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特表2024-546866電子棚札の制御方法、電子棚札及び電子棚札システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】電子棚札の制御方法、電子棚札及び電子棚札システム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20241219BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20241219BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20241219BHJP
【FI】
G07G1/01 301Z
G07G1/12 311Z
G06Q30/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535489
(86)(22)【出願日】2023-01-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-12-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-13
(86)【国際出願番号】 CN2023072848
(87)【国際公開番号】W WO2024027114
(87)【国際公開日】2024-02-08
(31)【優先権主張番号】202210924191.5
(32)【優先日】2022-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520367544
【氏名又は名称】漢朔科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hanshow Technology Co.Ltd.
【住所又は居所原語表記】Floor 4,Building 1 and Floor 7,Building 5,Jiaxing Guangfu Innovation Park,No.1288 Kanghe Road,Xiuzhou District,Jiaxing,Zhejiang 314031 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】侯世国
(72)【発明者】
【氏名】趙建国
(72)【発明者】
【氏名】趙洋
(72)【発明者】
【氏名】姜起
(72)【発明者】
【氏名】王宇晶
(72)【発明者】
【氏名】梁敏
(72)【発明者】
【氏名】吉亜平
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142BA20
3E142DA07
3E142EA02
3E142GA20
3E142JA01
5L030BB72
(57)【要約】
本発明は、電子棚札の制御方法、電子棚札及び電子棚札システムを提供する。本方法は、無線通信モジュールは少なくとも1つの第1のタスク命令を受信し、近距離通信モジュールが少なくとも1つの第2のタスク命令を受信するステップ、融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間が重複する少なくとも1つの第1のタスク命令と少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせるステップ、及び融合処理モジュールが第1のタスク命令における第1のタスクデータを近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納するステップを含む。本発明は、従来技術における複数のタスクタイプが同じタスク命令に対する電子棚札の応答の遅れ又は未完了という問題を解決し、電子棚札システムの安定性を向上させ、作業員の作業効率及び顧客体験を向上するだけではなく、より拡張された機能と操作上の利便性を提供する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子棚札の制御方法であって、当該方法は、電子棚札システムにおける電子棚札に使用されるものであり、前記電子棚札システムは、サーバーと、基地局と、電子棚札と、モバイル端末とを備え、前記電子棚札は無線通信モジュールと、近距離通信モジュールと、融合処理モジュールと、応答モジュールとを備え、前記方法は、
前記無線通信モジュールはサーバーが基地局を介して送信した少なくとも1つの第1のタスク命令を受信し、前記近距離通信モジュールがモバイル端末によって送信された少なくとも1つの第2のタスク命令を受信するステップと、
前記融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間が重複する前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせるステップと、
前記融合処理モジュールは、前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにさせるステップと
を含み、各タスク命令は、タスク命令が発効する合計継続時間を含み、融合処理モジュールが前記各タスク命令の発行時刻及び前記各タスク命令の合計継続時間に基づいて前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令の有効継続時間の重複を得、ここで前記有効継続時間の重複は、同じ時間帯で前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令がどちらも発効する継続時間であることを特徴とする、電子棚札の制御方法。
【請求項2】
前記融合処理モジュールは、前記第2のタスク命令における第2のタスクデータを前記無線通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記無線通信モジュールが前記基地局に前記第2のタスクデータをアップロードして、前記基地局が前記第2のタスクデータを前記サーバーにアップロードするステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項3】
前記第1のタスク命令のタスクタイプは、点滅表示タスク命令、パラメータ構成命令、ページ切替命令或いはデータ更新命令を含み、又は/及び
前記第2のタスク命令のタスクタイプは、点滅表示タスク命令、パラメータ構成命令、ページ切替命令又はデータ更新命令を含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項4】
前記無線通信モジュールは、独自プロトコル、ブルートゥース又は/及びzigbee通信インターフェースを含み、又は/及び
前記近距離通信モジュールは、NFC又は/及びRFID通信インターフェースを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項5】
前記第1のタスク命令及び前記第2のタスク命令がどちらも点滅表示タスク命令であり、前記応答モジュールが点滅表示ユニットを含む場合、前記融合処理モジュールは、タスクタイプが同じで有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理して、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせ、これには、
前記融合処理モジュールが各点滅表示タスク命令における発行時刻及び合計継続時間に基づいて各点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間をそれぞれ取得するステップ、
前記融合処理モジュールが前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じであるかどうかを判断するステップ、及び
前記融合処理モジュールは、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じであると判断した場合、前記各点滅表示タスク命令における最長の現在の有効継続時間を現在の点滅表示継続時間として、前記点滅表示色及び前記現在の点滅表示継続時間に従い点滅するよう前記点滅表示ユニットを制御するステップ
を含むことを特徴とする、請求項3に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項6】
前記融合処理モジュールは、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なると判断した場合、各点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間に従い点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得するステップ、及び
前記融合処理モジュールは、前記点滅表示タスクインターリーブ周期でインターリーブタスク命令内の点滅表示色に従い交互に点滅し、前記点滅表示タスク個別周期で個別タスク命令の点滅表示色に従い点滅するよう前記点滅表示ユニットを制御するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項7】
前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令が、第1の点滅表示タスク命令及び第2の点滅表示タスク命令を含む場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには
第1の点滅表示継続時間及び第2の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び
前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記第1の点滅表示継続時間及び前記第2の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、
ここで、前記第1の点滅表示継続時間は、前記第1の点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間であり、前記第2の点滅表示継続時間は前記第2の点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間である
ことを特徴とする、請求項6に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項8】
前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令に点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令が存在する場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには、
点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令における最長の点滅表示継続時間を取得してターゲット点滅表示継続時間とすること、
前記ターゲット点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び
前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記ターゲット点滅表示継続時間及び前記第3の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、
ここで、前記第3の点滅表示継続時間は、点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令を除いた点滅表示タスク命令内の対応する現在の有効継続時間である
ことを特徴とする、請求項6に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項9】
