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特表2024-547042エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/42 20200101AFI20241219BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241219BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20241219BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/20
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536491
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-07
(86)【国際出願番号】 EP2022087134
(87)【国際公開番号】W WO2023118240
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】2118584.8
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】プレス, ロバート
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC01
4B162AC08
4B162AC22
(57)【要約】
エアロゾル供給デバイスに挿入するための消耗品(2)が開示される。消耗品(2)は、支持体(4)と、エアロゾル生成材料(6)と、封止要素(8、10)とを備える。支持体(4)は、1つ以上の流路面(20)を備え、支持体(4)の1つ以上の流路面(20)は、大気のための流路を少なくとも部分的に画定する。支持体(4)の1つ以上の流路面(20)の少なくとも1つは、エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分(6)を支持する。封止要素(8、10)は、それが流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置から、封止要素(8、10)が流路に沿う大気の流れをブロックしない第2の位置に移動することができる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給デバイスに挿入するための消耗品であって、
支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素とを備え、
前記支持体が、1つ以上の流路面を備え、前記支持体の前記1つ以上の流路面が、大気のための流路を少なくとも部分的に画定し、
前記支持体の前記1つ以上の流路面の少なくとも1つが、前記エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分を支持し、
前記封止要素が、前記流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置から、前記流路に沿う大気の流れをブロックしない第2の位置に移動され得る、消耗品。
【請求項2】
前記封止要素が、前記第1の位置にあるときに前記支持体に取り付けられている、請求項1に記載の消耗品。
【請求項3】
前記封止要素が、前記第2の位置にあるときに前記支持体から取り外される、請求項1又は2に記載の消耗品。
【請求項4】
前記封止要素の前記第1の位置から前記第2の位置への移動が、前記封止要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動したという不可逆的な表示を生成する、請求項1~3のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項5】
前記不可逆的な表示が、前記支持体の一部分と前記シール要素との一方又は両方に対する物理的又は視覚的な変化である、請求項4に記載の消耗品。
【請求項6】
前記封止要素が前記第1の位置にあるときであって、前記封止要素が前記第2の位置に移動する前、前記封止要素が前記封止要素に隣接する前記支持体の少なくとも1つの部分と一体的に形成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項7】
前記封止要素が、前記第1の位置にあるときに、境界部にて前記封止要素に隣接する前記支持体の前記部分に接続され、前記境界部が複数の穿孔を含む、請求項6に記載の消耗品。
【請求項8】
前記穿孔が一列に配置されており、前記封止要素を前記第2の位置に移動させることが、前記封止要素を前記穿孔の列の周りで回転させること、又は前記封止要素を前記穿孔の列に沿って前記支持体から引き裂くことを含む、請求項7に記載の消耗品。
【請求項9】
前記穿孔が、前記封止要素に隣接する前記支持体の前記部分の全体を貫通していない、請求項7又は8に記載の消耗品。
【請求項10】
前記封止要素が前記第2の位置に移動する前、前記封止要素が前記第1の位置にあるときに、前記封止要素が固定要素によって前記支持体に取り付けられている、請求項1~5のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項11】
前記固定要素が接着剤である、請求項10に記載の消耗品。
【請求項12】
前記消耗品が第2の封止要素をさらに備え、前記第2の封止要素が、前記支持体と係合されて前記流路に沿う大気の流れをブロックするアルファ位置、及び前記第2の封止要素が前記流路に沿う大気の流れをブロックしないベータ位置から移動され得る、請求項1~11のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項13】
前記第2の封止要素が、前記アルファ位置にあるときに、前記支持体と係合されている、請求項12に記載の消耗品。
【請求項14】
前記第2の封止要素が、前記ベータ位置にあるときに、前記支持体から取り外される、請求項12又は13に記載の消耗品。
【請求項15】
前記第2の封止要素が、前記アルファ位置にあるときに、境界部にて前記第2の封止要素に隣接する前記支持体の前記部分に接続され、前記境界部が複数の穿孔を含む、請求項12~14のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項16】
前記穿孔が一列に配置されており、前記第2の封止要素を前記ベータ位置に移動させることが、前記第2の封止要素を前記穿孔の列の周りで回転させること、又は前記第2の封止要素を前記穿孔の列に沿って前記支持体から引き裂くことを含む、請求項15に記載の消耗品。
【請求項17】
前記第1及び第2の封止手段の一方又は両方が、前記第2/ベータ位置にあるときに、前記支持体に取り付けられている、請求項1~16のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項18】
前記第1及び第2の封止手段の一方又は両方が、前記第1/アルファ位置と前記第2/ベータ位置との間の1つ以上の中間位置に移動可能であり、次いで前記中間位置に留まるように構成されている、請求項17に記載の消耗品。
【請求項19】
前記流路が第1及び第2の端部を有する長手方向領域を有し、前記封止要素が前記第1の位置にあるときであって、前記封止要素が前記第2の位置に移動する前、前記封止要素が前記流路の前記端部の一方をブロックする、請求項1~18のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項20】
前記流路が、前記流路の前記長手方向領域の少なくとも一部分に沿って実質的に一定の断面形状を有する、請求項1~19のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項21】
前記流路の前記長手方向領域の少なくとも一部分の前記断面形状が、多角形、正三角形、略正三角形、正方形、長方形、正多角形であって、前記多角形の対角線上に対向する面が平行である正多角形、略正多角形であって、前記多角形の対角線上に対向する面が平行又は略平行である略正多角形、円形、略円形、楕円形、又は略楕円形のうちの1つである、請求項20に記載の消耗品。
【請求項22】
前記消耗品がエアロゾル生成材料の部分の1つ以上のセットをさらに備え、
前記エアロゾル生成材料の部分の各セットが、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を含み、前記少なくとも2つの個別部分が、堆積ラインに沿う位置に配置され、
各堆積ラインが、前記流路の前記長手方向領域に平行又は略平行である方向に延びている、請求項1~21のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項23】
エアロゾル生成材料の部分の2つ以上のセットが存在し、
各堆積ラインが第1の端部及び第2の端部を有し、
各堆積ラインが、前記堆積ラインの前記第1及び第2の端部に配置されるエアロゾル生成材料の個別部分を有し、
各堆積ラインの前記第1の端部が、該堆積ラインの前記第2の端部よりも前記流路の前記第1の端部に近く、
前記堆積ラインの1つに沿う前記エアロゾル生成材料の前記個別部分間の間隔が、少なくとも1つの他の堆積ラインに沿う前記エアロゾル生成材料の前記個別部分間の間隔と同じである、請求項22に記載の消耗品。
【請求項24】
前記流路の前記長手方向領域の方向における前記流路の前記第1の端部と各堆積ラインの前記第1の端部との間の距離が等しいか、又は略等しい、請求項23に記載の消耗品。
【請求項25】
エアロゾル生成材料の部分の2つ以上のセットが存在し、前記エアロゾル生成材料の部分の各セットが、エアロゾル生成材料の同数の個別部分を含む、請求項22~24のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項26】
前記エアロゾル生成材料の部分の少なくとも1つのセットが、前記支持体の各流路面に支持される、請求項1~25のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項27】
前記エアロゾル生成材料の前記1つ以上の個別部分の少なくとも1つが、エアロゾル生成材料の長手方向に延びるストリップである、請求項19、又は請求項19に従属する場合の請求項20~26のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項28】
前記長手方向に延びるストリップの少なくとも1つが、前記流路の前記長手方向領域に平行又は略平行である方向に延びる、請求項27に記載の消耗品。
【請求項29】
前記長手方向に延びるストリップの少なくとも1つが、前記流路の前記長手方向領域に対して垂直又は略垂直である方向に延びる、請求項27又は28に記載の消耗品。
【請求項30】
前記消耗品が、前記流路に沿う空気流が前記第1の端部から前記第2の端部であるように構成され、前記エアロゾル生成材料の各個別部分における前記エアロゾル生成材料の量が、前記第1の端部からの前記エアロゾル生成材料の前記個別部分の距離に依存する、請求項19、又は請求項19に従属する場合の請求項20~29のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項31】
前記エアロゾル生成材料の前記個別部分における前記エアロゾル生成材料の量が、該個別部分の前記第1の端部からの距離が増加するにつれて減少する、請求項30に記載の消耗品。
【請求項32】
吸い口をさらに備える、請求項1~31のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項33】
前記吸い口が前記流路に配置される、請求項32に記載の消耗品。
【請求項34】
前記封止要素が前記第1の位置にあるときであって、前記封止要素が前記第2の位置に移動する前、前記封止要素が前記流路に沿う大気の流れをプロックし前記吸い口を覆い、前記封止要素が前記第2の位置に移動することにより、ユーザが前記吸い口にアクセスすることを可能にする、請求項32又は33に記載の消耗品。
【請求項35】
前記消耗品が少なくとも1つのフィルタ部分をさらに備え、前記少なくとも1つのフィルタ部分が前記流路に配置される、請求項1~34のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項36】
前記少なくとも1つのフィルタ部分が、前記流路の端部に、又は前記流路の端部に隣接して配置される、請求項35に記載の消耗品。
【請求項37】
フィルタ部分が、前記第1のシール要素から離れた前記流路の前記端部に、又は前記端部に隣接して配置される、請求項36に記載の消耗品。
【請求項38】
前記少なくとも1つのフィルタ部分が、フィルタ本体と、少なくとも1つの活性物質とを備える、請求項35~37のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項39】
前記少なくとも1つのフィルタ部分が、酢酸セルロース、エアレイド紙、綿系材料、細断紙若しくはカットラグタバコのうちの1つ以上、又はこれらの材料のうちの2つ以上の混合物を含む、請求項35~38のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項40】
前記少なくとも1つのフィルタ部分が吸収性又は吸着性材料である、請求項35~39のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項41】
請求項1~40のいずれか一項に記載の消耗品の作製に使用するためのブランクであって、
支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素とを備え、
前記支持体が、1つ以上の流路面部分を備え、
前記支持体の前記1つ以上の流路面部分の少なくとも1つが、前記エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分を支持し、
前記ブランクが、消耗品を形成するように再構成され得るように構成されている、ブランク。
【請求項42】
第1のシール要素を形成するように再構成され得る部分をさらに備える、請求項41に記載のブランク。
【請求項43】
第2のシール要素を形成するように再構成され得る部分をさらに備える、請求項42に記載のブランク。
【請求項44】
前記ブランクが1つ以上の折曲げラインをさらに備え、各折曲げラインが、前記ブランクにおける隣接する部分間に配置される、請求項40~43のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項45】
前記第1又は第2のシール要素部分に接続される前記支持体の前記部分の一方又は両方と、前記第1及び第2のシール要素部分との間に1つ以上の穿孔をさらに備える、請求項43、又は請求項42若しくは43に従属する場合の請求項43若しくは44に記載のブランク。
【請求項46】
前記支持体が積層材料を含む、請求項1~45のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項47】
前記支持体が金属箔又は金属フィルムを含む、請求項1~46のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項48】
前記支持体がサセプタを備える、請求項1~47のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項49】
支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素と、前記支持体の1つ以上の流路面によって少なくとも部分的に画定された大気のための流路とを備える非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品を作製する方法であって、
1つ以上の流路面部分を備える支持体であって、前記消耗品を形成するように前記支持体を再構成することができるように形作られ寸法決めされた支持体を用意するステップと、
前記支持体の前記1つ以上の流路面部分のうちの1つ以上にエアロゾル生成材料を付するステップと、
前記1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように前記支持体を再構成するステップと、
を含む、方法。
【請求項50】
前記方法が、少なくとも1つの折曲げラインを前記支持体に導入するステップをさらに含み、前記支持体を前記消耗品に再構成することが、前記支持体を前記少なくとも1つの折曲げラインの周りで折り曲げることを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記支持体が封止要素部分をさらに備え、前記支持体が前記大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように再構成されるのと同時に、又はその後に、前記封止要素部分が封止要素に再構成され、前記封止要素が、前記流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置となる、請求項49又は50に記載の方法。
【請求項52】
前記封止要素部分が周縁を有し、前記封止要素部分の前記周縁に隣接する前記支持体の部分に折曲げラインが導入される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記封止要素部分が、前記第1の位置にあるときに、境界部にて前記封止要素に隣接する前記支持体の部分に接続され、前記境界部が複数の穿孔を含む、請求項51又は52に記載の方法。
【請求項54】
前記方法が、第1の封止要素を用意することをさらに含み、前記封止要素が、前記流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置に固定される、請求項49又は50に記載の方法。
【請求項55】
