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特表2024-546815パイルフレーム及びその斜め支持ロッド補助支持装置
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  • 特表-パイルフレーム及びその斜め支持ロッド補助支持装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】パイルフレーム及びその斜め支持ロッド補助支持装置
(51)【国際特許分類】
   E02D 7/14 20060101AFI20241219BHJP
   E02D 7/06 20060101ALI20241219BHJP
   E02D 13/00 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
E02D7/14
E02D7/06
E02D13/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535187
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2024-06-12
(86)【国際出願番号】 CN2021142372
(87)【国際公開番号】W WO2023108823
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111545479.3
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522360781
【氏名又は名称】山河智能装▲備▼股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100161746
【弁理士】
【氏名又は名称】地代 信幸
(72)【発明者】
【氏名】ジュ ジエンシン
(72)【発明者】
【氏名】リウ ジンシュエ
(72)【発明者】
【氏名】ポン シアン
(72)【発明者】
【氏名】タン ロン
【テーマコード(参考)】
2D050
【Fターム(参考)】
2D050CB12
2D050EE19
2D050EE22
2D050EE29
(57)【要約】
斜め支持ロッド補助支持装置及び斜め支持ロッド補助支持装置を含むパイルフレームであって、斜め支持ロッド補助支持装置は、支持機構を含み、前記支持機構の第1端に、パイルフレームのコラムとヒンジ接続するためのヒンジ接続耳が設けられており、前記支持機構の第2端に、パイルフレームの斜め支持ロッドに対して予め設けられた周方向隙間で設置されるための開閉可能なスリーブが設けられており、前記支持機構は、伸縮駆動部が設けられており、前記支持機構の第2端を前記ヒンジ接続耳周りに昇降回動させるように支持し駆動するための駆動モジュールをさらに含む。上記斜め支持ロッド補助支持装置は、斜め支持ロッドの剛性及び耐圧安定性を効果的にアップし、パイルフレームが不安定になるのを回避することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
斜め支持ロッド補助支持装置であって、支持機構を含み、前記支持機構の第1端に、パイルフレームのコラムとヒンジ接続するためのヒンジ接続耳が設けられており、前記支持機構の第2端に、パイルフレームの斜め支持ロッドに対して予め設けられた周方向隙間で設置されるための開閉可能なスリーブが設けられており、前記支持機構は、伸縮駆動部が設けられており、
前記支持機構の第2端を前記ヒンジ接続耳周りに昇降回動させるように支持し駆動するための駆動モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする斜め支持ロッド補助支持装置。
【請求項2】
前記支持機構は、中部がヒンジ接続して設置された2本のシザース支持ロッドを含むシザース機構である、
ことを特徴とする請求項1に記載の斜め支持ロッド補助支持装置。
【請求項3】
前記伸縮駆動部は、前記シザース支持ロッドの先端に設けられる伸縮シリンダと、前記伸縮シリンダに接続されるインナーロッドと、を含み、前記インナーロッドの先端は前記スリーブに接続され、一対の前記伸縮シリンダは平行に設置される、
