(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】通信の方法、通信装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20241219BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20241219BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20241219BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/231
H04W76/15
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535410
(86)(22)【出願日】2021-12-14
(85)【翻訳文提出日】2024-08-13
(86)【国際出願番号】 CN2021138049
(87)【国際公開番号】W WO2023108438
(87)【国際公開日】2023-06-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ジャン シャオホン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC22
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ可読媒体に関する。本開示の実施形態によれば、端末装置は、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を受信する。前記端末装置は、監視ウィンドウ内で省電力指示信号を検出する。前記端末装置は、前記省電力指示信号の検出に基づいて、オン時間間隔タイマを開始する。こうして、端末装置において電力が削減される。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、
前記端末装置において、前記複数のDRX設定のうちの1つ又は複数のDRX設定に関連付けられた監視ウィンドウ内で省電力指示信号を検出することと、
前記省電力指示信号の検出に基づいて、前記複数のDRX設定のうちの1つのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記監視ウィンドウの周波数領域リソースを決定することと、
前記省電力指示信号に関連付けられた前記周波数領域リソースに基づいて、前記複数のDRX設定からターゲットDRX設定を決定することと、をさらに含み、
前記DRXオン時間間隔タイマを開始することは、
前記ターゲットDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマを開始することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記省電力指示信号をスクランブルするためのシーケンスを決定することと、
前記シーケンスに基づいて、前記複数のDRX設定からターゲットDRX設定を決定することと、をさらに含み、
前記DRXオン時間間隔タイマを開始することは、
前記ターゲットDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマを開始することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DRXオン時間間隔タイマは、
最大値を有する前記DRXオン時間間隔タイマ、
最小値を有する前記DRXオン時間間隔タイマ、又は
WUSに最も近い開始時間を有する前記DRXオン時間間隔タイマ、
のうちの1つである請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワーク装置から、ターゲットDRX設定を示す無線リソース制御(RRC:radio resource control)設定を受信すること、をさらに含み、
前記DRXオン時間間隔タイマを開始することは、
前記ターゲットDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマを開始することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記省電力指示信号についてのダウンリンク制御情報が前記DRXオン時間間隔タイマを開始するように示すとの決定に従って、前記監視ウィンドウ内での前記PDCCHの監視を停止すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記省電力指示信号についてのPDCCHが前記DRXオン時間間隔タイマを開始しないように示すとの決定に従って、前記監視ウィンドウ内での前記PDCCHの監視を停止することと、
前記複数のDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマをスキップさせることと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のDRX設定は、第1のDRX設定と第2のDRX設定とを含み、前記省電力指示信号を検出するための前記第1のDRX設定の第1の監視ウィンドウは、前記第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行時間内にある
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の監視ウィンドウ内で、前記省電力指示信号についてのグループ共通ダウンリンク制御情報を有するPDCCHを受信すること
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のDRX設定の前記オン時間間隔タイマの実行時間内に、前記省電力指示信号についての特定のダウンリンク制御情報を有するPDCCHを受信すること
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワーク装置から、前記省電力指示信号とターゲットDRX設定のインデックスとの間のマッピングを示すメディアアクセス制御制御要素(MAC CE:medium access control control element)を受信すること
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項12】
通信の方法であって、
端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、
前記端末装置において、前記ネットワーク装置から、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)の設定を受信することと、
前記端末装置において、前記複数のDRX設定の重複したオン時間間隔ウィンドウ内で1つ又は複数の探索空間セットグループ(SSSG)に基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)を監視することと、
を含む方法。
【請求項13】
前記PDCCHを監視することは、
所定のSSSGに基づいて前記PDCCHを監視することを含む
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ネットワーク装置から、ターゲットSSSGのインデックスを示す無線リソース制御設定を受信すること、をさらに含み、
前記PDCCHを監視することは、
前記ターゲットSSSGに基づいて前記PDCCHを監視することを含む
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記ネットワーク装置から、ターゲットSSSGのインデックスを示すダウンリンク制御情報を受信すること、をさらに含み、
前記PDCCHを監視することは、
前記ターゲットSSSGに基づいて前記PDCCHを監視することを含む
請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記重複したオン時間間隔ウィンドウは、第1のDRX設定と第2のDRX設定とに関連付けられ、
前記PDCCHを監視することは、
前記重複したオン時間間隔ウィンドウ内で、前記第1のDRX設定に関連付けられた第1のSSSGと、前記第2のDRX設定に関連付けられた第2のSSSGとに基づいて、前記PDCCHを監視することを含む
請求項12に記載の方法。
【請求項17】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、端末装置に、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を送信することと、
前記ネットワーク装置において、前記端末装置に、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)の設定を送信することと、
を含む方法。
【請求項18】
前記端末装置に、ターゲットSSSGのインデックスを示す無線リソース制御設定を送信すること
をさらに含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記端末装置に、ターゲットSSSGのインデックスを示すダウンリンク制御情報を送信すること
をさらに含む請求項17に記載の方法。
【請求項20】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備える端末装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~11の何れか一項に記載の方法又は請求項12~16の何れか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【請求項21】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備えるネットワーク装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項17~19の何れか一項に記載の方法を実行する、
ネットワーク装置。
【請求項22】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~11の何れか一項に記載の方法、又は請求項12~16の何れか一項に記載の方法、又は請求項17~19の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信性能を向上させるためにいくつかの技術が提案されている。不連続受信(DRX:Discontinuous reception)は、端末装置が非アクティブの期間中にその受信機をオフにすることを可能にするために、さまざまな無線技術において採用されている方法である。DRXは、RRCアイドルモードとRRC接続モードとの両方において採用されることが可能である。通信システムにおいて、端末装置は、消費電力を低減するためにDRXを使用するように設定され、端末装置は、DRXサイクルごとに1つのページングオケージョン(PO:paging occasion)を監視することが期待される。RRCアイドルモードにおいて、端末装置がページングメッセージのみを受信することを期待するため、DRXサイクルはページングサイクルに基づく。RRC接続モードにおいて、端末装置は、到来するトラフィックの可能な指示のために、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)探索空間を監視する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の実施形態は、通信のための方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、前記端末装置において、前記複数のDRX設定のうちの1組のターゲットDRXタイマ又は1組のターゲットDRX設定を決定することと、前記端末装置において、前記1組のターゲットDRXタイマ又は前記1組のターゲットDRX設定に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することと、を含む。
【0005】
第2の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは命令を記憶しており、前記命令は、前記プロセッサにより実行された場合、前記端末装置に、端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、前記端末装置において、前記複数のDRX設定のうちの1組のターゲットDRXタイマ又は1組のターゲットDRX設定を決定することと、前記端末装置において、前記1組のターゲットDRXタイマ又は前記1組のターゲットDRX設定に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することと、を含む動作を実行させる。
【0006】
第3の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、前記端末装置において、前記複数のDRX設定のうちの1つ又は複数のDRX設定に関連付けられた監視ウィンドウ内で省電力指示信号を検出することと、前記省電力指示信号の検出に基づいて、前記複数のDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始することと、を含む。
【0007】
第4の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、端末装置において、ネットワーク装置から、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)についての設定を受信することと、前記端末装置において、前記複数のDRX設定の重複したオン時間間隔ウィンドウ内で1つ又は複数の探索空間セットグループ(SSSG)に基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することと、を含む。
【0008】
第5の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは命令を記憶しており、前記命令は、前記プロセッサにより実行された場合、前記端末装置に、端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、前記端末装置において、前記複数のDRX設定のうちの1つ又は複数のDRX設定に関連付けられた監視ウィンドウ内で省電力指示信号を検出することと、前記省電力指示信号の検出に基づいて、前記複数のDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始することと、を含む。
【0009】
第6の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは命令を記憶しており、前記命令は、前記プロセッサにより実行された場合、前記端末装置に、端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、端末装置において、ネットワーク装置から、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)についての設定を受信することと、前記端末装置において、前記複数のDRX設定の重複したオン時間間隔ウィンドウ内で1つ又は複数の探索空間セットグループ(SSSG)に基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することと、を含む動作を実行させる。
【0010】
第7の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を送信することと、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)の設定を送信することと、を含む。
【0011】
第8の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは命令を記憶しており、前記命令は、前記プロセッサにより実行された場合、前記ネットワークに、前記ネットワーク装置において、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX)設定を送信することと、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)の設定を送信することと、を含む動作を実行させる。
【0012】
第9の態様において、命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第1、第3、第4又は第7の態様に記載の方法を実行させる。
【0013】
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0015】
【
図1】本開示の実施形態を実施可能な通信環境の概略図である。
【0016】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、装置間通信のためのシグナリングフローを示す図である。
【0017】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかるDRX設定の概略図である。
【0018】
【
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかるDRX設定の概略図である。
【0019】
【
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかるDRX設定の概略図である。
【0020】
【
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかるDRX設定の概略図である。
【0021】
【
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、装置間通信のためのシグナリングフローを示す図である。
【0022】
【
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかるDRX設定の概略図である。
【0023】
【
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかるDRX設定の概略図である。
【0024】
【
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる、装置間通信のためのシグナリングフローを示す図である。
【0025】
【
図11】本開示のいくつかの実施形態にかかるDRX設定の概略図である。
【0026】
【
図12】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【0027】
【
図13】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【0028】
【
図14】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【0029】
【
図15】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【0030】
【
図16】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【0031】
【
図17】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【0032】
【
図18】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0033】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0035】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0036】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。用語「端末装置」は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。また、用語「ネットワーク装置」は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を指す。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0037】
一実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続することができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。
【0038】
本明細書で使用される単数形「1つ」及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。用語「に基づく」は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「一実施形態」及び「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0039】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0040】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実現も含む。
【0041】
