(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】エッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップ
(51)【国際特許分類】
H04L 67/1095 20220101AFI20241219BHJP
G06F 11/14 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H04L67/1095
G06F11/14 664
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024530406
(86)(22)【出願日】2022-11-21
(85)【翻訳文提出日】2024-05-21
(86)【国際出願番号】 CN2022133178
(87)【国際公開番号】W WO2023103757
(87)【国際公開日】2023-06-15
(32)【優先日】2021-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(74)【復代理人】
【識別番号】100091568
【氏名又は名称】市位 嘉宏
(72)【発明者】
【氏名】シヴァクマール、ガンディー
(72)【発明者】
【氏名】マキュラ、ルーク、ピーター
(72)【発明者】
【氏名】パテル、クーシャル エス
(72)【発明者】
【氏名】パテル、サーベシュ エス
(57)【要約】
エッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップのための第5世代(5G)無線リンク制御(RLC)チャネルを使用した帯域内選択的データ・スナップショットの手法では、プロセッサは、ネットワーク・スライシング技術を使用して電気通信ネットワーク内でネットワーク・データ・パケットを転送するための1つまたは複数のRLCチャネルを作成する。プロセッサは、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、1つまたは複数のRLCチャネルをユーザ・デバイス内の1つまたは複数のアプリケーションに割り当てる。プロセッサは、対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをそれぞれ対応する識別子にマッピングする。プロセッサは、バックアップについて1つまたは複数のアプリケーションを監視する。プロセッサは、アプリケーションのバックアップ要求を受信したことに応答して、1つまたは複数のアプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、アプリケーションに関連付けられたデータストアのコピーを作成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
1つまたは複数のプロセッサによって、ネットワーク・スライシング技術を使用して電気通信ネットワーク内でネットワーク・データ・パケットを転送するための1つまたは複数の無線リンク制御(RLC)チャネルを作成することと、
1つまたは複数のプロセッサによって、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、前記1つまたは複数のRLCチャネルをユーザ・デバイス内の1つまたは複数のアプリケーションに割り当てることと、
1つまたは複数のプロセッサによって、前記対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをそれぞれ対応する識別子にマッピングすることと、
1つまたは複数のプロセッサによって、バックアップについて前記1つまたは複数のアプリケーションを監視することと、
アプリケーションのバックアップ要求を受信したことに応答して、1つまたは複数のプロセッサによって、前記1つまたは複数のアプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、前記アプリケーションに関連付けられたデータストアのコピーを作成することと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数のRLCチャネルが、入力/出力コマンドおよび制御命令を転送するために使用される仮想化された通信ネットワーク・インターフェースの論理チャネルであり、前記論理チャネルが、前記ユーザ・デバイスから前記電気通信ネットワークにトラフィックを並行して搬送する、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをマッピングすることが、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての前記対応する識別子のマップを維持することを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のアプリケーションを監視することが、
無線インターフェースおよびベアラから通信している前記RLCチャネルからのスナップショット対応チャネルの許可リストを維持することと、
定義されたポリシーに基づいて、前記スナップショットに参加する前記1つまたは複数のアプリケーション内の選択的要素を制御することと
を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
1つまたは複数のプロセッサによって、データ・パケットがデータ保存を必要とするかどうかに基づいてRLCチャネル選択を実行することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
書き込みデータ・パケットを受信したことに応答して、1つまたは複数のプロセッサによって、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出することと、
1つまたは複数のプロセッサによって、前記RLCチャネル識別子が追跡有効化のためのアプリケーション識別子と一致すると判定することと、
1つまたは複数のプロセッサによって、前記データストア内の新しいアプリケーション・データでソース・データを上書きすることと
をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
1つまたは複数のプロセッサによって、前記ソース・データに対してコピー・オン・ライトを実行することと、
1つまたは複数のプロセッサによって、前記ソース・データストアに確認応答を配信することと
をさらに含む、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
コンピュータ・プログラム製品であって、
1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体と、前記1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体に集合的に記憶されたプログラム命令とを含み、前記プログラム命令が、
ネットワーク・スライシング技術を使用して電気通信ネットワーク内でネットワーク・データ・パケットを転送するための1つまたは複数のRLCチャネルを作成するためのプログラム命令と、
専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、前記1つまたは複数のRLCチャネルをユーザ・デバイス内の1つまたは複数のアプリケーションに割り当てるためのプログラム命令と、
前記対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをそれぞれ対応する識別子にマッピングするためのプログラム命令と、
バックアップについて前記1つまたは複数のアプリケーションを監視するためのプログラム命令と、
アプリケーションのバックアップ要求を受信したことに応答して、前記1つまたは複数のアプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、前記アプリケーションに関連付けられたデータストアのコピーを作成するためのプログラム命令と
を含む、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項9】
前記1つまたは複数のRLCチャネルが、入力/出力コマンドおよび制御命令を転送するために使用される仮想化された通信ネットワーク・インターフェースの論理チャネルであり、前記論理チャネルが、前記ユーザ・デバイスから前記電気通信ネットワークにトラフィックを並行して搬送する、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項10】
前記対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをマッピングするためのプログラム命令が、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての前記対応する識別子のマップを維持するためのプログラム命令を含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項11】
前記1つまたは複数のアプリケーションを監視するためのプログラム命令が、
無線インターフェースおよびベアラから通信している前記RLCチャネルからのスナップショット対応チャネルの許可リストを維持するためのプログラム命令と、
定義されたポリシーに基づいて、前記スナップショットに参加する前記1つまたは複数のアプリケーション内の選択的要素を制御するためのプログラム命令と
を含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項12】
データ・パケットがデータ保存を必要とするかどうかに基づいてRLCチャネル選択を実行するためのプログラム命令をさらに含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項13】
書き込みデータ・パケットを受信したことに応答して、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出するためのプログラム命令と、
前記RLCチャネル識別子が追跡有効化のためのアプリケーション識別子と一致すると判定するためのプログラム命令と、
前記データストア内の新しいアプリケーション・データでソース・データを上書きするためのプログラム命令と
をさらに含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項14】
前記ソース・データに対してコピー・オン・ライトを実行するためのプログラム命令と、
前記ソース・データストアに確認応答を配信するためのプログラム命令と
をさらに含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項15】
コンピュータ・システムであって、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサと、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体と、前記1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサのうちの少なくとも1つによる実行のために前記1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラム命令とを含み、前記プログラム命令が、
ネットワーク・スライシング技術を使用して電気通信ネットワーク内でネットワーク・データ・パケットを転送するための1つまたは複数のRLCチャネルを作成するためのプログラム命令と、
専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、前記1つまたは複数のRLCチャネルをユーザ・デバイス内の1つまたは複数のアプリケーションに割り当てるためのプログラム命令と、
前記対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをそれぞれ対応する識別子にマッピングするためのプログラム命令と、
バックアップについて前記1つまたは複数のアプリケーションを監視するためのプログラム命令と、
アプリケーションのバックアップ要求を受信したことに応答して、前記1つまたは複数のアプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、前記アプリケーションに関連付けられたデータストアのコピーを作成するためのプログラム命令と
を含む、コンピュータ・システム。
【請求項16】
前記1つまたは複数のRLCチャネルが、入力/出力コマンドおよび制御命令を転送するために使用される仮想化された通信ネットワーク・インターフェースの論理チャネルであり、前記論理チャネルが、前記ユーザ・デバイスから前記電気通信ネットワークにトラフィックを並行して搬送する、請求項15に記載のコンピュータ・システム。
【請求項17】
前記対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをマッピングするためのプログラム命令が、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての前記対応する識別子のマップを維持するためのプログラム命令を含む、請求項15に記載のコンピュータ・システム。
【請求項18】
前記1つまたは複数のアプリケーションを監視するためのプログラム命令が、
無線インターフェースおよびベアラから通信している前記RLCチャネルからのスナップショット対応チャネルの許可リストを維持するためのプログラム命令と、
定義されたポリシーに基づいて、前記スナップショットに参加する前記1つまたは複数のアプリケーション内の選択的要素を制御するためのプログラム命令と
を含む、請求項15に記載のコンピュータ・システム。
【請求項19】
データ・パケットがデータ保存を必要とするかどうかに基づいてRLCチャネル選択を実行するためのプログラム命令をさらに含む、請求項15に記載のコンピュータ・システム。
【請求項20】
書き込みデータ・パケットを受信したことに応答して、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出するためのプログラム命令と、
前記RLCチャネル識別子が追跡有効化のためのアプリケーション識別子と一致すると判定するためのプログラム命令と、
前記データストア内の新しいアプリケーション・データでソース・データを上書きするためのプログラム命令と
をさらに含む、請求項15に記載のコンピュータ・システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、アプリケーション・バックアップの分野に関し、より詳細には、エッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップのための第5世代(5G)無線リンク制御(RLC)チャネルを使用した帯域内選択的データ・スナップショットに関する。
