(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】調節可能な乳児用バウンサ
(51)【国際特許分類】
A47D 9/04 20060101AFI20241226BHJP
A47D 15/00 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
A47D9/04
A47D15/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552507
(86)(22)【出願日】2022-08-30
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 US2022041968
(87)【国際公開番号】W WO2023121724
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515252330
【氏名又は名称】ザ エルゴ ベビー キャリア, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】スキルニック, エドワード ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】シャイファースタイン, ケビン ダン
(72)【発明者】
【氏名】チャイルズ, エリック ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】テルフォード, ロドニー ブイ.
(57)【要約】
伸縮ベースと、シートと、インサートとを備える、乳児用バウンサ。伸縮ベースは、外側シェル部分、及び外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分と、伸縮ベースに枢動可能に結合された調節可能な上側支持部と、調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端及び内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する接続肢と、伸縮ベースに対する調節可能な上側支持部の角度を調節するための作動ペダルと、伸縮ベース上に配置された安全ロックと、を備える。バウンサシートは、受容領域及び取り付けポケットを有する。取り外し可能なインサートは、シートの受容領域において受容され、幼児を受容する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳児用バウンサであって、
前記乳児用バウンサを支持面上に位置決めするための伸縮ベースであって、前記伸縮ベースは、外側シェル部分と、前記外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分とを備える、伸縮ベースと、
前記伸縮ベースに枢動可能に結合された、調節可能な上側支持部と、
前記調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端、及び前記内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する、接続肢と、
前記伸縮ベースに対する前記調節可能な上側支持部の角度を調節するための作動ペダルであって、
前記調節可能な上側支持部の調節が、前記接続肢を介して前記内側延在部分の伸縮を引き起こす、作動ペダルと、
前記調節可能な上側支持部に取り外し可能に結合され、受容領域及び取り付けポケットを備える、バウンサシートと、
前記受容領域に置かれ、幼児を受容するためのインサートであって、前記インサートは、少なくとも1つの保持部材を備える、インサートと、
幼児を前記バウンサシートに固定するためのハーネスアセンブリであって、
前記ハーネスアセンブリの一部は、前記インサートの前記少なくとも1つの保持部材を通して挿入される、ハーネスアセンブリと、を備える、乳児用バウンサ。
【請求項2】
前記伸縮ベースの遠位端が、空隙を有する球状アンカを備える、請求項1に記載の乳児用バウンサ。
【請求項3】
前記作動ペダルは、前記伸縮ベースの前記遠位端に近接して位置し、前記球状アンカの前記空隙の境界内に少なくとも部分的に位置する、請求項2に記載の乳児用バウンサ。
【請求項4】
前記内側延在部分は、前記伸縮ベースに対する前記調節可能な上側支持部の所定の角度が到達されたときに視覚的な指標を提供する少なくとも1つの視覚的インジケータを備える、請求項3に記載の乳児用バウンサ。
【請求項5】
前記調節可能な上側支持部は、複数の所定の角度において選択的にロックするように構成されている、請求項4に記載の乳児用バウンサ。
【請求項6】
前記伸縮ベースは、前記複数の所定の角度に対応する数の複数の視覚的インジケータを備える、請求項5に記載の乳児用バウンサ。
【請求項7】
前記複数の所定の角度のうちの少なくとも1つの所定の角度が、前記伸縮ベースに対して45度以下である、請求項6に記載の乳児用バウンサ。
【請求項8】
乳児用バウンサであって、
前記乳児用バウンサを支持面上に位置決めするための伸縮ベースであって、前記伸縮ベースは、外側シェル部分と、前記外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分とを備える、伸縮ベースと、
前記伸縮ベースに枢動可能に結合された、調節可能な上側支持部と、
前記調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端、及び前記内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する、接続肢と、
前記伸縮ベースに対する前記調節可能な上側支持部の角度を調節するための作動ペダルであって、
前記調節可能な上側支持部の調節が、前記接続肢を介して前記内側延在部分の伸縮を引き起こす、作動ペダルと、
前記伸縮ベース上に配置された安全ロックであって、
前記安全ロックは、前記調節可能な上側支持部の、閉じた構成への意図しない移行を防止する、安全ロックと、
前記調節可能な上側支持部に取り外し可能に結合され、受容領域及び取り付けポケットを備える、バウンサシートと、
前記受容領域に置かれ、幼児を受容するための取り外し可能なインサートであって、少なくとも1つの保持部材を備える、取り外し可能なインサートと、
幼児を前記バウンサシートに固定するためのハーネスアセンブリであって、
前記ハーネスアセンブリの一部は、前記取り外し可能なインサートの前記少なくとも1つの保持部材を通して挿入される、ハーネスアセンブリと、を備える、乳児用バウンサ。
【請求項9】
前記安全ロックは、前記外側シェル部分の内部へと延在するピンを備える枢動可能なばね付勢されたロックであり、前記ピンは、所定の位置において前記内側延在部分に係合し、前記所定の位置を越える前記内側延在部分の動きを防止する、請求項8に記載の乳児用バウンサ。
【請求項10】
前記所定の位置を越える前記内側延在部分の動きを防止することが、調節可能な上側支持部が閉じた構成に移行することを防止する、請求項9に記載の乳児用バウンサ。
【請求項11】
前記安全ロックの枢動が、前記内側延在部分との前記ピンの係合を解除し、前記内側延在部分が前記所定の位置を越えて動くことを可能にする、請求項10に記載の乳児用バウンサ。
【請求項12】
前記接続肢の前記第2の端は、前記調節可能な上側支持部が閉じた構成にあるときに、前記内側延在部分の表面に係合する延在部分を備える、請求項8に記載の乳児用バウンサ。
【請求項13】
前記延在部分と前記内側延在部分の前記表面との係合が、調節可能な上側支持部が閉じた構成にあることを維持するのを助ける拘止効果を提供する、請求項12に記載の乳児用バウンサ。
【請求項14】
前記拘止効果は、前記調節可能な上側支持部に手動で加えられる力によって克服される、請求項13に記載の乳児用バウンサ。
【請求項15】
乳児用バウンサであって、
前記乳児用バウンサを支持面上に位置決めするための伸縮ベースであって、前記伸縮ベースは、外側シェル部分と、前記外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分とを備える、伸縮ベースと、
前記伸縮ベースに枢動可能に結合された、調節可能な上側支持部と、
前記調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端、及び前記内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する、接続肢と、
前記伸縮ベースに対する前記調節可能な上側支持部の角度を調節するための作動ペダルであって、
前記調節可能な上側支持部の調節が、前記接続肢を介して前記内側延在部分の伸縮を引き起こす、作動ペダルと、
前記調節可能な上側支持部に取り外し可能に結合され、受容領域及び取り付けポケットを備える、バウンサシートと、
前記受容領域に置かれ、幼児を受容するためのインサートであって、少なくとも1つの保持部材を備え、
前記インサートは、前記幼児の頭部を頸部の中立位置に維持するための頭部支持部を備える、インサートと、
幼児を前記バウンサシートに固定するためのハーネスアセンブリであって、
前記ハーネスアセンブリの一部は、前記インサートの前記少なくとも1つの保持部材を通して挿入される、ハーネスアセンブリと、を備える、乳児用バウンサ。
【請求項16】
前記インサートは、前記幼児を前記受容領域に直接に置き固定するために取り外し可能である、請求項15に記載の乳児用バウンサ。
【請求項17】
前記受容領域は、幼児の頭部を頸部の中立位置に維持するための頭部支持部を更に備える、請求項16に記載の乳児用バウンサ。
【請求項18】
前記インサートは、約20ポンド以下の体重の幼児に適合する、請求項17に記載の乳児用バウンサ。
【請求項19】
前記バウンサシートは、約30ポンド以下の体重の幼児に適合する、請求項18に記載の乳児用バウンサ。
【請求項20】
前記取り付けポケットは、前記ハーネスアセンブリの一部を受容するように構成されている、請求項15に記載の乳児用バウンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
この非仮出願は、2021年12月21日に出願され、「ADJUSTABLE BABY BOUNCER」と題された、先に出願された米国仮特許出願第63/292,237号の、全ての共通する主題に関して、先行する利益を主張する。特定された’237仮特許出願は、ここで参照によりその全体が本出願に組み込まれたものとする。
【0002】
1.技術分野
本開示の実施形態は、乳児用アクティビティ装置に関する。より具体的には、本開示の実施形態は、幼児のための調節可能なバウンサに関する。
【背景技術】
【0003】
2.関連技術
乳児用バウンサは、幼児をホールドし、幼児が活動しているときには幼児を刺激し、活動していないときには幼児をなだめ、幼児が運動することを可能にし、両親にとっての自由時間を向上させることができる様式で、幼児に穏やかな動きを与える装置である。乳児用バウンサは、幼児を寝かせ、スタンドに柔軟な様式で保持される、パッド入りのシートを含み得る。シート及びスタンドは、乳児用バウンサが表面上に位置しているときに、幼児が自身を楽しませ、幼児をリラックスさせて睡眠を促進させることができる様式で固定された状態で、幼児が穏やかに揺れ動くことができるように、寸法決めされている。幼児が動くと、柔軟なシートは幼児の動きに合わせて、幼児を穏やかに弾ませる。乳児用バウンサは、ラトル、ベル、おもちゃバー、及び乳児をなだめる及び/又は刺激するための照明及び鏡等の視覚的な刺激装置等の、任意の数の追加的な特徴を含むことができる。
【0004】
既知の乳児用バウンサのほとんどは、あまり持ち運びができるものではなく、そのため旅行時に持って行くのは困難である。比較的運搬可能な他のものも、特に使いやすいもの、サイズが小さいもの、及び/又は軽量なものではない。その人気及び旅行時に持って行くことの要望のため、小さなスペースに折り畳める軽量の乳児用バウンサが非常に望ましい。
【0005】
これに加えて、先行技術の乳児用バウンサは、一般に、子供のサイズに適合するように、及び子供が成長するにつれて子供に対して調節するように、調節可能なものではない。したがって、子供がシートに対して大きくなりすぎた場合には、新しいバウンサを購入する必要があることとなり得る。先行技術のバウンサはまた、追加のパッド及び支持部を必要とし得る小さな幼児をしっかりとホールドするようには設計されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態は、小さな幼児に適合可能な取り外し可能な幼児用インサートを含み得るものであり、子供の成長に対応する構造的特徴を含む、調節可能で軽量な乳児用バウンサを提供することによって、上述の問題を解決する。
【0007】
いくつかの態様においては、本明細書に記載される技術は、乳児用バウンサであって、乳児用バウンサを支持面上に位置決めするための伸縮ベースであって、伸縮ベースは、外側シェル部分と、外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分とを含む、伸縮ベースと、伸縮ベースに枢動可能に結合された、調節可能な上側支持部と、調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端、及び内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する、接続肢と、伸縮ベースに対する調節可能な上側支持部の角度を調節するための作動ペダルであって、調節可能な上側支持部の調節が、接続肢を介して内側延在部分の伸縮を引き起こす、作動ペダルと、調節可能な上側支持部に取り外し可能に結合され、受容領域及び取り付けポケットを含む、バウンサシートと、受容領域に置かれ、幼児を受容するためのインサートであって、インサートは、少なくとも1つの保持部材を含む、インサートと、幼児をバウンサシートに固定するためのハーネスアセンブリであって、ハーネスアセンブリの一部は、インサートの少なくとも1つの保持部材を通して挿入される、ハーネスアセンブリと、を含む、乳児用バウンサに関する。
【0008】
いくつかの態様においては、本明細書に記載される技術は、乳児用バウンサであって、乳児用バウンサを支持面上に位置決めするための伸縮ベースであって、伸縮ベースは、外側シェル部分と、外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分とを含む、伸縮ベースと、伸縮ベースに枢動可能に結合された調節可能な上側支持部と、調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端、及び内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する、接続肢と、伸縮ベースに対する調節可能な上側支持部の角度を調節するための作動ペダルであって、調節可能な上側支持部の調節が、接続肢を介して内側延在部分の伸縮を引き起こす、作動ペダルと、伸縮ベース上に配置された安全ロックであって、安全ロックは、調節可能な上側支持部の、閉じた構成への意図しない移行を防止する、安全ロックと、調節可能な上側支持部に取り外し可能に結合され、受容領域及び取り付けポケットを含む、バウンサシートと、受容領域に置かれ、幼児を受容するための取り外し可能なインサートであって、少なくとも1つの保持部材を含む、取り外し可能なインサートと、幼児をバウンサシートに固定するためのハーネスアセンブリであって、ハーネスアセンブリの一部は、取り外し可能なインサートの少なくとも1つの保持部材を通して挿入される、ハーネスアセンブリと、を含む、乳児用バウンサに関する。
【0009】
いくつかの態様においては、本明細書に記載される技術は、乳児用バウンサであって、乳児用バウンサを支持面上に位置決めするための伸縮ベースであって、伸縮ベースは、外側シェル部分と、外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分とを含む、伸縮ベースと、伸縮ベースに枢動可能に結合された、調節可能な上側支持部と、調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端、及び内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する、接続肢と、伸縮ベースに対する調節可能な上側支持部の角度を調節するための作動ペダルであって、調節可能な上側支持部の調節が、接続肢を介して内側延在部分の伸縮を引き起こす、作動ペダルと、調節可能な上側支持部に取り外し可能に結合され、受容領域及び取り付けポケットを含む、バウンサシートと、受容領域に置かれ、幼児を受容するためのインサートであって、少なくとも1つの保持部材を含む、インサートにおいて、インサートは、幼児の頭部を頸部の中立位置に維持するための頭部支持部を含む、インサートと、幼児をバウンサシートに固定するためのハーネスアセンブリであって、ハーネスアセンブリの一部は、インサートの少なくとも1つの保持部材を通して挿入される、ハーネスアセンブリと、を含む、乳児用バウンサに関する。
