(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品の製造方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/70 20200101AFI20241219BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20241219BHJP
【FI】
A24F40/70
A24F40/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536482
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-14
(86)【国際出願番号】 EP2022087111
(87)【国際公開番号】W WO2023118223
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】プレス, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ヘップワース, リチャード
(72)【発明者】
【氏名】リチャードソン, ジョン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB22
4B162AB23
4B162AC13
4B162AC17
4B162AE02
(57)【要約】
製品(1)を製造する方法が開示され、製品は、エアロゾル生成材料の個別部分(12)と支持体(2)とを含む。本方法は、支持体(2)を提供するステップと、エアロゾル生成材料スラリーを支持体(2)に塗布するステップとを含み、エアロゾル生成材料スラリーは、シルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を使用して支持体(2)に塗布される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料と支持体とを含む製品を製造する方法であって、
支持体を提供するステップと、
エアロゾル生成材料スラリーを前記支持体に塗布するステップと
を含み、
前記エアロゾル生成材料スラリーがシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を用いて前記支持体に塗布される、方法。
【請求項2】
前記エアロゾル生成材料スラリーの塗布が、エアロゾル生成材料スラリーの1つ以上の個別部分の塗布である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エアロゾル生成材料スラリーの1つ以上の個別部分が、前記支持体上の予め定められた位置に塗布される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも2つの個別部分が、互いに対して予め定められた位置で前記支持体に塗布される、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、かつ前記第1および第2の組成が異なる、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1のサイズであり、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2のサイズであり、かつ前記第1および第2のサイズが異なる、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1の形状であり、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2の形状であり、かつ前記第1および第2の形状が異なる、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1の質量のエアロゾル生成材料を含み、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2の質量のエアロゾル生成材料を含み、かつ前記第1および第2の質量が異なる、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記エアロゾル生成材料スラリーが、エアロゾル生成材料スラリーの複数のマイクロドットの形態で前記支持体に塗布される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記エアロゾル生成材料スラリーのマイクロドットの少なくとも1つが第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、前記エアロゾル生成材料スラリーのマイクロドットの少なくとも1つが第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、かつ前記第1および第2の組成が異なる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記エアロゾル生成材料スラリーを前記支持体に塗布する前に前記エアロゾル生成材料スラリーを濾過するステップをさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布されるとき、前記支持体が水平に対してある角度で配向される、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布されるとき、前記支持体が、水平に対して少なくとも30度、少なくとも40度、少なくとも50度、少なくとも60度、少なくとも70度または少なくとも80度のうちの1つの角度で配向される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布されるとき、前記支持体が水平に対して70度~90度の角度で配向される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記支持体に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられるステップをさらに含み、
前記エアロゾル生成材料スラリーが、エアロゾル生成材料フィルムとして少なくとも部分的に固化する、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布された後に前記エアロゾル生成材料の厚さを測定するステップ
をさらに含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記厚さ測定が、前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化した後に実行される、請求項15に従属する場合の請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記支持体への前記エアロゾル生成材料スラリーの塗布が少なくとも1回繰り返される、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布が、前記支持体上の1つ以上の同じ位置へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの少なくとも2回の塗布が、前記支持体の表面へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布が、異なるシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置を使用して実行される、請求項18~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
製造経路に沿って前記支持体を移動させるステップ
をさらに含み、
前記製造経路が、2つ以上のシルクスクリーン装置、2つ以上のロータリースクリーン印刷装置、または少なくとも1つのシルクスクリーン装置および少なくとも1つのロータリースクリーン印刷装置を含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記支持体に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーが、前記支持体が各シルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置の間を移動する間に、少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられる、請求項15、または請求項15に従属する場合の請求項16~22のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項24】
前記支持体が各シルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置の間を移動する間に前記厚さ測定が実行される、請求項16、または請求項16に従属する場合の請求項17~23のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項25】
前記支持体が、方向Xに延びる長手方向延伸材料であり、
エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも2つのグループが前記支持体に塗布され、
エアロゾル生成材料スラリーの各グループが、エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも1つの個別部分から構成され、かつ
前記エアロゾル生成材料スラリーのグループが、方向Xまたは方向Xに垂直な方向Yの一方または両方において互いに離間している、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記製造経路が前記方向Xに延びる、請求項22~24のいずれか一項に従属する場合の請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記支持体への前記エアロゾル生成材料スラリーの前記塗布の前記繰り返しの少なくとも1回が第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーの塗布を含み、かつ前記支持体への前記エアロゾル生成材料スラリーの前記塗布の前記繰り返しの少なくとも1回が第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーの塗布を含む、請求項18、または請求項18に従属する場合の請求項19~26のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項28】
前記支持体に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させる前記ステップが、前記エアロゾル生成材料スラリーを700ナノメートル~1ミリメートルの範囲の波長を有する電磁放射線に曝露する工程を含む、請求項15、または請求項15に従属する場合の請求項16~27のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項29】
前記エアロゾル生成材料スラリーを強制的に冷却するステップをさらに含み、冷却する前記ステップが、前記支持体に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化した後、または少なくとも部分的に固化させられた後に実行される、請求項15、または請求項15に従属する場合の請求項16~27のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項30】
前記支持体が可撓性シート材料を含む、請求項1~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記支持体が、金属箔、金属フィルム、およびプラスチックフィルムのうちの1つ以上を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記支持体がアルミニウム箔を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記製品が少なくとも1つのさらなる材料を含み、前記方法が、
前記エアロゾル生成材料スラリーを前記支持体に塗布し、続いて、前記支持体に以前に塗布された前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部に第1のさらなる材料を塗布するステップ
を含み、
前記第1のさらなる材料がシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を使用して前記エアロゾル生成材料に塗布される、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
第2または後続のさらなる材料が、前記第1または第2もしくは後続のさらなる材料の前記塗布後に、前記エアロゾル生成材料、前記第1のさらなる材料、ならびに前記第2および後続のさらなる材料のうちの1つ以上の少なくとも一部に塗布される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記支持体およびさらなる材料に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーのうちの1つ以上が、さらなる材料の前記後続の塗布の前に少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられる、請求項33または34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1、第2または後続のさらなる材料の少なくとも1つが、前記第1、第2または後続のさらなる材料が塗布される前記エアロゾル生成材料またはさらなる材料の上に全体的に重なる、請求項33~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記第1、第2または後続のさらなる材料の少なくとも1つが、前記第1、第2または後続のさらなる材料が塗布される前記エアロゾル生成材料またはさらなる材料のすべてよりも小さい上に重なる、請求項33~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記製品が、非燃焼式エアロゾル供給システムとの使用に適合するものよりも大きく、前記方法が、前記製品を保管のために構成するステップをさらに含む、請求項1~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記製品を保管のために構成する前記ステップが、前記製品をボビンで巻き取る工程、または前記製品を蛇腹形状に折り畳む工程を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記製品を保管のために構成する前記ステップが、前記製品を2つ以上の長手方向延伸ストリップに細長く切る工程をさらに含む、請求項38または39に記載の方法。
【請求項41】
前記製品が、非燃焼式エアロゾル供給システムとの使用に適合するものよりも大きく、前記方法が、前記製品を2つ以上の製品部分に分離するステップをさらに含み、
各製品部分が、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品として使用するように形状および寸法が決められる、請求項1~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品の製造に使用するための製品であって、請求項1~41のいずれか一項に記載の方法を使用して製造される、製品。
【請求項43】
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品であって、請求項42に記載の製品の一部であり、前記製品部分が所望の構成に形状および寸法が決められる、消耗品。
【請求項44】
前記製品部分がチューブに形成される、請求項43に記載の消耗品。
【請求項45】
前記チューブが実質的に円筒形であるか、または三角形、長方形、正方形、多面体、ほぼ三角形、ほぼ長方形、ほぼ正方形、もしくはほぼ多面体である断面を有する、請求項44に記載の消耗品。
【請求項46】
前記エアロゾル生成材料の個別部分の少なくとも1つが、前記チューブによって画定された中空部に面する、請求項44または45に記載の消耗品。
【請求項47】
前記チューブによって画定された前記中空部が、前記消耗品のユーザの感覚体験を向上させる材料で少なくとも部分的に充填されている、請求項44~46のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項48】
請求項43~47のいずれか一項に記載の消耗品とともに使用するためのエアロゾル供給デバイスであって、前記消耗品上に支持された前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える、エアロゾル供給デバイス。
【請求項49】
請求項48に記載のエアロゾル供給デバイスと、請求項43~47のいずれか一項に記載の消耗品とを備えるエアロゾル供給システム。
【請求項50】
請求項43~47のいずれか一項に記載の消耗品からエアロゾルを生成する方法であって、使用中の前記消耗品を加熱するが燃やさないように配設された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用し、少なくとも1つのエアロゾル生成器が、抵抗ヒータ素子、または磁場生成器およびサセプタである、方法。
【請求項51】
シルクスクリーンまたはロータリー印刷技術の使用を含む、請求項43~47のいずれか一項に記載の消耗品を製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非燃焼式エアロゾル供給システムの分野に関し、特に、エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品として使用するためのエアロゾル生成材料を含む製品を製造する方法、エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品を製造するための方法、ならびに消耗品およびエアロゾル供給デバイスを含むエアロゾル供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成物品は、燃やすことなく加熱することにより基材材料から化合物を放出することによって、吸入可能なエアロゾルまたは蒸気を放出する。これらは、非燃焼式物品、エアロゾル生成アセンブリ、またはエアロゾル供給デバイスと呼ばれ得る。
