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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】ボトル電磁弁
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/16 20060101AFI20241219BHJP
   B65D 47/06 20060101ALI20241219BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20241219BHJP
   F16K 31/06 20060101ALN20241219BHJP
   F16K 27/02 20060101ALN20241219BHJP
【FI】
B65D51/16 100
B65D47/06
B65D83/00 G
F16K31/06 385Z
F16K27/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529746
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-07-18
(86)【国際出願番号】 CN2022125876
(87)【国際公開番号】W WO2023124415
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111676369.0
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202123453809.4
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】兪 舟
(72)【発明者】
【氏名】張 克鵬
(72)【発明者】
【氏名】康 志軍
【テーマコード(参考)】
3E014
3E084
3H051
3H106
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PB07
3E014PD30
3E014PE01
3E014PE09
3E014PF10
3E084AA04
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084DA01
3E084DB12
3E084FB01
3E084FB03
3E084GA04
3E084GB04
3E084KA06
3E084LA14
3E084LB01
3E084LB06
3E084LC01
3E084LD16
3E084LD30
3H051AA01
3H051BB10
3H051CC01
3H051CC12
3H051FF15
3H106DA22
3H106DB02
3H106DB12
3H106DB23
3H106DB32
3H106DC02
3H106DC17
3H106DD02
3H106EE48
3H106GC05
(57)【要約】
ボトル電磁弁(100)である。ボトル電磁弁(100)は、ボトルチャンバ(23)、第1端及び第2端を有し、第1端及び第2端にそれぞれボトルチャンバ(23)に連通された第1開口(24)及び第2開口(25)が穿設されているボトル本体(20)と、一端がボトル本体(20)の第1端に取り付けられた弁体アセンブリ(30)と、弁口(33)を開閉するための弁芯アセンブリ(40)と、第2開口(25)を被覆する被覆部(11)及びボトル本体(20)の第2端に取り外し可能に接続された包み部(12)を含むボトルキャップ(10)であって、包み部(12)がボトル本体(20)の第2端の周方向を取り囲んで設けられているボトルキャップ(10)と、を含み、包み部(12)の内側壁に一端がボトルチャンバ(23)に連通され、他端が弁体アセンブリ(30)に向けて設けられて大気に連通される通気路(13)が穿設されている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向して設けられた第1端及び第2端を有し、且つ内部にボトルチャンバを有し、前記第1端には前記ボトルチャンバに連通された第1開口が穿設されており、前記第2端には前記ボトルチャンバに連通された第2開口が穿設されているボトル本体と、
弁体アセンブリであって、弁チャンバ、通路及び弁口を有し、前記弁体アセンブリの一端が前記ボトル本体の第1端に密封的に取り付けられ、且つ前記通路により前記第1開口と前記弁チャンバとが連通される弁体アセンブリと、
前記弁チャンバ内に取り付けられ且つ前記弁チャンバ内で移動可能であり、前記弁口を開閉するために用いられる弁芯アセンブリと、
