IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ニコベンチャーズ トレーディング リミテッドの特許一覧

特表2024-546861エアロゾル生成材料ロッドを製造するための装置、エアロゾル生成材料ロッドを製造する方法、及びエアロゾル供給システム用の物品を製造する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】エアロゾル生成材料ロッドを製造するための装置、エアロゾル生成材料ロッドを製造する方法、及びエアロゾル供給システム用の物品を製造する方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/70 20200101AFI20241219BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20241219BHJP
【FI】
A24F40/70
A24F40/42
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535461
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-07-03
(86)【国際出願番号】 GB2022053331
(87)【国際公開番号】W WO2023118857
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】2118570.7
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ディミック, バリー
(72)【発明者】
【氏名】リチャードソン, ジョン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB22
4B162AC13
4B162AE02
(57)【要約】
本開示は、エアロゾル生成材料ロッドを製造するための装置に関する。この装置は、エアロゾル生成材料を移送するための吸引ベルトであって、吸引ベルト上にエアロゾル生成材料を保持するための吸引孔を含む、吸引ベルトを備え、この装置は、吸引ベルトが第1のエアロゾル生成材料を第1の供給ゾーンで受容するように配置されている。この装置は、第1のエアロゾル生成材料が、第1のエアロゾル生成材料の複数の第1の領域を含むプロファイルにて配置され、第1の領域間に設けられる第1のエアロゾル生成材料がゼロ又は減少した量となるように、第1の供給ゾーンで吸引ベルトの吸引孔の幾つかを塞ぐように構成されている閉塞部材をさらに備える。この装置は、第2のエアロゾル生成材料のビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つを前記第1の領域間に供給するように構成されている第1の供給デバイスをさらに備える。
【選択図】 図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料ロッドを製造するための装置であって、
エアロゾル生成材料を移送するための吸引ベルトであり、前記吸引ベルト上にエアロゾル生成材料を保持するための吸引孔を含み、前記装置が、前記吸引ベルトが第1のエアロゾル生成材料を第1の供給ゾーンで受容するように配置されている、吸引ベルトと、
前記第1のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料の複数の第1の領域を含むプロファイルにて配置され、前記第1の領域間に設けられる第1のエアロゾル生成材料がゼロ又は減少した量となるように、前記第1の供給ゾーンで前記吸引ベルトの前記吸引孔の幾つかを塞ぐように構成されている閉塞部材と、
第2のエアロゾル生成材料のビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つを前記第1の領域間に供給するように構成されている第1の供給デバイスと
を備える、装置。
【請求項2】
前記プロファイルが、前記第1の領域間に第1のエアロゾル生成材料が実質的に配設されず、前記第1の領域が離散的で互いに離隔するように配置されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プロファイルが、前記第1の領域それぞれの間に接続領域が設けられるように配置され、各接続領域の前記第1のエアロゾル生成材料が、前記第1の領域よりも少ない量である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の供給デバイスが、前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を受容し、前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を前記第1の領域間で移動させるように構成されている複数の受容空間を含むドラムを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が前記受容空間から吹き出される及び/又は吸い出されるように構成されている、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記受容空間を規定する複数のメッシュ部を備える、請求項4又は5に記載の装置。
【請求項7】
前記供給デバイスが、前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を前記吸引ベルトに供給するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記供給デバイスが、前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を前記吸引ベルトの下流に供給するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記吸引ベルトから第1のエアロゾル生成材料の前記プロファイルを受容するように配置されているガーニチュアをさらに備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記供給デバイスが、前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を前記ガーニチュア上の前記プロファイルに供給するように構成されている、請求項8に従属する場合の、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記ガーニチュアが、ペーパーリボンを前記第1のエアロゾル生成材料並びに前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒に巻き付けて、連続エアロゾル生成材料ロッドを形成するように構成されている、請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記連続エアロゾル生成材料ロッドを切断するように構成されているカッターをさらに備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の供給デバイスが、押出ビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つ、好ましくは、押出及び球形化がなされたビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つを供給するように構成されている、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の供給デバイスが、密度が少なくとも約0.4g/cm、好ましくは、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cmのビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている、請求項1~13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の供給デバイスが、粒子径が0.5~3mmの範囲、好ましくは、1~2mmの範囲のビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る、請求項1~15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記吸引ベルトが、前記第1のエアロゾル生成材料を前記吸引ベルトの下面に保持するように配置されている、請求項1~16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記第1の供給ゾーンにおいて前記第1のエアロゾル生成材料を前記吸引ベルト上に供給するように配置されている第2の供給デバイスであって、好ましくは前記吸引ベルトの下方に配設されている、第2の供給デバイスをさらに備える、請求項1~17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記第1の供給デバイスが、前記吸引ベルトの下方に配設されている、請求項1~18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記閉塞部材が、前記第1の領域において前記吸引ベルトに重なり合うように配置されているプロファイルベルトであって、前記第1のエアロゾル生成材料が前記プロファイルにて前記吸引ベルト上に保持されるように、前記吸引ベルトの前記吸引孔の幾つかを塞ぐように構成されている、プロファイルベルトを備える、請求項1~19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記プロファイルベルトが、前記プロファイルベルトの長さに沿って配置されている複数の吸引領域及び複数の閉塞領域を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記プロファイルベルトが、前記吸引領域間に配設されている接続吸引領域であって、前記吸引ベルト上において各吸引領域で保持されるよりも各接続吸引領域で保持されるエアロゾル生成材料が少なくなるように、前記接続吸引領域の各々が前記吸引領域よりも小さい、接続吸引領域をさらに含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記吸引ベルトが、第1の幅を有し、前記プロファイルベルトが、第2の幅を有し、前記第2の幅が、前記第1の幅よりも小さい、請求項20~22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
エアロゾル生成材料ロッドを製造する方法であって、
吸引孔を有する吸引ベルトに吸引を適用することにより、第1の供給ゾーンにおいて、第1のエアロゾル生成材料を前記吸引ベルト上に保持するステップと、
前記第1のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料の複数の第1の領域を含むプロファイルにて前記吸引ベルト上に保持され、前記第1の領域間に設けられる第1のエアロゾル生成材料がゼロ又は減少した量となるように、前記第1の領域における前記吸引ベルトの前記吸引孔の幾つかを塞ぐステップと、
第2のエアロゾル生成材料のビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つを前記第1の領域間に供給するステップと
を含む、方法。
【請求項25】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が、前記吸引ベルトに供給される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が、前記吸引ベルトの下流に供給される、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のエアロゾル生成材料をガーニチュアに移動させるステップをさらに含む、請求項24~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が、前記ガーニチュアに供給される、請求項26に従属する場合の、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記エアロゾル生成材料をペーパーリボンで巻いて、連続エアロゾル生成材料ロッドを形成するステップをさらに含む、請求項27又は28に記載の方法。
【請求項30】
前記連続エアロゾル生成材料ロッドを切断するステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の供給デバイスが、押出ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒、好ましくは、押出及び球形化がなされたビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている、請求項24~30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の供給デバイスが、密度が少なくとも約0.4g/cm、好ましくは、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cmのビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている、請求項24~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の供給デバイスが、粒子径が0.5~3mmの範囲、好ましくは、1~2mmの範囲のビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている、請求項24~32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記第1のエアロゾル生成材料並びに/又は前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る、請求項24~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
エアロゾル供給システム用の物品を製造する方法であって、請求項24~34のいずれか一項に記載の方法に従ってエアロゾル生成材料ロッドを製造するステップを含み、前記エアロゾル生成材料ロッドの第1の端部及び第2の端部が、前記物品の第1の端部及び第2の端部を含む、方法。
【請求項36】
エアロゾル生成材料ロッドを製造する方法であって、
タバコ材料のビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つを用意するステップと、
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を連続加圧流体流に取り込むステップと、
前記流体流を第1のエアロゾル生成材料に供給するステップと
を含む、方法。
【請求項37】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を連続加圧流体流に取り込むステップが、ベンチュリデバイスを使用して前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を取り込むことを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を連続加圧流体流に取り込むステップが、前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を高圧ジェットにて推進させることを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を連続加圧流体流に取り込むステップが、真空ポンプを使用して前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を推進させることを含む、請求項36のいずれかに記載の方法。
【請求項40】
前記流体流を第1のエアロゾル生成材料に供給するステップが、前記流体流を第1のエアロゾル生成材料ボディ又はロッドに供給することを含む、請求項36~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記流体流を供給するステップが、前記ボディ又はロッドの長手方向軸に対して前記流体流を実質的に平行に配置することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項42】
タバコ材料の前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を用意するステップが、タバコ材料のビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を保管ユニットに保管し、前記保管ユニットから前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を受容することを含む、請求項36~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を保管することが、前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を円錐状のホッパーに保管することを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が、押し出され、好ましくは、前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が、押出及び球形化がなされたものである、請求項36~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が、少なくとも約0.4g/cm好ましくは、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cmの密度を有する、請求項36~44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が、0.5~3mmの範囲、好ましくは、1~2mmの範囲の粒子径を有する、請求項36~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記第1のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る、請求項36~46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
エアロゾル供給システム用の物品を製造する方法であって、請求項36~47のいずれか一項に記載の方法に従ってエアロゾル生成材料ロッドを製造するステップを含み、前記材料ロッドの第1の端部及び第2の端部が、前記物品の第1の端部及び第2の端部を含む、方法。
【請求項49】
請求項24~48のいずれか一項に記載の方法に従って製造された複数の物品を備えるパック。
【請求項50】
請求項24~48のいずれか一項に記載の方法に従って製造されたエアロゾル生成材料ロッドから製造された物品。
【請求項51】
エアロゾル生成材料ロッドを備えるエアロゾル供給システム用の物品であって、前記エアロゾル生成材料ロッドが、第1のエアロゾル生成材料の第1の領域と、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒のうちの少なくとも1つを含む第2のエアロゾル生成材料の第2の領域とを含む、物品。
【請求項52】
前記ビーズ、ペレット、又は顆粒が、前記第1のエアロゾル生成材料に挿入されている、請求項51に記載の物品。
【請求項53】
請求項1~23のいずれか一項に記載の装置又は請求項24~35のいずれか一項に記載の方法に従って製造された、請求項51に記載の物品。
【請求項54】
請求項36~48のいずれか一項に記載の方法に従って製造された、請求項51又は52に記載の物品。
【請求項55】
前記エアロゾル生成材料ロッドの第1の端部及び第2の端部が、前記物品の第1の端部及び第2の端部を含む、請求項51~54のいずれか一項に記載の物品。
【請求項56】
