特表 2024-547014 サイドリンク不連続受信設定を決定する方法及びその装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-12-26

(54)【発明の名称】サイドリンク不連続受信設定を決定する方法及びその装置

(51)【国際特許分類】

   H04W 72/40 20230101AFI20241219BHJP

   H04W 52/02 20090101ALI20241219BHJP

   H04W 92/18 20090101ALI20241219BHJP

   H04W 72/25 20230101ALI20241219BHJP

【ＦＩ】

H04W72/40

H04W52/02 111

H04W92/18

H04W72/25

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024536303

(86)(22)【出願日】2021-12-17

(85)【翻訳文提出日】2024-06-17

(86)【国際出願番号】 CN2021139334

(87)【国際公開番号】W WO2023108655

(87)【国際公開日】2023-06-22

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】516180667

【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司

【氏名又は名称原語表記】Ｂｅｉｊｉｎｇ Ｘｉａｏｍｉ Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｏｆｔｗａｒｅ Ｃｏ．，Ｌｔｄ．

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．０１８， Ｆｌｏｏｒ ８， Ｂｕｉｌｄｉｎｇ ６， Ｙａｒｄ ３３， Ｍｉｄｄｌｅ Ｘｉｅｒｑｉ Ｒｏａｄ， Ｈａｉｄｉａｎ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ， Ｂｅｉｊｉｎｇ １０００８５， Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100114557

【弁理士】

【氏名又は名称】河野 英仁

(74)【代理人】

【識別番号】100078868

【弁理士】

【氏名又は名称】河野 登夫

(72)【発明者】

【氏名】ヤン，シン

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA11

5K067AA43

5K067EE02

5K067EE10

5K067EE25

5K067GG02

(57)【要約】

【課題】
【解決手段】サイドリンク不連続受信設定を決定する方法及びその装置であって、クルマのインターネット、Ｖ２Ｘ、Ｖ２Ｖなどシステムに適用可能であり、該方法は、受信されたサービングセルメッセージに応答して、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定するステップを含む。サービングセルメッセージに基づいてどのＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用するかを決定することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するとともに、ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約し、リソースの浪費を回避することができる。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

サイドリンク不連続受信設定を決定する方法であって、前記方法はユーザイクイップメントに適用され、前記方法は、
受信されたサービングセルメッセージに応答して、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定するステップを含む、
ことを特徴とするサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項2】

前記方法は、
前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することに応答して、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定するステップ、
または、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことに応答して、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項3】

前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、
前記サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないこと、
または、前記サービングセルから送信されたサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項4】

前記ＳＬ ＤＲＸ指示は、
ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示と、
ＳＬ ＤＲＸのための設定の指示と、
Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示と、のうちのいずれか１つである、
ことを特徴とする請求項２又は３に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項5】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報を報告するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項6】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントが受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容したことに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を報告するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項7】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報及び／又はＳＬ ＤＲＸ設定を報告しないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項8】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項9】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつ前記ユーザイクイップメントの送信リソースが自律選択方式を使用することに応答して、前記ユーザイクイップメントがＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、前記ＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項10】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつ前記ユーザイクイップメントの送信リソースが動的スケジューリング方式を使用することに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項11】

前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記ユーザイクイップメントがＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、前記ＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項12】

前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項13】

前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、前記ユーザイクイップメントが第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルから第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつ前記ユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定された前記ユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースするステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項14】

前記ユーザイクイップメントがオフライン状態から第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつ前記ユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定された前記ユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースするステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項15】

前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を拒否し、前記相手端のユーザイクイップメントに拒否指示を送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項16】

前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記ユーザイクイップメントが受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容するか拒否するかを決定し、前記相手端のユーザイクイップメントに受容指示または拒否指示を送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項17】

前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、予め設定されたＳＬ ＤＲＸ設定を使用するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項18】

前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、ＳＬ ＤＲＸを使用しないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項19】

前記ＳＬ ＤＲＸを使用しないことは、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ伝送の受信中にＤＲＸ機能を起動しないことを含む、
ことを特徴とする請求項１８に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項20】

サイドリンク不連続受信設定を決定する方法であって、前記方法はサービングセルデバイスに適用され、前記方法は、
ユーザイクイップメントにサービングセルメッセージを送信するステップであって、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が含まれており、または前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないステップを含み、
前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、
前記サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないこと、
または、前記サービングセルから送信されたＳｉｄｅｌｉｎｋ設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む、
ことを特徴とするサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項21】

通信装置であって、
受信されたサービングセルメッセージに応答して、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定するための処理モジュールを含む、
ことを特徴とする通信装置。

【請求項22】

前記処理モジュールがさらに、
前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することに応答して、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定するか、
または、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことに応答して、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定する、
ことを特徴とする請求項２１に記載の通信装置。

【請求項23】

前記サービングセルメッセージに前記サービングセルメッセージが存在しないことは、
前記サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないこと、
または、前記サービングセルから送信されたサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む、
ことを特徴とする請求項２２に記載の通信装置。

【請求項24】

前記ＳＬ ＤＲＸ指示は、
ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示と、
ＳＬ ＤＲＸのための設定の指示と、
Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示と、のうちのいずれか１つである、
ことを特徴とする請求項２２又は２３に記載の通信装置。

【請求項25】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報を報告するための送受信モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項２２に記載の通信装置。

【請求項26】

前記送受信モジュールがさらに、
前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントが受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容したことに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を報告する、
ことを特徴とする請求項２５に記載の通信装置。

【請求項27】

前記送受信モジュールがさらに、
前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報及び／又はＳＬ ＤＲＸ設定を報告しない、
ことを特徴とする請求項２５に記載の通信装置。

【請求項28】

前記送受信モジュールがさらに、
前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない、
ことを特徴とする請求項２５に記載の通信装置。

【請求項29】

前記処理モジュールがさらに、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつ前記ユーザイクイップメントの送信リソースが自律選択方式を使用することに応答して、ＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、
前記送受信モジュールがさらに、前記ＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信する、
ことを特徴とする請求項２５に記載の通信装置。

【請求項30】

前記送受信モジュールがさらに、
前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつ前記ユーザイクイップメントの送信リソースが動的スケジューリング方式を使用することに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない、
ことを特徴とする請求項２５に記載の通信装置。

【請求項31】

前記処理モジュールがさらに、前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、ＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、
前記送受信モジュールがさらに、前記ＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信する、
ことを特徴とする請求項２５に記載の通信装置。

【請求項32】

前記送受信モジュールがさらに、
前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない、
ことを特徴とする請求項２５に記載の通信装置。

【請求項33】

前記処理モジュールがさらに、
前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、前記ユーザイクイップメントが第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルから第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつ前記ユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定された前記ユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースする、
ことを特徴とする請求項２２に記載の通信装置。

【請求項34】

前記処理モジュールがさらに、
前記ユーザイクイップメントがオフライン状態から第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつ前記ユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定された前記ユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースする、
ことを特徴とする請求項２２に記載の通信装置。

【請求項35】

前記処理モジュールがさらに、前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を拒否し、
前記送受信モジュールがさらに、前記相手端のユーザイクイップメントに拒否指示を送信する、
ことを特徴とする請求項２５に記載の通信装置。

【請求項36】

前記処理モジュールがさらに、前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、が受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容するか拒否するかを決定し、
前記送受信モジュールがさらに、前記相手端のユーザイクイップメントに受容指示または拒否指示を送信する、
ことを特徴とする請求項２５に記載の通信装置。

【請求項37】

前記処理モジュールがさらに、
前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、予め設定されたＳＬ ＤＲＸ設定を使用する、
ことを特徴とする請求項２２に記載の通信装置。

【請求項38】

前記処理モジュールがさらに、
前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、ＳＬ ＤＲＸを使用しない、
ことを特徴とする請求項２２に記載の通信装置。

【請求項39】

前記ＳＬ ＤＲＸを使用しないことは、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ伝送の受信中にＤＲＸ機能を起動しないことを含む、
ことを特徴とする請求項３８に記載の通信装置。

【請求項40】

通信装置であって、
ユーザイクイップメントにサービングセルメッセージを送信するための送受信モジュールであって、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が含まれており、または前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない送受信モジュールを含み、
前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、
前記サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないこと、
または、前記サービングセルから送信されたＳｉｄｅｌｉｎｋ設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む、
ことを特徴とする通信装置。

【請求項41】

通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に請求項１～１９のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。

【請求項42】

通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に請求項２０に記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。

【請求項43】

命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令が実行される場合、請求項１～１９のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【請求項44】

命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令が実行される場合、請求項２０に記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本願は通信技術の分野に関し、特にサイドリンク不連続受信設定を決定する方法及びその装置に関する。

【背景技術】

【0002】

関連技術では、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間はサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ、ＳＬ）によって通信可能である。Ｓｉｄｅｌｉｎｋは、物理サイドリンク制御チャネル（ｐｈｙｓｉｃａｌ ｓｉｄｅｌｉｎｋ ｃｏｎｔｒｏｌ ｃｈａｎｎｅｌ、ＰＳＣＣＨ）と物理サイドリンク共有チャネル（ｐｈｙｓｉｃａｌ ｓｉｄｅｌｉｎｋ ｓｈａｒｅ ｃｈａｎｎｅｌ、ＰＳＳＣＨ）とを含む。ＰＳＣＣＨにおけるサイドリンク制御情報（ｓｉｄｅｌｉｎｋ ｃｏｎｔｒｏｌ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ、ＳＣＩ）は、ＰＳＳＣＨを受信するために必要な情報、例えばＰＳＳＣＨチャネルリソース及び伝送パラメータなどを指示することができる。ＰＳＳＣＨがＳｉｄｅｌｉｎｋ通信のデータを運ぶ。

