(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】無線周波数充電のための送信機モジュール
(51)【国際特許分類】
H02J 50/40 20160101AFI20241219BHJP
H02J 50/20 20160101ALI20241219BHJP
H02J 50/80 20160101ALI20241219BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20241219BHJP
H02J 7/02 20160101ALI20241219BHJP
A24F 40/90 20200101ALI20241219BHJP
【FI】
H02J50/40
H02J50/20
H02J50/80
H02J7/00 301D
H02J7/02 F
A24F40/90
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529767
(86)(22)【出願日】2022-12-08
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 GB2022053135
(87)【国際公開番号】W WO2023105234
(87)【国際公開日】2023-06-15
(32)【優先日】2021-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アル‐アミン, モハメッド
【テーマコード(参考)】
4B162
5G503
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC33
4B162AC50
4B162AD41
5G503BA02
5G503CB06
5G503CC02
5G503GB09
5G503GD03
5G503GD04
5G503GD06
(57)【要約】
無線周波数信号によって複数のデバイスを充電するための方法について記載する。方法は、送信機モジュールのアンテナによる送信のための無線周波数信号を生成するステップと、全方向性アンテナを介して無線周波数信号を送信機モジュールの近傍における領域にブロードキャストするステップ、および/または指向性アンテナを介して無線周波数信号を1つまたは複数の画定された領域に送信するステップと、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号生成器およびアンテナを備える送信機モジュールであって、
前記信号生成器が、無線周波数充電するための複数のデバイスに前記アンテナによって送信するための無線周波数信号を生成するように構成されており、充電するための前記デバイスのうちの1つまたは複数が、エアロゾル供給デバイスであり、
前記アンテナが、
前記送信機モジュールの近傍における領域に前記無線周波数信号をブロードキャストするための全方向性アンテナ、および/または
1つまたは複数の画定された領域に無線周波数信号を提供する指向性アンテナを備える、送信機モジュール。
【請求項2】
前記画定された領域のうちの1つまたは複数が、予め画定されている、請求項1に記載の送信機モジュール。
【請求項3】
前記画定された領域のうちの1つまたは複数が、充電するための識別されたデバイスの位置に基づく、請求項1または2に記載の送信機モジュール。
【請求項4】
センサをさらに備え、前記センサが、前記送信機モジュールの近傍における、充電するための1つまたは複数のデバイスの存在を検出し、かつ前記無線周波数信号の送信をトリガする際に使用するための、前記デバイスの存在を示す信号を出力するように構成されている、請求項3に記載の送信機モジュール。
【請求項5】
無線周波数充電するための前記複数のデバイスと通信するための通信モジュールをさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の送信機モジュール。
【請求項6】
前記通信モジュールが、無線周波数信号、BluetoothおよびWi-Fiのうちの1つまたは複数を使用して、無線周波数充電するための前記複数のデバイスと通信するように構成されている、請求項5に記載の送信機モジュール。
【請求項7】
前記アンテナが、無線周波数充電のために無線周波数信号をブロードキャストし、かつ前記デバイスのうちの1つまたは複数からのデータの送信および/または受信を行うように構成されている、請求項6に記載の送信機モジュール。
【請求項8】
前記送信機モジュールに対して近接した範囲内の、充電するための前記複数のデバイスのうちの1つまたは複数の存在を判定するための検出ユニットをさらに備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の送信機モジュール。
【請求項9】
前記検出ユニットが、前記送信機モジュールに対する、充電するための前記複数のデバイスのうちの1つまたは複数の位置を決定するように構成されている、請求項8に記載の送信機モジュール。
【請求項10】
異なる時間期間で異なる画定された領域に無線周波数信号を提供するように構成された多重化構成をさらに備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の送信機モジュール。
