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▶ アイビーエス オーストリア ゲーエムベーハーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】巻き取り紙位置追跡
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20241219BHJP
   G06T 7/70 20170101ALI20241219BHJP
   G06T 7/60 20170101ALI20241219BHJP
   B65H 26/02 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
G06T7/00 610B
G06T7/70 A
G06T7/60 180B
B65H26/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534473
(86)(22)【出願日】2022-12-08
(85)【翻訳文提出日】2024-08-05
(86)【国際出願番号】 CA2022051791
(87)【国際公開番号】W WO2023102657
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】63/287,675
(32)【優先日】2021-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524217344
【氏名又は名称】アイビーエス オーストリア ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】IBS AUSTRIA GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均
(74)【代理人】
【識別番号】100149892
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 弥生
(74)【代理人】
【識別番号】100185672
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 雅人
(72)【発明者】
【氏名】レウナネン,ユハ
(72)【発明者】
【氏名】ブリッジ,コリン ピーター
【テーマコード(参考)】
3F105
5L096
【Fターム(参考)】
3F105AA01
3F105BA35
3F105DA64
5L096AA06
5L096BA03
5L096CA05
5L096EA39
5L096FA09
5L096FA32
5L096FA52
5L096FA60
5L096FA64
5L096FA66
5L096FA67
5L096FA69
5L096GA08
5L096HA05
5L096MA07
(57)【要約】
巻き取り紙位置追跡を容易にする方法が開示される。方法は、第1の巻き取り紙処理段階において巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す複数の第1段階異常位置の表現を受信することと、第2の巻き取り紙処理段階において巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す複数の第2段階異常位置の表現を受信することと、複数の異なる候補位置オフセットの各々について、候補位置オフセットを複数の第1段階異常位置および複数の第2段階異常位置と比較して、候補位置オフセットに関連付けられる差分の表現を決定することと、差分の表現を候補位置オフセットと関連付けることと、差分の表現に少なくとも部分的に基づいて、候補位置オフセットから決定された位置オフセットを識別すること、とを含む。他の方法、システム、およびコンピュータ可読媒体が開示される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻き取り紙位置追跡を容易にするための方法であって、
第1の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す複数の第1段階異常位置の表現を受信することと、
第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す複数の第2段階異常位置の表現を受信することと、
複数の異なる候補位置オフセットの各々について、
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置および前記複数の第2段階異常位置と比較して、前記候補位置オフセットに関連付けられる差分の表現を決定することと、
前記差分の前記表現を前記候補位置オフセットと関連付けることと、
前記差分の前記表現に少なくとも部分的に基づいて、前記候補位置オフセットから決定された位置オフセットを識別することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置および前記複数の第2段階異常位置と比較することが、
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置に適用して、複数のオフセットされた第1段階異常位置を決定することと、
前記複数のオフセットされた第1段階異常位置と前記複数の第2段階異常位置との間の前記差分を決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記差分を決定することが、前記複数のオフセットされた第1段階異常位置の各々についてそれぞれのオフセット差分を決定することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記候補位置オフセットを適用することが、前記複数の第1段階異常位置の各々について、前記第1段階異常位置の位置に基づいて調整された少なくとも1つの候補オフセット距離を決定することと、前記少なくとも1つの候補オフセット距離を前記第1段階異常位置に加算することとを含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置および前記複数の第2段階異常位置と比較することが、
前記候補位置オフセットを前記複数の第2段階異常位置に適用して、複数のオフセットされた第2段階異常位置を決定することと、
前記複数のオフセットされた第2段階異常位置と前記複数の第1段階異常位置との間の前記差分を決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記差分を決定することが、前記複数のオフセットされた第2段階異常位置の各々についてそれぞれのオフセット差分を決定することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記候補位置オフセットを適用することが、前記複数の第2段階異常位置の各々について、前記第2段階異常位置の位置に基づいて調整された少なくとも1つの候補オフセット距離を決定することと、前記少なくとも1つの候補オフセット距離を前記第2段階異常位置に加算することとを含む、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置および前記複数の第2段階異常位置と比較することが、前記オフセット差分の各々について、前記オフセット差分および前記オフセット差分に関連付けられた異常重みに基づいてそれぞれの加重オフセット差分を決定することを含む、請求項3、4、6、および7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記オフセット差分の各々について、異常の重大度であって、前記重大度から前記関連付けられたオフセット差分が決定された前記重大度に基づいて、前記それぞれの関連付けられた異常重みを決定することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の第2段階異常位置の前記表現を受信することが、複数の候補第2段階異常位置の表現を受信することと、前記複数の候補第2段階異常位置のサブセットとして前記複数の第2段階異常位置を決定することとを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の第2段階異常位置を決定することが、前記複数の候補第2段階異常位置をランク付けすることと、1つまたは複数の最高ランクの候補第2段階異常位置として前記サブセットを選択することとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の候補第2段階異常位置をランク付けすることが、現在前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の位置に対する前記第2段階異常位置の近接度に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の候補第2段階異常位置の各々をランク付けすることを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の候補第2段階異常位置をランク付けすることが、前記第2段階異常位置に関連付けられた異常の重大度に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の候補第2段階異常位置の各々をランク付けすることを含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の巻き取り紙処理段階が、前記第1の巻き取り紙処理段階の下流にある、請求項1から13に記載の方法。
【請求項15】
前記決定された位置オフセットを識別することが、前記差分の前記表現のうちの最小のものに関連付けられた前記複数の候補位置オフセットのうちの候補位置オフセットを識別することを含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の第1段階異常位置の前記表現を受信することが、
前記第1の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の第1段階画像の1つまたは複数のセットを受信することと、
第1段階画像の前記1つまたは複数のセットに対する少なくとも1つの第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の第1段階異常位置を決定することと
を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
第1段階画像の前記1つまたは複数のセットが、第1段階画像の第1のセットおよび第1段階画像の第2のセットを含み、
前記少なくとも1つの第1段階異常識別感度が、第1の第1段階異常識別感度および第2の第1段階異常識別感度を含み、前記第2の第1段階異常識別感度が前記第1の第1段階異常識別感度とは異なり、
前記複数の第1段階異常位置を決定することが、
第1段階画像の前記第1のセットに対する前記第1の第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第1段階異常位置の第1のセットを決定することと、
第1段階画像の前記第2のセットに対する前記第2の第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第1段階異常位置の第2のセットを決定することと
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1および第2の第1段階異常識別感度の各々が、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することと、前記第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度および前記第1の第1段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第1段階異常識別感度を決定することとを含む、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第1段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常の数を決定することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第1段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの少なくとも1つの数を決定することを含む、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度と所望の第1段階異常密度との間の少なくとも1つの差分を決定することを含み、前記第2の第1段階異常識別感度を決定することが、前記決定された少なくとも1つの差分に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第1段階異常識別感度を決定することを含む、請求項19から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記複数の第2段階異常位置の前記表現を受信することが、
前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の第2段階画像の1つまたは複数のセットを受信することと、
第2段階画像の前記1つまたは複数のセットに対する少なくとも1つの第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の第2段階異常位置を決定することと
を含み、
第2段階画像の前記1つまたは複数のセットが、第2段階画像の第1のセットおよび第2段階画像の第2のセットを含み、
前記少なくとも1つの第2段階異常識別感度が、第1の第2段階異常識別感度および第2の第2段階異常識別感度を含み、
前記複数の第2段階異常位置を決定することが、
第2段階画像の前記第1のセットに対する前記第1の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第1のセットを決定することと、
第2段階画像の前記第2のセットに対する前記第2の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第2のセットを決定することと
を含み、
前記方法が、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することと、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度および前記第1の第2段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することとを含み、
前記方法が、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度と所望の第2段階異常密度との間の差分を決定することを含み、前記所望の第2段階異常密度が前記所望の第1段階異常密度の90%未満であり、
前記第2の第2段階異常識別感度を決定することが、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度と前記所望の第2段階異常密度との間の前記決定された差分に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することを含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第2段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの数を決定することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第2段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常の数を決定することを含む、請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1および第2の第2段階異常識別感度の各々が、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む、請求項23から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記複数の第2段階異常位置の前記表現を受信することが、
前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の第2段階画像の1つまたは複数のセットを受信することと、
第2段階画像の前記1つまたは複数のセットに対する少なくとも1つの第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の第2段階異常位置を決定することと
を含む、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
第2段階画像の前記1つまたは複数のセットが、第2段階画像の第1のセットおよび第2段階画像の第2のセットを含み、
前記少なくとも1つの第2段階異常識別感度が、第1の第2段階異常識別感度および第2の第2段階異常識別感度を含み、前記第2の第2段階異常識別感度が前記第1の第2段階異常識別感度とは異なり、
前記複数の第2段階異常位置を決定することが、
第2段階画像の前記第1のセットに対する前記第1の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第1のセットを決定することと、
第2段階画像の前記第2のセットに対する前記第2の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第2のセットを決定することと
を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することと、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度および前記第1の第2段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することとを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第2段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常の数を決定することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第2段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの少なくとも1つの数を決定することを含む、請求項29または30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度と所望の第2段階異常密度との間の少なくとも1つの差分を決定することを含み、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することが、前記決定された少なくとも1つの差分に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することを含む、請求項29から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記第1および第2の第1段階異常識別感度の各々が、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む、請求項28から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の第1段階画像の較正セットを受信することと、
第1段階画像の前記較正セットに対する第1段階較正異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの第1段階較正異常密度を決定することと、
前記第1段階較正異常識別感度および前記少なくとも1つの第1段階較正異常密度に少なくとも部分的に基づいて、較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することと
を含む、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記少なくとも1つの第1段階較正異常密度を決定することが、
第1段階画像の前記較正セットに対する前記較正第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、異常位置の第1段階較正セットを決定することと、
異常位置の前記第1段階較正セットによって表された異常の数を決定することと
を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つの第1段階較正異常密度を決定することが、第1段階画像の前記較正セットに含まれる異常に含まれる異常ピクセルの数を決定することを含む、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
前記第1段階較正異常識別感度および前記較正ベースの第1段階異常識別感度の各々が、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む、請求項34から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することが、前記少なくとも1つの第1段階較正異常密度と所望の第1段階較正異常密度との間の少なくとも1つの差分を決定することと、前記決定された少なくとも1つの差分に少なくとも部分的に基づいて、前記較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することとを含む、請求項34から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
第1段階画像の前記第1のセットが、第1段階画像の前記較正セットのうちの少なくとも1つを含む、請求項34から38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
第1段階画像の前記第1のセットおよび第1段階画像の前記較正セットが同じ画像である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記第1の巻き取り紙処理段階において前記巻き取り紙上で検出された欠陥の位置を表す1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置の表現を受信することと、
前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の検知された第2段階位置の表現を受信することであって、前記検知された第2段階位置が、前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の現在位置を表す、受信することと、
前記決定された位置オフセット、前記巻き取り紙の前記検知された第2段階位置、および前記1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に基づいて、前記欠陥のうちの少なくとも1つに対する前記検知された第2段階位置の欠陥近接度を決定することと、
前記決定された欠陥近接度が閾値基準を満たす場合、前記第2の巻き取り紙処理段階における処理が調整されるようにするために信号を生成することと
を含む、請求項1から40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記欠陥近接度を決定することが、前記決定された位置オフセットを前記1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に適用して、前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙について予測された欠陥の位置を表す1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を決定することと、前記1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を前記検知された第2段階位置と比較することとを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記欠陥近接度を決定することが、前記決定された位置オフセットを前記検知された第2段階位置に適用して、オフセットされた検知位置を決定することと、前記1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置を前記オフセットされた検知位置と比較することとを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
巻き取り紙位置追跡を容易にするためのシステムであって、請求項1から43のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える、システム。
【請求項45】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1から43のいずれか一項に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させるコードを記憶している、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年12月9日に出願された「WEB POSITION TRACKING」と題する米国仮特許出願第63/287,675号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示の実施形態は、位置追跡に関し、より詳細には、巻き取り紙位置追跡を容易にすることに関する。
【背景技術】
【0003】
製紙工場または板紙製造工場などにおける巻き取り紙位置追跡は、巻き取り紙処理にとって重要である。例えば、巻き取り機での巻き取り紙の巻き戻しおよび巻き直し中の正確な巻き取り紙位置追跡は、処理中の巻き取り紙の中の欠陥の識別および修理に役立つ場合がある。巻き取り紙位置追跡のためのいくつかの既知のシステムは、一定の間隔で巻き取り紙にコードを付加し、その後巻き取り紙上の位置を表すものとしてコードを読み取るインクまたはレーザマーカを使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、そのようなシステムは、面倒であり、費用がかかり、危険な場合があり、かつ/または継続的なメンテナンスを必要とする場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
様々な実施形態によれば、巻き取り紙位置追跡を容易にするための方法が提供され、方法は、第1の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す複数の第1段階異常位置の表現を受信することと、第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す複数の第2段階異常位置の表現を受信することと、複数の異なる候補位置オフセットの各々について、候補位置オフセットを複数の第1段階異常位置および複数の第2段階異常位置と比較して、候補位置オフセットに関連付けられる差分の表現を決定することと、差分の表現を候補位置オフセットと関連付けることとを含む。方法は、差分の表現に少なくとも部分的に基づいて、候補位置オフセットから決定された位置オフセットを識別することを含む。
候補位置オフセットを複数の第1段階異常位置および複数の第2段階異常位置と比較することは、候補位置オフセットを複数の第1段階異常位置に適用して、複数のオフセットされた第1段階異常位置を決定することと、複数のオフセットされた第1段階異常位置と複数の第2段階異常位置との間の差分を決定することとを含む場合がある。
差分を決定することは、複数のオフセットされた第1段階異常位置の各々についてそれぞれのオフセット差分を決定することを含む場合がある。
【0006】
候補位置オフセットを適用することは、複数の第1段階異常位置の各々について、第1段階異常位置の位置に基づいて調整された少なくとも1つの候補オフセット距離を決定することと、少なくとも1つの候補オフセット距離を第1段階異常位置に加算することとを含む場合がある。
候補位置オフセットを複数の第1段階異常位置および複数の第2段階異常位置と比較することは、候補位置オフセットを複数の第2段階異常位置に適用して、複数のオフセットされた第2段階異常位置を決定することと、複数のオフセットされた第2段階異常位置と複数の第1段階異常位置との間の差分を決定することとを含む場合がある。
差分を決定することは、複数のオフセットされた第2段階異常位置の各々についてそれぞれのオフセット差分を決定することを含む場合がある。
候補位置オフセットを適用することは、複数の第2段階異常位置の各々について、第2段階異常位置の位置に基づいて調整された少なくとも1つの候補オフセット距離を決定することと、少なくとも1つの候補オフセット距離を第2段階異常位置に加算することを含む場合がある。
候補位置オフセットを複数の第1段階異常位置および複数の第2段階異常位置と比較することは、オフセット差分の各々について、オフセット差分およびオフセット差分に関連付けられた異常重みに基づいてそれぞれの加重オフセット差分を決定することを含む場合がある。
方法は、オフセット差分の各々について、関連付けられたオフセット差分が決定された異常の重大度に基づいて、それぞれの関連付けられた異常重みを決定することを含む場合がある。
【0007】
複数の第2段階異常位置の表現を受信することは、複数の候補第2段階異常位置の表現を受信することと、複数の候補第2段階異常位置のサブセットとして複数の第2段階異常位置を決定することとを含む場合がある。
複数の第2段階異常位置を決定することは、複数の候補第2段階異常位置をランク付けすることと、1つまたは複数の最高ランクの候補第2段階異常位置としてサブセットを選択することとを含む場合がある。
複数の候補第2段階異常位置をランク付けすることは、現在第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙の位置に対する第2段階異常位置の近接度に少なくとも部分的に基づいて、複数の候補第2段階異常位置の各々をランク付けすることを含む場合がある。
複数の候補第2段階異常位置をランク付けすることは、候補第2段階異常位置に関連付けられた異常の重大度に少なくとも部分的に基づいて、複数の候補第2段階異常位置の各々をランク付けすることを含む場合がある。
第2の巻き取り紙処理段階は、第1の巻き取り紙処理段階の下流にあり得る。
【0008】
決定された位置オフセットを識別することは、差分の表現のうちの最小のものに関連付けられた複数の候補位置オフセットのうちの候補位置オフセットを識別することを含む場合がある。
複数の第1段階異常位置の表現を受信することは、第1の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙の第1段階画像の1つまたは複数のセットを受信することと、第1段階画像の1つまたは複数のセットに対する少なくとも1つの第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、複数の第1段階異常位置を決定することとを含む場合がある。
第1段階画像の1つまたは複数のセットは、第1段階画像の第1のセットおよび第1段階画像の第2のセットを含む場合があり、少なくとも1つの第1段階異常識別感度は、第1の第1段階異常識別感度および第2の第1段階異常識別感度を含む場合があり、第2の第1段階異常識別感度は第1の第1段階異常識別感度とは異なる。複数の第1段階異常位置を決定することは、第1段階画像の第1のセットに対する第1の第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第1段階異常位置の第1のセットを決定することと、第1段階画像の第2のセットに対する第2の第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第1段階異常位置の第2のセットを決定することとを含む場合がある。
第1および第2の第1段階異常識別感度の各々は、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む場合がある。
【0009】
方法は、第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することと、第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度および第1の第1段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、第2の第1段階異常識別感度を決定することとを含む場合がある。
少なくとも1つの異常密度を決定することは、複数の第1段階異常位置の第1のセットによって表された異常の数を決定することと、を含む場合がある。
少なくとも1つの異常密度を決定することは、複数の第1段階異常位置の第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの少なくとも1つの数を決定することを含む場合がある。
方法は、第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度と所望の第1段階異常密度との間の少なくとも1つの差分を決定することを含む場合があり、第2の第1段階異常識別感度を決定することは、決定された少なくとも1つの差分に少なくとも部分的に基づいて、第2の第1段階異常識別感度を決定することを含む場合がある。
【0010】
複数の第2段階異常位置の表現を受信することは、第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙の第2段階画像の1つまたは複数のセットを受信することと、第2段階画像の1つまたは複数のセットに対する少なくとも1つの第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、複数の第2段階異常位置を決定することとを含む場合がある。第2段階画像の1つまたは複数のセットは、第2段階画像の第1のセットおよび第2段階画像の第2のセットを含み、少なくとも1つの第2段階異常識別感度は、第1の第2段階異常識別感度および第2の第2段階異常識別感度を含む場合がある。複数の第2段階異常位置を決定することは、第2段階画像の第1のセットに対する第1の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第1のセットを決定することと、第2段階画像の第2のセットに対する第2の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第2のセットを決定することとを含む場合がある。方法は、第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することと、第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度および第1の第2段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、第2の第2段階異常識別感度を決定することとを含む場合がある。方法は、第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度と所望の第2段階異常密度との間の差分を決定することを含む場合があり、所望の第2段階異常密度は、所望の第1段階異常密度の90%未満である。第2の第2段階異常識別感度を決定することは、第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度と所望の第2段階異常識別感度との間の決定された差分に少なくとも部分的に基づいて、第2の第2段階異常識別感度を決定することを含む場合がある。
