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特表2025-500178電動車両(EV)高速充電ステーション及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】電動車両(EV)高速充電ステーション及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20241226BHJP
   B60L 53/30 20190101ALI20241226BHJP
【FI】
H02J7/00 P
H02J7/00 303C
B60L53/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535216
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-08-06
(86)【国際出願番号】 US2022074459
(87)【国際公開番号】W WO2023114562
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】17/644,829
(32)【優先日】2021-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517284935
【氏名又は名称】ザ・ノコ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Noco Company
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】スタンフィールド,ジェイムズ リチャード
(72)【発明者】
【氏名】アグラワル,ニティシュ
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503AA04
5G503BA02
5G503BA07
5G503BB01
5G503FA06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC23
5H125AC24
5H125FF12
5H125FF14
(57)【要約】
電動車両(EV)を高速充電(例えば5~15分)するための電動車両(EV)充電ステーション。EV充電ステーションは、複数の電気リザーバモジュールを備える、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置を含むように構成できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両を充電するための電動車両充電ステーションであって、
前記電動車両を充電するために前記電動車両充電ステーションに電力を供給する1つ又は複数の電源と、
前記電動車両を充電するために前記電動車両充電ステーションに電力を供給する1つ又は複数の発電機と、
前記1つ又は複数の電源及び/又は前記1つ又は複数の発電機からエネルギーを受け取って貯蔵する1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置であって、前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置が各々、複数の電気リザーバモジュールを備える、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置と、
前記電動車両充電ステーションで前記電動車両を充電するための1つ又は複数の電力ヘッドであって、前記複数の電力ヘッドが前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置から電力を受け取り、前記複数の電力ヘッドが各々、前記電動車両充電ステーションで充電するために前記電動車両の各々に解放可能に接続するように構成されている、1つ又は複数の電力ヘッドと、
前記1つ又は複数の電源から、前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の前記複数の電気リザーバモジュールへの電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電源制御部もしくは制御システムと、
を備える、電動車両を充電するための電動車両充電ステーション。
【請求項2】
前記電動車両充電ステーションにおいて電動車両を充電するための電動車両充電ステーションであって、
前記電動車両を充電するために前記電動車両充電ステーションに電力を供給するための1つ又は複数の電源と、
電動車両を充電するために電動車両充電ステーションに電力を供給する1つ又は複数の発電機と、
前記1つ又は複数の電源及び/又は前記1つ又は複数の発電機からエネルギーを受け取って貯蔵する1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置であって、前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の各々が複数の電気リザーバモジュールを備える、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置と、
前記電動車両充電ステーションにおいて複数の電動車両を一斉に充電するための複数の電力ヘッドであって、前記複数の電力ヘッドが、前記1つもしくは複数の電源、前記1つもしくは複数の発電機、及び/又は、前記1つもしくは複数のエネルギー貯蔵装置から電力を受け取り、前記複数の電力ヘッドの各々が、前記電動車両充電ステーションにおいて充電するために前記複数の電動車両の各々に解放可能に接続するように構成されている、複数の電力ヘッドと、
前記1つ又は複数の電源から、前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の前記複数の電気リザーバへの電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電源制御部もしくは電源制御システムと、
前記複数の電気リザーバから、前記複数の電力ヘッドへの電力供給を制御するように構成された1つ又は複数の電気リザーバ制御部もしくは電気リザーバ制御システムと、
を備える、電動車両を充電するための電動車両充電ステーション。
【請求項3】
前記電動車両充電ステーションにおいて電動車両を充電するための電動車両充電ステーションであって、
前記電動車両を充電するために前記電動車両充電ステーションに電力を供給するための複数の電源と、
前記電動車両を充電するために前記電動車両充電ステーションに電力を供給する1つ又は複数の発電機と
前記複数の電源及び/又は前記1つもしくは複数の発電機からエネルギーを受け取り貯蔵するために、前記電動車両充電ステーションに、あるいは前記電動車両充電ステーションに隣接して、配置された複数のエネルギー貯蔵装置であって、前記複数のエネルギー貯蔵装置の各々が、複数の電気リザーバモジュールを備える、複数のエネルギー貯蔵装置と、
前記電動車両充電ステーションにおいて複数の電動車両を一斉に充電するための複数の電力ヘッドであって、前記複数の電力ヘッドが、前記複数の電源のうちの1つもしくは複数、及び/又は前記複数のエネルギー貯蔵装置のうちの1つもしくは複数から電力を受け取り、前記複数の電力ヘッドの各々が、前記電動車両充電ステーションにおいて充電するために前記電動車両の各々に解放可能に接続するように構成されている、複数の電力ヘッドと、
前記複数の電源のうちの前記1つ又は複数から、前記複数のエネルギー貯蔵装置のうちの1つ又は複数の前記複数の電気リザーバモジュールへの電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電源制御部もしくは電源制御システムと、
前記複数の電気リザーバから前記複数の電力ヘッドへの電力供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電気リザーバ制御部もしくは電気リザーバ制御システムと、
を備える、電動車両を充電するための電動車両充電ステーション。
【請求項4】
前記複数の電気リザーバから前記1つ又は複数の電力ヘッドへの電力供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電気リザーバ制御部もしくは制御システムをさらに備える、請求項1に記載のステーション。
【請求項5】
前記電動車両電力ステーションは、前記1つ又は複数の電力ヘッドが前記1つもしくは複数の電源及び/又は前記1つもしくは複数のエネルギー貯蔵装置から電力を受け取るように構成される、請求項1に記載のステーション。
【請求項6】
前記電動車両充電ステーションが、前記電動車両充電ステーションで同時に、複数の電動車両を一斉に充電するように構成されている、請求項1に記載のステーション。
【請求項7】
前記1つ又は複数の電力ヘッドが、前記電動車両充電ステーションで複数の電動車両を一斉に充電するための複数の電力ヘッドであり、前記複数の電力ヘッドが、前記1つもしくは複数の電源及び/又は前記1つもしくは複数のエネルギー貯蔵装置から電力を受け取り、前記複数の電力ヘッドの各々が、前記電動車両充電ステーションで充電するために前記電動車両の各々に解放可能に接続するように構成される、請求項6に記載のステーション。
【請求項8】
前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の前記複数のエネルギー貯蔵ユニットから、前記電動車両充電ステーションで充電される前記複数の電動車両へ、電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電力充電制御部もしくはシステムをさらに備える、請求項1に記載のステーション。
【請求項9】
前記1つ又は複数の電源が電力網を備える、請求項1に記載のステーション。
【請求項10】
前記1つ又は複数の発電機が、前記1つ又は複数の発電機を動作させるために燃料を使用する、請求項1に記載のステーション。
【請求項11】
前記1つ又は複数の発電機が、前記電動車両充電ステーションのオンサイトに配置される、請求項1に記載のステーション。
【請求項12】
前記1つ又は複数の発電機が、前記電動車両充電ステーションのオフサイトに配置される、請求項1に記載のステーション。
【請求項13】
前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置が複数のエネルギー貯蔵装置である、請求項1に記載のステーション。
【請求項14】
前記1つ又は複数の電力ヘッドが複数の電力ヘッドである、請求項1に記載のステーション。
【請求項15】
前記1つ又は複数の電気制御部もしくは制御システムが、複数の電源から前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の前記複数の電気リザーバモジュールへの電力供給を制御するように構成されている、請求項14に記載のステーション。
【請求項16】
前記1つ又は複数の電源から前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の前記複数の電気リザーバモジュールへの電力供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電気制御部もしくはシステムを含む、請求項1に記載のステーション。
【請求項17】
前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の前記複数の電気リザーバモジュールから、前記電動車両充電ステーションで充電されている複数の電動車両への電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電力充電制御部もしくは制御システムを含む、請求項1に記載のステーション。
【請求項18】
前記1つ又は複数の電源が複数の電源である、請求項1に記載のステーション。
【請求項19】
前記複数の電源から前記1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の前記複数の電気リザーバモジュールへの電力供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電気制御部もしくは制御システムを含む、請求項18に記載のステーション。
【請求項20】
前記1つ又は複数の電気制御部もしくはシステムが、前記複数のエネルギー貯蔵ユニットを順番に充電するように構成されている、請求項19に記載のステーション。
【請求項21】
前記1つ又は複数の電気制御部もしくはシステムが、前記順番を、1回又は複数回繰り返すために巡回するように構成されている、請求項19に記載のステーション。
【請求項22】
集合型AC/DCコンバータ配置を有する高速充電電動車両(EV)システムをさらに備える、請求項1に記載のステーション。
【請求項23】
前記集合型AC/DCコンバータ配置を有する前記高速充電電動車両(EV)システムが、
変圧器と、
前記変圧器に接続され、変圧器から電力を受け取るAC/DCコンバータと、
前記AC/DCコンバータに接続され、前記AC/DCコンバータから電力を受け取る高速充電器コントローラと、
前記高速充電器コントローラに接続され、前記高速充電器コントローラから電力を受け取る入力バスと、
前記入力バスに接続され、前記入力バスから電力を受け取る、複数の電気リザーバモジュールを有する電気リザーバと、
前記複数のリザーバモジュールに接続され、前記複数のリザーバモジュールから電力を受け取る、出力バスと、
前記出力バスに接続され、前記出力バスから電力を受け取るDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータに接続され、前記DC/DCコンバータから電力を受け取るEV充電器と、
前記EV充電器に接続され、前記EV充電器から電力を受け取るEV充電ポートであって、前記1つ又は複数の電動車両を充電するように構成されたEV充電ポートと、
を備える、請求項22に記載のステーション。
【請求項24】
前記AC/DCコンバータを前記DC/DCコンバータに接続するバイパス電源回路を、
さらに備える、請求項23に記載のステーション。
【請求項25】
分散型AC/DCコンバータ配置を有する高速充電電動車両(EV)システムをさらに備える、請求項1に記載のステーション。
【請求項26】
前記分散型AC/DCコンバータ配置を有する前記高速充電電動車両(EV)システムが、
変圧器と
前記変圧器に接続され、変圧器から電力を受け取る複数のAC/DCコンバータと、
前記複数のAC/DCコンバータ(例えば、バイパススイッチ)の各々に接続され、前記複数のAC/DCコンバータの各々から電力を受け取る複数のスイッチと、
前記複数のスイッチに接続され、前記複数のスイッチから電力を受け取る入力バスと、
前記入力バスに接続され、前記入力バスから電力を受け取る複数の電気リザーバモジュールを有する電気リザーバと
前記電気リザーバの前記複数の電気リザーバモジュールに接続され、前記電気リザーバの前記複数の電気リザーバモジュールから電力を受け取る出力バスと、
前記出力バスに接続され、前記出力バスから電力を受け取るDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータに接続され、前記DC/DCコンバータから電力を受け取るEV/HEV充電器と、
前記EV/HEV充電器に接続され、前記EV/HEV充電器から電力を受け取る充電ポートであって、前記1つ又は複数の電動車両を充電するように構成された充電ポートと、
を備える、請求項21に記載のステーション。
【請求項27】
前記複数のスイッチを前記DC/DCコンバータに接続するバイパス電源回路を含む、請求項26に記載のステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電動車両(EV)のハイスピード充電又は再充電のための高速充電電動車両(EV)充電ステーション及びシステムに関する。高速充電又は再充電用の電動車両(EV)ステーション及びシステムは、例えば、電動車両(EV)のハイスピード充電又は再充電、及び燃料駆動車両の充填の両方を提供するように構成できる。
【背景技術】
【0002】
電動車両(EV)は、クリーンエミッション、静かな運転、及び低メンテナンスに強い関心を集めて、世界中で使用が拡大している。バッテリ技術の進歩は、車両速度ならびに走行距離の改善を支援してきた。この成長を支援するのに役立ち、大型EVバッテリの完全充電のために2時間という短い再充電時間を提供するために、バッテリ充電が改善されてきた(例えば、Chevrolet Volt又はTesla Model Sなど)。再充電時間を改善しようとする動きにより、バッテリ製造業者は、技術を改善し、バッテリに「高速充電」能力を提供するようになっている。目標は、ガソリン車に燃料補給するのとほぼ同じ時間(例えば10~15分)で、EV車が再充電できるようにすることである。
【0003】
大型車両バッテリの高速な再充電では、再充電中に各(又は複数の)車両(複数可)に対して商用電力グリッドから大量のAC電力が必要となるため、問題が発生する。例えば、Chevrolet Voltなどの通常サイズのセダンは、目標再充電時間を達成するために、再充電プロセス中に350KWもの高出力を必要とする可能性がある。この電力要件は、複数の車両が一斉に充電されることによって乗算されると、再充電場所に巨大なAC電源(例えば、大規模な産業負荷をサポートするための商用電力グリッドインフラストラクチャ、その後にAC/DC変換がある)を必要とする。このタイプのAC電源は、ほとんどの場所で利用できない。再充電中の電力サージもまた、特定の場所における電力要件を予測する電力会社の能力に問題を引き起こす。この特定の問題に加えて、再充電ステーションの場所がまばらである。EV市場を成長させるためには、ガソリンスタンドでEV再充電ポンプを利用できなければならない。
【発明の概要】
【0004】
ほとんどの場所で十分な電力を提供するために、電力は、1つ又は複数の貯蔵容量「電気リザーバ」もしくは「バッテリリザーバ」もしくは「エネルギーリザーバ」もしくは「電源リザーバ」を使用して、制御された均等な方法で貯蔵及び/又は生成されなければならない。次いで、この1つ又は複数の電気リザーバは、電動車両(EV)を再充電するための主な再充電エネルギー源として使用できる。「リザーバ」要件をサポートするバッテリ技術は既に存在する。フロー電池、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ(例えば、ウルトラキャパシタ)及び/又は燃料電池を含むいくつかの異なる蓄電技術を使用できる。フライホイールエネルギー貯蔵などの他の電気機械技術も使用できる。1つ又は複数の電気リザーバは、例えば、ガソリンスタンドで燃料(例えば、ガソリン、ディーゼル)を貯蔵するために現在使用されているのと同様の方法で地下に配置でき、及び/又は、地上の上方に配置できる。
【0005】
1つ又は複数の電気リザーバは、従来のガソリンスタンドに既に存在する電力を使用して充電できる。この方法を使用することにより、電力会社は電力使用量を予測して対応でき、電力サージを回避できる。例えば、1つ又は複数の電気リザーバは、電源(例えば、既存の電源(複数可)、新しい電源(複数可)、電力網、送電線(複数可)、配電システム、発電所、発電機、燃料型発電機、ソーラー、ソーラーパネル、太陽光発電、熱、太陽熱、風力発電機、風力発電機)から連続的に、断続的に、可変的に、又はプログラムされた方法で再充電できる。
【0006】
電気リザーバに貯蔵されたエネルギーは、ステーションで電動車両(複数可)を再充電するための電源として使用できる。従来のガソリンポンプと(物理的サイズ及び形態において)非常に類似した再充電ユニット(例えば、電気ポンプ)を使用して、EVを充電するために必要な電力の適切な変換を行うことができる。EV用の電源はDCバッテリであり、電気リザーバはDC電気リザーバ(例えば、DCフロー電池、DCリチウムイオン電池、DCリチウムイオン電池アレイ)であり得るため、必要な電力変換は、単純に直接又はDC-DC変換であり得、今日のほとんどのバッテリ充電器で使用されているAC-DC変換による電力損失を回避する。
【0007】
発電機(例えば、電気的な発電機)によって生成されたエネルギーは、電気リザーバの有無にかかわらず、ステーションで電動車両(複数可)を再充電するための電源として使用することもできる。発電機は、オンサイト(すなわち、ステーションに配置されている)又はオフサイト(すなわち、ステーション敷地から切り離されているが、ステーション敷地の近く又はステーション敷地から少し離れている)に配置できる。発電機は、ステーションの敷地に設置することもできるし、可搬型発電機とすることもできる。例えば、発電機は、かなりの電力出力を提供する発電機ユニットとしてステーションに輸送及び設置することができる貨物コンテナ又は同様に構成されたコンテナ内に、部分的又は完全に収容できる。さらに、発電機は、単一の発電機又は複数の発電機とすることができる。(例えば、発電所を提供するために互いに接続される)
【0008】
再充電ステーションのオペレータは、ガソリン顧客と同様又は類似の方法でEVを再充電するために顧客に充電できる。それらは、リザーバを充電状態に保つためのコストに関して電力会社と協働でき、リザーバ、及びEV充電器又はEVポンプ(例えば、充電器又はコンセント)を追加/支持するためのコストを償却できる。オペレータは、必要とされる利益を積み上げ、それに応じてEV顧客に充電できる。これにより、ほとんどの場所では非現実的な可能性がある、追加のタワー、電力線、変電所などの産業規模の電力グリッドインフラストラクチャを提供しなければならないという電力会社の負担がなくなる。
【0009】