前記封止要素が前記第1の位置に固定される、請求項51~54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記封止要素が前記第1の位置に固定されるときに、前記封止要素が前記支持体の一部分に係合され、前記支持体の前記部分との係合が、前記流路に沿う大気の流れをブロックしない第2の位置への前記封止要素の移動により前記封止要素と前記封止部分が係合された前記支持体の前記部分との一方又は両方が物理的に損傷されるようなものである、請求項51~53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記封止要素が接着剤を使用して前記第1の位置に固定される、請求項52~56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記支持体が第2の封止要素部分をさらに備え、前記支持体が前記大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように再構成されるのと同時に、又は再構成された後に、前記第2の封止要素部分が第2の封止要素に再構成され、前記第2の封止要素が前記流路に沿う大気の流れをブロックするアルファ位置となる、請求項49~57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記第2の封止要素部分が周縁を有し、折曲げラインが前記第2の封止要素部分の前記周縁に隣接する前記支持体の部分に導入される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記第2の封止要素部分が、前記第1の位置にあるときに、境界部にて前記封止要素に隣接する前記支持体の部分に接続され、前記境界部が複数の穿孔を含む、請求項58又は59に記載の方法。
【請求項61】
前記方法が、第2の封止要素を用意することをさらに含み、前記封止要素が、前記流路に沿う大気の流れをブロックするアルファ位置に固定される、請求項49~57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記第2の封止要素が前記アルファ位置に固定される、請求項58~61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記第2の封止要素が接着剤の使用によって前記アルファ位置に固定される、請求項58~62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記流路が、第1及び第2の端部を有する長手方向領域を有し、前記封止要素が、前記流路の前記端部の一方をブロックする、請求項49~63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
エアロゾル生成材料の部分の1つ以上のセットが、前記流路面部分の1つ以上のセットに付され、
前記エアロゾル生成材料の前記部分の各セットが、前記エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を含み、前記部分の各セットについて、前記少なくとも2つの個別部分が堆積ラインに沿う位置に配置され、
各堆積ラインが、前記1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように前記支持体が再構成されるときに前記流路の前記長手方向領域に平行又は略平行である方向に延びる、請求項49~64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
エアロゾル生成材料の部分の2つ以上のセットが存在し、
各堆積ラインが第1の端部及び第2の端部を有し、
各堆積ラインが、該堆積ラインの前記第1及び第2の端部に配置されるエアロゾル生成材料の個別部分を有し、
前記1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように前記支持体が再構成されるときに、各堆積ラインの前記第1の端部が、該堆積ラインの前記第2の端部よりも前記流路の前記第1の端部に近く、
前記堆積ラインの1つに沿う前記エアロゾル生成材料の前記個別部分間の間隔が、少なくとも1つの他の堆積ラインに沿う前記エアロゾル生成材料の前記個別部分間の間隔と同じである、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記流路の前記長手方向領域の方向における前記流路の前記第1の端部と各堆積ラインの前記第1の端部との間の距離が等しいか、又は略等しい、請求項65又は66に記載の方法。
【請求項68】
エアロゾル生成材料の部分の2つ以上のセットが存在し、前記エアロゾル生成材料の前記部分の各セットがエアロゾル生成材料の同数の個別部分を備える、請求項65~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つのセットが、前記流路面部分の各々に付される、請求項49~68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
前記エアロゾル生成材料の前記1つ以上の個別部分の少なくとも1つが、エアロゾル生成材料の長手方向に延びるストリップである、請求項64、又は請求項64に従属する場合の請求項65~69のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
前記長手方向に延びるストリップの少なくとも1つが、前記流路の前記長手方向領域に平行又は略平行である方向に延びる、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記長手方向に延びるストリップの少なくとも1つが、前記流路の前記長手方向領域に対して垂直又は略垂直である方向に延びる、請求項70又は71に記載の方法。
【請求項73】
前記消耗品が、前記流路に沿う空気流が第1の端部から第2の端部になるように構成され、エアロゾル生成材料の各個別部分におけるエアロゾル生成材料の量が、前記第1の端部になるものからの前記エアロゾル生成材料の前記個別部分の距離に依存する、請求項64、又は請求項64に従属する場合の請求項65~72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
前記エアロゾル生成材料の前記個別部分における前記エアロゾル生成材料の量が、前記第1の端部となるものからの該個別部分の距離が増加するにつれて減少する、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記エアロゾル生成材料がエアロゾル生成材料スラリーとして付される、請求項64、又は請求項64に従属する場合の請求項65~74のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
前記エアロゾル生成材料がエアロゾル生成材料フィルムである、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
吸い口を用意するステップをさらに含む、請求項49~76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
前記吸い口が前記流路に配置される、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記封止要素がその第1の位置にあるときに、前記封止要素が前記流路に沿う大気の流れをブロックし前記吸い口を覆う、請求項77又は78に記載の方法。
【請求項80】
前記流路に前記少なくとも1つのフィルタ部分を配置するステップをさらに含む、請求項49~76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項81】
前記少なくとも1つのフィルタ部分が、前記流路の端部に、又は前記流路の端部に隣接して配置される、請求項80に記載の消耗品。
【請求項82】
前記フィルタ部分が、前記第1のシール要素から離れた前記流路の前記端部に、又は前記端部に隣接して配置される、請求項81に記載の消耗品。
【請求項83】
少なくとも1つの少なくとも1つの活性物質を前記少なくとも1つのフィルタ部分に導入するステップをさらに含む、請求項80~82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
前記支持体が積層材料を含む、請求項49~83のいずれか一項に記載の方法。
【請求項85】
前記支持体が金属箔又は金属フィルムを含む、請求項49~84のいずれか一項に記載の方法。
【請求項86】
前記支持体がサセプタを備える、請求項49~85のいずれか一項に記載の方法。
【請求項87】
請求項1~48のいずれか一項に記載の消耗品と共に使用するためのエアロゾル供給デバイスであって、前記消耗品に支持された前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える、エアロゾル供給デバイス。
【請求項88】
請求項87に記載のエアロゾル供給デバイスと、請求項1~48のいずれか一項に記載の消耗品とを備えるエアロゾル供給システム。
【請求項89】
請求項1~48のいずれか一項に記載の消耗品から、使用時に前記消耗品を加熱するが燃焼させないように配置された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用して、エアロゾルを生成する方法であって、前記少なくとも1つのエアロゾル生成器が、抵抗ヒータ要素又は磁場発生器及びサセプタである、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非燃焼式エアロゾル供給システムの分野に関し、特に、エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品として使用するエアロゾル生成材料を含む製品を製造する方法、エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品を製造する方法、並びに消耗品及びエアロゾル供給デバイスを含むエアロゾル供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成物品は、燃焼することなく加熱することにより基材材料から化合物を放出することによって、吸入可能なエアロゾル又は蒸気を放出する。これらは、非燃焼式の物品、エアロゾル生成アセンブリ、又はエアロゾル供給デバイスと称されることがある。
【0003】
そのような製品の一例は、固体エアロゾル生成材料と称されることがあるエアロゾル化可能な材料を加熱することによって、化合物を放出する加熱デバイスである。加熱は、材料の少なくとも1つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成する。これらの製品は、非燃焼加熱デバイスと称されることがある。
【0004】
別の例として、ハイブリッドデバイスがある。これらのハイブリッドデバイスは、加熱によって気化されて吸入可能な蒸気又はエアロゾルを生成する液体源(ニコチンを含んでも含まなくてもよい)を含む。デバイスは、固体エアロゾル生成材料(タバコ材料を含んでも含まなくてもよい)をさらに含み、この材料の成分は吸入可能な蒸気又はエアロゾルに同伴されて吸入媒体を生成する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の第1の態様によれば、エアロゾル供給デバイスに挿入するための消耗品が提供され、この消耗品は、支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素とを備え、支持体は、1つ以上の流路面を備え、支持体の1つ以上の流路面は、大気のための流路を少なくとも部分的に画定し、支持体の1つ以上の流路面の少なくとも1つは、エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分(discrete portion)を支持し、封止要素は、それが流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置から、封止要素が流路に沿う大気の流れをブロックしない第2の位置に移動され得る。
【0006】
本開示の第2の態様によれば、第1の態様による消耗品の作製に使用するためのブランクが提供され、このブランクは、支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素とを備え、支持体は、1つ以上の流路面部分を備え、支持体の1つ以上の流路面部分の少なくとも1つは、エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分を支持し、ブランクは、消耗品を形成するように再構成することができるように構成される。
【0007】
本開示の第3の態様によれば、支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素と、支持体の1つ以上の流路面によって少なくとも部分的に画定された大気のための流路とを備える非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品を製造する方法が提供され、この方法は、1つ以上の流路面部分を備える支持体であって、支持体が消耗品を形成するように再構成することができるように形作られ寸法決めされた支持体を用意することと、支持体の1つ以上の流路面部分のうちの1つ以上にエアロゾル生成材料を付することと、1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように支持体を再構成することとを含む。
【0008】
本開示の第4の態様によれば、本開示の第1の態様による消耗品と共に使用するためのエアロゾル供給デバイスが提供され、このデバイスは、消耗品に支持されたエアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える。
【0009】
本開示の第5の態様によれば、本開示の第1の態様によるエアロゾル供給デバイスと消耗品とを備えるエアロゾル供給システムが提供される。
【0010】
本開示の第6の態様によれば、使用時の消耗品を加熱するが燃焼させないように配置された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用して、本開示の第1の態様による消耗品からエアロゾルを生成する方法が提供され、ここで、少なくとも1つのエアロゾル生成器は、抵抗ヒータ要素又は磁場発生器及びサセプタである。
【0011】
本開示のさらなる特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら、例として与えられる本開示の実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示による消耗品の第1の実施形態を示す第1の斜視図である。
図2】切断線A-A’に沿った図1の消耗品を示す断面図である。
図3図1の消耗品を示す第2の斜視図である。
図4図1の消耗品を示す第3の斜視図である。
図5】製造中の図1の消耗品を示す図である。
図6】本開示による消耗品の第2の実施形態を示す第1の斜視図である。
図7図6の消耗品を示す第2の斜視図である。
図8】製造中の図6の消耗品を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書の消耗品は、代替的に物品と呼ばれることもある。
【0014】
いくつかの実施形態では、消耗品はエアロゾル生成材料を含む。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、エアロゾル改質剤、1つ以上の活性成分、1つ以上の香料、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、及び/又は1つ以上の他の機能材料を備えてもよい。
【0015】
消耗品がこれと共に使用される、エアロゾル生成材料を加熱するための装置は、非燃焼式エアロゾル供給システムの一部分である。非燃焼式エアロゾル供給システムは、電子シガレット、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなど、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する。
【0016】
本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(又はその成分)が燃焼されることも燃やされることもないシステムである。
【0017】
いくつかの実施形態では、送達システムは、電気式の非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0018】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、気化デバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0019】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0020】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、1つ以上が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルエアロゾル生成材料及び固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含んでもよい。
【0021】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、この非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含みかつ非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と称されることがある。
【0023】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システム(その非燃焼式エアロゾル供給デバイスなど)は、電源及びコントローラを備えてもよい。電源は、例えば、電力源又は発熱電源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱電源は、発熱電源の近傍にあるエアロゾル生成材料に又は熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するようエネルギー供給され得る炭素基材を含む。
【0024】
