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特表2024-547007エアロゾル供給システムで使用するための物品及びエアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システムで使用するための物品及びエアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法
(51)【国際特許分類】
   A24B 3/14 20060101AFI20241219BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20241219BHJP
   A24B 15/16 20200101ALI20241219BHJP
   A24F 40/70 20200101ALI20241219BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20241219BHJP
【FI】
A24B3/14
A24D1/20
A24B15/16
A24F40/70
A24F40/42
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536228
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-19
(86)【国際出願番号】 GB2022053327
(87)【国際公開番号】W WO2023118854
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】2118567.3
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アシュラフ, ファヒム
(72)【発明者】
【氏名】ディミック, バリー
【テーマコード(参考)】
4B043
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B043BB11
4B043BB14
4B043BB17
4B043BB22
4B043BB25
4B043BC20
4B045AA21
4B045AA41
4B045AB08
4B045AB11
4B162AA03
4B162AA05
4B162AB01
4B162AB12
4B162AC13
4B162AC14
4B162AE02
(57)【要約】
本開示は、エアロゾル供給システムで使用するための物品であって、基材及び材料本体を含む物品に関する。基材は、第1のエアロゾル生成材料を含む。材料本体は、第2のエアロゾル生成材料を含み、基材は、材料本体を少なくとも部分的に囲む。本開示はまた、エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法、物品及びエアロゾル供給装置を含む部品のキット、ならびに物品のパッケージに関する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給システムで使用するための物品であって、
第1のエアロゾル生成材料を含む基材と、
第2のエアロゾル生成材料を含む材料本体と、を備え、
前記基材が前記材料本体を少なくとも部分的に囲む、物品。
【請求項2】
第1のシート材料をさらに備え、好ましくは、前記基材が前記第1のシート材料に取り付けられる、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記第1のシート材料が、前記物品の外面を形成する、請求項2に記載の物品。
【請求項4】
前記第1のシート材料が、最大で100コレスタ単位の透過率を有する、請求項2又は3に記載の物品。
【請求項5】
前記基材が第2のシート材料を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の物品。
【請求項6】
前記第2のシート材料がキャストシートである、請求項5に記載の物品。
【請求項7】
前記第2のシート材料が前記第1のエアロゾル生成材料を含む、請求項5又は6に記載の物品。
【請求項8】
前記第2のシート材料が、前記第1のエアロゾル生成材料を含むスラリーから形成される、請求項7に記載の物品。
【請求項9】
前記第1のエアロゾル生成材料が、前記第2のシート材料の表面に取り付けられ、好ましくは、前記第2のシート材料の前記表面に接着される、請求項5又は6に記載の物品。
【請求項10】
前記第2のシート材料が、紙、カード及び/又はエアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を含む、請求項5~9のいずれか一項に記載の物品。
【請求項11】
前記第2のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料よりも高い又は低い密度を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の物品。
【請求項12】
前記材料本体が、前記材料本体を形成するように集められた第3のシート材料を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の物品。
【請求項13】
前記第3のシート材料がクリンプされ、及び/又はストリップに切断される、請求項12に記載の物品。
【請求項14】
前記基材が前記材料本体と直接接触している、請求項1~13のいずれか一項に記載の物品。
【請求項15】
前記基材が、前記材料本体の第1の端部から離間された第1の端部を備える、請求項1~14のいずれか一項に記載の物品。
【請求項16】
前記基材が、前記基材の前記第1の端部とは反対側の第2の端部を備え、前記第2の端部が前記材料本体の第2の端部から離間されている、請求項15に記載の物品。
【請求項17】
前記第1のエアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料ダスト及び/又はエアロゾル生成材料繊維を含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の物品。
【請求項18】
前記第1のエアロゾル生成材料が、押出及び/又は圧縮されたエアロゾル生成材料を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の物品。
【請求項19】
前記第1のエアロゾル生成材料がビーズを含む、請求項1~18のいずれか一項に記載の物品。
【請求項20】
前記第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、又は本質的にタバコ材料からなる、請求項1~19のいずれか一項に記載の物品。
【請求項21】
前記基材が第3のエアロゾル生成材料を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の物品。
【請求項22】
エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法であって、
第1のエアロゾル生成材料を含む基材を準備するステップと、
前記基材が第2のエアロゾル生成材料を含む材料本体を少なくとも部分的に囲むように、前記基材を配置するステップと、を含む方法。
【請求項23】
第1のシート材料を準備するステップをさらに含み、前記基材が前記第1のシート材料に取り付けられる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のシート材料が前記物品の外面を形成する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のシート材料が、最大で100コレスタ単位の透過率を有する、請求項23又は24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のシート材料を準備するステップが、第1のシート材料のウェブを準備するステップを含む、請求項23~25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記基材を前記第1のシート材料のウェブに適用するステップを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記基材が第2のシート材料を含み、好ましくは、前記第2のシート材料がキャストシートである、請求項22~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記基材を適用するステップが、前記第2のシート材料のウェブを前記第1のシート材料のウェブに適用するステップを含む、請求項27に従属する場合の請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記基材を適用するステップが、第2のシート材料の複数の部分を前記第1のシート材料のウェブに適用するステップを含む、請求項27に従属する場合の請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記第2のシート材料の複数の部分が、前記第1のシート材料のウェブ上で互いに離間している、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第2のシート材料が前記第1のエアロゾル生成材料を含む、請求項28~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記第2のシート材料が、前記第1のエアロゾル生成材料を含むスラリーから形成される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記第1のエアロゾル生成材料が、前記第2のシート材料の表面に取り付けられ、好ましくは、前記第2のシート材料の前記表面に接着される、請求項28~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記第2のシート材料が、紙、カード及び/又はエアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を含む、請求項28~34のいずれか一項に記載の方法物品。
【請求項36】
前記第2のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料よりも高い又は低い密度を有する、請求項22~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記材料本体が第3のシート材料を含み、好ましくは、前記方法が、前記第3のシート材料を集めて前記材料本体を形成するステップを含む、請求項22~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記第3のシート材料がクリンプされ、及び/又はストリップに切断される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記基材を配置するステップが、前記基材を前記材料本体と直接接触させて配置するステップを含む、請求項22~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記基材が、前記材料本体の第1の端部から離間した第1の端部を備え、好ましくは、前記基材が、前記基材の前記第1の端部とは反対側の第2の端部を備え、前記第2の端部が、前記材料本体の第2の端部から離間している、請求項22~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記第1のエアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料ダスト及び/又はエアロゾル生成材料繊維を含む、請求項22~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記第1のエアロゾル生成材料が、押出及び/又は圧縮されたエアロゾル生成材料を含む、請求項22~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記第1のエアロゾル生成材料がビーズを含む、請求項22~42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、又は本質的にタバコ材料からなる、請求項22~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記基材が第3のエアロゾル生成材料を含む、請求項22~44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
請求項22~45のいずれか一項に記載の方法に従って製造された物品。
【請求項47】
請求項1~21又は請求項46のいずれか一項に記載の物品を複数含むパッケージであって、好ましくは、前記パッケージが密封されている、パッケージ。
【請求項48】
請求項1~21又は請求項46のいずれか一項に記載の物品と、エアロゾル供給装置と、を含む部品のキット。
【請求項49】
前記エアロゾル供給装置が、前記物品を受け入れて前記第1及び第2のエアロゾル生成材料を加熱するための加熱チャンバを備える、請求項48に記載の部品のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル供給システムで使用するための物品に関する。本開示はまた、エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法、物品及びエアロゾル供給装置を含む部品のキット、ならびに物品のパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料から化合物を放出することによって、使用中に吸入可能なエアロゾル又は蒸気を生成する。これらは、例えば、非燃焼式喫煙物品、エアロゾル生成アセンブリ、又はエアロゾル供給装置と呼ばれ得る。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システムで使用するための物品が提供され、物品は、第1のエアロゾル生成材料を含む基材と、第2のエアロゾル生成材料を含む材料本体と、を備え、基材が材料本体を少なくとも部分的に囲む。
【0004】
いくつかの実施形態では、物品は、第1のシート材料をさらに備え、好ましくは、基材が第1のシート材料に取り付けられる。いくつかの実施形態では、基材は第1のシート材料に接着される。
【0005】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料及び基材は、基材が第1のシート材料の内面上に設けられるように配置される。いくつかの実施形態では、第1のシート材料は、基材を取り囲むか、又は少なくとも部分的に取り囲む。
【0006】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料の領域が基材によって覆われないように、基材の縁部が第1のシート材料の縁部から離間され、好ましくは、前記縁部は基材及び第1のシート材料の長手方向縁部である。
【0007】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料は物品の外面を形成する。
【0008】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料は、最大で100コレスタ単位の透過性を有する。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料は、20~100ミクロンの範囲の厚さを有する。
【0010】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は、例えば接着剤によって第1のシート材料に取り付けられる。
【0011】
いくつかの実施形態では、基材は第2のシート材料を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料はキャストシートである。
【0013】
いくつかの実施形態では、基材は、第1のシート材料上に鋳造される。例えば、第1のシート材料を準備してもよく、第1のエアロゾル生成材料を含むスラリーを第1のシート材料上に設け、乾燥させてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は第1のエアロゾル生成材料を含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は、第1のエアロゾル生成材料を含むスラリーから形成される。
【0016】
いくつかの実施形態では、スラリーを鋳造して第2のシート材料を形成する。
【0017】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料が、第2のシート材料の表面に取り付けられ、好ましくは、第2のシート材料の表面に接着される。
【0018】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は、紙、カード及び/又はエアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、第1のエアロゾル生成材料よりも高い又は低い密度を有する。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料の一方の密度は、第1及び第2のエアロゾル生成材料の他方の密度よりも少なくとも約25%高い。しかしながら、他の実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料の密度は同じである。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料の一方は、約0.1g/cm~約1g/cmの密度を有する。
【0022】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料の他方は、約0.4g/cm~約2g/cmの密度を有する。
【0023】
いくつかの実施形態では、物品の加熱は、吸入可能な媒体への揮発性化合物の比較的一定の放出を実現する。
【0024】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は押出タバコを含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料はビーズを含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、葉身及び再構成タバコ材料からなる群から選択される1つ又は複数のタバコ材料を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料の少なくとも一方は、葉身と再構成タバコ材料との組合せを含む。いくつかの実施形態では、葉身及び再構成タバコ材料は、重量で1:4~4:1の比でエアロゾル生成材料中に存在する。
【0028】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、同じレベルの揮発性化合物を有する。いくつかの実施形態では、揮発性化合物はニコチンである。
【0029】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料からの揮発性化合物の放出は、材料が所与の温度に達したときに同じ速度である。
