(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイス
(51)【国際特許分類】
A24F 40/465 20200101AFI20241219BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20241219BHJP
【FI】
A24F40/465
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536481
(86)(22)【出願日】2022-12-19
(85)【翻訳文提出日】2024-08-19
(86)【国際出願番号】 EP2022086781
(87)【国際公開番号】W WO2023117996
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】テイラー, ベンジャミン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AB12
4B162AC22
(57)【要約】
本出願は、エアロゾル供給デバイス(101)に関する。デバイスは、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのものである。デバイスは、エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部分を受けるための加熱ゾーンと、加熱ゾーンを少なくとも部分的に取り囲むコイル(252)を備える、変動磁場を生成するように構成された磁場生成器(250)と、を備える加熱アセンブリ(201)を有する。コイルは接合部に沿って分離可能である。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部分を受けるための加熱ゾーンと、
前記加熱ゾーンを少なくとも部分的に取り囲むコイルを備える、変動磁場を生成するように構成された磁場生成器と、
を備える加熱アセンブリを備え、
前記コイルは接合部に沿って分離可能である、エアロゾル供給デバイス。
【請求項2】
前記コイルは長手方向軸線を定義し、前記コイルは、前記長手方向軸線に対し垂直な方向において分離可能である、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項3】
前記コイルは長手方向軸線を定義し、前記コイルは、前記長手方向軸線に沿った方向において分離可能である、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項4】
前記コイルは第1のコイル部分及び第2のコイル部分に分離可能であるように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項5】
前記第1の部分は、前記加熱ゾーンへのアクセスを提供するように、前記第2の部分に対し移動可能である、請求項4に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項6】
前記第1のコイル部分及び前記第2のコイル部分は動作状態において電気的に接続されている、請求項4又は5に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項7】
ハウジングを備え、前記ハウジングは、第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分に分離可能である、請求項4~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項8】
前記第1のコイル部分は前記第1のハウジング部分にあり、前記第2のコイル部分は前記第2のハウジング部分にある、請求項7に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項9】
前記第1のハウジング部分は、ヒンジ機構によって前記第2のハウジング部分に対し移動可能である、請求項7又は8に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
前記第1のハウジング部分は、前記デバイスの前記長手方向軸線に対し平行な線の周りを前記第2のハウジング部分に対し旋回するように構成される、請求項9に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項11】
前記第1のハウジング部分は、前記デバイスの前記長手方向軸線に対し垂直な線の周りを前記第2のハウジング部分に対し旋回するように構成される、請求項9に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項12】
前記第1のハウジング部分は、摺動機構によって前記第2のハウジング部分に対し移動可能である、請求項7又は8に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項13】
前記第2のコイル部分は、前記第1のコイル部分によって前記第1のコイルに間接的に電気的に接続されている、請求項4~12のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項14】
前記第1のコイル部分は、前記第2のコイル部分と別個の構成要素である、請求項4~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項15】
前記第1のコイル部分は前記第2のコイル部分と一体である、請求項4~14のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項16】
前記加熱アセンブリは加熱要素を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項17】
前記加熱要素は前記加熱ゾーンを画定する、請求項16に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項18】
前記加熱要素は、第1の加熱部分及び第2の加熱部分に分離可能である、請求項16又は17に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項19】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、
エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部分を受けるための加熱ゾーンを画定する加熱要素を備える加熱アセンブリを備え、
前記加熱要素は接合部に沿って分離可能である、エアロゾル生成デバイス。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を含有する物品とを備えるエアロゾル供給デバイスシステムであって、前記物品は、前記エアロゾル供給デバイスの前記加熱ゾーン内に少なくとも部分的に受けることができる、エアロゾル供給デバイスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル供給デバイスに関する。本発明はまた、エアロゾル供給デバイスを備えるシステムと、エアロゾル生成材料を含む物品とに関する。
【背景技術】
【0002】
材料から化合物を抽出するための方法及びデバイスが、ユーザにそのような化合物の吸入の快適な又は医学的利点を与えるために長く用いられてきた。化合物を燃焼させずに放出する製品を提供しようという試みがなされてきた。このような製品の例には、材料を燃焼させるのではなく加熱することによって化合物を放出する加熱デバイスがある。材料は、例えばニコチンを含有する場合がある。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル供給デバイスであって、エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部分を受けるための加熱ゾーンと、加熱ゾーンを少なくとも部分的に取り囲むコイルを備える、変動磁場を生成するように構成された磁場生成器と、を備える加熱アセンブリを備え、コイルは接合部に沿って分離可能である、エアロゾル供給デバイスが提供される。
