IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-弁体アセンブリ及びその止め弁 図1
  • 特表-弁体アセンブリ及びその止め弁 図2
  • 特表-弁体アセンブリ及びその止め弁 図3
  • 特表-弁体アセンブリ及びその止め弁 図4
  • 特表-弁体アセンブリ及びその止め弁 図5
  • 特表-弁体アセンブリ及びその止め弁 図6
  • 特表-弁体アセンブリ及びその止め弁 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】弁体アセンブリ及びその止め弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/00 20060101AFI20241219BHJP
【FI】
F16K27/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529136
(86)(22)【出願日】2022-12-14
(85)【翻訳文提出日】2024-07-02
(86)【国際出願番号】 CN2022138900
(87)【国際公開番号】W WO2023124998
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202123343253.3
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】周 峰
(72)【発明者】
【氏名】楼 峰
(72)【発明者】
【氏名】陳 狄永
(72)【発明者】
【氏名】袁 興洋
【テーマコード(参考)】
3H051
【Fターム(参考)】
3H051AA04
3H051BB01
3H051BB02
3H051CC06
3H051CC12
3H051EE01
3H051EE02
3H051FF15
(57)【要約】
弁体アセンブリ(100)及びその止め弁であって、弁体アセンブリ(100)は弁体(10)及び弁蓋(30)を含み、弁体(10)の一端に開口(11)が穿設されており、弁蓋(30)は開口(11)に被せて設けられ且つ弁体(10)に接続され、弁体(10)の開口(11)における外側壁にねじ(20)が設けられており、弁蓋(30)はねじ(20)により弁体(10)に螺合され、ここで、ねじ(20)は複数のねじセグメント(22)を含み、且つ複数のねじセグメント(22)は弁体(10)の周方向に沿って間隔をあけて配列され、この止め弁は上記の弁体アセンブリ(100)を含むことで、締着又は緩めの作業量を減少させて、迅速な捻じ込み又は取り外しを実現し、作業効率を向上させることができ、ねじを加工製造する材料の問題を解決して、コストを節約することもできる。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁体及び弁蓋を含み、前記弁体の一端に開口が穿設されており、前記弁蓋は前記開口に被せて設けられ且つ前記弁体に接続されている、止め弁の弁体アセンブリにおいて、
前記弁体の前記開口における外側壁にねじが設けられており、前記弁蓋は前記ねじにより前記弁体に螺合され、ここで、前記ねじは、螺線及び複数のねじセグメントを含み、且つ複数の前記ねじセグメントは前記螺線上に位置し且つ前記弁体の周方向に沿って間隔をあけて配列される、止め弁の弁体アセンブリ。
【請求項2】
複数の前記ねじセグメントは、前記弁体の周方向に沿って均一な間隔で分布される、請求項1に記載の止め弁の弁体アセンブリ。
【請求項3】
前記弁体の軸線がlと定義され、前記ねじセグメントが複数組設けられ、且つ複数組の前記ねじセグメントは前記弁体の軸線l方向に沿って間隔をあけて設けられる、請求項1に記載の止め弁の弁体アセンブリ。
【請求項4】
前記ねじセグメントは2組設けられ、且つ2組の前記ねじセグメントはそれぞれ第1組のねじセグメント及び第2組のねじセグメントであり、前記第1組のねじセグメントは少なくとも第1ねじセグメント及び第2ねじセグメントを含み、前記第2組のねじセグメントは少なくとも第3ねじセグメント及び第4ねじセグメントを含み、
前記第1ねじセグメントは、前記第2ねじセグメントに対応して設けられ、且つ前記弁体の軸線方向に沿って間隔をあけて配設され、前記第3ねじセグメントは、前記第4ねじセグメントに対応して設けられ、且つ前記弁体の軸線方向に沿って間隔をあけて配設される、請求項3に記載の止め弁の弁体アセンブリ。
