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特表2024-547025クラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】クラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/30 20180101AFI20241219BHJP
   G09B 19/04 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
G16H20/30
G09B19/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536399
(86)(22)【出願日】2022-12-16
(85)【翻訳文提出日】2024-08-08
(86)【国際出願番号】 KR2022020626
(87)【国際公開番号】W WO2023113553
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0181989
(32)【優先日】2021-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0134355
(32)【優先日】2022-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524228948
【氏名又は名称】マインドハブ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】MINDHUB CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】801-ho, 11-41, Simin-daero 327beon-gil, Dongan-gu, Anyang-si, Gyeonggi-do 14055, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヘ ソン
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
5L099AA21
(57)【要約】
本開示は、クラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法及び装置に関し、前記クラウドサーバと連動したプラットフォームに対する特定アカウントのログインを感知すると、前記特定アカウントの権限を確認する段階と、確認の結果、前記特定アカウントが患者アカウントである場合、前記患者アカウントと連動した少なくとも1つの連結アカウントから入力された該当患者に関する少なくとも1つの医療情報を収集する段階と、前記少なくとも1つの医療情報を分析して前記該当患者の状態情報を生成する段階と、人工知能基盤の学習モデルを用いて前記状態情報を基に少なくとも1つのコンテンツを検索する段階と、検索された少なくとも1つのコンテンツを用いてトレーニング情報を生成及び提供する段階とを含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置によって行われる、クラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法において、
前記クラウドサーバと連動したプラットフォームに対する特定アカウントのログインを検知すると、前記特定アカウントの権限を確認する段階と、
確認の結果、前記特定アカウントが患者アカウントである場合、前記患者アカウントと連動した少なくとも1つの連結アカウントから入力された該当患者に関する少なくとも1つの医療情報を収集する段階と、
前記少なくとも1つの医療情報を分析して前記該当患者の状態情報を生成する段階と、
人工知能基盤の学習モデルを用いて前記状態情報を基に少なくとも1つのコンテンツを検索する段階と、
検索された少なくとも1つのコンテンツを用いてトレーニング情報を生成及び提供する段階と、
を含み、
前記少なくとも1つの連結アカウントは、保護者アカウント、言語聴覚士アカウント、医療関係者アカウント及び医療機関の管理者アカウントのうちの少なくとも1つを含み、
前記少なくとも1つの医療情報は、前記該当患者に関する症状情報、診断情報、医療関係者情報、言語聴覚士情報、環境情報及びアンケート情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記状態情報は、前記該当患者の状態を定量的指標で示すものであることを特徴とする、
クラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのコンテンツを検索するとき、
ビッグデータ分析を通じてクラウドサーバを基に既に格納されたコンテンツのタグ情報に基づいてそれぞれのコンテンツの種類を確認し、確認されたコンテンツの種類を基に前記少なくとも1つのコンテンツを検索することを特徴とする請求項1に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法。
【請求項3】
前記トレーニング情報を生成及び提供する段階の後、
前記トレーニング情報を基に前記該当患者がトレーニングを行うことによって生成されたトレーニング結果情報が受信されると、前記トレーニング結果情報を分析して前記該当患者に関する分析情報を生成する段階と、
前記分析情報を既に設定された少なくとも1つの端末に送信する段階と、
を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法。
【請求項4】
前記トレーニング結果情報は、
認知領域及び言語領域に対するトレーニング実行程度、トレーニング比率、トレーニング領域及びトレーニング領域別の正確度が日付別に記録され、
前記分析情報は、
前記少なくとも1つの端末のユーザが日付区間を設定すると、設定された日付区間に含まれているトレーニング結果情報を用いて生成され、前記少なくとも1つの端末のディスプレイを介してグラフ及び数値のうちの少なくとも1つに表示されて提供されることを特徴とする請求項3に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法。
【請求項5】
前記トレーニング情報を生成するとき、
前記定量的指標を用いて前記該当患者の認知水準及び言語水準のうちの少なくとも1つに対して評価し、評価結果によって該当患者に対するトレーニングの難易度を決定した後、検索された少なくとも1つのコンテンツのうち、決定されたトレーニングの難易度に対応する前記少なくとも1つのコンテンツを選定した後、選定された少なくとも1つのコンテンツを基にトレーニング順序を決定することを特徴とする請求項2に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法。
【請求項6】
既に設定された少なくとも1つの端末は、
前記該当患者の患者端末、少なくとも1つの医療関係者のそれぞれの医療関係者端末、少なくとも1つの言語聴覚士のそれぞれの言語聴覚士端末、少なくとも1つの保護者のそれぞれの保護者端末、及び少なくとも1つの医療機関のそれぞれに備えられた端末のうちの少なくとも1つを含み、
前記該当患者、前記少なくとも1つの医療関係者、前記少なくとも1つの言語聴覚士及び前記少なくとも1つの保護者、前記少なくとも1つの医療機関のそれぞれは、前記該当患者の情報に対する権限が異なるように設定され、
設定された権限に応じて前記分析情報が異なるように生成され得ることを特徴とする請求項3に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法。
【請求項7】
前記トレーニング情報を前記患者端末に提供することを要請する要請情報を受信する場合、決済手続きが行うことが可能であり、
前記決済手続きは、既に登録された決済情報を基に自動的に行われるか、又は手動で行われることを特徴とする請求項6に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法。
【請求項8】
既に格納されたコンテンツは、
認知療法コンテンツ、第1言語療法コンテンツ及び第2言語療法コンテンツを含み、
前記第1言語療法コンテンツは、認知療法と連携して言語聴覚士なしに活用できるコンテンツであり、
前記第2言語療法コンテンツは、言語聴覚士を通じてオフライン又はオンラインで実行可能なコンテンツであることを特徴とする請求項2に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法。
【請求項9】
前記トレーニング情報は、
前記ログインが実行された端末に送信され、
前記トレーニング情報を生成するとき、
前記ログインが行われた端末の種類に応じて前記トレーニング情報を異なるように生成することを特徴とする請求項8に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法。
【請求項10】
クラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置において、
通信モジュールと、
少なくとも1つの患者に関する各種の情報、前記認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツを提供するための人工知能基盤の学習モデル及び少なくとも1つのプロセスを格納する格納モジュールと、
前記少なくとも1つのプロセスを基に前記認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツを提供するための動作を行う制御モジュールと、
を含み、
前記制御モジュールは、
前記クラウドサーバと連動したプラットフォームに対する特定アカウントのログインを検知すると、前記特定アカウントの権限を確認し、確認の結果、前記特定アカウントが患者アカウントである場合、前記患者アカウントと連動した少なくとも1つの連結アカウントから入力された該当患者に関する少なくとも1つの医療情報を収集し、前記少なくとも1つの医療情報を分析して前記該当患者の状態情報を生成し、人工知能基盤の学習モデルを用いて前記状態情報を基に少なくとも1つのコンテンツを検索し、検索された少なくとも1つのコンテンツを用いてトレーニング情報を生成及び提供し、
前記少なくとも1つの連結アカウントは、保護者アカウント、言語聴覚士アカウント、医療関係者アカウント及び医療機関の管理者アカウントのうちの少なくとも1つを含み、
前記少なくとも1つの医療情報は、前記該当患者に関する症状情報、診断情報、医療関係者情報、言語聴覚士情報、環境情報及びアンケート情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記状態情報は、前記該当患者の状態を定量的指標で示すものであることを特徴とする、クラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置。
【請求項11】
前記制御モジュールは、
前記少なくとも1つのコンテンツを検索するとき、
ビッグデータ分析を通じてクラウドサーバを基に既に格納されたコンテンツのタグ情報に基づいてそれぞれのコンテンツの種類を確認し、確認されたコンテンツの種類を基に前記少なくとも1つのコンテンツを検索することを特徴とする、請求項10に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置。
【請求項12】
前記制御モジュールは、
前記トレーニング情報を生成及び提供した後、
前記トレーニング情報を基に前記該当患者がトレーニングを行うことによって生成されたトレーニング結果情報を受信すると、前記トレーニング結果情報を分析して前記該当患者に関する分析情報を生成し、
前記分析情報を既に設定された少なくとも1つの端末に送信することを特徴とする、請求項11に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置。
【請求項13】
前記制御モジュールは、
前記トレーニング情報を生成するとき、
前記定量的指標を用いて前記該当患者の認知水準及び言語水準のうちの少なくとも1つに対して評価し、
評価結果によって該当患者に対するトレーニングの難易度を決定した後、検索された少なくとも1つのコンテンツのうち、決定されたトレーニングの難易度に対応する前記少なくとも1つのコンテンツを選定した後、選定された少なくとも1つのコンテンツを基にトレーニング順序を決定することを特徴とする、請求項11に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置。
【請求項14】