リザーバ手法を使用すると、EV充電器もしくはEVポンプ(例えば、燃料補給EVポンプ)、又は複数のEV充電器もしくはEVポンプを単に追加して、EV(複数可)の高速充電を提供することによって、従来のガソリンスタンドを変換できる。この高速充電により、EVは、今日のガソリン車と同様に全国を容易に移動することが可能になり、EVがより主流になり得る。
【0010】
本明細書に記載の主題は、燃料車への燃料補給、及び/又は電動車両への再充電、のためのステーションに関する。
【0011】
説明される主題は、再充電ステーションに関する。
【0012】
本明細書に記載の主題は、電気/燃料ステーションに関する。
【0013】
本明細書に記載の主題は、ガソリンポンプ、及び電気ポンプ又はEV充電器の両方を備えるか、あるいはそれらからなる、改善されたガソリンスタンドに関する。
【0014】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ、及び少なくとも1つの電気ポンプ又はEV充電器を備えるか、あるいはそれらからなる、電気再充電/燃料ステーションに関する。
【0015】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ、及び少なくとも1つの電気ポンプ又はEV充電器を備えるか、あるいはそれらからなる、電気再充電/燃料ステーションに関する。
【0016】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ、及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器を備えるか、あるいはそれらからなる、電気再充電/燃料ステーションに関し、少なくとも1つの燃料ポンプが、少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器から所定の距離だけ離間している。
【0017】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ、及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器を備えるか、あるいはそれらからなる、電気再充電/燃料ステーションに関し、少なくとも1つの燃料ポンプ、及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器が、単一のユニットに設けられる。
【0018】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ、及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器を備えるか、あるいはそれらからなる、燃料/電気ステーションに関し、少なくとも1つの燃料ポンプ、及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器が、別個のユニットである。
【0019】
本明細書に記載の主題は、複数の燃料ポンプ、及び複数の電気ポンプ又はEV充電器を備えるか、あるいはそれらからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0020】
本明細書に記載の主題は、複数の燃料ポンプ位置、及び複数の電気ポンプ又は充電器を備えるか、あるいはそれらからなる、燃料/電気ステーションに関し、燃料ポンプが少なくとも1つの列に配置され、電気ポンプ又は充電器が少なくとも1つの別の列に配置される。
【0021】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つの電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0022】
本明細書に記載の主題は、複数の電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0023】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つのオンサイト電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0024】
本明細書に記載の主題は、地表面の下方に配置された少なくとも1つの電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0025】
本明細書に記載の主題は、地表面の下方に配置された複数の電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0026】
本明細書に記載の主題は、地表面の上方に配置された少なくとも1つの電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0027】
本明細書に記載の主題は、地表面の上方に配置された複数の電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0028】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つの電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0029】
本明細書に記載の主題は、複数の電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0030】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つのオンサイト電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0031】
本明細書に記載の主題は、複数のオンサイト電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0032】
本明細書に記載の主題は、地表面の下方に配置された少なくとも1つの電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0033】
本明細書に記載の主題は、地表面の下方に配置された複数の電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0034】
記載された主題は、地表面の上方に配置された少なくとも1つの電気リザーバを備えるか、又はそれからなる燃料/電気ステーションに関する。
【0035】
本明細書に記載の主題は、地表面の上方に配置された複数の電気リザーバを備えるか、又はそれからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0036】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つの燃料タンクと、地表面の下方に配置された少なくとも1つの電気リザーバとを備えるか、又はそれらからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0037】
本明細書に記載の主題は、複数の燃料タンクと、地表面の下方に配置された複数の電気リザーバとを備えるか、又はそれらからなる、燃料/電気ステーションに関する。
【0038】
本明細書に記載の主題は、少なくとも1つのガソリンタンクと、地表面の下方に配置された少なくとも1つの電気リザーバとを備えるか、又はそれらからなり、少なくとも1つのガソリンタンクと少なくとも1つの電気リザーバとが少なくとも所定の距離だけ離間している燃料/電気ステーションに関する。
【0039】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなる。
【0040】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなる。
【0041】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、少なくとも1つの電源と、少なくとも1つの電源から電力を受け取る複数の電気サービスと、複数の電気サービスからそれぞれ電力を受け取る複数の一次電気リザーバと、第1の一次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の二次電気リザーバと、複数の二次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数のEV充電器とを備えるか、又はそれらからなる。
【0042】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバを、さらに備える。
【0043】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスが複数の電気サービスであり、一次電気リザーバが、複数の電気サービスからそれぞれ電力を受け取る複数の一次電気リザーバであり、二次電気リザーバが、複数の一次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の二次電気リザーバであり、EV充電器が、複数の二次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数のEV充電器である。
【0044】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスが複数の電気サービスであり、一次電気リザーバが、複数の電気サービスからそれぞれ電力を受け取る複数の一次電気リザーバであり、二次電気リザーバが、複数の電気一次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の二次電気リザーバであり、三次電気リザーバが、複数の二次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の三次電気リザーバであり、EV充電器が、複数の三次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数のEV充電器である。
【0045】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備える。
【0046】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備え、AC-DCコンバータからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して一次電気リザーバにDC電力を供給する第1のDC-DC電力コンバータを、さらに備える。
【0047】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備え、AC-DCコンバータからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して一次電気リザーバにDC電力を供給する第1のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して二次電気リザーバにDC電力を供給する第2のDC-DC電力コンバータを、さらに備える。
【0048】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備え、AC-DCコンバータからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して一次電気リザーバにDC電力を供給する第1のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して二次電気リザーバにDC電力を供給する第2のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換してEV充電器にDC電力を供給する第3のDC-DC電力コンバータを、さらに備える。
【0049】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備え、AC-DCコンバータからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して一次電気リザーバにDC電力を供給する第1のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して二次電気リザーバにDC電力を供給する第2のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換してEV充電器にDC電力を供給する第3のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、EV充電器が、DC電力をEVに供給するDC電力に変換するためのDC-DC電力に変換する第4のDC-DC電力コンバータを備える。
【0050】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備える。
【0051】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備え、AC-DCコンバータからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して一次電気リザーバにDC電力を供給する第1のDC-DC電力コンバータを、さらに備える。
【0052】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備え、AC-DCコンバータからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して一次電気リザーバにDC電力を供給する第1のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して二次電気リザーバにDC電力を供給する第2のDC-DC電力コンバータを、さらに備える。
【0053】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備え、AC-DCコンバータからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して一次電気リザーバにDC電力を供給する第1のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して二次電気リザーバにDC電力を供給する第2のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して三次電気リザーバにDC電力を供給する第3のDC-DC電力コンバータを、さらに備える。
【0054】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る、第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備え、AC-DCコンバータからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して一次電気リザーバにDC電力を供給する第1のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して二次電気リザーバにDC電力を供給する第2のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して三次電気リザーバにDC電力を供給する第3のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、三次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をEV充電器に供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力コンバータを、さらに備える。
【0055】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る、第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、電気サービスからAC電力を受け取り、AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力コンバータを、さらに備え、AC-DCコンバータからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して一次電気リザーバにDC電力を供給する第1のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して二次電気リザーバにDC電力を供給する第2のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をDC電力に変換して三次電気リザーバにDC電力を供給する第3のDC-DC電力コンバータを、さらに備え、三次電気リザーバからDC電力を受け取り、DC電力をEV充電器に供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力コンバータをさらに備え、EV充電器が、DC電力をDC電力に変換してEVにDC電力を供給するための第5のDC-DC電力コンバータを備える。
【0056】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなる。
【0057】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、一次電気リザーバがフロー電池を備える。
【0058】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなる。
【0059】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、一次電気リザーバが、リチウムイオン電池を備える。
【0060】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなる。
【0061】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、一次電気リザーバが電気貯蔵キャパシタを備える。
【0062】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなる。
【0063】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、EV充電ステーションが、電源、一次電気リザーバ及び/又は二次電気リザーバからEVを充電するための電力を、選択的に又は一斉に提供するように構成されている。
【0064】
本明細書に記載の主題は、電動車両(EV)を充電するための電動車両(EV)充電ステーションに関し、EV充電ステーションが、電源と、電源から電力を受け取る電気サービスと、電気サービスから電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と、を備えるか、又はそれらからなり、EV充電ステーションが、電源、一次電気リザーバ、第2の電気リザーバ、及び/又は三次電気リザーバからEVを充電するための電力を、選択的に又は一斉に提供するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1】本発明による燃料/電気ステーションの概略図である。
図2図1に示す燃料/電気ステーションの別の概略図である。
図3図1に示す燃料/電気ステーションの構造及び配置の概略図である。
図4】燃料/電気ステーション、例えば、図1に示す燃料/電動車両(EV)ステーションと共に使用するための、又は例えば遠隔地のある区画で使用するための、可搬型燃料/電動車両(EV)ステーションの構造及び配置の概略図である。
図5図1図3に示す燃料/電動車両(EV)ステーションで使用するためのフロー電池の概略図である。
図6】電気リザーバ(例えばフロー電池、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)から燃料/電気ポンプ(例えば、EVポンプ、EV充電器、及び/又は燃料ポンプ)への電力の流れを示すフローチャートである。
図7】本発明に係る燃料/電気ポンプの側面図である。
図8】電源と電気リザーバからのEV充電の電力分担を示す概略図である。
図9】燃料/電気ポンプの電気リザーバ及び/又はリチウムイオン電池からのEVの充電の電力分担を示す概略図である。
図10】燃料ポンプ及びEV充電器を備える燃料/電気ポンプへの電気リザーバ(例えばフロー電池、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)からの電力の流れを示すフローチャートである。
図11】燃料ポンプとEV充電器とを備える本発明による燃料/電気ポンプの側面図である。
図12】電源(例えば、電力グリッド)と電気リザーバからのEV充電の電力分担を示す概略図である。
図13】燃料/電気ポンプの電気リザーバとリチウムイオン電池からのEV充電の電力分担を示す概略図である。
図14-1】複数の(例えば、4つ)モジュール式電力サブユニットを備える燃料/電気ステーションを示す概略図である。
図14-2】複数の(例えば、4つ)モジュール式電力サブユニットを備える燃料/電気ステーションを示す概略図である。
図15】追加の電気リザーバで強化された、図1に示す燃料/電動車両(EV)ステーションの概略図である。
図16】燃料/電気ポンプ(例えば、EVポンプ、EV充電器、及び/又は燃料ポンプ)の電気リザーバ(例えばフロー電池、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)から二次電気リザーバ(例えば、バッテリ、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)、三次電気リザーバ(例えば、バッテリ、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)への電力の流れを示すフローチャートである。