上述したように、DRXが提案されている。端末装置がサービングセルについてのDRX設定を有するように設定されている場合、端末装置は、該DRX設定に基づいて、各DRXサイクルにおいてPDCCHを監視する。drx-on-durationTimerは、端末装置がPDCCHを監視すべきDRXサイクルの開始における時間間隔を定義し、この時間間隔は、オン時間間隔ウィンドウとも称される。DRXサイクル内のオン時間間隔ウィンドウの後には、端末装置がバッテリ節約目的でPDCCHを監視せずにスリープしてもよい、DRXについての機会のための時間間隔である。端末装置がサービングセル上で新しいデータ送信(DL又はUL)を示すPDCCHを受信した場合、端末装置は、PDCCH受信の終了後の第1のシンボル内でDRX設定のdrx-InactivityTimerを開始又はリスタートし、drx-InactivityTimerが実行している間に、各サブフレーム内でPDCCHを監視する。本明細書で使用される「DRX」は、モバイル通信において、モバイル装置のバッテリを節約するために使用される方法を指す。モバイル装置とネットワークとは、データ転送が発生する段階についてネゴシエーションする。他の時間中、装置はその受信機をオフにし、低電力状態に入る。本明細書で使用される用語「リソース」は、通信装置間の送信に使用可能な、周波数領域におけるリソースと、時間領域におけるリソースとを含む。本明細書で使用される用語「オン時間間隔」は、端末装置がダウンリンクチャネルを監視可能な期間を指す。本明細書で使用される用語「DRXについての機会」又は「オフ時間間隔」は、端末装置がダウンリンクチャネルを監視せず、ダウンリンクチャネル上でデータ又は制御情報を受信しない期間を指す。本明細書で使用される用語「DRXサイクル」は、端末装置がダウンリンクチャネルを監視すべきオン時間間隔ウィンドウと、端末装置がダウンリンクチャネルの受信をスキップできるDRXについての機会のための時間間隔ウィンドウとを含む。
【0042】
多くの拡張現実(XR)装置の電力が限定されているため、省電力は1つの重要なトピックはである。本明細書で使用される用語「XR」は、仮想現実(VR:virtual reality)及び拡張現実(AR:augmented reality)を含んでもよい。実際のXR応用は、異なるトラフィック特性を有する可能性のある複数のトラフィックフローを含むことができ、例えば、異なるフローは、異なる周期、遅延要件、データパケットを有する可能性がある。周期に関しては、ビデオについての周期が16.67msであってもよく、音声についての周期が20msであってもよく、データストリームについての周期が10msであってもよい。データレートに関しては、ビデオについてのデータレートが10Mbpsより大きくてもよく、音声/データについてのデータレートが約1Mbpsであってもよい。
【0043】
UEがデュアル接続(DC:dual connectivity)を有するように設定されている場合、UEについて2つのDRX設定を設定することができ、各DRX設定はセルグループ用である。異なるトラフィック特性を持つ複数のトラフィックフローを有するXRサービスについて、セル又はセルグループ内のUEについて1つのDRX設定しか設定できない現在のメカニズムに従う場合、UEはスリープする時間が少ない。
【0044】
そのため、UE電力を節約するために異なるトラフィック特性を持つ複数のXRフローを一致させるための、セル又はセルグループ内のUEについての複数のDRX設定に関する解決策が必要とされる。本開示の実施形態によれば、端末装置は、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を受信する。端末装置は、該複数のDRX設定のうちの1つ又は複数のDRX設定に基づいてPDCCHを監視する。こうして、端末装置において電力が削減される。
【0045】
図1は本開示の実施形態を実施可能な通信システムの模式図である。通信ネットワークの一部である通信システム100は、まとめて「端末装置110」と称することができる端末装置110-1と、端末装置110-2と、…、端末装置110-Nとを備える。数Nは任意の適切な整数であってもよい。
【0046】
通信システム100は、ネットワーク装置120をさらに含む。通信システム100において、ネットワーク装置120と端末装置110とが互いにデータ及び制御情報を通信することが可能である。
図1に示す装置の数は、説明のためのみに示されており、いかなる限定も示唆していない。
【0047】
通信システム100における通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)及び第5世代(5G)などのセルラー通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE:Institute for Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線ローカルエリアネットワーク通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むが、これらに限定されない任意の適切な通信プロトコルに従って実現することができる。さらに、通信は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割デュプレクサ(FDD)、時分割デュプレクサ(TDD)、マルチ入力マルチ出力(MIMO)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他の技術を含むが、これらに限定されない任意の適切な無線通信技術を利用してもよい。
【0048】
本開示の実施形態は、任意の適切なシナリオに適用することが可能である。例えば、本開示の実施形態は、NR IIoT/URLLCにおいて実施されるが可能である。代替として、本開示の実施形態は、能力が低減されたNR装置、NRマルチ入力マルチ出力(MIMO)、NRサイドリンク強化、52.6GHzより高い周波数のNRシステム、最大71GHzの拡張NRオペレーション、非地上系ネットワーク(NTN)上の狭帯域モノのインターネット(NB-IOT)/拡張マシンタイプ通信(eMTC)、NTN、UE省電力強化、NRカバレッジ強化、NB-IOT及びLTE-MTC、統合アクセス及びバックホール(IAB)、NRマルチキャスト及びブロードキャストサービス、又はマルチ無線デュアル接続の強化のうちの1つ内で実施されてもよい。
【0049】
図2は本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる装置間のプロセス200を示すシグナリング図を示す。説明のためだけに、
図1を参照してプロセス200について説明する。プロセス200には、
図1の端末装置110-1及びネットワーク装置120が関与してもよい。プロセス200はあくまで一例であり、限定ではないことに留意すべきである。
【0050】
ネットワーク装置120は、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を、端末装置110-1に送信する(2010)。DRX設定は、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を含んでもよい。(1) DRXオン時間間隔タイマ(DRX on-duration timer):DRXサイクルの開始における時間間隔、(2) DRXスロットオフセット(DRX slot offset):DRXオン時間間隔タイマを開始する前の遅延、(3) DRX非アクティブタイマ(DRX inactivity timer):物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がメディアアクセス制御(MAC)エンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の時間間隔、(4) DRX再送タイマDL(DRX retransmission timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごと):DL再送が受信されるまでの最大時間間隔、(5) DRX再送タイマUL(DRX retransmission timer UL)(UL HARQプロセスごと):DL再送についての許可が受信されるまでの最大時間間隔、(6) DRX長いサイクル開始オフセット(DRX long cycle start offset):長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとが開始するサブフレームを定義する長いDRXサイクル及びDRX開始オフセット、(7) DRX短いサイクル(DRX short cycle):短いDRXサイクル、(8) DRX短いサイクルタイマ(DRX short cycle timer):UEが短いDRXサイクルに従うべき時間間隔、(9) DRA HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマDL(DRA HARQ round trip time (RTT) timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと):MACエンティティがHARQ再送のためのDL割り振りを期待する前の最小時間間隔、(10) DRX HARQ RTTタイマUL(DRX HARQ RTT timer UL)(UL HARQプロセスごと):MACエンティティがDL HARQ再送許可を期待する前の最小時間間隔、(11) PSウェイクアップ(PS wake up):DCPが監視されるが検出されない場合に、関連付けられたDRXオン時間間隔タイマを開始する設定、(12) 他の周期的なCSIのPS送信(PS transmit other periodic CSI):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)ではない周期的なチャネル状態情報(CSI)を報告する設定、(13) 周期的なL1-RSRPのPS送信(PS transmit periodic L1-RSRP):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、PUCCH上でL1-RSRPである周期的なCSIを報告する設定。
【0051】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は別々に設定されてもよい。例えば、上述したパラメータは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。代替として、該複数のDRX設定の各々は、該複数のDRX設定に共通の1組のRRCパラメータと、該DRX設定に専用の別の1組のRRCパラメータとを含んでもよい。換言すれば、上述したパラメータの一部は、各設定について別々に設定されることが可能であり、他のパラメータは、サービングセル又はサービングセルグループ内で該複数のDRX設定について共通であることが可能である。例えば、DRXスロットオフセット、DRX長いサイクル開始オフセット、DRX短いサイクルであるパラメータのうちの1つ又は複数は、異なるDRX設定について別々に設定されることが可能である。こうして、1つのサービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定の設定が実現される。
【0052】
端末装置110-1は、該複数のDRX設定から、1組のターゲットDRXタイマ又は1組のターゲットDRX設定を決定する(2020)。該1組のターゲットDRXタイマは、DRXオン時間間隔タイマ、DRX非アクティブタイマ、又はDRX再送タイマ、のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0053】
該端末装置110-1は該1組のターゲットDRXタイマ又は該1組のターゲットDRX設定に基づいて、PDCCHを監視する(2030)。該1組のターゲットDRXタイマ及び/又は該1組のターゲットDRX設定の決定の実施形態について、以下の図を用いて説明する。
【0054】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定は独立して実施されていてもよい。即ち、端末装置110-1は、該複数のDRX設定のDRXタイマを同時に維持することができる。端末装置110-1は、該1組のDRX設定の該1組のターゲットDRXタイマに別々に従って、PDCCHを監視することができる。この場合、端末装置110-1は、該1組のターゲットDRXタイマのうちの1つ又は複数が実行しているときに、PDCCHを監視することができる。換言すれば、複数のDRX設定が設定されている場合、DRXグループ内のサービングセルについてのアクティブ時間は、以下の時間を含む。- DRXグループについての複数のDRX設定の各々の、設定されたdrx-onDurationTimer又はdrx-InactivityTimerが実行している時、又は、- 複数のDRX設定の各々のdrx-RetransmissionTimerDL又はdrx-RetransmissionTimerULがDRXグループ内の任意のサービングセル上で実行している時、又は、- ra-ContentionResollutionTimer又はmsgB-ResponseWindowが(条項5.1.4aで説明されているように)実行している時、又は、- スケジューリング要求がPUCCH上で送信され、保留中である時、又は、- MACエンティティのC-RNTI宛ての新しい送信を示すPDCCHが、競合に基づくランダムアクセスプリアンブルのうち、MACエンティティにより選択されていないランダムアクセスプリアンブルへのランダムアクセス応答の受信に成功した後に受信されていない時。こうして、実現が容易になる。
図3を参照し、
図3は、DRX設定の概略図を示す。
【0055】
図3に示すように、端末装置110-1は、DRX設定#0とDRX設定#1との2つのDRX設定を有してもよい。1つのDRXサイクル311内には、DRXについての機会のためのオン時間間隔時間ウィンドウ310-1と、時間間隔時間312とがある。DRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマは、オン時間間隔時間ウィンドウ310-1及びオン時間間隔時間ウィンドウ310-2内で実行している。同様に、1つのDRXサイクル321内には、DRXについての機会のためのオン時間間隔時間ウィンドウ320-1と、時間間隔時間322とがある。DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマは、オン時間間隔時間ウィンドウ320-1及び320-2内で実行している。この場合、端末装置110-1は、オン時間間隔時間ウィンドウ310-1とオン時間間隔時間ウィンドウ320-1とに基づいて決定される時間間隔330-1内でPDCCHを監視することができる。端末装置110-1はまた、DRX設定#0のオン時間間隔時間ウィンドウ310-2に対応する時間間隔330-2内でPDDCHを監視してもよい。端末装置110-1は、DRX設定#1のオン時間間隔時間ウィンドウ320-2に対応する時間間隔330-3内でPDCCHを監視してもよい。端末装置110-1は、時間間隔332内でスリープしてもよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、2つ以上のDRX設定のオン時間間隔ウィンドウが重複してもよい。この場合、端末装置110-1は、このような重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内で、新しい送信をスケジューリングするPDCCHを受信してもよい。端末装置110-1は、該複数のDRX設定からのDRX設定のターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい(2040)。この場合、重複した時間ウィンドウ内で新しいデータ送信をスケジューリングするためのPDCCHを受信した場合、どのDRX設定に関連付けられた関連DRXタイマを開始するかは端末装置にとって不明である。本明細書で使用される用語「タイマを開始する」とは、タイマを初めて開始すること、又は、タイマをリスタートすることを指すことができる。例えば、
図4に示すように、オン時間間隔時間ウィンドウ310-1とオン時間間隔時間ウィンドウ320-1とが重複している。端末装置110-1は、重複したオン時間間隔時間ウィンドウ430内で、PDCCH 410を受信することができる。PDCCH 410は、PDSCH 420をスケジューリングしてもよい。端末装置110-1は、DRX設定#0又はDRX設定#1のDRX非アクティブタイマを開始/リスタートしてもよい。表4が限定ではなく例のみを示していることに留意すべきである。
【0057】
端末装置110-1は、所定の指示に基づいて、ターゲットDRX非アクティブタイマを選択してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、最小値/より小さい値を有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。例えば、DRX設定#0のDRX非アクティブタイマの値が2msであり、DRX設定#1のDRX非アクティブタイマの値が4msである場合、端末装置110-1は、DRX設定#0のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最大値/より大きい値を有するターゲットDRX非アクティブを開始してもよい。この場合、DRX設定#0のDRX非アクティブタイマの値が2msであり、DRX設定#1のDRX非アクティブタイマの値が4msである場合、端末装置110-1は、DRX設定#1のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、最高の/より高いDRX設定インデックスを有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。この場合、端末装置110-1は、DRX設定#1のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最低の/より低いDRX設定インデックスを有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。この場合、端末装置110-1は、DRX設定#0のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。いくつかの他の実施形態において、端末装置110-1は、最短の/より短い周期を有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。例えば、DRX設定#0の周期がDRX設定#1の周期よりも短い場合、端末装置110-1は、DRX設定#0のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最長の/より長い周期を有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。例えば、DRX設定#0の周期がDRX設定#1の周期よりも短い場合、端末装置110-1は、DRX設定#1のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、最低の/より低い優先度を有するXRフローに関連付けられたターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。例えば、DRX設定#0に関連付けられたXRフロー#0の優先度がDRX設定#1に関連付けられたXRフロー#1の優先度よりも低く、端末装置110-1は、DRX設定#0のDRX非アクティビティタイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最高の/より高い優先度を有するXRフローに関連付けられたターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。例えば、DRX設定#0に関連付けられたXRフロー#0の優先度がDRX設定#1に関連付けられたXRフロー#1の優先度よりも低く、端末装置110-1は、DRX設定#1のDRX非アクティビティタイマを開始してもよい。
【0058】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、RRC設定を端末装置110-1に送信してもよい。この場合、このRRC設定がターゲットDRX設定のインデックスを示す場合、端末装置110-1は、このRRC設定に基づいてターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを選択してもよい。一例としてのみ、このRRC設定がDRX設定#0のインデックスを示す場合、端末装置110-1は、DRX設定#0のDRX非アクティビティタイマを開始してもよい。
【0059】
代替として、ネットワーク装置120は、ダウンリンク制御情報(DCI)を端末装置110-1に送信してもよい。端末装置110-1は、受信したDCIに基づいて、ターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを選択してもよい。この場合、いくつかの実施形態において、DCIは、ターゲットDRX設定を明示的に示してもよい。例えば、スケジューリングPDCCH内で搬送されるDCIは、ターゲットDRX設定のインデックスを示すフィールドを含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、ターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。いくつかの他の実施形態において、DCIは、ターゲットDRX設定を暗黙的に示してもよい。例えば、DCIは、ターゲットDRX設定に関連付けられたトラフィックフロー情報を含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、トラフィックフローに関連付けられたDRX非アクティブタイマを開始してもよい。
【0060】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、DCI及びRRC設定に基づいて、ターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを選択してもよい。例えば、RRC設定は、該複数のDRX設定のテーブルを示してもよく、DCIは、ターゲットDRX設定のインデックスを示してもよい。この場合、端末装置110-1は、DCI及びRRC設定に基づいて、ターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。ターゲットタイマ又はターゲットDRX設定を決定する実施形態は、DRX再送タイマ決定にも適用可能である。
