(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】光信号伝送装置および光伝送システム
(51)【国際特許分類】
H04B 10/291 20130101AFI20241219BHJP
H04J 14/02 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H04B10/291
H04J14/02 101
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539449
(86)(22)【出願日】2022-10-17
(85)【翻訳文提出日】2024-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2022125680
(87)【国際公開番号】W WO2023124406
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111664917.8
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ホワーン,シンホワ
(72)【発明者】
【氏名】ジアーン,チュイン
(72)【発明者】
【氏名】フオン,ジア
(72)【発明者】
【氏名】リー,ホゥイピーン
【テーマコード(参考)】
5K102
【Fターム(参考)】
5K102AD01
5K102PC11
5K102PH47
5K102RB12
5K102RB14
(57)【要約】
本願の実施形態は、光信号伝送装置および光伝送システムを提供する。光信号伝送装置は、第1の組み合わされた光信号を入力するように構成された第1のファイバー・コリメータと;第1の組み合わされた光信号を分割して第1の波長の光信号および第2の波長の光信号を取得するように構成され、第1の波長の光信号を第1のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され、第2の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成された第1のビーム・スプリッタと;第1の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成された前記第1のフィルタ・ユニットと;第3の波長の光信号を入力するように構成されたダイ2のファイバー・コリメータと;第3の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成された第2のフィルタ・ユニットと;第2の組み合わされた光信号を出力するように構成された第3のファイバー・コリメータとを含む。第2の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のファイバー・コリメータと、第2のファイバー・コリメータと、第1のビーム・スプリッタと、第1のフィルタ・ユニットと、第2のフィルタ・ユニットと、第3のファイバー・コリメータとを有する光信号伝送装置であって、
前記第1のファイバー・コリメータは、第1の組み合わされた光信号を入力するように構成され、前記第1の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第1のファイバー・コリメータからの前記第1の組み合わされた光信号を前記第1の波長の光信号と前記第2の波長の光信号とに分割するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第1の波長の光信号を前記第1のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され、前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第1の波長の光信号を前記第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第2の波長の光信号を、前記第1のフィルタ・ユニットおよび前記第2のフィルタ・ユニットを通して前記第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のファイバー・コリメータは、第3の波長の光信号を入力するように構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第2のファイバー・コリメータから前記第3のファイバー・コリメータに前記第3の波長の光信号を伝送するように構成され;
前記第3のファイバー・コリメータは、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成され、前記第2の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号、前記第2の波長の光信号、および前記第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である、
光信号伝送装置。
【請求項2】
前記第3のファイバー・コリメータは、第3の組み合わされた光信号を入力するようにさらに構成され、前記第3の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号、前記第2の波長の光信号、および前記第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第3のファイバー・コリメータからの前記第3の組み合わされた光信号を前記第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号に分割し、前記第1の波長の光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成され、前記第4の組み合わされた光信号は、前記第2の波長の光信号と前記第3の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第4の組み合わされた光信号を前記第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第4の組み合わされた光信号を分割して前記第3の波長の光信号を取得し、前記第3の波長の光信号を前記第2のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第2の波長の光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、第5の組み合わされた光信号を前記第1のファイバー・コリメータに伝送するように構成され、前記第5の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号と前記第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のファイバー・コリメータは、前記第5の組み合わされた光信号を出力するようにさらに構成され;
前記第2のファイバー・コリメータは、前記第3の波長の光信号を出力するようにさらに構成される、
請求項1に記載の光信号伝送装置。
【請求項3】
前記第1のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである、請求項1または2に記載の光信号伝送装置。
【請求項4】
前記第3の波長の光信号の波長は、前記第1の波長の光信号の波長よりも大きく、前記第3の波長の光信号の波長は、前記第2の波長の光信号の波長よりも小さい、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の光信号伝送装置。
【請求項5】
前記光信号伝送装置の中で伝送される光信号は空間光である、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の光信号伝送装置。
【請求項6】
前記第1のフィルタ・ユニットは、第1の反射器および/または第1のフィルタを含む、請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載の光信号伝送装置。
【請求項7】
前記第2のフィルタ・ユニットは、第2の反射器および/または第2のフィルタを含む、請求項1ないし6のうちいずれか一項に記載の光信号伝送装置。
【請求項8】
第1の光モジュールと、第2の光モジュールと、光信号伝送装置とを有する光伝送システムであって、前記光信号伝送装置は、第1のファイバー・コリメータと、第2のファイバー・コリメータと、第1のビーム・スプリッタと、第1のフィルタ・ユニットと、第2のフィルタ・ユニットと、第3のファイバー・コリメータとを有しており;
前記第1の光モジュールは、第1の組み合わされた光信号を前記第1のファイバー・コリメータに送るように構成され、前記第1の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のファイバー・コリメータは、前記第1の組み合わされた光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第1のファイバー・コリメータからの前記第1の組み合わされた光信号を前記第1の波長の光信号と前記第2の波長の光信号とに分割するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第1の波長の光信号を前記第1のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され、前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第1の波長の光信号を前記第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第2の波長の光信号を、前記第1のフィルタ・ユニットおよび前記第2のフィルタ・ユニットを通して前記第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成され;
前記第2の光モジュールは、第3の波長の光信号を前記第2のファイバー・コリメータに送るように構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第2のファイバー・コリメータから前記第3のファイバー・コリメータに前記第3の波長の光信号を伝送するように構成され;
前記第3のファイバー・コリメータは、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成され、前記第2の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号、前記第2の波長の光信号、および前記第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である、
光伝送システム。
【請求項9】
前記第3のファイバー・コリメータは、第3の組み合わされた光信号を入力するようにさらに構成され、前記第3の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号、前記第2の波長の光信号、および前記第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第3のファイバー・コリメータからの前記第3の組み合わされた光信号を前記第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号に分割し、前記第1の波長の光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成され、前記第4の組み合わされた光信号は、前記第2の波長の光信号と前記第3の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第4の組み合わされた光信号を前記第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第4の組み合わされた光信号を分割して前記第3の波長の光信号を取得し、前記第3の波長の光信号を前記第2のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第2の波長の光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、第5の組み合わされた光信号を前記第1のファイバー・コリメータに伝送するように構成され、前記第5の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号と前記第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1の光モジュールは、前記第1のファイバー・コリメータから前記第5の組み合わされた光信号を受信するようにさらに構成され;
前記第2の光モジュールは、前記第2のファイバー・コリメータから前記第3の波長の光信号を受信するようにさらに構成される、
請求項8に記載の光伝送システム。
【請求項10】
前記第1のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである、請求項8または9に記載の光伝送システム。
【請求項11】
前記第3の波長の光信号の波長は、前記第1の波長の光信号の波長よりも大きく、前記第3の波長の光信号の波長は、前記第2の波長の光信号の波長よりも小さい、請求項8ないし10のうちいずれか一項に記載の光伝送システム。
【請求項12】
前記光信号伝送装置の中で伝送される光信号は空間光である、請求項8ないし11のうちいずれか一項に記載の光伝送システム。
【請求項13】
前記第1のフィルタ・ユニットが、第1の反射器および/または第1のフィルタを含む、請求項8ないし12のうちいずれか一項に記載の光伝送システム。
【請求項14】
前記第2のフィルタ・ユニットは、第2の反射器および/または第2のフィルタを含む、請求項8ないし13のうちいずれか一項に記載の光伝送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年12月31日に中国国家知識産権局に出願された「光信号伝送装置および光伝送システム」という名称の中国特許出願第202111664917.8号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本願の実施形態は、光通信技術の分野に関し、より具体的には、光信号伝送装置および光伝送システムに関する。