被覆部及び前記被覆部に接続された包み部を含むボトルキャップであって、前記被覆部が前記第2開口を覆い、前記包み部が前記被覆部に取り外し可能に前記ボトル本体の第2端に接続され且つ前記ボトル本体の第2端の周方向を取り囲んで設けられているボトルキャップと、を含み、
前記包み部の内側壁に通気路が穿設されており、通気路の一端が前記ボトルチャンバに連通され、他端が前記弁体アセンブリに向けて設けられて大気に連通されている、ボトル電磁弁。
【請求項2】
前記ボトル本体の第2端の外側壁には、回避溝、及び前記回避溝と前記ボトルチャンバとを連通する少なくとも1つの連通孔が穿設されており、
前記包み部が前記ボトル本体に接続されると、前記包み部の内側壁と前記回避溝との間に取り囲んで通気チャンバが形成され、前記通気路は、前記通気チャンバ、前記連通孔により前記ボトルチャンバに連通される、請求項1に記載のボトル電磁弁。
【請求項3】
前記包み部の内側壁に雌ねじが設けられており、前記ボトル本体の第2端の外側壁に雄ねじが設けられており、前記包み部は前記雌ねじと前記雄ねじとの係合により前記ボトル本体に螺合され、
前記通気路は、前記雌ねじの軸線方向に沿って延在して設けられ、且つ前記包み部の内側壁に配置される、請求項1に記載のボトル電磁弁。
【請求項4】
前記通気路の数は複数であり、且つ複数の前記通気路は、前記ボトルキャップの周方向に沿って間隔をあけて配置される、請求項1に記載のボトル電磁弁。
【請求項5】
前記包み部の外側壁に滑り止め構造が設けられている、請求項1に記載のボトル電磁弁。
【請求項6】
前記滑り止め構造は、前記包み部の外側壁に突設された突起を含み、又は前記ボトルキャップの外側壁に穿設された凹溝を含む、請求項5に記載のボトル電磁弁。
【請求項7】
前記被覆部の前記ボトル本体に向かう側に、前記被覆部を流れる流体が前記ボトル本体内に流れ込むようにガイドする導流部が突出して設けられる、請求項1に記載のボトル電磁弁。
【請求項8】
前記弁体アセンブリは、
前記弁チャンバ及び前記弁口を有する弁体と、
前記通路が穿設されており、且つ一端が前記弁体に接続され、他端が前記ボトル本体の第1端に密封的に接続された吸引子と、を含み、
前記吸引子は、前記弁芯アセンブリを吸引して移動させるために用いられる、請求項1に記載のボトル電磁弁。
【請求項9】
前記弁芯アセンブリは、
前記弁チャンバ内に位置し且つ収容チャンバが穿設されて、前記吸引子に係合するために用いられる芯金と、
前記芯金の前記吸引子から離れた一端に嵌合されて、前記弁口を開閉するために用いられる密封部材と、
前記収容チャンバに取り付けられ、且つ一端が前記収容チャンバから突出して前記吸引子に当接される弾性部材と、を含む、請求項8に記載のボトル電磁弁。
【請求項10】
前記弁体アセンブリの外側に嵌合され且つ前記ボトル本体に接続されて、前記弁芯アセンブリの移動を制御するために用いられるコイルアセンブリを更に含む、請求項1に記載のボトル電磁弁。
【請求項11】
前記コイルアセンブリは、
前記ボトル本体に取り外し可能に取り付けられた固定ホルダと、
前記弁体アセンブリに嵌合され、且つ前記固定ホルダに固定されたコイルと、を含む、請求項10に記載のボトル電磁弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年12月31日に出願された出願番号が202111676369.0であり、発明の名称が「ボトル電磁弁」である中国特許出願の優先権、及び2021年12月31日に出願された出願番号が202123453809.4であり、発明の名称が「ボトル電磁弁」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は電磁弁の技術分野に関し、特に、ボトル電磁弁に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、精油電磁弁は、通常、ダクト又は気孔を介して吸気するが、その欠点は、精油がダクト内で詰まりや漏れが起こりやすいことであり、気孔が設けられた部位では、積もった埃により気孔の詰まりが発生しやすいため、関連する精油電磁弁の吸気形態は、いずれも弊害及び詰まりのリスクを有する。
【発明の概要】
【0004】
本出願の様々な実施例によれば、ボトル電磁弁を提供する。
【0005】