【0061】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、該複数のDRX設定の該複数のDRXタイマの実行時間内に、DRXコマンドを搬送するMAC制御要素(CE)をネットワーク装置120から受信してもよい。本明細書で使用される用語「DRXコマンド」は、長いDRXコマンドを指すこともできる。いくつかの実施形態において、該複数のDRXタイマは、DRXオン時間間隔タイマであってもよい。代替として、該複数のDRXタイマは、DRX非アクティブタイマであってもよい。代替として、該複数のDRXタイマは、DRX非アクティブタイマ及びDRXオン時間間隔タイマであってもよい。例えば、
図4に示すように、DRX設定#0及びDRX設定#1のdrx-onDurationTimers が同時に実行している時に、オン時間間隔時間ウィンドウ310-1とオン時間間隔時間ウィンドウ320-1とが重複する。端末装置110-1は、重複したオン時間間隔時間ウィンドウ430内で、MAC CEを受信することができる。この場合、受信したDRXコマンドMAC CEがどのDRX設定について適用されるかは、端末装置にとっては不明である。表4が限定ではなく例のみを示していることに留意すべきである。いくつかの実施形態において、MAC CEは、ターゲットDRX設定のインデックスを示すことができる。例えば、MAC CEは、ターゲットDRX設定のインデックスを示すためのフィールドを含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、ターゲットDRX設定についてDRXコマンドを適用することができる。端末装置110-1は、ターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマ及び/又はDRX非アクティブタイマを停止することができる。例えば、DRX設定#0のインデックスを有する長いDRXコマンドMAC CEを端末装置110-1が受信した場合、端末装置110-1は、DRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマ及び/又はDRX非アクティブタイマを停止してもよい。この場合、DRX設定#1の実行時間は影響されない。代替として、DRX設定#0のインデックスを有するDRXコマンドMAC CEを端末装置110-1が受信した場合、端末装置110-1は、DRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマ及び/又はDRX非アクティブタイマを停止してもよい。この場合、いくつかの実施形態において、DRX設定#0が短いDRXサイクルを有する場合、端末装置110-1は、DRX設定インデックス#0の短いDRXサイクルを用いるように変更してもよい。
【0062】
代替として、端末装置110-1は、該複数のDRX設定についてDRXコマンドを適用することができる。端末装置110-1は、該複数のDRX設定のDRXオン時間間隔タイマ及び/又はDRX非アクティブタイマの全てを停止することができる。例えば、端末装置110-1は、DRX設定#0及びDRX設定#1の全ての実行しているDRXオン時間間隔タイマ及び/又はDRX非アクティブタイマを停止してもよい。いくつかの実施形態において、DRX設定#0及びDRX設定#1の実行しているタイマは、DRXオン時間間隔タイマであってもよい。代替として、DRX設定#0及びDRX設定#1の実行しているタイマは、DRX非アクティビティタイマであってもよい。他の実施形態において、実行しているタイマの一方がDRXオン時間間隔タイマであり、他方の実行しているタイマがDRX非アクティブタイマであってもよい。
【0063】
いくつかの他の実施形態において、ネットワーク装置120は、端末装置110-1に、トラフィックフローについてのPDSCHをスケジューリングするDCIを送信してもよい。この場合、該複数のDRX設定の複数のDRXタイマの実行時間内に、該DRXコマンドを搬送するPDSCHに関連付けられたMAC CEを端末装置110-1が受信した場合、端末装置110-1は、該トラフィックフローに関連付けられたターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマ及び/又はDRX非アクティブタイマを停止させてもよい。
【0064】
いくつかの他の実施形態において、該複数のDRX設定は共同で実施されていてもよい。例えば、該複数のDRX設定は、第1のDRXオン時間間隔タイマを含む第1のDRX設定と、第2のDRXオン時間間隔タイマを含む第2のDRX設定とを含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、第1のDRXオン時間間隔タイマの実行時間中にPDCCHを監視することができる。第1のDRXタイマの終了シンボルと第2のDRXタイマの開始シンボルとの間の時間オフセットが事前決定又は設定された間隔を超えない場合、端末装置110-1は、第2のDRXタイマをスキップする。換言すれば、端末装置110-1は、第2のDRXタイマを開始しない。換言すれば、複数のDRX設定が設定されている場合、第1のDRX設定のdrx-onDurationTimerが実行しており、第1のDRX設定のdrx-onDurationTimerの終了時間と第2のDRX設定のdrx-onDurationTimerの開始時間との間の時間ギャップがギャップ値mよりも小さい場合、端末装置は、このDRXサイクル内で、第2のDRX設定のdrx-onDurationTimerを開始しない。DRXグループ内のサービングセルについてのアクティブ時間は、以下の時間を含む。- DRXグループについて設定されたdrx-onDurationTimer又はdrx-InactivityTimerが実行している時、又は、- drx-RetransmissionTimerDL又はdrx-RetransmissionTimerULがDRXグループ内の任意のサービングセル上で実行している時、又は、- ra-ContentionResolutionTimer又はmsgB-ResponseWindowが実行している時、又は、- スケジューリング要求がPUCCH上で送信され、保留中である時、又は、- MACエンティティのC-RNTI宛ての新しい送信を示すPDCCHが、競合に基づくランダムアクセスプリアンブルのうち、MACエンティティにより選択されていないランダムアクセスプリアンブルへのランダムアクセス応答の受信に成功した後に受信されていない時。こうして、端末装置により多くのスリープ時間が提供され、重複したオン時間間隔時間ウィンドウが発生しない。
【0065】
図5を参照し、
図5は、DRX設定の概略図を示す。
図5に示すように、端末装置110-1は、DRX設定#0とDRX設定#1との2つのDRX設定を有してもよい。1つのDRXサイクル511内には、DRXについての機会のためのオン時間間隔時間ウィンドウ510-1と、時間間隔512とがある。DRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマは、オン時間間隔時間ウィンドウ510-1及び510-2内で実行することができる。同様に、1つのDRXサイクル521内には、DRXについての機会のためのオン時間間隔時間ウィンドウ520-1と、時間間隔522とがある。DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマは、オン時間間隔時間ウィンドウ520-1及び520-2内で実行することができる。この場合、
図5に示すように、端末装置110-1は、オン時間間隔時間ウィンドウ520-1内でPDCCH 523を受信することができる。端末装置110-1は、PDCCH受信523の終了後の第1のシンボル内で、DRX設定#1のDRX非アクティブタイマ525を開始することができる。DRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマの開始シンボルがDRX設定#1のオン時間間隔ウィンドウ内にあるため、これは、2つのDRX設定の2つのDRXオン時間間隔タイマ間の時間オフセットが0であることを意味する。端末装置110-1は、DRXサイクル511のDRXオン時間間隔タイマを開始しなくてもよい。ネットワーク装置120が適切なDRX非アクティブタイマを設定することにより端末装置110-1についてのアクティブ時間(例えば530-1)を延長することができるので、DRX設定#0に関連付けられるXRフローのデータ送信を保証することができる。同様に、端末装置110-1は、オン時間間隔時間ウィンドウ510-2内でPDCCH 513を受信することができる。端末装置110-1は、PDCCH受信513の終了後の第1のシンボル内で、DRX設定#0のDRX非アクティブタイマ515を開始することができる。オン時間間隔時間ウィンドウ510-2の終了シンボルとオン時間間隔時間ウィンドウ520-2の開始シンボルとの間の時間オフセット540が所定のギャップを超えていない場合、端末装置110-1は、オン時間間隔時間ウィンドウ520-2についてオン時間間隔タイマを開始しなくてもよい。代替として、オン時間間隔時間ウィンドウ510-2の終了シンボルとオン時間間隔時間ウィンドウ520-2の開始シンボルとの間の時間オフセット540が所定のギャップを超えた場合、端末装置110-1は、オン時間間隔時間ウィンドウ520-2についてオン時間間隔タイマを開始してもよい。
【0066】
いくつかの他の実施形態において、該複数のDRX設定は共同で実施されていてもよい。例えば、該複数のDRX設定は、第1のDRXオン時間間隔タイマを含む第1のDRX設定と、第2のDRXオン時間間隔タイマを含む第2のDRX設定とを含んでもよい。第2のDRXオン時間間隔タイマの開始時間が第1のDRXオン時間間隔タイマの実行時間内にある場合、端末装置110-1は、第1のDRXオン時間間隔タイマと第2のDRXオン時間間隔タイマとに基づいて生成された第3のDRXオン時間間隔タイマに基づいてPDCCHを監視してもよい。第3のDRXオン時間間隔タイマの開始時間は、より早い開始点を有する第1のDRXオン時間間隔タイマと同じである。第3のDRXオン時間間隔タイマの終了時間は、第1のDRXオン時間間隔タイマと第2のDRXオン時間間隔タイマとのうち、最遅の終了点を有するDRXオン時間間隔タイマと同じである。
【0067】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定のうちの1つが実施されていてもよい。換言すれば、端末装置110-1は、1つのDRX設定のタイマを維持することができる。端末装置110-1は、該複数のDRX設定の間でアクティブなDRX設定を切り替えることができる。例えば、該複数のDRX設定は、第1の組のDRXタイマを含む第1のDRX設定と、第2の組のDRXタイマを含む第2のDRX設定とを含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、第1の組のDRXタイマの実行中にPDCCHを監視することができる。いくつかの実施形態において、端末装置110-1が切替指示を含むDCIをネットワーク装置120から受信した場合、端末装置110-1は、第2の組のDRXタイマに切り替えてもよい。代替として、端末装置110-1における切替タイマが満了した場合、端末装置110-1は、第2の組のDRXタイマに切り替えてもよい。そして、この場合、端末装置110-1は、第2の組のDRXタイマの実行中にPDCCHを監視することができる。こうして、端末装置により多くのスリープ時間が提供され、重複したオン時間間隔時間ウィンドウはない。
【0068】
図6を参照し、
図6は、DRX設定の概略図を示す。
図6に示すように、端末装置110-1は、DRX設定#0とDRX設定#1との2つのDRX設定を有してもよい。1つのDRXサイクル611内には、DRXについての機会のためのオン時間間隔時間ウィンドウ610-1と、時間間隔612とがある。DRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマは、オン時間間隔時間ウィンドウ610-1及び610-2内で実行することができる。同様に、1つのDRXサイクル621内には、DRXについての機会のためのオン時間間隔時間ウィンドウ620-1と、時間間隔622とがある。DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマは、オン時間間隔時間ウィンドウ620-1及び620-2内で実行することができる。DRX設定#1が実行しているときに、端末装置110-1は、オン時間間隔時間ウィンドウ620-1内でDCI 640を受信することができる。前記DCI 640は、実行している/アクティブなDRX設定が、次のサイクルのために別のDRX設定に切り替えられたか否かを示す切替指示を含んでもよい。切替指示が「0」を含む場合、端末装置110-1は、DRX設定#0に切り替えることができず、端末装置110-1は、オン時間間隔時間ウィンドウ620-2のDRXオン時間間隔タイマを開始することができる。代替として、切替指示が「1」を含む場合、端末装置110-1は、DRX設定#0に切り替えることができ、端末装置110-1は、オン時間間隔時間ウィンドウ610-2のDRXオン時間間隔タイマを開始することができる。切替指示の値はあくまで例であり、限定ではないことに留意すべきである。遅延630は、DRX設定#0のトラフィックフローの遅延要件により許容されることができる。
【0069】
上述したように、端末装置110-1は、切替タイマに基づいて、第2の組のDRXタイマに切り替えてもよい。この場合、切替タイマはRRC設定を介して設定されることが可能である。切替タイマの値は、トラフィックフローの周期に基づいてもよい。
【0070】
図7は本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる装置間のプロセス700を示すシグナリング図を示す。説明のためだけに、
図1を参照してプロセス700について説明する。プロセス700には、
図1の端末装置110-1及びネットワーク装置120が関与してもよい。プロセス700はあくまで一例であり、限定ではないことに留意すべきである。
【0071】
ネットワーク装置120は、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を、端末装置110-1に送信する(7010)。DRX設定は、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を含んでもよい。(1) DRXオン時間間隔タイマ(DRX on-duration timer):DRXサイクルの開始における時間間隔、(2) DRXスロットオフセット(DRX slot offset):DRXオン時間間隔タイマを開始する前の遅延、(3) DRX非アクティブタイマ(DRX inactivity timer):物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がメディアアクセス制御(MAC)エンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の時間間隔、(4) DRX再送タイマDL(DRX retransmission timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごと):DL再送が受信されるまでの最大時間間隔、(5) DRX再送タイマUL(DRX retransmission timer UL)(UL HARQプロセスごと):DL再送についての許可が受信されるまでの最大時間間隔、(6) DRX長いサイクル開始オフセット(DRX long cycle start offset):長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとが開始するサブフレームを定義する長いDRXサイクル及びDRX開始オフセット、(7) DRX短いサイクル(DRX short cycle):短いDRXサイクル、(8) DRX短いサイクルタイマ(DRX short cycle timer):UEが短いDRXサイクルに従うべき時間間隔、(9) DRA HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマDL(DRA HARQ round trip time (RTT) timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと):MACエンティティがHARQ再送のためのDL割り振りを期待する前の最小時間間隔、(10) DRX HARQ RTTタイマUL(DRX HARQ RTT timer UL)(UL HARQプロセスごと):MACエンティティがDL HARQ再送許可を期待する前の最小時間間隔、(11) PSウェイクアップ(PS wake up):DCPが監視されるが検出されない場合に、関連付けられたDRXオン時間間隔タイマを開始する設定、(12) 他の周期的なCSIのPS送信(PS transmit other periodic CSI):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)ではない周期的なチャネル状態情報(CSI)を報告する設定、(13) 周期的なL1-RSRPのPS送信(PS transmit periodic L1-RSRP):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、PUCCH上でL1-RSRPである周期的なCSIを報告する設定。
【0072】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は別々に設定されてもよい。例えば、上述したパラメータは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。代替として、該複数のDRX設定の各々は、該複数のDRX設定に共通の1組のRRCパラメータと、該DRX設定に専用の別の1組のRRCパラメータとを含んでもよい。換言すれば、上述したパラメータの一部は、各設定について別々に設定されることが可能であり、他のパラメータは、サービングセル又はサービングセルグループ内で該複数のDRX設定について共通であることが可能である。例えば、DRXスロットオフセット、DRX長いサイクル開始オフセット、DRX短いサイクルであるパラメータのうちの1つ又は複数は、異なるDRX設定について別々に設定されることが可能である。こうして、1つのサービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定の設定が実現される。
【0073】
端末装置110-1は、監視ウィンドウ内で省電力指示信号を検出する(7020)。監視ウィンドウは、該複数のDRX設定のうちの1つ又は複数のDRX設定内で関連付けられる。いくつかの実施形態において、省電力指示信号は、ウェイクアップ信号(WUS:wake up signal)であってもよい。代替として、省電力指示信号は、低電力WUSであってもよい。いくつかの他の実施形態において、省電力指示信号は、DCIに含まれるPDDCHスキップ指示であってもよい。PDDCHスキップ指示を含むDCIは、端末装置がPDCCHの監視を一定の時間間隔スキップ可能であることを示すことができる。DCIはまた、時間領域における一定の時間間隔の長さを示す。このような時間間隔は、1組のシンボル、1組のスロット、又は1組のDRXサイクルを含んでもよい。省電力指示信号は、任意の適切な信号であってもよいことに留意すべきである。説明の目的のためだけに、以下では、省電力指示信号がWUSである場合を参照して本開示の実施形態について説明する。
【0074】
省電力無線ネットワーク一時識別子(PS-RNTI:power saving radio network temporary identifier)によりスクランブルされたDCIフォーマット2_6を有するDCIシグナリングにより伝達されるウェイクアップ信号(WUS)指示を用いて、潜在的なデータスケジューリングのために次のDRXサイクルについてDRXオン時間間隔タイマを開始するか否かを端末装置に通知することができる。WUS検出ウィンドウ(探索空間セット)は、WUSのためのPDCCH監視についてのDRX設定のオン時間間隔の前に設定されてもよく、WUSウィンドウ内の1つ又は複数のPDCCHオケージョンが検出されるべきである。端末装置は、DRXオン時間間隔前にWUS DCIを検出することができる。ウェイクアップ指示が「1」にセットされている場合、端末装置はDRXオン時間間隔タイマを開始すべきである。それ以外の場合、端末装置は、タイマを開始する必要がない。
【0075】
図8を参照し、DRX設定#0のWUSウィンドウ810とDRX設定#1のWUSウィンドウ820とが互いに重複してもよい。端末装置110-1は、重複した部分830内でWUSを受信してもよい。端末装置にとっては、受信したWUSがどのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始するか否かを示すために用いられるかが不明である。ネットワーク装置がXRフローのデータ送信をスケジューリングするためにPDCCHを送信したが、WUSを検出し損ねたことにより端末装置がPDCCHを検出しなかった場合、XRフローの送信性能を低下させる可能性がある。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、RRC設定を端末装置110-1に送信してもよい(7030)。例えば、該RRC設定は、ターゲットDRX設定を示してもよい。この場合、受信したWUS指示が「1」に設定されている場合、端末装置110-1は、RRC設定に基づいて、ターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい(7040)。こうして、端末装置は、WUS検出ウィンドウが重複した場合に、どのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを実行するかを区別することができる。
