(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】ピボット機構を有するコンタクトレンズパッケージおよび取り扱い方法
(51)【国際特許分類】
G02C 13/00 20060101AFI20241219BHJP
B65D 75/36 20060101ALI20241219BHJP
A45C 11/04 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
G02C13/00
B65D75/36
A45C11/04 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535894
(86)(22)【出願日】2022-12-15
(85)【翻訳文提出日】2024-07-25
(86)【国際出願番号】 IB2022062305
(87)【国際公開番号】W WO2023111943
(87)【国際公開日】2023-06-22
(32)【優先日】2021-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510294139
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Vision Care, Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 Centurion Parkway, Jacksonville, FL 32256, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ポプウェル・サム・ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】ウォード・ダニエル・グラハム
(72)【発明者】
【氏名】サムズ・スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ハニー・ウィリアム・スティーブン
【テーマコード(参考)】
2H006
3B045
3E067
【Fターム(参考)】
2H006DA00
3B045BA09
3B045CA06
3B045CE08
3E067AA13
3E067AB99
3E067AC01
3E067BA10A
3E067BB14A
3E067BB16A
3E067BC02A
3E067BC07A
3E067EA04
3E067EA32
3E067EA35
3E067EB22
3E067EB27
3E067EE21
3E067EE29
3E067EE43
3E067EE59
3E067FA01
3E067FC01
3E067GA21
(57)【要約】
コンタクトレンズパッケージは、蓋と、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するように構成されたキャビティを画定する容器であって、蓋は、容器に密封結合されている、容器と、キャビティ内に配置されたレバーおよびレンズ支持体を含むレンズ支持体と、を含む。レンズ支持体は、レバーがレンズ支持体を少なくとも部分的にキャビティから持ち上げるように構成されるよう、容器に旋回可能に結合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズパッケージであって、
蓋と、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するように構成されたキャビティを画定する容器であって、前記蓋は、前記容器に密封結合されている、容器と、
前記キャビティ内に配置されたレバーおよびレンズ支持体を含むレンズ支持体と、
を含み、
前記レンズ支持体は、前記レバーが前記レンズ支持体を少なくとも部分的に前記キャビティから持ち上げるように構成されるよう、前記容器に旋回可能に結合されている、コンタクトレンズパッケージ。
【請求項2】
前記容器は、前記キャビティを少なくとも部分的に画定するキャビティベースを含み、
前記レンズ支持体は、前記レンズ支持体が前記キャビティベースから距離を隔てた軸を中心に旋回するように前記容器に結合されており、前記キャビティベースと前記蓋との間に配置されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記容器は、前記キャビティを少なくとも部分的に画定するキャビティベースを含み、
前記レバーは、前記レンズ支持体が前記キャビティベース上に配置された軸を中心に旋回するように前記容器に結合されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記容器は、前記キャビティを少なくとも部分的に画定するキャビティベースを含み、
前記キャビティベースは、前記レバーに隣接するレバー受け部を含み、前記レバーは、前記レバーが前記レンズ支持体を少なくとも部分的に前記キャビティから持ち上げるように操作されたときに前記レバー受け部内に移動可能である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記キャビティは、前記容器と一体のブリスターボウルである、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記レンズ支持体は、前記レンズ支持体を通って延びる切り抜き部を画定する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記レンズ支持体は、前記レンズ支持体を通って延びる切り抜き部を画定し、前記切り抜き部は、ユーザーの指をコンタクトレンズの凸面にガイドするように構成されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記レンズ支持体は、前記レンズ支持体を通って延びる切り抜き部を画定し、前記切り抜き部は、前記レンズ支持体においてC字形状を画定する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記レバーおよび前記レンズ支持体は、実質的に同一平面上にある、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記レバーおよび前記レンズ支持体は、実質的に別々の平面内に配置されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記キャビティは、前記レンズ支持体に隣接しており、前記レンズ支持体から排出された包装溶液は、前記キャビティによって回収される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記レバーおよび前記レンズ支持体は、単一の構成要素である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記レバーおよび前記レンズ支持体は、互いに結合される別々の構成要素である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記レバーおよび前記レンズ支持体は、均一材料で作られている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記レンズ支持体および前記容器は、均一材料で作られている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記容器は、ポリプロピレンを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記レンズ支持体は、ポリプロピレンを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記蓋は、前記容器に密閉してシールされている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記蓋は、箔である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項20】
コンタクトレンズを装用者の眼に装着する方法であって、前記コンタクトレンズは、パッケージ内に保管され、前記パッケージは、蓋と、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するように構成されたキャビティを画定する容器であって、前記蓋は、前記容器に密封結合されている、容器と、レバーおよびレンズ支持体を含むレンズ支持体であって、前記レンズ支持体は、前記コンタクトレンズの凸面を支持するように構成されている、レンズ支持体と、を含み、前記レンズ支持体は、前記キャビティ内に配置され、前記レンズ支持体は、前記レバーが前記レンズ支持体を少なくとも部分的に前記キャビティから持ち上げるように構成されるよう、前記容器に旋回可能に結合されており、前記方法は、
前記レバーを押し、それによって、前記レンズ支持体を持ち上げることと、
コンタクトレンズの凸面に指を置くことによって、前記レンズ支持体から前記コンタクトレンズを取り外すことと、
前記コンタクトレンズを前記装用者の眼に装着することと、
を含む、方法。
【請求項21】
前記コンタクトレンズを装着することは、人が前記コンタクトレンズの凸面のみに触れることによって行われる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記蓋は、前記容器に密封結合されており、前記方法は、前記レバーを押す前に前記蓋を取り外すことをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
コンタクトレンズを包装する方法であって、
包装溶液を容器内に供給することと、
前記容器に旋回可能に結合されたレバーおよびレンズ支持体を提供することと、
コンタクトレンズを、凹面を上にした向きで前記レンズ支持体内に提供することと、
蓋を前記容器に取り付けることによって前記容器を密封することと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