前記ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が、少なくとも約0.4g/cm好ましくは、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cmの密度を有する、請求項51~55のいずれか一項に記載の物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル生成材料ロッドを製造するための装置、エアロゾル生成材料ロッドを製造する方法、及びエアロゾル供給システム用の物品を製造する方法に関する。また、本開示は、エアロゾル供給システムにおいて用いられる物品に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料から化合物を放出させることにより、使用時に吸引可能なエアロゾル又は蒸気を生成する。これらは、例えば不燃性喫煙品、エアロゾル生成アセンブリ、又はエアロゾル供給デバイスと称する場合がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明によれば、エアロゾル生成材料ロッドを製造するための装置であって、エアロゾル生成材料を移送するための吸引ベルトであり、吸引ベルト上にエアロゾル生成材料を保持するための吸引孔を含み、装置が、吸引ベルトが第1のエアロゾル生成材料を第1の供給ゾーンで受容するように配置されている、吸引ベルトと、第1のエアロゾル生成材料が、第1のエアロゾル生成材料の複数の第1の領域を含むプロファイルにて配置され、第1の領域間に設けられる第1のエアロゾル生成材料がゼロ又は減少した量となるように、第1の供給ゾーンで吸引ベルトの吸引孔の幾つかを塞ぐように構成されている閉塞部材と、第2のエアロゾル生成材料のビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つを前記第1の領域間に供給するように構成されている第1の供給デバイスとを備える、装置が提供される。
【0004】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、第1の供給ゾーンの下流に配設されている。
【0005】
いくつかの実施形態において、プロファイルは、第1の領域間に第1のエアロゾル生成材料が実質的に配設されず、第1の領域が離散的で互いに離隔するように配置されている。
【0006】
いくつかの実施形態において、プロファイルは、第1の領域それぞれの間に接続領域が設けられるように配置され、各接続領域の第1のエアロゾル生成材料が、第1の領域よりも減少した量である。
【0007】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を受容し、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を前記第1の領域間で移動させるように構成されている複数の受容空間を含むドラムを備える。
【0008】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が受容空間から吹き出される及び/又は吸い出されるように構成されている。第1の供給デバイスは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を受容空間から吹き出す及び/又は吸い出すように構成されている流れ生成器を備えていてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態において、ドラムは、受容空間を規定する複数のメッシュ部を備える。
【0010】
いくつかの実施形態において、供給デバイスは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を吸引ベルトに供給するように構成されている。
【0011】
いくつかの実施形態において、供給デバイスは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を吸引ベルトの下流に供給するように構成されている。
【0012】
いくつかの実施形態において、この装置は、巻き付けデバイスをさらに備える。いくつかの実施形態において、巻き付けデバイスは、ペーパーリボンを第1のエアロゾル生成材料並びにビーズ、ペレット、及び/又は顆粒に巻き付けて、連続エアロゾル生成材料ロッドを形成するように構成されている。
【0013】
いくつかの実施形態において、供給デバイスは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を巻き付けデバイスに供給するように構成されている。
【0014】
巻き付けデバイスは、吸引ベルトから第1のエアロゾル生成材料のプロファイルを受容するように配置されているガーニチュアを備えていてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態において、供給デバイスは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒をガーニチュア上のプロファイルに供給するように構成されている。
【0016】
いくつかの実施形態において、ガーニチュアは、ペーパーリボンを第1のエアロゾル生成材料並びにビーズ、ペレット、及び/又は顆粒に巻き付けて、連続エアロゾル生成材料ロッドを形成するように構成されている。
【0017】
いくつかの実施形態において、この装置は、連続エアロゾル生成材料ロッドを切断するように構成されているカッターをさらに備える。
【0018】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、押出ビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つ、好ましくは、押出及び球形化がなされたビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つを供給するように構成されている。
【0019】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、密度が少なくとも約0.4g/cm、好ましくは、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cmのビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている。ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、約2g/cm以下、任意選択として、約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒の密度は、約0.4~1.99g/cmである。
【0020】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1g/cm、任意選択として、少なくとも約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、又は0.9g/cmの密度を有する。第1のエアロゾル生成材料4は、約1g/cm以下、任意選択として、約0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、又は0.2g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4の密度は、約0.1~0.9g/cmである。
【0021】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料並びに第2のエアロゾル生成材料(例えば、ビーズ、ペレット、及び/若しくは顆粒)の一方の密度は、第1及び第2のエアロゾル生成材料の他方の密度より少なくとも約25%高い。ただし、他の実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料の密度は、同じである。
【0022】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、約0.1g/cm~約1g/cmの密度を有する。
【0023】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、又は顆粒は、約0.4g/cm~約2g/cmの密度を有する。
【0024】
いくつかの実施形態において、物品の加熱は、揮発性化合物の吸引可能媒体への比較的一定の放出をもたらす。
【0025】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、押出タバコを含む。
【0026】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、ビーズを含む。
【0027】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、ラミナ及び再生タバコ材料から成る群から選択される1つ又は複数のタバコ材料を含む。
【0028】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、ラミナ及び再生タバコ材料の組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ラミナ及び再生タバコ材料は、エアロゾル生成材料において、1:4~4:1の重量比で存在する。
【0029】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、同じレベルの揮発性化合物を有する。いくつかの実施形態において、揮発性化合物は、ニコチンである。
【0030】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料からの揮発性化合物の放出は、材料が所与の温度に達した場合、同じ速度である。
【0031】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、物品において、1:10~10:1の重量比で存在する。
【0032】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、粒子径が0.5~3mmの範囲、好ましくは、1~2mmの範囲のビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている。
【0033】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る。
【0034】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、刻みラグタバコを含むか、刻みラグタバコから成るか、又は刻みラグタバコから本質的に成る。
【0035】
いくつかの実施形態において、吸引ベルトは、第1のエアロゾル生成材料を吸引ベルトの下面に保持するように配置されている。
【0036】
いくつかの実施形態において、この装置は、第1の供給ゾーンにおいて第1のエアロゾル生成材料を吸引ベルト上に供給するように配置されている第2の供給デバイスであって、好ましくは、吸引ベルトの下方に配設されている、第2の供給デバイスをさらに備える。
【0037】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、吸引ベルトの下方に配設されている。
【0038】
いくつかの実施形態において、閉塞部材は、プロファイルベルトを備える。プロファイルベルトは、第1の領域において吸引ベルトに重なり合うように配置され、第1のエアロゾル生成材料が上記プロファイルにて吸引ベルト上に保持されるように、吸引ベルトの吸引孔の幾つかを塞ぐように構成されていてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態において、この装置は、ローラーをさらに備え、吸引ベルトは、ローラー上を走行することにより、上側走行部及び下側走行部を有するように配置されており、好ましくは、吸引ベルトの上側走行部と下側走行部との間にプロファイルベルトが配設されている。
【0040】
いくつかの実施形態において、この装置は、第1のローラー、第2のローラー、及び第1のローラーと第2のローラーとの間に配設されている第3のローラーをさらに備え、吸引ベルトは、第1のローラー及び第2のローラー上を走行するように配置されており、プロファイルベルトは、第1のローラー及び第3のローラー上を走行することにより、第1のローラーと第3のローラーとの間で吸引ベルトに重なり合うように配置されている。
【0041】
いくつかの実施形態において、この装置は、第1、第2、第3、及び第4のローラーをさらに備え、第3及び第4のローラーは、第1及び第2のローラー間に配設されており、吸引ベルトは、第1及び第2のローラー上を走行するように配置されており、プロファイルベルトは、第3及び第4のローラー上を走行するように配置されている。
【0042】
いくつかの実施形態において、プロファイルベルトは、プロファイルベルトの長さに沿って配置されている複数の吸引領域及び複数の閉塞領域を含む。
【0043】
いくつかの実施形態において、各吸引領域は、複数の吸引孔を含む。
【0044】
いくつかの実施形態において、各吸引領域は、単一の開口部を含む。
【0045】
いくつかの実施形態において、プロファイルベルトは、吸引領域間に配設されている接続吸引領域であって、吸引ベルト上において各吸引領域で保持されるよりも各接続吸引領域で保持されるエアロゾル生成材料が少なくなるように、接続吸引領域の各々が吸引領域よりも小さい、接続吸引領域をさらに含む。
【0046】
いくつかの実施形態において、各接続吸引領域は、複数の吸引孔を含む。
【0047】
いくつかの実施形態において、各接続吸引領域は、単一の開口部を含む。
【0048】
いくつかの実施形態において、プロファイルベルトは、閉塞領域よりも吸引領域において高い空隙率を有する。
【0049】
いくつかの実施形態において、プロファイルベルトの材料は、閉塞領域よりも吸引領域において高い空隙率を有する。
【0050】
いくつかの実施形態において、吸引ベルトは、第1の幅を有し、プロファイルベルトは、第2の幅を有し、第2の幅は、第1の幅よりも小さい。
【0051】
いくつかの実施形態において、この装置は、吸引ベルト上の第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料をトリミングするように配置されているトリマであって、第1の供給ゾーンと第2の供給ゾーン(第2の供給ゾーンでは、第2のエアロゾル生成材料のビーズ、ペレット、及び/又は顆粒が供給されている)との間に配設されている、トリマをさらに備える。
【0052】
いくつかの実施形態において、この装置は、第2の供給ゾーンの下流の吸引ベルト上のエアロゾル生成材料をトリミングするように配置されている第2のトリマをさらに備える。
【0053】
いくつかの実施形態において、トリマ及び/又は第2のトリマは、スペーサを備える。
【0054】
また、本開示によれば、エアロゾル生成材料ロッドを製造する方法であって、吸引孔を有する吸引ベルトに吸引を適用することにより、第1の供給ゾーンにおいて、第1のエアロゾル生成材料を吸引ベルト上に保持するステップと、第1のエアロゾル生成材料が、第1のエアロゾル生成材料の複数の第1の領域を含むプロファイルにて吸引ベルト上に保持され、第1の領域間に設けられる第1のエアロゾル生成材料がゼロ又は減少した量となるように、第1の領域における吸引ベルトの吸引孔の幾つかを塞ぐステップと、第2のエアロゾル生成材料のビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つを前記第1の領域間に供給するステップとを含む、方法が提供される。
【0055】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、吸引ベルトに供給される。
【0056】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、吸引ベルトの下流に供給される。
【0057】
いくつかの実施形態において、この方法は、第1のエアロゾル生成材料をガーニチュアに移動させるステップをさらに含む。
【0058】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、ガーニチュアに供給される。
【0059】
いくつかの実施形態において、この方法は、エアロゾル生成材料をペーパーリボンで巻いて、連続エアロゾル生成材料ロッドを形成するステップをさらに含む。
【0060】
いくつかの実施形態において、連続エアロゾル生成材料ロッドを切断するステップをさらに含む。
【0061】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、押出ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒、好ましくは、押出及び球形化がなされたビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている。
【0062】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、密度が少なくとも約0.4g/cm、好ましくは、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cmのビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている。ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、約2g/cm以下、任意選択として、約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒の密度は、約0.4~1.99g/cmである。
【0063】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1g/cm、任意選択として、少なくとも約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、又は0.9g/cmの密度を有する。第1のエアロゾル生成材料4は、約1g/cm以下、任意選択として、約0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、又は0.2g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4の密度は、約0.1~0.9g/cmである。
【0064】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料並びに第2のエアロゾル生成材料(例えば、ビーズ、ペレット、及び/若しくは顆粒)の一方の密度は、第1及び第2のエアロゾル生成材料の他方の密度より少なくとも約25%高い。ただし、他の実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料の密度は、同じである。
【0065】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、約0.1g/cm~約1g/cmの密度を有する。
【0066】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、又は顆粒は、約0.4g/cm~約2g/cmの密度を有する。
【0067】
いくつかの実施形態において、物品の加熱は、揮発性化合物の吸引可能媒体への比較的一定の放出をもたらす。
【0068】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、押出タバコを含む。
【0069】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、ビーズを含む。
【0070】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、ラミナ及び再生タバコ材料から成る群から選択される1つ又は複数のタバコ材料を含む。
【0071】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、ラミナ及び再生タバコ材料の組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ラミナ及び再生タバコ材料は、エアロゾル生成材料において、1:4~4:1の重量比で存在する。
【0072】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、同じレベルの揮発性化合物を有する。いくつかの実施形態において、揮発性化合物は、ニコチンである。
【0073】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料からの揮発性化合物の放出は、材料が所与の温度に達した場合、同じ速度である。
【0074】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、物品において、1:10~10:1の重量比で存在する。
【0075】