【0003】

ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約するために、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ不連続受信（Ｄｉｓｃｏｎｔｉｎｕｏｕｓ Ｒｅｃｅｐｔｉｏｎ、ＤＲＸ）が導入されている。受信側のユーザイクイップメントは、アクティブ時間内にのみＰＳＣＣＨチャネルをモニタすることで、省エネの目的を実現する。送信側のユーザイクイップメントは、データロスを回避するために、受信側のユーザイクイップメントのアクティブ時間内にのみＳｉｄｅｌｉｎｋデータを送信する。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

本願の実施例は、サイドリンク不連続受信設定を決定する方法及びその装置を提供し、車両とあらゆる物（ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ ｅｖｅｒｙｔｈｉｎｇ、Ｖ２Ｘ）通信、車両間通信長期進化技術（ｌｏｎｇ ｔｅｒｍ ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ－ｖｅｈｉｃｌｅ、ＬＴＥ－Ｖ）、車両と車両（ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ ｖｅｈｉｃｌｅ、Ｖ２Ｖ）通信などのクルマのインターネットに適用され、またはスマート運転、スマートインターネット接続車などの分野に適用できる。サイドリンク不連続受信設定を決定することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するとともに、ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約し、リソースの浪費を回避することができる。

【課題を解決するための手段】

【0005】

第１の態様によれば、本願の実施例は、サイドリンク不連続受信設定を決定する方法を提供し、前記方法はユーザイクイップメントに適用され、前記方法は、受信されたサービングセルメッセージに応答して、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定（ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ）方式を決定するステップを含む。

【0006】

この技術案では、サービングセルメッセージに基づいてどのＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用するかを決定することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するとともに、ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約し、リソースの浪費を回避することができる。

【0007】

一実現形態では、前記方法は、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在する（ｐｒｅｓｅｎｔ）ことに応答して、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定するステップ、または、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない（ａｂｓｅｎｔ）ことに応答して、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定するステップ、をさらに含む。

【0008】

可能な一実現形態では、前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、前記サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶ（ｃａｒｒｙ）ことをサポートしていないこと、または、前記サービングセルから送信されたサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む。

【0009】

可能な一実現形態では、前記ＳＬ ＤＲＸ指示は、ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示と、ＳＬ ＤＲＸのための設定の指示と、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示と、のうちのいずれか１つである。

【0010】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報を報告するステップをさらに含む。

【0011】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントが受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容（ａｃｃｅｐｔ）したことに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を報告するステップをさらに含む。

【0012】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報及び／又はＳＬ ＤＲＸ設定を報告しないステップをさらに含む。

【0013】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しないステップをさらに含む。

【0014】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつ前記ユーザイクイップメントの送信リソースが自律選択方式を使用することに応答して、ＳＬ ＤＲＸ設定を决定し、前記决定されたＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む。

【0015】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつ前記ユーザイクイップメントの送信リソースが動的スケジューリング方式を使用することに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しないステップをさらに含む。

【0016】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記ユーザイクイップメントがＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、前記ＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む。

【0017】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しないステップをさらに含む。

【0018】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、前記ユーザイクイップメントが第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルから第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつ前記ユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定された前記ユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースするステップをさらに含む。

【0019】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントがオフライン状態から第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつ前記ユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定された前記ユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースするステップをさらに含む。

【0020】

一実現形態では、前記方法は、前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を拒否し、前記相手端のユーザイクイップメントに拒否指示を送信するステップをさらに含む。

【0021】

一実現形態では、前記方法は、前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、前記ユーザイクイップメントが受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容するか拒否するかを決定し、前記相手端のユーザイクイップメントに受容指示または拒否指示を送信するステップをさらに含む。

【0022】

一実現形態では、前記方法は、前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、予め設定されたＳＬ ＤＲＸ設定を使用するステップをさらに含む。

【0023】

一実現形態では、前記方法は、前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、ＳＬ ＤＲＸを使用しないステップをさらに含む。

【0024】

可能な一実現形態では、前記ＳＬ ＤＲＸを使用しないことは、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ伝送の受信中にＤＲＸ機能を起動しないことを含む。

【0025】

第２の態様によれば、本願の実施例は別のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法を提供し、前記方法はサービングセルデバイスに適用され、前記方法は、ユーザイクイップメントにサービングセルメッセージを送信するステップであって、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が含まれており、または前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないステップを含み、ここで、前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、前記サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないこと、または、前記サービングセルから送信されたＳｉｄｅｌｉｎｋ設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないことを含む。

【0026】

第３の態様によれば、本願の実施例は、上記第１の態様に記載の方法におけるユーザイクイップメントの一部または全部の機能を実現する通信装置を提供し、例えば、通信装置の機能は本願の一部または全部の実施例の機能を備えていてもよいし、本願のいずれかの実施例を単独で実施する機能を備えていてもよい。前記機能は、ハードウェアで実現されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することで実現されてもよい。前記ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する１つまたは複数のユニットまたはモジュールを含む。

【0027】

一実現形態では、通信装置の構成には、送受信モジュールと、通信装置が上記の方法で対応する機能を実行することをサポートするように構成される処理モジュールとが含まれてもよい。前記送受信モジュールは、通信装置と他のデバイスとの間の通信をサポートするために使用される。前記通信装置は、送受信モジュールと処理モジュールとに結合し、通信装置に必要なコンピュータプログラムとデータを保存するための記憶モジュールをさらに含んでもよい。

【0028】

一例として、処理モジュールはプロセッサであってもよく、送受信モジュールはトランシーバまたは通信インターフェースであってもよく、記憶モジュールはメモリであってもよい。

【0029】

第４の態様によれば、本願の実施例は、上記第２の態様に記載の方法におけるサービングセルデバイスの一部または全部の機能を実現する別の通信装置を提供し、例えば、通信装置の機能は本願の一部または全部の実施例の機能を備えていてもよいし、本願のいずれかの実施例を単独で実施する機能を備えていてもよい。前記機能は、ハードウェアで実現されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することで実現されてもよい。前記ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する１つまたは複数のユニットまたはモジュールを含む。

【0030】

一実現形態では、通信装置の構成には、送受信モジュールと、通信装置が上記の方法で対応する機能を実行することをサポートするように構成される処理モジュールとが含まれてもよい。前記送受信モジュールは、通信装置と他のデバイスとの間の通信をサポートするために使用される。前記通信装置は、送受信モジュールと処理モジュールとに結合し、通信装置に必要なコンピュータプログラムとデータを保存するための記憶モジュールをさらに含んでもよい。

【0031】

一例として、処理モジュールはプロセッサであってもよく、送受信モジュールはトランシーバまたは通信インターフェースであってもよく、記憶モジュールはメモリであってもよい。

【0032】

第５の態様によれば、本願の実施例は通信装置を提供し、該通信装置はプロセッサを含み、当該プロセッサはメモリにおけるコンピュータプログラムを呼び出すと、上記第１の態様に記載の方法を実行する。

【0033】

第６の態様によれば、本願の実施例は通信装置を提供し、該通信装置はプロセッサを含み、当該プロセッサはメモリにおけるコンピュータプログラムを呼び出すと、上記第２の態様に記載の方法を実行する。

【0034】

第７の態様によれば、本願の実施例は通信装置を提供し、該通信装置はプロセッサとメモリとを含み、該メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、該通信装置に上記第１の態様に記載の方法を実行させる。

【0035】

第８の態様によれば、本願の実施例は通信装置を提供し、該通信装置はプロセッサとメモリとを含み、該メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、該通信装置に上記第２の態様に記載の方法を実行させる。

【0036】

第９の態様によれば、本願の実施例は通信装置を提供し、該装置はプロセッサとインターフェース回路とを含み、該インターフェース回路はコード命令を受信して該プロセッサに伝送し、該プロセッサは前記コード命令を実行することにより、該装置に上記第１の態様に記載の方法を実行させる。

【0037】

第１０の態様によれば、本願の実施例は通信装置を提供し、該装置はプロセッサとインターフェース回路とを含み、該インターフェース回路はコード命令を受信して該プロセッサに伝送し、該プロセッサは前記コード命令を実行することにより、該装置に上記第２の態様に記載の方法を実行させる。

【0038】

第１１の態様によれば、本願の実施例は通信システムを提供し、該システムは第３の態様に記載の通信装置及び第４の態様に記載の通信装置を含み、または、該システムは第５の態様に記載の通信装置及び第６の態様に記載の通信装置を含み、または、該システムは第７の態様に記載の通信装置及び第８の態様に記載の通信装置を含み、または、該システムは第９の態様に記載の通信装置及び第１０の態様に記載の通信装置を含む。

【0039】

第１２の態様によれば、本発明の実施例は、上記端末デバイスによって使用される命令を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令が実行される場合、前記端末デバイスに上記第１の態様に記載の方法を実行させる。

【0040】

第１３の態様によれば、本発明の実施例は、上記ネットワークデバイスによって使用される命令を記憶するための読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令が実行される場合、前記ネットワークデバイスに上記第２の態様に記載の方法を実行させる。

【0041】

第１４の態様によれば、本願は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、それがコンピュータで実行される場合、コンピュータに上記第１の態様に記載の方法を実行させる。

【0042】

第１５の態様によれば、本願は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、それがコンピュータで実行される場合、コンピュータに上記第２の態様に記載の方法を実行させる。