【請求項11】
前記多重化構成が、前記時間期間の持続時間を制御することによって、前記画定された領域のうちの1つまたは複数を優先するように構成されている、請求項10に記載の送信機モジュール。
【請求項12】
無線周波数信号によって複数のデバイスを充電するための方法であって、
送信機モジュールのアンテナによる送信のための無線周波数信号を生成するステップと、
全方向性アンテナを介して前記無線周波数信号を前記送信機モジュールの近傍における領域にブロードキャストするステップ、および/または指向性アンテナを介して前記無線周波数信号を1つまたは複数の画定された領域に送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
前記画定された領域のうちの1つまたは複数が、予め画定されている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記画定された領域のうちの1つまたは複数が、充電するための識別されたデバイスの位置に基づく、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
通信モジュールを使用して、充電するための前記複数のデバイスと通信するステップをさらに含む、請求項12~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
検出ユニットを使用して、前記送信機モジュールに対する充電するための前記複数のデバイスのうちの1つまたは複数の位置を決定するステップをさらに含む、請求項12~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
識別モジュールを使用して、無線周波数充電するための前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つを識別するステップをさらに含む、請求項12~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
多重化構成を使用して、異なる時間期間で異なる画定された領域に無線周波数信号を提供するステップをさらに含む、請求項12~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記時間期間の持続時間を制御することによって、前記画定された領域のうちの1つまたは複数を優先するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
請求項12~18のいずれか一項に記載の方法を装置に実行させるための命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、例えば、無線周波数信号を使用してエアロゾル供給デバイスを充電するためのデバイス充電に関する。
【背景】
【0002】
シガレットおよび葉巻などの喫煙物品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を発生させる。燃焼させることなく化合物を放出する製品を作り出すことによってこれらの物品の代替物を提供するための試みがなされてきた。例えば、タバコ加熱デバイスは、タバコなどのエアロゾル供給基材を加熱して、基材を燃やすのではなく加熱することによって、エアロゾルを形成する。この分野におけるさらなる発展が依然として必要とされている。
【概要】
【0003】
第1の態様では、本明細書は、信号生成器およびアンテナを備える送信機モジュールを記載する。信号生成器は、無線周波数充電するための複数のデバイスに前記アンテナによって送信するための無線周波数信号を生成するように構成されており、充電するためのデバイスのうちの1つまたは複数は、エアロゾル供給デバイスであり、アンテナは、送信機モジュールの近傍における領域に無線周波数信号をブロードキャストするための全方向性アンテナ、および/または1つまたは複数の画定された領域に無線周波数信号を提供する指向性アンテナを備える。
【0004】
画定された領域のうちの1つまたは複数は、予め画定されてもよい。代替的にまたは加えて、画定された領域のうちの1つまたは複数は、充電するための識別されたデバイスの位置に基づいてもよい。送信機モジュールは、センサをさらに備えてもよく、センサは、送信機モジュールの近傍における、充電するための1つまたは複数のデバイスの存在を検出し、かつ前記無線周波数信号の送信をトリガする際に使用するための、前記デバイスの存在を示す信号を出力するように構成されている。
【0005】
送信機モジュールは、無線周波数充電するための複数のデバイスと通信するための通信モジュールをさらに備えてもよい。通信モジュールは、無線周波数信号、Bluetooth(登録商標)およびWi-Fiのうちの1つまたは複数を使用して、無線周波数充電するための複数のデバイスと通信するように構成されてもよい。アンテナは、無線周波数充電のために無線周波数信号をブロードキャストし、かつ前記デバイスのうちの1つまたは複数からのデータの送信および/または受信を行うように構成されてもよい。
【0006】
送信機モジュールは、送信機モジュールに対して近接した範囲内の、充電するための複数のデバイスのうちの1つまたは複数の存在を判定するための検出ユニットをさらに備えてもよい。検出ユニットは、送信機モジュールに対する、充電するための複数のデバイスのうちの1つまたは複数の位置を決定するように構成されてもよい。