前記既に格納されたコンテンツは、
認知療法コンテンツ、第1言語療法コンテンツ及び第2言語療法コンテンツを含み、
前記第1言語療法コンテンツは、認知療法と連携して言語聴覚士なしに活用できるコンテンツであり、
前記第2言語療法コンテンツは、言語聴覚士を通じてオフライン又はオンラインで実行可能なコンテンツであることを特徴とする、請求項11に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置。
【請求項15】
前記トレーニング情報は、前記ログインが行われた端末に送信され、
前記制御モジュールは、
前記トレーニング情報を生成するとき、
前記ログインが行われた端末の種類に応じて、前記トレーニング情報を異なるように生成することを特徴とする、請求項14に記載のクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、認知又は言語療法のための方法及びシステムに関する。より詳細には、本開示は、クラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、脳卒中、認知症などの脳疾患は、認知及び言語能力の損傷を誘発させる。
【0003】
言語障害とは、口語を理解し表現するのに必要な一連の過程、即ち、入力過程、認知過程、算出過程などのスピーチチェーンのうち、一ヶ所での欠陥により言語習得が遅れることであって、その習得過程が正常な場合と有意な偏差を示す意思疎通障害の類型を通称して言語障害と称す。
【0004】
このような言語障害は、個人のコミュニケーションの困難を引き起こすだけでなく、社会及び経済活動にも多くの制約を与えるので、これに対する正確な処方を行うことが何よりも重要である。
【0005】
従来は、オフライン空間で患者と医療関係者(医師、看護師、言語聴覚士など)が言語療法を目的として多様な活動を共に行っていたが、これは限られた空間に患者と医療関係者が直接対面しなければならないという限界があった。
【0006】
従って、従来の対面治療を克服し、クラウドサーバを基に患者が所望の時間に所望の場所で多様なオーダーメードの言語療法を行えるようにする言語療法サービスを提供するのはもちろん、患者又は保護者の意見を反映して持続的なサービス改善を可能にする技術が開発される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、クラウドサーバを基に患者が所望の時間に所望の場所で多様なオーダーメードのリハビリテーションを行えるようにするトレーニングコンテンツに対する提供サービスを提供するのはもちろん、顧客(患者、保護者、医療関係者、言語聴覚士、医療機関の管理者など)の意見を反映して持続的なサービス改善を可能にするクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法及びシステムを提供することにある。
【0008】
また、本開示の他の目的は、記憶力、執行力、注意力、聴覚的理解力、話し、読み及び書きの少なくとも1つ以上の領域に関連するリハビリテーションのためのオーダーメード型コンテンツを提供できるだけでなく、患者が空間及び時間の制約なしにオーダーメードの言語療法を受けることができ、保護者及び/又は医療関係者(医師、看護師、言語聴覚士など)が患者の言語リハビリテーション過程、結果、現況などをモニタリングできるようにするクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法及びシステムを提供することにある。
【0009】
更に、本開示の別の目的は、段階(レベル)、速度、時間などの患者の水準に合うリハビリテーションを可能にするコンテンツを提供し、そのトレーニングパターン及び/又はトレーニング履歴を分析した分析情報を提供して患者本人はもちろん、保護者、医療関係者などがトレーニングの成果を容易に確認するようにし、これを累積して記録することによって、リハビリテーションによる患者の状態を持続的に管理できるようにするクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法及びシステムを提供することにある。
【0010】
本開示が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に限定されず、言及していない更に他の課題は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した技術的課題を達成するための本開示の一側面に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法は、前記クラウドサーバと連動したプラットフォームに対する特定アカウントのログインを感知すると、前記特定アカウントの権限を確認する段階と、確認の結果、前記特定アカウントが患者アカウントである場合、前記患者アカウントと連動した少なくとも1つの連結アカウントから入力された該当患者に関する少なくとも1つの医療情報を収集する段階と、前記少なくとも1つの医療情報を分析して該当患者の状態情報を生成する段階と、人工知能基盤の学習モデルを用いて前記状態情報を基に少なくとも1つのコンテンツを検索する段階と、検索された少なくとも1つのコンテンツを用いてトレーニング情報を生成及び提供する段階とを含み、前記少なくとも1つの連結アカウントは、保護者アカウント、言語聴覚士アカウント、医療関係者アカウント及び医療機関の管理者アカウントのうちの少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの医療情報は、該当患者に関する症状情報、診断情報、医療関係者情報、言語聴覚士情報、環境情報及びアンケート情報のうちの少なくとも1つを含み、前記状態情報は、前記該当患者の状態を定量的指標で示すものであり得る。
【0012】
また、本開示の一側面に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置は、通信モジュールと、少なくとも1つの患者に関する各種の情報、前記認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツを提供するための人工知能基盤の学習モデル及び少なくとも1つのプロセスを格納する格納モジュールと、前記少なくとも1つのプロセスを基に前記認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツを提供するための動作を行う制御モジュールとを含み、前記制御モジュールは、前記クラウドサーバと連動したプラットフォームに対する特定アカウントのログインを感知すると、前記特定アカウントの権限を確認し、確認の結果、前記特定アカウントが患者アカウントである場合、前記患者アカウントと連動した少なくとも1つの連結アカウントから入力された該当患者に関する少なくとも1つの医療情報を収集し、前記少なくとも1つの医療情報を分析して前記該当患者の状態情報を生成し、人工知能基盤の学習モデルを用いて前記状態情報を基に少なくとも1つのコンテンツを検索し、検索された少なくとも1つのコンテンツを用いてトレーニング情報を生成及び提供し、前記少なくとも1つの連結アカウントは、保護者アカウント、言語聴覚士アカウント、医療関係者アカウント及び医療機関の管理者アカウントのうちの少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの医療情報は、前記該当患者に関する症状情報、診断情報、医療関係者情報、言語聴覚士情報、環境情報及びアンケート情報のうちの少なくとも1つを含み、前記状態情報は、前記該当患者の状態を定量的指標で示すものであり得る。
【0013】
この他にも、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された本開示を実現するための方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを更に提供できる。
【0014】
この他にも、本開示を実現するための方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を更に提供できる。
【発明の効果】
【0015】
本開示の前述した課題の解決手段によれば、クラウドサーバを基に患者が所望の時間に所望の場所で多様なオーダーメードのリハビリテーションを行えるようにするトレーニングコンテンツに対する提供サービスを提供するのはもちろん、顧客(患者、保護者、医療関係者、言語聴覚士、医療機関の管理者など)の意見を反映して持続的なサービス改善を可能にする。
【0016】
また、本開示によると、記憶力、執行力、注意力、聴覚的理解力、会話、読み書きの少なくとも1つ以上の領域に関連するリハビリテーションのためのオーダーメード型コンテンツを提供できるだけでなく、患者は空間及び時間の制約なしにオーダーメードの言語療法を受けることができ、保護者及び/又は医療関係者(医師、看護師、言語聴覚士など)が患者の言語リハビリテーション過程、結果、現況などをモニタリングできる。
【0017】
更に、本開示によると、段階(レベル)、速度、時間などの患者の水準に合うリハビリテーションを可能にするコンテンツを提供し、そのトレーニングパターン及び/又はトレーニング履歴を分析した分析情報を提供して患者本人はもちろん、保護者、医療関係者などがトレーニングの成果を容易に確認するようにし、これを累積して記録することによって、リハビリテーションによる患者の状態を持続的に管理できる。
【0018】
本開示の効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない更に他の効果は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供システムのネットワーク構造を示す図である。
図2】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供システムにおいてコンテンツ提供のためのフローを示す図である。
図3】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供システムの動作構成を説明する図である。
図4】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供システムの動作構成を説明する図である。
図5】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供システムの動作構成を説明する図である。
図6】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供システムの動作構成を説明する図である。
図7】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置の構成を示す図である。
図8】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法においてトレーニング情報を生成するための動作を示す図である。
図9】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法において分析情報を生成するための動作を示す図である。
図10】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法において少なくとも1つのコンテンツを検索する際に行われる具体的な動作を示す図である。
図11】本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法においてトレーニング情報を生成する際に行われる具体的な動作を示す図である。
図12】本開示の一実施例によって、コンテンツ提供装置を介して格納及び管理される患者に関する患者情報の一例を示す図である。
図13】本開示の一実施例によって、トレーニング情報に応じたトレーニング遂行の内容が患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図14】本開示の一実施例によって、トレーニング情報に応じたトレーニング遂行の内容が患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図15】本開示の一実施例によって、トレーニング情報に応じたトレーニング実行の内容が患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図16】本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介してトレーニングを行うようにするためのトレーニング設定が可能なように表示される画面の一例を示す図である。
