(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】ノッチング装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
H01M 4/04 20060101AFI20241219BHJP
B26F 1/44 20060101ALI20241219BHJP
H01M 50/531 20210101ALI20241219BHJP
【FI】
H01M4/04 Z
B26F1/44 J
H01M50/531
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534176
(86)(22)【出願日】2022-10-20
(85)【翻訳文提出日】2024-06-07
(86)【国際出願番号】 KR2022016052
(87)【国際公開番号】W WO2023106617
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0176735
(32)【優先日】2021-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、ヒェオンウー
【テーマコード(参考)】
3C060
5H043
5H050
【Fターム(参考)】
3C060AA16
3C060AB04
3C060BA01
3C060BB14
3C060BD01
3C060BE07
3C060BF02
3C060BG18
5H043AA13
5H043AA19
5H043BA11
5H043CA13
5H043CA14
5H043EA07
5H043EA60
5H043HA04E
5H043HA36E
5H050AA19
5H050BA08
5H050FA06
5H050GA04
5H050GA28
5H050GA29
(57)【要約】
本発明は、ノッチング装置及びその制御方法を開示する。本発明のノッチング装置は、電極シート部に電極タブを形成するノッチングモジュール;ノッチングモジュールから移送される電極シート部における複数の電極タブを撮影するビジョン部;ビジョン部で撮影された複数の電極タブに関するデータを基準データと比較して、複数の電極タブの散布を算出する検出部;電極タブが通過する通路部が形成されて、複数の電極タブを加圧するように、移動可能に設置されるビジョンガイド部;及び複数の電極タブの散布量を補正するために、ビジョンガイド部を移動させて、複数の電極タブを加圧するように制御する制御部を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極シート部に複数の電極タブを形成するノッチングモジュール;
前記ノッチングモジュールから移送される前記電極シート部における前記複数の電極タブを撮影するビジョン部;
前記ビジョン部で撮影された前記複数の電極タブに関するデータを基準データと比較して、前記複数の電極タブの散布を算出する検出部;
前記電極タブが通過する通路部が形成されて、前記複数の電極タブを加圧するように移動可能に設置されるビジョンガイド部;及び
前記複数の電極タブの散布量を補正するために、前記ビジョンガイド部を移動させて、前記複数の電極タブを加圧するように制御する制御部;を含む、
ノッチング装置。
【請求項2】
前記ビジョンガイド部は、
前記電極タブの一側に配置されて、移動可能に設置される第1ビジョンガイドと、
前記通路部を形成するように、前記電極タブの他側に配置されて、移動可能に設置される第2ビジョンガイドとを含む、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項3】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記通路部の間隔を一定に維持するように、同時に移動される、
請求項2に記載のノッチング装置。
【請求項4】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記電極シート部と連結される部分における外側に一定間隔離隔して配置される、
請求項3に記載のノッチング装置。
【請求項5】
前記第1ビジョンガイドの両側には第1テーパ部が形成され、
前記第2ビジョンガイドの両側には第2テーパ部が形成される、
請求項2に記載のノッチング装置。
【請求項6】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記電極シート部の移送方向と平行に配置される、
請求項2に記載のノッチング装置。
【請求項7】
前記ビジョンガイド部には、前記電極シート部を一定の線速で連続して引き込む、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項8】
前記ビジョンガイド部は、上下に移動可能に設置される、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項9】
前記検出部は、各電極タブセットにおいて、最も後行する電極タブを除く電極タブの固定値データと、予め入力された中心値とを比較して、前記電極タブの散布量を算出する、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項10】
前記ノッチングモジュールは、一回に複数個ずつ電極タブを形成する、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項11】
ノッチングモジュールが電極シート部に複数の電極タブを形成するステップ;
前記複数の電極タブがビジョンガイド部の通路部に引き込まれるように、前記電極シート部が移送されるステップ;