【0003】
そのような製品の一例は、固体エアロゾル生成材料と呼ばれ得るエアロゾル化可能な材料を加熱することによって化合物を放出する加熱デバイスである。加熱は、材料の少なくとも1つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成する。これらの製品は、非燃焼式加熱デバイスと呼ばれ得る。
【0004】
別の例として、ハイブリッドデバイスがある。これらのハイブリッドデバイスは、加熱によって気化して吸入可能な蒸気またはエアロゾルを生成する液体源(活性物質を含んでも含まなくてもよい)を含む。デバイスは、固体エアロゾル生成材料(植物材料を含んでも含まなくてもよい)をさらに含み、この材料の成分は吸入可能な蒸気またはエアロゾルに同伴されて吸入媒体を生成する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の第1の態様によれば、エアロゾル生成材料と支持体とを含む製品を製造する方法が提供され、方法は、
支持体を提供するステップと、
エアロゾル生成材料スラリーを支持体に塗布するステップと
を含み、
エアロゾル生成材料スラリーはシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を用いて支持体に塗布される。
【0006】
本開示の第2の態様によれば、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品の製造に使用するための製品が提供され、製品は本開示の第1の態様による方法の製品である。
【0007】
本開示の第3の態様によれば、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品が提供され、消耗品は本開示の第2の態様による製品の一部であり、製品の一部は所望の構成に形状および寸法が決められている。
【0008】
本開示の第4の態様によれば、本開示の第3の態様による消耗品とともに使用するためのエアロゾル供給デバイスが提供され、デバイスは、消耗品上に支持されたエアロゾル生成材料の少なくとも一部を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える。
【0009】
本開示の第5の態様によれば、本開示の第4の態様によるエアロゾル供給デバイスと、本開示の第3の態様による消耗品とを備えるエアロゾル供給システムが提供される。
【0010】
本開示の第6の態様によれば、使用中に消耗品を加熱するが燃やさないように配設された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用する、本開示の第3の態様による消耗品からエアロゾルを生成する方法が提供され、少なくとも1つのエアロゾル生成器は、抵抗ヒータ素子、または磁場生成器およびサセプタである。
【0011】
本開示のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しながら、例として与えられる本開示の実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示による製品の第1の実施形態の概略図である。
【
図3】
図1の製品の第2の詳細の一実施形態の概略図である。
【
図4】
図3の詳細の切断線A-Aに沿った断面図である。
【
図5】
図1の製品の第2の詳細の第2の実施形態の概略図である。
【
図6】
図5の詳細の切断線B-Bに沿った断面図である。
【
図7】本開示の消耗品の一実施形態の概略図である。
【
図8】
図1の製品の製造方法の一実施形態の概略図である。
【
図9】本開示による製品の第2の実施形態の概略図である。
【
図10】
図9の製品の製造方法の一実施形態のステップのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書の消耗品は、代替的に物品と呼ばれ得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、消耗品はエアロゾル生成材料を含む。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装紙、エアロゾル改質剤、1つ以上の活性成分、1つ以上の香味料、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、および/または1つ以上の他の機能材料を含んでもよい。
【0015】
消耗品がともに使用される、エアロゾル生成材料を加熱するための装置は、非燃焼式エアロゾル供給システムの一部である。非燃焼式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出し、例えば、電子シガレット、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどである。
【0016】
本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼されることも燃やされることもないシステムである。
【0017】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0018】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、気化デバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0019】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0020】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、1つ以上が加熱され得るエアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0021】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、その非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含みかつ非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と呼ばれることがある。
【0023】
いくつかの実施形態では、その非燃焼式エアロゾル供給デバイスなどの非燃焼式エアロゾル供給システムは、電源およびコントローラを備えてもよい。電源は、例えば、電源または発熱電源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するように通電され得る炭素基材を備える。
【0024】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を含んでもよい。
【0026】
本開示の第1の態様によれば、エアロゾル生成材料と支持体とを含む製品を製造する方法が提供され、方法は、
支持体を提供するステップと、
エアロゾル生成材料スラリーを支持体に塗布するステップと
を含み、エアロゾル生成材料スラリーはシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を用いて支持体に塗布される。
【0027】
本開示の利点は、シルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を使用することにより、エアロゾル生成材料スラリーの層が、エアロゾル生成材料スラリーが短時間で少なくとも部分的に固化するのに十分に薄いことである。エアロゾル生成材料スラリーの薄さは、エアロゾル生成材料スラリーが固化している間にエアロゾル生成材料スラリーが亀裂したり、エアロゾル生成材料中にスプリットを形成したりする可能性が低いという追加の利点を有する。
【0028】
上記の実施形態の一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーの塗布は、エアロゾル生成材料スラリーの1つ以上の個別部分の塗布である。
【0029】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーの1つ以上の個別部分は、支持体上の予め定められた位置に塗布される。
【0030】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも2つの個別部分は、互いに対して予め定められた位置で支持体に塗布される。いくつかの実施形態では、個別部分は、格子パターンまたは他の規則的なパターンで支持体に塗布される。
【0031】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、かつ第1および第2の組成は異なる。これは、異なる個別部分が消耗品のユーザに異なる感覚体験を生じさせ得るという効果を有する。例えば、これに限られるわけではないが、異なる個別部分は、異なる香味料を有してもよい。
【0032】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは第1のサイズであり、エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは第2のサイズであり、かつ第1および第2のサイズは異なる。
【0033】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは第1の形状であり、エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは第2の形状であり、かつ第1および第2の形状は異なる。
【0034】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは第1の質量のエアロゾル生成材料を含み、エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは第2の質量のエアロゾル生成材料を含み、かつ第1および第2の質量は異なる。
【0035】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、シルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術においてステンシルが使用され、ステンシルは、エアロゾル生成材料の塗布が行われるときにエアロゾル生成材料スラリーの1つ以上の個別部分の位置およびサイズを決定するように構成される。
【0036】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、シルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術は、エアロゾル生成材料スラリーがスキージまたは同等物によって押し込まれるスクリーンまたはメッシュの使用を含む。いくつかの実施形態では、スクリーンのメッシュ数(1インチまたはセンチメートル当たりに交差するスレッドの数)は、エアロゾル生成材料スラリーの成分がスクリーンを通過するのを妨げないように選択されてもよい。代替的な実施形態では、メッシュサイズは、支持体に塗布されるエアロゾル生成材料スラリーの所望の形状およびサイズに基づいて選択されてもよい。
【0037】
スクリーンのメッシュは、金属、織物、織布もしくは不織布材料、またはプラスチックから形成されたワイヤまたはフィラメントから作製することができる。例えば、限定されないが、モノフィラメントポリエステルまたはステンレス鋼である。
【0038】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、スクリーン印刷装置のスクリーンは、80スレッド/インチ(約32スレッド/センチメートル)~325スレッド/インチ(約128スレッド/センチメートル)のメッシュ数を有する。
【0039】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーは、エアロゾル生成材料の複数のマイクロドットの形態で支持体に塗布される。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーのマイクロドットとしての塗布は、少なくとも200スレッド/インチ(約79スレッド/センチメートル)のメッシュ数を有するスクリーンを使用した塗布を含む。いくつかの実施形態では、ステンシルは、メッシュの少数の孔のみが塞がれず、エアロゾル生成材料スラリーをそれらの孔を通して押し出すことができるように構成される。上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、スクリーンが200スレッド/インチ(約79スレッド/センチメートル)のメッシュ数を有する場合、隣接するワイヤまたはフィラメント間の距離(したがって、スクリーンの各孔の寸法)は約0.074mmである。
【0040】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、複数のマイクロドットは、互いに隣接して配置されてもよく、または少なくとも部分的に重なり合っていてもよい。マイクロドットの塗布は、十分なエアロゾル生成材料が塗布されてエアロゾル生成材料の目立たない部分を形成し、その部分が所定量のエアロゾル生成材料を含むまで続けられてもよい。複数のマイクロドットからエアロゾル生成材料の個別部分を形成する利点は、マイクロドットの少なくともいくつかの間に、消耗品が使用されると、ガスおよび/またはエアロゾルがエアロゾル生成材料部分から逃げることを可能にするギャップが存在し得ることである。これは、エアロゾル生成材料の層間剥離を最小限に抑えるのに役立つ。
【0041】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーのマイクロドットの少なくとも1つは、第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、エアロゾル生成材料スラリーのマイクロドットの少なくとも1つは、第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、かつ第1および第2の組成は異なる。
【0042】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、本方法は、エアロゾル生成材料スラリーを支持体に塗布する前にエアロゾル生成材料スラリーを濾過するステップをさらに含む。これは、濾過が、シルクスクリーンまたはロータリースクリーン装置のスクリーンをブロックするエアロゾル生成材料中の固体を除去するので好適である。
【0043】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーが支持体に塗布されるとき、支持体は水平に対してある角度で配向される。
【0044】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーが支持体に塗布されるとき、支持体は、水平に対して少なくとも30度、少なくとも40度、少なくとも50度、少なくとも60度、少なくとも70度または少なくとも80度のうちの1つの角度で配向される。
【0045】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーが支持体に塗布されるとき、支持体は水平に対して70~90度の角度で配向される。
【0046】
エアロゾル生成材料スラリーを支持体に塗布する既知の方法では、支持体に塗布されるエアロゾル生成材料スラリーの量は、固化した後のエアロゾル生成材料の所望の厚さよりも著しく厚くなければならないことが必要であることが分かった。これは、エアロゾル生成材料スラリーの厚さが、スラリーの塗布と、エアロゾル生成材料が寸法的に安定した材料、一般にエアロゾル生成材料フィルムになるまでとの間で最大90%減少することが知られているからである。最初に支持体に塗布する必要があるエアロゾル生成材料スラリーの厚さの結果として、塗布時に、かつ支持体が水平でなくなっても支持体の表面を横切って流れないほどエアロゾル生成材料が十分に固化するまで、エアロゾル生成材料スラリーが塗布される支持体の表面が水平であることが必要であることが分かった。
【0047】
シルクスクリーン印刷技術および/またはロータリースクリーン印刷技術を使用することにより、エアロゾル生成材料スラリーを支持体に塗布するときに、支持体の表面の水平に対する角度にかかわらず、エアロゾル生成材料スラリーは支持体の表面を横切って流れないことが分かった。これは、シルクスクリーンおよび/またはロータリースクリーン印刷技術が、塗布されたエアロゾル生成材料スラリーが流れないように十分に小さい厚さでエアロゾル生成材料スラリーを塗布するためであると考えられる。シルクスクリーンおよび/またはロータリースクリーン印刷技術は、支持体の表面上へのエアロゾル生成材料スラリーの配置において十分に正確であり、エアロゾル生成材料スラリーの単一の塗布を使用して達成されるよりも深いエアロゾル生成材料の深さが望まれる場合、エアロゾル生成材料の1つ以上の領域は、それらの技術を使用してさらなるエアロゾル生成材料スラリーをそれらの領域に正確に塗布することができることも分かった。
【0048】
支持体が長手方向延伸シート材料であり、シート材料が製造経路に沿って進行し、その製造経路が真っ直ぐで曲がらない製造経路にはならないように構成される可能性があるので、支持体が水平に対してある角度で配向されている間にエアロゾル生成材料スラリーを支持体に塗布することができることが好適である。例えば、製造経路は、シートの主表面に垂直な方向に1つ以上の屈曲部または湾曲部を含む可能性があり、例えば、製造経路は蛇行し得る。これは、エアロゾル生成材料スラリーを支持体に塗布するために使用される製造装置が、製造経路の長さを短縮することなく、既知の製造装置よりも製造場所におけるフットプリントが小さくなり得るという結果をもたらす。代替的に、現在使用されているのと同じサイズの装置が、より長い製造経路を含み得る。