図17】再充電中の電動車両と通信するための、本発明による燃料/電動車両(EV)ステーション用の通信システムのブロック図である。
図18図17に示す通信システムの通信インターフェースを示す図である。
図19】集合型AC/DCコンバータ配置を有する本発明による高速充電電動車両(EV)システムの概略図である。
図20】分散型AC/DCコンバータ配置を有する本発明による高速充電電動車両(EV)システムの概略図である。
図21】本発明による高速充電電動車両(EV)システムのベースバッテリモジュール仕様を示す表である。
図22】本発明による高速充電電動車両(EV)システムのケーブル配線仕様を示す表である。
図23】本発明による高速充電電動車両(EV)システムの追加の製品仕様を示す表である。
図24】本発明による高速充電電動車両(EV)システムの二用途バッテリ仕様を示す表である。
図25A】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用のEVコネクタの斜視図である。
図25B】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用の別のEVコネクタの斜視図である。
図25C】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用のさらなるEVコネクタの斜視図である。
図25D】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用のさらに別のEVコネクタの斜視図である。
図26A】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用の4つのコネクタポートを有する、米国/北米で使用するための4連CCS(複合充電システム)コンボタイプ1のコネクタの正面図である。
図26B】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用の4つのコネクタポートを有する、欧州で使用するための4連CCS(複合充電システム)コンボタイプ2のコネクタの正面図である。
図27】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用のフェニックスコンタクト冷却式電動車両(EV)コネクタの斜視図である。
図28】本発明による高速充電電動車両(EV)システムのための電気回路の回路図である。
図29】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用の電気リザーバに使用するためのベースバッテリモジュール構築の様々な段階を示す流れ図である。
図30】ベースバッテリモジュール蓋を取り付けずに組み立てられた状態を示す斜視図である。
図31】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用の電気リザーバで使用するためのベースバッテリモジュール対の構築の様々な段階を示す流れ図である。
図32】本発明による高速充電電動車両(EV)システム用の組み立てられた電気リザーバの斜視図である。
図33】本発明による高速充電電動車両(EV)システムで使用するための電圧トリミングシステムの概略図である。
図34】本発明による高速充電電動車両(EV)システムで使用するための昇圧/降圧システムの概略図である。
図35】本発明による高速充電電動車両(EV)システムで使用するための電気リザーバのベースバッテリモジュールを出る空気流を示すベースバッテリモジュールの斜視図である。
図36】単純に高次の構成要素を取り外すだけで、ベースバッテリモジュールの蓋を取り外しが、バッテリアレイストリング電圧を自然に細分化するように、ベースバッテリモジュールの蓋に埋め込まれた「電圧導通リンク」又は「高電圧ジャンパ」を示すベースバッテリモジュールの斜視図である。
図37】ベースバッテリモジュールの蓋に埋め込まれた「電圧導通リンク」又は「高電圧ジャンパ」を示すベースバッテリモジュールの概略図である。
図38】電動車両(EV)を充電するための電力グリッドから電力ヘッドまでの電力潮流及び電力変換段を示す概略図である。
図39】ベースバッテリモジュールで使用するための高温バッテリインジケータの仕様を示す表である。
図40】複数の電力ヘッドに電力を供給するための複数の電気リザーバ(例えば、ベースバッテリモジュール)及び複数の変圧器(例えば、パッド変圧器)を有する、本発明による高速充電電動車両(EV)システムを示す概略図である。
図41】電力網及び1つ又は複数の追加の電源(例えば、風力駆動発電システム及びソーラーパネル)に選択的に接続された集合型トポロジーを有する本発明による高速充電電動車両(EV)システムを示す概略図である。
図42】電力網及び1つ又は複数の電源(例えば、風力発電システム、ソーラーパネル)に選択的に接続された分散型トポロジーを有する本発明による高速充電電動車両(EV)システムを示す概略図である。
図43】電力網及びオンサイト発電機及び/又はオフサイド発電機(例えば、オンサイト発電機、オフサイト発電機)に選択的に接続された集合型トポロジーを有する本発明による高速充電電動車両(EV)システムを示す概略図である。
図44】電力網に選択的に接続された分散型トポロジーを有する本発明による高速充電電動車両(EV)システムならびにオンサイト発電機及び/又はオフサイド発電機(例えば、オンサイト発電機、オフサイト発電機)を示す概略図である。
図45】燃料タイプの車両に燃料供給又は燃料補給し、オンサイト発電機及び/又はオフサイト発電機に燃料を供給するための、1つ又は複数の燃料タンクを有する本発明による燃料/充電システムを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
本発明による燃料型車両用の燃料と電動車両(EV)の高速充電の両方を提供するように構成された、燃料/電気ステーション10を図1及び図2に示す。燃料/電気ステーション10は、1)燃料(例えば、ガス、ディーゼル、プロパン、液体プロパン、水素)を分配し、2)電動車両(EV)を充電又は再充電するように、構造化、配置、及び設計されている。
【0067】
燃料/電気ステーション10は、複数の燃料/電気ポンプ12(例えば、ガソリンポンプ)を備える。燃料/電気ポンプ12は各々、EVを再充電するための電動車両充電器又はEV充電器と、燃料タイプの車両に燃料(例えば、ガソリン、ディーゼル、ガス、プロパン、液体プロパン、水素)を補給するための燃料ポンプとを備える。燃料/電気ポンプ12は各々、例えば燃料/電気ポンプ12のハウジング又はコンパートメント(複数可)内に、EVを充電するための電気部品(例えば、EV充電器、DC-DCコンバータ、バッテリ、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)、及び、例えば内燃機関(例えば、燃料ポンプ、燃料計、燃料フィルタ、電気制御部)を有する、従来の燃料タイプ車両に燃料を補給するための電子部品、を備えることができる。燃料/電気ポンプ12は、例えば、ハウジング、コンパートメント、及び電気部品から熱を除去するための冷却機器(例えば、ファン、冷却機、冷却循環システム)を含むことができる。
【0068】
燃料/電気ポンプ12は、図1には、各列に3つの燃料/電気ポンプ12が、2列で示されている。しかしながら、より多くの又はより少ない燃料/電気ポンプ12を列に設けることができ、又はより多くの又はより少ない列が存在できる。
【0069】
図7に示すように、燃料/電気ポンプ12は各々、ディスプレイ14と、EVフックアップ及び再充電用に構成された電気コネクタ16Bを有する充電ケーブル16Aと、ガソリンノズル18Bが取り付けられたガソリンホース18Aと、DC-DCコンバータ60と、電流リミッタ61と、内部リチウムイオン電池19(例えば、バッテリ、複数のバッテリ、蓄電キャパシタ、燃料電池)と、を有する。あるいは、燃料/電気ポンプ12は、EVのみを充電するように構造化された電気ポンプ(すなわち「充電専用」ポンプ)として構造化又は構成することができ、あるいは、燃料のみを圧送するように構成された燃料ポンプ(すなわち「燃料充填専用」ポンプ)として構造化又は構成できる。燃料ポンプ(例えば、ガソリンポンプ)は、燃料/電気ステーション10の敷地内の様々な配置及び/もしくは場所で、EV充電器を備える又はEV充電器からなる電気ポンプから離間され得る。
【0070】
ここでも、図示されている燃料/電気ポンプ12は、ガソリンのポンピング及びEV充電の両方のための構成要素又は部品を備える。例えば、燃料/電気ポンプ12は、リチウムイオン電池19、蓄電キャパシタ、燃料電池、リチウムイオン電池19によって電動車両(EV)に供給される電圧及び電流を制御するように構成された電子コントローラ、燃料ポンプ構成要素、ならびに/あるいは、安全電子機器(例えば、すべての分配を停止、EV充電を停止、燃料ポンピングを停止、ハロン火災システムを始動、電気スパーク抑制、動作ロックアウト検出、及び「燃料充填専用」充填モード又は「充電専用」充電モードのための制御部)を備えることができる。
【0071】
ここでも、図1及び図2に示す配置は、図示の燃料/電気ポンプ12の列を、物理的に離間した1つ又は複数の列の「燃料充填専用」ポンプ、及び1つ又は複数の列の「充電専用」ポンプ、で変更し、安全上の理由のために(例えば、電気機器及び潜在的な電気火花に近接する、燃料蒸気を防止するために)、それらを分離できる。しかしながら、燃料/電気ポンプ12は、電気スパーク抑制、高レベルの電気的接地、冗長電気的接地、別個のガス及び電気的動作のための別個のコンパートメント又は格納構造、空気通気又は空気もしくはガス(例えば窒素)循環ポンプ、ファン、ならびに/あるいは冷却機を提供して、同じ燃料/電気ポンプ12内でのガス及び電気的動作の両方を可能にするように構成又は設計できる。ここでも、燃料/電気ポンプ12は、一度に一動作モードのみを可能にするように構成又は設計でき、例えば、動作の間に時間休止を設けて、空気排気又は循環ポンプが、ガス動作モード後に残りの燃料又は燃料蒸気を大気に除去することを可能にする。
【0072】
燃料/電気ステーション10は、個々の燃料ライン24(すなわち、燃料分配の配置及びシステム)に接続されてこれに供給する主燃料供給ライン22を介して、個々の燃料/電気ポンプ12に接続された地下の燃料貯蔵タンク20を備える。燃料/電気ステーション10は、個々の電線30(すなわち、電気分配の配置及びシステム)に接続されてこれに供給する主電力線28を介して、個々の燃料/電気ポンプ12に接続された地下電気リザーバ26をさらに備える。燃料/電気ステーション10は、燃料タイプ車両に燃料を充填するのと同様の時間枠内で、電気車両のハイスピード充電又は再充電を提供することが期待される(例えば、電動車両(EV)を5~15分で充電又は再充電するように構成されている)。
【0073】
図1及び図2に示す燃料/電気ステーション10の代替として、より大きい、及び/又はピークの需要を満たすために、複数の燃料タンク20及び/又は複数の電気リザーバ26を、燃料/電気ステーション10に設けることができる。例えば、燃料/電気ステーションは、各々が電気リザーバ及び複数の燃料/電気ポンプ12を備える複数の動力サブユニットを備えるか、又はそれらからなり得る。
【0074】
電気リザーバ26は、大量の電力を貯蔵するように構成された装置又はデバイスであり得る。例えば、電気リザーバ26は、バッテリ、フロー電池、リチウムイオン電池、リチウムイオン電池アレイ(例えば、バッテリ群)、蓄電キャパシタ(例えば、ウルトラキャパシタ)及び/又は燃料電池であり得る。例えば、電気リザーバ26は、フロー電池又は複数のリチウムイオン電池であり得る(例えば、燃料/電気ポンプ12に隣接して配置され、燃料/電気ポンプ内に内部に配置され、EVを高速充電するように構成されている)。電気リザーバ26は、時間ごと、毎日、毎週、毎月、及び毎年のスケジュールで再充電されるEVの予測数に基づいて需要に対応するように設計、構築、及びサイズ設定できる。
【0075】
電気リザーバ26は、例えば店舗36又はステーションのオンサイトの他の適切な場所に配置された電気サービス34(例えば、電気サービスパネル)に接続された地下電力線32を介して電力が供給される。高電力サービスライン38は、電源40(例えば、電力グリッド、電力網、発電所、電気原動所、伝送線、送電線、伝送所、送電所、発生機(複数可)、発電機(複数可)、燃料発電機(複数可)、燃料電力発電機(複数可)、太陽光発電システム、ソーラーパネル(複数可)、風力、風力発電機(複数可))、エネルギー貯蔵機器、蓄電機器、及び他の適切な電源から電力を供給する。電源40からの入力電力を測定するために、(例えば、店舗36の側面に配置される)電力計35を設けることができる。
【0076】
さらに、電力線32を介して電気リザーバ26の充電を制御するために、電力線32に電子コントローラ41を設けることができる。例えば、電子コントローラ41は、電気リザーバ26の構成要素もしくは部分、又は、(例えば、燃料/電気ステーション10の敷地内に配置された)別個の構成要素もしくは部分とすることができる。電子コントローラ41は、例えば、プログラマブル電子コントローラであり得る。
【0077】
さらに、図1及び図3に示すように、入力AC電力を電力線32を介して電気リザーバ26の充電用DC電力に変換するために、AC/DCコンバータ43を電力線32に設けることができる。例えば、AC/DCコンバータ43は、電気リザーバ26の構成要素もしくは部分、又は、(例えば、燃料/電気ステーション10の敷地内に配置された)別個の構成要素もしくは部分とすることができる。
【0078】
電気リザーバ26は、様々な方法で再充電できる。例えば、電気リザーバ26は、連続的に充電され、断続的に充電され、可変的に充電され、オンデマンドで充電され、及び/又は、プログラム又はアルゴリズムに従って、充電される。例えば、充電方法は、毎日のスケジュールを通して予測数の電動車両を充電するための需要を満たしながら、需要(例えば、電源40のピーク需要を回避する)を低減又は最小化する方法で、電気リザーバ26を充電することであり得る。プログラム又はアルゴリズムは、年間、季節(例えば、夏、秋、冬、及び春)、ならびに休日を通して各特定の日の所与の時間における需要量に関するデータを学習及び記憶するように構成され、将来の需要の予測を更新及び改善できる。
【0079】
電気リザーバ26の充電は、均一速度又は可変速度で電気リザーバ26を連続的に充電することを含むことができる。あるいは、電気リザーバ26は、固定速度で断続的に再充電することができ、及び/又は異なる期間に異なる速度で充電できる。いずれにせよ、その意図は、電源40のピーク電力需要を最小限に抑えながら、燃料/電気ステーション10でEVを再充電するためのピーク需要を常に満たすのに十分な電力可用性を提供するように、燃料/電気ステーション10を構造化及び配置することである。
【0080】
図1図3には燃料/電気ステーション10が示されており、及び/又は図4に示すように、別の動作(例えば、別の場所、例えば遠隔地に配置されたある区画)に電力ユニット126,226を取り付けることができる。図示の電力ユニット126,226は、再充電のみを提供するように構造化及び配置されている。しかしながら、ユニット126,226は、従来の燃料タイプの車両のための燃料補給又はEVのための電気再充電の両方を提供するように修正できる。電力ユニット126,226は、例えば、燃料/電気ステーション10の電気パネル34に接続されて電力を供給できる。
【0081】
可搬型の電力ユニット126,226は、可搬型の電力ユニットであり得る。例えば、20フィートの移動式貯蔵コンテナには、充電専用ポンプ12を取り付けることができ、40フィートの移動式貯蔵コンテナには、2つの充電専用ポンプ12を取り付けることができる。可搬型電力ユニット126,226は、現場(例えば、新規ステーション場所、ローカルステーション場所、遠隔ステーション場所)に輸送でき、動作を開始するために接続できる。可搬型の電力ユニット126,226は、一時的な動作、遠隔動作を提供し、安価な、再利用可能な、又は再配置可能な動作を提供するのに、特に有用であり得る。
【0082】
図1図3に示す電気リザーバ26は、例えば、図5に示すフロー電池50であり得る。具体的には、フロー電池50は、図1図3に示す燃料/電気ステーション10又は図3に示す電力ユニット126及び226の可搬型の電気リザーバ26として使用するために、構造化、構成、及び/又は設計できる。
【0083】
フロー電池50は、例えば、循環ポンプを有するAQDS/AQDSH電解質貯蔵タンクと、プロトン交換膜によって分離された一対の離間した多孔質炭素電極と共に、別の循環ポンプを有するHBr/BR2電解質貯蔵タンクとを備える。フロー電池50は、燃料/電気ポンプ12に通じる電源ケーブル32(電源)及び主電源ケーブル22に接続され、これらに供給される。
【0084】
図6に示すように、少なくとも1つのDC-DCコンバータ60は、電気リザーバ26から電力を受け取り、次いで燃料/電気ポンプ12に電力を供給できる。コンバータ60は、電気リザーバ26の構成要素もしくは一部、及び/又は燃料/電気ポンプ12の構成要素もしくは一部であり得る。
【0085】
フロー電池
この場合も、電気リザーバ26は、1つ又は複数のフロー電池50であり得る。レドックスフロー電池セルスタックの開回路電圧は、他のバッテリと同様に、直列のスタックの数に正比例する。
【0086】
EVバッテリを充電するために、フロー電池50によって提供される電圧は、EVバッテリを充電する必要があるレベル(例えば、充電プロセス中にいくつかの異なる中間レベルを想定してもよい)に調整可能でなければならない。適切な感知及びフィードバック機構を有する適切に設計されたDC-DCコンバータ60(例えば、図7に示すように、燃料/電気ポンプ12内に収容されている)は、フロー電池に続いて、EVバッテリを充電するための所望の電圧を提供する。例えば、Tesla Model Sは、約350VDCのバッテリ電圧を有する。
【0087】
電気リザーバ26(例えば、フロー電池50)自体から利用可能な電圧は、その構成(すなわち、スタック内のセルの数、直列のスタックの数)に依存する。例えば、2009年に設置されたバナジウムフロー電池では、各スタックに40個のセルを有する3つのセルスタックを含み、以下が実証されている。スタックは電気的に直列に接続され、約165Vの電位を与える(Riso-National Laboratory for Sustainable Energy Report、Riso-R-1753(EN)、2011年2月、デンマーク工科大学)。
【0088】
この電圧は、より多くのセルスタックを直列に追加することによって増加できる。電圧を所望の充電レベルまで上昇させる別の方法は、燃料/電気ポンプ12に存在するDC-DCコンバータ60内のパワーエレクトロニクス昇圧コンバータを使用することである。所望の充電電圧に到達するためのトポロジーの選択は、各オプションの経済性及び各オプションが必要とする物理的空間(不動産)に依存する。
【0089】
DC-DCコンバータ60の出力電圧は、充電されるEVモデルに依存し、これは、大きく異なるバッテリ電圧又は充電ポートのフォームファクタを有し得る。DC-DCコンバータパワーエレクトロニクスは、特定の範囲のバッテリ電圧に対して必要な電圧レベルを提供することができると考えられる。EVバッテリの電圧要件が、単一のDC-DCコンバータ60の設計が提供できる範囲を超えているか、又は完全に異なる充電ポートのフォームファクタである場合、同じ電気リザーバ26(例えばフロー電池50)とインターフェースする、異なるポンプタイプ212を設ける必要がある。
【0090】
いずれのEVバッテリも、その製造業者によって推奨される電流レベルで充電される必要があり、これは、EVバッテリを保護し、EVの充電入口ポートに接続するケーブルの電圧降下を制限するために、最大電流レベルを超えてはならない。DC-DCコンバータ60の電流制限機能は、その保護を提供する。
【0091】
電気リザーバ26(例えばフロー電池50)の出力電圧がEVバッテリ電圧よりも高い場合、DC-DCコンバータ60は、MOSFET又はIGBTのいずれかのタイプのパワーエレクトロニクススイッチからなる「降圧」タイプのものになる。高速充電中に高電流が関与するため、「ゼロ電圧スイッチング」及び同期整流などの低損失スイッチング手法でスイッチを動作させることが好ましいだろう。次いで、DC-DCコンバータ60は、「ハーフブリッジ」に配置されたパワーエレクトロニクススイッチと、それに続く電流リミッタ61(例えば、LCフィルタ)とからなり得、パワーエレクトロニクススイッチング機構によって引き起こされる電圧リップルを低減する。
【0092】
電気リザーバ26の出力電圧(例えばフロー電池50)がEVバッテリ電圧よりも低いか又はそれに近い場合、DC-DCコンバータ60は、第1の「昇圧」段、続いて「DCリンク」コンデンサ、続いて「降圧」段及びLCフィルタを有する。「昇圧」段は、フロー電池から利用可能な電圧をより高い電圧にステップアップし、それはその後、充電プロセス中に必要に応じてEVバッテリ電圧にダウンコンバートする。昇圧段及び降圧段の両方の動作は、コンバータの損失を最小限に抑えながら再び行われる。
【0093】