ビジョン部が前記複数の電極タブを撮影するステップ;
検出部は、前記ビジョン部で撮影された複数の電極タブに関するデータと基準データとを比較して、前記複数の電極タブの散布量を算出するステップ;及び
前記散布量を補正するように、前記ビジョンガイド部を移動させて、前記複数の電極タブを加圧するステップを含む、
ノッチング装置の制御方法。
【請求項12】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記通路部の間隔を一定に維持するように、同時に移動される、
請求項11に記載のノッチング装置の制御方法。
【請求項13】
前記ビジョンガイド部には、前記電極シート部を一定の線速で引き込む、
請求項11に記載のノッチング装置の制御方法。
【請求項14】
前記検出部は、各電極タブセットにおいて、最も後行する電極タブを除く電極タブドルの固定値データと、予め入力された中心値とを比較して、前記電極タブの散布量を算出する、
請求項11に記載のノッチング装置の制御方法。
【請求項15】
前記ノッチングモジュールは、一回に複数個ずつ電極タブを形成する、
請求項11に記載のノッチング装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年12月10日付韓国特許出願第10-2021-0176735号に基づく優先権の利益を主張し、同韓国特許出願の文献で開示のすべての内容は、本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、ノッチング装置及びその制御方法に関し、より詳細は、電極タブの散布量を補正して、電極シート部における電極タブを均一な間隔で形成し、電極タブが引っかかるか挟まることを防止して、電極シート部が破断することを防止することができる、ノッチング装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
通常、充放電可能な二次電池は、ワイヤレスモバイル機器のエネルギー源又は補助電力装置などとして幅広く使用されている。また、二次電池は、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(Plug-In HEV)などの動力源としても注目されている。
【0004】
これら二次電池は、電極組立体が電解液と共に電池ケースに内装される形態に製造される。電極組立体は、製造方法によって、スタック型、フォールディング型、及びスタック-フォールディング型などに区分される。スタック型又はスタック-フォールディング型電極組立体の場合、単位組立体は、正極と負極が分離膜を介して順次積層される構造になっている。これら電極組立体を作るためには、正極と、分離膜と、負極とが指定された寸法範囲内における変形や偏ることなく、順次積層されなければならない。
【0005】
正極、分離膜、及び負極からなる単位セルの量産のためには、電極シートの外郭寸法をビジョン検査部で検査しなければならない。これらビジョン検査工程の先行工程では、電極タブを切断する工程と、短絡検査する工程が行われる。切断した電極タブは、その厚さが薄く、切断プレスによって切断されるため、曲がりのような変形が生じる傾向がある。
【0006】
これら変形した電極タブは、ビジョン検査工程において、タブの折り畳み防止用ワイヤを用いて変形を補正する方式が使用されている。しかし、切断された電極タブの変形が、タブの折り畳み防止用ワイヤの電極タブの移送可能範囲を外れると、タブの折り畳み防止用ワイヤの引込部における折れるか曲がる現象が発生して、製品不良の原因になり得る。
【0007】
一方、タブの折り畳み防止用ワイヤの上部と下部との間隙は、電極タブの移送可能範囲であり、所定の長さに固定される。また、この範囲内変形のみを直すことができるため、電極タブの移送可能範囲を外れた変形量を有する電極タブが移送された場合、変形した電極タブは、タブの折り畳み防止用ワイヤの引込部に遮られて、さらに変形し得る。また、電極タブがタブの折り畳み防止用ワイヤに引っかかると、電極が破断し得る。
【0008】
また、電極タブの変形が直されていない状態で、ビジョン検査が行われる場合、単位セルの外郭寸法測定誤差が増加する問題点が発生する。さらに、電極の工程能力が低下して、単位セルの不良率が増加し得る。
【0009】
よって、これら問題点を根本的に解決することができる、単位セル検査装置に対する必要性が非常に高い実情である。
【0010】
本発明の背景技術は、韓国公開特許公報第2015-0029364号(2015年3月18日付公開)に開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたものであって、電極タブの散布量を補正して、電極シート部における電極タブを均一な間隔で形成し、電極タブが引っかかるか挟まることを防止して、電極シート部が破断することを防止することができる、ノッチング装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決するために、本発明のノッチング装置は、電極シート部に電極タブを形成するノッチングモジュール;前記ノッチングモジューから移送される前記電極シート部における前記複数の電極タブを撮影するビジョン部;前記ビジョン部で撮影された前記複数の電極タブに関するデータを基準データと比較して、前記複数の電極タブの散布を算出する検出部;前記電極タブが通過する通路部が形成されて、前記複数の電極タブを加圧するように、移動可能に設置されるビジョンガイド部;及び前記複数の電極タブの散布量を補正するために、前記ビジョンガイド部を移動させて、前記複数の電極タブを加圧するように制御する制御部を含む。
【0013】