【0043】

第１６の態様によれば、本願は、コンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータで実行される場合、コンピュータに上記第１の態様に記載の方法を実行させる。

【0044】

第１７の態様によれば、本願は、コンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータで実行される場合、コンピュータに上記第２の態様に記載の方法を実行させる。

【図面の簡単な説明】

【0045】

本開示の実施例又は背景技術における技術案をよりはっきりと説明するために、以下、本開示の実施例又は背景技術において使用する必要がある図面を説明する。

【図1】本願の実施例によって提供されるサイドリンク不連続受信設定を決定する方法のフローチャートである。

【図2】本願の実施例によって提供される別のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法のフローチャートである。

【図3】本願の実施例によって提供されるもう１つのサイドリンク不連続受信設定を決定する方法のフローチャートである。

【図4】本願の実施例によって提供されるもう１つのサイドリンク不連続受信設定を決定する方法のフローチャートである。

【図5】本願の実施例によって提供される通信装置の概略構成図である。

【図6】本願の実施例によって提供される別の通信装置の概略構成図である。

【発明を実施するための形態】

【0046】

以下、本願の実施例について詳細に説明し、実施例の例は図面に示されており、最初から最後まで同一または類似の符号は同一または類似の要素または同一または類似の機能を有する要素を示す。以下に添付の図面を参照して説明される実施例は例示的なものであり、本願を説明するためのものであり、本願の制限と理解されてはならない。ここで、本願の記述では、特に明記されていない限り、「／」はまたはの意味を表し、例えば、Ａ／ＢはＡまたはＢを表すことができ、本文の「及び／又は」は単に関連オブジェクトの関連関係を記述するものであり、３つの関係が存在できることを示している。例えば、Ａ及び／又はＢは、Ａが単独で存在し、ＡとＢが同時に存在し、Ｂが単独で存在するという３つの状況を示すことができる。

【0047】

本開示の実施例で使用される用語は、特定の実施例を説明するための目的であり、本開示の実施例を限定するものではない。文脈では他の意味がはっきりと示されていない限り、本開示の実施例と添付の特許請求の範囲で使用される単数型の「一種」と「該」も複数型を含む。

【0048】

なお、本開示の実施例では、第１、第２、第３などの用語で様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報はこれらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、同一のタイプの情報を互いに区別することだけに使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第１の情報は第２情報と呼ぶこともでき、同様に、第２情報は第１の情報と呼ぶこともできる。コンテクストによると、ここで使用される「の場合」という用語は、「……時」又は「……すると」又は「決定することに応答する」として解釈することができる。

【0049】

以下に本開示の実施例を詳細に説明し、その実施例の例を図面に示す。ここで、最初から最後まで同一または類似の符号は同一または類似の要素を示す。以下に添付の図面を参照して説明する実施形態は例示的なものであり、本開示を説明するためのものであり、本開示を制限するものと理解することはできない。

【0050】

ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの直接通信をサポートするために、サイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）通信方式が導入されており、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のインターフェースはＰＣ－５（サイドリンク通信）インターフェースである。送信側のユーザイクイップメントと受信側のユーザイクイップメントの対応関係に基づいて、Ｓｉｄｅｌｉｎｋで、ユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストという３つの伝送方式がサポートされる。

【0051】

接続状態にあるユーザイクイップメントはサイドリンク通信を行う場合、サービングセルデバイス（例えば基地局）にＳｉｄｅｌｉｎｋＵＥＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ（サイドリンク通信端末情報）メッセージを送信する必要があり、その中にはＳｉｄｅｌｉｎｋ送信リソースリクエスト情報が含まれ、この情報は１つのリストであり、リストにおける各要素はターゲットユーザイクイップメントのＳｉｄｅｌｉｎｋ送信特性であり、このターゲットユーザイクイップメントのＳｉｄｅｌｉｎｋ識別子、対応する伝送方式（ユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストを含む）、ＱｏＳ（Ｑｕａｌｉｔｙ ｏｆ Ｓｅｒｖｉｃｅ、サービス品質）、ターゲット送信周波数を含む。

【0052】

Ｓｉｄｅｌｉｎｋ通信には２つの送信リソース割り当て方式があり、１つはネットワークによる動的スケジューリングの方式であり、もう１つはユーザイクイップメントがネットワークによってブロードキャストされたリソースプールから自律的に選択する方式である。ここで、動的スケジューリングは、ネットワークがユーザイクイップメントのキャッシュデータ報告に基づいて、ユーザイクイップメントにＳｉｄｅｌｉｎｋでの送信リソースを動的に割り当てることであり、自律的な選択は、ユーザイクイップメントが自らネットワークによってブロードキャストされたリソースプールまたは予め設定されたリソースプールの中から送信リソースをランダムに選択することである。動的スケジューリング方式のリソースプールと自律選択方式のリソースプールは分離されており、動的スケジューリングは基地局が一括してリソースを割り当てるため、合理的なアルゴリズムによって、異なるユーザイクイップメントの衝突を避けることができる。

【0053】

基地局はブロードキャストメッセージＳＩＢ１２を介して、Ｓｉｄｅｌｉｎｋの設定を運ぶ。ユーザイクイップメントは、基地局がＳＩＢ１２をサポートするか否かに基づいて、基地局がユーザイクイップメントの通信をサポートするか否かを判断する。

【0054】

Ｕｕインターフェースでは、ユーザイクイップメントの消費電力を節約するために、ネットワークデバイスはユーザイクイップメントに不連続受信(Ｄｉｓｃｏｎｔｉｎｕｏｕｓ Ｒｅｃｅｐｔｉｏｎ、ＤＲＸ)を設定することができる。そのため、Ｒ１７にはＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸが導入された。受信側のユーザイクイップメントはアクティブ時間内にのみ、ＰＳＣＣＨ（ｐｈｙｓｉｃａｌ ｓｉｄｅｌｉｎｋ ｃｏｎｔｒｏｌ ｃｈａｎｎｅｌ、物理サイドリンク制御チャネル）チャネルをモニタすることにより、省エネの目的を実現する。送信側のユーザイクイップメントは、受信側のユーザイクイップメントのアクティブ時間内にのみ、Ｓｉｄｅｌｉｎｋデータを送信することにより、データロスを回避する。アクティブ時間はウェイクアップタイマー、非アクティブタイマー及び再送タイマーの実行期間を含む。

【0055】

ブロードキャスト及びマルチキャストの場合、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸの周期、ウェイクアップタイマー、非アクティブタイマーはＱｏＳに基づいて決定され、対応関係は予め設定することによって取得されるか、または基地局によってブロードキャストすることによって取得されることができる。

【0056】

ユニキャストのＳＬ ＤＲＸは送信側のユーザイクイップメントによって受信側のユーザイクイップメントに送信され、受信側のユーザイクイップメントは、アドバイスされるＳＬ ＤＲＸ設定を含む支援情報を送信側のユーザイクイップメントに送信することができる。

【0057】

送信側のユーザイクイップメントがオフラインまたは非接続状態にある場合、ＳＬ ＤＲＸ設定は送信側のユーザイクイップメントによって决定される。送信側のユーザイクイップメントが接続状態にある場合、ＳＬ ＤＲＸ設定は送信側のユーザイクイップメントの基地局によって决定されて、ＲＲＣ（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ、無線リソース制御）メッセージを介して送信側のユーザイクイップメントに送信され、そして送信側のユーザイクイップメントによって受信側のユーザイクイップメントに転送される。

【0058】

受信側のユーザイクイップメントは接続状態にある場合、受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を基地局に報告する。基地局は、ＳＬ ＤＲＸとＵｕ（セルラネット通信インターフェース） ＤＲＸができるだけ重なるようにＵｕ ＤＲＸを調整することにより、省電力化を図ることができる。

【0059】

送信側のユーザイクイップメントは接続状態にある場合、受信された支援情報を基地局に報告する。基地局は支援情報に基づいてＳＬ ＤＲＸ設定を决定する。

【0060】

しかしながら、基地局がＳｉｄｅｌｉｎｋをサポートするが、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸをサポートしない可能性があるため、どのようにユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するかは早急に解決すべき問題となっている。

【0061】

本願の実施例は、サイドリンク不連続受信設定を決定する方法及びその装置を提供し、車両とあらゆる物（ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ ｅｖｅｒｙｔｈｉｎｇ、Ｖ２Ｘ）通信、車両間通信長期進化技術（ｌｏｎｇ ｔｅｒｍ ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ－ｖｅｈｉｃｌｅ、ＬＴＥ－Ｖ）、車両と車両（ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ ｖｅｈｉｃｌｅ、Ｖ２Ｖ）通信などのクルマのインターネットに適用され、またはスマート運転、スマートインターネット接続車などの分野に適用できる。サイドリンク不連続受信設定を決定することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するとともに、ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約し、リソースの浪費を回避することができる。

【0062】

図１は本願の実施例によって提供されるサイドリンク不連続受信設定を決定する方法のフローチャートである。該サイドリンク不連続受信設定を決定する方法はユーザイクイップメントによって実行できる。