【0049】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、本方法は、支持体に塗布されたエアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられるステップをさらに含み、エアロゾル生成材料スラリーは、エアロゾル生成材料フィルムとして少なくとも部分的に固化する。エアロゾル生成材料の固化は、硬化としても知られ得る。
【0050】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、本方法は、
エアロゾル生成材料スラリーが支持体に塗布された後にエアロゾル生成材料の厚さを測定するステップをさらに含む。
【0051】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、厚さ測定は、エアロゾル生成材料スラリーが固化した後または少なくとも部分的に固化した後に実行される。
【0052】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布は、少なくとも1回繰り返される。
【0053】
本開示の文脈では、支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布は、支持体の表面、または既に支持体に塗布されているエアロゾル生成材料の表面へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布であることを理解されたい。
【0054】
エアロゾル生成材料スラリーの層を塗布し、各塗布後にエアロゾル生成材料スラリーまたはエアロゾル生成材料の厚さを測定する手法は、エアロゾル生成材料の正確な最終厚さを達成することを可能にし、結果として、一貫した製品を形成することを可能にする。
【0055】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布は、支持体上の1つ以上の同じ位置へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布である。
【0056】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの少なくとも2回の塗布は、支持体の表面へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布である。
【0057】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布は、異なるシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置を使用して実行される。これは、エアロゾル生成材料スラリーが、エアロゾル生成材料が塗布された支持体または支持体の一部が異なるシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置の間を移動している間に、少なくとも部分的に固化することができるという利点を有する。
【0058】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、異なるシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置のそれぞれに関連して使用されるステンシルは、同じ構成のものである。これにより、支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布の正確な塗布が可能になり、2回目以降の各塗布はエアロゾル生成材料の以前の塗布の上にある。
【0059】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、本方法は、製造経路に沿って支持体を移動させるステップをさらに含み、
製造経路は、2つ以上のシルクスクリーン装置、2つ以上のロータリースクリーン印刷装置、または少なくとも1つのシルクスクリーン装置および少なくとも1つのロータリースクリーン印刷装置を含む。
【0060】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体に塗布されたエアロゾル生成材料スラリーは、支持体が各シルクスクリーンおよび/またはロータリースクリーン印刷装置の間を移動する間に、少なくとも部分的に固化もしくは硬化するか、または少なくとも部分的に固化もしくは硬化させられる。
【0061】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、厚さ測定は、支持体がシルクスクリーンおよび/またはロータリースクリーン印刷装置の間を移動する間に実行される。
【0062】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は、方向Xに延びる長手方向延伸材料であり、
エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも2つのグループが支持体に塗布され、
エアロゾル生成材料スラリーの各グループは、エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも1つの個別部分から構成され、かつ
エアロゾル生成材料スラリーのグループは、方向Xまたは方向Xに垂直な方向Yの一方または両方において互いに離間している。
【0063】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製造経路は方向Xに延びる。
【0064】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布の繰り返しの少なくとも1回は、第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーの塗布を含み、かつ支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布の繰り返しの少なくとも1回は、第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーの塗布を含む。
【0065】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは、第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーを含み、かつエアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つは、第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーを含む。
【0066】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体に塗布されたエアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化させられるステップは、エアロゾル生成材料スラリーを700ナノメートル~1ミリメートルの範囲の波長を有する電磁放射線、すなわち電磁スペクトルの赤外部分の放射線に曝露する工程を含む。
【0067】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、本方法は、少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料を強制的に冷却するステップをさらに含み、冷却は、支持体に塗布されたエアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化した後、または少なくとも部分的に固化させられた後に実行される。
【0068】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーは、電磁スペクトルの他の部分からの放射線、少なくとも部分的な真空、直接加熱、周囲条件でのエアロゾル生成材料の固化速度に対して増加した速度でまたはエアロゾル生成材料スラリーが固化する他の条件に曝露されてもよい。
【0069】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は可撓性シート材料を含む。
【0070】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は、金属箔、金属フィルム、またはプラスチックフィルムのうちの1つ以上を含む。
【0071】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体はアルミニウム箔を含む。
【0072】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布は、シルクスクリーン印刷装置を使用して実行される。
【0073】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布は、ロータリースクリーン印刷装置を使用して実行される。
【0074】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製品は少なくとも1つのさらなる材料を含み、本方法は、エアロゾル生成材料スラリーを支持体に塗布し、続いて、支持体に以前に塗布されたエアロゾル生成材料の少なくとも一部に第1のさらなる材料を塗布するステップを含み、第1のさらなる材料はシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を使用してエアロゾル生成材料に塗布される。
【0075】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、さらなる材料は、エアロゾル生成材料スラリー/エアロゾル生成材料の組成とは異なる組成を有する材料である。
【0076】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、さらなる材料は、本開示の方法を使用して作製された製品のユーザに、エアロゾル生成材料スラリー/エアロゾル生成材料のものとは異なる感覚体験を生じさせる材料である。
【0077】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、さらなる材料は、エアロゾル生成材料スラリー/エアロゾル生成材料の物理的特性とは異なる1つ以上の物理的特性を有する材料である。
【0078】
さらなる材料を塗布するためのシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術の使用は、そのような技術が可能にするさらなる材料の配置の正確さのために好適である。
【0079】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、第2または後続のさらなる材料は、第1または第2もしくは後続のさらなる材料の塗布後に、エアロゾル生成材料、第1のさらなる材料、ならびに第2および後続のさらなる材料のうちの1つ以上の少なくとも一部に塗布される。
【0080】
いくつかの実施形態では、連続的に塗布される3つ以上のさらなる材料が存在してもよい。
【0081】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、第2のさらなる材料は、エアロゾル生成材料スラリー/エアロゾル生成材料および第1のさらなる材料の組成とは異なる組成を有する材料である。
【0082】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、第2のさらなる材料は、本開示の方法を使用して作製された製品のユーザに、エアロゾル生成材料スラリー/エアロゾル生成材料および第1のさらなる材料のものとは異なる感覚体験を生じさせる材料である。
【0083】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、第2のさらなる材料は、エアロゾル生成材料スラリー/エアロゾル生成材料および第1のさらなる材料の物理的特性とは異なる1つ以上の物理的特性を有する材料である。
【0084】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体およびさらなる材料に塗布されたエアロゾル生成材料スラリーのうちの1つ以上は、さらなる材料の後続の塗布の前に少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられる。
【0085】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、第1、第2または後続のさらなる材料の少なくとも1つは、第1、第2または後続のさらなる材料が塗布されるエアロゾル生成材料またはさらなる材料の上に全体的に重なる。
【0086】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、第1、第2または後続のさらなる材料の少なくとも1つは、第1、第2または後続のさらなる材料が塗布されるエアロゾル生成材料またはさらなる材料のすべてよりも小さい上に全体的に重なる。
【0087】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は、支持材料と、少なくとも1つのさらなるベース材料とを含み、エアロゾル生成材料が支持体に塗布される前に、さらなるベース材料が支持材料に塗布され、さらなるベース材料は、シルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を使用して支持材料に塗布される。
【0088】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、さらなるベース材料は、エアロゾル生成材料スラリー/エアロゾル生成材料、第1のさらなる材料、および第2の後続のさらなる材料の組成とは異なる組成を有する材料である。
【0089】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、さらなるベース材料は、本開示の方法を使用して作製された製品のユーザに、エアロゾル生成材料スラリー/エアロゾル生成材料、第1のさらなる材料、および第2の後続のさらなる材料のものとは異なる感覚体験を生じさせる材料である。
【0090】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、ベースのさらなる材料は、エアロゾル生成材料スラリー/エアロゾル生成材料、第1のさらなる材料、および第2の後続のさらなる材料の物理的特性とは異なる1つ以上の物理的特性を有する材料である。
【0091】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製品は、非燃焼式エアロゾル供給システムとの使用に適合するものよりも大きく、本方法は、保管のために製品を構成するステップをさらに含む。
【0092】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製品を保管のために構成するステップは、製品をボビンで巻き取る、または製品を蛇腹形状に折り畳む工程を含む。
【0093】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、保管のために製品を構成するステップは、製品を2つ以上の長手方向延伸ストリップに細長く切る工程をさらに含む。
【0094】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製品は、非燃焼式エアロゾル供給システムでの使用に適合するものよりも大きく、本方法は、製品を2つ以上の製品部分に分離するステップをさらに含み、
各製品部分は、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品として使用するように形状および寸法が決められる。
【0095】
上記の実施形態の一実施形態では、消耗品は、略平坦な消耗品である。
【0096】
上記の実施形態の代替的な実施形態では、製品部分はチューブに形成される。いくつかの実施形態では、チューブは実質的に円筒形である。いくつかの実施形態では、チューブは、円筒形ではないが、例えば、限定はしないが、断面が三角形、長方形、正方形または多面体である。
【0097】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の個別部分の少なくとも1つは、チューブによって画定された中空部に面する。中空部は、チューブの長さに沿って延びる。
【0098】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、チューブによって形成された中空部は、消耗品のユーザの感覚体験を向上させる材料で少なくとも部分的に充填される。例えば、チューブによって形成された中空部は、ラグタバコで少なくとも部分的に充填され得る。
【0099】
エアロゾル生成材料は、例えば、他のあらゆる方法で加熱、照射、またはエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成可能である材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香料を含有してもしなくてもよい固体、液体、または半固体(ゲルなど)の形態であり得る。
【0100】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質および/または香味料、1つ以上のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0101】
