(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】デバイス管理方法およびネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
H04L 41/08 20220101AFI20241219BHJP
H04W 8/00 20090101ALI20241219BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20241219BHJP
【FI】
H04L41/08
H04W8/00 110
H04W48/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536033
(86)(22)【出願日】2022-07-22
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2022107456
(87)【国際公開番号】W WO2024016333
(87)【国際公開日】2024-01-25
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518056748
【氏名又は名称】新華三技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】NEW H3C TECHNOLOGIES CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張司宇
(72)【発明者】
【氏名】劉小龍
(72)【発明者】
【氏名】陶学知
(72)【発明者】
【氏名】武磊
(72)【発明者】
【氏名】趙贇
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本願の実施形態は、自己組織化ネットワークにおける第1デバイスに適用されるデバイス管理方法およびネットワークデバイスを提供し、当該方法は、第1デバイスがマスターデバイスである場合、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第2デバイスのネットワークサポートモジュールから送信された発見要求を受信することであって、発見要求はターゲットデバイス情報を含むことと、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、第1デバイスのネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信することと、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ターゲットデバイス情報と一致する第1構成情報を第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ送信することと、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第1構成情報を送信し、第2デバイスのネットワークサービスモジュールは第1構成情報を利用して構成を実行することと、を含む。本願の実施形態によって提供される技術的手段を応用すれば、ネットワークで全日24時間モニタリングできない問題を解決して、デバイスの自動管理およびネット全体の管理を実現することができる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己組織化ネットワークにおける第1デバイスに適用されるデバイス管理方法であって、
前記第1デバイスがマスターデバイスである場合、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記自己組織化ネットワークにおける第2デバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第1トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールから送信された発見要求を受信することであって、前記発見要求は前記第2デバイスのターゲットデバイス情報を含むことと、
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記第1トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信することであって、前記加入イベントは前記ターゲットデバイス情報を含むことと、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、前記ターゲットデバイス情報と一致する第1構成情報を取得し、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ前記第1構成情報を送信することと、
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記第1構成情報を送信することで、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールが前記管理通知を受信した際に、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールが前記第1構成情報を利用して構成を実行することと、を含む、
ことを特徴とする、デバイス管理方法。
【請求項2】
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ前記第1構成情報を送信することは、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、前記第2トンネルのインタフェースを呼び出し、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ前記第1構成情報を送信することを含み、
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記第1構成情報を送信することは、
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルのインタフェースで前記第1構成情報を受信し、前記第1構成情報をプリセットプロトコルのターゲットメッセージに変換して、前記ターゲットメッセージを前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ送信することで、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールが前記管理通知を受信した際に、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールが前記ターゲットメッセージを前記第1構成情報に変換して前記第1構成情報を利用して構成を実行することを含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス管理方法。
【請求項3】
前記プリセットプロトコルは、シンプルオブジェクトアクセスプロトコルである、
ことを特徴とする、請求項2に記載のデバイス管理方法。
【請求項4】
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記第1構成情報を送信した後、前記デバイス管理方法は、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、クラウドチャネルを介してクラウドへ前記ターゲットデバイス情報を含む登録イベントを送信することで、前記クラウドが前記ターゲットデバイス情報を利用して前記第2デバイスを登録し、前記第2デバイスが登録完了かつクラウドチャネルを介して前記第2デバイスから送信された接続要求を受信した後、前記第2デバイスとの接続を確立することであって、前記接続要求は前記第2デバイスから周期的に送信されている要求であり、前記クラウドチャネルは、前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールとクラウドとの間に確立された接続であることをさらに含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス管理方法。
【請求項5】
前記発見要求を受信した後、前記デバイス管理方法は、
自動管理機能が有効化されている場合、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールへの管理通知の送信を実行し、前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信することと、
自動管理機能が有効化されていない場合、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記発見要求に対する応答を拒否することと、をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス管理方法。
【請求項6】
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールが自動管理機能を有効化していない場合、前記デバイス管理方法は、
管理ホワイトリストが前記ターゲットデバイス情報を含んでいない場合、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記発見要求に対する応答を拒否することを実行することであって、前記管理ホワイトリストは前記自己組織化ネットワークへのアクセスが許可されるデバイスのデバイス情報を含むことと、
前記管理ホワイトリストが前記ターゲットデバイス情報を含んでいる場合、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールへの管理通知の送信を実行し、前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信することと、をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項5に記載のデバイス管理方法。
【請求項7】
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ユーザ端末へ前記第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールから提供されるターゲットページデータを送信することで、前記ユーザ端末が前記ターゲットページデータを表示し、前記ターゲットページデータを操作して、前記第2デバイスにかかる第2構成情報を取得することと、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、前記ユーザ端末から送信された前記第2構成情報を受信し、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ前記第2構成情報を送信することと、
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記第2トンネルを介して前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記第2構成情報を送信することで、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールが前記第2構成情報を利用して構成を実行することと、をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス管理方法。
【請求項8】
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールはユーザ端末へ前記第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールから提供されるターゲットページデータを送信することは、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ユーザ端末から送信されたアクセス要求を受信することであって、前記アクセス要求はターゲットURLを含むことと、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、前記ターゲットURLが前記自己組織化ネットワークのドメイン名である場合、前記第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールから提供されたターゲットページデータを取得することと、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、前記アクセス要求に対するアクセス応答において前記ターゲットページデータを運び、前記アクセス応答を前記ユーザ端末にフィードバックすることと、を含む、
ことを特徴とする、請求項7に記載のデバイス管理方法。
【請求項9】
前記アクセス要求は、前記自己組織化ネットワークにおける第3デバイスのネットワークサポートモジュールから前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第3トンネルを介して送信された、前記ユーザ端末からの要求である、または
前記アクセス要求は、クラウドからクラウドチャネルを介して送信された、前記ユーザ端末からの要求である、
ことを特徴とする、請求項8に記載のデバイス管理方法。
【請求項10】
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールはユーザ端末へ前記第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールから提供されるターゲットページデータを送信することは、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、前記自己組織化ネットワークにおける第4デバイスのネットワークサポートモジュールから前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第4トンネルを介して送信されたページ要求を受信することであって、前記ページ要求は、前記第4デバイスのネットワークサービスモジュールがユーザ端末からのアクセス要求を受信した後に前記第1デバイスへ送信する要求であり、前記アクセス要求に含まれるターゲットURLは前記自己組織化ネットワークのドメイン名であることと、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、前記ページ要求に基づいて、前記第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールからターゲットページデータを取得し、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールと前記第4デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第5トンネルを介して、前記第4デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記ターゲットページデータを送信することで、前記第4デバイスのネットワークサービスモジュールが前記アクセス要求に対するアクセス応答において前記ターゲットページデータを運び、前記アクセス応答を前記ユーザ端末にフィードバックすることと、を含む、
