligent transport system)施設、例えばセンサおよびカメラの配備を加速させる。しかしながら、無線通信およびセンシングは、現在、協働することなく分離されている。無線通信基地局がインフラとして路側に沿って配置されていることを考慮すると、センシング能力をサポートするセルラネットワークは、基地局サイトを共有することによってコストを削減し、高度交通のための実用性および柔軟性を高めることができる。
【0010】
UAV産業は、無線通信およびセンシングを調和させることに対して同様の要求を有する。大規模なUAV商業事業は、低高度の航空交通の管理および監督を実現する必要がある。また、リアルタイムセンシング能力は、法規制を遵守する上で重要な役割を果たす。5GS(5Gシステム)は、UAVの識別および追跡を可能にし、UAVコマンドおよび制御機能をサポートするように強化されている。通信能力とセンシング能力の両方が、UAVアプリケーション、遠隔制御、UAV交通管理などによって必要とされる。したがって、センシング能力を提供する5GSは、UAV事業に利益をもたらすことができる。
【0011】
また、鉄道進入検知は、無線通信とセンシングとの調和を図り、運行効率や公共安全を向上させることが求められる別の分野である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
(5G)通信ネットワークにおいてセンシング能力を可能にするために、(5G)ネットワークアーキテクチャを変更する必要があり得る。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本開示は、センシングネットワークノードが基地局からセンシングデータを取得することを可能にする、無線通信のための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品に関する。
【0014】
本開示の一態様は、無線通信方法に関する。一実施形態では、無線通信方法は、アクセスおよびモビリティ管理ノードによってセンシングネットワークノードから、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを受信することと、アクセスおよびモビリティ管理ノードによって、ターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子に従って、ターゲットアクセスネットワークノードに第1のメッセージを送信して、センシングデータを生成するようにターゲットアクセスネットワークノードに要求することであって、センシングデータがセンシングネットワークノードに送信されて、センシングネットワークノードが計算結果を生成することを可能にすることと、を含む。
【0015】
本開示の別の態様は、無線通信方法に関する。一実施形態では、無線通信方法は、センシングネットワークノードによってアクセスおよびモビリティ管理ノードに、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを送信して、1つまたは複数の識別子に従って第1のメッセージをターゲットアクセスネットワークノードに転送するようにアクセスおよびモビリティ管理ノードに要求し、センシングデータを生成するようにターゲットアクセスネットワークノードに要求することと、センシングネットワークノードによってセンシングデータを受信することと、センシングネットワークノードによって、センシングデータに従って計算結果を生成することと、を含む。
【0016】
本開示の別の態様は、無線通信方法に関する。一実施形態では、無線通信方法は、アクセスネットワークノードによって、アクセスおよびモビリティ管理ノードから第1のメッセージを受信することと、アクセスネットワークノードによって、第1のメッセージに従ってセンシングデータを生成するために測定を実行することと、アクセスネットワークノードによって、センシングデータをセンシングネットワークノードに送信して、センシングネットワークノードがセンシングデータに従って計算結果を生成することを可能にすることと、を含む。
【0017】
本開示の別の態様は、無線通信方法に関する。一実施形態では、無線通信方法は、ネットワークエクスポージャーノードによってセンシングネットワークノードに第1のセンシング要求を送信して、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードからセンシングデータを取得するようにセンシングネットワークノードを制御することと、ネットワークエクスポージャーノードによって、センシングネットワークノードから、センシングデータに従って計算結果を受信することと、を含む。
【0018】
本開示の別の態様は、無線通信ノードに関する。一実施形態では、無線通信ノードは、通信ユニットおよびプロセッサを含む。プロセッサは、センシングネットワークノードから、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを受信し、ターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子に従って、ターゲットアクセスネットワークノードに第1のメッセージを送信して、センシングデータを生成するようにターゲットアクセスネットワークノードに要求するように構成され、センシングデータは、センシングネットワークノードに送信されて、センシングネットワークノードが計算結果を生成することを可能にする。
【0019】
本開示の別の態様は、無線通信ノードに関する。一実施形態では、無線通信ノードは、通信ユニットおよびプロセッサを含む。プロセッサは、アクセスおよびモビリティ管理ノードに、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを送信して、アクセスおよびモビリティ管理ノードに、1つまたは複数の識別子に従って第1のメッセージをターゲットアクセスネットワークノードに転送するように要求して、ターゲットアクセスネットワークノードに、センシングデータを生成するように要求し、センシングデータを受信し、センシングデータに従って計算結果を生成するように構成される。
【0020】
本開示の別の態様は、無線通信ノードに関する。一実施形態では、無線通信ノードは、通信ユニットおよびプロセッサを含む。プロセッサは、アクセスおよびモビリティ管理ノードから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージに従ってセンシングデータを生成するために測定を実行し、センシングデータをセンシングネットワークノードに送信して、センシングネットワークノードがセンシングデータに従って計算結果を生成することを可能にするように構成される。
【0021】
本開示の別の態様は、無線通信ノードに関する。一実施形態では、無線通信ノードは、通信ユニットおよびプロセッサを含む。プロセッサは、センシングネットワークノードに第1のセンシング要求を送信して、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードからセンシングデータを取得するようにセンシングネットワークノードを制御し、センシングネットワークノードからセンシングデータに従って計算結果を受信するように構成される。
【0022】
様々な実施形態は、以下の特徴を有利に実施することができる。
好ましくは、センシングデータは、センシングネットワークノードと各ターゲットアクセスネットワークノードとの間の1つまたは複数のトンネルを介してセンシングネットワークノードに送信される。
【0023】
好ましくは、第1のメッセージは、センシングネットワークノードのアドレス情報を含む。
【0024】