【請求項5】
前記弁体の軸線lの方向に沿って、隣接する2組の前記ねじセグメント間の距離がHと定義され、各組の前記ねじのピッチがHと定義され、前記Hと前記Hとは、関係式H=Hを満たす、請求項3に記載の止め弁の弁体アセンブリ。
【請求項6】
前記ねじセグメントの、前記弁体(10)の軸線l方向に沿う投影の長さがLと定義され、前記弁体の開口における直径がLと定義され、LとLとは、関係L<Lを満たす、請求項1に記載の止め弁の弁体アセンブリ。
【請求項7】
前記ねじセグメントは鍛造プレスによって成形される、請求項1に記載の止め弁の弁体アセンブリ。
【請求項8】
前記ねじセグメントは機械加工によって成形される、請求項1に記載の止め弁の弁体アセンブリ。
【請求項9】
弁体アセンブリを含む止め弁であって、
前記弁体アセンブリは弁体及び弁蓋を含み、前記弁体の一端に開口が穿設されており、前記弁蓋は前記開口に被せて設けられ且つ前記弁体に接続され、
前記弁体の前記開口における外側壁にねじが設けられており、前記弁蓋は前記ねじにより前記弁体に螺合され、ここで、前記ねじは複数のねじセグメントを含み、且つ複数の前記ねじセグメントは前記弁体の周方向に沿って間隔をあけて配列される、止め弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年12月28日に出願された出願番号が202123343253.3であり、発明の名称が「弁体アセンブリ及びその止め弁」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、止め弁の技術分野に関し、特に、弁体アセンブリ及びその止め弁に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、止め弁の弁体アセンブリと他の部材とはねじにより接続され、そのねじは連続的に途切れないものである。ここで、他の部材は、継手又は他の構造を含む。一部の適用シーンにおいて、ねじにおける一部のねじセグメントは締着接続の役割を果たさず、連続的に途切れないねじを設けると、役割を果たさないねじセグメントが一部存在し、且つ他の部材が弁体アセンブリに締めつけられたり緩められたりする過程で、全てのねじセグメントが順に螺旋状に出入りしなければならないため、役割を果たさない一部のねじセグメントにより締めつけ又は緩めの作業量が増加されることで、作業効率が低下し、且つ連続的に途切れないねじを設けると、材料をより多く必要とし、原料コスト及び加工コストがより高い。
【発明の概要】
【0004】
本出願で提供される止め弁の弁体アセンブリは、弁体及び弁蓋を含み、弁体の一端に開口が穿設されており、弁蓋は開口に被せて設けられ且つ弁体に接続され、弁体の開口における外側壁にねじが設けられており、弁蓋はねじにより弁体に螺合され、ここで、ねじは複数のねじセグメントを含み、且つ複数のねじセグメントは弁体の周方向に沿って間隔をあけて配列される。
【0005】
本出願のねじは、複数のねじセグメントを含み、且つ複数のねじセグメントは弁体の周方向に沿って間隔をあけて配列されることが理解できる。このように、少量のねじセグメントを設けるだけで弁体と弁蓋との接続を実現し、役割を果たさないねじ部分を省略し、締着又は緩めの作業量を減少させて、迅速な捻じ込み又は取り外しを実現し、作業効率を向上させることができ、更に、ねじを加工製造する材料の問題を解決して、コストを節約することもできる。
【0006】
一実施例において、複数のねじセグメントは同一の螺線上に位置する。
【0007】
複数のねじセグメントは同一の螺線上に設けられ、その配設形態は、複数の螺線上に配設される形態と比べてより簡単であり、加工ステップを簡略化することで、加工難度を低下させることが理解できる。
【0008】
一実施例において、複数のねじセグメントは、弁体の周方向に沿って均一な間隔で分布される。
【0009】
このように設計すると、弁体の周方向にねじセグメントが均一に設けられ、弁蓋と弁体とが螺合されるとき、均一に分布されたねじセグメントと弁蓋とが螺合されて弁体アセンブリと弁蓋との間の応力が均一になり、接続の安定を確保する。
【0010】
一実施例において、弁体の軸線はlと定義され、ねじセグメントは複数組設けられ、且つ複数組のねじセグメントは弁体の軸線l方向に沿って間隔をあけて設けられる。