【背景技術】
【0002】
電気通信において、5Gは、ブロードバンド・セルラ・ネットワークの第5世代技術標準である。5Gネットワークは、サービス・エリアがセルと呼ばれる小さな地理的エリアに分割されているセルラ・ネットワークである。セル内のすべての5Gワイヤレス・デバイスが、セル内のローカル・アンテナを通じて電波によってインターネットおよび電話ネットワークに接続される。新しいネットワークの主な利点は、これらネットワークが、より広い帯域幅を有することになり、ダウンロード速度が速くなり、最終的には最大10ギガビット/秒になることである。帯域幅の増加により、5Gネットワークは、ラップトップおよびデスクトップ・コンピュータ用の一般的なインターネット・サービス・プロバイダとしてますます使用される可能性があり、モノのインターネット(IoT)およびマシン・ツー・マシンの分野における新しい用途を可能にする可能性がある。
【0003】
エッジ・コンピューティングは、最終ユーザのより近くにあるコンピューティング・サーバによって実現される。エッジ・コンピューティングは、レイテンシおよびデータ・トラフィック輻輳を軽減する可能性がある。エッジ・コンピューティングの定義の1つは、要求に近いところで低レイテンシを実現する任意のタイプのコンピュータ・プログラムである。エッジ・コンピューティングは、ネットワークのエッジで行われるクラウド外のすべてのコンピューティング、より具体的にはデータのリアルタイム処理が必要とされるアプリケーションにおけるすべてのコンピューティングと同じくらい広く定義されることがある。クラウド・コンピューティングは、ビッグ・データ上で動作することがあり、一方、エッジ・コンピューティングは、センサまたはユーザによって生成されたリアルタイム・データである「インスタント・データ」上で動作することがある。データストアは、データベースのようなリポジトリだけでなく、単純なファイル、電子メールなどのより単純なストア・タイプも含むデータの集合体を永続的に記憶および管理するためのリポジトリであってもよい。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態の態様は、エッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップのための第5世代(5G)無線リンク制御(RLC)チャネルを使用した帯域内選択的データ・スナップショットの手法を開示し、プロセッサは、ネットワーク・スライシング技術を使用して電気通信ネットワーク内でネットワーク・データ・パケットを転送するための1つまたは複数のRLCチャネルを作成する。プロセッサは、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、1つまたは複数のRLCチャネルをユーザ・デバイス内の1つまたは複数のアプリケーションに割り当てる。プロセッサは、対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをそれぞれ対応する識別子にマッピングする。プロセッサは、バックアップのために1つまたは複数のアプリケーションを監視する。プロセッサは、アプリケーションのバックアップ要求を受信したことに応答して、1つまたは複数のアプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、アプリケーションに関連付けられたデータストアのコピーを作成する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本開示の一実施形態によるエッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップ環境を示す機能ブロック図である。
【
図2】本開示の一実施形態による
図1のコンピューティング・デバイス内の仮想ネットワーク機能モジュールの動作ステップを示す流れ図である。
【
図3】本開示による
図1のコンピューティング・デバイス内の仮想ネットワーク機能モジュールの例示的な機能図である。
【
図4】本開示の一実施形態によるユーザ・デバイスの例示的な機能図である。
【
図5】本開示の一実施形態によるデータストアの例示的な機能図である。
【
図6】本開示の一実施形態による
図1のコンピューティング・デバイス内の仮想ネットワーク機能モジュールの例示的なサービス経路を示す図である。
【
図7】本開示の一実施形態による
図1のコンピューティング・デバイス内の仮想ネットワーク機能モジュールの例示的な機能図である。
【
図8】本開示の一実施形態による
図1のユーザ・デバイスおよびコンピューティング・デバイスの構成要素のブロック図である。
【
図9】本開示によるクラウド・コンピューティング環境の一実施形態を示す図である。
【
図10】本開示によるクラウド・コンピューティング環境の抽象化モデル層の一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示は、エッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップのための第5世代(5G)無線リンク制御(RLC)チャネルを使用した帯域内選択的データ・スナップショットのためのシステムおよび方法を対象とする。
【0007】
本開示の実施形態は、5G電気通信ネットワークにおいて効果的なアプリケーション・スナップショット管理を提供する必要性を認識している。スナップショット技術は、最新のコピーが障害またはアプリケーション・レベルの不整合を検出した場合に、コンテンツを復元するために使用され得るデータの複数のコピーを作成することを提案する場合がある。さらに、スナップショットは、より古いスナップショットで捕捉されたダミー・データを用いてアプリケーションの新しいバージョンをテストするなど、追加の目的にも役立つ場合がある。本開示の実施形態は、アプリケーションにより制御可能な選択的な方法でアプリケーション・データ・スナップショットを提供することを開示する。本開示の実施形態は、アプリケーションが、定義されたポリシーに基づいてリモート・スナップショットに参加する選択的要素を制御することを開示する。本開示の実施形態は、論理RLCチャネルを関与させて内部5Gコア・クラウド・ネットワークでスナップショット要件を識別することを開示する。本開示の実施形態は、スナップを必要とするアプリケーションを監視し、それに応じて、仮想ネットワーク機能呼び出しを使用してチェーン要素動作をトリガ、復元、および詳細化することを管理することを開示する。任意のアプリケーションのスナップショットがトリガされると、空のデータストアが作成され、以降のすべての変更が追跡される。任意の新しい書き込みパケットが同じアプリケーション・データストアに到着すると、古いデータ・グレインはコピー・データストアに移動され、着信パケット・データは元の場所に書き込まれてもよい。
【0008】
本開示の実施形態は、エンド・ユーザ・デバイスにおける5G無線リンク制御チャネル管理およびペイロード処理と連携して動作し、無線リンク制御チャネル・パラメータ・ハンドシェイクに基づいてアプリケーションの選択的スナップショットの方法を提供する方法およびシステムを開示する。本開示の実施形態は、アプリケーションおよびアプリケーションに対するRLCチャネル・マッピングに関する知識を有する、エンド・ユーザ・システム内に実装されるシン・デバイス・ドライバ層を開示する。本開示の実施形態は、エンド・ユーザ・デバイスからの複数の無線リンク制御チャネルを作成し、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて複数の無線リンク制御チャネルをアプリケーションに割り当てることを開示する。本開示の実施形態は、複数の無線リンク制御チャネルを使用して、5G電気通信ネットワークの仮想ネットワーク機能においてデータ・グレイン上のスナップショットを決定することを開示する。本開示の実施形態は、無線インターフェースから通信しておりベアラ(例えば、S1ベアラ)にも拡張されるスナップショット対応チャネルの許可リストを保持する、5Gネットワークの仮想ネットワーク機能を開示する。S1ベアラは、基地局(例えば、進化型ノードBまたはeNodeB)とホーム・サービング・ゲートウェイとの間の接続性を提供してもよい。eNodeBは、ネットワーク内の送受信基地局のように、携帯電話機と直接ワイヤレスで通信する携帯電話ネットワークに接続されたハードウェアであってもよい。仮想ネットワーク機能は、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての論理IDのマップを保持してもよく、それに応じて、それぞれのアプリケーションに対して任意の新しい書き込みパケットが受信されたときに、コア/エッジ・クラウドの最初の(例えば、T0と表記された)データ・コピー管理をトリガする。エンド・ユーザ・レベルのインスタンスは、5Gアプリケーションの選択的な空間節約スナップショット(例えば、FlashCopy)に登録されている(subscribed)すべてのアプリケーションを管理してもよく、サービス・データ・アダプテーション・プロトコル(SDAP)層への着信パケットのルーティングが管理される。エンド・ユーザ・デバイスにおいてアプリケーション・パケットがSDAP層に到達すると、アプリケーション・パケットは、最初に、読み取りまたは書き込みのようなワークロード・タイプをチェックしてもよい。ネットワーク経由のデータ読み取り動作は内部コピーには影響しないため、内部コピーは通常の経路にルーティングされ得る。アプリケーションがリモート・データストア割り当てにデータを書き込んでいる場合、エンド・ユーザ・デバイス内のインスタンスは、受信されたグレイン・パックに対するアプリケーションのコピー管理要件を照会する。アプリケーションは、スナップショット(例えば、FlashCopy)要件が「はい」または「いいえ」である特定のデータに対して定義されたポリシーを用いて、アプリケーション独自のデータ構造を保持してもよい。この情報は、アプリケーション・レベルの無線リンク制御チャネルの場合に適用される。基本オペレーティング・システムまたはインストールされたアプリケーションのないシステム(例えば、ベアメタル)での無線リンク制御チャネルの割り当ての場合、パケット・データは、内部クラウド・システムでのコピー管理アクションの要件を示す追加のシステム・フラグとともにSDAPにハンドオーバーされてもよい。
【0009】
本開示の実施形態は、アプリケーション・レベルのパケット送信手法において、開始された書き込みパックがデータ保存を必要とするか否かに基づいてアプリケーションによって実行され得るRLCチャネル選択を開示する。新たに書き込まれるデータ位置が変更を追跡するのに重要でない場合、RLCチャネル選択は、パケットに対して指定された追跡不可能なRLCチャネルを選択してもよい。パケットは、クラウドでのアプリケーション・レベルのスナップショットの変更を追跡しないという設定を有し得る定義されたRLC識別子とともに、RLC層へ送出されてもよい。一方、アプリケーションが追跡されなければならない機密情報を書き込んでいる場合、パケットは、追跡有効化のための定義された識別子を有する指定されたRLCヘッダでラップされてもよい。ベアメタル・チャネル割り当てポリシーの場合、メッセージおよびパケットがSDAPで受信されると、RLCチャネル選択は、プラットフォーム・インターフェースを介してアプリケーションによってSDAPへ送出された追跡要件および古いデータ保存ポリシーの性質に基づいて、RLCインスタンスを選択してもよい。
【0010】
本開示の実施形態は、RLCチャネルを作成することを開示する。本開示の実施形態は、通信に参加する各当事者によって保存される状態を追跡するための追加のパラメータを交換することを開示する。仮想ネットワーク機能によって任意の書き込みパケットが受信されたとき、書き込みパケットは、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出してもよい。チャネル識別子が位置特定されると、これらの識別子は、追跡有効化のためにローカル仮想ネットワーク機能データ構造にマッピングされてもよい。トレース有効化のためのRLC識別子が検出された場合、ソース・データは新しいアプリケーション・データで上書きされてもよく、元のデータは、ターゲット・データストアに保存されてもよい。ソース・コピーおよびターゲット・コピーは、様々なアプリケーションによって様々な目的のために使用され得る。この場合、特定のRLCチャネルがデータストアにデータを送るように設計されているため、したがって、仮想ネットワーク機能におけるコピー・データ管理システムによって、データ追跡が算出され、各グレインのFlashCopyが更新される。さらに、アプリケーション・データのチェーニングおよび追跡が有効化されてもよい。仮想ネットワーク機能は、依存関係チェーニングにおいてデータを追跡する必要があるリストに属するRLC識別子に関するSADPヘッダを理解してもよい。一方、重要ではなくコピー・データ管理を必要としないデータは、RLCチャネルの別のセットで受信されてもよい。このような場合、データ・ブロックは破棄され、コピー・データ管理システムを呼び出すことなく、以前と同じグレイン位置に新しいデータが保存されてもよい。データは別のストアに移動されないので、データは、データストアのストレージ要件を節約し、これにより、アプリケーション・データを管理するためのリモート・ストレージについて空間上の利点がもたらされる。さらに、本開示の実施形態は、中間オブジェクトの追加/削除中にデータストア・オブジェクト間の依存関係チェーニングを管理するための計算要件を節約し、アプリケーション書き込みパックの5GのRLCトンネルを使用して全体的なワークロードを最適化することにより、仮想ネットワーク機能のコピー管理機能の有効性を向上させることを開示する。
【0011】
本開示の実施形態は、正しいデータ・セットが正しいスナップショット要件を有するエッジ・クラウドに移動されるため、重要なアプリケーション・データ・トラフィックの枯渇を排除することを開示する。本開示の実施形態は、電気通信ネットワークにおいてストレージ空間を節約する快適なユーザ体験を提供することを開示する。本開示の実施形態は、アプリケーションにとって有益なエッジ・コンピューティングを制御するためのユーザ定義された方法を可能にすることを開示する。本開示の実施形態は、クラウドにおける追加情報の捕捉およびユーザベースのサービス伝搬のためのコグニティブ・システム有効化を開示する。
【0012】
