(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】組織アンカー
(51)【国際特許分類】
A61B 17/84 20060101AFI20241226BHJP
【FI】
A61B17/84
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537541
(86)(22)【出願日】2022-12-14
(85)【翻訳文提出日】2024-07-19
(86)【国際出願番号】 IB2022062187
(87)【国際公開番号】W WO2023119064
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521013769
【氏名又は名称】エドワーズ ライフサイエンシーズ イノベーション (イスラエル) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヤロン・ヘルマン
(72)【発明者】
【氏名】ノーム・グレーザー
(72)【発明者】
【氏名】ギドン・ペサチ
(72)【発明者】
【氏名】エラン・ホファー
(72)【発明者】
【氏名】アヴィヴ・ガロン
(72)【発明者】
【氏名】カルメル・ペレグ
(72)【発明者】
【氏名】エイヤル・シャオリャン
(72)【発明者】
【氏名】エフド・アヴィヴ
(72)【発明者】
【氏名】トラヴィス・ゼンヨ・オバ
(72)【発明者】
【氏名】オフリー・エフライム・ヨセフ
(72)【発明者】
【氏名】サム・シャフィフ
(72)【発明者】
【氏名】バー・アイタン-ヴァイスマン
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・アーロン・サスマン
(72)【発明者】
【氏名】エヴァ・アドリアナ・デ・ラ・クルス・ロミト
(72)【発明者】
【氏名】オマール・ファウジ・アザンキ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリア・アキコ・ロシュ
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・チャールズ・メイ
(72)【発明者】
【氏名】アラナ・タイラー・スタイン
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL21
4C160LL30
4C160LL55
4C160LL57
4C160LL58
(57)【要約】
システムは、内側螺旋組織係合要素(24)と、外側螺旋組織係合要素(22)と、ヘッド組立品(29)と、を備える、アンカー(20)を備える。ヘッド組立品は、内側組織係合要素の近位端に固定された第一のヘッド(25)と、外側組織係合要素の近位端に固定された第二のヘッド(26)と、を備える。システムは、アンカーを標的組織にアンカー固定するために、第一のヘッドおよび第二のヘッドと可逆的に接合し、係合する、ドライバ(28)をさらに備える。別の用途も説明する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
標的組織にアンカー固定するためのシステムであって、
アンカーであって、
内側螺旋組織係合要素と、
外側螺旋組織係合要素と、
ヘッド組立品であって、
前記内側組織係合要素の近位端に固定された第一のヘッドと、
前記外側組織係合要素の近位端に固定された第二のヘッドと、を備える、ヘッド組立品と、を備える、アンカーと、
前記アンカーを前記標的組織にアンカー固定するために、前記第一のヘッドおよび前記第二のヘッドと可逆的に接合し、係合する、ドライバと、を備える、システム。
【請求項2】
前記アンカー固定の強度は、外側螺旋組織係合要素のみまたは内側螺旋組織係合要素のみを有するアンカーよりも大きい、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記内側螺旋組織係合要素の外径は、前記外側螺旋組織係合要素の内径よりも小さい、請求項1~2のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項4】
前記外側螺旋組織係合要素は、組織貫通先端を遠位端に有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記内側螺旋組織係合要素は、組織貫通先端を遠位端に有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記内側螺旋組織係合要素および前記外側組織係合要素のうちの少なくとも一つは、放射線不透過性物質を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記内側螺旋組織係合要素および前記外側螺旋組織係合要素のうちの少なくとも一つは、ポリマー物質を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記第二のヘッドは、外側シリンダーを備え、前記第一のヘッドは、前記第二のヘッドと接合する独立して移動可能な内側コアを備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記第一のヘッドおよび前記第二のヘッドは、独立して回転する、請求項1~8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記第一のヘッドおよび前記第二のヘッドは、同時に回転する、請求項1~8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記第一のヘッドは、両方の螺旋組織係合要素が前記標的組織に完全に挿入される場合、前記第二のヘッド内に嵌合する、請求項1~10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記第一のヘッドおよび前記第二のヘッドは、両方の螺旋組織係合要素が前記標的組織に完全に挿入される場合、ロック機構を形成する、請求項1~11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
前記ドライバは、前記外側螺旋組織係合要素を前記標的組織に前進させる前に、前記内側螺旋組織係合要素を前記標的組織に前進させるように構成される、請求項1~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
前記ドライバは、前記内側螺旋組織係合要素を前記標的組織に前進させる前に、前記外側螺旋組織係合要素を前記組織に前進させるように構成される、請求項1~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記第二のヘッドは、凹部であって、前記凹部の中央領域に開口部を有する凹部を備える、請求項1~14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記第一のヘッドは、前記第二のヘッドの前記凹部内に回転可能に嵌合する、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記内側螺旋組織係合要素は、前記凹部の前記中央領域の前記開口部を横断する、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記開口部は、前記内側螺旋組織係合要素のピッチおよび掌性に一致する一組のねじ山を備える、請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記内側螺旋組織係合要素の巻きは、前記一組のねじ山に沿って進むことによって、前記標的組織に前進する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第二のヘッドの外面は、非円形形状を有する、請求項15に記載のシステム。
【請求項21】
前記凹部の内面は、円形形状を有する、請求項15に記載のシステム。
【請求項22】
前記第一のヘッドの外面は、円形形状を有する、請求項15に記載のシステム。
【請求項23】
前記第一のヘッドは、前記ドライバを挿入するための非円筒形状空洞を有する、請求項15に記載のシステム。
【請求項24】
前記ドライバは、第一の構成要素および第二の構成要素を備える、請求項1~23のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項25】
前記第一の構成要素は、前記第一のヘッドに係合し、前記第二の構成要素は、前記第二のヘッドに係合する、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記第一の構成要素は、前記第一のヘッドの空洞内に嵌合し、前記第二の構成要素は、前記第二のヘッドの上に嵌合する、請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
前記第一の構成要素および前記第二の構成要素は、独立して作動可能である、請求項24に記載のシステム。
【請求項28】
前記第一の構成要素および前記第二の構成要素は、従属的に作動可能である、請求項24に記載のシステム。
【請求項29】
前記内側螺旋組織係合要素は、第一の掌性および第一のピッチを有し、
前記外側螺旋組織係合要素は、第二の掌性および第二のピッチを有する、請求項1~28のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項30】
前記第一の掌性は、前記第二の掌性と同一であり、前記第一のピッチは、前記第二のピッチと同一である、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記第一の掌性は、前記第二の掌性と反対であり、前記第一のピッチは、前記第二のピッチと同一である、請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
前記第一の掌性は、前記第二の掌性と同一であり、前記第一のピッチは、前記第二のピッチと非同一である、請求項29に記載のシステム。
【請求項33】
前記第一の掌性または前記第一のピッチのうちの少なくとも一つは、前記第二の掌性または前記第二のピッチの前記それぞれの少なくとも一つと非同一である、請求項29に記載のシステム。
【請求項34】
前記第一のヘッドは、前記内側螺旋組織係合要素に固定されたランナーを備える、請求項1~33のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項35】
前記ランナーは、前記内側螺旋組織係合要素を前記標的組織にねじ込むために、前記外側螺旋組織係合要素の巻きに沿って前進する、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記ランナーは、前記ドライバが前記内側螺旋組織係合要素を前記標的組織に前進させる際に、前記外側螺旋組織係合要素の巻きに乗る、請求項34に記載のシステム。
【請求項37】
前記ランナーおよび前記第二のヘッドは、両方の組織係合要素が前記標的組織内に完全に挿入される場合、ロック機構を形成する、請求項34に記載のシステム。
【請求項38】
前記ランナーは、Tバーを備える、請求項34に記載のシステム。
【請求項39】
前記ランナーは、平坦なディスクを備える、請求項34に記載のシステム。
【請求項40】
標的組織に補助アンカー固定を提供するための装置であって、
一次組織係合要素と、