前記ビジョンガイド部は、前記電極タブの一側に配置されて、移動可能に設置される第1ビジョンガイドと、前記通路部を形成するように、前記電極タブの他側に配置されて、移動可能に設置される第2ビジョンガイドとを含むことができる。
【0014】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記通路部の間隔を一定に維持するように、同時に移動することができる。
【0015】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記電極シート部と連結される部分における外側に一定間隔離隔して配置することができる。
【0016】
前記第1ビジョンガイドの両側には第1テーパ部が形成されて、前記第2ビジョンガイドの両側には第2テーパ部が形成されていてもよい。
【0017】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記電極シート部の移送方向と平行に配置することができる。
【0018】
前記ビジョンガイド部には、前記電極シート部を一定の線速で連続して引き込むことができる。
【0019】
前記ビジョンガイド部は、上下に移動可能に設置することができる。
【0020】
前記検出部は、各電極タブセットにおいて、最も後行する電極タブを除く電極タブの固定値データと、予め入力された中心値とを比較して、前記電極タブの散布量を算出することができる。
【0021】
前記ノッチングモジュールは、一回に複数個ずつ電極タブを形成することができる。
【0022】
本発明のノッチング装置の制御方法は、ノッチングモジュールが電極シート部に電極タブを形成するステップ;前記複数の電極タブをビジョンガイド部の通路部に引き込むように、前記電極シート部が移送されるステップ;本発明のノッチング装置の制御方法は、ビジョン部が前記複数の電極タブを撮影するステップ;検出部が、前記ビジョン部で撮影された複数の電極タブに関するデータと基準データとを比較して、前記複数の電極タブの散布量を算出するステップ;及び前記散布量を補正するように、前記ビジョンガイド部を移動させて、前記複数の電極タブを加圧するステップを含む。
【0023】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記通路部の間隔を一定に維持するように、同時に移動することができる。
【0024】
前記ビジョンガイド部には、前記電極シート部を一定の線速で連続して引き込むことができる。
【0025】
前記検出部は、各電極タブセットにおいて、最も後行する電極タブを除く電極タブの固定データと、予め入力された中心値とを比較して、前記電極タブの散布量を算出することができる。
【0026】
前記ノッチングモジュールは、一回に複数個ずつ電極タブを形成することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、ビジョン部で撮影される電極タブのイメージ散布がビジョンガイド部によって補正されるため、制御部によって電極シート部の後続移送ピッチが変更されることを防止し、その結果、電極タブの間隔が変化することを防止することができる。
【0028】
本発明によれば、第1ビジョンガイドと第2ビジョンガイドが同時に移動されるため、通路部の間隔が狭くなるか広くなることを防止することができる。よって、変形した電極タブが、第1ビジョンガイドと第2ビジョンガイドに引っかかるか挟まることを防止し、電極シート部が破断することを防止することができる。
【0029】
上述した効果並びに本発明の具体的な効果は、以下の発明を実施するための形態を説明すると共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明によるノッチング装置を概略的に示した図面である。
【
図2】本発明による電極シート部に複数個の電極タブが形成される状態を概略的に示した図面である。
【
図3】本発明による電極シート部における複数個の電極タブの散布量を概略的に示したグラフである。
【
図4】本発明によるノッチング装置のビジョンガイド部を概略的に示した図面である。
【
図5】本発明によるビジョンガイド部が複数の電極タブに対応する状態を概略的に示した図面である。
【
図6】本発明による複数の電極タブが上側に変形した状態で、ビジョンガイド部に引き込まれた状態を概略的に示した図面である。
【
図7】
図6の複数の電極タブの散布量を概略的に示したグラフである。
【
図8】本発明による複数の電極タブが下側に変形した状態で、ビジョンガイド部に引き込まれた状態を概略的に示した図面である。
【
図9】
図8の複数の電極タブの散布量を概略的に示したグラフである。
【
図10】本発明によるノッチング装置の制御方法を概略的に示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の好ましい実施形態について添付の図面を参照して詳説する。
【0032】
本発明は、以下で開示の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更を加えることができ、相異する様々な形態に具現することができる。但し、本実施形態は、本発明の開示を完全なものにして、通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。よって、本発明は、以下で開示の実施形態に限定されるものではなく、いずれか実施形態の構成と、他の実施形態の構成とを互いに置換するか付加することはもちろん、本発明の技術思想と範囲に含まれるあらゆる変更、均等物又は代替物を含むものと理解しなければならない。
【0033】
