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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】供給システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/42 20200101AFI20241226BHJP
   A24F 40/485 20200101ALI20241226BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/485
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531228
(86)(22)【出願日】2022-12-09
(85)【翻訳文提出日】2024-07-08
(86)【国際出願番号】 GB2022053160
(87)【国際公開番号】W WO2023118797
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】2118836.2
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ロスウェル, ハワード
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC17
4B162AC33
(57)【要約】
本発明は、ハウジングと、少なくとも1つの細長いスロットを有する略平面状エアロゾル生成構成要素とを備え、エアロゾル生成構成要素が、ハウジング内に少なくとも部分的に収容され、ハウジングが、エアロゾル化可能材料をエアロゾル生成構成要素に供給することができる毛管ギャップを画定し、毛管ギャップと1つの、複数の、または各細長いスロットとが重ならない、非燃焼式エアロゾル供給システムで使用するための物品に関する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、少なくとも1つの細長いスロットを有する略平面状エアロゾル生成構成要素とを備え、前記エアロゾル生成構成要素が、前記ハウジング内に少なくとも部分的に収容され、前記ハウジングが、エアロゾル化可能材料を前記エアロゾル生成構成要素に供給することができる毛管ギャップを画定し、前記毛管ギャップと、1つの、複数の、または各細長いスロットとが重ならない、非燃焼式エアロゾル供給システムで使用するための物品。
【請求項2】
1つの、複数の、または各細長いスロットが、前記毛管ギャップの内側に設けられる、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
1つの、複数の、または各細長いスロットが、少なくとも1つの細長いアパーチャを設けるように細長いスリットに接続される、請求項1または2に記載の物品。
【請求項4】
1つの、複数の、または各細長いスリットと前記毛管ギャップとが重なる、請求項1~3のいずれか一項に記載の物品。
【請求項5】
前記エアロゾル生成構成要素が略平面である、請求項1~4のいずれか一項に記載の物品。
【請求項6】
前記エアロゾル生成構成要素が、エアロゾル化可能材料を受容してエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化可能材料供給セクションと、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化セクションと、を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の物品。
【請求項7】
1つの、複数の、または各細長いスロットが、前記エアロゾル化セクションに設けられる、請求項6に記載の物品。
【請求項8】
前記エアロゾル化セクションと前記毛管ギャップとが重ならない、請求項6または7に記載の物品。
【請求項9】
前記エアロゾル化セクションが前記毛管ギャップの内側に設けられる、請求項6~8のいずれか一項に記載の物品。
【請求項10】
前記エアロゾル化可能材料供給セクションと前記毛管ギャップとが重なる、請求項6~9のいずれか一項に記載の物品。
【請求項11】
1つの、複数の、または各細長いスロットが、少なくとも1つの細長いアパーチャを設けるように細長いスリットに接続され、1つの、複数の、または各スリットが、前記エアロゾル化可能材料供給セクションに設けられる、請求項6~10のいずれか一項に記載の物品。
【請求項12】
前記ハウジングが、前記毛管ギャップを画定するように離間した第1のキャリア構成要素および第2のキャリア構成要素を備える、請求項1~11のいずれか一項に記載の物品。
【請求項13】
前記エアロゾル生成構成要素が、1つまたは複数の電気コネクタを備える、請求項1~12のいずれか一項に記載の物品。
【請求項14】
エアロゾル形成チャンバおよびエアロゾル化可能材料のためのリザーバのうちの1つまたは複数を備える、請求項1~13のいずれか一項に記載の物品。
【請求項15】
前記エアロゾル生成構成要素が、多孔質材料から形成される、請求項1~14のいずれか一項に記載の物品。
【請求項16】
前記エアロゾル生成構成要素が、導電性材料から形成される、請求項1~15のいずれか一項に記載の物品。
【請求項17】
前記エアロゾル生成構成要素が、単一層から形成される、請求項1~16のいずれか一項に記載の物品。
【請求項18】
前記エアロゾル生成構成要素が、織り構造、メッシュ構造、布帛構造、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造から形成される、請求項1~17のいずれか一項に記載の物品。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか一項に記載の物品と、電源およびコントローラのうちの1つまたは複数を備えるデバイスと、を備える、非燃焼式エアロゾル供給システム。
【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本発明は、供給システム、特に非燃焼式エアロゾル供給システムおよび前記エアロゾル供給システムの構成要素に関する。
【背景】
【0002】
ユーザによる吸入のためのエアロゾルを生成する非燃焼式エアロゾル供給システムが、当技術分野で知られている。そのようなシステムは、典型的には、エアロゾル化可能材料をエアロゾルに変換することができるエアロゾル生成構成要素を備える。いくつかの例では、生成されるエアロゾルは凝縮エアロゾルであり、エアロゾル化可能材料が最初に気化され、次いでエアロゾルに凝縮可能になる。他の例では、生成されるエアロゾルは、エアロゾル化可能材料の霧化から生じるエアロゾルである。そのような霧化は、例えば、空気流に同伴される材料の小さな粒子を形成するようにエアロゾル化可能材料を振動に供することによって、機械的にもたらされ得る。あるいは、このような霧化は、静電的に、または圧力を使用するなどの他の方法でもたらされてもよい。
【0003】
そのようなエアロゾル供給システムは、ユーザが吸入するエアロゾルを生成することを意図しているため、生成されるエアロゾルの特性を考慮する必要がある。これらの特性には、エアロゾルの粒子のサイズ、生成されるエアロゾルの総量などが含まれ得る。
【0004】
エアロゾル供給システムが、例えばeシガレットまたは同様の製品として喫煙体験を模擬するために使用される場合、ユーザは特定の感覚体験がシステムの使用から生じることを期待し得るので、これらの様々な特性の制御は特に重要である。
【0005】
これらの特性の改善された制御を有するエアロゾル送達システムを提供することが望ましいであろう。
【概要】
【0006】
本開示の第1の態様によれば、少なくとも1つの細長いスリットを含み、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅が最大0.3mmである、エアロゾル生成構成要素が提供される。
【0007】
1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は、0mmより大きい。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は最大0.25mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は、少なくとも0.05mm、または少なくとも0.1mm、または少なくとも0.15mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は、0.05mm~約0.3mm、または0.05mm~0.3mm、または0.1mm~0.3mm、または0.15mm~0.25mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は約0.2mmである。
【0008】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、略平面である。
【0009】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、本明細書で定義される複数の細長いスリットを含む。
【0010】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットは、複数の細長いスリットセクションを含む。
【0011】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットセクションは、略直線である。
【0012】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットセクションは、湾曲している。いくつかの例では、湾曲は、略平面状エアロゾル生成構成要素の平面内にある。
【0013】
いくつかの例では、細長いスリットセクションの少なくとも2つは、互いに非平行である。
【0014】
いくつかの例では、細長いスリットセクションの少なくとも2つは、互いに斜めに傾斜している。
【0015】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットは、エアロゾル生成構成要素の周縁で開口している。
【0016】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットは、エアロゾル生成構成要素の周縁によって囲まれている。
【0017】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、エアロゾル化可能材料を受容するように構成されたエアロゾル化可能材料供給セクションと、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化セクションとを備える。
【0018】
エアロゾル化セクションは、エアロゾル生成構成要素が到達する最高温度の50%以内、または60%以内、または70%以内、または80%以内、または90%以内の温度を経験するセクションとして特徴付けることができる。
【0019】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットは、エアロゾル化セクションに設けられる。
【0020】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットは、エアロゾル化可能材料供給セクション内に延在しない。言い換えれば、1つの、複数の、または各細長いスリットは、エアロゾル化セクションに限られてもよい。
【0021】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットは、細長いスロットに接続される。
【0022】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットは、エアロゾル化セクションに設けられる。
【0023】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットは、エアロゾル化可能材料供給セクション内に延在しない。
【0024】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットは、エアロゾル化可能材料供給セクションに設けられる。
【0025】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットの幅は、0.3mmより大きいか、または少なくとも0.35mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットの幅は、最大3mm、または最大2.5mm、または最大2mm、または最大1.5mm、または最大1mm、または最大0.8mm、または最大0.7mm、または最大0.6mm、または最大0.55mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットの幅は、0.3mmより大きく最大1mm、または0.3mmより大きく最大0.8mm、または0.3mmより大きく最大0.6mm、または0.3mmより大きく最大0.55mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットの幅は、0.25mm~1mm、または0.25mm~0.8mm、または0.25mm~0.6mm、または0.35mm~0.55mm、または0.4mm~0.5mmである。
【0026】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、1つまたは複数の電気コネクタを備える。
