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▶ ヴェラン メディカル テクノロジーズ,インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-546568ロープロファイル超音波カテーテルおよびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】ロープロファイル超音波カテーテルおよびシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/04 20060101AFI20241219BHJP
   A61B 1/045 20060101ALI20241219BHJP
   A61B 8/12 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
A61B1/04 530
A61B1/045 623
A61B8/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523929
(86)(22)【出願日】2022-10-21
(85)【翻訳文提出日】2024-06-18
(86)【国際出願番号】 US2022047353
(87)【国際公開番号】W WO2024085880
(87)【国際公開日】2024-04-25
(31)【優先権主張番号】63/270,816
(32)【優先日】2022-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521234386
【氏名又は名称】ヴェラン メディカル テクノロジーズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・リー
【テーマコード(参考)】
4C161
4C601
【Fターム(参考)】
4C161AA07
4C161BB08
4C161CC06
4C161HH55
4C601EE11
4C601FE03
4C601FE04
4C601GB20
(57)【要約】
本明細書において医療器具組立体が提供される。医療器具は、近位端と遠位端とを有し、針を収容する作業通路を定める細長いシャフトを備える。針の遠位端は、作業通路の遠位出口を通じて延長可能である。遠位出口の遠位で、特有のコンパクトで折り畳み可能な構成を伴うトランスデューサ組立体が位置決めされる。トランスデューサ組立体は、すべて基板と電気的に連通し、基板に搭載されるトランスデューサ、少なくとも1つのASICチップ、および少なくとも1つのコンデンサを備える。トランスデューサ組立体は、トランスデューサが少なくとも1つのASICチップおよび少なくとも1つのコンデンサの上に対向して位置決めされるように、タコス形へと折り畳まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位端および遠位端を有し、針を収容する作業通路を定める細長いシャフトであって、前記針の前記遠位端は前記作業通路の遠位出口を通じて延長可能である、細長いシャフトと、
前記遠位出口の遠位に位置決めされ、基板に搭載されるトランスデューサ、少なくとも1つのASICチップ、および少なくとも1つのコンデンサから成るトランスデューサ組立体であって、前記トランスデューサが、前記少なくとも1つのASICチップおよび前記少なくとも1つのコンデンサの上に対向して位置決めされるように、タコス形へと折り畳まれる、トランスデューサ組立体と、
を備える、医療器具組立体。
【請求項2】
超音波トランスデューサと、少なくとも1つのASICチップと、少なくとも1つのコンデンサと、基板と、を備えるトランスデューサ組立体であって、
前記トランスデューサ組立体は初期構成と動作構成とを有し、
前記初期構成において、前記基板は、前記超音波トランスデューサ、前記少なくとも1つのASICチップ、および前記少なくとも1つのコンデンサが隣り合う配置で前記基板に係合させられる平坦面を定め、
前記動作構成において、前記基板は、前記超音波トランスデューサが前記少なくとも1つのASICチップおよび前記少なくとも1つのコンデンサの上に位置決めされる「タコス」形を定める、
トランスデューサ組立体を備える、医療装置。
【請求項3】
前記動作構成において前記基板に塗布される接着剤をさらに備える、請求項2に記載の医療装置。
【請求項4】
近位端領域と遠位端領域とを有するカテーテルであって、前記近位端領域はハンドル組立体を備え、前記遠位端領域は、遠位先端において途切れる細長いシャフトを定め、前記遠位先端は側方開口を定め、前記トランスデューサ組立体は、前記超音波トランスデューサが前記側方開口を通じて露出されるように前記遠位先端の中に位置決めされる、カテーテルをさらに備える、請求項2に記載の医療装置。
【請求項5】
前記開口は開口軸を有し、前記超音波トランスデューサはトランスデューサ軸を定め、前記開口軸と前記トランスデューサ軸とは90度の角度を形成する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項6】
前記遠位先端に近位の前記細長いシャフトはニチノールシャフトである、請求項5に記載の医療装置。
【請求項7】
前記ニチノールシャフトは第1の切れ目パターンと第2の切れ目パターンとを定め、前記第1の切れ目パターンはスプライン切れ目パターンであり、前記第2の切れ目パターンは断続的な渦巻状の切れ目パターンである、請求項6に記載の医療装置。
【請求項8】
前記超音波トランスデューサと、前記少なくとも1つのASICチップと、前記少なくとも1つのコンデンサと、は互いと電子通信している、請求項4に記載の医療装置。
【請求項9】
前記トランスデューサ組立体と通信しているナビゲーションシステムをさらに備える、請求項8に記載の医療装置。
【請求項10】
前記ハンドル組立体から前記トランスデューサ組立体へと延在する複数の電気的な接続および配線を備えるインタポーザをさらに備える、請求項9に記載の医療装置。
【請求項11】
前記インタポーザは、接続パッドにおいて前記トランスデューサ組立体に接続される遠位部分と、右側方部分と左側方部分とに分けられる近位部分と、を有するリボン状構造を有し、前記右側方部分および前記左側方部分は、前記カテーテルの作業通路の上方で前記作業通路の周囲および上方を包む、請求項10に記載の医療装置。
【請求項12】
前記遠位先端は2.6mmの射出成型された先端である、請求項4に記載の医療装置。
【請求項13】
前記遠位先端はポケットを定め、少なくとも1つの電磁センサが前記ポケットの中に位置決めされる、請求項4に記載の医療装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの電磁センサは6DOFセンサである、請求項13に記載の医療装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの電磁センサは電磁センサの対である、請求項13に記載の医療装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、医療器具およびシステムの利用に関し、より詳細には、患者の肺における標的組織を検出、試料採取、病期診断、および/または治療するためのある範囲の医療処置と関連付けられる装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像誘導介入(IGI)としても知られている画像誘導手術(IGS)は、医療処置の間に、生体構造に近接して、かつ/または生体構造の内部に、器具を位置付けるための医師の能力を向上させる。IGSは、2次元(2D)用途、3次元(3D)用途、および4次元(4D)用途を含み得る。IGSの第4の次元は、時間、運動、電気信号、圧力、空気流、血流、呼吸、心拍、および患者の他の測定パラメータなどの複数のパラメータを、個別または一緒のいずれかで含み得る。
【0003】
ナビゲーションシステムが、患者の身体において医療器具の位置を追跡するために、画像誘導手術で使用される。位置は、患者の身体の2D画像、3D画像、および/または4D画像に重ね合わせることができる。画像は、通常は、予め取得されているX線コンピュータ断層撮影(CT)画像、超音波画像、および/または磁気共鳴撮像(MRI)画像である。画像への医療器具の重ね合わせは、医療器具をナビゲートするとき、および/または、医療処置を実施するとき、医師または他の使用者を支援する。
【0004】
相当の改善がこれらの分野で行われてきたが、標的組織の視覚化、アクセス、位置付け、試料採取、および取り扱いに向けての向上した医療器具、システム、および処置に向けての要求が残っている。具体的な満たされていない要求は、6自由度を伴う1つ以上の電磁センサを伴う超音波カテーテルだけでなく、高速信号伝送することができる向上したシグナルインテグリティを伴う超音波トランスデューサも提供することであり、このようなカテーテルは、関節動作可能な案内カテーテルの作業通路の中での利用が可能となるように、十分にロープロファイルで柔軟である。本明細書に記載されている実施形態はこのような要求を満たす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、カテーテルと、医療器具組立体と、撮像組立体と、を備える医療装置およびその使用に向けられている。カテーテルは、第1および第2の作業通路と第1および第2の遠位出口とをそれぞれ含む。医療器具組立体は、例えば、第1の作業通路の中に収容されるように適合され、患者の気道に近接する標的組織を捕らえるために第1の遠位出口から外へ延長されるように適合される針といった医療器具を備える。撮像組立体は、第1の作業通路の中に収容されるように適合され、標的組織を捕らえる医療器具の画像を生成するために第2の遠位出口から外へ延長されるように適合される撮像デバイスを備える。医療器具は、好ましくは、気道の中から患者の気道の壁を貫いて延長され、撮像デバイスは、好ましくは、標的組織に近接する気道分岐部の下へと延長される。
【0006】
本発明の別の態様は、カテーテルと、医療器具と、撮像組立体と、を備える医療装置に向けられている。カテーテルは、近位端部分と遠位端部分とを有する第1の細長い柔軟なシャフトを備える。近位端部分は第1のポートと第2のポートとを有し、遠位端部分は第1の遠位出口と第2の遠位出口とを備え、第1の作業通路が第1のポートと第1の遠位出口との間で延在し、第2の作業通路が第2のポートと第2の遠位出口との間で延在する。医療器具組立体は医療器具を備え、医療器具は、近位端と遠位端と、を有し、第1の作業通路の中に収容されるように適合される。医療器具の遠位端は、第1の遠位出口を通じて、第1の遠位出口を越えた延長位置へと延長可能である。撮像組立体は、近位端部分および遠位端部分を有する第2の細長い柔軟なシャフトと、第2の細長い柔軟なシャフトの遠位端部分に付着される撮像デバイスとを備える。撮像デバイスは、第2の作業通路の中に収容されるように適合され、第2の遠位出口を通じて、第2の遠位出口を越えた延長位置へと延長可能である。さらに、撮像デバイスは、医療器具の遠位端が第1の遠位出口から外へ延長されるとき、医療器具の遠位端の画像平面において画像を生成するように適合される。
【0007】
本発明の別の態様は、カテーテルと、医療器具組立体と、撮像組立体と、を備える医療装置に向けられている。カテーテルは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分から遠位端部分へと延在する長手方向軸と、を有する第1の細長い柔軟なシャフトを備える。近位端部分は第1のポートと第2のポートとを有し、遠位端部分は側方出口と遠位出口とを備え、第1の作業通路が第1のポートと側方出口との間で延在し、第2の作業通路が第2のポートと遠位出口との間で延在する。医療器具組立体は医療器具を備え、医療器具は、近位端と遠位端とを有し、第1の作業通路の中に収容されるように適合される。医療器具の遠位端は、細長い柔軟なシャフトの中の位置から側方出口を通じた細長い柔軟なシャフトの外側の延長位置への、第1の細長い柔軟なシャフトの長手方向軸に対して角度θでの経路に沿って、延長可能である。撮像組立体は、近位端部分および遠位端部分を有する第2の細長い柔軟なシャフトと、第2の細長い柔軟なシャフトの遠位端部分に付着される撮像デバイスと、を備える。撮像デバイスは、第2の作業通路の中で変位させられるように適合され、医療器具の遠位端が側方出口から外へ延長されるとき、医療器具の遠位端の画像平面において画像を生成するように適合される。撮像デバイスの撮像平面は、医療器具が第1の出口の外へ延長するときの角度θにおいて実質的に配向されるように適合される。
【0008】
本発明の別の態様は、カテーテルと、医療器具組立体と、を備える医療装置に向けられている。カテーテルは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分から遠位端部分へと延在する長手方向軸と、を有する第1の細長い柔軟なシャフトを備える。近位端部分はポートを有し、遠位端部分は側方出口を備え、作業通路がポートと側方出口との間で延在する。カテーテルは、細長い柔軟なシャフトの遠位端部分に付着される撮像デバイスをさらに備える。撮像デバイスは、医療器具の遠位端が側方出口から外へ延長されるとき、医療器具の遠位端の画像平面において画像を生成するように適合される。医療器具組立体は医療器具を備え、医療器具は、近位端と遠位端とを有し、第1の作業通路の中に収容されるように適合される。医療器具の遠位端は、細長い柔軟なシャフトの中の位置から側方出口を通じた細長い柔軟なシャフトの外側の延長位置への、第1の細長い柔軟なシャフトの長手方向軸に対して角度θでの経路に沿って、延長可能である。撮像デバイスの撮像平面は、医療器具が第1の出口の外へ延長するときの角度θにおいて実質的に配向される。
【0009】
本発明のなおも別の態様が、医療器具を使用して、患者の気道に近接する標的組織を捕らえ、捕らえているところのリアルタイムの確認を提供するために、標的を捕らえる医療器具の画像を生成するためのシステムに向けられている。システムは医療装置とナビゲーションシステムとを備える。医療装置は、カテーテルと、医療器具と、撮像組立体と、を備える。カテーテルは、近位端部分と遠位端部分とを有する第1の細長い柔軟なシャフトを備える。近位端部分は第1のポートと第2のポートとを有し、遠位端部分は第1の遠位出口と第2の遠位出口とを備え、第1の作業通路が第1のポートと第1の遠位出口との間で延在し、第2の作業通路が第2のポートと第2の遠位出口との間で延在する。医療器具組立体は医療器具を備え、医療器具は、近位端と遠位端とを有し、第1の作業通路の中に収容されるように適合される。医療器具の遠位端は、第1の遠位出口を通じて、第1の遠位出口を越えた延長位置へと延長可能である。撮像組立体は、近位端部分および遠位端部分を有する第2の細長い柔軟なシャフトと、第2の細長い柔軟なシャフトの遠位端部分に付着される撮像デバイスと、を備える。撮像デバイスは、第2の作業通路の中に収容されるように適合され、第2の遠位出口を通じて、第2の遠位出口を越えた延長位置へと延長可能である。さらに、撮像デバイスは、医療器具の遠位端が第1の遠位出口から外へ延長されるとき、医療器具の遠位端の画像平面において画像を生成するように適合される。ナビゲーションシステムは、処理装置と表示装置とを備え、撮像デバイスによって生成される画像を受信するように適合される。ナビゲーションシステムは、生成された画像を表示装置において表示することができる。いくつかの態様では、医療器具組立体、撮像組立体、および/またはカテーテルは、処理装置に結合されるように適合される位置特定要素であって、位置特定要素の3次元空間における位置と関連付けられる情報を処理装置へと送信するように適合される位置特定要素を備え得る。
【0010】