【背景技術】
【0003】
マルチプレクサ/デマルチプレクサは、光通信システムにおける鍵となる構成要素である。
図1に示されるように、マルチプレクサ/デマルチプレクサが多重化機能を実装するように構成される場合、マルチプレクサ/デマルチプレクサは、複数の光ファイバーを通じて受信された異なる波長の複数の光信号を光信号の1つのチャネル中に結合し、光信号のそのチャネルを1つの光ファイバーを通じて出力する。マルチプレクサ/デマルチプレクサが多重分離機能を実装するように構成される場合、マルチプレクサ/デマルチプレクサは、1つの光ファイバーを通じて受信された光信号を波長に基づいて分割し、分割された光信号を複数の光ファイバーを通じて出力する。しかしながら、
図1に示されるマルチプレクサ/デマルチプレクサが多重化機能を実現するように構成されている場合、複数の光ファイバーのうち少なくとも1つの光ファイバーを通じて入力される光信号が、波長の異なる複数の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である場合、マルチプレクサ/デマルチプレクサは、組み合わされた光信号を別の光ファイバーを通じて入力される光信号と多重化することができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施形態は、光信号伝送装置および光伝送システムを提供する。複数の光ファイバーを通じて受信された複数の光信号が少なくとも1つの組み合わされた光信号を含む場合であっても、複数の光信号は多重化されうる。前記少なくとも1つの組み合わされた光信号のそれぞれは、異なる波長の複数の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。
【0005】
第1の側面によれば、第1のファイバー・コリメータと、第2のファイバー・コリメータと、第1のビーム・スプリッタと、第1のフィルタ・ユニットと、第2のフィルタ・ユニットと、第3のファイバー・コリメータとを含む光信号伝送装置が提供される。第1のファイバー・コリメータは、第1の組み合わされた光信号を入力するように構成される。第1の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のビーム・スプリッタは、第1のファイバー・コリメータからの第1の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とに分割するように構成される。第1のビーム・スプリッタは、第1の波長の光信号を第1のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され、第1のフィルタ・ユニットは、第1の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第1のビーム・スプリッタは、第2の波長の光信号を、第1のフィルタ・ユニットおよび第2のフィルタ・ユニットを通して第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成される。第2のファイバー・コリメータは、第3の波長の光信号を入力するように構成される。第2のフィルタ・ユニットは、第2のファイバー・コリメータから第3のファイバー・コリメータに第3の波長の光信号を伝送するように構成される。第3のファイバー・コリメータは、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成される。第2の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。
【0006】
第1のファイバー・コリメータが第1の組み合わされた光信号を入力するように構成されることは、第1のファイバー・コリメータが第1の組み合わされた光信号を以下の実施形態で説明される第1のビーム・スプリッタに送ることと等価である。第2のファイバー・コリメータが第3の波長の光信号を入力するように構成されることは、第2のファイバー・コリメータが第3の波長の光信号を以下の実施形態で説明される第2のフィルタ・ユニットに送ることと等価である。
【0007】
上記の光信号伝送装置に基づいて、光信号伝送装置は、第1のファイバー・コリメータに対応する第1のビーム・スプリッタを含む。第1のファイバー・コリメータによって入力された光信号が第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて取得された光信号であるとき、第1のビーム・スプリッタは、第1のファイバー・コリメータによって入力された第1の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とに分割するように構成される。したがって、光信号伝送装置は、第2のファイバー・コリメータによって入力される第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を多重化することができる。
【0008】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第1のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである。
【0009】
上記の技術的解決策に基づいて、第1のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである。第1のビーム・スプリッタは、単純な構造および小さい体積を有し、したがって、光信号伝送装置の製造の複雑さを増加させない。
【0010】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第1のフィルタ・ユニットは、第1の反射器および/または第1のフィルタを含む。
【0011】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第2のフィルタ・ユニットは、第2の反射器および/または第2のフィルタを含む。
【0012】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第3のファイバー・コリメータは、第3の組み合わされた光信号を入力するようにさらに構成される。第3の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のフィルタ・ユニットは、第3のファイバー・コリメータからの第3の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号に分割し、第1の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第4の組み合わされた光信号は、第2の波長の光信号と第3の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号を第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第2のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号を分割して第3の波長の光信号を取得し、第3の波長の光信号を第2のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成される。第2のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第1のビーム・スプリッタは、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第5の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のファイバー・コリメータは、第5の組み合わされた光信号を出力するようにさらに構成される。第2のファイバー・コリメータは、第3の波長の光信号を出力するようにさらに構成される。
【0013】
第3のファイバー・コリメータが第3の組み合わされた光信号を入力するように構成されることは、第3のファイバー・コリメータが第3の組み合わされた光信号を以下の実施形態で説明される第1のフィルタ・ユニットに送ることと等価である。
【0014】
上記の光信号伝送装置に基づいて、第1のビーム・スプリッタは、第1の波長の光信号および第2の波長の光信号に基づいて第5の組み合わされた光信号を取得し、第5の組み合わされた光信号を出力のために第1のファイバー・コリメータに伝送してもよいので、光信号伝送装置は、第1のファイバー・コリメータを通じて、異なる波長の複数の分割光信号を出力することができる。
【0015】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、光信号伝送装置は、第2のビーム・スプリッタおよび第3のフィルタ・ユニットをさらに含む。第3のファイバー・コリメータは、第3の組み合わされた光信号を入力するようにさらに構成される。第3の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、第3の波長の光信号、および第4の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のフィルタ・ユニットは、第3のファイバー・コリメータからの第3の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号に分割し、第1の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第4の組み合わされた光信号は、第2の波長の光信号、第3の波長の光信号、および第4の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号を第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第2のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号を分割して、第3の波長の光信号および第6の組み合わされた光信号を取得し、第3の波長の光信号を第2のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第6の組み合わされた光信号は、第2の波長の光信号と第4の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第2のフィルタ・ユニットは、第6の組み合わされた光信号を第3のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第3のフィルタ・ユニットは、第6の組み合わされた光信号を分割して第4の波長の光信号を取得し、第4の波長の光信号を第2のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第3のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第1のビーム・スプリッタは、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第5の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のファイバー・コリメータは、第5の組み合わされた光信号を出力するようにさらに構成される。第2のビーム・スプリッタは、第7の組み合わされた光信号を第2のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第7の組み合わされた光信号は、第3の波長の光信号と第4の波長の光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。第2のファイバー・コリメータは、第7の組み合わされた光信号を出力するようにさらに構成される。
【0016】
上記の光信号伝送装置に基づいて、第2のビーム・スプリッタは、第3の波長の光信号および第4の波長の光信号に基づいて第7の組み合わされた光信号を取得し、第7の組み合わされた光信号を出力のために第2のファイバー・コリメータに伝送してもよいので、光信号伝送装置は、第2のファイバー・コリメータを通じて、異なる波長の複数の分割光信号を出力することができる。
【0017】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第2のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学薄板である。
【0018】
上記の技術的解決策に基づいて、第2のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである。第2のビーム・スプリッタは、単純な構造および小さい体積を有し、したがって、光信号伝送装置の製造の複雑さを増加させない。
【0019】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第2のファイバー・コリメータは、第8の組み合わされた光信号を入力するように構成される。第8の組み合わされた光信号は、第3の波長の光信号と第4の波長の光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。光信号伝送装置は、第2のビーム・スプリッタと、第3のフィルタ・ユニットとをさらに含む。第2のビーム・スプリッタは、第8の組み合わされた光信号を分割して、第3の波長の光信号および第4の波長の光信号を取得するように構成される。第2のビーム・スプリッタは、第3の波長の光信号を第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第2のビーム・スプリッタは、第4の波長の光信号を第3のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第3のフィルタ・ユニットは、第4の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成される。第3のファイバー・コリメータは、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成される。第2の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、第3の波長の光信号、および第4の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。