【0027】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、多孔質材料から形成される。
【0028】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、導電性材料から形成される。いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、単一層から形成される。
【0029】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、織り構造、メッシュ構造、布帛構造、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造から形成される。
【0030】
本開示の一態様では、本開示の前の態様によるエアロゾル生成構成要素と、エアロゾル形成チャンバおよびエアロゾル化可能材料のためのリザーバの1つまたは複数とを備える、非燃焼式エアロゾル供給システムの一部として使用するための物品が提供される。
【0031】
本開示の一態様では、本開示の前の態様による物品と、電源およびコントローラの1つまたは複数を備えるデバイスとを備える、非燃焼式エアロゾル供給システムが提供される。
【0032】
本開示の一態様では、少なくとも1つの湾曲した細長いアパーチャを含むエアロゾル生成構成要素が提供される。
【0033】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、本明細書で定義される複数の湾曲した細長いアパーチャを含む。
【0034】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャは、アパーチャの一端からアパーチャの他端まで曲率が増加する。
【0035】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャは、その長さの少なくとも一部に沿って湾曲している。湾曲したアパーチャ部分は、エアロゾル生成構成要素の周縁に向かって設けられてもよい。これは、使用時に、望ましくない場所で「ホットスポット」が発生することを低減するのに役立ち得る。湾曲したアパーチャ部分は、エアロゾル化可能材料供給セクションに設けられてもよい。
【0036】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャは、略その全長に沿って湾曲している。
【0037】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、略平面である。
【0038】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャの曲率は、略平面状エアロゾル生成構成要素の平面内にある。
【0039】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャは、直線部分に接続された湾曲部分を含む。
【0040】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャは、スリット部分に接続されたスロット部分を含む。
【0041】
いくつかの例では、スロット部分の幅は、0.3mmより大きい。
【0042】
いくつかの例では、スロット部分の幅は、0.3mmより大きいか、または少なくとも0.35mmである。いくつかの例では、スロット部分の幅は、最大3mm、または最大2.5mm、または最大2mm、または最大1.5mm、または最大1mm、または最大0.8mm、または最大0.7mm、または最大0.6mm、または最大0.55mmである。いくつかの例では、スロット部分の幅は、0.3mmより大きく最大1mm、または0.3mmより大きく最大0.8mm、または0.3mmより大きく最大0.6mm、または0.3mmより大きく最大0.55mmである。いくつかの例では、スロット部分の幅は、0.25mm~1mm、または0.25mm~0.8mm、または0.25mm~0.6mm、または0.35mm~0.55mm、または0.4mm~0.5mmである。
【0043】
いくつかの例では、スリット部分の幅は、最大0.3mmである。
【0044】
スリット部分の幅は、0mmより大きい。いくつかの例では、スリット部分は、最大0.25mmの幅を有する。いくつかの例では、スリット部分の幅は、少なくとも0.05mm、または少なくとも0.1mm、または少なくとも0.15mmである。いくつかの例では、スリット部分の幅は、0.05mm~0.3mm、または0.1mm~0.3mm、または0.15mm~0.25mmである。いくつかの例では、スリット部分の幅は、約0.2mmである。
【0045】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャは、エアロゾル生成構成要素の周縁で開口している。
【0046】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャは、エアロゾル生成構成要素の周縁によって囲まれている。
【0047】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、エアロゾル化可能材料を受容してエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化可能材料供給セクションと、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化セクションとを備える。
【0048】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャは、スリット部分に接続されたスロット部分を含み、1つの、複数の、または各スロット部分は、エアロゾル化セクションに設けられる。
【0049】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャは、スリット部分に接続されたスロット部分を含み、1つの、複数の、または各スリット部分は、エアロゾル化可能材料供給セクションに設けられる。
【0050】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、1つまたは複数の電気コネクタを備える。
【0051】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、多孔質材料から形成される。
【0052】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、導電性材料から形成される。
【0053】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、単一層から形成される。
【0054】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、織り構造、メッシュ構造、布帛構造、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造から形成される。
【0055】
本開示の一態様では、前の態様によるエアロゾル生成構成要素と、エアロゾル形成チャンバおよびエアロゾル化可能材料のためのリザーバの1つまたは複数とを備える物品が提供される。
【0056】
本開示の一態様では、前の態様による物品と、電源およびコントローラの1つまたは複数を備えるデバイスとを備える、非燃焼式エアロゾル供給システムが提供される。
【0057】
本開示の一態様では、ハウジングと、少なくとも1つの細長いスロットを有する略平面状エアロゾル生成構成要素とを備え、エアロゾル生成構成要素が、ハウジング内に少なくとも部分的に収容され、ハウジングが、エアロゾル化可能材料をエアロゾル生成構成要素に供給することができる毛管ギャップを画定し、毛管ギャップと1つの、複数の、または各細長いスロットとが重ならない、非燃焼式エアロゾル供給システムで使用するための物品が提供される。
【0058】
略平面状エアロゾル生成構成要素は、本明細書で定義される複数の細長いスロットを含んでもよい。
【0059】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットは、毛管ギャップの内側に設けられる。
【0060】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットは、少なくとも1つの細長いアパーチャを設けるように細長いスリットに接続される。
【0061】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットと毛管ギャップとは重なる。
【0062】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は、0mmより大きい。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は、最大0.3mm、または最大0.25mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は、少なくとも0.05mm、または少なくとも0.1mm、または少なくとも0.15mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は、0.05mm~0.3mm、または0.1mm~0.3mm、または0.15mm~0.25mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅は約0.2mmである。
【0063】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットの幅は、0.3mmより大きいか、または少なくとも0.35mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットの幅は、最大3mm、または最大2.5mm、または最大2mm、または最大1.5mm、または最大1mm、または最大0.8mm、または最大0.7mm、または最大0.6mm、または最大0.55mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットの幅は、0.3mmより大きく最大1mm、または0.3mmより大きく最大0.8mm、または0.3mmより大きく最大0.6mm、または0.3mmより大きく最大0.55mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットの幅は、0.25mm~1mm、または0.25mm~0.8mm、または0.25mm~0.6mm、または0.35mm~0.55mm、または0.4mm~0.5mmである。
【0064】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、略平面である。
【0065】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、エアロゾル化可能材料を受容してエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化可能材料供給セクションと、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化セクションとを備える。
【0066】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各スロットは、エアロゾル化セクションに設けられる。
【0067】
いくつかの例では、エアロゾル化セクションと毛管ギャップとは重ならない。
【0068】
いくつかの例では、エアロゾル化セクションは、毛管ギャップの内側に設けられる。
【0069】
いくつかの例では、エアロゾル化可能材料供給セクションと毛管ギャップとは重なる。
【0070】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロットは、少なくとも1つの細長いアパーチャを設けるように細長いスリットに接続され、1つの、複数の、または各スリットは、エアロゾル化可能材料供給セクションに設けられる。
【0071】
いくつかの例では、ハウジングは、第1のキャリア構成要素と第2のキャリア構成要素との間に毛管ギャップを画定するように離間した第1のキャリア構成要素および第2のキャリア構成要素を備える。
【0072】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、1つまたは複数の電気コネクタを備える。
【0073】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、多孔質材料から形成される。
【0074】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、導電性材料から形成される。
【0075】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、単一層から形成される。
【0076】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素は、織り構造、メッシュ構造、布帛構造、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造から形成される。
【0077】
いくつかの例では、物品は、エアロゾル形成チャンバおよびエアロゾル化可能材料のためのリザーバの1つまたは複数を備える。
【0078】