前記一次組織係合要素の近位端に取り付けられたヘッドと、
前記ヘッドに結合された一組の補助組織係合要素であって、その結果、前記一組の各補助組織係合要素について、前記補助組織係合要素は、
係合解除された配向で、拘束可能であり、
前記係合解除された配向から離れて偏向し、前記補助組織係合要素が前記係合解除された配向よりも前記一次組織係合要素に近い、係合された配向に向かって付勢される、一組の補助組織係合要素と、を備える、装置。
【請求項41】
組織アンカーの対象の組織内の設置を検証するためのシステムであって、
アンカーであって、
前記組織係合要素に取り付けられたヘッドであって、内部空洞、および前記内部空洞へのポート開口部を画定し、前記内部空洞が、前記ヘッドの組織対向面で開放している、ヘッドと、
前記組織対向面を前記組織の表面と接触させる様式で、前記アンカーを前記組織にアンカー固定するように構成された組織係合要素と、を備える、アンカーと、
ドライバであって、
チャネルを画定するシャフトを備え、
前記ドライバが、前記組織係合要素を前記組織に駆動することによって、前記アンカーを前記組織にアンカー固定可能になり、
前記チャネルを前記ポートと流体連通させる様式で、前記ヘッドに可逆的に結合可能な、ドライバと、を備える、システム。
【請求項42】
対象の組織にアンカー固定するための装置であって、
アンカーであって、
インターフェースを備えるヘッドと、
前記ヘッドから離れて遠位に延在する組織係合要素と、
前記ヘッドから離れて遠位に延在する可撓性スリーブと、を備える、アンカーを備える、装置。
【請求項43】
対象の組織にアンカー固定するための装置であって、
アンカーであって、
組織係合要素と、
展開されていない幅よりも大きい展開された幅を有するヘッドと、
送達ツールであって、
前記ヘッドの前記展開された幅よりも小さい内径を有する管と、
前記ヘッドが前記展開された幅に向かって拡張するように、前記アンカーを前記管から外に駆動するように構成されたドライバと、を備える、送達ツールと、を備える、アンカーを備える、装置。
【請求項44】
対象の組織にアンカー固定するための装置であって、
送達ツールであって、
螺旋状雌ねじおよび一組の内側軸方向溝を有するシースと、
ドライバと、を備える、送達ツールと、
前記シース内に配置されたアンカーであって、
インターフェースを備えるヘッドと、
前記ヘッドから離れて遠位に延在し、前記螺旋状ねじに相補的なサイズ、ピッチ、および掌性を有する、螺旋組織係合要素と、
第二の組織係合要素であって、一組のプロングを備え、
前記ヘッドから離れて遠位に延在し、
螺旋組織係合要素から外側に配置され、
前記軸方向溝に相補的にサイズ設定および位置決めされ、
前記螺旋組織係合要素に回転可能に結合される、第二の組織係合要素と、を備える、アンカーと、を備え、
前記ドライバは、前記ヘッドを回転させることによって、前記アンカーを前記シースから外に駆動するように構成され、その結果、
前記螺旋組織係合要素は、前記螺旋状ねじに沿って螺旋状に前進し、
前記プロングの各々は、前記軸方向溝のそれぞれの一つに沿って軸方向に前進する、装置。
【請求項45】
対象の組織にアンカー固定するための装置であって、
長手方向軸を有するアンカーであって、
前記長手方向軸上に、それを通る開口を画定するヘッドと、
前記長手方向軸の周りに円周方向に配設された一組の組織係合プロングであって、各プロングが、
ポケットを画定し、
前記長手方向軸から外側に延在するように付勢され、前記アンカーが、前記プロングが前記長手方向軸から外側に延在するアンカー固定状態を有する、一組の組織係合プロングと、を備える、アンカーと、
挿入物であって、
前記一組の組織係合プロングに対応する、一組の指部を備え、
前記プロングが前記長手方向軸と実質的に平行である送達状態で、前記アンカーを拘束する様式で、前記指部が前記ポケット内に配置されるように、前記開口を通って延在することによって、前記アンカーに固定されるように寸法設定される、挿入物と、を備える、装置。
【請求項46】
対象の組織にアンカー固定するための装置であって、
ヘッドと、
組織係合要素であって、
側壁、および前記側壁の前記組織への挿入を容易にするように構成された尖った先端を有するシャフトと、
前記組織内の前記側壁から離れて半径方向に拡張するように膨張可能なバルーンと、を備える、組織係合要素と、を備える、アンカーを備える、装置。
【請求項47】
組織アンカーの対象の組織内の設置を検証するための装置であって、
アンカーであって、
ヘッドと、
鋭利な遠位先端を有し、前記組織に駆動されるように構成される、組織係合要素と、
前記螺旋組織係合要素に摺動可能に結合されたリングであって、その結果、螺旋組織係合要素を前記組織に駆動することに応答して、前記リングは、前記ヘッドに向かって組織係合要素に沿って摺動する、リングと、を備える、アンカーを備える、装置。
【請求項48】
対象の組織で使用するための装置であって、
アンカーヘッドと、
前記アンカーヘッドに固定された組織係合要素と、
プロングであって、前記プロングがフックを画定するように形状設定される静止状態を有する、プロングと、
ドライバであって、その遠位端は、前記アンカーヘッドと係合している間に、前記組織に経管的に前進可能であり、
前記プロングが湾曲して前記組織内で前記フックを形成するように、前記プロングを前記組織に駆動する、および
前記組織内の前記プロングを介して提供される反力によって促進される、前記組織係合要素を前記組織に駆動する、ように構成される、ドライバと、を備える、装置。
【請求項49】
アンカーを組織にアンカー固定するための装置であって、
前記アンカーと係合している間に、前記組織に経管的に前進されるように構成される遠位端を有するドライブシャフトと、
ねじりばねと、
前記ドライバの近位部分に配置された巻線であって、前記巻線が動作すると、前記ばねが巻き上がるように、前記ねじりばねに動作可能に結合される巻線と、
前記ドライバの近位端の解放インターフェースであって、前記解放インターフェースが作動すると、前記ドライブシャフトの前記遠位端を回転させる様式で、前記ばねが解放され巻き戻るように、前記巻線に動作可能に結合された、解放インターフェースと、を備える、ドライバを備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2021年12月21日出願のHermanらの米国仮特許出願第63/292,317号、および2022年5月28日出願のHermanらの米国仮特許出願第63/346,823号の優先権を主張する。
【0002】
上記の出願の各々は、すべての目的のために、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
組織アンカーは、移植可能な装置などの要素を、骨および軟組織などの組織にアンカー固定するために使用される。一部の組織アンカーは、二つの組織を互いに取り付けるために使用される。組織アンカーは、様々な材料で作製され得る。組織アンカーは、恒久的であるように設計され得、または一時的かつ吸収性であってもよい。組織アンカーは、様々な形状および設計を有し得る。例えば、一部の組織アンカーが、シャフトおよびねじ山をその周りに画定し得る一方、他の組織アンカーは、シャフトを有しない螺旋組織結合要素を画定するように形状設定され得る。様々な組織アンカーは、様々な組織の種類に対して構成され得、これらは、正反対の軟組織と硬組織に係るアンカーによって異なり得る。
【0004】
例えば、一部の心臓弁治療装置は、装置を、治療対象の弁を囲む組織に取り付けるために、いくつかのアンカーを必要とし得る。装置の有効性は、特に、弁の弁輪の周りで締結する必要があり、流体力学的応力を受ける場合がある環状装置について、これらのアンカーの強度に直接結び付けられ得る。さらに、アンカーはまた、操作に課題のある性質、アンカー設置位置の重要性、および必要とされ得るアンカーの数の多さにより、設置が容易でなければならない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の概要は、一部の実施例を提供することを意図しており、本発明の範囲をいかようにも制限することを意図したものではない。例えば、本発明の概要のある実施例中に含まれるいかなる特徴も、特許請求の範囲がそれらの特徴を明示的に列挙しない限り、特許請求の範囲による要件とはならない。また、本発明の概要および本開示の他の箇所における実施例で説明する、特徴、構成要素、ステップ、概念等は、様々な方法で組み合わせることができる。本開示の該当箇所記載の様々な特徴およびステップは、本明細書に要約される実施例に含まれ得る。
【0006】
本明細書では、二つ以上の組織係合要素を有する組織アンカーの様々な用途が開示される。
【0007】
一部の用途では、組織アンカーは、ヘッド組立品および螺旋組織係合要素(例えば、第一の組織係合要素)、ならびに追加または補助組織係合要素を有する。
【0008】
一部の用途では、螺旋組織係合要素は、例えば、放射性物質またはポリマー物質を含み得、組織貫通先端を遠位端に有し得る。
【0009】
一部の用途では、アンカーを経管的に前進および固定するためのドライバが提供され得る。
【0010】
一部の用途では、追加組織係合要素はまた、螺旋組織係合要素であり得る。このような用途では、第一の螺旋組織係合要素は、追加螺旋組織係合要素内に(例えば、同軸に)配置され得る。
【0011】
一部の用途では、本明細書の様々な組織係合要素は、一つ以上のフック、バーブ、ダーツ、ステープル、クリップ、突出部、アーム、拡張可能部分、ねじ付き部分、リベット、綿撒糸、螺旋、ねじ、ねじ様部分、これらのうちの二つ以上の組み合わせなどを含み得る。
【0012】
一部の用途では、追加螺旋組織係合要素は、第一の螺旋組織係合要素と同一のピッチおよび掌性を有し得る。一部の用途では、追加螺旋組織係合要素は、第一の螺旋組織係合要素と異なるピッチおよび/または反対の掌性を有し得る。
【0013】
一部の用途では、両方の螺旋組織係合要素は、同一のヘッドに固定される。一部の用途では、第一の螺旋組織係合要素は、一つのヘッドに固定され、追加螺旋組織係合要素は、別のヘッドに固定される。一部の用途では、一方の、例えば、第一のヘッドは、外側シリンダーを含み得、他方の、例えば、第二のヘッドは、第一のヘッドと接合する独立して移動可能な内側コアを含み得る。
【0014】
一部の用途では、第二のヘッドは、両方の螺旋組織係合要素が組織に完全に挿入される場合、第一のヘッド内に嵌合し得る。一部の用途では、二つのヘッドは、組織内の追加の安定性および力の分散を提供するために、連動様式で協働し得る。
【0015】
一部の用途では、螺旋組織係合要素は、一次組織係合要素として機能し、追加組織係合要素は、補助組織係合要素として機能する。一部の用途では、補助組織係合要素は、異なる種類の組織係合要素、例えば、バーブを備えたディスク、一組のフック、または一組の組織係合プロングであり得る。
【0016】
一部の用途では、一次組織係合要素は、ヘッド組立品の第一のヘッドに取り付けられる。一部の用途では、一次組織係合要素は、アンカーの長手方向軸に沿って配置される細長い空間の周りに螺旋状に、第一のヘッドから離れて延在し、螺旋組織係合要素の鋭利な遠位先端で終端し得る。
【0017】
一部の用途では、補助組織係合要素は、ヘッド組立品の第二のヘッドに取り付けられる複数のプロングを含む。一部の用途では、第二のヘッドは、第二のヘッドが第一のヘッドに対して回転可能であるが、第一のヘッドに対して軸方向に固定される様式で、第一のヘッドに結合され得る。