【0011】
複数組のねじセグメントは、弁蓋と弁体との接続のために複数層の接続点を提供して、接続の強度及び安定性を向上させる。
【0012】
一実施例において、ねじセグメントは2組設けられ、且つ2組のねじセグメントはそれぞれ第1組のねじセグメント及び第2組のねじセグメントであり、第1組のねじセグメントは少なくとも第1ねじセグメント及び第2ねじセグメントを含み、第2組のねじセグメントは少なくとも第3ねじセグメント及び第4ねじセグメントを含み、ここで、第1ねじセグメントは、第2ねじセグメントに対応して設けられ、且つ弁体の軸線l方向に沿って間隔をあけて配設され、第3ねじセグメントは、第4ねじセグメントに対応して設けられ、且つ弁体の軸線方向に沿って間隔をあけて配設される。
【0013】
このように設計すると、ねじセグメントが均一に分布され、弁蓋と弁体との接続の安定性を向上させるのに有利であり、このようにすると、比較的少ないねじセグメントを設けるだけで、接続強度の要求を満たして、材料コスト及び加工コストを節約することができる。
【0014】
一実施例において、弁体の軸線l方向に沿って、隣接する2組のねじセグメント間の距離がHと定義され、各組のねじのピッチがHと定義され、HとHとは、関係H=Hを満たす。
【0015】
一実施例において、ねじセグメントの、弁体の軸線l方向に沿う投影の長さがLと定義され、弁体の開口の直径がLと定義され、LとLとは、関係L<Lを満たす。
【0016】
=Hであることで、ねじセグメントが均一に分布されることを確保し、弁蓋と弁体との接続部位に均一に分布されるようにすることで、両者の間の接続安定性及び接続強度を向上させることが理解できる。
【0017】
一実施例において、ねじセグメントは鍛造プレスによって成形される。
【0018】
弁体は、鍛造プレスによってねじセグメントを直接形成し、このようにすると、この一回の加工だけでねじセグメントを形成することができ、後の加工を行う必要がなく、加工工程を明らかに簡略化し、加工コストを低減させるとともに、加工製造の効率も向上させることが理解できる。
【0019】
一実施例において、ねじセグメントは機械加工によって成形される。
【0020】
本出願は止め弁を提供し、止め弁は上記のいずれかに記載の弁体アセンブリを含む。
【0021】
本出願の1つ以上の実施例の詳細は、以下の図面及び記述において提示する。本出願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲により明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
ここに開示されているこれらの発明の実施例及び/又は例示をより良く記述及び説明するために、1つ以上の図面を参照することができる。図面を説明するために用いられる追加の詳細又は例示は、開示された発明、ここで説明する実施例及び/又は例示、並びにここで理解されるこれらの発明の最適な形態のうちのいずれかの範囲を制限するものとしてみなされるべきではない。
【0023】
図1】関連技術におけるねじ部分の構造模式図である。
図2】本出願の一実施例で提供される弁体アセンブリの構造模式図である。
図3図1の弁体アセンブリの正面図である。
図4図2の弁体アセンブリの左面図である。
図5図2の弁体アセンブリの上面図である。
図6図1における弁体アセンブリが弁蓋を含む構造模式図である。
図7図5の断面図である。
【0024】
A ねじ部分、100 弁体アセンブリ、10 弁体、11 開口、20 ねじ、21 螺線、22 ねじセグメント、221 第1組のねじセグメント、222 第2組のねじセグメント、22a 第1ねじセグメント、22b 第2ねじセグメント、22c 第3ねじセグメント、22d 第4ねじセグメント、30 弁蓋。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本出願の上記の目的、特徴及び利点をより明確且つ理解しやすくするために、以下に、図面を参照して、本出願の具体的な実施形態を詳細に説明する。以下の説明においては、本出願を十分に理解しやすくするために、様々な具体的な詳細を説明している。しかし、本出願は、ここで説明するものとは異なる多くの他の態様で実施することができ、当業者は、本出願の内容に反しない限り、類似した改良を行うことができるため、本出願は、以下に開示される具体的な実施例によって制限されない。