【0007】
送信機モジュールは、異なる時間期間で異なる画定された領域に無線周波数信号を提供するように構成された多重化構成をさらに備えてもよい。多重化構成は、前記時間期間の持続時間を制御することによって、前記画定された領域のうちの1つまたは複数を優先するように構成されてもよい。
【0008】
第2の態様では、本明細書は、無線周波数信号によって複数のデバイスを充電するための方法であって、送信機モジュールのアンテナによる送信のための無線周波数信号を生成するステップと、全方向性アンテナを介して無線周波数信号を送信機モジュールの近傍における領域にブロードキャストするステップ、および/または指向性アンテナを介して無線周波数信号を1つまたは複数の画定された領域に送信するステップと、を含む、方法を記載する。
【0009】
画定された領域のうちの1つまたは複数は、予め画定されてもよい。代替的にまたは加えて、画定された領域のうちの1つまたは複数は、充電するための識別されたデバイスの位置に基づいてもよい。
【0010】
方法は、通信モジュールを使用して、充電するための複数のデバイスと通信するステップをさらに含んでもよい。
【0011】
方法は、検出ユニットを使用して、送信機モジュールに対する充電するための複数のデバイスのうちの1つまたは複数の位置を決定するステップをさらに含んでもよい。
【0012】
方法は、識別モジュールを使用して、無線周波数充電するための複数のデバイスのうちの少なくとも1つを識別するステップをさらに含んでもよい。
【0013】
方法は、多重化構成を使用して、異なる時間期間で異なる画定された領域に無線周波数信号を提供するステップをさらに含んでもよい。方法は、前記時間期間の持続時間を制御することによって、前記画定された領域のうちの1つまたは複数を優先するステップをさらに含んでもよい。
【0014】
第3の態様では、本明細書は、第2の態様を参照して上述したような方法を装置に実行させるための命令を含むコンピュータプログラムを記載する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
ここで、以下の概略図を参照して、単なる例として、例示的な実施形態を説明する。
【
図1】例示的な実施形態による非燃焼性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【
図2】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図3】例示的な実施形態による送信機モジュールのブロック図である。
【
図4】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図5】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図6】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図7】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図8】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図9】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図10】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図11】例示的な実施形態による充電構成を示すプロットである。
【
図12】例示的な実施形態による充電構成を示すプロットである。
【詳細な説明】
【0016】
本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、ユーザに少なくとも1つの物質を送達するシステムを包含することが意図され、電子タバコ、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどの、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼性エアロゾル供給システムが挙げられる。
【0017】
本開示によれば、「可燃性」エアロゾル供給システムは、使用中に、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするためにエアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその構成要素)が燃焼される、または燃やされるものである。
【0018】
本開示によれば、「非燃焼性」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその構成要素)が燃焼されることも燃やされることもないものである。
【0019】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼性エアロゾル供給システムなどの非燃焼性エアロゾル供給システムである。