エアロゾル生成材料は、ゲル化剤などの結合剤、およびエアロゾル形成剤を含み得る。任意選択的に、送達される物質、および/または充填材も存在し得る。任意選択的に、水などの溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ以上の他の成分は、溶媒に可溶であってもなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、植物性材料を実質的に含まない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0102】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよく、またはエアロゾル生成フィルムの形態であってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤と、エアロゾル形成剤とを含んでもよい。任意選択的に、送達される物質、および/または充填材も存在し得る。エアロゾル生成フィルムは、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0103】
場合によっては、エアロゾル形成エアロゾル生成材料層は、約0.015mm~約1.5mm、好適には約0.05mm~約1.5mm、または0.05mm~約1.0mmの厚さを有する。好適には、厚さは、約0.1mmまたは0.15mm~約1.0mm、0.5mm、または0.3mmの範囲であり得る。
【0104】
エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤を、水などの溶媒、エアロゾル形成剤および送達される1つ以上の物質などの1つ以上の他の成分と組み合わせてスラリーを形成し、次いでスラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させてエアロゾル生成フィルムを形成することによって形成することができる。
【0105】
スラリーが加熱されて、少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%または90wt%の溶媒が除去され得る。
【0106】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含んでもよく、または「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体であるエアロゾル生成フィルムを含む。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。非晶質固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、例えば、約50wt%、60wt%、または70wt%の非晶質固体から約90wt%、95wt%、または100wt%の非晶質固体を含み得る。
【0107】
非晶質固体は、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。非晶質固体は、実質的にタバコを含まなくてもよい。
【0108】
サセプタは、交流磁場などの変動磁場による浸透によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場によるサセプタの貫通は、電気渦電流の結果として抵抗加熱によるサセプタの誘導加熱を引き起こす。サセプタは磁性材料であってもよく、その結果、変動磁場によるサセプタの貫通は、サセプタの磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。サセプタは、導電性および磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。変動磁場を生成するように構成されたデバイスは、磁場生成器と呼ばれる。
【0109】
サセプタは、鉄などの強磁性金属、または鋼もしくは鉄ニッケル合金などの鉄合金を含み得る。いくつかの例示的な強磁性金属は、グレード410のステンレス鋼、またはグレード420のステンレス鋼、またはグレード430のステンレス鋼、または同様のグレードのステンレス鋼などの、400シリーズのステンレス鋼である。代替的に、サセプタは、アルミニウムなどの好適な非磁性、特に常磁性の導電性材料を含み得る。常磁性導電性材料では、誘導加熱は、渦電流による抵抗加熱のみによって生じる。代替的に、サセプタは、非導電性フェリ磁性セラミックなどの非導電性フェリ磁性材料を含み得る。その場合、熱はヒステリシス損失によってのみ発生する。サセプタは、Phytherm230(50wt%のNi、10wt%のCr、および残りはFeを有する組成(重量%=wt%)を有する)またはPhytherm260(50wt%のNi、9wt%のCr、および残りはFeを有する組成)のような市販の合金を含み得る。
【0110】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料は、活性物質を含む。
【0111】
本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であり得る。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択され得る。活性物質は、天然由来であり得るか、または合成的に得られ得る。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、非カンナビノイド由来のテルペン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの成分、誘導体、もしくは組み合わせを含み得る。活性物質は、タバコ、カンナビス、または別の植物の、1つ以上の成分、誘導体、または抽出物を含んでもよい。
【0112】
活性物質は、1つ以上のカンナビノイドまたはテルペンなどの、大麻の1つ以上の成分、誘導体または抽出物を含み得る。
【0113】
いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。
【0114】
活性物質は、1つ以上の植物性物質もしくはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含み得るか、またはそれらに由来し得る。本明細書で使用される場合、「植物性物質」という用語は、限定されるものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、または殻などを含む、植物に由来する任意の材料を含む。或いは、材料は、合成的に得られた植物に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕された粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、またはシートなどの形態であり得る。例示的な植物性物質は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、甘草(リコリス)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ウコン、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、またはそれらの任意の組み合わせである。ミントは、以下のミント品種である、ヨウシュハッカ、ハッカ属、エジプシャンミント、セイヨウハッカ、オーデコロンミント、キャンディーミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ホースミント、パイナップルミント、ベニーロイヤルミント、ミドリハッカ、およびアップルミントから選択され得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0116】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、および麻から選択される。
【0117】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質は、ルイボスおよびフェンネルから選択される。
【0118】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、香味料または香料を含む。
【0119】
本明細書で使用される場合、「香味料」および「香料」という用語は、地域の規制が認可している場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、または他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。それらは、天然由来の香味料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、またはそれらの組み合わせ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メントール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリア、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワー、キンマ、シーシャ、マツ、ハニーエッセンス、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、オレンジの花、サクラ、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメンタ、生姜、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味料増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性剤もしくは刺激薬、糖および/もしくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、または呼気清涼化剤などの、他の添加剤を含み得る。それらは、模倣、合成もしくは天然原材料、またはそれらのブレンドであり得る。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、または気体であってもよい。
【0120】
いくつかの実施形態では、香味料は、メントール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香味料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの香味料成分を含む。いくつかの実施形態では、香味料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香味料は、タバコから抽出された香味料成分を含む。いくつかの実施形態では、香味料は、大麻から抽出された香味料成分を含む。
【0121】
いくつかの実施形態では、香味料は、感覚惹起剤を含み得、感覚惹起剤は、アロマまたは味覚神経に加えて、またはその代わりに、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘発され、知覚される体性感覚を達成することが意図され、これらは、加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻痺効果をもたらす薬剤を含み得る。適切な熱効果剤は、それだけに限らないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、それだけに限らないが、ユーコリプトール、WS-3であってもよい。
【0122】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、エアロゾルを形成することができる1つ以上の成分を含み得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含み得る。特定の例では、エアロゾル生成剤はグリセロールを含む。
【0123】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、およびグリセリンなどの1つ以上の多価アルコール、グリセロールモノ-、ジ-、もしくはトリアセテートなどの多価アルコールのエステル、ならびに/またはドデカン二酸ジメチルおよびテトラデカン二酸ジメチルなどのモノ-、ジ-、もしくはポリカルボン酸の脂肪族エステルを含む。
【0124】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約0.1wt%、0.5wt%、1wt%、3wt%、5wt%、7wt%、または10%~約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、または25wt%のエアロゾル生成剤(すべて乾燥重量ベースで計算)を含み得る。エアロゾル生成剤は可塑剤として作用し得る。例えば、エアロゾル生成材料は、0.5~40wt%、3~35wt%、または10~25wt%のエアロゾル生成剤を含み得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、27wt%、または30wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%、または35wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~60wt%、20~50wt%、25~40wt%、または30~35wt%のエアロゾル生成剤を含み得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約40~80wt%、40~75wt%、50~70wt%、または55~65wt%などの最大約80wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含み得る。
【0127】
エアロゾル生成材料はまた、ゲル化剤を含み得る。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は親水コロイドを含む。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン(および誘導体)、セルロース(および誘導体)、ガム、シリカまたはシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール、ならびにそれらの組み合わせを含む群から選択された1つ以上の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガムグアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、およびポリビニルアルコールのうちの1つ以上を含む。場合によっては、ゲル化剤は、アルギン酸塩および/またはペクチンを含み、エアロゾル生成材料の形成中に固化剤(カルシウム源など)と組み合わされ得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、カルシウム架橋アルギン酸塩および/またはカルシウム架橋ペクチンを含み得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、セルロース系ゲル化剤、非セルロース系ゲル化剤、グアーガム、アカシアガム、およびそれらの混合物から選択された1つ以上の化合物を含む。
【0129】
いくつかの実施形態では、セルロース系ゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース(CA)、酢酸酪酸セルロース(CAB)、酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0130】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース、グアーガム、またはアカシアガムのうちの1つ以上を含む(またはそれらのうちの1つ以上である)。
【0131】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、寒天、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸塩、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、1つ以上の非セルロース系ゲル化剤を含む(またはそれである)。好ましい実施形態では、非セルロースゲル化剤は、アルギン酸塩または寒天である。
【0132】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤はアルギン酸塩を含み、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料中に、エアロゾル生成材料の10~30wt%の量(乾燥重量ベースで計算)で存在する。いくつかの実施形態では、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料中に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩と、ペクチンなどの少なくとも1つのさらなるゲル化剤と、を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、または35wt%のゲル化剤(すべて乾燥重量ベースで計算)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、1~50wt%、5~45wt%、10~40wt%、または20~35wt%のゲル化剤を含み得る。
【0134】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%、22wt%、24wt%、または25wt%~約30wt%、32wt%、または35wt%のゲル化剤(すべて乾燥重量ベースで計算)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、20~35wt%または25~30wt%のゲル化剤を含み得る。
【0135】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、または20wt%~約60wt%、50wt%、40wt%、30wt%、または25wt%のゲル化剤(DWB)を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~40wt%、15~30wt%、または20~25wt%のゲル化剤(DWB)を含み得る。