いくつかの実施形態において、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、吸い口、フィルタ及び/又はエアロゾル改質剤を含んでもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、フィルタ、吸い口、及び/又はエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0026】
本開示の第1の態様によれば、エアロゾル供給デバイスに挿入するための消耗品が提供され、この消耗品は、支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素とを備え、支持体は、1つ以上の流路面を備え、支持体の1つ以上の流路面は、大気のための流路を少なくとも部分的に画定し、支持体の1つ以上の流路面の少なくとも1つは、エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分を支持し、封止要素は、それが流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置から、封止要素が流路に沿う大気の流れをブロックしない第2の位置に移動され得る。消耗品は、消耗品を使用するときに、すなわち、エアロゾル生成材料からのエアロゾルを消耗品から引き出すときに、大気が流路に沿って流れる/引き込まれることができる必要があるように構成される。
【0027】
上記実施形態の一実施形態では、支持体の流路面は流路を完全に画定する。いくつかの代替的な実施形態では、消耗品はデバイスで使用するためのものであり、デバイス、又はデバイスの要素、及び消耗品の流路面はそれぞれ、大気のための流路を部分的に画定する。
【0028】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、流路は直線状又は実質的に直線状である。
【0029】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、第1の位置にあるときであって、第2の位置に移動される前、支持体に取り付けられている。封止要素は、封止要素が支持体と同じ材料で形成され、その材料が支持体と封止要素の少なくとも一部分との間で連続的である/切れ目のない(封止要素が支持体と一体的に形成されている)場合、又は支持体及び封止要素が2つの個別要素であり、封止要素が、例えば接着剤又は他の固定具若しくは固定手段を使用して支持体に固定されることによって支持体と係合されている場合に、第1の位置にあるときに支持体に取り付けられている。
【0030】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、第2の位置にあるときに、支持体から取り外される。
【0031】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素の第1の位置から第2の位置への移動は、封止要素が第1の位置から第2の位置に移動したという不可逆的な表示を生成する。これは、消耗品が第1の位置にある封止要素に供給されることを可能にし、封止要素が第1の位置から移動された場合にその移動の不可逆的な表示が存在するため、ユーザは消耗品が使用されなかったと判断できるため、有利である。これは、消耗品及び消耗品が使用されるデバイスの衛生的な使用に役立ち、及び/又は消耗品が使用されたかどうかをユーザが知るのに役立つことができる。
【0032】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、不可逆的な表示は、支持体の一部分及び封止要素の一方又は両方に対する物理的又は視覚的変化である。例えば、限定ではないが、表示は、封止要素及び/若しくは消耗品が形成される材料の引裂き、封止要素に関連するインジケータ材料の引裂き、又は封止要素及び/若しくは消耗品が形成される材料の色の変化であってもよい。
【0033】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、封止要素が第1の位置にあるときであって、封止要素が第2の位置に移動する前、封止要素に隣接する支持体の少なくとも一部分と一体的に形成されている。
【0034】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、境界部で封止要素に隣接する支持体の部分に接続され、境界部は複数の穿孔を含む。
【0035】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、穿孔は一列であり、封止要素を第2の位置に移動させることは、穿孔の列の周りで封止要素を回転させること、又は穿孔の列に沿って封止要素を支持体から引き裂くことを含む。穿孔は、支持体から封止要素を引き裂くのに役立つ。穿孔は、支持体からの封止要素の引裂きが生じる位置を制御するのに役立つ。
【0036】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、穿孔は、封止要素に隣接する支持体の部分の全体を貫通しない。
【0037】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、封止要素が第1の位置にあるときであって、封止要素が第2の位置に移動する前、固定要素によって支持体に取り付けられている。いくつかの実施形態では、封止要素は、紙又は金属箔などの容易に引き裂かれる材料で形成される。いくつかの実施形態では、固定要素は脆弱である。
【0038】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、固定要素は接着剤である。
【0039】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、消耗品は第2の封止要素をさらに備え、第2の封止要素は、支持体と係合されて流路に沿う大気の流れをブロックするアルファ位置、及び第2の封止要素が流路に沿う大気の流れをブロックしないベータ位置から移動されてもよい。
【0040】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、第2の封止要素は、アルファ位置にあるときに、支持体と係合される。
【0041】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、第2の封止要素は、ベータ位置にあるときに、支持体から取り外される。
【0042】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、第2の封止要素は、アルファ位置にあるときに、境界部にて第2の封止要素に隣接する支持体の部分に接続され、境界部は複数の穿孔を含む。
【0043】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、穿孔は一列に配置され、第2の封止要素のベータ位置への移動は、第2の封止要素を穿孔の列の周りで回転させること、又は第2の封止要素を穿孔の列に沿って支持体から引き裂くことを含む。
【0044】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、第1及び第2の封止要素の一方又は両方は、第2/ベータ位置にあるときに、支持体に取り付けられる。
【0045】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、第1及び第2の封止要素の一方又は両方は、第1/アルファ位置と第2/ベータ位置との間の1つ以上の中間位置に移動可能であり、その後、第1/アルファ位置と第2/ベータ位置との間の1つ以上の中間位置に留まるように構成される。各中間位置は、封止要素が流路に沿う大気の流れを部分的にブロックする位置である。各中間位置において、封止要素は、流路に沿う大気の流れを異なる量でブロックする。これは、第1及び/又は第2の封止要素が配置される中間位置が、消耗品が使用されているときの流路に沿っての圧力降下に影響を及ぼし、その結果、消耗品のユーザの感覚的体験に影響を及ぼすという利点を有する。例えば、限定ではないが、中間位置は、消耗品によって生成されたエアロゾルがユーザの口の中にどのように供給されるか、及び/又はユーザがエアロゾルをどの程度深く吸入するかに影響を及ぼす。
【0046】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、流路は、第1及び第2の端部を有する長手方向領域を有し、封止要素は、封止要素が第1の位置にあるときであって、封止要素が第2の位置に移動する前、流路の端部の一方をブロックする。いくつかの実施形態では、第2の封止要素は、第2の封止要素がアルファ位置にあるときに、流路の端部の他方をブロックする。
【0047】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、流路は、流路の長手方向領域の少なくとも一部分に沿って実質的に一定の断面形状を有する。
【0048】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、流路の長手方向領域の少なくとも一部分の断面形状は、多角形、正三角形、略正三角形、正方形、長方形、多角形の対角線上に対向する面が平行である正多角形、多角形の対角線上に対向する面が平行又は略平行である略正多角形、円形、略円形、楕円形、又は略楕円形のいずれかである。
【0049】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、消耗品は、エアロゾル生成材料の部分の1つ以上のセットをさらに含み、エアロゾル生成材料の部分の各セットは、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を含み、少なくとも2つの個別部分は、堆積ラインに沿う位置に配置され、各堆積ラインは、流路の長手方向領域に平行又は略平行である方向に延びる。その堆積ライン又は各堆積ラインは仮想線であり、このラインに沿ってエアロゾル生成材料の2つ以上の個別部分が配置される。いくつかの実施形態では、その堆積ライン又は各堆積ラインは直線である。
【0050】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、消耗品は、エアロゾル生成材料の部分の1つ以上のセットをさらに含み、エアロゾル生成材料の部分の各セットは、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を含み、少なくとも2つの個別部分は、堆積ラインに沿う位置に配置され、各堆積ラインは、流路の長手方向領域に平行ではない方向に延びる。
【0051】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、消耗品は、エアロゾル生成材料の部分の2つ以上のセットをさらに含み、エアロゾル生成材料の部分の各セットは、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を含み、1つのセットにおける少なくとも2つの個別部分は、その部分のセットの堆積ラインに沿う位置に配置され、各堆積ラインは、他の堆積ラインの少なくとも1つに平行又は略平行である方向に延びる。
【0052】
上記実施形態のいくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料の個別部分は、エアロゾル生成材料の1つの個別部分の加熱がエアロゾル生成材料の隣接する個別部分を加熱しないように、堆積ラインに沿って及び/又は堆積ライン間で互いに十分に離間する。
【0053】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の部分の2つ以上のセットが存在し、各堆積ラインは第1の端部及び第2の端部を有し、各堆積ラインは堆積ラインの第1及び第2の端部に配置されるエアロゾル生成材料の個別部分を有し、各堆積ラインの第1の端部はその堆積ラインの第2の端部よりも流路の第1の端部に近く、堆積ラインの1つに沿うエアロゾル生成材料の個別部分間の間隔は、少なくとも1つの他の堆積ラインに沿うエアロゾル生成材料の個別部分間の間隔と同じである。
【0054】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、流路の長手方向領域の方向における流路の第1の端部と各堆積ラインの第1の端部との間の距離は同一又は略同一である。
【0055】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の部分の2つ以上のセットが存在し、エアロゾル生成材料の部分の各セットは、エアロゾル生成材料の同数の個別部分を含む。
【0056】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の部分の少なくとも1つのセットが、支持体の各流路面に支持される。
【0057】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体の流路面のそれぞれに支持されたエアロゾル生成材料の部分のセットが1つ存在する。いくつかの実施形態では、部分のセットの各々は、部分のセットの各々がエアロゾル生成材料の同数の個別部分を含み、それらの個別部分は、他の流路面に支持されたエアロゾル生成材料の個別部分としてそれらが支持されている流路面に対して同じ間隔及び位置を有するという点で、部分のセットの各々は互いに同じである。
【0058】
一実施形態では、エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分のうちの少なくとも1つは、エアロゾル生成材料の長手方向に延びるストリップである。
【0059】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、長手方向に延びるストリップの少なくとも1つは、流路の長手方向領域に平行又は略平行である方向に延びる。いくつかの実施形態では、長手方向に延びるストリップの少なくとも1つは、流路の略全長にわたって延びる。
【0060】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、長手方向に延びるストリップの少なくとも1つは、流路の長手方向領域に対して垂直又は略垂直である方向に延びる。いくつかの実施形態では、長手方向に延びるストリップの少なくとも1つは、支持体の流路面の少なくとも2つに支持される。
【0061】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の個別部分は、仮想線に沿っていない配置で流路面の少なくとも1つに支持される。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料の個別部分の配置及び数は、流路面の各々において同じである。
【0062】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、消耗品は、流路に沿う大気の流れが第1の端部から第2の端部になるように構成され、エアロゾル生成材料の各個別部分におけるエアロゾル生成材料の量は、第1の端部からのエアロゾル生成材料の個別部分の距離に依存する。
【0063】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の個別部分におけるエアロゾル生成材料の量は、その個別部分の第1の端部からの距離が増加するにつれて減少する。これは、エアロゾル生成材料の個別部分が流路の第1の端部からさらに離れている(又はエアロゾル生成材料の個別部分がユーザに近い)ほど、個別部分が生成するエアロゾルが少なくなるという効果を有する。これにより、消耗品のユーザによって吸入されるエアロゾルの量は、流路上のエアロゾル生成材料の個別部分の位置に関係なく略等しくなる。これは、エアロゾル生成材料の個別部分がユーザに近いほど、ユーザが消耗品からエアロゾルを吸入した後に流路に存在するエアロゾルの体積が小さくなり、より少ないエアロゾルがユーザに到達する前に凝縮するからである。したがって、ユーザにより近いエアロゾル生成材料は、ユーザによって吸入されるエアロゾルを供給するために、及び流路に存在するために、ユーザから遠いエアロゾル生成材料よりも、より少ないエアロゾルを生成する必要がある。
【0064】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、消耗品は吸い口をさらに備える。
【0065】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、吸い口は流路に配置される。
【0066】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、封止要素が第1の位置にあるときであって、封止要素が第2の位置に移動する前、流路に沿う大気の流れをブロックし吸い口を覆い、封止要素の第2の位置への移動により、ユーザは吸い口にアクセスすることが可能になる。
【0067】
上記実施形態のいずれかの代替的な実施形態では、消耗品は、取外し可能な吸い口を受容するように構成されたソケットをさらに備える。
【0068】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、ソケットは流路に配置される。
【0069】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、封止要素が第1の位置にあるときであって、封止要素が第2の位置に移動する前、流路に沿う大気の流れをブロックし吸い口用のソケットを覆い、封止要素が第2の位置への移動により、ユーザはソケットにアクセスすることが可能になる。
【0070】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、消耗品は少なくとも1つのフィルタ部分をさらに備え、少なくとも1つのフィルタ部分は流路に配置される。そのフィルタ部分又は各フィルタ部分は、流路に沿って所望の圧力降下をもたらすのを助けてもよい。追加的又は代替的に、そのフィルタ部分又は各フィルタ部分は、エアロゾル生成材料から放出された蒸気をエアロゾルに移行させるのを助けてもよい。追加的又は代替的に、そのフィルタ部分又は各フィルタ部分は、流路内に形成される凝縮物を吸収又は吸着するのを助けることができ、したがって、そのような凝縮物が流路を出てユーザによって摂取されるか、又はユーザ若しくはその衣服を汚す可能性を低下させる。
