(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】情報伝送方法、装置、基地局、機器、記憶媒体及びプログラム製品
(51)【国際特許分類】
H04L 1/1607 20230101AFI20241219BHJP
H04W 74/0833 20240101ALI20241219BHJP
【FI】
H04L1/1607
H04W74/0833
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534389
(86)(22)【出願日】2023-05-15
(85)【翻訳文提出日】2024-06-07
(86)【国際出願番号】 CN2023094339
(87)【国際公開番号】W WO2023241286
(87)【国際公開日】2023-12-21
(31)【優先権主張番号】202210675048.7
(32)【優先日】2022-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】梁 楚 龍
(72)【発明者】
【氏名】許 進
(72)【発明者】
【氏名】袁 志 鋒
(72)【発明者】
【氏名】李 立 広
(72)【発明者】
【氏名】郁 光 輝
(72)【発明者】
【氏名】康 健
(72)【発明者】
【氏名】傅 強
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本出願の実施例は情報伝送方法を提供し、該方法は、少なくとも一つの第二のノードによって送信される、伝送ブロック集合を形成する伝送ブロックを受信することと、前記伝送ブロック集合に基づいて、正しい伝送ブロック集合の情報を得ることと、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることであって、前記フィードバック情報は、前記少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられ、前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現を含むことと、前記フィードバック情報を前記少なくとも一つの第二のノードに送信することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、
少なくとも一つの第二のノードによって送信される、伝送ブロック集合を形成する伝送ブロックを受信することと、
前記伝送ブロック集合に基づいて、正しい伝送ブロック集合の情報を得ることと、
前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることであって、前記フィードバック情報は、前記少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられ、前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現を含むことと、
前記フィードバック情報を前記少なくとも一つの第二のノードに送信することとを含む、方法。
【請求項2】
前記伝送ブロックは、伝送ブロック識別子によって指示され、前記伝送ブロック識別子は、
ユーザ識別子と、ユーザ識別子のインデックス値と、シグネチャインデックスとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記正しい伝送ブロック集合は、空集合であり、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記フィードバック情報が空シーケンスであると決定することを含み、ここで、前記フィードバック情報を含むフィードバック信号は、ゼロ電力信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現であり、前記正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合を含み、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
すべての伝送ブロック識別子の順序集合である伝送ブロック識別子順序集合における要素数に基づいて、フィードバック情報二進数表現桁数を得ることと、
前記フィードバック情報二進数表現桁数に基づいて、前記正しい伝送ブロック識別子集合における各要素に対応する二進数表現を得ることと、
前記正しい伝送ブロック識別子集合におけるすべての要素に対応する二進数表現とオールゼロシーケンスとをコンカチネーションして、前記フィードバック情報を得ることとを含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現であり、前記正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合を含み、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
すべての伝送ブロック識別子の順序集合である伝送ブロック識別子順序集合における要素数に基づいて、フィードバック情報二進数表現桁数を得ることと、
前記フィードバック情報二進数表現桁数に基づいて、前記正しい伝送ブロック識別子集合における各要素に対応する二進数表現を得ることと、
前記正しい伝送ブロック識別子集合におけるすべての要素に対応する二進数表現をコンカチネーションして、前記フィードバック情報を得ることとを含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザ識別子に基づいて、前記伝送ブロックに対応するシグネチャインデックスを得ることをさらに含み、前記ユーザ識別子は、前記シグネチャインデックスとマッピング関係を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザ識別子を擬似乱数発生器の一部又はすべての乱数シードとして、擬似ランダムシグネチャインデックスを生成することと、
前記擬似ランダムシグネチャインデックスを伝送ブロックに対応するシグネチャインデックスとして決定することとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する圧縮符号化をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記正しい伝送ブロック集合の情報に基づいて、圧縮符号語を得ることを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記正しい伝送ブロック集合の情報に基づいて、伝送ブロック誤差パターンを得ることと、
前記伝送ブロック誤差パターンに基づいて、圧縮符号語を得ることとを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合と伝送ブロック識別子順序集合とを含み、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報に基づいて、伝送ブロック誤差パターンを得ることは、
各前記伝送ブロック識別子順序集合における要素が前記正しい伝送ブロック識別子集合に属するかどうかを判断することと、
判断結果に基づいて、前記伝送ブロック誤差パターンを構成することとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合を含み、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報に基づいて、伝送ブロック誤差パターンを得ることは、
伝送ブロック誤差パターンの予め設定される長さに基づいて、前記予め設定される長さに対応する伝送ブロック誤差パターンの初期パターンを得ることであって、前記伝送ブロック誤差パターンの初期パターンにおける各要素は、否定応答ビットに対応することと、
前記正しい伝送ブロック集合に基づいて、前記伝送ブロック誤差パターンの初期パターンにおいて、シーケンス番号が前記正しい伝送ブロック集合における要素に等しいビットを肯定応答ビットとして設定することと、
前記伝送ブロック誤差パターンの初期パターンを前記伝送ブロック誤差パターンとして決定することとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
伝送ブロック識別子順序集合のサイズと正しい伝送ブロック数に基づいて、前記圧縮符号語の長さを決定する、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項14】
前記伝送ブロック誤差パターンの長さと正しい伝送ブロック数に基づいて、前記圧縮符号語の長さを決定する、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項15】
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
最大正しい伝送ブロック数に基づいて、正しい伝送ブロック数二進数表現桁数を得ることと、
前記正しい伝送ブロック数二進数表現桁数に基づいて、前記正しい伝送ブロック数を二進数表現し、正しい伝送ブロック数ビットシーケンスを得ることと、
前記正しい伝送ブロック数ビットシーケンス、前記圧縮符号語とオールゼロシーケンスをコンカチネーションして、前記フィードバック情報を得ることとを含む、請求項9から12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記圧縮符号語とオールゼロシーケンスとをコンカチネーションして、前記フィードバック情報を得ることを含む、請求項9から12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記圧縮符号語を前記フィードバック情報として決定することを含む、請求項9から12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記フィードバック情報をチャネル符号化して、第一の符号化シーケンスを得ることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記圧縮符号化は、
算術符号化と、ハフマン符号化と、シャノン・ファノ符号化とのうちの少なくとも一つの情報源符号化アルゴリズムを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項20】
前記正しい伝送ブロック集合の情報は、
最大正しい伝送ブロック数、伝送ブロック識別子順序集合、伝送ブロック識別子順序集合サイズ、正しい伝送ブロック識別子集合、正しい伝送ブロック数、伝送ブロック誤差パターン、フィードバック情報の長さのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記最大正しい伝送ブロック数は、上位層パラメータによって事前に構成される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ユーザ識別子は、
サブスクリプション永続識別子、汎用パブリックサブスクリプション識別子、永続機器識別子、ネットワークアクセス識別子、サブスクリプション秘匿識別子、グローバルユニーク一時識別子、無線ネットワーク一時識別子、システム情報無線ネットワーク一時識別子、ページング無線ネットワーク一時識別子、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子、一時セル無線ネットワーク一時識別子、セル無線ネットワーク一時識別子、上りリンク制御チャネル送信電力制御無線ネットワーク一時識別子、上りリンク共有チャネル送信電力制御無線ネットワーク一時識別子、チャネルサウンディング基準信号送信電力制御無線ネットワーク一時識別子、割り込み無線ネットワーク一時識別子、変調符号化スキームセル無線ネットワーク一時識別子、構成スケジューリング無線ネットワーク一時識別子スロットフォーマット指示無線ネットワーク一時識別子、半持続無線ネットワーク一時識別子のうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項23】
前記シグネチャインデックスは、ランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスであり、前記ランダムアクセスシグネチャは、
パイロット、基準信号、プリアンブル、スペクトラム拡散シーケンス、インターリーバ、インターリーブパターン、インターリーブシーケンス、スクランブリングシーケンス、スパースコードシーケンスのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項24】
前記チャネル符号化は、
ポーラ符号化、低密度パリティチェック符号化、畳み込み符号化、turbo符号化、RM符号、RS符号、BCH符号、連結符号化、巡回符号、ブロック符号化、ハミング符号化、ゴレイ符号、反復符号化、シングルパリティチェックコード、巡回冗長チェックコード、重畳符号化、スパース重畳符号化、スパース回帰符号化、格子符号化、代数幾何学コード、Goppaコード、ポーラ調整畳み込みコード、プリ変換ポーラコード、パリティチェックポーラコードのうちの少なくとも一つを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
第二のノードに用いられる情報伝送方法であって、
伝送ブロックを第一のノードに送信することと、
前記第一のノードによって送信されるフィードバック情報を受信することとを含み、ここで、前記フィードバック情報は、前記伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられる、方法。
【請求項26】
前記伝送ブロックは、伝送ブロック識別子によって指示され、前記伝送ブロック識別子は、
ユーザ識別子と、ユーザ識別子のインデックス値と、シグネチャインデックスとのうちの少なくとも一つを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記フィードバック情報に対応するフィードバック信号を復号化して、復号化結果を得ることと、
前記復号化結果に基づいて、前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を判断することとをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記の、前記復号化結果に基づいて、前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を判断することは、
復号化に失敗した場合、前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの応答が否定応答NACKであると決定することを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記の、前記復号化結果に基づいて、前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を判断することは、
復号化に成功した場合、前記正しい伝送ブロック集合の情報の二進数表現桁数に基づいて、復号化結果に前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの伝送ブロック識別子に対応するビットシーケンスが含まれるかどうかを判断することを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
少なくとも一つの第二のノードによって送信される、伝送ブロック集合を形成する伝送ブロックを受信するように構成される受信モジュールと、
前記伝送ブロック集合に基づいて、正しい伝送ブロック集合の情報を得るように構成される正しい伝送ブロック情報取得モジュールと、
前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理して、フィードバック情報を得るように構成されるフィードバック情報生成モジュールであって、前記フィードバック情報は、前記少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられ、前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現、又は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する圧縮符号化を含むフィードバック情報生成モジュールと、
前記フィードバック情報を前記少なくとも一つの第二のノードに送信するように構成される送信モジュールとを含む、情報伝送装置。
【請求項31】
伝送ブロックを第一のノードに送信するように構成される送信モジュールと、
前記第一のノードによって送信されるフィードバック情報を受信するように構成される受信モジュールとを含み、ここで、前記フィードバック情報は、前記伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられる、情報伝送装置。
【請求項32】
基地局であって、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時に請求項1から29のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現する、基地局。
【請求項33】
ユーザ機器であって、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時に請求項1から29のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現する、ユーザ機器。
【請求項34】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令は、請求項1から29のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実行するために用いられる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項35】
コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム又はコンピュータ命令を含み、前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器のプロセッサは、前記コンピュータ可読記憶媒体から前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ命令を読み取り、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ命令を実行して、前記コンピュータ機器に請求項1から29のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願番号が202210675048.7で、出願日が2022年6月15日である中国特許出願に基づいて提出され、その中国特許出願の優先権を主張し、その中国特許出願の全ての内容を参考として本出願に援用する。
【0002】
本出願の実施例は、通信技術分野に関し、特に情報伝送方法、装置、基地局、ユーザ機器、記憶媒体及びプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信技術の発展に伴い、各基地局(Base Station、BS)は、数が万に上るユーザ機器(User Equipment、UE)の接続をサポートする必要がある。競合式スケジューリングフリー(Contention-Based Grant-Free、CBGF)ランダムアクセス(Random Access)伝送方案を例にすると、基地局は、データを送信するUEに対して事前にスケジューリングとリソース割り当てを行う必要がなく、どれらのUEにデータ送信需要があるかを事前に知ることもできず、このように複数のUEが同じ時間周波数リソース(Time and Frequency Resource)を使用して伝送する可能性が存在する。基地局が受信検出中に異なるUEを区別することを可能にするために、データを送信するUEは、システムによって提供されるランダムアクセスリソース集合(例えば、スペクトラム拡散シーケンス、パイロットシーケンスなど)からランダムに一つのリソース(シグネチャ(signature)とも呼ばれる)を選択してデータ送信を行う。
【0004】
基地局は、UEをスケジューリングしていないため、データパケットの受信に成功したかどうかについて各UEに応答信号(Acknowledgement signaling)をフィードバックする必要があるが、一つの基地局は、同時に何千何万個のUEにサービスを提供する必要があり、サービスされるUEごとに1ビットの応答信号をフィードバックすると、何千何万ビットの応答信号をフィードバックする必要がある。このようなフィードバックは、オーバーヘッドが大きく、スペクトルリソースの浪費を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、スペクトルリソースを節約し、データ伝送効率を向上させるための情報伝送方法、装置、基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本出願の実施例は情報伝送方法を提供し、前記方法は、少なくとも一つの第二のノードによって送信される、伝送ブロック集合を形成する伝送ブロックを受信することと、前記伝送ブロック集合に基づいて、正しい伝送ブロック集合の情報を得ることと、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることであって、前記フィードバック情報は、前記少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられ、前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現を含むことと、前記フィードバック情報を前記少なくとも一つの第二のノードに送信することとを含む。