本開示の実施形態は、定義されたポリシーに基づいてリモート・スナップショットに参加する選択的要素を制御することを開示する。本開示の実施形態は、無線を介してアクセスできない仮想ネットワーク機能によって管理される内部要素へのデータを選択的に制御することを開示する。本開示の実施形態は、通信に参加する各当事者によって保存される状態を追跡するための追加のパラメータを交換することを開示する。本開示の実施形態は、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての論理idのマップを維持することを開示する。
【0013】
次に、本開示について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本開示の一実施形態による、概して100と示されたエッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップ環境を示す機能ブロック図である。
【0014】
図示された実施形態では、エッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップ環境100は、コンピューティング・デバイス102、基地局104、ユーザ・デバイス110、データストア106、およびネットワーク108を含む。本開示の1つまたは複数の実施形態では、基地局104は電気通信ネットワーク内のノードとすることができる。一例では、電気通信ネットワークは、5Gネットワークとすることができる。一例では、基地局104は、進化型ノードBまたはeNodeBと呼ばれ得る。基地局104は、無線ネットワークの重要な部分であり、モバイル・ネットワークのカバレッジを作成することに加えて、ネットワーク制御機能を実行してもよい。図示された例では、基地局が1つだけ示されている。しかしながら、他の例では、電気通信ネットワーク内に多数の基地局が存在する場合がある。一例では、S1ベアラ(図示せず)が、基地局104とサービング・ゲートウェイとの間の接続性を提供してもよい。
【0015】
本開示の1つまたは複数の実施形態では、データストア106は、データの集合体を記憶および管理するためのリポジトリであってもよい。一例では、データストア106は、データベースまたはデータベースのリポジトリであってもよい。一例では、データストア106は、ユーザ・デバイス110およびコンピューティング・デバイス102からのデータを記憶してもよい。図示された実施形態では、データストア106は、外部に位置しており、ネットワーク108などの通信ネットワークを通じてアクセスされる。しかしながら、他の実施形態では、データストア106は、ユーザ・デバイス110およびコンピューティング・デバイス102上に位置してもよい。一実施形態では、データストア106は、スナップショット・バックアップまたは他の好適なバックアップ(例えば、FlashCopy(R))を記憶してもよい。一例では、スナップショット・バックアップは、フル・コピー・スナップショット、または空間効率の良いスナップショットのいずれかとすることができる。スナップショット・バックアップのタイプは、ストレージ環境に依存する場合がある。フル・コピー・スナップショット中は、ソース・ボリューム上のデータのすべてのブロックが、ターゲット・ボリュームにコピーされてもよい。空間効率の良いスナップショット中は、スナップショットが作成された後にソース・ボリュームに書き込まれたデータのブロックのみが、ターゲット・ボリュームにコピーされてもよい。
【0016】
本開示の様々な実施形態では、ユーザ・デバイス110は、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ネットブック・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ(PC)、デスクトップ・コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、スマート・ウォッチ、ウェアラブル・コンピューティング・デバイス、携帯情報端末(PDA)、またはサーバとすることができる。一実施形態では、ユーザ・デバイス110は、モバイル・デバイスである。一般に、ユーザ・デバイス110は、ネットワーク108へのアクセスを有する任意のコンピューティング・デバイスまたはデバイスの組合せとすることができ、基地局104と通信してもよい。ユーザ・デバイス110は、
図8に関してさらに詳細に図示および説明されるように、内部および外部のハードウェア構成要素を含んでもよい。
【0017】
さらに、図示された実施形態では、ユーザ・デバイス110は、RLCチャネル管理112およびアプリケーション114を含む。図示された実施形態では、RLCチャネル管理112およびアプリケーション114は、ユーザ・デバイス110上に位置している。しかしながら、他の実施形態では、RLCチャネル管理112およびアプリケーション114は、外部に位置しており、ネットワーク108などの通信ネットワークを通じてアクセスされてもよい。1つまたは複数の実施形態では、RLCチャネル管理112は、エッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップ用のRLCチャネルを使用して帯域内選択的データ・スナップショットを管理するように構成される。RLCチャネル管理112は、RLCチャネル・パラメータ・ハンドシェイクに基づいてアプリケーションの選択的スナップショットのための方法を提供してもよい。RLCチャネル管理112は、アプリケーション114およびアプリケーション114に対するRLCチャネル・マッピングに関する知識を有する、ユーザ・デバイス110内に実装されるシン・デバイス・ドライバ層を含んでもよい。RLCチャネル管理112は、論理チャネルの形式でRLC層制御にサービスを提供してもよいこれらの論理チャネルは、無線インターフェースおよびネットワーク108を介して入出力コマンド(ネットワーク・データ・パケット)および制御命令を転送するために使用される仮想化通信ネットワーク・インターフェースである。論理チャネルは、論理チャネルが搬送する情報のタイプによって定義されてもよい。一例では、論理チャネルは、制御および構成情報の送信のために使用される制御チャネルであってもよい。別の例では、論理チャネルは、ユーザ・データのために使用されるトラフィック・チャネルであってもよい。RLCチャネル管理112は、ネットワーク・スライシング・モデルを使用して、単一の無線ベアラ・ネットワーク上に複数の論理チャネルを作成してもよい。RLCチャネル管理112は、論理チャネルを使用して、特殊化されたトラフィックをユーザ・デバイス110からネットワーク108に搬送してもよい。RLCチャネル管理112は、単一のデバイス(例えば、ユーザ・デバイス110)からネットワーク108への複数のチャネルを作成してもよい。RLCチャネル管理112は、パケット送信の並列性を伴うチャネルを実現できるととともに、RLCチャネル管理112は、ネットワーク・リソースの排他的ロックを低減することができ、これにより性能上の利点がもたらされる。RLCチャネル管理112は、複数のRLCチャネルを生成し、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて複数のRLCチャネルをアプリケーション114に割り当ててもよい。RLCチャネル管理112は、ネットワーク108の仮想ネットワーク機能においてデータ・グレインのスナップショット(例えば、FlashCopy(R))を決定してもよい。
【0018】
本開示の様々な実施形態では、コンピューティング・デバイス102は、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ネットブック・コンピュータ、PC、デスクトップ・コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、スマート・ウォッチ、ウェアラブル・コンピューティング・デバイス、PDA、またはサーバとすることができる。別の実施形態では、コンピューティング・デバイス102は、クラスタ化されたコンピュータおよび構成要素を利用してシームレスなリソースの単一のプールとして作用するコンピューティング・システムを表す。他の実施形態では、コンピューティング・デバイス102は、クラウド・コンピューティング環境などにおいて複数のコンピュータをサーバ・システムとして利用するサーバ・コンピューティング・システムを表す場合がある。一般に、コンピューティング・デバイス102は、仮想ネットワーク機能モジュール120およびネットワーク108へのアクセスを有する任意のコンピューティング・デバイスまたはデバイスの組合せとすることができ、本開示の実施形態に従ってプログラム命令を処理することおよび仮想ネットワーク機能モジュール120を実行することが可能である。コンピューティング・デバイス102は、
図8に関してさらに詳細に図示および説明されるように、内部および外部のハードウェア構成要素を含んでもよい。
【0019】
さらに、図示された実施形態では、コンピューティング・デバイス102は、仮想ネットワーク機能モジュール120を含む。図示された実施形態では、仮想ネットワーク機能モジュール120は、コンピューティング・デバイス102上に位置している。しかしながら、他の実施形態では、仮想ネットワーク機能モジュール120は、外部に位置しており、ネットワーク108などの通信ネットワークを通じてアクセスされてもよい。通信ネットワークは、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、インターネットなどのワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、またはその2つの組合せとすることができ、有線接続、無線接続、光ファイバ接続、または当技術分野で知られている任意の他の接続を含んでもよい。一般に、通信ネットワークは、本開示の所望の実施形態に従ってコンピューティング・デバイス102と仮想ネットワーク機能モジュール120との間の通信をサポートする、接続とプロトコルとの任意の組合せとすることができる。
【0020】
1つまたは複数の実施形態では、仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク・スライシング技術を使用してネットワーク108内でネットワーク・データ・パケットを転送するための1つまたは複数のRLCチャネルを作成するように構成される。一例では、ネットワーク・スライシングは、同じ物理ネットワーク・インフラストラクチャ上で仮想化された独立した論理ネットワークの多重化を可能にするネットワーク・アーキテクチャであってもよい。各ネットワーク・スライスは、特定のアプリケーションによって要求される多様な要件を満たすように調整された、分離されたエンド・ツー・エンド・ネットワークであってもよい。一例では、RLCチャネルは、無線インターフェースおよびネットワーク108を介して入出力コマンド(ネットワーク・データ・パケット)および制御命令を転送するために使用される仮想化通信ネットワーク・インターフェースの論理チャネルである。論理チャネルは、論理チャネルが搬送する情報のタイプによって定義されてもよい。一例では、論理チャネルは、制御および構成情報の送信のための制御チャネルとして使用されてもよい。別の例では、論理チャネルは、ユーザ・データのためのトラフィック・チャネルとして使用されてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク・スライシング・モデルを使用して、単一の無線ベアラ・ネットワーク上に複数の論理チャネルを作成してもよい。これらのチャネルは、特殊化されたトラフィックをユーザ・デバイス110からネットワーク108に搬送するために使用される。単一のデバイスからネットワーク108への複数のチャネルが作成されるので、チャネルは、パケット送信の並列性を実現するとともに、ネットワーク・リソースの排他的ロックを低減し、これにより性能上の利点がもたらされる。
【0021】
仮想ネットワーク機能モジュール120は、通信に参加する各当事者によって保存される状態を追跡するための追加のパラメータを交換してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、無線インターフェースから通信しており同様にS1ベアラにも拡張されるスナップショット対応チャネルの許可リストを保持してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション・レベルのスナップショット(例えば、FlashCopy(R))がアクティブ化されるすべての論理識別子のマップを保持してもよく、したがって、それぞれのアプリケーションに対する任意の新しい書き込みパケットが受信されると、コア/エッジ・クラウドのデータ・コピー管理をトリガしてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション114の選択的空間節約FlashCopy(R)に登録されているすべてのアプリケーション、およびサービス・データ・アダプテーション・プロトコル(SDAP)層への着信パケットのルーティングを管理してもよい。SDAP層は、5Gコア・ネットワークからのサービス品質フローとデータ無線ベアラとの間のマッピング、ならびにアップリンク・パケットおよびダウンリンク・パケット内のサービス品質フロー識別子のマーキングを担当してもよい。電気通信では、ベアラ・サービスまたはデータ・サービスは、ネットワーク・インターフェース間で情報信号の送信を可能にするサービスである。これらのサービスは、加入者(subscriber)に、ある特定のアクセス・ポイント間、すなわちユーザ・ネットワーク・インターフェース間で適切な信号を送信するために必要とされる容量を提供する。
【0022】
仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク・データの処理をアクティブ化し、プロトコル・データ・ユニットを制御してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション・データの選択的ポイント・イン・タイム・データ・コピーのために、RLCチャネルのそれぞれのリストをアクティブ化してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、データ・トラフィック・チャネルを作成してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ユーザ・デバイス110からRLCチャネルをオープンしてもよく、それぞれのRLCチャネルに関連付けられたアプリケーション・バインディングを発行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション114およびアプリケーション114に対するRLCチャネル・マッピングに関する知識を有する、ユーザ・デバイス110内のシン・デバイス・ドライバ層を開始してもよい。