ボトル電磁弁は、対向して設けられた第1端及び第2端を有し、且つ内部にボトルチャンバを有し、第1端にはボトルチャンバに連通された第1開口が穿設されており、第2端にはボトルチャンバに連通された第2開口が穿設されているボトル本体と、弁体アセンブリであって、弁チャンバ、通路及び弁口を有し、弁体アセンブリの一端がボトル本体の第1端に密封的に取り付けられ、且つ通路により第1開口と弁チャンバとが連通される弁体アセンブリと、弁チャンバ内に取り付けられ且つ弁チャンバ内で移動可能であり、弁口を開閉するために用いられる弁芯アセンブリと、被覆部及び被覆部に接続された包み部を含むボトルキャップであって、被覆部が第2開口を覆い、包み部が被覆部に取り外し可能にボトル本体の第2端に接続され且つボトル本体の第2端の周方向を取り囲んで設けられているボトルキャップとを含み、ここで、包み部の内側壁に、一端がボトルチャンバに連通され、他端が弁体アセンブリに向けて設けられて大気に連通される通気路が穿設されている。
【0006】
一実施例において、ボトル本体の第2端の外側壁には、回避溝、及び回避溝とボトルチャンバとを連通する少なくとも1つの連通孔が穿設されており、包み部がボトル本体に接続されると、包み部の内側壁と回避溝との間に取り囲んで通気チャンバが形成され、通気路は、通気チャンバ、連通孔によりボトルチャンバに連通される。
【0007】
一実施例において、包み部の内側壁に雌ねじが設けられており、ボトル本体の第2端の外側壁に雄ねじが設けられており、包み部は雌ねじと雄ねじとの係合によりボトル本体に螺合され、ここで、通気路は、雌ねじの軸線方向に沿って延在して設けられ、且つ包み部の内側壁に配置される。
【0008】
一実施例において、通気路の数は複数であり、且つ複数の通気路は、ボトルキャップの周方向に沿って間隔をあけて配置される。
【0009】
一実施例において、包み部の外側壁に滑り止め構造が設けられている。
【0010】
一実施例において、滑り止め構造は、包み部の外側壁に突設された突起を含み、又はボトルキャップの外側壁に穿設された凹溝を含む。
【0011】
一実施例において、被覆部のボトル本体に向かう側に、被覆部を流れる流体がボトル本体内に流れ込むようにガイドする導流部が突出して設けられる。
【0012】
一実施例において、弁体アセンブリは、弁チャンバ及び弁口を有する弁体と、通路が穿設されており、且つ一端が弁体に接続され、他端がボトル本体の第1端に密封的に接続された吸引子とを含み、ここで、吸引子は、弁芯アセンブリを吸引して移動させるために用いられる。
【0013】
一実施例において、弁芯アセンブリは、弁チャンバ内に位置し且つ収容チャンバが穿設されて、吸引子に係合するために用いられる芯金と、芯金の吸引子から離れた一端に嵌合されて、弁口を開閉するために用いられる密封部材と、収容チャンバに取り付けられ、且つ一端が収容チャンバから突出して吸引子に当接される弾性部材と、を含む。
【0014】
一実施例において、ボトル電磁弁は、弁体アセンブリの外側に嵌合され且つボトル本体に接続されて、弁芯アセンブリの移動を制御するために用いられるコイルアセンブリを更に含む。
【0015】
一実施例において、コイルアセンブリは、ボトル本体に取り外し可能に取り付けられた固定ホルダと、弁体アセンブリに嵌合され、且つ固定ホルダに固定されたコイルと、を含む。
【0016】
本出願の1つ以上の実施例の詳細は、以下の図面及び記述において提示する。本出願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲により明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
ここに開示されているこれらの発明の実施例及び/又は例示をより良く記述及び説明するために、1つ以上の図面を参照することができる。図面を説明するために用いられる追加の詳細又は例示は、開示された出願、ここで説明する実施例及び/又は例示、並びにここで理解されるこれらの発明の最適な形態のうちのいずれかの範囲を制限するものとしてみなされるべきではない。
【0018】
図1】本出願の一実施例によるボトル電磁弁の構造模式図である。
図2図1におけるボトル電磁弁の底面図である。
図3図2におけるA-A断面図である。
図4図3におけるAでの部分拡大図である。
図5図3におけるBでの部分拡大図である。
図6図2におけるB-B断面図である。
図7】本出願の一実施例によるボトルキャップの模式図である。
図8図7における上面図である。
図9図1におけるボトル本体及びボトルキャップの模式図である。
図10】本出願の他の実施例によるボトル電磁弁の断面図である。
【0019】
