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特表2024-546934エアロゾル提供システムで使用するための物品および物品を製造する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】エアロゾル提供システムで使用するための物品および物品を製造する方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/42 20200101AFI20241219BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20241219BHJP
   A24D 1/02 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
A24F40/42
A24D1/20
A24D1/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535863
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-13
(86)【国際出願番号】 GB2022053317
(87)【国際公開番号】W WO2023118845
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】63/265,725
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ディミック, バリー
(72)【発明者】
【氏名】ジャクソン, コートニー アール
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA21
4B045AB02
4B045AB11
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AC13
4B162AC14
(57)【要約】
本開示は、エアロゾル提供システム(200)で使用するための物品(1)に関する。物品は、エアロゾル生成材料(3)と、受け部材(2)と、阻止部材(4)と、を含む。受け部材は、端壁(8)と、開口端(7)と、エアロゾル生成材料を収容する保管領域(6)を取り囲む周壁(5)と、を備える。阻止部材は、エアロゾル生成材料が受け部材の開口端を通って保管領域から移動するのに抵抗するように配置された材料本体(12)を含む。本開示はまた、エアロゾル提供システムで使用するための物品を製造する方法(100)に関する。本開示はまた、物品を備えるエアロゾル提供システムおよび物品のパッケージに関する。本開示はまた、エアロゾル提供システム物品用の受け部材を形成するためのシート材料(9)、エアロゾル提供装置システム用の受け部材、およびシート材料を製造する方法に関する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル提供システムで使用するための物品であって、
エアロゾル生成材料と、
端壁と、開口端と、前記エアロゾル生成材料を収容する保管領域を取り囲む周壁と、を備える受け部材と、
前記エアロゾル生成材料が前記受け部材の前記開口端を通って前記保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材と、を備える物品。
【請求項2】
前記受け部材がシート材料を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記シート材料が紙および/または箔を含む、請求項2に記載の物品。
【請求項4】
前記シート材料が折り曲げられて前記端壁を形成する、請求項2または請求項3に記載の物品。
【請求項5】
前記シート材料が、径方向内側に延びて前記端壁を形成する複数の端部分を備え、好ましくは、各端部分が前記シート材料のフラップを備える、請求項2~4のいずれか一項に記載の物品。
【請求項6】
前記端部分が接着剤によって互いに固定されている、請求項5に記載の物品。
【請求項7】
前記端壁がガス透過性である、請求項1~6のいずれか一項に記載の物品。
【請求項8】
前記端壁が1つまたは複数の開口部を備える、請求項7に記載の物品。
【請求項9】
前記受け部材が、ほぼカップ形状である、請求項1~8のいずれか一項に記載の物品。
【請求項10】
前記受け部材に対して前記阻止部材を固定する包装材をさらに備え、好ましくは、前記包装材が、前記受け部材および前記阻止部材を囲む、請求項1~9のいずれか一項に記載の物品。
【請求項11】
前記阻止部材がほぼ円筒形である、請求項1~10のいずれか一項に記載の物品。
【請求項12】
前記阻止部材が、エアロゾル生成材料のロッドの端部を備え、好ましくは、前記ロッドの前記端部が、前記ロッドの別の部分よりも高い密度を有し、好ましくは、前記ロッドがタバコロッドである、請求項1~11のいずれか一項に記載の物品。
【請求項13】
前記材料本体が材料のプラグを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の物品。
【請求項14】
前記材料本体が、前記受け部材の前記開口端に隣接して配置される、請求項1~13のいずれか一項に記載の物品。
【請求項15】
前記材料本体が、3~20mmの範囲、好ましくは4~15mm、5~12mmまたは7~10mmの範囲の軸方向長さを有する、請求項1~14のいずれか一項に記載の物品。
【請求項16】
前記材料本体が、エアロゾル生成材料および/またはエアロゾル形成材料を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の物品。
【請求項17】
前記保管領域内の前記エアロゾル生成材料が、約0.4g/cm~約2g/cmの範囲の密度を有する、請求項1~16のいずれか一項に記載の物品。
【請求項18】
前記材料本体が、約0.1g/cm~約1g/cmの範囲の密度を有するエアロゾル生成材料を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の物品。
【請求項19】
前記保管領域内の前記エアロゾル生成材料の密度が、前記材料本体の密度よりも少なくとも25%高い、請求項1~18のいずれか一項に記載の物品。
【請求項20】
前記阻止部材が、約10~約50重量%のエアロゾル形成材料、約15~約60重量%のゲル化剤、および任意選択的に充填材からなる、エアロゾル生成材料を含み、前記重量%の値が乾燥重量ベースで計算され、好ましくは、前記阻止部材の前記エアロゾル生成材料が香味料を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の物品。
【請求項21】
前記阻止部材がタバコ材料を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の物品。
【請求項22】
前記阻止部材が紙を含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の物品。
【請求項23】
前記材料本体が、前記材料本体を形成するように配置されたシート材料を含み、好ましくは、前記シート材料が集められて、前記材料本体を形成する、請求項1~22のいずれか一項に記載の物品。
【請求項24】
前記シート材料が圧着されている、請求項23に記載の物品。
【請求項25】
前記阻止部材が、前記エアロゾル生成材料と接触する端部を含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の物品。
【請求項26】
前記エアロゾル生成材料が緩い材料である、請求項1~25のいずれか一項に記載の物品。
【請求項27】
前記エアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、または本質的にタバコ材料からなる、請求項1~26のいずれか一項に記載の物品。
【請求項28】
冷却セクションをさらに備え、好ましくは、前記冷却セクションが、エアロゾル提供装置と共に前記物品を使用する際に、前記冷却セクションが前記受け部材の下流になるように配置される、請求項1~27のいずれか一項に記載の物品。
【請求項29】
前記冷却セクションがエアロゾル生成材料を含み、好ましくはプラグの形態のエアロゾル生成材料を含む、請求項28に記載の物品。
【請求項30】
前記冷却セクションが香味料を含む、請求項29に記載の物品。
【請求項31】
前記保管領域に対して前記端壁の他方の側に設けられた材料のプラグをさらに備える、請求項1~30のいずれか一項に記載の物品。
【請求項32】
請求項1~31のいずれか一項に記載の物品とエアロゾル提供装置とを備えるエアロゾル提供システム。
【請求項33】
請求項1~31のいずれか一項に記載の複数の物品を含み、好ましくは、前記複数の物品が密封されている、パッケージ。
【請求項34】
エアロゾル提供システムで使用するための物品を製造する方法であって、
端壁と、開口端と、エアロゾル生成材料を収容する保管領域を取り囲む周壁と、を備える受け部材を設けるステップと、
前記エアロゾル生成材料が前記受け部材の前記開口端を通って前記保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材を設けるステップと、を含む方法。
【請求項35】
前記受け部材を設けるステップが、前記受け部材を形成し、次いで前記保管領域内に前記エアロゾル生成材料を設けるステップを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記受け部材を設けるステップが、前記エアロゾル生成材料の周りに前記受け部材を形成するステップを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記受け部材がシート材料を含み、好ましくは、前記シート材料が紙および/または箔を含む、請求項34~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記受け部材を設けるステップが、前記シート材料を配置して、前記周壁がほぼ円筒形になるように前記周壁を形成するステップを含み、好ましくは、前記シート材料を丸めて前記周壁を形成するステップを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記受け部材を設けるステップが、前記シート材料を折り曲げて前記受け部材の前記端壁を形成するステップを含む、請求項37または請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記シート材料に複数の端部分を形成するステップを含み、好ましくは、前記端部分を形成するステップが、前記シート材料に1つまたは複数の切り込みを設けるステップを含む、請求項37~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
接着剤を使用して前記端部分を互いに接着するステップを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記シート材料の前記端壁を含む部分に1つまたは複数の開口部を形成するステップを含む、請求項37~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記受け部材がほぼカップ形状である、請求項34~42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
包装材を使用して前記阻止部材を前記受け部材に対して固定するステップをさらに含み、好ましくは、前記包装材を使用して前記阻止部材を前記受け部材に対して固定するステップが、前記包装材で前記阻止部材および前記受け部材を囲むステップを含む、請求項34~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記阻止部材がほぼ円筒形である、請求項34~44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記阻止部材が、エアロゾル生成材料のロッドの端部を備え、好ましくは、前記ロッドの前記端部が、前記ロッドの別の部分よりも高い密度を有し、好ましくは、前記ロッドがタバコロッドである、請求項34~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記阻止部材が材料のプラグを備える、請求項34~46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記材料本体が、前記受け部材の前記開口端に隣接して配置される、請求項34~47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記材料本体が、3~20mmの範囲、好ましくは4~15mm、5~12mmまたは7~10mmの範囲の軸方向長さを有する、請求項34~48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記材料本体がエアロゾル生成材料を含む、請求項34~49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記材料本体がエアロゾル形成材料を含む、請求項34~50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記阻止部材がエアロゾル生成材料を含む、請求項34~51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記阻止部材がタバコ材料を含む、請求項34~52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記阻止部材がシート材料を含み、好ましくは、前記方法が、前記シート材料を配置して前記材料本体を形成するステップを含み、好ましくは、前記シート材料を集めて前記材料本体を形成するステップを含む、請求項34~53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記シート材料が圧着され、好ましくは、前記方法が前記シート材料を圧着するステップを含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記阻止部材が、前記エアロゾル生成材料と接触する端部を含む、請求項34~55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記保管領域内の前記エアロゾル生成材料が緩い材料である、請求項34~56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記保管領域内の前記エアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、または本質的にタバコ材料からなる、請求項34~57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記タバコ材料がタバコビーズを含み、好ましくは、前記タバコ材料がタバコビーズ以外の別のタバコ材料をさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
冷却セクションを提供して、前記冷却セクションを前記物品に組み込むステップをさらに含み、好ましくは、前記冷却セクションが、前記物品の使用時に前記冷却セクションが前記受け部材の下流になるように配置される、請求項34~59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記冷却セクションがエアロゾル生成材料を含み、好ましくはプラグの形態のエアロゾル生成材料を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記冷却セクションが香味料を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記保管領域に対して前記端壁の他方の側に材料のプラグを設けるステップをさらに含む、請求項34~62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
エアロゾル提供システム物品用の受け部材を形成するためのシート材料であって、前記シート材料が、前記シート材料を予め定められた方法で折り曲げて前記受け部材の端壁を形成するのを容易にするように構成された1つまたは複数の強度不連続領域を含む、シート材料。
【請求項65】
前記1つまたは複数の強度不連続領域が、エンボス加工、前記シート材料の厚さを部分的に通る切り込み、前記シート材料の厚さ全体を通る切り込み、ピン孔、折り目、スコアライン、および/または、前記シート材料の厚さが減少した領域、のうちの1つまたは複数を含む、請求項64に記載のシート材料。
【請求項66】
前記1つまたは複数の強度不連続領域が弱化領域である、請求項64または請求項65に記載のシート材料。
【請求項67】
前記1つまたは複数の強度不連続領域が強度不連続線である、請求項64~66のいずれか一項に記載のシート材料。
【請求項68】
前記シート材料が第1および第2の縁部を有し、少なくとも1つの強度不連続線が前記第1および第2の縁部に対して実質的に垂直に延びる、請求項67に記載のシート材料。
【請求項69】
前記シート材料が、少なくとも35GSM、好ましくは少なくとも100,150または200GSMの坪量を有する、請求項64~68のいずれか一項に記載のシート材料。
【請求項70】
前記シート材料が、最大で300GSM、好ましくは最大で250,200または150GSMの坪量を有する、請求項64~69のいずれか一項に記載のシート材料。
【請求項71】
前記シート材料が、折り曲げられて前記端壁を形成するように構成された1つまたは複数のフラップを備える、請求項64~70のいずれか一項に記載のシート材料。
【請求項72】
前記1つまたは複数のフラップがほぼ三角形である、請求項71に記載のシート材料。
【請求項73】
前記強度不連続領域の少なくとも1つが、前記1つまたは複数のフラップを折り曲げて前記端壁を形成するのを容易にするように配置される、請求項71または請求項72に記載のシート材料。
【請求項74】
前記シート材料が紙および/または箔を含む、請求項64~73のいずれか一項に記載のシート材料。
【請求項75】
エアロゾル提供システム物品のための受け部材であって、前記受け部材が、端壁と、開口端と、エアロゾル生成材料を収容するための保管領域を取り囲む周壁と、を備え、前記受け部材が、前記周壁および前記端壁を形成するように構成される、請求項64~74のいずれか一項に記載のシート材料を備える、受け部材。
【請求項76】
エアロゾル提供システムで使用するための物品であって、
請求項75に記載の受け部材と、
前記受け部材の前記保管領域に設けられたエアロゾル生成材料と、
前記エアロゾル生成材料が前記受け部材の前記開口端を通って前記保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材と、を備える物品。
【請求項77】
請求項1~31のいずれか一項に記載の物品の特徴のうちの1つまたは複数を有する、請求項76に記載の物品。
【請求項78】
エアロゾル提供システムで使用するための物品用のシート材料を製造する方法であって、シート材料を用意するステップと、前記シート材料に1つまたは複数の強度不連続領域を形成するステップと、を含み、前記強度不連続領域が、前記シート材料を予め定められた方法で折り曲げて前記受け部材の端壁を形成するのを容易にするように配置される、方法。
【請求項79】
前記シート材料が、請求項64~74のいずれか一項に記載の特徴のいずれかを有する、請求項78に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル提供システムで使用するための物品およびエアロゾル提供システムで使用するための物品を製造する方法に関する。本開示はまた、物品を備えるエアロゾル提供システムおよび物品のパッケージに関する。本開示は、また、エアロゾル提供システム物品用の受け部材を形成するためのシート材料、エアロゾル提供装置システム用の受け部材、およびシート材料を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル提供システムは、エアロゾル生成材料から化合物を放出することによって、使用中に吸入可能なエアロゾルまたは蒸気を生成する。これらは、例えば、非燃焼式喫煙物品、エアロゾル生成アセンブリ、またはエアロゾル提供装置と呼ばれ得る。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル提供システムで使用するための物品が提供され、物品は、エアロゾル生成材料と、端壁と、開口端と、エアロゾル生成材料を収容する保管領域を取り囲む周壁と、を備える受け部材と、エアロゾル生成材料が受け部材の開口端を通って保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材と、を備える。
【0004】
いくつかの実施形態では、受け部材はシート材料を含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、シート材料は、紙および/または箔を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、シート材料は、折り曲げられて端壁を形成する。