本開示の一態様では、本開示の前の態様による物品と、電源およびコントローラの1つまたは複数を備えるデバイスとを備える、非燃焼式エアロゾル供給システムが提供される。
【0079】
空気流チャネルおよび/またはエアロゾル生成チャンバおよび/またはエアロゾル生成構成要素が分離可能であるようにシステムを構成することが可能である。例えば、物品は、空気流チャネルおよび/またはエアロゾル生成チャンバおよび/またはエアロゾル生成構成要素が分離可能であるモジュール式形態で提供されてもよい。
【0080】
本開示の別の態様によれば、以下が提供される。
【0081】
A1.少なくとも1つの湾曲した細長いアパーチャを含むエアロゾル生成構成要素。
【0082】
A2.1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャが、アパーチャの一端からアパーチャの他端まで曲率が増加する、条項A1に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0083】
A3.1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャが、その長さの少なくとも一部に沿って湾曲している、条項A1またはA2に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0084】
A4.1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャが、略その全長に沿って湾曲している、条項A1~A3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0085】
A5.エアロゾル生成構成要素が略平面である、条項A1~A4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0086】
A6.1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャが、直線部分に接続された湾曲部分を含む、条項A1~A5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0087】
A7.1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャが、スリット部分に接続されたスロット部分を含む、条項A1~A6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0088】
A8.スロット部分の幅が0.3mmより大きく、スリット部分の幅が最大0.3mmである、条項A7に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0089】
A9.1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャが、エアロゾル生成構成要素の周縁で開口している、条項A1~A8のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0090】
A10.1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャが、エアロゾル生成構成要素の周縁によって囲まれている、条項A1~A9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0091】
A11.エアロゾル化可能材料を受容してエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化可能材料供給セクションと、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化セクションとを備える、条項A1~A10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0092】
A12.1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャが、スリット部分に接続されたスロット部分を含み、1つの、複数の、または各スロット部分が、エアロゾル化セクションに設けられる、条項A11に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0093】
A13.1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャが、スリット部分に接続されたスロット部分を含み、1つの、複数の、または各スリット部分が、エアロゾル化可能材料供給セクションに設けられる、条項A11またはA12に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0094】
A14.1つまたは複数の電気コネクタを備える、条項A1~A13のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0095】
A15.エアロゾル生成構成要素が、多孔質材料から形成される、条項A1~A14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0096】
A16.エアロゾル生成構成要素が、導電性材料から形成される、条項A1~A15のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0097】
A17.エアロゾル生成構成要素が、単一層から形成される、条項A1~A16のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0098】
A18.エアロゾル生成構成要素が、織り構造、メッシュ構造、布帛構造、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造から形成される、条項A1~A17のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素。
【0099】
A19.条項A1~A18のいずれか一項に記載のエアロゾル生成構成要素と、エアロゾル形成チャンバおよびエアロゾル化可能材料のためのリザーバのうちの1つまたは複数とを備える、物品。
【0100】
A20.条項A19に記載の物品と、電源およびコントローラのうちの1つまたは複数を備えるデバイスとを備える非燃焼式エアロゾル供給システム。
【0101】
本開示の別の態様によれば、以下が提供される。
【0102】
B1.ハウジングと、少なくとも1つの細長いスロットを有する略平面状エアロゾル生成構成要素とを備え、エアロゾル生成構成要素が、ハウジング内に少なくとも部分的に収容され、ハウジングが、エアロゾル化可能材料をエアロゾル生成構成要素に供給することができる毛管ギャップを画定し、毛管ギャップと、1つの、複数の、または各細長いスロットとが重ならない、非燃焼式エアロゾル供給システムで使用するための物品。
【0103】
B2.1つの、複数の、または各細長いスロットが、毛管ギャップの内側に設けられる、条項B1に記載の物品。
【0104】
B3.1つの、複数の、または各細長いスロットが、少なくとも1つの細長いアパーチャを設けるように細長いスリットに接続される、条項B1またはB2に記載の物品。
【0105】
B4.1つの、複数の、または各細長いスリットと毛管ギャップとが重なる、条項B1~B3のいずれか一項に記載の物品。
【0106】
B5.エアロゾル生成構成要素が略平面である、条項B1~B4のいずれか一項に記載の物品。
【0107】
B6.エアロゾル生成構成要素が、アロゾル化可能材料を受容してエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化可能材料供給セクションと、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化セクションとを備える、条項B1~B5のいずれか一項に記載の物品。
【0108】
B7.1つの、複数の、または各細長いスロットが、エアロゾル化セクションに設けられる、条項B6に記載の物品。
【0109】
B8.エアロゾル化セクションと毛管ギャップとが重ならない、条項B6またはB7に記載の物品。
【0110】
B9.エアロゾル化セクションが毛管ギャップの内側に設けられる、条項B6~B8のいずれか一項に記載の物品。
【0111】
B10.エアロゾル化可能材料供給セクションと毛管ギャップとが重なる、条項B6~B9のいずれか一項に記載の物品。
【0112】
B11.1つの、複数の、または各細長いスロットが、少なくとも1つの細長いアパーチャを設けるように細長いスリットに接続され、1つの、複数の、または各スリットが、エアロゾル化可能材料供給セクションに設けられる、条項B6~B10のいずれか一項に記載の物品。
【0113】
B12.ハウジングが、毛管ギャップを画定するように離間した第1のキャリア構成要素および第2のキャリア構成要素を備える、条項B1~B11のいずれか一項に記載の物品。
【0114】
B13.エアロゾル生成構成要素が、1つまたは複数の電気コネクタを備える、条項B1~B12のいずれか一項に記載の物品。
【0115】
B14.エアロゾル形成チャンバおよびエアロゾル化可能材料のためのリザーバのうちの1つまたは複数を備える、条項B1~B13のいずれか一項に記載の物品。
【0116】
B15.エアロゾル生成構成要素が、多孔質材料から形成される、条項B1~B14のいずれか一項に記載の物品。
【0117】
B16.エアロゾル生成構成要素が、導電性材料から形成される、条項B1~B15のいずれか一項に記載の物品。
【0118】
B17.エアロゾル生成構成要素が、単一層から形成される、条項B1~B16のいずれか一項に記載の物品。
【0119】
B18.エアロゾル生成構成要素が、織り構造、メッシュ構造、布帛構造、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造から形成される、条項B1~B17のいずれか一項に記載の物品。
【0120】
B19.条項B1~B16のいずれか一項に記載の物品と、電源およびコントローラのうちの1つまたは複数を備えるデバイスとを備える非燃焼式エアロゾル供給システム。
【0121】
本発明の第1および他の態様に関して上述した本発明の特徴および態様は、上述した特定の組合せだけでなく、適宜、本発明の他の態様による本発明の実施形態に等しく適用可能であり、それらと組み合わせてもよいことが理解されよう。
【0122】
ここで、添付の図面を参照して、様々な実施形態を単なる例として詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0123】
図1】本開示によるエアロゾル供給システムの概略図である。
図2A】本開示によるエアロゾル供給システムの一部として使用するための物品の図である。
図2B図2Aの物品の一部の図である。
図2C図2Aの物品の断面図である。
図2D図2Aの物品の正面図である。
図2E図2Aの物品の背面図である。
図3A図2の物品で使用するための例示的なエアロゾル生成構成要素の図である。
図3B図2の物品で使用するための例示的なエアロゾル生成構成要素の別の図である。
図3C図2の物品で使用するための例示的なエアロゾル生成構成要素のさらに別の図である。
図4図2の物品で使用するための例示的なエアロゾル生成構成要素の図である。
【詳細な説明】
【0124】
特定の例および実施形態の態様および特徴について、本明細書で論じ/説明する。特定の例および実施形態のいくつかの態様および特徴は、従来通りに実施することができ、これらは、簡潔にするために、詳細に論じ/説明しない。したがって、本明細書で論じるが詳細に説明しない装置および方法の態様および特徴は、そのような態様および特徴を実施するための任意の従来の技術に従って実施され得ることが理解されよう。
【0125】
上述したように、本開示は、限定されないが、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料(本明細書ではエアロゾル化可能材料とも呼ばれる)からエアロゾルを生成する非燃焼式エアロゾル供給システムおよびデバイスに関する。そのようなシステムの例としては、電子シガレット、タバコ加熱システム、およびハイブリッドシステム(エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成する)が挙げられる。いくつかの例では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子シガレットであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は本開示の要件ではないことに留意されたい。いくつかの例では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。いくつかの例では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、1つまたは複数が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。そのようなハイブリッドシステムのエアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含有しても含有しなくてもよい。いくつかの例では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含み得る。
【0126】