【0018】
一部の用途では、プロングは、第二のヘッドから細長い空間を通って遠位に延在し、第一のヘッドが第二のヘッドに対し回転すると、プロングが、組織係合要素の漸進的な近位巻きの間に横方向外側に供給されるように、螺旋組織係合要素に対して配設される。
【0019】
一部の用途では、補助組織係合要素は、螺旋状でも、一次組織係合要素内に配置されるものでもない。例えば、補助組織係合要素は、アンカーのヘッドを安定化するためのフックを備えた一組の関節接続可能なアームであり得る。一部の用途では、フックおよびアームは、一次螺旋組織係合要素がドライバによって組織に前進されるにつれて、一次螺旋組織係合要素から離れて配向された係合解除位置を有し得る。
【0020】
一部の用途では、フックおよびアームは、例えば、組織アンカーを組織に向かって経管的に前進させるために使用されるドライバによって、係合解除位置に保持され得る。一次組織係合要素が組織に完全にアンカー固定された後、一組のフックおよびアームは、ヘッドに実質的に横方向のそれらの係合位置に解放され得る。したがって、補助フックおよびアームは、組織アンカーに対する追加の力の分散および安定化を提供する。
【0021】
一部の用途では、補助組織係合要素は、アンカーヘッドと一次組織係合要素、例えば、螺旋組織貫通ねじとの間で軸方向に配置されたリングとして構成され得る。一部の用途では、リングは、外周上にバーブ、タイン、またはフックを有し得、これは、ヘッドを越えて半径方向外側に突出し得る。
【0022】
一部の用途では、リングと一次組織係合要素との間に隙間が存在し得る。
【0023】
一部の用途では、補助組織係合要素は、追加の横方向安定性を組織アンカーに提供し得る。一部の用途では、リングは、一次組織係合要素が組織にアンカー固定される際に、自由に独立して回転し得る。一部の用途では、リングは、その後、外縁が組織表面と接触する場合、定位置に固定され得る。
【0024】
一部の用途では、リング形状の補助組織係合要素は、ヘッドと一次組織係合要素との間のアンカーに固定して取り付けられ得る。一部の用途では、リングは、複数の、例えば、3つ、4つ、6つ、または8つの突起部を有し得、その各々は、ローブを形成する。一部の用途では、各ローブは、標的組織内のアンカーのアンカー固定を容易にする、および/またはアンカーの押出を抑制する円周方向性を有し得る。
【0025】
一部の用途では、各ローブの遠位および/または近位の円周面は、傾斜している。傾斜により、組織への進入が容易になり得る。円周方向性により、リングが組織内の回転に抵抗する素因が与えられ得る。
【0026】
一部の用途では、組織アンカーの対象の組織内の設置を検証するためのシステムおよび/または方法が提供される。システムおよび/または方法は、本明細書に記載の組織アンカーのいずれかに適用し得る。
【0027】
一部の用途では、関連するアンカーのヘッド(またはヘッド組立品)は、内部空洞、および空洞へのポート開口部を画定し得、内部空洞が、ヘッドの組織対向面で開放している。一部の用途では、ドライバは、ヘッドの組織対向面を組織と接触させる様式で、アンカーの組織係合要素を組織に駆動することによって、アンカーを固定するために使用される。一部の用途では、ドライバは、ポートと流体連通するチャネルを画定するシャフトを含み得る。
【0028】
一部の用途では、その後、造影剤は、チャネルおよびポートを介して、空洞に分注される。その後、放射線撮像手順を実施し得、空洞内および/または空洞の外側における放射線不透過性の造影剤の存在をチェックする。アンカーが最適および/または完全に固定されていれば、造影剤は、(例えば、組織対向面と組織との間の接触に起因して)空洞内に保持されていることが観察され得る。対照的に、アンカーが準最適におよび/または不完全に固定されている場合、ヘッドの組織対向面は、空洞に分注された造影剤が空洞から外に急速に漏出するように、標的組織の表面に接触しない場合がある。
【0029】
一部の用途では、本明細書の一つ以上の組織アンカーは、組織保持強度を強化および/またはアンカーの有用性を促進するために、一つ以上の機構(例えば、追加の組織係合要素または特徴、接着剤、縫合糸、摩擦強化要素、バーブ、留め金、グリッパーなど)を備えるように構成され得る。
【0030】
一部の用途では、組織アンカーは、ヘッド、螺旋組織係合要素、およびトルクリミッタを含み、トルクリミッタは、ドライバによって螺旋組織係合要素に加えられる得るトルクの量を制限するように構成される。トルクリミッタは、様々な機構、例えば、スリップクラッチ、ギアセット、またはせん断ピンを含み得る。
【0031】
トルクリミッタがスリップクラッチ機構を使用する一部の用途では、スリップクラッチは、アンカーヘッドの基部内の平面上にある一対の絡み合ったねじりばねを含み得、各ばねが、それぞれの歯止めをその外側先端に備える。一部の用途では、歯止めは、組織係合要素に固定して結合される、基部の内面上の一連の切欠きに係合するように構成される。
【0032】
一部の用途では、ドライバが組織係合要素を組織にねじ込む場合、歯止めは、トルクが、ヘッド、すなわち基部を介して、ドライバから組織係合要素に伝達される際に、切欠きを通過して摺動する。所定の量のトルクが組織係合要素に一旦伝達されると、歯止めは、切欠き上で摺動し始め、その結果、さらなるトルクは、組織係合要素に伝達されるのではなく、解放される。
【0033】
一部の用途では、組織アンカーは、ヘッド、組織係合要素、例えば、螺旋組織係合要素、およびヘッドから遠位に延在し、組織係合要素を部分的または完全に封入する管状スリーブを含み得る。スリーブは、例えば、織布もしくは編物、編組、メッシュ、または可撓性フィルムを含み得る。
【0034】
例えば、スリーブが編組またはメッシュを含む一部の用途では、材料は、ニチノールまたは別の金属とすることができる。例えば、スリーブが可撓性フィルムを含む一部の用途では、材料は、シリコーンまたは別の生体適合性ポリマーであり得る。
【0035】
一部の用途では、スリーブは、螺旋状のワイヤ、または短いプロング、すなわち、組織係合要素よりも短いプロングで、強化され得る。
【0036】
例えば、スリーブが螺旋状のワイヤで補強される一部の用途では、ワイヤは、追加の支持および/または弾性軸方向圧縮性を、スリーブに提供するように構成される。
【0037】
一部の用途では、ドライバは、スリーブが組織の外側に留まり、組織係合要素が組織に前進するにつれて、アンカーヘッドと組織の表面との間で圧縮されるように、組織係合要素を組織にねじ込むために使用される。一部の用途では、スリーブは、余分な横方向の支持をヘッドに提供し、アンカーの引き抜きを防止するのに役立ち得る。
【0038】
例えば、アンカーが短いプロングをさらに含む一部の用途では、プロングは、スリーブと組織係合要素との間に配置され得、またはスリーブの織物、メッシュ、またはフィルムに織られ得る。例えば、プロングがスリーブと組織係合要素との間に配置される一部の用途では、プロングは、組織の表面層を貫通することによって、追加の後の支持をアンカーに提供し得る。
【0039】
一部の用途では、組織アンカーは、ヘッド、第一の螺旋組織係合要素、および第二の螺旋組織係合要素を含む。一部の用途では、第一および第二の組織係合要素は、同軸であり、ヘッドから遠位に延在する。一部の用途では、第一の組織係合要素は、第二の組織係合要素の内側に配設され得る。一部の用途では、組織係合要素は、ステンレス鋼または別の非拡張可能な金属を含み得る。一部の用途では、第二の組織係合要素は、ニチノールなどの拡張可能なまたは弾性形状記憶材料を含み得る。
【0040】
一部の用途では、組織アンカーは、展開前に、第二の組織係合要素の拡張を防止し、それを圧縮して、その自然の直径、すなわち、形状記憶直径よりも狭い直径を有する送達カプセル内に配置される。
【0041】
一部の用途では、送達カプセルは、それが結合されるドライバによって、組織に前進される。ドライバが組織アンカーを組織に前進させる、すなわち、それを回転させるにつれて、第一の組織係合要素が、組織に軸方向に前進する一方で、第二の組織係合要素は、カプセルから解放されると、外側に同時に拡張しながら、軸方向に前進する。したがって、第二の組織係合要素は、完全展開時に、第一の組織係合要素に対して外側に配置され、ヘッドよりも大きな外径を有し、追加の強度をアンカーに提供する。
【0042】
一部の用途では、組織アンカーは、ヘッドと、形状記憶ワイヤを含む螺旋組織係合要素と、を含み、それらのいずれかまたは両方は、拡張可能であり得る。
【0043】
一部の用途では、ヘッドは、その自然状態で、単一の平坦なコイルを形成し得、または他の組織アンカーのものと類似した組織接触表面を提供する複数のコイルを有し得る。
【0044】
組織アンカーは、展開前に、送達ツール内に配置され得る。一部の用途では、送達ツールは、アンカーが細長い形状で送達ツール内に拘束されるように、アンカーヘッドおよび/または螺旋組織係合要素の展開された幅よりも小さい内径を有する管を含む。
【0045】
一部の用途では、送達ツール内のドライバは、アンカーの近位端、すなわち、ヘッドの近位端に係合し、従って、アンカーを送達ツールから外に組織に押し出すように構成される。
【0046】
一部の用途では、アンカーが送達ツールを出る際に、アンカーは、その自然状態をとり、アンカーの細長い形態に貯蔵された応力は、解放され得、それゆえに、組織係合要素が組織に前進可能になる。
【0047】
一部の用途では、ヘッドの近位端は、クロスバーを含む。クロスバーは、アンカーの締結および/または回収のためのツールによって、把持されるように構成され得る。一部の用途では、クロスバーは、別の構成要素をアンカー固定されたアンカーに結合するために使用され得る。
【0048】
一部の用途では、組織アンカーは、ヘッド、一次組織係合要素、例えば、螺旋ねじ、および一組のプロングを含む二次組織係合要素を含む。一部の用途では、二次組織係合要素のプロングは、一次組織係合要素の周りで円周方向に配置され得る。一部の用途では、プロングは、静止状態で、各プロングが近位に湾曲するフックまたはバーブとして形状設定されるように、ニチノールなどの形状記憶材料を含み得る。
【0049】
一部の用途では、二次組織係合要素は、ヘッドと、プロングが取り付けられる一次組織係合要素との間に配置されたカラーをさらに含み得る。一部の用途では、カラーは、唇部または舌部を含み得る。アンカーは、送達前に、プロングが配置される軸方向溝、および一次組織係合要素の螺旋状の巻きと一致する掌性およびピッチを備えた螺旋状ねじを有する、送達カプセル内に配置される。
【0050】
一部の用途では、送達カプセルは、カプセルの長さに延在する長手方向のスリットを含む。一部の用途では、カラーの舌部は、送達中に二次組織係合要素を回転方向の静止位置に維持するように構成されたスリットに嵌合し得る。
【0051】
一部の用途では、送達カプセルは、ドライバが一次組織係合要素を螺旋状ねじに沿って組織に前進させる際に、プロングが送達カプセルの軸方向溝に沿って軸方向外側に前進するように、ドライバに結合するように構成される。
【0052】
一部の用途では、螺旋状ねじは、プロングがアンカー全体を送達カプセルから外に前方に早期に押すことを防止する。一部の用途では、一次螺旋組織係合要素が組織に一旦固定されると、送達カプセルは、引き抜かれ、プロングは、組織内のそれらの自然フック形状構成をとる。
【0053】