好ましくは、アクセスおよびモビリティ管理ノードは、ターゲットアクセスネットワークノードからターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報を受信し、ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報をセンシングネットワークノードに送信するように構成され、センシングデータは、センシングネットワークノードのアドレス情報およびターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報に基づいて、1つまたは複数のトンネルを介してセンシングネットワークノードに送信される。
【0025】
好ましくは、アクセスおよびモビリティ管理ノードは、センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する第1のメッセージをターゲットアクセスネットワークノードに送信し、ルーティング識別子を有するターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報を受信し、ルーティング識別子に従ってターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報をセンシングネットワークノードに送信するように構成される。
【0026】
好ましくは、センシングネットワークノードのアドレス情報は、インターネットプロトコル、IP、アドレス、およびIPポートを含む。
【0027】
好ましくは、アクセスおよびモビリティ管理ノードは、センシングデータを受信し、センシングネットワークノードにセンシングデータを送信するように構成される。
【0028】
好ましくは、アクセスおよびモビリティ管理ノードは、センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する第1のメッセージをターゲットアクセスネットワークノードに送信し、ルーティング識別子を有するセンシングデータを受信し、ルーティング識別子に従ってセンシングネットワークノードにセンシングデータを送信するように構成される。
【0029】
好ましくは、アクセスおよびモビリティ管理ノードは、1つまたは複数の使用できないアクセスネットワークノードの情報をセンシングネットワークノードに送信するように構成される。
【0030】
好ましくは、センシングネットワークノードは、アクセスおよびモビリティ管理ノードからターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報を受信し、センシングネットワークノードのアドレス情報およびターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報に基づいて、1つまたは複数のトンネルを介してセンシングデータを受信するように構成される。
【0031】
好ましくは、センシングネットワークノードは、ネットワークエクスポージャーノードまたはアプリケーションノードから追跡エリアアイデンティティTAIリストを受信し、TAIリストに従ってターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子を決定するように構成される。
【0032】
好ましくは、センシングネットワークノードは、ネットワークエクスポージャーノードまたはアプリケーションノードから、センシングサービス品質QoS、または1つもしくは複数のオブジェクトタイプのうちの少なくとも1つを受信するように構成される。
【0033】
好ましくは、センシングネットワークノードは、アクセスおよびモビリティ管理ノードから、1つまたは複数の使用できないアクセスネットワークノードの情報を受信するように構成される。
【0034】
好ましくは、センシングネットワークノードは、TAIリストに従ってアクセスおよびモビリティ管理ノードを選択し、第1のメッセージをアクセスおよびモビリティ管理ノードに送信するように構成される。
【0035】
好ましくは、センシングネットワークノードは、計算結果をネットワークエクスポージャーノードまたはアプリケーションノードに送信するように構成される。
【0036】
好ましくは、アクセスネットワークノードは、アクセスネットワークノードのアドレス情報を、アクセスおよびモビリティ管理ノードを介してセンシングネットワークノードに送信するように構成される。
【0037】
好ましくは、センシングデータは、センシングネットワークノードのアドレス情報およびターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報に基づいて、トンネルを介してセンシングネットワークノードに送信される。
【0038】
好ましくは、アクセスネットワークノードは、センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する第1のメッセージを受信し、ルーティング識別子を有するアクセスネットワークノードのアドレス情報を送信して、アクセスおよびモビリティ管理ノードがルーティング識別子に従ってターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報をセンシングネットワークノードに送信することを可能にするように構成される。
【0039】
好ましくは、アクセスネットワークノードは、アクセスおよびモビリティ管理ノードを介してセンシングネットワークノードにセンシングデータを送信するように構成される。
【0040】
好ましくは、アクセスネットワークノードは、センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する第1のメッセージを受信し、ルーティング識別子を有するセンシングデータをアクセスおよびモビリティ管理ノードに送信して、アクセスおよびモビリティ管理ノードがルーティング識別子に従ってセンシングネットワークノードにセンシングデータを送信することを可能にするように構成される。
【0041】
好ましくは、ネットワークエクスポージャーノードは、アプリケーションノードから第2のセンシング要求を受信し、アプリケーションノードからの第2のセンシング要求が許可されているかどうかを判定するように構成される。
【0042】
好ましくは、第2のセンシング要求はターゲットエリアを含み、ネットワークエクスポージャーノードは、ターゲットエリアを追跡エリアアイデンティティTAIリストにマッピングするように構成される。
【0043】
好ましくは、第2のセンシング要求は、センシングサービス品質QoS、または1つもしくは複数のオブジェクトタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
好ましくは、ネットワークエクスポージャーノードは、追跡エリアアイデンティティTAIに従ってセンシングネットワークノードを選択し、TAIリストを含む第1のセンシング要求を、選択されたアクセスおよびモビリティ管理ノードに送信するように構成される。
【0045】
本開示は、格納されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品に関し、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに前述の方法のいずれか1つに記載の無線通信方法を実施させる。
【0046】
本明細書に開示される例示的な実施形態は、添付の図面と併せて以下の説明を参照することによって容易に明らかになる特徴を提供することを目的とする。様々な実施形態に従って、例示的なシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品が本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は限定ではなく例として提示されていることが理解され、本開示を読んだ当業者には、開示された実施形態に対する様々な変更が本開示の範囲内に留まりながら行われ得ることが明らかであろう。