【0004】
コイルは長手方向軸線を定義する。コイルは、長手方向軸線に対し垂直な方向において分離可能であってもよい。コイルは、長手方向軸線に沿った方向において分離可能であってもよい。
【0005】
コイルは第1のコイル部分及び第2のコイル部分に分離可能であるように構成されてもよい。
【0006】
第1の部分は、加熱ゾーンへのアクセスを提供するように、第2の部分に対し移動可能であってもよい。
【0007】
第1のコイル部分及び第2のコイル部分は動作状態において電気的に接続されていてもよい。
【0008】
第1のコイル部分及び第2のコイル部分は動作状態において一体コイルを形成してもよい。
【0009】
第1及び第2のコイル部分は非動作状態において電気的に接続解除されていてもよい。
【0010】
ハウジングが閉構成にあるとき、第2のコイル部分は、加熱ゾーンを取り囲む閉じたコイル構成を形成するように第1のコイル部分と相互作用してもよい。
【0011】
コイルは、非動作状態において加熱ゾーンへのアクセスを提供するように、第1及び第2のコイル部分に分離可能であってもよい。
【0012】
接合部は、コイルの長手方向に延びてもよい。
【0013】
エアロゾル供給デバイスはハウジングを備えもよく、ハウジングは、第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分に分離可能である。
【0014】
第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分は、加熱ゾーンへのアクセスを提供するために互いに対し移動可能であってもよい。
【0015】
ハウジングは、加熱ゾーンに対するクラムシェル型開口部を形成してもよい。
【0016】
第1のコイル部分は第1のハウジング部分にあってもよく、第2のコイル部分は第2のハウジング部分にあってもよい。
【0017】
第1のハウジング部分は、ヒンジ機構によって第2のハウジング部分に対し移動可能であってもよい。
【0018】
第1のハウジング部分は、デバイスの長手方向軸線に対し平行な線の周りを第2のハウジング部分に対し旋回するように構成されてもよい。
【0019】
第1のハウジング部分は、デバイスの長手方向軸線に対し垂直な線の周りを第2のハウジング部分に対し旋回するように構成されてもよい。
【0020】
第1のハウジング部分は、摺動機構によって第2のハウジング部分に対し移動可能であってもよい。
【0021】
摺動機構は、第1のハウジング部分が、長手方向軸線に対し平行な方向に、第2のハウジング部分に対し摺動することを可能にするように構成されてもよい。摺動機構は、第1のハウジング部分が、長手方向軸線に対し垂直な方向に、第2のハウジング部分に対し摺動することを可能にするように構成されてもよい。
【0022】
第1及び第2のハウジング部分のうちの少なくとも1つはカバーであってもよい。
【0023】
第1のコイル部分は電源に接続されていてもよい。
【0024】
第2のコイル部分は、第1のコイル部分によって第1のコイルに間接的に電気的に接続されていてもよい。
【0025】
コイルの端子は共に、第1又は第2のコイル部分の一方に位置してもよい。
【0026】
第1のコイル部分と第2のコイル部分との間に電気接続部が設けられてもよい。
【0027】
電気接続部は接合部にあってもよい。
【0028】
電気接続部は、第1及び第2のコイル部分が閉状態にあるときに接続していてもよく、開状態において接続されていなくてもよい。
【0029】
第2のコイル部分は受動コイル部分であってもよい。
【0030】
コイルは複数の巻回を含んでもよく、各巻回は2つのセクションに分離可能である。
【0031】
電気接点は、各巻回接合部において定義されてもよい。
【0032】
対向する電気接点は、閉状態に移動するときに接合状態にされてもよい。
【0033】
電気接点は、コイル直径が増大した領域を含んでもよい。
【0034】
各コイル部分は、保持具によって適所に保持されてもよい。
【0035】
各コイル部分は、巻回接合部のみが埋め込まれていない状態で保持具(射出成形?)に埋め込まれてもよい。
【0036】
電気接点はポゴピンを含んでもよい。
【0037】
第1のコイル部分は、第2のコイル部分と別個の構成要素であってもよい。
【0038】
第1のコイル部分は、第2のコイル部分と一体であってもよい。
【0039】
第1及び第2のコイル部分は、コイルの軸線の周りで対称であってもよい。第1及び第2のコイル部分は、コイルの軸線の周りで非対称であってもよい。
【0040】
加熱アセンブリは加熱要素を備えていてもよい。
【0041】
加熱要素は加熱ゾーンを画定してもよい。
【0042】
加熱要素は管状であってもよい。
【0043】
加熱要素は、第1の加熱部分及び第2の加熱部分に分離可能であってもよい。
【0044】
加熱要素は、非動作状態において加熱ゾーンへのアクセスを提供するように、第1及び第2のコイル部分に分離可能であってもよい。
【0045】
コイルは螺旋形であってもよい。
【0046】
第1のコイル部分は、第2のコイル部分に対し、旋回可能、摺動可能、及び取外し可能のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0047】
加熱要素は、変動磁場の存在下で熱を生成するように構成されてもよい。
【0048】
第1の加熱部分は、第1のコイル部分と共に移動可能であってもよい。第2の加熱部分は、第2のコイル部分と共に移動可能であってもよい。
【0049】
加熱要素は加熱ゾーン内に延びてもよい。加熱要素は加熱ゾーンにおいて突出していてもよい。加熱要素は、加熱ゾーンの基端から突出していてもよい。
【0050】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部分を受けるための加熱ゾーンと、加熱ゾーンを少なくとも部分的に取り囲む螺旋コイルを備える、変動磁場を生成するように構成された磁場生成器と、を備える加熱アセンブリを備え、螺旋コイルは第1の部分及び第2の部分を備え、第1の部分は、加熱ゾーンへのアクセスを提供するように、第2の部分に対し移動可能である、エアロゾル生成デバイスが提供される。
【0051】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部分を受けるための加熱ゾーンと、加熱ゾーンを少なくとも部分的に取り囲むコイルを備える、変動磁場を生成するように構成された磁場生成器と、加熱要素と、を備える加熱アセンブリを備え、加熱要素は接合部に沿って分離可能である、エアロゾル生成デバイスが提供される。
【0052】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部分を受けるための加熱ゾーンを画定する加熱要素を備える加熱アセンブリを備え、加熱要素は接合部に沿って分離可能である、エアロゾル生成デバイスが提供される。
【0053】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、任意の上記で記載のエアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を含有する物品とを備えるエアロゾル供給デバイスシステムであって、物品は、エアロゾル供給デバイスの加熱ゾーンにおいて少なくとも部分的に受けることができる、エアロゾル供給デバイスシステムが提供される。
【0054】
物品は加熱要素を備えていてもよい。加熱要素はエアロゾル生成材料内にあってもよい。
【0055】
これらの態様の装置は、適宜、上記で説明した特徴のうちの1つ若しくは複数、又は全てを含むことができる。
【0056】
ここで、実施形態が、添付の図面を参照して、単なる例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【
図1】エアロゾル供給デバイス及び物品がデバイスに挿入されたエアロゾル供給システムの前面斜視図を示す。
【
図2】
図1のエアロゾル供給デバイスを概略的に示す。
【
図3】レセプタクルが加熱要素を含む、
図2のデバイスを概略的に示す。
【
図4】加熱要素が加熱ゾーンにおいて突出している、