【0010】
この要約は、詳細な説明において以下に更に説明される概念の一部を簡略化された形で導入するために提供される。この要約は、特許請求される主題の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることを意図されたものでもない。本開示の他の態様及び利点は、以下の実施形態の詳細な説明及び添付図面の図から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の実施形態は、添付図面の図を参照しながら、以下に詳細に説明される。
【0012】
【
図1】ハーネス、幼児用インサート、バウンサシート、及びフレーム部分を含む、本開示の実施形態のバウンサの分解図を示す。
【
図2】乳児用バウンサのバウンサシートの第1の実施形態を示す。
【
図3】開いた構成の乳児用バウンサの幼児用インサート及びハーネスを含むバウンサシートの第1の実施形態を示す。
【
図4】閉じた構成の幼児用インサート及びハーネスを含むバウンサシートの
図3の第1の実施形態を示す。
【
図5】
図4からの拡大部分、すなわち、乳児用バウンサの取り付けポケットの例示的な実施形態を示す。
【
図6】開いた構成の乳児用バウンサの幼児用インサート及びハーネスの第2の実施形態を示す。
【
図7】いくつかの実施形態における、シートが取り外された状態の乳児用バウンサのフレームの正面斜視図を示す。
【
図8】いくつかの実施形態における、フレームの背面斜視図を示す。
【
図9】いくつかの実施形態における、フレーム及びコネクタ部分の内部構造を示す。
【
図10】いくつかの実施形態における、フレームの側面図を示す。
【
図11A】いくつかの実施形態における、フレームの支持部の種々の構成を示す。
【
図11B】いくつかの実施形態における、フレームの支持部の種々の構成を示す。
【
図11C】いくつかの実施形態における、フレームの支持部の種々の構成を示す。
【
図11D】いくつかの実施形態における、フレームの支持部の種々の構成を示す。
【
図12】いくつかの実施形態における、接続肢及び上側支持部の取り付けの拡大斜視図を示す。
【
図13】いくつかの実施形態における、フレームの底面斜視図を示す。
【
図14】いくつかの実施形態における、乳児用バウンサのフレームのための例示的な支持シェル及びエンターテイメントバーを示す。
【0013】
図面の図は、本明細書に開示され説明される特定の実施形態に、本開示を限定するものではない。図面は、必ずしも定縮尺ではなく、その代わりに、本開示の原理を明確に示すことに重点が置かれている。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の詳細な説明は、本開示が実施されることができる特定の実施形態を示す添付図面を参照する。実施形態は、当業者が本開示を実施することを可能とするように、本開示の態様を十分に詳細に説明することを意図されている。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、変更がなされてもよい。それゆえ、以下の詳細な説明は、限定的な意味で捉えられるべきものではない。本開示の範囲は、添付される特許請求の範囲によってのみ、かかる特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲とともに、定義される。
【0015】
この説明において、「1つの実施形態」、「一実施形態」、又は「実施形態」への参照は、参照される特徴が、本技術の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。この説明における「1つの実施形態」、「一実施形態」、又は「実施形態」への別々の参照は、必ずしも同じ実施形態を参照するものではなく、また、特に述べられていない限り、及び/又は本説明から当業者に容易に明らかである場合を除き、相互に排他的なものでもない。例えば、ある実施形態に記載された特徴、構造、行為等は、他の実施形態にも含まれる場合があるが、必ずしも含まれるものではない。したがって、本技術は、本明細書に記載される実施形態の様々な組み合わせ及び/又は統合を含み得る。
【0016】
大まかに言えば、本開示の実施形態は、乳児、幼児、小児、又は小さな子供(以下、幼児)に対して、及び親、保護者、又は介護者(以下、介護者)に対しての両方に利益を提供する、乳児用バウンサを提供する。具体的には、本開示の実施形態は、協働して幼児及び介護者の両方に複数の利点を提供し得る、複数の部品、構成要素、アセンブリ、及び/又はサブアセンブリを備える、乳児用バウンサに向けられている。一般的に、本開示の実施形態は、乳児用バウンサであって、構造的支持部及びベースを提供するためのフレームと、幼児及び/又は幼児用インサートを受け入れるための受容領域を提供するバウンサシートと、幼児に支持及び安定性を提供する幼児用インサートと、幼児をバウンサシートに固定するためのハーネスと、を備える乳児用バウンサを提供する。以下により詳細に説明されるように、バウンサシート中の適所にいる間、幼児は安全に拘束されることができ、幼児が穏やかに揺らされて落ち着き、リラックスする効果を可能にする。更に以下に説明されるように、介護者は、組み立て、調節、及び/又は収納のために、フレーム及びバウンサシートと相互作用することができる。
【0017】
図1は、乳児用バウンサ10の様々な部品、及び乳児用バウンサ10の例示的な組み立てを示す分解図である。いくつかの実施形態においては、乳児用バウンサ10は、フレーム100、バウンサシート200、インサート250、ハーネス206、及びハーネス取り付けアセンブリ500(
図3~
図4を参照)、又はそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態においては、バウンサシート200、インサート250、及び/又はハーネス206は、乳児用バウンサ10の「軟質物品」部分とみなされることができ、乳児用バウンサ10に置かれた幼児に係合することができる。表面に係合するための底面レベルから始まり、フレーム100は、乳児用バウンサ10のベース又は構造を提供することができる。バウンサシート200は、本明細書に説明される様式でフレーム100上に置かれるか、又はフレーム100に固定されてもよい。インサート250を利用する実施形態においては、インサート250は、バウンサシート200の受容領域202に置かれてもよい。インサート250及び/又は幼児を乳児用バウンサ10に固定するために、ハーネス206は、バウンサシート200の取り付けポケット224に挿入されてもよい。インサート250を利用する実施形態においては、ハーネス206は、取り付けポケット224への挿入に先立って、保持部材205を通して挿入されてもよい。更なる実施形態においては、任意の、及び/又は追加的な部品又は構成要素が、乳児用バウンサ10に追加されてもよく、乳児用バウンサ10は、介護者にとっての操作性を助けるもの、幼児にとっての楽しみ若しくは安全の目的のためのもの、又は他の目的のためのものであってもよいことは、理解されるであろう。
【0018】
いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、幼児及びインサート250の両方を受容するように構成及び適合され、介護者に従来技術を超える追加的な柔軟性及び選択肢を提供することができる。いくつかの実施形態においては、かかる設計は、乳児用バウンサ10の寿命又は使用性を向上させるのに有利であり、幼児が成長し、年齢とともに発達するにつれて、幼児とともに使用され得る単一の乳児用バウンサ10を介護者に提供することができる。非限定的な例として、介護者は、幼児が幼いときにはインサート250を利用し、幼児の身長及び/又は体重が成長したときに、幼児をインサート250からバウンサシート200上へと直接に移すことによって、生後ほんの数ヶ月から少なくとも小児期まで、幼児を固定するために乳児用バウンサ10を利用することができる。例えば、インサート250が結合された乳児用バウンサ10は、約20ポンドの体重までの幼児への使用のために適合され得る。この例を続けると、幼児の体重が約20ポンドに到達した後は、インサート250が乳児用バウンサ10から切り離されるか又は取り外され、幼児が受容領域202に直接に置かれ固定されてもよい。受容領域202は、約30ポンドの体重までの幼児への使用のために適合され得る。しかしながら、以下により詳細に説明されるように、乳児用バウンサ10に追加的な及び/又は任意のインサート又は構造が追加され、乳児用バウンサ10の強度及び/又は安定性を向上させ、より重い幼児が乳児用バウンサ10に置かれること及び固定されることを可能にしてもよい。
【0019】
バウンサシート
乳児用バウンサ10のバウンサシート200は、一般的に、インサート250を含む乳児用バウンサ10の1つ以上の追加的な部品又は構成要素のための、及び/又は幼児を受容するための、受容領域として機能することができる。一般的に、バウンサシート200は、左側端壁402と、右側端壁404と、上側端壁406と、下側端壁408とを備える、外側端壁400によって画定される、幾何学的設計を含む。
図2を参照すると、いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、シート若しくは受容領域(又はより簡単に「受容領域202」)を含んでもよく、この領域は、以下により詳細に説明されるように、幼児及び/又はインサート250を受容するように適合及び構成されてもよい。受容領域202は、シートの設計と類似し、幼児を置くために適合された、概ね楕円形状の設計を含んでもよい。しかしながら、受容領域202は、幼児又はインサート250を受容するのに適合する他の形状又は設計を含んでもよい。以下により詳細に説明されるように、インサート250は、受容領域202の全体形状と類似する又は同一の、概ね楕円形状の設計を含んでもよい。
【0020】
いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、フレーム100に結合されるか、又はその他の方法でフレーム100に取り付けられてもよい。フレーム100へのバウンサシート200の取り付けは、様々な手段及び方法を介して行われ得る。例えば、バウンサシート200は、面ファスナ、結束、ジッパ、スナップシステム等を介した機械的な手段等の、機械的な方法及び手段を使用して、フレーム100に取り外し可能に結合されてもよい。更なる実施形態においては、バウンサシート200は、化学接着剤等の永続的な取り付け方法及び手段、又は他の永続的な取り付けの様式を使用して、フレーム100に永続的に結合されてもよい。これに加えて、いくつかの実施形態においては、フレーム100の一部又はいくつかの部分が、バウンサシート200の一部又はいくつかの部分によって受容されてもよい。例えば、ループ又は穴がバウンサシート200の布部分に縫い付けられるか又はその他の方法で形成されてもよく、それによりループ又は穴がフレーム100の一部又はいくつかの部分を受容するように構成される。
【0021】
更に、いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、バウンサシート200がフレーム100の一部の周りに巻き付けられ得、バウンサシート200とフレーム100との間に締まり嵌めが生成されるように、バウンサシート200の外周に弾性バンド(図示されていない)を含むように適合及び構成されてもよい。例えば、バウンサシート200は、バウンサシート200がフレーム100の上側支持部110の周りに巻き付けられ、締まり嵌めによって適所に保持されることを可能にするように適合及び構成された、1つ以上の開口部を含んでもよい。これに加えて、バウンサシート200を上側支持部110に更に固定するために、締まり嵌めに加えて追加的なファスナを利用することもできる。しかしながら、バウンサシート200は、いずれの既知の取り付けの方法を使用してフレーム100に取り付けられてもよく、本明細書で提供される例は、限定するものではなく例示するものであることを意図されていることは、理解されるであろう。
【0022】
以下により詳細に説明されるように、またいくつかの実施形態においては、フレーム100は、フレーム100の少なくとも一部の長さを伸長するための、1つ以上の伸縮アーム又は肢を備えてもよい。更なる実施形態においては、乳児用バウンサ10は、単一のバウンサシート200とともに使用され得る、様々なサイズの交換可能なフレーム100を備えてもよい。したがって、いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、介護者がバウンサシート200の長さ及び/又は幅を増減させることができるように、サイズ操作のために構成及び適合されてもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、フレーム100の第1の長さにおいて、バウンサシート200がフレーム100の長さよりも大きい長さを有するように、フレーム100の最大の長さよりも大きい量の布又は材料を含んでもよい。かかる実施形態における、バウンサシート200の余剰の材料のため、余剰の材料がフレーム100に絡まったり、介護者に躓きの危険を引き起こしたりすることを防止するように、材料が考慮される必要があり得る。余剰の材料を考慮するために、特定の実装が使用され得る。いくつかの実施形態においては、バウンサシート200の相対的な長さを減少させるために、余剰の材料が折り畳まれてもよい。折り畳まれる余剰の材料は、フレーム100に向かって折り畳まれてもよいし、又はフレーム100の一部の下に折り畳まれてもよく、これによれば、乳児用バウンサ10により美的外観を提供するが、余剰の材料がフレーム100から離れて折り畳まれてもよいことは、理解されるであろう。いくつかの実施形態においては、余剰の材料は、面ファスナ、バックル、ストラップ、又は他の機械的ファスナ等の締結手段を介して適所にホールドされてもよく、これによれば、所望のときにバウンサシート200の長さを増減させるための方法を介護者に提供する。バウンサシート200の余剰の材料に対処する他の方法も採用されることができ、くびれ、束ね、又は他の適切な方法等の方法が採用されてもよいことは、更に理解されるであろう。
【0023】
幼児用インサート
以上に説明されたように、乳児用バウンサ10は、バウンサシート200への取り外し可能な取り付けのために適合及び構成され得るインサート250を含んでもよい。実施形態において、インサート250は、追加的な支持、安全性、及び/又は快適性を提供するために、所定の体重及び/又はサイズの幼児に使用されてもよい。例えば、インサート250は、バウンサシート200上に直接に置かれるのに体重又はサイズが十分大きくない幼児を乳児用バウンサ10に固定するために、介護者によって利用されてもよい。したがって、いくつかの実施形態においては、インサート250は、バウンサシート200に選択的かつ取り外し可能に取り付けられ、介護者にインサート250をバウンサシート200から取り外す選択肢を提供してもよい。かかる取り外し可能な取り付けの方法は、以下に更に詳細に説明される。
図2に最もよく描かれているように、インサート250は、バウンサシート200の領域202によって受容されてもよい。
【0024】
図3~
図4を参照すると、インサート250は、インサート250の構造及び形状を提供するインサート本体252を含む。インサート本体252は、実施形態に依存して様々な設計又はプロファイルを含み得るが、概して、例えば概ね楕円形状又はその他の受容領域202に適合する形状を含む、幼児を受容するため及び/又は受容領域202の寸法内にフィットするために適合された設計を含んでもよい。
【0025】