【0020】
第2のファイバー・コリメータが第8の組み合わされた光信号を入力するように構成されることは、第2のファイバー・コリメータが第8の組み合わされた光信号を以下の実施形態で説明される第2のビーム・スプリッタに送ることと等価である。
【0021】
上記の光信号伝送装置に基づいて、光信号伝送装置は、第2のファイバー・コリメータに対応する第2のビーム・スプリッタを含む。第2のビーム・スプリッタは、第3の波長の光信号および第4の波長の光信号を取得するために、第2のファイバー・コリメータによって入力された第8の組み合わされた光信号を分割するように構成される。したがって、光信号伝送装置は、第1の波長の光信号と、第2の波長の光信号と、第3の波長の光信号と、第4の波長の光信号とを多重化することができる。第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第3のフィルタ・ユニットは、第3の反射器および/または第3のフィルタを含む。
【0022】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第3の波長の光信号の波長は、第1の波長の光信号の波長よりも大きく、第3の波長の光信号の波長は、第2の波長の光信号の波長よりも小さい。
【0023】
上記の技術的解決策に基づいて、第3の波長の光信号の波長が第1の波長の光信号の波長よりも大きく、第3の波長の光信号の波長が第2の波長の光信号の波長よりも大きいとき、既存の光デバイスは、第1の組み合わされた光信号を伝送するときに第3の波長の光信号を反射することができない、または第3の波長の光信号を伝送するときに第1の組み合わされた光信号を反射することができないので、第1の組み合わされた光信号が第1の波長の光信号および第2の波長の光信号に分割されない場合、第1の組み合わされた光信号および第3の光信号は多重化されることができない。したがって、第1のビーム・スプリッタが第1の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とに分割した後、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を容易に多重化することができる。
【0024】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、光信号伝送装置において伝送される光信号は空間光である。
【0025】
上記の光信号伝送装置に基づいて、光信号伝送装置において伝送される光信号は、光ファイバーを通じて伝送される光信号ではなく空間光であるため、光ファイバー資源を節約することができ、光信号伝送装置は製造が容易である。
【0026】
第2の側面によれば、第1の光モジュールと、第2の光モジュールと、光信号伝送装置とを含む光伝送システムが提供される。光信号伝送装置は、第1のファイバー・コリメータと、第2のファイバー・コリメータと、第1のビーム・スプリッタと、第1のフィルタ・ユニットと、第2のフィルタ・ユニットと、第3のファイバー・コリメータとを含む。第1の光モジュールは、第1の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータに送るように構成される。第1の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のファイバー・コリメータは、第1の組み合わされた光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するように構成される。第1のビーム・スプリッタは、第1のファイバー・コリメータからの第1の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とに分割するように構成される。第1のビーム・スプリッタは、第1の波長の光信号を第1のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され、第1のフィルタ・ユニットは、第1の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第1のビーム・スプリッタは、第2の波長の光信号を、第1のフィルタ・ユニットおよび第2のフィルタ・ユニットを通して第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成される。第2の光モジュールは、第3の波長の光信号を第2のファイバー・コリメータに送るように構成される。第2のフィルタ・ユニットは、第2のファイバー・コリメータから第3のファイバー・コリメータに第3の波長の光信号を伝送するように構成される。第3のファイバー・コリメータは、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成される。第2の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。
【0027】
上記の光伝送システムに基づいて、光信号伝送装置は、第1のビーム・スプリッタを含む。第1の光モジュールによって第1のファイバー・コリメータに送られた光信号が、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて取得された光信号であるとき、第1のビーム・スプリッタは、第1のファイバー・コリメータから受信された第1の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とに分割してもよい。したがって、光信号伝送装置は、第2のファイバー・コリメータによって入力された第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を多重化することができる。したがって、前述の光伝送システムでは、第1の組み合わされた光信号を送るように構成された第1の光モジュールは、1つの光ファイバーを通じて光信号伝送装置に接続されてもよく、それにより、光ファイバー資源を節約し、設置の困難を低減する。
【0028】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第1のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである。
【0029】
上記の技術的解決策に基づいて、第1のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである。第1のビーム・スプリッタは、単純な構造および小さい体積を有し、したがって、光信号伝送装置の製造の複雑さを増加させない。
【0030】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第1のフィルタ・ユニットは、第1の反射器および/または第1のフィルタを含む。
【0031】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第2のフィルタ・ユニットは、第2の反射器および/または第2のフィルタを含む。
【0032】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第3のファイバー・コリメータは、第3の組み合わされた光信号を入力するようにさらに構成される。第3の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のフィルタ・ユニットは、第3のファイバー・コリメータからの第3の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号に分割し、第1の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第4の組み合わされた光信号は、第2の波長の光信号と第3の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号を第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第2のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号を分割して第3の波長の光信号を取得し、第3の波長の光信号を第2のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成される。第2のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第1のビーム・スプリッタは、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第5の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1の光モジュールは、第1のファイバー・コリメータから第5の組み合わされた光信号を受信するようにさらに構成される。第2の光モジュールは、第2のファイバー・コリメータから第3の波長の光信号を受信するようにさらに構成される。
【0033】
上記の光伝送システムに基づいて、光信号伝送装置に含まれる第1のビーム・スプリッタは、第1の波長の光信号および第2の波長の光信号に基づいて第5の組み合わされた光信号を取得し、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータに伝送しうるので、光信号伝送装置は、第1のファイバー・コリメータを通じて、異なる波長の複数の分割光信号を伝送することができる。したがって、前述の光伝送システムでは、第5の組み合わされた光信号を受信するように構成された第1の光モジュールは、1つの光ファイバーを通じて光信号伝送装置に接続されてもよく、それにより、光ファイバー資源を節約し、設置の困難を低減する。
【0034】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、光信号伝送装置は、第2のビーム・スプリッタおよび第3のフィルタ・ユニットをさらに含む。第3のファイバー・コリメータは、第3の組み合わされた光信号を入力するようにさらに構成される。第3の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、第3の波長の光信号、および第4の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のフィルタ・ユニットは、第3のファイバー・コリメータからの第3の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号に分割し、第1の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第4の組み合わされた光信号は、第2の波長の光信号、第3の波長の光信号、および第4の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号を第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第2のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号を分割して、第3の波長の光信号および第6の組み合わされた光信号を取得するようにさらに構成される。第6の組み合わされた光信号は、第2の波長の光信号と第4の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第2のフィルタ・ユニットは、第6の組み合わされた光信号を第3のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第3のフィルタ・ユニットは、第6の組み合わされた光信号を分割して第4の波長の光信号を取得し、第4の波長の光信号を第2のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第3のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第1のビーム・スプリッタは、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第5の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1の光モジュールは、第1のファイバー・コリメータから第5の組み合わされた光信号を受信するようにさらに構成される。第2のビーム・スプリッタは、第7の組み合わされた光信号を第2のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第7の組み合わされた光信号は、第3の波長の光信号と第4の波長の光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。第2の光モジュールは、第2のファイバー・コリメータから第7の組み合わされた光信号を受信するようにさらに構成される。
【0035】
上記の光伝送システムに基づいて、光信号伝送装置に含まれる第2のビーム・スプリッタは、第3の波長の光信号および第4の波長の光信号に基づいて第7の組み合わされた光信号を取得し、第7の組み合わされた光信号を第2のファイバー・コリメータに伝送してもよいので、光信号伝送装置は、第2のファイバー・コリメータを通じて、異なる波長の複数の分割光信号を伝送することができる。したがって、前述の光伝送システムでは、第7の組み合わされた光信号を受信するように構成された第2の光モジュールは、1つの光ファイバーを通じて光信号伝送装置に接続されてもよく、それにより、光ファイバー資源を節約し、設置の困難を低減する。