【0047】
したがって、本開示は、本明細書に記載および図示された例示的な実施形態および用途に限定されない。さらに、本明細書に開示される方法におけるステップの特定の順序および/または階層は、単なる例示的なアプローチである。設計の選好に基づいて、開示された方法またはプロセスのステップの特定の順序または階層は、本開示の範囲内に留まりながら再構成することができる。したがって、当業者であれば、本明細書に開示される方法および技術は、サンプルの順序で様々なステップまたは動作を提示し、本開示は、特に明記しない限り、提示される特定の順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0048】
上記および他の態様ならびにそれらの実施態様は、図面、説明、および特許請求の範囲により詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【
図1】本開示の一実施形態によるネットワークの概略図を示す。
【
図2】本開示の一実施形態によるセンシングアーキテクチャの概略図を示す。
【
図3】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。
【
図4】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。
【
図5】本開示の一実施形態による無線ネットワークノードの概略図の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0050】
図1は、本開示の一実施形態によるネットワーク(アーキテクチャ)の概略図を示す。
図1に示すネットワークは、5Gシステム(5GS)内にあり得る。各UEの測位は、5GSにおいてサポートされ得る。
図1は、非ローミングユーザ機器(UE:user equipment)用の(5GS)位置特定サービスのアーキテクチャを示す。
【0051】
図1では、ネットワークは以下のネットワーク機能/エンティティを含む。
1)UE(ユーザ機器):
UEは、位置測定値を得、測定値をLMF(位置管理機能:Location Management Function)に送信して、位置を算定する。
【0052】
2)(R)AN((無線)アクセスネットワーク:(radio) access network):
(R)ANは、ターゲットUEの測位、特定のターゲットUEに関連しない位置関連情報の提供、およびAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能:Access and Mobility Management Function)またはLMFとターゲットUEとの間の測位メッセージの送信などの様々な測位手順の処理に関与する。
【0053】
3)AMF(アクセスおよびモビリティ管理機能):
AMFは、すべてのタイプの位置要求についてターゲットUEの測位を管理するための機能を含む。
【0054】
4)LMF(位置管理機能):
LMFは、5Gコアネットワーク(CN)に登録された、またはアクセスするUEの位置に必要なリソースの全体的な調整およびスケジューリングを管理する。LMFはまた、UEの最終位置および速度推定値を計算または検証し、達成された精度を推定してもよい。
【0055】
5)UDM(統合データ管理:Unified Data Management)
UDMは、位置特定サービス(LCS:location service)加入者、LCSプライバシープロファイル、およびルーティング情報を含む。
【0056】
6)GMLC(ゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センタ:Gateway Mobile Location Centre)
GMLCは、外部LCSクライアントが公衆陸上移動網(PLMN:public land mobile network)でアクセスする第1のノードである。AFおよびNF(ネットワーク機能:Network Functions)は、直接またはNEFを介してGMLCにアクセスし得る。GMLCは、ルーティング情報および/またはターゲットUEプライバシー情報をUDMに要求し得る。外部LCSクライアントまたはAFの許可をチェックし、ターゲットUEのプライバシーを検証した後、GMLCはサービングAMFに位置要求を転送する。
【0057】
7)NEF(ネットワークエクスポージャー機能:Network Exposure Function):
NEFは、外部AFまたは内部AFによって位置特定サービスにアクセスする手段を提供する。
【0058】
8)AF(アプリケーション機能:Application Function)
AFは、UEの位置を要求する。
【0059】
図2は、本開示の一実施形態によるセンシングアーキテクチャの概略図を示す。5GCを強化してセンシングをサポートするために、
図2に示されたセンシングアーキテクチャは、以下の態様のうちの少なくとも1つを用いて5GCにおいて再利用され得る。
【0060】
i)AFおよび/またはNEFは、AMFを介してセンシングNFにセンシング要求を送信する。
【0061】
ii)センシングNFは、送信機RANおよび複数の受信機RANからセンシングデータを収集し、センシング結果を計算する。
【0062】
iii)RANからのセンシングデータの収集は、RANとセンシングNFとの間のNxトンネルを介して、またはRANとAMFとの間のN2インターフェースを介して実行される。
【0063】
いくつかの実施形態では、センシングNFは、LMFの能力の少なくとも一部を有し得る。いくつかの実施形態では、センシングNFは、LMFまたは他のNFと並置することができる。
【0064】
図3は、本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。
図3では、センシングNFは、Nxトンネルを介してNG-RAN(例えば、次世代RAN(NG-RAN))からセンシングデータを収集する。具体的には、このプロセスは以下のステップを含む。
【0065】
ステップ301:エリア内のオブジェクト(例えば、非UEオブジェクト)を認識するために、外部AFは、エリアのセンシング要求をNEFに送信する。センシング要求は、ターゲットエリア(例えば、地理的領域)を含み、センシングサービス品質(QoS)、1つまたは複数のオブジェクトタイプ(例えば、動的オブジェクトまたは静的オブジェクト)、および/またはセンシング要件のための他の属性のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。
【0066】
AFが内部AFである一実施形態では、内部AFは、センシングNFを選択し、センシング要求をセンシングNFに直接送信してもよい。本実施形態では、センシング要求はターゲットTAIリストを含む。
【0067】
ステップ302:NEFは、AFまたはAFからのセンシング要求が許可されているかどうかを判定し、地理的領域をTAIリストにマッピングする。AFまたはAFからのセンシング要求が許可されている場合、NEFは、TAIリストに基づいてセンシングNFを選択する(例えば、TAIリスト内の追跡エリアを提供する)。一実施形態では、センシングNFの選択は、ネットワークリポジトリ機能(NRF:network repository function)クエリを使用して実行されてもよい。
【0068】
ステップ303:NEFは、センシングNFに向けてセンシング要求決定を送信して、TAIリストに対応するセンシングデータを要求する。一実施形態では、NEFは、センシング要求決定にTAIリストを含む。さらに、NEFは、利用可能であれば、センシングサービス品質(QoS)、1つまたは複数のオブジェクトタイプ(例えば、動的オブジェクトまたは静的オブジェクト)、および/または他の属性を、AFから受信したセンシング要求決定にさらに含んでもよい。
