(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】パラメータ構成方法、通信機器と記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20241219BHJP
【FI】
H04W28/06 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539072
(86)(22)【出願日】2022-12-19
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 CN2022139923
(87)【国際公開番号】W WO2023125096
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111673802.5
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】沙秀斌
(72)【発明者】
【氏名】戴博
(72)【発明者】
【氏名】陸▲ティン▼
(72)【発明者】
【氏名】談杰
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067EE10
5K067GG06
(57)【要約】
本出願は、パラメータ構成方法、通信機器と記憶媒体を提供する。この第一の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法は、第二の通信ノードにより送信されるパケットデータユニット(PDU)セッションのフレームフォーマットを受信することであって、前記PDUセッションのフレームフォーマットが、アプリケーション層データパケット識別情報と、アプリケーション層データユニット(ADU)識別情報と、QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含むことと、前記PDUセッションのフレームフォーマットに基づいて同一のQoSフローにおける異なるユーザプレーンデータパケットのスケジューリング優先度又はリソース割り当て重みを決定することとを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法であって、
第二の通信ノードにより送信されるパケットデータユニット(PDU)セッションのフレームフォーマットを受信することを含み、
ここで、前記PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、アプリケーション層データユニット(ADU)識別情報と、サービス品質(QoS)フローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含む、
パラメータ構成方法。
【請求項2】
第二の通信ノードにより送信されるQoSサブフロー構成情報を受信することをさらに含み、
前記QoSサブフロー構成情報は、前記QoSフローのサブ優先度と前記QoSフローのサブフロー識別子とのうちの少なくとも一つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
QoSフロー構成情報又は前記QoSサブフロー構成情報は、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数と、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大アプリケーション層データユニット紛失総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続アプリケーション層データユニット紛失総数とのうちの一つを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされ、前記PDUセッションのフレームフォーマットは、少なくともADU識別情報を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ADU識別情報を採用して少なくとも二つのレベルのアプリケーション層データユニットを指示する、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ADU識別情報は、少なくともアプリケーション層データユニットの伝送開始指示とアプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの一つを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記ADU識別情報は、少なくともアプリケーション層データユニットシーケンス番号とアプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの一つを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記ADU識別情報は、少なくともアプリケーション層データユニットの伝送開始指示とアプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とのうちの一つを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
異なるQoS優先度のアプリケーション層データパケットは、異なるQoSフローにマッピングされ、前記PDUセッションのフレームフォーマットは、関連するサービス品質フロー識別子(QFI)と関連する下りリンクQFIシーケンス番号とのうちの一つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数とアプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数とのうちの一つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示とアプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とをさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされ、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なる専用データ無線ベアラ(DRB)識別子、異なる論理チャネル(LC)識別子、又は異なる論理チャネルグループ(LCG)識別子にマッピングする、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を異なる専用DRB識別子、異なるLC識別子、又は異なるLCG識別子にマッピングすることは、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を、第三の通信ノードに送信される、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つの構成情報に含めることを含み、
前記QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度は、同一のQoSフローのユーザプレーンデータパケットを異なる論理チャネルにマッピングするために用いられる、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第三の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法であって、
第一の通信ノードにより送信される構成情報を受信することと、
前記構成情報に基づいてバッファステータスレポート(BSR)を報告することと
を含み、
ここで、前記構成情報は、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を含み、
前記構成情報は、SDAP構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つを含む、
パラメータ構成方法。
【請求項15】
前記QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度は、同一のQoSフローのユーザプレーンデータパケットを異なる論理チャネルにマッピングするために用いられる、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第二の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法であって、
第一の通信ノードにPDUセッションのフレームフォーマットを送信することを含み、
前記PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、ADU識別情報と、QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含む、
パラメータ構成方法。
【請求項17】
通信モジュールと、メモリと、少なくとも一つのプロセッサとを備える通信機器であって、
前記通信モジュールは、他の通信ノードと通信インタラクションするように構成され、
前記メモリは、少なくとも一つのプログラムを記憶するように構成され、
前記少なくとも一つのプログラムが前記少なくとも一つ又は複数のプロセッサによって実行される時、前記少なくとも一つのプロセッサは、上記の請求項1~13、14~15又は16のいずれか1項に記載の方法を実現する、
通信機器。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、上記の請求項1~13、14~15又は16のいずれか1項に記載の方法を実現する、
記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関し、例えばパラメータ構成方法、通信機器と記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ニューラジオ(New Radio、NR)ネットワークでは、業務のサービス品質(Quality of Service、QoS)パラメータは、コアネットワークがコントロールプレーンシグナリングを介して基地局に構成するものであり、パケットデータユニットセッション(Packet Data Unit Session、PDU Session)--->サービス品質フロー(Quality of Service flow、QoS flow)レベルに従って構成される。一つのQoS flowには、一つのQoS優先度しかなく、且つ異なるQoS Flowのデータパケットの間には、関連関係がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、拡張現実(Extended Reality、XR)などの業務において、異なるPDUの優先度が異なるとともに、異なるPDUの間には、依存関係がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の実施例は、第一の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法を提供する。この方法は、
第二の通信ノードにより送信されるパケットデータユニットPDUセッションのフレームフォーマットを受信することを含む。ここで、前記PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、アプリケーション層データユニット(Application Data Units、ADU)識別情報と、サービス品質QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含む。
【0005】
本出願の実施例は、第三の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法を提供する。この方法は、
第一の通信ノードにより送信される構成情報を受信することを含む。
ここで、前記構成情報は、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を含む。
前記構成情報は、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0006】
本出願の実施例は、第二の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法を提供する。この方法は、
第一の通信ノードにPDUセッションのフレームフォーマットを送信することを含む。前記PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、ADU識別情報と、QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含む。
【0007】
本出願の実施例は、通信機器を提供する。この通信機器は、通信モジュールと、メモリと、一つ又は複数のプロセッサとを備える。
前記通信モジュールは、他の通信ノードとの間で通信インタラクションするように構成され、
前記メモリは、一つ又は複数のプログラムを記憶するように構成され、