ことを特徴とする、請求項7に記載のデバイス管理方法。
【請求項11】
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記自己組織化ネットワークにおける他のデバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第6トンネルを介して、前記他のデバイスのネットワークサポートモジュールとレイヤ2ネゴシエーションを行い、前記第1デバイスおよび前記他のデバイスの前記自己組織化ネットワークにおける役割を決定することであって、前記役割はマスターデバイスまたはスレーブデバイスであることを含む、
ことを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載のデバイス管理方法。
【請求項12】
ネットワークデバイスであって、前記ネットワークデバイスは第1ネットワークサポートモジュールと第1ネットワークサービスモジュールとを備え、
前記第1ネットワークサポートモジュールは、前記ネットワークデバイスが自己組織化ネットワークにおけるマスターデバイスである場合、前記自己組織化ネットワークにおける第2デバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第1トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールから送信された発見要求を受信するために用いられ、前記発見要求は前記第2デバイスのターゲットデバイス情報を含み、
前記第1ネットワークサポートモジュールは、前記第1トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、前記第1ネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信するために用いられ、前記加入イベントは前記ターゲットデバイス情報を含み、
前記第1ネットワークサービスモジュールは、前記ターゲットデバイス情報と一致する第1構成情報を取得し、前記第1ネットワークサポートモジュールへ前記第1構成情報を送信するために用いられ、
前記第1ネットワークサポートモジュールは、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記第1構成情報を送信することで、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールが前記管理通知を受信した際に、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールが前記第1構成情報を利用して構成を実行するために用いられる、
ことを特徴とする、ネットワークデバイス。
【請求項13】
前記第1ネットワークサービスモジュールは、前記第2トンネルのインタフェースを呼び出し、前記第1ネットワークサポートモジュールへ前記第1構成情報を送信するために用いられ、
前記第1ネットワークサポートモジュールは、第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルのインタフェースで前記第1構成情報を受信し、前記第1構成情報をプリセットプロトコルのターゲットメッセージに変換して、前記ターゲットメッセージを前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ送信することで、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールが前記管理通知を受信した際に、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールが前記ターゲットメッセージを前記第1構成情報に変換して前記第1構成情報を利用して構成を実行するために用いられる、
ことを特徴とする、請求項12に記載のネットワークデバイス。
【請求項14】
前記プリセットプロトコルは、シンプルオブジェクトアクセスプロトコルである、
ことを特徴とする、請求項13に記載のネットワークデバイス。
【請求項15】
前記第1ネットワークサービスモジュールは、さらに、前記第1ネットワークサポートモジュールが前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記第1構成情報を送信した後、クラウドチャネルを介してクラウドへ前記ターゲットデバイス情報を含む登録イベントを送信することで、前記クラウドが前記ターゲットデバイス情報を利用して前記第2デバイスを登録し、前記第2デバイスが登録完了かつクラウドチャネルを介して前記第2デバイスから送信された接続要求を受信した後、前記第2デバイスとの接続を確立するために用いられ、前記接続要求は前記第2デバイスから周期的に送信されている要求であり、前記クラウドチャネルは、前記第1ネットワークサービスモジュールとクラウドとの間に確立された接続である、
ことを特徴とする、請求項12に記載のネットワークデバイス。
【請求項16】
前記第1ネットワークサポートモジュールは、さらに、
前記発見要求を受信した後、自動管理機能が有効化されている場合、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールへの管理通知の送信を実行し、前記第1ネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信し、
自動管理機能が有効化されていない場合、前記発見要求に対する応答を拒否するために用いられる、
ことを特徴とする、請求項12に記載のネットワークデバイス。
【請求項17】
前記第1ネットワークサポートモジュールは、さらに、
自動管理機能が有効化されていない場合、管理ホワイトリストが前記ターゲットデバイス情報を含んでいない場合、前記発見要求に対する応答を拒否し、前記管理ホワイトリストは前記自己組織化ネットワークへのアクセスが許可されるデバイスのデバイス情報を含み、
前記管理ホワイトリストが前記ターゲットデバイス情報を含んでいる場合、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールへの管理通知の送信し、前記第1ネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信するために用いられる
ことを特徴とする、請求項16に記載のネットワークデバイス。
【請求項18】
前記ネットワークデバイスは、第1ネットワークインタラクションモジュールをさらに備え、
前記第1ネットワークサービスモジュールは、ユーザ端末へ前記第1ネットワークインタラクションモジュールから提供されるターゲットページデータを送信することで、前記ユーザ端末が前記ターゲットページデータを表示し、前記ターゲットページデータを操作して、前記第2デバイスにかかる第2構成情報を取得するために用いられ、
前記第1ネットワークサービスモジュールは、前記ユーザ端末から送信された前記第2構成情報を受信し、前記第1ネットワークサポートモジュールへ前記第2構成情報を送信するために用いられ、
前記第1ネットワークサポートモジュールは、前記第2トンネルを介して前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記第2構成情報を送信することで、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールが前記第2構成情報を利用して構成を実行するために用いられる、
ことを特徴とする、請求項12に記載のネットワークデバイス。
【請求項19】
前記第1ネットワークサービスモジュールは、さらに、
ユーザ端末から送信されたアクセス要求を受信し、前記アクセス要求はターゲットURLを含み、
前記ターゲットURLが前記自己組織化ネットワークのドメイン名である場合、前記第1ネットワークインタラクションモジュールから提供されたターゲットページデータを取得し、
前記アクセス要求に対するアクセス応答において前記ターゲットページデータを運び、前記アクセス応答を前記ユーザ端末にフィードバックするために用いられる、
ことを特徴とする、請求項18に記載のネットワークデバイス。
【請求項20】
前記アクセス要求は、前記自己組織化ネットワークにおける第3デバイスのネットワークサポートモジュールから前記第1ネットワークサポートモジュールとの間の第3トンネルを介して送信された、前記ユーザ端末の要求である、または
前記アクセス要求は、クラウドがクラウドチャネルを介して送信する、前記ユーザ端末の要求である、
ことを特徴とする、請求項19に記載のネットワークデバイス。
【請求項21】
前記第1ネットワークサービスモジュールは、
前記自己組織化ネットワークにおける第4デバイスのネットワークサポートモジュールから前記第1ネットワークサービスモジュールとの間の第4トンネルを介して送信されたページ要求を受信し、前記ページ要求は、前記第4デバイスのネットワークサービスモジュールがユーザ端末からのアクセス要求を受信した後に前記ネットワークデバイスへ送信する要求であり、前記アクセス要求に含まれるターゲットURLは前記自己組織化ネットワークのドメイン名であり、
前記ページ要求に基づいて、前記第1ネットワークインタラクションモジュールからターゲットページデータを取得し、前記第1ネットワークサポートモジュールと前記第4デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第5トンネルを介して、前記第4デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記ターゲットページデータを送信することで、前記第4デバイスのネットワークサービスモジュールが前記アクセス要求に対するアクセス応答において前記ターゲットページデータを運び、前記アクセス応答を前記ユーザ端末にフィードバックするために用いられる、
ことを特徴とする、請求項18に記載のネットワークデバイス。
【請求項22】
前記第1ネットワークサポートモジュールは、さらに、他のデバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第6トンネルを介して、前記他のデバイスのネットワークサポートモジュールとレイヤ2ネゴシエーションを行い、前記ネットワークデバイスおよび前記他のデバイスの前記自己組織化ネットワークにおける役割を決定するために用いられ、前記役割はマスターデバイスまたはスレーブデバイスである、
ことを特徴とする、請求項12~21のいずれか1項に記載のネットワークデバイス。
【請求項23】
プロセッサと機器読取可能記憶媒体とを備えるネットワークデバイスであって、前記機器読取可能記憶媒体には前記プロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、請求項1~10のいずれか1項に記載のデバイス管理方法のステップを実現するように実行させる、
ことを特徴とする、ネットワークデバイス。
【請求項24】
機器読取可能記憶媒体であって、前記機器読取可能記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか1項に記載のデバイス管理方法のステップを実現する、
ことを特徴とする、機器読取可能記憶媒体。
【請求項25】
プロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか1項に記載のデバイス管理方法のステップを実現する、
ことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術分野に関し、特に、デバイス管理方法およびネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
自己組織化ネットワークのコストを低減し、自己組織化ネットワークの安全性を向上させるために、通常、モバイル端末のアプリケーション(Application,APP)を用いて自己組織化ネットワークの管理を実現する。ユーザにとって、モバイル端末APPを用いた自己組織化ネットワークは、コストが低いが、ネットワークで全日24時間モニタリングすることはできない。
【発明の概要】
【0003】
本願の実施形態は、ネットワークで全日24時間モニタリングできないという課題を解決し、デバイスの自動管理およびネットワーク全体の管理を実現するために、デバイス管理方法およびネットワークデバイスを提供する目的とする。具体的な技術手段は、以下の通りである。
【0004】
第一態様として、本願の実施形態は、自己組織化ネットワークにおける第1デバイスに適用されるデバイス管理方法を提供し、前記方法は、
前記第1デバイスがマスターデバイスである場合、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記自己組織化ネットワークにおける第2デバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第1トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールから送信された発見要求を受信することであって、前記発見要求は第2デバイスのターゲットデバイス情報を含むことと、
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記第1トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信することであって、前記加入イベントはターゲットデバイス情報を含むことと、
前記第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、前記ターゲットデバイス情報と一致する第1構成情報を取得し、前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ前記第1構成情報を送信することと、
前記第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記第1構成情報を送信することで、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールが前記管理通知を受信した際に、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールが前記第1構成情報を利用して構成を実行することと、を含む。
【0005】
第二態様として、本願の実施形態は、ネットワークデバイスを提供し、前記ネットワークデバイスは第1ネットワークサポートモジュールと第1ネットワークサービスモジュールとを備え、