【0030】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、重量で1:10~10:1の比で物品中に存在する。
【0031】
いくつかの実施形態では、物品は、物品のmm長さ当たり7mg/mm~13mgの範囲の第1のエアロゾル生成材料を含み、好ましくは、物品のmm長さ当たり8~12、9~11.5、9~11、又は9.5~10.5mgの範囲の第1及び第2のエアロゾル生成材料を含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、基材は材料本体の全周を囲む。
【0033】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料は材料本体を囲む。いくつかの実施形態では、パッチは材料本体を囲む。
【0034】
いくつかの実施形態では、材料本体は、材料本体を形成するために集められた第3のシート材料を含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、第3のシート材料は、クリンプされ、及び/又はストリップに切断される。
【0036】
いくつかの実施形態では、基材は材料本体と直接接触している。
【0037】
いくつかの実施形態では、材料本体はタバコロッドを含む。例えば、材料本体は、ロッドに形成された細断タバコ材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、材料本体は、ロッドに形成された切断されたラグタバコを含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、基材は、材料本体の第1の端部から離間した第1の端部を含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、基材は、基材の第1の端部とは反対側の第2の端部を含み、第2の端部は材料本体の第2の端部から離間している。
【0040】
いくつかの実施形態では、基材は、材料本体の長さの一部分にわたって延在する。いくつかの実施形態では、パッチは、材料本体の全長にわたって延在する。
【0041】
いくつかの実施形態では、材料本体は、物品の長さの一部分にわたって延在する。いくつかの実施形態では、材料本体は、物品の全長にわたって延在する。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料ダスト及び/又はエアロゾル生成材料繊維を含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、押出及び/又は圧縮エアロゾル生成材料を含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料はビーズを含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、ビーズは、0.5~3mmの範囲、好ましくは1~2mmの範囲の直径を有する。
【0046】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、又はタバコ材料から本質的になる。
【0047】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、細断タバコ及び/又は再構成タバコを含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料のタバコ材料は、タバコ葉身のみに由来し、他の種類のタバコ材料には由来しない。
【0049】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、タバコ葉身及び再構成タバコを含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料は共に、第1及び第2のエアロゾル生成材料の重量で0.5%~2.5%の範囲、好ましくは1%~2.1%の範囲の平均ニコチンレベルを有する。
【0051】
いくつかの実施形態では、物品中のエアロゾル生成材料の総重量は、150~350mgの範囲、好ましくは200~300mg、220~280mg、又は230~260mgの範囲である。
【0052】
いくつかの実施形態では、物品は、物品の長さ1mm当たり7mg~13mgのエアロゾル生成材料(第1及び第2のエアロゾル生成材料を含む)の範囲、好ましくは物品の長さ1mm当たり8~12、9~11.5、9~11、又は9.5~10.5mgのエアロゾル生成材料を含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、固体材料である。
【0054】
いくつかの実施形態では、物品はプラスチックを含まない。
【0055】
いくつかの実施形態では、物品は酢酸セルロースを含まない。
【0056】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造される。
【0057】
いくつかの実施形態では、基材は、第3のエアロゾル生成材料を含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、基材は、第1及び/又は第3のエアロゾル生成材料を含む第2のシート材料を含む。例えば、第2のシート材料は、第1及び/又は第3のエアロゾル生成材料を含むスラリーから形成されてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第3のエアロゾル生成材料は、第2のシート材料の表面に適用される。
【0060】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は、第1及び第3のエアロゾル生成材料の一方を含み、第1及び第3のエアロゾル生成材料の他方は、第2のシート材料の表面に適用される。
【0061】
本開示によれば、エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法が提供され、本方法は、第1のエアロゾル生成材料を含む基材を準備するステップと、基材が第2のエアロゾル生成材料を含む材料本体を少なくとも部分的に囲むように、基材を配置するステップと、を含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1のシート材料を準備するステップをさらに含み、基材は第1のシート材料に取り付けられる。いくつかの実施形態では、基材は第1のシート材料に接着される。
【0063】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料は物品の外面を形成する。
【0064】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料は、最大で100コレスタ単位の透過性を有する。
【0065】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料は、20~100ミクロンの範囲の厚さを有する。
【0066】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は、例えば接着剤によって第1のシート材料に取り付けられる。
【0067】
いくつかの実施形態では、材料本体はタバコロッドを含む。例えば、材料本体は、ロッドに形成された細断タバコ材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、材料本体は、ロッドに形成された切断されたラグタバコを含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料を準備するステップは、第1のシート材料のウェブを準備するステップを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、本方法は、基材を第1のシート材料のウェブに適用するステップを含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、基材は第2のシート材料を含み、好ましくは、第2のシート材料はキャストシートである。
【0071】
いくつかの実施形態では、基材を適用するステップは、第1のシート材料のウェブに第2のシート材料のウェブを適用するステップを含む。
【0072】
いくつかの実施形態では、基材を適用するステップは、第1のシート材料のウェブに第2のシート材料の複数の部分を適用するステップを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料の複数の部分は、第1のシート材料のウェブ上で互いに離間している。
【0074】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料の部分は分離している。第2のシート材料の部分は、第1のシート材料のウェブの搬送経路に沿った方向に互いに離間していてもよい。
【0075】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料及び基材は、基材が第1のシート材料の内面上に設けられるように配置される。いくつかの実施形態では、第1のシート材料は、基材を囲むか、又は少なくとも部分的に囲む。
【0076】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料の領域が基材によって覆われないように、基材の縁部が第1のシート材料の縁部から離間され、好ましくは、前記縁部は基材及び第1のシート材料の長手方向縁部である。
【0077】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は第1のエアロゾル生成材料を含む。
【0078】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は、第1のエアロゾル生成材料を含むスラリーから形成される。
【0079】
いくつかの実施形態では、スラリーを鋳造して第2のシート材料を形成する。
【0080】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料が、第2のシート材料の表面に取り付けられ、好ましくは、第2のシート材料の表面に接着される。
【0081】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料を第1のシート材料に取り付ける前又は後に、第1のエアロゾル生成材料が第2のシート材料の表面に取り付けられる。
【0082】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は、紙、カード及び/又はエアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、第1のエアロゾル生成材料よりも高い又は低い密度を有する。
【0084】
いくつかの実施形態では、基材は材料本体の全周を囲む。
【0085】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料は材料本体を囲む。いくつかの実施形態では、パッチは材料本体を囲む。
【0086】
いくつかの実施形態では、材料本体は、第3のシート材料を含み、好ましくは、本方法は、第3のシート材料を集めて材料本体を形成するステップを含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、第3のシート材料は、クリンプされ、及び/又はストリップに切断される。
【0088】
いくつかの実施形態では、基材を配置するステップは、基材を材料本体と直接接触させて配置するステップを含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、材料本体はタバコロッドを含む。例えば、材料本体は、ロッドに形成された細断タバコ材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、材料本体は、ロッドに形成された切断されたラグタバコを含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、基材は、材料本体の第1の端部から離間した第1の端部を備え、好ましくは、基材が、基材の第1の端部とは反対側の第2の端部を備え、第2の端部が、材料本体の第2の端部から離間している。
【0091】
いくつかの実施形態では、基材は、材料本体の長さの一部分にわたって延在する。いくつかの実施形態では、パッチは、材料本体の全長にわたって延在する。
【0092】
いくつかの実施形態では、材料本体は、物品の長さの一部分にわたって延在する。いくつかの実施形態では、材料本体は、物品の全長にわたって延在する。
【0093】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料ダスト及び/又はエアロゾル生成材料繊維を含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、押出及び/又は圧縮エアロゾル生成材料を含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料はビーズを含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、ビーズは、0.5~3mmの範囲、好ましくは1~2mmの範囲の直径を有する。
【0097】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、又はタバコ材料から本質的になる。
【0098】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、細断タバコ及び/又は再構成タバコを含む。
【0099】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料のタバコ材料は、タバコ葉身のみに由来し、他の種類のタバコ材料には由来しない。
【0100】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、タバコ葉身及び再構成タバコを含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料は共に、第1及び第2のエアロゾル生成材料の重量で0.5%~2.5%の範囲、好ましくは1%~2.1%の範囲の平均ニコチンレベルを有する。
【0102】
いくつかの実施形態では、物品中のエアロゾル生成材料の総重量は、150~350mgの範囲、好ましくは200~300mg、220~280mg、又は230~260mgの範囲である。
【0103】
いくつかの実施形態では、物品は、物品のmm長さ当たり6mg/mm~18mgの範囲のエアロゾル生成材料、好ましくは物品のmm長さ当たり8~16、10~14、又は11~12mgの範囲のエアロゾル生成材料を含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、固体材料である。
【0105】
いくつかの実施形態では、物品はプラスチックを含まない。
【0106】
いくつかの実施形態では、物品は酢酸セルロースを含まない。
【0107】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造される。
【0108】
いくつかの実施形態では、基材は、第3のエアロゾル生成材料を含む。
【0109】
いくつかの実施形態では、基材は、第1及び/又は第3のエアロゾル生成材料を含む第2のシート材料を含む。例えば、第2のシート材料は、第1及び/又は第3のエアロゾル生成材料を含むスラリーから形成されてもよい。
【0110】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第3のエアロゾル生成材料は、第2のシート材料の表面に適用される。
【0111】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料は、第1及び第3のエアロゾル生成材料の一方を含み、第1及び第3のエアロゾル生成材料の他方は、第2のシート材料の表面に適用される。
【0112】
本開示によれば、本明細書に開示した方法に従って製造された物品も提供される。
【0113】
本開示によれば、本明細書に開示した複数の物品を含むパッケージも提供される。いくつかの実施形態では、パッケージは密封されている。
【0114】
本開示によれば、本明細書に開示した物品とエアロゾル供給装置とを含む部品のキットも提供される。
【0115】
いくつかの実施形態では、エアロゾル供給装置は、物品を受け入れて第1及び第2のエアロゾル生成材料を加熱するための加熱チャンバを備える。
【0116】
ここで、添付の図面を参照して、単なる例として実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0117】
図1】エアロゾル供給システムで使用するための物品の一実施形態の断面側面図である。
図2図1の物品の第1のシート材料の上面図であり、第1のシート材料は平らに置かれている。
図3図1の物品の第2のシート材料の上面図であり、第2のシート材料は平らに置かれている。
図4図1の物品の一実施形態の斜視図である。
図5図1の物品の基材の上面図であり、基材は平らに置かれている。
図6図1の物品の製造に使用するための配置の上面図であり、配置は第1のシート材料及び基材を備える。
図7図1の物品のエアロゾル生成材料のビーズの斜視図である。
図8】エアロゾル供給システムで使用するための物品の別の実施形態の断面側面図である。
図9】エアロゾル供給システムで使用するための物品の別の実施形態の断面側面図である。
図10】非燃焼式エアロゾル供給装置の一実施形態の断面図である。
図11図10に示すエアロゾル供給装置のハウジング内の構成要素の簡略概略図である。
図12図1に示す物品が挿入された図10に示す非燃焼式エアロゾル供給装置の断面図である。
図13】エアロゾル供給システムで使用するための物品の別の実施形態の断面側面図である。
図14】エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法を示すブロック図である。
図15A】エアロゾル供給装置で使用するための物品を製造する方法の第1のステップの上面図である。
図15B】エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法の第2のステップの上面図である。
図15C】エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法の第3のステップの上面図である。
図15D】エアロゾル供給システムで使用するための消耗品を製造する方法の第4のステップの上面図である。
図15E】エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法の第5のステップの上面図である。
図15F】エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法の第6のステップの断面側面図である。
図15G】エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法の第7のステップの断面側面図である。
図16】エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造するための装置の概略図である。