100 ボトル電磁弁、10 ボトルキャップ、11 被覆部、12 包み部、121 雌ねじ、13 通気路、14 滑り止め構造、15 導流部、20 ボトル本体、21 雄ねじ、22 取り付け部、23 ボトルチャンバ、24 第1開口、25 第2開口、26 回避溝、27 連通孔、28 縮径部、30 弁体アセンブリ、31 弁チャンバ、32 通路、33 弁口、34 弁座、35 弁体、36 吸引子、40 弁芯アセンブリ、41 密封部材、42 芯金、43 弾性部材、44 収容チャンバ、50 コイルアセンブリ、51 固定ホルダ、52 コイル。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本出願の実施形態における図面を参照して、本出願の実施形態における技術態様を明確且つ完全に説明するが、説明した実施形態は、本出願の実施形態の一部にすぎず、全ての実施形態ではないことは明らかである。当業者が、本出願における実施形態に基づいて、創造的な労力なしに得られた全ての他の実施形態はいずれも本出願の保護範囲に属する。
【0021】
説明すべきこととして、部材が別の部材に「配される」という場合は、別の部材に直接配されてもよく、又は、介在する部材が存在してもよい。1つの部材が別の部材に「設けられる」とみなされる場合は、別の部材に直接設けられてもよく、又は、介在する部材が存在してもよい。1つの部材が別の部材に「固定される」とみなされる場合は、別の部材に直接固定されてもよく、又は、介在する部材が存在してもよい。
【0022】
特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本出願の属する技術分野における当業者が通常理解している意味と同じである。ここで、本出願の明細書に使用される用語は、単に具体的な実施形態を説明することを目的とし、本出願を制限するものではない。本明細書に使用される「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目の1つ以上の任意の及び全ての組み合わせを含む。
【0023】
図1から図9を参照すると、本出願で提供されるボトル電磁弁100は、ボトルキャップ10、ボトル本体20、弁体アセンブリ30、並びに弁芯アセンブリ40及びコイルアセンブリ50を含み、ここで、ボトル本体20は、対向して設けられた第1端及び第2端を有し、且つボトル本体20の内部にボトルチャンバ23を有し、第1端にはボトルチャンバ23に連通された第1開口24が穿設されており、第2端にはボトルチャンバ23に連通された第2開口25が穿設されており、弁体アセンブリ30は、弁チャンバ31、通路32及び弁口33を有し、弁体アセンブリ30の一端はボトル本体20の第1端に密封的に取り付けられ、且つ通路32により第1開口24と弁チャンバ31とが連通されることで、ボトルチャンバ23内の流体が通路32を介してボトルチャンバ23から弁チャンバ31内に流れ込むことができ、弁芯アセンブリ40は、弁チャンバ31内に取り付けられ且つ弁チャンバ31内を移動可能であり、弁口33を開閉るために用いられ、コイルアセンブリ50は、弁体35の外部に嵌合され、且つボトル本体20に接続されて、弁芯アセンブリ40の移動を制御するために用いられ、弁芯アセンブリ40の移動を制御することにより、ボトル本体20内の流体が第1開口24から弁口33を流れ出ること、及び流体が弁口33を流れ出る流量を制御することができる。
【0024】
特に、本出願で提供されるボトル電磁弁100では、ボトルキャップ10は被覆部11及び被覆部11に接続された包み部12を含み、被覆部11が第2開口25を覆い、包み部12がボトル本体20の第2端に取り外し可能に接続され且つボトル本体20の第2端の周方向を取り囲んで設けられており、包み部12の内側壁に通気路13が穿設されており、通気路13の一端がボトルチャンバ23に連通され、他端が弁体アセンブリ30に向けて設けられて大気に連通されている。
【0025】
大気に連通される通気路13を設けることにより、ボトル本体20の内外の圧力を均衡化するために用いられ、特に、通気路13は、包み部12の内側壁に隠れて設けられ、且つ弁体アセンブリ30に向かって設けられ、このようにして、埃が通気路13の入口に積もることができず、且つ被覆部11が通気路13に対して遮断する作用を有し、埃の積もり又は不純物の被覆によって通気路13が詰まる問題を更に排除し、吸気が確実且つ安定で、ボトル本体20内の製品を長期間保管する際に不純物の汚染のリスクがなく、更に、通気路13に埃の積もり又は不純物の被覆によって詰まるリスクがないため、通気路13の通気断面を適切に増大させて、吸気を迅速且つ安定化することを確保できる。
【0026】
更に、通気路13は包み部12の側壁に設けられ、
ここで、ボトル本体20は、精油等の流体を入れるために用いられ、大気に連通される通気路13を設けることにより、ボトル本体20の内外の圧力を均衡化させて、精油等の流体が第1開口24から円滑に流れ出ることができる。