本発明のなおも別の態様が、医療器具を使用して、患者の気道に近接する標的組織を捕らえ、捕らえているところのリアルタイムの確認を提供するために、標的を捕らえる医療器具の画像を生成するためのシステムに向けられている。システムは医療装置とナビゲーションシステムとを備える。医療装置は、カテーテルと、医療器具組立体と、撮像組立体と、を備える。カテーテルは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分から遠位端部分へと延在する長手方向軸と、を有する第1の細長い柔軟なシャフトを備える。近位端部分は第1のポートと第2のポートとを有し、遠位端部分は側方出口と遠位出口とを備え、第1の作業通路が第1のポートと側方出口との間で延在し、第2の作業通路が第2のポートと遠位出口との間で延在する。医療器具組立体は医療器具を備え、医療器具は、近位端と遠位端とを有し、第1の作業通路の中に収容されるように適合される。医療器具の遠位端は、細長い柔軟なシャフトの中の位置から側方出口を通じた細長い柔軟なシャフトの外側の延長位置への、第1の細長い柔軟なシャフトの長手方向軸に対して角度θでの経路に沿って、延長可能である。撮像組立体は、近位端部分および遠位端部分を有する第2の細長い柔軟なシャフトと、第2の細長い柔軟なシャフトの遠位端部分に付着される撮像デバイスと、を備える。撮像デバイスは、第2の作業通路の中で変位させられるように適合され、医療器具の遠位端が側方出口から外へ延長されるとき、医療器具の遠位端の画像平面において画像を生成するように適合される。撮像デバイスの撮像平面は、医療器具が第1の出口の外へ延長するときの角度θにおいて実質的に配向されるように適合される。ナビゲーションシステムは、生成された画像を表示装置において表示することができる。いくつかの態様では、医療器具組立体、撮像組立体、および/またはカテーテルは、処理装置に結合されるように適合される位置特定要素であって、位置特定要素の3次元空間における位置と関連付けられる情報を処理装置へと送信するように適合される位置特定要素を備え得る。
【0011】
本発明のなおも別の態様が、医療器具を使用して、患者の気道に近接する標的組織を捕らえ、捕らえているところのリアルタイムの確認を提供するために、標的を捕らえる医療器具の画像を生成するためのシステムに向けられている。システムは医療装置とナビゲーションシステムとを備える。医療装置は、医療器具組立体と、撮像デバイスを伴うカテーテルと、を備える。カテーテルは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分から遠位端部分へと延在する長手方向軸とを有する第1の細長い柔軟なシャフトを備える。近位端部分はポートを有し、遠位端部分は側方出口を備え、作業通路がポートと側方出口との間で延在する。カテーテルは、細長い柔軟なシャフトの遠位端部分に付着される撮像デバイスをさらに備える。撮像デバイスは、医療器具の遠位端が側方出口から外へ延長されるとき、医療器具の遠位端の画像平面において画像を生成するように適合される。医療器具組立体は医療器具を備え、医療器具は、近位端と遠位端とを有し、第1の作業通路の中に収容されるように適合される。医療器具の遠位端は、細長い柔軟なシャフトの中の位置から側方出口を通じた細長い柔軟なシャフトの外側の延長位置への、第1の細長い柔軟なシャフトの長手方向軸に対して角度θでの経路に沿って、延長可能である。撮像デバイスの撮像平面は、医療器具が第1の出口の外へ延長するときの角度θにおいて実質的に配向される。ナビゲーションシステムは、生成された画像を表示装置において表示することができる。いくつかの態様では、医療器具組立体、撮像組立体、および/またはカテーテルは、処理装置に結合されるように適合される位置特定要素であって、位置特定要素の3次元空間における位置と関連付けられる情報を処理装置へと送信するように適合される位置特定要素を備え得る。
【0012】
本発明のなおも別の態様が、医療器具の画像を生成する方法であって、医療装置を、患者の気道を通じて、標的に近接する位置へとナビゲートするステップを含み、医療装置が、カテーテルと、医療器具組立体と、撮像組立体と、を備える、方法に向けられている。カテーテルは、近位端部分と遠位端部分とを有する細長い柔軟なシャフトを備え、近位端部分は第1のポートと第2のポートとを備え、遠位端部分は第1の遠位出口と第2の遠位出口とを備え、第1の作業通路が第1のポートと第1の遠位出口との間で延在し、第2の作業通路が第2のポートと第2の遠位出口との間で延在する。医療器具組立体は医療器具を備え、医療器具は、近位端と遠位端とを有し、第1の作業通路の中に収容され、医療器具の遠位端は、第1の遠位出口を通じて、第1の遠位出口を越えた延長位置へと延長可能である。撮像組立体は、近位端部分および遠位端部分を有する第2の細長い柔軟なシャフトと、第2の細長い柔軟なシャフトの遠位端部分に付着される撮像デバイスと、を備える。撮像デバイスは、第2の作業通路の中に収容され、第2の遠位出口を通じて、第2の遠位出口を越えた延長位置へと延長可能である。方法は、医療器具の少なくとも一部分を、第1の作業通路の中から、第1の遠位出口を通じて外へ延長することと、撮像デバイスを、第2の作業通路の中から、第2の遠位出口を通じて外へ延長することと、撮像デバイスを使用して、第1の遠位出口から外へ延長された医療器具の少なくとも一部分の画像を生成することと、を続ける。
【0013】
本発明のなおも別の態様が、医療器具の画像を生成する方法であって、医療装置を、患者の気道を通じて、標的に近接する位置へとナビゲートするステップを含み、医療装置が、カテーテルと、医療器具組立体と、撮像組立体と、を備える、方法に向けられている。カテーテルは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分から遠位端部分へと延在する長手方向軸と、を有する細長い柔軟なシャフトを備える。近位端部分は第1のポートと第2のポートとを備え、遠位端部分は側方出口と遠位出口とを備え、第1の作業通路が第1のポートと側方出口との間で延在し、第2の作業通路が第2のポートと遠位出口との間で延在する。医療器具組立体は医療器具を備え、医療器具は、近位端と遠位端とを有し、第1の作業通路の中に収容される。医療器具の遠位端は、第1の細長い柔軟なシャフトの中の位置から第1の出口を通じた第1の細長い柔軟なシャフトの外側の延長位置への、第1の細長い柔軟なシャフトの長手方向軸に対して角度θでの経路に沿って、延長可能である。撮像組立体は、近位端部分および遠位端部分を有する第2の細長い柔軟なシャフトと、第2の細長い柔軟なシャフトの遠位端部分に付着される撮像デバイスと、を備える。撮像デバイスは、第2の作業通路の中に収容され、第2の作業通路の中で並進させられるように適合される。方法は、医療器具の少なくとも一部分を、第1の作業通路の中から、第1の遠位出口を通じて外へ延長することと、撮像デバイスを第2の作業通路の中で並進させることと、撮像を使用して、第1の遠位出口から外へ延長された医療器具の少なくとも一部分の画像を画像平面に生成することであって、撮像デバイスの撮像平面は、医療器具が側方出口の外へ延長するときの角度θにおいて実質的に配向される、生成することと、を続ける。
【0014】
本発明のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明、添付の請求項、および添付の図面からより完全に明らかとなり、図面は、本発明の例示の実施形態による特徴を示している。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1の実施形態による、医療装置の上面図である。
図1A】本発明の第1の実施形態による、医療装置の部分断面の詳細図である。
図2】本発明の第1の実施形態による、医療装置との使用のための医療器具組立体の上面図である。
図2A】本発明の第1の実施形態による、医療装置との使用のための医療器具の詳細図である。
図3】本発明の第1の実施形態による、撮像組立体の作動ハンドルが撮像デバイスを延長させるように作動させられている、撮像組立体の断面図、および、カテーテルに挿入されてカテーテルと接続される撮像組立体の遠位端部分の断面図である。
図4A】本発明の第1の実施形態による、医療器具組立体の調整ハンドルへの第1の位置特定要素の取り付けを示す医療器具組立体の一部分の断面図である。
図4AA】本発明の第1の実施形態による、医療器具組立体の調整ハンドルへの第1の位置特定要素の取り付けを示す図4Aの右側からの断面図である。
図4B】本発明の第1の実施形態による、医療器具組立体の作動ハンドルへの第2の位置特定要素の取り付けを示す医療器具組立体の一部分の断面図である。
図4BB】本発明の第1の実施形態による、医療器具組立体の作動ハンドルへの第2の位置特定要素の取り付けを示す図4Bの右側からの断面図である。
図4C】本発明の実施形態による、医療器具組立体の行程調節器への第2の位置特定要素の任意選択の取り付けを示す医療器具組立体の一部分の断面図である。
図4CC】本発明の実施形態による、医療器具組立体の行程調節器への第2の位置特定要素の任意選択の取り付けを示す図4Cの右側からの断面図である。
図5】本発明の第1の実施形態による、医療装置と、医療装置との使用のためのナビゲーションシステムと、を備えるシステムの概略図である。
図6】本発明の第1の実施形態による、医療装置を使用する方法の流れ図である。
図7】本発明の第1の実施形態による、標的組織を捕らえる針の画像を生成するために、針が標的組織へと挿入されており、撮像デバイスが標的組織に近接して気道分岐部に沿って延長されている、医療装置が患者において標的組織に近接してナビゲートされている状態での患者の気道の正面図である。
図7A】本発明の第1の実施形態による、標的組織を捕らえる針の画像の集まりを生成するために、針が標的組織へと挿入されており、撮像デバイスが標的組織に近接して気道分岐部に沿って延長されている、医療装置が患者において標的組織に近接してナビゲートされている状態での患者の気道の詳細な正面図である。
図7B】本発明の第1の実施形態による、標的組織を捕らえる針の撮像デバイスによって生成された画像の単純化された例示の図である。
図8】本発明の第2の実施形態による、医療装置の上面図である。
図8A】本発明の第2の実施形態による、医療装置の部分断面の詳細図である。
図9】本発明の第2の実施形態による、医療装置を使用する方法の流れ図である。
図10】本発明の第2の実施形態による、標的組織を捕らえる針の画像を生成するために、針が標的組織へと挿入されており、撮像デバイスがカテーテルの中で並進させられている、医療装置が患者において標的組織に近接してナビゲートされている状態での患者の気道の正面図である。
図10A】本発明の第2の実施形態による、標的組織を捕らえる針の画像の集まりを生成するために、針が標的組織へと挿入されており、撮像デバイスがカテーテルの中で並進させられている、医療装置が患者において標的組織に近接してナビゲートされている状態での患者の気道の詳細な正面図である。
図10B】本発明の第2の実施形態による、標的組織を捕らえる針の撮像デバイスによって生成された画像の単純化された例示の図である。
図11】本発明の第3の実施形態による、医療装置の上面図である。
図11A】本発明の第3の実施形態による、医療装置の部分断面の詳細図である。
図12】本発明の第3の実施形態による、医療装置を使用する方法の流れ図である。
図13】本発明の第3の実施形態による、針が標的組織へと挿入されており、撮像デバイスが、標的組織を捕らえる針の画像を生成する、医療装置が患者において標的組織に近接してナビゲートされている状態での患者の気道の正面図である。
図13A】本発明の第3の実施形態による、針が標的組織へと挿入されており、撮像デバイスが、標的組織を捕らえる針の画像を生成する、医療装置が患者において標的組織に近接してナビゲートされている状態での患者の気道の詳細な正面図である。
図13B】本発明の第3の実施形態による、標的組織を捕らえる針の撮像デバイスによって生成された画像の単純化された例示の図である。
図14】本発明の実施形態による、医療器具組立体の作動ハンドルが医療器具を延長するために作動させられている、医療器具組立体の近位端部分の断面図、および、医療器具組立体の遠位端部分の断面図である。
図15】本発明の実施形態による、医療器具組立体の作動ハンドルが医療器具を延長するために作動させられている、医療器具組立体の近位端部分の断面図、および、医療器具組立体の遠位端部分の断面図である。
図16A】本発明の実施形態による、針の柔軟性を増加させるために切れ目の集まりを有する針の側面図である。
図16B】本発明の実施形態による、曲げられている図16Aの針を示す側面図である。
図17A】本発明の実施形態による、医療器具組立体のシースの遠位部分の表面または内部において第3の位置特定要素を有する医療器具組立体の遠位端部分の断面図である。
図17B】本発明の実施形態による、針の組織穿孔遠位端部分に近接する医療器具組立体の針の表面または内部において第3の位置特定要素を有する医療器具組立体の遠位端部分の断面図である。
図17C】本発明の実施形態による、医療器具組立体の針の内腔に挿入された柔軟な案内ワイヤの表面または内部において第3の位置特定要素を有する医療器具組立体の遠位端部分の断面図である。
図18A図17Cに示されている本発明の実施形態による、第3の位置特定要素が、医療器具組立体の針の内腔に挿入された柔軟な案内ワイヤの表面または内部にあり、カテーテルが気道においてナビゲートされているときに、柔軟な案内ワイヤの遠位端が針の組織穿孔遠位端部分に近接している、医療器具組立体の遠位端部分およびカテーテルの細長い柔軟なシャフトの遠位端部分の断面図である。
図18B図17Cに示されている本発明の実施形態による、第3の位置特定要素が、調整可能な長さの医療器具組立体の針の内腔に挿入された柔軟な案内ワイヤの表面または内部にあり、カテーテルが気道においてナビゲートされているときに、柔軟な案内ワイヤの遠位端が針の組織穿孔遠位端部分から部分的に後退させられている、調整可能な長さの医療器具組立体の遠位端部分およびカテーテルの細長い柔軟なシャフトの遠位端部分の断面図である。
図18C図17Cに示されている本発明の実施形態による、第3の位置特定要素が、調整可能な長さの医療器具組立体の針の内腔に挿入された柔軟な案内ワイヤの表面または内部にあり、カテーテルが気道においてナビゲートされているときに、柔軟な案内ワイヤの遠位端が針の組織穿孔遠位端部分に近接している、調整可能な長さの医療器具組立体の端部分およびカテーテルの細長い柔軟なシャフトの遠位端部分の断面図である。
図19A図17Cに示されている本発明の実施形態による、第3の位置特定要素が、医療器具組立体の針の内腔に挿入された柔軟な案内ワイヤの表面または内部にあり、柔軟な案内ワイヤの遠位端が針の組織穿孔遠位端部分に近接している、医療器具組立体の遠位端部分および側方出口カテーテルの細長い柔軟なシャフトの遠位端部分の断面図である。
図19B図17Cに示されている本発明の実施形態による、第3の位置特定要素が、調整可能な長さの医療器具組立体の針の内腔に挿入された柔軟な案内ワイヤの表面または内部にあり、柔軟な案内ワイヤの遠位端が針の組織穿孔遠位端部分から部分的に後退させられている、調整可能な長さの医療器具組立体の遠位端部分および側方出口カテーテルの細長い柔軟なシャフトの遠位端部分の断面図である。
図19C図17Cに示されている本発明の実施形態による、第3の位置特定要素が、調整可能な長さの医療器具組立体の針の内腔に挿入された柔軟な案内ワイヤの表面または内部にあり、柔軟な案内ワイヤの遠位端が針の組織穿孔遠位端部分に近接している、調整可能な長さの医療器具組立体の端部分および側方出口カテーテルの細長い柔軟なシャフトの遠位端部分の断面図である。
図20】本発明の実施形態による、医療装置の上面図である。