【0011】
第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することは、複数の第2段階異常位置の第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの数を決定することを含む場合がある。
第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することは、複数の第2段階異常位置の第1のセットによって表された異常の数を決定することを含む場合がある。
第1および第2の第2段階異常識別感度の各々は、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む場合がある。
複数の第2段階異常位置の表現を受信することは、第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙の第2段階画像の1つまたは複数のセットを受信することと、第2段階画像の1つまたは複数のセットに対する少なくとも1つの第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、複数の第2段階異常位置を決定することとを含む場合がある。
第2段階画像の1つまたは複数のセットは、第2段階画像の第1のセットおよび第2段階画像の第2のセットを含む場合があり、少なくとも1つの第2段階異常識別感度は、第1の第2段階異常識別感度および第2の第2段階異常識別感度を含む場合があり、第2の第2段階異常識別感度は第1の第2段階異常識別感度とは異なる。複数の第2段階異常位置を決定することは、第2段階画像の第1のセットに対する第1の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第1のセットを決定することと、第2段階画像の第2のセットに対する第2の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第2のセットを決定することとを含む場合がある。
【0012】
第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することと、第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度および第1の第2段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、第2の第2段階異常識別感度を決定することと。
少なくとも1つの異常密度を決定することは、複数の第2段階異常位置の第1のセットによって表された異常の数を決定することを含む場合がある。
少なくとも1つの異常密度を決定することは、複数の第2段階異常位置の第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの少なくとも1つの数を決定することを含む場合がある。
【0013】
方法は、第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度と所望の第2段階異常密度との間の少なくとも1つの差分を決定することを含む場合があり、第2の第2段階異常識別感度を決定することは、決定された少なくとも1つの差分に少なくとも部分的に基づいて、第2の第2段階異常識別感度を決定することを含む場合がある。
第1および第2の第1段階異常識別感度の各々は、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む場合がある。
方法は、第1の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙の第1段階画像の較正セットを受信することと、第1段階画像の較正セットに対する第1段階較正異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの第1段階較正異常密度を決定することと、第1段階較正異常識別感度および少なくとも1つの第1段階較正異常密度に少なくとも部分的に基づいて、較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することとを含む場合がある。
少なくとも1つの第1段階較正異常密度を決定することは、第1段階画像の較正セットに対する較正第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、異常位置の第1段階較正セットを決定することと、異常位置の第1段階較正セットによって表された異常の数を決定することとを含む場合がある。
【0014】
少なくとも1つの第1段階較正異常密度を決定することは、第1段階画像の較正セットに含まれる異常に含まれる異常ピクセルの数を決定することを含む場合がある。
第1段階較正異常識別感度および較正ベースの第1段階異常識別感度の各々は、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む場合がある。
較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することは、少なくとも1つの第1段階較正異常密度と所望の第1段階較正異常密度との間の少なくとも1つの差分を決定することと、決定された少なくとも1つの差分に少なくとも部分的に基づいて、較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することとを含む場合がある。
第1段階画像の第1のセットは、第1段階画像の較正セットのうちの少なくとも1つを含む場合がある。
第1段階画像の第1のセットおよび第1段階画像の較正セットは、同じ画像であってもよい。
【0015】
方法は、第1の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙上で検出された欠陥の位置を表す1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置の表現を受信することと、第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙の検知された第2段階位置の表現を受信することであって、検知された第2段階位置が、第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙の現在位置を表す、受信することと、決定された位置オフセット、巻き取り紙の検知された第2段階位置、および1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に基づいて、欠陥のうちの少なくとも1つに対する検知された第2段階位置の欠陥近接度を決定することと、決定された欠陥近接度が閾値基準を満たす場合、第2の巻き取り紙処理段階における処理が調整されるようにするために信号を生成することとを含む場合がある。
欠陥近接度を決定することは、決定された位置オフセットを1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に適用して、第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙について予測された欠陥の位置を表す1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を決定することと、1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を検知された第2段階位置と比較することとを含む場合がある。
欠陥近接度を決定することは、決定された位置オフセットを検知された第2段階位置に適用して、オフセットされた検知位置を決定することと、1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置をオフセットされた検知位置と比較することとを含む場合がある。
【0016】
様々な実施形態によれば、巻き取り紙位置追跡を容易にするためのシステムが提供され、システムは、上記の方法のいずれかを実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む。
様々な実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、上記の方法のいずれかを少なくとも1つのプロセッサに実行させるコードを記憶している非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
本開示の実施形態の他の態様および特徴は、本開示の特定の実施形態の以下の説明を添付の図面と併せて検討すると、当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡を容易にするためのシステムの概略図である。
図2】様々な実施形態による、プロセッサ回路を含む、図1に示されたシステムの位置追跡器の概略図である。
図3】様々な実施形態による、プロセッサ回路を含む、図1に示されたシステムの第1の異常検出器の概略図である。
図4】様々な実施形態による、プロセッサ回路を含む、図1に示されたシステムの第2の異常検出器の概略図である。
図5】様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡機能を容易にするように、図2に示された位置追跡器に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャートである。
図6】様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡機能のための異常検出を容易にするように、図3に示された第1の異常検出器に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャートである。
図7】様々な実施形態による、図3に示された第1の異常検出器によって受信された第1段階画像の図である。
図8】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る第1段階異常位置記録の図である。
図9】様々な実施形態による、図6に示されたフローチャートに含まれ得るコードのブロックを描写するフローチャートである。
図10】様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡機能のための異常検出を容易にするように、図3に示された第2の異常検出器に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャートである。
図11】様々な実施形態による、図4に示された第2の異常検出器によって受信された第2段階画像の図である。
図12】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る第2段階異常位置記録の図である。
図13】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る第2段階異常位置記録の図である。
図14】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る候補位置オフセット記録の図である。
図15】様々な実施形態による、図5に示されたフローチャートに含まれ得るコードのブロックを描写するフローチャートである。
図16】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得るオフセットされた第1段階異常位置記録の図である。
図17】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る候補位置オフセット差分記録の図である。
図18】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る候補位置オフセット記録の図である。
図19】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る候補位置オフセット記録の図である。
図20】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る決定された位置オフセット記録の図である。
図21】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る決定された位置オフセット記録の図である。
図22】様々な実施形態による、図5に示されたフローチャートの実行後または実行中に位置追跡器によって実行され得るコードのブロックを描写するフローチャートである。
図23】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る検出された欠陥位置記録の図である。
図24】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る予測された欠陥位置記録の図である。
図25】様々な実施形態による、図3に示された第1の異常検出器によって実行得るコードのブロックを描写するフローチャートである。
図26】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る第1段階較正異常位置記録の図である。
図27】様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡を容易にするためのシステムの概略図である。
図28】様々な実施形態による、プロセッサ回路を含む、図27に示されたシステムの位置追跡器の概略図である。
図29】様々な実施形態による、プロセッサ回路を含む、図27に示されたシステムの第1の異常検出器の概略図である。
図30】様々な実施形態による、プロセッサ回路を含む、図27に示されたシステムの第2の異常検出器の概略図である。
図31】様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡機能を容易にするように、図28に示された位置追跡器に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャートである。
図32】様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡機能のための異常検出を容易にするように、図29に示された第1の異常検出器に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャートである。
図33】様々な実施形態による、図27に示されたシステムにおいて使用され得る第1段階異常閾値記録の図である。
図34】様々な実施形態による、図27に示されたシステムにおいて使用され得る更新された第1段階異常密度記録の図である。
図35】様々な実施形態による、図27に示されたシステムにおいて使用され得る第1段階異常閾値記録の図である。
図36】様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡機能のための異常検出を容易にするように、図29に示された第2の異常検出器に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャートである。
図37】様々な実施形態による、図36に示されたフローチャートに含まれ得るコードのブロックの描写である。
図38】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る第2段階異常位置重大度記録の図である。
図39】様々な実施形態による、図1に示されたシステムにおいて使用され得る第2段階異常位置重大度記録の図である。
図40】様々な実施形態による、図31に示されたフローチャートに含まれ得るコードのブロックの描写である。
図41】様々な実施形態による、図31に示されたフローチャートに含まれ得るコードのブロックの描写である。
図42】様々な実施形態による、図27に示されたシステムにおいて使用され得る候補位置オフセット記録の図である。
図43】様々な実施形態による、図27に示されたシステムにおいて使用され得るオフセットされた第2段階異常位置記録の図である。
図44】様々な実施形態による、図27に示されたシステムにおいて使用され得る候補位置オフセット差分記録の図である。
図45】様々な実施形態による、図27に示されたシステムにおいて使用され得る加重候補位置オフセット差分記録の図である。
図46】様々な実施形態による、図27に示されたシステムにおいて使用され得る候補位置オフセット記録の図である。
図47】様々な実施形態による、図27に示されたシステムにおいて使用され得る決定された位置オフセット記録の図である。
図48】様々な実施形態による、図31に示されたフローチャートの実行後または実行中に位置追跡器によって実行され得るコードのブロックを描写するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
例えば製紙工場などの巻き取り紙処理施設での基本機能は、巻き取り紙の一部分が大きいリールに巻き取られ、続いて巻き戻される場合があり、巻き直され、顧客に配送される最終製品を表す場合がある小さいロールに切断される抄紙機での紙製造などの処理を含む場合がある。様々な実施形態では、抄紙機に設置された巻き取り紙検査システムは、穴および他の欠陥などの欠陥をそれらの巻き取り紙位置とともに検出することができ、それは、最終製品品質にとって、最大の穴および他の主要欠陥が巻き取り紙の巻き戻しと巻き直しとの間で除去または修正されることが重要であり得る。様々な実施形態では、これを容易にするために、以前に識別された欠陥が予測され得るように、リールの巻き取り紙位置が巻き戻しまたは変換中に追跡される場合がある。様々な実施形態では、巻き取り紙位置を正確に追跡することは、例えば、オペレータがリールから未知の量の製品(例えば、数十または数百メートル)を取り出す場合があることを含む、様々な理由で困難であり得る。
【0019】
図1を参照すると、様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡を容易にするためのシステム100の概略図が提供される。システム100は、第1の異常検出器104および第2の異常検出器106と通信している位置追跡器102を含む。いくつかの実施形態では、第1の異常検出器104および第2の異常検出器106は、それぞれ、第1の巻き取り紙処理段階105および第2の巻き取り紙処理段階107において巻き取り紙または巻き取り紙108の一部分における異常を検出または検知するように構成される場合がある。様々な実施形態では、巻き取り紙108は、第1の巻き取り紙処理段階105においてリールに巻き取られるよりも大きい巻き取り紙の一部分であり得る。様々な実施形態では、巻き取り紙108は、例示目的で、図1の第1の巻き取り紙処理段階105および第2の巻き取り紙処理段階107の両方に示されているが、巻き取り紙108は、最初に第1の巻き取り紙処理段階105にあってもよく、次いで、第1の巻き取り紙処理段階において処理が完了した後、巻き取り紙108は第2の巻き取り紙処理段階107に移動してもよいことが理解されよう。したがって、第2の巻き取り紙処理段階は、第1の巻き取り紙処理段階の下流にある場合がある。
いくつかの実施形態では、第1の巻き取り紙処理段階105および第2の巻き取り紙処理段階107で検知された異常は、各々巻き取り紙108の軽微な欠陥を表す場合があり、組み合わされて、それらは巻き取り紙108の固有の指紋または異常の位置もしくは場所のマップを表す場合がある。様々な実施形態では、第1の巻き取り紙処理段階105および第2の巻き取り紙処理段階107で指紋または異常位置マップを照合することは、第1の巻き取り紙処理段階で検知された位置に対する第2の巻き取り紙処理段階107における位置の追跡を容易にすることができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1の異常検出器104は、第1の巻き取り紙処理段階105として機能することができる、抄紙機での紙製造中に巻き取り紙がリールに巻かれている間に、巻き取り紙108を撮像するように構成された1つまたは複数の第1のカメラ120と通信することができる。様々な実施形態では、第1の異常検出器104は、第1の異常検出器の1つまたは複数の第1のカメラ120によって取得された画像の各々に関連付けられる機械方向巻き取り紙の位置または場所を検知するように構成された(例えば、ローラ位置を検知するように構成されたロータリエンコーダ、または回転計読取りなどの速度測定値を統合することによって位置を推定することができるデバイスなどの)第1の位置センサ122と通信することができる。様々な実施形態では、機械方向位置は、巻き取り紙108の長さに沿った位置を表すことができる。様々な実施形態では、機械方向位置は、一般に、第1の巻き取り紙処理段階105における巻き取り紙108の処理中に経時的に増加する場合がある。様々な実施形態では、増加する機械方向位置は、例えば、抄紙機でリールが完成し、かつ/または新しいリールに紙を巻き始めるときに、周期的にゼロにリセットされる場合がある。様々な実施形態では、リセット直前からの機械方向位置は、巻き取り紙108の全長の推定値として後で利用可能であり得るように記憶される場合がある。
【0021】
いくつかの実施形態では、第2の異常検出器106は、第2の巻き取り紙処理段階107として機能することができる巻き戻し中に、巻き取り紙108を撮像するように構成された1つまたは複数の第2のカメラ124と通信することができる。様々な実施形態では、第2の異常検出器106は、1つまたは複数の第2のカメラ124によって取得された画像の各々に関連付けられる機械方向巻き取り紙の位置または場所を検知するように構成された(例えば、第1の異常検出器104に含まれる第1の位置センサ122とほぼ同様であり得る)第2の位置センサ126と通信することができる。様々な実施形態では、位置追跡器102は、位置追跡器102が第2の巻き取り紙処理段階107における現在の巻き取り紙位置を追跡するように構成され得るように、第2の位置センサ126と通信することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、システム100は、位置追跡器102と通信している巻き取り紙処理ドライバ130を含む場合がある。様々な実施形態では、巻き取り紙処理ドライバ130は、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の処理速度または移動を制御するように構成される場合がある。いくつかの実施形態では、巻き取り紙処理ドライバ130は、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を含む場合がある。
【0023】
様々な実施形態では、位置追跡器102は、第1の巻き取り紙処理段階105で検出された、例えば欠陥または主要欠陥などの特徴の位置が、第2の巻き取り紙処理段階107における特徴の予想位置に変換され得るように、巻き取り紙108の巻き取り紙位置追跡を容易にするように構成される場合がある。したがって、様々な実施形態では、位置追跡器102は、第1の巻き取り紙処理段階105におけるそれらの以前の検出に基づいて、第2の巻き取り紙処理段階107における処理中の今後の特徴の予測を容易にすることができ、この予測能力は、システム100を使用する巻き取り紙108の改善された処理を容易にすることができる。様々な実施形態では、本明細書に記載された異常は多数であり、軽微な欠陥を表す場合があるが、本明細書に記載された欠陥はあまり一般的ではなく、製品品質の観点から、例えば最終的な紙ロールの等級付けなどに関連する場合がある特徴を表す場合がある。様々な実施形態では、本明細書に記載された欠陥は、欠陥の修理または除去を可能にするなどのために、処理が調整される必要があり得る特徴を表することができる欠陥を含む場合がある。
【0024】
図1を参照すると、様々な実施形態では、位置追跡器102は、第1の巻き取り紙処理段階105において巻き取り紙108上で検出された異常の位置を表す第1段階異常位置の表現を受信するように構成される場合がある。様々な実施形態では、位置追跡器102は、第1の異常検出器104から第1段階異常位置の表現を受信し、第1段階異常位置をメモリに記憶するように構成される場合がある。いくつかの実施形態では、異常は、第1の巻き取り紙処理段階105における巻き取り紙108の処理中に検知されている場合がある。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1の異常検出器104は、1つまたは複数の第1のカメラ120から、第1の巻き取り紙処理段階105における巻き取り紙108の第1段階画像の1つまたは複数のセットを受信するように構成される場合がある。様々な実施形態では、第1の異常検出器104は、第1の位置センサ122から、受信された画像ごとのそれぞれの関連付けられた機械方向位置を受信するように構成される場合がある。様々な実施形態では、第1の異常検出器104は、画像内の異常を識別し、異常ごとの位置を決定するように構成される場合がある。様々な実施形態では、異常ごとの位置は、機械方向位置および交差方向位置を含む場合がある。様々な実施形態では、機械方向位置は、巻き取り紙108の長さに沿った位置を表すことができ、交差方向は、巻き取り紙108の幅を横断するかまたはそれに沿った位置を表すことができる。様々な実施形態では、機械方向および交差方向は、互いに垂直であり得る。様々な実施形態では、機械方向位置は、例えば、ピクセル位置をメートルなどの現実世界の単位に変換し、次いで合計することなどにより、画像内の異常のピクセル位置、および異常が検出された画像に関連付けられた機械方向位置に基づいて決定される場合がある。様々な実施形態では、交差方向位置は、画像内の異常位置のピクセル位置、ならびに(通常は水平な)ピクセル座標から(例えば、何らかの固定されたゼロ点から、および/もしくは巻き取り紙のエッジから測定された)現実世界の(例えば、メートルまたはミリメートルベースの)位置への較正されたマッピングに基づいて決定される場合がある。
【0026】
様々な実施形態では、位置追跡器102は、第2の巻き取り紙処理段階107において巻き取り紙108上で検出された異常の位置を表す第2段階異常位置の表現を受信するように構成される場合がある。様々な実施形態では、位置追跡器102は、第2の異常検出器106から第2段階異常位置の表現を受信し、第2段階異常位置をメモリに記憶するように構成される場合がある。いくつかの実施形態では、異常は、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の処理中に検知されている場合がある。
【0027】
いくつかの実施形態では、第2の異常検出器106は、1つまたは複数の第2のカメラ124から、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の第2段階画像の1つまたは複数のセットを受信し、第2の位置センサ126から、画像ごとの関連付けられた機械方向位置を受信するように構成される場合がある。様々な実施形態では、第2の異常検出器106は、概ね第1の巻き取り紙処理段階105に関して上述されたように、画像内の異常を識別し、異常ごとの位置を決定するように構成される場合がある。いくつかの実施形態では、巻き取り紙108の部分は、(第1の巻き取り紙処理段階105で巻き取られたリールの巻き戻しを伴うこの段階に起因して)第2の巻き取り紙処理段階107で逆の順序で分析されるが、機械方向位置は、第1の巻き取り紙処理段階105の撮像中に経時的に増加する場合があるので、異常は、第2の巻き取り紙処理段階で逆の順序で現れる場合があり、第2の巻き取り紙処理段階における機械方向位置は、撮像中に経時的に減少する場合がある。様々な実施形態では、第2の位置センサ126は、巻き取り紙108が第2の巻き取り紙処理段階で処理されるにつれて増加する機械方向位置を提供することができ、位置追跡器102は、例えば、第1の巻き取り紙処理段階105で事前に提供される場合があるか、または検知される場合がある、巻き取り紙108の全長の推定値から各増加する機械方向位置を減算することにより、対応する減少する機械方向位置を計算するように構成される場合がある。
【0028】
様々な実施形態では、位置追跡器102は、第1の巻き取り紙処理段階105および第2の巻き取り紙処理段階107からの異常位置の足跡またはマップを照合して、第2の巻き取り紙処理段階107における異常位置マップが第1の巻き取り紙処理段階105からの異常位置マップの一部のオフセットバージョンと位置合わせされるか、または一致するように、第1段階異常位置に適用され得る位置オフセットを決定するように構成される場合がある。
【0029】
様々な実施形態では、位置追跡器102は、複数の異なる候補位置オフセットの各々について、候補位置オフセットを第1段階異常位置および第2段階異常位置と比較して、候補位置オフセットに関連付けられる差分の表現を決定し、差分の表現を候補位置オフセットと関連付けるように構成される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、位置追跡器102は、第1段階異常位置に候補位置オフセットを適用して、オフセットされた第1段階異常位置を決定し、オフセットされた第1段階異常位置と第2段階異常位置との間の差分を決定し、差分の表現を候補位置オフセットと関連付けるように構成される場合がある。あるいは、いくつかの実施形態では、位置追跡器102は、第2段階異常位置に候補位置オフセットを適用して、複数のオフセットされた第2段階異常位置を決定し、オフセットされた第2段階異常位置と第1段階異常位置との間の差分を決定するように構成される場合がある。
【0030】
様々な実施形態では、異なる候補位置オフセットを試行し、結果としてのオフセットされた異常位置と第2段階異常位置との間の差分の表現をチェックすることは、正確に決定された位置オフセットに到達するための処理電力要件の低減を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、差分は距離を含む場合がある。様々な実施形態では、例えば定量的な異常信号などの他の比較の代わりに、関連付けられた異常位置(それらが存在するか存在しないかのいずれか)を有するブール異常に適用された離散位置オフセットを比較することは、特定の光条件、光角度、カメラ角度、および第1の巻き取り紙処理段階105と第2の巻き取り紙処理段階107との間で変化する可能性がある他の要因にあまり依存しない追跡を容易にすることができる。様々な実施形態では、そのような要因を2つの処理段階の間でほぼ同様にするための努力の必要性が低減される可能性があることは有利であり得る。様々な実施形態では、関連付けられた異常位置を有するブール異常に適用された離散位置オフセットを比較することは、例えば、巻き取り紙108が紙である場合、第1の巻き取り紙処理段階105と第2の巻き取り紙処理段階107との間の紙の乾燥などの、材料の変化に依存するばらつきを少なくすることを容易にすることができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、位置追跡器102は、コスト関数を使用して差分の表現を決定するように構成される場合がある。様々な実施形態では、位置追跡器102は、差分の表現に少なくとも部分的に基づいて、決定された位置オフセットを識別するように構成される場合がある。
いくつかの実施形態では、位置追跡器102は、差分の表現のうちの最小のものに関連付けられた複数の候補位置オフセットのうちの候補位置オフセットを識別するように構成される場合がある。様々な実施形態では、識別された候補位置オフセットは、位置追跡のための決定された位置オフセットとして使用するために最良のオフセットであり得る。様々な実施形態では、決定された位置オフセットは、第1の巻き取り紙処理段階105における位置追跡に対して、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙の位置追跡を容易にするために使用される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、決定された位置オフセットは、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108上の位置への第1の巻き取り紙処理段階105における巻き取り紙108の位置のマッピング、および/またはその逆を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、位置追跡器102は、第1の巻き取り紙処理段階105における巻き取り紙108上の特徴の位置に決定された位置オフセットを適用または加算して、第1の巻き取り紙処理段階105における特徴の位置を第2の巻き取り紙処理段階107におけるそれらの同じ特徴の位置に対応する更新された位置に変換するように構成される場合がある。様々な実施形態では、第1の巻き取り紙処理段階位置と第2の巻き取り紙処理段階位置との間で変換する能力は、第1の巻き取り紙処理段階で検出されたものを考慮して、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の適応処理を容易にすることができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、位置追跡器102は、第1の巻き取り紙処理段階105において巻き取り紙108上で検出された欠陥の位置を表す1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置の表現を受信し、第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙108の検知された第2段階位置の表現を受信するように構成される場合があり、検知された第2段階位置は、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の現在位置を表す。様々な実施形態では、位置追跡器102は、決定された位置オフセット、巻き取り紙の検知された第2段階位置、および1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に基づいて、欠陥のうちの少なくとも1つに対する検知された第2段階位置の欠陥近接度を決定し、決定された欠陥近接度が閾値基準を満たす場合、第2の巻き取り紙処理段階107における処理が調整されるようにするために信号を生成するように構成される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、閾値基準は閾値距離基準を含む場合があり、欠陥近接度が閾値距離未満である場合、欠陥近接度は閾値基準を満たすことができる。
【0033】