図2のデバイスを概略的に示す。
【
図5】
図2のデバイスを概略的に示し、コイルの詳細、及び加熱ゾーンに挿入された物品を示す。
【
図6】物品が除去された、
図5に示すデバイスを概略的に示す。
【
図7】デバイスにおいて用いるための分割式コイルを概略的に示す。
【
図8】ヒンジ接続された構成体を有する、
図7の分割式コイルを含むデバイスを概略的に示す。
【
図9】摺動構成体を有する、
図7の分割式コイルを含むデバイスを概略的に示す。
【
図10】横方向に延びるハウジング部分を有する、
図7の分割式コイルを含むデバイスを概略的に示す。
【
図11】デバイスにおいて用いるための分割式コイルを概略的に示す。
【
図12】
図11に示すような分割式コイルを有するデバイスを概略的に示す。
【
図13】側面開放扉及び分割式コイルを有するデバイスを概略的に示す。
【
図14A】
図13のデバイスにおける使用のためのコイルの巻回の平面図を概略的に示す。
【
図14B】
図13のデバイスにおける使用のための別のコイルの巻回の平面図を概略的に示す。
【
図15】
図13のデバイスにおける使用のためのコイルを概略的に示す。
【
図16】旋回する管状加熱要素を有する
図13に示すデバイスを概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0058】
本明細書において用いられるとき、「エアロゾル生成材料」という用語は、例えば、加熱、照射又は任意の他の方法で活性化されたとき、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば固体、液体、又はゲルの形態とすることができ、活性物質及び/又は香味料を含有していても又は含有していなくてもよい。エアロゾル生成材料は、任意のタバコ含有材料等の任意の植物由来の材料を含むことができ、例えば、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含むことができる。エアロゾル生成材料はまた、他の、タバコ以外の製品を含んでもよく、製品によっては、ニコチンを含んでもよいし、含んでいなくてもよい。エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体、ゲル、又は蝋等の形態であってもよい。エアロゾル生成材料はまた、例えば、材料を組み合わせたもの、又はブレンドしたものであってもよい。エアロゾル生成材料は、「喫煙材」として知られる場合もある。
【0059】
エアロゾル生成材料は、結合剤及びエアロゾル形成剤を含むことができる。任意選択で、活性物質及び/又は充填剤も存在してもよい。任意選択で、水等の溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の他の成分は、溶媒内で溶融可能であっても可能でなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質的に植物性材料が存在しない。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質にタバコが存在しない。
【0060】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含むか、又は「非晶質固体」であってもよい。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は、乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、液体等の何らかの流体を中に保持することができる固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、又は70重量%の非晶質固体~約90重量%、95重量%、又は100重量%の非晶質固体を含んでもよい。
【0061】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよい。エアロゾル生成フィルムは、シートを含むか又はシートであってもよく、シートは任意選択で、細断されたシートを形成するように細断されてもよい。エアロゾル生成シート又は細断されたシートには、実質的にタバコが存在しなくてもよい。
【0062】
本開示によれば、「不燃式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル生成構成材料(又はその成分)が燃焼されない又は燃やされないシステムである。
【0063】
いくつかの実施形態において、送達システムは、動力供給式の不燃式エアロゾル供給システム等の不燃式エアロゾル供給システムである。
【0064】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル生成材料内のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0065】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例はタバコ加熱システムである。
【0066】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための混合システムであり、エアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を加熱することができる。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体又はゲルの形態とすることができ、ニコチンを含有している場合も含有していない場合もある。いくつかの実施形態において、混合システムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料と、固体のエアロゾル生成材料とを含む。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。
【0067】
典型的には、不燃式エアロゾル供給システムは、不燃式エアロゾル供給デバイスと、不燃式エアロゾル供給システムと共に用いるための消耗品とを備えることができる。
【0068】
いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いられるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示全体を通じて、場合によっては物品と呼ばれる。
【0069】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システム、例えば不燃式エアロゾル供給システムの不燃式エアロゾル供給デバイスは、エネルギー源及びコントローラを備えることができる。エネルギー源は、例えば、電源又は発熱源とすることができる。いくつかの実施形態において、発熱源は、発熱源の近傍のエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態で動力を分散させるために励磁することができる炭素基質を備える。
【0070】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、消耗品を受けるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル変性剤を含んでもよい。
【0071】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、フィルタ、マウスピース、及び/又はエアロゾル変性剤を含んでもよい。
【0072】
エアロゾル生成デバイスは、加熱のためのエアロゾル生成材料を備える物品を受け入れることができる。この文脈における「物品」とは、エアロゾル生成材料を揮発させるために加熱されるエアロゾル生成材料を使用時に含むか又は含有し、任意選択的に他の構成要素を使用時に含む又は含有する構成要素である。ユーザは、物品をエアロゾル生成デバイスに挿入することができ、その後、エアロゾル供給デバイスが加熱されてエアロゾルを生成し、続いてこれをユーザが吸入する。物品は、例えば、物品を受け入れるようなサイズにされたデバイスの加熱チャンバ内に配置されるように構成された、予め定められた又は特定のサイズとすることができる。