いくつかの実施形態において、第1の供給デバイスは、粒子径が0.5~3mmの範囲、好ましくは、1~2mmの範囲のビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を供給するように構成されている。
【0076】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料並びに/又はビーズ、ペレット、及び/若しくは顆粒は、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る。
【0077】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、刻みラグタバコを含むか、刻みラグタバコから成るか、又は刻みラグタバコから本質的に成る。
【0078】
また、本開示によれば、エアロゾル供給システム用の物品を製造する方法であって、本明細書に開示の方法に従ってエアロゾル生成材料ロッドを製造するステップを含み、エアロゾル生成材料ロッドの第1の端部及び第2の端部が、物品の第1の端部及び第2の端部を含む、方法が提供される。
【0079】
また、本開示によれば、エアロゾル生成材料ロッドを製造する方法であって、タバコ材料のビーズ、ペレット、又は顆粒のうちの少なくとも1つを用意するステップと、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を連続加圧流体流に取り込むステップと、流体流を第1のエアロゾル生成材料に供給するステップとを含む、方法が提供される。
【0080】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を連続加圧流体流に取り込むステップは、ベンチュリデバイスを使用してビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を取り込むことを含む。
【0081】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を連続加圧流体流に取り込むステップは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を高圧ジェットにて推進させることを含む。
【0082】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を連続加圧流体流に取り込むステップは、真空ポンプを使用してビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を推進させることを含む。
【0083】
いくつかの実施形態において、流体流を第1のエアロゾル生成材料に供給するステップは、流体流を第1のエアロゾル生成材料ボディ又はロッドに供給することを含む。
【0084】
いくつかの実施形態において、流体流を供給するステップは、ボディ又はロッドの長手方向軸に対して流体流を実質的に平行に配置することを含む。
【0085】
いくつかの実施形態において、タバコ材料のビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を用意するステップは、タバコ材料のビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を保管ユニットに保管し、保管ユニットからビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を受容することを含む。
【0086】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を保管することは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒を円錐状のホッパーに保管することを含む。
【0087】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、押し出され、好ましくは、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、押出及び球形化がなされたものである。
【0088】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、少なくとも約0.4g/cm、好ましくは、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cm密度を有する。
【0089】
ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、約2g/cm以下、任意選択として、約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒の密度は、約0.4~1.99g/cmである。
【0090】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1g/cm、任意選択として、少なくとも約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、又は0.9g/cmの密度を有する。第1のエアロゾル生成材料4は、約1g/cm以下、任意選択として、約0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、又は0.2g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4の密度は、約0.1~0.9g/cmである。
【0091】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料並びに第2のエアロゾル生成材料(例えば、ビーズ、ペレット、及び/若しくは顆粒)の一方の密度は、第1及び第2のエアロゾル生成材料の他方の密度より少なくとも約25%高い。ただし、他の実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料の密度は、同じである。
【0092】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、約0.1g/cm~約1g/cmの密度を有する。
【0093】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、又は顆粒は、約0.4g/cm~約2g/cmの密度を有する。
【0094】
いくつかの実施形態において、物品の加熱は、揮発性化合物の吸引可能媒体への比較的一定の放出をもたらす。
【0095】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、押出タバコを含む。
【0096】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、ビーズを含む。
【0097】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、ラミナ及び再生タバコ材料から成る群から選択される1つ又は複数のタバコ材料を含む。
【0098】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、ラミナ及び再生タバコ材料の組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ラミナ及び再生タバコ材料は、エアロゾル生成材料において、1:4~4:1の重量比で存在する。
【0099】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、同じレベルの揮発性化合物を有する。いくつかの実施形態において、揮発性化合物は、ニコチンである。
【0100】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料からの揮発性化合物の放出は、材料が所与の温度に達した場合、同じ速度である。
【0101】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、物品において、1:10~10:1の重量比で存在する。
【0102】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、0.5~3mmの範囲、好ましくは、約1~2mmの範囲の粒子径を有する。
【0103】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る。
【0104】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、刻みラグタバコを含むか、刻みラグタバコから成るか、又は刻みラグタバコから本質的に成る。
【0105】
また、本開示によれば、エアロゾル供給システム用の物品を製造する方法であって、本明細書に記載の方法に従ってエアロゾル生成材料ロッドを製造するステップを含み、材料ロッドの第1の端部及び第2の端部が、物品の第1の端部及び第2の端部を含む、方法が提供される。
【0106】
また、本開示によれば、本明細書に記載の方法に従って製造された複数の物品を備えるパックが提供される。
【0107】
また、本開示によれば、本明細書に記載の方法に従って製造されたエアロゾル生成材料ロッドから製造された物品が提供される。
【0108】
また、本開示によれば、エアロゾル生成材料ロッドを備えるエアロゾル供給システム用の物品であって、エアロゾル生成材料ロッドが、第1のエアロゾル生成材料の第1の領域と、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒のうちの少なくとも1つを含む第2のエアロゾル生成材料の第2の領域とを含む、物品が提供される。
【0109】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、又は顆粒は、第1のエアロゾル生成材料に挿入されている。
【0110】
いくつかの実施形態において、この物品は、本明細書に記載のような装置又は本明細書に記載のような方法により製造される。
【0111】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料ロッドの第1の端部及び第2の端部は、物品の第1の端部及び第2の端部を含む。
【0112】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、少なくとも約0.4g/cm、好ましくは、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cmの密度を有する。
【0113】
ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、約2g/cm以下、任意選択として、約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒の密度は、約0.4~1.99g/cmである。
【0114】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1g/cm、任意選択として、少なくとも約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、又は0.9g/cmの密度を有する。第1のエアロゾル生成材料は、約1g/cm以下、任意選択として、約0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、又は0.2g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料の密度は、約0.1~0.9g/cmである。
【0115】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒のうちの1つの密度は、第1のエアロゾル生成材料より少なくとも約25%高い。ただし、他の実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料の密度は、同じである。
【0116】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、約0.1g/cm~約1g/cmの密度を有する。
【0117】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、又は顆粒は、約0.4g/cm~約2g/cmの密度を有する。
【0118】
いくつかの実施形態において、物品の加熱は、揮発性化合物の吸引可能媒体への比較的一定の放出をもたらす。
【0119】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、押出タバコを含む。
【0120】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、ビーズを含む。
【0121】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、ラミナ及び再生タバコ材料から成る群から選択される1つ又は複数のタバコ材料を含む。
【0122】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、ラミナ及び再生タバコ材料の組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ラミナ及び再生タバコ材料は、エアロゾル生成材料において、1:4~4:1の重量比で存在する。
【0123】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、同じレベルの揮発性化合物を有する。いくつかの実施形態において、揮発性化合物は、ニコチンである。
【0124】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料からの揮発性化合物の放出は、材料が所与の温度に達した場合、同じ速度である。
【0125】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、物品において、1:10~10:1の重量比で存在する。
【0126】
いくつかの実施形態において、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒は、0.5~3mmの範囲、好ましくは、約1~2mmの範囲の粒子径を有する。
【0127】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る。
【0128】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、刻みラグタバコを含むか、刻みラグタバコから成るか、又は刻みラグタバコから本質的に成る。
【0129】
以下、添付の図面を参照して、実施形態を説明するが、これらは一例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0130】
図1A】2つの異なる種類のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル供給システム用の物品の一例を示す図である。
図1B】2つの異なる種類のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル供給システム用の物品の一例を示す図である。
図1C】2つの異なる種類のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル供給システム用の物品の一例を示す図である。
図1D】2つの異なる種類のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル供給システム用の物品の一例を示す図である。
図2A】2つの異なる種類のエアロゾル生成材料を有するラッピングエアロゾル生成材料ロッドであって、図1A図1Dのエアロゾル供給システム用の消耗品の製造時に形成された、ラッピングエアロゾル生成材料ロッドの一例を示す図である。
図2B】2つの異なる種類のエアロゾル生成材料を有するラッピングエアロゾル生成材料ロッドであって、図1A図1Dのエアロゾル供給システム用の消耗品の製造時に形成された、ラッピングエアロゾル生成材料ロッドの一例を示す図である。
図3A図2A及び図2Bの例示的なラッピングエアロゾル生成材料ロッドを製造するための装置の一部を示す図である。
図3B図2A及び図2Bの例示的なラッピングエアロゾル生成材料ロッドを製造するための代替的な装置の一部を示す図である。
図4A図2A及び図2Bの例示的なラッピングエアロゾル生成材料ロッドを製造するための代替的な装置の一部を示す図である。
図4B図2A及び図2Bの例示的なラッピングエアロゾル生成材料ロッドを製造するための代替的な装置の一部を示す図である。
図5A図3又は図4の装置の閉塞部材の一例を示す図である。
図5B図3又は図4の装置の閉塞部材の一例を示す図である。
図5C図3又は図4の装置の閉塞部材の一例を示す図である。
図5D図3又は図4の装置の閉塞部材の一例を示す図である。
図6図3又は図4の装置の吸引ベルトを示す図である。
図7】ロッド製造機及びこれに取り付けられたビーズ挿入ユニットの3次元斜視図である。
図8図7に示すビーズ挿入ユニットの断面図である。
図9図8に示すビーズ挿入ユニットの分解断面図である。
図10図9のベンチュリデバイスの動作を示す部分断面図である。
図11】本開示の代替実施形態の側方断面図である。
図12】エアロゾル生成材料ロッドの断面図である。
図13】代替的なエアロゾル生成材料ロッドの断面図である。
図14】エアロゾル生成材料ロッドを備えるエアロゾル供給システムの断面図である。
図15】代替実施形態に係る、ビーズ挿入ユニットの側面図である。
図16】一実施形態に係る、ホッパーの3次元図である。
図17】不燃性エアロゾル供給デバイスの一実施形態の断面図である。
図18図17に示すエアロゾル供給デバイスのハウジング内の構成要素の簡易模式図である。
図19図1A図1D及び図12図14に示す物品が挿入されている図17に示す不燃性エアロゾル供給デバイスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0131】
[詳細な説明]
図1A図1Dは、エアロゾル供給システム用の物品1(消耗品等)の異なる例を示している。エアロゾル供給システム200の一例については、図17図19を参照して示すとともに記載する。物品1は、使用時、ユーザに送達するエアロゾルを生成するエアロゾル生成材料ロッド3を備える。
【0132】
図示のように、これらの例において、エアロゾル生成材料ロッド3は、第1のエアロゾル生成材料4及び第2のエアロゾル生成材料5を含む。第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる。特に、第2のエアロゾル生成材料5は、ビーズ、ペレット、及び/又は顆粒5の形態で設けられている。以下、第2のエアロゾル生成材料5のビーズは、簡略化のため「ビーズ」と称する。図1A図1Dに示すように、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5は、第1のエアロゾル生成材料4とビーズ5との間の境界がエアロゾル生成材料ロッド3に形成されるように、エアロゾル生成材料ロッド3の異なるエリアに配置されている。
【0133】
図1Aの例において、第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル生成材料ロッド3の第1の端部2から延びている。第1のエアロゾル生成材料4は、ビーズ5に沿って、エアロゾル生成材料ロッド3の第2の端部6まで延びている。本例において、第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル生成材料ロッド3の第1の端部2から第2の端部6まで延びるとともに、エアロゾル生成材料ロッド3の長さの一部に沿ってビーズ5に重なり合っている。本例において、ビーズ5は、第2の端部6よりも第1の端部2に近く配設されている。第1のエアロゾル生成材料4とビーズ5との間の境界は、物品1に沿う任意所与の点において、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の含有量が異なるエリアが存在するように、物品1の軸方向に対して角度が付けられている。
【0134】
図1Bの例は、図1Aの例に類似するが、第1のエアロゾル生成材料4及び第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料ロッド3の第1の端部2及び第2の端部6に関して反対に配置されている。ビーズ5は、エアロゾル生成材料ロッド3の第1の端部2よりも第2の端部6に近く配設されている。
【0135】