図17】エアロゾル供給システムで使用するための物品の別の実施形態の断面側面図である。
図18図17の物品の第1のシート材料及び基材の上面図であり、第1のシート材料及び基材は平らに置かれている。
【発明を実施するための形態】
【0118】
本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、少なくとも1つの物質をユーザに送達するシステムを包含することを意図しており、
パイプ用、巻き取り式又は巻き取り式シガレット用の紙巻タバコ、葉巻タバコ、及びタバコ(いずれにしろ、タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再構成タバコ、タバコ代替物、又は他の喫煙可能な材料がベースになる)などの燃焼式エアロゾル供給システムと、
電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどの、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼式エアロゾル供給システムと、
少なくとも1つの物質を使用者に経口的に、経鼻的に、経皮的に、又はエアロゾルを形成することなく別の方法で送達するエアロゾルを含まない送達システムであって、限定されないが、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸入可能な粉末を含む物品、及びスナス又は湿った嗅ぎタバコを含む経口タバコなどの経口製品を含み、少なくとも1つの物質はニコチンを含んでも含まなくてもよい、送達システムと、を含む。
【0119】
本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(又はその成分)が燃焼されることも燃やされることもないシステムである。
【0120】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0121】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、気化装置又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0122】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0123】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、1つ又は複数が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルエアロゾル生成材料及び固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、植物系材料、例えばタバコ又は非タバコ製品を含んでもよい。
【0124】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給装置と、非燃焼式エアロゾル供給装置と共に使用するための消耗品と、を備えてもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含みかつ非燃焼式エアロゾル供給装置と共に使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と称されることがある。
【0126】
本明細書で使用される「上流」及び「下流」という用語は、使用中の物品又は装置を通って引き込まれる主流エアロゾルの方向に関して定義される相対的な用語である。「遠位端」への言及は、装置の上流端を指し、「近位端」は、装置の下流端を指す。
【0127】
いくつかの実施形態では、その非燃焼式エアロゾル供給装置などの非燃焼式エアロゾル供給システムは、電源及びコントローラを備えてもよい。電源は、例えば、電源又は発熱電源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するように通電され得る炭素基材を備える。
【0128】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品を受け入れるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ及び/又はエアロゾル改質剤を備える。
【0129】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給装置と共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、フィルタ、マウスピース、及び/又はエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0130】
消耗品は、送達されるべき物質を含む。送達される物質はエアロゾル生成材料である。適宜、材料は、1つもしくは複数の活性成分、1つもしくは複数の香料、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、及び/又は1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0131】
いくつかの実施形態では、送達される物質は活性物質を含む。本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成又は増強することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択され得る。活性物質は、天然に存在してもよいか、又は合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの構成成分、誘導体、もしくは組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、カンナビス又は別の植物の1つ又は複数の構成成分、誘導体又は抽出物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニン又はビタミンB12を含む。
【0132】
本明細書で述べるように、活性物質は、1つ又は複数の植物又はその成分、誘導体もしくは抽出物を含んでもよいか、又はそれらに由来してもよい。本明細書で使用される場合、「植物性」という用語は、限定するものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、殻などを含む植物に由来する任意の材料を含む。あるいは、材料は、合成的に得られた植物に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕された粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、又はシートなどの形態であってもよい。例示的な植物性物質は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、甘草(リコリス)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ウコン、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はそれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種、すなわち、Mentha Arventis、Mentha c.v.,Mentha niliaca、Mentha piperita、Mentha piperita citrata c.v.,Mentha piperita c.v、Mentha spicata crispa、Mentha cardifolia、Memtha longifolia、Mentha suaveolens variegata、Mentha pulegium、Mentha spicata c.v.及び Mentha suaveolensから選択されてもよい。
【0133】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0134】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
【0135】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ルイボス及びフェンネルから選択される。
【0136】
いくつかの実施形態では、送達される物質は香料を含む。
【0137】
本明細書で使用される場合、「香料」及び「香味料」という用語は、地域の規制が認可している場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。それらは、天然由来の香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メントール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリア、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワー、キンマ、シーシャ、マツ、ハニーエッセンス、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、オレンジの花、サクラ、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメンタ、生姜、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味料増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性剤もしくは刺激薬、糖及び/もしくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は呼気清涼化剤などの、他の添加剤を含んでもよい。それらは、模倣、合成もしくは天然原材料、又はそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は気体であってもよい。
【0138】
いくつかの実施形態では、香料は、メントール、スペアミント及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、大麻から抽出された香料成分を含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、香料は、感覚惹起剤を含み得、感覚惹起剤は、アロマ又は味覚神経に加えて、又はその代わりに、第5の脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘発され、知覚される体性感覚を達成することが意図され、これらは、加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻痺効果をもたらす薬剤を含んでもよい。適切な熱効果剤は、それだけに限らないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、それだけに限らないが、ユーコリプトール、WS-3であってもよい。
【0140】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含んでもよく、又は「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体であるエアロゾル生成フィルムを含む。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。非晶質固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態では、非晶質固体は、例えば、約50重量%、60重量%、又は70重量%の非晶質固体から約90重量%、95重量%、又は100重量%の非晶質固体を含んでもよい。エアロゾル生成材料はまた、エアロゾル化可能材料とも呼ばれ得る。
【0141】
エアロゾル生成材料は、例えば、他の方法で加熱、照射又は通電されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、活性物質及び/又は香味料を含んでも含まなくてもよい固体、液体又はゲルの形態であってもよい。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成システムで使用するために物品に組み込まれる。
【0142】
本明細書で使用される場合、「タバコ材料」という用語は、タバコ又はその誘導体もしくは置換物を含む任意の材料を指す。タバコ材料は、任意の適切な形態であってもよい。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再構成タバコ又はタバコ代替物のうちの1つ又は複数を含んでもよい。タバコ材料は、粉砕タバコ、タバコ繊維、カットタバコ、押出タバコ、タバコ茎、タバコ葉身、再構成タバコ及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0143】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むか又はそれからなる物品であり、その一部又はすべては、ユーザによる使用中に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル改質剤などの1つ又は複数の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用中にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するエアロゾル生成器、特に加熱要素を含んでもよい。ヒータは、電気伝導によって加熱可能な材料、又はサセプタを含んでもよい。
【0144】
エアロゾル生成材料は、1つもしくは複数の活性物質及び/又は香料、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0145】
エアロゾル化可能材料は、基材上に存在してもよい。基材は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成エアロゾル化可能材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、又は金属合金であってもよいか、又はそれらを含んでもよい。
【0146】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成可能な1つ又は複数の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレン、のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0147】
1つ又は複数の他の機能性材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0148】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むか又はそれからなる物品であり、その一部又はすべては、ユーザによる使用中に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル改質剤などの1つ又は複数の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するヒータなどのエアロゾル生成器を備えてもよい。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、又はサセプタを備えてもよい。
【0149】
サセプタは、交流磁場などの変動磁場による浸透によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場による導電性材料の浸透が加熱材料の誘導加熱を引き起こす。加熱材料は磁性材料であってもよく、その結果、変動磁場による磁性材料の貫通が加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。サセプタは、導電性と磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。変動磁場を生成するように構成された装置は、本明細書では磁場生成器と呼ばれる。
【0150】
エアロゾル改質剤は、典型的にはエアロゾル生成領域の下流に位置する物質であり、例えばエアロゾルの味、香料、酸性度、又は他の特性を変化させることによって、生成されたエアロゾルを改質するように構成される。エアロゾル改質剤は、エアロゾル改質剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル改質剤放出構成要素中に設けられてもよい。
【0151】
エアロゾル改質剤は、例えば、添加剤又は吸着剤であってもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、香味料、着色剤、水、及び炭素吸着剤のうちの1つ又は複数を含んでもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、固体、液体、又はゲルであってもよい。エアロゾル改質剤は、粉末、糸、又は顆粒の形態であってもよい。エアロゾル改質剤は、濾過材料を含まなくてもよい。
【0152】
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成された装置である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料から1つ又は複数の揮発性物質を放出してエアロゾルを形成するために、エアロゾル生成材料を熱エネルギーに供するように構成されたヒータである。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、加熱せずにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成される。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料を振動、圧力上昇、又は静電エネルギーのうちの1つ又は複数に供するように構成されてもよい。
【0153】
本明細書に記載のフィラメント状トウ材料は、酢酸セルロース繊維トウを含むことができる。フィラメント状トウは、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(1-4ブタンジオールスクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コ-テレフタレート)(PBAT)、デンプン系材料、綿、脂肪族ポリエステル材料及び多糖類ポリマー又はそれらの組合せなどの、繊維を形成するために使用される他の材料を使用して形成することもできる。フィラメント状トウは、材料が酢酸セルローストウであるトリアセチンなどのトウに適した可塑剤で可塑化されてもよく、又はトウは非可塑化されてもよい。トウは、「Y」字形又は「X」字形などの他の断面を有する繊維などの任意の適切な仕様を有することができ、フィラメント当たり2.5~15デニール、例えばフィラメント当たり8.0~11.0デニール、及び5,000~5万、例えば1万~4万の総デニール値のフィラメント状デニール値を有する。
【0154】