【0007】
第2の態様において、本出願の実施例は第二のノードに用いられる情報伝送方法を提供し、前記方法は、伝送ブロックを第一のノードに送信することと、前記第一のノードによって送信されるフィードバック情報を受信することとを含み、ここで、前記フィードバック情報は、前記伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられる。
【0008】
第3の態様において、本出願の実施例は情報伝送装置を提供し、前記装置は、少なくとも一つの第二のノードによって送信される、伝送ブロック集合を形成する伝送ブロックを受信するように構成される受信モジュールと、前記伝送ブロック集合に基づいて、正しい伝送ブロック集合の情報を得るように構成される正しい伝送ブロック情報取得モジュールと、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理して、フィードバック情報を得るように構成されるフィードバック情報生成モジュールであって、前記フィードバック情報は、前記少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられ、前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現、又は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する圧縮符号化を含むフィードバック情報生成モジュールと、前記フィードバック情報を前記少なくとも一つの第二のノードに送信するように構成される送信モジュールとを含む。
【0009】
第4の態様において、本出願の実施例は情報伝送装置を提供し、前記装置は、伝送ブロックを第一のノードに送信するように構成される送信モジュールと、前記第一のノードによって送信されるフィードバック情報を受信するように構成される受信モジュールとを含み、ここで、前記フィードバック情報は、前記伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられる。
【0010】
第5の態様において、本出願の実施例は基地局を提供し、前記基地局は、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時に第1の態様又は第2の態様のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現する。
【0011】
第6の態様において、本出願の実施例はユーザ機器を提供し、該ユーザ機器は、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時に第1の態様又は第2の態様のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現する。
【0012】
第7の態様において、本出願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令は、第1の態様又は第2の態様のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実行するために用いられる。
【0013】
第8の態様において、本出願の実施例はコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム又はコンピュータ命令を含み、前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器のプロセッサは、前記コンピュータ可読記憶媒体から前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ命令を読み取り、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ命令を実行して、前記コンピュータ機器に第1の態様又は第2の態様のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例による情報伝送方法、装置、基地局、機器、記憶媒体及びプログラム製品によれば、スペクトルリソースを節約し、データ伝送効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本出願の一実施例による情報伝送方法の応用シナリオシステムアーキテクチャ概略図である。
【
図2】本出願の一実施例による情報伝送方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の一実施例による情報伝送方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の一実施例による情報伝送方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の一実施例による情報伝送方法のフローチャートである。
【
図6】本出願の一実施例による伝送ブロック誤差パターンを決定するフローチャートである。
【
図7】本出願の別の実施例による伝送ブロック誤差パターンを決定するフローチャートである。
【
図8】本出願の一実施例による、正しい伝送ブロック識別子集合に基づいて圧縮符号語を決定するフローチャートである。
【
図9】本出願の別の実施例による伝送ブロック誤差パターンに基づいて圧縮符号語を決定するフローチャートである。
【
図10】本出願の一実施例によるフィードバック情報を決定する方法のフローチャートである。
【
図11】本出願の例による第二のノード、伝送ブロックとユーザ識別子の関係概略図である。
【
図12】本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図である。
【
図13】本出願の例による、正しい伝送ブロック識別子集合に基づいてフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図14】本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図である。
【
図15】本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ユーザ識別子、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図である。
【
図16】本出願の例による、正しい伝送ブロック識別子集合に基づいてフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図17】本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ユーザ識別子、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図である。
【
図18】本出願の例による、正しい伝送ブロック識別子集合に基づいてフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図19】本出願の例による、伝送ブロック誤差パターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図20】本出願の例による伝送ブロックエラーパターンと圧縮符号語とのマッピンググラフである。
【
図21】本出願の例による、伝送ブロックエラーパターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図22】本出願の例による、伝送ブロックエラーパターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図23】本出願の例による伝送ブロック誤差パターンと圧縮符号語とのマッピンググラフである。
【
図24】本出願の例による、伝送ブロックエラーパターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図25】本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図である。
【
図26】本出願の例による、伝送ブロック誤差パターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図27】本出願の例による伝送ブロック誤差パターンと圧縮符号語とのマッピンググラフである。
【
図28】本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図である。
【
図29】本出願の例による、伝送ブロック誤差パターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図30】本出願の例による伝送ブロック誤差パターン、圧縮符号語とフィードバック情報のマッピンググラフである。
【
図31】本出願の例による、正しい伝送ブロック識別子集合からの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図32】本出願の例による、正しい伝送ブロック識別子集合からの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図である。
【
図33】本出願の実施例による情報伝送方法である。
【
図34】本出願の実施例による復号化結果判断方法のフローチャートである。
【
図35】本出願の一実施例による情報伝送装置の構造概略図である。
【
図36】本出願の一実施例による情報伝送装置の構造概略図である。
【
図37】本出願の一実施例による基地局の構造概略図である。
【
図38】本出願の一実施例によるユーザ機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本出願の目的、技術案及び利点をより明らかにするために、以下では、図面及び実施例を組み合わせて本出願をさらに詳しく説明する。ここで説明する具体的な実施例は本出願を解釈するためだけに使われるものであって、本出願を限定するために使われるものではない。
【0017】
なお、装置の模式図には機能モジュール分割が示され、フローチャートには論理的順序が示されているが、場合によっては、装置内のモジュール分割とは異なってもよく、又はフローチャート内の順序とは異なるように、図示又は説明されたステップを実行してもよい。明細書、特許請求の範囲及び上記図面における用語「第一」、「第二」などは類似の対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は前後の順番を記述するためのものではない。
【0018】
本出願の実施例の記述において、別途明確な限定がない限り、設置、取り付け、接続などの用語は、広義に理解すべきであり、当業者は、技術案の具体的な内容を結び付けて上記用語の本出願の実施例における具体的な意味を合理的に決定してもよい。本出願の実施例において、「さらに」、「例示的に」又は「選択的に」などの用語は、例、例証又は説明とすることを表すために用いられ、他の実施例又は設計案よりもより好ましい又はより優位性を有するものとして解釈されるべきではない。「さらに」、「例示的に」又は「選択的に」などの用語の使用は、具体的な方式で関連する概念を提示することを意図している。
【0019】
図1は、本出願の一実施例による情報伝送方法の応用シナリオシステムアーキテクチャ概略図である。
図1に示すように、無線通信システム100において、一つの基地局110は、様々なタイプのユーザ機器(120、130、140)にサービスを提供し、各タイプのユーザ機器が一つ又は複数を有してもよいため、基地局110は、複数のユーザ機器にサービスを提供する。
【0020】
本出願による情報伝送方法は、各種の無線通信システムに用いられてもよく、例えば、モノのインターネット(internet of things、IoT)、狭帯域モノのインターネット(narrow band internet of things、NB-IoT)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)であってもよく、第五世代(5G)通信システムであってもよく、LTEと5Gのハイブリッドアーキテクチャであってもよく、5Gニューラジオ(new radio、NR)システム、及び将来の通信発展に登場する新たな通信システムなどであってもよい。通信システムには、伝送ブロック(Transport Block、TB)を受信し、伝送ブロックの受信状況に対するフィードバック情報を送信することができる一つのエンティティと、伝送ブロックを送信し、伝送ブロックの受信状況のフィードバック情報を受信することができる別のエンティティとが存在する限り、いずれも本出願の実施例による情報伝送方法を採用することができる。
【0021】
本出願の実施例に係るユーザ機器は、ユーザに音声及び/又はデータ連通性を提供する機器、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルド型機器、車載機器などである。ユーザ機器は、無線モデムに接続される他の処理機器であってもよい。ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を介して一つ又は複数のコアネットワークと通信することができる。ユーザ機器は、無線端末、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動ステーション(mobile station)、移動局(mobile)、遠隔局(remote station)、アクセスポイント(access point)、遠隔端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)と呼ばれてもよい。ユーザ機器は、移動端末、例えば携帯電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)と移動端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型又は車載型移動装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。例えば、ユーザ機器は、パーソナル通信サービス(personal communication service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などの機器であってもよい。一般的なユーザ機器は、例えば、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、モバイルインターネット機器(mobile internet device、MID)、ウェアラブル機器、例えばスマートウォッチ、スマートブレスレット、歩数計などを含むが、本出願の実施例は、これらに限らない。
【0022】
本出願の実施例に関わる基地局は、グローバル移動体通信システム(global system for mobile communication、GSM(登録商標))又は符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)における基地局(base transceiver station、BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))における基地局(NodeB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(evolutional Node B、eNB又はe-NodeB)であってもよく、ニューラジオコントローラ(new radio controller、NR controller)であってもよく、5GシステムにおけるgNode B(gNB)であってもよく、集約式ユニット(centralized unit)であってもよく、ニューラジオ基地局であってもよく、ラジオリモートモジュールであってもよく、マイクロ基地局であってもよく、中継(relay)であってもよく、分散型ユニット(distributed unit)であってもよく、受信点(transmission reception point、TRP)又は伝送点(transmission point、TP)又は任意の他の無線アクセス機器であってもよいが、本出願の実施例は、これらに限らない。ネットワーク機器は、1つ又は複数のセルをカバーすることができる。
【0023】
第3世代パートナーシッププロジェクト(The 3rd Generation Partnership Project、3GPP(登録商標))における5G技術仕様(Technical Specification、TS)を例にすると、UEの伝送が基地局によってスケジューリングされるため、下りリンク(Downlink)は、応答信号(Acknowledgement signaling)をフィードバックする必要がない。上りリンク(Uplink)において、UEは、基地局によって送信される伝送ブロック信号を受信し、伝送ブロックの巡回冗長チェック(Cyclic Redundancy Check、CRC)コードを使用して現在の伝送ブロックが正しく受信されているかどうかを判断する。伝送ブロックがCRCチェックに合格した場合、正しく受信されたと認められ、UEは、基地局によって指定される時間周波数リソース上で基地局に肯定応答(positive Acknowledgement、ACK)状態(ビット「1」で表される)をフィードバックし、そうでなければ、UEは、基地局に否定応答(Negative Acknowledgement、NACK)状態(ビット「0」で表される)をフィードバックする。異なるシナリオの必要に応じて、応答状態は、5G規格で定義される5種類の物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)フォーマット上で伝送されてもよい。この5種類のフォーマットは、それぞれPUCCHフォーマット0、PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3とPUCCHフォーマット4であり、ここで、PUCCHフォーマット0~1は、1又は2ビットの混合自動重送要求(Hybrid Automatic Repeat-reQuest、HARQ)応答(HARQ-ACK)情報とスケジューリング要求(Scheduling Request)を伝送するために用いられ、PUCCHフォーマット2~4は、チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)レポート又は複数ビットのHARQ-ACK情報を伝送するために用いられる。
【0024】
【0025】
表1は、異なるPUCCHフォーマットにおける負荷ビット数(payload size)、占有リソース数と用途を示し、ここで、OFDMは、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)を表し、RBは、リソースブロック(Resource Block)を表し、REは、リソース要素(Resource Element)を表す。
【0026】
PUCCHフォーマット0とフォーマット1の負荷ビット数は、2以下であり、位相偏移(Phase-Shift Keying)を使用して負荷を変調した後にシーケンスと乗算し、スペクトラム拡散して送信信号を得る。PUCCHフォーマット2~フォーマット4は、ポーラコードチャネル符号化と位相偏移の方式を使用して送信信号を得る。
【0027】
表1から分かるように、1ビットの応答信号を伝送するごとに平均して最低6個のREが必要である。将来の大規模なスケジューリングフリーシステムについて、基地局が1000個のUEにのみサービスを提供する場合でも、応答信号のフィードバックのために少なくとも6000個のREが必要である(約36個のRB、各RBは、12*14=168個のREを有する)。これは、多くのスペクトルリソースを占有する。しかし、実際には、同一の時刻にデータ伝送があるUE数は、1000個よりもはるかに小さく(往々して数十個のみ)、応答信号のフィードバック効率が比較的低い。
【0028】
これに基づいて、本出願の実施例は、情報伝送方法、装置、基地局、機器、記憶媒体及びプログラム製品を提供し、正しく受信される伝送ブロック集合の情報を符号化処理することによって、正しく受信される複数のUEの応答信号を圧縮し、チャネル符号化の入力ビット数を大幅に減少させ、ひいては最小化を図り、そしてチャネル符号化と変調を行った後に送信し、各UEは、受信した応答信号に対して復号化と解凍を行い、対応する応答信号を抽出することにより、さらにスペクトルリソースを節約し、データ伝送効率を向上させるという目的を実現する。
【0029】
図2は、本出願の一実施例による情報伝送方法のフローチャートである。
図2に示すように、本出願の実施例による情報伝送方法は、基地局、中継、端末など、データ受信とシグナリング送信機能を備える任意のユニットに用いられてもよく、ステップS1000、ステップS2000、ステップS3100及びステップS4000を含むが、それらに限らない。
【0030】
ステップS1000:少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックを受信し、伝送ブロックは、伝送ブロック集合を形成する。
【0031】
いくつかの実施例において、第一のノード(First Node)は、一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックを含む信号を受信する。
【0032】