前記第1ネットワークサポートモジュールは、前記ネットワークデバイスが自己組織化ネットワークにおけるマスターデバイスである場合、前記自己組織化ネットワークにおける第2デバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第1トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールから送信された発見要求を受信するために用いられ、前記発見要求は第2デバイスのターゲットデバイス情報を含み、
前記第1ネットワークサポートモジュールは、前記第1トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、前記第1ネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信するために用いられ、前記加入イベントはターゲットデバイス情報を含み、
前記第1ネットワークサービスモジュールは、前記ターゲットデバイス情報と一致する第1構成情報を取得し、前記第1ネットワークサポートモジュールへ前記第1構成情報を送信するために用いられ、
前記第1ネットワークサポートモジュールは、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルを介して、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ前記第1構成情報を送信することで、前記第2デバイスのネットワークサポートモジュールが前記管理通知を受信した際に、前記第2デバイスのネットワークサービスモジュールが前記第1構成情報を利用して構成を実行するために用いられる。
【0006】
第三態様として、本願の実施形態は、ネットワークデバイスを提供し、前記ネットワークデバイスはプロセッサと機器読取可能記憶媒体とを備え、前記機器読取可能記憶媒体には前記プロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、第1態様に提供されるいずれかの方法ステップを実現するように実行させる。
【0007】
第四態様として、本願の実施形態は、機器読取可能記憶媒体を提供し、前記機器読取可能記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、第1態様に提供されるいずれかの方法ステップを実現する。
【0008】
第五態様として、本願の実施形態は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、第1態様に提供されるいずれかの方法ステップを実現する。
【0009】
本願の実施形態に提供される技術的手段では、新しいデバイスがネットワークに加入して電源を入れた後、新しいデバイスのネットワークサポートモジュールとマスターデバイスのネットワークサポートモジュールとのインタラクション、およびマスターデバイスのネットワークサポートモジュールとネットワークサービスモジュールとのインタラクションにより、新しいデバイスの自動管理および自動同期構成を実現し、ネットワークで全日24時間モニタリングできない問題を解決した。また、マスターデバイスは新しいデバイスなどのすべてのスレーブデバイスを管理するため、ユーザ端末は任意のデバイスによってネットワークにアクセスすれば、マスターデバイスにアクセスし、ネットワーク全体におけるすべてのデバイスを管理することができ、ネットワーク全体の管理を実現した。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下、本願の実施形態の技術的手段および従来技術の技術的手段をより明瞭に説明するために、実施形態および従来技術で必要な図面を簡単に説明する。なお、以下記載の図面は本願の一部の実施形態であり、当業者であれば、創造的な努力を必要とせずに、これらの図面に基づいて他の実施形態を得ることができる。
【
図1】
図1は、自己組織化ネットワークのアーキテクチャの模式図である。
【
図2a】
図2aは、本願の実施形態によって提供されるクラウドなしのデバイス管理システムの一模式図である。
【
図2b】
図2bは、本願の実施形態によって提供されるクラウドありのデバイス管理システムの一模式図である。
【
図3】
図3は、本願の実施形態によって提供されるネットワークデバイスの3層アーキテクチャの一模式図である。
【
図4】
図4は、本願の実施形態によって提供される3種類のトンネルの一模式図である。
【
図5】
図5は、本願の実施形態によって提供されるデバイス管理方法の第1フローチャート模式図である。
【
図6】
図6は、本願の実施形態によって提供されるデバイス管理方法の第2フローチャート模式図である。
【
図7】
図7は、本願の実施形態によって提供される自動管理、構成同期、クラウド接続のシグナリング図である。
【
図8】
図8は、本願の実施形態によって提供されるデバイス管理方法の第3フローチャート模式図である。
【
図9】
図9は、本願の実施形態によって提供されるインタフェースアクセス方法の第1フローチャート模式図である。
【
図10】
図10は、本願の実施形態によって提供されるインタフェースアクセス方法の第2フローチャート模式図である。
【
図11】
図11は、本願の実施形態によって提供されるスレーブデバイスがマスターデバイスのwebページにアクセスすることに関するシグナリング図である。
【
図12】
図12は、本願の実施形態によって提供されるネットワークデバイスの第1構成模式図である。
【
図13】
図13は、本願の実施形態によって提供されるネットワークデバイスの第2構成模式図である。
【
図14】
図14は、本願の実施形態によって提供されるネットワークデバイスの第3構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願の目的、技術的手段およびメリットをより明確にするために、以下、図面を参照し実施形態と合わせて、本願についてより詳細に説明する。説明された実施形態は、すべての実施形態ではなく、本願実施形態の一部にすぎないことが明らかである。当業者は、本願実施形態に基づいて、進歩性を有する努力をせずに得られる他のすべての実施形態は、本願の保護範囲に含まれる。
【0012】
自己組織化ネットワークは移動通信とコンピュータネットワークが結合されたネットワークであり、ネットワークの情報交換はコンピュータネットワークにおけるパケット交換メカニズムを採用している。
【0013】
プラグアンドプレイは、デバイスが電源を入れたらネットワークにアクセスできることを示す。
【0014】
別荘や民宿、商業貿易チェーン、ビジネスホテル、政府や企業のオフィスなどのシーンでは、自己組織化ネットワークを用いてネットワークを構築することが多い。
図1の自己組織化ネットワークのアーキテクチャ模式図に示すように、各種のアクセスデバイスはゲートウェイやAC(Access Controller,アクセスコントローラ)を介してネットワークにアクセスし、携帯電話、PC(Personal Computer,パーソナルコンピュータ)などのユーザ端末はアクセスデバイスによってネットワークにアクセスする。ここで、アクセスデバイスは、AP(Access Point,アクセスポイント)、スイッチングデバイス、およびルータなどであってもよい。APにはFit(フィット)APとFat(ファット)APがある。上記シーンの自己組織化ネットワークでは、アクセスデバイスが少ないため、ローエンドで小規模なネットワークである。
【0015】
デジタル化の社会的背景の下で、ローエンドで小規模なネットワーク市場の業界競争はますます激しくなっている。ネットワークメーカーたちは、ローエンドで小規模なネットワークに用いられるネットワーク全体管理のアーキテクチャを次々と発売している。それぞれのネットワーク製品において、ネットワーク全体管理のアーキテクチャは、新しいアクセスデバイスの自動発見、ネットワーク全体のすべてのアクセスデバイスの集中管理、新しいアクセスデバイスの自動構成などの機能を有する。これらの機能は、開始の簡略化、管理の容易さ、ロジック自動化などの可用性を向上させ、さらに非専門家ユーザに確実なメリットをもたらし、市場に広く使用されている。
【0016】
ローエンドで小規模なネットワーク市場は価格に非常に敏感であり、自己組織化ネットワークのコストを低減するために、通常、パブリッククラウドおよびモバイル端末のアプリケーション(Application,APP)を用いて自己組織化ネットワークの管理を実現する。ユーザにとって、パブリッククラウドおよびモバイル端末APPを用いた自己組織化ネットワークのコストは低いが、パブリッククラウド自体の信頼性、自己組織化ネットワークとパブリッククラウドとの間のネットワークの信頼性などの問題から、パブリッククラウドを用いて自己組織化ネットワークを管理する方法の信頼性は低く、ローカルネットワークの構築が完了しないとパブリッククラウドを使用できないため、パブリッククラウドを用いて自己組織化ネットワークを管理する方法の適用範囲は小さい。一方、モバイル端末APPは上記信頼性の問題を回避することができるが、ネットワークで全日24時間モニタリングできない。
【0017】
ネットワークで全日24時間モニタリングできない問題を解決し、デバイスの自動管理を実現するために、本願の実施形態は、デバイス管理システムを提供し、当該デバイス管理システムは、FatAP、FitAP、スイッチングデバイス、ルータ、ゲートウェイ、ACなどの複数のデバイスを含むが、これらに限定されない。
【0018】
自己組織化ネットワークのコストを削減するニーズを満たすために、デバイス管理システムでは、ACをゲートウェイとして、またはACの機能をゲートウェイ、ルータ、スイッチングデバイスなどのネットワークデバイスに組み込むことができる。また、ACは、FitAPまたは他の管理されたAPと接続して、自己組織化ネットワークのカバー範囲を拡大することができる。
【0019】
デバイス管理システムにおいて、上記FatAP、スイッチングデバイス、ルータ、ゲートウェイ、ACなどのハードウェア構成およびパフォーマンスに対する需要が高いデバイスは、コントローラの役割として機能するとともに、本願の実施形態によって提供されるデバイス管理方法を適用する必要がある。このデバイス管理方法は後で詳細に説明するが、ここでは説明しない。本願の実施形態において、FatAP、スイッチングデバイス、ルータなどのデバイスがコントローラの役割として機能することができるので、本願の実施形態において、ゲートウェイやACなどの無線コントローラを設置する必要がなく、FatAPおよびスイッチングデバイスに適用される自己組織化ネットワークにより、自己組織化ネットワークのコストを効果的に削減することができる。
【0020】
上記FitAPまたは他の管理されたAPのようなハードウェア構成および性能が低いデバイスについては、上記コントローラの役割として機能するデバイスを管理できれば、本願の実施形態によって提供されるデバイス管理方法を実現することができる。
【0021】
本願の実施形態によって提供されるデバイス管理システムは、クラウドなしの自己組織化ネットワークを用いてもよく、
図2aに示すように、当該自己組織化ネットワークにおいて、APP、ブラウザなどがローカルネットワークにアクセスして、自己組織化ネットワークにおける各デバイスを管理する。APP、ブラウザなどは携帯電話、パソコンなどのデバイスにインストールされることができ、ローカルネットワークは自己組織化ネットワークである。
【0022】
本願の実施形態によって提供されるデバイス管理システムは、クラウドありの自己組織化ネットワークを用いてもよく、
図2bに示すように、当該自己組織化ネットワークにおいて、ローカルネットワークとクラウドとの接続が確立された後、APPはクラウドを介してローカルネットワークを遠隔操作することができ、そして、自己組織化ネットワークにおける各デバイスを管理することができる。
【0023】
本発明の実施形態において、デバイス管理システムにおけるデバイスは、3つのモジュールを含んでもよく、
図3に示すように、それぞれネットワークインタラクションモジュール、ネットワークサービスモジュール、およびネットワークサポートモジュールであってもよい。以下、ネットワークインタラクションモジュール、ネットワークサービスモジュール、およびネットワークサポートモジュールについて詳細に説明する。
【0024】
(1)ネットワークインタラクションモジュールは、ユーザ端末に操作するためのUI(User Interface,ユーザインタフェース)を提供し、ユーザ端末にフロントエンドとバックグラウンドとが通信するためのデータチャネルを提供する。UIは、携帯電話のブラウザのページ、携帯電話のAPPのページなどを含むが、これらについて限定しない。フロントエンドはネットワークインタラクションモジュールであり、バックグラウンドはネットワークサービスモジュールである。
【0025】
フロントエンドとバックグラウンドとが通信するためのデータチャネルは、SOAP(Simple Object Access Protocol,シンプルオブジェクトアクセスプロトコル)プロトコルフレームワークを用いて、ネットワーク構成プロトコルインタフェース(例えば、netconfインタフェース)をメッセージフォーマットとし、フロントエンドとバックグラウンドとの通信を実現することができる。
【0026】
(2)ネットワークサービスモジュールは、ネットワーク全体の管理やプラグアンドプレイなどの様々なサービスクロジックを実現するために用いられる。ここで、サービスクロジックは、グローバル無線サービス認可ロジック、グローバル有線サービス認可ロジック、新しいデバイスのネットワークアクセス自動クラウド接続ロジック、イーサポートのVLAN(Virtual Local Area Network,バーチャルLAN)自動適合ロジック、および自動同期構成ロジックなどを含んでもよい。
【0027】
ネットワークサービスモジュールが様々なサービスクロジックを実現しやすくために、ネットワークサービスモジュールはネットワークサービス(Webserver)手段とサービス処理手段などを含んでもよく、ネットワークサービスモジュールはネットワーク構成プロトコルインタフェースとクラウドチャネルなどに関連して、ネットワークインタラクションモジュール、ネットワークサポートモジュール、クラウドとの通信を容易にする。説明の便宜上、以下、ネットワーク構成プロトコルインタフェースをnetconfインタフェースとする例にして説明する。
【0028】
ここで、Webserver手段は、フロントエンドのSOAPメッセージを受信し、netconfインタフェースがインタフェースの実際のサービスに基づいて、SOAPメッセージを対応するサービスプロセスに割り当てて処理する。フロントエンド、バックグラウンド、デバイス間でこの形態でデータ通信を行うことができる。Webserver手段とサービス処理手段との高度な結合性を考慮して、本願の実施形態において、Webserver手段をサービス処理手段および他のサービスクロジックの処理手段と共にネットワークサービスモジュールに設置することができる。