前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサによって実行される時、前記一つ又は複数のプロセッサは、上記のいずれか一つの実施例に記載の方法を実現する。
【0008】
本出願の実施例は、記憶媒体を提供する。前記記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、上記のいずれか一つの実施例に記載の方法を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】一実施例によるアプリケーション層データユニットと、アプリケーション層データパケットと、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケットとの間の構成関係図である。
【
図2】一実施例によるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
【
図3】本出願の実施例によるパラメータ構成方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例による別のパラメータ構成方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の実施例によるまた別のパラメータ構成方法のフローチャートである。
【
図6】本出願の実施例による別のPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
【
図7】本出願の実施例によるQoSフローにQoSサブフローを追加する構成模式図である。
【
図8】本出願の実施例による別のQoSフローにQoSサブフローを追加する構成模式図である。
【
図9】本出願の実施例による別のPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
【
図10】本出願の実施例による伝送開始指示に基づいて同一のADUに対応するPDUを指示する構成模式図である。
【
図11】本出願の実施例による伝送終了指示に基づいて同一のADUに対応するPDUを指示する構成模式図である。
【
図12】本出願の実施例によるまた別のPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
【
図13】本出願の実施例によるさらなるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
【
図14】本出願の実施例によるさらなるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
【
図15】本出願の実施例によるさらなるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
【
図16】本出願の実施例によるさらなるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
【
図17】本出願の実施例によるアプリケーション層データユニットにおける復号化許容可能なパケットロス数の指示模式図である。
【
図18】本出願の実施例による別のアプリケーション層データユニットにおける復号化許容可能なパケットロス数の指示模式図である。
【
図19】本出願の実施例による論理チャネルグループ(Logical Channel Group、LCG)識別子とQoSサブフロー識別子との間の構成関係図である。
【
図20】本出願の実施例によるショートバッファステータスレポート(Short Buffer Status Report、Short BSR)の媒体アクセス制御層制御ユニット(Mediu Access Control Control Element、MAC CE)構造の模式図である。
【
図21】本出願の実施例によるロングバッファステータスレポート(Long Buffer Status Report、Long BSR)のMAC CE構造の模式図である。
【
図22】本出願の実施例によるパラメータ構成装置の構造ブロック図である。
【
図23】本出願の実施例による別のパラメータ構成装置の構造ブロック図である。
【
図24】本出願の実施例によるまた別のパラメータ構成装置の構造ブロック図である。
【
図25】本出願の実施例による通信機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を結び付けて本出願の実施例について説明する。以下、実施例の図面を結び付けて本出願について記述し、挙げられる実例は、本出願を解釈するためにのみ用いられ、本出願の範囲を限定するためのものではない。
【0011】
ユーザプレーンデータパケット(IP packets)とアプリケーション層データパケットとの関連関係、アプリケーション層データパケットの間の関連関係、及び同一のQoS Flowにマッピングされるアプリケーション層データパケットの間の異なる優先度をどのように識別するかは、早急な解決が待たれる問題である。
【0012】
NRネットワークでは、業務のQoSパラメータは、コアネットワークがコントロールプレーンシグナリングを介して基地局に構成するものであり、PDU Session--->QoS flowレベルに従って構成される。一つのユーザ機器(User Equipment、UE)は、最大256個のPDU Sessionを確立することができ、一つのPDU Sessionは、最大64個のQoS flowを含むことができるが、QoSパラメータは、QoS flowに従って構成される。QoSパラメータは、ユーザ優先度情報(割り当て及び保持優先度(Allocation and Retention Priority、ARP))、保証ビットレート(Guaranteed Bit Rate、GBR)情報(GBR QoS flow information)、第5世代移動通信技術業務サービス品質識別子(5th Generation Mobile Communication Technology Quality of Service Identifier、5QI)記述情報(業務タイプに対応する5QIインデックス、業務優先度Priority、パケット遅延許容時間(Packet Delay Budget、PDB)など)を含む。
【0013】
下りリンク業務について、各ユーザプレーンのPDUは、対応するPDUチャンネル(汎用パケット無線サービス技術チャンネルプロトコルユーザプレーンチャンネル(General Packet Radio Service Tunnelling Protocol-User Tunnel、GTP-U Tunnel))において伝送され、且つPDUの拡張ヘッダ(extension header、即ちニューラジオ無線アクセスネットワークコンテナ(New Radio Radio Access Network Container、NR RAN Container)又はPDU Session Container)には、サービス品質フロー識別子(Quality of Service Flow Identifier、QFI)指示が運ばれ、それによってPDUをQoSパラメータに関連付け、QoS FlowレベルのPDUスケジューリング優先度を区別する。
【0014】
上りリンク業務について、ユーザプレーンのPDUは、QoS Flowに関連付けられている。基地局は、異なるQos flowを異なるデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)にマッピングすることができ、異なるDRBは、異なるLCGに対応する。UEは、BSR要求に論理チャネルグループ識別子(Logical Channel Group Identifier、LCG ID)を運ぶ。基地局は、BSR情報に基づいて上りリンクスケジューリングリソースを割り当てることによって、QoS FlowレベルのPDUスケジューリング優先度の区別を実現する。
【0015】
一つのQoS flowには、一つのQoS優先度しかなく、且つ異なるQoS Flowのデータパケットの間には、関連関係がない。しかしながら、XRなどの業務において、異なるPDUは、優先度が異なる可能性があるが、PDUの間には、依存関係がある。例えば、一つのビデオシーケンスは、複数のI-frame、P-frameとB-frameを有し、ここで、P-frameとB-frameの復号化は、I-famreに依存する。また、各frameは、また複数のIP packets(PDU)で構成される。
図1は、一実施例によるアプリケーション層データユニットと、アプリケーション層データパケットと、IPパケットとの間の構成関係図である。
図1に示すように、一つのアプリケーション層データユニット(ビデオコーディングユニット)は、12個のビデオフレーム(即ち、アプリケーション層データパケット/アプリケーション層データフレーム)で構成される。12個のビデオフレームは、I
1B
2B
3P
4B
5B
6P
7B
8B
9P
10B
11B
12を含む(Iフレーム(I13)が現れると、一つの新たなアプリケーション層データユニットの開始を表す)。各ビデオフレームは、また複数のIPパケット(即ち、ユーザプレーンデータパケット又はPDU)で構成される(I
1フレームは、n個のIPパケットI
11I
12...I
1nで構成され、B2は、m個のIPパケットB
21B
22...B
2mで構成される...)。ここで、IPデータパケットは、ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol、UDP)データパケット又はイーサネットデータパケットであってもよい。
【0016】
図2は、一実施例によるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。実施例では、コアネットワークは、基地局に
図2に示すPDUセッションのフレームフォーマットを送信する。PDU SESSIONのフレームフォーマットは、GTP-U PDUの拡張ヘッダ(extension header、即ち、NR RAN Container又はPDU Session Container)に運ばれ、GTP-U Tunnel上で伝送される。
【0017】
基地局は、このPDU SESSIONのフレームフォーマットから、PDUに対応するQoS Flow Identifierと下りリンクリンク業務サービス品質フロー識別子シーケンス番号(Down Link Quality of Service Flow Identifier Sequence Number、DL QFI Sequence Number)とを知ることができる。基地局は、S1アプリケーションプロトコル(S1 Application Protocol、S1AP)インターフェースのシグナリングとNGアプリケーションプロトコル(NG Application Protocol、NGAP)インターフェースのシグナリングとに基づいて、QoS Flow Identifierに対応するPriority Levelを知ることができる。
【0018】
しかしながら、基地局は、IP packets(即ち、ユーザプレーンデータパケット)とアプリケーション層データパケット(アプリケーション層データフレームと呼ばれてもよい)との関連関係、アプリケーション層データフレームの間の関連関係、及び同一のQoS Flowにマッピングされるアプリケーション層データフレームの間の異なる優先度を識別することができない。そのため、どのようにPDU SESSIONのフレームフォーマットを補強するかは、早急な解決が待たれる問題である。
【0019】
一実施例では、
図3は、本出願の実施例によるパラメータ構成方法のフローチャートである。本実施例は、第一の通信ノードによって実行されてもよい。ここで、第一の通信ノードは、基地局である。
図3に示すように、本実施例は、S310~S320を含む。
【0020】
S310では、第二の通信ノードにより送信されるPDUセッションのフレームフォーマットを受信する。
【0021】
PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、アプリケーション層データユニットADU識別情報と、QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含む。
【0022】
実施例では、アプリケーション層データパケット識別情報は、ユーザプレーンデータパケットに対応するアプリケーション層データパケット情報を指示するために用いられる。アプリケーション層データパケット識別情報は、異なる次元からユーザプレーンデータパケットに対応するアプリケーション層データパケット情報を指示してもよい。例示的に、アプリケーション層データパケットタイプからアプリケーション層データパケット情報を指示してもよい。例えば、アプリケーション層データパケットタイプは、Iフレームデータパケットと、Bフレームデータパケットと、Pフレームデータパケットとを含む。アプリケーション層データパケットの重要度から指示してもよい。例えば、アプリケーション層データパケットの重要度は、メインパケットとサブパケットに分けられる。
【0023】