本明細書に記載の図では、同等の特徴、物品又は構成要素を示すために同様の符号が使用されている。
【0155】
図1は、エアロゾル送達装置200(図10図12を参照されたい)を含むエアロゾル送達システムで使用するための物品1の断面側面図である。
【0156】
物品1は、上流端又は遠位端「D」と、下流端又は近位端「P」と、を有する。いくつかの実施形態では、近位端Pは、遠位端Dよりも使用中のエアロゾル送達装置200のマウスピース207の比較的近くに位置する。別の実施形態(図示せず)では、物品1の近位端Pはマウスピースを含む。いくつかの実施形態(図示せず)では、物品1の近位端Pはマウスピースを形成する。
【0157】
いくつかの実施形態では、物品1は、物品1のどの端部が上流にあり、どの端部が下流にあるかを問わないように、いずれかの向きでエアロゾル送達装置200と共に使用することができることを認識されたい。
【0158】
物品1は、基材2及び材料本体3を備える。基材2は、材料本体3を少なくとも部分的に囲む。
【0159】
本例では、基材2はパッチ2の形態である。
【0160】
パッチ2は、第1のエアロゾル生成材料4を含む。材料本体3は、第2のエアロゾル生成材料5を含む。
【0161】
本例では、第1のシート材料6の内側面にパッチ2が設けられるように、第1のシート材料6とパッチ2とが配置されている。すなわち、パッチ2は、第1のシート材料6の径方向内側に位置している。いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は、パッチ2を取り囲むか、又は少なくとも部分的に取り囲む。しかしながら、代替的な実施形態(図示せず)では、パッチ2は、第1のシート材料6がパッチ2の半径方向内側に位置するように、第1のシート材料6の外面上に設けられてもよいことを理解されたい。
【0162】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は、物品1の外面1Aを形成する。本例では、第1のシート材料6は、物品1の略円筒状の周面1Aを形成する。
【0163】
パッチ2は、第2のシート材料7を備える。本例では、第2のシート材料7はキャストシートである。例えば、第2のシート材料7は、第2のシート材料7を形成するために鋳造され、次いでセットされる(例えば、加熱することによって)スラリーから形成されてもよい。
【0164】
いくつかの実施形態では、スラリーを鋳造して乾燥させて第2のシート材料7を形成し、続いて第2のシート材料7を第1のシート材料6に取り付ける。
【0165】
他の実施形態では、スラリーは、スラリーが乾燥すると、第1のシート材料6に接着される第2のシート材料7(例えば、パッチ2)を形成するように、第1のシート材料6上の定位置に鋳造されてもよい。第1のエアロゾル生成材料4は、第1のシート材料6に適用される前にスラリー中に設けられてもよく、又はスラリーが第1のシート材料6に適用された後にスラリーに適用又は混合されてもよい。
【0166】
図1の実施形態では、図1図6に示すように、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のシート材料7の第1の面に取り付けられている。本例では、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のシート材料7の第1の面に接着されている。例えば、第1のエアロゾル生成材料4及び第2のシート材料7の一方又は両方に接着剤(図示せず)を適用してもよい。
【0167】
第1のエアロゾル生成材料4は、第2のシート材料7に接着された遊離エアロゾル生成材料(例えば、ダスト、繊維又はビーズ/ペレット/顆粒)であってもよい。
【0168】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料7は、紙、カード及び/又はエアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を含む。第2のシート材料7は、再構成タバコを含んでもよい。
【0169】
本例では、材料本体3は、第2のエアロゾル生成材料5を含むロッド3である。材料本体3は、タバコロッド3であってもよい。例えば、材料本体3は、細断葉身タバコ及び/又は細断再構成タバコ(例えば、細断された再構成タバコシート)を含むロッドであってもよい。
【0170】
別の実施形態(図示せず)では、材料本体3は、材料本体3を形成するために集められる第3のシート材料を含む。第3のシート材料は、第2のエアロゾル生成材料5を含んでもよく、第2のエアロゾル生成材料5は、タバコ材料を含んでもよく、タバコ材料からなってもよく、又は本質的にタバコ材料からなってもよい。例えば、第3のシート材料は、材料本体3を形成するために集められる再構成タバコであってもよい。
【0171】
いくつかの実施形態では、第3のシート材料は、第3のシート材料の集まりを促進して材料本体3を形成するために圧着される。
【0172】
いくつかの実施形態では、第3のシート材料はストリップに切断され、次いでストリップは材料本体3に形成される。
【0173】
いくつかの実施形態では、パッチ2は材料本体3と直接接触している。これは、パッチ2と材料本体3との間の熱伝達を促進するのに役立つ。
【0174】
パッチ2は、対向する第1及び第2の縁部2A、2Bを備える。本例では、パッチ2の第1の縁部2Aは、材料本体3の第1の端部3Aから離間しており、パッチ2の第2の縁部2Bは、材料本体3の第2の端部3Bから離間している。
【0175】
本例では、第1の材料シート6は、対向する第1及び第2の縁部6A、6Bを含む。パッチ2は、パッチ2の第1の縁部2Aが第1の材料シート6の第1の縁部6Aに近接しているが離間しているように、かつパッチ2の第2の縁部2Bが第1の材料シート6の第2の縁部6Bに近接しているが離間しているように、第1の材料シート6上に配置されてもよい。代替的な実施形態では、パッチ2の第1の縁部2Aは、第1の材料シート6の第1の縁部6Aと位置合わせされ、及び/又はパッチ2の第2の縁部2Bは、第2の材料シート6の第2の縁部6Bと位置合わせされる。
【0176】
本例では、パッチ2は、材料本体3の軸方向長さの一部にわたって延在する。しかしながら、他の実施形態では、パッチ2は材料本体3の軸方向長さ全体にわたって延在することを認識すべきである。
【0177】
本例では、材料本体3は、物品1の長さの一部にわたって延在する(図1の矢印「X」によって示される)。代替的な実施形態では、材料本体3は、物品1の全長Xにわたって延在する。
【0178】
いくつかの実施形態では、パッチ2は、対向する第3及び第4の縁部2C、2Dを備え、第1のシート材料6は、対向する第3及び第4の縁部6C、6Dを備える。パッチ2の第3の縁部2Cは、第1のシート材料6がパッチ2によって覆われていない領域8を含むように、第1のシート材料6の第3の縁部6Cから離間されてもよい。領域8は、第1のシート材料6の第4の縁部6Dと重なるように配置され、第1のシート材料6の外面に接着されてもよい。領域8がパッチ2に覆われていないことにより、第1のシート材料6の領域8の内面と第1のシート材料6の外面との接着が容易となる。
【0179】
物品1は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が加熱されてエアロゾルを生成するように、エアロゾル供給装置200によって加熱されるように構成される。
【0180】
本例では、第1のシート材料6は、最大で100個のコレスタ単位、好ましくは最大90、80、70、60又は50個のコレスタ単位の透過性を有する。いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は多孔質材料であり、100コレスタ単位を超える透過率を有し得る。代替的又は追加的に、第1のシート材料6は、第1のシート材料6の透過性を高めるために1つ又は複数のスリット又は開口部を含むことができる。
【0181】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は、20~100ミクロンの範囲の厚さを有する。第1のシート材料6の厚さを低減することは、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5への熱伝達を促進するのに役立つことが分かっている。いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は多孔質材料である。
【0182】
シート材料6を通る熱伝達を増加させることは、有利には、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の加熱の効率を改善する。
【0183】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は、20~50gsmの範囲の坪量を有する。
【0184】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は緩い材料である。
【0185】
本例では、第1のエアロゾル生成材料4は、以下でより詳細に説明するように、押出及び/又は圧縮されたエアロゾル生成材料を含む。しかしながら、他の実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は異なる形態を有してもよいことを認識されたい。
【0186】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5はビーズを含む。ビーズは、円筒形であってもよく、あるいは代替的な形状、例えば球形、角錐形又は直方体形状を有してもよい。
【0187】
本例では、第1のエアロゾル生成材料4はビーズ4を含む。
【0188】
いくつかの実施形態では、ビーズ4は、0.5~3mmの範囲、好ましくは1~2mmの範囲の直径(図7の矢印「D」によって示される)を有する。
【0189】
いくつかの実施形態では、ビーズ4は、0.5~3mmの範囲、好ましくは1~2mmの範囲の軸方向長さ(図7の矢印「L」によって示される)を有する。
【0190】
いくつかの実施形態では、ビーズ4は、0.5~3mmの範囲、好ましくは1~2mmの範囲の粒径を有する。
【0191】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、又はタバコ材料から本質的になる。
【0192】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5のタバコ材料は、タバコ葉身のみに由来し、他の種類のタバコ材料には由来しない。
【0193】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ葉身及び再構成タバコを含む。
【0194】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は共に、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の重量で0.5%~2.5%の範囲、好ましくは1%~2.1%の範囲の平均ニコチンレベルを有する。
【0195】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、第1のエアロゾル生成材料4の重量で0.5%~2.5%の範囲、好ましくは1%~2.1%の範囲のニコチンレベルを有する。
【0196】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、第2のエアロゾル生成材料5の重量で0.5%~2.5%の範囲、好ましくは1%~2.1%の範囲のニコチンレベルを有する。
【0197】
いくつかの実施形態では、物品1のエアロゾル生成材料は、重量で、約50%の第1のエアロゾル生成材料4及び約50%の第2のエアロゾル生成材料5を含む。したがって、例えば、260mgのエアロゾル生成材料を含む物品は、130mgの第1のエアロゾル生成材料4及び130mgの第2のエアロゾル生成材料5を含んでもよい。
【0198】
いくつかの実施形態では、物品1は、約20~約330mgの第1のエアロゾル生成材料4、好ましくは約50~約300mg、又は約40~約125mgの第1のエアロゾル生成材料4を含む。
【0199】
いくつかの実施形態では、物品2は、約20~約330mgの第2のエアロゾル生成材料5、好ましくは約50~約300mg、又は約40~約125mgの第2のエアロゾル生成材料5を含む。
【0200】
いくつかの実施形態では、物品1のエアロゾル生成材料4、5の総質量は、80~350mgの範囲内であり、好ましくは、約120~330mg、又は約150~300mgの範囲内である。
【0201】
いくつかの実施形態では、物品1のタバコの総質量は、約80~350mgの範囲内であり、好ましくは、約120~330mg、又は約150~300mgの範囲内である。
【0202】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は固体材料である。
【0203】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、異なる材料であり、及び/又は1つ又は複数の異なる特性を有する。
【0204】
物品1は、少なくとも10mm、好ましくは少なくとも12、14、16、18、20、22又は23mmの軸方向長さ(図1の矢印「X」によって示される)を有してもよい。
【0205】
物品1は、最大36mm、好ましくは最大34、32、30、28、26、24又は23mmの軸方向長さを有することができる。
【0206】
物品1は、10~36mmの範囲、好ましくは14~32mmの範囲、20~26mmの範囲、又は22~24mmの範囲の軸方向長さを有してもよい。
【0207】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料6、第2のシート材料7、基材2、及び/又は材料本体3のうちの1つ又は複数は、プラスチックを含まない。これは、物品1をより環境に優しくし、物品1全体が(後述するように)エアロゾル送達装置200によって加熱される実施形態においても有利である。
【0208】
いくつかの実施形態では、物品1全体はプラスチックを含まない。いくつかの実施形態では、材料本体3又は物品1全体は、酢酸セルロースを含まない。
【0209】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、植物性材料を含んでもよく、それからなってもよく、又は本質的にそれからなってもよい。植物材料はタバコ材料であってもよい。「タバコ材料」という用語は、タバコ又はその誘導体もしくは置換物を含む任意の材料を指す。タバコ材料は、任意の適切な形態であってもよい。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再構成タバコ又はタバコ代替物のうちの1つ又は複数を含んでもよい。タバコ材料は、粉砕タバコ、タバコ繊維、カットタバコ、押出タバコ、タバコ茎、タバコ葉身、再構成タバコ及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0210】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5又は物品1の別の材料(図示せず)、例えば材料本体3の別の材料は、1つ又は複数のエアロゾル形成材料を含んでもよい。例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5又は前記別の材料は、エアロゾルを形成することができる1つ又は複数の構成要素を含んでもよい。エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含む。エアロゾル形成材料は、グリセロール又はプロピレングリコールであってもよい。
【0211】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、緩い材料として準備されてもよい。例えば、第1のエアロゾル生成材料4は、接着剤によって、又は第2のシート材料7で形成されることによって基材2内の所定の位置に保持される緩い材料であってもよい。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、例えば、エアロゾル生成材料の別個のストランド又は粒子であってもよい。緩いエアロゾル生成材料の別の例は、押し出され、次いでビーズ/ペレットに切断されたエアロゾル生成材料を含む、エアロゾル生成材料のビーズ/ペレットである。エアロゾル生成材料のさらに別の例は、個々の片に切断された、例えばエアロゾル生成材料の個々の小片に切断されたエアロゾル生成材料のシートである。エアロゾル生成材料のシートは、再構成タバコのシートであってもよい。
【0212】
例えば、材料本体3は、材料本体3を形成するために集められた第2のエアロゾル生成材料のシートを含んでもよい。
【0213】
いくつかの実施形態では、物品1は、第3のエアロゾル生成材料をさらに含む。そのような一実施形態では、材料本体3は、第2及び第3のエアロゾル生成材料を含む。例えば、材料本体3は、第2又は第3のエアロゾル生成材料のうちの一方のシート/ストリップから形成されてもよく、第2又は第3のエアロゾル生成材料のうちの他方のビーズ/ダスト/繊維がシート/ストリップに適用されてもよい。
【0214】
別の実施形態では、基材2は、第1及び第3のエアロゾル生成材料を含む。例えば、基材2の第2のシート材料7は、第1及び第3のエアロゾル生成材料の一方から形成されてもよく、第1及び第3のエアロゾル生成材料の他方のビーズ/ダスト/繊維は、第2のシート材料7に適用されてもよい(例えば、接着されている)。
【0215】
本例では、第2のエアロゾル生成材料4は、細断タバコ材料(例えば、細断された葉身及び/又は細断された再構成タバコ)を含む。細断されたタバコ材料は、タバコロッド3に形成される。パッチ2は、ロッド3を少なくとも部分的に囲む。
【0216】
本例では、第1のエアロゾル生成材料4は、押出及び/又は圧縮タバコを含む。そのような実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル生成材料の単一本体を含んでもよい。しかし、本例では、第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル生成材料の複数の物体を含む。
【0217】
本例では、第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル生成材料のビーズ/ペレット/顆粒(以下、エアロゾル生成材料の「ビーズ」と呼ばれる)を含む。ビーズ4は、押出及び/又は圧縮されたビーズ4であってもよい。
【0218】