前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なる場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには、
第1の点滅表示継続時間、第2の点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間、中等度の点滅表示継続時間及び最大点滅表示継続時間を取得すること、及び
前記最小点滅表示継続時間を第1のインターリーブ周期とし、前記中等度の点滅表示継続時間と前記最小点滅表示継続時間との差を第2のインターリーブ周期とし、前記最大点滅表示継続時間と前記中等度の点滅表示継続時間との差を前記点滅表示タスク個別周期とすることを含み、ここで前記点滅表示タスクインターリーブ周期は、前記第1のインターリーブ周期及び前記第2のインターリーブ周期を含み、第2のインターリーブ周期の開始時刻は第1のインターリーブ周期の終了時刻であり、点滅表示タスク個別周期の開始時刻は第2のインターリーブ周期の終了時刻である
ことを特徴とする、請求項6に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項10】
前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なり、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令に点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令が存在する場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには、
点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間を取得してターゲット点滅表示継続時間とすること、
前記ターゲット点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び
前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記ターゲット点滅表示継続時間及び前記第3の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、
ここで前記第3の点滅表示継続時間は、点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令を除いた点滅表示タスク命令内の対応する現在の有効継続時間である
ことを特徴とする、請求項6に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項11】
無線通信モジュール又は近距離通信モジュールを介して消灯命令を取得するステップ、
前記融合処理モジュールが前記消灯命令に基づいて対応する点滅表示タスク命令の現在の残りの有効継続時間を即時終了に変更するステップ、及び
前記融合処理モジュールが現在実行中の点滅表示タスク命令における現在の残りの有効継続時間に従い融合処理を再度実行するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項5~10のいずれか一項に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項12】
前記第1のタスク命令及び前記第2のタスク命令がどちらもパラメータ構成命令であり、前記応答モジュールがパラメータ構成ユニットを含む場合、前記融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理して、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせ、これには、
前記融合処理モジュールが、前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における配置パラメータが同じであるかどうかを判断すること、
前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における配置パラメータが異なる、或いは構成パラメータが同じでかつパラメータ値が同じである場合、前記融合処理モジュールは前記パラメータ構成ユニットを制御して前記第1のタスク命令及び第2のタスク命令に併せて応答すること、及び
前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における構成パラメータが同じであるがパラメータ値が異なる場合、前記融合処理モジュールは、前記パラメータ構成ユニットを制御して、先に前記第2のタスク命令を実行し、前記第2のタスク命令の有効継続時間が終了してから前記パラメータ構成ユニットを制御して前記第1のタスク命令を実行し続けること
を含むことを特徴とする、請求項3に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項13】
前記電子棚札がストレージモジュールをさらに備え、前記応答モジュールが表示ユニットをさらに備える場合、
前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してマルチページ表示データ命令を受信するステップ、及び
前記融合処理モジュールが前記マルチページ表示データ命令を解析して、各ページのページ番号、各ページの表示データ及びデフォルト表示ページを得、前記デフォルト表示ページの表示データを前記表示ユニットに送信して表示し、前記各ページのページ番号及び各ページの表示データをストレージモジュールに格納するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項14】
前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してページ切替命令を受信するステップ、
前記融合処理モジュールが、前記ページ切替命令に基づいてターゲット表示ページ番号を得るステップ、及び
前記融合処理モジュールが、前記ターゲット表示ページ番号に基づいて、ストレージモジュールからターゲット表示データを取得して、前記ターゲット表示データを前記表示ユニットに送信して表示するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項15】
前記ページ切替命令における有効継続時間が終了した場合、前記融合処理モジュールは前記表示ユニットを制御してデフォルトページに切り替えて表示するステップ、及び
前記ページ切替命令における有効継続時間が終了する前に第2のページ切替命令を受信した場合、前記融合処理モジュールが前記表示ユニットを制御して第2のページ切替命令に従い表示するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項16】
前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してデータ更新命令を受信するステップ、
前記融合処理モジュールが、前記データ更新命令における更新ページ及び更新データを取得するステップ、
前記ストレージモジュール内の前記更新ページと同じページ番号の表示データを前記更新データに差し替え、更新後の表示データを得るステップ、及び
現在の構成モードに基づいて前記更新後の表示データに対する表示ユニットの表示状態を制御するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項17】
請求項1に記載の電子棚札の制御方法に基づいた電子棚札であって、無線通信モジュールと、近距離通信モジュールと、融合処理モジュールと、応答モジュールとを備え、
前記無線通信モジュールは基地局と通信接続し、サーバーが基地局を介して送信する少なくとも1つの第1のタスク命令を受信するために用いられ、前記サーバーが基地局との通信接続を確立し、
前記近距離通信モジュールはターゲット通信範囲内のモバイル端末と通信接続し、前記モバイル端末によって送信された少なくとも1つの第2のタスク命令を受信するために用いられ、
前記融合処理モジュールは前記無線通信モジュール、前記近距離通信モジュール及び応答モジュールとそれぞれ接続し、タスクタイプが同じであり、有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせるために用いられ、また前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにさせるために用いられる
ことを特徴とする電子棚札。
【請求項18】
電子棚札システムであって、サーバーと、基地局と、請求項17に記載の電子棚札と、モバイル端末とを備えることを特徴とする、電子棚札システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子棚札の通信技術分野に関し、特に、電子棚札の制御方法、電子棚札、及び電子棚札システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子ラベルの表示器は通常、表示部と、表示灯とを備え、表示部には商品情報又は商品に関する操作ヒント情報が含まれ、これら情報は複数ページの形でラベルメモリー内に保存でき、例えばデフォルトページが商品の基本情報(商品名、価格、産地、販促情報など)で、他のページが在庫情報、商品の賞味・消費期限、賞味・消費期限が迫った又は切れた商品の有無などの店舗管理用の表示情報であり得る。表示灯は、点滅を介して作業員又は顧客に商品位置を知らせること或いは点滅するラベルにバインドされた商品が特定の操作(例えば商品又はラベルに販促POPを付け、商品のピッキングの思い出し、商品補充の思い出し、賞味・消費期限が迫った商品の検査又は期限切れ商品の棚落ちなどの操作である)をする必要があることを知らせることが含まれる。なお、システムは、電子棚札についてフレームリスニング周期の構成、ハートビート周期の構成などのシステムパラメータの構成を行う必要がある。
【0003】
従来技術では、上記の電子棚札の表示、表示灯の点滅及びパラメータ構成を制御するには通常、サーバーが基地局を介して無線通信方式で棚札に命令を発行するため、リアルタイム性に劣る。また現在電子棚札は、通常1つの単独なタスク命令のみを受け取って表示灯の点滅、表示部の情報表示又はシステムパラメータの構成を制御し、複数のタスク命令による同じ電子棚札の制御が生じる場合、電子棚札の応答の混乱を防ぐため、通常受け取ったタスク命令で直前の実行中の命令を上書きする、又は複数のタスクから優先順により並べ替えて応答し、このように複数のタスク命令に対する電子棚札の応答の遅れ又は未完了という問題が発生することで、店員の作業効率及び顧客体験に影響を及ぼしていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の上記問題点に鑑み、本発明は、従来技術における複数のタスク命令に対する電子棚札の応答の遅れ又は未完了という問題を解決する電子棚札の制御方法、電子棚札及び電子棚札システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、本発明は、電子棚札システムにおける電子棚札に使用される電子棚札の制御方法を提供し、前記電子棚札システムは、サーバーと、基地局と、電子棚札と、モバイル端末とを備え、前記電子棚札は無線通信モジュールと、近距離通信モジュールと、融合処理モジュールと、応答モジュールとを備え、前記方法は、前記無線通信モジュールはサーバーが基地局を介して送信した少なくとも1つの第1のタスク命令を受信し、前記近距離通信モジュールがモバイル端末によって送信された少なくとも1つの第2のタスク命令を受信するステップと、前記融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間が重複する前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせるステップと、前記融合処理モジュールは前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにさせるステップとを含む。
