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特表2025-500321多脚型セロトニン作動性化合物ならびにセロトニン受容体アゴニスト及びアンタゴニストのプロドラッグ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】多脚型セロトニン作動性化合物ならびにセロトニン受容体アゴニスト及びアンタゴニストのプロドラッグ
(51)【国際特許分類】
   C07D 209/14 20060101AFI20241226BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20241226BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 31/4045 20060101ALN20241226BHJP
【FI】
C07D209/14
C07D401/14
C07D405/12
A61P25/00
A61P43/00 114
A61K31/4045
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537118
(86)(22)【出願日】2022-12-23
(85)【翻訳文提出日】2024-07-18
(86)【国際出願番号】 US2022053910
(87)【国際公開番号】W WO2023122320
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】63/293,730
(32)【優先日】2021-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/299,817
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/338,994
(32)【優先日】2022-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524054060
【氏名又は名称】クレオン リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 達則
(74)【代理人】
【識別番号】100170852
【弁理士】
【氏名又は名称】白樫 依子
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ジル
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA03
4C086BC13
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA02
4C086ZC42
(57)【要約】
セロトニン受容体アゴニスト及びアンタゴニストのプロドラッグを含む、単脚型及び多脚型セロトニン作動薬。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IGの化合物:
【化1】
(式中、
各出現におけるX、X、Y及びYは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはYもしくはYは、それぞれXもしくはX及びそれらの間の窒素原子と一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し;
及びW1aは、独立して、NR、O、S、S(O)、Se、Se(O)、及びSeOから選択され;
及びW2aは、独立して、-CD-、-CHD-、-(CD-、-CH-、及び-(CH-から選択され;
及びZ5aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ6aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ7aは、独立して、N及びCRから選択され;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、-C(O)R、-C(O)OR、-P(O)(OR、-C(O)N(R、-SOR、及び-SOから選択され;
各出現におけるR、R、R、R、R2a、R3a、R3’及びR3a’は、独立して、水素、重水素、-N(R、-SR、ハロ、任意に置換されたC-Cアルキル、-C-Cアルコキシ、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、
またはYもしくはYは、非存在であり、RもしくはR3aは、それが結合した炭素及びそれぞれXもしくはXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し、
またはXもしくはXは、非存在であり、RもしくはR2aはそれぞれ、それが結合した炭素及びYもしくはYが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む5~7員複素環式環を形成し;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-N(R、-SR、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択され;
各出現におけるRは、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各出現におけるL及びLは、独立して、共有結合、O、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるL及びLは、独立して、O、C(R10、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるLは、独立して、O、NR10、S、C(R10、C(R10)=C(R10)、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、及び任意に置換されたヘテロシクリルから選択され;
各出現におけるR10は、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され;
各出現におけるn、p及びqは、0~10から独立して選択される整数である)または
その塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグ。
【請求項2】
X及びXが、独立して、C-Cアルキルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Y及びYが、独立して、C-Cアルキルから選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
及びW2aが、独立して、-CD-、-CHD-、及び-CH-から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
2a及びRが、水素である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
、R3’、R3a及びR3’が、それぞれ独立して、水素、重水素、及びメチルから選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
、R3’、R3a及びR3’が、それぞれ独立して、水素及び重水素から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
各出現におけるZ及びZ5aが、独立して、CRである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
各出現におけるRが、独立して、水素及びハロゲンから選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
、Z6a、Z及びZ7aのうちの少なくとも1つが、Nである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
及びZ6aが、Nである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
及びZ7aが、Nである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
及びZ6aが、いずれもCRである、請求項1~10及び12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
各出現におけるRが、独立して、C-Cアルコキシ、ハロ、及び水素から選択される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
各出現におけるRが、独立して、メトキシ、フルオロ、クロロ及びブロモから選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
及びZ7aが、いずれもCRである、請求項1~11及び13~15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
各Rが、独立して、水素及びC-Cアルキルから選択される、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
が、各出現について、メチルである、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
及びW1aが、いずれもNRである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
各出現におけるRが、独立して、水素及びC-Cアルキルから選択される、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
及びW1aが、それぞれ独立して、Se、S及びOから選択される、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
及びW1aが、いずれもSeである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
及びLが、いずれもOである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
各出現におけるL及びLが、独立して、O及びC(R10から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
及びLに関する各出現におけるR10が、独立して、水素及びC-Cアルキルから選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
及びLに関する各出現におけるR10が、独立して、水素及びメチルから選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
n及びqが、独立して、1、2、3及び4から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
各出現におけるLが、独立して、O、S及びC(R10から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
に関する各出現におけるR10が、独立して、水素及びC-Cアルキルから選択される、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
に関する各出現におけるR10が、水素である、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
pが、1、2、3及び4から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年12月24日に出願された米国特許仮出願第63/293,730号、2022年1月14日に出願された米国特許仮出願第63/299,817号、及び2022年5月6日に出願された米国特許仮出願第63/338,994号の優先権を主張するものであり、それぞれの全内容は、すべての目的において、参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、新規多脚型化合物及びサイロシンを含む非幻覚誘発性バリアントを含むセロトニン作動性化合物のプロドラッグ、ならびに様々なヒト病態を処置及び予防するための治療法に関する。
【背景技術】
【0003】
世界の多くの人々は、精神的または気分障害、例えば、鬱病、不安症、衝動強迫、及び外傷後ストレス障害(PTSD)に罹患している。これらのタイプの疾患及び障害に罹患している脳において変化したシナプス接続が観察されている。所定の「幻覚性」薬、例えば、サイロシビン及びLSDは、臨床試験において鬱病及びPTSDの症状を軽減することが見出されている。これは、神経可塑性と呼ばれるものを刺激する、5-HT2A受容体のシグナル伝達に起因すると考えられる。神経可塑性は、脳が新たな神経接続を形成することを補助し、これは、迅速かつ持続的な前向きな気分作用を生み出すと考えられている。研究において、サイロシビンベースの心理療法は、単一の高用量後に患者における抑鬱症状をほぼ即座に低減することを実証している。
【0004】
しかしながら、幻覚剤ベースの薬物療法は、それらの幅広い採用を阻害するいくつかの制限を有する。中でも注目すべきは、サイロシビン及びLSDのようなトリプタミン薬は、幻覚誘発性であり、医療専門家の存在下で臨床環境で投与されなければならない。二番目に、サイロシン(プロドラッグサイロシビンの活性化合物)のようなよく知られている5-HT2A受容体アゴニストは、5-HT2B受容体でそれらの強力なアゴニスト性効果により、心臓毒性であることが知られている。
【0005】
現在まで、非幻覚誘発性及び非心臓毒性であるトリプタミン様アナログまたはトリプタミン模倣体を開発する研究は、(あったとしても)ほとんど行われていない。したがって、医療専門家の見落としなく彼ら自身の家で一人で毎日/毎週投与され得る治療的オプションを患者に提供するためにこれらの特性を示す新規活性化合物を開発することが依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本明細書には、式Iの化合物:
【化1】
(式中、
グループAは、セロトニン作動薬を含む第1の活性化合物の残基であり;
グループBは、第2の活性化合物の残基であり;
Lは、グループAとグループBの間の共有結合である)
ならびにその塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグが開示される。
【0007】
本明細書には、式Vの化合物:
【化2】
(式中、
グループAは、セロトニン作動薬を含む活性化合物の残基であり;
及びLは、独立して、共有結合、O、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるL及びLは、独立して、O、C(R10、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるLは、独立して、O、NR10、S、C(R10、C(R10)=C(R10)、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、及び任意に置換されたヘテロシクリルから選択され;
各出現におけるR10は、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、NO、-N(R、-SR、ハロ、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、OP(O)(OR、-OSO、及び式IVBの構造:
【化3】
から選択され、
グループBは、第2の活性化合物の残基であり;
は、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
は、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各出現におけるn、p、及びqは、0~10から独立して選択される整数であり;
Z’は、水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはLがOである場合、Z’は、Xからも選択することができ、ここで、Xは、薬学的に許容可能なカチオンである)が開示される。
【0008】
いくつかの実施形態では、グループA及び/またはグループBは、独立して、式II及びIIIの化合物:
【化4】
(式中、
X及びYは、それぞれ独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはYは、X及びそれらの間の窒素原子と一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し;
は、NR、O、S、S(O)、SO、Se、Se(O)、及びSeOから選択され;
は、-CD-、-CHD-、-(CD-、-CH-及び-(CH-から選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、-C(O)R、-C(O)OR、-P(O)(OR、-C(O)N(R、-SOR、及び-SOから選択され;
、R、R3’、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、-N(R、-SR、ハロ、任意に置換されたC-Cアルキル、-C-Cアルコキシ、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、
またはYは、非存在であり、Rは、それが結合した炭素及びXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し、
またはXは、非存在であり、Rは、それが結合した炭素及びYが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む5~7員複素環式環を形成し;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-N(R、-SR、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択され;
各Rは、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各Rは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択される)
ならびにその塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグの残基から選択される。
【0009】
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式IAの化合物から選択される:
【化5】
(式中、グループB、リンカーL、X、Y、W、W、R、R、R3’、Z、Z、Z、及びZは、本明細書に定義されるとおりであり、
Lは、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、またはZがCRである場合はR基中の水素を置き換えることができ、
Lは、XまたはR基中の水素原子を置き換えることができる)。
【0010】
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式IBの化合物から選択される:
【化6】
(式中、リンカーL、X、Y、W、W、R、R、R3’、Z、Z、Z、及びZは、本明細書に定義されるとおりである)。
【0011】
いくつかの実施形態では、式I中のリンカー「L」は、式IVから選択される:
【化7】
(式中、
各出現におけるL及びLは、独立して、共有結合、O、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるL及びLは、独立して、O、C(R10、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるLは、独立して、O、NR10、S、C(R10、C(R10)=C(R10)、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、及び任意に置換されたヘテロシクリルから選択され;
各出現におけるR10は、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、NO、-N(R、-SR、ハロ、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、OP(O)(OR、-OSO、及び式IVAの構造:
【化8】
から選択され、
各出現におけるn、p、及びqは、0~10から独立して選択される整数である)。
【0012】
本開示はまた、式I及び/または式Vの化合物ならびに賦形剤を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になる組成物に関する。本開示はさらに、治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物を含む薬学的組成物であって、賦形剤は、薬学的に許容可能な担体である、薬学的組成物に関する。異なる記載がない限り、式Iへの言及は、概して、すべてのサブ式(例えば、式IA、式IB、式IC、式ID、式IDd、式IDe、式IE、式IEa、式IF、式IG)に関連する実施形態を含むものとする。
【0013】
本開示はまた、式I及び/または式Vの化合物ならびに賦形剤を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になる組成物に関する。本開示はさらに、治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物を含む薬学的組成物であって、賦形剤は、薬学的に許容可能な担体である、薬学的組成物に関する。
【0014】
本開示はさらに、精神障害を予防または処置する方法であって、治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物またはそれを含有する薬学的組成物をそれを必要とする対象に投与する工程を含む、方法に関する。
【0015】
本開示の実施形態はまた、式I及び/または式Vの化合物から選択される第1の化合物;ならびに第2の活性化合物を含む、それらからなる、またはそれらから本質的になる組成物に関する。所定の実施形態では、第2の活性化合物は、セロトニン作動性化合物を含む。
【0016】
また、本明細書には、炎症及び/または疼痛を予防または処置する方法であって、治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物、または当該式I及び/または式Vの化合物を含有する組成物(例えば、薬学的に許容可能な組成物)をそれを必要とする対象に投与することを含む、方法が記載される。
【発明を実施するための形態】
【0017】
化合物
本明細書には、式Iの化合物:
【化9】
(式中、
グループAは、セロトニン作動薬を含む第1の活性化合物の残基であり;
グループBは、第2の活性化合物の残基であり;
Lは、グループAとグループBの間の共有結合である)
ならびにその塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグが開示される。
【0018】
いくつかの実施形態では、グループA及び/またはグループBは、独立して、式II及びIIIの化合物:
【化10】
(式中、
X及びYは、それぞれ独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはYは、X及びそれらの間の窒素原子と一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し;
は、NR、O、S、S(O)、SO、Se、Se(O)、及びSeOから選択され;
は、-CD-、-CHD-、-(CD-、-CH-、及び-(CH-から選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、-C(O)R、-C(O)OR、-P(O)(OR、-C(O)N(R、-SOR、及び-SOから選択され;
、R、R3’、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、-N(R、-SR、ハロ、任意に置換されたC-Cアルキル、-C-Cアルコキシ、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、
またはYは、非存在であり、Rは、それが結合した炭素及びXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し、
またはYは、非存在であり、Rは、それが結合した炭素及びXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し、
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-N(R、-SR、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択され;
各Rは、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各Rは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択される)
ならびにその塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグの残基から選択される。
【0019】
本明細書で使用される場合、式II及びIIIの化合物等の活性化合物の「残基」とは、当該化合物への共有結合的なリンカー「L」の結合を考慮した後の化合物の残りの部分を指す。例えば、グループAが式IIの化合物の残基であり、ZがCRであり、Rが-OHであり、リンカー「L」がRの-OH基上の水素を置き換えることによって式IIの化合物に結合される場合、式IIの「残基」は、以下のとおりとなる:
【化11】
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、直鎖、分岐状または環状飽和炭化水素基を指す。アルキル基が環状アルキル基である場合、「シクロアルキル」と呼ばれることがある。本明細書で使用される場合、アルキルは、1~20個の炭素原子、1~10個の炭素原子、1~8個の炭素原子、1~6個の炭素原子または1~3個の炭素原子を有する。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチルペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、及びシクロデシルが含まれる。特定数の炭素を有するアルキル基が化学名によって命名される場合または分子式によって特定される場合、その炭素数を有するすべての位置異性体が包含され得る;よって、例えば、「ブチル」には、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、及びtert-ブチルが含まれ;「プロピル」には、n-プロピル及びイソプロピルが含まれる。いくつかの実施形態では、重水素原子は、水素原子のための置き換えであり得る。本明細書に記載のアルキルが「置換された」と称される場合、それらは、本明細書に開示される例示的な化合物及び実施形態に見られるもの、ならびに重水素、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、及びハロのような任意の置換基(複数可)で置換され得る。
【0020】
本明細書で使用される場合、用語「アルケニル」は、1つ以上の炭素-炭素二重結合を含有するアルキル基を指す。「アルキニル」基は、1つ以上の炭素-炭素三重結合を含有するアルキル基である。不飽和アルキル基の例には、とりわけ、ビニル、アリル、CH=CH(CH)、-CH=C(CH、-C(CH)=CH、-C(CH)=CH(CH)、-C(CHCH)=CH、-C≡CH、-C≡C(CH)、-C≡C(CHCH)、-CHC≡CH、CHC≡C(CH)及び CHC≡C(CHCH)が含まれるがこれらに限定されない。本明細書に記載のアルケニル基及びアルキニル基が「置換された」と称される場合、それらは、本明細書に開示される例示的な化合物及び実施形態に見られるもの、ならびに重水素、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、及びハロのような任意の置換基(複数可)で置換され得る。
【0021】
本明細書で使用される場合、用語「シクロアルケニル」は、部分的に飽和した環状アルキル基を指す。
【0022】
本明細書で使用される場合、用語「アルコキシ」は、-O-(アルキル)であって、アルキルが、上で定義されているとおりであるものを指す。
【0023】
本明細書で使用される場合、用語「アリール」は、単一の環(例えば、フェニル)または複数の縮合環(例えば、ナフチルまたはアントリル)を有する6~14個の炭素原子の芳香族炭素環式基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、基の環部分において6~14個の炭素、他の場合では、6~12個またはさらに6~10個の炭素原子を含有する。特定のアリールには、フェニル、ビフェニル、ナフチル等が含まれる。語句「アリール基」にはまた、縮合環を含有する基、例えば、縮合芳香族-脂肪族環系(例えば、インダニル、テトラヒドロナフチル等)が含まれる。本明細書に記載のアリールが「置換された」と称される場合、それらは、本明細書に開示される例示的な化合物及び実施形態に見られるもの、ならびに重水素、アリール、アルキル、ヘテロアリール、ヒドロキシル、及びハロのような任意の置換基(複数可)で置換され得る。
【0024】
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロアリール」は、ヘテロ芳香族環系において環原子として1~4個のヘテロ原子を有する芳香族環系であって、原子の残りが炭素原子であるものを指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、基の環部分において3~6個の環原子、他の場合では、6~9個またはさらに6~10個の原子を含有する。好適なヘテロ原子には、酸素、硫黄及び窒素が含まれる。所定の実施形態では、ヘテロアリール環系は、単環式または二環式である。
【0025】
本明細書で使用される場合、用語「複素環式環」または「ヘテロシクリル」または「ヘテロシクロアルキル」は、非芳香族シクロアルキルであって、環炭素原子の1~4個が、独立して、O、S及びNから選択されるヘテロ原子で置き換えられているものを指す。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリル基は、3~10個の環メンバーを含む一方で、他のそのような基は、3~5、3~6、または3~8個の環メンバーを有する。ヘテロシクリルはまた、任意の環原子で(すなわち、複素環式環の任意の炭素原子またはヘテロ原子)で他の基に結合され得る。ヘテロシクロアルキル基は、置換または非置換であり得る。ヘテロシクリル基は、飽和及び部分飽和環系を包含する。さらに、ヘテロシクリルという用語は、少なくとも1つのヘテロ原子を含有する任意の非芳香族環を包含することが意図され、その環は、分子の残部への結合にかかわらず、アリールまたはヘテロアリール環に縮合され得る。語句にはまた、ヘテロ原子を含有する架橋多環式環系が含まれる。本明細書に記載のヘテロシクリルが「置換された」と称される場合、それらは、本明細書に開示される例示的な化合物及び実施形態に見られるもの、ならびに重水素、アリール、アルキル、ヘテロアリール、ヒドロキシル、及びハロのような任意の置換基(複数可)で置換され得る。
【0026】
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロ部位」は、ヘテロ原子を含有する任意の基、例えば、アミノ、O、Se、Se(O)、SeO、S、S(O)、及びSOを指す。
【0027】
本明細書で使用される場合、用語「ハロ」または「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を指す。
【0028】
本明細書で使用される場合、用語「ヒドロキシル」は、-OH基を指す。
【0029】
本明細書で使用される場合、用語「アルキルスルホンアミド」は、-S(=O)-NRを含有する部位であって、各R基が、アルキル及びHから選択されるものを指す。
【0030】
本明細書で使用される場合、用語「アリールスルホンアミド」は、-S(=O)-NRを含有する部位であって、各R基が、アリール及びHから選択されるものを指す。
【0031】
いくつかの実施形態では、式I、II、III及びVの化合物は、1つ以上のキラル中心を含有する。いくつかの状況では、式I、II、III及びVの化合物は、ラセミ混合物を含む。いくつかの実施形態では、式I、II、III及びVの化合物は、(S)エナンチオマーを含む。いくつかの実施形態では、式I、II、III及びVの化合物は、(R)エナンチオマーを含む。いくつかの実施形態では、(S)及び(R)の表記は、複数の立体中心を有する化合物の絶対立体化学を指す。そのような場合では、それらのキラル中心の1つのコンフォメーションは、その相対的な(D)または(L)配置の観点から言及され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、X及びYは、独立して、水素、重水素、及び任意に置換されたC-Cアルキルから選択され、アルキル基は、シクロアルキル部位(例えば、シクロプロピル、シクロブチル等)を含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、R、R、R3’、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、-N(R、-SR、ハロ、任意に置換されたC-Cアルキル、-C-Cアルコキシ、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはYは、非存在であり、Rは、それが結合した炭素及びXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む5~7員複素環式環を形成する。いくつかの実施形態では、R、R、R3’、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロ、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択される。
【0034】
いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-N(R、-SR、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択される。いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択される。
【0035】
所定の実施形態では、R及びRのうちの少なくとも1つは、C-Cアルコキシ基から選択され、またはいくつかの実施形態では、C-Cアルコキシ基から選択され、直鎖または分岐状のC-Cアルコキシ基またはC-Cアルコキシ基、例えば、直鎖であり得、メトキシまたはエトキシであり得る。いくつかの実施形態では、Rは、C-Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、水素及びフッ素から選択され、Rは、C-Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、R及びRのうちの少なくとも1つは、C-CアルキルまたはC-Cアルキル、例えば直鎖C-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチル、及び例えばメチルまたはエチルから選択される。いくつかの実施形態では、R及びRのうちの少なくとも1つは、ハロである。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、水素及びC-Cアルコキシから選択される。いくつかの実施形態では、RまたはRのうちの少なくとも1つは、-OC(O)Rである。いくつかの実施形態では、Rは、-OC(O)Rから選択され、Rは、水素またはフルオロである。
【0036】
いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、及びイソプロピルから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、及びイソプロピルから選択される。
【0037】
式II及びIIIの化合物のための例示的なハロ原子には、クロロ、ブロモ、フルオロ、及びヨードが含まれる。所定の実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、少なくとも1つのフルオロを含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、Wは、NR、O、S、S(O)、SO、Se、Se(O)、及びSeOから選択される。いくつかの実施形態では、Wは、NRである。いくつかの実施形態では、Wは、Oである。いくつかの実施形態では、Wは、Sである。いくつかの実施形態では、Wは、Seである。いくつかの実施形態では、Zは、N及びCRから選択され;Zは、N及びCRから選択される。いくつかの実施形態では、Zは、Nである。いくつかの実施形態では、Zは、Nである。
【0039】
いくつかの実施形態では、Rは、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、-C(O)R、-C(O)OR、-P(O)(OR、-C(O)N(R、-SOR、及び-SOから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、エチルである。いくつかの実施形態では、Rは、イソプロピルである。
【0040】
いくつかの実施形態では、Wは、-CD-、-CDH-、-(CD-、-CH-、及び-(CH-から選択される。いくつかの実施形態では、Wは、-CH-から選択される。いくつかの実施形態では、Wは、-(CH-から選択される。いくつかの実施形態では、Wは、-CD-から選択される。いくつかの実施形態では、Wは、-(CD-から選択される。いくつかの実施形態では、Wは、-CDH-である。いくつかの実施形態では、Wが-CDH-である場合、Wは、(R)または(S)コンフォメーションにおける立体中心を表す。
【0041】
所定の実施形態では、式II及びIIIのアルキル基は、C-Cアルキル、C-Cアルキル、C-Cアルキル、及びC-Cアルキル、またはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル等から選択される。所定の実施形態では、式II及びIIIのアルケニル基は、C-Cアルケニル、C-Cアルケニル、及びC-Cアルケニル、またはエテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル等から選択される。
