(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】非結核性マイコバクテリア感染の治療
(51)【国際特許分類】
A61K 31/69 20060101AFI20241219BHJP
A61K 31/133 20060101ALI20241219BHJP
A61P 31/04 20060101ALI20241219BHJP
A61P 11/00 20060101ALI20241219BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
A61K31/69
A61K31/133
A61P31/04
A61P11/00
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534227
(86)(22)【出願日】2022-05-18
(85)【翻訳文提出日】2024-08-06
(86)【国際出願番号】 US2022029887
(87)【国際公開番号】W WO2023107149
(87)【国際公開日】2023-06-15
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524215580
【氏名又は名称】エーエヌ2 セラピューティックス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】エリー,マイケル リチャード ケビン
(72)【発明者】
【氏名】イーソム,エリク エドワード
(72)【発明者】
【氏名】エクバーグ,ポール ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】クラウス,ケビン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】タルボット,ジョージ エイチ.
【テーマコード(参考)】
4C086
4C206
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086DA43
4C086GA13
4C086GA16
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA52
4C086NA05
4C086ZA59
4C086ZB35
4C086ZC75
4C206AA01
4C206AA02
4C206FA03
4C206KA14
4C206KA17
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4C206MA72
4C206NA05
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4C206ZB35
4C206ZC75
(57)【要約】
本発明は、ヒト対象に経口用量のエペトラボロールを投与することにより、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法であって:
該感染の治療を必要とするヒト対象に、
エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、
エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、
それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法。
【請求項2】
前記エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約250mgと約1000mgとの間の経口用量で投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約450mgと550mgとの間の経口用量で投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約500mgの経口用量で投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩が、エペトラボロール塩酸塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約10mg/kgと約30mg/kgとの間の経口用量で投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約13mg/kgと約17mg/kgとの間の経口用量で投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約15mg/kgの経口用量で投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約23mg/kgと約27mg/kgとの間の経口用量で投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約25mg/kgの経口用量で投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ポジティブな治療反応が達成されるまで、前記投与を継続する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ポジティブな治療反応が存在する間、前記投与を継続する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記投与を、以下を含む投与レジメンに従って行う、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法:
約250mgと約1000mgとの間の経口用量の前記エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または隔日に投与し、かつ
約10mg/kgと約30mg/kgとの間の経口用量の前記エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または週3日投与する。
【請求項14】
前記投与を、以下を含む投与レジメンに従って行う、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法:
約450mgと約550mgとの間の経口用量の前記エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与し、かつ
約13mg/kgと約17mg/kgとの間の経口用量の前記エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与する。
【請求項15】
前記投与を、以下を含む投与レジメンに従って行う、請求項1~14のいずれか1項に記載の方法:
約450mgと約550mgとの間の経口用量の前記エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与し、かつ
約23mg/kgと約27mg/kgとの間の経口用量の前記エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、週3日投与する。
【請求項16】
前記投与レジメンを約27日間と約29日間との間の期間続ける、請求項13~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記投与レジメンを、前記ポジティブな治療反応が達成されるまで繰り返す、請求項16に記載に方法。
【請求項18】
前記ポジティブな治療反応が存在する間、前記投与レジメンを繰り返す、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ポジティブな治療反応がある限り、前記投与レジメンをヒト対象に施す、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記投与レジメンを、2回または3回または4回または5回繰り返す、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記投与レジメンを、約15回と30回との間の回数繰り返す、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記投与レジメンを、15回または16回または17回または18回または19回または20回繰り返す、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記経口用量の前記エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、食物と共に投与する、請求項2~22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記経口用量の前記エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、絶食状態で投与する、請求項2~22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
リファマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、ヒト対象に投与することをさらに含む、請求項1~24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記リファマイシンが、リファンピシン(リファンピン)、リファブチン、リファペンチン、またはリファキシミンである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記リファマイシンが、リファンピシン(リファンピン)であり、当該リファンピシン(リファンピン)を、約5mg/kgと約15mg/kgとの間の経口用量でヒト対象に投与する、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記リファンピシン(リファンピン)を、約9mg/kgと約11mg/kgとの間の経口用量で投与する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記リファマイシンが、リファンピシン(リファンピン)であり、当該リファンピシン(リファンピン)を、約425mgと約625mgとの間の経口用量で投与する、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記リファマイシンが、リファブチンであり、当該リファブチンを、約125mgと約325mgとの間の経口用量で投与する、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記リファマイシンが、リファブチンであり、当該リファブチンを、約125mgと約175mgとの間の経口用量、または約275mgと約325mgとの間の経口用量で投与する、請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記リファマイシンが、リファブチンであり、当該リファブチンを、約150mgと約300mgとの間の経口用量で投与する、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を投与することをさらに含む、請求項1~32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記アジスロマイシンを、約225mgと約525mgとの間の経口用量で、ヒト対象に投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記アジスロマイシンを、約250mgと約500mgとの間の経口用量で、ヒト対象に投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を投与することをさらに含む、請求項1~32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記クラリスロマイシンを、約475mgと約1025mgとの間の経口用量で、ヒト対象に投与する、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記クラリスロマイシンを、約1000mgの経口用量で、ヒト対象に投与する、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記クラリスロマイシンを、ヒト対象に1日に2回投与し、各経口用量は、約475mgと約525mgとの間である、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記クラリスロマイシンを、ヒト対象に1日に2回投与し、各経口用量は、約500mgである、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
アミカシンをヒト対象に投与することをさらに含む、請求項1~40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記アミカシンを、約5mg/kgと約30mg/kgとの間の静脈内用量で投与する、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記アミカシンを、約10mg/kgと約15mg/kgとの間の静脈内用量で投与する、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記アミカシンを、約15mg/kgと約25mg/kgとの間の静脈内用量で投与する、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記アミカシンを、約475mgと約525mgとの間の静脈内用量で投与する、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記アミカシンを、約500mgの静脈内用量で投与する、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
前記アミカシンを、約580mgと約600mgとの間の吸入用量で投与する、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記アミカシンを、約590mgの吸入用量で投与する、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
前記アミカシンが、リポソーム懸濁液である、請求項41に記載の方法。
【請求項50】
前記投与レジメンの第1の投与に先立って、前記ヒト対象の感染マーカーを評価することをさらに含み、
ここで、前記感染マーカーは、定量的コロニー数および/または胸部CTスキャンであり、それによってベースライン評価が得られ、および
前記投与レジメンの第1の投与の後に、前記ヒト対象の感染マーカーを評価し、それによって、反応評価を得ることをさらに含み、
ここで、前記反応評価のために選択される前記感染マーカーは、前記ベースライン評価のために選択されるものと同じであり、
前記ベースライン評価と前記反応評価とを比較することをさらに含み、ならびに
前記反応評価が前記ベースライン評価よりも改善した場合に、前記ポジティブな治療反応が達成されたと判断することをさらに含む、
請求項13~49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
1つ超の反応評価がある、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記投与レジメンの第1の投与に先立って、前記ヒト対象の感染マーカーを評価することをさらに含み、
ここで、前記感染マーカーは、定量的コロニー数および/または胸部CTスキャンであり、それによってベースライン評価が得られ、および
前記投与レジメンの第1の投与の後に、前記ヒト対象の感染マーカーを評価し、それによって、第1の反応評価を得ることをさらに含み、
ここで、前記第1の反応評価のために選択される前記感染マーカーは、前記ベースライン評価のために選択されるものと同じであり、
前記ベースライン評価と前記第1の反応評価とを比較することをさらに含み、ならびに
前記第1の反応評価が、前記ベースライン評価よりも改善した場合に、前記ポジティブな治療反応が達成されたと判断することをさらに含む、
請求項13~49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記反応評価が、投与レジメンの終了時または投与レジメンを繰り返す前に行われる、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記感染マーカーが、排痰サンプル、または誘発喀痰サンプルであり、
前記反応評価が、各投与レジメンの第1の投与後約21日間と約35日間との間の期間ごとに、約84日間と約166日間との間の期間行われ、
前記ポジティブな治療反応が、前記反応評価における定量的コロニー数が、前記ベースライン評価における定量的コロニー数を1つ以上下回るカテゴリースコアであるときのものである、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記非結核性マイコバクテリアが、急速に増殖する、請求項1~54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
前記非結核性マイコバクテリアが、急速に増殖し、かつ、M.アブセッサス(M. abscessus)、M.アラビエンス(M. arabiense)、M.アロマティシボランス(M. aromaticivorans)、M.バクテレミクム(M. bacteremicum)、M.バラシアエ(M. barrassiae)、M.ブルゲラティ(M. bourgelatii)、M.セレリフラブム(M. celeriflavum)、M.ケロナエ(M. chelonae)、M.クロシヌム(M. crocinum)、M.フランクリニイ(M. franklinii)、M.フキエネンセ(M. fukienense)、M.ヒッポカンピ(M. hippocampi)、M.インスブリクム(M. insubricum)、M.イラニクム(M. iranicum)、M.リトラレ(M. litorale)、M.ラツェレンセ(M. llatzerense)、M.モナセンセ(M. monacense)、M.パレンス(M. pallens)、M.ルフム(M. rufum)、M.ルチルム(M. rutilum)、M.サルモニフィルム(M. salmoniphilum)、M.セディミニス(M. sediminis)、およびM.セテンセ(M. setense)からなる群から選択される、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記非結核性マイコバクテリアが、ゆっくりと増殖する、請求項1~56のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記非結核性マイコバクテリアが、ゆっくりと増殖し、かつ、M.アルゲリクム(M. algericum)、M.アルシエンセ(M. alsiense)、M.アロシエンセ(M. arosiense)、M.ボウチェデュロネンセ(M. bouchedurhonense)、M.エングバエキイ(M. engbaekii)、M.エウロパエウム(M. europaeum)、M.フラガエ(M. fragae)、M.ヘラクリオンエンセ(M. heraklionense)、M.インディクス プラニイ(M. indicus pranii)、M.コレンセ(M. koreense)、M.クマモトネンセ(M. kumamotonense)、M.キョリネンセ(M. kyorinense)、M.レプロマトシス(M. lepromatosis)、M.リフランディイ(M. liflandii)、M.ロンゴバルダム(M. longobardum)、M.マンテニイ(M. mantenii)、M.マルセイレンセ(M. marseillense)、M.ミネソテンセ(M. minnesotense)、M.ノビオマゲンセ(M. noviomagense)、M.パラフィニクム(M. paraffinicum)、M.パラゴルドナエ(M. paragordonae)、M.パラコレンセ(M. parakoreense)、M.パラセオウレンセ(M. paraseoulense)、M.パラテラエ(M. paraterrae)、M.リヤドヘンセ(M. riyadhense)、M.セヌエンセ(M. senuense)、M.セオウレンセ(M. seoulense)、M.シェリシイ(M. sherrisii)、M.シガエンセ(M. shigaense)、M.シンジュクエンセ(M. shinjukuense)、M.シムランス(M. simulans)、M.シネンセ(M. sinense)、M.ストマテピアエ(M. stomatepiae)、M.チモネンセ(M. timonense)、M.ブルネリス(M. vulneris)、およびM.ヨンゴネンセ(M. yongonense)からなる群から選択される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記非結核性マイコバクテリアが、M.アブセッサス(M. abscessus)、M.アビウム複合体(M. avium complex)(MAC)、M.ケロナエ(M. chelonae)、M.フォルトゥイタム(M. fortuitum)、M.ゴルドナエ(M. gordonae)、M.カンサシ(M. kansasii)、M.ムコゲニカム(M. mucogenicum)、M.ペレグリナム(M. peregrinum)、およびM.ゼノピ(M. xenopi)からなる群から選択される、請求項1~58のいずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
前記非結核性マイコバクテリアが、M.アブセッサス(M. abscessus)、M.アビウム複合体(M. avium complex)(MAC)、M.フォルトゥイタム複合体(M. fortuitum complex)、M.ゴルドナエ(M. gordonae)、M.カンサシ(M. kansasii)、およびM.ゼノピ(M. xenopi)からなる群から選択される、請求項1~59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記非結核性マイコバクテリアが、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)である、請求項1~60のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
前記非結核性マイコバクテリアが、M.アビウム(M. avium)、M.イントラセルラーレ(M. intracellulare)、M.マルセイレーズ(M. marseillaise)、M.チモネンセ(M. timonense)、M.ボウチェデュロネンセ(M. bouchedurhonense)、M.コロンビエンセ(M. colombiense)、M.ブルネリス(M. vulneris)、およびM.キマエラ(M. chimaera)である、請求項1~61のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記非結核性マイコバクテリアが、M.イントラセルラーレ(M. intracellulare)である、請求項1~62のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
前記非結核性マイコバクテリアが、M.イントラセルラーレ亜種イントラセルラーレ(M. intracellulare subsp. intracellulare)、またはM.イントラセルラーレ亜種キマエラ(M. intracellulare subsp. chimaera)である、請求項1~63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記非結核性マイコバクテリアが、M.アビウム(M. avium)である、請求項1~64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記非結核性マイコバクテリアが、M.アビウム亜種アビウム(M. avium subsp. avium)、M.アビウム亜種ホミニッシウム(M. avium subsp. hominissium)、M.アビウム亜種シルバティカム(M. avium subsp. silvaticum)、またはM.アビウム亜種パラツベルクローシス(M. avium subsp. paratuberculosis)である、請求項1~65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記ヒト対象に、少なくとも1つの前述したNTM治療薬を投与し、当該NTM治療薬は、前記エペトラボロールではない、請求項1~66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記ヒト対象に、少なくとも2つの前述したNTM治療薬を投与し、当該NTM治療薬はいずれも、前記エペトラボロールではない、請求項1~67のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2021年12月7日に出願された米国仮出願番号63/286,989に対する優先権を主張するものであり、その内容は、あらゆる目的のために、参照によりその全体が本明細書に組込まれる。
【0002】
〔発明の背景〕
ヒト対象における非結核性マイコバクテリア(NTM)感染を治療するための改善された方法が必要とされている。
【0003】
〔発明の概要〕
一態様において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、投与レジメンを用いて、該感染の治療を必要とするヒト対象にエペトラボロールを投与することを含み:前記投与レジメンは、当該投与レジメンの初日に、前記エペトラボロールを約250mgと約1000mgとの間の経口用量で投与することを含み、前記経口用量は、毎日または隔日に投与され、ここで、前記投与レジメンは、ポジティブな治療反応が達成されるまで続けられる、方法である。
【0004】
〔発明の詳細な説明〕
(I.定義)
本願をより完全に理解するために、いくつかの定義を以下に示す。このような定義は、文法的に等価なものを包含することを意味する。
【0005】
数値に関連する「約」という用語には、数値そのものと、その数値からプラスマイナス10%の値の範囲とが含まれ得る。例えば、「約10」という量には、10と、9から11との間のいかなる量とが含まれる。例えば、数値に関連する「約」という用語には、その値からプラスマイナス10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、または1%の値の範囲も含まれ得る。
【0006】
本明細書で開示される特定の実施形態は、「からなる」または「本質的にからなる」との文言を使用して、特許請求の範囲においてさらに限定され得る。特許請求の範囲において使用される場合、出願時のものであろうと補正により追加されたものであろうと、「からなる」という移行用語は、特許請求の範囲において特定されていない要素、ステップ、または成分を除外する。「本質的にからなる」という移行用語は、指定された材料またはステップ、および基本的かつ新規な特性に重大な影響を与えない材料またはステップに特許請求の範囲を限定する。特許請求の範囲に記載された本開示の実施形態は、本願明細書において本質的または明示的に記載され、有効である。
【0007】
本開示を説明する文脈で(特に、以下の特許請求の範囲の文脈で)使用される用語「a」、「an」、「the」、および同様の参照語は、本明細書において別段の指示がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形および複数形の両方をカバーするものと解釈される。
【0008】
以下の略語が使用される:ADH=アルコールデヒドロゲナーゼ(Alcohol dehydrogenase);AE=有害事象(Adverse event);AESI=特記すべき有害事象(Adverse event of special interest);AIDS=後天性免疫不全症候群;ALIS=アミカシンリポソーム吸入懸濁液(Amikacin liposome inhalation suspension);ALT=アラニンアミノトランスフェラーゼ(Alanine aminotransferase);AST=アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(Aspartate aminotransferase);ATS=米国胸部疾患学会(American Thoracic Society);AUC=濃度-時間曲線下面積;AUC∞=時間が0から無限大までの濃度-時間曲線下面積;AUC0-24=時間が0から24時間までの濃度-時間曲線下面積;CD4=分化抗原群4(Cluster of differentiation 4);CDAD=クロストリジオイデス ディフィシル(Clostridioides difficile)関連下痢症;C.difficile=クロストリジオイデス ディフィシル;CL=血漿からの全身クリアランス;CLSI=臨床検査標準協会(Clinical and Laboratory Standards Institute);Cmax=最高血漿中薬物濃度;Cmin=最低血漿中薬物濃度;CRA=臨床開発モニター(Clinical Research Associate);CrCl=クレアチニンクリアランス;CRO=医薬品開発業務受託機関(Contract Research Organization);CT=コンピュータ断層撮影;CTA=臨床試験承認(Clinical trial authorization);CTCAE=有害事象共通用語(Common Terminology Criteria for Adverse Events);CYP=シトクロムP450;DSMB=データ安全性モニタリング委員会(Data and Safety Monitoring Board);ECG=心電図(Electrocardiogram);eCRF=電子症例報告書(Electronic case report form)、EDC=電子的臨床検査情報収集(Electronic data capture);EIU=子宮内暴露(Exposure In Utero);EOT=治療終了(End of Therapy);ERS=欧州呼吸器学会(European Respiratory Society);ESCMID=欧州臨床微生物感染症学会(European Society of Clinical Microbiology and Infectious Diseases);FAS-PRO=最大の解析対象集団-患者報告アウトカム(Full Analysis Set-Patient-Reported Outcome);FDA=アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration);FOCP=妊娠の可能性のある女性患者(Female patient of childbearing potential);GCP=医薬品の臨床試験の実施基準(Good Clinical Practice);GI=胃腸(Gastrointestinal);HFM=中空糸マクロファージ(Hollow-fiber macrophage);HIV=ヒト免疫不全ウイルス;ICF=インフォームドコンセント用紙(Informed consent form);ICH=医薬品規制調和国際議会(International Council for Harmonisation);IDSA=米国感染症学会(Infectious Diseases Society of America);IEC=独立倫理委員会(Independent Ethics Committee);IR=即時放出(Immediate-release);IRB=治験審査委員会(Institutional Review Board)、IRT=双方向自動反応技術(Interactive Response Technology);ITT=処置意図(Intent-to-Treat);IV=静脈内投与;LAR=法的代理人(Legally authorized representative);LFU=後期フォローアップ(Late Follow-up)、Log=対数;LPA=ラインプローブアッセイ(Line probe assay)、MAC=マイコバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex);M.アビウム(M. avium)=マイコバクテリウム アビウム(Mycobacterium avium);M.キマエラ(M. chimaera)=マイコバクテリウム キマエラ(Mycobacterium chimaera);MCID=最小臨床重要差(Minimal clinically important difference);MedDRA=国際医薬用語集(Medical Dictionary for Regulatory Activities);MIC=最小発育阻止濃度(Minimum inhibitory concentration);M.イントラセルラーレ(M.intracellulare)=マイコバクテリウム イントラセルラーレ(Mycobacterium intracellulare);NADPH=ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチド リン酸(Nicotinamide adenine dinucleotide phosphate);NIMP=非治験用医薬品(Non-investigational medical product);NTM=非結核性マイコバクテリア(Nontuberculous mycobacteria(l));OBR=最適化されたバックグラウンドレジメン(Optimized background regimen);PD=薬力学(Pharmacodynamic(s));P-gp=P-糖タンパク質(P-glycoprotein);PK=薬物動態学(Pharmacokinetic(s));患者報告アウトカム(Patient- Reported Outcome);PT=基本語(Preferred term);QD=1日1回(Once daily);QTcF=Fridericiaの式を用いて補正した平均QT間隔(QT interval corrected using Fridericia’s formula);RBC=赤血球(Red blood cell);rRNA=リボソームリボ核酸;SAE=重篤な有害事象(Serious adverse event);SAP=統計解析計画(Statistical Analysis Plan);SOC=器官別大分類(System organ class);SUSAR=予測できない重篤な副作用(Suspected Unexpected Serious Adverse Reaction);t1/2=排泄半減期、TEAE=治療に起因する有害事象(Treatment-emergent adverse event);Tmax=最高血漿中薬物濃度到達時間;tRNA=転移リボ核酸、ULN=正常上限(Upper limit of normal);Vd=分布容積;Vss=定常状態における見かけの分布容積。
【0009】
本明細書で使用される場合、「本発明のエペトラボロール」とは、エペトラボロール、これらの化合物の塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物および水和物を指す。
【0010】
「部位」とは、分子の残りの部分に結合している分子のラジカルを指す。
【0011】
記号
【0012】
【0013】
は、結合として利用されるか、または結合に対して垂直に表示されるかにかかわらず、表示された部位が分子の残りの部分に結合している場所を示す。
【0014】
本明細書で使用される場合、IC50とは、そのような反応を測定するアッセイにおいて、最大反応の50%阻害を達成する特定の試験化合物の量、濃度、または投与量を指す。
【0015】
本明細書で使用される場合、EC50とは、特定の試験化合物によって誘導、誘発、または増強される、特定の反応の最大発現量の50%の用量依存性反応を誘発する、前記特定の試験化合物の投与量、濃度、または量を指す。
