(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】コンバータ
(51)【国際特許分類】
H02M 3/00 20060101AFI20241226BHJP
H02M 3/155 20060101ALI20241226BHJP
H02M 3/28 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
H02M3/00 Y
H02M3/155 Y
H02M3/28 Y
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529958
(86)(22)【出願日】2022-12-14
(85)【翻訳文提出日】2024-05-21
(86)【国際出願番号】 KR2022020321
(87)【国際公開番号】W WO2023121124
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0184399
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100216839
【氏名又は名称】大石 敏幸
(74)【代理人】
【識別番号】100228980
【氏名又は名称】副島 由加里
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】キム,キドン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ビョンナム
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AS01
5H730AS05
5H730ZZ01
5H730ZZ05
5H730ZZ07
(57)【要約】
コンバータは、ハウジング;前記ハウジングに結合され、前記ハウジングの外面から端部が突出する冷媒管;および前記冷媒管の外面に結合されるブラケットを含み、前記ブラケットは、前記冷媒管の外面のうち一部を包む第1ボディーと、前記第1ボディーとヒンジ結合され、前記冷媒管の外面のうち他の一部を包む第2ボディーを含み、前記第1ボディーまたは前記第2ボディーは、外面から突出する突出部を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング;
前記ハウジングに結合され、前記ハウジングの外面から端部が突出する冷媒管;および
前記冷媒管の外面に結合されるブラケットを含み、
前記ブラケットは、前記冷媒管の外面のうち一部を包む第1ボディーと、前記第1ボディーとヒンジ結合され、前記冷媒管の外面のうち他の一部を包む第2ボディーを含み、
前記第1ボディーまたは前記第2ボディーは、外面から突出される突出部を含む、コンバータ。
【請求項2】
前記第1ボディーは、
前記冷媒管の外面に結合される弧状の第1本体部;および
前記第1本体部の外側に配置され、前記ハウジングの外面に結合される第1結合部を含み、
前記突出部は、前記第1本体部の外面に配置される、請求項1に記載のコンバータ。
【請求項3】
前記第2ボディーは、
前記冷媒管の外面に結合される弧状の第2本体部;および
前記第2本体部の外側に配置され、前記ハウジングの外面に結合される第2結合部を含み、
前記突出部は、前記第2本体部の外面に配置される、請求項2に記載のコンバータ。
【請求項4】
前記第1ボディーは、前記第1本体部の外側に配置される第1ヒンジ部を含み、
前記第2ボディーは、前記第2本体部の外側に配置される第2ヒンジ部を含み、
前記第1ヒンジ部と前記第2ヒンジ部に両端が結合されるヒンジピンを含む、請求項3に記載のコンバータ。
【請求項5】
前記突出部は、前記第1本体部の外面に配置される第1突出部と、前記第2本体部の外面に配置される第2突出部を含み、
前記第1突出部と前記第2突出部は、前記冷媒管を中心に相互対称的に配置される、請求項3に記載のコンバータ。
【請求項6】
前記第1結合部は、内面から外面を貫通する第1ホールを含み、
前記ハウジングは、前記第1ホールと向き合う第1螺子ホールを含み、
前記第1ホールを貫通し、前記第1螺子ホールに結合されるスクリューを含む、請求項3に記載のコンバータ。
【請求項7】
前記第1結合部は、内面から外面を貫通する第2ホールを含み、
前記ハウジングは、外面から突出し、前記第2ホールに結合されるリブを含む、請求項6に記載のコンバータ。
【請求項8】
前記第2結合部は、内面から外面を貫通する第3ホールを含み、
前記ハウジングは、前記第3ホールと向き合う第2螺子ホールを含み、
前記第3ホールを貫通し、前記第2螺子ホールに結合されるスクリューを含む、請求項6に記載のコンバータ。
【請求項9】
前記第1結合部の外面には他の領域より陥没する形状の段差領域を含み、
前記第2結合部は、前記段差領域に結合され、前記第1ホールと向き合う第3ホールを含み、