【0076】
代替として、異なるDRX設定のWUS監視オケージョンについて、異なる周波数領域リソース(例えば、制御リソースセット(CORESET:control resource set))を設定することができる。この場合、端末装置110-1は、監視ウィンドウの周波数領域リソースを決定してもよい。端末装置110-1は、受信したWUSに関連付けられた周波数領域リソースに基づいて、ターゲットDRX設定を決定してもよい。そして、端末装置110-1は、ターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始することができる(7040)。こうして、端末装置は、WUS検出ウィンドウが重複した場合に、どのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを実行するかを区別することができる。
【0077】
代替として、異なるDRX設定のWUSを異なるシーケンスによりスクランブルすることもできる。この場合、異なるDRX設定についてのWUSをスクランブルするために、いくつかのシーケンスが事前設定されてもよい。端末装置110-1は、ブラインド検出に基づいて、WUSをスクランブルするためのシーケンスを決定してもよい。端末装置110-1は、受信したWUSに関連付けられたシーケンスに基づいて、ターゲットDRX設定を決定してもよい。そして、端末装置110-1は、ターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始することができる(7040)。こうして、端末装置は、WUS検出ウィンドウが重複した場合に、どのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを実行するかを区別することができる。
【0078】
いくつかの他の実施形態において、端末装置110-1は、所定の情報に基づいて、DRXオン時間間隔タイマを開始してもよい(7040)。例えば、端末装置110-1は、最大値/より大きい値を有するDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。
図8に示すように、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマがDRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマよりも大きい場合、端末装置110-1は、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最小値/より小さい値を有するDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。例えば、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマがDRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマよりも大きい場合、端末装置110-1は、DRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。いくつかの他の実施形態において、端末装置110-1は、WUSにより近い/最も近い開始時間を有するDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。例えば、
図8に示すように、DRX設定#0のDRXオン時間間隔タイマの開始時間よりも、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマの開始時間の方がWUSに近い。この場合、端末装置110-1は、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。こうして、端末装置は、WUS検出ウィンドウが重複した場合に、どのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを実行するかを区別することができる。
【0079】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、該WUS用のPDCCHを端末装置110-1に送信してもよい(7050)。PDCCHがDRXオン時間間隔タイマを開始するように示す場合、端末装置110-1は、監視ウィンドウ内でPDCCHの監視を停止してもよい。代替として、PDCCHがDRXオン時間間隔タイマを開始しないように示す場合、端末装置110-1は、監視ウィンドウ内でのPDCCHのモニタリングを停止し、いずれのオン時間間隔タイマも開始しないようにしてもよい。こうして、端末装置はPDCCHの監視を継続する必要がなく、電力が削減される。
【0080】
いくつかの実施形態において、WUSは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。この場合、第1のDRX設定のWUS監視オケージョンは、第2のDRX設定のオン時間間隔ウィンドウ内にあってもよい。例えば、該複数のDRX設定は、第1のDRX設定と第2のDRX設定とを含んでもよい。第1のDRX設定のWUSを検出するための第1の監視ウィンドウは、第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行時間内にあってもよい。例えば、
図9に示すように、DRX設定#0及びDRX設定#1のWUS検出ウィンドウは、それぞれ910及び920である。WUS検出ウィンドウ910は、DRX設定#1のオン時間間隔時間ウィンドウ内にある。ネットワーク装置は、WUS検出ウィンドウ910及び/又は920内でWUSを送信してもよい。しかしながら、現在のWUS検出ルールでは、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマが実行している間にWUS検出ウィンドウ910内でグループ共通WUSをネットワーク装置が送信する場合、WUS検出ウィンドウ910中に端末装置がアクティブ時間にあるため、WUS検出ウィンドウ910内で端末装置はWUSについてのDCIフォーマット2_6を検出しない。端末装置はDRX設定#0についてのWUS指示を見逃すことになり、これは、DRX設定#0に関連付けられたXRフローのパフォーマンスを低下させる。
【0081】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1のWUS監視ウィンドウ内で、WUSのためのグループ共通ダウンリンク制御情報を有するPDCCHを送信してもよい。例えば、端末装置110-1は、WUS検出ウィンドウ910内で、第1のDRX設定のグループ共通DCIフォーマットについてPDCCHを監視してもよい。代替として、ネットワーク装置120は、第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行時間内に、WUSのための特定のダウンリンク制御情報を含むPDCCHを送信してもよい。この場合、端末装置110-1は、第1のDRX設定のWUS指示のためのDCIフォーマット2_6についてPDCCHを監視しなくてもよい。第1のDRX設定のWUS指示は、UE固有DCI内で搬送されることが可能である。端末装置110-1は、第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行に起因するアクティブ時間内で、第1のDRX設定のWUS指示について、UE固有DCIを有するPDCCHを監視してもよい。該固有のDCIフォーマットは、例えば、DCIフォーマット0_1/1_1、0_2/1_2などのスケジューリングDCIフォーマットであってもよい。いくつかの他の実施形態において、第1のDRX設定のオン時間間隔タイマを開始するか否かを示すためのウェイクアップ情報を示すために、DCI内に新しいフィールド又は未使用フィールドがあってもよい。いくつかの他の実施形態において、PDSCH 940をスケジューリングするUE固有スケジューリングDCI 930内で、第2のDRX設定のWUS指示が搬送されることができる。WUSが「1」を示す場合、端末装置110-1は、第1のDRX設定のオン時間間隔タイマを開始することができる。
【0082】
代替として、ネットワーク装置120は、MAC CEを端末装置110-1に送信してもよい(7060)。MAC CEは、第1のDRX設定のWUS指示を示すことができる。例えば、PDSCH 940上で搬送されるMAC CEは、WUSとターゲットDRX設定のインデックスとの間のマッピングを含んでもよい。
【0083】
いくつかの実施形態において、2つのDRX設定のDRXオン時間間隔ウィンドウが時間領域において重複する場合、又は、DRXオン時間間隔ウィンドウ間の時間オフセットが値xよりも小さい場合、端末装置110-1は、フォールバックして第1のDRX設定のWUS監視をそのままスキップしてもよい。
【0084】
上記実施形態によれば、第1のDRX設定のWUS監視オケージョンが第2のDRX設定のオン時間間隔ウィンドウ内にある場合、UEは、第1のDRX設定のオン時間間隔タイマを開始するか否かを決定することができ、これによりシステムパフォーマンスが向上する。
【0085】
図10は本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる装置間のプロセス1000を示すシグナリング図を示す。説明のためだけに、
図1を参照してプロセス1000について説明する。プロセス1000には、
図1の端末装置110-1及びネットワーク装置120が関与してもよい。プロセス1000はあくまで一例であり、限定ではないことに留意すべきである。
【0086】
ネットワーク装置120は、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を、端末装置110-1に送信する(1010)。DRX設定は、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を含んでもよい。(1) DRXオン時間間隔タイマ(DRX on-duration timer):DRXサイクルの開始における時間間隔、(2) DRXスロットオフセット(DRX slot offset):DRXオン時間間隔タイマを開始する前の遅延、(3) DRX非アクティブタイマ(DRX inactivity timer):物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がメディアアクセス制御(MAC)エンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の時間間隔、(4) DRX再送タイマDL(DRX retransmission timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごと):DL再送が受信されるまでの最大時間間隔、(5) DRX再送タイマUL(DRX retransmission timer UL)(UL HARQプロセスごと):DL再送についての許可が受信されるまでの最大時間間隔、(6) DRX長いサイクル開始オフセット(DRX long cycle start offset):長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとが開始するサブフレームを定義する長いDRXサイクル及びDRX開始オフセット、(7) DRX短いサイクル(DRX short cycle):短いDRXサイクル、(8) DRX短いサイクルタイマ(DRX short cycle timer):UEが短いDRXサイクルに従うべき時間間隔、(9) DRA HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマDL(DRA HARQ round trip time (RTT) timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと):MACエンティティがHARQ再送のためのDL割り振りを期待する前の最小時間間隔、(10) DRX HARQ RTTタイマUL(DRX HARQ RTT timer UL)(UL HARQプロセスごと):MACエンティティがDL HARQ再送許可を期待する前の最小時間間隔、(11) PSウェイクアップ(PS wake up):DCPが監視されるが検出されない場合に、関連付けられたDRXオン時間間隔タイマを開始する設定、(12) 他の周期的なCSIのPS送信(PS transmit other periodic CSI):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)ではない周期的なチャネル状態情報(CSI)を報告する設定、(13) 周期的なL1-RSRPのPS送信(PS transmit periodic L1-RSRP):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、PUCCH上でL1-RSRPである周期的なCSIを報告する設定。
【0087】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は別々に設定されてもよい。例えば、上述したパラメータは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。代替として、該複数のDRX設定の各々は、該複数のDRX設定に共通の1組のRRCパラメータと、該DRX設定に専用の別の1組のRRCパラメータとを含んでもよい。換言すれば、上述したパラメータの一部は、各設定について別々に設定されることが可能であり、他のパラメータは、サービングセル又はサービングセルグループ内で該複数のDRX設定について共通であることが可能である。例えば、DRXスロットオフセット、DRX長いサイクル開始オフセット、DRX短いサイクルであるパラメータのうちの1つ又は複数は、異なるDRX設定について別々に設定されることが可能である。こうして、1つのサービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定の設定が実現される。
【0088】
ネットワーク装置120は、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG)についての設定を送信する(1020)。異なるXRフローについて複数のDRX設定が設定され、各DRX設定が対応するSSSGを有する場合、端末装置110-1は、SSSG設定に基づいて、DRX設定のDRXオン時間間隔内でPDCCHを監視することができる。端末装置110-1は、RRC設定により、DRX設定インデックスとSSSGインデックスとの間の関連付けを決定することができる。SSSGは、次のアクティブ時間間隔のために、実行中のDRX設定インデックスに基づいて、複数のSSSG間で暗黙的に切り替えられてもよい。例えば、SSSG#0がDRX設定#1について設定され、SSSG#1がDRX設定#0について設定され、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマが実行している場合、端末装置はSSSG#0に従ってPDCCHを監視し、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマの満了後に、端末装置がSSSG#1に従ってPDCCHを監視し始め、DRX設定#0のDRXオン時間間隔時間の開始前x msに、サービングセルについて、SSSG#0に従ったPDCCHの監視を停止する。しかしながら、2つのDRX設定のオン時間間隔時間ウィンドウが重複する場合、重複したオン時間間隔時間ウィンドウが2つのSSSGに関連付けられているため、端末装置にとって、どのSSSGに従って重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内でPDCCHを監視するかは不明である。
【0089】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、RRC設定を端末装置110-1に送信してもよい(1030)。RRC設定は、ターゲットSSSGのインデックスを示してもよい。端末装置110-1は、ターゲットSSSGに基づいて、重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内で、PDCCHを監視してもよい(1050)。例えば、RRC設定がSSSG 111のインデックスを示す場合、端末装置110-1は、SSSG 111に基づいて、重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内でPDCCHを監視してもよい。
【0090】
代替として、ネットワーク装置120は、DCIを端末装置110-1に送信してもよい(1040)。DCIは、ターゲットSSSGのインデックスを示してもよい。端末装置110-1は、ターゲットSSSGに基づいて、重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内で、PDCCHを監視してもよい(1050)。例えば、DCIがSSSG 112のインデックスを示す場合、端末装置は、SSSG 112に基づいてPDCCHを監視してもよい。いくつかの他の実施形態において、端末装置110-1は、所定の情報に基づいて、PDCCHを監視してもよい(1050)。例えば、SSSGは事前設定されてもよく、端末装置110-1は、SSSG#0に従って、重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内でPDCCHを常に監視してもよい。
【0091】
他の実施形態において、重複したオン時間間隔ウィンドウは、第1のDRX設定と第2のDRX設定とに関連付けられてもよい。この場合、端末装置110-1は、重複したオン時間間隔ウィンドウ内で、第1のDRX設定に関連付けられた第1のSSSGと、第2のDRX設定に関連付けられた第2のSSSGとに基づいて、PDCCHを監視することができる。例えば、端末装置は、SSSG 111とSSSG 112との両方に従って、PDCCHを監視してもよい。
【0092】
なお、
図2を参照して説明された実施形態、
図7を参照して説明された実施形態、及び
図10を参照して説明された実施形態は、別々に実施されてもよい。代替として、
図2を参照して説明された実施形態、
図7を参照して説明された実施形態、及び
図10を参照して説明された実施形態は、組み合わされてもよい。
【0093】
図12は本開示の実施形態にかかる例示的な方法1200のフローチャートである。説明のためのみに、方法1200は、
図1に示すような端末装置110-1において実現されることが可能である。
【0094】
ブロック1210において、端末装置110-1は、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を、ネットワーク装置120から受信する。DRX設定は、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を含んでもよい。(1) DRXオン時間間隔タイマ(DRX on-duration timer):DRXサイクルの開始における時間間隔、(2) DRXスロットオフセット(DRX slot offset):DRXオン時間間隔タイマを開始する前の遅延、(3) DRX非アクティブタイマ(DRX inactivity timer):物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がメディアアクセス制御(MAC)エンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の時間間隔、(4) DRX再送タイマDL(DRX retransmission timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごと):DL再送が受信されるまでの最大時間間隔、(5) DRX再送タイマUL(DRX retransmission timer UL)(UL HARQプロセスごと):DL再送についての許可が受信されるまでの最大時間間隔、(6) DRX長いサイクル開始オフセット(DRX long cycle start offset):長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとが開始するサブフレームを定義する長いDRXサイクル及びDRX開始オフセット、(7) DRX短いサイクル(DRX short cycle):短いDRXサイクル、(8) DRX短いサイクルタイマ(DRX short cycle timer):UEが短いDRXサイクルに従うべき時間間隔、(9) DRA HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマDL(DRA HARQ round trip time (RTT) timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと):MACエンティティがHARQ再送のためのDL割り振りを期待する前の最小時間間隔、(10) DRX HARQ RTTタイマUL(DRX HARQ RTT timer UL)(UL HARQプロセスごと):MACエンティティがDL HARQ再送許可を期待する前の最小時間間隔、(11) PSウェイクアップ(PS wake up):DCPが監視されるが検出されない場合に、関連付けられたDRXオン時間間隔タイマを開始する設定、(12) 他の周期的なCSIのPS送信(PS transmit other periodic CSI):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)ではない周期的なチャネル状態情報(CSI)を報告する設定、(13) 周期的なL1-RSRPのPS送信(PS transmit periodic L1-RSRP):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、PUCCH上でL1-RSRPである周期的なCSIを報告する設定。