電気パネル40又はケーブル32に供給するAC電源40の後に配置されたAC-DC電力コンバータ43は、整流器62の段と、それに続くDC-DCコンバータ64の段とを組み込むことができる。整流器62の段は、AC電圧をDC電圧に変換するために必要である。DC-DCコンバータ64又はコンバータ段は、その充電プロセス中に必要とされるように、整流(DC)電圧を電気リザーバ26の電圧に変換する必要がある。整流器段は、典型的には、MOSFET又はIGBTのタイプのスイッチを使用して実装される、フルブリッジ「制御整流器」タイプである。整流器段は、事業者によって設定された電力品質要件を満たすために、そのAC側で「力率補正」を達成するように制御される。DC-DCコンバータ64の段は、フロー電池電圧が整流電圧よりもそれぞれ低いか高いかに応じて、「降圧」タイプ又は「昇圧」とそれに続く「降圧」タイプであってもよい。DC-DCコンバータ64の段は、パワーエレクトロニクススイッチング機構によって引き起こされる電圧リップルを除去するためのLCフィルタ66を含むことができる。ここでも、損失を最小限に抑えるために、パワーエレクトロニクススイッチを動作させる必要がある。
【0094】
EV電力ポンプ高エネルギーケーブル
燃料/電気ポンプ12の高エネルギーケーブル16A(図7)は、電動車両を再充電するために350KWの電力を安全に供給できる。この大きな電力を管理するためには、大きな銅ケーブルを使用しなければならない。電力は、電圧と電流の組み合わせになる。今日の電動車両は、350~400VDCもの高さのバッテリを使用して構築されている。将来、この電圧は、より長い駆動距離及びより速い速度をサポートするためにより高くなる。高速充電の成功をもたらすために、充電電流は400~500アンペアであると予想される。
【0095】
充電ケーブルは、必要な充電電流を取り扱うために、0000AWG(直径約0.5”)以上の直径を使用して作られなければならない。車両へのインターフェースも大きな導体でなければならない。必要な電力供給を提供するために、1つの大きなケーブル又は2つの小さなケーブルを使用できる。2本のケーブルの利点は、EV電力ポンプとEVとの間の取り扱いを容易にすることである。2本のケーブル接続は、充電プロセスのための安全キーとしても使用できる。より具体的には、EV電力ポンプは、充電プロセスの開始できるようにするために、両方の導体の固体接続を検出しなければならない。「電子安全キー/ロック」はまた、ポンプへの接続が、充電の準備ができている有効なEVであることを保証するために使用される。この安全キーはポンプ安全ソフトウェアの一部であってもよく、EVはポンプを有効にするために有効な応答を提供しなければならない。このようにして、有効なEVが接続され、充電準備ができていると安全かつ明確に判定しない限り、ポンプはケーブルに高電力をオンにすることはない。
【0096】
EV電力ポンプとEVとの間の導体は、銅又は銀などの高導電性のヘビーゲージ金属で作成されなければならず、低腐食タイプでなければならない。高エネルギーケーブル16Aの端部のコネクタは、安全のために露出した金属部品を有してはならず、2本のケーブルが使用される場合、ケーブルは交換可能であるか、又は、不適切に挿入もしくは接続されないようにキー止めされなければならない。
【0097】
高導電性ケーブル及び接点を使用することにより、重要な充電プロセス中の最小限のエネルギー損失を保証する。充電プロセス中に最大エネルギー(すなわち、電力×時間)が供給されることが非常に重要である。
【0098】
充電プロセス中に発進しようとする人などの事故、又は地震などの環境事故から保護するために、充電中断安全性も提供される。EV製造業者が充電プロセス中のEVの発進を無効にするために使用できる抑制信号が、ポンプから提供される。しかし、充電プロセス中にケーブルがポンプから誤って引き抜かれた場合に備えて、ポンプはこの状態を検出し、外界で利用できないように電源を遮断する。
【0099】
安全のためにバッテリリザーバからの電源をオフにするマスタ遮断レバーも設けられる。
【0100】
最大電力共有
本発明によるハイスピード電動車両充電又は再充電用のステーション及びシステムは、図8に示すように、エネルギーリザーバの充電とEVの充電との間の最大電力共有機能を含むことができる。
【0101】
例えば、使用される電気リザーバ26がレドックスフロー電池50である場合、出力に電力を供給しながら充電することはできない。これは、ポンプの流れがそれに応じて方向を変えるためである。この制限のために、レドックスフロー電池を充電するために通常使用される追加電力を利用して、実際のEVの充電を支援することが可能である。
【0102】
この特徴により、充電目標を選択するリレースイッチングが可能となる。ポンプにEVがない間、レドックス電池を選択して継続的に充電できる。EVの充電準備が整うとすぐに、システムは、エネルギーリザーバに向かう電力をEVに供給することによって、EVに最大充電を提供するように、選択を切り替えることができる。
【0103】
充電器43’(図8)は、図1に示すAC-DC電力コンバータ43と共に、電気リザーバ26を充電するための充電器43’を構成するための他の電気部品又は部品を、備えることができることに留意されたい。あるいは、充電器43’は、AC-電力コンバータ43’と比較して異なるタイプの充電器であってもよい。
【0104】
このタイプの特徴は、図9に示すように、燃料/電気ポンプ12にも同様に適用できる。電気リザーバ26からのDC電力は、DC-DCコンバータ60に向けられる。DC-DCコンバータ60からのDC-DC電力は、リチウムイオン電池19を充電するために選択的に使用でき、又は燃料/電気ポンプ12によって充電されているEVを充電するために使用できる。あるいは、DC-DCコンバータ60及びリチウムイオン電池19からの電力を一斉に使用して、図9に示すスイッチング配置によりEVを充電できる。
【0105】
図8及び図9の特徴は、別個であってもよく、又は燃料/電気ステーション10に一緒に組み合わされてもよい。
【0106】
燃料/電気ポンプ
燃料/電気ステーション10は、複数の燃料/電気ポンプ12を備える。燃料/電気ポンプ12は、少なくとも3つの基本モードで構成でき、その中には、1)EV充電と燃料充填の両方のための構成、2)EV充電のみのための構成、3)燃料充填のみのために構成、が含まれる。
【0107】
燃料/電気ポンプ12は、図10図13に示すように、EV充電器12Aを備える。EV充電器12Aは、EVを充電するための電気部品、例えばDC-DCコンバータを備える。
【0108】
モジュール式電力サブユニット
燃料/電気ステーション10は、1つ又は複数のモジュール式電力サブユニットを備える。例えば、燃料/電気ステーション10は、図14に示すように、4つのモジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dを備える。モジュール式電力サブユニットは、1つ又は複数の追加のモジュール式電力サブユニットを追加して、燃料/電気ステーション10に設置することを可能にし、燃料/電気ステーションの充電容量を増加するように構成されている。例えば、燃料/電気ステーション10は、1つ又は複数のモジュール式電力サブユニットを備えることができる。
(例えば、1から100個のモジュール式電力サブユニット2が、1つ又は複数の相互接続された場所に配置された、1つ又は複数の燃料/電気ステーション10に設置される)例えば、多くのモジュール式電力サブユニットを駐車場又は相互接続された駐車場に供給して、多数又は一群の電動車両の充電に対応できる。
【0109】
モジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dは、1つ又は複数の電源から電力を供給できる。(例えば、電力グリッド、発電所、発電機、ソーラーパネル、風力発電機、蓄電施設又は装置からの1つ又は複数の電力供給ライン)例えば、モジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dは、図14に示すように、同じ電源又は異なる電源である4つの電源40A、40B、40C、40Dから電力を提供される。
【0110】
図14に示すように、4つのモジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dには、別個の電気サービス34A、34B、34C、34Dが、各々設けられる。
【0111】
モジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dは、例えば、1つ又は複数の電気リザーバを備えるか、又はそれからなる。図14において、モジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dは、それぞれ電気リザーバ26A、26B、26C、26Dを備える。燃料/電気ポンプ12A、12B、12C、12Dは各々、例えば、リチウムイオン電池19(図11)を備える。
【0112】
モジュール式サブユニットには、例えば、燃料/電気ステーション10の特定の構成要素又は部品に電力を調整するための様々なAC-DC及びDC-DCコンバータが設けられる。例えば、特定の電気リザーバの充電電力を調整するために、各電気リザーバの上流にDC-DCコンバータが設けられる。
【0113】
複数レベルの電気リザーバ
燃料/電気ステーション10は、1つ又は複数の電気リザーバを備える。例えば、燃料/電気ステーション10は、例えば、図15及び図16に示すように、一次電気リザーバ26-1及び二次電気リザーバ26-2を備える。さらなる例として、燃料/電気ステーション10は、図15及び図16に示すように、一次電気リザーバ26-1、二次電気リザーバ26-2、及び三次電気リザーバ26-3を備える。追加の蓄電容量、電力冗長性、及び特定の燃料/電気ポンプ12への1つ又は複数の電気リザーバの電力スイッチングを燃料/電気ステーション10に提供するために、電気リザーバ(例えば4つ以上)の追加層(複数可)を燃料/電気ステーション10に設けることができる。例えば、様々な電気リザーバは、単独で又は組み合わせて、特定の燃料/電気ポンプ12に切り替えることができ、特定の燃料/電気ポンプ12及び使用中の他のすべての燃料/電気ポンプでの充電需要を満たす。各燃料/電気ポンプ12における需要を監視し、例えばプログラムされた時間に又はリアルタイムで各燃料/電気ポンプ12の需要を満たすように適切な電力を切り替えるために、コンピュータ制御システムが提供される。
【0114】
通信
EV充電器と車両との間には通信が必要である。通信規格は、IEC61851-21、IEC61851-23、IEC61851-24、ISO15118、PLCなどのEV業界向けに既に作成されている。
【0115】
ハードウェア及びソフトウェアは、EV充電器と車両との間の適切なハンドシェイクを可能にするために、これらの規格の1つ又は複数をサポートするように統合される。このハードウェア/ソフトウェアは、デジタル通信、DCEV充電ステーションとEVとの間で交換されるデジタル符号化された情報、ならびに、それが交換される方法、をサポートする。
【0116】
DC充電の制御のための、DC EV充電ステーション(例えば燃料/電気ステーション10)と電動車両と間のデジタル通信を、図17に示す。
【0117】
システムAの概略ブロック図の例を図18に示す。充電制御のためのステーションと電動車両との間のインターフェース回路は、車両とのデジタル通信のために設けられる。
【0118】
高速充電電動車両(EV)システム
集合型AC/DCコンバータ配置212を有する高速充電電動車両(EV)システム210が図19に示されている。高速充電電動車両(EV)システム210は、本発明による高速充電ステーションに統合できる。
【0119】
高速充電電動車両(EV)システム210は、変圧器214(例えば、パッド変圧器、PAD XFMRと、AC/DCコンバータ216と、高速充電器コントローラ218と、選択可能スイッチ219と、入力バス220と、4つの電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D(例えば、18KWhの電気リザーバモジュール)を有する電気リザーバ222と、出力バス224と、DC/DCコンバータ226と、バイパス電源回路228と、EV充電器230と、電動車両(EV)234を充電するために構成されたEV充電ポート232と、を備える。高速充電器コントローラは、高速充電電動車両(EV)システム210の1つ又は複数の構成要素に接続できる。
【0120】
高速充電電動車両(EV)システム210は、電源240(例えば、外部電源、電力グリッド、例えば、240VAC1相/208VAC又は480VAC3相グリッド)を備えるか、又はそれに接続され、図19に示すように、高速充電電動車両(EV)システム210の電源として機能する。電源240は、例えば、風力発電(例えば、風力駆動発電システム)、水力発電(例えば、水車、タービン)、太陽光発電システム(例えばソーラーパネル)、発電機(例えば、燃料発電機)、発電装置、発電所、又は他の種類の電源によって生成された電源など、1つ又は複数の追加の外部電源を含むことができる。
【0121】
電源240は、変圧器214に接続されて電力を供給し、変圧器214は、電気リザーバ充電器として機能するAC/DCコンバータ216に接続されて電力を供給する。
【0122】
AC/DCコンバータ216は、高速充電器コントローラ218に接続されて電力を供給し、高速充電器コントローラ218は、入力バス220を介して電気リザーバ222の4つの電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222Dに接続されて電力を(例えば、選択的に又は一斉に)供給し、4つの電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222Dを充電する。電気リザーバモジュールの数は、図19に示す4つから増減可能である(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11+、電気リザーバモジュール)。
【0123】
電気リザーバ222の4つの電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222Dは、出力バス224を介してDC/DCコンバータ226に接続されて電力を供給する。
【0124】
バイパス電源回路228は、AC/DCコンバータ216とDC/DCコンバータ226との間に接続され、高速充電器コントローラ218、入力バス220、4つの電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、及び、出力バス224をバイパスし、AC/DCコンバータ216からDC/DCコンバータ226に直接電力を供給する。
【0125】
DC/DCコンバータ226は、EV充電器230に接続されて電力を供給し、EV充電器230は、電動車両(EV)234に接続して充電又は再充電するように構成されたEV充電ポート232に接続されて、電力を供給する。
【0126】
集合型AC/DCコンバータ配置212では、AC/DCコンバータ216は、例えば、オンデマンドで電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222Dの各々を選択的に充電するように構成された単段AC/DCコンバータである。このオンデマンド充電能力に加えて、AC/DCコンバータ216の最大定格電力は、バイパスモードで動作するときに電動車両(EV)234のバッテリパックの直接充電に利用可能である。
【0127】
分散型AC/DCコンバータ配置312を有する高速充電電動車両(EV)システム310が図20に示されている。高速充電電動車両(EV)システム310は、高速充電ステーションに統合できる。
【0128】
高速充電電動車両(EV)システム310は、変圧器314(例えば、パッド変圧器、PAD XFMR)と、4つのAC/DCコンバータ316A、316B、316C、316Dと高速充電器コントローラ318と、4つのスイッチ319A、319B、319C、319D(例えば、バイパススイッチ)と、入力バス320と、4つの電気リザーバモジュール322A、322B、322C、322Dを有する電気リザーバ322と、出力バス324と、DC/DCコンバータ326と、バイパス電源回路328と、EV/HEV充電器330と、電動車両(EV)334を充電するための充電ポート332と、を備える。高速充電器コントローラ318は、高速充電電動車両(EV)システム310の1つ又は複数の構成要素に接続され、これを制御できる。
【0129】
高速充電電動車両(EV)システム310は、電源340を備えるか、又は、電源340(例えば、外部電源、電力グリッド、例えば、240VAC1相/208VAC又は480VAC3相グリッド)に接続され、図20に示すように、高速充電電動車両(EV)システム310の電源として機能する。電源340は、例えば、風力発電(例えば、風力駆動発電システム)、水力発電、太陽光発電システム、発電機(例えば、燃料発電機)、又は他のタイプの電源などの、1つ又は複数の追加の電源を含むことができる。
【0130】
電源340は、変圧器314に接続されて電力を供給し、変圧器314は、電気リザーバ充電器として機能する4つのAC/DCコンバータ316A、316B、316C、316Dの各々に接続されて電力を供給する。
【0131】
4つのAC/DCコンバータ316A、316B、316C、316Dは、入力バス320を介して電気リザーバ322の4つの電気リザーバモジュール322A、322B、322C、322Dに接続されて電力を供給し、4つの電気リザーバモジュール322A、322B、322C、322Dを充電する。
【0132】
4つの電気リザーバ322A、322B、322C、322Dは、出力バス324に接続され、出力バスを介してDC/DCコンバータ326に電力を供給する。出力バス324は、例えば、リザーバモジュール322A、322B、322C、322Dのうちの1つによって供給される、及び/又は2つ以上のリザーバモジュール322A、322B、322C、322Dによって同時に供給される、電力を搬送できる。例えば、高速充電器コントローラ318は、リザーバモジュール332A、322B、322C、322Dから出力バス324への電力の供給を選択的に制御するためのスイッチングに接続できる。
【0133】
バイパス電源回路328は、4つのスイッチ318A、318B、318C、318DとDC/DCコンバータ324との間に接続され、電気リザーバ322の4つの電気リザーバモジュール322A、322B、322C、322D、及び、出力バス324をバイパスし、4つのAC/DCコンバータ316A、316B、316C、316DからDC/DCコンバータ326に直接電力を供給する。
【0134】
分散型AC/DCコンバータ配置312では、AC/DCコンバータ316A、316B、316C、316Dは、例えば、各電気リザーバモジュール322A、322B、322C、322Dに適切に定格された、マルチチャネルAC/DCコンバータ又は個々のAC/DCコンバータであり、各電気リザーバモジュール322A、322B、322C、322Dをオンデマンドで独立して充電する。このオンデマンド充電能力に加えて、AC/DCコンバータ316A、316B、316C、316Dのうちの1つ又は複数の単一チャネル定格電力は、バイパスモードで動作するときに電動車両(EV)334のバッテリパックの直接充電に利用可能であるか、あるいは、回路及びソフトウェアを追加して、すべての個々のAC/DCコンバータ316A、316B、316C、316Dの集合型出力は、バイパスモードで動作するときに電動車両(EV)334のバッテリパックの直接充電に利用可能な最大定格電力のためにDC/DCコンバータ段で混合できる。
【0135】
高速充電電動車両(EV)システム210及び310のこれらの2つの変形のハイブリッドアーキテクチャは、回路の複雑さを増大させながら可能であることに留意されたい。
【0136】
ベース電力
例えば、高速充電電動車両(EV)システム210の電気リザーバ222の電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、及び高速充電電動車両(EV)システム310の電気リザーバ322の電気リザーバモジュール322A、322B、322C、322Dは、各々、8つの二用途産業用バッテリ(例えば、リチウムイオン電池)を備えるか、又はそれらからなり得る。定義されるような二用途産業用バッテリは、内部バッテリセルアレイ、バッテリマネジメントシステム(BMS)、及び本明細書で定義されるような電圧、容量、及び統合要件を満たす制御回路を備えるか、又はそれらからなる。
【0137】
リチウムイオン電池
例えば、電気リザーバ(複数可)222又は322のベース電力として使用される二用途産業用バッテリ構成のバッテリモジュール仕様を図21に示す。
【0138】
高速充電電動車両(EV)システム210又は310の内部ケーブル配線のケーブル配線仕様を図22に示す。
【0139】
高速充電電動車両(EV)システム210又は310の追加の製品仕様を図23に示す。
【0140】
詳細な技術仕様
バッテリパック電圧の上昇、USB-C充電回路、電力供給を示す高速充電LED、高温及び低温LED、及び逆極性LEDを含む詳細な技術仕様及びシステムの強化については、以下で説明する。
【0141】
二用途リチウムイオン電池
電気リザーバ222の電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は電気リザーバ322の電気リザーバモジュール322A、322B、322C、322Dで使用される二用途産業用バッテリリチウムイオンセルの技術仕様を図24に示す。
【0142】
図24に示す上記仕様は、電池自体に関するものである。高速充電電動車両(EV)システム210又は310に適用されると、例えば、スマートスイッチ、ケーブル、クランプ、及び他の関連回路を含む電気部品の結果として、連続放電電流及びバースト放電電流が低くなり得る。例えば、高速充電電動車両(EV)システム210又は310の設計は、バッテリからの電力損失を最小限に抑えることができ、可能な限り最高のエネルギー出力を達成できる。
【0143】
インターフェース要件