前記スクリューは、前記第3ホールおよび前記第1ホールを貫通し、前記第1螺子ホールに結合される、請求項6に記載のコンバータ。
【請求項10】
前記冷媒管は、他の領域より断面積が大きく形成されるガイドを含み、
前記ブラケットは、前記ガイドと前記ハウジングの外面との間に配置される、請求項1に記載のコンバータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、コンバータに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の電気装置としては、エンジン電気装置(始動装置、点火装置、充電装置)と灯火装置が一般的的であるが、近年、車両がより電子制御化されることにより、シャーシ電気装置を含むほとんどのシステムが電機電子化されている傾向にある。
【0003】
自動車に設置されるランプ、オーディオ、ヒーター、エアコンなどの各種電装品は、自動車停止時にはバッテリーから電源を供給され、走行時には発電機から電源を供給されるようになっているが、この際、通常の電源電圧として14V系統電源システムの発電容量が使用されている。
【0004】
近年、情報技術産業の発達と伴い、自動車の便宜性増大を目的とする様々な新技術(モーター式パワステアリング、インターネットなど)が車両に組み込まれており、今後も現自動車システムを最大限に利用できる新技術の開発が続く展望である。
【0005】
ソフトまたはハードタイプの区分なく、ハイブリッド電気車両(HEV)は、電装負荷12V)供給のためのDC-DCコンバータ(Low VoltageDC-DC Converter)が設置されている。また、一般ガソリン車両の発電機(オルタネーター)役割をするDC-DCコンバータは、メインバッテリー(普通144V以上の高電圧バッテリー)の高電圧をダウンさせて電装負荷用電圧12Vを供給している。
【0006】
DC-DCコンバータ(DC-DC Converter)とは、ある電圧の直流電源から別の電圧の直流電源に変換する電子回路装置をいい、自動車の電装品、テレビ受像機など様々な領域に使用されている。
【0007】
コンバータは、ハウジングによって外形が形成される。ハウジングの内部には多数の電子部品が配置されている。電子部品は駆動によって熱を発生させる。熱は電子部品の過負荷を引き起こし、設定機能に障害を発生させ、故障を引き起こす可能性がある。したがって、コンバータは、部品の放熱のための冷媒管を含む。冷媒管は、内部に冷媒が流動される流路を含み、両端にそれぞれ冷媒流入部と冷媒排出部が形成される。
【0008】
したがって、冷媒管の両端には、それぞれ流路に冷媒を提供する冷媒提供部と、流路を流動した冷媒を回収する冷媒回収部が結合される。冷媒提供部と冷媒流入部、冷媒排出部と冷媒回収部、即ち、それぞれ異なる構成の接続において、任意の回転を防止するための構造が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本実施例は、冷媒管と冷媒管に結合される構成間の任意に回転を防止して相互に堅固に結合することができ、冷媒の流入および排出が円滑に行われることができるコンバータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本実施例に係るコンバータは、ハウジング;前記ハウジングに結合され、前記ハウジングの外面から端部が突出される冷媒管;および前記冷媒管の外面に結合されるブラケットを含み、前記ブラケットは、前記冷媒管の外面のうち一部を包む第1ボディーと、前記第1ボディーとヒンジ結合され、前記冷媒管の外面のうち他の一部を包む第2ボディーを含み、前記第1ボディーまたは前記第2ボディーは、外面から突出される突出部を含む。
【0011】
前記第1ボディーは、前記冷媒管の外面に結合される弧状の第1本体部;および前記第1本体部の外側に配置され、前記ハウジングの外面に結合される第1結合部を含み、前記突出部は、前記第1本体部の外面に配置することができる。
【0012】
前記第2ボディーは、前記冷媒管の外面に結合される弧状の第2本体部;および前記第2本体部の外側に配置され、前記ハウジングの外面に結合される第2結合部を含み、前記突出部は、前記第2本体部の外面に配置することができる。
【0013】
前記第1ボディーは、前記第1本体部の外側に配置される第1ヒンジ部を含み、前記第2ボディーは、前記第2本体部の外側に配置される第2ヒンジ部を含み、前記第1ヒンジ部と前記第2ヒンジ部に両端が結合されるヒンジピンを含むことができる。
【0014】
前記突出部は、前記第1本体部の外面に配置される第1突出部と、前記第2本体部の外面に配置される第2突出部を含み、前記第1突出部と前記第2突出部は、前記冷媒管を中心に相互対称的に配置することができる。
【0015】
前記第1結合部は、内面から外面を貫通する第1ホールを含み、前記ハウジングは、前記第1ホールと向き合う第1螺子ホールを含み、前記第1ホールを貫通して前記第1螺子ホールに結合されるスクリューを含むことができる。