いくつかの実施例において、第一のノードが複数の第二のノードによって送信される伝送ブロックを含む信号を受信する時、これらの第二のノードは、第二のノードシーケンス(A Sequence of Second Nodes)を形成しており、複数の第二のノードによって送信される伝送ブロックは、伝送ブロック集合を形成している。ここで、第二のノードシーケンスは、Nu個の第二のノードを含み、伝送ブロック集合は、Nb個の伝送ブロックを含み、ここで、NuとNbは、正の整数であり、Nuは、Nb以下である。
【0033】
いくつかの実施例において、一つの第二のノードは、第一のノードに一つ又は複数の伝送ブロックを送信することができ、一つ又は複数の伝送ブロックは、伝送ブロック集合を形成する。別のいくつかの実施例において、二つ及び以上の第二のノードは、第一のノードに一つ又は複数の伝送ブロックを送信することができ、これらの伝送ブロックは、伝送ブロック集合を形成する。
【0034】
いくつかの実施例において、伝送ブロック集合における一つの伝送ブロックは、伝送ブロック識別子(Transport Block Identifier)を含み、伝送ブロック識別子順序集合は、Na個の伝送ブロック識別子I(1)、I(2)、..、I(Na)を含み、Naは、伝送ブロック識別子順序集合サイズであり、i=1、2、....、Naについて、伝送ブロック識別子順序集合のi番目の要素は、I(i)であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合のi番目の要素I(i)は、整数i又は整数i-1であってもよい。
【0035】
いくつかの実施例において、伝送ブロックは、伝送ブロック識別子によって指示される。
【0036】
いくつかの実施例において、伝送ブロック識別子は、ユーザ識別子(User Equipment Identifier)と、ユーザ識別子のインデックス値と、シグネチャインデックス(signature index)とのうちの一つであってもよい。
【0037】
いくつかの実施例において、ユーザ識別子は、第二のノードシーケンスの一つの第二のノードのユーザ識別子であり、第二のノードシーケンスにおける二つの異なる第二のノードのユーザ識別子は異なる。ユーザ識別子は、第一のノードが伝送ブロック集合を含む信号において伝送ブロック集合における異なる伝送ブロックを区別するために用いられてもよく、ユーザ識別子は、整数である。
【0038】
ユーザ識別子は、サブスクリプション永続識別子(Subscription Permanent Identifier、SUPI)、汎用パブリックサブスクリプション識別子(Generic Public Subscription Identifier、GPSI)、永続機器識別子(Permanent Equipment Identifier、PEI)、ネットワークアクセス識別子(Network Access Identifier、NAI)、サブスクリプション秘匿識別子(Subscription Concealed Identifier、SUCI)、グローバルユニーク一時識別子(Globally Unique Temporary Identity、GUTI)、無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)、システム情報RNTI(System Information RNTI、SI-RNTI)、ページングRNTI(Paging RNTI、P-RNTI)、ランダムアクセスRNTI(Random Access RNTI、RA-RNTI)、一時セルRNTI(Temporary Cell RNTI、TC-RNTI)、セルRNTI(Cell RNTI、C-RNTI)、上りリンク制御チャネル送信電力制御RNTI(Transmit Power Control-PUCCH RNTI、TPC-PUCCH-RNTI)、上りリンク共有チャネル送信電力制御RNTI(Transmit Power Control-PUSCH RNTI、TPC-PUSCH-RNTI)、チャネルサウンディング基準信号送信電力制御RNTI(Transmit Power Control-Sounding Reference Symbols RNTI、TPC-SRS-RNTI)、割り込みRNTI(Interruption RNTI、INT-RNTI)、変調符号化スキームセルRNTI(Modulcation Coding Scheme Cell RNTI、MCS-C-RNTI)、構成スケジューリングRNTI(Configured Scheduling RNTI、CS-RNTI)、スロットフォーマット指示RNTI(Slot Format Indication RNTI、SFI-RNTI)、半持続RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI、SP-CSI-RNTI)などであってもよい。
【0039】
いくつかの実施例において、伝送ブロック識別子は、ユーザ識別子であり、伝送ブロック識別子順序集合の要素は、ユーザ識別子である。一つの具体的な例は、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4),I(5)>=<0,1,2,3,4>であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合サイズは、Na=5であり、伝送ブロック識別子順序集合における2番目の要素I(2)に対応するユーザ識別子は、1である。別の具体的な例は、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4),I(5)>=<1,2,3,4,5>であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合サイズは、Na=5であり、伝送ブロック識別子順序集合における2番目の要素I(2)に対応するユーザ識別子は、2である。また一つの具体的な例は、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4)>=<0,11,20,30>であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合サイズは、Na=4であり、伝送ブロック識別子順序集合における2番目の要素I(2)に対応するユーザ識別子は、11である。
【0040】
いくつかの実施例において、ユーザ識別子のインデックス値とは、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),.,I(Na)>における要素I(k)のインデックスkであり、k=1、2、....、Naであり、ユーザ識別子のインデックス値は、整数である。
【0041】
いくつかの実施例において、伝送ブロック識別子は、ユーザ識別子のインデックス値であり、ユーザ識別子は、ユーザ識別子順序集合における要素であり、ユーザ識別子順序集合は、Na個のユーザ識別子ID(1)、ID(2)、...、ID(Na)を含み、ここで、Naは、ユーザ識別子順序集合サイズであり、伝送ブロック識別子順序集合サイズでもあり、k=1、2、...、Naであり、ユーザ識別子順序集合におけるk番目のユーザ識別子ID(k)に対応するユーザ識別子のインデックス値は、伝送ブロック識別子順序集合要素におけるk番目の要素I(k)である。一つの具体的な例は、ユーザ識別子順序集合ID=<ID(1),ID(2),ID(3),ID(4)>=<0,11,20,30>であり、対応する伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4)>=<0,1,2,3>であり、ここで、ユーザ識別子順序集合サイズと伝送ブロック識別子順序集合サイズは、いずれもNa=4であり、ユーザ識別子順序集合における要素ID(2)=11のユーザ識別子のインデックス値は、伝送ブロック識別子順序集合における要素I(2)=1である。
【0042】
いくつかの実施例において、伝送ブロック識別子は、シグネチャインデックスであり、シグネチャインデックスは、ランダムアクセスシグネチャ(signature)のシグネチャインデックスであり、即ち、伝送ブロック集合における一つの伝送ブロックは、ランダムアクセスシグネチャを含み、ランダムアクセスシグネチャは、ランダムアクセスシグネチャ順序集合の要素であり、ランダムアクセスシグネチャ順序集合は、Na個のランダムアクセスシグネチャr(1)、r(2)、...、r(Na)を含み、ここで、Naは、ランダムアクセスシグネチャ順序集合サイズであり、伝送ブロック識別子順序集合サイズでもあり、i=1、2、....、Naであり、ランダムアクセスシグネチャ順序集合におけるi番目のランダムアクセスシグネチャr(i)のシグネチャインデックスは、伝送ブロック識別子順序集合のi番目の要素I(i)であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合のi番目の要素I(i)は、整数i又は整数i-1であってもよい。
【0043】
ランダムアクセスシグネチャは、パイロット(Pilot)、基準信号(Reference Signal)、プリアンブル(Preamble)、スペクトラム拡散シーケンス(Spread Spectrum Sequence)、インターリーバ(Interleaver)、インターリーブパターン(Interleaver Pattern)、インターリーブシーケンス(Interleaver Sequence)、スクランブリングシーケンス(Scrambling Sequence)、スパースコードシーケンス(Sparse Code Sequence)などであってもよい。
【0044】
いくつかの実施例において、第二のノードは、そのユーザ識別子に基づいて一つの伝送ブロックのランダムアクセスシグネチャを伝送ブロック集合における一つの伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャとして決定し、これらのランダムアクセスシグネチャは、第一のノードが伝送ブロック集合を含む信号において伝送ブロック集合における異なる伝送ブロックを区別するために用いられてもよい。
【0045】
いくつかの実施例において、第二のノードは、上位層パラメータ(higher layer parameters)に基づいて一つの伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャを伝送ブロック集合における一つの伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャとして決定し、これらのランダムアクセスシグネチャは、第一のノードが伝送ブロック集合を含む信号において伝送ブロック集合における異なる伝送ブロックを区別するために用いられてもよい。
【0046】
第一のノードと第二のノードは、基地局、中継、端末など、データ受信とシグナリング送信機能を備える任意のユニットであってもよい。
【0047】
ステップS2000:伝送ブロック集合に基づいて、正しい伝送ブロック集合の情報を得る。
【0048】
正しい伝送ブロック集合の情報は、最大正しい伝送ブロック数Pmax、伝送ブロック識別子順序集合、伝送ブロック識別子順序集合サイズNa、正しい伝送ブロック識別子集合、正しい伝送ブロック数P、伝送ブロック誤差パターンa、フィードバック情報fの長さNfを含む。上記一つ又は複数の正しい伝送ブロックの情報に基づいてフィードバック情報を得ることができ、即ち、フィードバック情報の生成には、上記すべての情報を必ずしも必要とするわけではない。
【0049】
いくつかの実施例において、最大正しい伝送ブロック数Pmaxは、伝送ブロック識別子順序集合サイズNaに等しい。別のいくつかの実施例において、最大正しい伝送ブロック数Pmaxは、第一のノードによって構成される。またいくつかの実施例において、最大正しい伝送ブロック数Pmaxは、上位層パラメータによって事前に構成される。
【0050】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合であり、正しい伝送ブロック識別子集合は、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに含まれるユーザ識別子の集合である。正しく受信される伝送ブロックとは、応答状態が肯定応答ACKである伝送ブロックであり、一つのユーザ識別子が正しい伝送ブロック識別子集合に属するのは、該ユーザ識別子に対応する伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを指示するために用いられ、一つのユーザ識別子が正しい伝送ブロック識別子集合に属しないのは、該ユーザ識別子に対応する伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを指示するために用いられる。
【0051】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合であり、正しい伝送ブロック識別子集合は、ユーザ識別子のインデックス値の集合である。正しく受信される伝送ブロックとは、応答状態が肯定応答ACKである伝送ブロックであり、一つのユーザ識別子のインデックス値が正しい伝送ブロック識別子集合に属するのは、該ユーザ識別子のインデックス値に対応する伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを指示するために用いられ、一つのユーザ識別子のインデックス値が正しい伝送ブロック識別子集合に属しないのは、該ユーザ識別子のインデックス値に対応する伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを指示するために用いられる。
【0052】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合であり、正しい伝送ブロック識別子集合は、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに対応するランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスの集合である。正しく受信される伝送ブロックとは、応答状態が肯定応答ACKである伝送ブロックであり、一つのランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが正しい伝送ブロック識別子集合に属するのは、該ランダムアクセスシグネチャに対応する伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを指示するために用いられ、一つのランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが正しい伝送ブロック識別子集合に属しないのは、該ランダムアクセスシグネチャに対応する伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを指示するために用いられる。
【0053】
ステップS3100:正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得、ここで、フィードバック情報は、少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられ、符号化処理は、正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現を含む。
【0054】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック識別子集合におけるP個の要素をそれぞれ二進数表現した後に、第一のノードは、ゼロ埋め処理を行い、即ちある長さのオールゼロシーケンスとコンカチネーションして、フィードバック情報を得る。
図3は、本出願の一実施例による情報伝送方法のフローチャートであり、具体的にステップS3111、ステップS3112及びステップS3113を含み、具体的に正しい伝送ブロック識別子集合の二進数表現とオールゼロシーケンスとをコンカチネーションして、フィードバック情報を得るプロセスを記述する。
【0055】
ステップS3111:伝送ブロック識別子順序集合における要素数に基づいて、フィードバック情報二進数表現桁数を得、伝送ブロック識別子順序集合は、すべての伝送ブロック識別子の順序集合である。
【0056】
【0057】
ステップS3112:フィードバック情報二進数表現桁数に基づいて、正しい伝送ブロック識別子集合における各要素に対応する二進数表現を得る。
【0058】
【0059】
ステップS3113:正しい伝送ブロック識別子集合におけるすべての要素に対応する二進数表現とオールゼロシーケンスとをコンカチネーションして、フィードバック情報を得る。
【0060】
【0061】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック識別子集合におけるP個の要素をそれぞれ二進数表現した後に、第一のノードは、正しい伝送ブロック識別子集合におけるすべての要素に対応する二進数表現をコンカチネーションして、フィードバック情報を得る。
図4は、本出願の一実施例による情報伝送方法のフローチャートであり、具体的にステップS3121、ステップS3122及びステップS3123を含み、具体的に正しい伝送ブロック識別子集合の二進数表現を直接フィードバック情報とするプロセスを記述する。
【0062】
ステップS3121:伝送ブロック識別子順序集合における要素数に基づいて、フィードバック情報二進数表現桁数を得、伝送ブロック識別子順序集合は、すべての伝送ブロック識別子の順序集合である。
【0063】
【0064】
ステップS3122:フィードバック情報二進数表現桁数に基づいて、正しい伝送ブロック識別子集合における各要素に対応する二進数表現を得る。
【0065】
【0066】
ステップS3123:正しい伝送ブロック識別子集合におけるすべての要素に対応する二進数表現をコンカチネーションして、フィードバック情報を得る。
【0067】
【0068】
実際の応用において、ユーザ識別子と、ユーザ識別子のインデックス値と、シグネチャインデックスとを伝送ブロック識別子として、第二のノードによって送信される伝送ブロックを識別することができ、第一のノードは、これらの伝送ブロック識別子を有する伝送ブロックを受信した後に、いずれもゼロを埋める方式又はゼロを埋めない方式でフィードバック情報を構築することができ、即ち、伝送ブロック識別子は、ゼロ埋めの有無と必ずしも関連しない。
【0069】
いくつかの実施例において、ユーザ識別子に基づいて、伝送ブロックに対応するシグネチャインデックスを得ることができ、ユーザ識別子は、シグネチャインデックスとマッピング関係を有する。
【0070】
いくつかの実施例において、ユーザ識別子を擬似乱数発生器の一部の乱数シードとして、擬似ランダムシグネチャインデックスを生成し、これらの擬似ランダムシグネチャインデックスを伝送ブロックに対応するシグネチャインデックスとする。
【0071】
いくつかの実施例において、ユーザ識別子を擬似乱数発生器のすべての乱数シードとして、擬似ランダムシグネチャインデックスを生成し、これらの擬似ランダムシグネチャインデックスを伝送ブロックに対応するシグネチャインデックスとする。
【0072】
ステップS4000:フィードバック情報を少なくとも一つの第二のノードに送信する。
【0073】
いくつかの実施例において、第一のノードは、フィードバック情報を一つ又は複数の第二のノードに送信し、これらのフィードバック情報は、少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックの、第一のノードにおける受信状況を特徴づけることができる。
【0074】
上記実施例による情報伝送方法は、チャネル符号化の入力ビット数を大幅に減少させ、さらにスペクトルリソースを節約し、データ伝送効率を向上させるという目的を実現することができる。
【0075】
いくつかの実施例において、第一のノードが正しく受信される伝送ブロックを持たず、正しい伝送ブロック識別子集合が空集合である時、即ちP=0である時、第一のノードは、フィードバック情報fの長さNf=0であると決定し、即ちフィードバック情報fは、空シーケンスである。第一のノードは、空シーケンスであるフィードバック情報fを含む信号が空信号であると決定し、即ち第一のノードは、フィードバック情報fを含む信号がゼロ電力信号であると決定する。
【0076】
上記実施例による情報伝送方法において、第一のノードがゼロ電力信号を送信するため、エネルギーオーバーヘッドを低減させるが、第二のノードシーケンスにおける一つの第二のノードは、フィードバック情報fを含む信号(即ちゼロ電力信号)の受信に成功しないため、第二のノードシーケンスにおける一つの第二のノードは、フィードバック情報が否定応答NACKであると判断することができる。
【0077】
図5は、本出願の別の実施例による情報伝送方法のフローチャートである。
図5に示すように、本出願の実施例による情報伝送方法は、基地局、中継、端末など、データ受信とシグナリング送信機能を備える任意のユニットに用いられてもよく、ステップS1000、ステップS2000、ステップS3200及びステップS4000を含むが、それらに限らない。
【0078】
ステップS1000:少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックを受信し、伝送ブロックは、伝送ブロック集合を形成する。
【0079】
ステップS2000:伝送ブロック集合に基づいて、正しい伝送ブロック集合の情報を得る。
【0080】
ステップS3200:正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得、ここで、フィードバック情報は、少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられ、符号化処理は、正しい伝送ブロック集合の情報に対する圧縮符号化を含む。
【0081】
ステップS4000:フィードバック情報を少なくとも一つの第二のノードに送信する。