【0026】
説明すべきこととして、アセンブリが別のアセンブリに「固定される」又は「設けられる」とされる場合、別のアセンブリに直接固定されてもよく、又は、介在するアセンブリが存在してもよい。アセンブリが別のアセンブリに「接続される」とみなされる場合、別のアセンブリに直接接続されてもよく、又は、介在するアセンブリが同時に存在してもよい。本出願の明細書で使用される「垂直な」、「水平な」、「上」、「下」、「左」、「右」という用語及び類似した表現は、説明を目的とするものにすぎず、唯一の実施形態であることを表すものではない。
【0027】
更に、「第1」、「第2」という用語は、説明を目的とするものにすぎず、相対的な重要性を示す又は暗示するもの、あるいは、示された技術特徴の数を暗黙的に指定するものとして理解されてはならない。これにより、「第1」、「第2」で限定される特徴は、その特徴を少なくとも1つ明示するか、又は暗黙的に含むことができる。本出願の説明において、「複数」とは、明確且つ具体的な限定がない限り、少なくとも2つ、例えば、2つ、3つ等を意味する。
【0028】
本出願において、特に明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」、「下」にあるということは、第1特徴及び第2特徴が直接接触していること、又は第1特徴及び第2特徴が中間の媒体を介して間接的に接触していることであってよい。更に、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」及び「上側」にあるということは、第1特徴が第2特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは、単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを表してよい。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」及び「下側」にあるということは、第1特徴が第2特徴の真下又は斜め下にあるか、あるいは、単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも低いことを表してよい。
【0029】
他に定義しない限り、本出願の説明で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本出願の技術分野に属する当業者によって通常理解される意味と同じである。本出願の説明で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本出願を限定することを意図したものではない。本出願の明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目の1つ以上の任意の及び全ての組み合わせを含む。
【0030】
図1を参照すると、関連技術において、止め弁の弁体アセンブリと他の部材とは、ねじ部分Aにより接続され、そのねじは連続的に途切れないものである。ここで、他の部材は、継手又は弁蓋等を含む。一部の適用シーンにおいて、ねじ部分Aにおける一部のねじセグメントは締着接続の役割を果たさず、例えば、他の部材と弁体アセンブリとは接続されるだけで密封性を確保する必要がない適用シーンにおいて、連続的に途切れないねじを設けると、役割を果たさないねじセグメントが一部存在し、且つ他の部材が弁体アセンブリに締めつけられたり緩められたりする過程で、全てのねじセグメントが順に螺旋状に出入りしなければならないため、役割を果たさない一部のねじセグメントにより締めつけ又は緩めの作業量が増加されることで、作業効率が低下し、且つ連続的に途切れないねじを設けると、材料をより多く必要とし、原料コスト及び加工コストがより高い。
【0031】
これにより、図2から図7を参照すると、本出願の一実施例は止め弁の弁体アセンブリ100を提供し、弁体アセンブリ100は弁体10及び弁蓋30を含み、弁体10の一端に開口11が穿設されており、弁蓋30は開口11に被せて設けられ且つ弁体10に接続され、弁体10の開口11における外側壁にねじ20が設けられており、弁蓋30はねじ20により弁体10に螺合され、ここで、ねじ20は複数のねじセグメント22を含み、且つ複数のねじセグメント22は弁体10の周方向に沿って間隔をあけて配列される。
