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特表2025-500099ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの構造、加工方法及び加工設備
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  • 特表-ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの構造、加工方法及び加工設備 図1
  • 特表-ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの構造、加工方法及び加工設備 図2
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  • 特表-ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの構造、加工方法及び加工設備 図10
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの構造、加工方法及び加工設備
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/03 20060101AFI20241226BHJP
   B31D 3/02 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
B65D81/03 100
B31D3/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502429
(86)(22)【出願日】2022-12-02
(85)【翻訳文提出日】2024-01-12
(86)【国際出願番号】 CN2022136346
(87)【国際公開番号】W WO2024113374
(87)【国際公開日】2024-06-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524018224
【氏名又は名称】鼎旺(嘉興)自動化科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】1TECK AUTOMATION TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Building 11, 66 Jinyuan Road, JieXing High-tech Business Incubator Tongxiang, Zhejiang 314512 China
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】江東龍
【テーマコード(参考)】
3E066
3E075
【Fターム(参考)】
3E066AA25
3E066BA06
3E066CA03
3E066DA03
3E066JA23
3E066KA01
3E066KA08
3E066MA01
3E066MA09
3E066NA60
3E075AA07
3E075BA93
3E075BB12
3E075CA07
3E075DA04
3E075DA14
3E075DA33
3E075DC01
3E075GA01
3E075GA03
(57)【要約】
【課題】本発明は、引き伸ばした際に元に戻る問題を解決することのできるハニカム構造の耐衝撃性紙パッド構造、加工方法及び加工設備を提供する。
【解決手段】紙片が接着されていない部分の上下の両端に折り曲げ湾曲部が設けられ、接着部には中間湾曲部が設けられる。定型方法は、収縮した網目状の耐衝撃性紙パッドを引き伸ばして広げるA1、引き伸ばした際に紙片の上下両端に一側を向く湾曲を形成するA2、対向定型圧延するA3からなる。定型装置は、フレーム部、スクレーパー部、定型圧延部からなる。定型装置を構成するフレキシブル上部スクレーパーとフレキシブル下部スクレーパーは、フレーム部に傾斜して固定され、定型圧延部は剛性成形ローラーにより構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハニカム構造をもつ一組の紙片の端面が、等間隔で相互に貼り合わされてなるハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの構造であって、
前記紙片の端面は、ハニカム構造であり、紙片における接着されていない部分の上下両端には、折り曲げ湾曲部が設けられ、紙片における接着されている部分には、中間湾曲部が設けられることを特徴とする、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの構造。
【請求項2】
平行に配列された一組の紙片が等間隔で相互に貼り合わされてなる収縮した網目状の耐衝撃性紙パッドを、引き伸ばして定型することで実現するハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの定型方法であって、
前記方法は、
収縮した網目状の耐衝撃性紙パッドを引き伸ばして広げることで、六角形状の紙片が等間隔で相互に張り合わされたハニカム構造の耐衝撃性紙パッドにする手順A1と、
ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドを、引き伸ばし応力を一定に保った状態で折り返しスクレーパーに通すことで、引き伸ばされた六角形状の紙片の上下両端が一側に湾曲した状態になる手順A2と、
手順A2の六角形状の紙片の上下両端が一側に湾曲した変形網目状の耐衝撃性紙パッドを、設計間隔を有する対向ローラーに通して定型圧延することで、設計厚さがあるとともに、紙片の接着されていない部分の上下両端には折り曲げ湾曲部が形成され、且つ、紙片の接着されている部分には中間湾曲部が設けられたハニカム構造の耐衝撃性紙パッドになる手順A3と、