【0023】
1つまたは複数の実施形態では、仮想ネットワーク機能モジュール120は、1つまたは複数のRLCチャネルをユーザ・デバイス110内のアプリケーション114に割り当てるように構成される。仮想ネットワーク機能モジュール120は、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、複数のRLCチャネルをアプリケーション114に割り当ててもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、複数のRLCチャネルを使用して、ネットワーク108の仮想ネットワーク機能においてデータ・グレイン上のスナップショットを決定してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、定義されたポリシーに基づいて、リモート・スナップショットに参加するアプリケーション114内の選択的要素を制御してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク108(例えば、内部5Gコア・クラウド・ネットワーク)におけるスナップショット要件を識別してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、正しいデータ・セットが正しいスナップショット要件を有するエッジ・クラウドに移動されるため、重要なアプリケーション・データ・トラフィックの枯渇を排除することができる。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク108(例えば、5Gコア・クラウド・ネットワーク)においてストレージ空間を節約するユーザ体験を提供することができる。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション114にとって有益なエッジ・コンピューティングを制御するためのユーザ定義された方法を可能にしてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、定義されたポリシーに基づいて、リモート・スナップショットに参加する選択的要素を制御してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、無線を介してアクセスできない仮想ネットワーク機能によって管理される内部要素へのデータを選択的に制御してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、複数のRLCチャネルをアプリケーション114に割り当ててもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク108(例えば、5G電気通信ネットワーク)の仮想ネットワーク機能におけるデータ・グレインのスナップショット(例えば、FlashCopy(R))の決定を取得するために、RLCチャネルを選択してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、無線インターフェースから通信しておりS1ベアラに拡張されるスナップショット対応チャネルの許可リストを保持してもよい。
【0024】
1つまたは複数の実施形態では、仮想ネットワーク機能モジュール120は、対応するRLCチャネルおよびアプリケーション114をそれぞれ対応する識別子にマッピングするように構成される。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての論理識別子のマップを維持してもよい。仮想ネットワーク機能によって任意の書き込みパケットが受信されたとき、書き込みパケットは、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出してもよい。チャネル識別子が位置特定されると、これらの識別子は、追跡有効化のためにローカル仮想ネットワーク機能データ構造にマッピングされてもよい。追跡有効化のためのRLC識別子が検出された場合、ソース・データは新しいアプリケーション・データで上書きされてもよく、元のデータは、データストア106に保存されてもよい。ソース・コピーおよびターゲット・コピーは、様々なアプリケーションによって様々な目的のために使用され得る。この場合、特定のRLCチャネルがデータストア106にデータを送るように設計されているため、したがって、仮想ネットワーク機能においてコピー・データ管理システムによって、データ追跡が算出され、各グレインのFlashCopyが更新される。さらに、仮想ネットワーク機能は、依存関係チェーニングにおいてデータを追跡する必要があるリストに属するRLC識別子に関するSADPヘッダを理解できるため、アプリケーション・データのチェーニングおよび追跡が有効化されてもよい。一方、重要ではなくコピー・データ管理を必要としないデータは、RLCチャネルの別のセットで受信されてもよい。このような場合、初期の(例えば、T0と表記された)データ・ブロックは破棄されてもよく、コピー・データ管理システムを呼び出すことなく、以前と同じグレイン位置に新しいデータが保存されてもよい。T0データは別のストアに移動されないので、T0データは、データストア106のストレージ要件を節約し、これにより、アプリケーション・データを管理するためのリモート・ストレージについて空間上の利点がもたらされる。さらに、仮想ネットワーク機能モジュール120は、中間オブジェクトの追加/削除中にデータストア・オブジェクト間の依存関係チェーニングを管理するための計算要件を節約することができ、アプリケーション書き込みパックのRLCチャネルを使用して全体的なワークロードを最適化することにより、仮想ネットワーク機能のコピー管理機能の有効性を向上させることができる。
【0025】
1つまたは複数の実施形態では、仮想ネットワーク機能モジュール120は、スナップショットを必要とするアプリケーション114を監視するように構成される。仮想ネットワーク機能モジュール120は、仮想ネットワーク機能呼び出しを使用して、チェーン要素動作をトリガ、復元、および詳細化することを管理してもよい。任意のアプリケーションのスナップショットがトリガされると、空のデータストアが作成され、以降のすべての変更が追跡される。任意の新しい書き込みパケットが同じアプリケーション・データストアに到着すると、古いデータ・グレインはコピー・データストアに移動され、着信パケット・データは元の場所に書き込まれてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての論理識別子のマップを保持してもよく、それに応じて、それぞれのアプリケーションに対して任意の新しい書き込みパケットが受信されたときに、コア/エッジ・クラウドの第1の(例えばT0と表記された)データ・コピー管理をトリガしてもよい。エンド・ユーザ・レベルのインスタンスは、アプリケーション114の選択的な空間節約スナップショット(例えば、FlashCopy)に登録されているすべてのアプリケーション114、およびSDAP層への着信パケットのルーティングを管理してもよい。ユーザ・デバイス110においてアプリケーション・パケットがSDAP層に到達すると、仮想ネットワーク機能モジュール120は、最初に、読み取りまたは書き込みのようなワークロード・タイプをチェックしてもよい。アプリケーションがリモート・データストア割り当てにデータを書き込んでいる場合、ユーザ・デバイス110内のインスタンスは、受信されたグレイン・パックに対するアプリケーションのコピー管理要件を照会する。仮想ネットワーク機能モジュール120は、スナップショット要件を有する特定のデータに対して定義されたポリシーを備えたアプリケーション独自のデータ構造を保持してもよい。この情報は、アプリケーション・レベルの無線リンク制御チャネルの場合に適用される。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション独自のデータ構造をアプリケーション・レベルのRLCチャネルに適用してもよい。基本オペレーティング・システムまたはインストールされたアプリケーションのないシステム(例えば、ベアメタル)の場合、仮想ネットワーク機能モジュール120は、内部クラウド・システムでのコピー管理アクションの要件を示す追加のシステム・フラグとともに、パケット・データのRLCチャネルをSDAPに割り当ててもよい。
【0026】
1つまたは複数の実施形態では、仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーションのスナップショット要求に応答して、アプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、アプリケーション114に関連付けられたデータストアのコピーを作成するように構成される。仮想ネットワーク機能モジュール120は、開始されたパック書き込みがデータ保存を必要とするか否かに基づいて、アプリケーション114によるRLCチャネル選択を実行してもよい。例えば、新たに書き込まれるデータ位置が変更を追跡するのに重要でない場合、仮想ネットワーク機能モジュール120は、パケットに対して指定された追跡不可能なRLCチャネルを用いてRLCチャネル選択を実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、クラウドにおけるアプリケーション・レベルのスナップショット(例えば、FlashCopy)の変更を追跡しないという設定を有する定義されたRLC識別子とともに、パケットをRLC層へ送出してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション114が追跡されなければならない情報を書き込んでいるかどうかを判定してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120が、アプリケーション114が追跡されなければならない情報を書き込んでいると判定した場合、仮想ネットワーク機能モジュール120は、追跡有効化のための定義された識別子を有する指定されたRLCヘッダでパケットをラップしてもよい。任意の書き込みパケットを受信すると、仮想ネットワーク機能モジュール120は、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、追跡有効化のためにRLCチャネル識別子をローカル・データ構造にマッピングしてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、RLCチャネル識別子が追跡有効化に一致するかどうかを判定してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120が、RLCチャネル識別子が追跡有効化に一致すると判定した場合、仮想ネットワーク機能モジュール120は、データストア106内の新しいアプリケーション・データでソース・データを上書きしてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、元のデータをデータストア106内のターゲット・データに保存してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、データ追跡をアクティブ化し、それぞれのグレインを更新してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、コピー・オン・ライトを実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ソース・データストア106に確認応答を配信してもよい。ベアメタル・チャネル割り当てポリシーの場合、メッセージおよびパケットがSDAP層で受信されると、仮想ネットワーク機能モジュール120は、プラットフォーム・インターフェースを介してSDAP層へ送出された追跡要件の性質および古いデータ保存ポリシーに基づいて、RLCインスタンスを選択してもよい。
【0027】
さらに、図示された実施形態では、仮想ネットワーク機能モジュール120は、抽出モジュール122、マッピング・モジュール124、およびデータ・コピー・モジュール126を含む。図示された実施形態では、抽出モジュール122、マッピング・モジュール124、およびデータ・コピー・モジュール126は、コンピューティング・デバイス102および仮想ネットワーク機能モジュール120上に位置している。しかしながら、他の実施形態では、抽出モジュール122、マッピング・モジュール124、およびデータ・コピー・モジュール126は、外部に位置しており、ネットワーク108などの通信ネットワークを通じてアクセスされてもよい。1つまたは複数の実施形態では、抽出モジュール122は、仮想ネットワーク機能モジュール120が任意の書き込みパケットを受信したときに、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出するように構成される。抽出モジュール122は、RLCチャネル識別子を位置特定してもよい。抽出モジュール122は、非同期イベント要求を検証してもよい。抽出モジュール122は、受信されたデータ・パケットから、情報の読み取りまたは書き込みタイプを抽出してもよい。抽出モジュール122は、トレース有効化のためのRLCチャネル識別子を検出してもよい。抽出モジュール122は、新しいアプリケーション・データを上書きしてもよく、元のデータをターゲット・データストア・ターゲットに保存してもよい。ソース・コピーおよびターゲット・コピーは、様々なアプリケーションによって様々な目的のために使用され得る。特定のRLCチャネルがデータをデータストア106に送ることができるので、抽出モジュール122は、データ追跡を算出してもよい。抽出モジュール122は、アプリケーション・データのチェーニングおよび追跡を有効化してもよい。抽出モジュール122は、依存関係チェーニングにおいてデータを追跡する必要があるリストに属するRLC識別子に関するSDAPヘッダを認識してもよい。一方、重要ではなくコピーする必要のないデータは、RLCチャネルの別のセットに割り当てられ得る。このような場合、元の(例えば、T0と表記された)データ・ブロックは破棄されてもよく、コピー・データ管理システムを呼び出すことなく、以前と同じグレイン位置に新しいデータが保存され得る。T0データは別のストアに移動されないので、抽出モジュール122は、データストア106のストレージ要件を節約することができ、これにより、アプリケーション・データを管理するためのリモート・ストレージについて空間上の利点がもたらされる。
【0028】