【0071】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、少なくとも1つのフィルタ部分は、流路の端部に又はそれに隣接して配置される。いくつかの実施形態では、消耗品は、流路の各端部に又はそれに隣接して配置されたフィルタ部分を有する2つのフィルタ部分を備える。
【0072】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、フィルタ部分は、第1のシール要素から離れた流路の端部に又はそれに隣接して配置される。
【0073】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、少なくとも1つのフィルタ部分は、フィルタ本体及び少なくとも1つの活性物質を備える。少なくとも1つの活性物質は、香味料であってもよい。
【0074】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、少なくとも1つのフィルタ部分は、酢酸セルロース、エアレイド紙、綿系材料、細断紙、若しくはカットラグタバコのうちの1つ以上、又はこれらの材料の2つ以上の混合物を含む。少なくとも1つのフィルタ部分は、他の適切な高表面積材料を含んでもよく、高表面積は、蒸気からのエアロゾルの形成を補助するのに適している。
【0075】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、少なくとも1つのフィルタ部分は、吸収性又は吸着性材料である。
【0076】
本開示の第2の態様によれば、第1の態様による消耗品の作製に使用するためのブランクが提供され、このブランクは、支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素とを備え、支持体は、1つ以上の流路面部分を備え、支持体の1つ以上の流路面部分の少なくとも1つは、エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分を支持し、ブランクは、消耗品を形成するように再構成することができるように構成される。
【0077】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、ブランクは、第1のシール要素を形成するように再構成することができる部分をさらに備える。
【0078】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、ブランクは、第2のシール要素を形成するように再構成することができる部分をさらに備える。
【0079】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、ブランクは、1つ以上の折曲げラインをさらに備え、各折曲げラインはブランクの隣接する部分間に配置される。
【0080】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、ブランクは、第1又は第2のシール要素部分に接続された支持体の部分の一方又は両方と、第1及び第2のシール要素部分との間に、1つ以上の穿孔をさらに備える。
【0081】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は積層材料を含む。
【0082】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は金属箔又は金属フィルムを含む。
【0083】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体はサセプタを備える。
【0084】
本開示の第3の態様によれば、支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素と、支持体の1つ以上の流路面によって少なくとも部分的に画定された大気のための流路とを備える非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品を製造する方法が提供され、この方法は、1つ以上の流路面部分を備える支持体であって、支持体が消耗品を形成するように再構成することができるように形作られ寸法決めされた支持体を用意することと、支持体の1つ以上の流路面部分のうちの1つ以上にエアロゾル生成材料を付することと、1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように支持体を再構成することとを含む。
【0085】
いくつかの実施形態では、支持体は、材料の平坦なシートとして提供される。材料のシートは、支持体が、流路を少なくとも部分的に画定する三次元形状を形成するように折り曲げられるか、そうでなければ再構成され得るように形作られ寸法決めされてもよい。
【0086】
上記実施形態の一実施形態では、支持体が再構成されると、支持体の流路面が流路を完全に画定する。いくつかの代替的な実施形態では、消耗品はデバイスで使用するためのものであり、デバイス又はデバイスの要素、及び消耗品の流路面は、支持体が再構成されると、それぞれ大気のための流路を部分的に画定する。
【0087】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は、支持体が再構成されると流路が直線状又は実質的に直線状になるように構成される。
【0088】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、方法は、少なくとも1つの折曲げラインを支持体に導入することをさらに含み、支持体を消耗品に再構成することは、支持体を少なくとも1つの折曲げラインの周りで折り曲げることを含む。
【0089】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は封止要素部分をさらに備え、支持体が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように再構成されるのと同時に、又はその後に、封止要素部分は封止要素に再構成され、封止要素は、流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置にある。
【0090】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素部分は周縁を有し、折曲げラインは、封止要素部分の周縁に隣接する支持体の部分に導入される。
【0091】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素部分は周縁を有し、1つ以上の穿孔が封止要素部分の周縁に隣接する支持体の部分に導入される。
【0092】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、方法は、第1の封止要素を用意することをさらに含み、封止要素は、流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置に固定される。そのような実施形態では、封止要素は、消耗品の残りの部分とは別個に形成される。
【0093】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は第1の位置に固定される。したがって、封止要素は、流路に沿う大気の流れをブロックする位置に固定される。
【0094】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、第1の位置に固定されるときに支持体の一部分と係合され、支持体のその部分との係合は、流路に沿った大気の流れをブロックしない第2の位置への封止要素の移動が、例えば封止要素及び支持体の一部分の一方又は両方を物理的に損傷させることによって、封止部分が第2の位置に移動したことを不可逆的に示すようなものである。
【0095】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は接着剤を使用して第1の位置に固定される。接着剤は、低粘着感圧接着剤などの剥離可能な接着剤でない任意の形態の接着剤であってもよい。
【0096】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は、第2の封止要素部分をさらに備え、支持体が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように再構成されるのと同時に、又は再構成された後に、第2の封止要素部分は第2の封止要素に再構成され、第2の封止要素は、流路に沿う大気の流れをブロックするアルファ位置にある。
【0097】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、第2の封止要素部分は周縁を有し、折曲げラインは、第2の封止要素部分の周縁に隣接する支持体の部分に導入される。
【0098】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、第2の封止要素部分は周縁を有し、1つ以上の穿孔が第2の封止要素部分の周縁に隣接する支持体の部分に導入される。
【0099】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、方法は、第2の封止要素を設けることをさらに含み、封止要素は、流路に沿う大気の流れをブロックするアルファ位置に固定される。
【0100】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、第2の封止要素は、接着剤の使用によってアルファ位置に固定される。接着剤は、任意の適切な形態の接着剤であってもよい。
【0101】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、流路は、第1及び第2の端部を有する長手方向領域を有し、第1の封止要素は、流路の端部の一方をブロックする。いくつかの実施形態では、第2の封止要素は、流路の端部の他方をブロックする。
【0102】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は、流路が流路の長手方向範囲の少なくとも一部分に沿って実質的に一定の断面形状を有するように再構成される。上記実施形態のいずれかの一実施形態では、流路の長手方向領域の少なくとも一部分の断面形状は、多角形、正三角形、略正三角形、正方形、長方形、多角形の対角線上に対向する面が平行である正多角形、多角形の対角線上に対向する面が平行又は略平行である略正多角形、円形、略円形、楕円形、又は略楕円形のいずれかである。
【0103】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の部分の1つ以上のセットが流路面部分の1つ以上に付され、エアロゾル生成材料の部分の各セットは、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を含み、部分の各セットについて、少なくとも2つの個別部分は、堆積ラインに沿う位置に配置され、各堆積ラインは、1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように支持体が再構成されたときに流路の長手方向範囲に平行又は略平行である方向に延びる。その堆積ライン又は各堆積ラインは仮想線であり、このラインに沿ってエアロゾル生成材料の2つ以上の個別部分が配置される。いくつかの実施形態では、その堆積ライン又は各堆積ラインは直線である。
【0104】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の部分の1つ以上のセットが流路面部分の1つ以上に付され、エアロゾル生成材料の部分の各セットは、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を含み、少なくとも2つの個別部分は、堆積ラインに沿う位置に配置され、各堆積ラインは、1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように支持体が再構成されたときに、流路の長手方向範囲と平行ではない方向に延びる。
【0105】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の部分の1つ以上のセットが流路面部分の1つ以上に付され、エアロゾル生成材料の部分の各セットは、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を含み、1つのセットにおける少なくとも2つの個別部分は、その部分のセットの堆積ラインに沿う位置に配置され、各堆積ラインは、1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように支持体が再構成されたときに他の堆積ラインの少なくとも1つに平行又は略平行である方向に延びる。
【0106】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の部分の2つ以上のセットが存在し、各堆積ラインは第1の端部及び第2の端部を有し、各堆積ラインは堆積ラインの第1及び第2の端部に配置されたエアロゾル生成材料の個別部分を有し、1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように支持体が再構成されると、各堆積ラインの第1の端部はその堆積ラインの第2の端部よりも流路の第1の端部に近く、堆積ラインの1つに沿うエアロゾル生成材料の個別部分間の間隔は、少なくとも1つの他の堆積ラインに沿うエアロゾル生成材料の個別部分間の間隔と同じである。
【0107】
上記実施形態のいくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料の個別部分は、エアロゾル生成材料の1つの個別部分の加熱がエアロゾル生成材料の隣接する個別部分を加熱しないように、堆積ラインに沿って及び/又は堆積ライン間で互いに十分に離間する。
【0108】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、流路の長手方向領域の方向における流路の第1の端部と各堆積ラインの第1の端部との間の距離は同一又は略同一である。
【0109】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の部分の2つ以上のセットが存在し、エアロゾル生成材料の部分の各セットは、エアロゾル生成材料の同数の個別部分を含む。
【0110】
上記実施形態のいずれかの実施形態では、エアロゾル生成材料の部分の少なくとも1つのセットが流路面部分の各々に付される。
【0111】
一実施形態では、エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分のうちの少なくとも1つは、エアロゾル生成材料の長手方向に延びるストリップである。
【0112】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、長手方向に延びるストリップは、流路の長手方向領域に平行又は略平行である方向に延びる。いくつかの実施形態では、長手方向に延びるストリップの少なくとも1つは、流路の略全長にわたって延びる。
【0113】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、長手方向に延びるストリップの少なくとも1つは、流路の長手方向領域に対して垂直又は略垂直である方向に延びる。いくつかの実施形態では、長手方向に延びるストリップの少なくとも1つは、支持体の流路面の少なくとも2つに支持される。
【0114】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、消耗品は、流路に沿う空気流が第1の端部から第2の端部になるように構成され、エアロゾル生成材料の各個別部分におけるエアロゾル生成材料の量は、第1の端部となるものからのエアロゾル生成材料の個別部分の距離に依存する。
【0115】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の個別部分におけるエアロゾル生成材料の量は、第1の端部となるものからのその個別部分の距離が増加するにつれて減少する。
【0116】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料スラリーとして付される。
【0117】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料はエアロゾル生成材料フィルムである。
【0118】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、方法は、吸い口を用意することをさらに含む。
【0119】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、吸い口は流路に配置される。
【0120】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、封止要素がその第1の位置にあるときに、流路に沿う大気の流れをブロックし、吸い口を覆う。
【0121】
上記実施形態のいずれかの代替的な実施形態では、方法は、取外し可能な吸い口を受容するように構成されたソケットを用意することをさらに含む。
【0122】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、ソケットは流路に配置される。
【0123】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、封止要素は、封止要素が第1の位置にあるときであって、封止要素が第2の位置に移動する前、流路に沿う大気の流れをブロックし吸い口用のソケットを覆い、封止要素が第2の位置への移動により、ユーザはソケットにアクセスすることが可能になる。
【0124】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、方法は、流路に少なくとも1つのフィルタ部分を配置することをさらに含む。
【0125】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、少なくとも1つのフィルタ部分は、流路の端部に又はそれに隣接して配置される。
