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特表2024-546623WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法、ルーティング機器、管理システム及び媒体
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  • 特表-WiFi  meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法、ルーティング機器、管理システム及び媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法、ルーティング機器、管理システム及び媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 40/36 20090101AFI20241219BHJP
   H04W 36/12 20090101ALI20241219BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20241219BHJP
   H04L 41/0813 20220101ALI20241219BHJP
【FI】
H04W40/36
H04W36/12
H04W84/12
H04L41/0813
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532324
(86)(22)【出願日】2022-09-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2022119091
(87)【国際公開番号】W WO2023124256
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111647127.9
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ,チュアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067EE02
5K067EE25
5K067JJ39
(57)【要約】
本発明の実施例は、通信の技術分野に関し、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法、ルーティング機器、管理システム及び媒体を開示する。本発明の実施例では、サブルーティング機器に適用される、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法は、サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、マスタールーティング機器がデフォルトルートをサブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガするステップと、デフォルトルートをサブルーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるステップと、受信したデータを、サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するステップと、を含み、受信したデータは、マスタールーティング機器がブリッジを介して送信したデータを含む。WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の簡単な切り替えを実現し、ユーザのインターネットアクセス体験を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
WiFi meshにおけるサブルーティング機器に適用される、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法であって、
前記サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記マスタールーティング機器がデフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガするステップと、
デフォルトルートを前記サブルーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるステップと、
受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するステップと、を含み、
前記受信したデータは、前記マスタールーティング機器が前記ブリッジを介して送信したデータを含む、
WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項2】
前記サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信するステップは、
前記サブルーティング機器が無線ネットワークにアクセスしたことを検出した後に、又は、前記サブルーティング機器のWANポートにネットワークケーブルが接続されていることを検出し、且つIPアドレスを取得した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信するステップを含む、
請求項1に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項3】
前記IPアドレスは、イーサネット上のポイントツーポイント通信プロトコルPPPOE又はダイナミックホストコンフィギュレーションプロトコルDHCPを通じて取得される、
請求項2に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項4】
受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信した後に、
前記マスタールーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信した場合、前記デフォルトルートを前記ブリッジに切り替えるステップをさらに含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項5】
WiFi meshにおけるマスタールーティング機器に適用される、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法であって、
前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信するステップと、
デフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるステップと、
受信したデータを、前記ブリッジを介して前記サブルーティング機器に送信するステップと、を含む、
WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項6】