【0036】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第2のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである。
【0037】
上記の技術的解決策に基づいて、第2のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである。第2のビーム・スプリッタは、単純な構造および小さい体積を有し、したがって、光信号伝送装置の製造の複雑さを増加させない。
【0038】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第2の光モジュールは、第8の組み合わされた光信号を第2のファイバー・コリメータに送るように構成される。第8の組み合わされた光信号は、第3の波長の光信号と第4の波長の光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。光信号伝送装置は、第2のビーム・スプリッタと、第3のフィルタ・ユニットとをさらに含む。第2のファイバー・コリメータは、第8の組み合わされた光信号を第2のビーム・スプリッタに伝送するように構成される。第2のビーム・スプリッタは、第8の組み合わされた光信号を分割して、第3の波長の光信号および第4の波長の光信号を取得するように構成される。第2のビーム・スプリッタは、第3の波長の光信号を第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第2のビーム・スプリッタは、第4の波長の光信号を第3のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第3のフィルタ・ユニットは、第4の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成される。第3のファイバー・コリメータは、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成される。第2の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、第3の波長の光信号、および第4の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。
【0039】
上記の光伝送システムに基づいて、光信号伝送装置は、第2のビーム・スプリッタを含む。第2のビーム・スプリッタは、第2のファイバー・コリメータから受信された第8の組み合わされた光信号を第3の波長の光信号および第4の波長の光信号に分割してもよい。したがって、光信号伝送装置は、第1の波長の光信号と、第2の波長の光信号と、第3の波長の光信号と、第4の波長の光信号とを多重化することができる。したがって、前述の光伝送システムでは、第8の組み合わされた光信号を送るように構成された第2の光モジュールは、1本の光ファイバーを通じて光信号伝送装置に接続されてもよく、それにより、光ファイバー資源を節約し、設置の困難を低減する。
【0040】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第3のフィルタ・ユニットは、第3の反射器および/または第3のフィルタを含む。
【0041】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装形態では、第3の波長の光信号の波長は、第1の波長の光信号の波長よりも大きく、第3の波長の光信号の波長は、第2の波長の光信号の波長よりも小さい。
【0042】
上記の技術的解決策に基づいて、第3の波長の光信号の波長が第1の波長の光信号の波長よりも大きく、第3の波長の光信号の波長が第2の波長の光信号の波長よりも大きいとき、既存の光デバイスは、第1の組み合わされた光信号を伝送するときに第3の波長の光信号を反射することができない、または第3の波長の光信号を伝送するときに第1の組み合わされた光信号を反射することができないので、第1の組み合わされた光信号が第1の波長の光信号および第2の波長の光信号に分割されない場合、第1の組み合わされた光信号および第3の光信号は多重化されることができない。したがって、第1のビーム・スプリッタが第1の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とに分割した後、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を容易に多重化することができる。
【0043】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、光信号伝送装置において伝送される光信号は空間光である。
【0044】
上記の光伝送システムに基づいて、光信号装置内で伝送される光信号は、光ファイバーを通じて伝送される光信号ではなく空間光であるため、光ファイバー資源を節約することができ、光信号伝送装置は製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】マルチプレクサ/デマルチプレクサによって実行される多重化および多重分離の概略図である。
【0046】
【
図2】本願のある実施形態による光信号伝送装置の構造の概略図である。
【0047】
【
図3】本願のある実施形態による光信号伝送装置の構造の概略図である。
【0048】
【
図4】本願のある実施形態による光信号伝送装置の構造の概略図である。
【0049】
【
図5】本願のある実施形態による光信号伝送装置の構造の概略図である。
【0050】
【
図6】本願のある実施形態による光信号伝送装置の構造の概略図である。
【0051】
【
図7】本願のある実施形態による光信号伝送装置の構造の概略図である。
【0052】
【
図8】本願のある実施形態による光信号伝送装置の構造の概略図である。
【0053】
【
図9】本願のある実施形態による光伝送システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下では、添付の図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決策を説明する。
【0055】
本願の説明において、特に指定されない限り、「/」は、関連付けられたオブジェクト間の「または」関係を表す。たとえば、A/Bは、AまたはBを表しうる。本願において、「および/または」は、単に関連付けられたオブジェクトを記述するための関連付け関係であり、3つの関係が存在しうることを示す。たとえば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在、AとBの両方が存在、およびBのみが存在することを表すことができ、AおよびBは、単数または複数でありうる。また、本願の説明において、特に断りのない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0056】
加えて、本願の実施形態における技術的解決策を明確に説明することを容易にするために、本願の実施形態では、「第1の」および「第2の」などの単語は、同じ項目または同様の項目を区別するために使用される。たとえば、以下の実施形態における第1の組み合わされた光信号および第2の組み合わされた光信号は両方とも、異なる波長の複数の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。しかしながら、第1の組み合わされた光信号および第2の組み合わされた光信号は、異なる波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。当業者は、「第1の」および「第2の」などの用語が、数量または実行順序を限定せず、「第1の」および「第2の」などの用語が、明確な違いを示さないことを理解することができる。
【0057】
本願の実施形態では、「#1」および「#2」などの番号は、同じ項目または類似の項目を区別するためにさらに使用される。たとえば、以下の実施形態における組み合わされた光信号#1および組み合わされた光信号#2は、いずれも、波長が異なる複数の光信号を含む。しかしながら、組み合わされた光信号#1および組み合わされた光信号#2は、異なる伝送方向の光信号である。当業者は、「#1」および「#2」などの単語が、数量および実行順序を限定しないことを理解することができる。
【0058】
加えて、本願の実施形態では、「例」または「たとえば」などの用語が、例、例解、または説明を与えることを表すために使用される。本願の実施形態において「例」または「たとえば」として説明される任意の実施形態または設計解決策は、別の実施形態または設計解決策よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。具体的には、「例」または「たとえば」という用語の使用は、理解を容易にするために関連する概念を具体的に提示することを意図している。
【0059】
マルチプレクサ/デマルチプレクサは、光通信システムにおける鍵となる構成要素である。
図1に示されるように、マルチプレクサ/デマルチプレクサが多重化機能を実装するように構成される場合、マルチプレクサ/デマルチプレクサは、5つの光ファイバーを通じて受信された5つの異なる波長の光信号(すなわち、波長がそれぞれλ1、λ2、λ3、λ4、およびλ5である光信号)を光信号の1つのチャネルに結合し、光信号のそのチャネルを、1つの光ファイバーを通じて出力する。マルチプレクサ/デマルチプレクサが多重分離機能を実装するように構成される場合、マルチプレクサ/デマルチプレクサは、1つの光ファイバーを通じて受信された組み合わされた光信号(すなわち、波長がそれぞれλ1、λ2、λ3、λ4、およびλ5である光信号を組み合わせることを通じて得られた光信号)を波長に基づいて分割し、分割された光信号を複数の光ファイバーを通じて出力する。しかしながら、
図1に示されるマルチプレクサ/デマルチプレクサが多重化機能を実装するように構成される場合、複数の光ファイバーのうち少なくとも1つの光ファイバーを通じて入力される光信号が複数の異なる波長を含む組み合わされた光信号であったら、マルチプレクサ/デマルチプレクサは、組み合わされた光信号を別の光ファイバーを通じて入力される光信号と多重化することができない。たとえば、マルチプレクサ/デマルチプレクサが2つの光ファイバーを通じて2つの光信号を受信する場合、一つの光信号(光信号#1と記す)は、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり、別の光信号(光信号#2と記す)は、波長λ3の光信号である。さらに、λ1、λ2およびλ3の間の大きさの関係は:λ1<λ3<λ2またはλ1>λ3>λ2である。既存の光デバイスは、光信号#1を透過させるときに光信号#2を反射することが困難であるか、または光信号#1を反射するときに光信号#2を透過させることが困難であるので、マルチプレクサ/デマルチプレクサは、光信号#1および光信号#2を光信号の1つのチャネルに結合することができない。
図1に示されるマルチプレクサ/デマルチプレクサが多重分離機能を実装するように構成される場合、マルチプレクサ/デマルチプレクサは、1つの光ファイバーを通じて異なる波長の複数の分割された光信号を出力することができない。
【0060】
これに鑑み、本願の実施形態は、光信号伝送装置を提供する。光信号伝送装置が受信した複数の光信号が少なくとも1つの組み合わされた光信号を含む場合でも、光信号伝送装置は、複数の光信号を多重化し、および/または、1つの光ファイバーを通じて異なる波長の複数の分割された光信号を出力しうる。
【0061】
図2は、本願のある実施形態による光信号伝送装置の構造の概略図を示す。本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、第1のファイバー・コリメータを含む。第1のファイバー・コリメータは、第1の組み合わされた光信号を入力し、第1の組み合わされた光信号を第1のビーム・スプリッタに送る。第1の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1の波長は第2の波長とは異なる。たとえば、
図2に示される光信号伝送装置200に含まれるファイバー・コリメータ210(第1のファイバー・コリメータの一例である)は、第1の組み合わされた光信号をビーム・スプリッタ241(第1のビームスプリッタの一例である)に送るように構成される。第1の組み合わされた光信号は、波長λ1の光信号(第1の波長の光信号の一例である)と波長λ2の光信号(第2の波長の光信号の一例である)とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。λ1はλ2と等しくない。
【0062】
任意的に、第1のファイバー・コリメータは、第1の波長の光信号または第2の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタにさらに送ってもよい。
【0063】
任意的に、第1のファイバー・コリメータは、2つよりも多い異なる波長の光信号を組み合わせることを通じて取得された光信号を第1のビーム・スプリッタにさらに送ってもよい。たとえば、第1のファイバー・コリメータによって第1のビーム・スプリッタに送られる第1の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第5の波長の光信号を組み合わせることを通じて取得される光信号である。第5の波長は、第1の波長および第2の波長とは異なる。
【0064】
本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、第2のファイバー・コリメータをさらに含む。第2のファイバー・コリメータは、第3の波長の光信号を入力し、第3の波長の光信号を第2のフィルタ・ユニットに送る。たとえば、
図2に示される光信号伝送装置に含まれるファイバー・コリメータ220(第2のファイバー・コリメータの一例である)は、波長λ3の光信号(第3の波長の光信号の一例である)をフィルタ・ユニット252(第2のフィルタ・ユニットの一例である)に送るように構成される。
【0065】