【0095】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は別々に設定されてもよい。例えば、上述したパラメータは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。代替として、該複数のDRX設定の各々は、該複数のDRX設定に共通の1組のRRCパラメータと、該DRX設定に専用の別の1組のRRCパラメータとを含んでもよい。換言すれば、上述したパラメータの一部は、各設定について別々に設定されることが可能であり、他のパラメータは、サービングセル又はサービングセルグループ内で該複数のDRX設定について共通であることが可能である。例えば、DRXスロットオフセット、DRX長いサイクル開始オフセット、DRX短いサイクルであるパラメータのうちの1つ又は複数は、異なるDRX設定について別々に設定されることが可能である。こうして、1つのサービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定の設定が実現される。
【0096】
ブロック1220において、端末装置110-1は、該複数のDRX設定から、1組のターゲットDRXタイマ又は1組のターゲットDRX設定を決定する。該1組のターゲットDRXタイマは、DRXオン時間間隔タイマ、DRX非アクティブタイマ、又はDRX再送タイマ、のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0097】
ブロック1230において、端末装置110-1は該1組のターゲットDRXタイマ又は該1組のターゲットDRX設定に基づいて、PDCCHを監視する。該1組のターゲットDRXタイマ及び/又は該1組のターゲットDRX設定の決定の実施形態について、以下の図を用いて説明する。
【0098】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定は独立して実施されていてもよい。即ち、端末装置110-1は、該複数のDRX設定のDRXタイマを同時に維持することができる。端末装置110-1は、該1組のDRX設定の該1組のターゲットDRXタイマに別々に従って、PDCCHを監視することができる。この場合、端末装置110-1は、該1組のターゲットDRXタイマのうちの1つ又は複数が実行しているときに、PDCCHを監視することができる。換言すれば、複数のDRX設定が設定されている場合、DRXグループ内のサービングセルについてのアクティブ時間は、以下の時間を含む。- DRXグループについての複数のDRX設定の各々の、設定されたdrx-onDurationTimer又はdrx-InactivityTimerが実行している時、又は、- 複数のDRX設定の各々のdrx-RetransmissionTimerDL又はdrx-RetransmissionTimerULがDRXグループ内の任意のサービングセル上で実行している時、又は、- ra-ContentionResolutionTimer又はmsgB-ResponseWindowが実行している時、又は、- スケジューリング要求がPUCCH上で送信され、保留中である時、又は、- MACエンティティのC-RNTI宛ての新しい送信を示すPDCCHが、競合に基づくランダムアクセスプリアンブルのうち、MACエンティティにより選択されていないランダムアクセスプリアンブルへのランダムアクセス応答の受信に成功した後に受信されていない時。こうして、実現が容易になる。
【0099】
いくつかの実施形態において、2つ以上のDRX設定のオン時間間隔ウィンドウが重複してもよい。この場合、端末装置110-1は、このような重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内で、新しい送信をスケジューリングするPDCCHを受信してもよい。端末装置110-1は、該複数のDRX設定からのDRX設定のターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい(2040)。この場合、重複した時間ウィンドウ内で新しいデータ送信をスケジューリングするためのPDCCHを受信した場合、どのDRX設定に関連付けられた関連DRXタイマを開始するかは端末装置にとって不明である。
【0100】
端末装置110-1は、所定の指示に基づいて、ターゲットDRX非アクティブタイマを選択してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、最小値/より小さい値を有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最大値/より大きい値でターゲットDRX非アクティブを開始してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、最高の/より高いDRX設定インデックスを有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最低の/より低いDRX設定インデックスを有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。いくつかの他の実施形態において、端末装置110-1は、最短の/より短い周期を有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最長の/より長い周期を有するターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、最低の/より低い優先度を有するXRフローに関連付けられたターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最高の/より高い優先度を有するXRフローに関連付けられたターゲットDRX非アクティブタイマを開始してもよい。
【0101】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、RRC設定を端末装置110-1に送信してもよい。この場合、このRRC設定がターゲットDRX設定のインデックスを示す場合、端末装置110-1は、このRRC設定に基づいてターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを選択してもよい。
【0102】
代替として、ネットワーク装置120は、ダウンリンク制御情報(DCI)を端末装置110-1に送信してもよい。端末装置110-1は、受信したDCIに基づいて、ターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを選択してもよい。この場合、いくつかの実施形態において、DCIは、ターゲットDRX設定を明示的に示してもよい。例えば、スケジューリングPDCCH内で搬送されるDCIは、ターゲットDRX設定のインデックスを示すフィールドを含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、ターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。いくつかの他の実施形態において、DCIは、ターゲットDRX設定を暗黙的に示してもよい。例えば、DCIは、ターゲットDRX設定に関連付けられたトラフィックフロー情報を含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、トラフィックフローに関連付けられたDRX非アクティブタイマを開始してもよい。
【0103】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、DCI及びRRC設定に基づいて、ターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを選択してもよい。例えば、RRC設定は、該複数のDRX設定のテーブルを示してもよく、DCIは、ターゲットDRX設定のインデックスを示してもよい。この場合、端末装置110-1は、DCI及びRRC設定に基づいて、ターゲットDRX設定のDRX非アクティブタイマを開始してもよい。ターゲットタイマ又はターゲットDRX設定を決定する実施形態は、DRX再送タイマ決定にも適用可能である。
【0104】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、該複数のDRX設定の該複数のDRXタイマの実行時間内に、DRXコマンドを搬送するMAC制御要素(CE)をネットワーク装置120から受信してもよい。本明細書で使用される用語「DRXコマンド」は、長いDRXコマンドを指すこともできる。いくつかの実施形態において、該複数のDRXタイマは、DRXオン時間間隔タイマであってもよい。代替として、該複数のDRXタイマは、DRX非アクティブタイマであってもよい。代替として、該複数のDRXタイマは、DRX非アクティブタイマ及びDRXオン時間間隔タイマであってもよい。いくつかの実施形態において、MAC CEは、ターゲットDRX設定のインデックスを示すことができる。例えば、MAC CEは、ターゲットDRX設定のインデックスを示すためのフィールドを含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、ターゲットDRX設定についてDRXコマンドを適用することができる。端末装置110-1は、ターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマ及び/又はDRX非アクティブタイマを停止することができる。
【0105】
代替として、端末装置110-1は、該複数のDRX設定についてDRXコマンドを適用することができる。端末装置110-1は、該複数のDRX設定のDRXオン時間間隔タイマ及び/又はDRX非アクティブタイマの全てを停止することができる。
【0106】
いくつかの他の実施形態において、ネットワーク装置120は、端末装置110-1に、トラフィックフローについてのPDSCHをスケジューリングするDCIを送信してもよい。この場合、該複数のDRX設定の複数のDRXタイマの実行時間内に、該DRXコマンドを搬送するPDSCHに関連付けられたMAC CEを端末装置110-1が受信した場合、端末装置110-1は、該トラフィックフローに関連付けられたターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマ及び/又はDRX非アクティブタイマを停止させてもよい。
【0107】
いくつかの他の実施形態において、該複数のDRX設定は共同で実施されていてもよい。例えば、該複数のDRX設定は、第1のDRXタイマオン時間間隔を含む第1のDRX設定と、第2のオン時間間隔DRXタイマを含む第2のDRX設定とを含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、第1のDRXオン時間間隔タイマの実行時間中にPDCCHを監視することができる。第1のDRXタイマの終了シンボルと第2のDRXタイマの開始シンボルとの間の時間オフセットが事前決定又は設定された間隔を超えない場合、端末装置110-1は、第2のDRXタイマをスキップする。換言すれば、端末装置110-1は、第2のDRXタイマを開始しない。換言すれば、複数のDRX設定が設定されている場合、第1のDRX設定のdrx-onDurationTimerが実行しており、第1のDRX設定のdrx-onDurationTimerの終了時間と第2のDRX設定のdrx-onDurationTimerの開始時間との間の時間ギャップがギャップ値mよりも小さい場合、端末装置は、このDRXサイクル内で、第2のDRX設定のdrx-onDurationTimerを開始しない。DRXグループ内のサービングセルについてのアクティブ時間は、以下の時間を含む。- DRXグループについて設定されたdrx-onDurationTimer又はdrx-InactivityTimerが実行している時、又は、- drx-RetransmissionTimerDL又はdrx-RetransmissionTimerULがDRXグループ内の任意のサービングセル上で実行している時、又は、- ra-ContentionResolutionTimer又はmsgB-ResponseWindowが実行している時、又は、- スケジューリング要求がPUCCH上で送信され、保留中である時、又は、- MACエンティティのC-RNTI宛ての新しい送信を示すPDCCHが、競合に基づくランダムアクセスプリアンブルのうち、MACエンティティにより選択されていないランダムアクセスプリアンブルへのランダムアクセス応答の受信に成功した後に受信されていない時。こうして、端末装置により多くのスリープ時間が提供され、重複したオン時間間隔時間ウィンドウが発生しない。
【0108】
いくつかの他の実施形態において、該複数のDRX設定は共同で実施されていてもよい。例えば、該複数のDRX設定は、第1のDRXオン時間間隔タイマを含む第1のDRX設定と、第2のDRXオン時間間隔タイマを含む第2のDRX設定とを含んでもよい。第2のDRXオン時間間隔タイマの開始時間が第1のDRXオン時間間隔タイマの実行時間内にある場合、端末装置110-1は、第1のDRXオン時間間隔タイマと第2のDRXオン時間間隔タイマとに基づいて生成された第3のDRXオン時間間隔タイマに基づいてPDCCHを監視してもよい。第3のDRXオン時間間隔タイマの開始時間は、より早い開始点を有する第1のDRXオン時間間隔タイマと同じである。第3のDRXオン時間間隔タイマの終了時間は、第1のDRXオン時間間隔タイマと第2のDRXオン時間間隔タイマとのうち、最遅の終了点を有するDRXオン時間間隔タイマと同じである。
【0109】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定のうちの1つが実施されていてもよい。換言すれば、端末装置110-1は、1つのDRX設定のタイマを維持することができる。端末装置110-1は、該複数のDRX設定の間でアクティブなDRX設定を切り替えることができる。例えば、該複数のDRX設定は、第1の組のDRXタイマを含む第1のDRX設定と、第2の組のDRXタイマを含む第2のDRX設定とを含んでもよい。この場合、端末装置110-1は、第1の組のDRXタイマの実行中にPDCCHを監視することができる。いくつかの実施形態において、端末装置110-1が切替指示を含むDCIをネットワーク装置120から受信した場合、端末装置110-1は、第2の組のDRXタイマに切り替えてもよい。代替として、端末装置110-1における切替タイマが満了した場合、端末装置110-1は、第2の組のDRXタイマに切り替えてもよい。そして、この場合、端末装置110-1は、第2の組のDRXタイマの実行中にPDCCHを監視することができる。こうして、端末装置により多くのスリープ時間が提供され、重複したオン時間間隔はない。上述したように、端末装置110-1は、切替タイマに基づいて、第2の組のDRXタイマに切り替えてもよい。この場合、切替タイマはRRC設定を介して設定されることが可能である。切替タイマの値は、トラフィックフローの周期に基づいてもよい。
【0110】
図13は本開示の実施形態にかかる例示的な方法1300のフローチャートである。説明のためのみに、方法1300は、
図1に示すようなネットワーク装置120-1において実現されてもよい。
【0111】
ブロック1310において、ネットワーク装置120は、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を、端末装置110-1に送信する。DRX設定は、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を含んでもよい。(1) DRXオン時間間隔タイマ(DRX on-duration timer):DRXサイクルの開始における時間間隔、(2) DRXスロットオフセット(DRX slot offset):DRXオン時間間隔タイマを開始する前の遅延、(3) DRX非アクティブタイマ(DRX inactivity timer):物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がメディアアクセス制御(MAC)エンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の時間間隔、(4) DRX再送タイマDL(DRX retransmission timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごと):DL再送が受信されるまでの最大時間間隔、(5) DRX再送タイマUL(DRX retransmission timer UL)(UL HARQプロセスごと):DL再送についての許可が受信されるまでの最大時間間隔、(6) DRX長いサイクル開始オフセット(DRX long cycle start offset):長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとが開始するサブフレームを定義する長いDRXサイクル及びDRX開始オフセット、(7) DRX短いサイクル(DRX short cycle):短いDRXサイクル、(8) DRX短いサイクルタイマ(DRX short cycle timer):UEが短いDRXサイクルに従うべき時間間隔、(9) DRA HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマDL(DRA HARQ round trip time (RTT) timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと):MACエンティティがHARQ再送のためのDL割り振りを期待する前の最小時間間隔、(10) DRX HARQ RTTタイマUL(DRX HARQ RTT timer UL)(UL HARQプロセスごと):MACエンティティがDL HARQ再送許可を期待する前の最小時間間隔、(11) PSウェイクアップ(PS wake up):DCPが監視されるが検出されない場合に、関連付けられたDRXオン時間間隔タイマを開始する設定、(12) 他の周期的なCSIのPS送信(PS transmit other periodic CSI):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)ではない周期的なチャネル状態情報(CSI)を報告する設定、(13) 周期的なL1-RSRPのPS送信(PS transmit periodic L1-RSRP):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、PUCCH上でL1-RSRPである周期的なCSIを報告する設定。
【0112】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は別々に設定されてもよい。例えば、上述したパラメータは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。代替として、該複数のDRX設定の各々は、該複数のDRX設定に共通の1組のRRCパラメータと、該DRX設定に専用の別の1組のRRCパラメータとを含んでもよい。換言すれば、上述したパラメータの一部は、各設定について別々に設定されることが可能であり、他のパラメータは、サービングセル又はサービングセルグループ内で該複数のDRX設定について共通であることが可能である。例えば、DRXスロットオフセット、DRX長いサイクル開始オフセット、DRX短いサイクルであるパラメータのうちの1つ又は複数は、異なるDRX設定について別々に設定されることが可能である。こうして、1つのサービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定の設定が実現される。
【0113】
図14は本開示の実施形態にかかる例示的な方法1400のフローチャートである。説明のためのみに、方法1400は、
図1に示すような端末装置110-1において実現されることが可能である。
【0114】
ブロック1410において、端末装置110-1は、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を、ネットワーク装置120から受信する。DRX設定は、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を含んでもよい。(1) DRXオン時間間隔タイマ(DRX on-duration timer):DRXサイクルの開始における時間間隔、(2) DRXスロットオフセット(DRX slot offset):DRXオン時間間隔タイマを開始する前の遅延、(3) DRX非アクティブタイマ(DRX inactivity timer):物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がメディアアクセス制御(MAC)エンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の時間間隔、(4) DRX再送タイマDL(DRX retransmission timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごと):DL再送が受信されるまでの最大時間間隔、(5) DRX再送タイマUL(DRX retransmission timer UL)(UL HARQプロセスごと):DL再送についての許可が受信されるまでの最大時間間隔、(6) DRX長いサイクル開始オフセット(DRX long cycle start offset):長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとが開始するサブフレームを定義する長いDRXサイクル及びDRX開始オフセット、(7) DRX短いサイクル(DRX short cycle):短いDRXサイクル、(8) DRX短いサイクルタイマ(DRX short cycle timer):UEが短いDRXサイクルに従うべき時間間隔、(9) DRA HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマDL(DRA HARQ round trip time (RTT) timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと):MACエンティティがHARQ再送のためのDL割り振りを期待する前の最小時間間隔、(10) DRX HARQ RTTタイマUL(DRX HARQ RTT timer UL)(UL HARQプロセスごと):MACエンティティがDL HARQ再送許可を期待する前の最小時間間隔、(11) PSウェイクアップ(PS wake up):DCPが監視されるが検出されない場合に、関連付けられたDRXオン時間間隔タイマを開始する設定、(12) 他の周期的なCSIのPS送信(PS transmit other periodic CSI):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)ではない周期的なチャネル状態情報(CSI)を報告する設定、(13) 周期的なL1-RSRPのPS送信(PS transmit periodic L1-RSRP):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、PUCCH上でL1-RSRPである周期的なCSIを報告する設定。
