(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】電気自動車の監視制御方法、装置及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 11/30 20060101AFI20241226BHJP
【FI】
G06F11/30 151
G06F11/30 140D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516352
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2022125899
(87)【国際公開番号】W WO2023124416
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111667456.X
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100221372
【氏名又は名称】岡崎 信治
(72)【発明者】
【氏名】沈▲暁▼峰
(72)【発明者】
【氏名】▲聶▼即
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼履芬
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042GB08
5B042JJ17
5B042JJ38
(57)【要約】
電気自動車の監視制御方法、装置及び可読記憶媒体を開示する。該方法は、第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得するステップであって、該第1構成ファイルが該第1電気自動車に対応する第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含む、ステップと、該第1構成ファイルに基づいて、該第1機能情報、該第1CAN通信プロトコル情報及び該第1スタイル情報を取得するステップと、該第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得するステップと、該第1スタイル情報及び該目標機能の構成情報に基づいて、該目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成するステップと、該表示コンテンツ及び該第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、該第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得するステップ(S210)であって、前記第1構成ファイルが第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含む、ステップ(S210)と、
前記第1構成ファイルに基づいて、前記第1機能情報、前記第1CAN通信プロトコル情報及び前記第1スタイル情報を取得するステップ(S220)と、
前記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得するステップ(S230)と、
前記第1スタイル情報及び前記目標機能の構成情報に基づいて、前記目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成するステップ(S240)と、
前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップ(S250)と、
を含むことを特徴とする電気自動車の監視制御方法。
【請求項2】
前記第1電気自動車に対して行われる前記監視制御処理は、監視処理、校正処理、シミュレーション処理及び制御処理のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記表示コンテンツが電気自動車の情報を調べるための第1コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第1コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第1アルゴリズムを決定するステップ(S250a1)と、
前記第1アルゴリズムに基づいて、前記第1電気自動車がCANネットワークバスを介して報告した情報を処理して、第1処理結果を取得するステップ(S250a2)と、
前記第1コンテンツに基づいて、前記第1処理結果を前記設定表示インタフェースに表示するステップ(S250a3)と、
を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1アルゴリズムは、前記監視処理に対応する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記表示コンテンツが校正を実現するための第2コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
前記第2コンテンツに対する外部からの第1入力情報に応答して、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第2コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第2アルゴリズムを決定するステップ(S250b1)と、
前記第2アルゴリズムに基づいて、前記第1入力情報に対応する校正命令を取得するステップ(S250b2)と、
前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記校正命令を実行して、前記第1入力情報を前記電池管理システムに書き込むステップ(S250b3)と、
を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2アルゴリズムは、前記校正処理に対応する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記表示コンテンツがシミュレーションを実現するための第3コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
前記第3コンテンツに対する外部からの第2入力情報に応答して、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第3コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第3アルゴリズムを決定するステップ(S250c1)と、
前記第3アルゴリズムに基づいて、設定モジュールとして機能して、CANネットワークバスを介して前記第2入力情報を前記第1電気自動車の電池管理システムに送信するステップ(S250c2)と、を含み、
前記設定モジュールは、前記第1電気自動車のマイクロコントローラユニット、車両コントローラ、電子制御ユニット、基板管理コントローラ、トータル流通システムのうちのいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第3アルゴリズムは、前記シミュレーション処理に対応する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記表示コンテンツが電気自動車を制御するための第4コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
前記第4コンテンツに対する外部からの第1操作に応答して、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第4コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第4アルゴリズムを決定するステップ(S250d1)と、
前記第4アルゴリズムに基づいて、前記第1操作に対応する制御命令を取得するステップ(S250d2)と、
前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記制御命令を実行するステップ(S250c3)と、
を含むことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第4アルゴリズムは、前記制御処理に対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第4コンテンツは、少なくとも1つの第1コントロールと、少なくとも1つの第2コントロールと、各前記第1コントロールに対応する情報入力ボックスと、を含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1操作に対応する制御命令を取得するステップの前に、前記方法は、
前記第1操作がいずれかの前記情報入力ボックスに制御情報を入力する操作を含む場合に、入力された制御情報と、前記構成情報のうちの前記第1コントロールに対応する構成コンテンツとを取得するステップ(A1)と、
前記第1操作がいずれかの前記第2コントロールをトリガーする操作を含む場合に、前記構成情報のうちの前記第2コントロールに対応する構成コンテンツを取得するステップ(A2)と、
取得された制御情報及び構成コンテンツに基づいて、前記第1操作に対応する制御命令を取得するステップを実行するステップ(A3)と、
を更に含むことを特徴とする請求項9~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記制御命令を実行するステップの後に、前記方法は、
前記第1電気自動車の電池管理システムに対して制御処理を行った第2処理結果を取得するステップ(S250c4)と、
前記第1スタイル情報に基づいて、前記第2処理結果を前記設定表示ページに表示するステップ(S250c5)と、
を更に含むことを特徴とする請求項9~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得するステップは、
現在の監視制御モードが開発者モードに対応する場合に、ローカルメモリに記憶された前記第1構成ファイルを取得するステップ(B1)と、
現在の監視制御モードが前記開発者モードに対応しない場合に、リモートサーバに記憶された前記第1構成ファイルを取得するステップ(B2)と、
を含むことを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
ローカルメモリに記憶された前記第1構成ファイルを取得するステップの前に、前記方法は、
現在の監視制御モードが前記開発者モードに対応する場合に、構成ファイルを編集するための操作に応答して、前記第1構成ファイルを取得するステップと、
前記第1構成ファイルを前記ローカルメモリに記憶するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
現在の監視制御モードが前記開発者モードに対応する場合に、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップと、
前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行った第3処理結果を取得するステップ(C1)と、
前記第3処理結果が前記第1構成ファイルに対応する設定処理結果と一致するか否かを決定するステップ(C2)と、
前記第3処理結果が前記設定処理結果と一致する場合に、前記ローカルメモリに記憶された前記第1構成ファイルを前記リモートサーバに保存するステップ(C3)と、
を含むことを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
第1取得モジュール(410)と、第2取得モジュール(420)と、第3取得モジュール(430)と、第1処理モジュール(440)と、第2処理モジュール(450)と、を含み、
第1取得モジュール(410)は、第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得し、前記第1構成ファイルが第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含み、
第2取得モジュール(420)は、前記第1構成ファイルに基づいて、前記第1機能情報、前記第1CAN通信プロトコル情報及び前記第1スタイル情報を取得し、
第3取得モジュール(430)は、前記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得し、
第1処理モジュール(440)は、前記第1スタイル情報及び前記目標機能の構成情報に基づいて、前記目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成し、
第2処理モジュール(450)は、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うことを特徴とする電気自動車の監視制御装置(400)。
【請求項18】
プロセッサ(510)とメモリ(520)を含み、
前記メモリ(520)は、コンピュータプログラムを記憶し、
前記プロセッサ(510)は、前記コンピュータプログラムを実行して、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法を実現する、電気自動車の監視制御装置(500)。
【請求項19】
プロセッサによって実行されると、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年12月30日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が第202111667456.X号で、名称が「電気自動車の監視制御方法、装置及び可読記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は、参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本願は、電気自動車の技術分野に関し、より具体的には、電気自動車の監視制御方法、装置及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
電気自動車は、新エネルギー自動車の発展傾向として、既存の燃料材料を使用する車両を置き換えることができ、車両の燃料の排気ガスによる汚染問題の解決に役立つ。電気自動車の持続可能な発展を促進するために、電気自動車の開発、生産、使用などの段階で、電気自動車を監視制御する必要がある。
【0004】