図17】本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介してトレーニングを行えるように表示される画面の一例を示す図である。
図18】本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介してトレーニング結果に対する確認が可能なように表示される画面の一例を示す図である。
図19】本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介してトレーニングの遂行による分析情報が表示される画面の一例を示す図である。
図20】本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介して特定の患者に対するトレーニングの遂行履歴が表示される画面の一例を示す図である。
図21】本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介して特定の患者が異なる日付に行ったトレーニング結果が比較されて表示される画面の一例を示す図である。
図22】本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介して異なる日付に行ったトレーニングの結果、それぞれの結果レポートが表示される画面の一例を示す図である。
図23】本開示の一実施例によって、患者端末を介して注意力に対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図24】本開示の一実施例によって、患者端末を介して記憶力に対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図25】本開示の一実施例によって、患者端末を介して執行力に対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図26】本開示の一実施例によって、患者端末を介して聞き取り力(聴覚的理解力)、会話、読み書きのそれぞれに対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図27】本開示の一実施例によって、患者端末を介して聞き取り力(聴覚的理解力)、会話、読み書きのそれぞれに対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図28】本開示の一実施例によって、患者端末を介して聞き取り力(聴覚的理解力)、会話、読み書きのそれぞれに対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図29】本開示の一実施例によって、患者端末を介して聞き取り力(聴覚的理解力)、会話、読み及び書きのそれぞれに対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
図30】本開示の一実施例によって生成されるグラフの一例を示す図である。
図31】本開示の一実施例によって生成されるグラフの一例を示す図である。
図32】本開示の一実施例によって生成されるグラフの一例を示す図である。
図33】本開示の一実施例によって生成されるグラフの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の利点及び特徴、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。しかし、本開示は、以下で示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現できる。但し、本実施例は本開示を完全なものにし、本開示の属する技術分野における通常の技術者に本開示の範囲を完全に理解させるために提供されるものであり、本開示は請求項の範囲により定義されるに過ぎない。
【0021】
本明細書で用いられる用語は、実施例を説明するためのものであり、本開示を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は特に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられる「含む(comprises)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素以外に1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。明細書全体に亘って同一の図面符号は同一の構成要素を示し、「及び/又は」は言及された構成要素のそれぞれ及び1つ以上の全ての組み合わせを含む。たとえ、「第1」、「第2」などが多様な構成要素を叙述するために用いられていても、これらの構成要素は、これらの用語により制限されないのは当然である。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いる。従って、以下で言及される第1構成要素は、本開示の技術的思想内で第2構成要素でもあり得るのは言うまでもない。
【0022】
他の定義がなければ、本明細書で用いられる全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本開示の属する技術分野における通常の技術者が共通して理解できる意味として用いられる。また、一般に用いられる辞典に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0023】
本開示全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指す。本開示が実施例の全ての要素を説明するものではなく、本開示の属する技術分野における一般的な内容又は実施例間で重複する内容は省略する。明細書で用いられる「部」又は「モジュール」という用語は、ソフトウェア、FPGA又はASICのようなハードウェアの構成要素を意味し、「部」又は「モジュール」は、特定の役割を果たす。しかし、「部」又は「モジュール」は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「部」又は「モジュール」は、アドレッシングできる格納媒体に存在するように構成されてもよく、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。従って、一例として、「部」又は「モジュール」は、ソフトウェアの構成要素、オブジェクト指向ソフトウェアの構成要素、クラスの構成要素及びタスクの構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素と「部」又は「モジュール」内で提供される機能は、より少数の構成要素及び「部」又は「モジュール」で結合されるか、追加の構成要素と「部」又は「モジュール」などに更に分離できる。
【0024】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているとするとき、これは直接的に連結されている場合だけでなく、間接的に連結されている場合を含み、間接的な連結は無線通信網を介して接続されることを含む。
【0025】
また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素を更に含むことができることを意味する。
【0026】
明細書全体において、ある部材が他の部材「上」に位置しているとするとき、これはある部材が他の部材に接している場合だけでなく、両部材の間にまた別の部材が存在する場合も含む。
【0027】
第1、第2などの用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別するために用いられるものであって、構成要素が前述した用語によって制限されるものではない。
【0028】
単数の表現は文脈上、明らかに例外がない限り、複数の表現を含む。
【0029】
各段階において、識別符号は、説明の便宜上用いられるものであり、各段階の順序を説明するものではない。各段階は、文脈上、明確に特定の順序を記載しない限り、明記された順序と異なって実施され得る。
【0030】
以下、説明で用いられる用語について定義すると、次の通りである。
【0031】
本開示を説明するに際して、コンテンツ提供装置100に限定したが、サーバ、コンピュータ及び/又は携帯用端末を更に含むか、又はそのうちの何れか1つの形態になり得る。
【0032】
ここで、前記コンピュータは、例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)、タブレットPC、スレートPCなどを含むことができる。
【0033】
前記サーバ装置は、外部装置と通信を行って情報を処理するサーバであって、アプリケーションサーバ、コンピューティングサーバ、データベースサーバ、ファイルサーバ、ゲームサーバ、メールサーバ、プロキシサーバ及びウェブサーバなどを含むことができる。
【0034】
前記携帯用端末は、例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、PCS(Personal Communication System)、GSM(Global System for Mobile communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT(International Mobile Telecommunication)-2000、CDMA(Code Division Multiple Access)-2000、W-CDMA(登録商標)(W‐Code Division Multiple Access)、WiBro(Wireless Broadband Internet)端末、スマートフォン(Smart Phone)などのようなあらゆる種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置と時計、指輪、ブレスレット、アンクレット、ネックレス、メガネ、コンタクトレンズ又は頭部装着型装置(head-mouted-device(HMD))などのようなウェアラブル装置を含むことができる。
【0035】
以下、添付の図面を参照して、本開示の作用原理及び実施例について説明する。
【0036】
図1は、本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供システムのネットワーク構造を示す図である。
【0037】
図1を参照すると、本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供システム10(以下、「コンテンツ提供システム」という)は、コンテンツ提供装置100、患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600を含んで構成できる。
【0038】
コンテンツ提供装置100は、コンテンツ提供システム10においてリハビリテーションのためのコンテンツ提供サービスを提供するための装置であって、患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のうちの少なくとも1つと有線又は無線通信により接続できる。このとき、コンテンツ提供装置100は、サーバであり、これを限定しない。
【0039】
このコンテンツ提供装置100は、クラウドサーバと連動したプラットフォームを基にコンテンツ提供サービスを提供し、そのコンテンツ提供サービスの提供を受けようとする患者、保護者、言語聴覚士、医療関係者及び/又は医療機関に対する加入手続きを行う。このとき、患者、保護者、言語聴覚士、医療関係者及び/又は医療機関は加入時にそれぞれのアカウント及び権限が設定(生成)されるが、コンテンツ提供装置100は、それぞれのアカウントのうち関連したアカウント間の連動手続きを更に行える。これにより、患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のそれぞれを通じて、プラットフォームを介してコンテンツ提供サービスの提供を受けることができる。但し、端末ごとに異なる権限が設定されることによって、その提供されるサービスの内容が互いに異なり得る。このとき、それぞれの権限は、コンテンツ提供装置100のサービス提供者及び/又は医療関係者によって設定できる。
【0040】