以下の説明を通して、「eシガレット」および「電子シガレット」という用語が使用される場合がある。しかしながら、これらの用語は、上記で説明したような非燃焼式エアロゾル(蒸気)供給システムまたはデバイスと互換的に使用され得ることが理解されよう。
【0127】
いくつかの例では、本開示は、エアロゾル生成材料を保持するための消耗品であって、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示を通して、物品と呼ばれる場合がある。
【0128】
非燃焼式エアロゾル供給システムは、典型的には、デバイス部分(本明細書ではデバイスとも呼ばれる)と、消耗品/物品部分(本明細書では物品とも呼ばれる)とを備える。デバイス部分は、典型的には、動力源およびコントローラを備える。動力源は、典型的には、電源、例えば充電式バッテリーであり得る。
【0129】
いくつかの例では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品/物品を受容または係合するための領域、エアロゾル生成器(消耗品/物品内にあってもなくてもよい)、エアロゾル生成領域(消耗品/物品内にあり得る)、ハウジング、マウスピース、フィルタおよび/またはエアロゾル改質剤を備え得る。
【0130】
いくつかの例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品/物品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵領域(本明細書ではエアロゾル化可能材料のリザーバとも呼ばれる)、エアロゾル生成材料移送構成要素(例えば、パッドなどの灯芯)、エアロゾル生成器(本明細書ではエアロゾル生成構成要素とも呼ばれる)、エアロゾル生成領域(本明細書ではエアロゾル生成チャンバとも呼ばれる)、ハウジング、包装紙、フィルタ、マウスピースおよび/またはエアロゾル改質剤を含み得る。
【0131】
本明細書に記載のシステムは、典型的には、エアロゾル生成材料の気化によって吸入可能なエアロゾルを生成する。エアロゾル生成材料は、1つもしくは複数の活性成分、1つもしくは複数の香味、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、および/または1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0132】
エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香味料を含有しても含有しなくてもよい固体、液体またはゲルの形態であってもよい。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含んでもよく、これは代替的に「モノリシック固体」(すなわち、非繊維状)とも呼ばれ得る。いくつかの例では、非晶質固体は乾燥ゲルであり得る。非晶質個体は、その中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%または70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%または100重量%の非晶質固体までを含み得る。
【0133】
本明細書で使用される「活性物質」という用語は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料に関し得る。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択され得る。活性物質は、天然に存在してもよく、または合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの構成成分、誘導体もしくは組合せを含み得る。活性物質は、タバコ、カンナビスまたは別の植物の、1つまたは複数の構成成分、誘導体または抽出物を含み得る。
【0134】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することができる1つまたは複数の構成成分を含み得る。いくつかの例では、エアロゾル形成材料は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸および炭酸プロピレンのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0135】
1つまたは複数の他の機能性材料は、pH調整剤、着色剤、保存剤、結合剤、充填剤、安定剤および/または酸化防止剤のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0136】
本明細書で使用される場合、「構成要素」という用語は、外部ハウジングまたは壁内にあり得るいくつかのより小さい部品または要素を組み込む電子シガレットまたは同様のデバイスの部品、セクション、ユニット、モジュール、アセンブリまたは同様のものを指すために使用される。電子シガレットは、1つまたは複数のそのような構成要素から形成または構築されてもよく、構成要素は、互いに取外し可能または分離可能に接続可能であってもよく、または電子シガレット全体を画定するために製造中に互いに恒久的に接合されてもよい。本開示は、(限定されないが、)互いに分離可能に接続可能な2つの構成要素を備えるシステムに適用可能であり、2つの構成要素は、例えば、エアロゾル生成材料を保持することができる消耗品/物品構成要素(本明細書ではカートリッジまたはカトマイザとも呼ばれる)、およびエアロゾル生成材料から蒸気を生成するための要素を動作させるための電力を供給するためのバッテリーを有するデバイス/制御ユニットとして構成される。
【0137】
図1は、eシガレット10などの例示的なエアロゾル/蒸気供給システムの非常に概略的な図である(縮尺通りではない)。eシガレット10は、破線で示す長手方向軸に沿って延在する略円筒形状を有し、2つの主要な構成要素、すなわち制御または電力構成要素またはセクション20(本明細書ではデバイスと呼ばれ得る)と、蒸気生成構成要素として動作するカートリッジアセンブリまたはセクション30(本明細書では、物品、消耗品、カトマイザまたはカートリッジと呼ばれ得る)とを備える。
【0138】
カートリッジアセンブリ30は、例えばニコチンを含有する、エアロゾルが生成される(例えば)液体製剤を含有するエアロゾル化可能材料を含む貯蔵区画3(本明細書ではリザーバとも呼ばれる)を含む。一例として、エアロゾル化可能材料は、約1~3%のニコチンおよび50%のグリセロールを含み、残りはおおよそプロピレングリコールを含み、場合によっては水または香味料などの他の成分も含み得る。貯蔵区画3は、貯蔵タンクの形態を有し、エアロゾル化可能材料がタンク内に限って自由に移動および流動する(液体の場合)ようにエアロゾル化可能材料を貯蔵することができる容器または入れ物である。あるいは、貯蔵区画3は、エアロゾル化可能材料を多孔質構造内に保持する詰め綿またはガラス繊維などのある量の吸収材料を含んでもよい。貯蔵区画3は、エアロゾル化可能材料が消費された後に使い捨て可能であるように、製造中に充填された後に封止されてもよく、または新しいエアロゾル化可能材料を追加することができる入口ポートまたは他の開口部を有してもよい。カートリッジアセンブリ30はまた、エアロゾル化可能材料の気化によってエアロゾルを生成するために、リザーバタンク3の外部に配置された電気エアロゾル生成構成要素4を備える。多くの例では、エアロゾル生成構成要素は、エアロゾル化可能材料が蒸発するまでエアロゾル化可能材料の温度を上昇させるために(抵抗加熱または誘導加熱を介して)電流の通過によって加熱される加熱要素(ヒータ)であり得る。貯蔵区画3からエアロゾル生成構成要素4にエアロゾル化可能材料を送達するために、灯芯または他の多孔質要素(図示せず)などの液体導管構成体を設けることができる。灯芯は、エアロゾル化可能材料を吸収し、灯芯現象または毛管現象によってエアロゾル生成構成要素4と接触する灯芯の他の部分にエアロゾル化可能材料を移送することができるように、貯蔵区画3の内部に配置された1つまたは複数の部分を有してもよい。これによって、このエアロゾル化可能材料は気化され、灯芯によってエアロゾル生成構成要素4に移送された新しいエアロゾル化可能材料に置き換えられる。
【0139】
ヒータと灯芯との組合せ、または同じ機能を果たす部品の他の構成体は、アトマイザまたはアトマイザアセンブリと呼ばれる場合がある。部品が図1の非常に概略的な図と比較して異なるように配置され得る様々な設計が可能である。例えば、灯芯は、エアロゾル生成構成要素とは完全に別個の要素であってもよく、またはエアロゾル生成構成要素は、多孔質であり、(例えば、適切な電気抵抗性メッシュまたは毛管体の形態をとることによって)灯芯現象機能を直接実行することができるように構成されてもよい。
【0140】
場合によっては、蒸気生成のための液体を送達するための導管は、貯蔵区画とエアロゾル生成構成要素との間の1つまたは複数のスロット、チューブまたはチャネルから少なくとも部分的に形成されてもよく、これらは、毛管現象を助けて貯蔵区画から供給源液体を引き出し、気化のために供給するのに十分狭い。一般に、アトマイザは、それに送達されるエアロゾル化可能材料から蒸気を生成することができるエアロゾル生成構成要素、および毛管力によって貯蔵区画または同様の液体貯蔵部からエアロゾル生成構成要素に液体を送達または輸送することができる液体導管(経路)であると考えることができる。
【0141】
典型的には、エアロゾル生成構成要素は、電子シガレット/システムを通る空気流チャネルの一部を形成するエアロゾル生成チャンバ内に少なくとも部分的に配置される。エアロゾル生成構成要素によって生成された蒸気は、このチャンバ内に押し流され、空気がチャンバを通過してエアロゾル生成要素の上および周りを流れるとき、エアロゾル生成要素は、生成された蒸気を収集し、凝縮して必要なエアロゾルを形成する。
【0142】
図1に戻ると、カートリッジアセンブリ30はまた、ユーザがエアロゾル生成構成要素4によって生成され、空気流チャネルを通して送達されるエアロゾルを吸入することができる開口部または空気出口を有するマウスピース35を含む。
【0143】
電力構成要素20は、eシガレット10の電気構成要素、特にエアロゾル生成構成要素4に電力を供給するためのセル5(本明細書ではバッテリーとも呼ばれ、再充電可能であり得る)を含む。さらに、eシガレットを全体的に制御するためのプリント回路基板28および/または他の電子機器もしくは回路がある。制御電子機器/回路は、例えば、空気流チャネルに沿って流れるように電力構成要素20の壁の1つまたは複数の空気入口26を通って空気が入る、システム10上の吸入を検出する空気圧センサまたは空気流センサ(図示せず)からの信号に応答して、蒸気が必要なときに蒸気生成要素4をバッテリー5に接続する。エアロゾル生成構成要素4がバッテリー5から電力を受け取ったとき、エアロゾル生成構成要素4は、貯蔵区画3から送達されたエアロゾル化可能材料を気化させてエアロゾルを生成し、これは、次いで、マウスピース35の開口部を通してユーザによって吸入される。エアロゾルは、ユーザがマウスピース35で吸入したとき、空気入口26を空気出口に接続する空気流チャネル(図示せず)に沿ってマウスピース35に運ばれる。したがって、電子シガレットを通る空気流経路が、アトマイザへの空気入口(電力構成要素内にあってもなくてもよい)とマウスピースの空気出口との間に画定される。使用時には、この空気流経路に沿った空気流方向は、空気入口から空気出口までであるため、アトマイザは、空気入口の下流かつ空気出口の上流にあると説明することができる。
【0144】
この特定の例では、電力セクション20とカートリッジアセンブリ30とは、図1の実線矢印で示すように、長手方向軸に平行な方向に分離することによって互いに脱離可能な別個の部品である。構成要素20、30は、デバイス10が使用されているとき、電力セクション20とカートリッジアセンブリ30との間の機械的および電気的接続を提供する係合要素21、31(例えば、ねじ、磁気またはバヨネット嵌合)を協働させることによって互いに接合される。しかしながら、これは単なる例示的な配置であり、様々な構成要素は、電力セクション20とカートリッジアセンブリセクション30との間で異なって分布してもよく、他の構成要素および要素が含まれてもよい。2つのセクションは、図1のような長手方向構成でエンドツーエンドで互いに接続してもよく、または平行な横並び配置などの異なる構成で接続してもよい。システムは、略円筒形であってもなくてもよく、および/または略長手形状を有してもよい。いずれかまたは両方のセクションは、使い尽くされたとき(例えば、リザーバが空であるか、またはバッテリーが切れたとき)に処分および交換されることが意図されてもよく、またはリザーバの再充填、バッテリーの再充電、もしくはアトマイザの交換などの動作によって複数回の使用を可能にすることが意図されてもよい。あるいは、eシガレット10は、2つ以上の部品に分離することができない単体のデバイス(使い捨てまたは再充填可能/再充電可能)であってもよく、その場合、すべての構成要素は単一の本体またはハウジング内に含まれる。本発明の例は、当業者が認識するこれらの構成および他の構成のいずれにも適用可能である。
【0145】