従来のコンタクトレンズパッケージでは、コンタクトレンズは、通常、凹面側を上にした向きでコンタクトレンズを収容するキャビティ(または「ボウル」)を有する成型プラスチックベースに収まっている。その結果、コンタクトレンズをパッケージから眼に移すためのユーザーエクスペリエンスは、一般的に、ユーザーが指でボウルからコンタクトレンズを「引っ張り出し」、次に、レンズが眼への配置のためにその指の上で正しい向きになるようレンズを裏返すことを含む。このプロセスは、レンズに複数回触れることを必要とし、これは、汚染物質または病原体を手からレンズ、そして最終的には眼に運ぶ可能性がある。この取り扱い経験は不衛生であるだけでなく、過度に厄介で、面倒であり、かつレンズにとって機械的にストレスが多く、レンズは、過度に操作されると破れたり、裂けたり、歪んだりする。いくつかのパッケージは、レンズを裏返す必要性をなくすために、凸面側を上にした向きでレンズを提示するように設計されているが、それらは、しばしば依然として、レンズが包装溶液から「引っ張り出される」ことを必要とするか、または別様に、レンズを眼に運ぶのを達成するためにレンズの操作および/もしくはレンズへの複数回の接触を必要とする。
【0002】
眼の健康を取り巻く意識の高まりと、より便利な体験に対する顧客の要望の点から見て、あまり面倒でなく、より衛生的なコンタクトレンズ取り扱いプロセスを可能にする、コンタクトレンズ包装の必要性が生じている。ある点では、コンタクトレンズの装用者に「ワンタッチ」パッケージ、すなわち、コンタクトレンズの装用者が指のうち1本でワンタッチすることでレンズ保管パッケージからレンズを取り出し、その後、このワンタッチでレンズを眼に正しく位置付けることができるパッケージ、を提供することが理想的である。このようなデザインでは、レンズを眼に装着する前にレンズを1本の指から別の指に移し、操作する必要はない。このようなワンタッチパッケージを提供することは、レンズの準備および挿入プロセスを合理化するだけでなく、眼の上に方向付けて挿入するためにレンズが準備されているときにレンズを落としたり、装用者の他の指上のさらなる細菌にレンズをさらしたりする可能性を減少させ、また、眼に接触するように意図されたレンズの側面に触れる可能性を減少させる。
【0003】
ワンタッチレンズパッケージのデザインは、いくつかの明確な課題に直面している。装用者は、理想的には、パッケージから取り出す際に指に密着するようにレンズを一貫して位置付けることができなくてはならず、その後、レンズは一貫して指から眼の上へと離れる必要がある。コンタクトレンズ(再使用可能なものおよび1日使い捨ての種類の両方)はそれぞれ、独自の表面、かさ、幾何学的特性を有する。指のサイズ、およびコンタクトレンズ装用者がレンズの移動中にレンズに与える力も、様々であり得る。これらの要因は、レンズをパッケージから指の上に取り、次に眼の表面上に運ぶプロセスに影響を与える可能性がある。いくつかある考慮すべき事柄の中で特に、レンズおよびパッケージに付着している包装溶液の量のばらつきは、レンズを指の上に置くプロセスに影響を与える可能性があるため、レンズを指に付着させる能力に影響を与える可能性のある包装溶液を装用者が排出できることが望ましい。包装溶液が、漏れを回避する制御された方法で排出されることも望ましい。また、包装溶液が開封後に無菌のままであり、かつ装用者がアクセス可能で、レンズの再湿潤または洗浄を可能にすることも有益であろう。また、装用者は、細菌または化粧品などの外部製品をコンタクトレンズに移す可能性を心配するかもしれず;もちろん、パッケージ自体の製造は、医療および商業プロバイダーコミュニティによって認識される、期待される業界標準に適合する必要がある。
【0004】
さらに、パッケージが様々な規制機関によって既に承認されている材料で構成され、理想的には溶液の化学的性質またはレンズの組成の変更を必要としなければ、有利であろう。また最適には、パッケージの機能性は、電子機器または他の電気部品がパッケージまたはレンズの性能に悪影響を及ぼす可能性がある場合に、そのような部品を組み込んでいないことが好ましい。
【0005】
ワンタッチパッケージの機能の達成を困難なものとし、ワンタッチパッケージを作成する既知の試みにしばしば欠けている、いくつかの望ましい属性がある。これらの属性には、例えば以下のようなものが含まれる:i)パッケージは、理想的にはレンズを保護すべきである、すなわちレンズの完全性(例えば、レンズの形状および光学的完全性)を確実にすると同時に、レンズの粉砕または損傷を防ぐべきである;ii)レンズパッケージは、レンズの特性を維持するために、保管時にレンズの水和を維持すべきである;iii)パッケージ内のレンズは、好ましくは、所望のときに包装溶液に完全に浸漬され、かつ包装から移される準備ができたときにそのような溶液を除去されるように構成されるべきである;iv)パッケージは、一般的にレトルトで乾留可能なシールを有し、レンズおよび溶液の両方を収容すべきである;v)パッケージは、好ましくは、レンズを装用者に対し望ましい凸の向きに維持すべきである;vi)レンズは、レンズが装用者によって容易に取り出され得るように位置付けられるべきである;vii)パッケージは、理想的には、包装の開封時およびレンズの取り出し前に、包装溶液をレンズから効果的に流出させ、装用者の指に、そして眼に容易に移すことができるようにすべきである。
【0006】
前述した従来技術の欠陥は単に例示的なものであり、網羅的なものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、一貫したワンタッチでのレンズ取り出し経験、効果的な溶液管理を提供するか、または前述の課題もしくは欠陥の1つもしくは組み合わせに対処するコンタクトレンズパッケージの必要性が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下の条項および本明細書の詳細な説明によって記載される1つ以上の態様を有するコンタクトレンズパッケージにおいて、前述の目的および関連する目的の一部またはすべてが達成され得ることが今や見出されている:
1.コンタクトレンズパッケージであって、
蓋と、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するように構成されたキャビティを画定する容器であって、蓋は、容器に密封結合されている、容器と、
キャビティ内に配置されたレバーおよびレンズ支持体を含むレンズ支持体と、
を含み、
レンズ支持体は、レバーがレンズ支持体を少なくとも部分的にキャビティから持ち上げるように構成されるよう、容器に旋回可能に結合されている、コンタクトレンズパッケージ。
2.容器は、キャビティを少なくとも部分的に画定するキャビティベースを含み、
レンズ支持体は、レンズ支持体がキャビティベースから距離を隔てた軸を中心に旋回するように容器に結合されており、キャビティベースと蓋との間に配置されている、条項1に記載のパッケージ。
3.容器は、キャビティを少なくとも部分的に画定するキャビティベースを含み、
レバーは、レンズ支持体がキャビティベース上に配置された軸を中心に旋回するように容器に結合されている、条項1または2に記載のパッケージ。
4.キャビティベースは、レバーに隣接するレバー受け部を含み、レバーは、レバーがレンズ支持体を少なくとも部分的にキャビティから持ち上げるように操作されたときにレバー受け部内に移動可能である、条項1から3のいずれかに記載のパッケージ。
5.キャビティは、容器と一体のブリスターボウルである、条項1から4のいずれかに記載のパッケージ。
6.レンズ支持体は、レンズ支持体を通って延びる切り抜き部を画定する、条項1から5のいずれかに記載のパッケージ。
7.切り抜き部は、ユーザーの指をコンタクトレンズの凸面にガイドするように構成されている、条項6に記載のパッケージ。
8.切り抜き部は、レンズ支持体においてC字形状を画定する、条項6または7に記載のパッケージ。
9.レバーおよびレンズ支持体は、実質的に同一平面上にある、条項1から8のいずれかに記載のパッケージ。
10.レバーおよびレンズ支持体は、実質的に別々の平面内に配置されている、条項1から9のいずれかに記載のパッケージ。
【0009】
11.キャビティは、レンズ支持体に隣接しており、レンズ支持体から排出された包装溶液は、キャビティによって回収される、条項1から10のいずれかに記載のパッケージ。
12.レバーおよびレンズ支持体は、単一の構成要素である、条項1から11のいずれかに記載のパッケージ。
13.レバーおよびレンズ支持体は、互いに結合される別々の構成要素である、条項1から11のいずれかに記載のパッケージ。
14.レバーおよびレンズ支持体は、均一材料で作られている、条項1から13のいずれかに記載のパッケージ。
15.レンズ支持体および容器は、均一材料で作られている、条項1から14のいずれかに記載のパッケージ。
16.容器は、ポリプロピレンを含む、条項1から15のいずれかに記載のパッケージ。
17.レンズ支持体は、ポリプロピレンを含む、条項1から16のいずれかに記載のパッケージ。
18.蓋は、容器に密閉してシールされている、条項1から17のいずれかに記載のパッケージ。
19.蓋は、箔である、条項1から18のいずれかに記載のパッケージ。
20.コンタクトレンズを装用者の眼に装着する方法であって、コンタクトレンズは、パッケージ内に保管され、パッケージは、蓋と、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するように構成されたキャビティを画定する容器であって、蓋は、容器に密封結合されている、容器と、レバーおよびレンズ支持体を含むレンズ支持体であって、レンズ支持体は、コンタクトレンズの凸面を支持するように構成されている、レンズ支持体と、を含み、レンズ支持体は、キャビティ内に配置され、レンズ支持体は、レバーがレンズ支持体を少なくとも部分的にキャビティから持ち上げるように構成されるよう、容器に旋回可能に結合されており、方法は、
レバーを押し、それによって、レンズ支持体を持ち上げることと、
コンタクトレンズの凸面に指を置くことによって、レンズ支持体からコンタクトレンズを取り外すことと、
コンタクトレンズを装用者の眼に装着することと、
を含む、方法。
【0010】
21.コンタクトレンズを装着することは、人がコンタクトレンズの凸面のみに触れることによって行われる、条項20に記載の方法。
22.蓋は、容器に密封結合されており、方法は、レバーを押す前に蓋を取り外すことをさらに含む、条項20または21に記載の方法。
23.コンタクトレンズを包装する方法であって、
包装溶液を容器内に供給することと、
容器に旋回可能に結合されたレバーおよびレンズ支持体を提供することと、
コンタクトレンズを、凹面を上にした向きでレンズ支持体内に提供することと、