【0069】
ステップ304:センシングNFは、TAIリストを提供する(例えば、TAIリスト内の追跡エリアを提供する)AMFを選択する。
【0070】
ステップ305:TAIリストを提供するNG-RANノードからセンシングデータを収集するために、センシングNFはAMFに向けてセンシングリソース設定要求を送信して、NG-RANノードとセンシングNFとの間にNxトンネルを設定する。センシングリソース設定要求は、センシングNFのアドレス情報(例えば、インターネットプロトコル(IP:internet protocol)アドレスおよびIPポート)を含む。一実施形態では、センシングNFは、センシングリソース設定要求内のNG-RANノード識別子およびセンシング要件またはセンシング命令のリストをさらに含む。一実施形態では、センシングNFは、TAIリストに従ってNG-RANノード識別子のリストを取得する。
【0071】
ステップ306:AMFは、センシングNFにセンシングリソース設定応答を送信する。AMFは、使用できないNG-RANノード識別子をセンシングリソース設定応答に含んでもよい。
【0072】
ステップ307:AMFは、N2トランスポートメッセージ内で、ステップ305で示されたNG-RANノードに、センシングNFのアドレス情報(例えば、IPアドレスおよびIPポート)およびセンシング要件またはセンシング命令を転送する。AMFは、N2トランスポートメッセージ内のセンシングNFを識別するルーティング識別子をさらに含み得る。
【0073】
ステップ308:NG-RANノードは、N2トランスポートメッセージ内で、NG-RANノードのアドレス情報(例えば、IPアドレスおよびIPポート)をAMFに返す。ターゲットNG-RANノードはまた、ステップ307で受信したN2トランスポートメッセージ内に、ルーティング識別子を含んでもよい。
【0074】
ステップ309:AMFは、センシングリソース設定通知において、ステップ308で受信したルーティング識別子によって示されるセンシングNFに、NG-RANノードのアドレス情報(例えば、IPアドレスおよびIPポート)を転送する。
【0075】
ステップ310:センシングNFは、AMFにセンシングリソース設定通知応答を送信する。
【0076】
ステップ311:NG-RANノードは、センシング要件またはセンシング命令に従ってセンシング測定を実行し、センシングNFによって要求されたセンシングデータを得る。なお、ステップ311は、センシング要件またはセンシング指示を受信した後に行うことができ、ステップの順序は上述した実施形態に限定されない。
【0077】
ステップ312:NG-RANノードは、Nxトンネルを介してセンシングNFにセンシングデータを送信する。センシングNFがNxトンネルを介してセンシングNFとセンシング情報をさらに交換する場合、ステップ311およびステップ312を繰り返してもよいことに留意されたい。加えて、ステップ307からステップ312は、TAIリスト(に関連付けられた追跡エリア(TA:tracking area))を提供する各NG-RANノードに対して実行される。
【0078】
ステップ313:センシングNFは、NG-RANノードから受信したセンシングデータに基づいてセンシング結果を計算し、最終センシングデータ(センシング結果)(例えば、計算結果)を含むセンシングレポートを(外部)AMFに送信する。
【0079】
AFが内部AFである一実施形態では、センシングNFは、AFに直接センシングレポートを送信する。
【0080】
ステップ314:NEFは、最終センシングデータを含むセンシングレポートをAFに送信する。
【0081】
一実施形態では、センシングNFとNG-RANノードとの間のNR測位プロトコルA(NRPPa:NR Positioning Protocol A)プロトコルが進化して、Nxインターフェースをサポートする。
【0082】
一実施形態では、上述のルーティング識別子は、NG-RANから正しいセンシングNFにセンシングデータを送信するためにAMFによって使用される。例えば、2つのセンシングNFであるセンシングNF1およびセンシングNF2が、AMFを介してNG-RANからのセンシングデータを同時に要求すると、センシングNF1およびセンシングNF2からの要求に応答して、AMFは、センシングNF1およびセンシングNF2に対する応答を直ちに返信し、これらの対のHTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル:Hypertext Transfer Protocol)要求および応答は終了する。その後、AMFがセンシングNF1およびセンシングNF2に対応するルーティング識別子を有するNG-RANからセンシングデータを受信すると、AMFは、通知要求を通じて受信したセンシングデータをセンシングNF1およびセンシングNF2に報告する。通知要求はまったく新しいHTTP要求であるため、AMFは、NG-RANからのセンシングデータの宛先を識別するために、センシングNF1およびセンシングNF2に対応するルーティング識別子を必要とする。
【0083】
いくつかの実施形態では、上記の動作を実行するために、2つ以上のセンシングNFがNEFによって選択される。そのような場合、各センシングNFは、TAIリスト内のTAの一部を提供してもよい。したがって、本開示は上記の実施形態に限定されない。
【0084】
同様に、いくつかの実施形態では、上述の動作を実行するために、2つ以上のAMFがセンシングNFによって選択される。そのような場合、各AMFは、TAIリスト内のTAの一部を提供してもよい。したがって、本開示は上記の実施形態に限定されない。
【0085】
図4は、本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。
図4では、センシングNFは、N2インターフェース上でAMFを介してNG-RANからセンシングデータを収集する。特に、
図4に示すプロセスは、以下のステップを含む。
【0086】
ステップ401:エリア内のオブジェクトを認識するために、外部AFは、エリアのセンシング要求をNEFに送信する。センシング要求は、ターゲットエリア(例えば、地理的領域)を含み、センシングサービス品質(QoS:quality of service)、1つまたは複数のオブジェクトタイプ(例えば、動的オブジェクトまたは静的オブジェクト)、および/またはセンシング要件のための他の属性のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。
【0087】
AFが内部AFである一実施形態では、内部AFは、センシングNFを選択し、センシング要求をセンシングNFに直接送信してもよい。本実施形態では、センシング要求はターゲットTAIリストを含む。
【0088】
ステップ402:NEFは、AFまたはAFからのセンシング要求が許可されているかどうかを判定し、地理的領域をTAIリストにマッピングする。AFまたはセンシング要求が許可されている場合、NEFは、TAIリストに基づいてセンシングNFを選択する(例えば、TAIリスト内の追跡エリアを提供する)。一実施形態では、センシングNFの選択は、ネットワークリポジトリ機能(NRF:network repository function)クエリを使用して実行されてもよい。
【0089】
ステップ403:NEFは、センシングNFに向けてセンシング要求決定を送信して、TAIリストに対応するセンシングデータを要求する。一実施形態では、NEFは、センシング要求決定にTAIリストを含む。さらに、NEFは、利用可能であれば、センシングサービス品質(QoS:quality of service)、1つまたは複数のオブジェクトタイプ(例えば、動的オブジェクトまたは静的オブジェクト)、および/または他の属性を、AFから受信したセンシング要求決定にさらに含んでもよい。