【0007】
いくつかの実施形態では、シート材料は、径方向内側に延びて端壁を形成する複数の端部分を備え、好ましくは、各端部分はシート材料のフラップを備える。
【0008】
いくつかの実施形態では、端部分は接着剤によって互いに固定されている。
【0009】
いくつかの実施形態では、端壁はガス透過性である。
【0010】
いくつかの実施形態では、端壁は1つまたは複数の開口部を備える。
【0011】
いくつかの実施形態では、受け部材は、ほぼカップ形状である。
【0012】
いくつかの実施形態では、物品は、受け部材に対して阻止部材を固定する包装材をさらに備え、好ましくは、包装材が、受け部材および阻止部材を囲む。
【0013】
いくつかの実施形態では、包装材は、受け部材および阻止部材に接着される。
【0014】
いくつかの実施形態では、阻止部材はほぼ円筒形である。
【0015】
いくつかの実施形態では、阻止部材は、エアロゾル生成材料のロッドの端部を含み、好ましくは、ロッドの前記端部は、ロッドの別の部分よりも高い密度を有する。
【0016】
いくつかの実施形態では、ロッドの前記端部は、ロッドの前記別の部分よりも少なくとも10%高い、好ましくはロッドの前記別の部分よりも少なくとも20%高い密度を有する。
【0017】
いくつかの実施形態では、ロッドはタバコロッドである。
【0018】
いくつかの実施形態では、材料本体は材料のプラグを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、材料本体は、受け部材の開口端に隣接して配置される。
【0020】
いくつかの実施形態では、材料本体の少なくとも一部分は、受け部材の開口端内に受け入れられる。
【0021】
物品1は、少なくとも10mm、好ましくは少なくとも12、14、16、18、20、22または23mmの軸方向長さを有することができる。
【0022】
物品1は、最大36mm、好ましくは最大34、32、30、28、26、24または23mmの軸方向長さを有することができる。
【0023】
物品1は、10~36mmの範囲、好ましくは、14~32mmの範囲、20~26mmの範囲、または22~24mmの範囲の軸方向長さを有してもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、材料本体は、3~20mmの範囲、好ましくは4~15mm、5~12mmまたは7~10mmの範囲の軸方向長さを有する。
【0025】
いくつかの実施形態では、材料本体は、少なくとも3mm、好ましくは少なくとも4、5、6または7mmの軸方向長さを有する。
【0026】
いくつかの実施形態では、材料本体は、最大20mm、好ましくは最大15、12、10または8mmの軸方向長さを有する。
【0027】
いくつかの実施形態では、材料本体はエアロゾル生成材料を含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、材料本体はエアロゾル形成材料を含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、阻止部材は、約10~約50重量%のエアロゾル形成材料、約15~約60重量%のゲル化剤、および任意選択的に充填材からなる、エアロゾル生成材料を含み、ここで、重量%の値は乾燥重量ベースで計算される。
【0030】
いくつかの実施形態では、阻止部材のエアロゾル生成材料は香味料を含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、保管領域内のエアロゾル生成材料は第1のエアロゾル生成材料であり、阻止部材のエアロゾル生成材料は第2のエアロゾル生成材料である。
【0032】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料の一方の密度は、第1および第2のエアロゾル生成材料の他方の密度よりも少なくとも約25%高い。しかしながら、他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料の密度は同じである。
【0033】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料の一方は、約0.4g/cm~約2g/cmの密度を有する。
【0034】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料の他方は、約0.1g/cm~約1g/cmの密度を有する。
【0035】
いくつかの実施形態では、物品の加熱は、吸入可能な媒体への揮発性化合物の比較的一定の放出を提供する。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は押出タバコを含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料はビーズを含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、葉肉(lamina)および再構成タバコ材料からなる群から選択される1つまたは複数のタバコ材料を含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料の少なくとも一方は、葉肉と再構成タバコ材料との組合せを含む。いくつかの実施形態では、葉肉および再構成タバコ材料は、重量で1:4~4:1の比でエアロゾル生成材料中に存在する。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、同じレベルの揮発性化合物を有する。いくつかの実施形態では、揮発性化合物はニコチンである。
【0041】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料からの揮発性化合物の放出は、材料が所与の温度に達したときに同じ速度である。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、重量で1:10~10:1の比で物品中に存在する。
【0043】
いくつかの実施形態では、阻止部材はタバコ材料を含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、阻止部材は紙を含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、材料本体は、材料本体を形成するように配置されたシート材料を含み、好ましくは、シート材料が集められて、材料本体を形成する。
【0046】
いくつかの実施形態では、シート材料は圧着される。
【0047】
いくつかの実施形態では、材料本体のシート材料は、エアロゾル生成材料および/または紙のうちの1つまたは複数を含む。シート材料はタバコを含んでもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、阻止部材は、エアロゾル生成材料と接触する端部を含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は緩い材料である。
【0050】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、または本質的にタバコ材料からなる。
【0051】
いくつかの実施形態では、物品は冷却セクションをさらに備え、好ましくは、冷却セクションが、エアロゾル提供装置と共に物品を使用する際に、冷却セクションが受け部材の下流になるように配置される。
【0052】
いくつかの実施形態では、冷却セクションはエアロゾル生成材料を含み、好ましくはプラグの形態のエアロゾル生成材料を含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、冷却セクションは香味料を含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、阻止部材は保管領域の上流にある。他の実施形態では、阻止部材は保管領域の下流にある。
【0055】
いくつかの実施形態では、端壁は保管領域の上流にある。他の実施形態では、端壁は保管領域の下流にある。
【0056】
いくつかの実施形態では、物品は、保管領域に対して端壁の他方の側に設けられた材料のプラグをさらに含む。
【0057】
本開示によれば、本明細書に開示する物品とエアロゾル提供装置とを備えるエアロゾル提供システムも提供される。
【0058】
本開示によれば、本明細書に開示した複数の物品を含むパッケージも提供される。好ましくは、複数の物品は密閉されている。
【0059】
本開示によれば、エアロゾル提供システムで使用するための物品を製造する方法も提供され、本方法は、端壁と、開口端と、エアロゾル生成材料を収容する保管領域を取り囲む周壁と、を備える受け部材を設けるステップと、エアロゾル生成材料が受け部材の開口端を通って保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材を設けるステップと、を含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、受け部材を設けるステップは、受け部材を形成し、次いでエアロゾル生成材料を保管領域に設けるステップを含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、受け部材を設けるステップは、エアロゾル生成材料の周りに受け部材を形成するステップを含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、受け部材はシート材料を含み、好ましくは、シート材料は紙および/または箔を含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、受け部材を設けるステップは、シート材料を配置して、周壁がほぼ円筒形になるように周壁を形成するステップを含み、好ましくは、シート材料を丸めて周壁を形成するステップを含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、受け部材を設けるステップは、シート材料を折り曲げて受け部材の端壁を形成するステップを含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、本方法は、シート材料に複数の端部分を形成するステップを含み、好ましくは、端部分を形成するステップが、シート材料に1つまたは複数の切り込みを設けるステップを含む。
【0066】
いくつかの実施形態では、本方法は、接着剤を使用して端部分を互いに接着するステップを含む。
【0067】
いくつかの実施形態では、本方法は、シート材料の端壁を含む部分に1つまたは複数の開口部を形成するステップを含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、シート材料が受け部材に形成される前に、開口部または各開口部がシート材料に形成される。他の実施形態では、シート材料が受け部材に形成された後に、開口部または各開口部がシート材料に形成される。
【0069】
いくつかの実施形態では、受け部材は、ほぼカップ形状である。
【0070】
いくつかの実施形態では、本方法は、包装材を使用して阻止部材を受け部材に対して固定するステップをさらに含み、好ましくは、包装材を使用して阻止部材を受け部材に対して固定するステップが、包装材で阻止部材および受け部材を囲むステップを含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、包装材は、受け部材および阻止部材に接着される。
【0072】
いくつかの実施形態では、阻止部材はほぼ円筒形である。
【0073】
いくつかの実施形態では、阻止部材はエアロゾル生成材料のロッドの端部を含み、好ましくは、ロッドの前記端部はロッドの別の部分よりも高い密度を有し、好ましくは、前記ロッドはタバコロッドである。
【0074】
いくつかの実施形態では、阻止部材は材料のプラグを含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、材料本体は、受け部材の開口端に隣接して配置される。
【0076】
いくつかの実施形態では、材料本体の少なくとも一部分は、受け部材の開口端内に受け入れられる。
【0077】
いくつかの実施形態では、材料本体は、3~20mmの範囲、好ましくは4~15mm、5~12mmまたは7~10mmの範囲の軸方向長さを有する。
【0078】
いくつかの実施形態では、材料本体はエアロゾル生成材料を含む。
【0079】
いくつかの実施形態では、材料本体はエアロゾル形成材料を含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、阻止部材はエアロゾル生成材料を含む。
【0081】
いくつかの実施形態では、阻止部材はタバコ材料を含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、阻止部材はシート材料を含み、好ましくは、本方法は、シート材料を配置して材料本体を形成するステップを含み、好ましくは、シート材料を集めて材料本体を形成するステップを含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、シート材料は圧着され、好ましくは、本方法はシート材料を圧着するステップを含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、材料本体のシート材料は、エアロゾル生成材料および/または紙のうちの1つまたは複数を含む。シート材料はタバコを含んでもよい。
【0085】
いくつかの実施形態では、阻止部材は、エアロゾル生成材料と接触する端部を含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、保管領域内のエアロゾル生成材料は緩い材料である。
【0087】
いくつかの実施形態では、保管領域内のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、または本質的にタバコ材料からなる。
【0088】
いくつかの実施形態では、タバコ材料はタバコビーズを含み、好ましくは、タバコ材料はタバコビーズ以外の別のタバコ材料をさらに含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、本方法は、冷却セクションを設けるステップと、冷却セクションを物品に組み込むステップと、を含み、好ましくは、冷却セクションは、物品の使用時に、冷却セクションが受け部材の下流になるように配置される。
【0090】
いくつかの実施形態では、冷却セクションはエアロゾル生成材料を含み、好ましくはプラグの形態のエアロゾル生成材料を含む。
【0091】
いくつかの実施形態では、冷却セクションは香味料を含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、阻止部材は保管領域の上流にある。他の実施形態では、阻止部材は保管領域の下流にある。
【0093】
いくつかの実施形態では、端壁は保管領域の上流にある。他の実施形態では、端壁は保管領域の下流にある。
【0094】
いくつかの実施形態では、本方法は、保管領域に対して端壁の他方の側に材料のプラグを設けるステップを含む。
【0095】
本開示によれば、エアロゾル提供システム物品用の受け部材を形成するためのシート材料も提供され、シート材料は、シート材料を予め定められた方法で折り曲げて受け部材の端壁を形成するのを容易にするように構成された1つまたは複数の強度不連続領域を含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の強度不連続領域は、シート材料が1つまたは複数の強度不連続領域に沿って折り曲げられて端壁を形成することができるように配置される。
【0097】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の強度不連続領域は、エンボス加工、切り込み(シート材料の厚さを部分的に通る切り込み、またはシート材料の厚さ全体を通る切り込みを含む)、ピン孔、折り目、スコアライン、および/または、シート材料の厚さが減少した領域、のうちの1つまたは複数を含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の強度不連続領域は、弱化領域である。
【0099】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の強度不連続線は、強度が増加した領域を含む。
【0100】
いくつかの実施形態では、強度不連続領域は連続的である。他の実施形態では、強度不連続領域は不連続である。
【0101】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の強度不連続領域は、強度不連続線である。
【0102】
いくつかの実施形態では、シート材料は、第1および第2の縁部を有し、少なくとも1つの強度不連続線は、第1および第2の縁部に対して実質的に垂直に延びる。
【0103】
いくつかの実施形態では、第1および第2の縁部は、シート材料が受け部材に形成されるときに重なるように構成される。
【0104】
いくつかの実施形態では、シート材料は、少なくとも35GSM、好ましくは少なくとも100,150または200GSMの坪量を有する。
【0105】
いくつかの実施形態では、シート材料は、最大300GSM、好ましくは最大250,200または150GSMの坪量を有する。
【0106】
いくつかの実施形態では、シート材料は、折り曲げられて端壁を形成するように構成された1つまたは複数のフラップを含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のフラップは、ほぼ三角形である。
【0108】
いくつかの実施形態では、強度不連続領域の少なくとも1つは、1つまたは複数のフラップを折り曲げて端壁を形成するのを容易にするように配置される。
【0109】
いくつかの実施形態では、シート材料は、紙および/または箔を含む。
【0110】
本開示によれば、エアロゾル提供システム物品用の受け部材も提供され、受け部材は、端壁と、開口端と、エアロゾル生成材料を収容するための保管領域を取り囲む周壁とを備え、受け部材は、本明細書に開示するシート材料を含み、シート材料は、周壁および端壁を形成するように構成される。
【0111】
本開示によれば、エアロゾル提供システムで使用するための物品も提供され、物品は、本明細書に開示する受け部材と、受け部材の保管領域に設けられたエアロゾル生成材料と、エアロゾル生成材料が受け部材の開口端を通って保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材と、を備える。
【0112】
いくつかの実施形態では、物品は、本明細書に開示する物品の特徴のうちの1つまたは複数を有する。
【0113】
本開示によれば、エアロゾル提供システムで使用するための物品用のシート材料を製造する方法も提供され、本方法は、シート材料を用意するステップと、シート材料に1つまたは複数の強度不連続領域を形成するステップと、を含み、強度不連続領域が、シート材料を予め定められた方法で折り曲げて受け部材の端壁を形成するのを容易にするように配置される。
【0114】
いくつかの実施形態では、シート材料は、本明細書に開示するシート材料の特徴のいずれかを有する。
【0115】
ここで、添付の図面を参照して、単なる例として実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0116】
図1】エアロゾル提供装置と共に使用するための物品の一実施形態の側面断面図である。
図2図1の物品の受け部材の端面図である。
図3図1の物品の受け部材の斜視図である。
図4図1の物品の受け部材を形成するために使用されるシート材料の上面図であり、受け部材を形成する前にシート材料が平らに置かれている。
図5】チューブ状に丸められたシート材料の側面断面図である。
図6】端壁を形成するように端部が折り曲げられた、チューブ状に丸められたシート材料の側面断面図である。
図7図1の物品の阻止部材の斜視図である。
図8】エアロゾル提供装置と共に使用するための物品の製造方法を示すブロック図である。
図9】エアロゾル提供装置と共に使用するための物品の受け部材を形成するために使用されるシート材料の代替的な実施形態を示す図であり、シート材料は、受け部材を形成する前に平らに置かれている。
図10】エアロゾル提供装置と共に使用するための物品の受け部材を形成するために使用されるシート材料の別の代替実施形態であり、シート材料は、受け部材を形成する前に平らに置かれる。
図11】代替的な阻止部材の断面側面図である。
図12】別の代替的な阻止部材の断面側面図である。
図13】非燃焼式エアロゾル提供装置の一実施形態の断面図である。
図14図13に示すエアロゾル提供装置のハウジング内の構成要素の簡略概略図である。
図15図1に示す物品が挿入された図13に示す非燃焼式エアロゾル提供装置の断面図である。
図16】エアロゾル提供装置と共に使用するための物品の別の実施形態の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0117】