1つまたは複数の実施形態では、マッピング・モジュール126は、対応するRLCチャネルおよびアプリケーション114をそれぞれ対応する識別子にマッピングするように構成される。マッピング・モジュール126は、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての論理識別子のマップを維持してもよい。仮想ネットワーク機能によって任意の書き込みパケットが受信されたとき、書き込みパケットは、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出してもよい。チャネル識別子が位置特定されると、チャネル識別子は、追跡有効化のためにローカル仮想ネットワーク機能データ構造にマッピングされてもよい。追跡有効化のためのRLC識別子が検出された場合、ソース・データは新しいアプリケーション・データで上書きされてもよく、元のデータは、データストア106に保存されてもよい。ソース・コピーおよびターゲット・コピーは、様々なアプリケーションによって様々な目的のために使用され得る。この場合、特定のRLCチャネルがデータストア106にデータを送るように設計されているため、したがって、仮想ネットワーク機能においてコピー・データ管理システムによって、データ追跡が算出され、各グレインが更新される。さらに、マッピング・モジュール126は、アプリケーション・データのチェーニングおよび追跡を有効化してもよい。マッピング・モジュール126は、依存関係チェーニングにおいてデータを追跡する必要があるリストに属するRLC識別子に関するSDAPヘッダを認識してもよい。一方、マッピング・モジュール126は、重要ではなくコピーする必要のないアプリケーション・データにRLCチャネルの別のセットを割り当ててもよい。このような場合、t0データ・ブロックは破棄されてもよく、コピー・データ管理システムを呼び出すことなく、以前と同じグレイン位置に新しいデータが保存されてもよい。T0データは別のストアに移動されないので、T0データは、datastore0_txのストレージ要件を節約し、これにより、アプリケーション・データを管理するためのリモート・ストレージについて空間上の利点がもたらされる。さらに、本開示の実施形態は、中間オブジェクトの追加/削除中にデータストア・オブジェクト間の依存関係チェーニングを管理するための計算要件を節約し、アプリケーション書き込みパックのRLCチャネルを使用して全体的なワークロードを最適化することにより、仮想ネットワーク機能のコピー管理機能の有効性を向上させることを開示する。
【0029】
1つまたは複数の実施形態では、データ・コピー・モジュール128は、アプリケーションのスナップショット要求に応答して、アプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、アプリケーションに関連付けられたデータストアのコピーを作成するように構成される。データ・コピー・モジュール128は、開始されたパック書き込みがデータ保存を必要とするか否かに基づいて、アプリケーション114によるRLCチャネル選択を実行してもよい。例えば、新たに書き込まれるデータ位置が変更を追跡するのに重要でない場合、データ・コピー・モジュール128は、パケットに対して指定された追跡不可能なRLCチャネルを用いてRLCチャネル選択を実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、クラウドにおけるアプリケーション・レベルのスナップショット(例えば、FlashCopy)の変更を追跡しないという設定を有する定義されたRLC識別子とともに、パケットをRLC層へ送出してもよい。データ・コピー・モジュール128は、アプリケーション114が追跡されなければならない情報を書き込んでいるかどうかを判定してもよい。データ・コピー・モジュール128が、アプリケーション114が追跡されなければならない情報を書き込んでいると判定した場合、データ・コピー・モジュール128は、追跡有効化のための定義された識別子を有する指定されたRLCヘッダでパケットをラップしてもよい。任意の書き込みパケットを受信すると、仮想ネットワーク機能モジュール120は、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、追跡有効化のためにRLCチャネル識別子をローカル・データ構造にマッピングしてもよい。データ・コピー・モジュール128は、RLCチャネル識別子がトレース有効化に一致するかどうかを判定してもよい。データ・コピー・モジュール128が、RLCチャネル識別子がトレース有効化に一致すると判定した場合、データ・コピー・モジュール128は、データストア106内の新しいアプリケーション・データでソース・データを上書きしてもよい。データ・コピー・モジュール128は、元のデータをデータストア106内のターゲット・データに保存してもよい。データ・コピー・モジュール128は、データ追跡をアクティブ化してもよく、それぞれのグレインを更新してもよい。データ・コピー・モジュール128は、コピー・オン・ライトを実行してもよい。データ・コピー・モジュール128は、ソース・データストア106に確認応答を配信してもよい。ベアメタル・チャネル割り当てポリシーの場合、メッセージおよびパケットがSDAP層で受信されると、データ・コピー・モジュール128は、プラットフォーム・インターフェースを介してアプリケーションによってSDAPへ送出された追跡要件および古いデータ保存ポリシーの性質に基づいて、RLCインスタンスを選択してもよい。
【0030】
図2は、本開示の一実施形態による仮想ネットワーク機能モジュール120の動作ステップを示す流れ
図200である。
【0031】
仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク・スライシング技術を使用してネットワーク108内でネットワーク・データ・パケットを転送するための1つまたは複数のRLCチャネルを作成するように動作する。仮想ネットワーク機能モジュール120はまた、1つまたは複数のRLCチャネルをユーザ・デバイス110内のアプリケーション114に割り当てるように動作する。仮想ネットワーク機能モジュール120は、対応するRLCチャネルおよびアプリケーション114をそれぞれ対応する識別子にマッピングするように動作する。仮想ネットワーク機能モジュール120は、スナップショットを必要とするアプリケーション114を監視するように動作する。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーションのスナップショット要求に応答して、アプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、アプリケーション114に関連付けられたデータストアのコピーを作成するように動作する。
【0032】
ステップ202において、仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク・スライシング技術を使用してネットワーク108内でネットワーク・データ・パケットを転送するための1つまたは複数のRLCチャネルを作成する。一例では、ネットワーク・スライシングは、同じ物理ネットワーク・インフラストラクチャ上で仮想化された独立した論理ネットワークの多重化を可能にするネットワーク・アーキテクチャであってもよい。各ネットワーク・スライスは、特定のアプリケーションによって要求される多様な要件を満たすように調整された、分離されたエンド・ツー・エンド・ネットワークであってもよい。一例では、RLCチャネルは、無線インターフェースおよびネットワーク108を介して入出力コマンド(ネットワーク・データ・パケット)および制御命令を転送するために使用される仮想化通信ネットワーク・インターフェースの論理チャネルである。論理チャネルは、論理チャネルが搬送する情報のタイプによって定義されてもよい。一例では、論理チャネルは、制御および構成情報の送信のための制御チャネルとして使用されてもよい。別の例では、論理チャネルは、ユーザ・データのためのトラフィック・チャネルとして使用されてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク・スライシング・モデルを使用して、単一の無線ベアラ・ネットワーク上に複数の論理チャネルを作成してもよい。これらのチャネルは、特殊化されたトラフィックをユーザ・デバイス110からネットワーク108に搬送するために使用される。単一のデバイスからネットワーク108への複数のチャネルが作成されるので、チャネルは、パケット送信の並列性を実現するとともに、ネットワーク・リソースの排他的ロックを低減し、これにより性能上の利点がもたらされる。
【0033】
仮想ネットワーク機能モジュール120は、通信に参加する各当事者によって保存される状態を追跡するための追加のパラメータを交換してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、無線インターフェースから通信しており同様にS1ベアラにも拡張されるスナップショット対応チャネルの許可リストを保持してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション・レベルのスナップショット(例えば、FlashCopy(R))がアクティブ化されるすべての論理識別子のマップを保持してもよく、したがって、それぞれのアプリケーションに対する任意の新しい書き込みパケットが受信されると、コア/エッジ・クラウドのデータ・コピー管理をトリガしてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション114の選択的空間節約FlashCopy(R)に登録しているすべてのアプリケーション、およびサービス・データ・アダプテーション・プロトコル(SDAP)層への着信パケットのルーティングを管理してもよい。SDAP層は、5Gコア・ネットワークからのサービス品質フローとデータ無線ベアラとの間のマッピング、ならびにアップリンク・パケットおよびダウンリンク・パケット内のサービス品質フロー識別子のマーキングを担当してもよい。電気通信では、ベアラ・サービスまたはデータ・サービスは、ネットワーク・インターフェース間で情報信号の送信を可能にするサービスであってもよい。これらのサービスは、加入者に、ある特定のアクセス・ポイント間、すなわちユーザ・ネットワーク・インターフェース間で適切な信号を送信するために必要とされる容量を提供する。
【0034】
仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク・データの処理をアクティブ化し、プロトコル・データ・ユニットを制御してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション・データの選択的ポイント・イン・タイム・データ・コピーのために、RLCチャネルのそれぞれのリストをアクティブ化してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、データ・トラフィック・チャネルを作成してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ユーザ・デバイス110からRLCチャネルをオープンしてもよく、それぞれのRLCチャネルに関連付けられたアプリケーション・バインディングを発行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション114およびアプリケーション114に対するRLCチャネル・マッピングに関する知識を有する、ユーザ・デバイス110内のシン・デバイス・ドライバ層を開始してもよい。
【0035】
ステップ204において、仮想ネットワーク機能モジュール120は、1つまたは複数のRLCチャネルをユーザ・デバイス110内のアプリケーション114に割り当てる。仮想ネットワーク機能モジュール120は、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、複数のRLCチャネルをアプリケーション114に割り当ててもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、複数のRLCチャネルを使用して、ネットワーク108の仮想ネットワーク機能においてデータ・グレイン上のスナップショットを決定してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、定義されたポリシーに基づいて、リモート・スナップショットに参加するアプリケーション114内の選択的要素を制御してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク108(例えば、内部5Gコア・クラウド・ネットワーク)におけるスナップショット要件を識別してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、正しいデータ・セットが正しいスナップショット要件を有するエッジ・クラウドに移動されるため、重要なアプリケーション・データ・トラフィックの枯渇を排除することができる。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク108(例えば、5Gコア・クラウド・ネットワーク)においてストレージ空間を節約するユーザ体験を提供することができる。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション114にとって有益なエッジ・コンピューティングを制御するためのユーザ定義された方法を可能にしてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、定義されたポリシーに基づいて、リモート・スナップショットに参加する選択的要素を制御してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、無線を介してアクセスできない仮想ネットワーク機能によって管理される内部要素へのデータを選択的に制御してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、複数のRLCチャネルをアプリケーション114に割り当ててもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ネットワーク108(例えば、5G電気通信ネットワーク)の仮想ネットワーク機能におけるデータ・グレインのスナップショット(例えば、FlashCopy(R))の決定を取得するために、RLCチャネルを選択してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、無線インターフェースから通信しておりS1ベアラに拡張されるスナップショット対応チャネルの許可リストを保持してもよい。
【0036】