【0006】
代替的に、各タスク命令は、タスク命令が発効する合計継続時間を含み、融合処理モジュールが各タスク命令の発行時刻及び各タスク命令の合計継続時間に基づいて前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令の有効継続時間の重複を得、ここで前記有効継続時間の重複は、同じ時間帯で前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令がどちらも発効する継続時間である。
【0007】
代替的に、前記方法は、前記融合処理モジュールは前記第2のタスク命令における第2のタスクデータを前記無線通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記無線通信モジュールが前記基地局に前記第2のタスクデータをアップロードして、前記基地局が前記第2のタスクデータを前記サーバーにアップロードするステップをさらに含む。
【0008】
代替的に、前記第1のタスク命令のタスクタイプは、点滅表示タスク命令、パラメータ構成命令、ページ切替命令或いはデータ更新命令を含み、又は/及び前記第2のタスク命令のタスクタイプは、点滅表示タスク命令、パラメータ構成命令、ページ切替命令又はデータ更新命令を含む。
【0009】
代替的に、前記無線通信モジュールは、独自プロトコル、ブルートゥース又は/及びzigbee通信インターフェースを含む、又は/及び前記近距離通信モジュールは、NFC又は/及びRFID通信インターフェースを含む。
【0010】
代替的に、前記第1のタスク命令及び前記第2のタスク命令がどちらも点滅表示タスク命令であり、前記応答モジュールが点滅表示ユニットを含む場合、前記融合処理モジュールは、タスクタイプが同じで有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理して、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせ、これには前記融合処理モジュールは各点滅表示タスク命令における発行時刻及び合計継続時間に基づいて各点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間をそれぞれ取得するステップ、前記融合処理モジュールは前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じであるかどうかを判断するステップ、及び前記融合処理モジュールは、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じであると判断した場合、前記各点滅表示タスク命令における最長の現在の有効継続時間を現在の点滅表示継続時間として、前記点滅表示色及び前記現在の点滅表示継続時間に従い点滅するよう前記点滅表示ユニットを制御するステップを含む。
【0011】
代替的に、前記方法は、前記融合処理モジュールは前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なると判断した場合、各点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間に従い点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得するステップ、前記融合処理モジュールは前記点滅表示タスクインターリーブ周期でインターリーブタスク命令内の点滅表示色に従い交互に点滅し、前記点滅表示タスク個別周期で個別タスク命令の点滅表示色に従い点滅するよう前記点滅表示ユニットを制御するステップをさらに含む。
【0012】
代替的に、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令が、第1の点滅表示タスク命令及び第2の点滅表示タスク命令を含む場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには第1の点滅表示継続時間及び第2の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記第1の点滅表示継続時間及び前記第2の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、ここで、前記第1の点滅表示継続時間は、前記第1の点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間であり、前記第2の点滅表示継続時間は前記第2の点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間である。
【0013】
代替的に、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令に点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令が存在する場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令における最長の点滅表示継続時間を取得してターゲット点滅表示継続時間とすること、前記ターゲット点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記ターゲット点滅表示継続時間及び前記第3の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、ここで、前記第3の点滅表示継続時間は、点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令を除いた点滅表示タスク命令内の対応する現在の有効継続時間である。
【0014】
代替的に、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なる場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには第1の点滅表示継続時間、第2の点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間、中等度の点滅表示継続時間及び最大点滅表示継続時間を取得すること、及び前記最小点滅表示継続時間を第1のインターリーブ周期とし、前記中等度の点滅表示継続時間と前記最小点滅表示継続時間との差を第2のインターリーブ周期とし、前記最大点滅表示継続時間と前記中等度の点滅表示継続時間との差を前記点滅表示タスク個別周期とすることを含み、ここで前記点滅表示タスクインターリーブ周期は、前記第1のインターリーブ周期及び前記第2のインターリーブ周期を含み、第2のインターリーブ周期の開始時刻は第1のインターリーブ周期の終了時刻であり、点滅表示タスク個別周期の開始時刻は第2のインターリーブ周期の終了時刻である。
【0015】
代替的に、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なり、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令に点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令が存在する場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間を取得してターゲット点滅表示継続時間とすること、前記ターゲット点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記ターゲット点滅表示継続時間及び前記第3の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、ここで前記第3の点滅表示継続時間は、点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令を除いた点滅表示タスク命令内の対応する現在の有効継続時間である。
【0016】
代替的に、前記方法は、無線通信モジュール又は近距離通信モジュールを介して消灯命令を取得するステップ、前記融合処理モジュールが前記消灯命令に基づいて対応する点滅表示タスク命令の現在の残りの有効継続時間を即時終了に変更するステップ、前記融合処理モジュールが、現在実行中の点滅表示タスク命令における現在の残りの有効継続時間に従い融合処理を再度実行するステップをさらに含む。
【0017】
代替的に、前記第1のタスク命令及び前記第2のタスク命令がどちらもパラメータ構成命令であり、前記応答モジュールがパラメータ構成ユニットを含む場合、前記融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理して、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせ、これには前記融合処理モジュールは、前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における配置パラメータが同じであるかどうかを判断すること、前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における配置パラメータが異なる、或いは構成パラメータが同じでかつパラメータ値が同じである場合、前記融合処理モジュールは前記パラメータ構成ユニットを制御して前記第1のタスク命令及び第2のタスク命令に併せて応答すること、及び前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における構成パラメータが同じであるがパラメータ値が異なる場合、前記融合処理モジュールは、前記パラメータ構成ユニットを制御して、先に前記第2のタスク命令を実行し、前記第2のタスク命令の有効継続時間が終了してから前記パラメータ構成ユニットを制御して前記第1のタスク命令を実行し続けることを含む。
【0018】
代替的に、前記電子棚札がストレージモジュールをさらに備え、前記応答モジュールが表示ユニットをさらに備える場合、前記方法は、前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してマルチページ表示データ命令を受信するステップ、及び前記融合処理モジュールは前記マルチページ表示データ命令を解析して、各ページのページ番号、各ページの表示データ及びデフォルト表示ページを得、前記デフォルト表示ページの表示データを前記表示ユニットに送信して表示し、前記各ページのページ番号及び各ページの表示データをストレージモジュールに格納するステップをさらに含む。
【0019】
代替的に、前記方法は、前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してページ切替命令を受信するステップ、前記融合処理モジュールは、前記ページ切替命令に基づいてターゲット表示ページ番号を得るステップ、及び前記融合処理モジュールは、前記ターゲット表示ページ番号に基づいて、ストレージモジュールからターゲット表示データを取得して、前記ターゲット表示データを前記表示ユニットに送信して表示するステップをさらに含む。
【0020】
代替的に、前記方法は、前記ページ切替命令における有効継続時間が終了した場合、前記融合処理モジュールが前記表示ユニットを制御してデフォルトページに切り替えて表示するステップ、及び前記ページ切替命令における有効継続時間が終了する前に第2のページ切替命令を受信した場合、前記融合処理モジュールが前記表示ユニットを制御して第2のページ切替命令に従い表示するステップをさらに含む。
【0021】
代替的に、前記方法は前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してデータ更新命令を受信するステップ、前記融合処理モジュールが、前記データ更新命令における更新ページ及び更新データを取得するステップ、前記ストレージモジュール内の前記更新ページと同じページ番号の表示データを前記更新データに差し替え、更新後の表示データを得るステップ、及び現在の構成モードに基づいて前記更新後の表示データに対する表示ユニットの表示状態を制御するステップをさらに含む。