上述したように、電子シガレットの霧化部分(供給源液体から蒸気を生成するように構成された部分)で利用することができる加熱要素などのタイプのエアロゾル生成構成要素は、導電性(電気抵抗性)および多孔性の両方であることによって、加熱および液体送達の機能を組み合わせる。ここで、導電性(電気抵抗性)であるという言及は、その中の電流の流れに応答して熱を生成する能力を有する構成要素を指すことに留意されたい。そのような流れは、いわゆる抵抗加熱または誘導加熱を介して付与することができる。このための適切な材料の一例は、シート状形態、すなわち、その長さまたは幅よりも何倍も小さい厚さを有する平面形状に形成された金属または金属合金などの導電性材料である。これに関する例は、メッシュ、ウェブ、グリルなどであり得る。メッシュは、一緒に織られた金属ワイヤまたは金属繊維から形成されてもよく、あるいは不織構造に凝集されてもよい。例えば、繊維は、焼結によって凝集されてもよく、この場合、熱および/または圧力を金属繊維の集合体に加えて、単一の多孔質塊に圧縮する。平面状エアロゾル生成構成要素が湾曲した平面を画定することが可能であり、これらの例では、平面を形成する平面状エアロゾル生成構成要素への言及は、構成要素を通る最良適合平面を形成する仮想平坦平面を意味する。
【0146】
これらの構造は、適切なサイズの空隙および金属繊維間の隙間を与えて、液体の灯芯現象のための毛管力をもたらすことができる。したがって、これらの構造は、液体の取込みおよび分配をもたらすので、多孔質であると考えることもできる。さらに、金属繊維間の空隙および隙間の存在により、空気が前記構造を透過することが可能である。また、金属は導電性であり、したがって抵抗加熱に適しており、それによって電気抵抗を有する材料を流れる電流が熱を生成する。しかしながら、このタイプの構造は金属に限定されない。他の導電性材料を繊維に形成し、メッシュ、グリルまたはウェブ構造にしてもよい。例としては、メッシュの物理的特性を調整することを意図した物質でドープされてもされなくてもよいセラミック材料が挙げられる。
【0147】
この種の平面シート状多孔質エアロゾル生成構成要素は、空気流チャネルの一部を形成するエアロゾル生成チャンバ内にあるように、電子シガレット内に配置され得る。エアロゾル生成構成要素は、チャンバを通る空気流が表面方向に、すなわち略平面のシート状エアロゾル生成構成要素の平面に略平行に流れ得るように、チャンバ内で配向されてもよい。そのような構成の一例は、国際公開第2010/045670号および国際公開第2010/045671号に見出すことができ、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。したがって、空気が加熱要素上を流れ、蒸気を集めることができる。これにより、エアロゾル生成が非常に効果的になる。代替的な例では、エアロゾル生成構成要素は、チャンバを通る空気流が表面方向に対して略横断する方向、すなわち略平面のシート状エアロゾル生成構成要素の平面に対して略直交する方向に流れ得るように、チャンバ内で配向されてもよい。そのような構成の一例は、国際公開第2018/211252号に見出すことができ、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0148】
エアロゾル生成構成要素は、以下の構造:織り構造、メッシュ構造、布帛構造、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造のいずれか1つを有してもよく、および/またはそれらから形成されてもよい。前記構造は、特に、高度の多孔性を有するエアロゾル生成構成要素を提供するのに適している。高度の多孔性は、エアロゾル生成構成要素によって生成された熱が主に液体を蒸発させるために使用され、高い効率を得ることができることを保証し得る。50%を超える多孔度が、前記構造によって想定され得る。一実施形態では、エアロゾル生成構成要素の多孔度は、50%以上、60%以上、70%以上である。開孔繊維構造は、例えば、任意に圧縮することができ、凝集を改善するためにさらに焼結することができる不織布からなることができる。開孔焼結構造は、例えば、フィルムキャスト法によって製造された粒状、繊維状または綿状の焼結複合材からなることができる。開孔堆積構造は、例えば、CVD法、PVD法または火炎溶射によって製造することができる。開孔発泡体は、原則として市販されており、薄い細孔設計でも得ることができる。
【0149】
一実施形態では、エアロゾル生成構成要素は、単一層から形成される。一実施形態では、エアロゾル生成構成要素は少なくとも2つの層を有し、層は、以下の構造:板、箔、紙、メッシュ、織り構造、布帛、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造の少なくとも1つを含む。例えば、エアロゾル生成構成要素は、毛管構造を含む構造と組み合わされた金属箔からなる電気加熱抵抗器によって形成することができる。エアロゾル生成構成要素が単一層から形成されると考えられる場合、そのような層は、金属ワイヤ布から、または不織金属繊維布から形成されてもよい。個々の層は、好適には、焼結または溶接などの熱処理によって互いに接続されるが、必ずしもそうである必要はない。例えば、エアロゾル生成構成要素は、ステンレス鋼箔と、ステンレス鋼ワイヤ布(例えばAISI 304またはAISI 316の材料)の1つまたは複数の層とからなる焼結複合材として設計することができる。あるいは、エアロゾル生成構成要素は、ステンレス鋼ワイヤ布の少なくとも2つの層からなる焼結複合材として設計することができる。層は、スポット溶接または抵抗溶接によって互いに接続されてもよい。個々の層はまた、機械的に互いに接続されてもよい。例えば、単一層を折り畳むだけで、二重層ワイヤ布を製造することができる。ステンレス鋼の代わりに、例として、加熱導体合金、特にステンレス鋼よりもさらに高い比電気抵抗を有するNiCr合金およびCrFeAl合金「カンタル」を使用することもできる。層間の材料接続は熱処理によって得られ、その結果、層は、例えばエアロゾル生成構成要素による加熱中および結果的に誘発される熱膨張中の不利な条件下でも、互いに接触を維持する。あるいは、エアロゾル生成構成要素は、複数の個々の繊維を一緒に焼結することによって形成されてもよい。したがって、エアロゾル生成構成要素は、焼結金属繊維などの焼結繊維から構成することができる。
【0150】
エアロゾル生成構成要素は、例えば、白金、ニッケル、モリブデン、タングステンまたはタンタルなどの電気抵抗性材料の導電性薄層を含んでもよく、前記薄層は、PVD法もしくはCVD法、または任意の他の適切な方法によって気化器の表面に適用される。この場合、エアロゾル生成構成要素は、電気絶縁材料、例えばセラミックを含んでもよい。適切な電気抵抗性材料の例としては、AISI 304またはAISI 316などのステンレス鋼、および加熱導体合金、特にDIN材料番号2,4658、2,4867、2,4869、2,4872、1,4843、1,4860、1,4725、1,4765および1,4767などのNiCr合金およびCrFeAl合金「カンタル」が挙げられる。
【0151】
上述したように、エアロゾル生成構成要素は、焼結金属繊維材料から形成されてもよく、シートの形態であってもよい。この種の材料は、メッシュまたは不規則なグリッドと考えることができ、離間した金属繊維または金属素線のランダムに整列した配列またはアレイを一緒に焼結することによって作成される。繊維の単一層、またはいくつかの層、例えば最大5つの層が使用されてもよい。一例として、金属繊維は、8~12μmの直径を有し、厚さ0.16mmのシートを与えるように配置され、100g/m~1500g/m、例えば150g/m~1000g/m、200g/m~500g/m、または200~250g/mの材料密度、および84%の多孔度を生成するように離間され得る。シート厚さはまた、0.1mm~0.2mm、例えば0.1mm~0.15mmの範囲であってもよい。具体的な厚さとしては、0.10mm、0.11mm、0.12mm、0.13mm、0.14mm、0.15mmまたは0.1mmが挙げられる。一般に、エアロゾル生成構成要素は、均一な厚さを有する。しかしながら、以下の説明から、エアロゾル生成構成要素の厚さは変化する場合もあることが理解されよう。これは、例えば、圧縮を受けたエアロゾル生成構成要素のいくつかの部分に起因し得る。エアロゾル生成構成要素の多孔度を変化させるために、異なる繊維直径および厚さを選択することができる。例えば、エアロゾル生成構成要素は、66%以上、または70%以上、または75%以上、または80%以上、または85%以上、または86%以上の多孔度を有してもよい。
【0152】
エアロゾル生成構成要素は、第1および第2の表面を含む略平坦な構造を形成してもよい。略平坦な構造は、任意の二次元形状、例えば、円形、半円形、三角形、正方形、長方形および/または多角形の形態をとることができる。一般に、エアロゾル生成構成要素は、均一な厚さを有する。
【0153】
エアロゾル生成構成要素の幅および/または長さは、約1mm~約50mmであってもよい。例えば、気化器の幅および/または長さは、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mmまたは10mmであってもよい。幅は、一般に、エアロゾル生成構成要素の長さよりも小さくてもよい。エアロゾル生成構成要素の寸法は変更されてもよいことが理解されよう。
【0154】
エアロゾル生成構成要素が電気抵抗性材料から形成される場合、電流は、熱を生成する(いわゆるジュール加熱)ように、エアロゾル生成構成要素を通って流れることができる。これに関して、エアロゾル生成構成要素の電気抵抗は、適宜選択することができる。例えば、エアロゾル生成構成要素は、2オーム以下、例えば1.8オーム以下、例えば1.7オーム以下、例えば1.6オーム以下、例えば1.5オーム以下、例えば1.4オーム以下、例えば1.3オーム以下、例えば1.2オーム以下、例えば1.1オーム以下、例えば1.0オーム以下、例えば0.9オーム以下、例えば0.8オーム以下、例えば0.7オーム以下、例えば0.6オーム以下、例えば0.5オーム以下の電気抵抗を有してもよい。材料、厚さ、幅、長さ、多孔度などのエアロゾル生成構成要素のパラメータは、所望の抵抗を提供するように選択することができる。これに関して、比較的低い抵抗は、電源からのより高い電力引出しを容易にし、これは、高速のエアロゾル化を行うのに好適であり得る。一方、抵抗は、エアロゾル生成器の完全性を損なうほど低くすべきではない。例えば、抵抗は、0.5オームより低くなるべきではない。
【0155】
本明細書に開示されるシステム、デバイスおよび物品での使用に適した、加熱要素などの平面状エアロゾル生成構成要素は、多孔質材料のより大きなシートから必要な形状を打ち抜くかまたは切断(レーザ切断など)することによって形成することができる。これは、エアロゾル生成構成要素に開口部を形成するために、材料を打ち抜く、切り取る、または他の方法で除去することを含み得る。これらの開口部は、空気がエアロゾル生成構成要素を通過する能力と、電流が特定の領域を流れる割合との両方に影響を及ぼし得る。
【0156】
図2A図2Cは、本開示による、非燃焼式エアロゾル/蒸気供給システム10で使用するための例示的な物品100の図(縮尺通りではない)を示す。一般的に言えば、物品100は、キャリアアセンブリを備えることができるハウジング101、102を備える。キャリアアセンブリは、第1のキャリア構成要素101と第2のキャリア構成要素102とを備えてもよい。物品100は、エアロゾル生成構成要素103(図2Bを参照)を備えてもよい。エアロゾル生成構成要素103は、ハウジング101、102内に(例えば、キャリアアセンブリ内に)少なくとも部分的に収容されてもよい。ハウジング(ならびに、この例の場合、第1のキャリア構成要素および第2のキャリア構成要素101、102)は、エアロゾル生成構成要素103を支持する役割を果たす。したがって、便宜上、図に表されている向きを考慮すると、第1および第2のキャリア構成要素101、102はまた、下側架台構成要素101および上側架台構成要素102と考えることができる。ハウジングは、エアロゾル化可能材料をエアロゾル生成構成要素103に供給することができるギャップG(図2Aを参照)を画定することができる。この例では、第1のキャリア構成要素101と第2のキャリア構成要素102とは、距離dだけ分離している。この分離は、使用時にエアロゾル化可能材料を(例えば、図には示されていないリザーバから)エアロゾル生成構成要素103に供給することができるギャップGを設ける。ギャップGは、エアロゾル生成構成要素103の両側に沿って延在する毛管チャネル(各側に1つ)を提供する。いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、略平面状の加熱要素103である。
【0157】
物品100は、エアロゾル生成構成要素103に接続するための第1および第2の電気接点要素(例えば、エアロゾル生成構成要素103の対応する第1および第2の電気コネクタ)を備えてもよい。第1および第2の電気接点要素は、例えば、従来の製造技術による装置の他の要素の形状および構成を考慮して適切な形状に形成された金属ストリップを含む板金材料から形成されてもよく、または従来のフレキシブル配線を備えてもよい。電気エネルギーがエアロゾル生成構成要素に誘導結合される実施形態では、そのような接点要素は必要ではないことが理解されよう。
【0158】
キャリアアセンブリ、例えば第1および第2のキャリア構成要素101、102は、高いガラス繊維含有量(例えば、約50%以上)を有するプラスチック材料から成形して、改善された剛性および高温、例えば約摂氏230度の温度に対する耐性をもたらすことができる。
【0159】
第1および第2のキャリア構成要素101、102は、様々な形態および寸法で設けられてもよい。キャリアアセンブリは、2つのキャリア構成要素101、102がエアロゾル生成構成要素103をそれらの間に挟むように一緒にされたとき、キャリア構成要素101、102がキャリアアセンブリを形成し、空気流経路110がキャリアアセンブリの内部に延び、エアロゾル生成構成要素103がキャリアアセンブリ内に少なくとも部分的に配置されるように構成される。空気流経路110は、エアロゾル生成チャンバを備える。キャリアアセンブリは、細長い形態をとってもよく、または同様の幅および長さ寸法を有してもよい。さらに、空気流経路の形態および寸法は変更されてもよい。