様々な実施形態では、欠陥は、そのために処理が調整される必要があり得る主要欠陥であり得る。いくつかの実施形態では、位置追跡器102は、決定された位置オフセットを1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に適用して、第2の巻き取り紙処理段階にある巻き取り紙について予測された欠陥の位置を表す1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を決定し、1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を検知された第2段階位置と比較することにより、欠陥近接度を決定するように構成される場合がある。例えば、位置追跡器は、1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置のうちの最も近い次のものと検知された第2段階位置との間の差分または距離を決定することによって比較することができる。様々な実施形態では、位置追跡器102は、巻き取り紙108の検知された第2段階位置が予測された第2段階欠陥位置のうちの1つより前の閾値距離内にいるときに、図1に示された巻き取り紙処理ドライバ130を減速させるための信号を生成するように構成される場合がある。いくつかの実施形態では、位置追跡器102は、巻き取り紙処理ドライバ130に予測された欠陥位置の各々またはその前に停止させるための信号を生成するように構成される場合がある。様々な実施形態では、この減速および/または停止は、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108からの欠陥の修正および/または除去を容易にすることができる。
【0034】
追跡器-プロセッサ回路
ここで図2を参照すると、様々な実施形態による、図1に示されたシステム100の位置追跡器102の概略図が示されている。図2を参照すると、位置追跡器102は、追跡器プロセッサ200およびプログラムメモリ202を含むプロセッサ回路と、それらのすべてが追跡器プロセッサ200と通信している記憶メモリ204および入力/出力(I/O)インターフェース212と、を含む。様々な実施形態では、本明細書に開示された追跡器プロセッサ200および/または同様のプロセッサは、例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの1つまたは複数の処理装置を含む場合がある。いくつかの実施形態では、本明細書に記載された位置追跡器102の機能のいずれかまたはすべては、1つまたは複数のFPGAを使用して実装されもよい。
【0035】
I/Oインターフェース212は、それぞれ、図1に示された第1の異常検出器104および第2の異常検出器106と通信するためのインターフェース220および222を含む。様々な実施形態では、I/Oインターフェース212は、図1に示された巻き取り紙処理ドライバ130と通信するためのインターフェース224と、第2の位置センサ126と通信するためのインターフェース226とを含む場合がある。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたI/Oインターフェース212および/または同様のインターフェースは、ローカルエリアネットワークもしくはインターネットなどのネットワークを介したネットワーク通信を容易にするためのインターフェース、ならびに/または、例えばポインタおよび/もしくはキーボードなどの1つもしくは複数のユーザインターフェースデバイスを介したユーザ入力を可能にするための1つもしくは複数のインターフェースを含む場合がある。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたインターフェースおよび/または同様のインターフェースのいずれかまたはすべては、ワイヤレスおよび/または有線の通信を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたインターフェースおよび/または同様のインターフェースの各々は、1つもしくは複数のインターフェースを含む場合があり、かつ/またはインターフェースのいくつかもしくはすべては、結合インターフェースもしくは単一インターフェースとして実装される場合がある。
【0036】
デバイスが情報を受信または送信するものとして本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、デバイスは、デバイスのインターフェースを介して情報を表す信号を受信するか、または情報を表す信号を生成し、デバイスのインターフェースを介して他のデバイスに信号を送信することが理解されよう。
様々な機能を実行するように追跡器プロセッサ200に指示するためのプロセッサ実行可能プログラムコードは、プログラムメモリ202に記憶される。図2を参照すると、プログラムメモリ202は、巻き取り紙位置追跡機能を容易にするように位置追跡器102に指示するためのコードのブロック206を含む。本明細書では、アプリケーションまたはモジュールなどの特定の符号化エンティティが特定の機能を実行すると述べることができる。本明細書では、アプリケーション、モジュール、または符号化エンティティが、例えば機能または方法の一部として行動を取るように記載されるとき、少なくとも1つのプロセッサ(例えば、追跡器プロセッサ200)は、アプリケーションの一部を定義または形成するプログラマブルコードまたはプロセッサ実行可能コードもしくは命令によって行動を取るように指示されることが理解されよう。
【0037】
記憶メモリ204は、第1段階異常位置データを記憶するための位置244と、第2段階異常位置データを記憶するための位置256と、候補位置オフセットデータを記憶するための位置264と、オフセットされた第1段階異常位置データを記憶するための位置268と、交差方向重みデータを記憶するための位置270と、決定された差分データを記憶するための位置272と、決定された位置オフセットデータを記憶するための位置274と、検出された欠陥位置データを記憶するための位置276と、検知された第2段階位置データを記憶するための位置278と、予測された欠陥位置データを記憶するための位置280と、欠陥近接度データを記憶するための位置282と、欠陥閾値データを記憶するための位置284とを含む複数の記憶位置を含む。様々な実施形態では、記憶位置は、記憶メモリ204内のデータベースに記憶されてもよい。
【0038】
様々な実施形態では、本明細書に開示されたコードのブロック206および/もしくは任意の同様のコードのブロックは、コードの単一ブロックに統合されてもよく、またはコードのブロック206の部分は、プログラムメモリ202内の1つもしくは複数の別個の位置に記憶されたコードの1つもしくは複数のブロックを含んでもよい。様々な実施形態では、位置244、256、264、および268~284ならびに/または本明細書に開示された任意の同様の位置のいずれかまたはすべては、統合されてもよく、かつ/または各々が記憶メモリ204内の1つもしくは複数の別個の位置を含んでもよい。
【0039】
本明細書に開示されたプログラムメモリ202および記憶メモリ204ならびに/または同様のメモリの各々は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、ネットワークドライブ、フラッシュメモリ、メモリスティックもしくはカード、任意の他の形態の非一時的コンピュータ可読メモリもしくは記憶媒体、および/またはそれらの組合せを含む、1つまたは複数のストレージデバイスとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたプログラムメモリ202、記憶メモリ204、任意の同様のメモリ、および/またはその任意の部分は、例えば、位置追跡器102とは別個のデバイスに含まれ、I/Oインターフェース212を介して位置追跡器102と通信することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載された追跡器プロセッサ200および/または位置追跡器102および/または同様のプロセッサもしくはデバイスの機能は、複数のプロセッサおよび/または複数のデバイスを使用して実装されてもよい。
【0040】
第1の異常検出器-プロセッサ回路
ここで図3を参照すると、様々な実施形態による、図1に示されたシステム100の第1の異常検出器104の概略図が示されている。図3を参照すると、第1の異常検出器104は、検出器プロセッサ120およびプログラムメモリ1202を含むプロセッサ回路と、それらのすべてが検出器プロセッサ1200と通信している記憶メモリ1204および入力/出力(I/O)インターフェース1212と、を含む。様々な実施形態では、本明細書に開示された検出器プロセッサ1200および/または同様のプロセッサは、例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの1つまたは複数の処理装置を含む場合がある。いくつかの実施形態では、本明細書に記載された第1の異常検出器104の機能のいずれかまたはすべては、1つまたは複数のFPGAを使用して実装されもよい。
【0041】
I/Oインターフェース1212は、図1に示された1つまたは複数の第1のカメラ120および第1の位置センサ122と通信するためのインターフェース1220および1222と、図1に示された位置追跡器102と通信するためのインターフェース1224とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたインターフェースおよび/または同様のインターフェースのいずれかまたはすべては、ワイヤレスおよび/または有線の通信を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたインターフェースおよび/または同様のインターフェースの各々は、1つもしくは複数のインターフェースを含む場合があり、かつ/またはインターフェースのいくつかもしくはすべては、結合インターフェースもしくは単一インターフェースとして実装される場合がある。
【0042】
様々な機能を実行するように検出器プロセッサ1200に指示するためのプロセッサ実行可能プログラムコードは、プログラムメモリ1202に記憶される。図3を参照すると、プログラムメモリ1202は、巻き取り紙位置追跡機能のための異常検出を容易にするように第1の異常検出器104に指示するためのコードのブロック1206と、欠陥を検出するように第1の異常検出器104に指示するためのコードのブロック1208とを含む。
【0043】
記憶メモリ1204は、第1段階画像データを記憶するための位置1240と、第1段階異常識別感度データを記憶するための位置1242と、第1段階異常位置データを記憶するための位置1244と、第1段階異常密度データを記憶するための位置1246と、所望の第1段階異常密度データを記憶するための位置1248と、第1段階異常密度差分データを記憶するための位置1250と、較正画像データを記憶するための位置1280と、較正異常識別感度データを記憶するための位置1282と、較正異常位置データを記憶するための位置1284と、較正異常密度データを記憶するための位置1286と、所望の較正異常密度データを記憶するための位置1288と、較正異常密度差分データを記憶するための位置1290とを含む複数の記憶位置を含む。様々な実施形態では、記憶位置は、記憶メモリ1204内のデータベースに記憶されてもよい。
【0044】
様々な実施形態では、本明細書に開示されたコードのブロック1206および/もしくはコードのブロック1208および/もしくは任意の同様のコードのブロックは、コードの単一ブロックに統合されてもよく、またはコードのブロック1206および/もしくはコードのブロック1208の部分は、プログラムメモリ1202内の1つもしくは複数の別個の位置に記憶されたコードの1つもしくは複数のブロックを含んでもよい。様々な実施形態では、本明細書に開示された位置1240~1250および1280~1290ならびに/または任意の同様の位置のいずれかまたはすべては、統合されてもよく、かつ/または各々が記憶メモリ1204内の1つもしくは複数の別個の位置を含んでもよい。
【0045】
本明細書に開示されたプログラムメモリ1202および記憶メモリ1204ならびに/または同様のメモリの各々は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、ネットワークドライブ、フラッシュメモリ、メモリスティックもしくはカード、任意の他の形態の非一時的コンピュータ可読メモリもしくは記憶媒体、および/またはそれらの組合せを含む、1つまたは複数のストレージデバイスとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたプログラムメモリ1202、記憶メモリ1204、任意の同様のメモリ、および/またはその任意の部分は、例えば、第1の異常検出器104とは別個のデバイスに含まれ、I/Oインターフェース1212を介して第1の異常検出器104と通信することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載された検出器プロセッサ1200および/または第1の異常検出器104および/または同様のプロセッサもしくはデバイスの機能は、複数のプロセッサおよび/または複数のデバイスを使用して実装されてもよい。
【0046】
第2の異常検出器-プロセッサ回路
ここで図4を参照すると、様々な実施形態による、図1に示されたシステム100の第2の異常検出器106の概略図が示されている。様々な実施形態では、第2の異常検出器106は、図3に示された第1の異常検出器104に含まれる要素とほぼ同様の要素を含む場合がある。図4を参照すると、第2の異常検出器106は、検出器プロセッサ140およびプログラムメモリ1402を含むプロセッサ回路と、それらのすべてが検出器プロセッサ1400と通信している記憶メモリ1404および入力/出力(I/O)インターフェース1412と、を含む。
様々な実施形態では、本明細書に開示された検出器プロセッサ1400および/または同様のプロセッサは、例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの1つまたは複数の処理装置を含む場合がある。いくつかの実施形態では、本明細書に記載された第2の異常検出器106の機能のいずれかまたはすべては、1つまたは複数のFPGAを使用して実装されもよい。
【0047】
I/Oインターフェース1412は、図1に示された1つまたは複数の第2のカメラ124および第2の位置センサ126と通信するためのインターフェース1420および1422と、図1に示された位置追跡器102と通信するためのインターフェース1424とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたインターフェースおよび/または同様のインターフェースのいずれかまたはすべては、ワイヤレスおよび/または有線の通信を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたインターフェースおよび/または同様のインターフェースの各々は、1つもしくは複数のインターフェースを含む場合があり、かつ/またはインターフェースのいくつかもしくはすべては、結合インターフェースもしくは単一インターフェースとして実装される場合がある。
【0048】
様々な機能を実行するように検出器プロセッサ1400に指示するためのプロセッサ実行可能プログラムコードは、プログラムメモリ1402に記憶される。図4を参照すると、プログラムメモリ1402は、巻き取り紙位置追跡機能のための異常検出を容易にするように第2の異常検出器106に指示するためのコードのブロック1406を含む。
記憶メモリ1404は、第2段階画像データを記憶するための位置1452と、第2段階異常識別感度データを記憶するための位置1454と、第2段階異常位置データを記憶するための位置1456と、第2段階異常密度データを記憶するための位置1458と、所望の第2段階異常密度データを記憶するための位置1460と、第2段階異常密度差分データを記憶するための位置1462と、較正画像データを記憶するための位置1480と、較正異常識別感度データを記憶するための位置1482と、較正異常位置データを記憶するための位置1484と、較正異常密度データを記憶するための位置1486と、所望の較正異常密度データを記憶するための位置1488と、較正異常密度差分データを記憶するための位置1490とを含む複数の記憶位置を含む。様々な実施形態では、記憶位置は、記憶メモリ1404内のデータベースに記憶されてもよい。
【0049】
様々な実施形態では、本明細書に開示されたコードのブロック1406および/もしくは任意の同様のコードのブロックは、コードの単一ブロックに統合されてもよく、またはコードのブロック1406の部分は、プログラムメモリ1402内の1つもしくは複数の別個の位置に記憶されたコードの1つもしくは複数のブロックを含んでもよい。様々な実施形態では、位置1452~1462および1480~1490ならびに/または本明細書に開示された任意の同様の位置のいずれかまたはすべては、統合されてもよく、かつ/または各々が記憶メモリ1404内の1つもしくは複数の別個の位置を含んでもよい。
【0050】
本明細書に開示されたプログラムメモリ1402および記憶メモリ1404ならびに/または同様のメモリの各々は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、ネットワークドライブ、フラッシュメモリ、メモリスティックもしくはカード、任意の他の形態の非一時的コンピュータ可読メモリもしくは記憶媒体、および/またはそれらの組合せを含む、1つまたは複数のストレージデバイスとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されたプログラムメモリ1402、記憶メモリ1404、任意の同様のメモリ、および/またはその任意の部分は、例えば、第2の異常検出器106とは別個のデバイスに含まれ、I/Oインターフェース1412を介して第2の異常検出器106と通信することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載された検出器プロセッサ1400および/または第2の異常検出器106および/または同様のプロセッサもしくはデバイスの機能は、複数のプロセッサおよび/または複数のデバイスを使用して実装されてもよい。
【0051】
動作
上述されたように、様々な実施形態では、図1および図2に示された位置追跡器102は、巻き取り紙位置追跡を容易にするように構成される場合がある。図5を参照すると、様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡を容易にするように、図2に示された追跡器プロセッサ200に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャートが全体的に400に示されている。様々な実施形態では、フローチャート400に含まれるコードのブロックは、図2に示されたプログラムメモリ202のコードのブロック206内で符号化される場合がある。
【0052】
図5を参照すると、フローチャート400はブロック402から始まり、ブロック402は、第1の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す第1段階異常位置の表現を受信するように、プロセッサ200に指示する。いくつかの実施形態では、ブロック402は、第1の異常検出器104から第1段階異常位置の表現を受信するように追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、第1の異常検出器104は、第1段階画像の1つまたは複数のセット、および画像の各々に関連付けられた機械方向位置情報を受信し、画像を分析して第1段階異常位置を決定するように構成される場合がある。いくつかの実施形態では、第1の異常検出器104は、第1段階異常位置の表現を位置追跡器102に送信するように構成される場合がある。
【0053】
図6を参照すると、様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡のための異常検出を容易にするように、図3に示された検出器プロセッサ1200に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャート500が示されている。様々な実施形態では、フローチャート500に含まれるコードのブロックは、図3に示されたプログラムメモリ1202のコードのブロック1206内で符号化される場合がある。
【0054】
図6を参照すると、フローチャート500はブロック502から始まり、ブロック502は、第1の巻き取り紙処理段階105における巻き取り紙108の第1段階画像のセットを受信するように、検出器プロセッサ1200に指示する。いくつかの実施形態では、ブロック502は、図3に示されたI/Oインターフェース1212のインターフェース1220を介して、図1に示されたシステム100の1つまたは複数の第1のカメラ120から第1段階画像のセットを受信するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、1つまたは複数の第1のカメラ120は、第1の巻き取り紙処理段階105における処理中に、巻き取り紙108の第1の機械方向長さを表す第1段階画像の第1のセットを含む、第1の巻き取り紙処理段階105における巻き取り紙108の第1段階画像を生成するように構成される場合があり、第1段階画像の第1のセットは図7の460に示された第1段階画像を含む。
【0055】
例えば、マトリクスカメラを使用するときなどのいくつかの実施形態では、第1段階画像は、巻き取り紙108を撮像する際の機械方向のギャップを回避するために、かつ/または何らかの異常が巻き取り紙と一緒に移動する欠陥であるか、もしくは例えば空中に浮遊している紙片であるかを見分けることができるなどの他の機能を容易にするために、いくつかの冗長または重複する画像領域を含む場合がある。
【0056】
様々な実施形態では、ブロック502は、1つまたは複数の第1のカメラ120から第1段階画像460を含む第1段階画像の第1のセットを受信し、図3に示された記憶メモリ1204の位置1240に第1段階画像の第1のセットを記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック502は、第1段階画像の第1のセットに含まれる画像の各々について、図1に示された第1の位置センサ122から関連付けられた機械方向位置を受信し、記憶メモリ1204の位置1240に記憶された第1段階画像の第1のセットの各画像に関連して、関連付けられた機械方向位置を記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、ブロック502で受信された第1段階画像の第1のセットは、例えば巻き取り紙108の機械方向長さなどの巻き取り紙108の一部分を表すことができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1段階画像の第1のセットは、巻き取り紙108の最初の1000mを表す場合がある。
様々な実施形態では、巻き取り紙108を考慮すると、1セットの画像及びすなわち一度における一部分は、巻き取り紙108の長さに沿った部分ごとの異常識別感度の調整を容易にすることができる。様々な実施形態では、これは、巻き取り紙の長さに沿って巻き取り紙の特性をおそらく変化させ、かつ/または(例えば、汚れを蓄積するカメラハウジングなどの)撮像条件を経時的に変化させるにもかかわらず、巻き取り紙108の機械方向長さに沿った異常密度のより一貫した観察を容易にすることができる。様々な実施形態では、これは、以下に記載されるように、より良好な巻き取り紙追跡ならびに/または決定された位置オフセット記録のより一貫したおよび/もしくは正確な決定を容易にすることができる。
【0058】
図6を参照すると、ブロック504は、第1段階画像のセットに対する第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第1段階異常位置のうちの少なくとも1つを決定するように、検出器プロセッサ1200に指示する。様々な実施形態では、ブロック504は、第1段階画像の第1のセットに対する第1の第1段階異常識別感度の適用に基づいて、第1段階異常位置の第1のセットを決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、第1の第1段階異常識別感度は、異常識別閾値を含む場合があり、図3に示された記憶メモリ1204の位置1242に記憶される場合がある。いくつかの実施形態では、第1の第1段階異常識別閾値は、ユーザによって事前設定および選択され得る値に初期化されている場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、第1の第1段階異常識別閾値は、1~100の値に設定される場合がある。いくつかの実施形態では、位置1242に記憶された第1の第1段階異常識別閾値は、例えば25であり得る。
【0059】
様々な実施形態では、ブロック504は、第1段階画像の第1のセットの各々におけるピクセルまたはピクセル位置ごとに異常性指標値を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができ、異常性指標値はピクセル位置に異常が存在する可能性があるかどうかを表す。いくつかの実施形態では、ブロック504は、記憶メモリ1204の位置1242に記憶された第1の第1段階異常識別閾値よりも大きい異常性指標値に関連付けられたピクセルグループを識別するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック504は、異常を表すように識別されたピクセルグループを決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック504は、識別されたピクセルグループの位置と、ピクセルグループが識別された画像についての機械方向位置との組合せを使用して異常ごとの位置を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、ブロック504は、視野の移動平均として基準画像を維持するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック504は、指数平滑化または(例えば、Reunanen,Juha.(2015).Fair Exponential Smoothing with Small Alpha.10.13140/RG.2.1.2181.1923に記載された)スモールアルファによるフェア指数平滑化(FESSA)を使用するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック504は、画像ごとに、画像と基準画像との間の差分を計算するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、ブロック504は、新しいピクセル値/基準ピクセル値-1=(新しいピクセル値-基準ピクセル値)/基準ピクセル値として差分を計算するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。いくつかの実施形態では、この計算を行う前に、ブロック504は、例えば、基準ピクセル値=max(基準ピクセル値;ε)を設定することにより、基準ピクセル値を厳密に正であるように設定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができ、ここで、εは小さい数、例えば0.1である。様々な実施形態では、決定された差分の絶対値が異常性指標値として使用される場合がある。様々な実施形態では、基準ピクセル値で除算することにより、例えば、ケラレに対するロバスト性を改善することができる。
様々な実施形態では、ブロック504は、異常性指標値を第1の第1段階異常識別閾値と比較するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。異常性指標値が第1の第1段階異常識別閾値を超えるピクセルは、異常と見なされる場合がある。
【0062】
様々な実施形態では、ブロック504は、第1の第1段階異常識別閾値を超える異常性指標値に関連付けられた近くのピクセルをグループ化するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック504は、異常ピクセルの各グループの中心、および/または境界ボックス、および/または境界を計算するように、検出器プロセッサ1200に指示することができ、各グループは異常の表現として機能する。様々な実施形態では、各中心は、第1段階異常位置の決定された第1のセットの第1段階異常位置として機能することができる。
様々な実施形態では、ブロック504は、境界ボックスの中心として、かつ/またはグループの一部であるピクセルの重心として中心を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック504は、重心計算において、個々のピクセルが第1の第1段階異常識別閾値レベルを超えた分だけ個々のピクセルを重み付けするように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、ブロック504は、規則を使用して異常ピクセルの各グループを分類するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック504は、ピクセルの異常グループのサイズ、形状、およびピクセル値分布に少なくとも部分的に基づいて分類するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。いくつかの実施形態では、そのようなクラス情報は、位置オフセットを決定し、第2の巻き取り紙処理段階107における位置を推定するために使用され得るコスト関数で使用される場合がある。
【0064】
様々な実施形態では、決定された異常位置の各々は、例えば、メートル単位の機械方向位置および交差方向位置を含む場合がある。様々な実施形態では、代替または追加の異常識別プロセスが使用される場合がある。
様々な実施形態では、ブロック504は、図8に示されたように、決定された第1段階異常位置の第1のセットを第1段階異常位置記録540に記憶し、図3に示された記憶メモリ1204の位置1244に第1段階異常位置記録540を記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。図8を参照すると、第1段階異常位置記録540は、異常ごとの機械方向位置および交差方向位置を記憶するための異常位置フィールドを含む。例えば、図8を参照すると、図8には異常位置フィールドのすべてが示されているわけではないが、第1段階異常位置記録540は、第1の異常の機械方向位置および交差方向位置をそれぞれ記憶するための第1段階異常位置フィールド542および544と、第2の異常の機械方向位置および交差方向位置をそれぞれ記憶するための第2段階異常位置フィールド546および548と、第933の異常の機械方向位置および交差方向位置をそれぞれ記憶するための第933の異常位置フィールド550および552とを含む場合がある。
【0065】
いくつかの実施形態では、フローチャート500および/またはブロック504は、第1段階異常位置の表現を位置追跡器102に送信するように、検出器プロセッサ1200に指示するためのコードのブロックを含む場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、フローチャート500は、図8に示された第1段階異常位置記録540を表す信号が、図3に示されたI/Oインターフェース1212のインターフェース1224を介して位置追跡器102に送信されるようにするように、検出器プロセッサ1200に指示するブロックを含む場合がある。
【0066】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、フローチャート500は、第1段階画像の第2のセットに適用するための第2の第1段階異常識別感度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる、ブロック506および508を含む場合がある。様々な実施形態では、第2の第1段階異常識別感度は、第1の第1段階異常識別感度とは異なる場合がある。図6を参照すると、ブロック506は、第1段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示する。様々な実施形態では、ブロック506は、第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。いくつかの実施形態では、異常密度は異常カウント密度であり得る。様々な実施形態では、異常カウント密度は、巻き取り紙108の長さ当たりの異常として、または巻き取り紙の面積当たりの異常として決定される場合がある。様々な実施形態では、ブロック506は、第1段階画像の第1のセットに含まれる最新画像のサンプリング機械方向近接度内でどれだけの数の異常が検出されているかをカウントすることによって異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、サンプリング機械方向近接度は20,000メートルであり得る。したがって、様々な実施形態では、サンプリング機械方向近接度は、第1段階画像の第1のセットによって表された巻き取り紙108の部分の機械方向長さよりも大きい場合がある。
【0067】
様々な実施形態では、巻き取り紙108がサンプリング機械方向近接度未満で撮像されているとき、ブロック506は、受信された巻き取り紙108のすべての第1段階画像に基づいて異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1段階画像の第1のセットは、検出器プロセッサ1200によって受信された唯一の第1段階画像であり得、したがってブロック506は、第1段階画像の第1のセットに基づいて異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0068】
様々な実施形態では、ブロック506は、第1段階異常位置の第1のセットによって表された異常の数を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック506は、記憶メモリ1204の位置1244から第1段階異常位置記録540を読み取り、第1段階異常位置記録540によって表された位置の数を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
サンプリング機械方向近接度が第1段階画像の第1のセットによって表された機械方向長さよりも大きく、位置1244がさらなる第1段階異常位置記録を記憶する様々な実施形態では、ブロック506は、第1段階異常位置記録540によって表された位置の数に、異常位置記録によって表された任意のさらなる位置の数を加算するように、検出器プロセッサ1200に指示することができ、位置は、第1段階画像の第1のセットの最新の(最大の機械方向位置)画像のサンプリング機械方向近接度内にある。
【0069】
様々な実施形態では、ブロック506は、位置が考慮された第1段階画像によって表された機械方向長さで決定された数を除算することによって異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができ、機械方向長さは、いくつかの実施形態では、第1段階画像の第1のセットのみが分析されている場所など、例えば1000mであり得る。いくつかの実施形態では、異常密度は、関連する機械方向長さにわたって統合された撮像された巻き取り紙108の幅などの対応する巻き取り紙領域で決定された数を除算することによって決定される場合がある。