いくつかの実施形態においては、インサート本体252は、下側部分254、側方支持部256a、256b、及び背側支持部258を含んでもよい。下側部分254は、幼児を受容するためのシートとして適合及び構成されてもよい。背側支持部258は、インサート250に置かれた幼児に支持を提供するように適合及び構成されてもよい。バウンサシート200と同様に、いくつかの実施形態においては、インサート250は、複数の材料の層を含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態においては、パッド204は、インサート250の2つの材料の層の間に置かれてもよい。パッド204は、幼児の安全及び/又は快適性のために、インサート本体252上の有利な位置において選択的に置かれてもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、パッド204は、幼児に側方支持を提供するために、側方支持部256a、256bの各々において選択的に置かれてもよい。したがって、側方支持部256a、256bは、幼児を直立した姿勢に維持し、幼児が片側に倒れることを防止するのを助けるように適合及び構成され得る。更なる実施形態においては、パッド204は、幼児に底部支持を提供するために、下側部分254に近接して選択的に置かれてもよい。したがって、下側部分254に対応するパッド204は、大腿部支持部として構成されて、幼児の膝を高くするのを助け、幼児をより人間工学的な位置に位置決めすることができる。更なる実施形態においては、パッド204は、背側支持部258に近接して選択的に配置され、幼児に背面支持を提供することができる。パッド204は、説明された位置の任意の組み合わせを含む、インサート本体252の複数の位置に置かれ得ることは、理解されるであろう。
【0026】
いくつかの実施形態においては、パッド204によって提供されるパディング又は剛性の程度は様々なものとなり得、数ある中でも、限定するものではないが、幼児の年齢、幼児の体重、幼児の身長、インサート本体252上のパッド204の位置を含む要因に基づいて決定され得る。例えば、新生児に対する使用を意図されたインサート250は、小児に対する使用を意図されたインサート250よりも、大きな剛性又は支持の程度を有してもよい。更に、剛性又はパディングの程度は、パッド204の位置に依存して様々なものとなり得る。例えば、側方支持部256a、256bに対応する領域においては、下側部分254に対応する領域においてよりも、多くのパディング又はより大きな程度のパディングが組み込まれてもよい。更に、いくつかの実施形態においては、インサート本体252の一部が、パッド204を含まなくてもよい。例えば、パッド204を組み込む代わりに、背側支持部258が代わりに、幼児に快適さを提供するための柔軟性を有してもよい。非限定的な例としては、背側支持部258がメッシュ状の材料を含み、通気性、柔軟性、及び背側支持部258の動きを提供し、幼児を受容することに応答して撓んでもよい。
【0027】
インサートの頭部受容部分
いくつかの実施形態においては、インサート本体252は、頭部受容部分260を更に含んでもよく、この頭部受容部分260は、幼児の頭部の少なくとも一部を受容するように適合及び構成されてもよく、幼児がその上に頭を載せる。以上に説明されたように、インサート250の特定の実施形態は、低年齢の幼児のために格付け又は意図され得る。したがって、頭部受容部分260の特定の態様は、頭部受容部分260及び/又はインサート250の実施形態、及び、数ある中でも、限定するものではないが、幼児の年齢、幼児の身長、幼児の体重を含む要因に依存して、様々なものとなり得る。例えば、小児の年齢となった幼児の場合、頭部受容部分260は、インサート250に座っている幼児に更なる快適さを提供するために、パッド204を含んでもよい。例えば、所定の体重、身長、又は年齢閾値の幼い幼児又は幼児のために意図された実施形態を含む、更なる実施形態においては、頭部受容部分260は、幼児の頭部を受容するために適合及び構成された、窪み、凹部、又は頭部中空部262部分を含んでもよい。
【0028】
実施形態においては、インサート250の頭部受容部分260は、頭部中空部262を含む。頭部中空部262は、幼児の頭部及び/又は頸部を中立位置に維持し、それによって幼児の頸部を保護するのに有利であり得る。幼い幼児は、自分の首をほとんど制御できないので、介護者は、怪我を防ぐために幼児の頭部を適切に支持する必要がある。頭部中空部262は、幼児の頭部が左右に揺れるのを防ぐことを支援する。したがって、いくつかの実施形態においては、頭部受容部分260は、頭部中空部262を通してこの作用を模擬又は再現することができ、それにより、幼児の頭部が頭部中空部262内に静止し、所望の安全な頸部及び頭部の位置を維持することができる。
【0029】
頭部中空部262は、実施形態においては、頭部受容部分260の平面又は表面に対して頭部受容部分260の窪んだ領域である。そのため、頭部中空部262は、幼児の後頭部が載ることができる中空の、窪んだ、又はその他の浅い領域を呈する。実施形態においては、頭部中空部262の窪んだ領域は、幼児の頭部の曲線に対応するように構成される。例えば、頭部中空部262は、頭部受容部分260の残りの部分よりも少ないパッド204を含む頭部受容部分260の領域であってもよい。いくつかの実施形態においては、頭部中空部262はパッドを含まず、頭部受容部分260の残りの部分はパッド204を含んでもよい。インサート250の交換可能でカスタマイズ可能な設計により、頭部受容部分260に対応するパッド204の程度は様々なものとなり得、介護者は特定の幼児に適したパッド204の程度を選択することができる。例えば、幼児が年齢を重ね、首の制御ができるようになるにつれて、頭部中空部262を含む頭部受容部分260は、よりクッション性の高いパッド204を含む別の頭部受容部分260と交換されてもよいし、又は頭部中空部内にフィットするように寸法決めされたパッド層(図示されていない)が(例えば、面ファスナを介して)頭部中空部に取り外し可能に固定されて、更なるパッドを提供してもよい。したがって、いくつかの実施形態においては、頭部受容部分260は、選択的に取り外し可能であってもよい。更なる実施形態においては、幼児が年齢を重ねるにつれて、介護者は、よりクッション性の高いパッド204を含む頭部受容部分を含む新しいインサート250を選択してもよい。
【0030】
更に別の実施形態においては、頭部中空部262は、インサート250に縫い付けられるか又は製造される構造的な窪みによって形成され、それによって、頭部受容部分260の平面に対して窪んだ中空領域を形成してもよい。実施形態においては、頭部中空部262は、内部後壁420と、内部後壁420を囲む側壁422と、頭部受容部分260の表面に隣接する端壁424とを呈してもよい。内部後壁420は、頭部中空部262の最も窪んだ領域、すなわち、頭部受容部分260の平面から最も離れた頭部中空部262の領域を呈してもよい。実施形態においては、側壁422は、内部後壁420から離れ頭部受容部分260の平面に向かって、角度が付けられている。側壁422は、内部後壁420と側壁422との間に明瞭な境界線が存在しないように、内部後壁420と徐々に混合するか、又はその他の方法で合体してもよい。実施形態においては、側壁422は、内部後壁420の周縁を囲む。端壁424は、側壁422の周縁を囲み、頭部受容部分260の平面と頭部中空部262との間の境界線を呈する。実施形態においては、幼児にとっての快適さを提供するように、頭部受容部分260と、端壁424と、側壁422との間の材料の移行は、比較的滑らかである。実施形態においては、頭部中空部262によって形成される中空部又は窪みは、頭部受容部分260の平面に対して約5mmの深さ、又は頭部受容部分260の平面に対して約10mmの深さ、又は頭部受容部分260の平面に対して約15mmの深さ、又は頭部受容部分260の平面に対して約20mmの深さである。
【0031】
インサート250のバウンサシートへの取り付け又は固定は、以下に議論され、ハーネス及びハーネス取り付けアセンブリを介して行われる。
【0032】
ハーネス
図2~
図4を参照すると、いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、(1)バウンサシート200及び/又はインサートの受容領域202内に幼児をしっかりと固定し、及び/又は(2)インサート250をバウンサシートに固定するように適合及び構成された、ハーネス206を更に含んでもよい。したがって、乳児用バウンサ10は、どのような実施形態であっても、幼児を固定するためにハーネス206を利用するように適合及び構成されてもよい。
【0033】
図2~
図4に示されているように、ハーネス206は、下側取り付け部分208aと、左側及び右側取り付けアーム208b、208cとを備える。取り付け部分208a並びに左側及び右側取り付けアーム208b、208cの各々は、以下に詳細に議論されるように、バウンサシート200又はインサート250に取り付けられるか、又はその他の方法で固定される。ハーネス206が固定されると、幼児の脚は、ハーネス206の下側取り付け部分208aに隣接して形成された開口部を通ってフィットし、側方取り付けアーム208b、208cは、
図4に最もよく示されるように、幼児の腰の近くに締結されることとなる。
【0034】
湾曲したT字型バー構成を有するハーネス206の例示的な実施形態が図に描かれているが、ハーネス206はT字型バー構成に限定されないことは、理解されるべきである。例えば、1つ以上のショルダストラップ、ウエストストラップ、シートベルト、チェストストラップ、ダブルシートベルト、又は他のハーネスタイプが、ハーネス206と組み合わせて、又はハーネス206の代わりに、使用されてもよい。また、かかるハーネスは、様々な機構を介して乳児用バウンサ10から容易に着脱可能(すなわち取り外し可能)に構成されてもよいことに留意されたい。例えば、ハーネス206は、結束、ジッパ、スナップ、バックル、ストラップ、化学接着剤、縫い合わせ、又は他の任意の取り付けシステムを介して、バウンサシート200又はインサート250に取り付けられてもよい。したがって、ハーネス206の設計、構成、及び/又は配置は様々なものとなり得、「T字型バー」構成又は設計に限定されないことは、理解されるべきである。例えば、いくつかの実施形態においては、ハーネス206は、自動車用のシートベルトのような、3点式の「Y字型」安全ストラップであってもよい。更なる実施形態においては、ハーネス206は、例えば、レース用自動車に見られるような5点式ハーネスを含むハーネス構成を含んでもよい。しかしながら、ハーネス206は、幼児を適所に固定するための任意の2点、3点、4点、5点、及び/又は6点の固定装置を含んでもよいことは、理解されるであろう。
【0035】
ハーネス取り付けアセンブリ
以下、バウンサシート200及び/又はインサート250へのハーネス206の取り付けが説明される。
図1に示されるように、ハーネス206は、バウンサシート200及びインサート250から完全に分離可能である。インサート250は、バウンサシート200とともに選択的に使用することができるため、バウンサシート200は、インサート250が使用されない場合には、ハーネスがバウンサシート200に直接に固定され、インサートを使用する場合には、バウンサシート及びインサート250に固定されるように、設計されている。分離可能なハーネス206は、ハーネス206がバウンサシート200に固定的に縫い付けられるか又はその他の方法でバウンサシート200と一体化させられる等して、ハーネス206が、バウンサシート200に固定的に固定される、インサート250を使用しない先行技術のバウンサとは異なる。ハーネス206がバウンサシート200のみに、又はバウンサシート200及びインサート250に、取り外し可能に固定されることを可能にするために、本開示の実施形態は、ハーネス取り付けアセンブリ500を提供する。いくつかの実施形態においては、ハーネス取り付けアセンブリ500は、少なくとも1つの下側取り付け点502、左側取り付け点504、及び右側取り付け点506と、ハーネス206の下側部分208aに取り外し可能に固定されるように構成された、下側ハーネス受容部材210aと、ハーネス206の左側及び右側取り付けアーム208b、208cに取り外し可能に固定されるように構成された、左側及び右側硬度取り付け部材210b、210cと、保持部材205と、を備える。大まかに言えば、ハーネス206の下側取り付け部分208a(
図4~
図5を参照)は、ハーネスをバウンサシート200及び/又はインサート250に少なくとも部分的に取り外し可能に結合する下側ハーネス受容部材210aに、取り外し可能に固定される。ハーネス206の左側及び右側取り付けアーム208b、208cは、それぞれ左側及び右側ハーネス取り付け部材210b、210cに結合され、これによりハーネス206をバウンサシート200及び/又はインサート250に完全に結合する。
【0036】
ハーネス取り付けアセンブリの下側取り付け点
いくつかの実施形態においては、ハーネス取り付けアセンブリの下側取り付け点502は、下側ハーネス取り付け部材210aと、バウンサシート200上に配置されたバウンサ受容部材220とを含む。下側ハーネス取り付け部材210aは、ハーネス206の下側取り付け部分208a上に配置されたファスナであってもよい。例えば、下側ハーネス取り付け部材210aは、VELCRO(登録商標)の商標で一般に販売されている面ファスナであってもよい。しかしながら、下側ハーネス取り付け部材210aは、いずれの機械的ファスナであってもよいことは、理解されるべきである。バウンサ受容部材220は、バウンサシート200上に配置されてもよく、ハーネス206の一部をバウンサシート200に結合するためのハーネスファスナ222を備えてもよい。ハーネスファスナ222は、ハーネス取り付け部材210aと嵌合するための任意のファスナであってもよい。例えば、下側ハーネス取り付け部材210aが面ファスナである実施形態においては、ハーネスファスナ222は、対応する面ファスナを備えてもよい。別の非限定的な例においては、下側ハーネス取り付け部材210aは、バックルファスナの雄端であってもよく、ハーネスファスナ222は、バックルファスナの雌端であってもよい。
【0037】
図4~
図5を参照すると、いくつかの実施形態においては、バウンサ受容部材220は、バウンサシート200中に形成されたスリット、穴、又はポケットとして適合及び構成され得る取り付けポケット224を備える。
図5は、
図4において特定される破線部分の拡大図を示す。取り付けポケット224は、ハーネス206の下側取り付け部分208aの一部を受容し、ハーネス206をバウンサシート200上の適所に固定するために適合及び構成されてもよい。
【0038】
以下に説明されるように、バウンサシート200は、材料の1枚よりも多い層を含んでもよく、取り付けポケット224は、バウンサシート200の材料の2つ層の間に画定されてもよい。バウンサシート200が単一の材料の層のみを含む実施形態等の更なる実施形態においては、取り付けポケット224は、バウンサシート200の外側表面上に置かれるために適合されてもよい。取り付けポケット224の寸法は様々なものとなり得るが、一般的に、ハーネス206の下側取り付け部分208aを受容する及び受け入れるための寸法を有する。例えば、下側取り付け部分208aが2インチの幅を有する場合、取り付けポケット224は、少なくとも2.5インチの幅を有してもよい。これに加えて、取り付けポケット224の深さは様々なものとなり得るが、一般的に、下側取り付け部分208aの一部を受け入れて保持する深さを有する。
【0039】
いくつかの実施形態においては、下側取り付け部分208aは、様々なサイズの幼児を収容するために長さを調節するように適合及び構成されてもよい。したがって、取り付けポケット224は、下側取り付け部分208aの余剰量を収容するようなサイズとされてもよい。以下により詳細に説明されるように、ハーネス206の設計は、実施形態に依存して様々なものとなり得、取り付けポケット224の位置及び数は、ハーネス206の設計に対応するように様々なものとなり得る。例えば、ハーネス206が5点式ハーネスである実施形態においては、バウンサシート200は、5点式ハーネスのストラップ又は肢を受容するために適所に位置する複数の取り付けポケット224を備えてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態においては、取り付けポケット224は選択的に開けられて、介護者が、数ある中でも、取り付けポケット224の内部にアクセスすること、下側取り付け部分208aを取り付けポケット224に挿入すること、下側取り付け部分208aを適所に固定すること、下側取り付け部分208aを取り外すこと、取り付けポケット224を清掃することを可能にしてもよい。取り付けポケット224は、ハーネス206の下側取り付け部分208aに動作可能に結合していてもよい、ハーネスファスナ222を更に備えてもよい。ファスナは、ジッパ、面ファスナ、ボタン、スナップ、又はDリング等の、ハーネスを取り付けポケット224内に又はバウンサシート200に固定するための様々な機構を備えてもよい。実施形態においては、ハーネスファスナ222はまた、ポケットを閉じた構成に保持するよう機能してもよい。
図4~