【0126】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、フィルタ部分は、第1のシール要素から離れた流路の端部に又はそれに隣接して配置される。
【0127】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、方法は、少なくとも1つの少なくとも1つの活性物質を少なくとも1つのフィルタ部分に導入することをさらに含む。
【0128】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は積層材料を含む。
【0129】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は金属箔又は金属フィルムを含む。
【0130】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体はサセプタを備える。
【0131】
エアロゾル生成材料は、例えば、加熱され、照射され、又は他の任意の方法でエネルギー供給がされるときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質及び/又は香味料を含んでも含んでなくてもよい固体、液体、又は半固体(ゲルなど)の形態であってもよい。
【0132】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質及び/又は香料、1つ以上のエアロゾル形成材料、並びに任意選択で1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0133】
エアロゾル生成材料は、ゲル化剤などの結合剤、及びエアロゾル形成剤を含んでもよい。また、任意選択的に、送達される物質、及び/又は充填材が存在してもよい。任意選択的に、水などの溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ以上の他の成分は、溶媒に可溶であってもなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、植物性材料を実質的に含まない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0134】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよく、又はエアロゾル生成フィルムの形態であってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤と、エアロゾル形成剤とを含んでもよい。また、任意選択的に、送達される物質、及び/又は充填材が存在してもよい。エアロゾル生成フィルムは、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0135】
エアロゾル生成フィルムは、約0.015mm~約1mmの厚さを有してもよい。例えば、厚さは、約0.05mm、0.1mm、又は0.15mm~約0.5mm、又は0.3mmの範囲であり得る。
【0136】
エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤を、水などの溶媒と、エアロゾル形成剤と、送達される1つ以上の物質などの1つ以上の他の成分と組み合わせてスラリーを形成し、次いでスラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部分を揮発させてエアロゾル生成フィルムを形成することによって形成されてもよい。
【0137】
スラリーが加熱されて、少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%又は90wt%の溶媒が除去されてもよい。
【0138】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含んでもよく、又は「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体であるエアロゾル生成フィルムを含む。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。非晶質固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、例えば、約50wt%、60wt%、又は70wt%の非晶質固体から約90wt%、95wt%、又は100wt%の非晶質固体までを含んでもよい。
【0139】
非晶質固体は、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。非晶質個体は、実質的にタバコを含まなくてもよい。
【0140】
サセプタは、交流磁場などの変動磁場による侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場をサセプタに貫通させると、電気渦電流に起因して抵抗加熱によるサセプタの誘導加熱が生じる。サセプタは磁性材料であってもよく、その結果、変動磁場をサセプタに貫通させると、サセプタの磁気ヒステリシス加熱が生じる。サセプタは、導電性及び磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタは両方の加熱のメカニズムによって加熱可能である。変動磁場を発生させるように構成されたデバイスは、磁場発生器と称される。
【0141】
サセプタは、鉄などの強磁性金属、又は鋼若しくは鉄ニッケル合金などの鉄合金を含んでもよい。いくつかの例示的な強磁性金属は、グレード410のステンレス鋼、又はグレード420のステンレス鋼、又はグレード430のステンレス鋼、又は同様のグレードのステンレス鋼などの、400シリーズのステンレス鋼である。代替的に、サセプタは、アルミニウムなどの適切な非磁性、特に常磁性の導電性材料を含んでもよい。常磁性導電性材料では、誘導加熱は、渦電流による抵抗加熱のみによって生じる。代替的に、サセプタは、非導電性フェリ磁性セラミックなどの非導電性フェリ磁性材料を含んでもよい。その場合、熱はヒステリシス損失によってのみ発生される。サセプタは、フィサーム(Phytherm)230(50wt%のNi、10wt%のCr、残りFeを有する組成(重量%=wt%)を有する)又はPhytherm260(50wt%のNi、9wt%のCr、残りFeを有する組成)のような市販の合金を含んでもよい。
【0142】
上記実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料は活性物質を含む。
【0143】
本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を得ること、又は増強することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択されてもよい。活性物質は、天然由来であってもよく、又は合成的に得られるものであってもよい。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、非カンナビノイド由来のテルペン、テイン、B6若しくはB12若しくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくは組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、カンナビス、又は別の植物の1つ以上の構成成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。
【0144】
活性物質は、1つ以上のカンナビノイド又はテルペンなどの、大麻の1つ以上の成分、誘導体又は抽出物を含み得る。
【0145】
いくつかの実施形態では、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニン又はビタミンB12を含む。
【0146】
活性物質は、1つ以上の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよく、又はそれらに由来したものであってもよい。本明細書で使用される場合、「植物性物質」という用語は、限定されるものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、又は殻などを含む、植物に由来する任意の材料を含む。代替的に、材料は、合成的に得られた植物に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、シートなどの形態であってもよい。植物の例は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ロイボ、カモミール、亜麻、ジンジャー、イチョウビロバ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、甘草(リコリス)、抹茶、マト、オレンジスキン、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶又は紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニス(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、ビーフステーキプラント、クルフマ、ウコン、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、サルトル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミエン、マルジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、ニラ、カルビ、ベルベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、人参、テアニン、シアクリン、マカ、シュワガンダ、ダミアナ、グアラナ、クロロフィル、バオバブ又はそれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種である、ヨウシュハッカ、ハッカ属、エジプシャンミント、セイヨウハッカ、オーデコロンミント、キャンディーミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ホースミント、パイナップルミント、ベニーロイヤルミント、ミドリハッカ、及びアップルミントから選択されてもよい。
【0147】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0148】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
【0149】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ルイボス及びフェンネルから選択される。
【0150】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、香料又は香味料を含む。
【0151】
本明細書で使用される場合、「香料」及び「香味料」という用語は、地域の規制が認可している場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。それらは、天然に存在する香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成により得られる材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、モクセイ葉、カミツレ、フェヌグリーク、チョウジ、メイプル、抹茶、メントール、二ホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ヒメコウジ、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、マツ、ハチミツエキス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイランノキ、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピメント、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属のいずれかの種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ茶、オレンジの皮、バラ、緑茶又は紅茶のような茶、タイム、ビャクシン、ニワトコの花、バジル、ローリエの葉、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミエン、ハナハッカ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤又は刺激剤、糖及び/又は糖置換体(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール又はマンニトール)、並びに木炭、クロロフィル、鉱物、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加剤を含んでもよい。それらは、模造品、合成若しくは天然成分又はそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は気体であってもよい。
【0152】
いくつかの実施形態では、香料は、メントール、スペアミント及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、大麻から抽出された香料成分を含む。
【0153】
いくつかの実施形態では、香料は、感覚惹起剤を含んでもよく、感覚惹起剤は、アロマ又は味覚神経に加えて、又はその代わりに、第五脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘発され知覚される体性感覚センセーションを達成することが意図され、これらは、加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻痺効果をもたらす薬剤を含んでもよい。適切な熱効果剤は、それだけに限らないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、それだけに限らないが、ユーコリプトール、WS-3であってもよい。
【0154】
エアロゾル生成材料はエアロゾル生成剤を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、エアロゾルを形成することができる1つ以上の成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含んでもよい。特定の例では、エアロゾル生成剤はグリセロールを含む。
【0155】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、及びグリセリンなどの1つ以上の多価アルコール、グリセロールモノ-、ジ-、若しくはトリアセテートなどの多価アルコールのエステル、並びに/又はドデカン二酸ジメチル及びテトラデカン二酸ジメチルなどのモノ-、ジ-、若しくはポリカルボン酸の脂肪族エステルを含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約0.1wt%、0.5wt%、1wt%、3wt%、5wt%、7wt%又は10%から約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%又は25wt%までのエアロゾル生成剤を含んでもよい(すべて乾燥重量ベースで計算)。エアロゾル生成剤は可塑剤として作用し得る。例えば、エアロゾル生成材料は、0.5~40wt%、3~35wt%、又は10~25wt%のエアロゾル生成剤を含んでもよい。
【0157】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、27wt%又は30wt%から約60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%又は35wt%までのエアロゾル生成剤(DWB)を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~60wt%、20~50wt%、25~40wt%、又は30~35wt%のエアロゾル生成剤を含んでもよい。
【0158】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約40~80wt%、40~75wt%、50~70wt%、又は55~65wt%などの最大約80wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含んでもよい。
【0159】
エアロゾル生成材料はまた、ゲル化剤を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は親水コロイドを含む。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、セルロース(及び誘導体)、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール、及びそれらの組合せを含む群から選択された1つ以上の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガムグアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの1つ以上を含む。場合によっては、ゲル化剤は、アルギン酸塩及び/又はペクチンを含み、エアロゾル生成材料の形成中に硬化剤(カルシウム源など)と組み合わされてもよい。場合によっては、エアロゾル生成材料は、カルシウム架橋アルギン酸塩及び/又はカルシウム架橋ペクチンを含んでもよい。
【0160】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、セルロース系ゲル化剤、非セルロース系ゲル化剤、グアーガム、アカシアガム、及びそれらの混合物から選択された1つ以上の化合物を含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、セルロース系ゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース(CA)、酢酸酪酸セルロース(CAB)、酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)、及びそれらの組合せからなる群から選択される。