様々な実施形態では、ブロック506は、記憶メモリ1204の位置1246に決定された異常密度を記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック506は、巻き取り紙108のメートル当たり0.933個の異常の第1の異常密度を記憶メモリ1204の位置1246に記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0070】
図6を参照すると、ブロック508は、決定された少なくとも1つの異常密度および第1段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、新しい第1段階異常識別感度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示する。様々な実施形態では、ブロック508は、記憶メモリ1204の位置1242および1246から第1の第1段階異常識別感度および異常密度を読み取り、第1の第1段階異常識別感度および第1の異常密度に少なくとも部分的に基づいて、第2の第1段階異常識別感度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック508は、第2の第1段階異常識別感度を記憶メモリ1204の位置1242に記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0071】
様々な実施形態では、ブロック508は、所望よりも少ない異常が第1の異常密度によって表された場合、第2の第1段階異常識別感度がより敏感(したがって、例えば、より低い閾値)であるように異常識別感度を調整するように、または所望よりも多い異常が第1の異常密度によって表された場合、第2の第1段階異常識別感度がより鈍感(したがって、例えば、より高い閾値)であるように異常識別感度を調整するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0072】
図9を参照すると、様々な実施形態による、図6に示されたフローチャート500のブロック508に含まれ得るコードのブロックを描写するフローチャート580が示されている。フローチャート580はブロック582から始まり、ブロック582は、異常密度と所望の第1段階異常密度との間の差分を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示する。いくつかの実施形態では、所望の第1段階異常密度は、前もって設定され、記憶メモリ1204の位置1248に記憶されている場合がある。いくつかの実施形態では、所望の第1段階異常密度は、機械方向長さに対する所望の異常密度に基づいて設定される場合があり、それは、位置追跡器102を使用して巻き取り紙位置追跡を容易にすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、所望の第1段階異常密度は、機械方向長さのメートル当たり1.000個の異常であり得る。様々な実施形態では、所望の第1段階異常密度は、ユーザによって前もって設定されている場合があり、かつ/または例えば、早く追跡を開始するのに十分な異常が検出されるが、同時に、例えば処理能力の問題を引き起こす可能性があるほど多くの異常が検出されないように調整される場合がある。
【0073】
図9を参照すると、様々な実施形態では、ブロック582は、記憶メモリ1204の位置1246に記憶された異常密度から記憶メモリの位置1248に記憶された所望の第1段階異常密度を減算して差分を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができ、ブロック582は、記憶メモリ1204の位置1250に差分を記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
図9に戻って参照すると、フローチャート580のブロック584は、ブロック582で決定された差分に少なくとも部分的に基づいて、新しい第1段階異常感度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック584は、所望よりも少ない異常が発見された場合に感度をより敏感になるように調整し、所望よりも多い異常が発見された場合に感度をより敏感でなくなるように調整するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0074】
様々な実施形態では、フローチャート580のブロック584は、ブロック582で決定された差分に少なくとも部分的に基づいて、第2の第1段階異常感度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、第1および第2の第1段階異常識別感度は、第1および第2の第1段階異常閾値を含む場合があり、ブロック584は、以下の式:


を使用して第2の第1段階異常閾値を決定するように検出器プロセッサ1200に指示することができ、ここで、T12は第2の第1段階異常閾値であり、T11は第1の第1段階異常閾値であり、aは倍率であり、Dは、ブロック582で決定され、図3に示された記憶メモリ1204の位置1250に記憶された差分を、記憶メモリ1204の位置1248からの所望の第1段階異常密度で除算することによって決定された相対差分である。いくつかの実施形態では、aは、例えば、第1段階画像の第1のセットが巻き取り紙108の機械方向長さで1000mを表すときに、0.0001などの小さい数に設定される場合がある。
様々な実施形態では、ブロック584は、第2の第1段階異常識別感度として上記の式を使用して決定された値を図3に示された記憶メモリ1204の位置1242に記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0075】
図6を参照すると、様々な実施形態では、ブロック508が完了した後、検出器プロセッサ1200はブロック502に戻る場合があり、第1段階画像のさらなるセットが受信される場合がある。例えば、様々な実施形態では、ブロック502の次の実行において、第1段階画像の第2のセットが受信される場合がある。様々な実施形態では、ブロック504は、記憶メモリ1204の位置1242に記憶された第2の第1段階異常識別感度を第1段階画像の第2のセットに適用することによって実行される場合がある。様々な実施形態では、図8に示された第1段階異常位置記録540とほぼ同様のフォーマットを有する第2の第1段階異常位置記録が生成され、記憶メモリ1204の位置1244に記憶される場合がある。様々な実施形態では、ブロック506および508は、第3の第1段階異常識別感度を決定するために実行される場合がある。
【0076】
様々な実施形態では、ブロック502~508は、巻き取り紙108のそれぞれの部分を表す第1段階画像の各セットに対して実行される場合がある。様々な実施形態では、フローチャート500の実行が完了した後、異常位置を表す1つまたは複数の第1段階異常位置記録は、記憶メモリ1204の位置1244に記憶される場合がある。
図1を参照すると、様々な実施形態では、フローチャート500は、第1の巻き取り紙処理段階105における巻き取り紙108の処理中に実行される場合がある。図5に戻って参照すると、様々な実施形態では、ブロック402は、I/Oインターフェース212のインターフェース220を介して、第1の異常検出器104から記憶メモリ1204の位置1244に記憶された第1段階異常位置記録の表現を受信し、記憶メモリ204の位置244に第1段階異常位置記録を記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
様々な実施形態では、第1の巻き取り紙処理段階における処理が完了した後、巻き取り紙108は第2の巻き取り紙処理段階107に移動する場合があり、巻き取り紙108はそこでさらに処理される場合がある。様々な実施形態では、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙の処理の後または間に、図5に示されたフローチャートのブロック404が実行される場合がある。
【0077】
図5を参照すると、様々な実施形態では、フローチャート400はブロック404に進み、ブロック404は、図1に示された第2の巻き取り紙処理段階107において巻き取り紙108上で検出された異常の位置を表す第2段階異常位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ200に指示する。様々な実施形態では、ブロック404は、図2に示されたI/Oインターフェース212のインターフェース222を介して、第2の異常検出器106から第2段階異常位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
様々な実施形態では、第2の異常検出器106は、第1の異常検出器104とほぼ同様に構成される場合がある。図10を参照すると、様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡のための異常検出を容易にするように、図4に示された検出器プロセッサ1400に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャート590が示されている。様々な実施形態では、フローチャート590に含まれるコードのブロックは、図4に示されたプログラムメモリ1402のコードのブロック1406内で符号化される場合がある。様々な実施形態では、フローチャート590は、図6に示されたフローチャート500に含まれるものとほぼ同様のコードのブロックを含む場合がある。
【0078】
いくつかの実施形態では、ブロック404は、巻き取り紙108の最小長さがブロック404で受信された第2段階異常位置によって表されると、ブロック406を実行するように追跡器プロセッサ200に指示することができる。例えば、最小長さは約50mであり得る。いくつかの実施形態では、ブロック404は、第2段階異常位置の最小数が受信されると、ブロック406を実行するように追跡器プロセッサ200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第2段階異常位置の最小数は50であり得る。
【0079】
図10を参照すると、フローチャート590はブロック592から始まり、ブロック592は、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の第2段階画像のセットを受信するように、検出器プロセッサ1400に指示する。様々な実施形態では、ブロック592は、図1に示された1つまたは複数の第2のカメラ124から、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の第2段階画像の第1のセットを受信するように、検出器プロセッサ1400に指示することができ、第2段階画像の第1のセットは図11に示された第2の画像600を含む。様々な実施形態では、ブロック592は、図1に示された第2の位置センサ126からの第2段階画像の各々に関連付けられた機械方向位置を受信するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。
【0080】
様々な実施形態では、ブロック592は、第2段階画像の第1のセットを記憶メモリ1404の位置1452に記憶するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。様々な実施形態では、第2段階画像の第1のセットは、巻き取り紙108の最近撮像された閾値距離の画像を含む場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック592は、巻き取り紙108の最新1000mの画像を受信し、第2段階画像の第1のセットとして記憶メモリ1404の位置1452に記憶するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。
【0081】
図10を参照すると、ブロック594は、第2段階画像のセットに対する第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置のうちの少なくとも1つを決定するように、検出器プロセッサ1200に指示する。様々な実施形態では、ブロック594は、第2段階画像の第1のセットに対する第1の第2段階異常識別感度の適用に基づいて、第2段階異常位置の第1のセットを決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。いくつかの実施形態では、第1の第2段階異常識別感度は、位置1454に記憶される場合があり、例えば25であり得る。
【0082】
様々な実施形態では、ブロック592および594は、ブロック592で受信された第2段階画像ごとに、第2段階画像の全セットが受信されるのを待つことなく、画像が第2段階異常位置について分析されるように、同時に実行される場合がある。様々な実施形態では、画像をセットに分離することにより、巻き取り紙108に対する様々な第2段階異常識別感度の適用を容易にすることができ、各感度は画像の異なるセットに使用される。
【0083】
様々な実施形態では、位置追跡器102は、いつでも第2段階異常位置の表現を要求および/もしくは受信することができる場合があり、かつ/またはコードのブロックは、決定された第2段階異常位置を、それらが決定されるにつれて位置追跡器102に連続的に送信するために、検出器プロセッサ1400によって実行される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック594は、第2段階異常位置記録が決定されるか、または新しい異常位置で更新されたときに、第2段階異常位置記録を表す信号が、図4に示されたI/Oインターフェース1412のインターフェース1424を介して位置追跡器102に送信されるようにするように、検出器プロセッサ1400に指示するためのコードのブロックを含む場合がある。したがって、様々な実施形態では、位置追跡器102は、フローチャート590のブロック592で第2段階画像の完全なセットが受信される前に、第2段階異常位置を連続的に受信することができる。
【0084】
様々な実施形態では、ブロック594は、図12に示されたように、決定された第2段階異常位置の第1のセットを第2段階異常位置記録620に記憶し、図4に示された記憶メモリ1404の位置1456に第2段階異常位置記録620を記憶するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。図12を参照すると、第2段階異常位置記録620は、異常ごとの機械方向位置および交差方向位置を記憶するための異常位置フィールドを含む。例えば、図12を参照すると、第2段階異常位置記録620は、第1の異常の増加する機械方向位置および交差方向位置をそれぞれ記憶するための第1の第2段階異常位置フィールド622および624と、第2の異常の増加する機械方向位置および交差方向位置をそれぞれ記憶するための第2の第2段階異常位置フィールド626および628と、第1002の異常の増加する機械方向位置および交差方向位置をそれぞれ記憶するための第1002の異常位置フィールド632および634とを含む場合がある。
【0085】
図11を参照すると、いくつかの実施形態では、フローチャート590は、第2段階画像の第2のセットに適用するための第2の第2段階異常識別感度を決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる、ブロック596および598を含む場合がある。様々な実施形態では、第2の第2段階異常識別感度は、第1の第2段階異常識別感度とは異なる場合がある。様々な実施形態では、ブロック596は、第2段階異常識別感度に関連付けられた異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック596は、第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。いくつかの実施形態では、異常密度は異常カウント密度であり得る。様々な実施形態では、ブロック596は、第2段階画像の第1のセットに含まれる最新画像のサンプリング機械方向近接度内でどれだけの数の異常が検出されているかをカウントするように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、サンプリング機械方向近接度は10,000mであり得る。いくつかの実施形態では、第2の巻き取り紙処理段階107の場合のサンプリング機械方向近接度は、第1の巻き取り紙処理段階105の場合のサンプリング機械方向近接度よりも小さい場合がある。様々な実施形態では、これは、第1の巻き取り紙処理段階105から受け取ったリールが異なる順序および/または逆に処理され得る第2の巻き取り紙処理段階107における改善された追跡を容易にすることができ、そのため、例えば、抄紙機のグレード変更などの第1の巻き取り紙処理段階105において比較的緩やかおよび/または滑らかに見える可能性がある変更は、第2の巻き取り紙処理段階107において急激に現れる可能性がある。
【0086】
様々な実施形態では、ブロック596は、第2段階異常位置の第1のセットによって表された異常の数を決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック596は、記憶メモリ1404の位置1456から第2段階異常位置記録620を読み取り、第2段階異常位置記録620によって表された位置の数を決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。
サンプリング機械方向近接度が第2段階異常位置の第1のセットによって表された機械方向長さよりも大きく、位置1456がさらなる第2段階異常位置記録を記憶する様々な実施形態では、ブロック596は、第2段階異常位置記録620によって表された位置の数に、異常位置記録によって表された任意のさらなる位置の数を加算するように、検出器プロセッサ1400に指示することができ、位置は、第2段階画像の第1のセットの最新の(最大の増加する機械方向位置)画像のサンプリング機械方向近接度内にある。
【0087】
様々な実施形態では、ブロック596は、位置が考慮された第2段階画像によって表された機械方向長さで決定された数を除算することによって異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができ、それは、いくつかの実施形態では、第2段階画像の第1のセットのみが分析されている場所、例えば1000mなどであり得る。様々な実施形態では、ブロック596は、決定された異常密度を記憶メモリ1404の位置1458に記憶するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック596は、メートル当たり1.002個の異常の異常密度を記憶メモリ1404の位置1458に記憶するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。
【0088】
図10を参照すると、様々な実施形態では、ブロック598は、決定された異常密度および第1の第2段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、第2の第2段階異常識別感度を決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック598は、図6に示されたフローチャート500のブロック508ならびに/または図9に示されたフローチャート580のブロック582および584とほぼ同様のコードを含む場合がある。様々な実施形態では、ブロック598は、記憶メモリ1404の位置1458に記憶された異常密度と、記憶メモリ1404の位置1460に記憶された所望の第2段階異常密度との間の差分を決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック598は、決定された差分を記憶メモリ1404の位置1462に記憶するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。
【0089】
様々な実施形態では、誤った異常が予想される場合がある。いくつかの実施形態では、巻き取り紙108の特性ではなく、誤った異常がカメラ画像内の暗いスポットとして現れる場合がある。例えば、様々な実施形態では、巻き取り紙108と1つまたは複数の第1のカメラ120との間の空中に浮遊している紙片が存在する場合がある。いくつかの実施形態では、誤った異常の予想割合は、第2の巻き取り紙処理段階107よりも第1の巻き取り紙処理段階105の方が高い場合がある。したがって、ほぼ同様の量の真の異常(すなわち、巻き取り紙108における実際の異常)を検出しようと試みるために、様々な実施形態では、所望の第2段階異常密度は、所望の第1段階異常密度よりも小さい場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、所望の第2段階異常密度は、所望の第1段階異常密度の90%未満であり得る。様々な実施形態では、所望の第2段階異常密度が所望の第1段階異常密度の90%未満であることは、第2の巻き取り紙処理段階107における誤った異常の予想割合が低いにもかかわらず、照合および/または追跡を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、例えば、所望の第2段階異常密度は、メートル当たり約0.800個の異常であり得、所望の第1段階異常密度は、メートル当たり約1.000個の異常であり得る。
【0090】
様々な実施形態では、ブロック598は、以下の式:


を使用して第2の第2段階異常閾値を決定するように検出器プロセッサ1400に指示することができ、ここで、T22は第2の第2段階異常閾値であり、T21は第1の第2段階異常閾値であり、aは倍率であり、Dは、図4に示された記憶メモリ1404の位置1462に記憶された差分を、記憶メモリ1404の位置1460からの所望の異常密度で除算することによって決定された相対差分である。いくつかの実施形態では、aは、例えば、第2段階画像の第1のセットが巻き取り紙108の機械方向長さで1000mを表すときに、0.0001などの小さい数に設定される場合がある。
【0091】
様々な実施形態では、ブロック598は、第2の第2段階異常識別感度として上記の式を使用して決定された値を図4に示された記憶メモリ1404の位置1454に記憶するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。図10を参照すると、様々な実施形態では、ブロック598が完了した後、検出器プロセッサ1400はブロック592に戻る場合があり、第2段階画像の第2のセットが受信される場合があり、ブロック594~598が第2段階画像の第2のセットに対して実行される場合があり、第1段階画像の第2のセットに第2の第2段階異常識別感度を適用する。様々な実施形態では、さらなる第2段階異常位置記録が生成され、記憶メモリ1204の位置1456に記憶される場合がある。様々な実施形態では、ブロック592~598は、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙の処理中に繰り返しまたは連続的に実行される場合がある。
【0092】
様々な実施形態では、ブロック404は、図2に示されたI/Oインターフェース212のインターフェース222を介して、記憶メモリ1404の位置1456に記憶された第2段階異常位置記録の表現を第2の異常検出器106から受信するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック404は、図2に示された記憶メモリ204の位置256に異常位置を表す1つまたは複数の第2段階異常位置記録の表現を記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック404は、最後に検出された異常のみが考慮されるように、記憶された第2段階異常位置記録を更新するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック404は、最新の2000個の異常位置記録の中にない異常位置記録を除去するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0093】
いくつかの実施形態では、ブロック404は、第2の異常検出器106から、図12に示された第2段階異常位置記録620の表現を受信するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック404は、図13に示されたように、更新または改訂された第2段階異常位置記録640を生成し、図2に示された記憶メモリ204の位置256に記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。図13を参照すると、様々な実施形態では、ブロック404は、図12に示された第2段階異常位置記録620の位置フィールド622から取得された増加する機械方向を記憶するための第1の増加する機械方向位置フィールド642と、増加する機械方向位置に基づく場合がある減少する機械方向位置を記憶するための第1の減少する機械方向位置フィールド644とを含めるように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック404は、図12に示された第2段階異常位置記録620に含まれる増加する機械方向位置ごとに減少する機械方向位置を決定し、図13に示された第2段階異常位置記録640に決定された減少する機械方向を含めるように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0094】
様々な実施形態では、ブロック404は、巻き取り紙108の全長から関連付けられた増加する機械方向位置を減算することによって各減少する機械方向位置を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、巻き取り紙108の全長は、前もって提供され、記憶メモリ204に記憶されている場合がある。いくつかの実施形態では、巻き取り紙108の全長は、図1に示された第1の位置センサ122および/または第1の異常検出器104によって検知または決定されている場合があり、ブロック404は、巻き取り紙108の検知された全長の表現を受信し、巻き取り紙108の検知された全長を記憶メモリ204に記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、巻き取り紙108の記憶された全長は105,336.47mであり得、ブロック404は、105,336.47mから関連付けられた増加する機械方向位置を減算することによって各減少する機械方向位置を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0095】
様々な実施形態では、第2段階異常位置記録640は、図12に示された第2段階異常位置記録620の位置フィールド624から取得された第1の交差方向位置を記憶するための交差方向位置フィールド646を含む、それぞれの交差方向位置フィールドを含む場合がある。
様々な実施形態では、図13に示された第2段階異常位置記録640の減少する機械方向位置フィールドおよび関連付けられた交差方向位置フィールドに記憶された位置は、第2の巻き取り紙処理段階107において巻き取り紙108上で検出された異常の位置を表す第2段階異常位置として機能することができる。
【0096】
図5に戻って参照すると、様々な実施形態では、ブロック404は、巻き取り紙108が図1に示された第2の巻き取り紙処理段階107において処理される間、継続的に実行される場合がある。しかしながら、様々な実施形態では、ブロック404が実行されている間またはその後に、追跡器プロセッサ200は、ブロック406を実行するように指示される場合がある。様々な実施形態では、ブロック406は、候補位置オフセットを対象候補位置オフセットと見なすように、追跡器プロセッサ200に指示する。いくつかの実施形態では、ブロック406は、グリッド探索技法を利用することによって使用される候補位置オフセットを決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック406は、機械方向オフセットおよび交差方向オフセットの第1のグリッドを確立するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、-100~1000メートルの機械方向オフセットが考慮される場合がある。機械方向のグリッドステップサイズは、例えば0.5mである可能性がある。交差方向では、例えば、-0.5m~+0.5mのオフセットが考慮される場合がある。交際方向のグリッドステップサイズは、例えば0.1mであり得る。様々な実施形態では、ブロック406は、第1のグリッドからの可能なオフセットペアから第1の候補位置オフセットを選択することによって対象候補位置オフセットを設定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0097】
様々な実施形態では、ブロック406は、図2に示された記憶メモリ204の位置264に対象候補位置オフセット記録の中の対象候補位置オフセットを記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック406は、記憶メモリ204の位置264に図14に示された対象候補位置オフセット記録660を記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。図14を参照すると、対象候補位置オフセット記録660は、機械方向および交差方向のそれぞれの候補位置オフセットを記憶するための機械方向オフセットフィールド662および交差方向オフセットフィールド664を含む。
【0098】
次いで、ブロック407は、対象候補位置オフセットを第1段階異常位置および第2段階異常位置と比較して、候補位置オフセットと関連付けられる差分の表現を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示する。いくつかの実施形態では、差分の表現は、対象候補位置オフセットが、図1に示された第1の巻き取り紙処理段階105における巻き取り紙108の位置または場所を、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の同じ位置または場所にどれだけ良好にマッピングすることができるかを表すことができる。いくつかの実施形態では、差分の表現は、対象候補位置オフセットが第1段階異常位置を第2段階異常位置にどれだけ良好に変換することができるかを表すことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック407は、第1段階異常位置に候補位置オフセットを適用または加算して、オフセットされた第1段階異常位置を決定し、オフセットされた第1段階異常位置と第2段階異常位置との間の差分を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示するためのコードを含む場合があり、そのため、ブロック407は図15に示されたコードのブロック408および410を含む場合がある。
【0099】
図15を参照すると、ブロック408は、対象候補位置オフセットを第1段階異常位置に適用して、複数のオフセットされた第1段階異常位置を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示する。いくつかの実施形態では、ブロック408は、記憶メモリ204の位置244からの(例えば、図8に示された第1段階異常位置記録540を含む)1つまたは複数の第1段階異常位置記録、および記憶メモリ204の位置264からの(図14に示された)対象候補位置オフセット記録660を読み取るように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。ブロック408は、機械方向オフセットフィールド662からのオフセットを、第1段階異常位置記録に含まれる機械方向位置フィールドの各々に加算するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。ブロック408は、交差方向オフセットフィールド664からのオフセットを、第1段階異常位置記録に含まれる交差方向位置フィールドの各々に加算するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。ブロック408は、図2に示された記憶メモリ204の位置268に(図16の700に示された)オフセットされた第1段階異常位置記録の結果を記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0100】
図15を参照すると、ブロック410は、オフセットされた第1段階異常位置と第2段階異常位置との間の差分を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示する。いくつかの実施形態では、ブロック410は、図2に示された記憶メモリ204の位置256からの(図13に示された第2段階異常位置記録640を含む)1つまたは複数の第2段階異常位置記録を読み取り、図2に示された記憶メモリ204の位置268からの(図16の700に示された)オフセット第1段階異常位置記録を読み取るように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0101】
様々な実施形態では、ブロック410は、第2段階異常位置記録640内の(減少する機械方向位置を使用する)各位置をオフセットされた第1段階異常位置記録700内の位置と一致させ、一致した位置の各々の間のそれぞれの差分を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、位置は、第2段階異常位置記録640内の減少する機械方向位置ごとに、最も近いオフセットされた第1段階異常位置記録700内の位置を決定し、それを一致した位置として使用することによって一致する場合がある。様々な実施形態では、第2段階異常ごとに最も近いオフセットされた第1段階異常を識別することは、例えば、四分木またはFLANN(Muja,Marius and Lowe,David G.(2019).Fast Approximate Nearest Neighbors with Automatic Algorithm Configuration.In International Conference on Computer Vision Theory and Applications(VISAPP’09)参照)を使用して、効率的に実施される場合がある。
いくつかの実施形態では、ブロック410は、一致した位置のペアごとに加重二乗距離を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができ、加重二乗距離は以下の


のように定義され、ここで、ΔMDは一致した位置についての機械方向値の差分であり、WCDは交差方向重みであり、ΔCDは一致した位置についての交差方向値の差分である。いくつかの実施形態では、WCDは例えば10に設定される場合がある。様々な実施形態では、WCDとして使用される値は前もって設定され、記憶メモリの位置270に記憶されている場合があり、ブロック410は、図2に示された記憶メモリ204の位置270からWCDを取り出すように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、交差方向位置が比較的正確に測定されている可能性があるので、交差方向値の差分を比較的大きく重み付けすることが有利であり、したがって、それらに比較的大きい重みを与えることにより、例えば、改善された追跡を容易にすることができる。