【0136】
例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約10wt%、20wt%、25wt%、30wt%、または35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、または45wt%の量のゲル化剤および充填材を総合して一緒に含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、または35~45wt%の量のゲル化剤および充填材を総合して一緒に含む。
【0137】
例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、25wt%、30wt%、または35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、または45wt%の量のゲル化剤(すなわち、充填材の量を考慮しない)を含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~60wt%、20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、または35~45wt%の量のゲル化剤(すなわち、充填材の量を考慮しない)を含む。
【0138】
いくつかの例では、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料の約5~40wt%、または15~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約5~40wt%、または15~40wt%の量のアルギン酸塩を含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~40wt%、または約15wt%~35wt%の量のアルギン酸塩を含む。
【0139】
いくつかの例では、ペクチンは、エアロゾル生成材料の約3~15wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約3~15wt%の量のペクチンを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のペクチンを含む。
【0140】
いくつかの例では、グアーガムは、エアロゾル生成材料の約3~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約3~40wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約15~40wt%、または約20~40wt%、または約15~35wt%の量のグアーガムを含む。
【0141】
例では、アルギン酸塩は、ゲル化剤の少なくとも約50wt%の量で存在する。例では、エアロゾル生成材料はアルギン酸塩およびペクチンを含み、アルギン酸塩とペクチンとの比は1:1~10:1である。アルギン酸塩とペクチンとの比は、典型的には>1:1であり、すなわち、アルギン酸塩はペクチンの量より多い量で存在する。例では、アルギン酸塩とペクチンとの比は、約2:1~8:1、または約3:1~6:1、またはおよそ4:1である。
【0142】
エアロゾル生成材料は、(a)エアロゾル生成材料またはその前駆体の成分を含むスラリーを形成すること、(b)スラリーの層を形成すること、(c)スラリーを、ゲルを形成するように固化すること、および(d)乾燥させてエアロゾル生成材料を形成することによって形成され得る。
【0143】
(b)スラリーの層を形成することは、典型的には、スラリーを噴霧、鋳造、または押出成形することを含む。例では、スラリー層は、スラリーをエレクトロスプレーすることによって形成される。例では、スラリー層は、スラリーを鋳造することによって形成される。
【0144】
いくつかの例では、(b)および/または(c)および/または(d)は、少なくとも部分的に、同時に行われる(例えば、エレクトロスプレー中に)。いくつかの例では、(b)、(c)、および(d)は連続して行われる。
【0145】
いくつかの例では、スラリーは支持体に塗布される。層は、支持体上に形成され得る。
【0146】
例では、スラリーは、ゲル化剤、エアロゾル形成剤、および活性物質を含む。スラリーは、エアロゾル生成材料の組成に関して本明細書に与えられた割合のうちのいずれかでこれらの成分を含み得る。例えば、スラリーは(乾燥重量ベースで)、
ゲル化剤および任意選択的に充填材であって、ゲル化剤および充填材の量が、総合して一緒にスラリーの約10~60wt%の量である、ゲル化剤および任意選択的に充填材と、
スラリーの約40~80wt%の量のエアロゾル形成剤材料と、
任意選択的に、スラリーの最大約20wt%の量の活性物質と、
を含み得る。
【0147】
(c)ゲルを固化させることは、固化剤をスラリーに与えることを含み得る。例えば、スラリーは、ゲル前駆体としてアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、またはアルギン酸アンモニウムを含み得、カルシウム源(塩化カルシウムなど)を含む固化剤がスラリーに添加されてアルギン酸カルシウムゲルが形成され得る。
【0148】
例では、固化剤は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、またはそれらの組み合わせを含むか、またはそれらからなる。いくつかの例では、固化剤は、ギ酸カルシウムおよび/または乳酸カルシウムを含むか、またはそれからなる。特定の例において、固化剤は、ギ酸カルシウムを含むか、またはギ酸カルシウムからなる。本発明者らは、典型的には、ギ酸カルシウムを固化剤として採用することにより、より大きな引張強度およびより大きな伸長抵抗を有するエアロゾル生成材料が得られることを特定した。
【0149】
カルシウム源などの固化剤の総量は、0.5~5wt%(乾燥重量ベースで計算)であり得る。好適には、総量は、約1wt%、2.5wt%、または4wt%~約4.8wt%または4.5wt%であり得る。本発明者らは、固化剤の添加が少なすぎると、エアロゾル生成材料成分が安定化せず、これらの成分がエアロゾル生成材料から脱落する結果となるエアロゾル生成材料が生じ得ることを見出した。本発明者らは、固化剤を添加しすぎると、非常に粘着性が高く、その結果、取扱い性が悪いエアロゾル生成材料が生じることを見出した。
【0150】
エアロゾル生成材料がタバコを含有しない場合、より多量の固化剤を適用する必要があり得る。したがって、場合によっては、固化剤の総量は、乾燥重量ベースで計算して、5~10wt%などの0.5~12wt%であり得る。好適には、総量は、約5wt%、6wt%、または7wt%~約12wt%または10wt%であり得る。この場合、エアロゾル生成材料は一般にタバコを含有しないこととなる。
【0151】
例では、スラリーに固化剤を加えることは、スラリーの頂部表面などのスラリー上に固化剤を噴霧することを含む。
【0152】
アルギン酸塩類はアルギン酸の誘導体であり、典型的には高分子量ポリマー(10~600kDa)である。アルギン酸は、(1,4)-グリコシド結合で一緒に結合して多糖を形成する、β-D-マンヌロン酸(M)単位およびα-L-グルロン酸(G)単位(ブロック)のコポリマーである。カルシウムカチオンを添加すると、アルギン酸塩は架橋してゲルを形成する。高いGモノマー含有量を有するアルギン酸塩類は、カルシウム源の添加時にゲルをより容易に形成することが見出された。したがって、場合によっては、ゲル前駆体は、アルギン酸塩コポリマー中のモノマー単位の少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、または70%がα-L-グルロン酸(G)単位であるアルギン酸塩類を含み得る。
【0153】
例では、乾燥(d)により、スラリー中の水の約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、または90wt%~約80wt%、90wt%、または95wt%(WWB)が除去される。
【0154】
例では、乾燥(d)により、鋳込材料の厚さが少なくとも80%、好適には85%または87%減少する。例えば、スラリーは2mmの厚さで鋳造され、得られた乾燥エアロゾル生成材料は0.2mmの厚さを有する。
【0155】
いくつかの例では、スラリー溶媒は、水から本質的になるか、または水からなる。いくつかの例では、スラリーは、約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、または90wt%の溶媒(WWB)を含む。
【0156】
溶媒が水からなる例では、スラリーの乾燥重量含有率はエアロゾル生成材料の乾燥重量含有率と一致し得る。したがって、固体組成に関する本明細書の議論は、本開示のスラリーの態様と組み合わせて明示的に開示されている。
【0157】
エアロゾル生成材料は、香味料を含み得る。好適には、エアロゾル生成材料は、最大約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%、または45wt%の香味料を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%、または40wt%の香味料(すべて乾燥重量ベースで計算)を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%、または30~45wt%の香味料を含み得る。場合によっては、香味料は、メントールを含むか、メントールから本質的になるか、またはメントールからなる。
【0158】
エアロゾル生成材料は、充填剤を含んでもよい。
【0159】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1wt%~60wt%、または5wt%~50wt%、または5wt%~30wt%、または10wt%~20wt%などの、60wt%未満の充填材を含む。
【0160】
他の実施形態では、エアロゾル生成材料は、20wt%未満、好適には10wt%未満、または5wt%未満の充填材を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は1wt%未満の充填剤を含み、場合によっては充填剤を含まない。
【0161】
いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも1wt%の充填材、例えば、少なくとも5wt%、少なくとも10wt%、少なくとも20wt%、少なくとも30wt%、少なくとも40wt%、または少なくとも50wt%の充填材を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、5~25wt%の充填材を含む。
【0162】
充填材は、存在する場合は、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの1つ以上の無機充填材料、およびモレキュラーシーブなどの好適な無機吸着剤を含み得る。充填材は、木材パルプ、セルロース、およびセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびカルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの1つ以上の有機充填材料を含み得る。特定の場合には、エアロゾル生成材料は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
【0163】
充填材を含む特定の実施形態では、充填材は繊維質である。例えば、充填材は、木材パルプ、麻繊維、セルロースまたはセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの繊維質有機充填材料であり得る。
【0164】
理論に束縛されることを望むものではないが、エアロゾル生成材料に繊維質充填材を含めることにより、材料の引張強度を増加させ得ると考えられる。これは、エアロゾル生成材料シートがエアロゾル化可能な材料のロッドに外接する場合など、エアロゾル生成材料がシートとして提供される例において特に好適であり得る。
【0165】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ繊維を含まない。特定の実施形態では、エアロゾル生成材料は繊維質材料を含まない。
【0166】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質および/または香味料、1つ以上のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0167】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、活性物質をさらに含む。例えば、場合によっては、エアロゾル生成材料は、タバコ材料および/またはニコチンをさらに含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、粉末タバコおよび/またはニコチンおよび/またはタバコ抽出物を含む。
【0168】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)5~60wt%のタバコ材料および/またはニコチンを含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、または30wt%の活性物質を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、または30wt%のタバコ材料を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%、または20~35wt%のタバコ材料を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、2wt%、3wt%、または4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%、または12wt%のニコチンを含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%、または3~12wt%のニコチンを含み得る。
【0169】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、タバコ抽出物などの活性物質を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)5~60wt%のタバコ抽出物を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、または30wt%のタバコ抽出物を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%、または20~35wt%のタバコ抽出物を含み得る。タバコ抽出物は、エアロゾル生成材料が(乾燥重量ベースで計算して)1wt%、1.5wt%、2wt%、または2.5wt%~約6wt%、5wt%、4.5wt%、または4wt%のニコチンを含むような濃度でニコチンを含有し得る。場合によっては、エアロゾル生成材料中には、タバコ抽出物から生じるニコチン以外のニコチンは存在しなくてもよい。
【0170】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ材料を含まないが、ニコチンを含む。いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、2wt%、3wt%、または4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%、または12wt%のニコチンを含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%、または3~12wt%のニコチンを含み得る。
【0171】
場合によっては、活性物質および/または香味料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、または30wt%であり得る。場合によっては、活性物質および/または香味料の総含有量は、(すべて乾燥重量ベースで計算して)約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、または40wt%未満であり得る。
【0172】
場合によっては、タバコ材料、ニコチン、および香味料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、または30wt%であり得る。場合によっては、活性物質および/または香味料の総含有量は、(すべて乾燥重量ベースで計算して)約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、または40wt%未満であり得る。
【0173】
エアロゾル生成組成物は、1つ以上の活性物質を含み得る。例では、エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質、例えば最大約20wt%のエアロゾル生成材料を含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約1wt%、5wt%、10wt%、または15wt%~約20wt%、15wt%、15wt%、または5wt%の量の活性物質を含む。
【0174】
活性物質は、生理学的および/または嗅覚応答を達成するために、エアロゾル生成組成物に含まれる生理学的および/または嗅覚活性物質を含み得る。
【0175】
タバコ材料は、エアロゾル生成組成物中に、約50~95wt%、または約60~90wt%、または約70~90wt%、または約75~85wt%の量で存在し得る。
【0176】
タバコ材料は、任意の形式で存在し得るが、典型的には細かく刻まれている(例えば、細幅の細片に切断されている)。細かく刻まれたタバコ材料をエアロゾル生成材料と好適にブレンドして、エアロゾル生成組成物全体にわたってタバコ材料およびエアロゾル生成材料が均一に分散したエアロゾル生成組成物を提供し得る。