添付の図面は、本明細書で開示の実施形態を理解しやすくするためのものであり、添付の図面によって、本明細書で開示の技術思想が制限されるものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物又は代替物を含むものと理解しなければならない。図面における構成要素は、理解の便宜などを考慮して、大きさや厚さを誇張して大きく或いは小さく表現することができるものの、これにより、本発明の保護範囲が制限的に解釈されてはならない。
【0034】
本明細書で使った用語は、単に特定の具現例や実施形態を説明するために使われるものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。そして、単数の表現は、文脈上、明らかに他に意味しない限り、複数の表現を含む。明細書における~含む、~なる等の用語は、明細書上に記載の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定するためのものである。すなわち、明細書における~含む、~なる等の用語は、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在或いは付加可能性を予め排除するものではないと理解しなければならない。
【0035】
第1、第2などのように序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使われてもよいものの、上記構成要素は、上記用語によって限定されない。上記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にだけ使われる。
【0036】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか「接続されて」いると言及されている場合は、その他の構成要素に直接連結されているか或いは接続されていてもよいものの、その間に他の構成要素が存在し得ると理解しなければならない。他方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか「直接接続されて」いると言及されている場合は、その間に他の構成要素が存在しないものと理解しなければならない。
【0037】
ある構成要素が他の構成要素の「上部にある」か「下部にある」と言及されている場合は、その他の構成要素の真上に配されているだけでなく、その間に他の構成要素が存在し得ると理解しなければならない。
【0038】
他に定義しない限り、技術的或いは科学的用語を含み、ここで使われるあらゆる用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって一般的に理解するのと同様の意味を有する。一般に使われる、辞書に定義されているのと同様の用語は、関連技術の文脈上に有する意味と一致する意味を有するものと解釈しなければならず、本出願において、明らかに定義しない限り、理想的或いは過度に形式的な意味に解釈されない。
【0039】
以下、本発明の実施形態によるノッチング装置について説明することとする。
【0040】
図1は、本発明によるノッチング装置を概略的に示した図面であり、
図2は、本発明による電極シート部に複数個の電極タブが形成される状態を概略的に示した図面であり、
図3は、本発明による電極シート部における複数個の電極タブの散布量を概略的に示したグラフであり、
図4は、本発明によるノッチング装置のビジョンガイド部を概略的に示した図面であり、
図5は、本発明によるビジョンガイド部が複数の電極タブに対応する状態を概略的に示した図面であり、
図6は、本発明による複数の電極タブが上側に変形した状態で、ビジョンガイド部に引き込まれた状態を概略的に示した図面であり、
図7は、
図6の複数の電極タブの散布量を概略的に示したグラフであり、
図8は、本発明による複数の電極タブが下側に変形した状態で、ビジョンガイド部に引き込まれた状態を概略的に示した図面であり、
図9は、
図8の複数の電極タブの散布量を概略的に示したグラフである。
【0041】
図1~
図9を参照すると、本発明の実施形態によるノッチング装置100は、ノッチングモジュール140、ビジョン部150、検出部160、ビジョンガイド部170、及び制御部180を含む。
【0042】
フィーダローラ部110には、負極又は正極の電極シート部10が巻き取られる。フィーダローラ部110に巻き取られた電極シート部10が繰り出されつつ、ノッチングモジュール140に移送される。ノッチングモジュール140は、電極シート部10の幅方向一側を切断して、複数個ずつ電極タブ11~14を一度に形成する。電極タブ11~14が形成される電極シート部10は、コンペンセーションローラ(compensation roller)によって、ビジョン部150に0~1000mm/sの線速で連続して移送され、ビジョン部150は、電極タブ11~14を1つずつ連続して撮影する。ビジョン部150を通過した電極シート部10は、アンワインドローラ部120に移送される。アンワインドローラ部120は、電極シート部10に保護フィルム(不図示)を積層し、保護フィルムが積層された電極シート部10は、リワインドローラ部130に巻き取られる。以下では、ビジョン部150における電極タブ11~14の散布量(D)を補正するノッチング装置100について詳説することとする。
【0043】
説明の便宜のため、次のように定義する(