【0016】
本明細書で使用される場合、用語「ポジティブな治療反応」とは、本明細書に記載される感染に関連する進行、重症度、および/または影響の減少もしくは改善もしくは除去、または感染状態の改善、または感染に関連する疾患の改善、またはヒト対象における免疫系反応の増強、または1つ以上の治療の投与によってもたらされる、本明細書に記載される感染の1つ以上の症状(好ましくは、1つ以上の識別可能な症状)の改善を指す。特定の実施形態において、用語「ポジティブな治療反応」は、コロニー数、感染の程度、または感染の重症度のような、本明細書に記載される感染の少なくとも1つの測定可能な身体的パラメータの改善を指す。他の実施形態において、用語「ポジティブな治療反応」は、例えば識別可能な症状の安定化によって身体的に、例えば身体的パラメータの安定化によって生理学的に、またはその両方による、本明細書に記載される感染の進行の阻害を指す。他の実施形態において、用語「ポジティブな治療反応」は、ヒト対象の免疫系反応の増強を指す。例示的な実施形態において、本明細書に記載される感染に対してポジティブな治療反応を達成することは、感染に関連する疾患の改善、もしくは疾患の進行の欠如、および/または感染に関連する症状の改善、もしくは症状の進行の欠如を提供する。例えば、本明細書に記載される感染に対してポジティブな治療反応を達成することは、以下の1つ以上を指す:(1)細菌コロニー数の減少;(2)感染の程度の減少;(3)感染の重症度の減少;および(4)疾患または状態に関連する1つ以上の他の症状からの何らかの緩和。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される感染に対してポジティブな治療反応を達成することは、本明細書に記載される組成物を予め規定された期間投与し、別の特定の期間投与を中止し、さらに別の特定の期間、本明細書に記載される組成物の投与を再開することを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される感染に対してポジティブな治療反応を達成することは、本明細書に記載される反応の1つが達成されるまで本明細書に記載される組成物を投与すること、このポジティブな治療反応が観察され続ける間、本明細書に記載される組成物の投与を一時停止すること、およびこのポジティブな治療反応が観察されなくなった場合、本明細書に記載される組成物の投与を再開することを含む。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応を達成することは、本明細書に記載される感染を治療することである。例示的な実施形態において、ポジティブな治療的反応を達成することは、本明細書に記載される疾患を処置することである。
【0017】
本発明によるポジティブな治療反応には、使用される医薬の「治療上有効な量」が含まれる。「治療上有効な量」とは、所望の治療結果を達成するために必要な投与および期間において有効な量を指す。
【0018】
治療上有効な量は、個体の疾患状態、年齢、性別、および体重などの因子、ならびに個体において所望の反応を引き出す医薬の能力に応じて変化し得る。また、治療上有効な量とは、治療によるいかなる毒性または有害な影響が、治療上の有益な作用によって凌駕される量である。
【0019】
本明細書で使用される場合、「絶食状態」という用語は、ヒト対象が試験薬投与前に少なくとも1時間食物を摂取していない場合、またはヒト対象が試験薬投与後に少なくとも2時間食物を摂取していない場合、またはヒト対象が試験薬投与前に少なくとも1時間、および試験薬投与後に少なくとも2時間食物を摂取していない場合を指し得る。
【0020】
本明細書で使用される場合、「治療を必要とする」という用語は、臨床評価および/または微生物学的評価、および/または放射線学的評価によって、ヒト対象がNTM感染などの本明細書に記載の感染を有するとされる場合を指し得る。本明細書で使用される場合、「治療を必要とする」という用語は、微生物学的評価および/または放射線学的評価によって、ヒト対象がNTM感染などの本明細書に記載の感染を有するとされる場合を指し得る。本明細書で使用される場合、「治療を必要とする」という用語は、微生物学的評価によって、ヒト対象がNTM感染などの本明細書に記載の感染を有するとされる場合を指し得る。本明細書で使用される場合、治療の必要性は、本明細書で使用される場合、排痰サンプルを分析することによって評価され得る。本明細書で使用される場合、治療の必要性は、本明細書に記載されるように、深部気管支サンプルを分析することによって評価され得る。本明細書で使用される場合、治療の必要性は、本明細書に記載されるように、ヒト対象の放射線写真分析によって評価され得る。本明細書で使用される場合、治療の必要性は、本明細書に記載されるように、ヒト対象の胸部のコンピュータ断層撮影(CT)スキャンによって評価され得る。本明細書で使用される場合、治療の必要性は、本明細書に記載されるように、ヒト対象の肺のコンピュータ断層撮影(CT)スキャンによって評価され得る。
【0021】
ヒト対象に提供される、本明細書に記載の特定の化合物の量は、ヒト対象の体重に依存し得る。ヒト対象の体重は、医療専門家(医師もしくは看護師など)またはヒト対象などのヒトにより、従来から市販されている手段によって得ることができる。
【0022】
本明細書において、「患者」および「ヒト対象」という用語は、互換的に使用することができる。
【0023】
(II.概要)
本発明は、本明細書に記載の投与レジメンに従ってエペトラボロールを経口投与することにより、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法を提供する。
【0024】
(III.エペトラボロール)
エペトラボロールは、以下の式による構造を有する。
【0025】
【0026】
エペトラボロールは、PCT特許公開番号WO2008/157726(PCT特許出願番号PCT/US2008/07550);米国特許第7,816,344号(米国特許出願番号12/142,692);PCT特許公開番号WO2011/127143(特許出願番号PCT/US2011/031384);および米国特許第9,243,003号(米国特許出願番号13/639,594)に開示されているような方法に従って製造することができ、これらの全ては、参照により本願明細書に明示的に組み込まれる。
【0027】
エペトラボロールは、水とともに水和物を形成し得、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコールとともに溶媒和物を形成し得;アンモニア、メチルアミン、エチルアミンなどのアミノ化合物とともに付加物を形成し得;ギ酸、酢酸などの酸とともに付加物を形成し得;エタノールアミン、キノリン、アミノ酸などとともに錯体を形成し得る。
【0028】
例示的な実施形態において、本発明は、エペトラボロール、またはその塩、水和物、もしくは溶媒和物、またはそれらの組み合わせを提供する。例示的な実施形態において、本発明は、エペトラボロール、またはその塩、水和物、もしくは溶媒和物を提供する。例示的な実施形態において、本発明は、エペトラボロール、またはその塩を提供する。例示的な実施形態において、前記塩は、薬学的に許容される塩である。例示的な実施形態において、本発明は、エペトラボロール塩酸塩を提供する。例示的な実施形態において、本発明は、エペトラボロール、またはその水和物を提供する。例示的な実施形態において、本発明は、エペトラボロール、またはその溶媒和物を提供する。例示的な実施形態において、エペトラボロールは、エペトラボロール塩酸塩である。
【0029】
例示的な実施形態において、エペトラボロールは、約200mgと約1100mgとの間の量で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールは、約250mgと約1000mgとの間の量で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールは、約200mgと約300mgとの間、または約225mgと約275mgとの間、または約240mgと約260mgとの間、または約250mg、または250mgの量で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールは、約400mgと約600mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約475mgと約525mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの量で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールは、約600mgと約900mgとの間、または約650mgと約850mgとの間、または約700mgと約800mgとの間、または約725mgと約775mgとの間、または約740mgと約760mgとの間、または約750mg、または750mgの量で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールは、約900mgと約1100mgとの間、または約925mgと約1075mgとの間、または約950mgと約1050mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約990mgと約1010mgとの間、または約1000mg、または1000mgの量で投与される。本パラグラフの実施形態のいずれについても、エペトラボロールは、経口投与に適している。本パラグラフの実施形態のいずれについても、エペトラボロールは、経口投与に適している単位用量であり、例えば、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールを含む単一の丸剤またはカプセルまたは錠剤である。
【0030】
一旦調製されると、エペトラボロールは、本明細書に記載される投与レジメンなどで、本明細書に記載されるようにヒト対象に投与され得る。
【0031】
(III.a)医薬組成物および医薬投与)
エペトラボロールは、本明細書に記載の投与レジメンに従って、ヒト対象への投与に適している医薬組成物に組み込むことができる。
【0032】
典型的には、医薬組成物は、エペトラボロールおよび薬学的に許容される担体を含む。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」には、生理学的に適合性があり、本明細書に記載される方法の対象への投与に適している、任意のおよび全ての溶媒、分散媒体、コーティング、等張剤および吸収遅延剤などが含まれる。
【0033】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと充填剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールとセルロースとを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと微結晶セルロースとを含む。
【0034】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと流動化剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと二酸化ケイ素とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールとコロイド状二酸化ケイ素とを含む。
【0035】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと崩壊剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールとナトリウムとを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールとクロスカルメロースナトリウムとを含む。
【0036】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと潤滑剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールとステアリン酸塩とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールとステアリン酸マグネシウムとを含む。
【0037】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、充填剤と、流動化剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、セルロースと、二酸化ケイ素とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、微結晶セルロースと、コロイド状二酸化ケイ素とを含む。
【0038】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、充填剤と、崩壊剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、セルロースと、ナトリウムとを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、微結晶セルロースと、クロスカルメロースナトリウムとを含む。
【0039】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、充填剤と、潤滑剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、セルロースと、ステアリン酸塩とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、微結晶セルロースと、ステアリン酸マグネシウムとを含む。
【0040】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、流動化剤と、崩壊剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、二酸化ケイ素と、ナトリウムとを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、コロイド状二酸化ケイ素と、クロスカルメロースナトリウムとを含む。
【0041】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、流動化剤と、潤滑剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、二酸化ケイ素と、ステアリン酸塩とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、コロイド状二酸化ケイ素と、ステアリン酸マグネシウムとを含む。
【0042】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、崩壊剤と、潤滑剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、ナトリウムと、ステアリン酸塩とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、クロスカルメロースナトリウムと、ステアリン酸マグネシウムとを含む。
【0043】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、充填剤と、流動化剤と、崩壊剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、セルロースと、二酸化ケイ素と、ナトリウムとを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、微結晶セルロースと、コロイド状二酸化ケイ素と、クロスカルメロースナトリウムとを含む。
【0044】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、充填剤と、流動化剤と、潤滑剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、セルロースと、二酸化ケイ素と、ステアリン酸塩とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、微結晶セルロースと、コロイド状二酸化ケイ素と、ステアリン酸マグネシウムとを含む。
【0045】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、流動化剤と、崩壊剤と、潤滑剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、二酸化ケイ素と、ナトリウムと、ステアリン酸塩とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、コロイド状二酸化ケイ素と、クロスカルメロースナトリウムと、ステアリン酸マグネシウムとを含む。
【0046】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、充填剤と、流動化剤と、崩壊剤と、潤滑剤とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、セルロースと、二酸化ケイ素と、ナトリウムと、ステアリン酸塩とを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、エペトラボロールと、微結晶セルロースと、コロイド状二酸化ケイ素と、クロスカルメロースナトリウムと、ステアリン酸マグネシウムとを含む。
【0047】
例示的な実施形態において、医薬組成物は、約200mgと約1100mgとの間の量のエペトラボロールを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、約250mgと約1000mgとの間の量のエペトラボロールを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、約200mgと約300mgとの間、または約225mgと約275mgとの間、または約240mgと約260mgとの間、または約250mg、または250mgの量のエペトラボロールを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、約400mgと約600mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約475mgと約525mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの量のエペトラボロールを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、約600mgと約900mgとの間、または約650mgと約850mgとの間、または約700mgと約800mgとの間、または約725mgと約775mgとの間、または約740mgと約760mgとの間、または約750mg、または750mgの量のエペトラボロールを含む。例示的な実施形態において、医薬組成物は、約900mgと約1100mgとの間、または約925mgと約1075mgとの間、または約950mgと約1050mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約990mgと約1010mgとの間、または約1000mg、または1000mgの量のエペトラボロールを含む。本パラグラフの実施形態のいずれについても、医薬組成物は、経口投与に適している。本パラグラフの実施形態のいずれについても、医薬組成物は、経口投与に適した単位用量であり、例えば、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールを含む、単一の丸剤またはカプセルまたは錠剤である。本パラグラフの実施形態のいずれについても、医薬組成物は、エペトラボロール塩酸塩を含む。
【0048】
エペトラボロールは、当技術分野で公知の様々な方法によって投与することができる。例示的な実施形態において、投与経路/投与様式は経口である。当業者によって理解されるように、投与経路および/または投与様式は、所望の結果に応じて変化する。
【0049】
(IV.その他の非結核性マイコバクテリア治療)
例示的な実施形態において、エペトラボロールは、非結核性マイコバクテリア感染に対するポジティブな治療反応を達成するために、他の化合物と共に投与され得る。これらの他の化合物の例を以下に提供する:
(エタンブトール)
エタンブトールは、以下の式による構造を有する。
【0050】
【0051】
エタンブトールは、Barr Laboratories、Akorn、Sanofi、Cadila、Lupin、およびDelmarなど、多くの製造業者によって商業的に生産されている。経口投与用のエタンブトール塩酸塩の100mgおよび400mgの錠剤が、入手可能である。
【0052】
パラグラフZ:例示的な実施形態において、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約10mg/kgと約30mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kg、または25mg/kgの経口用量で投与される。
【0053】
パラグラフY:例示的な実施形態において、エタンブトールまたはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kgの経口用量で、毎日投与される。例示的な実施形態では、約600mgと約2000mgとの間、または約600mgと約800mgとの間、または約800mgと約1000mgとの間、または約1000mgと約1200mgとの間、または約1200mgと約1400mgとの間、または約1400mgと約1600mgとの間、または約1600mgと約1800mgとの間、または約1800mgと約2000mgとの間のエタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与する。
【0054】
パラグラフX:例示的な実施形態において、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kgの経口用量で、週3日投与される。例示的な実施形態において、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約900mgと約3400mgとの間、または約900mgと約1200mgとの間、または約1200mgと約1500mgとの間、または約1500mgと約1800mgとの間、または約1800mgと約2100mgとの間、または約2100mgと約2400mgとの間、2400mgと約2700mgとの間、または約2700mgと約3000mgとの間、または約3000mgと約3400mgとの間の経口用量で、週3日投与される。
【0055】
(クラリスロマイシンまたはアジスロマイシン)
アジスロマイシンは、Pfizer、Sandoz、Teva、Alembic、Lupin、Fresenius、Hospira、およびAurobindoなど、多くの製造業者によって商業的に生産されている。経口投与用のアジスロマイシンの250mg、500mg、および600mgの錠剤が入手可能である。静脈内投与用のアジスロマイシンの500mg/バイアルが入手可能である。経口投与用のアジスロマイシンの100mg/5mLの懸濁液が入手可能である。
【0056】
パラグラフW:例示的な実施形態において、アジスロマイシンは、約200mgと約550mgとの間、または約200mgと約300mgとの間、または約225mgと約275mgとの間、または約250mg、または約250mg、または約450mgと約550mgとの間、または約475mgと約525mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与される。例示的な実施形態において、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約200mgと約550mgとの間の経口用量で、毎日または週3日投与される。
【0057】
パラグラフV:例示的な実施形態では、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約225mgと約275mgとの間、または約250mgの経口用量で、毎日投与される。例示的な実施形態では、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量で、毎日投与される。
【0058】
パラグラフU:例示的な実施形態において、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量で、週3日投与される。
【0059】
クラリスロマイシンは、Sandoz、Century Pharmaceuticals、Teva、Wockhardt、およびAlembicなどの多くの製造業者によって商業的に生産されている。経口投与用のクラリスロマイシンの250mgおよび500mgの錠剤が入手可能である。経口投与用のクラリスロマイシンの125mg/5mLまたは250mg/5mLの懸濁液が入手可能である。
【0060】
パラグラフT:例示的な実施形態において、クラリスロマイシンは、約400mgと約600mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約475mgと約525mgとの間、または約500mg、または500mg、または約900mgと約1100mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約1000mg、または1000mgの経口用量で投与される。例示的な実施形態において、クラリスロマイシンは、約950mgと約1050mgとの間の経口用量で毎日、または約1000mgの経口用量で毎日、または約400mgと約600mgとの間の経口用量で1日に2回、または約450mgと約550mgとの間の経口用量で1日に2回、または約475mgと約525mgとの間の経口用量で1日2回、または約500mgで1日2回、または500mgの経口用量で1日2回、投与される。例示的な実施形態において、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約900mgと約1100mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約1000mg、または1000mgの経口用量で、毎日または週3日投与される。例示的な実施形態では、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約400mgと約600mgとの間の経口用量で1日2回、約450mgと約550mgとの間の経口用量で1日2回、または約475mgと約525mgとの間の経口用量で1日2回、または約500mgの経口用量で1日2回、または500mgの経口用量で1日2回、毎日または週3日投与される。
【0061】
パラグラフS:例示的な実施形態において、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約900mgと約1100mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約1000mg、または1000mgの経口用量で毎日投与される。例示的な実施形態において、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約400mgと約600mgとの間経口用量で1日2回、または約450mgと約550mgとの間の経口用量で1日2回、または約475mgと約525mgとの間の経口用量で1日2回、または約500mgの経口用量で1日2回、または500mgの経口用量で1日2回、毎日投与される。
【0062】
パラグラフR:例示的な実施形態において、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約900mgと約1100mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約1000mg、または1000mgの経口用量で、週3日投与される。例示的な実施形態において、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約400mgと約600mgとの間の経口用量で1日2回、または約450mgと約550mgとの間の経口用量で1日2回、または約475mgと約525mgとの間の経口用量で1日2回、または約500mgの経口用量で1日2回、または500mgの経口用量で1日2回、週3日投与される。
【0063】
(リファンピシン)
リファンピシンは、リファンピンとしても知られ、Akorn、Lupin、Epic Pharma、Oxford、Fresenius、Sanofi Aventis、Novartis、Otto Brandes、Arudavis Labs、およびSichuan Long March Pharmaなどの多数の製造業者によって商業的に生産されている。経口投与用のリファンピシンの150mgおよび300mgのカプセルが入手可能である。静脈内投与用のリファンピシン600mg/バイアルが入手可能である。
【0064】
パラグラフQ:例示的な実施形態において、リファンピシンは、約5mg/kgと約15mg/kgとの間、または約9mg/kgと約11mg/kgとの間、または約10mg/kg、または10mg/kgの経口用量で投与される。例示的な実施形態において、リファンピシンは、約350mgと約700mgとの間、または約350mgと約500mgとの間、または約425mgと約475mgとの間、または約440mgと約460mgとの間、または約450mg、または450mg、または約500mgと約700mgとの間、または約550mgと約650mgとの間、または約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mg、または600mgの経口用量で投与される。例示的な実施形態において、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約9mg/kgと約11mg/kgとの間、または約10mg/kgの経口用量で、毎日または週3日投与される。
【0065】
パラグラフP:例示的な実施形態において、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物もしくは薬学的に許容される塩は、約9mg/kgと約11mg/kgとの間、または約10mg/kgの経口用量で、毎日投与される。例示的な実施形態において、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約425mgと約475mgとの間、または約440mgと約460mgとの間、または約450mgの経口用量で、毎日投与される。例示的な実施形態において、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mgの経口用量で、毎日投与される。
【0066】
パラグラフO:例示的な実施形態において、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物もしくは薬学的に許容される塩は、約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mgの経口用量で、週3日投与される。
【0067】
(リファブチン)
リファブチンは、Pfizer、Chongqing Huapont Pharma、Lupin、Novitium Pharmaand Guangzhou Tosun Pharmaなどの多くの製造業者によって商業的に生産されている。経口投与用のリファブチンの150mgのカプセルが入手可能である。
【0068】
パラグラフN:例示的な実施形態において、リファブチンは、約100mgと約350mgとの間、または約100mgと約200mgとの間、または約125mgと約175mgとの間、または約140mgと約160mgとの間、または約150mg、または150mg、または約250mgと約350mgとの間、または約275mgと約325mgとの間、または約290mgと約310mgとの間、または約300mg、または300mgの経口用量で投与される。
【0069】
パラグラフM:例示的な実施形態において、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物もしくは薬学的に許容される塩は、約425mgと約475mgとの間、または約440mgと約460mgとの間、または約450mgの経口用量で、毎日投与される。例示的な実施形態では、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mgとの間の経口用量で、毎日投与される。
【0070】
パラグラフL:例示的な実施形態において、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mgの経口用量で、週3日投与される。
【0071】
(注射用のアミカシン)
アミカシンは、Teva、Hospira、Abbott Laboratories、Apothecon、およびFreseniusなどの多くの製造業者から、注射用製剤として市販されている。静脈内投与用のアミカシン硫酸塩の50mg/mLおよび250mg/mLが入手可能である。
【0072】
パラグラフK:例示的な実施形態において、アミカシンは、約8mg/kgと約17mg/kgとの間、または約10mg/kgと約15mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約10mg/kg、または10mg/kg、または約15mg/kg、または15mg/kgの静脈内用量で、毎日投与される。
【0073】
パラグラフJ:例示的な実施形態において、アミカシンは、約13mg/kgと約27mg/kgとの間、または約15mg/kgと約25mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約25mg/kg、または25mg/kgの静脈内用量で、週3日投与される。
【0074】
(吸入用のアミカシン)
アミカシンの吸入用のリポソーム懸濁液(ARIKAYCE(登録商標))は、Insmed, Inc.から市販されている。590mg/8.4mLの吸入用製剤が、入手可能である。
【0075】
パラグラフI:例示的な実施形態において、アミカシンの吸入用量は、約580mgと約600mgとの間、または約590mg、または590mgであり、毎日投与される。
【0076】
(シプロフロキサシン)
シプロフロキサシンは、Bayer、Dr. Reddy’s、Aurobindo、Taro、およびWatsonなどの多くの製造業者によって商業的に生産されている。経口投与用のシプロフロキサシン塩酸塩の100mg、250mg、および500mgの錠剤が、入手可能である。
【0077】
(リネゾリド)
リネゾリドは、Alembic、Pfizer、Glenmark、およびZydusなどの多くの製造業者によって商業的に生産されている。経口投与用のリネゾリドの600mgの錠剤が入手可能である。
【0078】
(モキシフロキサシン)
モキシフロキサシンは、Teva、Dr. Reddy’s、およびAurobindoなどの多くの製造業者によって商業的に生産されている。経口投与用のモキシフロキサシン塩酸塩の400mgの錠剤が入手可能である。
【0079】
(ストレプトマイシン)
ストレプトマイシンは、Xgen Pharmaceuticalsによって、商業的に生産されている。静脈内投与用の硫酸ストレプトマイシン1g/バイアルが入手可能である。
【0080】
(チゲサイクリン)
チゲサイクリンは、Prism、Sandoz、Fresenius、およびApotexなどの多くの製造業者によって、商業的に生産されている。静脈内投与用のチゲサイクリン50mg/バイアルが入手可能である。
【0081】
(エペトラボロールおよびエタンブトールの相乗効果)
エペトラボロールおよびエタンブトールの間の相乗効果が発見され、NTM感染のより効果的な治療が可能になった。
【0082】
(V.エペトラボロールの投与/投与レジメン)