【0042】
所定の実施形態では、式II及びIIIのアルキル基及びアルケニル基は、非置換であってもよいし、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、及びハロから選択される1つ以上の基で置換されてもよい。
【0043】
所定の実施形態では、式II及びIIIのシクロアルケニル基及びヘテロシクリル基は、非置換であってもよいし、重水素、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、及びハロから選択される1つ以上の基で置換されてもよい。
【0044】
所定の実施形態では、式II及びIIIのアリール基及びヘテロアリール基は、非置換であってもよいし、アリール、アルキル、ヘテロアリール、ヒドロキシル、及びハロから選択される1つ以上の基で置換されてもよい。所定の実施形態では、式II及びIIIのアルコキシ基は、非置換であってもよいし、アリール、アルキル、ヘテロアリール、ヒドロキシル、及びハロから選択される1つ以上の基で置換されてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、X及び/またはYは、直鎖C-CアルキルまたはC-Cアルケニルであり得る。いくつかの実施形態では、X及びYはそれぞれメチルであり、X及びYはそれぞれエチルであり、またはXはメチルであり、Yはエチルである。所定の実施形態では、X及び/またはYは、少なくとも1つのハロ基、例えば、フッ素で任意に置換されたC-CアルキルまたはC-Cアルケニルである。所定の実施形態では、XまたはYのうちの少なくとも1つは、-CF、-CHF、-CHF、-CHCF、-CHCHF、及び-CHCHFから選択される基を含む。所定の実施形態では、XまたはYのうちの少なくとも1つは、-CD、-CHCD、-CDCH、及び-CDCDから選択される基を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、Xは、非置換C-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Xは、メチルである。いくつかの実施形態では、Xは、エチルである。いくつかの実施形態では、Xは、n-プロピルである。いくつかの実施形態では、Xは、イソプロピルである。いくつかの実施形態では、Xは、シクロプロピルである。いくつかの実施形態では、Yは、水素である。いくつかの実施形態では、Yは、非置換C-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Yは、メチルである。いくつかの実施形態では、Yは、エチルである。いくつかの実施形態では、Yは、n-プロピルである。いくつかの実施形態では、Yは、イソプロピルである。いくつかの実施形態では、Yは、シクロプロピルである。
【0047】
いくつかの実施形態では、R、R、R3’、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロ、またはC-Cアルキル、例えば、直鎖C-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、R、R、R3’、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロ、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル及びイソブチルから選択される。他の実施形態では、R、R、R3’、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、メチル、及びエチルから選択される。
【0048】
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、R及びR3’は、それぞれ独立して、水素、メチル、及びエチルから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、メチルであり、R3’は、水素である。いくつかの実施形態では、R及びR3’はいずれとも、水素である。いくつかの実施形態では、R及びR3’はいずれとも、重水素である。いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、R3’は、重水素である。いくつかの実施形態では、R及びR3’が同じではない場合、立体中心を表し、この場合、式IIまたはIIIの化合物は、ラセミ混合物を含む。いくつかの実施形態では、R及びR3’が同じではない場合、立体中心を表し、この場合、式IIまたはIIIの化合物は、(S)エナンチオマーを含む。いくつかの実施形態では、Rが水素ではない場合、立体中心を表し、この場合、式IIまたはIIIの化合物は、(R)エナンチオマーを含む。いくつかの実施形態では、ラセミ混合物は、純粋なエナンチオマーまたは(R)もしくは(S)のエナンチオマーのいずれかに富んだ混合物を提供するように分割することができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロ、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル及びイソブチルから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、水素及びハロから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、水素及びフッ素から選択される。いくつかの実施形態では、Rは、フッ素である。いくつかの実施形態では、Rは、アルコキシ及びハロから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、メトキシ、クロロ及びフルオロから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、フッ素である。いくつかの実施形態では、Rは、メトキシである。いくつかの実施形態では、Rは、水素及び任意に置換されたC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、水素、メチル及びエチルから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rがフルオロである場合、Rは、水素及び任意に置換されたC-Cアルキルから選択される。
【0050】
いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、Rは、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、C-Cアルキル、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、C-Cアルキル、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、ヒドロキシである。いくつかの実施形態では、Rは、-OC(O)Rである。いくつかの実施形態では、Rは、C-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。
【0051】
いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、Rは、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、C-Cアルキル、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、C-Cアルキル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、-OC(O)Rである。いくつかの実施形態では、Rは、C-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。
【0052】
所定の実施形態では、式IIまたはIIIの化合物上の1つ以上の水素原子は、1つ以上の重水素原子で置き換えられ得る。例えば、所定の実施形態では、Rは、水素の置き換えとして重水素原子を含み得、またはRが-CHである場合、各水素原子が-CDを形成するように置き換えられ得ることが含まれる。同様に、別の非限定的な例には、X及び/またはYが-CHである場合、各水素原子が-CDを形成するように置き換えられ得ることが含まれる。
【0053】
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式IAの化合物から選択される:
【化12】
(式中、グループB、リンカーL、X、Y、W、W、R、R、R3’、Z、Z、Z、及びZは、本明細書に定義されるとおりであり、
Lは、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、またはZがCRである場合はR基中の水素を置き換えることができ、
Lは、XまたはR基中の水素原子を置き換えることができる)。
【0054】
誤解を避けるために記すと、リンカーLは、Z、Z、Z、またはZがNである場合、これらに結合しない。
【0055】
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式IBの化合物から選択される:
【化13】
(式中、Lは、共有結合リンカーであり;
各出現におけるX、X、Y及びYは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはYもしくはYは、それぞれXもしくはX及びそれらの間の窒素原子と一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し;
及びW1aは、独立して、NR、O、S、S(O)、SO、Se、Se(O)、及びSeOから選択され;
及びW2aは、独立して、-CD-、-CHD-、-(CD-、-CH-、及び-(CH-から選択され;
及びZ4aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ5aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ6aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ7aは、独立して、N及びCRから選択され;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、-C(O)R、-C(O)OR、-OP(O)(OR、-C(O)N(R、-SOR、及び-SOから選択され;
各出現におけるR、R、R、R、R2a、R3a、R3’及びR3a’は、独立して、水素、重水素、-N(R、-SR、ハロ、任意に置換されたC-Cアルキル、-C-Cアルコキシ、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、
またはYもしくはYは、非存在であり、RもしくはR3aは、それが結合した炭素及びそれぞれXもしくはXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し、
またはXもしくはXは、非存在であり、RもしくはR2aはそれぞれ、それが結合した炭素及びYもしくはYが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む5~7員複素環式環を形成し;
各出現におけるR及びRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-N(R、-SR、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択され;
各出現におけるRは、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
Lは、Z及び/またはZ4aがCRである場合はR基中の水素を、Z及び/またはZ5aがCRである場合はR基中の水素を、Z及び/またはZ6aがCRである場合はR基中の水素を、またはZ及び/またはZ7aがCRである場合はR基中の水素を置き換えることができ、
Lは、XまたはR基中の水素原子を置き換えることができる)。
【0056】
誤解を避けるために記すと、リンカーLは、Z、Z4a、Z、Z5a、Z、Z6a、Z7a、またはZがNである場合、これらに結合しない。
【0057】
いくつかの実施形態では、リンカー「L」は、式IVから選択される:
【化14】
(式中、L、L、L、L、L、n、p、及びqは、本明細書に定義されるとおりである)。
【0058】
いくつかの実施形態では、各出現におけるL及びLは、独立して、共有結合、O、NR10、及びSから選択される。いくつかの実施形態では、L及びLは、同じである。いくつかの実施形態では、L及びLは、異なる。いくつかの実施形態では、L及びLはいずれとも、Oである。いくつかの実施形態では、L及びLはいずれとも、共有結合を表す。
【0059】
いくつかの実施形態では、L及びLは、独立して、O、C(R10、NR10、及びSから選択される。いくつかの実施形態では、L及びLは、同じである。いくつかの実施形態では、L及びLは、異なる。いくつかの実施形態では、L及びLは、Oである。いくつかの実施形態では、L及びLは、各出現について、独立して、O及びC(R10から選択される。いくつかの実施形態では、LまたはLのうちの少なくとも1つは、C(R10である。
【0060】
いくつかの実施形態では、各出現におけるLは、独立して、O、NR10、S、C(R10、C(R10)=C(R10)、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、及び任意に置換されたヘテロシクリルから選択される。いくつかの実施形態では、各出現におけるLは、S及びC(R10から選択される。いくつかの実施形態では、各出現におけるLは、Sである。いくつかの実施形態では、各出現におけるLは、C(R10から選択される。
【0061】
いくつかの実施形態では、各出現におけるR10は、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、NO、-N(R、-SR、ハロ、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択され、ここで、R及びRは、本明細書に定義されるとおりである。いくつかの実施形態では、R10は、各出現について、水素である。いくつかの実施形態では、R10は、各出現について、独立して、水素及びメチルから選択される。
【0062】
他の実施形態では、R10は、独立して、前述の段落に列挙される可変部分及び式IVAの構造のいずれかから選択される:
【化15】
(式中、L、L、L、p、q、及びグループBは、本明細書に定義されるとおりである)。
【0063】
いくつかの実施形態では、1つのR10が式IVAの構造を含む場合、式Iの化合物は、「三脚型」誘導体と称され得る(例えば、以下の化合物[IIq]を参照されたい)。いくつかの実施形態では、R10の2つが式IVAの構造を含む場合、化合物は、「四脚型」誘導体と称され得る(例えば、以下の化合物[IIr]を参照されたい)。
【0064】
いくつかの実施形態では、nは、0~10、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10から選択される。いくつかの実施形態では、nは、0である。いくつかの実施形態では、nは、1である。いくつかの実施形態では、nは、3である。
【0065】
いくつかの実施形態では、pは、0~10、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10から選択される。いくつかの実施形態では、pは、0である。いくつかの実施形態では、pは、2である。
【0066】
いくつかの実施形態では、qは、0~10、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10から選択される。いくつかの実施形態では、qは、0である。いくつかの実施形態では、qは、3である。いくつかの実施形態では、qは、1である。
【0067】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、式ICから選択される:
【化16】
(式中、グループB、X、Y、W、W、R、R、R3’、Z、Z、Z、Z、L、L、L、L、L、n、p、qは、本明細書に定義されるとおりであり、
は、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、またはZがCRである場合はR基中の水素を置き換えることができ、
Lは、XまたはR基中の水素原子を置き換えることができる)。
【0068】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、式IDから選択される:
【化17】
(式中、X、Y、W、W1a、W、W2a、R、R2a、R、R3a、R3’、R3a’、Z、Z4a、Z、Z5a、Z、Z6a、Z、Z7a、L、L、L、L、L、n、p、及びqは、本明細書に定義されるとおりであり、
は、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、またはZがCRである場合はR基中の水素を置き換えることができ、
は、XまたはR基中の水素原子を置き換えることができ、
は、水素を置き換えることができ、Z4aがCRである場合はR基中の水素を、Z5aがCRである場合はR基中の水素を、Z6aがCRである場合はR基中の水素を、Z7aがCRである場合はR基中の水素を置き換えることができ、
は、XまたはR基中の水素原子を置き換えることができる)。
【0069】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、式IEから選択される:
【化18】
(式中、X、Y、R、R、R、R3’、L、L、L、L、L、n、p、及びqは、本明細書に定義されるとおりであり、
は、Lが炭素上の水素を置き換える場合、4、5、6、もしくは7の炭素に接続され、
またはLは、RもしくはXがそれぞれ非存在である場合、1もしくは2の窒素に接続され、
は、Lが炭素上の水素を置き換える場合、4a、5a、6a、もしくは7aの炭素に接続され、
またはLは、RもしくはXが非存在である場合、1aもしくは2aの窒素に接続される)。
【0070】
式IEの化合物に関するいくつかの実施形態では、一方の端のリンカーは、Lとインドール骨格の4、5、6、または7の炭素との間の共有結合によって、第1のインドール骨格に接続される。いくつかの実施形態では、Lは、共有結合であり、リンカーのカルボニルは、インドール骨格の4、5、6、または7の炭素に接続される。あるいは、いくつかの実施形態では、Lは、共有結合であり、リンカーのカルボニルは、RまたはXが非存在である場合、1または2の窒素に接続される。
【0071】
いくつかの実施形態では、リンカーの反対側の端は、Lとインドール骨格の4a、5a、6a、または7aの炭素との間の共有結合によって、グループBに接続される。いくつかの実施形態では、リンカーの反対側の端は、リンカーのC(=O)とインドール骨格の4a、5a、6a、または7aの炭素との間の共有結合によって、グループBに接続される。あるいは、Lが共有結合であるいくつかの実施形態では、リンカーの他方の端は、RまたはXが非存在である場合、リンカーのC(=O)と1aまたは2aの窒素との間の共有結合によってインドールに接続される。
【0072】
所定の実施形態では、式I、II、III、及び/またはVの化合物上の1つ以上の水素原子は、1つ以上の重水素原子で置き換えられ得る。例えば、所定の実施形態では、Rは、水素の置き換えとして重水素原子を含み得、またはRが-CHである場合、各水素原子が-CDを形成するように置き換えられ得ることが含まれる。同様に、別の非限定的な例には、X及び/またはYが-CHである場合、各水素原子が-CDを形成するように置き換えられ得ることが含まれる。
【0073】
いくつかの実施形態では、式Vの化合物が記載される:
【化19】
(式中、グループA、L、L、L、L、L、n、p、q、及びZ’は、本明細書に定義されるとおりである)。
【0074】
いくつかの実施形態では、Z’は、水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、LがOである場合、Z’は、Xからも選択することができ、ここで、Xは、薬学的に許容可能なカチオンである。例示的なX+カチオンには、NH+、K+、Na+、Ca+等が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、グループAは、Delta-8-THC、Delta-9-THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVA等のカンナビノイドの残基である。所定の実施形態では、Aがカンナビノイドである場合、Lは、カンナビノイドのフェノール酸素に由来する酸素である。いくつかの実施形態では、Lは、酸素である。いくつかの実施形態では、n、p、及びqの和は、2より大きい。いくつかの実施形態では、n、p、及びqの和は、3~約16、例えば、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、14、または16から選択される整数である。いくつかの実施形態では、L及びLはいずれとも、-CH-であり、Lは、-CH=CH-及び-CH-から選択される。
【0075】
所定の実施形態では、n、p、及びqの和が2よりも大きい式Vの化合物がin vivoで迅速に「自己切断」して、活性化合物(例えば、以下に記載されるプロドラッグ化合物Vdに由来するDelta-9-THC)を提供し得ることが驚くべきことに発見された。任意の特定の理論に縛られることなく、n、p、及びqの和が3未満である化合物は、in vivoでそのような迅速な自己切断を起こさないと考えられる。なぜなら、そのためには、5原子以下の制約のある環が分子内形成される必要があり、n、p、及びqの和が3以上である場合に形成される6原子以上の柔軟な環に最適ではないからである。
【0076】
所定の実施形態では、式I及び/またはVの化合物中のグループAは、ブスピロン(8-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-イル)ブチル]-8-アザスピロ[4.5]デカン-7,9-ジオン)またはそのエノラート(エノールアルコール)等価物、5-OH-ブスピロン、6-OH-ブスピロン、タンドスピロン((1R,2R,6S,7S)-4-{4-[4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル]ブチル}-4-アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-3,5-ジオン)、ゲピロン(4,4-ジメチル-1-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-イル)ブチル]ピペリジン-2,6-ジオン)、アルネスピロン((+)-4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-イル]-プロピルアミノ]ブチル]-8-アザスピロ[4.5]デカン--7,9-ジオン)、ビノスピロン(8-[2-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-2-イルメチルアミノ)エチル]-8-アザスピロ[4.5]-デカン-7,9-ジオン)、イプサピロン(9,9-ジオキソ-8-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-イル)ブチル]-9.ラムダ.6-チア-8-アザビシクロ[4.3.0]ノナ-1,3,5-トリエン-7-オン)、ペロスピロン(3aR,7aS)-2-{4-[4-(1,2-ベンゾイソチアゾール-3-イル)ピペラジン-1-イル]ブチル}ヘキサヒドロ-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン、ベフィラドール(F-13,640)(3-クロロ-4-フルオロフェニル-[4-フルオロ-4-([(5-メチルピリジン-2-イル)メチルアミノ]メチル)ピペリジン-1-イル]メタノン、レピノタン((R)-(-)-2-[4-[(クロマン-2-イルメチル)-アミノ]-ブチル]-1,1-ジオキソ-ベンゾ[d]イソチアゾロン)、ピクロゾタン(3-クロロ-4-[4-[4-(2-ピリジニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-1-イル]ブチル]-1,4--ベンゾキサゼピン-5(4H)-オン)、オセモゾタン(5-(3-[((2S)-1,4-ベンゾジオキサン-2-イルメチル)アミノ]プロポキシ)-1,3-ベンゾジオキソール)、フレシノキサン(4-フルオロ-N-[2-[4-[(3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-8-イル]ピペラジン-1-イル]エチル]ベンズアミド)、フリバンセリン(1-(2-{4-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-イル}エチル)-1,3-ジヒドロ-2H--ベンゾイミダゾール-2-オン)、8-OH-DPAT(7-(ジプロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オール)、及びサリゾタン(EMD-128,130)(1-[(2R)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-2-イル]-N-([5-(4-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル]メチル)メタンアミン)、またはそのプロドラッグ、塩、もしくは誘導体から選択される5-HT1Aアゴニストの残基である。所定の実施形態では、式Iの化合物中のグループBは、上の5-HT1Aアゴニストから選択される5-HT1Aアゴニストの残基である。
【0077】
所定の実施形態では、式I及び/またはVの化合物中のグループAは、アゴメラチン、アミスルプリド、アリプラゾール、カルプラジン、クロザピン、シプロヘプタジン、mCCP、サルポグレラート、リスリド、テガスロド、メタドキシン、及びプロメタジンから選択されるセロトニン5-HT2B受容体アンタゴニストの残基である。所定の実施形態では、式Iの化合物中のグループBは、上の5-HT2B受容体アンタゴニストから選択されるセロトニン5-HT2B受容体アンタゴニストの残基である。
【0078】
所定の実施形態では、式I及び/またはVの化合物中のグループAは、ロルカセリン、バビカセリン、アリピプラゾール、YM-348、PRX-00933、及びメタ-クロロフェニルピペラジンから選択される5-HT2C受容体アゴニストの残基である。所定の実施形態では、式Iの化合物中のグループBは、上の5-HT2C受容体アゴニストから選択される5-HT2C受容体アゴニストの残基である。
【0079】
所定の実施形態では、式I及び/またはVの化合物中のグループAは、本明細書で列挙される任意のセロトニン作動薬から選択されるセロトニン作動薬の残基である。所定の実施形態では、式Iの化合物中のグループBは、本明細書で列挙される任意のセロトニン作動薬から選択されるセロトニン作動薬の残基である。所定の実施形態では、式I及び/またはVの化合物中のグループAは、本明細書で列挙される任意の抗鬱剤から選択される抗鬱剤の残基である。所定の実施形態では、式Iの化合物中のグループBは、本明細書で列挙される任意の抗鬱剤から選択される抗鬱剤の残基である。
【0080】
所定の実施形態では、式I及び/またはVの化合物中のグループBは、本明細書で列挙される任意のアドレナリン作動薬から選択されるアドレナリン作動薬の残基である。所定の実施形態では、式I及び/またはVの化合物中のグループBは、本明細書で列挙される任意のドパミン作動薬から選択されるドパミン作動薬の残基である。所定の実施形態では、式I及び/またはVの化合物中のグループBは、本明細書で列挙される任意の抗不安薬から選択される抗不安薬の残基である。
【0081】
例示的な式Iの化合物には、以下に示されるDipsilocin(商標)のバリアント:
【化20-1】
【化20-2】
【化20-3】

ならびに化合物[Ia]~[In]のいずれかの塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグが含まれるが、これらに限定されない。
【0082】
式Iの他の例示的な化合物には:
【化21-1】
【化21-2】
【化21-3】
【化21-4】
【化21-5】
【化21-6】
【化21-7】
ならびに化合物[IIa]~[IIz]のいずれかの塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグが含まれる。
【0083】
式Iの他の例示的な化合物には:
【化22-1】
【化22-2】
【化22-3】
【化22-4】
【化22-5】
ならびに化合物[IIIa]~[IIIw]のいずれかの塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグが含まれる。
【0084】
いくつかの実施形態では、限定するものではないが、以下を含む式Vの化合物:
【化23】
ならびに化合物[Va]~[Vd]のいずれかの塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグが記載される。
【0085】
いくつかの実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、塩を含む。いくつかの実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、薬学的に許容可能な塩を含む。例示的な塩には、HCl、HI、HBr、HF、アスコルビン酸塩、ヒドロフマル酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩等が含まれるがこれらに限定されない。所定の実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、その遊離塩基形態である。いくつかの実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、塩、例えば、[1:1]塩(例えば、HCl、ヒドロフマル酸塩)または[2:1]塩(例えば、シュウ酸塩、フマル酸塩)を含む。いくつかの実施形態では、[1:1]塩について、式IIまたはIIIの1つの化合物の1つのアンモニウムカチオンは、1つのアニオン(Cl-、I-等)と平衡する。[2:1]塩について、式IIまたはIIIの2つの分子の2つのアンモニウムカチオンは、二酸、例えば、シュウ酸及びフマル酸に由来するジアニオン等のジアニオン性種と平衡する。他の例示的な塩には、式IIまたはIIIの化合物の双性イオン形態、例えば、Rが-P(O)(OH)である場合、R上の-OHが脱プロトン化し、それにより得られた-Oと四級エチルアンモニウム(例えば、-(CHH(CH)とで分子内配位が生じ得るものが含まれる。
【0086】
式IDの他の例示的な化合物には、以下及び表1に記載される式IDdの亜属が含まれる:
【化24】
(式中、
及びW2aは、-CH-であり;
及びZ4aは、それぞれCRであり、ここで、L及びLは、R基を置き換えており;
及びZ5aは、CRであり;
及びZ6aは、CRであり;
及びZ7aは、CRであり;
及びLは、Oであり;
各出現におけるL及びLは、独立して、O、CH、NH、及びSから選択され;
各出現におけるLは、独立して、S及びCHから選択され;
pは、0、1、2、3から選択される整数であり;
n及びqは、それぞれ、0、1、2、3、4、5、及び6から独立して選択される整数である)。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【表1-11】
【表1-12】
【表1-13】
【0087】
組成物及び方法
本明細書で使用される場合、用語「5-HT1A」は、5-HT1A受容体を指す。本明細書で使用される場合、用語「5-HT2A」は、5-HT2A受容体を指す。
【0088】
本明細書で使用される場合、本明細書に開示される化合物に関連して用語「有効量」は、本明細書に開示される障害、疾患もしくは病態、またはその症状を処置または予防することが可能な量を意味する。
【0089】
本明細書で使用される場合、用語「幻覚」(及び関連用語、例えば、「幻覚誘発性」及び「幻覚剤」)は、現実の知覚の性質を有する外部刺激物の非存在下での知覚を指す。いくつかの実施形態では、幻覚は、鮮明で、実質的であり得、外部の客観的空間に位置すると知覚される。本明細書で使用される場合、幻覚は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、固有受容、平衡受容、侵害受容、熱受容及び時間受容を含むがこれらに限定されない任意の感覚モダリティにおいて生じ得る。いくつかの実施形態では、幻覚は、幻視、幻聴、嗅覚幻覚、味覚幻覚、触覚幻覚、固有受容幻覚、平衡受容幻覚、侵害幻覚、熱受容幻覚、時間受容幻覚及びそれらの任意の組み合わせから選択される。いくつかの実施形態では、幻覚は、幻視である。
【0090】
本明細書で使用される場合、用語「予防する」または「予防すること」は、全体的または部分的に、障害、疾患または病態の発症、再発または広がりを遅延させること及び/または除外すること;対象が障害、疾患、または病態を獲得することを阻止すること;または障害、疾患、または病態を獲得する対象のリスクを低減することの方法を意味することを指す。
【0091】
本明細書で使用される場合、用語「処置する」または「処置すること」は、障害、疾患もしくは病態、または障害、疾患、もしくは病態に関連する症状の1つ以上の全体的または部分的な軽減、またはそれらの症状のさらなる進行または悪化の減速または停止、または障害、疾患、もしくは病態自体の原因(複数可)を緩和または根絶することを指す。
【0092】
本開示のさらなる実施形態では、新規化合物及び組成物、ならびにそれを投与する方法が記載される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、本明細書で提供される方法において使用するためのものである。いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書で提供される疾患または障害の1つ以上を処置するための医薬品の調製における本明細書で提供される化合物の使用を提供する。
【0093】
所定の実施形態では、方法は、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及びセロトニン5-HT2Aアゴニストを投与することを含む。任意の特定の理論に縛られることなく、所定の実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及びセロトニン5-HT2Aアゴニストを投与することは、本明細書に記載の病態の1つ以上を予防または処置する際に有効であり得ることが驚くべきことに発見された。所定の実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び幻覚誘発性5-HT2Aアゴニストを投与することは、患者が5-HT2Aアゴニストの幻覚誘発性効果を経験することなく患者を有効に処置し得ることも驚くべきことに発見された。任意の特定の理論によって縛られることを意図していないが、患者は、5-HT2Aアゴニストの投与に典型的に起因する幻覚誘発性兆候を経験することなく治療効果を経験し得るが、その理由は、5-HT1Aアゴニストは、5-HT2A受容体でのそのアゴニズムを有意に改変することなく5-HT2Aアゴニストの幻覚誘発性効果を「消す」ことができるからであると考えられる。いくつかの実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、部分的アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、完全アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、部分的アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、完全アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT1A及び/または5-HT2Aアゴニストは、本明細書における式I及び式Vの化合物から選択され得る。いくつかの実施形態では、5-HT1A及び5-HT2Aアゴニストは、同じ化合物(例えば、式IIまたはIIIの化合物)である。
【0094】
いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Aアゴニストは、同時に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Aアゴニストは、異なる時間で投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Aアゴニストは、同じ組成物において同時に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Aアゴニストは、式Iの化合物の一部として一緒に投与され、ここで、グループAは、5-HT1Aアゴニスト残基(例えば、遊離ヒドロキシル基を介してリンカー「L」に結合した8-OH-DPATまたは6-OH-ブスピロン)であり、グループBは、5-HT2Aアゴニスト残基(例えば、遊離ヒドロキシル基を介してリンカー「L」に結合したサイロシンまたは)である。
【0095】
いくつかの実施形態では、式Iの多脚型(例えば、二量体型)化合物を利用することにより、2つ以上の活性化合物を血液脳関門(BBB)を効率的に通過させて効果的に送達することができるということが驚くべきことに発見された。例えば、いくつかの実施形態では、第1の化合物(例えば、セロトニン作動薬A)と第2の化合物(例えば、活性化合物B)を連結することで、それを必要とする患者に投与した場合、BBB透過、半減期、及び/または標的活性の全体的な効力を高めることができることが驚くべきことに発見された。これは、特定の化合物(例えば、セロトニン作動薬)と他の薬物(例えば、カンナビノイド)の共投与が、結果として生じる当該化合物の治療特性に相乗的な効果をもたらし得るためである。
【0096】