図2参照)。電極シート部10は、ノッチングモジュール140における一度にパンチングされる長さだけ移送され、これら移送長さを移送ピッチ(MP)と定義する。また、電極シート部10に隣合う電極タブ11~14間の間隔をタブピッチ(TP)と定義する。また、ノッチングモジュール140における一度にパンチングされる複数の電極タブ11~14を電極タブセット(TS)と言い、各電極タブセット(TS)における電極シート部10の進行方向順に第1タブピッチ(TP1)、第2タブピッチ(TP2)、第3タブピッチ(TP3)、及び第4タブピッチ(TP4)と定義する。また、基準タブピッチ(TP)は、電極タブ11~14の進行方向の長さ(a)と、隣合う電極タブ11~14間の距離の半分(b)を合わせた長さと定義する。
【0044】
ノッチングモジュール140は、電極シート部10に電極タブ11~14を複数個ずつ形成する。ノッチングモジュール140には、複数個のパンチが等間隔で形成される。ノッチングモジュール140が移動されるにつれて、複数個のパンチは、電極シート部10の幅方向一側に複数個ずつ電極タブ11~14を一度に形成する。このとき、ノッチングモジュール140には、電極シート部10が移送ピッチ(MP)だけ一度に移送される。ノッチングモジュール140は、3個以上の電極タブ11~14を一度に形成し、
図2では、ノッチングモジュール140が一度に4個ずつ電極タブ11~14を形成する場合を示したものの、これに限定されない。
【0045】
ノッチングモジュール140とビジョン部150との間には、電極シート部10の移送速度を調節するように、コンペンセーションローラ(不図示)が配置される。コンペンセーションローラは、ビジョン部150に一定の線速(0~1000mm/s)で電極シート部10を移送させるように、電極シート部10を制御する。
【0046】
ビジョン部150は、ノッチングモジュール140の下流側において、複数の電極タブ11~14に対向するように配置される。このとき、ビジョン部150は、電極タブ11~14の下側に配置されるか、上側に配置されていてもよい。ビジョン部150は、電極シート部10から電極タブ11~14に光を照射して、電極タブ11~14のイメージを1個ずつ連続して撮影する。以下では、ビジョン部150が電極タブ11~14の下側に配置される構造を基準に説明することとする。
【0047】
検出部160は、ビジョン部150で撮影された複数の電極タブ11~14に関するデータを基準データ(中心値)と比較して、複数の電極タブ11~14の散布量(D)を算出する。検出部160には、複数の電極タブ11~14に関する基準データ(中心値)が予め入力されている。
【0048】
ビジョンガイド部170には、電極タブ11~14が通過する通路部177が形成され、ビジョンガイド部170は、複数の電極タブ11~14を加圧するように、移動可能に設置される。通路部177は、電極シート部10の平面と平行に形成される。
【0049】
制御部180は、複数の電極タブ11~14の散布量(D)を補正するために、ビジョンガイド部170を移動させて、複数の電極タブ11~14を加圧するように制御する。制御部180における複数の電極タブ11~14の散布が発生したと判断すると、制御部180は、一側に折れるか曲がる電極タブ11~14を加圧して、ほぼ水平に補正するように、ビジョンガイド部170を移動させる。制御部180には、タブピッチ(TP)の散布量(D)、換言すれば、第1タブピッチ(TP1)~第3タブピッチ(TP3)の測定データと基準データ(中心値)とを比較して、散布量(D)に相応するように、ビジョンガイド部170の移動方向が予め設定されている。
【0050】
電極シート部10に4個ずつ電極タブ11~14が形成される場合、各電極タブセット(TS)における電極タブ11~14が曲がるが折れると、ビジョン部150で撮影された電極タブ11~14のイメージは、実際の電極タブ11~14の大きさ、間隔、及び寸法(dimension)と異なる。これを実験した結果、各電極タブセット(TS)に4個の電極タブ11~14が形成される場合、1~3番目の電極タブ11~13は、パンチの物理的な間隔によって、ほぼ一定のタブピッチ(TP)で形成されるものの、4番目の電極タブ14の第4タブピッチ(TP4)は、電極タブ11~14の曲がりや折れによって散布量(D)が顕著に増加することが分かる(
図3参照)。これによって、本発明では、散布量が最も多く発生する第4電極タブ14の第4タブピッチ(TP4)を参考データとして使用せず、第1タブピッチ(TP1)、第2タブピッチ(TP2)、及び第3タブピッチ(TP3)を固定値タブピッチデータとして使用し、固定値タブピッチ(TP1,TP2,TP3)が予め入力された基準データ(中心値)に位置できるようにビジョンガイド部170を調節する。
【0051】
もちろん、各電極タブセット(TS)に3個の電極タブ11~13が形成される場合、1~2番目の電極タブ11~12は、パンチの物理的な間隔によって、ほぼ一定のタブピッチ(TP)で形成されるものの、3番目の電極タブ13の第3タブピッチ(TP3)は、電極タブ11~13の曲がりや折れによって、散布量(D)が顕著に増加することが分かる。これによって、本発明では、散布量が最も多く発生する第3電極タブ13の第3タブピッチ(TP3)を参考データとして使用せず、第1タブピッチ(TP1)及び第2タブピッチ(TP2)を固定値タブピッチデータとして使用し、固定値タブピッチ(TP1,TP2)が常に基準データ(中心値)に位置するように、ビジョンガイド部170を調節する。
【0052】
図6及び
図7を参照すると、電極シート部10における4個の電極タブ11~14が上側に曲がるか折れる場合、第1タブピッチ(TP1)~第3タブピッチ(TP3)の中心値は、第4タブピッチ(TP4)の下限値に近く分布することになる。このとき、各電極タブセット(TS)における第4タブピッチ(TP4)は、基準タブピッチ(TP)よりも増加し、先行する電極タブセット(TS)の第4電極タブ14と、後行する電極タブセット(TS)の第1電極タブ(不図示)との間の間隔は、散布量(D)に相応して広くなる。よって、制御部180では、後行する電極タブセット(TS)領域が、散布量(D)だけ後退した地点から始まるものと誤って判断され得る。