【0029】
サービス処理手段は、プラグアンドプレイの自動同期構成、自動クラウド接続、グローバル無線サービス認可ロジック、イーサポートのVLAN自動適応ロジック、グローバル有線サービス認可ロジックなどのサービスクロジックを処理し、そして自己組織化ネットワーク全体のサービス構成を格納し、サービスデータをメンテナンスする。
【0030】
クラウドチャネルは、デバイスと管理クラウドとの通信を実現するとともに、プラグアンドプレイの自動クラウド接続機能を実現する。クラウドチャネルは、ネットワークデバイスのネットワークサービスモジュールとクラウドとの間に確立された接続である。ここで、管理クラウドはクラウドである。
【0031】
(3)ネットワークサポートモジュールは自己組織化ネットワークのネットワークアーキテクチャをサポートし、デバイス役割の選択、マスターデバイスとスレーブデバイスとの関係のメンテナンス、ネットワーク全体のトポロジのメンテナンス、およびデバイス間通信のデータチャネルのメンテナンスなどの機能を実現するために用いられる。
【0032】
ネットワークサポートモジュールが様々な機能を実現するのを容易にするために、ネットワークサポートモジュールは、ネットワークアーキテクチャ手段、AP管理手段、およびリンク管理手段などを含んでもよい。
【0033】
ネットワークアーキテクチャ手段は、デバイスの自動発見と自動ネットワーク化、マスターデバイスの自己選択による役割決定、および新しいデバイスの自動管理などの機能を実現し、ネットワークアーキテクチャ手段は、ネットワークサービスモジュールにサービス発行と情報取得ための統合されたチャネルを提供することができる。ネットワークアーキテクチャ手段は、ネットワークにおけるデバイスのマスタースレーブ情報、トポロジ関係などを格納およびメンテナンスすることもできる。
【0034】
デバイスの電源が入ると、ネットワークアーキテクチャ手段は、レイヤ2ネゴシエーションを開始することができ、現在のネットワーク環境に基づいて自身の動作役割を判断する。例えば、ネットワークが構築段階である場合、本デバイスはマスターデバイスの選択に参加し、選択結果に基づいて自身の動作モードを決定し、すなわち、本デバイスの役割をマスターデバイスとするか、それとも、スレーブデバイスとするかを決定する。ネットワークが正常に動作している場合、すなわちネットワークが起動している場合、本デバイスはネットワーク加入プロセスを開始し、ネットワーク加入プロセスの詳細は後述するが、ここでは説明しない。
【0035】
リンク管理手段は、ネットワークアーキテクチャ手段がネットワーク全体のトポロジを描画するために、近隣関係を通報および収集する。本願の実施形態において、リンク管理手段はLLDP(Link Layer Discovery Protocol,リンク層発見プロトコル)手段であってもよいし、他のリンクプロトコル手段であってもよいが、これについて限定しない。
【0036】
AP管理手段は、FitAPおよび他の管理されたAPを管理するために用いられる。
【0037】
1つのデバイスにおけるネットワークサービスモジュールとネットワークサポートモジュールにはユーザモード業務およびカーネルモード業務が存在する。ユーザモード業務は、IPC(Inter-Process Communication、プロセス間通信)を通じて通信することで実現できる。カーネルモード業務は、カーネルモード内部のインタフェースを呼び出すことで実現できる。
図3は、IPC通信によってネットワークサービスモジュールおよびネットワークサポートモジュールにおけるサービスを実現することを示したが、限定するためのものではない。ネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段はサービスデータのメンテナンスに専念し、ネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段はネットワークにおけるマスターデバイスおよびスレーブデバイスの管理関係やネットワークトポロジ情報などのデータのメンテナンスに専念する。
【0038】
デバイス間通信を実現するために、本願の実施形態において、ネットワークサポートモジュールは、
図4に示すように、デバイス間通信に3種類のトンネルを提供する。
【0039】
(1)第1種類のトンネルは、
図4における実線に示すように、ネットワークアーキテクチャトンネルと呼ばれるものであり、
図4では実線で示す。
【0040】
ネットワークアーキテクチャトンネルはリンク層で動作し、主にネットワークサポートモジュール、具体的には、上記ネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段にサービスする。ネットワークアーキテクチャトンネルは、マスターデバイスとスレーブデバイスとの間の自動発見、役割選択、マスターデバイスとスレーブデバイスとの間の関係のメンテナンス、スレーブデバイス加入応答、マスターデバイスおよびスレーブデバイスのキープ―アライブなどの作業に用いられる。
【0041】
ネットワークアーキテクチャトンネルは、異なるデバイスにおけるネットワークサポートモジュール間に構築されている。スレーブデバイスがマスターデバイスによって管理されると、スレーブデバイスとマスターデバイスとの間にネットワークアーキテクチャトンネルが構築され、キープ―アライブを維持し、マスターデバイスおよびスレーブデバイスはネットワークアーキテクチャトンネルのキープ―アライブ状況により、相手がネットワークに接続しているかどうかを判定する。
【0042】
(2)第2種類のトンネルは、アプリケーションサービストンネルと呼ばれるものであり、
図4では破線で示す。
【0043】
アプリケーションサービストンネルは、異なるデバイスにおけるネットワークサポートモジュールとネットワークサービスモジュールとの間に構築される。アップリンクに向いて、1つのロジックトンネルにパッケージングされており、すなわち、本デバイスのネットワークサービスモジュールに向いている場合、アプリケーションサービストンネルは1つのロジックトンネルとしてパッケージングされ、ネットワークサービスモジュールはアプリケーションサービストンネルから提供されるインタフェースを呼び出して他のデバイスにメッセージを送信する。ダウンリンクに向いて、既存のネットワークデバイスの共通メカニズムを多重化しており、すなわち、データを送信するターゲットデバイスにむいている場合、アプリケーションサービストンネルは既存のネットワークデバイスの共通メカニズムを多重化し、SOAPなどを用いてメッセージを送信する。
【0044】
例えば、ネットワークサービスモジュールはデータを送信する前に、アプリケーションサービストンネルのインタフェースを呼び出して、ネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段にメッセージを送信し、ネットワークアーキテクチャ手段はメッセージをSOAPメッセージに変換して、ターゲットデバイスに送信する。ターゲットデバイスは受信側であり、受信側のネットワークサービスモジュールにおけるWebserver手段はSOAPメッセージを受信して、netconfインタフェースでSOAPメッセージをサービス処理手段に渡して処理する。
【0045】
本願の実施形態において、アプリケーションサービストンネルは実際にはロジックリンクであるので、デバイス間で実際の物理トンネルを長期的にメンテナンスする必要はなく、SOAPは長接続をメンテナンスしなくてもよく、リンクのメンテナンスコストを削減することができる。また、本願の実施形態において、デバイス間通信の際に、ネットワークデバイスの共通メカニズムが多重化され、本願の実施形態によって提供される技術的手段を実現するためのコストが大幅に低減される。
【0046】
(3)第3トンネルは、無線AP管理トンネルと呼ばれるものであり、
図4では一点鎖線で示す。
【0047】
無線AP管理トンネルは、無線製品の既存のAP管理トンネルを多重化することができる。これにより、リソースが少ないFitAPまたは他の管理されたAPは、追加のパフォーマンスオーバーヘッドを増加させることなく、本願の実施形態によって提供される技術的手段を適用できるように確保することができる。
【0048】
上記
図3に示すネットワークインタラクションモジュール、ネットワークサービスモジュールおよびネネットワークサポートモジュールは、自己組織化ネットワークの3層構造を構成し、上記
図4に示す第1種類のトンネル、第2種類のトンネルおよび第3種類のトンネルは、自己組織化ネットワークの3種類のトンネルであり、これら3層構造および3種類のトンネルによりデバイス管理システムを設計する。本願の実施形態は、
図5に示すように、自己組織化ネットワークの第1デバイスに適用されるデバイス管理方法を提供する。第1デバイスをマスターデバイスとした場合、第1デバイスはステップS51~S54を実行する。
【0049】
いくつかの実施形態において、自己組織化ネットワークにおける第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、自己組織化ネットワークにおける他のデバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第6トンネルを介して、他のデバイスのネットワークサポートモジュールとレイヤ2ネゴシエーションを行い、自己組織化ネットワークにおける第1デバイスおよび他のデバイスの役割を選択して決定し、その役割はマスターデバイスまたはスレーブデバイスである。ここで、第6トンネルは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールと他のデバイスのネットワークサポートモジュールとの間のトンネルであり、つまり、第6トンネルは、上記第1種類のトンネル、すなわちネットワークアーキテクチャトンネルである。
【0050】
本願の実施形態において、自己組織化ネットワークにおけるマスターデバイスを選択によって決定し、マスターデバイスがネットワークにおけるデバイスを管理することで、ローエンドで小規模なネットワークにおけるデバイスの自動発見と自動管理、新しいデバイスのプラグアンドプレイ、一度のログインでネットワーク全体管理などの可用性問題を解決したとともに、起動効率、ネットワーク管理ログインの操作体験などを向上させる。これにより、ネットワークを管理する固定デバイスのクラッシュによる自動発見と自動管理、新しいデバイスのプラグアンドプレイ不能などの問題を効果的に解決することができる。
【0051】
図5に示すように、上記デバイス管理方法は、以下のステップを含む。
【0052】
ステップS51、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、自己組織化ネットワークにおける第2デバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第1トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサポートモジュールから送信された発見要求を受信し、発見要求は第2デバイスのターゲットデバイス情報を含む。
【0053】
本願の実施形態において、第2デバイスは、自己組織化ネットワークに新たに加入したネットワークデバイスであり、第1トンネルは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールと第2デバイスのネットワークサポートモジュールとの間のトンネルであり、つまり、第1トンネルは、上記第1種類のトンネル、すなわちネットワークアーキテクチャトンネルである。第2デバイスのデバイス情報はターゲットデバイス情報である。デバイス情報は、デバイスタイプ、シリアル番号、MAC(Media Access Control,メディアアクセス制御)アドレスなどを含む。
【0054】
第2デバイスが電源を入れて自己組織化ネットワークに加入した後、第2デバイスのネットワークサポートモジュールは第1トンネルを介して、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ発見要求を送信し、この発見要求はターゲットデバイス情報を含む。第1デバイスのネットワークサポートモジュールは第1トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサポートモジュールから送信された発見要求を受信する。
【0055】
上記
図3に示す自己組織化ネットワークのアーキテクチャを参照し、ステップS51は、第2デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段が第1トンネルを介して、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ発見要求を送信し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は第1トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサポートモジュールから送信された発見要求を受信することであってよい。
【0056】
ステップS52、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第1トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、第1デバイスのネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信し、加入イベントはターゲットデバイス情報を含む。
【0057】
第1デバイスのネットワークサポートモジュールは発見要求を受信した後、第1トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、第2デバイスについての自動管理を完了する。このようにして、第2デバイスは自己組織化ネットワークに成功に加入し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールおよび第2デバイスのネットワークサポートモジュールはそれぞれマスタースレーブ情報およびトポロジ関係などのネットワークデータを更新する。
【0058】
また、第2デバイスの管理が完了した後、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、続いて第2デバイスへの同期構成を完了させるように、第1デバイスのネットワークサービスモジュールに加入イベントを送信する。
【0059】
上記
図3に示す自己組織化ネットワークのアーキテクチャを参照し、ステップS52は、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段が第1トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段へ加入イベントを報告することであってよい。