前記マスタールーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記サブルーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記サブルーティング機器がデフォルトルートを前記ブリッジに切り替えるようにトリガするステップと、
デフォルトルートを前記マスタールーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるステップと、
受信したデータを、前記マスタールーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するステップと、をさらに含む、
請求項5に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項7】
サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記マスタールーティング機器がデフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガするように構成されるインタラクションモジュールと、
デフォルトルートを前記サブルーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるように構成されるルート切替モジュールと、
受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するように構成されるデータ伝送モジュールと、を含み、
前記受信したデータは、前記マスタールーティング機器が前記ブリッジを介して送信したデータを含む、
サブルーティング機器。
【請求項8】
前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信するように構成されるインタラクションモジュールと、
デフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるように構成されるルート切替モジュールと、
受信したデータを、前記ブリッジを介して前記サブルーティング機器に送信するように構成されるデータ伝送モジュールと、を含む、
マスタールーティング機器。
【請求項9】
少なくとも1つの請求項7に記載のサブルーティング機器と、請求項8に記載のマスタールーティング機器とを含み、前記サブルーティング機器と前記マスタールーティング機器とが接続されている、
ルーティング機器管理システム。
【請求項10】
前記マスタールーティング機器のルート切替モジュールは、さらに、
機器切替命令におけるターゲットルーティング機器が前記マスタールーティング機器である場合、デフォルトルートを前記マスタールーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるか、又は、
前記機器切替命令におけるターゲットルーティング機器が前記マスタールーティング機器ではない場合、デフォルトルートを前記機器切替命令における前記ターゲットルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるように構成され、
前記機器切替命令は、機器の性能検出結果に応じて生成される、
請求項9に記載のルーティング機器管理システム。
【請求項11】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1から6のいずれか1項に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法を実現する、
コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、通信の技術分野に関し、特に、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法、ルーティング機器、管理システム及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
WiFi mesh(メッシュ)のネットワーキング後は、マスタールーティング機器だけが上りネットワークに接続できるようになっている一方、サブルーティング機器は、マスタールーティング機器を介してのみインターネットアクセスを実現することができる。市場では、WiFi mesh機能をサポートする機器は、工場出荷時にマスタールーティング機器又はサブルーティング機器として指定されることが多い。
【0003】
WiFi meshをサポートするその他の機器では、マスタールーターは予め指定されていないが、ネットワーキング中にマスタールーターが指定され、相変わらずマスタールーターだけが上りネットワークに接続してインターネットにアクセスできる。ユーザが性能の弱い機器をマスタールーターとして選択した場合、インターネットアクセス体験の低下に繋がる。
【0004】
一方、WiFi meshにおけるマスタールーティング機器がインターネットにアクセスすると、ユーザは、上りネットワークに接続するためのルーティング機器を自由に変更することができなくなる。
【0005】
ユーザがインターネットにアクセスするルーティング機器を変更したい場合は、WiFi meshのネットワーキングをやり直す必要がある。ゆえに、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の切り替え操作が非常に複雑になり、ユーザの使用体験を大幅に低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の簡単な切り替えを実現し、ユーザのインターネットアクセス体験を向上させるために、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法、ルーティング機器、管理システム及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、WiFi meshにおけるサブルーティング機器に適用される、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法であって、サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記マスタールーティング機器がデフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガするステップと、デフォルトルートを前記サブルーティング機器のワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)ポートに切り替えるステップと、受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するステップと、を含み、前記受信したデータは、前記マスタールーティング機器が前記ブリッジを介して送信したデータを含む、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法を提供する。
【0008】