【0115】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は別々に設定されてもよい。例えば、上述したパラメータは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。代替として、該複数のDRX設定の各々は、該複数のDRX設定に共通の1組のRRCパラメータと、該DRX設定に専用の別の1組のRRCパラメータとを含んでもよい。換言すれば、上述したパラメータの一部は、各設定について別々に設定されることが可能であり、他のパラメータは、サービングセル又はサービングセルグループ内で該複数のDRX設定について共通であることが可能である。例えば、DRXスロットオフセット、DRX長いサイクル開始オフセット、DRX短いサイクルであるパラメータのうちの1つ又は複数は、異なるDRX設定について別々に設定されることが可能である。こうして、1つのサービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定の設定が実現される。
【0116】
ブロック1420において、端末装置110-1は、監視ウィンドウ内で省電力指示信号を検出する。監視ウィンドウは、該複数のDRX設定のうちの1つ又は複数のDRX設定内で関連付けられる。いくつかの実施形態において、省電力指示信号は、ウェイクアップ信号(WUS:wake up signal)であってもよい。代替として、省電力指示信号は、低電力WUSであってもよい。いくつかの他の実施形態において、省電力指示信号は、DCIに含まれるPDDCHスキップ指示であってもよい。PDDCHスキップ指示を含むDCIは、端末装置がPDCCHの監視を一定の時間間隔スキップ可能であることを示すことができる。DCIはまた、時間領域における一定の時間間隔の長さを示す。このような時間間隔は、1組のシンボル、1組のスロット、又は1組のDRXサイクルを含んでもよい。省電力指示信号は、任意の適切な信号であってもよいことに留意すべきである。説明の目的のためだけに、以下では、省電力指示信号は、ウェイクアップ信号(WUS)を参照することができる。
【0117】
省電力無線ネットワーク一時識別子(PS-RNTI:power saving radio network temporary identifier)によりスクランブルされたDCIフォーマット2_6を有するDCIシグナリングにより伝達されるウェイクアップ信号(WUS)指示を用いて、潜在的なデータスケジューリングのために次のDRXサイクルについてDRXオン時間間隔タイマを開始するか否かを端末装置に通知することができる。WUS検出ウィンドウ(探索空間セット)は、WUSのためのPDCCH監視についてのDRX設定のオン時間間隔の前に設定されてもよく、WUSウィンドウ内の1つ又は複数のPDCCHオケージョンが検出されるべきである。端末装置は、DRXオン時間間隔前にWUS DCIを検出することができる。ウェイクアップ指示が「1」にセットされている場合、端末装置はDRXオン時間間隔タイマを開始すべきである。それ以外の場合、端末装置は、タイマを開始する必要がない。
【0118】
代替として、異なるDRX設定のWUS監視オケージョンについて、異なる周波数領域リソース(例えば、制御リソースセット(CORESET:control resource set))を設定することができる。この場合、端末装置110-1は、監視ウィンドウの周波数領域リソースを決定してもよい。端末装置110-1は、受信したWUSに関連付けられた周波数領域リソースに基づいて、ターゲットDRX設定を決定してもよい。そして、端末装置110-1は、ターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始することができる(7040)。こうして、端末装置は、WUS検出ウィンドウが重複した場合に、どのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを実行するかを区別することができる。
【0119】
代替として、異なるDRX設定のWUSを異なるシーケンスによりスクランブルすることもできる。この場合、異なるDRX設定についてのWUSをスクランブルするために、いくつかのシーケンスが事前設定されてもよい。端末装置110-1は、ブラインド検出に基づいて、WUSをスクランブルするためのシーケンスを決定してもよい。端末装置110-1は、受信したWUSに関連付けられたシーケンスに基づいて、ターゲットDRX設定を決定してもよい。端末装置110-1は、ターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始することができる。こうして、端末装置は、WUS検出ウィンドウが重複した場合に、どのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを実行するかを区別することができる。
【0120】
ブロック1430において、端末装置110-1は、DRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。いくつかの他の実施形態において、端末装置110-1は、所定の情報に基づいて、DRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。例えば、端末装置110-1は、最大値/より大きい値を有するDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。代替として、端末装置110-1は、最小値/より小さい値を有するDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。いくつかの他の実施形態において、端末装置110-1は、WUSにより近い/最も近い開始時間を有するDRXオン時間間隔タイマを開始してもよい。
【0121】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、該WUS用のPDCCHを端末装置110-1に送信してもよい。PDCCHがDRXオン時間間隔タイマを開始するように示す場合、端末装置110-1は、監視ウィンドウ内でPDCCHの監視を停止してもよい。代替として、PDCCHがDRXオン時間間隔タイマを開始しないように示す場合、端末装置110-1は、監視ウィンドウ内でのPDCCHのモニタリングを停止し、いずれのオン時間間隔タイマも開始しないようにしてもよい。こうして、端末装置はPDCCHの監視を継続する必要がなく、電力が削減される。
【0122】
いくつかの実施形態において、WUSは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。この場合、第1のDRX設定のWUS監視オケージョンは、第2のDRX設定のオン時間間隔ウィンドウ内にあってもよい。例えば、該複数のDRX設定は、第1のDRX設定と第2のDRX設定とを含んでもよい。第1のDRX設定のWUSを検出するための第1の監視ウィンドウは、第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行時間内にあってもよい。
【0123】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1のWUS監視ウィンドウ内で、WUSのためのグループ共通ダウンリンク制御情報を有するPDCCHを送信してもよい。例えば、端末装置110-1は、第1のDRX設定のグループ共通DCIフォーマットについてPDCCHを監視してもよい。代替として、ネットワーク装置120は、第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行時間内に、WUSのための特定のダウンリンク制御情報を含むPDCCHを送信してもよい。この場合、端末装置110-1は、第1のDRX設定のWUS指示のためのDCIフォーマット2_6についてPDCCHを監視しなくてもよい。第1のDRX設定のWUS指示は、UE固有DCI内で搬送されることが可能である。端末装置110-1は、第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行に起因するアクティブ時間内で、第1のDRX設定のWUS指示について、UE固有DCIを有するPDCCHを監視してもよい。該固有のDCIフォーマットは、例えば、DCIフォーマット0_1/1_1、0_2/1_2などのスケジューリングDCIフォーマットであってもよい。いくつかの他の実施形態において、第1のDRX設定のオン時間間隔タイマを開始するか否かを示すためのウェイクアップ情報を示すために、DCI内に新しいフィールド又は未使用フィールドがあってもよい。
【0124】
代替として、ネットワーク装置120は、MAC CEを端末装置110-1に送信してもよい。MAC CEは、第1のDRX設定のWUS指示を示すことができる。例えば、PDSCH上で搬送されるMAC CEは、WUSとターゲットDRX設定のインデックスとの間のマッピングを含んでもよい。
【0125】
いくつかの実施形態において、2つのDRX設定のDRXオン時間間隔ウィンドウが時間領域において重複する場合、又は、DRXオン時間間隔ウィンドウ間の時間オフセットが値xよりも小さい場合、端末装置110-1は、フォールバックして第1のDRX設定のWUS監視をそのままスキップしてもよい。
【0126】
上記実施形態によれば、第1のDRX設定のWUS監視オケージョンが第2のDRX設定のオン時間間隔ウィンドウ内にある場合、UEは、第1のDRX設定のオン時間間隔タイマを開始するか否かを決定することができ、これによりシステムパフォーマンスが向上する。
【0127】
図15は本開示の実施形態にかかる例示的な方法1500のフローチャートである。説明のためのみに、方法1500は、
図1に示すような端末装置110-1において実現されることが可能である。
【0128】
ブロック1510において、端末装置110-1は、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を、ネットワーク装置120から受信する。DRX設定は、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を含んでもよい。(1) DRXオン時間間隔タイマ(DRX on-duration timer):DRXサイクルの開始における時間間隔、(2) DRXスロットオフセット(DRX slot offset):DRXオン時間間隔タイマを開始する前の遅延、(3) DRX非アクティブタイマ(DRX inactivity timer):物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がメディアアクセス制御(MAC)エンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の時間間隔、(4) DRX再送タイマDL(DRX retransmission timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごと):DL再送が受信されるまでの最大時間間隔、(5) DRX再送タイマUL(DRX retransmission timer UL)(UL HARQプロセスごと):DL再送についての許可が受信されるまでの最大時間間隔、(6) DRX長いサイクル開始オフセット(DRX long cycle start offset):長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとが開始するサブフレームを定義する長いDRXサイクル及びDRX開始オフセット、(7) DRX短いサイクル(DRX short cycle):短いDRXサイクル、(8) DRX短いサイクルタイマ(DRX short cycle timer):UEが短いDRXサイクルに従うべき時間間隔、(9) DRA HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマDL(DRA HARQ round trip time (RTT) timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと):MACエンティティがHARQ再送のためのDL割り振りを期待する前の最小時間間隔、(10) DRX HARQ RTTタイマUL(DRX HARQ RTT timer UL)(UL HARQプロセスごと):MACエンティティがDL HARQ再送許可を期待する前の最小時間間隔、(11) PSウェイクアップ(PS wake up):DCPが監視されるが検出されない場合に、関連付けられたDRXオン時間間隔タイマを開始する設定、(12) 他の周期的なCSIのPS送信(PS transmit other periodic CSI):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)ではない周期的なチャネル状態情報(CSI)を報告する設定、(13) 周期的なL1-RSRPのPS送信(PS transmit periodic L1-RSRP):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、PUCCH上でL1-RSRPである周期的なCSIを報告する設定。
【0129】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は別々に設定されてもよい。例えば、上述したパラメータは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。代替として、該複数のDRX設定の各々は、該複数のDRX設定に共通の1組のRRCパラメータと、該DRX設定に専用の別の1組のRRCパラメータとを含んでもよい。換言すれば、上述したパラメータの一部は、各設定について別々に設定されることが可能であり、他のパラメータは、サービングセル又はサービングセルグループ内で該複数のDRX設定について共通であることが可能である。例えば、DRXスロットオフセット、DRX長いサイクル開始オフセット、DRX短いサイクルであるパラメータのうちの1つ又は複数は、異なるDRX設定について別々に設定されることが可能である。こうして、1つのサービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定の設定が実現される。
【0130】
ブロック1520において、端末装置110-1は、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG)についての設定を受信する。異なるXRフローについて複数のDRX設定が設定され、各DRX設定が対応するSSSGを有する場合、端末装置110-1は、SSSG設定に基づいて、DRX設定のDRXオン時間間隔内でPDCCHを監視することができる。端末装置110-1は、RRC設定により、DRX設定インデックスとSSSGインデックスとの間の関連付けを決定することができる。SSSGは、次のアクティブ時間間隔のために、実行中のDRX設定インデックスに基づいて、複数のSSSG間で暗黙的に切り替えられてもよい。例えば、SSSG#0がDRX設定#1について設定され、SSSG#1がDRX設定#0について設定され、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマが実行している場合、端末装置はSSSG#0に従ってPDCCHを監視し、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマの満了後に、端末装置がSSSG#1に従ってPDCCHを監視し始め、DRX設定#0のDRXオン時間間隔時間の開始前x msに、サービングセルについて、SSSG#0に従ったPDCCHの監視を停止する。しかしながら、2つのDRX設定のオン時間間隔時間ウィンドウが重複する場合、重複したオン時間間隔時間ウィンドウが2つのSSSGに関連付けられているため、端末装置にとって、どのSSSGに従って重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内でPDCCHを監視するかは不明である。
【0131】
ブロック1530において、端末装置110は、ターゲットSSSGに基づいて、PDCCHを監視してもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、RRC設定を端末装置110-1に送信してもよい。RRC設定は、ターゲットSSSGのインデックスを示してもよい。端末装置110-1は、ターゲットSSSGに基づいて、重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内で、PDCCHを監視してもよい(1050)。
【0132】
代替として、ネットワーク装置120は、DCIを端末装置110-1に送信してもよい。DCIは、ターゲットSSSGのインデックスを示してもよい。端末装置110-1は、ターゲットSSSGに基づいて、重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内で、PDCCHを監視してもよい。例えば、SSSGは、事前設定されてもよい。
【0133】
他の実施形態において、重複したオン時間間隔ウィンドウは、第1のDRX設定と第2のDRX設定とに関連付けられてもよい。この場合、端末装置110-1は、重複したオン時間間隔ウィンドウ内で、第1のDRX設定に関連付けられた第1のSSSGと、第2のDRX設定に関連付けられた第2のSSSGとに基づいて、PDCCHを監視することができる。
【0134】
図16は本開示の実施形態にかかる例示的な方法1600のフローチャートである。説明のためのみに、方法1600は、
図1に示すようなネットワーク装置120-1において実現されてもよい。
【0135】
ブロック1610において、ネットワーク装置120は、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を、端末装置110-1に送信する。DRX設定は、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を含んでもよい。(1) DRXオン時間間隔タイマ(DRX on-duration timer):DRXサイクルの開始における時間間隔、(2) DRXスロットオフセット(DRX slot offset):DRXオン時間間隔タイマを開始する前の遅延、(3) DRX非アクティブタイマ(DRX inactivity timer):物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がメディアアクセス制御(MAC)エンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の時間間隔、(4) DRX再送タイマDL(DRX retransmission timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごと):DL再送が受信されるまでの最大時間間隔、(5) DRX再送タイマUL(DRX retransmission timer UL)(UL HARQプロセスごと):DL再送についての許可が受信されるまでの最大時間間隔、(6) DRX長いサイクル開始オフセット(DRX long cycle start offset):長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとが開始するサブフレームを定義する長いDRXサイクル及びDRX開始オフセット、(7) DRX短いサイクル(DRX short cycle):短いDRXサイクル、(8) DRX短いサイクルタイマ(DRX short cycle timer):UEが短いDRXサイクルに従うべき時間間隔、(9) DRA HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマDL(DRA HARQ round trip time (RTT) timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと):MACエンティティがHARQ再送のためのDL割り振りを期待する前の最小時間間隔、(10) DRX HARQ RTTタイマUL(DRX HARQ RTT timer UL)(UL HARQプロセスごと):MACエンティティがDL HARQ再送許可を期待する前の最小時間間隔、(11) PSウェイクアップ(PS wake up):DCPが監視されるが検出されない場合に、関連付けられたDRXオン時間間隔タイマを開始する設定、(12) 他の周期的なCSIのPS送信(PS transmit other periodic CSI):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)ではない周期的なチャネル状態情報(CSI)を報告する設定、(13) 周期的なL1-RSRPのPS送信(PS transmit periodic L1-RSRP):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、PUCCH上でL1-RSRPである周期的なCSIを報告する設定。