【0016】
前記第1結合部は、内面から外面を貫通する第2ホールを含み、前記ハウジングは、外面から突出して前記第2ホールに結合されるリブを含むことができる。
【0017】
前記第2結合部は、内面から外面を貫通する第3ホールを含み、前記ハウジングは、前記第3ホールと向き合う第2螺子ホールを含み、前記第3ホールを貫通して前記第2螺子ホールに結合されるスクリューを含むことができる。
【0018】
前記第1結合部の外面には、他の領域より陥没する形状の段差領域を含み、前記第2結合部は、前記段差領域に結合され、前記第1ホールと向き合う第3ホールを含み、前記スクリューは、前記第3ホールおよび前記第1ホールを貫通して前記第1螺子ホールに結合されることができる。
【0019】
前記冷媒管は、他の領域より断面積が大きく形成されるガイドを含み、前記ブラケットは、前記ガイドと前記ハウジングの外面との間に配置することができる。
【発明の効果】
【0020】
本実施例により、ブラケットを介して冷媒管の回転防止構造を実現し、冷媒が提供されたり、回収される領域で冷媒管と他の構成間の結合が堅固に維持される長所がある。
【0021】
また、冷媒管の種類に関係なく、ブラケットだけで回転防止構造を実現することができるので、設計の自由度が増加する長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施例によるコンバータの外管を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施例によるコンバータの側面を示す平面図である。
【
図3】本発明の実施例によるコンバータの分解斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施例によるブラケットの斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施例によるブラケットと冷媒管の結合過程を説明するための図である。
【
図6】本発明の第2実施例によるブラケットの斜視図である。
【
図7】本発明の第2実施例によるブラケットと冷媒管の結合過程を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0024】
ただし、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で実施することができ、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間でその構成要素の一つ以上を選択的に結合、置換して使用することができる。
【0025】
また、本発明の実施例で使用される用語(技術的及び科学的用語を含む)は、明らかに特別に定義されて記載されていない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解される意味に解釈することができ、辞書で定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈することができるだろう。
【0026】
また、本発明の実施例で使用される用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。本明細書において、単数形は、文言で特に言及されていない限り、複数形も含むことができ、「A及び(及び)B、Cのうち少なくとも一つ(または複数)」と記載されている場合、A、B、Cとして組み合わせられるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0027】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用することができる。
【0028】
これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などに限定されるものではない。
【0029】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に接続、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にある別の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0030】
また、各構成要素の「上(の上)または下(の下)に形成または配置されるものとして記載される場合、上(の上)または下(の下)は、二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上の別の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(の上)または下(の下)」で表現される場合、一つの構成要素を基準にして上方向だけでなく、下方向の意味も含むことができる。