【0073】
図1は、エアロゾル供給システム100の例を示す。システム100は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル供給デバイス101と、エアロゾル生成材料を含む交換可能な物品110とを備える。デバイス101を用いて、エアロゾル生成材料を備える交換可能な物品110を加熱し、デバイス101のユーザによって吸入することができるエアロゾル又は他の吸入可能物質を生成することができる。
【0074】
デバイス101は、デバイス101の様々な構成要素を包囲及び収容するハウジング103を備える。ハウジング103は細長い。デバイス101は、一方の端部に開口部104を有し、これを通って物品110をデバイス101による加熱のために挿入することができる。物品110は、デバイス101による加熱のためにデバイス101に完全に又は部分的に挿入されてもよい。
【0075】
デバイス101は、動作時、例えば押下時にデバイス101を動作させる、ボタン又はスイッチ等のユーザが作動可能な制御要素106を含むことができる。例えば、ユーザは、スイッチ106を押下することによってデバイス101を起動することができる。
【0076】
図2は、デバイス101の様々な構成要素を示す、
図1のエアロゾル供給システム100の概略図である。デバイス101は、
図2に示されていない他の構成要素を含んでもよいこと、及び
図2に示すいくつかの構成要素は、いくつかの実施形態において存在しなくてもよいことが理解されよう。
【0077】
図2に示すように、デバイス101はエアロゾル生成器200を含む。エアロゾル生成器200は、加熱アセンブリ201と、コントローラ(制御回路)202と、エネルギー源204とを含む。エアロゾル生成器200は、本体アセンブリ210を備える。本体アセンブリ210は、デバイスの一部を形成するシャーシ及び他の構成要素を含んでもよい。加熱アセンブリ201は、デバイス101に挿入された物品110のエアロゾル生成材料を加熱するように構成され、それにより、エアロゾルが、エアロゾル生成材料から生成される。エネルギー源204は、加熱アセンブリ201に電力を供給し、加熱アセンブリ201は、供給された電気エネルギーを、エアロゾル生成材料を加熱するための熱エネルギーに変換する。
【0078】
エアロゾル生成器200は、長手方向軸線102を定義し、物品110は、デバイス101に挿入されるとき、この長手方向軸線102に沿って延びてもよい。開口部104は長手方向軸線102上に位置合わせされる。
【0079】
エネルギー源204は、例えば、充電可能バッテリー又は非充電可能バッテリー等のバッテリーとすることができる。適切なバッテリーの例は、例えば(リチウムイオンバッテリー等の)リチウムバッテリー、(ニッケルカドミウムバッテリー等の)ニッケルバッテリー、及びアルカリバッテリーを含む。
【0080】
エネルギー源204は、エアロゾル生成材料を加熱する必要があるときに、コントローラ202の制御下で、電力を供給するために加熱アセンブリ201に電気的に結合されてもよい。制御回路202は、ユーザが制御要素106を操作することに基づいて、加熱アセンブリ201を起動及び作動停止するように構成されてもよい。例えば、コントローラ202は、ユーザがスイッチ106を操作したことに応答して、加熱アセンブリ201を起動することができる。
【0081】
開口部104に最も近いデバイス101の端部は、使用時にユーザの口に最も近いため、デバイス101の近位端(又は口部端)107として知られる場合がある。使用時に、ユーザは、物品110を開口部104に挿入し、エアロゾル生成材料の加熱を開始するようにユーザ制御部106を操作し、デバイス内で生成されたエアロゾルを利用する。これにより、エアロゾルは、流路に沿ってデバイス101の近位端に向かって物品110を通って流れる。
【0082】
開口部104から最も離れたデバイスの他方の端部は、使用時にユーザの口から最も離れた端部であるため、デバイス101の遠位端108として知られる場合がある。ユーザがデバイス内に生成されたエアロゾルを利用する際、エアロゾルはデバイス101の近位端に向かう方向に流れる。デバイス101の機構に適用されるとき、近位及び遠位という用語は、軸線102に沿った近位遠位方向における互いに対するそのような機構の相対位置を参照することによって説明される。
【0083】
加熱アセンブリ201は、例えば、誘導加熱プロセス又は抵抗性加熱プロセスによって物品110のエアロゾル生成材料を加熱するための様々な構成要素を備えてもよい。誘導加熱は、電磁誘導によって導電加熱要素(サセプタ等)を加熱するプロセスである。誘導加熱アセンブリは、誘導要素、例えば1つ以上のインダクタコイルと、誘導要素を通じて交流電流等の様々な電流を通すためのデバイスとを備えることができる。誘導要素における変動電流は、変動磁場を生成する。様々な磁場は、誘導要素に対し適切に配置されたサセプタに侵入し、サセプタ内部で渦電流を生成する。サセプタは、渦電流に対し電気抵抗を有し、このため、この抵抗に対する渦電流の流れによって、サセプタがジュール加熱により加熱される。サセプタが鉄、ニッケル又はコバルト等の強磁性物質を含む場合、サセプタにおける磁気ヒステリシス損失によっても、すなわち、様々な磁場との位置合わせの結果としての磁性物質における磁気双極子の様々な向きによっても、熱を生成することができる。例えば伝導による加熱と比較して、誘導加熱において、熱はサセプタ内で生成され、高速な加熱を可能にする。さらに、誘導要素とサセプタとの間に物理的接触が存在する必要がなく、構築及び適用における自由度を高めることが可能である。代わりに、抵抗性加熱は、電流が直接印加されたことに反応した材料の電気抵抗から生じるジュール加熱効果を利用する。
【0084】
エアロゾル生成器200は、加熱される物品110を受けるように構成され、寸法が決定された、加熱チャンバ211を含む。加熱チャンバ211は、加熱ゾーン215を画定する。本例では、物品110は概ね円筒形であり、加熱チャンバ211は、対応して形状が概ね円筒形である。しかしながら、他の形状が可能である。加熱チャンバ211は、レセプタクル212によって形成される。レセプタクル212は、端壁213と周囲壁214とを含む。端壁213は、レセプタクル212の基部としての役割を果たす。実施形態におけるレセプタクル212は、一体型の構成要素である。本明細書において用いられるとき、「一体型の構成要素」という用語は、機構間に接合部が画定されないように、機構が一体に形成されることを意味することを意図している。他の実施形態において、レセプタクル212は2つ以上の構成要素を含む。
【0085】
加熱チャンバ211は、レセプタクル212の内面によって画定される。レセプタクル212は支持部材としての役割を果たす。レセプタクル212は、概ね管状の部材を含む。レセプタクル212は、デバイス101の長手方向軸線102に沿って、長手方向軸線102の周りに、長手方向軸線102と実質的に同軸に延びる。しかしながら、他の形状が可能である。レセプタクル212(このため加熱ゾーン215)は、デバイス101の開口部104に挿入された物品110がそこを通る加熱チャンバ211によって受けられ得るように、近位端において開いている。レセプタクル212は、遠位端において端壁213によって閉じられている。レセプタクル212は、空気経路の一部を形成する1つ又は複数の導管を含んでもよい。使用時に、物品110の遠位端は、加熱チャンバ211の端部と近接して又は係合して配置されてもよい。空気は、空気経路の一部を形成する1つ又は複数の導管を通過して加熱チャンバ211に入り、物品110を通って流れてデバイス101の近位端に向かうことができる。
【0086】
レセプタクル212は、絶縁材料から形成されてもよい。例えば、レセプタクル212は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等のプラスチックから形成されてもよい。他の適切な材料が可能である。レセプタクル212は、加熱アセンブリ201が動作させられるときにアセンブリが剛体/固体のままであることを保証するような材料から形成されてもよい。レセプタクル212のために非金属材料を使用することは、デバイス101の他の構成要素の加熱を規制することを支援することができる。レセプタクル212は、他の構成要素の支持を補助するために、剛性材料から形成されてもよい。