【0022】
第2の態様において、本発明は、無線通信モジュールと、近距離通信モジュールと、融合処理モジュールと、応答モジュールとを備えた電子棚札を提供し、前記無線通信モジュールは基地局と通信接続し、サーバーが基地局を介して送信する少なくとも1つの第1のタスク命令を受信するために用いられ、前記サーバーが基地局との通信接続を確立し、前記近距離通信モジュールはターゲット通信範囲内のモバイル端末と通信接続し、前記モバイル端末によって送信された少なくとも1つの第2のタスク命令を受信するために用いられ、前記融合処理モジュールは前記無線通信モジュール、前記近距離通信モジュール及び応答モジュールとそれぞれ接続し、タスクタイプが同じであり、有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせるために用いられ、また前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにさせるために用いられる。
【0023】
第3の態様において、本発明は、サーバーと、基地局と、電子棚札と、モバイル端末とを備えた電子棚札システムを提供する。
【発明の効果】
【0024】
従来技術と比較して、本発明は、次の有利な効果を奏する:
1、本発明は、電子棚札の無線通信モジュール及び近距離通信モジュールの両方を通じてタスク命令を受信することができ、多種多様な方法で電子棚札を制御でき、店舗の作業員及び顧客に操作上の利便性がもたらされ、近距離通信モジュールを介して電子棚札の応答効率を向上することもできる。
【0025】
2、本発明は、異なる方法から受信した複数のタスクタイプが同じで有効継続時間の重複が存在するタスク命令を融合処理し、応答モジュールは融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにし、従来技術における複数のタスクタイプが同じタスク命令に対する電子棚札の応答の遅れ又は未完了という問題を解決し、電子棚札システムの安定性を向上させるだけではなく、作業員の作業効率及び顧客体験も向上する。
【0026】
3、本発明は、融合処理モジュールを介して前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納して、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにし、それぞれ無線通信モジュール及び近距離通信モジュールから取得したタスクデータの共有を実現し、作業員及び顧客に、より拡張された機能と操作上の利便性を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施例で提供される電子棚札の制御方法のフロー図である。
図2】本発明の実施例で提供される電子棚札システムの概略構成図である。
図3図1のステップS102のフロー図である。
図4】本発明の実施例で提供される第1の点滅表示タスク命令のシーケンス図である。
図5】本発明の実施例で提供される第2の点滅表示タスク命令のシーケンス図である。
図6】本発明の実施例で提供される第3の点滅表示タスク命令のシーケンス図である。
図7】本発明の実施例で提供される第4の点滅表示タスク命令のシーケンス図である。
図8】本発明の実施例で提供される電子棚札の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本出願の実施例の目的、技術的手段及び利点をより明確にするため、以下に本出願の実施例の添付図面を参照して、本出願の実施例中の技術手段を詳細に説明するが、説明する実施例は本出願の一部の実施例であり、全ての実施例でないことは言うまでもない。本出願中の実施例に基づいて、当業者が創造性の活動をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0029】
第1の態様において、本発明は、具体的に以下の実施例を含む電子棚札の制御方法を提供する。
【0030】
図1は、本発明の実施例で提供される電子棚札の制御方法のフロー図である。図1に示すように、前記電子棚札の制御方法は、電子棚札システムにおける電子棚札に使用され、前記電子棚札システムはサーバーと、基地局と、電子棚札と、モバイル端末とを備え、前記電子棚札は無線通信モジュールと、近距離通信モジュールと、融合処理モジュールと、応答モジュールとを備え、前記制御方法は具体的に以下のステップを含む。
【0031】
ステップS101:前記無線通信モジュールはサーバーが基地局を介して送信した少なくとも1つの第1のタスク命令を受信し、前記近距離通信モジュールがモバイル端末によって送信された少なくとも1つの第2のタスク命令を受信する。
【0032】
特筆すべきことは、図2に示すように、本実施例における各店舗の棚札システムは、サーバーと、複数の基地局と、複数の電子棚札と、モバイル端末とを備え、サーバーは基地局を介してトリガー情報又は制御命令などを電子棚札に送信し、各基地局は同期信号及びトリガー情報又は制御命令を含むデータ信号を定期的に送信する。
【0033】
本実施例において、前記電子棚札は、無線通信モジュールを介して基地局との通信接続を確立し、作業員又は顧客はサーバーのインターフェースを呼び出してタスク命令を送信し、サーバーが該タスク命令を基地局に送信し、基地局が無線通信方式で電子棚札に送信することができる。無線通信プロトコルとしては独自プロトコル、ブルートゥース、zigbeeが挙げられるがこれらに限定されない。
【0034】
代替的に、作業員又は顧客は、モバイル端末でワイヤレスローカルエリアネットワークプロトコル(例:WIFI)を介してタスク命令をサーバーに送信し、サーバーが該タスク命令を基地局に送信し、基地局が無線通信方式で電子棚札に送信することもできる。
【0035】
本実施例において、前記電子棚札は、前記近距離通信モジュールを介してモバイル端末との通信接続を確立し、作業員又は顧客は、モバイル端末で近距離通信方式を介してタスク命令を電子棚札に送信することもできる。近距離通信方式としては、NFC、RFIDが挙げられるがこれらに限定されない。前記モバイル端末としては、スマートフォン、PAD及びハンドヘルド端末が挙げられるがこれらに限定されない。
【0036】
前記第1のタスク命令は、点滅表示タスク命令、パラメータ構成命令、ページ切替命令又はデータ更新命令を含むがこれらに限定されない。前記第2のタスク命令は、点滅表示タスク命令、パラメータ構成命令、ページ切替命令又はデータ更新命令を含むがこれらに限定されない。前記無線通信モジュールは、独自プロトコル又は/及びブルートゥース又は/及びzigbee通信インターフェースを含み、前記近距離通信モジュールはNFC又は/及びRFID通信インターフェースを含む。
【0037】
ステップS102:前記融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間が重複する前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせる。
【0038】
特筆すべきことは、各タスク命令は、タスク命令が発効する合計継続時間を含み、融合処理モジュールが各タスク命令の発行時刻及び各タスク命令の合計継続時間に基づいて前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令に有効継続時間の重複があるかどうかを判断し、前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令のタスクタイプが同じであり、有効継続時間の重複が存在する場合、前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理する。ここで前記有効継続時間の重複は、同じ時間帯で前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令がどちらも発効する継続時間である。
【0039】
本実施例において、図3に示すように、前記第1のタスク命令及び前記第2のタスク命令がどちらも点滅表示タスク命令であり、前記応答モジュールが点滅表示ユニットを含む場合、前記融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間が重複する前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせ、具体的に次のステップを含む。
【0040】
ステップS201:前記無線通信モジュール又は/及び前記近距離通信モジュールを介して少なくとも2つの点滅表示タスク命令(それぞれ点滅表示色及び合計継続時間を含む)を受信する。
【0041】
本実施例において、現在の電子棚札は、サーバー又は/及びモバイル端末から送信された複数の点滅表示タスク命令を同時に受信することができ、各点滅表示タスク命令が点滅表示色及び合計継続時間を含み、点滅表示色には緑色、赤色及び黄色が含まれるがこれらに限定されず、合計継続時間は30秒、1分及び5分などであり得、点滅表示タスク命令の生成方法は従来技術の方法で実現でき、ここで、詳細な説明を省略する。
【0042】
ステップS202:前記融合処理モジュールは、各点滅表示タスク命令における発行時刻及び合計継続時間に基づいて各点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間をそれぞれ取得する。
【0043】
特筆すべきことは、第1の点滅表示タスク命令の合計継続時間が3分であり、実行が1分に達した時点で合計継続時間が4分の第2の点滅表示タスク命令を受信した場合、第1の点滅表示タスク命令の現在の有効継続時間は2分であり、第2の点滅表示タスク命令の現在の有効継続時間が4分であり、ここで、前記現在の有効継続時間は受信した最後の点滅表示タスク命令の発行時刻から起算される。
【0044】
ステップS203:前記融合処理モジュールは前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じであるかどうかを判断する。前記融合処理モジュールは、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じであると判断した場合、ステップS204を実行し、前記融合処理モジュールは前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なると判断した場合、ステップS205を実行する。
【0045】
本実施例において、前記融合処理モジュールは、前記無線通信モジュール及び前記近距離通信モジュールにそれぞれ接続され、前記無線通信モジュール及び前記近距離通信モジュールからそれぞれ送信される点滅表示タスク命令を受信するために用いられ、受信した前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じかどうかを判断するためにも用いられる。
【0046】
ステップS204:前記融合処理モジュールは、前記各点滅表示タスク命令における最長の現在の有効継続時間を現在の点滅表示継続時間として、前記点滅表示色及び前記現在の点滅表示継続時間に従い点滅するよう前記点滅表示ユニットを制御する。
【0047】
本実施例において、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じである場合、前記融合処理モジュールは、点滅表示ユニットに前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色に従い点滅させる制御命令を発行し、点滅表示継続時間に関しては少なくとも2つの点滅表示タスク命令における最長の現在の有効継続時間によって決定され、例えば点滅表示タスク命令1の点滅表示色が緑色であり、現在の有効継続時間が1分であり、点滅表示タスク命令2の点滅表示色が緑色であり、現在の有効継続時間が3分であり、点滅表示タスク命令3の点滅表示色が緑色であり、現在の有効継続時間が5分である場合、融合処理モジュールは、現在の電子棚札の点滅表示ユニットを制御して5分間緑色に点滅させることで、点滅表示タスク命令1~3を発行する作業員又は顧客に緑灯点滅する電子棚札を見つけ出してピッキング、商品探索、在庫補充などを行わせる。