本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、少なくとも1つの物質をユーザに送達するシステムを包含することを意図しており、パイプ用、巻き取り式または巻き取り式シガレット用の紙巻タバコ、葉巻タバコ、およびタバコ(いずれにしろ、タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再構成タバコ、タバコ代替物、または他の喫煙可能な材料がベースになる)などの燃焼式エアロゾル提供システムと、電子タバコ、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどの、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼式エアロゾル提供システムと、少なくとも1つの物質を使用者に経口的に、経鼻的に、経皮的に、またはエアロゾルを形成することなく別の方法で送達するエアロゾルを含まない送達システムであって、限定されないが、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸入可能な粉末を含む物品、およびスナスまたは湿った嗅ぎタバコを含む経口タバコなどの経口製品を含み、少なくとも1つの物質はニコチンを含んでも含まなくてもよい、送達システムと、を含む。
【0118】
本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル提供システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル提供システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼されることも燃やされることもないシステムである。
【0119】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼式エアロゾル提供システムなどの非燃焼式エアロゾル提供システムである。
【0120】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル提供システムは、気化装置または電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0121】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル提供システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0122】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル提供システムは、1つまたは複数が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、植物系材料、例えばタバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0123】
典型的には、非燃焼式エアロゾル提供システムは、非燃焼式エアロゾル提供装置と、非燃焼式エアロゾル提供装置と共に使用するための消耗品と、を備えてもよい。
【0124】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含みかつ非燃焼式エアロゾル提供装置と共に使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と称されることがある。
【0125】
本明細書で使用される「上流」および「下流」という用語は、使用中の物品または装置を通って引き込まれる主流エアロゾルの方向に関して定義される相対的な用語である。「遠位端」への言及は、装置の上流端を指し、「近位端」は、装置の下流端を指す。
【0126】
いくつかの実施形態では、その非燃焼式エアロゾル提供装置などの非燃焼式エアロゾル提供システムは、電源およびコントローラを備えてもよい。電源は、例えば、電源または発熱電源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するように通電され得る炭素基材を備える。
【0127】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル提供システムは、消耗品を受け入れるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタおよび/またはエアロゾル改質剤を備える。
【0128】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル提供装置と共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0129】
消耗品は、送達されるべき物質を含む。送達される物質はエアロゾル生成材料である。適宜、材料は、1つもしくは複数の活性成分、1つもしくは複数の香料、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、および/または1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0130】
いくつかの実施形態では、送達される物質は活性物質を含む。本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択され得る。活性物質は、天然に存在してもよいか、または合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの構成成分、誘導体、もしくは組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、カンナビスまたは別の植物の1つまたは複数の構成成分、誘導体または抽出物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。
【0131】
本明細書で述べるように、活性物質は、1つまたは複数の植物またはその成分、誘導体もしくは抽出物を含んでもよいか、またはそれらに由来してもよい。本明細書で使用される場合、「植物性」という用語は、限定するものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、殻などを含む植物に由来する任意の材料を含む。あるいは、材料は、合成的に得られた植物に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕された粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、またはシートなどの形態であってもよい。例示的な植物性物質は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、甘草(リコリス)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ウコン、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、またはそれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種、すなわち、Mentha Arventis、Mentha c.v.,Mentha niliaca、Mentha piperita、Mentha piperita citrata c.v.,Mentha piperita c.v、Mentha spicata crispa、Mentha cardifolia、Memtha longifolia、Mentha suaveolens variegata、Mentha pulegium、Mentha spicata c.v.および Mentha suaveolensから選択されてもよい。
【0132】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つまたは複数の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0133】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つまたは複数の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、および麻から選択される。
【0134】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つまたは複数の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質は、ルイボスおよびフェンネルから選択される。
【0135】
いくつかの実施形態では、送達される物質は香料を含む。
【0136】
本明細書で使用される場合、「香料」および「香味料」という用語は、地域の規制が認可している場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、または他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。それらは、天然由来の香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、またはそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メントール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリア、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワー、キンマ、シーシャ、マツ、ハニーエッセンス、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、オレンジの花、サクラ、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメンタ、生姜、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味料増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性剤もしくは刺激薬、糖および/もしくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、または呼気清涼化剤などの、他の添加剤を含んでもよい。それらは、模倣、合成もしくは天然原材料、またはそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、または気体であってもよい。
【0137】
いくつかの実施形態では、香料は、メントール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、大麻から抽出された香料成分を含む。
【0138】
いくつかの実施形態では、香料は、感覚惹起剤を含み得、感覚惹起剤は、アロマまたは味覚神経に加えて、またはその代わりに、第5の脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘発され、知覚される体性感覚を達成することが意図され、これらは、加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻痺効果をもたらす薬剤を含んでもよい。適切な熱効果剤は、それだけに限らないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、それだけに限らないが、ユーコリプトール、WS-3であってもよい。
【0139】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含んでもよく、または「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体であるエアロゾル生成フィルムを含む。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。非晶質固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態では、非晶質固体は、例えば、約50重量%、60重量%、または70重量%の非晶質固体から約90重量%、95重量%、または100重量%の非晶質固体を含んでもよい。エアロゾル生成材料はまた、エアロゾル化可能材料とも呼ばれ得る。
【0140】
エアロゾル生成材料は、例えば、他の方法で加熱、照射または通電されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、活性物質および/または香味料を含んでも含まなくてもよい固体、液体またはゲルの形態であってもよい。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成システムで使用するために物品に組み込まれる。
【0141】
本明細書で使用される場合、「タバコ材料」という用語は、タバコまたはその誘導体もしくは置換物を含む任意の材料を指す。タバコ材料は、任意の適切な形態であってもよい。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再構成タバコまたはタバコ代替物のうちの1つまたは複数を含んでもよい。タバコ材料は、粉砕タバコ、タバコ繊維、カットタバコ、押出タバコ、タバコ茎、タバコ葉肉、再構成タバコおよび/またはタバコ抽出物のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0142】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むかまたはそれからなる物品であり、その一部またはすべては、ユーザによる使用中に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤などの1つまたは複数の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用中にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するエアロゾル生成器、特に加熱要素を含んでもよい。ヒータは、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを含んでもよい。
【0143】
エアロゾル生成材料は、1つもしくは複数の活性物質および/または香料、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0144】
エアロゾル化可能材料は、基材上に存在してもよい。基材は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成エアロゾル化可能材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、または金属合金であってもよいか、またはそれらを含んでもよい。
【0145】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成可能な1つまたは複数の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレン、のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0146】
1つまたは複数の他の機能性材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、および/または酸化防止剤のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0147】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むかまたはそれからなる物品であり、その一部またはすべては、ユーザによる使用中に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤などの1つまたは複数の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するヒータなどのエアロゾル生成器を備えてもよい。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを備えてもよい。
【0148】
サセプタは、交流磁場などの変動磁場による浸透によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場による導電性材料の浸透が加熱材料の誘導加熱を引き起こす。加熱材料は磁性材料であってもよく、その結果、変動磁場による磁性材料の貫通が加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。サセプタは、導電性と磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。変動磁場を生成するように構成された装置は、本明細書では磁場生成器と呼ばれる。
【0149】
エアロゾル改質剤は、典型的にはエアロゾル生成領域の下流に位置する物質であり、例えばエアロゾルの味、香料、酸性度、または他の特性を変化させることによって、生成されたエアロゾルを改質するように構成される。エアロゾル改質剤は、エアロゾル改質剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル改質剤放出構成要素中に提供されてもよい。
【0150】
エアロゾル改質剤は、例えば、添加剤または吸着剤であってもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、香味料、着色剤、水、および炭素吸着剤のうちの1つまたは複数を含んでもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、固体、液体、またはゲルであってもよい。エアロゾル改質剤は、粉末、糸、または顆粒の形態であってもよい。エアロゾル改質剤は、濾過材料を含まなくてもよい。
【0151】
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成された装置である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料から1つまたは複数の揮発性物質を放出してエアロゾルを形成するために、エアロゾル生成材料を熱エネルギーに供するように構成されたヒータである。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、加熱せずにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成される。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料を振動、圧力上昇、または静電エネルギーのうちの1つまたは複数に供するように構成されてもよい。
【0152】
本明細書に記載のフィラメント状トウ材料は、酢酸セルロース繊維トウを含むことができる。フィラメント状トウは、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(1-4ブタンジオールスクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コ-テレフタレート)(PBAT)、デンプン系材料、綿、脂肪族ポリエステル材料および多糖類ポリマーまたはそれらの組合せなどの、繊維を形成するために使用される他の材料を使用して形成することもできる。フィラメント状トウは、材料が酢酸セルローストウであるトリアセチンなどのトウに適した可塑剤で可塑化されてもよく、またはトウは非可塑化されてもよい。トウは、「Y」字形または「X」字形などの他の断面を有する繊維などの任意の適切な仕様を有することができ、フィラメント当たり2.5~15デニール、例えばフィラメント当たり8.0~11.0デニール、および5,000~5万、例えば1万~4万の総デニール値のフィラメント状デニール値を有する。
【0153】
本明細書に記載の図では、同等の特徴、物品または構成要素を示すために同様の符号が使用されている。
【0154】
図1は、エアロゾル送達装置200(図13図15を参照されたい)を含むエアロゾル送達システムで使用するための物品1の側面断面図である。
【0155】
物品1は、上流端または遠位端「D」と、下流端または近位端「P」と、を有する。いくつかの実施形態では、近位端Pは、遠位端Dよりも使用中のエアロゾル送達装置200のマウスピース207の比較的近くに位置する。別の実施形態(図示せず)では、物品1の近位端Pはマウスピースを含む。
【0156】
物品1は、受け部材2と、エアロゾル生成材料3と、阻止部材4と、を備える。
【0157】
受け部材2は、エアロゾル生成材料3を収容する空間6を取り囲む周壁5を含む。空間6は、エアロゾル生成材料3のための保管領域6を形成する。
【0158】
受け部材2は、第1の開口端7を有する。受け部材2は、受け部材2の第1の開口端7とは反対側の第2の端部に端壁8を備える。
【0159】
いくつかの実施形態では、受け部材2の周壁5および端壁8は、一体的に形成される。