【0087】
レセプタクル212の他の構成が可能である。例えば、実施形態では、端壁213は、加熱アセンブリ201の一部によって画定される。実施形態では、レセプタクル212は、変動磁場の侵入によって加熱可能である材料を備える。いくつかの実施形態では、レセプタクル212は、抵抗性ジュール加熱によって加熱可能な材料を含む。そのようなレセプタクルは加熱要素としての役割を果たす。
【0088】
図3に示すように、加熱アセンブリ201は、加熱ゾーン215を包囲して配置された加熱要素320を備えてもよい。そのような構成において、加熱要素320はレセプタクル212を形成する。加熱要素320は周囲壁214を画定する。加熱要素320は、加熱ゾーン215を加熱するように構成される。加熱ゾーン215は、加熱チャンバ211内で画定される。実施形態において、加熱チャンバ211は、加熱ゾーン215の一部分又は加熱ゾーン215の範囲を画定する。
【0089】
加熱要素320は、加熱ゾーン215を加熱するように加熱可能である。加熱要素320は、誘導加熱要素又は抵抗性加熱要素であってもよい。すなわち、加熱要素320は、変動磁場の侵入によって加熱可能であるか、又は、エネルギー源から直接電流を通すことにより加熱可能な抵抗性材料である。加熱要素320は、電磁誘導による加熱に適した導電性材料を備える。例えば、加熱要素320は炭素鋼から形成されてもよい。他の適切な材料、例えば、鉄、ニッケル、又はコバルト等の強磁性材料が用いられてもよいことは理解されよう。
【0090】
図2に示すように、加熱アセンブリ201は磁場生成器250を備える。磁場生成器250は、加熱要素320に加熱を引き起こすように加熱要素320に侵入する1つ又は複数の変動磁場を生成するように構成される。磁場生成器250はインダクタコイル構成体251を含む。インダクタコイル構成体は、インダクタ要素として機能するインダクタコイル252を備える。インダクタコイル252は螺旋コイルであるが、他の構成も考えられる。実施形態では、インダクタコイル構成体251は、2つ以上のインダクタコイルを備える。実施形態における2つ以上のインダクタコイルは、互いに隣り合って配設され、軸線に沿って同軸に整列されてもよい。
【0091】
いくつかの例において、使用時に、磁場生成器250は、約240℃~約300℃、又は約250℃~約280℃等、約200℃~約350℃の温度まで加熱要素320を加熱するように構成される。加熱要素が抵抗性加熱要素である例において、加熱要素における抵抗性加熱により類似の又は同じ温度に達することができる。
【0092】
インダクタコイル252は、銅等の導電性材料を含む螺旋コイルであってもよい。コイルは、支持部材(図示せず)の周りに螺旋状に巻かれたリッツ線等のワイヤから形成される。支持部材は、レセプタクル212又は別の構成要素によって形成される。実施形態において、支持部材は省略される。支持部材は管状である。コイル252は概ね管状の形状を画定する。インダクタコイルは概ね円形の輪郭を有する。他の実施形態では、インダクタコイルは、概ね正方形、長方形、又は楕円形等の異なる形状を有してもよい。コイル幅は、その長さに沿って増加又は減少してもよい。
【0093】
螺旋コイルの場合、サセプタを受け入れる細長いインダクタゾーンを画定することが可能であり、これにより、細長いインダクタゾーン内に受けられることになる細長い長さのサセプタが提供される。変動磁場に曝されるサセプタの長さは、最大化され得る。螺旋コイル構成体を有する囲まれたインダクタゾーンを設けることによって、磁場の磁束集中を補助することが可能である。
【0094】
螺旋インダクタコイルの構成は、その軸方向長さに沿って変動し得る。例えば、インダクタコイル、又は各インダクタコイルは、実質的に同じ又は異なるインダクタンス値、軸方向長さ、半径、ピッチ、巻数等を有し得る。
図4に示すような実施形態において、加熱要素420は加熱ゾーン215内に延びる。突出要素としての役割を果たす加熱要素420は、加熱ゾーン215において突出する。加熱要素420は基部から立ち上がっている。加熱要素420は周囲壁214から離間されている。加熱アセンブリ201は、物品110が加熱チャンバ211によって受けられているとき、加熱要素420が物品110の遠位端内に延びるように構成される。加熱要素420は、使用時、物品110内に配置される。加熱要素420は、物品110のエアロゾル生成材料を内側から加熱するように構成され、このため、内側加熱要素と呼ばれる。
【0095】
加熱要素420は、デバイスの長手方向軸線102に沿って(軸線方向に)加熱チャンバ211の遠位端から加熱チャンバ211内に延びる。実施形態において、加熱要素420は、軸線102から離間された加熱チャンバ211内に延びる。加熱要素420は、軸線102からずれていてもよいし、軸線102に平行でなくてもよい。1つの加熱要素420が示されているが、実施形態では、加熱アセンブリ201は、複数の加熱要素420を備えることが理解されよう。実施形態におけるそのような加熱要素は、互いから離間されるが互いに平行である。
【0096】
記載の実施形態のうちの任意のものの加熱要素320、420が、受磁性による加熱を利用するとき、インダクタコイル252はレセプタクル212の外部に配設されてもよい。インダクタコイルは、加熱ゾーン215を取り囲んでもよい。螺旋インダクタコイルは、サセプタとしての役割を果たす加熱要素320、420の少なくとも一部分の周りに延びてもよい。螺旋インダクタコイルは、加熱要素320、420に侵入する変動磁場を生成するように構成される。螺旋インダクタコイルは、加熱チャンバ211及び長手方向軸線102と同軸に配置される。
【0097】
示される実施形態は、加熱ゾーン215の周りに配設された加熱要素320及び加熱ゾーン215内に配置された少なくとも1つの加熱要素420のいずれかを含むデバイスを示すが、記載の実施形態のうちの任意のものが、加熱ゾーン215を包囲する加熱要素320及び加熱ゾーン215内の1つ又は複数の加熱要素420の両方を利用してもよい。
【0098】
デバイスは、加熱要素320も加熱要素420も備えなくてもよく、代わりに、電流が通過するときに抵抗性加熱を生成するように構成されたコイル252を備える。この実施形態において、レセプタクルは、コイル252によって生成された熱が、デバイスに挿入された物品110に伝達されることを可能にするように、熱伝導性材料から作製されてもよい。
【0099】
図4において、加熱要素420は、加熱ゾーン215内で突出し、物品110によって受けられる。
図2は、デバイス101に受けられた物品110を示す。物品110は、レセプタクル212によって受けられる大きさである。物品110の長手方向軸線に対し垂直な物品110の外側寸法は、物品110をレセプタクル212に挿入することができるように、デバイス101の長手方向軸線102に対し垂直なチャンバ211の内側寸法に実質的に対応している。実施形態において、物品110の外側側面111とレセプタクル212の内側側面217との間に間隙216が画定される。間隙216は、チャンバ211の軸線方向長さの少なくとも一部に沿う空気経路としての役割を果たすことができる。物品110の挿入端112は、レセプタクル212の基部に隣り合うように配置される。
【0100】
図2はデバイス101の基本構造を示す。
図2は、デバイス101の加熱ゾーン215内に配設された物品110を全体的に示す。この図は、物品のエアロゾル生成材料が加熱されてもよく、ユーザが物品/デバイスからエアロゾル化した材料を吸い込んでもよい、使用時の構成である。
【0101】
図5は、デバイス101の別の図を示す。この図において、レセプタクル212(図示せず)及びレセプタクル212内に配設された物品110を包囲するコイル252全体が示されている。
図5のデバイス101の加熱要素構成体は、上記で説明したもののうちの任意のものとすることができる。
【0102】