現在、具体的な電池技術及び対応する監視制御の需要などに応じて、狙い通りに対応する監視制御プログラムを設計することができる。
【0005】
しかしながら、電池技術の継続的な世代変更、監視制御の需要の継続的な変化などにより、対応する監視制御プログラムの設計を繰り返す必要があるため、全体的な監視制御効果が低い。
【発明の概要】
【0006】
本願の第1態様に係る電気自動車の監視制御方法は、第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得するステップであって、前記第1構成ファイルが第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含む、ステップと、前記第1構成ファイルに基づいて、前記第1機能情報、前記第1CAN通信プロトコル情報及び前記第1スタイル情報を取得するステップと、前記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得するステップと、前記第1スタイル情報及び前記目標機能の構成情報に基づいて、前記目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成するステップと、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップと、を含む。
【0007】
本願の一実施例では、前記第1電気自動車に対して行われる前記監視制御処理は、監視処理、校正処理、シミュレーション処理及び制御処理のうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
本願の一実施例では、前記表示コンテンツが電気自動車の情報を調べるための第1コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第1コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第1アルゴリズムを決定するステップと、前記第1アルゴリズムに基づいて、前記第1電気自動車がCANネットワークバスを介して報告した情報を処理して、第1処理結果を取得するステップと、前記第1コンテンツに基づいて、前記第1処理結果を前記設定表示インタフェースに表示するステップと、を含む。
【0009】
本願の一実施例では、前記第1アルゴリズムは、前記監視処理に対応する。
【0010】
本願の一実施例では、前記表示コンテンツが校正を実現するための第2コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、前記第2コンテンツに対する外部からの第1入力情報に応答して、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第2コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第2アルゴリズムを決定するステップと、前記第2アルゴリズムに基づいて、前記第1入力情報に対応する校正命令を取得するステップと、前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記校正命令を実行して、前記第1入力情報を前記電池管理システムに書き込むステップと、を含む。
【0011】
本願の一実施例では、前記第2アルゴリズムは、前記校正処理に対応する。
【0012】
本願の一実施例では、前記表示コンテンツがシミュレーションを実現するための第3コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、前記第3コンテンツに対する外部からの第2入力情報に応答して、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第3コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第3アルゴリズムを決定するステップと、前記第3アルゴリズムに基づいて、設定モジュールとして機能して、CANネットワークバスを介して前記第2入力情報を前記第1電気自動車の電池管理システムに送信するステップと、を含み、前記設定モジュールは、前記第1電気自動車のマイクロコントローラユニット、車両コントローラ、電子制御ユニット、基板管理コントローラ、トータル流通システムのうちのいずれか1つを含む。
【0013】
本願の一実施例では、前記第3アルゴリズムは、前記シミュレーション処理に対応する。
【0014】
本願の一実施例では、前記表示コンテンツが電気自動車を制御するための第4コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、前記第4コンテンツに対する外部からの第1操作に応答して、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第4コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第4アルゴリズムを決定するステップと、前記第4アルゴリズムに基づいて、前記第1操作に対応する制御命令を取得するステップと、前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記制御命令を実行するステップと、を含む。
【0015】
本願の一実施例では、前記第4アルゴリズムは、前記制御処理に対応する。
【0016】
本願の一実施例では、前記第4コンテンツは、少なくとも1つの第1コントロールと、少なくとも1つの第2コントロールと、各前記第1コントロールに対応する情報入力ボックスと、を含む。
【0017】
本願の一実施例では、前記第1操作に対応する制御命令を取得するステップの前に、前記方法は、前記第1操作がいずれかの前記情報入力ボックスに制御情報を入力する操作を含む場合に、入力された制御情報と、前記構成情報のうちの前記第1コントロールに対応する構成コンテンツとを取得するステップと、前記第1操作がいずれかの前記第2コントロールをトリガーする操作を含む場合に、前記構成情報のうちの前記第2コントロールに対応する構成コンテンツを取得するステップと、取得された制御情報及び構成コンテンツに基づいて、前記第1操作に対応する制御命令を取得するステップを実行するステップと、を更に含む。
【0018】
本願の一実施例では、前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記制御命令を実行するステップの後に、前記方法は、前記第1電気自動車の電池管理システムに対して制御処理を行った第2処理結果を取得するステップと、前記第1スタイル情報に基づいて、前記第2処理結果を前記設定表示ページに表示するステップと、を更に含む。
【0019】
本願の一実施例では、前記第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得するステップは、現在の監視制御モードが開発者モードに対応する場合に、ローカルメモリに記憶された前記第1構成ファイルを取得するステップと、現在の監視制御モードが前記開発者モードに対応しない場合に、リモートサーバに記憶された前記第1構成ファイルを取得するステップと、を含む。
【0020】
本願の一実施例では、ローカルメモリに記憶された前記第1構成ファイルを取得するステップの前に、前記方法は、現在の監視制御モードが前記開発者モードに対応する場合に、構成ファイルを編集するための操作に応答して、前記第1構成ファイルを取得するステップと、前記第1構成ファイルを前記ローカルメモリに記憶するステップと、を更に含む。
【0021】
本願の一実施例では、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、現在の監視制御モードが前記開発者モードに対応する場合に、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップと、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行った第3処理結果を取得するステップと、前記第3処理結果が前記第1構成ファイルに対応する設定処理結果と一致するか否かを決定するステップと、前記第3処理結果が前記設定処理結果と一致する場合に、前記ローカルメモリに記憶された前記第1構成ファイルを前記リモートサーバに保存するステップと、を含む。
【0022】
本願の第2態様に係る電気自動車の監視制御装置は、第1取得モジュールと、第2取得モジュールと、第3取得モジュールと、第1処理モジュールと、第2処理モジュールと、を含み、第1取得モジュールは、第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得し、前記第1構成ファイルが第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含み、第2取得モジュールは、前記第1構成ファイルに基づいて、前記第1機能情報、前記第1CAN通信プロトコル情報及び前記第1スタイル情報を取得し、第3取得モジュールは、前記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得し、第1処理モジュールは、前記第1スタイル情報及び前記目標機能の構成情報に基づいて、前記目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成し、第2処理モジュールは、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行う。
【0023】
本願の第3態様に係る電気自動車の監視制御装置は、メモリ及びプロセッサを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、本願の第1態様に係る方法を実現する。
【0024】
本願の第4態様に係るコンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサによって実行されると、本願の第1態様に係る方法を実現するコンピュータプログラムが記憶される。
【0025】
以下、図面を参照しながら、本願の例示的な実施例を詳細に説明すると、本願の実施例の他の特徴及びその利点は、より明らかになる。
【0026】
明細書に組み込まれ、明細書の一部となる図面は、本願の実施例を示し、その説明と共に本願の実施例の原理を解釈する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】実施例に係る電気自動車の監視制御方法を実施できる電子機器の構成構造を示す概略図である。
【
図2】実施例に係る電気自動車の監視制御方法の工程を示す概略図である。
【
図3】実施例に係る電気自動車の監視制御方法の工程を示す概略図である。
【
図4】実施例に係る電気自動車の監視制御装置のブロック原理図である。
【
図5】実施例に係る電気自動車の監視制御装置のハードウェアの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら、本願の様々な例示的な実施例を詳細に説明する。なお、特に具体的に説明しない限り、これらの実施例において記載された部材及びステップの相対的な配置、数字表現式及び数値は、本願の範囲を限定しない。
【0029】
以下、少なくとも1つの例示的な実施例についての説明は、本質的に例示的なものに過ぎず、本願及びその適用又は使用を限定することは決して意図されていない。
【0030】
当業者が知っている技術、方法及びデバイスについて詳細に検討していないが、適切な場合には、上記技術、方法及びデバイスは、明細書の一部と見なされるべきである。
【0031】
ここで示され検討された全ての例では、いかなる具体的な値は、例示的なものに過ぎず、限定的なものではないと解釈されるべきである。したがって、例示的な実施例の他の例は、異なる値を有してもよい。
【0032】
なお、類似した符号及びアルファベットが以下の図面において類似したものを表すため、あるものが1つの図面において定義されば、後の図面において更に検討する必要がない。
【0033】
本願の実施例は、電気自動車の監視制御のための新しい技術手段を提供することを目的とする。
【0034】
本願の実施例の有益な効果は、以下のとおりである。第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得し、第1構成ファイルが第1電気自動車に対応する第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含み、第1構成ファイルに基づいて、第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を取得し、第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得し、第1スタイル情報及び目標機能の構成情報に基づいて、目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成し、表示コンテンツ及び第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、第1電気自動車に対して監視制御処理を行う。以上から分かるように、監視制御対象の電気自動車に対応する機能情報、CAN通信プロトコル情報及びスタイル情報が構成された構成ファイルを導入することにより、車種が多様化し、監視制御の需要が変化しやすいという状況に対応することができ、本実施例は、該構成ファイルに基づいて、対応する機能監視制御画面を狙い通りに構成することにより、ユーザーが監視制御対象の電気自動車に対する監視制御処理を実現することができる。この汎用型再構成可能な監視制御方式は、様々な電気自動車、様々な監視制御の需要での監視制御の目的に適し、監視制御プログラムを狙い通りに設計することを繰り返す必要がないため、全体的な監視制御効果を向上させることができる。
<ハードウェア構成>
【0035】
図1は、本開示の実施例を実現できる電子機器1000の概略構成図である。
【0036】
該電子機器1000は、スマートフォン、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバなどであってもよく、ここでは限定しない。
【0037】