ヒューマンインターフェース
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、インターフェース要素を利用する。これらの要素は、以下を含むが、これらに限定されない。
【0144】
電力ヘッド336は、ヒューマンインターフェース(図38)としてユーザに提示される高速充電電動車両(EV)システムの部分であり、例えば、共通ユーザが特徴を認識できるように、定型化されたEV充電器、燃料ディスペンサシステム、又はEV充電器/燃料ディスペンサとして現れることができる。本体は、例えば、設計上の特徴を有する定型化されたキオスクからなる。
【0145】
電力ヘッド336は、例えば、定型化された統合型の天候/雨よけを組み込むことができる。電力ヘッド336は、例えば、暗闇で適切な照明が使用できるように、定型化された照明をさらに組み込むことができる。
【0146】
電力ヘッド336は、例えば、定型化された保護バリアを有するパッドを含むこともできる。電力ヘッド336は、例えば、ユーザが意図する用途を認識するように、燃料分配システムノズルと同様の設計要素を有する充電ポートを組み込むことができる。
【0147】
電力ヘッド336は、例えば、バックライト付きでユーザが認識可能な制御パネル(例えば、タッチパッド制御インターフェース、バックライト付きボタン、及びスイッチなど)を含むことができる。パッドは、例えば、高速充電電動車両(EV)システム210又は310の動作状態、接続状態、及び充電状態を、認識可能な表示形式でユーザに提供する。これらのパッド及びディスプレイ要素は、システム状態、車両接続性、充電状態、故障状態、指導的支援、及び/又は充電の完了を含むが、これらに限定されない。
【0148】
例えば、ポート挿入及びケーブル管理に必要なユーザの労力が最小限に抑えられる(すなわち、DCリンクの重量が、燃料ディスペンサホース組立体の重量を超える)ように、DCリンクケーブルは、重量に応じて機械的リフトアシストによって支持できる。
【0149】
DCリンクケーブルは、例えば、電力ヘッド336上の高い取り付けポイントから、EV/HEVの充電ポート接続までの長さが、18フィートであり得る。これは、燃料ディスペンサホースの一般的な長さと同じである。
【0150】
EV/HEVインターフェース
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、EV/HEV車両を充電するための複合充電システム(CCS)規格を利用できる。DC高速充電電動車両(EV)システムとして、例えば、高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、タイプ1、又は最大60KWの電力サービスのためのIEC62196タイプ2のコンボ2DCコネクタ、及び3相AC充電サポートのための通常のタイプ2(任意選択)をサポートできる。
【0151】
EVコネクタ
図25A図25B図25C、及び図25Dに示すように、例えば様々なEVコネクタ350A、350B、350C、350D、350Eを高速充電電動車両(EV)システム210又は310で使用できる。
【0152】
例えば、Polaris Utility EV用途の場合、1027アンペアの電流引き込み要件のために、4連コネクタ352方法は、図26A及び図26Bに示すように、コンボ2DCコネクタ352A、352B、352C、352D又は352A’、352B’、352C’、352D’を有する米国用途のタイプ1及び欧州用途のタイプ2を利用して実装できる。
【0153】
この手法は、コネクタ開発に多大なリソースが必要とされず、このコネクタ規格を使用するために必要な通信インターフェース及びソフトウェアプロトコルが将来の高速充電EVプラットフォームのためのばね板として開発され、既存の高電圧及び高電流保護の提供をこのコネクタ規格に組み込めるように、以下の利点を提供する。
【0154】
これらの構成要素は、EV車両(複数可)の充電ポートに対応するインターフェースを有する単純な4連プレートアダプタを介して購入及び変更することができる。この手法は、工業設計及び審美性の目的のために、よりきれいな仕上げ及び実施を可能にする。
【0155】
代替選択肢
例えば、図27に示すように、フェニックスコンタクト・グリコール冷却式電力接続システム354を高速充電電動車両(EV)システム210又は310に使用することができる。このオプションは、グリコール冷却式ケーブル及びポートシステムにより、より高い電流容量を提供する。このオプションは、合理化された電力ポート接続を提供するが、液体冷却システムのサポートのために、統合の複雑さがより大きくなる。さらに、コストのトレードオフを考慮しなければならない。また、500A能力を有する冷却式ケーブルを使用する場合、1000Aの充電を可能にするために、2つのみが並列に連結される必要がある。
【0156】
商用インターフェース
商用アクセス展開の場合、高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、クレジット/デビット支払い及び施設制御点への商用インターフェースのための標準的な販売時点管理システムを組み込むことができる。
【0157】
システムが所有及び運用される、リゾート地及びゴルフコースなどのサポートアクセス展開の場合、例えば、高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、コード化されたアクセスパネルに制御点を組み込むことができる。
【0158】
電気的要件
ベース定格電気
高速充電電動車両(EV)システム210又は310のベース定格は、例えば、以下の通りであり得る。
システム電力定格:80KW(Shida 120Ahパウチセルに基づく)
電圧定格:90VDC
チャネルあたり240Ah(例えば、7S2P構成)
220VAC、60Hz商用入力
【0159】
商用電源
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、電源240又は340(例えば、外部商用電力網)から入力電力を受け取ることができる。特定の展開設置場所に応じて、この電力入力は、例えば、220VAC又は480VACのいずれかであり得る。電源240又は340(例えば、電力グリッド)は、例えば、特定の用途に基づいて規定されるように適切に設置され定格のパッド変圧器によって調整できる。あるいは、208VAC3相電圧の線間電圧を利用できる。
【0160】
例えば、電力会社へのインターフェース回路は、グリッド電力の損失を検出すると、高速充電電動車両(EV)システム210又は310の電気リザーバ222又は322が機械的に切断され、電力グリッドから分離されるように構成できる。この規定は、事業者の規制及び認証に適合しなければならない。
【0161】
電気リザーバ222又は322の容量のサイズは、電気リザーバ222又は322が「オフピーク」時間中に再充電され得るように、利用可能な展開場所の予備電力と一致させる必要がある。これには、所与の展開場所に対する高速充電電動車両(EV)システムの最適な「周期的な有用性」を判定するための現場調査が必要となる。
【0162】
電気リザーバ
電気リザーバは、例えば、チャネルごとに以下のような定格にし得る。
電圧:90VDC
容量:240Ah/バッテリモジュール
電力:最小20.16KWh
【0163】
あるいは、電気リザーバは、直列の16×12.8V/120Ahバッテリモジュール(16S1P)を使用でき、これにより、204.8V(チャネルあたり)の公称リザーバ電圧が得られる。204.8Vレベルは、90Vレベルの代わりに使用される。これは、降圧コンバータを使用するときに72Vタイプの車両を充電するのに十分なヘッドルームを許容しないからである。
【0164】
高速充電電動車両(EV)システム210又は310の電気リザーバ222又は322は、例えば、各々が例えば7S2P(すなわち、並列に配置された2つの電気リザーバモジュール)二用途産業用電池のストリングアレイを備える4つのチャネルを備えるか、又はそれからなる。7S2Pストリングアレイは、16S1P、又は任意選択で16S2Pに更新できる。
【0165】
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、電気リザーバがフル容量にある状態で、単一の完全に充電された電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D又は322A、322B、322C、322Dから、単一のEV/HEV(以下に定義される要件)を充電できる。EV/HEV充電サイクルが完了すると、例えば、高速充電電動車両(EV)システムは、次のEV/HEVを順番に充電する準備として、次の電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D又は322A、322B、322C、322Dに「巡回する」ように構成できる。
【0166】
電気リザーバモジュール(例えば、バッテリモジュール)
例えば、高速充電電動車両(EV)システム210の電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は高速充電電動車両(EV)システム310の電気リザーバモジュール322A、322B、322C、322Dは、内部AC/DCコンバータ(すなわち、充電器)システムによって充電できる。ハードウェアの場合、このAC/DCコンバータは、チャネル当たり最低7KWの能力を満たすAC/DCユニット(例えば、市販されている)の積層型(必要に応じて)及び分散型グループからなるものとする。この要件で使用される場合、例えば、単一のチャネルは、1対の電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は322A、322B、322C、322Dからなるものとし、これらは7S2P二用途産業用バッテリアレイを備えるか、又はそれからなるものとする。代替のAC/DCコンバータオプションについては、本明細書又は説明における「製品構成」を参照されたい。7S2P二用途産業用バッテリアレイは、16S1Pに、又は任意選択で16S2Pに更新できる。
【0167】
利用された任意の対の電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は322A、322B、322C、322D(すなわち、パック)の容量が枯渇すると、AC/DCコンバータは、例えば、基礎となるバッテリの使用及び寿命履歴に基づいて、パックを最適な容量に再充電できる。
【0168】
充電用EV/HEVバッテリパック
EV/HEV目標バッテリパックの充電は、高速充電電動車両(EV)システム210又は310が、充電ポートを介して接続されると、目標バッテリパックのバッテリマネジメントシステム(BMS)と「ハンドシェイク」を確立することを必要とするものとする。このハンドシェイクにより、以下を達成できる。オープン通信ハンドシェイク、HVIL完全性の検証、電圧絶縁の検証、機能安全性の検証(EV/HEVバッテリパック又は高速充電電動車両(EV)システムの故障状態)、基本充電要求情報の交換、充電状態、電圧レベル、バッテリ(パック)温度、臨界セル温度、充電プロトコル(該当するとき/場合)、再充電活動の状態、充電活動の完了(電気バス(複数可)への通電解除)、通信の終了、及びハンドシェイクの終了、などを含む。
【実施例
【0169】
EV/HEV(すなわち、電動車両/ハイブリッド電動車両)は、例えば、Polaris Utility EV車両及び/又はEZ-GOゴルフカーのいずれかとして定義できる。高速充電電動車両(EV)システム210又は310の目的のために、高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、2台の車両用の一体型バッテリパックを利用できる。電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D又は322A、322B、322C、322Dは、例えば、モバイル用途における安全な展開及び動作のために再構成できる。この手法は、例えば、それぞれの車両の統合要件を満たすために大幅な再パッケージングを必要とする可能性があるが、同じ基本的な機能動作パラメータを保持するものとする。これにより、EV/HEVバッテリパック開発の目的のための負担及びリソース要件が大幅に軽減される。
【0170】
絶縁
高速充電電動車両(EV)システム電気回路356は、例えば、図28に示すように、「機能安全」ソフトウェアプロトコルを介して高電圧絶縁が確認され得るように設計できる。良好な絶縁検出が失われた場合、高速充電電動車両(EV)システムアーキテクチャは、任意のアクセス可能なタッチポイント(すなわち、物理的接触の可能性)で、内部電圧を60VDC未満に機械的に低下させることができる手段を提供するものとする。
【0171】
図28に示す高速充電電動車両(EV)システム電気回路356は一例であり、「回路故障の自己検出のための手段を用いた、絶縁された高電圧測定及び絶縁破壊検出(Measuring isolated high voltage and detecting isolation breakdown with measures for self-detection of circuit faults)」と題する米国特許第9,007,066号明細書に開示されている。
【0172】
AC/DCコンバータは、例えば、ガルバニック絶縁であり得る。
【0173】
互いに接続される2つの異なる電気回路又は機器の接地が異なる電位にある場合、著しく高い電流が意図せずに、又は誤った方向に流れ、機器に損傷を与える可能性があり、機器に接触又は近接しているオペレータにとって致命的であり得ることに留意されたい。
【0174】
DC EV高速充電システムでは、例えば、EVの車載充電器(OBC)がバイパスされ、オフボード(外部)高速EV充電器によって提供されるDC電圧が、接触器を介してEVバッテリ及びそのバッテリマネジメントシステム(BMS)に直接接続されることになっている。充電ステーション電源は、その接地がEVバッテリ(負荷)接地とは異なる電位にあるAC電力グリッドである。これらの2つのシステムを安全に接続するためには、2つの接地間にDC電流が流れないように、電源接地及び負荷接地を絶縁することが不可欠である。DC EV充電システムは、スイッチングパワーエレクトロニクスに基づいている。そのようなシステムでは、ガルバニック絶縁は、使用されるパワーエレクトロニクストポロジー/アーキテクチャに応じて、様々な方法及び場所で達成される。
【0175】
電源回路は、一般に、ガルバニック絶縁を使用して絶縁され、ガルバニック絶縁は、AC/DC変換段(図4、構成要素ブロック43)のAC線周波数で、又はDC/DCコンバータ段(図1、構成要素ブロック64、図6、7、8、9、ブロック60)の1つもしくは複数の数百キロヘルツまでの高周波数で行われ得る。
【0176】
高速EV充電システムでは、例えば、ガルバニック絶縁は、AC/DCコンバータ(図4の構成要素ブロック43、図41の構成要素ブロック216、図42の構成要素ブロック315A、図43の構成要素ブロック416、図44の構成要素ブロック515A)に存在する高周波変圧器によって提供できる。
【0177】
DC充電中にEVのOBCがバイパスされるという上記の説明が行われたのは、絶縁がEVに存在するOBC内に統合されているので、(DC充電システムとは対照的に)レベル1及びレベル2のAC充電源がガルバニック絶縁を有さないためである。OBCは、AC入力を受け入れ、それをDC電圧に整流する。OBC内の後続のDC/DCコンバータは、整流電圧を、その様々な充電状態の間にEVバッテリを充電するのに適した適切なDCレベルに変換する。OBC内のガルバニック絶縁は、一般に、大型の50/60Hz変圧器を使用することと比較してはるかに小さく、より効率的な高周波変圧器を介して、DC/DC変換中に提供され、AC/DC変換中の絶縁を達成する。
【0178】
低電圧シグナリング及び制御ループ又はフィードバック回路は、ガルバニック絶縁(電磁誘導)又は光電子絶縁又は組み合わせを使用して絶縁できる。そのような絶縁は、充電システムの様々な構成要素に存在する複数のフィードバックループに存在する。
【0179】
接地
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、最新技術において理解されているすべての認識されている電気的接地原理に準拠するものとする。高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、システムのクローズ化、ヒューマンインターフェースタッチポイント、及び市販の販売時点管理システムインターフェースと物理的に接触している人間のオペレータ又は傍観者によってもたらされるものよりも低い電気抵抗を提供する、優先電流経路が提供されるように接地されるものとする。
【0180】
高電圧インターロック(HVIL)
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、作動が内部のアクティブ放電事象をトリガするように、一体型高電圧インターロックシステムを有することができる。回路アーキテクチャは、例えば、内部放電回路が、システムに関与する任意の人間のユーザに危険リスクをもたらし得る、任意の潜在的な高電圧源を放電することができるように設計できる。そのような事象には、充電ポートの早期離脱、短絡検出、ソフトウェア障害、高電圧アクセスパネルの除去、絶縁の喪失、及び過剰なHVIL信号の跳ね返り、を含むが、これらに限定されない。
【0181】
ベースバッテリモジュールの構成
ベースバッテリモジュール372(例えば、12VDC NOMバッテリセルアレイ)は、例えば、1つ又は複数のNOCOブランド12VDC公称120Ah二用途産業用バッテリ370を備えるか、又はそれからなり得る。このバッテリ内の個々のセルは、円筒形セル又はパウチ構築セルのいずれかであってもよい。セルの選択は、所与のセルの一般的な経済的及び/又は性能的属性に基づくものとする。
【0182】
円筒形セルアレイ構造
例えば、1つ又は複数のベースバッテリモジュール372からなる電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は322A、322B、322C、322Dの一般的な構造が図29に示されている。
【0183】
基本的なバッテリ定格は、NOCOブランド12VDC公称100Ah二用途産業用バッテリ370の構築において選択された、特定の定格セルに基づいて変化するものとする。本明細書で定義される定格は、このセクションで規定される値に基づく。
【0184】
代替構造
例えば、ベースバッテリモジュール372’を備えるか又はそれからなる電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は322A、322B、322C、322Dの代替構造の一般的な構造が、図29に示されている。
【0185】
この構造では、例えば、図30に示すように、Shida 120Ahパウチセルアレイ及びBMS(複数可)が、パッケージング及びコスト効率のために統合された熱的解決策に統合される。
【0186】
バッテリモジュール寿命
電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は322A、322B、322C、322Dは、例えば、1000回未満の充電/放電サイクルの寿命定格を有することができる。充放電サイクルは、NOCOブランド二用途産業用バッテリの構築に使用される内部バッテリセルの製造業者によって指定される、最大許容充電電圧と最小カットオフ電圧との間のエネルギーサイクルとして定義される。
【0187】
動作寿命を延ばすためには、目標EV/HEVバッテリパック(複数可)への電流供給要件が、電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は322A、322B、322C、322Dを備えるNOCOブランドの二用途産業用バッテリの70%SOCを超えないように、追加のバッテリ質量を考慮する必要がある。
【0188】
電力(充電)リザーバ要件
アーキテクチャ
電気リザーバ222又は322(図19及び図20)は、1つ又は複数のベースバッテリモジュール372を備えるか又はそれからなる、電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は232A、232B、232C、232を備えるか又はそれからなる。ベースバッテリモジュール372は、例えば、図29に示されるように、1つ又は複数のバッテリ370(例えば、二用途産業用バッテリ、リチウムイオン電池)を備えるか又はそれらからなる。例えば、電気リザーバモジュール222A、222B、222C、222D、又は322A、322B、322C、322Dは、各々が複数のバッテリ370を備えるか又はそれからなる複数のベースバッテリモジュール372を備えるか又はそれからなる。
【0189】
具体的には、電気リザーバ222又は322は、互いに接続され組み立てられた(すなわち、構築された)複数のバッテリ370を備えるか、又はそれらからなる。図29に示すように、1つ又は複数のバッテリ370の各々は、導電性プレート370Bによって互いに接続された複数のバッテリセル370Aから組み立てられ、又は構築されて、バッテリカバー370Dに囲まれたバッテリアセンブリ370Cを形成できる。7S1Pアレイは、例えば、8S1Pアレイに更新することができることに留意されたい。さらに、例えば、高速EV充電システムを30Ahセルの4S4P構成に更新して、12.8V/120Ahバッテリを得ることができる。
【0190】