ことを特徴とする請求項2に記載の斜め支持ロッド補助支持装置。
【請求項4】
一対の前記シザース支持ロッドの間には、前記シザース機構の開き角度を調節する調節シリンダが接続されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の斜め支持ロッド補助支持装置。
【請求項5】
前記駆動モジュールは、先端が前記シザース機構のヒンジ接続点の下方にヒンジ接続される昇降シリンダである、
ことを特徴とする請求項4に記載の斜め支持ロッド補助支持装置。
【請求項6】
前記スリーブは、前記スリーブの筒壁と斜め支持ロッドとのピッチを検出するための距離センサが周方向に沿って複数組設置され、
前記距離センサ、前記伸縮駆動部、前記駆動モジュールに接続されるコントローラーをさらに含み、前記コントローラーは、前記距離センサの検出結果に応じて前記伸縮駆動部及び前記駆動モジュールを制御して前記スリーブ及び斜め支持ロッドを周方向に等隙間に設置させるために用いられる、
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の斜め支持ロッド補助支持装置。
【請求項7】
前記スリーブは、前記インナーロッドに固定接続される第1半筒体と、前記第1半筒体に反転開閉して接続される第2半筒体とを含み、前記第2半筒体と前記インナーロッドとの間は、開閉シリンダが接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載の斜め支持ロッド補助支持装置。
【請求項8】
前記コントローラーの通断電を接続して制御する制御スイッチをさらに含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の斜め支持ロッド補助支持装置。
【請求項9】
パイルフレームであって、機体と、前記機体の第1端にヒンジ接続されるコラムと、前記機体の第2端にヒンジ接続されて前記コラムと前記機体とを傾斜して接続する一対の斜め支持ロッドと、請求項2~8のいずれか1項に記載の斜め支持ロッド補助支持装置と、を含み、前記駆動モジュールの一端及び前記シザース機構の第1端はともに前記コラムにヒンジ接続され、前記スリーブは、前記斜め支持ロッドと一々に対応して外挿される、
ことを特徴とするパイルフレーム。
【請求項10】
前記スリーブは前記斜め支持ロッドの1/2箇所に接続され、かつ前記シザース機構は前記斜め支持ロッドに対して垂直に設置される、
ことを特徴とする請求項9に記載のパイルフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2021年12月16日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202111545479.3であり、発明の名称が「パイルフレーム及びその斜め支持ロッド補助支持装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用されることで本出願に結合される。
【0002】
本発明は、杭打機械という分野に関し、特に斜め支持ロッド補助支持装置に関する。本発明はさらに、当該斜め支持ロッド補助支持装置を有するパイルフレームに関する。
【背景技術】
【0003】
杭打機は、パイルハンマー、パイルフレーム、及び付属機器等から構成される。パイルフレームは、コラムと斜め支持ロッドとを含む鉄骨構造のタワーである。パイルフレームのコラムは往々にして、比較的に高く、一般的にはいずれも30メートル以上であり、近年、杭をより深く打ち込むことに適応するために、コラムの高さがひいては60メートル以上に達するが、支柱の下端が機体に支持され、上部が2本の斜め支持ロッドによって支持され、コラムの高さが高いため、斜め支持ロッドも往々にして長く、通常は細長いロッドであり、その剛性が低く、あるひどい作業条件では、例えば、強風、不意に衝撃を受けること等の状況では、斜め支持ロッドが不意に不安定になって破壊されるリスクは大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、斜め支持ロッドの剛性及び耐圧安定性を効果的にアップし、パイルフレームが不安定になるのを回避することができる斜め支持ロッド補助支持装置を提供することである。