実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、伝送終了指示と、アプリケーション層データユニットシーケンス番号と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とのうちの少なくとも二つを指示するために用いられる。また、ADU識別情報はさらに、ADU内のアプリケーション層データパケットが上位であるほど優先度が高いことを暗黙的に指示するために用いられる。
【0024】
実施例では、QoSフローのサブフロー識別子とは、QoSフローに含まれる各QoSサブフローの識別子であり、QoSフローのサブ優先度とは、QoSフローに含まれる各QoSサブフローの優先度である。一実施例では、QoSフローのサブフロー識別子とQoSフローのサブ優先度とは、QoSフローサブ優先度を採用して表さしてもよい。即ち、QoSフローサブ優先度には、QoSサブフローの識別子が含まれるとともに、QoSサブフローの優先度も含まれる。
【0025】
S320では、PDUセッションのフレームフォーマットに応じて同一のQoSフローにおける異なるユーザプレーンデータパケットのスケジューリング優先度又はリソース割り当て重みを決定する。
【0026】
実施例では、第二の通信ノードは、ユーザプレーンを介して第一の通信ノードにPDUセッションのフレームフォーマットを送信する。また、第一の通信ノードが、PDUセッションのフレームフォーマットに応じてユーザプレーンデータパケットとアプリケーション層データパケットとの関連関係と、異なるアプリケーション層データパケットの間の関連関係と、同一のQoSフローにマッピングされるアプリケーション層データパケットの間の異なる優先度とを識別するように、PDUセッションのフレームフォーマットには、アプリケーション層データパケット識別情報と、ADU識別情報と、QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つが含まれている。これにより、第一の通信ノードは、このPDUセッションのフレームフォーマットに応じて同一のQoSフローにおける異なるユーザプレーンデータパケットのスケジューリング優先度又はリソース割り当て重みを決定することができ、よって、スケジューリング優先度と割り当てられるスケジューリングリソースとに応じてBSRの報告を行うことができる。
【0027】
一実施例では、第一の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法は、第二の通信ノードにより送信されるQoSサブフロー構成情報を受信することをさらに含む。QoSサブフロー構成情報は、QoSフローのサブ優先度及び/又はQoSフローのサブフロー識別子を含む。
【0028】
実施例では、第一の通信ノードが第二の通信ノードにより送信されるPDUセッションのフレームフォーマットを受信する前に、第一の通信ノードは、コントロールプレーンシグナリングを介して第二の通信ノードにより送信されるQoSサブフロー構成情報を受信する。QoSサブフロー構成情報には、QoSフローのサブ優先度、又は、QoSフローのサブ優先度とQoSフローのサブフロー識別子が運ばれる。実施例では、QoSサブフロー構成情報にはQoSフローのサブ優先度のみが運ばれる場合に、QoSフローのサブ優先度は、QoSサブフローの優先度を表すこともできるし、QoSサブフローの識別子を表すこともできる。
【0029】
一実施例では、QoSフロー構成情報又はQoSサブフロー構成情報は、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数と、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大アプリケーション層データユニット紛失総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続アプリケーション層データユニット紛失総数とのうちの一つを含む。前記パケットロス総数は、紛失したユーザプレーンデータパケット総数又は紛失したアプリケーション層データパケット総数である。実施例では、第二の通信ノードは、コントロールプレーンシグナリングを介して第一の通信ノードにQoSフロー構成情報、又は、QoSサブフロー構成情報を送信する。一実施例では、第二の通信ノードがコントロールプレーンシグナリングを介して第一の通信ノードにQoSフロー構成情報を送信する場合に、QoSフロー構成情報には、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数、又はアプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数、予め定義される時間帯内の許容可能な最大パケットロス総数、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続パケットロス総数、予め定義される時間帯内の許容可能な最大アプリケーション層データユニット紛失総数、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続アプリケーション層データユニット紛失総数が運ばれる。前記パケットロス総数は、紛失したユーザプレーンデータパケット総数又は紛失したアプリケーション層データパケット総数である。一実施例では、第二の通信ノードがコントロールプレーンシグナリングを介して第一の通信ノードにQoSサブフロー構成情報を送信する場合に、QoSサブフロー構成情報には、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数、又はアプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数、予め定義される時間帯内の許容可能な最大パケットロス総数、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続パケットロス総数、予め定義される時間帯内の許容可能な最大アプリケーション層データユニット紛失総数、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続アプリケーション層データユニット紛失総数が運ばれる。前記パケットロス総数は、紛失したユーザプレーンデータパケット総数又は紛失したアプリケーション層データパケット総数である。
【0030】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされ、PDUセッションのフレームフォーマットは、少なくともADU識別情報を含む。実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットが同一のQoSフローにマッピングされる時に、各アプリケーション層データパケットに対応するアプリケーション層データユニットの伝送開始指示と伝送終了指示を指示するために、PDUセッションのフレームフォーマットにADU識別情報が運ばれてもよい。これにより、さらに、アプリケーション層データユニット内の各アプリケーション層データパケットの優先度を決定してもよい。ここで、ADU識別情報は、各ADU内のアプリケーション層データパケットが上位であるほど優先度が高いことを暗黙的に指示する。一実施例では、ADU識別情報の指示ビットは、1ビット(bit)であってもよいし、2bitであってもよい。
【0031】
一実施例では、ADU識別情報を採用して少なくとも二つのレベルのアプリケーション層データユニットを指示する。実施例では、複数のレベルのアプリケーション層データユニットを指示するために、ADU識別情報に運ばれるパラメータに対して組み合わせ、多重化とマルチレベルの包含を行ってもよい。例示的に、ADU識別情報を採用して二つのレベルのアプリケーション層データユニットを指示すると、レベル1のアプリケーション層データユニットは、一つのビデオストリームであってもよく、レベル2のアプリケーション層データユニットは、一つのビデオフレームであってもよい。
【0032】
一実施例では、ADU識別情報は、少なくともアプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの一つを含む。実施例では、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示は、同一のアプリケーション層データユニットにおける一番目のアプリケーション層データパケットが存在する位置を指示するために用いられ、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示は、同一のアプリケーション層データユニットにおける最後のアプリケーション層データパケットが存在する位置を指示するために用いられる。
【0033】
一実施例では、ADU識別情報は、少なくともアプリケーション層データユニットシーケンス番号と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの一つを含む。実施例では、アプリケーション層データユニットシーケンス番号は、ユーザプレーンデータパケットが同一のアプリケーション層データユニットに対応するかどうかを指示するために用いられ、同一のQoSフローにおける同じシーケンス番号のユーザプレーンデータパケットは、同一のアプリケーション層データユニットに対応し、異なるシーケンス番号のユーザプレーンデータパケットは、異なるアプリケーション層データユニットに対応する。
【0034】
一実施例では、ADU識別情報は、少なくともアプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とのうちの一つを含む。実施例では、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示により指示されるユーザプレーンデータパケットから、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数分の連続ユーザプレーンデータパケットは、いずれも同一のアプリケーション層データユニットに属する。
【0035】
一実施例では、異なるQoS優先度のアプリケーション層データパケットは、異なるQoSフローにマッピングされ、PDUセッションのフレームフォーマットは、関連するQoSフロー識別子QFIと関連する下りリンクQFIシーケンス番号とのうちの一つを含む。
【0036】
前記関連するQoSフロー識別子QFIと関連する下りリンクQFIシーケンス番号とは、本PDUセッションフレームと前記関連するQoSフロー識別子QFI及び関連する下りリンクQFIシーケンス番号との間に関連関係、依存関係、補足関係、マスター・スレーブ関係、従属関係又はタイミング関係が存在することを表すために用いられる。
【0037】
一実施例では、PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数と、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数とのうちの一つを含む。前記パケットロス総数は、紛失したユーザプレーンデータパケット総数又は紛失したアプリケーション層データパケット総数である。実施例では、第二の通信ノードは、ユーザプレーンを介して第一の通信ノードにPDUセッションのフレームフォーマットを送信し、PDUセッションのフレームフォーマットにアプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数、又はアプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数を運んでもよい。前記パケットロス総数は、紛失したユーザプレーンデータパケット総数又は紛失したアプリケーション層データパケット総数である。
【0038】
一実施例では、PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とをさらに含む。実施例では、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とは、一つのアプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケットの合計数、即ちIPパケット数であり、PDU数と呼ばれてもよい。
【0039】
一実施例では、アプリケーション層データパケット識別情報には、アプリケーション層データパケットシーケンス番号と、アプリケーション層データパケットの伝送開始指示と、アプリケーション層データパケットの伝送終了指示と、アプリケーション層データパケットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とのうちの少なくとも二つが含まれてもよい。アプリケーション層データパケット識別情報における各パラメータの解釈は、ADU識別情報における対応するパラメータの解釈と同様であり、アプリケーション層データユニットをアプリケーション層データパケットに交換するだけである。