【0020】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、気化デバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0021】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0022】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、1つまたは複数が加熱されてもよいエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0023】
典型的には、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、かつ非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と称されることがある。
【0025】
いくつかの実施形態では、その非燃焼性エアロゾル供給デバイスなどの非燃焼性エアロゾル供給システムは、電源およびコントローラを備えてもよい。電源は、例えば、電源または発熱電源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するようにエネルギー供給されてもよい炭素基材を備える。
【0026】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、エアロゾル生成材料、またはエアロゾル化を意図されていない材料であってもよい。適宜、いずれかの材料は、1つもしくは複数の活性成分、1つもしくは複数の香味、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、および/または1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、活性物質を含む。本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択されてもよい。活性物質は、天然に存在してもよいか、または合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの構成成分、誘導体、もしくは組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、カンナビスまたは別の植物の1つまたは複数の構成成分、誘導体または抽出物を含んでもよい。一実施形態では、活性物質は、法的に許容されるレクリエーショナルドラッグである。いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。いくつかの実施形態では、送達される物質は、香味を含む。
【0030】
エアロゾル生成材料は、例えば、加熱、照射、または他のあらゆる方法でエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成可能である材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香味料を含有しても含有しなくてもよい固体、液体またはゲルの形態であってもよい。
【0031】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は「モノリシック固体」である。エアロゾル生成材料は、非繊維状または繊維状であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、乾燥ゲルであってもよい。エアロゾル生成材料は、その中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料であってもよい。いくつかの実施形態では、保持された流体は、水(エアロゾル生成材料の周囲から吸収された水など)であってもよく、または保持された流体は、溶媒(エアロゾル生成材料がスラリーから形成される場合など)であってもよい。いくつかの実施形態では、溶媒は、水であってもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、または70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%、または100重量%の非晶質固体までを含んでもよい。
【0033】
エアロゾル生成材料は、1つもしくは複数の活性物質および/または香味、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0034】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成可能な1つまたは複数の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうち1つまたは複数を含んでもよい。
【0035】
材料は、基材を形成するために、支持体の上または中に存在してもよい。支持体は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、もしくは金属合金であってもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、支持体はサセプタを含む。いくつかの実施形態では、サセプタは材料内に埋め込まれる。いくつかの代替的な実施形態では、サセプタは材料の片面または両面にある。