蓋を容器に取り付けることによって容器を密封することと、
を含む、方法。
【0011】
本発明の前述および他の特徴および利点は、添付図面に示されるような、本発明の好適な実施形態に関する以下の、より具体的な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】一実施例による、コンタクトレンズパッケージと、コンタクトレンズを取り出すためにコンタクトレンズパッケージを開封するステップとを示す。
図1Aは、どのようにしてレンズがコンタクトレンズパッケージから取り出され得るかを示す。
【
図1B】一実施例による、コンタクトレンズパッケージと、コンタクトレンズを取り出すためにコンタクトレンズパッケージを開封するステップとを示す。
図1Bは、どのようにレンズ支持体が押されて、コンタクトレンズを溶液から持ち上げるかを示す。
【
図1C】一実施例による、コンタクトレンズパッケージと、コンタクトレンズを取り出すためにコンタクトレンズパッケージを開封するステップとを示す。
図1Cは、ユーザーがどのようにしてコンタクトレンズをレンズ支持体から取り外し得るかを示す。
【
図1D】一実施例による、コンタクトレンズパッケージと、コンタクトレンズを取り出すためにコンタクトレンズパッケージを開封するステップとを示す。
図1Dは、
図1A~
図1Cのコンタクトレンズパッケージの断面図である。
【
図2A】一実施例による、コンタクトレンズパッケージと、コンタクトレンズを取り出すためにコンタクトレンズパッケージを開封するステップとを示す。
図2Aは、どのようにして箔がコンタクトレンズパッケージから取り外され得るかを示す。
【
図2B】一実施例による、コンタクトレンズパッケージと、コンタクトレンズを取り出すためにコンタクトレンズパッケージを開封するステップとを示す。
図2Bは、どのようにレンズ支持体が押されて、コンタクトレンズを溶液から持ち上げるかを示す。
【
図2C】一実施例による、コンタクトレンズパッケージと、コンタクトレンズを取り出すためにコンタクトレンズパッケージを開封するステップとを示す。
図2Cは、ユーザーがどのようにしてコンタクトレンズをレンズ支持体から取り外し得るかを示す。
【
図2D】一実施例による、コンタクトレンズパッケージと、コンタクトレンズを取り出すためにコンタクトレンズパッケージを開封するステップとを示す。
図2Dは、
図2A~
図2Cのコンタクトレンズパッケージの断面図である。
【
図3】レンズが凸面を上にした向きで提示される別の実施例による、開封構成にあるコンタクトレンズパッケージの斜視図を示す。
【
図4】閉鎖構成にある
図3に示すコンタクトレンズパッケージの斜視図を示す。
【
図5】閉鎖構成にある
図3に示すコンタクトレンズパッケージの側面切り取り図を示す。
【
図6】入れ子構成で積み重ねられた閉鎖構成にある
図3に示すコンタクトレンズパッケージのうちの2つの側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、参照符号が特定の要素を示す添付図面に図示された代表的な実施形態を詳細に参照する。以下の説明は、無数の実施形態を1つの好ましい実施形態に限定することを意図するものではない。逆に、添付の特許請求の範囲によって定義されるような、記載された実施形態の趣旨および範囲内に含まれ得るような代替物、修正物、および等価物をカバーすることを意図している。
【0014】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」等への言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、態様、または特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が必ずしもその特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らない。さらに、このような表現は、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、態様、または特性が一実施形態に関連して記載されている場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性を実行することは当業者の知識の範囲内であることを具申する。
【0015】
本明細書で使用される場合、以下の用語は以下の意味を有する。本発明の特定の実施形態の利点は、レンズが反転したり、指から落ちたり、さらに操作したりすることなく、パッケージから装用者の指へ、そして指から装用者の眼への、一貫したワンタッチレンズ移動を容易にすることである。一貫したレンズ移動は、指の最初のタッチ(または「軽打」)で少なくとも約70%、少なくとも約80%、または少なくとも約90%移動という移動率を含む。特定の実施形態のパッケージは、ある範囲の指のサイズおよび軽打圧力にわたって所望のワンタッチ移動を提供することができる。温度、および指が濡れているか乾いているかなどの環境条件も移動率に影響を与える可能性があり、一般に温度が高いほどレンズの移動が向上する。
【0016】
レンズまたはコンタクトレンズとは、眼の上に存在する眼科用デバイスを指す。それらは、概ね半球状の形状を有し、光学的矯正、美容強化、UVカットおよび可視光線もしくはグレア軽減、創傷治癒を含む治療効果、薬物もしくは栄養補助食品の送達、診断評価もしくはモニタリング、またはそれらの任意の組み合わせを提供することができる。レンズという用語は、ソフトハイドロゲルコンタクトレンズを含み、これは、一般に、水和状態でパッケージに入れられて消費者に提供され、比較的低い弾性率(moduli)を有し、このことは、レンズが角膜に適合することを可能にする。本発明のパッケージと共に使用するのに適したコンタクトレンズは、従来のコンタクトレンズおよびシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを含む、すべての水和コンタクトレンズを含む。
【0017】
ハイドロゲルは、平衡状態で水を含有する水和架橋ポリマー系であり、水和状態で少なくとも約25%、または少なくとも35%の水を含有し得る。ハイドロゲルは、典型的には、酸素透過性で生体適合性があり、コンタクトレンズを製造するための優れた材料となる。
【0018】
従来のハイドロゲルコンタクトレンズは、シリコーン含有成分を含まず、一般にシリコーンハイドロゲルに比べて含水率が高く、酸素透過性、弾性率、形状記憶性が低い。従来のハイドロゲルは、2-ヒドロキシエチルメタクリレート(「HEMA」)、N-ビニルピロリドン(「NVP」)またはポリビニルアルコールなどの親水性モノマーを主に含有するモノマー混合物から調製される。米国特許第4,495,313号、同第4,889,664号および同第5,039,459号は、従来のハイドロゲルの形成を開示している。従来のハイドロゲルは、イオン性または非イオン性で、ポリマコン、エタフィルコン、ネルフィルコン(nelfilcon)、オキュフィルコン(ocufilcon)、レネフィルコン(lenefilcon)などを含み得る。これらの従来のハイドロゲル材料の酸素透過性は、通常20~30バーラー(barrers)未満である。
【0019】
シリコーンハイドロゲル製剤は、バラフィルコン(balafilcon)、サムフィルコン(samfilcon)、ロトラフィルコン(lotrafilcon)AおよびB、デルフィルコン(delfilcon)、ガリフィルコン(galyfilcon)、セノフィルコン(senofilcon)A、BおよびC、ナラフィルコン(narafilcon)、コムフィルコン(comfilcon)、フォルモフィルコン(formofilcon)、リオフィルコン(riofilcon)、ファンフィルコン(fanfilcon)、ステンフィルコン(stenfilcon)、ソモフィルコン(somofilcon)、カリフィルコン(kalifilcon)などを含む。「シリコーンハイドロゲル」とは、少なくとも1つの親水性成分と少なくとも1つのシリコーン含有成分とから作られるポリマーネットワークを指す。シリコーンハイドロゲルは、60~200、60~150または80~130psiの範囲の弾性率、20~60%の範囲の含水率を有することができる。シリコーンハイドロゲルの例は、アクアフィルコン(acquafilcon)、アスモフィルコン(asmofilcon)、バラフィルコン(balafilcon)、コムフィルコン(comfilcon)、デレフィルコン(delefilcon)、エンフィルコン(enfilcon)、ファンフィルコン(fanfilcon)、フォルモフィルコン(formofilcon)、ガリフィルコン(galyfilcon)、ロトラフィルコン(lotrafilcon)、ナラフィルコン(narafilcon)、リオフィルコン(riofilcon)、サムフィルコン(samfilcon)、セノフィルコン(senofilcon)、ソモフィルコン(somofilcon)、およびステンフィルコン(stenfilcon)、ベロフィルコン(verofilcon)を、それらの変種すべてを含めて含み、そして、米国特許第4,659,782号、同第4,659,783号、同第5,244,981号、同第5,314,960号、同第5,331,067号、同第5,371,147号、同第5,998,498号、同第6,087,415号、同第5,760,100号、同第5,776,999号、同第5,789,461号、同第5,849,811号、同第5,965,631号、同第6,367,929号、同第6,822,016号、同第6,867,245号、同第6,943,203号、同第7,247,692号、同第7,249,848号、同第7,553,880号、同第7,666,921号、同第7,786,185号、同第7,956,131号、同第8,022,158号、同第8,273,802号、同第8,399,538号、同第8,470,906号、同第8,450,387号、同第8,487,058号、同第8,507,577号、同第8,637,621号、同第8,703,891号、同第8,937,110号、同第8,937,111号、同第8,940,812号、同第9,056,878号、同第9,057,821号、同第9,125,808号、同第9,140,825号、同第9156,934号、同第9,170,349号、同第9,244,196号、同第9,244,197号、同第9,260,544号、同第9,297,928号、同第9,297,929号、ならびにWO03/22321、WO2008/061992、および米国特許出願公開第2010/0048847号において調製されたようなシリコーンハイドロゲルを含む。これらの特許は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。シリコーンハイドロゲルは、従来のコンタクトレンズよりも高い形状記憶性を有し得る。