【0031】
図1は、本発明の実施例によるコンバータの外管を示す斜視図であり、
図2は、本発明の実施例によるコンバータの側面を示す平面図であり、
図3は、本発明の実施例によるコンバータの分解斜視図であり、
図4は、本発明の第1実施例によるブラケットの斜視図であり、
図5は、本発明の第1実施例によるブラケットと冷媒管の結合過程を説明するための図面である。
【0032】
図1~
図5を参照すると、本発明の第1実施例によるコンバータ10は、ハウジング100によって外形が形成されることができる。前記ハウジング100は、金属またはプラスチック材質で形成することができる。前記ハウジング100内には、前記コンバータ10の駆動のための少なくとも一つ以上の部品が配置される空間が形成されることができる。前記部品は、駆動によって熱を発生させることができる。
【0033】
前記ハウジング100は、本体102とカバー104を含むことができる。前記本体102と前記カバー104との間に前記空間が形成されることができる。前記カバー104は、前記本体102の上面をカバーするように配置することができる。
【0034】
前記ハウジング100の外面には、コネクター120が配置されることができる。前記コネクター120は、前記ハウジング100の上面に配置することができる。前記カバー104は、前記コネクター120が配置されるように溝を含むことができる。前記コネクター120は、複数のピン122と、前記複数のピン122の間を互いに区画する区画部124を含むことができる。前記複数のピン122には外部端子が結合され、これにより高電圧の電源が前記コンバータ10に提供されたり、前記コンバータ10内で変換された低電圧の電源が前記外部端子に提供されたり、前記コンバータ10内の構成と他の構成との間のグラウンド領域の接地構造が実現されることができる。
【0035】
これに加えて、前記コネクター120は、前記コンバータ10と他の構成間の電気的な信号を送受信するための信号端子をさらに含むことができる。
【0036】
前記コンバータ10は、冷媒管200を含むことができる。前記冷媒管200は、前記ハウジング100に結合されることができる。一例として、前記ハウジング100は、前記冷媒管200を収容するように放熱領域130を含むことができ、前記放熱領域130は、前記ハウジング100の外面から外側に突出する形状を有することができる。前記放熱領域130内には、前記冷媒管200が収容される空間132が形成されることができる。前記放熱領域130の両端は、前記ハウジング100の側面を形成することができる。具体的に、前記放熱領域130は、前記ハウジング100のうち、前記本体102に形成することができる。前記カバー104と対向する面の反対面から突出した領域が放熱領域130であり、内部に冷媒管200が収容される空間132が形成されることができる。
【0037】
前記冷媒管200は、パイプ(pipe)形状を有することができる。前記冷媒管200は、金属材質で形成することができる。前記冷媒管200内には、冷媒が流動するように流路202が形成されることができる。前記冷媒管200は、前記放熱領域130内の空間132に配置することができる。前記冷媒管200の両端は、前記放熱領域130の外部に突出することができる。前記冷媒管200の両端は、前記ハウジング100の側面から外側に突出することができる。前記冷媒管200の一端には、前記流路202に冷媒を提供する冷媒流入部210が形成され、前記冷媒管200の他端には前記流路202に沿って流動した冷媒が外部に排出される冷媒排出部220が形成されることができる。前記冷媒管200は、前記冷媒流入部210から前記冷媒排出部220まで定義される単一ラインで形成することができる。前記冷媒管200は、少なくとも1回以上折り曲げられた領域を有することができる。
【0038】
前記冷媒流入部210には、前記流路202に冷媒を提供する冷媒提供部が結合することができる。前記冷媒排出部220には、前記流路202から排出される冷媒を回収する冷媒回収部が結合されることができる。
【0039】
前記冷媒管200は、ガイド250を含むことができる。前記ガイド250は、複数備えられ、前記冷媒流入部210と隣り合う領域と、前記冷媒排出部220と隣り合う領域にそれぞれ配置することができる。前記ガイド250は、前記冷媒管200内の他の領域より断面積が大きく形成されるように、前記冷媒管200の外面から外側に突出する形状を有することができる。前記ガイド250の断面形状は、円形であってもよい。前記複数のガイド250を第1ガイドと第2ガイドでそれぞれ名付ける時、第1ガイドと冷媒流入部210、第2ガイドと冷媒排出部220は、それぞれ所定距離離隔することができる。前記冷媒管200が前記放熱領域130内で結合される時、前記ハウジング100の側面と前記ガイド250は、それぞれ所定距離離隔することができる。
【0040】