【0048】
本実施例において、前記点滅表示ユニットは、前記融合処理モジュールと接続し、前記融合処理モジュールの制御信号に従い点滅するために用いられ、前記点滅表示ユニットは表示灯又は/及び表示部を含む。
【0049】
ステップS205:前記融合処理モジュールは、各点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間に従い点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得する。
【0050】
本実施例の第1の実現方式において、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令が、第1の点滅表示タスク命令及び第2の点滅表示タスク命令を含む場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには第1の点滅表示継続時間及び第2の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記第1の点滅表示継続時間及び前記第2の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、ここで、前記第1の点滅表示継続時間は、前記第1の点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間であり、前記第2の点滅表示継続時間は前記第2の点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間である。
【0051】
特筆すべきことは、前記点滅表示タスクインターリーブ周期は、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令を含む周期であり、点滅表示タスク個別周期は1つの点滅表示タスク命令を含む周期である。図4に示すように、前記第1の点滅表示タスク命令の点滅表示色が緑色であり、現在の有効継続時間が3分であり、前記第2の点滅表示タスク命令の点滅表示色が黄色であり、現在の有効継続時間が5分の場合、前記点滅表示タスクインターリーブ周期は前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における最小点滅表示継続時間、すなわち3分間の継続時間であり、前記点滅表示タスク個別周期は点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻から起算し、最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、合計継続時間は第1の点滅表示継続時間及び第2の点滅表示継続時間の差である。
【0052】
本実施例の第2の実現方式において、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令に点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令が存在する場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令における最長の点滅表示継続時間を取得してターゲット点滅表示継続時間とすること、前記ターゲット点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記ターゲット点滅表示継続時間及び前記第3の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、ここで、前記第3の点滅表示継続時間は、点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令を除いた点滅表示タスク命令内の対応する現在の有効継続時間であり、前記現在の有効継続時間は受信した最後の点滅表示タスク命令の発行時刻から起算される。
【0053】
特筆すべきことは、図5に示すように、本実施例は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、第1の点滅表示タスク命令及び第2の点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じであり、例えば第1の点滅表示タスク命令の点滅表示色が緑色であり、現在の有効継続時間が2分であり、第2の点滅表示タスク命令の点滅表示色が緑色であり、現在の有効継続時間が3分であり、第3の点滅表示タスク命令の点滅表示色が黄色であり、現在の有効継続時間が5分である場合、点滅表示色が同じ第1の点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間及び第2の点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間を融合し、両者の最長の点滅表示継続時間をターゲット点滅表示継続時間とし、図4におけるターゲット点滅表示継続時間は3分であり、次にターゲット点滅表示継続時間と第3の点滅表示タスク命令内の対応する点滅表示継続時間とを比較して小さい方を点滅表示タスクインターリーブ周期とし、図4における点滅表示タスクインターリーブ周期も3分であり、3分~5分を第3の点滅表示タスク命令に対応する点滅表示タスク個別周期とする。
【0054】
本実施例の第3の実現方式において、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なる場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには第1の点滅表示継続時間、第2の点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間、中等度の点滅表示継続時間及び最大点滅表示継続時間を取得すること、及び前記最小点滅表示継続時間を第1のインターリーブ周期とし、前記中等度の点滅表示継続時間と前記最小点滅表示継続時間との差を第2のインターリーブ周期とし、前記最大点滅表示継続時間と前記中等度の点滅表示継続時間との差を前記点滅表示タスク個別周期とすることを含み、ここで前記点滅表示タスクインターリーブ周期は、前記第1のインターリーブ周期及び前記第2のインターリーブ周期を含む。
【0055】
特筆すべきことは、図6に示すように、本実施例は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示色は異なり、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間も異なる場合、最小点滅表示継続時間を第1のインターリーブ周期とし、中等度の点滅表示継続時間と最小点滅表示継続時間との差を第2のインターリーブ周期とし、最大点滅表示継続時間と中等度の点滅表示継続時間との差を点滅表示タスク個別周期とし、かつ第2のインターリーブ周期の開始時刻は第1のインターリーブ周期の終了時刻であり、点滅表示タスク個別周期の開始時刻は第2のインターリーブ周期の終了時刻である。
【0056】
本実施例の第4の実現方式において、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なり、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令に点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令が存在する場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間を取得してターゲット点滅表示継続時間とすること、前記ターゲット点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記ターゲット点滅表示継続時間及び前記第3の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、ここで前記第3の点滅表示継続時間は、点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令を除いた点滅表示タスク命令内の対応する点滅表示継続時間である。
【0057】
特筆すべきことは、図7に示すように、本実施例では、3つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なり、点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令が存在し、本実施例は2つの点滅表示タスク命令内の対応する点滅表示継続時間と別の点滅表示タスク命令内の対応する現在の有効継続時間とを比較して、小さい方を点滅表示タスクインターリーブ周期とし、両者の差を点滅表示タスク個別周期とする。
【0058】
ステップS206:前記融合処理モジュールは、前記点滅表示タスクインターリーブ周期でインターリーブタスク命令内の点滅表示色に従い交互に点滅し、前記点滅表示タスク個別周期で個別タスク命令の点滅表示色に従い点滅するよう前記点滅表示ユニットを制御する。
【0059】
特筆すべきことは、前記インターリーブタスク命令は、点滅表示タスクインターリーブ周期で表示灯を点滅させる点滅表示タスク命令であり、前記個別のタスク命令は前記点滅表示タスク個別周期で表示灯を点滅させる点滅表示タスク命令である。図4における点滅表示タスクインターリーブ周期は、3分間緑色と黄色で交互に点滅し、点滅表示タスク個別周期が黄色で2分間点滅する。図5における点滅表示タスクインターリーブ周期は、3分間緑色と黄色で交互に点滅し、点滅表示タスク個別周期が黄色で2分間点滅する。図6における第1のインターリーブ周期交替は、2分間緑色、赤色及び黄色で交互に点滅し、第2のインターリーブ周期が1分間赤色と黄色で交互に点滅し、点滅表示タスク個別周期が黄色で2分間点滅する。図7における点滅表示タスクインターリーブ周期は、3分間緑色、赤色及び黄色で交互に点滅し、点滅表示タスク個別周期が2分間黄色で点滅する。
【0060】
本実施例は、異なる方式から同時又は異なる時刻で受信した複数の点滅表示タスク命令における点滅表示色と点滅表示継続時間を融合し、複数の点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なる場合、点滅表示継続時間に応じて点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を得、次に点滅表示ユニットを制御して前記点滅表示タスクインターリーブ周期でインターリーブタスク命令内の点滅表示色に応じて交互に点滅し、前記点滅表示タスク個別周期で個別タスク命令の点滅表示色に応じて点滅することで、従来技術において同時に複数の点滅表示タスク命令が同じ電子棚札の表示灯を同時に制御する時に表示灯の点滅に失敗したという問題を解決し、複数の点滅表示タスク命令を電子棚札自体で融合処理することにより、同時に複数の点滅表示タスク命令の点滅表示操作を実現でき、電子棚札システムの安定性を向上させるだけではなく、作業員の作業効率及び顧客体験も向上させる。
【0061】
本発明の別の実施例において、前記第1のタスク命令及び前記第2のタスク命令がどちらもパラメータ構成命令であり、前記応答モジュールがパラメータ構成ユニットを含む場合、前記融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理して、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせ、これには前記融合処理モジュールは、前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における配置パラメータが同じであるかどうかを判断すること、前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における配置パラメータが異なる、或いは構成パラメータが同じでかつパラメータ値が同じである場合、前記融合処理モジュールは前記パラメータ構成ユニットを制御して前記第1のタスク命令及び第2のタスク命令に併せて応答すること、及び前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における構成パラメータが同じであるがパラメータ値が異なる場合、前記融合処理モジュールは、前記パラメータ構成ユニットを制御して、先に前記第2のタスク命令を実行し、前記第2のタスク命令の有効継続時間が終了してから前記パラメータ構成ユニットを制御して前記第1のタスク命令を実行し続けることを含む。