任意選択で、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の一方は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の他方よりも高い密度を有する。これにより、所与の加熱力を受けたときに、より高密度のエアロゾル生成材料がよりゆっくりと加熱されることが分かった。これは、より密度の低い材料(例えば、第2のエアロゾル生成材料5)が、より密度の高い材料(例えば、第1のエアロゾル生成材料4)よりも高い速度で1つ又は複数の揮発性化合物(例えばニコチン)を最初に放出することを意味する。これはまた、より密度の低い材料(例えば、第2のエアロゾル生成材料5)が、より密度の高い材料(例えば、第1のエアロゾル生成材料4)よりも迅速に前記揮発性化合物を比較的枯渇させることを意味する。しかしながら、より密度の低い材料(例えば、第2のエアロゾル生成材料5)が前記揮発性化合物を比較的枯渇させ始めると、より密度の高い材料(例えば、第1のエアロゾル生成材料4)は、より高い速度で揮発性化合物を放出し始める温度に達し始める。この効果は、物品1の消費期間にわたって揮発性化合物のより一貫した放出であり、密度の低い材料(例えば、第2のエアロゾル生成材料5)は、物品1の消費の開始に向かって揮発性化合物のより大きな割合を放出し、密度の高い材料(例えば、第1のエアロゾル生成材料4)は、物品1の消費の終了に向かって揮発性化合物のより大きな割合を放出する。これは、消費期間にわたって比較的一貫した及び/又は十分な揮発性化合物の放出を依然として達成しながら、物品1を比較的小さくすることができるため、特に有利である。
【0219】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4によって放出される前記1つ又は複数の揮発性化合物は、第2のエアロゾル生成材料5によって放出される揮発性化合物と同じである。
【0220】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、第1のエアロゾル生成材料4の密度が第2のエアロゾル生成材料5の密度よりも高くなるように(その後の膨張なしで、又は比較的低い/最小限の膨張で)圧縮又は押出されたエアロゾル生成材料を含む。
【0221】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、タバコ葉身、タバコの茎又は再構成タバコのうちの1つ又は複数を含む。そのような一実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、タバコ葉身と再構成タバコとの混合物を含む。第2のエアロゾル生成材料5は、細断又は切断された材料を含んでもよい。しかしながら、他の実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4(例えば、任意選択で押出又は圧縮されてもよい第1のエアロゾル生成材料4よりも低い圧縮を有すること)よりも低い密度を有する圧縮又は押出エアロゾル生成材料を含むことを認識すべきである。例えば、材料本体3は、第2のエアロゾル生成材料5の押出された/圧縮された本体を含んでもよい。
【0222】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じ材料、例えばタバコを含んでもよいが、異なる密度を有するように処理される。そのような一実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる形態であってもよい。例えば、第2のエアロゾル生成材料5は、本体3に形成された細断された材料(例えば、細断された葉身タバコ及び/又は細断された再構成タバコ)であってもよいが、第1のエアロゾル生成材料4は、第1のエアロゾル生成材料4が第2のエアロゾル生成材料5よりも高い密度を有するように圧縮又は(最小限の膨張で)押し出されてもよい。
【0223】
例えば、第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル生成材料(例えば、タバコ又は別の材料)の押出/圧縮ビーズの形態であってもよく、第2のエアロゾル生成材料5は、例えば、エアロゾル生成材料(例えば、タバコ又は別の材料)のストランドもしくはストリップ、プラグ内に集められるか、もしくはストリップに切断されるエアロゾル生成材料のシート、エアロゾル生成材料のロッド(例えば、切断されたラグタバコから形成されたロッド)、又は、プラグ内に形成されたタバコ葉身及び/もしくは茎材料、の形態であってもよい。しかしながら、第1、第2及び/又は第3のエアロゾル生成材料4、5は、代替的に同じ形態(例えば、両方とも切断された荒いタバコである)を有してもよいことを認識されたい。
【0224】
代替的な実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4の密度は、第2のエアロゾル生成材料5の密度よりも低いことを認識されたい。さらに別の実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の密度は同じである。
【0225】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5に対して少なくとも1つのさらなる異なる特性を有する。異なる特性は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5(各々が2つ以上の材料を製造する場合のエアロゾル生成材料4、5のレシピを含む)を作製する形態、サイズ、含水量、量(重量による)、1つ又は複数の材料、又は材料の割合のうちの1つ又は複数であってもよい。いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる形態であることを除いて、異なる特性を有さない。
【0226】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、エアロゾル生成材料の複数のストランド又はストリップを含んでもよい。例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、エアロゾル化可能な材料の複数のストランド又はストリップ及び/又は非晶質固体の複数のストランド又はストリップを含んでもよい。
【0227】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料などの植物系材料を含んでもよい。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料などの植物系材料を含むエアロゾル化可能な材料のシート又は細断シートであってもよい。シート材料は、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも密度が高くなるように加工されてもよい。
【0228】
植物系材料は、粒状又は粒状材料であってもよい。いくつかの実施形態では、植物系材料は粉末である。代替的又は追加的に、植物系材料は、タバコのストリップ、ストランド又は繊維を含んでもよい。例えば、タバコ材料が準備される場合、タバコ材料は、タバコの粒子、顆粒、繊維、ストリップ及び/又はストランドを含んでもよい。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、タバコ材料の粒子又は顆粒からなる。
【0229】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5のタバコ材料は、タバコ植物の任意の部分から得られたタバコを含んでもよい。いくつかの実施形態では、タバコ材料はタバコ葉を含む。
【0230】
シート又は細断シートは、重量で5%~約90%のタバコ葉を含むことができる。
【0231】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5の両方は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、又は本質的にタバコ材料からなる。
【0232】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、エアロゾル形成材料を含むエアロゾル化可能な材料のシート又は細断シートを含む。エアロゾル形成材料は、シート又は細断されたシートの重量で乾燥重量の約50%までの量で準備される。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、シートもしくは細断シートの乾燥重量で約5%~約40%、シートもしくは細断シートの乾燥重量で約10%~約30%、又はシートもしくは細断シートの乾燥重量で約10%~約20%の量で準備される。
【0233】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、充填剤を含んでもよい。充填材は、一般に、非タバコ成分、すなわち、タバコに由来する成分を含まない成分である。充填材は、1つ又は複数の無機充填材材料、例えば炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム及び適切な無機吸着剤、例えばモレキュラーシーブを含んでもよい。充填材は、木材繊維又はパルプ又は小麦繊維などの非タバコ繊維であってもよい。充填材は、セルロースを含む材料、又はセルロースの誘導体を含む材料であってもよい。充填材成分はまた、非タバコキャスト材料又は非タバコ押出材料であってもよい。いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、充填剤を含むシート又は細断シートの形態である。
【0234】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、本明細書に記載の香料のいずれかなどのエアロゾル改質剤を含むことができる。一実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、メントールを含む。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5がエアロゾル供給システムで使用するために物品1に組み込まれる場合、物品はメントール化消耗品又は物品1と呼ばれ得る。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、0.5mg~20mgのメントール、0.7mg~20mgのメントール、1mg~18mg又は8mg~16mgのメントールを含むことができる。
【0235】
いくつかの実施形態では、物品1は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物を含む。エアロゾル生成材料は、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5(及び/又は第3のエアロゾル生成材料)を含んでもよい。
【0236】
エアロゾル生成材料は、例えば、他の方法で加熱、照射又は通電されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、例えば、活性物質及び/又は香味料を含んでも含まなくてもよい固体、液体又は半固体(ゲルなど)の形態であってもよい。
【0237】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、結合剤及びエアロゾル形成剤を含んでもよい。場合により、活性物質及び/又は充填剤も存在し得る。任意選択的に、水などの溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の他の成分は、溶媒に可溶であってもなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、植物性材料を実質的に含まない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は実質的にタバコを含まない。
【0238】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5の組成物は、エアロゾル形成「非晶質固体」を含む。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、又は70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%、又は100重量%の非晶質固体までを含んでもよい。非晶質固体は、実質的に非繊維質であってもよい。
【0239】
いくつかの例では、非晶質固体は、
1~60重量%のゲル化剤と、
0.1~50重量%のエアロゾル形成材料と、
0.1~80重量%の香料と、を含み、
ここで、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
いくつかのさらなる実施形態では、非晶質固体は、
1~50重量%のゲル化剤と、
0.1~50重量%のエアロゾル形成材料と、
30~60重量%の香料と、を含み、
ここで、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
【0240】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよく、エアロゾル生成フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤を水などの溶媒、エアロゾル形成剤及び活性物質などの1つ又は複数の他の成分と組み合わせてスラリーを形成し、次いでスラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させてエアロゾル生成フィルムを形成することによって形成することができる。スラリーを加熱して、少なくとも約60重量%、70重量%、80重量%、85重量%又は90重量%の溶媒を除去することができる。エアロゾル生成フィルムは、支持体上のフィルムの不連続部分の配置など、連続フィルム又は不連続フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムは、実質的にタバコを含まなくてもよい。
【0241】
エアロゾル生成フィルムは、任意選択で細断されて細断シートを形成することができるシートを含むか又はシートであってもよい。
【0242】
エアロゾル生成材料は、1つもしくは複数の活性物質及び/又は香料、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0243】
本明細書に記載の物品1の実施形態の各々では、物品は、そのような第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5(及び/又は第3のエアロゾル生成材料)を含んでもよく、そのようなエアロゾル生成組成物を含んでもよい。
【0244】
非晶質固体材料は、シート状又は細断シート状で準備されてもよい。非晶質固体材料は、エアロゾル化可能な材料のシート又は細断シートと同じ形態をとってもよい。
【0245】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料、例えば第1又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、約10~約50重量%のエアロゾル形成材料、約15~約60重量%のゲル化剤、及び任意選択的に充填剤を含み、ここで、重量%値は乾燥重量ベースで計算される。
【0246】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、紙で再構成されたタバコ材料を含むことができる。組成物は、代替的又は追加的に、本明細書に記載のタバコの形態のいずれかを含むことができる。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、重量で10%~90%のタバコ葉を含むタバコ材料を含むシート又は細断シートを含むことができ、エアロゾル形成材料は、シート又は細断シートの重量で約20%までの量で準備され、タバコ材料の残りは紙で再構成されたタバコを含む。
【0247】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5が非晶質固体材料を含む場合、非晶質固体材料は、メントールを含む乾燥ゲルであってもよい。
【0248】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、次いでペレットのビーズに切断される押出エアロゾル生成材料を含む。
【0249】
ここで図8を参照すると、エアロゾル供給装置200の代替的な物品1が示されている。物品1は、図1図7に関連して上述した物品1と同様の特徴を有し、同様の特徴は同じ符号を保持し、本明細書に記載の特徴の変形のいずれかを有することができる。違いは、基材2が、第1のエアロゾル生成材料4が第2のシート材料7の表面に適用される代わりに、第1のエアロゾル生成材料4を含む第2のシート材料7を含むことである。例えば、第2のシート材料7は、第1のエアロゾル生成材料4によって形成されてもよい。第1のエアロゾル生成材料4は、第2のシート材料7と一体であってもよい。
【0250】
そのような一実施形態では、第2のシート材料7はスラリーから形成され、第1のエアロゾル生成材料4はスラリー中に供給され、次いで第2のシート材料7はスラリーから形成される。例えば、第2のシート材料7は、第1のエアロゾル生成材料4を含むスラリーから鋳造されてもよい。
【0251】
別の実施形態(図示せず)では、第2のシート材料7は、第1のエアロゾル生成材料4を含み(例えば、第1のエアロゾル生成材料4を含むスラリーから形成される)、第3のエアロゾル生成材料が第2のシート材料7の表面に適用される(例えば、接着剤によって所定の位置に保持される)。
【0252】
ここで図9を参照すると、エアロゾル供給装置200用の別の物品1が示されている。物品1は、図1図7に関連して上述した物品1と同様の特徴を有し、同様の特徴は同じ符号を保持し、本明細書に記載の特徴の変形のいずれかを有することができる。違いは、図9の実施形態の基材2が物品1の軸方向長さ(矢印「X」で示す)全体にわたって延在することである。本実施形態では、第2のシート材料7及び第1のエアロゾル生成材料4は、いずれも物品1の軸方向長さXの略全体にわたって延在する。しかしながら、代替的な実施形態では、第2のシート材料7は、物品1の軸方向長さXの実質的に全体にわたって延在してもよく、第1のエアロゾル生成材料4は、物品1の軸方向長さの一部のみにわたって延在してもよいことを認識されたい。
【0253】
第1のエアロゾル生成材料4が物品1の軸方向全長X(又は材料本体3の軸方向全長)にわたって延在する実施形態は、物品1の第1のエアロゾル生成材料4の量、したがって物品1の所与の軸方向長さXについて生成することができるエアロゾルの量を増加させるという利点を実現する。
【0254】
第1のエアロゾル生成材料4が物品1の軸方向全長Xの一部のみにわたる実施形態は、第1のエアロゾル生成材料4が物品1の端部P、Dから見えなくて、第1のエアロゾル生成材料4が物品1の端部P、Dから落下する可能性を低減するのにも役立つという利点を実現する。
【0255】
ここで図10図12を参照すると、エアロゾル供給装置200の一実施形態が示されている。
【0256】
物品1は、物品1を加熱するための加熱要素203の形態のエアロゾル発生器を含むエアロゾル供給装置200(図10参照)で使用するように構成される。本例では、加熱要素203は、加熱領域202、例えば加熱チャンバ202を少なくとも部分的に取り囲む。加熱要素203は、抵抗加熱及び/又は誘導加熱されてもよい。
【0257】
他の実施形態(図示せず)では、加熱要素203は、代わりに、物品1に挿入するためのブレード又はピンを備え、例えば、ブレード又はピンは、材料本体3を通して挿入されてもよい。他の実施形態(図示せず)では、消耗品1は、例えば、材料本体3に埋め込まれ得る加熱要素を含んでもよい。
【0258】