【0160】
図2A図2Cの例では、第1のキャリア構成要素101は、上流部分104と、下流部分105(図2Aに示す)と、2つの側縁106(右縁は図2Aに示されている)とを有する。図2Bおよび図2Cに示すように、第2のキャリア構成要素102は、上流部分107と、下流部分108と、2つの側縁109とを有する。第1のキャリア構成要素101および第2のキャリア構成要素102は、(側縁から側縁まで測定して)略同じ幅を有する。空気入口113が、第1のキャリア構成要素101の上流部分104に設けられ(図2Cを参照)、空気出口114が、第2のキャリア構成要素102の下流部分108に設けられている(図2Bおよび図2Cを参照)。特に、図2Cから、使用時に、空気が空気入口113に流入し、空気流経路110に沿って、出口114を通ることが分かる。
【0161】
第1のキャリア構成要素101および第2のキャリア構成要素102は、隙間嵌め、中間嵌めまたは締り嵌めなどの任意の適切な手段によって互いに取り付けることができる。他の取付けも想定される。いくつかの例では、例えば図2の特定の例では、第1のキャリア構成要素101と第2のキャリア構成要素102とは、スナップ嵌めによって互いに取り付けられてもよい。例えば、第1のキャリア構成要素101および第2のキャリア構成要素102の1つまたは複数は、第1のキャリア構成要素101および第2のキャリア構成要素102の他方の対応する部分と(例えば、スナップ嵌めを介して)係合するように構成された1つまたは複数の突起を備えてもよい。図2A図2Eの例では、第1のキャリア構成要素101は、その下流部分105に向かって設けられた一対の突起120を備え、突起120は、スナップ嵌めを介して第2のキャリア構成要素102の対応するレッジ(ledge)121と係合するように構成され、第2のキャリア構成要素102は、その上流部分107に設けられた突起122を備え、この突起122は、スナップ嵌めを介して第1のキャリア構成要素101の対応するレッジ123と係合するように構成される。第1のキャリア構成要素101と第2のキャリア構成要素102との間の取付けの仕方は変更されてもよいことが理解されよう。
【0162】
エアロゾル生成構成要素103は、多孔質材料から形成されてもよい。例えば、エアロゾル生成構成要素103は、導電性材料から形成されてもよい。例えば、エアロゾル生成構成要素103は、単一層から形成されてもよい。例えば、エアロゾル生成構成要素103は、織り構造、メッシュ構造、布帛構造、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造から形成されてもよい。例えば、エアロゾル生成構成要素103は、一般にシートの形態であってもよい。例えば、エアロゾル生成構成要素103は、焼結金属繊維材料から形成されてもよく、一般にシートの形態である。他の多孔質導電性材料も同様に使用することができることが理解されよう。
【0163】
例えば、エアロゾル生成構成要素103は、それぞれの電気接点に接続するための電気コネクタを有する主要部分を備えてもよい。例えば、エアロゾル生成構成要素の主要部分は、約20mmの長手方向寸法(すなわち、電気接点延長部103B間を通る方向)および約8mmの幅を有する略長方形であってもよい。他の寸法も想定される。
【0164】
例えば、長手方向寸法は、気化チャンバを通る空気流の方向に対応し得る(他の例では、長手方向寸法はエアロゾル生成構成要素103の最長寸法である必要はないことに留意されたい)。エアロゾル生成構成要素103を含むシートの厚さは、約0.15mmであり得る。他の寸法も想定される。
【0165】
エアロゾル生成構成要素103は、1つまたは複数のアパーチャ200(例えば、細長いアパーチャ)を含んでもよい。いくつかの例では、アパーチャ200は、長辺(長手方向に平行な辺)の各々から内側に延在する1つまたは複数の細長いアパーチャを含んでもよい。例えば、細長いアパーチャ200は、約4.8mmだけ内側に延在し得る。例えば、内側に延在する細長いアパーチャは、エアロゾル生成構成要素103の各側で約5.4mmだけ互いに分離されてもよく、対向する側から内側に延在するスロットは、この間隔の約半分だけ互いにオフセットされる。言い換えれば、スロットは、長手方向側面に沿って交互に配置され得る。他の構成および寸法も想定される。エアロゾル生成構成要素103内のスロット200のこの配置の結果として、エアロゾル生成構成要素103に沿った電流の流れは、事実上、蛇行経路に追従することを強いられ、その結果、スロットの端部の周りに電流、したがって電力が集中する。これに関して、また、細長いアパーチャの存在により、エアロゾル生成構成要素103は、エアロゾル生成構成要素103のいくつかの領域(この例では蛇行経路)が他の領域よりも電流の割合が大きくなるように構成することができる。
【0166】
電流を蛇行経路に追従させることによって、より多数の高温領域(「ホットスポット」とも呼ばれる)がエアロゾル生成構成要素103にわたってより均一に分布し、これに対し、電流を直接経路に追従させた場合、エアロゾル生成構成要素103にわたってあまり均一に分布しない、より少数のより大きい高温領域がもたらされる。このようにして、エアロゾル化可能材料の燃焼および/またはエアロゾル生成構成要素103の意図しない乾燥のリスクを低減することができる。また、より均一な熱分布、したがってより一貫したエアロゾル化(例えば、より一貫した粒径)を達成することができる。
【0167】
いくつかの例では(例えば図3A~3Cを参照)、エアロゾル生成構成要素103は、エアロゾル生成構成要素103の平面の中心を通り、かつこれに垂直な軸線の周りに回転対称である。
【0168】
当業者は、物品100を様々な異なる方法で製造することができ、本明細書に記載の例が代表例として役立つことを理解するであろう。例えば、エアロゾル生成構成要素103がハウジング内、例えば第2のキャリア構成要素102と第1のキャリア構成要素101との間に配置される様式は、変更されてもよい。
【0169】
図2A図2Eの例では、物品100は、エアロゾル生成システム10(例えば、電子シガレット)に組み立てられると、エアロゾル生成チャンバを備える空気流経路110を有するキャリアアセンブリ101、102を備え、空気流経路110は、システム10内のマウスピースの空気入口と空気出口との間に延在する。
【0170】
使用時に、図2の物品100は、エアロゾル化可能材料のためのリザーバ(図には示されていない)によって両側が取り囲まれてもよいことが理解されよう。説明したように、第1のキャリア構成要素101と第2のキャリア構成要素102との間の距離は、ギャップGに対応する。このギャップGは、リザーバと流体連通しており、エアロゾル生成構成要素103のそれぞれの側面に沿って延在する毛管チャネル(各側に1つ)を提供する。例えば、使用時に、エアロゾル化可能材料がギャップGを通って供給され、気化のためにエアロゾル生成構成要素103の細孔(存在する場合)に入り、エアロゾル生成チャンバで蒸気を生成する。通過する空気が蒸気を収集してエアロゾルを生成し、このエアロゾルは、ユーザがシステム10で吸引したとき、エアロゾル生成チャンバから引き出され、空気流経路のさらなる部分に沿ってシステム10を通り、空気出口を出る。
【0171】
電子シガレット10に設置されたとき、物品100は、上流端から下流端までの物品100を通る空気流の方向に対応するエアロゾル生成構成要素103の長手方向が、図1の例のようなエンドツーエンドシステムのための電子シガレット10の長手方向軸に平行に、または物品100の側面にデバイスが配置された横並びシステムのデバイスの長手方向軸に少なくとも平行に整列するように配置され得る。しかしながら、これは必須ではなく、本明細書では、「長手方向」という用語は、アトマイザの寸法および向き、特にアトマイザの上流端のアトマイザ入口から気化チャンバを通ってアトマイザの下流端のアトマイザ出口までの空気流経路に沿ったエアロゾル生成構成要素の寸法を指すことを意図している。
【0172】
以下、本開示の例示的な態様について説明する。
【0173】
本開示の一態様によれば、少なくとも1つの細長いスリットを含み、1つの、複数の、または各細長いスリットの幅が最大0.3mmである、エアロゾル生成構成要素が開示される。本発明者らは、従来技術のエアロゾル生成構成要素に見られ得るスロット(本文脈ではスリットよりも広い)の使用が、スロットを通るエアロゾル化可能材料の意図しない漏れをもたらし得ることを確認した。特に、前記スロットは、エアロゾル化可能材料の漏れ経路として作用し得る。本発明者らは、スロットよりも狭い幅を有するスリットの使用が、エアロゾル生成構成要素を介したエアロゾル化可能材料の意図しない漏れのリスクを低減し得ることを確認した。同時に、スリットの使用は、追加の電流経路を提供することができ、したがってエアロゾル生成構成要素にわたって均一な熱分布をもたらすことができる。このようにして、より一貫した粒径、したがって改善されたエアロゾル化を達成することができる。
【0174】
図3A図3Cおよび図4は、少なくとも1つの細長いスリット200を含む例示的なエアロゾル生成構成要素103を示す(明確にするためにすべてに番号が付されているわけではない)。この態様では、1つの、複数の、または各細長いスリット200の幅は、最大0.3mmである。上述のように、この幅は、効果的な加熱および熱分布をもたらしながら、エアロゾル化可能材料の漏れのリスクを低減するのに効果的である。
【0175】
1つの、複数の、または各細長いスリット200の幅は、0mmより大きい。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200の幅は、最大0.25mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200の幅は、少なくとも0.05mm、または少なくとも0.1mm、または少なくとも0.15mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200の幅は、0.05mm~約0.3mm、または0.05mm~0.3mm、または0.1mm~0.3mm、または0.15mm~0.25mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200の幅は、約0.2mmである。約0.2mmの幅は、エアロゾル化可能材料の意図しない漏れのリスクを低減するのに特に効果的であることが分かっている。
【0176】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、略直線である。例えば、図3Aおよび図3Bの例では、各細長いスリット200は、略直線である。
【0177】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットは、湾曲している。
【0178】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、略平面である。この構成が図に示されているが、異なる幾何学的形状も想定されることが理解されよう。
【0179】
また、細長いスリット200または各細長いスリット200の形態は変更することができることも理解されよう。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、複数の細長いスリットセクションを含む。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットセクションは、略直線である。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリットセクションは、(例えば、図4に示すように、略平面状エアロゾル生成構成要素103の平面内で)湾曲している。
【0180】
いくつかの例では、細長いスリットセクションの少なくとも2つは、互いに傾斜している。いくつかの例では、細長いスリットセクションの少なくとも2つは、互いに非平行であり得る。いくつかの例では、細長いスリットセクションの少なくとも2つは、互いに斜めに傾斜している。例えば、図3Cに示すように、細長いスリット200の2つはそれぞれ、2つのスリットセクションを含み、これらは互いに斜めに傾斜している。
【0181】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、エアロゾル生成構成要素103の周縁で開口している。この構成は、例えば、図3B図3Cおよび図4に示されている。すなわち、図3B図3Cおよび図4の各々において、2つのスリット200は、エアロゾル生成構成要素103の周縁で開口している。好適には、この構成は、より高い電流密度の領域を設けるのに役立つが、エアロゾル化可能材料の意図しない漏れを生じさせる可能性は低い。
【0182】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、エアロゾル生成構成要素の周縁によって囲まれている。この構成は、例えば、図3A図3Cおよび図4に示されており、いくつかの細長いスリット200がエアロゾル生成構成要素103の周縁によって囲まれている。細長いスリット200が囲まれていることにより、細長いスリット200がエアロゾル化可能材料の漏れ経路を形成する可能性はさらに低い。
【0183】