【0036】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むかまたはそれからなる物品であり、その一部または全ては、ユーザによる使用中に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤などの1つまたは複数の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するヒータなどのエアロゾル生成器を備えてもよい。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを備えてもよい。
【0037】
図1は、例示的な実施形態による、全体として参照番号10で示される非燃焼性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【0038】
エアロゾル供給デバイス10は、バッテリ11と、制御回路12と、ヒータ13と、消耗品14(例えば、例えばタバコスティックの形態のタバコ消耗品)とを備える。デバイスはまた、アンテナ15を含む。例示的なアンテナ15は、バッテリ11の近くに設けられて示されている。しかしながら、これは多くの例示的な位置のうちの1つである。以下で詳細に論じるように、アンテナは、(例えば、制御回路12の制御下で)バッテリ11の充電に使用するための無線周波数信号を受信するために使用してもよい。加えて、アンテナ15は、例えば、いくつかのプロトコル(例えば、Bluetooth、Wi-Fiなど)のうちの1つを使用して、データの送信および/または受信を行うために使用されてもよい。
【0039】
デバイス10の使用において、ヒータ13は、消耗品が加熱されてユーザのためにエアロゾル(および、タバコ消耗品の場合には、タバコの香味)が生成され得るように、消耗品14に挿入される。ユーザが消耗品の端部で吸入するとき、矢印17で示すように、空気は、矢印16で示すように空気入口を通ってデバイス10に引き込まれ、次に消耗品を通過して、エアロゾル(および、タバコ消耗品の場合には、タバコの香味)をユーザに送達する。
【0040】
エアロゾル供給デバイス10は、単なる例として説明されている。本明細書に記載の原理の例示的な実装形態では、多くの代替エアロゾル供給デバイスが使用されてもよい。例えば、デバイス10は、エアロゾル生成材料(例えば、液体)が加熱されてエアロゾルを生成する蒸気吸引デバイス内で置き換えられてもよい。本開示の原理は、特定のタイプのエアロゾル供給デバイス10に限定されない(すなわち、エアロゾル供給デバイス10は、ヒータ、振動メッシュ、照射源、電動式放出弁を含んでもよい電気的コントローラ加圧キャニスタなどのような任意の適切な電動またはコントローラエアロゾル生成器を介して、固体、液体または他のエアロゾル生成材料をエアロゾル化するように構成されてもよい)。
【0041】
図2は、例示的な実施形態による、全体として参照番号20で示されるシステムのブロック図である。
【0042】
システム20は、上述のエアロゾル供給デバイス10のバッテリ11と、制御回路12と、ヒータ13(またはより包括的には、エアロゾル生成器)と、アンテナ15とを備える。システム20の制御回路12は、充電コントローラ22および制御モジュール24を備える。
【0043】
アンテナ15は、(例えば、制御回路12の制御下で)バッテリ11の充電に使用するための無線周波数信号を受信するために使用してもよい。さらに、充電コントローラ22は、受信した無線周波数信号から抽出された電力で(例えば、制御モジュール24の制御下で)バッテリ11を充電するように構成されてもよい。上述したように、アンテナ15は、データの送信および/または受信を行うために追加的に使用されてもよい。
【0044】
いくつかの例示的な実施形態では、制御モジュール24の機能は、充電コントローラ22によって実装されることに留意されたい。実際、制御モジュール24は、いくつかの例示的な実施形態から省略されてもよい。
【0045】
図3は、例示的な実施形態による、全体として参照番号30で示される送信機モジュールのブロック図である。
【0046】
送信機モジュール30は、デバイス10またはシステム20などのエアロゾル供給デバイスに無線周波数信号を送信するように構成されている。送信機モジュール30は、信号生成器32と、アンテナ34と、電源(図示せず)とを備える。信号生成器32は、無線周波数信号を生成するように構成されている。アンテナ34は、生成された無線周波数信号をエアロゾル供給デバイスに送信するように構成されている。電源は、送信機モジュール30の動作に給電するように構成されている。電源は、多くの形態をとることができる。例えば、電源は、バッテリ、スーパーキャパシタ、または商用電源もしくは代替的な電源へのコネクタを含んでもよい。
【0047】
送信機モジュール30からエアロゾル供給デバイスに送信される無線周波数信号は、エアロゾル供給デバイスに電力を供給することを目的としている。エアロゾル供給デバイスは、送信された無線周波数信号から抽出された電力を使用して動作することができる。
【0048】