任意的に、第2のファイバー・コリメータは、第8の組み合わされた光信号を入力し、第8の組み合わされた光信号を第2のビーム・スプリッタに送る。第8の組み合わされた光信号は、第3の波長の光信号と第4の波長の光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。第3の波長は、第4の波長とは異なる。たとえば、
図3に示される光信号伝送装置200に含まれるファイバー・コリメータ260(第2のファイバー・コリメータの別の一例である)は、第8の組み合わされた光信号をビーム・スプリッタ242(第2のビームスプリッタの一例である)に伝送するように構成される。第8の組み合わされた光信号は、波長λ3の光信号と波長λ4の光信号(第4の波長の光信号の一例である)とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。λ3はλ4と等しくない。
【0066】
任意的に、第2のファイバー・コリメータは、第4の波長の光信号を第2のビーム・スプリッタにさらに送ってもよい。
【0067】
任意的に、第2のファイバー・コリメータは、2つよりも多い異なる波長の光信号を組み合わせることを通じて取得された光信号を第2のビーム・スプリッタにさらに送ってもよい。
【0068】
第1のファイバー・コリメータによって入力される組み合わされた光信号に含まれる光信号と、第2のファイバー・コリメータによって入力される組み合わされた光信号に含まれる光信号とは、異なる波長を有することにも留意されたい。すなわち、第1の波長および第2の波長は、第3の波長とは異なる。第2のファイバー・コリメータが第8の組み合わされた光信号を入力する場合、第1の波長および第2の波長は第4の波長とは異なる。
【0069】
任意的に、第1のファイバー・コリメータおよび第2のファイバー・コリメータによって伝送される光信号の波長は、以下の関係を有する。第3の波長は第1の波長よりも大きく、第3の波長は第2の波長よりも小さい。
【0070】
任意的に、第1のファイバー・コリメータおよび第2のファイバー・コリメータによって伝送される光信号の波長は、以下の関係を有する。第3の波長は第2の波長よりも大きく、第3の波長は第1の波長よりも小さい。
【0071】
第4の波長と第1のファイバー・コリメータによって伝送される光信号の波長との間の大小関係は、本願の実施形態において限定されないことに留意されたい。たとえば、第4の波長は、第1の波長よりも大きくてもよく、または第1の波長よりも小さくてもよい。
【0072】
本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、第1のビーム・スプリッタと、第1のフィルタ・ユニットと、第2のフィルタ・ユニットと、第3のファイバー・コリメータとをさらに含む。
【0073】
第1のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られていてもよい光学シート・デバイスである。第1のビーム・スプリッタは、第1のファイバー・コリメータに対応する。第1のビーム・スプリッタは、第1のファイバー・コリメータから第1の組み合わされた光信号を受信し、第1の波長の光信号および第2の波長の光信号を取得するために第1の組み合わされた光信号を分割するようにさらに構成される。第1のビーム・スプリッタは、第1の組み合わされた光信号を分割して第1の波長の光信号および第2の波長の光信号を取得し、これは、第1のビーム・スプリッタが第1の組み合わされた光信号を光信号の2つのチャネルに分割することを意味する。一方の光信号は、第1の波長の光信号である。別の光信号は、第2の波長の光信号である。言い換えれば、第1のビーム・スプリッタは、第1の波長の光信号および第2の波長の光信号を第1の組み合わされた光信号から分離するように構成される。第1の組み合わされた光信号が、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第5の波長の光信号を組み合わせることを通じて取得された光信号である場合、第1のビーム・スプリッタは、第1の組み合わされた光信号を分割して、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第5の波長の光信号を取得するように構成される。
【0074】
さらに、第1のビーム・スプリッタは、第1の波長の光信号を第1のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され、第1のビーム・スプリッタは、第2の波長の光信号を第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第1のビーム・スプリッタから第1の波長の光信号を受信した後、第1のフィルタ・ユニットは、第1の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。第1のビーム・スプリッタから第2の波長の光信号を受信した後、第2のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号を第1のフィルタ・ユニットに伝送し、次いで、第1のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送する。
【0075】
たとえば、
図2に示される光信号伝送装置200において、ファイバー・コリメータ210から第1の組み合わされた光信号を受信した後、ビーム・スプリッタ241は、第1の組み合わされた光信号を分割して、波長λ1の光信号および波長λ2の光信号を取得する。次いで、ビーム・スプリッタ241は、波長λ1の光信号をフィルタ・ユニット251(第1のフィルタ・ユニットの一例である)に伝送し、波長λ2の光信号をフィルタ・ユニット252(第2のフィルタ・ユニットの一例である)に伝送する。ビーム・スプリッタ241から波長λ1の光信号を受信した後、フィルタ・ユニット251は、波長λ1の光信号をファイバー・コリメータ230(第3のファイバー・コリメータの一例である)に伝送する。ビーム・スプリッタ241から波長λ2の光信号を受信した後、フィルタ・ユニット252は、波長λ2の光信号をフィルタ・ユニット251に伝送し、フィルタ・ユニット251は、波長λ2の光信号をファイバー・コリメータ230に伝送する。
【0076】
第1のフィルタ・ユニットは、第1の波長の光信号に対応する。言い換えれば、第1のフィルタ・ユニットは、第1の波長の光信号を分割し、および/または第1の波長の光信号を反射することができる。第1のフィルタ・ユニットが別の波長の光信号を受信する場合、第1のフィルタ・ユニットは、別の波長の光信号を透過する。
【0077】
第2のフィルタ・ユニットは、第3の波長の光信号に対応する。言い換えれば、第2のフィルタ・ユニットは、第3の波長の光信号を分割し、および/または第3の波長の光信号を反射することができる。第2のフィルタ・ユニットが別の波長の光信号を受信した場合に、第2のフィルタ・ユニットは、その別の波長の光信号を透過させる。第3の波長の光信号を受信した後、第2のフィルタ・ユニットは、第3の波長の光信号を第1のフィルタ・ユニットに伝送するように構成され、第1のフィルタ・ユニットは、第3の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成される。たとえば、波長λ3の光信号を受信した後、
図2に示されるフィルタ・ユニット252は、波長λ3の光信号をフィルタ・ユニット251に伝送するように構成され、次いで、フィルタ・ユニット251は、波長λ3の光信号をファイバー・コリメータ230に伝送する。
【0078】
任意的に、光信号伝送装置が第4のフィルタ・ユニットを含む場合、第1のビーム・スプリッタは、第2の波長の光信号を第4のフィルタ・ユニットに伝送するように構成される。さらに、第4のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号を第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成される。たとえば、
図4に示される光信号伝送装置200に含まれるフィルタ・ユニット352は、第4のフィルタ・ユニットの一例である。第1の組み合わされた光信号を分割して波長λ2を有する光信号を取得した後、ビーム・スプリッタ241は、波長λ2を有する光信号をフィルタ・ユニット352に伝送する。ビーム・スプリッタ241から波長λ2の光信号を受信した後、フィルタ・ユニット352は、波長λ2の光信号をファイバー・コリメータ230に伝送するように構成される。
【0079】
フィルタ・ユニットの具体的な構造は、本願の実施形態において限定されない。
【0080】
たとえば、第1のフィルタ・ユニットは、第1の反射器および/または第1のフィルタを含んでいてもよい。第1の反射器は、第1の波長の光信号を反射するように構成され、第1のフィルタは、第1の波長の光信号を反射するように構成され、第1のフィルタは、別の光信号を透過させるように構成される。たとえば、
図2に示されるフィルタ・ユニット251は、反射器2511(第1の反射器の一例である)と、フィルタ2512(第1のフィルタの一例である)とを有する。反射器2511は、波長λ1の光信号をフィルタ2512に伝送するように構成される。フィルタ2512は、波長λ1の光信号をファイバー・コリメータ230に伝送する。別の例として、
図4に示されるフィルタ・ユニット351(第1のフィルタ・ユニットの別の例である)は、反射器3511(第1の反射器の別の例である)、反射器3512(第1の反射器の別の例である)、およびフィルタ3513(第1のフィルタの別の例である)を含む。反射器3511は、波長λ1を有する光信号を反射器3512に伝送するように構成され、次いで、反射器3512は、波長λ1を有する光信号をフィルタ3513に伝送する。次いで、フィルタ3513は、波長λ1の光信号をファイバー・コリメータ230に伝送する。
【0081】
たとえば、第2のフィルタ・ユニットは、第2の反射器および/または第2のフィルタを含むことができる。第2の反射器は、第3の波長の光信号を反射するように構成され、第2のフィルタは、第3の波長の光信号を反射するように構成され、第2のフィルタは、別の光信号を透過するように構成される。たとえば、
図2に示されるフィルタ・ユニット252は、反射器2521(第2の反射器の一例である)と、フィルタ2522(第2のフィルタの一例である)とを有する。反射器2521は、波長λ3の光信号をフィルタ2522へ伝送するように構成される。フィルタ2522は、λ3の光信号をフィルタ・ユニット251へ伝送する。別の例として、
図4に示されるフィルタ・ユニット353(第2のフィルタ・ユニットの別の例である)は、フィルタ3531(第2のフィルタの別の例である)を含む。フィルタ3531は、波長λ3の光信号をフィルタ・ユニット351へ伝送する。
【0082】
任意的に、第2のファイバー・コリメータが第8の組み合わされた光信号を入力するように構成される場合、本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、第2のビーム・スプリッタおよび第3のフィルタ・ユニットをさらに含む。
【0083】
第2のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られていてもよい光学シート・デバイスである。第2のビーム・スプリッタは、第2のファイバー・コリメータに対応する。第2のビーム・スプリッタは、第2のファイバー・コリメータから第8の組み合わされた光信号を受信するように構成され、第2のビーム・スプリッタは、第8の組み合わされた光信号を分割して、第3の波長の光信号および第4の波長の光信号を取得するようにさらに構成される。第2のビーム・スプリッタは、第8の組み合わされた光信号を分割して、第3の波長の光信号および第4の波長の光信号を取得するが、これは、第2のビーム・スプリッタが第8の組み合わされた光信号を光信号の2つのチャネルに分割することを意味する。一方の光信号は、第3の波長の光信号である。別の光信号は、第4の波長の光信号である。言い換えれば、第2のビーム・スプリッタは、第8の組み合わされた光信号から第3の波長の光信号および第4の波長の光信号を分離するように構成される。
【0084】
さらに、第2のビーム・スプリッタは、第3の波長の光信号を第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され、第2のビーム・スプリッタは、第4の波長の光信号を第3のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。第3のフィルタ・ユニットは、第4の波長の光信号に対応する。言い換えれば、第3のフィルタ・ユニットは、第4の波長の光信号を分割し、および/または第4の波長の光信号を反射することができる。第3のフィルタ・ユニットが別の波長の光信号を受信した場合、第3のフィルタ・ユニットはその別の波長の光信号を透過させる。
【0085】
たとえば、ファイバー・コリメータ260から第8の組み合わされた光信号を受信した後、
図3に示される光信号伝送装置200に含まれるビーム・スプリッタ242は、第8の組み合わされた光信号を分割して、波長λ3を有する光信号と波長λ4を有する光信号とを取得する。次いで、ビーム・スプリッタ242は、波長λ3を有する光信号をフィルタ・ユニット252に伝送し、波長λ4を有する光信号をフィルタ・ユニット253に伝送する。さらに、フィルタ・ユニット252は、波長λ3を有する光信号をフィルタ・ユニット251に伝送するように構成され、次いで、フィルタ・ユニット251は、波長λ3を有する光信号をファイバー・コリメータ230に伝送する。フィルタ・ユニット253は、波長λ4を有する光信号をフィルタ・ユニット252に伝送するように構成され、次いで、フィルタ・ユニット252は、波長λ4を有する光信号をフィルタ・ユニット251に伝送し、次いで、フィルタ・ユニット251は、波長λ4を有する光信号をファイバー・コリメータ230に伝送する。
【0086】
たとえば、第3フィルタ・ユニットは、第3の反射器および/または第3のフィルタを含んでいてもよい。第3の反射器は、第4の波長の光信号を反射するように構成され、第3のフィルタは、第4の波長の光信号を反射するように構成され、第3のフィルタは、別の光信号を透過するように構成される。たとえば、