前記冷媒管200の外面には、ブラケット300、400が結合することができる。前記ブラケット300、400は、前記ハウジング100の外面に結合することができる。前記ブラケット300、400は、前記ハウジング100の側面に結合することができる。前記ブラケット300、400は、複数備えられ、前記放熱領域130の両端部にそれぞれ配置することができる。前記ブラケット300、400は、前記ハウジング100の外面と前記ガイド250との間に配置することができる。前記ハウジング100の外面と向き合う面を前記ブラケット300、400の内面とし、前記内面と対向して前記ガイド250と向き合う面を前記ブラケット300、400の外面とすると、前記ブラケット300、400の内面は前記ハウジング100の外面に接触し、前記ブラケット300、400の外面は前記ガイド250の内面に接触することができる。したがって、前記ガイド250を介して前記ブラケット300、400が前記ハウジング100の外面に一次的に結合することができる。
【0041】
前記ブラケット300、400の材質は、プラスチックであることができる。
【0042】
説明の便宜上、
図1~
図3では、冷媒流入部210と隣り合う冷媒管200の一端に第1実施例によるブラケット300が配置され、冷媒排出部220と隣り合う冷媒管200の他端に第2実施例によるブラケット400が配置されることを示しているが、冷媒管200の両端には、それぞれ第1実施例によるブラケット300または第2実施例によるブラケット400のいずれか一方のみが選択的に配置することができ、これもまた本発明の技術思想に含まれるものと理解されるべきである。同様に、冷媒流入部210と隣り合う冷媒管200の一端に第2実施例によるブラケット400が配置され、冷媒排出部220と隣り合う冷媒管200の他端に第1実施例によるブラケット300が配置されることもできる。
【0043】
以下、第1実施例によるブラケット300について説明する。
【0044】
前記ブラケット300は、複数のボディーを含むことができる。前記ブラケット300は、第1ボディー310と、第2ボディー330を含むことができる。前記第1ボディー310と前記第2ボディー330は、ヒンジ結合されることができる。
【0045】
前記第1ボディー310は、前記冷媒管200の外面に結合される第1本体部312と、前記第1本体部312の外側に配置され、前記ハウジング100の外面に結合される第1結合部320と、前記第1本体部312の外側に配置され、前記第2ボディー330と結合される第1ヒンジ部326を含むことができる。
【0046】
前記第1本体部312は、弧(arc)形状の断面を有することができる。前記第1本体部312は、半円形の断面を有することができる。前記第1本体部312は、前記第1結合部320の外面から外側に突出する形状であってもよい。前記第1本体部312の内面は、前記冷媒管200の外面のうち一部を包むように配置することができる。
【0047】
前記第1本体部312の外面には外側に突出する第1突出部316が形成されることができる。一例として、前記コンバータ10の側面から見た時、前記第1突出部316は、前記第1本体部312の外面のうち12時方向に配置することができる。前記第1突出部316は他の領域より外側に突出し、前記冷媒流入部210に冷媒提供部が結合される時、または前記冷媒排出部220に前記冷媒回収部が結合される時、前記冷媒提供部または前記冷媒回収部が前記冷媒流入部210または前記冷媒排出部220に対して任意に回転することを防止することができる。一例として、前記冷媒提供部または前記冷媒回収部は、前記第1突出部316が結合される溝を含むことができる。
【0048】
前記第1結合部320は、前記ハウジング100の側面に結合されることができる。前記第1結合部320は、前記第1本体部312の外側に配置することができる。前記第1結合部320は、プレート形状で形成することができる。前記第1結合部320は、前記ハウジング100の側面にねじ結合することができる。前記ハウジング100の側面には、前記第1結合部320がねじ結合するホール138(
図3参照)が形成されることができる。なお、前記第1結合部320は、外面から内面を貫通し、前記ホール138と向き合う第1ホール322が形成されることができる。したがって、前記ブラケット300が前記ハウジング100の側面に結合される時、スクリューが前記第1ホール322を貫通し、前記ハウジング100のホール138にねじ結合することができる。
【0049】
一方、前記第1結合部320は、一面から他面を貫通する第2ホール325を含むことができる。なお、前記第2ホール325と向き合う前記ハウジング100の側面には、前記第2ホール325に結合されるリブ137が形成されることができる。前記第2ホール325の断面積は、前記第1ホール322の断面積より小さく形成することができる。
【0050】