【0020】
ハイドロゲルレンズは粘弾性材料である。コンタクトレンズは、レンズがパッケージまたはパッケージ内の気泡と相互作用すると、光学的歪みを形成し得る。光学的歪みの程度、および歪みが緩和されるのに必要な時間の長さは、レンズの化学的性質、および、比較的程度は低いが外形によって変わる。エタフィルコンAまたはポリマコンのようなポリヒドロキシエチルメタクリレートベースのレンズなどの従来のレンズ材料は、シリコーンハイドロゲルと比べて損失弾性率およびタンデルタが低く、包装との接触の結果として、より少数かつ少量の(fewer and less)深刻な光学的歪みを形成し得る。シリコーン(一般的にバルク弾性応答(bulk elastic response)を増加させる)、PVPのような湿潤剤(一般的に粘性応答を増加させる)、または従来のハイドロゲル材料のコーティング(レンズ界面での弾性応答を低下させ得る)を組み込むことで、レンズの粘弾性特性が変化し得る。短いかまたは硬い架橋剤および/または硬化剤を有する従来のハイドロゲルコンタクトレンズおよびシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、形状記憶性が短く、保管中に変形を受けにくい可能性がある。本明細書で使用されるように、高いかまたはより高い形状記憶性のハイドロゲルは、55℃で5週間加速エージングした後、少なくとも約0.18の、気泡またはパッケージとの接触による光学的歪みを示す。損失弾性率およびタンデルタを含む粘弾性特性は、動的機械分析を用いて測定され得る。
【0021】
コンタクトレンズは、どのような外形または度数のものであってもよく、概ね半球状の形状を有し得、使用時に眼に接する凹状の後側と、眼から離れる方を向き、まばたきの際にまぶたに接触する凸状の前側と、を有する。
【0022】
レンズの中心または頂点は、レンズ光学部の中心である。光学部は、光学的矯正を提供し、約7mm~約10mmの直径を有し得る。レンズ周辺部またはレンズ縁部は、前側と後側とが接する縁部である。
【0023】
湿潤レンズ(wetted lens)は、コンタクトレンズ、および包装溶液排出後にコンタクトレンズに付着した残留包装溶液である。湿潤接触(Wetted contact)は、湿潤レンズとレンズ支持体との総接触面積である。
【0024】
実施形態は、言い換え可能にチャンバとも呼ばれる密封可能なキャビティに囲まれたレンズ支持体を含むことができる。キャビティは、任意の好都合な形態を有することができ、パッケージベース(言い換え可能に容器とも呼ばれる)および少なくとも蓋を含み得、これらの各々について以下で詳細に説明する。本明細書で使用されるように、「蓋(the lid)」、「蓋(a lid)」、「ベース(the base)」および「ベース(a base)」という表現は、単数および複数の両方を包含する。蓋およびパッケージベースは、互いに対してシールされて、使用前の輸送および保管中にコンタクトレンズ、支持体および包装溶液を無菌状態で保持するキャビティを形成する。コンタクトレンズパッケージは、コンタクトレンズおよび溶液に適合し、レトルトで乾留可能であり(retortable)、生物学的に不活性である材料から作られる。
【0025】
「フィルム」または「多層フィルム」は、パッケージを密封するために使用されるフィルムであり、しばしばリッドストックと呼ばれる。従来のコンタクトレンズパッケージで使用されている多層フィルムは、ベース、蓋の構成要素、またはその両方として本発明のパッケージで使用され得る。多層フィルムは、箔層を含むバリア層、またはコーティング、フィルムをパッケージの残りの部分にシールするシール層を含む複数の層を含み、また、剥離開始層、積層、および剛性、耐温度性、印刷適性、穿刺抵抗、水または酸素に対するバリア抵抗などのような他のパッケージ特性を改善する層から選択される、追加の層を含み得る。多層フィルムは、蒸気滅菌可能な(レトルトで乾留可能な)シールを形成する。多層フィルムは、剛性および耐温度性を高めるPET、BON、もしくはOPPフィルム層、または、酸素もしくは水蒸気に対するバリア抵抗を改善するEVOHもしくはPVDCコーティングを含み得る。
【0026】
本明細書で使用されるような「未開封状態」または「未開封」とは、閉じられ、コンタクトレンズを溶液中に収容する、コンタクトレンズパッケージを指す。
【0027】
本明細書で使用されるような「開封状態」または「開封済み」とは、無菌シールが破られた後のコンタクトレンズパッケージを指す。本明細書に記載される文脈によっては、開封状態は、ユーザーによる移動のためにレンズが包装溶液から持ち上げられるようにユーザーがパッケージを操作したときのパッケージの状態にも及ぶ。
【0028】
本明細書で使用されるような「装用者」または「ユーザー」とは、コンタクトレンズパッケージを開封する人を指す。ユーザーは、一般に、パッケージを開封し、その中に入れられているコンタクトレンズを眼まで運ぶ人としてみなされる。しかし、文脈によっては、ユーザーは、アイケア提供者(「ECP」)、または装用者のために実演するかもしくは装用者を支援する別の個人など、装用者に代わってレンズパッケージを取り扱う人であってもよい。
【0029】
包装溶液は、選択されたレンズ材料および包装に適合する、任意の生理学的に適合する溶液である。包装溶液は、生理的pHを有する緩衝液、例えば緩衝生理食塩水を含む。包装溶液は、緩衝剤、pHおよび張度調整剤、潤滑剤、湿潤剤、栄養補助食品、医薬品、パッケージ内コーティング成分などを含む既知の成分を含有し得る。
【0030】
パッケージベースは、パッケージの底部を形成し得る。これは、プラスチックを含む、医療デバイスの包装に適した任意の材料から作られ得る。適切な材料の例としては、ポリプロピレンを含むポリオレフィン、COP(環状オレフィンポリマー)およびCOC(環状オレフィンコポリマー)を含むオレフィンコポリマー、ならびにそれらのブレンドが挙げられる。包装蓋は、概してパッケージの上方部分にあり、ベースとシールして、レンズ支持体の少なくとも一部、レンズ、および包装溶液を収容するキャビティを形成する。蓋は、箔もしくはプラスチックの成形シート、ラミネートフィルム、またはプラスチックを含む、医療デバイスの包装に適した任意の材料から作られ得る。1つの構造のためのプラスチックと、その他の構造としての箔もしくはラミネートフィルムとを含むパッケージ、または蓋およびベースの外層として箔もしくはラミネートフィルムを含むパッケージは、当技術分野で知られており、適切な組み合わせの例である。
【0031】
射出成形プロセス、および射出成形に従来から適用されている材料の使用に対する、この説明全体を通しての言及は、例示的なものとして理解されたい。当業者であれば、代替成形プロセス、熱成形、3D印刷などを含むがこれらに限定されない、他の製造手段が、添付の特許請求の範囲内で可能であることを理解するであろう。同様に、ヒートシールおよびヒートシーリングへの言及は、本明細書に記載される実施形態に対して例示的である。包装構成要素を固定する他の手段は、接着剤、糊、熱接着、熱、超音波もしくはレーザー溶接などの溶接、または機械的トラップなどの使用を含め、当業者には明らかであろう。
【0032】
本発明の特定の態様は、重力、またはパッケージの外側から加えられる機械的圧力などの他の力により保管中または運搬中に生じ得る気泡またはレンズパッケージの内部との相互作用に起因するコンタクトレンズに対する著しい光学的損傷を低減または防止するのに役立ち得る。本明細書で使用されるように、著しい光学的損傷とは、約0.08μm以上の二乗平均平方根(RMS)値を意味する。
【0033】
図を参照すると、
図1A~
図1Dは、一実施例による、コンタクトレンズパッケージと、コンタクトレンズを取り出すためにコンタクトレンズパッケージを開封するステップとを示す。
図1A~
図1Dは、蓋102と、容器104と、容器104に旋回可能に結合されたレンズ支持体120と、を含むコンタクトレンズパッケージ100を示す。
【0034】
この実施例では、蓋102は、可撓性であり、容器104に密封結合可能である。
図1A~
図1Dは、箔蓋102を示し、これは、それが結合される表面から剥離可能である。オプションとして、いくつかの実施例では、蓋102は、コンタクトレンズのブリスターパッケージに一般的に使用される従来のリッドストックである。しかし、他の実施例では、蓋102は、プラスチック、ポリマー、または容器104と無菌シールを形成するのに適した任意の他の材料である。蓋102は、容器104と結合される蓋102の側面に塗布された接着剤を含む。あるいは、容器104は、蓋102と結合される容器104の側面に塗布された接着剤を含む。接着剤は、蓋102を所望の位置に固定するが、ユーザーからの所望の圧力で蓋102および/または容器104から分離する。蓋102が別の方法によって容器104に接着される他の実施例では、蓋102および/または容器104は、接着剤を含まない。
【0035】
この実施例では、容器104は、コンタクトレンズ101の保管および輸送のための無菌環境を提供する。容器104は、密閉環境も提供し、包装液は、包装液がパッケージ100から漏れたり、汚染物質がパッケージ100に入り込んだりすることなく、容器104内に配置され得る。容器104は、キャビティ103を画定し、キャビティベース106と、一体の壁108と、を含み、一体の壁108は、キャビティ103のベース106の縁部の周りに延びてキャビティ103を形成し画定する。壁108は、一体的に形成されており、その中に継ぎ目または空間がない。
図1A~