図5に示される実施形態においては、ハーネスファスナ222は、面ファスナであり、取り付けポケット224が、嵌合する面ファスナを含み、ハーネス206の下側部分208aが、面ファスナの一方又は両方(ハーネス206の片側又は両側のいずれか)を含む。
【0041】
いくつかの実施形態においては、ハーネスファスナ222は、取り付けポケット224の寸法内に全体が位置していてもよい。更なる実施形態においては、ハーネスファスナ222の少なくとも一部が、取り付けポケット224の寸法の外側に少なくとも部分的に位置していてもよい。ハーネスファスナ222は、互換性のあるファスナ又は結合装置であってもよく、下側ハーネス受容部材210aに対応してもよい。更なる実施形態においては、取り付けポケット224は、複数のハーネスファスナ222を備えてもよい。例えば、複数のハーネスファスナ222が、半インチ間隔等の所定の間隔で、取り付けポケット224中に選択的に置かれてもよい。複数のハーネスファスナ222は、介護者に、ハーネス206の下側部分208aをバウンサシート200に接続する位置について、更なる選択肢を提供する。例えば、ハーネス206の全長を短くするために、介護者は、ハーネスファスナ222を取り付けポケット224の遠位端に固定することを選択することができ、同様に、ハーネス206の全長を長くするために、介護者は、ハーネスファスナ222を取り付けポケット224のより近位端に固定することを選択することができる。
【0042】
様々な位置に位置する複数のハーネスファスナ222は、幼児にとっての所望のフィット感を見出すための選択肢を介護者に提供する。更に、複数のハーネスファスナ222は、乳児用バウンサ10の寿命を延ばすのを助け、幼児が成長しても、介護者が同じ乳児用バウンサ10を継続的に使用することを可能にする。更なる実施形態においては、ハーネス206は、取り付けポケット224から完全に取り外されることができ、取り付けポケット224は、ハーネス206なしで閉じられる又は密封されることができる。例えば、いくつかの実施形態においては、乳児用バウンサ10は、ハーネス206を必要としない小児又は幼児に使用されることができる。したがって、取り付けポケット224は、閉じられるか又は密閉されてもよく、幼児は、ハーネス206を介して幼児を固定することなく、本明細書で説明されるように、受容領域202又はインサート250に置かれてもよい。更なる実施形態においては、取り付けポケット224からハーネス206を取り外すことが、乳児用バウンサ10の収納を助け得る。いくつかの実施形態においては、取り付けポケット224は、ハーネス206を固定するときと同様の様式で閉じられてもよい。例えば、取り付けポケット224は、動作可能に結合し得る相補的なハーネスファスナ222を備えてもよい。例えば、取り付けポケット224は、取り付けポケット224内でハーネス206の下側部分208aを挟み、ハーネス206が取り外されたときに取り付けポケット224を閉じるために使用され得る、相補的な面ファスナを備えてもよい。
【0043】
ハーネス取り付けアセンブリの左側及び右側取り付け点
ハーネス取り付けアセンブリ500は、側方取り付けアーム208b、208cをバウンサシート200に結合するための左取り付け点504及び右取り付け点506を更に備える。いくつかの実施形態においては、左取り付け点504と右取り付け点506とは、実質的に同一の設計及び構成であってもよい。左取り付け点504は、一般的に、左側ハーネス取り付け部材210b及び左側バウンサシート取り付け部材270aを備えてもよい。右取り付け点506は、一般的に、右側ハーネス取り付け部材210c及び右側バウンサシート取り付け部材270bを備えてもよい。
【0044】
左側ハーネス取り付け部材210bは、ハーネス206の側方取り付けアーム208b上に位置するか又は配置されたファスナであってもよい。同様に、右側ハーネス取り付け部材210cは、ハーネス206の側方取り付けアーム208c上に位置するか又は配置されたファスナであってもよい。
図1に描かれているように、左側ハーネス取り付け部材210b及び右側ハーネス取り付け部材210cの各々は、バックルファスナの雌端ファスナであってもよい。しかしながら、任意の機械的ファスナが想到されることが理解されるであろう。
【0045】
バウンサシート取り付け部材270a、270bの各々は、バウンサシートへのハーネス206の結合のために、ハーネス取り付け部材210b、210cに動作可能に結合していてもよい。したがって、バウンサシート取り付け部材270a、270bは、ハーネス取り付け部材210b、210cに対応するファスナを備えてもよい。例えば、描かれている実施形態を続けると、バウンサシート取り付け部材270a、270bの各々は、バックファスナの雄端ファスナであってもよい。しかしながら、上述したように、任意の機械的ファスナが想到されることが理解されるであろう。
【0046】
いくつかの実施形態においては、バウンサシート取り付け部材270a、270bは、ウェビング又はストラップ272a、272bの一方の端に配置され、第2の端が、バウンサシート200に結合されていてもよい。例えば、ストラップ272a、272bの第2の端は、バウンサシート200の外側端壁400に結合していてもよい。例えば、ストラップ272aは、バウンサシート200の左端壁402に結合していてもよく、ストラップ272bは、バウンサシート200の右端壁404に結合していてもよい。いくつかの実施形態においては、ストラップ272a、272bは、任意の既知の取り付けの方法を使用して、バウンサシート200に縫い付けられ、接着され、成形され、機械的に締結され、又は結合されてもよい。
【0047】
ストラップ272a、272bの各々は、結合点を保護するために、ストラップ272a、272bがバウンサシート200に結合する位置において、トンネルカバー274を備えてもよい。トンネルカバー274は、結合点を保護するための布又は他の材料であってもよい。例えば、ストラップ272a、272bがバウンサシート200に縫い付けられている実施形態においては、トンネルカバー274は、接続点を摩耗から保護するか、又は幼児が結合点で遊ぶのを防止することができる。いくつかの実施形態においては、ストラップ272a、272bは、トンネルカバー274における開口部であってもよいトンネル対向部276において、トンネルカバー274から出るよう延在してもよい。これに加えて、ストラップ272a、272bの各々は、ストラップ272a、272bの長さを調節するための調節部材を更に備えてもよい。例えば、介護者は、最初に幼児を乳児用バウンサ10に置くときにストラップ272a、272bを緩め、幼児が適所についた後にストラップ272a、272bを締めてもよい。
【0048】
したがって、ハーネス206は、インサート250及び/又はバウンサシート200に子供を固定するように構成されてもよい。例えば、ハーネス206の下側取り付け部分208aは、幼児の脚の間で受容されてもよく、ハーネス206の上部の2つの外向きに突出した側方取り付けアーム208b、208cは、幼児の脚の上を通ってもよい。例えば、
図4は、ハーネス206の2つの側方取り付けアーム208b、208cがバウンサシート200に固定された、閉じた構成にある乳児用バウンサ10の実施形態を示す。ハーネス206の2つの側方取り付けアーム208b、208cは、バウンサシート取り付け部材270a、270bを通って突出するストラップ272a、272bに締結されてもよい。
【0049】
インサート保持部材
いくつかの実施形態においては、バウンサシート200及び/又はインサート250は、インサート250をハーネス取り付けアセンブリ500に結合するための少なくとも1つの保持部材205を、任意に及び/又は追加的に備えてもよい。いくつかの実施形態においては、保持部材205は、ハーネス取り付けアセンブリ500及び/又はハーネス206の一部を受容するためにインサート250上に配置されたループであってもよい。例えば、取り付け保持部材205は、インサート250上の2点において固定的に接続された布片又は材料であってもよく、このとき2つの接続点の間には空隙が配置される。保持部材205は、インサート250と同じ材料から構築されてもよいし、又は例えば本明細書で提供される材料を含む異なる材料から構築されてもよい。保持部材205を構築するために使用される材料に依存して、保持部材205は、例えば、縫い付け、接着剤、成形、又は他の取り付け方法を含む、様々な取り付け方法を通して、インサート250に結合され得る。更に、保持部材205の寸法は様々なものとなり得、限定するものではないがハーネス206の寸法を含む要因に依存し得る。例えば、以下により詳細に説明されるように、ハーネス206の1つ以上の部分が、保持部材205に挿入されてもよい。したがって、保持部材205は、ハーネス206の一部の挿入を受け入れるのに十分な大きさの寸法を有してもよい。
【0050】
図3~
図4に描かれているように、保持部材205は、インサート250の下側部分254の近傍において、前方に位置決めされ配置されてもよい。インサート250をバウンサシート200に固定するために、ハーネス206の下側取り付け部分208aは、保持部材205を通して挿入され、バウンサシート200に結合されてもよい。保持部材205を通した挿入の後、ハーネス206の下側取り付け部分208aは、取り付けポケット224に挿入され、その中で結合されてもよい。したがって、保持部材205への下側取り付け部分208aの挿入を通じて、インサート250がバウンサシート200に結合されてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態においては、保持部材205を通した結合は、インサート250がバウンサシート200に固定されるが、遊び又は動きが依然として生じることができ、インサート250に固定されたときに幼児がある程度動くことを可能にする、浮動又はスライド効果を提供することができる。ハーネス206及び保持部材205を使用してインサート250をバウンサシート200に結合することは、特定の利点を提供し得る。例えば、保持部材205及びハーネス206を利用することは、潜在的な故障位置の数を増加させ、製造コストを増大させ得る、追加的な取り付け点の必要性をなくすことができる。更に、保持部材205及びハーネス206はまた、乳児用バウンサ10の損傷又は幼児の怪我に導き得る、幼児の手に届き得るストラップ又は他の構成要素の数を、減少させることができる。以下により詳細に説明されるように、保持部材205の数及び/又は位置は様々なものとなり得、ハーネス206の設計に依存し得る。
【0052】
軟質物品を製造するための材料
いくつかの実施形態においては、バウンサシート200、インサート250、及びハーネス206の各々、又はそれらの任意の組み合わせは、フレーム100の異なるサイズ、形状、及び構成に追従して適合するように適合された、可撓性材料から構築又は製造されてもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、バウンサシート200、インサート250、及び/又はハーネス206は、フレーム100の形状及びサイズに追従する柔軟な材料を提供する、ポリエステル、綿、ウール、ナイロン、デニム、ベルベット、フリース、シフォン、フランネル、革、合成繊維等の生地から構築されてもよい。任意に又は追加的に、バウンサシート200、インサート250、及び/又はハーネスのための材料は、低アレルギー誘発性、通気性、軟質性、フェルト製、又は他の、幼児を長時間置くのに適した材料であってもよい。更に、バウンサシート200、インサート250、及びハーネス206の各々は、複数の材料の層から構築されてもよい。複数の材料の層は、パッド204の挿入のため、及び/又は取り付けポケット224を製造するために、有利であり得る。
【0053】
以下により詳細に説明されるように、いくつかの実施形態においては、フレーム100は、フレーム100の一部が短くなったり長くなったりすることを可能にする、1つ以上の伸縮肢を含んでいてもよい。いくつかの実施形態においては、単一のバウンサシート200が任意のフレーム100とともに使用されることが有利となり得、幼児が年齢を重ね成長するにつれて、乳児用バウンサ10のサイズを大きくする手段を介護者に提供する。したがって、いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、フレーム100の寸法変化に対して調節するよう、サイズが調節可能であってもよい。更なる実施形態においては、バウンサシート200は、サイズが調節可能でなくてもよく、その代わりに、設定された又はその他の方法で永続的な、高さ、幅、長さ、又は他の寸法を有してもよい。
【0054】
これに加えて、バウンサシート20、インサート250、及び/又はハーネス206は、選択的に位置決めされる材料の組み合わせを含む様々な材料から製造又は構築され得る。いくつかの実施形態においては、バウンサシート200及び/又はインサート250を構築するために使用される材料は、数ある目的の中でも、幼児に更なる快適さを提供するために、また片付けを助けるために、様々なパターン、インサート、又は他の設計を含んでもよい。例えば、頭部受容部分260及び/又は下側部分254に対応する材料は、複数の接続された幾何学的形状を有するキルティング又はその他のクロスステッチ設計を含んでもよい。キルティング設計は、バウンサシート200及び/又はインサート250と幼児との係合を助け得る。バウンサシート200及び/又はインサート250は、頭部受容部分260及び下側部分254に加えて、又はこれらの代わりに、複数の位置においてパターン又は設計を含んでもよいことは、理解されるべきである。パターンの設計は、位置に依存して様々なものとなってもよく、バウンサシート200及び/又はインサート250は、複数の位置に対応する複数のパターンを含んでもよいことは、更に理解されるべきである。
【0055】
例示的な実施形態及び任意の又は追加的な特徴
以上に説明されたように、ハーネス206は、限定するものではないが、3点式ストラップ、4点式ハーネス、及び/又は5点式ハーネスを含む、実施形態に依存した様々な形状、構成、及び/又は設計を含んでもよい。更に以上に説明されたように、インサート250は、インサート250をバウンサシート200の受容領域202内の適所に固定するのを助け得る、ハーネス206又はストラップ272a、272bの一部の挿入のための、保持部材(すなわち、保持部材205、保持部材364、保持部材366a、保持部材366b)を備えてもよい。いくつかの実施形態においては、インサート250は、インサート250をバウンサシート200に結合するのを助け得る、複数の取り付け保持部材205を備えてもよい。したがって、いくつかの実施形態においては、インサート250上の保持部材の数及び配置は、ハーネス206の設計、形状、及び/又は構成に少なくとも部分的に基づくものであり得る。例えば、ハーネス206が5点式ハーネスである実施形態においては、インサート250は、5点式ハーネスの各ストラップに近接した位置においてインサート250上に配置されるか又は位置する、5つの保持部材を備えてもよい。以上に説明されたように、5点式ハーネスの各ストラップ又は部分は、5つの保持部材の各々に挿入されてもよく、それによって、インサート250を適所にしっかりと結合することができる。いくつかの実施形態においては、保持部材の数は、複数点式ハーネスのストラップの数に直接に対応しなくてもよいことは、理解されるべきである。例えば、5点式ハーネスの例を続けると、インサート250は、5つよりも少ない保持部材を備えてもよく、5点式ハーネスのストラップの一部のみが、保持部材に挿入されてもよい。
【0056】
いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、1つのサイズのインサート250を受容するように適合及び構成されてもよい。更なる実施形態においては、単一のバウンサシート200が、様々な異なるサイズを有する複数のインサート250に結合してもよい。例えば、1つのバウンサシート200が、2つ、3つ、4つ、5つ、又はそれ以上の別個の交換可能なインサート250に機械的に取り付けられるように構成されてもよい。この例を続けると、別個の交換可能なインサート250が、様々なサイズ、パッド、定格重量、又は他の特徴を含んでもよい。例えば、別個の交換可能なインサート250が、政府の基準若しくは規制、又は他の安全要件若しくは基準に対応するものであってもよい、所定の範囲の体重及び身長を有する幼児への使用のために適合及び構成されてもよい。したがって、幼児が年齢を重ね、体重及び身長が増大するにつれて、幼児はインサート250の特定の実施形態、サイズ、又は設計からサイズアウトする可能性がある。これに応じて、介護者は、幼児が最初のインサート250からサイズアウトしたときに、あるインサート250を別の別個の交換可能なインサート250と交換することができる。