【0160】
本例では、受け部材2はシート材料9を備える。いくつかの実施形態では、シート材料9は、紙および/または箔、例えばアルミニウム箔などの金属箔を含む。シート材料9は、任意選択的に、複数の材料層、例えば箔層を有する紙層を含んでもよい。いくつかの実施形態では、シート材料9は箔を含まない。
【0161】
シート材料9は、(図5に示すように)チューブ状に丸められて、受け部材2の周壁5を形成する。いくつかの実施形態では、接着剤がシート材料9に適用されて、シート材料9をチューブとして保持する。他の実施形態(図示せず)では、シート材料9は、代替的または追加的に、シート材料9を囲む包装材によってチューブ形状に保持される。
【0162】
シート材料9の端部は、(図6に示すように)径方向内側に折り曲げられて端壁8を形成する。これにより、端壁8は周壁5の端部に位置する。端壁8は、少なくとも部分的に空間6の境界を形成する。端壁8は、受け部材2の端部を閉じてもよく、または少なくとも部分的に閉じてもよい。
【0163】
本例では、シート材料9は、端部分10が端壁8を形成するように周壁5が形成されると、各々径方向内側に折り曲げられた複数の端部分10を含む。あるいは、各端部分10が折り曲げられ、次いでシート材料9が丸められ/巻き付けられて周壁5が形成され、シート材料9の前記丸めは、端部分10を一緒にまたは互いに向かって接近させて端壁8を形成する。
【0164】
いくつかの実施形態では、各端部分10は、シート材料9のフラップ10を含む。各フラップ10は、ほぼ三角形であってもよい。しかしながら、当業者は、フラップ10の他の形状、例えば半円形または長方形のフラップが可能であることを認識するであろう。
【0165】
端部分10は、接着剤を使用して端壁8を形成する折り曲げられた位置に保持されてもよい。代替的な実施形態では、端部分10は、シート材料9の剛性および/または延性によって、または端部分10のエアロゾル生成材料3とは反対側に設けられたさらなる構成要素(例えば、ここに示されている材料のプラグ)によって所定の位置に保持されてもよく、例えば、さらなる構成要素は端部分10に当接してもよい。
【0166】
本例では、受け部材2は、ほぼカップ形状であり、端壁8によって一端が閉じられているか、または少なくとも部分的に閉じられており、受け部材2の端壁8とは反対側の端部に開口端7を有するほぼ円筒状の周壁5を有する。
【0167】
端壁8は、エアロゾル生成材料3が端壁8によって空間6の端部から落下するのに抵抗するように、場合により緩い材料であってもよいエアロゾル生成材料3を空間6に保持するのを助ける。
【0168】
端壁8は、ガス透過性を有するように構成される。したがって、開口端7が、装置200における物品1の使用中に端壁8の上流にある実施形態では、ガスは、受け部材2の開口端7に入り、エアロゾル生成材料3を通過し、端壁8を通過して、ユーザによる吸入のために受け部材2を出ることができる。あるいは、端壁8が開口端7の上流にある実施形態では、ガスは、端壁8を通過して空間6に入ることができ、ガスは、エアロゾル生成材料3を通過し、次いで、ユーザによる吸入のために受け部材2の開口端7から流出する。
【0169】
いくつかの実施形態では、端壁8は、端壁8を通るガスの流れを可能にするための1つまたは複数の開口部11を含む。開口部11または各開口部は、シート材料9を貫通する孔またはスリットであってもよい。例えば、端部分10のうちの1つまたは複数に1つまたは複数の孔および/またはスリットが設けられてもよい。別の実施形態(図示せず)では、開口部または各開口部11は、端壁8の隣接する端部分10の間に1つまたは複数の隙間を含むことができる。さらに別の実施形態(図示せず)では、端部分10は、端壁8を形成するために折り曲げられたときに物品1の軸方向中心で交わらないようなサイズにすることができ、それにより、端部を通るガスの流れのための開口部が設けられる。
【0170】
開口部または各開口部11は、端壁8を通るガスの流れを可能にするのに十分なサイズであり得るが、エアロゾル生成材料3が開口部11または各開口部を介して端壁8から流出するのを防ぐのに十分小さい。いくつかの実施形態では、開口部または各開口部11は、0.1~1mmの範囲、好ましくは0.2~0.8mmの範囲の直径を有する。
【0171】
いくつかの実施形態では、各開口部11は、少なくとも0.1mm、好ましくは少なくとも0.2mmの直径を有する。
【0172】
いくつかの実施形態では、各開口部11は、最大1mm、好ましくは最大0.8mmの直径を有する。
【0173】
別の実施形態では、端壁8のシート材料9は、端壁8を通るガスの流れを可能にするガス透過性材料を含む。透過性材料は、例えば紙であってもよく、少なくとも100コレスタ単位、好ましくは少なくとも200,300,400,500、1000、2000、3000、5000、7000、1万または2万コレスタ単位の多孔度を有してもよい。いくつかの実施形態では、シート材料9全体は、前記ガス透過性材料から製造される。他の実施形態では、端部分10の領域内のシート材料9のみが、前記ガス透過性材料から製造される。いくつかの実施形態では、シート材料9の透過性は、物品1の所望の引き込み抵抗に基づいて選択される(より高い透過性により、引き込み抵抗が低くなる)。
【0174】
阻止部材4は、エアロゾル生成材料3が受け部材2の開口端7から落下するのに抵抗するように配置された材料本体12を含む。
【0175】
本例では、阻止部材4の材料本体12は、ほぼ円筒形である。しかしながら、材料本体12は異なる形状を有してもよいことを認識すべきである。
【0176】
物品1は、阻止部材4を受け部材2に対して固定する包装材13をさらに備える。本例では、包装材13は、受け部材2および阻止部材4の両方を囲む。包装材13は、受け部材2および/または阻止部材4の軸方向全長の周りに巻き付けられてもよい。他の実施形態では、包装材13は、受け部材2および/または阻止部材4の軸方向長さの一部分のみに巻き付けられてもよく、例えば、受け部材2および/または阻止部材4の他端まで延びることなく、受け部材2と阻止部材4との間の接合部に重なる材料のストリップとして提供されてもよい。
【0177】
いくつかの実施形態では、包装材13は、受け部材2および/または阻止部材4に接着される。しかしながら、当業者であれば、他の実施形態では、包装材13は、受け部材2および/または阻止部材4に接着されなくてもよく、例えば摩擦によって所定の位置に保持されてもよいことを認識するであろう。
【0178】
本実施形態では、材料本体12は材料のプラグである。本実施形態では、材料のプラグはエアロゾル生成材料14を含む。例えば、エアロゾル生成材料14は、タバコ材料を含んでもよく、タバコ材料からなってもよく、または本質的にタバコ材料からなってもよい。前述のように、「タバコ材料」という用語は、タバコまたはその誘導体もしくは置換物を含む任意の材料を指す。タバコ材料は、任意の適切な形態であってもよい。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再構成タバコまたはタバコ代替物のうちの1つまたは複数を含んでもよい。タバコ材料は、粉砕タバコ、タバコ繊維、カットタバコ、押出タバコ、タバコ茎、タバコ葉肉、再構成タバコおよび/またはタバコ抽出物のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0179】
いくつかの実施形態では、材料本体12は、追加的または代替的に、1つまたは複数のエアロゾル形成材料を含む。例えば、材料本体12は、追加的または代替的に、エアロゾルを形成することができる1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つまたは複数を含む。エアロゾル形成材料は、グリセロールまたはプロピレングリコールであってもよい。
【0180】
いくつかの実施形態では、材料本体12は、3~20mmの範囲、好ましくは4~15mm、5~12mmまたは7~10mmの範囲の軸方向長さを有する。
【0181】
いくつかの実施形態では、受け部材2は、5~25mmの範囲、好ましくは11~18mmまたは13~16mmの範囲の軸方向長さを有する。
【0182】
いくつかの実施形態では、物品1中のエアロゾル生成材料3、14の総重量は、150~350mgの範囲、好ましくは200~300mg、220~280mg、または230~260mgの範囲である。
【0183】
いくつかの実施形態では、阻止部材4は、阻止部材4の長さ1mm当たり7mg~13mgの範囲のエアロゾル生成材料を含み、好ましくは、阻止部材4の長さ1mm当たり8~12、9~11.5、9~11、または9.5~10.5mgのエアロゾル生成材料を含む。
【0184】
いくつかの実施形態では、空間6は、空間6の長さ1mm当たり7mg/mm~13mgの範囲のエアロゾル生成材料、好ましくは、空間6の長さ1mm当たり8~12、9~11.5、9~11、または9.5~10.5mgのエアロゾル生成材料を含む。
【0185】
いくつかの実施形態では、物品1は、物品1のmm長さ当たり7mg/mm~13mgの範囲のエアロゾル生成材料、好ましくは物品1のmm長さ当たり8~12、9~11.5、9~11、または9.5~10.5mgの範囲のエアロゾル生成材料を含む。
【0186】
阻止部材4は、受け部材2の開口端7に近接して配置される。阻止部材4は、受け部材2の開口端7に隣接して配置されてもよく、任意選択的に、受け部材2の開口端7に当接してもよい。あるいは、阻止部材4の少なくとも一部分は、受け部材2の周壁5が阻止部材4を囲むように、受け部材2の開口端7内に収容されてもよい。
【0187】
いくつかの実施形態では、材料本体12は、受け部材2の空間6に受容されるエアロゾル生成材料3に接触する端部を含む。
【0188】
いくつかの実施形態では、材料本体12はプラグラップ15に包まれている。プラグラップ15は、紙または別のシート材料、例えばアルミニウム箔などの金属箔を含む箔を含んでもよい。
【0189】
エアロゾル生成材料3は、受け部材2の空間6に緩い材料として提供されてもよく、受け部材2の端壁8および阻止部材4によって空間6に保持される。エアロゾル生成材料3は、例えば、エアロゾル生成材料3の別個のストランドまたは粒子であってもよい。緩いエアロゾル生成材料3の別の例は、押し出され、次いでビーズ/ペレットに切断されたエアロゾル生成材料を含む、エアロゾル生成材料3のビーズ/ペレットである。エアロゾル生成材料3のさらに別の例は、個々の片に切断された、例えばエアロゾル生成材料3の個々のストリップに切断されたエアロゾル生成材料のシートである。エアロゾル生成材料のシートは、再構成タバコのシートであってもよい。
【0190】
いくつかの実施形態では、受け部材2の空間6内のエアロゾル生成材料3は、第1のエアロゾル生成材料3である。阻止部材4の材料本体12がエアロゾル生成材料14を含む実施形態では、これは第2のエアロゾル生成材料14である。したがって、物品1は、エアロゾル生成材料3、14の第1および第2の領域3A、14Aを含んでもよい。第1および第2の領域3A、14Aは、別個の領域であってもよい。
【0191】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料3は、第2のエアロゾル生成材料14に対して少なくとも1つの異なる特性を有する。異なる特性は、形態、サイズ、密度、含水量、量(重量による)、1つもしくは複数の材料、または各エアロゾル生成材料3、14(各々が2つ以上の材料で製造される場合、各エアロゾル生成材料3、14のレシピを含む)を構成する材料の割合、のうちの1つまたは複数であってもよい。他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、異なる特性を有さず、代わりに同じである。
【0192】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、異なる特性を有する同じ材料、例えばタバコを含んでもよい。そのような一実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、異なる形態であってもよい。例えば、第1のエアロゾル生成材料3は、エアロゾル生成材料(例えば、タバコまたは別の材料)のビーズまたはペレットの形態であってもよく、第2のエアロゾル生成材料14は、例えば、エアロゾル生成材料(例えば、タバコまたは別の材料)のストランドまたはストリップの形態、プラグ内に集められるか、またはストリップに切断されるエアロゾル生成材料のシート、緩い材料(例えば、切断されたラグタバコ)、エアロゾル生成材料(例えば、タバコ)のロッドの高密度の端部、または、プラグ内に形成されたタバコ葉肉および/もしくは茎材料の形態であってもよい。しかしながら、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、代替的に同じ形態(例えば、両方とも切断された荒いタバコである)を有し、何らかの他の異なる特性(例えば、異なる密度の材料)を有してもよいことを認識されたい。
【0193】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、加熱されると、異なる速度で1つまたは複数の揮発性化合物を放出することができる。これにより、物品1の消費セッションの期間にわたって前記化合物のより一貫した送達が可能になる。例えば、第2のエアロゾル生成材料14は、特定のヒータ電力によって加熱されたときに、第1のエアロゾル生成材料3よりも迅速に所与の温度に達することができる。これにより、第2のエアロゾル生成材料は、第1のエアロゾル生成材料3よりも速い速度で揮発性化合物を最初に放出することができる。そのような一実施形態では、第2のエアロゾル生成材料14は、消費セッションの第1の期間中に揮発性化合物の放出を提供してもよく、第1のエアロゾル生成材料3は、消費セッションの後の第2の期間中に揮発性化合物の放出を提供してもよい。そのような一実施形態では、第2のエアロゾル生成材料14は第1の期間中に加熱され、第1のエアロゾル生成材料3は消費セッションの第2の期間中に加熱される。
【0194】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料3は、所与の加熱力にさらされたときに、第2のエアロゾル生成材料14よりも速い速度で1つまたは複数の揮発性化合物を最初に放出する。他の実施形態では、第1のエアロゾル生成材料3は、所与の加熱力にさらされたときに、第2のエアロゾル生成材料14よりも遅い速度で1つまたは複数の揮発性化合物を放出する。
【0195】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の一方は、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の他方よりも密度が高い。したがって、より高密度の材料は、所与の加熱力にさらされたときによりゆっくりと加熱する(したがって、揮発性化合物をよりゆっくりと最初に放出する)ように、より大きな熱質量を有することができる。
【0196】
一実施形態では、第1または第2のエアロゾル生成材料3、14は、比較的遅い速度で揮発性化合物を放出することが分かっているエアロゾル生成材料のビーズ/ペレットを含んでもよい。いくつかのこのような実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の他方は、タバコ葉肉、タバコの茎または再構成タバコのうちの1つまたは複数を含む。そのような一実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の前記他方は、タバコ葉肉と再構成タバコとの混合物を含む。
【0197】
他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は同じである。
【0198】
有利には、材料本体12は、エアロゾル生成材料3が受け部材2の開口端7から落下するのに抵抗するように配置される。これにより、物品1は、エアロゾル生成材料3を受け部材2内に保持するためのさらなる構成要素を必要としないので、物品1のサイズおよび重量、ならびに物品1を製造するのに必要な材料の量が減少する。例えば、エアロゾル生成材料3を受け部材2内に保持するように材料本体12を配置することは、受け部材2が、空間6を囲むための第2の端壁(空間6の端壁8とは反対側)を備えるのではなく、開口端7を有することができ、したがって必要な材料が少ないことを意味する。
【0199】
さらに、材料本体12は、空間6内にエアロゾル生成材料3を保持することに加えて、物品1のさらなる機能を実行することができる。本例では、材料本体12はエアロゾル生成材料14を含み、したがっての材料本体12は、エアロゾル生成材料3を空間6に保持する機能と、加熱されたときに1つまたは複数の揮発性化合物を放出する機能との両方を実行する。同様に、材料本体12は、代替的にまたは追加的にエアロゾル形成材料を含んでもよく、したがってエアロゾルを形成する機能も果たす。他の実施形態では、材料本体12は、物品1を通過するガスの流れを濾過する機能も果たすフィルタ(例えば、プラグに集められた紙)を備えてもよい。
【0200】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、エアロゾル生成材料の複数のストランドまたはストリップを含んでもよい。例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、エアロゾル化可能な材料の複数のストランドまたはストリップおよび/または非晶質固体の複数のストランドまたはストリップを含んでもよい。
【0201】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、タバコ材料などの植物系材料を含んでもよい。第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、タバコ材料などの植物系材料を含むエアロゾル化可能な材料のシートまたは細断されたシートであってもよい。
【0202】
植物系材料は、粒状または粒状材料であってもよい。いくつかの実施形態では、植物系材料は粉末である。代替的または追加的に、植物系材料は、タバコのストリップ、ストランドまたは繊維を含んでもよい。例えば、タバコ材料が提供される場合、タバコ材料は、タバコの粒子、顆粒、繊維、ストリップおよび/またはストランドを含んでもよい。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、タバコ材料の粒子または顆粒からなる。
【0203】
タバコ材料は、タバコ植物の任意の部分から得られるタバコを含んでもよい。いくつかの実施形態では、タバコ材料はタバコ葉を含む。
【0204】
シートまたは細断シートは、重量で5%~約90%のタバコ葉を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の両方は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、または本質的にタバコ材料からなる。
【0205】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、エアロゾル形成材料を含んでもよい。エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することができる1つまたは複数の成分を含む。エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つまたは複数を含む。エアロゾル形成材料は、グリセロールまたはプロピレングリコールであってもよい。
【0206】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、エアロゾル形成材料を含むエアロゾル化可能な材料のシートまたは細断されたシートを含む。任意選択的に、エアロゾル形成材料は、シートまたは細断されたシートの重量で乾燥重量の約50%までの量で提供される。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、シートもしくは細断シートの乾燥重量で約5%~約40%、シートもしくは細断シートの乾燥重量で約10%~約30%、またはシートもしくは細断シートの乾燥重量で約10%~約20%の量で提供される。
【0207】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、充填材を含んでもよい。いくつかの実施形態では、シートまたは細断されたシートは充填材を含む。充填材は、一般に、非タバコ成分、すなわち、タバコに由来する成分を含まない成分である。充填材は、1つまたは複数の無機充填材材料、例えば炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムおよび適切な無機吸着剤、例えばモレキュラーシーブを含んでもよい。充填材は、木材繊維またはパルプまたは小麦繊維などの非タバコ繊維であってもよい。充填材は、セルロースを含む材料、またはセルロースの誘導体を含む材料であってもよい。充填材成分はまた、非タバコキャスト材料または非タバコ押出材料であってもよい。
【0208】