図1Dに示す実施例では、壁108およびベース106は、一体的に形成されて、本明細書ではキャビティ103と呼ばれる、ボウル形状の封入体を画定する。オプションとして、キャビティ103はブリスターボウルである。ベース106および壁108によって形成されたキャビティ103は、コンタクトレンズ101および包装溶液を収容するように構成されている。キャビティ103の一部は、レバー受け部110を形成し、レンズ支持体120120の一部(すなわち、レバー118(後述))は、レバー118が操作された(例えば、下方に押された)ときにレバー受け部110内に移動可能であり、これにより、レンズ支持体120(後述)120を持ち上げる。レバー受け部110はまた、レバー118が完全に押し下げられたときにレバー118の回転を所望の場所に制限するようにレバー118のための停止部119を提供する。容器および停止部は、レンズが溶液を完全に取り除くように、十分な高さを許容し、好ましくは、レンズが重力を受けて排出するように少なくとも約5mmのマージンがあり、形成される流体メニスカスが分離されるのを可能にするように構成されるべきである。さらに、または代わりに、この高さは、指が濡れることなくレンズの下に指がフィットするのを可能にするよう十分高くされ得る(例えば、10~15mm)。レバーの回転が高すぎると、レンズは静止摩擦に打ち勝ってスライドし始め、レンズを回転させてアクセスできないようにしたり、レンズがレンズ支持体から滑り落ちたりする可能性がある。平均より約30~60°高い角度限界は、少なくとも30°の角度がレンズの凹面側から溶液を排出するのに役立つ(過剰な流体が輸送中にレンズを落下させたり、潰したりするのを防ぐ)場合に適切であることが分かっている。容器104はまた、レバー受け部110の反対側に流体リザーバ112を含む。リザーバ112は、キャビティ103のその他の部分から部分的に分離されたサブキャビティを提供し、包装流体は、コンタクトレンズ101が閉鎖構成で中に位置するように、サブキャビティの中に保持され得る。
【0036】
容器104は一体的な連続したキャビティ壁108を含むが、いくつかの実施例では、キャビティ壁は連続せず、キャビティ壁を形成するために互いに結合された複数の壁を含む。上述したように、
図1A~
図1Dに示す実施例では、壁108およびベース106は、一体的に形成され、ボウル形状の封入体を形成する。しかし、他の実施例では、壁108およびベース106は別々に形成され、キャビティ103を画定するように互いに結合される。
【0037】
容器104は、レンズ支持体120に結合するピボット受け部114をさらに含む。
図1A~
図1Dに示す実施例では、ピボット受け部114は、レバー118がピボット受け部114を介してベース106の表面に結合可能であるように、ベース106の表面上に配置される。例えば、ピボット受け部114は、本体(例えば、レンズ支持体120)が容器104上の所望の軸を中心に回転することを可能にするようにヒンジを形成する。
【0038】
レンズ支持体120は、コンタクトレンズ101を支持するための表面を提供し、コンタクトレンズ101がパッケージ100内にあるときにレンズを固定する。また、レンズ支持体120は、コンタクトレンズ101を包装溶液から取り出すために使用され得る物体を提供し、ユーザーは、包装溶液に指を浸すことなくレンズにアクセスし、使用のためにレンズを取り出すことができる。レンズ支持体120は、レバー118およびレンズ支持体120を含む。レンズ支持体120は、パッケージ100内に配置されたコンタクトレンズ101の支持面を提供する。レンズ支持体120は、凹面と、凹面の反対側の凸面と、を有するドーム形状体である。レンズ支持体120は、コンタクトレンズ101の凸面がレンズ支持体120の凹面に当接するように、コンタクトレンズ101の凸面を支持するように成形されている。レンズ支持体120はまた、レンズ支持体120の一部を通って延びてレンズ支持体120の凹面と凸面との間を通るアクセス開口部を形成する、切り抜き部121を含む。切り抜き部121は、内部を通して包装流体を排出するための開口部を提供する。好ましくは、切り抜き部は、(レンズの回転角度に応じて)下方に排出できるように、(レンズを横切る全円弧長が17mmであることを考えると)レンズの中心を2~5mmほど越えて(長さが)延びることができる。切り抜き部121は、レンズがレンズ支持体120に当接しているときにコンタクトレンズ101の凸面にアクセスするための開口部をユーザーにさらに提供する。したがって、ユーザーは、コンタクトレンズ101の凸面に触れて、レンズをパッケージ100から取り出し、ユーザーの眼の上に置くことができる。図面では、切り抜き部121は、レンズ支持体120が切り抜き部121によって形成されたレンズ支持体120の開口部の周りに少なくとも部分的に延びるように、レンズ支持体120にC字形状を形成する。切り抜き部は、指がレンズとの湿潤接触面積よりも大きいレンズとの表面張力を達成できるように、レンズとレンズ支持体との間に十分な面積の湿潤エリア(sufficient area wetted area)をあける必要がある。切り抜き部が図示のようにチャネルとして成形されている場合、約7~10mmの最小幅が、レンズと指との間に必要な張力を発生させるのに概ね十分である。しかし、上端部では、チャネル幅は、表面張力がレンズの周辺部に向かって遠くまで作用することで生じ得るレンズの反転の発生を減らすために、理想的には、従来のレンズ直径に対して約10~12mmより大きくすべきではない。言い換えれば、レンズ支持体は、ユーザーがレンズに十分な圧力を加えて:1)レンズと支持体との間の表面張力に打ち勝つか、または、2)指でレンズをスライドさせるのに(レンズと支持体との間の摩擦より大きい)十分な摩擦を発生させることを可能にする必要がある。よって、レンズは、レンズの移動および眼の上への配置のために、指に密着する。
【0039】
切り抜き部121はさらに、コンタクトレンズ101にアクセスする際にユーザーの指を位置付けるためのガイドとして作用するように設けられている。
図1A~
図1Dに示す実施例では、切り抜き部121は、レンズ支持体120の中心を通ってレンズ支持体120の外縁部まで延びている。しかし、他の実施例では、切り抜き部121は、レンズ支持体120の中心を通って延びてはいない。
【0040】
レバー118は、実質的に直線状の物体であり、これは、直線状の物体上に配置されたピボット122を含み、このピボット122を中心としてレバー118は旋回可能である。レバー118は、レンズ支持体120を容器104に対して動かすために使用され得る。レバー118は、第1の端部124と、第2の端部126と、第1の端部124と第2の端部126との間に延びる本体と、を有する。ピボット122は、第1の端部124と第2の端部126との間に配置され、かつレバー118に対して垂直に延びる、突出部である。代替的な実施形態では、旋回は、曲がったりねじれたりする可撓性ヒンジを用いて行うこともできる。レバー118は、第1の端部124とピボット122との間に延びる作動アーム128を含む。レバー118は、レンズ支持アーム130をさらに含み、これは、ピボット122とレバー118の第2の端部126との間に延び、レンズ支持体120に結合される。
図1A~
図1Dに示す実施例では、作動アーム128は、レンズ支持体120と作動アーム128とが実質的に別々の平面に配置されるように、レンズ支持アーム130からオフセットされている。このオフセットは、レバー118の第2の端部が容器ベース106のような所望の表面上に載っているときにレバー118が所望の表面に対して押し下げられるための空間を提供する。
【0041】
レンズ支持体120は、レバー118がレンズ支持体120を少なくとも部分的にキャビティ103から持ち上げるように構成されるよう、容器104に旋回可能に結合されている。ピボット122は、レンズ支持体120がピボット受け部114を中心として旋回可能であるように、ピボット受け部114上に配置されている。キャビティ103は、レンズ支持体120に隣接しており、レンズ支持体120から排出された包装溶液は、キャビティ103内に排出される。
【0042】
蓋102は、蓋102と容器104が密閉シールを形成するように容器104に結合される。蓋102は、接着剤を使用して容器104に結合されるが、他の実施例では、蓋102は、容器104と共に成形されるか、容器104に熱接着されるか、または蓋102を容器104に接着するのに適した任意の他の結合形態とされる。レンズ支持体120は、容器104のベース106から離れる方を向いた開放位置で容器104に結合される。例えば、レンズ支持体120が容器104に隣接しているとき、レンズ支持体120の凹面は容器104から離れる方を向く。言い換えれば、コンタクトレンズは凹面を上にしてユーザーに提示される。
【0043】
図1A~
図1Dに示す実施例では、切り抜き部121は、レンズ支持体120の凹面および凸面にC字形状を形成しているが、他の実施例では、切り抜き部は、所望の表面張力を提供し、レンズ支持体内に配置されたコンタクトレンズ101の凸面にアクセスするのにユーザーの指をガイドするために、凹面の形状をコンタクトレンズ101の凸面から区別するのに適した任意の形状、サイズ、または配置とすることができる。
図1A~
図1Dに示す実施例では、レバー118とレンズ支持体120は一体的に形成されている。しかし、他の実施例では、レバー118とレンズ支持体120は、別々に形成され、レンズ支持体120を形成するために互いに結合される。レバー118とレンズ支持体120はそれぞれ、均一材料、例えばポリプロピレンから形成される。しかし、他の実施例では、レバー118とレンズ支持体120は、無菌環境でコンタクトレンズ101を支持するのに適した任意の他の材料から形成される。いくつかのさらなる実施例では、レンズ支持体120およびレバー118は異なる材料から形成され、レバー118は、第1の材料から形成され、レンズ支持体120は、第2の材料から形成される。
図1A~
図1Dに示す実施例では、レンズ支持体120および容器104はそれぞれ、均一材料、例えばポリプロピレンから形成されている。しかし、他の実施例では、容器104は、無菌環境でコンタクトレンズ101を保持するのに適した任意の他の材料から形成される。120120120本明細書に記載される構成要素は、射出成形、押出成形、3D印刷、または無菌コンタクトレンズパッケージを形成するのに適した任意の他の製造方法によって形成され得る。
【0044】
図1Aは、蓋102を容器104から剥がすことにより、蓋102を容器104から取り外す様子を示す。