【0082】
図5に対応する実施例と
図2に対応する実施例との相違点は、符号化処理が正しい伝送ブロック集合の情報に対する圧縮符号化であることであるため、ステップS1000、S2000、S4000に係わる内容の説明を省略する。
【0083】
圧縮符号化は、算術符号化(Arithmetic coding)と、ハフマン符号化(Huffman coding)と、シャノン・ファノ符号化(Shanno-Fano coding)とのうちの少なくとも一つの情報源符号化アルゴリズムであってもよい。
【0084】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合の情報に基づいて、圧縮符号語cを直接決定し、ここで、圧縮符号語cは、長さNcのビットシーケンスであり、正しい伝送ブロック集合の情報は、最大正しい伝送ブロック数Pmax、伝送ブロック識別子順序集合、伝送ブロック識別子順序集合サイズNa、正しい伝送ブロック識別子集合、正しい伝送ブロック数P、伝送ブロック誤差パターンaのうちの少なくとも一つを含む。
【0085】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合の情報が正しい伝送ブロック識別子集合である場合、正しい伝送ブロック識別子集合を圧縮符号化して、圧縮符号語cを決定する。
【0086】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合の情報が伝送ブロック誤差パターンaである場合、伝送ブロック誤差パターンaに基づいて圧縮符号語cを決定することができる。
【0087】
伝送ブロック誤差パターンaは、伝送ブロック識別子順序集合と、伝送ブロック識別子順序集合サイズNaと、正しい伝送ブロック識別子集合と、正しい伝送ブロック数Pとのうちの少なくとも一つに基づいて決定される。
【0088】
図6は、本出願の一実施例による伝送ブロック誤差パターンaの決定方法のフローチャートである。
図6に示すように、伝送ブロック誤差パターンaは、下記ステップS3610、ステップS3621及びステップS3622によって決定される。
【0089】
ステップS3610:各伝送ブロック識別子順序集合における要素が正しい伝送ブロック識別子集合に属するかどうかを判断する。
【0090】
ステップS3621:伝送ブロック識別子順序集合におけるi番目の要素が正しい伝送ブロック識別子集合に属する場合、伝送ブロック誤差パターンのi番目のビットa(i)=ackである。
【0091】
ステップS3622:伝送ブロック識別子順序集合におけるi番目の要素が正しい伝送ブロック識別子集合に属しない場合、伝送ブロック誤差パターンのi番目のビットa(i)=nackである。
【0092】
ビット「ack」は、伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを指示するために用いられ、ビット「nack」は、伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを指示するために用いられ、即ち、a(i)=ackについて、伝送ブロック識別子順序集合におけるi番目の要素に対応する伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを示し、a(i)=nackについて、伝送ブロック識別子順序集合におけるi番目の要素に対応する伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを示す。
【0093】
いくつかの実施例において、ビット「ack」は、ビット「1」であり、ビット「nack」は、ビット「0」である。
【0094】
いくつかの実施例において、ビット「ack」は、ビット「0」であり、ビット「nack」は、ビット「1」である。
【0095】
図7は、本出願の別の実施例による伝送ブロック誤差パターンaの決定方法のフローチャートである。
図7に示すように、伝送ブロック誤差パターンaは、下記ステップS3710、ステップS3720及びステップS3730によって決定される。
【0096】
ステップS3710:伝送ブロック誤差パターンの予め設定される長さに基づいて、予め設定される長さに対応する伝送ブロック誤差パターンの初期パターンを得、ここで、伝送ブロック誤差パターンの初期パターンにおける各要素は、否定応答ビットに対応する。
【0097】
いくつかの実施例において、伝送ブロック誤差パターンを、長さがNaであり且つ各要素がいずれもビット「nack」であるシーケンスとして設定し、ここで、Naは、伝送ブロック識別子順序集合サイズである。
【0098】
ステップS3720:正しい伝送ブロック集合に基づいて、伝送ブロック誤差パターンの初期パターンにおいて、シーケンス番号が前記正しい伝送ブロック集合における要素に等しいビットを肯定応答ビットとして設定する。
【0099】
ステップS3730:伝送ブロック誤差パターンの初期パターンを伝送ブロック誤差パターンとして決定する。
【0100】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合BI={BI(1),B(2),...,BI(P)}に基づいて、i=1、2、...、Pについて、伝送ブロック誤差パターンの初期パターンにおけるBI(i)番目のビットをa(BI(i))=ackとして設定し、更新後の伝送ブロック誤差パターンの初期パターンは、伝送ブロック誤差パターンであり、ここで、Pは、正しい伝送ブロック数である。
【0101】
ビット「ack」は、伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを指示するために用いられ、ビット「nack」は、伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを指示するために用いられ、即ち、a(i)=ackについて、伝送ブロック識別子順序集合におけるi番目の要素に対応する伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを示し、a(i)=nackについて、伝送ブロック識別子順序集合におけるi番目の要素に対応する伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを示す。
【0102】
いくつかの実施例において、ビット「ack」は、ビット「1」であり、ビット「nack」は、ビット「0」である。
【0103】
いくつかの実施例において、ビット「ack」は、ビット「0」であり、ビット「nack」は、ビット「1」である。
【0104】
いくつかの実施例において、伝送ブロック識別子順序集合のサイズと正しい伝送ブロック数に基づいて、圧縮符号語の長さを決定する。
【0105】
【0106】
いくつかの実施例において、伝送ブロック誤差パターンの長さと正しい伝送ブロック数に基づいて、圧縮符号語の長さを決定する。
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
いくつかの実施例において、フィードバック情報fの長さNfは、最大正しい伝送ブロック数と、正しい伝送ブロック数と、伝送ブロック識別子順序集合サイズと、伝送ブロック誤差パターンの長さとのうちの少なくとも一つのパラメータに基づいて決定される。
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】
いくつかの実施例において、上記圧縮符号語をフィードバック情報として決定する。
【0121】
いくつかの実施例において、圧縮符号語とオールゼロシーケンスをコンカチネーションして、フィードバック情報を得る。
【0122】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック数ビットシーケンス、圧縮符号語とオールゼロシーケンスをコンカチネーションして、フィードバック情報を得、ここで、正しい伝送ブロック数ビットシーケンスは、下記方法によって得られ、具体的には以下のとおりである。
【0123】
図10は、本出願の一実施例によるフィードバック情報を決定する方法のフローチャートである。
図10に示すように、フィードバック情報fは、下記ステップS3310、ステップS3320及びステップS3330によって決定される。
【0124】
ステップS3310:最大正しい伝送ブロック数に基づいて、正しい伝送ブロック数二進数表現桁数を得る。
【0125】
ステップS3320:正しい伝送ブロック数二進数表現桁数に基づいて、正しい伝送ブロック数を二進数表現し、正しい伝送ブロック数ビットシーケンスを得る。
【0126】
ステップS3330:正しい伝送ブロック数ビットシーケンス、圧縮符号語とオールゼロシーケンスをコンカチネーションして、フィードバック情報を得る。
【0127】
いくつかの実施例において、フィードバック情報をチャネル符号化して、第一の符号化シーケンスを得る。
【0128】
チャネル符号化は、ポーラ符号化(polar coding)、低密度パリティチェック符号化(low-density parity check coding)、畳み込み符号化(convolutional coding)、turbo符号化(turbo coding)、RM符号(Reed-Muller code)、RS符号(Reed-Solomon code)、BCH符号(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem code)、連結符号化(concatenated code)、巡回符号(cyclic code)、ブロック符号化(block coding)、ハミング符号化(hamming code)、ゴレイ符号(Golay code)、反復符号化(repetition coding)、シングルパリティチェックコード(single-parity-check code)、巡回冗長チェックコード(cyclic redundancy check code)、重畳符号化(superposition coding)、スパース重畳符号化(sparse superposition coding)、スパース回帰符号化(sparse regression coding)、格子符号化(lattice coding)、代数幾何学コード(algebraic geometric code)、Goppaコード(Goppa code)、ポーラ調整畳み込みコード(Polarization-Adjusted Convolutional Codes)、プリ変換ポーラコード(Pre-transformed Polar Codes)、パリティチェックポーラコード(Parity-Check Polar Codes)であってもよいが、それらに限らない。
【0129】
例1:
本例において、第一のノードは、基地局であり、第二のノードは、端末であり、本例は、複数の端末を含み、これらの端末は、第二のノードシーケンスを形成しており、伝送ブロック識別子は、ユーザ識別子である。下記例は、正しい伝送ブロック数Pが0であり、フィードバック情報fを送信しない具体的なプロセスを記述する。
【0130】
図11は、本出願の例による第二のノード、伝送ブロックとユーザ識別子の関係概略図であり、
図11に示すように、基地局は、端末シーケンスによって送信される伝送ブロック集合Bを含む信号を受信し、ここで、端末シーケンスは、Nu=4個の端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)を含み、伝送ブロック集合Bは、Nb=4個の伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)を含む。さらに、伝送ブロック集合Bを含む信号は、伝送ブロックb(1)を含む信号と、伝送ブロックb(2)を含む信号と、伝送ブロックb(3)を含む信号と、伝送ブロックb(4)を含む信号とを含む。
【0131】
本例において、t=1、2、3、4について、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)は、端末シーケンスにおける端末SN(t)によって基地局に送信され、ここで、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)は、端末SN(t)のユーザ識別子に対応し、端末SN(t)のユーザ識別子は、ランダムアクセスRNTI(Random Access RNTI、RA-RNTI)である。端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)のユーザ識別子は、それぞれ4、3、2、5であり、ここで、ユーザ識別子4、3、2、5は、伝送ブロック識別子順序集合の要素であり、伝送ブロック識別子順序集合は、Na=8個のユーザ識別子0、1、2、3、4、5、6、7を含む。
【0132】
本例において、最大正しい伝送ブロック数Pmax=3は、基地局によって構成される。正しい伝送ブロック識別子集合は、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに含まれるユーザ識別子の集合である。本例において、基地局は、伝送ブロック集合Bを含む信号に基づいて、正しい伝送ブロック識別子集合が空集合Φであると決定しており、即ち、正しい伝送ブロック数P=0であり、さらに基地局は、正しい伝送ブロック識別子集合が空集合Φ(又は正しい伝送ブロック数P=0)に基づいてフィードバック情報fの長さがNf=0であり、且つフィードバック情報fが空シーケンスであると決定し、これに対応して、基地局は、フィードバック情報fを含む信号がゼロ電力信号であると決定する。
【0133】
その後、基地局は、フィードバック情報fを含むゼロ電力信号を端末シーケンスSN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)に送信する。端末シーケンスSN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)は、フィードバック情報fを含むゼロ電力信号を受信する。当業者が理解できることとして、t=1、2、3、4について、端末SN(t)は復号化に失敗し、伝送ブロックb(t)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0134】
例2:
本例と例1との相違点は、本例において、伝送ブロック識別子がユーザ識別子のインデックス値であり、ユーザ識別子順序集合ID=<ID(1),ID(2),ID(3),ID(4)>=<0,11,20,30>であり、対応する伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4)>=<0,1,2,3>であり、ユーザ識別子順序集合における要素ID(1)=0のユーザ識別子のインデックス値が伝送ブロック識別子順序集合における要素I(1)=0であり、ユーザ識別子順序集合における要素ID(2)=11のユーザ識別子のインデックス値が伝送ブロック識別子順序集合における要素I(2)=1であり、ユーザ識別子順序集合における要素ID(3)=20のユーザ識別子のインデックス値が伝送ブロック識別子順序集合における要素I(3)=2であり、ユーザ識別子順序集合における要素ID(4)=30のユーザ識別子のインデックス値が伝送ブロック識別子順序集合における要素I(4)=3であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合サイズがNa=4であることである。
【0135】
本例と例1との別の相違点は、本例において、端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)のユーザ識別子がそれぞれ0、11、20、30であり、ここで、ユーザ識別子0、11、20、30がユーザ識別子順序集合IDの要素であることである。
【0136】
例3:
本例と例1との相違点は、本例において、伝送ブロック識別子がシグネチャインデックスであり、シグネチャインデックスが伝送ブロック識別子順序集合の要素であり、伝送ブロック識別子順序集合がNa=6個のシグネチャインデックス0、1、2、3、4、5を含み、正しい伝送ブロック識別子集合が伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスの集合であることである。
【0137】
図12は、本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図である。本例と例1との別の相違点は、本例において、
図12に示すように、t=1、2、3、4について、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)がランダムアクセスシグネチャであり、ここで、ランダムアクセスシグネチャがプリアンブル(Preamble)であることである。伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)に含まれるランダムアクセスシグネチャは、それぞれ端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)によって上位層パラメータに基づいて決定されるプリアンブルr(4)、r(3)、r(2)、r(1)である。ここで、プリアンブルr(4)、r(3)、r(2)、r(1)は、ランダムアクセスシグネチャ順序集合の要素である。ランダムアクセスシグネチャ順序集合は、Na=6個のプリアンブルr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)を含み、ここで、プリアンブルr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)のシグネチャインデックスは、それぞれ伝送ブロック識別子順序集合に含まれるNa=6個のシグネチャインデックス0、1、2、3、4、5である。
【0138】
例4:
本例と例1との相違点は、本例において、t=1、2、3、4について、端末SN(t)のユーザ識別子が一時セルRNTI(Temporary Cell RNTI、TC-RNTI)であり、且つ伝送ブロック識別子順序集合がNa=7個のユーザ識別子1、2、3、4、5、6、7を含むことである。
【0139】
本例と例1との別の相違点は、本例において、基地局が、伝送ブロック集合Bを含む信号に基づいて、正しい伝送ブロック識別子集合が集合BI={2,3}であり、正しい伝送ブロック数P=2であると決定することである。
【0140】
本例と例1との更なる一つの相違点は、本例において、フィードバック情報fが、基地局によって、正しい伝送ブロック識別子集合BI={2,3}と、正しい伝送ブロック数P=2と、伝送ブロック識別子順序集合サイズNa=7と、最大正しい伝送ブロック数Pmax=3とのパラメータに基づいて決定されることである。
【0141】
図13は、本出願の例による、正しい伝送ブロック識別子集合に基づいてフィードバック情報を決定する概略図である。
図13に示すように、フィードバック情報fを決定する具体的な方法は、以下のとおりである。
【0142】
【0143】
本例と例1との更なる一つの相違点は、本例において、基地局が、フィードバック情報f=[0,1,0,0,1,1,0,0,0]を含む信号を端末シーケンスSN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)に送信することである。端末シーケンスSN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)は、フィードバック情報fを含む信号を受信する。端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)は、それぞれフィードバック情報fを含む信号を復号化し、以下の方法に従って伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)の応答を決定する。
【0144】
【0145】
【0146】
【0147】
【0148】
【0149】
例5:
本例と例4との相違点は、本例において、伝送ブロック識別子がシグネチャインデックスであり、ここで、シグネチャインデックスが伝送ブロック識別子順序集合の要素であり、伝送ブロック識別子順序集合がNa=7個のシグネチャインデックス1、2、3、4、5、6、7を含むことである。
【0150】
図14は、本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図であり、
図14に示すように、本例と例4との別の相違点は、本例において、
図14に示すように、t=1、2、3、4について、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)がランダムアクセスシグネチャを含み、ここで、ランダムアクセスシグネチャが基準信号(Reference Signal)であることである。伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)に含まれるランダムアクセスシグネチャは、それぞれ端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)によって上位層パラメータに基づいて決定される基準信号r(1)、r(5)、r(3)、r(2)であり、ここで、基準信号r(1)、r(5)、r(3)、r(2)は、ランダムアクセスシグネチャ順序集合の要素である。ランダムアクセスシグネチャ順序集合は、Na=7個の基準信号r(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)、r(7)を含み、ここで、基準信号r(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)、r(7)のシグネチャインデックスは、それぞれ伝送ブロック識別子順序集合に含まれるNa=7個のシグネチャインデックス1、2、3、4、5、6、7である。