【0177】
例では、タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ茎、再構成タバコ、および/またはタバコ抽出物のうちの1つ以上を含む。驚くべきことに、本発明者らは、エアロゾル生成組成物中に比較的大量の葉身タバコを使用しても、非燃焼式エアロゾル供給システムによって加熱された場合に許容可能なエアロゾルを提供することが可能であることを特定した。葉身タバコは、典型的には優れた感覚特性を提供する。例では、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、または95wt%の量の葉身タバコを含む。特定の例では、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、または95wt%の量の刻みタバコを含む。
【0178】
タバコ材料を製造するために使用されるタバコは、単一のグレードまたはブレンド、カットラグもしくはホールリーフなどの任意の適切なタバコであってもよく、バージニアおよび/またはバーレーおよび/またはオリエンタルを含む。
【0179】
いくつかの実施形態では、1つ以上の他の機能材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填材、安定剤、および/または酸化防止剤のうちの1つ以上を含み得る。
【0180】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、製造中に溶融香味料を乳化させた乳化剤をさらに含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、約5wt%~約15wt%(乾燥重量ベースで計算)、好適には約10wt%の乳化剤を含み得る。乳化剤は、アカシアガムを含み得る。
【0181】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はヒドロゲルであり、湿重量ベースで計算して約20wt%未満の水を含む。場合によっては、ヒドロゲルは、湿重量ベースで計算して約15wt%、12wt%、または10wt%未満の水を含み得る。場合によっては、ヒドロゲルは、少なくとも約1wt%、2wt%、または少なくとも約5wt%の水(WWB)を含み得る。
【0182】
エアロゾル生成材料は、1wt%~15wt%などの任意の好適な含水量を有し得る。好適には、エアロゾル生成材料の含水量は、約5wt%、7wt%、または9wt%~約15wt%、13wt%、または11wt%(WWB)であり、最も好適には約10wt%である。エアロゾル生成材料の含水量は、例えば、カールフィッシャー滴定または熱伝導度型検出器付きガスクロマトグラフィー(GC-TCD)によって決定され得る。
【0183】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香味料、および任意選択的に活性物質から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。
【0184】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香味料、ならびに任意選択的にタバコ材料および/またはニコチン源から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。
【0185】
例では、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、活性物質、および水から本質的になるか、またはそれらからなる。例では、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、および水から本質的になるか、またはそれらからなる。
【0186】
例では、エアロゾル生成材料は香料を含まず、特定の例では、エアロゾル生成材料は活性物質を含まない。
【0187】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はエアロゾル生成材料を含み、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤と、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
0.1~80wt%の香味料と、
を含み、
これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1~80wt%の香味料(乾燥重量ベース)を含む。
【0188】
いくつかの実施形態では、
1~50wt%のゲル化剤と、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
30~60wt%の香味料と、
を含み、
これらの重量が、乾燥重量ベースで計算される、エアロゾル生成材料。
【0189】
エアロゾル生成材料の代替的な実施形態では、エアロゾル生成材料はエアロゾル生成材料を含み、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤と、
5~60wt%のエアロゾル生成剤と、
10~60wt%のタバコ抽出物と、
を含み、
これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0190】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤と、
20~60wt%のエアロゾル生成剤と、
10~60wt%のタバコ抽出物と、
を含み、
これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0191】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、20~35wt%のゲル化剤と、10~25wt%のエアロゾル形成剤材料と、5~25wt%の繊維含有充填材と、35~50wt%の香料および/または活性物質とを含む。
【0192】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ抽出物、水、および任意選択的に香味料から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、グリセロール、アルギン酸塩および/またはペクチン、タバコ抽出物、ならびに水から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。
【0193】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、以下の組成(DWB)である、約5wt%~約40wt%、もしくは約10wt%~30wt%、または約15wt%~約25wt%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸塩を含む)、約30wt%~約60wt%、または約40wt%~55wt%、または約45wt%~約50wt%の量のタバコ抽出物、約10wt%~約50wt%、または約20wt%~約40wt%、または約25wt%~約35wt%(DWB)の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを含む)を含み得る。
【0194】
一実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%のアルギン酸塩ゲル化剤、約48wt%のバージニアタバコ抽出物、および約32wt%のグリセロール(DWB)を含む。
【0195】
エアロゾル生成材料の「厚さ」は、第1の表面と第2の表面との間の最短距離を表す。エアロゾル生成材料がシートの形態である実施形態では、エアロゾル生成材料の厚さは、シートの第1の平面表面と、シートの第1の平面表面の反対側のシートの第2の平面表面との間の最短距離である。
【0196】
場合によっては、エアロゾル形成エアロゾル生成材料層は、約0.015mm~約1.5mm、好適には約0.05mm~約1.5mm、または0.05mm~約1.0mmの厚さを有する。好適には、厚さは、約0.1mmまたは0.15mm~約1.0mm、0.5mm、または0.3mmの範囲であり得る。
【0197】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、約0.015mm~約1.0mmの厚さを有し得る。好適には、厚さは、約0.05mm、0.1mm、または0.15mm~約0.5mmまたは0.3mmの範囲であり得る。
【0198】
0.2mmの厚さを有する材料が特に適している。エアロゾル生成材料は、2つ以上の層を含んでもよく、本明細書に記載の厚さは、それらの層の合計厚さを指す。
【0199】
エアロゾル生成材料が厚すぎると、加熱効率が低下することが分かった。これは、使用中の動力消費に悪影響を及ぼす。逆に、エアロゾル生成材料が薄すぎる場合、製造および取扱いが困難であり、非常に薄い材料は鋳造が難しく、かつ脆く、使用中のエアロゾル形成を損ない得る。
【0200】
本明細書で規定される厚さは、材料の平均厚さである。場合によっては、エアロゾル生成材料の厚さは、25%、20%、15%、10%、5%、または1%以下だけ変動し得る。
【0201】
いくつかの例では、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約900N/mの引張強度を有し得る。エアロゾル生成材料が充填材を含まない場合などのいくつかの例では、エアロゾル生成材料は、200N/m~400N/m、または200N/m~300N/m、または約250N/mの引張強度を有し得る。
【0202】
そのような引張強度は、エアロゾル生成材料がシートとして形成され、次いで細断されてエアロゾル生成物品に組み込まれる実施形態に特に適し得る。エアロゾル生成材料が充填材を含む場合などのいくつかの例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~900N/m、または700N/m~900N/m、または約800N/mの引張強度を有し得る。そのような引張強度は、エアロゾル生成材料が、好適にはチューブの形態のロール状シートとしてエアロゾル生成物品/アセンブリに含まれる実施形態に特に適し得る。
【0203】
いくつかの例では、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約2600N/mの引張強度を有し得る。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~2000N/m、または700N/m~1500N/m、または約1000N/mの引張強度を有し得る。そのような引張強度は、エアロゾル生成材料を構成するエアロゾル生成材料が形成され、シートとしてエアロゾル生成消耗品に組み込まれる実施形態に特に適し得る。
【0204】
エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成材料は、30g/m2~350g/m2などの任意の好適な面積密度を有し得る。場合によっては、シートは、50~250g/m2、または約70~210g/m2、または約90~190g/m2、または好適には約100g/m2の単位面積当たりの質量を有し得る(それによって、刻みラグタバコと同様の密度を有し、これらの物質の混合物は容易に分離しないこととなる)。場合によっては、シートは、約30~70g/m2、40~60g/m2、または25~60g/m2の単位面積当たりの質量を有し得、タバコなどのエアロゾル化可能な材料を包むために使用され得る。
【0205】
本明細書に記載のすべての重量パーセント(wt%と表記)は、別段の明示的な記述のない限り、乾燥重量基準で計算される。すべての重量比は、乾燥重量基準でも計算される。乾燥重量基準で引用される重量は、水以外の抽出物、スラリーまたは材料の全体を指し、グリセロールなど、室温および室内圧力でそれ自体が液体である成分を含み得る。これに対して、湿潤重量基準で引用された重量パーセントは、水を含むすべての成分を指す。
【0206】
本明細書で使用される場合、「シート」という用語は、その厚さよりも実質的に大きい幅および長さを有する要素を表す。シートの主表面は、シートが平坦であるときに幅寸法および長さ寸法の両方に延びる表面である。シートは、例えば、ストリップであってもよい。
【0207】
エアロゾル生成材料は、着色剤を含み得る。着色剤の添加により、エアロゾル生成材料の視覚的外観が変化し得る。エアロゾル生成材料中の着色剤の存在により、エアロゾル生成材料およびエアロゾル生成材料の視覚的外観が高められ得る。エアロゾル生成材料に着色剤を添加することによって、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の他の成分、またはエアロゾル生成材料を含む物品の他の構成要素と色合わせされ得る。
【0208】
エアロゾル生成材料の所望の色に応じて、様々な着色剤が使用され得る。エアロゾル生成材料の色は、例えば、白色、緑色、赤色、紫色、青色、褐色、または黒色であり得る。他の色もまた想定される。天然または合成染料、食品グレードの着色剤、および医薬品グレードの着色剤などの天然または合成着色剤が使用され得る。特定の実施形態では、着色剤はカラメルであり、これはエアロゾル生成材料に褐色の外観を付与し得る。そのような実施形態では、エアロゾル生成材料の色は、他の成分(タバコ材料など)の色と同様であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料に着色剤を添加すると、エアロゾル生成材料中の他の構成要素と視覚的に区別できなくなる。
【0209】
着色剤は、エアロゾル生成材料の形成中に組み込まれ得(例えば、エアロゾル生成材料を形成する材料を含むスラリーを形成するとき)、または着色剤は、エアロゾル生成材料の形成後にエアロゾル生成材料に適用され得る(例えば、エアロゾル生成材料上に着色剤を噴霧することによって)。
【0210】
上記の実施形態のいずれかのいくつかの実施形態では、タルカムパウダー、炭酸カルシウム粉末、または他の粉末が、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの個別部分の露出した表面に適用される。これにより、エアロゾル生成材料の粘着性または接着性のレベルが低下し得る。
【0211】
添付の図面の以下の説明では、2つ以上の実施形態内に同じ要素が存在する場合、全体を通してその要素に同じ参照番号が使用され、同様の要素が存在する場合、同様の参照番号(同じ番号に100の倍数を加えたもの)が使用される。
【0212】
図1および
図2を参照すると、製品1は支持体2を含む。支持体2は、アルミニウム箔の第1の層4および紙の第2の層6を有する、積層材料の長手方向延伸シートである。第1の層4は、第2の層6の反対側に面する主表面8を有する。支持体2の表面8には、エアロゾル生成材料の個別部分12の複数のグループ10が存在する(明確にするために、すべてのグループ10がラベル付けされているわけではない)。各グループ10は、
図2に示すように、エアロゾル生成材料の13個の個別部分12から構成される(明確にするために、すべての部分12がラベル付けされているわけではない)。エアロゾル生成材料の部分12はすべて同じ形状および寸法であり、部分12は互いに予め定められた関係で配置される。同様に、グループ10はすべて互いに同じであり、互いに対して予め定められた関係で配置される。
【0213】
図1および
図2では、支持体2の長手方向範囲に垂直な方向に間隔を置いて配置された4つのグループ10があり、各グループ10には13個のエアロゾル生成材料の目立たない部分12がある。これらのグループおよび目立たない部分の数は、支持体2の寸法比率と同様に、単に例示のためのものである。本開示の範囲内で、各グループ10には、1つ以上のグループ10および1つ以上の個別部分12が存在する。同様に、支持体2の異なる寸法比率も本開示の範囲内である。
【0214】
図3および
図4を参照すると、これらの図は、エアロゾル生成材料の個別部分212の第1の実施形態、およびエアロゾル生成材料のその個別部分212を通る断面をそれぞれ示す。個別部分212は、各々がシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を使用するエアロゾル生成材料の2回の印刷によって支持体2の表面8に塗布されている。第1および第2の印刷は、それぞれ第1および第2のステンシルを使用する。各ステンシルは、エアロゾル生成材料の1つ以上の円形の個別部分の印刷を可能にするように構成される。2つのステンシルは、同じ構成を有し、第2の印刷が第1の印刷の上になるように構成される。
【0215】
個別部分212の製造方法は、一般に以下の通りである。
【0216】
支持体2が、第1のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタに対して予め定められた位置に配置される。
【0217】
第1のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタが起動され、エアロゾル生成材料の層236が表面8上に堆積される。
【0218】
エアロゾル生成材料の層236は、少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられる。
【0219】
支持体2が、第2のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタに対して予め定められた位置に配置される。
【0220】
第2のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタが起動され、エアロゾル生成材料の層238がエアロゾル生成材料の層236上に堆積される。
【0221】
図5および