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対する、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する方法である。セクションVの実施形態のいずれかについて、エペトラボロールは、エペトラボロール塩酸塩である。例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物もしくは薬学的に許容される塩は、本明細書に記載されるような量で投与される。例示的な実施形態において、本明細書に記載される任意の方法について、ポジティブな治療反応は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染を治療することである。例示的な実施形態において、本明細書に記載される任意の投与レジメンについて、ポジティブな治療反応は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染を治療することである。例示的な実施形態において、本明細書に記載される任意の投与レジメンについて、エペトラボロールは、エペトラボロール塩酸塩である。セクションVにおける実施形態のいずれかについて、エペトラボロールは、エペトラボロール塩酸塩である。
【0083】
例示的な実施形態において、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成するために、本明細書に記載の組成物が使用され得る。例示的な実施形態において、本明細書に記載の組成物の組み合わせは、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成するために使用され得る。例示的な実施形態において、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成するために、本明細書に記載される方法に従って、エペトラボロール組成物は投与される。例示的な実施形態において、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染は、エペトラボロールによる治療に対して受容的である。
【0084】
(V.i.)エペトラボロールおよびエタンブトール)
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、エタンブトールは、約10mg/kgと約30mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kg、または25mg/kgの経口用量で投与される。
【0085】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンを施すことを含み、当該投与レジメンは、本明細書に記載される経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または隔日に投与すること;および本明細書に記載される経口用量のエタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または週3日投与することを含む。
【0086】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約250mgと約1000mgとの間の経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約10mg/kgと約30mg/kgとの間の経口用量のエタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または週3日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kgの経口用量のエタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約600mgと約2000mgとの間、または約600mgと約800mgとの間、または約800mgと約1000mgとの間、または約1000mgと約1200mgとの間、または約1200mgと約1400mgとの間、または約1400mgと約1600mgとの間、または約1600mgと約1800mgとの間、または約1800mgと約2000mgとの間の経口用量のエタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kgの経口用量のエタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、週3日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約900mgと約3400mgとの間、または約900mgと約1200mgとの間、または約1200mgと約1500mgとの間、または約1500mgと約1800mgとの間、または約1800mgと約2100mgとの間、または約2100mgと約2400mgとの間、または2400mgと約2700mgとの間、または約2700mgと約3000mgとの間、または約3000mgと約3400mgとの間の経口用量のエタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、週3日投与することを含む。
【0087】
(V.ii.)エペトラボロールおよびアジスロマイシン)
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、アジスロマイシンは、約200mgと約550mgとの間、または約200mgと約300mgとの間、または約225mgと約275mgとの間、または約250mg、または約250mg、または約450mgと約550mgとの間、または約475mgと約525mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与される。
【0088】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンを施すことを含み、当該投与レジメンは、本明細書に記載される経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または隔日に投与すること;および本明細書に記載される経口用量のアジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または週3日投与することを含む。
【0089】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約250mgと約1000mgとの間の経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約200mgと約550mgとの間の経口用量のアジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または週3日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約225mgと約275mgとの間、または約250mgの経口用量のアジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のアジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のアジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、週3日投与することを含む。
【0090】
(V.iii.)エペトラボロールおよびクラリスロマイシン)
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、クラリスロマイシンは、約400mgと約600mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約475mgと約525mgとの間、または約500mg、または500mg、または約900mgと約1100mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約1000mg、または1000mgの経口用量で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、クラリスロマイシンは、約950mgと約1050mgとの間の経口用量で毎日、または約1000mgの経口用量で毎日、または約400mgと約600mgとの間の経口用量で日に2回、または約450mgと約550mgとの間の経口用量で日に2回、または475mgと約525mgとの間の経口用量で日に2回、または約500mgの経口用量で日に2回、または500mgの経口用量で日に2回投与される。
【0091】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンを施すことを含み、当該投与レジメンは、本明細書に記載される経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または隔日に投与すること;および本明細書に記載される経口用量のクラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または週3日投与することを含む。
【0092】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約250mgと約1000mgとの間の経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約900mgと約1100mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約1000mg、または1000mgの経口用量のクラリスロマイシンを、毎日または週3日投与することを含む。
【0093】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約250mgと約1000mgとの間の経口用量で毎日投与すること、およびクラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約400mgと約600mgとの間の経口用量で日に2回、または約450mgと約550mgとの間の経口用量で日に2回、または約475mgと約525mgとの間の経口用量で日に2回、または約500mgの経口用量で日に2回、または500mgの経口用量で日に2回、毎日または週3日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量で毎日投与すること、およびクラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約900mgと約1100mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約1000mg、または1000mgの経口用量で毎日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量で毎日投与すること、およびクラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約900mgと約1100mgとの間、または約975mgと約1025mgとの間、または約1000mg、または1000mgの経口用量で、週3日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量で毎日投与すること、およびクラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約400mgと約600mgとの間の経口用量で日に2回、または約450mgと約550mgとの間の経口用量で日に2回、または約475mgと約525mgとの間の経口用量で日に2回、または約500mgの経口用量で日に2回、または500mgの経口用量で日に2回、毎日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量で、毎日投与すること、およびクラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、約400mgと約600mgとの間の経口用量で日に2回、または約450mgと約550mgとの間の経口用量で日に2回、または約475mgと約525mgとの間の経口用量で日に2回、または約500mgの経口用量で日に2回、または500mgの経口用量で日に2回、週3日投与することを含む。
【0094】
(V.iv.)エペトラボロールおよびリファンピシン)
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、リファンピシンは、約5mg/kgと約15mg/kgとの間、または約9mg/kgと約11mg/kgとの間、または約10mg/kg、または10mg/kgの経口用量で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、リファンピシンは、約350mgと約700mgとの間、または約350mgと約500mgとの間、または約425mgと約475mgとの間、または約440mgと約460mgとの間、または約450mg、または450mg、または約500mgと約700mgとの間、または約550mgと約650mgとの間、約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mg、または600mgの経口用量で投与される。
【0095】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンを施すことを含み、当該投与レジメンは、本明細書に記載される経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または隔日に投与すること;および本明細書に記載される経口用量のリファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または週3日投与することを含む。
【0096】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約250mgと約1000mgとの間の経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約9mg/kgと約11mg/kgとの間、または約10mg/kgの経口用量のリファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または週3日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約9mg/kgと約11mg/kgとの間、または約10mg/kgの経口用量のリファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与することを含む。
【0097】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約425mgと約475mgとの間、または約440mgと約460mgとの間、または約450mgの経口用量のリファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与することを含む。
【0098】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mgの経口用量のリファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mgの経口用量のリファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、週3日投与することを含む。
【0099】
(V.v.)エペトラボロールおよびリファブチン)
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0100】
例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、リファブチンは、約100mgと約350mgとの間、約100mgと約200mgとの間、約125mgと約175mgとの間、約140mgと約160mgとの間、または約150mg、または150mg、または約250mgと約350mgとの間、または約275mgと約325mgとの間、約290mgと約310mgとの間、または約300mg、または300mgの経口用量で投与される。
【0101】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンを施すことを含み、当該投与レジメンは、本明細書に記載される経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または隔日に投与すること;および本明細書に記載される経口用量のリファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または週3日投与することを含む。
【0102】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約425mgと約475mgとの間、または約440mgと約460mgとの間、または約450mgの経口用量のリファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与することを含む。
【0103】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mgの経口用量のリファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与することを含む。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mgの経口用量のリファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、週3日投与することを含む。
【0104】
(V.vi.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファンピシン)
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0105】
例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約10mg/kgと約30mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kg、または25mg/kgの経口用量で投与され、リファンピシンは、約5mg/kgと約15mg/kgとの間、または約9mg/kgと約11mg/kgとの間、または約10mg/kg、または10mg/kg、または約350mgと約700mgとの間、または約350mgと約500mgとの間、または約425mgと約475mgとの間、または約440mgと約460mgとの間、または約450mg、または450mg、または約500mgと約700mgとの間、または約550mgと約650mgとの間、約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mg、または600mgの経口用量で投与される。
【0106】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、およびエタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびリファンピシンを、パラグラフPに従って投与することを含む。
【0107】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびリファンピシンを、パラグラフPに従って投与することを含む。
【0108】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与し、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与することを含む。
【0109】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびリファンピシンを、パラグラフOに従って投与することを含む。
【0110】
(V.vii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファブチン)
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0111】
例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約10mg/kgと約30mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kg、または25mg/kgの経口用量で投与され、リファブチンは、約100mgと約350mgとの間、または約100mgと約200mgとの間、または約125mgと約175mgとの間、または約140mgと約160mgとの間、または約150mg、または150mg、または約250mgと約350mgとの間、または約275mgと約325mgとの間、または約290mgと約310mgとの間、または約300mg、または300mgの経口用量で投与される。
【0112】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびリファブチンを、パラグラフMに従って投与することを含む。
【0113】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、およびエタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびリファブチンを、パラグラフMに従って投与することを含む。
【0114】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびリファブチンを、パラグラフLに従って投与することを含む。
【0115】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびリファブチンを、パラグラフLに従って投与することを含む。
【0116】
(V.viii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびアジスロマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0117】
例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約10mg/kgと約30mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kg、または25mg/kgの経口用量で投与され、アジスロマイシンは、約200mgと約550mgとの間、または約200mgと約300mgとの間、または約225mgと約275mgとの間、または約250mg、または約250mg、または約450mgと約550mgとの間、または約475mgと約525mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与される。
【0118】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0119】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0120】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0121】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0122】
(V.ix.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびクラリスロマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0123】
例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約10mg/kgと約30mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kg、または25mg/kgの経口用量で投与され、クラリスロマイシンは、約950mgと約1050mgとの間の経口用量で毎日、または約1000mgの経口用量で毎日、または約400mgと約600mgとの間の経口用量で日に2回、または約450mgと約550mgとの間の経口用量で日に2回、または約475mgと約525mgとの間の経口用量で日に2回、または約500mgの経口用量で日に2回、または500mgの経口用量で日に2回投与される。
【0124】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0125】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0126】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0127】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0128】
(V.x.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファンピシンおよびアジスロマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0129】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0130】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0131】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0132】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0133】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0134】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0135】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0136】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0137】
(V.xi.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファンピシンおよびクラリスロマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0138】
例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約10mg/kgと約30mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kg、または25mg/kgの経口用量で投与され、リファンピシンは、約5mg/kgと約15mg/kgとの間、または約9mg/kgと約11mg/kgとの間、または約10mg/kg、または10mg/kg、または約350mgと約700mgとの間、または約350mgと約500mgとの間、または約425mgと約475mgとの間、または約440mgと約460mgとの間、または約450mg、または450mg、または約500mgと約700mgとの間、または約550mgと約650mgとの間、または約575mgと約625mgとの間、または約590mgと約610mgとの間、または約600mg、または600mgの経口用量で投与され、クラリスロマイシンは、約950mgと約1050mgとの間の経口用量で毎日、または約1000mgの経口用量で毎日、または約400mgと約600mgとの間の経口用量で日に2回、または約450mgと約550mgとの間の経口用量で日に2回、または約475mgと約525mgとの間の経口用量で日に2回、または約500mgの経口用量で日に2回、または500mgの経口用量で日に2回投与される。
【0139】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0140】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0141】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0142】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0143】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0144】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0145】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0146】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0147】
(V.xii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファブチンおよびアジスロマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0148】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0149】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0150】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0151】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与することを含む。
【0152】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0153】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、およびアジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0154】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与し、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0155】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与することを含む。
【0156】
(V.xiii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファブチンおよびクラリスロマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0157】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0158】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0159】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0160】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与することを含む。
【0161】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、およびクラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0162】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0163】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0164】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与することを含む。
【0165】
(V.xiv.)エペトラボロールおよびアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、静脈内用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩とを、投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、アミカシンの静脈内用量は、約8mg/kgと約30mg/kgとの間、または約8mg/kgと約17mg/kgとの間、または約10mg/kgと約15mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約10mg/kg、または10mg/kg、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約13mg/kgと約27mg/kgとの間、または約15mg/kgと約25mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約25mg/kg、または25mg/kgである。
【0166】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンを施すことを含み、当該投与レジメンは、本明細書に記載される経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または隔日に投与すること;および本明細書に記載される静脈内用量のアミカシンを、毎日または週3日投与することを含む。
【0167】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約8mg/kgと約17mg/kgとの間、または約10mg/kgと約15mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約10mg/kg、または10mg/kg、または約15mg/kg、または15mg/kgの静脈内用量のアミカシンを、毎日投与することを含む。
【0168】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、約13mg/kgと約27mg/kgとの間、または約15mg/kgと約25mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約25mg/kg、または25mg/kgの静脈内用量のアミカシンを、週3日投与することを含む。
【0169】
(V.xv.)エペトラボロールおよび吸入用のアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、吸入用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、アミカシンの吸入用量は、約580mgと約600mgとの間、または約590mg、または590mgである。
【0170】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンを施すことを含み、当該投与レジメンは、本明細書に記載される経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日または隔日に投与すること;および本明細書に記載される吸入用量のアミカシンを、毎日投与することを含む。
【0171】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約475mgと約525mgとの間、または約500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、および約580mgと約600mgとの間、または約590mg、または590mgの吸入用量のアミカシンを、毎日投与することを含む。