該電子機器1000は、プロセッサ1100、メモリ1200、インタフェース装置1300、通信装置1400、表示装置1500、入力装置1600、スピーカ1700、マイク1800などを含んでもよいが、これらに限定されない。プロセッサ1100は、中央処理装置CPU、画像処理装置GPU、マイクロプロセッサMCUなどであってもよく、コンピュータプログラムを実行する。該コンピュータプログラムは、例えばx86、Arm、RISC、MIPS、SSEなどのアーキテクチャの命令セットで記述されてもよい。メモリ1200は、例えば、ROM(読み取り専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクなどの不揮発性メモリなどを含む。インタフェース装置1300は、例えば、USBインタフェース、シリアルインタフェース、パラレルインタフェースなどを含む。通信装置1400は、例えば、光ファイバ又はケーブルを用いて有線通信を行ったり、無線通信を行ったりすることができ、具体的には、WiFi(登録商標)通信、ブルートゥース(登録商標)通信、2G/3G/4G/5G通信などを含んでもよい。表示装置1500は、例えば、液晶ディスプレイ、タッチディスプレイなどである。入力装置1600は、例えば、タッチスクリーン、キーボード、体感入力などを含んでもよい。スピーカ1700は、音声信号を出力する。マイク1800は、音声信号を収集する。
【0038】
本開示の実施例に適用されると、電子機器1000のメモリ1200は、コンピュータプログラムを記憶する。該コンピュータプログラムは、上記プロセッサ1100を制御して動作させて本開示の実施例に係る方法を実現する。当業者は、本開示に開示された技術手段に従って該コンピュータプログラムを設計することができる。該コンピュータプログラムがどのようにプロセッサを制御して動作させるかは、本分野で公知であるため、ここで詳細に説明しない。該電子機器1000には、スマートオペレーティングシステム(例えば、Windows(登録商標)、Linux(登録商標)、アンドロイド(登録商標)、IOS(登録商標)などのシステム)及びアプリケーションソフトウェアがインストールされてもよい。
【0039】
当業者であれば、
図1が電子機器1000の複数の装置を示すが、本開示の実施例の電子機器1000がそのうちの一部の装置のみに関し、例えば、プロセッサ1100及びメモリ1200などに関してもよいことを理解すべきである。
【0040】
以下、図面を参照しながら、本願に係る各実施例及び例を説明する。
<方法の実施例>
【0041】
図2は、実施例に係る電気自動車の監視制御方法の工程を示す概略図である。本実施例の実施主体は、例えば、
図1に示す電子機器1000である。
【0042】
具体的には、電気自動車の監視制御方法を実行する電気自動車の監視制御装置は、ホストコンピュータに設けられてもよい。該電気自動車の監視制御方法を実現するソフトウェアプログラムは、汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームとして、該ホストコンピュータにインストールされてもよい。該ホストコンピュータは、パーソナルコンピュータなどであってもよい。
【0043】
このように、ホストコンピュータは、該電気自動車の監視制御プラットフォームを介して、電気自動車であるスレーブコンピュータに対して監視制御処理を行うことにより、脆弱性修復、機能追加などの予想監視制御効果を達成することができる。以上から分かるように、電気自動車の監視制御機能の導入は、電気自動車の開発に対して巨大な促進役割を果たし、電気自動車を監視制御する必須のツールである。
【0044】
具体的には、コントローラエリアネットワーク(controller area network、CAN)バスの通信に基づいて電気自動車に対する監視制御を実現することができる。このように、可能な実現方式では、ホストコンピュータは、USB-CANインタフェースカードと接続されることにより、電気自動車に対する監視制御処理を実現することができる。
【0045】
可能な実現方式では、ホストコンピュータと接続されるCANインタフェースカードは、一定ではなくてもよい。このように、電気自動車に対して監視制御処理を行う場合、ホストコンピュータは、接続されたCANインタフェースカードのタイプに応じて、対応するデータ送受信方式を決定し、決定された該データ送受信方式に基づいて、電気自動車に対する監視制御処理を実現することができる。
【0046】
CANバスプロトコルは、自動車コンピュータ制御システム及び組み込み産業制御ローカルエリアネットワークの標準バスプロトコルである。自動車CANバスは、Cクラス自動車の車用バスネットワークに属し、Cクラスネットワークは、高速、リアルタイム性、信頼性に対する要求が高いシステムに使用され、一般的に速度が500kbps以上である。
【0047】
このように、ホストコンピュータとスレーブコンピュータは、CANネットワークを介して対応する通信プロトコルフローに従ってデータを伝送することができ、具体的には、スレーブコンピュータとホストコンピュータの電気自動車の監視制御プラットフォームとの間でプロトコルサービスによってデータ交換を実現し、最終的にスレーブコンピュータに対する監視制御の目的を達成する。例えば、CANデバイスインタフェースに基づいて、リアルタイムデータの監視制御、履歴データの再生、リモートデータのアップロードなどの効果を実現することができる。
【0048】
上記内容に基づいて、
図2に示すように、本実施例の電気自動車の監視制御方法は、以下のステップS210~S250を含んでもよい。
【0049】
ステップS210では、第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得する。上記第1構成ファイルは、上記第1電気自動車に対応する第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含む。
【0050】
具体的には、第1電気自動車は、いずれかの監視制御対象の電気自動車であってもよい。
【0051】
具体的には、開発者は、車種、監視制御機能の需要などの変化に応じて、特定の電気自動車に対して特定の監視制御機能を実現するための各構成ファイルを対応して開発することができる。それに応じて、電気自動車の監視制御装置は、これらの構成ファイルを取得し、これらの構成ファイルに基づいて電気自動車の監視制御ページの対応する表示コンテンツを構成することにより、ユーザーが該表示コンテンツに基づいて電気自動車に対して監視制御を行うことができる。
【0052】
具体的には、第1電気自動車の場合、対応して複数の構成ファイルを有してもよく、これらの複数の構成ファイルのうちの各構成ファイルに対応する機能が異なる。例えば、車両情報を表示するための構成ファイル、校正目的を達成するための構成ファイル、シミュレーション目的を達成するための構成ファイル、及び電気自動車を制御するための構成ファイルなどが存在してもよい。
【0053】
可能な場合には、異なる機能に対応する構成ファイルは、フォーマットが異なってもよい。例えば、ある機能に対応する構成ファイルは、DBC構成ファイルであってもよく、別の機能に対応する構成ファイルは、拡張可能なマークアップ言語(extensible markup language、XML)構成ファイルであってもよい。DBCは、Database Canの略語であり、CANのデータベースファイルを表す。
【0054】
構成ファイルに基づいて対応する機能の設定表示インタフェースにおける表示を実現し、該機能実行中の電気自動車の監視制御の目的を達成するために、いずれかの構成ファイルには、機能情報、CAN通信プロトコル情報及びスタイル情報が含まれてもよい。本実施例では、電気自動車の監視制御装置は、構成ファイルにおける機能情報とCAN通信プロトコル情報を組み合わせて、対応するアルゴリズムを自動的に構成することができ、更に該アルゴリズムに基づいて後続の監視制御処理を行うことができる。必要に応じて異なるCAN通信プロトコル情報を構成することにより、電気自動車の監視制御装置は、予想監視制御方式に従って監視制御処理を行うことができる。
【0055】
可能な場合には、いくつかのアルゴリズムは、開発者によってホストコンピュータに直接構成されてもよく、他のアルゴリズムは、外部リンクライブラリと組み合わせて取得されてもよく、外部リンクライブラリに基づいて直接取得されてもよい。
【0056】
これにより、外部リンクライブラリと組み合わせて取得されるアルゴリズムに対して、本願の一実施例では、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行う前に、ダイナミックリンクライブラリに対応する第2構成ファイルから上記第1CAN通信プロトコル情報に対応するアルゴリズムインデックス情報を取得し、該アルゴリズムインデックス情報に基づいて、上記ダイナミックリンクライブラリから上記第1CAN通信プロトコル情報に対応するアルゴリズムを取得し、該アルゴリズムに基づいて上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うためのアルゴリズムを取得することができる。
【0057】
以上から分かるように、開発者は、特定の電気自動車、特定の監視制御機能に対する各第1構成ファイルを開発することができるだけでなく、ダイナミックリンクライブラリに対応する第2構成ファイルを開発することができる。第2構成ファイルを開発することにより、統合ダイナミックリンクライブラリから必要なアルゴリズムを正確に取得することができる。
【0058】
具体的には、開発者は、第2構成ファイルにおいて第1CAN通信プロトコル情報に対応するアルゴリズムインデックス情報を開発することができ、正確なアルゴリズムインデックス情報に基づいて、ダイナミックリンクライブラリ中の必要なアルゴリズムを正確に取得することができる。車種の変化、監視制御機能の変化などの状況が存在するため、使用すべきダイナミックリンクライブラリ中のアルゴリズムを変更する必要がある場合、第2構成ファイルを対応して調整すればよく、便利で迅速である。
【0059】
ステップS220では、上記第1構成ファイルに基づいて、上記第1機能情報、上記第1CAN通信プロトコル情報及び上記第1スタイル情報を取得する。
【0060】
該ステップでは、取得された各構成ファイルに対して、その中の機能情報、CAN通信プロトコル情報及びスタイル情報を解析することができる。
【0061】
具体的には、機能情報及びスタイル情報は、対応する機能の構成コンテンツの設定表示インタフェースにおける表示を実現することができ、機能情報及びCAN通信プロトコル情報は、対応する機能の電気自動車の監視制御の目的を達成することができる。
【0062】
可能に、スタイル情報を設定することにより、機能の構成コンテンツの設定表示インタフェースにおける表示スタイルを限定し、監視制御結果の設定表示インタフェースにおける表示スタイルを限定することができる。
【0063】
ステップS230では、上記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得する。
【0064】
該ステップでは、取得された機能情報に基づいて、対応する機能の所定の構成情報を取得することができる。該所定の構成情報は、開発者によって予め設定されてもよい。このように、可能な実現方式では、機能情報は、機能識別子を含んでもよい。
【0065】
可能な場合には、所定の機能構成情報は、対応する機能の設定ページにおける構成コンテンツ、構成位置などを限定することができる。
【0066】
ステップS240では、上記第1スタイル情報及び上記目標機能の構成情報に基づいて、上記目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成する。
【0067】
上記内容に基づいて、該ステップでは、電気自動車の監視制御装置は、取得されたスタイル情報、機能構成情報に基づいて、目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成することができる。ユーザーは、該表示コンテンツを見ることにより、第1電気自動車に対する目標機能実行中の必要に応じる監視制御を実現することができる。
【0068】
第1電気自動車に対して様々な機能の監視制御処理を行うことができることを考慮すると、上記ステップS210~ステップS240の繰り返し実行により、第1電気自動車の各監視制御機能の設定表示インタフェースにおける構成を完了することができる。
【0069】
ステップS250では、上記表示コンテンツ及び上記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行う。
【0070】
該ステップでは、電気自動車の監視制御装置は、構成された表示コンテンツ及び取得されたCAN通信プロトコル情報に基づいて、対応する電気自動車に対する監視制御処理を実現することができる。
【0071】
上述したように、機能情報及びCAN通信プロトコル情報に基づいて、対応するアルゴリズムを自動的に構成し、更に該アルゴリズム及び上記表示コンテンツに基づいて監視制御処理を行うことができる。
【0072】
以上から分かるように、本実施例に係る電気自動車の監視制御方法では、第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得し、第1構成ファイルが第1電気自動車に対応する第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含み、第1構成ファイルに基づいて、第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を取得し、第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得し、第1スタイル情報及び目標機能の構成情報に基づいて、目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成し、表示コンテンツ及び第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、第1電気自動車に対して監視制御処理を行う。以上から分かるように、監視制御対象の電気自動車に対応する機能情報、CAN通信プロトコル情報及びスタイル情報が構成された構成ファイルを導入することにより、車種が多様化し、監視制御の需要が変化しやすいという状況に対応することができ、本実施例は、該構成ファイルに基づいて、対応する機能監視制御画面を狙い通りに構成することにより、ユーザーが監視制御対象の電気自動車に対する監視制御処理を実現することができる。この汎用型再構成可能な監視制御方式は、様々な電気自動車、様々な監視制御の需要での監視制御の目的に適し、監視制御プログラムを狙い通りに設計することを繰り返す必要がないため、全体的な監視制御効果を向上させることができる。