図3に示されるフィルタ・ユニット253は、反射器2531(第3の反射器の一例である)と、フィルタ2532(第3のフィルタの一例である)とを有する。反射器2531は、波長λ4の光信号をフィルタ2532に伝送するように構成される。フィルタ2532は、λ4の光信号をフィルタ・ユニット252へ伝送するように構成される。
【0087】
上述のように、本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、第3のファイバー・コリメータをさらに含む。第3のファイバー・コリメータは、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成される。第2の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。たとえば、
図2に示されるファイバー・コリメータ230は、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成される。第2の組み合わされた光信号は、波長λ1の光信号と、波長λ2の光信号と、波長λ3の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。
【0088】
たとえば、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号は、第3のファイバー・コリメータに到達する前に第2の組み合わされた光信号に結合される。
図2に示されるように、波長λ1の光信号、波長λ2の光信号、および波長λ3の光信号は、ファイバー・コリメータ230に到達する前に第2の組み合わされた光信号に結合される。たとえば、フィルタ2512とフィルタ2522は、波長λ2の光信号の伝送経路に配置される。フィルタ2522を通過した後、波長λ2の光信号は、まず、フィルタ2522によってファイバー・コリメータ230へ伝送された波長λ3の光信号と結合されて、1つのチャネルの光になる。さらに、波長λ2の光信号と波長λ3の光信号とがフィルタ2512を通過するよう1つのチャネルの光に結合された後、その光チャネルは、フィルタ2512によってファイバー・コリメータ230に伝送される波長λ1の光信号と結合されて、第2の組み合わされた光信号になる。
【0089】
任意的に、第2のファイバー・コリメータが第8の組み合わされた光信号を入力するように構成される場合、第2の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、第3の波長の光信号、および第4の波長の光信号を組み合わせることを通じて取得される光信号である。
【0090】
光信号伝送装置において伝送される光信号は、空間光である。光信号伝送装置において伝送される光信号は、光信号伝送装置に含まれるデバイス間で伝送される光信号である。たとえば、第1のファイバー・コリメータによって第1のビーム・スプリッタに伝送される第1の組み合わされた光信号は空間光であり、第1のビーム・スプリッタによって第1のフィルタ・ユニットに伝送される第1の波長の光信号も空間光であり、第1のビーム・スプリッタによって第3のファイバー・コリメータに伝送される第2の波長の光信号も空間光である。空間光は、空気を媒体として伝搬する光信号である。
【0091】
第1のファイバー・コリメータ、第2のファイバー・コリメータ、および第3のファイバー・コリメータによって伝送される光信号は、すべてコリメート光であることに留意されたい。
【0092】
本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、第1のファイバー・コリメータに対応する第1のビーム・スプリッタを含む。第1のビーム・スプリッタは、第1のファイバー・コリメータから受信された第1の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号および第2の波長の光信号に分割するように構成される。したがって、光信号伝送装置は、第2のファイバー・コリメータから受信した第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を多重化することができる。第3の波長の光信号の波長が第1の波長の光信号の波長よりも大きく、第3の波長の光信号の波長が第2の波長の光信号の波長よりも大きい場合、既存の光デバイスは、第1の組み合わされた光信号を透過しつつ第3の波長の光信号を反射することができず、または第3の波長の光信号を透過しつつ第1の組み合わされた光信号を反射することができないので、第1の組み合わされた光信号が第1の波長の光信号および第2の波長の光信号に分割されない場合、第1の組み合わされた光信号および第3の光信号は多重化できない。したがって、第1のビーム・スプリッタが第1の組み合わされた光信号を第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とに分割した後、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号は容易に多重化できる。
【0093】
また、前記第1ビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックからなる光学シート・デバイスである。第1のビーム・スプリッタは、単純な構造および小さい体積を有する。また、光信号伝送装置に含まれるデバイス間の光信号の伝送は、光ファイバーを通じてではなく空間を通じて行われる。したがって、光ファイバー資源を節約することができ、光信号伝送装置は製造が容易である。
【0094】
任意的に、本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、多重分離機能をさらに実装してもよい。
図5および
図6を参照して、以下では、本願の実施形態において提供される光信号伝送装置がどのようにして多重分離機能を実装するかを説明する。
図5に示される光信号伝送装置200は、
図2に示される光信号伝送装置200と同じ構造を有することが理解されるべきである。ただし、
図5は、光信号伝送装置200の異なる機能を示す。また、
図6に示される光信号伝送装置200は、
図3に示される光信号伝送装置200と同じ構造を有する。ただし、
図6は、光信号伝送装置200の異なる機能を示す。
【0095】
光信号伝送装置に含まれる第3のファイバー・コリメータは、第3の組み合わされた光信号をさらに入力し、第3の組み合わされた光信号を第1のフィルタ・ユニットに伝送する。第3の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。たとえば、
図5に示されるように、ファイバー・コリメータ230は、第3の組み合わされた光信号をフィルタ・ユニット251に送るようにさらに構成される。第3の組み合わされた光信号は、波長λ1の光信号と、波長λ2の光信号と、波長λ3の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。
【0096】
任意的に、第3のファイバー・コリメータはまた、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、または第3の波長の光信号を入力してもよい。
【0097】
第1のフィルタ・ユニットは、第3のファイバー・コリメータから第3の組み合わされた光信号を受信するようにさらに構成され、第3の組み合わされた光信号を分割して、第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号を取得するように構成される。第4の組み合わされた光信号は、第2の波長の光信号と第3の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第1のフィルタ・ユニットは、第3の組み合わされた光信号を分割して、第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号を取得するように構成され、これは、第1のフィルタ・ユニットが、第3の組み合わされた光信号を光信号の2つのチャネルに分割するように構成されることを意味する。一方の光信号は、第1の波長の光信号である。別の光信号は、第4の組み合わされた光信号である。代替的に、第1のフィルタ・ユニットは、第3の組み合わされた光信号から第1の波長の光信号を選択するように構成される。
【0098】
第1のフィルタ・ユニットは、第1の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成され、第4の組み合わされた光信号を第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成される。
図5に示されるように、ファイバー・コリメータ230から第3の組み合わされた光信号を受信した後、フィルタ・ユニット251は、第3の組み合わされた光信号を分割して、λ1の波長を有する光信号と第4の組み合わされた光信号とを取得する。第4の組み合わされた光信号は、波長λ2を有する光信号と波長λ3を有する光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。フィルタ・ユニット251は、波長λ1を有する光信号をビーム・スプリッタ241へ伝送し、第4の組み合わされた光信号をフィルタ・ユニット252へ伝送するようにさらに構成される。
【0099】
たとえば、
図5に示されるように、フィルタ・ユニット251は、反射器2511とフィルタ2512とを含んでいてもよい。フィルタ2512は、第3の組み合わされた光信号を分割して、λ1の波長を有する光信号を取得し、λ1の波長を有する光信号を反射器2511へ伝送するように構成される。反射器2511は、波長λ1を有する光信号をビーム・スプリッタ241へ伝送するように構成される。第4の組み合わされた光信号は、フィルタ2512を通過し、フィルタ・ユニット252に到達する。
【0100】
第2のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号を分割して第3の波長の光信号を取得し、第3の波長の光信号を第2のファイバー・コリメータへ伝送するようにさらに構成される。第2のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。
図5に示されるように、フィルタ・ユニット251から第4の組み合わされた光信号を受信した後、フィルタ・ユニット252は、第4の組み合わされた光信号を分割して、波長λ3を有する光信号を取得し、波長λ3を有する光信号をファイバー・コリメータ220に伝送し、波長λ2を有する光信号をビーム・スプリッタ241にさらに伝送する。第2のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号および第3の波長の光信号を取得するために第4の組み合わされた光信号を分割するように構成され、これは、第2のフィルタ・ユニットが、第4の組み合わされた光信号を光信号の2つのチャネルに分割するように構成されることを意味する。一方の光信号は、第2の波長の光信号である。別の光信号は、第3の波長の光信号である。あるいはまた、第2のフィルタ・ユニットは、第4の組み合わされた光信号から第3の波長の光信号を選択するように構成される。
【0101】
たとえば、
図5に示されるように、フィルタ・ユニット252に含まれるフィルタ2522は、第4の組み合わされた光信号を分割して、波長λ3を有する光信号を取得し、波長λ3を有する光信号を反射器2521へ伝送するように構成される。フィルタ・ユニット252に含まれる反射器2521は、波長λ3の光信号をファイバー・コリメータ220へ伝送する。波長λ3の光信号は、フィルタ2522を透過してビーム・スプリッタ241に到達する。
【0102】
第1のビーム・スプリッタは、第1のフィルタ・ユニットから第1の波長の光信号を受信するように構成され、第2のフィルタ・ユニットまたは第3のフィルタ・ユニットから第2の波長の光信号を受信するように構成される。さらに、第1のビーム・スプリッタは、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成される。第5の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。すなわち、第1の波長の光信号および第2の波長の光信号を受信した後、第1のビーム・スプリッタは、第1の波長の光信号および第2の波長の光信号を第5の組み合わされた光信号に結合し、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータに伝送する。
図5に示されるように、ビーム・スプリッタ241は、波長λ1を有する光信号および波長λ2を有する光信号を受信し、波長λ1を有する光信号および波長λ2を有する光信号によって結合された第5の組み合わされた光信号をファイバー・コリメータ210に伝送するようにさらに構成される。
【0103】
第1のファイバー・コリメータは、第5の組み合わされた光信号を出力するようにさらに構成される。第2のファイバー・コリメータは、第3の波長の光信号を出力するようにさらに構成される。
図5に示されるように、ファイバー・コリメータ210は、ビーム・スプリッタ241から受信された第5の組み合わされた光信号を出力するようにさらに構成され、ファイバー・コリメータ220は、λ3の波長を有する光信号を出力するようにさらに構成される。
【0104】