本発明の別の目的は、上記斜め支持ロッド補助支持装置を含むパイルフレームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、斜め支持ロッド補助支持装置を提供し、支持機構を含み、前記支持機構の第1端に、パイルフレームのコラムとヒンジ接続するためのヒンジ接続耳が設けられており、前記支持機構の第2端に、パイルフレームの斜め支持ロッドに対して予め設けられた周方向隙間で設置されるための開閉可能なスリーブが設けられており、前記支持機構は、伸縮駆動部が設けられており、前記支持機構の第2端を前記ヒンジ接続耳周りに昇降回動させるように支持し駆動するための駆動モジュールをさらに含む。
【0006】
または、前記支持機構は、中部がヒンジ接続して設置された2本のシザース支持ロッドを含むシザース機構である。
【0007】
または、前記伸縮駆動部は、前記シザース支持ロッドの先端に設けられる伸縮シリンダと、前記伸縮シリンダに接続されるインナーロッドと、を含み、前記インナーロッドの先端は前記スリーブに接続され、一対の前記伸縮シリンダは平行に設置される。
【0008】
または、一対の前記シザース支持ロッドの間には、前記シザース機構の開き角度を調節する調節シリンダが接続されている。
【0009】
または、前記駆動モジュールは、先端が前記シザース機構のヒンジ接続点の下方にヒンジ接続される昇降シリンダである。
【0010】
または、前記スリーブは、前記スリーブの筒壁と斜め支持ロッドとのピッチを検出するための距離センサが周方向に沿って複数組設置され、前記距離センサ、前記伸縮駆動部、前記駆動モジュールに接続されるコントローラーをさらに含み、前記コントローラーは、前記距離センサの検出結果に応じて前記伸縮駆動部及び前記駆動モジュールを制御して前記スリーブ及び斜め支持ロッドを周方向に等隙間に設置させるために用いられる。
【0011】
または、前記スリーブは、前記インナーロッドに固定接続される第1半筒体と、前記第1半筒体に反転開閉して接続される第2半筒体とを含み、前記第2半筒体と前記インナーロッドとの間は、開閉シリンダが接続される。
【0012】
または、前記コントローラーの通断電を接続して制御する制御スイッチをさらに含む。
【0013】
本発明は、パイルフレームをさらに提供し、機体と、前記機体の第1端にヒンジ接続されるコラムと、前記機体の第2端にヒンジ接続されて前記コラムと前記機体とを傾斜して接続する一対の斜め支持ロッドと、上記のいずれか1項に記載の斜め支持ロッド補助支持装置と、を含み、前記駆動モジュールの一端及び前記シザース機構の第1端はともに前記コラムにヒンジ接続され、前記スリーブは、前記斜め支持ロッドと一々に対応して外挿される。
【0014】
または、前記スリーブは前記斜め支持ロッドの1/2箇所に接続され、かつ前記シザース機構は前記斜め支持ロッドに対して垂直に設置される。
【0015】
上記背景技術に対して、本発明は、斜め支持ロッド補助支持装置を提供し、当該補助支持装置は、支持機構の第1端のヒンジ接続耳を利用してパイルフレームのコラムにヒンジ接続し、そして、伸縮駆動部を調節することで支持機構が伸び、駆動モジュールを調節することで支持機構がパイルフレームの斜め支持ロッドに対して垂直になり、支持機構の第2端のスリーブを利用して斜め支持ロッドに隙間をあげて嵌装されることができ、斜め支持ロッドが受圧してスリーブでの変形が当該周方向隙間よりも大きい場合、支持機構及びスリーブは、斜め支持ロッドを拘束し支持する作用を奏することができ、斜め支持ロッドの長さの「短くする」ことに相当し、受圧ロッド部材の耐圧安定性の算出のオイラー公式により、斜め支持ロッドが受圧して不安定になる臨界圧力、即ち、剛性は、算出された長さの二乗に反比例し、スリーブが斜め支持ロッドの中部に設置される場合、スリーブによって上下両部に分割された斜め支持ロッドの剛性はいずれも4倍アップすることにより、斜め支持ロッドの剛性を著しくアップする。また、伸縮駆動部及び駆動モジュールを利用して、スリーブ及び斜め支持ロッドが周方向隙間で設置されるように調節し、斜め支持ロッドの正常な作動状態を干渉しない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例または従来技術における技術案をより明らかに説明するために、以下は実施例または従来技術の記載にとって必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の記載における図面は本発明の実施例のみであり、当業者にとって、進歩性に値する労働をしない前提で、提供された図面に応じて他の図面を取得し得る。