【0062】
特筆すべきことは、サーバーは、基地局を介して棚札にパラメータ構成命令を送信し、モバイル端末が近距離通信方式で棚札にパラメータ構成命令を送信し、パラメータは、フレームリスニング周期、ハートビート周期などであり、棚札融合処理モジュールは両者を融合処理し、両者の構成パラメータが異なる場合、併せて発効し、両者の構成パラメータ内に同じパラメータがある場合、指定された発効時間に従い発効する。例えばサーバーは、基地局を介して棚札にフレームリスニング周期を発し、モバイル端末が近距離通信方式で棚札にハートビート周期を送信し、融合処理モジュールはパラメータを併せて発効する。例えばサーバーは、基地局を介して棚札にフレームリスニング周期を発し、棚札が該フレームリスニング周期に従いフレームをリッスンし、その後モバイル端末は近距離通信方式で棚札にフレームリスニング周期命令を送信し、ここで有効継続時間が4時間であり、融合処理モジュールは棚札を制御して、後で受信したフレームリスニング周期に従いフレームをリッスンし、4時間経ってから棚札を制御して前に受信したフレームリスニング周期に戻してフレームをリッスンする。
【0063】
ステップS103:前記融合処理モジュールは、前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにさせる。
【0064】
特筆すべきことは、サーバーは基地局を介して棚札にデータ及び命令を送信し、棚札の融合処理モジュールはモバイル端末で取得したデータ及び命令を近距離通信モジュールに転送し、近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納することを可能にし、作業員又は顧客はモバイル端末を介して近距離通信方式でサーバーから発行された該データ及び命令を取得できる。例えばサーバーは、基地局を介して商品情報に関するデータを商品に紐付けられた棚札に発し、棚札の融合処理モジュールがモバイル端末で取得した関連データを近距離通信モジュールに転送することを可能にし、近距離通信モジュールが該データを記憶ユニットに格納し、顧客はモバイル端末を使用して近距離通信方式で近距離通信モジュールから該棚札に紐付けられた商品の関連情報を取得でき、例えばこの情報は商品の説明文又は商品説明のネットワークリンクなどである。
【0065】
本実施例において、前記方法は、前記融合処理モジュールは前記第2のタスク命令における第2のタスクデータを前記無線通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記無線通信モジュールが前記基地局に前記第2のタスクデータをアップロードして、前記基地局が前記第2のタスクデータを前記サーバーにアップロードするステップをさらに含む。
【0066】
代替的に、モバイル端末は、近距離通信方式を介して棚札にデータ及び命令を送信し、棚札の融合処理モジュールは無線通信モジュールを制御して、基地局を介してサーバーにアップロードし、モバイル端末が制御する棚札状態及びデータをサーバーに同期させ、サーバーを通じて次のアクションをトリガーする或いはサーバー上で棚札状態を表示する。
【0067】
従来技術と比較して、本実施例は、次の有利な効果を奏する。
【0068】
1、本実施例は、電子棚札の無線通信モジュール及び近距離通信モジュールの両方を通じてタスク命令を受信することができ、多種多様な方法で電子棚札を制御でき、店舗の作業員及び顧客に操作上の利便性がもたらされ、近距離通信モジュールを介して電子棚札の応答効率を向上することもできる。
【0069】
2、本実施例は、異なる方法から受信した複数のタスクタイプが同じタスク命令を融合処理し、応答モジュールは融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにし、従来技術における複数のタスクタイプが同じタスク命令に対する電子棚札の応答の遅れ又は未完了という問題を解決し、電子棚札システムの安定性を向上させるだけではなく、作業員の作業効率及び顧客体験も向上する。
【0070】
3、本実施例は、融合処理モジュールを介して前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納して、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにし、それぞれ無線通信モジュール及び近距離通信モジュールから取得したタスクデータの共有を実現し、作業員及び顧客に、より拡張された機能と操作上の利便性を提供する。
【0071】
本発明の別の実施例において、前記電子棚札がストレージモジュールをさらに備え、前記応答モジュールが表示ユニットをさらに備える場合、前記方法は、前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してマルチページ表示データ命令を受信するステップ、及び前記融合処理モジュールが前記マルチページ表示データ命令を解析して、各ページのページ番号、各ページの表示データ及びデフォルト表示ページを得、前記デフォルト表示ページの表示データを前記表示ユニットに送信して表示し、前記各ページのページ番号及び各ページの表示データをストレージモジュールに格納するステップをさらに含む。
【0072】
特筆すべきことは、モバイル端末がサーバーを介して又はサーバーが命令を直接発行して、基地局を介してマルチページ表示データを電子棚札に送信し、或いはモバイル端末は近距離通信方式で棚札にマルチページ表示データ命令を送信し、電子棚札内の融合処理モジュールは各ページの表示データをストレージモジュールに保存し、命令に従いデフォルトページデータを表示するように表示ユニットを制御し、同時に電子棚札が表示中のページ番号を記録し、またデフォルトのページ番号も記録する。デフォルトページは、商品の基本情報(商品名、価格、産地、販促情報など)であり得、他のページが在庫情報、商品の賞味・消費期限、賞味・消費期限が迫った又は切れた商品の有無などの店舗管理用の表示情報であってもよい。
【0073】
本発明の別の実施例において、前記方法は、前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してページ切替命令を受信するステップ、前記融合処理モジュールが、前記ページ切替命令に基づいてターゲット表示ページ番号を得るステップ、及び前記融合処理モジュールが、前記ターゲット表示ページ番号に基づいて、ストレージモジュールからターゲット表示データを取得して、前記ターゲット表示データを前記表示ユニットに送信して表示するステップをさらに含む。
【0074】
代替的に、前記方法は、前記ページ切替命令における有効継続時間が終了した場合、前記融合処理モジュールは前記表示ユニットを制御してデフォルトページに切り替えて表示するステップ、及び前記ページ切替命令における有効継続時間が終了する前に第2のページ切替命令を受信した場合、前記融合処理モジュールは前記表示ユニットを制御して第2のページ切替命令に従い表示するステップをさらに含む。
【0075】
特筆すべきことは、モバイル端末がサーバーを介して又はサーバーがページ切替命令を直接発行し、次に基地局を介してページ切替命令を電子棚札に発行し、或いはモバイル端末が近距離通信方式で電子棚札にページ切替命令を送信し、電子棚札は命令に従いターゲットページデータを表示するよう表示ユニットを制御し、同時に電子棚札は表示中のページ番号を新しいページ番号に更新し、デフォルトのページ番号を記録し続ける。ページ切替の有効継続時間がアイムアウトした場合、電子棚札は表示ユニットを制御してデフォルトページを表示する。ページ切替の有効継続時間がタイムアウトする前に、第2のページ切替命令を受信した場合、第2のページ切替命令に従い実行する。
【0076】
本発明の別の実施例において、前記方法は、前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してデータ更新命令を受信するステップ、前記融合処理モジュールは、前記データ更新命令における更新ページ及び更新データを取得するステップ、前記ストレージモジュール内の前記更新ページと同じページ番号の表示データを前記更新データに差し替え、更新後の表示データを得るステップ、及び現在の構成モードに基づいて前記更新後の表示データに対する表示ユニットの表示状態を制御するステップをさらに含む。
【0077】
特筆すべきことは、モバイル端末がサーバーを介して又はサーバーが発データ更新命令を直接発行し、次に基地局を介してデータ更新命令を電子棚札に発行し、電子棚札はデータ更新命令内の更新データをストレージモジュール内で同じページ番号の元データに差し替え、電子棚札は更新ページが表示中のページ番号かどうかを判断し、同じである場合、現在の構成モードに従い更新ページ内容を表示するかどうかを決定し、現在の構成モードがページ切替保持状態にある場合、更新しない。現在の構成モードが標準ページ切替状態にある場合、更新ページ内容を表示する。更新ページが表示中のページと異なる場合、どの状態が構成されていても、更新ページ内容を表示しなくてもよい。
【0078】
第2の態様において、図8に示すように本発明は、無線通信モジュールと、近距離通信モジュールと、融合処理モジュールと、応答モジュールとを備えた電子棚札を提供し、
前記無線通信モジュールは基地局と通信接続し、サーバーが基地局を介して送信する少なくとも1つの第1のタスク命令を受信するために用いられ、前記サーバーが基地局との通信接続を確立し、
前記近距離通信モジュールはターゲット通信範囲内のモバイル端末と通信接続し、前記モバイル端末によって送信された少なくとも1つの第2のタスク命令を受信するために用いられ、
前記融合処理モジュールは前記無線通信モジュール、前記近距離通信モジュール及び応答モジュールとそれぞれ接続し、タスクタイプが同じであり、有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせるために用いられ、また前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにさせるために用いられる。
【0079】
前記応答モジュールは、点滅表示ユニット、表示ユニット及びパラメータ構成ユニットを含むが、これらに限定されない。
【0080】
第3の態様において、本発明は、サーバーと、基地局と、電子棚札と、モバイル端末とを備えた電子棚札システムを提供する。
【0081】
前記電子棚札システムによれば、電子棚札の制御方法は次の3つの方法を含む。
【0082】
方法1:顧客は、サーバーのインターフェースを呼び出して命令を送信でき、命令にはラベルが商品にバインド、表示内容の更新、ラベルの点滅表示・消灯、ラベルのページ切替、パラメータ構成などが含まれるがこれらに限定されず、サーバーは命令を基地局に送信し、基地局が無線通信方式でラベルに送信し、無線通信プロトコルとしては独自プロトコル、ブルートゥース、zigbeeなどが挙げられるがこれらに限定されない。
【0083】
方法2:作業員又は顧客は、モバイル端末でワイヤレスローカルエリアネットワークプロトコル(例:WIFI)を介して命令をサーバーに送信し、サーバーが該タスク命令を基地局に送信し、基地局が無線通信方式で電子棚札に送信することもできる。
【0084】
方法3:作業員又は顧客は、モバイル端末で近距離通信方式を介して命令を電子棚札に送信することもできる。近距離通信方式としては、NFC、RFIDが挙げられるがこれらに限定されない。