図21】トランスデューサ組立体を「タコス状」構成へと折り畳んで固定するための型の側面図である。
図22】本発明の実施形態による、医療装置の斜視図である。
図23図22に示されている実施形態のハンドル組立体の側面図である。
図24図22に示されている実施形態のハンドル組立体の断面図である。
図25図22に示されているハンドル組立体の一部分の詳細図である。
図26図25に示されているハンドル組立体の作業通路の詳細図である。
図27図21に示されている組立体の遠位先端の詳細な側面図である。
図28図27に示されている先端の上から見下ろした断面図である。
図29図27に示されている遠位先端の側方からの斜視での外観図である。
図30A図27に示されている遠位先端の上から見下ろした切断図である。
図30B図27に示されている遠位先端の側方からの切断図である。
図30C図30Bに示されている遠位先端の断面図である。
図30D図30Cに示されている断面図の詳細な内部の図である。
図31A】試験パッドを試験して備える前に示された、図27および図29図30に描写されているトランスデューサ組立体を示す一連の図である。
図31B】「タコス状」構成へと折り畳まれ、試験パッドが取り外された後のトランスデューサ組立体の拡大の断面図である。
図32】トランスデューサ組立体との使用に適したトランスデューサの実施形態の上から見下ろした図である。
図33】試験パッドを伴って示されている、図31Aに示されているトランスデューサ組立体の上から見下ろした詳細図である。
図34】試験パッドが除去された状態で示されている、図34に示されているトランスデューサ組立体の上から見下ろした詳細図である。
図35】試験パッドがなおも所定位置にある状態で示されている、図30Aおよび図30Bに示されているインタポーザの配線トレースの詳細図である。
図36】試験パッドが除去された状態で示されている、図35に示されているインタポーザの配線トレースの詳細図である。
図37】トランスデューサ組立体とインタポーザとが接続され、遠位先端の他の構成要素に対して配置されている様態を描写している、図28に示されている遠位先端の内部の図である。
図38】トランスデューサ組立体とインタポーザとが接続され、遠位先端の他の構成要素に対して配置されている様態を描写している、図28に示されている遠位先端の内部の図である。
図39】トランスデューサ組立体とインタポーザとが接続され、遠位先端の他の構成要素に対して配置されている様態を描写している、図28に示されている遠位先端の内部の図である。
図40】トランスデューサ組立体とインタポーザとが接続され、遠位先端の他の構成要素に対して配置されている様態を描写している、図28に示されている遠位先端の内部の図である。
図41】トランスデューサ組立体とインタポーザとが接続され、遠位先端の他の構成要素に対して配置されている様態を描写している、図28に示されている遠位先端の内部の図である。
図42】トランスデューサ組立体とインタポーザとが接続され、遠位先端の他の構成要素に対して配置されている様態を描写している、図28に示されている遠位先端の内部の図である。
図43】トランスデューサ組立体とインタポーザとが接続され、遠位先端の他の構成要素に対して配置されている様態を描写している、図28に示されている遠位先端の内部の図である。
図44】トランスデューサ組立体とインタポーザとが接続され、遠位先端の他の構成要素に対して配置されている様態を描写している、図28に示されている遠位先端の内部の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
同様の参照符号は、様々な図面のいくつかの図を通じて対応する部品を指示している。
【0017】
本発明の実施形態が詳細に説明される前に、本発明は、その適用において、以下の説明に記載されるか、または以下の図面に示される構成要素の構造および配置の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施または実行することができる。また、本明細書で使用されている表現および用語は、説明の目的のためであり、限定として解釈されるべきでないことを理解されたい。本明細書における「~を含む」、「~を備える」、または「~を有する」、およびそれらの変形の使用は、以後に列記される項目、およびその均等物だけでなく、追加の項目も網羅するように意味される。本明細書および特許請求の範囲で使用される測定などを表すすべての数字は、すべての場合において「約」という用語によって修飾されるとして理解されたい。前および後、右および左、上および下、ならびに上方および下方への本明細書におけるあらゆる言及が、本明細書において開示されている発明、またはその構成要素を、何らかの1つの位置的または空間的な配向に限定しないように、説明の利便性のために意図されていることも、留意されるべきである。
【0018】
肺癌スクリーニングを受けるように求められる大量の患者がいる場合、肺癌スクリーニングから悪性腫瘍があると発見される患者は通常約4%程度であるため、決定的な診断を得ることで数多くの不必要な肺切除を回避することができる。しかしながら、大きさが2cmより小さい末梢の標的組織(例えば、小結節、病変、リンパ節、腫瘍など)は、解決するのが難しい問題をなおも提起する。中枢気道検査のために主に設計されている典型的な気管支鏡は、患者の気道に詰まる前に、その大きな直径のため、移動できる範囲が限られることになる。したがって、大きさが2cm未満であり得る標的組織を有する患者の5年および10年の生存率に影響を与えるために、本明細書に記載されているような装置および方法は、病期診断のための高められた標的組織を捕らえての分析と、試験のためのより大きくてより高い品質の組織試料を得ることとを可能とし、合理的な患者の流れ(patient flow)を提供する。特定の患者では、上葉を含む肺の一部分が、吸気と呼気との間において平均で15mm移動する可能性がある。カテーテルに挿入される径方向超音波気管支鏡(EBUS)トランスデューサなど、撮像デバイスを伴う操縦可能なカテーテルを使用することで、医師または他の医療専門者は、標的組織の確認済みの場所を決定することができる。したがって、本明細書に記載されている装置および方法は、気道において、気道の壁の表面において、気道の壁の内部において、かつ/または、気道の壁を越えて、標的組織を捕らえるために使用できることが理解されよう。つまり、本明細書に記載されている装置および方法は、標的組織を気道の内側で捕らえるために使用できるだけでなく、気道の壁の内側において、かつ/または気道の壁を越えて、標的組織および他の解剖学的構造を捕らえることもできる。したがって、特定の実施形態において、表面下の標的組織が捕らえられ得る。
【0019】
図1図7Bを参照すると、患者において標的組織を捕らえること、および、捕らえていることを確認することのための医療装置、システム、および方法の一実施形態の特定の主要な構成要素が、詳細に記載されている。医療装置100は、カテーテル600と、標的組織を捕らえるための医療器具組立体10と、標的組織を捕らえる医療器具組立体10の医療器具の画像を捕らえるための撮像組立体200と、を備える。標的組織を捕らえることは、標的組織の生検、標的組織の治療、標的組織の吸引、治療または薬剤を標的組織へと送達すること、放射線などのエネルギーを標的組織へと送達すること、標的組織の切除などを含み得るが、これらに限定されない。
【0020】
図1に示されているように、カテーテル600は、好ましくは操縦可能なカテーテルであるが、本発明の範囲から逸脱することなく操縦不可能なカテーテルが使用されてもよいことは、理解されよう。さらに、カテーテルが参照されることは、カテーテル、内視鏡、および/または気管支鏡を意味する、または含むことを理解されるべきである。したがって、調整可能な長さの医療器具10は、本発明の範囲から逸脱することなく、カテーテル、内視鏡、および/または気管支鏡と共に使用できることが理解されよう。操縦可能なカテーテル600は、近位端部分604と、先端607において途切れる遠位端部分606と、近位端部分604から、先端607に近接する遠位出口609a、609bへと延在する少なくとも2つの作業通路608a、608bと、を有する細長い柔軟なシャフト602を備える。細長い柔軟なシャフト602は、外壁602aと、近位端部分604から遠位端部分606へと延在する長手方向軸605と、をさらに含む。操縦可能なカテーテル600は、細長い柔軟なシャフト602の近位端部分604に取り付けられるハンドル612をさらに備える。ハンドル612に配置されたポート616a、616bは、医療器具組立体10の少なくとも一部分および撮像組立体200がそれぞれポート616a、616bを通じて作業通路608a、608bへと挿入できるように、操縦可能なカテーテル600の細長い柔軟なシャフト602における作業通路608a、608bへのアクセスを提供する。操縦可能なカテーテル600のハンドル612は操縦アクチュエータ614を備え、遠位端部分606は、操縦アクチュエータ614を「上」および「下」に操縦することで、近位端部分604に対してそれぞれ「上」および「下」に移動させられる。また、遠位端部分606は、ハンドル612をハンドル長手方向軸613の周りで「左」および「右」に回転させることで、近位端部分604に対してそれぞれ「左」および「右」に移動させられる。操縦アクチュエータ614とハンドル612とが、遠位端部分606において偏向をもたらすために、細長い柔軟なシャフト602の遠位端部分606に接続される操縦可能なカテーテル600の内部において操縦機構(図示されていない)に接続されることは、理解されよう。
【0021】
ここで図2および図2Aを参照すると、医療器具組立体10は、医療器具組立体10の近位端12においてハンドル組立体16を備え、医療器具組立体10の遠位端14において、好ましくは針20である医療器具を備える。針20は、例えば柔軟な案内ワイヤ18によって、ハンドル組立体16の作動ハンドル46に機械的に結合される。針20は、近位端24から、組織穿孔遠位端26へと延在する外壁22を備える。外壁22は、組織穿孔遠位端26から近位端24へと少なくとも部分的に延在する内腔28を定める。柔軟な案内ワイヤ18が針20の近位端24に取り付けられる。本明細書における他の場所でより詳細に記載されているように、ハンドル組立体16は、調整カラー38と、調整ハンドル40と、作動ハンドル46と、行程調節器48と、を備える。
【0022】
医療器具組立体10は、調整ハンドル40に取り付けられる近位端19aを有し、調整ハンドル40から、針20の組織穿孔遠位端26に近接する遠位端19bへと延在する管状の保護シース19をさらに備え得る。シース19は、柔軟な案内ワイヤ18および針20が収容される管状構造である。針20は、シース19に対して並進するように適合され、シース19の開放した遠位端19bから外へ延長することができる。シース19は、医師または調整可能な医療器具10の他の使用者を、針20の組織穿孔遠位端26による偶発的な突き刺しから保護するために、針20を覆うように供する。
【0023】
針20はカテーテル600の作業通路608aへと挿入されるように適合される。医療器具組立体10のハンドル組立体16は、カテーテル600のポート616aに解放可能に取り付けられるように適合される。本明細書における他の場所でより詳しく説明されているように、針20は、標的組織を捕らえるために、カテーテル600から外へ延長するように適合される。針20の実際の延長を医師または他の使用者が知るのを支援するために、ハンドル組立体16には少なくとも2つの位置特定要素60a、60bが設けられており、3次元空間における位置特定要素60a、60bの位置および配向(POSE)が、本明細書における他の場所でより詳しく説明されているように、ナビゲーションシステム70(図6参照)によって追跡および比較され得る。
【0024】
図2に示されているように、医療器具組立体10は調整可能な長さの医療器具組立体であり得る。したがって、医療器具組立体10の柔軟な案内ワイヤ18、シース19、および針20の長さと操縦可能なカテーテル600の細長い柔軟なシャフト602の長さに依存して、シース19の遠位端19bおよび針20の組織穿孔端26は、針20が名目位置または非延長位置にあるとき、操縦可能なカテーテル600の第1の出口609aを越えて延長することができる。これらの長さの違いを考慮するために、かつ操縦可能なカテーテル600の中でのシース19の遠位端19bおよび針20の組織穿孔端26の名目位置を制御するために、医療器具組立体10の長さは、ハンドル組立体16を調整することで調整することができる。ハンドル組立体16は、長手方向軸34に沿って第1の端30から第2の端32へと延長する。ハンドル組立体16は、第1の端30および作動ハンドル46に近接する調整機構36もしくは第1のハンドル部分、または、第2の端32に近接する第2のハンドル部分を備える。
【0025】
調整機構36は、操縦可能なカテーテル600の中のシース19の遠位端19bおよび針20の組織穿孔端26の名目位置を制御するために使用される。具体的には、調整機構36は、操縦可能なカテーテル600の第1のポート616aに解放可能に接続されるように適合される調整カラー38と、調整カラー38と滑動可能に係合させられる調整ハンドル40と、を備える。つまり、調整ハンドル40は、操縦可能なカテーテル600の中のシース19および針20の名目位置を制御または設定するために、調整カラー38に対して長手方向軸34に沿って並進させることができる。調整ハンドル40は、医療器具組立体10の動作を支援するために、医師または他の使用者が自身の指を挿入することができる1つ以上の指保持部41を備え得る。調整カラー38は、調整ハンドル40に付着された調整ノブ44が沿って滑ることができるスロット(図示されていない)を備え得る。調整ノブ44は、調整カラー38に対する長手方向軸34に沿っての調整ハンドル40の並進を可能にするように緩められる。逆に、調整ノブ44は、調整カラー38に対する長手方向軸34に沿っての調整ハンドル40の並進を防止するために締め付けられる。
【0026】
調整機構16がシース19の遠位端19bおよび針20の組織穿孔端26の名目位置を制御する一方で、ハンドル組立体16の作動ハンドル46は、医療処置の間、針20の組織穿孔端26を操縦可能なカテーテルの出口609を越えて延長させるように適合される。作動ハンドル46は、針20の組織穿孔遠位端26の延長を支援するために、医師または他の使用者が自身の指を挿入することができる1つ以上の指保持部47を備え得る。ここで図2および図2Aを参照すると、作動ハンドル46は、ハンドル組立体16の第2の端32に近接し、調整ハンドル40と滑動可能に係合させられる。つまり、作動ハンドル46は、調整ハンドル40に対して、長手方向軸34に沿って並進させることができる。柔軟な案内ワイヤ18が、作動ハンドル46に取り付けられ、針20を作動ハンドル46に機械的に結合する役割を果たす。そのため、調整ハンドル40に対する作動ハンドル46の並進は、柔軟な案内ワイヤ18と、柔軟な案内ワイヤ18に取り付けられた針20との一致した同一の並進をもたらす。操縦可能なカテーテル600の出口609から外への針20の並進(または延長もしくは行程)を制御するために、針の延長または行程の調節器48(安全リングとしても知られている)が作動ハンドル46に付着される。作動ハンドル46の移動、したがって、針20の組織穿孔端26のさらなる延長は、行程調節器48が調整ハンドル40に接触するときに停止される。
【0027】