図10では、エアロゾル供給装置200の一実施形態の構成要素が簡略化されて示されている。特に、エアロゾル供給装置200の要素は、図10では縮尺通りに描かれていない。この実施形態の理解に関連しない要素は、図10を簡略化するために省略されている。
【0259】
図10の例では、エアロゾル供給装置200は、非燃焼式エアロゾル供給装置200である。非燃焼式エアロゾル供給装置200は、物品1を受け入れるための領域202を含むハウジング201を備える。
【0260】
物品1が加熱領域202内に受け入れられると、物品1の少なくとも一部がヒータ203に熱的に近接する。したがって、エアロゾル生成材料4、5の少なくとも一部は、ヒータ203に熱的に近接している。いくつかの実施形態では、ヒータ203は、物品1から離間され、例えば、物品1に外接するが、より大きい直径を有し、そこから離間される。他の実施形態では、ヒータ203は、物品1と直接接触しており、例えば、物品の第1のシート材料6の外面と接触している。別の実施形態では、ヒータ203は、物品1の内側に接触する、例えば材料本体3及び/又は基材2に接触するブレード又はピンを備える。
【0261】
物品1が加熱されると、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、1つ又は複数の揮発性化合物を放出し、異なる温度である範囲の揮発性化合物を放出し得る。電気加熱エアロゾル生成システム200の最大動作温度を制御することによって、選択された揮発性化合物の放出を防止することによって、望ましくない化合物の選択的放出を制御することができる。
【0262】
図11に示すように、ハウジング201内には、電気エネルギー供給源204、例えば充電式リチウムイオンバッテリがある。コントローラ205は、ヒータ203、電気エネルギー供給源204、及びユーザインターフェース206、例えばボタン又はディスプレイに接続されている。コントローラ205は、ヒータ203の温度を調整するためにヒータに供給する電力を制御する。典型的には、エアロゾル形成基材は、250℃~450℃の温度に加熱される。
【0263】
図12は、図10に示すタイプの非燃焼式エアロゾル供給装置200の概略断面図であり、物品1は、ヒータ203による加熱のために装置200の加熱領域202に収容されている。非燃焼式エアロゾル供給装置200は、ユーザによるエアロゾル生成物品1の消費のためにエアロゾル生成物品1を受け取るように示されている。
【0264】
非燃焼式エアロゾル供給装置200のハウジング201は、ユーザによる消費のためにエアロゾル生成物品1を受け入れるために、近位端(又は吸い口端)で開口する空洞の形態の領域202を画定する。
【0265】
本例では、エアロゾル供給装置200は、物品1が領域202に関心を持ち、領域202から取り外され得るように、領域へのアクセスを可能にするために装置200の残りの部分から取り外し可能なマウスピース207を備える。物品1が領域202に設けられると、マウスピース207を再び取り付けることができる。いくつかの実施形態では、マウスピース207は、例えばねじ山又はバヨネット接続によって、装置200のハウジング201に取り外し可能に取り付けられる。
【0266】
ユーザがマウスピース207を吸引すると、空気が物品1内に引き込まれ、揮発性物質が凝縮して吸入可能なエアロゾルを形成する。このエアロゾルは、装置200のマウスピース207を通過してユーザの口に入る。
【0267】
他の実施形態では、装置200のマウスピース207は省略されてもよいことを認識されたい。いくつかの実施形態では、物品1はマウスピースを形成することができ、ユーザの口と接触することができる。
【0268】
上述の実施形態では、材料本体3は、物品1の端部P、Dの間に延在する。しかしながら、代替的な実施形態(図示せず)では、物品1は、1つ又は複数のさらなるセグメント、例えば、材料本体3の上流又は下流のさらなるセグメントを含むことができることを認識されたい。
【0269】
例えば、物品1の代替実施形態が図13に示されており、これは、材料本体3のすぐ下流に配置された冷却要素とも呼ばれる冷却セクション25をさらに備える。本例では、冷却要素25は、材料本体3のすぐ下流に隣接している。いくつかのそのような実施形態では、冷却要素25は、材料本体3と当接関係にある。物品1は、追加的又は代替的に、冷却要素25の下流にさらなる材料本体26を含むことができる。さらなる材料本体26は、香料材料及び/又は濾過材料を含んでもよく、及び/又は冷却要素25の視界を不明瞭にするために設けられてもよい。
【0270】
冷却要素25は、約1mm~約4mm、例えば約2mm~約4mmの内径を有する中空チャネルを含む。中空チャネルは、約3mmの内径を有することができる。中空チャネルは、冷却要素25の全長に沿って延在する。冷却要素25は、単一の中空チャネルを含むことができる。代替的な実施形態では、冷却要素25は、複数のチャネル、例えば2、3又は4つのチャネルを含むことができる。単一の中空チャネルは、実質的に円筒形であってもよいが、代替的な実施形態では、他のチャネル形状/断面が使用されてもよい。中空チャネルは、冷却要素25に引き込まれたエアロゾルが膨張して冷却することができる空間を形成することができる。冷却要素25は、使用中に、中空チャネルの断面積を制限して、冷却要素25内へのタバコの移動を制限するように構成されてもよい。
【0271】
冷却要素25は、半径方向に壁厚を有することができる。冷却要素25の壁厚は、冷却要素25の所与の外径に対して、冷却要素25の壁によって囲まれたチャンバの内径を画定する。冷却要素25は、少なくとも約1.5mmから約2mmまでの壁厚を有することができる。本例では、冷却要素25は、約2mmの壁厚を有する。
【0272】
冷却要素25は、フィラメント状トウから形成されてもよい。冷却要素25を形成するために、突き合わせた継ぎ目で平行に巻かれた複数の紙層、又は紙、厚紙チューブ、紙-マシェ型プロセスを使用して形成されたチューブ、成形もしくは押出プラスチックチューブなどの螺旋状に巻かれた層などの他の構造を使用することができる。冷却要素25は、製造中及び物品1の使用中に生じ得る軸方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有するように製造される。
【0273】
冷却要素25の壁材料は、エアロゾル生成材料3によって生成されたエアロゾルの少なくとも90%が、冷却要素25の壁材料を通るのではなく、1つ又は複数の中空チャネルを長手方向に通過するように、比較的非多孔質であってもよい。例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5によって生成されたエアロゾルの少なくとも92%又は少なくとも95%が、1つ又は複数の中空チャネルを長手方向に通過することができる。
【0274】
冷却要素25は、冷却要素25の第1の上流端に入る加熱された揮発成分と、冷却要素25の第2の下流端から出る加熱された揮発成分との間に少なくとも40℃の温度差を実現するように構成することができる。冷却要素25は、冷却要素25の第1の上流端に入る加熱された揮発成分と、冷却要素25の第2の下流端から出る加熱された揮発成分との間に、少なくとも60℃、又は少なくとも80℃、又は少なくとも100℃の温度差を実現するように構成することができる。冷却要素25の長さにわたるこの温度差は、温度に敏感な材料本体26を、加熱されたときのエアロゾル生成材料4、5の高温から保護する。
【0275】
材料本体26は、実質的に円筒形の全体的な外形を画定し、プラグラップ28に包まれている。プラグラップ28は、50gsm未満、又は約20gsm~40gsmの坪量を有することができる。プラグラップ28は、30μm~60μm、又は35μm~45μmの厚さを有することができる。プラグラップ28は、例えば100個未満のコレスタ単位、例えば50個未満のコレスタ単位の透過率を有する非多孔質プラグラップであってもよい。しかしながら、他の実施形態では、プラグラップ28は、例えば100コレスタ単位又は200コレスタ単位を超える透過性を有する多孔質プラグラップとすることができる。
【0276】
冷却要素25及び/又は材料本体26は、ユーザの口内に受容されるように構成された物品1のマウスピースを形成することができる。いくつかの実施形態では、装置200のマウスピース207は省略されてもよい。
【0277】
いくつかの実施形態では、チップペーパー(図示せず)は、冷却要素25及び材料本体26の周りに巻き付けられ、基材2及び材料本体3を囲む第1の材料シート6も囲み、接着剤によってこれらの構成要素に接続されてもよい。したがって、チップペーパーは、冷却要素25及び材料本体26を材料本体3に接続する。他の実施形態では、チップペーパーは省略され、代わりに、第1のシート材料6は、冷却要素25及び材料本体26を囲むように延在して、これらの構成要素を材料本体3及び基材2に接続する。
【0278】
ここで図15を参照すると、エアロゾル供給装置用の物品1を製造する方法100の例示的な実施形態を示すブロック図が示されている。
【0279】
方法100は、第1のエアロゾル生成材料4を含む基材を準備するステップ(S1)を含む。方法100はまた、基材2が第2のエアロゾル生成材料5を含む材料本体3を少なくとも部分的に囲むように基材2を配置するステップ(S2)を含む。本例では、基材2はパッチ2である。
【0280】
いくつかの実施形態では、方法100は、第1のシート材料6を準備するステップをさらに含み、基材2は第1のシート材料6に接着される。任意選択的に、第1のシート材料6は、物品1の外面1Aを形成する。
【0281】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は、最大100個のコレスタ単位、好ましくは最大90、80、70、60又は50個のコレスタ単位の透過性を有する。
【0282】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は、20~100ミクロンの範囲の厚さを有する。
【0283】
いくつかの実施形態では、材料本体3はタバコロッドを含む。例えば、材料本体3は、ロッドに形成された細断又は切断されたタバコ材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、材料本体3は、ロッドに形成された切断されたラグタバコを含む。
【0284】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料6を準備するステップは、第1のシート材料6のウェブを準備するステップを含む。例えば、本方法は、第1のシート材料6の連続ウェブを準備するステップを含んでもよい。ウェブは、搬送経路に沿って供給されてもよい。第1のシート材料6のウェブは、リールから供給されてもよい。
【0285】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1のシート材料6のウェブに基材2を適用するステップを含む。
【0286】
いくつかの実施形態では、基材2は第2のシート材料7を含む。そのような一実施形態では、第2のシート材料7はスラリーから形成される。第2のシート材料7は、キャストシートであってもよい。
【0287】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料7は、例えば接着剤によって第1のシート材料6に取り付けられる。
【0288】
いくつかの実施形態では、方法100は、第2のシート材料7のウェブを第1のシート材料6のウェブに適用するステップを含む。例えば、第1及び第2のシート材料6,7の連続ウェブをまとめて接着してもよい。
【0289】
いくつかの実施形態では、方法100は、第2のシート材料7の複数の部分を第1のシート材料6のウェブに適用するステップを含む。第2のシート材料7の複数の部分は、第1のシート材料6のウェブ上で互いに離間していてもよい。いくつかの実施形態では、第2のシート材料7の部分は不連続である。第2のシート材料7の部分は、第1のシート材料6のウェブの搬送経路に沿う方向に互いに離間していてもよい。
【0290】
いくつかの実施形態では、第1のシート材料6及び基材2は、基材2が材料本体3の周りに巻き付けられた後に第1のシート材料6の内面上に設けられるように配置される。いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は、基材2を囲むか、又は少なくとも部分的に囲む。
【0291】
いくつかの実施形態では、基材2は、対向する第3及び第4の縁部2C、2Dを備え、第1のシート材料6は、対向する第3及び第4の縁部6C、6Dを備える。パッチ2の第3の縁部2Cは、第1のシート材料6がパッチ2によって覆われていない領域8を含むように、第1のシート材料6の第3の縁部6Cから離間されてもよい。領域8は、第1のシート材料6の第4の縁部6Dと重なるように配置され、第1のシート材料6の外面に接着されてもよい。領域8がパッチ2に覆われていないことにより、第1のシート材料6の領域8の内面と第1のシート材料6の外面との接着が容易となる。方法100は、接着剤を領域8に適用することを含んでもよい。
【0292】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料7は、第1のエアロゾル生成材料4を含む。例えば、第2のシート材料7は、第1のエアロゾル生成材料4によって形成されてもよい。第1のエアロゾル生成材料4は、第2のシート材料7と一体であってもよい。そのような一実施形態では、第2のシート材料7はスラリーから形成され、第1のエアロゾル生成材料4はスラリー中に供給され、次いで第2のシート材料7はスラリーから形成される。例えば、第2のシート材料7は、第1のエアロゾル生成材料4を含むスラリーから鋳造されてもよい。
【0293】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のシート材料7の表面に取り付けられ、好ましくは、第2のシート材料7の表面に接着される。
【0294】
第1のエアロゾル生成材料は、第2のシート材料7を第1のシート材料6に取り付ける前又は後に、第2のシート材料7の表面に取り付けられてもよい。
【0295】
第1のエアロゾル生成材料4は、第1のシート材料6上に層を形成するために乾燥されるスラリーとして又はスラリーで第1のシート材料6に適用されてもよい。
【0296】
いくつかの実施形態では、第2のシート材料7は、紙、カード及び/又はエアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を含む。
【0297】
方法100は、材料本体3を形成し、次いで第1のシート材料6及び基材2を材料本体3の周りに巻き付けることを含むことができる。別の実施形態では、材料本体3は、例えば、第1のシート材料6及び基材を材料本体3に形成される材料と共にガーニチャーを通して供給することによって、第1のシート材料6及び基材2を材料本体3の周りに巻き付けるのと同時に形成される。
【0298】
いくつかの実施形態では、基材2は、材料本体3の全周を囲む。いくつかの実施形態では、第1のシート材料6は、材料本体3に外接する。いくつかの実施形態では、パッチ2は材料本体3を囲む。
【0299】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、又はタバコ材料から本質的になる。
【0300】
本例では、第1のエアロゾル生成材料4は、押出タバコビーズを含む。
【0301】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、細断タバコ及び/又は再構成タバコを含む。
【0302】
第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5ならびに材料本体3は、図1図14に関連して上述したものを含む、上述した特徴のいずれかを含む様々な特徴及び/又は形態を有することができることを認識されたい。
【0303】
いくつかの実施形態では、材料本体3は、第3のシート材料(図示せず)を含み、好ましくは、方法100は、材料本体3を形成するために第3のシート材料を集めることを含む。第3のシート材料は、任意選択的に、クリンプされ、及び/又はストリップに切断されてもよい。
【0304】
いくつかの実施形態では、材料本体3はタバコロッドを含む。例えば、材料本体3は、ロッドに形成された細断タバコ材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、材料本体3は、ロッドに形成された切断されたラグタバコを含む。
【0305】
いくつかの実施形態では、物品1は、第3のエアロゾル生成材料を含む。例えば、基材2又は材料本体3は、第3のエアロゾル生成材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、基材2は、第1及び/又は第3のエアロゾル生成材料を含む第2のシート材料7を含む。例えば、第2のシート材料7は、第1及び/又は第3のエアロゾル生成材料を含むスラリーから形成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1及び/又は第3のエアロゾル生成材料は、第2のシート材料7の表面に適用される。いくつかの実施形態では、第2のシート材料7は、第1及び第3のエアロゾル生成材料の一方を含み、第1及び第3のエアロゾル生成材料の他方は、第2のシート材料7の表面に適用される。
【0306】
ここで図15A図15Gを参照すると、エアロゾル供給装置200のための物品1を製造する方法の一実施形態が示されている。本方法を実行するための装置300の一例を図16に示す。
【0307】
第1のステップ(図15Aに示す)では、第2のシート材料7の連続ウェブW1を用意する。本例では、第2のシート材料7は、紙のストリップを含む。連続ウェブW1は、第1のリールS1から供給されてもよい。
【0308】
第2のステップ(図15Bに示す)では、第2のシート材料7のウェブW1の表面に第1のエアロゾル生成材料4を適用する。例えば、第1のエアロゾル生成材料4がウェブW1に接着されるように、接着剤がウェブW1及び/又は第1のエアロゾル生成材料4に適用されてもよい。本例では、装置300は、ウェブW1上に接着剤を噴霧し、次いで、例えばホッパーを使用して、重力の影響下で第1のエアロゾル生成材料4を供給するアプリケータ301を備える。別の実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は空気圧で供給され、任意選択的にウェブW1に噴霧されてもよい。
【0309】
第1のエアロゾル生成材料4は、遊離エアロゾル生成材料4、例えば、第1のエアロゾル生成材料4の遊離ビーズ/繊維/塵埃として供給されてもよい。
【0310】
第2のシート材料7及び第1のエアロゾル生成材料4は、共に基材2を形成してもよい。
【0311】
代替的な実施形態では、第2のシート材料7は第1のエアロゾル生成材料4を含むことを認識されたい。例えば、第2のシート材料7は、第1のエアロゾル生成材料4を含むスラリーから鋳造されてもよい。
【0312】
第3のステップ(図15Cに示す)では、複数の連続的な切断部をウェブW1に設けて、基材2の複数の個々の部分を形成する。本例では、ウェブW1は、連続する切断線Z1-Z1(図15Cに示す)に沿って切断される。切断部は、切断装置302を使用して形成することができる。例えば、切断装置302は、切断ドラム、1つ又は複数の切断ナイフ、又は1つ又は複数のレーザを備えることができる。いくつかの実施形態では、各個々の部分は、それぞれのパッチ2を形成する。