一部の用途では、組織アンカーは、円筒形のヘッドと、ヘッドに結合された一組の、例えば、4つ、6つ、または8つのプロングを含む。一部の用途では、ヘッドは、アンカーの長手方向軸に沿ってそれを通って延在する開口を画定する。一部の用途では、プロングは、長手方向軸に沿ってヘッドの周りに円周方向に配設され得る。一部の用途では、プロングは、その自然状態が横方向外側に延在するように、形状記憶材料を含み得る。
【0054】
一部の用途では、各プロングは、ポケットをその遠位端上に含み得る。一部の用途では、システムは、ヘッドの開口を通って延在するように構成された挿入物をさらに含み得る。一部の用途では、挿入物は、ヘッドと、組織を貫通するための鋭利な遠位先端を有するシャフトと、を含む。一部の用途では、挿入物は、各ポケットが対応する指部に適合するように、プロングのポケットと一致する長手方向軸に沿って延在する一組の指部をさらに含む。一部の用途では、指部は、送達前に、ポケットを挿入物の周りの内側に保持する。一部の用途では、アンカーおよび挿入物は、送達中に、軸方向に組織に押し込まれ、挿入物の鋭利な先端が、組織を貫通するために使用される。
【0055】
一部の用途では、組織アンカーは、長手方向軸に沿った開口を有するヘッドと、中空シャフトを含む組織係合要素と、を含み、シャフトが、その側壁に沿った窓を有する。
【0056】
一部の用途では、アンカーは、中空シャフト内に配置されたバルーンと、ヘッドの開口とバルーンとの間の閉じ具と、をさらに含む。
【0057】
一部の用途では、バルーン拡張器を含む送達ツールは、アンカー、すなわち、組織係合要素を組織に押し込むために使用される。一部の用途では、アンカーが組織に正しく位置決めされる点で、バルーンが窓を通って外側に拡張し、それ故に、組織に追加のアンカー固定を提供するように、流体は、閉じ具を介してバルーンに注入され得る。
【0058】
一部の用途では、流体は、生理食塩水などの不活性液体、またはエポキシなどの硬化可能な樹脂を含み得る。一部の用途では、硬化可能な材料は、紫外線(UV)光への曝露によって硬化され得、その場合、送達ツールは、UV光を伝達できる光ファイバーをさらに含み得る。
【0059】
一部の用途では、組織アンカーは、軸方向ポートまたは複数のポートを有するヘッドと、可撓性フランジを有する剛性カップと、を含む吸引カップ様装置を含み得、フランジが、組織の輪郭に整列するように構成される。
【0060】
一部の用途では、アンカーは、ストッパーを含む弁機構をさらに含む。一部の用途では、弁機構は、ヘッド内、またはヘッドとカップの凹面との間に配置される。圧力の弁への印加に伴い、カップと組織の表面との間の減圧により、流体がポートを介して排出し、それ故に、吸引シールを、フランジと組織の表面との間に生成する。
【0061】
一部の用途では、組織アンカーは、ヘッド、組織係合要素、例えば、螺旋組織係合要素、およびインジケータリングを含み得る。一部の用途では、リングは、組織係合要素の遠位端に、またはその近くに配置され得、組織係合要素が組織に押し込まれる、回転される、またはねじ込まれる際に、組織の表面で近位に摺動するように構成される。一部の用途では、組織係合要素が組織に完全に固定される場合、リングは、組織の表面とアンカーのヘッドとの間に配置され、完全なアンカー固定の表示を提供する。
【0062】
一部の用途では、組織アンカーは、ヘッドおよび組織係合要素、例えば、螺旋組織係合要素を含み得る。一部の用途では、アンカーは、ドライバおよび送達カプセルを含む送達ツールをさらに含むシステムの一部を含み得る。
【0063】
一部の用途では、システムは、ワイヤの近位部分に向かって鋭い屈曲部を有するインジケータワイヤと、放射線不透過性の遠位先端と、を含み得る。一部の用途では、インジケータワイヤは、ニチノールなどの形状記憶材料を含み得、アンカーのヘッド、または送達ツールの構成要素、例えば、ドライバもしくは送達カプセルのいずれかに取り付けられるように構成される。一部の用途では、インジケータワイヤは、組織係合要素内または送達カプセル内のいずれかに、最初に配置され得る。
【0064】
一部の用途では、ドライバが組織係合要素を組織に前進させる際に、インジケータワイヤの遠位先端は、横方向外側に移動する。一部の用途では、アンカー固定プロセスのある時点で、鋭い屈曲部は、送達ツールを出て、近位に回転し、その静止位置をとり、組織内の組織係合要素の正常なアンカー固定を示す。
【0065】
一部の用途では、組織アンカーは、ヘッドおよび組織係合要素、例えば、螺旋組織係合要素を含み得る。一部の用途では、システムは、例えば、形状記憶を有する一つ以上のプロングをさらに備え得、組織アンカーを組織内に駆動する前に、組織に挿入されるように構成され得る。一部の用途では、プロングは、組織内でそれらの記憶形状をとり、ドライバがアンカーを組織に駆動する際に、ドライバを組織の表面で安定化するように機能し得る。一部の用途では、プロングは、組織アンカーの一部として、組織内に留まることができる。一部の用途では、プロングは、アンカーの組織内へのアンカー固定完了時に、ドライバにより取り外される。
【0066】
一部の用途では、ドライバは、組織アンカーを組織内にアンカー固定するための自己駆動機構を備え得る。一部の用途では、ドライバは、組織アンカーと係合可能な駆動ヘッドを備え得る。
【0067】
一部の用途では、ドライバの近位端の巻線は、トルクを、ねじりばね(例えば、螺旋ねじりばねまたはねじりバー)に加えるために使用され得、ばねを巻き上げ、潜在的なエネルギーをばね内に貯蔵する。一部の用途では、ドライブシャフトは、ねじりばねとして機能する。
【0068】
一部の用途では、ドライバの近位端または遠位端のいずれかに配置された戻り止めは、ばねを巻き上げ状態に維持するように構成される。
【0069】
一部の用途では、解放インターフェースは、ドライバの近位端に配置され得、解放インターフェースが作動すると、戻り止めが解放され、それゆえ、ばねがトリガされ巻き戻り、それによって、駆動ヘッドを回転させる様式で、戻り止めに動作可能に結合される。
【0070】
一部の用途では、戻り止めは、歯止めであり、ラチェットは、巻線の一部である。一部の用途では、戻り止めは、駆動ヘッドと係合するワイヤであり得る。
【0071】
一部の用途では、ねじりばねに貯蔵される(例えば、貯蔵可能な)潜在的なエネルギーまたは張力の量は、例えば、締結しすぎることなく、組織への完全な貫通を確実にするために、特定の組織および/または特定の種類の組織アンカーに対して較正され得る。例えば、ドライバは、例えば、摺動機構を含むことによって、ねじりばねが巻き上げられ得る程度を制限するように構成され得る。
【0072】
上記の方法/手順およびステップは、生体動物で、またはシミュレーションで、例えば、死体、死体心、シミュレータ(例えば、シミュレーションされている身体の一部、心臓、組織など)等で実施することができる。
【0073】
一部の用途によると、対象の標的組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置であって、システム/装置は、アンカーおよびドライバを含む。一部の用途では、アンカーは、内側螺旋組織係合要素および外側螺旋組織係合要素を含む。一部の用途では、アンカーは、ヘッド組立品を含む。
【0074】
一部の用途では、ヘッド組立品は、内側組織係合要素の近位端に固定された第一のヘッドと、外側組織係合要素の近位端に固定された第二のヘッドと、を含む。
【0075】
一部の用途では、ドライバは、システム/装置を標的組織にアンカー固定するために、第一のヘッドおよび第二のヘッドと可逆的に接合し、係合する。
【0076】
一部の用途では、アンカー固定の強度は、外側螺旋組織係合要素のみまたは内側螺旋組織係合要素のみを有するシステム/装置よりも大きい。
【0077】
一部の用途では、内側螺旋組織係合要素の外径は、外側螺旋組織係合要素の内径よりも小さい。
【0078】
一部の用途では、外側螺旋組織係合要素は、組織貫通先端を遠位端に有する。
【0079】
一部の用途では、内側螺旋組織係合要素は、組織貫通先端を遠位端に有する。
【0080】
一部の用途では、内側螺旋組織係合要素および外側組織係合要素のうちの少なくとも一つは、放射線不透過性物質を含む。
【0081】
一部の用途では、内側螺旋組織係合要素および外側螺旋組織係合要素のうちの少なくとも一つは、ポリマー物質を含む。
【0082】
一部の用途では、第二のヘッドは、外側シリンダーを含み、第一のヘッドは、第二のヘッドと接合する独立して移動可能な内側コアを含む。
【0083】
一部の用途では、第一のヘッドおよび第二のヘッドは、独立して回転する。
【0084】
一部の用途では、第一のヘッドおよび第二のヘッドは、同時に回転する。
【0085】
一部の用途では、第一のヘッドは、両方の螺旋組織係合要素が組織に完全に挿入される場合、第二のヘッド内に嵌合する。
【0086】
一部の用途では、第一のヘッドおよび第二のヘッドは、両方の螺旋組織係合要素が標的組織に完全に挿入される場合、ロック機構を形成する。
【0087】
一部の用途では、ドライバは、外側螺旋組織係合要素を組織に前進させる前に、内側螺旋組織係合要素を組織に前進させるように構成される。
【0088】
一部の用途では、ドライバは、内側螺旋組織係合要素を組織に前進させる前に、外側螺旋組織係合要素を組織に前進させるように構成される。
【0089】
一部の用途では、第二のヘッドは、凹部であって、凹部の中央領域に開口部を有する、凹部を含む。
【0090】
一部の用途では、第一のヘッドは、第二のヘッドの凹部内に回転可能に嵌合する。
【0091】
一部の用途では、内側螺旋組織係合要素は、凹部の中央領域の開口部を横断する。
【0092】
一部の用途では、開口部は、内側螺旋組織係合要素のピッチおよび掌性に一致する一組のねじ山を含む。
【0093】
一部の用途では、内側螺旋組織係合要素の巻きは、ねじ山に沿って進むことによって、標的組織に前進する。
【0094】
一部の用途では、第二のヘッドの外面は、非円形形状を有する。
【0095】
一部の用途では、凹部の内面は、円形形状を有する。
【0096】
一部の用途では、第一のヘッドの外面は、円形形状を有する。
【0097】
一部の用途では、第一のヘッドは、ドライバを挿入するための非円筒形状空洞を有する。
【0098】
一部の用途では、ドライバは、第一の構成要素および第二の構成要素を含む。
【0099】
一部の用途では、第一の構成要素は、第一のヘッドに係合し、第二の構成要素は、第二のヘッドに係合する。
【0100】
一部の用途では、第一の構成要素は、第一のヘッドの空洞内に嵌合し、第二の構成要素は、第二のヘッドの上に嵌合する。
【0101】
一部の用途では、第一の構成要素および第二の構成要素は、独立して作動可能である。
【0102】
一部の用途では、第一の構成要素および第二の構成要素は、従属的に作動可能である。
【0103】
一部の用途では、内側螺旋組織係合要素は、第一の掌性および第一のピッチを有し、外側螺旋組織係合要素は、第二の掌性および第二のピッチを有する。
【0104】
一部の用途では、第一の掌性は、第二の掌性と同一であり、第一のピッチは、第二のピッチと同一である。
【0105】
一部の用途では、第一の掌性は、第二の掌性と反対であり、第一のピッチは、第二のピッチと同一である。
【0106】
一部の用途では、第一の掌性は、第二の掌性と同一であり、第一のピッチは、第二のピッチと非同一である。
【0107】
一部の用途では、第一の掌性または第一のピッチのうちの少なくとも一つは、第二の掌性または第二のピッチのうちのそれぞれ少なくとも一つと非同一である。
【0108】