前記第1ヒンジ部326は、前記第1本体部312の外側に配置することができる。前記第1ヒンジ部326は、下面に後述する第2ヒンジ部346の一部を収容するように溝を含むことができる。
【0051】
前記第2ボディー330は、前記冷媒管200の外面に結合される第2本体部332と、前記第2本体部332の外側に配置され、前記ハウジング100の外面に結合される第2結合部340と、前記第2本体部332の外側に配置され、前記第1ボディー310と結合される第2ヒンジ部346を含むことができる。
【0052】
前記第2本体部332は、弧(arc)形状の断面を有することができる。前記第2本体部332は、半円形の断面を有することができる。前記第2本体部332は、前記第2結合部340の外面から外側に突出する形状であってもよい。前記第2本体部332の内面は、前記冷媒管200の外面のうち一部を包むように配置することができる。
【0053】
前記第2本体部332は、前記第1本体部312の下部に配置することができる。前記第2本体部332は、前記第1本体部312と上下方向に対向して配置することができる。前記第1本体部312と前記第2本体部332の結合によって形成された内側空間302(
図4参照)には、前記冷媒管200が結合されることができる。
【0054】
前記第2本体部332の外面には、外側に突出する第2突出部336が形成されることができる。一例として、前記コンバータ10の側面から見た時、前記第2突出部336は、前記第2本体部332の外面のうち6時方向に配置することができる。前記冷媒管200を基準に、前記第2突出部336は、前記第1突出部316と相互対称的に配置することができる。前記第2突出部336は、他の領域より外側に突出し、前記冷媒流入部210に冷媒提供部が結合される時、または前記冷媒排出部220に前記冷媒回収部が結合される時、前記冷媒提供部または前記冷媒回収部が前記冷媒流入部210または前記冷媒排出部220に対して任意に回転することを防止することができる。一例として、前記冷媒提供部または前記冷媒回収部は、前記第2突出部336が結合される溝を含むことができる。
【0055】
前記第2結合部340は、前記ハウジング100の側面に結合することができる。前記第2結合部340は、前記第2本体部332の外側に配置することができる。前記第2結合部340は、プレート形状で形成することができる。前記第2結合部340は、前記ハウジング100の側面にねじ結合することができる。前記ハウジング100の側面には、前記第2結合部340がねじ結合されるホール138(
図3参照)が形成されることができる。なお、前記第2結合部340は、外面から内面を貫通し、前記ホール138と向き合う第3ホール342が形成されることができる。したがって、前記ブラケット300が前記ハウジング100の側面に結合する時、スクリューが前記第3ホール342を貫通し、前記ハウジング100のホール138にねじ結合されることができる。
【0056】
前記第2ヒンジ部346は、前記第2本体部332の外側に配置することができる。前記第2ヒンジ部346は、前記第1ヒンジ部326に結合されることができる。前記ブラケット300は、一端が前記第1ヒンジ部326に結合され、他端が前記第2ヒンジ部346に結合されるヒンジピン(図示せず)を含むことができる。したがって、前記第1ボディー310または前記第2ボディー330は、前記ヒンジピンを中心に相対回転することができる。
【0057】
具体的に、
図5の(a)に示したように、前記リブ137と前記第2ホール325の結合により、前記第1ボディー310が前記ハウジング100の側面に一次的に結合された状態で、前記第2ボディー330が前記ヒンジピンを中心に反時計回りに回転することができる。このとき、
図5の(b)に示したように、前記第2結合部340の前記第3ホール342が前記ハウジング100の側面に形成されたホール138と向き合う位置に配置された時、スクリュー(S)を介して前記ブラケット300が前記ハウジング100の側面にねじ結合することができる。
【0058】
前記のような構造によれば、ブラケット300を介して冷媒管200の回転防止構造を実現し、冷媒が提供されたり、回収される領域で冷媒管と他構成間結合が堅固に維持できる長所がある。
【0059】
また、冷媒管300の種類に関係なく、ブラケット300だけで回転防止構造が実現できるため、設計の自由度が増加できる長所がある。例えば、本実施例では、単一ラインのパイプ形状の冷媒管300を例に挙げて説明したが、これを限定するものではなく、冷媒が流動するパイプの両端に分離可能に結合されるスピゴット(spigot)のような継ぎ目が備えられた形態であったり、冷媒が流動するパイプの両端から折り曲げられる折曲型パイプがさらに具備された形態でも、ブラケット300を介してそれぞれ異なる構成間の回転防止が実現することができる。この場合、前記ブラケット300は、前記スピゴットの外面でも、前記折曲型パイプの外面に結合することができる。
【0060】