【0027】
一実施例において、図10を参照すると、被覆部11のボトル本体20に向かう側に、被覆部11を流れる流体をガイドしてボトル本体20内に流れ込むようにガイドする導流部15が突出して設けられ、これにより流体が被覆部11から包み部12に沿ってボトル本体20の外部に流れ出て、流体損失が発生することを効果的に防止する。
【0028】
具体的に、図10を参照すると、被覆部11は、ボトル本体20に向かって突出して導流部15を形成することにより、流体が被覆部11に沿ってボトル本体20の外側壁から流れ出ることを防止することができる。当然ながら、他の実施例において、導流部の構造及び形成の形態は上記又は図示に限定されない。
【0029】
図4図6及び図7を参照すると、ボトル本体20の第2端の外側壁には、回避溝26、及び回避溝26とボトルチャンバ23とを連通する少なくとも1つの連通孔27が穿設されており、包み部12がボトル本体20に接続されると、包み部12の内側壁と回避溝26との間に取り囲んで通気チャンバが形成され、通気路13は、通気チャンバ、連通孔27によりボトルチャンバ23に連通される。回避溝26は、ボトル本体20の外側壁のねじを回避するために用いられ、ボトルキャップ10とボトル本体20との螺合によって気流が流れるスペースが足りないことを回避し、回避溝26により空気が流れるスペースを増大させて、気流の流れるスペースが小さすぎて通気路が詰まる問題が発生することを回避することができる。
【0030】
更に、本実施例において、図6及び図9を参照すると、ボトル本体20のボトルキャップ10に近接した一端に縮径部28が形成され、縮径部28の直径がボトル本体20の直径より小さいため、縮径部28とボトルキャップ10の包み部12との間に上記の回避溝26が取り囲んで形成されるが、これは、回避溝26がボトル本体20の周方向を一周取り囲んで設けられることに相当し、気流の流れ面積を増加させるのに有利で、詰まりを効果的に防止し、且つ縮径加工が比較的簡単であるため、加工コストを低減させることができる。同時に、縮径部28の直径がボトル本体20の直径より小さく、ボトルキャップを組み立てるときに縮径部28はガイド作用を果たしてボトルキャップ10を縮径部28に従ってボトル本体20を被せて設けられるようにガイドするため、ボトルキャップ10とボトル本体20とを正確に整列させる必要がなく、組み立ての効率を向上させる。当然ながら、他の実施例において、回避溝26を穿設する形態は上記に限定されず、回避溝26を機械加工のフライス加工で直接形成してもよい。
【0031】
図4図7及び図8を参照すると、包み部12の内側壁に雌ねじ121が設けられており、ボトル本体20の第2端の外側壁に雄ねじ21が設けられており、包み部12は雌ねじ121と雄ねじ21との係合によりボトルキャップ10とボトル本体20との螺合を実現し、ここで、通気路13は、雌ねじ121の軸線方向に沿って延在して設けられ、且つ包み部12の内側壁に配置され、言い換えると、通気路13は、雌ねじ121を分割して、通気可能な通路32を形成して、ボトル本体20とボトルキャップ10とが螺合される際に通気路が詰まることを回避する。他の実施例において、通気路13の延在配置の形態は上記又は図示に限定されず、例えば、通気路13は、ボトルキャップ10の螺旋に沿って延在して設けられてもよい。
【0032】
本出願において、通気路13の数は複数であり、且つ複数の通気路13は、ボトルキャップ10の周方向に沿って間隔をあけて配置される。具体的に、図7及び図8を参照すると、本実施例において、2つの通気路13を設け、2つの通気路13はボトル本体20の軸線に関して対称的に設けられて、均一な吸気及び排気を確保する。他の実施例において、3つの通気路13又は4つの通気路13等を設けてもよい。
【0033】
図7及び図8を参照すると、包み部12の外側壁に滑り止め構造14が設けられている。ボトルキャップ10をねじ込むとき、滑り止め構造14は摩擦力を増加させて、より小さい力を使用してボトルキャップ10を締め付けて第2開口25を閉じるか、又は緩めて第2開口25を開くことができ、短時間化及び省力化される。
【0034】
本実施例において、引き続き図7及び図8を参照すると、滑り止め構造14は、包み部12の外側壁に突設された突起を含み、複数の突起は、包み部12の周方向に沿って配置されることで、包み部12の周方向側をねじ込むときの摩擦力を増加させることができる。当然ながら、他の実施例において、滑り止め構造14の構造は上記又は図示に限定されず、例えば、滑り止め構造14は、ボトルキャップ10の外側壁に穿設された凹溝を含む。
【0035】