【0040】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされ、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なる専用無線ベアラ(DRB)識別子、異なる論理チャネル(Logical Channel、LC)識別子、又は異なる論理チャネルグループ(LCG)識別子にマッピングする。実施例では、第一の通信ノードは、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を異なるLC識別子にマッピングし、さらに異なるLC識別子を異なるLCG識別子にマッピングすることによって、同一のQoSフローにおいて異なる優先度を有するQoSサブフロー又はサブ優先度を異なるLCG識別子にマッピングすることを実現することができる。実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットが同一のQoSフローにマッピングされる場合に、第三の通信ノードが異なるサブフロー識別子又はサブ優先度に従ってBSR報告を行うように、第一の通信ノードは、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なるDRB識別子、異なるLC識別子、又は異なるLCG識別子にマッピングしてもよい。
【0041】
一実施例では、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なるDRB識別子、異なるLC識別子、又は異なるLCG識別子にマッピングすることは、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を、第三の通信ノードに送信される、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つの構成情報に含めることを含む。
【0042】
QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度は、同一のQoSフローのユーザプレーンデータパケットを異なる論理チャネルにマッピングするために用いられる。
【0043】
一実施例では、
図4は、本出願の実施例による別のパラメータ構成方法のフローチャートである。本実施例は、第三の通信ノードによって実行されてもよい。ここで、第三の通信ノードは、ユーザ機器である。
図4に示すように、本実施例は、S410~S420を含む。
【0044】
S410では、第一の通信ノードにより送信される構成情報を受信する。
【0045】
S420では、構成情報に基づいてバッファステータスレポート(BSR)を報告する。
【0046】
構成情報は、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を含む。構成情報は、SDAP構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0047】
一実施例では、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度は、同一のQoSフローのユーザプレーンデータパケットを異なる論理チャネルにマッピングするために用いられる。実施例では、第一の通信ノードは、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を異なるLC識別子にマッピングし、さらに異なるLC識別子を異なるLCG識別子にマッピングすることによって、同一のQoSフローにおいて異なる優先度を有するQoSサブフロー又はサブ優先度を異なるLCG識別子にマッピングすることを実現することができる。第三の通信ノードがLCG識別子に基づいてBSR要求を行う時に、第一の通信ノードは、同一のQoSフローにおいて異なる優先度を有するQoSサブフロー又はサブ優先度をBSRにおいて区別してもよい。
【0048】
ここで説明すべきこととして、第三の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法における各パラメータの解釈は、上記実施例における第一の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法における対応するパラメータの記述を参照することができ、ここでその説明を省略する。
【0049】
一実施例では、
図5は、本出願の実施例によるまた別のパラメータ構成方法のフローチャートである。本実施例は、第二の通信ノードによって実行されてもよい。ここで、第二の通信ノードは、コアネットワークである。
図5に示すように、本実施例は、S510を含む。
【0050】
S510では、第一の通信ノードにPDUセッションのフレームフォーマットを送信する。PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、ADU識別情報と、QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含む。
【0051】
一実施例では、第二の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法は、第一の通信ノードにQoSサブフロー構成情報を送信することをさらに含む。QoSサブフロー構成情報は、QoSフローのサブ優先度及び/又はQoSフローのサブフロー識別子を含む。
【0052】
一実施例では、QoSフロー構成情報又はQoSサブフロー構成情報は、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数と、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大アプリケーション層データユニット紛失総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続アプリケーション層データユニット紛失総数とのうちの一つを含む。前記パケットロス総数は、紛失したユーザプレーンデータパケット総数又は紛失したアプリケーション層データパケット総数である。
【0053】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされ、PDUセッションのフレームフォーマットは、ADU識別情報のうちの少なくとも一つを含む。
【0054】
一実施例では、ADU識別情報を採用して少なくとも二つのレベルのアプリケーション層データユニットを指示する。
【0055】
一実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの少なくとも一つを含む。
【0056】
一実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットシーケンス番号と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの少なくとも一つを含む。
【0057】
一実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0058】
一実施例では、異なるQoS優先度のアプリケーション層データフレームは、異なるQoSフローにマッピングされ、PDUセッションのフレームフォーマットは、関連するQoSフロー識別子QFIと関連する下りリンクQFIシーケンス番号とのうちの一つを含む。
【0059】
前記関連するQoSフロー識別子QFIと関連する下りリンクQFIシーケンス番号は、本PDUセッションフレームと前記関連するQoSフロー識別子QFI及び関連する下りリンクQFIシーケンス番号との間に関連関係、依存関係、補足関係、マスター・スレーブ関係、従属関係又はタイミング関係が存在することを表すために用いられる。
【0060】
一実施例では、PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数と、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数とのうちの一つを含む。ここで、パケットロス総数は、紛失したユーザプレーンデータパケット総数又は紛失したアプリケーション層データパケット総数である。
【0061】
一実施例では、PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とをさらに含む。
【0062】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされ、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なる専用無線ベアラDRB識別子、異なる論理チャネルLC識別子、又は異なる論理チャネルグループLCG識別子にマッピングする。
【0063】
一実施例では、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なる専用無線ベアラDRB識別子、異なる論理チャネルLC識別子、又は異なる論理チャネルグループLCG識別子にマッピングすることは、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を、第三の通信ノードに送信される、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つの構成情報に含めることを含む。
【0064】
QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度は、同一のQoSフローのユーザプレーンデータパケットを異なる論理チャネルにマッピングするために用いられる。
【0065】
ここで説明すべきこととして、第二の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法における各パラメータの解釈は、上記実施例における第一の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法における対応するパラメータの記述を参照することができ、ここでその説明を省略する。
【0066】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoS Flowにマッピングされ、PDUセッションのフレームフォーマット内には、アプリケーション層データパケット識別情報又は優先度指示が導入される。ここで、アプリケーション層データ識別情報は、アプリケーション層データパケットタイプ(Application packet Type)である。第一の通信ノードが基地局であることを例にすると、
図6は、本出願の実施例による別のPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
図6に示すように、PDU SESSIONのフレームフォーマットには、アプリケーション層データパケットタイプ、アプリケーション層データパケットのサブ優先度(Application packet sub-Priority)と、アプリケーション層データパケットのサブフロー識別子(Application packet sub-Flow ID)とのうちの少なくとも一つが運ばれる。ここで、アプリケーション層データパケットタイプ(Application packet Type)又はアプリケーション層データパケットの優先度(Application packet Priority)は、基地局がPDU(即ち、上記実施例におけるユーザプレーンデータパケット、又はIP Packets)の伝送プロセスにおける重要度を識別することによって、同一のQoS flow下の異なるPDUのスケジューリング優先度又はリソース割り当ての重みを識別するために用いられる。
【0067】
アプリケーション層データパケットタイプに基づいて、基地局は、PDUに対応するアプリケーション層データパケットタイプを判断することによって、このPDUのスケジューリング優先度、信頼性要求の高さ又はリソース割り当ての重みを決定することができる。アプリケーション層データパケットタイプは、このIPパケットに対応するアプリケーション層データパケットタイプを指示することができる。例えば、ビデオストリームにおけるIフレームデータパケット、Bフレームデータパケット、及びPフレームデータパケットを指示することができる。又は、基地局がデータパケットの重要度を識別するために、アプリケーション層データパケットタイプは、データパケットがメインパケットであるか、それともサブパケットであるかを指示してもよい。
【0068】
アプリケーション層データパケットのサブ優先度又はアプリケーション層データパケットのサブフロー情報に基づいて、基地局は、PDUに対応するアプリケーション層データパケットの優先度を判断することによって、このPDUのスケジューリング優先度、信頼性要求又はリソース割り当ての重みを決定することができる。
【0069】
コアネットワークから基地局へのS1AP/NGAPシグナリングにおけるQoS flowに含まれるアプリケーション層データパケットのサブ優先度(Application packet sub-Priority)及び/又はアプリケーション層データパケットのサブフロー識別子(Application packet sub-Flow ID)は、基地局が同一のQoS flow下の異なるsub-Priorityのデータパケットに異なる優先度のリソースを構成するために用いられる。
図7は、本出願の実施例によるQoSフローにQoSサブフローを追加する構成模式図である。