【0060】
ステップS53、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ターゲットデバイス情報と一致する第1構成情報を取得し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第1構成情報を送信する。
【0061】
第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、加入イベントを受信すると、加入イベントからターゲットデバイス情報を抽出して、ターゲットデバイス情報と一致する、例えば第1構成情報を取得する。第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第1構成情報を送信する。
【0062】
いくつかの実施形態において、第1デバイスには、様々なデバイスタイプの構成情報が格納されている。この場合、ステップS53において、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ターゲットデバイス情報と一致する第1構成情報を取得することは、第1デバイスのネットワークサービスモジュールはターゲットデバイス情報におけるデバイスタイプと一致する第1構成情報を取得することであってよい。
【0063】
上記
図3に示す自己組織化ネットワークのアーキテクチャを参照し、ステップS53は、第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、加入イベントを受信すると、加入イベントからターゲットデバイス情報を抽出して、ターゲットデバイス情報と一致する第1構成情報を取得することであってよい。第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段へ第1構成情報を送信する。
【0064】
ステップS54、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第1構成情報を送信することで、第2デバイスのネットワークサポートモジュールが管理通知を受信した際に第1構成情報を利用して構成を実行する。
【0065】
本願の実施形態において、第2トンネルは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールと第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間のトンネルであり、つまり、第2トンネルは、上記第2種類のトンネル、すなわちアプリケーションサービストンネルである。
【0066】
第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、第1構成情報を受信した後、第2トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第1構成情報を送信する。第2デバイスのネットワークサポートモジュールが管理通知を受信したとき、第2デバイスのネットワークサービスモジュールは受信された第1構成情報を利用して構成し、第2デバイスの自動同期構成を実現した。
【0067】
上記
図3に示す自己組織化ネットワークのアーキテクチャを参照し、ステップS54は、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段が第2トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第1構成情報を送信し、第2デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は第1構成情報を利用して構成を実行することであってよい。
【0068】
本願の実施形態に提供される技術的手段では、新しいデバイスがネットワークに加入して電源を入れた後、新しいデバイスのネットワークサポートモジュールとマスターデバイスのネットワークサポートモジュールとのインタラクション、およびマスターデバイスのネットワークサポートモジュールとネットワークサービスモジュールとのインタラクションにより、新しいデバイスの自動管理および自動同期構成を実現し、ネットワークで全日24時間モニタリングできない問題を解決した。また、マスターデバイスは新しいデバイスなどのすべてのスレーブデバイスを管理するため、任意のデバイスによってネットワークに加入した後、ユーザ端末はマスターデバイスにアクセスし、ネットワーク全体におけるすべてのデバイスを管理することができ、ネットワーク全体の管理を実現した。
【0069】
また、新しいデバイスは自動管理および自動同期構成を行うことができるので、ユーザによるネットワーク拡張およびスペアの交換に大きな利便性を提供している。同時に、新しいデバイスがプラグアンドプレイでネットワーク加入ことが可能になるので、ネットワークが起動するときにすべてのネットワークデバイスがプラグインと電源オンを完了するまで待つ必要がなく、ネットワークの起動に相当な柔軟性を提供している。
【0070】
いくつかの実施形態では、上記ステップS53において、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第1構成情報を送信することは、第1デバイスのネットワークサービスモジュールが第2トンネルのインタフェースを呼び出し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第1構成情報を送信することであってよい。
【0071】
この場合、上記ステップS54において、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第1構成情報を送信することは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルのインタフェースで第1構成情報を受信し、第1構成情報をプリセットプロトコルのターゲットメッセージに変換して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへターゲットメッセージを送信することであってよい。プリセットプロトコルは、SOAPなどのネットワークデバイス間の共通プロトコルであってよい。
【0072】
第2デバイスのネットワークサポートモジュールが管理通知を受信したとき、第2デバイスのネットワークサービスモジュールはターゲットメッセージを第1構成情報に変換し、かつ第1構成情報を利用して構成を実行する。
【0073】
上記
図3に示す自己組織化ネットワークのアーキテクチャを参照し、第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、第2トンネルのインタフェースを呼び出し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第1構成情報を送信する。第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は、第2トンネルのインタフェースで第1構成情報を受信し、第1構成情報をSOAPのターゲットメッセージに変換して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへターゲットメッセージを送信する。第2デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるWebserver手段は、ターゲットメッセージを受信し、ターゲットメッセージをnetconfインタフェースでサービス処理手段に渡して処理する。
【0074】
本願の実施形態によって提供される技術的手段では、第1デバイスのネットワークサポートモジュールと第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間で通信する際には、アプリケーションサービストンネルを用い、そのアプリケーションサービストンネルがロジックリンクであるので、デバイス間に実際の物理トンネルをメンテナンスする必要がなく、リンクのメンテナンスコストが低減される。また、本願の実施形態において、デバイス間で通信する際に、ネットワークデバイスの共通メカニズムが多重化され、本願の実施形態によって提供される技術的手段を実現するためのコストが大幅に低減される。
【0075】
いくつかの実施形態において、デバイス管理方法をさらに提供し、
図6に示すように、ステップS61~S65を含むことができる。ステップS61~S64は、上記ステップS51~S54と同様であり、ここでは詳細を説明しない。
【0076】
ステップS65、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、クラウドチャネルを介してクラウドへターゲットデバイス情報を含む登録イベントを送信することで、クラウドがターゲットデバイス情報を利用して第2デバイスを登録し、第2デバイスが登録完了かつクラウドチャネルを介して第2デバイスから送信された接続要求を受信した後、第2デバイスとの接続を確立し、接続要求は第2デバイスから周期的に送信されている要求である。
【0077】
本願の実施形態において、第1デバイスはクラウドチャネルを介してクラウドとの接続を確立する。第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、クラウドチャネルを介して登録イベントをクラウドに送信する。クラウドは登録イベントを受信すると、登録イベントからターゲットデバイス情報を抽出し、ターゲットデバイス情報を利用して第2デバイスを登録する。これにより、第1デバイスは、第2デバイスのクラウドへの登録を完了する。
【0078】
第1デバイスは第2デバイスに通知する必要はなく、第2デバイスのネットワークサービスモジュールはクラウドチャネルを介してクラウドへ接続要求を周期的に送信し、クラウドとの接続を確立しようと試みる。
【0079】
第2デバイスがクラウドに登録される前、クラウドは接続要求を受信しても、第2デバイスとの接続を確立しない。第2デバイスがクラウドに登録された後、クラウドは接続要求を受信すると、第2デバイスとの接続を確立する。
【0080】
上記
図3に示す自己組織化ネットワークのアーキテクチャを参照し、ステップS65は、第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段はクラウドチャネルを介して登録イベントをクラウドへ送信し、第2デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段はクラウドチャネルを介してクラウドへ接続要求を周期的に送信し、クラウドは第2デバイスを登録した後、接続要求に基づいて、クラウドチャネルを介して第2デバイスとの接続を確立することであってよい。
【0081】
本願の実施形態によって提供される技術的手段では、マスターデバイスはスレーブデバイスをクラウドに登録する。スレーブデバイスはクラウドへの接続を周期的に試み、マスターデバイスがスレーブデバイスをクラウドに登録した後、クラウドとの接続を自動的に確立し、スレーブデバイスの自動クラウド接続を実現し、さらに、クラウドを介して自己組織化ネットワークにおけるマスターデバイスおよびスレーブデバイスへの遠隔操作を実現することができる。
【0082】
以下、
図7に示した自動管理、構成同期、クラウド接続のシグナリングを参照し、本願の実施形態によって提供されるデバイス管理方法について説明する。
図7において、新しいデバイス(例えば、上記第2デバイス)のネットワークサービスモジュールは、サービス処理手段12を備え、新しいデバイスのネットワークサポートモジュールはネットワークアーキテクチャ手段13を備え、マスターデバイス(例えば、上記第1デバイス)のネットワークサービスモジュールはサービス処理手段22を備え、マスターデバイスのネットワークサポートモジュールはネットワークアーキテクチャ手段23を備える。本願の実施形態において、新しいデバイスは上記第2デバイスを参照し、マスターデバイスは上記第1デバイスを参照してもよく、新しいデバイスおよびマスターデバイスのネットワークサポートモジュールとネットワークサービスモジュールは上記
図3に示すように他の手段を備えることができ、これについて限定しない。
【0083】
ステップS72、ネットワークアーキテクチャ手段13は、ネットワークアーキテクチャ手段23へ発見要求を送信する。
【0084】
ステップS72、ネットワークアーキテクチャ手段23は、ネットワークアーキテクチャ手段13へ管理通知を送信する。
【0085】
ステップS73、ネットワークアーキテクチャ手段23は、サービス処理手段22へ加入イベントを送信し、加入イベントは新しいデバイスのデバイス情報1を含む。
【0086】
ステップS74、サービス処理手段22は、デバイス情報1におけるデバイスタイプに基づいて、対応する構成情報1を取得する。
【0087】
ステップS75、サービス処理手段22は、アプリケーションサービストンネルのインタフェースを呼び出し、ネットワークアーキテクチャ手段23へ構成情報1を送信する。
【0088】
ステップS76、ネットワークアーキテクチャ手段23は、構成情報1をSOAPメッセージ1に変換する。
【0089】
ステップS77、ネットワークアーキテクチャ手段23は、サービス処理手段12へSOAPメッセージ1を送信する。
【0090】
ステップS78、サービス処理手段12は、構成を有効にし、すなわち、SOAPメッセージ1における構成情報1を利用して構成を実行する。
【0091】
ステップS79、サービス処理手段22は、クラウドチャネルを介してクラウドへ登録イベント1を送信し、登録イベントはデバイス情報1を含む。
【0092】
ステップS710、サービス処理手段12は、クラウドへ接続要求を周期的に送信し、クラウドとの自動接続を実現する。
【0093】
本願の実施形態によって提供される技術的手段では、デバイスタイプにかかわらず、FatAP、ルータ、スイッチングデバイスなどもマスターデバイスとして機能することができる。これにより、ネットワークにFatAP、ルータ、スイッチングデバイスだけが存在する場合でも、デバイスのプラグアンドプレイが可能になる。
【0094】
上記ステップS71~S710について簡単に説明したが、詳細は上記
図5および
図6の関連説明を参照することができる。
【0095】
いくつかの実施形態において、マスターデバイスに対して自動管理機能を設定することができる。第1デバイスがマスターデバイスであることを例として、第1デバイスはこの自動管理機能を有効/無効にし、すなわちこの自動管理機能の有効化を制御することで、新しいデバイスへの自動管理を柔軟に制御することができる。具体的には、以下の通りである。
【0096】