【0085】
前記電子棚札システム及び上記の3つの制御方法によれば、以下の7つの応用シナリオを含む。
【0086】
(応用シナリオ1)
作業員がピッキングする時、見つからない商品にバインドしたラベルについて、方法2を介してモバイル端末で点滅表示命令を送信し、作業員に速やかに商品を見つかるように知らせる。複数の作業員がピッキングする場合、複数の点滅表示色の異なる点滅表示命令が発行される可能性があり、ラベルの消費電力を節約するため、作業員は商品を見つけた後、次に方法3を介してモバイル端末で指定された点滅表示命令に対応する消灯命令を送信し、ラベルは対応する点滅表示タスクに対して消灯を操作し、当該消灯命令を、基地局を介してサーバーに報告し、棚札は有効継続時間内のその他の点滅表示命令を融合し、融合結果に基づいて表示灯を点滅する。顧客は、ラベル表示灯の状態をリアルタイムで監視できる。
【0087】
(応用シナリオ2)
作業員は巡視する際、棚の商品に欠品を発見し、方法3を介してモバイル端末でページ切替命令を送信して在庫状況を表示し、在庫がある場合、補充命令を発行し、方法3を介してモバイル端末でページ切替命令を送信してデフォルトページに戻る。電子ラベルはページ切替命令を受信してページ切替を完了すると共に現在の表示ページをバックグラウンドサーバーに報告する。
【0088】
(応用シナリオ3)
作業員は検数期間に方法1を介して全域ページ切替命令及びページ切替維持時間を発行し、一定時間後(作業員が正常に検数を完了できるようにするため)にデフォルトページに戻ることを設定でき、永久ページ切替(デフォルトページに自動的に戻らない)に設定してもよい。店員は、検数が完了した後、方法3を使用してデフォルトページに戻り、ラベルはページ切替命令を受信してページ切替を完了すると共に現在の表示ページをサーバーに報告する。
【0089】
(応用シナリオ4)
特に店舗にネットワークがない場合、店舗は商品情報を変更する必要があり、作業員は店舗内で商品価格などの商品情報を直接変更することができ、モバイル端末で商品情報を変更した後、モバイル端末は表示内容をレンダリングし、次に表示データを直接通過方法3でラベルに送信し、ラベルは表示内容を更新し、ネットワークが復旧した後、ラベルはサーバーに自動的に報告して表示内容を切り替え、サーバーとラベルの実際の表示データは一致し、次回の表示内容の表示データの生成に使用される。この方式は、ネットワークがなく、表示内容を変更したい場合に非常に便利である。もちろん、店舗にネットワークがある場合もこの方法で商品情報を直接変更することもでき、ラベルはリアルタイムでサーバーに報告する。
【0090】
(応用シナリオ5)
作業員は店舗内で商品価格などの商品情報を直接変更することができ、モバイル端末で商品情報を変更した後、モバイル端末が変更した情報を方法3でラベルに送信し、ラベルは基地局を介してサーバーに報告し、サーバーは変更した情報を受け取った後、元の表示内容を結合して表示データを再生成し、次に基地局を介してラベルに送信し、ラベルは受け取った表示データに基づいて表示内容を更新する。作業員は、サーバーにアクセスする必要がなく、店舗でハンドヘルドデバイスを介して商品情報を直接変更し、ラベルを介してサーバーから表示データを取得できるため、この方式は店舗の作業員の操作に利便性を提供する。
【0091】
(応用シナリオ6)
システムは、方法1を介して棚札にフレームリスニング周期16秒を送信し、棚札がフレームリスニング周期を16秒に設定し、店員がタスクのリアルタイム性を向上するため、方法3を介して棚札にフレームリスニング周期2秒、有効継続時間4時間を構成し、棚札はフレームリスニング周期を2秒に変更し、継続時間を4時間に設定した後、棚札は16秒のフレームリスニング周期に戻る。
【0092】
(応用シナリオ7)
システムは、方法1を介して棚札に商品情報(例えば商品説明のウェブページリンク)を送信し、棚札は商品情報を近距離通信モジュールに格納し、作業員及び顧客はモバイル端末を介して近距離通信方式で該商品情報を便利に取得する。
【0093】
当業者は、上記実施例の方法における流れの全部又は一部について、コンピュータプログラムを介して関連するハードウェアに命令することで実現させることができ、前記プログラムが不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体に保存可能であり、プログラムが実行されるとき、上述の各方法の実施例の流れを含み得ることを理解することができる。ここで、本出願で提供される各実施例で使用されるメモリ、ストレージ、データベース或いは他の媒体の引用は、不揮発性及び/又は揮発性メモリを含み得る。不揮発性メモリとしては、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的にプログラム可能なROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能なROM (EEPROM)、又はフラッシュメモリが挙げられる。揮発性メモリとしては、ランダムアクセスメモリ (RAM)或いは外部キャッシュメモリが挙げられる。限定ではなく説明として、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、拡張型SDRAM(ESDRAM)、同期リンク(Synchlink)、 DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)及びメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)などの様々な形で利用できる。
【0094】
特筆すべきことは、本明細書で使用する「第1」及び「第2」などの関係用語は、1つの実体又は操作を別の実体又は操作と区別するためにのみ使用され、これら実体又は操作の間にこのような実際の関係或いは順序があることを必ずしも必要若しくは示唆しているわけではない。なお、用語「備える」、「含む」又はこれらのいずれかの他の変形は非排他的な包含をカバーすることが意図されており、要素の一覧を含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもこれらの要素にのみ限定されることはなく、明示的に列挙されていない若しくはこのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有である他の構成要素が包含されていてもよい。さらに限定することなく、「1つの…を含む」という語句によって限定される要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品、又は装置における追加の同一要素の存在を排除しない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子棚札の制御方法であって、当該方法は、電子棚札システムにおける電子棚札に使用されるものであり、前記電子棚札システムは、サーバーと、基地局と、電子棚札と、モバイル端末とを備え、前記電子棚札は無線通信モジュールと、近距離通信モジュールと、融合処理モジュールと、応答モジュールとを備え、前記方法は、
前記無線通信モジュールはサーバーが基地局を介して送信した少なくとも1つの第1のタスク命令を受信し、前記近距離通信モジュールがモバイル端末によって送信された少なくとも1つの第2のタスク命令を受信するステップと、
前記融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間が重複する前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせるステップと、
前記融合処理モジュールは、前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにさせるステップと
を含ことを特徴とする、電子棚札の制御方法。
【請求項2】
各タスク命令は、タスク命令が発効する合計継続時間を含み、融合処理モジュールが前記各タスク命令の発行時刻及び前記各タスク命令の合計継続時間に基づいて前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令の有効継続時間の重複を得、ここで前記有効継続時間の重複は、同じ時間帯で前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令がどちらも発効する継続時間であることを特徴とする、請求項1に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項3】
前記融合処理モジュールは、前記第2のタスク命令における第2のタスクデータを前記無線通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記無線通信モジュールが前記基地局に前記第2のタスクデータをアップロードして、前記基地局が前記第2のタスクデータを前記サーバーにアップロードするステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項4】
前記第1のタスク命令のタスクタイプは、点滅表示タスク命令、パラメータ構成命令、ページ切替命令或いはデータ更新命令を含み、又は/及び
前記第2のタスク命令のタスクタイプは、点滅表示タスク命令、パラメータ構成命令、ページ切替命令又はデータ更新命令を含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項5】
前記無線通信モジュールは、独自プロトコル、ブルートゥース又は/及びzigbee通信インターフェースを含み、又は/及び
前記近距離通信モジュールは、NFC又は/及びRFID通信インターフェースを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項6】
前記第1のタスク命令及び前記第2のタスク命令がどちらも点滅表示タスク命令であり、前記応答モジュールが点滅表示ユニットを含む場合、前記融合処理モジュールは、タスクタイプが同じで有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令と前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理して、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせ、これには、
前記融合処理モジュールが各点滅表示タスク命令における発行時刻及び合計継続時間に基づいて各点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間をそれぞれ取得するステップ、
前記融合処理モジュールが前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じであるかどうかを判断するステップ、及び
前記融合処理モジュールは、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が同じであると判断した場合、前記各点滅表示タスク命令における最長の現在の有効継続時間を現在の点滅表示継続時間として、前記点滅表示色及び前記現在の点滅表示継続時間に従い点滅するよう前記点滅表示ユニットを制御するステップ
を含むことを特徴とする、請求項に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項7】
前記融合処理モジュールは、前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なると判断した場合、各点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間に従い点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得するステップ、及び
前記融合処理モジュールは、前記点滅表示タスクインターリーブ周期でインターリーブタスク命令内の点滅表示色に従い交互に点滅し、前記点滅表示タスク個別周期で個別タスク命令の点滅表示色に従い点滅するよう前記点滅表示ユニットを制御するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項8】