【0063】

ここで、本願の実施例におけるユーザイクイップメントは、携帯電話などの信号を受信または送信するユーザ側のエンティティである。ユーザイクイップメントは、端末デバイス（ｔｅｒｍｉｎａｌ）、ユーザイクイップメント（ｕｓｅｒ ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）、移動局（ｍｏｂｉｌｅ ｓｔａｔｉｏｎ、ＭＳ）、移動端末デバイス（ｍｏｂｉｌｅ ｔｅｒｍｉｎａｌ、ＭＴ）などと呼ぶこともできる。ユーザイクイップメントは、通信機能を備えた自動車、スマートカー、携帯電話（ｍｏｂｉｌｅ ｐｈｏｎｅ）、ウェアラブルデバイス、タブレット（Ｐａｄ）、無線送受信機能付きパソコン、仮想現実（ｖｉｒｔｕａｌ ｒｅａｌｉｔｙ、ＶＲ）端末デバイス、拡張現実（ａｕｇｍｅｎｔｅｄ ｒｅａｌｉｔｙ、ＡＲ）端末デバイス、産業用コントロール（ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ ｃｏｎｔｒｏｌ）における無線端末デバイス、無人運転（ｓｅｌｆ－ｄｒｉｖｉｎｇ）における無線端末デバイス、遠隔手術（ｒｅｍｏｔｅ ｍｅｄｉｃａｌ ｓｕｒｇｅｒｙ）における無線端末デバイス、スマートグリッド（ｓｍａｒｔ ｇｒｉｄ）における無線端末デバイス、運輸安全（ｔｒａｎｓｐｏｒｔａｔｉｏｎ ｓａｆｅｔｙ）における無線端末デバイス、スマートシティ（ｓｍａｒｔ ｃｉｔｙ）における無線端末デバイス、スマートホーム（ｓｍａｒｔ ｈｏｍｅ）における無線端末デバイスなどであってもよい。本願の実施例はユーザイクイップメントが採用する具体的な技術と具体的なデバイス形態を限定しない。

【0064】

例えば、図１に示すように、該サイドリンク不連続受信設定を決定する方法は、以下のステップ１０１を含むことができるが、これに限定されない。

【0065】

ステップ１０１において、受信されたサービングセルメッセージに応答して、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定する。

【0066】

本願の実施例では、該サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋメカニズムをサポートするが、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸ（ＳＬ ＤＲＸとも呼ばれる）メカニズムをサポートしない可能性がある。ユーザイクイップメントが、ＳｉｄｅｌｉｎｋをサポートするがＳＬ ＤＲＸをサポートしないサービングセルによってカバーされる場合、ユーザイクイップメントは、受信されたサービングセルメッセージに基づいて、どのＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用するかを決定することができ、すなわちユーザイクイップメントの動作を決定する必要がある。

【0067】

一実現形態では、該サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在する（ｃａｒｒｙ）か否かに基づいて、ユーザイクイップメントのサービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートするか否かを決定することができる。例えば、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在する場合、ユーザイクイップメントのサービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートすると決定し、すなわち第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定する。また例えば、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、ユーザイクイップメントのサービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定し、すなわち第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定する。

【0068】

選択可能な一実現形態では、該ＳＬ ＤＲＸ指示は、ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示、またはＳＬ ＤＲＸのための設定の指示、またはＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸをサポートする指示であってもよい。

【0069】

本願の実施例では、該サービングセルメッセージはシステムメッセージであってもよく、または、該メッセージはＲＲＣ再設定メッセージであってもよい。一実現形態では、サービングセルから送信されたシステムメッセージに該指示が存在しない場合、該サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸをサポートしないと決定し、サービングセルがシステムメッセージＳＩＢ１２をサポートしないこと、またはサービングセルがＳＩＢ１２をサポートするが、ユーザイクイップメントがＳＩＢ１２を取得した後、該ＳＩＢ１２にブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定またはＳＬ ＤＲＸのための設定が存在しないことを発見することを含み、ユーザイクイップメントはどのＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用するかを決定する必要があり、すなわちユーザイクイップメントの動作を決定する必要がある。

【0070】

本願の実施例の実施により、サービングセルメッセージに基づいてどのＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用するかを決定することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するとともに、ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約し、リソースの浪費を回避することができる。

【0071】

なお、本願のいくつかの実施例では、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在するか否かに基づいて、ユーザイクイップメントのサービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートするか否かを決定することができる。図２は本願の実施例によって提供される別のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法のフローチャートである。該サイドリンク不連続受信設定を決定する方法はユーザイクイップメントによって実行できる。例えば、図２に示すように、該サイドリンク不連続受信設定を決定する方法は、以下のステップ２０１～２０２を含むことができるが、これらに限定されない。

【0072】

ステップ２０１において、受信されたサービングセルメッセージに応答して、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定する。

【0073】

本願の実施例では、ステップ２０１は本願の各実施例のいずれかの方法でそれぞれ実現することができ、本願の実施例ではこれを限定せず、説明も省略する。

【0074】

ステップ２０２において、サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することに応答して、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定する。

【0075】

選択的に、サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在すると決定された場合、ユーザイクイップメントのサービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートすると決定し、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用できる。

【0076】

本願の実施例では、ＳＬ ＤＲＸ指示は以下の１）～３）のいずれか１つであり、
１）ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示、
２）ＳＬ ＤＲＸのための設定の指示、
３）Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示。

【0077】

本願の実施例では、該サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することは、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートすると理解できる。例えば、ユーザイクイップメントはサービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートすることを受信し、ユーザイクイップメントは、該サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートすると決定し、ユーザイクイップメントは第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。また例えば、ユーザイクイップメントによって受信されたサービングセルから送信されたサービングセルメッセージにはブロードキャストまたはマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示が存在する場合、ユーザイクイップメントは第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。また例えば、ユーザイクイップメントによって受信されたサービングセルから送信されたサービングセルメッセージにはＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示が存在する場合、ユーザイクイップメントは第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。

【0078】

本願の実施例の実施により、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージに基づいてＳＬ ＤＲＸ設定方式を決定し、さらにＳＬ ＤＲＸ設定方式により、ユーザイクイップメントの動作を決定することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するとともに、ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約し、リソースの浪費を回避することができる。

【0079】

本願のいくつかの実施例では、例えば、図３に示すように、該サイドリンク不連続受信設定を決定する方法は、以下のステップ３０１～３０２を含むことができるが、これらに限定されない。

【0080】

ステップ３０１において、受信されたサービングセルメッセージに応答して、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定する。

【0081】

本願の実施例では、ステップ３０１は本願の各実施例のいずれかの方法でそれぞれ実現することができ、本願の実施例ではこれを限定せず、説明も省略する。

【0082】

ステップ３０２において、サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことに応答して、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定する。

【0083】

選択的に、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないと決定された場合、ユーザイクイップメントは該サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定することができ、すなわち第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用できる。

【0084】

ここで、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式は第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式と異なる。第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式は、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない場合に、ユーザイクイップメントが使用するＳＬ ＤＲＸ設定方式であると理解できる。

【0085】

本願の実施例では、該サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないこと、または、サービングセルから送信されたサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないことを含んでもよい。例えば、ユーザイクイップメントによって受信されたサービングセルから送信されたサービングセルメッセージが、前記サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないことである場合、ユーザイクイップメントは、該サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定し、ユーザイクイップメントは第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。また例えば、ユーザイクイップメントによって受信されたサービングセルから送信されたサービングセルメッセージが、サイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）設定が存在するシステム情報であるが、該システムメッセージにＳＬ ＤＲＸ設定が存在しない場合、ユーザイクイップメントは該サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定し、ユーザイクイップメントは第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。すなわち、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報（例えばＳＩＢ１２）を運ぶことをサポートしていない場合、または、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージがサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）設定が存在するシステム情報（例えばＳＩＢ１２）であるが、ユーザイクイップメントがシステム情報（例えばＳＩＢ１２）を取得した後に該システム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないことを発見した場合、ユーザイクイップメントは該サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定し、ユーザイクイップメントは第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用して該ユーザイクイップメントの動作を決定することができる。

【0086】

一実現形態では、上記ＳＬ ＤＲＸのための設定のは以下の１）～３）のいずれか１つであり、
１）ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示、
２）ＳＬ ＤＲＸのための設定の指示、
３）Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示。

【0087】

例えば、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在するか否かに基づいて、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートするかＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないかを判定することができる。例えば、ＳＬ ＤＲＸ指示がブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示であることを例として、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示が存在する場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートすると決定することができ、ユーザイクイップメントは第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができ、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示が存在しない場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定することができ、ユーザイクイップメントは第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。また例えば、ＳＬ ＤＲＸ指示がＳＬ ＤＲＸのための設定の指示であることを例として、サービングセルから送信されたメッセージにＳＬ ＤＲＸのための設定の指示が存在する場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートすると決定することができ、ユーザイクイップメントは第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができ、サービングセルから送信されたメッセージにＳＬ ＤＲＸのための設定の指示が存在しない場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定することができ、ユーザイクイップメントは第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。また例えば、ＳＬ ＤＲＸ指示がＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示であることを例として、サービングセルから送信されたメッセージにＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示が存在する場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートすると決定することができ、ユーザイクイップメントは第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができ、サービングセルから送信されたメッセージにＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示が存在しない場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定することができ、ユーザイクイップメントは第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。

【0088】

本願の実施例の実施により、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージに基づいてＳＬ ＤＲＸ設定方式を決定し、さらにＳＬ ＤＲＸ設定方式により、ユーザイクイップメントの動作を決定することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するとともに、ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約し、リソースの浪費を回避することができる。