発見要求を受信した後、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは自動管理機能を有効化している、すなわち自動管理機能を有効にした場合、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は、発見要求を応答し、すなわち第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、第1デバイスのネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信する。
【0097】
第1デバイスのネットワークサポートモジュールは自動管理機能を有効化していない、すなわち自動管理機能を無効にした場合、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は、発見要求に対する応答を拒否し、すなわち第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信せず、第1デバイスのネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信しない。
【0098】
本願の実施形態によって提供される技術的手段では、マスターデバイスは、自動管理機能を有効/無効にすることで、当該ネットワークに属しないデバイスの予期しない加入を制限し、当該ネットワークに属しないデバイスの予期しない加入によるネットワーク情報のセキュリティの損害という問題を解決することができる。
【0099】
いくつかの実施形態において、マスターデバイスに管理ホワイトリストを設定することもできる。管理ホワイトリストは、自己組織化ネットワークへの加入を許可するデバイスのデバイス情報を含む。
【0100】
第1デバイスがマスターデバイスであることを例として説明する。本願の実施形態において、第1デバイスは、デバイスリストを記録することができ、当該デバイスリストは発見要求を送信した各デバイスのデバイス情報を含む。ユーザ端末は、マスターデバイスのネットワークインタラクションモジュールを介して記録されたデバイスリスト内のデバイス情報をチェックし、デバイスリスト内のデバイス情報の一部または全部を管理ホワイトリストに追加する。本願の実施形態において、ユーザは、管理ホワイトリスト内のデバイス情報を直接に手動で追加または作成することもできるが、これについて限定しない。
【0101】
第1デバイスのネットワークサポートモジュールは自動管理機能を有効化していない場合、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段が管理ホワイトリストにターゲットデバイス情報が含まれないことを検出した場合、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は発見要求に対する応答を拒否する。
【0102】
第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段が管理ホワイトリストにターゲットデバイス情報が含まれることを検出した場合、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は発見要求を応答し、すなわち第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、第1デバイスのネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信する。
【0103】
本願の実施形態によって提供される技術的手段では、マスターデバイスは、自動管理機能を有効/無効にすることで、当該ネットワークに属しないデバイスの予期しない加入を制限することができ、当該ネットワークに属しないデバイスの予期しない加入によるネットワーク情報のセキュリティの損害という問題を解決することができる。ネットワーク管理者は、管理ホワイトリストに基づいて、新しいデバイスが既にネットワークに加入したかどうか、または電源が入っているかどうかなどの条件に依存せず、いつでもネットワークに対して指定されたデバイスの接続を許可できるように権限を与える。自動管理機能と管理ホワイトリストを組み合わせることで、ネットワークにおけるデバイスのプラグアンドプレイの柔軟性と安全性をさらに向上させることができる。
【0104】
いくつかの実施形態において、第2デバイスは、第1デバイスによって管理された後、スレーブデバイスになる。この場合、本願の実施形態は、デバイス管理方法をさらに提供し、
図8に示すように、以下のステップを含むことができる。
【0105】
ステップS81、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ユーザ端末へ第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールから提供されるターゲットページデータを送信することで、ユーザ端末がターゲットページデータを表示し、ターゲットページデータを操作して、第2デバイスにかかる第2構成情報を取得する。
【0106】
本願の実施形態において、ユーザ端末は、スレーブデバイスまたはマスターデバイスとしての任意のデバイスでネットワークにアクセスすることができ、例えば、PCが任意のスイッチングデバイスの任意のポートまたは任意のパネルAPのパネルポートに接続し、携帯電話は任意のAPのカバー範囲においてネットワークにアクセスする。マスターデバイスはすべてのスレーブデバイスを管理するため、ユーザ端末は任意のデバイスによってネットワークに加入した後、マスターデバイスのネットワークインタラクションモジュールにアクセスし、ネットワーク全体におけるすべてのデバイスを管理することができる。
【0107】
本願の実施形態において、ユーザ端末は、第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールにアクセスし、第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールから提供されるページデータ、すなわちターゲットページデータを取得し、ユーザ端末へターゲットページデータを送信する。ユーザ端末は、ターゲットページデータを表示し、ユーザ端末が第1デバイスのwebページにアクセスすることを実現する。ユーザ端末は、ターゲットページデータを操作して、第2デバイスにかかる構成情報、例えば第2構成情報を取得する。
【0108】
ステップS82、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ユーザ端末から送信された第2構成情報を受信し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第2構成情報を送信する。
【0109】
第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、ユーザ端末から送信された第2構成情報を受信し、第2構成情報のサービスを識別と算出して、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第2構成情報を送信する。
【0110】
一例として、第2構成情報はSOAPメッセージであり、第2デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるWebserver手段は、当該SOAPメッセージを受信し、当該SOAPメッセージをnetconfインタフェースでサービス処理手段に渡して処理する。第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、アプリケーションサービストンネルを呼び出し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段へ第2構成情報を送信する。
【0111】
ステップS83、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第2トンネルを介して第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第2構成情報を送信することで、第2デバイスのネットワークサービスモジュールが第2構成情報を利用して構成を実行する。
【0112】
第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は、第2構成情報を受信した後、第2トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段へ第2構成情報を送信する。第2デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、受信された第2配置情報を利用して構成し、第2デバイスの同期構成を実現した。また、第2デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は第1デバイスでネットワーク全体を管理することは、一度のログインでネットワーク全体を管理することを実現し、自己組織化ネットワークの可用性を向上させる。
【0113】
いくつかの実施形態において、上記ステップS82において、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第2構成情報を送信することは、第1デバイスのネットワークサービスモジュールが第2トンネルのインタフェースを呼び出し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第2構成情報を送信することであってよい。
【0114】
この場合、上記ステップS83において、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第2トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第2構成情報を送信することは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、第2トンネルのインタフェースで第2構成情報を受信し、第2構成情報をプリセットプロトコルのターゲットメッセージに変換して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへターゲットメッセージを送信することであってよい。プリセットプロトコルは、例えばSOAPなどのネットワークデバイス間の共通プロトコルであってよい。第2デバイスのネットワークサービスモジュールは、ターゲットメッセージを第2構成情報に変換し、第2構成情報を利用して構成を実行する。
【0115】
上記
図3に示す自己組織化ネットワークのアーキテクチャを参照し、第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、第2トンネルのインタフェースを呼び出し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ第2構成情報を送信する。第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は、第2トンネルのインタフェースで第2構成情報を受信し、第2構成情報をSOAPのターゲットメッセージに変換して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへターゲットメッセージを送信する。第2デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるWebserver手段は、ターゲットメッセージを受信し、netconfインタフェースでターゲットメッセージをサービス処理手段に渡して処理する。
【0116】
本願の実施形態によって提供される技術的手段では、第1デバイスのネットワークサポートモジュールと第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間で通信する際に、アプリケーションサービストンネルを用いて通信し、アプリケーションサービストンネルはロジックリンクであるので、デバイス間に実際の物理トンネルをメンテナンスする必要がなく、リンクのメンテナンスコストが低減する。また、本願の実施形態において、デバイス間で通信する際に、ネットワークデバイスの共通メカニズムが多重化され、本願の実施形態によって提供される技術的手段を実現するためのコストが大幅に低減される。
【0117】
いくつかの実施形態において、インタフェースアクセス方法をさらに提供し、
図9に示すように、以下のステップを含むことができる。
【0118】
ステップS91、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ユーザ端末から送信されたアクセス要求を受信し、アクセス要求はターゲットURL(Uniform Resource Locator,統合リソースロケータ)を含む。
【0119】
ユーザ端末は、第1デバイスへアクセス要求を送信する。第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、Webserver手段によってユーザ端末から送信されたアクセス要求を受信する。アクセス要求はSOAPメッセージであってよい。
【0120】
本願の実施形態において、アクセス要求は、自己組織化ネットワークにおける第3デバイスのネットワークサポートモジュールから第1デバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第3トンネルを介して送信された、ユーザ端末の要求である。本願の実施形態において、第3トンネルは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールと第3デバイスのネットワークサポートモジュールとの間のトンネルであり、つまり、第3トンネルは、上記第3種類のトンネル、すなわち無線AP管理トンネルである。本願の実施形態において、第3デバイスは、管理されたデバイスであり、例えば上記FitAPまたは他の管理されたAPである。
【0121】
アクセス要求は、クラウドからクラウドチャネルを介して送信する、ユーザ端末の要求であってよい。
【0122】
本願の実施形態において、ユーザ端末がAPPであることを例として、APPは、HTML5アーキテクチャを実現することができ、APP<-->クラウド<-->第1デバイスのクラウドチャネル<-->第1デバイスwebserver手段のデータチャネルを介して、APPは第1デバイスにアクセス要求を送信して、第1デバイスのwebページを引き出して展示し、ユーザ端末と第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールとのデータチャネルを構築する。後続のユーザ端末と第1デバイスのネットワークサービスモジュール、ネットワークサポートモジュールとのインタラクション、およびデバイス間の第1構成情報、第2構成情報などの情報の同期プロセスは、上記
図5~
図8の関連説明を参照することができる。
【0123】
アクセス要求は、ユーザ端末が第1デバイスに直接送信するものであってもよい。例えば、ユーザ端末が第1デバイスでネットワークに接続した際、ユーザ端末は第1デバイスに直接アクセス要求を送信する。