図1Cの例は、図1A及び図1Bの例に類似するものの、第1のエアロゾル生成材料4の第1のエリアがエアロゾル生成材料ロッド3の第1の端部2から延びている。また、第1のエアロゾル生成材料4の第2のエリアがエアロゾル生成材料ロッド3の第2の端部6から延びている。ビーズ5の領域は、エアロゾル生成材料ロッド3の両端2、6に配設されている第1のエアロゾル生成材料4の第1及び第2のエリア間に配設されている。
【0136】
図1Dの例は、図1A図1B、及び図1Cの例に類似するが、ビーズ5は、エアロゾル生成材料ロッド3の第1の端部2に隣接して配置されており、第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル生成材料ロッド3の第2の端部6まで延びている。本例において、物品1は、エアロゾル生成材料ロッド3の第1の端部2にフィルタプラグ24及びチューブ42を具備する。フィルタ24及びチューブ24は、フィルタリング材料(例えば、酢酸セルロースが挙げられるが、これに限定されない)及びラッパーを備えていてもよい。物品1は、例えば紙又は箔(これらに限定されない)のラッパーを備えていてもよい。明瞭化のため、これらの詳細は、タバコロッド3中の第1及び第2のエアロゾル生成タバコ材料4、5の構成体を模式的に示す図1A図1Dから省略している。
【0137】
当然のことながら、図示及び記載の物品1のいずれかがフィルタ24及び/又はチューブ42を備えていてもよいし、既知の物品1のその他任意の別の構成要素を備えていてもよい。或いは、エアロゾル生成材料ロッド3の第1及び第2の端部2、6は、物品1の第1及び第2の部分を含む。エアロゾル生成材料ロッド3の第1及び第2の端部2、6が物品1の第1及び第2の部分を含む場合は、エアロゾル供給システム用の物品1としての使用前に、エアロゾル生成材料ロッド3の端部2、6に別の構成要素が追加されることはない。
【0138】
他の例において、第1のエアロゾル生成材料4とビーズ5との間の境界は、エアロゾル生成材料ロッド3の長さに沿う位置において、物品1の長手方向に垂直な線であってもよい。
【0139】
第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル生成材料ロッド3の端部2、6からビーズ5が脱落することのないように、エアロゾル生成材料ロッド3内に配置されているのが好ましい。当然のことながら、図1A図1Dに基づいて第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5については、図面に示す構成のみならず、多くの構成が考えられる。
【0140】
物品1の製造時には、エアロゾル生成材料4、5の流れにラッパーを巻き付けることによって、連続ラッピングエアロゾル生成材料ロッド7が形成される。エアロゾル生成材料の流れは、エアロゾル生成材料ロッド3を形成するために適当に配置されている第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5で形成されている。連続ラッピングエアロゾル生成材料ロッド7は、その後切断されて、図1A図1Dに示す個々の物品1用のエアロゾル生成材料ロッド3となる。
【0141】
図2Aは、例示的な連続ラッピングエアロゾル生成材料ロッド(例えば、連続エアロゾル生成材料ロッド7)を示している。連続エアロゾル生成材料ロッド7は、図1Cの物品1の製造時に形成される。
【0142】
図2Bは、例示的な連続ラッピングエアロゾル生成材料ロッド(例えば、連続エアロゾル生成材料ロッド7)を示している。連続エアロゾル生成材料ロッド7は、図1A図1B、及び図1Dの物品1の製造時に形成されるが、切断線8は、図1A図1B、及び図1Dに示す物品1それぞれについて、図2Bに示すものとは別の位置に配置される。
【0143】
図2A及び図2Bは、連続エアロゾル生成材料ロッド7に沿う第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の構成体を示す模式図であり、図示の長さ及び幅は、実際の連続エアロゾル生成材料ロッド7の寸法を代表するものではない。特に、連続エアロゾル生成材料ロッド7に沿う第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の構成体を明確に示すため、長さ寸法は圧縮され、幅寸法は拡大されている。
【0144】
図示のように、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5は、連続エアロゾル生成材料ロッド7に沿う交互パターンにて配置されている。特に、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5は、連続エアロゾル生成材料ロッド7の一定間隔での切断によって、図1A図1Dの物品1用のエアロゾル生成材料ロッド3を形成可能となるように配置されている。第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5は、連続エアロゾル生成材料ロッド7が線8で切断された後、個々のエアロゾル生成材料ロッド3が背中合わせに対向配置される(すなわち、切断線に関して互いの鏡像となる)ように配置されている。その後、個々のエアロゾル生成材料ロッド3は、必要に応じて別途処理に送ることができ、例えば、図1Dに示すように、既知の組み立て装置によって任意所要のフィルタプラグ24及び/又はチューブ42を取り付けることができる。
【0145】
物品1、特に、エアロゾル生成材料ロッド3を製造するための装置9については後述する。ただし、当然のことながら、装置9は、エアロゾル生成材料のほかに材料を含む物品1の製造に用いられるようになっていてもよい。
【0146】
図3図4A、及び図4Bは、連続エアロゾル生成材料ロッド(例えば、図2A及び図2Bの連続エアロゾル生成材料ロッド7)を製造するための例示的な装置9の模式図である。
【0147】
図3A図3B図4A、及び図4Bに示すように、装置9は、吸引ベルト11を含む吸引コンベヤ10を具備する。吸引ベルト11は、ローラー12、13上を走行することにより、上側走行部14と、図3A図3B図4A、及び図4Bに示すように左方に移動する下側走行部15と、を有するように配置されている。特に図3を参照して、吸引ベルト11の下側走行部15は、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5を受容するとともに、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5を移送する。
【0148】
吸引ベルト11は、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5を吸引ベルト11に引き付け、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5を吸引ベルト11上に保持して移送する吸引孔16(図6に示す)を含む。また、ガイド(図示せず)が設けられ、吸引ベルト11の移動時に吸引コンベヤ10に沿って第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5をガイドするようになっていてもよい。
【0149】
吸引ベルト11を図6に示す。図示のように、吸引孔16は、吸引ベルト11に沿う連続パターンにて配置されている。以下に説明する通り、使用時には、吸引ベルト11の吸引孔16を通じた吸引の適用によって、第1のエアロゾル生成材料4及び任意選択としてのビーズ5を吸引ベルト11上に保持する。吸引孔16は、吸引孔16を通じて適用される吸引によって、第1のエアロゾル生成材料4及び任意選択としてのビーズ5が吸引ベルト11の下側走行部15の下面に保持されるようにサイズ規定されている。
【0150】
図3に示すように、吸引ベルト11は、第1のエアロゾル生成材料4を第1の供給ゾーン17において受容し、ビーズ5を第2の供給ゾーン18において受容する。第2の供給ゾーン18は、第1の供給ゾーン17の下流にある。すなわち、吸引ベルト11の下側走行部15は、第1の供給ゾーン17を通過した後、第2の供給ゾーン18を通過する。このように、吸引ベルト11には、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5が組み合わせて供給される。
【0151】
後述の種々例においては、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の組み合わせ供給が連続エアロゾル生成材料ロッド(例えば、図2A又は図2Bに示す連続エアロゾル生成材料ロッド7)を製造するためのプロファイルにて配置されるように、ビーズ5が第1のエアロゾル生成材料4に追加される前に、吸引ベルト11上で第1のエアロゾル生成材料4があるプロファイルに形成される。
【0152】
閉塞部材19は、吸引ベルト11の一部に重なり合う及び/又は吸引ベルト11の一部を塞ぐように配置されている。閉塞部材19は、吸引ベルト11の上側及び下側走行部14、15間に配設され、吸引ベルト11の下側走行部15の一部と接触又は近接する閉塞面20を有する。具体的に、閉塞部材19は、第1のエアロゾル生成材料4が、第1のエアロゾル生成材料4の複数の第1の領域を含むプロファイルにて配置され、第1の領域間に設けられる第1のエアロゾル生成材料4がゼロ又は減少した量となるように、第1の供給ゾーン17で吸引ベルト11の吸引孔16の一部を塞ぐように構成されている。
【0153】
図3Aの例において、閉塞部材19は、ローラー12及びローラー21上を走行するプロファイルベルトである。吸引ベルト11及び閉塞部材19はいずれも、(吸引ベルト11を最も外側にして)ローラー12上を走行し、ローラー21は、吸引ベルト11の上側及び下側走行部14、15間に配置されている。
【0154】
図3Bの例において、閉塞部材19は、ローラー12及びローラー13上を走行するプロファイルベルトである。吸引ベルト11及び閉塞部材19はいずれも、(吸引ベルト11を最も外側にして)ローラー12及び13上を走行する。閉塞部材19は、第2の供給ゾーン18において吸引孔16が閉塞部材19により塞がれることのないように、第2の供給ゾーン18の近くの位置において、吸引ベルト11から遠く又は上方に案内される。閉塞部材19は、吸引ベルト11の上側及び下側走行部14、15間且つローラー12及び13間に配置されているローラー21A及び21Bにより持ち上げられる。閉塞部材19は、第2の供給ゾーン18の始点の近くにおいて、吸引ベルト11の下側走行部15とローラー21Aとの間でローラー21A上を移動する。その後、閉塞部材19は、吸引ベルト11の下側走行部15が第2の供給ゾーン18を通過する際に、ローラー21Bと吸引ベルト11の上側走行部14との間でローラー21B上を移動する。
【0155】
また、図3Bの例は、吸引ベルト11の上側及び下側走行部14、15間且つローラー12及び13間に配置されている別のローラー21C(図示せず)を含んでいてもよい。閉塞部材19は、ローラー21A及び21B上を移動した後、吸引ベルト11の下側走行部15が第2の供給ゾーン18を通過する際に、ローラー21Cと吸引ベルト11の上側走行部14との間でローラー21C上を移動する。当然のことながら、閉塞部材19は、他のローラー21上を移動した後、吸引ベルト11側に案内されてローラー13上を移動するようになっていてもよい。
【0156】
図4Aの例において、閉塞部材19は、ローラー12及び13とは別個のローラー36及びローラー37上を走行するプロファイルベルトである。ローラー36、37は、吸引ベルト11の上側及び下側走行部14、15間に配設されている。ローラー36及び37は、直径がローラー12及び13よりも実質的に小さいため、閉塞部材19は、吸引ベルト11の上側走行部14からの方が吸引ベルト11の下側走行部15からよりも離隔している。
【0157】
図4Bの例において、閉塞部材19は、吸引ベルト11の上側及び下側走行部14、15間に配設されているプロファイル規定プレート等の実質的に平面状の要素である。平面状要素19は、第1の供給ゾーン17の近くにおいて、吸引ベルト11の下側走行部15とともに移動する。2つ以上の平面状要素(図示せず)が存在して、1つの平面状要素が第2の供給ゾーン18に向かう方向へと吸引ベルト11の下側走行部15とともに移動する際に、別の平面状要素が第1の供給ゾーン17の領域において最初の平面状要素の代わりに配設されることも考えられる。
【0158】
図3A図3B図4A、及び図4Bの例において、閉塞部材19は、閉塞面20が吸引ベルト11の下側走行部15に実質的に対向し、吸引ベルト11の下側走行部15と接触又は近接するとともに、第1の供給ゾーン17において吸引ベルト11に重なり合う。
【0159】
閉塞部材19は、閉塞部材19に沿うプロファイルにて配置されている吸引領域22を有する。吸引領域22間には、閉塞領域47が配設されている。閉塞部材19の様々な例を図5A図5Dに示す。以下に別途説明する通り、吸引領域22及び閉塞領域47は、吸引ベルト11の吸引孔16にもたらされる吸引を制限するように配置されている。特に、閉塞部材19の閉塞領域47は、吸引孔16の少なくとも一部を塞ぐことにより、第1のエアロゾル生成材料4がこれらの吸引孔16によって保持されないようにするが、吸引領域22は、他の吸引孔16を塞がないため、第1のエアロゾル生成材料4がこれらの吸引孔16により保持される。このように、閉塞部材19の吸引領域22及び閉塞領域47のプロファイルに従って、吸引ベルト11には、第1のエアロゾル生成材料4のプロファイルすなわち複数の第1の領域が設けられる。
【0160】
図5Aの例においては、閉塞部材19の長さに沿って、複数の吸引領域22が離隔している。各吸引領域22は、複数の吸引孔23を含む。閉塞部材19上の離隔した吸引領域22と一致又は少なくとも部分的に一致する吸引ベルト11の吸引孔16には、使用時、第1の供給ゾーン17において吸引がもたらされる一方、閉塞領域47と一致する吸引ベルト11の吸引孔16は、使用時に塞がれるため、これらの吸引孔16を通じて吸引が作用することはない。このように、第1のエアロゾル生成材料4は、閉塞部材19上の吸引領域22のプロファイルでのみ、吸引ベルト11上に保持される。本例のプロファイルは、第1のエアロゾル生成材料4の複数の第1の領域を含み、第1の領域間に設けられる第1のエアロゾル生成材料4はゼロ又は減少した量である。第1の領域は、離散的で互いに離隔しているのが好ましい。
【0161】
図5Bの例において、閉塞部材19は、図5Aのように、閉塞部材19の長さに沿って離隔している複数の吸引領域22を含む。各吸引領域22は、複数の吸引孔23を含む。本例において、閉塞部材19は、閉塞領域47において、吸引領域22間に配設されている1つ又は複数の吸引孔26で形成されている接続吸引領域25を含む。このように、吸引ベルト11上に保持される第1のエアロゾル生成材料4の量は、閉塞部材19において離隔した複数群の吸引孔23により形成されている吸引領域22に対応するエリアよりも、接続吸引領域25に対応するエリアにおいて少なくなる。本例のプロファイルは、第1のエアロゾル生成材料4の複数の第1の領域を含み、第1の領域間に設けられる第1のエアロゾル生成材料4は減少した量である。プロファイルは、第1の領域それぞれの間に接続領域が設けられるように配置され、各接続領域の第1のエアロゾル生成材料4が、第1の領域よりも減少した量であるのが好ましい。
【0162】
図5C及び図5Dの例示的な閉塞部材19はそれぞれ、図5A及び図5Bのものに類似するが、各吸引領域22は、図5A及び図5Bのように一群の吸引孔23としてではなく、閉塞部材19において単一の開口部27で形成されている。図5Dの例において、各吸引領域22間の接続吸引領域28は、閉塞部材19において単一の開口部で形成されているが、これらは、吸引領域22を形成する開口部27よりも小さい。
【0163】
代替例において、閉塞部材19は、吸引ベルト11の幅よりも小さな幅を有していてもよい。本例において、閉塞部材19は、吸引領域を含んでいなくてもよいし、図5A図5Dを参照して記載したような吸引領域を有していてもよい。このように、第1の供給ゾーン17において、閉塞部材19は、吸引ベルト11の吸引孔16の一部のみを塞ぐことにより、塞がれていない吸引孔16が第1のエアロゾル生成材料4を保持できるようにする。
【0164】
代替例において、閉塞部材19は、空隙率が高いエリア及び空隙率が低いエリアを有する。例えば、閉塞部材19は、図5A図5Dの吸引領域22に対応し、吸引領域22において、閉塞領域47に対応する領域の低い空隙率と比較して高い空隙率を閉塞部材19に与えることにより形成された吸引領域を有していてもよい。閉塞部材19の空隙率の変化は、閉塞部材19の異なる領域における異なる材料の使用又は閉塞部材19の材料の変更により実現可能であって、例えば、材料が薄いほど、又は、織布材料の織りが緩いほど、空隙率は高くなる。この代替又は追加として、閉塞部材19がラミネートで形成され、ラミネートの層のうちの1つは、閉塞部材19の空隙率が閉塞領域47よりも吸引領域22において高くなるように、空隙率が変化するか、厚さが変化するか、又は孔が形成されている。
【0165】
図3A図3B図4A、及び図4Bに示すように、第2の供給ゾーン18においては、第1の供給デバイス30がビーズ5を吸引ベルト11又はガーニチュア44上に供給するように配置されており、第1の供給ゾーン17においては、鉛直フィーダ29等の第2の供給デバイス49が第1のエアロゾル生成材料4を吸引ベルト11上に供給するように配置されている。第1の供給デバイス30は、第1の供給ゾーン17の下流に配設され、第1のエアロゾル生成材料4のプロファイルの第1の領域間にビーズ5を供給するように構成されている。
【0166】
鉛直フィーダ29は、第1のエアロゾル生成材料4を受容する鉛直チムニー31を備える。エアロゾル生成材料4は、鉛直チムニー31の底部に供給され、吸引コンベヤ10に向かって上方に付勢される。鉛直フィーダ29は、第1の供給ゾーン17において、吸引ベルト11の下側走行部15の直下に配設されている。任意選択として、空気流が鉛直チムニー31内に誘導され、エアロゾル生成材料4を吸引ベルト11に向かって鉛直方向上方に付勢する。
【0167】
図3A及び図4Aに示すように、第1の供給デバイス30は、ビーズ5を受容し、第1のエアロゾル生成材料4の前記第1の領域間でビーズ5を移動させるように構成されている受容空間48を形成する複数のポケットを含むポケットホイールの形態のドラム又はローラーを備える。図4Aは、受容空間48が6つの第1の供給デバイス30を示している。ただし、第1の供給デバイス30は、受容空間が7つ以上であってもよいし、5つ以下であってもよい。さらに、各受容空間48は、より小さな副受容空間へとさらに分割可能である。任意選択として、第1の供給デバイス30は、受容空間48を規定する複数のメッシュ部を備える。メッシュ部によれば、空気が受容空間48を流れることができ、受容空間48からのビーズ5の吹き出し及び/又は吸い出しが促進される。
【0168】
図3A及び図4Aにおいて、ドラム30は、第1の供給ゾーン17の下流の第2の供給ゾーン18において、吸引ベルト11の下側走行部15の直下に配設されている。
【0169】
図3Bに示すように、第1の供給デバイス30は、改良されたカーディングドラムを備える。カーディングドラム30は、第2の供給ゾーン18においてビーズ5を取り込み、吸引ベルト11に移送するように構成されている。ドラム30は、第1の供給ゾーン17の下流の第2の供給ゾーン18において、吸引ベルト11の下側走行部15の直下に配設されている。
【0170】
図3A図3B、及び図4Aに示す例において、第1の供給デバイス30は、ビーズ5を吸引ベルト11に供給するように構成されている。ただし、図4Bに示すように、第1の供給デバイス30は、ビーズ5を吸引ベルト11の下流に供給するように構成可能である。
【0171】
図4Bに示すように、吸引コンベヤ10の最後には、第1のエアロゾル生成材料4のプロファイルがガーニチュア44へと移動するが、これについては以下により詳しく説明する。本例において、ガーニチュア44は、吸引ベルト11から第1のエアロゾル生成材料4のプロファイルを受容するように配置されている。
【0172】
図4Bに示すように、第1の供給デバイス30は、ガーニチュア44の上方に配設されるとともに、吸引ベルト11の下流且つ第1の供給ゾーン17の下流に配設されている。第1の供給デバイス30は、ガーニチュア44上の第1のエアロゾル生成材料4のプロファイルにビーズ5を供給するように構成されており、その後、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5がエアロゾル生成材料ロッド3として形成される。本例の第1の供給デバイス30は、図示のようなホッパー、計量ドラム(例えば、上述のようなポケットホイール)、改良されたカーディングドラム、ベルトコンベヤを備えることができ、並びに/又は、ビーズ5は、上方からの空気圧による供給又は重力による供給が可能である。また、第1の供給デバイス30は、上掲の例のうちの2つ以上を備えていてもよい(例えば、第1の供給デバイス30は、ホッパー及びポケットホイールを備えていてもよい)。