図1Bは、レバー118を押し、それによってレンズ支持体120を持ち上げる様子を示す。レンズ支持体120は、包装流体を収容する流体リザーバ112内に配置されている。レンズ支持体120が持ち上げられると、レンズ支持体120は、流体リザーバ112から離れる。コンタクトレンズ101およびレンズ支持体120内に収容される包装流体は、リザーバ内に排出され、リザーバは、レンズ支持体120およびレンズによって保持された包装流体を再びとらえることができる。
図1Cは、切り抜き部121を通してコンタクトレンズ101の凸面に指を置くことによってコンタクトレンズ101を取り外す様子を示す。この向きにより、ユーザーはワンタッチの適用でレンズにアクセスしレンズを装着することができる。この向きにより、ユーザーは、ワンタッチでコンタクトレンズ101をパッケージ100から外へスライドさせ、パッケージ100から取り出したのと同じ向きでレンズを眼の上に置くことができるため、レンズにさらに触れる必要がなくなる。
【0045】
図2A~
図2Dは、上述したようにコンタクトレンズパッケージ200を開封してコンタクトレンズ101を取り出すステップを、パッケージ200の別の実施例を用いて示している。
図2A~
図2Dに示すパッケージは、蓋202と、容器204と、容器204に旋回可能に結合されたレンズ支持体220と、を含むコンタクトレンズパッケージ200を含む。
【0046】
上述した実施例と同様に、蓋202は、容器204に密封結合可能である可撓性の蓋202である。
図2A~
図2Dは、箔蓋202を示し、これは、それが結合される表面から剥離可能である。オプションとして、いくつかの実施例では、蓋202はアルミ箔である。しかし、他の実施例では、蓋202は、プラスチック、ポリマー、または容器204と無菌シールを形成するのに適した任意の他の材料である。蓋202は、容器204と結合される蓋202の側面に塗布された接着剤を含む。あるいは、容器204は、蓋202と結合される容器204の側面に塗布された接着剤を含む。接着剤は、蓋202を所望の位置に固定するが、ユーザーからの所望の圧力で蓋202および/または容器204から分離する。蓋202が別の方法により容器204に接着される他の実施例では、蓋202および/または容器204は接着剤を含まない。
【0047】
容器204は、コンタクトレンズ101の保管および輸送のための無菌環境を提供する。容器204は、密閉環境も提供し、包装液は、包装液がパッケージ200から漏れたり、塵または埃のような無菌でない物質がパッケージ200に入り込んだりすることなく、容器204内に配置され得る。容器204は、キャビティ203を画定し、キャビティベース206と、一体の壁208と、を含み、一体の壁208は、キャビティ203のベース206の縁部の周りに延びてキャビティ203を形成し画定する。壁208は一体的に形成されており、その中には継ぎ目または空間がない。
図2A~
図2Dに示す実施例では、壁208およびベース206は、一体的に形成されて、本明細書ではキャビティ203と呼ばれる、ボウル形状の封入体を形成する。オプションとして、キャビティ203はブリスターボウルである。ベース206および壁208によって形成されるキャビティ203は、コンタクトレンズ101および包装溶液を収容するように構成される。キャビティ203の一部は、レバー受け部210を形成し、レンズ支持体220の一部(すなわち、(後述する)レバー218)は、レバー218が操作された(例えば、下方に押された)ときにレバー受け部210内に移動可能であり、これにより、レンズ支持体220の(後述する)レンズ支持体220を持ち上げる。レバー受け部210はまた、レバー218が完全に押し下げられたときにレバー218の回転を所望の場所に制限するようにレバー218のための停止部219を提供する。容器204はまた、レバー受け部210の反対側に流体リザーバ212を含む。リザーバ212は、キャビティ203のその他の部分から部分的に分離されたサブキャビティを提供し、包装流体は、コンタクトレンズ101が中に位置するように、サブキャビティの中に保持され得る。
【0048】
容器204は一体的な連続したキャビティ壁208を含むが、いくつかの実施例では、キャビティ壁は連続せず、キャビティ壁を形成するために互いに結合された複数の壁を含む。上述したように、
図2A~
図2Dに示す実施例では、壁208およびベース206は、一体的に形成され、ボウル形状の封入体を形成する。しかし、他の実施例では、壁208およびベース206は別々に形成され、キャビティ203を画定するように互いに結合される。
【0049】
容器204は、レンズ支持体220に結合するピボット受け部214をさらに含む。支持体は、ピボット214が容器ベース206から離間された点で容器204に結合されるように、容器ベース206から離間されている。この実施例では、ピボット受け部214は、互いに反対側にあり、かつ互いから離間した、キャビティ壁208内の一組のノッチである。しかし、他の実施例では、ピボット受け部214は、ヒンジ、クリップ、またはレバーを旋回させるのに適した任意の他の支持体とすることができる。
【0050】
レンズ支持体220は、コンタクトレンズ101を支持するための表面を提供し、コンタクトレンズ101がパッケージ200内にあるときにレンズを固定する。また、レンズ支持体220は、コンタクトレンズ101を包装溶液から取り出すために使用され得る物体を提供し、ユーザーは、包装溶液に指を浸すことなくレンズにアクセスし、使用のためにレンズを取り出すことができる。レンズ支持体220は、レバー218およびレンズ支持体220を含む。レンズ支持体220は、パッケージ200内に配置されたコンタクトレンズ101の支持面を提供する。レンズ支持体220は、凹面と、凹面の反対側の凸面と、を有するドーム形状体である。レンズ支持体220は、コンタクトレンズ101の凸面がレンズ支持体220の凹面に当接するように、コンタクトレンズ101の凸面を支持するように成形されている。レンズ支持体220はまた、レンズ支持体220の一部を通って延びて凹面と凸面との間を通るアクセス開口部を形成する、切り抜き部221を含む。切り抜き部221は、内部を通して包装流体を排出するための開口部を提供する。切り抜き部221は、レンズがレンズ支持体220に当接しているときにコンタクトレンズ101の凸面にアクセスするための開口部をユーザーにさらに提供する。
【0051】
したがって、ユーザーは、コンタクトレンズ101の凸面に触れてレンズをパッケージ200から取り出し、ユーザーの眼の上に置くことができる。切り抜き部221は、レンズ支持体220が切り抜き部221によって形成されたレンズ支持体220の開口部の周りに少なくとも部分的に延びるように、レンズ支持体220にC字形状を形成する。切り抜き部は、その中に位置するコンタクトレンズ101のものとは一致しない開口部プロファイルを提供する。この切り抜き部は、レンズを保持するのに十分であるが、ユーザーが接触したときに取り外しを防止するのには十分ではない、表面張力を提供する。本発明のレンズ支持体220は、好ましくは、軽打時に、指先とレンズの両方が互いの形状に合うように変形することを可能にし、軽打中の過度の圧力による、取り出し中のレンズの反転またはレンズへの損傷を引き起こさない。よって、本パッケージからのレンズの取り出しの一態様は、指とレンズとの間の接触面積がレンズ下面におけるレンズ支持体の接触表面積を上回るように、レンズとレンズ支持体との間の面積と比較して、指とレンズとの間の接触面積の比率を制御することであろう。これにより、詳細に上述したように、指とレンズとの間の表面張力がレンズとレンズ支持体との間の表面張力を確実に上回る。よって、レンズは、眼の上にレンズを移し、配置するために、指に付着する。
図2A~
図2Dに示す実施例では、切り抜き部221は、レンズ支持体220の中心を通ってレンズ支持体220の外縁部まで延びている。しかし、他の実施例では、切り抜き部221は、レンズ支持体220の中心を通って延びていない。
【0052】
レバー218は、実質的に直線状の物体であり、これは、直線状の物体上に配置されたピボット222を含み、このピボット222を中心としてレバー218は旋回可能である。レバー218は、レンズ支持体220を容器204に対して動かすために使用され得る。レバー218は、第1の端部224と、第2の端部226と、第1の端部224と第2の端部226との間に延びる本体と、を有する。ピボット222は、第1の端部224と第2の端部226との間に配置され、かつレバー218に対して垂直に延びる、突出部である。レバー218は、第1の端部224とピボット222との間に延びる作動アーム228を含む。レバー218は、ピボット222とレバー218の第2の端部226との間に延びるレンズ支持アーム230をさらに含む。
図2A~
図2Dに示す実施例では、レバー218の作動アーム228は、レンズ支持体220と実質的に同じ平面内に配置されている。したがって、レンズ支持体220の全体は、実質的に同じ平面内に配置される。
【0053】
レンズ支持体220は、レバー218がレンズ支持体220を少なくとも部分的にキャビティ203から持ち上げるように構成されるよう、容器204に旋回可能に結合されている。ピボット222は、レンズ支持体220がピボット受け部214を中心として旋回可能であるように、ピボット受け部214上に配置されている。キャビティ203は、レンズ支持体220に隣接しており、レンズ支持体220から排出された包装溶液は、キャビティ203内に排出される。
【0054】
蓋202は、蓋202と容器204が密閉シールを形成するように容器204に結合される。蓋202は、接着剤を使用して容器204に結合されるが、他の実施例では、蓋202は、容器204と共に成形されるか、容器204に熱接着されるか、または蓋202を容器204に接着するのに適した任意の他の結合形態とされる。レンズ支持体220は、容器204のベース206から離れる方に向いた開放位置で容器204に結合される。例えば、レンズ支持体220が容器204に隣接しているとき、レンズ支持体220の凹面は容器204から離れる方を向いている。言い換えれば、コンタクトレンズは凹面を上にしてユーザーに提示される。
【0055】
図2A~
図2Dに示す実施例では、切り抜き部221は、レンズ支持体220の凹面および凸面にC字形状を形成しているが、他の実施例では、切り抜き部は、所望の表面張力を提供し、レンズ支持体内に配置されたコンタクトレンズ101の凸面にアクセスするのにユーザーの指をガイドするために、凹面の形状をコンタクトレンズ101の凸面から区別するのに適した任意の形状、サイズ、または配置とすることができる。