【0162】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース、グアーガム、又はアカシアガムのうちの1つ以上を含む(又はそれらのうちの1つ以上である)。
【0163】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、寒天、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸塩、及びそれらの組合せを、これらに限定されないが、含む1つ以上の非セルロース系ゲル化剤を含む(又は1つ以上の非セルロース系ゲル化剤である)。好ましい実施形態では、非セルロース系ゲル化剤は、アルギン酸塩又は寒天である。
【0164】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤はアルギン酸塩を含み、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料中に、エアロゾル生成材料の10~30wt%の量で存在する(乾燥重量ベースで計算)。いくつかの実施形態では、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料中に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩と、ペクチンなどの少なくとも1つのさらなるゲル化剤とを含む。
【0165】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%から約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、又は35wt%までのゲル化剤を含む(すべて乾燥重量ベースで計算)。例えば、エアロゾル生成材料は、1~50wt%、5~45wt%、10~40wt%、又は20~35wt%のゲル化剤を含んでもよい。
【0166】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%、22wt%、24wt%、又は25wt%から約30wt%、32wt%、又は35wt%までのゲル化剤を含む(すべて乾燥重量ベースで計算)。例えば、エアロゾル生成材料は、20~35wt%又は25~30wt%のゲル化剤を含んでもよい。
【0167】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、又は20wt%から約60wt%、50wt%、40wt%、30wt%、又は25wt%までのゲル化剤(DWB)を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~40wt%、15~30wt%、又は20~25wt%のゲル化剤(DWB)を含んでもよい。
【0168】
例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約10wt%、20wt%、25wt%、30wt%、又は35wt%から約60wt%、55wt%、50wt%、又は45wt%までの量のゲル化剤及び充填材を一緒に含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、又は35~45wt%の量のゲル化剤及び充填材を一緒に含む。
【0169】
例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、25wt%、30wt%、又は35wt%から約60wt%、55wt%、50wt%、又は45wt%までの量のゲル化剤(すなわち、充填材の量を考慮しない)を含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~60wt%、20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、又は35~45wt%の量のゲル化剤(すなわち、充填材の量を考慮しない)を含む。
【0170】
いくつかの例では、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料の約5~40wt%、又は15~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約5~40wt%、又は15~40wt%の量のアルギン酸塩を含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~40wt%、又は約15wt%~35wt%の量のアルギン酸塩を含む。
【0171】
いくつかの例では、ペクチンは、エアロゾル生成材料の約3~15wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約3~15wt%の量のペクチンを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のペクチンを含む。
【0172】
いくつかの例では、グアーガムは、エアロゾル生成材料の約3~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約3~40wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約15~40wt%、又は約20~40wt%、又は約15~35wt%の量のグアーガムを含む。
【0173】
例では、アルギン酸塩は、ゲル化剤の少なくとも約50wt%の量で存在する。例では、エアロゾル生成材料はアルギン酸塩及びペクチンを含み、アルギン酸塩とペクチンとの比は1:1~10:1である。アルギン酸塩とペクチンとの比は、典型的には>1:1であり、すなわち、アルギン酸塩はペクチンの量より多い量で存在する。例では、アルギン酸塩とペクチンとの比は、約2:1~8:1、又は約3:1~6:1、又はおよそ4:1である。
【0174】
エアロゾル生成材料は、(a)エアロゾル生成材料又はその前駆体の成分を含むスラリーを形成すること、(b)スラリーの層を形成すること、(c)スラリーを、ゲルを形成するように設定すること、及び(d)乾燥させてエアロゾル生成材料を形成すること、によって形成されてもよい。
【0175】
スラリーの層を形成すること(b)は、典型的には、スラリーをスプレー、キャスト(casting)、又は押出成形(extruding)することを含む。例では、スラリー層は、スラリーをエレクトロスプレーすることによって形成される。例では、スラリー層は、スラリーをキャストすることによって形成される。
【0176】
いくつかの例では、(b)及び/又は(c)及び/又は(d)は、少なくとも部分的に、同時に行われる(例えば、エレクトロスプレー中に)。いくつかの例では、(b)、(c)、及び(d)は連続して行われる。
【0177】
いくつかの例では、スラリーは支持体に付される。層は、支持体上に形成さてもよい。
【0178】
例では、スラリーは、ゲル化剤、エアロゾル形成剤、及び活性物質を含む。スラリーは、エアロゾル生成材料の組成に関して本明細書に与えられた割合のうちのいずれかでこれらの成分を含んでもよい。例えば、スラリーは(乾燥重量ベースで)、
ゲル化剤、及び、任意選択的に充填材(ゲル化剤及び充填材の量が一緒にスラリーの約10~60wt%の量である)と、
スラリーの約40~80wt%の量のエアロゾル形成剤材料と、
任意選択的に、スラリーの最大約20wt%の量の活性物質と、
を含んでもよい。
【0179】
ゲルを硬化させること(c)は、硬化剤をスラリーに与えることを含んでもよい。例えば、スラリーは、ゲル前駆体としてアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、又はアルギン酸アンモニウムを含んでもよく、カルシウム源(塩化カルシウムなど)を含む硬化剤がスラリーに添加されてアルギン酸カルシウムゲルが形成されてもよい。
【0180】
例では、硬化剤は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、又はそれらの組合せを含むか、又はそれらからなる。いくつかの例では、硬化剤は、ギ酸カルシウム及び/又は乳酸カルシウムを含むか、又はそれからなる。特定の例において、硬化剤は、ギ酸カルシウムを含むか、又はギ酸カルシウムからなる。本発明者らは、典型的には、ギ酸カルシウムを硬化剤として採用することにより、より大きな引張強度及びより大きな伸長抵抗を有するエアロゾル生成材料が得られることを特定した。
【0181】
カルシウム源などの硬化剤の総量は、0.5~5wt%であってもよい(乾燥重量ベースで計算)。好適には、総量は、約1wt%、2.5wt%又は4wt%から約4.8wt%又は4.5wt%までであってもよい。本発明者らは、硬化剤の添加が少なすぎると、エアロゾル生成材料成分が安定化せず、これらの成分がエアロゾル生成材料から脱落する結果となるエアロゾル生成材料が生じ得ることを見出した。本発明者らは、硬化剤を添加しすぎると、非常に粘着性が高く、その結果、取扱い性が悪いエアロゾル生成材料が生じることを見出した。
【0182】
エアロゾル生成材料がタバコを含有しない場合、より多量の硬化剤を適用する必要があることがある。したがって、場合によっては、硬化剤の総量は、乾燥重量ベースで計算して、例えば5~10wt%のように0.5~12wt%であってもよい。好適には、総量は、約5wt%、6wt%、又は7wt%から約12wt%又は10wt%までであってもよい。この場合、エアロゾル生成材料は一般にタバコを含有しないこととなろう。
【0183】
例では、スラリーに硬化剤を加えることは、スラリーの上面などのスラリー上に硬化剤をスプレーすることを含む。
【0184】
アルギン酸塩類はアルギン酸の誘導体であり、典型的には高分子量ポリマー(10~600kDa)である。アルギン酸は、(1,4)-グリコシド結合で一緒に結合して多糖を形成する、β-D-マンヌロン酸(M)単位及びα-L-グルロン酸(G)単位(ブロック)のコポリマーである。カルシウムカチオンを添加すると、アルギン酸塩は架橋してゲルを形成する。高いGモノマー含有量を有するアルギン酸塩類は、カルシウム源の添加時にゲルをより容易に形成することが見出された。したがって、場合によっては、ゲル前駆体は、アルギン酸塩コポリマー中のモノマー単位の少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、又は70%がα-L-グルロン酸(G)単位であるアルギン酸塩類を含んでもよい。
【0185】
例では、乾燥(d)により、スラリー中の水の約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、又は90wt%~約80wt%、90wt%、又は95wt%(WWB)が除去される。
【0186】
例では、乾燥(d)により、キャスト材料の厚さが少なくとも80%、好適には85%又は87%減少する。例えば、スラリーは2mmの厚さでキャストされ、得られた乾燥エアロゾル生成材料は0.2mmの厚さを有する。
【0187】
いくつかの例では、スラリー溶媒は、水から本質的になるか、又は水からなる。いくつかの例では、スラリーは、約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、又は90wt%の溶媒(WWB)を含む。
【0188】
溶媒が水からなる例では、スラリーの乾燥重量含有率はエアロゾル生成材料の乾燥重量含有率と一致してもよい。したがって、固体組成に関する本明細書の説明は、本発明のスラリーの態様と組み合わせて明示的に開示されている。
【0189】
エアロゾル生成材料は、香料を含んでもよい。好適には、エアロゾル生成材料は、最大約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%、又は45wt%の香料を含んでもよい。場合によっては、エアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%、又は40wt%の香料を含んでもよい(すべて乾燥重量ベースで計算)。例えば、エアロゾル生成材料は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%、又は30~45wt%の香料を含んでもよい。場合によっては、香料は、メントールを含むか、メントールから本質的になるか、又はメントールからなる。
【0190】
エアロゾル生成材料は、充填材を含んでもよい。
【0191】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1wt%~60wt%、又は5wt%~50wt%、又は5wt%~30wt%、又は10wt%~20wt%などの、60wt%未満の充填材を含む。
【0192】
他の実施形態では、エアロゾル生成材料は、20wt%未満、好適には10wt%未満、又は5wt%未満の充填材を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は1wt%未満の充填剤を含み、場合によっては充填剤を含まない。
【0193】
いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも1wt%の充填材、例えば、少なくとも5wt%、少なくとも10wt%、少なくとも20wt%、少なくとも30wt%、少なくとも40wt%、又は少なくとも50wt%の充填材を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、5~25wt%の充填材を含む。
【0194】
充填材は、存在する場合は、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの1つ以上の無機充填材料、及びモレキュラーシーブなどの好適な無機吸着剤を含んでもよい。充填材は、木材パルプ、セルロース、及びセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの1つ以上の有機充填材料を含んでもよい。特定の場合には、エアロゾル生成材料は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
【0195】
充填材を含む特定の実施形態では、充填材は繊維質である。例えば、充填材は、木材パルプ、麻繊維、セルロース又はセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの繊維質有機充填材料であってもよい。
【0196】
理論により拘束されることを望むものではないが、エアロゾル生成材料に繊維質充填材を含めることにより、材料の引張強度を高めることがあると考えられる。これは、エアロゾル生成材料シートがエアロゾル化可能な材料のロッドに外接する場合など、エアロゾル生成材料がシートとして提供される例において特に有効であり得る。
【0197】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ繊維を含まない。特定の実施形態では、エアロゾル生成材料は繊維質材料を含まない。
【0198】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質及び/又は香料、1つ以上のエアロゾル形成材料、並びに任意選択で1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0199】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、活性物質をさらに含む。例えば、場合によっては、エアロゾル生成材料は、タバコ材料及び/又はニコチンをさらに含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、粉末タバコ及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を含む。
【0200】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)5~60wt%のタバコ材料及び/又はニコチンを含んでもよい。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%から約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、又は30wt%までの活性物質を含んでもよい。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%から約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、又は30wt%までのタバコ材料を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%、又は20~35wt%のタバコ材料を含んでもよい。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、2wt%、3wt%、又は4wt%から約20wt%、18wt%、15wt%、又は12wt%までのニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%、又は3~12wt%のニコチンを含んでもよい。
【0201】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、タバコ抽出物などの活性物質を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)5~60wt%のタバコ抽出物を含んでもよい。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%から約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、又は30wt%までのタバコ抽出物を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%、又は20~35wt%のタバコ抽出物を含んでもよい。タバコ抽出物は、エアロゾル生成材料が(乾燥重量ベースで計算して)1wt%、1.5wt%、2wt%、又は2.5wt%から約6wt%、5wt%、4.5wt%、又は4wt%までのニコチンを含むような濃度でニコチンを含有してもよい。場合によっては、エアロゾル生成材料中には、タバコ抽出物から生じるニコチン以外のニコチンはなくてもよい。