【0173】
図4Bに示すように、装置9は、第1の供給ゾーン17において、第1のエアロゾル生成材料4を吸引ベルト11上に供給するように配置されている第2の供給デバイス49をさらに備えていてもよい。第2の供給デバイス49は、吸引ベルト11の下方に配設されているのが好ましい。第2の供給デバイス49は、第1の供給デバイス30に類似することから、簡略化のため説明は繰り返さない。
【0174】
上述の例のいずれかの第1の供給デバイス30は、計量ドラム(例えば、ポケットホイール(ポケットは、メッシュを備えていてもよいし、備えていなくてもよい))、改良されたカーディングドラム、ベルトコンベヤ、空気圧駆動システム、又はベルトコンベヤであってもよいが、これらに限定されない。ビーズ5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高密度であることから、第1の供給デバイス30は、高密度のビーズ5を効果的に移動させ得るように構成されている。
【0175】
上述の例のいずれかの第2の供給デバイス49は、計量ドラム(例えば、ポケットホイール(ポケットは、メッシュを備えていてもよいし、備えていなくてもよい))、改良されたカーディングドラム、ベルトコンベヤ、空気圧駆動システム、又はベルトコンベヤであってもよいが、これらに限定されない。
【0176】
上述の例のいずれかの第1の供給デバイス30の構成及び種類は、上述の例のいずれかの第2の供給デバイス49の構成及び種類と組み合わされるようになっていてもよい。
【0177】
第1の供給デバイス30及び/又は第2の供給デバイス49を含む例においては、第1の供給デバイス30及び/又は第2の供給デバイス49からの第1のエアロゾル生成材料4及び/又はビーズ5の吹き出し及び/又は吸い出しによって、ビーズ5及び/又は第1のエアロゾル生成材料4の吸引ベルト11又はガーニチュア44への移動を補助することができる。
【0178】
図3A図3B図4A、及び図4Bに示すように、出口33を介して真空ポンプに接続されている少なくとも1つの吸引チャンバ32により、吸引が吸引ベルト11にもたらされる。吸引チャンバ32は、吸引ベルト11の上側及び下側走行部14、15間に配置されている。
【0179】
図3A及び図4Aに示すように、いくつかの例においては、閉塞部材19の近くに第2の吸引チャンバ34が設けられ、第1の供給ゾーン17において、吸引を吸引ベルト11にもたらすようにしてもよい。第2の吸引チャンバ34は、第2の出口35を介して真空ポンプに接続されていてもよい。ただし、当然のことながら、単一の吸引チャンバの配置によって、第1の供給ゾーン17を含む吸引ベルト11の全長に吸引をもたらすように配置されてもよい。
【0180】
第1の供給ゾーン17においては、吸引ベルト11の吸引孔16及び閉塞部材19の吸引領域22を通じて吸引が作用することにより、吸引ベルト11が鉛直フィーダ29の上方を通過する際に、第1のエアロゾル生成材料4を吸引ベルト11の下側走行部15の下面に引き付ける。その後、図3A図3B、及び図4Aに示すようないくつかの例において、吸引ベルト11が第1の供給デバイス30の上方を通過する際には、吸引ベルト11の吸引孔16を通じて吸引が作用することにより、ビーズ5を吸引ベルト11の下側走行部15の下面に引き付ける。
【0181】
簡略的に上述した通り、閉塞部材19の吸引領域22及び閉塞領域47のプロファイルは、第1の供給ゾーン17において、吸引ベルト11の吸引孔16の一部を塞ぐように構成されている。このように、第1のエアロゾル生成材料4は、吸引孔16が閉塞部材19により塞がれていない場合にのみ、吸引ベルト11上に保持される。したがって、閉塞部材19上の吸引領域22のプロファイルによって、吸引ベルト11上に保持される第1のエアロゾル生成材料4すなわち複数の第1の領域のプロファイルが決まる。
【0182】
吸引ベルトの下側走行部15が第1の供給ゾーン17から移動すると、吸引ベルト11の吸引孔16がすべて覆われなくなる。吸引ベルト11が第1の供給デバイス30の上方を移動する際には、ビーズ5が吸引ベルト11に引き付けられ、保持される。ビーズ5は、第1のエアロゾル生成材料4が存在しないエリア又はほとんど存在しないエリアにおいて、吸引ベルト11上に保持される。このように、吸引ベルト11上には、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の複合流が形成される。
【0183】
吸引ベルト11上の第1のエアロゾル生成材料4は、第1のトリマユニット38によりトリミングされるようになっていてもよい。第1のトリマ38は、第1のエアロゾル生成材料4を適当な厚さ及び/又は形状へとトリミングするように吸引ベルト11から離隔している一対の逆回転ブレード39を有するスペーサを具備し得る。この代替又は追加として、第1のトリマ38は、回転して吸引ベルト11から第1のエアロゾル生成材料4を叩き落とすパドルホイールを具備し得る。
【0184】
第1のトリマ38は、第1の供給ゾーン17と第2の供給ゾーン18との間、すなわち、第1の供給ゾーン17の下流且つ第2の供給ゾーン18の上流に配設されているため、第1のエアロゾル生成材料4の第1の領域間にビーズ5が供給される前に、第1のエアロゾル生成材料4が適当な厚さへとトリミングされる。リサイクルデバイス40は、第1のトリマ38によりトリミングされた第1のエアロゾル生成材料4を回収して鉛直フィーダ29にリサイクルするように配置されていてもよい。
【0185】
他の例においては、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の複合プロファイルが第2のトリマ41によりトリミングされるようになっていてもよい。第2のトリマ41は、第1の供給デバイス30の下流に配設されている。第2のトリマ41は、回転してプロファイルからエアロゾル生成材料4、5を叩き落とすパドルホイールを具備し得る。第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5のプロファイルの構成体に応じて、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の一方又は両方が第2のトリマ41によりトリミングされるようになっていてもよい。
【0186】
第2のトリマ41は、第2のトリマ41によりトリミングされたエアロゾル生成材料4、5を回収するように配置されているリサイクルデバイス43を具備していてもよい。第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の一方のみがプロファイルからトリミングされた場合には、トリミングされたエアロゾル生成材料4、5が必要に応じてリサイクルされ得る。トリミングされたエアロゾル生成材料は、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の混合物である場合、代替用途にリサイクルされ得る(例えば、異なる物品に使用され得るか、又は、分離されて別々にリサイクルされ得る)。
【0187】
前述の通り、吸引コンベヤ10の最後には、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の複合プロファイルがガーニチュア44に移動する。吸引コンベヤ10は、ガーニチュア44に向かって下方傾斜で角度が付けられている。当業者であれば、好適な既存のガーニチュアが認識されようが、以下、ガーニチュア44について簡単に説明する。
【0188】
ガーニチュア44は、ペーパーリボン46をガーニチュア44に通す連続ガーニチュアベルト45を備える。ガーニチュアベルト45がペーパーリボン46の下方に配設されており、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の複合流又はプロファイルが吸引コンベヤ10からペーパーリボン46上に移動する。このように、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5がペーパーリボン46上に配置され、これがガーニチュアベルト45によりガーニチュア44を通って移動する。ガーニチュア44が配置されている吸引ベルト11の下側走行部15の端部においては、吸引ベルト11に吸引がもたらされず、(1つ又は複数の)エアロゾル生成材料が吸引ベルト11から解放されてガーニチュア44へと移動する。
【0189】
接着剤塗布器(図示せず)がペーパーリボン46の片面に沿ってペーパーリボン46の上部に接着剤を塗布する。ガーニチュア44は、第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5の複合流を伴うペーパーリボン46が移送される巻き付けユニット(図示せず)を具備する。巻き付けユニットがペーパーリボン46を第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5に巻き付け、接着剤がペーパーリボン46を適所に接着することによって、連続エアロゾル生成材料ロッド(例えば、図2A及び図2Bの一方に示すような連続エアロゾル生成材料ロッド7)を形成する。
【0190】
装置9は、連続エアロゾル生成材料ロッド7を切断するように構成されているカッター(図示せず)をさらに備える。その後、連続エアロゾル生成材料ロッド7は、適当な長さに切断されて、消耗品(例えば、図1A図1Dに示す物品1)を形成する。種々例において、連続エアロゾル生成材料ロッド7は、エアロゾル生成材料ロッド製造機及び/又は後続の組み立て装置上で切断される。種々例において、連続エアロゾル生成材料ロッド7は、2倍長のロッド、4倍長のロッド等に切断可能であるとともに、組み立て機に移動の上、さらに切断してフィルタと組み合わせることにより完全な消耗品を生成することができる。例として、これを「2アップ」又は「4アップ」製造プロセスと称し得る。
【0191】
吸引コンベヤ10、鉛直フィーダ29等の第2の供給デバイス49、及び第1の供給デバイス30は、タバコ製品産業において既に使われている従来の装置の改良により生成可能であるのが好都合である。例えば、Hauni Protosシガレット製造機は、一般的に「V.E」として知られている鉛直フィーダ及び吸引コンベヤの構成体を含む。この機械は、改良により、例を参照して記載の装置として使用され得る。例えば、改良には、吸引ベルトの交換、吸引チャンバの改良及び/若しくはトリマの追加、並びに高密度のビーズを供給するための供給デバイスの付与を含む場合もある。
【0192】
図7図16を参照して、エアロゾル生成材料ロッド3に関する別の実施形態を説明する。以下の説明においては、上述の第2のエアロゾル生成材料5のビーズ、ペレット、及び/又は顆粒等のビーズ5(具体的には、タバコビーズ5)の形態の物体の第1のエアロゾル生成材料4への挿入を参照する。
【0193】
ここで図7を参照して、ビーズ5は、第1のエアロゾル生成材料4に挿入又は供給され得る。図7は、ビーズ挿入ユニット102を備えるロッド製造機101の一部を示している。機械101の動作時には、第1のエアロゾル生成材料4が一組の移送ローラー(図示せず)を通って引き出され、スタッファジェット(図示せず)及びガーニチュア44の舌部104を通って圧縮され、ラッピング106で包まれた後、カッター(図示せず)によりセグメントに切断されることで、エアロゾル生成材料ロッド3が形成される。
【0194】
図8は、図7に示すロッド製造機101の舌部104と係合しているビーズ挿入ユニット102の断面を示している。ビーズ挿入ユニット102は、ビーズ供給漏斗又はホッパー107、ベンチュリ挿入デバイス108、並びに挿入管109を備える。挿入管109は、第1のエアロゾル生成材料4が移送される方向と長手方向に位置合わせされ得るように屈曲していてもよい。挿入管109の位置は、図7に示す挿入管調整ホイール109Aの使用により調整されるようになっていてもよい。これにより、第1のエアロゾル生成材料4の長手方向軸に沿って、或いは、中心は外れるものの長手方向軸と平行にビーズ5の流れが配置され得る。また、ビーズ挿入ユニット102は、図7に示す空気噴射入口10a~10cを備える。
【0195】
図8を再び参照して、供給漏斗又はホッパー107は、ビーズ5を受け入れて、第1のエアロゾル生成材料4に挿入又は供給するように構成されている。ホッパー107は、手動又は供給コンベヤ、溝付き供給ドラム、若しくはスクリューフィーダ(図示せず)等の機械的若しくは電気機械的送達手段の使用によって、ビーズ5がホッパー7に移動可能となるように、円錐形状であるのが好ましい。
【0196】
図9は、図8に示すベンチュリデバイス108の拡大断面図である。ベンチュリデバイス108は、ホッパー107からビーズ5が供給される入口113及びビーズ5を挿入管109に供給する出口115を有する軸方向ボア112を含む大略円錐状ブロック111を備える。
【0197】
円錐状ブロック111は、円錐端がブロック111から離隔する大略円筒状のハウジング116内に受容され、ボア112の出口115の領域において挿入管109へと開口する集束空気通路117を規定する。空気供給通路117には、3つの空気噴射入口10a~10cから圧縮空気が供給されるが、そのうちの1つ(110a)を図9に示す。空気噴射入口110a~110cは、圧縮空気等のガス源(図示せず)に結合され、集束空気供給通路117につながる各長手方向ボア118への供給を行う。
【0198】
噴射入口110a~110cには空気が供給されるが、他の流体(例えば、ヘリウム又は窒素)の採用も可能である。
【0199】
ビーズ5は、ホッパー107から受容され、軸方向ボア112へと案内される。入口110aからの圧縮空気は、長手方向ボア118に沿って、軸方向ボア112及び長手方向ボア118が集束する領域115に向かって案内される。
【0200】
ベンチュリデバイス108の動作時には、ベンチュリ効果の利用により、ビーズ5を第1のエアロゾル生成材料4に向かって推進させると、エアロゾル生成材料ロッド3が形成される。図10は、ビーズ挿入ユニット102の動作時のベンチュリデバイス108中の空気流の模式図である。噴射源のうちの2つ110a、110bから長手方向ボア118a、118bを通って挿入管109に空気が進むと、領域115及び挿入管109において低圧のエリアが形成される。ビーズ5は最初、この低圧領域115に対して高圧のエリアを占有する。ビーズ5に作用する圧力勾配力が生じ、重力のみによる力が作用する場合よりも大きな速度でビーズ5を挿入管109中に推進させる。これにより、高密度のビーズ5が第1のエアロゾル生成材料4に挿入され得る。
【0201】
挿入管109は、ロッド製造機101の舌部104への供給を行う。挿入管109の位置は、製造中のエアロゾル生成材料ロッド7の長手方向軸に対して調整され得る。図8においては、挿入管109が屈曲しているものの、他の実施形態においては、挿入管109が直線であってもよい。ビーズ5は、エアロゾル生成材料ロッド7の長手方向軸に沿って中心に配置されていてもよいし、図7に示す挿入管調節ホイール109Aの使用により、長手方向軸と実質的に平行であってもよい(ただし、オフセットしている)。
【0202】
図11は、代替実施形態を示している。ビーズ5(すなわち、第2のエアロゾル生成材料5)は、第1のエアロゾル生成材料4への挿入に先立って、ビーズ保管ユニット119に保管される。保管ユニット119は、空気噴射121をチャンバ122に注入するように動作可能な加圧空気源120を備える。空気噴射121の方向は、図11の矢印により表される。加圧空気噴射121は、ビーズ5の流れを出口管123に押し込む。出口管123に押し込まれたビーズ5は、高加圧空気噴射121に取り込まれ、ビーズ挿入ユニット2の代替実施形態の挿入管109に向かって案内される。高加圧空気噴射121は、連続加圧流体流であってもよい。そして、連続加圧流体流に取り込まれたビーズ5が第1のエアロゾル生成材料4に供給される。挿入管109は、図7図10を参照して上述したのと略同じように動作し得る。
【0203】
図12は、機械101を使用して製造されたエアロゾル生成材料ロッド7の断面図である。エアロゾル生成材料ロッド7の長手方向軸に実質的に沿って、ビーズ5を含む領域125が延びていてもよい。領域125の直径は、ビーズ挿入ユニット102の挿入管109の直径によって大部分が決定され得る。或いは、ビーズ5を含む領域125は、長手方向軸と平行に延びていてもよい(ただし、オフセットしている)。この柔軟性により、領域125の位置の制御が可能となる。そして、エアロゾル供給システム用の物品1を形成するための技術分野においてよく知られているように、エアロゾル生成材料ロッド124が好適なラッパーに包まれ、別個のエアロゾル生成材料ロッド3へと切断される。
【0204】
図7図11を参照して上述した実施形態において、領域125は、第1のエアロゾル生成材料4に挿入されたビーズ5の単一の連続流により形成されていてもよい。この構成のほか、ビーズ5の連続流で形成され、間隙126により分離されている一連の領域125を提供するのが望ましいと考えられる。このような構成に適合するエアロゾル生成材料ロッド7を図13に示す。そして、当技術分野においてよく知られているように、破線128a~128cに沿ってエアロゾル生成材料ロッド7が切断されることにより、個々のエアロゾル生成材料ロッド3が生成され得る。
【0205】
図14は、図7を参照しつつ上記に従って製造された物品1を示している。フィルタ24は、チップペーパー(図示せず)の使用等、当技術分野においてよく知られているように、エアロゾル生成材料ロッド3に取り付けられていてもよい。ビーズ5を含むエアロゾル生成材料ロッド3の領域125は、物品1の第1の端部2と接触していてもよい。ビーズ5を含まない領域126は、エアロゾル生成材料ロッド3の第2の端部6に配置されていてもよい。或いは、エアロゾル生成材料ロッド3の第1及び第2の端部2、6は、物品1の第1及び第2の端部を含む。エアロゾル生成材料ロッド3の第1及び第2の端部2、6が物品1の第1及び第2の部分を含む場合は、エアロゾル供給システム用の物品1としての使用前に、エアロゾル生成材料ロッド3の端部2、6に別の構成要素が追加されることはない。
【0206】
図15は、別の実施形態に係る、顆粒挿入ユニット102を示している。図15に示す挿入ユニット102は、図8に示す挿入ユニット102に類似する。ただし、図15に示す挿入ユニット102は、図8に示すベンチュリ挿入デバイス108の代わりに、高流量真空ポンプ132を備える。また、ビーズ挿入ユニット102は、ビーズ供給ホッパー107及び出口管109を備える。
【0207】
図15に示すホッパー107は、互いに接続されている円錐台状部135及び管状部136により形成された漏斗である。ホッパー107から真空ポンプ132までのビーズ5の流れは、ホッパー107の底部に空気を通して、保管されているビーズ5を流動させることにより促進され得る。
【0208】
高流量真空ポンプ132は、KVPDF高流量真空ポンプ等、材料移動のための当技術分野においてよく知られている種類であってもよい。圧縮空気が空気入口133を通って真空ポンプ132に入り、ポンプ132の中心管134を通ってサイクロン状に流れる。圧縮空気のサイクロン流は、ホッパー107から中心管134を通じて出口管109へとビーズ5を引き込み得る真空を生成して、図7に示すガーニチュア44の舌部104に集束する。
【0209】
挿入ユニット102は、第1のエアロゾル生成材料4の流れへのビーズ5の挿入に使用される場合、当技術分野においてよく知られている種類のロッド製造デバイスに取り付けられ得ることが意図される。挿入ユニット102は、当技術分野において知られている吸引チャンバレール又はコンベヤとして知られるデバイスに沿って、第1のエアロゾル生成材料4の流れがガーニチュア44に向かって移送されている際に、第1のエアロゾル生成材料4の流れにビーズ5を挿入するようにしてもよい。第1のエアロゾル生成材料4の流れに溝状の筋を形成するためのプラウ(図示せず)の使用等、挿入ユニット102の改良によって、ビーズ5の挿入をさらに促進するようにしてもよい。ただし、上記説明に記載の実施形態は、実質的な変更なく、第1のエアロゾル生成材料4の流れへのビーズ5の挿入に適合することが意図される。
【0210】
この挿入技術によれば、ビーズ5の特定量の正確な挿入、ロッド製造時に失われるビーズ5の量の最小化が可能となる。
【0211】
代替的なホッパー107を図16に示す。ホッパー107は、円錐台状部135及び管状部136を備える。管状部136は、ホッパー出口管137に接続されている。ホッパー出口管137は、図7図9を参照して上述したベンチュリデバイス108或いは図15を参照して上述した真空ポンプ132に接続されていてもよい。