【0017】
図1】本発明の実施例が提供する斜め支持ロッド補助支持装置の作動原理図である。
図2図1のA矢視図である。
図3】本発明の実施例が提供するパイルフレームの前面図である。
図4図3の左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、本発明の実施例における添付図面を参照しながら、本発明の実施例における技術案を明瞭で完全に記述し、明らかに、記述される実施例は、本発明のすべてではなく、本発明の実施例の一部に過ぎない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を費やすことがなくて得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0019】
当業者がよりよく本発明の方案を理解するために、以下は図面と具体的な実施形態を結合して本発明をさらに詳しく説明する。
【0020】
図1図4を参照すれば、図1は本発明の実施例が提供する斜め支持ロッド補助支持装置の作動原理図であり、図2図1のA矢視図であり、図3は本発明の実施例が提供するパイルフレームの前面図であり、図4図3の左側面図である。
【0021】
本発明は斜め支持ロッド補助支持装置を提供し、当該補助支持装置は、パイルフレームのコラム1と斜め支持ロッド3との間に接続されることが可能であり、斜め支持ロッド3の正常な昇降回転作業を干渉しなく、斜め支持ロッド3に変形の傾向が発生する場合、斜め支持ロッド補助支持装置を利用して斜め支持ロッド3を拘束支持し、斜め支持ロッド3の剛性及びパイルフレームの安定性を向上させる。
【0022】
本発明が提供する実施例において、斜め支持ロッド補助支持装置は支持機構4を含み、支持機構4の第1端にヒンジ接続耳41が設置され、当該ヒンジ接続耳41は、パイルフレームのコラム1とヒンジ接続するためのものであり、支持機構4の第2端にスリーブ46が設置され、スリーブ46は開閉可能であり、かつ閉じた後の径が斜め支持ロッド3の径よりも大きく、これにより、スリーブ46は閉じたあと、斜め支持ロッド3と設定された周方向隙間で同軸に設置されることができ、斜め支持ロッド3の正常な作動状態に影響を及ぼさず、極端な条件で斜め支持ロッド3の受圧変形がスリーブ46との隙間を超える場合、スリーブ46及び支持機構4が斜め支持ロッド3を支持拘束することもできる。さらに、駆動モジュール及び支持機構4の伸縮駆動部は、支持機構4の第2端の位置を調節するために用いられ、スリーブ46は、斜め支持ロッド3に対して周方向隙間で設置される状態を保持できる。
【0023】
従来のパイルフレームが通常、1本のコラム1と2本の斜め支持ロッド3とを含むことを考慮すれば、本発明の実施例が提供する支持機構4は具体的に、シザース支持機構4であり、当該シザース支持機構4は、交差して設置されたシザース支持ロッド43を2本含み、2本のシザース支持ロッド43の中部はヒンジ接続軸を介してヒンジ接続され、2本のシザース支持ロッド43の第2端はともに伸縮駆動部に接続され、伸縮駆動部については伸縮シリンダ44を採用し、2本のシザース支持ロッド43の第2端に接続される一対の伸縮シリンダ44は互いに平行に設置される。各々の伸縮シリンダ44の先端に1本のインナーロッド45が接続され、スリーブ46はインナーロッド45の先端に接続される。
【0024】
スリーブ46の開閉を実現するために、スリーブ46は、スリーブ46の外周方向へ反転開閉可能な半筒体を2つ含み、即ち、第1半筒体、第2半筒体であり、第1半筒体は通常、第2半筒体よりも周方向のサイズが大きく、インナーロッド45は第1半筒体に固定接続される。スリーブ46の開閉を便利にさせるために、本発明の実施例は特別に、インナーロッド45と第2半筒体との間に開閉シリンダ47を斜め引きして接続し、開閉シリンダ47の収縮により、第2半筒体を外へ反転して開かせ、開閉シリンダ47の張り出しにより、スリーブ46が閉じることを実現する。