【0057】
更なる実施形態においては、インサート250は、幼児に適合するインサート250を選択する選択肢を介護者に提供するために、種々のレベルのパッド又は種々の構成を備えて適合及び構成されてもよい。したがって、サイズに基づいてインサート250を選択することに加えて、介護者は幼児の好みに基づいてインサートを選択することもできる。かかる調節可能性は、単にインサート250を交換することによって、1つのバウンサシート200が異なるサイズの幼児に対応することを可能にし得る。これに加えて、別のインサート250が洗浄される必要があるとき、又は美的特徴のために異なるパターンを提供する必要があるときに、インサート250が交換されることができるように、複数のインサート250が提供されてもよい。インサート250は、限定するものではないが、ハイチェア、ベビーカー、スリーパー、又は他の、幼児、小児、又は子供への使用のための装置又は構造を含む、他の乳児シート又は他の類似の構造とともに使用されてもよいことは、更に理解されるべきである。例えば、インサート250は、ベビーカーとともに使用するために適合され、ベビーカーに乗っている間に幼児に人間工学的なサポート及び/又は快適さを提供してもよい。
【0058】
更なる実施形態においては、インサート250は、任意に及び/又は追加的に、1つ以上の空隙(図示されていない)又は他の開口部を備えてもよい。いくつかの実施形態においては、ハーネス206又はストラップ272a、272bの一部が、結合の前に1つ以上の空隙を通って入り、それによってインサート250をバウンサシート200に固定してもよい。例えば、保持部材205は、インサート250における空隙又は他の開口部と置き換えられてもよく、下側取り付け部分208aは、取り付けポケット224への挿入の前に空隙に入ってもよい。別の非限定的な例として、ハーネス206が5点式ハーネスである実施形態においては、インサート250は、インサート250をバウンサシート200上の適所に固定するために、5点式ハーネスのストラップが挿入され得る、背側支持部258中に画定された空隙を備えてもよい。
【0059】
以上に説明されたように、またいくつかの実施形態においては、インサート250の使用なしで、幼児がバウンサシート200の受容領域202内に置かれてもよい。例えば、幼児が年齢を重ねるにつれて、幼児が大きく成長しすぎてインサート250内に置けなくなり得る。したがって、受容領域202は、インサート250及び/又はインサート350に関して以上に説明された様式で配置及び構成されたパッド204を備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、以上に説明されたように、インサート250及び/又はインサート350に対応する様式で配置されたパッド204を備えてもよく、シート部分、側方支持部、背側支持部、頭部受容部分、又はそれらの任意の組み合わせを備えてもよい。したがって、いくつかの実施形態においては、単一の乳児用バウンサ10を、幼児が年齢を重ね成長していっても幼児に使用されることができる。
【0060】
代替の幼児用インサートの実施形態
図6は、幼児用インサート350の第2の例示的な実施形態を示す。いくつかの実施形態においては、幼児用インサート350は、いくつかの変更を加えた、幼児用インサート250の全体的な設計に概ね対応するものであり得る。例えば、幼児用インサート350は、人間工学的な実質的に丸みを帯びた三角形の形状を有するインサート本体352を備えてもよい。インサート本体352は、シート部分354、背側支持部356、側方支持部358a、358b、及び頭部受容部分360を備えてもよい。頭部受容部分260と同様に、頭部受容部分360は、幼児の頭部を受容するための頭部中空部362を有するパッド204を含んでもよい。側方支持部358a、358bは、幼児にクッションを与え、幼児をその中にしっかりとホールドするための余剰のパッド204を含んでもよい。これに加えて、いくつかの実施形態においては、インサート350は、通気性を提供するための隆起又は凹凸を含んでもよい。例えば、背側支持部356は、隆起又は凹凸を有して構成されたパッド204を備えてもよい。シート部分354は、幼児にクッションを提供するため、及び幼児を人間工学的な位置に位置決めするための、パッド204を含んでもよい。
【0061】
いくつかの実施形態においては、インサート本体352は、ハーネス206を通して受容するための保持部材364を更に含んでもよい。いくつかの実施形態においては、保持部材364は、シート部分354に隣接して配置されてもよい。インサート250に関して以上に説明されたように、保持部材364は、ハーネス206の位置合わせを維持する又は保つのを助けることができる。更なる実施形態においては、保持部材364は、インサート350に置かれた幼児に対してより強固なホールドを維持するのを助けることができる。いくつかの実施形態においては、各側方支持部358a、358bは、保持部材366a、366bを更に備えてもよい。いくつかの実施形態においては、ストラップ272a、272b及び/又は側方取り付けアーム208b、208cは、バウンサシート取り付け部材270a、270bへの取り付けに先立って、側方支持部358a、358bの保持部材366a、366bを通して挿入されてもよい。したがって、保持部材366a、366bは、ハーネス206の位置合わせを助け、及び/又は幼児に対してより強固なフィットを提供し得る。これに加えて、保持部材366a、366bは、ストラップ272a、272b又はハーネス206の一部を幼児から離れたままに保つことを助け、幼児がストラップ272a、272b又はハーネス206を掴むこと又はこれらで遊ぶことを防止することができる。
【0062】
硬質物品
以上に説明されたように、乳児用バウンサ10のフレーム100は、乳児用バウンサ10に構造を提供し、軟質物品を受容するための「硬質物品」部分と考えられ得る。
図7~
図13は、フレーム100の種々の図及び態様を示しており、以下の説明に対して合わせて見るのが最もよい。一般的に、フレーム100は、伸縮ベース、上側支持部110、及び作動機構600を備える。
【0063】
伸縮ベース
図7~
図10に最もよく示されているように、またいくつかの実施形態においては、フレーム100は、伸長可能な伸縮ベース150を含む。伸縮ベース150は、地面、床、又は他の基礎面に係合する乳児用バウンサ10の部分であってもよい。伸縮ベース150の形状及び設計は様々なものとなり得、いくつかの実施形態においては、伸縮シェル状設計を含む。いくつかの実施形態においては、伸縮ベース150は、床と接触するための表面領域を提供する、及び/又は、上側支持部110及び/又はバウンサシート200を直立した所望の位置に維持する際の安定性を提供するための、概ね長細の設計を含んでもよい。一般的に、伸縮ベース150は、遠位端152、近位端154、及びそれらの間に配置された伸長可能部材156を備える。
【0064】
伸縮ベース150の全長は、実施形態に依存して様々なものとなり得、限定するものではないが、上側支持部110の長さ、伸縮ベース150の幅、乳児用バウンサ10を使用することを意図された幼児の体重を含む要因に依存し得る。非限定的な例としては、伸縮ベース150は、約24インチ~約36インチの長さを有してもよい。これに加えて、伸縮ベース150の幅も同様に様々なものとなり得、数ある要因の中でも、限定するものではないが、上側支持部110の長さ、伸縮ベース150の長さ、乳児用バウンサ10を使用することを意図された幼児の体重を含む要因に依存し得る。以下により詳細に説明されるように、伸縮ベース150の少なくとも一部は、伸縮ベースの一部の選択的な伸縮のために適合及び構成された伸縮設計を含んでもよい。したがって、伸縮ベース150の幾何学的形状は、一般的に、限定するものではないが、矩形又は円形のチューブ設計を含む、伸縮運動のために適合された形状を有するべきである。
【0065】
図8~
図10に最もよく描かれているように、伸縮ベース150は、遠位端152、近位端154、及びそれらの間に配置された伸長可能部材156を備えてもよい。
図8に目を向けると、遠位端152は、アンカ部分160を構成され又は備えてもよく、このアンカ部分160が、特に幼児がバウンサに置かれている場合に、乳児用バウンサ10に安定性を提供するのを助け得る。描かれているように、アンカ部分160は、球状、釣鐘状、又は湾曲した形状を有してもよく、伸長可能部材156の幅よりも大きな幅を有してもよい。しかしながら、アンカ部分160は、フレーム伸縮ベース150及び/又はフレーム100に安定性を提供し得る任意の幾何学的形状を有してもよいことは、理解されるであろう。更に描かれているように、いくつかの実施形態においては、アンカ部分160は、開いた部分又は空隙164(
図8を参照)を備えてもよい。以下により詳細に説明されるように、伸縮ベース150は、伸長可能部材156を作動させるための作動機構600の作動ペダル170に動作可能に結合される。いくつかの実施形態においては、空隙164は、介護者に作動ペダル170へのアクセスを提供するのを助ける。空隙164は、アンカ部分160の寸法内に全体が位置し、それによってアンカ部分160の外周が堅固で間隙又は空隙がないようにしてもよい。したがって、介護者に作動ペダル170にアクセスする利点を提供しながら、アンカ部分160の構造的完全性はそのままに維持されることができる。
【0066】
遠位端152から近位に移動すると、伸縮ベース150は、伸長可能部材156を更に備える。いくつかの実施形態においては、伸長可能部材156は、伸縮ベース150の伸縮を提供する外側シェル部分166及び内側延在部分168(
図8を参照)を備えてもよく、外側シェル部分166は、内側延在部分168を少なくとも部分的に囲み収容してもよい。作動時に、内側延在部分168は、外側シェル部分166の中へ、又は外側シェル部分166から離れるように、選択的に伸縮することができる。いくつかの実施形態においては、内側延在部分168は、レール構造(以下に説明される接続部材300a、300b等)、案内棚、又は他の、外側シェル部分166と内側延在部分168との間の協働的嵌合を提供する構造を通してガイドされ、内側延在部分168の結合及び横方向移動の両方を提供してもよい。したがって、内側延在部分168は、外側シェル部分166から適所に選択的に伸長又は後退することができる。
【0067】
図7~
図10に更に描かれているように、またいくつかの実施形態においては、内側延在部分168は、1つ以上の視覚的インジケータ158を備えてもよい。視覚的インジケータ158は、上側支持部110及び/又は内側延在部分168の予め決められた位置が到達されたとき又は到達されようとしているときに、作動の間に介護者に視覚的な指標を提供するための、マーキング、エッチング、シンボル、又は他の視覚的インジケータであってもよい。例えば、視覚的インジケータ158は、内側延在部分168上に画定された凹状のエッチングであってもよい。更なる実施形態においては、視覚的インジケータ158は着色された線又は記号であってもよい。しかしながら、視覚的インジケータ158の設計は、作動位置が到達されようとしていること又は到達されたことを介護者に伝える任意の設計を含んでもよいことは、理解されるであろう。
【0068】
以下により詳細に説明されるように、作動ペダル170の作動は、上側支持部110の角度及び又は伸長可能部材156の長さを選択的に変化させる。触覚的な反応のみに頼るのではなく、視覚的インジケータ158は、ロック位置が到達されたとき又は到達されようとしているときに、介護者に視覚的な指標を提供することができる。視覚的インジケータ158の数は、様々なものとなり得、視覚的インジケータの数は、上側支持部110がロックされ得る角度の数、及び/又は、伸長可能部材156がロックされ得る長さに依存してもよい。例えば、上側支持部110が調節可能であり4つの異なる角度でロックされ得る実施形態においては、内側延在部分168は4つの視覚的インジケータ158を備えてもよい。しかしながら、視覚的インジケータ158の数は様々なものとなり得、上側支持部110の角度の数に必ずしも対応しなくてもよいことは、理解されるであろう。例えば、閉じた位置においては、視覚的インジケータ158は、上側支持部110が閉じた位置にあることを介護者に警告するために必要でない場合がある。
【0069】
近位方向に続けると、
図7に最もよく描かれているように、伸縮ベース150は、近位端154を更に含んでいてもよい。いくつかの実施形態においては、近位端154は、カバープレート103及びベースプレート105を備えてもよい。カバープレート103は、伸縮ベース150を上側支持部110に結合するためにベースプレート105上に配置された接続構造等の、フレーム100の特定の側面を囲んでもよい。例えば、ベースプレート105は、数ある目的の中でも、上側支持部110に枢動可能な取り付け位置を提供するために、回転可能なコネクタ172a、172b及び安定化コネクタ107を備えてもよい。
【0070】
これに加えて、カバープレート103は、フレーム100、伸縮ベース150、及び/又は乳児用バウンサ10に、美的外観を与えることができる。いくつかの実施形態においては、カバープレート103は、伸縮ベース150の1つ以上の内側部分又は構成要素を覆うために、ドーム状であるか又はその他の方法で補完的な形状を備えてもよい。ベースプレート105は、地面又は床に係合するための表面領域を提供してもよい。したがって、ベースプレート105は、アンカ部分160と協働して、伸縮ベース150に安定性及び剛性を与えることができる。ベースプレート105の設計及び形状は様々となり得るが、一般的に、フレーム100を水平位置に維持するのを助ける平面設計を含んでもよい。
【0071】
近位端154と外側シェル部分166とは、所定の距離を有する間隙380によって分離されてもよい。いくつかの実施形態においては、間隙380は、外側シェル部分166から伸縮するときに内側延在部分168が入るための空間又は領域であってもよい。したがって、間隙380は、内側延在部分168が横切るのに十分に大きくてもよい。例えば、間隙380は、約4インチの長さから約12インチの長さであってもよい。
【0072】
いくつかの実施形態においては、近位端154は、1つ以上のベース接続支持部を通して伸長可能部材156に結合されるか又はその他の方法で結合されてもよい。
図13に描かれているように、近位端154及び伸長可能部材156は、2つのベース接続支持部300a、300bを通して接続されてもよい。いくつかの実施形態においては、ベース接続支持部は、内側延在部分168がそれに沿って滑動することができるチューブ又は剛性ロッドであってもよい。接続支持部300a、300bは、少なくとも部分的に外側シェル部分166の内部に位置し、外側シェル部分166から出て延在して近位端154に接続してもよい。本明細書で説明されたように、またいくつかの実施形態においては、内側延在部分168は、上側支持部110の高さの調節の間、外側シェル部分166の中へと及び外へと伸縮することができる。したがって、内側延在部分168は、内側延在部分168の長さを通して画定されたチャネル又は開口部を備えてもよく、これらに接続支持部300a、300bが挿入されてもよい。かかる設計を通して、内側延在部分168が、近位端154と外側シェル部分166との間の間隙又は空間を横切ることができる。
【0073】
接続支持部300a、300bの各々は、数あるファスナの中でも、限定するものではないが、ねじ等の機械的ファスナ、成形、接着剤を含むが既知の取り付けの手段を通して、近位端154及び伸長可能部材156に結合されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、接続支持部300a、300bは、接着剤を通して回転可能なコネクタ172a、172bに取り付けられてもよく、更に、複数のねじファスナを通して外側シェル部分166に取り付けられてもよい。更に、接続支持部300a、300bの長さは、様々なものとなり得るが、一般的に、間隙380を横切り、近位端154及び外側シェル部分166の各々に結合するのに十分な長さを有する。いくつかの実施形態においては、接続支持部300a、300bは、外側シェル部分166の中までの距離を延在してもよい。例えば、接続支持部300a、300bは、アンカ部分160に到達するまで、ほぼ外側シェル部分166の長さだけ延在してもよい。いくつかの実施形態においては、接続支持部300a、300bは、アンカ部分160の中まで延在してもよく、アンカ部分160に結合されてもよい。
【0074】