【0202】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ材料を含まないが、ニコチンを含む。いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、2wt%、3wt%、又は4wt%から約20wt%、18wt%、15wt%、又は12wt%までのニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%、又は3~12wt%のニコチンを含んでもよい。
【0203】
場合によっては、活性物質及び/又は香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、又は30wt%であってもよい。場合によっては、活性物質及び/又は香料の総含有量は、(すべて乾燥重量ベースで計算して)約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、又は40wt%未満であってもよい。
【0204】
場合によっては、タバコ材料、ニコチン、及び香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、又は30wt%であってもよい。場合によっては、活性物質及び/又は香料の総含有量は、(すべて乾燥重量ベースで計算して)約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、又は40wt%未満であってもよい。
【0205】
エアロゾル生成組成物は、1つ以上の活性物質を含んでもよい。例では、エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質、例えば最大約20wt%のエアロゾル生成材料を含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約1wt%、5wt%、10wt%、又は15wt%から約20wt%、15wt%、15wt%、又は5wt%までの量の活性物質を含む。
【0206】
活性物質は、生理学的応答及び/又は嗅覚応答を得るために、エアロゾル生成組成物に含まれる生理学的及び/又は嗅覚活性物質を含んでもよい。
【0207】
タバコ材料は、エアロゾル生成組成物中に、約50~95wt%、又は約60~90wt%、又は約70~90wt%、又は約75~85wt%の量で存在してもよい。
【0208】
タバコ材料は、任意の形で存在し得るが、典型的には細かく刻まれている(例えば、細幅の細片に切断されている)。エアロゾル生成組成物全体にわたってタバコ材料及びエアロゾル生成材料が均一に分散したエアロゾル生成組成物を提供するために、細かく刻まれたタバコ材料がエアロゾル生成材料と好適にブレンドされてもよい。
【0209】
例では、タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ茎、再構成タバコ、及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ以上を含む。驚くべきことに、本発明者らは、エアロゾル生成組成物中に比較的大量の葉身タバコを使用しても、非燃焼式エアロゾル供給システムによって加熱された場合に許容可能なエアロゾルを提供することが可能であることを特定した。葉身タバコは、典型的には優れた感覚特性を提供する。例では、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、又は95wt%の量の葉身タバコを含む。特定の例では、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、又は95wt%の量の刻みタバコを含む。
【0210】
タバコ材料を製造するために使用されるタバコは、単一のグレード又はブレンド、カットラグ若しくはホールリーフなどの任意の適切なタバコであってもよく、バージニア及び/又はバーレー及び/又はオリエンタルを含む。
【0211】
いくつかの実施形態では、1つ以上の他の機能材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填材、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0212】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、製造中に溶融香味料を乳化させた乳化剤をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、約5wt%~約15wt%(乾燥重量ベースで計算)、好適には約10wt%の乳化剤を含んでもよい。乳化剤は、アカシアガムを含んでもよい。
【0213】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はヒドロゲルであり、湿重量ベースで計算して約20wt%未満の水を含む。場合によっては、ヒドロゲルは、湿重量ベースで計算して約15wt%、12wt%、又は10wt%未満の水を含んでもよい。場合によっては、ヒドロゲルは、少なくとも約1wt%、2wt%、又は少なくとも約5wt%の水(WWB)を含んでもよい。
【0214】
エアロゾル生成材料は、1wt%~15wt%などの任意の好適な含水量を有してもよい。好適には、エアロゾル生成材料の含水量は、約5wt%、7wt%、又は9wt%から約15wt%、13wt%、又は11wt%(WWB)までであり、最も好適には約10wt%である。エアロゾル生成材料の含水量は、例えば、カールフィッシャー滴定又は熱伝導度型検出器付きガスクロマトグラフィー(GC-TCD)によって測定されてもよい。
【0215】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料、及び任意選択的に活性物質から本質的になってもよいし、又はそれらからなってもよい。
【0216】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料、並びに任意選択的にタバコ材料及び/又はニコチン源から本質的になってもよいし、又はそれらからなってもよい。
【0217】
例では、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、活性物質、及び水から本質的になるか、又はそれらからなる。例では、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、及び水から本質的になるか、又はそれらからなる。
【0218】
例では、エアロゾル生成材料は香味料を含まず、特定の例では、エアロゾル生成材料は活性物質を含まない。
【0219】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤と、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
0.1~80wt%の香料と、
を含むエアロゾル生成材料を含む。ここで、これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0220】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1~80wt%の香料(乾燥重量ベース)を含む。
【0221】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、
1~50wt%のゲル化剤と、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
30~60wt%の香料と、
を含む。ここで、これらの重量は、乾燥重量ベースで計算される。
【0222】
エアロゾル生成材料の代替的な実施形態では、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤と、
5~60wt%のエアロゾル生成剤と、
10~60wt%のタバコ抽出物と、
を含むエアロゾル生成材料を含む。ここで、これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0223】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤と、
20~60wt%のエアロゾル生成剤と、
10~60wt%のタバコ抽出物と、
を含む。ここで、これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0224】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、20~35wt%のゲル化剤と、10~25wt%のエアロゾル形成剤材料と、5~25wt%の繊維含有充填材と、35~50wt%の香味料及び/又は活性物質とを含む。
【0225】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ抽出物、水、及び任意選択的に香料から本質的になってもよいし、又はそれらからなってもよい。場合によっては、エアロゾル生成材料は、グリセロール、アルギン酸塩及び/又はペクチン、タバコ抽出物、並びに水から本質的になってもよいし、又はそれらからなってもよい。
【0226】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、以下の組成(DWB)、すなわち、約5wt%~約40wt%、又は約10wt%~30wt%、又は約15wt%~約25wt%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸塩を含む)と、約30wt%~約60wt%、又は約40wt%~55wt%、又は約45wt%~約50wt%の量のタバコ抽出物と、約10wt%~約50wt%、又は約20wt%~約40wt%、又は約25wt%~約35wt%(DWB)の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを含む)とを含んでもよい。
【0227】
一実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%のアルギン酸塩ゲル化剤、約48wt%のバージニアタバコ抽出物、及び約32wt%のグリセロール(DWB)を含む。
【0228】
エアロゾル生成材料の「厚さ」は、第1の表面と第2の表面との間の最短距離を表す。エアロゾル生成材料がシートの形態である実施形態では、エアロゾル生成材料の厚さは、シートの第1の平坦な表面と、シートの第1の平坦な表面の反対側のシートの第2の平坦な表面との間の最短距離である。
【0229】
場合によっては、エアロゾル形成エアロゾル生成材料層は、約0.015mm~約1.5mm、好適には約0.05mm~約1.5mm、又は0.05mm~約1.0mmの厚さを有する。好適には、厚さは、約0.1mm又は0.15mmから約1.0mm、0.5mm、又は0.3mmまでの範囲であってもよい。
【0230】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、約0.015mm~約1.0mmの厚さを有してもよい。好適には、厚さは、約0.05mm、0.1mm、又は0.15mmから約0.5mm又は0.3mmまでの範囲であってもよい。
【0231】
0.2mmの厚さを有する材料が特に適している。エアロゾル生成材料は、2つ以上の層を備えてもよく、本明細書に記載の厚さは、それらの層の合計厚さを指す。
【0232】
エアロゾル生成材料が厚すぎる場合、加熱効率が低下することが分かっている。これは、使用時の電力消費に悪影響を及ぼす。逆に、エアロゾル生成材料が薄すぎる場合、製造及び取扱いが困難となり、非常に薄い材料はキャストが難しく、脆く、使用時のエアロゾル形成を損なう可能性がある。
【0233】
本明細書で規定される厚さは、材料の平均厚さである。場合によっては、エアロゾル生成材料の厚さは、25%、20%、15%、10%、5%、又は1%以下だけ変動し得る。
【0234】
いくつかの例では、シートの形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約900N/mの引張強度を有してもよい。エアロゾル生成材料が充填材を含まない場合などのいくつかの例では、エアロゾル生成材料は、200N/m~400N/m、又は200N/m~300N/m、又は約250N/mの引張強度を有してもよい。
【0235】
そのような引張強度は、エアロゾル生成材料がシートとして形成され、次いで細断されてエアロゾル生成物品に組み込まれる実施形態に特に適し得る。エアロゾル生成材料が充填材を含む場合などのいくつかの例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~900N/m、又は700N/m~900N/m、又は約800N/mの引張強度を有してもよい。そのような引張強度は、エアロゾル生成材料が、好適にはチューブの形態のロール状シートとしてエアロゾル生成物品/アセンブリに含まれる実施形態に特に適し得る。
【0236】
いくつかの例では、シートの形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約2600N/mの引張強度を有してもよい。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~2000N/m、又は700N/m~1500N/m、又は約1000N/mの引張強度を有してもよい。そのような引張強度は、エアロゾル生成材料を構成するエアロゾル生成材料が形成され、シートとしてエアロゾル生成消耗品に組み込まれる実施形態に特に適し得る。
【0237】
エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成材料は、30g/m~350g/mなどの任意の適切な面密度を有してもよい。場合によっては、シートは、50~250g/m、又は約70~210g/m、又は約90~190g/m、又は好適には約100g/mの単位面積当たりの質量を有してもよい(それによって、カットラグタバコと同様の密度を有し、これらの物質の混合物は容易に分離しない)。場合によっては、シートは、約30~70g/m、40~60g/m、又は25~60g/mの単位面積当たりの質量を有してもよく、タバコなどのエアロゾル化可能な材料を被覆するために使用されてもよい。
【0238】
本明細書に記載のすべての重量パーセント(wt%と表記)は、別段の明示的な記述のない限り、乾燥重量ベースで計算される。また、すべての重量比は、乾燥重量ベースで計算される。乾燥重量ベースで引用される重量は、水以外の抽出物、スラリー又は材料の全体を指し、グリセロールなど、室温及び室内圧力でそれ自体が液体である成分を含んでもよい。これに対して、湿潤重量ベースで引用された重量パーセントは、水を含むすべての成分を指す。
【0239】
本明細書で使用される場合、「シート」という用語は、その厚さよりも実質的に大きい幅及び長さを有する要素を示す。シートの主表面は、シートが平坦である場合に幅寸法及び長さ寸法の両方で延びる表面である。シートは、例えば、ストリップであってもよい。
【0240】
エアロゾル生成材料は、着色剤を含んでもよい。着色剤の添加により、エアロゾル生成材料の視覚的外観が変化し得る。エアロゾル生成材料中の着色剤の存在により、エアロゾル生成材料の視覚的外観及びエアロゾル生成材料が向上され得る。エアロゾル生成材料に着色剤を添加することによって、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の他の成分、又はエアロゾル生成材料を備える物品の他の構成要素と色合わせされてもよい。
【0241】
エアロゾル生成材料の所望の色に応じて、様々な着色剤が使用されてもよい。エアロゾル生成材料の色は、例えば、白色、緑色、赤色、紫色、青色、褐色、又は黒色であってもよい。他の色もまた想定される。天然又は合成染料、食品グレードの着色剤、及び医薬品グレードの着色剤などの天然又は合成着色剤が使用されてもよい。特定の実施形態では、着色剤はカラメルであり、これはエアロゾル生成材料に褐色の外観を付与してもよい。そのような実施形態では、エアロゾル生成材料の色は、他の成分(タバコ材料など)の色と同様であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料に着色剤を添加すると、エアロゾル生成材料中の他の構成要素と視覚的に区別することができなくなる。
【0242】
着色剤は、エアロゾル生成材料の形成中(例えば、エアロゾル生成材料を形成する材料を含むスラリーを形成するとき)に組み込まれてもよく、又は着色剤は、エアロゾル生成材料の形成後に(例えば、エアロゾル生成材料上に着色剤をスプレーすることによって)エアロゾル生成材料に付されてもよい。
【0243】
上記実施形態のいずれかのいくつかの実施形態では、タルカムパウダー、炭酸カルシウム粉末、又は他の粉末が、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの個別部分の露出した表面に付される。これにより、エアロゾル生成材料の粘着性又は接着性のレベルが低下し得る。
【0244】
添付の図面の以下の説明では、2つ以上の実施形態において同じ要素が存在する場合、全体を通してその要素に同じ参照番号が使用され、同様の要素が存在する場合、同様の参照番号(同じ番号に100の倍数を加えたもの)が使用される。
【0245】
図1図4を参照すると、消耗品2は、支持体4と、エアロゾル生成材料の複数の個別部分6とから形成される(明確にするために、個別部分6のすべてに符号が付されているわけではない)。図に示されている個別部分6の数は、例示のみを目的としており、本開示の範囲は、図示されているよりも多い個別部分6や少ない個別部分6を包含する。
【0246】
支持体4は、支持体4の一部分がチューブの壁と、大気が流通し得る流路とを画定するように構成される。図において、チューブは、チューブの長さに沿って正方形の断面を有するが、他の断面形状も可能であり、本開示の範囲内に含まれる。
【0247】
支持体4は、第1の位置(図1及び図2に示す位置)にあるときに、チューブ/流路の第1の端部をブロック/閉鎖/封止する第1のシール要素8と、第1の位置(図1及び図2に示す位置)にあるときに、チューブ/流路の第2の端部をブロック/閉鎖/封止する第2のシール要素10とを含む。