ステップ206において、仮想ネットワーク機能モジュール120は、対応するRLCチャネルおよびアプリケーション114をそれぞれ対応する識別子にマッピングする。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての論理識別子のマップを維持してもよい。仮想ネットワーク機能によって任意の書き込みパケットが受信されたとき、書き込みパケットは、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出してもよい。チャネル識別子が位置特定されると、これらの識別子は、追跡有効化のためにローカル仮想ネットワーク機能データ構造にマッピングされてもよい。追跡有効化のためのRLC識別子が検出された場合、ソース・データは新しいアプリケーション・データで上書きされてもよく、元のデータは、データストア106に保存されてもよい。ソース・コピーおよびターゲット・コピーは、様々なアプリケーションによって様々な目的のために使用され得る。この場合、特定のRLCチャネルがデータストア106にデータを送るように設計されているため、したがって、仮想ネットワーク機能においてコピー・データ管理システムによって、データ追跡が算出され、各グレインのFlashCopyが更新される。さらに、仮想ネットワーク機能は、依存関係チェーニングにおいてデータを追跡する必要があるリストに属するRLC識別子に関するSADPヘッダを理解できるため、アプリケーション・データのチェーニングおよび追跡が有効化されてもよい。一方、重要ではなくコピー・データ管理を必要としないデータは、RLCチャネルの別のセットで受信されてもよい。このような場合、初期の(例えば、T0と表記された)データ・ブロックは破棄されてもよく、コピー・データ管理システムを呼び出すことなく、以前と同じグレイン位置に新しいデータが保存されてもよい。T0データは別のストアに移動されないので、T0データは、データストア106のストレージ要件を節約し、これにより、アプリケーション・データを管理するためのリモート・ストレージについて空間上の利点がもたらされる。さらに、仮想ネットワーク機能モジュール120は、中間オブジェクトの追加/削除中にデータストア・オブジェクト間の依存関係チェーニングを管理するための計算要件を節約することができ、アプリケーション書き込みパックのRLCチャネルを使用して全体的なワークロードを最適化することにより、仮想ネットワーク機能のコピー管理機能の有効性を向上させることができる。
【0037】
ステップ208において、仮想ネットワーク機能モジュール120は、スナップショットを必要とするアプリケーション114を監視する。仮想ネットワーク機能モジュール120は、仮想ネットワーク機能呼び出しを使用して、チェーン要素動作をトリガ、復元、および詳細化することを管理してもよい。任意のアプリケーションのスナップショットがトリガされると、空のデータストアが作成され、以降のすべての変更が追跡される。任意の新しい書き込みパケットが同じアプリケーション・データストアに到着すると、古いデータ・グレインはコピー・データストアに移動され、着信パケット・データは元の場所に書き込まれてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての論理識別子のマップを保持してもよく、それに応じて、それぞれのアプリケーションに対して任意の新しい書き込みパケットが受信されたときに、コア/エッジ・クラウドの第1の(例えばT0と表記された)データ・コピー管理をトリガしてもよい。エンド・ユーザ・レベルのインスタンスは、アプリケーション114の選択的な空間節約スナップショット(例えば、FlashCopy)に登録されているすべてのアプリケーション114、およびSDAP層への着信パケットのルーティングを管理してもよい。ユーザ・デバイス110においてアプリケーション・パケットがSDAP層に到達すると、仮想ネットワーク機能モジュール120は、最初に、読み取りまたは書き込みのようなワークロード・タイプをチェックしてもよい。アプリケーションがリモート・データストア割り当てにデータを書き込んでいる場合、ユーザ・デバイス110内のインスタンスは、受信されたグレイン・パックに対するアプリケーションのコピー管理要件を照会する。仮想ネットワーク機能モジュール120は、スナップショット要件を有する特定のデータに対して定義されたポリシーを備えたアプリケーション独自のデータ構造を保持してもよい。この情報は、アプリケーション・レベルの無線リンク制御チャネルの場合に適用される。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション独自のデータ構造をアプリケーション・レベルのRLCチャネルに適用してもよい。基本オペレーティング・システムまたはインストールされたアプリケーションのないシステム(例えば、ベアメタル)の場合、仮想ネットワーク機能モジュール120は、内部クラウド・システムでのコピー管理アクションの要件を示す追加のシステム・フラグとともに、パケット・データのRLCチャネルをSDAPに割り当ててもよい。
【0038】
ステップ210において、仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーションのスナップショット要求に応答して、アプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、アプリケーション114に関連付けられたデータストアのコピーを作成する。仮想ネットワーク機能モジュール120は、開始されたパック書き込みがデータ保存を必要とするか否かに基づいて、アプリケーション114によるRLCチャネル選択を実行してもよい。 例えば、新たに書き込まれるデータ位置が変更を追跡するのに重要でない場合、仮想ネットワーク機能モジュール120は、パケットに対して指定された追跡不可能なRLCチャネルを用いてRLCチャネル選択を実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、クラウドにおけるアプリケーション・レベルのスナップショット(例えば、FlashCopy)の変更を追跡しないという設定を有する定義されたRLC識別子とともに、パケットをRLC層へ送出してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション114が追跡されなければならない情報を書き込んでいるかどうかを判定してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120が、アプリケーション114が追跡されなければならない情報を書き込んでいると判定した場合、仮想ネットワーク機能モジュール120は、追跡有効化のための定義された識別子を有する指定されたRLCヘッダでパケットをラップしてもよい。任意の書き込みパケットを受信すると、仮想ネットワーク機能モジュール120は、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、追跡有効化のためにRLCチャネル識別子をローカル・データ構造にマッピングしてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、RLCチャネル識別子が追跡有効化に一致するかどうかを判定してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120が、RLCチャネル識別子が追跡有効化に一致すると判定した場合、仮想ネットワーク機能モジュール120は、データストア106内の新しいアプリケーション・データでソース・データを上書きしてもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、元のデータをデータストア106内のターゲット・データに保存してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、データ追跡をアクティブ化し、それぞれのグレインを更新してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、コピー・オン・ライトを実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ソース・データストア106に確認応答を配信してもよい。ベアメタル・チャネル割り当てポリシーの場合、メッセージおよびパケットがSDAP層で受信されると、仮想ネットワーク機能モジュール120は、プラットフォーム・インターフェースを介してSDAP層へ送出された追跡要件および古いデータ保存ポリシーの性質に基づいて、RLCインスタンスを選択してもよい。
【0039】
図3は、本開示による仮想ネットワーク機能モジュール120の例示的な機能図を示す。
【0040】
図3の例では、仮想ネットワーク機能モジュール120は、(E-Node Bと表記された)基地局104、エッジ・クラウド302、およびコア・クラウド304と通信してもよい。仮想マシン(VM)306は、プログラムを実行し、データを記憶し、エッジ・クラウド302およびコア・クラウド304に接続してもよい。データ314は、エッジ・クラウド302とコア・クラウド304との間で送信されてもよい。データ314は、データストア106、例えばソリッド・ステート・ドライブ(SSD)308、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)310、およびニアライン・ストレージ312に記憶され得る。
【0041】
図4は、本開示の一実施形態によるユーザ・デバイス110の例示的な機能図を示す。
【0042】
図4の例では、ユーザ・デバイス110は、ユーザ402によって使用されるモバイル・デバイスとすることができる。ユーザ・デバイス110は、SDAP層404、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)層406、RLC層408、および媒体アクセス制御(MAC)層410を含んでもよい。SDAP層404は、RLCロケータおよび多重化ロジック412、要件収集およびマッピング414、アプリケーション・トンネル割り当て416、ユーザ主導同意マネージャ418、スナップショット要件マネージャ420、コピー・データ・マネージャ422、非同期イベント要求/応答424、ならびにRLCデコーダ426を含んでもよい。
【0043】
図5は、本開示の一実施形態によるデータストア106の例示的な機能図を示す。
【0044】
図5の例では、ユーザ・デバイス110は、データストア106へのデータストア・アクセス経路を有してもよい。一例では、データストア106(例えば、統合ストレージ・プール520)は、datastore0-master502、datastore0-aux_t1 504、datastore0-aux_t2 506、datastore0-aux_t3 508、datastore0-aux_t4 510、datastore0-aux_t5 512などを含むように示され得る。
【0045】
図6は、本開示の一実施形態による仮想ネットワーク機能モジュール120の例示的なサービス経路を示す。
図6は、ユーザ・デバイス110から基地局104まで、基地局104からサービス・ゲートウェイ(S-GW)602までのアクセス経路を示す。
図6はまた、S-GW602から仮想ネットワーク機能モジュール120、そしてエンド・ポイント606までのサービス経路604を示す。
【0046】
図7は、本開示の一実施形態による仮想ネットワーク機能モジュール120の例示的な機能図を示す。
【0047】
図7の例では、ブロック702において、仮想ネットワーク機能モジュール120は、パケット受信時にRLCチャネルを割り当ててもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ヘッダ復号論理を実行してもよい。ブロック704において、仮想ネットワーク機能モジュール120は、非同期イベント応答を検証してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、パケットのヘッダを抽出してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、パケットの読み取り/書き込みタイプ情報を抽出してもよい。ブロック706において、仮想ネットワーク機能モジュール120は、RLC識別子を抽出し、ポリシー・マッピングを実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、リモート・データ管理を実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、RLCトンネルおよびデータストア・ポリシー・マッピングを実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、アプリケーション・データストア・タイムラインおよび依存関係チェーニングに基づいて、データ・コピー管理を実行してもよい。ブロック708において、仮想ネットワーク機能モジュール120は、デルタ追跡を実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、ビットマップ管理を実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、パック書き込み更新を実行してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、コピー・オン・ライトを実行してもよい。ブロック710において、ユーザ・データは、伝染範囲を含んでもよい。論理アドレスおよび情報は、グレイン・ヘッダ内に格納されてもよい。
【0048】
図8は、本開示の例示的な実施形態によるコンピューティング・デバイス102およびユーザ・デバイス110の構成要素のブロック
図400を示す。
図8は、1つの実装形態の例示のみを提供するものであり、異なる実施形態が実装され得る環境に関していかなる制限も示唆するものではないことが理解されるべきである。図示された環境に対して多くの変更が加えられてもよい。
【0049】
コンピューティング・デバイス102およびユーザ・デバイス110は、キャッシュ816と、メモリ806と、永続ストレージ808と、通信ユニット810と、入力/出力(入出力)インターフェース812との間の通信を提供する通信ファブリック802を含んでもよい。通信ファブリック802は、プロセッサ(マイクロプロセッサ、通信およびネットワーク・プロセッサなど)と、システム・メモリと、周辺デバイスと、システム内の任意の他のハードウェア構成要素との間でデータまたは制御情報あるいはその両方を渡すように設計された任意のアーキテクチャを用いて実装され得る。例えば、通信ファブリック802は、1つもしくは複数のバスまたはクロスバー・スイッチを用いて実装され得る。
【0050】