【0032】
従来技術(図1)に比べて、本出願のねじ20は複数のねじセグメント22を含み、且つ複数のねじセグメント22は弁体10の周方向に沿って間隔をあけて配列され、このようにすると、少量のねじセグメント22を設けるだけで弁体10と弁蓋30との接続を実現し、役割を果たさないねじ部分を省略し、締着又は緩めの作業量を減少させて、迅速な捻じ込み又は取り外しを実現し、作業効率を向上させることができ、更に、ねじ20を作製する材料を節約して、コストを節約することもできることが理解できる。
【0033】
図2及び図5を参照すると、1つのねじ20は対応して1つの螺線21を有し、本実施例において、1つのねじ20を設け、1つのねじ20は複数のねじセグメント22を含み、複数のねじセグメント22は同一の螺線21上に位置し、複数のねじセグメント22を設けて締着接続の安定性を増加させ、各螺線21に設けられたねじセグメント22の数は図示に限定されず、例えば、2つ又は3つであってもよいことが理解できる。当然ながら、他の実施例において、設けられるねじ20の数は上記に限定されず、例えば、2つのねじ20を設けると、複数のねじセグメント22は、それぞれ2つの螺線21上に分布される。
【0034】
複数のねじセグメント22は、弁体10の周方向に沿って均一な間隔で分布され、このように設けると、弁体10の周方向にねじセグメント22が均一に設けられ、弁蓋30はねじ20により弁体10に螺合されるとき、均一に分布されたねじセグメント22と弁蓋30とが螺合されて弁体アセンブリ100と弁蓋30との間の応力が均一になり、接続の安定を確保する。具体的には、本実施例において、図2から図5を参照すると、弁体の軸線はlと定義され、1つの螺線21上に4つのねじセグメント22が設けられ、ここで、2つのねじセグメント22は、弁体10の軸線lを中線として、弁体10の両側に対応して分布され、且つ、同側に位置する2つのねじセグメント22は弁体10の軸方向に沿って並んで設けられ、このようにすると、捻じ込んで接続するときに、弁蓋30と弁体10との接続係合面積を増加させ、両者の互いに接続される強度を向上させて、接続の安定化を確保することができる。当然ながら、他の実施例において、ねじセグメント22を2つのみ設けてもよく、且つ2つのねじセグメント22は弁体10の軸線lを中心線として弁体10の両側に対応して分布される。又は、3つのねじセグメント22を設け、3つのねじセグメント22は、螺線21に沿って且つ弁体10の周方向に沿って配設される。
【0035】
ねじセグメント22は複数組設けられ、且つ複数組のねじセグメント22は弁体10の軸線l方向に沿って間隔をあけて設けられることで、複数組のねじセグメント22は弁蓋30と弁体10との接続のために複数層の接続点を提供して、接続の強度及び安定性を向上させる。
【0036】
例えば、本実施例において、図2から図5を参照すると、ねじセグメント22は2組設けられ、且つ2組のねじセグメント22はそれぞれ第1組のねじセグメント221及び第2組のねじセグメント222であり、第1組のねじセグメント221は少なくとも第1ねじセグメント22a及び第2ねじセグメント22bを含み、第2組のねじセグメント222は少なくとも第3ねじセグメント22c及び第4ねじセグメント22dを含み、ここで、第1ねじセグメント22a及び第2ねじセグメント22bは弁体10の両側に対応して設けられ、且つ弁体10の軸線l方向に沿って間隔をあけて配設され、第3ねじセグメント22c及び第4ねじセグメント22dは弁体10の両側に対応して設けられ、且つ弁体10の軸線l方向に沿って間隔をあけて配設され、このように設計すると、ねじセグメント22が均一に分布され、弁蓋30と弁体10との接続の安定性を向上させるのに有利であり、このようにすると、比較的少ないねじセグメント22を設けるだけで、接続強度の要求を満たして、材料コスト及び加工コストを節約することができる。当然ながら、他の実施例において、複数組のねじセグメント22を設けてもよく、且つ複数組のねじセグメント22における各ねじセグメント22の配設は上記に限定されない。
【0037】