図2A~
図2Dに示す実施例では、レバー218とレンズ支持体220は一体的に形成されている。しかし、他の実施例では、レバー218とレンズ支持体220は、別々に形成され、レンズ支持体220を形成するために互いに結合される。レバー218とレンズ支持体220はそれぞれ、均一材料、例えばポリプロピレンから形成される。しかし、他の実施例では、レバー218とレンズ支持体220は、無菌環境でコンタクトレンズ101を支持するのに適した任意の他の材料から形成される。いくつかのさらなる実施例では、レンズ支持体220およびレバー218は異なる材料から形成され、レバー218は、第1の材料から形成され、レンズ支持体220は、第2の材料から形成される。
図2A~
図2Dに示す実施例では、レンズ支持体220および容器204はそれぞれ、均一材料、例えばポリプロピレンから形成されている。しかし、他の実施例では、容器204は、無菌環境でコンタクトレンズ101を保持するのに適した任意の他の材料から形成される。いくつかのさらなる実施例では、容器204およびレンズ支持体220はそれぞれ、異なる材料から形成され、レンズ支持体220は、少なくとも1つの材料から形成され、容器204は、レンズ支持体220を形成する材料とは異なる少なくとも1つの材料から形成される。本明細書で説明する構成要素は、射出成形、押出成形、3D印刷、または無菌コンタクトレンズパッケージを形成するのに適した任意の他の製造方法によって形成され得る。
【0056】
図3~
図6は、例示的なパッケージ300を示し、レンズ支持体316は、レンズを支持するように形成されたアーム320を含み、レンズの凹面は、容器304に面し、アーム320によって支持される。言い換えれば、コンタクトレンズは凸面を上にしてユーザーに提示される。これは、コンタクトレンズの凸面が容器に面する(すなわち、コンタクトレンズが凹面を上にしてユーザーに提示される)ようにレンズのレンズ支持体がコンタクトレンズを支持する、
図1A~
図2Dに示すパッケージとは、対照的である。
図3に示すパッケージ300は、蓋302、容器304、および容器304に旋回可能に結合されたレンズ支持体316を含む。
【0057】
上述した実施例と同様に、蓋302は、容器304に密封結合可能である可撓性の蓋302である。
図3~
図6は、箔蓋302を示し、これは、それが結合される表面から剥離可能である。オプションとして、いくつかの実施例では、箔蓋302はアルミ箔である。しかし、他の実施例では、蓋302は、プラスチック、ポリマー、または容器304と無菌シールを形成するのに適した任意の他の材料である。蓋302は、容器304と結合される蓋302の側面に塗布された接着剤を含む。あるいは、容器304は、蓋302と結合される容器304の側面に塗布された接着剤を含む。接着剤は、蓋302を所望の位置に固定するが、ユーザーからの所望の圧力で蓋302および/または容器304から分離する。蓋302が別の方法により容器304に接着される他の実施例では、蓋302および/または容器304は接着剤を含まない。
【0058】
蓋302は、コンタクトレンズ101を固定する機構を含み、
図3および
図5に示すように容器304に結合されたときにコンタクトレンズ101の凸面側に当接する実質的にドーム形状の表面を形成する複数の固定体332を含む。したがって、固定体332によって提供されるドーム形状の表面は、レンズがパッケージ300内に保管されたときにコンタクトレンズ101を固定し、レンズ101は、後述するアーム320に対して所望の位置に留まる。
図3では、蓋302は、3つの固定体332を含む。
図3に示される固定体332のサイズ、形状、配置、および/または数は、一例としてのみ提供されることを理解されたい。本開示は、
図3に示されるのとは異なる数、サイズ、形状、および/または配置の固定体を提供することを企図する。
【0059】
上述した容器104、204と同様に、容器304は、コンタクトレンズ101の保管および輸送のための無菌環境を提供する。容器304は、密閉環境も提供し、包装液は、包装液がパッケージ300から漏れたり、塵または埃のような無菌でない物質がパッケージ300に入り込んだりすることなく、容器304内に配置され得る。容器304は、キャビティ303を画定し、これは、(後述する)レバー受け部310および(後述する)流体リザーバ312を形成し、キャビティベース306と、一体の壁308と、を含み、一体の壁308は、キャビティ303のベース306の縁部の周りに延びてキャビティ303を形成し画定する。壁308は一体的に形成されており、その中に継ぎ目または空間がない。
図3~
図6に示す実施例では、壁308およびベース306は、一体的に形成されて、本明細書ではキャビティ303と呼ばれる、ボウル形状の封入体を形成する。オプションとして、キャビティ303はブリスターボウルである。ベース306および壁308によって形成されるキャビティ303は、コンタクトレンズ101および包装溶液を収容するように構成される。キャビティ303の一部は、レバー受け部310を形成し、レンズ支持体316の一部(すなわち、(後述する)レバー318)は、レバー318が操作された(例えば、下方に押された)ときにレバー受け部310内に移動可能であり、これにより、支持体316を持ち上げる。レバー受け部310はまた、レバー318が完全に押し下げられたときにレバー318の回転を所望の場所に制限するようにレバー318のための停止部319を提供する。
図3~
図6に示す実施例では、停止部319は、キャビティ303内の容器304の内面305と、停止部319の内面305の反対側にあり、内面305から離間した、停止部319の対応する外面307とにおいて、角度が付けられている。容器304はまた、レバー受け部310の反対側に流体リザーバ312を含む。リザーバ312は、キャビティ303のその他の部分から部分的に分離されたサブキャビティを提供し、包装流体は、コンタクトレンズ101が中に位置するように、サブキャビティの中に保持され得る。
【0060】
容器304は一体的な連続したキャビティ壁308を含むが、いくつかの実施例では、キャビティ壁は連続せず、キャビティ壁を形成するために互いに結合された複数の壁を含む。上述したように、
図1A~
図1Dおよび
図2A~
図2Dに示す実施例では、壁308およびベース306は、一体的に形成され、ボウル形状の封入体を形成する。しかし、他の実施例では、壁308およびベース306は別々に形成され、キャビティ303を画定するように互いに結合される。
【0061】
レンズ支持体316は、コンタクトレンズ101を支持するための表面を提供し、コンタクトレンズ101がパッケージ300内にあるときにレンズを固定する。また、レンズ支持体316は、コンタクトレンズ101を包装溶液から取り出すために使用され得る物体を提供し、ユーザーは、包装溶液に指を浸すことなくレンズにアクセスし、使用のためにレンズを取り出すことができる。上述したように、レンズ支持体316は、レバー318およびアーム320を含む。
【0062】
レバー318は、実質的に直線状の物体であり、これは、1つ以上のリンク314を含み、レバー上に配置されたピボット点322を含み、これを中心として、レバー318は旋回可能である。例えば、
図3に示す実施例は、2つのリンク314を示す。レバー318は、レンズ支持体316を容器304に対して動かすために使用され得る。レバー318は、第1の端部324と、第2の端部326と、第1の端部324と第2の端部326との間に延びる本体と、を有する。
図1A~
図1Dに示す実施例と同様に、レバー318は、レンズ支持体316から実質的に離れた平面内に配置される。ピボット点322は、第1の端部324と第2の端部126との間に配置された、レバー318における実質的に垂直な屈曲部である。レバー318は、第1の端部324とピボット322との間に延びる作動アーム328を含む。レバー318は、ピボット点322とレバー318の第2の端部326との間に延びる支持アーム330をさらに含む。
【0063】
アーム320は、パッケージ300内に配置されるコンタクトレンズ101の支持面を提供する。
図3に示す実施例では、アーム320は、レバー318に結合されてレバー318から離れる方向に延びる4つの延長部309と、レバーが静止位置にあるときにベース306から離れる方向に、延長部309から延びる6つのL字形支持体311と、を含む。4つの延長部およびレバー318は、コンタクトレンズ101の外縁部を支持するように成形されており、L字形支持体311は、コンタクトレンズ101の外縁部の半径方向内側に、コンタクトレンズ101の凹面の一部を支持するように成形されている。延長部およびL字型支持体は、それらの間に空間を提供し、これは、包装流体がそこを通って排出されることを可能にする。
図3~
図6に示す実施例では、レバーは4つの延長部309と6つのL字形部分を含むが、他の実施例では、レバーはコンタクトレンズ101の凹面を支持するのに適した任意の数の延長部およびL字形部分を含む。
【0064】
レンズ支持体316は、レバー318がレンズ支持体320を少なくとも部分的にキャビティ303から持ち上げるように構成されるよう、容器304に旋回可能に当接している。ピボット322は、停止部319がリザーバ312に接する容器の頂点324上に配置され、レンズ支持体316は、頂点324を中心として旋回可能である。キャビティ303は、レンズ支持体316に隣接しており、レンズ支持体316から排出された包装溶液は、キャビティ303内に排出される。
【0065】
蓋302は、蓋302と容器304が密閉シールを形成するように容器304に結合される。蓋302は、接着剤を使用して容器304に結合されるが、他の実施例では、蓋302は、容器304と共に成形されるか、容器304に熱接着されるか、または蓋302を容器304に接着するのに適した任意の他の結合形態とされる。レンズ支持体316は、容器304との関連で容器304のベース306の方に面して構成されている。例えば、アーム320が容器304に隣接している場合、アーム320上に位置するコンタクトレンズ101の凹面は、容器304の方を向く。
【0066】
図3~