【0073】
具体的には、電気自動車に対して行われる監視制御処理は、監視処理、校正処理、シミュレーション処理及び制御処理を含んでもよく、即ち、それぞれ異なる角度から電気自動車に対する監視制御を実現する。
【0074】
監視処理を行うことを例とすると、対応する第1構成ファイルから取得された第1CAN通信プロトコル情報には、監視の目的を達成するためのCAN通信プロトコル情報が対応して含まれてもよく、更にそれに基づいて監視の目的を達成するためのアルゴリズムを得ることができる。
【0075】
これにより、本願の一実施例では、電気自動車を監視する状況に対して、上記表示コンテンツが電気自動車の情報を調べるための第1コンテンツを含む場合に、上記表示コンテンツ及び上記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行う上記ステップS250は、以下のステップS250a1~ステップS250a3を含んでもよい。
【0076】
ステップS250a1では、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第1コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第1アルゴリズムを決定する。
【0077】
該ステップでは、まず、第1機能情報と、第1CAN通信プロトコル情報の監視の目的を達成するための部分とに基づいて、監視の目的を達成するためのアルゴリズムを決定する。
【0078】
ステップS250a2では、上記第1アルゴリズムに基づいて、上記第1電気自動車がCANネットワークバスを介して報告した情報を処理して、第1処理結果を取得する。
【0079】
監視の目的を達成するために、電気自動車は、自体の状態情報をリアルタイムに報告することができ、例えば、通常、ユーザーがタイムリーに見るように、電気自動車の電池管理システム(battery management system、BMS)により電気自動車の電池情報を報告することができる。それに応じて、電気自動車の監視制御装置は、第1アルゴリズムに基づいて、電気自動車によって報告された情報を処理して、対応する処理結果を取得することができる。
【0080】
ステップS250a3では、上記第1コンテンツに基づいて、上記第1処理結果を上記設定表示インタフェースに表示する。
【0081】
該ステップでは、電気自動車の監視制御装置は、第1コンテンツを組み合わせて、ユーザーが電気自動車のリアルタイム運行状況をリアルタイムに把握するように、第1処理結果を表示してユーザーに見せることができる。
【0082】
可能に、本実施例に係る監視制御方法に基づいて、電気自動車の監視制御装置は、スレーブコンピュータと通信することにより、CANネットワークノードに伝送された電気自動車の電池の状態情報、例えば、電池の電圧、充放電電流、電池パックの温度、電池の各セル電圧及び様々な警報状態情報などをリアルタイムに監視することができる。
【0083】
本願の一実施例では、電気自動車に対して校正の目的を達成する場合に対して、上記表示コンテンツが校正を実現するための第2コンテンツを含む場合に、上記表示コンテンツ及び上記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、以下のステップS250b1~ステップS250b3を含んでもよい。
【0084】
ステップS250b1では、上記第2コンテンツに対する外部からの第1入力情報に応答して、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第2コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第2アルゴリズムを決定する。
【0085】
校正の目的を達成するために、設定表示インタフェースに表示された第2コンテンツに対して、ユーザーは、必要に応じてそれに基づいて情報を入力することができ、それにより、その後に、ユーザーによって入力された情報を電気自動車の特定のモジュールに書き込み、例えば、電気自動車の電池管理システムに書き込むことにより、校正の目的を達成することができる。
【0086】
該ステップでは、第1機能情報と、第1CAN通信プロトコル情報の校正の目的を達成するための部分とに基づいて、校正の目的を達成するためのアルゴリズムを決定する。
【0087】
ステップS250b2では、上記第2アルゴリズムに基づいて、上記第1入力情報に対応する校正命令を取得する。
【0088】
該ステップでは、決定された第2アルゴリズム及びユーザーによって入力された情報に基づいて、対応する校正命令を生成することができ、それにより、電気自動車の特定のモジュールが該校正命令を実行して、ユーザーによって入力された情報を書き込むことができる。
【0089】
ステップS250b3では、上記第1電気自動車の電池管理システムを制御して上記校正命令を実行して、上記第1入力情報を上記電池管理システムに書き込む。
【0090】
該ステップでは、電池管理システムという特定のモジュールは、校正命令を実行して、ユーザーによって入力された情報を書き込むことにより、電気自動車の校正制御を実現することができる。
【0091】
以上から分かるように、ユーザーは、必要に応じて電気自動車の電池管理システムに対して校正処理を行うことができ、操作しやすい。
【0092】
本願の一実施例では、電気自動車に対してシミュレーション及び制御の目的を達成する場合に対して、上記表示コンテンツがシミュレーションを実現するための第3コンテンツを含む場合に、上記表示コンテンツ及び上記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、以下のステップS250c1~ステップS250c2を含んでもよい。
【0093】
ステップS250c1では、上記第3コンテンツに対する外部からの第2入力情報に応答して、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第3コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第3アルゴリズムを決定する。
【0094】
電気自動車の他のモジュールから電気自動車の特定のモジュール(例えば、電池管理システム)への情報送信をシミュレーションするという目的を達成するために、設定表示インタフェースに表示された第3コンテンツに対して、ユーザーは、必要に応じてそれに基づいて情報を入力することができる。それにより、その後に、ユーザーによって入力された情報を他のモジュールの名で、電気自動車の特定のモジュールに伝送することにより、シミュレーションの目的を達成することができる。
【0095】
可能な場合には、該他のモジュールは、電気自動車のマイクロコントローラユニット(microcontroller unit、MCU)、車両コントローラ(vehicle control unit、VCU)、電子制御ユニット(electronic control unit、ECU)、基板管理コントローラ(baseboard management controller、BMC)及びトータル流通システム(total distribution system、TDS)のうちのいずれか1つであってもよく、該特定のモジュールは、電気自動車の電池管理システムであってもよい。
【0096】
具体的には、電気自動車の各他のモジュール及び該特定のモジュールは、いずれもCANネットワークバスを介してホストコンピュータと通信可能に接続される。
【0097】
該ステップでは、第1機能情報と、第1CAN通信プロトコル情報のシミュレーションの目的を達成するための部分とに基づいて、シミュレーションの目的を達成するためのアルゴリズムを決定する。
【0098】
ステップS250c2では、上記第3アルゴリズムに基づいて、設定モジュールとして機能して、CANネットワークバスを介して上記第2入力情報を上記第1電気自動車の電池管理システムに送信する。上記設定モジュールは、上記第1電気自動車のマイクロコントローラユニット、車両コントローラ、電子制御ユニット、基板管理コントローラ、トータル流通システムのうちのいずれか1つを含む。
【0099】
該ステップでは、決定された第3アルゴリズムに基づいて、設定モジュールとして機能して、ユーザーによって入力された情報を電気自動車の電池管理システムに送信して、電池管理システムに対してシミュレーション制御を行う。
【0100】
以上から分かるように、ユーザーは、必要に応じて電気自動車の電池管理システムに対して校正処理を行うことができ、操作しやすい。
【0101】
具体的には、電気自動車の運行状況をリアルタイムに監視する場合に、ユーザーが電気自動車の運行異常を発見すると、対応する制御命令を更に出すことができる。例えば、ユーザーは、電気自動車の電池のリアルタイムな温度変化を見て、温度の異常変化があると、対応する温度制御命令を出すことができる。
【0102】
これにより、本願の一実施例では、電気自動車を制御する場合に対して、上記表示コンテンツが電気自動車を制御するための第2コンテンツを含む場合に、上記表示コンテンツ及び上記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行う上記ステップS250は、以下のステップS250d1、S250d2及びS250c3を含んでもよい。
【0103】
ステップS250d1では、上記第4コンテンツに対する外部からの第1操作に応答して、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第4コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第4アルゴリズムを決定する。
【0104】
制御の目的を達成するために、設定表示インタフェースに表示された第4コンテンツに対して、ユーザーは、必要に応じてそれに基づいて情報を入力することができ、それにより、その後に、ユーザーによって入力された情報に基づいて、電気自動車に対して対応する制御を行うことができる。
【0105】
該ステップでは、第1機能情報と、第1CAN通信プロトコル情報の制御の目的を達成するための部分とに基づいて、制御の目的を達成するためのアルゴリズムを決定する。
【0106】
ステップS250d2では、上記第4アルゴリズムに基づいて、上記第1操作に対応する制御命令を取得する。
【0107】
該ステップでは、ユーザーは、第4コンテンツを見た後、必要に応じて操作して対応する制御の目的を達成することができる。
【0108】
該ステップでは、電気自動車の監視制御装置は、第4アルゴリズムに基づいて、ユーザーの特定の操作を組み合わせて、対応する制御命令を生成することができる。例えば、ここでの制御命令は、電池に対して温度制御を行う命令であってもよい。
【0109】
ステップS250c3では、上記第1電気自動車の電池管理システムを制御して上記制御命令を実行する。
【0110】
該ステップでは、電気自動車の監視制御装置は、生成した制御命令を電気自動車に出すことにより、電気自動車の電池管理システムが該制御命令を実行して、電気自動車を制御するという目的を達成することができる。具体的には、制御命令をパケット信号に変換し、CANデバイスを介してCANネットワークバスに送信することができる。
【0111】
以上から分かるように、本実施例に係る監視制御方法により、ユーザーが電気自動車の運行状況をリアルタイムに監視することをサポートすることができるだけでなく、電気自動車の電池管理システムの校正を実現することができる。更に、電気自動車の他のモジュールの代わりに電気自動車の電池管理システムに情報を送信することができ、該電池管理システムに制御命令を送信することができる。具体的には、ベンチテスト及び駐車状況で車両の基本制御命令をデバッグすることができ、車両制御命令の送信及び応答の性能を有することができる。
【0112】
以上から分かるように、本実施例は、開発者によるCAN構成ファイル及びダイナミックリンクライブラリ構成ファイルの編集に基づいて、監視制御ソフトウェアの画面、機能、アルゴリズムなどの再構成を実現することができる。
【0113】
本実施例に係る電気自動車の監視制御方法により、開発者は、電気自動車のCAN通信プロトコル構成ファイルをカスタマイズして編集して、画面情報表示及び信号解析機能を再構成することができる。そして、ダイナミックリンクライブラリ技術により対応する構成ファイルをカスタマイズして編集して、アルゴリズムの必要に応じる修正を実現することができる。それにより、車種、監視制御の需要などの継続的な変化に柔軟に対応し、従来の監視制御ソフトウェアの開発段階に異なる程度の繰り返し労働が存在するため、大量の人力、物力、財力の浪費を引き起こすという問題を解決することができる。
【0114】
具体的には、ユーザーは、少なくとも、異なるコントロールをトリガーする方式で必要に応じて制御操作を入力することができる。これにより、本願の一実施例では、上記第4コンテンツは、少なくとも1つの第1コントロールと、少なくとも1つの第2コントロールと、各上記第1コントロールに対応する情報入力ボックスと、を含む。
【0115】
具体的には、第2コンテンツは、少なくとも2種類のコントロールを含んでもよく、そのうちの1種類のコントロールに対して、ユーザーがコントロールをトリガーすれば、対応する制御命令を出すことができ、例えば、各単電池の温度を読み取るコントロールである。他の種類のコントロールに対して、ユーザーが対応する制御データを入力してこそ対応する制御命令を出すことができ、例えば、ユーザーが各単電池の温度を制御するコントロールである。
【0116】
それに応じて、上記第1操作に対応する制御命令を取得するステップの前に、上記方法は、以下のステップA1~ステップA3を更に含んでもよい。
【0117】
ステップA1では、上記第1操作がいずれかの上記情報入力ボックスに制御情報を入力する操作を含む場合に、入力された制御情報と、上記構成情報のうちの上記第1コントロールに対応する構成コンテンツとを取得し、ステップA3を実行する。
【0118】
具体的には、上記目標機能は、電気自動車の電池の温度を監視制御する機能を含んでもよく、対応する温度制御コントロールに対して、ユーザーによって入力される制御情報は、具体的な温度制御値であってもよい。異なる単電池は、対応する温度制御コントロールに対応して有してもよく、ユーザーが単電池の温度を制御する必要がある場合、該単電池に対応する温度制御コントロールの情報入力ボックスに必要な温度制御値を入力すればよい。
【0119】