【0313】
第4のステップ(図15Dに示す)において、基材2の複数の個々の部分が互いに離間される。本例では、装置300は、第1のベルトコンベヤ303と、第1のベルトコンベヤ303よりも速い速度で動作する第2のベルトコンベヤ304とを備える。基材2の個々の部分は、第1のベルトコンベヤ303から第2のベルトコンベヤ304に搬送され、基材2の個々の部分は加速され、基材2の上流部分から離間される。別の実施形態(図示せず)では、基材2の個々の部分は、スペーサドラムを使用して離間される。さらに別の実施形態では、基材2の個々の部分は互いに離間していない。
【0314】
第5のステップ(図15Eに示す)では、基材2の個々の部分を第1のシート材料6のウェブW2に接着する。基材2の個々の部分は、第2のベルトコンベヤ304から、第1のシート材料6のウェブW2が搬送経路に沿って通過する際に、ウェブW2上に送り出される。ウェブW2は、第2のリールS2から供給されてもよい。
【0315】
接着剤は、第1のシート材料6のウェブW2及び/又は基材2に適用されてもよい(例えば、基材2の第2のシート材料7に適用される)。
【0316】
本例では、接着剤は、接着剤アプリケータ305によって適用される。接着剤アプリケータ305は、搬送経路に沿って供給され、接着剤アプリケータ305を通過するときに、第1のシート材料6及び/又は基材2に接着剤を噴霧するように構成されてもよく、又は1つ又は複数のブラシ又はローラを使用して接着剤を適用してもよい。別の実施形態では、接着剤は、ホットメルト接着剤としてウェブW2又は基材2に予め適用され、第5のステップは、接着剤を加熱して接着剤を活性化することを含む。
【0317】
第6のステップ(図15Fに示す)では、基材2の個々の部分が上にある第1のシート材料6のウェブW2を第2のエアロゾル生成材料5と組み合わせて、連続ロッドRを形成する。
【0318】
本例では、第2のエアロゾル生成材料5は、タバコ供給源S3から供給されるタバコ材料である。タバコは、例えば、細断タバコを含んでもよい。他の実施形態では、タバコ材料は、材料本体3を形成するために集められるタバコのシート(例えば、再構成タバコ)を含んでもよい。
【0319】
本例では、基材2の個々の部分が上にある第1のシート材料6のウェブW2は、包装装置306内で第2のエアロゾル生成材料5と組み合わされる。
【0320】
一実施形態において、包装装置306は、例えば、ガーニチャータング307と、ガーニチャーベルト(図示せず)と、ガーニチャーベルト(図示せず)を駆動するベルト駆動装置(図示せず)とを備えることができる。ベルト駆動装置は、例えば、電気モータによって駆動されてガーニチャーベルトを駆動する1つ又は複数のプーリ又はホイールを備えてもよい。ガーニチャーベルトは、ガーニチャータング307を通って延在する。第1のシート材料6のウェブW2は、その上に基材2の個々の部分(以下、「配置」)を有し、ベルト駆動装置の動作がガーニチャータング307を介して配置に供給するように、ガーニチャーベルトの上に重なる。ガーニチャータング307は、ガーニチャータング307を通過するときに配置をU字形に形成するように成形された第1の部分(図示せず)を備える。第2のエアロゾル生成材料5は、ウェブW2及び基材2の配置のU字形部分に受け入れられるように、ガーニチャータング307内に供給される。
【0321】
次いで、U字型配置は、ウェブW2の第1の長手方向縁部(図示せず)を反対側の第2の長手方向縁部(図示せず)の上に折り重ねるように成形されたガーニチャータング307の第2の部分(図示せず)を通過し、ガーニチャータング307を出る配置が円筒状に形成される。本例では、ウェブW2の前記第1の長手方向縁部は、ウェブW2の非被覆領域8がウェブW2の外面に接着されて円筒を形成するように、ウェブW2の非被覆領域8に近接している。いくつかの実施形態では、ガーニチャータング307の第1の部分は、断面が略U字形であり、ガーニチャータング307の第2の部分は、断面が略O字形である。
【0322】
第2のエアロゾル生成材料5がガーニチャータング307を通過すると、それは材料本体3に形成される。本例では、第2のエアロゾル生成材料5は筒状に形成されている。しかしながら、代替的な実施形態では、材料本体3は、例えば正方形、長方形、楕円形又は三角形の断面を有する異なる形状を有してもよいことを認識されたい。
【0323】
いくつかの実施形態では、包装装置306は、ウェブW2がガーニチャータング307の第2の部分(図示せず)を通過するときに、第1の長手方向縁部がウェブW2の反対側の第2の長手方向縁部上に折り畳まれ、接着剤ラインによって所定の位置に接着されるように、ウェブW2に接着剤ラインを(例えば、覆われていない領域8に)適用するように構成された接着剤アプリケータ(図示せず)をさらに備える。したがって、基材2の個々の部分によって断続的に外接され、第1の包装材料6によって連続的に外接される材料本体3を含む連続ロッドRが形成される。
【0324】
代替的な実施形態(図示せず)では、包装装置306は、例えば、第1の包装材料6、基材2及び第2のエアロゾル生成材料5の一部分を搬送するように構成された1つ又は複数のドラム又はコンベヤベルトを含む異なる配置を有し、構成要素はロッドに組み合わされる。
【0325】
第7のステップ(図15Gに示す)では、(任意選択的にさらなる構成要素と組み合わせる前又は後に)連続ロッドRを切断して個々の物品1を形成するか、又は複数の長さの物品1を形成し、次いでこれを切断して個々の物品1を形成することができる。本例では、連続ロッドRは、切断装置308、例えば切断ドラム、往復動ブレード/ナイフ又はレーザによって破線Zz-Z2(図15Fに示す)に沿って切断される。
【0326】
したがって、上述の方法は、連続ロッドRが形成され、次いで連続ロッドRの端部が繰り返し切断されて複数の物品1を形成する連続プロセスである。
【0327】
第1のエアロゾル生成材料4を基材2上に設けることにより、第1のエアロゾル生成材料4のより正確な位置決めが可能になり、したがって物品1のより一貫した製造が可能になることが分かった。
【0328】
上述した方法の様々なステップは、変更されてもよく、異なる順序で実行されてもよく、又は完全に省略されてもよいことを認識されたい。例えば、代替的な一実施形態では、基材2の個々の部分を切断して離間させるステップは省略されてもよい。代わりに、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のシート材料7のウェブW1に適用され、次いで第1のシート材料6のウェブW2と組み合わされ、続いて包装装置306を通って供給されて、(例えば、図9に示す構成の物品1を製造するために、)基材2が材料本体3の第1の端部と第2の端部との間に延在する物品1を形成する。
【0329】
別の代替形態では、材料本体3が予め形成され、次いで、基材2及び第1のシート材料6の配置が材料本体3の周りに巻き付けられる。いくつかの実施形態(図示せず)では、第1のシート材料6の個々の部分が形成され、各々が基材2の個々の部分に接着され、第1のシート材料6の個々の部分及び基材2のそれぞれの個々の部分が、それぞれの材料本体3の周りに巻き付けられる。
【0330】
ここで図17及び図18を参照すると、エアロゾル供給装置200の代替的な物品1が示されている。物品1は、図1図7に関連して上述した物品1と同様の特徴を有し、同様の特徴は同じ符号を保持し、本明細書に記載の特徴の変形のいずれかを有することができる。違いは、基材2が第2のシート材料7を含まないことである。その代わりに、第1のエアロゾル生成材料4は、第1のシート材料6に直接接着される。本例では、第1のエアロゾル生成材料4は、第1のシート材料6に離散領域で適用される。しかしながら、他の実施形態(図示せず)では、第1のエアロゾル生成材料4は、その第1の縁部6Aと第2の縁部6Bとの間の第1のシート材料6の全長にわたって連続的に適用される。第1のエアロゾル生成材料4は、第1の包装材料6に取り付けられた基材2を形成する。
【0331】
図1図8図9図13図15G及び図17に示す物品1では、材料本体3は、基材2の領域内で半径方向内側に圧縮されて示されている。すなわち、基材2及び第1のシート材料6が材料本体3の周りに巻き付けられると、基材2は、材料本体3を半径方向内側に変形させて材料本体3を圧縮する。しかしながら、他の実施形態では、材料本体3が圧縮されることなく基材2を収容するために、基材2に巻き付けられる材料本体3の部分に設けられる材料はより少ない。そのような一実施形態では、基材2を収容する材料本体3に周方向溝を設けることができる。他の実施形態では、材料本体3は円筒形ロッドであり、基材2及び第1のシート材料6は、円筒形ロッドが基材2によって圧縮されないか又は実質的に圧縮されないように、材料本体3の周りに巻き付けられる。
【0332】
上記の例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料の押出成形体又は圧縮成形体を含んでもよく、それからなってもよく、又は本質的にそれからなってもよく、好ましくは、タバコ材料の押出成形体又は圧縮成形体はタバコ材料のビーズを含んでもよい。
【0333】
上記の例の各々において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、再構成タバコを含んでもよく、再構成タバコからなってもよく、又は本質的に再構成タバコからなってもよく、好ましくは再構成タバコの細断シートを含んでもよい。
【0334】
上記の例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、葉身タバコを含んでもよく、それからなってもよく、又は本質的にそれからなってもよい。
【0335】
上記の例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、再構成タバコ及び葉身タバコを含んでもよく、それらからなってもよく、又はそれらから本質的になってもよく、好ましくは、再構成タバコ及び葉身タバコは一緒に混合される。
【0336】
上記の例のすべてにおいて、材料本体3は、材料本体3を形成するために集められ、好ましくは、シート材料が圧着されるエアロゾル生成材料のシートを含んでもよく、それからなってもよく、又は本質的にそれからなってもよい。好ましくは、シートは、再構成タバコのシートである。
【0337】
上記の例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、ストリップに切断されたエアロゾル生成材料のシートを含んでもよく、それからなってもよく、又は本質的にそれからなってもよい。好ましくは、シートは、再構成タバコのシートである。例えば、第2のエアロゾル生成材料5は、材料本体3を形成するように配置されたストリップに切断されてもよい。
【0338】
上記の例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5はタバコ材料を含んでもよく、タバコ材料はタバコ葉身のみから製造され、他の種類のタバコ材料は製造されない。
【0339】
上記の例のすべてにおいて、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造される。
【0340】
上記の物品(図1図9図12図13図15G,及び図17に示す物品の各々を含む)の例の各々において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる密度を有してもよい。そうでなければ、物品のエアロゾル生成材料は同じであっても異なっていてもよい。他の実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の密度は同じであってもよい。
【0341】
いくつかの実施形態では、物品は、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料とは異なる密度であり得る第3のエアロゾル生成材料をさらに含む。
【0342】
異なる密度の第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5を設けることは、両方の材料が同じ加熱にさらされたときに高密度材料がよりゆっくりと加熱され、したがって、高密度材料が低密度材料よりも遅い速度で揮発性化合物(例えばニコチン)を放出することを意味することが分かった。いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5よりも大きい密度を有し、その結果、第1のエアロゾル生成材料4は、同じ加熱にさらされたときに第2のエアロゾル生成材料5よりもゆっくりと加熱し、第2のエアロゾル生成材料5よりも遅い速度で揮発性化合物(例えばニコチン)を放出する(しかしながら、他の実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有するように、逆が真であってもよい)。したがって、異なる密度のエアロゾル生成材料を組み合わせることにより、揮発性化合物のより一貫したより長期間の放出が実現される。いくつかの実施形態では、異なる密度のエアロゾル生成材料を、場合により異なる時間及び/又は異なる温度でこれらの材料を別々に加熱することと組み合わせて、例えば物品の消費期間にわたって揮発性化合物のより調整された放出を実現することを可能にする。あるいは、使用により大きな初期影響をユーザに与えるために、物品の消費の開始に向かって揮発性物質のより迅速な又はより大きな放出を有することが望ましい場合がある。エアロゾル生成及び揮発性化合物放出を制御する能力は、物品を比較的小さくすることができる一方で、消費期間にわたって揮発性化合物の特定の所望の放出を依然として達成することができるので、特に有利であり得る。
【0343】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の一方は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の他方の密度よりも少なくとも約25%高い密度を有し、任意選択で、少なくとも約30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%又は75%高い密度を有する。第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記一方は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの他方の密度よりも約200%以下高く、任意選択的に、約150%、125%、100%又は75%以下高い密度を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の一方は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の他方の密度よりも約25%~約75%高い密度を有する。
【0344】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の前記一方は、少なくとも約0.4g/cm3から、場合により少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9又は2g/cm3からの密度を有する。第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の前記一方は、約2g/cm3以下、及び任意選択で約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6又は0.5g/cm3以下の密度を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の前記一方の密度は、約0.4~1.99g/cm3である。
【0345】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の前記他方は、少なくとも約0.1g/cm3から、場合により少なくとも約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8又は0.9g/cm3からの密度を有する。第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の前記他方は、約1g/cm3以下、任意選択で約0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3又は0.2g/cm3以下の密度を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の前記他方の密度は、約0.1~0.9g/cm3である。
【0346】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は同じ成分を含む。したがって、加熱すると、それらは、潜在的に同じ含有量の活性物質及び/又は香料などを有する非常に類似したエアロゾルを放出する。それらの異なる密度により、加熱中に異なる速度及び/又は異なる時間で2つの材料からエアロゾルを生成することが可能になる。
【0347】
他の実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる成分を含む(そして同じ又は異なる密度を有してもよい)。したがって、加熱すると、それらは異なるエアロゾルを放出し、潜在的に活性物質及び/又は香料などの異なる構成を有する。それらの異なる密度は、加熱中に異なる速度及び/又は異なる時間で2つの材料から異なるエアロゾルを生成することを可能にし、潜在的に使用期間にわたって変化するエアロゾルを供給する。
【0348】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4及び第2のエアロゾル生成材料5は各々、植物性材料、例えばタバコを含む。タバコは、ニコチン、芳香及び香料を含む揮発性成分を含有する。タバコは、タバコ葉、葉身、茎、柄、リブ、切れ端及び切れ端又はそれらの2つ以上の混合物を含む、任意の種類のタバコ及びタバコ植物の任意の部分であってもよい。適切なタバコ材料は、以下のタイプ、すなわち、バージニアもしくは黄色種タバコ、バーレー種タバコ、オリエンタルタバコ、又は任意選択でここに列挙されたものを含むタバコ材料のブレンドを含む。タバコは、ドライアイス膨張タバコ(DIET)などの膨張されてもよく、又は任意の他の手段によって処理されてもよい。いくつかの実施形態では、タバコ材料は再構成タバコ材料であってもよい。タバコは、前処理されても処理されなくてもよく、例えば、固体茎(SS)、細断乾燥茎(SDS)、蒸気処理ステム(STS)、又はこれらの任意の組合せであってもよい。タバコ材料は、発酵、硬化、未硬化、焙焼、又は他の方法で前処理されてもよい。
【0349】
第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なるタバコを含んでもよい。あるいは、タバコは同じであってもよいが、異なる形態で準備され、その結果、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の一方は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の他方よりも高い密度を有する。
