(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品
(51)【国際特許分類】
A24B 3/14 20060101AFI20241226BHJP
A24B 15/16 20200101ALI20241226BHJP
A24B 13/00 20060101ALI20241226BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20241226BHJP
B65B 9/207 20120101ALI20241226BHJP
【FI】
A24B3/14
A24B15/16
A24B13/00
A24F40/42
B65B9/207
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535849
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-14
(86)【国際出願番号】 GB2022053328
(87)【国際公開番号】W WO2023118855
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ディミック, バリー
(72)【発明者】
【氏名】リチャードソン, ジョン
【テーマコード(参考)】
3E050
4B043
4B162
【Fターム(参考)】
3E050GA01
4B043BB11
4B043BC02
4B043BC03
4B043BC05
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC13
(57)【要約】
本開示は、エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品(1)に関する。この消耗品(1)は、第1及び第2のエアロゾル生成材料(4、5)を含む1つ又は複数のパウチを備える。第2のエアロゾル生成材料(4、5)は、第1のエアロゾル生成材料(4)よりも高い密度を有する。また、本開示は、消耗品(1)を製造する方法、消耗品(1)及びエアロゾル供給デバイスを備える部品キット、並びに消耗品(1)のパッケージに関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品であって、前記消耗品が、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含む1つ又は複数のパウチを備え、前記第2のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料よりも高い密度を有する、消耗品。
【請求項2】
前記又は各パウチが、シート材料を含む、請求項1に記載の消耗品。
【請求項3】
前記シート材料が、紙を含む、請求項1又は2に記載の消耗品。
【請求項4】
前記シート材料が、20~100ミクロンの範囲、好ましくは30~80ミクロン、35~55ミクロン、又は40~50ミクロンの範囲の厚さを有する、請求項2又は3に記載の消耗品。
【請求項5】
前記シート材料が、ガス通気性である、請求項1~4のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項6】
前記シート材料が、10~25000コレスタ単位の範囲の通気度を有し、任意選択として、25~100コレスタ単位の範囲の通気度を有する、請求項5に記載の消耗品。
【請求項7】
前記シート材料が、前記又は各パウチを構成するように、折り曲げ及び/又は巻き付けがなされている、請求項2~6のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項8】
前記シート材料の少なくとも1つの縁部が、前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料を前記又は各パウチに保持するように、前記シート材料の別の部分に取り付けられている、請求項2~7のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項9】
前記又は各パウチが、単一のシート材料により形成されている、請求項2~8のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項10】
前記又は各パウチが、一体的に接合されている2つ以上のシート材料により形成されている、請求項2~9のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項11】
前記又は各パウチの前記シート材料が、前記パウチに含まれる前記エアロゾル生成材料を完全に包み込む、請求項2~10のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項12】
前記又は各パウチが、前記消耗品の外面を構成する、請求項1~11のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項13】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、遊離材料である、請求項1~12のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項14】
前記第2のエアロゾル生成材料が、押出及び/又は圧縮エアロゾル生成材料を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項15】
前記第2のエアロゾル生成材料が、ビーズを含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項16】
前記ビーズが、0.5~3mmの範囲、好ましくは、1~2mmの範囲の直径を有する、請求項12に記載の消耗品。
【請求項17】
前記第1のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る、請求項1~16のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項18】
前記第1のエアロゾル生成材料の前記タバコ材料が、タバコラミナのみに由来し、他種のタバコ材料には由来しない、請求項17に記載の消耗品。
【請求項19】
前記第1のエアロゾル生成材料が、タバコラミナ及び再生タバコを含む、請求項17に記載の消耗品。
【請求項20】
前記第2のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る、請求項1~19のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項21】
前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料の0.5重量%~2.5重量%の範囲、好ましくは、1重量%~2.1重量%の範囲の平均ニコチンレベルを一体的に有する、請求項17~19のいずれか一項に従属する場合の、請求項20に記載の消耗品。
【請求項22】
前記第2のエアロゾル生成材料の前記タバコ材料が、タバコラミナのみに由来し、他種のタバコ材料には由来しない、請求項20又は21に記載の消耗品。
【請求項23】
前記第2のエアロゾル生成材料が、ラミナタバコ及び/又は再生タバコを含む、請求項20~22のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項24】
前記消耗品が、約20~約330mgの範囲の前記第1のエアロゾル生成材料、好ましくは、約50~約300mg又は約40~約125mgの範囲の前記第1のエアロゾル生成材料を含む、請求項1~23のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項25】
前記消耗品が、約20~約330mgの範囲の前記第2のエアロゾル生成材料、好ましくは、約50~約300mg又は約40~約125mgの範囲の前記第2のエアロゾル生成材料を含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項26】
前記消耗品が、プラスチックを含まない、請求項1~25のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項27】
前記第2のエアロゾル生成材料の密度が、前記第1のエアロゾル生成材料の密度よりも少なくとも25%高い、請求項1~26のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項28】
前記第1のエアロゾル生成材料が、約0.1g/cm
3~約1g/cm
3の密度を有する、請求項1~27のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項29】
前記第2のエアロゾル生成材料が、約0.4g/cm
3~約2g/cm
3の密度を有する、請求項1~28のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項30】
1つのパウチが、前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料を含む、請求項1~29のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項31】
前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料が、前記1つのパウチにおいて一体的に混合されている、請求項30に記載の消耗品。
【請求項32】
前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料が、前記1つのパウチ内の離散領域に設けられている、請求項30に記載の消耗品。
【請求項33】
前記消耗品が、前記第1のエアロゾル生成材料を含む第1のパウチと、前記第2のエアロゾル生成材料を含む第2のパウチと、を備える、請求項1~29のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項34】
前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料が、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造される、請求項1~33のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項35】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、エアロゾル形成材料を含む、請求項1~34のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項36】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、約10~約50重量%のエアロゾル形成材料と、約15~約60重量%のゲル化剤と、任意選択として充填剤と、を含み、前記重量%値が、乾燥重量ベースで計算されている、請求項1~35のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項37】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、香味料を含む、請求項36に記載の消耗品。
【請求項38】
エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品を製造する方法であって、
第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含む1つ又は複数のパウチを形成するステップであり、前記第2のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料よりも高い密度を有する、ステップを含む、方法。
【請求項39】
前記又は各パウチが、シート材料を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料を含むチューブとして、前記又は各パウチの前記シート材料を形成するステップを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
一端が閉鎖され、他端が開放されている構成体として、前記シート材料を形成するステップを含み、前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、前記シート材料の前記構成体内に設けられている、請求項39又は40に記載の方法。
【請求項42】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料を重力下で前記構成体に供給するステップを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料の連続流を前記構成体に供給するステップを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記構成体の前記閉鎖端から離隔した場所で前記シート材料の前記構成体を封止及び切断してパウチを形成するステップを含む、請求項41~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
シート材料の前記構成体が、繰り返し封止及び切断されて複数のパウチを形成する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
シート材料の前記構成体が、同時に封止及び切断される、請求項44又は45に記載の方法。
【請求項47】
前記構成体を封止する前記ステップが、前記構成体中のエアロゾル生成材料が前記構成体の封止対象部分の軸方向下流及び/又は上流に移動するように、前記構成体を操作することを含む、請求項44~46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料を前記シート材料に堆積させるステップ、好ましくは、計量された第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料を前記シート材料に堆積させるステップを含む、請求項39又は40に記載の方法。
【請求項49】
前記シート材料を前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料に巻き付けるステップを含む、請求項39~48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料がシート材料の第1の部分と第2の部分との間に保持されるように、シート材料の前記第1の部分及び前記第2の部分を一体的に取り付けるステップを含む、請求項39~49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
請求項38~50のいずれか一項に記載の方法に従って製造された消耗品。
【請求項52】
請求項1~37又は51のいずれか一項に記載の複数の消耗品を備えるパッケージであって、好ましくは、前記パッケージが密封されている、パッケージ。
【請求項53】
請求項1~37又は51のいずれか一項に記載の消耗品と、エアロゾル供給デバイスと、を備える部品キット。
【請求項54】
前記エアロゾル供給デバイスが、前記消耗品を受容して前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料を加熱するための加熱ゾーンを備える、請求項53に記載の部品キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品に関する。また、本開示は、消耗品を製造する方法、消耗品及びエアロゾル供給デバイスを備える部品キット、並びに消耗品のパッケージに関する。
【背景】
【0002】
エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料から化合物を放出させることにより、使用時に吸引可能なエアロゾル又は蒸気を生成する。これらは、例えば不燃性喫煙品、エアロゾル生成アセンブリ、又はエアロゾル供給デバイスと称する場合がある。
【概要】
【0003】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品であって、消耗品が、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含む1つ又は複数のパウチを備え、第2のエアロゾル生成材料が、第1のエアロゾル生成材料よりも高い密度を有する、消耗品が提供される。
【0004】
いくつかの実施形態において、この消耗品は、第1のエアロゾル生成材料を含む第1のパウチと、第2のエアロゾル生成材料を含む第2のパウチと、を備える。
【0005】
いくつかの実施形態において、この消耗品は、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料の両者を含む第1のパウチを備える。この消耗品は、任意選択として、例えば第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料を含み得る別のパウチを備えていてもよい。
【0006】
また、本開示によれば、エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品であって、消耗品が、パウチと、パウチに含まれる第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料と、を備え、第2のエアロゾル生成材料が、第1のエアロゾル生成材料よりも高い密度を有する、消耗品が提供される。
【0007】
いくつかの実施形態において、上記又は各パウチは、シート材料を含む。
【0008】
いくつかの実施形態において、シート材料は、パウチの壁を構成する。
【0009】
いくつかの実施形態において、シート材料は、紙を含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、シート材料は、20~100ミクロンの範囲、好ましくは30~80ミクロン、35~55ミクロン、又は40~50ミクロンの範囲の厚さを有する。
【0011】
いくつかの実施形態において、シート材料は、ガス通気性である。
【0012】
いくつかの実施形態において、シート材料は、10~25000コレスタ単位の範囲の通気度を有し、任意選択として、25~100コレスタ単位の範囲の通気度を有する。
【0013】
いくつかの実施形態において、シート材料は、上記又は各パウチを構成するように、折り曲げ及び/又は巻き付けがなされている。
【0014】
いくつかの実施形態において、シート材料は、多孔質である。いくつかの実施形態において、シート材料は、ガスを流し得る1つ又は複数の開口部を有する。
【0015】
いくつかの実施形態において、シート材料の少なくとも1つの縁部は、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料を上記又は各パウチに保持するように、シート材料の別の部分に取り付けられている。
【0016】