また、ユーザーが温度制御値を入力した後、電気自動車の監視制御装置が目標機能の構成情報のうちの、対応する温度制御コントロールに対応する構成コンテンツを更に取得することができ、それにより、その後に、それに基づいて対応する温度制御命令を生成する。
【0120】
ステップA2では、上記第1操作がいずれかの上記第2コントロールをトリガーする操作を含む場合に、上記構成情報のうちの上記第2コントロールに対応する構成コンテンツを取得し、ステップA3を実行する。
【0121】
該ステップでは、ユーザーは、必要に応じていずれかの第2コントロールをトリガーすることができ、例えば、ユーザーは、ある単電池の現在の温度を知る必要があれば、対応する第2コントロールをトリガーすることができる。
【0122】
また、ユーザーがいずれかの第2コントロールをトリガーした後、電気自動車の監視制御装置は、目標機能の構成情報のうちの、トリガーされたコントロールに対応する構成コンテンツを更に取得することができる。それにより、その後に、それに基づいて対応する温度読み取り命令を生成することができる。
【0123】
ステップA3では、取得された制御情報及び構成コンテンツに基づいて、上記第1操作に対応する制御命令を取得するステップを実行する。
【0124】
具体的には、ユーザーによって入力される第1操作は、少なくとも1つの制御動作を含んでもよく、例えば、ある単電池の温度を読み取るコントロールをトリガーするだけでなく、別の単電池に対して温度制御を行うための数値を入力する。該ステップでは、電気自動車の監視制御装置は、取得された制御情報及び取得された構成コンテンツに基づいて、対応する制御命令を生成して、電気自動車に対するユーザーの必要に応じる制御を満たすことができる。
【0125】
電気自動車の監視制御装置が電気自動車を制御した後に、電気自動車は、制御結果をフィードバックすることができる。例えば、電池の温度制御を行うとき、電気自動車は、対応する温度制御結果をフィードバックすることができる。それに応じて、電気自動車の監視制御装置は、該制御結果を表示することができる。
【0126】
これにより、本願の一実施例では、上記第1電気自動車の電池管理システムを制御して上記制御命令を実行する上記ステップS250c3の後に、上記方法は、ステップS250c4~ステップS250c5を更に含んでもよい。
【0127】
ステップS250c4では、上記第1電気自動車の電池管理システムに対して制御処理を行った第2処理結果を取得する。
【0128】
具体的には、電気自動車の監視制御装置は、電気自動車に制御命令を出すことができ、それに応じて、電気自動車の電池管理システムは、該制御命令を実行して、対応する処理結果を生成することができる。ユーザーが制御効果を見るようにするために、電気自動車の電池管理システムは、更に処理結果を電気自動車の監視制御装置に報告する。
【0129】
ステップS250c5では、上記第1スタイル情報に基づいて、上記第2処理結果を上記設定表示ページに表示する。
【0130】
該ステップでは、ユーザーが予想通りの表示スタイルの処理結果を見るように、電気自動車の監視制御装置は、予め取得されたスタイル情報に基づいて、設定表示ページにおける処理結果の表示スタイルを限定する。
【0131】
以上から分かるように、本実施例は、電気自動車に対する監視制御処理を実現することができ、この監視制御処理は、開発段階に適することができるだけでなく、基礎監視制御段階に適することができる。
【0132】
これにより、本実施例の電気自動車の監視制御装置は、基礎監視制御モジュール、開発モジュール、テストモジュールを含んでもよい。開発者は、開発モジュールに基づいて第1構成ファイルの開発を行うことができ、タスカーは、基礎監視制御モジュールに基づいて電気自動車の監視制御処理を行うことができる。また、開発者モードでは、更にテストモジュールに基づいて監視制御テストを行うことができ、テスト結果が予想通りであると、通常の監視制御モードに入ることができ、通常の監視制御モードで監視制御処理を行うとき、テストを行わなくてもよい。
【0133】
具体的には、権限付与技術に基づいて、異なる使用者に対応する必要な機能を開放することができる。例えば、開発者モードでは、関連開発者は、基礎監視制御モジュール、開発モジュール、テストモジュール、外付けの開発構成フォルダに対する権限が付与され、付与された権限により各モジュールを使用することができる。通常のモードでは、関連タスカーは、基礎監視制御モジュールに対する権限が付与され、付与された権限により該モジュールを使用することができ、開発モジュール、テストモジュール、外付けの開発構成フォルダに対する権限が付与されない。開発者は、開発したコンテンツを上記外付けの開発構成フォルダに記憶することができる。
【0134】
本実施例は、権限付与技術を組み合わせて、異なるユーザーグループに向けて、対応する機能を開放し、ソフトウェアの安全性及び機密性を最大限に保証する。このように、本実施例では、電気自動車の研究開発者による開発及びテストを容易にし、監視制御操作を簡略化し、誤監視制御の発生を効果的に防止するだけでなく、その後のシステムの監視制御及びメンテナンスに重要な役割を果たす。
【0135】
監視制御操作を担当するタスカーが監視制御処理の具体的な内容を把握する必要がなく、監視制御処理の正確な実行を容易にすることを考慮すると、機能情報、CAN通信プロトコル情報及びスタイル情報を全体の第1構成ファイルに設定してもよい。このように、各第1構成ファイルを導入すれば、電気自動車の監視制御装置に基づいて対応する電気自動車に対する監視制御の目的を達成することができる。
【0136】
具体的には、新規車種、既存の車種の機能需要の変化、監視制御の需要の変化などの状況が存在するとき、開発者は、開発モジュールにより対応する第1構成ファイルの開発設計を行うことができる。
【0137】
異なる段階の監視制御処理の実行を容易にするために、異なる段階の各第1構成ファイルを、異なるメモリに記憶してもよい。具体的には、開発者モードでは、ローカルメモリ、例えば設定された外付けのフォルダに記憶してもよく、通常のモードでは、リモートサーバに記憶してもよい。
【0138】
これにより、本願の一実施例では、上記第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得するステップは、以下のステップB1又はB2を含んでもよい。
【0139】
ステップB1では、現在の監視制御モードが開発者モードに対応する場合に、ローカルメモリに記憶された上記第1構成ファイルを取得する。
【0140】
具体的には、開発者モードでは、ローカルメモリ、例えば設定された外付けのフォルダから各第1構成ファイルを取得し、更にそれに基づいて開発者モードでの電気自動車の監視制御処理を行ってもよい。
【0141】
これにより、本願の一実施例では、ローカルメモリに記憶された上記第1構成ファイルを取得するステップの前に、上記方法は、現在の監視制御モードが上記開発者モードに対応する場合に、構成ファイルを編集するための操作に応答して、上記第1構成ファイルを取得するステップと、上記第1構成ファイルを上記ローカルメモリに記憶するステップと、を更に含んでもよい。
【0142】
具体的には、開発者モードでは、開発者は、現在の監視制御の需要に応じて、対応する第1構成ファイルを設定し、設定した第1構成ファイルをローカルメモリに記憶することができる。それにより、開発者モードで監視制御処理を行うとき、ローカルメモリから設定された各第1構成ファイルを迅速に取得して、開発者モードでの監視制御処理を実現することができる。
【0143】
監視制御処理の処理結果が予想通りではないと、開発者は、ローカルに記憶された対応する構成ファイルを対応して修正することができる。以上から分かるように、この実現方式により、開発者が順調に開発デバッグ作業を行うことができる。
【0144】
また、開発者モードでの監視制御作業が順調に完了し、通常のモードでの監視制御作業を行うことができる場合、即ち、開発された各第1構成ファイルがデバッグされ決定された後、これらの構成ファイルを例えばリモートサーバのリポジトリにアップロードすれば、新しい車種の監視制御プラットフォームの開発設計を完了することができる。これにより、通常のモードでの電気自動車の監視制御作業を行うことができる。
【0145】
ステップB2では、現在の監視制御モードが上記開発者モードに対応しない場合に、リモートサーバに記憶された上記第1構成ファイルを取得する。
【0146】
具体的には、通常のモードでは、リモートサーバから第1構成ファイルをダウンロードし、更にそれに基づいて通常のモードでの電気自動車の監視制御処理を行うことができる。このように、ユーザーがどこで監視制御システムにログインしても、統一的な予想監視制御効果を実現することができる。画面レイアウトがモジュール化され、スタイルがシングルであるため、ユーザーが監視制御操作を正確に実行することができる。
【0147】
上述したように、開発者モードで監視制御処理を行うときにテストを行うことができ、テストに合格すれば、通常のモードでの監視制御処理を行うことができる。
【0148】
これにより、本願の一実施例では、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、現在の監視制御モードが上記開発者モードに対応する場合に、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップを含んでもよい。
【0149】
具体的には、電気自動車の監視制御装置のテストモジュールに基づいて、開発者モードでの監視制御テストを行うことができる。該テストモジュールは、電気自動車に対して監視制御処理を行った処理結果に基づいて、開発された第1構成ファイルの実現可能性をテストすることができる。
【0150】
それに応じて、現在の監視制御モードが上記開発者モードに対応する場合に、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップの後に、上記方法は、以下のステップC1~ステップC3を更に含んでもよい。
【0151】
ステップC1では、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行った第3処理結果を取得する。
【0152】
具体的には、開発者モードで監視制御処理を行うとき、対応する処理結果を取得することができ、該処理結果を予想処理結果と比較することができる。それにより、それに基づいて監視制御プロセスが予想通りに行われるか否かを決定し、設定された構成ファイルが実現可能であるか否かを決定することができる。
【0153】
ステップC2では、上記第3処理結果が上記第1構成ファイルに対応する設定処理結果と一致するか否かを決定する。
【0154】
該ステップでは、実際の監視制御結果と予想監視制御結果との一致性を決定することができる。開発者が開発した構成情報に誤りがなければ、通常、一致したという結果を取得することができ、逆に、開発者は必要に応じて構成情報の調整などの操作を行うことができる。
【0155】
ステップC3では、上記第3処理結果が上記設定処理結果と一致する場合に、上記ローカルメモリに記憶された上記第1構成ファイルを上記リモートサーバに保存する。
【0156】
該ステップでは、一致したという結果を取得した後、開発者が開発した情報をリモートサーバに記憶することができる。それにより、通常のモードで監視制御処理を行う際とき、リモートサーバから対応する情報を取得することができる。
【0157】
本実施例では、リモートサーバを組み合わせることにより、再構成されたソフトウェアの機能をいつでも更新し、全てのユーザーグループがサーバの最新リソースを共有し、リアルタイムに更新することができる。
【0158】
開発者モードと異なり、通常のモードで監視制御処理を行うとき、テストする必要がない。このように、通常のモードでは、上記ステップS250に記載されるように、表示コンテンツ及び第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、監視制御処理を直接行わればよい。
【0159】
以上から分かるように、本実施例に係る電気自動車の監視制御方法は、少なくとも以下の特徴を有し得る。
【0160】
(1)様々な車種に適する。
既存の狙いのある監視制御プラットフォームの場合、1つの車種が少なくとも1つの監視制御プラットフォームに対応し、開発設計の作業が煩雑であり、大量の繰り返し作業を行う必要があり、開発コストが高く、開発サイクルが長く、リソースの有効適用に不利である。
【0161】
これに対して、本実施例は、汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームを提供し、ほとんどの車種に適用可能である。このように、電気自動車の監視制御プラットフォームの開発作業を重複して行う必要がなく、これは、もちろん、電気自動車の監視制御処理を実現するために必要な工程及び様々なコストを削減する。
【0162】
(2)監視制御工程が柔軟であり、二次拡張が可能である。
従来の狙いのある監視制御プラットフォームの場合、その監視制御プロセス及びパラメータ情報が一定であるため、プロジェクトプロセス全体において、システム全体の割り当て又は顧客の需要の変更により、監視制御工程情報又はパラメータ情報を変更する必要がある場合、ソフトウェアのソースコードを修正し、再配布する必要がある。また、複数回のデバッグを経て、スレーブコンピュータ又はシステムと他の部分との協調をテストする場合に応答時間の周期が長く、新しい変化に適応しにくい。
【0163】
これに対して、本実施例に係る汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームは、カスタマイズ性の特徴を有し、監視制御の需要に応じてユーザー画面のコンテンツ、ユーザー画面の表示スタイルなどをカスタマイズすることができるため、リアルタイムに変化する監視制御の需要に対応することができる。開発者は、既存のフレームワークに基づいて、構成ファイルを編集するだけで、ソースコードを修正することなく、二次拡張効果を実現することができる。
【0164】
(3)ソフトウェアによる監視制御操作の複雑さが低い。
従来の狙いのある監視制御プラットフォームの場合、異なる車種を監視制御するとき、異なる監視制御プラットフォームを切り替える必要があると共に、ユーザーが監視制御情報を入力する必要があり、操作がより複雑である。
【0165】
これに対して、本実施例に係る汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームは、その通常の監視制御モジュールを使用して監視制御操作を行う過程において、設定された各第1構成ファイルを導入するだけで、一括監視制御ページ構成を完了することができる。更に、ユーザーは、監視制御ページの表示コンテンツに対して必要に応じて簡単な操作を行うことにより、電気自動車に対する監視制御の目的を達成することができる。