複数のバッテリ370を配置し、共に接続して、1つ又は複数のベースバッテリモジュール372を提供できる。例えば、1つ又は複数のベースバッテリモジュール372は各々、12VDC公称120Ah二用途産業用バッテリ(例えば、リチウムイオン電池)の7S1Pストリングを備えるか、又はそれからなる。7S1Pは8S1P(ベースバッテリモジュールを指す)に更新でき、そのうちの2つを直列に接続して204.8Vのリザーバ電圧を提供できる。
【0191】
例えば、各ベースバッテリモジュール372は、バッテリモジュール容器372A(例えばトレイ、タブ)及びバッテリモジュール容器蓋372Bを備えるか、又はそれらからなることができ、直列構成で互いに接続されて84VDC公称電圧を提供する、7つの二用途産業用バッテリ370を収容できる。各ベースバッテリモジュール372内の8番目のバッテリ位置は、ベースバッテリモジュール制御電子機器及び統合ハードウェアによって占有され得る。ベースバッテリモジュール372のビルドアップアセンブリを図29に示す。あるいは、第8のバッテリ位置は、8S1P構成においてバッテリ自体によって占有され得る。さらに、図示の84VDC公称図は、12.8×4=102.4VDCに更新できる。
【0192】
例えば、図31に示すように、2つのベースバッテリモジュール372を電気的に並列に(例えば、1S2Pモジュールバッテリアレイ)互いに接続して、ベースバッテリ対374を提供できる。ベースバッテリ対374(例えば、7S2Pバッテリアレイ)は、最小20.16KWhの能力であり得る。
【0193】
組み立てられた電気リザーバ222,322(すなわち、高速充電電気リザーバ)は、例えば、対(例えば、1S2Pベースバッテリモジュール)で互いに電気的に接続された8つのベースバッテリモジュール372を備えるか、又はそれからなり得る。これらの8個のベースバッテリモジュール372は、例えば、図32に示すように、1積層当たり4個のモジュールからなる2個単位で積層できる。
【0194】
ベースモジュール構成。
内部ベースモジュールアレイ:7S1P
あるいは、高速EV充電システムは、2×8S1Pベースモジュールを使用することができ、その結果、16S1P構成となり、204.8V/120Ahリザーバが得られる。
【0195】
積層ベースモジュール構成
積層型ベースモジュールアレイ:1S2P
【0196】
充電リザーバ構成
充電リザーバアレイ:4×20.16KWhモジュール(積層型)
【0197】
電力ヘッド336の構成
電力ヘッド336は、例えば、電気リザーバ222又は322の構造(参考文献:システムの機械化)から物理的に独立しているように構成できる。電気リザーバ222又は322は、例えば、電気リザーバ222又は322のすべてのアクセスパネルが、電力ヘッド336の分解を必要とせずに使用のために利用可能であるように、電力ヘッド336から離れて配置できる(逆もまた同様)。
【0198】
この物理的分離の考慮は、例えば、ケーブル長さのルーティング及び抵抗、あるいは電力効率損失の影響に関する工学的評価によって決定できる。
【0199】
電力管理
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、マルチモード動作を提供できる。主な動作モードを以下に定義する。これらのモードは決定的ではなく、利用可能な電力の使用における回路の複雑さ及び所望の効率に基づいて、動作の「混合モード」が可能である。これらの動作モードは、最適化に基づくものとする。
【0200】
電気リザーバ充電
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、完全容量の電気リザーバ222又は322を用いて構成でき、単一の完全充電されたベースバッテリモジュール372から単一のEV/HEVを充電できる。EV/HEV充電サイクルが完了すると、高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、次のEV/HEVを順番に充電する準備として、次のベースバッテリモジュール372に「巡回する」ものとする。
【0201】
バイパスモード充電
バイパスモード充電は、高速充電電動車両(EV)システム210又は310の一次AC/DCコンバータ216、又は316A、316B、316C、316Dと、充電されるEV/HEV車両の目標バッテリパックとの間の、直接の充電伝送として定義される。
【0202】
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、以下の基準に基づいてバイパスモードで動作ができる。ベースバッテリモジュール372が枯渇していること、サイクル効率がベースバッテリモジュール372のSOCに応じてバイパスモードで有利であること、バッテリモジュールSOCに応じた降圧/昇圧動作に関する「充電トッピング」でサイクル効率が有利であること、AC/DCコンバータからの直接充電が目標EV/HEVバッテリパックの電圧/容量特性、基づいて有利であること、及び上記の任意の組み合わせ、などを含む。
【0203】
電力伝送
高速充電電動車両(EV)システム210又は310と充電される目標EV/HEVバッテリパックとの間の電力伝送は、相手先商標製造会社(OEM)の推奨充電プロトコルに従うものとする。「ハンドシェイク」は、適切な充電プロトコルの選択を可能にするCSS DC充電ポート通信インターフェースを介して通信されることが期待される。このハンドシェイクが不可能である場合、高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、充電される目標EV/HEVバッテリパックによって課される「感知」電圧及び初期電流に基づいて、充電プロトコルを選択するものとする。
【0204】
バッテリSOC/DOD動作限界
高速充電電動車両(EV)システム210又は310のソフトウェア論理は、EV/HEV目標バッテリパックが保守可能な限界内にあるときを認識することができなければならない。これは、充電システムとEV/HEV目標バッテリパックとの間の「ハンドシェイク」プロセス中のデータ交換を介して、又は端子での単純な電圧測定によって達成され得る。
【0205】
この論理の挙動は以下の通りである。
EV/HEV目標バッテリパックの性能が規定の使用可能限界内にある場合、充電プロセスは、完了(100%SOC又は所定の端子電圧)まで監視されているように進行するものとする。
EV/HEV目標バッテリパック性能が通常のパラメータから外れている場合、充電プロセスを停止し、共通バス(複数可)を放電するものとする。
充電機能中に、不適切な入力電源が検出された場合、充電システムは、通常の動作モードで充電プロセスを終了するものとする。
【0206】
リザーバモジュール電圧選択
電圧分割検出方式。
【0207】
リザーバ循環動作(モジュール選択)
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、「ハンドシェイク」プロセス中に、ベースバッテリモジュールサブコントローラから利用可能なデータ及びEV/HEV目標バッテリから取得された充電要求情報に基づいて、適切なベースバッテリモジュール372を選択できる。
【0208】
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、所与のデューティサイクル(毎日の動作)にわたって電力伝送を最大化し、容量の有用性を最大化するという包括的な目標に基づいて、適切なベースバッテリモジュール372(巡回)を選択するものとする。これは、可能な限り、EV/HEV目標バッテリ要件の電圧及び容量要件に基づいて、可能な限り順次にベースバッテリモジュール372を消耗させると解釈されるものとする。
【0209】
電圧トリミング(任意選択)
電圧トリミングシステム258のアーキテクチャでは、図33に示すように、AC/DCコンバータ216、又は316A、316B、316C、316Dは、そのDC出力が7Sストリングと直列に接続されて、目標バッテリパックの瞬時充電電圧に必要な特定の出力電圧を生成するのに必要な「トリム」電圧を提供するように構成される。動作上の利点は、「降圧/昇圧」システムに伴う電力損失が排除されるように、利用可能な商用電力グリッド源又は電源から「トリム」充電電圧が生成されることである。これは、電気リザーバ222又は322で利用可能な容量のより効率的な使用をもたらす。
【0210】
追加の動作モードは、48Vの能力に合わせたサイズになるように、7Sストリングを選択的に分割することによって達成できる。これは、そうでなければ2つの目標EV/HEV用途(すなわち、72VDCでのEZ-GO及び48VDCでのPolaris)に必要とされる高い降圧比の必要性を効果的に減少させる。
【0211】
欠点は、回路設計の複雑さが増し、基礎となる電圧源が「完全な電圧」源として挙動するシステムを達成する必要があることである。
【0212】
昇圧/降圧選択(任意選択)
昇圧/降圧システム360アーキテクチャでは、図34に示すように、回路は、以下のように動作する昇圧/降圧変圧器を組み込むものとする。
【0213】
電気リザーバ222又は322が指令された充電電圧動作点に必要な電圧を超える電圧を供給している場合、昇圧/降圧変圧器は、指令された充電電圧を達成するために必要な適切な降圧比で、降圧モードで動作するものとする。これは、電気リザーバ222又は322の容量のより効率的な使用であり、システムは、この動作モードを最大化するように設計されるべきである。
【0214】
電気リザーバ222又は322は、例えば、降圧動作モードが昇圧動作モードよりも優先されるように、適切なベース電圧定格で設計できる。
【0215】
電気リザーバ222又は322が指令された充電電圧動作点に必要な電圧未満の電圧を供給している場合、昇圧/降圧変圧器は、指令された充電電圧を達成するために必要な適切な昇圧比で、昇圧モードで動作するものとする。これは、電気リザーバ222又は232の容量の非常に非効率的な使用であり、システムは、この動作モードを最小限に抑えるように設計されるべきである。
【0216】
図33図34は、システム内の単一の7kW AC/DCコンバータを示す。例えば、7kW AC/DCコンバータは、NEC(40A定格の80%)ごとに32Aの連続負荷しか搬送しないため、各220V/40Aブレーカに対して選択できる。220V*32A~7kW(一体感のある力率のため)。
【0217】
しかしながら、例えば、燃料(例えばガソリン)ポンプステーションは、複数の240V/40Aコンセント、又は、はるかに高い電流容量(例えば500A又は800A)を有するパッド装着変圧器を有することができ、これは電気リザーバのはるかに大きい充電速度を提供する。
【0218】
例えば、高速充電電動車両(EV)システムは、単一の30kW AC/DCコンバータを使用できる。図33及び図34では、例えば7kW AC/DCコンバータが使用される場合、いくつかの複数の240Vコンセント(例えば4つ又は5つ)に、各々7kW AC/DCコンバータを設けることができ、各々別個のリザーバに提供する。あるいは、個々の7kW AC/DCコンバータの出力を並列に配置して、28kW又は35kWの電力をより大きなリザーバに効果的に提供できる。代替として、より大容量のAC/DCコンバータ(複数可)を3相ACパネルから供給できる。
【0219】
混合電力
混合電力は、例えば、高速充電電動車両(EV)システム210又は310が、AC/DCコンバータ216又は316A、316B、316C、316D(最大)及び電気リザーバ222又は322(最小)を介して、指令された瞬時充電電圧を満たすために必要に応じて、電力網から電力を引き出すことができる動作モードである。この電力は、例えば、DC/DCコンバータ226,326段の同期(アクティブ)整流処理の出力関数として混合できる。
【0220】
このトポロジーは、最良のシステムを効率的に生成し、電気リザーバ222,322の容量の最も効率的な使用をもたらす可能性が高い。上記の「トリム電圧」オプションにおけるストリング分割の排除により、トリム電圧及び混合電力モードは、回路アーキテクチャ決定に基づいて非常に類似していることに留意されたい。
【0221】
前述のモードは相互に排他的ではない。どの方法又は方法の組み合わせが、高速充電電動車両(EV)システム210又は310、及びその必要な電気リザーバ222,322にとって最良のコスト/効率の解決策をもたらすかを判定するために、さらなる工学的分析が必要とされる。
【0222】
機械的要件
バッテリモジュールの幾何学的形状
バッテリモジュールの幾何学的形状は、以下のように構成されるものとする。
【0223】
バッテリモジュール容器(トレイ)
ベースバッテリモジュール372のベース要素は、例えば、バッテリモジュール容器372A(例えば、形成された回転モールド、形成されたブローモールド、又は真空モールド形成された構造トレイもしくはタブ)、及びバッテリモジュール容器蓋372B(例えば、カバー蓋)を備えるか、あるいは、それらからなり得る。例えば、バッテリモジュール容器372Aは、個々のNOCO二用途産業用バッテリ370を適所に固定する、戻り止め機構に形成できる。
【0224】
各NOCO二用途産業用バッテリ370は、バッテリ押さえブラケット及び締結具(複数可)を介して、バッテリモジュール容器372A内の個々の戻り止めに固定されるものとする。
【0225】
バッテリモジュール容器372Aは、例えば、外側底面上に形成されたクリートを組み込んでおり、その結果、これらの形成されたクリートは、積層され得る後続のベースバッテリモジュール372のバッテリモジュール容器蓋372B内の対応する戻り止めにインターロックされる。
【0226】
バッテリモジュール容器372Aは、例えば、ベースバッテリモジュール372のバッテリモジュール容器蓋372Bの閉鎖のために、ねじ付きインサートが押圧され得る、上部フランジ上の特徴を組み込むことができる。
【0227】
バッテリモジュール容器372Aは、例えば、積層のための荷重支持を補助するためにトラス要素及び支持要素を組み立てるためのフランジを組み込むことができる。
【0228】
バッテリモジュール容器372Aは、例えば、低点の排水を提供するために、バッテリモジュール容器372Aの底面の内側にチャネリング及び排水を組み込むことができる。
【0229】
バッテリモジュール容器372Aの上部フランジ表面は、シーラントビード又は封止コード(例えば、Oリング又は正方形リング)のいずれかが適用され得る凹状チャネルを組み込むものとする。
【0230】
バッテリモジュール容器372Aは、例えば、送風ファン372Cに対応するための切り欠きを組み込むことができる。
【0231】
バッテリモジュール容器372Aは、例えば、電気的接続及び通信接続を収容するためのフランジ付き特徴部を有することができる。
【0232】
バッテリモジュール容器372Aの材料は、例えば、絶縁プラスチック材料(例えば、ポリウレタン、ポリエチレン)を備えるか、又はそれからなるものとする。
【0233】
バッテリカバー(蓋)
バッテリモジュール容器蓋372Bは、例えば、積層さられて組み立てられたベースバッテリモジュール372の重量を支持することができるように交差リブ及びトラスを有する構造であってもよい。
【0234】
バッテリモジュール容器蓋372Bは、例えば、バッテリモジュール容器372A上に配置されると、締結ハードウェア位置が自動的に位置合わせされるように、位置決め戻り止め機構を組み込むことができる。
【0235】
バッテリモジュール容器蓋372Bは、例えば、締結ハードウェアによって加えられるフランジ圧力を支持するために金属インサートを設置できるように、バッテリモジュール容器372Aに対応する位置に特徴を有することができる。
【0236】
バッテリモジュール容器蓋372Bは、例えば、封止化合物又は封止コード(上記参照)のいずれかが適用され得るように、バッテリモジュール容器372Aのフランジの凹状チャネルに対応する凹状チャネルを有することができる。
【0237】
バッテリモジュール容器蓋372Bは、例えば、バッテリモジュール容器372Aの対応するクリートが、位置決め及び積層のために確実に位置合わせされ得るように戻り止めを組み込む。
【0238】
バッテリモジュール容器蓋372Bの材料は、例えば、絶縁プラスチック材料(例えば、ポリウレタン、ポリエチレン)を備えるか、又はそれからなり得る。
【0239】
ベースバッテリモジュールの封止
ベースバッテリモジュール372は、例えば、収容された構成要素に主要な天候のシーリングを提供するように構成できる。
【0240】
使用される封止方法は、例えば、直接封止剤塗布、封止コード塗布、又は風による雨がベースバッテリモジュール372に入るのを防ぐためのルーバー付きファンなどのバリア方法、を備えるか、又はそれらからなり得る。
【0241】
ベースバッテリモジュールハードウェア
ベースバッテリモジュール372の構築又は組み立てに利用されるすべてのハードウェアは、例えば、ISOクラス10.9規格又は同等のもの(SAEグレード8.8)に準拠できる。
【0242】
例えば、すべての締結具は、対応するサイズ及び定格のワッシャで実施できる。
【0243】
例えば、ベースバッテリモジュール372の構築又は組み立てに使用されるすべてのインサートは、上記の締結具のクラス/グレードと同等であり得る。
【0244】
ベースバッテリモジュールの冷却
ベースバッテリモジュール372は、冷却を提供するように構成でき、及び/又はベースバッテリモジュール372が過熱するのを防止するための冷却機器(例えば、通気口(複数可)、ファン(複数可)、空調、冷却回路)を含むことができる。例えば、ベースバッテリモジュール372には、図35に示すように、加熱された空気の外側への空気流が、ベースバッテリモジュール372の側面から出ることを可能にする通気口が設けられる。
【0245】
モジュールの機械化
電気リザーバ222又は322のベースバッテリモジュール372は、例えば、図36に示すように、ベースバッテリモジュール372の分解プロセスが、分解の機能として内部電圧レベルを低下させるように構成できる。これは、図37に示すように、ベースバッテリモジュール蓋372Bを取り外すと、単純に高次の構成要素を取り外すだけで、バッテリアレイストリング電圧が自然に細分化されるように、ベースバッテリモジュール蓋372Bに埋め込まれた電圧導通リンク372C及び372D(又は高電圧ジャンパ)によって達成され得る。これらの特徴の目的は、組立作業員と保守作業員の両方に固有の高電圧安全性を提供することである。
【0246】
システムの機械化
高速充電電動車両(EV)システム210又は310の機械化は、以下の通りである。
【0247】
電力系統AC電力は、図38に示すように、パッド変圧器380を駆動する。パッド変圧器380は、AC電力を適切な電圧に降圧する。
【0248】
次いで、調整されたAC電力は、電気リザーバ222又は322に導かれる。
【0249】
次いで、AC電力はDC電力に変換されて、電気リザーバ222又は322のベースバッテリモジュール372を充電するか、又は電気リザーバ222又は322をバイパスして、電力ヘッド336を介してEV/HEV目標バッテリパックを直接充電する。
【0250】
グリッド電力が不十分である場合、DC電力が電気リザーバ222又は322から引き出され、EV/HEV目標バッテリパックを充電するために電力ヘッド336に導かれる。システムは、次のEV/HEV目標バッテリパックを順次充電し続けるために、次のベースバッテリモジュール372に「巡回する」。
【0251】
高電圧の沿面距離及びクリアランス要件
高速充電電動車両(EV)システム210又は310の沿面距離及びクリアランス要件の目的のために、例えば、適切な固定展開仕様が見つかるまで、ISO6469-1:2009(高電圧車載充電システム)を参照できる。
【0252】
定格電位の装置間のすべての高電圧の沿面距離及びクリアランス距離を評価し、この基準に適合するものとする。
【0253】
熱管理
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、複数方式の熱管理システムを必要とする。以下の熱管理技術は、電気リザーバ222又は322を含む以下のサブシステムに適用されると期待され、例えば、導体/バスバー(例えば、入力バス220又は320、及び出力バス224又は324)を伝導冷却できる。バッテリ370(例えば、NOCO二用途産業用リチウムイオン電池)は、例えば、図35に示すように、各ベースバッテリモジュール372内の専用送風ファン372C(又は通気口)を介して対流冷却できる。これらのファンは、例えば、積極的に制御できる。
例えば、電子制御モジュールは、ヒートシンクを収容する密閉された外部(すなわち、制御モジュールの外部にあるが、ベースバッテリモジュールの内部にある)を介して、対流的に空冷できる。
電気リザーバ222又は322の格納及び環境ハウジング構造は大気に排出されるものとするが、そのサブセクションのすべての環境/気象保護要件を満たすように設計されるべきである。
例えば、AC/DCコンバータ(複数可)216又は316A、316B、316C、316Dは各々、外部ヒートシンクへの内部導電性冷却を有する封止モジュールであり得る。ヒートシンクの外面は、送風ファン(複数可)を介して対流冷却されるものとする。
例えば、DC/DCコンバータ(複数可)226又は326は、外部ヒートシンクへの内部導電性冷却を有する封止モジュールであり得る。ヒートシンクの外面は、送風ファン(複数可)を介して対流冷却されるものとする。及び
電力ヘッド336キオスクは、例えば、ファン冷却であり得る。
【0254】
電気リザーバハウジング(機械式)
例えば、高速充電電動車両(EV)システム210又は310の電気リザーバ222又は322は、別個に収容されたバッテリモジュールアレイを備えるか、又はそれからなり得る。このユニットは、適切に接地された構造で囲まれるものとする。電力ヘッド336からの最大変位距離は、DCリンク導体抵抗損失に基づいて定義されるものとする。
【0255】
電気リザーバ222又は322は定型化され、視覚的に装飾されてもよいが、機械的実施態様は実用的である(変圧器ハウジングと同様)。このユニットサイズは、選択された電力展開に直接比例し、モジュール設計(ブロックボリューム)でなければならない。