図6に示す実施例では、レバー318とレンズ支持体316は一体的に形成されている。しかし、他の実施例では、レバー318とレンズ支持体316は別々に形成され、互いに結合されている。レバー318とレンズ支持体316はそれぞれ、均一材料、例えばポリプロピレンから形成される。しかし、他の実施例では、レバー318とレンズ支持体316は、無菌環境でコンタクトレンズ101を支持するのに適した任意の他の材料から形成される。いくつかのさらなる実施例では、レバー320およびレバー318は、異なる材料から形成され、レバー318は、第1の材料から形成され、レンズ支持体316は、第2の材料から形成される。
図3~
図6に示す実施例では、レンズ支持体316および容器304はそれぞれ、均一材料、例えばポリプロピレンから形成されている。しかし、他の実施例では、容器304は、無菌環境でコンタクトレンズ101を保持するのに適した任意の他の材料から形成される。いくつかのさらなる実施例では、容器304およびレンズ支持体316はそれぞれ、異なる材料から形成され、レンズ支持体316は、少なくとも1つの材料から形成され、容器304は、レンズ支持体316を形成する材料とは異なる少なくとも1つの材料から形成される。本明細書で説明する構成要素は、射出成形、押出成形、3D印刷、または無菌コンタクトレンズパッケージを形成するのに適した任意の他の製造方法によって形成され得る。
【0067】
図3~
図6に示される実施例のレンズ支持体は、レンズを、凸面を上にした向きで提示しており、これにより、軽打の際に、レンズが、ワンタッチでレンズ支持体から指に、そして最終的には眼に移されることが可能になることに留意されたい。したがって、本パッケージからのレンズの取り出しの一態様は、例えば、レンズ支持体を、約20mm未満の湿潤接触面積を有するように、好ましくはレンズのプロファイルに実質的に一致しない形状を有するように構成することにより、指とレンズとの間の接触面積がレンズ下面上でのレンズ支持体の接触表面積を上回るように、レンズとレンズ支持体との間の面積と比較して、指とレンズとの間の接触面積の比率を制御することである。これにより、指とレンズとの間の表面張力がレンズとレンズ支持体との間の表面張力を確実に上回る。よって、レンズは、眼の上にレンズを移し、配置するために、指に付着する。追加的な例として、本明細書の付表Aに示されているものを含め、図示されているもの以外にも無数のレンズ支持体形状が可能であることに留意されたい。
【0068】
前述の説明では、説明の目的で、記載された実施形態の完全な理解を提供するために特定の命名法を使用した。しかしながら、当業者には、説明した実施形態を実施するために具体的な詳細の多くが必須でないことは明らかであろう。したがって、本明細書に記載される特定の実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的で提示される。これらは、網羅的であること、または実施形態を開示された正確な形態に限定することを目標としていない。上記の教示に鑑みて、多くの修正および変形が可能であることが、当業者には明らかであろう。
【0069】
概要および要約のセクションは、本発明者らによって企図されるような本発明の、すべてではないが1つ以上の例示的な実施形態を示すことができ、したがって、本発明および添付の特許請求の範囲をいかなる形でも限定することを意図するものではない。
【0070】
具体的な実施形態に関する前述の説明は、本発明の一般的な性質を十分に明らかにするものであるため、他者は、当業者の技能の範囲内の知識を適用することにより、本発明の一般的な概念から逸脱せずに、過度な実験無しで、そのような具体的な実施形態を、様々な用途のために容易に修正および/または適合させることができる。したがって、このような適合および修正は、本明細書中に提示された教示および指針に基づいて、開示された実施形態の等価物の意義および範囲内にあることが意図される。本明細書の表現または用語は、説明を目的としており、限定する目的ではなく、本明細書の用語または表現は、教示および指針に照らして当業者によって解釈されるべきものであることを理解されたい。
【0071】
本発明のパッケージは、既知の材料およびプロセスを用いて製造され得る。包装材料は、未使用材料、リサイクル材料、またはそれらの組み合わせであってよい。パッケージキャビティ内の容積は、選択されたデザインによって変化し得る。
【0072】
本明細書に記載されたすべての特徴がすべてのパッケージに組み込まれる必要はなく、当業者は、本明細書の教示を使用して、特徴を組み合わせて多種多様な改良されたコンタクトレンズパッケージを提供することができる。要するに、本発明のコンタクトレンズパッケージは、いくつかの新規な機能性を組み込んでおり、これらの機能性は、本明細書で説明するような多種多様な組み合わせで組み合わせられて、所望の改良されたおよび/またはワンタッチの包装を提供することができる。本発明の広さおよび範囲は、上述した例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の請求項およびそれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。
【0073】
〔実施の態様〕
(1) コンタクトレンズパッケージであって、
蓋と、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するように構成されたキャビティを画定する容器であって、前記蓋は、前記容器に密封結合されている、容器と、
前記キャビティ内に配置されたレバーおよびレンズ支持体を含むレンズ支持体と、
を含み、
前記レンズ支持体は、前記レバーが前記レンズ支持体を少なくとも部分的に前記キャビティから持ち上げるように構成されるよう、前記容器に旋回可能に結合されている、コンタクトレンズパッケージ。
(2) 前記容器は、前記キャビティを少なくとも部分的に画定するキャビティベースを含み、
前記レンズ支持体は、前記レンズ支持体が前記キャビティベースから距離を隔てた軸を中心に旋回するように前記容器に結合されており、前記キャビティベースと前記蓋との間に配置されている、実施態様1に記載のパッケージ。
(3) 前記容器は、前記キャビティを少なくとも部分的に画定するキャビティベースを含み、
前記レバーは、前記レンズ支持体が前記キャビティベース上に配置された軸を中心に旋回するように前記容器に結合されている、実施態様1に記載のパッケージ。
(4) 前記容器は、前記キャビティを少なくとも部分的に画定するキャビティベースを含み、
前記キャビティベースは、前記レバーに隣接するレバー受け部を含み、前記レバーは、前記レバーが前記レンズ支持体を少なくとも部分的に前記キャビティから持ち上げるように操作されたときに前記レバー受け部内に移動可能である、実施態様1に記載のパッケージ。
(5) 前記キャビティは、前記容器と一体のブリスターボウルである、実施態様1に記載のパッケージ。
【0074】
(6) 前記レンズ支持体は、前記レンズ支持体を通って延びる切り抜き部を画定する、実施態様1に記載のパッケージ。
(7) 前記レンズ支持体は、前記レンズ支持体を通って延びる切り抜き部を画定し、前記切り抜き部は、ユーザーの指をコンタクトレンズの凸面にガイドするように構成されている、実施態様1に記載のパッケージ。
(8) 前記レンズ支持体は、前記レンズ支持体を通って延びる切り抜き部を画定し、前記切り抜き部は、前記レンズ支持体においてC字形状を画定する、実施態様1に記載のパッケージ。
(9) 前記レバーおよび前記レンズ支持体は、実質的に同一平面上にある、実施態様1に記載のパッケージ。
(10) 前記レバーおよび前記レンズ支持体は、実質的に別々の平面内に配置されている、実施態様1に記載のパッケージ。
【0075】
(11) 前記キャビティは、前記レンズ支持体に隣接しており、前記レンズ支持体から排出された包装溶液は、前記キャビティによって回収される、実施態様1に記載のパッケージ。
(12) 前記レバーおよび前記レンズ支持体は、単一の構成要素である、実施態様1に記載のパッケージ。
(13) 前記レバーおよび前記レンズ支持体は、互いに結合される別々の構成要素である、実施態様1に記載のパッケージ。
(14) 前記レバーおよび前記レンズ支持体は、均一材料で作られている、実施態様1に記載のパッケージ。
(15) 前記レンズ支持体および前記容器は、均一材料で作られている、実施態様1に記載のパッケージ。
【0076】
(16) 前記容器は、ポリプロピレンを含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(17) 前記レンズ支持体は、ポリプロピレンを含む、実施態様1に記載のパッケージ。
(18) 前記蓋は、前記容器に密閉してシールされている、実施態様1に記載のパッケージ。
(19) 前記蓋は、箔である、実施態様1に記載のパッケージ。
(20) コンタクトレンズを装用者の眼に装着する方法であって、前記コンタクトレンズは、パッケージ内に保管され、前記パッケージは、蓋と、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するように構成されたキャビティを画定する容器であって、前記蓋は、前記容器に密封結合されている、容器と、レバーおよびレンズ支持体を含むレンズ支持体であって、前記レンズ支持体は、前記コンタクトレンズの凸面を支持するように構成されている、レンズ支持体と、を含み、前記レンズ支持体は、前記キャビティ内に配置され、前記レンズ支持体は、前記レバーが前記レンズ支持体を少なくとも部分的に前記キャビティから持ち上げるように構成されるよう、前記容器に旋回可能に結合されており、前記方法は、
前記レバーを押し、それによって、前記レンズ支持体を持ち上げることと、
コンタクトレンズの凸面に指を置くことによって、前記レンズ支持体から前記コンタクトレンズを取り外すことと、
前記コンタクトレンズを前記装用者の眼に装着することと、
を含む、方法。
【0077】
(21) 前記コンタクトレンズを装着することは、人が前記コンタクトレンズの凸面のみに触れることによって行われる、実施態様20に記載の方法。
(22) 前記蓋は、前記容器に密封結合されており、前記方法は、前記レバーを押す前に前記蓋を取り外すことをさらに含む、実施態様20に記載の方法。
(23) コンタクトレンズを包装する方法であって、
包装溶液を容器内に供給することと、
前記容器に旋回可能に結合されたレバーおよびレンズ支持体を提供することと、
コンタクトレンズを、凹面を上にした向きで前記レンズ支持体内に提供することと、
蓋を前記容器に取り付けることによって前記容器を密封することと、
を含む、方法。
【国際調査報告】