図8は、本出願の実施例による別のQoSフローにQoSサブフローを追加する構成模式図である。
図7に示すように、各QoS Flow下には、複数のQoS sub-flowが含まれ、各QoS sub-Flowは、QoSフローのサブフロー識別子(QoS sub-flow ID)とQoSフローのサブ優先度(QoS sub-flow Priority)とを含み、又は、各QoS sub-Flowは、QoSフローサブ優先度(QoS sub-Priority)を含む。QoS FlowにおけるQoS sub-flowが反映されず、QoS flow下に含まれる複数のQoS sub-Priorityのみが反映されてもよく、
図8に示すように(即ち、
図6において)、PDUセッションのフレームフォーマットにもQoS sub-Priorityのみが含まれている。QoS FlowにQoS sub-flowが反映されている場合、PDU FormatにもQoS sub-flow IDとQoS sub-flow Priorityが含まれ、又は、PDU Formatには、QoS sub-Priorityが含まれる。
【0070】
QoS sub-flowに関連するQoSパラメータは、QoS FlowのQoSパラメータ差分に基づいて定義されてもよい。例えば、QoS sub-flowに関連するQOSパラメータには、QoS FlowのQoSパラメータの値と異なるパラメータのみが含まれる。
【0071】
QoS優先度について、基地局は、QoS flowの優先度とQoS sub-flowの優先度に基づいて論理チャネル優先度をマッピングする。例えば、QoSの絶対優先度=QoS flowの優先度+QoS sub-flowの優先度である。
【0072】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoS Flowにマッピングされ、PDUセッションのフレームフォーマット内には、ADU識別情報が導入され、ADU識別情報は、ADU内のデータパケットが上位であるほど優先度が高いことを暗黙的に指示するために用いられる。
【0073】
図9は、本出願の実施例による別のPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。PDU セッションのフレームフォーマットには、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示(Application Data Unit start mark)と、伝送終了指示(Application Data Unit end mark)とのうちの少なくとも一つが運ばれる。ここで、ADU識別情報の指示ビットは、2bitを占有することができ、指示ビットの四つの値は、それぞれ指示ビットが存在しないことと、一つのアプリケーション層データユニットの伝送開始と、一つのアプリケーション層データユニットの伝送終了と、一つのアプリケーション層データユニットに一つのPDUしかないこととのうちの少なくとも一つを表す。例えば、2bitが’00’である場合、指示ビットが存在しなく(アプリケーション層データユニットの開始と終了を指示しない)、アプリケーション層データユニットの開始と終了を判断できないことを表す、又はデフォルトで一つのアプリケーション層データユニットが一つのPDUに対応することを表す。
【0074】
2bitが’01’である場合、一つのアプリケーション層データユニットの伝送開始を表す。2bitが’10’である場合、一つのアプリケーション層データユニットの伝送終了を表す。2bitが’11’である場合、一つのアプリケーション層データユニットに一つのPDUしかないことを表す。
【0075】
実施例では、一つのアプリケーション層データユニット伝送開始指示が位置するビットのDL QFI Sequence Number 1から、一つのアプリケーション層データユニット伝送終了指示が位置するビットのDL QFI Sequence Number 2まで、同一のQoS flow下のDL QFI Sequence Numberの[DL QFI Sequence Number 1,DL QFI Sequence Number 2]区間内のすべてのPDUは、同一のアプリケーション層データユニットに対応する。ADU識別情報は、同一のアプリケーション層データユニット内のデータフレーム又はPDUについて、シーケンス番号が上位であるほど重要である(スケジューリング優先度が高いほど、信頼性要求が強い)ことを暗黙的に指示してもよい。
【0076】
一実施例では、ADU識別情報の指示ビットは、1bitを占有することができる。このbitが1である場合に、同一のQoS flow下のアプリケーション層データユニット伝送開始指示(start mark)又は伝送終了指示(end mark)を表す(ここで、新たな伝送開始指示は、古い伝送終了指示である)。
【0077】
一実施例では、
図10は、本出願の実施例による伝送開始指示に基づいて、同一のADUに対応するPDUを指示する構成模式図である。実施例では、1bitの値は、1であり、一つのアプリケーション層データユニット伝送開始指示(start mark)を表し、同一のQoS flow下の1bitが再び1になるまで、すべてのPDUは、一つのアプリケーション層データユニットに対応する。
【0078】
図10に示すように、PDU1にStartMark=1が1回出現し、後続に最も近くStartMark=1が出現したのがPDU m+1であれば、PDU1、PDU2、...、PDU mは、同一のアプリケーション層データユニットに対応する。
【0079】
一実施例では、
図11は、本出願の実施例による伝送終了指示に基づいて、同一のADUに対応するPDUを指示する構成模式図である。実施例では、1bitの値は、1であり、一つのアプリケーション層データユニット伝送終了指示(End mark)を表し、このEnd markに対応するPDU及び以前の同一のQoS flow下のEnd mark=0の連続PDUは、一つのアプリケーション層データユニットに対応する。
【0080】
図11に示すように、PDU m+1にEndMark=1が1回出現し、このPDU及び前のEnd mark=0の連続PDU(PDU2、...、PDU m、PDU m+1)は、一つのアプリケーション層データユニットに対応する。
【0081】
一実施例では、
図12は、本出願の実施例によるまた別のPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
図12に示すように、PDUセッションのフレームフォーマットには、アプリケーション層データユニットシーケンス番号(Application Data Unit Sequence Number)とアプリケーション層データユニットの伝送終了指示(End mark)とのうちの少なくとも一つが運ばれる。ここで、アプリケーション層データユニットシーケンス番号は、基地局が、PDUが同一のアプリケーション層データユニットに対応するかどうかを識別するために用いられ、同一のQoS flow下の同じアプリケーション層データユニットシーケンス番号のPDUは、同一のアプリケーション層データユニットに対応し、異なるアプリケーション層データユニットシーケンス番号のPDUは、異なるアプリケーション層データユニットに対応する。アプリケーション層データユニットの伝送終了指示は、同一のアプリケーション層データユニットに対応する最後のPDUを指示するために用いられる。
【0082】
アプリケーション層データユニットシーケンス番号に基づいて、基地局は、一つの新たなアプリケーション層データユニットのPDU伝送が開始しているか、また、異なるPDUが同一のアプリケーション層データユニットに対応するかどうかを判断することができる。アプリケーション層データユニットの終了指示に基づいて、基地局は、一つのアプリケーション層データユニットのPDU伝送が終了したかどうかを判断することができる。例えば、
図12におけるEnd markの値は1であることは、一つのアプリケーション層データユニットのPDU伝送が終了したことを表す。
【0083】
一つの新たなアプリケーション層データユニットのPDU伝送の開始から、一つのアプリケーション層データユニットのPDU伝送の終了まで、同一のQoS flow下の同じアプリケーション層データユニットシーケンス番号のPDUは、一つの完全なアプリケーション層データユニットに対応する。
【0084】
一実施例では、現在のPDUのアプリケーション層データユニットシーケンス番号と次のPDUのシーケンス番号とが同じであるかどうかに基づいて現在のPDUに対応するアプリケーション層データユニットが終了したかどうかを識別することもできる。一つの新たなアプリケーション層データユニット伝送が開始した場合、前のアプリケーション層データユニット伝送が終了したことを暗黙的に表す。この時に、アプリケーション層データユニットの終了指示は不要である。
【0085】
一実施例では、
図13は、本出願の実施例によるさらなるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
図13に示すように、PDUセッションのフレームフォーマットには、アプリケーション層データユニット伝送開始指示(Start mark)と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数(Packet Total Number in one Application Data Unit)とのうちの少なくとも一つが運ばれる。ここで、アプリケーション層データユニット開始識別子を含むデータパケットから、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数分の連続データパケットは、同一のアプリケーション層データユニットに属する。
【0086】
一実施例では、
図14は、本出願の実施例によるさらなるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。本実施例は、
図9、12と13の組み合わせ、多重化、マルチレベルの包含を行うことによってマルチレベルのアプリケーション層データユニットを表すことができる。例えば、レベル1のアプリケーション層データユニットは、一つのビデオストリーム(即ち、アプリケーション層データユニット)であり、レベル2のアプリケーション層データユニットは、一つのビデオフレーム(即ち、アプリケーション層データフレーム/アプリケーション層データパケット)であり、
図12の構成方法を採用して2レベルの包含を行うと、結果は、
図14に示すとおりである(ここで、First Level とSecond Levelが位置するビット位置は、一例にすぎず、実際の占有ビット数と占有ビット位置とに、差異が生じる可能性がある。例えば、First LevelとSecond Levelに関連パラメータとがすべてPDUの拡張ビット位置に置かれ、又は新たなPDUフォーマットが導入される)。
【0087】
図14に示すように、2レベルのアプリケーション層データユニットについて例示的に説明する。第一レベルのアプリケーション層データユニットは、ビデオストリームを表し、第二レベルのアプリケーション層データユニットは、ビデオフレームを表す。
図1における情報に対応して、以下のような構造で記入されてもよい。
【0088】
1番目のIPパケット:
First level End mark:0
First level Application Data Unit Sequence Number:1
Second level End mark:0
Second level Application Data Unit Sequence Number:1(I1フレーム開始)
2番目のIPパケット:
First level End mark:0
First level Application Data Unit Sequence Number:1
Second level End mark:0
Second level Application Data Unit Sequence Number:1
...
n番目のIPパケット:
First level End mark:0
First level Application Data Unit Sequence Number:1
Second level End mark:1(I1フレーム終了)
Second level Application Data Unit Sequence Number:1
(n+1)番目のIPパケット:
First level End mark:0
First level Application Data Unit Sequence Number:1
Second level End mark:0
Second level Application Data Unit Sequence Number:2(B2フレーム開始)
(n+2)番目のIPパケット:
First level End mark:0
First level Application Data Unit Sequence Number:1
Second level End mark:0
Second level Application Data Unit Sequence Number:2
...