【0256】
電力ヘッド336の構造(機械式)
例えば、電力ヘッド336の構造及びデザインは、ブランド画像(例えばNOCOブランドイメージ)を顧客に投影するために高度に定型化できる。このハウジングの構造は、例えば、定型化された外側パネル及びクラッドを有する内部柱を使用して構成できる。
【0257】
構造柱のために選択された材料は、例えば、強度及び剛性を付与するためにいくつかの金属要素を有する非導電性材料(複数可)から優先的に作製され得る。電力ヘッド336への衝撃損傷がユニットの外部の高電圧電位をもたらし得るように、導電性構造要素は、高電圧バスワーク及び電気部品に「接触近接」してはならない。外面用に選択される材料は、非導電性材料であるものとする。
【0258】
高速充電電動車両(EV)システムデータI/O接続
例えば、高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、イーサネット接続を備えることができる。このイーサネット接続は、データマイニング及びシステム性能のために記憶された、高速充電電動車両(EV)システムデータにアクセスできるものとする。例えば、アクセス可能なデータは、バッテリモジュールの健全性状態(SOH)、充電状態(SOC)履歴、バッテリサイクル寿命監視(HOBBS)、故障履歴、機能安全履歴、システム準備状況、ならびにソフトウェアのサポート及びメンテナンスを含むことができるが、これらに限定されない。
【0259】
EV/HEV I/O
高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、例えば、ポート接続時にEV/HEV車両と「ハンドシェイク」を確立できる。この「ハンドシェイク」で共有される特性は、充電プロトコルを定義するために使用されるものとする。これらの特徴には、以下が含まれるが、これらに限定されない。
EV/HEV目標バッテリパック電圧
EV/HEV目標バッテリパックID
EV/HEV目標バッテリパック充電プロトコル要求
EV/HEV目標バッテリパックの充電完了
【0260】
保護及びセキュリティ
高速充電電動車両(EV)システム210又は310の構成要素(すなわち、電気リザーバ222又は322及び電力ヘッド336)は、分解及び内部サブシステムへの不正アクセスを阻止する安全な機構によって、設計及び構築されるものとする。これは、セキュリティタイプの締結具、ロックアクセスパネル、及びインターロック閉鎖パネルによって達成できる。
【0261】
設計は、固有の安全技術を利用するものとし、その結果、「給電状態」にある間のアクセス及び閉鎖パネルの取り外し及び/又はシステム内部の電圧保護バリアの違反が、HVILシステムをトリガし、高電圧電位を破壊し、バス(複数可)を安全な電圧レベルに放電するものとする。例えば、これらの安全機構は、パネル及びバリアが、HVIL安全回路及び論理の「検出及び放電時間」能力よりも短い時間で除去することが不可能であるように設計されなければならない。
【0262】
モジュールのスケーラビリティ
例えば、高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、各展開が現場で利用可能な予備のグリッド電力と現場当局によって要求される所望の能力の両方に基づいて、「電力スケーリング」されるように設計できる。
【0263】
拡張性に影響を及ぼす主な要因を以下に列挙する。例えば、適用サイトでの利用可能な商用電圧、適用サイトでの利用可能な商用予備電力、現場での商用運転の使用に基づく利用可能な予備電力、現場での車両スループット、現場で遭遇するEV/HEV車両バッテリパック電圧「ミックス」、現場で遭遇するEV/HEV車両バッテリパック容量「ミックス」、及び上記の要因に基づく充電リザーバの回収容量、などを含む。
【0264】
電気機械アーキテクチャ
電気機械アーキテクチャは、例えば、このスケーラビリティの概念を考慮に入れる。バスワーク及び電気リザーバ222又は322内の終端点は、例えば、スケーラビリティ(すなわち、バッテリモジュール接続部)を最大化するように構成できる。電気リザーバ222又は322のモジュール性は、例えば、システムをブロック形式で拡張可能にできる。
【0265】
電力ヘッド336は、例えば、最大350KWの電力定格を満たすように設計及び構築できる。経済的な考慮のために、これは、すべての電力展開変形形態のための共通の設計であるものとする。
【0266】
電圧トリム/タップ
降圧/昇圧
降圧モードは、効率を最大化する目的のための好ましい動作モードである。例えば、昇圧モードを必要とする動作領域では、このモードは、効率の目的のために2:1の昇圧比に制限できる。
【0267】
動作電圧要件を満たすために、持続昇圧モード内で動作するバッテリモジュール印加電圧を増加させることが優先されてもよい。
【0268】
ソフトウェア要件
高電圧装置として、高速充電電動車両(EV)システム210又は310は、高度な動作制御及びシステム監視を必要とするものとする。
【0269】
充電システム制御
例えば、電気リザーバ222又は322のメンテナンスに必要な充電サイクル及び「巡回」機能は、サブコントローラ(例えば、組み込みコントローラ)が各ベースバッテリモジュール372内に配置されることを必要とし得る。各サブコントローラ(例えば、組み込みコントローラ)によって取得されたベースバッテリモジュール372の動作データパラメータは、システムの準備状態、故障状態、及び機能安全性を判定する目的で、中央コントローラにアップロードされるものとする。
【0270】
システム監視
監視システムの主要な要素を以下に列挙する。例えば、バッテリモジュールの充電状態、バッテリモジュールの健全状態(SOH)、故障監視、機能的準備状態、機能安全性、高電圧絶縁、及び高電圧インターロック、などを含む。
【0271】
システムデータI/Oプロトコル
EV/HEVインターフェースプロトコル
システムプロトコルフォーマットは、特定のバッテリパック充電プロファイルを選択するために車両OEMによって開発される可能性が最も高い。
【0272】
規制要件
規制要件は、モバイルEV/HEV車両の高電圧要件との互換性に基づくものとする。これらの要件は、高速充電電動車両(EV)システム210又は310への適用の必要性を判定する目的で、継続的に検討されるものとする。
【0273】
以下の規格は、高速充電電動車両(EV)システム210又は310の開発における指針及び「工学的意思決定」のためのものである。
【0274】
NEMA
NFPA70(NEC)
【0275】
NEC
米国電気工事規定(NEC)
NFPA 70(グリッド電力への接続)
625.10 電動車両カプラ
625.15 マーキング
625.16 結合手段
625.17 ケーブル及びケーブルの電流容量
625.18 インターロック(制御パイロット)
625.19 ケーブルの自動通電解除
625.22 人員保護機器
625.41 過電流保護
625.43 切断手段
625.44 機器接続
625.48 双方向システム;
625.101 パートIV 無線電力伝送機器
210.8項(接地故障保護)
210.12項(アーク故障 アーク故障保護)
【0276】
IEEE
IEEE1547-分散リソースと電力システムとの相互接続
IEEE1547.1-分散リソースを電力サブシステムと相互接続する機器のための適合性試験手順
IEEE2030.5
【0277】
UL
UL2202-電動車両(EV)充電システム機器
UL2594-電動車両供給機器(EVSE)
UL2251-電動車両用のプラグ、レセプタクル及びカプラ
UL62-フレキシブルコード及びケーブル
UL2231-1及び2-EVSEの個人保護
UL9741-双方向EV充電システム機器(V2G)
UL1741-インバータ、コンバータ、コントローラ及び相互接続の規格、分散型エネルギー資源(グリッド)と共に使用するためのシステム機器
UL458
UL943
科目943C
UL2231-1/2
UL1022
【0278】
IEC
IEC62196
61851-1
61850-90-8
IEC60529
【0279】
ISO
ISO15118
【0280】
SAE
SAEJ1772
SAEJ1850
SAEJ2178
SAE2293
【0281】
絶縁要件
EMI/EMC要件
環境耐久性要件
材料
封止/格納
接続要件
【0282】
電力ポート(EV/HEV)
EV/HEV充電ポートは、高速充電電動車両(EV)システムの充電ポート構成によって定義される。
【0283】
データ
Wi-Fi。
シリアル(サポート)。
イーサネット。
【0284】
産業設計要件
フォームファクタ
スタイル及び審美性。
機能安全要件
自動システムインジケータ要件。
エラーインジケータ。
低温インジケータ(複数可)。
高温バッテリインジケータ。
短絡検出。
電源アクセサリ装置。
USB-C充電入力及び出力。
【0285】
バッテリ温度 充電
-15C~0C 低速充電
0C~45C 高速充電
45C~55C 低速充電
【0286】
USB-A充電入出力。
【0287】
診断モード。
例えば、すべての製品は、診断モードのための装備を含むことができる。診断方法は、例えば、重要なパラメータを含む内部診断情報をメインMCUに提供できる。この機能にはUSB-Cポートを使用するものとする。
【0288】
高速充電ステーション
本発明による高速充電ステーション310が図40に示されている。高速充電ステーション310は、燃料/高速充電ステーションを提供するために燃料ステーションと組み合わせることができる。例えば、燃料/高速充電ステーションを提供するために、複数の燃料ポンプ又は燃料/電気ポンプを有する燃料ステーションを店舗36の異なる側(例えば、左側、右側、反対側)に設けることができる。あるいは、図40に示す電力ヘッド336を本発明による燃料/電気ポンプ12(図7)と交換して、燃料/高速充電ステーションを提供できる。
【0289】
高速充電ステーション310は、図40に示すように、高速充電電動車両(EV)システム312及び店舗336を備える。
【0290】
高速充電電動車両(EV)システム312は、電力ヘッド336、変圧器314、電気リザーバ332、基幹電力線364、及び配電ボックス382を備える。例えば、高速充電電動車両(EV)システム312は、4列の4つの電力ヘッド336を備えて配置された複数の電力ヘッド336(例えば、16個の電力ヘッド336)と、複数の変圧器314(例えば、各列に1つの変圧器314が設けられた4つの変圧器314)と、複数の電気リザーバ332(例えば、各列に1つの電気リザーバ332が配置された4つの電気リザーバ332)と、高速充電電動車両(EV)システム312に電力を供給するための変圧器314及び/又は電気リザーバ332に選択的に接続された基幹電力線364と、を備える。基幹電力線364の一端は、配電ボックス382内に延び、電力網240に接続する電力線240Aに接続する。
【0291】
電力ヘッド336は、少なくとも1つの電動車両を、各々充電するように構成できる。あるいは、電力ヘッド336は、複数の電動車両を同時に充電するように構成できる。(例えば、各々が2つのEV充電器及びそれぞれの充電ケーブルを有して構成された電力ヘッド336は、各電力ヘッド336の両側に各々配置された少なくとも2つの電動車両を、別々に取り外し可能に接続及び充電して、高速充電ステーション310で少なくとも30台(32台)の電動車両の同時充電を可能にする)
【0292】
変圧器314及び電気リザーバ322は、基幹電力線364へ選択的に又は一斉に接続され、電力網240によって供給される電力から変圧器314及び電気リザーバ322へ、選択的に又は一斉に電力を供給する。例えば、電力コントローラ又は制御システムを設け、電力網240から変圧器314及び電気リザーバ322へ、選択的に又は一斉に供給される電力を制御するように構成された、1つ又は複数の電力スイッチに接続できる。例えば、電力コントローラ又は制御システムは、(例えば、各電力ヘッド336をオン又はオフにする)電力ヘッド336の各々へ、選択的に又は一斉に電力を供給するように構成できる。
【0293】
各電力ヘッド336には、燃料/電気ポンプ12(図6図9)のハウジングに設けられたものと同じ又は同様のバッテリもしくはバッテリアレイ(例えば、リチウムイオン電池又はリチウムイオン電池アレイ)を各々設けることができ、各電力ヘッド336内の追加の電気リザーバとして機能する各バッテリ又はバッテリアレイで、別のレベルのエネルギー貯蔵を提供する。
【0294】
燃料/充電ステーション又は発電機付き高速充電ステーション
本発明による燃料/充電ステーション又は高速充電ステーションは、例えば、1つ又は複数の発電機(例えば、電力発電機)を備えることができる。1つ又は複数の発電機は、例えば、1つもしくは複数のオンサイト発電機、及び/又は、1つもしくは複数のオフサイト発電機であり得る。
【0295】
1つ又は複数の発電機は、例えば、電動車両を充電するため、及び/又は電動車両を充電するために使用される1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置(例えば、電気リザーバ)を充電するための、追加の電源を提供するために、電気エネルギー及び電力を生成できる。
【0296】
発電のためのエネルギーの3つの主要なカテゴリーは、化石燃料(例えば、石炭、天然ガス、及び石油)、核エネルギー、ならびに、再生可能エネルギー源である。ほとんどのエネルギーは、化石燃料、原子力、バイオマス、地熱、太陽熱エネルギー、及び風力を使用する蒸気タービンで生成される。
【0297】
本発明による燃料/充電ステーション又は高速充電ステーションと共に使用するための1つ又は複数の発電機は、例えば、発電機器、燃料作動式発電機、電気機械式発電機、水力発電機、水力発電タービン、風力発電機、風力タービン、太陽光発電機、ソーラーパネル、地熱発電機、発電所、及び/又は発電装置(例えば、本発明による燃料/充電ステーションもしくは高速充電ステーションに対してオンサイト又はオフサイトに配置された移動式、小型、中型の発電装置又は発電所)によって提供できる。
【0298】
1つ又は複数の発電機は、例えば、燃料/充電ステーションに電力を供給する電力グリッドが停止したとき、あるいは、電力グリッドが本発明による燃料/充電ステーション又は高速充電ステーションの電力需要に十分な電力を供給できないとき、あるいは、例えば、1つもしくは複数の電気リザーバを充電し、及び/又はEV充電器に電力を提供するとき、に動作できる。
【0299】
1つ又は複数の発電機は、電源(例えば、電力グリッド)が制限されている地域又は場所、例えば、国又は州の遠隔地で、(例えば、低密度人口、又は、州の高速道路もしくは州間高速道路の遠隔区間に沿って配置される)、電動車両を充電するための本発明による燃料/充電ステーション又は高速充電ステーションを、構築及び動作できるようにする。
【0300】
本発明によるエネルギー及び電力を生成し、次いで燃料/充電ステーションもしくは高速充電ステーション、又はその近くでエネルギーを貯蔵する能力は、本発明による燃料/充電ステーションもしくは高速充電ステーションのより高い信頼性及び連続的な24時間/7日間の動作を提供する。
【0301】
燃料/充電ステーション又は高速充電ステーションの場合、ガス、ガソリン(gasoline)、石油、油、ディーゼル、バイオディーゼル、灯油、ガソリン(petrol)、天然ガス、メタン、プロパン、液体プロパン、ブタン、アルコール、メタノール、エタノール、石炭ガス、石炭、水素、バイオマス、木材、及び他の適切な燃料などの燃料を、本発明による燃料/充電ステーション又は高速充電ステーションに貯蔵できる。例えば、燃料は、コンテナ(例えば、タンク、地上タンクの上方、地上タンクの下方、可搬型貯蔵コンテナ)内の燃料/充電ステーション又は高速充電ステーションに貯蔵され、車両への燃料供給又は燃料補給に使用できる。この貯蔵燃料(例えば、燃料補給車両用の同じ燃料(例えば、ガソリン、ディーゼル)又は異なる燃料(例えば、液体プロパン、水素)を、本発明による燃料/充電ステーションもしくは高速充電ステーションの1つ又は複数の発電機に供給するために使用することもできる。
【0302】
集合型地形を有する高速充電電動車両(EV)システム212と、電力スイッチ240A、240Bを介して電力網240に選択的に接続されたパッド変圧器214と、電力スイッチ290A、290Bを介した風力駆動発電システム290と、電力スイッチ292A、292Bを介した太陽光発電システム292と、電力制御ユニット244とを備える、高速充電ステーション210が図41に示されている。
【0303】
電力制御ユニット244は、例えば、電力スイッチ240A、240B、290A、290B、292A、292Bに接続され、電力網240、風力駆動発電システム290、及び太陽光発電システム292から、高速充電電動車両(EV)システム212のパッド変圧器214への電力供給を選択的に制御するように構成できる。例えば、電力制御ユニット244及び電力スイッチ240A、240B、290A、290B、292A、292Bは、電力スイッチ240A、240B、290A、290B、292A、292Bのうちの1つ又は複数を選択的にオン又はオフにして、電力網240、風力駆動発電システム290、及び/又は太陽光発電システム292からの1つ、2つ、又は3つの電源を、高速充電電動車両(EV)システム212のパッド変圧器214に接続する電力制御システムを提供するように構成されている。電力制御ユニット244は、例えば、高速充電ステーション210の電力需要及び/又は動作条件に基づいて、電力スイッチ240A、240B、290A、290B、292A、292Bを制御するようにプログラム可能であり得る。
【0304】
分散型地形を有する高速充電電動車両(EV)システム312と、電力スイッチ340A、340Bを介して電力網340に選択的に接続されたパッド変圧器314と、電力スイッチ390A、390Bを介した風力駆動発電システム390と、電力スイッチ392A、392Bを介した太陽光発電システム392と、電力制御ユニット344とを備える、高速充電ステーション310が図42に示されている。
【0305】
電力制御ユニット344は、例えば、電力スイッチ340A、340B、390A、390B、392A、392Bに接続され、電力網340、風力駆動発電システム390、及び太陽光発電システム392から、高速充電電動車両(EV)システム312のパッド変圧器314への電力供給を選択的に制御するように構成できる。例えば、電力制御ユニット344及び電力スイッチ340A、340B、390A、390B、392A、392Bは、電力スイッチ340A、340B、390A、390B、392A、392Bのうちの1つ又は複数を選択的にオン又はオフにして、電力網340、風力駆動発電システム390、及び/又は、太陽光発電システム392からの1つ、2つ、もしくは3つの電源を、高速充電電動車両(EV)システム312のパッド変圧器314に接続する電力制御システムを提供するように構成されている。電力制御ユニット344は、例えば、高速充電ステーション310の電力需要及び/又は動作条件に基づいて、電力スイッチ340A、340B、390A、390B、392A、392Bを制御するようにプログラム可能であり得る。代替的又は追加的に、太陽熱及び集光型太陽光発電システムを追加できる。
【0306】
集合型AC/DCコンバータ配置を有する高速充電電動車両(EV)システム412を備える、高速充電ステーション410が図43に示されている。高速充電電動車両(EV)システム412は、図43に示すように、高速充電ステーション410に統合される。
【0307】
高速充電ステーション410は、変圧器414(例えば、パッド変圧器、PAD XFMR)と、AC/DCコンバータ416と、高速充電器コントローラ418と、入力バス420と、4つの電気リザーバモジュール422A、422B、422C、422Dを有する電気リザーバ422と、出力バス424と、DC/DCコンバータ426と、バイパス電源回路428と、EV充電器430と、電動車両(EV)434を充電するために構成されたEV充電ポート432と、を備える。
【0308】
高速充電ステーション410は、440A、440Bを介して、電源440(例えば、外部電源、電力網、240VAC1相/208VAC又は480VAC3相グリッド制御スイッチ)を備えるか、又はそれに選択的に接続され、図43に示すように、高速充電ステーション410の電源440として機能する。電源440は、例えば、風力発電(例えば、風力駆動発電システム)、水力発電(例えば、水車、水車)、太陽光発電システム(例えばソーラーパネル)、発電機(例えば、燃料発電機)、発電装置、発電所、又は他のタイプのオフサイト電源によって生成された電源などの、1つもしくは複数の追加の外部電源を含むことができる。
【0309】
高速充電ステーション410は、高速充電ステーション410に追加電力を供給するためのオフサイト発電機480及び/又はオンサイト発電機482を、さらに備えることができる。図43に示す高速充電ステーション410には、例えば、少なくともオンサイト発電機482に燃料を貯蔵及び供給するための1つ又は複数の燃料タンク(例えば、地上燃料タンクの上方、地上燃料タンクの下方、移動式燃料タンク)を設けることができる。
【0310】
電力スイッチ440A、440Bを有する電源440、電力スイッチ480A、480Bを有するオフサイト発電機480、及び/又は電力スイッチ482A、482Bを有するオンサイト発電機482は、個別に又は様々な組み合わせで選択的に接続でき、電力制御ユニット444によって変圧器414に電力を供給する。変圧器414は、電気リザーバ充電器として機能するAC/DCコンバータ416に接続されて電力を供給する。
【0311】