本明細書で定義される場合、「完全アゴニスト」は、その特定の受容体アッセイのために産業で受け入れられている対照化合物(例えば、セロトニン(5-OH-トリプタミン))と比較した場合、関連するセロトニン受容体アゴニストアッセイ(例えば、BRET2、カルシウム動員、ベータ-アレスチン)について少なくとも90%のEmax%を有するアゴニストを意味するものとする。いくつかの実施形態では、「完全アゴニスト」は、少なくとも90、少なくとも91、少なくとも92、少なくとも93、少なくとも94、少なくとも95、少なくとも96、少なくとも97、少なくとも98、または少なくとも99%のEmax%を示すであろう。また、本明細書で定義される場合、「部分的アゴニスト」は、その特定の受容体アッセイのために産業で受け入れられている対照化合物(例えば、セロトニン(5-OH-トリプタミン))と比較した場合、関連するセロトニン受容体について90%未満のEmax%を有するアゴニストを意味するものとする。いくつかの実施形態では、「部分的アゴニスト」は、85、80、75、70、65、60、55、50、45、40、35、30、25、20、15、10%未満、またはさらに5%未満のEmax%を示すであろう。いくつかの実施形態では、部分的アゴニストは、約0.1~約89.9%、such as約1~約89、約5~約85、約50~約88、約40~約85、約35~約75、約25~約65、または約20~約55%のEmax%を示すであろう。
【0097】
いくつかの実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、本明細書で使用される場合、ブスピロン(8-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-イル)ブチル]-8-アザスピロ[4.5]デカン-7,9-ジオン)またはそのエノラート(エノールアルコール)等価物、5-OH-ブスピロン、6-OH-ブスピロン、タンドスピロン((1R,2R,6S,7S)-4-{4-[4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル]ブチル}-4-アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-3,5-ジオン)、ゲピロン(4,4-ジメチル-1-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-イル)ブチル]ピペリジン-2,6-ジオン)、アルネスピロン((+)-4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-イル]-プロピルアミノ]ブチル]-8-アザスピロ[4.5]デカン--7,9-ジオン)、ビノスピロン(8-[2-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-2-イルメチルアミノ)エチル]-8-アザスピロ[4.5]-デカン-7,9-ジオン)、イプサピロン(9,9-ジオキソ-8-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-イル)ブチル]-9.ラムダ.6-チア-8-アザビシクロ[4.3.0]ノナ-1,3,5-トリエン-7-オン)、ペロスピロン(3aR,7aS)-2-{4-[4-(1,2-ベンゾイソチアゾール-3-イル)ピペラジン-1-イル]ブチル}ヘキサヒドロ-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン、ベフィラドール(F-13,640)(3-クロロ-4-フルオロフェニル-[4-フルオロ-4-([(5-メチルピリジン-2-イル)メチルアミノ]メチル)ピペリジン-1-イル]メタノン、レピノタン((R)-(-)-2-[4-[(クロマン-2-イルメチル)-アミノ]-ブチル]-1,1-ジオキソ-ベンゾ[d]イソチアゾロン)、ピクロゾタン(3-クロロ-4-[4-[4-(2-ピリジニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-1-イル]ブチル]-1,4--ベンゾキサゼピン-5(4H)-オン)、オセモゾタン(5-(3-[((2S)-1,4-ベンゾジオキサン-2-イルメチル)アミノ]プロポキシ)-1,3-ベンゾジオキソール)、フレシノキサン(4-フルオロ-N-[2-[4-[(3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-8-イル]ピペラジン-1-イル]エチル]ベンズアミド)、フリバンセリン(1-(2-{4-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-イル}エチル)-1,3-ジヒドロ-2H--ベンゾイミダゾール-2-オン)、8-OH-DPAT(7-(ジプロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オール)、及びサリゾタン(EMD-128,130)(1-[(2R)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-2-イル]-N-([5-(4-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル]メチル)メタンアミン)、式IIもしくはIIIの化合物、またはそのプロドラッグ、塩、もしくは誘導体から選択される。
【0098】
いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Aアゴニストは、同時に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Aアゴニストは、異なる時間で投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Aアゴニストは、順次に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニストが1番目に投与され、5-HT2Aアゴニストが2番目に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニストは、5-HT1Aアゴニストの投与から約30分~約12時間後、例えば、約1時間~約6時間後に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Aアゴニストは、同じ組成物において同時に投与される。いくつかの実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、ブスピロン、5-OH-ブスピロン、6-OH-ブスピロン、及び8-OH-DPATから選択される。いくつかの実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、ブスピロンである。いくつかの実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、例えば、式IEの化合物及び式Vの化合物等の式Iの化合物から選択される。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、幻覚誘発性である。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、非幻覚誘発性である。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、例えば、式IEの化合物及び式Vの化合物等の式Iの化合物から選択される。
【0099】
いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニスト及び5-HT1Aアゴニストは、同じ化合物を含み得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の式II及びIIIの化合物は、5-HT1A受容体及び5-HT2A受容体アゴニストの両方として作用し得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、5-HT1A及び5-HT2Aの両方に対する完全アゴニストである。
【0100】
いくつかの実施形態では、5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Aアゴニストは、5-HT1A受容体及び5-HT2A受容体それぞれに対する完全アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、5-HT2Aアゴニストが5-HT2A受容体を活性化する場合に示すものよりも高いレベルの、5-HT1A受容体を活性化するためのモル濃度効力(すなわち、より低いEC50)を示す。任意の特定の科学的理論に縛られることなく、所定の実施形態では、5-HT1A及び5-HT2Aについてのアゴニスト(但し、5-HT1Aについてより高いモル濃度効力を示す)である化合物は、非幻覚誘発性5-HT2A調節を必要とする/所望とする患者にとって有用であり得るが驚くべきことに発見された。他の実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、部分的アゴニスト(例えば、ブスピロン)であり、5-HT2Aアゴニストは、5-HT1A受容体及び5-HT2A受容体についてそれぞれ完全アゴニストである。他の実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、部分的アゴニスト(例えば、ブスピロン)であり、5-HT2Aアゴニストは、5-HT1A受容体及び5-HT2A受容体についてそれぞれ部分的アゴニストである。
【0101】
所定の実施形態では、5-HT1A受容体の調節を含む非幻覚誘発性治療的処置レジメンを介して疾患または障害を処置、予防、改善、または治癒するための方法が記載される。所定の実施形態では、方法は、5-HT1A受容体の調節に関連する疾患または病態のための処置を必要とする対象を同定すること;式I(例えば、式IE)及び/または式Vの化合物を選択すること;ならびに処置を必要とする対象に化合物を投与することを含み、化合物は、5-HT1A受容体及び5-HT2A受容体の両方で活性を調節する。所定の実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、5-HT1A受容体の完全アゴニストである。所定の実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、5-HT1A受容体及び5-HT2A受容体の両方に対する完全アゴニストである。所定の実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、5-HT1A受容体に対する部分的アゴニスト及び5-HT2A受容体に対する完全アゴニストである。所定の実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、5-HT1A受容体に対する部分的アゴニスト及び5-HT2A受容体に対する部分的アゴニストである。所定の実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、5-HT2A受容体と比較した場合、5-HT1A受容体に対してより高いモル濃度効力(より低いEC50)を示す。
【0102】
所定の実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、約100nM未満、例えば、約75nm未満、約50nm未満、約25nm未満、約15nm未満、約10nm未満、または約5nm未満の5-HT1A受容体を活性化するためのEC50を有する。所定の実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、約100nM未満、例えば、約75nm未満、約50nm未満、約25nm未満、約15nm未満、約10nm未満、または約5nm未満の5-HT2A受容体を活性化するためのEC50を有する。所定の実施形態では、5-HT1Aアゴニストは、約0.01nM~約100nM、例えば、約0.05~約50nm、約0.1~約25nM、または約0.5~約10nMの5-HT1A受容体を活性化するためのEC50を示す。所定の実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、約0.01nM~約100nM、例えば、約0.05~約50nm、約0.1~約25nM、または約0.5~約10nMの5-HT2A受容体を活性化するためのEC50を有する。所定の実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、約5nM~約75nM、例えば、約10~約60nm、約15~約50nM、または約20~約40nMの5-HT2A受容体を活性化するためのEC50を有する。いくつかの実施形態では、5-HT1Aアゴニスト/5-HT2Aアゴニストは、約1:2~約1:100、例えば、約1:5~約1:50または約1:10~約1:40の範囲の5-HT1A受容体:5-HT2A受容体のEC50比を示す。いくつかの実施形態では、式Iの化合物の活性薬物(例えば、それぞれグループAの第1の活性化合物及びグループBの第2の活性化合物)は、独立して、当該化合物が遊離したとき(例えば、in vivo)、約1:2~約1:100、例えば、約1:5~約1:50または約1:10~約1:40の範囲の5-HT1A受容体:5-HT2A受容体のEC50比を示す。完全対部分的アゴニズム(Emax%)及びモル濃度効力(EC50)を決定するための関連試験パラメータには、当業者に知られているもの、例えば、以下の生物学的実施例にさらに記載される5-HT機能性アッセイが含まれる。
【0103】
いくつかの実施形態では、新規化合物及び組成物、ならびにそれを投与する方法も記載される。所定の実施形態では、方法は、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及びセロトニン5-HT2Bアンタゴニストを投与することを含む。任意の特定の理論に縛られることなく、所定の実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及びセロトニン5-HT2Bアンタゴニストを投与することは、本明細書に記載の病態の1つ以上を予防または処置する際に有効であり得ることが驚くべきことに発見された。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及びセロトニン5-HT2Bアンタゴニストを投与することは、セロトニン5-HT2B誘導心臓毒性(例えば、心臓弁線維症及び肥大)も低減しながら患者を有効に処置し得ることが驚くべきことに発見された。所定の実施形態では、セロトニン5-HT2Bアンタゴニスト及び5-HT2Aアゴニストを投与することは、患者が幻覚誘発性5-HT2Aアゴニストに関連し得る幻覚誘発性を経験することなく、本明細書に記載される患者を処置するために安全かつ有効に使用され得ることも驚くべきことに発見された。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、完全アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、部分的アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT2Bアンタゴニストは、完全アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT2Bアンタゴニストは、部分的アンタゴニストである。
【0104】
例示的なセロトニン5-HT2B受容体アンタゴニストには、アゴメラチン、アミスルプリド、アリプラゾール、カルプラジン、クロザピン、シプロヘプタジン、mCCP、サルポグレラート、リスリド、テガスロド、メタドキシン、及びプロメタジンが含まれるがこれらに限定されない。所定の実施形態では、5-HT2Bアンタゴニストは、5-HT1A及び5-HT2A等の他のセロトニン5-HTタイプ受容体サブタイプのいずれかでアンタゴニストではない。所定の実施形態では、5-HT2B受容体アンタゴニストはまた、5-HT1A及び/または5-HT2A受容体で完全または部分アゴニストとなる。
【0105】
いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Bアンタゴニストは、同時に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Bアンタゴニストは、異なる時間で投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Bアンタゴニストは、同じ組成物において同時に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Bアンタゴニストは、式Iの化合物の一部として一緒に投与され、ここで、グループAは、5-HT2Bアンタゴニスト残基であり、グループBは、5-HT2Aアゴニスト残基(例えば、遊離ヒドロキシル基を介してリンカー「L」に結合したサイロシン)である。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT1Aアゴニスト及び5-HT2Bアンタゴニストは、順次に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Bアンタゴニストが1番目に投与され、5-HT2Aアゴニストが2番目に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニストは、5-HT2Bアンタゴニストの投与から約30分~約12時間後、例えば、約1時間~約6時間後に投与される。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、幻覚誘発性である。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、非幻覚誘発性である。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、例えば、式IE及び式Vの化合物等の式Iの化合物から選択される。
【0106】
いくつかの実施形態では、新規化合物及び組成物、ならびにそれを投与する方法も記載される。所定の実施形態では、方法は、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及びセロトニン5-HT2Cアゴニストを投与することを含む。任意の特定の理論に縛られることなく、所定の実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及びセロトニン5-HT2Cアゴニストを投与することは、本明細書に記載の病態の1つ以上を予防または処置する際に有効であり得ることが驚くべきことに発見された。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及びセロトニン5-HT2Cアゴニストを投与することは、5-HT2Aアゴニストに典型的に付随する幻覚誘発性「トリップ」も低減または排除しながら患者を有効に処置し得ることが驚くべきことに発見された。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、完全アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、部分的アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT2Cアゴニストは、完全アゴニストである。いくつかの実施形態では、5-HT2Cアゴニストは、部分的アゴニストである。
【0107】
例示的なセロトニン5-HT2C受容体アゴニストには、ロルカセリン、バビカセリン、アリピプラゾール、YM-348、PRX-00933、及びメタ-クロロフェニルピペラジンが含まれるが、これらに限定されない。所定の実施形態では、5-HT2Cアゴニストは、5-HT1A及び5-HT2B等の他のセロトニン5-HTタイプ受容体サブタイプのいずれかでアゴニストではない。所定の実施形態では、5-HT2C受容体アゴニストは、5-HT1A及び/または5-HT2B受容体において不活性であるか、または部分的アゴニストであるのみである。
【0108】
いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Cアゴニストは、同時に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Cアゴニストは、異なる時間で投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Cアゴニストは、同じ組成物において同時に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Cアゴニストは、式Iの化合物の一部として一緒に投与され、ここで、グループAは、5-HT2Cアゴニスト残基であり、グループBは、5-HT2Aアゴニスト残基(例えば、遊離ヒドロキシル基を介してリンカー「L」に結合したサイロシン)である。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Cアゴニストは、順次に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Cアゴニストが1番目に投与され、5-HT2Aアゴニストが2番目に投与される。いくつかの実施形態では、セロトニン5-HT2Aアゴニストは、5-HT2Cアゴニストの投与から約30分~約12時間後、例えば、約1時間~約6時間後に投与される。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、幻覚誘発性である。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、非幻覚誘発性である。いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニストは、例えば、式IE及び式Vの化合物等の式Iの化合物から選択される。
【0109】
いくつかの実施形態では、5-HT2Aアゴニスト及び5-HT2Cアゴニストは、同じ化合物を含み得る。いくつかの実施形態では、式Iの化合物(例えば、式IEの化合物)及び式Vは、5-HT2C及び5-HT2A受容体アゴニストの両方として作用し得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、5-HT2A及び5-HT2Cの両方に対する完全アゴニストである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、5-HT2Aにおいて部分的アゴニストとして作用し、5-HT2Cにおいて完全アゴニストとして作用する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、5-HT2A及び5-HT2Cの両方に対する部分的アゴニストである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、5-HT2A及び5-HT2Cにおいてアゴニストとして作用するが、5-HT2B受容体においては部分的アゴニスト(または不活性)のみである。
【0110】
本明細書に記載の化合物についての所定の実施形態では、出願人は、X及び/またはYについてのアルキル基のサイズ及び特質が、そのような化合物の代謝に劇的に影響を及ぼし得ることを発見した。例えば、5-MeO-ジメチルトリプタミン(5-MeO-DMT)及びジメチルトリプタミン(DMT)等の化合物は、モノアミンオキシダーゼ(MAO)酵素によるメチルアミノ基の急速な代謝により、経口投与で不活性であることが理論づけられている。他方で、サイロシン(4-OH-ジメチルトリプタミン)の経口安定性は、4-OH基とジメチルアミノ基との間の分子内配位(水素結合)に大きく起因し、これは、急速なMAO分解を有効に遮断/阻害することも理論づけられている。
【0111】
任意の特定の科学的理論に縛られることなく、出願人は、アルキル基X及び/またはYを置換基、例えば、重水素及びフッ素で置換することが、4位で水素結合供与体(例えば、-OH)の非存在下であってもそれらの基のMAO分解の阻害を補助し得ることを驚くべきことに見出した。また、または代替手段において、出願人は、X及び/またはYのために非メチルアルキル基、例えば、エチルまたはn-プロピルを使用することがまた、経口投与で急速なMAO代謝を減速させ、または阻害し得ることを発見した。これにより、ひいては、特別な製剤化手順(例えば、MAO阻害剤を含有する投薬)も、いくつかの場合では基礎化合物の特性に負の影響(例えば、5-HT1A及び/または5-HT2Aアゴニズムの低減)を与え得る4位での水素結合形成供与体の存在も必要としない非常に活性なセロトニン作動薬である経口で利用可能な式I及び/または式Vの化合物の調製が可能となる。
【0112】
いくつかの実施形態では、出願人はまた、本明細書に記載の化合物のアルファ-重水素化(R及び/またはR3’が重水素である)が、それらの化合物の薬物動態を劇的に改善し得ることを驚くべきことに発見した。任意の特定の科学的理論に縛られることなく、より重い重水素同位体は、それらの化合物の酵素代謝を妨害すると考えられる。しかしながら、いくつかの実施形態では、例えば、望ましくない様式で化合物の薬物動態プロファイル(例えば、大幅に延長した半減期)をさらに改変し得る、X及びYについての基についての重水素化種またはベータ位置(すなわち、W)での重水素化をさらに含め、化合物を「過度に重水素化」することは望ましくない場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、出願人は、最小の重水素化が、所望の薬物動態アウトカムを達成するために使用され得ることを発見した。例えば、いくつかの実施形態では、アルファ位置(すなわち、RまたはR3’)での単一の重水素原子は、所望の薬物動態プロファイルを大幅に向上させ得る。これは、部分的に、化合物を代謝する酵素の能力(例えば、MAO分解の妨害及び/または代謝プロセス中に酵素がアルファ位置を酸化する能力)に影響を与える重水素化によるアルファ位置での立体中心の生成に起因し得ると理論づけられる。
【0113】
一実施形態では、本明細書に記載の化合物、方法、及び薬学的組成物は、治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物を投与することによって神経伝達物質受容体の活性を調節するために使用される。方法には、本明細書で論述されるもの等の精神障害を予防または処置するための治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物の投与が含まれる。本明細書に記載の化合物は、そのままでまたは本明細書で論述されるように式I及び/または式Vの化合物を含む薬学的組成物として投与され得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、精神障害を予防及び/または処置するために使用され得る。本開示は、本明細書で論述される例示的な実施形態を含む、治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物を必要とする対象に投与することによって精神障害を予防及び/または処置するための方法を提供する。精神障害は、鬱病;精神病性障害;統合失調症;統合失調様障害(急性統合失調症エピソード);統合失調感情障害;双極I型障害(躁病、躁病障害、躁鬱病);双極性II型障害;大鬱病性障害;精神病性特徴を伴う大鬱病性障害(精神病性鬱病);妄想障害(パラノイア);共有精神病性障害(共有パラノイア障害);短期精神病性障害(他の及び特定不能反応精神病);他に特定されない精神病性障害(特定不能精神病);パラノイドパーソナリティ障害;統合失調質パーソナリティ障害;統合失調症型パーソナリティ障害;不安障害;社交不安障害;物質誘導不安障害;場面緘黙症;パニック障害;パニック発作;広場恐怖症;注意欠陥症候群;心的外傷後ストレス障害(PTSD);月経前不快気分障害(PMDD)、及び月経前症候群(PMS)から選択され得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、脳障害を予防及び/または処置するために使用され得る。本開示は、上で論述される例示的な実施形態を含む、治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物を必要とする対象に投与することによって脳障害を予防及び/または処置するための方法を提供する。脳障害は、ハンチントン病、アルツハイマー病、認知症、及びパーキンソン病から選択され得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、発達障害、せん妄、認知症、健忘障害及び他の認知障害、体細胞病態による精神障害、薬物関連障害、統合失調症及び他の精神病性障害、気分障害、不安障害、身体型障害、虚偽性障害、解離性障害、摂食障害、睡眠障害、衝動制御障害、調整障害、またはパーソナリティ障害を予防及び/または処置するために使用され得る。本開示は、上で論述される例示的な実施形態を含む、治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物を必要とする対象に投与することによってこれらの障害を予防及び/または処置するための方法を提供する。
【0117】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、炎症及び/または疼痛、例えば、炎症性骨格または筋肉疾患または病態に関連する炎症及び/または疼痛等を予防及び/または処置するために使用され得る。したがって、本開示は、上で論述される例示的な実施形態を含む、治療的有効量の式I及び/または 式Vの化合物を必要とする対象に投与することによって炎症及び/または疼痛を予防及び/または処置するための方法に関する。一般的に言えば、処置可能な「疼痛」には、侵害性、神経性、及び混合型が含まれる。本開示の方法は、いくつかの場合では急性または慢性の腫れ、疼痛、赤み、温度上昇、または機能の喪失によって特性化される炎症の局在化兆候を処置することを含むがこれらに限定されない、炎症に関連する症状を低減または軽減し得る。本開示の方法は、様々な重症度、すなわち、軽度、中等度及び重度の疼痛、急性疼痛及び慢性疼痛の疼痛を低減することを含むがこれらに限定されない、疼痛の原因にかかわらない疼痛の症状を低減または軽減し得る。本開示の方法は、炎症、例えば、関節リウマチによって引き起こされる関節痛、筋肉痛、腱痛、火傷痛、及び疼痛を処置する際に有効である。処置され得る骨格または筋肉疾患または病態には、筋骨格捻挫、筋骨格歪み、腱障害、末梢神経根障害、変形性関節症、関節変形疾患、リウマチ性多発筋痛、若年性関節炎、痛風、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、全身性エリテマトーデス、肋軟骨炎、腱炎、滑液包炎、例えば、一般的外側上顆炎(テニス肘)、内側上顆炎(野球肘)及び転子滑液包炎、側頭下顎骨関節症候群、ならびに線維筋痛が含まれるがこれらに限定されない。
【0118】
他の実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、式I及び/または式Vの化合物を含む、本明細書に記載の化合物を含む製剤で神経伝達物質受容体の活性を制御することを含む。一実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、セロトニン作動薬(グループA)及び第2の活性化合物(グループB)を含み得る、式I及び/または式Vの少なくとも1つの化合物を含む第1の投薬製剤を投与することを含む。一実施形態では、第2の活性化合物は、神経伝達物質活性調節剤(例えば、第2のセロトニン作動薬)を含む。一実施形態では、第2の活性化合物は、少なくとも1つのカンナビノイド、少なくとも1つのテルペン、または第2のセロトニン作動薬を含む。
【0119】
本開示は、有効量の式I及び/または式Vの化合物ならびに賦形剤を含む、それらから本質的になる、またはそれらからなる組成物に関する。用語「組成物」及び「製剤」は、本明細書で互換的に使用される。他の実施形態は、治療的有効量の式I及び/または式Vの化合物(上で論述されるものを含む)、ならびに薬学的に許容可能な賦形剤(薬学的に許容可能な担体としても知られている)を含む、それらから本質的になる、またはそれらからなる薬学的組成物に関する。上で論述されるように、式I及び/または式Vの化合物は、例えば、精神障害、脳障害、疼痛及び炎症ならびに他の障害、例えば、上で論述されるものを予防及び/または処置するために治療的に有用であり得る。
【0120】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物は、少なくとも1つの式Iの化合物を含み得、それ自体が、セロトニン作動薬を含む第1の活性化合物の残基と、第2のセロトニン作動薬、カンナビノイド、テルペン、またはMAO阻害剤のうちの少なくとも1つから選択される第2の活性化合物の残基とを含む。所定の実施形態では、第2の化合物は、天然源、例えば、真菌(例えば、シビレタケ;ヤマブシタケ(テルペン、例えば、エリナシン及びヘリセノンを含有する))及び植物(例えば、アサ)に由来し得る。したがって、所定の実施形態では、第2の化合物は、真菌または植物物質に由来し、またはそれから抽出され得、これは、当該第2の化合物が、源となった抽出された手法に応じて「精製される」場合があり、またはされない場合があることを意味する。
【0121】
本開示の文脈内で、用語「精製された」は、他の化合物または物質、例えば、植物または真菌物質、例えば、タンパク質、キチン、セルロース、または水から分離されたことを意味する。一実施形態では、用語「精製された」は、他の物質を実質的に含まない化合物を指す。一実施形態では、用語「精製された」は、第2の化合物を実質的に含まない化合物(例えば、分割後に99%のエナンチオマー余剰を示す式I及び/または式Vのエナンチオマー化合物)を指す。一実施形態では、用語「精製された」は、生物学的物質、例えば、カビ、真菌、植物物質、または細菌を実質的に含まない化合物を指す。
【0122】
一実施形態では、用語「精製された」は、結晶化された化合物または組成物を指す。一実施形態では、用語「精製された」は、例えば、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー(例えば、LC、HPLC等)等によってクロマトグラフィーされた化合物または組成物を指す。一実施形態では、用語「精製された」は、蒸留された化合物または組成物を指す。一実施形態では、用語「精製された」は、昇華された化合物または組成物を指す。一実施形態では、用語「精製された」は、結晶化、クロマトグラフィー、蒸留、及び昇華から選択される2つ以上の工程に供された化合物または組成物を指す。
【0123】
一実施形態では、用語「精製された」は、約80%~約100%の範囲の純度を有する化合物を指し、化合物が組成物の総質量の約80%~約100%を構成することを意味する。一実施形態では、用語「精製された」は、約90%~約100%の範囲の純度を有する化合物を指し、化合物が組成物の総質量の約90%~約100%を構成することを意味する。一実施形態では、用語「精製された」は、約95%~約100%の範囲の純度を有する化合物を指し、化合物が組成物の総質量の約95%~約100%を構成することを意味する。一実施形態では、用語「精製された」は、約99%~約100%純粋の範囲の純度を有する化合物を指し、化合物が組成物の総質量の約99%~約100%を構成することを意味する。一実施形態では、用語「精製された」は、約99.9%~約100%の範囲の純度を有する化合物を指し、化合物が組成物の総質量の約99.9%~約100%を構成することを意味する。
【0124】
本明細書で使用される場合、用語「特定の比」は、別の化合物(複数可)の量に対するある化合物の量を指す。一実施形態では、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンに対する4-アセトキシ-3-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-ベンゾ[b]チオフェン)の約1:1の比が存在する。一実施形態では、化合物の特定の比は、同じ単位、例えば、グラム、キログラム、ポンド、オンス等によって測定される。一実施形態では、化合物の特定の比は、モル、すなわち、モル濃度割合またはモル比で測定される。
【0125】
本明細書で使用される場合、用語「特定の量」は、化合物または化合物の量を指す。一実施形態では、特定の量は、サンプル内の2つの化合物の組み合わせた量である。一実施形態では、特定の量は、乾燥重量によって測定される。一実施形態では、特定の量は、1、2、3、または4桁の有効数字を有する。
【0126】
本明細書にはまた、式I及び/または式Vの化合物ならびに追加の化合物を含む組成物が開示される。一実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約10:1~約1:10の範囲である、式I及び/または式Vの化合物(例えば、5-HT2A受容体アゴニスト)と追加の化合物(例えば、5-HT1A受容体アゴニスト)とのモル比を含む。一実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約100:1~約1:100の範囲である、式I及び/または式Vの化合物と追加の化合物とのモル比を含む。一実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1,000:1~約1:1,000の範囲である、式I及び/または式Vの化合物と追加の化合物とのモル比を含む。一実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約10,000:1~約1:10,000の範囲である、式I及び/または式Vの化合物と追加の化合物とのモル比を含む。
【0127】
本開示の文脈内で、別途特定されない限り、本明細書に記載のセロトニン作動性化合物(例えば、トリプタミン化合物)は、状況、例えば、溶液または組成物のpHに応じて、それらのプロトン化または脱プロトン化(塩または遊離塩基)形態またはそれらの混合物で存在し得る。しかしながら、所定の実施形態では、本明細書に記載のセロトニン作動性化合物は、脂溶性であり、これは、それらが脂質及び脂肪と組み合わさる傾向があり、動物またはヒトの身体における生物学的膜(例えば、血液脳関門)を容易に通過し得ることを意味する。所定の実施形態では、遊離塩基形態のセロトニン作動性化合物は、脂溶性である。
【0128】
本明細書で使用される場合、用語「塩」は、中和されたイオン性化合物を指す。一実施形態では、塩は、酸及び塩基の中和から形成される。一実施形態では、塩は、電気的に中性である。
【0129】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1のカンナビノイドを投与することを含む。一実施形態では、第1のカンナビノイドは、第1の精製されたカンナビノイドである。
【0130】