からなることを特徴とする、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの定型方法。
【請求項3】
前記手順3における定型圧延は、2~3回繰り返されることを特徴とする、請求項2に記載のハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの定型方法。
【請求項4】
前記手順3における対向ローラーの定型圧延の設計間隔は、対向ローラーの外円の距離が、ローラーに入れる前のハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの設計厚さの30~50%より小さいかまたは等しくなるよう設計されることを特徴とする、請求項2に記載のハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの定型方法。
【請求項5】
手順A3における設計間隔を有する対向ローラーは、ホットローラーであり、紙片が接着されていない部分の上下両端をホットローラーで圧延することで折り曲げ湾曲部が形成されることを特徴とする、請求項2に記載のハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの定型方法。
【請求項6】
フレーム部と、スクレーパー部と、定型圧延部を備えるハニカム構造の耐衝撃性紙パッド定型装置であって、
前記スクレーパー部は、フレキシブル上部スクレーパーと、フレキシブル下部スクレーパーを備え、前記フレキシブル上部スクレーパーと前記フレキシブル下部スクレーパーは、前記フレーム部に傾斜して固定され、前記フレキシブル上部スクレーパーと前記フレキシブル下部スクレーパーの間の距離は、前記ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの設計厚さより小さく、
前記定型圧延部は、剛性成形ローラーを備え、前記剛性成形ローラーは、前記フレーム部に固定され、前記剛性成形ローラーの外円の距離は、前記剛性成形ローラーに入れられる前の前記ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの設計厚さの30-50%より小さいかまたは等しいことを特徴とする、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド定型装置。
【請求項7】
前記定型圧延部は、さらに、剛性二次成形ローラーを備え、前記剛性二次成形ローラーは、前記フレーム部に固定され、前記剛性二次成形ローラーの外円の距離は、前記剛性二次成形ローラーに入れられる前の前記ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの設計厚さの50-65%より小さいかまたは等しく、前記剛性二次成形ローラーの入口端と前記剛性成形ローラーの出口端は対応することを特徴とする、請求項6に記載のハニカム構造の耐衝撃性紙パッド定型装置。
【請求項8】
前記フレキシブル上部スクレーパーと前記フレキシブル下部スクレーパーは、ブラシまたは鋸状の歯を備えた弾性片であることを特徴とする、請求項6に記載のハニカム構造の耐衝撃性紙パッド定型装置。
【請求項9】
前記剛性成形ローラーまたは前記剛性二次成形ローラーは、ホットローラーであることを特徴とする、請求項6に記載のハニカム構造の耐衝撃性紙パッド定型装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の包装物の技術分野に関し、特に、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの構造、加工方法及び加工設備に関する。
【背景技術】
【0002】
物流が発展するにつれて、物流・郵便により、書類や物品などの輸送が実現しており、上記の包装物が大量に使用されている。物品の種類は多岐に及び、特に、壊れやすい物品を輸送する際に使用される包装には、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドが広く使用されている。
【0003】
従来技術において耐衝撃性材料として採用されていたのは、1つ目に発泡材衝撃吸収板または衝撃吸収ブロック、2つ目に気泡緩衝材、3つ目にハニカム構造の耐衝撃性紙パッドであり、壊れやすい物を輸送する際の耐衝撃性包装として使用されている。上述の1つ目と2つ目の耐衝撃性包装は、いずれも体積が大きく、環境に優しくなく、包装廃棄物の回収処理が困難であるといった問題がある。ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドは、使用する前に引き伸ばす必要があり、引き伸ばすことで衝撃吸収効果が得られる。従来技術では、手動または機械によってハニカム構造の耐衝撃性紙パッドを引き伸ばしていたが、紙製の網目状耐衝撃性パッドは、紙製であるため弾性を備えることで、引き伸ばすと固定していない場合、弾性により引き伸ばす前の元の状態に戻ってしまい、使用上不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、紙製の網目状耐衝撃性パッドを引き伸ばした際に、弾性により引き伸ばす前の元の状態に戻ってしまうという使用上の不便さを伴う技術問題を解決することができ、従来のハニカム構造の耐衝撃性紙パッド構造に基づいて、成形プロセスにより紙製の網目状耐衝撃性パッドの従来構造を変更することで、紙製の網目状耐衝撃性パッドを引き伸ばした後も、その形状が固定され引き伸ばす前の元の状態に戻らないようにすることのできるハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの構造、加工方法及び加工設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を実現するため、本発明が採用する技術方法は、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド構造であり、前記耐衝撃性紙パッド構造は、ハニカム構造をもつ紙片の端面が等間隔で相互に貼り合わされてなる。