いくつかの実施形態において、シート材料の前記少なくとも1つの縁部は、接着剤、圧着、ホチキス止め、又は縫製により取り付けられている。
【0017】
いくつかの実施形態において、シート材料は、可撓性材料である。いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料は、異なる材料である、並びに/又は、1つ若しくは複数の異なる特性を有する。
【0018】
いくつかの実施形態において、上記又は各パウチは、単一のシート材料により形成されている。
【0019】
いくつかの実施形態において、上記又は各パウチは、一体的に接合されている2つ以上のシート材料により形成されている。
【0020】
いくつかの実施形態において、2つ以上のシート材料は、一体的な接着、縫い合わせ、及び/又はホチキス止めがなされていてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態において、上記又は各パウチのシート材料は、パウチに含まれるエアロゾル生成材料を完全に包み込む。
【0022】
いくつかの実施形態において、シート材料は、エアロゾル生成材料を含む格納エリアの境界全体を規定する。
【0023】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料を上記又は各パウチに保持するのに、他の構成要素は不要である。
【0024】
いくつかの実施形態において、上記又は各パウチは、消耗品の外面を構成する。
【0025】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、遊離材料である。
【0026】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、押出及び/又は圧縮エアロゾル生成材料を含む。
【0027】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、ビーズを含む。
【0028】
いくつかの実施形態において、ビーズは、0.5~3mmの範囲、好ましくは1~2mmの範囲の直径を有する。
【0029】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る。
【0030】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料のタバコ材料は、タバコラミナのみに由来し、他種のタバコ材料には由来しない。
【0031】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、タバコラミナ及び再生タバコを含む。
【0032】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る。
【0033】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料は、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料の0.5重量%~2.5重量%の範囲、好ましくは、1重量%~2.1重量%の範囲の平均ニコチンレベルを一体的に有する。
【0034】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料のタバコ材料は、タバコラミナのみに由来し、他種のタバコ材料には由来しない。
【0035】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、ラミナタバコ及び/又は再生タバコを含む。
【0036】
いくつかの実施形態において、この消耗品は、約20~約330mgの範囲の第1のエアロゾル生成材料、好ましくは、約50~約300mg又は約40~約125mgの範囲の第1のエアロゾル生成材料を含む。
【0037】
いくつかの実施形態において、この消耗品は、約20~約330mgの範囲の第2のエアロゾル生成材料、好ましくは、約50~約300mg又は約40~約125mgの範囲の第2のエアロゾル生成材料を含む。
【0038】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、固体材料である。
【0039】
いくつかの実施形態において、この消耗品は、プラスチックを含まない。
【0040】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料の密度は、第1のエアロゾル生成材料の密度よりも少なくとも25%高い。
【0041】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、約0.1g/cm3~約1g/cm3の密度を有する。
【0042】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、約0.4g/cm3~約2g/cm3の密度を有する。
【0043】
いくつかの実施形態において、消耗品の加熱は、揮発性化合物の吸引可能媒体への比較的一定の放出をもたらす。
【0044】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、押出タバコを含む。
【0045】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、ビーズを含む。
【0046】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は、ラミナ及び再生タバコ材料から成る群から選択される1つ又は複数のタバコ材料を含む。
【0047】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料の少なくとも一方は、ラミナ及び再生タバコ材料の組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ラミナ及び再生タバコ材料は、エアロゾル生成材料において、1:4~4:1の重量比で存在する。
【0048】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、同じレベルの揮発性化合物を有する。いくつかの実施形態において、揮発性化合物は、ニコチンである。
【0049】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料からの揮発性化合物の放出は、材料が所与の温度に達した場合、同じ速度である。
【0050】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料は、物品において、1:10~10:1の重量比で存在する。
【0051】
いくつかの実施形態において、1つのパウチは、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含む。
【0052】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料は、前記1つのパウチにおいて一体的に混合されている。
【0053】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料は、前記1つのパウチ内の離散領域に設けられている。
【0054】
いくつかの実施形態において、1つのパウチは、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含み、この消耗品は、同じく第1のエアロゾル生成材料及び/若しくは第2のエアロゾル生成材料又は別のエアロゾル生成材料を含み得る別のパウチを備える。他の実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含む上記1つのパウチは、消耗品の唯一のパウチである。
【0055】
いくつかの実施形態において、第1の領域及び第2の領域は、離散領域である。
【0056】
いくつかの実施形態において、第1の領域は、パウチの第1の端部側に設けられ、第2の領域は、パウチの第2の端部側に設けられている。
【0057】
いくつかの実施形態において、第1の領域又は第2の領域の一方は、第1の領域及び第2の領域の他方を囲むか、又は、少なくとも部分的に囲む。
【0058】
いくつかの実施形態において、パウチは、第1の領域及び第2の領域を分離する分割器を備える。分割器は、分割壁であってもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、この消耗品は、第1のエアロゾル生成材料を含む第1のパウチと、第2のエアロゾル生成材料を含む第2のパウチと、を備える。
【0060】
いくつかの実施形態において、第1のパウチ及び第2のパウチは、接続されている。例えば、第1のパウチ及び第2のパウチは、例えば第1のパウチ及び第2のパウチの一体的な接着、縫い合わせ、若しくはホチキス止め、又は、同じシート材料による第1のパウチ及び第2のパウチの少なくとも一部の形成によって、直接接続されていてもよい。他の実施形態において、第1のパウチ及び第2のパウチは、第1のパウチ及び第2のパウチを同じ基板(例えば、紙基板)に取る付けることによって、一体的に接合されていてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料は、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造される。
【0062】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、エアロゾル形成材料を含む。
【0063】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、約10~約50重量%のエアロゾル形成材料と、約15~約60重量%のゲル化剤と、任意選択として充填剤と、を含み、重量%値は、乾燥重量ベースで計算されている。
【0064】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、香味料を含む。
【0065】
また、本開示によれば、エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品を製造する方法であって、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含む1つ又は複数のパウチを形成するステップであり、第2のエアロゾル生成材料が、第1のエアロゾル生成材料よりも高い密度を有する、ステップを含む、方法が提供される。
【0066】
いくつかの実施形態において、パウチの一方は、第1のエアロゾル生成材料を含み、パウチの他方は、第2のエアロゾル生成材料を含む。
【0067】
いくつかの実施形態において、上記又は各パウチは、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含む。
【0068】
いくつかの実施形態において、上記又は各パウチは、シート材料を含む。
【0069】
いくつかの実施形態において、この方法は、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料を含むチューブとして、上記又は各パウチのシート材料を形成するステップを含む。
【0070】
いくつかの実施形態において、この方法は、一端が閉鎖され、他端が開放されている構成体として、シート材料を形成するステップを含み、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、シート材料の構成体内に設けられている。
【0071】
いくつかの実施形態において、構成体は、シート材料の連続チューブである。連続チューブは、一端が閉鎖されている。第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料は、連続チューブの開放端を通じて連続チューブに挿入されるようになっていてもよい。
【0072】
いくつかの実施形態において、この方法は、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料を重力下で構成体に供給するステップを含む。
【0073】
いくつかの実施形態において、この方法は、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料を構成体の開放端に供給するステップを含む。
【0074】
いくつかの実施形態において、シート材料の構成体は、シート材料の連続チューブである。
【0075】
いくつかの実施形態において、この方法は、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料の連続流を構成体に供給するステップを含む。
【0076】
いくつかの実施形態において、この方法は、構成体の閉鎖端から離隔した場所でシート材料の構成体を封止及び切断してパウチを形成するステップを含む。
【0077】
いくつかの実施形態において、構成体を封止するステップは、構成体を潰すこと、好ましくは、構成体のシート材料の対向壁部が一体化されるように構成体を潰すことを含む。構成体を封止するステップは、任意選択として、構成体のシート材料を圧着することを含んでいてもよい。
【0078】
いくつかの実施形態において、シート材料の構成体を封止及び切断するステップは、構成体の第2の閉鎖端を形成する。
【0079】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料は、閉鎖端とシート材料の後で封止及び切断された部分との間でパウチに含まれている。
【0080】
いくつかの実施形態において、シート材料の構成体は、繰り返し封止及び切断されて複数のパウチを形成する。
【0081】
いくつかの実施形態において、シート材料の構成体は、同時に封止及び切断される。
【0082】
いくつかの実施形態において、構成体を封止するステップは、構成体中のエアロゾル生成材料が構成体の封止対象部分の軸方向下流及び/又は上流に移動するように、構成体を操作することを含む。
【0083】
いくつかの実施形態において、構成体の前記操作は、構成体を潰すことを含んでいてもよい。
【0084】
いくつかの実施形態において、この方法は、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料をシート材料に堆積させるステップ、好ましくは、計量された第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料をシート材料に堆積させるステップを含む。
【0085】
いくつかの実施形態において、この方法は、シート材料を第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料に巻き付けるステップを含む。
【0086】
いくつかの実施形態において、この方法は、第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料がシート材料の第1の部分と第2の部分との間に保持されるように、シート材料の第1の部分及び第2の部分を一体的に取り付けるステップを含む。
【0087】
また、本開示によれば、本明細書に開示の方法に従って製造された消耗品が提供される。
【0088】
また、本開示によれば、本明細書に開示の複数の消耗品を備えるパッケージが提供される。いくつかの実施形態において、このパッケージは、密封されている。
【0089】
また、本開示によれば、本明細書に開示のような消耗品と、エアロゾル供給デバイスと、を備える部品キットが提供される。
【0090】
いくつかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスは、消耗品を受容して第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を加熱するための加熱ゾーンを備える。
【0091】
以下、添付の図面を参照して実施形態を説明するが、これらは一例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【
図1】エアロゾル供給システムとともに使用する消耗品の一実施形態の上面図である。
【
図3】平らに置かれている
図1の消耗品のシート材料の上面図である。
【
図4】
図1の消耗品のエアロゾル生成材料のビーズの斜視図である。
【
図5】
図5Aは、エアロゾル供給システムとともに使用する消耗品を製造する方法の第1のステップの上面図である。
図5Bは、エアロゾル供給システムとともに使用する物品を製造する方法の第2のステップの上面図である。
図5Cは、エアロゾル供給システムとともに使用する物品を製造する方法の第3のステップの上面図である。
【
図6】エアロゾル供給システムとともに使用する物品を製造する連続方法の模式断面図である。
【
図7】エアロゾル供給システムとともに使用する物品を製造するための装置の模式図である。
【
図8】エアロゾル供給システムとともに使用する消耗品の別の実施形態の側断面図である。
【
図9】エアロゾル供給システムとともに使用する消耗品の別の実施形態の側断面図である。
【
図10】エアロゾル供給システムとともに使用する消耗品の別の実施形態の側断面図である。
【
図11】不燃性エアロゾル供給デバイスの一実施形態の断面図である。
【
図12】
図11に示すエアロゾル供給デバイスのハウジング内の構成要素の簡易模式図である。
【
図13】
図1に示す物品が挿入されている
図11に示す不燃性エアロゾル供給デバイスの断面図である。
【詳細な説明】
【0093】
本明細書において、用語「送達システム(delivery system)」は、少なくとも1つの物質をユーザに送達するシステムを含むことが意図され、
シガレット、シガリロ、シガー、並びにパイプ用タバコ又は自家巻き若しくは自家製シガレット用タバコ等の燃焼性エアロゾル供給システム(タバコ、タバコ派生物、拡張タバコ、再生タバコ、タバコ代替品、又は他の喫煙材に基づくか否かによらず)と、
燃焼なしにエアロゾル生成材料から化合物を放出させる不燃性エアロゾル供給システム(電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組み合わせによってエアロゾルを生成する混成システム等)と、
エアロゾルの形成なく、経口、経鼻、経皮、又は別の方法で少なくとも1つの物質をユーザに送達するエアロゾルフリー送達システム(ロゼンジ、ガム、パッチ、吸引可能粉末を含む物品、並びにスヌース若しくはモイストスナッフを含む経口タバコ等の経口製品を含むが、これらに限定されない)(少なくとも1つの物質は、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい)と、
を含む。
【0094】
本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、少なくとも1つの物質のユーザへの送達を容易化するために、エアロゾル供給システムの構成物質であるエアロゾル生成材料(又は、その成分)が燃焼又は焼失されないものである。
【0095】
いくつかの実施形態において、送達システムは、給電式不燃性エアロゾル供給システム等の不燃性エアロゾル供給システムである。