【0053】
図8及び
図9を参照すると、電極シート部10における4個の電極タブ11~14が下側に曲がるか折れる場合、第1タブピッチ(TP1)~第3タブピッチ(TP3)の中心値は、第4タブピッチ(TP4)の上限値に近く分布するようになる。このとき、各電極タブセット(TS)における第4タブピッチ(TP4)は、基準タブピッチ(TP)よりも減少し、先行する電極タブセット(TS)の第4電極タブ14と、後行する電極タブセット(TS)の第1電極タブ(不図示)との間の間隔は、散布量(D)だけ狭くなる。よって、制御部180では、後行する電極タブセット(TS)領域が、散布量(D)だけ前進した地点から始まるものと誤って判断され得る。
【0054】
本発明では、ビジョン部150で変形した電極タブ11~14のイメージを測定して、検出部160に伝送し、検出部160で検出された第1タブピッチ(TP1)~第3タブピッチ(TP3)のデータを固定値タブピッチデータとして活用して、基準データ(中心値)と比較し、電極タブ11~14の散布量(D)を測定する。そして、検出部160で算出された散布量(D)に対応するように、ビジョンガイド部170を上側又は下側に移動させて、電極タブ11~14の散布量(D)を補正する。このように、電極タブ11~14が位置補正されると、ビジョン部150で撮影されるイメージは、実際の電極タブ11~14の大きさ、間隔、及び寸法に近く撮影することができる。ビジョン部150で撮影される電極タブ11~14のイメージ散布量(D)は、ビジョンガイド部170によって補正されるため、制御部180によって電極シート部10の後続移送ピッチ(MP)が変更されることを防止し、その結果、電極タブ11~14の間隔が変化することを防止することができる。
【0055】
ビジョンガイド部170は、電極タブ11~14の一側に配置されて、移動可能に設置される第1ビジョンガイド171と、通路部177を形成するように、電極タブ11~14の他側に配置されて、移動可能に設置される第2ビジョンガイド175とを含む。このとき、第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175は、上下方向に移動される。通路部177には、複数の電極タブ11~14が移動可能に配置される。第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175は、移動しつつ、複数の電極タブ11~14を加圧するため、複数の電極タブ11~14を位置補正することができる。
【0056】
第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175は、通路部177の間隔を一定に維持するように、同時に移動される。このとき、第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175は、1つの構造物に連結されて、1つの駆動部(不図示)によって移動することができる。また、第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175には、別途駆動部がそれぞれ連結されていてもよい。第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175は、同時に移動されるため、通路部177の間隔が狭くなるか広くなることを防止することができる。よって、変形した電極タブ11~14が、第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175に引っかかるか挟まることを防止し、電極シート部10が破断することを防止することができる。
【0057】
第1ビジョンガイド171の両側には第1テーパ部172が形成され、第2ビジョンガイド175の両側には第2テーパ部176が形成される。これによって、電極タブ11~14は、上側や下側に曲がる状態で移送されても、第1テーパ部172と第2テーパ部176において、滑りつつ、通路部177の内側に円滑に引き込むことができる。
【0058】
第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175は、電極シート部10の移送方向と平行に配置される。これによって、電極シート部10の移送時、複数の電極タブ11~14が、第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175に引っかかることを抑制することができる。
【0059】
電極シート部10が移送ピッチ(MP)だけ移送される度に、ビジョンガイド部170には、複数個ずつ電極タブ11~14が引き込まれる。ビジョンガイド部170が複数個ずつ電極タブ11~14を一度に位置補正するように加圧して、ビジョン部150が複数個ずつ電極タブ11~14を一度に撮影することができる。
【0060】
上記のように構成される本発明のノッチング装置の制御方法について説明することとする。
【0061】
図10は、本発明によるノッチング装置の制御方法を概略的に示したフローチャートである。
【0062】
図10を参照すると、電極シート部10は、ノッチングモジュール140に移送ピッチ(MP)だけ移送される(S11)。このとき、アンワインドローラ部120とリワインドローラ部130の回転速度を制御して、電極シート部10を移送させることができる。
【0063】