送信機モジュール30は、制御モジュール36と、通信モジュール37と、検出ユニット38とをさらに備えてもよい。
【0049】
通信モジュール37は、(例えば、無線周波数信号、BluetoothおよびWi-Fiのうちの1つまたは複数を使用して)無線周波数充電のために1つまたは複数のデバイスと通信するために設けられてもよい。通信モジュール37は、そのようなデバイスが、例えば、無線周波数充電するための特定のデバイスの位置、送信機モジュール30に近接した無線周波数充電するためのデバイスの存在、および無線周波数充電するためのデバイスの充電要件のうちの1つまたは複数に関する情報を送信機モジュール30に通信することを可能にする。
【0050】
検出モジュール38は、送信機モジュールに対して近接した充電するための1つまたは複数のデバイスの存在を判定するために設けられてもよい。検出ユニット38はまた、送信機に対する充電するための複数のデバイスのうちの1つまたは複数の位置を決定するように構成されてもよい。検出ユニット38は、充電するための1つまたは複数のデバイスの存在を判定する際に使用するための1つまたは複数のセンサ39(例えば、近接センサ)を備える(またはそれと通信する)ことができる。例えば、センサ(複数可)39は、いくつかの実装形態では、(例えば、送信機モジュール30との通信リンクを確立する目的で)エアロゾル供給デバイスが発する無線信号を受信する(WiFiまたはBluetoothなど)ように構成された無線受信機を備えてもよい。
【0051】
制御モジュール36は、信号生成器32および/またはアンテナ34を制御し、通信モジュール37および/または検出ユニット38からデータを受信するように構成されてもよい。
【0052】
図4は、例示的な実施形態による、全体として参照番号40で示されるシステムのブロック図である。
【0053】
システム40は、無線周波数充電するための複数のデバイス46、47、48にアンテナ34によって送信するための無線周波数信号を生成するために使用される送信機モジュール30を備え、充電するためのデバイスのうちの少なくとも1つは、(上述のデバイス10などの)エアロゾル供給デバイスである。複数のデバイス46、47、48は、送信機30が、複数のデバイス46、47、48と(例えば、前記デバイスのうちの1つまたは複数へデータを送信し、かつ/または前記デバイスのうちの1つまたは複数からデータを受信するように)無線通信することが可能であるように、送信機モジュール30の近傍にある。送信機モジュール30は、通信モジュール37(デバイス46、47、48のうちの1つまたは複数と通信するための)と、検出ユニット38(送信機モジュールに対して近接して充電するための複数のデバイスのうちの1つまたは複数の存在を判定するための)と、制御モジュール36とを備えてもよい。
【0054】
図5は、例示的な実施形態による、全体として参照番号50で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0055】
アルゴリズム50は、動作51で開始し、送信機モジュール(送信機モジュール30など)のアンテナによる送信のための無線周波数信号が生成される。動作52において、生成された無線周波数信号は、送信機モジュールの近傍における領域にブロードキャストされる。以下でさらに論じるように、動作52は、全方向性アンテナを使用して実装してもよい。
【0056】
図6は、例示的な実施形態による、全体として参照番号60で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0057】
アルゴリズム60は、動作61で開始し、送信機モジュール(送信機モジュール30など)のアンテナによる送信のための無線周波数信号が生成される。したがって、動作61は、上述の動作51と同様である(同一であってもよい)。
【0058】
動作62において、生成された無線周波数信号は、1つまたは複数の画定された領域に送信される。以下でさらに論じるように、動作62は、指向性アンテナを使用して実装してもよい。
【0059】
図7は、例示的な実施形態による、全体として参照番号70で示されるシステムのブロック図である。システム70は、送信機モジュール30と、充電するための複数のデバイス46、47および48とを備える。システム70は、上述のアルゴリズム50を実装するために使用されてもよい。
【0060】
上述したように、送信機モジュール30は、信号生成器32およびアンテナ34を備え、信号生成器32は、無線周波数充電するための複数のデバイス46、47、48に前記アンテナ34によって送信するための無線周波数信号を生成するように構成されており、充電するためのデバイスのうちの1つまたは複数は、エアロゾル供給デバイスである。
【0061】
システム70は、無線周波数信号71を送信機モジュール30の近傍における領域にブロードキャストする送信機モジュール30を示す。そのために、送信機モジュール30のアンテナ34は、全方向性アンテナを含んでもよい。
【0062】