本明細書の第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、本明細書に記載の香料のいずれかなどのエアロゾル改質剤を含むことができる。一実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14はメントールを含む。第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14がエアロゾル提供システムで使用するために物品1に組み込まれる場合、物品はメントレート物品1と呼ばれてもよい。第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、0.5mg~20mgのメントール、0.7mg~20mgのメントール、1mg~18mgまたは8mg~16mgのメントールを含むことができる。
【0209】
いくつかの実施形態では、物品1は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物を含む。エアロゾル生成材料は、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14を含んでもよい。
【0210】
エアロゾル生成材料は、例えば、他の方法で加熱、照射または通電されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14)は、例えば、活性物質および/または香味料を含んでも含まなくてもよい固体、液体または半固体(ゲルなど)の形態であってもよい。
【0211】
エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14)は、結合剤およびエアロゾル形成剤を含んでもよい。場合により、活性物質および/または充填剤も存在し得る。任意選択的に、水などの溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つまたは複数の他の成分は、溶媒に可溶であってもなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14)は、植物性材料を実質的に含まない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14)は実質的にタバコを含まない。
【0212】
エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14)は、「非晶質固体」を含んでもよく、または「非晶質固体」であってもよい。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、または70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%、または100重量%の非晶質固体までを含んでもよい。非晶質固体は、実質的に非繊維質であってもよい。
【0213】
エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14)は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよく、エアロゾル生成フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤を水などの溶媒、エアロゾル形成剤および活性物質などの1つまたは複数の他の成分と組み合わせてスラリーを形成し、次いでスラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させてエアロゾル生成フィルムを形成することによって形成することができる。スラリーが加熱されて、少なくとも約60重量%、70重量%、80重量%、85重量%または90重量%の溶媒が除去され得る。エアロゾル生成フィルムは、支持体上のフィルムの不連続部分の配置など、連続フィルムまたは不連続フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムは、実質的にタバコを含まなくてもよい。
【0214】
エアロゾル生成フィルムは、任意選択で細断されて細断シートを形成することができるシートを含むかまたはシートであってもよい。
【0215】
エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14)は、1つまたは複数の活性物質および/または香料、1つまたは複数のエアロゾル形成材料、および任意選択的に1つまたは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0216】
本明細書に記載の物品1の各実施形態では、物品は、そのような第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14を含んでもよく、そのようなエアロゾル生成組成物を含んでもよい。
【0217】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、紙で再構成されたタバコ材料を含むことができる。組成物は、代替的または追加的に、本明細書に記載のタバコの形態のいずれかを含むことができる。第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、重量で10%~90%のタバコ葉を含むタバコ材料を含むシートまたは細断されたシートを含むことができ、エアロゾル形成材料は、シートまたは細断されたシートの重量で約20%までの量で提供され、タバコ材料の残りは紙で再構成されたタバコを含む。
【0218】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14が非晶質固体材料を含む場合、非晶質固体材料は、メントールを含む乾燥ゲルであってもよい。
【0219】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、次いでペレットのビーズに切断される押出エアロゾル生成材料を含む。
【0220】
上述の実施形態では、阻止部材4の材料本体12は、エアロゾル生成材料14のプラグ、例えば、タバコ繊維のプラグ、または再構成タバコのストリップ、またはプラグ内に集められた再構成タバコのシートを含む。一実施形態では、材料本体12は、エアロゾル生成材料(例えば、再構成タバコ)の圧着シートから形成される。エアロゾル生成物品1に使用するための圧着ウェブを製造するための装置および方法は、当技術分野で知られており、一般に、ウェブまたはシートに複数の平行で等距離に延びる長手方向に延びる圧着波形を適用する一対のインターリーブされたローラの間にウェブまたはシートを供給することを含む。圧着されると、シートまたはウェブは集められて連続ロッドを形成する。
【0221】
いくつかの実施形態では、阻止部材4の材料本体12は、シートの鋳造中にエアロゾル生成材料が添加された材料シートから形成される。例えば、シート材料は、スラリーから鋳造することができ、エアロゾル生成材料(例えば、タバコ繊維、顆粒、ペレット、ビーズもしくはダストを含む繊維、顆粒、ペレット、ビーズもしくはダストおよび/または他の植物材料)は、鋳造中にスラリーに添加される。他の実施形態では、エアロゾル生成材料は、シート材料が形成されると、シート材料に添加される。例えば、エアロゾル生成材料(例えば、タバコ繊維、顆粒、ペレット、ビーズもしくはダストを含む繊維、顆粒、ペレット、ビーズもしくはダストおよび/または他の植物材料)は、接着剤を使用してシート材料に接着されるか、またはシート材料に適用され、プラグ内に集められるときにシート材料内に保持される。いくつかの実施形態では、シート材料は紙またはゲルシートを含み、エアロゾル生成材料はシート内に組み込まれるかまたはシートに適用される。
【0222】
他の実施形態では、材料本体12はエアロゾル生成材料を含まないことを認識されたい。例えば、代替的な一実施形態では、材料本体12は、プラグのシート材料に適用されるか、またはプラグのシート材料内に組み込まれたエアロゾル生成材料なしで、プラグ(例えば、ストリップにクリンプまたは切断され、プラグに形成される)に形成された紙を含む。
【0223】
シート材料を含む阻止部材4の一例を図11に示す。この実施形態では、阻止部材4の材料本体12は、材料本体12を形成するために集められたシート材料14Bを含む。阻止部材4は、前述の特徴のいずれかを有することができる。例えば、シート材料は、エアロゾル生成材料および/またはエアロゾル形成材料(シート材料の製造中にシート材料で形成されるか、または続いてシート材料に適用される)を含んでもよい。一実施形態では、シート材料は、タバコ材料および/またはゲルを含む。一実施形態では、シート材料は紙を含む。シート材料は、プラグを形成するために圧着されて集められてもよい。他の実施形態では、シート材料は、材料本体を形成するために巻き上げられてもよい(例えば、螺旋状)。またさらなる実施形態では、シート材料は、ストリップおよび/またはストランドに切断され、次いで材料本体に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、阻止部材4は、材料本体12を囲むプラグラップ15をさらに備える。
【0224】
阻止部材4の他の例を図12に示す。阻止部材4は、エアロゾル生成材料14のロッド16の形態である材料本体12の端部分17を含む。任意選択的に、ロッド16の前記端部分17は、ロッドの別の部分18よりも高い密度を有する。例えば、端部分17は、ロッド16の前記別の部分18よりも少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%高密度であってもよい(また、前記別の部分18は端部分17に隣接してもよい)。
【0225】
いくつかの実施形態では、ロッド16はタバコロッドである。いくつかの実施形態では、ロッド16の前記別の部分18は、ロッド16の残りの長さである。端部分17は、ロッド16の長さに沿って第1の領域を延ばしてもよく、別の部分18は、ロッド16の長さに沿って第2の領域を延ばしてもよく、これはロッド16の残りの軸方向長さであってもよい。
【0226】
いくつかの実施形態では、ロッド16は、ロッド16の材料本体12を囲むプラグ反り15を含む。
【0227】
密度が増加したロッド16の端部分17は、エアロゾル生成材料3が受け部材2内の空間6から落下するのを防止するのに役立つ。さらに、密度が高められたロッド16の端部分17は、端部分17の材料が端部分17から脱落し、受け部材2の空間6においてエアロゾル生成材料3と混合することを防止するのに役立つ。
【0228】
いくつかの実施形態では、ロッド16の端部分17は、ロッド16の単位軸方向長さ当たり(例えばmm毎)、前記別の部分18よりも大量の材料を含む。例えば、端部分17は、より大量のエアロゾル生成材料14、エアロゾル形成材料、充填材料および/または他の材料を含む。したがって、エアロゾル生成材料14が(例えば、当業者に知られているようなロッド形成装置を使用して)ロッド16内に形成されると、端部分17における材料の量の増加により、ロッド16は、ロッド16の前記別の部分18と比較して端部分17において密度が増加する。いくつかの実施形態では、ロッド16の端部分17は、ロッド16の前記別の部分18よりも、ロッド16の長さmm当たり少なくとも10%(重量で)、好ましくは少なくとも20%(重量で)の材料を含む。
【0229】
ここで図8を参照すると、エアロゾル提供装置用の物品1を製造する方法100の一実施形態を示すブロック図が示されている。
【0230】
方法100は、エアロゾル生成材料3を収容する空間6を取り囲む周壁5と、端壁8と、開口端7とを含む受け部材2を設けるステップ(S1)を含む。方法100は、エアロゾル生成材料3が受け部材2の開口端7から落下するのに抵抗するように配置された材料本体12を含む阻止部材4を設けるステップ(S2)をさらに含む。
【0231】
いくつかの実施形態では、受け部材2を設けるステップS1は、受け部材2を形成し、次いで空間6にエアロゾル生成材料3を設けるステップを含む。例えば、エアロゾル生成材料3は、受け部材2の開口端7に注入されてもよい。そのような一実施形態では、受け部材2は、受け部材2の中心軸が開口端7を上方に向けて実質的に垂直になるように配向され、次いで、受け部材2の空間6がエアロゾル生成材料3で充填されるか、または少なくとも部分的に充填される。いくつかの実施形態では、複数の受け部材2は、充填機(図示せず)を通過するために搬送経路に沿って移動され、充填機は、充填機を通過する際に各受け部材2にエアロゾル生成材料3を堆積させるように構成される。任意選択的に、充填機は、計量された量のエアロゾル生成材料3を各受け部材2に堆積させてもよい。充填機は、例えば、受け部材2内にエアロゾル生成材料3を堆積させるように構成された投与ホイールを備えてもよい。あるいは、充填機は、エアロゾル生成材料3(例えば、1つまたは複数のホッパを使用する)の連続流を供給してもよく、1つの受け部材2の空間6に入らないエアロゾル生成材料3は収集されて処分されるか、またはリサイクルされる。
【0232】
他の実施形態では、受け部材2を設けるステップS1は、エアロゾル生成材料3の周りに受け部材2を形成するステップを含む。例えば、エアロゾル生成材料3をシート材料9上に堆積させ、次いでシート材料9をエアロゾル生成材料3の周りに巻き付け、受け部材2に形成することができる。いくつかの実施形態では、例えば、投与ホイール(図示せず)または任意の他の適切な装置を使用して、計量された量のエアロゾル生成材料3をシート材料9上に堆積させることができる。
【0233】
受け部材2がシート材料9から形成される実施形態では、シート材料9は、例えば紙および/または箔を含む前述の特徴を有することができる。任意選択的に、シート材料9は、図4図9および/または図10に示すものを含む、本明細書に記載のシート材料のいずれかの特徴の1つまたはすべてを有することができる。
【0234】
いくつかの実施形態では、受け部材2を設けるステップS1は、受け部材2の周壁5を形成するためにシート材料9を丸める/巻き付けるステップを含む。シート材料9のロールの一例を図5に示す。いくつかの実施形態では、シート材料9は、開口端チューブを形成するようにロールされる。
【0235】
いくつかの実施形態(図示せず)では、シート材料9のウェブが連続チューブに形成され、連続チューブの端部が折り曲げられて端壁8を形成し、次いで、端壁8および周壁5を含むシート材料9の一部が連続チューブの残りの部分から切断されて、受け部材2が形成される。次いで、このプロセスを連続チューブの残りの部分で繰り返して、さらなる受け部材2を形成することができる。すなわち、連続チューブの新しい端部を折り曲げて端壁8を形成し、次いで、端壁8および周壁5を含むシート材料9の一部を連続チューブの残りの部分から切断して、さらなる受け部材2を形成し、このプロセスを繰り返してさらなる受け部材2を形成することができる。
【0236】
いくつかの実施形態では、受け部材2を設けるステップS1は、シート材料9を折り曲げて受け部材2の端壁8を形成するステップを含む。受け部材2の端壁8を形成するためのシート材料9の折り曲げは、シート材料9の前記ロールの前または後に行うことができる。
【0237】
シート材料9を折り曲げて端壁8を形成する例を図6に示す。シート材料9の端部は、折り曲げ線(図6の破線「X-X」で示す)に沿って径方向内側(図6の矢印「Y」の方向)に折り曲げられて、受け部材2の端壁8を形成する。いくつかの実施形態では、シート材料9の端部分10は、折り曲げられて端壁8を形成するときに部分的に重なる。他の実施形態では、端部分10は重ならず、いくつかの実施形態では、端部分10の間に1つまたは複数の隙間(図示せず)を形成して、端壁8を通るガスの流れを可能にする開口部を形成することができる。
【0238】
いくつかの実施形態では、受け部材2を設けるステップS1は、シート材料9に複数の端部分10を形成するステップと、端部分10を折り曲げて受け部材2の端壁8を形成するステップと、を含む。好ましくは、端部分10を形成するステップは、シート材料9に1つまたは複数の切り込みを設けるステップを含む。そのような一例では、端部分10を形成するために、切り込み縁部10Aを形成する切り込みのほぼジグザグ配置がシート材料9に設けられる。
【0239】
いくつかの実施形態では、シート材料9は、第1および第2の縁部9A、9Bを含む。いくつかの実施形態では、縁部9A、9Bは、シート材料9が受け部材2に形成されるときに重なり合う。
【0240】
いくつかの実施形態では、第1の複数の切り込み縁部10Aは、第1の方向に第1の縁部9Aおよび第2の縁部9Bに対してある角度で延びる。いくつかの実施形態では、第2の複数の切り込み縁部10Aは、第1の縁部9Aおよび第2の縁部9Bに対して第2の方向にある角度で延びる。第1および第2の複数の切り込み縁部10Aは、第1および第2の縁部9A、9Bの間に交互に配置されてもよい。
【0241】
いくつかの実施形態では、受け部材2を設けるステップS1は、接着剤を使用して端部分10を互いに固定するステップを含む。接着剤は、端部分10を折り曲げる前に、端部分10のうちの1つまたは複数に設けられてもよい。あるいは、接着剤は、端部分10を折り曲げた後に端部分10のうちの1つまたは複数に設けられてもよい。他の例では、端部分10は、例えばステープル、ステッカー、またはラベルなどの1つまたは複数の固定部材によって一緒に溶接されるか、または適所に保持されてもよい。
【0242】
いくつかの実施形態では、受け部材2を設けるステップS1は、端壁8を含むシート材料9の部分に1つまたは複数の開口部11を形成するステップを含む。
【0243】
いくつかの実施形態では、開口部または各開口部11は、シート材料9が受け部材2に形成される前にシート材料9に形成される。他の実施形態では、開口部または各開口部11は、シート材料9が受け部材2に形成された後にシート材料9に形成される。
【0244】
いくつかの実施形態では、開口部または各開口部11は、シート材料9の端部分10のうちの1つまたは複数に形成される。
【0245】
いくつかの実施形態では、開口部または各開口部11は、シート材料を切断、引き裂き、穿孔または焼成することによって、および/またはシート材料9の端部分10の間に隙間を形成することによって形成される。例えば、開口部または各開口部11は、ナイフまたはレーザを使用した切断によって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、開口部または各開口部11は、シート材料9に孔、例えば丸い孔を含む。他の実施形態では、開口部または各開口部11は、シート材料9にスリットを含む。
【0246】
いくつかの実施形態では、本方法は、図9および図10を参照してより詳細に説明するように、シート材料9が強度不連続部の1つまたは複数の領域に沿って折り曲げられて前記端壁8を形成することができるように配置されたシート材料9の1つまたは複数の強度不連続領域を形成するステップをさらに含む。しかしながら、他の実施形態では、本方法は、このような強度不連続領域を形成するステップを含まない。
【0247】
いくつかの実施形態では、シート材料9は、各受け部材2のシート材料9を形成するために断片に切断されるシート材料の連続ウェブから提供される。
【0248】
いくつかの実施形態では、受け部材2は、ほぼカップ形状である。
【0249】
いくつかの実施形態では、阻止部材4を設けるステップS2は、包装材13を使用して阻止部材4を受け部材2に対して固定するステップを含む。そのような一実施形態では、包装材13を使用して阻止部材4を受け部材2に対して固定するステップは、包装材13で阻止部材4および受け部材2を外接させるステップを含む。
【0250】
いくつかの実施形態では、包装材13は、受け部材2および/または阻止部材4に接着される。しかしながら、他の実施形態では、包装材13は、摩擦を使用して受け部材2および/または阻止部材4を所定の位置に保持することができる。
【0251】
いくつかの実施形態では、阻止部材4は、ほぼ円筒形である。いくつかの実施形態では、材料本体12は、ほぼ円筒形である。
【0252】
いくつかの実施形態では、受け部材2の周壁5は、ほぼ円筒形である。
【0253】
いくつかの実施形態では、阻止部材4は、エアロゾル生成材料14のロッド16の端部分17を含み、好ましくは、ロッド16の前記端部分17は、上述したように、ロッド16の別の部分18よりも高い密度を有する。いくつかの実施形態では、前記ロッド16はタバコロッドである。
【0254】
そのような一実施形態では、阻止部材4を設けるステップS2は、ロッド16の端部分17がロッド16の別の部分18よりも高い密度を有するように、エアロゾル生成材料14のロッド16を形成するステップを含む。そのような一例では、ステップS2は、エアロゾル生成材料14を設けるステップと、エアロゾル生成材料14をロッド16に形成するステップとを含み、ロッド16が形成されると、前記端部分17がロッド16の前記別の部分18よりも高い密度の材料を有するように、ロッド16の前記別の部分18よりも多くの量の材料(例えば、エアロゾル生成材料14、エアロゾル形成材料、充填材料、または他の材料)がロッド16の端部分17に提供される。
【0255】
ロッド16の端部分17は、ロッド16の軸方向長さmm当たりの材料の密度が前記別の部分18よりも高くてもよい。
【0256】