【0248】
第1のシール要素8は、主シール要素8Aと、フラップ8Bと、インジケータ要素8Cとから形成される。主シール部分8Aは、消耗品2が製造されるときに、支持体4の一部分である。第1のシール要素8が第1の位置にあるときに、主シール部分8Aはチューブの端部をブロックし、主シール部分8Aの周縁に隣接する主シール要素8Aの一部分はチューブの端部に当接する。フラップ8Bは、接着剤(図示せず)によって支持体4のチューブを画定する部分に固定される。インジケータ要素8Cは、接着剤(図示せず)によって、フラップ8Bと、チューブを画定する支持体4の一部分とに固定される。インジケータ要素8Cは、インジケータ要素をフラップ8B、又はチューブを画定する支持体4の部分から分離しようとすると、インジケータ要素が裂けるか、又は構造的完全性を失うことになるほど十分に脆弱な材料で形成される。いくつかの例では、インジケータ要素8Cは、薄い紙から形成される。
【0249】
第2のシール要素10は、第1のシール要素8と同じ構造を有し、主シール要素10Aと、フラップ10Bと、インジケータ要素10Cとから形成される。主シール部分10Aは、消耗品2が製造されるときに、支持体4の一部分である。第2のシール要素10が第1の位置にあるときに、主シール部分10Aはチューブの端部をブロックし、主シール部分10Aの周縁に隣接する主シール要素10Aの一部分はチューブの端部に当接する。フラップ10Bは、接着剤(図示せず)によって支持体4のチューブを画定する部分に固定される。インジケータ要素10Cは、接着剤(図示せず)によって、フラップ10Bと、チューブを画定する支持体4の一部分とに固定される。インジケータ要素10Cは、インジケータ要素をフラップ10B又はチューブを画定する支持体4の部分から分離しようとすると、インジケータ要素が裂けるか、又は構造的完全性を失うことになるほど十分に脆弱な材料で形成される。いくつかの例では、インジケータ要素10Cは、薄い紙から形成される。
【0250】
第1及び第2のシール要素8、10がそれらの第1/アルファ位置からそれらの第2/ベータ位置に移動するときに、主シール部分8A、10A及びフラップ8B、10Bは、それらが固定されている支持体4の部分から引き離される。主シール部分8A、10A及びフラップ8B、10Bを支持体4のそれらが固定されている部分から引き離すと、インジケータ要素8C、10Cが裂け、インジケータ要素8C、10Cの一部分が支持体4に固定された状態で残され、一部分がフラップ8B、10Bに取り付けられたままになる。これにより、ユーザは、迅速な目視検査によって、第1又は第2のシール要素8、10がそれらの第1の位置からそれらの第2の位置に移動されたかどうかを容易に識別することができる。
【0251】
本開示のいくつかの実施形態では、(図3に示すように)第1及び第2のシール要素8、10が支持体4によって画定されたチューブをブロックしない位置にあることは、消耗品2をすぐに使用できるようにするのに十分である。これは、その際、支持体4によって画定されたチューブの両端部がブロックされておらず、その結果、チューブの内側に沿った流路が、チューブの内側に沿った大気の流通のために開いているためである。
【0252】
本開示のいくつかの他の実施形態では、第1及び第2のシール要素8、10は、次に、第1及び第2のシール要素8、10を支持体から引き離すことによって支持体4から分離され、(図4に示すように)切れ端8Dを残し、したがって、支持体4によって画定されたチューブをブロックしない第2/ベータ位置となる。消耗品2は、その際、支持体4によって画定されたチューブの両端部がブロックされておらず、その結果、チューブの内側に沿った流路がチューブの内側に沿った大気の流通のために開かれているため、すぐに使用することができる。
【0253】
図5を参照すると、消耗品2を作製するために、ブランク12が支持体4のシートから切り出される。ブランク12は、4つの流路領域14と、フラップ要素16と、第1及び第2の封止要素8、10とを含む。
【0254】
各流路領域14の流路表面20には、エアロゾル生成材料の複数の個別部分6が付される。流路表面20は、ブランク12が再構成されるチューブの内側、したがってそのチューブによって画定される流路を画定する支持体4の流路部分14の表面である。流路は、支持体のブランク12が再構成されると、図5の矢印22の方向になるように意図されている。
【0255】
個別部分6は、堆積ライン14(明確にするために流路表面20のすべてに関連しては図示していない)に沿って各流路表面20に付される。堆積ライン14は仮想的なものであり、ユーザには物理的に見えない。堆積ライン上の個別部分6は、i~viと符号付けすることができ、部分iは、流路の開始端又は上流端(図5の堆積ライン18の右側端)に最も近い個別部分であり、部分viは、流路の終端又は下流端(図5の堆積ライン18の左側端)に最も近い部分である。部分i~viの各々は、流路表面20の平面内で同じ寸法である。しかしながら、部分の厚さは、最も厚い部分iから部分ivへと減少する。結果として、部分iによって生成され得るエアロゾルの量は、部分ii~viよりも多く、部分iiによって生成され得るエアロゾルの量は、部分iii~viなどよりも多い。
【0256】
ブランク12を消耗品2に再構成するために、折曲げライン24が、各流路領域14の間、フラップ16と隣接の流路領域14との間、及び第1及び第2のシール要素8、10と隣接の流路領域14との間のブランク12に導入される。流路領域14は、隣接する流路領域14間の折曲げライン24の周りで折り曲げられて、正方形断面のチューブを形成する。折曲げは、個別部分6がすべて流路表面20によって画定された流路に面するように行われる。ブランク12のチューブ内への折曲げを維持するために、フラップ16は、ブランク12が折り曲げられていないときにフラップ16から最も離れた流路部分14の部分に固定される。フラップ16の固定は、図示しない接着剤によるものである。
【0257】
フラップ16が流路部分14に固定されると、第1及び第2のシール要素8、10は、チューブの端部の上に折り曲げられ、フラップ8B、10B及びインジケータ要素8C、10Cは、フラップ8B、10Bが重なる流路部分14の部分に固定される。
【0258】
その後、消耗品2は、販売用又は保管用にパッケージ化されてもよい。
【0259】
図6及び図7を参照すると、消耗品102は、支持体104と、エアロゾル生成材料の複数の個別部分6と、吸い口とから形成される。エアロゾル生成材料の個別部分6は、位置、組成及び構成に関して上記の図1から図5に関連して説明したものであり、消耗品102に関連してこれ以上説明しない。
【0260】
支持体104は、支持体104の一部分が、チューブの壁と、大気が通過し得る流路とを画定するように構成される。図6及び図7では、チューブは、チューブの長さに沿って正方形の断面を有する。他の断面形状も可能であり、本開示の範囲内である。
【0261】
吸い口126は、吸い口プレート128上に支持され、吸い口プレート128が支持体104によって形成されたチューブの第1の端部を部分的に閉じるように配置される。支持体104によって画定される流路は、支持体104によって画定されるチューブと、吸い口126を通る穴130とを通る。
【0262】
支持体104は、その第1の位置(図6に示す位置)にあるときに吸い口126を覆い、チューブ/流路の第1の端部をブロックし/閉鎖/封止する第1のシール要素108を含む。
【0263】
図6図8を参照すると、第1のシール要素108は、主シール要素108Aと、フラップ108Bと、インジケータ要素108Cと、一対の側部要素108Eと、一対の側部フラップ108Fとから形成される。主シール部分108Aは、消耗品2が製造されるときに、支持体104の一部分である。第1のシール要素108が第1の位置にあるときに、主シール部分108Aは、側部要素108Eと協働して、チューブ及び吸い口126の端部をブロックする。フラップ108B及び108Fは、接着剤(図示せず)によってチューブを画定する支持体104の部分に固定される。インジケータ要素108Cは、フラップ108Bと、接着剤(図示せず)によってチューブを画定する支持体104の一部分とに固定される。インジケータ要素108Cは、インジケータ要素をフラップ108B又はチューブを画定する支持体104の部分から分離しようとすると、インジケータ要素が裂けるか、又は構造的完全性を失うことになるほど十分に脆弱な材料で形成される。
【0264】
シール要素108が第1の位置から第2の位置に移動すると、主シール部分108A、側部要素108E、及びフラップ108B、108Fは、それらが固定されている支持体4の部分から引き離される。主シール部分108A、側部要素108E、及びフラップ108B、108Fを、それらが固定されている支持体104の部分から引き離すと、インジケータ要素108Cが裂け、インジケータ要素108Cの一部分が支持体104に固定された状態で残り、一部分がフラップ108Bに取り付けられたままになり、シール要素108は支持体104から切り取られて切れ端108Dが残る。インジケータ要素108Cを引き裂くことにより、ユーザは、迅速な目視検査によってシール要素108が第1の位置から第2の位置に移動したかどうかを容易に識別することができる。
【0265】
図8を参照すると、消耗品102を作製するために、ブランク112が支持体104のシートから切り出される。ブランク112は、4つの流路領域114と、フラップ要素116と、封止要素108とを含む。
【0266】
吸い口プレート128は、吸い口プレートが流路領域114によって形成されるチューブの端部で支持され、吸い口126がチューブから延出するような位置でブランク112に配置される。
【0267】
ブランク112を消耗品102に再構成するために、折曲げライン124が、各流路領域114の間、フラップ116と隣接の流路領域114との間、及びシール要素108と隣接の流路領域114との間のブランク112に導入される。流路領域114は、隣接する流路領域114間の折曲げライン124の周りで折り曲げられて、正方形断面のチューブを形成する。折曲げは、個別部分6がすべて流路に面するように行われる。ブランク112のチューブ内への折曲げを維持するために、フラップ116は、ブランク112が折り曲げられていないときにフラップ116から最も離れた流路部分114の部分に固定される。フラップ116の固定は、図示しない接着剤によるものである。
【0268】
フラップ116が流路部分114に固定されると、シール要素108はチューブの端部及び吸い口126の上に折り曲げられ、フラップ108B、108F及びインジケータ要素108Cは、フラップ108B、108F及びインジケータ要素108Cが重なる流路部分114の部分に固定される。
【0269】
上記の説明は例示のみを意図しており、当業者は、開示された発明の範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に変更を加えることができることを認識するであろう。本発明の範囲内に入るさらに他の修正は、本開示の考察に照らして当業者には明らかであろう。
【0270】
様々な実施形態で開示された方法及び消耗品の様々な態様は、単独で、組み合わせて、又は上記の実施形態で具体的に説明されていない様々な構成で使用され得る。したがって、本開示は、その適用において、前述の説明に記載された、又は図面に示された構成要素の詳細及び配置に限定されない。例えば、一実施形態に記載された態様は、他の実施形態に記載された態様と任意の方法で組み合わされてもよい。特定の実施形態を示し説明したが、本発明から逸脱することなくそのより広い態様において変更及び修正を行うことができることは当業者には明らかであろう。添付の特許請求の範囲は、例において記載された実施形態によって限定されるべきではなく、全体として説明と一致する最も広い合理的な解釈が与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-08-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給デバイスに挿入するための消耗品であって、
支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素とを備え、
前記支持体が、1つ以上の流路面を備え、前記支持体の前記1つ以上の流路面が、大気のための流路を少なくとも部分的に画定し、
前記支持体の前記1つ以上の流路面の少なくとも1つが、前記エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分を支持し、
前記封止要素が、前記流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置から、前記流路に沿う大気の流れをブロックしない第2の位置に移動され得る、消耗品。
【請求項2】
前記封止要素が、前記第1の位置にあるときに前記支持体に取り付けられている、請求項1に記載の消耗品。
【請求項3】
前記封止要素が、前記第2の位置にあるときに前記支持体から取り外される、請求項1又は2に記載の消耗品。
【請求項4】
前記封止要素の前記第1の位置から前記第2の位置への移動が、前記封止要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動したという不可逆的な表示を生成する、請求項1に記載の消耗品。
【請求項5】
前記不可逆的な表示が、前記支持体の一部分と前記シール要素との一方又は両方に対する物理的又は視覚的な変化である、請求項4に記載の消耗品。
【請求項6】
前記封止要素が前記第1の位置にあるときであって、前記封止要素が前記第2の位置に移動する前、前記封止要素が前記封止要素に隣接する前記支持体の少なくとも1つの部分と一体的に形成されている、請求項1に記載の消耗品。
【請求項7】
前記封止要素が、前記第1の位置にあるときに、境界部にて前記封止要素に隣接する前記支持体の前記部分に接続され、前記境界部が複数の穿孔を含む、請求項6に記載の消耗品。
【請求項8】
前記穿孔が、前記封止要素に隣接する前記支持体の前記部分の全体を貫通していない、請求項7に記載の消耗品。
【請求項9】
前記消耗品が第2の封止要素をさらに備え、前記第2の封止要素が、前記支持体と係合されて前記流路に沿う大気の流れをブロックするアルファ位置、及び前記第2の封止要素が前記流路に沿う大気の流れをブロックしないベータ位置から移動され得る、請求項1に記載の消耗品。
【請求項10】
前記流路が第1及び第2の端部を有する長手方向領域を有し、前記封止要素が前記第1の位置にあるときであって、前記封止要素が前記第2の位置に移動する前、前記封止要素が前記流路の前記端部の一方をブロックする、請求項1に記載の消耗品。
【請求項11】
前記消耗品がエアロゾル生成材料の部分の1つ以上のセットをさらに備え、
前記エアロゾル生成材料の部分の各セットが、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を含み、前記少なくとも2つの個別部分が、堆積ラインに沿う位置に配置され、
各堆積ラインが、前記流路の前記長手方向領域に平行又は略平行である方向に延びている、請求項1に記載の消耗品。
【請求項12】
前記消耗品が、前記流路に沿う空気流が前記第1の端部から前記第2の端部であるように構成され、前記エアロゾル生成材料の各個別部分における前記エアロゾル生成材料の量が、前記第1の端部からの前記エアロゾル生成材料の前記個別部分の距離に依存する、請求項10に記載の消耗品。
【請求項13】
請求項1に記載の消耗品の作製に使用するためのブランクであって、
支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素とを備え、
前記支持体が、1つ以上の流路面部分を備え、
前記支持体の前記1つ以上の流路面部分の少なくとも1つが、前記エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分を支持し、
前記ブランクが、消耗品を形成するように再構成され得るように構成されている、ブランク。
【請求項14】
第1のシール要素を形成するように再構成され得る部分をさらに備える、請求項13に記載のブランク。
【請求項15】
第2のシール要素を形成するように再構成され得る部分をさらに備える、請求項14に記載のブランク。
【請求項16】
支持体と、エアロゾル生成材料と、封止要素と、前記支持体の1つ以上の流路面によって少なくとも部分的に画定された大気のための流路とを備える非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品を作製する方法であって、
1つ以上の流路面部分を備える支持体であって、前記消耗品を形成するように前記支持体を再構成することができるように形作られ寸法決めされた支持体を用意するステップと、
前記支持体の前記1つ以上の流路面部分のうちの1つ以上にエアロゾル生成材料を付するステップと、
前記1つ以上の流路面部分が大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように前記支持体を再構成するステップと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記支持体が封止要素部分をさらに備え、前記支持体が前記大気のための流路を少なくとも部分的に画定するように再構成されるのと同時に、又はその後に、前記封止要素部分が封止要素に再構成され、前記封止要素が、前記流路に沿う大気の流れをブロックする第1の位置となる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
請求項1に記載の消耗品と共に使用するためのエアロゾル供給デバイスであって、前記消耗品に支持された前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える、エアロゾル供給デバイス。
【請求項19】
請求項18に記載のエアロゾル供給デバイスと、請求項1に記載の消耗品とを備えるエアロゾル供給システム。
【請求項20】
請求項1に記載の消耗品から、使用時に前記消耗品を加熱するが燃焼させないように配置された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用して、エアロゾルを生成する方法であって、前記少なくとも1つのエアロゾル生成器が、抵抗ヒータ要素又は磁場発生器及びサセプタである、方法。
【国際調査報告】