具体的に、コンテンツ提供装置100は、プラットフォームに対する特定アカウントのログインを検知すると、その特定アカウントの権限を確認する。その確認の結果、特定アカウントが患者アカウントである場合、コンテンツ提供装置100は、その患者アカウントと連動した少なくとも1つの連結アカウントから入力された該当患者に関する少なくとも1つの医療情報を収集する。このとき、少なくとも1つの連結アカウントは、保護者アカウント、言語聴覚士アカウント、医療関係者アカウント及び医療機関の管理者アカウントのうちの少なくとも1つを含むことができる。また、医療情報は、当該患者に対する診療データ、治療データ、症状情報、診断情報、医療関係者情報、言語聴覚士情報、環境情報及びアンケート情報のうちの少なくとも1つを含むことができ、その医療情報に含まれるそれぞれのデータ又は情報は、患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のうちの少なくとも1つから入力(取得)されたものであり得る。ここで、症状情報は、診療時に確認された患者の症状に関する少なくとも1つの情報を含み、診断情報は、診断名、聞き取り水準、表現水準及び認知能力水準などその症状情報を通じて医療陣が判断して入力した少なくとも1つの情報を含むことができる。
【0041】
その後、コンテンツ提供装置100は、少なくとも1つの医療情報を分析して該当患者の状態情報を生成し、その状態情報を基に少なくとも1つのコンテンツを検索する。一方、コンテンツ提供装置100は、検索された少なくとも1つのコンテンツを用いて該当患者に関するトレーニング情報を生成した後、生成されたトレーニング情報を、その特定アカウントがログインされた該当端末を介して提供するか、追加の要請に応じてその特定アカウントに対応する患者端末200を介して提供できる。このとき、トレーニング情報を提供するとき、コンテンツ提供装置100は、別途の決済手続きを行えるが、既に格納された決済情報を用いて自動的に決済を行うか、又は手動で決済情報の入力を受けて決済を行うこともできる。ここで、既に設定された少なくとも1つの端末は、該当患者の患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0042】
このとき、コンテンツ提供装置100は、トレーニング情報が提供された該当端末を介して該当患者がトレーニングを行うことによって生成されたトレーニング結果情報が該当端末から受信されると、トレーニング結果情報を分析して該当患者に関する分析情報を生成した後、その分析情報を既に設定された少なくとも1つの端末に送信する。このトレーニング結果情報は、認知領域又は言語領域に対するトレーニング実行程度、トレーニング比率、トレーニング領域及びトレーニング領域別の正確度を日付別に格納(記録)でき、その患者アカウントを通じてトレーニングが行われる度にそのトレーニング結果情報が累積されて格納されることによって、これを基に分析される該当患者に関する分析情報も累積して格納するか、又は更新(アップデート)できる。
【0043】
前述したように、コンテンツ提供装置100は、状態情報、トレーニング情報及び分析情報を生成するために、人工知能基盤の学習モデルを備えることができる。このとき、学習モデルは、それぞれの情報に対して個別に備えられることもできる。それぞれの情報を生成する動作については、以下で図2乃至図11を基に具体的に説明する。
【0044】
一方、コンテンツ提供装置100は、前述したその特定アカウントの権限に対する確認の結果、特定アカウントが保護者アカウント、言語聴覚士アカウント、医療関係者アカウント及び医療機関アカウントのうちの何れか1つである場合、コンテンツ提供装置100は、確認された該当アカウントと連動した少なくとも1つの患者アカウントを確認する。確認された該当アカウントのユーザによって何れか1つの患者アカウントが選択されると、その患者アカウントに対応する分析情報を提供する。このとき、分析情報は、該当アカウントのユーザ(即ち、保護者、言語聴覚士、医療関係者及び医療機関の管理者のうちの何れか1つであり得る)が自身の端末(即ち、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のうちの何れか1つであり得る)を介して設定した設定条件(トレーニング日付、トレーニング時間、トレーニング領域などを含む)を基に生成できる。例えば、設定条件に応じて設定された日付区間(期間)に行われた認知領域及び/又は言語領域別の正確度をグラフ及び/又は数値で含む分析情報を生成できる。
【0045】
一方、コンテンツ提供装置100は、言語聴覚士アカウント、医療関係者アカウント及び医療機関アカウントのそれぞれに対しては、患者情報に対する編集権限を更に付与できる。このとき、編集権限は互いに異なり得る。例えば、言語聴覚士は、該当患者のトレーニング情報から、強化トレーニングを更に行うようにするコンテンツを追加するか、又は不要と判断されるコンテンツを除外でき、そのトレーニング結果情報を確認した後、それに対する意見の入力(治療データを含む)及び/又は言語聴覚士対象のアンケート調査の作成などを追加で行うことができる。また、医療関係者(医療機関の管理者)には、言語聴覚士の権限を含む権限を付与して前記のような追加の動作を行うようにでき、該当患者に対する診療の後、診療データ、症状情報及び診断情報のうちの少なくとも1つを入力でき(症状情報、診断情報などは診療データに含まれているものであり得る)、分析情報を確認した後、それに対する意見の入力及び/又は医療関係者(医療機関)対象のアンケート調査の作成などを追加で行うことができる。
【0046】
一方、患者端末200は、患者の端末である。患者は、患者端末200を用いて、クラウドサーバと連動したプラットフォームを基にコンテンツ提供装置100からそのコンテンツ提供サービスの提供を受ける。具体的に、患者端末200を介して、プラットフォームを基にコンテンツ提供装置100からトレーニング情報を受信し、それに対するトレーニングを行ってトレーニング結果情報をコンテンツ提供装置100に送信する。その後、これに対する応答として、コンテンツ提供装置100からトレーニング結果情報を基に生成された分析情報を受信すると、これを患者端末200のディスプレイ部上に表示して患者が確認できる。
【0047】
一方、保護者端末300、言語聴覚士端末400及び医療関係者端末500は、それぞれ特定の患者に対する(即ち、特定の患者のアカウントに連動した)保護者、言語聴覚士及び医療関係者が用いる端末である。医療機関端末600は、医療機関に備えられた端末及び医療機関の管理者が用いる端末のうちの少なくとも1つを含むことができる。保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600を介して、それぞれのユーザがコンテンツ提供装置100から特定の患者に関する各種の情報を照会又は編集(生成、入力及び削除を含む)するか、又はそのコンテンツ提供装置100から各種の情報及び/又は通知を受信する。このとき、各種の情報及び/又は通知は、既に設定された少なくとも1つの端末に限って送信され得るため、特定の患者に対する保護者、言語聴覚士、医療関係者及び医療機関であっても各種の情報及び/又は通知を受信できないことがある。
【0048】
また、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のそれぞれのディスプレイ部上には、データや情報を入力するようにする様式を含むテンプレートがそれぞれの権限に応じて異なるように表示できる。テンプレートは、コンテンツ提供装置100の管理者によって変更又は編集可能である。
【0049】
本発明を説明するに際して、特定の患者が患者端末200を介してトレーニング情報の提供を受け、そのトレーニングを行う場合に限定して説明したが、その特定の患者は、患者端末200だけでなく他の端末を介してもトレーニング情報の提供を受け、トレーニングを行うこともできる。例えば、特定の患者が医療機関に備えられた端末、即ち医療機関端末600を介してログインした場合、コンテンツ提供装置100は、そのログイン情報を介して患者アカウントか、医療機関アカウントかを確認し、確認されたアカウントによって異なるトレーニング情報を提供できる。即ち、トレーニング情報を生成するとき、コンテンツ提供装置100は、ログインが行われた端末の種類、即ち、患者端末200か、その他の端末(保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500、医療機関端末600、その他の端末を含む)かによって、トレーニング情報を異なるように生成できる。
【0050】
一方、患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のそれぞれは、ユーザが所望する多数のアプリケーションプログラム(即ち、アプリケーション)をインストールして実行できるコンピュータ、UMPC(Ultra Mobile PC)、ワークステーション、ネットブック(net-book)、PDA(Personal Digital Assistants)、ポータブル(portable)コンピュータ、ウェブタブレット(web tablet)、携帯電話(wireless phone)、モバイルフォン(mobile phone)、スマートフォン(smart phone)、パッド(Pad)、スマートウォッチ(Smart watch)、ウェアラブル(wearable)端末、e-ブック(e-book)、PMP(portable multimedia player)、携帯用ゲーム機、ナビゲーション(navigation)装置、ブラックボックス(black box)又はデジタルカメラ(digital camera)、その他の移動通信端末などであり得る。
【0051】
即ち、患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のそれぞれのために、別途のアプリケーション(application)又はプログラム(program)をインストールするか、又はウェブページに接続してプラットフォームを介してコンテンツ提供サービスをコンテンツ提供装置100から提供されることができる。
【0052】
しかし、図1は、説明の便宜のための1つの実施例に過ぎず、患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600は、コンテンツ提供システム10で提供するサービスの提供を受けるためのユーザの端末、即ちユーザ端末に該当するため、権限が与えられたその他の機関又は他の関係者の端末を更に含むことができる。それぞれの端末に対する種類(機種)及び個数は限定されない。即ち、患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び/又は医療機関端末600は、それぞれ複数で構成され、そのそれぞれの端末は互いに異なるか、又は一部又は全体が同じ機種であり得る。
【0053】
図2は、本開示の一実施例に係る人工知能基盤のデータ分析による予測情報提供方法を示すフローチャートであって、特定の患者が患者端末200を介してコンテンツ提供装置100からトレーニングを行おうとする場合を示すものである。
【0054】
図2を参照すると、特定の患者は、コンテンツ提供サービスの提供を受けるためにコンテンツ提供装置100を介して加入手続きを行える。このために、特定の患者は、患者端末200を介してプラットフォームを実行して加入のためのテンプレートに加入情報を入力し(S101)、その加入情報をコンテンツ提供装置100に送信する(S103)。
【0055】
次に、コンテンツ提供装置100は、患者端末200から受信した加入情報を基に新たな患者を登録する(S105)。ここで、加入情報は、特定の患者に関する基本情報及びアカウント情報(患者アカウント、保護者アカウント、言語聴覚士アカウント及び医療関係者アカウントのうちの少なくとも1つを含む)を含む。例えば、加入情報は、その特定の患者の名前、患者番号、生年月日、性別、居住地住所、現在の状態、登録日、ID(Identifier、ID)及びパスワードのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0056】
このとき、新たな患者を登録する動作は、その特定の患者をサービス提供対象者として追加して、その加入情報を格納する動作はもちろん、その特定の患者に関連する患者アカウント、保護者アカウント、言語聴覚士アカウント及び医療関係者アカウントのうちの少なくとも1つを連結する動作を含むことができる。しかし、これも1つの実施例に過ぎず、特定の患者に関連する各アカウントを連結する動作は、それぞれのアカウントがコンテンツ提供装置100との連結を要請することによって行うこともできる。
【0057】