本発明の実施形態は、WiFi meshにおけるマスタールーティング機器に適用される、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法であって、前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信するステップと、デフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるステップと、受信したデータを、前記ブリッジを介して前記サブルーティング機器に送信するステップと、を含む、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法をさらに提供する。
【0009】
本発明の実施形態は、サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記マスタールーティング機器がデフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガするように構成されるインタラクションモジュールと、デフォルトルートを前記サブルーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるように構成されるルート切替モジュールと、受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するように構成されるデータ伝送モジュールと、を含み、前記受信したデータは、前記マスタールーティング機器が前記ブリッジを介して送信したデータを含む、サブルーティング機器をさらに提供する。
【0010】
本発明の実施形態は、前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信するように構成されるインタラクションモジュールと、デフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるように構成されるルート切替モジュールと、受信したデータを、前記ブリッジを介して前記サブルーティング機器に送信するように構成されるデータ伝送モジュールと、を含む、マスタールーティング機器をさらに提供する。
【0011】
本発明の実施形態は、少なくとも1つの上述したサブルーティング機器と、上述したマスタールーティング機器とを含み、前記サブルーティング機器と前記マスタールーティング機器とが接続されている、ルーティング機器管理システムをさらに提供する。
【0012】
本発明の実施形態は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上述したWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法を実現する、コンピュータ読取可能な記憶媒体をさらに提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施形態では、WiFi meshにおけるサブルーティング機器は、ネットワークにアクセスしたことを検出した後に、そのWiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、マスタールーティング機器がデフォルトルートをこのサブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガする。サブルーティング機器は、デフォルトルートをワイドエリアネットワークWANポートに切り替え、さらに、受信したデータを、サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信する。ここで、受信したデータは、マスタールーティング機器がブリッジを介して送信したデータを含む。
【0014】
これにより、WiFi meshにおけるすべてのルーティング機器が受信したデータは、サブルーティング機器のWANポートを介してインターネットにアップロードされることができるようになる。WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の切り替え後、上りデータ伝送リンクの迅速な開放を実現することができる。すなわち、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の簡単な切り替えを実現し、且つアップロード業務の正常な進行を保証する。ユーザ体験を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
1つ又は複数の実施形態は、対応する図面の絵によって例示的に説明されるが、これらの例示的な説明は、実施形態を限定するものではなく、図面における同じ符号を有する要素は類似した要素として表され、特に明記されない限り、図面の絵は比率を制限するものではない。
図1】本発明の一実施形態による、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法のフローチャートである。
図2】本発明の他の実施形態による、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法のフローチャートである。
図3】本発明の一実施形態によるサブルーティング機器の概略構成図である。
図4】本発明の一実施形態によるマスタールーティング機器の概略構成図である。
図5】本発明の一実施形態によるルーティング機器の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施例の目的、技術態様及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明する。しかしながら、本発明の各実施形態では、本願の実施例をより良く理解させるために多くの技術的詳細が提示されていることを当業者は理解するであろう。しかし、これらの技術的詳細及び以下の各実施形態に基づく種々の変形及び修正がなくても、本願の実施例で保護を請求する技術態様を実現することができる。
【0017】
本発明の一実施形態は、WiFi meshにおけるサブルーティング機器に適用される、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法に関する。
【0018】
本実施形態では、WiFi meshにおけるサブルーティング機器は、サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記マスタールーティング機器がデフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガし、そして、デフォルトルートを前記サブルーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替え、さらに、受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信する。前記受信したデータは、前記マスタールーティング機器が前記ブリッジを介して送信したデータを含む。
【0019】