【0212】
使用時、図16に示すホッパー107にビーズ5が投入されると、重力によって、ホッパー出口管137へと落ち込む。ビーズ5は、ホッパー出口管137から、ベンチュリデバイス108又は真空ポンプ132により取り込まれ、上記説明に記載の通り、第1のエアロゾル生成材料4に供給又は挿入される。
【0213】
或いは、ビーズ5は、重力によって、ホッパー107から、当技術分野において知られている吸引チャンバレール又はコンベヤにより移送されている第1のエアロゾル生成材料4の流れへと落ち込むようになっていてもよい。
【0214】
上記説明に従って製造された物品1には、少量の第1のエアロゾル生成材料4に挿入された大量のビーズ5を含み得る利点がある。また、上記説明に従って製造された物品には、ビーズ5を適所に保持する構成要素を別途要することなく、2つの異なる種類のエアロゾル生成材料を含む利点がある。物品において第1のエアロゾル生成材料以外のビーズ5を保持する構成要素が別途必要とはならないため、ユーザに対するエアロゾル生成材料の送達が同じ場合は、物品1の小型化が可能である。
【0215】
上記説明に記載の物品は、脱落の可能性があるため、物品1の端部にビーズ5を含まないのが好ましい。また、第1のエアロゾル生成材料4内には、ビーズ5の離散ポケットが設けられているのが好ましい。
【0216】
ここで図17図19を参照して、これらの図は、エアロゾル供給デバイス200の一実施形態を示している。
【0217】
上記説明に記載の物品1は、物品1を加熱するための加熱要素203の形態のエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイス200において使用するように構成されている。本例において、加熱要素203は、加熱エリア202(例えば、加熱チャンバ202)を少なくとも部分的に囲んでいる。加熱要素203は、抵抗及び/又は誘導加熱されるようになっていてもよい。
【0218】
他の実施形態(図示せず)において、加熱要素203は代わりに、物品1に挿入するブレード又はピンを備える。他の実施形態(図示せず)において、物品1は、例えばエアロゾル生成材料ロッド3に埋め込み可能な加熱要素を備えていてもよい。
【0219】
図17においては、エアロゾル供給デバイス200の一実施形態の構成要素を簡単に示している。特に、図17に描写のエアロゾル供給デバイス200の要素は、縮尺通りに示されていない。図17の簡素化のため、本実施形態の理解と関連しない要素については、省略している。
【0220】
図17の例において、エアロゾル供給デバイス200は、不燃性エアロゾル供給デバイス200である。不燃性エアロゾル供給デバイス200は、物品1を受容するためのエリア202を含むハウジング201を備える。
【0221】
物品1が加熱エリア202に受容されると、物品1の少なくとも一部が加熱器203と熱的に近接する。このため、第1のエアロゾル生成材料4及び/又はビーズ5の少なくとも一部が加熱器203と熱的に近接する。いくつかの実施形態において、加熱器203は、物品1から離隔している(例えば、物品1の境界を定めるが、直径が大きいために離隔している)。他の実施形態において、加熱器203は、物品1と直接接触している(例えば、物品1のラッパーの外面と接触している)。別の実施形態において、加熱器203は、物品1の内側に接触する(例えば、第1のエアロゾル生成材料4及び/又はビーズ5に接触する)ブレード又はピンを備える。
【0222】
物品1が加熱されると、第1のエアロゾル生成材料4及び/又はビーズ5は、1つ又は複数の揮発性化合物を放出するとともに、異なる温度で様々な揮発性化合物を放出し得る。ビーズ5は、第1のエアロゾル生成材料4よりもゆっくりと熱くなるのが好ましい。電気加熱エアロゾル生成システム200の最大動作温度を制御することにより、特定の揮発性化合物の放出を防止することによって、望ましくない化合物の選択的放出が制御されるようになっていてもよい。
【0223】
図18に示すように、ハウジング201内には、電気エネルギー源204(例えば、充電式リチウムイオンバッテリ)が存在する。加熱器203、電気エネルギー源204、及びユーザインターフェース206(例えば、ボタン又はディスプレイ)には、コントローラ205が接続されている。コントローラ205は、加熱器203に供給される電力を制御してその温度を調節する。通常、エアロゾル形成基板は、250~450℃の温度まで加熱される。
【0224】
図19は、図17に示した種類の不燃性エアロゾル供給デバイス200の模式断面であり、加熱器203による加熱のため、物品1がデバイス200の加熱エリア202に受容されている。ユーザによるエアロゾル生成物品1の消費のため、図示のように、不燃性エアロゾル供給デバイス200がエアロゾル生成物品1を受容している。
【0225】
不燃性エアロゾル供給デバイス200のハウジング201は、ユーザが消費するエアロゾル生成物品1の受容のため近位端(又は、口端)で開いているキャビティの形態のエリア202を規定している。
【0226】
本例において、エアロゾル供給デバイス200は、エリア202への物品1の挿入及びエリア202からの物品1の取り出しをできるようにエリア202へのアクセスを可能にするため、デバイス200のその他の部分から取り外し可能なマウスピース207を備える。物品1がエリア202に供給された後、マウスピース207を再び取り付けることができる。いくつかの実施形態において、マウスピース207は、例えばねじ山又はバヨネット接続により、デバイス200のハウジング201に対して取り外し可能に取り付けられる。
【0227】
ユーザがマウスピース207を吸う場合には、空気が物品1に引き込まれ、揮発性物質が凝縮して吸引可能なエアロゾルを形成する。このエアロゾルは、デバイス200のマウスピース207を通過して、ユーザの口に入る。
【0228】
他の実施形態においては、デバイス200のマウスピース207を省略可能であることが認識されるものとする。いくつかの実施形態においては、物品1がマウスピースを形成し、ユーザの口に接触するようになっていてもよい。
【0229】
本明細書において、用語「エアロゾル生成材料(aerosol generating material)」は、通常は蒸気又はエアロゾルの形態で、加熱時に揮発成分を与える材料を含む。いくつかの例においては、上述の通り、エアロゾル生成材料がタバコ材料を含む。他の例において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料又は異なるタバコ材料のブレンドから成る。他の例において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含まない。本明細書に記載の装置は、任意のエアロゾル生成材料ロッドの製造に用いられるようになっていてもよい。
【0230】
第1のエアロゾル生成材料4及びビーズ5は、異なる材料である。第1のエアロゾル生成材料4及び/又はビーズ5は、タバコ材料を含んでいてもよいし、タバコ材料から成っていてもよいし、タバコ材料から本質的に成っていてもよい。例えば、第1のエアロゾル生成材料4は、異なる種類のタバコ葉(例えば、Burley、Oriental、Virginia)又はこれら異なる種類のタバコ葉の異なるブレンドを有していてもよい。この代替又は追加として、第1のエアロゾル生成材料4は、乾燥、硬化、又は異なる処理(例えば、熱風乾燥、空気乾燥等)がなされたタバコを含んでいてもよい。第1のエアロゾル生成材料は、刻みラグタバコを含んでいてもよいし、刻みラグタバコから成っていてもよいし、刻みラグタバコから本質的に成っていてもよい。この代替又は追加として、第1のエアロゾル生成材料4は、異なる添加剤を有していてもよい。添加剤には、例えば顆粒又は液体添加剤の形態の香味料(例えば、メンソール)、燃焼速度調整剤、煙調整剤等を含み得る。この代替又は追加として、第1のエアロゾル生成材料4は、タバコ代替品(例えば、再生タバコ材料)又はタバコ代替品のタバコ材料とのブレンドを含んでいてもよい。
【0231】
第2のエアロゾル生成材料5は、ビーズの形態で提供されている。第1の供給デバイス30は、押出ビーズ5、任意選択として、押出及び球形化がなされたビーズ5を供給するように構成されている。いくつかの実施形態において、第1の供給デバイス30は、密度が少なくとも約0.4g/cm、好ましくは、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cmのビーズ5を供給するように構成されている。いくつかの実施形態において、第1の供給デバイス30は、粒子径が0.5~3mmの範囲、好ましくは、1~2mmの範囲のビーズ5を供給するように構成されている。
【0232】
本明細書において、用語「送達システム(delivery system)」は、少なくとも1つの物質をユーザに送達するシステムを含むことが意図され、
シガレット、シガリロ、シガー、並びにパイプ用タバコ又は自家巻き若しくは自家製シガレット用タバコ等の燃焼性エアロゾル供給システム(タバコ、タバコ派生物、拡張タバコ、再生タバコ、タバコ代替品、又は他の喫煙材に基づくか否かによらず)と、
燃焼なしにエアロゾル生成材料から化合物を放出させる不燃性エアロゾル供給システム(電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組み合わせによってエアロゾルを生成する混成システム等)と、
エアロゾルの形成なく、経口、経鼻、経皮、又は別の方法で少なくとも1つの物質をユーザに送達するエアロゾルフリー送達システム(ロゼンジ、ガム、パッチ、吸引可能粉末を含む物品、並びにスヌース若しくはモイストスナッフを含む経口タバコ等の経口製品を含むが、これらに限定されない)(少なくとも1つの物質は、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい)と、
を含む。
【0233】
本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、少なくとも1つの物質のユーザへの送達を容易化するために、エアロゾル供給システムの構成物質であるエアロゾル生成材料(又は、その成分)が燃焼又は焼失されないものである。
【0234】
いくつかの実施形態において、送達システムは、給電式不燃性エアロゾル供給システム等の不燃性エアロゾル供給システムである。
【0235】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、ベーピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではない。
【0236】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。このようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0237】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料(これらのうちの1つが加熱されるようになっていてもよいし、複数が加熱されるようになっていてもよい)の組み合わせによってエアロゾルを生成する混成システムである。エアロゾル生成材料はそれぞれ、例えば固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態において、混成システムは、液体若しくはゲルエアロゾル生成材料並びに固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、植物ベースの材料(例えば、タバコ又は非タバコ製品)を含んでいてもよい。
【0238】
通常、不燃性エアロゾル供給システムは、不燃性エアロゾル供給デバイスと、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに使用する消耗品とを備えていてもよい。
【0239】
いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに用いられるように構成されている消耗品に関する。本開示の全体を通して、これらの消耗品を物品と称する場合がある。
【0240】
本明細書において使用する用語「上流(upstream)」及び「下流(downstream)」は、使用時の物品又はデバイスを通して引き出される主流エアロゾルの方向に対して定義される相対的な用語である。「遠位端」の言及は、デバイスの上流端を表す一方、「近位端」は、デバイスの下流端を表す。
【0241】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システム(その不燃性エアロゾル供給デバイス等)は、動力源及びコントローラを備えていてもよい。動力源は、例えば電力源であってもよいし、発熱動力源であってもよい。いくつかの実施形態において、発熱動力源は、発熱動力源に近接するエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に対して、熱の形の動力を供給するようにエネルギー供給可能な炭素基板を備える。
【0242】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するためのエリア、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル変性剤を備える。
【0243】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに使用する消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、フィルタ、マウスピース、及び/又はエアロゾル変性剤を備えていてもよい。
【0244】
消耗品は、送達される物質を含む。送達される物質は、エアロゾル生成材料である。この材料も、必要に応じて、1つ若しくは複数の活性構成物質、1つ若しくは複数の香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、並びに/又は1つ若しくは複数の他の機能材料を含んでいてもよい。
【0245】
いくつかの実施形態において、送達される物質は、活性物質を含む。本明細書において使用する活性物質は、生理学的活性材料(生理学的反応の実現又は増強が意図される材料)であってもよい。活性物質は、例えば栄養補助食品、向精神薬、精神活性剤から選択されるようになっていてもよい。活性物質は、自然に存在するものであってもよいし、合成して得られるものであってもよい。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6、B12、若しくはC等のビタミン類、メラトニン、カンナビノイド、又はこれらの構成物質、誘導体、若しくは組み合わせを含んでいてもよい。活性物質は、タバコ、大麻、又は別の植物の1つ又は複数の構成物質、誘導体、又は抽出物を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
【0246】
本明細書に記載の通り、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又は構成物質、その誘導体又は抽出物を含んでいてもよいし、これらに由来していてもよい。本明細書において、用語「植物性物質(botanical)」は、草木に由来する任意の材料を含んでいてもよく、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、殻、さや等が挙げられるが、これらに限定されない。或いは、この材料は、植物中に自然に存在し、合成して得られる活性化合物を含んでいてもよい。この材料は、液体、気体、固体、粉末、粉塵、粉砕粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、シート等の形態であってもよい。例示的な植物は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ジンジャー、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、リコリス(甘草)、抹茶、マテ、オレンジスキン、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコ、バニラ、ウィンターグリーン、シオガマギク、クルクマ、ターメリック、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、高麗人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はこれらの任意の組み合わせである。ミントは、Mentha Arventis、Mentha c.v.、Mentha niliaca、Mentha piperita、Mentha piperita citrata c.v.、Mentha piperita c.v、Mentha spicata crispa、Mentha cardifolia、Memtha longifolia、Mentha suaveolens variegata、Mentha pulegium、Mentha spicata c.v.、Mentha suaveolensといったミントの品種から選定可能である。
【0247】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又は構成物質、その誘導体又は抽出物を含むか、或いは、これらに由来し、その植物はタバコである。
【0248】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又は構成物質、その誘導体又は抽出物を含むか、或いは、これらに由来し、その植物は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
【0249】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又は構成物質、その誘導体又は抽出物を含むか、或いは、これらに由来し、その植物は、ルイボス及びウイキョウから選択される。
【0250】
いくつかの実施形態において、送達される物質は、香料を含む。
【0251】
本明細書において、用語「香料(flavour)」及び「香味料(flavourant)」は、地域の規制が許す場合に、大人の消費者向けの製品において所望の風味、香り、又は他の体感を生成するのに使用可能な材料を表す。これらには、自然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成して得られた材料、又はこれらの組み合わせ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、桃、りんご、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、熱帯フルーツ、パパイヤ、ダイオウ、ぶどう、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、パイン、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、桜の花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ジンジャー、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属の任意種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジスキン、ローズ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、ジュニパー、ニワトコ、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シオガマギク、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化因子若しくは刺激因子、糖類及び/若しくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、若しくは息清涼剤等の他の添加剤を含む。これらは、模造品、合成若しくは天然成分、又はこれらの混合であってもよい。これらは、例えば油等の液体、粉末等の固体、又はゲル等、任意好適な形態であってもよい。
【0252】
いくつかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香味成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、大麻から抽出された香味成分を含む。
【0253】