エアロゾル生成構成要素103は、エアロゾル化可能材料を(例えば毛管力によって)受容するように構成された(例えば、少なくとも1つの)エアロゾル化可能材料供給セクション103Fを備えてもよい。エアロゾル化可能材料供給セクション103Fは、例えば図4に示されており、それぞれの破線の外側のセクションが、エアロゾル化可能材料供給セクション103Fに対応する。
【0184】
エアロゾル生成構成要素103Gは、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成された(例えば、少なくとも1つの)エアロゾル化セクション103Gを備えてもよい。エアロゾル化セクション103Gは、例えば図4に示されており、それぞれの破線間に画定されたセクションが、エアロゾル化セクション103Gに対応する。使用時に、エアロゾル化セクション103Gのみが、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するのに十分な温度に達し得ると理解されたい。
【0185】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、エアロゾル化可能材料が入ることができる多孔質および/または透過性構造を有する。したがって、いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、エアロゾル化可能材料がエアロゾル化可能材料供給セクション103Fからエアロゾル化セクション103Fに供給されてエアロゾル化されるように、エアロゾル化可能材料を取り込むことができる。
【0186】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、エアロゾル化セクション103Gに設けられる。
【0187】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、エアロゾル化セクション103Gに設けられる。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、エアロゾル化可能材料供給セクション103F内に延在しない。このようにスリットを設けることによって、エアロゾル化可能材料の意図しない漏れのリスクが低減される。同時に、スリットは、追加のホットスポットをもたらすように追加の電流経路を提供する。ホットスポットの総数が増加し、各ホットスポットの強度が減少するにつれて、エアロゾル生成構成要素にわたる熱分布が改善される。これは、より一貫した粒径、したがって改善されたエアロゾル化をもたらすことができる。
【0188】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、細長いスロット201に接続される。そのような例では、細長いスロット201に接続された細長いスリット200は、細長いアパーチャを形成し得る。そのような例では、スリット200およびスロット201は、それぞれ「スリット部分」200および「スロット部分」201と呼ばれる場合がある。
【0189】
スリットおよびスロットはアパーチャの形態であると理解されたい。また、スロットはスリットよりも広いことも理解されたい。
【0190】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロット201の幅は、0.3mmより大きいか、または少なくとも0.35mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロット201の幅は、最大3mm、または最大2.5mm、または最大2mm、または最大1.5mm、または最大1mm、または最大0.8mm、または最大0.7mm、または最大0.6mm、または最大0.55mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロット201の幅は、0.3mmより大きく最大1mm、または0.3mmより大きく最大0.8mm、または0.3mmより大きく最大0.6mm、または0.3mmより大きく最大0.55mmである。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロット201の幅は、0.25mm~1mm、または0.25mm~0.8mm、または0.25mm~0.6mm、または0.35mm~0.55mm、または0.4mm~0.5mmである。
【0191】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、エアロゾル化可能材料供給セクション103Fに設けられる。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロット201は、エアロゾル化セクション103Gに設けられる。したがって、エアロゾル化可能材料供給セクション103Fにおけるスリット200の使用は、(スロットの使用と比較して)エアロゾル化可能材料の漏れのリスクを低減する。また、エアロゾル化可能材料供給セクション103Fにおけるスリット200の使用は、エアロゾル生成構成要素103から除去される材料が(スロットと比較して)より少ないため、(スロットの使用と比較して)エアロゾル生成構成要素103内のエアロゾル化可能材料の貯蔵量を増加させることができる。さらに、エアロゾル化可能材料供給セクションにおけるスリット200の使用は、スリットを介したエアロゾル化可能材料の漏れを防止するための手段を不要にする。対照的に、スロットがエアロゾル化可能材料供給セクションを通って(かつ、例えばエアロゾル生成構成要素の周縁に)延在するいくつかのエアロゾル生成構成要素では、スロットを介したエアロゾル化可能材料の漏れを防止するための手段が必要であり得る。
【0192】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、エアロゾル化セクション内に延在する。
【0193】
図4の例では、細長いスリット200は、それぞれの細長いアパーチャを形成するようにそれぞれの細長いスロット201に接続されている。細長いスリット200は、エアロゾル化可能材料供給セクション103Fに(少なくとも部分的に)設けられ、細長いスロット201は、エアロゾル化セクション103Gに設けられる。
【0194】
いくつかの実施形態では、細長いスロット201は、先細になってスリット200内に入り得ることが理解されよう。スリット200およびスロット201の異なる形態も想定されることも理解されよう。
【0195】
エアロゾル生成構成要素103は、1つまたは複数の電気コネクタ103Cを備えてもよい。エアロゾル化セクションは、電気コネクタ103C間に設けられ得る。
【0196】
エアロゾル生成構成要素は、本明細書で定義される任意の他の特徴を含んでもよい。
【0197】
本明細書で定義されるエアロゾル生成構成要素103と、エアロゾル形成チャンバ190およびエアロゾル化可能材料のためのリザーバ121のうちの1つまたは複数とを備える、非燃焼式エアロゾル供給システム10の一部として使用するための物品100も開示される。
【0198】
本明細書で定義される物品100と、電源およびコントローラのうちの1つまたは複数を含むデバイス20とを備える非燃焼式エアロゾル供給システム10も開示される。
【0199】
システム10は、本明細書で定義される任意の他の特徴を含んでもよい。
【0200】
一態様によれば、少なくとも1つの湾曲した細長いアパーチャを含むエアロゾル生成構成要素が開示される。その湾曲形状により、アパーチャは、直線状の細長いアパーチャに対して(所与の長さの間の)より大きい表面積を包含することができる。このようにして、少なくとも1つの湾曲した細長いアパーチャの使用は、エアロゾル生成の量および/または分配を改善することができる。例えば、エアロゾルは、増加した表面積にわたって生成され得る。
【0201】
「湾曲した」とは、少なくとも1つの湾曲した細長いアパーチャが少なくとも部分的に湾曲していることと理解されたい。すなわち、少なくとも1つの湾曲した細長いアパーチャは、必ずしもその全長に沿って湾曲している必要はなく、部分的な湾曲(ならびに例えば直線部分)を含み得る。湾曲したアパーチャ部分は、エアロゾル生成構成要素の周縁に向かって設けられてもよい。これは、使用時に、望ましくない場所で「ホットスポット」が発生することを低減するのに役立ち得る。湾曲したアパーチャ部分は、エアロゾル化可能材料供給セクションに設けられてもよい。
【0202】
図4を参照すると、エアロゾル生成構成要素103は、少なくとも1つの湾曲した細長いアパーチャ200、201を含む。いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、アパーチャ200、201の一端からアパーチャ200、201の他端まで曲率が増加する。曲率の増加は連続的であってもよい。曲率の増加は、アパーチャ200、201に沿って途中から始まってもよい。
【0203】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、その長さの少なくとも一部に沿って湾曲している。
【0204】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、略その全長に沿って湾曲している。
【0205】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、略平面である。
【0206】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、略一定の幅を有する。
【0207】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、略直線の部分に接続された湾曲した部分(または少なくとも部分的に湾曲した部分)を含む。
【0208】
例えば、図4に示すように、4つのアパーチャ200、201が存在する。アパーチャ200、201の2つはそれぞれ、略直線の部分200に接続された少なくとも部分的に湾曲した部分201を含む。アパーチャ200、201の別の2つはそれぞれ、略直線の部分201に接続された少なくとも部分的に湾曲した部分200を含む。
【0209】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、スロット部分201を含む。いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、スリット部分200を含む。いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、スリット部分200に接続されたスロット部分201を含む。スロット部分201は、スリット部分200よりも大きい幅を有すると理解されたい。
【0210】
スロット部分(「スロット」とも呼ばれる)は、スリット部分(「スリット」とも呼ばれる)よりも広いと理解されたい。
【0211】
いくつかの例では、スロット部分の幅は、0.3mmより大きい。いくつかの例では、スロット部分の幅は、少なくとも0.35mmである。いくつかの例では、スロット部分の幅は、最大3mm、または最大2.5mm、または最大2mm、または最大1.5mm、または最大1mm、または最大0.8mm、または最大0.7mm、または最大0.6mm、または最大0.55mmである。いくつかの例では、スロット部分の幅は、0.3mmより大きく最大1mm、または0.3mmより大きく最大0.8mm、または0.3mmより大きく最大0.6mm、または0.3mmより大きく最大0.55mmである。いくつかの例では、スロット部分の幅は、0.25mm~1mm、または0.25mm~0.8mm、または0.25mm~0.6mm、または0.35mm~0.55mm、または0.4mm~0.5mmである。
【0212】
いくつかの例では、スリット部分の幅は、最大0.3mmである。スリット部分の幅は、0mmより大きい。いくつかの例では、スリット部分は、最大0.25mmの幅を有する。いくつかの例では、スリット部分の幅は、少なくとも0.05mm、または少なくとも0.1mm、または少なくとも0.15mmである。いくつかの例では、スリット部分の幅は、0.05mm~0.3mm、または0.1mm~0.3mm、または0.15mm~0.25mmである。いくつかの例では、スリット部分の幅は、約0.2mmである。
【0213】
各スロット部分201と各スリット部分200との間の接合/接続は、スロット部分201とスリット部分200との中間の様々な幅であってもよいことを理解されたい。
【0214】
エアロゾル生成構成要素103は、複数の湾曲した細長いアパーチャを含んでもよい。各湾曲した細長いアパーチャは、本明細書で定義される通りであり得る。
【0215】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、エアロゾル生成構成要素103の周縁で開口している。図4に示すように、アパーチャ200、201の2つは、エアロゾル生成構成要素103の周縁で開口している。
【0216】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各湾曲した細長いアパーチャ200、201は、エアロゾル生成構成要素103の周縁によって囲まれている。図4に示すように、アパーチャ200、201の2つは、エアロゾル生成構成要素103の周縁によって囲まれている。
【0217】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、エアロゾル化可能材料を(例えば毛管力によって)受容するように構成されたエアロゾル化可能材料供給セクション103Fを備える。