【0090】
ステップ404:センシングNFは、TAIリストを提供する(例えば、TAIリスト内の追跡エリアを提供する)AMFを選択する。
【0091】
ステップ405:TAIリストを提供するNG-RANノードからセンシングデータを収集するために、センシングNFはAMFに向けてセンシングデータ要求を送信する。センシングNFは、NG-RANノード識別子のリストおよびセンシング要求またはセンシング命令をセンシングデータ要求に含んでもよい。一実施形態では、センシングNFは、TAIリストに従ってNG-RANノード識別子のリストを取得する。
【0092】
ステップ406:AMFは、センシングデータ応答をセンシングNFに送信する。AMFは、使用できないNG-RANノード識別子をセンシングデータ応答に含んでもよい。
【0093】
ステップ407:AMFは、N2トランスポートメッセージ内で、ステップ405で示されたNG-RANノードに、センシング要件またはセンシング命令を転送する。一実施形態では、AMFは、N2トランスポートメッセージ内のセンシングNFを識別するルーティング識別子をさらに含む。
【0094】
ステップ408:NG-RANノードは、センシング要件またはセンシング命令に従ってセンシング測定を実行し、センシングNFによって要求されたセンシングデータを得る。
【0095】
ステップ409:NG-RANノードは、N2トランスポートメッセージでセンシングデータをAMFに返す。一実施形態では、ターゲットNG-RANノードはまた、N2トランスポートメッセージ内に、ステップ407で受信したルーティング識別子を含んでもよい。
【0096】
ステップ410:AMFは、センシングデータ通知において、ステップ409で受信したルーティング識別子によって示されるセンシングNFに、センシングデータを転送する。
【0097】
ステップ411:センシングNFは、AMFにセンシングデータ通知応答を送信する。
ステップ407からステップ411は、例えばTAIリスト(に関連付けられた追跡エリア(TA)を提供する、各NG-RANノードに対して実行されることに留意されたい。
【0098】
ステップ412:センシングNFは、NG-RANノードから受信したセンシングデータに基づいてセンシング結果を計算し、最終センシングデータ(センシング結果)(例えば、計算結果)を含むセンシングレポートをAMFに送信する。
【0099】
AFが内部AFである一実施形態では、センシングNFは、AFに直接センシングレポートを送信する。
【0100】
ステップ413:NEFは、最終センシングデータを含むセンシングレポートをAFに送信する。
【0101】
図4のプロセスの詳細は、上述の実施形態を参照することによって確認することができ、ここでは説明しない。
【0102】
一実施形態では、センシングNFは、以下の少なくとも1つを実行する。
1)AFから(NEFを介して)センシング要求を受信する。
【0103】
2)TAIリストに基づいてAMFを選択する。
3)Nxトンネルを介してアップリンクデータ(センシングデータ)を受信するセンシングNFのIPアドレスおよびIPポートを、AMFを介してNG-RANに送信する。
【0104】
4)Nxトンネルを介してダウンリンクデータ(センシング要求)を受信するNG-RANのIPアドレスおよびIPポートを、AMFを介してNG-RANから受信する。
【0105】
5)AMFを介してNG-RANにセンシングデータを要求する。
6)Nxトンネルを介してNG-RANにセンシングデータを要求する。
【0106】
7)AMFを介してNG-RANからセンシングデータを受信する。
8)Nxトンネルを介してNG-RANからセンシングデータを受信する。
【0107】
9)NG-RANから受信したセンシングデータに基づいてセンシング結果を計算する。
【0108】
10)最終センシングデータを伴うセンシングレポートをAFに(NEFを介して)送信する。
【0109】
11)センシングNFが機能することができるTAIリストをNRFに登録する。
一実施形態では、NEFは、以下の少なくとも1つを実行する。
【0110】
1)AFセンシング要求に示されたターゲットエリア(例えば、地理的領域)をTAIリストにマッピングする。
【0111】
2)AFから受信したセンシング要求を許可する。
3)TAIリストに基づいて、NRFまたはローカル構成を介してセンシングNFを選択する。
【0112】
4)AFから受信したセンシング要求をセンシングNFに転送する。
5)センシングNFからセンシングデータを受信し、AFにセンシングデータを転送する。
【0113】
一実施形態では、AMFは、以下の少なくとも1つを実行する。
1)Nxトンネルを介してアップリンクデータ(センシングデータ)を受信するセンシングNFのIPアドレスおよびIPポートを、センシングNFから受信する。
【0114】
2)センシングNFのIPアドレスおよびIPポートをNG-RANに転送する。
3)Nxトンネルを介してダウンリンクデータ(センシング要求)を受信するNG-RANのIPアドレスおよびIPポートを、NG-RANから受信する。
【0115】
4)NG-RANのIPアドレスおよびIPポートをセンシングNFに転送する。
5)センシングNFから受信したセンシング要求をNG-RANに転送する。
【0116】
6)NG-RANから受信したセンシングデータをセンシングNFに転送する。
一実施形態では、NG-RAN(ノード)は、以下の少なくとも1つを実行する。
【0117】
1)Nxトンネルを介してアップリンクデータ(センシングデータ)を受信するセンシングNFのIPアドレスおよびIPポートを、AMFを介してセンシングNFから受信する。
【0118】
2)Nxトンネルを介してダウンリンクデータ(センシング要求)を受信するセンシングNFのIPアドレスおよびIPポートを、AMFを介してセンシングNFに送信する。
【0119】
3)AMFを介してセンシングNFからセンシング要求を受信する。
4)センシング測定を実行し、センシングNFによって要求されたセンシングデータを得る。
【0120】
5)Nxトンネルを介してセンシングNFにセンシングデータを送信する。
6)AMFを介してセンシングNFにセンシングデータを送信する。
【0121】
7)Nxトンネルを介してセンシングNFからセンシング要求を受信する。
図5は、本開示の一実施形態による無線ネットワークノード60の概略図に関する。無線ネットワークノード60は、衛星、基地局(BS:base station)、ネットワークエンティティ、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)、サービングゲートウェイ(S-GW:Serving Gateway)、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ(P-GW)、無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)ノード、次世代RAN(NG-RAN:next generation RAN)ノード、gNB、eNB、gNB中央ユニット(gNB-CU:gNB central unit)、gNB分散ユニット(gNB-DU:gNB distributed unit)、データネットワーク、コアネットワーク、または無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)であってもよく、本明細書では限定されない。さらに、無線ネットワークノード60は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF:access and mobility management function)、セッション管理機能(SMF:session management function)、ユーザプレース機能(UPF:user place function)、ポリシー制御機能(PCF:policy control function)、アプリケーション機能(AF:application function)、センシングNF、ネットワークエクスポージャー機能(NEF:network exposure function)などの少なくとも1つのネットワーク機能を備え得る(その機能の少なくとも一部を実行し得る)。無線ネットワークノード60は、マイクロプロセッサまたはASICなどのプロセッサ600と、記憶ユニット610と、通信ユニット620とを含んでもよい。記憶ユニット610は、プロセッサ600によってアクセスされ実行されるプログラムコード612を記憶する、任意のデータ記憶装置であってもよい。記憶ユニット612の例は、SIM、ROM、フラッシュメモリ、RAM、ハードディスク、および光学データ記憶装置を含むが、これらに限定されない。通信ユニット620は、トランシーバであってもよく、プロセッサ600の処理結果に従って信号(例えば、メッセージまたはパケット)を送受信するために使用される。一例では、通信ユニット620は、