一部の用途では、第一のヘッドは、内側螺旋組織係合要素に固定されたランナーを含む。
【0109】
一部の用途では、ランナーは、外側螺旋組織係合要素の巻きに沿って前進し、内側螺旋組織係合要素を標的組織にねじ込む。
【0110】
一部の用途では、ランナーは、ドライバが内側螺旋組織係合要素を組織に前進させる際に、外側螺旋組織係合要素の巻きに乗る。
【0111】
一部の用途では、ランナーおよび第二のヘッドは、両方の組織係合要素が標的組織内に完全に挿入される場合、ロック機構を形成する。
【0112】
一部の用途では、ランナーは、Tバーを含む。
【0113】
一部の用途では、ランナーは、平坦なディスクを含む。
【0114】
一部の用途によると、方法(例えば、標的組織にアンカー固定するため、対象の標的組織にアンカー固定するための方法など)は、アンカーのヘッド組立品の第一のヘッドおよび第二のヘッドに結合されるドライバを、標的組織に経管的に前進させることを含む。
【0115】
一部の用途では、ドライバが第一のヘッドおよび第二のヘッドに結合されたままである間に、方法は、第一のヘッドを回転させるために、ドライバを使用することによって、内側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動すること、および第二のヘッドを回転させるために、ドライバを使用することによって、外側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動すること、を含む。
【0116】
一部の用途では、方法は、その後、ドライバをヘッド組立品から分離すること、およびドライバを対象から引き抜くこと、を含む。
【0117】
一部の用途では、第一のヘッドを回転させることで、内側螺旋組織係合要素が回転する。
【0118】
一部の用途では、第二のヘッドを回転させることで、外側螺旋組織係合要素が回転する。
【0119】
一部の用途では、第一のヘッドを回転させるために、ドライバを使用することは、第二のヘッドを回転させるのとは無関係に、第一のヘッドを回転させるために、ドライバを使用することを含む。
【0120】
一部の用途では、内側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動することは、外側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動する前に、内側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動することを含む。
【0121】
一部の用途では、内側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動することは、外側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動した後に、内側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動することを含む。
【0122】
一部の用途では、第一のヘッドおよび第二のヘッドは、同時に回転する。
【0123】
一部の用途では、ドライバは、第一のヘッドを最初に回転させ、その後、第二のヘッドを回転させる。
【0124】
一部の用途では、ドライバは、第二のヘッドを最初に回転させ、その後、第一のヘッドを回転させる。
【0125】
一部の用途では、内側および外側の螺旋組織係合要素を前進させるステップは、逆転される。
【0126】
上記の方法/手順およびステップは、生きている動物で、または死体、死体の心臓、シミュレータ(例えば、シミュレーションされる身体の一部、心臓、組織等)など、シミュレーションで実施することができる。
【0127】
一部の用途によれば、標的組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、第一のヘッドおよび螺旋組織係合要素を含むアンカーを含む。一部の用途では、螺旋組織係合要素は、第一のヘッドに固定され、アンカーの長手方向軸に沿って配置される細長い空間の周りに遠位および螺旋状に、第一のヘッドから離れて延在する。
【0128】
一部の用途では、アンカーは、第二のヘッドが第一のヘッドに対して回転可能であり、第一のヘッドに対して軸方向に固定される様式で、第一のヘッドに結合された第二のヘッドを含む。
【0129】
一部の用途では、アンカーは、第二のヘッドに固定され、第二のヘッドから細長い空間を通って遠位に延在する複数のプロングを含む。一部の用途では、複数のプロングは、第一のヘッドが第二のヘッドに対し回転すると、プロングが、組織係合要素の漸進的な近位巻きの間に横方向外側に供給されるように、螺旋組織係合要素に対して配設される。
【0130】
一部の用途では、プロングは、弾性特性を有する。
【0131】
一部の用途では、プロングは、プラスチック特性を有する。
【0132】
一部の用途では、第一のヘッドおよび第二のヘッドは、スナップフィット機構によって結合される。
【0133】
一部の用途では、第一のヘッドは、ドライバに可逆的に結合するように構成された非円形の突出部をさらに含む。
【0134】
一部の用途では、第一のヘッドを、非円形突起部内に嵌合するドライバを介して回転させると、螺旋組織係合要素が標的組織に前進する。
【0135】
一部の用途では、アンカーは、トラックおよびライダーを画定し、第二のヘッドは、トラックに摺動可能に結合されるライダーを介して、第一のヘッドに結合される。
【0136】
一部の用途では、トラックは、環状である。
【0137】
一部の用途では、ライダーは、トラックに突出することによって、トラックに摺動可能に結合される。
【0138】
一部の用途では、ライダーは、一組のライダーのうちの第一のライダーであり、一組のライダーが、リング形成物に分散される。
【0139】
一部の用途では、トラックは、第一のヘッド上に位置し、ライダーは、第二のヘッド上に位置する。
【0140】
一部の用途では、トラックは、第二のヘッド上に位置し、ライダーは、第一のヘッド上に位置する。
【0141】
一部の用途によれば、標的組織にアンカー固定するための方法は、アンカーのヘッド組立品の第一のヘッドに結合されるドライバを、標的組織に経管的に前進させることを含み、第一のヘッドが、螺旋組織係合要素に結合され、ヘッド組立品の第二のヘッドが、複数のプロングに固定される。一部の用途では、方法は、螺旋組織係合要素が標的組織にねじ込まれ、プロングが螺旋組織係合要素の漸進的な近位巻きの間に横方向外側に漸進的に延在するように、第一のヘッドを回転させることによって、アンカーを組織にアンカー固定することを含む。
【0142】
一部の用途では、ドライバは、第一のヘッド上の非円形突出部の上に嵌合することによって、第一のヘッドを回転させる。
【0143】
一部の用途では、ドライバは、第一のヘッド上の非円形のくぼみ内に嵌合することによって、第一のヘッドを回転させる。
【0144】
一部の用途では、第一のヘッドを回転させることによって、アンカーを組織にアンカー固定することは、第二のヘッドが回転することなく組織に向かって前進するように、第一のヘッドを回転させることによって、アンカーを組織にアンカー固定することを含む。
【0145】
一部の用途では、螺旋組織係合要素の漸進的な近位巻きの間に横方向外側に漸進的に延在するプロングは、螺旋組織係合要素の漸進的な近位巻きの間に横方向外側に延在するプロングを欠く方法よりも大きいアンカー固定の強度により、アンカーを組織にアンカー固定する。
【0146】
上記の方法/手順およびステップは、生きている動物で、または死体、死体の心臓、シミュレータ(例えば、シミュレーションされる身体の一部、心臓、組織等)など、シミュレーションで実施することができる。
【0147】
一部の用途によれば、標的組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、一次組織係合要素と、一次組織係合要素の近位端に取り付けられたヘッドと、ヘッドに結合された一組の補助組織係合要素と、を含む。一部の用途では、一組の補助組織係合要素は、一組の各補助組織係合要素について、補助組織係合要素が、係合解除された配向で拘束可能であり、係合解除された配向から離れて偏向し、補助組織係合要素が係合解除された配向よりも一次組織係合要素に近い、係合配向に向かって、付勢されるように、ヘッドに結合される。
【0148】
一部の用途では、各補助組織係合要素は、アームを介して、ヘッドに結合される。
【0149】
一部の用途では、アームは、補助組織係合要素とヘッドとの間に二重結合肘型関節部を有する。
【0150】
一部の用途では、一組は、ヘッドの周りに互いに対向して位置決めされた一対の補助組織係合要素を含む。
【0151】
一部の用途では、一組は、ヘッドの周りに120度間隔で位置決めされた三つの補助組織係合要素を含む。
【0152】
一部の用途では、一組は、ヘッドの周りに90度間隔で位置決めされた四つの補助組織係合要素を含む。
【0153】
一部の用途では、一組は、ヘッドの周りに等間隔で位置決めされた任意の数の補助組織係合要素を含む。
【0154】
一部の用途では、各補助組織係合要素は、その係合配向に配置される場合、標的組織の表面を貫通するフックを有する。
【0155】
一部の用途によると、実際のまたは模擬された対象の実際のまたは模擬された標的組織にアンカー固定するための方法は、アンカーのヘッドと係合するドライバを、標的組織に経管的に前進させることを含み、ヘッドが一次組織係合要素に固定され、一組の補助組織係合要素に関節接続可能に結合される。
【0156】
一部の用途では、方法は、一次組織係合要素を標的組織に駆動することを含む。一部の用途では、方法は、補助組織係合要素が一次組織係合要素に向かって応答的に移動し、組織の表面に引っかかるように、その後、ドライバを引き抜くことを含む。
【0157】
一部の用途では、方法は、補助組織係合要素がヘッドに対して関節接続するように、ヘッドを近位に引っ張ることをさらに含む。
【0158】
一部の用途では、方法は、近位引っ張り力をヘッドに加えることであって、その結果、近位引っ張り力の少なくとも一部は、補助組織係合要素を介して、組織に分散される、加えることをさらに含む。
【0159】
上記の方法/手順およびステップは、生きている動物で、または死体、死体の心臓、シミュレータ(例えば、シミュレーションされる身体の一部、心臓、組織等)など、シミュレーションで実施することができる。
【0160】
一部の用途によると、組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、ヘッド、一次組織係合要素、および補助組織係合要素を含むアンカーを含む。一部の用途では、一次組織係合要素は、ヘッドから離れて遠位に延在し、それによって、アンカーの長手方向軸、およびヘッドと一次組織係合要素との間で軸方向に配置され、半径方向外側に突出する補助組織係合要素を画定する。
【0161】
一部の用途では、補助組織係合要素は、ヘッドを越えて半径方向外側に突出する。
【0162】
一部の用途では、補助組織係合要素は、放射線不透過性材料を含む。
【0163】
一部の用途では、螺旋組織係合要素は、軸の周りで螺旋状に延在することによって、アンカーの長手方向軸を画定する。
【0164】
一部の用途では、補助組織係合要素は、ヘッドと一次組織係合要素との接合部でヘッドに取り付けられる。
【0165】
一部の用途では、アンカーは、補助組織係合要素と一次組織係合要素との間に隙間を画定する。