【0166】
(4)機能カバー範囲がより広い。
従来の狙いのある監視制御プラットフォームの場合、プロジェクト計画又はユーザーの初期計画漏れなどの要素の影響、及び一部の分析補助テスト機能の欠落により、システムのプロジェクトテストをより効率的に行うことに不利である。
【0167】
これに対して、本実施例に係る汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームは、広範な機能カバー範囲を有し、監視制御、テスト、開発の機能を統合することにより、良好なヒューマンマシンインタラクティブ性を有する。特に、スレーブコンピュータの開発エンジニアが使用するときに、該監視制御プラットフォームを便利かつ迅速に使用して工程構成を柔軟に行って、そのスレーブコンピュータの開発作業を完了することができる。
【0168】
(5)開発しやすい。
本実施例に係る汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームは、スレーブコンピュータの開発者が個性化の構成を行うために最大な便利を提供し、監視制御プラットフォームの開発作業を軽減する。
【0169】
具体的には、開発者は構成ファイルを見るだけで機能設計の詳細を知ることができ、明確で直感的である。この監視制御プラットフォームは、優れた汎用性及び移植性を有し、技術インフラ及び開発ツールの準備によるストレスを軽減し、機能構成の実現に注意を集中させる。構成ファイルの編集者は、下位技術を深く理解する必要がなく、業務の需要に応じて、以前に開発された構成ファイルを再利用して拡張、補充、改善などの操作を行うだけで、ソフトウェアの機能再構成を実現することができるため、プロジェクトに開発プログラマーを配置する必要がなく、車両プロトコルに詳しい人を配置するだけでよい。
【0170】
従来の狙いのある監視制御プラットフォームの場合、監視制御ソフトウェアコードの設計が複雑であり、可読性が低い。新しいプロジェクトを導入するときに、少なくとも1つのソフトウェアエンジニアを配置して開発設計コーディングの作業を行う必要があり、開発者は、最初からプロジェクト開発を行う必要があり、プラットフォーム設計、コーディング実現からデバッグ配布まで、開発プロセスに時間と手間がかかる。
【0171】
(6)ユーザーの操作レベルを低下させ、管理しやすい。
従来の狙いのある監視制御プラットフォームの場合、技術者は、監視制御操作の正確性とステーションにおける監視制御プラットフォームの正確性に注意する必要があり、また各監視制御プラットフォームを管理する必要がある。監視制御操作のエラーは、操作時に入力された監視制御情報の不正確さを含み、監視制御プラットフォームのエラーは、異なる車種の監視制御の需要によって監視制御プラットフォームの管理難度が高くなることに起因する。異なる車種の監視制御に対して異なる監視制御プラットフォームを使用する必要があり、また、同じ車種の各段階の監視制御に対して異なるバージョンのプラットフォームを必要とするため、監視制御プラットフォームの管理難度が高くなり、自動車メーカーの各使用部門の使用時のエラーも増加する。
【0172】
これに対して、本実施例に係る汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームは、適合する車種が広く、ソフトウェアの操作が簡単で、バージョンがシングルであり、ユーザーの操作レベルに対する要求が大幅に低下する。汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームを使用する場合、リモートサーバにリンクすれば、最新の最も完全な情報をローカルに更新することができるため、繁雑な電気自動車の監視制御プラットフォームのバージョン管理作業を行う必要がない。また、ソフトウェアのバージョンがシングルであり、構成ファイルのみを管理すればよく、管理しやすい。
【0173】
(7)ユーザー体験がよい。
本実施例に係る汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームの設計方式は、ユーザーを中心とするという設計原則であり、ユーザーの体験性、即ちシステムの応答時間、エラー情報処理方式及びユーザー命令方式、ユーザー画面言語などのいくつかの方面を考慮したものである。該プラットフォームは、高いカスタマイズ性及び拡張性を有するため、開発、デバッグ、問題調査、メンテナンス、需要変更などの状況に対応する際の柔軟性が大幅に向上し、ユーザーの需要を効果的に満たす。該汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームに基づいて、作業効率を向上させるだけでなく、より多くの人力及び物力を節約する。
【0174】
(8)安全で信頼できる。
本実施例の汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームは、基礎監視制御モジュール、開発モジュール、テストモジュールに関し、これらのモジュールを一体に統合することができる。本実施例は、権限付与技術を組み合わせて、異なるユーザーグループに向けて、対応する機能を開放し、ソフトウェアの安全性及び機密性を最大限に保証する。このように、本実施例は、自動車電子研究開発者による開発及びテストを容易にし、監視制御操作を簡略化し、誤監視制御の発生を効果的に防止するだけでなく、その後のシステムの監視制御及びメンテナンスに重要な役割を果たす。
【0175】
(9)市場の需要を満たす。
本実施例は、汎用型の、自動車診断技術の発展に適応する統合型電気自動車の監視制御プラットフォームを提供し、該プラットフォームは、自動車診断技術の発展に適合し、市場の発展傾向に迎合し、自動車及び電気自動車の監視制御プラットフォームの信頼性、正確性、安定性において大きな、重要な意義と価値を有する。
【0176】
本実施例に係る汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームは、世代変更が継続的な電気自動車の電池技術及び需要設計に対応し、監視制御プラットフォームの関連機能を十分に利用して、電池監視制御プログラムの開発効率を向上させる。電池監視制御効果を最適化することにより、新エネルギー電気自動車の持続可能な発展を促進することができる。このように、自動車製造企業に新エネルギー自動車を製造する参入資格を持たせることができるだけでなく、車両の管理及びメンテナンスにおいて指導的意義を有し、自動車業界により高い発展可能性をもたらす。
【0177】
(10)製品を開発しやすい。
本実施例に係る汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームは、柔軟性が高く、安全で信頼できる。自動車メーカーは、汎用型、再構成可能な電気自動車の監視制御プラットフォームを利用して新しい監視制御工程仕様を迅速に拡張することができ、該プラットフォームを異なる車種の異なるコントローラに適用することができ、自動車メーカーと各重要な顧客とが全てゼロから繰り返して開発することを回避することができる。製品の開発難度、開発サイクル、開発及び管理コストを低減するだけでなく、製品の開発効率を向上させると共に、製品の品質及び安定性を向上させる。
<例>
【0178】
図3は、一実施例に係る電気自動車の監視制御方法の工程を示す概略図である。本実施例の実施主体は、
図1に示す電子機器1000であってもよい。
【0179】
図3に示すように、該実施例の方法は、以下のステップS301~ステップS317を含んでもよい。
【0180】
ステップS301では、現在の監視制御モードが開発者モードに対応する場合に、ローカルメモリに記憶された、第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得する。上記第1構成ファイルは、上記第1電気自動車に対応する第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含む。
【0181】
ステップS302では、上記第1構成ファイルに基づいて、上記第1機能情報、上記第1CAN通信プロトコル情報及び上記第1スタイル情報を取得する。
【0182】
ステップS303では、上記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得し、上記第1スタイル情報及び上記目標機能の構成情報に基づいて、上記目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成する。
【0183】
ステップS304では、上記表示コンテンツが電気自動車を制御するための第4コンテンツを含む場合に、上記第4コンテンツに対する外部からの第1操作に応答して、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第4コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第4アルゴリズムを決定する。
【0184】
ステップS305では、上記第4アルゴリズムに基づいて、上記第1操作に対応する第1制御命令を取得する。
【0185】
ステップS306では、上記第1電気自動車の電池管理システムを制御して上記第1制御命令を実行する。
【0186】
ステップS307では、上記第1電気自動車に対して制御処理を行った第1処理結果を取得する。
【0187】
ステップS308では、上記第1処理結果が上記第1構成ファイルに対応する設定処理結果と一致するか否かを決定する。
【0188】
ステップS309では、上記第1処理結果が上記設定処理結果と一致する場合に、上記ローカルメモリに記憶された上記第1構成ファイルをリモートサーバに保存する。
【0189】
ステップS310では、現在の監視制御モードが上記開発者モードに対応しない場合に、上記リモートサーバに記憶された上記第1構成ファイルを取得する。
【0190】
ステップS311では、上記第1構成ファイルに基づいて、上記第1機能情報、上記第1CAN通信プロトコル情報及び上記第1スタイル情報を取得する。
【0191】
ステップS312では、上記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得し、上記第1スタイル情報及び上記目標機能の構成情報に基づいて、上記目標機能の設定表示インタフェースにおける上記表示コンテンツを構成する。
【0192】
ステップS313では、上記第4コンテンツに対する外部からの第2操作に応答して、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第4コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、上記第4アルゴリズムを決定する。
【0193】
ステップS314では、上記第4アルゴリズムに基づいて、上記第2操作に対応する第2制御命令を取得する。
【0194】
ステップS315では、上記第1電気自動車の電池管理システムを制御して上記第2制御命令を実行する。
【0195】
ステップS316では、上記第1電気自動車に対して制御処理を行った第2処理結果を取得する。
【0196】
ステップS317では、上記第1スタイル情報に基づいて、上記第2処理結果を上記設定表示ページに表示する。
<デバイス実施例>
【0197】
図4は、実施例に係る電気自動車の監視制御装置400の原理ブロック図である。
図4に示すように、該電気自動車の監視制御装置400は、第1取得モジュール410、第2取得モジュール420、第3取得モジュール430、第1処理モジュール440及び第2処理モジュール450を含んでもよい。
【0198】
該電気自動車の監視制御装置400は、
図1に示す電子機器1000であってもよい。
【0199】
上記第1取得モジュール410は、第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得し、上記第1構成ファイルが上記第1電気自動車に対応する第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含む。上記第2取得モジュール420は、上記第1構成ファイルに基づいて、上記第1機能情報、上記第1CAN通信プロトコル情報及び上記第1スタイル情報を取得する。上記第3取得モジュール430は、上記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得する。上記第1処理モジュール440は、上記第1スタイル情報及び上記目標機能の構成情報に基づいて、上記目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成する。上記第2処理モジュール450は、上記表示コンテンツ及び上記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行う。
【0200】
以上から分かるように、監視制御対象の電気自動車に対応する機能情報、CAN通信プロトコル情報及びスタイル情報が構成された構成ファイルを導入することにより、車種が多様化し、監視制御の需要が変化しやすいという状況に対応することができる。本実施例は、該構成ファイルに基づいて、対応する機能監視制御画面を狙い通りに構成することにより、ユーザーが監視制御対象の電気自動車に対する監視制御処理を実現することができる。この汎用型再構成可能な監視制御方式は、様々な電気自動車、様々な監視制御の需要での監視制御の目的に適し、監視制御プログラムを狙い通りに設計することを繰り返す必要がないため、全体的な監視制御効果を向上させることができる。
【0201】
本願の一実施例では、上記第2処理モジュール450は、上記表示コンテンツが電気自動車の情報を調べるための第1コンテンツを含む場合に、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第1コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第1アルゴリズムを決定し、上記第1アルゴリズムに基づいて、上記第1電気自動車がCANネットワークバスを介して報告した情報を処理して、第1処理結果を取得し、上記第1コンテンツに基づいて、上記第1処理結果を上記設定表示インタフェースに表示する。
【0202】