メモリ806および永続ストレージ808は、コンピュータ可読記憶媒体である。本実施形態では、メモリ806は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。一般に、メモリ806は、任意の好適な揮発性または不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。キャッシュ816は、メモリ806から最近アクセスされたデータ、およびアクセスされたデータに近いデータを保持することによってコンピュータ・プロセッサ804の性能を向上させる高速メモリである。
【0051】
仮想ネットワーク機能モジュール120は、キャッシュ816を介してそれぞれのコンピュータ・プロセッサ804のうちの1つまたは複数によって実行されるように、永続ストレージ808およびメモリ806に記憶されてもよい。一実施形態では、永続ストレージ808は、磁気ハード・ディスク・ドライブを含む。磁気ハード・ディスク・ドライブの代替としてまたは追加として、永続ストレージ808は、ソリッド・ステート・ハード・ドライブ、半導体記憶デバイス、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、フラッシュ・メモリ、またはプログラム命令もしくはデジタル情報を記憶することが可能な任意の他のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。
【0052】
永続ストレージ808によって使用される媒体は、取り外し可能であってもよい。例えば、永続ストレージ808のために、取り外し可能なハード・ドライブが使用されてもよい。他の例には、永続ストレージ808の一部でもある別のコンピュータ可読記憶媒体への転送のためにドライブに挿入される光ディスクおよび磁気ディスク、サム・ドライブ、ならびにスマート・カードが含まれる。
【0053】
通信ユニット810は、これらの例では、他のデータ処理システムまたはデバイスとの通信を提供する。これらの例では、通信ユニット810は、1つまたは複数のネットワーク・インターフェース・カードを含む。通信ユニット810は、物理通信リンクと無線通信リンクのいずれかまたは両方を使用することによって通信を提供してもよい。仮想ネットワーク機能モジュール120は、通信ユニット810を通じて永続ストレージ808にダウンロードされてもよい。
【0054】
入出力インターフェース812は、コンピューティング・デバイス102およびユーザ・デバイス110に接続され得る他のデバイスとのデータの入力および出力を可能にする。例えば、入出力インターフェース812は、キーボード、キーパッド、タッチ・スクリーン、または何らかの他の好適な入力デバイスあるいはその組合せなどの外部デバイス818への接続を提供してもよい。外部デバイス818は、例えば、サム・ドライブ、ポータブル光ディスクまたは磁気ディスク、およびメモリ・カードなどのポータブル・コンピュータ可読記憶媒体を含むこともできる。本発明の実施形態を実践するために使用されるソフトウェアおよびデータ、例えば、仮想ネットワーク機能モジュール120は、そのようなポータブル・コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されることが可能であり、入出力インターフェース812を介して永続ストレージ808にロードされることが可能である。入出力インターフェース812はディスプレイ820にも接続する。
【0055】
ディスプレイ820は、データをユーザに表示するための機構を提供し、例えばコンピュータ・モニタであってもよい。
【0056】
本明細書に記載のプログラムは、本発明の特定の実施形態においてそのプログラムが実装される目的となるアプリケーションに基づいて識別される。しかしながら、本明細書におけるいかなる特定のプログラム命名法も、単に便宜上使用されているに過ぎず、したがって、本発明がそのような命名法によって識別される、または暗示される、あるいはその両方である特定のアプリケーションでのみ使用されることに限定されるべきではないことを理解すべきである。
【0057】
本発明は、任意の可能な技術的詳細レベルで統合されたシステム、方法、またはコンピュータ・プログラム製品あるいはその組合せであってもよい。コンピュータ・プログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実施させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体(または複数のコンピュータ可読記憶媒体)を含んでもよい。
【0058】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスが使用するための命令を保持および記憶することができる有形デバイスとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光学記憶デバイス、電磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、または上記の任意の好適な組合せとすることができるが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストには、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ポータブル・コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、メモリ・スティック、フロッピ・ディスク、パンチカードまたは命令が記録された溝内の隆起構造体などの機械的に符号化されたデバイス、および上記の任意の好適な組合せが含まれる。本明細書で使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、電波もしくは他の自由に伝播する電磁波、導波路もしくは他の伝送媒体を介して伝播する電磁波(例えば、光ファイバ・ケーブルを通る光パルス)、または電線を介して送信される電気信号などの一過性の信号自体であると解釈されるべきではない。
【0059】
本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスに、または、ネットワーク、例えばインターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、またはワイヤレス・ネットワークあるいはその組合せを介して外部コンピュータまたは外部記憶デバイスにダウンロードされ得る。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、ワイヤレス伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、またはエッジ・サーバあるいはその組合せを含んでもよい。各コンピューティング/処理デバイスにおけるネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、そのコンピュータ可読プログラム命令を、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するために転送する。
【0060】
本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、インストラクション・セット・アーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路用の構成データ、または、Python(R)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語および「C」プログラミング言語もしくは同様のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで記述されたソース・コードもしくはオブジェクト・コードのいずれかであってもよい。コンピュータ可読プログラム命令は、スタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして全体がユーザのコンピュータ上で、一部がユーザのコンピュータ上で、一部がユーザのコンピュータ上かつ一部がリモート・コンピュータ上で、または全体がリモート・コンピュータ上もしくはサーバ上で実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)もしくはワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよく、または(例えば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータに対して接続されてもよい。いくつかの実施形態では、本発明の態様を実行するために、例えば、プログラマブル・ロジック回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、またはプログラマブル・ロジック・アレイ(PLA)を含む電子回路が、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して電子回路をパーソナライズすることによって、コンピュータ可読プログラム命令を実行してもよい。
【0061】
本明細書では、本発明の態様を、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータ・プログラム製品の流れ図またはブロック図あるいはその両方を参照しながら説明している。流れ図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、および流れ図またはブロック図あるいはその両方におけるブロックの組合せは、コンピュータ可読プログラム命令によって実施され得ることが理解されよう。
【0062】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、流れ図またはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックで指定された機能/作用を実施するための手段を作り出すように、コンピュータのプロセッサまたは他のプログラマブル・データ処理装置に提供されて、マシンを作り出すものであってもよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令はまた、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が、流れ図またはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックで指定された機能/作用の態様を実施する命令を含む製造品を含むように、コンピュータ可読媒体に記憶され、コンピュータ、プログラマブル・データ処理装置、または他のデバイスあるいはその組合せに対して特定の方式で機能するように指示できるものであってもよい。
【0063】
コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイスで実行される命令が、流れ図またはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックで指定された機能/作用を実施するように、コンピュータ実施プロセスを作り出すべくコンピュータ、他のプログラマブル・データ処理装置、または他のデバイスにロードされて、コンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させるものであってもよい。
【0064】
図中の流れ図およびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能性、ならびに動作を示す。これに関して、流れ図またはブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つまたは複数の実行可能命令を含む、命令のモジュール、セグメント、または一部を表すことがある。いくつかの代替の実装形態では、ブロックに記載された機能は、図に記載された順序とは異なる順序で行われてもよい。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には、関与する機能性に応じて、1つのステップとして達成されるか、同時に、実質的に同時に、部分的にもしくは全体的に、時間的に重複する様式で実行されてもよく、または場合によっては、それらのブロックが逆の順序で実行されてもよい。ブロック図または流れ図あるいはその両方の各ブロック、およびブロック図または流れ図あるいはその両方におけるブロックの組合せは、指定された機能または作用を実行するか、あるいは専用ハードウェアとコンピュータ命令との組合せを遂行する専用ハードウェア・ベースのシステムによって実装され得ることにも留意されたい。
【0065】
本発明の様々な実施形態の説明は、例示の目的で提示されているが、網羅的であることも、開示された実施形態に限定されることも意図されていない。当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく多くの修正形態および変形形態が明らかであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理、実際の適用例、もしくは市場で見られる技術を超える技術的な改良を最もよく説明するように、または本明細書で開示された実施形態を当業者が理解することが可能になるように選択されたものである。
【0066】
本開示はクラウド・コンピューティングに関する詳細な説明を含むが、本明細書に記載された教示の実装はクラウド・コンピューティング環境に限定されないことを理解されたい。むしろ、本発明の実施形態は、現在知られているまたは後に開発される他の任意のタイプのコンピューティング環境と併せて実装されることが可能である。
【0067】
クラウド・コンピューティングは、構成可能な計算リソース(例えば、ネットワーク、ネットワーク帯域幅、サーバ、処理、メモリ、ストレージ、アプリケーション、仮想マシン、およびサービス)の共用プールへの簡便なオンデマンドによるネットワーク・アクセスを可能にし、管理労力またはサービス・プロバイダとの対話を最小限に抑えて、これらの計算リソースを迅速にプロビジョニングおよび解放できるようにするためのサービス提供のモデルである。このクラウド・モデルは、少なくとも5つの特徴、少なくとも3つのサービス・モデル、および少なくとも4つの展開モデルを含み得る。
【0068】
特徴は、次の通りである。
【0069】
オンデマンド・セルフサービス:クラウド消費者は、サービスのプロバイダと人間との対話を必要とすることなく、必要に応じて自動的に、サーバ時間およびネットワーク・ストレージなどのコンピューティング機能を一方的にプロビジョニングすることができる。
【0070】
広範なネットワーク・アクセス:機能は、ネットワーク上で利用可能であり、異種のシン・クライアント・プラットフォームまたはシック・クライアント・プラットフォーム(例えば、携帯電話、ラップトップ、およびPDA)による使用を促進する標準的なメカニズムを介してアクセスされる。