【0151】
本例と例4とのまた一つの相違点は、本例において、正しい伝送ブロック識別子集合とは、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスの集合であることである。
【0152】
本例において、端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)は、それぞれフィードバック情報fを含む信号を復号化し、下記方法に従って伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)の応答を決定する。
【0153】
【0154】
【0155】
【0156】
【0157】
上記例4と例5による情報伝送方法において、正しい伝送ブロック識別子集合における要素の二進数表現を直接送信することによって、圧縮と復号化プロセスの複雑度が低く、情報伝送効率を向上させることができる。
【0158】
例6:
本例において、第一のノードは、中継であり、第二のノードは、端末であり、本例は、複数の端末を含み、これらの端末は、第二のノードシーケンスを形成しており、伝送ブロック識別子は、ユーザ識別子である。
【0159】
図15は、本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ユーザ識別子、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図であり、
図15に示すように、中継は、端末シーケンスによって送信される伝送ブロック集合Bを含む信号を受信し、ここで、端末シーケンスは、Nu=4個の端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)を含み、伝送ブロック集合Bは、Nb=4個の伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)を含む。さらに、伝送ブロック集合Bを含む信号は、伝送ブロックb(1)を含む信号と、伝送ブロックb(2)を含む信号と、伝送ブロックb(3)を含む信号と、伝送ブロックb(4)を含む信号とを含む。
【0160】
t=1、2、3、4について、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)は、端末シーケンスにおける端末SN(t)によって中継に送信され、ここで、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)は、ランダムアクセスシグネチャと端末SN(t)のユーザ識別子であり、ここで、端末SN(t)のユーザ識別子は、セルRNTI(Cell RNTI、C-RNTI)である。端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)のユーザ識別子は、それぞれ4、3、2、0であり、ここで、ユーザ識別子4、3、2、0は、伝送ブロック識別子順序集合の要素であり、伝送ブロック識別子順序集合は、Na=8個のユーザ識別子0、1、2、3、4、5、6、7を含む。t=1、2、3、4について、伝送ブロックb(t)に含まれるランダムアクセスシグネチャは、スペクトラム拡散シーケンス(Spread Spectrum Sequence)であり、ここで、スペクトラム拡散シーケンスは、ランダムアクセスシグネチャ順序集合の要素である。ランダムアクセスシグネチャ順序集合は、6個のスペクトラム拡散シーケンスr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)を含み、ここで、スペクトラム拡散シーケンスr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)のシグネチャインデックスは、それぞれ0、1、2、3、4、5である。伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)に含まれるランダムアクセスシグネチャは、端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)によってそれぞれ端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)のユーザ識別子4、3、2、0に基づいて、以下の式に従って決定されるスペクトラム拡散シーケンスである。
【0161】
伝送ブロックb(t)に含まれるスペクトラム拡散シーケンスのシグネチャインデックス=端末SN(t)のユーザ識別子の2乗を6で除算した剰余である。
【0162】
端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)のユーザ識別子4、3、2、0をそれぞれ上式に代入し、端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)のスペクトラム拡散シーケンスをそれぞれr(5)、r(4)、r(5)、r(1)として得る。
【0163】
本例において、最大正しい伝送ブロック数Pmax=3は、上位層パラメータによって構成される。本例において、正しい伝送ブロック識別子集合とは、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに含まれるユーザ識別子の集合である。本例において、中継は、伝送ブロック集合Bを含む信号に基づいて、正しい伝送ブロック識別子集合が集合BI={4,0}であり、正しい伝送ブロック数P=2であると決定する。フィードバック情報fは、中継によって、正しい伝送ブロック識別子集合BIと、正しい伝送ブロック数P=2と、伝送ブロック識別子順序集合サイズNa=8とのパラメータに基づいて決定される。
【0164】
図16は、本出願の例による、正しい伝送ブロック識別子集合に基づいてフィードバック情報を決定する概略図であり、
図16に示すように、フィードバック情報fを決定する具体的な方法は、以下のとおりである。
【0165】
【0166】
中継は、フィードバック情報f=[1,0,0,0,0,0]を含む信号を端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>に送信する。端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>は、フィードバック情報fを含む信号を受信する。端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)は、それぞれフィードバック情報fを含む信号を復号化し、以下の方法に従って伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)の応答を決定する。
【0167】
【0168】
【0169】
【0170】
【0171】
本例による情報伝送方法において、伝送ブロック識別子がユーザ識別子である利点は、端末SN(1)とSN(3)のランダムアクセスシグネチャが同じである場合、依然としてフィードバック情報fにおいて異なる端末の伝送ブロックの応答信号を区別できることである。例4に比べて、フィードバック情報fがゼロを埋めていないため、一つのユーザ識別子が3ビットを占有することを条件に、フィードバック情報fの長さを9から6に減少させ、且つフィードバック情報fは誤判断することなく、ユーザ識別子0も使用することができる。同じチャネルリソースの使用において、端末の受信電力を低減させ、カバレッジを向上させることができる。本例において、正しい伝送ブロックに含まれるユーザ識別子を直接フィードバックし、且つゼロを埋めない利点は、圧縮プロセスが簡単であり、且つ符号化の符号化率をさらに低減させ、性能を向上させることである。
【0172】
例7:
本例と例6との相違点は、本例において、伝送ブロック識別子がシグネチャインデックスであり、ここで、シグネチャインデックスが伝送ブロック識別子順序集合の要素であり、伝送ブロック識別子順序集合がNa=6個の伝送ブロック識別子0、1、2、3、4、5を含むことである。
【0173】
図17は、本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ユーザ識別子、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図である。本例と例6との別の相違点は、
図17に示すように、t=1、2、3、4について、端末SN(t)のユーザ識別子が変調符号化スキームセルRNTI(Modulcation Coding Scheme Cell RNTI、MCS-C-RNTI)であることである。伝送ブロックb(t)に含まれるランダムアクセスシグネチャは、スクランブリングシーケンス(Scrambling Sequence)であり、ここで、スクランブリングシーケンスは、ランダムアクセスシグネチャ順序集合の要素である。ランダムアクセスシグネチャ順序集合は、Na=6個のスクランブリングシーケンスr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)を含み、ここで、スクランブリングシーケンスr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)のシグネチャインデックスは、それぞれ伝送ブロック識別子順序集合の伝送ブロック識別子0、1、2、3、4、5である。さらに、伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)に含まれるランダムアクセスシグネチャは、それぞれ端末SN(t)のユーザ識別子に基づいて以下の方法に従って決定されるスクランブリングシーケンスである。
【0174】
端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)は、それぞれ端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)のユーザ識別子4、3、2、0を擬似ランダムシーケンス発生器(Pseudo-Random Sequence Generator)の乱数シードの一部として端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)のランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスをそれぞれ4、3、1、0として得、伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)に含まれるランダムアクセスシグネチャをそれぞれr(5)、r(4)、r(2)、r(1)として得る。
【0175】
本例と例6とのまた一つの相違点は、本例において、正しい伝送ブロック識別子集合とは、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスの集合であることである。本例において、中継は、伝送ブロック集合Bを含む信号に基づいて、正しい伝送ブロック識別子集合が集合BI={1,0}であり、正しい伝送ブロック数P=2であると決定する。フィードバック情報fは、中継によって、正しい伝送ブロック識別子集合BIと、正しい伝送ブロック数P=2と、伝送ブロック識別子順序集合サイズNa=6とのパラメータに基づいて決定される。
【0176】
図18は、本出願の例による、正しい伝送ブロック識別子集合に基づいてフィードバック情報を決定する概略図であり、
図18に示すように、フィードバック情報fを決定する具体的な方法は、以下のとおりである。
【0177】
【0178】
本例と例6との更なる一つの相違点は、本例において、中継が、フィードバック情報f=[0,0,0,0,0,1]を含む信号を端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>に送信することである。端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)は、それぞれフィードバック情報fを含む信号を受信して復号化し、以下の方法に従って伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)の応答を決定する。
【0179】
【0180】
【0181】
【0182】
【0183】
本例による情報伝送方法において、擬似ランダムシーケンスを用いてランダムアクセスシグネチャを選択することによって、異なるユーザの間のランダムアクセスシグネチャが同じである確率を低減させる。同時に、例5に比べて、フィードバック情報fがゼロを埋めていないため、一つのシグネチャインデックスが3ビットを占有することを条件に、フィードバック情報fの長さを9から6に減少させる。同じチャネルリソースの使用において、チャネル符号化の符号化率を低減させることで、中継の受信電力を低減させ、カバレッジを向上させることができる。同時に、正しい伝送ブロック識別子集合BIにおける要素の、フィードバック情報fにおける位置は、任意であってもよい。本例において、正しい伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスを直接フィードバックし、且つゼロを埋めない利点は、圧縮プロセスが簡単であり、且つチャネル符号化の符号化率をさらに低減させ、性能を向上させることである。
【0184】
例8:
本例において、第一のノードは、基地局であり、第二のノードは、端末であり、本例には、複数の端末があり、端末シーケンスを形成しており、伝送ブロック識別子は、ユーザ識別子である。
【0185】
図11に示すように、基地局は、端末シーケンスによって送信される伝送ブロック集合Bを含む信号を受信し、ここで、端末シーケンスは、Nu=4個の端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)を含み、伝送ブロック集合Bは、Nb=4個の伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)を含む。伝送ブロック集合Bを含む信号は、伝送ブロックb(1)を含む信号と、伝送ブロックb(2)を含む信号と、伝送ブロックb(3)を含む信号と、伝送ブロックb(4)を含む信号とを含む。
【0186】
本例において、t=1、2、3、4について、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)は、端末シーケンスにおける端末SN(t)によって基地局に送信され、ここで、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)は、端末SN(t)のユーザ識別子を含み、端末SN(t)のユーザ識別子は、構成スケジューリングRNTI(Configured Scheduling RNTI、CS-RNTI)である。端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)のユーザ識別子は、それぞれ4、3、2、5であり、ここで、ユーザ識別子4、3、2、5は、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4),I(5),I(6),I(7),I(8)>=<0,1,2,3,4,5,6,7>における要素である。伝送ブロック識別子順序集合は、Na個のユーザ識別子0、1、2、3、4、5、6、7を含む。
【0187】
本例において、最大正しい伝送ブロック数Pmax=3は、基地局によって構成される。正しい伝送ブロック識別子集合とは、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに対応するユーザ識別子の集合である。基地局は、伝送ブロック集合Bを含む信号に基づいて、正しい伝送ブロック識別子集合が集合BI={2,3}であり、正しい伝送ブロック数P=2であると決定する。
【0188】
本例において、フィードバック情報fは、基地局によって、正しい伝送ブロック識別子集合BIと、正しい伝送ブロック数P=2と、伝送ブロック識別子順序集合Iと、伝送ブロック識別子順序集合サイズNa=8と、最大正しい伝送ブロック数Pmax=3と、伝送ブロック誤差パターンaとのパラメータに基づいて決定される。ここで、伝送ブロック誤差パターンaは、基地局によって、正しい伝送ブロック識別子集合BIと、伝送ブロック識別子順序集合Iと、伝送ブロック識別子順序集合サイズNaとのパラメータに基づいて決定される。
【0189】
本例において、肯定応答ACKのビット「ack」は、ビット「1」であり、否定応答NACKのビット「nack」は、「0」である。基地局は、下記方法に従って正しい伝送ブロック識別子集合を圧縮符号化して圧縮符号語cを決定する。
【0190】
基地局は、正しい伝送ブロック識別子集合BI={2,3}、伝送ブロック識別子順序集合Iと伝送ブロック識別子順序集合サイズNaに基づいて伝送ブロック誤差パターンa=[0,0,1,1,0,0,0,0]を決定する。
【0191】
図19は、本出願の例による、伝送ブロック誤差パターンからの算術符号化によってフィードバック情報fを決定する概略図であり、
図19に示すように、基地局は、伝送ブロック誤差パターンa=[0,0,1,1,0,0,0,0]について下記方法に従ってフィードバック情報fを決定する。
【0192】
【0193】
【0194】
【0195】
本例において、基地局は、フィードバック情報f=[1,0,1,0,0,0,1,0]を含む信号を端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>に送信する。端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>は、フィードバック情報fを含む信号を受信する。端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)は、それぞれフィードバック情報fを含む信号を復号化し、下記方法に従って伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)の応答を決定する。
【0196】
端末SN(1)の復号化に失敗した場合、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(1)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(1)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロックエラーパターンaを得、端末SN(1)のユーザ識別子が4であり、且つa(5)=0であることから、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0197】
端末SN(2)の復号化に失敗した場合、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(2)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(2)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロックエラーパターンaを得、端末SN(2)のユーザ識別子が3であり、且つa(4)=1であることから、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0198】
端末SN(3)の復号化に失敗した場合、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(3)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(3)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロックエラーパターンaを得、端末SN(3)のユーザ識別子が2であり、且つa(3)=1であることから、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0199】
端末SN(4)の復号化に失敗した場合、端末SN(4)は、伝送ブロックb(4)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(4)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(4)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロックエラーパターンaを得、端末SN(4)のユーザ識別子が5であり、且つa(6)=0であることから、端末SN(4)は、伝送ブロックb(4)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0200】
【0201】
例9:
本例と例8との相違点は、本例において、最大正しい伝送ブロック数Pmax=4が基地局によって構成されることである。
【0202】
図21は、本出願の例による、伝送ブロックエラーパターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図であり、
図21に示すように、基地局は、伝送ブロック誤差パターンa=[0,0,1,1,0,0,0,0]について以下の方法に従ってフィードバック情報fを決定する。
【0203】
【0204】
【0205】
【0206】
【0207】
【0208】
例10:
本例と例8との相違点は、本例において、肯定応答ACKのビットackがビット「0」であり、否定応答NACKのビットnackが「1」であることである。基地局は、正しい伝送ブロック識別子集合BI={2,3}、伝送ブロック識別子順序集合Iと伝送ブロック識別子順序集合サイズNaに基づいて伝送ブロックエラーパターンa=[1,1,0,0,1,1,1,1]を決定する。
【0209】