【0025】
さらなる実施例において、一対のシザース支持ロッド43の間には、開閉駆動部がさらに接続されており、開閉駆動部については、図2に示す開閉シリンダ47を採用してもよいし、それに応じて電動プッシュロッドとして設置してもよい。開閉シリンダ47は、一対のスリーブ46のピッチを調節し、スリーブ46と斜め支持ロッド3とが一々に対応してスライドして嵌装接続されることを実現するように、具体的にシザース支持ロッド43の第2端の間に設置される。駆動モジュールについては昇降シリンダ49を採用し、昇降シリンダ49は、底端がコラム1にヒンジ接続されるために用いられ、頂端がシザース機構のヒンジ接続点の真下にヒンジ接続され、即ち、シザース機構がどのように開閉しても、昇降シリンダ49の昇降運動に影響を与えない。
【0026】
上記実施例の好ましい実施形態として、本発明が提供する斜め支持ロッド補助支持装置はさらに、スリーブ46の周方向に沿って均一に設置された複数組の距離センサを含み、複数組の距離センサを利用してそれと斜め支持ロッド3の外壁とのピッチを検出することにより、伸縮駆動部、駆動モジュール及び調節シリンダ48を調節することで、スリーブ46、斜め支持ロッド3が周方向に等隙間に設置され、当該隙間は通常、20mm程度であり、実際の要求に応じて5~10mm上下に変動することができる。調節の利便性を向上させるために、当該補助支持装置はさらに、コントローラーを含み、コントローラーはすべての距離センサに接続され、また、コントローラーはさらに伸縮駆動部、駆動モジュール及び調節シリンダ48が接続され、スリーブ46の周方向に設置された距離センサから検出された距離に応じて伸縮駆動部、駆動モジュール及び調節シリンダ48を制御して動作させ、スリーブ46、斜め支持ロッド3が周方向に等ピッチに設置されることを保証するために用いられる。実装開始時に調節シリンダ48の運動が既に制御されたので、シザース支持ロッド43の拡開角度がそれぞれ、コラム1及び2本の斜め支持ロッド3にマッチングし、この場合、調節シリンダ48が隙間を調整することは、微調整に過ぎず、シザース機構のヒンジ接続耳41とコラム1とのヒンジ接続は、当該微調整の要求を満たすことに注意すべきである。
【0027】
上記距離センサについては具体的に、レーザーセンサを採用し、斜め支持ロッド3が変形してスリーブ46の内壁と接触する場合に距離センサが損害されることを回避するために、距離センサについては、以下の方式を参照して実装してもよい。例示的には、スリーブ46の内壁に1つの環形溝が開設され、複数組の距離センサが環形溝内に実装設置され、環形溝の設置により、斜め支持ロッド3がスリーブ46の内壁と接触する場合に距離センサが損害されないことが保証される。さらに、複数の貫通する測距孔がスリーブ46の周方向に開設され、距離センサがスリーブ46の外壁に実装設置されて測距孔によって斜め支持ロッド3の壁面とのピッチを検出するようにしてもよい。
【0028】
斜め支持ロッド3がひどい作業条件で力を受けてひずみが発生すると適時にスリーブ46と接触することを保証するために、本出願の実施例は、コントローラーに接続される制御スイッチをさらに含み、当該制御スイッチは、コントローラーの通断電を制御するためのものである。斜め支持ロッド補助支持装置が実装される場合、制御スイッチが閉じ、コントローラーに電力が供給され、距離センサ、伸縮駆動部、駆動モジュール及び調節シリンダ48の制御ロジックに基づいて実行され、スリーブ46、斜め支持ロッド3が周方向に等隙間に設置されることを保証する。斜め支持ロッド補助支持装置の実装が完了したあと、制御スイッチをオフにし、コントローラーが電力を失い、スリーブ46、斜め支持ロッド3の等周方向隙間の制御ロジックが作用しなくなり、斜め支持ロッド3は変形した直後にスリーブ46に拘束され、これにより、斜め支持ロッド3の剛性及びパイルフレームの全体的な安定性を著しくアップする。
【0029】