AC/DCコンバータ416は、高速充電器コントローラ418に接続されて電力を供給し、高速充電器コントローラは、入力バス420を介して電気リザーバ422の4つの電気リザーバモジュール(例えば、バッテリモジュール422A、422B、422C、422D)に接続されて電力を供給し(例えば、選択的に又は一斉に)、4つの電気リザーバモジュール(例えば、バッテリモジュール422A、422B、422C、422D)を充電する。電気リザーバモジュールの数は、図43に示す4つから増減可能である(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11+電気リザーバモジュール)。
【0312】
電気リザーバ422の4つの電気リザーバモジュール(例えば、バッテリモジュール422A、422B、422C、422D)は、出力バス424を介してDC/DCコンバータ426に接続されて電力を供給する。出力バス424は、例えば、4つの電気リザーバモジュール(例えば、バッテリモジュール422A、422B、422C、422D)のうちの1つ又は複数から選択的に電力を供給できる。
【0313】
バイパス電源回路428は、AC/DCコンバータ416とDC/DCコンバータ426との間に接続され、高速充電器コントローラ418、入力バス420、4つの電気リザーバモジュール422A、422B、422C、422D、及び、出力バス424をバイパスし、AC/DCコンバータ416からDC/DCコンバータ426に直接電力を供給する。
【0314】
DC/DCコンバータ426は、EV充電器430に接続されて電力を供給し、EV充電器は、電動車両434に接続して充電又は再充電するように構成されたEV充電ポート432に接続されて電力を供給する。
【0315】
集合型AC/DCコンバータ配置412では、AC/DCコンバータ416は、例えば、オンデマンドで各電気リザーバモジュール422A、422B、422C、422Dを選択的に充電するように構成された単段AC/DCコンバータである。このオンデマンド充電能力に加えて、AC/DCコンバータ416の最大定格電力は、バイパスモードで動作するときに電動車両434のバッテリパックの直接充電に利用可能である。
【0316】
分散型AC/DCコンバータ配置を有する高速充電電動車両(EV)システム512を備える高速充電ステーション510が図44に示されている。高速充電電動車両(EV)システム512は、図44に示すように、高速充電ステーション510に統合される。
【0317】
高速充電電動車両(EV)システム510は、変圧器514(例えば、パッド変圧器、PAD XFMR)と、4つのAC/DCコンバータ516A、516B、516C、516Dと、4つのスイッチ518A、518B、518C、518D(例えば、バイパススイッチ)と、入力バス520、4つの電気リザーバモジュール522A、522B、522C、522Dを有する電気リザーバ522と、出力バス524と、DC/DCコンバータ526と、バイパス電源回路528と、EV/HEV充電器530と、電動車両534を充電するための充電ポート532と、を備える。
【0318】
高速充電電動車両(EV)システム510は、電源540を備えるか、又は、電源540(例えば、外部電源、電力グリッド、例えば、240VAC1相/208VAC又は480VAC3相グリッド)に接続され、図44に示すように、高速充電電動車両(EV)システム510の電源として機能する。電源540は、例えば、1つ又は複数の追加の電源、例えば、風力(例えば、風力駆動発電システム)、水力、太陽光発電システム、発電機(例えば、燃料発電機)、又は他の種類の電源によって生成された電源を含むことができる。
【0319】
高速充電ステーション510は、高速充電ステーション510に追加電力を供給するためのオフサイト発電機580及び/又はオンサイト発電機582を、さらに備えることができる。図44に示す高速充電ステーション510には、例えば、少なくともオンサイト発電機582に燃料を貯蔵及び供給するための1つ又は複数の燃料タンク(例えば、地上燃料タンクの上方、地上燃料タンクの下方、移動式燃料タンク)を設けることができる。
【0320】
電力スイッチ540A、540Bを有する電源540、電力スイッチ580A、580Bを有するオフサイト発電機580、及び/又は電力スイッチ582A、582Bを有するオンサイト発電機582は、電力制御ユニット544によって変圧器514に電力を供給するために、個別に又は様々な組み合わせで選択的に接続できる。変圧器514は、電気リザーバ充電器として機能するAC/DCコンバータ516に接続されて電力を供給する。
【0321】
電源540は、変圧器514に接続されて電力を供給し、変圧器514は、電気リザーバ充電器として機能する4つのAC/DCコンバータ516A、516B、516C、516Dの各々に接続されて電力を供給する。
【0322】
4つのAC/DCコンバータ516A、516B、516C、516Dは、4つの電気リザーバモジュール522A、522B、522C、522Dを充電するために、入力バス520を介して電気リザーバ522の4つの電気リザーバモジュール522A、522B、522C、522Dに接続されて電力を供給する。
【0323】
4つの電気リザーバ522A、522B、522C、522Dは、出力バス524に接続され、出力バスを介してDC/DCコンバータ526に電力を供給する。出力バス524は、例えば、4つの電気リザーバモジュール(例えば、4つのバッテリモジュール522A、522B、522C、522D)のうちの1つ又は複数から選択的に電力を受け取ることができる。
【0324】
バイパス電源回路528は、4つのスイッチ518A、518B、518C、518DとDC/DCコンバータ524との間に接続され、電気リザーバ522の4つの電気リザーバモジュール522A、522B、522C、522D、及び出力バス524をバイパスし、4つのAC/DCコンバータ516A、516B、516C、516DからDC/DCコンバータ526に直接電力を供給する。
【0325】
分散型AC/DCコンバータ配置を有する高速充電電動車両(EV)システム512では、AC/DCコンバータ516A、516B、516C、516Dは、例えば、各電気リザーバモジュール522A、522B、522C、522Dに適切に定格されたマルチチャネルAC/DCコンバータ又は個々のAC/DCコンバータであり、各電気リザーバモジュール522A、522B、522C、522Dをオンデマンドで独立して充電する。このオンデマンド充電能力に加えて、AC/DCコンバータ516A、516B、516C、516Dのうちの1つ又は複数の単一チャネル定格電力は、バイパスモードで動作するときに電動車両534のバッテリパックの直接充電に利用可能であるか、又は回路及びソフトウェアを追加して、すべての個々のAC/DCコンバータ516A、516B、516C、516Dの集合型出力は、バイパスモードで動作するときに電動車両534のバッテリパックの直接充電に利用可能な最大定格電力のためにDC/DCコンバータ段で混合できる。
【0326】
高速充電ステーション410及び510のこれらの2つの変形のハイブリッドアーキテクチャは、回路の複雑さを増大させながら可能であることに留意されたい。
【0327】
1つ又は複数の燃料/充電ポンプ612、及び1つ又は複数の電力ヘッド636を備える燃料/充電高速充電電動車両(EV)システム610が、図45に示されている。
【0328】
1つ又は複数の燃料/充電ポンプ612は、燃料タンク620A(すなわち、燃料タンク#1)及び燃料タンク620B(すなわち、燃料タンク#2)に接続された燃料システム616に接続され、それによって燃料を供給する。
【0329】
1つ又は複数の電力ヘッド636は、電気リザーバ626A(すなわち、電気リザーバ#1)、電気リザーバ626B(すなわち、電気リザーバ#2)、及び電気リザーバ626C(すなわち、電気リザーバ#3)を備える高速充電電動車両(EV)システム622に接続されるか、その一部である。
【0330】
高速充電電動車両(EV)システム622は、電力網640、オフサイト発電機680、及びオンサイト発電機682に接続され、それらから選択的に電力を受け取る。
【0331】
条項
1.電動車両を充電するための電動車両充電ステーションであって、
電動車両を充電するために電動車両充電ステーションに電力を供給する1つ又は複数の電源と、
1つ又は複数の電源及び/又は1つ又は複数の発電機からエネルギーを受け取って貯蔵する1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置であって、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の各々が複数の電気リザーバモジュールを備える、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置と、
電動車両充電ステーションで電動車両を充電するための1つ又は複数の電力ヘッドであって、複数の電力ヘッドが1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置から電力を受け取り、複数の電力ヘッドの各々が、電動車両充電ステーションで充電するために電動車両の各々に解放可能に接続するように構成されている、1つ又は複数の電力ヘッドと、
1つ又は複数の電源から1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の複数の電気リザーバモジュールへの電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電源制御部又は制御システムと、
を備える、電動車両を充電するための電動車両充電ステーション。
【0332】
2.電動車両充電ステーションにおいて電動車両を充電するための電動車両充電ステーションであって、
電動車両を充電するために電動車両充電ステーションに電力を供給するための1つ又は複数の電源と、
電動車両を充電するために電動車両充電ステーションに電力を供給する1つ又は複数の発電機と、
1つ又は複数の電源及び/又は1つ又は複数の発電機からエネルギーを受け取って貯蔵する1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置であって、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の各々が、複数の電気リザーバモジュールを備える、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置と、
電動車両充電ステーションにおいて複数の電動車両を一斉に充電するための複数の電力ヘッドであって、複数の電力ヘッドが、1つもしくは複数の電源、1つもしくは複数の発電機、及び/又は、1つもしくは複数のエネルギー貯蔵装置から電力を受け取り、複数の電力ヘッドの各々が、電動車両充電ステーションにおいて充電するために複数の電動車両の各々に解放可能に接続するように構成されている、複数の電力ヘッドと、
1つ又は複数の電源から1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の複数の電気リザーバへの電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電源制御部もしくは電源制御システムと、
複数の電気リザーバから複数の電力ヘッドへの電力供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電気リザーバ制御部もしくは電気リザーバ制御システムと、
を備える、電動車両を充電するための電動車両充電ステーション。
【0333】
3.電動車両充電ステーションにおいて電動車両を充電するための電動車両充電ステーションであって、
電動車両を充電するために電動車両充電ステーションに電力を供給するための複数の電源と、
電動車両を充電するために電動車両充電ステーションに電力を供給する1つ又は複数の発電機と、
複数の電源及び/又は1つもしくは複数の発電機からエネルギーを受け取り貯蔵するために、電動車両充電ステーションに、あるいは電動車両充電ステーションに隣接して、配置された複数のエネルギー貯蔵装置であって、複数のエネルギー貯蔵装置の各々が、複数の電気リザーバモジュールを備える、複数のエネルギー貯蔵装置と、
電動車両充電ステーションにおいて複数の電動車両を一斉に充電するための複数の電力ヘッドであって、複数の電力ヘッドが、複数の電源のうちの1つもしくは複数、及び/又は、複数のエネルギー貯蔵装置のうちの1つもしくは複数から電力を受け取り、複数の電力ヘッドの各々が、電動車両充電ステーションにおいて充電するために電動車両の各々に解放可能に接続するように構成されている、複数の電力ヘッドと、
複数の電源のうちの1つ又は複数から、複数のエネルギー貯蔵装置のうちの1つ又は複数の複数の電気リザーバモジュールへの電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電源制御部もしくは電源制御システムと、
複数の電気リザーバから複数の電力ヘッドへの電力供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電気リザーバ制御部もしくは電気リザーバ制御システムと、
を備える、電動車両を充電するための電動車両充電ステーション。
【0334】
4.複数の電気リザーバから1つ又は複数の電力ヘッドへの電力供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電気リザーバ制御部もしくは制御システムをさらに備える、条項1から3のいずれか一項に記載のステーション。
【0335】
5.電動車両電力ステーションは、1つ又は複数の電力ヘッドが、1つもしくは複数の電源、及び/又は、1つもしくは複数のエネルギー貯蔵装置から電力を受け取るように構成されている、条項1から4のいずれか一項に記載のステーション。
【0336】
6.電動車両充電ステーションが、電動車両充電ステーションで複数の電動車両を一斉に充電するように構成されている、条項1から5のいずれか一項に記載のステーション。
【0337】
7.1つ又は複数の電力ヘッドが、電動車両充電ステーションで複数の電動車両を一斉に充電するための複数の電力ヘッドであり、複数の電力ヘッドが、1つもしくは複数の電源、及び/又は、1つもしくは複数のエネルギー貯蔵装置から電力を受け取り、複数の電力ヘッドの各々が、電動車両充電ステーションで充電するために電動車両の各々に解放可能に接続するように構成されている、条項1から6のいずれか一項に記載のステーション。
【0338】
8.1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の複数のエネルギー貯蔵ユニットから、電動車両充電ステーションで充電されている複数の電動車両への電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電力充電制御部もしくはシステムを、さらに備える、条項1から7のいずれか一項に記載のステーション。
【0339】
9.1つ又は複数の電源が電力網を備える、条項1から8のいずれか一項に記載のステーション。
【0340】
10.1つ又は複数の発電機が、1つ又は複数の発電機を動作させるために燃料を使用する、条項1から9のいずれか一項に記載のステーション。
【0341】
11.1つ又は複数の発電機が、電動車両充電ステーションのオンサイトに配置されている、条項1から10のいずれか一項に記載のステーション。
【0342】
12.1つ又は複数の発電機が、電動車両充電ステーションのオフサイトに配置されている、条項1から11のいずれか一項に記載のステーション。
【0343】
13.1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置が複数のエネルギー貯蔵装置である、条項1から12のいずれか一項に記載のステーション。
【0344】
14.1つ又は複数の電力ヘッドが複数の電力ヘッドである、条項1から13のいずれか一項に記載のステーション。
【0345】
15.1つ又は複数の電気制御部もしくは制御システムが、複数の電源から、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の複数の電気リザーバモジュールへの電力供給を制御するように構成されている、条項1から14のいずれか一項に記載のステーション。
【0346】
16.1つ又は複数の電源から、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の複数の電気リザーバモジュールへの電力供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電気制御部もしくはシステムを含む、条項1から15のいずれか一項に記載のステーション。
【0347】
17.1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の複数の電気リザーバモジュールから、電動車両充電ステーションで充電されている複数の電動車両への電力の供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電力充電制御部もしくは制御システムを含む、条項1のいずれか一項に記載のステーション。
【0348】
18.1つ又は複数の電源が複数の電源である、条項1のいずれか一項に記載のステーション。
【0349】
19.複数の電源から、1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の複数の電気リザーバモジュールへの電力供給を制御するように構成された、1つ又は複数の電気制御部もしくは制御システムを含む、条項18に記載のステーション。
【0350】
20.1つ又は複数の電気制御部もしくはシステムが、複数のエネルギー貯蔵ユニットを順番に充電するように構成されている、条項19に記載のステーション。
【0351】
21.1つ又は複数の電気制御部もしくはシステムが、順番を一回又は複数回繰り返すために巡回するように構成されている、条項19に記載のステーション。
【0352】
22.集合型AC/DCコンバータ配置を有する高速充電電動車両(EV)システムをさらに備える、条項1から21のいずれか一項に記載のステーション。
【0353】
23.集合型AC/DCコンバータ配置を有する高速充電電動車両(EV)システムが、
変圧器と、
変圧器に接続され、変圧器から電力を受け取るAC/DCコンバータと
AC/DCコンバータに接続され、AC/DCコンバータから電力を受け取る高速充電器コントローラと、
高速充電器コントローラに接続され、高速充電器コントローラから電力を受け取る入力バスと、
入力バスに接続され、入力バスから電力を受け取る複数の電気リザーバモジュールを有する電気リザーバと
複数のリザーバモジュールに接続され、複数のリザーバモジュールか電力を受け取る出力バスと、
出力バスに接続され、出力バスから電力を受け取るDC/DCコンバータと、
DC/DCコンバータに接続され、DC/DCコンバータから電力を受け取るEV充電器と、
EV充電器に接続され、EV充電器から電力を受け取るEV充電ポートであって、1つ又は複数の電動車両を充電するように構成されたEV充電ポートと、
を備える、条項22に記載のステーション。
【0354】
24.AC/DCコンバータをDC/DCコンバータに接続するバイパス電源回路をさらに備える、条項23に記載のステーション。
【0355】
25.分散型AC/DCコンバータ配置を有する高速充電電動車両(EV)システムをさらに備える、条項1から24のいずれか一項に記載のステーション。
【0356】
26.分散型AC/DCコンバータ配置を有する高速充電電動車両(EV)システムが、
変圧器と
変圧器に接続され、変圧器から電力を受け取る複数のAC/DCコンバータと
複数のAC/DCコンバータ(例えば、バイパススイッチ)の各々に接続され、複数のAC/DCコンバータの各々から電力を受け取る複数のスイッチと、
複数のスイッチに接続され、複数のスイッチから電力を受け取る入力バスと、
入力バスに接続され、入力バスから電力を受け取る複数の電気リザーバモジュールを有する電気リザーバと
電気リザーバの複数の電気リザーバモジュールに接続され、電気リザーバモジュールから電力を受け取る出力バスと、
出力バスに接続され、出力バスから電力を受け取るDC/DCコンバータと、
DC/DCコンバータに接続され、DC/DCコンバータから電力を受け取るEV/HEV充電器と、
EV/HEV充電器に接続され、EV/HEV充電器から電力を受け取る充電ポートであって、1つ又は複数の電動車両を充電するように構成された充電ポートと、
を備える、条項25に記載のステーション。
【0357】
27.複数のスイッチをDC/DCコンバータに接続するバイパス電源回路を含む、条項26に記載のステーション。
【0358】
28.電動車両を充電するために電動車両充電ステーションに電力を供給する、1つ又は複数の発電機をさらに備える、条項1から27のいずれか一項に記載のステーション。
【0359】
29.1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置が、1つもしくは複数の電源、及び/又は、1つもしくは複数の発電機からエネルギーを受け取り、貯蔵する、条項28に記載のステーション。
【0360】
30.1つ又は複数のエネルギー貯蔵装置の各々が、複数の電気リザーバモジュールを備える、条項29に記載のステーション。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14-1】
図14-2】
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25A
図25B
図25C
図25D
図26A
図26B
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
【国際調査報告】