図5に示す少なくとも1つのアンテナ622を介して信号を送受信する。
【0122】
一実施形態では、記憶ユニット610およびプログラムコード612は省略されてもよい。プロセッサ600は、記憶されたプログラムコードを有する記憶ユニットを含み得る。
【0123】
プロセッサ600は、例えばプログラムコード612を実行することによって、無線ネットワークノード60上で例示された実施形態に記載された任意のステップを実施することができる。
【0124】
通信ユニット620は、トランシーバであってもよい。通信ユニット620は、代替として、またはそれに加えて、無線端末(例えば、ユーザ機器または別の無線ネットワークノード)との間で信号をそれぞれ送信および受信するように構成された送信ユニットおよび受信ユニットを組み合わせてもよい。
【0125】
本開示の一実施形態による無線通信方法も提供される。一実施形態では、無線通信方法は、無線通信ノード(例えば、AMF)を使用して実行されてもよい。一実施形態では、無線通信ノードは、上述の無線通信ノード60を使用して実装され得るが、これに限定されない。
【0126】
一実施形態では、無線通信方法は、アクセスおよびモビリティ管理ノードによってセンシングネットワークノードから、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを受信することと、アクセスおよびモビリティ管理ノードによって、ターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子に従って、ターゲットアクセスネットワークノードに第1のメッセージを送信して、センシングデータを生成するようにターゲットアクセスネットワークノードに要求することであって、センシングデータがセンシングネットワークノードに送信されて、センシングネットワークノードが計算結果を生成することを可能にすることと、を含む。
【0127】
一実施形態では、第1のメッセージは、上述のセンシングリソース設定通知またはセンシングデータ要求とすることができるが、これに限定されない。一実施形態では、ターゲットアクセスネットワークノードは、上述のNG-RANであってもよいが、これに限定されない。
【0128】
この点に関する詳細は、上記の段落を参照して確認することができ、ここでは繰り返さない。
【0129】
本開示の一実施形態による別の無線通信方法も提供される。一実施形態では、無線通信方法は、無線通信ノード(例えば、センシングNF)を使用して実行されてもよい。一実施形態では、無線通信ノードは、上述の無線通信ノード60を使用して実装され得るが、これに限定されない。
【0130】
一実施形態では、無線通信方法は、センシングネットワークノードによってアクセスおよびモビリティ管理ノードに、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを送信して、1つまたは複数の識別子に従って第1のメッセージをターゲットアクセスネットワークノードに転送するようにアクセスおよびモビリティ管理ノードに要求し、センシングデータを生成するようにターゲットアクセスネットワークノードに要求することと、センシングネットワークノードによってセンシングデータを受信することと、センシングネットワークノードによって、センシングデータに従って計算結果を生成することと、を含む。
【0131】
この点に関する詳細は、上記の段落を参照して確認することができ、ここでは繰り返さない。
【0132】
本開示の一実施形態による別の無線通信方法も提供される。一実施形態では、無線通信方法は、無線通信ノード(例えば、NG-RANノード)を使用して実行されてもよい。一実施形態では、無線通信ノードは、上述の無線通信ノード60を使用して実装され得るが、これに限定されない。
【0133】
一実施形態では、無線通信方法は、アクセスネットワークノードによって、アクセスおよびモビリティ管理ノードから第1のメッセージを受信することと、アクセスネットワークノードによって、第1のメッセージに従ってセンシングデータを生成するために測定を実行することと、アクセスネットワークノードによって、センシングデータをセンシングネットワークノードに送信して、センシングネットワークノードがセンシングデータに従って計算結果を生成することを可能にすることと、を含む。
【0134】
この点に関する詳細は、上記の段落を参照して確認することができ、ここでは繰り返さない。
【0135】
本開示の一実施形態による別の無線通信方法も提供される。一実施形態では、無線通信方法は、無線通信ノード(例えば、NEF)を使用して実行されてもよい。一実施形態では、無線通信ノードは、上述の無線通信ノード60を使用して実装され得るが、これに限定されない。
【0136】
一実施形態では、無線通信方法は、ネットワークエクスポージャーノードによってセンシングネットワークノードに第1のセンシング要求を送信して、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードからセンシングデータを取得するようにセンシングネットワークノードを制御することと、ネットワークエクスポージャーノードによって、センシングネットワークノードから、センシングデータに従って計算結果を受信することと、を含む。
【0137】
一実施形態では、ネットワークエクスポージャーノードは、アプリケーションノードから第2のセンシング要求を受信し、アプリケーションノードからの第2のセンシング要求が許可されているかどうかを判定するように構成される。
【0138】
一実施形態では、第1のセンシング要求は、上述のNEFからAMFへのセンシング要求であってもよいが、これに限定されない。一実施形態では、第2の要求は、上述したAFからNEFへのセンシング要求であってもよいが、これに限定されない。
【0139】
この点に関する詳細は、上記の段落を参照して確認することができ、ここでは繰り返さない。
【0140】
以上、本開示の様々な実施形態について説明したが、それらは限定ではなく例としてのみ提示されていることを理解されたい。同様に、様々な図は例示的なアーキテクチャまたは構成を示し得、これらは当業者が本開示の例示的な特徴および機能を理解することを可能にするために提供されている。しかしながら、当業者は、本開示が図示された例示的なアーキテクチャまたは構成に限定されず、様々な代替的なアーキテクチャおよび構成を使用して実施することができることを理解するであろう。さらに、当業者によって理解されるように、一実施形態の1つまたは複数の特徴は、本明細書に記載の別の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。したがって、本開示の幅および範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれ1つに限定されるべきではない。