以下では第2実施例によるブラケット400について説明する。
【0061】
図6は、本発明の第2実施例によるブラケットの斜視図であり、
図7は、本発明の第2実施例によるブラケットと冷媒管の結合過程を説明するための図面である。
【0062】
本実施例では、他の部分においては第1実施例と同一であり、但し、第1ボディーと第2ボディーの結合において一部相違点がある。したがって、以下では、本実施例の特徴的な部分についてのみ説明をし、残りの部分については第1実施例に関する説明を援用することとする。
【0063】
図6および
図7を参照すると、前記ブラケット400は、複数のボディーを含むことができる。前記ブラケット400は、第1ボディー410と、第2ボディー430を含むことができる。前記第1ボディー410と前記第2ボディー430は、ヒンジ結合されることができる。
【0064】
前記第1ボディー410は、冷媒管の外面に結合される第1本体部412と、前記第1本体部412の外側に配置され、前記ハウジング100の外面に結合される第1結合部420と、前記第1本体部412の外側に配置され、前記第2ボディー430と結合される第1ヒンジ部426を含むことができる。
【0065】
前記第1本体部412は、弧(arc)形状の断面を有することができる。前記第1本体部412は、前記第1結合部420の外面から外側に突出する形状であってもよい。前記第1本体部412の内面は、前記冷媒管の外面のうち一部を包むように配置することができる。
【0066】
前記第1本体部412の外面には、外側に突出する第1突出部416が形成されることができる。一例として、前記コンバータの側面から見た時、前記第1突出部416は、前記第1本体部412の外面のうち12時方向に配置されることができる。前記第1突出部416は、他の領域より外側に突出し、前記冷媒流入部に冷媒提供部が結合する時、または前記冷媒排出部に前記冷媒回収部が結合する時、前記冷媒提供部または前記冷媒回収部が前記冷媒流入部または前記冷媒排出部に対して任意に回転することを防止することができる。一例として、前記冷媒提供部または前記冷媒回収部は、前記第1突出部416が結合される溝を含むことができる。
【0067】
前記第1結合部420は、前記ハウジングの側面に結合することができる。前記第1結合部420は、前記第1本体部412の外側に配置することができる。前記第1結合部420は、プレート形状で形成することができる。前記第1結合部420は、前記ハウジングの側面にねじ結合することができる。前記ハウジングの側面には、前記第1結合部420がねじ結合するホール138が形成されることができる。なお、前記第1結合部420は、外面から内面を貫通し、前記ホール138と向き合う第1ホール428が形成されることができる。したがって、前記ブラケット400が前記ハウジングの側面に結合する時、スクリューが前記第1ホール428を貫通し、前記ハウジングのホール138にねじ結合することができる。
【0068】
一方、前記第1結合部420は、一面から他面を貫通する第2ホール422を含むことができる。なお、前記第2ホール422と向き合う前記ハウジングの側面には、前記第2ホール422に結合されるリブ137が形成されることができる。前記第2ホール422の断面積は、前記第1ホール428の断面積より小さく形成することができる。
【0069】
前記第1結合部420は、厚さが異なる2以上の領域を含むことができる。前記2以上の領域は、前記第1結合部420の外面で相互段差を付けて配置されることができる。例えば、前記第1結合部420の外面には、他の領域より内側に陥没する形状の段差領域427(
図7)が形成されることができる。前記段差領域427の厚さは、前記第1結合部420の他の領域の厚さより小さいことができる。前記段差領域427には、前記第1ホール428が形成されることができる。前記段差領域427は、前記第1結合部420の円周方向を基準に、一側端部に配置されることができる。
【0070】
前記第1ヒンジ部426は、前記第1本体部412の外側に配置することができる。前記第1ヒンジ部426は、下面に後述する第2ヒンジ部446の一部を収容するように溝を含むことができる。
【0071】
前記第2ボディー430は、前記冷媒管の外面に結合される第2本体部432と、前記第2本体部432の外側に配置され、前記段差領域427の外面に結合される第2結合部440と、前記第2本体部432の外側に配置され、前記第1ボディー410と結合される第2ヒンジ部446を含むことができる。
【0072】
前記第2本体部432は、弧(arc)形状の断面を有することができる。前記第2本体部432の円周方向の長さは、前記第1本体部412の円周方向の長さより長く形成することができる。前記第2本体部432の内面は、前記冷媒管の外面のうち一部を包むように配置することができる。
【0073】