【0006】
前記の紙片の端面はハニカム構造であり、紙片が接着されていない部分は、上下の両端に折り曲げ湾曲部が設けられ、紙片が接着されている部分には、中間湾曲部が設けられる。
【0007】
ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの定型方法は、平行に配列された一組の紙片を等間隔で相互に貼り合わされてなる収縮した網目状の耐衝撃性紙パッドを、引き伸ばして定型化することで実現する。
【0008】
手順A1、収縮した網目状の耐衝撃性紙パッドを引き伸ばして広げることで、六角形状の紙片が等間隔で相互に張り合わされたハニカム構造の耐衝撃性紙パッドとなる。
【0009】
手順A2、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドを、引き伸ばし応力を一定に保った状態で折り返しスクレーパーに通すことで、引き伸ばされた六角形状の紙片の上下両端が一側に湾曲する。
【0010】
手順A3、手順A2で形成された六角形状の紙片の上下両端が一側に湾曲した六角形の網目状の耐衝撃性紙パッドを、設計厚さをもつ対向ローラーに通して定型圧延することで、設計厚さがあるとともに、紙片が接着されていない部分の上下両端には折り曲げ湾曲部が形成され、且つ紙片が接着されている部分には中間湾曲部が設けられたハニカム構造の耐衝撃性紙パッドになる。
【0011】
対向ローラーの定型圧延の設計間隔は、対向ローラーの外円の距離が、ローラーに入れる前のハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの設計厚さの30~50%より小さいかまたは等しくなるように設計される。
【0012】
ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド定型装置は、フレーム部と、スクレーパー部と、定型圧延部を備える。
【0013】
前記のスクレーパー部は、フレキシブル上部スクレーパーと、フレキシブル下部スクレーパーを備え、前記のフレキシブル上部スクレーパーとフレキシブル下部スクレーパーは、フレーム部に傾斜して固定され、前記フレキシブル上部スクレーパーとフレキシブル下部スクレーパーの間の距離は、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの設計厚さより小さい。
【0014】
前記の定型圧延部は、剛性成形ローラーを備え、前記剛性成形ローラーは、フレーム部に固定され、剛性成形ローラーの外円の距離は、剛性成形ローラーに入れる前のハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの設計厚さの30-50%より小さいかまたは等しい。
【発明の効果】
【0015】
ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド構造は、構造が簡単であり、変形せず、使用しやすい等の長所を備える。
【0016】
ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの定型方法は、簡単であり、引き伸ばして定型化することで一度で完成する。
【0017】
ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド定型装置は、構造が簡単であり、効率が良い
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明のハニカム構造の耐衝撃性紙パッド構造を示した図である。
図2図1におけるB-Bの断面図である。
図3図2におけるCの部分拡大図である。
図4図1におけるDの部分拡大図である。
図5】本発明のハニカム構造の耐衝撃性紙パッド構造における紙片の構造を示した図である。
図6図5の左側面図である。
図7図5の底面図である。
図8】本発明におけるハニカム構造の耐衝撃性紙パッド定型装置の構造を示した図である。
図9】フレキシブル上部スクレーパーとフレキシブル下部スクレーパーの実施例1における構造を示した図である。
図10】フレキシブル上部スクレーパーとフレキシブル下部スクレーパーの実施例2における構造を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に図を組み合わせて本発明について詳述する。
【0020】
図を参照する。図は、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド構造であり、前記耐衝撃性紙パッド構造は、ハニカム構造をもつ一組の紙片の端面が等間隔で相互に貼り合わされて構成されてなる。前記の紙片1の端面は、ハニカム構造であり、紙片1における接着されていない部分の上下両端には、折り曲げ湾曲部1-1が設けられ、紙片1における接着されている部分には、中間湾曲部1-2が設けられる。
【0021】
紙片1における接着されていない部分の上下両端には、折り曲げ湾曲部1-1が設けられ、紙片1における接着されている部分には、中間湾曲部1-2が設けられる。ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド3における上下両端に折り曲げ湾曲部1-1が設けられ、紙片1の接着されている部分に中間湾曲部1-2が設けられることで、成型された後も、紙片1の弾性により元の紙片1の間における相互に平行して近づいている状態に戻ることがないようにすることができ、さらに、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド3の衝撃吸収效果が高まる。