【0166】
一部の用途では、補助組織係合要素は、一次組織係合要素に対して自由に回転可能である。
【0167】
一部の用途では、補助組織係合要素は、ヘッドに対して自由に回転可能である。
【0168】
一部の用途では、補助組織係合要素は、突出部を備えたリングを含む。突出部の各々は、遠位に角度付けられた点を有するバーブであり得る。一部の用途では、各バーブは、点を有し、および/または組織アンカーを標的組織に挿入すると、点は、標的組織に向かって角度付けられ得る。
【0169】
一部の用途では、突出部の各々は、ローブである。一部の用途では、各ローブの遠位および/または近位の円周面は、傾斜している。
【0170】
一部の用途では、各ローブは、標的組織内のアンカーのアンカー固定を容易にする円周方向性を有する。一部の用途では、円周方向性により、アンカーの押出が抑制される。
【0171】
一部の用途では、一次組織係合要素は、第一の回転方向への回転によって、標的組織にねじ込まれるように構成され、および/または円周方向性は、リングが、第一の回転方向よりも第二の回転方向への組織内の回転に抵抗するように構成される。
【0172】
一部の用途では、補助組織係合要素は、外縁を有するリングを含み、外縁が、ヘッドの直径よりも実質的に大きくない直径にドライバ内で折り畳まれ得る。
【0173】
一部の用途では、補助組織係合要素は、リングであって、バーブをリングの外縁に有するリングを含む。
【0174】
一部の用途では、バーブは、摩擦を、補助組織係合要素と標的組織との間に生成するように設計される。
【0175】
一部の用途では、補助組織係合要素およびヘッドは、クラッチを集合的に画定する。
【0176】
一部の用途では、クラッチは、リングがヘッドに押圧されると、ロックするように構成される。
【0177】
一部の用途によれば、実際のまたは模擬された標的組織にアンカー固定するための方法は、アンカーのヘッドに可逆的に結合されるドライバを、標的組織に経管的に前進させることを含み、ヘッドが、一次組織係合要素、およびヘッドと一次組織係合要素との間に配置された補助組織係合要素に固定される。一部の用途では、方法はまた、補助組織係合要素が、ヘッドに横方向の標的組織の表面に係合するように、組織アンカーを標的組織にアンカー固定することを含む。
【0178】
一部の用途では、組織アンカーを標的組織にアンカー固定することは、補助組織係合要素が横方向の安定化をアンカーに提供するように、組織アンカーを標的組織にアンカー固定することを含む。
【0179】
上記の方法/手順およびステップは、生きている動物で、または死体、死体の心臓、シミュレータ(例えば、シミュレーションされる身体の一部、心臓、組織等)など、シミュレーションで実施することができる。
【0180】
一部の用途によると、組織アンカーの対象の組織内の設置を検証するためのシステムおよび/または装置は、アンカーおよびドライバを含む。一部の用途では、アンカーは、組織係合要素に取り付けられたヘッドを含み、ヘッドが、内部空洞および内部空洞へのポート開口部を画定し、内部空洞が、ヘッドの組織対向面で開放している。
【0181】
一部の用途では、アンカーは、組織係合要素を含む。一部の用途では、組織係合要素は、組織対向面を組織の表面と接触させる様式で、アンカーを組織にアンカー固定するように構成される。
【0182】
一部の用途では、ドライバは、チャネルを画定し、組織係合要素を組織に駆動することによって、ドライバがアンカーを組織に固定可能になり、チャネルをポートと流体連通させる様式で、ヘッドに可逆的に結合可能であるシャフトを含む。
【0183】
一部の用途では、ドライバとヘッドとの間の可逆的な結合は、ヘッドの組織対向面が組織の表面に接触するように、組織アンカーを位置決めするために、ドライバに係合するように構成される。
【0184】
一部の用途では、システム/装置は、造影剤を、チャネルおよびポートを介して、空洞に分注するように構成されたディスペンサーをさらに含む。
【0185】
一部の用途では、ディスペンサーは、ポンプを含む。
【0186】
一部の用途では、アンカーは、組織対向面と組織の表面との接触により、造影剤が空洞内に保持されるように、構成される。
【0187】
一部の用途では、ディスペンサーは、造影剤を含むカプセルを含む。
【0188】
一部の用途では、カプセルは、ドライバの遠位部分に配置される。
【0189】
一部の用途では、カプセルは、ドライバの体外近位部分に配置される。
【0190】
一部の用途では、カプセルは壊れやすく、ディスペンサーは、カプセルを壊すことによって、造影剤を分注するように構成される。
【0191】
一部の用途では、カプセルは、圧縮可能であり、ディスペンサーは、カプセルを圧縮することによって、造影剤を分注するように構成される。
【0192】
一部の用途によると、組織アンカーの、実際のまたは模擬された対象の実際のまたは模擬された組織内の設置を検証するための方法は、組織アンカーのヘッドと係合するドライバを、組織に経管的に前進させることを含み、組織アンカーが、ヘッドに固定された組織係合要素を含み、ヘッドが、ポートを介してアクセス可能な内部空洞を画定する。一部の用途では、方法は、ドライバとヘッドとの間の係合を介して、組織係合要素を組織に駆動することを含む。一部の用途では、方法は、その後、ポートと流体連通するドライバのチャネルを介して、造影剤を内部空洞に分注することを含む。
【0193】
一部の用途では、内部空洞は、ヘッドの組織対向面で開放し、組織係合要素を組織に駆動することは、組織対向面が組織の表面に接触するように、組織係合要素を組織に駆動することを含む。
【0194】
一部の用途では、造影剤を内部空洞に分注することは、造影剤を含むカプセルを貫通することによって、造影剤を内部空洞に分注することを含み、カプセルが、造影剤が分注されるまで、チャネル内に保持される。
【0195】
一部の用途では、造影剤を内部空洞に分注することは、造影剤を含むカプセルを圧縮することによって、造影剤を内部空洞に分注することを含み、カプセルが、造影剤が分注されるまで、チャネル内に保持される。
【0196】
一部の用途では、組織係合要素を組織にアンカー固定することは、ヘッドの組織対向面が組織の表面に接触するように、組織アンカーを組織にアンカー固定することを含む。
【0197】
一部の用途では、方法は、アンカーおよび造影剤をX線撮影することをさらに含む。
【0198】
一部の用途では、アンカーおよび造影剤をX線撮影することは、組織アンカーヘッドの空洞における造影剤の存在をチェックするために、アンカーおよび造影剤をX線撮影することを含む。
【0199】
一部の用途では、アンカーおよび造影剤をX線撮影することは、造影剤を分注した後の所定の時間内に、アンカーおよび造影剤をX線撮影することを含む。
【0200】
一部の用途では、ヘッドの組織対向面が組織の表面に接触する場合、造影剤は、空洞内に保持される。
【0201】
一部の用途では、組織係合要素を組織にアンカー固定することは、ヘッドの組織対向面が組織の表面に接触しないように、組織アンカーを組織にアンカー固定することを含む。
【0202】
一部の用途では、ヘッドの組織対向面が組織の表面に接触しない場合、上面上のポートを通って空洞に分注された造影剤は、分注される際に、本質的に空洞から外に拡散する。
【0203】
上記の方法/手順およびステップは、生きている動物で、または死体、死体の心臓、シミュレータ(例えば、シミュレーションされる身体の一部、心臓、組織等)など、シミュレーションで実施することができる。
【0204】
一部の用途によると、標的組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置であって、システム/装置は、アンカーおよびドライバを含む。一部の用途では、アンカーは、外側螺旋組織係合要素と、外側螺旋組織係合要素内に同軸に配置された内側螺旋組織係合要素と、を含む。
【0205】
一部の用途では、アンカーは、内側組織係合要素の近位端および外側組織係合要素の近位端に固定されたヘッド組立品を含む。一部の用途では、ドライバは、ヘッド組立品のドライバによる回転により、両方の組織係合要素が同時に回転するように、ヘッド組立品と可逆的に係合可能である。
【0206】
一部の用途によると、組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、アンカーおよびドライバを含む。一部の用途では、アンカーは、螺旋組織係合要素と、ヘッドと、を含む。一部の用途では、ヘッドは、インターフェース、および/またはインターフェースを組織係合要素に動作可能に結合するトルクリミッタを含み得る。
【0207】
一部の用途では、ドライバは、インターフェースと可逆的に係合可能であり得、および/またはインターフェースと係合している間に、トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織にねじ込むように構成され得る。一部の用途では、トルクリミッタは、所定の閾値トルクまでのみ、トルクを組織係合要素に伝達するように構成され得る。
【0208】
一部の用途では、トルクリミッタは、スリップクラッチを含む。
【0209】
一部の用途では、トルクリミッタは、せん断ピンを含む。
【0210】
一部の用途では、トルクリミッタは、ボール戻り止めトルクリミッタである。
【0211】
一部の用途では、トルクリミッタは、ギアセットを含む。
【0212】
一部の用途では、トルクリミッタは、インターフェースと組織係合要素との間で軸方向に配置される。
【0213】
一部の用途では、トルクリミッタは、トルクが所定の閾値トルクを超える場合に、滑ることによって、組織係合要素に伝達されるトルクを制限する。
【0214】
一部の用途では、トルクリミッタは、トルクが所定の閾値トルクを超える場合に、インターフェースを組織係合要素から動作可能に結合解除することによって、組織係合要素に伝達されるトルクを制限する。
【0215】
一部の用途では、ドライバは、逆トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織から螺脱するように構成され、
【0216】
トルクリミッタは、逆トルクが所定の閾値トルクを超えるときでさえも、逆トルクを組織係合要素に伝達するように構成される。
【0217】
一部の用途では、トルクリミッタは、駆動歯止め、一連の切欠き、および駆動歯止めを一連の切欠きに対して保持するように構成されたばねを含む、歯止めおよびばねのトルクリミッタである。
【0218】
一部の用途では、ばねは、インターフェースに固定される。
【0219】
一部の用途では、ばねは、二つのばねであり、第一のばねが、トルクを回転の方向に制限するように配向され、第二のばねが、トルクを回転の反対方向に制限するように配向される。
【0220】
一部の用途では、ヘッドは、基部をさらに含み、基部が、組織係合要素に対して固定され、一連の切欠きを画定する、組織対向面を画定する。
【0221】
一部の用途では、ばねは、基部の内側に配置される。
【0222】
一部の用途では、ばねは、ばね平面を画定する螺旋ばねであり、一連の切欠きが、ばね平面上にある。
【0223】
一部の用途では、一連の切欠きは、螺旋ばねを囲むように配設される。
【0224】
一部の用途では、ばね平面は、組織対向面に平行である。
【0225】
一部の用途では、螺旋ばねは、二つの螺旋アームを有する二重螺旋を画定するように形状設定される。
【0226】