以下、本実施例における、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法の実現の詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、本態様の実現の詳細を理解しやすくするためのものにすぎず、本態様を実施するために必須となるものではない。具体的なフローは図1に示すように、以下のステップ101~ステップ103を含むことができる。
【0020】
ステップ101では、サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、マスタールーティング機器がデフォルトルートをサブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガする。ここでいうブリッジとは、WiFi meshにおけるマスタールーティング機器とサブルーティング機器とがデータ伝送を行うためのチャネルである。
【0021】
マスタールーティング機器とサブルーティング機器は、WiFi meshにおいて異なる機能を実現し、その設定形態は、通常、工場出荷時に異なっている。一般に、マスタールーティング機器のデフォルトルートは、そのワイドエリアネットワークWANポートであり、サブルーティング機器のデフォルトルートは、マスタールーティング機器に繋がるブリッジである。
【0022】
このステップでは、サブルーティング機器は、ネットワークにアクセスしたことを検出した後に、マスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信する。マスタールーティング機器は、サブルーティング機器がインターネットにアクセスしたことを知った後に、デフォルトルートをサブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替える。これにより、マスタールーティング機器が受信したデータは、ブリッジを介してサブルーティング機器に送信され、さらにサブルーティング機器によってインターネットにアップロードされることができるようになる。
【0023】
一例では、サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信するステップは、サブルーティング機器が無線ネットワークにアクセスしたことを検出した後に、又は、前記サブルーティング機器のWANポートにネットワークケーブルが接続されていることを検出し、且つIPアドレスを取得した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信するステップを含むことができる。この例で言及される、WANポートにネットワークケーブルが接続されていることを検出し、且つIPアドレスを取得したことは、サブルーティング機器が有線ネットワークにアクセスしたことを示している。
【0024】
すなわち、この例では、サブルーティング機器は、ネットワークにアクセスしたか否かを2つの方法で検出することができる。この例で言及されるIPアドレスの取得は、イーサネット上のポイントツーポイント通信プロトコル(Point-to-Point Protocol Over Ethernet、PPPOE)又はダイナミックホストコンフィギュレーションプロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol、DHCP)を通じて行うことができる。
【0025】
ステップ102では、デフォルトルートをサブルーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替える。
【0026】
このステップでは、サブルーティング機器は、デフォルトルートを、サブルーティング機器からマスタールーティング機器へのブリッジから、サブルーティング機器のWANポートに切り替える。
【0027】
なお、上述した2つのステップで言及されるルーティング機器のデフォルトルートの切り替えは、ルーティング機器に高度なルーティングモジュールを設定することによって実現されることができる。高度なルーティングモジュールは、具体的には、ルーティング機器に組み込まれ、ルートの切り替えなどの機能を実現可能な小型チップなどであってもよい。
【0028】
ステップ103では、受信したデータを、サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信する。受信したデータは、マスタールーティング機器がブリッジを介して送信したデータを含む。
【0029】
このステップで言及される、マスタールーティング機器がブリッジを介してサブルーティング機器に送信したデータは、マスタールーティング機器に係属する他のサブルーティング機器が受信したユーザ機器のデータと、マスタールーティング機器に係属するユーザ機器のデータとを含むことができる。このステップを経て、WiFi meshにおけるすべてのルーティング機器が受信したデータは、サブルーティング機器のWANポートを介してインターネットにアップロードされることができるようになる。
【0030】
一例では、WiFi meshにおける、上りネットワークに接続するためのルーティング機器は、マスタールーティング機器に切り替えられる。この例では、受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信した後に、前記マスタールーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信した場合、前記デフォルトルートを前記ブリッジに切り替えるステップをさらに含む。
【0031】
この例では、マスタールーティング機器は、マスタールーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信する。サブルーティング機器は、デフォルトルートをワイドエリアネットワークWANポートからブリッジに切り替える。これにより、サブルーティング機器は、受信したデータを、ブリッジを介してマスタールーティング機器に送信し、さらにマスタールーティング機器によって上りネットワークに送信する。
【0032】
実際の実施にあたり、マスタールーティング機器とサブルーティング機器は、自身がネットワークにアクセスしたか否かを同時に検出し、さらに、情報交換を行った後にデフォルトルートの切り替えを行うこともできる。これにより、インターネットアクセス機器が変更された場合、ユーザによる手動操作を必要とせずに、インターネットアクセス機器を自動的に決定し、データをアップロードするためのリンクを調整することを実現することができ、インターネットアクセス機器の簡単で且つ動的な切り替えを実現することができる。
【0033】
また、ユーザが同じパスワードなどの情報でインターネットにアクセスする過程において、ユーザは、インターネットアクセス機器の切り替えには気付かない。なお、WiFi meshにおける複数のルーティング機器の性能が同等である場合、本実施形態で提供されるWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法を実施することにより、ユーザは、任意の機器を上りネットワークにアクセスするための機器として簡単に選択することが可能になる。