図6は、物品が挿入されていないデバイス101の図を示す。見てとることができるように、コイル252は、デバイス101の長手方向軸線102に実質的に整列された軸線503を有する。デバイス101の長手方向軸線102とコイル252の軸線503とが整列されていない他の実施形態も考えられる。デバイス101は、レセプタクル212に開口部104を設けられ、デバイス101の近位端107にハウジング103を設けられる。加熱されるデバイス101に物品110を挿入するために、ユーザは通常、長手方向軸線102に沿った、
図6の実施形態の場合はコイル252の軸線503にも沿った方向において、物品110を、開口部104を通じて加熱ゾーン215内に摺動及び挿入する。
【0103】
本明細書に記載のように、デバイス101の長手方向軸線102に対し垂直な方向からの、又は少なくとも、デバイス101の長手方向軸線102に対し垂直な成分を有する方向における、レセプタクル212への物品110の挿入等の、挿入モードに対する変更が検討される。これを達成するために、ここで、分割式コイル352、すなわち、長さに沿って再接続可能な切れ目を有するコイルの使用を通常伴う実施形態が説明される。これらの実施形態において、レセプタクル212及びハウジング103も、デバイスの周囲及び長さの周りで不連続であり、加熱ゾーン215へのアクセスを提供するために、複数の部分の形態をとる。ここで、これらの実施形態がより詳細に説明される。
【0104】
図7は、デバイス101において用いるための分割式コイル352を示す。
図7は、
図6のコイル252を2つの部分において示す。この図において、分割式コイル352は、コイル352の巻回ごとに2つの切れ目701を含むように示され、各巻回の切れ目は互いから180°にあり、各巻回の切れ目は互いに整列されている。換言すれば、コイル352は、長手方向軸線及び特定の周方向角度位置によって画定される平面を通じて2つの半部分に均一に分割されている。2つの半部分は、それぞれ、第1のコイル部分702及び第2のコイル部分703と呼ばれてもよい。
【0105】
分割式コイル352は、2つの端子501及び502を有する。これらの端子は、共に1つの部分、
図7では第1のコイル部分702上に配置される。端子は、デバイス101の電源204及びコントローラ202に接続されるように構成される。これは、分割式コイル352の2つの部分が互いに切り離されているとき、第2のコイル部分703が受動コイル部分であり、電源に接続されていないことを意味する。
図7にも示すように、分割式コイル352には、各コイル部分の対応する巻回間の接続を促進するように構成される接続手段700が設けられてもよい。この接続手段700は、2つのコイル部分が互いに接続されて、互いに完全に整列されることなく完全なコイルを形成することを可能にする。接続手段700は、そうでなければ完全なコイルを形成するために部分を接続する能力を損なう場合がある塵又は残留物からのコイル巻回の保護を更に提供する。接続手段700は、望ましくない塵、残留物又はデブリの存在下であっても、各コイル部分の対応する巻回間で信頼性のある電気接続を行うことができるようにする。接続手段700は、ポゴピン又は任意の他の適切な代替物を含んでいてもよい。本明細書に記載の分割式コイル352の任意の実施形態は、接続手段700を設けられてもよい。
【0106】
図8は、分割式コイル352を備えるデバイス101の実施形態を示す。この実施形態において、示すように、デバイスハウジング103及びレセプタクル212も第1及び第2のデバイス部分802及び803に分割される。各デバイス部分は、分割式コイル352の1つの部分と、レセプタクル212の一部分と、ハウジング103の一部分とを含む。この実施形態において、第1及び第2のデバイス部分802及び803間にヒンジ800が設けられる。実際には、これにより、加熱ゾーン215が横方向に曝されることが可能になり、したがって、横方向から、すなわち開口部104を通じてのみでなく、物品110の挿入が可能になる。これにより、物品110の挿入が容易になり、物品110に対する損傷のリスクが最小限になる。
【0107】
図8のデバイス101は、開口部104を通じて物品110を挿入することもでき、結果として
図5に示す使用時の構成がもたらされるように、開口部104を含むものとして示されているが、そのような開口部104は、物品110が第1及び第2のデバイス部分802及び803のヒンジ接続された開口部を通って横方向にのみ挿入することができるように、
図8に示すデバイス101の実施形態において提供されないことも企図される。当然ながら、そのような実施形態において、物品110は
図5に示すものよりも短く、レセプタクル212と同じ長さであるか又はこれよりも短くなる。物品110は、デバイス部分802及び803が閉構成において接続されているとき、レセプタクル212及びハウジング103によって少なくとも部分的にカプセル化されてもよい。この場合、ユーザが動作中にデバイス101からエアロゾル化された材料を吸い込むことを可能にするために、デバイス101の近位端107において、レセプタクル212の最上部における開口部にマウスピースが設けられてもよい。開口部104、又は第1及び第2のデバイス部分802及び803を介したデバイスの開閉機構の存在にもかかわらず、デバイス101が、第1及び第2のデバイス部分802及び803が互いに接続されるような閉構成に入ると、分割式コイル352、レセプタクル212及びデバイスは、全体として、
図5を参照して上記で説明したのと同じように、又は
図1~
図4に関連して任意の上記の実施形態において説明したのと同じように動作することを理解すべきである。
【0108】
図9は、デバイス101の別の実施形態を示す。デバイスは、
図8に関連して説明した特徴の任意の組合せを含むことができる。この図の実施形態と、
図9の実施形態との差は、第1及び第2のデバイス部分802及び803が、加熱ゾーン215を露出させるように互いに別個である機構である。図に示すように、第1及び第2のデバイス部分802及び803間のヒンジ構成体を利用するのではなく、摺動構成体900が提供される。第1のデバイス部分802は、
図8に示すものに対して変化していないが、第2のデバイス部分803が、部分803がデバイス101に沿ってデバイス101の長手方向軸線102に平行に遠位端108に向けて並進し、以て加熱ゾーン215を露出させることを可能にするように、摺動機構によってデバイスに装着されている。
【0109】
図10は、デバイス101の更なる実施形態を示す。
図9の実施形態と同様に、デバイスは、
図8に関連して説明した特徴の任意の組合せを含むことができる。しかしながら、この実施形態において、
図8のヒンジ機構、又は
図9の摺動構成体900ではなく、
図10のデバイス101はばね手段1000を設けられる。ばね手段1000は、デバイス101の長手方向軸線102に対し垂直な横方向に、デバイス部分802及び803を互いに分離するように構成されてもよい。デバイス部分802及び803は、デバイス部分802及び803を共に接続して分割式コイル352を接続し、横方向に囲まれた加熱ゾーン215を形成するように、ユーザによって手動で共に押圧されることが可能であるように構成される。デバイスは、デバイス部分802及び803を共にロックするロック構成体1001を更に設けられてもよい。
【0110】
ロック構成体1001は、動作中、ユーザによって単純にロック解除されるように構成されてもよい。このようにして、ユーザは、ロック構成体のラッチを解放して、第2のデバイス部分803を第1のデバイス部分802から解放し、以て、これらの部分が、ばね手段における付勢により互いから分離されることを可能にし、加熱ゾーン215が露出されることを可能にすることができる。上記で説明した分割式コイルの実施形態と同様に、デバイスは、物品がレセプタクル212に挿入され得る開口部104を設けられている場合も設けられていない場合もある。この場合、物品110が開口部104を通じて軸方向に挿入されるときであっても、物品110の挿入は、開口部104及びレセプタクル212の直径の増大によって促進され、以て、挿入時の物品110に対する損傷の機会も低減される。
【0111】
上記で説明した実施形態は、2つの等しい半部分に分割されたコイル352を概ね説明したが、コイル352は、任意の平面に沿って第1及び第2の部分702及び703に分割されてもよく、不均一に分割されてもよい。