【0022】
ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの定型方法は、平行に配列された1組の紙片を等間隔で相互に貼り合わせてなる収縮した網目状の耐衝撃性紙パッドを、引き伸ばし成形した後、以下の手順を行うことで実現する。
【0023】
手順A1。収縮した網目状の耐衝撃性紙パッドを引き伸ばして広げることで、六角形状の紙片が等間隔で相互に張り合わされたハニカム構造の耐衝撃性紙パッドとなる。
【0024】
手順A1の目的は、まず、引き伸ばして広げた状態にすることである。
【0025】
手順A2。ハニカム構造の耐衝撃性紙パッドを、引き伸ばし応力を一定に保った状態で折り返しスクレーパーに通すことで、引き伸ばされた六角形状の紙片の上下両端が一側に湾曲する。
【0026】
折り返しスクレーパーの作用により、引き伸ばされ広げられた状態のハニカム構造の耐衝撃性紙パッドは均一に広げられた状態になると同時に、引き伸ばされた六角形状の紙片の上下両端が同方向の一側に湾曲する。それにより、後に続く湾曲部を形成するプロセスの下準備になる。
【0027】
手順A3。手順A2によって六角形状の紙片の上下両端が一側に湾曲した六角形の網目状の耐衝撃性紙パッドを、設計間隔を備えた対向ローラーに通して定型圧延することで、設計厚さがあるとともに、紙片の接着されていない部分の上下両端には折り曲げ湾曲部が形成され、且つ紙片の接着されている部分には中間湾曲部が設けられたハニカム構造の耐衝撃性紙パッドになる。
【0028】
対向ローラーで定型圧延することで、手順A2により完成された紙片の上下両端が、同方向の一側に湾曲するようにすることで、対向ローラーによって紙片の接着されていない部分の上下両端に折り曲げ湾曲部が形成される。
【0029】
対向ローラーの定型圧延の設計間隔は、対向ローラーの外円の距離が、対向ローラーに入れる前のハニカム構造の耐衝撃性紙パッドの設計厚さの30~50%より小さいかまたは等しくなるように設計される。
【0030】
本発明の実施例において、前記手順3の定型圧延を2~3回繰り返すことで、弾性により元の形状に戻ることのない折り曲げ湾曲部をより確実に形成することができる。
【0031】
本発明の実施例において、手順A3における設計間隔を有する一対の対向ローラーは、ホットローラーであり、紙片における接着されていない部分の上下両端をホットローラーで圧延することで折り曲げ湾曲部が形成される。
【0032】
ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド定型装置は、フレーム部と、スクレーパー部と、定型圧延部を備える。
【0033】
前記スクレーパー部は、フレキシブル上部スクレーパー2-1と、フレキシブル下部スクレーパー2-2を備え、前記フレキシブル上部スクレーパー2-1と前記フレキシブル下部スクレーパー2-2は、フレーム部5に傾斜して固定される。前記フレキシブル上部スクレーパー2-1と前記フレキシブル下部スクレーパー2-2の間の距離は、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド3の厚みより小さい。
【0034】
フレキシブル上部スクレーパー2-1とフレキシブル下部スクレーパー2-2が設置される目的は、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド3を均一に広げると同時に、紙片の上下両端が同方向の一側に湾曲するようにすることで、対向ローラーによって紙片接着されていない部分の上下両端に折り曲げ湾曲部を形成するプロセスに備えることである。
【0035】
前記定型圧延部は、剛性成形ローラー4-1を備え、前記剛性成形ローラー4-1は、フレーム部5に固定され、剛性成形ローラー4-1の外円の距離は、剛性成形ローラー4-1に入れられる前のハニカム構造の耐衝撃性紙パッド3の設計厚さの30-50%より小さいかまたは等しい。
【0036】
本発明の実施例において、定型圧延部は、さらに、剛性二次成形ローラー4-2を備え、剛性二次成形ローラー4-2は、フレーム部5に固定され、剛性二次成形ローラー4-2の外円の距離は、剛性二次成形ローラー4-2に入れられる前のハニカム構造の耐衝撃性紙パッド3の設計厚さの50-65%より小さいかまたは等しい。前記剛性二次成形ローラー4-2の入口端と剛性成形ローラー4-1の出口端は対応する。剛性二次成形ローラー4-2は、折り曲げ湾曲部の形成に作用しより定型化が図られる。
【0037】
本発明の実施例において、前記フレキシブル上部スクレーパー2-1とフレキシブル下部スクレーパー2-2は、ブラシまたは鋸状の歯を備えた弾性片である。 フレキシブル上部スクレーパー2-1とフレキシブル下部スクレーパー2-2を使用する際、ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド3を損傷することは確実にない。
【0038】
本発明の実施例において、前記剛性成形ローラー4-1または剛性二次成形ローラー4-2は、ホットローラーである。
【符号の説明】
【0039】
1 紙片
1-1 折り曲げ湾曲部
1-2 湾曲部
2-1 フレキシブル上部スクレーパー
2-2 フレキシブル下部スクレーパー
3 ハニカム構造の耐衝撃性紙パッド
4-1 剛性成形ローラー
4-2 剛性二次成形ローラー
5 フレーム部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】