図13の底面斜視図に描かれているように、フレーム100はまた、足部330を含んでもよく、この足部330は、バウンサが床の上で動くのを防止するために、ゴム加工コーティング等の低部の摩擦発生表面を含んでもよい。足部330は、伸縮ベース150の近位端154及び遠位端152の各々、又はそれらの間に配置された任意の位置を含む、フレーム100の底面上の任意の位置に位置していてもよい。
【0075】
上側支持部
以上に説明されたように、また
図7~
図13に最もよく示されているように、フレーム100は上側支持部110を備えてもよい。上側支持部110は、フレーム100の延在部分であって、伸縮ベース150から上方に離れて延在し、バウンサシート200をフレーム100に結合するための取り付け構造を提供するものであってもよい。いくつかの実施形態においては、上側支持部110は、少なくとも1つのワイヤ肢(又は他の同様の設計)を備えてもよく、このワイヤ肢は、上側支持部110に概ね楕円形又は卵形の形状を提供するための球状の設計を含んでもよい。上側支持部110のかかる楕円形は、バウンサシート200の概ね楕円形の形状に対応することができる。しかしながら、上側支持部110の設計及び形状は様々なものとなり得、実施形態に依存して、任意の幾何学的形状又は設計を含んでもよいことは、理解されるであろう。
【0076】
いくつかの実施形態においては、上側支持部110は、ベース肢118(
図8を参照)を更に備えてもよい。ベース肢118は、ベースプレート105に隣接するか又はベースプレート105に接触する上側支持部110の一部であってよく、上側支持部110に枢動可能な側面を提供する、概ね平面的又は直線的な設計又は形状を含んでもよい。描かれているように、上側支持部110は近位端154において伸縮ベース150に結合してもよい。以上に説明されたように、近位端は、上側支持部110に回転可能に結合するための1つ以上の部品又は構成要素を備えてもよい。例えば、近位端154は、ベースプレート105上に配置された回転可能なコネクタ172a及び172bを備えてもよい。回転可能なコネクタ172a及び172bは、上側支持部110を伸縮ベース150に動作可能に取り付けるように構成されてもよい。例えば、回転可能なコネクタ172a、172bは、上側支持部110のベース肢118を受容して回転可能にホールドするための切り欠き又は他の設計を含んでもよい。したがって、回転可能なコネクタ172a、172bは、上側支持部110を伸縮ベース150に結合すると同時に、上側支持部110の回転を通して上側支持部110の角度が変化することを可能にし得る。更に、いくつかの実施形態においては、回転可能なコネクタ172a、172bは、ベースプレート105を上側支持部110及び伸縮ベース150に接続するためのボルト締め可能な支柱を含んでもよい。いくつかの実施形態においては、伸縮ベース150に対する上側支持部110の取り付けは、伸縮ベース150に対して上側支持部110の角度が変えられるように、調節可能であってもよい(
図11A~
図11Dを参照)。
【0077】
いくつかの実施形態においては、上側支持部110は更に、ベース肢118に結合し、結合したときにベース肢118及び上側支持部110が回転することを可能にするように構成された、1つ以上の安定化コネクタ107を通して、ベースプレート105に回転可能に結合されてもよい。以上に説明された回転可能コネクタ172a、172bと同様に、安定化コネクタ107は、締まり嵌めを通して等により、ベース肢118を受け入れて固定するための切り欠き又は他の同様の設計を含んでもよい。安定化コネクタ107の設計はまた、上側支持部110の角度の調節の間に、ベース肢118の回転を助ける、回転可能な設計を含んでもよい。描かれているように、ベースプレート105は、2つの安定化コネクタ107を備えてもよい。いくつかの実施形態においては、1つ以上の安定化コネクタ107は、ベース肢部118に結合し、それによって上側支持部110と伸縮ベース150との間に追加的な接続点を提供してもよい。したがって、安定化コネクタ107は、フレーム100の構造を維持するのを助け得る。これに加えて、安定化コネクタ107は、上側支持部110の位置合わせを維持するのを更に助け得る。更に、安定化コネクタ107は、上側支持部110の位置を維持するのを助け得る。更に描かれているように、またいくつかの実施形態においては、ベース肢118は、ベース肢118のほぼ中央に配置された屈曲部120を更に含んでいてもよい。以下により詳細に説明されるように、屈曲部120は、接続肢130に係合してもよく、この接続肢130が、上側支持部110と伸長可能部材156との間の接続点を提供し得る。
【0078】
上側支持部110は、バウンサシート200と接触し、バウンサシート200に動作可能に結合して、それによりバウンサシート200をフレーム100と接続してもよい。いくつかの実施形態においては、バウンサシート200は、上側支持部110の周りに巻き付き、締まり嵌めを通して適所に留まってもよい。更なる実施形態においては、バウンサシート200は、限定するものではないが、既知の機械的ファスナを含む、1つ以上のファスナを通して上側支持部110に結合されてもよい。更なる実施形態においては、バウンサシート200は、ファスナと締まり嵌めとの組み合わせを通して上側支持部に結合されてもよい。更なる実施形態においては、上側支持部110は、1つ以上の溝又はロックタブを備えてもよく、バウンサシート200は、1つ以上の溝又はロックタブへの挿入を通して、適所にロックされてもよい。バウンサシート200を上側支持部110に接続する際には、いずれの既知の取り付け方法が利用されてもよいことは、理解されるであろう。
【0079】
作動機構
いくつかの実施形態においては、上側支持部110の高さ(すなわち伸縮ベース150に対する角度)は調節可能であり(本明細書で使用される場合、高さと角度とは、上側支持部110に対して交換可能に使用され得る)、幼児を複数の位置に座らせるための柔軟性及び選択肢を介護者に提供してもよい。いくつかの実施形態においては、フレーム100は、上側支持部110の高さを調節するための作動機構600を備えてもよい。作動機構600は、作動ペダル170、ケーブル310a、310b、及び接続肢130を備えてもよい。大まかに言えば、介護者は、作動ペダル170を押すことにより、上側支持部110の角度/高さ(すなわち方向122に沿って)を調節し、それによって、以下により詳細に説明されるように、上側支持部110の調節を可能にする伸縮ベース内の内側停止を解放することができる。
【0080】
作動機構の作動ペダル
図8に最もよく描かれているように、作動ペダル170は、上側支持部110の角度及び高さを調節するための手動操作可能な作動インタフェースであってもよい。本明細書で使用される場合、上側支持部110の高さは、バウンサが静置されている基礎面等の水平面から測定された高さである。上側支持部110の角度が変化させられると、それに応じて上側支持部の高さも変化する。上側支持部の様々な角度/高さが、幼児が様々な着座位置に位置決めされることを可能にする。
【0081】
いくつかの実施形態においては、作動ペダル170は、枢動可能に装着されたペダル、レバー、又は他の同様の構造であってもよい。作動ペダル170は、介護者が作動ペダル170に力を加え、それによって作動ペダル170を枢動させることができるように、フレーム100のアクセス可能な部分に配置されてもよい。例えば、図示された実施形態においては、作動ペダル170は、アンカ部分160の空隙164中に配置されてもよい。いくつかの実施形態においては、作動ペダル170は、任意に及び/又は追加的に、介護者が作動ペダル170に係合するのを助けるための把持補助具を備えてもよい。例えば、作動ペダル170の外側表面の一部に、ゴムパッド又は他のテクスチャを有する表面が位置していてもよい。作動ペダル170は、作動を開始させるために、介護者の足、手、肘、膝、又は他の身体部分によって係合されてもよいことは、理解されるであろう。したがって、作動ペダル170を係合させるのに必要とされる力は、介護者がツール又は他の補助具の補助なしに作動ペダル170を手動で作動させることができるような閾値に設定されるべきである。
【0082】
作動機構の接続肢
いくつかの実施形態においては、フレーム100は、伸縮ベース150と上側支持部110との間に配置され、伸縮ベース150と上側支持部110との間の接続を提供する、接続肢130を更に備えてもよい。いくつかの実施形態においては、接続肢130は、上側支持部110の一部に枢動可能に取り付けられ得る第1の端132と、内側延在部分168に枢動可能に取り付けられ得る第2の端134とを備える、概ね楕円形状の部材として構成されてもよい。例えば、接続肢130の第1の端132は、ベース肢118の一部を囲み得る穴又は開口部を含み、それによって第1の端132をベース肢118に枢動可能に結合してもよい。これに加えて、接続肢130の第2の端134もまた、内側延在部分168の内部の接続点に枢動可能に取り付けるための穴又は開口部を含んでもよい。接続肢130の形状及び設計は様々なものとなり得るが、接続肢130の枢動可能な回転を提供するいずれの形状又は設計が使用されてもよいことは、理解されるべきである。これに加えて、接続肢130の長さは様々なものとなり得、数ある要因の中でも、限定するものではないが、上側支持部110の寸法、ベース150の寸法、上側支持部110が調節され得る種々の高さ、又はそれらの任意の組み合わせを含む要因に依存し得る。非限定的な例として、接続肢130は、約2インチ~約8インチの長さを有してもよい。
【0083】
いくつかの実施形態においては、上側支持部110の移動又は調節が、内側延在部分168の移動又は調節を引き起こすように、及び/又はその逆となるように、上側支持部110と内側延在部分168との移動がリンクさせられてもよい。以上に説明されたように、上側支持部110は、接続肢130を通して内側延在部分168に接続されてもよい。接続肢130の回転を通して、上側支持部110と内側延在部分168との間の動きがリンクさせられてもよい。例えば、上側支持部110の高さ/角度が増大させられると、ベース肢118の屈曲部120が、対応する様式で回転してもよい。屈曲部120と接続肢130との間の結合を通して、屈曲部120が回転すると、接続肢130も回転することができる。更に、接続肢130の堅固な構造のため、第1の端132が動くと、第2の端134も対応する様式で回転する。例えば、上側支持部110をより平面的な角度からより直立した角度へ移行させる際には、接続肢130もまた、最初の平面的な角度からより直立した角度へ移行し得る。接続肢130がより直立した角度に移動すると、第2の端134と内側延在部分168との間の接続が、外側シェル部分166から出てベースプレート105に向かう内側延在部分168の横方向の移動を引き起こす。対応する様式で、上側支持部110の高さ/角度が、直立角度からより平面的な角度に移行するにつれて、接続肢130も同様に、より平坦な角度に移行する。拘止補助具の平坦化(以下で更に議論される)は、内側延在部分168を外側シェル部分166へと横方向に押し戻し得る。したがって、いくつかの実施形態においては、上側支持部110の調節が、内側延在部分168の伸縮を引き起こし得る。以下により詳細に説明されるように、内側延在部分168の伸縮は、上側支持部110の所定の位置での停止及びロックを提供し得る。
【0084】
内部停止を解放するためのケーブル
ここで
図13に目を向けると、フレーム100の底面が描かれており、上側支持部110の角度/高さを調節するための様々な部分及び構成要素を示している。例えば、
図13は、上側支持部110の角度/高さを調節し、上側支持部110を適所にロックするために使用される構成要素を、最もよく示している。最もよく描かれているように、フレーム100は、上側支持部110の高さ/角度を調節するための少なくとも1本のケーブルを備えてもよい。例えば、フレーム100は、2本のケーブル310a、310bを備えてもよい。いくつかの実施形態においては、ケーブル310a、310bの各々は、外側シェル部分166の寸法の内部に位置してもよく、作動ペダル170及び内側延在部分168の各々に結合されてもよい。ケーブル310a、310bの各々の少なくとも第1の部分は、作動ペダル170の寸法内に配置されてもよく、ケーブル310a、310bの少なくとも第2の部分は、内側延在部分168の寸法内に配置されてもよい。
【0085】
いくつかの実施形態においては、ケーブル310a、310bの各端は、上側支持部110の高さ/角度を調節するために、作動ペダル170の一部又は構成要素に係合してもよい。例えば、ケーブル310a、310bの第1の部分は、作動ペダル170内に配置され、作動ペダル170に結合されている。自転車のものと同様に、作動ペダル170を作動させると、作動ペダル170は、ケーブル310a、310bに圧力を加えて、それによってケーブル310a、310bを遠位方向に引っ張るためのレバーとして機能し得る。ケーブル310a、310bの引っ張りは、ケーブル310a、310bの全長にわたって加えられてもよい。ケーブル310a、310bの第2の部分は、内側延在部分168の寸法内に配置されてもよい。これに加えて、ケーブル310a、310bの各々は、以下に更に詳細に説明されるように、上側支持部110の高さ/角度を調節する際に使用され得るプッシュピン(図示されていない)又は他の機械的ストッパ若しくはアクチュエータに動作可能に結合されてもよい。いくつかの実施形態においては、プッシュピンは、ばね付勢されたプッシュピンであってもよい。
【0086】
いくつかの実施形態においては、ベース接続支持部300a、300bの各々は、プッシュピンの一部を受容するための開口部、空隙、穴、又は他の同様の開口部を含んでもよい。例えば、上側支持部110が閉じた位置以外のロック位置にあるとき(すなわち上側支持部110の角度がほぼゼロにあるとき)、プッシュピンは、伸長位置にあり、少なくとも部分的に空隙内に位置してもよい。伸長位置にあるとき、プッシュピンは、空隙に係合して内側延在部分168の動きを防止し、このことが上側支持部110の動きを防止する。作動ペダル170を作動させ、ケーブル310a、310bを引くと、プッシュピンは、開口部から引っ込められ、プッシュピンのばねにエネルギーが蓄えられる。作動ペダル170に加えられた力が和らげられ、ケーブル310a、310bに対する引っ張りが弱まると、プッシュピンのばねに蓄えられたエネルギーも解放され得る。プッシュピンがベース接続支持部300a、300bにおける開口部と位置合わせされている場合、プッシュピンは開口部に入り、内側延在部分168を適所にロックし得る。上側支持部110の調節の間の内側延在部分168の動きの間等の、プッシュピンがベース接続支持部300a、300bにおける開口部と位置合わせされていない場合、プッシュピンはベース接続支持部300a、300bの表面に係合し、表面上を滑動し得る。開口部に到達すると、プッシュピンは適所に入ってロックし、それによって内側延在部分168、ひいては上側支持部110の更なる動きを防止し得る。
【0087】
いくつかの実施形態においては、ベース接続支持部300a、300bの各々は、プッシュピンを受容するための複数の開口部を含んでもよい。開口部の数は、上側支持部110が調節され得る所定の高さ/角度の数に対応してもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、上側支持部110が3つの異なる角度/高さに調節され得る場合、ベース接続支持部300a、300bの各々は3つの開口部を含んでもよい。更に、上側支持部110が調節され得る複数の所定の高さ/角度に対応する複数の開口部を含む実施形態においては、複数の開口部は、上側支持部110の所定の高さ/角度に対応する所定の位置において間隔をあけられてもよい。非限定的な例として、複数の開口部は、約半インチ~約2インチだけ離隔されてもよい。
【0088】
作動ペダル170の作動に先立って、上側支持部110は、内側延在部分168の動きの抑制を通して、ある位置にロックされてもよい。作動ペダル170が作動し、プッシュピンが引き込まれると、内側延在部分168は、ベース接続支持部300a、300bに沿った横方向の動きのためロック位置から解放されてもよい。したがって、内側延在部分168がロック位置にあるとき、上側支持部110もロック位置にあるか、又はその他の方法で高さ/角度が調節可能ではなくなってもよい。プッシュピンが内側延在部分168の伸縮を抑制するため、接続肢130もまた移動を抑制され、接続肢130の回転を防止する。ひいては、接続肢130が適所にロックされるため、上側支持部110の回転もまた抑制される。したがって、高さ/角度を調節するために上側支持部110に力が加えられたとしても、接続肢130及び内側延在部分168が適所でロックされているため、上側支持部110は回転しないこととなる。
【0089】