【0034】
本実施形態では、WiFi meshにおけるサブルーティング機器は、ネットワークにアクセスしたことを検出した後に、そのWiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、マスタールーティング機器がデフォルトルートをこのサブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガする。サブルーティング機器は、デフォルトルートをワイドエリアネットワークWANポートに切り替え、さらに、受信したデータを、サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信する。
【0035】
ここで、受信したデータは、マスタールーティング機器がブリッジを介して送信したデータを含む。これにより、WiFi meshにおけるすべてのルーティング機器が受信したデータは、サブルーティング機器のWANポートを介してインターネットにアップロードされることができるようになる。WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の切り替え後、上りデータ伝送リンクの迅速な開放を実現することができる。すなわち、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の簡単な切り替えを実現し、且つアップロード業務の正常な進行を保証する。ユーザ体験を効果的に向上させることができる。
【0036】
本発明の別の実施形態は、WiFi meshにおけるマスタールーティング機器に適用される、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法に関する。
【0037】
本実施形態では、WiFi meshにおけるマスタールーティング機器は、前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信し、デフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替え、受信したデータを、前記ブリッジを介して前記サブルーティング機器に送信する。
【0038】
以下、本実施例における、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法の実現の詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、本態様の実現の詳細を理解しやすくするためのものにすぎず、本態様を実施するために必須となるものではない。具体的なフローは図2に示すように、以下のステップ201~ステップ203を含むことができる。
【0039】
ステップ201では、WiFi meshにおけるサブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信する。
【0040】
このステップでは、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器はサブルーティング機器である。サブルーティング機器が上りネットワークにアクセスした後に、マスタールーティング機器は、WiFi meshにおけるサブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信する。
【0041】
ステップ202では、デフォルトルートをサブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替える。
【0042】
このステップでは、マスタールーティング機器はWiFi meshにおけるインターネットアクセス機器ではなくなるため、マスタールーティング機器は、デフォルトルートを、マスタールーティング機器のWANポートから、サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替え、これにより、マスタールーティング機器は、ブリッジを介して上りデータを伝送できるようになる。
【0043】
ステップ203では、受信したデータを、ブリッジを介してサブルーティング機器に送信する。
【0044】
このステップでは、マスタールーティング機器は、受信したデータを、ブリッジを介してサブルーティング機器に送信する。ここで、マスタールーティング機器が受信したデータは、マスタールーティング機器に係属する他のサブルーティング機器が受信したユーザ機器のデータと、マスタールーティング機器に係属するユーザ機器のデータとを含む。これにより、WiFi meshにおけるすべてのルーティング機器が受信したデータは、サブルーティング機器を介してインターネットにアップロードされることができるようになる。
【0045】
一例では、WiFi meshにおける、上りネットワークに接続するためのルーティング機器は、サブルーティング機器からマスタールーティング機器に切り替えられる。この例では、マスタールーティング機器は、マスタールーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記サブルーティング機器がデフォルトルートを前記ブリッジに切り替えるようにトリガし、デフォルトルートを前記マスタールーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替え、受信したデータを、前記マスタールーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信する。
【0046】
この例では、WiFi meshにおけるすべてのルーティング機器が受信したデータは、マスタールーティング機器のWANポートを介してインターネットにアップロードされることができる。WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器がマスタールーティング機器に切り替わった後に、上りデータ伝送リンクの迅速な開放を実現することができる。
【0047】
本実施形態では、WiFi meshにおけるマスタールーティング機器は、サブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信した後に、デフォルトルートをこのサブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替える。
【0048】
これにより、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器がサブルーティング機器に切り替わった後に、マスタールーティング機器が受信したデータは、このブリッジを介してサブルーティング機器に送信され、さらにアップロードされることができるようになる。マスタールーティング機器は、受信したデータを、ブリッジを介してサブルーティング機器に送信することにより、WiFi meshにおけるすべてのルーティング機器が受信したデータは、サブルーティング機器を介してインターネットにアップロードされることができるようになる。