送信機モジュール30は、通信モジュール37を備えてもよい。通信モジュール37は、送信機モジュール30に近接した無線周波数充電するための任意のデバイスと通信するように構成されてもよい。制御モジュール36は、通信モジュール37によって受信された情報を使用して、送信機モジュール30の近傍内のデバイスを識別し、それに応じて信号生成器を制御してもよい。例えば、制御モジュール36は、送信機モジュール30の近傍における無線周波数充電するためのデバイスの識別に成功すると、信号生成器を条件付きでイネーブルしてもよい。次いで、送信機モジュール30の近傍における領域内の複数のデバイス46、47、48のいずれかが、無線周波数信号71を受信する。
【0063】
送信機モジュール30は、検出ユニット38を備えてもよい。代替的に、制御モジュール36は、検出ユニット38によって受信された情報を使用して、送信機モジュール30の近傍内のデバイスを識別し、それに応じて信号生成器を制御してもよい。
【0064】
図8は、例示的な実施形態による、全体として参照番号80で示されるシステムのブロック図である。システム80は、上述のような、送信機モジュール30’と、充電するための複数のデバイス46、47および48とを備える。システム80は、上述のアルゴリズム60を実装するために使用されてもよい。
【0065】
送信機モジュール30’は、送信機モジュール30と同様である。具体的には、送信機モジュール30’は、信号生成器32およびアンテナ34を備え、信号生成器は、無線周波数充電するための複数のデバイス(デバイス46、47および48など)に前記アンテナによって送信するための無線周波数信号を生成するように構成されている。システム70の全方向性アンテナとは異なり、送信機モジュール30’のアンテナは、無線周波数信号を1つまたは複数の画定された領域に提供することができるように、指向性である。
【0066】
システム80は、無線周波数充電するためのデバイス46、47および48の位置に対応する領域に無線周波数信号81、82および83を提供する送信機モジュール30’を示す。特定の画定された領域は、無線周波数充電するための2つ以上のデバイスを備え得ることが可能である。
【0067】
画定された領域のうちの1つまたは複数の一部または全てを、予め画定してもよい。例えば、無線周波数充電するためのデバイスを格納するように構成された、またはユーザが無線周波数充電するためのデバイスを配置する可能性が高い領域が、送信機モジュール30’の近傍に存在してもよい。これらの領域に配置または格納される任意のデバイスは、無線周波数信号81、82、および83を受信する。
【0068】
代替的にまたは加えて、画定された領域のうちの1つまたは複数の一部または全ては、充電するための識別されたデバイスの位置に基づいてもよい。例えば、送信機モジュール30’は、通信モジュール37を備えてもよい。通信モジュール37は、(デバイス46、47および48などの)無線周波数充電するためのデバイスの位置を示すデータを要求するように構成されてもよい。無線周波数充電するための複数のデバイスの位置を示す受信データに基づいて、制御モジュール36は、無線周波数充電するための複数のデバイスの位置を示す情報によって画定された領域に無線周波数信号を提供するように指向性アンテナを制御するように構成されてもよい。
【0069】
送信機モジュール30’は、検出ユニット38を備えてもよい。代替的には、制御モジュール36は、検出ユニット38によって受信されたデバイス46、47および48の位置を示すデータを使用してもよい。無線周波数充電するための複数のデバイスの位置を示す受信データに基づいて、制御モジュール36は、それに応じて指向性アンテナを制御するように構成されてもよい。
【0070】
代替的にまたは加えて、検出ユニット38は、前記デバイス46、47および48のうちの1つまたは複数の位置を決定する際に使用するための1つまたは複数のセンサ39(例えば、近接センサ)を備える(またはそれと通信する)ことができる。
【0071】
上述したように、いくつかの例示的な送信機モジュールの実装形態は、全方向性アンテナを含み、いくつかの他の例示的な送信機モジュールの実装形態は、指向性アンテナを含む。いくつかの例示的な実施形態では、全方向性アンテナおよび指向性アンテナの両方を含む送信機モジュールが提供されてもよい。全方向性アンテナを使用するかまたは指向性アンテナを使用するかを決定するための機構が設けられてもよい。そのような機構は、システム設定を含んでもよい(例えば、ユーザは、全方向性の動作モードが使用されるべきかまたは指向性の動作モードが使用されるべきかを示してもよい)。代替的にまたは加えて、決定機構は、状況に基づいてもよい。例えば、少数のデバイス(例えば、1つまたは2つのエアロゾル供給デバイス)を充電すべき場合には、指向性アンテナを使用してもよいが、複数のデバイス(例えば、2つを超える)を充電すべき場合には、全方向性アンテナを使用してもよい。代替的にまたは加えて、決定機構は、充電されるべきデバイスの位置を決定できるかどうか(またはどの程度正確に)に依存してもよい。
【0072】
上述したように、充電するためのデバイスの一部または全ては、エアロゾル供給デバイスであってもよい。しかしながら、これは全ての例示的な実施形態に必須というわけではない。
【0073】
図9は、例示的な実施形態による、全体として参照番号90で示されるシステムのブロック図である。システム90は、充電するためのデバイスの位置に対応する領域に無線周波数信号81、82および83を提供する上述の送信機モジュール30’を備える。システム90は、充電するためのデバイスの性質のみがシステム80と異なる。