任意的に、第3の組み合わされた光信号が、第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、第3の波長の光信号、および第4の波長の光信号を組み合わせることを通じて取得された光信号である場合、第1のフィルタ・ユニットによって第3の組み合わされた光信号を分割することを通じて取得された第4の組み合わされた光信号は、第2の波長の光信号および第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて取得される光信号である。さらに、第2のフィルタ・ユニットは、第1のフィルタ・ユニットからの第4の組み合わされた光信号を第6の組み合わされた光信号と第3の波長の光信号とに分割する。第6の組み合わされた光信号は、第2の波長の光信号と第4の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。第2のフィルタ・ユニットは、第3の波長の光信号を第2のビーム・スプリッタへ伝送し、第6の組み合わされた光信号を第3のフィルタ・ユニットへ伝送するようにさらに構成される。さらに、第2のフィルタ・ユニットから第6の組み合わされた光信号を受信した後、第3のフィルタ・ユニットは、第6の組み合わされた光信号を分割して第4の波長の光信号を取得し、第4の波長の光信号を第2のビーム・スプリッタへ伝送する。第3のフィルタ・ユニットは、第2の波長の光信号を第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成される。第2のビーム・スプリッタは、第2のフィルタ・ユニットから第3の波長の光信号を受信するように構成され、第3のフィルタ・ユニットから第4の波長の光信号を受信するように構成される。さらに、第2のビーム・スプリッタは、第7の組み合わされた光信号を第2のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成される。第7の組み合わされた光信号は、第3の波長の光信号と第4の波長の光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。
【0105】
図6に示されるように、ファイバー・コリメータ230によって入力される第3の組み合わされた光信号は、波長λ1を有する光信号、波長λ2を有する光信号、波長λ3を有する光信号、および波長λ4を有する光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である。また、第3の組み合わされた光信号をフィルタ・ユニット251によって分割することを通じて得られる第4の組み合わされた光信号は、波長λ2の光信号と、波長λ3の光信号と、波長λ4の光信号とを組み合わされることを通じて得られる光信号である。さらに、フィルタ・ユニット251から第4の組み合わされた光信号を受信した後、フィルタ・ユニット252は、第4の組み合わされた光信号を分割して、λ3の波長を有する光信号および第6の組み合わされた光信号を取得する。第6の組み合わされた光信号は、波長λ2を有する光信号と波長λ4を有する光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。フィルタ・ユニット252は、波長λ3を有する光信号をビーム・スプリッタ242に伝送し、第6の組み合わされた光信号をフィルタ・ユニット253に伝送するようにさらに構成される。フィルタ・ユニット252から第6の組み合わされた光信号を受信した後、フィルタ・ユニット253は、第6の組み合わされた光信号を分割して、波長λ4を有する光信号を取得し、波長λ4を有する光信号をビーム・スプリッタ242に伝送し、波長λ2を有する光信号をビーム・スプリッタ241にさらに伝送する。波長λ3の光信号と波長λ4の光信号を受信した後、ビーム・スプリッタ242は、波長λ3の光信号と波長λ4の光信号を第7の組み合わされた光信号に結合し、第7の組み合わされた光信号をファイバー・コリメータ220へ伝送する。ファイバー・コリメータ220は、ビーム・スプリッタ242から受信された第7の組み合わされた光信号を出力するようにさらに構成される。
【0106】
本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、第1のビーム・スプリッタを含む。第1のビーム・スプリッタは、第1の波長の光信号および第2の波長の光信号に基づいて第5の組み合わされた光信号を取得し、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータへ伝送してもよい。したがって、光信号伝送装置は、1本の光ファイバーを通じて、波長の異なる複数の分割された光信号を出力することができる。
【0107】
任意的に、光信号伝送装置は、ファイバー・コリメータを通じて光信号を入力すると同時に光信号を出力することをさらに実施してもよい。
図7を参照して、以下では、どのようにして、本願の一実施形態において提供される光信号伝送装置が、ファイバー・コリメータを通じて同時に光信号を入力するとともに光信号を出力するかを説明する。なお、
図7に示される光信号伝送装置200は、
図2に示される光信号伝送装置200と同じ構造を有する。ただし、
図7は、光信号伝送装置200の異なる機能を示す。
【0108】
図7に示されるように、光信号伝送装置200に含まれるファイバー・コリメータ210は、波長λ1を有する光信号をビーム・スプリッタ241に伝送し、ビーム・スプリッタ241から受信された波長λ2を有する光信号を出力するようにさらに構成される。
【0109】
ビーム・スプリッタ241は、波長λ1を有する光信号をフィルタ・ユニット251に伝送するように構成され、波長λ2を有する光信号をフィルタ・ユニット252から受信し、波長λ2を有する光信号をファイバー・コリメータ210へ伝送するようにさらに構成される。
【0110】
フィルタ・ユニット251は、ビーム・スプリッタから波長λ1を有する光信号を受信するように構成され、波長λ1を有する光信号をファイバー・コリメータ230へ伝送するようにさらに構成される。
【0111】
フィルタ・ユニット252は、ファイバー・コリメータ230から第9の組み合わされた光信号を受信し、第9の組み合わされた光信号を分割して、波長λ3を有する光信号を取得するように構成される。第9の組み合わされた光信号は、波長λ2を有する光信号と波長λ3を有する光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。フィルタ・ユニット252は、波長λ3を有する光信号をファイバー・コリメータ220に伝送し、波長λ2を有する光信号をビーム・スプリッタ241にさらに伝送するようにさらに構成される。
【0112】
ファイバー・コリメータ230は、フィルタ・ユニット251から受信された波長λ1を有する光信号を出力するように構成され、第9の組み合わされた光信号を入力するようにさらに構成される。
【0113】
本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、第1のビーム・スプリッタを含む。第1のビーム・スプリッタは、第1のファイバー・コリメータから受信された第1の波長の光信号を第1のフィルタ・ユニットに伝送してもよく、第2のフィルタ・ユニットから受信された第2の波長の光信号をファイバー・コリメータにさらに伝送してもよい。したがって、光信号伝送装置は、第1のファイバー・コリメータを通じて同時に光信号を入力するとともに光信号を出力することができる。したがって、本願のこの実施形態において提供される光信号伝送装置は、単心双方向光モジュールへの直接接続をサポートし、単心双方向光モジュールから光信号を受信しながら、分割された光信号を該単心双方向光モジュールに伝送することができる。
【0114】
図8は、本発明の別の実施形態による光信号伝送装置を示す。
図8に示されるように、光信号伝送装置800は、ファイバー・コリメータ810と、ファイバー・コリメータ820と、ファイバー・コリメータ810に対応するビーム・スプリッタ851と、ファイバー・コリメータ820に対応するビーム・スプリッタ852と、フィルタ・ユニット861と、フィルタ・ユニット862と、ファイバー・コリメータ830と、ファイバー・コリメータ840とを備える。
【0115】
ファイバー・コリメータ810は、組み合わされた光信号#1をビーム・スプリッタ815へ伝送するように構成される。組み合わされた光信号#1は、波長λ1を有する光信号と波長λ2を有する光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。代替的に、ファイバー・コリメータ810は、組み合わされた光信号#2を出力するようにさらに構成される。組み合わされた光信号#2は、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。
【0116】
ファイバー・コリメータ820は、組み合わされた光信号#3をビーム・スプリッタ852へ伝送するように構成される。組み合わされた光信号#3は、波長λ3を有する光信号と波長λ4を有する光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。代替的に、ファイバー・コリメータ820は、組み合わされた光信号#4を出力するようにさらに構成される。組み合わされた光信号#4は、波長λ3の光信号と波長λ4の光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。
【0117】
ビーム・スプリッタ851は、組み合わされた光信号#1を波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分割するように構成される。ビーム・スプリッタ851は、波長λ1の光信号をフィルタ・ユニット861に伝送するようにさらに構成され、波長λ2の光信号をファイバー・コリメータ830に伝送するようにさらに構成される。あるいはまた、ビーム・スプリッタ851は、フィルタ・ユニット861から波長λ1を有する光信号を受信するようにさらに構成され、ファイバー・コリメータ840から波長λ2を有する光信号を受信するように構成される。ビーム・スプリッタ851は、波長λ1を有する光信号および波長λ2を有する光信号に基づいて組み合わされた光信号#2を取得し、組み合わされた光信号#2をファイバー・コリメータ810へ伝送するようにさらに構成される。
【0118】
ビーム・スプリッタ852は、組み合わされた光信号#3を波長λ3を有する光信号と波長λ4を有する光信号とに分割するように構成される。ビーム・スプリッタ852は、波長λ3を有する光信号をフィルタ・ユニット862へ伝送するようにさらに構成され、波長λ4を有する光信号をファイバー・コリメータ840へ伝送するようにさらに構成される。代替的に、ビーム・スプリッタ852は、フィルタ・ユニット862から波長λ3を有する光信号を受信するように構成され、ファイバー・コリメータ840から波長λ4を有する光信号を受信するように構成される。ビーム・スプリッタ852は、波長λ3を有する光信号および波長λ4を有する光信号に基づいて組み合わされた光信号#4を取得し、組み合わされた光信号#4をファイバー・コリメータ820へ伝送するようにさらに構成される。
【0119】
フィルタ・ユニット861に含まれる反射器8611は、ビーム・スプリッタ851から波長λ1の光信号を受信するように構成される。フィルタ・ユニット861に含まれるフィルタ8612は、波長λ1の光信号をファイバー・コリメータ840へ伝送するように構成される。あるいはまた、フィルタ・ユニット861に含まれるフィルタ8612は、ファイバー・コリメータ840から組み合わされた光信号#5を受信するように構成される。組み合わされた光信号#5は、波長λ1を有する光信号と波長λ4を有する光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。フィルタ8612は、組み合わされた光信号#5から波長λ1を有する光信号を分割し、波長λ1を有する光信号を、反射器8611を通じてビーム・スプリッタ851に伝送するようにさらに構成される。
【0120】
フィルタ・ユニット862に含まれる反射器8621は、ビーム・スプリッタ852から波長λ3を有する光信号を受信するように構成される。フィルタ・ユニット861に含まれるフィルタ8622は、波長λ3の光信号をファイバー・コリメータ830へ伝送するように構成される。あるいはまた、フィルタ・ユニット862に含まれるフィルタ8622は、ファイバー・コリメータ830から組み合わされた光信号#6を受信するように構成される。組み合わされた光信号#6は、波長λ3を有する光信号と波長λ2を有する光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。フィルタ8622は、組み合わされた光信号#6から波長λ3を有する光信号を分割し、波長λ3を有する光信号を反射器8621を通じてビーム・スプリッタ852へ伝送するようにさらに構成される。
【0121】
ファイバー・コリメータ830は、組み合わされた光信号#7を出力するように構成される。組み合わされた光信号#7は、波長λ2の光信号と波長λ3の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号である。あるいはまた、ファイバー・コリメータ830は、組み合わされた光信号#6をフィルタ・ユニット861へ伝送するようにさらに構成される。
【0122】
ファイバー・コリメータ840は、組み合わされた光信号#8を出力するように構成される。組み合わされた光信号#8は、波長λ1を有する光信号と波長λ4を有する光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。代替的に、ファイバー・コリメータ840は、組み合わされた光信号#5をフィルタ・ユニット862に送るようにさらに構成される。
【0123】
なお、
図8は、ファイバー・コリメータ830が波長λ2の光信号および波長λ3の光信号を伝えるように構成され、ファイバー・コリメータ840が波長λ1の光信号および波長λ4の光信号を伝えるように構成される例を用いて説明されているだけである。ファイバー・コリメータ830およびファイバー・コリメータ840は異なる波長の光信号を伝えるように構成される限り、ファイバー・コリメータ830およびファイバー・コリメータ840は、異なる波長の4つの光信号のうちの任意の一つまたは複数の光信号を別々に伝えてもよい。たとえば、ファイバー・コリメータ830は、波長λ1の光信号を透過するように構成され、ファイバー・コリメータ840は、残りの3つの波長の光信号を透過するように構成される。
【0124】