いくつかの実施形態では、ロッド16の端部分17は、前記別の部分18よりもロッド16の軸方向長さmm当たりの材料の質量が高くてもよい。
【0257】
いくつかの実施形態では、阻止部材4は、材料のプラグを含む。いくつかの実施形態では、材料本体12は、材料プラグに形成される。
【0258】
いくつかの実施形態では、阻止部材4を設けるステップS2は、本体12が受け部材2の開口端7に隣接して配置されるように材料本体12を配置するステップを含む。
【0259】
いくつかの実施形態では、材料本体12の少なくとも一部分は、受け部材2の開口端7内に受容される。他の実施形態では、材料本体12は、受け部材2の開口端7内に受けていない。
【0260】
前述のように、材料本体12は、エアロゾル生成材料14を含んでもよく、および/またはエアロゾル形成材料を含んでもよい。
【0261】
いくつかの実施形態では、阻止部材4は、約10~約50重量%のエアロゾル形成材料14、約15~約60重量%のゲル化剤、および任意選択的に充填材からなる、エアロゾル生成材料を含み、ここで、重量%の値は乾燥重量ベースで計算される。
【0262】
いくつかの実施形態では、阻止部材のエアロゾル生成材料14は、4つの香料を含む。
【0263】
いくつかの実施形態では、阻止部材4は非晶質固体を含み、好ましくは非晶質固体はゲルである。
【0264】
いくつかの実施形態では、阻止部材4はタバコ材料を含む。
【0265】
いくつかの実施形態では、阻止部材4はシート材料を含み、好ましくは、本方法はシート材料を材料本体に集めることを含む。シート材料は紙を含んでもよい。
【0266】
いくつかの実施形態では、阻止部材4のシート材料は圧着される。阻止部材4を設けるステップS2は、シート材料を圧着するステップを含むことができる。例えば、ステップS2は、阻止部材4を形成するために使用されるシート材料を一対の圧着ローラに通すことを含むことができる。
【0267】
いくつかの実施形態では、阻止部材4のシート材料は、エアロゾル生成材料および/または紙のうちの1つまたは複数を含む。シート材料4は、タバコ材料を含んでもよい。シート材料4は、ゲルを含んでもよい。
【0268】
いくつかの実施形態では、受け部材2のシート材料9は、エアロゾル生成材料、箔および/または紙のうちの1つまたは複数を含む。シート材料9は、タバコ材料を含んでもよい。シート材料9は、ゲルを含んでもよい。
【0269】
いくつかの実施形態では、阻止部材4は、エアロゾル生成材料3と接触する端面4Aを含む。
【0270】
いくつかの実施形態では、阻止部材4は、阻止部材4の長さ1mm当たり7mg~13mgの範囲のエアロゾル生成材料を含み、好ましくは、阻止部材4の長さ1mm当たり8~12、9~11.5、9~11、または9.5~10.5mgのエアロゾル生成材料を含む。
【0271】
いくつかの実施形態では、空間6は、空間6の長さ1mm当たり7mg/mm~13mgの範囲のエアロゾル生成材料、好ましくは、空間6の長さ1mm当たり8~12、9~11.5、9~11、または9.5~10.5mgのエアロゾル生成材料を含む。
【0272】
いくつかの実施形態では、物品1は、物品1のmm長さ当たり7mg/mm~13mgの範囲のエアロゾル生成材料、好ましくは物品1のmm長さ当たり8~12、9~11.5、9~11、または9.5~10.5mgの範囲のエアロゾル生成材料を含む。
【0273】
いくつかの実施形態では、空間6に提供されるエアロゾル生成材料3は、緩い材料、例えば緩いタバコ材料として提供される。緩んだ材料は、受け部材2の空間6に注入されてもよく、またはシート材料9上に堆積されてもよく、次いで、シート材料9はエアロゾル生成材料3の周りに巻き付けられて受け部材2を形成する。エアロゾル生成材料3は、別個の粒子として提供されてもよい。
【0274】
いくつかの実施形態では、受け部材2の空間6内のエアロゾル生成材料3は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、または本質的にタバコ材料からなる。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、前述のように、タバコ材料のビーズ/ペレットを含む。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、タバコビーズ/ペレット以外の別のタバコ材料をさらに含む。
【0275】
いくつかの実施形態では、方法100は、冷却セクションを設けるステップと、冷却セクションを物品に組み込むこととをさらに含み、好ましくは、冷却セクションは、物品1の使用時に冷却セクションが受け部材の下流になるように配置される。いくつかの実施形態では、冷却セクションはエアロゾル生成材料を含み、好ましくはエアロゾル生成材料のプラグを含む。いくつかの実施形態では、冷却セクションは香味料を含み、例えば、冷却セクションのエアロゾル生成材料は香味料を含んでもよい。冷却セクションは、ゲル、例えばゲルプラグを含むことができる。
【0276】
いくつかの実施形態では、阻止部材4は、物品1がエアロゾル提供装置200で使用されているときに空間6の上流にある。他の実施形態では、阻止部材4は空間6の下流にある。
【0277】
いくつかの実施形態では、物品1がエアロゾル提供装置200で使用されているとき、受け部材2の端壁8は空間6の上流にある。他の実施形態では、端壁8は空間6の下流にある。
【0278】
いくつかの実施形態では、方法100は、端壁8の他方の側にさらなる材料のプラグ(図示せず)を空間6に設けるステップをさらに含む。さらなる材料のプラグは、例えば、濾過材料のセクションまたは冷却セクションおよび/または香料セクションを含むことができる。
【0279】
ここで図9を参照すると、物品1の受け部材2を形成するためのシート材料9の代替実施形態が示されている。シート材料9は、図1図8を参照して上述したシート材料9の特徴のいずれかを含む、本明細書に記載の物品1のシート材料9の特徴のいずれかを有することができる。違いは、シート材料9が1つまたは複数の強度不連続領域20をさらに含むことである。
【0280】
強度不連続部の1つまたは複数の領域20は、シート材料9が1つまたは複数の強度不連続領域20に沿って折り曲げられて、受け部材2の端壁8を形成することができるように配置される。
【0281】
いくつかの実施形態では、強度不連続領域20は、シート材料9の弱化領域を含む。そのため、シート材料9を折り曲げる際に、シート材料9は弱化領域に沿って折り曲げられる。例えば、弱化領域は、シート材料9の厚さを部分的または全体的に通る切り込み、エンボス加工、ピン孔、予め形成された折り目、スコアライン、および/またはシート材料9の厚さが減少した領域、のうちの1つまたは複数を含むことができる。一実施形態(図示せず)では、強度が低下した領域は、シート材料9の残りの少なくとも一部分を強化すること、例えば、シート材料9の弱化領域の周りの領域または残りの全体に強化コーティング(例えば、ワニス)をシート材料9に適用することによって達成される。
【0282】
いくつかの実施形態では、強度不連続領域20は、シート材料9の強度が増加した領域を含む。そのため、シート材料9を折り曲げる際に、シート材料9は強度が高められた領域の近傍で折り曲げられる。例えば、強度が増加した領域は、エンボス加工、コーティング(例えば、ワニスまたは他のコーティング)、またはシート材料の厚さが増加した領域を含むことができる。
【0283】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の強度不連続領域20は、エンボス加工を含む。
【0284】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の強度不連続線20は連続している。他の実施形態では、1つまたは複数の強度不連続線20は不連続である。
【0285】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の強度不連続領域20は、強度不連続線20である。強度不連続領域20は、実質的に直線的に延びてもよい。
【0286】
いくつかの実施形態では、シート材料9は、シート材料9の第1および第2の端部9A、9Bに平行に延びる第1の軸線A-Aを有し、少なくとも1つの強度不連続線20は、第1の軸線A-Aに実質的に垂直に延びる。いくつかの実施形態では、第1の軸線A-Aは、端部分10からシート材料9の反対側の端部まで延びる。他の実施形態(図示せず)では、強度不連続領域または各強度不連続領域20は、前記第1の軸線A-Aに対してある角度で延びることを認識されたい。
【0287】
いくつかの実施形態では、シート材料9は、少なくとも35GSM、好ましくは少なくとも100,150または200GSMの坪量を有する。
【0288】
いくつかの実施形態では、シート材料9は、最大300GSM、好ましくは最大250,200または150GSMの坪量を有する。
【0289】
本例では、シート材料9は、端部分10が端壁8を形成するように周壁5が形成されると、各々径方向内側に折り曲げられた複数の端部分10を含む。あるいは、各端部分10を折り曲げた後に、シート材料9を丸めて周壁5を形成してもよく、シート材料9の前記丸めは、端部分10を一緒にして端壁8を形成する。
【0290】
いくつかの実施形態では、各端部分10は、シート材料9のフラップ10を含む。各フラップ10は、ほぼ三角形であってもよい。すなわち、複数の三角形状の切り込みがシート材料に形成されてもよい。しかしながら、当業者は、フラップ10の他の形状、例えば半円形または長方形のフラップが可能であることを認識するであろう。
【0291】
本例では、シート材料9は、不連続で互いに離間した複数の強度不連続領域20を含む。本例では、領域は、シート材料9をエンボス加工することによって形成された弱化線20を含む。各強度不連続領域20は、対応する端部分10の縁部に配置され、前記端部分10は、シート材料9の残りの部分に接合される。したがって、各領域20は、それぞれの端部分10の折り曲げを容易にして、受け部材2の端壁8を形成する。
【0292】
ここで図10を参照すると、物品1の受け部材2を形成するためのシート材料9のさらに別の実施形態が示されている。シート材料9は、図1図8または図9を参照して上述した物品1のシート材料9の特徴のいずれかを有することができる。相違点は、シート材料9が、シート材料9の全幅にわたって延びる単一の強度不連続領域20を含むことである。また、端部分10は、長方形であり、シート材料9の第1の端部9Aおよび第2の端部9Bとほぼ平行な切り込み10Aによって形成されている。
【0293】
ここで図13図15を参照すると、エアロゾル提供装置200の一実施形態が示されている。
【0294】
物品1は、物品1を加熱するための加熱要素203の形態のエアロゾル発生器を含むエアロゾル提供装置200(図13を参照されたい)で使用するように構成される。本例では、加熱要素203は、加熱領域202、例えば加熱チャンバ202を少なくとも部分的に取り囲む。加熱要素203は、抵抗加熱および/または誘導加熱されてもよい。
【0295】
他の実施形態(図示せず)では、加熱要素203は、代わりに、物品1に挿入するためのブレードまたはピンを備え、例えば、ブレードまたはピンは、空間6内のエアロゾル生成材料3および/または阻止部材4の材料本体12に挿入されてもよい。他の実施形態(図示せず)では、物品1は、例えばエアロゾル生成材料3および/または阻止部材4に埋め込まれ得る加熱要素を含んでもよい。
【0296】
図13では、エアロゾル提供装置200の一実施形態の構成要素が簡略化されて示されている。特に、エアロゾル提供装置200の要素は、図13では縮尺通りに描かれていない。この実施形態の理解に関連しない要素は、図13を簡略化するために省略されている。
【0297】
図13の例では、エアロゾル提供装置200は、非燃焼式エアロゾル提供装置200である。非燃焼式エアロゾル提供装置200は、物品1を受け入れるための領域202を含むハウジング201を備える。
【0298】
物品1が加熱領域202内に受け入れられると、物品1の少なくとも一部がヒータ203に熱的に近接する。したがって、空間6内のエアロゾル生成材料3および/または材料本体12のエアロゾル生成材料14の少なくとも一部分は、ヒータ203に熱的に近接している。いくつかの実施形態では、ヒータ203は、物品1から離間され、例えば、物品1に外接するが、より大きい直径を有し、そこから離間される。他の実施形態では、ヒータ203は、物品1と直接接触しており、例えば、物品1の包装材13の外面と接触している。別の実施形態では、ヒータ203は、物品1の内部に接触する、例えば、空間6内のエアロゾル生成材料3および/または阻止部材4の材料本体12に接触するブレードまたはピンを含む。
【0299】
物品1が加熱されると、空間6内のエアロゾル生成材料3および/または阻止部材4のエアロゾル生成材料14は、1つまたは複数の揮発性化合物を放出し、異なる温度である範囲の揮発性化合物を放出することができる。電気加熱エアロゾル生成システム200の最大動作温度を制御することによって、選択された揮発性化合物の放出を防止することによって、望ましくない化合物の選択的放出を制御することができる。
【0300】
図14に示すように、ハウジング201内には、電気エネルギー供給源204、例えば充電式リチウムイオンバッテリがある。コントローラ205は、ヒータ203、電気エネルギー供給源204、およびユーザインターフェース206、例えばボタンまたはディスプレイに接続されている。コントローラ205は、ヒータ203の温度を調整するためにヒータに供給する電力を制御する。典型的には、エアロゾル形成基材は、250℃~450℃の温度に加熱される。
【0301】
図15は、図13に示すタイプの非燃焼式エアロゾル提供装置200の概略断面図であり、物品1は、ヒータ203による加熱のために装置200の加熱領域202に収容されている。非燃焼式エアロゾル提供装置200は、ユーザによるエアロゾル生成物品1の消費のためにエアロゾル生成物品1を受け取るように示されている。
【0302】
非燃焼式エアロゾル提供装置200のハウジング201は、ユーザによる消費のためにエアロゾル生成物品1を受け入れるために、近位端(または吸い口端)で開口する空洞の形態の領域202を画定する。
【0303】
本例では、エアロゾル提供装置200は、物品1が領域202に関心を持ち、領域202から取り外され得るように、領域へのアクセスを可能にするために装置200の残りの部分から取り外し可能なマウスピース207を備える。物品1が領域202に提供されると、マウスピース207を再び取り付けることができる。いくつかの実施形態では、マウスピース207は、例えばねじ山またはバヨネット接続によって、装置200のハウジング201に取り外し可能に取り付けられる。
【0304】
ユーザがマウスピース207を吸引すると、空気が物品1内に引き込まれ、揮発性物質が凝縮して吸入可能なエアロゾルを形成する。このエアロゾルは、装置200のマウスピース207を通過してユーザの口に入る。
【0305】
他の実施形態では、装置200のマウスピース207は省略されてもよいことを認識されたい。いくつかの実施形態では、物品1はマウスピースを形成することができ、ユーザの口と接触することができる。
【0306】
上述の実施形態では、受け部材2の端壁8は物品1の第1の端部(すなわち、近位端Pまたは遠位端D)を形成し、阻止部材4は物品1の第2の端部(すなわち、近位端Pまたは遠位端Dの他方)を形成する。しかしながら、代替的な実施形態(図示せず)では、物品1は、1つまたは複数のさらなるセグメント、例えば、空間6に対して端壁8の反対側にある、および/または空間6に対して阻止部材4の反対側にあるさらなるセグメントを含むことができることを認識されたい。
【0307】
例えば、受け部材2のすぐ下流に隣接して配置された冷却要素とも呼ばれる冷却セクション25をさらに備える物品1の代替実施形態が図16に示されている。本例では、冷却要素25は、受け部材2の端壁8のすぐ下流に隣接している。いくつかのそのような実施形態では、冷却要素25は、端壁8と当接関係にある。物品1は、追加的または代替的に、冷却要素25の下流にさらなる材料本体26を含むことができる。さらなる材料本体26は、香料材料および/または濾過材料を含んでもよく、および/または冷却要素25の視界を不明瞭にするために設けられてもよい。
【0308】
冷却要素25は、約1mm~約4mm、例えば約2mm~約4mmの内径を有する中空チャネルを含む。中空チャネルは、約3mmの内径を有することができる。中空チャネルは、冷却要素25の全長に沿って延びる。冷却要素25は、単一の中空チャネルを含むことができる。代替的な実施形態では、冷却要素25は、複数のチャネル、例えば2、3または4つのチャネルを含むことができる。単一の中空チャネルは、実質的に円筒形であってもよいが、代替的な実施形態では、他のチャネル形状/断面が使用されてもよい。中空チャネルは、冷却要素25に引き込まれたエアロゾルが膨張して冷却することができる空間を提供することができる。冷却要素25は、使用中に、中空チャネルの断面積を制限して、冷却要素25内へのタバコの移動を制限するように構成されてもよい。
【0309】
冷却要素25は、半径方向に壁厚を有することができる。冷却要素25の壁厚は、冷却要素25の所与の外径に対して、冷却要素25の壁によって囲まれたチャンバの内径を画定する。冷却要素25は、少なくとも約1.5mmから約2mmまでの壁厚を有することができる。本例では、冷却要素25は、約2mmの壁厚を有する。
【0310】
冷却要素25は、フィラメント状トウから形成されてもよい。冷却要素25を形成するために、突き合わせた継ぎ目で平行に巻かれた複数の紙層、または紙、厚紙チューブ、紙-マシェ型プロセスを使用して形成されたチューブ、成形もしくは押出プラスチックチューブなどの螺旋状に巻かれた層などの他の構造を使用することができる。冷却要素25は、製造中および物品1の使用中に生じ得る軸方向の圧縮力および曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有するように製造される。
【0311】
冷却要素25の壁材料は、エアロゾル生成材料3によって生成されたエアロゾルの少なくとも90%が、冷却要素25の壁材料を通るのではなく、1つまたは複数の中空チャネルを長手方向に通過するように、比較的非多孔質であってもよい。例えば、エアロゾル生成材料3によって生成されたエアロゾルの少なくとも92%または少なくとも95%が、1つまたは複数の中空チャネルを長手方向に通過することができる。
【0312】
冷却要素25は、冷却要素25の第1の上流端に入る加熱された揮発成分と、冷却要素25の第2の下流端から出る加熱された揮発成分との間に少なくとも40℃の温度差を提供するように構成することができる。冷却要素25は、冷却要素25の第1の上流端に入る加熱された揮発成分と、冷却要素25の第2の下流端から出る加熱された揮発成分との間に、少なくとも60℃、または少なくとも80℃、または少なくとも100℃の温度差を提供するように構成することができる。冷却要素25の長さにわたるこの温度差は、温度に敏感な材料本体26を、加熱されたときのエアロゾル生成材料3の高温から保護する。
【0313】
材料本体26は、実質的に円筒形の全体的な外形を画定し、プラグラップ28に包まれている。プラグラップ28は、50gsm未満、または約20gsm~40gsmの坪量を有することができる。プラグラップ28は、30μm~60μm、または35μm~45μmの厚さを有することができる。プラグラップ28は、例えば100個未満のコレスタ単位、例えば50個未満のコレスタ単位の透過率を有する非多孔質プラグラップであってもよい。しかしながら、他の実施形態では、プラグラップ28は、例えば少なくとも100または少なくとも200コレスタ単位の透過性を有する多孔質プラグラップとすることができる。
【0314】
冷却要素25および/または材料本体26は、ユーザの口内に受容されるように構成された物品1のマウスピースを形成することができる。いくつかの実施形態では、装置200のマウスピース207は省略されてもよい。
【0315】
いくつかの実施形態では、チップペーパー29は、冷却要素25および材料本体26の周りに巻き付けられ、また、受け要素2を囲む包装材13を囲み、接着剤によってこれらの構成要素に接続されてもよい。したがって、チップペーパー29は、冷却要素25および材料本体26を受け部材2および阻止部材4に接続する。いくつかの実施形態では、包装材13は省略される。
【0316】
上述の例では、受け部材2は、シート材料9から形成されている。しかしながら、他の実施形態では、受け部材2は、例えば、成形部品として、または積層造形プロセス(例えば、3D印刷)を使用して形成されてもよい。
【0317】
上記の物品(図1図16に示す物品の各々を含む)の例の各々において、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、異なる密度を有してもよい。そうでなければ、物品のエアロゾル生成材料は同じであっても異なっていてもよい。他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の密度は同じであってもよい。
【0318】