(n+m)番目のIPパケット:
First level End mark:0
First level Application Data Unit Sequence Number:1
Second level End mark:1(B2フレーム終了)
Second level Application Data Unit Sequence Number:2
(n+m+1)番目のIPパケット:
First level End mark:0
First level Application Data Unit Sequence Number:1
Second level End mark:0
Second level Application Data Unit Sequence Number:3(B3フレーム終了)
一実施例では、異なるQoS Flowのアプリケーション層データパケットフレームは、異なるQoS flowにマッピングされ、PDUセッションのフレームフォーマット内には、QoS flowとPDUシーケンス番号との依存関係が導入される。
【0089】
図15は、本出願の実施例によるさらなるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。
図15に示すように、関連するQoSフロー識別子QFI(Associated QoS Flow Identifier)と関連する下りリンクQFIシーケンス番号(Associated DL QFI Sequence Number)は、このPDU又はこのPDUに対応するアプリケーション層データユニットの復号化と、QoS Flow Associated QoS Flow IdentifierとAssociated DL QFI Sequence Numberに対応するPDU又は対応するPDUのアプリケーション層データユニットとに関連関係、依存関係、補足関係、マスター・スレーブ関係、従属関係又はタイミング関係があることを表すために用いられ、及び/又はこのPDUと関連するPDUとが同一のアプリケーション層メッセージに属し、同一のアプリケーション層データユニットに属するか又は同一タイプのデータパケットに属することを表すために用いられる。
【0090】
例えば、QoS Flow Associated QoS Flow Identifier及びAssociated DL QFI Sequence Numberに対応するPDU又は対応するPDUのアプリケーション層データユニットの復号化に成功した場合にのみ、このPDU又はこのPDUに対応するアプリケーション層データユニットの復号化ができる。
【0091】
一実施例では、
図16は、本出願の実施例によるさらなるPDUセッションのフレームフォーマットの構成模式図である。PDUセッションのフレームフォーマットには、アプリケーション層データユニットの復号化において許容可能なパケットロス数が運ばれる。ここで、アプリケーション層データユニットの復号化において許容可能なパケットロス数は、アプリケーション層データユニットの復号化において許容可能な最大パケットロス総数又は最大連続パケットロス総数を含む。前記パケットロス総数は、紛失したユーザプレーンデータパケット総数又は紛失したアプリケーション層データパケット総数である。
図16に示すように、PDUセッションのフレームフォーマットには、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数とアプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数とのうちの一つが運ばれる。PDUセッションのフレームフォーマットには、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示とアプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とがさらに含まれてもよい。前記パケットロス総数は、紛失したユーザプレーンデータパケット総数又は紛失したアプリケーション層データパケット総数である。
【0092】
実施例では、アプリケーション層データユニットの復号化において許容可能なパケットロス数は、コアネットワークから基地局へのS1AP/NGAPシグナリングのQoS flowに含まれる許容可能なパケットロス数によって指示されてもよいし、又はPDUフォーマットに含まれる許容可能なパケットロス数によって指示されてもよい。
【0093】
本実施例では、
図16におけるMaximal Lost packets tolerableは、ADUにおいて許容可能なパケットロス総数又は許容可能な連続パケットロス総数を指示することができる。パケットロス数がMaximal Lost packets tolerableよりも大きい場合、アプリケーション層の需要を満たさない(例えば、アプリケーション層の復号化の失敗を引き起こす)。StartMarkによって識別されるデータパケットから、Packet Total Number in one Application Data Unitのデータパケット内において、紛失したデータパケット数がMaximal Lost packets tolerableに達しそうである場合、後続のデータパケット伝送の信頼性を向上させる(例えば、PDCP Duplicationをアクティブ化するか又は送信電力を向上させる)。Start Markによって識別されるデータパケットから、Packet Total Number in one Application Data Unitのデータパケット内において、紛失したデータパケット数がMaximal Lost packets tolerableに達した場合、Packet Total Number in one Application Data Unitのデータパケットのうちの伝送されていないデータパケットを廃棄する。
【0094】
Maximal Lost packets tolerableは、アプリケーション層データユニット(例えば、
図14における第一レベルのアプリケーション層データユニット)に基づいて定義されてもよいし、データパケットタイプ(例えば、
図14における第二レベルのアプリケーション層データユニット)に基づいて定義されてもよい。
【0095】
一実施例では、
図17は、本出願の実施例によるアプリケーション層データユニットの復号化において許容可能なパケットロス数の指示の模式図である。
図18は、本出願の実施例による別のアプリケーション層データユニットの復号化において許容可能なパケットロス数の指示の模式図である。コアネットワークから基地局へのS1AP又はNGAPシグナリングのQoSフローに含まれるアプリケーション層データユニットの復号化において許容可能なパケットロス数については、
図17に示すように、QoSサブフローには、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数又は最大連続パケットロス総数が含まれ、
図18に示すように、QoSフローには、各アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数又は最大連続パケットロス総数が含まれる。
【0096】
一実施例では、アプリケーション層データパケット識別情報には、アプリケーション層データパケットシーケンス番号と、アプリケーション層データパケットの伝送開始指示と、アプリケーション層データパケットの伝送終了指示と、アプリケーション層データパケットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とのうちの少なくとも二つが含まれてもよい。ここで説明すべきこととして、上記実施例では、アプリケーション層データパケット識別情報における各パラメータの解釈は、ADU識別情報における対応するパラメータの記述と同様であり、アプリケーション層データユニットをアプリケーション層データパケットに交換するだけである。そして、上記実施例におけるADU識別情報の図面は、アプリケーション層データパケット識別情報にも適用され、ここでその説明を省略する。
【0097】
一実施例では、
図19は、本出願の実施例によるLCG識別子とQoSサブフロー識別子との間の構成関係図である。本実施例は、第一の通信ノードが基地局であり、第三の通信ノードがUEであることを例にして、異なる優先度のデータフレームが同一のQoS Flowにマッピングされる時に、BSR優先度の区別について説明する。
図19に示すように、基地局は、同一のQoS Flowにおいて異なるpriorityを有するQoS Sub-flow ID又はsub-priorityを異なるLC IDにマッピングし、さらに異なるLC IDを異なるLCG IDにマッピングすることによって、同一のQoS Flowにおいて異なるpriorityを有するQoS Sub-flow ID又はsub-priorityを異なるLCG IDにマッピングすることを実現することができる。
【0098】
QoSマッピングの際に、SDAPマッピングの際にQoS Sub-Flow IDと、SDAPと、無線リンク制御ベアラ構成(Radio Link Control-BearerConfig、RLC-BearerConfig)とがDRBに同時に関連付けられることを考慮しているため、QoS Sub-Flow IDもRLC-BearerConfigにマッピングされる。また、各RLC-BearerConfigは、一つのLCGに関連付けられる。
【0099】
UEがLCG IDに基づいてBSR要求を行う場合に、同一のQoS Flowにおいて異なるpriorityを有するQoS Sub-flow ID又はsub-priorityをBSRにおいて区別してもよい。
【0100】
一実施例では、BSR要求には、QoS flowの優先度が反映されるだけでなく、QoS sub-flowの優先度が反映されてもよい。
【0101】
一実施例では、異なるpriorityのQoS Sub-flow ID又はsub-priorityは、
図6に示すアプリケーション層データパケットタイプであってもよい。BSRには、アプリケーション層データパケットタイプが反映されてもよい。
【0102】
一実施例では、
図20は、本出願の実施例によるShort BSRのMAC CE構造の模式図である。
図20に示すように、一つのShort BSRには、LCG識別子とバッファサイズ(Buffer Size)とが含まれる。
【0103】
一実施例では、
図21は、本出願の実施例によるLong BSRのMAC CE構造の模式図である。
図21に示すように、一つのShort BSRには、複数のLCG識別子と各LCG識別子に対応するバッファサイズ(Buffer Size)とが含まれる。
【0104】
一実施例では、
図22は、本出願の実施例によるパラメータ構成装置の構造ブロック図である。本実施例は、第一の通信ノードに用いられる。
図22に示すように、本実施例におけるパラメータ構成装置は、第一の受信機2210と決定モジュール2220とを備える。
【0105】
第一の受信機2210は、第二の通信ノードにより送信されるパケットデータユニットPDUセッションのフレームフォーマットを受信するように構成される。ここで、PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、アプリケーション層データユニットADU識別情報と、サービス品質QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含む。決定モジュール2220は、PDUセッションのフレームフォーマットに応じて同一のQoSフローにおける異なるユーザプレーンデータパケットのスケジューリング優先度又はリソース割り当て重みを決定するように構成される。
【0106】
一実施例では、第一の通信ノードに用いられるパラメータ構成装置は、第二の通信ノードにより送信されるQoSサブフロー構成情報を受信するように構成される第二の受信機をさらに備える。QoSサブフロー構成情報は、QoSフローのサブ優先度及び/又はQoSフローのサブフロー識別子を含む。
【0107】
一実施例では、QoSフロー構成情報又はQoSサブフロー構成情報は、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数と、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大アプリケーション層データユニット紛失総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続アプリケーション層データユニット紛失総数とのうちの一つを含む。