使用の方法及び動作
図11A~
図11Dに目を向けると、上側支持部110の種々の高さ/角度が示されている。かかる調節は、例えば、子供のために好ましい上側支持部110の高さ/角度を調節するため、又は運搬のために装置を折り畳むために、行われ得る。
図11A~
図D11に図示されたもの等のいくつかの実施形態においては、乳児用バウンサ10は、上側支持部110と伸縮ベース150とが閉じた構成において実質的に近接するように、方向122に沿って調節され得る。かかる構成は、乳児を支持していないときに乳児用バウンサ10の容易な運搬を可能にし得る。
【0090】
上側支持部110が停止させられ得る角度の数は、実施形態に依存して様々なものとなり得る。しかしながら、停止の数は、カスタマイズ可能であってもよく、上側支持部110は、方向122に沿った任意の数の所定の角度で停止するように構成されてもよいことは、理解されるであろう。例えば、図示された実施形態においては、上側支持部110は、約0度での閉じた角度、又は伸縮ベース150に対して実質的に水平なときの角度を含む、方向122に沿った4つの異なる角度で、適所に停止しロックされることができる。しかしながら、実際の角度の数は実施形態に依存して様々なものとなり得、理論的には任意の数の角度が選択され得る。
【0091】
本明細書で説明されたように、乳児用バウンサ10は、様々なサイズの幼児に使用され得る。安全上の理由から、特定の年齢の幼児に対しては、上側支持部110の特定の角度が、他の角度よりも有利となり得る。例えば、非常に幼い幼児に対しては、上側支持部110の角度は、幼児にとっての横たわる姿勢を模倣して、比較的平坦であってもよい。幼児が年齢を重ねるにつれて、介護者は上側支持部110の角度を移行させて大きくしてもよい。非限定的な例として、小児期の幼児については、上側支持部110は、幼児が直立した姿勢となるように位置決めされてもよい。これに加えて、同じような年齢であっても、幼児は異なる角度の好みを有し得る。例えば、小児期の幼児でも、直立した姿勢よりも横たわった姿勢を好み得る。したがって、乳児用バウンサ10は、個々の幼児にとって好ましい角度を選択するための柔軟性及び選択肢を、介護者に提供する。これに加えて、上側支持部110の角度は、規制ガイドライン、政府の要件、又は提案、及び/又は医療提供者の提案又は推奨に準拠するように適合されてもよい。例えば、幼い幼児に対して又は特定の体重の閾値を下回る幼児に対しては、医療提供者が、上側支持部110の角度が伸縮ベース150に対して45度を超えるべきではないと推奨してもよい。更に、政府の規制が、上側支持部110の角度が、伸縮ベース150に対して80度を超えてはならないと要求してもよい。本明細書に提供された例は、限定するものではなく例示するものであり、上側支持部110の角度は、伸縮ベース150に対して任意の角度でロックされるか又はその他の方法で位置決めされてもよいことは、理解されるべきである。
【0092】
いくつかの実施形態においては、介護者は、作動ペダル170を作動させて、上側支持部110の高さ/角度を1つの位置ずつ調節することができる。例えば、介護者は、作動ペダル170に力を加えてプッシュピンを引き込み、上側支持部110の高さ/角度の調節を、内側延在部分168によって、開始してもよい。介護者が上側支持部110の調節を始めると、介護者は作動ペダル170に加える力を和らげ、それによってケーブル310a、310bに加えられる引っ張りを和らげてもよい。内側延在部分168がベース接続支持部300に沿って動くと、開口部が到達されるまで、プッシュピンがベース接続支持部300a、300bの表面に沿って滑動することができる。開口部が到達されると、プッシュピンに蓄積されたエネルギーが、プッシュピンを開口部に入れ、それによって内側延在部分168、ひいては上側支持部110を適所にロックする。先行技術とは異なり、作動ペダル170の位置は、上側支持部110の高さを調節する際に、より大きな柔軟性を介護者に提供する。ペダル設計を通して、介護者は、介護者の足等の単一の付属器官を使用して作動ペダル170に力を加えることができる。介護者は次いで、高さを調節するために、別の付属器官を使用して上側支持部110を把持又はホールドすることができる。かかる設計は、幼児が乳児用バウンサ10に置かれている間に、介護者が上側支持部110の高さを調節することを可能にする点で、特に有利であり得る。
【0093】
更なる実施形態においては、介護者は、作動ペダル170を作動させ、複数の位置ずつ上側支持部110の高さ/角度を調節することができる。例えば、上側支持部110が4つの異なる高さ/角度に調節されることができる場合、介護者は、上側支持部110を位置3で停止させることなく、位置4から位置2に移行させることを望み得る。いくつかの実施形態においては、介護者は、作動ペダル170に力を加え続けて、中間の停止位置をスキップ又は通過することができる。例えば、上側支持部110を位置4から位置2に調節するために、介護者は、上側支持部110が位置4から位置2に移行する際に、作動ペダル170に継続的又は拡張された力を加えてもよい。作動ペダル170に力を加え続けることによって、内側延在部分が位置3に関連する開口部を越えて動く際に、ケーブル310a、310bの引っ張りがプッシュピンの引き込みを維持し、それによって、プッシュピンが位置3に関連する開口部に入ることを防止し、上側支持部110及び内側延在部分168を位置3において適所にロックする。位置2に関連する開口部に到達すると、介護者は作動ペダル170に加えられる力を和らげて、プッシュピンが開口部に入り、上側支持部110及び内側延在部分168を位置2において適所にロックすることを可能にしてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態において、上側支持部110の調節可能な高さ/角度は、乳児用バウンサ10の使い勝手における向上した数の選択肢を介護者に提供する。例えば、介護者は、作動ペダル170を作動させて、インサート250か又はバウンサシート200のいずれかに幼児を置くための好ましい位置に上側支持部110を位置決めすることができる。幼児が適所に置かれ、ハーネス206を通して固定されると、介護者は、上側支持部110に手を置き、作動ペダル170を作動させて、上側支持部110を幼児の好みの角度に動かすことができる。したがって、いくつかの実施形態においては、乳児用バウンサ10は、幼児が固定されている間に調節可能である。いくつかの実施形態においては、上側支持部110の角度の変更に加えて、作動ペダル170の作動が、伸長可能部材156の長さを操作してもよい。例えば、作動ペダル170の作動が、外側シェル部分166と内側延在部分168とのロックを解除し、内側延在部分168が引っ込む又は伸長することを可能にする。例えば、上側支持部110の角度が大きくなると、内側延在部分168がそれに応答して伸長し、伸長可能部材156の全長を大きくして、乳児用バウンサ10に安定性を提供してもよい。上側支持部110の角度が小さくなると、内側延在部分168はそれに応答して引っ込み、伸長可能部材156の全長を短くしてもよい。
【0095】
硬質物品を製造するための材料
いくつかの実施形態においては、上側支持部110及び/又は伸縮ベース150は、プラスチック、アルミニウム、金属、又は他の剛性材料から構築され、乳児用バウンサ10に構造を提供してもよい。これに加えて、上側支持部110及び伸縮ベース150の1つ以上の部分が、2つ以上の材料から構築されてもよい。非限定的な例として、伸縮ベース150の、人に接触することを意図された部分は、プラスチック材料から構築されてもよく、一方で、人に接触することを意図されてないベースの部分は、金属から構築されてもよい。しかしながら、この例は限定するものであることを意図されたものではないことは、理解されるであろう。いくつかの実施形態においては、フレーム100の様々なサブアセンブリ、部品、及び/又は構成要素は、数ある方法の中でも、限定するものではないが、成形、積層造形、機械加工を含む様々な異なる方法を使用して製造され得る。更に、いくつかの実施形態においては、特定の部品又は構成要素は、特定の閾値の力、トルク、又は圧力に耐えることが可能な材料を必要とするものであってもよく、金属、スチール、アルミニウム、又は他の耐久性のある材料から構築されてもよい。更に、いくつかの実施形態においては、特定のサブアセンブリ、部品、及び/又は構成要素は、ある構築の方法を使用して製造されてもよく、他のサブアセンブリ、部品、及び/又は構成要素は、別の構築の方法を使用して製造されてもよい。
【0096】
追加的な又は任意の硬質物品の特徴
安全特徴
いくつかの実施形態においては、フレーム100は、乳児用バウンサ10に追加的な安全性を提供するために、追加的な安全特徴を更に備えてもよい。いくつかの実施形態においては、外側シェル部分166は、クッションパッド180(
図9を参照)を更に備えてもよい。いくつかの実施形態においては、クッションパッド180は、幼児がインサート250又は受容領域202上に位置し得る位置に概ね対応する外側シェル部分166の表面位置上に位置決めされてもよい。クッションパッド180は、フレーム100のロック機構の不具合が生じ、上側支持部110が予期せず閉じた位置まで落ちた場合に、伸縮ベース150上にクッション又は柔らかいスポットを提供することができる。クッションパッド180は、幼児が伸縮ベース150ではなくクッションパッド180に当たるように位置決めされてもよい。したがって、幼児は、伸縮ベース150の硬質素材の衝撃で発生し得る力から、代わりにクッションパッド180に接触することによって、保護されることができる。パッド180の材料は様々なものとなり得るが、一般的に、本分野において既知であるクッション材料から構築されてもよい。
【0097】
いくつかの実施形態においては、フレーム100は、追加的な安全ロック182を更に備えてもよい。いくつかの実施形態においては、追加的な安全ロック182は、伸縮ベース150の伸長可能部材156上に配置され、作動ペダル170と動作可能に係合してもよい。いくつかの実施形態においては、追加的な安全ロック182は、上側支持部110が閉じた位置にまで完全に閉じるのを防止するための二次ロック機構又は安全機構として構成及び適合されてもよい。このことは、幼児が乳児用バウンサ10に置かれて、角度の急激な低下が、幼児に痛み、不快感、又は怪我を引き起こし得る場合に、特に有利となり得る。この可能性を防止又は低減するために、追加的な安全ロック182は、上側支持部を閉じた構成より上の位置においてロックし、それによって、追加的な安全ロック182が係合を解除されるまで、上側支持部110が閉じた位置に移行するのを防止してもよい。
【0098】
いくつかの実施形態においては、追加的な安全ロック182は、外側シェル部分166の外面上に位置する、ばね付勢された、枢動可能に係合可能なピンであってもよく、接続部材300a、300bのうちの一方における開口部に係合して、係合が解除されるまで、上側支持部110が閉じた位置に移行するのを防止することができる。接続部材300a、300bのうちの少なくとも一方は、追加的な安全ロック182の位置に適所に対応する開口部を含んでもよい。追加的な安全ロック182は、一般的に、枢動接合部184と、本体186と、本体186から離れて延在するピン188とを備えてもよい。枢動接合部184は、介護者が追加的な安全ロック182を枢動させることを可能にする、ばね付勢された接合部であってもよい。開始位置において、本体186は、外側シェル部分の外側表面に係合してもよい。外側シェル部分166は、ピン188の位置に近接した開口部194又は空隙を含み、それによって、ピン188が外側シェル部分166の内部にまで延在することを可能にしてもよい。接続部材300aは、ピン188及び開口部194の位置に近接した開口部196を更に含み、それによって、ピン188が接続部材300aの内部にまで延在することを可能にしてもよい。開口部196は、内側延在部分168のプッシュピンに係合する開口部に関して以上に説明された開口部と設計が実質的に同様のものであってもよいことは、留意されるべきである。
【0099】
追加的な安全ロック182の位置は、追加的な安全ロックを操作することなく上側支持部110を閉じた構成に移行させることを防止するために、伸縮ベース150上に配置されてもよい。この位置においては、介護者が上側支持部110を閉じた構成に移行させようとすると、内側延在部分168が遠位方向に動かされたとき、内側延在部分168がピン188に係合する。内側延在部分168とピン188との係合を通して、上側支持部110は閉じた位置に完全に移行することができなくなる。このことは、幼児に危害を及ぼし得る、上側支持部110を意図せず閉じてしまうことを防止するために、幼児が受容領域202に着座させられている場合に、特に有利となり得る。上側支持部110を閉じた構成に移行させるために、介護者は追加的な安全ロック182を枢動させ、それによってピン188を開口部194から引っ込めることができる。引っ込められると、内側延在部分168は、遠位方向への移動を自由に継続して、それによって上側支持部110を閉じた構成に移行させることができる。
【0100】
いくつかの実施形態においては、作動ペダル170は、偶発的な又は意図しない作動を防止するために作動ペダル170をロックする、作動安全ロック174を備えてもよい。いくつかの実施形態においては、作動安全ロック174は、介護者が手動で係合するためのトグル、スイッチ、ボタン、又は他の操作可能な係合ツールであってもよい。いくつかの実施形態においては、作動安全ロック174のトグル操作又は作動は、外側シェル部分166の表面に係合し得るものであるか、又はその他の態様で作動ペダル170のレバー効果を阻止し得るものである、作動ロック延在部材176の伸長を引き起こしてもよい。いくつかの実施形態においては、外側シェル部分166は、作動ペダルのオークションを阻止するために作動ロック延在部材176が係合し得る、棚178又は突出構造を含んでもよい。いくつかの実施形態においては、作動安全ロック174は、作動ペダル170の外側表面に位置し、介護者が作動安全ロック174に容易にアクセスすることを可能にしてもよい。
【0101】
いくつかの実施形態においては、接続肢130は更に、閉じた構成から上側支持部110を意図せず開いてしまうことを制限又は防止するための拘止補助具として機能してもよい。
図12に最もよく描かれているように、接続肢130の第2の端134はまた、内側延在部分168の表面の突出部138、延長部、実施形態、又は他の延在部材に係合して拘止効果を提供することができる、接続肢延長部136、エンボス、突出部、又は他の延在部材を備えてもよい。本明細書で説明されるように、上側支持部110は、伸縮ベース150に対して上側支持部110の角度が約0度である、閉じた構成を含んでもよい。閉じた構成にあるとき、接続肢延長部136は、内側延在部分168の突出部138に係合し、締まり嵌めを提供して、それによって上側支持部110を閉じた構成にロックすることができる。締まり嵌めを克服するのに必要とされる力の量は様々となり得るが、一般的には、介護者によって加えられる手動の力によって克服されることができる。加えられた力に応答して、接続肢延長部136は、内側延在部分168の突出部138との係合を解除し、接続肢130及び上側支持部110が枢動可能に回転することを可能にしてもよい。したがって、介護者は、接続肢130によって生成される拘止効果を克服するために、ツール又は器具を使用する必要はない。したがって、介護者は、乳児用バウンサ10を収納するために、上側支持部110を閉じた構成に移行させることができる。接続肢130によって生成される拘止効果を通して、乳児用バウンサ10が意図せずに開くことはなくなり、介護者が、上側支持部110が閉じた位置から意図せずに開いてしまうことを心配することなく、乳児用バウンサ10を安全に収納することを可能にする。
【0102】
調節可能な上側支持部の長さ
図10に目を向けると、フレーム100の側面図が描かれている。いくつかの実施形態においては、上側支持部110は、長さ(すなわち方向114)が調節可能であってもよい。例えば、上側支持部110は、バウンサシート200をその中に受容するための実質的に楕円形の形状のフレームを形成する伸縮部材112を含んでもよい。上側支持部110は、その伸縮部材112の長さを選択的に伸長するための、少なくとも1つのロック機構116を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、ロック機構116は、解放されたときにユーザが伸縮部材112を外側に又は内側に(すなわち方向114に沿って)動かすことを可能にする、レバー、ねじ切り、ピン、又は他のロックであってもよい。かかるカスタマイズは、ユーザが、種々のサイズの子供に対してバウンサシート200のサイズを調節することを可能にすることができる。例えば、ユーザは、幼児の身長が伸びるにつれて、上側支持部110の長さを増大させることが可能となり得る。他の実施形態においては、上側支持部は伸縮可能ではなく、代わりに単一のフレームで形成されてもよい。