その後、医療陣が特定の患者に対する診療を行った後、医療陣端末500を介してプラットフォームを実行して、その特定の患者を検索し(S107)、その検索された特定の患者の患者情報に含まれる医療情報の1つとして診療データが医療陣端末500を介して入力されると(S109)、その診療データをコンテンツ提供装置100に送信する(S111)。
【0058】
次に、コンテンツ提供装置100は、医療陣端末500によって診療データを受信すると、その診療データを患者情報に含めて格納する(S113)。
【0059】
その後、患者端末200は、患者がプラットフォームを実行してログイン情報を入力すると(S115)、そのログイン情報をコンテンツ提供装置100に送信する(S117)。
【0060】
次に、コンテンツ提供装置100は、患者端末200から受信したログイン情報を基にログイン完了又はログイン拒否処理を行う(S119)。図2には示していないが、ログイン拒否処理を行う場合、コンテンツ提供装置100は、拒否通知を患者端末200に送信できる。
【0061】
ログイン完了処理を行う場合、コンテンツ提供装置100は、そのログイン情報を基にそのアカウントを確認して、権限を確認(患者アカウントか否かを確認)し(S121)、その患者アカウントに対応する患者情報を用いてトレーニング情報を生成した後(S123)、そのトレーニング情報を患者端末100に送信する(S125)。
【0062】
その後、患者端末200がトレーニング情報をディスプレイ部上に表示することによって患者がトレーニングを行うと(S127)、トレーニング結果情報をコンテンツ提供装置100に送信する(S129)。
【0063】
次に、コンテンツ提供装置100は、患者端末200から受信したトレーニング結果情報を格納し、これを用いて分析情報を生成した後(S131)、既に設定された少なくとも1つの端末にその分析情報を送信する(S133乃至S139)。図2は、少なくとも1つの端末として患者アカウントに連結された患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400及び医療陣端末500を設定した場合を示すものであって、その設定に応じてそれぞれの端末に分析情報を送信するようにしたが、これは1つの実施例に該当する。即ち、患者アカウントに連結された端末の一部には送信しないようにできる。これは、設定(編集)権限のある端末であれば変更して設定できる。また、図2には、その分析情報をそれぞれ順次送信するように示したが、これも1つの実施例に過ぎず、同時に送信することもでき、その送信形態及び/又は送信順序を限定するものではない。
【0064】
一方、図2には示していないが、言語聴覚士がトレーニング情報を基に患者と共にトレーニングを行った後、又は、言語聴覚士端末400が分析情報を受信後、言語聴覚士がその言語聴覚士端末400を介してプラットフォームを実行してそのトレーニングを行った結果(即ち、トレーニング結果情報)又は分析情報に対する意見(治療データを含む)を入力するか、そのトレーニング結果情報又は分析情報に関連する言語聴覚士対象のアンケート調査を行ってそのアンケート結果を送信する動作が行われることができ、更に強化トレーニングを含むようにトレーニング情報を編集及び/又は生成できる。
【0065】
図3乃至図6は、本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供システムの動作構成を説明する図である。
【0066】
本開示の一実施例に係るコンテンツ提供システム10において、コンテンツ提供装置は、端末アプリケーション(Mobile Application)又はウェブサイトで提供されるウェブアプリケーション(Web Application)を介して、患者、保護者、言語聴覚士(又はファシリテーター)、医療関係者(担当の医師、担当の看護師又はリハビリの担当者)及び医療機関の管理者のアクセスをそれぞれの権限に基づいて許可する。これにより、コンテンツ提供装置100は患者、保護者、言語聴覚士(又はファシリテーター)、医療関係者(担当の医師、担当の看護師又は病院内のリハビリの担当者)及び医療機関から患者に関する情報はもちろん、患者の管理、課題の提供、コンテンツの生成及びコンテンツの管理を行うことになる。
【0067】
図3を参照すると、医療関係者又は医療機関の管理者は、端末アプリケーション(Mobile Application)又はウェブサイトで提供されるウェブアプリケーション(Web Application)でコンテンツ提供サービスのための機能を提供し、言語聴覚士は、トレーニングのための課題(又は追加の課題)を提供してコンテンツ提供装置100を介してトレーニング対象者である患者にトレーニング情報を提供する。より詳細に、図4を参照すると、医療関係者は、医療陣端末500を介して少なくとも1つの患者及び/又は言語聴覚士(又はファシリテーター)を管理し、APIユーザ認証と権限を管理する。一方、言語聴覚士が言語聴覚士端末400を介して提供する各患者別のトレーニングのための課題を基に、コンテンツ提供装置100のサービス提供者は、トレーニングの課題及びコンテンツを管理する。各患者は、患者端末200を介してプラットフォームを実行してトレーニングのための少なくとも1つのコンテンツを含むトレーニング情報の提供を受けることもできるが、電子メール(E-mail)又はSNS又はSMSを通じてトレーニング情報の提供を受けることもできる。
【0068】
図5及び図6を参照すると、端末アプリケーション(Mobile Application)及びウェブアプリケーション(Web Application)を介して、コンテンツ提供装置100は、少なくとも1つの患者を管理し、各患者別のトレーニング課題及びコンテンツを管理できる。また、各患者に適したトレーニングを提供し、各患者に関する情報、データ及びトレーニング履歴を管理し、コンテンツの推薦を提供するための細部項目レベル(level)を管理できる。
【0069】
前述した図3乃至図6を説明するに際して、トレーニングの課題は、認知療法及び言語療法のうちの少なくとも1つを行うための課題であり、更に認知療法及び言語療法が互いに連係した課題を更に含むことができる。
【0070】
図7は、本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供装置の構成を示す図である。
【0071】
図7を参照すると、本開示の一実施例に係るコンテンツ提供装置100は、通信モジュール110、格納モジュール120及び制御モジュール130を含むことができる。
【0072】
通信モジュール110は、少なくとも1つの外部装置(サーバなど)と有線又は無線通信を行う。特に、無線通信を行うに際して、無線インターネット技術による通信網で無線信号を送受信するようにする。
【0073】
通信モジュール110は、外部装置と通信を可能にする1つ以上の構成要素を含むことができ、例えば、有線通信モジュール、無線通信モジュール及び近距離通信モジュールのうちの少なくとも1つを含むことができ、これを基に信号を送受信するようにする。
【0074】
ここで、有線通信モジュールは、構内通信網(Local Area Network:LAN)モジュール、広域通信網(Wide Area Network:WAN)モジュール又は付加価値通信(Value Added Network:VAN)モジュールなど多様な有線通信モジュールだけでなく、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)、DVI(Digital Visual Interface)、RS-232(recommended standard-232)、電力線通信、又はPOTS(plain old telephone service)など多様なケーブル通信モジュールを含むことができる。
【0075】
無線通信モジュールは、ワイファイ(Wifi)(登録商標)モジュール、ワイブロ(Wireless broadband)モジュール以外にも、GSM(Global System for Mobile Communication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、UMTS(universal mobile telecommunications system)、TDMA(Time Division Multiple Access)、WLAN(Wireless LAN)、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(登録商標)(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、4G、5G、6Gなど多様な無線通信方式を支援する無線通信モジュールを含むことができる。
【0076】
近距離通信モジュールは、近距離通信(Short range communication)のためのものであって、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術のうちの少なくとも1つを用いて近距離通信を支援できる。
【0077】
具体的に、通信モジュール110は、有線又は無線通信を基に患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のうちの少なくとも1つから各種の情報を送受信する。即ち、通信モジュール110を介して加入情報、ログイン情報、診療データ、治療データ、トレーニング結果情報などを受信し、トレーニング情報、分析情報などを送信できる。
【0078】
格納モジュール120は、コンテンツ提供装置100の多様な機能を支援するデータ及び/又は各種の情報を格納する。コンテンツ提供装置100で駆動される多数のアプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))の動作のためのデータ、命令語を格納できる。これらのアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部サーバからダウンロードできる。一方、アプリケーションプログラムは、格納モジュール120に備えられた少なくとも1つのメモリに格納され、コンテンツ提供装置100上にインストールされ、制御モジュール130に備えられた少なくとも1つのプロセッサによって動作(又は機能)を行うように駆動できる。
【0079】
一方、少なくとも1つのメモリは、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD又はXDメモリなど)、ラム(Random Access Memory、RAM)、SRAM(Static Random Access Memory)、ロム(Read-Only Memory、ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうちの少なくとも1つのタイプの格納媒体を含むことができる。また、メモリは一時的、永久的又は半永久的に情報を格納でき、内蔵型又は脱着型に提供できる。
【0080】
格納モジュール120は、クラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツを提供するためのデータベースを構築して備えることができる。このデータベースには、コンテンツ提供サービスに加入した少なくとも1つの患者のそれぞれに関する患者情報(該当患者に関する基本情報、医療情報(症状情報、診断情報、診療データ、治療データ、治療履歴情報のうちの少なくとも1つを含む)及び/又は追加の情報など)を格納できる。そのために、格納モジュール120は、クラウドサーバと連動し得る。
【0081】
制御モジュール130は、少なくとも1つのプロセッサを備えることができ、コンテンツ提供装置100内の全ての構成を制御して入力又は出力される信号、データ、情報などを処理するか、少なくとも1つのメモリに格納された命令語、アルゴリズム、アプリケーションプログラムを実行して各種プロセスを行い、人工知能を活用したデータ分析を通じて予測情報を提供するか、データベースを管理するための適切な情報又は機能を提供又は処理できる。
【0082】
即ち、制御モジュール130は、前述した図1及び2に基づいて説明したコンテンツ提供装置300で行われる全ての動作を行うように制御する。
【0083】
具体的に、制御モジュール130は、クラウドサーバと連動したプラットフォームに対する特定アカウントのログインを感知すると、その特定アカウントの権限を確認し、確認結果によって提供可能な情報のうちの何れか1つを生成して提供するように制御する。
【0084】