前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令が、第1の点滅表示タスク命令及び第2の点滅表示タスク命令を含む場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには
第1の点滅表示継続時間及び第2の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び
前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記第1の点滅表示継続時間及び前記第2の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、
ここで、前記第1の点滅表示継続時間は、前記第1の点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間であり、前記第2の点滅表示継続時間は前記第2の点滅表示タスク命令における現在の有効継続時間である
ことを特徴とする、請求項に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項9】
前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令に点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令が存在する場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには、
点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令における最長の点滅表示継続時間を取得してターゲット点滅表示継続時間とすること、
前記ターゲット点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び
前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記ターゲット点滅表示継続時間及び前記第3の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、
ここで、前記第3の点滅表示継続時間は、点滅表示色が同じ2つの点滅表示タスク命令を除いた点滅表示タスク命令内の対応する現在の有効継続時間である
ことを特徴とする、請求項に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項10】
前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なる場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い、点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには、
第1の点滅表示継続時間、第2の点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間、中等度の点滅表示継続時間及び最大点滅表示継続時間を取得すること、及び
前記最小点滅表示継続時間を第1のインターリーブ周期とし、前記中等度の点滅表示継続時間と前記最小点滅表示継続時間との差を第2のインターリーブ周期とし、前記最大点滅表示継続時間と前記中等度の点滅表示継続時間との差を前記点滅表示タスク個別周期とすることを含み、ここで前記点滅表示タスクインターリーブ周期は、前記第1のインターリーブ周期及び前記第2のインターリーブ周期を含み、第2のインターリーブ周期の開始時刻は第1のインターリーブ周期の終了時刻であり、点滅表示タスク個別周期の開始時刻は第2のインターリーブ周期の終了時刻である
ことを特徴とする、請求項に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項11】
前記少なくとも2つの点滅表示タスク命令は、第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令を含み、前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令における点滅表示色が異なり、かつ前記第1の点滅表示タスク命令、第2の点滅表示タスク命令及び第3の点滅表示タスク命令に点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令が存在する場合、各点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間に従い点滅表示タスクインターリーブ周期及び点滅表示タスク個別周期を取得し、これには、
点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令における点滅表示継続時間を取得してターゲット点滅表示継続時間とすること、
前記ターゲット点滅表示継続時間及び第3の点滅表示継続時間における最小点滅表示継続時間を取得し、前記最小点滅表示継続時間を前記点滅表示タスクインターリーブ周期とすること、及び
前記点滅表示タスクインターリーブ周期の終了時刻を開始とし、前記ターゲット点滅表示継続時間及び前記第3の点滅表示継続時間における最大点滅表示継続時間の終了時刻を終了とし、前記点滅表示タスク個別周期を得ることを含み、
ここで前記第3の点滅表示継続時間は、点滅表示継続時間が同じ2つの点滅表示タスク命令を除いた点滅表示タスク命令内の対応する現在の有効継続時間である
ことを特徴とする、請求項に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項12】
無線通信モジュール又は近距離通信モジュールを介して消灯命令を取得するステップ、
前記融合処理モジュールが前記消灯命令に基づいて対応する点滅表示タスク命令の現在の残りの有効継続時間を即時終了に変更するステップ、及び
前記融合処理モジュールが現在実行中の点滅表示タスク命令における現在の残りの有効継続時間に従い融合処理を再度実行するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項6~11のいずれか一項に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項13】
前記第1のタスク命令及び前記第2のタスク命令がどちらもパラメータ構成命令であり、前記応答モジュールがパラメータ構成ユニットを含む場合、前記融合処理モジュールはタスクタイプが同じであり、有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理して、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせ、これには、
前記融合処理モジュールが、前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における配置パラメータが同じであるかどうかを判断すること、
前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における配置パラメータが異なる、或いは構成パラメータが同じでかつパラメータ値が同じである場合、前記融合処理モジュールは前記パラメータ構成ユニットを制御して前記第1のタスク命令及び第2のタスク命令に併せて応答すること、及び
前記少なくとも2つのパラメータ構成命令における構成パラメータが同じであるがパラメータ値が異なる場合、前記融合処理モジュールは、前記パラメータ構成ユニットを制御して、先に前記第2のタスク命令を実行し、前記第2のタスク命令の有効継続時間が終了してから前記パラメータ構成ユニットを制御して前記第1のタスク命令を実行し続けること
を含むことを特徴とする、請求項に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項14】
前記電子棚札がストレージモジュールをさらに備え、前記応答モジュールが表示ユニットをさらに備える場合、
前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してマルチページ表示データ命令を受信するステップ、及び
前記融合処理モジュールが前記マルチページ表示データ命令を解析して、各ページのページ番号、各ページの表示データ及びデフォルト表示ページを得、前記デフォルト表示ページの表示データを前記表示ユニットに送信して表示し、前記各ページのページ番号及び各ページの表示データをストレージモジュールに格納するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項15】
前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してページ切替命令を受信するステップ、
前記融合処理モジュールが、前記ページ切替命令に基づいてターゲット表示ページ番号を得るステップ、及び
前記融合処理モジュールが、前記ターゲット表示ページ番号に基づいて、ストレージモジュールからターゲット表示データを取得して、前記ターゲット表示データを前記表示ユニットに送信して表示するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項16】
前記ページ切替命令における有効継続時間が終了した場合、前記融合処理モジュールは前記表示ユニットを制御してデフォルトページに切り替えて表示するステップ、及び
前記ページ切替命令における有効継続時間が終了する前に第2のページ切替命令を受信した場合、前記融合処理モジュールが前記表示ユニットを制御して第2のページ切替命令に従い表示するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項17】
前記無線通信モジュール又は前記近距離通信モジュールを介してデータ更新命令を受信するステップ、
前記融合処理モジュールが、前記データ更新命令における更新ページ及び更新データを取得するステップ、
前記ストレージモジュール内の前記更新ページと同じページ番号の表示データを前記更新データに差し替え、更新後の表示データを得るステップ、及び
現在の構成モードに基づいて前記更新後の表示データに対する表示ユニットの表示状態を制御するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の電子棚札の制御方法。
【請求項18】
請求項1に記載の電子棚札の制御方法に基づいた電子棚札であって、無線通信モジュールと、近距離通信モジュールと、融合処理モジュールと、応答モジュールとを備え、
前記無線通信モジュールは基地局と通信接続し、サーバーが基地局を介して送信する少なくとも1つの第1のタスク命令を受信するために用いられ、前記サーバーが基地局との通信接続を確立し、
前記近距離通信モジュールはターゲット通信範囲内のモバイル端末と通信接続し、前記モバイル端末によって送信された少なくとも1つの第2のタスク命令を受信するために用いられ、
前記融合処理モジュールは前記無線通信モジュール、前記近距離通信モジュール及び応答モジュールとそれぞれ接続し、タスクタイプが同じであり、有効継続時間の重複が存在する前記少なくとも1つの第1のタスク命令及び前記少なくとも1つの第2のタスク命令を融合処理し、前記応答モジュールが融合処理後の制御パラメータに基づいて同時に応答するようにさせるために用いられ、また前記第1のタスク命令における第1のタスクデータを前記近距離通信モジュールの記憶ユニットに格納し、前記モバイル端末が前記近距離通信モジュールを介して前記第1のタスクデータを取得するようにさせるために用いられる
ことを特徴とする電子棚札。
【請求項19】
電子棚札システムであって、サーバーと、基地局と、請求項18に記載の電子棚札と、モバイル端末とを備えることを特徴とする、電子棚札システム。
【国際調査報告】