一部の用途によると、実際のまたは模擬された対象の実際の組織または模擬された組織にアンカー固定するための方法は、アンカーのインターフェースと係合するドライバを、組織に経管的に前進させることを含み、アンカーが、螺旋組織係合要素と、インターフェースを組織係合要素に動作可能に結合するトルクリミッタと、を含む。
【0227】
一部の用途では、方法は、ドライバを使用して、トルクリミッタが、トルクが所定の閾値トルクを超えるまで、トルクを組織係合要素に伝達し、トルクリミッタがトルクを組織係合要素に伝達することを応答的に停止するように、トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織にねじ込むことを含み得る。
【0228】
一部の用途では、方法は、組織係合要素を組織にねじ込んだ後に、ドライバをインターフェースから係合解除し、ドライバを対象から引き抜くことをさらに含む。
【0229】
一部の用途では、方法は、トルクリミッタがトルクを組織係合要素に伝達することを停止することに応答して、ドライバを使用して、逆トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織から螺脱することをさらに含む。
【0230】
一部の用途によると、対象の組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、インターフェースを含むヘッドを含むアンカー、組織係合要素、および/または可撓性スリーブを含む。一部の用途では、組織係合要素および可撓性スリーブは、ヘッドから離れて遠位に延在し得る。
【0231】
一部の用途では、スリーブは、織物を含む。一部の用途では、スリーブは、メッシュを含む。一部の用途では、スリーブは、編組を含む。一部の用途では、スリーブは、可撓性フィルムを含む。
【0232】
一部の用途では、スリーブは、金属を含む。一部の用途では、スリーブは、ポリマーを含む。
【0233】
一部の用途では、スリーブの遠位部分の剛性は、スリーブの近位部分の剛性よりも大きい。
【0234】
一部の用途では、スリーブの近位部分の剛性は、スリーブの遠位部分の剛性よりも大きい。
【0235】
一部の用途では、スリーブは、多孔性シートを含む。
【0236】
一部の用途では、多孔性シートは、75ミクロン超の細孔サイズを有する細孔を含む。
【0237】
一部の用途では、システム/装置は、インターフェースに可逆的に係合し、組織係合要素を組織に駆動するように構成されたドライバをさらに含む。
【0238】
一部の用途では、ドライバは、ヘッドと組織の表面との間でスリーブを軸方向に圧縮する様式で、組織係合要素を組織に駆動するように構成される。
【0239】
一部の用途では、スリーブは、スリーブのある量の軸方向圧縮を促進し、その量を越えるスリーブの圧縮に抵抗するように構成される。
【0240】
一部の用途では、組織係合要素は、スリーブがその量によって軸方向に圧縮されるのに十分な深さで、組織に駆動されるように構成される。
【0241】
一部の用途では、スリーブは、ヘッドと組織の表面との間で軸方向に圧縮されるのに伴い、組織の表面上に外側に広がるように構成される。
【0242】
一部の用途では、スリーブは、内腔を画定し、組織係合要素は、内腔を通って延在し、アンカーは、組織に漸進的に駆動される際に、組織係合要素が内腔の遠位端から漸進的に出るように、構成される。
【0243】
一部の用途では、ドライバは、スリーブがヘッドから離れて遠位に延在しているままである様式で、組織係合要素を組織に駆動するように構成される。
【0244】
一部の用途では、組織係合要素は、鋭利な遠位先端を有するねじ付きシャフトを含む。
【0245】
一部の用途では、システム/装置は、可撓性スリーブの遠位端に取り付けられ、ねじ付きシャフトと螺合するリングをさらに含む。
【0246】
一部の用途では、組織係合要素は、組織に直線的に駆動されるように構成される。
【0247】
一部の用途では、リングは、組織係合要素が組織に直線的に駆動される間に、スリーブがヘッドから離れて遠位に延在することを維持する様式で、シャフトと螺合される。
【0248】
一部の用途では、ドライバは、ねじ付きシャフトをリングに対して回転させるように構成される。
【0249】
一部の用途では、ドライバは、リングをヘッドに向かって引き込む様式で、ねじ付きシャフトをリングに対して回転させるように構成され、スリーブは、リングがヘッドに向かって引き込まれるのに応答して、組織内で半径方向外側に広がるように構成される。
【0250】
一部の用途では、組織係合要素は、アンカーの中央長手方向軸を画定し、スリーブは、中央長手方向軸に沿って圧縮可能である。
【0251】
一部の用途では、スリーブは、スリーブが圧縮されるのにつれて、スリーブが中央長手方向軸から半径方向外側に広がるように、圧縮可能である。
【0252】
一部の用途では、組織係合要素は、スリーブの内腔を通って延在する。
【0253】
一部の用途では、スリーブは、組織係合要素を実質的に覆う。
【0254】
一部の用途では、システム/装置は、ヘッドに結合され、内腔内でヘッドから離れて遠位に延在するプロングをさらに含む。
【0255】
一部の用途では、プロングは、スリーブによって覆われる。
【0256】
一部の用途では、プロングは、バーブを含む。
【0257】
一部の用途では、プロングは、スパイクを含む。
【0258】
一部の用途では、プロングは、金属ワイヤを含む。
【0259】
一部の用途では、プロングは、組織係合要素から外側に配置される。
【0260】
一部の用途では、プロングは、スリーブが中央長手方向軸に沿って圧縮されるのに伴い、スリーブから露出されるように寸法設定される。
【0261】
一部の用途では、アンカーは、それを介してプロングがヘッドに結合されるカラーを含む。
【0262】
一部の用途では、カラーは、ヘッドと組織係合要素との間で軸方向に配置される。
【0263】
一部の用途では、カラーは、ヘッドに回転可能に結合される。
【0264】
一部の用途では、スリーブは、可撓性管状シートと、シートに沿って螺旋状に延在する可撓性ワイヤと、をさらに含む。
【0265】
一部の用途では、シートは、織物を含む。
【0266】
一部の用途では、ワイヤは、管状であるシートを支持するように構成されるが、圧縮可能である。
【0267】
一部の用途では、ワイヤは、シートに織られる。
【0268】
一部の用途では、ワイヤは、シート内に埋め込まれる。
【0269】
一部の用途では、ワイヤは、金属から形成される。
【0270】
一部の用途では、ワイヤは、ポリマーから形成される。
【0271】
一部の用途では、ワイヤは、音響性である。
【0272】
一部の用途では、ワイヤは、放射線不透過性である。
【0273】
一部の用途では、スリーブは、それに沿ってスリーブがヘッドから離れて遠位に延在する長さを有し、ワイヤは、スリーブの全長にわたってシートに沿って螺旋状に延在する。
【0274】
一部の用途によると、実際のまたは模擬された対象の実際の組織または模擬された組織にアンカー固定するための方法は、アンカーに可逆的に結合されたドライバを、組織に経管的に前進させることを含み、アンカーが、ヘッド、圧縮可能スリーブ、および螺旋組織係合要素を含む。
【0275】
一部の用途では、方法は、ドライバを使用して、組織係合要素を組織内にねじ込むことをさらに含み得、その結果、組織係合要素が組織に前進するにつれて、スリーブは、組織の表面上に圧縮され、組織係合要素が組織に完全に固定される場合、スリーブは、ヘッドと組織の表面との間に配置される。
【0276】
一部の用途では、組織係合要素を組織にねじ込むことは、ヘッドに結合された一組の短いプロングが組織に駆動されるように、組織係合要素を組織にねじ込むことを含む。
【0277】
一部の用途では、スリーブが組織の表面上に圧縮されることは、スリーブがアンカーの中央長手方向軸から外側に広がることをさらに含む。
【0278】
一部の用途では、スリーブが組織の表面上に圧縮されることは、スリーブが螺旋状のワイヤを含むことによって強化される。
【0279】
一部の用途では、組織の表面上の圧縮は、スリーブの近位部分の剛性がスリーブの遠位部分の剛性とは異なることによって、強化される。
【0280】
一部の用途によると、組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、ドライバおよびアンカーを含む。一部の用途では、アンカーは、ヘッド、第一の螺旋組織係合要素、および第二の螺旋組織係合要素を含み得る。
【0281】
一部の用途では、第一の螺旋組織係合要素は、ヘッドの直径よりも実質的に大きくない固定直径を有し得る。一部の用途では、第二の螺旋組織係合要素は、ヘッドの直径よりも実質的に大きくない展開前直径、およびヘッドの直径よりも実質的に大きい展開後直径を有し得る。一部の用途では、アンカーの展開により、第二の組織係合アンカーが展開後直径をとるようになり得る。
【0282】
一部の用途では、ドライバは、第二の螺旋組織係合要素が第一の螺旋組織係合要素から半径方向外側に拡張するように、アンカーを送達ツールから外に駆動するように構成される。
【0283】
一部の用途では、アンカー固定の強度は、単一の螺旋組織係合要素のみを有するシステム/装置よりも大きい。
【0284】
一部の用途では、第一の螺旋組織係合要素は、ステンレス鋼を含む。
【0285】
一部の用途では、第一の螺旋組織係合要素は、形状記憶材料を含む。
【0286】
一部の用途では、第二の螺旋組織係合要素は、形状記憶材料を含む。
【0287】
一部の用途では、形状記憶材料は、ニチノールである。
【0288】
一部の用途では、システム/装置は、展開前の第一の螺旋組織係合要素および第二の螺旋組織係合要素を囲み、拘束する、取り外し可能なカプセルをさらに含む。
【0289】
一部の用途では、取り外し可能なカプセルは、ドライバに結合される。
【0290】
一部の用途では、取り外し可能なカプセルは、展開中に、第一の組織係合要素および第二の組織係合要素のうちの少なくとも一つが横断する雌ねじを画定する。
【0291】
一部の用途では、雌ねじは、取り外し可能なカプセルの長さ全体にわたって存在する。
【0292】
一部の用途によると、実際のまたは模擬された対象の実際の組織または模擬された組織にアンカー固定するための方法は、ドライバと、ヘッド、第一の螺旋組織係合要素、および第二の螺旋組織係合要素を含むアンカーと、を、組織に経管的に前進させることを含む。
【0293】
一部の用途では、方法は、アンカーをねじ込むために、ドライバを使用することによって、アンカーを組織にねじ込むことをさらに含み得、その結果、アンカーが組織に前進する際に、第二の螺旋組織係合要素は、第一の螺旋組織係合要素の直径よりも大きい直径を有する事前設定された記憶形状をとる。
【0294】
一部の用途では、方法は、組織係合要素を組織にねじ込んだ後に、ドライバをアンカーから係合解除し、ドライバを対象から引き抜くことをさらに含む。
【0295】
一部の用途では、方法は、アンカーがドライバの取り外し可能なカプセル内に配置される間に、ドライバおよびアンカーを経管的に前進させることをさらに含み、カプセルが雌ねじを有する。アンカーを組織にねじ込むために、ドライバを使用することは、アンカーを、雌ねじに沿って取り外し可能なカプセルから外に、組織にねじ込むために、ドライバを使用することを含む。
【0296】
一部の用途によると、組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、組織係合要素およびヘッドを含むアンカーを含む。一部の用途では、ヘッドは、展開されていない幅よりも大きい展開された幅を有し得る。