異なる密度の第1および第2のエアロゾル生成材料3、14を提供することは、両方の材料が同じ加熱にさらされたときに高密度材料がよりゆっくりと加熱され、したがって、高密度材料が低密度材料よりも遅い速度で揮発性化合物(例えばニコチン)を放出することを意味することが分かった。いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料3は、第2のエアロゾル生成材料14よりも大きい密度を有し、その結果、第1のエアロゾル生成材料3は、同じ加熱にさらされたときに第2のエアロゾル生成材料14よりもゆっくりと加熱し、第2のエアロゾル生成材料14よりも遅い速度で揮発性化合物(例えばニコチン)を放出する(しかしながら、他の実施形態では、第2のエアロゾル生成材料14が第1のエアロゾル生成材料3よりも高い密度を有するように、逆が真であってもよい)。したがって、異なる密度のエアロゾル生成材料を組み合わせることにより、揮発性化合物のより一貫したより長期間の放出が提供される。いくつかの実施形態では、異なる密度のエアロゾル生成材料を、場合により異なる時間および/または異なる温度でこれらの材料を別々に加熱することと組み合わせて、例えば物品の消費期間にわたって揮発性化合物のより調整された放出を提供することを可能にする。あるいは、使用により大きな初期影響をユーザに与えるために、物品の消費の開始に向かって揮発性物質のより迅速なまたはより大きな放出を有することが望ましい場合がある。エアロゾル生成および揮発性化合物放出を制御する能力は、物品を比較的小さくすることができる一方で、消費期間にわたって揮発性化合物の特定の所望の放出を依然として達成することができるので、特に有利であり得る。
【0319】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の一方は、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の他方の密度よりも少なくとも約25%高い密度を有し、任意選択で、少なくとも約30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%または75%高い密度を有する。第1および第2のエアロゾル生成材料3、14のうちの前記一方は、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14のうちの他方の密度よりも約200%以下高く、任意選択的に、約150%、125%、100%または75%以下高い密度を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の一方は、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の他方の密度よりも約25%~約75%高い密度を有する。
【0320】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の前記一方は、少なくとも約0.4g/cm3から、場合により少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9または2g/cm3からの密度を有する。第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の前記一方は、約2g/cm3以下、および任意選択で約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6または0.5g/cm3以下の密度を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の前記一方の密度は、約0.4~1.99g/cm3である。
【0321】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の前記他方は、少なくとも約0.1g/cm3から、場合により少なくとも約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8または0.9g/cm3からの密度を有する。第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の前記他方は、約1g/cm3以下、任意選択で約0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3または0.2g/cm3以下の密度を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の前記他方の密度は、約0.1~0.9g/cm3である。
【0322】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は同じ成分を含む。したがって、加熱すると、それらは、潜在的に同じ含有量の活性物質および/または香料などを有する非常に類似したエアロゾルを放出する。それらの異なる密度により、加熱中に異なる速度および/または異なる時間で2つの材料からエアロゾルを生成することが可能になる。
【0323】
他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、異なる成分を含む(そして同じまたは異なる密度を有してもよい)。したがって、加熱すると、それらは異なるエアロゾルを放出し、潜在的に活性物質および/または香料などの異なる構成を有する。それらの異なる密度は、加熱中に異なる速度および/または異なる時間で2つの材料から異なるエアロゾルを生成することを可能にし、潜在的に使用期間にわたって変化するエアロゾルを提供する。
【0324】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料3および第2のエアロゾル生成材料14は各々タバコを含む。タバコは、ニコチン、芳香および香料を含む揮発性成分を含有する。タバコは、タバコ葉、葉肉、茎、柄、リブ、切れ端および切れ端またはそれらの2つ以上の混合物を含む、任意の種類のタバコおよびタバコ植物の任意の部分であってもよい。適切なタバコ材料は、以下のタイプ、すなわち、バージニアもしくは黄色種タバコ、バーレー種タバコ、オリエンタルタバコ、または任意選択でここに列挙されたものを含むタバコ材料のブレンドを含む。タバコは、ドライアイス膨張タバコ(DIET)などの膨張されてもよく、または任意の他の手段によって処理されてもよい。いくつかの実施形態では、タバコ材料は再構成タバコ材料であってもよい。タバコは、前処理されても処理されなくてもよく、例えば、固体茎(SS)、細断乾燥茎(SDS)、蒸気処理ステム(STS)、またはこれらの任意の組合せであってもよい。タバコ材料は、発酵、硬化、未硬化、焙焼、または他の方法で前処理されてもよい。
【0325】
第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、異なるタバコを含んでもよい。あるいは、タバコは同じであってもよいが、異なる形態で提供され、その結果、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の一方は、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の他方よりも高い密度を有する。
【0326】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料3は、第2のエアロゾル生成材料14に対して少なくとも1つの(さらなる)異なる特性を有する。異なる特性は、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14(各々が2つ以上の材料から製造される場合のエアロゾル生成材料のレシピを含む)を作製する形態、サイズ、含水量、量(重量による)、1つもしくは複数の材料、または材料の割合、のうちの1つまたは複数であってもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、それらの異なる密度以外の異なる特性を有さない。他の実施形態では、密度は、第1および第2のエアロゾル生成材料の密度と同じである。
【0327】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料14は、切断ラグの形態の1つまたは複数のタバコを含む。このタバコ材料は、葉肉または再構成タバコ材料であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料14は、葉肉および再構成タバコの両方を含むブレンドである。例えば、葉肉と再構成タバコとの比は、約1:4~約4:1であってもよい。
【0328】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料3は、第2のエアロゾル生成材料14よりも高い密度を有する。いくつかの実施形態では、このより高密度の第1のエアロゾル生成材料3は、粒子を含むか、またはビーズもしくは1つまたは複数のシートの形態であってもよい。各ビーズまたはシートは、凝集したより小さな粒子から形成されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、第2のエアロゾル生成材料14は、第1のエアロゾル生成材料3よりも高密度であってもよく、例えば、ビーズまたは1つまたは複数のシートの形態であってもよいことを認識されたい。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の両方は、ビーズまたは1つまたは複数のシートの形態であってもよく、任意選択的に、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の一方が第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の他方よりも高い密度を有するように処理されてもよい。
【0329】
本明細書で使用される場合、「ビーズ」という用語は、成形、成形、圧縮、または他の方法で所望の形状に成形されたビーズ、ペレット、または他の個別の小さな単位を含むことを意味する。ビーズは、滑らかで規則的な外形(例えば、球、円柱、卵形など)を有してもよく、および/または不規則な外形を有してもよい。
【0330】
いくつかの実施形態では、ビーズは、(例えば、ふるい分けによって測定されるように)少なくとも約0.5mm、場合により少なくとも約1、1.5、2、2.5または3mmの直径を有する。ビーズは、(例えば、ふるい分けによって測定されるように)約5mm以下、場合により約4.5、4、3.5、3、2.5、2または1.5mm以下の直径を有し得る。いくつかの実施形態では、各ビーズの直径は、約0.5mm~約3mm、または約1mm~約2mmの範囲であってもよい。ビーズのサイズは、その平均サイズ、例えば数または体積平均サイズを指し得る。
【0331】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料3、14の所望の密度は、材料の配合および/または材料が処理される方法によって達成または制御される。凝集、特に圧縮力のいくらかの印加による凝集を伴うプロセスは、材料の密度を増加させる傾向がある。
【0332】
したがって、いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、凝集した材料の粒子を含む。
【0333】
シート材料の場合、シートは、所望の寸法および密度を有するシートを形成するために結合され、任意選択的に圧縮される材料の粒子から形成されてもよい。
【0334】
いくつかの実施形態では、ビーズまたはペレットは、いわゆるマルメージングプロセスを使用して形成することができる。
【0335】
いくつかの実施形態では、凝集はペレット化によるものである。ペレット化は、材料の微粒子を、場合により賦形剤と共に、ペレットと呼ばれる自由流動単位に変換する凝集プロセスである。選択された機器およびプロセスの種類に応じて、ペレット形成および成長はいくつかの方法で起こり得る。これらのペレットは、撹拌によって形成されてもよく、粒子が適切な量の液体の存在下で圧延および転動されると、凝集物が形成される。焼成は、ペレットを製造するためのパン、ディスク、ドラムまたはミキサーなどの装置の使用を含んでもよい。圧縮ペレット化は、圧力凝集の一形態であり、粒子は、場合により配合助剤を用いて機械的力によって一緒にされる。圧縮力は、形成されたペレットが出発材料と比較して増加した密度を有することを意味する。
【0336】
いくつかの実施形態では、凝集は押出成形によるものである。いくつかの実施形態では、ペレット化によって形成されたペレットを押し出して、より高密度の押出物を形成することができる。
【0337】
押し出される粒子は、材料内の熱伝達および揮発性成分の放出に影響を及ぼす、より高密度のエアロゾル生成材料(例えば、より高密度の第1または第2のエアロゾル生成材料3、14)を生成するように選択されたサイズを有してもよい。
【0338】
押出は、組成物(前駆体組成物とも呼ばれる)をダイを通して供給して押出製品を製造することを含む。このプロセスは、剪断力と組み合わせて組成物に圧力を加える。
【0339】
押出は、スクリュー、ふるいおよびバスケット、ロール、ラムおよびピンバレル押出機の主要な種類の押出機のうちの1つを使用して行うことができる。単軸または二軸押出機を使用してもよい。押出しによってタバコビーズを形成することは、この処理が組成物の圧縮、混合、コンディショニング、均質化および成形を組み合わせるという利点を有する。
【0340】
いくつかの実施形態では、押出中、タバコ粒子などの粒子を含む自由流動性組成物は、高圧および高温にさらされ、成形ノズルまたはダイなどのオリフィスを通って押し出されて押出物を形成する。いくつかの実施形態では、押出物は棒状の形態を有し、所望の長さのセグメントに切断することができる。
【0341】
いくつかの実施形態では、組成物は、押出機内で約40℃~約150℃、または約80℃~約130℃、または約60℃~約95℃の温度にさらされる。二重押出を使用するものを含むいくつかの実施形態では、前駆体組成物は、押出機内で約70℃~約95℃の温度にさらされる。単一押出を使用するものを含むいくつかの実施形態では、前駆体組成物は、押出機内で約60℃~約80℃の温度にさらされる。
【0342】
組成物は、使用されるダイまたはノズルの設計に応じて、約2bar~約100bar、または約5bar~約60barの範囲の圧力(ダイまたはノズルの直前)にさらされてもよい。圧力が高いほど、押出物の密度が高くなりやすい。したがって、押出プロセスは、所望の密度を有する押出エアロゾル生成材料を提供するように調整することができる。
【0343】
タバコ粒子が押し出されるいくつかの実施形態では、押出物の密度が比較的高く、その中のタバコ粒子の表面が比較的開いているため、押出物から形成されたタバコビーズは良好な熱伝達および物質移動を示し、これは香料およびニコチンなどのタバコ成分の放出にプラスの影響を与える。
【0344】
いくつかの実施形態では、押出は、一般的に乾燥したプロセスであってもよく、組成物は、乾燥または実質的に乾燥したエアロゾル生成粒子を含む。組成物は、任意選択的に、例えば、基剤、希釈剤、固体エアロゾル形成剤、固体香料改質剤などを含む他の粒状材料を含んでもよい。
【0345】
いくつかの実施形態では、押出プロセスの前または間に液体を組成物に添加することができる。例えば、水は、例えば、組成物の成分の溶解もしくは可溶化を助けるため、または結合もしくは凝集を助けるための加工助剤として添加され得る。代替的または追加的に、湿潤剤を組成物に添加してもよい。
【0346】
いくつかの実施形態では、液体は、グリセロールまたは本明細書で論じられる他のものなどのエアロゾル形成剤材料であってもよい。このようにして組成物に液体を添加すると、液体は表面に適用されるだけでなく、押出機の圧力と高い剪断力による激しい混合の結果として、押出物に液体が含浸される。液体がエアロゾル形成剤材料である場合、これは、結果として生じるビーズ中のエアロゾル形成剤材料の高い利用可能性をもたらし、揮発性成分の蒸発を促進することができる。
【0347】
いくつかの実施形態では、押出ビーズに組み込まれるエアロゾル形成剤材料の量は、重量で最大約30%、さらには重量で最大約40%であってもよい。通常、そのような大量のエアロゾル形成剤材料は、組成物を取り扱いにくくする可能性がある。しかしながら、これは、押出により粒子がエアロゾル形成剤材料で含浸されるという問題はあまりない。ビーズが揮発性成分を放出することに加えてエアロゾルを生成することになる、重量で少なくとも約10%または少なくとも約20%などの量のエアロゾル形成剤材料を含むことが望ましい場合がある。ビーズの主な機能がビーズによって運ばれる揮発性成分を既存のエアロゾルまたは空気流に放出することである場合、重量で最大約5%などのより少量のエアロゾル形成剤材料で十分であり得る。
【0348】
いくつかの実施形態では、凝集体は、結合剤または結合添加剤を含まない。例えば、押出ビーズは、それらの構造的完全性を維持するために結合剤を必要としない場合がある。他の実施形態では、凝集体は、結合剤または結合添加剤を含む。結合添加剤は、粒子を互いにおよび組成物中の他の成分に接着させるのを助けることによって凝集構造の形成を助けるように選択されてもよい。適切な結合添加剤としては、例えば、ゼラチン、デンプン、多糖類、ペクチン、アルギネート、木材パルプ、セルロース、およびカルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体などの熱可逆性ゲル化剤が挙げられる。
【0349】
いくつかの実施形態では、押出による加工は、所望の場合、第1または第2のエアロゾル生成材料3、14のより高い密度を提供するのに十分である。しかし、他の実施形態では、押出物をさらに処理して、第1または第2のエアロゾル生成材料3、14の密度を増加させてもよい。
【0350】
例えば、いくつかの実施形態では、押出エアロゾル生成材料は球形化を受ける。球形化では、押し出された円筒形状の粒子は均一な長さに破壊され、塑性変形により徐々に球形に変形する。押出物が最初に均一な長さに分割される場合、均一な直径を有する球が球形化ステップによって生成される。
【0351】
本明細書で論じられる実施形態の1つの具体例によれば、第1のエアロゾル生成材料3のサンプルは、以下のように生成された(ただし、いくつかの実施形態では、代わりに第2のエアロゾル生成材料に使用されるサンプルが以下に従って生成されてもよいことに留意されたい)。
【0352】
結合剤を含むおよび含まない3つのサンプル配合物を表1に示し、その量を湿重量パーセント(WWB)として示す。
【0353】
【表1】
【0354】
タバコを過熱しないように注意しながら、タバコを粉砕して微粉を生成した。粉砕タバコ粒子をふるい分けして、所望のサイズ、例えば250μm未満、100μm未満または60μm未満の粒径を有するものを選択した。
【0355】
次に、配合物のすべての乾燥(非液体)成分を合わせ、ミキサーで混合またはブレンドした。この特定の例では、混合物を75RPMまでの速度で1分間混合した。これは、乾燥成分が混合物内に均一に分布することを確実にするためであった。
【0356】
次に、グリセロールの半分および水の半分を乾燥混合物に添加し、混合した。具体的には、混合物を75RPMでさらに1分間混合した。次いで、残りのグリセロールおよび水を添加し、再び75RPMで1分間混合した。次いで、均質な混合物が達成されることを確実にするために、混合物が塊に押し込むことができるぼそぼそした稠度を有するまで混合を続けた。この特定の例では、追加の混合は3分間続いた。
【0357】
次いで、Caleva Multilabを用いて混合物を押出した。押出機を約1500rpmで操作して、パスタに似た長さの押出物を製造した。
【0358】
押出物は、押出機から出てくるにつれて様々な長さの小片に砕いた。次いで、これらの小片を球状化した。球状ビーズが形成されるまで球状化を行った。この場合、押出物を最初に2,500RPMで1分間動作するCaleva Multilab中で球状化し、次いでビーズを欠陥がないかチェックした。次いで、球形化をさらに1~2分間続けた。この球形化ステップは、押し出されたタバコを個々の小片に分割し、高密度の球状ビーズを形成した。
【0359】
最終ステップでは、球状化ビーズを65℃のオーブン内で30分間乾燥させた。各乾燥期間の後に、ビーズを秤量し、所望の水分重量減少が達成されたときに乾燥を停止した。一般に、そのような乾燥には約1時間かかる。
【0360】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14の他方は、別個の粒子の形態、または粒子の凝集体の形態である。これらの粒子は、粒径などの第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の(より高密度の)一方と様々な特性を共有し得るが、より低い密度を有する。上述したように、エアロゾル生成材料3、14の密度を調整する様々な方法、例えば、材料の粒子、ビーズまたはペレットへの配合および/または加工がある。