図22は、本出願の例による、伝送ブロックエラーパターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図であり、
図22に示すように、基地局は、伝送ブロックエラーパターンa=[1,1,0,0,1,1,1,1]について以下の方法に従ってフィードバック情報fを決定する。
【0210】
【0211】
【0212】
【0213】
本例と例8との別の相違点は、本例において、基地局が、フィードバック情報f=[0,1,1,1,1,0]を含む信号を端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>に送信することである。端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>は、フィードバック情報fを含む信号を受信して復号化し、以下の方法に従って伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)の応答を決定する。
【0214】
端末SN(1)の復号化に失敗した場合、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(1)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(1)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、端末SN(1)のユーザ識別子が4であり、且つa(5)=1であることから、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0215】
端末SN(2)の復号化に失敗した場合、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(2)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(2)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、端末SN(2)のユーザ識別子が3であり、且つa(4)=0であることから、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0216】
端末SN(3)の復号化に失敗した場合、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(3)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(3)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、端末SN(3)のユーザ識別子が2であり、且つa(3)=0であることから、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0217】
端末SN(4)の復号化に失敗した場合、端末SN(4)は、伝送ブロックb(4)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(4)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(4)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、端末SN(4)のユーザ識別子が5であり、且つa(6)=1であることから、端末SN(4)は、伝送ブロックb(4)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0218】
本例による情報伝送方法において、フィードバック情報fは、P=2の2ビット二進数表現を含まず、それによってフィードバック情報fの長さをより短くし、コントロールシグナリングリソースオーバーヘッドを減少させる。
【0219】
例11:
本例と例10との相違点は、本例において、最大正しい伝送ブロック数Pmax=Na=8であり、ここで、Na=8が伝送ブロック識別子順序集合サイズであることである。
【0220】
図24に示すように、基地局は、伝送ブロック誤差パターンa=[1,1,0,0,1,1,1,1]について以下の方法に従ってフィードバック情報fを決定する。
【0221】
【0222】
【0223】
【0224】
本例による情報伝送方法において、フィードバック情報fが圧縮符号語cの後にゼロを埋めないことによって、フィードバック情報fの長さをより短くし、リソースをさらに節約し、又は同じリソースの場合、端末の受信信号対雑音比をより低くすることができる。受信端は、異なる長さのフィードバック情報fを復号化して正しい伝送ブロック数Pを得る。
【0225】
例12:
本例において、第一のノードは、基地局であり、第二のノードは、端末であり、本例には、複数の端末があり、端末シーケンスを形成しており、伝送ブロック識別子は、シグネチャインデックスである。
【0226】
図25は、本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図であり、
図25に示すように、基地局は、端末シーケンスによって送信される伝送ブロック集合Bを含む信号を受信し、ここで、端末シーケンスは、Nu=3個の端末SN(1)、SN(2)、SN(3)を含み、伝送ブロック集合Bは、Nb=4個の伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)を含む。さらに、伝送ブロック集合Bを含む信号は、伝送ブロックb(1)を含む信号と、伝送ブロックb(2)を含む信号と、伝送ブロックb(3)を含む信号と、伝送ブロックb(4)を含む信号とを含む。
【0227】
本例において、t=1、2、3について、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)は、端末SN(t)によって基地局に送信される。伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(4)も端末SN(1)によって基地局に送信される。
【0228】
t=1、2、3、4について、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)は、ランダムアクセスシグネチャに対応し、ここで、ランダムアクセスシグネチャは、インターリーバ(Interleaver)である。伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)に対応するランダムアクセスシグネチャは、それぞれ端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(1)によって上位層パラメータに基づいて決定されるランダムアクセスシグネチャr(2)、r(3)、r(4)、r(1)であり、ここで、インターリーバr(2)、r(3)、r(4)、r(1)は、ランダムアクセスシグネチャ順序集合の要素である。ランダムアクセスシグネチャ順序集合は、Na=6個のインターリーバr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)を含み、ここで、インターリーバr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)のシグネチャインデックスは、それぞれ伝送ブロック識別子順序集合に含まれるNa=6個のシグネチャインデックス1、2、3、4、5、6である。伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4),I(5),I(6)>=<1,2,3,4,5,6>である。
【0229】
本例において、最大正しい伝送ブロック数Pmax=2は、基地局によって構成される。正しい伝送ブロック識別子集合とは、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスの集合である。基地局は、伝送ブロック集合Bを含む信号に基づいて、正しい伝送ブロック識別子集合がBI={2,3}であり、正しい伝送ブロック数P=2であると決定する。フィードバック情報fは、基地局によって、正しい伝送ブロック識別子集合BIと、正しい伝送ブロック数P=2と、伝送ブロック識別子順序集合Iと、伝送ブロック識別子順序集合サイズNa=6と、最大正しい伝送ブロック数Pmax=2と、伝送ブロック誤差パターンaとのパラメータに基づいて決定される。
【0230】
本例において、肯定応答ACKのビット「ack」は、ビット「1」であり、否定応答NACKのビット「nack」は、「0」である。本例において、基地局は、下記方法に従ってフィードバック情報fを決定する。
【0231】
基地局は、正しい伝送ブロック識別子集合BI={2,3}と伝送ブロック識別子順序集合サイズNa=6に基づいて、伝送ブロック誤差パターンaがa=[0,1,1,0,0,0]であると決定し、
図26は、本出願の例による、伝送ブロック誤差パターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図であり、
図26に示すように、基地局は、伝送ブロック誤差パターンa=[0,1,1,0,0,0]について以下の方法に従ってフィードバック情報fを決定する。
【0232】
【0233】
【0234】
【0235】
【0236】
本例において、基地局は、フィードバック情報f=[1,0,1,0,1,0,0]を含む信号を端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)>に送信する。端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)>は、フィードバック情報fを含む信号を受信して復号化し、以下の方法に従って伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)の応答を決定する。
【0237】
端末SN(1)の復号化に失敗した場合、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)と伝送ブロックb(4)の応答がいずれも否定応答NACKであると決定し、端末SN(1)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(1)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、伝送ブロックb(1)に対応するランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが2であり、且つa(2)=1であることから、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)の応答が肯定応答ACKであると決定し、伝送ブロックb(4)に対応するランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが1であり、且つa(1)=0であることから、端末SN(1)は、伝送ブロックb(4)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0238】
端末SN(2)の復号化に失敗した場合、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(2)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(2)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、伝送ブロックb(2)に対応するランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが3であり、且つa(3)=1であることから、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0239】
端末SN(3)の復号化に失敗した場合、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(3)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(3)は、フィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、伝送ブロックb(3)に対応するランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが4であり、且つa(4)=0であることから、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0240】
本例による情報伝送方法において、端末SN(1)は、二つの伝送ブロックb(1)とb(4)を送信するが、異なるランダムアクセスシグネチャを選択し、基地局は、端末SN(1)が二つの伝送ブロックb(1)とb(4)が正しく受信されるかどうかを区別できるように、正しく復号される伝送ブロックのランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスに基づいてフィードバック情報fを決定する。同時に、ランダムアクセスシグネチャ順序集合サイズが一般的にユーザ識別子順序集合サイズよりも小さいため、フィードバック情報fの長さを減少させることもでき、コントロールシグナリングリソースオーバーヘッドを減少させ、情報伝送効率を向上させる。
【0241】
例13:
図28は、本出願の例による第二のノード、伝送ブロック、ランダムアクセスシグネチャとシグネチャインデックスの関係概略図であり、
図28に示すように、本例と例12との相違点は、基地局が端末シーケンスによって送信される伝送ブロック集合Bを含む信号を受信し、ここで、端末シーケンスがNu=4個の端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)を含み、伝送ブロック集合BがNb=4個の伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)を含み、伝送ブロック集合Bを含む信号が、伝送ブロックb(1)を含む信号と、伝送ブロックb(2)を含む信号と、伝送ブロックb(3)を含む信号と、伝送ブロックb(4)を含む信号とを含むことである。
【0242】
本例と例12との別の相違点は、t=1、2、3、4について、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)が、端末シーケンスにおける端末SN(t)によって基地局に送信され、ここで、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックがランダムアクセスシグネチャであり、ここで、ランダムアクセスシグネチャがスパースコードシーケンス(Sparse Code Sequence)であることである。伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)に含まれるスパースコードシーケンスは、それぞれ端末SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)によって上位層パラメータに基づいて決定されるスパースコードシーケンスr(2)、r(3)、r(4)、r(1)であり、ここで、スパースコードシーケンスr(2)、r(3)、r(4)、r(1)は、ランダムアクセスシグネチャ順序集合の要素である。ランダムアクセスシグネチャ順序集合は、Na=6個のスパースコードシーケンスr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)を含み、ここで、スパースコードシーケンスr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)のシグネチャインデックスは、それぞれ伝送ブロック識別子順序集合に含まれるNa=6個のシグネチャインデックス1、2、3、4、5、6である。伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4),I(5),I(6)>=<1,2,3,4,5,6>である。
【0243】
図29は、本出願の例による、伝送ブロック誤差パターンからの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図であり、
図29に示すように、基地局は、下記方法に従ってフィードバック情報fを決定する。
【0244】
【0245】
【0246】
【0247】
【0248】
本例と例12との更なる一つの相違点は、本例において、基地局が、フィードバック情報f=[1,1,0,1,0]を含む信号を端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>に送信することである。端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>は、フィードバック情報fを含む信号を受信して復号化し、下記方法に従って伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)の応答を決定する。
【0249】
端末SN(1)の復号化に失敗した場合、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)の応答がいずれも否定応答NACKであると決定し、端末SN(1)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(1)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、伝送ブロックb(1)に含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが2であり、且つa(2)=1であることから、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)の応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0250】
端末SN(2)の復号化に失敗した場合、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(2)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(2)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、伝送ブロックb(2)に含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが3であり、且つa(3)=1であることから、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0251】
端末SN(3)の復号化に失敗した場合、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(3)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(3)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、伝送ブロックb(3)に含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが4であり、且つa(4)=0であることから、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0252】
端末SN(4)の復号化に失敗した場合、端末SN(4)は、伝送ブロックb(4)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(4)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(4)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して伝送ブロック誤差パターンaを得、伝送ブロックb(4)に含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが1であり、且つa(1)=0であることから、端末SN(4)は、伝送ブロックb(4)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0253】
本例による情報伝送方法において、フィードバック情報fの長さがPによって変化することによって、フィードバック情報fの平均長さは、例12よりも短く、同じフィードバックリソースオーバーヘッドの場合、端末は、より低い信号対雑音比を使用してフィードバック情報fを受信し、カバレッジを向上させることができる。
【0254】
例14:
本例と例13との相違点は、本例において、t=1、2、3、4について、伝送ブロック集合Bにおける伝送ブロックb(t)に含まれるランダムアクセスシグネチャは、パイロットシーケンス(Pilot Sequence)であり、パイロットシーケンスは、ランダムアクセスシグネチャ順序集合の要素である。ランダムアクセスシグネチャ順序集合は、Na=6個のパイロットシーケンスr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)を含み、パイロットシーケンスr(1)、r(2)、r(3)、r(4)、r(5)、r(6)のシグネチャインデックスは、それぞれ伝送ブロック識別子順序集合に含まれるNa=6個のシグネチャインデックス1、2、3、4、5、6である。伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4),I(5),I(6)>=<1,2,3,4,5,6>である。
【0255】