図6を参照すると、これらの図は、エアロゾル生成材料の個別部分312の第2の実施形態、およびエアロゾル生成材料のその個別部分312を通る断面をそれぞれ示す。個別部分312は、各々がシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を使用するエアロゾル生成材料の3回の印刷によって支持体2の表面8に塗布されている。第1、第2および第3の印刷は、それぞれ第1、第2および第3のステンシルを使用する。各ステンシルは、エアロゾル生成材料の1つ以上の円形の個別部分の印刷を可能にするように構成される。3つのステンシルは同様の構成を有し、第2の印刷が第1の印刷の上にあるが第1の印刷よりも小さく、第3の印刷が第1および第2の印刷の上にあり、第1および第2の印刷よりも大きい(全体的に重なる)ように構成される。
【0222】
個別部分312の製造方法は、一般に以下の通りである。
【0223】
支持体2が、第1のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタに対して予め定められた位置に配置される。
【0224】
第1のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタが起動され、エアロゾル生成材料の層336が表面8上に堆積される。
【0225】
エアロゾル生成材料の層336は、少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられる。
【0226】
支持体2が、第2のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタに対して予め定められた位置に配置される。
【0227】
第2のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタが起動され、エアロゾル生成材料の層338がエアロゾル生成材料の層336の一部の上に堆積される。図示の例では、層338は円形であり、層336の中心に中心がある。他の図示されていない実施形態では、層338は異なる形状を有してもよく、層336に中心がなくてもよい。
【0228】
エアロゾル生成材料の層338は、少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられる。
【0229】
支持体2が、第3のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタに対して予め定められた位置に配置される。
【0230】
第2のシルクスクリーンまたはロータリースクリーンプリンタが起動され、エアロゾル生成材料の層340が層336および338ならびに表面8の一部の上に堆積される。図示の例では、層340は円形であり、層336および338の中心に中心がある。他の図示されていない実施形態では、層340は異なる形状を有してもよく、層336および/または338に中心がなくてもよい。
【0231】
製品1が形成されると、製品は保管用に構成され得る。製品1の保管構成の一例は、ボビンに支持体2を巻きつけてロールにすることによって達成され、保護材料のシートがロール内の支持体2の層の間に配置される。次いで、製品1は、エアロゾル供給デバイスとともに使用するためのいくつかの消耗品14の製造に使用する必要が生じるまで保管されてもよい。消耗品14は、
図7に示すように、各消耗品14が支持体2の一部およびグループ10を含むように、支持体2を部分に切断することによって形成される。
【0232】
製品1のための代替的な保管構成は、支持体2の長手方向範囲に対して垂直に延びる折り曲げ線を中心にして、支持体2を蛇腹形状に形成することである。ここでも、保護材料のシートが、支持体2を蛇腹形状に形成する前に、支持体2の表面8上に配置されてもよい。
【0233】
図8を参照すると、製品1を形成するために、支持体2は、フィーダロール16から送り出される。次いで、支持体2は、保管ロール18で巻き取られるまで、複数のローラRの周りで矢印Dで示す方向に巻回または蛇行製造経路をたどる。
図8では、垂直上向きの方向が矢印Vで示されており、理解され得るように、製造経路の大部分では、支持体は水平に対してある角度にある。製造経路の大部分では、支持体は、製造経路の方向にあるか、または支持体の長手方向範囲は、水平に対して60度を超える角度にある。
【0234】
支持体が製造経路に沿って通過するとき、支持体は最初に第1のロータリー印刷装置20Aを通過する。ロータリー印刷装置20Aは、チューブに形成されたメッシュスクリーンを備える。メッシュは、最初に使用のために準備され、メッシュの使用前準備(プレス前プロセス)は、エアロゾル生成材料の部分12の所望の位置でのみエアロゾル生成材料スラリーがメッシュを通過することができるようなメッシュにするためのステンシルの使用を含む。メッシュの使用準備が整うと、エアロゾル生成材料スラリーがメッシュのチューブの内側に導入される。支持体2が製造経路に沿って進行するのと同じ速度で回転するメッシュチューブの外側でチューブを回転させ、チューブ内のスキージが、エアロゾル生成材料が通過し得るメッシュ上の位置でメッシュを通してチューブからエアロゾル生成材料スラリーを絞り出す。メッシュを通過したエアロゾル生成材料は、支持体2の表面8に塗布される。
【0235】
支持体が第1のロータリー印刷装置20Aを通過した後、支持体は、赤外線放射を支持体2の表面8および表面8上のエアロゾル生成材料の個別部分12に向ける第1の赤外線放射源22Aを通過する。赤外線放射は、エアロゾル生成材料スラリーの固化速度を増加させる。
【0236】
エアロゾル生成材料スラリーの部分12はまた、部分12が第1のロータリー印刷装置20Aから第1の赤外線放射源22Aに進行し、そこから第1の測定手段24Aに進行するときに少なくとも部分的に固化する。
【0237】
第1の測定手段24Aは、エアロゾル生成材料の部分12の厚さを測定して、それらが予想通りであることを確認する。
【0238】
次に、支持体2は第2のロータリー印刷装置20Bに到達し、第2のロータリー印刷装置20Bは、第1のロータリー印刷装置20Aによって支持体の表面8に塗布されたエアロゾル生成材料の部分12上に、エアロゾル生成材料スラリーの第2の層を塗布する。次いで、支持体は、第2の赤外線放射源22B、続いて第2の測定手段24Bに到達する。第2の赤外線放射源22Bおよび第2の測定手段24Bの両方は、第1の赤外線放射源22Aおよび第1の測定手段24Aのように機能する。
【0239】
次に、支持体2は、第3、第4、第5および第6のロータリー印刷装置20C、20D、20E、20F、赤外線放射源22C、22D、22E、22F、および測定手段24C、24D、24E、24Fを通過する。
【0240】
測定手段24A~Fのいずれかが、エアロゾル生成材料の部分12が予め定められた厚さよりも厚いことを見出した場合、製造経路に沿って先にあるロータリー印刷装置20の1つのコントローラは、そのロータリー印刷装置20に、エアロゾル生成材料の過度に厚い部分12にエアロゾル生成材料スラリーの層を塗布させないようにすることができる。
【0241】
本開示の方法の図示されていない実施形態では、第6の測定手段24Fがエアロゾル生成材料の部分12が予め定められた厚さ未満であると測定した場合にのみエアロゾル生成材料スラリーをエアロゾル生成材料の部分12に塗布する第7のロータリー印刷装置20Gと、第7の赤外線放射源22Gと、第7の測定手段24Gとがある。
【0242】
最終測定手段24F(または図示されていない実施形態では24G)の後、支持体は、支持体およびエアロゾル生成材料の温度を低下させ、それによってエアロゾル生成材料を安定させ、エアロゾル生成材料からの蒸発を減少させる強制冷却装置26を通過する。
【0243】
次に、保護シート材料30が、支持体2の表面8上に置かれ、支持体2は、保管ロール18に巻き取られる。保護シート材料30は、保護シート材料送り出しロール28から送り出される。保護シート28は、支持体が保管ロール18にあるときに、エアロゾル生成材料の部分12が支持体の第2の層6に付着することを止める。
【0244】
いくつかの実施形態では、支持体2が保管ロール18上に巻かれると、支持体2は、グループ10の長手方向に延びる各列の間でその長さに沿って細長く切られる。
【0245】
ロータリー印刷装置20、赤外線放射源22および測定手段24の数は、単なる例として与えられている。本開示の範囲内で、1つ以上のロータリー印刷装置20、赤外線放射源22および測定手段24が存在してもよい。
【0246】
他の図示されていない実施形態では、各ロータリー印刷装置20A~FまたはGは、スクリーン印刷装置に置き換えられてもよく、スクリーン印刷が行われている間、製造経路に沿った支持体2の移動は一時停止される。
【0247】
図9を参照すると、製品101は、第1の表面108としての支持材料のシート102から構成される。支持材料102は、上記の
図1および
図2に関連して説明した支持体2と同じ構造を有する積層体である。支持材料102の第1の表面108上には、エアロゾル生成材料の個別部分12のいくつかのグループ10(明確にするために、グループ10のすべてがラベル付けされているわけではない)がある。グループ10は、やはり上述の通りであり、
図2に示されている通りである。
【0248】
図9では、支持体102の表面108に配設された24個のグループ10があり、各グループ10に13個のエアロゾル生成材料の目立たない部分12がある。これらのグループおよび目立たない部分の数は、支持材料のシート102の寸法比率と同様に、単に例示のためのものである。本開示の範囲内で、各グループ10には、1つ以上のグループ10および1つ以上の個別部分12が存在する。同様に、支持材料のシート102の異なる寸法比率は、本開示の範囲内である。
【0249】
図10を参照すると、この図は、製品101の製造のための流れ図を示す。支持材料のシート102は、最初に第1のスクリーン印刷装置120Aに配置される。スクリーン印刷装置120Aは、メッシュスクリーンを備える。メッシュは、最初に使用のために準備され、メッシュの使用前準備(プレス前プロセス)は、支持材料102のシート上で、エアロゾル生成材料の部分12の所望の位置でのみエアロゾル生成材料スラリーがメッシュに通過することができるようなメッシュにするためのステンシルの使用を含む。メッシュの使用準備が整うと、スキージは、エアロゾル生成材料が通過し得るメッシュ上の位置でメッシュを通してエアロゾル生成材料スラリーを押し出す。メッシュを通過したエアロゾル生成材料は、支持体102の表面108に塗布される。
【0250】
支持材料のシート102が第1のシルクスクリーン印刷装置120Aによって印刷された後、支持材料のシート102は、支持材料のシート102の表面108および表面108上のエアロゾル生成材料の個別部分12に赤外線を向ける第1の赤外線放射源122Aに隣接する位置に移動される。赤外線放射は、エアロゾル生成材料スラリーの固化速度を増加させる。
【0251】
支持材料のシート102として少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料スラリーの部分12もまた、第1のシルクスクリーン印刷装置120Aから第1の赤外線放射源122Aに移動され、そこから第1の測定手段124Aに移動される。
【0252】
第1の測定手段124Aは、エアロゾル生成材料の部分12の厚さを測定して、それらが予想通りであることを確認する。
【0253】
支持材料のシート102は次に、第2のシルクスクリーン印刷装置120Bに移動され、第2のシルクスクリーン印刷装置120Bは、第1のシルクスクリーン印刷装置120Aによって支持材料のシート102の表面108に塗布されたエアロゾル生成材料の部分12上に、エアロゾル生成材料スラリーの第2の層を塗布する。次いで、支持材料のシート102は、第2の赤外線放射源122B、続いて第2の測定手段124Bに移動される。第2の赤外線放射源122Bおよび第2の測定手段124Bの両方は、第1の赤外線放射源122Aおよび第1の測定手段124Aのように機能する。
【0254】
コントローラ132は、エアロゾル生成材料の部分12の厚さが予め定められた最小厚さを超えるかどうかを判定する。その判定に対する答えが「はい」である場合、支持材料のシート102は、保管位置134に移動される。その判定に対する答えが「いいえ」である場合、支持材料のシート102は、さらなるエアロゾル生成材料スラリーをエアロゾル生成材料の部分12に塗布し、乾燥させ、再測定するために、第2のシルクスクリーン印刷装置120Bに配置される。次に、厚さに関する判定が再び行われる。
【0255】
上記の説明は例示のみを意図しており、当業者は、開示された開示の範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に変更を加えることができることを認識するであろう。本開示の範囲内に入るさらに他の修正は、本開示の考察に照らして当業者には明らかであろう。
【0256】
様々な実施形態で開示された方法、製品、および消耗品の様々な態様は、単独で、組み合わせて、または上記の実施形態で具体的に説明されていない様々な構成で使用することができる。したがって、本開示は、その適用において、前述の説明に記載された、または図面に示された構成要素の詳細および配置に限定されない。例えば、一実施形態に記載された態様は、他の実施形態に記載された態様と任意の方法で組み合わされてもよい。特定の実施形態を示し説明したが、当業者には、そのより広い態様において本開示から逸脱することなく変更および修正を行い得ることは明らかであろう。以下の特許請求の範囲は、例に記載された実施形態によって限定されるべきではなく、全体として説明と一致する最も広い合理的な解釈が与えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料と支持体とを含む製品を製造する方法であって、
支持体を提供するステップと、
エアロゾル生成材料スラリーを前記支持体に塗布するステップと
を含み、
前記エアロゾル生成材料スラリーがシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を用いて前記支持体に塗布される、方法。
【請求項2】
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、かつ前記第1および第2の組成が異なる、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1のサイズであり、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2のサイズであり、かつ前記第1および第2のサイズが異なる、請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項4】
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1の形状であり、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2の形状であり、かつ前記第1および第2の形状が異なる、請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項5】
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1の質量のエアロゾル生成材料を含み、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2の質量のエアロゾル生成材料を含み、かつ前記第1および第2の質量が異なる、請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記エアロゾル生成材料スラリーが、エアロゾル生成材料スラリーの複数のマイクロドットの形態で前記支持体に塗布される、請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記エアロゾル生成材料スラリーを前記支持体に塗布する前に前記エアロゾル生成材料スラリーを濾過するステップをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布されるとき、前記支持体が水平に対してある角度で配向される、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布された後に前記エアロゾル生成材料の厚さを測定するステップ
をさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記支持体への前記エアロゾル生成材料スラリーの塗布が少なくとも1回繰り返される、請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
前記支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布が、前記支持体上の1つ以上の同じ位置へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布である、請求項1
0に記載の方法。
【請求項12】
前記支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布が、異なるシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置を使用して実行される、請求項1
0に記載の方法。
【請求項13】
前記支持体への前記エアロゾル生成材料スラリーの前記塗布の前記繰り返しの少なくとも1回が第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーの塗布を含み、かつ前記支持体への前記エアロゾル生成材料スラリーの前記塗布の前記繰り返しの少なくとも1回が第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーの塗布を含む、請求項1
0に記載の方法。
【請求項14】
前記製品が、非燃焼式エアロゾル供給システムとの使用に適合するものよりも大きく、前記方法が、前記製品を2つ以上の製品部分に分離するステップをさらに含み、
各製品部分が、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品として使用するように形状および寸法が決められる、請求項
1に記載の方法。
【請求項15】
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品の製造に使用するための製品であって、請求項1~