【0141】
また、「第1」、「第2」などの指定を使用する本明細書における要素へのいかなる参照も、一般に、それらの要素の量または順序を限定するものではないことも理解される。むしろ、これらの名称は、本明細書において、2つ以上の要素または要素の例を区別する便利な手段として使用することができる。したがって、第1および第2の要素への言及は、2つの要素のみが使用され得ること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素の前になければならないことを意味しない。
【0142】
さらに、当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれか1つを使用して表され得ることを理解するであろう。例えば、上記の説明で参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビットおよびシンボルは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは粒子、光場もしくは粒子、またはそれらの任意の組み合わせによって表すことができる。
【0143】
当業者であれば、本明細書に開示された態様に関連して記載された様々な例示的な論理ブロック、ユニット、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれか1つが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、または2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込んだ様々な形態のプログラムまたは設計コード(これは、便宜上、本明細書では「ソフトウェア」または「ソフトウェアユニット」と呼ぶことができる)、あるいはこれらの技術の任意の組み合わせによって実施され得ることをさらに理解するであろう。
【0144】
ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、ユニット、回路、およびステップが、それらの機能に関して一般的に上述されている。そのような機能がハードウェア、ファームウェアもしくはソフトウェア、またはこれらの技術の組み合わせとして実装されるかどうかは、システム全体に課される特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の用途ごとに様々な方法で実施することができるが、そのような実施決定は本開示の範囲から逸脱するものではない。様々な実施形態によれば、プロセッサ、デバイス、構成要素、回路、構造、機械、ユニットなどは、本明細書に記載の機能の1つまたは複数を実行するように構成することができる。指定された動作または機能に関して本明細書で使用される「ように構成された」または「ために構成された」という用語は、指定された動作または機能を実行するように物理的に構築、プログラムおよび/または配置されたプロセッサ、デバイス、構成要素、回路、構造、機械、ユニットなどを指す。
【0145】
さらに、当業者であれば、本明細書に記載の様々な例示的な論理ブロック、ユニット、デバイス、構成要素、および回路を、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる集積回路(IC:integrated circuit)内に実装することができ、またはそれによって実行することができることを理解するであろう。論理ブロック、ユニット、および回路は、ネットワーク内またはデバイス内の様々な構成要素と通信するためのアンテナおよび/またはトランシーバをさらに含むことができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替例では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、またはステートマシンとすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロプロセッサ、または、本明細書に記載された機能を実行するためのその他任意の適切な構成として実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして記憶することができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェアとして実施することができる。
【0146】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムまたはコードをある場所から別の場所に転送することを可能にすることができる任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、または命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができる。
【0147】
本明細書で使用される「ユニット」という用語は、本明細書で説明される関連する機能を実行するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびこれらの要素の任意の組み合わせを指す。さらに、説明の目的のために、様々なユニットは、個別のユニットとして説明されるが、当業者には明らかであるように、2つ以上のユニットを組み合わせて、本開示の実施形態による関連する機能を実行する単一のユニットを形成することができる。
【0148】
さらに、本開示の実施形態では、メモリまたは他の記憶装置、ならびに通信構成要素を使用することができる。明確にするために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本開示の実施形態を説明したことが理解されよう。しかしながら、本開示を損なうことなく、異なる機能ユニット、処理論理要素またはドメイン間の機能性の任意の適切な分配を使用できることは明らかであろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実行されるように示されている機能は、同じ処理論理要素またはコントローラによって実行されてもよい。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的または物理的な構造または組織を示すのではなく、記載された機能を提供するための適切な手段への言及にすぎない。
【0149】
本開示に記載された実施態様に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義された一般原理は、特許請求の範囲から逸脱することなく他の実施態様に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施態様に限定されることを意図するものではなく、以下の特許請求の範囲に記載されるように、本明細書に開示される新規の特徴および原理と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスおよびモビリティ管理ノードによってセンシングネットワークノードから、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを受信することと、