【0049】
WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の切り替え後、上りデータ伝送リンクの迅速な開放を実現することができる。すなわち、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の簡単な切り替えを実現し、且つアップロード業務の正常な進行を保証する。ユーザ体験を効果的に向上させることができる。
【0050】
本発明の一実施形態は、サブルーティング機器に関し、図3に示すように、インタラクションモジュール301と、ルート切替モジュール302と、データ伝送モジュール303と、を含む。
【0051】
インタラクションモジュール301は、サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記マスタールーティング機器がデフォルトルートを前記マスタールーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガするように構成される。
【0052】
ルート切替モジュール302は、デフォルトルートを前記サブルーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるように構成される。
【0053】
データ伝送モジュール303は、受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するように構成され、前記受信したデータは、前記マスタールーティング機器が前記ブリッジを介して送信したデータを含む。
【0054】
一例では、インタラクションモジュール301は、さらに、サブルーティング機器が無線ネットワークにアクセスしたことを検出した後に、又は、前記サブルーティング機器のWANポートにネットワークケーブルが接続されていることを検出し、且つIPアドレスを取得した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信するように構成されてもよい。
【0055】
一例では、サブルーティング機器は、イーサネット上のポイントツーポイント通信プロトコルPPPOE又はダイナミックホストコンフィギュレーションプロトコルDHCPを通じてIPアドレスを取得するように構成されるIPアドレス取得モジュール(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0056】
ルート切替モジュール302は、さらに、受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信した後に、前記マスタールーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信した場合、前記デフォルトルートを前記ブリッジに切り替えるように構成されてもよい。
【0057】
本実施形態で提供されるサブルーティング機器は、ネットワークにアクセスしたことを検出した後に、そのWiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、マスタールーティング機器がデフォルトルートをこのサブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガする。サブルーティング機器は、デフォルトルートをワイドエリアネットワークWANポートに切り替え、さらに、受信したデータを、サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信する。
【0058】
ここで、受信したデータは、マスタールーティング機器がブリッジを介して送信したデータを含む。
【0059】
これにより、WiFi meshにおけるすべてのルーティング機器が受信したデータは、サブルーティング機器のWANポートを介してインターネットにアップロードされることができるようになる。WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の切り替え後、上りデータ伝送リンクの迅速な開放を実現することができる。すなわち、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の簡単な切り替えを実現し、且つアップロード業務の正常な進行を保証する。ユーザ体験を効果的に向上させることができる。
【0060】
本発明の一実施形態は、マスタールーティング機器に関し、図4に示すように、インタラクションモジュール401と、ルート切替モジュール402と、データ伝送モジュール403と、を含む。
【0061】
インタラクションモジュール401は、前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信するように構成される。
【0062】
ルート切替モジュール402は、デフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるように構成される。
【0063】
データ伝送モジュール403は、受信したデータを、前記ブリッジを介して前記サブルーティング機器に送信するように構成される。
【0064】
一例では、インタラクションモジュール401は、さらに、マスタールーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記サブルーティング機器がデフォルトルートを前記ブリッジに切り替えるようにトリガするように構成されてもよい。この例では、ルート切替モジュール402は、さらに、デフォルトルートを前記マスタールーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるように構成されてもよい。データ伝送モジュール403は、さらに、受信したデータを、前記マスタールーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するように構成されてもよい。
【0065】
本実施形態で提供されるマスタールーティング機器は、サブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信した後に、デフォルトルートをこのサブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替える。これにより、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器がサブルーティング機器に切り替わった後に、マスタールーティング機器が受信したデータは、このブリッジを介してサブルーティング機器に送信され、さらにアップロードされることができるようになる。
【0066】