【0136】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は別々に設定されてもよい。例えば、上述したパラメータは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。代替として、該複数のDRX設定の各々は、該複数のDRX設定に共通の1組のRRCパラメータと、該DRX設定に専用の別の1組のRRCパラメータとを含んでもよい。換言すれば、上述したパラメータの一部は、各設定について別々に設定されることが可能であり、他のパラメータは、サービングセル又はサービングセルグループ内で該複数のDRX設定について共通であることが可能である。例えば、DRXスロットオフセット、DRX長いサイクル開始オフセット、DRX短いサイクルであるパラメータのうちの1つ又は複数は、異なるDRX設定について別々に設定されることが可能である。こうして、1つのサービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定の設定が実現される。
【0137】
いくつかの実施形態において、ブロック1620において、ネットワーク装置120は、該WUS用のPDCCHを端末装置110-1に送信してもよい。PDCCHがDRXオン時間間隔タイマを開始するように示す場合、端末装置110-1は、監視ウィンドウ内でPDCCHの監視を停止してもよい。代替として、PDCCHがDRXオン時間間隔タイマを開始しないように示す場合、端末装置110-1は、監視ウィンドウ内でのPDCCHのモニタリングを停止し、いずれのオン時間間隔タイマも開始しないようにしてもよい。こうして、端末装置は、WUS検出ウィンドウが重複した場合に、どのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを実行するかを区別することができる。
【0138】
いくつかの実施形態において、WUSは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。この場合、第1のDRX設定のWUS監視オケージョンは、第2のDRX設定のオン時間間隔ウィンドウ内にあってもよい。例えば、該複数のDRX設定は、第1のDRX設定と第2のDRX設定とを含んでもよい。第1のDRX設定のWUSを検出するための第1の監視ウィンドウは、第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行時間内にあってもよい。
【0139】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1のWUS監視ウィンドウ内で、WUSのためのグループ共通ダウンリンク制御情報を有するPDCCHを送信してもよい。例えば、端末装置110-1は、WUS検出ウィンドウ内で、第1のDRX設定のグループ共通DCIフォーマットについてPDCCHを監視してもよい。代替として、ネットワーク装置120は、第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行時間内に、WUSのための特定のダウンリンク制御情報を含むPDCCHを送信してもよい。この場合、端末装置110-1は、第1のDRX設定のWUS指示のためのDCIフォーマット2_6についてPDCCHを監視しなくてもよい。第1のDRX設定のWUS指示は、UE固有DCI内で搬送されることが可能である。端末装置110-1は、第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行に起因するアクティブ時間内で、第1のDRX設定のWUS指示について、UE固有DCIを有するPDCCHを監視してもよい。該固有のDCIフォーマットは、例えば、DCIフォーマット0_1/1_1、0_2/1_2などのスケジューリングDCIフォーマットであってもよい。いくつかの他の実施形態において、第1のDRX設定のオン時間間隔タイマを開始するか否かを示すためのウェイクアップ情報を示すために、DCI内に新しいフィールド又は未使用フィールドがあってもよい。
【0140】
代替として、ネットワーク装置120は、MAC CEを端末装置110-1に送信してもよい。MAC CEは、第1のDRX設定のWUS指示を示すことができる。例えば、PDSCH上で搬送されるMAC CEは、WUSとターゲットDRX設定のインデックスとの間のマッピングを含んでもよい。
【0141】
いくつかの実施形態において、2つのDRX設定のDRXオン時間間隔ウィンドウが時間領域において重複する場合、又は、DRXオン時間間隔ウィンドウ間の時間オフセットが値xよりも小さい場合、端末装置110-1は、フォールバックして第1のDRX設定のWUS監視をそのままスキップしてもよい。
【0142】
上記実施形態によれば、第1のDRX設定のWUS監視オケージョンが第2のDRX設定のオン時間間隔ウィンドウ内にある場合、UEは、第1のDRX設定のオン時間間隔タイマを開始するか否かを決定することができ、これによりシステムパフォーマンスが向上する。
【0143】
図17は本開示の実施形態にかかる例示的な方法1700のフローチャートである。説明のためのみに、方法1700は、
図1に示すようなネットワーク装置120-1において実現されてもよい。
【0144】
ブロック1710において、端末装置110-1は、サービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定を、ネットワーク装置120から受信する。DRX設定は、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を含んでもよい。(1) DRXオン時間間隔タイマ(DRX on-duration timer):DRXサイクルの開始における時間間隔、(2) DRXスロットオフセット(DRX slot offset):DRXオン時間間隔タイマを開始する前の遅延、(3) DRX非アクティブタイマ(DRX inactivity timer):物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がメディアアクセス制御(MAC)エンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の時間間隔、(4) DRX再送タイマDL(DRX retransmission timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごと):DL再送が受信されるまでの最大時間間隔、(5) DRX再送タイマUL(DRX retransmission timer UL)(UL HARQプロセスごと):DL再送についての許可が受信されるまでの最大時間間隔、(6) DRX長いサイクル開始オフセット(DRX long cycle start offset):長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとが開始するサブフレームを定義する長いDRXサイクル及びDRX開始オフセット、(7) DRX短いサイクル(DRX short cycle):短いDRXサイクル、(8) DRX短いサイクルタイマ(DRX short cycle timer):UEが短いDRXサイクルに従うべき時間間隔、(9) DRA HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマDL(DRA HARQ round trip time (RTT) timer DL)(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと):MACエンティティがHARQ再送のためのDL割り振りを期待する前の最小時間間隔、(10) DRX HARQ RTTタイマUL(DRX HARQ RTT timer UL)(UL HARQプロセスごと):MACエンティティがDL HARQ再送許可を期待する前の最小時間間隔、(11) PSウェイクアップ(PS wake up):DCPが監視されるが検出されない場合に、関連付けられたDRXオン時間間隔タイマを開始する設定、(12) 他の周期的なCSIのPS送信(PS transmit other periodic CSI):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)ではない周期的なチャネル状態情報(CSI)を報告する設定、(13) 周期的なL1-RSRPのPS送信(PS transmit periodic L1-RSRP):DCPが設定されているが、関連付けられているDRXオン時間間隔タイマが開始されていない場合に、DRXオン時間間隔タイマにより示された時間間隔中に、PUCCH上でL1-RSRPである周期的なCSIを報告する設定。
【0145】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は別々に設定されてもよい。例えば、上述したパラメータは、各DRX設定について別々に設定されることが可能である。代替として、該複数のDRX設定の各々は、該複数のDRX設定に共通の1組のRRCパラメータと、該DRX設定に専用の別の1組のRRCパラメータとを含んでもよい。換言すれば、上述したパラメータの一部は、各設定について別々に設定されることが可能であり、他のパラメータは、サービングセル又はサービングセルグループ内で該複数のDRX設定について共通であることが可能である。例えば、DRXスロットオフセット、DRX長いサイクル開始オフセット、DRX短いサイクルであるパラメータのうちの1つ又は複数は、異なるDRX設定について別々に設定されることが可能である。こうして、1つのサービングセル又はサービングセルグループについての複数のDRX設定の設定が実現される。
【0146】
ブロック1720において、ネットワーク装置120は、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG)についての設定を端末装置110-1に送信する。異なるXRフローについて複数のDRX設定が設定され、各DRX設定が対応するSSSGを有する場合、端末装置110-1は、SSSG設定に基づいて、DRX設定のDRXオン時間間隔内でPDCCHを監視することができる。端末装置110-1は、RRC設定により、DRX設定インデックスとSSSGインデックスとの間の関連付けを決定することができる。SSSGは、次のアクティブ時間間隔のために、実行中のDRX設定インデックスに基づいて、複数のSSSG間で暗黙的に切り替えられてもよい。例えば、SSSG#0がDRX設定#1について設定され、SSSG#1がDRX設定#0について設定され、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマが実行している場合、端末装置はSSSG#0に従ってPDCCHを監視し、DRX設定#1のDRXオン時間間隔タイマの満了後に、端末装置がSSSG#1に従ってPDCCHを監視し始め、DRX設定#0のDRXオン時間間隔時間の開始前x msに、サービングセルについて、SSSG#0に従ったPDCCHの監視を停止する。しかしながら、2つのDRX設定のオン時間間隔時間ウィンドウが重複する場合、重複したオン時間間隔時間ウィンドウが2つのSSSGに関連付けられているため、端末装置にとって、どのSSSGに従って重複したオン時間間隔時間ウィンドウ内でPDCCHを監視するかは不明である。
【0147】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、RRC設定を端末装置110-1に送信してもよい。RRC設定は、ターゲットSSSGのインデックスを示してもよい。代替として、ネットワーク装置120は、DCIを端末装置110-1に送信してもよい。DCIは、ターゲットSSSGのインデックスを示してもよい。他の実施形態において、重複したオン時間間隔ウィンドウは、第1のDRX設定と第2のDRX設定とに関連付けられてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信し、前記端末装置において、前記複数のDRX設定のうちの1組のターゲットDRXタイマ又は1組のターゲットDRX設定を決定し、前記端末装置において、前記1組のターゲットDRXタイマ又は前記1組のターゲットDRX設定に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように設定されている。
【0149】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記複数のDRX設定の複数のDRXタイマを維持するように設定され、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記1組のターゲットDRXタイマのうちの1つ又は複数のDRXタイマの実行時間中に前記PDCCHを監視することにより前記PDCCHを監視するように設定されている。
【0150】
いくつかの実施形態において、前記1つ又は複数のDRXタイマは、DRXオン時間間隔タイマ、DRX非アクティブタイマ、又はDRX再送タイマ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0151】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記複数のDRX設定に関連付けられた複数のDRXオン時間間隔タイマに基づいて、オン時間間隔時間ウィンドウ内で、前記サービングセル上で前記PDCCHを受信するように設定され、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記複数のDRX設定からのDRX設定のターゲットDRX非アクティブタイマを決定することと、前記ターゲットDRX非アクティブタイマを開始することと、により、前記1組のターゲットDRXタイマを決定するように設定されている。
【0152】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、所定の情報に基づいて前記ターゲットDRX非アクティブタイマを選択することにより前記ターゲットDRX非アクティブタイマを決定するように設定され、前記所定の情報は、前記複数のDRX非アクティブタイマのうち、最小値又は最大値を有する前記ターゲットDRX非アクティブタイマ、前記複数のDRX設定のうち、最高又は最低の設定インデックスを有する前記DRX設定の前記ターゲットDRX非アクティブタイマ、前記複数のDRX設定のうち、最長又は最短のDRX周期を有する前記DRX設定の前記ターゲットDRX非アクティブタイマ、又は複数のトラフィックフローのうち、最高又は最低の優先度値を有するトラフィックフローに関連付けられた前記DRX設定の前記ターゲットDRX非アクティブタイマ、のうちの1つを示す。
【0153】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、無線リソース制御(RRC)設定又はダウンリンク制御情報のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ターゲットDRX非アクティブタイマを決定することにより、前記ターゲットDRX非アクティブタイマを決定するように設定されている。
【0154】
いくつかの実施形態において、前記RRC設定は、前記ターゲットDRX設定のインデックスを示し、又は前記ダウンリンク制御情報は、前記ターゲットDRX設定のインデックス又は前記DRX設定に関連付けられたトラフィックフローのうちの1つを示し、前記RRC設定は、前記複数のDRX設定のテーブルを示し、前記ダウンリンク制御情報は、前記ターゲットDRX設定のインデックスを示す。
【0155】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記複数のDRX設定の前記複数のDRXタイマであって、それぞれDRXオン時間間隔タイマ又はDRX非アクティブタイマを含む前記複数のDRXタイマの実行時間内に、DRXコマンドを搬送する、ターゲットDRX設定のインデックスを示すメディアアクセス制御制御要素(MAC CE)を受信し、前記ターゲットDRX設定について前記DRXコマンドを適用し、前記ターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマ又はDRX非アクティブタイマを停止させるように設定されている。
【0156】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記複数のDRX設定の前記複数のDRXタイマであって、それぞれDRXオン時間間隔タイマ又はDRX非アクティブタイマを含む前記複数のDRXタイマの実行時間内に、DRXコマンドを搬送するメディアアクセス制御制御要素(MAC CE)を受信し、前記複数のDRXタイマを停止させるように設定されている。
【0157】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、第3のトラフィックフローについての物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信をスケジューリングするダウンリンク制御情報を受信し、前記複数のDRX設定の前記複数のDRXタイマであって、それぞれDRXオン時間間隔タイマ又はDRX非アクティブタイマを含む前記複数のDRXタイマの実行時間内に、DRXコマンドを搬送するMAC CEを受信し、前記第3のトラフィックフローに関連付けられたターゲットDRX設定のDRXオン時間間隔タイマ又はDRX非アクティブタイマを停止させるように設定されている。
【0158】
いくつかの実施形態において、前記複数のDRX設定は、第1のDRX設定と第2のDRX設定とを含み、前記第1のDRX設定が第1のDRXタイマを含み、前記第2の設定が第2のDRXタイマを含み、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第1のDRXタイマの実行時間中に前記PDCCHを監視することと、前記第1のDRXタイマの終了シンボルと前記第2のDRXタイマの開始シンボルとの間の時間オフセットが事前決定又は設定されたギャップを超えていないとの決定に従って、前記第2のDRXタイマをスキップさせることとにより、前記少なくとも1つのDRX設定に基づいて前記PDCCHを監視するように設定されている。
【0159】
いくつかの実施形態において、前記複数のDRX設定は、第1のDRX設定と第2のDRX設定とを含み、前記第1のDRX設定が第1の組のDRXタイマを含み、前記第2の設定が第2の組のDRXタイマを含み、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第1の組のDRXタイマの実行時間中に前記PDCCHを監視することと、前記ネットワーク装置から受信されたダウンリンク制御情報が切替指示を含むとの決定に従って、前記第2の組のDRXタイマに切り替えることと、前記第2の組のDRXタイマの実行時間中に前記PDCCHを監視することと、により、前記少なくとも1つのDRX設定に基づいて前記PDCCHを監視するように設定されている。
【0160】
いくつかの実施形態において、前記複数のDRX設定は、第1のDRX設定と第2のDRX設定とを含み、前記第1のDRX設定が第1の組のDRXタイマを含み、前記第2の設定が第2の組のDRXタイマを含み、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第1の組のDRXタイマの実行時間中に前記PDCCHを監視することと、切替タイマが満了したとの決定に従って、前記第2の組のDRXタイマに切り替えることと、前記第2の組のDRXタイマの実行時間中に前記PDCCHを監視することと、により、前記少なくとも1つのDRX設定に基づいて前記PDCCHを監視するように設定されている。
【0161】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は、1組の専用のRRCパラメータを含む。
【0162】
いくつかの実施形態において、該複数のDRX設定の各々は、第1の組の共通のRRCパラメータと、第2の組の専用のRRCパラメータとを含む。
【0163】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信し、前記端末装置において、前記複数のDRX設定のうちの1つ又は複数のDRX設定に関連付けられた監視ウィンドウ内で省電力指示信号を検出し、前記省電力指示信号の検出に基づいて、前記複数のDRX設定のうちの1つのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始するように設定されている。
【0164】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記監視ウィンドウの周波数領域リソースを決定し、前記周波数領域リソースに基づいて、前記複数のDRX設定からターゲットDRX設定を決定するように設定され、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記ターゲットDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマを開始することにより前記DRXオン時間間隔タイマを開始するように設定されている。
【0165】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記省電力指示信号をスクランブルするためのシーケンスを決定し、前記シーケンスに基づいて、前記複数のDRX設定からターゲットDRX設定を決定するように設定され、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記ターゲットDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマを開始することにより前記DRXオン時間間隔タイマを開始するように設定されている。