本願の一実施例では、上記第2処理モジュール450は、上記表示コンテンツが校正を実現するための第2コンテンツを含む場合に、上記第2コンテンツに対する外部からの第1入力情報に応答して、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第2コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第2アルゴリズムを決定し、上記第2アルゴリズムに基づいて、上記第1入力情報に対応する校正命令を取得し、上記第1電気自動車の電池管理システムを制御して上記校正命令を実行して、上記第1入力情報を上記電池管理システムに書き込む。
【0203】
本願の一実施例では、上記第2処理モジュール450は、上記表示コンテンツがシミュレーションを実現するための第3コンテンツを含む場合に、上記第3コンテンツに対する外部からの第2入力情報に応答して、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第3コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第3アルゴリズムを決定し、上記第3アルゴリズムに基づいて、設定モジュールとして機能して、CANネットワークバスを介して上記第2入力情報を上記第1電気自動車の電池管理システムに送信し、上記設定モジュールは、上記第1電気自動車のマイクロコントローラユニット、車両コントローラ、電子制御ユニット、基板管理コントローラ、トータル流通システムのうちのいずれか1つを含む。
【0204】
本願の一実施例では、上記第2処理モジュール450は、上記表示コンテンツが電気自動車を制御するための第4コンテンツを含む場合に、上記第4コンテンツに対する外部からの第1操作に応答して、上記第1機能情報と、上記第1CAN通信プロトコル情報のうちの上記第4コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第4アルゴリズムを決定し、上記第4アルゴリズムに基づいて、上記第1操作に対応する制御命令を取得し、上記第1電気自動車の電池管理システムを制御して上記制御命令を実行する。
【0205】
本願の一実施例では、上記第4コンテンツは、少なくとも1つの第1コントロールと、少なくとも1つの第2コントロールと、各上記第1コントロールに対応する情報入力ボックスと、を含む。上記第2処理モジュール450は、上記第1操作がいずれかの上記情報入力ボックスに制御情報を入力する操作を含む場合に、入力された制御情報と、上記構成情報のうちの上記第1コントロールに対応する構成コンテンツとを取得し、上記第1操作がいずれかの上記第2コントロールをトリガーする操作を含む場合に、上記構成情報のうちの上記第2コントロールに対応する構成コンテンツを取得し、取得された制御情報及び構成コンテンツに基づいて、上記第1操作に対応する制御命令を取得するステップを実行する。
【0206】
本願の一実施例では、上記第2処理モジュール450は、上記第1電気自動車の電池管理システムに対して制御処理を行った第2処理結果を取得し、上記第1スタイル情報に基づいて、上記第2処理結果を上記設定表示ページに表示する。
【0207】
本願の一実施例では、上記第1取得モジュール410は、現在の監視制御モードが開発者モードに対応する場合に、ローカルメモリに記憶された上記第1構成ファイルを取得し、現在の監視制御モードが上記開発者モードに対応しない場合に、リモートサーバに記憶された上記第1構成ファイルを取得する。
【0208】
本願の一実施例では、上記第2処理モジュール450は、現在の監視制御モードが上記開発者モードに対応する場合に、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を実行する。該電気自動車の監視制御装置400は、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行った第3処理結果を取得するモジュールと、上記第3処理結果が上記第1構成ファイルに対応する設定処理結果と一致するか否かを決定するモジュールと、上記第3処理結果が上記設定処理結果と一致する場合に、上記ローカルメモリに記憶された上記第1構成ファイルを上記リモートサーバに保存するモジュールと、を更に含む。
【0209】
図5は、実施例に係る電気自動車の監視制御装置500のハードウェア概略構成図である。
【0210】
図5に示すように、該電気自動車の監視制御装置500は、プロセッサ510及びメモリ520を含む。該メモリ520は、実行可能なコンピュータプログラムを記憶する。該プロセッサ510は、該コンピュータプログラムの制御に従って、以上のいずれかの方法の実施例における方法を実行する。
【0211】
該電気自動車の監視制御装置500は、
図1に示す電子機器1000であってもよい。
【0212】
以上の電気自動車の監視制御装置500の各モジュールは、本実施例におけるプロセッサ510がメモリ520に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現されてもよく、他の回路構成により実現されてもよく、ここでは限定しない。
【0213】
本願は、システム、方法及び/又はコンピュータプログラム製品であってもよい。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本願の各態様を実現させるためのコンピュータ可読プログラム命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0214】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用される命令を保持し記憶することができる有形のデバイスであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス又は上述の任意の適切な組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピーディスク、機械的符号化デバイス、例えば、命令が記憶されたパンチカード又は溝内の突起構造、及び上述の任意の適切な組み合わせを含む。ここで使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、無線電波若しくは他の自由に伝播する電磁波、導波管若しくは他の伝送媒体を介して伝播する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、又は電線を介して伝送される電気信号などの瞬間的な信号そのものとして解釈されない。
【0215】
ここで説明されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体から各コンピューティング/処理デバイスにダウンロードすることができるか、又はネットワーク、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク及び/又は無線ネットワークを介して外部コンピュータ又は外部記憶デバイスにダウンロードすることができる。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光ファイバ伝送、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ及び/又はエッジサーバを含んでもよい。各コンピューティング/処理デバイスのネットワークアダプタカード又はネットワークインタフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、各コンピューティング/処理デバイスのコンピュータ可読記憶媒体に記憶するために、該コンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0216】
本願の動作を実行するためのコンピュータプログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語及びC言語若しくは同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれたソースコード又はオブジェクトコードであってもよい。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザーのコンピュータ上で完全に実行されてもよく、ユーザーのコンピュータ上で部分的に実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、ユーザーのコンピュータ上で部分的に実行され、リモートコンピュータ上で部分的に実行されてもよく、リモートコンピュータ又はサーバ上で完全に実行されてもよい。リモートコンピュータのシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザーのコンピュータに接続されてもよく、外部コンピュータに(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)接続されてもよい。いくつかの実施例では、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又はプログラマブル論理アレイ(PLA)などの電子回路をパーソナライズし、該電子回路は、コンピュータ可読プログラム命令を実行することにより本願の各態様を実現することができる。
【0217】
本願の各態様は、本願の実施例に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各ブロック及びフローチャート及び/又はブロック図中の各ブロックの組み合わせは、いずれもコンピュータ可読プログラム命令によって実現することができることを理解すべきである。
【0218】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されることにより、マシンを生成し、それにより、これらの命令がコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図中の1つ以上のブロックに規定された機能/動作を実現する装置を生成することができる。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、これらの命令は、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置及び/又は他のデバイスに特定の方式で動作することを指示する。それにより、命令が記憶されたコンピュータ可読媒体は、フローチャート及び/又はブロック図中の1つ以上のブロックに規定された機能/動作の各態様を実現する命令を含む製造品を含む。
【0219】
コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他のデバイスにロードされてもよく、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させ、コンピュータにより実現されるプロセスを生成させる。それにより、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他のデバイス上で実行される命令は、フローチャート及び/又はブロック図中の1つ以上のブロックに規定された機能/動作を実現する。
【0220】
図面中のフローチャート及びブロック図は、本願の複数の実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の可能なアーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図中の各ブロックは、モジュール、プログラムセグメント、又は命令の一部を表すことができ、上記モジュール、プログラムセグメント、又は命令の一部は、規定された論理機能を実現するための1つ以上の実行可能な命令を含む。いくつかの代替的な実現において、ブロックで表される機能は、図面で表される順序とは異なる順序で発生し得る。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、関連する機能に応じて逆順に実行されてもよい。なお、ブロック図及び/又はフローチャート中の各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャート中のブロックの組み合わせは、規定された機能若しくは動作を実行する、ハードウェアに基づく専用システムで実現されてもよく、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアによって実現されることと、ソフトウェアによって実現されることと、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現されることとはいずれも等価であることは、当業者に周知である。
【0221】
以上、本願の各実施例を説明し、上記説明は、例示的なものであり、網羅的なものではなく、開示された各実施例に限定されない。多くの修正及び変更は、説明された各実施例の範囲及び精神から逸脱することなく、当業者に明らかである。本明細書で使用される用語の選択は、各実施例の原理、実際の適用又は市場での技術的改良を最もよく解釈するために、又は当業者が本明細書に開示された各実施例を理解できるようにすることを意図する。本願の範囲は、添付した特許請求の範囲により限定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得するステップ(S210)であって、前記第1構成ファイルが第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含む、ステップ(S210)と、
前記第1構成ファイルに基づいて、前記第1機能情報、前記第1CAN通信プロトコル情報及び前記第1スタイル情報を取得するステップ(S220)と、
前記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得するステップ(S230)と、
前記第1スタイル情報及び前記目標機能の構成情報に基づいて、前記目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成するステップ(S240)と、
前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップ(S250)と、
を含むことを特徴とする電気自動車の監視制御方法。
【請求項2】