【0124】
ステップS92、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ターゲットURLが自己組織化ネットワークのドメイン名である場合、第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールから提供されたターゲットページデータを取得する。
【0125】
第1デバイスのネットワークサービスモジュールのおけるサービス処理手段は、アクセス要求におけるターゲットURLが自己組織化ネットワークのドメイン名であることを識別し、第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールから提供されたページデータ、すなわちターゲットページデータを取得する。
【0126】
ステップS93、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、アクセス要求に対するアクセス応答においてターゲットページデータを運び、アクセス応答をユーザ端末にフィードバックする。
【0127】
本願の実施形態において、ネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、プラグアンドプレイの自動同期構成、自動クラウド接続、グローバル無線サービス認可ロジック、イーサポートのVLAN自動適応ロジック、グローバル有線サービス認可ロジックなどのサービスクロジックを処理する。第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、ターゲットページデータを取得した後、アクセス要求に対応するアクセス応答にターゲットページデータを運び、アクセス応答をユーザ端末にフィードバックする。上記アクセス要求はSOAPメッセージであってよい。
【0128】
本願の実施形態によって提供される技術的手段では、上記ステップS81は、上記ステップS91~S93を用いて実現される。ネットワーク全体の管理について、ユーザ端末がマスターデバイスにアクセスする必要があり、ブラウザでマスターデバイスにアクセスすることを例として、従来のIPアドレスでローカルwebページにアクセスすることは、消費市場のほとんどのユーザにとって優しくない。本願の実施形態において、ユーザ端末は、任意のAPでネットワーク加入し、携帯電話などのユーザ端末を用いて指定されたドメイン名にアクセスするだけで、マスターデバイスのローカルwebページを開いてネットワーク全体におけるすべてのデバイスを管理することができ、すなわち、一度のログインでネットワーク全体を管理することを実現し、自己組織化ネットワークの可用性を向上させる。
【0129】
いくつかの実施形態において、インタフェースアクセス方法をさらに提供し、
図10に示すように、以下のステップを含むことができる。
【0130】
ステップS101、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、自己組織化ネットワークにおける第4デバイスのネットワークサポートモジュールから第1デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第4トンネルを介して送信されたページ要求を受信し、ページ要求は第4デバイスのネットワークサービスモジュールがユーザ端末からのアクセス要求を受信した後に第1デバイスへ送信する要求であり、アクセス要求に含まれるターゲットURLは自己組織化ネットワークのドメイン名である。
【0131】
第4トンネルは、第4デバイスのネットワークサポートモジュールと第1デバイスのネットワークサービスモジュールとの間のトンネルであり、つまり、第4トンネルは、上記第2種類のトンネル、すなわちアプリケーションサービストンネルである。
【0132】
第4デバイスにはDNS(Domain Name System、ドメイン名システム)リダイレクションとwebエージェント機能が設定されることができる。
【0133】
第4デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるWebserver手段は、ユーザ端末からのアクセス要求を受信し、アクセス要求をサービス処理手段に送信し、サービス処理手段はDNSリダイレクション機能を用いて、アクセス要求におけるターゲットURLが自己組織化ネットワークのドメイン名であることを識別し、第4デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段へページ要求を送信する。第4デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は、第4トンネルを介して、第1デバイスのネットワークサービスモジュールへページ要求を送信する。
【0134】
ステップS102、第1デバイスのネットワークサービスモジュールは、ページ要求に基づいて、第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールからターゲットページデータを取得し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールと第4デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第5トンネルを介して、第4デバイスのネットワークサービスモジュールへターゲットページデータを送信することで、第4デバイスのネットワークサービスモジュールがアクセス要求に対するアクセス応答においてターゲットページデータを運び、アクセス応答をユーザ端末にフィードバックする。
【0135】
第5トンネルは、第1デバイスのネットワークサポートモジュールと第4デバイスのネットワークサービスモジュールとの間のトンネルであり、つまり、第5トンネルは、上記第2種類のトンネル、すなわちアプリケーションサービストンネルである。
【0136】
第1デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、第4デバイスからのページ要求を受信した後、第1デバイスのネットワークインタラクションモジュールからページに対応するHTMLファイル、静的リソース、データなどのターゲットページデータを取得し、ターゲットページデータを第1デバイスのネットワークサポートモジュールへ送信し、第1デバイスのネットワークサポートモジュールにおけるネットワークアーキテクチャ手段は、第5トンネルを介して、ターゲットページデータを第4デバイスのネットワークサービスモジュールに戻し、第4デバイスのネットワークサービスモジュールにおけるサービス処理手段は、ターゲットページデータを統合してユーザ端末に戻す。これにより、ドメイン名でマスターデバイスWebにアクセスしてネットワーク全体を管理する効果を奏する。
【0137】
本願の実施形態によって提供される技術的手段では、上記ステップS81は、上記ステップS101~S102を用いて実現される。ネットワーク全体の管理について、ユーザ端末がマスターデバイスにアクセスする必要がある。ブラウザでマスターデバイスにアクセスすることを例として、従来のIPアドレスでローカルwebページにアクセスすることは、消費市場のほとんどのユーザにとって優しくない。本願の実施形態において、ユーザ端末は、任意のAPでネットワーク加入し、携帯電話などのユーザ端末を用いて指定されたドメイン名にアクセスするだけで、マスターデバイスのローカルwebページを開いてネットワーク全体におけるすべてのデバイスを管理することができ、すなわち、一度のログインでネットワーク全体を管理することを実現した。
【0138】
家庭用ルータは、DNSリダイレクションの方式を用いてドメイン名でローカルwebページにログインする機能を実現することが多い。しかしながら、従来のDNSリダイレクション方式は以下の問題がある。すなわち、無線ルータは通常1台のみを使用し、その自体はDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol、動的ホスト構成プロトコル)サーバであり、自身のアドレス通常に変化しないが、自己組織化ネットワークにおけるマスターデバイスは選択されたものであるので、必ずしもDHCPサーバのデバイスではなく、そのIPアドレスが変化する可能性がある。一旦ドメイン名に対応するIPアドレスが変化されると、ブラウザはドメイン名に対応する新しいIPアドレスを取得するためにDNS要求(すなわち、アクセス要求)をタイムリーに再開始できるとは限らず、それによってページにアクセスできなくなる。
【0139】
また、ほかの実施形態として、本機のwebページに他のデバイスのページを埋め込む方式もあるが、埋め込まれたページにより、ページが混乱し、埋め込まれた範囲が限られており、ユーザ端末の表示に優しくない。
【0140】
本願の実施形態は、ネットワーク全体の管理方法を改善し、各デバイスはDNSリダイレクションとwebエージェントの形態で実現されることで、マスターデバイスのIPアドレスの変化によるドメイン名でのアクセス不能問題を低減することができる。
【0141】
まず、ユーザ端末がアクセスしているデバイスはDNSリダイレクション機能を使用するが、ドメイン名の解析IPアドレスについて、実際のページがあるマスターデバイスのIPアドレスではなく、ユーザ端末がアクセスしたデバイス自身のIPアドレスを返す。ユーザ端末がアクセスしているAPやスイッチングデバイスなどのデバイスがクラッシュすると、ユーザ端末との接続が切断され、ユーザ端末がアクセスしているデバイスは動作を再開する場合、前回使用されたIPアドレスを割り当てられる確率が高い。しかしながら、マスターデバイスがクラッシュすると、本願の実施形態に記載されたデバイス役割の選択メカニズムに従って、スレーブデバイスがマスターデバイスにアップグレードされ、マスターデバイスのIPアドレスは必然的に変化する。したがって、本願の実施形態によって提供される技術的手段を採用して、ドメイン名に対応するIPアドレスの変化の確率を低下させて、ユーザ端末がドメイン名でマスターデバイスのページにアクセスできない確率を低下させた。
【0142】
次に、マスターデバイスおよびスレーブデバイスにwebエージェント機能を追加する。ユーザがドメイン名でローカルwebページにアクセスすると、APやスイッチングデバイスなどがデバイスからアクセス要求を受信し、アクセス要求のURLが自己組織化ネットワークのドメイン名であることを識別する場合、ネットワークサポートモジュールでマスターデバイスのネットワークサービスモジュールへ同一のページ要求を送信し、マスターデバイスのネットワークサービスモジュールがスレーブデバイスからのページ要求を受信した後、ターゲットページデータをマスターデバイスのネットワークサポートモジュールでスレーブデバイスのネットワークサービスモジュールに戻し、スレーブデバイスがこれらマスターデバイスからのターゲットページデータを統合してユーザ端末に戻す。これにより、ドメイン名でマスターデバイスWebにアクセスしてネットワーク全体を管理する効果を奏する。
【0143】
以下、
図11に示したスレーブデバイスがマスターデバイスのwebページにアクセスするシグナリング図を参照し、本願の実施形態によって提供されるインタフェースアクセス方法について説明する。
図11において、スレーブデバイスのネットワークサービスモジュールは、Webserver手段31とサービス処理手段32とを備え、スレーブデバイスのネットワークサポートモジュールはネットワークアーキテクチャ手段33を備え、マスターデバイスのネットワークサービスモジュールはサービス処理手段41を備え、マスターデバイスのネットワークサポートモジュールはネットワークアーキテクチャ手段42を備え、マスターデバイスのネットワークインタラクションモジュールはローカルweb43を備える。本願の実施形態において、スレーブデバイスは上記第4デバイスを参照し、マスターデバイスは上記第1デバイスを参照してもよく、スレーブデバイスおよびマスターデバイスのネットワークサポートモジュール、ネットワークサービスモジュールおよびネットワークインタラクションモジュールは上記
図3に示すように他の手段を備えることができ、これについて限定しない。
【0144】
ステップS111、ネットワークアーキテクチャ手段33は、デバイスが管理された後に、サービス処理手段32のDNSリダイレクション機能を構成し、ドメイン名はデバイス自身のIPアドレスとして構成される。
【0145】
ステップS112、Webserver手段31は、ユーザ端末から送信されたアクセス要求を受信する。
【0146】
ステップS113、Webserver手段31は、サービス処理手段32へアクセス要求を送信する。
【0147】
ステップS114、サービス処理手段32は、アプリケーションサービストンネルのインタフェースを呼び出し、ネットワークアーキテクチャ手段33へページ要求を送信する。
【0148】
ステップS115、ネットワークアーキテクチャ手段33は、ページ要求をSOAPメッセージ2に変換する。
【0149】
ステップS116、ネットワークアーキテクチャ手段33は、サービス処理手段41へSOAPメッセージ2を送信する。
【0150】
ステップS117、サービス処理手段41は、SOAPメッセージ2に基づいて、ローカルweb43のページデータ1を取得する。
【0151】
ステップS118、サービス処理手段41は、アプリケーションサービストンネルのインタフェースを呼び出し、ネットワークアーキテクチャ手段42へページデータ1を送信する。
【0152】
ステップS119、ネットワークアーキテクチャ手段42は、ページデータ1をSOAPメッセージ3に変換する。
【0153】
ステップS1110、ネットワークアーキテクチャ手段42は、サービス処理手段32へSOAPメッセージ3を送信する。
【0154】
ステップS1111、サービス処理手段32は、SOAPメッセージ3に対応するページデータ1をWebserver手段31へ送信する。
【0155】
ステップS1112、Webserver手段31は、ページデータ1をユーザ端末にフィードバックする。
【0156】
上記ステップS111~S1112について簡単に説明したが、詳細は上記
図5および
図10の関連説明を参照することができる。
【0157】
上記デバイス管理方法に対応し、本願の実施形態は、ネットワークデバイスをさらに提供し、
図12に示すように、当該ネットワークデバイスは第1ネットワークサポートモジュール121と第1ネットワークサービスモジュール122とを備える。
【0158】
第1ネットワークサポートモジュール121は、ネットワークデバイスが自己組織化ネットワークにおけるマスターデバイスである場合、第1デバイスのネットワークサポートモジュールは、自己組織化ネットワークにおける第2デバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第1トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサポートモジュールから送信された発見要求を受信するために用いられ、発見要求は第2デバイスのターゲットデバイス情報を含む。