【0218】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化セクション103Gを備える。
【0219】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各スロット部分201は、エアロゾル化セクション103Gに設けられる。いくつかの例では、1つの、複数の、または各スロット部分201は、エアロゾル化可能材料供給セクション103F内に延在しない。
【0220】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各スリット部分200は、エアロゾル化可能材料供給セクション103F内に設けられる。いくつかの例では、1つの、複数の、または各スリット部分200は、エアロゾル化セクション内に延在する。
【0221】
例えば、図4では、各スロット部分201は、エアロゾル化セクション103Gに設けられ、2つのスリット部分200は、エアロゾル化可能材料供給セクション103Fに設けられ、エアロゾル化セクション103G内に延在し、2つのスリット部分200は、略完全にエアロゾル化可能材料供給セクション103F内に設けられる。この構成に対する変形も想定される。
【0222】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、1つまたは複数の電気コネクタ103Cを備える。エアロゾル化セクション103Gは、電気コネクタ103C間に設けられ得る。
【0223】
エアロゾル生成構成要素103は、本明細書で定義される任意の他の特徴を含んでもよい。
【0224】
本明細書で定義されるエアロゾル生成構成要素103と、エアロゾル形成チャンバおよびエアロゾル化可能材料のためのリザーバのうちの1つまたは複数とを備える、非燃焼式エアロゾル供給システム10の一部として使用するための物品100も開示される。
【0225】
物品100は、エアロゾル化可能材料がリザーバからエアロゾル化可能材料供給セクション103Fを介してエアロゾル化セクション103Gに供給され得るように構成されてもよい。
【0226】
本明細書で定義される物品100と、電源およびコントローラのうちの1つまたは複数を含むデバイス20とを備える非燃焼式エアロゾル供給システム10も開示される。
【0227】
システム10は、本明細書で定義される任意の他の特徴を含んでもよい。
【0228】
一態様によれば、ハウジングと、少なくとも1つの細長いスロットを有するエアロゾル生成構成要素とを備え、エアロゾル生成構成要素が、ハウジング内に少なくとも部分的に収容され、ハウジングが、エアロゾル化可能材料をエアロゾル生成構成要素に供給することができる毛管ギャップを画定し、毛管ギャップと1つの、複数の、または各細長いスロットとが重ならない、非燃焼式エアロゾル供給システムで使用するための物品が開示される。
【0229】
細長いスロットと毛管ギャップとを重ならないように設けることによって、細長いスロットを介したエアロゾル化可能材料の漏れの可能性が低減される。例えば、エアロゾル化可能材料の漏れは、毛管ギャップが細長いスロットと一致するかまたは重なる場合に、より顕著になり得る。
【0230】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロット201は、毛管ギャップの内側に設けられる。このようにして、細長いスロット201は、毛管ギャップから離れて、エアロゾル生成要素103の中心に向かって設けられる。この構成は、エアロゾル化可能材料の漏れのリスクをさらに低減する。
【0231】
いくつかの例では、毛管ギャップは、エアロゾル生成構成要素103の周縁と一致するおよび/または重なる毛管チャネルを提供する。いくつかの例では、毛管ギャップは、エアロゾル生成構成要素103の側縁と一致するおよび/または重なる毛管チャネルを提供する。いくつかの例では、毛管ギャップは、エアロゾル生成構成要素103のそれぞれの側縁と一致するおよび/または重なる2つの毛管チャネルを提供する。
【0232】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロット201は、エアロゾル生成構成要素103の細長いアパーチャの一部を形成する(この場合、細長いスロットは「細長いスロット部分」と呼ばれる場合がある)。したがって、エアロゾル生成構成要素103は、少なくとも1つの細長いスロット201を有する少なくとも1つの細長いアパーチャを含んでもよい。
【0233】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、少なくとも1つの細長いスリット200を含む。いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200は、エアロゾル生成構成要素103の細長いアパーチャの一部を形成してもよい(この場合、細長いスリットは「細長いスリット部分」と呼ばれる場合がある)。
【0234】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロット201は、細長いスリット200に接続される。これは、細長いアパーチャ200、201を形成するようなものであり得る。そのような構成は図4に示されており、本明細書の他の場所で説明される。
【0235】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスリット200と毛管ギャップとは重なるおよび/または一致する。この位置に細長いスリットを設けることにより、エアロゾル生成構成要素103を介した漏れのリスク低減を維持しながら、追加の電流経路を提供し、抵抗を増加させ、加熱を改善することができる。
【0236】
細長いスロット200または各細長いスロット200および細長いスリット200または各細長いスリット200は、本明細書の他の場所で定義される通りであり得る。
【0237】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、エアロゾル化可能材料を(例えば毛管力によって)受容するように構成されたエアロゾル化可能材料供給セクション103Fを備える。
【0238】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化セクション103Gを備える。いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、略平面である。略平面状エアロゾル生成構成要素103は、本明細書で定義される複数の細長いスロット201を含んでもよい。
【0239】
エアロゾル化可能材料供給セクション103Fおよびエアロゾル化セクション103Gは、本明細書の他の場所に記載された通りであり得る。
【0240】
いくつかの例では、1つの、複数の、または各細長いスロット201は、エアロゾル化セクション103Fに設けられる。
【0241】
いくつかの例では、1つの1つの、複数の、または各細長いスリット200は、エアロゾル化可能材料供給セクション103Gに設けられる。
【0242】
いくつかの例では、エアロゾル化セクション103Gと毛管ギャップとは重ならない。
【0243】
いくつかの例では、エアロゾル化可能材料供給セクション103Fと毛管ギャップとは重なる。
【0244】
ハウジングは様々な形態で設けられてもよいことが理解されよう。例えば、ハウジングは、キャリアアセンブリを備えてもよい。ハウジング、例えばキャリアアセンブリは、第1のキャリア構成要素101と第2のキャリア構成要素102とを備えてもよい。第1のキャリア構成要素101と第2の支持されたキャリア構成要素102とは、毛管ギャップを画定し得る。例えば、毛管ギャップは、例えば第1のキャリア構成要素101と第2のキャリア構成要素102とが互いに取り付けられている場合、第1のキャリア構成要素101と第2のキャリア構成要素102との間の間隔によって画定され得る。エアロゾル生成構成要素103は、第1のキャリア構成要素101と第2のキャリア構成要素102との間に少なくとも部分的に配置されてもよい。第1のキャリア構成要素101および第2のキャリア構成要素102は、本明細書の他の場所に記載された通りであり得る。
【0245】
いくつかの例では、エアロゾル生成構成要素103は、1つまたは複数の電気コネクタ103Cを備える。エアロゾル化セクション103Gは、電気コネクタ103C間に設けられ得る。
【0246】
物品100は、エアロゾル形成チャンバおよびエアロゾル化可能材料のためのリザーバのうちの1つまたは複数を備えてもよい。
【0247】
物品100は、エアロゾル化可能材料がリザーバからエアロゾル化可能材料供給セクション103Fを介してエアロゾル化セクション103Gに供給され得るように構成されてもよい。
【0248】
本明細書で定義される物品100と、電源およびコントローラのうちの1つまたは複数を含むデバイス20とを備える非燃焼式エアロゾル供給システム10も開示される。
【0249】
システム10は、本明細書で定義される任意の他の特徴を含んでもよい。
【0250】
本明細書における図面は概略図であり、縮尺通りに描かれていない。本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を補助するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する限定または特許請求の範囲の均等物に対する限定と見なされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用することができ、修正を行うことができることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを適切に含むか、それからなるか、または本質的にそれからなることができる。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図3C
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-10-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、少なくとも1つの細長いスロットを有する略平面状エアロゾル生成構成要素とを備え、前記エアロゾル生成構成要素が、前記ハウジング内に少なくとも部分的に収容され、前記ハウジングが、エアロゾル化可能材料を前記エアロゾル生成構成要素に供給することができる毛管ギャップを画定し、前記毛管ギャップと、1つの、複数の、または各細長いスロットとが重ならない、非燃焼式エアロゾル供給システムで使用するための物品。
【請求項2】
1つの、複数の、または各細長いスロットが、前記毛管ギャップの内側に設けられる、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
1つの、複数の、または各細長いスロットが、少なくとも1つの細長いアパーチャを設けるように細長いスリットに接続される、請求項1または2に記載の物品。
【請求項4】
1つの、複数の、または各細長いスリットと前記毛管ギャップとが重なる、請求項1または2に記載の物品。
【請求項5】
前記エアロゾル生成構成要素が略平面である、請求項1または2に記載の物品。
【請求項6】
前記エアロゾル生成構成要素が、エアロゾル化可能材料を受容してエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化可能材料供給セクションと、エアロゾル化可能材料をエアロゾル化するように構成されたエアロゾル化セクションと、を備える、請求項1または2に記載の物品。
【請求項7】
1つの、複数の、または各細長いスロットが、前記エアロゾル化セクションに設けられる、請求項6に記載の物品。
【請求項8】
前記エアロゾル化セクションと前記毛管ギャップとが重ならない、請求項に記載の物品。
【請求項9】
前記エアロゾル化セクションが前記毛管ギャップの内側に設けられる、請求項に記載の物品。
【請求項10】
前記エアロゾル化可能材料供給セクションと前記毛管ギャップとが重なる、請求項に記載の物品。
【請求項11】
1つの、複数の、または各細長いスロットが、少なくとも1つの細長いアパーチャを設けるように細長いスリットに接続され、1つの、複数の、または各スリットが、前記エアロゾル化可能材料供給セクションに設けられる、請求項に記載の物品。
【請求項12】
前記ハウジングが、前記毛管ギャップを画定するように離間した第1のキャリア構成要素および第2のキャリア構成要素を備える、請求項1または2に記載の物品。
【請求項13】
前記エアロゾル生成構成要素が、1つまたは複数の電気コネクタを備える、請求項1または2に記載の物品。
【請求項14】
エアロゾル形成チャンバおよびエアロゾル化可能材料のためのリザーバのうちの1つまたは複数を備える、請求項1または2に記載の物品。
【請求項15】
前記エアロゾル生成構成要素が、多孔質材料から形成される、請求項1または2に記載の物品。
【請求項16】
前記エアロゾル生成構成要素が、導電性材料から形成される、請求項1または2に記載の物品。
【請求項17】
前記エアロゾル生成構成要素が、単一層から形成される、請求項1または2に記載の物品。
【請求項18】
前記エアロゾル生成構成要素が、織り構造、メッシュ構造、布帛構造、開孔繊維構造、開孔焼結構造、開孔発泡体または開孔堆積構造から形成される、請求項1または2に記載の物品。
【請求項19】
請求項1または2に記載の物品と、電源およびコントローラのうちの1つまたは複数を備えるデバイスと、を備える、非燃焼式エアロゾル供給システム。
【国際調査報告】