【0074】
システム90では、充電するための複数のデバイスは、エアロゾル供給デバイス91と、2つの他のデバイス92および93(携帯電話またはラップトップなど)とを含む。当然ながら、デバイスの任意の組合せをこのようにして充電してもよい。
【0075】
システム90は、指向性アンテナを有する送信機モジュール30’を含むが、全方向性アンテナを有する送信機モジュール30を、(例えば、上述のアルゴリズム50を実装するために)システム90の変形形態において使用してもよい。
【0076】
図10は、例示的な実施形態による、全体として参照番号100で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。アルゴリズム100は、例えば、上述したシステム70、80または90によって実装してもよい。
【0077】
アルゴリズム100は、動作101で開始し、送信機モジュール(送信機モジュール30または30’など)のアンテナによる送信のための無線周波数信号が生成される。したがって、動作101は、上述の動作51および61と同じであってもよい。
【0078】
動作102において、充電するためのデバイスが送信機の近傍にあるかどうかに関する判定が行われる。例えば、デバイスを識別してもよい。代替的にまたは加えて、1つまたは複数のデバイスの存在は、例えば近接センサなどのセンサを使用して判定されてもよい。デバイスが識別された場合、アルゴリズムは、動作104に進む。そうでない場合、アルゴリズムは動作102に戻る。
【0079】
動作104において、(動作102において識別されたデバイスを充電する際に使用するための)無線周波数信号が送信される。無線周波数信号は、(アルゴリズム50におけるように)ブロードキャストされてもよく、または(アルゴリズム60におけるように)指向性アンテナを使用して送信されてもよい。
【0080】
図11は、例示的な実施形態による充電構成を示す、全体的に参照番号110で示されるプロットである。
【0081】
(送信機モジュール30または送信機モジュール30’などの)送信機モジュールは、異なる時間期間に異なる画定された領域に無線周波数信号を提供するように構成された多重化構成を備えてもよい。このようにして、無線周波数信号をネットワーク内の無線周波数充電するための複数のデバイス全てに絶えず送信するのではなく、送信機モジュールは、時分割多重化を使用して、無線周波数充電するための複数のデバイスに無線周波数信号を送信してもよい。Tによって規定される時間期間にわたって、Nによって規定される無線周波数充電するためのいくつかの識別されたデバイスは、充電するための時間期間Tを共有し、その時間期間の割り当てられた割合(例えば、T/Nによって与えられる)を受信してもよい。プロット110は、デバイス1、デバイス2およびデバイスNが全て同じ計算された平均充電時間を割り当てられる例示的な実施形態を示す。
【0082】
図12は、例示的な実施形態による充電構成を示す、全体的に参照番号120で示されるプロットである。
【0083】
プロット120に示される多重化構成は、前記時間期間の持続時間を制御することによって、前記画定された領域のうちの1つが優先されるという点で、プロット110の多重化構成とは異なる。例示的な実装形態では、送信機モジュール30または30’の通信モジュール37は、所与のデバイスを充電するための優先レベルを示す情報を要求するように構成されてもよい。受信された優先レベルに基づいて、多重化構成は、無線周波数送信のためのいくつかのデバイスに平均充電期間よりも長い充電時間を割り当て、無線周波数充電するための他のデバイスに平均充電期間よりも短い時間を割り当ててもよい。プロット120は、デバイス2がデバイス1またはデバイスNよりも長い充電時間を割り当てられている例示的な実施形態を示す。
【0084】
上記で論じたように、電力は、無線周波数(RF)信号から抽出してもよい。これは、いくつかの方法で実装することができる。例えば、RF信号を受信するために受信アンテナを設けて、アンテナの長さにわたって電位差を生じさせてもよい。したがって、AC(典型的には正弦波)RF信号がアンテナで得られる。このAC信号は、典型的には、例えば整流回路(フルブリッジまたはハーフブリッジ整流回路など)を使用してDC信号に変換される。いくつかの例示的な実施形態では、アンテナと整流回路との間に、アンテナから整流器への電力伝送を最大化しようとするインピーダンス整合回路が設けられる。整流器によって出力されたDC電力は、例えば、バッテリを使用して貯蔵されてもよい。
【0085】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を補助するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限と見なされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを適切に含むか、それからなるか、または本質的にそれからなることができる。加えて、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求されてもよい他の発明を含んでもよい。
【国際調査報告】