図2および図2Aを引き続き参照すると、行程調節器48は、作動ハンドル46と滑動可能に係合させられるリング50と、リング50における調整ノブ52とを備え得る。調整ノブ52は、作動ハンドル46に対する長手方向軸34に沿っての行程調節器48の並進を可能にするように緩められる。逆に、調整ノブ52は、作動ハンドル46に対する長手方向軸34に沿っての行程調節器48の並進を防止するように締め付けられる。行程調節器48は、操縦可能なカテーテル600の出口609から外への針20の組織穿孔端26の並進(または延長もしくは行程)の量を調節または制限するために、長手方向軸34に沿っての作動ハンドル46における様々な場所において設定または固定することができる。行程調節器48は、操縦可能なカテーテル600の出口609から外への針20の約0mmから約100mmまで(例えば、約0mm、約10mm、約20mm、約30mm、約40mm、約50mm、約60mm、約80mm、約90mm、約100mm)の延長を可能にするように設定することができる。針20の組織穿孔端26の延長は、好ましくは、針20が患者の中にあるときに所望の位置を越えて延長しないように、所望の「最大」に設定される。例えば、医師または他の使用者が相互作用したい標的組織が直径において10mmだけである場合、医師または他の使用者は、針20の組織穿孔端26が標的以外の組織へと延進しないように、行程調節器48を使用して、針20の組織穿孔端26の行程延長を10mmに設定することができる。医師または他の使用者が所望の延長に向けて行程調節器48を位置決めするのを支援するために、延長マーク(図示されていない)が作動ハンドル46に設けられてもよい。ハンドル組立体16は調整可能であるとして示されているが、他の実施形態では、例えば、ハンドル組立体は本発明の範囲から逸脱することなく調整可能な長さの特徴を有していなくてもよいことが理解されよう。
【0028】
図1を再び参照すると、撮像組立体200は、近位端部分204と、遠位端部分206と、遠位端部分206に付着された撮像デバイス208と、を有する細長い柔軟なシャフト202を備える。撮像デバイス208を伴う細長い柔軟なシャフト202は、カテーテル600の作業通路608bへと挿入されるように適合される。撮像デバイス208は、細長い柔軟なシャフト202の長手方向軸213に対して実質的に垂直な平面208pにおいて、2次元画像の集まりを生成することができる。撮像デバイス208によって生成された画像は、好ましくは、長手方向軸213の周りの360度においての、平面208pにおける撮像デバイス208に近接する構造を描写する画像である。例として、図7Bは、画像平面208pに沿って撮像デバイス208によって生成された単純化された画像250fを示しており、標的組織402を捕らえる針20を描写している。撮像デバイス208は、好ましくは径方向超音波気管支鏡(EBUS)トランスデューサであるが、径方向EBUSの代替で、撮像デバイス208は、本発明の範囲から逸脱することなく、血管内超音波(IVUS)トランスデューサ、光干渉断層撮影(OCT)デバイス、または、他の種類の2次元もしくは3次元の撮像デバイスであってもよいが、これらに限定されるものではないことが理解されよう。撮像デバイス208は、配線(図示されていない)によってナビゲーションシステム70(図5参照)に接続でき、生成された画像は、撮像デバイス208からナビゲーションシステム70の処理装置72(図5参照)へと送信でき、ナビゲーションシステム70の表示装置80(図5参照)において表示できる。
【0029】
図3においてより詳細に示されているように、撮像組立体200は、細長い柔軟なシャフト202の近位端部分204の少なくとも一部分が機械的に連結されるハンドル組立体216をさらに備える。ハンドル組立体216の様々な特徴はハンドル組立体16と共通であり、したがって、ハンドル組立体16に関するこのような特徴の記載は、ハンドル組立体216に当てはまると理解されるべきである。例えば、ハンドル組立体216は、ハンドル組立体16に関して記載されているような調整可能な長さの特徴を有し得る。さらに、ハンドル組立体216の特定の特性および態様は、ハンドル組立体16の特定の特性および態様との組み合わせで、またはそれらの特性および態様の代替で、使用されてもよい。
【0030】
撮像組立体200のハンドル組立体216は、カテーテル600の第2のポート616bに解放可能に取り付けられるように適合される。ハンドル組立体216の作動ハンドル246は、近位端246aと、遠位端246bと、それらの端の間で延在する内腔246cと、を備える。細長い柔軟なシャフト202は内腔246cを通じて挿入することができ、細長い柔軟なシャフト202の近位端部分204はゴム停止部205によって作動ハンドル246に固定することができる。ゴム停止部205は、作動ハンドル246に対する細長い柔軟なシャフト202の並進を防止することを支援する。そのため、矢印の方向においての調整ハンドル40に対する作動ハンドル246の並進は、そこに取り付けられた細長い柔軟なシャフト202の一致した同一の並進をもたらす。作動ハンドル246を並進させることで、遠位端部分206および撮像デバイス208は、撮像デバイス208に針20の1つ以上の画像を生成するために、第2の作業通路608bの中からカテーテル600の第2の出口609bの外へと延長するように適合される。好ましくは、画像は、標的組織を捕らえている針20を描写する。
【0031】
第1の出口609aから出る針20の延長または行程、および操縦可能なカテーテル600の第2の出口609bから出る撮像デバイス208の延長または行程を知ることは、医師または他の使用者にとっても有益であり得る。医師または他の使用者が針20および撮像デバイス208の延長を知るのを支援するために、ハンドル組立体16、216には位置特定要素60a、60bおよび260a、260bがそれぞれ設けられ、それら位置特定要素の3次元空間における位置および配向(POSE)は、ナビゲーションシステム70によって追跡および比較され得る。いくつかの実施形態では、例えば、医療器具組立体10および/または撮像組立体200はそれぞれ、作動ハンドル46、246に付着された1つだけの位置特定要素60b、260bを有する。
【0032】
ここで図1および図2を参照すると、第1の位置特定要素60a、260aは調整ハンドル40に付着されるまたは取り付けられることができ、第2の位置特定要素60b、260bは作動ハンドル46および246にそれぞれ付着されるまたは取り付けられることができる。好ましくは、位置特定要素60a、60b、260a、260bは調整ハンドル40および作動ハンドル46、246に解放可能に付着されるまたは取り付けられる。例えば、図4A図4AA図4B、および図4BBに示されているように、調整ハンドル40および作動ハンドル46、246は、半円筒形のスロットまたは溝54を有し得る。それに応じて、位置特定要素60a、60b、260a、260bは、形を円筒形とすることができ、したがって半円筒形のスロットまたは溝54へとスナップ留めすること、または滑り入れることができる。第1の位置特定要素60a、260aは、好ましくは調整ハンドル40に付着されるが、他の実施形態では、例えば、第1の位置特定要素60a、260aは本発明の範囲から逸脱することなく調整カラー38に付着されてもよいことが理解されよう。また、第2の位置特定要素60bは、図4Aおよび図4AAに示されているように、好ましくは作動ハンドル46、246に付着されるが、他の実施形態では、例えば、第2の位置特定要素60bは、本発明の範囲から逸脱することなく、図4Cおよび図4CCに示されているように行程調節器48に付着されてもよいことが理解されよう。
【0033】
代替の実施形態では、位置特定要素60a、60b、260a、260bは、接着剤(例えば、テープ、糊、セメントなど)、ネジ、クリップ、面ファスナ式の留め具またはストラップ(例えば、ベルクロ(登録商標))、バンド(例えば、ゴムバンド、弾性バンドなど)、ケーブルタイ、(例えば、ジップタイ、タイラップなど)、収縮包装、および、技術的に知られている任意の他の取り付けデバイスを含むが、これらに限定されない他の取り付けデバイスによって、調整ハンドル40、作動ハンドル46、246、調整カラー38、および/または行程調節器48に取り付けられてもよい。位置特定要素60a、60b、260a、260bは、好ましくはハンドル組立体16、216に解放可能に付着されるが、他の実施形態では、例えば、位置特定要素60a、60b、260a、260bはハンドル組立体16、216に永久的に付着されてもよいことが理解されよう。
【0034】
第1の位置特定要素60a、260aおよび第2の位置特定要素60b、260bの位置ならびに配向(POSE)は、以下でより詳しく説明されているように、ナビゲーションシステム70によって検出可能である。位置特定要素60a、60b、260a、260bは配線(図示されていない)によってナビゲーションシステム70に接続することができ、代替の実施形態では、位置特定要素60a、60b、260a、260bは無線でナビゲーションシステム70に接続することができる。好ましくは、位置特定要素60a、60b、260a、260bは電磁(EM)コイルセンサである。特定の実施形態では、位置特定要素60a、60b、260a、260bは6自由度(6DOF)のEMセンサである。他の実施形態では、位置特定要素60a、60b、260a、260bは5自由度(6DOF)のEMセンサである。他の実施形態では、位置特定要素60a、60b、260a、260bは、超音波撮像を介して視認可能である蛍光透視撮像およびエコー源性パターンを介して視認可能である放射線不透過性マーカなどの他の位置特定デバイスを備える。さらに他の実施形態では、位置特定要素60a、60b、260a、260bは、例えば、赤外線発光ダイオード、および/または光学受動的反射マーカであり得る。位置特定要素60a、60b、260a、260bは、1つ以上の光ファイバ位置特定(FDL)デバイスであってもよい、または、1つ以上の光ファイバ位置特定(FDL)デバイスと一体化されてもよい。
【0035】
図5に示されているように、システム110は、医療装置10とナビゲーションシステム70とを備える。ナビゲーションシステム70は、記憶構成要素74と、入力/出力(I/O)構成要素78と、位置特定デバイス76と、を有する処理装置72を備える。ナビゲーションシステム70は、表示装置80、電磁場発生装置82、および/またはユーザインターフェースデバイス84(例えば、キーボード、マウス)も備える。好適なナビゲーションシステムの例は、Veran Medical Technologies, Inc.(St. Louis、Missouri USA)から市販されているSPiNView(登録商標)Thoracic Navigation Systemおよびthe ig4(商標)IR Systemである。
【0036】
ナビゲーションシステム70の処理装置72は、処理装置72に処理を実施させるための命令を表すコードを記憶する処理装置読み取り可能媒体を備える。処理装置72は、例えば、市販のパーソナルコンピュータであり得る、または、1つ以上の特定のタスクを実施するように専用とされているより複雑でない計算または処理のデバイスであり得る。例えば、処理装置72は、任意選択の表示装置80において対話型グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供するための専用とされた端末であってもよい。本発明の1つ以上の実施形態による処理装置72は、市販のマイクロプロセッサであり得る。代替で、処理装置72は、1つ以上の特定の機能を達成するように、または、1つ以上の特定のデバイスもしくはアプリケーションを可能にするように設計されている特定用途向け集積回路(ASIC)、またはASICの組み合わせであり得る。なおも別の実施形態では、処理装置72は、アナログ回路、デジタル回路、以上の回路の組み合わせであり得る。
【0037】
また、処理装置72は記憶構成要素74を備え得る。記憶構成要素74は1つ以上の種類の記憶部を含み得る。例えば、記憶構成要素74は読み出し専用メモリ(ROM)構成要素およびランダムアクセスメモリ(RAM)構成要素を備え得る。記憶構成要素74は、処理装置72によって読み出し可能な形態でデータを記憶するのに適している他の種類の記憶部を備えてもよい。例えば、電気的にプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、消去可能な電気的にプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、および他の好適な形態の記憶部が、記憶構成要素の中に含まれ得る。処理装置72はまた、コードの所望の機能性に依存して、例えばコプロセッサ、グラフィックプロセッサなどの様々な他の構成要素を含むことができる。
【0038】
処理装置72は、記憶構成要素74においてデータを記憶することができるか、または、記憶構成要素74に以前に記憶されたデータを読み出すことができる。処理装置72の構成要素は、入力/出力(I/O)構成要素78を用いて、処理装置72の外部のデバイスと通信することができる。本発明の1つ以上の実施形態によれば、I/O構成要素78は、様々な好適な通信インターフェースを含む。例えば、I/O構成要素78は、標準的なシリアルポート、パラレルポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、S映像ポート、ローカルエリアネットワーク(LAN)ポート、小型コンピュータ用周辺機器インターフェース(SCSI)ポートなどの有線接続を含み得る。また、I/O構成要素78は、例えば、赤外線ポート、光ポート、Bluetooth(登録商標)無線ポート、無線LANポートなどの無線接続を含み得る。また、表示装置80、電磁場発生装置82、および/またはユーザインターフェースデバイス84は、I/O構成要素78を介して処理装置72と通信する。
【0039】
処理装置72はネットワークに接続することができ、そのネットワークは、ローカルネットワークもしくは広域ネットワークなどのイントラネット、または、ワールドワイドウェブもしくはインターネットなどのエクトラネットを含む任意の形態の相互接続ネットワークであり得る。ネットワークは、仮想プライベートネットワーク(VPN)を含め、専用線または専用回線において、無線または有線のネットワークで物理的に実装され得る。
【0040】
一般に、ナビゲーションシステム70は、電磁追跡システムを含むがこれに限定されない、画像誘導手術において典型的に用いられる任意の追跡システムを備え得る。好適な電磁追跡サブシステムの例は、Northern Digital Inc.(Waterloo、Ontario Canada)から市販されているAURORA電磁追跡システムである。一実施形態では、ナビゲーションシステム70は、第1の位置特定要素60a、260aおよび第2の位置特定要素60b、260bを包み込むように設計される一連の電磁場を放出する電磁(EM)場発生装置82を典型的に備える、電磁追跡システムを含み得る。特定の実施形態では、例えば、第1の位置特定要素60a、260aおよび第2の位置特定要素60b、260bは、誘導電圧を電磁(EM)場発生装置82から受け入れる電磁コイルであり、誘導電圧は、位置特定デバイス76によって監視され、位置特定要素60a、60b、260a、260bの3次元空間における座標位置へと変換される。特定の実施形態では、位置特定要素60a、60b、260a、260bは、導体の電磁遮蔽を提供するために、ツイストペア導体に電気的に連結される。この遮蔽は、電磁場発生装置によって発生する磁束に曝されるとき、導体に沿っての電圧誘導を防止する。
【0041】
したがって、位置特定デバイス76は、例えば、EM場発生装置82によって生成される場において位置特定要素60a、60b、260a、260bへと誘導される電圧を測定し、デジタル電圧読み取り値を作成し、電磁場発生装置82からのミリメートルに対する特徴付けられた電圧の大きさに基づいて、メートル位置測定値に対してその電圧読み取り値をマッピングするアナログ・デジタル変換器であり得る。位置特定要素60a、60b、260a、260bと関連付けられた位置データは、医療処置の間に連続的に位置特定デバイス76に伝送または送信され得る。したがって、位置特定要素60a、60b、260a、260bの位置は、医療処置の間の時間における所与の瞬間において生成され得る。