例えば、制御モジュール130は、確認の結果、特定アカウントが患者アカウントであることを確認した場合、患者アカウントと連動した少なくとも1つの連結アカウントから入力された該当患者に関する少なくとも1つの医療情報を収集し、少なくとも1つの情報を分析して該当患者の状態情報を生成する。その後、制御モジュール130は、人工知能基盤の学習モデルを用いて状態情報を基に少なくとも1つのコンテンツを検索し、検索された少なくとも1つのコンテンツを用いてトレーニング情報を生成して患者端末200に送信するように制御することによって、そのコンテンツ提供サービスを患者に提供できる。
【0085】
一方、制御モジュール130は、トレーニング情報に対する応答としてその患者端末200からトレーニング結果情報を受信すると、トレーニング結果情報を基に分析情報を生成して患者端末200はもちろん、その患者アカウントに連結された端末のうち既に設定された少なくとも1つの端末(保護者端末300、言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のうちの少なくとも1つを含む)に送信するように制御する。
【0086】
一方、制御モジュール130は、確認の結果、特定アカウントが保護者アカウント、言語聴覚士アカウント、医療関係者アカウント及び医療機関アカウントのうちの何れか1つであることを確認した場合、該当アカウントによって検索及び選択された患者の医療情報を提供し、追加の情報又はデータの入力又は削除などの編集動作を行えるように制御する。このとき、提供される医療情報は、該当アカウントの権限に応じて異なる情報又はデータを含むことができる。即ち、患者の医療情報を全て提供せず、権限に応じて一部許容された情報/データのみを提供するようにすることができる。
【0087】
図8は、本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法においてトレーニング情報を生成するための動作を示す図である。
【0088】
図8を参照すると、コンテンツ提供装置100は、そのプラットフォームに対する特定アカウントのログインを感知すると、特定アカウントの権限を確認する(S210)。確認の結果、特定アカウントが患者アカウントである場合、コンテンツ提供装置100は、その患者アカウントと連動した少なくとも1つの連結アカウントから入力された該当患者に関する少なくとも1つの医療情報を収集する(S220)。
【0089】
その後、コンテンツ提供装置100は、S220段階によって収集された少なくとも1つの医療情報を分析して該当患者の状態情報を生成し(S230)、その状態情報を基に少なくとも1つのコンテンツを検索する(S240)。
【0090】
その後、コンテンツ提供装置100は、その検索された少なくとも1つのコンテンツを用いて該当患者に関するトレーニング情報を生成し、生成されたトレーニング情報をログインが行われた端末又は該当患者によって指定(選択)された端末に送信して提供する(S250)。
【0091】
一方、図8には示していないが、S250段階でトレーニング情報を生成した後、特定アカウントがログインされた該当端末にトレーニング情報を提供する前に決済を行う動作を更に行える。
【0092】
図9は、本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法において分析情報を生成するための動作を示す図である。
【0093】
図9を参照すると、コンテンツ提供装置100は、トレーニング情報が提供された該当端末を介して該当患者がトレーニングを行うことによって生成されたトレーニング結果情報がその該当端末から受信されると(S260)、トレーニング結果情報を分析して該当患者に関する分析情報を生成した後(S270)、分析情報を既に設定された少なくとも1つの端末に送信する(S280)。
【0094】
図8及び図9を説明するに際して、前述した図1乃至図7の説明により重複する内容は省略した。
【0095】
図10は、本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法において、少なくとも1つのコンテンツを検索する際に行われる具体的な動作を示す図であって、図8のS240段階の細部動作を示すものである。
【0096】
図10を参照すると、コンテンツ提供装置100は、ビッグデータ分析を通じてクラウドサーバを基に既に格納されたコンテンツのタグ情報に基づいて、それぞれのコンテンツの種類を確認し(S241)、その確認されたコンテンツの種類を基に少なくとも1つのコンテンツを検索する(S242)。
【0097】
ここで、タグ情報は、それぞれ細部的な小分類領域を含むことによって、患者個人に、より適した言語リハビリテーションのためのコンテンツを提供する。即ち、コンテンツ提供装置100は、タグ情報の中でも小分類領域における患者の弱点を把握して該当小分類領域を強化するためのタグ情報を含む言語リハビリテーションのためのコンテンツを検索できる。具体的に、言語リハビリテーションのためのコンテンツは、認知リハビリカテゴリ領域において、#記憶力、#執行力、#注意力のタグ情報を含み、言語リハビリカテゴリ領域において#聴覚的理解力、#会話、#読み、#書きのタグ情報を含む。例えば、患者が言語リハビリテーションのために認知リハビリカテゴリ領域をクリックすると、記憶力及び注意力を向上させることができるように、#記憶力、#注意力のタグ情報を含む言語リハビリテーションのためのコンテンツが上位に位置するようにすることができる。
【0098】
一方、既に格納されたコンテンツは、ビッグデータを基に収集されたコンテンツ及び/又は少なくとも1つの言語聴覚士端末400、医療関係者端末500及び医療機関端末600のうちの少なくとも1つから送信されて累積/格納されたものであり得る。例えば、既に格納されたコンテンツは、認知療法コンテンツ、第1言語療法コンテンツ及び第2言語療法コンテンツのうちの少なくとも1つを含むことができる。ここで、第1言語療法コンテンツは、認知療法と連係して言語聴覚士なしに活用可能なコンテンツであり、第2言語療法コンテンツは、言語聴覚士を通じてオフライン又はオンラインで遂行可能なコンテンツであり得る。
【0099】
これは、該当患者の状態情報によって行う必要がある少なくとも1つのコンテンツを検索するものであって、このような動作は、コンテンツ提供装置100に備えられた少なくとも1つの学習モデルのうちの何れか1つによって実行できる。
【0100】
図11は、本開示の一実施例に係るクラウドサーバ基盤の認知又は言語リハビリテーションのためのコンテンツ提供方法において、トレーニング情報を生成する際に行われる具体的な動作を示す図である。
【0101】
図11を参照すると、コンテンツ提供装置100は、既に格納された定量的指標を用いて、該当患者の認知水準及び言語水準のうちの少なくとも1つに対する評価を行い(S251)、その評価結果によって該当患者に対するトレーニングの難易度を決定する(S252)。
【0102】
次に、コンテンツ提供装置100は、S250段階によって検索された少なくとも1つのコンテンツのうち、決定されたトレーニングの難易度に対応するコンテンツを少なくとも1つ選定した後(S253)、選定された少なくとも1つのコンテンツに対するトレーニング順序を決定してトレーニング情報を生成する(S254)。
【0103】
即ち、ユーザは、選定された少なくとも1つのコンテンツが該当端末のディスプレイ部上にS254段階によって決定されたトレーニング順序に従って配列(配置)されて表示されることによって、その配列された順にトレーニングを行える。
【0104】
しかし、これは1つの実施例に過ぎず、S254段階は省略できる。この場合、選定された少なくとも1つのコンテンツが該当端末のディスプレイ部上に任意の順序に従って配列(配置)されて表示されることによって、自身が所望する順にトレーニングを行える。
【0105】
前述した図7を説明するに際して、コンテンツ提供装置100が通信モジュール110、格納モジュール120及び制御モジュール130のみを含むことに限定して説明したが、これは説明の便宜のためのものに過ぎず、その構成要素は、コンテンツ提供サービスを提供するための各動作によって区分されたモジュールを更に含むことができる。例えば、S251段階のための評価モジュール、S253段階のためのコンテンツ選定モジュール、S270段階のための分析モジュールなどを更に含めることができる。なお、その名称も限定されない。
【0106】
図12は、本開示の一実施例によって、コンテンツ提供装置を介して格納及び管理される患者に関する患者情報の一例を示す図である。
【0107】
図12を参照すると、本開示の一実施例に係るコンテンツ提供装置100は、各患者別の患者情報を格納(登録)してデータベースを構築する。このとき、各患者情報には、該当患者の基本情報、症状情報及び追加情報を含むことができる。
【0108】
ここで、基本情報は、該当患者がプラットフォームを介してコンテンツ提供装置100で提供するコンテンツ提供サービスに対する加入を行う際に入力される情報であり得る。また、症状情報は、該当患者に対する診断名、聞き取り水準、表現水準及び認知能力水準に関する程度を含むことができ、その他の追加の情報(メモ)を更に含むことができる。ここで、症状情報は、医学的な診断(判断)が可能な医療関係者及び言語聴覚士の権限に応じて入力される情報であるが、追加情報は、プラットフォームを介して患者、保護者、言語聴覚士、医療関係者及び医療機関の管理者のうちの少なくとも1つによって入力される情報であり得る。
【0109】
一例として、患者に関する基本情報、症状情報及び追加情報を基に言語リハビリカテゴリ(認知リハビリカテゴリ、理解リハビリカテゴリ及び表現リハビリカテゴリ)内の各リハビリ分野で患者の言語能力を評価し、言語リハビリテーションのためのコンテンツを推薦及び提供できる。以下では、図13乃至図15を基に患者オーダーメードの言語リハビリテーションのためのコンテンツを提供するためのトレーニング情報が提供される一例について説明する。
【0110】
図13乃至図15は、本開示の一実施例によって、トレーニング情報によるトレーニング遂行の内容が患者端末200上のディスプレイ部201を介して表示される画面の一例を示す図である。
【0111】
図13を参照すると、コンテンツ提供装置100は、プラットフォームを介して患者にオーダーメードの言語リハビリテーションのためのコンテンツを提供するためのトレーニングモード930を提供する。このトレーニングモード930は、認知リハビリカテゴリ及び言語リハビリカテゴリの分野によって提供できる。また、トレーニングモード930で患者リスト情報910及び患者プロフィール情報920を提供し、認知リハビリカテゴリ940によるトレーニングコンテンツ、即ち言語リハビリテーションのためのコンテンツで構成されたリスト950を提供できる。図13に示すように、認知リハビリカテゴリ940で提供される言語リハビリテーションのためのコンテンツは、それぞれ#注意力、#記憶力、#計算力、#思考力のタグ情報を含み、それぞれのタグ情報に対応するトレーニングの種類を提供する。
【0112】
図14を参照すると、理解リハビリカテゴリ1010も言語リハビリテーションのためのコンテンツのリストを提供する。理解リハビリカテゴリ1010で提供される言語リハビリテーションのためのコンテンツは、それぞれ、#聴覚的理解力、#読解力のタグ情報を含む。言語リハビリテーションのためのコンテンツで構成されたリストのうち、各トレーニングコンテンツボックス1020には、コンテンツプレビュー(Preview)写真、名前及び難易度(該当コンテンツのトレーニング難易度)が表示される。一例として、患者がトレーニングコンテンツボックスを選択すると(チェック、タッチ又はクリック)、右側タブバーに選択したトレーニングコンテンツ1030を提供できる。このとき、選択したトレーニングコンテンツは、名前/領域露出及び選択解除ボタンを共に含まれて表示できる。複数のトレーニングコンテンツが選択されると、タブバーにはその選択した複数のトレーニングコンテンツをリスト化して表示できる。一方、患者が開始ボタン1040を押すと、その患者が選択した少なくとも1つのコンテンツに対するトレーニングが開始される。
【0113】
図15を参照すると、表現リハビリカテゴリに関する情報を提供するものであって、表現リハビリカテゴリも言語リハビリテーションのためのコンテンツで構成されたリストを提供する。表現リハビリカテゴリで提供される言語リハビリテーションのためのコンテンツは、それぞれ、#会話、#読話、#書きのタグ情報を含むことができる。上述したような言語リハビリテーションのためのコンテンツで構成されたリストとタブバーは、何れもトレーニングモードで支援できる。
【0114】