まず、当該斜め支持ロッド補助支持装置の実装であり、実装の場合、先に当該装置のヒンジ接続耳41の一端をコラム1に実装し、昇降シリンダ49の底端を同様にコラム1にヒンジ接続する。そして、開閉シリンダ47を駆動して2つのスリーブ46を開かせ、昇降シリンダ49を調整することで支持機構全体が斜め支持ロッド3に対して垂直になる。次に、スリーブ46の距離センサによって測定された、斜め支持ロッド3との距離に応じて、伸縮シリンダ44、調節シリンダ48及び昇降シリンダ49を制御して運動させ、スリーブ46、斜め支持ロッド3の各方向における距離がいずれも、約20mmの隙間に保持される。調整後、さらにスリーブ46を閉じ、即ち、実装、位置決めを完了する。
【0030】
作動中、コラム1の垂直度を調整する必要があると、この場合、コラム1と斜め支持ロッド3との相対位置が変化し、この場合、当該補助支持装置は、スリーブ46と斜め支持ロッド3との間の隙間を保持するように、必ず当該変化に自動的に適応し、この場合、制御スイッチを閉じる必要があり、コントローラーの制御ロジックが有効になる。
【0031】
本発明の実施例はパイルフレームを提供し、パイルフレームの構造については、図3及び図4を参照可能であり、パイルフレームのコラム1と斜め支持ロッド補助支持装置とのヒンジ接続については、図2を参照可能である。パイルフレームは、機体2と、機体2の第1端にヒンジ接続されるコラム1と、機体2の第2端にヒンジ接続されて機体2とコラム1とを斜め引きして接続する2組の斜め支持ロッド3と、コラム1、2組の斜め支持ロッド3を接続する、上記の実施例に記載のような斜め支持ロッド補助支持装置と、を含む。2組の斜め支持ロッド3は角度を付けて設置され、コラム1と三角錐状をなし、シザース機構の第1端の2組のヒンジ接続耳41、駆動モジュールの底端はいずれも、コラム1にヒンジ接続され、シザース機構の第2端の2つのスリーブ46はそれぞれ、一対の斜め支持ロッド3に隙間に嵌装接続される。ヒンジ接続耳41との係合を実現するために、コラム1の予め設けられた高さ箇所に2組のヒンジ接続台11が設置され、ヒンジ接続台11の中部に、ヒンジ接続耳41が配置可能な縦溝が開設され、ヒンジ接続耳41は縦溝内に置かれ、ピン軸42はヒンジ接続台11、ヒンジ接続耳41を貫通してヒンジ接続を実現する。当該縦溝の幅がヒンジ接続耳41の厚さよりも大きく、これにより、開閉シリンダ47がシザース機構の角度を微調整する場合、シザース機構の第1端のヒンジ接続耳41が設定された隙間内に運動可能であるのを満たすことに注意すべきである。
【0032】
好ましくは、シザース機構については具体的に、スリーブ46は斜め支持ロッド3の1/2箇所に接続され、これにより、斜め支持ロッド3のスリーブ46箇所で発生するひずみがスリーブ46との周方向隙間よりも大きい場合、スリーブ46は斜め支持ロッド3に対して位置制限し、斜め支持ロッド3におけるスリーブ46に位置する上下両部の剛性をいずれも4倍アップし、パイルフレームの安定性を向上させる。
【0033】
本明細書では、「第一」及び「第二」のような用語は、単に、実体を、他のいくつかの実体と区別するために使用されるもので、必ずしも、実体間に、この種の実在関係または順位付けが存在することを要求する、あるいは意味するわけではないことに注意すべきである。
【0034】
以上は本発明が提供するパイルフレーム及びその斜め支持ロッド補助支持装置を詳しく紹介した。本明細書において、具体的な例によって本発明の原理及び実施形態を説明して、以上の実施例に対する説明は、ただ本発明の方法及びその核心思想への理解に寄与する。指摘すべきなのは、当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない上に、本発明に対して若干の改良と修飾を行ってもよく、これら改良と修飾はいずれも本発明の請求項の保護範囲に該当している。
【符号の説明】
【0035】
1 ・・・コラム;
2 ・・・機体;
3 ・・・斜め支持ロッド;
4 ・・・支持機構;
11 ・・・ヒンジ接続台;
41 ・・・ヒンジ接続耳;
42 ・・・ピン軸;
43 ・・・シザース支持ロッド;
44 ・・・伸縮シリンダ;
45 ・・・インナーロッド;
46 ・・・スリーブ;
47 ・・・開閉シリンダ;
48 ・・・調節シリンダ;
49 ・・・昇降シリンダ。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】