【0166】
いくつかの実施形態において、前記DRXオン時間間隔タイマは、最大値を有する前記DRXオン時間間隔タイマ、最小値を有する前記DRXオン時間間隔タイマ、又は前記WUSに最も近い開始時間を有するDRXオン時間間隔タイマ、のうちの1つである。
【0167】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記ネットワーク装置から、ターゲットDRX設定を示す無線リソース制御(RRC:radio resource control)設定を受信するように設定され、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記ターゲットDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマを開始することにより前記DRXオン時間間隔タイマを開始するように設定されている。
【0168】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記省電力指示信号についてのダウンリンク制御情報が前記DRXオン時間間隔タイマを開始するように示すとの決定に従って、前記監視ウィンドウ内での前記PDCCHの監視を停止するように設定されている。
【0169】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記省電力指示信号についてのPDCCHが前記DRXオン時間間隔タイマを開始しないように示すとの決定に従って、前記監視ウィンドウ内での前記PDCCHの監視を停止し、前記複数のDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマをスキップさせるように設定されている。
【0170】
いくつかの実施形態において、前記複数のDRX設定は、第1のDRX設定と第2のDRX設定とを含み、前記省電力指示信号を検出するための前記第1のDRX設定の第1の監視ウィンドウは前記第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行時間内にある。
【0171】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第1の監視ウィンドウ内で、前記省電力指示信号についてのグループ共通ダウンリンク制御情報を有するPDCCHを受信するように設定されている。
【0172】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第2のDRX設定の前記オン時間間隔タイマの実行時間内に、前記省電力指示信号についての特定のダウンリンク制御情報を有するPDCCHを受信するように設定されている。
【0173】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記ネットワーク装置から、前記省電力指示信号とターゲットDRX設定のインデックスとの間のマッピングを示すメディアアクセス制御制御要素(MAC CE)を受信するように設定されている。
【0174】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信し、前記端末装置において、前記ネットワーク装置から、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)についての設定を受信し、前記端末装置において、前記複数のDRX設定の重複したオン時間間隔ウィンドウ内で1つ又は複数の探索空間セットグループ(SSSG)に基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように設定されている。
【0175】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、所定のSSSGに基づいて前記PDCCHを監視することにより前記PDCCHを監視するように設定されている。
【0176】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記ネットワーク装置から、ターゲットSSSGのインデックスを示す無線リソース制御設定を受信するように設定され、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記ターゲットSSSGに基づいて前記PDCCHを監視することにより前記PDCCHを監視するように設定されている。
【0177】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記ネットワーク装置から、ターゲットSSSGのインデックスを示すダウンリンク制御情報を受信する用に設定され、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記ターゲットSSSGに基づいて前記PDCCHを監視することにより前記PDCCHを監視するように設定されている。
【0178】
いくつかの実施形態において、前記重複したオン時間間隔ウィンドウは、第1のDRX設定と第2のDRX設定とに関連付けられ、前記端末装置は回路を備え、前記回路は、前記重複したオン時間間隔ウィンドウ内で、前記第1のDRX設定に関連付けられた第1のSSSGと、前記第2のDRX設定に関連付けられた第2のSSSGとに基づいて、前記PDCCHを監視することにより、前記PDCCHを監視するように設定されている。
【0179】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は回路を備え、前記回路は、端末装置に、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を送信し、前記ネットワーク装置において、前記端末装置に、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)についての設定を送信するように設定されている。
【0180】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は回路を備え、前記回路は、前記端末装置に、ターゲットSSSGのインデックスを示す無線リソース制御設定を送信するように設定されている。
【0181】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は回路を備え、前記回路は、前記端末装置に、ターゲットSSSGのインデックスを示すダウンリンク制御情報を送信するように設定されている。
【0182】
図18は本開示の実施形態を実装するのに適した装置1800の概略ブロック図である。装置1800は、
図1に示すネットワーク装置120又は端末装置110の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1800は、端末装置110又はネットワーク装置120において、又はそれらの少なくとも一部として実現されてもよい。
【0183】
図示されるように、装置1800は、プロセッサ1810と、プロセッサ1810に結合されたメモリ1820と、プロセッサ1810に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1840と、TX/RX 1840に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1810は、プログラム1830の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1840は双方向通信に用いられる。TX/RX 1840は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0184】
プログラム1830は、
図2~
図17を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1810により実行された場合、装置1800が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置1800のプロセッサ1810により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ1810は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1810とメモリ1820との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段を形成してもよい。
【0185】
メモリ1820は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1800内には1つのメモリ1820のみが示されているが、装置1800内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1810は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置1800は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0186】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0187】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図2~12を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0188】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0189】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0190】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスク及び並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明された、いくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0191】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【0192】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例は、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、超信頼性低遅延通信(URLLC)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)装置、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)装置、Xが歩行者、車両、又はインフラストラクチャ/ネットワークを意味するV2X通信のための車載装置、統合アクセス及び統合アクセス及びバックホール(IAB)のための装置、衛星及び無人航空機システム(UAS:Unmanned Aircraft System)を包含する高高度プラットフォーム(HAP:High Altitude Platform)を含む非地上系ネットワーク(NTN)内の衛星搭載車両又は航空機搭載車両、拡張現実(AR)、混合現実(MR)、仮想現実(VR)などの、異なるタイプの現実を含むエクステンデッドリアリティ(XR:extended reality)装置、人間の操縦者を持たない航空機でありドローンとして一般に称される無人航空車両(UAV:unmanned aerial vehicle)、高速列車(HST:high speed train)上の装置、又はデジタルカメラなどの画像取得装置、センサーゲーム装置、音楽保存及び再生装置、又は無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧などを可能とするインターネット家電など、を含むがこれらに限定されない。「端末装置」は、公共の安全及びミッションを最重要視する、V2Xアプリケーション、トランスペアレントIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、スマートTV、無線サービス、無線を介するソフトウェア配信、グループ通信及びIoTアプリケーションをサポートするために、「マルチキャスト/ブロードキャスト」機能をさらに有してもよい。また、マルチSIMとして知られる1つ又は複数の加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module )を組み込んでもよい。用語「端末装置」は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。
【0193】
用語「ネットワーク装置」は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることができる装置を指す。ネットワーク装置の例は、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、IABノード、フェムトノード、ピコノード、再設定可能なインテリジェントサーフェス(RIS:reconfigurable intelligent surface)などの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0194】
端末装置又はネットワーク装置は、人工知能(AI:Artificial intelligence)又は機械学習の能力を有していてもよい。一般的に、特定の関数のために収集された多数のデータから訓練済みのモデルが含まれ、いくつかの情報を予測するために使用されることができる。
【0195】
端末装置又はネットワーク装置は、例えば、FR1(410MHz~7125MHz)、FR2(24.25GHz~71GHz)、100GHzより大きい周波数帯域、及びテラヘルツ(THz:Tera Hertz)などのいくつかの周波数範囲上で動作してもよい。さらに許可/無許可/共有スペクトル上で動作することができる。端末装置は、マルチ無線デュアル接続(MR-DC:Multi-Radio Dual Connectivity)アプリケーションシナリオの下で、ネットワーク装置と2つ以上の接続を有していてもよい。端末装置又はネットワーク装置は、全二重、フレキシブル二重、クロス分割二重モードで動作することができる。
【0196】
本開示の実施形態は、例えば、信号生成器、信号分析器、スペクトル分析器、ネットワーク分析器、テスト端末装置、テストネットワーク装置、チャネルエミュレータ等のテスト機器において実施されてもよい。
【0197】
本開示の実施形態は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)ネットワークを含むが、これらに限定されない。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、
前記端末装置において、前記複数のDRX設定のうちの1つ又は複数のDRX設定に関連付けられた監視ウィンドウ内で省電力指示信号を検出することと、
前記省電力指示信号の検出に基づいて、前記複数のDRX設定のうちの1つのDRX設定のDRXオン時間間隔タイマを開始することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記監視ウィンドウの周波数領域リソースを決定することと、
前記省電力指示信号に関連付けられた前記周波数領域リソースに基づいて、前記複数のDRX設定からターゲットDRX設定を決定することと、をさらに含み、
前記DRXオン時間間隔タイマを開始することは、
前記ターゲットDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマを開始することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記省電力指示信号をスクランブルするためのシーケンスを決定することと、
前記シーケンスに基づいて、前記複数のDRX設定からターゲットDRX設定を決定することと、をさらに含み、
前記DRXオン時間間隔タイマを開始することは、
前記ターゲットDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマを開始することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DRXオン時間間隔タイマは、
最大値を有する前記DRXオン時間間隔タイマ、
最小値を有する前記DRXオン時間間隔タイマ、又は
WUSに最も近い開始時間を有する前記DRXオン時間間隔タイマ、
のうちの1つである請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワーク装置から、ターゲットDRX設定を示す無線リソース制御(RRC:radio resource control)設定を受信すること、をさらに含み、
前記DRXオン時間間隔タイマを開始することは、
前記ターゲットDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマを開始することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記省電力指示信号についてのダウンリンク制御情報が前記DRXオン時間間隔タイマを開始するように示すとの決定に従って、前記監視ウィンドウ内での
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)の監視を停止すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記省電力指示信号についてのPDCCHが前記DRXオン時間間隔タイマを開始しないように示すとの決定に従って、前記監視ウィンドウ内での前記PDCCHの監視を停止することと、
前記複数のDRX設定の前記DRXオン時間間隔タイマをスキップさせることと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のDRX設定は、第1のDRX設定と第2のDRX設定とを含み、前記省電力指示信号を検出するための前記第1のDRX設定の第1の監視ウィンドウは、前記第2のDRX設定のオン時間間隔タイマの実行時間内にある
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の監視ウィンドウ内で、前記省電力指示信号についてのグループ共通ダウンリンク制御情報を有するPDCCHを受信すること
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のDRX設定の前記オン時間間隔タイマの実行時間内に、前記省電力指示信号についての特定のダウンリンク制御情報を有するPDCCHを受信すること
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワーク装置から、前記省電力指示信号とターゲットDRX設定のインデックスとの間のマッピングを示すメディアアクセ
ス制御要素(MAC CE:medium access control control element)を受信すること
をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項12】
通信の方法であって、
端末装置において、ネットワーク装置から、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を受信することと、
前記端末装置において、前記ネットワーク装置から、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)の設定を受信することと、
前記端末装置において、前記複数のDRX設定の重複したオン時間間隔ウィンドウ内で1つ又は複数の探索空間セットグループ(SSSG)に基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)を監視することと、
を含む方法。
【請求項13】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、端末装置に、サービングセル又はサービングセルグループについての複数の不連続受信(DRX:discontinuous reception)設定を送信することと、
前記ネットワーク装置において、前記端末装置に、各DRX設定について探索空間セットグループ(SSSG:search space set group)の設定を送信することと、
を含む方法。
【請求項14】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備える
通信装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~
13の何れか一項に記載の方
法を実行する、
通信装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~
13の何れか一項に記載の方
法を実行させる
ためのプログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0183
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0183】
図示されるように、装置1800は、プロセッサ1810と、プロセッサ1810に結合されたメモリ1820と、プロセッサ1810に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1840と、TX/RX 1840に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1820は、プログラム1830の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1840は双方向通信に用いられる。TX/RX 1840は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【国際調査報告】