【0096】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、ベーピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではない。
【0097】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。このようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0098】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料(これらのうちの1つが加熱されるようになっていてもよいし、複数が加熱されるようになっていてもよい)の組み合わせによってエアロゾルを生成する混成システムである。エアロゾル生成材料はそれぞれ、例えば固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態において、混成システムは、液体若しくはゲルエアロゾル生成材料並びに固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、植物ベースの材料(例えば、タバコ又は非タバコ製品)を含んでいてもよい。
【0099】
通常、不燃性エアロゾル供給システムは、不燃性エアロゾル供給デバイスと、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに使用する消耗品とを備えていてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに用いられるように構成されている消耗品に関する。本開示の全体を通して、これらの消耗品を物品と称する場合がある。
【0101】
本明細書において使用する用語「上流(upstream)」及び「下流(downstream)」は、使用時の物品又はデバイスを通して引き出される主流エアロゾルの方向に対して定義される相対的な用語である。「遠位端」の言及は、デバイスの上流端を表す一方、「近位端」は、デバイスの下流端を表す。
【0102】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システム(その不燃性エアロゾル供給デバイス等)は、動力源及びコントローラを備えていてもよい。動力源は、例えば電力源であってもよいし、発熱動力源であってもよい。いくつかの実施形態において、発熱動力源は、発熱動力源に近接するエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に対して、熱の形の動力を供給するようにエネルギー供給可能な炭素基板を備える。
【0103】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するためのエリア、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル変性剤を備える。
【0104】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに使用する消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、フィルタ、マウスピース、及び/又はエアロゾル変性剤を備えていてもよい。
【0105】
消耗品は、送達される物質を含む。送達される物質は、エアロゾル生成材料である。この材料も、必要に応じて、1つ若しくは複数の活性構成物質、1つ若しくは複数の香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、並びに/又は1つ若しくは複数の他の機能材料を含んでいてもよい。
【0106】
いくつかの実施形態において、送達される物質は、活性物質を含む。本明細書において使用する活性物質は、生理学的活性材料(生理学的反応の実現又は増強が意図される材料)であってもよい。活性物質は、例えば栄養補助食品、向精神薬、精神活性剤から選択されるようになっていてもよい。活性物質は、自然に存在するものであってもよいし、合成して得られるものであってもよい。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6、B12、若しくはC等のビタミン類、メラトニン、カンナビノイド、又はこれらの構成物質、誘導体、若しくは組み合わせを含んでいてもよい。活性物質は、タバコ、大麻、又は別の植物の1つ又は複数の構成物質、誘導体、又は抽出物を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
【0107】
本明細書に記載の通り、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又は構成物質、その誘導体又は抽出物を含んでいてもよいし、これらに由来していてもよい。本明細書において、用語「植物性物質(botanical)」は、草木に由来する任意の材料を含んでいてもよく、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、殻、さや等が挙げられるが、これらに限定されない。或いは、この材料は、植物中に自然に存在し、合成して得られる活性化合物を含んでいてもよい。この材料は、液体、気体、固体、粉末、粉塵、粉砕粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、シート等の形態であってもよい。例示的な植物は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ジンジャー、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、リコリス(甘草)、抹茶、マテ、オレンジスキン、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコ、バニラ、ウィンターグリーン、シオガマギク、クルクマ、ターメリック、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、高麗人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はこれらの任意の組み合わせである。ミントは、Mentha Arventis、Mentha c.v.、Mentha niliaca、Mentha piperita、Mentha piperita citrata c.v.、Mentha piperita c.v、Mentha spicata crispa、Mentha cardifolia、Memtha longifolia、Mentha suaveolens variegata、Mentha pulegium、Mentha spicata c.v.、Mentha suaveolensといったミントの品種から選定可能である。
【0108】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又は構成物質、その誘導体又は抽出物を含むか、或いは、これらに由来し、その植物はタバコである。
【0109】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又は構成物質、その誘導体又は抽出物を含むか、或いは、これらに由来し、その植物は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
【0110】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又は構成物質、その誘導体又は抽出物を含むか、或いは、これらに由来し、その植物は、ルイボス及びウイキョウから選択される。
【0111】
いくつかの実施形態において、送達される物質は、香料を含む。
【0112】
本明細書において、用語「香料(flavour)」及び「香味料(flavourant)」は、地域の規制が許す場合に、大人の消費者向けの製品において所望の風味、香り、又は他の体感を生成するのに使用可能な材料を表す。これらには、自然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成して得られた材料、又はこれらの組み合わせ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、桃、りんご、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、熱帯フルーツ、パパイヤ、ダイオウ、ぶどう、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、パイン、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、桜の花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ジンジャー、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属の任意種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジスキン、ローズ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、ジュニパー、ニワトコ、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シオガマギク、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化因子若しくは刺激因子、糖類及び/若しくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、若しくは息清涼剤等の他の添加剤を含む。これらは、模造品、合成若しくは天然成分、又はこれらの混合であってもよい。これらは、例えば油等の液体、粉末等の固体、又はゲル等、任意好適な形態であってもよい。
【0113】
いくつかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香味成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、大麻から抽出された香味成分を含む。
【0114】
いくつかの実施形態において、香料は、嗅覚神経又は味覚神経の追加又は代替として、通例化学的に誘導され、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって知覚される体感の実現が意図される知覚物質を含んでいてもよく、これらには、加熱、冷却、うずき、麻痺効果をもたらす薬剤を含み得る。好適な熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであってもよいが、これに限定されない。また、好適な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であってもよいが、これらに限定されない。
【0115】
エアロゾル生成材料は、「アモルファス固体」を含んでいてもよいし、「アモルファス固体」であってもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、アモルファス固体であるエアロゾル生成膜を含む。アモルファス固体は、「モノリシック固体」であってもよい。アモルファス固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、乾燥ゲルであってもよい。アモルファス固体は、液体等の何らかの流体を内部の保持可能な固体材料である。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、例えば約50wt%、60wt%、又は70wt%~約90wt%、95wt%、又は100wt%のアモルファス固体を含んでいてもよい。エアロゾル生成材料は、エアロゾル化可能材料と称する場合もある。
【0116】
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射、又はその他任意の方法でエネルギー供給された場合にエアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料は、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、活性物質及び/又は香味料を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成システムにおいて用いられる物品に組み込まれる。
【0117】
本明細書において、用語「タバコ材料(tobacco material)」は、タバコ又はその派生物若しくは代替品を含む任意の材料を表す。タバコ材料は、任意好適な形態であってもよい。用語「タバコ材料(tobacco material)」には、タバコ、タバコ派生物、拡張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含み得る。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコステム、タバコラミナ、再生タバコ、及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含む。
【0118】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含む物品又はエアロゾル生成材料から成る物品であって、その一部又は全部がユーザによる使用時に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル変性剤等の1つ又は複数の他のコンポーネントを備えていてもよい。また、消耗品は、使用時に熱を放出してエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるエアロゾル生成器(特に、加熱要素)を備えていてもよい。加熱器は、電気伝導により加熱可能な材料又はサセプタを含んでいてもよい。
【0119】
エアロゾル生成材料は、1つ若しくは複数の活性物質及び/若しくは香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択として、1つ若しくは複数の他の機能材料を含んでいてもよい。
【0120】
エアロゾル化可能材料は、基板上に存在していてもよい。基板は、例えば紙、ボール紙、板紙、厚紙、再生エアロゾル化可能材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材、ガラス、金属、又は合金であってもよいし、これらの材料を含んでいてもよい。
【0121】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成可能な1つ又は複数の構成物質を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、ジエチル硫酸塩、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。
【0122】
1つ又は複数の他の機能材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、バインダ、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。
【0123】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含む物品又はエアロゾル生成材料から成る物品であって、その一部又は全部がユーザによる使用時に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル変性剤等の1つ又は複数の他のコンポーネントを備えていてもよい。また、消耗品は、使用時に熱を放出してエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させる加熱器等のエアロゾル生成器を備えていてもよい。加熱器は、例えば燃焼性材料、電気伝導により加熱可能な材料、又はサセプタを含んでいてもよい。
【0124】
サセプタは、交番磁場等の変動磁場の侵入により加熱可能な材料である。サセプタは、変動磁場の侵入によって加熱材料の誘導加熱が生じるように、導電性材料であってもよい。加熱材料は、変動磁場の侵入によって加熱材料の磁気ヒステリシス加熱が生じるように、磁性材料であってもよい。サセプタは、導電性及び磁性の両加熱メカニズムで加熱可能となるように、両特性であってもよい。本明細書においては、変動磁場を生成するように構成されているデバイスを磁場生成器と称する。
【0125】
エアロゾル変性剤は、通常はエアロゾル生成エリアの下流に配置され、例えばエアロゾルの風味、香味、酸味、又は別の特性を変更することによって、生成されたエアロゾルを変性させるように構成されている物質である。エアロゾル変性剤は、エアロゾル変性剤を選択的に放出させるように動作可能なエアロゾル変性剤放出コンポーネントに設けられていてもよい。
【0126】
エアロゾル変性剤は、例えば添加剤であってもよいし、吸着剤であってもよい。エアロゾル変性剤は、例えば香味料、着色料、水、及び炭素吸着剤のうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。エアロゾル変性剤は、例えば固体であってもよいし、液体であってもよいし、ゲルであってもよい。エアロゾル変性剤は、粉末状であってもよいし、糸状であってもよいし、顆粒状であってもよい。エアロゾル変性剤は、ろ過材を有していなくてもよい。
【0127】
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成されている装置である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に熱エネルギーを加えることにより、エアロゾル生成材料から1つ又は複数の揮発性物質を放出させてエアロゾルを形成するように構成されている加熱器である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成器は、加熱なしにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成されている。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に振動、高圧、又は静電エネルギーのうちの1つ又は複数を加えるように構成されていてもよい。
【0128】
本明細書に記載のフィラメント状トウ材料は、酢酸セルロース繊維トウを含み得る。また、フィラメント状トウは、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(1-4ブタンジオールサクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペートコテレフタレート)(PBAT)、デンプンベースの材料、綿、脂肪族ポリエステル材料、及び多糖類ポリマー、又はこれらの組み合わせ等、繊維の形成に用いられる他の材料を使用して形成可能である。フィラメント状トウは、トウに適した可塑剤(材料が酢酸セルローストウの場合は、トリアセチン)で可塑化されるようになっていてもよいし、非可塑化されるようになっていてもよい。トウは、繊維が「Y」字形状若しくは「X」字形状等の他の断面を有すること、フィラメント当たりのフィラメント繊度値が2.5~15デニール(例えば、8.0~11.0デニール)であること、並びに総繊度値が5,000~50,000(例えば、10,000~40,000)であること等、任意好適な仕様を有し得る。