図16は、本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介してトレーニングを行うようにするためのトレーニング設定が可能なように表示される画面の一例を示す図である。このトレーニング設定のための画面は、患者が言語リハビリテーションのためのコンテンツで構成されたリストにおいて、何れか1つのトレーニングコンテンツを並べたタブバーのうち「開始ボタン」をチェック、タッチ又はクリックなどの動作により押すことによって、患者端末200のディスプレイ部201上に表示できる。
【0115】
図16を参照すると、トレーニングコンテンツプレビュー(Preview)写真1210と難易度、コンテンツ名、及びトレーニング説明を含むトレーニング分野説明1220を提供し、8つの向上領域のうち適用されるトレーニングキーワード1230と共に段階説明1240、段階設定1250、問題数1260及び提示時間設定1270情報を提供できる。そこで、「開始ボタン」を押すと、患者が選択したコンテンツに対するトレーニングが開始される。
【0116】
図17は、本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介してトレーニングの実行が可能なように表示される画面の一例を示す図である。図18は、本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介してトレーニング結果に対する確認が可能なように表示される画面の一例を示す図である。ここで、トレーニングの実行が可能なように表示される画面は、トレーニングが開始することによって現れる画面であり、トレーニング結果に対する確認が可能なように表示される画面は、トレーニングが終了、即ち、トレーニングを全て行うことによって現れる画面である。
【0117】
図17を参照すると、患者に提供されるトレーニングコンテンツは、以前の問題1310及び次の問題1320に移動でき、トレーニング中止1330ボタンによりトレーニングを終了することもできる。このような画面を通じて与えられたトレーニングを全て終了すると、図18に示すように、トレーニング終了画面を表示できる。図18を参照すると、そのトレーニング結果を簡略に提供すると同時に、「ホーム画面へ移動」及び「レポート確認」のボタンを提供できる。
【0118】
図19は、本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介してトレーニングの実行による分析情報が表示される画面の一例を示す図であって、患者が図18に示す「レポート確認」のボタンをチェック、タッチ又はクリックを通じて押すことによって現れる画面であり得る。
【0119】
図19を参照すると、患者のトレーニング領域比率と領域データを照会した結果1510を提供し、細部領域別の正確度結果1520を提供する。このとき、患者のトレーニング領域比率と領域データを照会した結果1510は、学習した日付の累積データを領域別にドーナツグラフで視覚化し、表記領域8つ(注意力、記憶力、問題解決力、聴覚的理解力、読解力、会話、読話及び書き)に対する表記結果を提供し、領域名/トレーニング比率/総問題数/平均レベルの領域データ照会結果を提供できる。また、細部領域別の正確度結果1520は、照会した日付の学習した領域別の正解率と8つの領域(x軸)に対する正確度(y軸)の結果を棒グラフで提供できる。更に、本発明は、トレーニング領域別の要約結果1530を提供し、認知リハビリカテゴリ、理解リハビリカテゴリ及び表現リハビリカテゴリの3つの領域別に要約した要約ボックスと全体トレーニング問題の平均レベルを算定して提供し、全体トレーニングに対する正解率を表示できる。また、データ詳細照会結果1540を提供し、該当領域コンテンツに対するトレーニング履歴を示す。例えば、平均レベル、名称、平均段階、総問題数、正解数、正確度、平均反応時間に関する情報を提供できる。
【0120】
図20は、本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介して特定の患者に対するトレーニングの遂行履歴が表示される画面の一例を示す図である。
【0121】
図20を参照すると、トレーニングコンテンツのそれぞれに含まれている問題に対する正確度(正解率)を数値化されたグラフで提供し、該当問題のトレーニング設定のための画面(図16)に移動してトレーニングを行うようにするために「トレーニングに行くボタン」を提供できる。
【0122】
図21は、本開示の一実施例によって、患者端末上のディスプレイ部を介して特定の患者が互いに異なる日付に行ったトレーニング結果が比較されて表示される画面の一例を示す図であり、図22は、本開示の一実施例によって、その互いに異なる日付に行ったトレーニング結果のそれぞれの結果レポートの一例を示す図である。
【0123】
まず、図21を参照すると、日付選択前の結果比較スクリーン1710と日付選択後の結果比較スクリーン1720を提供して患者本人がトレーニングコンテンツを行うことによって、向上した言語トレーニングの結果を視覚的に確認できるようにする。
【0124】
一方、図22を参照すると、その日付選択前の結果比較スクリーン1710と日付選択後の結果比較スクリーン1720において、それぞれの結果レポートを提供できる。例えば、比較群AとBの期間でトレーニング名/総問題数/平均正確度/平均反応時間の結果データを提供し、領域別の総問題数、細部領域別の正確度及び段階比較、領域別の平均反応時間と認知/理解/表現領域の正確度及び段階の比較結果をグラフで提供できる。
【0125】
たとえ、図22が患者端末200のディスプレイ部201上に表示された画面で示してはいなくても、これも患者端末200のディスプレイ部201上に表示して提供できる。
【0126】
一方、本開示によって行われるトレーニングは、注意力、記憶力、執行力(執行機能)、理解力(知覚機能)、言語能力(言語機能)の領域に分類できる。以下では、図23乃至図29を基に各領域のトレーニングについて説明する。
【0127】
図23は、本開示の一実施例によって、患者端末を介して注意力に対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
【0128】
まず、注意力は、持続的注意力(必要な時間の間に集中する精神機能)、選択的注意力(競争する内部又は外部の刺激を選択し、その選択された刺激に対して集中する精神機能)、変化的注意力(1つの刺激から他の刺激に再び集中する精神機能)及び分離注意力(2つ以上の刺激に対して同時に集中する精神機能)の下位領域に分類できる。
【0129】
例えば、注意力は、外部から主要情報を受け入れる器官である目、耳を通じて入ってくる多くの情報のうち、本人が瞬間的に必要な情報に集中するものであって、我々が実際に処理する情報の量を制限する手段である。注意力に関するトレーニングは、「反応する」、「同じ絵を確認する」、「パターンに従う」、「計算する」、「数字を数える」のような小分類領域を含むことができる。
【0130】
図23を参照すると、これは注意力に関するトレーニングのうち、「同じ絵を確認する」に該当するものであって、このトレーニングは、視覚刺激(絵)を認識し、注意を維持して同一の視覚刺激(絵)に反応するようにするトレーニングである。
【0131】
例えば、トレーニング段階と問題数、提示速度を設定し、絵を確認した後、例示の絵のような絵が出たらボタンを押すようにする。正解か否かは自動的に判別するようにする。
【0132】
図24は、本開示の一実施例によって、患者端末を介して記憶力に対するトレーニングを行うためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
【0133】
まず、記憶力は、短期記憶(30秒程度格納される一時的、かつ消失しやすい記憶であって、長期記憶に強化されなければ失われる精神機能)、長期記憶(短期記憶、過去の事件に対する格納情報である自叙伝的な記憶及び言語と事実に対する格納情報である意味記憶情報を長期間格納する記憶体系に作る精神機能)及び作業記憶(短期記憶と長期記憶の両方で回想した情報を比較して処理する精神機能)の下位領域に分類できる。
【0134】
例えば、記憶力は、情報を登録した後にその情報を保有又は格納し、時間が経過した後に回想又は引き出す一連の過程であって、情報を受け入れることだけでなく処理すること、受け取った情報を結合することの全てを意味し、回想は、ある特定の状況で格納された情報を呼び出すことである。記憶力に関するトレーニングは、「同じ写真を記憶する」、「同じ音を記憶する」、「位置を記憶する」、「単語を記憶する」、「数字を記憶する」のような小分類領域を含むことができる。
【0135】
図24を参照すると、これは記憶力に関するトレーニングのうち、「同じ音を記憶する」に該当するものであって、このトレーニングは、聴覚刺激(音)を認識し、同じ刺激間の位置関係を記憶するようにするトレーニングである。
【0136】
例えば、トレーニング段階と問題数、提示速度を設定し、ひっくり返ったカードを選択して音を全て確認した後、記憶した音の位置を選択してペアを合わせるようにする。正解か否かは自動的に判別するようにする。
【0137】
図25は、本開示の一実施例によって、患者端末を介して執行力に対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
【0138】
まず、執行力は、抽象化(具体的な事実、特定の対象又は実際の状況と区別される一般的な概念、特性又は特徴を作り出す精神機能)、組織化と計画(部分を全体に組織化して体系化する精神機能/仕事を進めるか、又は実行する方法の開発に関与する精神機能)、認知の柔軟性(問題解決力に関与するものであって、戦略を変更するか、又は精神状態を転換する精神機能)、判断力(意見の樹立に関与する機能のような他の選択肢を区別して関与する精神機能)及び問題解決力(不適切であるか、矛盾する情報を確認、分析及び統合して解決方法を見つける精神機能)の下位領域に分類できる。
【0139】
例えば、執行力は、数字と記号及び数式を理解し、足し算、引き算、掛け算、割り算などの算術能力と数に関する問題を推理して理解することによって解決し、情報を処理して類推及び推論する認知的戦略を含む。執行力に関するトレーニングは、「金額の計算」、「違うもの探し」、「範疇化する」、「規則探し」、「記号暗号解き」のような小分類領域を含むことができる。
【0140】
図25を参照すると、これは執行力に関するトレーニングのうち、「違うもの探し」に該当するものであって、このトレーニングは視覚刺激(絵)を認識して解釈し、刺激間の関係を抽象化及び判断するようにするトレーニングである。
【0141】
例えば、トレーニング段階と問題数、制限時間を設定し、提示される絵を確認した後、その絵の中で違うものに該当する何れか1つの絵を選択するようにする。正解か否かは自動的に判別するようにする。
【0142】
図26乃至図29は、本開示の一実施例によって、患者端末を介して聞き(聴覚的理解力)、会話、読み書きのそれぞれに対するトレーニングを行うようにするためのコンテンツが患者端末上のディスプレイ部を介して表示される画面の一例を示す図である。
【0143】
言語能力は、音声言語理解(音声からなるメッセージを解釈し、その意味を把握する精神機能)、音声言語表現(意味のある音声メッセージを作るために必要な精神機能)、文字言語理解(文字かるなるメッセージを解釈し、その意味を把握する精神機能)及び文字言語表現(意味のある文字メッセージを作るために必要な精神機能)の下位領域に分類できる。
【0144】
即ち、言語能力は会話、聞き取り、読み、書きに区分できるが、聞き取り(聴覚的理解力)は言語の理解領域に属し、この能力は、口語コミュニケーション状況でメッセージを聞いて理解し、円滑にコミュニケーションできる能力である。聞き取り(聴覚的理解力)に関するトレーニングは、「O/×選び(写真)」、「 O/×選び(単語)」、「聴覚的単語認知」、「絵の中から正解を探す(聞き取り)」、「意味-写真マッチング(聞き取り)」、「単語を聞いて配列」、「指示に従う(聞き)」のような小分類領域を含むことができる。
【0145】
図26を参照すると、これは聞き(聴覚的理解力)に関するトレーニングのうち「O/×選び」に該当するものであって、このトレーニングは、視覚刺激(絵)と聴覚刺激(単語)を解釈し、意味を理解して比較するようにするトレーニングである。
【0146】
例えば、トレーニング段階と問題数、制限時間を設定し、音ボタンを押して音声を聞いた後、刺激の意味を比較してO又は×を選択するようにする。正解か否かは自動的に判別するようにする。
【0147】