選択的に、引き続き図7及び図8を参照すると、複数の突起は、ボトル本体20の軸線に沿って包み部12の外側壁に延在して設けられ、ねじ込むときのねじ込む作用力は突起に垂直であり、このようにすると作用力全部がボトルキャップ10に作用することができ、ねじ込んでキャップを開閉することがより省力化及び短時間化される。
【0036】
図3から図5を参照すると、弁体アセンブリ30は、弁チャンバ31及び弁口33を有する弁体35と、通路32が穿設されており、且つ一端が弁体35に接続され、他端がボトル本体20の第1端に密封的に接続された吸引子36とを含み、ここで、コイルアセンブリ50は通電されたときに弁芯アセンブリ40を連動して移動させることができ、これにより、弁口33の開閉及び弁口33の開閉の大きさを制御することで、弁口33の流量の大きさを制御する。
【0037】
図5を参照すると、弁体アセンブリ30は、弁口33が穿設された弁座34を更に含み、弁体35の吸引子36から離れた一端は弁座34に取り付けられる。
【0038】
図5を参照すると、弁芯アセンブリ40は、芯金42と弾性部材43とを含み、ここで、芯金42は、弁チャンバ31内に位置し且つ収容チャンバ44が穿設されて、吸引子36に係合するために用いられ、弾性部材43は、収容チャンバ44に取り付けられ、且つ一端が収容チャンバ44から突出して吸引子36に当接される。
【0039】
引き続き図5を参照すると、弁芯アセンブリ40は、芯金42の吸引子36から離れた一端に嵌合されて、芯金42の移動に従って弁口33を開閉するために用いられる密封部材41を更に含み、密封部材41によって弁口33における密封を強化して、流体が弁口33から漏れることを回避する。
【0040】
図1から図3及び図5を参照すると、コイルアセンブリ50は、ボトル本体20に取り付けられた固定ホルダ51を含み、コイル52は、弁体アセンブリ30に嵌合され、且つ固定ホルダ51に固定されてコイルアセンブリ50及び弁芯アセンブリ40がボトル本体20に安定的に接続されることを実現する。
【0041】
選択的に、固定ホルダ51はボトル本体20に取り外し可能に取り付けられ、これにより、ボトル本体20を単独に交換するか、又は固定ホルダ51及び固定ホルダ51に設けられた弁芯アセンブリ40を交換することが容易になり、全てを交換する必要がなく、更にはメンテナンスコストを低減させることができる。
【0042】
引き続き図1及び図9を参照すると、ボトル本体20の第1端に取り付け部22が設けられ、固定ホルダ51は取り付け部22に取り外し可能に接続されて、固定ホルダ51の取り付けの安定を確保し、固定ホルダ51及び弁芯アセンブリ40がボトル本体20から離脱して、ボトル本体20内の流体が漏れることを防止する。
【0043】
ここで、本実施例において、図9を参照すると、取り付け部22は第1端に設けられたボスであり、ボスとボトル本体20とが一体に成形され、このようにして、ボスとボトル本体20とが比較的高い接続強度を有することを確保し、更に、固定ホルダ51及び弁芯アセンブリ40がボトル本体20に安定的に組み立てられることを確保する。
【0044】
上記のように、図1から図5を参照すると、ボトル電磁弁100は常時閉電磁弁であり、弁口33の開閉を実現する過程は以下の通りである。
まず、コイル52に通電して電磁界を発生し、電磁界が吸引子36を磁化し、吸引子36が芯金42を吸引して、芯金42が弾性部材43の弾性力を克服して吸引子36へ向かって移動するようにし、これにより密封部材41を連動して移動させて弁口33を開き、弁口33を閉じる必要がある場合、コイル52の電源を切って、吸引子36が磁力を失い、芯金42が吸引子36に吸引されなくなり、弾性部材43の弾性復元力が芯金42に作用して、芯金42を弁口33へ向かって移動させて弁口33を閉じるようにする。当然ながら、他の実施例において、ボトル電磁弁100は常開式電磁弁としてもよく、対応する弾性部材43を設ける位置及び開弁及び閉弁のフローはそれに応じて変更される。
【0045】
以上の実施形態の各技術特徴は、任意に組み合わせてもよく、説明を簡潔にするために、上記の実施形態における各技術特徴の可能な組み合わせについて全て説明していないが、これらの技術特徴の組み合わせが矛盾しない限り、いずれも本明細書に記載されている範囲とみなすべきである。
【0046】
当業者が理解すべきこととして、以上の実施形態は単に本出願を説明するために使用され、本出願を限定するためのものではなく、本出願の実質的な趣旨の範囲内で、以上の実施形態によりなされる適切な変更及び変化は、いずれも本出願の保護を請求する範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】