図11は、上述した分割式コイル実施形態のうちの任意のものにおいて用いることができる分割式コイル352の別の構成の1つのみの例を示す。図から見てとることができるように、コイル352は、コイル352の長手方向軸線503に対し平行でない面1103に沿って分割される。
図12は、
図11に示す実施形態による、分割式コイル352を有するデバイス101の例を示す。
図12におけるデバイス101は、
図8のものに類似のヒンジ構成体800を設けられる。見てとることができるように、デバイス101のハウジング103及びレセプタクル212はまた、デバイス101の長手方向軸線102に対し平行でない平面に沿って分割される。
【0112】
図13は、デバイス101の更なる実施形態を示す。この実施形態は、デバイス101が2つの別個の部分に分割することができない分割式コイル452を含むという点で
図7~
図12の実施形態と異なる。図から見てとることができるように、デバイス101は、加熱ゾーン215への横方向アクセスを可能にするための異なる構成を利用する。ハウジング103、レセプタクル212及びコイル452のセグメントを含む扉1300が設けられる。
図8~
図10及び
図12の実施形態の第2のデバイス部分803と対照的に、扉1300は、デバイス101の長手方向軸線102に平行な旋回軸の周りで、ヒンジ813においてスイング開放するように構成される。
【0113】
扉1300は、デバイス101の上側近位面と、設けられる場合、上側近位面上のマウスピースとを含むことができることが企図される。これにより、加熱ゾーン215がデバイス101の近位端に露出され、これにより、物品110の挿入を更に促進することができる。ヒンジ813は、レセプタクル212及びハウジング103においてのみ設けられてもよい。コイル452は、ヒンジ813のロケーションにおいて、その固有の弾性特性に依拠して、扉1300に取り付けられたコイル452のセクション1303が、デバイス101内のコイル452の残りのセクション1302に対し旋回する際に弾性的に変形してもよい。コイル452は、
図7~
図12の実施形態におけるように、巻回ごとに、2つではなく、1つの切れ目を含むのみでよい。そのようなコイルの1つの巻回の平面図が
図14Aに示されている。
【0114】
図14Aのコイル巻回は、
図13におけるデバイス101の扉1300が部分的に開いているときに遭遇する状態を表す、部分変形状態において示されている。コイルの巻回は、デバイス内に配置されているとき、点414の周りを、ヒンジ813のロケーションに対応する周囲ロケーションにおいて旋回することができる。
図14Aのコイル452の実施形態におけるように、巻回あたり1つのみの切れ目を設けることにより、塵又は残留物が、分割式コイル452の2つの部分の対応する巻回間の接触部を汚染するリスクを低減する。
【0115】
図14Aに示すように、コイル452には、各切れ目において、それらにわたる接続を促進し、また、塵又は他の汚染がコイル452の各部分の対応する巻回間の接続を損なうリスクを低減するために、接続手段700が設けられてもよい。2つのコイル部分間の接続の信頼性に関する利点に加えて、扉1300が開かれるときに弾性変形するコイル452を設けることにより、扉1300の閉鎖について戻り付勢ももたらされる。コイルの弾性により、扉1300を閉じる付勢がもたらされ、利用性を更に促進し、動作中に扉1300をデバイス101にロックするための別個の機構の必要性がなくなる。
【0116】
図15は、
図14Aによるコイル452の別の概略図を示す。
図14Bは、
図13のデバイスにおいて用いるためのコイル452の代替的な実施形態を表す。図に示すように、コイルの巻回は、各々、
図7~
図12の実施形態のコイル352と同様に、互いから180°に2つの切れ目を含む。切れ目には、接続手段700も設けられる。しかしながら、このコイル452には、巻回ごとの切れ目のうちの1つの間にばね415が更に設けられる。このばね415は、旋回点414の周りの
図14Aのコイル452の弾性特性と同じ機能を提供する。ばね415は、ばねが取り付けられる切れ目と共にその付勢に起因して、扉1300が閉じ、デバイス101が動作状態になるときに、2つのコイル部分のこれらの対応するコイル巻回の接続の支援も行う。
【0117】
扉1300が、扉1300が加熱ゾーン215を露出させるためにデバイス101のハウジング103の外面の周りを摺動することを可能にするように構成された摺動機構に取り付けられてもよいことも企図される。
【0118】
上記で論じたように、本明細書に開示の任意の実施形態のコイル252、352、452は、電気的誘導又は抵抗性加熱システムの一部であってもよい。誘導加熱システムの場合、コイルは、コイルを通じた変動電流の印加を通じて変動磁場を生成するように構成される。コイルに加えて、加熱要素320も必要とされる。加熱要素320は、変動磁場が通されるのに応じて熱を生成するように構成され、したがって加熱要素として機能する。
図3に示すように、加熱要素320は、管状形態をとることができ、レセプタクル212自体を形成してもよい。代替的に又は加えて、加熱要素420は、
図4に示すようにピンの形態をとってもよい。分割式コイルを有する本明細書に記載のデバイス101の実施形態は、これらの加熱要素のうちの1つを利用することができる。しかしながら、これらの加熱要素設計は、デバイス101への物品110の側方取り付けに対し、あまり伝導性が高くなくてもよい。レセプタクル加熱要素320の場合、レセプタクル212に対する、特に
図13の「扉」設計に対する物品の潜在的により小さな必要なサイズに起因して、所望通りに物品110への密接な適合を得ることが困難な場合がある。さらに、物品110は、加熱ゾーン215に横方向に挿入されたとき、軸方向に延びるピン型加熱要素420上に容易に配置されない場合がある。そのようなデバイスに物品110を正しく挿入するために、物品110へのサセプタ420の適切な挿入を確実にするように、軸方向の並進が常に必要である。
【0119】
この問題に対処するために、
図16に示す加熱要素1600は、上述した加熱要素320、420のいずれか又は双方に加えて提供されてもよい。この加熱要素1600は、変動磁場の存在下で加熱を行うように構成される材料から形成された管の形態をとる。見てとることができるように、加熱要素1600は、長さ及び直径の双方において、レセプタクル212のサイズよりも小さい。加熱要素1600は、物品110の外側の周りに密接に適合するように構成されてもよい。加熱要素1600は、長手方向軸線がデバイス101の長手方向軸線102に対し或る角度で傾くように加熱要素1600を傾けるように構成された旋回機構を備えることによって、加熱要素1600への物品110の挿入を促進する。加熱要素1600は、扉1300によって生成される開口部に向けて傾斜するように構成される。次に、ユーザは、物品110をサセプタ1600に挿入し、加熱要素1600を加熱ゾーン215内に押し戻し、扉1300を閉じる。加熱要素1600は、この用途において説明される分割式コイルデバイス実施形態のうちの任意のものに実施することができる。
【0120】
記載される実施形態のうちの任意のものにおいて、デバイス101は、物品110内に配置されたサセプタ加熱要素を加熱するように構成された変動磁場を生成することによって物品110を加熱するように構成されてもよい。すなわち、物品自体がサセプタ加熱要素を含むことができる。加熱ゾーン内に位置しているとき、物品内に配置されたサセプタ加熱要素は、変動磁場の存在下で熱を生成し、以て、物品を加熱し、エアロゾル生成材料からエアロゾル化された材料を生成する。
【0121】
上記で説明した実施形態のうちのいくつかにおいて、加熱構成体は誘導加熱構成体である。他の実施形態において、抵抗性加熱等の他のタイプの加熱構成体が用いられる。デバイスの構成は、概ね上記で説明した通りであるため、詳細な説明は省略する。そのような構成体において、加熱アセンブリ201は、抵抗性加熱プロセスにより加熱要素を加熱するための構成要素を含む抵抗性加熱生成器を備える。この場合、電流が抵抗性加熱構成要素に直接適用され、結果として生じる加熱構成要素における電流の流れによって、加熱構成要素がジュール加熱により加熱される。抵抗性加熱構成要素は、適切な電流が通過するときに熱を生成するように構成された抵抗性材料を含み、加熱アセンブリ201は、抵抗性材料に電流を供給するための電気接点を含む。