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードによって、前記ターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子に従って、前記ターゲットアクセスネットワークノードに前記第1のメッセージを送信して、センシングデータを生成するように前記ターゲットアクセスネットワークノードに要求することであって、前記センシングデータが前記センシングネットワークノードに送信されて、前記センシングネットワークノードが計算結果を生成することを可能にすることとを含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記センシングデータが、前記センシングネットワークノードと前記ターゲットアクセスネットワークノードの各々との間の1つまたは複数のトンネルを介して前記センシングネットワークノードに送信される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記第1のメッセージが、前記センシングネットワークノードのアドレス情報を含
み、
好ましくは、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、前記ターゲットアクセスネットワークノードから前記ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報を受信し、前記ターゲットアクセスネットワークノードの前記アドレス情報を前記センシングネットワークノードに送信するように構成され、前記センシングデータが、前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報および前記ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報に基づいて、1つまたは複数のトンネルを介して前記センシングネットワークノードに送信される、請求項1または2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、前記センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する前記第1のメッセージを前記ターゲットアクセスネットワークノードに送信し、前記ルーティング識別子を有する前記ターゲットアクセスネットワークノードの前記アドレス情報を受信し、前記ルーティング識別子に従って前記ターゲットアクセスネットワークノードの前記アドレス情報を前記センシングネットワークノードに送信するように構成される、請求項
3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報が、インターネットプロトコル、IP、アドレス、およびIPポートを含む、請求項2~
4のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、前記センシングデータを受信し、前記センシングネットワークノードに前記センシングデータを送信するように構成され
、
好ましくは、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、前記センシングネットワークノードのルーティング識別子を有する前記第1のメッセージを前記ターゲットアクセスネットワークノードに送信し、前記ルーティング識別子を有する前記センシングデータを受信し、前記ルーティング識別子に従って前記センシングネットワークノードに前記センシングデータを送信するように構成される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記アクセスおよびモビリティ管理ノードが、1つまたは複数の使用できないアクセスネットワークノードの情報を前記センシングネットワークノードに送信するように構成される、請求項1~
6のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項8】
センシングネットワークノードによってアクセスおよびモビリティ管理ノードに、第1のメッセージと、1つまたは複数のターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子とを送信して、前記1つまたは複数の識別子に従って前記第1のメッセージを前記ターゲットアクセスネットワークノードに転送するように前記アクセスおよびモビリティ管理ノードに要求し、センシングデータを生成するように前記ターゲットアクセスネットワークノードに要求することと、
前記センシングネットワークノードによって前記センシングデータを受信することと、
前記センシングネットワークノードによって、前記センシングデータに従って計算結果を生成することとを含む、無線通信方法。
【請求項9】
前記センシングデータが、前記センシングネットワークノードと前記ターゲットアクセスネットワークノードの各々との間の1つまたは複数のトンネルを介して前記センシングネットワークノードによって受信される、請求項
8に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記第1のメッセージが、前記センシングネットワークノードのアドレス情報を含
み、
好ましくは、前記センシングネットワークノードが、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードから前記ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報を受信し、前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報および前記ターゲットアクセスネットワークノードのアドレス情報に基づいて、1つまたは複数のトンネルを介して前記センシングデータを受信するように構成される、請求項
8または
9に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記センシングネットワークノードの前記アドレス情報が、インターネットプロトコル、IP、アドレス、およびIPポートを含む、請求項
9~10のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記センシングデータが、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードを介して前記センシングネットワークノードによって受信される、請求項
8に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記センシングネットワークノードが、ネットワークエクスポージャーノードまたはアプリケーションノードから追跡エリアアイデンティティ、TAI、リストを受信し、前記TAIリストに従って前記ターゲットアクセスネットワークノードの1つまたは複数の識別子を決定するように構成さ
れ、および/または、
前記センシングネットワークノードが、前記ネットワークエクスポージャーノードまたはアプリケーションノードから、センシングサービス品質、QoS、または1つもしくは複数のオブジェクトタイプのうちの少なくとも1つを受信するように構成され、および/または、
前記センシングネットワークノードが、前記アクセスおよびモビリティ管理ノードから、1つまたは複数の使用できないアクセスネットワークノードの情報を受信するように構成され、および/または、
前記センシングネットワークノードが、TAIリストに従って前記アクセスおよびモビリティ管理ノードを選択し、前記第1のメッセージを前記アクセスおよびモビリティ管理ノードに送信するように構成され、および/または、
前記センシングネットワークノードが、前記計算結果をネットワークエクスポージャーノードまたはアプリケーションノードに送信するように構成され、請求項
8~12のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項14】
通信ユニットと、
請求項1~7のいずれか1項に記載の無線通信方法を実行するように構成されたプロセッサとを含む、無線通信ノード。
【請求項15】
通信ユニットと、
請求項8~13のいずれか1項に記載の無線通信方法を実行するように構成されたプロセッサとを含む、無線通信ノード。
【国際調査報告】