【0172】
(V.xvi.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、静脈内用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0173】
例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約10mg/kgと約30mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kg、または25mg/kgの経口用量で投与され、アミカシンは、約8mg/kgと約30mg/kgとの間、または約8mg/kgと約17mg/kgとの間、または約10mg/kgと約15mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約10mg/kg、または10mg/kg、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約13mg/kgと約27mg/kgとの間、または約15mg/kgと約25mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約25mg/kg、または25mg/kgの静脈内用量で投与される。
【0174】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0175】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0176】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0177】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0178】
(V.xvii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよび吸入用のアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、吸入用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0179】
例示的な実施形態において、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約250mgと約1000mgとの間、または約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量で投与され、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩は、約10mg/kgと約30mg/kgとの間、または約13mg/kgと約17mg/kgとの間、または約15mg/kg、または15mg/kg、または約23mg/kgと約27mg/kgとの間、または約25mg/kg、または25mg/kgの経口用量で投与され、アミカシンは、約580mgと約600mgとの間、または約590mg、または590mgの吸入用量で投与される。
【0180】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0181】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0182】
(V.xviii.)エペトラボロールおよびシプロフロキサシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、シプロフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0183】
(V.xix.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびシプロフロキサシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、シプロフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0184】
(V.xx.)エペトラボロールおよびリネゾリド
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リネゾリド、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0185】
(V.xxi.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリネゾリド
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リネゾリド、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0186】
(V.xxii.)エペトラボロールおよびモキシフロキサシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、モキシフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0187】
(V.xxiii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびモキシフロキサシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、モキシフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0188】
(V.xxiv.)エペトラボロールおよびストレプトマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、ストレプトマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0189】
(V.xxv.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびストレプトマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、ストレプトマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0190】
(V.xxvi.)エペトラボロールおよびチゲサイクリン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、チゲサイクリン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0191】
(V.xxvii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびチゲサイクリン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、チゲサイクリン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0192】
(V.xxviii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファンピシンおよびアジスロマイシンおよびアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、静脈内用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、吸入用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0193】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0194】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0195】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0196】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0197】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0198】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0199】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、アミカシンを、およびパラグラフKに従って投与することを含む。
【0200】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0201】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0202】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0203】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0204】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0205】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0206】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0207】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0208】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0209】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0210】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0211】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0212】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0213】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0214】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0215】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0216】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与し、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0217】
(V.xxix.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファンピシンおよびクラリスロマイシンおよびアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、静脈内用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、および吸入用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0218】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0219】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0220】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0221】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0222】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0223】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0224】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0225】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0226】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0227】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0228】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0229】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0230】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0231】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0232】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0233】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0234】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0235】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0236】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0237】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0238】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフPに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0239】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0240】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0241】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファンピシンを、パラグラフOに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0242】
(V.xxx.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファブチンおよびアジスロマイシンおよびアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、静脈内用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、吸入用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0243】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0244】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0245】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0246】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0247】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0248】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与し、リファブチンを、パラグラフLに従って投与し、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0249】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0250】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0251】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0252】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0253】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0254】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフVに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0255】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0256】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0257】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0258】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0259】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0260】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0261】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0262】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0263】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0264】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0265】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0266】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、アジスロマイシンを、パラグラフUに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0267】
(V.xxxi.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファブチンおよびクラリスロマイシンおよびアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、静脈内用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、吸入用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0268】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0269】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0270】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0271】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0272】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0273】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0274】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0275】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0276】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、アミカシンを、およびパラグラフIに従って投与することを含む。
【0277】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0278】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0279】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフSに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0280】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0281】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0282】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0283】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0284】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0285】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフYに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0286】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0287】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0288】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフMに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0289】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフKに従って投与することを含む。
【0290】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与し、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、およびアミカシンを、パラグラフJに従って投与することを含む。
【0291】
例示的な実施形態において、投与レジメンは、約450mgと約550mgとの間、または約490mgと約510mgとの間、または約500mg、または500mgの経口用量のエペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、毎日投与すること、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩を、パラグラフXに従って投与すること、リファブチンを、パラグラフLに従って投与すること、クラリスロマイシンを、パラグラフRに従って投与すること、アミカシンを、パラグラフIに従って投与することを含む。
【0292】
(V.xxxii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファンピシンおよびアジスロマイシンおよびストレプトマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、ストレプトマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0293】
(V.xxxiii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファンピシンおよびクラリスロマイシンおよびストレプトマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、ストレプトマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0294】
(V.xxxiv.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファブチンおよびアジスロマイシンおよびストレプトマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アジスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、ストレプトマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0295】
(V.xxxv.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファブチンおよびクラリスロマイシンおよびストレプトマイシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、クラリスロマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、ストレプトマイシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0296】
(V.xxxvi.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファンピシンおよびモキシフロキサシンおよびアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、モキシフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、モキシフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、静脈内用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファンピシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、モキシフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、吸入用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0297】
(V.xxxvii.)エペトラボロールおよびエタンブトールおよびリファブチンおよびモキシフロキサシンおよびアミカシン
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、モキシフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、アミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、モキシフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、静脈内用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対して、ポジティブな治療反応を達成する方法を提供し、当該方法は、該感染の治療を必要とするヒト対象に、エペトラボロール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、エタンブトール、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、リファブチン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、モキシフロキサシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、吸入用のアミカシン、またはその水和物、溶媒和物、もしくは薬学的に許容される塩と、を投与することを含み、それによって、ポジティブな治療反応を達成する、方法である。
【0298】
(V.a).非結核性マイコバクテリア(NTM)感染
例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、急速に増殖する。例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、M.アブセッサス(M. abscessus)、M.アラビエンス(M. arabiense)、M.アロマティシボランス(M. aromaticivorans)、M.バクテレミクム(M. bacteremicum)、M.バラシアエ(M. barrassiae)、M.ブルゲラティ(M. bourgelatii)、M.セレリフラブム(M. celeriflavum)、M.ケロナエ(M. chelonae)、M.クロシヌム(M. crocinum)、M.フキエネンセ(M. fukienense)、M.ヒッポカンピ(M. hippocampi)、M.インスブリクム(M. insubricum)、M.イラニクム(M. iranicum)、M.リトラレ(M. litorale)、M.ラツェレンセ(M. llatzerense)、M.モナセンセ(M. monacense)、M.パレンス(M. pallens)、M.ルフム(M. rufum)、M.ルチルム(M. rutilum)、M.サルモニフィルム(M. salmoniphilum)、M.セディミニス(M. sediminis)、もしくは、マイコバクテリウム セテンセ(Mycobacterium setense)またはそれらの組み合わせである。
【0299】
例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、ゆっくりと増殖する。例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、M.アルゲリクム(M. algericum)、M.アルシエンセ(M. alsiense)、M.アロシエンセ(M. arosiense)、M.ボウチェデュロネンセ(M. bouchedurhonense)、M.エングバエキイ(M. engbaekii)、M.エウロパエウム(M. europaeum)、M.フラガエ(M. fragae)、M.ヘラクリオンエンセ(M. heraklionense)、M.インディクス プラニイ(M. indicus pranii)、M.コレンセ(M. koreense)、M.クマモトネンセ(M. kumamotonense)、M.キョリネンセ(M. kyorinense)、M.レプロマトシス(M. lepromatosis)、M.リフランディイ(M. liflandii)、M.ロンゴバルダム(M. longobardum)、M.マンテニイ(M. mantenii)、M.マルセイレンセ(M. marseillense)、M.ミネソテンセ(M. minnesotense)、M.ノビオマゲンセ(M. noviomagense)、M.パラフィニクム(M. paraffinicum)、M.パラゴルドナエ(M. paragordonae)、M.パラコレンセ(M. parakoreense)、M.パラセオウレンセ(M. paraseoulense)、M.パラテラエ(M. paraterrae)、M.リヤドヘンセ(M. riyadhense)、M.セヌエンセ(M. senuense)、M.セオウレンセ(M. seoulense)、M.シェリシイ(M. sherrisii)、M.シガエンセ(M. shigaense)、M.シンジュクエンセ(M. shinjukuense)、M.シムランス(M. simulans)、M.シネンセ(M. sinense)、M.ストマテピアエ(M. stomatepiae)、M.チモネンセ(M. timonense)、M.ブルネリス(M. vulneris)、もしくは、M.ヨンゴネンセ(M. yongonense)、またはそれらの組み合わせである。
【0300】
例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、M.アブセッサス(M. abscessus)、M.アビウム複合体(M. avium complex)(MAC)、M.ケロナエ(M. chelonae)、M.フォルトゥイタム(M. fortuitum)、M.ゴルドナエ(M. gordonae)、M.カンサシ(M. kansasii)、M.ムコゲニカム(M. mucogenicum)、M.ペレグリナム(M. peregrinum)およびM.ゼノピ(M. xenopi)からなる群より選択される。例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、M.アブセッサス(M. abscessus)、M.アビウム複合体(M. avium complex)(MAC)、M.フォルトゥイタム複合体(M. fortuitum complex)、M.ゴルドナエ(M. gordonae)、M.カンサシ(M. kansasii)およびM.ゼノピ(M. xenopi)からなる群から選択される。
【0301】
例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)である。例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、M.アビウム(M. avium)、M.イントラセルラーレ(M. intracellulare)、M.マルセイレーズ(M. marseillaise)、M.チモネンセ(M. timonense)、M.ボウチェデュロネンセ(M. bouchedurhonense)、M.コロンビエンセ(M. colombiense)、M.ブルネリス(M. vulneris)またはM.キマエラ(M. chimaera)である。例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、M.イントラセルラーレ(M. intracellulare)である。例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、M.イントラセルラーレ亜種イントラセルラーレ(M. intracellulare subsp. intracellulare)、またはM.イントラセルラーレ亜種(M. intracellulare subsp.)である。例示的な実施形態において、前記感染における前記非結核性マイコバクテリアは、M.アビウム(M. avium)である。
【0302】
例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.);V.xiv.);V.xv.);V.xvi.);V.xvii.);V.xxiv.);V.xxv.);V.xxviii.);V.xxix.);V.xxx.);V.xxxi.);V.xxxii.);V.xxxiii.);V.xxxiv.);V.xxxv.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための方法を提供し、それにより、前記ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションIII)またはIII.a.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための組成物または方法を提供する。
【0303】