【0102】
様々な実施形態では、ブロック410は、記憶メモリ204の位置272に図17に示された候補位置オフセット差分記録720内の加重二乗距離を記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。図17を参照すると、様々な実施形態では、候補位置オフセット差分記録は、一致した位置の各々について決定された加重二乗距離を記憶するための差分フィールド(例えば、差分フィールド722、724、726、および728)を含む場合がある。いくつかの実施形態では、ブロック410は、差分フィールドに記憶された値の昇順で候補位置オフセット差分記録720をソートするように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0103】
図5に戻って参照すると、様々な実施形態では、ブロック412は、差分の表現を候補位置オフセットと関連付けるように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック412は、候補位置オフセット差分記録720に記憶された差分のうちの最小のものを集約または合計することによって差分の表現を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック412は、例えば、決定された差分の代表サブセットを合計するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、代表サブセットは、最小値である差分の割合であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、割合は10%であり得る。いくつかの実施形態では、代表サブセットに含まれる差分の数は、割合の最大値および最小の数であり得、それは、例えば20などの値に前もって決定され設定される場合がある。
【0104】
様々な実施形態では、合計は差分の表現として機能することができる。ブロック412は、図18に示されたように、差分の決定された表現を記憶する代表差分フィールド670を含むように、図2に示された記憶メモリ204の位置264内の(図14の660に示された)対象候補位置オフセット記録を更新するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
様々な実施形態では、ブロック412が実行された後、追跡器プロセッサ200は、図5に示されたフローチャート400のブロック406に戻って、新しい候補位置オフセットを対象候補位置オフセットと見なし、新しい候補位置オフセットでブロック406、407、および412を繰り返すように指示される場合がある。様々な実施形態では、ブロック406は、上述された第1のグリッドから新しい候補位置オフセットを識別するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0105】
様々な実施形態では、新しい候補位置オフセットに対してブロック407および412を実行した後、図2に示された記憶メモリ204の位置264に、図19に示されたさらなる候補位置オフセット記録740が記憶される場合がある。
様々な実施形態では、ブロック406、407、および412は、さらなる候補位置オフセットに対して繰り返される場合がある。いくつかの実施形態では、第1のグリッド内のすべてのグリッド位置が考慮されると、追跡器プロセッサ200は、ブロック414に進むように指示される場合がある。様々な実施形態では、これは、図2に示された記憶メモリ204の位置264に記憶されている図18に示された候補位置オフセット記録660とほぼ同僚のフォーマットを有する多くの候補位置オフセット記録をもたらす場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、記憶メモリ204の位置264に記憶された22,011個の候補位置オフセット記録が存在する場合がある。
【0106】
図5を参照すると、様々な実施形態では、ブロック406、407、および412が実行され、2つ以上の候補位置オフセット記録が記憶メモリ204の位置264に記憶された後、追跡器プロセッサ200はブロック414に進むことができる。ブロック414は、差分の表現に少なくとも部分的に基づいて、候補位置オフセットから決定された位置オフセットを識別するように、追跡器プロセッサ200に指示する。
いくつかの実施形態では、ブロック414は、差分の表現のうちの最小または極小のものに関連付けられた複数の候補位置オフセットのうちの候補位置オフセットを識別することにより、決定された位置オフセットを識別するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック414は、図2に示された記憶メモリ204の位置264に記録された候補位置オフセット記録から、異なるフィールドに記憶された最小値を有する候補位置オフセット記録を識別するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック414は、図20に示されたように、識別された候補位置オフセット記録を決定された位置オフセット記録780として記憶し、図2に示された記憶メモリ204の位置274に決定された位置オフセット記録780を記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0107】
図20を参照すると、様々な実施形態では、決定された位置オフセット記録780は、機械方向オフセットフィールド782、交差方向オフセットフィールド784、および代表差分フィールド786を含む場合がある。様々な実施形態では、機械方向オフセットフィールド782に記憶された機械方向オフセット、および交差方向オフセットフィールド784に記憶された交差方向オフセットは、処理中に第2の巻き取り紙処理段階107における異常の位置を特定するために使用される場合がある。
【0108】
いくつかの実施形態では、図5に示されたフローチャート400のブロック414が完了した後、追跡器プロセッサ200は、ブロック406に戻り、決定された位置オフセットの近くのさらなる候補位置オフセットを考慮するように指示される場合がある。様々な実施形態では、ブロック406、407、および412は、決定された位置オフセットの近くの第2のより高密度のグリッドで繰り返される場合があり、新しく決定された位置オフセットは、ブロック414がもう一度実行されると見つかる場合がある。いくつかの実施形態では、より小さいグリッドステップサイズを有するさらに高密度のグリッドが使用される場合があり、図21に示されたように、より正確に決定された位置オフセット記録790は、記憶メモリ204の位置274に記憶される場合がある。
【0109】
様々な実施形態では、ブロック414が実行された後、第2段階異常位置のさらなる表現が位置追跡器102によって受信される場合があり、ブロック404~414は、巻き取り紙108が図1に示された第2の巻き取り紙処理段階107で処理されるにつれて、決定された位置オフセット記録を更新するために繰り返し実行される場合がある。
【0110】
図22を参照すると、様々な実施形態では、図5に示されたフローチャート400の実行後または実行中に実行され得るコードのブロックを描写するフローチャート820が示されている。様々な実施形態では、フローチャート820に含まれるコードのブロックは、図2に示されたプログラムメモリ202のコードのブロック206に含まれる場合がある。いくつかの実施形態では、フローチャート820は、巻き取り紙108が図1に示された第2の巻き取り紙処理段階107で処理されるにつれて連続的に実行される場合がある。
【0111】
図22を参照すると、フローチャート820はブロック822から始まり、ブロック822は、第1の巻き取り紙処理段階105において巻き取り紙108上で検出された欠陥の位置を表す検出された第1段階欠陥位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ200に指示する。様々な実施形態では、検出された第1段階欠陥位置の表現は、1つまたは複数の第1のカメラ120からの画像の形態で、または欠陥検出器から受信された欠陥位置記録の表現で生じる場合がある。
【0112】
いくつかの実施形態では、第1の異常検出器104は欠陥検出器として機能することができ、第1段階欠陥位置を追跡器プロセッサ200に送信する前に、位置1240に記憶された第1段階画像を分析して第1段階欠陥位置を決定することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の異常検出器104は、欠陥を検出するように検出器プロセッサ1200に指示するための図3に示されたコードのブロック1208を含む場合がある。様々な実施形態では、コードのブロック1208は、図6に示されたフローチャート500に含まれる要素とほぼ同様であるが、より高い閾値および/またはより低い検出感度につながる他の検出パラメータを有するコードを含む場合があり、その結果、製品品質の観点から関連する欠陥および/または第2の巻き取り紙処理段階107における処理が調整される必要があり得る欠陥のみまたは主要な欠陥が欠陥として識別される。
【0113】
様々な実施形態では、コードのブロック1208は、図7に示された第1段階画像460および画像ごとに関連付けられた機械方向位置を含む第1段階画像を受信し、画像および機械方向位置情報から検出された欠陥位置を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。いくつかの実施形態では、第1段階画像は、記憶メモリ1204の位置1240に記憶される場合がある。
【0114】
様々な実施形態では、ブロック1208は、第1段階画像に欠陥検出プロセスを適用して欠陥を識別するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック1208は、第1段階画像の第1のセット内のピクセルごとに欠陥指標値を決定し、欠陥閾値よりも大きい欠陥指標値に関連付けられたピクセルのグループを識別するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、欠陥指標値は、異常性指標値と同様に決定される場合があり、欠陥閾値は、図6に示されたフローチャート500のブロック504において異常を識別するために使用される閾値よりも大きい可能性があるので、異常と比較してより少ない欠陥が識別される場合がある。様々な実施形態では、例えば、欠陥が欠陥として識別されるために欠陥の最小サイズが必要とされる欠陥検出プロセスなど、欠陥を見つけるための代替プロセスおよび/または追加基準が使用される場合がある。いくつかの実施形態では、ブロック1208は、少なくとも1つの検出された欠陥位置記録を生成し、検出された欠陥位置記録を表す信号が図3に示された第1の異常検出器104のインターフェース1224を介して位置追跡器102に送信されるようにするように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0115】
様々な実施形態では、ブロック822は、図2に示されたI/Oインターフェース212のインターフェース220を介して、第1の異常検出器104から少なくとも1つの検出された第1段階欠陥位置記録の表現を受信し、図2に示された記憶メモリ204の位置276に検出された第1段階欠陥位置記録を記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。図23を参照すると、図2に示された記憶メモリ204の位置276に記憶され得る例示的な検出された第1段階欠陥位置記録860が示されている。
【0116】
図22に戻って参照すると、ブロック824は、第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙の検知された第2段階位置の表現を受信するように追跡器プロセッサ200に指示し、検知された第2段階位置は、図1に示された第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の現在位置を表す。様々な実施形態では、検知された第2段階位置は、第2の巻き取り紙処理段階107で処理されている巻き取り紙108の現在または近い現在の位置を表すことができる。様々な実施形態では、ブロック824は、図1に示された第2の位置センサ126から、図2に示されたインターフェース226を介して、例えば、メートル単位で検知された第2段階位置を表す値を含む場合がある、検知された第2段階位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック824は、検知された第2段階位置を図2に示された記憶メモリ204の位置278に記憶する前に、図5に示されたフローチャート400のブロック404に関して本明細書に記載されたように、受信された検知された第2段階位置から増加する機械方向位置を減少する機械方向位置に変換するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0117】
図22を参照すると、ブロック826は、決定された位置オフセット、巻き取り紙の検知された第2段階位置、および1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に基づいて、欠陥のうちの少なくとも1つに対する検知された第2段階位置の欠陥近接度を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示する。いくつかの実施形態では、欠陥近接度は、第2の巻き取り紙処理段階107で現在処理されている巻き取り紙108の位置が巻き取り紙108内の予測される欠陥にどれだけ近いかを表すことができる。
【0118】
いくつかの実施形態では、ブロック826は、決定された位置オフセットを1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に適用して、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108について予測された欠陥の位置を表す1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。次いで、ブロック826は、1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を検知された第2段階位置と比較するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0119】
様々な実施形態では、ブロック826は、位置274からの図21に示された決定された位置オフセット記録790および図2に示された記憶メモリ204の位置276からの図23に示された検出された第1段階欠陥位置記録860を読み取って、決定された位置オフセット記録790の機械方向オフセットフィールドからの値を、検出された第1段階欠陥位置記録860内の各機械方向位置フィールドに加算し、いくつかの実施形態では、決定された位置オフセット記録790の交差方向オフセットフィールドからの値を、検出された第1段階欠陥位置記録860内の各交差方向位置フィールドに加算するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック826は、図24に示された予測された第2段階欠陥位置記録900として、結果を図2に示された記憶メモリ204の位置280に記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0120】
様々な実施形態では、ブロック826は、図24に示された予測された欠陥位置記録900によって表された予測された第2段階欠陥位置のうちの1つを、図2に示された記憶メモリ204の位置278に記憶された検知された第2段階位置に最も近い欠陥位置として識別するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック826は、識別された位置が検知された第2段階位置よりも低い機械方向位置を有することを要求することにより、最も近い欠陥位置を最も近い将来の欠陥位置として識別するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。ブロック826は、検知された第2段階位置と識別された最も近い欠陥位置との間の差分または距離であると欠陥近接度を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック826は、機械方向位置のみに基づいて欠陥近接度を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができるので、ブロック826は、検知された第2段階位置と識別された最も近い欠陥位置との間の機械方向差分または機械方向距離として欠陥近接度を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック826は、図2に示された記憶メモリ204の位置282に決定された欠陥近接度を記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0121】
図22に戻って参照すると、様々な実施形態では、ブロック828は、決定された欠陥近接度が閾値基準を満たす場合、図1に示された第2の巻き取り紙処理段階107における処理が調整されるようにするために信号を生成するように、追跡器プロセッサ200に指指示する。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック828は、欠陥近接度が閾値距離よりも大きいかどうかを判定することにより、欠陥近接度が閾値基準を満たすかどうかを判定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができ、それは、いくつかの実施形態では、記憶メモリ204の位置284に提供または生成および記憶されている場合がある。様々な実施形態では、ブロック828は、第2の巻き取り紙処理段階107における処理が予測された欠陥位置の各々で調整されるようにするために信号を生成するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック828は、欠陥近接度が閾値距離未満である場合、巻き取り紙処理ドライバを減速させるために、インターフェース224を介して巻き取り紙処理ドライバ130に制御信号を送信するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、これは、現在の第2の巻き取り紙処理段階の位置が、図24に示された予測された欠陥位置記録900内で識別された位置のいずれかよりも前に閾値距離内に入るときに、巻き取り紙108の減速を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、追跡器プロセッサ200は、ブロック824、826、および828からのコードを連続的および/または繰り返し実行して、現在の第2の巻き取り紙処理段階の位置をチェックし、(例えば、決定された位置オフセットが更新された場合)図24に示された予測された欠陥位置記録900を更新し、欠陥近接度を更新し、欠陥近接度が閾値距離未満であるかどうかをチェックすることができる。いくつかの実施形態では、ブロック824~828からのコードは、第2の巻き取り紙処理段階107における処理中に連続的に実行される場合がある。いくつかの実施形態では、閾値距離は2500mであり得、ブロック828は、例えば、現在の第2の巻き取り紙処理段階が予測された欠陥位置記録内で識別された次の位置の2500m以内にあるときに、巻き取り紙処理ドライバ130に減速を開始させるように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0122】
様々な実施形態では、閾値距離または近接度は、巻き取り紙108が移動している速度に依存する場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック828は、第2の位置センサ126から巻き取り紙108の現在の速度を受信し、現在の速度に基づいて閾値距離を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。例えば、運動方程式から、閾値距離はv/2aとして決定されてもよく、ここで、aは所望の減速率であり、vは巻き取り紙108が移動している現在の速度である。スリッタ巻き取り機の場合、典型的な値は、例えば、a=0.5m/sおよびv=30m/sであり得る。しかしながら、実際の用途では、減速度はゼロから0.5m/sまで、またはその逆に急激に変化させることはできず、代わりに、それは滑らかに上昇および下降する必要があり得る。したがって、いくつかの実施形態では、2つの追加項b+cが閾値距離に加えられる場合がある。様々な実施形態では、bおよびcは、所望の(一定の)加速度aおよび所望の加加速度jに依存する場合があり、加えてbはまた、初期速度vおよび初期加速度に依存する場合がある。例えば、初期加速度がゼロであり、b=v*4sであり、c=2mであると仮定すると、定速1800m/分から減速を開始するとき、閾値距離はb+v/2a+c=120m+900m+2m=1022mであり得、ここで、120mは減速度の増加に対応し、900mは一定の減速期間に対応し、2mは減速度の減少に対応する。したがって、様々な実施形態では、巻き取り紙108が現時点においてより速く移動しているほど、巻き取り紙処理ドライバ130は、巻き取り紙108を適時に停止するために巻き取り紙の減速を開始する必要があり得る。いくつかの実施形態では、初期速度が一定でない場合に閾値距離を計算する必要があり得る。様々なそのような実施形態では、閾値距離は、現在の速度に加えて、巻き取り紙108の現在の加速度または減速度にも依存する場合がある。したがって、様々な実施形態では、追跡器プロセッサ200は、例えば、受信された現在の速度値から現在の加速度または減速度を推定するように構成される場合がある。様々な実施形態では、現在の加速度が高いほど、巻き取り紙処理ドライバ130は、巻き取り紙108を適時に停止するために巻き取り紙の減速をより早く開始する必要があり得る。同様に、巻き取り紙がすでに減速している場合、様々な実施形態では、閾値距離は、初期速度が一定である状況と比較して短かい場合がある。
【0123】
様々な実施形態では、巻き取り紙処理ドライバ130を減速させる追跡器プロセッサ200は、巻き取り紙108からの欠陥の修正および/または除去を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、図1に示された巻き取り紙処理ドライバ130は、通常、約2000m/分以上で動作することができ、追跡器プロセッサ200は、ドライバに約5m/分まで減速させて、例えば、巻き取り紙108を完全に停止させることなく欠陥の修正または除去が行われることを可能にするように構成される場合がある。様々なそのような実施形態では、ブロック828は、目標が、予測された欠陥位置の3メートル前などの予測された欠陥位置より前に低い徐行速度に到達することであるように、閾値距離に一定の値を加算するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、これは、高速処理と、第2の巻き取り紙処理段階107における巻き取り紙108の欠陥を除去または修復する能力の両方を容易にすることができる。
【0124】
様々な実施形態では、追跡器プロセッサ200は、オペレータまたは機械が欠陥を修正または除去するのに好都合であり得る位置に欠陥があると予測されるときはいつでも、ドライバ130に巻き取り紙108の移動を完全に停止させるための信号を生成するように構成される場合がある。いくつかの実施形態では、追跡器プロセッサ200は、予測された欠陥に関連付けられたクラスに応じて、ドライバ130を完全に停止させるか、または減速させるだけにするように構成される場合がある。
【0125】
いくつかの実施形態では、巻き取り紙108から欠陥が除去されると、これは巻き取り紙108の部分を除去または変更することを含む場合があり、したがって、以前に考慮された第2段階画像および関連する決定された位置オフセットは、もはや適用可能または正確ではない可能性がある。したがって、様々な実施形態では、図22に示されたフローチャート820は、検出された欠陥位置が通過したことを現在の巻き取り紙位置が示した後に、位置オフセットを決定する際に考慮するための位置256に記憶された第2段階異常位置を更新するように、追跡器プロセッサ200に指示するコードのブロックを含む場合がある。例えば、ブロックは、検出された欠陥位置が通過した後の位置を表す第2段階異常位置のみを含むように、位置256に記憶された第2段階異常位置を更新するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。いくつかの実施形態では、例えば、ブロックは、予測された欠陥位置記録900から予測された欠陥位置が渡されるときはいつでも、記憶メモリ204の位置256からすべての第2段階異常位置記録を除去するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0126】
較正
様々な実施形態では、第1段階異常識別感度および/または第2段階異常識別感度は、代替および/または追加のプロセスを使用して決定および/または更新される場合がある。いくつかの実施形態では、異常識別感度は、以前に識別された異常の分析の間ではなく、スタンドアロン較正プロセスによって設定される場合がある。いくつかの実施形態では、較正プロセスは、決定される位置オフセットを決定するために後で使用されないはずの異常位置を識別することを含む場合がある。
いくつかの実施形態では、例えば、第1の第1段階異常識別感度は、第1段階画像の第1のセット自体および/または巻き取り紙108の隣接部分の画像の分析を含む場合があるスタンドアロン較正プロセスを使用して最初に決定または設定される場合がある。
【0127】
ここで図25を参照すると、様々な実施形態による、図6に示されたフローチャート500の実行より前に検出器プロセッサ1200によって実行され得るコードのブロックを描写するフローチャート940が示されている。例えば、いくつかの実施形態では、フローチャート940に含まれるブロックは、図6に示されたフローチャート500が実行される前に第1の第1段階異常識別感度を決定するために、図6に示されたフローチャート500のブロック502の実行より前に実行される場合がある。
【0128】
図24を参照すると、フローチャートはブロック942から始まり、ブロック942は、図1に示された第1の巻き取り紙処理段階105において巻き取り紙108の第1段階画像の較正セットを受信するように、検出器プロセッサ1200に指示する。いくつかの実施形態では、第1段階画像の第1のセットは、第1段階画像の較正セットのうちの少なくとも1つを含む場合がある。いくつかの実施形態では、第1段階画像の第1のセットは、第1段階画像の較正セットを含む場合がある。いくつかの実施形態では、第1段階画像の較正セットおよび第1段階画像の第1のセットは、同じ画像のセットであってもよい。
【0129】
様々な実施形態では、第1段階画像の較正セットとして第1段階画像の第1のセットを使用して、第1の第1段階異常識別感度として機能する較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することは、第1段階画像の第1のセットの所望の異常密度が実現可能であるように優れた較正を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、第1段階画像の較正セットは、第1段階画像の第1のセットによって表された部分に隣接する巻き取り紙108の少なくとも一部分を表す画像を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、ブロック942は、図6に示されたフローチャート500のブロック502とほぼ同様のコードを含む場合があり、第1段階画像の較正セットおよび各画像に関連付けられた機械方向位置を受信するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック942は、第1段階画像の較正セットおよび関連付けられた位置を図3に示された記憶メモリ1204の位置1280に記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0130】
図25を参照すると、ブロック944は、第1段階画像の較正セットに対する第1段階較正異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第1段階較正異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示する。
様々な実施形態では、ブロック944は、図6に示されたフローチャート500のブロック504および506に含まれるコードとほぼ同様のコードを含む場合がある。様々な実施形態では、ブロック944は、第1段階画像の較正セットに対する較正第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、異常位置の第1段階較正セットを決定し、異常位置の第1段階較正セットによって表された異常の数を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0131】
いくつか実施形態では、第1段階較正異常識別感度は、前もって初期化されており、図3に示された記憶メモリ1204の位置1282に記憶される場合がある第1段階較正異常識別閾値を含む場合があり。いくつかの実施形態では、例えば、第1段階較正異常識別感度は、25に設定された異常識別閾値を含む場合があり、ブロック944は、異常を表すものとして25よりも大きい異常性指標値を有するピクセルの任意のグループを識別するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック944は、図26に示されたように、第1段階較正異常位置記録980を生成し、図3に示された記憶メモリ1204の位置1284に第1段階較正異常位置記録980を記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック944は、第1段階較正異常位置記録980にどれだけの数の位置が記憶されているかをカウントして異常の数を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック944は、異常の数を第1段階画像の較正セットによって表された巻き取り紙108の部分の機械方向長さで除算することによって第1段階較正異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック944は、決定された第1段階較正異常密度を記憶メモリ1204の位置1286に記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0132】
図25を参照すると、ブロック946は、第1段階較正異常識別感度および第1段階較正異常密度に少なくとも部分的に基づいて、較正ベースの第1段階異常識別感度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示する。いくつかの実施形態では、較正ベースの第1段階異常識別感度は、図6に示されたフローチャート500に関して上述された第1の第1段階異常識別感度として後で使用される場合がある。様々な実施形態では、ブロック946は、図6に示されたフローチャート500のブロック508ならびに図9に示されたフローチャート580のブロック582および584とほぼ同様のコードを含む場合がある。様々な実施形態では、ブロック946は、第1段階較正密度と所望の第1段階較正密度との間の差分を決定し、決定された差分に少なくとも部分的に基づいて第1段階較正異常識別感度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、所望の第1段階較正密度は、記憶メモリ1204の位置1288に前もって記憶されている場合がある。様々な実施形態では、ブロック946は、決定された差分を記憶メモリ1204の位置1290に記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
【0133】
いくつかの実施形態では、較正ベースの第1段階異常識別感度は、較正ベースの第1段階異常閾値を含む場合がある。様々な実施形態では、ブロック946は、以下の式:


を使用して較正ベースの第1段階異常閾値を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができ、ここで、T11は較正ベースの第1段階異常閾値であり、T1Cは第1段階較正異常閾値であり、aは倍率であり、Dは、図3に示された記憶メモリ1204の位置1290に記憶された差分を、記憶メモリ1204の位置1288からの所望の異常密度で除算することによって決定された相対差分である。いくつかの実施形態では、aは、例えば、第1段階画像の較正セットが巻き取り紙108の機械方向長さで1000mを表すときに、0.0001などの小さい数に設定される場合がある。
【0134】
様々な実施形態では、ブロック946は、第1の第1段階異常識別感度として上記の式を使用して決定された値を図3に示された記憶メモリ1204の位置1242に記憶するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック946が完了した後、検出器プロセッサ1200は、図6に示されたフローチャート500を実行することができる。
様々な実施形態では、図4に示された第2の異常検出器106は、図10に示されたフローチャート590を実行する前にフローチャート940に含まれるコードとほぼ同様のコードを実行するように構成される場合があり、その結果、第1の第2段階異常識別感度向けの初期設定が決定され、記憶メモリ1404の位置1454に記憶される。
【0135】
様々な実施形態
いくつかの実施形態では、図1に示されたシステム100またはシステム100とほぼ同様のシステムは、様々な代替または追加の実施形態に従って実装される場合がある。
例えば、図27を参照すると、様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡を容易にするためのシステム2100の概略図が提供される。様々な実施形態では、システム2100は、図1に示されたシステム100に含まれる要素と同様のいくつかの要素を含む場合がある。システム2100は、第1の異常検出器2104および第2の異常検出器2106と通信している位置追跡器2102を含む。いくつかの実施形態では、第1の異常検出器2104および第2の異常検出器2106は、それぞれ、第1の巻き取り紙処理段階2105および第2の巻き取り紙処理段階2107において巻き取り紙または巻き取り紙2108の一部分における異常を検出または検知するように構成される場合がある。
【0136】