本明細書で使用される場合、用語「カンナビノイド」は、アサ属の植物に一般的に見られる分子のクラスからの化合物及びそれらの誘導体を指す。一実施形態では、カンナビノイドは、動物に対して内因性、すなわち、内因性カンナビノイドである。一実施形態では、カンナビノイドは、植物、例えば、アサ属の植物、例えば、フィトカンナビノイドに由来する。一実施形態では、カンナビノイドは、実験室で人工的に作製される、すなわち、合成カンナビノイドである。多くのカンナビノイドは、それらの化学名における「カンナビ」という文字によって特定され得る。アサから単離された少なくとも113種の異なるカンナビノイドが存在し、様々な(同様及び異なる)効果を示す。
【0131】
本開示の文脈内のカンナビノイドの例には、以下の分子:カンナビクロメン(CBC)、カンナビクロメン酸(CBCA)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビクロメバリン酸(CBCVA)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビシクロ酸(CBLA)、カンナビシクロバリン(CBLV)、カンナビジオール(CBD)、カンナビジオールモノメチルエーテル(CBDM)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビジオルコール(CBD-C1)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビジバリン酸(CBDVA)、カンナビエルソイン酸B(CBEA-B)、カンナビエルソイン(CBE)、カンナビエルソイン酸A(CBEA-A)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビゲロール酸(CBGA)、カンナビゲロール酸モノメチルエーテル(CBGAM)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロバリン酸(CBGVA)、カンナビノジオール(CBND)、カンナビノジバリン(CBDV)、カンナビノール(CBN)、カンナビノールメチルエーテル(CBNM)、カンナビノール-C2(CBN-C2)、カンナビノール-C4(CBN-C4)、カンナビノール酸(CBNA)、カンナビオルクール(CBN-C1)、カンナビバリン(CBV)、カンナビトリオール(CBT)、カンナビトリオールバリン(CBTV)、10-エトキシ-9-ヒドロキシ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、カンナビシトラン(CBT)、カンナビリプソール(CBR)、8,9-ジヒドロキシ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、デルタ-8-テトラヒドロカンナビノール(.デルタ.8-THC)、デルタ-8-テトラヒドロカンナビノール酸(.デルタ.8-THCA)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール-C4(THC-C4)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸A(THCA-A)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸B(THCA-B)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸-C4(THCA-C4)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビオルコール(THC-C1)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビオルコール酸(THCA-C1)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビバリン酸(THCVA)、10-オキソ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール(OTHC)、カンナビクロマノン(CBCF)、カンナビフラン(CBF)、カンナビグレンドール、デルタ-9-cis-テトラヒドロカンナビノール(cis-THC)、トリヒドロキシ-デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(トリOH-THC)、デヒドロカンナビフラン(DCBF)、及び3,4,5,6-テトラヒドロ-7-ヒドロキシ-アルファ-アルファ-2-トリメチル-9-n-プロピル-2,6-メタ-ノ-2H-1-ベンゾキソシン-5-メタノールが含まれる。
【0132】
一実施形態では、用語「カンナビノイド」は、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、及びCBGVAから選択される化合物を指す。
【0133】
本開示の文脈内で、用語「THC」は、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノールの任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、THC残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0134】
本開示の文脈内で、用語「THCA」は、テトラヒドロカンナビノール酸の任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、THCA残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0135】
本開示の文脈内で、用語「THCV」は、デルタ-9-テトラヒドロカンナビバリンの任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、THCV残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0136】
本開示の文脈内で、用語「THCVA」は、デルタ-9-テトラヒドロカンナビバリン酸の任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、THCVA残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0137】
本開示の文脈内で、用語「CBC」は、カンナビクロメンの任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBC残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0138】
本開示の文脈内で、用語「CBCA」は、カンナビクロメン酸の任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBCA残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0139】
本開示の文脈内で、用語「CBCV」は、カンナビクロメバリンの任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBCV残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0140】
本開示の文脈内で、用語「CBCVA」は、カンナビクロメバリン酸の任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBCVA残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0141】
本開示の文脈内で、用語「CBD」は、カンナビジオールの任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBD残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0142】
本開示の文脈内で、用語「CBDA」は、カンナビジオール酸の任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBDA残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0143】
本開示の文脈内で、用語「CBDV」は、カンナビジバリンの任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBDV残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0144】
本開示の文脈内で、用語「CBDVA」は、カンナビジバリン酸の任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBDVA残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0145】
本開示の文脈内で、用語「CBG」は、カンナビゲロールの任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBG残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0146】
本開示の文脈内で、用語「CBGA」は、カンナビゲロール酸の任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBGA残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0147】
本開示の文脈内で、用語「CBGV」は、カンナビゲロバリンの任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBGV残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0148】
本開示の文脈内で、用語「CBGVA」は、カンナビゲロバリン酸の任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式Iの化合物は、CBGVA残基(すなわち、グループB)及びサイロシン等のセロトニン作動薬(すなわち、グループA)を含み得る。
【0149】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、式Iの化合物を含み、ここで、化合物は、第1のカンナビノイド化合物(グループA)及び第2のカンナビノイド化合物(グループB)を含む。一実施形態では、カンナビノイドは、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、及びCBGVAから選択される。
【0150】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、式Iの化合物を投与することを含み、化合物は、テルペノイド残基(グループB)及びサイロシン等の第1のセロトニン作動薬(グループA)を含む。
【0151】
本明細書で使用される場合、用語「テルペン」は、しばしば5炭素イソプレン単位から生合成される化合物の大きなクラスに属する化合物を指す。一実施形態では、テルペンは、植物、例えば、針葉樹、アサ、バジル等から単離される。一実施形態では、テルペンは、昆虫、例えば、シロアリまたはアゲハチョウによって生成される。一実施形態では、テルペンは、揮発性化合物である。一実施形態では、テルペンは、臭気を生成する。一実施形態では、テルペンは、天然樹脂の主要な成分、例えば、樹脂から生成されたテレビン油である。一実施形態では、テルペンは、分子式Cを有する、イソプレンの単位に生合成的に由来する。一実施形態では、テルペンの分子式は、(C(式中、nは、連結されたイソプレン単位の数、例えば、1~5である)の倍数である。
【0152】
本開示の文脈内で、テルペンが化学的に、例えば、炭素骨格の酸化または転位によって修飾される場合、得られる化合物は、「テルペノイド」と称される。関連する技術分野において、テルペノイドは、時にイソプレノイドと称される。
【0153】
一実施形態では、テルペンは、植物及び/または花からの精油の主な構成要素(複数可)である。精油は、香料、医薬、及び代替医薬、例えば、アロマセラピーにおいて芳香剤として広く使用されている。
【0154】
一実施形態では、テルペンは、化合物におけるイソプレン(C)単位の数に従って分類される(例えば、モノテルペン(C1016)、セスキテルペン(C1524)、ジテルペン(C2032)、トリテルペン(C3048)、またはテトラテルペン(C4064))。
【0155】
本開示の文脈内のテルペンの例には、アセトアニソール、アセチルセドレン、アネトール、アニソール、ベンズアルデヒド、酢酸ボルニル、ボルネオール、カジネン、カフェストール、コーヒー酸、カンフェン、カンファー、カプサイシン、カレン、カロテン、カルバクロール、カルボン、アルファ-カリオフィレン、ベータ-カリオフィレン、カリオフィレンオキシド、セドレン、セドレンエポキシド、セカナール、セドロール、センブレン、シンナムアルデヒド、桂皮酸、シトロネラール、シトロネロール、シメン、エイコサン、エレメン、エストラゴール、酢酸エチル、エチルシンナメート、エチルマルトール、ユーカリプトール/1,8-シネオール、オイデスモール、オイゲノール、ユーフォル、ファルネセン、ファルネソール、フェンコン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、グアイア-1(10),11-ジエン、グアヤコール、グアイオール、グアイエン、グルジュネン、ヘルニアリン、ヘキサンアルデヒド、ヘキサン酸、フムレン、イオノン、イプスジエノール、イソアミルアセテート、イソアミルアルコール、イソアミルフォルメート、イソボルネオール、イソミルセノール、イソプレン、イソプレゴール、イソ吉草酸、ラバンジュロール、リモネン、ガンマ-リノレン酸、リナロール、ロンギホレン、リコペン、メントール、酪酸メチル、3-メルカプト-2-メチルペンタナール、ベータ-メルカプトエタノール、メルカプト酢酸、サリチル酸メチル、メチルブテノール、メチル-2-メチルバレレート、メチルチオブチレート、ベータ-ミルセン、ガンマ-ムウロレン、ネペタラクトン、ネロール、ネロリドール、ネリルアセテート、ノナンアルデヒド、ノナン酸、オシメン、オクタナール、オクタン酸、酪酸ペンチル、フェランドレン、フェニルアセトアルデヒド、フェニル酢酸、フェニルエタンチオール、フィトール、ピネン、プロパンチオール、プリスチメリン、プレゴン、レチノール、ルチン、サビネン、スクアレン、タキサジエン、ターピネオール、テルピン-4-オール、テルピノレン、ツジョン、チモール、ウンベリフェロン、ウンデカナール、ベルドキサン、及びバニリンが含まれる。
【0156】
一実施形態では、精製されるテルペンは、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、ターピネオール、テルピノレン、及びバレンセンから選択される。
【0157】
本開示の文脈内で、用語「酢酸ボルニル」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、酢酸ボルニル残基を含む。
【0158】
本開示の文脈内で、用語「アルファ-ビサボロール」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、アルファ-ビサボロール残基を含む。
【0159】
本開示の文脈内で、用語「ボルネオール」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ボルネオール残基を含む。
【0160】
本開示の文脈内で、用語「カンフェン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、カンフェン残基を含む。
【0161】
本開示の文脈内で、用語「カンファー」は、その任意の異性体的、構造的及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、カンファー残基を含む。
【0162】
本開示の文脈内で、用語「カレン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、カレン残基を含む。
【0163】
本開示の文脈内で、用語「ベータ-カリオフィレン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ベータ-カリオフィレン残基を含む。
【0164】
本開示の文脈内で、用語「セドレン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、セドレン残基を含む。
【0165】
本開示の文脈内で、用語「シメン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、シメン残基を含む。
【0166】
本開示の文脈内で、用語「エレメン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、エレメン残基を含む。
【0167】
本開示の文脈内で、用語「ユーカリプトール」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ユーカリプトール残基を含む。
【0168】
本開示の文脈内で、用語「オイデスモール」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、オイデスモール残基を含む。
【0169】
本開示の文脈内で、用語「ファルネセン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ファルネセン残基を含む。
【0170】
本開示の文脈内で、用語「フェンコール」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、フェンコール残基を含む。
【0171】
本開示の文脈内で、用語「ゲラニオール」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ゲラニオール残基を含む。
【0172】
本開示の文脈内で、用語「グアヤコール」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、グアヤコール残基を含む。
【0173】
本開示の文脈内で、用語「フムレン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、フムレン残基を含む。
【0174】
本開示の文脈内で、用語「イソボルネオール」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、イソボルネオール残基を含む。
【0175】
本開示の文脈内で、用語「リモネン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、リモネン残基を含む。
【0176】
本開示の文脈内で、用語「リナロール」は、その任意の異性体的、構造的及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、リナロール残基を含む。
【0177】
本開示の文脈内で、用語「メントール」は、その任意の異性体的、構造的及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、メントール残基を含む。
【0178】
本開示の文脈内で、用語「ベータ-ミルセン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ベータ-ミルセン残基を含む。
【0179】
本開示の文脈内で、用語「ネロリドール」は、その任意の異性体的、構造的及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ネロリドール残基を含む。
【0180】
本開示の文脈内で、用語「オシメン」は、その任意の異性体的、構造的及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、オシメン残基を含む。
【0181】
本開示の文脈内で、用語「フェランドレン」は、その任意の異性体的、構造的及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、フェランドレン残基を含む。
【0182】
本開示の文脈内で、用語「フィトール」は、その任意の異性体的、構造的及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、フィトール残基を含む。
【0183】
本開示の文脈内で、用語「ピネン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ピネン残基を含む。
【0184】
本開示の文脈内で、用語「プレゴン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、プレゴン残基を含む。
【0185】
本開示の文脈内で、用語「サビネン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、サビネン残基を含む。
【0186】
本開示の文脈内で、用語「ターピネオール」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ターピネオール残基を含む。
【0187】
本開示の文脈内で、用語「テルピノレン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、テルピノレン残基を含む。
【0188】
本開示の文脈内で、用語「バレンセン」は、その任意の異性体的、構造的、及び/またはエナンチオマー的バリエーションを含む、任意の誘導体及び/またはその塩を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、バレンセン残基を含む。
【0189】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法には、1つ以上のエリナシン分子が含まれる。一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、エリナシンAを含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンB残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンC残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンD残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンE残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンF残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンG残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンH残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンI残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンJ残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンK残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンL残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンM残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンN残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンO残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンQ残基を含む。一実施形態では、本明細書に開示される式I及び/または式Vの化合物は、エリナシンR残基を含む。
【0190】
エリナシン化学的構造は、Li I-C,Lee L-Y,Tzeng T W,et al.Neurohealth properties of Hericium erinaceus mycelia enriched with erinacines. In:Behavioural Neurology.2018.doi:10.1155/2018/5802634から得られる。
【0191】
一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノン残基を含み得る。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンA残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンB残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンC残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンD残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンE残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンF残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンG残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンH残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンI残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンJ残基を含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、ヘリセノンK残基を含む。
【0192】
一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、Bacopa monnieri(例えば、精製された分子バコシドA3)、Centella asiatica(例えば、精製された分子アシアチコシド)、Gingko biloba(例えば、精製された分子ミリセチン)、Zingiber officinale(例えば、精製された分子ジンゲロン)、Ocimum sanctum(例えば、精製された分子リナロール)、Polygonum cuspidatum(例えば、精製された分子レスベラトロール)、Origanum vulgare(例えば、精製された分子カルバクロール)、Origanum onites(例えば、精製された分子チモール)、Rosmarinus officinalis(例えば、精製された分子ロスマリン酸)、Rosmarinus eriocalyx(例えば、精製された分子カンファー)、Curcuma longa(例えば、精製された分子クルクミン)、Camellia sinensis(例えば、精製された分子テオブロミン)、Lavandula spica(例えば、精製された分子カリオフィレン)、Scutellaria lateriflora(例えば、精製された分子バイカリン)、Avena sativa(例えば、精製された分子アベナリン)、Avena byzantina(例えば、精製された分子ベータ-グルカン)、Salvia divinorum(例えば、精製された分子サルビノリンA)、Banisteriopsis caapi(例えば、精製された分子ハルミン)、Psychotria種(例えば、精製された分子ジメチルトリプタミン)、Tabernanthe iboga(例えば、精製された分子イボガイン)、Voacanga africana(例えば、精製された分子ボアカンギン)、Tabernaemontana undulata(例えば、精製された分子イボガミン)、Lophophora williamsii(例えば、精製された分子メスカリン)、Ipomoea tricolor(例えば、精製された分子エルゴノビン)、及びArgyreia nervosa(例えば、精製された分子エルギン)から選択される生物から1つ以上の化合物を抽出し、その後精製することから得られる活性化合物の残基を含み得る。
【0193】
本明細書で使用される場合、用語「セロトニン作動薬」は、セロトニン受容体に結合する、それを遮断する、またはそうでなければ(アロステリック反応を介して)その活性に影響を及ぼす化合物を指す。一実施形態では、セロトニン作動薬は、セロトニン受容体に結合する。一実施形態では、セロトニン作動薬は、例えば、セロトニン受容体で他の分子の反応性に影響を及ぼす相互作用を介して、セロトニン受容体に間接的に影響を及ぼす。一実施形態では、セロトニン作動薬は、アゴニスト、例えば、セロトニン受容体を活性化する化合物である。一実施形態では、セロトニン作動薬は、アンタゴニスト、例えば、セロトニン受容体に結合するが活性化しない、例えば、受容体を遮断する化合物である。一実施形態では、セロトニン作動薬は、エフェクター分子、例えば、アロステリック制御のための酵素に結合する化合物である。一実施形態では、セロトニン作動薬は、複数のタイプの受容体(例えば、SHT、ドパミン、アドレナリン作動性、アセチルコリン等)で(直接的にまたは間接的のいずれかで)作用する。
【0194】
一実施形態では、セロトニン作動薬は、抗鬱剤である。
【0195】
一実施形態では、セロトニン作動薬は、抗不安剤である。
【0196】
一実施形態では、セロトニン作動薬は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤である。
【0197】
一実施形態では、セロトニン作動薬は、選択的セロトニンノルエピネフリン再取り込み阻害剤である。
【0198】
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、第1のセロトニン作動薬残基(式II及びIIIの化合物から選択され得るグループA)及び第2のセロトニン作動薬残基(以下の化合物ならびに式II及びIIIの化合物から選択され得るグループB)を含む。
【0199】
いくつかの例示的なセロトニン作動薬には、以下の分子:4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン(別名3[2-(メチルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-オール)、アエルギナシン(別名[3-[2-(トリメチルアザニウミル)エチル]-1H-インドール-4-イル]水素ホスフェート)、ベオシスチン(別名[3-[2-(メチルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-イル]二水素ホスフェート)、ブフォテニジン(別名3-[2-(トリメチルアザニウミペチル]-1H-インドール-5-オレート)、ブフォテニン(別名3-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-1H-インドール-5-オール)、エトシビン(別名[3-[2-(ジエチルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-イル]二水素ホスフェート)、ノルベオシスチン(別名[3-(2-アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]二水素ホスフェート)、ノルサイロシン、サイロシン(別名3-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-オール)、サイロシビン(別名[3-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-イル]二水素ホスフェート)、セロトニン(別名3-(2-アミノエチル)-1H-インドール-5-オール)、1P-LSD(別名(6aR,9R)-N,N-ジエチル-7-メチル-4-プロパノイル-6,6a,8,9-テトラヒドロインドロ[4,3-fg]キノリン-9-カルボキサミド)、ALD-52(別名(6aR,9R)-4-アセチル-N,N-ジエチル-7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロインドロ[4,3-fg]キノリン-9-カルボキサミド)、AL-LAD(別名(6aR,9R)-N,N-ジエチル-7-プロプ-2-エニル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-カルボキサミド)、BU-LAD(別名(6aR,9R)-7-ブチル-N,N-ジエチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-カルボキサミド)、DAL(別名(6aR,9R)-7-メチル-N,N-ビス(プロプ-2-エニル)-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3--fg]キノリン-9-カルボキサミド)、DAM-57(別名(6aR,9R)-N,N,7-トリメチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9--カルボキサミド)、EIPLA(別名(6aR,9R)-N-エチル-7-メチル-N-プロパン-2-イル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3--fg]キノリン-9-カルボキサミド)、ETH-LAD(別名(6aR,9R)-N,N,7-トリエチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9--カルボキサミド)、LAE-32(別名(6aR,9R)-N-エチル-7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン--9-カルボキサミド)、LPD-824(別名[(6aR,9R)-7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-イル]-ピロリジン-1-イルメタノン)、LSB(別名(6aR,9R)-N-ブタン-2-イル-7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-カルボキサミド)、LSA(別名(6aR,9R)-7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-カルボキシ-アミド)、LSD-25(別名(6aR,9R)-N,N-ジエチル-7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-カルボキサミド)、LSD-PiP(別名(7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-イル)-ピペリジン--1-イルメタノン)、LSM-775(別名[(6aR,9R)-7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-イル]-モルホリン-4-イルメタノン)、LSP(別名(6aR,9R)-7-メチル-N-ペンタン-3-イル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-カルボキサミド)、LSZ(別名[(6aR,9R)-7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-イル]-[-(2S,4S)-2,4-ジメチルアゼチジン-1-イル]メタノン)、メテルギン(別名(6aR,9R)-N-(1-ヒドロキシブタン-2-イル)-7-メチル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4-,3-fg]キノリン-9-カルボキサミド)、MiPLA(別名(6aR,9R)-N,7-ジメチル-N-プロパン-2-イル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]-キノリン-9-カルボキサミド)、NDTDI、PARGY-LAD、PRO-LAD(別名(6aR,9R)-N,N-ジエチル-7-プロピル-6,6a,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[4,3-fg]キノリン-9-カルボキサミド)、2-Me-DET(別名N,N-ジエチル-2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)エタンアミン)、2-Me-DMT(別名N,N-ジメチル-2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)エタンアミン)、2,アルファ-DMT(別名1-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)プロパン-2-アミン)、4-AcO-DALT(別名[3-[2-[ビス(プロプ-2-エニル)アミノ]エチル]-1H-インドール-4-イル]アセテート)、4-AcO-DET(別名[3-[2-(ジエチルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-イル]アセテート)、4-AcO-DIPT(別名3-[2-(ジイソプロピルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-イルアセテート)、4-AcO-DMT(別名[3-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-イル]アセテート)、4-AcO-DPT(別名[3-[2-(ジプロピルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-イル]アセテート)、4-AcO-EPT(別名3-{2-[エチル(プロピル)アミノ]エチル}-1H-インドール-4-イルアセテート)、4-AcO-MET(別名[3-[2-[エチル(メチル)アミノ]エチル]-1H-インドール-4-イル]アセテート)、4-AcO-MIPT(別名[3-[2-[メチル(プロパン-2-イル)アミノ]エチル]-1H-インドール-4-イル]アセテート)、4-AcO-MPT、4-HO-DBT(別名3-[2-(ジブチルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-オール)、4-HO-DET(別名3-[2-(ジエチルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-オール)、4-HO-DIPT(別名3-[2-[ジ(プロパン-2-イル)アミノ]エチル]-1H-インドール-4-オール)、4-HO-DPT(別名3-[2-(ジプロピルアミノ)エチル]-1H-インドール-4-オール)、4-HO-EPT、4-HO-MCPT、4-HO-MET(別名3-[2-[エチル(メチル)アミノ]エチル]-1H-インドール-4-オール)、4-HO-MIPT(別名3-[2-[メチル(プロパン-2-イル)アミノ]エチル]-1H-インドール-4-オール)、4-HO-MPMI(別名3-[(1-メチルピロリジン-2-イル)メチル]-1H-インドール-4-オール)、4-HO-MPT(別名3-[2-[メチル(プロピル)アミノ]エチル]-1H-インドール-4-オール)、4-HO-ピル-T(別名3-(2-ピロリジン-1-イルエチル)-1H-インドール-4-オール)、4-MeO-MIPT(別名N-[2-(4-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]-N-メチルプロパン-2-アミン)、4,5-MDO-DIPT(別名N-[2-(6H-[1,3]ジオキソロ[4,5-e]インドール-8-イル)エチル]-N-プロパン-2-イルプロパン-2-アミン-)、4,5-MDO-DMT(別名2-(6H-[1,3]ジオキソロ[4,5-e]インドール-8-イル)-N,N-ジメチルエタンアミン)、5-BROMO-DMT(別名2-(5-ブロモ-1H-インドール-3-イル)-N,N-ジメチルエタンアミン)、5-クロロ-アルファ-MT(別名1-(5-クロロ-1H-インドール-3-イル)プロパン-2-アミン)、5-フルオロ-AMT(別名1-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)プロパン-2-アミン)、5-MeO-AET(別名1-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)ブタン-2-アミン)、5-MeO-AMT(別名1-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)プロパン-2-アミン)、5-MeO-DALT(別名N-[2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]-N-プロプ-2-エニルプロプ-2-エン-1-アミン)、5-MeO-DET(別名N,N-ジエチル-2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エタンアミン)、5-MeO-DiPT(別名N-[2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]-N-プロパン-2-イルプロパン-2-アミン)、5-MeO-DMT(別名2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)-N,N-ジメチルエタンアミン)、5-MeO-DPT(別名N-[2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]-N-プロピルプロパン-1-アミン)、5-MeO-EiPT(別名N-エチル-N-[2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]プロパン-2-アミン)、5-MeO-MALT(別名N-[2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]-N-メチルプロプ-2-エン-1-アミン)、5-MeO-MiPT(別名N-[2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]-N-メチルプロパン-2-アミン)、5-MeO-NMT(別名2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)-N-メチルエタンアミン;塩酸塩)、5-MeO-ピル-T(別名4-フルオロ-5-メトキシ-3-(2-ピロリジン-1-イルエチル)-1H-インドール)、5-MeO-TMT(別名2-(5-メトキシ-2-メチル-1H-インドール-3-イル)-N,N-ジメチルエタンアミン)、5-MeS-DMT(別名N,N-ジメチル-2-(5-メチルスルファニル-1H-インドール-3-イル)エタンアミン)、5,6-MDO-DIPT(別名N-[2-(5H-[1,3]ジオキソロ[4,5-f]インドール-7-イル)エチル]-N-プロパン-2-イルプロパン-2-アミン-)、5,6-MDO-DMT(別名2-(5H-[1,3]ジオキソロ[4,5-f]インドール-7-イル)-N,N-ジメチルエタンアミン)、5,6-MDO-MIPT(別名N-[2-(5H-[1,3]ジオキソロ[4,5-f]インドール-7-イル)エチル]-N-エチルプロパン-2-アミン)、5,6-MeO-MIPT(別名N-[2-(5,6-ジメトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]-N-メチルプロパン-2-アミン)、5,N,N-TMT(別名N,N-ジメチル-2-(5-メチル-1H-インドール-3-エタンアミン)、6-MeO-THH(別名6-メトキシ-1-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール)、アルファ-ET(別名1-(1H-インドール-3-イル)ブタン-2-アミン)、アルファ-MT(別名1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-アミン)、アルファ-TMT(別名1-(1H-インドール-3-イル)-N,N-ジメチルプロパン-2-アミン)、アルファ,N-DMT(別名2-(1H-インドール-3-イル)-N,N-ジメチルエタンアミン)、アルファ,N,O-TMS(別名1-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)-N-メチルプロパン-2-アミン)、アルファ,O-DMS(別名1-(5-メトキシ-