【0122】
実施形態において、加熱要素は抵抗性加熱構成要素自体を形成する。実施形態において、抵抗性加熱構成要素は、例えば伝導により加熱要素に熱を転送する。
【0123】
本明細書においてこれまで説明した実施形態は、デバイス101の加熱ゾーン215へのアクセスを提供するように開放されることが可能な分割式コイルについて記載してきたが、抵抗性加熱のみを通じて物品を加熱するように構成されたデバイス101は、同じ技術的利点を提供するために類似の概念を利用してもよいことも企図される。例えば、デバイスの加熱構成体は、レセプタクル212を形成する管状抵抗性加熱要素を含んでもよい。この場合、熱は、伝導性コイル構成体の使用を伴うことなく、使用時に物品110を包囲するレセプタクル212を通じて電流を通すことによって生成することができる。そのような加熱要素は、分割されるように、すなわち、1つ又は複数の周方向の切れ目を含むように提供することもできる。デバイス101のハウジング103における対応する切れ目と共に、また、軸方向若しくは周方向の摺動扉、又は
図8若しくは
図13のヒンジ構成体等、他の実施形態に関して説明した開放機構のうちの任意のものと共に、加熱ゾーン215への横方向のアクセスが設けられてもよい。この実施形態における抵抗性加熱要素レセプタクルの円周における切れ目には、デバイスが閉じているときにレセプタクル212の部分間の接続を促進するための接続手段700を設けることもできる。抵抗性加熱レセプタクル部分は、動作のために互いに接続される必要がない場合があること、及び電流が通されるとき、各部分が、抵抗性加熱を通じて熱を生成するように独立して構成されることも企図される。加熱ゾーン215への側方アクセスは挿入を促進し、挿入時の物品110に対する損傷のリスクを最小限にする。これらの実施形態におけるデバイスは、物品110をデバイスに軸方向に挿入することができる開口部104を設けられている場合もまだ設けられていない場合もある。
【0124】
上記の実施形態は、本発明の説明のための例として理解される。本発明の更なる実施形態が想定される。任意の1つの実施形態に関連して説明された任意の特徴は、単独で、又は説明された他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、また、任意の他の実施形態、又は任意の他の実施形態の任意の組合せの1つ以上の特徴と組み合わせて使用されてもよいことを理解されたい。さらに、添付の特許請求の範囲に定められる本発明の範囲から逸脱することなく、上記で説明されていない均等物及び変更形態も用いられ得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部分を受けるための加熱ゾーンと、
前記加熱ゾーンを少なくとも部分的に取り囲むコイルを備える、変動磁場を生成するように構成された磁場生成器と、
を備える加熱アセンブリを備え、
前記コイルは接合部に沿って分離可能である、エアロゾル供給デバイス。
【請求項2】
前記コイルは長手方向軸線を定義し、前記コイルは、前記長手方向軸線に対し垂直な方向において分離可能である、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項3】
前記コイルは長手方向軸線を定義し、前記コイルは、前記長手方向軸線に沿った方向において分離可能である、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項4】
前記コイルは第1のコイル部分及び第2のコイル部分に分離可能であるように構成される、請求項
1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項5】
前記第1のコイル部分は、前記加熱ゾーンへのアクセスを提供するように、前記第2のコイル部分に対し移動可能である、請求項4に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項6】
前記第1のコイル部分及び前記第2のコイル部分は動作状態において電気的に接続されている、請求項
4に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項7】
ハウジングを備え、前記ハウジングは、第1のハウジング部分及び第2のハウジング部分に分離可能である、請求項
4に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項8】
前記第1のコイル部分は前記第1のハウジング部分にあり、前記第2のコイル部分は前記第2のハウジング部分にある、請求項7に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項9】
前記第1のハウジング部分は、ヒンジ機構によって前記第2のハウジング部分に対し移動可能である、請求項
7に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
前記第1のハウジング部分は、前記デバイスの前記長手方向軸線に対し平行な線の周りを前記第2のハウジング部分に対し旋回するように構成される、請求項9に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項11】
前記第1のハウジング部分は、前記デバイスの前記長手方向軸線に対し垂直な線の周りを前記第2のハウジング部分に対し旋回するように構成される、請求項9に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項12】
前記第1のハウジング部分は、摺動機構によって前記第2のハウジング部分に対し移動可能である、請求項
7に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項13】
前記第2のコイル部分は、前記第1のコイル部分によって前記第1のコイルに間接的に電気的に接続されている、請求項
4に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項14】
前記第1のコイル部分は、前記第2のコイル部分と別個の構成要素である、請求項
4に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項15】
前記第1のコイル部分は前記第2のコイル部分と一体である、請求項
4に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項16】
前記加熱アセンブリは加熱要素を含む、請求項
1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項17】
前記加熱要素は前記加熱ゾーンを画定する、請求項16に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項18】
前記加熱要素は、第1の加熱部分及び第2の加熱部分に分離可能である、請求項
16に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項19】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、
エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部分を受けるための加熱ゾーンを画定する加熱要素を備える加熱アセンブリを備え、
前記加熱要素は接合部に沿って分離可能である、エアロゾル生成デバイス。
【請求項20】
請求項
1に記載のエアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を含有する物品とを備えるエアロゾル供給デバイスシステムであって、前記物品は、前記エアロゾル供給デバイスの前記加熱ゾーン内に少なくとも部分的に受けることができる、エアロゾル供給デバイスシステム。
【国際調査報告】