例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.);V.xiv.);V.xv.);V.xvi.);V.xvii.);V.xxiv.);V.xxv.);V.xxviii.);V.xxix.);V.xxx.);V.xxxi.);V.xxxii.);V.xxxiii.);V.xxxiv.);V.xxxv.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム(Mycobacterium avium)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための方法を提供し、それにより、前記ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションIII)またはIII.a.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム(Mycobacterium avium)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための組成物または方法を提供する。
【0304】
例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.);V.xiv.);V.xv.);V.xvi.);V.xvii.);V.xxiv.);V.xxv.);V.xxviii.);V.xxix.);V.xxx.);V.xxxi.);V.xxxii.);V.xxxiii.);V.xxxiv.);V.xxxv.)において記載される、マイクロバクテリウム イントラセルラーレ(Mycobacterium intracellulare)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための方法を提供し、それにより、前記ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションIII)またはIII.a.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための組成物または方法を提供する。
【0305】
例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.)において記載される、マイコバクテリウム カンサシ(Mycobacterium kansasii)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための方法を提供し、それにより、前記ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションIII)またはIII.a.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための組成物または方法を提供する。
【0306】
例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.)において記載される、マイコバクテリウム カンサシ(Mycobacterium kansasii)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための方法を提供し、それにより、前記ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションIII)またはIII.a.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための組成物または方法を提供する。
【0307】
例示的な実施形態において、前記ヒトはさらに、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患、または慢性血栓塞栓性肺高血圧症である疾患を有する。例示的な実施形態において、前記ヒトは、間質性肺疾患、炎症後肺線維症、気管支拡張症、腫瘍性疾患、糖尿病、気管支喘息、低胸症、縦隔嚢胞、または関節リウマチである疾患をさらに有する。例示的な実施形態において、前記ヒトは、間質性肺疾患である疾患をさらに有し、当該間質性肺疾患は、特発性肺線維症、サルコイドーシス、またはタンパク症である。例示的な実施形態において、前記ヒトはさらに腫瘍性疾患を有し、前記腫瘍性疾患は骨髄線維症または肺癌である。例示的な実施形態において、前記ヒトは以前に結核に罹患している。
【0308】
例示的な実施形態において、前記感染はヒトの肺で起こる。例示的な実施形態において、前記感染は体内の2つ以上の臓器で起こる。例示的な実施形態において、前記感染はリンパ節で起こる。
【0309】
例示的な実施形態において、前記感染は治療歴がない。例示的な実施形態において、前記感染は治療抵抗性である。
【0310】
さらなる態様において、前記非結核性マイコバクテリア感染は、ヒト対象における非結核性マイコバクテリア関連疾患の一部である。例示的な実施形態において、前記非結核性マイコバクテリ関連疾患は、非結核性マイコバクテリア肺疾患、播種性非結核性マイコバクテリア疾患、または非結核性マイコバクテリア関連リンパ節炎である。例示的な実施形態において、前記非結核性マイコバクテリア関連疾患は、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)肺疾患、播種性マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)疾患、および、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)関連リンパ節炎である。例示的な実施形態において、前記非結核性マイコバクテリア関連疾患は、結節性気管支拡張症である。例示的な実施形態において、前記非結核性マイコバクテリア関連疾患は、線維空洞性(fibrocavitary)である。
【0311】
例示的な実施形態において、前記非結核性マイコバクテリア関連疾患は治療歴がない。例示的な実施形態において、前記非結核性マイコバクテリア関連疾患は治療抵抗性である。例示的な実施形態において、前記非結核性マイコバクテリア関連疾患は、治療抵抗性のマイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)肺疾患である。例示的な実施形態において、前記非結核性マイコバクテリア関連疾患は、空洞型マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)肺疾患である。例示的な実施形態において、前記非結核性マイコバクテリア関連疾患は、結節・気管支拡張型(nodular-bronchiectacic)マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)肺疾患である。
【0312】
例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.)において記載される、結節・気管支拡張型マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)肺疾患に対するポジティブな治療反応を達成するための方法を提供し、それにより、前記ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションにIII)またはIII.a.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための組成物または方法を提供する。
【0313】
例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.);V.xiv.);V.xvi.);V.xxiv.);V.xxv.);V.xxviii.);V.xxix.);V.xxx.);V.xxxi.);V.xxxii.);およびV.xxxiii.)において記載される、空洞型マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)肺疾患に対するポジティブな治療反応を達成するための方法を提供し、それにより、前記ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションV.xv.)またはV.xvii.)において記載される、空洞型マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)肺疾患に対するポジティブな治療反応を達成するための方法を提供し、それにより、前記ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションにIII)またはIII.a.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための組成物または方法を提供する。
【0314】
例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.);V.xiv.);V.xv.);V.xvi.);V.xvii.);V.xxiv.);V.xxv.);V.xxviii.);V.xxix.);V.xxx.);V.xxxi.);V.xxxii.);およびV.xxxiii.)において記載される、治療抵抗性のマイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)肺疾患に対するポジティブな治療反応を達成するための方法を提供し、それにより、前記ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、本発明は、本明細書中に、例えば、セクションにIII)またはIII.a.)において記載される、マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)感染に対するポジティブな治療反応を達成するための組成物または方法を提供する。
【0315】
例示的な実施形態において、前記疾患は、本発明の化合物を経口投与することを通じて、治療される。例示的な実施形態において、前記疾患は、エペトラボロールを経口投与することを通じて、治療される。
【0316】
(V.b).ポジティブな治療反応の評価
例示的な実施形態において、前記ポジティブな治療反応は、本明細書に記載されるアッセイまたはツールによって評価され得る。
【0317】
例示的な実施形態において、投与に先立って、ヒト対象の感染マーカーが評価され、それによりベースライン評価が得られる;第1の投与の後に、前記ヒト対象の感染マーカーが評価され、それにより反応評価が得られる。前記ベースライン評価と前記反応評価とを比較し、前記反応評価が前記ベースライン評価よりも改善した場合に、ポジティブな治療反応が達成される。前記投与の進行中に複数の反応評価を行うことができる。後の反応評価が、前の反応評価、またはベースライン評価よりも改善された場合に、ポジティブな治療反応が達成される。
【0318】
例示的な実施形態において、本明細書に記載の投薬レジメンの投与に先立って、ヒト対象の感染マーカーが評価され、それによってベースライン評価が得られる;投薬レジメンの第1の投与の後に、前記ヒト対象の感染マーカーが評価され、それによって反応評価が得られ、前記ベースライン評価と前記反応評価とが比較され、前記反応評価が前記ベースライン評価よりも改善された場合に、ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、前記感染マーカーは、前記投与レジメンの発生の終了から2日以内、または3日以内、または4日以内、または5日以内、または6日以内、または7日以内に評価される。例示的な実施形態において、前記感染マーカーは、パラグラフAに記載される前記投与レジメンの発生の終了から2日以内、または3日以内、または4日以内、または5日以内、または6日以内、または7日以内に評価される。特定の方法において、投与レジメンは、複数回発生する。特定の方法において、投与レジメンは、パラグラフBに記載されるように発生する。投与レジメンが複数回行われる場合、前記ヒト対象の前記感染マーカーは、パラグラフAに記載される前投与レジメンの発生の終了から2日以内、または3日以内、または4日以内、または5日以内、または6日以内、または7日以内に評価され得る。後の反応評価が、前の反応評価、またはベースライン評価よりも改善される場合、ポジティブな治療反応が達成される。
【0319】
例示的な実施形態において、本明細書に記載されるNTM感染は、本明細書に記載される組成物の投与に先立って、患者におけるNTM感染の1つ以上の特性を評価することによって、ポジティブな治療反応について評価され得、それによってベースライン評価または鑑定が得られる。本明細書に記載される投薬レジメンの少なくとも1つの第1の投与の後、NTM感染の特性が再度評価または鑑定され、それによって反応評価が得られる。前記ベースライン評価と前記反応評価とを比較することにより、ポジティブな治療反応が達成されたか否かを決定することができる。前記反応評価が前記ベースライン評価よりも改善されている場合、NTM感染に対するポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、1回以上の反応評価が、治療の経過中(投与レジメンが実施される1回以上の間)の異なる時間に行われる。例示的な実施形態において、前記NTM感染の評価は、前記ヒト対象の1つ以上の感染マーカーを評価することによって行われる。
【0320】
例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、定量的コロニー数によって評価することができる。例示的な実施形態において、前記ポジティブな治療反応は、定量的コロニースコアによって評価することができる。例示的な実施形態において、前記ポジティブな治療反応は、放射線写真分析によって評価することができる。
【0321】
V.b.)i.)定量的コロニー数
固形寒天培地上のコロニー数による細菌の定量は、当技術分野で知られている標準的な手順に従って行うことができる。そのような例は、Griffith, et al.Semiquantitative culture analysis during therapy for Mycobacterium avium complex lung disease. Am J Respir Crit Care Med. 2015;192(6):754-760に記載されており、そこではコロニー数が症状および放射線写真の改善の予測因子であった。Griffithに記載されているように、定量的コロニー数は、患者から得られた呼吸器サンプル(例えば、排痰サンプルまたは誘発喀痰サンプルといった痰サンプル)から得ることができる。前記誘発喀痰サンプルは、例えば、ネブライザーにより高張食塩水(例えば、7%食塩水)をヒト対象に投与することにより、当該ヒト対象から得ることができる。前記痰サンプルは、Wallace et al, Initial clarithromycin monotherapy for Mycobacterium avium- intracellulare complex lung disease. Am J Respir Crit Care Med 1994; 149:1335-1341; Wallace et al. Clarithromycin regimens for pulmonary Mycobacterium avium complex: the first 50 patients. Am J Respir Crit Care Med 1996; 153:1766-1772に記載されているように、除染、フルオロクローム顕微鏡検査、抗生物質の有無によらないMiddlebrook 7H10寒天のバイプレート上での固体培地培養、および、ブロス培養(BACTEC 960[Becton Dickinson、Sparks、MD]またはESP[TREK Diagnostic Systems、Cleveland、OH])などの手順に従って処理することができる。MAC分離株は、例えば、AccuProbe(Hologic-GenProbe、カリフォルニア州サンディエゴ)で同定できる。
【0322】
痰サンプルの微生物学的評価には、定量的コロニー数における評価を含めることができる。例示的な実施形態において、前の評価よりも後の評価において定量的コロニー数が少ないことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、ベースライン評価よりも反応評価において定量的コロニー数が少ないことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、前の反応評価よりも後の反応評価において定量的コロニー数が少ないことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、第2(または第3もしくは第4など)の反応評価において、第1の反応評価よりも定量的コロニー数が少ないことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、第2の反応評価よりも第3(または第4もしくは第5など)の反応評価において定量的コロニー数が少ないことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、前の評価よりも約1%から約99%低い、後の評価における定量的コロニー数は、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、前の評価よりも約1%から約5%低い、または約4%から約9%低い、または約8%から約13%低い、または約12%から約17%低い、または約16%から約21%低い、または約20%から約25%低い、または約24%から約29%低い、または約28%から約33%低い、または約32%から約37%低い、または約36%から約41%低い、または約40%から約45%低い、または約44%から約49%低い、または約48%から約53%低い、または約52%から約57%低い、または約56%から約61%低い、または約60%から約65%低い、または約64%から約69%低い、または約68%から約73%低い、または約72%から約77%低い、または約76%から約81%低い、または約80%から約85%低い、または約84%から約89%低い、または約88%から約93%低い、または約92%から約97%低い、または約96%から約100%低い、後の評価における定量的コロニー数、またはそれらの1つ以上の組み合わせは、ポジティブな治療反応である。
【0323】
例示的な実施形態において、前の評価よりも約5%から約25%低い、または約5%から約30%低い、または約5%から約35%低い、または約5%から約40%低い、または約5%から約45%低い、または約5%から約50%低い、または約5%から約55%低い、または約5%から約60%低い、または約5%から約65%低い、または約5%から約70%低い、または約5%から約75%低い、または約5%から約80%低い、または約5%から約85%低い、または約5%から約90%低い、または約5%から約95%低い、または約5%から約99%低い、または約5%から約99.2%低い、または約5%から約99.5%低い、または約5%から約99.7%低い、または約5%から約99.9%低い、または約5%から約100%低い、後の評価における定量的コロニー数は、ポジティブな治療反応である。
【0324】
例示的な実施形態において、前の評価よりも約10%から約25%低い、または約10%から約30%低い、または約10%から約35%低い、または約10%から約40%低い、または約10%から約45%低い、または約10%から約50%低い、または約10%から約55%低い、または約10%から約60%低い、または約10%から約65%低い、または約10%から約70%低い、または約10%から約75%低い、または約10%から約80%低い、または約10%から約85%低い、または約10%から約90%低い、または約10%から約95%低い、または約10%から約99%低い、または約10%から約99.2%低い、または約10%から約99.5%低い、または約10%から約99.7%低い、または約10%から約99.9%低い、または約10%から約100%低い、後の評価における定量的コロニー数は、ポジティブ治療反応である。
【0325】
例示的な実施形態において、前の評価よりも約15%から約25%低い、または約15%から約30%低い、または約15%から約35%低い、または約15%から約40%低い、または約15%から約45%低い、または約15%から約50%低い、または約15%から約55%低い、または約15%から約60%低い、または約15%から約65%低い、または約15%から約70%低い、または約15%から約75%低い、または約15%から約80%低い、または約15%から約85%低い、または約15%から約90%低い、または約15%から約95%低い、または約15%から約99%低い、または約15%から約99.2%低い、または約15%から約99.5%低い、または約15%から約99.7%低い、または約15%から約99.9%低い、または約15%から約100%低い、後の評価における定量的コロニー数は、ポジティブな治療反応である。
【0326】
例示的な実施形態において、前の評価よりも約20%から約30%低い、または約20%から約35%低い、または約20%から約40%低い、または約20%から約45%低い、または約20%から約50%低い、または約20%から約55%低い、または約20%から約60%低い、または約20%から約65%低い、または約20%から約70%低い、または約20%から約75%低い、または約20%から約80%低い、または約20%から約85%低い、または約20%から約90%低い、または約20%から約95%低い、または約20%から約99%低い、または約20%から約99.2%低い、または約20%から約99.5%低い、または約20%から約99.7%低い、または約20%から約99.9%低い、または約20%から約100%低い、後の評価における定量的コロニー数は、ポジティブな治療反応である。
【0327】
例示的な実施形態において、投与レジメンの投与に先立って、ヒト対象の感染マーカーが評価される。ここで、前記感染マーカーは定量的コロニー数であり、それによってベースライン評価が得られる;エペトラボロールの第1の投与の後に、前記ヒト対象の感染マーカーが評価され、それによって反応評価が得られ、前記ベースライン評価と前記反応評価とが比較され、前記反応評価が前記ベースライン評価よりも改善された場合に、ポジティブな治療反応が達成される。
【0328】
例示的な実施形態において、前記NTM感染は、本明細書に記載される組成物の投与に先立って、患者におけるNTM感染の1つ以上の特性を評価することによって、ポジティブな治療反応について評価され得、それによってベースライン評価または鑑定が得られる。本明細書に記載される組成物の少なくとも1つの第1の投与の後、NTM感染の特性が再度評価または鑑定され、それによって反応評価が得られる。前記ベースライン評価と前記反応評価とを比較することにより、ポジティブな治療反応が達成されたか否かを決定することができる。前記反応評価が前記ベースライン評価よりも改善されている場合、NTM感染に対するポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、1回以上の反応評価が、治療の経過中(投与レジメンが実施される1回以上の間)の異なる時間に行われる。例示的な実施形態において、前記NTM感染の評価は、前記ヒト対象の1つ以上の感染マーカーを評価することによって行われる。例示的な実施形態において、前記感染マーカーは、定量的コロニー数である。
【0329】
(定量的コロニースコア)
痰サンプルの微生物学的評価には、定量的コロニースコアによる評価を含めることができる。Griffith, et al. Semiquantitative culture analysis during therapy for Mycobacterium avium complex lung disease. Am J Respir Crit Care Med. 2015;192(6):754-760に報告されているように、カテゴリースコアとして定量的コロニースコアを割り当てることができる。例示的な実施形態において、陰性培養は、マイコバクテリアの増殖を示さず、ゼロの定量的コロニースコアを割り当てることができ;ブロス培地中のみでの陽性培養増殖は、1の定量的コロニースコアを割り当てることができ;0と49との間の計数可能なコロニーを伴う固体培地上での陽性増殖は、2の定量的コロニースコアを割り当てることができ;50と99との間の計数可能なコロニーを伴う固体培地上での陽性増殖は、3の定量的コロニースコアを割り当てることができ;100と199との間の計数可能なコロニーを伴う固体培地上での陽性増殖は、4の定量的コロニースコアを割り当てることができ;200と299との間の計数可能なコロニーを伴う固体培地上での陽性増殖は、5の定量的コロニースコアを割り当てることができ;300以上の計数可能なコロニーを伴う固体培地上での陽性増殖は、6の定量的コロニースコアを割り当てることができる。最低3ヶ月間を超えて、3回以上の連続培養でマイコバクテリアの増殖を示さなかった(スコア「0」)ヒト対象は、「コンバーター(converters)」と分類された。
【0330】
例示的な実施形態において、前の評価よりも後の評価において定量的コロニースコアが低いことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、ベースライン評価よりも反応評価において定量的コロニースコアが低いことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、前の反応評価よりも後の反応評価において定量的コロニースコアが低いことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、第2(または第3もしくは第4など)の反応評価において、第1の反応評価よりも定量的コロニースコアが低いことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、第2の反応評価よりも第3(または第4もしくは第5など)の反応評価において定量的コロニースコアが低いことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも1低い場合である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも1以上低い場合である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも2低い場合である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも2以上低い場合である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも3低い場合である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも3以上低い場合である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも4低い場合である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも4以上低い場合である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも6低い場合である。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、後の評価における定量的コロニースコアが前の評価よりも6以上低い場合である。
【0331】
例示的な実施形態において、定量的培養スコアは、エペトラボロールの第1の投与に先立って評価される。例示的な実施形態において、定量的培養スコアのベースライン評価は、エペトラボロールの第1の投与の56日前と1日前との間に行われる。例示的な実施形態において、定量的培養スコアのベースライン評価は、エペトラボロールの第1の投与の前日に行われる。例示的な実施形態において、定量的培養スコアの反応評価は、エペトラボロールの第1の投与の後に行われる。例示的な実施形態において、定量的培養スコアの反応評価は、エペトラボロールの第1の投与の約21日後と約35日後との間に行われる。例示的な実施形態において、反応評価における定量的培養スコアが、ベースライン評価における定量的培養スコアよりも少なくとも1つ以上カテゴリースコアが低い場合に、ポジティブな治療反応が達成される。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、反応評価における定量的培養スコアが、ベースライン評価における定量的培養スコアより1または2または3または4または5または6低い場合に達成される。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、反応評価における定量的培養スコアが、ベースライン評価における定量的培養スコアより1または2低い場合に達成される。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、反応評価における定量的培養スコアが、ベースライン評価における定量的培養スコアより1低い場合に達成される。例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、反応評価における定量的培養スコアが、ベースライン評価における定量的培養スコアより少なくとも1低い場合に達成される。
【0332】
(放射線写真評価)
例示的な実施形態において、ポジティブな治療反応は、胸部放射線検査または胸部のコンピュータ断層撮影(CT)スキャンまたは胸部の高解像度コンピュータ断層撮影(CT)スキャンなどの放射線写真評価における改善である。これらの評価は当技術分野で知られており、例えばGriffith, et al. Semiquantitative culture analysis during therapy for Mycobacterium avium complex lung disease. Am J Respir Crit Care Med. 2015;192(6):754-760に記載されている。
【0333】
例示的な実施形態において、胸部放射線検査(CXR)及び胸部の高解像度コンピュータ断層撮影(HRCT)スキャンは、本明細書に記載される投与レジメンの開始に先立って実施することができ、胸部放射線検査については1~2ヶ月の間隔で実施することができ、胸部CTスキャンについては6ヶ月の間隔で実施することができ、医療専門家/放射線科医の判断により、より高頻度に胸部CTスキャンを実施することもできる。例示的な実施形態において、ベースラインおよび反応胸部放射線検査および/またはCTスキャンは、患者を治療する医療専門家およびNTM患者(結節性/気管支拡張性疾患を有するMACヒト対象など)由来の放射線写真の評価経験が豊富な放射線科医によって検討され得る。例示的な実施形態において、第2の放射線科医が、ヒト被験者の放射線写真を再検討することができる。例示的な実施形態において、放射線写真は、以前の放射線写真と比較して、改善(スコア、1)、変化なし(スコア、0)、または悪化(スコア、-1)として分類され得る。例示的な実施形態において、特定のスコアの割り当ては、放射線写真の外観の全体的なまたは総合的な所感に基づく。例示的な実施形態において、放射線写真は、以前の放射線写真の調査と比較して、いくつかの改善された領域と、いくつかの密度が増加した領域とを伴う「複合」反応を有し得る。例示的な実施形態において、放射線写真の放射線科医と臨床医との間の解釈の相違は、ヒト対象の臨床状態を盲検化された第2の放射線科医によって解決することができる。
【0334】
例示的な実施形態において、前の評価よりも後の評価において放射線写真評価スコアが高いことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、ベースライン評価よりも反応評価において放射線写真評価スコアが高いことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、前の反応評価よりも後の反応評価において放射線写真評価スコアが高いことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、第2(または第3もしくは第4など)の反応評価において、第1の反応評価よりも放射線写真評価スコアが高いことは、ポジティブな治療反応である。例示的な実施形態において、第2の反応評価よりも第3(または第4もしくは第5など)の反応評価において放射線写真評価スコアが高いことは、ポジティブな治療反応である。
【0335】
(V.c.)投与を継続する
いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、ポジティブな治療反応が達成されるまで継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、ポジティブな治療反応が存在する間、継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、ポジティブな治療反応が存在する限り継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約6ヶ月間、または約7ヶ月間、または約8ヶ月間、または約9ヶ月間、または約10ヶ月間継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約11ヶ月間、または約12ヶ月間、または約13ヶ月間、または約14ヶ月間、または約15ヶ月間、または約16ヶ月間継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約16ヶ月間、または約17ヶ月間、または約18ヶ月間、または約19ヶ月間、または約20ヶ月間、または約21ヶ月間継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約21ヶ月間、または約22ヶ月間、または約23ヶ月間、または約24ヶ月間、または約25ヶ月間、または約26ヶ月間継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約26ヶ月間、または約27ヶ月間、または約28ヶ月間、または約29ヶ月間、または約30ヶ月間継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、少なくとも約6ヶ月間、または約7ヶ月間、または約8ヶ月間、または約9ヶ月間、または約10ヶ月間継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、少なくとも約11ヶ月間、または約12ヶ月間、または約13ヶ月間、または約14ヶ月間、または約15ヶ月間、または約16ヶ月間継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、少なくとも約16ヶ月間、または約17ヶ月間、または約18ヶ月間、または約19ヶ月間、または約20ヶ月間、または約21ヶ月間継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、少なくとも約21ヶ月間、または約22ヶ月間、または約23ヶ月間、または約24ヶ月間、または約25ヶ月間、または約26ヶ月間継続することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、少なくとも約26ヶ月間、または約27ヶ月間、または約28ヶ月間、または約29ヶ月間、または約30ヶ月間継続することができる。
【0336】
いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、ポジティブな治療反応がもはや存在しなくなった後に終了する。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約6ヶ月、または約7ヶ月、または約8ヶ月、または約9ヶ月、または約10ヶ月で終了する。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約11ヶ月、または約12ヶ月、または約13ヶ月、または約14ヶ月、または約15ヶ月、または約16ヶ月で終了する。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約16ヶ月、または約17ヶ月、または約18ヶ月、または約19ヶ月、または約20ヶ月、または約21ヶ月で終了する。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約21ヶ月、または約22ヶ月、または約23ヶ月、または約24ヶ月、または約25ヶ月、または約26ヶ月で終了する。いくつかの実施形態において、本明細書中に、例えば、セクションIIIもしくはIIIaまたはV.i)~V.xxxvii.)に記載される前記投与は、約26ヶ月、または約27ヶ月、または約28ヶ月、または約29ヶ月、または約30ヶ月で終了する。
【0337】
(V.d.)投与レジメンの発生/繰り返し
いくつかの実施形態において、セクションV.i)~V.xxxvii.)などの本明細書に記載される投与レジメンは、本セクションに記載されるパラメータを有する。
【0338】
パラグラフA:例示的な実施形態において、投与レジメンは約21日間と約35日間との間の期間続けられる。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約22日間と約34日間との間の期間続けられる。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約23日間と約33日間との間の期間続けられる。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約24日間と約32日間との間の期間続けられる。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約25日間と約31日間との間の期間続けられる。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約26日間と約30日間との間の期間続けられる。例示的な実施形態において、投与レジメンは、約27日間と約29日間との間の期間続けられる。例示的な実施形態において、投与レジメンは約28日間続けられる。例示的な実施形態において、投与レジメンは28日間続けられる。
【0339】
パラグラフB:例示的な実施形態において、投与レジメンは1回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは2回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは3回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは4回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは5回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは6回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは7回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは8回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは9回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは10回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは11回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは12回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは13回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは14回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは15回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは16回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは17回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは18回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは19回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは20回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは21回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは22回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは23回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは24回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは25回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは26回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは27回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは28回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは29回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは30回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは31回起こる。例示的な実施形態において、投与レジメンは、ポジティブな治療反応が達成されるまで繰り返される。例示的な実施形態において、投与レジメンは、ポジティブな治療反応が達成されるまで継続される。例示的な実施形態において、投与レジメンは、ポジティブな治療反応がある限り繰り返される。例示的な実施形態において、投与レジメンは、ポジティブな治療反応がある限り継続される。例示的な実施形態において、投与レジメンは、ポジティブな治療反応がある限り、ヒト対象に投与される。
【0340】
パラグラフC:例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約20時間と約28時間との間の時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約21時間と約27時間との間の時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約22時間と約26時間との間の時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約23時間と約25時間との間の時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約24時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、24時間ごとに1回投与される。
【0341】
パラグラフD:例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約44時間と約52時間との間の時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約45時間と約51時間との間の時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約46時間と約50時間との間の時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約47時間と約49時間との間の時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約48時間ごとに1回投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、48時間ごとに1回投与される。
【0342】
パラグラフE:例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約200mgと約1100mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約200mgと約300mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約225mgと約275mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約240mgと約260mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約250mgである。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、250mgである。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約400mgと約600mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約425mgと約575mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約450mgと約550mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約475mgと約525mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約490mgと約510mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約500mgである。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は500mgである。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約650mgと約850mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約675mgと約825mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約700mgと約800mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約725mgと約775mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約750mgである。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は750mgである。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約900mgと約1100mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約925mgと約1075mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約950mgと約1050mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約975mgと約1025mgとの間である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、約1000mgである。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は、1000mgである。
【0343】
例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は約250mgであり、1つの約250mgの単位投与形態で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は約500mgであり、2つの約250mgの単位投与形態で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は約500mgであり、1つの約500mg単位投与形態で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は250mgであり、1つの250mg単位投与形態で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は500mgであり、2つの250mg単位投与形態で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は500mgであり、1つの500mg単位投与形態で投与される。
【0344】
例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は錠剤である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は丸剤である。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量はカプセルである。
【0345】
例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は250mgであり、1つの250mg錠剤で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は500mgであり、2つの250mg錠剤で投与される。例示的な実施形態において、エペトラボロールの経口用量は500mgであり、1つの500mgの単位投与形態で投与される。
【0346】
当技術分野の一般的な技術を持つ医療専門家であれば、必要な経口組成物の有効量を容易に決定し、処方することができる。例えば、医師は、所望の治療効果を達成するために必要な値よりも低い値で、エペトラボロール組成物に採用される医薬の用量を開始し、所望の効果が達成されるまで用量を徐々に増加させることができる。
【0347】
投与レジメンは、最適な所望の反応(例えば、治療反応)を提供するように調整される。本明細書で使用される投与単位形態とは、治療される対象のための単位投与量として適する物理的に離散した単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と関連して所望の治療効果をもたらすように計算された所定量の活性化合物を含む。
【0348】
本発明の投与単位形態の仕様は、(a)活性化合物の固有の特性および達成されるべき特定の治療効果、および(b)個体における過敏症の治療のためにそのような活性化合物を配合する技術に固有の制限によって規定され、直接これに依存する。
【0349】
(V.e).具体的な投与レジメンの実施形態
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンに従ってエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:投与レジメンの最初の日に投与される、パラグラフEに記載のエペトラボロールの経口用量、および前記経口用量は、パラグラフCに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記エペトラボロールの経口用量は、約240mgと約260mgとの間であり、前記投与レジメンの最初の日に投与され、前記経口用量は、パラグラフCに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記エペトラボロールの経口用量は、約475mgと約525mgとの間であり、前記投与レジメンの最初の日に投与され、前記経口用量は、パラグラフCに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記エペトラボロールの経口用量は、約725mgと約775mgとの間であり、前記投与レジメンの最初の日に投与され、前記経口用量は、パラグラフCに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記エペトラボロールの経口用量は、約1075mgと約1125mgとの間であり、前記投与レジメンの最初の日に投与され、前記経口用量は、パラグラフCに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンはパラグラフAに記載の通りであり、前記投与レジメンはパラグラフBに記載の通りに起こる。本パラグラフにおけるいずれの実施形態についても、前記経口用量は食物と共に投与される。本パラグラフにおけるいずれの実施形態についても、前記経口用量は絶食状態におけるものである。
【0350】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、パラグラフEに記載のエペトラボロールの経口用量、および前記経口用量は、パラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記エペトラボロールの経口用量は、約240mgと約260mgとの間であり、前記投与レジメンの最初の日に投与され、前記経口用量は、パラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記エペトラボロールの経口用量は、約475mgと約525mgとの間であり、前記投与レジメンの最初の日に投与され、前記経口用量は、パラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンはパラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンはパラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記エペトラボロールの経口用量は、約725mgと約775mgとの間であり、前記投与レジメンの最初の日に投与され、前記経口用量は、パラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンはパラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンはパラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記エペトラボロールの経口用量は、約1075mgと約1125mgとの間であり、前記投与レジメンの最初の日に投与され、前記経口用量は、パラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンはパラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンはパラグラフBに記載の通りに起こる。本パラグラフにおけるいずれの実施形態についても、前記経口用量は食物と共に投与される。本パラグラフにおけるいずれの実施形態についても、前記経口用量は絶食状態におけるものである。
【0351】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、パラグラフEに記載のエペトラボロールの経口用量であって、前記経口用量は、パラグラフCまたはパラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフAに記載の通りであり、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる。
【0352】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールの経口用量、および前記経口用量は、パラグラフCに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、約26日間と約30日間との間の期間続けられ、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールの経口用量であって、前記経口用量は、パラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、約26日間と約30日間との間の期間続けられ、ここで、前記投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる。
【0353】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールの経口用量であって、前記経口用量はパラグラフCに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは約28日間続けられ、ここで、前記投与レジメンはパラグラフBに記載の通りに起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールの経口用量であって、前記経口用量は、パラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは約28日間続けられ、ここで、前記投与レジメンはパラグラフBに記載の通りに起こる。
【0354】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールの経口用量であって、前記経口用量は、パラグラフCに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、約28日間続けられ、ここで、前記投与レジメンは、4回と20回との間の回数、または12回と17回との間の回数起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールの経口用量であって、前記経口用量は、パラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、約28日間続けられ、ここで、前記投与レジメンは、4回と20回との間の回数、または12回と17回との間の回数起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールの経口用量であって、前記経口用量は、パラグラフCに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは、約28日間続けられ、ここで、前記投与レジメンは、ポジティブな治療反応がある限り起こる。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、その治療を必要とするヒト対象に、以下を含む投与レジメンでエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する:前記投与レジメンの最初の日に投与される、約475mgと約525mgとの間のエペトラボロールの経口用量であって、前記経口用量はパラグラフDに記載の通りに投与され、ここで、前記投与レジメンは約28日間続けられ、ここで、前記投与レジメンはポジティブな治療反応がある限り行われる。本パラグラフにおけるいずれの実施形態についても、前記経口用量は食物と共に投与される。本パラグラフにおけるいずれの実施形態についても、前記経口用量は絶食状態におけるものである。
【0355】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対するポジティブな治療反応を達成する方法であって、NTM感染標準治療で、その治療を必要とするヒト対象にエペトラボロールを投与することを含む方法を提供する。例示的な実施形態において、ヒト対象は、少なくとも1つの前述したNTM治療薬を投与されており、当該NTM治療薬はエペトラボロールではない。ここで、前記ヒト対象は、少なくとも2つの前述したNTM治療薬を投与されており、当該NTM治療薬はいずれもエペトラボロールではない。例示的な実施形態において、前述したNTM治療薬は、投与レジメンの最初の投与に先立って、過去12ヵ月のうち少なくとも6ヵ月間、現在の国際的な治療ガイドラインに従って少なくとも2つの抗マイコバクテリア剤からなる群から選択される。例示的な実施形態において、前述したNTM治療薬は、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、エタンブトール、リファンピン、リファブチン、アミカシン、ベダキリン、クロファジミン、リネゾリド、およびフルオロキノロンからなる群から選択される。例示的な実施形態において、本方法は、ヒト対象に最適化されたバックグラウンドレジメン(OBR)治療薬を投与することをさらに含む。例示的な実施形態において、最適化されたバックグラウンドレジメン(OBR)治療薬は、現在の米国胸部疾患学会(ATS)/欧州呼吸器学会(ERS)/欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID)/米国感染症学会(IDSA)治療ガイドラインに従った、少なくとも2つの抗マイコバクテリア剤である。
【0356】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、本明細書に記載される投与レジメンを、その治療を必要とするヒト対象に施すことを含み、ここで、当該投与レジメンは、パラグラフAに記載される期間を有し、および当該投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる、方法を提供する。
【0357】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.);V.xiv.);V.xv.);V.xvi.);V.xvii.);V.xxviii.);V.xxix.);V.xxx.);V.xxxi.)に記載の投与レジメンを、その治療を必要とするヒト対象に施すことを含み、ここで、当該投与レジメンは、パラグラフAに記載の期間を有し、および当該投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる、方法を提供する。
【0358】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);V.vi.);V.vii.);V.viii.);V.ix.);V.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.);V.xiv.);V.xv.);V.xvi.);V.xvii.);V.xxviii.);V.xxix.);V.xxx.);V.xxxi.)に記載の投与レジメンを、その治療を必要とするヒト対象に施すことを含み、ここで、当該投与レジメンは、約27日間と約29日間との間の期間を有し、および当該投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる、方法を提供する。
【0359】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);に記載の投与レジメンを、その治療を必要とするヒト対象に施すことを含み、ここで、当該投与レジメンは、パラグラフAに記載の期間を有し、および当該投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる、方法を提供する。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、セクションV.i.);V.ii.);V.iii.);V.iv.);V.v.);に記載の投与レジメンを、その治療を必要とするヒト対象に施すことを含み、ここで、当該投与レジメンは、約27日間と約29日間との間の期間を有し、および当該投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる、方法を提供する。
【0360】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、セクションV.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.)に記載の投与レジメンを、その治療を必要とするヒト対象に施すことを含み、ここで、当該投与レジメンは、パラグラフAに記載の期間を有し、および当該投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる、方法を提供する。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、セクションV.x.);V.xi.);V.xii.);V.xiii.)に記載の投与レジメンを、その治療を必要とするヒト対象に施すことを含み、ここで、当該投与レジメンは、約27日間と約29日間との間の期間を有し、および当該投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる、方法を提供する。
【0361】
例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、セクションV.xxviii.)、V.xxix.)、V.xxx.)、およびV.xxxi.)に記載の投与レジメンを、その治療を必要とするヒト対象に施すことを含み、ここで、当該投与レジメンは、パラグラフAに記載の期間を有し、および当該投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる、方法を提供する。例示的な実施形態において、本発明は、非結核性マイコバクテリア(NTM)感染に対してポジティブな治療反応を達成する方法であって、セクションV.xxviii.)、V.xxix.)、V.xxx.)、およびV.xxxi.)に記載の投与レジメンを、その治療を必要とするヒト対象に施すことを含み、ここで、当該投与レジメンは、約27日間と約29日間との間の期間を有し、および当該投与レジメンは、パラグラフBに記載の通りに起こる、方法を提供する。
【0362】
(VI.ヒト対象の選択)
例示的な実施形態において、本明細書に記載される方法は、本明細書に記載される1つ以上の包含基準および/または除外基準を有するヒト対象に投与され得る。例示的な実施形態において、本明細書に記載される方法は、セクションVIに記載される1つ以上の基準を有するヒト対象に投与され得る。例示的な実施形態において、本明細書に記載される方法は、本明細書に記載される1つ以上の包含基準を有するヒト対象に投与され得る。例示的な実施形態において、本明細書に記載される方法は、本明細書に記載される1つ以上の除外基準を有するヒト対象に投与され得る。
【0363】
ヒト対象は、本明細書に記載される基準に基づいて選択され得る。例示的な実施形態において、ヒト対象は男性である。例示的な実施形態において、ヒト対象は女性である。例示的な実施形態において、ヒト対象は18歳以上である。例示的な実施形態において、ヒト対象は、18歳と100歳との間の年齢である。例示的な実施形態において、ヒト対象は、18歳と80歳との間の年齢である。例示的な実施形態において、ヒト対象は、45歳と90歳との間の年齢である。例示的な実施形態において、ヒト対象は、45歳と80歳との間の年齢である。例示的な実施形態において、ヒト対象は、50歳と90歳との間の年齢である。例示的な実施形態において、ヒト対象は55歳と85歳との間の年齢である。例示的な実施形態において、ヒト対象は、60歳と80歳との間の年齢である。例示的な実施形態において、ヒト対象は60歳と70歳との間の年齢である。
【0364】
例示的な実施形態において、ヒト対象は、NTM感染の診断を有する。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療抵抗性NTM感染の診断を有する。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療抵抗性NTM疾患の診断を有する。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療抵抗性NTM肺疾患の診断を有する。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療抵抗性MAC感染の診断を有する。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療抵抗性MAC疾患の診断を有する。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療抵抗性MAC肺疾患の診断を有する。例示的な実施形態において、ヒト対象は、NTM感染の進行を経験している。例示的な実施形態において、ヒト対象は、書面によるインフォームドコンセントを提供することができる。例示的な実施形態において、ヒト対象は、以下の微生物学的基準からなる治療抵抗性MAC肺疾患の診断を有する:1つの試験前のMAC陽性呼吸器検体。この検体は、患者の医療記録に基づくと、スクリーニング前6ヵ月以内に採取されたものでよい。この呼吸器検体は、患者が、無作為化前の過去12ヵ月間のうち少なくとも6ヵ月間、現行のATS/ERS/ESCMID/IDSA治療ガイドラインに従って、少なくとも2つの抗マイコバクテリア剤からなるOBRで継続的もしくは断続的に治療を受けている間に採取された、排痰サンプルもしくは誘発喀痰サンプル、または深部気管支サンプル(例えば、気管支肺胞洗浄、気管支ブラシ、もしくは肺生検)とすることができる。この試験前の呼吸器検体が無作為化の8週間超から6ヵ月前に採取された場合、スクリーニング喀痰サンプル(下記)が中央微生物研究所によってMAC陽性と報告された後にのみ、患者は試験に登録され得る。例示的な実施形態において、ヒト対象は、以下の微生物学的基準からなる治療抵抗性MAC肺疾患の診断を有する:1つのスクリーニングMAC陽性の排痰または誘発喀痰サンプル。このMAC陽性培養は、8週間のスクリーニング期間内に採取された2から3つのスクリーニング用喀痰サンプル(深部気管支検体は除く)に基づき、培養および同定のために中央微生物研究所に送られる(詳細は検査マニュアルを参照のこと)。スクリーニング用喀痰サンプルは、必要であれば連続した別の日に採取することができる。スクリーニングに含めるためには、少なくとも1つの喀痰サンプルでMAC陽性の培養結果が得られていなければならない。
【0365】
無作為化前の抗マイコバクテリア感受性結果は必須ではない(注:試験前の呼吸器検体が無作為化前8週間以内に採取された場合、治験責任医師の判断により、無作為化時に培養結果が保留(まだMAC陽性ではない)である、スクリーニング用喀痰サンプルを採取した後に患者は試験に登録され得る)。
【0366】
例示的な実施形態において、ヒト対象は、スクリーニングからLFU来院まで(スクリーニングを含まない、最大約20ヵ月の試験期間)、抗マイコバクテリア併用療法レジメン(経口薬に加えて、必要に応じて吸入薬および非経口薬を含む)を遵守する意思、ならびに計画された試験来院および試験手順(計画された全ての喀痰採取を含む)を遵守する意思を含め、試験期間を通じて全ての試験活動および手順を遵守することができる。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治験責任医師の判断により、スクリーニングからLFU来院まで抗マイコバクテリア療法および適切な支持療法を継続することにより生存することが期待される。
【0367】
例示的な実施形態において、ヒト対象は、有効な避妊方法を使用することに同意する。例示的な実施形態において、ヒト対象は女性であり、妊娠中または授乳中のいずれでもない。例示的な実施形態において、妊娠の可能性のある女性のヒト対象(FOCPs)は、性的禁欲を実践するか、または少なくとも2つの医学的に認められた有効な避妊方法を使用する。当該方法は、スクリーニングからEOT来院まで、およびエペトラボロールの最終投与後90日間は、有効性の高い方法(例えば、経口避妊薬、子宮内留置器、ホルモン性インプラント/パッチ、注射、または承認された子宮頸管リング)およびバリア法(例えば、コンドーム、殺精子ゲル)を組み合わせて使用することができる。妊娠の可能性がないとは、閉経後(すなわち、少なくとも1年間は無月経)、または外科的/自然的に不妊であることと定義される。例示的な実施形態において、ヒト対象は男性であり、FOCPと性的に活発であるaale患者は、スクリーニングからEOT来院まで、およびエペトラボロールの最終投与後90日間、有効なバリア避妊法を使用することに同意する。