【0089】

なお、ＳＬ ＤＲＸ設定がユーザイクイップメントによって决定されるかサービングセルによって决定されるかは、ユーザイクイップメントの現在の接続状態に関連する。例えば、送信ＵＥがオフラインまたは非接続状態にある場合、ＳＬ ＤＲＸ設定が送信ＵＥによって决定され、送信ＵＥが接続状態にある場合、ＳＬ ＤＲＸ設定が送信ＵＥのサービングセル（例えば基地局）によって决定されて、ＲＲＣメッセージを介して送信ＵＥに送信され、そして送信ＵＥによって受信ＵＥに転送される。以下、いくつかの実施例を参照して、ユーザイクイップメントが異なる状態にある場合に、ＳＬ ＤＲＸ設定方式を決定した後、どのようにユーザイクイップメントの動作を決定するかを説明する。

【0090】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報を報告する。

【0091】

ここで、本願の実施例では、該支援情報は相手端のユーザイクイップメントの傾向にあるＳＬ ＤＲＸ設定を含むことができるが、これらに限定されない。本願の実施例におけるＳＬ ＤＲＸ設定は、ＤＲＸ周期、オフセット、タイマー時間長などを含むことができるが、これらに限定されない。

【0092】

例えば、ユーザイクイップメントが送信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが受信ＵＥであり、送信ＵＥが接続状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする、すなわち送信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在する場合、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定し、送信ＵＥは受信された受信ＵＥから送信された支援情報をサービングセルに報告し、該支援情報にはアドバイスされるＳＬ ＤＲＸ設定（例えば受信ＵＥの傾向にあるＳＬ ＤＲＸ設定）が含まれる。サービングセルは該支援情報に基づいてＳＬ ＤＲＸ設定を决定し、ＲＲＣメッセージを介して、サービングセルによって决定されたＳＬ ＤＲＸ設定を送信ＵＥに送信することができる。送信ＵＥは、該サービングセルによって決定されたＳＬ ＤＲＸ設定を受信ＵＥに転送することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障する。

【0093】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントが受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容（ａｃｃｅｐｔ）したことに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を報告する。

【0094】

例えば、ユーザイクイップメントが受信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが送信ＵＥであり、受信ＵＥが接続状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする、すなわち受信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在する場合、受信ＵＥが受信された送信ＵＥから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容した場合、受信ＵＥは該受信された送信ＵＥから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定（例えばＤＲＸ周期、オフセット、タイマー時間長など）を報告し、すなわち受信ＵＥは該受信された送信ＵＥから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定をサービングセルに報告する。サービングセルは、ＳＬ ＤＲＸとＵｕ ＤＲＸができるだけ重なるようにＵｕ ＤＲＸを調整することにより、省電力化を図ることができる。

【0095】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報及び／又はＳＬ ＤＲＸ設定を報告しない。

【0096】

例えば、ユーザイクイップメントが受信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが送信ＵＥであり、受信ＵＥが接続状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち受信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、受信ＵＥの動作は、例えば、受信された送信ＵＥから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を報告しないことであってもよく、すなわち、受信ＵＥは、送信ＵＥから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受信した場合、該送信ＵＥから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定をサービングセルに報告しない。

【0097】

また例えば、ユーザイクイップメントが送信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが受信ＵＥであり、送信ＵＥが接続状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち送信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、送信ＵＥの動作は、例えば、受信ＵＥから送信された支援情報を受信した場合、該受信ＵＥから送信された支援情報をサービングセルに報告しないことであってもよい。

【0098】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない。

【0099】

例えば、ユーザイクイップメントが送信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが受信ＵＥであり、送信ＵＥが接続状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち送信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が含まれておらず、かつ送信ＵＥと受信ＵＥとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストである場合、送信ＵＥの動作は、例えば、送信ＵＥがＳＬ ＤＲＸ設定を受信ＵＥに送信しないことであってもよい。

【0100】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつユーザイクイップメントの送信リソースが自律選択方式を使用することに応答して、ユーザイクイップメントがＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、該ＳＬ ＤＲＸ設定を相手端のユーザイクイップメントに送信する。

【0101】

例えば、ユーザイクイップメントが送信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが受信ＵＥであり、送信ＵＥが接続状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち送信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、ユニキャスト伝送方式に対して、送信ＵＥの送信リソースが自律選択方式を使用する、すなわち送信ＵＥが自律的にネットワークによってブロードキャストされたリソースプールまたは予め設定されたリソースプールの中から送信リソースをランダムに選択できる場合、送信ＵＥはＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、該ＳＬ ＤＲＸ設定を受信ＵＥに送信することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障することができる。

【0102】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつユーザイクイップメントの送信リソースが動的スケジューリング方式を使用することに応答して、相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない。

【0103】

例えば、ユーザイクイップメントが送信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが受信ＵＥであり、送信ＵＥが接続状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち送信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、ユニキャスト伝送方式に対して、送信ＵＥの送信リソースが動的スケジューリング方式を使用する場合、該動的スケジューリングがサービングセルによって送信ＵＥのキャッシュデータ報告に基づいて、送信ＵＥにｓｉｄｅｌｉｎｋでの送信リソースを動的に割り当てることであり、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしないため、送信ＵＥがＳＬ ＤＲＸ設定を受信ＵＥに送信しない。

【0104】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、ユーザイクイップメントがＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、該ＳＬ ＤＲＸ設定を相手端のユーザイクイップメントに送信する。

【0105】

例えば、ユーザイクイップメントが送信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが受信ＵＥであり、送信ＵＥがアイドル状態または非アクティブ状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち送信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、ユニキャスト伝送方式に対して、送信ＵＥの動作は、例えば、送信ＵＥがＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、該ＳＬ ＤＲＸ設定を受信ＵＥに送信することであってもよく、これによってユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障することができる。

【0106】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない。

【0107】

例えば、ユーザイクイップメントが送信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが受信ＵＥであり、送信ＵＥがアイドル状態または非アクティブ状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち送信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、ユニキャスト伝送方式に対して、送信ＵＥの動作は、例えば、ＳＬ ＤＲＸ設定を受信ＵＥに送信しないことであってもよい。

【0108】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、ユーザイクイップメントが第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルから第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定されたユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースする。

【0109】

ここで、本願の実施例では、該移動は、セル選択、セル再選択、リンク再構築及び切り替えなどのうちのいずれか１つを含むことができる。

【0110】

例えば、ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にある時、ユーザイクイップメントが、ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸをサポートするサービングセルから、ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸをサポートしないセルに移動し、すなわち第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルから、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動した場合、ＳＬ ＤＲＸが設定されたユニキャスト接続ユーザイクイップメントについて、該ユーザイクイップメントは、設定されたユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースすることにより、相手端のユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を確保することができる。

【0111】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントがオフライン状態から第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定されたユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースする。

【0112】

例えば、ユーザイクイップメントが、オフライン状態から、ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸをサポートしないセルに移動し、すなわちオフライン状態から、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し場合、ＳＬ ＤＲＸが設定されたユニキャスト接続ユーザイクイップメントについて、該ユーザイクイップメントは、設定されたユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースすることにより、相手端のユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を確保することができる。

【0113】

本願のいくつかの実施例では、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を拒否（ｒｅｊｅｃｔ）し、相手端のユーザイクイップメントに拒否指示を送信する。

【0114】

例えば、ユーザイクイップメントが受信ＵＥである場合、相手端のユーザイクイップメントが送信ＵＥであり、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち受信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が含まれておらず、かつ受信ＵＥと送信ＵＥとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストである場合、受信ＵＥは受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を拒否し、送信ＵＥに拒否指示を送信する。

【0115】

本願のいくつかの実施例では、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容または拒否すると决定し、相手端のユーザイクイップメントに受容指示または拒否指示を送信する。

【0116】

例えば、ユーザイクイップメントが受信ＵＥである場合、相手端のユーザイクイップメントが送信ＵＥであり、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち受信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が含まれておらず、かつ受信ＵＥと送信ＵＥとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストである場合、受信ＵＥは受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容するか拒否するかを自律的に決定し、送信ＵＥに受容指示または拒否指示を送信する。例えば、受信ＵＥが受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容すると自律的に決定し、受信ＵＥが送信ＵＥに受容指示を送信し、また例えば、受信ＵＥが受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を拒否すると自律的に決定し、受信ＵＥが送信ＵＥに拒否指示を送信する。

【0117】

本願のいくつかの実施例では、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、予め設定されたＳＬ ＤＲＸ設定を使用する。

【0118】

例えば、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわちユーザイクイップメント受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用し、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストである必要があり、ユーザイクイップメントは予め設定されたＳＬ ＤＲＸ設定を使用できる。

【0119】

本願のいくつかの実施例では、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、ＳＬ ＤＲＸを使用しない。ここで、本願の実施例では、ＳＬ ＤＲＸを使用しないことは、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ伝送の受信中にＤＲＸ機能を起動しないことを含む。

【0120】

例えば、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわちユーザイクイップメント受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が含まれておらず、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストである場合、ユーザイクイップメントはＳＬ ＤＲＸを使用でき、例えば、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ伝送の受信中にＤＲＸ機能を起動しなくてもよい。

【0121】

これにより、本願の実施例は、サービングセルメッセージに基づいてどのＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用するかを決定することにより、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸをサポートするユーザイクイップメントの動作を決定し、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するとともに、ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約し、リソースの浪費を回避することができる。

【0122】

なお、上記の実施例はユーザイクイップメント側から本願の実施例のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法の実現形態を説明した。本願の実施例は、別のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法をさらに提供し、以下、サービングセルデバイス側から該サイドリンク不連続受信設定を決定する方法の実現形態を説明する。図４は本願の実施例によって提供されるもう１つのサイドリンク不連続受信設定を決定する方法のフローチャートである。なお、本願の実施例のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法はサービングセルデバイスによって実行できる。