【0129】
本明細書に記載の図面においては、同じ参照番号を用いて、同等の特徴、物品、又はコンポーネントを示している。
【0130】
図1は、エアロゾル送達デバイス200(
図11~
図13参照)を具備するエアロゾル送達システムにおいて用いられる消耗品1の上面図である。
図2は、
図1の消耗品1の側断面図である。
【0131】
消耗品1は、上流又は遠位端「D」と、下流又は近位端「P」と、を有する。いくつかの実施形態において、近位端Pは、使用時に遠位端Dよりもエアロゾル送達デバイス200のマウスピース207に相対的に近く配置される。別の実施形態(図示せず)においては、消耗品1の近位端Pがマウスピースを備える。いくつかの実施形態(図示せず)においては、消耗品1の近位端Pがマウスピースを構成する。
【0132】
いくつかの実施形態においては、消耗品1のいずれの端部が上流でいずれが下流であっても構わないように、消耗品1をいずれの配向でもエアロゾル送達デバイス200と併用可能であることが認識されるものとする。
【0133】
消耗品1は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5を包含する空間3を含むパウチ2を備える。以下により詳しく説明する通り、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。
【0134】
第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、空間3内で加熱されてエアロゾルを生成するように構成されている。空間3には、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が充填されていてもよいし、少なくとも部分的に充填されていてもよい。空間3は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の格納エリア3を構成していてもよい。
【0135】
代替実施形態(図示せず)において、消耗品は、第1のエアロゾル生成材料を含む第1のパウチと、第2のエアロゾル生成材料を含む第2のパウチと、を備える。いくつかの実施形態において、第1及び第2のパウチは、接続されている。例えば、第1及び第2のパウチは、例えば第1及び第2のパウチの一体的な接着、縫い合わせ、若しくはホチキス止め、又は、同じシート材料による第1及び第2のパウチの少なくとも一部の形成によって、直接接続されていてもよい。他の実施形態において、第1及び第2のパウチは、第1及び第2のパウチを同じ基板(例えば、紙基板)に取る付けることによって、一体的に接合されていてもよい。
【0136】
本例において、パウチ2は、シート材料6を含む。本例において、シート材料6は、紙を含む。任意選択として、シート材料6は、紙から成っていてもよいし、紙から本質的に成っていてもよい。他の実施形態において、シート材料6は、この追加又は代替として、別の材料(例えば、金属箔、織布材料(例えば、綿)、又はラミネート材料(例えば、紙及び金属箔のラミネート))を含んでいてもよいことが認識されるものとする。いくつかの実施形態において、シート材料6は、プラスチックを含まない。
【0137】
いくつかの実施形態において、シート材料6は、ガス通気性である。これにより、通気性のシート材料6を介してガスがパウチ2に入り、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5と相互作用した後、パウチ2から出ることで、これをユーザが吸引可能となる。いくつかの実施形態において、シート材料6は、10~25000コレスタ単位の範囲の通気度を有する。いくつかの実施形態において、シート材料6は、少なくとも10コレスタ単位、好ましくは、少なくとも100、200、500、1000、2000、5000、10000、15000、20000、又は25000コレスタ単位の通気度を有する。いくつかの実施形態において、シート材料6は、最大25000コレスタ単位、好ましくは、最大20000、15000、10000、5000、2000、1000、500、200、100、75、又は50コレスタ単位の通気度を有する。いくつかの実施形態において、シート材料6は、25~100コレスタ単位の範囲の通気度を有する。
【0138】
いくつかの実施形態において、シート材料6は、多孔質であって、シート材料6の通気性を促進する。この代替又は追加として、いくつかの実施形態においては、シート材料6がガスを流し得る1つ又は複数の開口部(図示せず)を有する。
【0139】
いくつかの実施形態において、シート材料6は、20~100ミクロンの範囲、任意選択として、30~80ミクロンの範囲、35~55ミクロンの範囲、又は40~50ミクロンの範囲の厚さを有する(したがって、パウチの壁がこの厚さを有する)。いくつかの実施形態において、シート材料6の厚さ(すなわち、パウチの壁の厚さ)は、少なくとも20ミクロン、好ましくは、少なくとも30、40、又は50ミクロンである。いくつかの実施形態において、シート材料6の厚さ(すなわち、パウチの壁の厚さ)は、最大100ミクロン、好ましくは、最大90、80、70、60、又は50ミクロンである。
【0140】
シート材料6の通気度を高くすると、シート材料6を通じたエアロゾル生成材料4、5への熱伝達が促進されることが分かっている。また、シート材料6の厚さを抑えることによっても、シート材料6を通じたエアロゾル生成材料4、5への熱伝達が促進されることが分かっている。シート材料6を通じた熱伝達が促進されると、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の加熱の効率が向上するため都合が良い。
【0141】
シート材料6は、例えば折り曲げ及び/又は巻き付けによって、パウチ2を形成するように構成されている。
【0142】
いくつかの実施形態において、シート材料6の少なくとも1つの縁部6A、6B、6C、6Dは、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5をパウチ2の空間3に保持するように、シート材料6の別の部分に取り付けられている。いくつかの実施形態において、シート材料6の前記少なくとも1つの縁部6A、6B、6C、6Dは、接着剤、圧着、ホチキス止め、又は縫製により取り付けられている。
【0143】
本例において、シート材料6は、可撓性材料である。本例において、パウチ2の壁は、可撓性である。
【0144】
いくつかの実施形態において、パウチ2は、消耗品1の外面を構成する。本例においては、シート材料6の第1の面が内側を向いて空間3の境界を構成し、シート材料6の第2の面が外側を向いて消耗品1の前記外面1Aを構成する。
【0145】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、遊離材料である。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、離散粒子の形態であってもよい。
【0146】
本例において、第2のエアロゾル生成材料5は、以下により詳しく説明する通り、押出及び/又は圧縮エアロゾル生成材料を含む。ただし、他の実施形態においては、第2のエアロゾル生成材料5が異なる形態を有し得ることが認識されるものとする。
【0147】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、ビーズを含む。ビーズは、円筒状であってもよいし、別の形状(例えば、球状、四角錐状、又は直方体状)であってもよい。
【0148】
本例において、第2のエアロゾル生成材料5は、(
図3に示すような)ビーズ5を含む。
【0149】
いくつかの実施形態において、ビーズ5は、0.5~3mmの範囲、好ましくは、約1~2mmの範囲の直径(
図4の矢印「D」で示す)を有する。
【0150】
いくつかの実施形態において、ビーズ5は、0.5~3mmの範囲、好ましくは、約1~2mmの範囲の軸方向長さ(
図4の矢印「L」で示す)を有する。
【0151】
いくつかの実施形態において、ビーズ5は、0.5~3mmの範囲、好ましくは、約1~2mmの範囲の粒子径(ふるい分けにより測定可能)を有する。
【0152】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る。
【0153】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5のタバコ材料は、タバコラミナのみに由来し、他種のタバコ材料には由来しない。
【0154】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコラミナ及び再生タバコを含む。
【0155】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、及び第2のエアロゾル生成材料4、5の0.5体積%~2.5体積%の範囲、好ましくは、1体積%~2.1体積%の範囲の平均ニコチンレベルを一体的に有する。
【0156】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、第1のエアロゾル生成材料4の0.5体積%~2.5体積%の範囲、好ましくは、1体積%~2.1体積%の範囲のニコチンレベルを有する。
【0157】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、第2のエアロゾル生成材料5の0.5体積%~2.5体積%の範囲、好ましくは、1体積%~2.1体積%の範囲のニコチンレベルを有する。
【0158】
いくつかの実施形態において、この物品は、約20~約330mgの第1のエアロゾル生成材料4、好ましくは、約50~約300mg、約100~約200mg、又は約40~約125mgの第1のエアロゾル生成材料4を含む。
【0159】
いくつかの実施形態において、この物品は、約20~約330mgの第2のエアロゾル生成材料5、好ましくは、約50~約300mg、約100~約200mg、又は約40~約125mgの第2のエアロゾル生成材料5を含む。
【0160】
いくつかの実施形態において、空間3中のエアロゾル生成材料4、5の総質量は、80~300mgの範囲である。いくつかの実施形態において、空間3中のタバコ材料の総質量は、80~300mg又は150~270mgの範囲である。
【0161】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、固体材料である。
【0162】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる材料である、並びに/又は、1つ若しくは複数の異なる特性を有する。
【0163】
消耗品1は、少なくとも10mm、好ましくは、少なくとも12、14、16、18、20、22、又は23mmの軸方向長さ(
図1の矢印「X」で示す)を有していてもよい。
【0164】
消耗品1は、最大36mm、好ましくは、最大34、32、30、28、26、24、又は23mmの軸方向長さを有していてもよい。
【0165】
消耗品1は、10~36mmの範囲、好ましくは、14~32mmの範囲、20~26mmの範囲、又は22~24mmの範囲の軸方向長さを有していてもよい。
【0166】
いくつかの実施形態において、シート材料6は、プラスチックを含まない。これにより、消耗品1がより環境に優しいものとなり、(後述の通り)消耗品1全体がエアロゾル送達デバイス200により加熱される実施形態においても都合が良い。
【0167】
いくつかの実施形態において、シート材料6は、酢酸セルロースを含まない。
【0168】
いくつかの実施形態においては、消耗品1全体がプラスチックを含まない。いくつかの実施形態においては、シート材料6にも消耗品1全体にも酢酸セルロースを含まない。
【0169】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料を含んでいてもよいし、タバコ材料から成っていてもよいし、タバコ材料から本質的に成っていてもよい。用語「タバコ材料(tobacco material)」は、タバコ又はその派生物若しくは代替品を含む任意の材料を表す。タバコ材料は、任意好適な形態であってもよい。用語「タバコ材料(tobacco material)」には、タバコ、タバコ派生物、拡張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含み得る。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコステム、タバコラミナ、再生タバコ、及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含む。
【0170】
いくつかの実施形態においては、第1及び/若しくは第2のエアロゾル生成材料4、5又は空間6内の別の材料(図示せず)が1つ又は複数のエアロゾル形成材料を含んでいてもよい。例えば、第1及び/若しくは第2のエアロゾル生成材料4、5又は前記別の材料は、エアロゾルを形成可能な1つ又は複数の構成物質を含んでいてもよい。エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、ジエチル硫酸塩、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含む。エアロゾル形成材料としては、グリセロール又はプロピレングリコールが可能である。
【0171】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、パウチ2の壁を構成するシート材料6によって空間3に保持される遊離材料として空間3中に設けられていてもよい。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、例えばエアロゾル生成材料の離散ストランド又は粒子であってもよい。遊離エアロゾル生成材料の別の例は、エアロゾル生成材料のビーズ/ペレットであって、押し出された後にビーズ/ペレットへと切断されたエアロゾル生成材料を含む。エアロゾル生成材料のさらに別の例は、エアロゾル生成材料の個々の小片(例えば、個々のストリップ)へと切断されたエアロゾル生成材料のシートである。エアロゾル生成材料のシートは、再生タバコのシートであってもよい。
【0172】
本例において、第1のエアロゾル生成材料4は、細断されたタバコ材料(例えば、細断されたラミナ及び/又は細断された再生タバコ)を含む。
【0173】
本例において、第2のエアロゾル生成材料5は、押出及び/又は圧縮タバコを含む。このような実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料の単一の本体を含んでいてもよいし、エアロゾル生成材料の複数の本体を含んでいてもよい。
【0174】
本例において、第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料のビーズ/ペレット/顆粒を含む(以下、エアロゾル生成材料の「ビーズ」と称する)。
【0175】
第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。これにより、デバイス200の加熱器が消耗品1を加熱するように動作する場合、第2のエアロゾル生成材料5は第1のエアロゾル生成材料4よりもゆっくりと熱くなることが分かっている。これは、第1のエアロゾル生成材料4及び第2のエアロゾル生成材料5が同じ加熱電力を受けた場合に、第1のエアロゾル生成材料4が最初は、第2のエアロゾル生成材料5よりも高速に1つ又は複数の揮発性化合物(例えば、ニコチン)を放出することを意味する。また、第1のエアロゾル生成材料4が第2のエアロゾル生成材料5よりも急速に前記(1つ又は複数の)揮発性化合物を相対的に消耗することも意味する。ただし、第1のエアロゾル生成材料4が前記(1つ又は複数の)揮発性化合物を相対的に消耗し始める時に、第2のエアロゾル生成材料5は、(1つ又は複数の)揮発性化合物を高速に放出し始める温度に達し始めることになる。このことの効果として、消耗品1の消費期間にわたる(1つ又は複数の)揮発性化合物の放出がより一貫したものとなり、第1のエアロゾル生成材料4は、消耗品1の消費の開始に向けて(1つ又は複数の)揮発性化合物のより大きな割合を放出し、第2のエアロゾル生成材料5は、消耗品1の消費の終了に向けて(1つ又は複数の)揮発性化合物のより大きな割合を放出する。これは、消費期間にわたる(1つ又は複数の)揮発性化合物の相対的に一貫した放出及び/又は十分な放出を依然として実現しつつ、パウチ1を相対的に小さくすることができるため特に都合が良い。
【0176】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5の密度は、第1のエアロゾル生成材料4の密度よりも少なくとも25%高い。
【0177】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、約0.1g/cm3~約1g/cm3の密度を有する。
【0178】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、約0.4g/cm3~約2g/cm3の密度を有する。
【0179】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4が放出する前記1つ又は複数の揮発性化合物は、第2のエアロゾル生成材料5が放出する(1つ又は複数の)揮発性化合物と同じである。
【0180】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、(例えば、第1の加熱器により)消費セッションの第1の期間中に加熱され、第2のエアロゾル生成材料5は、(例えば、第2の加熱器により)第2の期間中に加熱される。例えば、いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、別々に加熱される別個の領域に設けられている。他の実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、同時に加熱されるが、例えば、一体的に混合されていてもよい。
【0181】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、密度が第1のエアロゾル生成材料4よりも高くなるように圧縮又は押し出しがなされた(その後の膨張はなし、又は、相対的に小さな/最小限の膨張である)エアロゾル生成材料を含む。