一方、会話は言語の表現領域に属し、この能力は、口語コミュニケーション状況でメッセージを表現して円滑にコミュニケーションできる能力である。非言語的なコミュニケーションである速度、音の高低、大きさ、声の特性を通じて話していることが何かを解釈するのに大きな影響を与える。会話に関するトレーニングは、「韻律を練習する」、「自動口語を練習する」、「単語について話す」、「非単語について話す」、「名前を話す」、「数字について話す」、「説明を聞いて正解を話す」、「文章について話す」、「単語を連想する」、「説明する」、「単語を組み合わせる(話し)」のような小分類領域を含むことができる。
【0148】
図27を参照すると、これは会話に関するトレーニングのうち、「単語を連想する」に該当するものであって、このトレーニングは、視覚刺激(提示語)を解釈して意味を理解し、推論及び判断して音声表現(単語)に変換するようにするトレーニングである。
【0149】
例えば、トレーニング段階と問題数、制限時間を設定し、提示語を確認した後、録音ボタンを押して正解を話し、再生ボタンを押して確認するようにする。正解か否かは自動的に判別するようにする。
【0150】
また、読みは、読みの流暢性、即ち、音読を解いて説明した言葉で正確に適切な速度で適切なイントネーションと表現を持って声を出して読む活動をいう。読みに関するトレーニングは、「写真-単語マッチング」、「単語-写真マッチング」、「空欄を埋める」、「絵の中から正解探し(読み)」、「数字を読む」、「非単語を読む」、「意味-写真マッチング(読み)」、「意味-単語マッチング(読み)」、「文章を読む」、「指示に従う(読み)」のような小分類領域を含むことができる。
【0151】
図28を参照すると、これは読みに関するトレーニングのうち、「単語読み」に該当するものであって、このトレーニングは、視覚刺激(単語)を解釈して音声表現(単語)に変換するようにするトレーニングである。
【0152】
例えば、トレーニング段階と問題数、制限時間を設定し、単語を確認した後、録音ボタンを押して単語を話し、再生ボタンを押して確認するようにする。正解か否かは自動的に判別するようにする。
【0153】
一方、書きは、複雑な言語領域であって、聞き取り、会話、読み能力に基づく。文字書き、綴り、作文を含む。究極的な目標を作文とし、そのために正書法に合わせて表記することと、書く過程で要求される実行的機能が必要である。書きに関するトレーニングは、「書き写し」、「空欄書き」、「写真を見て正解を書く」、「書き取り」、「単語を組み合わせる(書き)」のような小分類領域を含むことができる。
【0154】
図29を参照すると、これは書きに関するトレーニングのうち、「書き写し」に該当するものであって、このトレーニングは、視覚刺激(単語)を解釈して身体の動き(書き)に変換するようにするトレーニングである。
【0155】
例えば、トレーニング段階と問題数、制限時間を設定し、書きボタンを押して単語を書き写すようにする(消しゴムボタンで入力した内容を全て消すことができる)。正解か否かは自動的に判別するようにする。
【0156】
前述した図23乃至29を説明するに際して、その小分類領域のそれぞれは、トレーニングの前にその難易度が設定可能である。例えば、視覚及び/又は聴覚を刺激する要素の個数が多くなるか、又はその提示速度及び/又は制限時間が短くなるほど高い難易度が設定される。
【0157】
図30乃至図33のそれぞれは、本開示の一実施例によって生成されるグラフの一例を示す図である。
【0158】
図30及び図31を参照すると、注意力、記憶力、執行力(執行機能)、理解力(知覚機能)、言語能力(言語機能)の5つの上位領域で構成して、図30のようなスパイダーウェブチャート及び/又は図31のような横棒のチャートを生成できる。そのそれぞれの領域に対する点数は総合点数であって、下位領域の点数に基づいて計算される(average score)。
【0159】
このとき、注意力、記憶力、執行力(執行機能)、理解力(知覚機能)、言語能力(言語機能)領域のそれぞれに対する点数は、下記の表1のような点数体系を基に算出されることができる。
【0160】
【表1】
【0161】
このように算出された各領域に対する点数を用いてスパイダーウェブチャート、半円チャート及び/又は横棒チャートを生成できる。
【0162】
一方、図32及び図33を参照すると、その上位領域を選択すれば見られる点数であって、5つの上位領域のそれぞれの下位領域で構成して図32のような半円(semicircle)チャート及び/又は図33のような横棒(progress)チャートを生成できる。このとき、Pass/Fail点数体系を基に正確度と反応時間の標準点数(Z-score)又は逆効率点数(Invers Efficiency Score、IES)を算出できる。
【0163】
このとき、標準点数は、下記数1によって正確度及び反応時間関連の点数をそれぞれ算出し、その2つの点数を通じて順位を分析する。
【0164】
【数1】
【0165】
一方、各コンテンツによる課題の反応時間は、速度-正確性の交換効果がある。速度-正確性の交換効果によれば、対象者が反応を早くすれば誤反応が多くなり、反応をゆっくりすれば正反応が増加する。即ち、正確な反応のためには、処理に必要な時間が更に要求されるため、反応時間は遅くならざるを得ない。
【0166】
反応時間に正反応の有無を考慮して修正計算した値である逆効率点数(invers efficiency score、IES )(Townsend & Ashby,1983)に反応時間を変換して比較する。逆効率点数(IES)は、反応時間(RT)を「1-エラー反応比率」で割った値であって、下記数2によって算出できる。
【0167】
【数2】
【0168】
ここで、RTは正反応時間(Reaction Time of correct response)を示し、PCは正反応比率(Proportion of Correct response)を示す。
【0169】
一方、追加可能な分析方法として、保続反応(perseverative responses)を用いた第1分析方法、最初のトレーニングを成功するまでの試み回数(trails to complete first task)を用いた第2分析方法、維持失敗(failure to maintain)を用いた第3分析方法及び片側無視(unilateral neglect)を用いた第4分析方法のうちの少なくとも1つが利用され得る。
【0170】
具体的に、第1分析方法は修正できず、同一の行動を繰り返した回数を測定(例えば、同じ領域を繰り返しタッチ、以前の答えと同一の答えを選び続けるなど新たなことを学習して適応できない)するものであり、第2分析方法は、失敗を重ねて学習して適用するまでの過程を測定(例えば、数字記憶という1段階の問題の正解を当てるまでに試みた回数)するものである。
【0171】
また、第3分析方法は、正解を継続的に(例えば、3~5連続正解)当てた後、エラーを犯すまでの過程を測定(例えば、数字数え4段階5連続正反応の後、3連続エラーを犯した場合)するものであり、第4分析方法は、正解反応が左側又は右側に集中して現れる特徴を用いるものであって、それに対する標準化された検査にはstar cancellation、albert test、bells testなどがある(例えば、右側に提示された例示が正解である場合は正反応を示すが、右側に正解がある場合には反応速度が遅れるか、右側の例示を選択して誤反応を示す)。
【0172】
一方、開示された実施例は、コンピュータによって実行可能な命令語を格納する記録媒体の形態で実現できる。命令語は、プログラムコードの形態に格納でき、プロセッサによって実行されたとき、プログラムモジュールを生成して開示された実施例の動作を行える。記録媒体は、コンピュータで読み取れる記録媒体として実現できる。
【0173】
コンピュータが読み取れる記録媒体としては、コンピュータによって解読できる命令語が格納された全ての種類の記録媒体を含む。例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気テープ、磁気ディスク、フラッシュメモリ、光データ格納装置などがあり得る。
【0174】
以上のように添付の図面を参照して開示された実施例を説明した。本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本開示の技術的思想や必須な特徴を変更することなく、開示された実施例と異なる形態に本開示が実施され得ることを理解するはずである。開示された実施例は例示的なものであり、限定的に解釈されてはならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
【手続補正書】
【提出日】2024-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
その後、医療陣が特定の患者に対する診療を行った後、医療関係者端末500を介してプラットフォームを実行して、その特定の患者を検索し(S107)、その検索された特定の患者の患者情報に含まれる医療情報の1つとして診療データが医療関係者端末500を介して入力されると(S109)、その診療データをコンテンツ提供装置100に送信する(S111)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
次に、コンテンツ提供装置100は、医療関係者端末500によって診療データが受信されると、その診療データを患者情報に含めて格納する(S113)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
ログイン完了処理を行う場合、コンテンツ提供装置100は、そのログイン情報を基にそのアカウントを確認して、権限を確認(患者アカウントか否かを確認)し(S121)、その患者アカウントに対応する患者情報を用いてトレーニング情報を生成した後(S123)、そのトレーニング情報を患者端末200に送信する(S125)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
次に、コンテンツ提供装置100は、患者端末200から受信したトレーニング結果情報を格納し、これを用いて分析情報を生成した後(S131)、既に設定された少なくとも1つの端末にその分析情報を送信する(S133乃至S139)。図2は、少なくとも1つの端末として患者アカウントに連結された患者端末200、保護者端末300、言語聴覚士端末400及び医療関係者端末500を設定した場合を示すものであって、その設定に応じてそれぞれの端末に分析情報を送信するようにしたが、これは1つの実施例に該当する。即ち、患者アカウントに連結された端末の一部には送信しないようにできる。これは、設定(編集)権限のある端末であれば変更して設定できる。また、図2には、その分析情報をそれぞれ順次送信するように示したが、これも1つの実施例に過ぎず、同時に送信することもでき、その送信形態及び/又は送信順序を限定するものではない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
図3を参照すると、医療関係者又は医療機関の管理者は、端末アプリケーション(Mobile Application)又はウェブサイトで提供されるウェブアプリケーション(Web Application)でコンテンツ提供サービスのための機能を提供し、言語聴覚士は、トレーニングのための課題(又は追加の課題)を提供してコンテンツ提供装置100を介してトレーニング対象者である患者にトレーニング情報を提供する。より詳細に、図4を参照すると、医療関係者は、医療関係者端末500を介して少なくとも1つの患者及び/又は言語聴覚士(又はファシリテーター)を管理し、APIユーザ認証と権限を管理する。一方、言語聴覚士が言語聴覚士端末400を介して提供する各患者別のトレーニングのための課題を基に、コンテンツ提供装置100のサービス提供者は、トレーニングの課題及びコンテンツを管理する。各患者は、患者端末200を介してプラットフォームを実行してトレーニングのための少なくとも1つのコンテンツを含むトレーニング情報の提供を受けることもできるが、電子メール(E-mail)又はSNS又はSMSを通じてトレーニング情報の提供を受けることもできる。

【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0082】
即ち、制御モジュール130は、前述した図1及び図2に基づいて説明したコンテンツ提供装置100で行われる全ての動作を行うように制御する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正の内容】
図11
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正の内容】
図21
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】変更
【補正の内容】
図30
【国際調査報告】