前記第2本体部432は、前記第1本体部412の下部に配置することができる。前記第2本体部432は、前記第1本体部412と上下方向に配置することができる。前記第2本体部432の両端は、前記第1本体部412の両端と接触されることができる。前記第1本体部412と前記第2本体部432の結合によって形成された内側空間には、前記冷媒管が結合されることができる。
【0074】
前記第2本体部432の外面には、外側に突出する第2突出部436が形成されることができる。一例として、コンバータの側面から見た時、前記第2突出部436は、前記第2本体部432の外面のうち6時方向に配置することができる。前記冷媒管を基準に、前記第2突出部436は、前記第1突出部416と相互対称的に配置することができる。前記第2突出部436は、他の領域より外側に突出し、前記冷媒流入部に冷媒提供部が結合する時、または前記冷媒排出部に前記冷媒回収部が結合する時、前記冷媒提供部または前記冷媒回収部が前記冷媒流入部または前記冷媒排出部に対して任意に回転することを防止することができる。一例として、前記冷媒提供部または前記冷媒回収部は、前記第2突出部436が結合される溝を含むことができる。
【0075】
前記第2結合部440は、前記第1結合部420の外面に結合されることができる。前記第2結合部440は、前記第1結合部420とオーバーラップされるように配置することができる。前記第2結合部440は、前記段差領域427の外面に結合することができる。前記第2結合部440と前記第1結合部420の結合時、前記第2結合部440の外面は、前記段差領域427を除いた前記第1結合部420の外面の他の領域と同一平面を形成することができる。
【0076】
前記第2結合部440は、前記第2本体部432の外側に配置されることができる。前記第2結合部440は、前記ハウジングの側面にねじ結合されることができる。前記ハウジングの側面には、前記第2結合部440がねじ結合されるホール138が形成されることができる。なお、前記第2結合部440は、外面から内面を貫通し、前記ホール138および前記第1結合部420の第1ホール428と向き合う第3ホール442が形成されることができる。したがって、前記ブラケット400が前記ハウジングの側面に結合する時、スクリューが前記第3ホール442および前記第1ホール428を貫通し、前記ハウジングのホール138にねじ結合することができる。
【0077】
前記第2ヒンジ部446は、前記第2本体部432の外側に配置することができる。前記第2ヒンジ部446は、前記第1ヒンジ部426に結合されることができる。前記ブラケット400は、一端が前記第1ヒンジ部426に結合され、他端が前記第2ヒンジ部446に結合されるヒンジピン(図示せず)を含むことができる。したがって、前記第1ボディー410または前記第2ボディー430は、前記ヒンジピンを中心に相対回転することができる。
【0078】
具体的に、
図7の(a)に示したように、前記リブ137(
図3参照)と前記第2ホール422の結合により、前記第1ボディー410が前記ハウジングの側面に一次的に結合された状態で、前記第2ボディー430が前記ヒンジピンを中心に反時計回りに回転することができる。このとき、
図7の(b)に示したように、前記第2結合部440の前記第3ホール442が前記第1結合部420の第1ホール428と向き合う位置に配置された時、スクリュー(S)を介して前記ブラケット400が前記ハウジングの側面にねじ結合されることができる。
【0079】
以上、本発明の実施例を構成する全ての構成要素が一つに結合したり、結合して動作するものとして説明したが、本発明は必ずしもこのような実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の目的の範囲内であれば、その全ての構成要素が一つ以上に選択的に結合して動作することも可能である。また、前記で記載された「含む」、「構成する」または「有する」などの用語は、特に反対の記載がない限り、当該構成要素が内在することができることを意味するものであり、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことができるものと解釈されるべきである。技術的または科学的な用語を含むすべての用語は、別段の定義がない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。辞書で定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されるべきであり、本発明で明確に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味に解釈されない。
【0080】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するものではなく、説明するためのものであり、これらの実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【国際調査報告】