1H-インドール-3-イル)プロパン-2-アミン)、DALT(別名N-[2-(1H-インドール-3-イプエチル]-N-プロプ-2-エニルプロプ-2-エン-1-アミン)、DBT(別名N-ブチル-N-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]ブタン-1-アミン)、DET(別名N,N-ジエチル-2-(1H-インドール-3-イル)エタンアミン)、DiPT(別名N-[2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]-N-プロパン-2-イルプロパン-2-アミン)、DMT(別名2-(1H-インドール-3-イル)-N,N-ジメチルエタンアミン)、DPT(別名N-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-N-プロピルプロパン-1-アミン)、EiPT(別名N-エチル-N-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]プロパン-2-アミン)、ハルマリン(別名7-メトキシ-1-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール)、ハルミン(別名7-メトキシ-1-メチル-9H-ピリド[3,4-b]インドール)、MALT、MBT(別名3H-1,3-ベンゾチアゾール-2-チオン)、メラトニン(別名N-[2-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)エチル]アセトアミド)、MET(別名N-エチル-2-(1H-インドール-3-イル)-N-メチルエタンアミン)、MiPT(別名N-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-N-メチルプロパン-2-アミン)、MPT(別名3-[2-[メチル(プロピル)アミノ]エチル]-1H-インドール-4-オール)、NET(別名N-エチル-2-(1H-インドール-3-イル)エタンアミン)、NMT(別名2-(1H-インドール-3-イル)-N-メチルエタンアミン)、PiPT(別名N-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-N-プロパン-2-イルプロパン-1-アミン)、ピル-T(別名3-(2-ピロリジン-1-イルエチル)-1H-インドール)、T(別名2-(1H-インドール-3-イル)エタンアミン)、テトラヒドロハルミン(別名7-メトキシ-1-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール)、2-Br-4,5-MDA(別名1-(6-ブロモ-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-アミン)、2-TIM(別名2-(3,4-ジメトキシ-2-メチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、2-TOET(別名1-(4-エチル-5-メトキシ-2-メチルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン)、2-TOM(別名1-(5-メトキシ-4-メチル-2-メチルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン)、2,4-DMA(別名1-(2,4-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、2,5-DMA(別名1-(2,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、2C-B(別名2-(4-ブロモ-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、2C-C(別名2-(4-クロロ-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、2C-D(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-メトキシフェニル)エタンアミン)、2C-E(別名2-(4-エチル-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、2C-F(別名2-(4-フルオロ-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、2C-G(別名2-(2,5-ジメトキシ-3,4-ジメチルフェニ)エタンアミン)、2C-G-3(別名2-(4,7-ジメトキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)エタンアミン)、2C-G-4(別名2-(1,4-ジメトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)エタンアミン)、2C-G-5(別名CAS207740-20-3)、2C-G-N(別名2-(1,4-ジメトキシナフタレン-2-イル)エタンアミン)、2C-H(別名2-(2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、2C-I(別名2-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、2C-N(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-ニトロフェニル)エタンアミン)、2C-O-4(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-プロパン-2-イルオキシフェニル)エタンアミン)、2C-P(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-プロピルフェニル)エタンアミン)、2C-SE(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-メチルセラニルフェニル)エタンアミン)、2C-T(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-メチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、2C-T-13(別名2-[2,5-ジメトキシ-4-(2-メトキシエチルスルファニル)フェニル]エタンアミン)、2C-T-15(別名2-(4-シクロプロピルスルファニル-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、2C-T-17(別名2-(4-ブタン-2-イルスルファニル-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、2C-T-2(別名2-(4-エチルスルファニル-2,5-ジメトキシフェニ)エタンアミン)、2C-T-2(別名2-[4-(2-フルオロエチルスルファニル)-2,5-ジメトキシフェニル]エタンアミン)、2C-T-4(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-プロパン-2-イルスルファニルフェニ)エタンアミン)、2C-T-7(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-プロピルスルファニルフェニル)エタンアミン)、2C-T-8(別名2-[4-(シクロプロピルメチルスルファニル)-2,5-ジメトキシフェニル]エタンアミン)、2C-T-9(別名2-(4-ブチルスルファニル-2,5-ジメトキシフェニ)エタンアミン)、2C-TFM(別名2-[2,5-ジメトキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]エタンアミン)、2T-MMDA-3a(別名1-(4-メチルスルファニル-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-アミン)、3-T-トリス(別名2-(3,4-ジエトキシ-5-エチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、3-TASB(別名2-(3-エトキシ-4-エチルスルファニル-5-メトキシフェニル)エタンアミン)、3-TE(別名2-(4-エトキシ-3-メトキシ-5-メチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、3-TFM(別名2-(2,4-ジメトキシ-3-メチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、3-TM(別名2-(3,4-ジメトキシ-5-メチルスルファニルフェニ)エタンアミン)、3-TME(別名2-(3-エチルスルファニル-4,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、3-TSB(別名2-(3-エトキシ-5-エチルスルファニル-4-メトキシフェニル)エタンアミン)、3,4-DMA(別名1-(3,4-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、3C-BZ(別名1-(3,5-ジメトキシ-4-フェニルメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、3C-E(別名1-(4-エトキシ-3,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、4-Br-3,5-DMA(別名1-(4-ブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、4-D(別名CAS1020518-87-9)、4-MA(別名1-(4-メトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、4-T- TRIS(別名2-(3,5-ジエトキシ-4-エチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、4-TASB(別名2-(3-エトキシ-4-エチルスルファニル-5-メトキシフェニ)エタンアミン)、4-TE(別名2-(4-エチルスルファニル-3,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、4-TIM(別名2-(2,3-ジメトキシ-4-メチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、4-TM(別名2-(3,5-ジメトキシ-4-メチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、4-TME(別名2-(3-エトキシ-5-メトキシ-4-メチルスルファニルフェニ)エタンアミン)、4-TSB(別名2-(3,5-ジエトキシ-4-メチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、4T-MMDA-2(別名1-(5-メトキシ-1,3-ベンゾキサチオール-6-イル)プロパン-2-アミン)、5-TASB(別名2-(3,4-ジエトキシ-5-メチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、5-TME(別名2-(3-エトキシ-4-メトキシ-5-メチルスルファニルフェニル)エタンアミン)、5-TOET(別名1-(4-エチル-2-メトキシ-5-メチルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン)、5-TOM(別名1-(2-メトキシ-4-メチル-5-メチルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン)、25B-NBF(別名2-(4-ブロモ-2,5-ジメトキシフェニル)-N-[(2-フルオロフェニル)メチル]エタンアミン-)、25B-NBOH(別名2-[[2-(4-ブロモ-2,5-ジメトキシフェニ)エチルアミノlメチル]フェノール)、25B-NBOMe(別名2-(4-ブロモ-2,5-ジメトキシフェニル)-N[(2-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン-)、25C-NB3OMe(別名2-(4-クロロ-2,5-ジメトキシフェニル)-N-[((3-メトキシフェニ)メチル]エタンアミン)、25C-NB4OMe(別名2-(4-クロロ-2,5-ジメトキシフェニル)-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25C-NBF(別名2-(4-クロロ-2,5-ジメトキシフェニル)-N-[(2-フルオロフェニル)メチル]エタンアミン)、25C-NBOH(別名2-(4-クロロ-2,5-ジメトキシフェニル)エチルアミノlメチル]フェノール)、25C-NBOMe(別名2-(4-クロロ-2,5-ジメトキシフェニル)-N[(2-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25CN-NBOH(別名4-[2-[(2-ヒドロキシフェニル)メチルアミノlエチル]-2,5-ジメトキシベンゾニトリル)、25CN-NBOMe(別名CAS1354632-16-8)、25D-NBOMe(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-メトキシフェニル)-N-[(2-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25E-NBOMe(別名2-(4-エチル-2,5-ジメトキシフェニル)-N4(2-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25G-NBOMe(別名2-(2,5-ジメトキシ-3,4-ジメチルフェニル)-N-[(2-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25H-NBOMe(別名2-(2,5-ジメトキシフェニル)-N-[(2-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25H-NB34MD(別名N-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イルメチル)-2-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、25I-NB3OMe(別名2-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニル)-N-[(3-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25I-NB4OMe(別名2-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニル)-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25I-NBF(別名N-[(2-フルオロフェニル)メチル]-2-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、25I-NBMD(別名N-(1,3-ベンゾジオキソール-4-イルメチル)-2-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、25I-NBOH(別名2-[[2-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニ)エチルアミノ]メチル]フェノール)、25I-NBOMe(別名2-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニル)-N-[(2-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25iP-NBOMe(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-プロパン-2-イルフェニル)-N-[(2-メトキシフェニ)メチル]エタンアミン)、25N-NBOMe(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-ニトロフェニル)-N-[(2-メトキシフェニ)メチル]エタンアミン)、25P-NBOMe(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-プロピルフェニル)-N-[(2-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、25TFM-NBOMe(別名2-[2,5-ジメトキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-N-[(
2-メトキシフェニル)メチル]エタンアミン)、2CBCB-NBOMe(別名1-[(7R)-3-ブロモ-2,5-ジメトキシ-7-ビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエニル]-N-[(-2-メトキシフェニ)メチル]メタンアミン)、2CBFly-NBOMe(別名2-(4-ブロモ-2,3,6,7-テトラヒドロフロ[2,3-f][1]ベンゾフラン-8-イル)-N-[(2-メトキシ-フェニル)メチル]タンアミン)、AEM(別名1-(3,4,5-トリメトキシフェニル)ブタン-2-アミン)、AL(別名2-(3,5-ジメトキシ-4-プロプ-2-エノキシフェニル)エタンアミン)、ALEPH(別名1-(2,5-ジメトキシ-4-メチルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン;塩酸塩)、ALEPH-2(別名1-(4-エチルスルファニル-2,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、ALEPH-4(別名1-(2,5-ジメトキシ-4-プロパン-2-イルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン)、ALEPH-6(別名1-(2,5-ジメトキシ-4-フェニルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン)、ALEPH-7(別名1-(2,5-ジメトキシ-4-プロピルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン)、ARIADNE(別名(2R)-1-(2,5-ジメトキシ-4-メトキシフェニル)ブタン-2-アミン)、ASB(別名2-(3,4-ジエトキシ-5-メトキシフェニル)エタンアミン)、B(別名2-(4-ブトキシ-3,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、BEATRICE(別名1-(2,5-ジメトキシ-4-メトキシフェニル)-N-メチルプロパン-2-アミン)、ベータ-D(別名2,2-ジジュテリオ-2-(3,4,5-トリメトキシフェニル)エタンアミン)、BIS-TOM(別名1-[4-メチル-2,5-ビス(メチルスルファニル)フェニル]プロパン-2-アミン)、bk-2C-B(別名2-アミノ-1-(4-ブロモ-2,5-ジメトキシフェニル)エタノン)、BOB(別名2-(4-ブロモ-2,5-ジメトキシフェニル)-2-メトキシエタンアミン)、BOD(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-メトキシフェニル)-2-メトキシエタンアミン)、BOH(別名2-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メトキシエタンアミン)、BOHD(別名2-アミノ-1-(2,5-ジメトキシ-4-メチルフェニ)エタノール)、BOM(別名2-メトキシ-2-(3,4,5-トリメトキシフェニル)エタンアミン)、ブロモ-ドラゴンFLY(別名1-(4-ブロモフロ[2,3-f][1]ベンゾフラン-8-イル)プロパン-2-アミン)、ブチロン(別名1-(1,3-ベンゾジオキシル-5-イル)-2-(メチルアミノ)ブタン-1-オン)、CPM(別名2-[4-(シクロプロピルメトキシ)-3,5-ジメトキシフェニル]エタンアミン)、DESOXY(別名2-(3,5-ジメトキシ-4-メチルフェニ)エタンアミン)、DMCPA(別名2-(2,5-ジメトキシ-4-メトキシフェニル)シクロプロパン-1-アミン)、DME(別名2-アミノ-1-(3,4-ジメトキシフェニル)エタノール)、DMMDA(別名1-(4,7-ジメトキシ-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-アミン)、DMMDA-2(別名1-(6,7-ジメトキシ-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-アミン)、DMPEA(別名2-(3,4-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、DOAM(別名1-(2,5-ジメトキシ-4-ペンチルフェニル)プロパン-2-アミン)、DOB(別名1-(4-ブロモ-2,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、DOBU(別名1-(4-ブチル-2,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、DOC(別名1-(4-クロロ-2,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、DOEF(別名1-[4-(2-フルオロエチル)-2,5-ジメトキシフェニル]プロパン-2-アミン)、DOET(別名1-(4-エチル-2,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、DOF(別名1-(4-フルオロ-2,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、DOI(別名1-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、DOM(別名1-(2,5-ジメトキシ-4-メトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、DON(別名1-(2,5-ジメトキシ-4-ニトロフェニル)プロパン-2-アミン)、DOPR(別名1-(2,5-ジメトキシ-4-プロピルフェニル)プロパン-2-アミン)、DOTFM(別名1-[2,5-ジメトキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン-2-アミン)、E(別名2-(4-エトキシ-3,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、EBDP(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-エチルペンタン-2-アミン)、EEE(別名1-(2,4,5-トリエトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、EEM(別名1-(2,4-ジエトキシ-5-メトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、EME(別名1-(2,5-ジエトキシ-4-メトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、EMM(別名1-(2-エトキシ-4,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、ETHYL-J(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-エチルブタン-2-アミン)、ETHYL-K(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-エチルペンタン-2-アミン)、F-2(別名1-(5-メトキシ-2-メチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-6-イル)プロパン-2-アミン)、F-22(別名1-(5-メトキシ-2,2-ジメチル-3H-1-ベンゾフラン-6-イル)プロパン-2-アミン)、FLEA(別名N-[1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-イル]-N-メチルヒドロキシルアミン)、G-3(別名1-(4,7-ジメトキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)プロパン-2-アミン)、G-4(別名1-(1,4-ジメトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)プロパン-2-アミン)、G-5(別名3,6-ジメトキシ-4-(2-アミノプロピル)ベンゾノルボルナン)、G-N(別名1-(1,4-ジメトキシナフタレン-2-イル)プロパン-2-アミン)、GANESHA(別名1-(2,5-ジメトキシ-3,4-ジメチルフェニル)プロパン-2-アミン)、HOT-17(別名N-[2-(4-ブタン-2-イルスルファニル-2,5-ジメトキシフェニ)エチル]ヒドロキシルアミン)、HOT-2(別名N-[2-(4-エチルスルファニル-2,5-ジメトキシフェニ)エチル]ヒドロキシルアミン)、HOT-7(別名N-[2-(2,5-ジメトキシ-4-プロピルスルファニルフェニ)エチル]ヒドロキシルアミン)、IDNNA(別名1-(4-ヨード-2,5-ジメトキシフェニル)-N,N-ジメチルプロパン-2-アミン)、IM(別名2-(2,3,4-トリメトキシフェニル)エタンアミン)、IP(別名2-(3,5-ジメトキシ-4-プロパン-2-イルオキシフェニル)エタンアミン)、IRIS(別名1-(5-エトキシ-2-メトキシ-4-メトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、J(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)ブタン-2-アミン)、ジムスカリン(別名[(1R)-4,5,6-トリメトキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]メタンアミン)、LOPHOPHINE(別名2-(7-メトキシ-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)エタンアミン)、M(別名2-(3,4,5-トリメトキシフェニ)エタンアミン)、MADAM-6(別名N-メチル-1-(6-メチル-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-アミン)、MAL(別名2-[3,5-ジメトキシ-4-(2-メチルプロプ-2-エノキシ)フェニル]エタンアミン)、MDA(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-アミン)、MDAL(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-プロプ-2-エニルプロパン-2-アミン)、MDBU(別名N-[1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-イル]ブタン-1-アミン)、MDBZ(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-ベンジルプロパン-2-アミン)、MDCPM(別名1-(3a,7a-ジヒドロ-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-(シクロプロピルメチル)プロパン-2-アミン)、MDDM(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N,N-ジメチルプロパン-2-アミン)、MDE(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-エチルプロパン-2-アミン)、MDHOET(別名2-[1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-イルアミノ]エタノール)、MDIP(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-プロパン-2-イルプロパン-2-アミン)、MDMA(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-メチルプロパン-2-アミン)、MDMC(別名1-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-N-メチルプロパン-2-アミン)、MDMEO(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-メトキシプロパン-2-アミン)、MDMEOET(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-(2-メトキシエチル)プロパン-2-アミン)、MDMP(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N,2-ジメチルプロパン-2-アミン)、MDOH(別名N-[1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-イル]ヒドロキシルアミン)、MDPEA(別名2-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)エタンアミン)、MDPH(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパン-2-アミン)、MDPL(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-プロプ-2-イニルプロパン-2-アミン)、MDPR(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-プロピルプロパン-2-アミン)、ME(別名2-(3-エトキシ-4,5-ジメトキシフェニル)エタンアミン)、MEDA(別名1-(5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-7-イル)プロパン-2-アミン)、MEE(別名1-(4,5-ジエトキシ-2-メトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、MEM(別名1-(4-エトキシ-2,5-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、MEPEA(別名2-(4-エトキシ-3-メトキシフェニル)エタンアミン)、META-DOB(別名1-(5-ブロモ-2,4-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、META-DOT(別名1-(2,4-ジメトキシ-5-メチルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン)、METHYL-DMA(別名1-(2,5-ジメトキシフェニル)-N-メチルプロパン-2-アミン)、METHYL-DOB(別名1-(4-ブロモ-2,5-ジメトキシフェニル)-N-メチルプロパン-2-アミン)、METHYL-J(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-メチルブタン-2-アミン)、METHYL-K(別名1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-メチルペンタン-2-アミン)、METHYL-MA(別名1-(4-メトキシフェニル)-N-メチルプロパン-2-アミン)、METHYL-MMDA-2(別名1-(6-メトキシ-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-N-メチルプロパン-2-アミン)、MMDA(別名1-(7-メトキシ-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-アミン)、MMDA-2(別名1-(6-メトキシ-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)プロパン-2-アミン)、MMDA-3a(別名1-(4-メトキシ-1,3-ベンゾ