【0071】
リソースのプール化:プロバイダの計算リソースは、マルチテナント・モデルを使用して複数の消費者にサービス提供するようにプール化され、要求に応じて、異なる物理リソースおよび仮想リソースが動的に割り当ておよび再割り当てされる。消費者は一般に、提供されたリソースの正確な位置について制御も知識も有していないが、より高い抽象化レベル(例えば、国、州、またはデータセンタ)で位置を特定することが可能であり得るという点で、位置の独立性があるといえる。
【0072】
迅速な柔軟性:機能を迅速かつ柔軟に、場合によっては自動的にプロビジョニングして、急速にスケール・アウトし、迅速に解放して急速にスケール・インすることができる。消費者にとっては、プロビジョニングに利用可能な機能は、しばしば無制限であるように見え、いつでも任意の数量で購入することができる。
【0073】
サービスの測定:クラウド・システムは、サービスのタイプ(例えば、ストレージ、処理、帯域幅、およびアクティブなユーザ・アカウント)に適した一定の抽象化レベルでの計量機能を活用することによって、リソースの使用を自動的に制御および最適化する。リソースの使用状況を監視、制御、および報告することができ、利用するサービスのプロバイダと消費者との両方に透明性がもたらされる。
【0074】
サービス・モデルは、次の通りである。
【0075】
ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS):クラウド・インフラストラクチャ上で動作しているプロバイダのアプリケーションを使用するために、消費者に提供される機能である。アプリケーションは、ウェブ・ブラウザ(例えば、ウェブ・ベースの電子メール)などのシン・クライアント・インターフェースを介して様々なクライアント・デバイスからアクセス可能である。限定されたユーザ固有のアプリケーション構成設定の想定される例外として、消費者は、ネットワーク、サーバ、オペレーティング・システム、ストレージ、または個々のアプリケーション機能を含む基盤となるクラウド・インフラストラクチャを管理も制御もしない。
【0076】
プラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS):プロバイダによってサポートされるプログラミング言語およびツールを使用して作成された、消費者が作成または取得したアプリケーションをクラウド・インフラストラクチャ上に展開するために、消費者に提供される機能である。消費者は、ネットワーク、サーバ、オペレーティング・システム、またはストレージなどの基盤となるクラウド・インフラストラクチャを管理も制御もしないが、展開されたアプリケーション、および場合によっては環境構成をホストするアプリケーションを制御する。
【0077】
インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(IaaS):オペレーティング・システムおよびアプリケーションを含み得る任意のソフトウェアを消費者が展開および実行することができる、処理、ストレージ、ネットワーク、および他の基本的な計算リソースをプロビジョニングするために、消費者に提供される機能である。消費者は、基盤となるクラウド・インフラストラクチャを管理も制御もしないが、オペレーティング・システム、ストレージ、展開されたアプリケーションを制御し、場合によっては選択されたネットワーク構成要素(例えば、ホスト・ファイアウォール)を限定的に制御する。
【0078】
展開モデルは、次の通りである。
【0079】
プライベート・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、ある組織のためだけに運用される。このクラウド・インフラストラクチャは、組織または第三者によって管理される場合があり、オンプレミスまたはオフプレミスに存在する場合がある。
【0080】
コミュニティ・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、複数の組織によって共有され、関心事項(例えば、任務、セキュリティ要件、ポリシー、およびコンプライアンス上の考慮事項)を共有している特定のコミュニティをサポートする。このクラウド・インフラストラクチャは、組織または第三者によって管理される場合があり、オンプレミスまたはオフプレミスに存在する場合がある。
【0081】
パブリック・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、一般公衆または大規模な業界グループにとって利用可能であり、クラウド・サービスを販売する組織によって所有される。
【0082】
ハイブリッド・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、2つ以上のクラウド(プライベート、コミュニティ、またはパブリック)の合成であり、これらのクラウドは、固有のエンティティのままであるが、データおよびアプリケーションの移植性(例えば、クラウド間の負荷分散のためのクラウド・バースティング)を可能にする標準化された技術または専用の技術によって結び付けられる。
【0083】
クラウド・コンピューティング環境は、ステートレス性、低結合性、モジュール性、および意味的相互運用性に重点を置いたサービス指向型である。クラウド・コンピューティングの中心は、相互接続されたノードのネットワークを含むインフラストラクチャである。
【0084】
次に
図9を参照すると、例示的なクラウド・コンピューティング環境50が示されている。図示のように、クラウド・コンピューティング環境50は、例えば、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)もしくは携帯電話54A、デスクトップ・コンピュータ54B、ラップトップ・コンピュータ54C、または自動車コンピュータ・システム54Nあるいはその組合せなどのクラウド消費者によって使用されるローカル・コンピューティング・デバイスの通信相手となり得る1つまたは複数のクラウド・コンピューティング・ノード10を含む。ノード10は、互いに通信してもよい。これらは、本明細書で上述したようなプライベート・クラウド、コミュニティ・クラウド、パブリック・クラウド、もしくはハイブリッド・クラウド、またはその組合せなどの1つまたは複数のネットワーク内で物理的にまたは仮想的にグループ化されてもよい(図示せず)。これにより、クラウド・コンピューティング環境10は、インフラストラクチャ、プラットフォーム、またはソフトウェア、あるいはその組合せを、クラウド消費者がローカル・コンピューティング・デバイス上にリソースを保持する必要のないサービスとして提供することが可能になる。
図9に示すコンピューティング・デバイス54A~54Nのタイプが例示のみを意図していること、およびコンピューティング・ノード10およびクラウド・コンピューティング環境50が、任意のタイプのネットワークまたはネットワーク・アドレス指定可能な接続あるいはその両方を介して(例えば、ウェブ・ブラウザを使用して)、任意のタイプのコンピュータ化されたデバイスと通信できることを理解されたい。
【0085】
次に
図10を参照すると、クラウド・コンピューティング環境50(
図9)によって提供される1組の機能抽象化層が示されている。
図10に示す構成要素、層、および機能は、例示のみを意図しており、本発明の実施形態はそれらに限定されないことを予め理解されたい。図示のように、以下の層および対応する機能が提供される。
【0086】
ハードウェアおよびソフトウェア層60は、ハードウェア構成要素およびソフトウェア構成要素を含む。ハードウェア構成要素の例には、メインフレーム61、RISC(縮小命令セット・コンピュータ)アーキテクチャ・ベースのサーバ62、サーバ63、ブレード・サーバ64、ストレージ・デバイス65、ならびにネットワークおよびネットワーキング構成要素66が含まれる。いくつかの実施形態では、ソフトウェア構成要素には、ネットワーク・アプリケーション・サーバ・ソフトウェア67およびデータベース・ソフトウェア68が含まれる。
【0087】
仮想化層70は、抽象化層を提供し、この層から仮想エンティティの以下の例、すなわち、仮想サーバ71、仮想ストレージ72、仮想プライベート・ネットワークを含む仮想ネットワーク73、仮想アプリケーションおよびオペレーティング・システム74、ならびに仮想クライアント75が提供されてもよい。
【0088】
一例では、管理層80は、以下に記載の機能を提供してもよい。リソース・プロビジョニング81は、クラウド・コンピューティング環境内でタスクを実行するために利用される計算リソースおよび他のリソースの動的な調達を提供する。計量および価格決定82は、クラウド・コンピューティング環境内でリソースが利用されるときのコスト追跡、およびこれらのリソースの消費に対する課金または請求を提供する。一例では、これらのリソースは、アプリケーション・ソフトウェア・ライセンスを含むことがある。セキュリティは、クラウド消費者およびタスクのための本人確認、ならびにデータおよび他のリソースのための保護を提供する。ユーザ・ポータル83は、消費者およびシステム管理者にクラウド・コンピューティング環境へのアクセスを提供する。サービス・レベル管理84は、要求されるサービス・レベルが満たされるようなクラウドの計算リソースの割り当ておよび管理を提供する。サービス・レベル・アグリーメント(SLA)の計画および履行85は、SLAに従って将来要求されることが予想されるクラウドの計算リソースの事前配置および調達を提供する。
【0089】
ワークロード層90は、クラウド・コンピューティング環境が利用され得る機能の例を提供する。この層から提供され得るワークロードおよび機能の例には、マッピングおよびナビゲーション91、ソフトウェア開発およびライフサイクル管理92、仮想教室教育配信93、データ分析処理94、トランザクション処理95、ならびに、例えば、エッジ・クラウド・アプリケーション・バックアップ環境100に関して上述したような仮想ネットワーク機能モジュール120を含むモジュール96が含まれる。
【0090】
本発明の特定の実施形態について説明してきたが、説明した実施形態と同等の他の実施形態が存在することが当業者には理解されよう。したがって、本発明は、図示された特定の実施形態によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものであることを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ
に実装
された方法であって、
1つまたは複数のプロセッサによって、ネットワーク・スライシング技術を使用して電気通信ネットワーク内でネットワーク・データ・パケットを転送するための1つまたは複数の無線リンク制御(RLC)チャネルを作成することと、
1つまたは複数のプロセッサによって、専用のパケット・ルーティング要件に合わせて、前記1つまたは複数のRLCチャネルをユーザ・デバイス内の1つまたは複数のアプリケーションに割り当てることと、
1つまたは複数のプロセッサによって、前記対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをそれぞれ対応する識別子にマッピングすることと、
1つまたは複数のプロセッサによって、バックアップについて前記1つまたは複数のアプリケーションを監視することと、
アプリケーションのバックアップ要求を受信したことに応答して、1つまたは複数のプロセッサによって、前記1つまたは複数のアプリケーションにおいて監視された変更に基づいて、前記アプリケーションに関連付けられたデータストアのコピーを作成することと
を含む
、方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数のRLCチャネルが、入力/出力コマンドおよび制御命令を転送するために使用される仮想化された通信ネットワーク・インターフェースの論理チャネルであり、前記論理チャネルが、前記ユーザ・デバイスから前記電気通信ネットワークにトラフィックを並行して搬送する、請求項1に記載
の方法。
【請求項3】
前記対応するRLCチャネルおよびアプリケーションをマッピングすることが、アプリケーション・レベルのスナップショットがアクティブ化されるすべての前記対応する識別子のマップを維持することを含む、請求項1に記載
の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のアプリケーションを監視することが、
無線インターフェースおよびベアラから通信している前記RLCチャネルからのスナップショット対応チャネルの許可リストを維持することと、
定義されたポリシーに基づいて、前記スナップショットに参加する前記1つまたは複数のアプリケーション内の選択的要素を制御することと
を含む、請求項1に記載
の方法。
【請求項5】
1つまたは複数のプロセッサによって、データ・パケットがデータ保存を必要とするかどうかに基づいてRLCチャネル選択を実行することをさらに含む、請求項1に記載
の方法。
【請求項6】
書き込みデータ・パケットを受信したことに応答して、1つまたは複数のプロセッサによって、パケット・ヘッダからアプリケーション識別子およびそれぞれのRLCチャネル識別子を抽出することと、
1つまたは複数のプロセッサによって、前記RLCチャネル識別子が追跡有効化のためのアプリケーション識別子と一致すると判定することと、
1つまたは複数のプロセッサによって、前記データストア内の新しいアプリケーション・データでソース・データを上書きすることと
をさらに含む、請求項1に記載
の方法。
【請求項7】
1つまたは複数のプロセッサによって、前記ソース・データに対してコピー・オン・ライトを実行することと、
1つまたは複数のプロセッサによって、前記ソース・データストアに確認応答を配信することと
をさらに含む、請求項6に記載
の方法。
【請求項8】
コンピュータに、請求項1ないし7のいずれかに記載の方法の各手順を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
【請求項9】
コンピュータ・システムであって、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサと、
1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体と、
前記1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラ
ムと
を含み、前記プログラ
ムは、
前記1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサのうちの少なくとも1つに、請求項1ないし7のいずれかに記載の方法の各手順を実行させるためのプログラムである、
コンピュータ・システム。
【国際調査報告】