【0123】

なお、本願の実施例におけるサービングセルデバイスは、信号を送信または受信するためのネットワーク側のエンティティであるネットワークデバイスであってもよい。例えば、ネットワークデバイスは、進化型基地局（ｅｖｏｌｖｅｄ ＮｏｄｅＢ、ｅＮＢ）、伝送ポイント（ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ ｒｅｃｅｐｔｉｏｎ ｐｏｉｎｔ、ＴＲＰ）、ＮＲシステムにおける次世代基地局（ｎｅｘｔ ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ ＮｏｄｅＢ、ｇＮＢ）、他の将来の移動体通信システムにおける基地局または無線保真（ｗｉｒｅｌｅｓｓ ｆｉｄｅｌｉｔｙ、ＷｉＦｉ）システムにおけるアクセスノードなどであってもよい。本願の実施例はネットワークデバイスに採用される具体的な技術と具体的なデバイス形態を限定しない。本願の実施例によって提供されるネットワークデバイスは、集中ユニット（ｃｅｎｔｒａｌ ｕｎｉｔ、ＣＵ）と分散ユニット（ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｅｄ ｕｎｉｔ、ＤＵ）とから構成されてもよく、ここで、ＣＵは制御ユニット（ｃｏｎｔｒｏｌ ｕｎｉｔ）と呼ばれてもよく、ＣＵ－ＤＵの構造を採用すると、ネットワークデバイス、例えば基地局のプロトコル層を分離し、一部のプロトコル層の機能をＣＵに集中的に制御させ、残りの一部または全部のプロトコル層の機能をＤＵに分散させ、ＣＵによってＤＵを集中的に制御することができる。

【0124】

例えば、図４に示すように、該サイドリンク不連続受信設定を決定する方法は、以下のステップ４０１を含むことができるが、これに限定されない。

【0125】

ステップ４０１において、ユーザイクイップメントにサービングセルメッセージを送信する。

【0126】

ここで、本願の実施例では、サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在するか、またはサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない。一実現形態では、サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないこと、または、サービングセルから送信されたＳｉｄｅｌｉｎｋ設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む。

【0127】

本願の実施例では、ＳＬ ＤＲＸ指示は以下の１）～３）のいずれか１つであり、
１）ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示、
２）ＳＬ ＤＲＸのための設定の指示、
３）Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示。

【0128】

例えば、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在するか否かに基づいて、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートするかＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないかを判定することができる。例えば、ＳＬ ＤＲＸ指示がブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示であることを例として、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示が存在する場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートすると決定することができ、ユーザイクイップメントは第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができ、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージにブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示が存在しない場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定することができ、ユーザイクイップメントは第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。また例えば、ＳＬ ＤＲＸ指示がＳＬ ＤＲＸのための設定の指示であることを例として、サービングセルから送信されたメッセージにＳＬ ＤＲＸのための設定の指示が存在する場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートすると決定することができ、ユーザイクイップメントは第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができ、サービングセルから送信されたメッセージにＳＬ ＤＲＸのための設定の指示が存在しない場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定することができ、ユーザイクイップメントは第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。また例えば、ＳＬ ＤＲＸ指示がＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示であることを例として、サービングセルから送信されたメッセージにＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示が存在する場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートすると決定することができ、ユーザイクイップメントは第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができ、サービングセルから送信されたメッセージにＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示が存在しない場合、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定することができ、ユーザイクイップメントは第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定することができる。サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートするまたはＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしないと決定された場合、ユーザイクイップメント及びサービングセルの状態に基づいてユーザイクイップメントの動作を決定することができ、該ユーザイクイップメントの動作を決定する実現形態については上記のユーザイクイップメント側で説明されたサイドリンク不連続受信設定を決定する方法の実現形態を参照することができ、ここでは説明を省略する。

【0129】

本願の実施例の実施により、サービングセルから送信されたサービングセルメッセージ来ＳＬ ＤＲＸ設定方式を決定し、さらにＳＬ ＤＲＸ設定方式により、ユーザイクイップメントの動作を決定することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障するとともに、ユーザイクイップメントがサイドリンク通信を行う際のデバイス消費電力を節約し、リソースの浪費を回避することができる。

【0130】

上記本開示によって提供される実施例では、それぞれユーザイクイップメント、サービングセルデバイスの角度から、本開示の実施例によって提供される方法を説明する。上記本開示の実施例によって提供される方法における各機能を実現するために、ユーザイクイップメント、サービングセルデバイスはハードウェア構造、ソフトウェアモジュールを含むことができ、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造にソフトウェアモジュールを加える形式で上記各機能を実現する。上記各機能のある機能は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造にソフトウェアモジュールを加える方式で実行することができる。

【0131】

図５は本願の実施例によって提供される通信装置５０の概略構成図である。図５に示される通信装置５０は送受信モジュール５０１及び処理モジュール５０２を含むことができる。送受信モジュール５０１は送信モジュール及び／又は受信モジュールを含むことができ、送信モジュールは送信機能を実現し、受信モジュールは受信機能を実現し、送受信モジュール５０１は送信機能及び／又は受信機能を実現することができる。

【0132】

通信装置５０はユーザイクイップメントであってもよいし、ユーザイクイップメント内の装置であってもよいし、ユーザイクイップメントに合わせて使用できる装置であってもよい。または、通信装置５０はサービングセルデバイスであってもよいし、サービングセルデバイス内の装置であってもよいし、サービングセルデバイスに合わせて使用できる装置であってもよいし。

【0133】

通信装置５０がユーザイクイップメントである場合：本願の実施例では、処理モジュール５０２は受信されたサービングセルメッセージに応答して、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定する。

【0134】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することに応答して、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定するか、または、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことに応答して、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定する。

【0135】

可能な一実現形態では、サービングセルメッセージに前記サービングセルメッセージが存在しないことは、サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないこと、または、サービングセルから送信されたサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む。

【0136】

可能な一実現形態では、ＳＬ ＤＲＸ指示は、ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示と、ＳＬ ＤＲＸのための設定の指示と、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示と、のうちのいずれか１つである。

【0137】

一実現形態では、送受信モジュール５０１は、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報を報告する。

【0138】

一実現形態では、送受信モジュール５０１は、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントが受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容したことに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を報告する。

【0139】

一実現形態では、送受信モジュール５０１はさらに、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されることに応答して、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報及び／又はＳＬ ＤＲＸ設定を報告しない。

【0140】

一実現形態では、送受信モジュール５０１はさらに、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない。

【0141】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつユーザイクイップメントの送信リソースが自律選択方式を使用することに応答して、ＳＬ ＤＲＸ設定を决定し、送受信モジュール５０１はさらに、决定されたＳＬ ＤＲＸ設定を相手端のユーザイクイップメントに送信する。

【0142】

一実現形態では、送受信モジュール５０１はさらに、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつユーザイクイップメントの送信リソースが動的スケジューリング方式を使用することに応答して、相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない。

【0143】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、ＳＬ ＤＲＸ設定を决定し、送受信モジュール５０１はさらに、决定されたＳＬ ＤＲＸ設定を相手端のユーザイクイップメントに送信する。

【0144】

一実現形態では、送受信モジュール５０１はさらに、ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない。

【0145】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、ユーザイクイップメントが第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルから第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定されたユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースする。

【0146】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、ユーザイクイップメントがオフライン状態から第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用されるサービングセルに移動し、かつユーザイクイップメントにユニキャストＳＬ ＤＲＸが設定されたことに応答して、設定されたユニキャストＳＬ ＤＲＸをリリースする。

【0147】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を拒否し、送受信モジュール５０１はさらに、相手端のユーザイクイップメントに拒否指示を送信する。

【0148】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであることに応答して、受信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容または拒否すると决定し、送受信モジュール５０１はさらに、相手端のユーザイクイップメントに受容指示または拒否指示を送信する。

【0149】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、予め設定されたＳＬ ＤＲＸ設定を使用する。

【0150】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がブロードキャストまたはマルチキャストであることに応答して、ＳＬ ＤＲＸを使用しない。選択可能な一実施形態では、ＳＬ ＤＲＸを使用しないことは、Ｓｉｄｅｌｉｎｋ伝送の受信中にＤＲＸ機能を起動しないことを含む。

【0151】

通信装置５０がサービングセルデバイスである場合：本願の実施例では、送受信モジュール５０１は、ユーザイクイップメントにサービングセルメッセージを送信し、サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在するか、またはサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が含まれておらず、ここで、サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定のためのシステム情報を運ぶことをサポートしていないこと、または、サービングセルから送信されたＳｉｄｅｌｉｎｋ設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む。

【0152】

上述した実施例における装置について、その各モジュールが動作を実行する具体的な方法は、その方法に関する実施例において詳細に説明されているが、ここでは詳細には説明しない。

【0153】

図６を参照して、図６は本願の実施例によって提供される別の通信装置６０の概略構成図である。通信装置６０はサービングセルデバイスであってもよいし、ユーザイクイップメントであってもよいし、サービングセルデバイスが上記方法を実現するのを支援するチップ、チップシステム、またはプロセッサなどであってもよいし、ユーザイクイップメントが上記方法を実現するのを支援するチップ、チップシステム、またはプロセッサなどであってもよいし。この装置は、前述の方法の実施例で説明した方法を実現するために使用でき、具体的には、前述の方法の実施例の説明を参照することができる。