【0103】
増大させられた剛性のための支持シェル
図14に描かれているように、いくつかの実施形態においては、上側支持部110は、任意に又は追加的に、支持シェル140を備えてもよい。いくつかの実施形態においては、支持シェル140は、乳児用バウンサ10に追加的な構造又は剛性を提供することができる、概して堅固なインサートであってもよい。したがって、支持シェル140は、数ある材料の中でも、限定するものではないが、プラスチック、金属、アルミニウム含む堅固な材料から構築又は製造されてもよい。支持シェル140は、伸縮部材112の境界内に配置されてもよい。支持シェル140は、様々な取り付け手段を通して上側支持部110に接続され得る。例えば、支持シェル140は、伸縮部材112にスナップ嵌めされ、締まり嵌めを通して固定されてもよい。しかしながら、本明細書で説明されるものを含む、いずれの既知の取り付け方法が実装されてもよい。支持シェル140は、バウンサシート200に追加的な剛性又は構造を提供するために使用され得る。例えば、支持シェル140は、バウンサシート200の取り付けに先立ってフレーム100上に置かれてもよい。バウンサシート200は、支持シェル140の上に置かれ、支持シェル140に取り付けられてもよい。支持シェル140を通して、幼児を支持するために、追加的な剛性及び支持がバウンサシート200に提供され得る。したがって、支持シェル140は、バウンサシート200の受容領域202の形状及び位置に概ね対応する凹状領域142を更に含んでもよい。いくつかの実施形態においては、支持シェル140は、バウンサシート200に追加的な構造又は剛性を提供することができ、このことは年齢の高い及び/又はより体重の重い幼児を支持するのを助け得る。
【0104】
エンターテイメントバー
いくつかの実施形態においては、フレーム100は、幼児にエンターテイメントを提供する追加的なエンターテイメント特徴又は部分を更に備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、
図14に描かれているように、フレーム100は、任意の又は追加的なエンターテイメントバー190を備えてもよい。エンターテイメントバー190は、例えば、上側支持部110に結合してもよく、幼児が着座姿勢にあるときにエンターテイメントバー190が幼児の上に位置するように配置されてもよい。いくつかの実施形態においては、上側支持部110は、エンターテイメントバー190を上側支持部110に固定するための1つ以上のロックファスナを備えてもよい。例えば、伸縮部材112の各々は、エンターテイメントバー190を取り付けるためのファスナを備えてもよい。いくつかの実施形態においては、エンターテイメントバー190を取り付けるためのファスナが、エンターテイメントバー190を上側支持部110に選択的に取り付けるように適合され、それにより、エンターテイメントバー190が選択的に取り付けられ及び取り外されことができるようにしてもよい。更なる実施形態においては、ファスナは、エンターテイメントバー190を上側支持部110に永続的に取り付けるように適合されてもよい。いくつかの実施形態においては、エンターテイメントバー190は、幼児を楽しませるための1つ以上のおもちゃ、視覚的オブジェクト、又は他のアイテムを取り付けるように適合及び構成されてもよい。
【0105】
以上に説明された特徴及び以下に特許請求される特徴は、その範囲から逸脱することなく、様々な方法で組み合わせられ得る。以下の例は、いくつかのとり得る非限定的な組み合わせを示す。
(A1)乳児用バウンサであって、乳児用バウンサを支持面上に位置決めするための伸縮ベースであって、伸縮ベースは、外側シェル部分と、外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分とを備える、伸縮ベースと、伸縮ベースに枢動可能に結合された、調節可能な上側支持部と、調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端、及び内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する、接続肢と、伸縮ベースに対する調節可能な上側支持部の角度を調節するための、作動ペダルと、調節可能な上側支持部に取り外し可能に結合され、受容領域及び取り付けポケットを備える、バウンサシートと、受容領域に置かれ、幼児を受容するためのインサートであって、インサートは、少なくとも1つの保持部材を備える、インサートと、幼児をバウンサシートに固定するための、ハーネスアセンブリと、を備える、乳児用バウンサ。ここで、調節可能な上側支持部の調節が、接続肢を介して内側延在部分の伸縮を引き起こす。ここで、ハーネスアセンブリの一部は、インサートの少なくとも1つの保持部材を通して挿入される。
(A2)伸縮ベースの遠位端が、空隙を有する球状アンカを備える、(A1)として示される乳児用バウンサ。
(A3)作動ペダルは、伸縮ベースのほぼ遠位端に位置し、球状アンカの空隙の境界内に少なくとも部分的に位置する、(A1)又は(A2)として示される乳児用バウンサ。
(A4)内側延在部分は、伸縮ベースに対する調節可能な上側支持部の所定の角度が到達されたときに視覚的な指標を提供する少なくとも1つの視覚的インジケータを備える、(A1)~(A3)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(A5)調節可能な上側支持部は、複数の所定の角度において選択的にロックするように構成されている、(A1)~(A4)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(A6)伸縮ベースは、複数の所定の角度に対応する数の視覚的インジケータを備える、(A1)~(A5)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(A7)複数の所定の角度のうちの少なくとも1つの所定の角度が、伸縮ベースに対して45度以下である、(A1)~(A6)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(B1)乳児用バウンサであって、乳児用バウンサを支持面上に位置決めするための伸縮ベースであって、伸縮ベースは、外側シェル部分と、外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分とを備える、伸縮ベースと、伸縮ベースに枢動可能に結合された調節可能な上側支持部と、調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端、及び内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する、接続肢と、伸縮ベースに対する調節可能な上側支持部の角度を調節するための、作動ペダルと、伸縮ベース上に配置された、安全ロックと、調節可能な上側支持部に取り外し可能に結合され、受容領域及び取り付けポケットを備える、バウンサシートと、受容領域に置かれ、幼児を受容するための取り外し可能なインサートであって、少なくとも1つの保持部材を備える、取り外し可能なインサートと、幼児をバウンサシートに固定するための、ハーネスアセンブリと、を備える、乳児用バウンサ。ここで、調節可能な上側支持部の調節が、接続肢を介して内側延在部分の伸縮を引き起こす。ここで、安全ロックは、調節可能な上側支持部の、閉じた構成への意図しない移行を防止する。ここで、ハーネスアセンブリの一部は、取り外し可能なインサートの少なくとも1つの保持部材を通して挿入される。
(B2)安全ロックは、外側シェル部分の内部へと延在するピンを備える枢動可能なばね付勢されたロックであり、ピンは、所定の位置において内側延在部分に係合し、所定の位置を越える内側延在部分の動きを防止する、(B1)として示される乳児用バウンサ。
(B3)所定の位置を越える内側延在部分の移動を防止することが、調節可能な上側支持部が閉じた構成に移行することを防止する、(B1)又は(B2)として示される乳児用バウンサ。
(B4)安全ロックの枢動が、内側延在部分とのピンの係合を解除し、内側延在部分が所定の位置を越えて動くことを可能にする、(B1)~(B3)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(B5)接続肢の第2の端は、調節可能な上側支持部が閉じた構成にあるときに、内側延在部分の表面に係合する延在部分を備える、(B4)として示される乳児用バウンサ。
(B6)延在部分と内側延在部分の表面との係合が、調節可能な上側支持部が閉じた構成にあることを維持するのを助ける拘止効果を提供する、(B1)~(B5)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(B7)拘止効果は、調節可能な上側支持部に手動で加えられる力によって克服される、(B1)~(B6)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(C1)乳児用バウンサであって、乳児用バウンサを支持面上に位置決めするための伸縮ベースであって、伸縮ベースは、外側シェル部分と、外側シェル部分内に少なくとも部分的に位置する内側延在部分とを備える、伸縮ベースと、伸縮ベースに枢動可能に結合された、調節可能な上側支持部と、調節可能な上側支持部に動作可能に結合された第1の端、及び内側延在部分に動作可能に結合された第2の端を有する、接続肢と、伸縮ベースに対する調節可能な上側支持部の角度を調節するための、作動ペダルと、調節可能な上側支持部に取り外し可能に結合され、受容領域及び取り付けポケットを備える、バウンサシートと、受容領域に置かれ、幼児を受容するためのインサートであって、少なくとも1つの保持部材を備える、インサートと、幼児をバウンサシートに固定するための、ハーネスアセンブリと、を備える、乳児用バウンサ。ここで、調節可能な上側支持部の調節が、接続肢を介して内側延在部分の伸縮を引き起こす。ここで、インサートは、幼児の頭部を頸部の中立位置に維持するための頭部支持部を備える。ここで、ハーネスアセンブリの一部は、インサートの少なくとも1つの保持部材を通して挿入される。
(C2)インサートは、幼児を受容領域に直接に置き固定するために取り外し可能である、(C1)として示される乳児用バウンサ。
(C3)受容領域は、幼児の頭部を頸部の中立位置に維持するための頭部支持部を更に備える、(C1)又は(C2)として示される乳児用バウンサ。
(C4)インサートは、約20ポンド以下の体重の幼児に適合する、(C1)~(C3)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(C5)バウンサシートは、約30ポンド以下の体重の幼児に適合する、(C1)~(C4)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(C6)取り付けポケットは、ハーネスアセンブリの一部を受容するように構成されている、(C1)~(C5)のいずれかとして示される乳児用バウンサ。
(D1)乳児用バウンサへの取り外し可能な取り付けのためのインサートであって、幼児の少なくとも一方の脚を支持するためのパッドを有するシート部分と、幼児の位置を維持するための左側支持部及び右側支持部と、幼児の頭部に係合する頭部受容部分と、幼児の背中に対する支持を提供するための背側支持部分と、を備えるインサート。ここで、インサートは、ハーネスを介した乳児用バウンサへの取り外し可能な取り付けのために構成されている。
(D2)インサートは、複数の層を有する可撓性材料から製造される、(D1)として示されるインサート。
(D3)インサートは、複数の層の間に挿入される、ある程度のパッドを含む、(D1)又は(D2)として示されるインサート。
(D4)インサートは、シート部分に対応する第1の程度のパッドと、左側支持部及び右側支持部の各々に対応する第2の程度のパッドと、頭部受容部分に対応する第3の程度のパッドと、背側支持部分に対応する第4の程度のパッドとを備える、(D1)~(D3)のいずれかとして示されるインサート。
(D5)頭部受容部分は、頭部受容部分の残りの部分よりも低い程度のパッドを有する、頭部中空部を更に備える、(D1)~(D4)のいずれかとして示されるインサート。
(D6)頭部中空部は、幼児の頸部を中立位置に維持する、(D1)~(D5)のいずれかとして示されるインサート。
(D7)第4の程度のパッドは、メッシュ材料である、(D1)~(D6)のいずれかとして示されるインサート。
(D8)インサートは、第1のテクスチャパターン及び第2のテクスチャパターンを含む、(D1)~(D7)のいずれかとして示されるインサート。
(D9)第1のテクスチャパターンはキルティングパターンであり、第2のテクスチャパターンは滑らかなパターンである、(D1)~(D8)のいずれかとして示されるインサート。
(D10)第1のテクスチャパターンは、頭部受容部分及びシート部分の各々に対応し、第2のテクスチャパターンは、左側支持部及び右側支持部の各々に対応する、(D1)~(D9)のいずれかとして示されるインサート。
(E1)乳児用バウンサへの取り外し可能な取り付けのためのインサートであって、幼児の少なくとも一方の脚を支持するためのパッドを有するシート部分と、幼児の位置を維持するための左側支持部及び右側支持部と、幼児の頭部に係合する頭部受容部分と、幼児の背中に対する支持を提供するための背側支持部分と、を備えるインサート。ここで、シート部分は、ハーネスを受容するためにインサートの前面側に近接して配置された第1の保持部材を備える。ここで、インサートは、ハーネスを介した乳児用バウンサへの取り外し可能な取り付けのために構成されている。
(E2)ハーネスは、第1のアーム、第2のアーム、及び第3のアームを有する3点式ハーネスである、(E1)として示されるインサート。
(E3)ハーネスの第1のアームは、幼児用インサートを乳児用バウンサに固定するために第1の保持部材に挿入される、(E1)又は(E2)として示されるインサート。
(E4)左側支持部上に位置し、インサートの前面側に近接して配置される、第2の保持部材と、右側支持部上に位置し、インサートの前面側に近接して配置される、第3の保持部材とを更に備える、(E1)~(E3)のいずれかとして示されるインサート。
(E5)幼児用インサートを乳児用バウンサに固定するために、ハーネスの第2のアームが第2の保持部材に挿入され、ハーネスの第3のアームが第3の保持部材に挿入される、(E1)~(E4)のいずれかとして示されるインサート。
(E6)ハーネスは、第1のアーム、第2のアーム、第3のアーム、第4のアーム、及び第5のアームを有する5点式ハーネスである、(E1)~(E5)のいずれかとして示されるインサート。
(E7)第2の保持部材、保持部材、第4の保持部材、及び第5の保持部材を更に備える、(E1)~(E6)のいずれかとして示されるインサート。
(E8)幼児用インサートを乳児用バウンサに固定するために、ハーネスの第2のアームが第2の保持部材に挿入され、ハーネスの第3のアームが第3の保持部材に挿入され、ハーネスの第4のアームが第4の保持部材に挿入され、第5のアームが第5の保持部材に挿入される、(E1)~(E7)のいずれかとして示されるインサート。
(F1)乳児用バウンサへの取り外し可能な取り付けのためのインサートであって、幼児の少なくとも一方の脚を支持するためのパッドを有するシート部分と、幼児の位置を維持するための左側支持部及び右側支持部と、幼児の頭部に係合する頭部受容部分と、幼児の背中に対する支持を提供するための背側支持部分と、ハーネスを受容するための少なくとも1つの保持部材と、を備えるインサート。ここで、ハーネスは、複数のアームを備える。ここで、インサートは、ハーネスを介した乳児用バウンサへの取り外し可能な取り付けのために構成されている。ここで、インサートは、ハーネスの複数のアームに対応するいくつかの保持部材を備え、ハーネスの複数のアームの各アームは、1つの保持部材に挿入される。
(F2)インサートは、約20ポンド以下の体重の幼児に適合する、(F1)として示されるインサート。
【0106】
本開示は、添付図面の図に示される実施形態を参照しながら説明されたが、特許請求の範囲に記載される本開示の範囲から逸脱することなく、均等物が利用され、置換が本明細書で行われ得ることに、留意されたい。
【0107】
かくして様々な実施形態を説明してきたが、新規なものとして特許請求され、特許証によって保護されることが望まれるものは、以下のものを含む。
【国際調査報告】