【0159】
第1デバイスのネットワークサポートモジュール121は、第1トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサポートモジュールへ管理通知を送信し、第1ネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信するために用いられ、加入イベントはターゲットデバイス情報を含む。
【0160】
第1ネットワークサービスモジュール122は、ターゲットデバイス情報と一致する第1構成情報を取得し、第1ネットワークサポートモジュールへ第1構成情報を送信するために用いられる。
【0161】
第1デバイスのネットワークサポートモジュール121は、第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルを介して、第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第1構成情報を送信することで、第2デバイスのネットワークサポートモジュールが管理通知を受信した際に第1構成情報を利用して構成を実行するために用いられる。
【0162】
いくつかの実施形態において、第1ネットワークサービスモジュール122は、具体的には、第2トンネルのインタフェースを呼び出し、第1ネットワークサポートモジュールへ第1構成情報を送信するために用いられる。
【0163】
第1ネットワークサポートモジュール121は、具体的には、第2デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第2トンネルのインタフェースで第1構成情報を受信し、第1構成情報をプリセットプロトコルのターゲットメッセージに変換して、ターゲットメッセージを第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ送信することで、第2デバイスのネットワークサポートモジュールが管理通知を受信した際にターゲットメッセージを第1構成情報に変換して第1構成情報を利用して構成を実行するために用いられる。
【0164】
いくつかの実施形態において、プリセットプロトコルはSOAPであってもよい。
【0165】
いくつかの実施形態において、第1ネットワークサービスモジュール122は、さらに、第1ネットワークサポートモジュールが第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第1構成情報を送信した後、クラウドチャネルを介してクラウドへターゲットデバイス情報を含む登録イベントを送信することで、クラウドがターゲットデバイス情報を利用して第2デバイスを登録し、第2デバイスが登録完了かつクラウドチャネルを介して第2デバイスから送信された接続要求を受信した後、第2デバイスとの接続を確立するために用いられ、接続要求は第2デバイスから周期的に送信されている要求であり、クラウドチャネルは、第1デバイスのネットワークサービスモジュールとクラウドとの間に確立された接続である。
【0166】
いくつかの実施形態において、第1ネットワークサポートモジュール121は、さらに、
発見要求を受信した後、自動管理機能が有効化されている場合、第2デバイスのネットワークサポートモジュールへの管理通知の送信を実行し、第1ネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信し、
自動管理機能が有効化されていない場合、発見要求に対する応答を拒否するために用いられる。
【0167】
いくつかの実施形態において、第1ネットワークサポートモジュール121は、さらに、
自動管理機能が有効化されていない場合、管理ホワイトリストが前記ターゲットデバイス情報を含んでいない場合、発見要求に対する応答を拒否し、管理ホワイトリストは自己組織化ネットワークへのアクセスが許可されるデバイスのデバイス情報を含み、
管理ホワイトリストにターゲットデバイス情報が含まれている場合、第2デバイスのネットワークサポートモジュールへの管理通知の送信し、第1ネットワークサービスモジュールへ加入イベントを送信するために用いられる。
【0168】
いくつかの実施形態において、ネットワークデバイスは、
図13に示すように、第1ネットワークインタラクションモジュール123をさらに備える。
【0169】
第1ネットワークサービスモジュール122は、ユーザ端末へ第1ネットワークインタラクションモジュール123から提供されるターゲットページデータを送信することで、ユーザ端末がターゲットページデータを表示し、ターゲットページデータを操作して、第2デバイスにかかる第2構成情報を取得するためにも用いられる。
【0170】
第1ネットワークサービスモジュール122は、ユーザ端末から送信された第2構成情報を受信し、第1ネットワークサポートモジュールへ第2構成情報を送信するためにも用いられる。
【0171】
第1ネットワークサポートモジュール121は、第2トンネルを介して第2デバイスのネットワークサービスモジュールへ第2構成情報を送信することで、第2デバイスのネットワークサービスモジュールが第2構成情報を利用して構成を実行するためにも用いられる。
【0172】
いくつかの実施形態において、第1ネットワークサービスモジュール122は、具体的には、
ユーザ端末から送信されたアクセス要求を受信し、アクセス要求はターゲットURLを含み、
ターゲットURLが自己組織化ネットワークのドメイン名である場合、第1ネットワークインタラクションモジュールから提供されたターゲットページデータを取得し、
アクセス要求に対するアクセス応答においてターゲットページデータを運び、アクセス応答をユーザ端末にフィードバックするために用いられる。
【0173】
いくつかの実施形態において、アクセス要求は、自己組織化ネットワークにおける第3デバイスのネットワークサポートモジュールから第1デバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第3トンネルを介して送信された、ユーザ端末の要求であってよい、または
アクセス要求は、クラウドからクラウドチャネルを介して送信する、ユーザ端末の要求であってよい。
【0174】
いくつかの実施形態において、第1ネットワークサービスモジュール122は、具体的には、
自己組織化ネットワークにおける第4デバイスのネットワークサポートモジュールから第1ネットワークサービスモジュールとの間の第4トンネルを介して送信されたページ要求を受信し、ページ要求は、第4デバイスのネットワークサービスモジュールがユーザ端末からのアクセス要求を受信した後にネットワークデバイスへ送信する要求であり、アクセス要求に含まれるターゲットURLは自己組織化ネットワークのドメイン名であり、
ページ要求に基づいて、第1ネットワークインタラクションモジュール123からターゲットページデータを取得し、第1ネットワークサポートモジュールと第4デバイスのネットワークサービスモジュールとの間の第5トンネルを介して、第4デバイスのネットワークサービスモジュールへターゲットページデータを送信することで、第4デバイスのネットワークサービスモジュールがアクセス要求に対するアクセス応答においてターゲットページデータを運び、アクセス応答をユーザ端末にフィードバックするために用いられる。
【0175】
いくつかの実施形態において、第1ネットワークサポートモジュール121は、さらに、他のデバイスのネットワークサポートモジュールとの間の第6トンネルを介して、他のデバイスのネットワークサポートモジュールとレイヤ2ネゴシエーションを行い、ネットワークデバイスおよび他のデバイスの自己組織化ネットワークにおける役割を決定するために用いられ、その役割はマスターデバイスまたはスレーブデバイスである。
【0176】
本願の実施形態に提供される技術的手段では、新しいデバイスがネットワークに加入して電源を入れた後、新しいデバイスのネットワークサポートモジュールとマスターデバイスのネットワークサポートモジュールとのインタラクション、およびマスターデバイスのネットワークサポートモジュールとネットワークサービスモジュールとのインタラクションにより、新しいデバイスの自動管理および自動同期構成を実現し、ネットワークで全日24時間モニタリングできない問題を解決した。また、マスターデバイスは新しいデバイスなどのすべてのスレーブデバイスを管理するため、ユーザ端末は任意のデバイスによってネットワークにアクセスした後、マスターデバイスにアクセスし、ネットワーク全体におけるすべてのデバイスを管理することができ、ネットワーク全体の管理を実現した。
【0177】
本願の実施形態は、ネットワークデバイスを提供し、
図14に示すように、ネットワークデバイスはプロセッサ141と機器読取可能記憶媒体142とを備え、前記機器読取可能記憶媒体142には前記プロセッサ141によって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサ141に、
図5~
図11のいずれかの実施形態に示す方法ステップを実現するように実行させる。
【0178】
本願の実施形態において、上述したネットワークサポートモジュール、ネットワークサービスモジュールおよびネットワークインタラクションモジュールは、機器が実行可能なプログラムや命令によって実現され、プロセッサ141は、対応する機器実行可能プログラムや命令を実行することにより、上述したネットワークサポートモジュール、ネットワークサービスモジュールおよびネットワークインタラクションモジュールの機能を実現し、さらに
図5~
図11のいずれかの実施形態に示す方法ステップを実現することができる。
【0179】
本願の実施形態は、機器読取可能記憶媒体をさらに提供し、前記機器読取可能記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、
図5~
図11のいずれかの実施形態に示す方法ステップを実現する。
【0180】
本願の実施形態は、コンピュータプログラムをさらに提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、
図5~
図11のいずれかの実施形態に示す方法ステップを実現する。
【0181】
上記機器読取可能な記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)や不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory,NVM)などの少なくとも一つの磁気ディスク装置を含んでもよい。選択的に、機器読取可能な記憶媒体は、上記のプロセッサから離れた少なくとも1つの記憶装置であってもよい。
【0182】
上記プロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor,NP)などを含む汎用プロセッサであってもよく、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processing,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。
【0183】
上記実施形態において、一部または全部はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせとして実現できる。ソフトウェアを実装した場合、コンピュータプログラム製品の形ですべてまたは部分的に実装することができる。上記コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータで上記コンピュータプログラム命令をロードして実行すると、本願の実施形態の記載によってフローまたは機能がすべてまたは部分的に生成される。上記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブルデバイスであってもよい。上記コンピュータ命令は、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶されてもよく、または、1つのコンピュータ読取可能記憶媒体から別のコンピュータ読取可能記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、上記コンピュータ命令は、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(DSL))、または無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波など)を介して別のウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに伝送されてもよい。上記コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータが格納可能な任意の利用可能な媒体であってもよいし、1つまたは複数の利用可能な媒体が統合されたサーバ、データセンターなどのデータ記憶装置を含んでいてもよい。上記利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートハードディスクSolid State Disk(SSD))などであってもよい。
【0184】
なお、本明細書において、第1や第2のような関係用語は、1つのエンティティまたは操作を他のエンティティまたは操作と区別するために用いられるもの過ぎず、これらのエンティティまたは操作の間にこのような実際的な関係または順序が存在することをリクエストまたは示唆しない。また、用語「備える」、「含む」、またはその他の変形は、非排他的な包含を意図し、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、またはデバイスがそれらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素を含み、あるいは、このようなプロセス、方法、物品またはデバイスにおける固有の要素を含む。特に制限がない限り、「1つの…を含む」により限定される要素は、上記要素を含むプロセス、方法、物品またはデバイスがさらに他の同一な要素を有することを排除するものではない。
【0185】
本明細書における各実施形態は、相互に関連したように記載されているが、各実施形態間の同一または類似の部分は、互いに参照すればよく、各実施形態と他の実施形態との相違点が中心に説明される。特に、ネットワークデバイス、機器読取可能記憶媒体、コンピュータプログラムの実施形態は、方法の実施形態にほぼ類似するので、説明が簡単であり、関連する部分は方法の実施形態に参照すればよい。
【0186】
以上の説明は、本願の好ましい実施形態にすぎず、本願の保護範囲を限定するものではない。本願の精神および原則の範囲内で行われた任意の補正、同等の置換、変化等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれているものとする。
【国際調査報告】