【0368】
例示的な実施形態において、ヒト対象は、主に線維空洞性MAC肺疾患を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、5年超の治療抵抗性MAC肺疾患の病歴を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、嚢胞性線維症または気道毛様体機能不全の他の遺伝性障害(例えば、原発性毛様体ジスキネジア)を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、活動性のアレルギー性気管支肺真菌症を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、MAC肺疾患の治療のために予期または計画された肺手術を受けていない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、播種性MAC感染症、または非試験的抗菌薬療法を必要とする他の既知のもしくは疑われる非肺感染源(例えば、感染性心内膜炎、骨髄炎、髄膜炎、または尿路感染症)を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、真菌、ウイルス、非MACマイコバクテリア(例えば、マイコバクテリウム ツベルクローシス(Mycobacterium tuberculosis)、マイコバクテリウム アブセッサス(Mycobacterium abscessus)、マイコバクテリウム カンサシイ(Mycobacterium kansasii))、または他の細菌(例えば、緑膿菌、黄色ブドウ球菌)によって引き起こされる感染症を含む、抗菌薬療法を必要とする肺感染症を併発していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、活動性の肺悪性腫瘍(原発性もしくは転移性)、またはLFU来院を通じて無作為化前の1年以内に化学療法もしくは放射線療法を必要とした、もしくは必要とする可能性のある悪性腫瘍を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、スクリーニング時または無作為化時に、Cockcroft-Gault式によって推定されるクレアチニンクリアランス(CrCl)が50mL/分以下でない:推定CrCl(mL/分)=(140-年齢[歳])×実際の体重[kg]×[0.85(女性の場合)])/(72×血清クレアチニン[mg/dL])。例示的な実施形態において、ヒト対象は、スクリーニング時にヘモグロビンが10.0g/dL未満または6.2mmol/L未満(有害事象共通用語[CTCAE]基準に基づくグレード2の貧血またはそれ以上の貧血)を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療前28日以内に献血されておらず、血漿も提供されていない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療前28日以内に症候性失血または出血のいずれも有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療前28日以内に、任意の24時間にわたって100mL(大さじ約7杯を超える血液)、または重度もしくは極めて重度の喀血として定義される重度の喀血を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)もしくはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)が3×正常上限(ULN)超、または総ビリルビンが2×ULN超、または肝硬変もしくは末期肝疾患の臨床的徴候(例えば、腹水、肝性脳症)によって証明される重度の肝障害を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、妊娠中または授乳中のいずれでもない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、スクリーニング時の3連12誘導心電図に基づいて、Fridericiaの式を用いて補正した平均QT間隔(QTcF)が480ミリ秒を超えない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、免疫不全(immunodeficiency)状態または免疫不全(immunocompromised)状態のいずれも有しておらず、また、日和見肺感染症のリスクも有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の既知の病歴に加えて、過去12ヵ月以内に後天性免疫不全症候群(AIDS)を定義する活動性の疾患のいずれも有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、過去12ヵ月以内の既知のクラスター分化4(CD4)数が200/mm3未満でない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療時に好中球減少症(絶対好中球数1,000好中球/mm3未満)を有していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、無作為化の8週間以内に、がん化学療法、移植拒絶反応治療薬、または20mg/日以上のプレドニゾンもしくは全身性等価物として定義される全身性コルチコステロイドの慢性使用を含む、免疫抑制療法を開始していない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、本明細書において提供される投与レジメン中に、新たな非研究的抗マイコバクテリア療法を開始することが予測されない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、治療前の30日間または5半減期、いずれか長い方の間、他の治験薬を投与されていない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、エペトラボロールに事前に曝露されていない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、患者が全ての試験評価および来院に従うことができないかまたは従う意思がないことを含め、試験を安全に完了する能力または試験要件を遵守する能力を阻害するいかなる状態も有していない。
【0369】
例示的な実施形態において、本明細書に記載される方法は、本明細書に記載される先行療法を受けたヒト対象に投与することができない。例示的な実施形態において、本明細書に記載される方法は、本明細書に記載される禁止療法を受けたヒト対象に投与することができない。例示的な実施形態において、本明細書に記載される方法は、本明細書に記載される併用療法を受けたヒト対象に投与することができる。
【0370】
(VII.その他)
例示的な実施形態において、本明細書に記載される方法は、実施例1に記載される目的に従って投与することができる。例示的な実施形態において、本明細書に記載される投与レジメンは、実施例1に記載される目的に従って投与することができる。例示的な実施形態において、本明細書に記載される方法は、実施例1に記載されるエンドポイントに従って投与することができる。例示的な実施形態において、本明細書に記載される投与レジメンは、実施例1に記載されるエンドポイントに従って投与することができる。
【0371】
例示的な実施形態において、ヒト対象は、少なくとも1つの前述したNTM治療薬を投与されており、この治療薬は、エペトラボロールではない。例示的な実施形態において、ヒト対象は、少なくとも2つの前述したNTM治療薬が投与されており、そのどちらもエペトラボロールではない。例示的な実施形態において、前述したNTM治療薬は、投与レジメンの最初の投与に先立って、過去12ヵ月のうち少なくとも6ヵ月間、現在の国際的な治療ガイドラインに従って、少なくとも2つの抗マイコバクテリア剤からなる群から選択される。例示的な実施形態において、前述したNTM治療は、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、エタンブトール、リファンピン、リファブチン、アミカシン、ベダキリン、クロファジミン、リネゾリド、およびフルオロキノロンからなる群から選択される。例示的な実施形態において、本方法は、ヒト対象に最適化されたバックグラウンドレジメン(OBR)治療薬を投与することをさらに含む。例示的な実施形態において、最適化されたバックグラウンドレジメン(OBR)治療薬は、現在の米国胸部疾患学会(ATS)/欧州呼吸器学会(ERS)/欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID)/米国感染症学会(IDSA)治療ガイドラインに従った、少なくとも2つの抗マイコバクテリア剤である。
【0372】
全ての引用文献は、参照によってその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。
【0373】
以上、本発明の特定の実施形態を例示の目的で説明したが、当業者には、添付の特許請求の範囲に記載された本発明から逸脱することなく、細部の多数の変形がなされ得ることが理解されよう。
【0374】
本出願において引用される全ての刊行物、特許、特許出願および他の文書は、個々の刊行物、特許、特許出願または他の文書が全ての目的のために参照によって組み込まれることが個別に示されている場合と同じ程度に、全ての目的のためにそれらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。本明細書に組み込まれた1つ以上の参考文献の教示と本明細書の教示との間に矛盾がある場合には、本明細書の教示が支配する。
【0375】
〔実施例〕
本発明を説明するために、以下に実施例を示す。これらの実施例は、本発明を特定の用途または動作理論に拘束することを意図するものではない。
【0376】
一般的および具体的な科学技術は、米国特許第7,816,344号明細書、ならびにPCT公開WO2008/157726A1号明細書に概説されており、これらの各明細書は、その全体、特にそこに概説されている技術について、参照によって明示的に組み込まれる。
【0377】
実施例1
治療計画
フェーズ2の目的およびエンドポイント
フェーズ2の主要目的は、プラセボと比較した経口エペトラボロールの微生物学的反応を評価することである。フェーズ2のもう1つの主要目的は、プラセボと比較した経口エペトラボロールの安全性を評価することである。フェーズ2の副次的な目的は、経口エペトラボロールの血漿PKを評価することであり;エペトラボロールの投与量は、約16人のエペトラボロール患者からのPK分析に基づいて確認することができる。
【0378】
フェーズ2の探索的な目的は、小群(例えば、年齢、ベースライン[無作為化前]でのアミカシンリポソーム吸入懸濁液[ALIS]の使用、MAC耐性表現型)における臨床的反応および微生物学的反応を評価することである。フェーズ2のもう1つの探索的目的は、肺の放射線写真の反応を評価することである。フェーズ2のもう1つの探索的目的は、エペトラボロールMICによる微生物学的反応を評価することである。フェーズ2のもう1つの探索的目的は、ベースライン後のMAC分離株について、ベースラインと比較してエペトラボロールに対する感受性が低下しているかどうかを評価することである。フェーズ2のもう1つの探索的目的は、微生物学的反応までの時間を評価することである。フェーズ2のもう1つの探索的目的は、微生物学的再感染および再発を評価することである。
【0379】
フェーズ2の主要エンドポイントは、6ヵ月目までの毎月の対象別の喀痰転換である。喀痰転換は、MACに対する喀痰培養が毎月3回連続して陰性であることに基づく培養転換を用いて評価することができる。フェーズ2のもう1つの主要エンドポイントは、TEAE、ならびに、臨床検査値、心電図(ECGs)、およびバイタルサインの変化におけるベースラインからの変化の評価である。
【0380】
フェーズ2の副次的エンドポイントは、6ヵ月目までの毎月の対象ごとの微生物学的改善である。微生物学的改善は、本明細書に記載されている1カテゴリー以上のMACコロニー数の減少を用いて評価することができる。もう1つの副次的エンドポイントは、エペトラボロール投与患者におけるPKパラメータ(例えば、Vd、Cmax、AUC)の特性評価である。
【0381】
フェーズ2の探索的エンドポイントは、年齢カテゴリー、ベースライン時のALIS使用、およびMAC耐性表現型(すなわち、マクロライド耐性およびアミカシン耐性)によって示された、3ヵ月目および6ヵ月目の臨床的反応および微生物学的反応(対象別の喀痰培養転換および対象別の微生物学的改善による)である。フェーズ2のもう1つの探索的エンドポイントは、6ヵ月目および治療終了時(EOT)における放射線写真の反応であり、盲検化された胸部CTの中央読影に基づくベースラインからの全体的な変化として定義される。フェーズ2の探索的エンドポイントは、6ヵ月目におけるエピトラボロールMICによる対象別の微生物学的反応(対象別の喀痰培養転換および対象別の微生物学的改善)である。フェーズ2のもう1つの探索的エンドポイントは、4ヵ月目以降にMAC培養陽性のままの患者における、ベースライン後のMAC分離株における感受性の低下率(ベースライン分離株MICに対するエピトラボロールMICの4倍以上の増加として定義される)である。フェーズ2のもう1つの探索的エンドポイントは、喀痰培養が初めて陰性化し、MACコロニー数が1カテゴリー以上減少するまでの期間(月)である。フェーズ2のもう1つの探索的エンドポイントは、6ヵ月目における再感染(分子タイピングによって決定されたベースラインのMAC分離株とは異なる病原体によってもたらされる新たな肺MAC感染)および再発(分子タイピングによって決定されたベースラインのMAC分離株と同じ病原体によってもたらされる肺MAC感染)の割合である。
【0382】
フェーズ3の目的およびエンドポイント
フェーズ3の主要目的は、微生物学的反応において、エペトラボロール+OBRがプラセボ+OBRより優れているかどうかを判定することである。フェーズ3の副次的な目的は、プラセボと比較した経口エペトラボロールの安全性を評価することである。フェーズ3のもう1つの副次的目的は、経口エペトラボロールの血漿PKを評価することである。フェーズ3の探索的な目的は、小群(例えば、年齢、ベースライン時のALIS使用、MAC耐性表現型)における臨床的反応および微生物学的反応を評価することである。フェーズ3のもう1つの探索的目的は、肺放射線写真の反応を評価することである。フェーズ3のもう1つの探索的目的は、エペトラボロールMICによる微生物学的反応を評価することである。フェーズ3のもう1つの探索的目的は、ベースライン後のMAC分離株について、ベースラインと比較してエペトラボロールに対する感受性が低下しているかどうかを評価することである。フェーズ3のもう1つの探索的目的は、微生物学的反応までの時間を評価することである。フェーズ3のもう1つの探索的目的は、微生物学的再感染および再発を評価することである。
【0383】
フェーズ3の主要エンドポイントは、6ヵ月目までのMACに対する連続した月3回の陰性喀痰培養に基づく対象別の喀痰転換である。フェーズ3の副次的エンドポイントは、1カテゴリー以上のMACコロニー数の減少を用いた、3ヵ月目および6ヵ月目における対象別の微生物学的改善である。フェーズ3のもう1つの副次的エンドポイントは、TEAEの評価、ならびに、臨床検査値、ECGs、およびバイタルサインの変化におけるベースラインからの変化である。フェーズ3のもう1つの副次的エンドポイントは、エペトラボロール投与患者におけるPKパラメータ(例えば、Vd、Cmax、AUC)の特性評価である。フェーズ3の探索的エンドポイントは、年齢カテゴリー、ベースライン時のALIS使用、およびMAC耐性表現型(マクロライド耐性およびアミカシン耐性)によって示された、3ヵ月目および6ヵ月目の臨床的反応および微生物学的反応(対象別の喀痰培養転換および対象別の微生物学的改善)である。フェーズ3のもう1つの探索的エンドポイントは、6ヵ月目およびEOT時の放射線写真による反応であり、胸部CTの盲検中央読影に基づくベースラインからの全体的変化として定義される。フェーズ3のもう1つの探索的エンドポイントは、6ヵ月目におけるエペトラボロールMICによる対象別微生物学的反応(対象別の喀痰培養転換および対象別の微生物学的改善)である。フェーズ3のもう1つの探索的エンドポイントは、4ヵ月目以降にMAC培養陽性のままの患者における、ベースライン後のMAC分離株における感受性の低下率(ベースライン分離株MICに対するエペトラボロールMICの4倍以上の増加として定義される)である。フェーズ3のもう1つの探索的エンドポイントは、喀痰培養が初めて陰性化し、MACコロニー数が1カテゴリー以上減少するまでの期間(月)である。フェーズ3のもう1つの探索的エンドポイントは、6ヵ月目、EOT、および後期フォローアップ(LFU)における再感染(分子型によって決定されたベースラインのMAC分離株とは異なる株によってもたらされる新たな肺MAC感染)および再発(分子型によって決定されたベースラインのMAC分離株と同じ株による肺MAC感染)である。
【0384】
(研究デザイン)
本試験は、治療抵抗性MAC肺疾患患者における、エペトラボロール+OBR(最適化されたバックグラウンドレジメン)対プラセボ+OBRのフェーズ2/3、二重盲検、プラセボ対照試験である。本試験は、全ての適格基準を満たす治療抵抗性MAC肺疾患の成人患者を登録することができる。疾患定義を満たすために必要な臨床基準に加え、微生物学的基準では「治療抵抗性」MAC肺疾患とは、患者が、無作為化前の過去12ヵ月のうち少なくとも6ヵ月、現行の国際的治療ガイドラインに従って少なくとも2つの抗マイコバクテリア剤からなるOBRによる治療を継続的または断続的に受けている間に、呼吸器検体培養でMACが陽性であることと定義する。無作為化は、アミカシンリポソーム吸入懸濁液(ALIS)およびインフォームドコンセント時の年齢(65歳未満対65歳以上)のベースラインの使用によって層別化することができる。
【0385】
本試験は、本試験のフェーズ3における経口エペトラボロール対プラセボの優越性分析に先立ち、経口エペトラボロールに関連する症状ベースの臨床反応、微生物学的反応、安全性、およびPKをフェーズ2で最初に評価する逐次的なフェーズ2/3アプローチを特徴とする。
【0386】
試験のフェーズ2部では、約80人の患者を、インタラクティブ・レスポンシブ・テクノロジー(IRT)システムを用いて、1:1の割合で無作為化することができる(40人の患者に活性エペトラボロールの錠剤が与えられ、40人の患者に一致するプラセボ錠が与えられる)。
【0387】
フェーズ2における最後の患者が6ヵ月目の来院を完了した後、スポンサーはフェーズ2のデータ分析のために盲検化を解除することができる。患者、治験責任医師、および他の試験スタッフはまた、最後の試験来院(LFU)まで、治療割り付けについて盲検化されたままであることができる。フェーズ2のデータ分析には、6ヵ月目までの複数の時点で収集された微生物学的データ、安全性データ、およびPKデータのレビューが含まれる。試験のフェーズ3部は、フェーズ2のPKデータのレビューにより、フェーズ3用量の最後の患者が確認された後に登録を開始することができる。本試験のフェーズ2に登録された患者は、フェーズ3に参加することはできない。フェーズ2の患者は、喀痰培養転換を定義する最初のMAC培養陰性の後12ヵ月間は盲検化された試験薬の服用を継続することができる。試験薬による6ヵ月間の治療にもかかわらずMAC培養陽性のままの患者では、試験薬の服用を中止することができる(4ヵ月目の喀痰培養結果に基づく)。
【0388】
以下の図は、本研究デザインを示したものである。
【0389】
【0390】
試験のフェーズ3部では、プラセボ+OBRと比較してエペトラボロール+OBRの優越性を試験することができる。試験のこの部分では、IRTシステムを用いて、約234名の患者を2:1の割合で無作為に割り付ける予定である(156名の患者に活性エペトラボロール錠剤が与えられ、78名の患者に適合するプラセボ錠剤が与えられる)。さらに、スポンサーは、フェーズ3のサンプルサイズを調整すべきかどうかを決定することができ、観察された血漿エペトラボロール曝露量に基づいてフェーズ3のエペトラボロール投与レジメンを検証する。フェーズ3における最後の患者が6ヵ月目の来院を完了した後、スポンサーはフェーズ3データ分析のために盲検化を解除することができ、患者、治験責任医師、およびその他の試験スタッフは、最終試験来院(LFU)まで治療割り付けについて盲検化されたままでいることができる。フェーズ3のデータ分析には、6ヵ月目までの複数の時点で収集された患者報告による臨床症状反応、微生物学的データ、安全性データ、およびPKデータのレビューが含まれる。フェーズ3における患者は、喀痰培養転換を定義する最初のMAC培養陰性後12ヵ月間、二重盲検下で試験薬を継続することができ、試験薬による6ヵ月間の治療にもかかわらず、MAC培養陽性のままの患者では、試験薬を中止することができる(4ヵ月目の喀痰培養結果に基づく)。
【0391】
本試験の実施中、独立したデータおよび安全性モニタリング委員会(DSMB:Data and Safety Monitoring Board)は、定性的および定量的な安全性評価を実施することによって、非盲検試験の安全性データの定期的なレビューに責任を持つことができる。加えて、DSMBは、基本的な試験の前提が有効のままであるかどうかを判断し、試験の全体的な完全性、科学的利点および実施が許容され続けるかどうかを評価することができる。DSMBは、試験の継続もしくは中止、または試験デザイン/手順の変更提案に関して、スポンサーに勧告を行うことができる。
【0392】
(試験の評価および手順)
試験の評価および手順は、本試験のフェーズ2およびフェーズ3の両部分について、以下の来院で完了することができる:
スクリーニング来院:試験の適格性を決定するためのスクリーニング評価は、無作為化前の8週間以内に実施することができる。スクリーニング中に2から3個の喀痰サンプルを採取することができ、別々の連続した日に採取することができる。スクリーニングの喀痰サンプルは、培養、同定、定量、感受性試験、および分子生物学的試験のために中央微生物研究所(National Jewish Lab)に送ることができる。試験前のMAC陽性呼吸器検体が無作為化前の8週間以内に採取された場合は、スクリーニング喀痰サンプルを採取し、スクリーニング培養の結果が保留(まだMAC陽性ではない)になった後、患者は試験に登録され得る。無作為化前の抗マイコバクテリア感受性の結果は必須ではない。本試験前のMAC陽性呼吸器検体が、無作為化の8週間超から6ヵ月前に採取されたものである場合、スクリーニング喀痰サンプルが中央微生物研究所によってMAC陽性と報告された後、患者は試験に登録され得る(無作為化には、種レベルではなくMACレベルの同定のみが必要である)。
【0393】
注:無作為化後にスクリーニング喀痰サンプル培養がMAC陰性と最終判定された患者は、最終スクリーニング保留培養が陰性と報告された時点で、試験薬の投与を早期に中止し、OBRを継続することができる;しかし、安全性評価を含め、予定された全てのEOT評価およびLFU評価を受けるために、試験にとどまることができる(すなわち、試験から離脱しない)。
【0394】
治療期間:患者は盲検化された試験薬(エペトラボロールまたはプラセボ)を1日目からEOTまで投与される。EOTは、6ヵ月目までに培養転換した患者については、最初の喀痰培養がMAC培養陰性に転換した時点から最大12ヵ月まで、または何らかの理由で試験薬が早期に中止された時点までとすることができる。試験薬は、試験薬による6ヵ月間の治療にもかかわらず、MAC培養陽性のままである患者(4ヵ月目の喀痰培養結果に基づく)については、投与を中止することができる。最終的な呼吸器培養および同定結果の報告は、中央研究所での検体受領から最大8週間後になり得る。
【0395】
治療期間の最初の6ヵ月間、試験評価(微生物学的評価、臨床評価、安全性評価、およびPK評価を含む)は、1日目(試験薬の初回投与の暦日)から、その後28日(±7日)ごとに、最大6ヵ月目(169日目±7日目)まで実施することができる。
【0396】
6ヵ月目(169日目±7日)までにMACの喀痰培養が毎月3回連続して陰性となり、培養転換した患者は、喀痰培養転換を定義した最初の月から12ヵ月間、盲検化された試験薬(治験責任医師、試験実施施設、および患者は盲検化されたままである)を最大16ヵ月まで継続することができる。
【0397】
6ヵ月目以降の治療期間中に盲検化された試験薬を継続する患者については、その後3ヵ月(84日±7日)ごとに、EOT(最初の喀痰培養がMAC培養陰性に転換した時点から最大12ヵ月)まで、試験評価(微生物学的評価、臨床評価、安全性評価、およびPK評価を含む)を実施することができる。
【0398】
EOT来院:EOT来院は、試験薬の最終投与後7暦日以内に行うことができる。何らかの理由で最大16ヵ月を超えるMAC肺疾患治療が必要な患者は、試験薬の投与を中止し、適切な非盲検抗マイコバクテリアレジメンで治療することができる。EOTは、MACに対する最初の陰性呼吸器培養(すなわち、喀痰MAC培養転換を定義する最初の月)の12ヵ月後まで、または6ヵ月間の試験薬治療にもかかわらず陽性培養が続くなど、何らかの理由で試験薬が早期に中止された時点で発生する可能性がある。試験完了前に試験から離脱した患者については、早期終了来院時にEOT来院手順を行うことができる。EOT期間内であれば、EOT評価は定期的な診療中に実施することができる。
【0399】
LFU来院:LFU来院は、試験薬の最終投与から3ヵ月後(84日±14日)に行うことができる。
【0400】
安全性評価を含め、予定された全てのEOT評価およびLFU評価を受けるために、何らかの理由で試験薬の投与が早期に中止された患者は、試験にとどまることができる(すなわち、試験から離脱されない)。
【0401】
(参加期間)
試験のフェーズ2部およびフェーズ3部では、各患者の試験参加期間は、スクリーニングを除き、最大約19ヵ月である。
【0402】
各患者の試験参加期間は、微生物学的喀痰MAC培養転換の時期によって異なる。6ヵ月目以降に試験薬を投与するためには、対象が、6ヵ月目までに喀痰培養が毎月3回連続して陰性であることに基づく微生物学的喀痰MAC培養転換を達成すればよい。患者は、喀痰培養転換が定義された最初の月から12ヵ月間、最大16ヵ月まで、盲検化された試験薬の服用を継続することができる。試験薬による6ヵ月間の治療にもかかわらずMAC培養陽性のままの患者(4ヵ月目の喀痰培養結果に基づく)については、試験薬の投与を中止することができる。
【0403】
例えば、4、5、および6ヵ月目に3回連続して陰性の結果となった対象は、4ヵ月目(転換初月)から16ヵ月目まで12ヵ月間の盲検化された試験薬の投与を続けることができる。この対象のEOT来院は16ヵ月目(すなわち、4ヵ月目から12ヵ月後)であり、LFU来院は19ヵ月目(すなわち、最終投与から3ヵ月後[84日±14日])である。
【0404】
包含基準
試験の対象についての包含基準は以下を含む:1.18歳以上の男性患者または女性患者。2.書面によるインフォームドコンセントを提供する意思と能力がある。3.以下の微生物学的基準および/または放射線学的基準からなる治療抵抗性MAC肺疾患と診断された患者:微生物学的基準:1つの試験前のMAC陽性呼吸器検体。例示的な実施形態において、この検体は、患者の医療記録の文書に基づき、スクリーニング前6ヵ月以内に採取される。例示的な実施形態において、インフォームドコンセント用紙(ICF)に署名する前6ヵ月以内に、標準治療に従って採取されたMAC陽性検体の文書が提供される。例示的な実施形態において、この呼吸器検体は、患者が、現在の米国胸部疾患学会(ATS)/欧州呼吸器学会(ERS)/欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID)/米国感染症学会(IDSA)の治療ガイドラインに従って、少なくとも2つの抗マイコバクテリア剤からなるOBRで、無作為化前の過去12ヵ月のうち少なくとも6ヵ月間、継続的または断続的に治療を受けている間に採取された、排痰サンプルもしくは誘発喀痰サンプル、または気管支深部サンプル(例えば、気管支肺胞洗浄、気管支ブラシ、もしくは肺生検)である。例示的な実施形態において、この試験前のものは、患者が、現在の米国胸部疾患学会(ATS)/欧州呼吸器学会(ERS)/欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID)/米国感染症学会(IDSA)の治療ガイドラインに従って、少なくとも2つの抗マイコバクテリア剤からなるOBRで、無作為化前の過去12ヵ月のうち少なくとも6ヵ月間、継続的または断続的な治療を受けている間に採取されたものである。例示的な実施形態において、この試験前の呼吸器検体が無作為化の8週間超~6ヵ月前に採取された場合、患者は、スクリーニング喀痰サンプルが中央微生物研究所によってMAC陽性と報告された後にのみ、試験に登録され得る。例示的な実施形態において、試験前の呼吸器検体は、排痰サンプルもしくは誘発喀痰サンプル、または深部気管支サンプル(例えば、気管支肺胞洗浄、気管支ブラシ、または肺生検)であってもよい。1つのスクリーニングMAC陽性の排痰サンプルまたは誘発喀痰サンプル。例示的な実施形態において、MAC陽性培養は、8週間のスクリーニング期間内に採取された2から3個のスクリーニング用喀痰サンプル(深部気管支検体ではない)に基づき、これらの検体は培養および同定のために中央微生物研究所に送られる。例示的な実施形態において、MAC陽性培養は、8週間のスクリーニング期間内(ICFに署名した後)に採取された2から3個のスクリーニング用喀痰サンプル(深部気管支検体ではない)に基づき、これらの検体は培養および同定のために中央微生物研究所に送られる。例示的な実施形態において、スクリーニング用喀痰サンプルは、必要であれば、連続する別々の日に採取してもよく;少なくとも1つの喀痰サンプルは、スクリーニングに含めるために、MAC陽性である培養を有する。例示的な実施形態において、スクリーニング用喀痰サンプルは、同日または連続する別々の日に採取することができる。無作為化前の抗マイコバクテリア感受性結果は必須ではない。試験前のMAC陽性呼吸器検体が無作為化の8週間超から6ヵ月前に採取された場合、患者は、中央微生物研究所によってスクリーニング喀痰サンプルがMAC陽性であると報告された後にのみ、試験に登録され得る。試験前のMAC陽性呼吸器検体が無作為化前8週間以内に採取された場合、スクリーニング用喀痰サンプルを採取し、スクリーニング用培養の結果が保留(まだMAC陽性ではない)となった後に、患者は(治験責任医師の裁量で)登録され得る。放射線写真の基準:無作為化前8週間以内に胸部CTスキャンを行い、MAC肺疾患と一致する異常を認めたもの。注:放射線写真で空洞が認められるMAC肺疾患は、胸部CTで最も大きい空洞の最大径が3.0cm以下であれば認められる。主に線維空洞性MAC肺疾患、または直径3.0cmを超える空洞の存在は除外される。4.抗マイコバクテリア治療薬の併用治療レジメン(経口薬に加え、必要に応じて吸入薬および非経口薬を含む)を遵守し、スクリーニングからLFU来院まで(スクリーニングを含めない試験期間は最大約19ヵ月)、計画された全ての来院および試験手順(計画された全ての喀痰採取を含む)に従う意思を含め、試験期間中、全ての試験活動および手順に従う意思のある患者。5.全ての患者は避妊の有効な方法を用いることに同意しなければならない。a.女性患者は妊娠中または授乳中であってはならない。妊娠の可能性のある女性患者(FOCP)は、性的禁欲、または医学的に認められた有効な避妊方法を少なくとも2つ使用することに同意しなければならない。当該方法は、スクリーニングからEOT来院まで、および試験薬の最終投与後90日間は、有効性の高い方法(例えば、経口避妊薬、子宮内留置器、ホルモン性インプラント/パッチ、注射、または承認された子宮頸管リング)およびバリア法(例えば、コンドーム、殺精子ゲル)を組み合わせて使用することができる。妊娠の可能性がないとは、閉経後(すなわち、少なくとも1年間無月経)または外科的/自然的な不妊と定義される。b.FOCPと性活動を行う男性患者は、スクリーニングからEOT来院までおよび試験薬の最終投与後90日間、効果的なバリア避妊法を使用することに同意しなければならない。6.スクリーニングからLFU来院まで抗マイコバクテリア療法を継続し、適切な支持療法により生存が期待される患者。
【0405】
除外基準
試験の対象についての除外基準は以下を含む:1.スクリーニング時または無作為化時に、以下に限定されないが、これらを含む、症状に基づく臨床反応の評価を混乱させる可能性があると治験責任医師が判断した、疑いのある、または確認された疾患または状態が存在する患者:主に線維空洞性MAC肺疾患、または放射線写真上3.0cmを超える空洞の存在;5年超の治療抵抗性MAC肺疾患の病歴;嚢胞性線維症または気道毛様体機能不全の他の遺伝性疾患(例えば、原発性毛様体ジスキネジア);活動性のアレルギー性気管支肺真菌症;MAC肺疾患の治療のための肺手術の予定または計画;播種性MAC感染症、または試験以外の抗菌薬治療が必要な肺以外の既知もしくは疑いのある感染源(例えば、感染性心内膜炎、骨髄炎、髄膜炎、または尿路感染症);真菌、ウイルス、非MACマイコバクテリア(例えば、マイコバクテリウム ツベルクローシス(Mycobacterium tuberculosis)、マイコバクテリウム アブセッサス(Mycobacterium abscessus)、マイコバクテリウム カンサシイ(Mycobacterium kansasii))、または他の細菌(例えば、緑膿菌、黄色ブドウ球菌)によってもたらされる感染症を含む、抗菌薬治療が必要な肺感染症の合併;注:MAC肺疾患に罹患し、抗菌薬治療を必要とする非MAC肺感染症を合併している患者は、無作為化前に抗菌薬治療を完了することができる。治験責任医師が呼吸器結腸菌と判断した非MAC菌の増殖を含む呼吸器検体培養を有し、特定の抗菌薬治療を必要とせず、また受けていない患者は、適格のままであり得る。2.活動性の肺悪性腫瘍(原発性もしくは転移性)、または無作為化前の1年以内にLFU来院によって化学療法もしくは放射線療法を必要とした、または必要となる可能性のある悪性腫瘍を有する患者。3.スクリーニング時または無作為化時に、Cockcroft-Gault式によって推定されるクレアチニンクリアランス(CrCl)が50mL/分以下の患者:推定CrCl(mL/分)=(140-年齢[歳])×実体重[kg]×[0.85(女性の場合)])÷(72×血清クレアチニン[mg/dL])。4.スクリーニング時にヘモグロビンが10.0g/dL未満または6.2mmol/L未満(有害事象共通用語([CTCAE]基準)に基づくグレード2の貧血またはそれ以上の貧血)の患者;無作為化前28日以内に献血または血漿の提供;または無作為化前28日以内に症候性の出血または失血がある患者。5.無作為化前28日以内に、24時間以内に100mL(約大さじ7杯超)を超える血液と定義される重篤な喀血を認めた患者(場合)。6.アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)もしくはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)が3×正常上限(ULN)超、または総ビリルビンが2×ULN超、または肝硬変もしくは末期肝疾患の臨床的徴候(例えば、腹水、肝性脳症)によって証明される重度の肝障害を有する患者。7.妊娠中または授乳中の患者。8.スクリーニング時の3連12誘導心電図に基づいて、Fridericiaの式を用いて補正した平均QT間隔(QTcF)が480ミリ秒を超える患者。9.以下を含む、免疫不全(immunodeficiency)状態または免疫不全(immunocompromised)状態および日和見肺感染症のリスクを有する患者:ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の既知の病歴に加えて、過去12ヵ月以内に後天性免疫不全症候群(AIDS)を定義する活動性の疾患があるか、または過去12ヵ月以内の既知のクラスター分化4(CD4)数が200/mm3未満である;スクリーニング時の好中球減少(絶対好中球数が1,000好中球/mm3未満);または無作為化前8週間以内での免疫抑制療法(がん化学療法、移植拒絶反応治療薬、またはプレドニゾン20mg/日もしくはそれに相当すると定義される全身性コルチコステロイドの慢性使用を含む)の開始。10.スクリーニングから6ヵ月目(169日目±7日)までのいずれかの時点で、試験以外の抗マイコバクテリア療法の新規開始が予測される患者。11.無作為化前の30日間または5半減期のいずれか長い期間にいずれかの治験薬の投与を受けた患者。12.エペトラボロールへの曝露歴のある患者。13.治験責任医師の判断により、試験を安全に完了する能力、または試験の要件を遵守する能力を阻害する何らかの状態(患者が全ての試験の評価および来院を遵守できない、または遵守する意思がないことを含む)を有する患者。