本例と例13との別の相違点は、最大正しい伝送ブロック数Pmax=3が上位層パラメータによって決定されることである。フィードバック情報fは、基地局によって、正しい伝送ブロック識別子集合BIと、正しい伝送ブロック数P=2と、伝送ブロック識別子順序集合Iと、伝送ブロック識別子順序集合サイズNa=6と、最大正しい伝送ブロック数Pmax=2とのパラメータに基づいて決定される。
【0256】
図31は、本出願の例による、正しい伝送ブロック識別子集合からの算術符号化によってフィードバック情報を決定する概略図であり、
図31に示すように、基地局は、下記方法に従ってフィードバック情報fを決定する。
【0257】
【0258】
【0259】
【0260】
本例と例13との更なる一つの相違点は、本例において、基地局が、フィードバック情報f=[1,0,1,0]を含む信号を端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>に送信することである。端末シーケンス<SN(1)、SN(2)、SN(3)、SN(4)>は、フィードバック情報fを含む信号を受信して復号化し、下記方法に従って伝送ブロックb(1)、b(2)、b(3)、b(4)の応答を決定する。
【0261】
端末SN(1)の復号化に失敗した場合、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)の応答がいずれも否定応答NACKであると決定し、端末SN(1)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(1)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して正しい伝送ブロック識別子集合BIを得、伝送ブロックb(1)に含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが2であり、正しい伝送ブロック識別子集合BIに属することから、端末SN(1)は、伝送ブロックb(1)の応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0262】
端末SN(2)の復号化に失敗した場合、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(2)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(2)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して正しい伝送ブロック識別子集合BIを得、伝送ブロックb(2)に含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが3であり、正しい伝送ブロック識別子集合BIに属することから、端末SN(2)は、伝送ブロックb(2)の応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0263】
端末SN(3)の復号化に失敗した場合、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(3)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(3)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して正しい伝送ブロック識別子集合BIを得、伝送ブロックb(3)に含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが4であり、正しい伝送ブロック識別子集合BIに属しないことから、端末SN(3)は、伝送ブロックb(3)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0264】
端末SN(4)の復号化に失敗した場合、端末SN(4)は、伝送ブロックb(4)の応答が否定応答NACKであると決定し、端末SN(4)の復号化に成功した場合、フィードバック情報fを得、端末SN(4)は、復号化して得られたフィードバック情報fを算術復号化して正しい伝送ブロック識別子集合BIを得、伝送ブロックb(4)に含まれるランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが1であり、正しい伝送ブロック識別子集合BIに属しないことから、端末SN(4)は、伝送ブロックb(4)の応答が否定応答NACKであると決定する。
【0265】
【0266】
図33は、本出願の実施例による情報伝送方法であり、具体的にステップS5000及びステップS6000を含む。
【0267】
ステップS5000:伝送ブロックを第一のノードに送信する。
【0268】
ステップS6000:第一のノードによって送信されるフィードバック情報を受信し、ここで、フィードバック情報は、伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられる。
【0269】
いくつかの実施例において、一つの第二のノードは、一つ又は複数の伝送ブロックを含む信号を第一のノードに送信し、一つ又は複数の伝送ブロックは、第一のノードにおいて伝送ブロック集合を構成する。別のいくつかの実施例において、二つ及び以上の第二のノードは、第一のノードに一つ又は複数の伝送ブロックを送信することができ、これらの伝送ブロックは、伝送ブロック集合を形成する。
【0270】
いくつかの実施例において、複数の第二のノードが第一のノードに伝送ブロックを送信する時、これらの伝送ブロック集合を送信する第二のノードは、第二のノードシーケンスを構成する。ここで、第二のノードシーケンスは、Nu個の第二のノードを含み、伝送ブロック集合は、Nb個の伝送ブロックを含み、ここで、NuとNbは、正の整数であり、Nuは、Nb以下である。
【0271】
いくつかの実施例において、伝送ブロック集合における一つの伝送ブロックは、伝送ブロック識別子を含み、伝送ブロック識別子順序集合は、Na個の伝送ブロック識別子I(1)、I(2)、..、I(Na)を含み、Naは、伝送ブロック識別子順序集合サイズであり、i=1、2、....、Naについて、伝送ブロック識別子順序集合のi番目の要素は、I(i)であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合のi番目の要素I(i)は、整数i又は整数i-1であってもよい。
【0272】
いくつかの実施例において、伝送ブロックは、伝送ブロック識別子によって指示される。
【0273】
いくつかの実施例において、伝送ブロック識別子は、ユーザ識別子と、ユーザ識別子のインデックス値と、シグネチャインデックスとのうちの一つであってもよい。
【0274】
いくつかの実施例において、ユーザ識別子は、第二のノードシーケンスの一つの第二のノードのユーザ識別子であり、第二のノードシーケンスにおける二つの異なる第二のノードのユーザ識別子は異なる。ユーザ識別子は、第一のノードが伝送ブロック集合を含む信号において伝送ブロック集合における異なる伝送ブロックを区別するために用いられてもよく、ユーザ識別子は、整数である。
【0275】
いくつかの実施例において、伝送ブロック識別子は、ユーザ識別子であり、伝送ブロック識別子順序集合の要素は、ユーザ識別子である。一つの具体的な例は、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4),I(5)>=<0,1,2,3,4>であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合サイズは、Na=5であり、伝送ブロック識別子順序集合における2番目の要素I(2)に対応するユーザ識別子は、1である。別の具体的な例は、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4),I(5)>=<1,2,3,4,5>であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合サイズは、Na=5であり、伝送ブロック識別子順序集合における2番目の要素I(2)に対応するユーザ識別子は、2である。また一つの具体的な例は、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4)>=<0,11,20,30>であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合サイズは、Na=4であり、伝送ブロック識別子順序集合における2番目の要素I(2)に対応するユーザ識別子は、11である。
【0276】
いくつかの実施例において、ユーザ識別子のインデックス値とは、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),.,I(Na)>における要素I(k)のインデックスiであり、i=1、2、....、Naであり、ユーザ識別子のインデックス値は、整数である。
【0277】
いくつかの実施例において、伝送ブロック識別子は、ユーザ識別子のインデックス値であり、ユーザ識別子は、ユーザ識別子順序集合における要素であり、ユーザ識別子順序集合は、Na個のユーザ識別子ID(1)、ID(2)、...、ID(Na)を含み、ここで、Naは、ユーザ識別子順序集合サイズであり、伝送ブロック識別子順序集合サイズでもあり、i=1、2、...、Naであり、ユーザ識別子順序集合におけるi番目のユーザ識別子ID(i)に対応するユーザ識別子のインデックス値は、伝送ブロック識別子順序集合要素におけるi番目の要素I(i)である。一つの具体的な例は、ユーザ識別子順序集合ID=<ID(1),ID(2),ID(3),ID(4)>=<0,11,20,30>であり、伝送ブロック識別子順序集合I=<I(1),I(2),I(3),I(4)>=<0,1,2,3>に対応し、ここで、ユーザ識別子順序集合サイズと伝送ブロック識別子順序集合サイズは、いずれもNa=4であり、ユーザ識別子順序集合における要素ID(2)=11のユーザ識別子のインデックス値は、伝送ブロック識別子順序集合における要素I(2)=1である。
【0278】
いくつかの実施例において、伝送ブロック識別子は、シグネチャインデックスであり、シグネチャインデックスは、ランダムアクセスシグネチャ(signature)のシグネチャインデックスであり、即ち、伝送ブロック集合における一つの伝送ブロックは、ランダムアクセスシグネチャを含み、ランダムアクセスシグネチャは、ランダムアクセスシグネチャ順序集合の要素であり、ランダムアクセスシグネチャ順序集合は、Na個のランダムアクセスシグネチャr(1)、r(2)、...、r(Na)を含み、ここで、Naは、ランダムアクセスシグネチャ順序集合サイズであり、伝送ブロック識別子順序集合サイズでもあり、i=1、2、....、Naであり、ランダムアクセスシグネチャ順序集合におけるi番目のランダムアクセスシグネチャr(i)のシグネチャインデックスは、伝送ブロック識別子順序集合のi番目の要素I(i)であり、ここで、伝送ブロック識別子順序集合のi番目の要素I(i)は、整数i又は整数i-1であってもよい。
【0279】
ユーザ識別子は、サブスクリプション永続識別子(Subscription Permanent Identifier、SUPI)、汎用パブリックサブスクリプション識別子(Generic Public Subscription Identifier、GPSI)、永続機器識別子(Permanent Equipment Identifier、PEI)、ネットワークアクセス識別子(Network Access Identifier、NAI)、サブスクリプション秘匿識別子(Subscription Concealed Identifier、SUCI)、グローバルユニーク一時識別子(Globally Unique Temporary Identity、GUTI)、無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)、システム情報RNTI(System Information RNTI、SI-RNTI)、ページングRNTI(Paging RNTI、P-RNTI)、ランダムアクセスRNTI(Random Access RNTI、RA-RNTI)、一時セルRNTI(Temporary Cell RNTI、TC-RNTI)、セルRNTI(Cell RNTI、C-RNTI)、上りリンク制御チャネル送信電力制御RNTI(Transmit Power Control-PUCCH RNTI、TPC-PUCCH-RNTI)、上りリンク共有チャネル送信電力制御RNTI(Transmit Power Control-PUSCH RNTI、TPC-PUSCH-RNTI)、チャネルサウンディング基準信号送信電力制御RNTI(Transmit Power Control-Sounding Reference Symbols RNTI、TPC-SRS-RNTI)、割り込みRNTI(Interruption RNTI、INT-RNTI)、変調符号化スキームセルRNTI(Modulcation Coding Scheme Cell RNTI、MCS-C-RNTI)、構成スケジューリングRNTI(Configured Scheduling RNTI、CS-RNTI)、スロットフォーマット指示RNTI(Slot Format Indication RNTI、SFI-RNTI)、半持続RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI、SP-CSI-RNTI)などであってもよい。
【0280】
ランダムアクセスシグネチャは、パイロット(Pilot)、基準信号(Reference Signal)、プリアンブル(Preamble)、スペクトラム拡散シーケンス(Spread Spectrum Sequence)、インターリーバ(Interleaver)、インターリーブパターン(Interleaver Pattern)、インターリーブシーケンス(Interleaver Sequence)、スクランブリングシーケンス(Scrambling Sequence)、スパースコードシーケンス(Sparse Code Sequence)などであってもよい。
【0281】
いくつかの実施例において、第二のノードは、そのユーザ識別子に基づいて一つの伝送ブロックのランダムアクセスシグネチャを伝送ブロック集合における一つの伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャとして決定し、これらのランダムアクセスシグネチャは、第一のノードが伝送ブロック集合を含む信号において伝送ブロック集合における異なる伝送ブロックを区別するために用いられてもよい。
【0282】
いくつかの実施例において、第二のノードは、上位層パラメータ(higher layer parameters)に基づいて一つの伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャを伝送ブロック集合における一つの伝送ブロックに含まれるランダムアクセスシグネチャとして決定し、これらのランダムアクセスシグネチャは、第一のノードが伝送ブロック集合を含む信号において伝送ブロック集合における異なる伝送ブロックを区別するために用いられてもよい。
【0283】
第一のノードと第二のノードは、基地局、中継、端末など、データ受信とシグナリング送信機能を備える任意のユニットであってもよい。
【0284】
正しい伝送ブロック集合の情報は、最大正しい伝送ブロック数Pmax、伝送ブロック識別子順序集合、伝送ブロック識別子順序集合サイズNa、正しい伝送ブロック識別子集合、正しい伝送ブロック数P、伝送ブロック誤差パターンa、フィードバック情報fの長さNfを含む。上記一つ又は複数の正しい伝送ブロックの情報に基づいてフィードバック情報を得ることができ、即ち、フィードバック情報の生成には、上記すべての情報を必ずしも必要とするわけではない。
【0285】
いくつかの実施例において、最大正しい伝送ブロック数Pmaxは、伝送ブロック識別子順序集合サイズNaに等しい。別のいくつかの実施例において、最大正しい伝送ブロック数Pmaxは、第一のノードによって構成される。またいくつかの実施例において、最大正しい伝送ブロック数Pmaxは、上位層パラメータによって事前に構成される。
【0286】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合であり、正しい伝送ブロック識別子集合は、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに含まれるユーザ識別子の集合である。正しく受信される伝送ブロックとは、応答状態が肯定応答ACKである伝送ブロックであり、一つのユーザ識別子が正しい伝送ブロック識別子集合に属するのは、該ユーザ識別子に対応する伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを指示するために用いられ、一つのユーザ識別子が正しい伝送ブロック識別子集合に属しないのは、該ユーザ識別子に対応する伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを指示するために用いられる。
【0287】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合であり、正しい伝送ブロック識別子集合は、ユーザ識別子のインデックス値の集合である。正しく受信される伝送ブロックとは、応答状態が肯定応答ACKである伝送ブロックであり、一つのユーザ識別子のインデックス値が正しい伝送ブロック識別子集合に属するのは、該ユーザ識別子のインデックス値に対応する伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを指示するために用いられ、一つのユーザ識別子のインデックス値が正しい伝送ブロック識別子集合に属しないのは、該ユーザ識別子のインデックス値に対応する伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを指示するために用いられる。
【0288】
いくつかの実施例において、正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合であり、正しい伝送ブロック識別子集合は、伝送ブロック集合において正しく受信される伝送ブロックに対応するランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスの集合である。正しく受信される伝送ブロックとは、応答状態が肯定応答ACKである伝送ブロックであり、一つのランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが正しい伝送ブロック識別子集合に属するのは、該ランダムアクセスシグネチャに対応する伝送ブロックの応答状態が肯定応答ACKであることを指示するために用いられ、一つのランダムアクセスシグネチャのシグネチャインデックスが正しい伝送ブロック識別子集合に属しないのは、該ランダムアクセスシグネチャに対応する伝送ブロックの応答状態が否定応答NACKであることを指示するために用いられる。
【0289】
例15:
本例において、端末の角度からフィードバック情報fを取得するプロセスを記述する。
【0290】
【0291】
図34は、本出願の実施例による復号化結果判断方法のフローチャートであり、具体的にステップS7100、ステップS7200、ステップS7300、ステップS7310、ステップS7320を含む。
【0292】
ステップS7100:フィードバック情報に対応するフィードバック信号を復号化して、復号化結果を得る。
【0293】
ステップS7200:復号化結果に基づいて、復号化に成功したかどうかを判断する。
【0294】
ステップS7300:復号化に成功した場合、正しい伝送ブロック集合の情報の二進数表現桁数に基づいて、復号化結果に第二のノードによって送信される伝送ブロックの伝送ブロック識別子に対応するビットシーケンスが含まれるかどうかを判断する。
【0295】
ステップS7310:復号化結果に第二のノードによって送信される伝送ブロックの伝送ブロック識別子に対応するビットシーケンスが含まれない場合、第二のノードによって送信される伝送ブロックの応答が否定応答NACKであると決定する。
【0296】
ステップS7320:復号化結果に第二のノードによって送信される伝送ブロックの伝送ブロック識別子に対応するビットシーケンスが含まれる場合、第二のノードによって送信される伝送ブロックの応答が肯定応答ACKであると決定する。
【0297】
図35は、本出願の一実施例による情報伝送装置の構造概略図である。
図35に示すように、本出願の実施例による情報伝送装置200は、基地局に用いられ、本出願の実施例による情報伝送方法を実行することができ、端末は、実行方法に対応する機能モジュールと技術効果を備える。該装置は、ソフトウェア、ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせの方式によって実現されることができ、少なくとも一つの第二のノードによって送信される、伝送ブロック集合を形成する伝送ブロックを受信するように構成される受信モジュール201と、
伝送ブロック集合に基づいて、正しい伝送ブロック集合の情報を得るように構成される正しい伝送ブロック情報取得モジュール202と、
伝送ブロック集合に基づいて、第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を特徴づけるためのフィードバック情報を得るように構成されるフィードバック情報生成モジュール203と、
フィードバック情報を少なくとも一つの第二のノードに送信するように構成される送信モジュール204とを含む。
【0298】
図36は、本出願の一実施例による情報伝送装置の構造概略図である。