【0361】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の前記一方は、60%の再構成タバコと40%の葉肉タバコとの組合せを含み、この材料の密度は約0.1~約0.9g/cmの範囲内である。第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の他方は、約30~約90%のタバコを含み、約0.4~約1.99g/cmの範囲の密度を有する。第1および第2のエアロゾル生成材料3、14のうちの前記一方に含まれるエアロゾル形成材料の量は、約8~約15%であってもよい。第1および第2のエアロゾル生成材料3、14の前記一方は、約0.5~約3mmの粒径を有する大部分が球形のビーズを含んでもよい。いくつかの実施形態では、物品中のエアロゾル生成材料は、重量で、約50%の第1のエアロゾル生成材料3および約50%の第2のエアロゾル生成材料14を含む。したがって、例えば、260mgのエアロゾル生成材料を含む物品は、130mgの第1のエアロゾル生成材料3および130mgの第2のエアロゾル生成材料14を含んでもよい。
【0362】
エアロゾル生成材料がタバコを含むいくつかの実施形態では、タバコはエアロゾル生成材料の重量で約10%~約90%の量で存在する。
【0363】
いくつかの実施形態では、タバコは、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、少なくとも約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、または少なくとも約35%のタバコの量で存在してもよい。
【0364】
いくつかの実施形態では、タバコは、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、約90%、89%、88%、87%、86%、85%、84%、83%、82%、81%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%以下、または約40%以下のタバコの量で存在してもよい。
【0365】
本明細書に記載のタバコはニコチンを含有してもよい。いくつかの実施形態では、ニコチン含有量はタバコの重量で0.5~2.5%または0.5~2%であり、例えば、タバコの重量で0.5~1.75%、タバコの重量で0.8~1.2%またはタバコの重量で約0.8~約1.75%であってもよい。いくつかの実施形態では、ニコチン含有量はタバコの重量で0.8~1%であってもよい。
【0366】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、同じニコチン含有量を有する。
【0367】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、1つまたは複数の揮発性成分を含む。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料3、14は、同じ揮発性成分含有量を有する。
【0368】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14はタバコを含む。例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料3、14は、約80~約350mgのタバコを含んでもよい。いくつかの特定の実施形態では、物品または消耗品中のエアロゾル生成材料は、260mgの重量を有し、例えば葉肉と再構成タバコとのブレンドを含む130mgの第2のエアロゾル生成材料14と、例えばより高密度のタバコビーズを含む130mgの第1のエアロゾル生成材料3との組合せを含む。
【0369】
いくつかの実施形態では、物品は、エアロゾル生成材料の領域を含み、各領域は、等量のタバコを含有するエアロゾル生成材料を含む。代替的な実施形態では、領域は異なる量のタバコを含んでもよい。タバコの総量が約80~約350mgである場合、エアロゾル生成材料の一方の領域は約20~約330mg、または約50~約300mg、または約40~約125mgのタバコを含み、エアロゾル生成材料の他方の領域は約20~約330mg、または約30~約300mg、または約40~約125mgのタバコを含む。
【0370】
本開示によれば、本明細書に記載の例のいずれかによる物品とエアロゾル提供装置とを含む部品のキットも提供される。
【0371】
本開示によれば、本明細書に記載の例のいずれかによる複数の物品を含むパッケージ(図示せず)も提供される。いくつかの実施形態では、パッケージは密封されている。パッケージは、本体および蓋を備える容器を備えることができ、複数の物品を受け入れるために容器本体内に空間が設けられる。蓋は、例えば、ねじ山によって接続されたヒンジ付き蓋、スナップフィット蓋、または蓋であってもよい。
【0372】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を支援するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限とみなされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用され、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示される要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを適切に含むか、それらからなるか、または本質的にそれらからなってもよい。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含んでもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-08-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル提供システムで使用するための物品であって、
エアロゾル生成材料と、
端壁と、開口端と、前記エアロゾル生成材料を収容する保管領域を取り囲む周壁と、を備える受け部材と、
前記エアロゾル生成材料が前記受け部材の前記開口端を通って前記保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材と、を備える物品。
【請求項2】
前記受け部材がシート材料を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記シート材料が紙および/または箔を含む、請求項2に記載の物品。
【請求項4】
前記シート材料が折り曲げられて前記端壁を形成する、請求項2に記載の物品。
【請求項5】
前記シート材料が、径方向内側に延びて前記端壁を形成する複数の端部分を備え、好ましくは、各端部分が前記シート材料のフラップを備える、請求項2に記載の物品。
【請求項6】
前記端部分が接着剤によって互いに固定されている、請求項5に記載の物品。
【請求項7】
前記端壁がガス透過性である、請求項1に記載の物品。
【請求項8】
前記端壁が1つまたは複数の開口部を備える、請求項7に記載の物品。
【請求項9】
前記受け部材が、ほぼカップ形状である、請求項1に記載の物品。
【請求項10】
前記受け部材に対して前記阻止部材を固定する包装材をさらに備え、好ましくは、前記包装材が、前記受け部材および前記阻止部材を囲む、請求項1に記載の物品。
【請求項11】
前記阻止部材がほぼ円筒形である、請求項1に記載の物品。
【請求項12】
前記阻止部材が、エアロゾル生成材料のロッドの端部を備え、好ましくは、前記ロッドの前記端部が、前記ロッドの別の部分よりも高い密度を有し、好ましくは、前記ロッドがタバコロッドである、請求項1に記載の物品。
【請求項13】
前記材料本体が材料のプラグを含む、請求項1に記載の物品。
【請求項14】
前記材料本体が、前記受け部材の前記開口端に隣接して配置される、請求項1に記載の物品。
【請求項15】
前記材料本体が、3~20mmの範囲、好ましくは4~15mm、5~12mmまたは7~10mmの範囲の軸方向長さを有する、請求項1に記載の物品。
【請求項16】
前記材料本体が、エアロゾル生成材料および/またはエアロゾル形成材料を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項17】
前記保管領域内の前記エアロゾル生成材料が、約0.4g/cm~約2g/cmの範囲の密度を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項18】
前記材料本体が、約0.1g/cm~約1g/cmの範囲の密度を有するエアロゾル生成材料を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項19】
前記保管領域内の前記エアロゾル生成材料の密度が、前記材料本体の密度よりも少なくとも25%高い、請求項1に記載の物品。
【請求項20】
前記阻止部材が、約10~約50重量%のエアロゾル形成材料、約15~約60重量%のゲル化剤、および任意選択的に充填材からなる、エアロゾル生成材料を含み、前記重量%の値が乾燥重量ベースで計算され、好ましくは、前記阻止部材の前記エアロゾル生成材料が香味料を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項21】
前記阻止部材がタバコ材料を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項22】
前記阻止部材が紙を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項23】
前記材料本体が、前記材料本体を形成するように配置されたシート材料を含み、好ましくは、前記シート材料が集められて、前記材料本体を形成する、請求項1に記載の物品。
【請求項24】
前記シート材料が圧着されている、請求項23に記載の物品。
【請求項25】
前記阻止部材が、前記エアロゾル生成材料と接触する端部を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項26】
前記エアロゾル生成材料が緩い材料である、請求項1に記載の物品。
【請求項27】
前記エアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、または本質的にタバコ材料からなる、請求項1に記載の物品。
【請求項28】
冷却セクションをさらに備え、好ましくは、前記冷却セクションが、エアロゾル提供装置と共に前記物品を使用する際に、前記冷却セクションが前記受け部材の下流になるように配置される、請求項1に記載の物品。
【請求項29】
前記冷却セクションがエアロゾル生成材料を含み、好ましくはプラグの形態のエアロゾル生成材料を含む、請求項28に記載の物品。
【請求項30】
前記冷却セクションが香味料を含む、請求項29に記載の物品。
【請求項31】
前記保管領域に対して前記端壁の他方の側に設けられた材料のプラグをさらに備える、請求項1に記載の物品。
【請求項32】
請求項1~31のいずれか一項に記載の物品とエアロゾル提供装置とを備えるエアロゾル提供システム。
【請求項33】
請求項1~31のいずれか一項に記載の複数の物品を含み、好ましくは、前記複数の物品が密封されている、パッケージ。
【請求項34】
エアロゾル提供システムで使用するための物品を製造する方法であって、
端壁と、開口端と、エアロゾル生成材料を収容する保管領域を取り囲む周壁と、を備える受け部材を設けるステップと、
前記エアロゾル生成材料が前記受け部材の前記開口端を通って前記保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材を設けるステップと、を含む方法。
【請求項35】
前記受け部材を設けるステップが、前記受け部材を形成し、次いで前記保管領域内に前記エアロゾル生成材料を設けるステップを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記受け部材を設けるステップが、前記エアロゾル生成材料の周りに前記受け部材を形成するステップを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記受け部材がシート材料を含み、好ましくは、前記シート材料が紙および/または箔を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記受け部材を設けるステップが、前記シート材料を配置して、前記周壁がほぼ円筒形になるように前記周壁を形成するステップを含み、好ましくは、前記シート材料を丸めて前記周壁を形成するステップを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記受け部材を設けるステップが、前記シート材料を折り曲げて前記受け部材の前記端壁を形成するステップを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記シート材料に複数の端部分を形成するステップを含み、好ましくは、前記端部分を形成するステップが、前記シート材料に1つまたは複数の切り込みを設けるステップを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
接着剤を使用して前記端部分を互いに接着するステップを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記シート材料の前記端壁を含む部分に1つまたは複数の開口部を形成するステップを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項43】
前記受け部材がほぼカップ形状である、請求項34に記載の方法。
【請求項44】
包装材を使用して前記阻止部材を前記受け部材に対して固定するステップをさらに含み、好ましくは、前記包装材を使用して前記阻止部材を前記受け部材に対して固定するステップが、前記包装材で前記阻止部材および前記受け部材を囲むステップを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項45】
前記阻止部材がほぼ円筒形である、請求項34に記載の方法。
【請求項46】
前記阻止部材が、エアロゾル生成材料のロッドの端部を備え、好ましくは、前記ロッドの前記端部が、前記ロッドの別の部分よりも高い密度を有し、好ましくは、前記ロッドがタバコロッドである、請求項34に記載の方法。
【請求項47】
前記阻止部材が材料のプラグを備える、請求項34に記載の方法。
【請求項48】
前記材料本体が、前記受け部材の前記開口端に隣接して配置される、請求項34に記載の方法。
【請求項49】
前記材料本体が、3~20mmの範囲、好ましくは4~15mm、5~12mmまたは7~10mmの範囲の軸方向長さを有する、請求項34に記載の方法。
【請求項50】
前記材料本体がエアロゾル生成材料を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項51】
前記材料本体がエアロゾル形成材料を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項52】
前記阻止部材がエアロゾル生成材料を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項53】
前記阻止部材がタバコ材料を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項54】
前記阻止部材がシート材料を含み、好ましくは、前記方法が、前記シート材料を配置して前記材料本体を形成するステップを含み、好ましくは、前記シート材料を集めて前記材料本体を形成するステップを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項55】
前記シート材料が圧着され、好ましくは、前記方法が前記シート材料を圧着するステップを含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記阻止部材が、前記エアロゾル生成材料と接触する端部を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項57】
前記保管領域内の前記エアロゾル生成材料が緩い材料である、請求項34に記載の方法。
【請求項58】
前記保管領域内の前記エアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、または本質的にタバコ材料からなる、請求項34に記載の方法。
【請求項59】
前記タバコ材料がタバコビーズを含み、好ましくは、前記タバコ材料がタバコビーズ以外の別のタバコ材料をさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
冷却セクションを提供して、前記冷却セクションを前記物品に組み込むステップをさらに含み、好ましくは、前記冷却セクションが、前記物品の使用時に前記冷却セクションが前記受け部材の下流になるように配置される、請求項34に記載の方法。
【請求項61】
前記冷却セクションがエアロゾル生成材料を含み、好ましくはプラグの形態のエアロゾル生成材料を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記冷却セクションが香味料を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記保管領域に対して前記端壁の他方の側に材料のプラグを設けるステップをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項64】
エアロゾル提供システム物品用の受け部材を形成するためのシート材料であって、前記シート材料が、前記シート材料を予め定められた方法で折り曲げて前記受け部材の端壁を形成するのを容易にするように構成された1つまたは複数の強度不連続領域を含む、シート材料。
【請求項65】
前記1つまたは複数の強度不連続領域が、エンボス加工、前記シート材料の厚さを部分的に通る切り込み、前記シート材料の厚さ全体を通る切り込み、ピン孔、折り目、スコアライン、および/または、前記シート材料の厚さが減少した領域、のうちの1つまたは複数を含む、請求項64に記載のシート材料。
【請求項66】
前記1つまたは複数の強度不連続領域が弱化領域である、請求項64に記載のシート材料。
【請求項67】
前記1つまたは複数の強度不連続領域が強度不連続線である、請求項64に記載のシート材料。
【請求項68】
前記シート材料が第1および第2の縁部を有し、少なくとも1つの強度不連続線が前記第1および第2の縁部に対して実質的に垂直に延びる、請求項67に記載のシート材料。
【請求項69】
前記シート材料が、少なくとも35GSM、好ましくは少なくとも100,150または200GSMの坪量を有する、請求項64に記載のシート材料。
【請求項70】
前記シート材料が、最大で300GSM、好ましくは最大で250,200または150GSMの坪量を有する、請求項64に記載のシート材料。
【請求項71】
前記シート材料が、折り曲げられて前記端壁を形成するように構成された1つまたは複数のフラップを備える、請求項64に記載のシート材料。
【請求項72】
前記1つまたは複数のフラップがほぼ三角形である、請求項71に記載のシート材料。
【請求項73】
前記強度不連続領域の少なくとも1つが、前記1つまたは複数のフラップを折り曲げて前記端壁を形成するのを容易にするように配置される、請求項71に記載のシート材料。
【請求項74】
前記シート材料が紙および/または箔を含む、請求項64に記載のシート材料。
【請求項75】
エアロゾル提供システム物品のための受け部材であって、前記受け部材が、端壁と、開口端と、エアロゾル生成材料を収容するための保管領域を取り囲む周壁と、を備え、前記受け部材が、前記周壁および前記端壁を形成するように構成される、請求項64~74のいずれか一項に記載のシート材料を備える、受け部材。
【請求項76】
エアロゾル提供システムで使用するための物品であって、
請求項75に記載の受け部材と、
前記受け部材の前記保管領域に設けられたエアロゾル生成材料と、
前記エアロゾル生成材料が前記受け部材の前記開口端を通って前記保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材と、を備える物品。
【請求項77】
エアロゾル提供システムで使用するための物品であって、
端壁と、開口端と、エアロゾル生成材料を収容するための保管領域を取り囲む周壁と、を備える受け部材であって、前記周壁および前記端壁を形成するように構成されるシート材料を備え、前記シート材料が、前記シート材料を予め定められた方法で折り曲げて前記受け部材の前記端壁を形成するのを容易にするように構成された1つまたは複数の強度不連続領域を含む、受け部材と、
前記受け部材の前記保管領域に設けられたエアロゾル生成材料と、
前記エアロゾル生成材料が前記受け部材の前記開口端を通って前記保管領域の外へ移動するのに抵抗するように配置された材料本体を含む阻止部材と、を備え、
前記物品が、請求項1~31のいずれか一項に記載の物品の特徴のうちの1つまたは複数を有する、物品。
【請求項78】
エアロゾル提供システムで使用するための物品用のシート材料を製造する方法であって、シート材料を用意するステップと、前記シート材料に1つまたは複数の強度不連続領域を形成するステップと、を含み、前記強度不連続領域が、前記シート材料を予め定められた方法で折り曲げて前記受け部材の端壁を形成するのを容易にするように配置される、方法。
【請求項79】
前記シート材料が、請求項64~74のいずれか一項に記載の特徴のいずれかを有する、請求項78に記載の方法。
【国際調査報告】