【0154】

通信装置６０は１つ又は複数のプロセッサ６０１を含んでもよい。プロセッサ６０１は汎用プロセッサ又は専用プロセッサ等であってもよい。例えば、ベースバンドプロセッサ又は中央処理装置であってもよい。ベースバンドプロセッサは通信プロトコル及び通信データを処理することができ、中央処理装置は通信装置（例えば、ネットワーク側デバイス、ベースバンドチップ、端末デバイス、端末デバイスチップ、ＤＵ又はＣＵなど）を制御し、コンピュータプログラムを実行し、コンピュータプログラムのデータを処理するために使用されてもよい。

【0155】

選択的に、通信装置６０は１つ又は複数のメモリ６０２をさらに含むことができ、それにコンピュータプログラム６０４が記憶されてもよく、プロセッサ６０１は、通信装置が上記方法実施例で説明される方法を実行するように、前記コンピュータプログラム６０４を実行する。選択的に、前記メモリ６０２にはデータが記憶されてもよい。通信装置６０とメモリ６０２は単独で設定されてもよく、一体に統合されてもよい。

【0156】

選択的に、通信装置６０はトランシーバ６０５、アンテナ６０６をさらに含んでもよい。トランシーバ６０５は送受信ユニット、送受信機、又は送受信回路等と呼ぶことができ、送受信機能を実現するために使用される。トランシーバ６０５は受信機と送信機を含むことができ、受信機は受信器又は受信回路などと呼ぶことができ、受信機能を実現するために使用され、送信機は送信器又は送信回路などと呼ぶことができ、送信機能を実現するために使用される。

【0157】

選択的に、通信装置６０は１つ又は複数のインターフェース回路６０７をさらに含んでもよい。インターフェース回路６０７はコード命令を受信し且つプロセッサ６０１に伝送するために使用される。プロセッサ６０１は、通信装置６０が上記方法実施例において説明される方法を実行するように、前記コード命令を実行する。

【0158】

通信装置６０がユーザイクイップメントである場合：プロセッサ６０１は図１におけるステップ１０１を実行し、図２におけるステップ２０１及びステップ２０２を実行し、図３におけるステップ３０１及びステップ３０２を実行する。

【0159】

通信装置６０がサービングセルデバイスである場合：トランシーバ６０５は図４におけるステップ４０１を実行する。

【0160】

１つの実現形態では、プロセッサ６０１は、受信と送信機能を実現するための送受信機を含むことができる。例えば、該送受信機は送受信回路であってもよく、又はインターフェースであってもよく、又はインターフェース回路であってもよい。受信と送信機能を実現するための送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路は分離したものであってもよく、一体に統合されたものであってもよい。上記送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路はコード／データの読み書きに用いることができ、又は、上記送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路は、信号の伝送又は伝送に用いることができる。

【0161】

１つの実現形態では、プロセッサ６０１はコンピュータプログラム６０３を記憶することができ、コンピュータプログラム６０３はプロセッサ６０１において実行され、これにより、通信装置６０は上記方法実施例で説明される方法を実行することができる。コンピュータプログラム６０３はプロセッサ６０１に固定化することができ、該場合では、プロセッサ６０１はハードウェアによって実現可能である。

【0162】

１つの実現形態では、通信装置６０は回路を含むことができ、回路は、前述方法実施例における送信又は受信又は通信の機能を実現することができる。本開示で説明されたプロセッサと送受信機は集積回路（ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ、ＩＣ）、アナログＩＣ、無線周波数集積回路ＲＦＩＣ、混合信号ＩＣ、特定用途向け集積回路（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ、ＡＳＩＣ）、プリント回路基板（ｐｒｉｎｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ ｂｏａｒｄ、ＰＣＢ）、電子デバイスなどにおいて実現することができる。該プロセッサと送受信機は、様々なＩＣプロセス技術、例えば相補型金属酸化物半導体（ｃｏｍｐｌｅｍｅｎｔａｒｙ ｍｅｔａｌ ｏｘｉｄｅ ｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ、ＣＭＯＳ）、Ｎ型金属酸化物半導体（ｎＭｅｔａｌ－ｏｘｉｄｅ－ｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ、ＮＭＯＳ）、Ｐ 型金属酸化物半導体（ｐｏｓｉｔｉｖｅ ｃｈａｎｎｅｌ ｍｅｔａｌ ｏｘｉｄｅ ｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ、ＰＭＯＳ）、バイポーラ接合トランジスタ（ｂｉｐｏｌａｒ ｊｕｎｃｔｉｏｎ ｔｒａｎｓｉｓｔｏｒ、ＢＪＴ）、バイポーラＣＭＯＳ（ＢｉＣＭＯＳ）、シリコンゲルマニウム（ＳｉＧｅ）、ガリウムヒ素（ＧａＡｓ）などを用いて製造してもよい。

【0163】

以上の実施例において説明される通信装置はネットワークデバイス又は端末デバイス（例えば前述した方法実施例における端末デバイス）であってもよいが、本開示の説明における通信装置の範囲はこれに限らず、通信装置の構造は図１２によって限制されなくてもよい。通信装置は、独立したデバイスであってもよく、又は大きいデバイスの一部であってもよい。例えば前記通信装置は以下の（１）～（６）であってもよい。
（１）独立した集積回路ＩＣ、又はチップ、又は、チップシステム又はサブシステム。
（２）１つ又は複数のＩＣを有する集合、選択的に、該ＩＣ集合はデータ、コンピュータプログラムを記憶するための記憶素子を含んでもよい。
（３）ＡＳＩＣ、例えばモデム（Ｍｏｄｅｍ）。
（４）他のデバイス内に埋め込むことができるモジュール。
（５）受信機、端末デバイス、インテリジェント端末デバイス、セルラー電話、無線デバイス、ハンドヘルド、移動ユニット、車載デバイス、ネットワーク側デバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど。
（６）その他。

【0164】

当業者であれば分かるように、本開示の実施例で挙げられた様々な説明的な論理ブロック（ｉｌｌｕｓｔｒａｔｉｖｅ ｌｏｇｉｃａｌ ｂｌｏｃｋ）とステップ（ｓｔｅｐ）は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両者の組み合わせによって実現することができる。このような機能は、ハードウェアか、それともソフトウェアによって実現されるかは、特定の適用とシステム全体の設計要件によって決められる。当業者は、各特定の種類の適用に対して、様々な方法を用いて前記の機能を実現することができ、しかし、このような実現は、本開示の実施例の保護範囲を超えるものとして理解するべきではない。

【0165】

本開示の実施例はサイドリンク不連続受信設定を決定するシステムをさらに提供し、該システムは前述した図５の実施例においてユーザイクイップメントとされる通信装置及びサービングセルデバイスとされる通信装置を含むか、または、該システムは前述した図６の実施例においてユーザイクイップメントとされる通信装置及びサービングセルデバイスとされる通信装置を含む。

【0166】

本開示は、命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、命令がコンピュータによって実行される場合、上記いずれか１つの方法実施例の機能を実現する。

【0167】

本開示はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、該コンピュータプログラム製品は、コンピュータによって実行される場合、上記いずれか１つの方法実施例の機能を実現する。

【0168】

上記実施例では、全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はその任意の組み合わせで実現することができる。ソフトウェアを用いて実現する時、全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現することができる。コンピュータプログラム製品は１つ又は複数のコンピュータプログラムを含む。コンピュータに前記コンピュータプログラムをロードし且つ実行する場合、全部又は一部は、本開示の実施例に記載のフロー又は機能を生成する。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブルデバイスであってもよい。コンピュータプログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、又は１つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から１つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体へ伝送することができ、例えば、コンピュータプログラムは、１つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから、有線（例えば同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線（ｄｉｇｉｔａｌ ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ ｌｉｎｅ、ＤＳＬ））又は無線（例えば赤外線、無線、マイクロ波等）方式によってもう１つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタへ伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な如何なる利用可能な媒体、又は１つ又は複数の利用可能な媒体統合を含むサーバ、データセンタなどデータ記憶デバイスであってもよい。前記利用可能な媒体は磁気媒体（例えば、フロッピー ディスク）、光学媒体（例えば、高密度デジタルビデオディスク（ｄｉｇｉｔａｌ ｖｉｄｅｏ ｄｉｓｃ、ＤＶＤ））、又は半導体媒体（例えば、ソリッドステートドライブ（ｓｏｌｉｄ ｓｔａｔｅ ｄｉｓｋ、ＳＳＤ））などであってもよい。

【0169】

本開示の少なくとも１つは、１つまたは複数として説明することもでき、複数は、２つ、３つ、４つまたはそれ以上であってもよく、本開示は限定しない。本開示の実施例では、１つの技術的特徴に対して、「第１」、「第２」、「第３」、「Ａ」、「Ｂ」、「Ｃ」、及び「Ｄ」等によって当該種類の技術的特徴における技術的特徴を区別し、当該「第１」、「第２」、「第３」、「Ａ」、「Ｂ」、「Ｃ」、及び「Ｄ」に記載の技術的特徴間には前後の順序や大小の順序がない。

【0170】

本開示における各表に示される対応関係は、設定されていてもよいし、予め定義されていてもよい。各表の情報の値は単なる例であり、他の値として設定することができ、本開示は限定しない。情報と各パラメータとの対応関係を設定するとき、各表に示される対応関係のすべてを設定すべきものではないとは限らない。例えば、本開示の表では、ある行によって示される対応関係が設定されなくてもよい。別の例として、分割、マージなどの適切な変形調整は、上記の表に基づいて行うことができる。上記の各表にタイトルに示されるパラメータの名称は、通信装置が理解可能な他の名称を採用することもでき、そのパラメータの値のや表示方式は、通信装置が理解可能な他の値や表示方式を採用することもできる。上記各表は、実現時には、他のデータ構造を採用することもでき、例えば、配列、キュー、コンテナ、スタック、線形テーブル、ポインタ、リンクテーブル、ツリー、図、構造体、クラス、ヒープ、ハッシュリスト、またはハッシュテーブルなどを採用することができる。