いくつかの実施形態では、第1の異常検出器2104は、1つまたは複数の第1のカメラ2120、および1つまたは複数の第1のカメラ2120によって取得された画像の各々に関連付けられる機械方向巻き取り紙の位置または場所を検知するように構成された第1の位置センサ2122と通信することができる。いくつかの実施形態では、第2の異常検出器2106は、1つまたは複数の第2のカメラ2124、および1つまたは複数の第2のカメラ2124によって取得された画像の各々に関連付けられる機械方向巻き取り紙の位置または場所を検知するように構成された第2の位置センサ2126と通信することができる。様々な実施形態では、位置追跡器2102は、位置追跡器2102が第2の巻き取り紙処理段階2107における現在の巻き取り紙位置を追跡するように構成され得るように、第2の位置センサ2126と通信することができる。いくつかの実施形態では、システム2100は、位置追跡器2102と通信している巻き取り紙処理ドライバ2130を含む場合がある。
【0137】
様々な実施形態では、位置追跡器2102、第1の異常検出器2104、第2の異常検出器2106、第1の巻き取り紙処理段階2105および第2の巻き取り紙処理段階2107、巻き取り紙2108、カメラ2120および2124、ならびに第1の位置センサ2122および第2の位置センサ2126、ならびに巻き取り紙処理ドライバ2130は、図1に示され、本明細書に記載された位置追跡器102、第1の異常検出器104、第2の異常検出器106、第1の巻き取り紙処理段階105および第2の巻き取り紙処理段階107、巻き取り紙108、カメラ120および124、ならびに第1の位置センサ122および第2の位置センサ126、ならびに巻き取り紙処理ドライバ130に含まれるいくつかの要素とほぼ同様のいくつかの要素および/または機能を含む場合がある。
【0138】
図28図29、および図30を参照すると、様々な実施形態による、図27に示されたシステム2100の位置追跡器2102、第1の異常検出器2104、および第2の異常検出器2106の概略図が示されている。様々な実施形態では、図28図29、および図30に示された位置追跡器2102、第1の異常検出器2104、および第2の異常検出器2106は、図2図3、および図4に示され、本明細書に記載された位置追跡器102、第1の異常検出器104、および第2の異常検出器106に含まれる要素とほぼ同様の要素を含む場合がある。
【0139】
図28を参照すると、位置追跡器2102は、追跡器プロセッサ2200およびプログラムメモリ2202を含むプロセッサ回路と、それらのすべてが追跡器プロセッサ2200と通信している、記憶メモリ2204および入力/出力(I/O)インターフェース2212と、を含む。
I/Oインターフェース212は、それぞれ、図27に示された第1の異常検出器2104および第2の異常検出器2106と通信するためのインターフェース2220および2222を含む。様々な実施形態では、I/Oインターフェース2212は、図27に示された巻き取り紙処理ドライバ2130と通信するためのインターフェース2224と、第2の位置センサ2126と通信するためのインターフェース2226とを含む場合がある。
【0140】
様々な機能を実行するように追跡器プロセッサ2200に指示するためのプロセッサ実行可能プログラムコードは、プログラムメモリ2202に記憶される。図2を参照すると、プログラムメモリ2202は、巻き取り紙位置追跡機能を容易にするように位置追跡器2102に指示するためのコードのブロック2206を含む。
記憶メモリ2204は、第1段階異常位置データを記憶するための位置2244と、第2段階異常位置データを記憶するための位置2256と、候補位置オフセットデータを記憶するための位置2264と、オフセットされた第1段階異常位置データを記憶するための位置2268と、交差方向重みデータを記憶するための位置2270と、決定された差分データを記憶するための位置2272と、決定された位置オフセットデータを記憶するための位置2274と、検出された欠陥位置データを記憶するための位置2276と、検知された第2段階位置データを記憶するための位置2278と、オフセットされ検知された第2段階位置データを記憶するための位置2280と、欠陥近接度データを記憶するための位置2282と、欠陥閾値データを記憶するための位置2284とを含む複数の記憶位置を含む。様々な実施形態では、記憶位置は、記憶メモリ2204内のデータベースに記憶されてもよい。
【0141】
ここで図29を参照すると、様々な実施形態による、図27に示されたシステム2100の第1の異常検出器2104の概略図が示されている。図29を参照すると、第1の異常検出器2104は、検出器プロセッサ3200およびプログラムメモリ3202を含むプロセッサ回路と、それらのすべてが検出器プロセッサ3200と通信している、記憶メモリ3204および入力/出力(I/O)インターフェース3212と、を含む。
I/Oインターフェース3212は、図27に示された1つまたは複数の第1のカメラ2120および第1の位置センサ2122と通信するためのインターフェース3220および3222と、図27に示された位置追跡器2102と通信するためのインターフェース1224とを含む。
【0142】
様々な機能を実行するように検出器プロセッサ3200に指示するためのプロセッサ実行可能プログラムコードは、プログラムメモリ3202に記憶される。図3を参照すると、プログラムメモリ3202は、巻き取り紙位置追跡機能のための異常検出を容易にするように第1の異常検出器2104に指示するためのコードのブロック3206と、欠陥を検出するように第1の異常検出器2104に指示するためのコードのブロック3208とを含む。
記憶メモリ3204は、第1段階画像データを記憶するための位置3240と、第1段階異常識別感度データを記憶するための位置3242と、第1段階異常ピクセルデータを記憶するための位置3243と、第1段階異常位置データを記憶するための位置3244と、第1段階異常密度データを記憶するための位置3246と、所望の第1段階異常密度データを記憶するための位置3248と、第1段階異常密度差分データを記憶するための位置3250と、較正画像データを記憶するための位置3280と、較正異常識別感度データを記憶するための位置3282と、較正異常位置データを記憶するための位置3284と、較正異常密度データを記憶するための位置3286と、所望の較正異常密度データを記憶するための位置3288と、較正異常密度差分データを記憶するための位置3290とを含む複数の記憶位置を含む。様々な実施形態では、記憶位置は、記憶メモリ3204内のデータベースに記憶されてもよい。
【0143】
ここで図30を参照すると、様々な実施形態による、図27に示されたシステム2100の第2の異常検出器2106の概略図が示されている。様々な実施形態では、第2の異常検出器2106は、図29に示された第1の異常検出器2104に含まれる要素とほぼ同様の要素を含む場合がある。図30を参照すると、第2の異常検出器2106は、検出器プロセッサ3400およびプログラムメモリ3402を含むプロセッサ回路と、それらのすべてが検出器プロセッサ3400と通信している、記憶メモリ3404および入力/出力(I/O)インターフェース3412と、を含む。
I/Oインターフェース3412は、図27に示された1つまたは複数の第2のカメラ2124および第2の位置センサ2126と通信するためのインターフェース3420および3422と、図27に示された位置追跡器2102と通信するためのインターフェース3424とを含む。
【0144】
様々な機能を実行するように検出器プロセッサ3400に指示するためのプロセッサ実行可能プログラムコードは、プログラムメモリ3402に記憶される。図30を参照すると、プログラムメモリ3402は、巻き取り紙位置追跡機能のための異常検出を容易にするように第2の異常検出器2106に指示するためのコードのブロック3406を含む。
記憶メモリ3404は、第2段階画像データを記憶するための位置3452と、第2段階異常識別感度データを記憶するための位置3454と、第2段階異常ピクセルデータを記憶するための位置3455と、第2段階異常位置データを記憶するための位置3456と、第2段階異常密度データを記憶するための位置3458と、所望の第2段階異常密度データを記憶するための位置3460と、第2段階異常密度差分データを記憶するための位置3462と、較正画像データを記憶するための位置3480と、較正異常識別感度データを記憶するための位置3482と、較正異常位置データを記憶するための位置3484と、較正異常密度データを記憶するための位置3486と、所望の較正異常密度データを記憶するための位置3488と、較正異常密度差分データを記憶するための位置3490とを含む複数の記憶位置を含む。様々な実施形態では、記憶位置は、記憶メモリ3404内のデータベースに記憶されてもよい。
【0145】
図31を参照すると、様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡を容易にするように、図28に示された位置追跡器2102の追跡器プロセッサ2200に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャートが全体的に2400に示されている。様々な実施形態では、フローチャート2400に含まれるコードのブロックは、図28に示された位置追跡器2102のプログラムメモリ2202のコードのブロック2206内で符号化される場合がある。
図31を参照すると、フローチャート2400はブロック2402から始まり、ブロック2402は、第1の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す第1段階異常位置の表現を受信するように、プロセッサ2200に指示する。いくつかの実施形態では、ブロック2402は、図5に示されたフローチャート400のブロック402とほぼ同様であり得る。
【0146】
図32を参照すると、様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡のための異常検出を容易にするように、図29に示された第1の異常検出器2104の検出器プロセッサ3200に指示するためのコードのブロックを描写するフローチャート2500が示されている。様々な実施形態では、フローチャート2500に含まれるコードのブロックは、図29に示された第1の異常検出器2104のプログラムメモリ3202のコードのブロック3206内で符号化される場合がある。
図32を参照すると、フローチャート2500はブロック2502から始まり、ブロック2502は、第1の巻き取り紙処理段階2105において巻き取り紙2108の第1段階画像のセットを受信するように、検出器プロセッサ3200に指示する。様々な実施形態では、ブロック2502は、図6に示されたフローチャート500のブロック502とほぼ同様であり得る。
【0147】
様々な実施形態では、ブロック2502は、図29に示されたI/Oインターフェース3212のインターフェース3220を介して、図27に示されたシステム2100の1つまたは複数の第1のカメラ2120から第1段階画像の第1のセットを受信し、図29に示された記憶メモリ3204の位置3240に第1段階画像の第1のセットを記憶するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック2502は、第1段階画像の第1のセットに含まれる画像の各々について、図27に示された第1の位置センサ2122から関連付けられた機械方向位置を受信し、記憶メモリ3204の位置3240に記憶された第1段階画像の第1のセットの各画像に関連して、関連付けられた機械方向位置を記憶するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。
【0148】
図32を参照すると、ブロック2504は、第1段階画像のセットに対する第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に、第1段階異常位置のうちの少なくとも1つを決定するように、検出器プロセッサ3200に指示する。様々な実施形態では、ブロック2504は、第1段階画像の第1のセットに対する第1段階異常識別感度の適用に基づいて、第1段階異常位置の第1のセットを決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。
様々な実施形態では、第1の第1段階異常識別感度は、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む場合がある。いくつかの実施形態では、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた異なる異常識別閾値を使用することにより、異常の誤った識別の減少、および/もしくは真であるが比較的弱い異常のより高感度の検出を容易にし、かつ/またはカメラセンサ全体および/もしくは交差方向の検出された異常のほぼより均一な分布をもたらすことができ、それは、より良好な照合および/または追跡をさらに容易にすることができる。いくつかの実施形態では、異常識別閾値は、図29に示された第1の異常検出器2104の記憶メモリ3204の位置3242に記憶される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、第1段階画像は1600x800のピクセルを含む場合があり、第1の第1段階異常識別感度は、それぞれのピクセルに各々が関連付けられた1280000個の異常識別閾値を含む場合がある。
【0149】
いくつかの実施形態では、第1の第1段階異常識別感度は、例えば、図33に示された第1段階異常閾値記録3600を含む場合があり、第1段階異常閾値記録は、図29に示された第1の異常検出器2104の記憶メモリ3204の位置3242に記憶される場合がある。図33を参照すると、第1の第1段階異常識別感度は、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられたそれぞれの閾値を記憶する閾値フィールド3602~3612を含む。
いくつかの実施形態では、異常識別閾値は、ユーザによって事前設定および選択され得る値に初期化されている場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、閾値は各々1~100の値に設定される場合がある。いくつかの実施形態では、位置1242に記憶された閾値は、例えば、各々最初に25に設定される場合がある。
【0150】
様々な実施形態では、ブロック2504は、図6に示され、本明細書に記載されたフローチャート500のブロック504を参照して記載されたのとほぼ同様に、ピクセルごとの異常性指標値を決定するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック2504は、ピクセルごとの異常性指標値を、そのピクセルに関連付けられた第1段階異常閾値記録3600からの第1段階異常識別閾値と比較するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。異常性指標値が関連付けられた第1段階異常識別閾値を超えるピクセルは、異常と識別されるか、または異常と見なされる場合がある。いくつかの実施形態では、ブロック2504は、関連付けられた第1段階異常識別閾値を超える異常性指標値を有するピクセルの閾値異常距離内の任意のピクセルを異常と見なすように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。画像の特定の部分が(例えば、製品の真の異常、および/または照明条件によって引き起こされた偽の異常のために)より高い異常密度を時々表す場合があるいくつかの実施形態では、これは、例えば、検出器プロセッサ3200が第1段階異常閾値記録3600をより良好に適合させるのを助けることができ、その結果、第1段階異常密度記録3640は、過度の遅延なしに、異なるピクセルにわたって全体的により均一になるか、またはそうでない場合目的によりよく適合される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、閾値異常距離はピクセルの幅であり得、関連付けられた第1段階異常識別閾値を超える異常性指標値を有するピクセルに隣接する8つのピクセルのすべては、異常と識別される場合がある。
【0151】
様々な実施形態では、ブロック2504は、位置3240に記憶された第1段階画像ごとに、各異常ピクセルの識別情報を記憶する第1段階異常ピクセル識別子を記憶メモリ3203の位置3243に記憶するように、検出器プロセッサに指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1段階異常ピクセル識別子の各々はバイナリ画像を含む場合があり、ブロック2504は、位置3240に記憶された第1段階画像の各々についてのバイナリ画像を記憶するように検出器プロセッサに指示することができ、バイナリ画像は、各ピクセル位置に関連して非ゼロ値またはゼロ値を記憶し、例えば1または255などの非ゼロ値は、そのピクセル位置に関連付けられたピクセルを異常ピクセルとして識別し、0などのゼロ値は、そのピクセル位置を有するピクセルを非異常ピクセルとして識別する。
【0152】
いくつかの実施形態では、異常識別感度および/またはカメラピクセルごとの閾値は、第2の異常検出器106の感度が、第2の巻き取り紙処理段階107のライン速度が低いときはいつでも自動的に低下され得るように、自動的に調整される場合がある。いくつかの実施形態では、感度は、ライン速度が事前構成された閾値速度をどれだけ下回るかに比例して減少する(またはライン速度が事前構成された閾値を下回らない場合は修正されずに残る)場合がある。製紙業界の巻き取り機などの様々な実施形態では、この感度抑圧は、例えば巻き戻しが最初に開始されたときに、誤った異常の検出を防止するのに役立つことができる。いくつかの実施形態では、巻き取り紙または同様の製品の張力が低いとき、同様の理由で感度が同様に低下する可能性がある。
【0153】
様々な実施形態では、図32に示されたフローチャート2500のブロック2504は、図6に示されたフローチャート500のブロック504に関して本明細書に記載されたのとほぼ同様に、識別された異常ピクセルおよびそれらの関連付けられた位置に基づいて異常位置を決定するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。ブロック2504は、決定された第1段階異常位置の第1のセットを図29に示された記憶メモリ3204の位置3244の第1段階異常位置記録に記憶するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。
【0154】
いくつかの実施形態では、フローチャート2500および/またはブロック2504は、第1段階異常位置の表現を図28に示された位置追跡器2102に送信するように、検出器プロセッサ3200に指示するためのコードのブロックを含む場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、フローチャート2500は、第1段階異常位置記録を表す信号が、図29に示されたI/Oインターフェース3212のインターフェース3224を介して位置追跡器2102に送信されるようにするように、検出器プロセッサ3200に指示するブロックを含む場合がある。
【0155】
図32を参照すると、いくつかの実施形態では、フローチャート2500は、第1段階画像の第2のセットに適用するための第2の第1段階異常識別感度を決定するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる、ブロック2506および2508を含む場合がある。様々な実施形態では、第2の第1段階異常識別感度は、第1の第1段階異常識別感度とは異なる場合がある。
図32を参照すると、ブロック2506は、第1段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定するように、検出器プロセッサ3200に指示する。様々な実施形態では、ブロック2506は、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常密度を決定することを除き、図6に示されたフローチャート500のブロック506についてほぼ本明細書に記載されたように進むように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。様々な実施形態では、異常密度は異常ピクセル密度であり得る。様々な実施形態では、異常密度は、例えば、巻き取り紙2108の長さ当たりの識別された異常ピクセルの数としてピクセル位置ごとに決定される場合がある。様々な実施形態では、ブロック2506は、第1段階画像の第1のセットに含まれる最新画像のサンプリング機械方向近接度内のピクセル位置でどれだけの数の異常が検出されているかをカウントすることによって各異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。ブロック2506は、記憶メモリ3204の位置3243に記憶された第1段階異常ピクセル識別子に基づいて異常密度を決定するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。
【0156】
様々な実施形態では、ブロック2506は、図34に示された第1段階異常密度記録3640に異常密度を記憶するように、検出器プロセッサ3200に指示することができ、ブロック2506は、記憶メモリ3204の位置3246に第1段階異常密度記録3640を記憶するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。
図32を参照すると、ブロック2508は、決定された少なくとも1つの異常密度および第1段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、新しい第1段階異常識別感度を決定するように、検出器プロセッサ3200に指示する。様々な実施形態では、ブロック2508は、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の新しい第1段階異常閾値を決定するようにブロック2508が検出器プロセッサ3200に指示することができることを除き、図6に示されたフローチャート500のブロック508に含まれるコードとほぼ同様のコードを含む場合がある。
【0157】
様々な実施形態では、ブロック2508は、図33に示された第1段階異常閾値記録3600および図34に示された第1段階異常密度記録3640を、図29に示された記憶メモリ3204の位置3242および3246から読み取り、第1段階異常閾値記録3600および第1段階異常密度記録3640に少なくとも部分的に基づいて、図35に示された第2の第1段階異常閾値記録3680を決定するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック2508は、第2の第1段階異常識別感度として第2の第1段階異常閾値記録3680を記憶メモリ3204の位置3242に記憶するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。
【0158】
様々な実施形態では、ブロック2508は、図35に示された第2の第1段階異常閾値記録3680に含まれる各第1段階異常閾値を決定するために、図9に示されたフローチャート580のブロックとほぼ同様のコードを含む場合がある。様々な実施形態では、ブロック2508は、ピクセル位置ごとに、図34に示され、記憶メモリ3204の位置3248に記憶された第1段階異常密度記録3640の異常密度フィールド値から、図29に示された記憶メモリ3204の位置3248に記憶された所望の第1段階異常密度を減算して差分を決定するように、検出器プロセッサ3200に指示することができ、ブロック2508は、記憶メモリ3204の位置3250に差分を記憶するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。
【0159】
いくつかの実施形態では、所望の第1段階異常密度は、前もって設定され、記憶メモリ1204の位置3248に記憶されている場合がある。いくつかの実施形態では、所望の第1段階異常密度は、機械方向長さに対する所望の異常密度に基づいて設定される場合があり、それは、位置追跡器2102を使用して巻き取り紙位置追跡を容易にすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、所望の第1段階異常密度は、機械方向長さのメートル当たり0.00001個の異常ピクセルであり得る。様々な実施形態では、所望の第1段階異常密度は、ユーザによって前もって設定されている場合があり、かつ/または例えば、早く追跡を開始するのに十分な異常が検出されるが、同時に、それらの多くが例えば第2の巻き取り紙処理段階107において誤った、および/もしくはそうでない場合検出可能でないほど多くの異常が検出されないように調整される場合がある。
【0160】
いくつかの実施形態では、ブロック2508は、以下の式:


を使用して、第2の第1段階異常閾値として機能することができる新しい第1段階異常閾値の各々を決定するように、検出器プロセッサ3200に指示することができ、ここで、T12は第2の第1段階異常閾値であり、T11は第1の第1段階異常閾値であり、aは倍率であり、Dは、決定され、図29に示された記憶メモリ3204の位置3250に記憶された差分を、記憶メモリ1204の位置3248からの所望の第1段階異常密度で除算することによって決定された相対差分である。いくつかの実施形態では、aは、例えば、第1段階画像の第1のセットが巻き取り紙2108の機械方向長さで1000mを表すときに、0.0001などの小さい数に設定される場合がある。
様々な実施形態では、ブロック2508は、図35に示された第2の第1段階異常閾値記録3680の第1段階異常閾値フィールドに、上記の式を使用して決定された値の各々を記憶し、図29に示された記憶メモリ3204の位置3242に第2の第1段階異常閾値記録3680を記憶するように、検出器プロセッサ3200に指示することができる。
【0161】
図32を参照すると、様々な実施形態では、ブロック2508が完了した後、検出器プロセッサ3200はブロック2502に戻る場合があり、第1段階画像のさらなるセットが受信される場合がある。様々な実施形態では、ブロック2504は、図35に示された第2の第1段階異常閾値記録3680を含み、記憶メモリ3204の位置3242に記憶された第2の第1段階異常識別感度を、第1段階画像の第2のセットに適用することによって実行される場合がある。
様々な実施形態では、図32に示されたフローチャート2500のブロック2502~2508は、巻き取り紙2108のそれぞれの部分を表す第1段階画像のセットごとに実行される場合がある。様々な実施形態では、フローチャート2500の実行が完了した後、異常位置を表す1つまたは複数の第1段階異常位置記録は、記憶メモリ3204の位置3244に記憶される場合がある。
【0162】
図27を参照すると、様々な実施形態では、図32に示されたフローチャート2500は、第1の巻き取り紙処理段階2105における巻き取り紙2108の処理中に実行される場合がある。図31に戻って参照すると、様々な実施形態では、ブロック2402は、図28に示されたI/Oインターフェース2212のインターフェース2220を介して、第1の異常検出器2104から記憶メモリ3204の位置3244に記憶された第1段階異常位置記録の表現を受信し、記憶メモリ2204の位置2244に第1段階異常位置記録を記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0163】
様々な実施形態では、第1の巻き取り紙処理段階における処理が完了した後、巻き取り紙2108は第2の巻き取り紙処理段階2107に移動する場合があり、巻き取り紙2108はそこでさらに処理される場合がある。様々な実施形態では、第2の巻き取り紙処理段階2107における巻き取り紙の処理の後またはその間に、図31に示されたフローチャートのブロック2404が実行される場合がある。
図31を参照すると、様々な実施形態では、フローチャート2400はブロック2404に進み、ブロック2404は、図27に示された第2の巻き取り紙処理段階2107において巻き取り紙2108上で検出された異常の位置を表す第2段階異常位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ2200に指示する。様々な実施形態では、ブロック2404は、図28に示されたI/Oインターフェース2212のインターフェース2222を介して、第2の異常検出器2106から第2段階異常位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0164】
様々な実施形態では、第2の異常検出器2106は、第1の異常検出器2104とほぼ同様に構成される場合がある。図36を参照すると、様々な実施形態による、巻き取り紙位置追跡のための異常検出を容易にするように、図30に示された検出器プロセッサ3400に指示するためのコードのブロック2592、2594、2596、および2598を描写するフローチャート2590が示されている。様々な実施形態では、フローチャート2590に含まれるコードのブロックは、図30に示されたプログラムメモリ3402のコードのブロック3406内で符号化される場合がある。様々な実施形態では、フローチャート2590は、図32に示されたフローチャート2500に関して本明細書に記載されたものとほぼ同様のピクセル固有の閾値を適用するように適合されていることを除き、図10に示されたフローチャート590に含まれるものとほぼ同様のコードのブロックを含む場合がある。
【0165】
いくつかの実施形態では、誤った異常の予想割合は、第2の巻き取り紙処理段階2107よりも第1の巻き取り紙処理段階2105の方が高い場合がある。したがって、様々な実施形態では、所望の第2段階異常密度は、所望の第1段階異常密度よりも小さい場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、所望の第2段階異常密度は、所望の第1段階異常密度の90%未満であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、所望の第2段階異常密度は、メートル当たり約0.000008個の異常であり得、所望の第1段階異常密度は、メートル当たり約0.00001個の異常であり得る。
【0166】
いくつかの実施形態では、フローチャート2590は、複数の第2段階異常位置の各々について異常重大度を決定するように、図30に示された検出器プロセッサ3400に指示するための図37に示されたコードのブロック2610を含む場合がある。いくつかの実施形態では、ブロック2610は、図36に示されたフローチャート2590のコードのブロック2594に含まれるか、またはコードのブロック2594と同時に実行される場合がある。
様々な実施形態では、異常重大度は異常強度値を含む場合があり、ブロック2610は、異常の一部であるピクセルの異常性指標値の総計値として強度値を決定するように、検出器プロセッサ3400に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、強度値は、異常の一部であるピクセルの異常性指標値の合計として決定される場合がある。あるいは、いくつかの実施形態では、強度値は、異常の一部であるピクセルにわたる最大異常性指標値として決定される場合がある。
【0167】
様々な実施形態では、ブロック2610は、図38に示された第2段階異常位置重大度記録2620を生成し、図30に示された記憶メモリ3404の位置3456に記憶するように、検出器プロセッサ3400に指示することができる。様々な実施形態では、第2段階異常位置重大度記録2620は、第1の異常の増加する機械方向位置および交差方向位置をそれぞれ記憶するための第1の第2段階異常位置フィールド2622および2624と、第1の異常ならびに第2段階異常位置フィールド2622および2624に関連付けられた異常重大度を記憶するための第1の異常重大度フィールド2626とを含む。様々な実施形態では、第2段階異常位置重大度記録2620は、さらなる第2段階異常位置フィールドおよび関連付けられた異常重大度フィールドを含む。
【0168】
図31に戻って参照すると、ブロック2404は、図27に示された第2の巻き取り紙処理段階2107において巻き取り紙2108上で検出された異常の位置を表す第2段階異常位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ2200に指示する。いくつかの実施形態では、ブロック2404は、第2段階異常位置の各々に関連付けられたそれぞれの異常重大度を受信するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック2404は、図28に示されたインターフェース2222を介して、第2の異常検出器2106から図38に示された第2段階異常位置重大度記録2620の表現を受信し、図28に示された記憶メモリ2204の位置2256に第2段階異常位置重大度記録2620を記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック2404は、図5に示されたフローチャート400のブロック404および図13に示された第2段階異常位置記録640に関して概ね本明細書に記載されたように、図38に示された第2段階異常位置重大度記録2620に基づいて減少する機械方向フィールドを含む、図39に示された更新された第2段階異常位置重大度記録2640を生成し、位置2256に記憶するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0169】
いくつかの実施形態では、最初に図31に示されたフローチャート2400のブロック2404で受信され、図39に示された第2段階異常位置重大度記録2640に記憶された第2段階異常位置は、候補第2段階異常位置として機能することができ、フローチャート2400は、受信された候補第2段階異常位置のうちの少なくとも1つを無視するように、追跡器プロセッサ2200に指示するためのコードのブロックを含む場合がある。例えば、様々な実施形態では、図31に示されたフローチャート2400のブロック2404は、図40に示されたコードのブロック2662および2664を含む場合がある。様々な実施形態では、受信された候補第2段階異常位置のうちの少なくとも1つを無視することにより、より高速かつ/またはより正確なオフセット決定などの改善を容易にすることができる。
【0170】
図40を参照すると、様々な実施形態では、ブロック2662は、複数の候補第2段階異常位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック2662は、図28に示されたインターフェース2222を介して、第2の異常検出器2106から図38に示された第2段階異常位置重大度記録2620の表現を受信し、図39に示された第2段階異常位置重大度記録2640を生成し、図28に示された記憶メモリ2204の位置2256に記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
引き続き図40を参照すると、ブロック2664は、複数の候補第2段階異常位置のサブセットとして複数の第2段階異常位置を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示する。様々な実施形態では、ブロック2664は、複数の候補第2段階異常位置をランク付けし、1つまたは複数の最高ランクの候補第2段階異常位置としてサブセットを選択するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、候補第2段階異常位置をランク付けし、次いでランク付けに基づいてサブセットを選択することにより、後でより迅速かつ/またはより正確なオフセット決定を容易にすることができる。