【0182】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、タバコラミナ、タバコステム、又は再生タバコのうちの1つ又は複数を含む。このような一実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、タバコラミナ及び再生タバコの混合物を含む。第1のエアロゾル生成材料4は、細断又は切断された材料を含んでいてもよい。ただし、他の実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5よりも密度が低い(例えば、任意選択として押し出し又は圧縮がなされ得る第2のエアロゾル生成材料5よりも低圧縮の)圧縮又は押出エアロゾル生成材料を含むことが認識されるものとする。
【0183】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じ材料(例えば、タバコ)を含んでいてもよいが、異なる密度を有するように処理される。このような一実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる形態であってもよい。例えば、第1のエアロゾル生成材料4が細断された遊離材料(例えば、細断されたラミナタバコ及び/又は細断された再生タバコ)であってもよく、一方、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高密度となるように圧縮又は押し出しがなされていてもよい(最小限の膨張の有無は問わない)。
【0184】
例えば、第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料(例えば、タバコ又は別の材料)の押出/圧縮ビーズの形態であってもよく、第1のエアロゾル生成材料4は、例えばエアロゾル生成材料(例えば、タバコ又は別の材料)のストランド又はストリップ、プラグとして収集又はストリップへと切断されたエアロゾル生成材料のシート、遊離材料(例えば、刻みラグタバコ)、エアロゾル生成材料(例えば、タバコ)のロッドの高密度端部、或いはプラグとして形成されたタバコラミナ及び/又はステム材料の形態であってもよい。ただし、第1、第2、及び/又は第3のエアロゾル生成材料4、5は代替として、同じ形態(例えば、いずれも刻みラグタバコ)を有する一方、密度は依然として異なっていてもよいことが認識されるものとする。
【0185】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5に対して少なくとも1つの別の異なる特性を有する。異なる特性は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5を構成する形状、サイズ、含水量、量(重量)、1つ若しくは複数の材料、又は材料の比率のうちの1つ又は複数であってもよい(それぞれが2つ以上の材料から製造される場合には、エアロゾル生成材料4、5の製法を含む)。好適な一実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、密度以外に異なる特性を有さず、その点では同一である。
【0186】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、エアロゾル生成材料の複数のストランド又はストリップを含んでいてもよい。例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、エアロゾル化可能材料の複数のストランド若しくはストリップ並びに/又はアモルファス固体の複数のストランド若しくはストリップを含んでいてもよい。
【0187】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料等の植物ベースの材料を含んでいてもよい。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料等の植物ベースの材料を含むエアロゾル化可能材料のシート又は細断シートであってもよい。シート材料は、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高密度となるように処理されていてもよい。
【0188】
植物ベースの材料は、粒子状又は顆粒状材料であってもよい。いくつかの実施形態において、植物ベースの材料は、粉末である。この代替又は追加として、植物ベースの材料は、タバコのストリップ、ストランド、又は繊維を含んでいてもよい。例えば、タバコ材料が提供される場合、このタバコ材料は、タバコの粒子、顆粒、繊維、ストリップ、及び/又はストランドを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、タバコ材料の粒子又は顆粒から成る。
【0189】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5のタバコ材料は、タバコ植物の任意の部分から得られたタバコを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、タバコ葉を含む。
【0190】
シート又は細断シートは、5重量%~約90重量%のタバコ葉を含み得る。
【0191】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5はいずれも、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る。
【0192】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、エアロゾル形成材料を含むエアロゾル化可能材料のシート又は細断シートを含む。任意選択として、エアロゾル形成材料は、乾燥重量ベースでシート又は細断シートの最大約50重量%の量で提供される。いくつかの実施形態において、エアロゾル形成材料は、乾燥重量ベースでシート又は細断シートの約5重量%~約40重量%、乾燥重量ベースでシート又は細断シートの約10重量%~約30重量%、或いは乾燥重量ベースでシート又は細断シートの約10重量%~約20重量%の量で提供される。
【0193】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、充填剤を含んでいてもよい。充填剤は一般的に、非タバコ成分すなわちタバコ由来の含有物を含まない成分である。充填剤は、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイド状シリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及び分子篩等の好適な無機吸着剤のような1つ又は複数の無機充填材料を含み得る。充填剤は、木材繊維すなわちパルプ又は小麦繊維等の非タバコ繊維であってもよい。充填剤としては、セルロースを含む材料も可能であるし、セルロースの誘導体を含む材料も可能である。また、充填剤成分は、非タバコ鋳込材料であってもよいし、非タバコ押出材料であってもよい。いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、充填剤を含むシート又は細断シートの形態である。
【0194】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、本明細書に記載の香料のいずれか等、エアロゾル変性剤を含み得る。一実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、メンソールを含む。エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品1に第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5が組み込まれている場合は、この物品をメンソール消耗品又は物品1と称する場合がある。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、0.5mg~20mgのメンソール、0.7mg~20mgのメンソール、1mg~18mg又は8mg~16mgのメンソールを含み得る。
【0195】
いくつかの実施形態において、物品1は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物を含む。エアロゾル生成材料には、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5を含み得る。
【0196】
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射、又はその他任意の方法でエネルギー供給された場合にエアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、例えば固体、液体、又は半固体(ゲル等)の形態であってもよく、活性物質及び/又は香味料を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【0197】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、バインダ及びエアロゾル形成剤を含んでいてもよい。また、任意選択として、活物質及び/又は充填剤が存在していてもよい。また、任意選択として、水等の溶媒が存在していてもよく、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の他の成分が溶媒に溶解可能であってもよいし、溶解可能でなくてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、実質的に植物性材料を含まない。特に、いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、実質的にタバコを含まない。
【0198】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、「アモルファス固体」を含んでいてもよいし、「アモルファス固体」であってもよい。アモルファス固体は、「モノリシック固体」であってもよい。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、乾燥ゲルであってもよい。アモルファス固体は、液体等の何らかの流体を内部の保持可能な固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えば約50wt%、60wt%、又は70wt%~約90wt%、95wt%、又は100wt%のアモルファス固体を含んでいてもよい。アモルファス固体は、実質的に非繊維質であってもよい。
【0199】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、エアロゾル生成膜を含んでいてもよいし、エアロゾル生成膜であってもよい。エアロゾル生成膜は、ゲル化剤等のバインダを水、エアロゾル形成剤、並びに1つ若しくは複数の他の成分(例えば、活性物質)等の溶媒と組み合わせてスラリーを形成した後、スラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させることにより形成されていてもよい。スラリーは、加熱によって、溶媒の少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、又は90wt%が除去されるようになっていてもよい。エアロゾル生成膜は、連続膜であってもよいし、不連続膜(支持部上の離散膜部の構成体等)であってもよい。エアロゾル生成膜は、実質的にタバコを含んでいなくてもよい。
【0200】
エアロゾル生成膜は、シートを含んでいてもよいし、シートであってもよく、任意選択として、細断により細断シートを形成していてもよい。
【0201】
エアロゾル生成材料(例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5)は、1つ若しくは複数の活性物質及び/若しくは香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択として、1つ若しくは複数の他の機能材料を含んでいてもよい。
【0202】
本明細書に記載の物品1の実施形態それぞれにおいて、この物品は、上記のような第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5を含んでいてもよく、また、上記のようなエアロゾル生成組成物を含んでいてもよい。
【0203】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5には、紙再生タバコ材料を含み得る。この組成物は、代替又は追加として、本明細書に記載のタバコの形態のいずれかを含むことができる。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、10重量%~90重量%のタバコ葉を含むタバコ材料を含むシート又は細断シートを含み得るが、エアロゾル生成材料は、シート又は細断シートの約20重量%までの量で提供され、タバコ材料のその他の部分には、紙再生タバコを含む。
【0204】
第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5がアモルファス固体材料を含む場合、このアモルファス固体材料は、メンソールを含む乾燥ゲルであってもよい。
【0205】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、切断されてペレットのビーズになる押出エアロゾル生成材料を含む。
【0206】
ここで
図5A~
図5Cを参照して、これらの図は、エアロゾル供給デバイス200用の消耗品1を製造する方法を示している。
【0207】
第1のステップにおいては、シート材料6が用意され、平ら又はU字状に置かれる。第2のステップにおいては、(
図5Aに示すように)第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5がシート材料6に堆積される。いくつかの実施形態においては、予め定められた量又は分量の第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5がそれぞれ、例えば空気圧又はポケットホイールを含み得る計量ドラムにてシート材料6に堆積される。
【0208】
第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、シート材料6への堆積に先立って予備混合されていてもよい。或いは、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、シート材料6への堆積中又はシート材料6への堆積後に、一体的に混合されるようになっていてもよい。いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、消耗品1の保管、輸送、及び/又は使用時に混合されるようになっていてもよい。さらに他の実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、別個の領域4A、5Aに提供されて、例えば
図8~
図10のいずれかの消耗品1を構成していてもよい。
【0209】
第3のステップにおいては、シート材料6が第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5に巻き付けられて、(
図5Bに示すように)大略管状で両端が開放されている構成体を形成する。本例においては、シート材料6の第1の縁部6Aが反対の第2の縁部6Bに重なるように配置されてチューブを形成するが、シート材料6はその後、例えば第1及び第2の縁部6A、6Bの一方若しくは両方の領域におけるシート材料6への接着剤の塗布、又は、第1及び第2の縁部6A、6Bの領域におけるシート材料6のホチキス止め、溶接、又は縫製によって、適所に保持される。
【0210】
第4のステップにおいては、チューブの開放端の封止によって、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5を含むパウチ2を構成する。本例においては、シート材料6の第3の縁部6Cが折り重ねられ、例えば接着剤、シート材料6の縫製又はホチキス止めによって適所に保持される。同様に、シート材料6の反対の第4の縁部6Dも折り重ねられ、例えば接着剤、シート材料6の縫製又はホチキス止めによって適所に保持される。ただし、代替実施形態においては、開放端の一方又は両方が折り曲げられず、代わりに、シート材料6の第3及び第4の縁部6C、6Dを最初に折り曲げることなく、(例えば、接着剤、シート材料6の溶接、縫製、又はホチキス止めによって)封止されることが認識されるものとする。
【0211】
ここで
図6及び
図7を参照して、これらの図は、エアロゾル供給デバイス200用の消耗品1を製造する別の方法と、この方法を実行するための装置300と、を示している。
【0212】
シート材料6のリールRからシート材料の連続ウェブWが供給される。ウェブWは、移送経路(
図6及び
図7の矢印「P」で示す)に沿って供給される。例えば、ウェブWは、1つ又は複数のローラー301、302により移送経路Pに沿って移送され得る。
【0213】
第1のステップS1においては、ウェブWがシート材料6の構成体として形成されるが、本例においては、シート材料6の連続チューブTである。例えば、ウェブWは、成形デバイス303(例えば、最初は平らなウェブWをチューブTへと成形するコーン、ガーニチュア、又は舌部)を通して供給されるようになっていてもよい。成形デバイス303は、ウェブWをチューブTへとへと成形する円錐又はO字状の断面を有していてもよい。
【0214】
成形デバイス303は、接着剤をウェブWに塗布してウェブWをチューブの形状に保持するように構成されていてもよい。この代替又は追加として、接着剤がウェブWに予め塗布されていてもよく、ウェブWの部分がチューブTとして形成された後又はその最中に活性化されることで、ウェブWをチューブの形状に保持する。いくつかの実施形態においては、例えば別個の接着剤塗布器(図示せず)によって、成形デバイス303の下流で接着剤がチューブTに塗布される。
【0215】
第2のステップS2においては、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5がチューブTに供給される。本例においては、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が重力の効果で落下し、チューブTの下側領域に与えられるように、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が上方からチューブTに供給される。ただし、他の実施形態においては、この追加又は代替として、例えば空気圧により第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が供給され得ることが認識されるものとする。
【0216】
本例においては、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5の連続流としてチューブTに供給される。
【0217】
本例においては、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が成形デバイス303を通してチューブTに供給される。例えば、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、ウェブWをチューブTへと成形する円錐状部材を通して供給されるようになっていてもよい。