ジオキソール-5-イル)プロパン-2-アミン)、MMDA-3b(別名1-(7-メトキシ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)プロパン-2-アミン)、MME(別名1-(5-エトキシ-2,4-ジメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、MP(別名2-(3,4-ジメトキシ-5-プロポキシフェニル)エタンアミン)、MPM(別名1-(2,4-ジメトキシ-5-プロポキシフェニル)プロパン-2-アミン)、NBOMe-メスカリン(別名N-[(2-メトキシフェニル)メチル]-2-(3,4,5-トリメトキシフェニ)エタンアミン)、ORTHO-DOT(別名1-(4,5-ジメトキシ-2-メチルスルファニルフェニル)プロパン-2-アミン)、P(別名2-(3,5-ジメトキシ-4-プロポキシフェニル)エタンアミン)、PE(別名2-[3,5-ジメトキシ-4-(2-フェニルエトキシ)フェニル]エタンアミン)、PEA(別名2-フェニルエタンアミン)、プロピニル(別名2-(3,5-ジメトキシ-4-プロプ-2-イノキシフェニル)エタンアミン)、プサイ-2C-T-4、プサイ-DOM(別名1-(2,6-ジメトキシ-4-メトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、SB(別名2-(3,5-ジエトキシ-4-メトキシフェニル)エタンアミン)、TA(別名1-(2,3,4,5-テトラメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、TB(別名2-(4-ブチルスルファニル-3,5-ジメトキシフェニ)エタンアミン)、TCB-2(別名(3-ブロモ-2,5-ジメトキシ-7-ビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6)、2,4-トリエニル)メタンアミン;臭化水素酸塩)、TMA(別名1-(3,4,5-トリメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、TMA-2(別名1-(2,4,5-トリメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、TMA-3(別名1-(2,3,4-トリメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、TMA-4(別名1-(2,3,5-トリメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、TMA-5(別名1-(2,3,6-トリメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、TMA-6(別名1-(2,4,6-トリメトキシフェニル)プロパン-2-アミン)、TMPEA(別名2-(2,4,5-トリメトキシフェニル)エタンアミン)、TOMSO(別名1-(2-メトキシ-4-メチル-5-メチルスルフィニルフェニル)プロパン-2-アミン)、TP(別名2-(3,5-ジメトキシ-4-プロピルスルファニルフェニル)エタンアミン)、及びトリス(別名2-(3,4,5-トリエトキシフェニル)エタンアミン)が含まれる。
【0200】
一実施形態では、セロトニン作動薬は、アルプラゾラム、アンフェタミン、アリピプラゾール、アザピロン、バルビツール酸、ブロマゼパム、ブプロピオン、ブスピロン、カンナビノイド、クロルジアゼポキシド、シタロプラム、クロナゼパム、クロラゼプ酸、デキストロメトルファン、ジアゼパム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルラゼパム、フルボキサミン、ロラゼパム、リゼルグ酸ジエチルアミド、リゼルグアミド、3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、ナラトリプタン、パロキセチン、ペチジン、フェネチルアミン、プシカイン、オキサゼパム、レボキセチン、セレニック、セロトニン、セルトラリン、テマゼパム、トラマドール、トリアゾラム、トリプタミン、ベンラファキシン、ボルチオキセチン、及びその誘導体から選択される。
【0201】
一実施形態では、セロトニンは、セロトニン受容体で、例えば、5-HT受容体でリガンドとして作用することによって作用する。一実施形態では、セロトニンは、生物内の神経伝達物質として使用するためにその生物によって生成される。一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、セロトニン受容体で活性を増加させる。一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、セロトニン受容体で活性を低下させる。
【0202】
本明細書で使用される場合、用語「セロトニン受容体」は、シグナルを受け取り、細胞反応を引き起こす内部シグナル伝達経路を活性化することが可能な細胞外のタンパク質の集合体を指す。一実施形態では、セロトニン受容体は、生物の中枢神経系内の細胞上に見られる。一実施形態では、セロトニン受容体は、生物の末梢神経系内の細胞上に見られる。一実施形態では、セロトニンは、セロトニン受容体に対する天然リガンドである。一実施形態では、セロトニン受容体は、神経伝達物質、例えば、グルタメート、ガンマ-アミノ酪酸、ドパミン、エピネフリン(ノルエピネフリンとしても知られている)、アセチルコリン等の放出を調節する。一実施形態では、セロトニン受容体は、ホルモン、例えば、オキシトシン、プロラクチン、バソプレシン、コルチゾール、コルチコトロピン、サブスタンスP等の放出を調節する。
【0203】
セロトニン受容体の例には、5-HT1A、5-HT1B、5-HT1D、5-HT1E、5-HT2A、5-HT2B、5-HT2C、5-HT、5-HT、5-HT5A、5-HT5B、5-HT、及び5-HTが含まれるがこれらに限定されない。
【0204】
本明細書で使用される場合、用語「アドレナリン作動薬」は、アドレナリン受容体に結合する、それを遮断する、またはそうでなければ(アロステリック反応を介して)その活性に影響を及ぼす化合物を指す。一実施形態では、アドレナリン作動薬は、アドレナリン作動性受容体に結合する。一実施形態では、アドレナリン作動薬は、例えば、アドレナリン受容体で他の分子の反応性に影響を及ぼす相互作用を介して、アドレナリン受容体に間接的に影響を及ぼす。一実施形態では、アドレナリン作動薬は、アゴニスト、例えば、アドレナリン受容体を活性化する化合物である。一実施形態では、アドレナリン作動薬は、アンタゴニスト、例えば、アドレナリン受容体に結合するが活性化しない、例えば、受容体を遮断する化合物である。一実施形態では、アドレナリン作動薬は、エフェクター分子、例えば、アロステリック制御のための酵素に結合する化合物である。一実施形態では、アドレナリン作動薬は、複数のタイプの受容体(例えば、5HT、ドパミン、アドレナリン作動性、アセチルコリン等)で(直接的にまたは間接的のいずれかで)作用する。
【0205】
一実施形態では、アドレナリン作動薬は、抗鬱剤である。
【0206】
一実施形態では、アドレナリン作動薬は、ノルエピネフリントランスポーター阻害剤である。
【0207】
一実施形態では、アドレナリン作動薬は、小胞モノアミントランスポーター阻害剤である。
【0208】
一実施形態では、アドレナリン作動薬は、アドレナリン、アグマチン、アモキサピン、アプタザピン、アトモキセチン、ブプロピオン、クロニジン、ドキセピン、デュロキセチン、エスミルタズピン、ミアンセリン、ミアンセリン、ミルタザピン、ノルエピネフリン、フェントラミン、フェニレフリン、ピペロキサン、レセルピン、リトドリン、セチプチリン、テソフェンシン、チモロール、トラゾドン、トリミプラミン、及びキシラジンから選択される。
【0209】
一実施形態では、アドレナリン作動薬は、アドレナリン作動性受容体で、例えば、アドレナリン作動性受容体でリガンドとして作用することによって作用する。一実施形態では、アドレナリンは、生物内の神経伝達物質として使用するためにその生物によって生成される。一実施形態では、ノルエピネフリンは、生物内の神経伝達物質として使用するためにその生物によって生成される。一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、アドレナリン作動性受容体で活性を増加させる。一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、アドレナリン作動性受容体で活性を低下させる。
【0210】
本明細書で使用される場合、用語「アドレナリン作動性受容体」は、シグナルを受け取り、細胞反応を引き起こす内部シグナル伝達経路を活性化することが可能な細胞外のタンパク質の集合体を指す。一実施形態では、アドレナリン作動性受容体は、生物の中枢神経系内の細胞上に見られる。一実施形態では、アドレナリン作動性受容体は、生物の交感神経系内の細胞上に見られる。
【0211】
本明細書で使用される場合、用語「ドパミン作動薬」は、ドパミン受容体に結合する、それを遮断する、またはそうでなければ(アロステリック反応を介して)その活性に影響を及ぼす化合物を指す。一実施形態では、ドパミン作動薬は、ドパミン受容体に結合する。一実施形態では、ドパミン作動薬は、例えば、ドパミン受容体で他の分子の反応性に影響を及ぼす相互作用を介して、ドパミン受容体に間接的に影響を及ぼす。一実施形態では、ドパミン作動薬は、アゴニスト、例えば、ドパミン受容体を活性化する化合物である。一実施形態では、ドパミン作動薬は、アンタゴニスト、例えば、ドパミン受容体に結合するが活性化しない、例えば、受容体を遮断する化合物である。一実施形態では、ドパミン作動薬は、エフェクター分子、例えば、アロステリック制御のための酵素に結合する化合物である。一実施形態では、ドパミン作動薬は、複数のタイプの受容体(例えば、5HT、ドパミン、アドレナリン作動性、アセチルコリン等)で(直接的にまたは間接的のいずれかで)作用する。
【0212】
一実施形態では、ドパミン作動薬は、ドパミントランスポーター阻害剤である。
【0213】
一実施形態では、ドパミン作動薬は、小胞モノアミントランスポーター阻害剤である。
【0214】
一実施形態では、ドパミン作動薬は、アミネプチン、アポモルヒネ、ベンジルピペラジン、ブロモクリプチン、カベルゴリン、クロルプロマジン、クロザピン、ジヒドレキシジン、ドンペリドン、ドパミン、フルフェナジン、ハロペリドール、ケタミン、ロキサピン、メタンフェタミン、オランザピン、ペモリン、ペルフェナジン、ペルゴリド、フェンサイクリジン、フェネチルアミン、フェンメトラジン、ピモジド、ピリベジル、精神刺激剤、レセルピン、リスペリドン、ロピニロール、テトラベナジン、及びチオリダジンから選択される。
【0215】
一実施形態では、ドパミン作動薬は、ドパミン受容体で、例えば、ドパミン受容体でリガンドとして作用することによって作用する。一実施形態では、ドパミンは、生物内の神経伝達物質として使用するためにその生物によって生成される。一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ドパミン受容体で活性を増加させる。一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ドパミン受容体で活性を低下させる。
【0216】
本明細書で使用される場合、用語「ドパミン受容体」は、シグナルを受け取り、細胞反応を引き起こす内部シグナル伝達経路を活性化することが可能な細胞外のタンパク質の集合体を指す。一実施形態では、ドパミン受容体は、生物の中枢神経系内の細胞上に見られる。
【0217】
一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、そのネイティブ受容体での神経伝達物質、例えば、セロトニン受容体でのセロトニン、ドパミン作動薬でのドパミン、アドレナリン作動性受容体でのノルエフェドリン等の活性を調節する活性化合物をもたらし得る。
【0218】
一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、1つ以上の受容体、例えば、セロトニン受容体、アドレナリン作動性受容体、ドパミン受容体、GABA作動性受容体、グルタミン作動性受容体、ヒスタミン作動性受容体、コリン作動性受容体、オピオイド受容体、またはグリシン作動性受容体で活性である化合物をもたらし得る。
【0219】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物は、モノアミンオキシダーゼ阻害剤を含む。
【0220】
本明細書で使用される場合、用語「モノアミンオキシダーゼ阻害剤」は、モノアミンオキシダーゼ酵素に結合し、それによりモノアミンオキシダーゼ酵素の活性を低減する分子を指す。本開示の文脈内で、モノアミンオキシダーゼ阻害剤の例には、オーロリクス、デプレニル、エルデプリル、エムサム、ヒューモリル、ヒドラカルバジン、イソカルボキサジド、リネゾリド、マネリックス、ニドラジド、フェネルジン、ピラジドール、プロカルバジン、ラサギリン、及びトラニルシプロミンが含まれる。一実施形態では、モノアミンオキシダーゼは、モノアミン、例えば、セロトニン、ドパミン、ノルエピネフリン、アンフェタミン、アドレナリン等の酸化を触媒する。
【0221】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物は、安定化剤を含む。本明細書で使用される場合、用語「安定化剤」は、活性成分、例えば、式I及び/または式Vの化合物、サイロシビン誘導体、カンナビノイド、テルペン等の分解を防止するために有用な化合物を指す。一実施形態では、安定化剤は、活性成分が分解することを防止する。一実施形態では、安定化剤は、セロトニン作動薬が組成物における他の化合物、例えば、カンナビノイド、テルペン、塩基、酸等と反応することを防止する。一実施形態では、安定化剤は、セロトニン作動薬が周囲雰囲気、例えば、熱、光、水、及び/または酸素と反応することを防止する。一実施形態では、安定化剤は、抗酸化剤を含む。一実施形態では、安定化剤は、pH緩衝液を含む。
【0222】
一実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、抗酸化剤を含む。本明細書で使用される場合、用語「抗酸化剤」は、酸化を予防するために有用な化合物及び/または組成物を指す。一実施形態では、抗酸化剤は、「フリーラジカル」から活性成分を保護する。本開示の文脈内で、「フリーラジカル」は、非対原子価電子を有する原子、分子、またはイオンである。一実施形態では、抗酸化剤は、電子供与体である。
【0223】
一実施形態では、抗酸化剤は、アスコルビン酸、リコペン、トコフェロール、メラトニン、レチノール、アスタキサンチン、ルテイン、アピゲニン、カルノシン、セレン、亜鉛、クルクミン、及びその塩または誘導体から選択される。
【0224】
一実施形態では、抗酸化剤は、アスコルビン酸及び/またはその塩または誘導体である。本開示の文脈内で、用語「アスコルビン酸」は、ビタミンC及び/またはその塩または誘導体を含む。
【0225】
一実施形態では、抗酸化剤は、本明細書に開示される1つ以上の化合物、例えば、式I及び/または式Vの化合物、サイロシビン誘導体、カンナビノイド、テルペン、及び/またはそれらの混合物を含む組成物の酸化を防止する。例えば、サイロシビン誘導体に結合されたフェノール性基の酸化を防止すること。
【0226】
本明細書で使用される場合、用語「酸化」は、電子の形式的喪失及び/または形式的酸化状態の増加及び/または酸素原子(複数可)の付加を指す。本明細書で使用される場合、「還元」は、電子の形式的獲得及び/または形式的酸化状態の減少を指す。Zumdahl,Steven S.,et al.Chemistry,7th. Cengage Learning,2018。
【0227】
一実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、pH緩衝液を含む。
【0228】
本明細書で使用される場合、用語「pH緩衝液」は、組成物のpHを維持するために有用な化合物または組成物を指す。一実施形態では、pH緩衝液は、弱酸及び対応するコンジュゲート塩基を含む。一実施形態では、pH緩衝液は、弱塩基及び対応するコンジュゲート酸を含む。一実施形態では、pH緩衝液は、強酸及び/または塩基の添加で組成物のpHを変化させない。
【0229】
一実施形態では、pH緩衝液は、約7の組成物のpHを維持する。一実施形態では、pH緩衝液は、約7未満の組成物のpHを維持する。一実施形態では、pH緩衝液は、約7を超える組成物のpHを維持する。一実施形態では、pH緩衝液は、約2~約6の範囲の組成物のpHを維持する。一実施形態では、pH緩衝液は、約5~約7の範囲の組成物のpHを維持する。一実施形態では、pH緩衝液は、約6~約8の範囲の組成物のpHを維持する。一実施形態では、pH緩衝液は、約7~約10の範囲の組成物のpHを維持する。
【0230】
一実施形態では、pH緩衝液は、クエン酸、酢酸、リン酸一ナトリウム、N-シクロヘキシル-2-アミノエタンスルホン酸、ボレート、塩酸、及び/または水酸化ナトリウムを含む。
【0231】
一実施形態では、本明細書に開示される方法は、酸を含む組成物を投与することを含む。
【0232】
本明細書で使用される場合、用語「酸」は、プロトン、すなわち、Hを供与する及び/または電子を受容することが可能な分子またはイオンを指す。一実施形態では、「酸」は、ルイス酸を指す。一実施形態では、「酸」は、ブレンステッド酸を指す。一実施形態では、酸は、組成物のpHによって決定される。一実施形態では、7未満のpHは、酸の存在を示す。
【0233】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、塩基を含む製剤を投与することを含む。
【0234】
本明細書で使用される場合、用語「塩基」は、プロトン、すなわち、Hを受容することが可能な分子またはイオンを指す。一実施形態では、「塩基」は、電子対を供与することが可能な分子、すなわち、ルイス塩基を指す。一実施形態では、塩基の存在は、化合物のpHによって決定される。一実施形態では、7を超えるpHは、塩基の存在を示す。
【0235】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、非水溶性組成物を投与することを含む。
【0236】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物は、非水性である。
【0237】
本明細書で使用される場合、用語「水溶性」は、標準温度及び圧力で水に溶解することが可能な化合物または組成物を指す。一例では、1gの化合物は、1Lの水に溶解する。一例では、2gの化合物は、1Lの水に溶解する。一例では、5gの化合物は、1Lの水に溶解する。一例では、10gの化合物は、1Lの水に溶解する。一実施形態では、水における化合物の溶解性は、化合物の固有の特性である。一実施形態では、水における化合物の溶解性は、別の化合物、例えば、賦形剤によって促進され得る。
【0238】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、投薬製剤内の均質混合物として存在する及び/または均質混合物内に存在する式I及び/または式Vの化合物を投与することを含む。
【0239】
一実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、投薬製剤内の均質混合物として存在する及び/または均質混合物内に存在する式I及び/または式Vの化合物ならびに少なくとも1つの追加の化合物(例えば、セロトニン作動薬、カンナビノイド、テルペン、賦形剤、安定化剤、抗酸化剤等)を投与することを含む。
【0240】
本明細書で使用される場合、用語「均質混合物」は、1つの状態または物の中に存在する2つ以上の化合物を有する固体、液体、または気体組成物、例えば、透明で無色の溶液を指す。一実施形態では、本明細書に開示される均質混合物は、異なるサンプルにわたって同じ割合、濃度、及び/または比のその成分を有する。一実施形態では、均質混合物における成分は、同じ物質の状態である。一実施形態では、均質混合物は、溶液内に1つ以上の化合物、例えば、透明な溶液内に式I及び/または式Vの化合物ならびにカンナビノイドを含む。一実施形態では、本明細書に開示される組成物は、均質混合物、例えば、粒状物を有しない溶液、サンプル間で同等の濃度を有する溶液、同様の粒子サイズの粉末等として存在する。
【0241】
本明細書には、神経伝達物質受容体で活性を調節する方法であって、
式I及び/または式Vの化合物を含む投薬製剤を処置を必要とする人に投与することを含み、投薬製剤は、神経伝達物質受容体で活性を調節する、方法が開示される。
【0242】
本明細書で使用される場合、用語「神経伝達物質活性調節剤の活性を調節すること」は、化合物または組成物が神経伝達物質受容体に影響を及ぼす能力を変化させること、操作すること、及び/または調整することを指す。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤の活性を調節することは、神経伝達物質受容体でアゴニストを投与することを含む。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤の活性を調節することは、神経伝達物質受容体でアンタゴニストを投与することを含む。
【0243】
本明細書で使用される場合、用語「投与すること」(例えば、薬物を投与すること)は、投薬すること、処置すること、与えること、及び/または提供することを指す。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤を投与することは、神経伝達物質受容体を有する生物(例えば、ヒト)に神経伝達物質活性調節剤を提供することを含む。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤を投与することは、神経伝達物質活性調節剤を式I及び/または式Vの化合物と共に、例えば、単一の投薬量で神経伝達物質活性調節剤ならびに式I及び/または式Vの化合物の各々を有する製剤を提供することを含む。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤を投与することは、経皮組成物を適用すること、例えば、神経伝達物質活性調節剤ならびに式I及び/または式Vの化合物の各々を有する局所組成物を皮膚に適用することを含む。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤を投与することは、経粘膜調製物を与えること、例えば、神経伝達物質活性調節剤ならびに式I及び/または式Vの化合物の各々を有する吸収エンハンサーを有する錠剤を急速に溶解することを提供することを含む。
【0244】
一実施形態では、本明細書に開示される方法は、血液脳関門を通過させるための吸入によって組成物を投与することを含む。
【0245】
本明細書で使用される場合、用語「神経伝達物質活性調節剤」は、神経伝達物質受容体で反応するまたはその活性に影響を及ぼす化合物または組成物、例えば、式I及び/または式Vの化合物、セロトニン作動薬、アドレナリン作動性受容体、ドパミン受容体、GABA作動性受容体、グルタミン作動性受容体、ヒスタミン作動性受容体、コリン作動性受容体、オピオイド受容体、またはグリシン作動性受容体等を指す。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤は、神経伝達物質受容体に結合する。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤は、例えば、神経伝達物質受容体で他の分子の反応性に影響を及ぼす相互作用を介して、神経伝達物質受容体に間接的に影響を及ぼす。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤は、アゴニストである。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤は、アンタゴニストである。一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤は、複数のタイプの神経伝達物質受容体で(直接的または間接的のいずれかで)作用する。
【0246】
一実施形態では、神経伝達物質活性調節剤は、アリピプラゾール、ブプロピオン、シタロプラム、クロミプラミン、デキストロアンフェタミン、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、パロキセチン、クエチアピン、レボキセチン、リスペリドン、セルトラリン、及びベンラファキシンから選択される。
【0247】
本明細書で使用される場合、用語「第1の投薬製剤」は、生物内で、反応、効果、及び/または結果を引き起こす、例えば、神経伝達物質受容体での活性を引き起こす、他の化合物と反応する、他の活性成分の効果を向上させる、化合物の生合成を阻害する等の目的のために選択された化合物(複数可)を指す。一実施形態では、第1の投薬製剤は、式I及び/または式Vの化合物を含む。
【0248】
一実施形態では、第2の投薬製剤は、式I及び/または式Vの化合物を含む。一実施形態では、第2の投薬製剤は、式I及び/または式Vの第2の化合物を含む。一実施形態では、第2の投薬製剤は、追加のセロトニン作動薬を含む。
【0249】
一実施形態では、本明細書に開示される方法は、第2の投薬製剤を投与することを含む。一実施形態では、本明細書に開示される方法は、第3の投薬製剤を投与することを含む。一実施形態では、本明細書に開示される方法は、第4の投薬製剤を投与することを含む。一実施形態では、本明細書に開示される方法は、4つを超える投薬製剤を投与することを含む。
【0250】
所定の実施形態では、投薬製剤は、所望の量の少なくとも1つの式I及び/または式Vの化合物を含有する。所定の実施形態では、投薬製剤は、約0.01~約1,000mg、例えば、約0.1~約500mg、約0.5~約100mg、または約1~約50mgの化合物を含有する。所定の実施形態では、投薬製剤は、対象のkg当たりの化合物のmg(mg/kg)に基づいて式I及び/または式Vの化合物の量を含有するように計算される。所定の実施形態では、mg/kg範囲は、約0.001~約10mg/kg、例えば、約0.01~約5、約0.05~約4、約0.05~約3、約0.05~約3、約0.05~約2、または約0.05~約1mg/kgであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、約1mg/kg未満、例えば、約0.001~約0.99、約0.01~約0.85、約0.05~約0.75、約0.01~約0.50、約0.01~約0.25または約0.01~約0.10mg/kgの量で投薬される。
【0251】
一実施形態では、本明細書に開示される方法は、1つ以上の活性成分、例えば、カンナビノイド、テルペン、セロトニン作動薬、神経伝達物質活性調節剤等の活性成分をin vivoでの代謝時にもたらす式I及び/または式Vの化合物を投与することを含む。
【0252】
本明細書には、精神的問題を処置する方法であって、
式I及び/または式Vの化合物を処置を必要とする人に投与することを含む、方法が開示される。一実施形態では、方法は、式I及び/または式Vの化合物を投与する前に、処置を必要とする人を同定する工程をさらに含む。一実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、in vivoで、神経伝達物質受容体で活性を調節する1つ以上の活性化合物をもたらす。
【0253】
本明細書で使用される場合、用語「処置を必要とする人を同定すること」は、人が疾患または病態のための処置を必要とするかどうかを分析、診断、及び/または決定することを指す。一実施形態では、処置を必要とする人を同定することは、医学的病態、例えば、神経学的障害、化学的不均衡、遺伝性病態等を有する者を診断することを含む。一実施形態では、処置を必要とする人を同定することは、精神評価を実施することを含む。一実施形態では、処置を必要とする人を同定することは、血液検査を実施することを含む。一実施形態では、処置を必要とする人を同定することは、人が強迫性障害を有するかどうかを決定することを含む。一実施形態では、処置を必要とする人を同定することは、強迫性障害を有するものとして自己同定することを含む。
【0254】
本明細書で使用される場合、用語「精神障害」は、複数の生活領域に影響を与え、これらの症状を経験する人にとって苦痛を引き起こす行動的及び/または精神的症状のパターンを人が示す病態を指す。一実施形態では、精神障害は、遺伝性障害によって引き起こされる。一実施形態では、精神障害は、生物学的病態、例えば、余剰のホルモン生成、神経伝達物質受容体での活性の欠如、神経伝達物質生成の欠如等によって引き起こされる。一実施形態では、神経伝達物質受容体は、セロトニン受容体である。
【0255】
一実施形態では、精神的問題は、不安障害である。一実施形態では、精神的問題は、抑鬱障害である。一実施形態では、精神的問題は、強迫性障害である。一実施形態では、精神的問題は、神経変性によって特性化される。
【0256】
本明細書で使用される場合、用語「不安障害」は、事象及び/または状況の予想に起因する心配、不確実性、及び/または恐怖の状態を指す。不安障害は、人の身体的及び精神的機能を破壊し得る。これらの破壊は、人の日常生活にとって小さな支障から消耗性のハンディキャップを引き起こし得る。不安障害は、生理学的症状、例えば、筋緊張、心臓動悸、発汗、目まい、息切れ等を引き起こし得る。不安障害はまた、精神的症状、例えば、死ぬことの恐怖、窮迫または屈辱の恐怖、事象発生の恐怖等を引き起こし得る。
【0257】
一実施形態では、不安障害は、急性ストレス障害、医学的病態による不安症、全般性不安障害、パニック障害、パニック発作、恐怖症、外傷後ストレス障害、分離不安障害、社交不安障害、物質誘導不安障害、または場面緘黙症を含む。
【0258】
本明細書で使用される場合、用語「急性ストレス障害」は、1つ以上の外傷性事象への曝露後に発症した病態を指す。外傷性事象の例には、戦争、レイプまたは性的暴行、身体的攻撃、強盗、小児期の身体的または性的暴行、誘拐または人質となること、テロリスト攻撃、拷問、天然災害、及び/または重大自己が含まれるがこれらに限定されない。一実施形態では、急性ストレス障害は、外傷性事象の経験の1日以内に生じる。一実施形態では、急性ストレス障害は、外傷性事象の経験の3日内に生じる。いくつかの例では、急性ストレス障害は、外傷性事象の経験の1週間以内に生じる。いくつかの例では、急性ストレス障害は、外傷性事象の経験の1ヶ月以内に生じる。
【0259】
本明細書で使用される場合、用語「別の医学的病態に起因する不安症」は、非関連疾患、負傷、及び/または疾病、例えば、内分泌疾患、心臓血管障害、呼吸疾病、代謝障害、神経学的疾病等の生理学的及び精神的帰結により不安症状が発症する病態を指す。
【0260】
本明細書で使用される場合、用語「全般性不安障害」は、個体がコントロールすることが困難であると認識している様々な分野、例えば、仕事、学校、社会的環境等に関する永続的かつ過剰な不安及び心配を指す。また、個体は、落ち着きのなさ、警戒、及び/または神経質;容易に疲労すること、集中することまたは心を空っぽにすることの困難、怒りやすさ、筋緊張、及び睡眠障害を含む身体的症状を経験する。
【0261】
本明細書で使用される場合、用語「パニック障害」は、個体が再発の及び予期しないパニック発作を経験する病態を指す。個体は、より多くのパニック発作を有することに関して永続的に心配し、これらのパニック発作により不適応な様式で彼または彼女の行動を変化させる(例えば、運動、慣れていない場所、新たな人々の回避等)。
【0262】
本明細書で使用される場合、用語「パニック発作」は、短い時間、例えば、数秒、数分、数時間以内等にピークに達する強い恐怖または強い不快感の突然の高まりを指す。いくつかの例では、パニック発作は、身体的及び/または認知症状を指す。パニック発作は、例えば、典型的には恐怖対象または状況に対する反応において、予測可能であり得る。いくつかの例では、パニック発作は、明らかな理由がない場合に生じる。
【0263】
本明細書で使用される場合、用語「恐怖症」は、限局した対象及び/または状況に対して恐怖を感じること、不安になること、または回避することの病態を指す。いくつかの例では、恐怖症は、永続的で実際のリスクと不釣り合いな程度まである状況によって誘導される恐怖、不安、または回避を含む。恐怖症の例には、動物、自然環境、注射傷害の恐怖または不安等が含まれるがこれらに限定されない。
【0264】
本明細書で使用される場合、用語「外傷後ストレス障害」は、外傷性事象を経験及び/または目撃した後、または外傷性事象が愛する人に起こったことを知った後に発症する病態を指す。いくつかの例では、人は、外傷性事象の経験の1週間以内の外傷後ストレス障害の症状を示す。いくつかの例では、人は、外傷性事象の経験の1ヶ月以内の外傷後ストレス障害の症状を示す。いくつかの例では、人は、外傷性事象の経験の1年以内の外傷後ストレス障害の症状を示す。いくつかの例では、人は、外傷性事象の経験の1年以上後に外傷後ストレス障害の症状を示す。いくつかの例では、外傷後ストレス障害は、人が、事象、フラッシュバック、及び/または悪夢の煩わしい苦痛となる想起を介して外傷事象を再経験することを含む。いくつかの例では、外傷後ストレス障害の症状は、感情のまひ及び外傷を思い出させる場所、人々、及び活動の回避を含む。いくつかの例では、外傷後ストレス障害の症状は、覚醒の増加、例えば、睡眠及び集中の困難、不安感、ならびにいらいらしやすいこと及び怒りやすいことを含む。
【0265】
本明細書で使用される場合、用語「神経変性」は、ニューロンの死を含むがこれらに限定されない、ニューロンの構造または機能の進行性喪失を指す。多くの神経変性疾患(筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、及びハンチントン病を含む)は、神経変性プロセスの結果として生じる。そのような疾患は、治癒不可能であり、ニューロン細胞の進行性変性及び/または死をもたらす。真菌及び植物抽出物を使用してそのような疾患及び病態を処置するためにいくつかの試みがなされてきた。しかし、それらの方法はすべて、真菌及び/または植物抽出物が、特定の天然に存在する生物の高度に可変の化学的組成物に依存することが理由で、一貫したまたは確実な量の治療的化合物を提供することができないという共通の欠点に悩まされる。
【0266】
本明細書で使用される場合、用語「分離不安障害」は、個体が、発達的に不適切である程度まで、愛着者からの分離に関して恐怖及び/または不安となる病態を指す。いくつかの例では、分離不安障害は、愛着者に危害が及ぶことに関する恐怖または不安を含む。いくつかの例では、分離不安障害は、愛着者からの喪失または分離をもたらす事象の恐怖及び愛着者から離れたがらないことを含む。いくつかの例では、分離不安障害は、苦痛の悪夢及び/または精神的症状を含む。
【0267】
本明細書で使用される場合、用語「社交不安障害」は、個体が、観察される可能性を伴う社交的交流及び状況への恐怖、それに対する不安、またはそれを回避する病態を指す。これらの社交的交流及び状況には、知らない人々に会うこと、個体が飲食を観察され得る状況、個体が他人の前でパフォーマンスする状況等が含まれる。いくつかの例では、社交不安障害は、他人によって否定的に評価されること、恥をかかされること、屈辱が与えられること、拒絶されること、及び/または他人を不快にさせることの恐怖によって引き起こされる。
【0268】
本明細書で使用される場合、用語「物質誘導不安障害」は、物質中毒及び/または離脱によってまたは医学的処置に対して不安が引き起こされる病態を指す。いくつかの例では、物質からの離脱は、不安を増加させる。
【0269】
本明細書で使用される場合、用語「場面緘黙症」は、会話が期待される社交的状況、例えば、学校、講義、会議等において、個体が他の状況では会話するとしても、個体の一貫した会話不能によって特性化される病態を指す。会話の不能は、学業、職業環境における達成に有意な帰結を有し、及び/またはそうでなければ正常な社交的コミュニケーションを妨げる。
【0270】
いくつかの例では、不安障害は、Diagnostic and Statistical Manual of Medical Disorders,5th Edからの基準及び分類に基づく医学的診断を含む。いくつかの例では、不安障害は、独立した医学的評価に基づく医学的診断を含む。いくつかの例では、不安障害は、自己評価に基づく医学的診断を含む。
【0271】
一実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、抗不安薬を投与することを含む。
【0272】
本明細書で使用される場合、用語「抗不安薬」は、神経伝達物質受容体で反応するまたはその活性に影響を及ぼす化合物または組成物、例えば、式I及び/または式Vの化合物、セロトニン作動薬、アドレナリン作動性受容体、ドパミン受容体、GABA作動性受容体、グルタミン作動性受容体、ヒスタミン作動性受容体、コリン作動性受容体、オピオイド受容体、またはグリシン作動性受容体等を指す。一実施形態では、抗不安薬は、神経伝達物質受容体に結合する。一実施形態では、抗不安薬は、例えば、神経伝達物質受容体で他の分子の反応性に影響を及ぼす相互作用を介して、神経伝達物質受容体に間接的に影響を及ぼす。一実施形態では、抗不安薬は、アゴニストである。一実施形態では、抗不安薬は、アンタゴニストである。一実施形態では、抗不安薬は、複数のタイプの神経伝達物質受容体で(直接的または間接的のいずれかで)作用する。
【0273】
一実施形態では、抗不安薬は、アルプラゾラム、アルファブロッカー、抗ヒスタミン剤、バルビツール酸、ベータブロッカー、ブロマゼパム、カルバメート、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、クロラゼプ酸、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、オピオイド、オキサゼパム、テマゼパム、及びトリアゾラムから選択される。
【0274】
本明細書で使用される場合、用語「抑鬱障害」は、所定期間持続する人の思考、行動、感情、及び幸福感に影響を及ぼし得る気分低下及び活動に対する嫌悪の病態を指す。一実施形態では、抑鬱障害は、人の身体的及び精神的機能を破壊する。一実施形態では、抑鬱障害は、生理学的症状、例えば、体重減少、痛みまたは疼痛、頭痛、けいれん、消化問題等を引き起こす。一実施形態では、抑鬱障害は、精神的症状、例えば、永続的悲しみ;不安;絶望及び怒りやすさの感情;罪悪感、無価値、または無力感の感情;趣味及び活動における興味または楽しみの喪失;集中、想起、または決断の困難等を引き起こす。
【0275】
一実施形態では、抑鬱障害は、非定型鬱病、双極性障害、緊張性鬱病、医学的病態に起因する鬱病、大鬱病性障害、産後鬱病、月経前不快気分障害、及び季節性情動障害から選択される。
【0276】
本明細書で使用される場合、用語「非定型鬱病」は、個体が気分反応性(すなわち、気分が実際のまたは潜在的な陽性事象に反応して明るくなる)の兆候、有意な体重増加、食欲の増加、過眠、腕または脚における重い鉛のような感覚、及び/または個人間拒絶感受性の長年のパターン(重大な社交的または職業的障害をもたらす)を示す病態を指す。非定型鬱病の例示的な症状には、日々の悲しみまたは落ち込んだ気分;かつて楽しむことができた物事における楽しみの喪失;主要な体重の変化(増加または減少)または食欲の変化;ほぼ毎日の不眠または過眠;身体的落ち着きのなさまたは他人によって気づくことが可能な疲労の状態;日々の疲労またはエネルギーの喪失;ほぼ毎日の絶望、無価値、または過度な罪悪感の感情;ほぼ毎日の集中または決断の問題;死もしくは自殺、自殺計画、または自殺企図の再発する思考が含まれるがこれらに限定されない。