【0171】
いくつかの実施形態では、ブロック2664は、現在第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙の位置に対する第2段階異常位置の近接度に少なくとも部分的に基づいて、複数の候補第2段階異常位置の各々をランク付けするように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、図27に示された巻き取り紙2108が第1の巻き取り紙処理段階2105と比較して第2の巻き取り紙処理段階2107でどの程度オフセットされたかを判定するときに、より最近に検出された異常位置が考慮するためにより重要であり得るので、これはより迅速かつ/またはより正確なオフセット判定を容易にすることができる。
いくつかの実施形態では、ブロック2664は、候補第2段階異常位置に関連付けられた異常の重大度に少なくとも部分的に基づいて、複数の候補第2段階異常位置の各々をランク付けするように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、これは、より重要またはより大きい異常がより正確に検知され、したがってオフセットを決定するときに考慮するためにより重要であり得るので、より高速および/またはより正確なオフセット決定を容易にすることができる。
【0172】
いくつかの実施形態では、ブロック2664は、候補第2段階異常位置の各々との関連付けについて異常重要度スコアを決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック2664は、以下の


のように異常重要度スコアを決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができ、ここで、Iは異常重要度スコアであり、Sは異常に関連付けられた異常重大度であり、Daは(例えば、第2段階異常位置重大度記録から、または巻き取り紙108の決定された全長から減少する機械方向位置を減算することによって決定された)第2段階異常位置の増加する機械方向位置である。様々な実施形態では、より高く増加する機械方向位置は、現在第2の巻き取り紙処理段階における巻き取り紙2108の位置により近接している異常に対応する場合がある。
【0173】
様々な実施形態では、ブロック2664は、候補第2段階異常位置をそれらの異常重要度スコアに従ってランク付けするように、追跡器プロセッサ2200に指示することができ、ブロック2664は、第2段階異常位置重大度記録2640とほぼ同様であるが、候補第2段階異常位置のサブセットを含むフィールドを有する新しい第2段階異常位置重大度記録を生成するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック2664は、異常重要度スコアに基づいて、閾値数の候補第2段階異常位置のみを含めるように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、上位閾値数は、異常重要度スコアに基づいてランク付けされた上位500の異常位置であり得る。いくつかの実施形態では、上位閾値数は2000であってもよい。
様々な実施形態では、ブロック2664は、図28に示された記憶メモリ2204の位置2256内の更新された第2段階異常位置重大度記録に第2段階異常位置の決定されたサブセットを記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0174】
図31を参照すると、様々な実施形態では、ブロック2404は、巻き取り紙2108が図27に示された第2の巻き取り紙処理段階2107で処理される間、継続的に実行される場合がある。いくつかの実施形態では、ブロック2662および2664は、例えば、第2段階異常位置の各表現が受信された後などに、繰り返し実行される場合がある。
様々な実施形態では、ブロック2404が実行されている間またはその後に、追跡器プロセッサ2200は、候補位置オフセットを試験して位置オフセットを決定するように指示される場合がある。したがって、様々な実施形態では、ブロック2404が実行されている間またはその後に、追跡器プロセッサ2200は、ブロック2406に進むように指示される場合がある。様々な実施形態では、ブロック2406は、候補位置オフセットを対象候補位置オフセットと見なすように、追跡器プロセッサ200に指示する。いくつかの実施形態では、ブロック2406は、図2に示されたフローチャート400のブロック406に含まれる要素とほぼ同様のいくつかの要素を含む場合がある。
【0175】
いくつかの実施形態では、図27に示された巻き取り紙2108は、第1の巻き取り紙処理段階2105と第2の巻き取り紙処理段階2107との間で伸張、収縮、および/またはそうでなければ変形する場合がある。代替または追加として、第1の位置センサ2122および第2の位置センサ2126は、互いに対して適切に較正されていない可能性があり、かつ/または別の要因が、第1の巻き取り紙処理段階2105と第2の巻き取り紙処理段階2107との間で知覚される伸張、収縮、および/もしくは変形を引き起こす可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、対象候補位置オフセットは、第1の巻き取り紙処理段階2105と第2の巻き取り紙処理段階2107との間の任意の真のおよび/または知覚された伸張、収縮、および/または変形を相殺するための少なくとも一つの候補倍率を含む場合がある。
【0176】
図42を参照すると、様々な実施形態による、位置2264に記憶され得る対象候補位置オフセット記録2700が示されている。いくつかの実施形態では、対象候補位置オフセット記録2700は、機械方向および交差方向のそれぞれの候補位置オフセットを記憶するための機械方向オフセットフィールド2702および交差方向オフセットフィールド2704を含む。いくつかの実施形態では、対象候補位置オフセット記録2700は、機械方向における巻き取り紙2108の知覚された伸張、収縮、および/または変形を相殺するために使用される倍率を記憶するための機械方向倍率フィールド2706を含む。いくつかの実施形態では、対象候補位置オフセット記録2700は、交差方向における巻き取り紙2108の知覚された伸張、収縮、および/または変形を相殺するために使用される倍率を記憶するための交差方向倍率フィールド2708を含む。様々な実施形態では、倍率は、機械方向オフセットおよび/または交差方向オフセットを、第2段階異常位置に加算される前に、それが加算される第2段階異常位置の位置に応じて、スケーリングまたは調整するために使用される場合がある。
【0177】
次いで、ブロック2407は、対象候補位置オフセットを第1段階異常位置および第2段階異常位置と比較して、候補位置オフセットと関連付けられる差分の表現を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示する。いくつかの実施形態では、ブロック2407は、第2段階異常位置に候補位置オフセットを適用して、オフセットされた第2段階異常位置を決定し、オフセットされた第2段階異常位置と第1段階異常位置との間の差分を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示するためのコードを含む場合があり、その結果、ブロック2407は図41に示されたコードのブロック2408および2410を含む場合がある。様々な実施形態では、図41に示されたブロック2408および2410は、例えば、ブロック2408および2410がスケーリングを相殺することができ、候補オフセットをチェックするときに第1段階異常位置の代わりに第2段階異常位置に候補位置オフセットを適用するように追跡器プロセッサ2200に指示することができることを含むいくつかの違いを除き、図15に示されたフローチャート400のブロック408および410とほぼ同様であり得る。
【0178】
様々な実施形態では、他の回避方法、すなわち第1段階異常ごとに対応する第2段階異常を決定することによるのではなく、第2段階異常位置記録内の位置ごとに、最も近い(オフセットされた)第1段階異常位置記録内の位置を決定することにより、異常位置を一致させることが有利であり得る。いくつかの実施形態では、これは、第1段階異常に対して対応する第2段階異常が見つからない可能性が、逆の場合(すなわち、第2段階異常に対して対応する第1段階異常が見つからないこと)よりも高い場合があるからであり得る。例えば、第1の巻き取り紙処理段階2105における抄紙機のドライエンドには、第2の巻き取り紙処理段階2107において巻き取り機に一般的に存在するよりも多くの紙片が空中に浮遊する場合がある。いくつかの実施形態では、四分木またはFLANNベースの探索または同様の方法を使用して、他の回避方法ではなく、第2段階異常位置記録内の位置ごとに、最も近い(オフセットされた)第1段階異常位置記録内の位置を決定することにより、異常位置を一致させることが有利であり得る。
【0179】
図41を参照すると、様々な実施形態では、ブロック2408は、対象候補位置オフセットを第2段階異常位置に適用して、複数のオフセットされた第2段階異常位置を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示する。
様々な実施形態では、ブロック2408は、複数の第2段階異常位置の各々について、第2段階異常位置の位置に基づいて調整された少なくとも1つの候補オフセット距離を決定し、少なくとも1つの候補オフセット距離を第2段階異常位置に加算するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック2408は、以下の


のように、第2段階異常位置の各々について、機械方向オフセット距離を決定するように追跡器プロセッサ2200に指示することができ、ここで、MDは機械方向オフセット距離であり、MD図42に示された機械方向オフセットフィールド2702からの機械方向オフセットであり、S図42に示された機械方向倍率フィールド2706からの機械方向倍率であり、MDは第2段階異常位置として機能する減少する機械方向位置である。
【0180】
様々な実施形態では、ブロック2408は、ほぼ同様に交差方向オフセット距離を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
様々な実施形態では、ブロック2408は、それぞれの機械方向オフセット距離および交差方向オフセット距離を決定し、図28に示された記憶メモリ2204の位置2256に記憶された第2段階異常位置記録の第2段階異常位置の各々に加算するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック2408は、記憶メモリ2204の位置2268に図43に示された結果としてのオフセットされた第2段階異常位置記録2740を記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0181】
図41を参照すると、ブロック2410は、オフセットされた第2段階異常位置と第1段階異常位置との間の差分を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示する。様々な実施形態では、ブロック2410は、図15に示されたフローチャート400のブロック410に含まれるコードとほぼ同様のコードを含む場合がある。
いくつかの実施形態では、ブロック2410は、オフセットされた第2段階異常位置の各々についてそれぞれのオフセット差分を決定するように、追跡器プロセッサ2200追跡器プロセッサ2200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック2410は、図28に示された記憶メモリ2204の位置2244に記憶された第1段階異常位置記録からの一致した位置に対してオフセットされた第2段階異常位置記録2740内の各オフセットされた第2段階異常位置の間の差分を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
様々な実施形態では、ブロック2410は、図28に示された記憶メモリ2204の位置2272に図44に示された候補位置オフセット差分記録2760内の結果を記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0182】
図31を参照すると、様々な実施形態では、ブロック2412は、差分の表現を候補位置オフセットと関連付けるように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック2412は、コスト関数を使用して差分の表現を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
いくつかの実施形態では、ブロック2412は、オフセット差分の各々について、オフセット差分およびオフセット差分に関連付けられた異常重みに基づいて、それぞれの加重オフセット差分を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック2412は、関連付けられたオフセット差分が決定された異常の重大度に基づいてそれぞれの異常重みを決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、これは、より重要または重大な異常の一致を強調することにより、決定された位置オフセットのより正確なおよび/または一貫した識別を容易にすることができる。
【0183】
いくつかの実施形態では、ブロック2412は、オフセット差分が決定された第2段階異常位置に関連付けられた異常の重大度を異常重みとして使用するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック2412は、候補位置オフセット差分記録2760からの各オフセット差分に、オフセット差分が決定された第2段階異常位置に関連付けられた異常重大度を乗算することにより、図45に示された加重候補位置オフセット差分記録2780を生成するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
様々な実施形態では、ブロック2412は、記憶メモリ2204の位置2272に加重候補位置オフセット差分記録2780を記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0184】
様々な実施形態では、ブロック2412は、図45に示された加重候補位置オフセット差分記録2780から加重候補位置オフセット差分の代表サブセットを識別し、代表サブセットに基づいて差分の表現を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、これは、第1段階異常において対応する一致をもたない第2段階異常から生じる差分の無視を容易にすることができ、それは候補位置オフセットをランク付けするための差分のより良い表現をもたらすことができる。
【0185】
様々な実施形態では、ブロック2412は、加重差分が導出された非加重差分に基づいて、加重候補位置オフセット差分の代表サブセットを識別するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック2412は、候補位置オフセット差分記録2760を使用して代表サブセットを識別するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック2412は、図44に示された候補位置オフセット差分記録2760に記憶された非加重差分のうちの最小の1つから導出された加重差分として代表サブセットを識別するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、代表サブセットは、決定された加重差分の割合であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、割合は10%であり得る。いくつかの実施形態では、代表サブセットに含まれる差分の数は、割合の最大値および最小の数であり得、それは、例えば20などの値に前もって決定され設定される場合がある。
【0186】
いくつかの実施形態では、ブロック2412は、加重候補位置オフセット差分の合計サブセットをスケーリングするように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。様々な実施形態では、これは、異なる候補位置オフセットについて決定された合計サブセットの比較を容易にすることができる。様々な実施形態では、これは、異なる候補位置オフセットの比較をさらに容易にすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブロック2412は、加重候補位置オフセット差分の代表サブセットの合計を、代表サブセットに含まれる第2段階異常の総計または合計された重みによって除算するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。様々な実施形態では、これは、巻き取り紙2108における最も有用なランドマークであり得る最も重大な第2段階異常を無視する好ましい解決策を減少させる場合がある。いくつかの実施形態では、ブロック2412は、結果または商に、すべての考慮された第2段階異常の総重量を乗算するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。様々な実施形態では、結果としての値は差分の表現として作用される場合がある。
【0187】
様々な実施形態では、ブロック2412は、図46に示されたように、差分の決定された表現を記憶する代表差分フィールド2710を含むように、図28に示された記憶メモリ2204の位置2264内の対象候補位置オフセット記録2700を更新するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
様々な実施形態では、ブロック2412が実行された後、追跡器プロセッサ2200は、図31に示されたフローチャート2400のブロック2406に戻って、新しい候補位置オフセットを対象候補位置オフセットと見なし、新しい候補位置オフセットでブロック2406、2407、および2412を繰り返すように指示される場合がある。様々な実施形態では、ブロック2406は、MDオフセット、CDオフセット、MD倍率、およびCD倍率の異なる値を含む多次元グリッドから新しい候補位置オフセットを識別するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、MDオフセットおよびCDオフセットは、図5に示されたフローチャート400に関して本明細書に記載された通りであり得る。いくつかの実施形態では、0.996~1.002のMD倍率が考慮される場合がある。MD倍率のグリッドステップサイズは、例えば、0.002であり得る。同様に、例えば、0.98~1.02のCD倍率が考慮される場合がある。CD倍率のグリッドステップサイズは、例えば、0.02であり得る。
【0188】
いくつかの実施形態では、考慮される倍率は、図27に示された第1の巻き取り紙処理段階2105と第2の巻き取り紙処理段階2107との間で平均的な伸張または収縮が予想され得るので、1.000を中心としない場合がある。代替または追加として、特にMD倍率の場合、第1の位置センサ2122および第2の位置センサ2126は互いに対して適切に較正されていない可能性があると予想される場合があるが、代わりに、一方のセンサは、平均して、同じ物理距離に対して他方よりも比較的長い値を測定すると予想される場合がある。
【0189】
様々な実施形態では、図31に示されたフローチャート2400のブロック2406、2407、および2412は、さらなる候補位置オフセットに対して繰り返される場合がある。いくつかの実施形態では、第1のグリッド内のすべてのグリッド位置が考慮されると、追跡器プロセッサ2200は、ブロック2414に進むように指示される場合がある。いくつかの実施形態では、第1のグリッドが考慮された後、ブロック2406、2407、および2412は、


の範囲であり得る異なるオフセットによって第1のグリッドからオフセットされ得る少なくとも1つのさらなるグリッドについて繰り返される場合があり、ここで、gは対応する探索次元d内のグリッドステップサイズである。様々な実施形態では、これは、異なるオフセットグリッドを使用して効果的に連続的な探索動作を容易にすることができ、それは探索空間全体を漸近的にカバーするのに役立つことができる。
【0190】
様々な実施形態では、第1のグリッドは全く考慮されない場合があるが、代わりにブロック2406、2407、および2412は、各探索次元d内の


の範囲であり得る異なるオフセットによって第1のグリッドからオフセットされ得る少なくとも1つのさらなるグリッドについてのみ実行される場合がある。
【0191】
いくつかの実施形態では、第1のグリッドと各さらなるグリッドとの間の各次元d内のオフセットは、適用されている各グリッドの各次元dについて別々に生成された


のランダム値であり得る。様々な実施形態では、オフセットは確定的に生成される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、例えば、四分木が構築され得る方法などと同様に、探索範囲


の再帰的な細分割から連続オフセットが選択される場合がある。
【0192】
探索動作ごとに異なってオフセットされたグリッドを使用することができる様々な実施形態では、異なる探索間で最良の(=最低コストの)解決策(例えば、代表差分フィールド内で最低値を有する決定された位置オフセットレコード)が維持される場合があり、その結果、代表差分フィールド内でより低い値を有するより良い解決策が新しい探索の結果として見つからない場合、以前に見つかった最良の解決策が使用され続ける場合がある。
様々な実施形態では、ブロック2406、2407、および2412の繰り返される実行は、図28に示された記憶メモリ2204の位置2264に記憶されている図46に示された候補位置オフセット記録2700とほぼ同僚のフォーマットを有する多くの候補位置オフセット記録をもたらすことができる。
【0193】
図31を参照すると、様々な実施形態では、ブロック2406、2407、および2412が実行され、2つ以上の候補位置オフセット記録が記憶メモリ2204の位置2264に記憶された後、追跡器プロセッサ2200はブロック2414に進むことができる。ブロック2414は、差分の表現に少なくとも部分的に基づいて、候補位置オフセットから決定された位置オフセットを識別するように、追跡器プロセッサ2200に指示する。
いくつかの実施形態では、ブロック2414は、図5に示されたフローチャート400のブロック414とほぼ同様であり得、差分の表現のうちの最小または極小のものに関連付けられた複数の候補位置オフセットのうちの候補位置オフセットを識別することによって決定された位置オフセットを識別するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0194】
様々な実施形態では、ブロック2414は、図47に示された決定された位置オフセット記録2820として識別された候補位置オフセット記録を、図28に示された記憶メモリ2204の位置2274に記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
いくつかの実施形態では、図31に示されたフローチャート2400のブロック2414が完了した後、追跡器プロセッサ2200は、ブロック2406に戻り、図5に示されたフローチャート400に関して本明細書に記載された決定された位置オフセットの近くのさらなる候補位置オフセットを考慮するように指示される場合がある。
【0195】
図48を参照すると、様々な実施形態では、図31に示されたフローチャート2400の実行後または実行中に実行され得るコードのブロックを描写するフローチャート3820が示されている。様々な実施形態では、フローチャート3820に含まれるコードのブロックは、図22に示されたフローチャート820に含まれる要素とほぼ同様のいくつかの要素を含む場合がある。様々な実施形態では、図48に示されたコードのブロックは、図28に示されたプログラムメモリ2202のコードのブロック2206に含まれる場合がある。いくつかの実施形態では、ブロックは、巻き取り紙2108が図1に示された第2の巻き取り紙処理段階2107で処理されるにつれて連続的に実行される場合がある。
【0196】
図48を参照すると、フローチャート3820はブロック3822から始まり、ブロック3822は、第1の巻き取り紙処理段階2105において巻き取り紙2108上で検出された欠陥の位置を表す検出された第1段階欠陥位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ2200に指示する。様々な実施形態では、ブロック3822は、図22に示されたフローチャート820のブロック822とほぼ同様であり得、ブロック3822は、図28に示されたI/Oインターフェース2212のインターフェース2220を介して、第1の異常検出器2104から少なくとも1つの検出された第1段階欠陥位置記録の表現を受信し、図28に示された記憶メモリ2204の位置2276に検出された第1段階欠陥位置記録を記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、第1の異常検出器2104は、欠陥検出器として機能することができ、例えば、図29に示された第1の異常検出器2104のインターフェース3224を介して追跡器プロセッサ2200に欠陥位置の表現を送信する前に、位置3240に記憶された第1段階画像を分析して欠陥位置を決定することができる。
【0197】
図48に戻って参照すると、ブロック3824は、第2の巻き取り紙処理段階2107における巻き取り紙の検知された第2段階位置の表現を受信するように追跡器プロセッサ2200に指示し、検知された第2段階位置は、図27に示された第2の巻き取り紙処理段階2107における巻き取り紙2108の現在位置を表す。様々な実施形態では、ブロック3824は、本明細書に記載され、図22に示されたブロック824とほぼ同様であり得る。様々な実施形態では、ブロック3824は、図28に示されたインターフェース2226を介して、図27に示された第2の位置センサ2126から検知された第2段階位置の表現を受信するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック3824は、検知された第2段階位置を図2に示された記憶メモリ2204の位置2278に記憶する前に、受信された検知された第2段階位置から増加する機械方向位置を減少する機械方向位置に変換するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0198】
図48を参照すると、ブロック3826は、決定された位置オフセット、巻き取り紙の検知された第2段階位置、および1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に基づいて、欠陥のうちの少なくとも1つに対する検知された第2段階位置の欠陥近接度を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示する。いくつかの実施形態では、欠陥近接度は、第2の巻き取り紙処理段階2107で現在処理されている巻き取り紙2108の位置が巻き取り紙2108の予測される欠陥にどれだけ近いかを表すことができる。
【0199】
いくつかの実施形態では、ブロック3826は、決定された位置オフセットを検知された第2段階位置に適用して、オフセットされた検知位置を決定し、1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置をオフセットされた検知位置と比較することによって欠陥近接度を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示する。様々な実施形態では、ブロック3826は、図28に示された記憶メモリ2204の位置2274から図47に示された決定された位置オフセット記録2820を読み取り、図41に示されたフローチャート2400のブロック2408に関して本明細書に記載された機械方向オフセット距離を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック3828は、決定された機械方向オフセット距離を、記憶メモリ2204の位置2278からの検知された第2段階位置に加算または適用するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック3826は、図28に示された記憶メモリ2204の位置2280に結果をオフセットされた検知位置として記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0200】
様々な実施形態では、ブロック3826は、図28に示された記憶メモリ2204の位置2276に記憶された第1段階欠陥位置のうちの1つを、図2に示された記憶メモリ2204の位置2280に記憶されたオフセットされた検知位置に最も近い欠陥位置として識別するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック3826は、識別された位置がオフセットされた検知位置よりも低い機械方向位置を有することを要求することにより、最も近い欠陥位置を最も近い将来の欠陥位置として識別するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。ブロック3826は、オフセットされた検知位置と識別された最も近い第1段階欠陥位置との間の差分または距離であるように欠陥近接度を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、ブロック3826は、オフセットされた検知位置と識別された最も近い第1段階欠陥位置との間の機会方向差分または機会方向距離として欠陥近接度を決定するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック3826は、図28に示された記憶メモリ2204の位置2282に決定された欠陥近接度を記憶するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0201】
図48に戻って参照すると、様々な実施形態では、ブロック3828は、決定された欠陥近接度が閾値基準を満たす場合、図27に示された第2の巻き取り紙処理段階2107における処理が調整されるようにするために信号を生成するように、追跡器プロセッサ2200に指指示する。様々な実施形態では、ブロック3828、本明細書に記載され、図22に示されたブロック828とほぼ同様であり得る。いくつかの実施形態では、記憶メモリ2204の位置2284に記憶された閾値距離は2500mであり得、ブロック3828は、例えば欠陥近接度が2500m未満であり、現在の第2の巻き取り紙処理段階が位置2276に記憶された第1段階欠陥位置記録内で識別された次の欠陥位置の2500m以内にあるときに、図27に示された巻き取り紙処理ドライバ2130に減速を開始させるために、図28に示されたインターフェース2224を介して信号を生成するように追跡器プロセッサ2200に指示することができる。
【0202】
様々な実施形態では、図22に示されたフローチャート800のブロック828に関して本明細書に記載されたように、閾値距離は、例えば、巻き取り紙2108が移動している速度を含む様々な要因に依存する場合がある。
様々な実施形態では、第1の異常検出器2104および第2の異常検出器2106は、図25に示されたフローチャート940に関して記載された較正とほぼ同様の較正を実行するように構成されるが、図32および図36に示されたフローチャート2500および/または2590に関して本明細書に記載された要素/原理のいずれかまたはすべてを使用するように修正される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、図25に示されたフローチャート940は、フローチャート2500に関して本明細書に記載されたようにそれぞれのピクセル位置に各々が関連付けられたピクセル固有の異常識別閾値を適用するためのコードを含む場合がある。
【0203】
様々な実施形態では、図1に示されたシステム100および/または図27に示されたシステム2100とほぼ同様に機能するシステムは、位置追跡器、第1の異常検出器、および/または第2の異常検出器の機能を組み合わせた単一のデバイスを含む場合がある。様々な実施形態では、図1に示されたシステム100および/または図27に示されたシステム2100とほぼ同様に機能するシステムは、位置追跡器、第1の異常検出器、および/または第2の異常検出器のうちの1つによって実行される本明細書に記載された機能の異なる部分を実行するように構成された複数の別々のデバイスを含む場合がある。
【0204】
様々な実施形態では、図1に示されたシステム100および/または図27に示されたシステム2100とほぼ同様のシステムは、第1の異常検出器とは別個の、第1の巻き取り紙処理段階で欠陥検出および/または欠陥位置の決定を実行するように構成された1つまたは複数の欠陥検出器を含む場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、欠陥検出器は、欠陥位置を検出し、欠陥位置記録の表現を位置追跡器に送信するように構成される場合があり、位置追跡器は、図22に示されたフローチャート820に含まれるブロックと同様のブロックを実行するように構成される。いくつかの実施形態では、例えば画像前処理などの、異常検出と欠陥検出の両方に必要な機能を組み合わせることが有益であり得る。
【0205】
様々な実施形態では、図15のブロック410および/もしくは図41のブロック2410で決定された一致した位置の間の差分、ならびに/またはブロック412もしくはブロック2412で決定されたそれらの表現は、例えば代替コスト関数を使用することなどにより、別の差分および/または差分の表現を使用して決定される場合がある。
様々な実施形態では、普通でないと予想される機械方向オフセットおよび交差方向オフセットは、比較的多くのペナルティを科される可能性がある。例えば、いくつかの実施形態では、(場合によっては、例えば別の巻き取り機で)巻き戻しが開始される前に、リールの表面から非常に大量の紙が除去されることが可能であり得るが、可能性は低い。いくつかの実施形態では、そのような状況を検出可能にすることが有益であり得るが、(大きさがより小さいオフセットを識別するために必要とされるよりも)比較的多くの証拠がある場合にのみである。
【0206】
様々な実施形態では、図5に示されたフローチャート400および/または図31に示されたフローチャート2400は、決定された位置オフセットが限度外である(例えば、発見された機械方向オフセットまたは交差方向オフセットまたは倍率のうちの1つが物理的に現実的ではない)場合に、決定された位置オフセットが無効と見なされ得るように限度を設定するように、追跡器プロセッサ200または2200に指示するためのコードのブロックを含む場合がある。様々な実施形態では、コードのブロックは、同期が失われている場合があることを示すためにユーザおよび/または巻き取り紙処理ドライバに送信される警告を生成するように、追跡器プロセッサ200または2200に指示することができる。様々な実施形態では、巻き取り紙処理ドライバは、例えば、そのような状況において処理を調整しないように構成されている場合がある。いくつかの実施形態では、それに応じて、巻き取り紙処理ドライバは自動処理を停止し、代わりに、例えば有効な決定された位置オフセットが再び見つかるまで、ユーザが第2の巻き取り紙処理段階に手動で関与し制御することを促し、かつ/または要求することができる。