【0218】
第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、チューブT内に配置され、チューブTの少なくとも一部が内部に配置された第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5とともに連続して移送されるようになっている。
【0219】
本例においては、第1の供給デバイス304によって第1のエアロゾル生成材料4がチューブTに供給され、第2の供給デバイス305によって第2のエアロゾル生成材料4がチューブTに供給される。ただし、他の実施形態においては、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が予備混合された後、単一の供給デバイス(図示せず)を介して一体的にチューブTに供給され得ることが認識されるものとする。
【0220】
上記又は各供給デバイス304、305は、重力供給並びに/又は代替若しくは追加手段(例えば、空気圧)によりエアロゾル生成材料4、5を移送するように構成されていてもよい。上記又は各供給デバイス304、305は、エアロゾル生成材料の連続流を供給するように構成されていてもよいし、(例えば、計量ホイールを使用して)計量されたエアロゾル生成材料を与えるように構成されていてもよい。
【0221】
第3のステップS3においては、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5を含むチューブTの部分が封止デバイス306を通過する。封止デバイス306は、チューブTを潰すように構成されているため、内部に含まれる第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が封止デバイス306の軸方向上流及び下流(すなわち、移送経路Pの方向の上流及び下流)に押されて、チューブTの壁がそれ自体で封止され得る。例えば、チューブTの端部の圧着によってチューブTを封止することができる。
【0222】
本例において、チューブTは、
図6に示す破線「Z1-Z1」で封止される。
【0223】
封止デバイス306は、チューブTの端部が封止構成にて保持されるように構成されている。例えば、封止デバイス306は、接着剤(例えば、PVA等の好適な接着剤)、縫製、又はホチキスをチューブTの圧着/圧縮部に適用するように構成されていてもよいし、チューブTの前記部分を溶接するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、ウェブWは、接着剤が予め塗布されている。このような一実施形態において、封止デバイス306は、ホットメルト接着剤をチューブTの圧着/圧縮部で活性化させて、接着剤がチューブTを封止構成に保持するように構成されている。
【0224】
本例において、封止デバイス306は、互いに近づくように往復運動してチューブTの一部を断続的に圧縮及び封止した後、互いに離れることで、エアロゾル生成材料4、5を含むチューブTの部分が圧縮されずに通過し得るようにする一対の封止部材307、308を備える。他の実施形態(図示せず)においては、封止部材が回転ホイール上に設けられ、連続する複数対の封止部材が断続的に整列してチューブTの一部を圧縮及び封止する。
【0225】
本例において、各封止部材307、308は、ウェッジ状部材307A、308Aを備える。各ウェッジ状部材307A、308Aの形状により、チューブTに含まれる第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が封止デバイスのウェッジ状部材307A、308Aの軸方向上流及び下流(すなわち、移送経路Pの方向の上流及び下流)に押されるようになっている。
【0226】
第4のステップS4において、チューブTの封止部は、チューブTを封止部で切断して個々の消耗品1を形成する切断デバイス309を通過する(例えば、チューブTは、
図6に示す破線「Z2-Z2」に沿って切断されるようになっていてもよい)。
【0227】
本例において、切断デバイス309は、断続的に会合してチューブTをその封止端で切断する切断ブレード310A、311Aをそれぞれ有する一対の切断ローラー310、311を備える。ただし、代替実施形態(図示せず)において、切断デバイス309は、別の構成を有していてもよい(例えば、チューブTを断続的に切断する1つ若しくは複数の往復切断ナイフ又は1つ若しくは複数のレーザを備える)ことが認識されるものとする。
【0228】
代替実施形態においては、上述の封止デバイス306及び切断デバイス309の両者の機能を単一のデバイスが実行することが認識されるものとする。例えば、代替的な一実施形態においては、切断デバイス309が省略され、代わりに、ウェッジ状部材307A、308Aがそれぞれ、会合時にチューブTを切断する鋭利な刃先を有する。
【0229】
図1及び
図2に示す消耗品において、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、パウチ2の空間3において一体的に混合されている。他の実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の一方は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の他方の一部又は全体に散在していてもよい。
【0230】
ここで
図8を参照して、この図は、消耗品1の代替実施形態を示している。消耗品1は、
図1及び
図2に関して上述した消耗品1と類似の特徴を有しており、同様の特徴には同じ参照番号を付している。相違点としては、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が一体的に混合されるのではなく、第1のエアロゾル生成材料4が第1の領域4Aに設けられ、第2のエアロゾル生成材料5が第2の領域5Aに設けられている。第1及び第2の領域4A、5Aは離散的であってもよく、任意選択として、互いに離隔していてもよい。本例において、第1及び第2の領域4A、5Aは、離隔するのではなく、互いに接触している。
【0231】
第1の領域4Aは、消耗品1の第1の端部側に設けられ、第2の領域5Aは、消耗品1の第2の端部側に設けられている。例えば、第1の領域4Aは、消耗品1の近位端P及び遠位端Dの一方側に設けられていてもよく、第2の領域5Aは、消耗品1の近位端P及び遠位端Dの他方側に設けられていてもよい。
【0232】
ここで
図9を参照して、この図は、消耗品1の別の実施形態を示している。消耗品1は、
図8に関して上述した消耗品1と類似の特徴を有しており、同様の特徴には同じ参照番号を付している。この場合も、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、第1及び第2の領域4A、5Aそれぞれに設けられている。相違点として、第1の領域4Aが消耗品1の第1の端部側に設けられ、第2の領域5Aが消耗品1の第2の側に設けられるのではなく、両領域4A、5Aが消耗品1の第1及び第2の端部間に延びている。いくつかの実施形態において、第1及び第2の領域4A、5Aは、消耗品1の中心軸の両側にある。
【0233】
ここで
図10を参照して、この図は、消耗品1の別の実施形態を示している。消耗品1は、
図8に関して上述した消耗品1と類似の特徴を有しており、同様の特徴には同じ参照番号を付している。この場合も、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、第1及び第2の領域4A、5Aそれぞれに設けられている。相違点として、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の分離を容易化する分割器7が設けられている。分割器7は、ガス通気性であってもよく、例えば、メッシュ又はシート材料の部分(任意選択として、多孔質であってもよいし、ガスが消耗品1を流れやすくする1つ又は複数の開口部が設けられていてもよい)を備えていてもよい。任意選択として、分割器7は、パウチ2のシート材料6のその他の部分と一体的に形成されているシート材料であってもよい。
【0234】
第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5を(例えば、
図8~
図10に示すように)別個の領域4A、5Aに設けることにより、例えば第1及び第2の加熱器を使用して異なるタイミングで、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5を別々に加熱可能となる。例えば、相対的に低密度の第1のエアロゾル生成材料4を含む第1の領域4Aを第1の加熱器で最初に加熱することにより、消費セッションの開始に向けてエアロゾルを生成することができる。その後、相対的に高密度の第2のエアロゾル生成材料5を含む第2の領域5Aを加熱するか、又は、同時に開始して長く加熱することにより、消費セッションの終了に向けてエアロゾルを生成することで、消費セッションの継続時間にわたるより一貫したエアロゾル生成を促進することができる。ただし、他の実施形態においては、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5が別個の領域に存在せず、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5の異なる密度により依然として、消費セッションの継続時間にわたるより一貫したエアロゾル生成を促進することが認識されるものとする。
【0235】
上記方法及び装置は、第1のエアロゾル生成材料4が第1のパウチに含まれ、第2のエアロゾル生成材料5が第2のパウチに含まれるように改良可能であることが認識されるものとする。第1及び第2のパウチは、例えばホチキス、縫製、溶接、及び/又は接着剤により接続されていてもよい。別の実施形態において、第1及び第2のパウチは、同じシート材料により形成されていてもよい。例えば、ある量の第1のエアロゾル生成材料4が最初にシート材料の構成体(例えば、連続チューブ)に供給された後、シート材料6の一部での封止によって、第1のエアロゾル生成材料4を含む第1のパウチを形成し、その後、ある量の第2のエアロゾル生成材料5がシート材料の構成体(例えば、連続チューブ)に供給された後、シート材料6の一部での封止によって、第2のエアロゾル生成材料5を含む第2のパウチを第1のパウチに隣り合って形成するように、
図6及び
図7の方法及び装置を改良することも可能である。その後、シート材料の切断によって、第1及び第2のパッチを備える消耗品を構成するようにしてもよい(例えば、第1のパウチの下流及び第2のパウチの上流で切断される)。他の実施形態においては、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5をそれぞれ含む第1及び第2のパウチが別々に製造された後、一体的な接合によって消耗品を構成するようにしてもよい。
【0236】
ここで
図11~
図13を参照して、これらの図は、エアロゾル供給デバイス200の一実施形態を示している。
【0237】
消耗品1は、消耗品1を加熱するための加熱要素203の形態のエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイス200(
図11参照)において使用するように構成されている。本例において、加熱要素203は、加熱エリア202(例えば、加熱チャンバ202)を少なくとも部分的に囲んでいる。加熱要素203は、抵抗及び/又は誘導加熱されるようになっていてもよい。
【0238】
他の実施形態(図示せず)においては、加熱要素203が代替として、消耗品1に挿入するブレード又はピンを備え、例えば、このブレード又はピンは、シート材料10に挿通され(例えば、シート材料10を貫通し)、任意選択として、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5にも挿通されるようになっていてもよい。他の実施形態(図示せず)において、消耗品1は、例えば第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5に埋め込み可能な加熱要素を備えていてもよい。
【0239】
図11においては、エアロゾル供給デバイス200の一実施形態の構成要素を簡単に示している。特に、
図11に描写のエアロゾル供給デバイス200の要素は、原寸に比例していない。
図11の簡素化のため、本実施形態の理解と関連しない要素については、省略している。
【0240】
図11の例において、エアロゾル供給デバイス200は、不燃性エアロゾル供給デバイス200である。不燃性エアロゾル供給デバイス200は、消耗品1を受容するためのエリア202を含むハウジング201を備える。
【0241】
消耗品1が加熱エリア202に受容されると、消耗品1の少なくとも一部が加熱器203と熱的に近接する。このため、エアロゾル生成材料4、5の少なくとも一部が加熱器203と熱的に近接する。いくつかの実施形態において、加熱器203は、消耗品1から離隔している(例えば、消耗品1の境界を定めるが、直径が大きいために離隔している)。他の実施形態において、加熱器203は、消耗品1と直接接触している(例えば、消耗品1のシート材料6の外面と接触している)。別の実施形態において、加熱器203は、消耗品1の内側に接触する(例えば、エアロゾル生成材料4、5に接触する)ブレード又はピンを備える。
【0242】
消耗品1が加熱されると、パウチ2の空間3中の第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、1つ又は複数の揮発性化合物を放出するとともに、異なる温度で様々な揮発性化合物を放出し得る。電気加熱エアロゾル生成システム200の最大動作温度を制御することにより、特定の揮発性化合物の放出を防止することによって、望ましくない化合物の選択的放出が制御されるようになっていてもよい。
【0243】
図12に示すように、ハウジング201内には、電気エネルギー源204(例えば、充電式リチウムイオンバッテリ)が存在する。加熱器203、電気エネルギー源204、及びユーザインターフェース206(例えば、ボタン又はディスプレイ)には、コントローラ205が接続されている。コントローラ205は、加熱器203に供給される電力を制御してその温度を調節する。通常、エアロゾル形成基板は、250~450℃の温度まで加熱される。
【0244】
図13は、
図11に示すような不燃性エアロゾル供給デバイス200の模式断面であり、加熱器203による加熱のため、消耗品1がデバイス200の加熱エリア202に受容されている。ユーザによるエアロゾル生成消耗品1の消費のため、図示のように、不燃性エアロゾル供給デバイス200がエアロゾル生成消耗品1を受容している。
【0245】
不燃性エアロゾル供給デバイス200のハウジング201は、ユーザが消費するエアロゾル生成消耗品1の受容のため近位端(又は、口端)で開放されているキャビティの形態のエリア202を規定している。
【0246】
本例において、エアロゾル供給デバイス200は、エリア202への消耗品1の挿入及びエリア202からの消耗品1の取り出しを行えるようにエリア202へのアクセスを可能にするため、デバイス200のその他の部分から取り外し可能なマウスピース207を備える。消耗品1がエリア202に供給された後、マウスピース207を再び取り付けることができる。いくつかの実施形態において、マウスピース207は、例えばねじ山又はバヨネット接続により、デバイス200のハウジング201に対して取り外し可能に取り付けられる。
【0247】
ユーザがマウスピース207を利用する場合には、空気が消耗品1に引き込まれ、揮発性物質が凝縮して吸引可能なエアロゾルを形成する。このエアロゾルは、デバイス200のマウスピース207を通過して、ユーザの口に入る。
【0248】
他の実施形態においては、デバイス200のマウスピース207を省略可能であることが認識されるものとする。いくつかの実施形態においては、消耗品1がマウスピースを構成し、ユーザの口に接触するようになっていてもよい。
【0249】
上記例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料の押出又は圧縮本体を含んでいてもよいし、タバコ材料の押出又は圧縮本体から成っていてもよいし、タバコ材料の押出又は圧縮本体から本質的に成っていてもよく、好ましくは、タバコ材料の押出又は圧縮本体がタバコ材料のビーズを含む。
【0250】
上記例それぞれにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、エアロゾル生成材料の本体又はロッドを備えていてもよい。
【0251】
上記例それぞれにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、再生タバコを含んでいてもよいし、再生タバコから成っていてもよいし、再生タバコから本質的に成っていてもよく、好ましくは、再生タバコの細断シートを含む。
【0252】
上記例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、ラミナタバコを含んでいてもよいし、ラミナタバコから成っていてもよいし、又はラミナタバコから本質的に成っていてもよい。
【0253】
上記例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、再生タバコ及びラミナタバコを含んでいてもよいし、再生タバコ及びラミナタバコから成っていてもよいし、再生タバコ及びラミナタバコから本質的に成っていてもよく、好ましくは、再生タバコ及びラミナタバコが一体的に混合されている。
【0254】
上記例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、材料の本体を構成するように収集されたエアロゾル生成材料のシートを含んでいてもよいし、エアロゾル生成材料のシートから成っていてもよいし、エアロゾル生成材料のシートから本質的に成っていてもよく、好ましくは、シート材料が圧着されている。シートは、再生タバコのシートであるのが好ましい。
【0255】
上記例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、ストリップへと切断されたエアロゾル生成材料のシートを含んでいてもよいし、エアロゾル生成材料のシートから成っていてもよいし、エアロゾル生成材料のシートから本質的に成っていてもよい。シートは、再生タバコのシートであるのが好ましい。
【0256】
上記例のすべてにおいて、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料を含んでいてもよく、このタバコ材料は、タバコラミナのみから製造され、他種のタバコ材料からは製造されない。
【0257】
上記例のすべてにおいて、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造される。
【0258】
上述の物品(
図1~
図10及び