【0277】
本明細書で使用される場合、用語「双極性障害」は、気分、エネルギー、活動レベル、及び日常業務を遂行する能力における異常な変化を個体が経験することを引き起こす病態を指す。双極性障害を有する個体は、異常に強い感情の期間、睡眠パターン及び活動レベルの変化、ならびに異常な行動を経験する。これらの区別される期間は、「気分エピソード」と呼ばれる。気分エピソードは、その人に典型的な気分及び行動とは劇的に異なる。躁病の過度の行動の例示的な症状には、異常な陽気、神経質、または神経過敏な行動;増加した活動、エネルギー、または動揺;誇大な幸福感及び自信;睡眠欲求の減少;異常な多弁;競走思考;散漫性;及び不適切な決断、例えば、散財すること、性的リスクをとること、または愚策な投資を行うことが含まれるがこれらに限定されない。抑鬱エピソード、低い気分の例示的な症状には、落ち込んだ気分、例えば、悲しみ、空虚、絶望、または泣くことの感情;興味の著しい喪失またはすべてまたはほぼすべての活動において喜びを感じないこと;有意な体重減少、体重増加、または食欲の減少もしくは増加;不眠または過眠;落ち着きのなさまたは減速した行動;疲労またはエネルギーの喪失;無価値または過剰なもしくは不適切な罪悪感の感情;考えるまたは集中する能力の低下、または優柔不断;及び自殺の思考、計画または企図を含むがこれらに限定されない。
【0278】
本明細書で使用される場合、用語「緊張性鬱病」は、個体が長期間無言及び無動のままであることを引き起こす病態を指す。緊張性鬱病の例示的な症状には、日々生じ得る悲しみの感情、ほとんどの活動における興味の喪失、急激な体重増加または減少、食欲の変化、入眠困難、寝起き困難、落ち着きのなさの感情、怒りやすさ、無価値の感情、罪悪感の感情、疲労、集中困難、思考困難、決断困難、自殺または死の思考、及び/または自殺企図が含まれるがこれらに限定されない。
【0279】
本明細書で使用される場合、用語「医学的病態に起因する抑鬱障害」は、個体が別の疾病によって引き起こされる抑鬱症状(複数可)を経験する病態を指す。抑鬱障害を引き起こすことが知られている医学的病態の例には、HIV/AIDS、糖尿病、関節炎、脳卒中、脳障害、例えば、パーキンソン病、ハンチントン病、多発性硬化症、及びアルツハイマー病、代謝病態(例えば、ビタミンB12欠乏症)、自己免疫性病態(例えば、ループス及び関節リウマチ)、ウイルス性または他の感染症(肝炎、単核球症、ヘルペス)、背痛、及び所定のがん(例えば、膵臓)が含まれるがこれらに限定されない。
【0280】
本明細書で使用される場合、用語「大鬱病性障害」は、ほとんどの状況にわたって存在する気分の落ち込みの期間によって特性化される病態を指す。大鬱病性障害は、しばしば、低い自尊心、通常は楽しめる活動における興味の喪失、少ないエネルギー、及び明らかな原因のない疼痛を伴う。いくつかの例では、大鬱病性障害は、2週によって特性化される。いくつかの例では、個体は、年を隔てて鬱病の期間を経験する。いくつかの例では、個体は、ほぼ常に存在する鬱病の症状を経験する。大鬱病性障害は、人の個人的、仕事、または学校生活、ならびに睡眠、摂食習慣、及び全般的健康状態に悪影響を及ぼし得る。大鬱病性障害を有する成人の2~7%は、自殺を企図し、自殺を企図する人々の最大で60%は、大鬱病性障害または別の関連する気分障害を有していた。気分変調は、重症度はより低いがより長く続く症状を有する、大鬱病性障害と同じ認知及び身体的問題からなる大鬱病性障害のサブタイプである。大鬱病性障害の例示的な症状には、悲しみ、泣くこと、空虚または絶望の感情;小さな事柄に関することであっても、怒りの爆発、怒りやすさまたはフラストレーション;ほとんどまたはすべての正常な活動における興味または楽しみの喪失;不眠または過眠を含む睡眠障害;疲労及びエネルギーの欠如;食欲減退、体重減少または増加;不安、動揺または落ち着きのなさ;減速した思考、会話、または身体の動き;無価値または罪悪感の感情、過去の失敗に対するこだわりまたは自己非難;思考、集中、決断、及び物覚えの問題;死の頻繁な思考、自殺思考、自殺企図、または自殺;及び原因不明の身体的問題、例えば、背痛または頭痛が含まれるがこれらに限定されない。
【0281】
本明細書で使用される場合、用語「産後鬱病」は、出産及びホルモン変化、親であることに対する精神的調整、及び/または疲労の結果としての病態を指す。産後鬱病は、しばしば、女性に関連するが、男性もまた同様に、産後鬱病に罹患し得る。産後鬱病の例示的な症状には、悲しみ、絶望、空虚、または圧倒されていることの感情;通常よりも頻繁にまたは明らかな理由なく泣くこと;過度に不安を心配することまたは感じること;不機嫌に、怒りやすく、または落ち着きがないと感じること;過眠、または赤ん坊が寝ているときであっても睡眠できないこと;集中すること、詳細を思い出すこと、及び決断することの問題を有すること;怒りまたは激怒を経験すること;通常は楽しめる活動における興味の喪失;頻繁な頭痛、胃障害、及び筋肉痛を含む、身体的痛み及び疼痛に罹患していること;過度に少なくまたは過度に多く摂食すること;友人及び家族から手を引くことまたは回避すること;赤ん坊との情緒的愛着を結びつけることまたは形成することの問題を有すること;赤ん坊を世話する彼または能力を執拗に疑うこと;及び彼ら自身または赤ん坊に危害を加えることに関する思考が含まれるがこれらに限定されない。
【0282】
本明細書で使用される場合、用語「月経前不快気分障害」は、周期の月経前期の間に繰り返し生じ、その月経の開始前後またはその直後に寛解する気分不安定、怒りやすさ、情動不安、及び不安症状を個体が発現する状態を指す。月経前不快気分障害の例示的な症状には、不安定(例えば、気分変動)、怒りやすさまたは怒り、落ち込んだ気分、不安、及び緊張、通常の活動における興味の低下、集中困難、無気力及びエネルギーの欠如、食欲の変化(例えば、過食または特定の食品の欲求)、過眠または不眠、圧倒されたと感じることまたはコントロール不能と感じること、身体的症状(例えば、乳房圧痛または腫れ、関節または筋肉痛、「膨満」の感覚及び体重増加)、自己卑下的思考、興奮またはイライラしている感情、通常の活動(例えば、仕事、学校、友人、趣味)における興味の低下、主観的集中困難、及び易疲労性が含まれるがこれらに限定されない。
【0283】
本明細書で使用される場合、用語「季節性情動障害」は、個体が1年の時間をベースとする気分の変化を経験する病態を指す。いくつかの例では、個体は、秋及び/または冬の季節の間に気分低下、少ないエネルギー、または他の抑鬱症状を経験する。いくつかの例では、個体は、春及び/または夏の季節の間に気分低下、少ないエネルギー、または他の抑鬱症状を経験する。季節性情動障害の例示的な症状には、1日のほとんどまたはほぼ毎日抑鬱に感じること;かつて楽しめた活動における興味の喪失;低いエネルギーを有すること;睡眠問題を有すること;食欲または体重の変化を経験すること;だるさまたは動揺を感じること;集中困難を有すること;絶望、無価値、または罪悪感を感じること;及び死または自殺の頻繁な思考を有することが含まれるがこれらに限定されない。
【0284】
一実施形態では、抑鬱障害は、Diagnostic and Statistical Manual of Medical Disorders,5th Edからの基準及び分類に基づく医学的診断を含む。一実施形態では、抑鬱障害は、独立した医学的評価に基づく医学的診断を含む。
【0285】
一実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、抗鬱剤を投与することを含む。
【0286】
本明細書で使用される場合、用語「抗鬱剤」は、神経伝達物質受容体で反応するまたはその活性に影響を及ぼす化合物、例えば、式I及び/または式Vの化合物、セロトニン作動薬、アドレナリン作動性受容体、ドパミン受容体、GABA作動性受容体、グルタミン作動性受容体、ヒスタミン作動性受容体、コリン作動性受容体、オピオイド受容体、またはグリシン作動性受容体等を指す。一実施形態では、抗鬱剤は、神経伝達物質受容体に結合する。一実施形態では、抗鬱剤は、例えば、神経伝達物質受容体で他の分子の反応性に影響を及ぼす相互作用を介して、神経伝達物質受容体に間接的に影響を及ぼす。一実施形態では、抗鬱剤は、アゴニストである。一実施形態では、抗鬱剤は、アンタゴニストである。一実施形態では、抗鬱剤は、複数のタイプの神経伝達物質受容体で(直接的または間接的のいずれかで)作用する。
【0287】
一実施形態では、抗鬱剤は、ブプロピオン、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、パロキセチン、レボキセチン、セルトラリン、及びベンラファキシンから選択される。
【0288】
本明細書には、頭痛及び/または片頭痛を処置する方法であって、処置を必要とする人を同定すること及び本明細書に開示される組成物を処置を必要とする人に投与することを含む、方法が開示される。
【0289】
本明細書には、ニコチン中毒を処置する方法であって、処置を必要とする人を同定すること及び本明細書に開示される組成物を処置を必要とする人に投与することを含む、方法が開示される。
【0290】
本明細書には、薬物中毒を処置する方法であって、処置を必要とする人を同定すること及び本明細書に開示される組成物を処置を必要とする人に投与することを含む、方法が開示される。
【0291】
本明細書には、アルコール中毒を処置する方法であって、処置を必要とする人を同定すること及び本明細書に開示される組成物を処置を必要とする人に投与することを含む、方法が開示される。
【0292】
本明細書に開示される組成物は、ヒトにおける強迫性障害、多様な難治性精神障害、慢性鬱病、外傷後ストレス障害、及び薬物またはアルコール依存症の処置のために有用である。本明細書に開示される組成物はまた、多様な状況内の瞑想的、スピリチュアル的、及び宗教的実践の状況において有用である。
【0293】
本明細書で使用される場合、用語「強迫性障害」は、個体が不安、恐怖、不安感等の感情を引き起こす強迫観念を有し、当該不安の感情を軽減するための作業を行うという衝動強迫を有する病態を指す。強迫観念は、それらを無視しまたは立ち向かう個体の努力にもかかわらず、再発し、持続する考えである。いくつかの例では、強迫観念は、不安定が残っている間は生活が通常通りには進まないという考えが付随する全般的な混乱感または緊張感を伴う、比較的曖昧なものである。他の例では、強迫観念はより強く、身近な誰かが死亡する思考またはイメージにとらわれ、または人間関係の正しさに関連した侵入であり得る。他の強迫観念は、自分以外の誰かまたは何か(例えば、神、悪魔、または疾患)が、その人、その人が大切にしている人々または物事のいずれかに危害を加えるという可能性に関するものである。いくつかの例では、個体は、強迫的儀式を行うが、その理由は彼らが、そうしなければならないと説明できないほど感じるからである。いくつかの例では、個体は、特定の強迫観念から生じる不安を和らげるために強迫的儀式を行う。その人は、これらの行動が、恐ろしい出来事が起こることをいくらか防止する、または事象を彼らの思考から遠ざけると感じている。
【0294】
一実施形態では、強迫性障害は、中毒、身体醜形障害、皮膚むしり障害、ため込み障害、強迫性障害、及び抜毛症から選択される。
【0295】
本明細書で使用される場合、用語「中毒」は、物質、活動、及び/または任意の他の習慣に対する身体的及び/または精神的依存性を指す。一実施形態では、中毒は、刺激物、例えば、多量のセロトニンを放出する物質、多量のアドレナリンを放出する活動等に反応する個体の変化した脳科学によって引き起こされる。一実施形態では、中毒は、物質、例えば、薬物、アルコール、ニコチン、食品等に対する依存性である。一実施形態では、中毒は、活動、例えば、ギャンブル、摂食、買い物等に対する依存性である。
【0296】
本明細書で使用される場合、用語「身体醜形障害」は、個体の外見のいくつかの側面が重度に欠陥があり、それを隠すまたは直すための例外的な措置を必要とすることになるという強迫的な観念によって特性化される病態を指す。身体醜形障害の例示的な症状には、他人は見えないまたは軽微に見える外見における認識された欠点に極度に気を取られていること;外見における欠陥が個体を醜いものにするまたは奇形にするという考え;他人が個体の外見を否定的に特別視するまたは個体をあざ笑うという考え;抵抗またはコントロールすることが困難な認識された欠陥を直すまたは隠すことを目的とした行動を行うこと、例えば、頻繁に鏡をチェックすること、手入れすること、または皮膚をむしること;認識された欠点をスタイリング、化粧、または衣服で隠そうとすること;自分の外見を常に他人と比較すること;自分の外見について他人から安心感を常に求めること;完璧主義の傾向を有すること;満足度の低い美容処置を頻繁に求めること;社交的状況を回避すること;及び自分の外見に非常に気を取られているので、人の社会生活、仕事、学校、または他の機能分野において大きな苦痛または問題を引き起こことが含まれるがこれらに限定されない。
【0297】
本明細書で使用される場合、用語「皮膚むしり障害」は、自分の皮膚をむしろうとする繰り返しの衝動を有する病態を指す。いくつかの例では、皮膚むしり障害は、しばしば、損傷が引き起こされる程度まで彼らの皮膚をむしることを引き起こす。
【0298】
本明細書で使用される場合、用語「ため込み障害」は、所有物を廃棄することまたは手放すことが、それらの価値にかかわらず、永続的に困難である病態を指す。ため込み障害の例示的な症状には、所有物を捨てられないこと;品物を廃棄しようとする際の重度の不安;所有物を分類するまたは整理することが非常に困難であること;何を保持すべきか、またはどこに物を置くべきかに関する優柔不断;所有物によって圧倒されるまたは恥ずかしいと感じること等の苦痛;他人が品物に触れることへの疑い;強迫観念及び行動;将来品物がなくなるまたはそれが必要になることへの恐怖;誤って廃棄した物についてゴミ箱をチェックすること;及び機能的障害、例えば、生活空間の喪失、社会的単離、家族または夫婦間の不和、経済的困難、健康危機等が含まれるがこれらに限定されない。
【0299】
本明細書で使用される場合、用語「強迫性障害」は、彼または彼女が何度も繰り返す衝動を感じる制御不能な再発する思考及び行動を個体が有する病態を指す。いくつかの例では、強迫性障害は、細菌、汚れ、または化学物質が個体を汚染するという恐怖を低減するために掃除が必要な個体としてそれ自体が現れ、個体は、彼ら自体を洗浄するのにまたは彼らの周囲を掃除するのに多くの時間を費やす。いくつかの例では、強迫性障害は、不安の払拭を必要とする個体としてそれ自体が現れる。個体は、名前、フレーズを口にし、または行動を数回繰り返し得る。個体は、これらの反復行動が実際に被害を防ぐわけではないとわかっているが、反復行動を行わなければ危害が生じるのではないかという恐れがある。いくつかの例では、強迫性障害は、例えば、ドアの鍵を閉め忘れることまたは電化製品のスイッチを切り忘れることによって自分でまたは他人によって危害を加えることへの恐怖を低減することを必要とする、確認儀式を作る等の個体としてそれが現れる。いくつかの例では、強迫性障害は、不快感を低減するために彼または彼女の身の回りを整頓及び整列することを必要とする、例えば、物を所定の順序で配置する、家財を特定の手法でまたは左右対称の様式で配置する等の個体としてそれが現れる。いくつかの例では、強迫性障害は、押しつけがましい強迫観念に対応することを必要とする、例えば、不安を低減するためにまたは将来の恐ろしい事象を防止するために祈るまたはフレーズを言う個体としてそれが現れる。いくつかの例では、強迫性障害は、別の医学的病態によって引き起こされる。いくつかの例では、強迫性障害は、物質によって引き起こされる。
【0300】
本明細書で使用される場合、用語「抜毛症」は、毛髪の自己誘発的及び再発的喪失、例えば、自分の毛髪を抜く病態を指す。いくつかの例では、抜毛症は、1つの位置でそれらの髪を引き抜く個体を含む。いくつかの例では、抜毛症は、複数の位置でそれらの髪を引き抜く個体を含む。抜毛症の例示的な症状には、気づくほどの毛髪の喪失をもたらす、自分の毛髪を再発的に抜くこと;毛髪を抜く直前のまたはその行動に抵抗する際の緊張感の増加;毛髪を抜くときの楽しさ、満足感、または安堵感;その障害は別の精神障害によって説明されず、一般的な医学的病態(すなわち、皮膚病変)に起因しない;毛髪を抜くことを減少または停止させるための試みが繰り返されている;障害が社会的、職業的、または他の重要な機能的分野における大きな苦痛または機能不全を引き起こした;コントロールの喪失、金銭的困難、恥かしさの感情を含む苦痛;及び仕事、学校、または他の公共的状況の回避による機能不全が含まれるがこれらに限定されない。
【0301】
一実施形態では、強迫性障害は、Diagnostic and Statistical Manual of Medical Disorders,5th Edからの基準及び分類に基づく医学的診断を含む。一実施形態では、強迫性障害は、独立した医学的評価に基づく医学的診断を含む。
【0302】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物は、セロトニン受容体に作用しない少なくとも1つの化合物をさらに含む。
【0303】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物は、式I及び/または式Vの化合物を含む。いくつかの実施形態では、式I及び/または式Vの化合物は、1つの活性セロトニン作動薬を含む。
【0304】
本明細書に開示される化合物は、様々な例示的な実施形態に関して記載されているが、これらの実施形態は、本開示の原理及び適用の説明にすぎないことが理解されるべきである。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に様々な修飾がなされ得ることを認識するであろう。
【0305】
特定の化合物に言及される場合、本開示はまた、その化合物の塩及び誘導体ならびに分解生成物、例えば、明示的に開示される分子の酸化バージョンを企図することが理解されるべきである。
【0306】
その上、本明細書における異なる実施形態の様々な特徴及び/または特性は、互いに組み合わされ得ることが理解されるべきである。そのため、本開示の範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に多数の修飾がなされ得ること及び他の配置が考案され得ることを理解されたい。
【0307】
さらに、本開示の他の実施形態は、本明細書に開示される本開示の明細書及び実践の考慮から当業者に明らかになる。明細書及び実施例は、例示にすぎないものとして考慮され、範囲及び趣旨は、特許請求の範囲によって示されることが意図される。
【0308】
本明細書では、任意の濃度範囲、パーセンテージ範囲、比範囲、または整数範囲は、別途示されない限り、記述される範囲内の任意の整数、及び適切な場合、その分数(整数の10分の1及び100分の1等)の値も含むことを理解されたい。本明細書で使用される場合、用語「約」及び「およそ」は、別途示されない限り、示される範囲、値、または構造の平均±20%、±10%、±5%、または±1%を意味する。
【実施例
【0309】
実施例1.Dispsilocin(商標)L-10二量体
【化25】
DCM(0.15M)中のセバシン酸(0.5mmol)及びPyBOP(1.0mmol)の懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(1.0mmol)を加え、混合物を溶液が均一になるまで室温で攪拌した(約30分)。この溶液に、サイロシン(1.0mmol)及びDMAP(0.15mmol)を混合固体として一度に加えた。得られた不均一な溶液を室温で攪拌した。16時間後、反応混合物を等量のヘキサンで希釈した。上澄み液をデカントし、赤みがかった油状物を残した。赤色の油状物をクロロホルムで3回洗浄して、赤褐色の粗製油状物を得た。
【0310】
CPC精製
粗製物質をCHCl中に溶解し、次いで、Quattro CPC Lab Prep(250mL)で、酢酸エチルとヘキサンとの間に分配し、濃縮後、白色結晶性固体を68%の収率で得た。
【0311】
CPCの一般情報
遠心分配クロマトグラフィー(CPC)は、液液クロマトグラフィーを応用した、向流クロマトグラフィーのサブタイプである。CPCは、セルと呼ばれる直列に連結された多数の小さなチャンバーで分配を繰り返すことによって、分配係数のわずかな差を外挿するものである。混合物の構成成分は、2つの非混和性液相間の分配によって分離される。操作中、液体固定相は、遠心力によって遠心分離ローター内に保持され、次いで、移動相が固定相を通ることで溶出される。UV-ダイオードアレイ検出によって最も一般的に検出されるように、移動相は、分割された分析物を含有するフラクションに集められる。標的成分(複数可)を含有する移動相を集め、濃縮して、標的分析物(複数可)を回収する。非標的分析物も移動相から回収され得、強く保持される非標的分析物は、装置をパージすることによって、固定相から回収される。
【0312】
実施例2
【化26】
-78℃の無水THF(3mL)中の4-アセトキシインドール(6.8mmol)の冷却溶液に、1.6M nBuLiヘキサン溶液(7.0mL、11.0mmol)を滴下し、温度を-10℃まで上げた。15分後、反応混合物を-50℃まで冷却し、TIPSCl(1.64g、11.0mmol)を加えた。溶液を0℃まで温め、3時間攪拌し、水(10mL)中に注いだ。混合物をDCMで3回抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製1-(トリイソプロピルシリル)-1H-インドール-4-イルアセテートをさらに精製することなく使用した。
【0313】
不活性雰囲気下の0℃の無水THF5mLに、塩化オキサリル(0.865mL、10.2mmol)を加えた。THF中の粗製1-(トリイソプロピルシリル)-1H-インドール-4-イルアセテート(推定6.8mmol、1当量)の溶液を添加漏斗を介して滴下し、0℃で1時間攪拌した。反応混合物を無水ヘキサンで希釈した。得られた固体を濾過し、(3/1)ヘキサン/ジエチルエーテル混合物で数回洗浄し、さらに精製することなく使用した。
【0314】
濾過した酸塩化物(推定6.8mmol、1当量)を不活性雰囲気下でTHF(10mL)中に溶解し、THF中2.0Mジメチルアミン(11.5mmol、1.7当量)、続いて、トリエチルアミン(1.39mL、10.2mmol、1.5当量)をシリンジにより加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。次いで、無水ヘキサン(10mL)を加え、40℃で30分間攪拌した。得られた塩酸塩を濾別し、母液からケトアミドを析出させ、回収して、オフホワイト固体を3工程により51%の収率で得た。
【0315】
実施例3.
【化27】
実施例2(1.0g、2.32mmol)の手順に従って調製した、不活性雰囲気下の0℃のTHF(50mL)中のケトアミドの溶液に、LiAlH(12.7mmol、5.5当量)をTHF中2.0M溶液として加え、混合物を8時間還流下で加熱した。反応を水(10mL)の添加によりクエンチし、水層をジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗製固体をSiOカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を約64%の収率で得た。
【0316】
実施例4.
【化28】
実施例1による手順を、実施例3に従って調製したTIPS保護フェノールを用いて繰り返し、所望のTIPS保護二量体を得た。
【0317】
実施例5.
【化29】
THF中のBuNF(0.6mmol)の1.0M溶液を、実施例4(0.5mmol)の手順に従って調製した精製TIPS保護Dipsilocin(商標)二量体の無水THF中0.2M溶液に加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。飽和炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした後、混合物をDCMで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカプラグに通して、分析的に純粋なビス(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-1H-インドール-4-イル)デカンジオエートを結晶性白色固体として89%の収率で得た。
【0318】
実施例6.
【化30】
50℃のトルエン(5mL)中のブスピロン(2.00mmol、1当量)の加熱溶液に、トリエチルアミン(0.52mL、4mmol、2当量)を加え、続いて、トルエン(5mL)中のセバコイルクロリド(1.9mmol、0.95当量)を添加漏斗を介してゆっくりと加えた。2時間後、溶液を水でクエンチし、酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄した。次いで、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中30%酢酸エチル)によって精製して、10-オキソ-10-((9-オキソ-8-(4-(4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブチル)-8-アザスピロ[4.5]デカ-6-エン-7-イル)オキシ)デカン酸を得た。
【0319】
実施例7.
【化31】
実施例6の手順に従って調製した10-オキソ-10-((9-オキソ-8-(4-(4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブチル)-8-アザスピロ[4.5]デカ-6-エン-7-イル)オキシ)デカン酸(0.5mmol)及びPyBOP(0.6mmol)のDCM(0.15M)中の懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(0.6mmol)を加え、混合物を均一になるまで室温で攪拌する(30分前後)。これに、サイロシン(0.5mmol)及びDMAP(0.15mmol)を混合固体として一度に加える。反応混合物を室温で16時間攪拌し、次いで、等量のヘキサンで希釈する。次いで、上澄み液をデカントし、粗製物質を残し、これをクロロホルムで3回洗浄して粗生成物を得、HPLCにより精製して、1-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-1H-インドール-4-イル)10-(9-オキソ-8-(4-(4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブチル)-8-アザスピロ[4.5]デカ-6-エン-7-イル)デカンジオエートを得る。
【0320】
実施例8.
【化32】
無水THF(5mL)中のデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(1.0mmol)の溶液に、セバシン酸無水物(1.0mmol)を一度に加え、その後、16時間還流する。次いで、粗製の反応混合物を真空下で濃縮して、標的の10-オキソ-10-((6,6,9-トリメチル-3-ペンチル-6a,7,8,10a-テトラヒドロ-6H-ベンゾ[c]クロメン-1-イル)オキシ)デカン酸を粗製物質として得る。
【0321】
実施例9.
【化33】
実施例7の手順を、実施例8に従って生成された出発物質を用いて繰り返し、所望のTHC-サイロシンL-10二量体生成物を良好な収率で得、これをシリカゲルクロマトグラフィー及び/または本明細書に記載のHPLCまたはCPC法によって精製する。
【0322】
生物学的研究
頭部・引きつり反応(HTR)実験。
用量-反応研究。式I及び/または式Vの化合物についての用量-反応研究を4つの連続的工程で実施する:
(a).製剤化処理。化合物を溶解するために使用され得る好適な(非毒性)ビヒクルを同定する。
(b).パイロット用量-知見研究。HTR誘導薬は、典型的には、上昇相及び下降相を伴う、二相ベル型(逆U字型)用量-反応機能を有する。HTR用量-反応研究における薬物の効力を定量するために、上昇相の全範囲をカバーする用量、及び下降相に該当する少なくとも1つの用量が含まれるべきである。パイロット用量-知見研究は、それらの条件に一致する用量のセットを同定するために実施する。パイロットのため、雄のC57BL/6Jマウスに、IPまたはSC経路によって様々な用量(典型的には0.3~30mg/kg)を注入し、次いで挙動を磁力計チャンバーにおいて最大で150分間記録する。
(c).用量-反応研究。磁石埋込物を有する雄のC57BL/6Jマウスの群に、ビヒクルまたは4~5用量の化合物(n=5~7匹のマウス/群)をIPまたはSC経路によって注入し、次いで挙動を磁力計チャンバー内で少なくとも30分間記録する。
(d).繰り返し試験。効力は、典型的には、単回用量-反応研究を基礎として定量され得るが、いくつかの例では、繰り返しの試験が必要であり得る。例えば、試験のために選択される用量は、有効用量中央値(ED50値)を計算するために理想的ではなかった場合がある。必要に応じて、第2または第3の用量-反応研究を実施する。
【0323】
分析:以下の分析を用量-反応研究について実施する:
HTRカウントは、1元ANOVAと、それに続く事後検定(ダネットの検定)を使用して分析する。
【0324】
化合物についての有効用量中央値(ED50値)(mg/kgまたはモル/kg)は、ガウスまたはシグモイドモデルを使用して非線形回帰によって計算されるであろう。化合物及び他の参照化合物の効力はまた、余分平方和F検定を使用して統計的に比較され得る。
【0325】
HTRカウントは、ビニングされ(例えば、1、2、5、または10分のブロック)、2元ANOVA(薬物×時間)と、それに続く事後検定(ダネットの検定またはテューキーの検定)を使用して分析され得る。
【0326】
5-HT2Aアンタゴニスト遮断研究。磁石埋込物を有する雄のC57BL/6Jマウスの4つの群を、選択的5-HT2AアンタゴニストM100907(ビヒクル、0.001、0.01、または0.1mg/kg)でSCで事前処置する。20分後、動物のすべてにIPまたはSCで1つの用量の化合物を注入し(n=5~7匹のマウス/群)、次いで挙動を磁力計チャンバー内で30分間記録する。
【0327】
5-HT1Aアンタゴニスト遮断研究。磁石埋込物を有する雄のC57BL/6Jマウス(n=5~7匹のマウス/群)の4つの群を、選択的5-HT1AアンタゴニストWAY-100635(ビヒクルまたは1mg/kg)でSCで事前処置する。20分後、動物にIPまたはSCでビヒクルまたは1つの用量の化合物を注入し、次いで挙動を磁力計チャンバー内で少なくとも30分間記録する。
【0328】
延長時間経過研究。磁石埋込物を有する雄のC57BL/6Jマウスに、IPまたはSCで最大で3つの異なる処置(n=5~6匹のマウス/群)を注入し、次いで挙動を磁力計チャンバー内で最大で5時間記録する(使用される正確な評価期間は、試験される物質の作用継続期間に依存する)。
【0329】
脳透過試験。HTRを誘導しない5-HT2Aリガンドがマウスにおいて脳浸透性であるかどうかを試験するためにこれらの研究を使用する。磁石埋込物を有する雄のC57BL/6JマウスをIPまたはSCでビヒクルまたは3用量の5-HT2Aリガンド(n=5~7匹のマウス/群)で事前処置する;20分後、マウスのすべてに、1mg/kg(±)-DOI HClを注入し、次いで挙動を磁力計チャンバー内で20~30分間記録する。
【0330】
hERG阻害研究。
すべての実験は、パッチクランプ技術のホールセルモードでHEKA EPC-10増幅器を使用して室温で手動で行う。G418選択下でhKv11.1(hERG)を安定的に発現するHEK293細胞は、University of Wisconsin,Madisonから調達することができる。細胞を、10%ウシ胎仔血清、2mMグルタミン、1mMピルビン酸ナトリウム、100U ml-1ストレプトマイシン、及び500mg ml-1ペニシリン、100μg ml-1 G418を含有するDMEM中で培養する。細胞株は認証されておらず、またはマイコプラズマ汚染について試験されていない。実験前に、細胞を60~80%のコンフルエントまで成長させ、TrypLEを使用して浮遊させ、ポリ-l-リジン被覆カバースリップ上に播種する。パッチピペットは、ソーダ石灰ガラス(マイクロ-ヘマトクリットチューブ)から引き抜かれ、2~4MΩの抵抗を示すはずである。外部溶液については、通常のナトリウムリンゲルを使用する(160mM NaCl、4.5mM KCl、2mM CaCl、1mM MgCl、10mM HEPES、pH7.4及び290~310mOsm)。使用される内部溶液は、ATPを有するフッ化カリウムである(160mM KF、2mM MgCl2、10mM EGTA、10mM HEPES、4mM NaATP、pH=7.2及び300~320mOsm)。最初は-80mVから2秒間40mV、次いで4秒間-60mVの2工程パルス(10秒毎に印加する)を使用してhERG電流を誘発させる。試験される式I及び/または式Vの化合物によるテール電流振幅の低減割合を決定し、データを平均±s.d.として示す(データ点当たりn=3~4)。すべての実験について、薬物の溶液は、DMSO中の10mMストックから新たに調製する。最終DMSO濃度は1%を超えることはない。
【0331】
セロトニン及びオピオイド受容体機能性アッセイ。
5-HT及びオピオイド受容体での機能性アッセイスクリーニングを、同じ化合物希釈物及び384ウェル形式のハイスループットアッセイプラットフォームを使用して並行に実施する。マウス5-HT2A受容体について述べた場合を除き、受容体のすべてのヒトアイソフォームでの活性を評価するためにアッセイを使用する。pcDNAベクターにおける受容体コンストラクトを、少しの修飾を伴うPresto-Tango GPCRライブラリ39から生成する。式I及び/または式Vのすべての試験化合物を薬物緩衝液(HBSS、20mM HEPES、pH7.4(0.1%ウシ血清アルブミン及び0.01%アスコルビン酸が補充されている))に連続希釈し、FLIPR Tetra自動化ディスペンサーヘッド(Molecular Devices)を使用して384ウェルアッセイプレートに分注する。すべてのプレートは、陽性対照、例えば、5-HT(すべての5-HT受容体について)、DADLE(DOR)、サルビノリンA(KOR)、及びDAMGO(MOR)を含む。5-HT2A、5-HT2B、及び5-HT2CのGq媒介カルシウム流機能の測定のため、HEK Flp-In 293、T-Rex安定細胞株(Invitrogen)にFluo-4色素を1時間ロードし、化合物で刺激し、25℃でFLIPR Tetraシステムでベースライン(0~10秒)及びピークのベース蛍光に対する倍率(5分)について読み取る。5-HTGs及び5-HT7a機能性アッセイの測定のため、媒介されたcAMP蓄積を、25℃での薬物インキュベート中に15分でMicrobeta Trilux(Perkin Elmer)で発光を測定する、HEKT細胞におけるスプリットルシフェラーゼGloSensorアッセイを使用して検出する。5-HT1A、5-HT1B、5-HT1F、MOR、KOR及びDOR機能性アッセイのため、Gi/o媒介cAMP阻害を、0.3μMイソプロテレノール(5-HT1A、5-HT1B、5-HT1F)または1μMフォルスコリン(MOR、KOR及びDOR)のいずれかと組み合わせて内因性cAMP蓄積を刺激することを除いて上記のものと同様に行われる、HEKT細胞におけるスプリットルシフェラーゼGloSensorアッセイを使用して検出する。5-HT1D、5-HT1E、5-HT、及び5-HT5A機能性アッセイの測定のため、β-アレスチン2動員を、少しの改変を伴って先行記載されるように、タバコエッチウイルス(TEV)融合βアレスチン2を発現するHTLA細胞を使用してタンゴアッセイよって測定する。細胞株は認証されていないが、マイコプラズマを含有しないものを購入し、マイコプラズマ汚染について試験する。すべてのアッセイについてのデータをプロットし、GraphPad Prismにおける「log(アゴニスト)対反応」を使用して非線形回帰を実施して、有効性の推定値(Emax及び最大半数有効濃度(EC50))を得る。
【0332】
薬物動態研究。
雄及び雌のC57/BL6Jマウス(12週齢)に、50mg kg-1、10mg kg-1または1mg kg-1のいずれかの用量で静脈注入を介して式I及び/または式Vの化合物を投与する。マウスを、注入から15分または3時間後に頸椎脱臼によって安楽死させる。2匹の雄及び2匹の雌を用量及び時点につき使用する。脳及び肝臓を収集し、液体窒素中で瞬間凍結し、メタボロミック処理まで-80℃で保存する。全脳及び肝臓切片を完全に乾燥するまで一晩凍結乾燥させ、次いで50秒間1,500rpmでGenoGrinderを使用して3.2mmの直径のステンレス鋼ビーズでホモジナイズする。次いで粉砕した組織を225μlの低温メタノール、190μlの水、750μlのメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)を使用して抽出する。7つの方法ブランク及び7つの品質コントロールサンプル(プールされたヒト血清、BioIVT)を同時にサンプルとして抽出する。MTBEの非極性画分を真空下で乾燥させ、内部標準として1-シクロヘキシルドデカン酸ウレアを含有する60μlの90:10(v/v)のメタノール:トルエン中で再構成する。次いでサンプルをボルテックスし、超音波処理し、遠心分離してから分析する。
【0333】
肝臓及び脳における試験化合物の分析のため、サンプルを方法ブランクでの注入前に無作為化し、品質コントロールサンプルを10個の研究サンプル毎の間で分析する。6点較正曲線を、ブランク注入を使用したカラム平衡化の後、次いですべての研究サンプルの後に分析する。ブランクを較正曲線後に注入して、試験化合物のいずれもカラムに保持されず、サンプルにキャリーオーバーされないことを確保する。再構成したサンプル(5μl)を、TSQ Altis三連四重極質量分析計(Thermo Fisher Scientific)に連結されたVanquish UHPLCを使用してAcquity UPLC CSH C18 VanGuardプレカラム(Waters)を有するWaters Acquity UPLC CSH C18カラム(100mm×2.1mm、1.7μmの粒子サイズ)に注入する。移動相Aは、10mMギ酸アンモニウム及び0.1%ギ酸を有する60:40v/vのアセトニトリル/水からなる。移動相Bは、10mMギ酸アンモニウム及び0.1%ギ酸を有する90:10v/vのイソプロパノール/アセトニトリルからなる。グラジエントを15%のBで0~2分;30%のBで2~2.5分;48%のBで2.5~4.5分;99%のBで4.5~7.3分;15%のBで7.3~10分実行する。流速は0.600ml/分であり、カラムを65℃に加熱する。質量分析計条件を、直接的注入による標的化合物について最適化する。試験化合物のために最適化された衝突エネルギー、ソースフラグメンテーション、及び高周波を用いて、上位5イオンについて選択された反応モニタリングを実施する。データをTraceFinder 4.1(Thermo Fisher Scientific)で処理する。器官重量を報告する。器官の重量で除算された器官全体における標的化合物のモルの経験的に決定された数値を使用して脳における濃度を計算する。