【0207】
いくつかの実施形態では、図5に示されたフローチャート400のブロック414および/または図31に示されたフローチャート2400のブロック2414が完了した後、追跡器プロセッサ200または2200は、ブロック406または2406に戻り、決定された位置オフセットの近くのさらなる候補位置オフセットを考慮するように指示される場合がある。様々な実施形態では、ブロック406、407、および412、ならびに/またはブロック2406、2407、および2412は、決定された位置オフセットの近くのさらなるより高密度のグリッドで繰り返される場合があり、新しい、決定された位置オフセットは、ブロック414および/または2414がもう一度実行されると見つかる場合がある。いくつかの実施形態では、さらなるより高密度のグリッドが使用される場合がある。
【0208】
いくつかの実施形態では、図40に示されたブロック2664は、これまで見てきた巻き戻し長さ全体をM個の等間隔の(機械方向の)領域または長さに分割し、次いで、サブセットについて各領域または長さから等しい数の異常を選択するように、追跡器プロセッサ2200に指示することができる。いくつかの実施形態では、所望のサブセットサイズがMで割り切れないとき、各領域からの異常の数は等しくない可能性があるが、代わりに、包含のために考慮される次の異常が比較的重大である領域からさらに1つの異常が存在する可能性がある。いくつかの実施形態では、ある領域に異常が存在しない場合、対応する数の異常が他の領域から選択される場合がある。例えば、2キロメートルの巻き取り紙2108がこれまで巻き戻されており、所望の領域数が20である場合、2キロメートルは100メートルの区画に均等に分割される場合がある。例えば、500個の異常が選択されることが望ましい場合、各100メートル区画からの25個の最も重大な異常がサブセットについて選択される場合がある。
【0209】
いくつかの実施形態では、観察された全幅を同様にK個の等間隔の(横方向の)領域に分割し、次いでM個の等間隔の(縦方向の)領域について上記で概説されたのとほぼ同様に進めることが有益であり得る。これは、異常の長い「ストリーク」が特定の交差方向位置で発生している可能性がある場合に有用であり得る。いくつかの実施形態では、全領域はMK個の領域に分割される場合があり、その結果、異常のバーストとストリークの両方によって引き起こされる(異常位置マップの照合に対する)影響を緩和することができる。
いくつかの実施形態では、図5に示されたフローチャート400のブロック414および/または図31に示されたフローチャート2400のブロック2414が完了した後、追跡器プロセッサ200または2200は、決定された位置オフセットにおけるパラメータに関してコスト関数または差分関数の勾配を計算するように指示される場合がある。様々な実施形態では、追跡器プロセッサ200または2200は、勾配降下ステップを行う、すなわち、決定された位置オフセットのベクトル和マイナス例えば0.01などの小さいスカラ定数によって乗算された勾配として、新しく決定された位置オフセットを見つけるように指示される場合がある。様々な実施形態では、追跡器プロセッサは、次いで、新しく決定された位置オフセットにおけるコスト関数の勾配を計算し、新しい勾配降下ステップを行うように指示される場合がある。様々な実施形態では、勾配降下ステップは、例えば、事前較正された数のステップについて、かつ/またはいくつかの収束基準が満たされるまで繰り返される場合がある。いくつかの実施形態では、勾配降下ステップは、例えば、100ステップの間繰り返される場合がある。
【0210】
様々な実施形態では、新しく決定された位置オフセットを見つけるために上述された勾配降下法を使用する代わりに、またはそれに加えて、追跡器プロセッサ200または2200は、代替のおよび/またはより複雑な方法を使用して最適化を実行するように構成される場合がある。例えば、様々な実施形態では、最適化方法は、コスト関数に関する二次情報を使用することができる。いくつかの実施形態では、追跡器プロセッサ200または2200は、例えば、Broyden-Fletcher-Goldfarb-Shanno最適化アルゴリズムを使用してコスト関数の最小値を見つけることによって新しく決定された位置オフセットを確立するように構成される場合がある。
【0211】
様々な実施形態では、例えば、第1の決定された位置オフセットを取得するために第1のプロセスが使用され、より良好に決定された位置オフセットに近づくために第1の決定された位置オフセットの近くにさらなるプロセスが適用される場合などに、候補位置オフセットを選択する上記の方法の様々な組合せが使用される場合がある。
本明細書に開示された様々な実施形態では、第1および第2の異常検出器は、第1段階画像および第2段階画像の各々に関連付けられた機械方向位置または位置情報を受信することができ、受信された機械方向位置は、画像ごとの異常位置を決定するために使用される場合があるが、いくつかの実施形態では、異常ごとの機械方向位置または位置情報は、画像自体から導出される場合がある。いくつかの実施形態では、異常の位置が巻き取り紙の画像から導出され得るとき、図1および図27に示すシステム100または2100から専用の位置センサが省略される場合がある。
【0212】
いくつかの実施形態では、第1段階異常識別感度および/または第2段階異常識別感度は、変わらずに保持される場合がある。したがって、様々な実施形態では、図6に示されたフローチャート500のブロック506および508は省略される場合があり、かつ/または図10に示されたフローチャート590のブロック596および598は省略される場合がある。様々な実施形態では、図32に示されたフローチャート2500のブロック2506および2508は省略される場合があり、かつ/または図36に示されたフローチャート2590のブロック2596および2598は省略される場合がある。
【0213】
様々な実施形態では、第1段階異常位置および第2段階異常位置は、交換可能に切り替えおよび/または処理される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、図5に示されたフローチャート400のブロック408は、第2段階異常位置に候補位置オフセットを適用して、オフセットされた第2段階異常位置を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができ、ブロック410は、オフセットされた第2段階異常位置と第1段階異常位置との間の差分を決定するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。様々な実施形態では、図27に示されたシステム2100において同様の切り替えが行われる場合がある。
様々な実施形態では、図5に示すフローチャート400のブロック404ならびに406、407、412、および414、または図31に示されたフローチャート2400のブロック2404ならびに2406、2407、2412、および2414は、巻き取り紙が処理され、さらに第2段階異常位置が受信されるにつれて連続的に実行される場合があり、その結果、記憶メモリ204または2204の位置256または2256に記憶された第2段階異常位置記録が連続的に追加および/または更新され、決定された位置オフセット記録を含む結果データが連続的に更新される。
【0214】
様々な実施形態では、位置追跡器102もしくは2102、または位置追跡器102もしくは2102とほぼ同様の追跡器は、紙製品を製造する製紙工場以外の現場での巻き取り紙追跡を容易にするためのシステムに含まれる場合がある。例えば、様々な実施形態では、位置追跡器102または2102は、板紙抄紙機、1つもしくは複数の巻き取り機、および/または1つもしくは複数の巻き戻し機の間の液体包装用板紙製造の追跡を容易にすることができる。様々な実施形態では、位置追跡器102または2102は、ティシュペーパーマシンと1つまたは複数の変換ラインとの間のティシュペーパー製品の追跡を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、位置追跡器102または2102は、異なる処理段階の間の鋼コイルまたは他の金属コイルの追跡を容易にすることができる。様々な実施形態では、巻き取り紙108および/または巻き取り紙2108は、本明細書に記載された照合および/または追跡を容易にするために、異常として識別可能であり得るわずかな欠陥および/または他のランドマークを含む場合がある、紙巻き取り紙、板巻き取り紙、ティシュペーパー巻き取り紙、ラミネート巻き取り紙、ガラス繊維マット、金属ストリップ、および/または別の製品を含む場合がある。
【0215】
様々な実施形態では、決定された位置オフセット記録の機械方向オフセットフィールドに記憶された機械方向オフセットは、処理中に第2の巻き取り紙処理段階において予測される欠陥位置を決定するために交差方向を考慮せずに使用される場合がある。様々な実施形態では、これは、計算要件を低減することができ、依然として満足な結果を提供することができる。様々なそのような実施形態では、候補位置オフセットは、機械方向倍率を含むが、交差方向倍率は含まない場合がある。
いくつかの実施形態では、図1に示されたシステム100および/または図27に示されたシステム2100は、第2の巻き取り紙処理段階またはその近くで巻き取り紙の位置を検知するためのさらなる位置センサを含む場合がある。様々な実施形態では、図22に示されたフローチャート820のブロック826は、さらなる位置センサから巻き取り紙108の現在位置を受信するように、追跡器プロセッサ200に指示することができる。
【0216】
いくつかの実施形態では、図6に示されたフローチャート500のブロック504または図32に示されたフローチャート2500のブロック2504は、新しいピクセル値-基準ピクセル値として差分を計算するように、検出器プロセッサ1200または3200に指示することができる。様々な実施形態では、決定された差分の絶対値が異常性指標値として使用される場合がある。
様々な実施形態では、異常の数に基づく異常密度の代わりに、図6に示されたフローチャート500のブロック506は、第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた異常ピクセル密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、図6に示されたフローチャート500のブロック506は、複数の第1段階異常位置の第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの数を判決定することによって少なくとも1つの異常密度を決定するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々な実施形態では、ブロック506は、巻き取り紙108の長さ当たりの異常ピクセルとして、または巻き取り紙の面積当たりの異常ピクセルとして異常ピクセル密度を決定するように検出器プロセッサ1200に指示することができる。様々なそのような実施形態では、ブロック508は、所望よりも少ない異常ピクセルが異常ピクセル密度によって表される場合、異常識別閾値がより敏感であるように異常識別感度を調整するように、または所望よりも多い異常ピクセルが異常ピクセル密度によって表される場合、異常識別感度がより鈍感(したがって、例えば、より高い閾値)であるように異常識別感度を調整するように、検出器プロセッサ1200に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、所望の異常ピクセル密度は、0.00001ピクセル/メートル*1600*800=12.8ピクセル/メートルであり得る。様々な実施形態では、ブロック596は、第1の第1段階異常識別感度について上述された方法とほぼ同様の方法で第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた異常ピクセル密度を決定するように、検出器プロセッサ1400に指示することができる。
【0217】
様々な実施形態では、所望の異常密度を与えているはずの新しい感度または閾値を振り返って効率的に計算することが可能であり得る。様々な実施形態では、異常識別感度は、例えば指数平滑化、すなわちFESSAを使用して、それに応じて更新することができる。
様々な実施形態では、図1および図27に示されたシステム100および2100の原理および/または特徴もしくは要素は、例示目的で本明細書に記載され、システム間で交換可能であり得る。様々な実施形態では、システム2100の原理および/または特徴もしくは要素のいずれかまたはすべては、システム100に組み込まれる場合があり、逆もまた同様である。
【0218】
様々な実施形態では、図25に示されたフローチャート940または図25に示されたフローチャート940とほぼ同様のコードは、図6に示されたフローチャート500、図10に示されたフローチャート590、図32に示されたフローチャート2500、および/または図36に示されたフローチャート2590に関して本明細書に記載された機能を組み込むように修正される場合がある。様々な実施形態では、図25に示されたフローチャート940または図25に示されたフローチャート940とほぼ同様のコードは、図6に示されたフローチャート500、図10に示されたフローチャート590、図32に示されたフローチャート2500、および/または図36に示されたフローチャート2590に関して本明細書に記載された方法のいずれかまたはすべてにおいて修正される場合がある。
【0219】
いくつかの実施形態では、カメラのいずれかまたはすべては、1つまたは複数のラインスキャンカメラを含む場合がある。様々なそのような実施形態では、対応する画像は、例えば、2048×1個のピクセルを含む場合がある。
本開示の特定の実施形態が記載および例示されているが、そのような実施形態は、本開示の例示にすぎず、添付の特許請求の範囲に従って解釈されるように本開示を限定するものではないと考えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
【手続補正書】
【提出日】2024-12-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻き取り紙位置追跡を容易にするための方法であって、
第1の巻き取り紙処理段階において巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す複数の第1段階異常位置の表現を受信することと、
第2の巻き取り紙処理段階において前記巻き取り紙上で検出された異常の位置を表す複数の第2段階異常位置の表現を受信することと、
複数の異なる候補位置オフセットの各々について、
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置および前記複数の第2段階異常位置と比較して、前記候補位置オフセットに関連付けられる差分の表現を決定することと、
前記差分の前記表現を前記候補位置オフセットと関連付けることと、
前記差分の前記表現に少なくとも部分的に基づいて、前記候補位置オフセットから決定された位置オフセットを識別することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置および前記複数の第2段階異常位置と比較することが、
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置に適用して、複数のオフセットされた第1段階異常位置を決定することと、
前記複数のオフセットされた第1段階異常位置と前記複数の第2段階異常位置との間の前記差分を決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記差分を決定することが、前記複数のオフセットされた第1段階異常位置の各々についてそれぞれのオフセット差分を決定することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記候補位置オフセットを適用することが、前記複数の第1段階異常位置の各々について、前記第1段階異常位置の位置に基づいて調整された少なくとも1つの候補オフセット距離を決定することと、前記少なくとも1つの候補オフセット距離を前記第1段階異常位置に加算することとを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置および前記複数の第2段階異常位置と比較することが、
前記候補位置オフセットを前記複数の第2段階異常位置に適用して、複数のオフセットされた第2段階異常位置を決定することと、
前記複数のオフセットされた第2段階異常位置と前記複数の第1段階異常位置との間の前記差分を決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記差分を決定することが、前記複数のオフセットされた第2段階異常位置の各々についてそれぞれのオフセット差分を決定することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記候補位置オフセットを適用することが、前記複数の第2段階異常位置の各々について、前記第2段階異常位置の位置に基づいて調整された少なくとも1つの候補オフセット距離を決定することと、前記少なくとも1つの候補オフセット距離を前記第2段階異常位置に加算することとを含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記候補位置オフセットを前記複数の第1段階異常位置および前記複数の第2段階異常位置と比較することが、前記オフセット差分の各々について、前記オフセット差分および前記オフセット差分に関連付けられた異常重みに基づいてそれぞれの加重オフセット差分を決定することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記オフセット差分の各々について、前記関連付けられたオフセット差分が決定された異常の重大度に基づいて、前記それぞれの関連付けられた異常重みを決定することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の第2段階異常位置の前記表現を受信することが、複数の候補第2段階異常位置の表現を受信することと、前記複数の候補第2段階異常位置のサブセットとして前記複数の第2段階異常位置を決定することとを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の第2段階異常位置を決定することが、前記複数の候補第2段階異常位置をランク付けすることと、1つまたは複数の最高ランクの候補第2段階異常位置として前記サブセットを選択することとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の候補第2段階異常位置をランク付けすることが、現在前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の位置に対する前記第2段階異常位置の近接度に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の候補第2段階異常位置の各々をランク付けすることを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の候補第2段階異常位置をランク付けすることが、前記第2段階異常位置に関連付けられた異常の重大度に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の候補第2段階異常位置の各々をランク付けすることを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の巻き取り紙処理段階が、前記第1の巻き取り紙処理段階の下流にある、請求項に記載の方法。
【請求項15】
前記決定された位置オフセットを識別することが、前記差分の前記表現のうちの最小のものに関連付けられた前記複数の候補位置オフセットのうちの候補位置オフセットを識別することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の第1段階異常位置の前記表現を受信することが、
前記第1の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の第1段階画像の1つまたは複数のセットを受信することと、
第1段階画像の前記1つまたは複数のセットに対する少なくとも1つの第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の第1段階異常位置を決定することと
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項17】
第1段階画像の前記1つまたは複数のセットが、第1段階画像の第1のセットおよび第1段階画像の第2のセットを含み、
前記少なくとも1つの第1段階異常識別感度が、第1の第1段階異常識別感度および第2の第1段階異常識別感度を含み、前記第2の第1段階異常識別感度が前記第1の第1段階異常識別感度とは異なり、
前記複数の第1段階異常位置を決定することが、
第1段階画像の前記第1のセットに対する前記第1の第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第1段階異常位置の第1のセットを決定することと、
第1段階画像の前記第2のセットに対する前記第2の第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第1段階異常位置の第2のセットを決定することと
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1および第2の第1段階異常識別感度の各々が、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することと、前記第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度および前記第1の第1段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第1段階異常識別感度を決定することとを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第1段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常の数を決定することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第1段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの少なくとも1つの数を決定することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の第1段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度と所望の第1段階異常密度との間の少なくとも1つの差分を決定することを含み、前記第2の第1段階異常識別感度を決定することが、前記決定された少なくとも1つの差分に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第1段階異常識別感度を決定することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記複数の第2段階異常位置の前記表現を受信することが、
前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の第2段階画像の1つまたは複数のセットを受信することと、
第2段階画像の前記1つまたは複数のセットに対する少なくとも1つの第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の第2段階異常位置を決定することと
を含み、
第2段階画像の前記1つまたは複数のセットが、第2段階画像の第1のセットおよび第2段階画像の第2のセットを含み、
前記少なくとも1つの第2段階異常識別感度が、第1の第2段階異常識別感度および第2の第2段階異常識別感度を含み、
前記複数の第2段階異常位置を決定することが、
第2段階画像の前記第1のセットに対する前記第1の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第1のセットを決定することと、
第2段階画像の前記第2のセットに対する前記第2の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第2のセットを決定することと
を含み、
前記方法が、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することと、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度および前記第1の第2段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することとを含み、
前記方法が、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度と所望の第2段階異常密度との間の差分を決定することを含み、前記所望の第2段階異常密度が前記所望の第1段階異常密度の90%未満であり、
前記第2の第2段階異常識別感度を決定することが、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度と前記所望の第2段階異常密度との間の前記決定された差分に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することを含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第2段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの数を決定することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第2段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常の数を決定することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記第1および第2の第2段階異常識別感度の各々が、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記複数の第2段階異常位置の前記表現を受信することが、
前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の第2段階画像の1つまたは複数のセットを受信することと、
第2段階画像の前記1つまたは複数のセットに対する少なくとも1つの第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の第2段階異常位置を決定することと
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項28】
第2段階画像の前記1つまたは複数のセットが、第2段階画像の第1のセットおよび第2段階画像の第2のセットを含み、
前記少なくとも1つの第2段階異常識別感度が、第1の第2段階異常識別感度および第2の第2段階異常識別感度を含み、前記第2の第2段階異常識別感度が前記第1の第2段階異常識別感度とは異なり、
前記複数の第2段階異常位置を決定することが、
第2段階画像の前記第1のセットに対する前記第1の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第1のセットを決定することと、
第2段階画像の前記第2のセットに対する前記第2の第2段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、第2段階異常位置の第2のセットを決定することと
を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた少なくとも1つの異常密度を決定することと、前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度および前記第1の第2段階異常識別感度に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することとを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第2段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常の数を決定することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つの異常密度を決定することが、前記複数の第2段階異常位置の前記第1のセットによって表された異常に含まれる異常ピクセルの少なくとも1つの数を決定することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の第2段階異常識別感度に関連付けられた前記少なくとも1つの異常密度と所望の第2段階異常密度との間の少なくとも1つの差分を決定することを含み、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することが、前記決定された少なくとも1つの差分に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の第2段階異常識別感度を決定することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記第1および第2の第1段階異常識別感度の各々が、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の第1段階画像の較正セットを受信することと、
第1段階画像の前記較正セットに対する第1段階較正異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの第1段階較正異常密度を決定することと、
前記第1段階較正異常識別感度および前記少なくとも1つの第1段階較正異常密度に少なくとも部分的に基づいて、較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することと
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項35】
前記少なくとも1つの第1段階較正異常密度を決定することが、
第1段階画像の前記較正セットに対する前記較正第1段階異常識別感度の適用に少なくとも部分的に基づいて、異常位置の第1段階較正セットを決定することと、
異常位置の前記第1段階較正セットによって表された異常の数を決定することと
を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つの第1段階較正異常密度を決定することが、第1段階画像の前記較正セットに含まれる異常に含まれる異常ピクセルの数を決定することを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記第1段階較正異常識別感度および前記較正ベースの第1段階異常識別感度の各々が、それぞれのピクセル位置に各々が関連付けられた複数の異常識別閾値を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することが、前記少なくとも1つの第1段階較正異常密度と所望の第1段階較正異常密度との間の少なくとも1つの差分を決定することと、前記決定された少なくとも1つの差分に少なくとも部分的に基づいて、前記較正ベースの第1段階異常識別感度を決定することとを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
第1段階画像の前記第1のセットが、第1段階画像の前記較正セットのうちの少なくとも1つを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項40】
第1段階画像の前記第1のセットおよび第1段階画像の前記較正セットが同じ画像である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記第1の巻き取り紙処理段階において前記巻き取り紙上で検出された欠陥の位置を表す1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置の表現を受信することと、
前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の検知された第2段階位置の表現を受信することであって、前記検知された第2段階位置が、前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙の現在位置を表す、受信することと、
前記決定された位置オフセット、前記巻き取り紙の前記検知された第2段階位置、および前記1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に基づいて、前記欠陥のうちの少なくとも1つに対する前記検知された第2段階位置の欠陥近接度を決定することと、
前記決定された欠陥近接度が閾値基準を満たす場合、前記第2の巻き取り紙処理段階における処理が調整されるようにするために信号を生成することと
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項42】
前記欠陥近接度を決定することが、前記決定された位置オフセットを前記1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置に適用して、前記第2の巻き取り紙処理段階における前記巻き取り紙について予測された欠陥の位置を表す1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を決定することと、前記1つまたは複数の予測された第2段階欠陥位置を前記検知された第2段階位置と比較することとを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記欠陥近接度を決定することが、前記決定された位置オフセットを前記検知された第2段階位置に適用して、オフセットされた検知位置を決定することと、前記1つまたは複数の検出された第1段階欠陥位置を前記オフセットされた検知位置と比較することとを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
巻き取り紙位置追跡を容易にするためのシステムであって、請求項1から43のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える、システム。
【請求項45】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1から43のいずれか一項に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させるコードを記憶している、非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】