引き続き図4を参照すると、弁体10の軸線l方向に沿って、隣接する2組のねじセグメント22の間の距離をHとし、言い換えれば、隣接する2組のねじセグメント22において弁体10の軸線lに沿って対応して設けられた2組のねじセグメント22の間の間隔がHと定義され、各組のねじ20のピッチはHと定義され、HとHとは、関係H=Hを満たす。このように、ねじセグメント22が均一に分布されることを確保して、弁蓋30と弁体10との接続部位に均一に分布されるようにすることで、両者の間の接続安定性及び接続強度を向上させる。具体的には、本実施例において、図4に示されるように、隣接する第1ねじセグメント22aと第3ねじセグメント22cとの間の間隔がHと定義され、隣接する第2ねじセグメント22bと第4ねじセグメント22dとの間の間隔がHと定義され、第1ねじセグメント22a、第2ねじセグメント22b、第3ねじセグメント22c及び第4ねじセグメント22dは同一のねじ20に属し、このねじ20のピッチがHと定義され、ここで、H=Hである。他の実施例において、隣接する2組のねじセグメント22の間隔はねじ20のピッチと等しいものでなくてもよい。
【0038】
一実施例において、図3を参照すると、ねじセグメント22の、弁体10の軸線l方向に沿う投影の長さがLと定義され、弁体10の開口11における直径がLと定義され、LとLとは、関係L<Lを満たす。このように、ねじセグメント22が長すぎて無駄になることを回避し、ねじセグメント22が長すぎると一部が接続の役割を果たさない可能性があり、更に捻じ込む作業量を増加させ、製造コストも増加させる。
【0039】
一実施例において、ねじセグメント22は鍛造プレスによって成形され、鍛造プレスは、鍛造加工及びプレス加工を含み、弁体10は、鍛造プレスによってねじセグメント22を直接形成し、このように、この一回の加工だけでねじセグメント22を形成することができ、後の加工を行う必要がなく、加工工程を明らかに簡略化し、加工コストを低減させるとともに、加工製造の効率も向上させる。
【0040】
他の実施例において、他の加工方法を採用してねじセグメント22を加工してもよい。例えば、機械加工、具体的には旋盤加工によってねじセグメント22を形成する。
【0041】
本出願は止め弁を更に提供し、止め弁は、上記のいずれかに記載の弁体アセンブリ100を含み、止め弁は上記の弁体アセンブリ100を採用し、弁体アセンブリ100と弁蓋30との間はねじセグメント22によって接続されるため、組み付け過程がより短時間化及び省力化でき、このようにすると、止め弁と弁蓋30との組み立て又は取り外しの速度を向上させるのに有利であり、更に、作業効率を向上させ、人件費を低減させる。
【0042】
関連技術と比べて、弁体アセンブリ100の弁体10の外側壁にねじ20を設けることにより弁体10と弁蓋30との接続を実現し、強調すべきことは、一部の締着シーンにおいて、ねじ20における一部のねじセグメント22が締着接続用として用いられないことが常にある。従って、本出願のねじ20は複数のねじセグメント22を含み、且つ複数のねじセグメント22は弁体10の周方向に沿って間隔をあけて配列され、このようにすると、少量のねじセグメント22を設けるだけで弁体10と弁蓋30との接続を実現し、役割を果たさないねじセグメント22を省略し、締着又は緩めの作業量を減少させ、迅速な捻じ込み又は取り外しを実現し、作業効率を向上させることができ、更に、ねじ20を加工製造する材料の問題を解決して、コストを節約することもできる。
【0043】
上述した実施例の各技術特徴は、任意の組み合わせが可能であり、説明を簡潔にするために、上記の実施例における各技術特徴の可能な組み合わせについては全て説明されていないが、これらの技術特徴の組み合わせに矛盾がない限り、いずれも本明細書に記載された範囲とみなされるべきである。
【0044】
上述した実施例は、本出願のいくつかの実施形態を示すものにすぎず、その説明が比較的に具体的且つ詳細ではあるが、それ故に本出願の特許請求の範囲を制限するものとして理解されるべきではない。当業者にとって、本出願の趣旨を逸脱しないことを前提に、いくつかの変形及び改善を行うこともできるが、いずれも本出願の保護範囲に含まれることを指摘しておかなければならない。従って、本出願の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準ずるものとする。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】