図36に示すように、本出願の実施例による情報伝送装置300は、ユーザ機器に用いられ、本出願の実施例による情報伝送方法を実行することができ、端末は、実行方法に対応する機能モジュールと技術効果を備える。該装置は、ソフトウェア、ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせの方式によって実現されることができ、
第一のノードにおいて伝送ブロック集合を形成する伝送ブロックを第一のノードに送信するように構成される送信モジュール301と、
第一のノードによって送信されるフィードバック情報を受信するように構成される受信モジュール302とを含み、ここで、フィードバック情報は、伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられる。
【0299】
図37は、本出願の一実施例による基地局の構造概略図であり、
図37に示すように、該基地局400は、メモリ401と、プロセッサ402と、受信機403と、送信機404とを含む。メモリ401、プロセッサ402の数は、一つ又は複数であってもよく、
図37において一つのメモリ401と一つのプロセッサ402を例にする。基地局におけるメモリ401とプロセッサ402は、バス又は他の方式で接続されてもよく、
図37においてバスを介して接続されている例を示している。
【0300】
メモリ401は、コンピュータ可読記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能なプログラム及びモジュール、例えば本出願のいずれか一つの実施例による情報伝送方法に対応するプログラム命令/モジュールを記憶するために用いられてもよい。プロセッサ402は、メモリ401に記憶されるソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって上記情報伝送方法を実現する。
【0301】
メモリ401は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを主に含んでもよく、ここで、プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができる。さらに、メモリ401は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、又は不揮発性のメモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリ装置、フラッシュメモリ装置、もしくは他の不揮発性のソリッドステートメモリ装置を含んでもよい。いくつかの実例において、メモリ401は、プロセッサ402に対して遠隔地に設置されるメモリをさらに含み、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して機器に接続することができる。上記のネットワークの実例は、インターネット、社内イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0302】
受信機403は、情報を受信するように構成され、送信機404は、プロセッサ402の制御に基づいてフィードバック情報の送信を行うように構成される。
【0303】
図38は、本出願の一実施例によるユーザ機器の構造概略図であり、
図38に示すように、該ユーザ機器500は、メモリ501と、プロセッサ502と、受信機503と、送信機504とを含む。メモリ501、プロセッサ502の数は、一つ又は複数であってもよく、
図38において一つのメモリ501と一つのプロセッサ502を例にする。ユーザ機器におけるメモリ501とプロセッサ502は、バス又は他の方式で接続されてもよく、
図38においてバスを介して接続されている例を示している。
【0304】
メモリ501は、コンピュータ可読記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能なプログラム及びモジュール、例えば本出願のいずれか一つの実施例による情報伝送方法に対応するプログラム命令/モジュールを記憶するために用いられてもよい。プロセッサ502は、メモリ501に記憶されるソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって上記情報伝送方法を実現する。
【0305】
メモリ501は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを主に含んでもよく、ここで、プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができる。さらに、メモリ501は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、又は不揮発性のメモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリ装置、フラッシュメモリ装置、もしくは他の不揮発性のソリッドステートメモリ装置を含んでもよい。いくつかの実例において、メモリ501は、プロセッサ502に対して遠隔地に設置されるメモリをさらに含み、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して機器に接続することができる。上記のネットワークの実例は、インターネット、社内イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0306】
受信機503は、フィードバック情報を受信するように構成され、送信機504は、プロセッサ502の制御に基づいて伝送ブロックを送信するように構成される。
【0307】
本出願の一実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、該コンピュータ実行可能命令は、本出願のいずれか一つの実施例による情報伝送方法を実行するために用いられる。
【0308】
本出願の一実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、該コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム又はコンピュータ命令を含み、該コンピュータプログラム又はコンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器のプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータプログラム又はコンピュータ命令を読み取り、プロセッサは、コンピュータプログラム又はコンピュータ命令を実行して、コンピュータ機器に本出願のいずれか一つの実施例による情報伝送方法を実行させる。
【0309】
本出願の実施例に記述されるシステムアーキテクチャ及び応用シナリオは、本出願の実施例の技術案をより明確に説明するためのものであり、本出願の実施例による技術案に対する限定を構成するものではなく、当業者が分かるように、システムアーキテクチャの進化と新応用シナリオの出現に伴い、本出願の実施例による技術案は、類似する技術問題に対して、同様に適用される。
【0310】
当業者であれば、上記で開示された方法におけるステップの全部又は一部、システム、機器内の機能モジュール/ユニットは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実施できることを理解できるであろう。
【0311】
ハードウェアによる実施形態において、上記説明で言及びされた機能モジュール/ユニット間の区別は、物理的組立体の区別に必ずしも対応しているとは限らず、例えば、一つの物理的組立体は複数の機能を有してもよく、又は、一つの機能もしくはステップはいくつかの物理的組立体によって協働して実行されてもよい。いくつかの物理的組立体又はすべての物理的組立体は、中央処理装置、デジタルシグナルプロセッサ又はマイクロプロセッサのようなプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、あるいはハードウェアとして、あるいは特定用途向け集積回路のような集積回路として実施してもよい。そういったソフトウェアは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に分散することができ、コンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータ記憶媒体(又は非一時的な媒体)及び通信媒体(又は一時的な媒体)を含むことができる。コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(コンピュータ可読指令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実現される、揮発性及び不揮発性、取り外し可能及び取り外し不可能な媒体を含むことは、当業者にとって周知のことである。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は通常、コンピュータ読み取り可能な指令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波もしくは他の伝送メカニズムのような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報伝送媒体を含むことができることは、当業者にとって周知のことである。
【0312】
本明細書で使用される用語「部材」、「モジュール」、「システム」などは、コンピュータに関連するエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアを表すために用いられる。例えば、部材は、プロセッサ上で実行するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なファイル、実行スレッド、プログラム又はコンピュータであってもよいが、それらに限らない。図示により、計算機器上で実行するアプリケーションと計算機器は、いずれも部材であってもよい。一つ又は複数の部材は、プロセス又は実行スレッドに常駐してもよく、部材は、一つのコンピュータ上に位置し、又は2つもしくはより多くのコンピュータの間に分散してもよい。なお、これらの部材は、様々なデータ構造が記憶されている様々なコンピュータ読み取り可能な媒体から実行されてもよい。部材は、例えば一つ又は複数のデータパケット(例えばローカルシステム、分散型システム又はネットワークの間の別の部材とインタラクションする二つの部材のデータ、例えば信号を介して他のシステムとインタラクションするインターネット)を有する信号に基づいて、ローカル又は遠隔プロセスを介して通信してもよい。
【0313】
以上、図面を参照して本出願のいくつかの実施例を説明したが、それにより本出願の権利範囲が限定されるわけではない。当業者によって、本出願の範囲と本質から逸脱することなく行われたいかなる変更、均等物による置換及び改良も、本出願の権利範囲内にあるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、
少なくとも一つの第二のノードによって送信される、伝送ブロック集合を形成する伝送ブロックを受信することと、
前記伝送ブロック集合に基づいて、正しい伝送ブロック集合の情報を得ることと、
前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることであって、前記フィードバック情報は、前記少なくとも一つの第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられ、前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現を含むことと、
前記フィードバック情報を前記少なくとも一つの第二のノードに送信することとを含む、方法。
【請求項2】
前記伝送ブロックは、伝送ブロック識別子によって指示され、前記伝送ブロック識別子は、
ユーザ識別子と、ユーザ識別子のインデックス値と、シグネチャインデックスとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記正しい伝送ブロック集合は、空集合であり、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記フィードバック情報が空シーケンスであると決定することを含み、ここで、前記フィードバック情報を含むフィードバック信号は、ゼロ電力信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する二進数表現であり、前記正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合を含み、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
すべての伝送ブロック識別子の順序集合である伝送ブロック識別子順序集合における要素数に基づいて、フィードバック情報二進数表現桁数を得ることと、
前記フィードバック情報二進数表現桁数に基づいて、前記正しい伝送ブロック識別子集合における各要素に対応する二進数表現を得ることと、
前記正しい伝送ブロック識別子集合におけるすべての要素に対応する二進数表現とオールゼロシーケンスとをコンカチネーションして、前記フィードバック情報を得ることとを含
み、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
すべての伝送ブロック識別子の順序集合である伝送ブロック識別子順序集合における要素数に基づいて、フィードバック情報二進数表現桁数を得ることと、
前記フィードバック情報二進数表現桁数に基づいて、前記正しい伝送ブロック識別子集合における各要素に対応する二進数表現を得ることと、
前記正しい伝送ブロック識別子集合におけるすべての要素に対応する二進数表現をコンカチネーションして、前記フィードバック情報を得ることとを含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ識別子に基づいて、前記伝送ブロックに対応するシグネチャインデックスを得ることをさらに含み、前記ユーザ識別子は、前記シグネチャインデックスとマッピング関係を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザ識別子を擬似乱数発生器の一部又はすべての乱数シードとして、擬似ランダムシグネチャインデックスを生成することと、
前記擬似ランダムシグネチャインデックスを伝送ブロックに対応するシグネチャインデックスとして決定することとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記符号化処理は、前記正しい伝送ブロック集合の情報に対する圧縮符号化をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記正しい伝送ブロック集合の情報に基づいて、圧縮符号語を得ることを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記正しい伝送ブロック集合の情報に基づいて、伝送ブロック誤差パターンを得ることと、
前記伝送ブロック誤差パターンに基づいて、圧縮符号語を得ることとを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合と伝送ブロック識別子順序集合とを含み、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報に基づいて、伝送ブロック誤差パターンを得ることは、
各前記伝送ブロック識別子順序集合における要素が前記正しい伝送ブロック識別子集合に属するかどうかを判断することと、
判断結果に基づいて、前記伝送ブロック誤差パターンを構成することとを含
み、又は、
前記正しい伝送ブロック集合の情報は、正しい伝送ブロック識別子集合を含み、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報に基づいて、伝送ブロック誤差パターンを得ることは、
伝送ブロック誤差パターンの予め設定される長さに基づいて、前記予め設定される長さに対応する伝送ブロック誤差パターンの初期パターンを得ることであって、前記伝送ブロック誤差パターンの初期パターンにおける各要素は、否定応答ビットに対応することと、
前記正しい伝送ブロック集合に基づいて、前記伝送ブロック誤差パターンの初期パターンにおいて、シーケンス番号が前記正しい伝送ブロック集合における要素に等しいビットを肯定応答ビットとして設定し、更新後の前記伝送ブロック誤差パターンの初期パターンを得ることと、
更新後の前記伝送ブロック誤差パターンの初期パターンを前記伝送ブロック誤差パターンとして決定することとを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
伝送ブロック識別子順序集合のサイズと正しい伝送ブロック数に基づいて、前記圧縮符号語の長さを決定する、請求項
8に記載の方法。
【請求項12】
前記伝送ブロック誤差パターンの長さと正しい伝送ブロック数に基づいて、前記圧縮符号語の長さを決定する、請求項
10に記載の方法。
【請求項13】
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
最大正しい伝送ブロック数に基づいて、正しい伝送ブロック数二進数表現桁数を得ることと、
前記正しい伝送ブロック数二進数表現桁数に基づいて、前記正しい伝送ブロック数を二進数表現し、正しい伝送ブロック数ビットシーケンスを得ることと、
前記正しい伝送ブロック数ビットシーケンス、前記圧縮符号語とオールゼロシーケンスをコンカチネーションして、前記フィードバック情報を得ることとを含
み、又は、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記圧縮符号語とオールゼロシーケンスとをコンカチネーションして、前記フィードバック情報を得ることを含み、又は、
前記の、前記正しい伝送ブロック集合の情報を符号化処理し、フィードバック情報を得ることは、
前記圧縮符号語を前記フィードバック情報として決定することを含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項14】
前記フィードバック情報をチャネル符号化して、第一の符号化シーケンスを得ることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
第二のノードに用いられる情報伝送方法であって、
伝送ブロックを第一のノードに送信することと、
前記第一のノードによって送信されるフィードバック情報を受信することとを含み、ここで、前記フィードバック情報は、前記伝送ブロックの受信状況を特徴づけるために用いられる、方法。
【請求項16】
前記フィードバック情報に対応するフィードバック信号を復号化して、復号化結果を得ることと、
前記復号化結果に基づいて、前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を判断することとをさらに含
み、
前記の、前記復号化結果に基づいて、前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を判断することは、
復号化に失敗した場合、前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの応答が否定応答NACKであると決定することを含み、及び/又は、
前記の、前記復号化結果に基づいて、前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの受信状況を判断することは、
復号化に成功した場合、前記正しい伝送ブロック集合の情報の二進数表現桁数に基づいて、復号化結果に前記第二のノードによって送信される伝送ブロックの伝送ブロック識別子に対応するビットシーケンスが含まれるかどうかを判断することを含む、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
基地局であって、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時に請求項1から
16のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現する、基地局。
【請求項18】
ユーザ機器であって、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時に請求項1から
16のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現する、ユーザ機器。
【請求項19】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令は、請求項1から
16のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実行するために用いられる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム又はコンピュータ命令を含み、前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器のプロセッサは、前記コンピュータ可読記憶媒体から前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ命令を読み取り、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラム又は前記コンピュータ命令を実行して、前記コンピュータ機器に請求項1から
16のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】