【0171】

本開示における予め定義は、定義、予め定義、記憶、予め記憶、予め交渉、予め設定、硬化、または予め焼成として理解することができる。

【0172】

当業者であれば、本明細書に開示された実施例で説明された各例のユニットとアルゴリズムステップと併せて、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現できることを認識することができる。ある機能はいかにハードウェアまたはソフトウェアの方式で実行するかどうかは、技術案の特定の応用と設計制約条件によって決定される。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えすべきではない。

【0173】

当業者が明らかに分かるように、説明の便宜と簡潔のために、上記に記載のシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、上記方法の実施例における対応プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。

【0174】

以上で説明されたように、本開示の具体的な実施形態のみであるが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者であらば、本開示が開示した技術範囲内では、変更または置換が本開示の保護範囲内に含まれるべきることを容易に想到できる。したがって、本開示の保護範囲は請求項の保護範囲を基准とするべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【手続補正書】

【提出日】2024-06-17

【手続補正1】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１４

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0014】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつ前記ユーザイクイップメントのリソース選択方式として自律選択方式を使用することに応答して、ＳＬ ＤＲＸ設定を决定し、前記决定されたＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む。

【手続補正2】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１５

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0015】

一実現形態では、前記方法は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつ前記ユーザイクイップメントのリソース選択方式として動的スケジューリング方式を使用することに応答して、前記相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しないステップをさらに含む。

【手続補正3】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０１００

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0100】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつユーザイクイップメントのリソース選択方式として自律選択方式を使用することに応答して、ユーザイクイップメントがＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、該ＳＬ ＤＲＸ設定を相手端のユーザイクイップメントに送信する。

【手続補正4】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０１０１

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0101】

例えば、ユーザイクイップメントが送信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが受信ＵＥであり、送信ＵＥが接続状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち送信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、ユニキャスト伝送方式に対して、送信ＵＥのリソース送信方式として自律選択方式を使用する、すなわち送信ＵＥが自律的にネットワークによってブロードキャストされたリソースプールまたは予め設定されたリソースプールの中から送信リソースをランダムに選択できる場合、送信ＵＥはＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、該ＳＬ ＤＲＸ設定を受信ＵＥに送信することにより、ユーザイクイップメントとユーザイクイップメントとの間のサイドリンク通信を保障することができる。

【手続補正5】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０１０２

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0102】

本願のいくつかの実施例では、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつユーザイクイップメントのリソース送信方式として動的スケジューリング方式を使用することに応答して、相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない。

【手続補正6】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０１０３

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0103】

例えば、ユーザイクイップメントが送信ＵＥであると仮定すると、相手端のユーザイクイップメントが受信ＵＥであり、送信ＵＥが接続状態にある時、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしない、すなわち送信ＵＥによって受信されたサービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、ユニキャスト伝送方式に対して、送信ＵＥのリソース送信方式として動的スケジューリング方式を使用する場合、該動的スケジューリングがサービングセルによって送信ＵＥのキャッシュデータ報告に基づいて、送信ＵＥにｓｉｄｅｌｉｎｋでの送信リソースを動的に割り当てることであり、サービングセルがＳｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートしないため、送信ＵＥがＳＬ ＤＲＸ設定を受信ＵＥに送信しない。

【手続補正7】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０１４１

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0141】

一実現形態では、処理モジュール５０２はさらに、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつユーザイクイップメントのリソース送信方式として自律選択方式を使用することに応答して、ＳＬ ＤＲＸ設定を决定し、送受信モジュール５０１はさらに、决定されたＳＬ ＤＲＸ設定を相手端のユーザイクイップメントに送信する。

【手続補正8】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０１４２

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0142】

一実現形態では、送受信モジュール５０１はさらに、ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつユーザイクイップメントのリソース送信方式として動的スケジューリング方式を使用することに応答して、相手端のユーザイクイップメントにＳＬ ＤＲＸ設定を送信しない。

【手続補正9】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

サイドリンク不連続受信設定を決定する方法であって、前記方法はユーザイクイップメントに適用され、前記方法は、
受信されたサービングセルメッセージに基づいて、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定するステップと、
前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在する場合、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定するステップであって、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することは、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしていることを示すステップと、を含む、
ことを特徴とするサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項2】

前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、前記サービングセルが前記ＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしていないことを示す、
ことを特徴とする請求項１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項3】

前記ＳＬ ＤＲＸ指示は、
ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示と、
ＳＬ ＤＲＸのための設定の指示と、
Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示と、のうちのいずれか１つである、
ことを特徴とする請求項１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項4】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用される場合、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報を報告するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項5】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用され、かつ前記ユーザイクイップメントが受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受容した場合、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を報告するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項6】

前記方法は、
前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しない場合、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定するステップをさらに含み、
前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、
前記サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定を運ぶためのシステム情報を提供していないこと、
または、前記サービングセルから送信されたサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項7】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ前記第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用される場合、受信された相手端のユーザイクイップメントから送信された支援情報及び／又はＳＬ ＤＲＸ設定を報告しないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項６に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項8】

前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストであり、かつ前記ユーザイクイップメントのリソース選択方式として自律選択方式を使用する場合、 前記ユーザイクイップメントがＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、前記ＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項9】

前記ユーザイクイップメントがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のＳｉｄｅｌｉｎｋ伝送方式がユニキャストである場合、前記ユーザイクイップメントがＳＬ ＤＲＸ設定を決定し、前記ＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項10】

サイドリンク不連続受信設定を決定する方法であって、前記方法はユーザイクイップメントに適用され、前記方法は、
前記ユーザイクイップメントと相手端のユーザイクイップメントとの間のサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）伝送方式がユニキャストであると決定するステップと、
サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定を決定するステップと、
前記ＳＬ ＤＲＸ設定を前記相手端のユーザイクイップメントに送信するステップと、を含む、
ことを特徴とするサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項11】

サイドリンク不連続受信設定を決定する方法であって、前記方法はネットワークデバイスに適用され、前記方法は、
ユーザイクイップメントにサービングセルメッセージを送信するステップであって、前記サービングセルメッセージは、前記ユーザイクイップメントがサイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定するために使用され、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することは、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用することを前記ユーザイクイップメントに指示し、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することは、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしていることを示すステップを含む、
ことを特徴とするサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項12】

前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、前記サービングセルが前記ＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしていないことを示す、
ことを特徴とする請求項１１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項13】

前記ＳＬ ＤＲＸ指示は、
ブロードキャスト及びマルチキャストのためのＳＬ ＤＲＸ設定の指示と、
ＳＬ ＤＲＸのための設定の指示と、
Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＤＲＸメカニズムをサポートする指示と、のうちのいずれか１つである、
ことを特徴とする請求項１１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項14】

前記方法は、
前記ユーザイクイップメントから送信された支援情報を受信するステップであって、前記支援情報は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用される場合、前記ネットワークデバイスに報告され、前記支援情報は、相手端のユーザイクイップメントから前記ユーザイクイップメントに送信されるものであるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項１１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項15】

前記方法は、
前記ユーザイクイップメントから送信されたＳＬ ＤＲＸ設定を受信するステップであって、前記ＳＬ ＤＲＸ設定は、相手端のユーザイクイップメントから前記ユーザイクイップメントに送信されるものであり、前記ＳＬ ＤＲＸ設定は、前記ユーザイクイップメントが接続状態にあり、かつ第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式が使用される場合、前記ネットワークデバイスに報告されるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項１１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項16】

前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、第２のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用することを前記ユーザイクイップメントに指示し、
前記サービングセルメッセージに前記ＳＬ ＤＲＸ指示が存在しないことは、
前記サービングセルが、ＳＬ ＤＲＸ設定を運ぶためのシステム情報を提供していないこと、
または、前記サービングセルから送信されたサイドリンク（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ）設定を運ぶためのシステム情報にＳＬ ＤＲＸ設定が存在しないこと、を含む、
ことを特徴とする請求項１１に記載のサイドリンク不連続受信設定を決定する方法。

【請求項17】

ユーザイクイップメントであって、
処理モジュールを含み、
前記処理モジュールが、
受信されたサービングセルメッセージに基づいて、サイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定し、
前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在する場合、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用すると決定し、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することは、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしていることを示す、
ことを特徴とするユーザイクイップメント。

【請求項18】

ネットワークデバイスであって、
ユーザイクイップメントにサービングセルメッセージを送信するための送受信モジュールを含み、前記サービングセルメッセージは、前記ユーザイクイップメントがサイドリンク不連続受信（ＳＬ ＤＲＸ）設定方式を決定するために使用され、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することは、第１のＳＬ ＤＲＸ設定方式を使用することを前記ユーザイクイップメントに指示し、前記サービングセルメッセージにＳＬ ＤＲＸ指示が存在することは、サービングセルがＳＬ ＤＲＸ設定をサポートしていることを示す、
ことを特徴とするネットワークデバイス。

【請求項19】

通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に請求項１～９又は１０のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。

【請求項20】

通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に請求項１１～１６のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。

【請求項21】

命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令が実行される場合、請求項１～９又は１０のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【請求項22】

命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令が実行される場合、請求項１１～１６のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【国際調査報告】