本願の実施形態は、光伝送システムをさらに提供する。光伝送システムは、第1の光モジュールと、第2の光モジュールと、光信号伝送装置とを備える。第1の光モジュールは、第1の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータへ伝送するように構成され、および/または第1の光モジュールは、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータから受信するように構成される。第2の光モジュールは、第3の波長の光信号を第2のファイバー・コリメータへ伝送するように構成され、および/または第2の光モジュールは、第3の波長の光信号を第2のファイバー・コリメータから受信するように構成される。
【0125】
任意的に、第2の光モジュールは、第8の組み合わされた光信号を第2のファイバー・コリメータに送るように構成され、および/または第2の光モジュールは、第7の組み合わされた光信号を第2のファイバー・コリメータから受信するように構成される。
【0126】
たとえば、
図9に示される光伝送システムに含まれる光モジュール910は、第1の光モジュールの一例であり、光モジュール920は、第2の光モジュールの一例である。光モジュール910は、第1の組み合わされた光信号をファイバー・コリメータ210へ伝送するように構成される。第1の組み合わされた光信号は、波長λ1を有する光信号と波長λ2を有する光信号とを組み合わせることを通じて取得される光信号である。光モジュール920は、波長λ3を有する光信号をファイバー・コリメータ220へ伝送するように構成される。
【0127】
光信号伝送装置200の説明については、上記の
図2から
図7を参照されたい。簡潔のために、詳細はここでは再び説明されない。
【0128】
本願のこの実施形態において提供される光伝送システムにおいて、光信号伝送装置は、第1のビーム・スプリッタを含む。第1のビーム・スプリッタは、第1のファイバー・コリメータから受信された第1の組み合わされた光信号を、第1の波長の光信号および第2の波長の光信号に分割しうる。したがって、光信号伝送装置は、第2のファイバー・コリメータによって入力された第1の波長の光信号、第2の波長の光信号、および第3の波長の光信号を多重化することができる。したがって、本願のこの実施形態において提供される光伝送システムでは、第1の組み合わされた光信号を送るように構成された光モジュールは、光ファイバーを通じて光信号伝送装置に接続されてもよく、それにより、光ファイバー資源を節約し、設置の困難性を低減する。
【0129】
あるいはまた、第1のビーム・スプリッタは、第1の波長の光信号および第2の波長の光信号に基づいて第5の組み合わされた光信号をさらに取得し、第5の組み合わされた光信号を第1のファイバー・コリメータに伝送してもよい。したがって、光信号伝送装置は、1本の光ファイバーを通じて、波長の異なる複数の分割された光信号を出力することができる。したがって、本願のこの実施形態において提供される光伝送システムでは、第5の組み合わされた光信号を受信するように構成された光モジュールは、光ファイバーを通じて光信号伝送装置に接続されてもよく、それにより、光ファイバー資源を節約し、設置の困難性を低減する。
【0130】
上記の説明は、本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図していない。本願において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される任意の変形または置換は、本願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本願の保護は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のファイバー・コリメータと、第2のファイバー・コリメータと、第1のビーム・スプリッタと、第1のフィルタ・ユニットと、第2のフィルタ・ユニットと、第3のファイバー・コリメータとを有する光信号伝送装置であって、
前記第1のファイバー・コリメータは、第1の組み合わされた光信号を入力するように構成され、前記第1の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第1のファイバー・コリメータからの前記第1の組み合わされた光信号を前記第1の波長の光信号と前記第2の波長の光信号とに分割するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第1の波長の光信号を前記第1のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され、前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第1の波長の光信号を前記第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第2の波長の光信号を、前記第1のフィルタ・ユニットおよび前記第2のフィルタ・ユニットを通して前記第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のファイバー・コリメータは、第3の波長の光信号を入力するように構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第2のファイバー・コリメータから前記第3のファイバー・コリメータに前記第3の波長の光信号を伝送するように構成され;
前記第3のファイバー・コリメータは、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成され、前記第2の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号、前記第2の波長の光信号、および前記第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である、
光信号伝送装置。
【請求項2】
前記第3のファイバー・コリメータは、第3の組み合わされた光信号を入力するようにさらに構成され、前記第3の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号、前記第2の波長の光信号、および前記第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第3のファイバー・コリメータからの前記第3の組み合わされた光信号を前記第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号に分割し、前記第1の波長の光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成され、前記第4の組み合わされた光信号は、前記第2の波長の光信号と前記第3の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第4の組み合わされた光信号を前記第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第4の組み合わされた光信号を分割して前記第3の波長の光信号を取得し、前記第3の波長の光信号を前記第2のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第2の波長の光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、第5の組み合わされた光信号を前記第1のファイバー・コリメータに伝送するように構成され、前記第5の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号と前記第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のファイバー・コリメータは、前記第5の組み合わされた光信号を出力するようにさらに構成され;
前記第2のファイバー・コリメータは、前記第3の波長の光信号を出力するようにさらに構成される、
請求項1に記載の光信号伝送装置。
【請求項3】
前記第1のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである、請求項1または2に記載の光信号伝送装置。
【請求項4】
前記第3の波長の光信号の波長は、前記第1の波長の光信号の波長よりも大きく、前記第3の波長の光信号の波長は、前記第2の波長の光信号の波長よりも小さい、請求項1
または2に記載の光信号伝送装置。
【請求項5】
前記光信号伝送装置の中で伝送される光信号は空間光である、請求項1
または2に記載の光信号伝送装置。
【請求項6】
前記第1のフィルタ・ユニットは、第1の反射器および/または第1のフィルタを含む、請求項1
または2に記載の光信号伝送装置。
【請求項7】
前記第2のフィルタ・ユニットは、第2の反射器および/または第2のフィルタを含む、請求項1
または2に記載の光信号伝送装置。
【請求項8】
第1の光モジュールと、第2の光モジュールと、光信号伝送装置とを有する光伝送システムであって、前記光信号伝送装置は、第1のファイバー・コリメータと、第2のファイバー・コリメータと、第1のビーム・スプリッタと、第1のフィルタ・ユニットと、第2のフィルタ・ユニットと、第3のファイバー・コリメータとを有しており;
前記第1の光モジュールは、第1の組み合わされた光信号を前記第1のファイバー・コリメータに送るように構成され、前記第1の組み合わされた光信号は、第1の波長の光信号と第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のファイバー・コリメータは、前記第1の組み合わされた光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第1のファイバー・コリメータからの前記第1の組み合わされた光信号を前記第1の波長の光信号と前記第2の波長の光信号とに分割するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第1の波長の光信号を前記第1のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され、前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第1の波長の光信号を前記第3のファイバー・コリメータに伝送するように構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、前記第2の波長の光信号を、前記第1のフィルタ・ユニットおよび前記第2のフィルタ・ユニットを通して前記第3のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成され;
前記第2の光モジュールは、第3の波長の光信号を前記第2のファイバー・コリメータに送るように構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第2のファイバー・コリメータから前記第3のファイバー・コリメータに前記第3の波長の光信号を伝送するように構成され;
前記第3のファイバー・コリメータは、第2の組み合わされた光信号を出力するように構成され、前記第2の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号、前記第2の波長の光信号、および前記第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号である、
光伝送システム。
【請求項9】
前記第3のファイバー・コリメータは、第3の組み合わされた光信号を入力するようにさらに構成され、前記第3の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号、前記第2の波長の光信号、および前記第3の波長の光信号を組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第3のファイバー・コリメータからの前記第3の組み合わされた光信号を前記第1の波長の光信号および第4の組み合わされた光信号に分割し、前記第1の波長の光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成され、前記第4の組み合わされた光信号は、前記第2の波長の光信号と前記第3の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1のフィルタ・ユニットは、前記第4の組み合わされた光信号を前記第2のフィルタ・ユニットに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第4の組み合わされた光信号を分割して前記第3の波長の光信号を取得し、前記第3の波長の光信号を前記第2のファイバー・コリメータに伝送するようにさらに構成され;
前記第2のフィルタ・ユニットは、前記第2の波長の光信号を前記第1のビーム・スプリッタに伝送するようにさらに構成され;
前記第1のビーム・スプリッタは、第5の組み合わされた光信号を前記第1のファイバー・コリメータに伝送するように構成され、前記第5の組み合わされた光信号は、前記第1の波長の光信号と前記第2の波長の光信号とを組み合わせることを通じて得られる光信号であり;
前記第1の光モジュールは、前記第1のファイバー・コリメータから前記第5の組み合わされた光信号を受信するようにさらに構成され;
前記第2の光モジュールは、前記第2のファイバー・コリメータから前記第3の波長の光信号を受信するようにさらに構成される、
請求項8に記載の光伝送システム。
【請求項10】
前記第1のビーム・スプリッタは、ガラス、シリコン、またはプラスチックで作られた光学シート・デバイスである、請求項8または9に記載の光伝送システム。
【請求項11】
前記第3の波長の光信号の波長は、前記第1の波長の光信号の波長よりも大きく、前記第3の波長の光信号の波長は、前記第2の波長の光信号の波長よりも小さい、請求項8
または9に記載の光伝送システム。
【請求項12】
前記光信号伝送装置の中で伝送される光信号は空間光である、請求項8
または9に記載の光伝送システム。
【請求項13】
前記第1のフィルタ・ユニットが、第1の反射器および/または第1のフィルタを含む、請求項8
または9に記載の光伝送システム。
【請求項14】
前記第2のフィルタ・ユニットは、第2の反射器および/または第2のフィルタを含む、請求項8
または9に記載の光伝送システム。
【国際調査報告】