【0042】
そのため、医療器具組立体10の第1の位置特定要素60aと第2の位置特定要素60bとの間の距離、範囲、加速、および/または速度が決定でき、様々なアルゴリズムが、時間における所与の瞬間において、医療器具組立体10の第1の位置特定要素60aと第2の位置特定要素60bとの間の距離を分析および比較するために使用することができる。結果として、ナビゲーションシステム70は、操縦可能なカテーテル600の第1の出口609aの外への針20の組織穿孔端26の実際の並進、延長、または行程(図7AのS参照)を決定するために、第1の位置特定要素60aと第2の位置特定要素60bとの間の相対距離を決定することができる。また、そのため、撮像組立体200の第1の位置特定要素260aと第2の位置特定要素260bとの間の距離、範囲、加速、および/または速度が決定でき、様々なアルゴリズムが、時間における所与の瞬間において、撮像組立体200の第1の位置特定要素260aと第2の位置特定要素260bとの間の距離を分析および比較するために使用することができる。結果として、ナビゲーションシステム70は、操縦可能なカテーテル600の第2の出口609bの外への撮像デバイス208の実際の並進、延長、または行程を決定するために、第1の位置特定要素260aと第2の位置特定要素260bとの間の相対距離を決定することができる。また、ナビゲーションシステム70は、画像が撮像デバイス208によって生成されるとき、第1の位置特定要素260aおよび/または第2の位置特定要素260bの場所を決定することができる。そのため、ナビゲーションシステム70は、撮像デバイス208によって生成された画像の集まりの各々の画像の間の距離を決定することができる。本明細書における他の場所でより詳しく説明されているように、ナビゲーションシステムの処理装置72は、画像の集まりの間の決定された距離を使用して、画像の集まりから3次元(3D)の画像またはモデルを構築することができる。
【0043】
針20の組織穿孔端26の実際の並進、延長、または行程(S)の決定を支援するために、第1の位置特定要素60aと第2の位置特定要素60bとの一方または両方の位置が、針の組織穿孔端26の延長の前に、「ゼロ設定」または初期化され得る。例えば、針20の組織穿孔端26の名目位置が調整カラー38に対して調整可能なハンドル40を調整することで設定され、針20の組織穿孔端26が延長されないように作動ハンドル46がその場所で維持された後、医師または他の使用者は、ナビゲーションシステム70において、第1の位置特定要素60aと第2の位置特定要素60bとの一方または両方の位置を、初期位置またはゼロ延長位置として設定することができる。「ゼロ設定」は、針20の組織穿孔端26の延長がないことをナビゲーションシステム70に示すように実施できる。したがって、ゼロ設定の後、第1の位置特定要素60aと第2の位置特定要素60bとの間の相対移動は、操縦可能なカテーテル600の出口609の外への針20の組織穿孔端26の実際の並進、延長、または行程(S)を示すことができる。第1の位置特定要素60aおよび/または第2の位置特定要素60bの位置のゼロ設定または初期化は、第1の位置特定要素60aが調整ハンドル40の代わりに調整カラー38に付着される場合、特に有益であり得る。
【0044】
針20の組織穿孔端26の実際の並進、延長、または行程(S)は、ナビゲーションシステム70の表示装置80において医師または他の使用者に表示され得る。様々な実施形態において、針20の組織穿孔端26の延長または行程は、表示装置80において数字として表示され得る。次に、表示された延長または行程に基づいて、使用者は、針20の組織穿孔端26を延長し続けるか、針20の組織穿孔端26の延長を維持するか、または、針20の組織穿孔端26を操縦可能なカテーテル600へと戻すように後退させるかを決定することができる。
【0045】
針20の実際の並進、延長、または行程(S)を提供するだけでなく、針20の軌跡も表示するために、操縦可能なカテーテル600の細長い柔軟なシャフト602の遠位端部分606の位置および配向は、ナビゲーションシステム70によって追跡され得る。したがって、第1の位置特定要素60aおよび第2の位置特定要素60bの位置ならびに配向と、細長い柔軟なシャフト602の遠位端部分606の軌跡情報と、に基づいて、ナビゲーションシステム70は、針20によって標的とされるように望まれる組織を含む患者の一部分を描写する予め取得された画像に重ねられたシミュレートされた針の延長を、表示装置80に表示することができる。代替で、ナビゲーションシステム70は、針20によって標的とされるように望まれる組織を含む患者の仮想的な描写に重ねられたシミュレートされた針の延長を、表示装置80に表示することができる。そのため、医師または他の使用者には、標的組織を捕らえる針20のリアルタイムでのシミュレートされた表示が提示され得る。
【0046】
本発明の実施形態の医療装置10およびシステム110を説明してきたが、医療装置10およびシステム110の使用の動作および方法が、図6図7図7A、および図7Bを参照して詳細に説明される。ステップ1000において、医師または他の使用者は、カテーテル600の遠位端部分606を、患者の気道400を通じて、標的組織402に近接する位置へとナビゲートする(図7参照)。好ましくは、医療器具組立体10の針20、および撮像組立体200の細長い柔軟なシャフト202などの医療器具が、カテーテル600の遠位端部分606を標的組織402に近接する位置へとナビゲートする前に、作業通路608a、608bへとそれぞれ配置される。しかしながら、様々な実施形態において、医療器具組立体10の針20、および撮像組立体200の細長い柔軟なシャフト202が、カテーテル600の遠位端部分606を標的組織402に近接する位置へとナビゲートした後に、作業通路608a、608bへとそれぞれ配置されることが理解されよう。
【0047】
標的組織402に近接する遠位端部分606の位置決めに続いて、ステップ1002において、針20の組織穿孔遠位端26は、第1の作業通路608aの中からカテーテル600の第1の出口609aの外へ延長される。図7および図7Aに示されているように、針20の組織穿孔遠位端26は、気道400の壁404を貫いて、壁404を越えて位置付けられる組織402へと延長させることができる。次に、ステップ1004において、針20がなおも延長されている状態で、撮像デバイス208は、第2の作業通路608bの中から、カテーテル600の第2の出口609bの外へと延長される(図7A参照)。好ましくは、細長い柔軟なシャフト202の遠位端206が、標的402に近接する第1の気道分岐部406aを下へ、または第1の気道分岐部406aに沿って向けられる(図7A参照)。
【0048】
ステップ1006において、撮像デバイス208は、出口609aから外へ延長される針20の画像を生成する。図7Aに示されているように、撮像デバイス208は、画像平面208pに沿って、画像250a、250b、250c、250d、250e、250f、250g、250h、250iの集まりを生成するために、矢印Aに沿って前方および後方へ並進させられ得る。例として、図7Bは、画像平面208pに沿って撮像デバイス208によって生成された単純化された画像250fを示しており、標的組織402を捕らえる針20を描写している。画像250a~250iは、標的402および標的402へと延長している針20を示すことができる。撮像デバイス208は、気道400の壁404を越えた標的402、針20、および他の構造の画像を生成する。つまり、撮像デバイス208は壁404を越えて見ることができる。画像の集まりは、針20が標的組織402を実際に捕らえたことを確認するために使用されてもよい。撮像デバイス208によって生成された画像の集まりは、処理装置72へと送信することができ、針20が標的組織を捕らえたかどうかを医師または他の使用者が確認することができるように、表示装置80においてリアルタイムで表示させることができる。これらの画像は、標的組織402が捕らえられたことの証拠として、処理装置72によって患者ファイルに記録することもできる。しかしながら、針20が標的組織402を捕らえなかったことを画像の集まりが示す場合、針20および/または撮像デバイス208は、第1の作業通路608aおよび第2の作業通路608bへとそれぞれ後退させることができ、針20で標的組織402を捕らえようとするその後の試みを行うことができる。撮像デバイス208は、再び延長させることができ、針20が標的組織402を捕らえたことを確認するために、画像の別の集まりを生成することができる。
【0049】
任意選択で、画像の集まりが第1の気道分岐部406aに沿って撮像デバイス208によって生成された後、ステップ1008において、撮像組立体200の細長い柔軟なシャフト202の遠位端206はカテーテル600の第2の作業通路608bへと後退させることができる。好ましくは、針20がなおも延長されている状態で、カテーテル600は、次いで細長い柔軟なシャフト202の遠位端206および撮像デバイス208が、標的402に近接する第2の気道分岐部406bを下へと向けられ得る位置に、第2の作業通路608bを配置するように操縦され得る。ステップ1010において、撮像デバイス208は、細長い柔軟なシャフト202の遠位端206が標的402に近接する第2の気道分岐部406bを下に向けられるように、第2の作業通路608bの中からカテーテル600の第2の出口609bの外へと延長される。ステップ1012において、撮像デバイス208は次いで、追加の視点から、画像250a~250bとして、出口609aから外へ延長された針20の画像の集まりを生成する。再び、撮像デバイス208は、画像の集まりを生成するために、第2の気道分岐部406bに沿って前方および後方へ並進させられ得る。
【0050】
第1の位置特定要素260aおよび/または第2の位置特定要素260bの位置を追跡することで、ナビゲーションシステム70は、撮像デバイス208によって生成された画像の集まりの各々の画像を、各々の画像が生成された撮像デバイス208の並進または延長の量と関連付けることができる。撮像デバイス208の並進または延長の量に基づいて、ナビゲーションシステム70の処理装置72は、撮像デバイス208によって生成された画像の集まりから3次元(3D)の画像または体積を構築することができる。つまり、処理装置72は、標的組織402を捕らえる針20の3次元(3D)の画像またはモデルを生成するために、画像の集まりならびに第1の位置特定要素260aおよび/または第2の位置特定要素260bからの位置情報を使用することができる。この3Dの画像またはモデルは、表示装置80において医師または使用者に示され得る。この3Dの画像またはモデルは、第1の軌道分岐部406aと第2の気道分岐部406bの両方からの画像の集まりを組み合わせることによって、向上させることができる。
【0051】
図8図13Bに示されている、患者において標的組織を捕らえ、標的組織を捕らえているところを確認するための装置、システム、および使用の方法の代替の実施形態が、以下に説明されている。装置100、2100、および3100のうちの1つ以上のいくつかの特徴は、互いと共通であり、したがって、1つの実施形態におけるこのような特徴の説明は、他の実施形態に当てはまると理解されるべきである。さらに、1つの実施形態の特定の特性および態様は、別の実施形態の特定の特性および態様との組み合わせで、またはそれらの特性および態様の代替で、使用されてもよい。
【0052】
図8および図8Aを参照すると、医療装置2100は、カテーテル2600と、標的組織を捕らえるための医療器具組立体10と、標的組織を捕らえる医療器具組立体10の医療器具の画像を捕らえるための撮像組立体2200と、を備える。
【0053】
カテーテル2600は、好ましくは操縦可能なカテーテルであるが、本発明の範囲から逸脱することなく操縦不可能なカテーテルが使用されてもよいことが理解されよう。操縦可能なカテーテル2600は、近位端部分604と、先端607において途切れる遠位端部分606と、近位端部分604から、側方出口610、および先端607に近接する遠位出口609bへと延在する少なくとも2つの作業通路608a、608bと、を有する細長い柔軟なシャフト602を備える。細長い柔軟なシャフト602は、外壁602aと、近位端部分604から遠位端部分606へと延在する長手方向軸605とをさらに含む。針20などの医療器具が、長手方向軸605に対して角度θで側方出口610を出ることができ、カテーテル2600の遠位端部分606の側方へと標的を捕らえることができる。つまり、針20は、軸20aに沿って角度θでカテーテル2600の側方出口610を出るように適合される。
【0054】
上記でより詳細に説明されているように、医療器具組立体10は、医療器具組立体10の近位端12においてハンドル組立体16を備え、医療器具組立体10の遠位端14において、好ましくは針20である医療器具を備える。針20は、例えば柔軟な案内ワイヤ18によって、ハンドル組立体16の作動ハンドル46に機械的に結合される。医療器具組立体10は、針20および柔軟な案内ワイヤ18が収容される保護シース19も備える。針20はカテーテル2600の作業通路608aへと挿入されるように適合される。医療器具組立体10のハンドル組立体16は、カテーテル2600のポート616aに解放可能に取り付けられるように適合される。医師または他の使用者が針20の実際の延長を知るのを支援するために、ハンドル組立体16には位置特定要素60a、60bが設けられており、3次元空間における位置特定要素60a、60bの位置および配向(POSE)が、本明細書における他の場所でより詳しく説明されているように、ナビゲーションシステム70(図5参照)によって追跡および比較され得る。
【0055】
撮像組立体2200は、近位端部分204と、遠位端部分206と、撮像デバイス2208と、を有する細長い柔軟なシャフト202を備える。撮像デバイス2208を伴う細長い柔軟なシャフト202は、カテーテル2600の作業通路608bへと挿入されるように適合される。撮像デバイス2208は、針20の組織穿孔遠位端26が側方出口610を通じてカテーテル2600を出るとき、針20の軸20aと実質的に平行な平面2208pにおいて2次元の画像の集まりを生成することができる。撮像デバイス2208は、好ましくは、針20が側方出口610を出る遠位端部分606に近接して、画像平面2208pが長手方向軸605に対して実質的に同じ角度θになるように、作業通路608bにおいて配向される。撮像デバイス2208によって生成された画像は、好ましくは、軸20aと実質的に平行な平面2208pにおける撮像デバイス2208に近接する構造を描写する画像である。画像は、好ましくは、軸20aに対して実質的に垂直な軸の周りでの360度の光景である。例として、図10Bは、画像平面2208pに沿って撮像デバイス2208によって生成された単純化された画像2250cを示しており、標的組織402を捕らえる針20を描写している。画像平面2208pは軸20aと実質的に平行であるため、針20の長さの一部分が画像2250cに描写されている。
【0056】