前記第1電気自動車に対して行われる前記監視制御処理は、監視処理、校正処理、シミュレーション処理及び制御処理のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記表示コンテンツが電気自動車の情報を調べるための第1コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第1コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第1アルゴリズムを決定するステップ(S250a1)と、
前記第1アルゴリズムに基づいて、前記第1電気自動車がCANネットワークバスを介して報告した情報を処理して、第1処理結果を取得するステップ(S250a2)と、
前記第1コンテンツに基づいて、前記第1処理結果を前記設定表示インタフェースに表示するステップ(S250a3)と、
を含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1アルゴリズムは、
監視処理に対応する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記表示コンテンツが校正を実現するための第2コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
前記第2コンテンツに対する外部からの第1入力情報に応答して、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第2コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第2アルゴリズムを決定するステップ(S250b1)と、
前記第2アルゴリズムに基づいて、前記第1入力情報に対応する校正命令を取得するステップ(S250b2)と、
前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記校正命令を実行して、前記第1入力情報を前記電池管理システムに書き込むステップ(S250b3)と、
を含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2アルゴリズムは、
校正処理に対応する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記表示コンテンツがシミュレーションを実現するための第3コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
前記第3コンテンツに対する外部からの第2入力情報に応答して、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第3コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第3アルゴリズムを決定するステップ(S250c1)と、
前記第3アルゴリズムに基づいて、設定モジュールとして機能して、CANネットワークバスを介して前記第2入力情報を前記第1電気自動車の電池管理システムに送信するステップ(S250c2)と、を含み、
前記設定モジュールは、前記第1電気自動車のマイクロコントローラユニット、車両コントローラ、電子制御ユニット、基板管理コントローラ、トータル流通システムのうちのいずれか1つを含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記第3アルゴリズムは、
シミュレーション処理に対応する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記表示コンテンツが電気自動車を制御するための第4コンテンツを含む場合に、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
前記第4コンテンツに対する外部からの第1操作に応答して、前記第1機能情報と、前記第1CAN通信プロトコル情報のうちの前記第4コンテンツに対応するCAN通信プロトコル情報とに基づいて、第4アルゴリズムを決定するステップ(S250d1)と、
前記第4アルゴリズムに基づいて、前記第1操作に対応する制御命令を取得するステップ(S250d2)と、
前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記制御命令を実行するステップ(S250c3)と、
を含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記第4アルゴリズムは、前記制御処理に対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第4コンテンツは、少なくとも1つの第1コントロールと、少なくとも1つの第2コントロールと、各前記第1コントロールに対応する情報入力ボックスと、を含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1操作に対応する制御命令を取得するステップの前に、前記方法は、
前記第1操作がいずれかの
情報入力ボックスに制御情報を入力する操作を含む場合に、入力された制御情報と、前記構成情報のうちの
第1コントロールに対応する構成コンテンツとを取得するステップ(A1)と、
前記第1操作がいずれかの
第2コントロールをトリガーする操作を含む場合に、前記構成情報のうちの前記第2コントロールに対応する構成コンテンツを取得するステップ(A2)と、
取得された制御情報及び構成コンテンツに基づいて、前記第1操作に対応する制御命令を取得するステップを実行するステップ(A3)と、
を更に含むことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記制御命令を実行するステップの後に、前記方法は、
前記第1電気自動車の電池管理システムに対して制御処理を行った第2処理結果を取得するステップ(S250c4)と、
前記第1スタイル情報に基づいて、前記第2処理結果を
前記設定表示インタフェースに表示するステップ(S250c5)と、
を更に含むことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項14】
前記第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得するステップは、
現在の監視制御モードが開発者モードに対応する場合に、ローカルメモリに記憶された前記第1構成ファイルを取得するステップ(B1)と、
現在の監視制御モードが前記開発者モードに対応しない場合に、リモートサーバに記憶された前記第1構成ファイルを取得するステップ(B2)と、
を含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項15】
ローカルメモリに記憶された前記第1構成ファイルを取得するステップの前に、前記方法は、
現在の監視制御モードが前記開発者モードに対応する場合に、構成ファイルを編集するための操作に応答して、前記第1構成ファイルを取得するステップと、
前記第1構成ファイルを前記ローカルメモリに記憶するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップは、
現在の監視制御モードが
開発者モードに対応する場合に、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うステップと、
前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行った第3処理結果を取得するステップ(C1)と、
前記第3処理結果が前記第1構成ファイルに対応する設定処理結果と一致するか否かを決定するステップ(C2)と、
前記第3処理結果が前記設定処理結果と一致する場合に、
ローカルメモリに記憶された前記第1構成ファイルを
リモートサーバに保存するステップ(C3)と、
を含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項17】
第1取得モジュール(410)と、第2取得モジュール(420)と、第3取得モジュール(430)と、第1処理モジュール(440)と、第2処理モジュール(450)と、を含み、
第1取得モジュール(410)は、第1電気自動車に対応する第1構成ファイルを取得し、前記第1構成ファイルが第1機能情報、第1CAN通信プロトコル情報及び第1スタイル情報を含み、
第2取得モジュール(420)は、前記第1構成ファイルに基づいて、前記第1機能情報、前記第1CAN通信プロトコル情報及び前記第1スタイル情報を取得し、
第3取得モジュール(430)は、前記第1機能情報に対応する目標機能の構成情報を取得し、
第1処理モジュール(440)は、前記第1スタイル情報及び前記目標機能の構成情報に基づいて、前記目標機能の設定表示インタフェースにおける表示コンテンツを構成し、
第2処理モジュール(450)は、前記表示コンテンツ及び前記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、前記第1電気自動車に対して監視制御処理を行うことを特徴とする電気自動車の監視制御装置(400)。
【請求項18】
プロセッサ(510)とメモリ(520)を含み、
前記メモリ(520)は、コンピュータプログラムを記憶し、
前記プロセッサ(510)は、前記コンピュータプログラムを実行して、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法を実現する、電気自動車の監視制御装置(500)。
【請求項19】
プロセッサによって実行されると、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶される、コンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
本願の一実施例では、前記第1電気自動車の電池管理システムを制御して前記制御命令を実行するステップの後に、前記方法は、前記第1電気自動車の電池管理システムに対して制御処理を行った第2処理結果を取得するステップと、前記第1スタイル情報に基づいて、前記第2処理結果を前記設定表示インタフェースに表示するステップと、を更に含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
該電子機器1000は、プロセッサ1100、メモリ1200、インタフェース装置1300、通信装置1400、表示装置1500、入力装置1600、スピーカ1700、マイク1800などを含んでもよいが、これらに限定されない。プロセッサ1100は、中央処理装置CPU、画像処理装置GPU、マイクロプロセッサMCUなどであってもよく、コンピュータプログラムを実行する。該コンピュータプログラムは、例えばx86、Arm、RISC、MIPS、SSEなどのアーキテクチャの命令セットで記述されてもよい。メモリ1200は、例えば、ROM(読み取り専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクなどの不揮発性メモリなどを含む。インタフェース装置1300は、例えば、USBインタフェース、シリアルインタフェース、パラレルインタフェースなどを含む。通信装置1400は、例えば、光ファイバ又はケーブルを用いて有線通信を行ったり、無線通信を行ったりすることができ、具体的には、WiFi(登録商標)通信、ブルートゥース(登録商標)通信、2G/3G/4G/5G通信などを含んでもよい。表示装置1500は、例えば、液晶ディスプレイ、タッチディスプレイなどである。入力装置1600は、例えば、タッチスクリーン、キーボード、体感入力装置などを含んでもよい。スピーカ1700は、音声信号を出力する。マイク1800は、音声信号を収集する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
以上から分かるように、ユーザーは、必要に応じて電気自動車の電池管理システムに対してシミュレーション制御を行うことができ、操作しやすい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0102】
これにより、本願の一実施例では、電気自動車を制御する場合に対して、上記表示コンテンツが電気自動車を制御するための第4コンテンツを含む場合に、上記表示コンテンツ及び上記第1CAN通信プロトコル情報に基づいて、上記第1電気自動車に対して監視制御処理を行う上記ステップS250は、以下のステップS250d1、S250d2及びS250c3を含んでもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0115】
具体的には、第4コンテンツは、少なくとも2種類のコントロールを含んでもよく、そのうちの1種類のコントロールに対して、ユーザーがコントロールをトリガーすれば、対応する制御命令を出すことができ、例えば、各単電池の温度を読み取るコントロールである。他の種類のコントロールに対して、ユーザーが対応する制御データを入力してこそ対応する制御命令を出すことができ、例えば、ユーザーが各単電池の温度を制御するコントロールである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0129】
ステップS250c5では、上記第1スタイル情報に基づいて、上記第2処理結果を上記設定表示インタフェースに表示する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0130】
該ステップでは、ユーザーが予想通りの表示スタイルの処理結果を見るように、電気自動車の監視制御装置は、予め取得されたスタイル情報に基づいて、設定表示インタフェースにおける処理結果の表示スタイルを限定する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0196
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0196】
ステップS317では、上記第1スタイル情報に基づいて、上記第2処理結果を上記設定表示インタフェースに表示する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0206
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0206】
本願の一実施例では、上記第2処理モジュール450は、上記第1電気自動車の電池管理システムに対して制御処理を行った第2処理結果を取得し、上記第1スタイル情報に基づいて、上記第2処理結果を上記設定表示インタフェースに表示する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】