【0108】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされ、PDUセッションのフレームフォーマットは、少なくともADU識別情報を含む。
【0109】
一実施例では、ADU識別情報を採用して少なくとも二つのレベルのアプリケーション層データユニットを指示する。
【0110】
一実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの少なくとも一つを含む。
【0111】
一実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットシーケンス番号と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの少なくとも一つを含む。
【0112】
一実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0113】
一実施例では、異なるQOS優先度のアプリケーション層データパケットは、異なるQoSフローにマッピングされ、PDUセッションのフレームフォーマットは、関連するQoSフロー識別子(QFI)と関連する下りリンクQFIシーケンス番号とのうちの一つを含む。
【0114】
前記関連するQoSフロー識別子(QFI)と関連する下りリンクQFIシーケンス番号は、本PDUセッションフレームと前記関連するQoSフロー識別子(QFI)及び関連する下りリンクQFIシーケンス番号との間に関連関係、依存関係、補足関係、マスター・スレーブ関係、従属関係又はタイミング関係が存在することを表すために用いられる。
【0115】
一実施例では、PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数と、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数とのうちの一つを含む。
【0116】
一実施例では、PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とをさらに含む。
【0117】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされ、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なる専用データ無線ベアラ(DRB)識別子、異なる論理チャネル(LC)識別子、又は異なる論理チャネルグループ(LCG)識別子にマッピングする。
【0118】
一実施例では、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なる専用DRB識別子、異なるLC識別子、又は異なるLCG識別子にマッピングすることは、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を第三の通信ノードに送信される、サービスデータ適応プロトコルSDAP構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つの構成情報に含めることを含む。QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度は、同一のQoSフローのユーザプレーンデータパケットを異なる論理チャネルにマッピングするために用いられる。
【0119】
本実施例によるパラメータ構成装置は、
図3に示される実施例のパラメータ構成方法を実現するように設定され、本実施例によるパラメータ構成装置の実現の原理と技術的効果も、当該パラメータ構成方法に類似しており、ここでこれ以上説明しない。
【0120】
一実施例では、
図23は、本出願の実施例による別のパラメータ構成装置の構造ブロック図である。本実施例は、第三の通信ノードによって実行されてもよい。ここで、第三の通信ノードは、ユーザ機器である。
図23に示すように、本実施例におけるパラメータ構成装置は、第三の受信機2310と報告モジュール2320とを含む。
【0121】
第三の受信機2310は、第一の通信ノードにより送信される構成情報を受信するように構成される。報告モジュール2320は、構成情報に基づいてバッファステータスレポート(BSR)を報告するように構成される。ここで、構成情報は、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を含む。構成情報は、SDAP構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0122】
一実施例では、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度は、同一のQoSフローのユーザプレーンデータパケットを異なる論理チャネルにマッピングするために用いられる。
【0123】
本実施例によるパラメータ構成装置は、
図4に示される第三の通信ノードに用いられる実施例のパラメータ構成方法を実現するように設定され、本実施例によるパラメータ構成装置の実現の原理と技術的効果も、当該パラメータ構成方法に類似しており、ここでこれ以上説明しない。
【0124】
一実施例では、
図24は、本出願の実施例によるまた別のパラメータ構成装置の構造ブロック図である。本実施例は、第二の通信ノードによって実行されてもよい。ここで、第二の通信ノードは、コアネットワークである。
図24に示すように、本実施例は、第一の送信機2410を備える。
【0125】
第一の送信機2410は、第一の通信ノードにPDUセッションのフレームフォーマットを送信するように構成される。PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、ADU識別情報と、QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含む。
【0126】
一実施例では、第二の通信ノードに用いられるパラメータ構成装置は、第一の通信ノードにQoSサブフロー構成情報を送信するように構成される第二の送信機をさらに備える。QoSサブフロー構成情報は、QoSフローのサブ優先度及び/又はQoSフローのサブフロー識別子を含む。
【0127】
一実施例では、QoSフロー構成情報又はQoSサブフロー構成情報は、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数と、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続パケットロス総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大アプリケーション層データユニット紛失総数と、予め定義される時間帯内の許容可能な最大連続アプリケーション層データユニット紛失総数とのうちの一つを含む。
【0128】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされる。PDUセッションのフレームフォーマットは、少なくともADU識別情報を含む。
【0129】
一実施例では、ADU識別情報を採用して少なくとも二つのレベルのアプリケーション層データユニットを指示する。
【0130】
一実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの少なくとも一つを含む。
【0131】
一実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットシーケンス番号と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示とのうちの少なくとも一つを含む。
【0132】
一実施例では、ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0133】
一実施例では、異なるQoS優先度のアプリケーション層データフレームは、異なるQoSフローにマッピングされる。PDUセッションのフレームフォーマットは、関連するQoSフロー識別子(QFI)と関連する下りリンクQFIシーケンス番号とのうちの一つを含む。
【0134】
前記関連するQoSフロー識別子(QFI)と関連する下りリンクQFIシーケンス番号は、本PDUセッションフレームと前記関連するQoSフロー識別子(QFI)及び関連する下りリンクQFIシーケンス番号との間に関連関係、依存関係、補足関係、マスター・スレーブ関係、従属関係又はタイミング関係が存在することを表すために用いられる。
【0135】
一実施例では、PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大パケットロス総数と、アプリケーション層データユニットにおいて許容可能な最大連続パケットロス総数とのうちの一つを含む。
【0136】
一実施例では、PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データユニットの伝送開始指示と、アプリケーション層データユニットに含まれるユーザプレーンデータパケット総数とをさらに含む。
【0137】
一実施例では、異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のQoSフローにマッピングされる。同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なる専用無線ベアラ(DRB)識別子、異なる論理チャネル(LC)識別子、又は異なる論理チャネルグループ(LCG)識別子にマッピングする。
【0138】
一実施例では、同一のQoSフローにおける異なるサブフロー識別子又はサブ優先度を、異なる専用DRB識別子、異なるLC識別子、又は異なるLCG識別子にマッピングすることは、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を、第三の通信ノードに送信される、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つの構成情報に含めることを含む。QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度は、同一のQoSフローのユーザプレーンデータパケットを異なる論理チャネルにマッピングするために用いられる。
【0139】
本実施例によるパラメータ構成装置は、
図5に示される第二の通信ノードに用いられる実施例のパラメータ構成方法を実現するように設定され、本実施例によるパラメータ構成装置の実現の原理と技術的効果も、当該パラメータ構成方法に類似しており、ここでこれ以上説明しない。
【0140】
図25は、本出願の実施例による通信機器の構造模式図である。
図25に示すように、本出願による機器は、プロセッサ2510と、メモリ2520と通信モジュール2530とを備える。この機器におけるプロセッサ2510の数は、一つ又は複数であってもよく、
図25において一つのプロセッサ2510を例にする。この機器におけるメモリ2520の数は、一つ又は複数であってもよく、
図25において一つのメモリ2520を例にする。この機器のプロセッサ2510と、メモリ2520と通信モジュール2530とは、バス又は他の方式で接続されてもよく、
図25においてバスを介した接続を例にする。この実施例では、この機器は、基地局であってもよい。
【0141】
メモリ2520は、コンピュータ可読記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能プログラム及びモジュール、例えば本出願の任意の実施例の機器に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、パラメータ構成装置における第一の受信機と決定モジュール)を記憶するように設定されてもよい。メモリ2520は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含んでもよい。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、データ記憶領域は、機器の使用に応じて作成されたデータなどを記憶することができる。なお、メモリ2520は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、非揮発性メモリを含んでもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。いくつかの実施例では、メモリ2520は、プロセッサ2510に対してリモートに設置されるメモリを含んでもよい。これらのリモートメモリは、ネットワークを介して機器に接続されてもよい。上記ネットワークの実例としては、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク及びインターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワークの組み合わせを含むが、それらに限らない。