撮像デバイス2208の細長い柔軟なシャフト202は、カテーテル2600の第2の作業通路608bの中で回転可能であり得る。したがって、様々な実施形態において、患者の気道を通じてカテーテル2600をナビゲートする前の医療装置2100の初期のセットアップの間、撮像デバイス2208の細長い柔軟なシャフト202は、画像平面2208pを針20の軸20aと実質的に平行に配向させるために、第2の作業通路608bの中で回転させることができる。例えば、針20は側方出口610から外へ延長されてもよく、試料画像は、画像平面2208pの軸20aとの位置合わせを確認するために、撮像デバイス2208によって生成させることができる。第2の作業通路608bに対する撮像デバイス2208の細長い柔軟なシャフト202の回転は、患者の気道を通じてカテーテル2600をナビゲートする前に固定または実質的に固定されてもよい。例えば、作動ハンドル246の内腔246cにおいてゴム停止部205を着座させることが、細長い柔軟なシャフト202の回転を低減または排除するために行われ得る。他の実施形態では、例えば、カテーテル2600の遠位端部分606が標的組織に近接してナビゲートされた後、撮像デバイス2208の細長い柔軟なシャフト202は、画像平面2208pを針20の軸20aと実質的に平行に配向させるために、第2の作業通路608bの中で回転させることができる。画像平面2208pが針20の軸20aと位置合わせされた後、細長い柔軟なシャフト202のその後の回転は、例えば、上記で説明されているように、ゴム停止部205を作動ハンドル246の内腔246cに着座させることで、固定または実質的に固定されてもよい。他の実施形態では、撮像デバイス2208が第2の作業通路608bに沿って並進させられる間、および、針20が側方出口610から外へ延長される間、撮像デバイス2208の細長い柔軟なシャフト202は、細長い柔軟なシャフト202が回転させられる間、画像平面2208pに沿って画像の集まりをキャプチャするために、第2の作業通路608bの中で回転させることができる。好ましくは、画像平面2208pを軸20aと実質的に平行になるように配向することで、単一の画像は、組織穿孔遠位端26を含め、標的組織402を捕らえる針20の長さを示すことができる。これは、組織穿孔遠位端26に近接する針20の長さに沿っての画像の集まりが、組織穿孔遠位端26を含め、標的組織402を捕らえる組織20の長さを示すために、生成され、3次元(3D)の画像またはモデルへと編集される必要があり得る、上記で説明されている撮像デバイス208によって生成される画像の集まりとは異なる。
【0057】
撮像デバイス2208は、好ましくは径方向超音波気管支鏡(EBUS)トランスデューサであるが、径方向EBUSの代替で、撮像デバイス2208は、血管内超音波(IVUS)トランスデューサ、光干渉断層撮影(OCT)デバイス、または、本発明の範囲から逸脱することのない他の種類の2次元もしくは3次元の撮像デバイスであってもよく、これらに限定されることはないことが理解されよう。
【0058】
撮像デバイス2208は、配線(図示されていない)によってナビゲーションシステム70(図5参照)に接続でき、生成された画像は、撮像デバイス2208からナビゲーションシステム70の処理装置72(図5参照)へと送信でき、ナビゲーションシステム70の表示装置80(図5参照)において表示できる。本明細書における他の場所においてより詳細に説明されているように、撮像組立体2200は、細長い柔軟なシャフト202の近位端部分204の少なくとも一部分が機械的に結合されるハンドル組立体216をさらに備える。医師または他の使用者が、撮像デバイス2208の並進および撮像デバイス2208によって生成された画像の場所を知るのを支援するために、ハンドル組立体216には位置特定要素260a、260bが設けられており、3次元空間における位置特定要素260a、260bの位置および配向(POSE)が、本明細書における他の場所でより詳しく説明されているように、ナビゲーションシステム70(図5参照)によって追跡および比較され得る。しかしながら、他の実施形態では、ハンドル組立体216には、本発明の範囲から逸脱することなく、作動ハンドル246に付着される1つの位置特定要素が設けられてもよい。
【0059】
ナビゲーションシステム70と組み合わされた医療装置2100は、標的組織を捕らえるため、および捕らえているところをリアルタイムで確認するためのシステムを形成することができる。本発明の代替の実施形態の医療装置2100およびシステムを説明してきたが、医療装置2100およびシステムの使用の動作および方法が、図9図10図10A、および図10Bを参照して詳細に説明される。ステップ1100において、医師または他の使用者は、カテーテル2600の遠位端部分606を、患者の気道400を通じて、標的組織402に近接する位置へとナビゲートする(図10参照)。好ましくは、医療器具組立体10の針20、および撮像組立体2200の細長い柔軟なシャフト202などの医療器具が、カテーテル2600の遠位端部分606を標的組織402に近接する位置へとナビゲートする前に、作業通路608a、608bへとそれぞれ配置される。しかしながら、様々な実施形態において、医療器具組立体10の針20、および撮像組立体2200の細長い柔軟なシャフト202は、カテーテル2600の遠位端部分606を標的組織402に近接する位置へとナビゲートした後に、作業通路608a、608bへとそれぞれ配置されることが理解されよう。
【0060】
標的組織402に近接する遠位端部分606の位置決めに続いて、ステップ1102において、針20の組織穿孔遠位端26が第1の作業通路608aの中からカテーテル600の側方出口610の外へ延長される。図10Aおよび図10Bに示されているように、針20は、気道400の壁404を通じて、壁404を越えて位置付けられる組織402へと延長させることができる。
【0061】
任意選択のステップ1104において、撮像デバイス2208の画像平面2208pは、撮像デバイス2208の細長い柔軟なシャフト202を第2の作業通路608bの中で回転させることで、針20の軸20aと位置合わせすることができる。この回転は、好ましくは、画像平面2208pを針20の軸20aと実質的に平行に配向させる結果となる。上記で説明されているように、画像平面2208pが針20の軸20aと位置合わせされた後、細長い柔軟なシャフト202のその後の回転は、任意選択のステップ1106において、例えば、ゴム停止部205を作動ハンドル246の内腔246cに着座させることで、固定または実質的に固定されてもよい。これは、画像平面2208pの軸20aとの位置合わせを維持するように供する。
【0062】
ステップ1008および1110において、撮像デバイス2208は、側方出口610から外へ延長される針20の画像を生成する。図10Aに示されているように、撮像デバイス2208は、画像2250a、2250b、2250c、2250dの集まりを生成するために、第2の作業通路608bの中で矢印Bに沿って前方および後方に並進させることができる。好ましくは、画像は、針20の軸20aと実質的に平行である画像平面2208pに沿って、撮像デバイス2208によって生成される。この好ましい画像は、図10Aおよび図10Bにおいて画像2250cとして示されている。図10Bは、画像平面2208pに沿って撮像デバイス2208によって生成された単純化された画像を示しており、標的組織402を捕らえる針20を描写している。画像平面2208pは軸20aと実質的に平行であるため、針20の長さの一部分が画像2250cに描写されている。追加の画像は、標的402および/または標的402へと延長する針20の一部分を示して生成され得る。撮像デバイス2208は、気道400の壁404を越えた標的402、針20、および他の構造の画像を生成する。つまり、撮像デバイス2208は壁404を越えて見ることができる。画像の集まり、具体的には画像2250cは、針20が標的組織402を実際に捕らえたことを確認するために使用されてもよい。任意選択で、撮像デバイス2208がステップ1108の間に第2の作業通路608bに沿って並進させられる間、および、針20が側方出口610から外へ延長される間、撮像デバイス2208の細長い柔軟なシャフト202は、細長い柔軟なシャフト202が回転させられる間、画像平面2208pに沿って画像の集まりをキャプチャするために、第2の作業通路608bの中で回転させることができる。
【0063】
撮像デバイス2208によって生成された画像の集まりは、処理装置72へと送信することができ、針20が標的組織を捕らえたかどうかを医師または他の使用者が確認することができるように、表示装置80においてリアルタイムで表示させることができる。これらの画像は、標的組織402が捕らえられたことの証拠として、処理装置72によって患者ファイルに記録することもできる。しかしながら、針20が標的組織402を捕らえなかったことを画像の集まりが示す場合、針20および/または撮像デバイス2208は、第1の作業通路608aおよび第2の作業通路608bへとそれぞれ後退させることができ、針20で標的組織402を捕らえようとするその後の試みを行うことができる。撮像デバイス2208は、次いで針20が標的組織402を捕らえたことを確認するために、画像の別の集まりを生成することができる。
【0064】
第1の位置特定要素260aおよび第2の位置特定要素260bの位置を追跡することで、ナビゲーションシステム70は、撮像デバイス2208によって生成された画像の集まりの各々の画像を、各々の画像が生成された撮像デバイス2208の並進または延長の量と関連付けることができる。撮像デバイス2208の並進または延長の量に基づいて、ナビゲーションシステム70の処理装置72は、撮像デバイス2208によって生成された画像の集まりから3次元(3D)の画像または体積を構築することができる。つまり、処理装置72は、標的組織402を捕らえる針20の3次元(3D)の画像またはモデルを生成するために、画像の集まりと、第1の位置特定要素260aおよび第2の位置特定要素260bからの位置情報とを使用することができる。この3Dの画像またはモデルは表示装置80において医師または使用者に示され得る。
【0065】
図11、11A、図12図13図13A、および図13Bを参照すると、患者において標的組織を捕らえ、標的組織を捕らえていることを確認するための使用の装置、システム、および方法のさらに別の実施形態が記載されている。医療装置3100は、カテーテル3600と、標的組織を捕らえるための医療器具組立体10と、を備える。カテーテル3600は、標的組織を捕らえる医療器具組立体10の医療器具の画像を捕らえるための撮像デバイス3208を備える。
【0066】
カテーテル3600は、好ましくは操縦可能なカテーテルであるが、本発明の範囲から逸脱することなく操縦不可能なカテーテルが使用されてもよいことが理解されよう。操縦可能なカテーテル3600は、近位端部分604と、先端607において途切れる遠位端部分606と、近位端部分604から、先端607に近接する側方出口610へと延在する少なくとも少なくとも1つの作業通路608と、を有する細長い柔軟なシャフト602を備える。細長い柔軟なシャフト602は、外壁602aと、近位端部分604から遠位端部分606へと延在する長手方向軸605と、をさらに含む。針20などの医療器具が、長手方向軸605に対して角度θで側方出口610を出ることができ、カテーテル3600の遠位端部分606の側方へと標的を捕らえることができる。つまり、針20は、軸20aに沿って角度θでカテーテル3600の側方出口610を出るように適合される。
【0067】
カテーテル3600は、細長い柔軟なシャフト602の側方出口610および遠位端部分606に近接する撮像デバイス3208をさらに備える。撮像デバイス3208は、好ましくは、撮像デバイスによって生成される画像が、針20が出口610を通じてカテーテル3600を出る、軸20aと実質的に平行な画像平面3208pにあるように、細長い柔軟なシャフト602において配向される。つまり、撮像デバイス3208は、好ましくは、針20が側方出口610を出る遠位端部分606に近接して、画像平面3208pが長手方向軸605に対して実質的に同じ角度θになるように、配向される。また、撮像デバイス3208は、好ましくは、軸20aが画像平面3208pと同一平面になるように位置付けられる。したがって、撮像デバイス3208は、針20の組織穿孔遠位端26が側方出口610を通じてカテーテル3600を出るとき、針20の軸20aと実質的に平行な画像平面3208pにおいて2次元の画像の集まりを生成することができる。撮像デバイス3208によって生成された画像は、好ましくは、軸20aと実質的に平行な平面3208pにおける撮像デバイス3208に近接する構造を描写する画像である。画像は、好ましくは、軸20aに対して実質的に垂直な軸の周りでの360度の光景である。例として、図13Bは、画像平面3208pに沿って撮像デバイス3208によって生成された単純化された画像3250を示しており、標的組織402を捕らえる針20を描写している。画像平面3208pは軸20aと実質的に平行であるため、針20の長さの一部分が画像3250に描写されている。そのため、画像平面3208pを軸20aと実質的に平行になるように配向することで、単一の画像は、組織穿孔遠位端26を含め、標的組織402を捕らえる針20の長さを示すことができる。これは、組織穿孔遠位端26に近接する針20の長さに沿っての画像の集まりが、組織穿孔遠位端26を含め、標的組織402を捕らえる組織20の長さを示すために、生成され、3次元(3D)の画像またはモデルへと編集される必要があり得る、上記で記載されている撮像デバイス208によって生成される画像の集まりとは異なる。
【0068】
撮像デバイス3208は、好ましくは径方向超音波気管支鏡(EBUS)トランスデューサであるが、径方向EBUSの代替で、撮像デバイス3208が、血管内超音波(IVUS)トランスデューサ、光干渉断層撮影(OCT)デバイス、または、本発明の範囲から逸脱することのない他の種類の2次元もしくは3次元の撮像デバイスであってもよく、これらに限定されることはないことが理解されよう。撮像デバイス3208は、配線(図示されていない)によってナビゲーションシステム70(図5参照)に接続でき、生成された画像は、撮像デバイス3208からナビゲーションシステム70の処理装置72(図5参照)へと送信でき、ナビゲーションシステム70の表示装置80(図5参照)において表示できる。
【0069】
上記でより詳細に説明されているように、医療器具組立体10は、医療器具組立体10の近位端12においてハンドル組立体16を備え、医療器具組立体10の遠位端14において医療器具、好ましくは針20、を備える。針20は、例えば柔軟な案内ワイヤ18によって、ハンドル組立体16の作動ハンドル46に機械的に結合される。医療器具組立体10は、針20および柔軟な案内ワイヤ18が収容される保護シース19も備える。針20はカテーテル3600の作業通路608へと挿入されるように適合される。医療器具組立体10のハンドル組立体16は、カテーテル3600のポート616に解放可能に取り付けられるように適合される。医師または他の使用者が針20の実際の延長を知るのを支援するために、ハンドル組立体16には少なくとも2つの位置特定要素60a、60bが設けられており、3次元空間における位置特定要素60a、60bの位置および配向(POSE)が、本明細書における他の場所でより詳しく説明されているように、ナビゲーションシステム70(図5参照)によって追跡および比較され得る。
【0070】
ナビゲーションシステム70と組み合わされた医療装置3100は、標的組織を捕らえるかつ捕らえているところをリアルタイムで確認するためのシステムを形成することができる。本発明の代替の実施形態の医療装置3100およびシステムを説明してきたが、医療装置3100およびシステムの使用の動作および方法が、図12図13図13A、および図13Bを参照して詳細に説明される。ステップ1200において、医師または他の使用者は、カテーテル3600の遠位端部分606を、患者の気道400を通じて、標的組織402に近接する位置へとナビゲートする(図13参照)。好ましくは、医療器具組立体10の針20などの医療器具が、カテーテル3600の遠位端部分606を標的組織402に近接する位置へとナビゲートする前に、作業通路608へと配置される。しかしながら、様々な実施形態において、医療器具組立体10の針20は、カテーテル3600の遠位端部分606を標的組織402に近接する位置へとナビゲートした後に、作業通路608へと配置されることが理解されよう。