ノッチングモジュール140は、電極シート部10に複数個ずつ電極タブ11~14を形成する(S12)。このとき、ノッチングモジュール140には、複数個のパンチが電極シート部10の進行方向に配列される。ノッチングモジュール140は、電極シート部10の幅方向一側を加熱及び加圧して、複数の電極タブ11~14をパンチングする。
【0064】
複数の電極タブ11~14は、ビジョンガイド部170の通路部177に引き込むように、電極シート部10が移送される(S13)。このとき、電極タブ11~14は、上側や下側に曲がる状態で移送されても、第1テーパ部172と第2テーパ部176で滑りつつ、通路部177の内側に円滑に引き込むことができる。よって、複数の電極タブ11~14が第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175に引っかかるか挟まることを防止することができる。
【0065】
ビジョン部150は、電極タブ11~14を1つずつ連続して撮影する(S14)。このとき、電極シート部10の複数の電極タブ11~14が上側に曲がるか折れる場合、ビジョン部150で撮影されたイメージは、実際の電極タブ11~14の大きさ、間隔、及び寸法(dimension)よりも増加する。また、電極シート部10の複数の電極タブ11~14が下側に曲がるか折れる場合、ビジョン部150で撮影されたイメージは、実際の電極タブ11~14の大きさ、間隔、及び寸法(dimension)よりも減少する。
【0066】
検出部160は、ビジョン部150で撮影された複数の電極タブ11~14に関するデータと基準データ(中心値)とを比較して、複数の電極タブ11~14の散布量(D)を算出する(S15)。検出部160は、各電極タブセット(TS)における最も後行する電極タブ14を除いて、先行する電極タブ11~13の固定値タブピッチが、基準データ(中心値)に分布するかを比較して、電極タブ11~14の散布量(D)を算出する。
【0067】
例えば、電極シート部10における4個の電極タブ11~14が上側に曲がるか折れる場合、電極タブセット(TS)における第1タブピッチ(TP)~第3タブピッチ(TP3)の中心値は、第4タブピッチ(TP4)の下限値に近く分布するようになる。また、各電極タブセット(TS)における第4タブピッチ(TP4)は、基準タブピッチ(TP)よりも増加し、先行する電極タブセット(TS)の第4電極タブ14と、後行する電極タブセット(TS)の第1電極タブ(不図示)との間の間隔は、散布間隔だけ広くなる。よって、制御部180では、後行する電極タブセット(TS)領域が、散布量(D)だけ後退した地点から始まるものと誤って判断され得る。
【0068】
また、電極シート部10における4個の電極タブ11~14が下側に曲がるか折れる場合、第1タブピッチ(TP1)~第3タブピッチ(TP3)の中心値は、第4タブピッチ(TP4)の上限値に近く分布するようになる。このとき、各電極タブセット(TS)における第4タブピッチ(TP4)は、基準タブピッチ(TP)よりも減少し、先行する電極タブセット(TS)の第4電極タブ11~14と、後行する電極タブセット(TS)の第1電極タブ11との間の間隔は、散布量(D)だけ狭くなる。よって、制御部180では、後行する電極タブセット(TS)の領域が、散布量(D)だけ前進した地点から始まるものと誤って判断され得る。
【0069】
制御部180では、検出部160から受信されたデータを判断して、複数の電極タブ11~14が変形するか否か(散布量(D))を判断する(S16)。
【0070】
制御部180における複数の電極タブ11~14の散布量(D)を判断すると、ビジョンガイド部170を上側や下側に移動させて、複数の電極タブ11~14を加圧する(S17)。複数の電極タブ11~14が加圧されるにつれて、電極タブ11~14の位置は、ほぼ水平に補正することができる。
【0071】
そして、先行する電極タブセット(TS)における電極タブ11~14が位置補正された状態で、ビジョン部150が、先行する電極タブセット(TS)を撮影すると、電極タブセット(TS)のイメージは、実際の電極タブ11~14の大きさ、間隔、及び寸法(dimension)とほぼ同一又は類似に補正される。
【0072】
これによって、先行する電極タブセット(TS)の第4電極タブ14と、後行する電極タブセット(TS)の第1電極タブ(不図示)との間の間隔は、基準タブピッチ(TP)と同一又はほぼ同様に補正されるため、制御部180は、電極シート部10を移送ピッチ(MP)だけノッチングモジュール140に移送させることができる。結果的に、ノッチングモジュール140は、電極シート部10に後行する複数の電極タブ(後行する電極タブセット(TS))をパンチングすると、先行する複数の電極タブ11~14(先行する電極タブセット(TS))と同じ間隔を形成することができる。
【0073】
一方、第1ビジョンガイド171と第2ビジョンガイド175は、上側又は下側に同時に移動されるため、通路部177が狭くなるか広くなることを防止することができる。よって、ビジョンガイド部170が移動されても、通路部177の間隔が一定に維持されるため、変形した電極タブ11~14がビジョンガイド部170に引っかかるか挟まることを防止し、電極シート部10が破断することを防止することができる。
【0074】
上記したような工程を継続して行うことによって、電極シート部10の一側に継続して電極タブ11~14を形成することができる。
【0075】
また、ビジョン部150と検出部160は、リアルタイムで電極タブ11~14の散布量(D)を測定し、制御部180は、測定された散布量(D)によってビジョンガイドを移動させて、電極タブ11~14の位置を補正する。よって、電極シート部10に形成される電極タブ11~14の間隔を一定に維持することができる。