いくつかの実施形態において、香料は、嗅覚神経又は味覚神経の追加又は代替として、通例化学的に誘導され、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって知覚される体感の実現が意図される知覚物質を含んでいてもよく、これらには、加熱、冷却、うずき、麻痺効果をもたらす薬剤を含み得る。好適な熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであってもよいが、これに限定されない。また、好適な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であってもよいが、これらに限定されない。
【0254】
エアロゾル生成材料は、「アモルファス固体」を含んでいてもよいし、「アモルファス固体」であってもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、アモルファス固体であるエアロゾル生成膜を含む。アモルファス固体は、「モノリシック固体」であってもよい。アモルファス固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、乾燥ゲルであってもよい。アモルファス固体は、液体等の何らかの流体を内部の保持可能な固体材料である。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、例えば約50wt%、60wt%、又は70wt%~約90wt%、95wt%、又は100wt%のアモルファス固体を含んでいてもよい。エアロゾル生成材料は、エアロゾル化可能材料と称する場合もある。
【0255】
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射、又はその他任意の方法でエネルギー供給された場合にエアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料は、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、活性物質及び/又は香味料を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成システムにおいて用いられる物品に組み込まれる。
【0256】
本明細書において、用語「タバコ材料(tobacco material)」は、タバコ又はその派生物若しくは代替品を含む任意の材料を表す。タバコ材料は、任意好適な形態であってもよい。用語「タバコ材料(tobacco material)」には、タバコ、タバコ派生物、拡張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含み得る。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコステム、タバコラミナ、再生タバコ、及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含む。
【0257】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含む物品又はエアロゾル生成材料から成る物品であって、その一部又は全部がユーザによる使用時に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル変性剤等の1つ又は複数の他のコンポーネントを備えていてもよい。また、消耗品は、使用時に熱を放出してエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるエアロゾル生成器(特に、加熱要素)を備えていてもよい。加熱器は、電気伝導により加熱可能な材料又はサセプタを含んでいてもよい。
【0258】
エアロゾル生成材料は、1つ若しくは複数の活性物質及び/若しくは香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択として、1つ若しくは複数の他の機能材料を含んでいてもよい。
【0259】
エアロゾル化可能材料は、基板上に存在していてもよい。基板は、例えば紙、ボール紙、板紙、厚紙、再生エアロゾル化可能材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材、ガラス、金属、又は合金であってもよいし、これらの材料を含んでいてもよい。
【0260】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成可能な1つ又は複数の構成物質を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、ジエチル硫酸塩、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。
【0261】
1つ又は複数の他の機能材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、バインダ、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。
【0262】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含む物品又はエアロゾル生成材料から成る物品であって、その一部又は全部がユーザによる使用時に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル変性剤等の1つ又は複数の他のコンポーネントを備えていてもよい。また、消耗品は、使用時に熱を放出してエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させる加熱器等のエアロゾル生成器を備えていてもよい。加熱器は、例えば燃焼性材料、電気伝導により加熱可能な材料、又はサセプタを含んでいてもよい。
【0263】
サセプタは、交番磁場等の変動磁場の侵入により加熱可能な材料である。サセプタは、変動磁場の侵入によって加熱材料の誘導加熱が生じるように、導電性材料であってもよい。加熱材料は、変動磁場の侵入によって加熱材料の磁気ヒステリシス加熱が生じるように、磁性材料であってもよい。サセプタは、導電性及び磁性の両加熱メカニズムで加熱可能となるように、両特性であってもよい。本明細書においては、変動磁場を生成するように構成されているデバイスを磁場生成器と称する。
【0264】
エアロゾル変性剤は、通常はエアロゾル生成エリアの下流に配置され、例えばエアロゾルの風味、香味、酸味、又は別の特性を変更することによって、生成されたエアロゾルを変性させるように構成されている物質である。エアロゾル変性剤は、エアロゾル変性剤を選択的に放出させるように動作可能なエアロゾル変性剤放出コンポーネントに設けられていてもよい。
【0265】
エアロゾル変性剤は、例えば添加剤であってもよいし、吸着剤であってもよい。エアロゾル変性剤は、例えば香味料、着色料、水、及び炭素吸着剤のうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。エアロゾル変性剤は、例えば固体であってもよいし、液体であってもよいし、ゲルであってもよい。エアロゾル変性剤は、粉末状であってもよいし、糸状であってもよいし、顆粒状であってもよい。エアロゾル変性剤は、ろ過材を有していなくてもよい。
【0266】
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成されている装置である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に熱エネルギーを加えることにより、エアロゾル生成材料から1つ又は複数の揮発性物質を放出させてエアロゾルを形成するように構成されている加熱器である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成器は、加熱なしにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成されている。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に振動、高圧、又は静電エネルギーのうちの1つ又は複数を加えるように構成されていてもよい。
【0267】
本明細書に記載のフィラメント状トウ材料は、酢酸セルロース繊維トウを含み得る。また、フィラメント状トウは、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(1-4ブタンジオールサクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペートコテレフタレート)(PBAT)、デンプンベースの材料、綿、脂肪族ポリエステル材料、及び多糖類ポリマー、又はこれらの組み合わせ等、繊維の形成に用いられる他の材料を使用して形成可能である。フィラメント状トウは、トウに適した可塑剤(材料が酢酸セルローストウの場合は、トリアセチン)で可塑化されるようになっていてもよいし、非可塑化されるようになっていてもよい。トウは、繊維が「Y」字形状若しくは「X」字形状等の他の断面を有すること、フィラメント当たりのフィラメント繊度値が2.5~15デニール(例えば、8.0~11.0デニール)であること、並びに総繊度値が5,000~50,000(例えば、10,000~40,000)であること等、任意好適な仕様を有し得る。
【0268】
本明細書に記載の図面においては、同じ参照番号を用いて、同等の特徴、物品、又はコンポーネントを示している。
【0269】
いくつかの実施形態において、物品1は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物を含む。エアロゾル生成材料には、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5を含み得る。
【0270】
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射、又はその他任意の方法でエネルギー供給された場合にエアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、例えば固体、液体、又は半固体(ゲル等)の形態であってもよく、活性物質及び/又は香味料を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【0271】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、バインダ及びエアロゾル形成剤を含んでいてもよい。また、任意選択として、活物質及び/又は充填剤が存在していてもよい。また、任意選択として、水等の溶媒が存在していてもよく、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の他の成分が溶媒に溶解可能であってもよいし、溶解可能でなくてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、実質的に植物性材料を含まない。特に、いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、実質的にタバコを含まない。
【0272】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、「アモルファス固体」を含んでいてもよいし、「アモルファス固体」であってもよい。アモルファス固体は、「モノリシック固体」であってもよい。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、乾燥ゲルであってもよい。アモルファス固体は、液体等の何らかの流体を内部の保持可能な固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えば約50wt%、60wt%、又は70wt%~約90wt%、95wt%、又は100wt%のアモルファス固体を含んでいてもよい。アモルファス固体は、実質的に非繊維質であってもよい。
【0273】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、エアロゾル生成膜を含んでいてもよいし、エアロゾル生成膜であってもよい。エアロゾル生成膜は、ゲル化剤等のバインダを水、エアロゾル形成剤、並びに1つ若しくは複数の他の成分(例えば、活性物質)等の溶媒と組み合わせてスラリーを形成した後、スラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させることにより形成されていてもよい。スラリーは、加熱によって、溶媒の少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、又は90wt%が除去されるようになっていてもよい。エアロゾル生成膜は、連続膜であってもよいし、不連続膜(支持部上の離散膜部の構成体等)であってもよい。エアロゾル生成膜は、実質的にタバコを含んでいなくてもよい。
【0274】
エアロゾル生成膜は、シートを含んでいてもよいし、シートであってもよく、任意選択として、細断により細断シートを形成していてもよい。
【0275】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、1つ若しくは複数の活性物質及び/若しくは香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択として、1つ若しくは複数の他の機能材料を含んでいてもよい。
【0276】
本明細書に記載の物品1の実施形態それぞれにおいて、この物品は、上記のような第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5を含んでいてもよく、また、上記のようなエアロゾル生成組成物を含んでいてもよい。
【0277】
第1のエアロゾル生成材料4には、紙再生タバコ材料を含み得る。この組成物は、代替又は追加として、本明細書に記載のタバコの形態のいずれかを含むことができる。第1のエアロゾル生成材料4は、10重量%~90重量%のタバコ葉を含むタバコ材料を含むシート又は細断シートを含み得るが、エアロゾル生成材料は、シート又は細断シートの約20重量%までの量で提供され、タバコ材料のその他の部分には、紙再生タバコを含む。
【0278】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5がアモルファス固体材料を含む場合、このアモルファス固体材料は、メンソールを含む乾燥ゲルであってもよい。
【0279】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、切断されてペレットのビーズになる押出エアロゾル生成材料を含む。
【0280】
図3A図11図15、及び図16それぞれの装置並びに図1A図1D図12~14、及び図19それぞれの物品を含む)上述の装置、方法、及び物品の例それぞれにおいて、(いくつかの実施形態においては、タバコ材料である)第1のエアロゾル生成材料4が提供されるとともに、(いくつかの実施形態においては、タバコ材料である)第2のエアロゾル生成材料5のビーズ、顆粒、及び/又はペレットが提供される。いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも密度が高い。それ以外の場合、物品のエアロゾル生成材料4、5は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0281】
第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有することは、両材料が同じ加熱に曝された場合に、高密度の材料の方がゆっくりと熱くなるため、高密度の材料が低密度の材料よりも低い速度で揮発性化合物(例えば、ニコチン)を放出することを意味することが分かっている。このため、同じ加熱に曝された場合に、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりもゆっくりと熱くなり、第1のエアロゾル生成材料4よりも低い速度で揮発性化合物(例えば、ニコチン)を放出するように、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。したがって、密度が異なるエアロゾル生成材料を組み合わせることにより、(1つ又は複数の)揮発性化合物の放出がより一貫して長く持続する。いくつかの実施形態において、密度が異なるエアロゾル生成材料は、任意選択として時間及び/又は温度が異なる別個の加熱と組み合わされることにより、例えば物品の消費期間にわたって(1つ又は複数の)揮発性化合物の放出がさらに調整され得る。或いは、物品の消費の開始に向けて揮発性物質をより迅速又は大量に放出させることにより、ユーザに対する使用時の最初の効果をより大きくすることが望ましい場合もある。エアロゾルの生成及び揮発性化合物の放出を制御できることは、消費期間にわたって(1つ又は複数の)揮発性化合物の特定の所望の放出を実現しつつ、物品を比較的小さくできるため、特に都合が良いと考えられる。
【0282】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4の密度より少なくとも約25%、任意選択として、少なくとも約30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、又は75%高い密度を有する。第2のエアロゾル生成材料5は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4の密度の約200%以下、任意選択として、約150%、125%、100%、又は75%以下だけ高い密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4の密度よりも約25%~約75%高い密度を有する。
【0283】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、少なくとも約0.4g/cm、任意選択として、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cmの密度を有する。第2のエアロゾル生成材料5は、約2g/cm以下、任意選択として、約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5の密度は、約0.4~1.99g/cmである。
【0284】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、少なくとも約0.1g/cm、任意選択として、少なくとも約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、又は0.9g/cmの密度を有する。第1のエアロゾル生成材料4は、約1g/cm以下、任意選択として、約0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、又は0.2g/cm以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4の密度は、約0.1~0.9g/cmである。
【0285】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じ成分を含む。したがって、加熱時に、非常に類似するエアロゾルを放出することになり、潜在的に、活性物質及び/又は香料等の含有量は同じである。それぞれの密度が異なることにより、加熱時に、2つの材料から異なる速度及び/又は異なる時間でエアロゾルが生成され得る。
【0286】
他の実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる成分を含む(密度は同じであってもよいし、異なっていてもよい)。したがって、加熱時に、異なるエアロゾルを放出することになり、潜在的に、活性物質及び/又は香料等の構成は異なる。それぞれの密度が異なることにより、加熱時に、2つの材料から異なる速度及び/又は異なる時間で異なるエアロゾルが生成され得るため、使用期間中に提供させるエアロゾルが変化する可能性がある。