【0071】
標的組織402に近接する遠位端部分606の位置決めに続いて、ステップ1202において、針20の組織穿孔遠位端26が作業通路608の中からカテーテル3600の側方出口610の外へ延長される。図13および図13Aに示されているように、針20は、気道400の壁404を貫いて、壁404を越えて位置付けられる組織402へと延長させることができる。
【0072】
ステップ1204において、撮像デバイス3208は、側方出口610aから外へ延長される針20の画像3250を生成する。画像3250は、針20の軸20aと実質的に平行である画像平面2208pに沿って、撮像デバイス2208によって生成される。図10Bは、画像平面3208pに沿って撮像デバイス3208によって生成された単純化された画像3250を示しており、標的組織402を捕らえる針20を描写している。画像平面3208pが軸20aと実質的に平行であるため、針20の長さの一部分が画像3250に描写されている。撮像デバイス3208は、気道400の壁404を越えた標的402、針20、および他の構造の画像を生成する。つまり、撮像デバイス3208は壁404を越えて見ることができる。画像3250は、針20が標的組織402を実際に捕らえたことを確認するために使用されてもよい。撮像デバイス3208によって生成された画像3250は、処理装置72へと送信することができ、針20が標的組織を捕らえたかどうかを医師または他の使用者が確認することができるように、表示装置80においてリアルタイムで表示させることができる。画像3250は、標的組織402が捕らえられたことの証拠として、処理装置72によって患者ファイルに記録することもできる。しかしながら、針20が標的組織402を捕らえなかったことを画像3250が示す場合、針20は作業通路608へと後退させることができ、針20で標的組織402を捕らえようとするその後の試みを行うことができる。撮像デバイス3208は、針20が標的組織402を捕らえたことを確認するために、他の画像を生成することができる。
【0073】
本開示の医療器具組立体の代替の実施形態が、図14および図15に示されており、以下において説明されている。医療器具組立体10、100、210のうちの1つ以上のいくつかの特徴は、互いと共通であり、したがって、1つの実施形態におけるこのような特徴の説明は、他の実施形態に当てはまると理解されるべきである。さらに、1つの実施形態の特定の特性および態様は、別の実施形態の特定の特性および態様との組み合わせで、またはそれらの特性および態様の代替で、使用されてもよい。
【0074】
図14を参照すると、医療器具組立体110の作動ハンドル146は、近位端146aと、遠位端146bと、近位端146aと遠位端146bとの間で延在する内腔146cと、を備える。また、医療器具組立体110は、作動ハンドル146の近位端146aから針20の近位端24へと延在する柔軟な配管118をさらに備える。柔軟な配管118は、針20を作動ハンドル146に機械的に結合する役割を果たす。柔軟な配管118は、好ましくは中空であり、針20と作動ハンドル146との間で延在する内腔118aを有する。内腔146c、内腔118a、および内腔28はすべて互いと流体連通しており、それによって、材料(例えば、組織、流体、薬剤、デバイスなど)を、患者の体内へ入れることができる、または患者から取り出すことができる。当技術分野で知られているように、注射器を取り付けるためのルアーロック留め具または他の種類の留め具が、注射器が固定され得る作動ハンドルの遠位端146bにあり得る。
【0075】
図15を参照すると、医療器具組立体210のさらに別の代替の実施形態が記載されている。医療器具組立体210の作動ハンドル246が、近位端246aと、遠位端246bと、それらの端の間で延在する内腔246cと、を備える。また、医療器具組立体210は、作動ハンドル246の近位端246aから針220の組織穿孔遠位端26へと延在する柔軟な針220をさらに備える。つまり、柔軟な案内ワイヤまたは柔軟な配管によって作動ハンドルに機械的に結合されている針の代わりに、柔軟な針220は近位端12の近接から医療器具組立体210の遠位端14へと延在する。柔軟な配管118と同様に、柔軟な針220は好ましくは中空であり、作動ハンドル246の近位端246aに付着された針220の近位端224から、針220の組織穿孔遠位端26へと延在する内腔228を有する。内腔246cおよび内腔228は互いと流体連通しており、それによって、材料(例えば、組織、流体、薬剤、デバイスなど)を、患者の体内へ入れることができる、または患者から取り出すことができる。当技術分野で知られているように、注射器を取り付けるためのルアーロック留め具または他の種類の留め具が、注射器が固定され得る作動ハンドルの遠位端246bにあり得る。
【0076】
様々な実施形態において、針20、220は、非常に曲げ可能または柔軟であり得る。図16Aおよび図16Bに示されているように、針20、220は、例えば、針20、220の曲げまたは屈曲を容易にするため、または増加させるために、外壁22に切れ目22aを含み得る。様々な実施形態において、例えば、切れ目は渦巻状または螺旋状の切れ目であり得る。他の実施形態では、例えば、切れ目は、針20、220の曲げまたは屈曲を容易にするかまたは増加させる、外壁22における任意のパターンであり得る。好ましくは、切れ目はレーザを使用して作られる。他の実施形態では、例えば、針20、220は、限定されることはないが、ニチノール、ステンレス鋼、他の金属、またはそれらの合金、およびプラスチックを含め、柔軟な材料から作成または形成され得る。好ましくは、柔軟な針220はニチノールから形成される。
【0077】
様々な実施形態において、図1A図8A図11A図17A図17B、および図17Cを参照すると、第3の位置特定要素60cは、針20、220の軌跡情報を提供するために、針20、220の組織穿孔遠位端26に近接し得る。位置特定要素60cの位置および配向は、ナビゲーションシステム70によって追跡でき、針20、220の軌跡を表示装置80において表示するために、針20、220の実際の並進、延長、または行程(S)に加えて使用されてもよい。位置特定要素60cからの位置および配向の情報を使用することによって、ナビゲーションシステム70は、針20、220によって標的とされるように望まれる組織を含む患者の一部分を描写する予め取得された画像に重ねられたシミュレートされた針の延長を、表示装置80に表示することができる。代替で、ナビゲーションシステム70は、針20、220によって標的とされるように望まれる組織を含む患者の仮想的な描写に重ねられたシミュレートされた針の延長を、表示装置80に表示することができる。そのため、医師または他の使用者には、標的組織を捕らえる針20のリアルタイムでのシミュレートされた表示が提示され得る。
【0078】
軌跡情報を決定するために、ナビゲーションシステム70によって検出可能である1つ以上の位置特定要素60cは、図1A図8A図11A図17A図17B、および図17Cに示されているように、針の組織穿孔遠位端26に近接して配置され得る。したがって、位置特定要素60cの位置および配向(POSE)はナビゲーションシステム70の位置特定デバイス76によって追跡され、そこから針20の軌跡が決定できる。
【0079】
1つ以上の位置特定要素60cは配線61によってナビゲーションシステム70に接続することができ、代替の実施形態では、1つ以上の位置特定要素60cは無線でナビゲーションシステム70に接続することができる。特定の実施形態では、位置特定要素60cは6自由度(6DOF)の電磁コイルセンサを備える。他の実施形態では、位置特定要素60cは5自由度(5DOF)の電磁コイルセンサを備える。他の実施形態では、位置特定要素60cは、超音波撮像を介して視認可能である蛍光透視撮像およびエコー源性パターンを介して視認可能である放射線不透過性マーカなどの他の位置特定デバイスを備える。さらに他の実施形態では、位置特定要素60cは、例えば、赤外線発光ダイオード、および/または光学受動的反射マーカであり得る。位置特定要素60cは、1つ以上の光ファイバ位置特定(FDL)デバイスであってもよい、または、1つ以上の光ファイバ位置特定(FDL)デバイスと一体化されてもよい。
【0080】
図1A図8A、および図11Aに示されているように、様々な実施形態において、例えば、位置特定要素60cは、カテーテル600、2600、3600の細長い柔軟なシャフト602の先端607に近接して遠位端部分606の表面または内部に位置付けられる。他の実施形態では、例えば、図17Aに示されているように、位置特定要素60cは、医療器具10、110、210のシース19の遠位端19bの表面または内部に位置付けられる。図17Bに示されているように、さらに他の実施形態では、例えば、位置特定要素60cは、組織穿孔遠位端26に近接して針20、220の表面または内部に位置付けられる。さらに他の実施形態では、例えば、図17Cに示されているように、位置特定要素60cは、作動ハンドル146の内腔146cおよび医療器具110の柔軟な配管118の内腔118aを通じて、針20の組織穿孔遠位端26の近接まで挿入され得る、または、作動ハンドル246の内腔246cおよび医療器具210の針220の内腔228を通じて、針220の組織穿孔遠位端26の近接まで挿入され得る柔軟な案内ワイヤ18aの先端18bの表面または内部に位置付けられる。様々な実施形態において、位置特定要素60cは、カテーテルの細長い柔軟なシャフト602、シース19、針20、220、および/または柔軟な案内ワイヤ18aと一体に形成されてもよい。他の実施形態では、位置特定要素60cは、カテーテル600、2600、3600の細長い柔軟なシャフト602、シース19、針20、220、および/または柔軟な案内ワイヤ18aに付着または接着されてもよい。例えば、位置特定要素60cは、ある長さのヒートシンク配管によって針20、220に付着され得る。他の実施形態では、位置特定要素60cは、当技術分野で知られた任意の種類の生体適合性の接着剤および/またはテープによって、カテーテル600、2600、3600の細長い柔軟なシャフト602、シース19、針20、220、および/または柔軟な案内ワイヤ18aに付着または接着されてもよい。位置特定要素60cをシース19、針20、220、および/または柔軟な案内ワイヤ18aに含むことで、カテーテル600、2600、3600は、より安価なナビゲートなしのカテーテルとすることができる。
【0081】
図17Cで示されている柔軟な案内ワイヤ18a(位置特定要素60cを伴う、または伴わない)の使用は、針20、220が、針20、220の柔軟性を増加させるために、非常に柔軟な針である場合、または切れ目を含む場合、針20、220の使用において有益であり得る(図16A図16Bにおける符号22a参照)。柔軟な案内ワイヤ18aは2つの目的のために役立ち得る。第一に、針20、220が上記で記載されているように曲げ可能または柔軟である場合、柔軟な案内ワイヤ18aは、標的の場所へとナビゲートされているとき、針20、220に剛性を提供することができる(図18A図19A参照)。次に、柔軟な案内ワイヤ18aは、針20、220を、例えば気道Aにおけるきつい曲がり部分を周って(図18B参照)、または、側方出口カテーテル2600、360の側方出口610を通じて(図19B参照)、曲げるために、針20、220の内腔28、228の内側へ、例えば約10mmから約20mmまでといった距離で後退させることができる。針20、220が、曲げを回って通った後、または側方出口を通過した後、次に、柔軟な案内ワイヤ18aは、先端18bが針20、220の組織穿孔遠位端26に近接するように、再び延長させることができる(図18C図19C参照)。第二に、上記で説明したように、柔軟な案内ワイヤ18aにおける位置特定要素60cは、針20、220の組織穿孔遠位端26を追跡させることができる。針20、220が所望の標的に近接してナビゲートされると、柔軟な案内ワイヤ18aは医療器具組立体110の内腔146c、118aまたは医療器具組立体210の内腔246c、228から除去することができ、標的組織の試料が、吸引および/または吸着を介して、針20、220を通じて取り込まれ得る。
【0082】
医療器具組立体10は針20の使用と共に説明されているが、代替の実施形態では、医療器具組立体10は針20の代替で他の医療器具を含み得ることが理解されよう。このような代替の医療デバイスには、ステント、切除プローブ、生検デバイス、鉗子デバイス、ブラシ、オーガ、スタイレット、ポインタプローブ、放射性シード、移植片、エネルギー送達デバイス、治療送達デバイス、エネルギー活性化物質(例えば、ポルフィマーナトリウム)を送達するためのデバイスおよびエネルギー関連装置、高周波(RF)エネルギーデバイス、凍結療法デバイス、レーザデバイス、マイクロ波デバイス、拡散赤外線レーザデバイス、蒸気切除デバイスなどがあるが、これらに限定されることはない。さらに、代替の医療器具には、光ファイバケーブル、径方向超音波気管支鏡(EBUS)デバイス、光干渉断層撮影(OCT)デバイス、または、標的組織の視覚化および/または診断のための他の知られている撮像デバイスもあり得る。さらに別の代替の医療器具は、標的組織を細胞レベルで評価することで、標的組織の視覚化および/または診断のための顕微鏡デバイスを備え得る。したがって、撮像デバイス208、2208、3208は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々なこれらのこのような医療器具を視覚化するために使用することができることが理解されよう。
【0083】
また、内腔228を伴う針220を利用する様々な実施形態において、ステント、切除プローブ、生検デバイス、鉗子デバイス、ブラシ、オーガ、スタイレット、ポインタプローブ、放射性シード、移植片、エネルギー送達デバイス、治療送達デバイス、エネルギー活性化物質(例えば、ポルフィマーナトリウム)を送達するためのデバイスおよびエネルギー関連装置、高周波(RF)エネルギーデバイス、凍結療法デバイス、レーザデバイス、マイクロ波デバイス、拡散赤外線レーザデバイス、蒸気切除デバイスなどを含むが、これらに限定されない様々な医療器具が内腔228へと挿入され得る。さらに、光ファイバケーブル、径方向超音波気管支鏡(EBUS)デバイス、光干渉断層撮影(OCT)デバイス、または、他の知られている撮像デバイスが、標的組織の視覚化および/または診断のために針220の内腔228へと挿入され得る。また、顕微鏡デバイスが、標的組織を細胞レベルで評価することによる標的組織の視覚化および/または診断のために、針220の内腔228へと挿入され得る。
【0084】
撮像組立体200および2200がハンドル組立体216を含むものとして説明されているが、様々な実施形態では、撮像組立体200および2200は、ハンドル組立体216を必要としない、または含まない可能性があることが理解されよう。つまり、様々な実施形態において、例えば、撮像デバイス208および2208を有する細長い柔軟なシャフト202は、図20に示されているようにハンドル組立体216の使用なしで、操縦可能なカテーテル600の作業通路608bへと挿入されてもよい。医師または他の医療専門者は、ハンドル組立体216を第2の作業通路608bへと挿入することなく撮像組立体200、2200を挿入するだけでよく、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書における他の場所でより詳細に説明されているように、標的組織を捕らえているところをリアルタイムで確認するために、撮像デバイス208、2208を第2の出口609bから外に延長することができる。