【0406】
試験からの離脱
本臨床試験への患者の参加は、以下の理由(当該理由を含むが、これらに限定されない)のいずれかにより中止される場合がある:患者が何らかの理由で同意を撤回した場合、または試験の中止を要請した場合;患者が追跡調査から外れた場合;患者が治験実施計画書の要件または試験関連の手順を遵守しなかった場合;治験責任医師が、AE(例えば、患者に実質的なリスクを負わせ、および/または患者が治験実施計画書の要件を遵守できない医学的な状態または状況の発生)以外の理由で、治験実施計画書から離脱することが患者にとって最善の利益であると判断した場合;安全性モニタリング中に検出された試験薬に関連する予期せぬ生命を脅かす重篤な有害事象(SAE)を含むが、これに限定されない、いずれかの理由でスポンサーまたは規制当局によって試験が中止または一時的に中断された場合。
【0407】
試験薬の早期中止
治験責任医師による試験薬の早期中止は、可能であれば、試験薬を中止する前にメディカルモニターを含めて行うべき重要な議論である。安全上の理由による試験薬の早期中止の理由としては、以下を含むが、これらに限定されない:治験責任医師の判断により、患者への試験薬の投与の恒久的な中止を必要とするAEの発生;ALTまたはASTの少なくとも3倍以上の上昇がULNより大きい、血清アルカリホスファターゼの上昇を伴わない血清総ビリルビンの2×ULN超への上昇、および肝検査異常を説明する他の疾患または状態を見出すことができない;試験薬投与期間中に妊娠または授乳が判明していること;ベースライン後の腎機能が低下し、推定CrClが50mL/分以下であること;治療開始6ヵ月目以降も陽性喀痰培養が持続していること;無作為化後にスクリーニング用喀痰サンプルの培養がMACの増殖なし(培養陰性)として確定されたこと。注:最終的な呼吸器培養および同定結果の報告は、中央研究所での検体受領後、最大8週間までの可能性がある。患者が同意を撤回しない限り、試験薬を早期に中止した患者は安全性追跡のために試験を継続し(すなわち、試験全体から離脱しない)、EOT来院およびLFU来院で評価される。
【0408】
単位投与形態および投与経路
以下の単位投与形態および投与経路を利用した:エペトラボロール経口錠剤:250mg;エペトラボロール投与量:500mg(250mg経口錠剤2錠)を1日1回(QD);プラセボ経口錠剤:エペトラボロール錠剤に合わせる;プラセボレジメン:エペトラボロールの投与量(経口錠剤2錠をQD)に合わせる。
【0409】
適格患者は、以下の治療群の1つに無作為化される:a)エペトラボロール経口錠500mg(経口錠250mgを2錠)QD+OBR群;またはb)エペトラボロール投与量に合わせたプラセボ経口錠QD+OBR群。本試験では、無作為化時のOBRは、現行のATS/ERS/ESCMID/IDSA治療ガイドラインに従って投与された少なくとも2つの経口抗マイコバクテリア剤から構成されなければならない。
【0410】
このフェーズ2/3試験には、合計約314人の患者が登録されている:試験のフェーズ2の部分では、無作為化された患者約80人(エペトラボロール+OBR群40人、および、プラセボ+OBR群40人)からなることができる。試験のフェーズ3部では、無作為化された約234名の患者(エペトラボロール+OBR群156人、および、プラセボ+OBR群78名)からなることができる。試験のフェーズ3部の患者数はフェーズ2の分析結果に基づいて調整される可能性がある。
【0411】
ラベル付け、包装、保管、および取り扱い
エペトラボロールは、遊離塩基として250mgのエペトラボロール(塩酸塩として288.5mg)を含有する白色からオフホワイトの修飾楕円形のフィルムコーティングされたIR錠剤として経口投与用に提供される。色調を合わせたプラセボ錠も提供することができる。
【0412】
試験薬投与
活性型エペトラボロールおよび適合するプラセボ経口錠剤は、500mgQDの用量で投与することができる。試験薬の錠剤は絶食状態(試験薬投与前少なくとも1時間および試験薬投与後少なくとも2時間は食事をとらない)で投与することができる。空腹時の試験薬投与で消化器系の不調が生じる場合は、忍容性を改善するために、試験薬投与を少量の間食と一緒に行うか、就寝時に投与することができる。
【0413】
試験薬の初回投与は、無作為化後1日目に治験責任医師またはその代理人の立会いのもとで行うことができる。試験薬の初回投与後、患者は試験薬を経口QDで自己投与する。
【0414】
インタラクティブ・レスポンシブ・テクノロジーおよび試験薬の割り当て
IRTシステムは、試験薬管理業務に使用される。これには、無作為化、試験薬供給管理、在庫管理および供給発注、試験薬の有効期限追跡、ならびに緊急盲検解除が含まれ得る。
【0415】
インフォームドコンセントが得られると、スクリーニング時に、患者には一意の9桁の患者識別子が割り当てられる。
【0416】
試験の最初の約80人の患者は、IRTシステムを用いて、フェーズ2のために1:1の比率で無作為化される(40人の患者が活性エペトラボロール錠剤を投与され、40人の患者が適合するプラセボ錠剤を投与される)。試験のフェーズ3部では、約234人の患者が、IRTシステムを用いて2:1の割合で無作為化される予定である(156人の患者が活性エペトラボロール錠剤を投与され、78人の患者が適合するプラセボ錠剤を投与される)。
【0417】
試験薬の投与タイミング
試験薬の初回投与は、治験責任医師またはその代理人の立会いのもと、無作為化1日目の後できるだけ早く行うことができる。試験薬の初回投与後は、治療抵抗性MAC肺疾患の管理における患者固有の投薬スケジュールに合わせて、毎日の試験薬投与時間を調整することができる。
【0418】
正常腎機能または軽度の腎機能障害を有する患者における試験薬の投与
CrClが50mL/分以下の患者は試験から除外される。試験に登録された患者は、試験中の腎機能(例えば、血清クレアチニン)のルーチンモニタリングを含む定期的な安全性評価を受ける。
【0419】
CrClによって推定される腎機能は、Cockcroft-Gault式を用いて評価され、血清クレアチニン値は、ルーチンの標準治療に従って、1日目の前および試験期間中必要に応じて中央研究所で測定される;さらに、CrClは、中央研究所によって測定された血清クレアチニン値からプログラムで決定される。
【0420】
Cockcroft-Gaultの式:推定CrCl(mL/分)=(140-年齢[歳])×実際の体重[kg]×[0.85(女性の場合)])/(72×血清クレアチニン[mg/dL)。
【0421】
推定CrClは、血清クレアチニンの局所的な検査評価が行われるたびに計算され得る。CrClの計算にはキログラム単位の実際の体重(理想体重ではない)が必要とされる。入手可能であれば、血清クレアチニン測定の日に得られた体重をCrClの計算に使用することができる。しかし、繰り返し体重を得ることができない場合は、ベースライン体重または最新の体重を、試験期間を通して推定CrClの計算に使用することができる。
【0422】
1日目以降、治療期間中に推定CrClが50mL/分以下に低下した場合、血清クレアチニン値およびCrClの連続測定を実施し、試験薬を中断するか、早期に中止するかを決定する。治験責任医師は、患者のモニタリングを継続し、その後のCrCl評価に基づいて試験薬の早期中止の必要性を再評価することを選択することができる。CrCl推定値が繰り返し50mL/分以下であれば、試験薬を中止することができる。
【0423】
貧血患者への試験薬の投与
ベースラインのヘモグロビンが10.0g/dL未満または6.2mmol/L未満の患者(CTCAE基準に基づくグレード2の貧血またはそれ以上の貧血)は、試験から除外され得る。RBCパラメータ(ヘモグロビン数、RBC数、および網状赤血球数を含む)の減少は、エペトラボロールをIV投与または経口投与する対象において報告されている。エペトラボロールのIV投与または経口投与に関する過去のフェーズ1およびフェーズ2では、網状赤血球数の減少は投与後最初の数日以内に観察され、その後ヘモグロビンが減少した。これらの血液学的異常は一過性であり、徐々に起こり、長期にわたって追跡すると、エペトラボロールの投与中止後にベースライン値に戻るようである。
【0424】
貧血は特に注意すべき有害事象として定義されている。試験中に貧血が発生した場合、現地の研究所で血液学的検査値を再検査し、その結果を確認し、貧血の原因を特定するためのワークアップを、臨床的に最も適切な方法で実施する(鉄欠乏症[例えば、血清鉄パネルのチェック]、消化管出血、月経、併用薬[例えば、非ステロイド性抗炎症薬、リファマイシン、オキサゾリジノン、クロファジミン]、ビタミン欠乏症[例えば、ビタミンB12、葉酸]、および溶血[例えば、ハプトグロビンの評価、血液塗抹]を含むが、これらに限定されない)。エペトラボロールは赤血球造血にのみ影響を及ぼす可能性があり、他の血液細胞種[例えば、リンパ球、好塩基球、好酸球、好中球、単球、または血小板)の産生には影響を及ぼさないため、白血球または血小板の減少を伴う貧血は、他の潜在的な原因を調査する必要がある。
【0425】
盲検化された試験薬投与開始後のいずれかの時点でグレード3の貧血またはそれ以上の貧血(ヘモグロビンが8.0g/dL未満または4.9mmol/L未満)が確認された場合、治験責任医師は、その結果を確認するために現地の研究所で血液学的値を再検査し、上記のように貧血の原因を特定するためのワークアップを実施すべきである。ベースライン後のグレード3の貧血またはそれ以上の貧血が盲検化された試験薬に関連していると治験責任医師によって判断された場合、試験薬の投与を一時中止すべきである。中断は6週間を超えてはならない。このような場合、ヘモグロビン値を約1~2週間ごとにモニターし、少なくとも1グレードの改善を確認する。
【0426】
臨床的に重要な血液学的異常値は全て、再検査で正常値に戻るか、安定するか、または臨床的に重要でなくなるまで経過観察すべきである。貧血が改善または消失した後、試験薬を再開する前に、その症例についてメディカルモニターと協議すべきである。メディカルモニターとの症例検討は、試験薬の中断または早期中止の前に行うべきである。
【0427】
投与中断、不完全投与、および投与漏れ
事前に指定された投与レジメン(経口試験薬をQD投与)を遵守しなかった場合は、投与漏れ、または投与時間外に投与された場合を含め、プロトコール逸脱として記録される。
【0428】
投与が中断または不完全な場合、投与スケジュールの調整は必要ない。
【0429】
何らかの理由で投与が見送られた場合、次の予定用量は発見時にできるだけ速やかに投与し、残りの用量は翌日から事前に計画した毎日間隔で投与するべきである(すなわち、前回の投与スケジュールは変更してはならない)。
【0430】
治験責任医師は、投与中断、不完全投与、または投与漏れ後の試験薬投与継続の選択肢について、ケースバイケースでメディカルモニターと協議することが推奨される。
【0431】
先行薬および併用薬、ならびに禁止治療 先行治療
組み入れ基準を評価する目的で、全ての前治療は、試験薬の初回投与日時前の6週間以内に受けた全ての治療(ハーブサプリメント、ビタミン剤、ダイエット補助剤、およびホルモンサプリメントなどの市販の治療薬を含む)を含む。前治療の患者記録は、適切なeCRFに記録することができる。
【0432】
併用療法
試験薬の初回投与の日時から最終来院の日時までの間に投与された併用薬または併用治療は、適切なeCRFに記載する。試験薬の微生物学的不成功(指標となるMAC肺感染症の治療)以外の理由で、MACに対して有効である可能性のある、新たな追加の試験に特異的でない抗マイコバクテリア療法の併用投与は認められない;しかし、既存の抗マイコバクテリア剤の用量の変更は必要に応じて認められる。試験特異的でない全身性抗菌薬療法の併用に関する任意の質問は、投与前にメディカルモニターに問い合わせることができる。
【0433】
禁止されている治療法
以下の薬物および治療は禁止されている:MAC肺疾患のために予測される、または計画される肺手術;無作為化前の8週間以内および治療期間中の免疫抑制療法(がん化学療法、移植拒絶反応治療薬、またはプレドニゾン20mg/日以上もしくはそれに相当すると定義される全身性コルチコステロイドの慢性使用を含む)の使用;スクリーニングから6ヵ月目(169日目±7日;試験薬による6ヵ月間の治療にもかかわらずMAC培養陽性のままである患者[4ヵ月目の喀痰培養結果に基づく]では、盲検化された試験薬は中止される)までの間のいずれかの時点で、(指標となるMAC肺感染症の治療において)試験薬の微生物学的不成功以外の理由でMACに対して有効である可能性のある、新たな追加の試験に特異的でない抗マイコバクテリア療法、注:必要に応じて、既存の抗マイコバクテリア剤の用量を変更してもよい;無作為化前および治療期間中、30日間または5半減期のいずれか長い期間、治験薬を投与する。
【0434】
禁止された治療を受けている患者は、手順前(Per-Protocol)の群から除外することができる。エペトラボロールは、貧血の病歴がある患者、貧血を引き起こす薬剤を併用している患者、または試験中の状態とは関係なく、ヘモグロビンの潜在的な減少によって著しく損なわれる可能性のある状態を併存している患者には、慎重に使用されるべきである。試験に特異的でない併用療法の使用に関する任意の質問は、投与前にメディカルモニターに問い合わせるべきである。
【0435】
許可される併用療法
本明細書に記載されている併用禁止薬を除き、他の併用薬は許可されている。
【0436】
治験責任医師のためのガイダンス:試験前および試験中のALIS(アミカシンリポソーム吸入懸濁液)の使用
ベースラインでのALISの使用について、以下が検討される:試験登録前にALISが投与されていない場合:ALISは、現行の治療ガイドラインによれば、治療抵抗性MAC肺疾患に使用することが推奨されているため、治験責任医師および潜在的患者は、試験登録の代わりにALISの使用を検討しなければならない。ALIS療法を事前に投与することなく本試験に患者を登録することを決定した場合、ALISを投与しない根拠を資料中に明確に記載しなければならない(例えば、患者の決定、治験責任医師の決定、使用禁忌、使用できない、ALISに関連するAEの高い先験的可能性)。例示的な実施形態において、ALISも、盲検化された試験薬以外のMAC特異的な他の新規治療も、試験の治療期間中に開始することはできない;ALISが試験検討前に投与され、試験期間中も継続される場合:患者は引き続き微生物学的基準を満たす試験に適格であり得る;ALISが試験検討前に投与され、その後何らかの理由で中止された場合:微生物学的基準を満たし、ALISが無作為化の少なくとも30日前に中止されていれば、患者は引き続き本試験に適格である。
【0437】
安全性および有効性の評価
試験および検査
身体検査
頭部(外見)、眼、耳、鼻および咽喉、肺、心臓血管系、腹部、筋骨格系、皮膚、リンパ節、中枢神経系、ならびに、必要に応じて他の身体系の身体検査を、スクリーニング時および予定された試験来院ごとに実施することができる。身体検査は、治療来院時の試験薬投与前に実施することができる。臨床的に重要な所見は、病歴またはAEとしてeCRFに記録することができる。
【0438】
バイタルサイン、身長、体重、およびBMI
バイタルサインは、スクリーニング時および定期的な検査受診時に測定することができる。バイタルサインは、体温、心拍数、および血圧を含むことができる。可能な限り、バイタルサインは仰臥位または座位で少なくとも5分間安静にした後、得ることができる。全ての所見はeCRFに記録されなければならない。身長(スクリーニング時のみ;靴を履いていない状態)、体重、および体格指数(BMI)も測定し、関連する時点で記録する。
【0439】
12誘導ECG
12誘導ECGは、関連する時点で実施することができる。スクリーニング来院では、約15分以内に3回、約1分間隔で心電図を得ることができる。1日目には、試験薬の初回投与と血液PKサンプルとの間(投与後2~3時間)に、標準的な単一12誘導安全ECGを採取することができる。その他の予定された来院時には、標準的な単一12誘導安全ECGを試験薬の投与時期に関係なく収集することができる。可能な限り、ECGは仰臥位または半座位で少なくとも5分間安静にした後に得ることができる。所見はeCRFに記録することができる。
【0440】
放射線検査(胸部CT)
胸部CTスキャンは、適格性および試験中の肺放射線学的反応を評価するために評価され得る。スクリーニング用胸部CTスキャンを含む試験用胸部CTスキャンは、肺を通る連続したセクションで構成することができ、各セクションの厚さは地域の標準治療に従って3mm以下である。低線量CT検査も可とする。胸部CTのデジタル画像は、盲検化された独立した放射線科医によって中央施設で評価および解釈され得る。
【0441】
放射線写真の反応は、重症度、肺疾患の程度、およびベースライン(スクリーニングCTスキャン)と6ヵ月目との間、およびベースラインとEOTとの間の全体的な改善に基づいて評価され得る。注:スクリーニングの胸部CTの解釈(MAC肺疾患に一致する異常の評価)は、施設(例えば、治験責任医師または現地の放射線科医)によって地域的に行うことができる。ベースラインからの全体的な変化に基づく6ヵ月目およびEOTでの放射線学的反応の探索的エンドポイントは、独立した盲検化された放射線科医によって実施される。
【0442】
8週間のスクリーニング期間内に撮影された試験前の胸部CT(標準的治療により実施)は、スクリーニングCTとして適格性の判定に使用することができる。直近の試験前胸部CTが無作為化の8週間より前に撮影された場合は、スクリーニング期間内に胸部CTを撮影することができる。
【0443】
2回の胸部CT検査の間隔は、最低8週間が推奨される。例えば、EOTが6ヵ月目より前に行われる場合、EOT胸部CTはスクリーニング胸部CTの少なくとも8週間後に予定することができる。試験薬の最終投与が6ヵ月目の来院後8週間以内(胸部CTが実施される間)に行われる場合、EOT胸部CTは6ヵ月目の胸部CTの少なくとも8週間後に予定することができる。
【0444】
臨床検査評価
臨床検査評価は、関連する時点で実施することができる。血液学および化学検査は、適格性を確認するために、初回スクリーニング来院時(すなわち、-56日目~-15日目)に患者に対して実施される。2回目のスクリーニング検査(-14日目~-7日目)では、初回スクリーニング検査でLLNが10.0g/dL未満または6.2mmol/L未満(すなわち、有害事象共通用語に基づくグレード1の貧血またはそれ以上の貧血)の患者に対してのみ、適格性を確認するための臨床検査が要求される。
【0445】
適格性評価および安全性評価のために採取された全ての臨床検査サンプルは、認定中央臨床検査研究所で分析することができる。適格性(すなわち、組み入れ基準/除外基準)を確認するために必要な臨床検査評価は、以下を含む:血清クレアチニン(Cockcroft-Gault式を用いたCrCl算出用);ヘモグロビン;ALT;AST;総ビリルビン;絶対好中球数;CD4数(HIV陽性で過去12ヵ月以内のCD4数が不明の場合);および血清妊娠検査(FOCPの場合のみ)。
【0446】
1日目の臨床安全性検査評価は、1日目の試験薬の初回投与前に収集することができる。試験薬投与後、治験責任医師は正常範囲外の検査値を検討し、臨床的に適切な経過観察を行うことができる。正常範囲外の値の臨床的意義は治験責任医師が評価できる。
【0447】
アルコール脱水素酵素(ADH)遺伝子型判定
ADH遺伝子型判定は1日目に実施することができる。ADH遺伝子変異は、PK分析結果に対する影響を決定するために検査することができ;この結果は投与前に必要とされるものではなく、試験の適格性にも影響しない。
【0448】
喀痰の採取および微生物学的評価
適切な呼吸器検体は、スクリーニング期間中および指定された時点で採取することができる。各時点で2~3個の喀痰サンプルを採取することができ、同日に採取しても、連続した別の日に採取してもよい。試験前の呼吸器検体は、誘発喀痰サンプルもしくは排痰サンプル、または深部気管支サンプルのいずれかであってもよいが、関連する時点で誘発喀痰サンプルまたは排痰サンプルが必要とされる。
【0449】
スクリーニング期間中および試験期間中の指定された時点で採取された喀痰サンプルは、マイコバクテリアの培養、同定、定量、感受性試験、および分子生物学的試験のために中央微生物研究所に送ることができる。喀痰検体は、適切な喀痰採取および保管技術について施設職員が研修を受けた後、患者が自宅で採取することもできる。可能で安全な場合は、誘発喀痰が望ましい方法である。喀痰検体は、中央微生物研究所に発送されるまで、固定剤または保存剤を使用せずに冷蔵保存することができる(凍結は不可)。合理的な努力にもかかわらず患者がベースライン後の喀痰検体を採取できない場合(例えば、生産性のない咳または咳の消失が原因)、培養を実施しなかった理由を記録することができる。
【0450】
8週間のスクリーニング期間では、MAC分離株の培養および同定が可能である。感受性および分子検査の結果は、無作為化の前に必要とされない。全ての分離株は種レベルまで同定できるが、無作為化には種レベルではなくMACレベルまでの同定のみが必要である。中央微生物研究所で喀痰を受け取ってからMAC陽性の培養が出るまでの時間は平均3週間であるが、最大6週間かかる場合もある。さらに、ラインプローブアッセイ(LPA)を用いたMAC分離株の種レベルの同定には、平均1~3日を要する。LPAを用いて同定または特定できない分離株は、さらに最大7日間かけてrpoB遺伝子または16S rRNAの塩基配列決定によって同定および分化することができる。
【0451】
喀痰サンプルの微生物学的評価には、定量的コロニーカウントの改善を含めることができる。固体寒天培地上のコロニー数による細菌の定量を行い、Griffithらによって報告されたものと同様のカテゴリースコアを割り当てることができる。マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)肺疾患治療中の半定量的培養分析。Am J Respir Crit Care Med. 2015;192(6):754-760では、コロニー数が症状および放射線写真の改善の予測因子であった。定量的培養数における改善は、前月のカテゴリー培養スコアからカテゴリースコアが1以上減少したものと定義される。
【0452】
【0453】
中央微生物研究所では、MACの培養、同定、および感受性試験について、標準化された方法および手順(臨床検査標準協会(CLSI)ガイドラインに従う)に従っている。全ての呼吸器培養検体は、適切な液体培地および固体培地で培養できる。結果が固形培地で陰性であった場合は、液体培地は陰性として報告する前に、6週間保存することができる。
【0454】
標準的な抗生物質感受性試験は、中央微生物研究所で最新のCLSIガイドラインを用いて実施することができる。試験期間中、エペトラボロールのMIC値は地域の施設には報告されない。ベースライン後の分離株のエペトラボロールに対する感受性の低下は、ベースラインで得られたMIC値の4倍超の上昇に基づいて判断することができる。感受性の低下したベースライン後の分離株と対応するベースライン分離株とは、MIC値を確認するために2回再検査することができる。結果が確認された場合、ベースライン後の分離株とベースラインの分離株との関連性を決定するために分子検査を行うことができる。
【0455】
全ゲノム配列決定を含む分子検査は、選択されたベースライン/ベースライン後の分離株の遺伝的関連性を決定するために実施することができる。分析には、患者のベースライン後のMAC分離株とベースラインのMAC分離株とを比較して、分離株がクローン性で、持続感染、再発、または異なる遺伝子型の分離株による再感染を示唆しているかどうかを判定することが含まれるが、これらに限定されない。この研究では、NTM治療結果の定義に関するNTM Network European Trials Groupのコンセンサスステートメントに従って、「再感染」は分子型別によって決定されたベースラインMAC株とは異なる株によって引き起こされた新たな肺MAC感染と定義され、「再発」は分子型別によって決定された同じベースラインMAC株によって引き起こされた肺MAC感染と定義される。全ゲノム配列決定は、抗菌薬耐性の遺伝子マーカーの存在を評価するためにも利用できる。
【0456】
血漿PKサンプリングおよび評価
PK分析のための血液サンプルは、盲検化された方法で全ての患者から採取することができる。血液サンプルは、絶食状態の試験薬投与後に採取することができる。
【0457】
【0458】
これらのサンプルは、AUC、Cmax、Cmax到達時間(Tmax)、血漿からの全身クリアランス(CL)、t1/2、最小血漿薬物濃度(Cmin)、および定常状態における見かけの分布容積(Vss)を含む、エペトラボロールPKパラメータを推定するために使用することができる。エペトラボロール群から得られた血漿PKサンプルは、中央生物分析研究所で実証されたアッセイを用いて分析することができる。プラセボ治療患者のサンプルは分析できない。
【0459】
【0460】
【0461】
【0462】
実施例2
エペトラボロールの一対の組み合わせ
エペトラボロール塩酸塩は、新規の作用メカニズム(MoA)を有する低極性分子であり、マイコバクテリアに対する活性を含む幅広い抗菌活性を有する。マイクロバクテリウム アビウム複合体(Mycobacterium avium complex)(MAC)肺疾患に対する現在の標準治療は、アジスロマイシン(またはクラリスロマイシン)、エタンブトール、およびリファマイシンを含む。エペトラボロール塩酸塩の活性は、5つのゆっくり増殖する非結核性抗酸菌および2つの急速に増殖する抗酸菌を含む7つの非結核性マイコバクテリアに対するクラリスロマイシン、リファブチン、およびエタンブトールとの2剤併用で評価した。エペトラボロール塩酸塩の活性は、アミカシンおよびベダキリンの存在下でも評価された。
【0463】
材料および方法
化学物質
EBO(エペトラボロール塩酸塩)は、AN2 Therapeutics Incから入手し、ベダキリンは1Click Chemistry(Kendall Park,NJ)から購入し、クラリスロマイシンは、Carbosynth(San Diego,CA)から購入し、アミカシン、エタンブトールおよびリファブチンは、Sigma-Aldrich,(St.Louis,MO)から購入した。薬の凍結ストックは5mg/mlまたは2mg/mlで調製し、-20℃で凍結保存した。実験当日、ストックを解凍し、適切な濃度に希釈した。Middlebrook 7H9ブロスおよび寒天、CA-MH寒天、およびMiddlebrook OADCは全てBecton-Dickinson and Company(Sparks,MD)から購入した。
【0464】
株
M.アビウム(M. avium)2285R(Verma et al. Microbiol (2019) 10: 693)およびM.イントラセルラーレ(M.intracellulare)DNA000111は、Diane Ordway(Colorado State University,Fort Collins,CO)から入手した。M.キマエラ(M. chimaera)20-S-05株およびマクロライド/ベダキリン耐性M.イントラセルラーレ(M.intracellulare)20-S-13株は、Barbara Brown-Elliott(Mycobacteria/Nocardia Research Laboratory,University of Texas Health Science Center,Tyler Tx)から入手した。M.アブセッサス(M. abscessus)ATCC19977株、M.アビウム(M. avium)ATCC700898株およびM.ペレグリナム(M. peregrinum)ATCC700686株は、American Type Culture Collection(ATCC、Manassas、VA)から入手した。分離株のストックを調製し、-80℃で凍結した。各単離株の新鮮な培養物(1~2週間)を、7H10寒天+5%OADCまたはCAMH寒天+5%OADCのいずれかで培養し、各実験で使用した。
【0465】
抗菌相乗作用試験
微生物増殖培地としてMiddlebrook7H9+5%OADC(Dubos et al. Am Rev Tuberc (1947) 56:334-45)を用いて、チェッカーボード法を使用して相乗作用および拮抗作用を試験した。組み合わせの第1の抗生物質であるEBOをx軸に沿って連続希釈し、第2の抗生物質をy軸に沿って希釈した。相乗活性または拮抗活性は、分画阻害濃度(ΣFIC)指数の和を用いて判定した。FIC指数はFIC A+FIC Bの和として計算され、FIC Aは、薬剤AおよびBの組み合わせにおける薬剤AのMICを薬剤A単独のMICで割ったものであり、さらに薬剤AおよびBの組み合わせにおける薬剤BのMICを薬剤B単独のMICで割ったものである。薬の組み合わせは、FICが0.5以下の場合は相乗的、FICが0.5超1以下の場合は相加的、FICが1超2以下の場合は無関係、FICが2超の場合は拮抗的とみなされる(EUCAST. Clin. Microbiol. Infect. (2000) 6: 503-508)。
【0466】
【0467】
結果および考察
EBOのin vitro活性を、MAC肺疾患の治療のための標準治療薬の主要成分であるクラリスロマイシン、エタンブトール、リファブチン、ならびに他の既知の活性NTM薬であるアミカシンおよびベダキリンの存在下で試験した。EBOの活性は、試験したNTM株のいずれにおいても、これらの薬剤によって拮抗されることはなかった。ほとんどの場合、特に2つの急速に増殖したNTM株、M.アブセッサス(M. abscessus)ATCC 19977およびM.ペレグリナム(M. peregrinum)ATCC 700686については、EBO活性は第2の薬剤の添加に無関係であった。唯一の例外はエタンブトールで、試験したMAC5株のうち2株で相乗作用が、さらに2株で相加作用が観察された。興味深いことに、クラリスロマイシン耐性株であるM.イントラセルラーレ(M.intracellulare)20-S-13は、エタンブトールとEBOとの間で無関係を示した唯一のMAC株であり、この株のエタンブトールMICは64mg/L値と最も高かった。
【0468】
結論
いずれの株またはEBOの組み合わせでも拮抗作用は観察されず、ほとんどの相互作用は、特に2つの急速に増殖するNTM株であるM.アブセッサス(M. abscessus)ATCC19977およびM.ペレグリナム(M. peregrinum)ATCC700686について、ほとんど無関係であった。唯一の例外はエタンブトールで、試験した5株のMAC株のうち、2株で相乗作用が、さらに2株で相加作用が観察された。興味深いことに、エタンブトールのMIC値が64mg/Lと最も高かったMAC株は、無関係を示した唯一の株であった。EBOとエタンブトールとの相乗作用または相加作用がMACに対してどの程度広範に認められるかについては、さらなる試験が必要であろう。
【0469】
別段の指示がない限り、本明細書および特許請求の範囲において使用される成分の量、特性(分子量など)、反応条件などを表す全ての数値は、全ての場合において「約」という用語によって修飾されていると理解される。従って、反対の指示がない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載された数値パラメータは、本開示によって得ようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、均等論の適用を特許請求の範囲に限定する試みではないが、各数値パラメータは、少なくとも、報告された有効数字の桁数に照らして、通常の丸め技術を適用することによって解釈されるべきである。
【0470】
本開示の広範な範囲を規定する数値範囲およびパラメータが近似値であるにもかかわらず、具体的な実施例において規定される数値は、可能な限り正確に報告される。しかし、どのような数値であっても、それぞれの試験測定で見られる標準偏差から必然的に生じる一定の誤差を本質的に含んでいる。
【0471】
本明細書における値の範囲の記載は、単に、範囲内に入る各個別の値を個別に参照するための省略法としての役割を果たすことを意図している。本明細書において別段の記載がない限り、各個別の値は、あたかも本明細書において個々に援用されたように本明細書に組み込まれる。本明細書において記載される全ての方法は、本明細書において示されない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書において提供される任意および全ての例、または例示的な表現(例えば、「~など」)の使用は、単に本開示をより良く解明することを意図しており、他に請求される本開示の範囲を制限するものではない。本明細書中のいかなる文言も、本開示の実施に不可欠な非請求要素を示すものとして解釈されるべきではない。
【0472】
本明細書に開示された開示の代替の要素または実施形態の群分けは、限定として解釈されるものではない。各群のメンバーは、個々に、または群の他のメンバーもしくは本明細書で見出される他の要素との任意の組み合わせで、参照および請求することができる。利便性および/または特許性の理由から、群の1つ以上のメンバーが群に含まれ得るか、または群から削除され得ることが予想される。このような包含または削除が行われた場合、本明細書は、添付の特許請求の範囲において使用される全てのMarkush群の記述を満たすように変更された群を含むものとみなされる。
【0473】
本開示の特定の実施形態を、本開示を実施するための本発明者らに既知の最良の態様を含めて、本明細書に記載する。もちろん、これらの記載された実施形態に対する変形は、前述の説明を読めば当業者に明らかになるであろう。本発明者らは、当業者がこのような変形を適宜採用することを期待しており、本発明者らは、本開示が本明細書に具体的に記載された以外の方法で実施されることを意図している。従って、本開示は、適用法によって許容される、本明細書に添付の特許請求の範囲に記載された主題の全ての変更および均等物を含む。さらに、その全ての可能な変形における上述の要素の任意の組み合わせは、本明細書において示されない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、本開示によって包含される。
【0474】
本明細書に開示された本開示の実施形態は、本開示の原理を例示するものであることを理解されたい。採用可能な他の変更は、本開示の範囲内である。従って、例として、しかし制限ではなく、本開示の代替構成が本明細書の教示に従って利用され得る。従って、本開示は、図示および記載されたとおりに正確に限定されるものではない。
【0475】
本開示は、様々な特定の材料、手順および実施例を参照することによって本明細書で説明および例示されてきたが、本開示は、その目的のために選択された材料および手順の特定の組み合わせに限定されないことが理解される。当業者には理解されるであろうが、このような細部の多数の変形が暗示され得る。本明細書および実施例は、例示的なものとしてのみ考慮されることが意図され、本開示の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。本出願において参照される全ての文献、特許、および特許出願は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
【国際調査報告】