【0142】
通信モジュール2530は、他の通信ノードと通信インタラクションするように構成される。
【0143】
通信機器が第一の通信ノードである場合に、上記による機器は、上記のいずれかの実施例による第一の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法を実行し、該当する機能と効果を備えるように設定されてもよい。
【0144】
通信機器が第二の通信ノードである場合に、上記による機器は、上記のいずれかの実施例による第二の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法を実行し、該当する機能と効果を備えるように設定されてもよい。
【0145】
通信機器が第三の通信ノードである場合に、上記による機器は、上記のいずれかの実施例による第三の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法を実行し、該当する機能と効果を備えるように設定されてもよい。
【0146】
本出願の実施例は、コンピュータ実行可能命令を含む記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ実行可能命令がコンピュータプロセッサによって実行される時、第一の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法を実行するために用いられる。この方法は、第二の通信ノードにより送信されるパケットデータユニット(PDU)セッションのフレームフォーマットを受信することであって、前記PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、アプリケーション層データユニット(ADU)識別情報と、サービス品質QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含むことと、前記PDUセッションのフレームフォーマットに基づいて同一のQoSフローにおける異なるユーザプレーンデータパケットのスケジューリング優先度又はリソース割り当て重みを決定することとを含む。
【0147】
本出願の実施例は、コンピュータ実行可能命令を含む記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ実行可能命令がコンピュータプロセッサによって実行される時、第三の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法を実行するために用いられる。この方法は、第一の通信ノードにより送信される構成情報を受信することと、前記構成情報に基づいてバッファステータスレポート(BSR)を報告することとを含む。ここで、前記構成情報は、QoSフローのサブフロー識別子又はQoSフローのサブ優先度を含む。前記構成情報は、SDAP構成情報と、無線ベアラ構成情報と、論理チャネル構成情報と、無線リンク制御構成情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0148】
本出願の実施例は、コンピュータ実行可能命令を含む記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ実行可能命令がコンピュータプロセッサによって実行される時、第二の通信ノードに用いられるパラメータ構成方法を実行するために用いられる。この方法は、第一の通信ノードにPDUセッションのフレームフォーマットを送信することを含む。前記PDUセッションのフレームフォーマットは、アプリケーション層データパケット識別情報と、ADU識別情報と、QoSフローのサブフロー識別子と、QoSフローのサブ優先度とのうちの少なくとも一つの指示情報を含む。
【0149】
当業者は、用語であるユーザ機器が任意のタイプの無線ユーザ機器、例えば携帯電話、携帯データ処理装置、携帯ネットワークブラウザ又は車載移動台をカバーすることを理解すべきである。
【0150】
一般的には、本出願の様々な実施例は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、ロジック又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。例えば、いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ又は他の計算装置によって実行される可能なファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよいが、本出願は、これに限らない。
【0151】
本出願の実施例は、移動装置のデータプロセッサがコンピュータプログラム命令を実行することによって実現されてもよい。例えば、プロセッサエンティティにおいて、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現される。コンピュータプログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture、ISA)命令、機械命令、機械関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成されたソースコード又はターゲットコードであってもよい。
【0152】
本出願の図面における任意の論理フローのブロック図は、プログラムステップを表してもよいし、又は相互に接続された論理回路、モジュールと機能を表してもよいし、又はプログラムステップと論理回路、モジュールと機能の組み合わせを表してもよい。コンピュータプログラムは、メモリ上に記憶されてもよい。メモリは、ローカル技術環境に適合した任意のタイプを有してもよく、且つ任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、光学記憶装置とシステム(デジタルビデオディスク(Digital Video Disc、DVD)又は光ディスク(Compact Disk、CD))などであってもよいしが、これらに限らない。コンピュータ可読媒体は、非一時的記憶媒体を含んでもよい。データプロセッサは、ローカル技術環境に適合した任意のタイプであってもよい。例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(Field-Programmable Gate Array、FPGA)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサであってもよいしが、これらに限らない。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の通信ノードにより、第二の通信ノード
からパケットデータユニット(PDU)セッションのフレームフォーマットを受信することを含み、
ここで、前記PDUセッションの
前記フレームフォーマットは、アプリケーション層データユニット(ADU)識別情報を含む、
パラメータ構成方法。
【請求項2】
異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一の
サービス品質(QoS)フローにマッピングされ
る、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記優先度は、前記同一のQoSフローにおける対応するアプリケーション層データパケットの重要度を指示する、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ADU識別情報
は、少なくとも二つのレベルのアプリケーション層データユニットを指示する、
請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットシーケンス番号と
、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示と
、一つのアプリケーション層データユニットに含まれるデータパケット総数とのうちの
少なくとも一つを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記アプリケーション層データユニットの伝送終了指示は、対応するアプリケーション層データパケットが同一のQoSフローにおける最後のアプリケーション層データパケットであるかを指示する、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の通信ノードは、少なくとも一つの次世代(NG)プロトコルインタフェースを有する基地局である、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
プロセッサと、指令を記憶するメモリとを備える通信機器であって、
前記指令は、前記プロセッサによって実行されるとき、前記通信機器に
第一の通信ノードにより、第二の通信ノードからパケットデータユニット(PDU)セッションのフレームフォーマットを受信することを実行させ、
ここで、前記PDUセッションの前記フレームフォーマットは、アプリケーション層データユニット(ADU)識別情報を含む、
通信機器。
【請求項9】
異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のサービス品質(QoS)フローにマッピングされる、
請求項8に記載の通信機器。
【請求項10】
前記優先度は、前記同一のQoSフローにおける対応するアプリケーション層データパケットの重要度を指示する、
請求項9に記載の通信機器。
【請求項11】
前記ADU識別情報は、少なくとも二つのレベルのアプリケーション層データユニットを指示する、
請求項8に記載の通信機器。
【請求項12】
前記ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットシーケンス番号と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示と、一つのアプリケーション層データユニットに含まれるデータパケット総数とのうちの少なくとも一つを含む、
請求項8に記載の通信機器。
【請求項13】
前記アプリケーション層データユニットの伝送終了指示は、対応するアプリケーション層データパケットが同一のQoSフローにおける最後のアプリケーション層データパケットであるかを指示する、
請求項12に記載の通信機器。
【請求項14】
前記第一の通信ノードは、少なくとも一つの次世代(NG)プロトコルインタフェースを有する基地局である、
請求項8に記載の通信機器。
【請求項15】
第二の通信ノードにより、パケットデータユニット(PDU)セッションのフレームフォーマットを第一の通信ノードへ送信することを含み、
ここで、前記PDUセッションの前記フレームフォーマットは、アプリケーション層データユニット(ADU)識別情報を含む、
パラメータ構成方法。
【請求項16】
異なる優先度のアプリケーション層データパケットは、同一のサービス品質(QoS)フローにマッピングされる、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記優先度は、前記同一のQoSフローにおける対応するアプリケーション層データパケットの重要度を指示する、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ADU識別情報は、少なくとも二つのレベルのアプリケーション層データユニットを指示する、
請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記ADU識別情報は、アプリケーション層データユニットシーケンス番号と、アプリケーション層データユニットの伝送終了指示と、一つのアプリケーション層データユニットに含まれるデータパケット総数とのうちの少なくとも一つを含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記アプリケーション層データユニットの伝送終了指示は、対応するアプリケーション層データパケットが同一のQoSフローにおける最後のアプリケーション層データパケットであるかを指示する、
請求項19に記載の方法。
【国際調査報告】