14のいずれか一項に記載の方法を使用して製造される、製品。
【請求項16】
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品であって、請求項
15に記載の製品の一部であり、前記製品部分が所望の構成に形状および寸法が決められる、消耗品。
【請求項17】
前記製品部分がチューブに形成される、請求項
16に記載の消耗品。
【請求項18】
前記エアロゾル生成材料の個別部分の少なくとも1つが、前記チューブによって画定された中空部に面する、請求項
17に記載の消耗品。
【請求項19】
前記チューブによって画定された前記中空部が、前記消耗品のユーザの感覚体験を向上させる材料で少なくとも部分的に充填されている、請求項
17に記載の消耗品
。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0256
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0256】
様々な実施形態で開示された方法、製品、および消耗品の様々な態様は、単独で、組み合わせて、または上記の実施形態で具体的に説明されていない様々な構成で使用することができる。したがって、本開示は、その適用において、前述の説明に記載された、または図面に示された構成要素の詳細および配置に限定されない。例えば、一実施形態に記載された態様は、他の実施形態に記載された態様と任意の方法で組み合わされてもよい。特定の実施形態を示し説明したが、当業者には、そのより広い態様において本開示から逸脱することなく変更および修正を行い得ることは明らかであろう。以下の特許請求の範囲は、例に記載された実施形態によって限定されるべきではなく、全体として説明と一致する最も広い合理的な解釈が与えられるべきである。
本明細書は以下の実施形態を開示する。
(実施形態1)
エアロゾル生成材料と支持体とを含む製品を製造する方法であって、
支持体を提供するステップと、
エアロゾル生成材料スラリーを前記支持体に塗布するステップと
を含み、
前記エアロゾル生成材料スラリーがシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を用いて前記支持体に塗布される、方法。
(実施形態2)
前記エアロゾル生成材料スラリーの塗布が、エアロゾル生成材料スラリーの1つ以上の個別部分の塗布である、実施形態1に記載の方法。
(実施形態3)
前記エアロゾル生成材料スラリーの1つ以上の個別部分が、前記支持体上の予め定められた位置に塗布される、実施形態2に記載の方法。
(実施形態4)
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも2つの個別部分が、互いに対して予め定められた位置で前記支持体に塗布される、実施形態2または3に記載の方法。
(実施形態5)
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、かつ前記第1および第2の組成が異なる、実施形態1~4のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態6)
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1のサイズであり、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2のサイズであり、かつ前記第1および第2のサイズが異なる、実施形態1~5のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態7)
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1の形状であり、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2の形状であり、かつ前記第1および第2の形状が異なる、実施形態1~6のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態8)
エアロゾル生成材料スラリーの2つ以上の個別部分が存在し、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第1の質量のエアロゾル生成材料を含み、前記エアロゾル生成材料スラリーの個別部分の少なくとも1つが第2の質量のエアロゾル生成材料を含み、かつ前記第1および第2の質量が異なる、実施形態1~7のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態9)
前記エアロゾル生成材料スラリーが、エアロゾル生成材料スラリーの複数のマイクロドットの形態で前記支持体に塗布される、実施形態1~8のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態10)
前記エアロゾル生成材料スラリーのマイクロドットの少なくとも1つが第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、前記エアロゾル生成材料スラリーのマイクロドットの少なくとも1つが第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーから形成され、かつ前記第1および第2の組成が異なる、実施形態9に記載の方法。
(実施形態11)
前記エアロゾル生成材料スラリーを前記支持体に塗布する前に前記エアロゾル生成材料スラリーを濾過するステップをさらに含む、実施形態1~10のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態12)
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布されるとき、前記支持体が水平に対してある角度で配向される、実施形態1~11のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態13)
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布されるとき、前記支持体が、水平に対して少なくとも30度、少なくとも40度、少なくとも50度、少なくとも60度、少なくとも70度または少なくとも80度のうちの1つの角度で配向される、実施形態12に記載の方法。
(実施形態14)
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布されるとき、前記支持体が水平に対して70度~90度の角度で配向される、実施形態13に記載の方法。
(実施形態15)
前記支持体に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられるステップをさらに含み、
前記エアロゾル生成材料スラリーが、エアロゾル生成材料フィルムとして少なくとも部分的に固化する、実施形態1~14のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態16)
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持体に塗布された後に前記エアロゾル生成材料の厚さを測定するステップ
をさらに含む、実施形態1~15のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態17)
前記厚さ測定が、前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化した後に実行される、実施形態15に従属する場合の実施形態16に記載の方法。
(実施形態18)
前記支持体への前記エアロゾル生成材料スラリーの塗布が少なくとも1回繰り返される、実施形態1~17のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態19)
前記支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布が、前記支持体上の1つ以上の同じ位置へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布である、実施形態18に記載の方法。
(実施形態20)
前記支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの少なくとも2回の塗布が、前記支持体の表面へのエアロゾル生成材料スラリーの塗布である、実施形態18に記載の方法。
(実施形態21)
前記支持体へのエアロゾル生成材料スラリーの各塗布が、異なるシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置を使用して実行される、実施形態18~20のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態22)
製造経路に沿って前記支持体を移動させるステップ
をさらに含み、
前記製造経路が、2つ以上のシルクスクリーン装置、2つ以上のロータリースクリーン印刷装置、または少なくとも1つのシルクスクリーン装置および少なくとも1つのロータリースクリーン印刷装置を含む、実施形態1~21のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態23)
前記支持体に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーが、前記支持体が各シルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置の間を移動する間に、少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられる、実施形態15、または実施形態15に従属する場合の実施形態16~22のいずれか一つ以上に記載の方法。
(実施形態24)
前記支持体が各シルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷装置の間を移動する間に前記厚さ測定が実行される、実施形態16、または実施形態16に従属する場合の実施形態17~23のいずれか一つ以上に記載の方法。
(実施形態25)
前記支持体が、方向Xに延びる長手方向延伸材料であり、
エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも2つのグループが前記支持体に塗布され、
エアロゾル生成材料スラリーの各グループが、エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも1つの個別部分から構成され、かつ
前記エアロゾル生成材料スラリーのグループが、方向Xまたは方向Xに垂直な方向Yの一方または両方において互いに離間している、実施形態1~24のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態26)
前記製造経路が前記方向Xに延びる、実施形態22~24のいずれか一つに従属する場合の実施形態25に記載の方法。
(実施形態27)
前記支持体への前記エアロゾル生成材料スラリーの前記塗布の前記繰り返しの少なくとも1回が第1の組成のエアロゾル生成材料スラリーの塗布を含み、かつ前記支持体への前記エアロゾル生成材料スラリーの前記塗布の前記繰り返しの少なくとも1回が第2の組成のエアロゾル生成材料スラリーの塗布を含む、実施形態18、または実施形態18に従属する場合の実施形態19~26のいずれか一つ以上に記載の方法。
(実施形態28)
前記支持体に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させる前記ステップが、前記エアロゾル生成材料スラリーを700ナノメートル~1ミリメートルの範囲の波長を有する電磁放射線に曝露する工程を含む、実施形態15、または実施形態15に従属する場合の実施形態16~27のいずれか一つ以上に記載の方法。
(実施形態29)
前記エアロゾル生成材料スラリーを強制的に冷却するステップをさらに含み、冷却する前記ステップが、前記支持体に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化した後、または少なくとも部分的に固化させられた後に実行される、実施形態15、または実施形態15に従属する場合の実施形態16~27のいずれか一つ以上に記載の方法。
(実施形態30)
前記支持体が可撓性シート材料を含む、実施形態1~29のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態31)
前記支持体が、金属箔、金属フィルム、およびプラスチックフィルムのうちの1つ以上を含む、実施形態30に記載の方法。
(実施形態32)
前記支持体がアルミニウム箔を含む、実施形態31に記載の方法。
(実施形態33)
前記製品が少なくとも1つのさらなる材料を含み、前記方法が、
前記エアロゾル生成材料スラリーを前記支持体に塗布し、続いて、前記支持体に以前に塗布された前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部に第1のさらなる材料を塗布するステップ
を含み、
前記第1のさらなる材料がシルクスクリーンまたはロータリースクリーン印刷技術を使用して前記エアロゾル生成材料に塗布される、実施形態1~32のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態34)
第2または後続のさらなる材料が、前記第1または第2もしくは後続のさらなる材料の前記塗布後に、前記エアロゾル生成材料、前記第1のさらなる材料、ならびに前記第2および後続のさらなる材料のうちの1つ以上の少なくとも一部に塗布される、実施形態33に記載の方法。
(実施形態35)
前記支持体およびさらなる材料に塗布された前記エアロゾル生成材料スラリーのうちの1つ以上が、さらなる材料の前記後続の塗布の前に少なくとも部分的に固化するか、または少なくとも部分的に固化させられる、実施形態33または34に記載の方法。
(実施形態36)
前記第1、第2または後続のさらなる材料の少なくとも1つが、前記第1、第2または後続のさらなる材料が塗布される前記エアロゾル生成材料またはさらなる材料の上に全体的に重なる、実施形態33~35のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態37)
前記第1、第2または後続のさらなる材料の少なくとも1つが、前記第1、第2または後続のさらなる材料が塗布される前記エアロゾル生成材料またはさらなる材料のすべてよりも小さい上に重なる、実施形態33~36のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態38)
前記製品が、非燃焼式エアロゾル供給システムとの使用に適合するものよりも大きく、前記方法が、前記製品を保管のために構成するステップをさらに含む、実施形態1~37のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態39)
前記製品を保管のために構成する前記ステップが、前記製品をボビンで巻き取る工程、または前記製品を蛇腹形状に折り畳む工程を含む、実施形態38に記載の方法。
(実施形態40)
前記製品を保管のために構成する前記ステップが、前記製品を2つ以上の長手方向延伸ストリップに細長く切る工程をさらに含む、実施形態38または39に記載の方法。
(実施形態41)
前記製品が、非燃焼式エアロゾル供給システムとの使用に適合するものよりも大きく、前記方法が、前記製品を2つ以上の製品部分に分離するステップをさらに含み、
各製品部分が、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品として使用するように形状および寸法が決められる、実施形態1~40のいずれか一つに記載の方法。
(実施形態42)
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品の製造に使用するための製品であって、実施形態1~41のいずれか一つに記載の方法を使用して製造される、製品。
(実施形態43)
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品であって、実施形態42に記載の製品の一部であり、前記製品部分が所望の構成に形状および寸法が決められる、消耗品。
(実施形態44)
前記製品部分がチューブに形成される、実施形態43に記載の消耗品。
(実施形態45)
前記チューブが実質的に円筒形であるか、または三角形、長方形、正方形、多面体、ほぼ三角形、ほぼ長方形、ほぼ正方形、もしくはほぼ多面体である断面を有する、実施形態44に記載の消耗品。
(実施形態46)
前記エアロゾル生成材料の個別部分の少なくとも1つが、前記チューブによって画定された中空部に面する、実施形態44または45に記載の消耗品。
(実施形態47)
前記チューブによって画定された前記中空部が、前記消耗品のユーザの感覚体験を向上させる材料で少なくとも部分的に充填されている、実施形態44~46のいずれか一つに記載の消耗品。
(実施形態48)
実施形態43~47のいずれか一つに記載の消耗品とともに使用するためのエアロゾル供給デバイスであって、前記消耗品上に支持された前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える、エアロゾル供給デバイス。
(実施形態49)
実施形態48に記載のエアロゾル供給デバイスと、実施形態43~47のいずれか一つに記載の消耗品とを備えるエアロゾル供給システム。
(実施形態50)
実施形態43~47のいずれか一つに記載の消耗品からエアロゾルを生成する方法であって、使用中の前記消耗品を加熱するが燃やさないように配設された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用し、少なくとも1つのエアロゾル生成器が、抵抗ヒータ素子、または磁場生成器およびサセプタである、方法。
(実施形態51)
シルクスクリーンまたはロータリー印刷技術の使用を含む、実施形態43~47のいずれか一つに記載の消耗品を製造する方法。
【国際調査報告】