マスタールーティング機器は、受信したデータを、ブリッジを介してサブルーティング機器に送信することにより、WiFi meshにおけるすべてのルーティング機器が受信したデータは、サブルーティング機器を介してインターネットにアップロードされることができるようになる。WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の切り替え後、上りデータ伝送リンクの迅速な開放を実現することができる。すなわち、WiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の簡単な切り替えを実現し、且つアップロード業務の正常な進行を保証する。ユーザ体験を効果的に向上させることができる。
【0067】
なお、本発明の上述した実施形態に言及される各モジュールは、いずれも論理モジュールであり、実際の応用において、1つの論理ユニットは1つの物理ユニットであってもよいし、1つの物理ユニットの一部であってもよいし、複数の物理ユニットの組み合わせで実現されてもよい。
【0068】
また、本発明の実施例の革新的な部分を強調するために、本実施形態には、本発明の実施例で提示された技術的課題の解決にあまり関係のない要素は導入されていないが、これは、本実施形態に他の要素が存在しないことを意味するものではない。
【0069】
本発明の別の実施形態は、少なくとも1つの上述した実施形態で説明されたサブルーティング機器と、上述した実施形態で説明されたマスタールーティング機器とを含み、前記サブルーティング機器と前記マスタールーティング機器とが接続されているルーティング機器管理システムに関する。
【0070】
一例では、マスタールーティング機器のルート切替モジュールは、さらに、機器切替命令におけるターゲットルーティング機器が前記マスタールーティング機器である場合、デフォルトルートを前記マスタールーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるか、又は、前記機器切替命令におけるターゲットルーティング機器が前記マスタールーティング機器ではない場合、デフォルトルートを前記機器切替命令における前記ターゲットルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるように構成されてもよい。ここで、前記機器切替命令は、機器の性能検出結果に応じて生成される。
【0071】
ここで言及される性能検出結果は、具体的には、ルーティング機器の個人識別番号(Personal Identification Number、PINと略称)コードの遅延、生存時間値(time to live、TTLと略称)などのパラメータを含むことができ、WiFi meshにおける、インターネットにアクセスしているルーティング機器が無線ネットワークにアクセスする際に、性能検出結果は、受信信号強度表示(Received Signal Strength Indication、RSSIと略称)をさらに含んでもよい。
【0072】
この例では、機器の検出結果に基づいて、インターネットにアクセスしているルーティング機器を切り替える必要があるか否か、及び、どのルーティング機器に切り替えるかを決定し、さらに、インターネットにアクセスしているルーティング機器の切り替えを行うことができ、これにより、WiFi meshおける、インターネットにアクセスしているルーティング機器を最適な性能のルーティング機器に簡単に切り替えることを実現することができる。
【0073】
性能検出結果の比較により、マスタールーティング機器がWiFi meshにおける最も性能の良いインターネットアクセス機器であると判断される可能性がある。この場合、マスタールーティング機器は、デフォルトルートを、あるサブルーティング機器に繋がるブリッジから、WANポートに切り替えることができ、さらに、現在インターネットにアクセスしているサブルーティング機器へ機器切替命令を送信して、デフォルトルートをマスタールーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガすることができる。
【0074】
もう1つの場合には、マスタールーティング機器は、現在インターネットにアクセスしているルーティング機器から報告された性能検出結果、又はマスタールーティング機器の性能検出結果と、過去でインターネットにアクセスしたルーティング機器の性能検出結果とを比較し、現在のインターネットアクセス機器が、ある過去のインターネットアクセス機器よりも性能が劣る場合、その過去のインターネットアクセス機器をターゲットルーティング機器としてインターネットアクセスルーティング機器の切り替えを行う。マスタールーティング機器は、デフォルトルートをWANポート、又は現在インターネットにアクセスしているサブルーティング機器に繋がるブリッジから、ターゲットルーティング機器に繋がるブリッジに切り替える。
【0075】
本実施形態では、WiFi meshにおける複数のルーティング機器はいずれもインターネットにアクセス可能であり、且つ機器の性能検出結果から機器切替命令を生成し、さらにWiFi meshにおけるインターネットアクセス機器の切り替えをトリガすることができるため、インターネットアクセス機器を手動で切り替えることなく、最も性能の良いルーティング機器に簡単に切り替えることができる。ユーザのインターネットアクセス体験を効果的に向上させることができる。
【0076】
本発明の実施例は、ルーティング機器をさらに提供する。図5に示すように、少なくとも1つのプロセッサ501と、前記少なくとも1つのプロセッサ501と通信接続されるメモリ502と、を含み、メモリ502には、少なくとも1つのプロセッサ501によって実行可能な命令が記憶されており、その命令が少なくとも1つのプロセッサ501によって実行されることで、少なくとも1つのプロセッサ501は上述したWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法を実行することができるようになる。
【0077】
ここで、メモリ502とプロセッサ501は、バス方式にて接続されており、バスは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含むことができ、バスは、1つ又は複数のプロセッサ501及びメモリ502の様々な回路を接続する。バスはまた、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路などの様々な他の回路を接続することもでき、これらはすべて本分野でよく知られているため、本明細書ではこれ以上説明しない。
【0078】
バスインターフェースは、バスとトランシーバとの間でインターフェースを提供する。トランシーバは、1つの要素であってもよいし、例えば、伝送媒体上で様々な他の装置と通信するための手段を提供する複数の受信機及び送信機のような、複数の要素であってもよい。プロセッサ501によって処理されたデータは、アンテナを介して無線媒体上で伝送され、さらに、アンテナは、データを受信し、そのデータをプロセッサ501に転送する。
【0079】
プロセッサ501は、バスの管理及び通常の処理を担当するものであり、また、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電源管理及び他の制御機能を含む様々な機能を提供することもできる。メモリ502は、プロセッサ501が操作を実行する際に使用するデータを記憶するために使用されることができる。