【0350】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5に対して少なくとも1つの(さらなる)異なる特性を有する。異なる特性は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5(各々が2つ以上の材料から製造される場合のエアロゾル生成材料のレシピを含む)を作製する形態、サイズ、含水量、量(重量による)、1つもしくは複数の材料、又は材料の割合のうちの1つもしくは複数であってもよい。いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、それらの異なる密度以外の異なる特性を有さない。他の実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料の密度は同じである。
【0351】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、切断ラグの形態の1つ又は複数のタバコを含む。このタバコ材料は、葉身又は再構成タバコ材料であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、葉身及び再構成タバコの両方を含むブレンドである。例えば、葉身と再構成タバコとの比は、約1:4~約4:1であってもよい。
【0352】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5よりも高い密度を有する。いくつかの実施形態では、このより高密度の第1のエアロゾル生成材料4は、粒子を含むか、又はビーズもしくは1つ又は複数のシートの形態であってもよい。各ビーズ又はシートは、凝集したより小さな粒子から形成されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも高密度であってもよく、例えば、ビーズ又は1つ又は複数のシートの形態であってもよいことを認識されたい。いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の両方は、ビーズ又は1つ又は複数のシートの形態であってもよく、任意選択的に、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の一方が第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の他方よりも高い密度を有するように処理されてもよい。いくつかの実施形態では、ビーズ4、5は、シート材料に鋳造されてもよい。
【0353】
本明細書で使用される場合、「ビーズ」という用語は、成形、成形、圧縮、又は他の方法で所望の形状に成形されたビーズ、ペレット、又は他の個別の小さな単位を含むことを意味する。ビーズは、滑らかで規則的な外形(例えば、球、円柱、卵形など)を有してもよく、及び/又は不規則な外形を有してもよい。
【0354】
いくつかの実施形態では、ビーズは、(例えば、ふるい分けによって測定されるように)少なくとも約0.5mm、場合により少なくとも約1、1.5、2、2.5又は3mmの直径を有する。ビーズは、(例えば、ふるい分けによって測定されるように)約5mm以下、場合により約4.5、4、3.5、3、2.5、2又は1.5mm以下の直径を有し得る。いくつかの実施形態では、各ビーズの直径は、約0.5mm~約3mm、又は約1mm~約2mmの範囲であってもよい。ビーズのサイズは、その平均サイズ、例えば数又は体積平均サイズを指し得る。
【0355】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料4、5の所望の密度は、材料の配合及び/又は材料が処理される方法によって達成又は制御される。凝集、特に圧縮力のいくらかの印加による凝集を伴うプロセスは、材料の密度を増加させる傾向がある。
【0356】
したがって、いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、凝集した材料の粒子を含む。
【0357】
シート材料の場合、シートは、所望の寸法及び密度を有するシートを形成するために結合され、任意選択的に圧縮される材料の粒子から形成されてもよい。
【0358】
いくつかの実施形態では、ビーズ又はペレットは、いわゆるマルメージングプロセスを使用して形成することができる。
【0359】
いくつかの実施形態では、凝集はペレット化によるものである。ペレット化は、材料の微粒子を、場合により賦形剤と共に、ペレットと呼ばれる自由流動単位に変換する凝集プロセスである。選択された機器及びプロセスの種類に応じて、ペレット形成及び成長はいくつかの方法で起こり得る。これらのペレットは、撹拌によって形成されてもよく、粒子が適切な量の液体の存在下で圧延及び転動されると、凝集物が形成される。焼成は、ペレットを製造するためのパン、ディスク、ドラム又はミキサーなどの装置の使用を含んでもよい。圧縮ペレット化は、圧力凝集の一形態であり、粒子は、場合により配合助剤を用いて機械的力によって一緒にされる。圧縮力は、形成されたペレットが出発材料と比較して増加した密度を有することを意味する。
【0360】
いくつかの実施形態では、凝集は押出成形によるものである。いくつかの実施形態では、ペレット化によって形成されたペレットを押し出して、より高密度の押出物を形成することができる。
【0361】
押し出される粒子は、材料内の熱伝達及び揮発性成分の放出に影響を及ぼす、より高密度のエアロゾル生成材料(例えば、より高密度の第1又は第2のエアロゾル生成材料4、5)を生成するように選択されたサイズを有してもよい。
【0362】
押出は、組成物(前駆体組成物とも呼ばれる)をダイを通して供給して押出製品を製造することを含む。このプロセスは、剪断力と組み合わせて組成物に圧力を加える。
【0363】
押出は、スクリュー、ふるい及びバスケット、ロール、ラム及びピンバレル押出機の主要な種類の押出機のうちの1つを使用して行うことができる。単軸又は二軸押出機を使用してもよい。押出しによってタバコビーズを形成することは、この処理が組成物の圧縮、混合、コンディショニング、均質化及び成形を組み合わせるという利点を有する。
【0364】
いくつかの実施形態では、押出中、タバコ粒子などの粒子を含む自由流動性組成物は、高圧及び高温にさらされ、成形ノズル又はダイなどのオリフィスを通って押し出されて押出物を形成する。いくつかの実施形態では、押出物は棒状の形態を有し、所望の長さのセグメントに切断することができる。
【0365】
いくつかの実施形態では、組成物は、押出機内で約40℃~約150℃、又は約80℃~約130℃、又は約60℃~約95℃の温度にさらされる。二重押出を使用するものを含むいくつかの実施形態では、前駆体組成物は、押出機内で約70℃~約95℃の温度にさらされる。単一押出を使用するものを含むいくつかの実施形態では、前駆体組成物は、押出機内で約60℃~約80℃の温度にさらされる。
【0366】
組成物は、使用されるダイ又はノズルの設計に応じて、約2bar~約100bar、又は約5bar~約60barの範囲の圧力(ダイ又はノズルの直前)にさらされてもよい。圧力が高いほど、押出物の密度が高くなりやすい。したがって、押出プロセスは、所望の密度を有する押出エアロゾル生成材料を供給するように調整することができる。
【0367】
タバコ粒子が押し出されるいくつかの実施形態では、押出物の密度が比較的高く、その中のタバコ粒子の表面が比較的開いているため、押出物から形成されたタバコビーズは良好な熱伝達及び物質移動を示し、これは香料及びニコチンなどのタバコ成分の放出にプラスの影響を与える。
【0368】
いくつかの実施形態では、押出は、一般的に乾燥したプロセスであってもよく、組成物は、乾燥又は実質的に乾燥したエアロゾル生成粒子を含む。組成物は、任意選択的に、例えば、基剤、希釈剤、固体エアロゾル形成剤、固体香料改質剤などを含む他の粒状材料を含んでもよい。
【0369】
いくつかの実施形態では、押出プロセスの前又は間に液体を組成物に添加することができる。例えば、水は、例えば、組成物の成分の溶解もしくは可溶化を助けるため、又は結合もしくは凝集を助けるための加工助剤として添加され得る。代替的又は追加的に、湿潤剤を組成物に添加してもよい。
【0370】
いくつかの実施形態では、液体は、グリセロール又は本明細書で論じられる他のものなどのエアロゾル形成剤材料であってもよい。このようにして組成物に液体を添加すると、液体は表面に適用されるだけでなく、押出機の圧力と高い剪断力による激しい混合の結果として、押出物に液体が含浸される。液体がエアロゾル形成剤材料である場合、これは、結果として生じるビーズ中のエアロゾル形成剤材料の高い利用可能性をもたらし、揮発性成分の蒸発を促進することができる。
【0371】
いくつかの実施形態では、押出ビーズに組み込まれるエアロゾル形成剤材料の量は、重量で最大約30%、さらには重量で最大約40%であってもよい。通常、そのような大量のエアロゾル形成剤材料は、組成物を取り扱いにくくする可能性がある。しかしながら、これは、押出により粒子がエアロゾル形成剤材料で含浸されるという問題はあまりない。ビーズが揮発性成分を放出することに加えてエアロゾルを生成することになる、重量で少なくとも約10%又は少なくとも約20%などの量のエアロゾル形成剤材料を含むことが望ましい場合がある。ビーズの主な機能がビーズによって運ばれる揮発性成分を既存のエアロゾル又は空気流に放出することである場合、重量で最大約5%などのより少量のエアロゾル形成剤材料で十分であり得る。
【0372】
いくつかの実施形態では、凝集体は、結合剤又は結合添加剤を含まない。例えば、押出ビーズは、それらの構造的完全性を維持するために結合剤を必要としない場合がある。他の実施形態では、凝集体は、結合剤又は結合添加剤を含む。結合添加剤は、粒子を互いに及び組成物中の他の成分に接着させるのを助けることによって凝集構造の形成を助けるように選択されてもよい。適切な結合添加剤としては、例えば、ゼラチン、デンプン、多糖類、ペクチン、アルギネート、木材パルプ、セルロース、及びカルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体などの熱可逆性ゲル化剤が挙げられる。
【0373】
いくつかの実施形態では、押出による加工は、所望の場合、第1又は第2のエアロゾル生成材料4、5のより高い密度を実現するのに十分である。しかし、他の実施形態では、押出物をさらに処理して、第1又は第2のエアロゾル生成材料4、5の密度を増加させてもよい。
【0374】
例えば、いくつかの実施形態では、押出エアロゾル生成材料は球形化を受ける。球形化では、押し出された円筒形状の粒子は均一な長さに破壊され、塑性変形により徐々に球形に変形する。押出物が最初に均一な長さに分割される場合、均一な直径を有する球が球形化ステップによって生成される。
【0375】
本明細書で論じられる実施形態の1つの具体例によれば、第1のエアロゾル生成材料4のサンプルは、以下のように生成された(ただし、いくつかの実施形態では、代わりに第2のエアロゾル生成材料5及び/又は第3のエアロゾル生成材料に使用されるサンプルが以下に従って生成されてもよいことに留意されたい)。
【0376】
結合剤を含む及び含まない3つのサンプル配合物を表1に示し、その量を湿重量パーセント(WWB)として示す。
【表1】
【0377】
タバコを過熱しないように注意しながら、タバコを粉砕して微粉を生成した。粉砕タバコ粒子をふるい分けして、所望のサイズ、例えば250μm未満、100μm未満又は60μm未満の粒径を有するものを選択した。
【0378】
次に、配合物のすべての乾燥(非液体)成分を合わせ、ミキサーで混合又はブレンドした。この特定の例では、混合物を75RPMまでの速度で1分間混合した。これは、乾燥成分が混合物内に均一に分布することを確実にするためであった。
【0379】
次に、グリセロールの半分及び水の半分を乾燥混合物に添加し、混合した。具体的には、混合物を75RPMでさらに1分間混合した。次いで、残りのグリセロール及び水を添加し、再び75RPMで1分間混合した。次いで、均質な混合物が達成されることを確実にするために、混合物が塊に押し込むことができるぼそぼそした稠度を有するまで混合を続けた。この特定の例では、追加の混合は3分間続いた。
【0380】
次いで、Caleva Multilabを用いて混合物を押出した。押出機を約1500rpmで操作して、パスタに似た長さの押出物を製造した。
【0381】
押出物は、押出機から出てくるにつれて様々な長さの小片に砕いた。次いで、これらの小片を球状化した。球状ビーズが形成されるまで球状化を行った。この場合、押出物を最初に2,500RPMで1分間動作するCaleva Multilab中で球状化し、次いでビーズを欠陥がないかチェックした。次いで、球形化をさらに1~2分間続けた。この球形化ステップは、押し出されたタバコを個々の小片に分割し、高密度の球状ビーズを形成した。
【0382】
最終ステップでは、球状化ビーズを65℃のオーブン内で30分間乾燥させた。各乾燥期間の後に、ビーズを秤量し、所望の水分重量減少が達成されたときに乾燥を停止した。一般に、そのような乾燥には約1時間かかる。
【0383】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5の他方は、別個の粒子の形態、又は粒子の凝集体の形態である。これらの粒子は、粒径などの第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の(より高密度の)1つと様々な特性を共有し得るが、より低い密度を有する。上述したように、エアロゾル生成材料4、5の密度を調整する様々な方法、例えば、材料の粒子、ビーズ又はペレットへの配合及び/又は加工がある。
【0384】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の前記他方は、60%の再構成タバコと40%の葉身タバコとの組合せを含み、この材料の密度は約0.1~約0.9g/cmの範囲内である。他の(より高密度の)エアロゾル生成材料4、5は、約30~約90%のタバコを含み、約0.4~約1.99g/cmの範囲の密度を有する。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5に含まれるエアロゾル形成材料の量は、約8~約15%であってもよい。第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の(より高密度の)一方は、約0.5~約3mmの粒径を有する大部分が球形のビーズを含んでもよい。いくつかの実施形態では、物品中のエアロゾル生成材料は、重量で、約50%の第1のエアロゾル生成材料4及び約50%の第2のエアロゾル生成材料5を含む。したがって、例えば、260mgのエアロゾル生成材料を含む物品は、130mgの第1のエアロゾル生成材料4及び130mgの第2のエアロゾル生成材料5を含んでもよい。
【0385】
エアロゾル生成材料がタバコを含むいくつかの実施形態では、タバコはエアロゾル生成材料の重量で約10%~約90%の量で存在する。
【0386】
いくつかの実施形態では、タバコは、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、少なくとも約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、又は少なくとも約35%のタバコの量で存在してもよい。
【0387】
いくつかの実施形態では、タバコは、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、約90%、89%、88%、87%、86%、85%、84%、83%、82%、81%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%以下、又は約40%以下のタバコの量で存在してもよい。
【0388】
本明細書に記載のタバコはニコチンを含有してもよい。いくつかの実施形態では、ニコチン含有量はタバコの重量で0.5~2%であり、例えば、タバコの重量で0.5~1.75%、タバコの重量で0.8~1.2%又はタバコの重量で約0.8~約1.75%であってもよい。いくつかの実施形態では、ニコチン含有量はタバコの重量で0.8~1%であってもよい。
【0389】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じニコチン含有量を有する。
【0390】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、1つ又は複数の揮発性成分を含む。いくつかの実施形態では、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じ揮発性成分含有量を有する。
【0391】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5はタバコを含む。例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、約80~約350mgのタバコを含んでもよい。いくつかの特定の実施形態では、物品又は消耗品中のエアロゾル生成材料は、260mgの重量を有し、例えば葉身と再構成タバコとのブレンドを含む130mgの第2のエアロゾル生成材料5と、例えばより高密度のタバコビーズを含む130mgの第1のエアロゾル生成材料4との組合せを含む。
【0392】
いくつかの実施形態では、物品は、エアロゾル生成材料の領域を含み、各領域は、等量のタバコを含有するエアロゾル生成材料を含む。代替的な実施形態では、領域は異なる量のタバコを含んでもよい。タバコの総量が約80~約350mgである場合、エアロゾル生成材料の一方の領域は約20~約330mg、又は約50~約300mg、又は約40~約125mgのタバコを含み、エアロゾル生成材料の他方の領域は約20~約330mg、又は約30~約300mg、又は約40~約125mgのタバコを含む。
【0393】
本開示によれば、本明細書に記載の例のいずれかによる物品1とエアロゾル供給装置200とを含む部品のキットも提供される。
【0394】
本開示によれば、本明細書に記載の例のいずれかによる複数の物品を含むパッケージ(図示せず)も提供される。いくつかの実施形態では、パッケージは密封されている。パッケージは、本体及び蓋を備える容器を備えることができ、複数の物品を受け入れるために容器本体内に空間が設けられる。蓋は、例えば、ねじ山によって接続されたヒンジ付き蓋、スナップフィット蓋、又は蓋であってもよい。
【0395】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的及び/又は排他的ではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限又は特許請求の範囲の均等物に対する制限とみなされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用され、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを好適に含むか、それからなるか、又は本質的にそれからなる場合がある。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含んでもよい。
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【国際調査報告】