【0076】
以上のように、本発明について例示の図面を参照して説明したが、本発明は、本明細書で開示の実施形態と図面によって限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内における通常の技術者にとって様々な変形を行えることは自明である。なお、本発明の実施形態を前述しながら、本発明の構成による作用効果を明示的に記載して説明しなかったとしても、当該構成によって予測可能な効果も認めるべきであることは当然である。
【符号の説明】
【0077】
10 電極シート部
11,12,13,14 電極タブ
110 フィーダローラ部
120 アンワインドローラ部
130 リワインドローラ部
140 ノッチングモジュール
150 ビジョン部
160 検出部
170 ビジョンガイド部
171 第1ビジョンガイド
172 第1テーパ部
175 第2ビジョンガイド
176 第2テーパ部
180 制御部
TS 電極タブセット
MP 移送ピッチ
TP タブピッチ
TP1 第1タブピッチ
TP2 第2タブピッチ
TP3 第3タブピッチ
TP4 第4タブピッチ
D 散布量
【手続補正書】
【提出日】2024-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極シート部に複数の電極タブを形成するノッチングモジュール;
前記ノッチングモジュールから移送される前記電極シート部における前記複数の電極タブを撮影するビジョン部;
前記ビジョン部で撮影された前記複数の電極タブに関するデータを基準データと比較して、前記複数の電極タブの散布を算出する検出部;
前記電極タブが通過する通路部が形成されて、前記複数の電極タブを加圧するように移動可能に設置されるビジョンガイド部;及び
前記複数の電極タブの散布量を補正するために、前記ビジョンガイド部を移動させて、前記複数の電極タブを加圧するように制御する制御部;を含む、
ノッチング装置。
【請求項2】
前記ビジョンガイド部は、
前記電極タブの一側に配置されて、移動可能に設置される第1ビジョンガイドと、
前記通路部を形成するように、前記電極タブの他側に配置されて、移動可能に設置される第2ビジョンガイドとを含む、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項3】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記通路部の間隔を一定に維持するように、同時に移動される、
請求項2に記載のノッチング装置。
【請求項4】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記電極シート部と連結される部分における外側に一定間隔離隔して配置される、
請求項3に記載のノッチング装置。
【請求項5】
前記第1ビジョンガイドの両側には第1テーパ部が形成され、
前記第2ビジョンガイドの両側には第2テーパ部が形成される、
請求項2に記載のノッチング装置。
【請求項6】
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記電極シート部の移送方向と平行に配置される、
請求項2に記載のノッチング装置。
【請求項7】
前記ビジョンガイド部には、前記電極シート部を一定の線速で連続して引き込む、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項8】
前記ビジョンガイド部は、上下に移動可能に設置される、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項9】
前記検出部は、各電極タブセットにおいて、最も後行する電極タブを除く電極タブの固定値データと、予め入力された中心値とを比較して、前記電極タブの散布量を算出する、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項10】
前記ノッチングモジュールは、一回に複数個ずつ電極タブを形成する、
請求項1に記載のノッチング装置。
【請求項11】
ノッチングモジュールが電極シート部に複数の電極タブを形成するステップ;
前記複数の電極タブがビジョンガイド部の通路部に引き込まれるように、前記電極シート部が移送されるステップ;
ビジョン部が前記複数の電極タブを撮影するステップ;
検出部は、前記ビジョン部で撮影された複数の電極タブに関するデータと基準データとを比較して、前記複数の電極タブの散布量を算出するステップ;及び
前記散布量を補正するように、前記ビジョンガイド部を移動させて、前記複数の電極タブを加圧するステップを含む、
ノッチング装置の制御方法。
【請求項12】
前記ビジョンガイド部は、
前記電極タブの一側に配置されて、移動可能に設置される第1ビジョンガイドと、
前記通路部を形成するように、前記電極タブの他側に配置されて、移動可能に設置される第2ビジョンガイドとを含み、
前記第1ビジョンガイドと前記第2ビジョンガイドは、前記通路部の間隔を一定に維持するように、同時に移動される、
請求項11に記載のノッチング装置の制御方法。
【請求項13】
前記ビジョンガイド部には、前記電極シート部を一定の線速で引き込む、
請求項11に記載のノッチング装置の制御方法。
【請求項14】
前記検出部は、各電極タブセットにおいて、最も後行する電極タブを除く電極タブドルの固定値データと、予め入力された中心値とを比較して、前記電極タブの散布量を算出する、
請求項11に記載のノッチング装置の制御方法。
【請求項15】
前記ノッチングモジュールは、一回に複数個ずつ電極タブを形成する、
請求項11に記載のノッチング装置の制御方法。
【国際調査報告】