【0080】
上述した製品は、本願の実施例で提供される方法を実行することができ、その方法を実行する対応する機能モジュール及び有益な効果を備えており、本実施例で詳細に説明されていない技術的詳細は、本願の実施例で提供される方法を参照することができる。
【0081】
本発明の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体をさらに提供する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上述したWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法を実現する。
【0082】
当業者であれば、上述した実施例の方法におけるステップの全部又は一部の実現は、プログラムが関連するハードウェアに命令を出して完了させることができることを理解でき、このプログラムは、1つの機器(ワンチップマイコン、チップなどであってもよい)又はプロセッサ(processor)に、本願の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶されている。
【0083】
上述した記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0084】
上述した実施例は、当業者が本発明の実施例を実現して使用するために提供されたものであり、当業者は、本願の実施例の発明思想を逸脱することなく、上述した実施例に様々な修正又は変形を加えることができるため、本発明の実施例の保護範囲は、上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された革新的な特徴の最大範囲に従うべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-07-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
WiFi meshにおけるサブルーティング機器に適用される、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法であって、
前記サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記マスタールーティング機器がデフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるようにトリガするステップと、
デフォルトルートを前記サブルーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるステップと、
受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するステップと、を含み、
前記受信したデータは、前記マスタールーティング機器が前記ブリッジを介して送信したデータを含む、
WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項2】
前記サブルーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信するステップは、
前記サブルーティング機器が無線ネットワークにアクセスしたことを検出した後に、又は、前記サブルーティング機器のWANポートにネットワークケーブルが接続されていることを検出し、且つIPアドレスを取得した後に、前記WiFi meshにおけるマスタールーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信するステップを含む、
請求項1に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項3】
前記IPアドレスは、イーサネット上のポイントツーポイント通信プロトコルPPPOE又はダイナミックホストコンフィギュレーションプロトコルDHCPを通じて取得される、
請求項2に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項4】
受信したデータを、前記サブルーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信した後に、
前記マスタールーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信した場合、前記デフォルトルートを前記ブリッジに切り替えるステップをさらに含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項5】
WiFi meshにおけるマスタールーティング機器に適用される、WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法であって、
前記WiFi meshにおけるサブルーティング機器から送信されたネットワーク接続成功メッセージを受信するステップと、
デフォルトルートを前記サブルーティング機器に繋がるブリッジに切り替えるステップと、
受信したデータを、前記ブリッジを介して前記サブルーティング機器に送信するステップと、を含む、
WiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項6】
前記マスタールーティング機器がネットワークにアクセスしたことを検出した後に、前記サブルーティング機器へネットワーク接続成功メッセージを送信して、前記サブルーティング機器がデフォルトルートを前記ブリッジに切り替えるようにトリガするステップと、
デフォルトルートを前記マスタールーティング機器のワイドエリアネットワークWANポートに切り替えるステップと、
受信したデータを、前記マスタールーティング機器のWANポートを介して上りネットワークに送信するステップと、をさらに含む、
請求項5に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法。
【請求項7】
メモリと、プロセッサとを含み、
前記メモリには、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行されると、請求項1または請求項5に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法を実現する、ルーティング機器。
【請求項8】
少なくとも1つの請求項7に記載のルーティング機器を含、ルーティング機器管理システム。
【請求項9】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1からのいずれか1項に記載のWiFi meshにおけるルーティング機器によるインターネットアクセス方法を実現する、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【国際調査報告】