図13に示す物品それぞれを含む)の例それぞれにおいて、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。それ以外の場合、物品のエアロゾル生成材料は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0259】
第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有することは、両材料が同じ加熱に曝された場合に、高密度の材料の方がゆっくりと熱くなるため、高密度の材料が低密度の材料よりも低い速度で揮発性化合物(例えば、ニコチン)を放出することを意味することが分かっている。このため、同じ加熱に曝された場合に、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりもゆっくりと熱くなり、第1のエアロゾル生成材料4よりも低い速度で揮発性化合物(例えば、ニコチン)を放出するように、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。したがって、密度が異なるエアロゾル生成材料を組み合わせることにより、(1つ又は複数の)揮発性化合物の放出がより一貫して長く持続する。いくつかの実施形態において、密度が異なるエアロゾル生成材料は、任意選択として時間及び/又は温度が異なる別個の加熱と組み合わされることにより、例えば物品の消費期間にわたって(1つ又は複数の)揮発性化合物の放出がさらに調整され得る。或いは、物品の消費の開始に向けて揮発性物質をより迅速又は大量に放出させることにより、ユーザに対する使用時の最初の効果をより大きくすることが望ましい場合もある。エアロゾルの生成及び揮発性化合物の放出を制御できることは、消費期間にわたって(1つ又は複数の)揮発性化合物の特定の所望の放出を実現しつつ、物品を比較的小さくできるため、特に都合が良いと考えられる。
【0260】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4の密度より少なくとも約25%、任意選択として、少なくとも約30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、又は75%高い密度を有する。第2のエアロゾル生成材料5は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4の密度の約200%以下、任意選択として、約150%、125%、100%、又は75%以下だけ高い密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4の密度よりも約25%~約75%高い密度を有する。
【0261】
いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5は、少なくとも約0.4g/cm3、任意選択として、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、又は2g/cm3の密度を有する。第2のエアロゾル生成材料5は、約2g/cm3以下、任意選択として、約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5g/cm3以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第2のエアロゾル生成材料5の密度は、約0.4~1.99g/cm3である。
【0262】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、少なくとも約0.1g/cm3、任意選択として、少なくとも約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、又は0.9g/cm3の密度を有する。第1のエアロゾル生成材料4は、約1g/cm3以下、任意選択として、約0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、又は0.2g/cm3以下の密度を有していてもよい。いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4の密度は、約0.1~0.9g/cm3である。
【0263】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じ成分を含む。したがって、加熱時に、非常に類似するエアロゾルを放出することになり、潜在的に、活性物質及び/又は香料等の含有量は同じである。それぞれの密度が異なることにより、加熱時に、2つの材料から異なる速度及び/又は異なる時間でエアロゾルが生成され得る。
【0264】
他の実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる成分を含む(密度は同じであってもよいし、異なっていてもよい)。したがって、加熱時に、異なるエアロゾルを放出することになり、潜在的に、活性物質及び/又は香料等の構成は異なる。それぞれの密度が異なることにより、加熱時に、2つの材料から異なる速度及び/又は異なる時間で異なるエアロゾルが生成され得るため、使用期間中に提供させるエアロゾルが変化する可能性がある。
【0265】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4及び第2のエアロゾル生成材料5はそれぞれ、タバコを含む。タバコは、ニコチン、香り、及び香味を含む揮発性の成分を含む。タバコは、タバコ葉、ラミナ、ステム、ストーク、リブ、スクラップ及びショーツ、又はこれらの2つ以上の混合物を含む任意の種類のタバコ且つタバコ植物の任意の部分であってもよい。好適なタバコ材料には、Virginia若しくは熱風乾燥タバコ、Burleyタバコ、Orientalタバコ、又はタバコ材料のブレンド(任意選択として、ここに記載のものを含む)といった種類を含む。タバコは、ドライアイス拡張タバコ(DIET:Dry-Ice Expanded Tobacco)のように膨張させたものであってもよいし、その他任意の手段により処理したものであってもよい。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、再生タバコ材料であってもよい。タバコは、前処理されていてもよいし、処理されていなくてもよく、例えば、固体ステム(SS:Solid Stem)、細断乾燥ステム(SDS:Shredded Dried Stem)、蒸気処理ステム(STS:Steam Treated Stem)、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。タバコ材料は、発酵、硬化、未硬化、焙煎、或いは前処理したものであってもよい。
【0266】
第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なるタバコを含んでいてもよい。或いは、タバコは同じであってもよいが、異なる形態で提供されることにより、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。
【0267】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5に対して少なくとも1つの(別の)異なる特性を有する。異なる特性は、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5を構成する形状、サイズ、含水量、量(重量)、1つ若しくは複数の材料、又は材料の比率のうちの1つ又は複数であってもよい(それぞれが2つ以上の材料から製造される場合には、エアロゾル生成材料の製法を含む)。いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、それぞれの異なる密度以外に異なる特性を有さない。
【0268】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、刻みラグの形態の1つ又は複数のタバコを含む。このタバコ材料は、ラミナであってもよいし、再生タバコ材料であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、ラミナ及び再生タバコの両者を含むブレンドである。例えば、ラミナ及び再生タバコの比は、約1:4~約4:1であってもよい。
【0269】
第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。いくつかの実施形態において、この高密度の第2のエアロゾル生成材料5は、粒子を含むか、又は、ビーズの形態であってもよいし、1つ又は複数のシートの形態であってもよい。各ビーズ又はシートは、塊になった小さな粒子により形成されていてもよい。いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5はいずれも、ビーズの形態であってもよいし、1つ又は複数のシートの形態であってもよく、任意選択として、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有するように処理されていてもよい。
【0270】
本明細書において、用語「ビーズ(bead)」は、ビーズ、ペレット、又は所望の形状に成形、成型、圧縮、或いは形作られた他の離散的な小単位を含む意味がある。ビーズは、滑らかで規則的な外形(例えば、球形、円筒形、卵形等)及び/又は不規則な外形を有していてもよい。
【0271】
いくつかの実施形態において、ビーズは、(例えば、ふるい分けによる測定で)少なくとも約0.5mm、任意選択として、少なくとも約1、1.5、2、2.5、又は3mmの直径を有する。ビーズは、(例えば、ふるい分けによる測定で)約5mm以下、任意選択として、約4.5、4、3.5、3、2.5、2、又は1.5mm以下の直径を有していてもよい。いくつかの実施形態において、各ビーズの直径は、約0.5mm~約3mm又は約1mm~約2mmの範囲であってもよい。ビーズのサイズは、個数又は体積の平均サイズ等、それぞれの平均サイズを表し得る。
【0272】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料4、5の所望の密度は、材料の形成並びに/又は材料が処理される(1つ若しくは複数の)方法により実現又は制御される。凝集、特に、何らかの圧縮力の印加を伴う凝集を含むプロセスによって、材料の密度は高くなる傾向にある。
【0273】
このため、いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、塊になった材料の粒子を含む。
【0274】
シート材料の場合、このシートは、結合及び任意選択としての圧縮により所望の寸法及び密度を有するシートを形成する材料の粒子により形成されていてもよい。
【0275】
いくつかの実施形態において、ビーズ又はペレットは、いわゆるマルマライジング(marumarising)プロセスの使用により形成され得る。
【0276】
いくつかの実施形態において、凝集は、ペレット化による。ペレット化は、任意選択として賦形剤とともに、材料の微粒子をペレットと称する自由流動単位に変換する凝集プロセスである。選択された機器及びプロセスの種類に応じて、多くの方法でペレットの形成及び成長が起こり得る。これらのペレットは、撹拌により形成されるようになっていてもよく、適当な量の液体の存在下で粒子が回転して転がると、塊が形成される。ボール化には、ペレットを生成するパン、ディスク、ドラム、又はミキサー等の装置の使用を伴い得る。圧縮ペレット化は、圧力凝集の一形態であり、任意選択として形成補助剤の使用により、機械的な力によって粒子が一体化される。圧縮力は、形成されたペレットの密度が出発材料に比べて高くなることを意味する。
【0277】
いくつかの実施形態において、凝集は、押し出しによる。いくつかの実施形態においては、ペレット化により形成されたペレットの押し出しによって、より高密度の成形品が形成されるようになっていてもよい。
【0278】
押し出される粒子は、より高密度のエアロゾル生成材料(例えば、より高密度の第2のエアロゾル生成材料5)を生成するように選択されたサイズを有していてもよく、これは、材料内の熱伝達及び揮発性成分の放出に影響を及ぼすことになる。
【0279】
押し出しにおいては、金型を通して組成物(前駆体組成物とも称する)を供給することにより、押出生成物を生成する。このプロセスでは、剪断力と組み合わせて、圧力を組成物に印加する。
【0280】
押し出しは、スクリュー、ふるい及びバスケット、ロール、ラム、並びにピンバレル押出機といった主要な分類の押出機のうちの1つの使用により実行されるようになっていてもよい。シングルスクリュー又はツインスクリュー押出機が用いられるようになっていてもよい。押し出しによりタバコビーズを形成することには、この処理によって、組成物の圧縮、混合、調節、均質化、及び成型が組み合わされる利点がある。
【0281】
いくつかの実施形態において、押し出し時には、タバコ粒子等の粒子を含む自由流動組成物が高圧及び高温に曝され、成形ノズル又は金型等のオリフィスに通されることで、成形品が形成される。いくつかの実施形態において、成形品は、ロッド状の形態であり、所望の長さのセグメントに切断されるようになっていてもよい。
【0282】
いくつかの実施形態において、組成物は、押出機において、約40℃~約150℃、約80℃~約130℃、又は約60℃~約95℃の温度に曝される。いくつかの実施形態(二重押し出しを使用する実施形態を含む)において、前駆体組成物は、押出機において、約70℃~約95℃の温度に曝される。いくつかの実施形態(単一押し出しを使用する実施形態を含む)において、前駆体組成物は、押出機において、約60℃~約80℃の温度に曝される。
【0283】
組成物は、使用される金型又はノズルの設計に応じて、(金型又はノズルの直前で)約2bar~約100bar又は約5bar~約60barの範囲の圧力に曝されるようになっていてもよい。圧力が高くなるほど、成形品の密度も高くなる可能性が高い。このため、押し出しプロセスは、所望の密度を有する押出エアロゾル生成材料を提供するように調整されるようになっていてもよい。
【0284】
タバコ粒子が押し出されるいくつかの実施形態においては、成形品の密度が比較的高く、その中でタバコ粒子の表面が比較的開放されているため、成形品から形成されたタバコビーズは、良好な熱伝達及び物質移動を示し、香料及びニコチン等のタバコ構成物質の放出に好影響を及ぼす。
【0285】
いくつかの実施形態において、押し出しは、大略乾燥プロセスであってもよく、エアロゾル生成粒子を含む組成物が乾燥又は実質的に乾燥している。組成物は、任意選択として、例えば塩基、希釈剤、固体エアロゾル形成剤、固体香料改質剤等を含む他の粒状物質を含んでいてもよい。
【0286】
いくつかの実施形態においては、押し出しプロセスの前又は最中に、液体が組成物に添加されるようになっていてもよい。例えば、組成物の成分の溶解若しくは可溶化の補助又は結合若しくは凝集の補助のため、処理補助剤として水が添加されるようになっていてもよい。この代替又は追加として、湿潤剤が組成物に添加されるようになっていてもよい。
【0287】
いくつかの実施形態において、液体は、グリセロール等の本明細書に論じるようなエアロゾル形成材料であってもよい。このように液体が組成物に添加されると、液体が表面に適用されるのみならず、大きな剪断力による強力な混合と押出機の圧力が組み合わされる結果として、成形品に液体が含浸される。液体がエアロゾル形成材料である場合は、この結果として、得られるビーズにおけるエアロゾル形成材料の可能性が高くなり、揮発性成分の蒸発が促進される。
【0288】
いくつかの実施形態において、押し出されたビーズに取り込まれるエアロゾル形成材料の量は、最大約30重量%、さらには最大約40重量%であってもよい。通常、エアロゾル形成材料がこのように大量に存在すると、組成物の取り扱いが困難になる。ただし、押し出しの結果、粒子にエアロゾル形成材料が含浸される場合、これはそれほど問題ではない。ビーズが揮発性成分の放出以外にエアロゾルを生成する場合は、少なくとも約10重量%又は少なくとも約20重量%等の量のエアロゾル形成材料を含むのが望ましいと考えられる。ビーズに担持された揮発性構成物質を既存のエアロゾル又は空気流中に放出することがビーズの主な機能である場合には、最大約5重量%等の少量のエアロゾル形成材料で十分となり得る。
【0289】
いくつかの実施形態において、塊は、バインダも結合添加剤も含まない。例えば、押し出されたビーズは、それぞれの構造的完全性の維持にバインダを必要としない場合がある。他の実施形態において、塊は、バインダ又は結合添加剤を含む。結合添加剤は、粒子の互いの付着及び組成物中の他の成分への付着を補助することにより、凝集構造の形成を助けるように選択され得る。好適な結合添加剤には、例えばゼラチン、デンプン、多糖類、ペクチン、アルギン酸塩、木材パルプ、セルロース、及びカルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体等の熱可逆性ゲル化剤を含む。
【0290】
いくつかの実施形態において、押し出しによる処理は、望まれる場合に、第2のエアロゾル生成材料5の密度を高くするのに十分である。ただし、他の実施形態においては、成形品の別途処理によって、第2のエアロゾル生成材料5の密度をさらに高くするようにしてもよい。
【0291】
例えば、いくつかの実施形態において、押出エアロゾル生成材料は、球形化される。球状化では、押し出された円筒形状の粒子が均一な長さとなるように砕かれ、塑性変形によって、徐々に球形状へと変形される。成形品が最初に均一な長さとなるように砕かれる場合は、球状化ステップによって、直径が均一な球が生成される。
【0292】
本明細書に論じる実施形態のうちの1つの具体例に従って、第2のエアロゾル生成材料5のサンプルを以下のように生成した(ただし、いくつかの実施形態においては、サンプルが以下に従って生成され、これが代替として、第1のエアロゾル生成材料に用いられるようになっていてもよい)。
【0293】
バインダの有無それぞれに3つのサンプル製剤を表1に示しており、その量を湿重量比(WWB)で示している。
【0294】
【表1】
加熱し過ぎないように注意しながら、タバコを挽いて微粉末にした。挽きタバコ粒子をふるいにかけ、所望のサイズ、例えば、250μm未満、100μm未満、又は60μm未満の粒子径を選択した。
【0295】
次に、製剤の乾燥(非液体)成分をすべて合わせ、ミキサーにおいて混合又はブレンドした。この特定の事例においては、混合物を75RPMの速度で1分間混合した。これは、乾燥成分を混合物において均一に分散させるためである。
【0296】
次に、グリセロールの半分及び水の半分を乾燥混合物に加えて混合した。具体的には、混合物を75RPMでさらに1分間混合した。その後、残りのグリセロール及び水を加え、再び75RPMで1分間混合した。そして、均質な混合物が得られるように、混合物を絞ってまとめられる程度のもろい硬さになるまで混合を続けた。この具体的な事例においては、さらに混合を3分間継続した。
【0297】
そして、Caleva Multilabを使用することにより混合物を押し出した。この押出機を約1500rpmで動作させて、スパゲッティに似た長さの成形品を生成した。