【0334】
5-HT受容体機能性アッセイ。
Olsen et al.,Nat.Chem.Biol.,2020 Aug.;16(8):841-49(その全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる)に記載のそれらの方法を含む、セロトニン受容体活性化を測定するための様々なアッセイが当業者に知られている。本明細書に記載のアッセイは、5-HT1A、5-HT2A、5-HT2B、及び5-HT2Cを含む、本明細書に記載のセロトニン受容体サブタイプのいずれかの機能的活性を測定するめに利用され得る。所定の実施形態では、セロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン)を参照化合物として使用する。
【0335】
細胞培養
10%FBS、100単位/mLペニシリン、及び100μg/mLストレプトマイシン(Gibco-ThermoFisher,Waltham,MA)を含有するDMEM培地において加湿雰囲気中で37℃及び5%CO2でHEK293T細胞を維持、継代、及びトランスフェクションする。トランスフェクション後、細胞は、BRET2、カルシウム、及びGloSensorアッセイのために1%の透析されたFBS、100単位/mLペニシリン、及び100μg/mLストレプトマイシンを含有するDMEMに播種する。
【0336】
BRET2アッセイ
細胞を、6ウェル皿において700,000~800,000細胞/ウェルの密度で、または10cm皿において7~8百万細胞/皿のいずれかで播種する。細胞を、1:1:1:1の受容体:Gα-RLuc8:Gβ:Gγ-GFP2のDNA比(6ウェル皿の場合は100ng/コンストラクト、10cm皿の場合は750ng/コンストラクト)を使用して2~4時間後にトランスフェクションする(Gβ1-4-のエタノール供沈殿混合物をその通常の比の2倍(1:1:2:1)で使用するGγ-GFP2スクリーンを除く)。Transit 2020(Mirus Biosciences,Madison,WI)を、OptiMEM(Gibco-ThermoFisher,Waltham,MA)中の3μLのTransit/μg DNAの比で10ngDNA/μLのOptiMEMの濃度でDNAを複合体化するために使用する。翌日、細胞を、Versene(0.1M PBS+0.5mM EDTA、pH7.4)を使用してプレートから採取し、ポリ-D-リジン被覆白色透明底96ウェルアッセイプレート(Greiner Bio-One,Monroe,NC)において30,000~50,000細胞/ウェルの密度で播種する。
【0337】
96ウェルアッセイプレートにおける播種の1日後、白色の裏張り(Perkin Elmer,Waltham,MA)をプレート底に貼付し、成長培地を慎重に吸引し、60μLのアッセイ緩衝液(1xHBSS+20mM HEPES、pH7.4)で直ちに置き換え、続いて新たに調製された50μMセレンテラジン400a(Nanolight Technologies,Pinetop,AZ)を10μL添加する。5分の平衡化期間の後、細胞を30μLの薬物でさらに5分間処理する。プレートを次いで、395nm(RLuc8-セレンテラジン400a)及び510nm(GFP2)の発光フィルターを有するLB940 Mithrasプレートリーダー(Berthold Technologies,Oak Ridge,TN)で1秒/ウェルの積分時間で読み取る。プレートを6回連続で読み取り、6回の読み取りからの測定結果をすべての分析において使用する。BRET2比は、RLuc8発光に対するGFP2発光の比として計算される。
【0338】
カルシウム動員アッセイ
細胞を、BRET2プロトコルに記載されているように10cmプレートに播種し、受容体(1μg)及びGα-サブユニット(1μg)cDNAでコトランスフェクションする。翌日、細胞を、ポリ-D-リジン被覆黒色透明底384ウェルプレート(Greiner Bio-One,Monroe,NC)において15,000細胞/ウェルで播種する。翌日、成長培地を吸引し、1xFluo-4 Direct Calcium Dye(ThermoFisher Scientific,Waltham,MA)を含有する20μLのアッセイ緩衝液に置き換え、60分間37℃でインキュベートする(COなし)。プレートを10分間暗所で室温としてから、FLIPR Tetra(登録商標)液体取り扱いロボット及びプレートリーダー(Molecular Devices,San Jose,CA)に搭載する。ベースライン蛍光測定結果を10秒間取得し、続いてロボット薬物添加(10μL)及び60秒の測定(1測定/秒)を行う。アンタゴニストアッセイのため、細胞を、まずアンタゴニストで処理し、暗所で室温で10分間維持してから、FLIPR Tetra(登録商標)ロボットによってアゴニストを添加する。この時間の間の最大反応を、カルシウムトランジェントの振幅を計算するために使用する。測定結果を、コンストラクトについての最大シグナル振幅のパーセンテージとして分析する。
【0339】
Glosensor cAMPアッセイ
細胞を先行記載されているように10cmプレートに播種する。細胞を、Glosensorレポーター(Promega,Madison,WI)、受容体、及びGα-サブユニットのためのcDNAをコードするプラスミドを2:1:1の比(2μg:1μg:1μg)でトランスフェクションする。翌日、細胞を、黒色透明底384ウェル白色プレートに播種する。アッセイの日に培地の吸入後、細胞を、アッセイ緩衝液中で新たに調製された20μLの5mMルシフェリン基質(GoldBio,St.Louis,MO)と60分間37℃でインキュベートする。Gαs活性のため、10μLの薬物を、FLIPR Tetra(登録商標)液体取り扱いロボットを使用して添加し、0.5秒のシグナル積分時間でSpectramax発光プレートリーダー(Molecular Devices,San Jose,CA)において15分後に読み取る。Gαi活性のため、10μLの薬物を15分のインキュベート期間のために添加する。その後、10μLのイソプロテレノール(200nMの最終濃度)を添加し、さらに15分インキュベートしてから読み取る。
【0340】
例示的な実施形態
実施形態1:式Iの化合物:
【化34】
(式中、
グループAは、セロトニン作動薬を含む第1の活性化合物の残基であり;
グループBは、第2の活性化合物の残基であり;
Lは、グループAとグループBの間の共有結合である)
ならびにその塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグ。
【0341】
実施形態2:グループAまたはグループBのうちの少なくとも1つが、式II及びIIIから選択されるセロトニン作動薬:
【化35】
(式中、
X及びYは、それぞれ独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはYは、X及びそれらの間の窒素原子と一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し;
は、NR、O、S、S(O)、SO、Se、Se(O)、及びSeOから選択され;
は、-CD-、-CHD-、-(CD-、-CH-、及び-(CH-から選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、N及びCRから選択され;
は、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、-C(O)R、-C(O)OR、-P(O)(OR、-C(O)N(R、-SOR、及び-SOから選択され;
、R、R3’、R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、-N(R、-SR、ハロ、任意に置換されたC-Cアルキル、-C-Cアルコキシ、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはYは、非存在であり、Rは、それが結合した炭素及びXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し、またはYは、非存在であり、Rは、それが結合した炭素及びXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し、
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-N(R、-SR、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択され;
各Rは、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各Rは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択される)
ならびにその塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグの残基である、実施形態1の化合物。
【0342】
実施形態3:R及びR3’が、各出現について、水素である、実施形態2に記載の化合物。
【0343】
実施形態4:各出現におけるX及びYが、独立して、C-Cアルキルから選択される、実施形態2または3に記載の化合物。
【0344】
実施形態5:Xが、メチルである、実施形態4に記載の化合物。
【0345】
実施形態6:Xが、エチルである、実施形態4に記載の化合物。
【0346】
実施形態7:Xが、n-プロピルである、実施形態4に記載の化合物。
【0347】
実施形態8:Xが、イソプロピルである、実施形態4に記載の化合物。
【0348】
実施形態9:Xが、水素である、実施形態2~3のいずれか1つに記載の化合物。
【0349】
実施形態10:Yが、メチルである、実施形態2~9のいずれか1つに記載の化合物。
【0350】
実施形態11:Yが、エチルである、実施形態2~9のいずれか1つに記載の化合物。
【0351】
実施形態12:Yが、n-プロピルである、実施形態2~9のいずれか1つに記載の化合物。
【0352】
実施形態13:Yが、イソプロピルである、実施形態2~9のいずれか1つに記載の化合物。
【0353】
実施形態14:Wが、各出現について、独立して、-CD、-CHD-、及び-CH-から選択される、実施形態2~13のいずれか1つに記載の化合物。
【0354】
実施形態15:Rが、各出現について、水素である、実施形態2~14のいずれか1つに記載の化合物。
【0355】
実施形態16:各出現におけるR及びR3’が、独立して、水素、重水素、及びC-Cアルキルから選択される、実施形態2及び4~15のいずれか1つに記載の化合物。
【0356】
実施形態17:R及びR3’が、それぞれ独立して、メチル及び水素から選択される、実施形態16に記載の化合物。
【0357】
実施形態18:Rが、水素及びC-Cアルキルから選択される、実施形態2~17のいずれか1つに記載の化合物。
【0358】
実施形態19:Rが、メチルである、実施形態18に記載の化合物。
【0359】
実施形態20:Rが、水素である、実施形態18に記載の化合物。
【0360】
実施形態21:Rが、水素、-C-Cアルコキシ、及びハロから選択される、実施形態2~20のいずれか1つに記載の化合物。
【0361】
実施形態22:Rが、ハロ及びメトキシから選択される、実施形態21に記載の化合物。
【0362】
実施形態23:Rが、フルオロである、実施形態21に記載の化合物。
【0363】
実施形態24:Rが、クロロである、実施形態21に記載の化合物。
【0364】
実施形態25:Rが、ブロモである、実施形態21に記載の化合物。
【0365】
実施形態26:R及びRのうちの少なくとも1つが、ヒドロキシルである、実施形態2~25のいずれか1つに記載の化合物。
【0366】
実施形態27:リンカー「L」が、ヒドロキシル基を介して式IIの化合物の残基に連結される、実施形態26に記載の化合物。
【0367】
実施形態28:Zが、Nである、実施形態2~21及び26~27のいずれか1つに記載の化合物。
【0368】
実施形態29:Zが、Nである、実施形態2~17及び21~28のいずれか1つに記載の化合物。
【0369】
実施形態30:Wが、NRである、実施形態2~29のいずれか1つに記載の化合物。
【0370】
実施形態31:Wが、Oである、実施形態2~29のいずれか1つに記載の化合物。
【0371】
実施形態32:Wが、Sである、実施形態2~29のいずれか1つに記載の化合物。
【0372】
実施形態33:Wが、Seである、実施形態2~29のいずれか1つに記載の化合物。
【0373】
実施形態34:グループAが、式IIの化合物の残基である、請求項2~33のいずれか1項に記載の化合物。
【0374】
実施形態35:グループAが、式IIIの化合物の残基である、請求項2~33のいずれか1項に記載の化合物。
【0375】
実施形態36:グループBが、カンナビノイドの残基である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
【0376】
実施形態37:前記カンナビノイドが、デルタ-8-THC、デルタ-9-THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、及びCBGVAから選択される、実施形態36の化合物。
【0377】
実施形態38:グループBが、セロトニン受容体5-HT2Aアゴニストである活性化合物の残基である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
【0378】
実施形態39:前記セロトニン受容体5-HT1Aアゴニストが、完全アゴニストである、実施形態38に記載の化合物。
【0379】
実施形態40:前記セロトニン受容体5-HT1Aアゴニストが、式IIの化合物である、実施形態38~39のいずれか1つに記載の化合物。
【0380】
実施形態41:前記セロトニン受容体5-HT2Aアゴニストが、ブスピロン(8-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-イル)ブチル]-8-アザスピロ[4.5]デカン-7,9-ジオン)、5-OH-ブスピロン、6-OH-ブスピロン、タンドスピロン((1R,2R,6S,7S)-4-{4-[4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル]ブチル}-4-アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-3,5-ジオン)、ゲピロン(4,4-ジメチル-1-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-イル)ブチル]ピペリジン-2,6-ジオン)、アルネスピロン((+)-4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-イル]-プロピルアミノ]ブチル]-8-アザスピロ[4.5]デカン--7,9-ジオン)、ビノスピロン(8-[2-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-2-イルメチルアミノ)エチル]-8-アザスピロ[4.5]-デカン-7,9-ジオン)、イプサピロン(9,9-ジオキソ-8-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-イル)ブチル]-9.ラムダ.6-チア-8-アザビシクロ[4.3.0]ノナ-1,3,5-トリエン-7-オン)、ペロスピロン(3aR,7aS)-2-{4-[4-(1,2-ベンゾイソチアゾール-3-イル)ピペラジン-1-イル]ブチル}ヘキサヒドロ-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン、ベフィラドール(F-13,640)(3-クロロ-4-フルオロフェニル-[4-フルオロ-4-([(5-メチルピリジン-2-イル)メチルアミノ]メチル)ピペリジン-1-イル]メタノン、レピノタン((R)-(-)-2-[4-[(クロマン-2-イルメチル)-アミノ]-ブチル]-1,1-ジオキソ-ベンゾ[d]イソチアゾロン)、ピクロゾタン(3-クロロ-4-[4-[4-(2-ピリジニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-1-イル]ブチル]-1,4--ベンゾキサゼピン-5(4H)-オン)、オセモゾタン(5-(3-[((2S)-1,4-ベンゾジオキサン-2-イルメチル)アミノ]プロポキシ)-1,3-ベンゾジオキソール)、フレシノキサン(4-フルオロ-N-[2-[4-[(3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-8-イル]ピペラジン-1-イル]エチル]ベンズアミド)、フリバンセリン(1-(2-{4-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-イル}エチル)-1,3-ジヒドロ-2H--ベンゾイミダゾール-2-オン)、8-OH-DPAT(7-(ジプロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オール)、及びサリゾタン(EMD-128,130)(1-[(2R)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-2-イル]-N-([5-(4-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル]メチル)メタンアミン)から選択される、実施形態38に記載の化合物。
【0381】
実施形態42:前記式Iの化合物が、式IAの化合物である実施形態1~35及び38~40のいずれか1つに記載の化合物:
【化36】
【0382】
実施形態43:前記式Iの化合物が、式IBの化合物である実施形態1~35、38~40及び42のいずれか1つに記載の化合物:
【化37】
【0383】
実施形態44:前記リンカー「L」が、式IVから選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物:
【化38】
(式中、
各出現におけるL及びLは、独立して、共有結合、O、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるL及びLは、独立して、O、C(R10、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるLは、独立して、O、NR10、S、C(R10、C(R10)=C(R10)、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、及び任意に置換されたヘテロシクリルから選択され;
各出現におけるR10は、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、NO、-N(R、-SR、ハロ、ヒドロキシル、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、OP(O)(OR、-OSO、及び式IVBの残基:
【化39】
から選択され、
は、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
は、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各出現におけるn、p、及びqは、0~10から独立して選択される整数である)。
【0384】
実施形態45:L及びLが、Oである、実施形態44に記載の化合物。
【0385】
実施形態46:L及びLが、各出現について、独立して、O及びC(R10から選択される、実施形態44~45のいずれか1つに記載の化合物。
【0386】
実施形態47:R10が、各出現について、独立して、水素及びC-Cアルキルから選択される、実施形態44~46のいずれか1つに記載の化合物。
【0387】
実施形態48:n及びqが、1、2、3、及び4から独立して選択される整数である、実施形態44~47のいずれか1つに記載の化合物。
【0388】
実施形態49:各出現におけるLが、独立して、O、S、及びC(R10から選択される、実施形態44~48のいずれか1つに記載の化合物。
【0389】
実施形態50:R10が、各出現にについて、水素である、実施形態44~49のいずれか1つに記載の化合物。
【0390】
実施形態51:pが、1、2、3及び4から選択される整数である、実施形態44~50のいずれか1つに記載の化合物。
【0391】
実施形態52:グループBが、ブスピロンエノラート、6-OH-ブスピロンまたは8-OH-DPATの残基である、実施形態2~35、42、及び44~51のいずれか1つに記載の化合物。
【0392】
実施形態53:前記化合物が、以下から選択される、実施形態52に記載の化合物:
【化40】
【0393】
実施形態54:前記化合物が、式IFから選択されるDipsilocin(商標)アナログである、実施形態42~51に記載の化合物:

【化41】
【0394】
実施形態55:前記化合物が、塩である、実施形態1~54のいずれか1つに記載の化合物。
【0395】
実施形態56:前記化合物が、結晶性である、実施形態1~55のいずれか1つに記載の化合物。
【0396】
実施形態57:実施形態1~56及び62~117のいずれか1つに記載の化合物ならびに賦形剤を含む、それらから本質的になる、またはそれらからなる、組成物。
【0397】
実施形態58:前記組成物が、治療的有効量の実施形態1~56及び62~117のいずれか1つに記載の化合物ならびに薬学的に許容される賦形剤を含む、それらから本質的になる、またはそれらからなる、薬学的組成物である、実施形態57に記載の組成物。
【0398】
実施形態59:精神障害を予防または処置する方法であって、治療的有効量の実施形態1~56及び62~117のいずれか1つに記載の化合物、または実施形態57~58のいずれか1つに記載の組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、前記方法。
【0399】
実施形態60:炎症及び/または疼痛を予防または処置する方法であって、治療的有効量の実施形態1~56及び62~117のいずれか1つに記載の化合物、または実施形態57~58のいずれか1つに記載の組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、前記方法。
【0400】
実施形態61:神経伝達物質受容体で活性を調節する方法であって、
実施形態1~56及び62~117のいずれか1つに記載の化合物、または実施形態57~58のいずれか1つに記載の組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、前記方法。
【0401】
実施形態62:式IDeの化合物:
【化42】
(式中、
各出現におけるX、X、Y及びYは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはYもしくはYは、それぞれXもしくはX及びそれらの間の窒素原子と一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し;
及びW1aは、独立して、NR、O、S、S(O)、SO、Se、Se(O)、及びSeOから選択され;
及びW2aは、独立して、-CD-、-CHD-、-(CD-、-CH-、及び-(CH-から選択され;
及びZ4aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ5aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ6aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ7aは、独立して、N及びCRから選択され;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、-C(O)R、-C(O)OR、-OP(O)(OR、-C(O)N(R、-SOR、及び-SOから選択され;
各出現におけるR、R、R、R、R2a、R3a、R3’及びR3a’は、独立して、水素、重水素、-N(R、-SR、ハロ、任意に置換されたC-Cアルキル、-C-Cアルコキシ、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、
またはYもしくはYは、非存在であり、RもしくはR3aは、それが結合した炭素及びそれぞれXもしくはXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し、
またはXもしくはXは、非存在であり、RもしくはR2aはそれぞれ、それが結合した炭素及びYもしくはYが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む5~7員複素環式環を形成し;
各出現におけるR及びRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-N(R、-SR、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択され;
各出現におけるRは、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各出現におけるL及びLは、独立して、共有結合、O、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるL及びLは、独立して、O、C(R10、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるLは、独立して、O、NR10、S、C(R10、C(R10)=C(R10)、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、及び任意に置換されたヘテロシクリルから選択され;
各出現におけるR10は、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され;
各出現におけるn、p及びqは、0~10から独立して選択される整数であり;
は、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、ZがCRである場合はR基中の水素を、またはZがCRである場合はR基中の水素を置き換えることができ、
またはLは、XもしくはR基中の水素原子を置き換えることができ、
は、水素を置き換えることができ、Z4aがCRである場合はR基中の水素を、Z5aがCRである場合はR基中の水素を、Z6aがCRである場合はR基中の水素を、Z7aがCRである場合はR基中の水素を置き換えることができ、
またはLは、XもしくはR基中の水素原子を置き換えることができる)
またはその塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグ。
【0402】
実施形態63:Xが、水素である、実施形態62に記載の化合物。
【0403】
実施形態64:X、X、Y及びYが、任意に置換されたC-Cアルキル及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択される、実施形態62に記載の化合物。
【0404】
実施形態65:Xが、メチルである、実施形態62または64に記載の化合物。
【0405】
実施形態66:Xが、メチルである、実施形態62~65のいずれか1つに記載の化合物。
【0406】
実施形態67:Xが、エチルである、実施形態62、64及び66のいずれか1つに記載の化合物。
【0407】
実施形態68:Xが、エチルである、実施形態62~65及び67のいずれか1つに記載の化合物。
【0408】
実施形態69:Yが、水素である、実施形態62~63及び65~68のいずれか1つに記載の化合物。
【0409】
実施形態70:Yが、水素である、実施形態62~63及び65~69のいずれか1つに記載の化合物。
【0410】
実施形態71:Yが、メチルである、実施形態62~68及び70のいずれか1つに記載の化合物。
【0411】
実施形態72:Yが、メチルである、実施形態62~69及び70のいずれか1つに記載の化合物。
【0412】
実施形態73:Yが、エチルである、実施形態62~68及び70のいずれか1つに記載の化合物。
【0413】
実施形態74:Yが、エチルである、実施形態62~69、71及び73のいずれか1つに記載の化合物。
【0414】
実施形態75:W及びW2aが、それぞれ独立して、-CD-、-CHD-及び-CH-から選択される、実施形態62~74のいずれか1つに記載の化合物。
【0415】
実施形態76:R及びR3’が、それぞれ独立して、水素、重水素及びC-Cアルキルから選択される、実施形態62~75のいずれか1つに記載の化合物。
【0416】
実施形態77:R3a及びR3a’が、それぞれ独立して、水素、重水素及びC-Cアルキルから選択される、実施形態62~76のいずれか1つに記載の化合物。
【0417】
実施形態78:R及びR2aが、水素である、実施形態62~77のいずれか1つに記載の化合物。
【0418】
実施形態79:Z、Z6a、ZまたはZ7aのうちの少なくとも1つが、Nである、実施形態62~78のいずれか1つに記載の化合物。
【0419】
実施形態80:ZまたはZ7aのうちの少なくとも1つが、Nである、実施形態62~79のいずれか1つに記載の化合物。
【0420】
実施形態81:Z及びZ6aが、いずれもそれぞれCRである、実施形態62~80のいずれか1つに記載の化合物。
【0421】
実施形態82:各Rが、独立して、C-Cアルコキシ、水素及びハロから選択される、実施形態81に記載の化合物。
【0422】
実施形態83:各Rが、独立して、メトキシ、フルオロ、クロロ及びブロモから選択される、実施形態82に記載の化合物。
【0423】
実施形態84:ZまたはZ6aのうちの少なくとも1つが、Nである、実施形態62~80のいずれか1つに記載の化合物。
【0424】
実施形態85:Z及びZ7aが、いずれもそれぞれCRである、実施形態62~79及び81~84のいずれか1つに記載の化合物。
【0425】
実施形態86:各Rが、独立して、C-Cアルキル及び水素から選択される、実施形態85に記載の化合物。
【0426】
実施形態87:各Rが、メチルである、実施形態86に記載の化合物。
【0427】
実施形態88:ZまたはZのうちの少なくとも1つが、それぞれCR及びCRである、実施形態62~87のいずれか1つに記載の化合物。
【0428】
実施形態89:Z4aまたはZ5aのうちの少なくとも1つが、それぞれCR及びCRである、実施形態62~88のいずれか1つに記載の化合物。
【0429】
実施形態90:Zが、CRであり、ここで、Rは、Lによって置き換えられる、実施形態62~89のいずれか1つに記載の化合物。
【0430】
実施形態91:Zが、CRであり、ここで、Rは、Lによって置き換えられる、実施形態62~89のいずれか1つに記載の化合物。
【0431】
実施形態92:Z4aが、CRであり、ここで、R4aは、Lによって置き換えられる、実施形態62~91のいずれか1つに記載の化合物。
【0432】
実施形態93:Z5aが、CRであり、ここで、R5aは、Lによって置き換えられる、実施形態62~91のいずれか1つに記載の化合物。
【0433】
実施形態94:Lが、Oである、実施形態62~93のいずれか1つに記載の化合物。
【0434】
実施形態95:Lが、Oである、実施形態62~94のいずれか1つに記載の化合物。
【0435】
実施形態96:Wが、NRである、実施形態62~95のいずれか1つに記載の化合物。
【0436】
実施形態97:Rが、水素及びC-Cアルキルから選択される、実施形態62~96のいずれか1つに記載の化合物。
【0437】
実施形態98:Wが、Oである、実施形態62~95のいずれか1つに記載の化合物。
【0438】
実施形態99:Wが、Sである、実施形態62~95のいずれか1つに記載の化合物。
【0439】
実施形態100:Wが、Seである、実施形態62~95のいずれか1つに記載の化合物。
【0440】
実施形態101:W1aが、NRである、実施形態62~100のいずれか1つに記載の化合物。
【0441】
実施形態102:Rが、水素及びC-Cアルキルから選択される、実施形態101に記載の化合物。
【0442】
実施形態103:W1aが、Oである、実施形態62~100のいずれか1つに記載の化合物。
【0443】
実施形態104:W1aが、Sである、実施形態62~100のいずれか1つに記載の化合物。
【0444】
実施形態105:W1aが、Seである、実施形態62~100のいずれか1つに記載の化合物。
【0445】
実施形態106:各出現におけるL及びLが、独立して、O及びC(R10から選択される、実施形態62~105のいずれか1つに記載の化合物。
【0446】
実施形態107:各出現におけるR10が、独立して、水素及びC-Cアルキルから選択される、実施形態106に記載の化合物。
【0447】
実施形態108:各出現におけるR10が、独立して、水素及びメチルから選択される、実施形態104に記載の化合物。
【0448】
実施形態109:n及びqが、独立して、1、2、3及び4から選択される、実施形態62~108のいずれか1つに記載の化合物。
【0449】
実施形態110:各出現におけるLが、独立して、O、S及びC(R10から選択される、実施形態62~109のいずれか1つに記載の化合物。
【0450】
実施形態111:Lに関する各出現におけるR10が、独立して、水素及びC-Cアルキルから選択される、実施形態110に記載の化合物。
【0451】
実施形態112:Lに関する各出現におけるR10が、水素である、実施形態111に記載の化合物。
【0452】
実施形態113:pが、1、2、3及び4から選択される、実施形態62~112のいずれか1つに記載の化合物。
【0453】
実施形態114:前記式IDeの化合物が、式IEaから選択される、実施形態62~78、81~83、85~97、101~102、及び106~113のいずれか1つに記載の化合物:
【化43】
【0454】
実施形態115:L及びLが、Oである、実施形態114に記載の化合物。
【0455】
実施形態116:Lが、第1のインドール骨格上のRを置き換える、実施形態114または115に記載の化合物。
【0456】
実施形態117:Lが、第2のインドール骨格上のRを置き換える、実施形態113~114のいずれか1つに記載の化合物。
【0457】
1.実施形態118:式IGの化合物:
【化44】
(式中、
各出現におけるX、X、Y及びYは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、またはYもしくはYは、それぞれXもしくはX及びそれらの間の窒素原子と一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し;
及びW1aは、独立して、NR、O、S、S(O)、Se、Se(O)、及びSeOから選択され;
及びW2aは、独立して、-CD-、-CHD-、-(CD-、-CH-、及び-(CH-から選択され;
及びZ5aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ6aは、独立して、N及びCRから選択され;
及びZ7aは、独立して、N及びCRから選択され;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、-C(O)R、-C(O)OR、-P(O)(OR、-C(O)N(R、-SOR、及び-SOから選択され;
各出現におけるR、R、R、R、R2a、R3a、R3’及びR3a’は、独立して、水素、重水素、-N(R、-SR、ハロ、任意に置換されたC-Cアルキル、-C-Cアルコキシ、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され、
またはYもしくはYは、非存在であり、RもしくはR3aは、それが結合した炭素及びそれぞれXもしくはXが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む3~7員複素環式環を形成し、
またはXもしくはXは、非存在であり、RもしくはR2aはそれぞれ、それが結合した炭素及びYもしくはYが結合した窒素原子が一緒になって、O、S、S(O)、SO、及びNRから選択される1~2個の追加の環ヘテロ部位を任意に含む5~7員複素環式環を形成し;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、ハロ、ヒドロキシル、-N(R、-SR、-C-Cアルコキシ、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OP(O)(OR、及び-OSOから選択され;
各出現におけるRは、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各出現におけるRは、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、及び任意に置換されたアリールから選択され;
各出現におけるL及びLは、独立して、共有結合、O、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるL及びLは、独立して、O、C(R10、NR10、及びSから選択され;
各出現におけるLは、独立して、O、NR10、S、C(R10、C(R10)=C(R10)、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、及び任意に置換されたヘテロシクリルから選択され;
各出現におけるR10は、独立して、水素、重水素、任意に置換されたC-Cアルキル、及び任意に置換されたC-Cアルケニルから選択され;
各出現におけるn、p及びqは、0~10から独立して選択される整数である)または
その塩、溶媒和物、水和物、及びプロドラッグ。
【0458】
最後に、本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」には、1つの指示対象に明示的かつ明白に限定されない限り、複数の指示対象が含まれ、その逆も同様であることが留意される。本明細書で使用される場合、用語「含む(include)」または「含む(comprising)」及びその文法的変化形は、項目(複数可)の記述が、記述される項目(複数可)に置換または付加され得る他の同様の項目を排除しないように非限定的であることが意図される。
【国際調査報告】