【0287】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4及び第2のエアロゾル生成材料5はそれぞれ、タバコを含む。タバコは、ニコチン、香り、及び香味を含む揮発性の成分を含む。タバコは、タバコ葉、ラミナ、ステム、ストーク、リブ、スクラップ及びショーツ、又はこれらの2つ以上の混合物を含む任意の種類のタバコ且つタバコ植物の任意の部分であってもよい。好適なタバコ材料には、Virginia若しくは熱風乾燥タバコ、Burleyタバコ、Orientalタバコ、又はタバコ材料のブレンド(任意選択として、ここに記載のものを含む)といった種類を含む。タバコは、ドライアイス拡張タバコ(DIET:Dry-Ice Expanded Tobacco)のように膨張させたものであってもよいし、その他任意の手段により処理したものであってもよい。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、再生タバコ材料であってもよい。タバコは、前処理されていてもよいし、処理されていなくてもよく、例えば、固体ステム(SS:Solid Stem)、細断乾燥ステム(SDS:Shredded Dried Stem)、蒸気処理ステム(STS:Steam Treated Stem)、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。タバコ材料は、発酵、硬化、未硬化、焙煎、或いは前処理したものであってもよい。
【0288】
第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なるタバコを含んでいてもよい。或いは、タバコは同じであってもよいが、異なる形態で提供されることにより、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。
【0289】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5に対して少なくとも1つの(別の)異なる特性を有する。異なる特性は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5を構成する形状、サイズ、含水量、量(重量)、1つ若しくは複数の材料、又は材料の比率のうちの1つ又は複数であってもよい(それぞれが2つ以上の材料から製造される場合には、エアロゾル生成材料の製法を含む)。いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、それぞれの異なる密度以外に異なる特性を有さない。
【0290】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、刻みラグの形態の1つ又は複数のタバコを含む。このタバコ材料は、ラミナであってもよいし、再生タバコ材料であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、ラミナ及び再生タバコの両者を含むブレンドである。例えば、ラミナ及び再生タバコの比は、約1:4~約4:1であってもよい。
【0291】
第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。いくつかの実施形態において、この高密度の第2のエアロゾル生成材料5は、粒子を含むか、又は、ビーズの形態であってもよいし、1つ又は複数のシートの形態であってもよい。各ビーズ又はシートは、塊になった小さな粒子により形成されていてもよい。いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5はいずれも、ビーズの形態であってもよいし、1つ又は複数のシートの形態であってもよく、任意選択として、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有するように処理されていてもよい。
【0292】
本明細書において、用語「ビーズ(bead)」は、ビーズ、ペレット、又は所望の形状に成形、成型、圧縮、或いは形作られた他の離散的な小単位を含む意味がある。ビーズは、滑らかで規則的な外形(例えば、球形、円筒形、卵形等)及び/又は不規則な外形を有していてもよい。
【0293】
いくつかの実施形態において、ビーズは、(例えば、ふるい分けによる測定で)少なくとも約0.5mm、任意選択として、少なくとも約1、1.5、2、2.5、又は3mmの直径を有する。ビーズは、(例えば、ふるい分けによる測定で)約5mm以下、任意選択として、約4.5、4、3.5、3、2.5、2、又は1.5mm以下の直径を有していてもよい。いくつかの実施形態において、各ビーズの直径は、約0.5mm~約3mm又は約1mm~約2mmの範囲であってもよい。ビーズのサイズは、個数又は体積の平均サイズ等、それぞれの平均サイズを表し得る。
【0294】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料4、5の所望の密度は、材料の形成並びに/又は材料が処理される(1つ若しくは複数の)方法により実現又は制御される。凝集、特に、何らかの圧縮力の印加を伴う凝集を含むプロセスによって、材料の密度は高くなる傾向にある。
【0295】
このため、いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、塊になった材料の粒子を含む。
【0296】
シート材料の場合、このシートは、結合及び任意選択としての圧縮により所望の寸法及び密度を有するシートを形成する材料の粒子により形成されていてもよい。
【0297】
いくつかの実施形態において、ビーズ又はペレットは、いわゆるマルマライジング(marumarising)プロセスの使用により形成され得る。
【0298】
いくつかの実施形態において、凝集は、ペレット化による。ペレット化は、任意選択として賦形剤とともに、材料の微粒子をペレットと称する自由流動単位に変換する凝集プロセスである。選択された機器及びプロセスの種類に応じて、多くの方法でペレットの形成及び成長が起こり得る。これらのペレットは、撹拌により形成されるようになっていてもよく、適当な量の液体の存在下で粒子が回転して転がると、塊が形成される。ボール化には、ペレットを生成するパン、ディスク、ドラム、又はミキサー等の装置の使用を伴い得る。圧縮ペレット化は、圧力凝集の一形態であり、任意選択として形成補助剤の使用により、機械的な力によって粒子が一体化される。圧縮力は、形成されたペレットの密度が出発材料に比べて高くなることを意味する。
【0299】
いくつかの実施形態において、凝集は、押し出しによる。いくつかの実施形態においては、ペレット化により形成されたペレットの押し出しによって、より高密度の成形品が形成されるようになっていてもよい。
【0300】
押し出される粒子は、より高密度のエアロゾル生成材料(例えば、より高密度の第2のエアロゾル生成材料5)を生成するように選択されたサイズを有していてもよく、これは、材料内の熱伝達及び揮発性成分の放出に影響を及ぼすことになる。
【0301】
押し出しにおいては、金型を通して組成物(前駆体組成物とも称する)を供給することにより、押出生成物を生成する。このプロセスでは、剪断力と組み合わせて、圧力を組成物に印加する。
【0302】
押し出しは、スクリュー、ふるい及びバスケット、ロール、ラム、並びにピンバレル押出機といった主要な分類の押出機のうちの1つの使用により実行されるようになっていてもよい。シングルスクリュー又はツインスクリュー押出機が用いられるようになっていてもよい。押し出しによりタバコビーズを形成することには、この処理によって、組成物の圧縮、混合、調節、均質化、及び成型が組み合わされる利点がある。
【0303】
いくつかの実施形態において、押し出し時には、タバコ粒子等の粒子を含む自由流動組成物が高圧及び高温に曝され、成形ノズル又は金型等のオリフィスに通されることで、成形品が形成される。いくつかの実施形態において、成形品は、ロッド状の形態であり、所望の長さのセグメントに切断されるようになっていてもよい。
【0304】
いくつかの実施形態において、組成物は、押出機において、約40℃~約150℃、約80℃~約130℃、又は約60℃~約95℃の温度に曝される。いくつかの実施形態(二重押し出しを使用する実施形態を含む)において、前駆体組成物は、押出機において、約70℃~約95℃の温度に曝される。いくつかの実施形態(単一押し出しを使用する実施形態を含む)において、前駆体組成物は、押出機において、約60℃~約80℃の温度に曝される。
【0305】
組成物は、使用される金型又はノズルの設計に応じて、(金型又はノズルの直前で)約2bar~約100bar又は約5bar~約60barの範囲の圧力に曝されるようになっていてもよい。圧力が高くなるほど、成形品の密度も高くなる可能性が高い。このため、押し出しプロセスは、所望の密度を有する押出エアロゾル生成材料を提供するように調整されるようになっていてもよい。
【0306】
タバコ粒子が押し出されるいくつかの実施形態においては、成形品の密度が比較的高く、その中でタバコ粒子の表面が比較的開放されているため、成形品から形成されたタバコビーズは、良好な熱伝達及び物質移動を示し、香料及びニコチン等のタバコ構成物質の放出に好影響を及ぼす。
【0307】
いくつかの実施形態において、押し出しは、大略乾燥プロセスであってもよく、エアロゾル生成粒子を含む組成物が乾燥又は実質的に乾燥している。組成物は、任意選択として、例えば塩基、希釈剤、固体エアロゾル形成剤、固体香料改質剤等を含む他の粒状物質を含んでいてもよい。
【0308】
いくつかの実施形態においては、押し出しプロセスの前又は最中に、液体が組成物に添加されるようになっていてもよい。例えば、組成物の成分の溶解若しくは可溶化の補助又は結合若しくは凝集の補助のため、処理補助剤として水が添加されるようになっていてもよい。この代替又は追加として、湿潤剤が組成物に添加されるようになっていてもよい。
【0309】
いくつかの実施形態において、液体は、グリセロール等の本明細書に論じるようなエアロゾル形成材料であってもよい。このように液体が組成物に添加されると、液体が表面に適用されるのみならず、大きな剪断力による強力な混合と押出機の圧力が組み合わされる結果として、成形品に液体が含浸される。液体がエアロゾル形成材料である場合は、この結果として、得られるビーズにおけるエアロゾル形成材料の可能性が高くなり、揮発性成分の蒸発が促進される。
【0310】
いくつかの実施形態において、押し出されたビーズに取り込まれるエアロゾル形成材料の量は、最大約30重量%、さらには最大約40重量%であってもよい。通常、エアロゾル形成材料がこのように大量に存在すると、組成物の取り扱いが困難になる。ただし、押し出しの結果、粒子にエアロゾル形成材料が含浸される場合、これはそれほど問題ではない。ビーズが揮発性成分の放出以外にエアロゾルを生成する場合は、少なくとも約10重量%又は少なくとも約20重量%等の量のエアロゾル形成材料を含むのが望ましいと考えられる。ビーズに担持された揮発性構成物質を既存のエアロゾル又は空気流中に放出することがビーズの主な機能である場合には、最大約5重量%等の少量のエアロゾル形成材料で十分となり得る。
【0311】
いくつかの実施形態において、塊は、バインダも結合添加剤も含まない。例えば、押し出されたビーズは、それぞれの構造的完全性の維持にバインダを必要としない場合がある。他の実施形態において、塊は、バインダ又は結合添加剤を含む。結合添加剤は、粒子の互いの付着及び組成物中の他の成分への付着を補助することにより、凝集構造の形成を助けるように選択され得る。好適な結合添加剤には、例えばゼラチン、デンプン、多糖類、ペクチン、アルギン酸塩、木材パルプ、セルロース、及びカルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体等の熱可逆性ゲル化剤を含む。
【0312】
いくつかの実施形態において、押し出しによる処理は、望まれる場合に、第2のエアロゾル生成材料5の密度を高くするのに十分である。ただし、他の実施形態においては、成形品の別途処理によって、第2のエアロゾル生成材料5の密度をさらに高くするようにしてもよい。
【0313】
例えば、いくつかの実施形態において、押出エアロゾル生成材料は、球形化される。球状化では、押し出された円筒形状の粒子が均一な長さとなるように砕かれ、塑性変形によって、徐々に球形状へと変形される。成形品が最初に均一な長さとなるように砕かれる場合は、球状化ステップによって、直径が均一な球が生成される。
【0314】
本明細書に論じる実施形態のうちの1つの具体例に従って、第2のエアロゾル生成材料5のサンプルを以下のように生成した(ただし、いくつかの実施形態においては、サンプルが以下に従って生成され、これが代替として、第1のエアロゾル生成材料に用いられるようになっていてもよい)。
【0315】
バインダの有無それぞれに3つのサンプル製剤を表1に示しており、その量を湿重量比(WWB)で示している。
【0316】
【表1】

加熱し過ぎないように注意しながら、タバコを挽いて微粉末にした。挽きタバコ粒子をふるいにかけ、所望のサイズ、例えば、250μm未満、100μm未満、又は60μm未満の粒子径を選択した。
【0317】
次に、製剤の乾燥(非液体)成分をすべて合わせ、ミキサーにおいて混合又はブレンドした。この特定の事例においては、混合物を75RPMの速度で1分間混合した。これは、乾燥成分を混合物において均一に分散させるためである。
【0318】
次に、グリセロールの半分及び水の半分を乾燥混合物に加えて混合した。具体的には、混合物を75RPMでさらに1分間混合した。その後、残りのグリセロール及び水を加え、再び75RPMで1分間混合した。そして、均質な混合物が得られるように、混合物を絞ってまとめられる程度のもろい硬さになるまで混合を続けた。この具体的な事例においては、さらに混合を3分間継続した。
【0319】
そして、Caleva Multilabを使用することにより混合物を押し出した。この押出機を約1500rpmで動作させて、スパゲッティに似た長さの成形品を生成した。
【0320】
成形品は、様々な長さの小片に砕かれて押出機から出てきた。その後、これらの小片を球形化した。球形化は、球状のビーズが形成されるまで実行した。本事例においては、最初に、2,500RPMで動作するCaleva Multilabにおいて1分間、成形品を球形化した後、ビーズに欠陥がないかを確認した。その後、球形化をさらに1~2分間続けた。この球形化ステップにより、押出タバコが個々の小片に砕かれ、高密度の球状ビーズが形成された。
【0321】
最終ステップにおいては、球形化したビーズを65°Cのオーブンで30分間乾燥させた。各乾燥期間の後、ビーズを計量して、水分重量の所望の減少が実現された時点で乾燥を停止した。一般的に、このような乾燥には、約1時間を要することになる。
【0322】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5の他方は、離散粒子の形態又は粒子凝集体の形態である。これらの粒子は、粒子径等の様々な特性を(より高密度の)第2のエアロゾル生成材料5と共有していてもよいが、これよりも低い密度を有することになる。上述の通り、エアロゾル生成材料4、5の密度の調整には、粒子、ビーズ、又はペレットとしての材料の形成及び/又は処理等、様々な方法が存在する。
【0323】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、60%の再生タバコ及び40%のラミナタバコの組み合わせを含み、この材料の密度は、約0.1~約0.9g/cmの範囲である。第2のエアロゾル生成材料5は、約30~約90%のタバコを含み、密度は、約0.4~約1.99g/cmの範囲である。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5の前記一方に含まれるエアロゾル形成材料の量は、約8~約15%であってもよい。第2のエアロゾル生成材料5は、粒子径が約0.5~約3mmの大きな球状ビーズを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、物品中のエアロゾル形成材料は、約50重量%の第1のエアロゾル生成材料4及び約50重量%の第2のエアロゾル生成材料5を含む。このため、例えば、260mgのエアロゾル生成材料を含む物品は、130mgの第1のエアロゾル生成材料4及び130mgの第2のエアロゾル生成材料5を含んでいてもよい。
【0324】
エアロゾル生成材料がタバコを含むいくつかの実施形態において、タバコは、エアロゾル生成材料の約10重量%~約90重量%の量で存在する。
【0325】
いくつかの実施形態において、タバコは、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、少なくとも約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、又は最後に約35%のタバコの量で存在していてもよい。
【0326】
いくつかの実施形態において、タバコは、約90%、89%、88%、87%、86%、85%、84%、83%、82%、81%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%以下の量で存在していてもよいし、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、約40%以下の量で存在してもよい。
【0327】
本明細書に記載のタバコは、ニコチンを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、ニコチン含有量は、タバコの0.5~2体積%であり、例えば、タバコの0.5~1.75体積%、タバコの0.8~1.2体積%、又はタバコの約0.8~約1.75体積%であってもよい。いくつかの実施形態において、ニコチン含有量は、タバコの0.8~1体積%であってもよい。
【0328】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、ニコチンの含有量が同じである。
【0329】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、1つ又は複数の揮発性成分を含む。いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、揮発性成分の含有量が同じである。
【0330】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコを含む。例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、約80~約350mgのタバコを含んでいてもよい。いくつかの特定の実施形態において、物品又は消耗品中のエアロゾル生成材料は、130mgの第1のエアロゾル生成材料4(例えば、ラミナ及び再生タバコのブレンドを含む)並びに130mgの第2のエアロゾル生成材料5(例えば、より高密度のタバコビーズを含む)の組み合わせを含む260mgの重量を有する。
【0331】
いくつかの実施形態において、物品は、エアロゾル生成材料の領域を含んでいてもよく、各領域は、等しい量のタバコを含むエアロゾル生成材料を含む。代替実施形態において、これらの領域は、異なる量のタバコを含んでいてもよい。タバコの総量が約80~約350mgである場合、エアロゾル生成材料の一方の領域には、約20~約330mg、約50~約300mg、又は約40~約125mgのタバコを含み、エアロゾル生成材料の他方の領域には、約20~約330mg、約30~約300mg、又は約40~約125mgのタバコを含む。
【0332】
また、本開示によれば、本明細書に記載の例のいずれかに係る物品と、エアロゾル供給デバイスとを備える部品キットが提供される。
【0333】
また、本開示によれば、本明細書に記載の例のいずれかに係る複数の物品を備えるパッケージ(図示せず)が提供される。いくつかの実施形態において、このパッケージは、密閉して密封されている。このパッケージは、本体及び蓋を含む容器を備えていてもよく、容器本体内には、複数の物品を受容する空間が設けられている。蓋は、例えばヒンジ式の蓋、スナップ嵌合式の蓋、又はねじ山により接続される蓋であってもよい。
【0334】
本明細書に記載の種々実施形態は、特許請求の範囲に係る特徴の理解及び教示の補助としてのみ提示している。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとして与えており、網羅的及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲により規定される本発明の範囲に対する制限とも、特許請求の範囲の同等物に対する制限とも考えるべきではなく、また、特許請求の範囲に係る発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態の利用及び改良が可能であることが了解されるものとする。本発明の種々実施形態は、本明細書において具体的に記載した以外の開示の要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の適当な組み合わせを好適に含んでいてもよいし、適当な組み合わせから成っていてもよいし、適当な組み合わせから本質的に成っていてもよい。また、本開示は、現時点では請求されていないものの、将来的に請求され得る他の発明を含んでいてもよい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】