【0085】
ここで図21図45を見ると、特有のトランスデューサ組立体5004を伴う遠位端領域5002を備える医療装置5000の実施形態が示されており、トランスデューサ組立体5004は、装置5000によって用いられるとき、折り畳み構成または「タコス状」構成にある。組立体5004は、超音波トランスデューサ5006と、トランスデューサの信号の制御および信号処理のための少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)5008と、電気エネルギーを組立体5004に提供するための少なくとも1つのコンデンサ5010と、を備える。装置5000へと組み込むことができ、図22に示されているものなど、カテーテル5012で利用することができる組立体を提供するために、組立体5004は、組立体5004を、図21に示されている手法などで、型5014または同様のデバイスへと押し込むかまたはその他の方法で挿入することで、折り畳み構成へと配置させることができる。代替で、組立体5004は、折り畳み過程が組立体ユニット同士の間で一貫していることを確保するために、治具、フレーム、または他の機構において保持されてもよい。
【0086】
組立体5004が図21に示されている手法で折り畳まれているとき、例えば電気的に絶縁性の接着剤などの接着剤5016が、組立体5004をその折り畳まれた形において保持するために利用される。このような接着剤の具体的な例は、LOCTITE(登録商標)ブランドのAA 3979光硬化接着剤である。接着剤がひとたび設定されると、組立体5004は、型5014から取り外すことができ、以下でより詳細に検討され、図28図45に示されている手法で、装置5000の遠位端領域5002へと組み込むことができる。
【0087】
装置5000は典型的にはカテーテル5012で利用され、カテーテル5012は、上記で記載されているようなカテーテル600、2600、および3600と構造および機能が同様であり得る。同様に、医療装置5000は、先に示され説明されている医療装置10、100、2100、および3100と構造および機能が同様であり得る。カテーテル5012の実施形態が図22に示されている。
【0088】
カテーテル5012は、装置5000が制御および前進させられるハンドル組立体5018を備える。ハンドル組立体5018は、上記で記載されているような組立体16および216の特徴および構造を含み得る。ハンドル組立体の具体的な実施形態が図23図26に示されている。
【0089】
図28に示されるような医療装置5000の遠位端領域5002に戻って、領域5002は、トランスデューサ組立体5004が内部で係合または接着させられる遠位先端5020から近位へと延在する装置5000の領域であり、針20、220(図22に示される)が作業通路608を出る側方出口610を含む。遠位端領域5002はまた、トランスデューサ組立体5004と、ハンドル組立体5018(図22および図24図27に示されるようなもの)へと近位に延在するケーブル5024と、の間に電気的接続を提供し、先に図示および説明されている手法で装置5000とナビゲーションシステム70との間に通信を提供する特有の配線組立体またはインタポーザ5022を備える。インタポーザ5022およびその特有の特性は、以下でさらに詳細に検討され、図30A図30Bおよび図35図44に示される。
【0090】
少なくとも1つの実施形態では、遠位先端5020は、トランスデューサ組立体が中に位置決めされて接着されるポケット5026を定める射出成形された2.6mmの先端である。図28に示されるように、少なくとも1つの実施形態では、遠位端領域5002は、ニチノールなどの金属から構築された細長いシャフト5030と、遠位先端5020および組立体5004がシャフト5030の中に位置決めされて接着され得る開口5028とを備える。開口5028はまた、図28に示される手法でトランスデューサ5006を露出させる大きさおよび形にされる。
【0091】
向上した柔軟性のため、ニチノールのシャフト5030には、図28および図29において見ることができるものなど、2つの切れ目パターンの領域が設けられる。開口5028に近接する第1の領域5032にはスプライン切れ目パターンが設けられ、第2の領域5034には断続的な渦巻状の切れ目パターンが設けられる。
【0092】
トランスデューサ組立体5004とインタポーザ5022との電気的接続の話に戻ると、図30A図30Bにおいて、インタポーザ5022は、遠位部分5040が接続パッド5036においてトランスデューサ組立体5004に接続されているリボン状構造であることが見て取れる。インタポーザ5022の遠位部分5040は作業通路608に向けて近位へ延在する。作業通路608と交差する前に、インタポーザは右側方部分5042と左側方部分5044とに分かれ、各々の部分5042および5044は、通路と干渉せず、針出口610の周りに柔軟な回路経路を提供するように、作業通路608の周囲および上方を包む。
【0093】
図30Bにおいても見られるのは、トランスデューサ組立体5004が固定される領域の下または近接における遠位先端5020の中のポケット5046の存在である。ポケット5046の中には、1つ以上のEMセンサ5050がある。センサ5050は、先に記載されている符号60a、60b、260a、260bのものと同じ種類の6DOFセンサのものである。少なくとも1つの実施形態では、ポケット5046はセンサ5050の対を含む。
【0094】
図30C図30Dにおいて、トランスデューサ組立体5004および出口610に対するその関係の重要な態様が示されており、つまり、遠位先端5020に位置決めされるとき、トランスデューサ5006の動作平面(トランスデューサ平面)およびトランスデューサ組立体5004は、出口を越えて延長されるとき(例えば、図22参照)、針20、210のために針出口610と垂直(90度)の角度を形成する。
【0095】
ここで図31図36を見ると、トランスデューサ組立体5004の製造および組立てだけでなく、インタポーザ5022の製造および組立ても説明される。これらの構成要素の重要な要素は、電気的接続(トレーサまたはトレース配線)が機能的であり、構成要素に動作的に接続されることを確実にすることである。初期に組み立てられるとき、トランスデューサ組立体5004には、トランスデューサ5006、ASICチップ5008、およびコンデンサ5010が図31Aおよび図33図34に示されている手法などで搭載される基板または基部5060が提供される。この初期組立構成において、トランスデューサ5006は、図33に示されている手法で、ASICチップ5008およびコンデンサ5010の隣で平坦な基板5060に位置決めされる。トレーサ5062が、図33および図34の詳細図に示されている手法などで、これらの構成要素を接続する。トレーサ5062は、トランスデューサ組立体接続パッド5036へと延在し、トランスデューサ組立体接続パッド5036にわたって延在し、試験パッド5064へと延在し、試験パッド5064において、各々のトレーサ5062は試験リード線5066において終端する。試験リード線は、トランスデューサ組立体5004の構成要素がトレーサ5062によって適切に接続されているかどうかを決定するために、電気的に試験され得る。トレーサ5062のすべてが動作可能であるとひとたび確認されると、試験パッド5064は、図34に示されている手法で、接続パッド5036aにおいて組立体5004から接続解除され、過剰な基板が基板5060から切り離される(組立体5004および基板5060の切り取られた形の図示については図31Bを参照)。
【0096】
次に、組立体5004は、図31Bに示されている動作可能な「タコス状」構成へと折り畳むことができる。接着剤5016は、組立体5004に搭載される折り畳まれた基板および構成要素が、図示されている折り畳み「タコス状」構成のままとなることを確保するために、組立体5004に注入または他の方法で塗布される。折り畳み構成において、基板は、図31A図33、および図34に示されている平坦な平面状の形ではなく、「V字」または「U字」の形を取り(したがって、「タコス状」の記述子)、それによって、トランスデューサ5006は、コンデンサ5010およびASICチップ5008の単に隣にある状態から移動させられ、コンデンサ5010およびASICチップ5008の上に位置決めされる。
【0097】
図30Dに示されている実施形態では、トランスデューサ5006は、医療組立体5000の遠位先端5020の側方出口610の中心軸に対して90度で位置決めされる平面を定めることが示されている。
【0098】
トランスデューサ5006の例が図32に示されている。見て取れるように、トランスデューサは、線状要素5072に配置される「ドラム」5070から成り、各々の要素5072は16個~32個のドラムを有する。要素の各々の端には、トレーサ5062が要素をASICチップ5008に接続するはんだ点またはリード線5074および5076がある。図33図35に示されている実施形態において、1つのASICチップは最大で16個の要素5072を制御する。
【0099】
トランスデューサ組立体5004に関して記載されている同じ製造および試験の概念がインタポーザ5022に当てはまる。図35および図36に示されているように、インタポーザリボンを備えるトレーサ5062の詳細な図示が示されている。図36では、インタポーザ5022はインタポーザ試験パッド5080を備える。試験パッド5080は、インタポーザ5022の個々の配線トレース5062の電気的接続および完全性を試験するために使用される。トレーサ5062が試験をすべて通過する場合、試験パッド5080は、図36に示されている手法などで、インタポーザトレーサとの係合から取り外される。
【0100】
インタポーザ5022の遠位部分5040の末端にはインタポーザ接続パッド5036bがある。インタポーザ接続パッド5036bは、トランスデューサ接続パッド5036aに接続し、トランスデューサ接続パッド5036aとの電気的な連通を提供するように構成される。接続されるとき、パッド5036aおよび5036bは、図30A図30Bに示されている接続パッド5036を形成する。パッド5036におけるインタポーザ5022とトランスデューサ組立体5004との間に接続が行われる手法、ならびに装置5000の遠位端領域5002の他の要素の配置のより詳細な図が、図37図44に示されている。
【0101】
このように、患者に挿入された撮像デバイスを使用して、標的を捕らえる医療器具の画像を生成するための新規の方法、装置、およびシステムが図示および説明されてきた。しかしながら、主題のデバイスおよび方法についての多くの変更、変形、改良、ならびに他の使用および用途が可能であることは、当業者には明らかであろう。本発明の精神および範囲から逸脱しないすべてのこのような変更、変形、改良、ならびに他の使用および用途は、以下に続く特許請求の範囲だけによって限定される本発明によって網羅されると見なされる。
【符号の説明】
【0102】
10 医療器具組立体、医療器具
12 近位端
14 遠位端
16 ハンドル組立体
18 柔軟な案内ワイヤ
18a 柔軟な案内ワイヤ
18b 先端
19 保護シース
19a 近位端
19b 遠位端
20 針
20a 軸
20b 位置特定要素
22 外壁
22a 切れ目
24 近位端
26 組織穿孔遠位端
28 内腔
30 第1の端
32 第2の端
34 長手方向軸
36 調整機構
38 調整カラー
40 調整ハンドル
41 指保持部
44 調整ノブ
46 作動ハンドル
47 指保持部
48 行程調節器
50 リング
52 調整ノブ
54 スロット、溝
60a 第1の位置特定要素
60b 第2の位置特定要素
60c 第3の位置特定要素
61 配線
70 ナビゲーションシステム
72 処理装置
74 記憶構成要素
76 位置特定デバイス
78 入力/出力(I/O)構成要素
80 表示装置
82 電磁場発生装置
84 ユーザインターフェースデバイス
100 医療装置
110 システム、医療器具組立体
118 柔軟な配管
118a 内腔
146 作動ハンドル
146a 近位端
146b 遠位端
146c 内腔
200 撮像組立体
202 細長い柔軟なシャフト
204 近位端部分
205 ゴム停止部
206 遠位端部分
208 撮像デバイス
208p 画像平面
210 医療器具組立体
213 長手方向軸
216 ハンドル組立体
220 柔軟な針
224 近位端
228 内腔
246 作動ハンドル
246a 近位端
246b 遠位端
246c 内腔
250a、250b、250c、250d、250e、250f、250g、250h、250i 画像
260a 第1の位置特定要素
260b 第2の位置特定要素
400 気道
402 標的組織
404 壁
406a 第1の気道分岐部
406b 第2の気道分岐部
600 操縦可能なカテーテル
602 細長い柔軟なシャフト
602a 外壁
604 近位端部分
605 長手方向軸
606 遠位端部分
607 先端
608 作業通路
608a 第1の作業通路
608b 第2の作業通路
609 出口
609a 遠位出口、第1の出口
609b 遠位出口、第2の出口
610 側方出口
612 ハンドル
613 ハンドル長手方向軸
614 操縦アクチュエータ
616 ポート
616a 第1のポート
616b 第2のポート
2100 医療装置
2200 撮像組立体
2208 撮像デバイス
2208p 画像平面
2250a、2250b、2250c、2250d 画像
2600 操縦可能なカテーテル
3100 医療装置
3208 撮像デバイス
3208p 画像平面
3250 画像
3600 操縦可能なカテーテル
5000 医療装置
5002 遠位端領域
5004 トランスデューサ組立体
5006 超音波トランスデューサ
5008 特定用途向け集積回路(ASIC)、ASICチップ
5010 コンデンサ
5012 カテーテル
5014 型
5016 接着剤
5018 ハンドル組立体
5020 遠位先端
5022 配線組立体、インタポーザ
5024 ケーブル
5026 ポケット
5028 開口
5030 細長いシャフト
5032 第1の領域
5034 第2の領域
5036 接続パッド
5036a トランスデューサ組立体接続パッド、トランスデューサ接続パッド
5036b インタポーザ接続パッド
5040 遠位部分
5042 右側方部分
5044 左側方部分
5046 ポケット
5050 EMセンサ
5060 基板、基部
5062 トレーサ、配線トレース
5064 試験パッド
5066 試験リード線
5070 ドラム
5072 線形要素
5074、5076 はんだ点、リード線
5080 インタポーザ試験パッド
組織穿孔端の実際の並進、延長、または行程
θ 長手方向軸に対する角度
図1
図1A
図2
図2A
図3
図4A
図4AA
図4B
図4BB
図4C
図4CC
図5
図6
図7
図7A
図7B
図8
図8A
図9
図10
図10A
図10B
図11
図11A
図12
図13
図13A
図13B
図14
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図17C
図18A
図18B
図18C
図19A
図19B
図19C
図20
図21
図22
図22A
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30A
図30B
図30C
図30D
図31A
図31B
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
【国際調査報告】