【0298】
成形品は、様々な長さの小片に砕かれて押出機から出てきた。その後、これらの小片を球形化した。球形化は、球状のビーズが形成されるまで実行した。本事例においては、最初に、2,500RPMで動作するCaleva Multilabにおいて1分間、成形品を球形化した後、ビーズに欠陥がないかを確認した。その後、球形化をさらに1~2分間続けた。この球形化ステップにより、押出タバコが個々の小片に砕かれ、高密度の球状ビーズが形成された。
【0299】
最終ステップにおいては、球形化したビーズを65°Cのオーブンで30分間乾燥させた。各乾燥期間の後、ビーズを計量して、水分重量の所望の減少が実現された時点で乾燥を停止した。一般的に、このような乾燥には、約1時間を要することになる。
【0300】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5の他方は、離散粒子の形態又は粒子凝集体の形態である。これらの粒子は、粒子径等の様々な特性を(より高密度の)第2のエアロゾル生成材料5と共有していてもよいが、これよりも低い密度を有することになる。上述の通り、エアロゾル生成材料4、5の密度の調整には、粒子、ビーズ、又はペレットとしての材料の形成及び/又は処理等、様々な方法が存在する。
【0301】
いくつかの実施形態において、第1のエアロゾル生成材料4は、60%の再生タバコ及び40%のラミナタバコの組み合わせを含み、この材料の密度は、約0.1~約0.9g/cm3の範囲である。第2のエアロゾル生成材料5は、約30~約90%のタバコを含み、密度は、約0.4~約1.99g/cm3の範囲である。第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5の前記一方に含まれるエアロゾル形成材料の量は、約8~約15%であってもよい。第2のエアロゾル生成材料5は、粒子径が約0.5~約3mmの大きな球状ビーズを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、物品中のエアロゾル形成材料は、約50重量%の第1のエアロゾル生成材料4及び約50重量%の第2のエアロゾル生成材料5を含む。このため、例えば、260mgのエアロゾル生成材料を含む物品は、130mgの第1のエアロゾル生成材料4及び130mgの第2のエアロゾル生成材料5を含んでいてもよい。
【0302】
エアロゾル生成材料がタバコを含むいくつかの実施形態において、タバコは、エアロゾル生成材料の約10重量%~約90重量%の量で存在する。
【0303】
いくつかの実施形態において、タバコは、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、少なくとも約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、又は最後に約35%のタバコの量で存在していてもよい。
【0304】
いくつかの実施形態において、タバコは、約90%、89%、88%、87%、86%、85%、84%、83%、82%、81%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%以下の量で存在していてもよいし、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、約40%以下の量で存在してもよい。
【0305】
本明細書に記載のタバコは、ニコチンを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、ニコチン含有量は、タバコの0.5~2体積%であり、例えば、タバコの0.5~1.75体積%、タバコの0.8~1.2体積%、又はタバコの約0.8~約1.75体積%であってもよい。いくつかの実施形態において、ニコチン含有量は、タバコの0.8~1体積%であってもよい。
【0306】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、ニコチンの含有量が同じである。
【0307】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、1つ又は複数の揮発性成分を含む。いくつかの実施形態において、第1及び第2のエアロゾル生成材料4、5は、揮発性成分の含有量が同じである。
【0308】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコを含む。例えば、第1及び/又は第2のエアロゾル生成材料4、5は、約80~約350mgのタバコを含んでいてもよい。いくつかの特定の実施形態において、物品又は消耗品中のエアロゾル生成材料は、130mgの第1のエアロゾル生成材料4(例えば、ラミナ及び再生タバコのブレンドを含む)並びに130mgの第2のエアロゾル生成材料5(例えば、より高密度のタバコビーズを含む)の組み合わせを含む260mgの重量を有する。
【0309】
いくつかの実施形態において、物品は、エアロゾル生成材料の領域を含んでいてもよく、各領域は、等しい量のタバコを含むエアロゾル生成材料を含む。代替実施形態において、これらの領域は、異なる量のタバコを含んでいてもよい。タバコの総量が約80~約350mgである場合、エアロゾル生成材料の一方の領域には、約20~約330mg、約50~約300mg、又は約40~約125mgのタバコを含み、エアロゾル生成材料の他方の領域には、約20~約330mg、約30~約300mg、又は約40~約125mgのタバコを含む。
【0310】
また、本開示によれば、本明細書に記載の例のいずれかに係る消耗品1と、エアロゾル供給デバイス200とを備える部品キットが提供される。
【0311】
また、本開示によれば、本明細書に記載の例のいずれかに係る複数の消耗品を備えるパッケージが提供される。いくつかの実施形態において、このパッケージは、密閉して密封されている。このパッケージは、本体及び蓋を含む容器を備えていてもよく、容器本体内には、複数の消耗品を受容する空間が設けられている。蓋は、例えばヒンジ式の蓋、スナップ嵌合式の蓋、又はねじ山により接続される蓋であってもよい。
【0312】
本明細書に記載の種々実施形態は、特許請求の範囲に係る特徴の理解及び教示の補助としてのみ提示している。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとして与えており、網羅的及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲により規定される本発明の範囲に対する制限とも、特許請求の範囲の同等物に対する制限とも考えるべきではなく、また、特許請求の範囲に係る発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態の利用及び改良が可能であることが了解されるものとする。本発明の種々実施形態は、本明細書において具体的に記載した以外の開示の要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の適当な組み合わせを好適に含んでいてもよいし、適当な組み合わせから成っていてもよいし、適当な組み合わせから本質的に成っていてもよい。また、本開示は、現時点では請求されていないものの、将来的に請求され得る他の発明を含んでいてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品であって、前記消耗品が、第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含む1つ又は複数のパウチを備え、前記第2のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料よりも高い密度を有する、消耗品。
【請求項2】
前記又は各パウチが、シート材料を含む、請求項1に記載の消耗品。
【請求項3】
前記シート材料が、紙を含む、請求
項2に記載の消耗品。
【請求項4】
前記シート材料が、20~100ミクロンの範囲、好ましくは30~80ミクロン、35~55ミクロン、又は40~50ミクロンの範囲の厚さを有する、請求項
2に記載の消耗品。
【請求項5】
前記シート材料が、ガス通気性である、請求
項2に記載の消耗品。
【請求項6】
前記シート材料が、10~25000コレスタ単位の範囲の通気度を有し、任意選択として、25~100コレスタ単位の範囲の通気度を有する、請求
項2に記載の消耗品。
【請求項7】
前記シート材料が、前記又は各パウチを構成するように、折り曲げ及び/又は巻き付けがなされている、請求項
2に記載の消耗品。
【請求項8】
前記シート材料の少なくとも1つの縁部が、前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料を前記又は各パウチに保持するように、前記シート材料の別の部分に取り付けられている、請求項
2に記載の消耗品。
【請求項9】
前記又は各パウチが、単一のシート材料により形成されている、請求項
2に記載の消耗品。
【請求項10】
前記又は各パウチが、一体的に接合されている2つ以上のシート材料により形成されている、請求項
2に記載の消耗品。
【請求項11】
前記又は各パウチの前記シート材料が、前記パウチに含まれる前記エアロゾル生成材料を完全に包み込む、請求項
2に記載の消耗品。
【請求項12】
前記又は各パウチが、前記消耗品の外面を構成する、請求項1~11のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項13】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、遊離材料である、請求項1~
11のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項14】
前記第2のエアロゾル生成材料が、押出及び/又は圧縮エアロゾル生成材料を含む、請求項1~
11のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項15】
前記第2のエアロゾル生成材料が、ビーズを含む、請求項1~
11のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項16】
前記ビーズが、0.5~3mmの範囲、好ましくは、1~2mmの範囲の直径を有する、請求項
15に記載の消耗品。
【請求項17】
前記第1のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項18】
前記第1のエアロゾル生成材料の前記タバコ材料が、タバコラミナのみに由来し、他種のタバコ材料には由来しない、請求項17に記載の消耗品。
【請求項19】
前記第1のエアロゾル生成材料が、タバコラミナ及び再生タバコを含む、請求項17に記載の消耗品。
【請求項20】
前記第2のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、タバコ材料から成るか、又はタバコ材料から本質的に成る、請求項
17~19のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項21】
前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料の0.5重量%~2.5重量%の範囲、好ましくは、1重量%~2.1重量%の範囲の平均ニコチンレベルを一体的に有する
、請求項20に記載の消耗品。
【請求項22】
前記第2のエアロゾル生成材料の前記タバコ材料が、タバコラミナのみに由来し、他種のタバコ材料には由来しない、請求項2
0に記載の消耗品。
【請求項23】
前記第2のエアロゾル生成材料が、ラミナタバコ及び/又は再生タバコを含む、請求項2
0に記載の消耗品。
【請求項24】
前記消耗品が、約20~約330mgの範囲の前記第1のエアロゾル生成材料、好ましくは、約50~約300mg又は約40~約125mgの範囲の前記第1のエアロゾル生成材料を含む、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項25】
前記消耗品が、約20~約330mgの範囲の前記第2のエアロゾル生成材料、好ましくは、約50~約300mg又は約40~約125mgの範囲の前記第2のエアロゾル生成材料を含む、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項26】
前記消耗品が、プラスチックを含まない、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項27】
前記第2のエアロゾル生成材料の密度が、前記第1のエアロゾル生成材料の密度よりも少なくとも25%高い、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項28】
前記第1のエアロゾル生成材料が、約0.1g/cm
3~約1g/cm
3の密度を有する、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項29】
前記第2のエアロゾル生成材料が、約0.4g/cm
3~約2g/cm
3の密度を有する、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項30】
1つのパウチが、前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料を含む、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項31】
前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料が、前記1つのパウチにおいて一体的に混合されている、請求項30に記載の消耗品。
【請求項32】
前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料が、前記1つのパウチ内の離散領域に設けられている、請求項30に記載の消耗品。
【請求項33】
前記消耗品が、前記第1のエアロゾル生成材料を含む第1のパウチと、前記第2のエアロゾル生成材料を含む第2のパウチと、を備える、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項34】
前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料が、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造される、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項35】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、エアロゾル形成材料を含む、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項36】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、約10~約50重量%のエアロゾル形成材料と、約15~約60重量%のゲル化剤と、任意選択として充填剤と、を含み、前記重量%値が、乾燥重量ベースで計算されている、請求項
1に記載の消耗品。
【請求項37】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、香味料を含む、請求項36に記載の消耗品。
【請求項38】
エアロゾル供給システムにおいて用いられる消耗品を製造する方法であって、
第1のエアロゾル生成材料及び第2のエアロゾル生成材料を含む1つ又は複数のパウチを形成するステップであり、前記第2のエアロゾル生成材料が、前記第1のエアロゾル生成材料よりも高い密度を有する、ステップを含む、方法。
【請求項39】
前記又は各パウチが、シート材料を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料を含むチューブとして、前記又は各パウチの前記シート材料を形成するステップを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
一端が閉鎖され、他端が開放されている構成体として、前記シート材料を形成するステップを含み、前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料が、前記シート材料の前記構成体内に設けられている、請求項3
9に記載の方法。
【請求項42】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料を重力下で前記構成体に供給するステップを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料の連続流を前記構成体に供給するステップを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記構成体の前記閉鎖端から離隔した場所で前記シート材料の前記構成体を封止及び切断してパウチを形成するステップを含む、請求項41~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
シート材料の前記構成体が、繰り返し封止及び切断されて複数のパウチを形成する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
シート材料の前記構成体が、同時に封止及び切断される、請求項4
4に記載の方法。
【請求項47】
前記構成体を封止する前記ステップが、前記構成体中のエアロゾル生成材料が前記構成体の封止対象部分の軸方向下流及び/又は上流に移動するように、前記構成体を操作することを含む、請求項4
4に記載の方法。
【請求項48】
第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料を前記シート材料に堆積させるステップ、好ましくは、計量された第1のエアロゾル生成材料及び/又は第2のエアロゾル生成材料を前記シート材料に堆積させるステップを含む、請求項39又は40に記載の方法。
【請求項49】
前記シート材料を前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料に巻き付けるステップを含む、請求項3
9に記載の方法。
【請求項50】
前記第1のエアロゾル生成材料及び/又は前記第2のエアロゾル生成材料がシート材料の第1の部分と第2の部分との間に保持されるように、シート材料の前記第1の部分及び前記第2の部分を一体的に取り付けるステップを含む、請求項3
9に記載の方法。
【請求項51】
請求項3
8に記載の方法に従って製造された消耗品。
【請求項52】
請求項
1又は51に記載の複数の消耗品を備えるパッケージであって、好ましくは、前記パッケージが密封されている、パッケージ。
【請求項53】
請求項
1又は51に記載の消耗品と、エアロゾル供給デバイスと、を備える部品キット。
【請求項54】
前記エアロゾル供給デバイスが、前記消耗品を受容して前記第1のエアロゾル生成材料及び前記第2のエアロゾル生成材料を加熱するための加熱ゾーンを備える、請求項53に記載の部品キット。
【国際調査報告】