【0297】
一部の用途では、システムおよび/または装置は、送達ツールをさらに含み得る。一部の用途では、送達ツールは、ヘッドの展開された幅よりも小さい内径を有する管と、ヘッドが展開された幅に向かって拡張するように、アンカーを管から外に駆動するように構成されたドライバと、を含み得る。
【0298】
一部の用途では、ヘッドは、形状記憶物質を含む。
【0299】
一部の用途では、アンカー固定の強度は、管の内径よりも小さいヘッドの展開された幅を有するアンカーよりも大きい。
【0300】
一部の用途では、組織係合要素は、組織貫通先端を遠位端に有する。
【0301】
一部の用途では、アンカーは、ヘッドおよび組織係合要素の両方を画定するように形状設定される連続ワイヤを含む。
【0302】
一部の用途では、ヘッドの展開形状は、コイルを含む。
【0303】
一部の用途では、コイルは、平面螺旋を画定する。
【0304】
一部の用途では、アンカーの組織への展開は、展開形状に向かって拡張するヘッドを伴う。
【0305】
一部の用途では、組織係合要素の展開された幅は、管の内径よりも大きい。
【0306】
一部の用途では、アンカーの組織への展開は、展開された幅に向かって拡張する組織係合要素を伴う。
【0307】
一部の用途では、組織係合要素は、形状記憶物質を含む。
【0308】
一部の用途では、アンカー固定の強度は、管の内径よりも小さい組織係合要素の展開された幅を有するアンカーよりも大きい。
【0309】
一部の用途では、アンカーは、細長い状態に保持される。
【0310】
一部の用途では、細長い状態の幅は、管の内径よりも小さい。
【0311】
一部の用途では、アンカー固定の強度は、管の内径よりも小さい展開された幅を有するアンカーよりも大きい。
【0312】
一部の用途では、アンカーの細長い状態は、アンカーを張力状態に保持する。
【0313】
一部の用途では、アンカーのドライバによる展開により、張力が解放され、組織係合要素が組織に前進可能になる。
【0314】
一部の用途では、アンカーのドライバによる展開により、組織係合要素が展開された幅に向かって拡張可能になる。
【0315】
一部の用途では、アンカーは、引張張力によって引き抜き可能である。
【0316】
一部の用途では、アンカーは、ある長さの記憶形状ワイヤを含む。
【0317】
一部の用途では、アンカーは、一体型の螺旋組織係合要素およびヘッドを模倣する最終形状の組を有する。
【0318】
一部の用途では、ヘッドは、別個の回収ツールによって把持されるように構成されたクロスバーを含む。
【0319】
一部の用途では、アンカーは、インプラントの構成要素であり、クロスバーは、インプラントの別の構成要素に結合されるように構成される。
【0320】
一部の用途によると、実際のまたは模擬された対象の実際の組織または模擬された組織にアンカー固定するための方法は、管およびドライバを含む送達ツール、および送達ツール内に直線的に拘束されたアンカーを、組織に経管的に前進させることを含む。
【0321】
一部の用途では、方法は、アンカーを展開するために、ドライバを使用することによって、アンカーを組織に駆動することをさらに含み得、その結果、アンカーが組織内に前進するにつれて、アンカーは、事前設定された記憶形状をとることによって、組織係合要素を組織内に形成する。一部の用途では、方法は、その後、管をアンカーから引き抜き、送達ツールを対象から引き抜くことをさらに含み得る。
【0322】
一部の用途では、アンカーを展開することは、アンカーが管の内径よりも大きい直径をとるように、アンカーを展開することを含む。
【0323】
一部の用途では、事前設定された記憶形状は、管の内径よりも大きい直径を有し、アンカーを組織に駆動することは、組織係合要素が管の内径よりも大きい直径を有する事前設定された記憶形状をとるように、アンカーを組織に駆動することを含む。
【0324】
一部の用途では、管をアンカーから引き抜くことは、アンカーがヘッドを組織の表面に形成するように、管をアンカーから引き抜くことを含む。
【0325】
一部の用途では、管をアンカーから引き抜くことは、アンカーが管の内径よりも大きい直径を有するために、ヘッドを形成するように、管をアンカーから引き抜くことを含む。
【0326】
一部の用途では、アンカーは、ヘッドを有し、管をアンカーから引き抜くことは、ヘッドが拡張して、ドライバの内径よりも大きい直径を有するように、管をアンカーから引き抜くことを含む。
【0327】
一部の用途では、アンカーを展開することで、線形拘束が除去され、組織係合要素が組織に前進可能になる。
【0328】
一部の用途では、アンカーを組織に駆動することで、線形拘束が解放される。
【0329】
一部の用途では、アンカーが事前設定された記憶形状をとることは、ヘッドが展開形状に向かって拡張することを含む。
【0330】
一部の用途では、方法は、アンカーの位置をチェックすること、および位置が調整を必要とする場合、アンカーを、引張張力によって組織から引き抜くこと、をさらに含む。
【0331】
一部の用途では、アンカーを、引張張力によって組織から引き抜くことは、ヘッドの近位端を引っ張ることによって、達成され、近位端がクロスバーを含む。
【0332】
一部の用途によれば、組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、ドライバを含む送達ツールと、螺旋状雌ねじおよび一組の内側軸方向溝を有するシースと、アンカーと、を含み得る。一部の用途では、アンカーは、シース内に配置され得る。
【0333】
一部の用途では、アンカーは、インターフェースを含むヘッドと、ヘッドから離れて遠位に延在し、螺旋状ねじに相補的なサイズ、ピッチ、および掌性を有する螺旋組織係合要素と、一組のプロングを含む第二の組織係合要素と、を含み得る。
【0334】
一部の用途では、一組のプロングは、ヘッドから離れて遠位に延在し得、螺旋組織係合要素から外側に配置され得る。一部の用途では、プロングは、軸方向溝に相補的にサイズ設定および位置決めされ、螺旋組織係合要素に回転可能に結合され得る。
【0335】
一部の用途では、ドライバは、螺旋組織係合要素が螺旋状ねじに沿って螺旋状に前進し、プロングの各々が軸方向溝のそれぞれに沿って軸方向に前進するように、ヘッドを回転させることによって、アンカーをシースから外に遠位に駆動するように構成され得る。
【0336】
一部の用途では、シースは、軸方向溝が螺旋状の溝と交差するように、構成される。
【0337】
一部の用途では、プロングは、バーブを含む。
【0338】
一部の用途では、プロングは、スパイクを含む。
【0339】
一部の用途では、プロングは、金属ワイヤを含む。
【0340】
一部の用途では、プロングは、シースから解放される場合、各プロングが近位に向いたフックの形状で外側に延在するように付勢されるように、事前設定された記憶形状を有する。
【0341】
一部の用途では、シースは、シースの長さに延在する長手方向のスリットを画定する。
【0342】
一部の用途では、アンカーは、それを介してプロングがヘッドに結合されるカラーを含む。
【0343】
一部の用途では、カラーは、ヘッドと組織係合要素との間で軸方向に配置される。
【0344】
一部の用途では、カラーは、ヘッドに回転可能に結合される。
【0345】
一部の用途では、カラーおよびプロングは、カラーおよびプロングを画定するように形状設定される単一の一体型構成要素から形成される。
【0346】
一部の用途では、カラーおよびプロングは、付加製造によって形成される。
【0347】
一部の用途では、カラーおよびプロングは、別個の構成要素として形成され、その後、互いに取り付けられる。
【0348】
一部の用途では、螺旋状ねじは、第二の組織係合要素の拡張を抑制する。
【0349】
一部の用途によると、実際のまたは模擬された対象の実際の組織または模擬された組織にアンカー固定するための方法は、ドライバと、ヘッド、螺旋組織係合要素、および一組のプロングを含む第二の組織係合要素を含むアンカーと、アンカーを被覆解除するアンカーシースと、を、組織に経管的に前進させることを含む。
【0350】
一部の用途では、方法は、アンカーを展開するために、ドライバを使用することによって、アンカーを組織に駆動することをさらに含み得、その結果、アンカーが組織に前進する際に、プロングは、アンカーシースの直径よりも大きい直径を有する事前設定された記憶形状をとる。
【0351】
一部の用途では、方法は、第一の組織係合要素を組織に駆動した後に、ドライバをアンカーから係合解除し、ドライバを対象から引き抜くことをさらに含む。
【0352】
一部の用途によれば、組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、長手方向軸を有するアンカーを含む。一部の用途では、アンカーは、長手方向軸上に、それを通る開口を画定するヘッドと、長手方向軸の周りに円周方向に配設された一組の組織係合プロングと、を含み得る。
【0353】
一部の用途では、各プロングは、ポケットを画定し得、長手方向軸から外側に延在するように付勢され得る。一部の用途では、アンカーは、プロングが長手方向軸から外側に延在するアンカー状態を有し得る。一部の用途では、アンカーは、一組の組織係合プロングに対応する一組の指部を含む挿入物をさらに含み得る。
【0354】
一部の用途では、挿入物は、プロングが長手方向軸と実質的に平行である送達状態で、アンカーを拘束するような様式で、指部がポケット内に配置されるように、開口を通って延在することによって、アンカーに固定されるように寸法設定され得る。
【0355】
一部の用途では、挿入物は、指部をポケットから引き抜く様式で、開口を通って体内に収納されるように構成される。
【0356】
一部の用途では、挿入物は、放射線不透過性材料を含む。
【0357】
一部の用途では、アンカーは、放射線不透過性材料を含む。
【0358】
一部の用途では、アンカー固定状態では、挿入物は、アンカーから完全に引き抜かれるように構成される。
【0359】
一部の用途では、アンカー固定状態では、挿入物は、アンカー内に部分的に保持されるように構成され、開口を塞ぐ。
【0360】
一部の用途では、ポケットは、送達状態で内側に面する。
【0361】
一部の用途では、指部は、長手方向軸と平行である。
【0362】
一部の用途では、指部は、互いに平行である。
【0363】
一部の用途では、組織係合プロングは、形状記憶材料を含む。
【0364】
一部の用途では、形状記憶材料は、ニチノールである。
【0365】
一部の用途では、挿入物は、近位ヘッドおよび鋭利な遠位先端を有するシャフトを含む。
【0366】
一部の用途では、送達状態では、遠位先端は、プロングを越えて延在するように構成される。
【0367】
一部の用途では、遠位先端は、ランスとして機能するように構成される。
【0368】
一部の用途では、挿入物は、遠位先端がアンカー固定状態のアンカー内に留まるように構成されるように、部分的に収納されるように構成される。
【0369】
一部の用途によると、実際のまたは模擬された対象の実際の組織または模擬された組織にアンカー固定するための方法は、その送達状態のアンカーであって、ヘッドと、ヘッドに結合された一組のプロングと、ヘッドによって画定された開口を通って配置された挿入物と、を含む、アンカーを、対象に導入すること、およびプロングによって画定された対応するポケット内に配置される挿入物の指部によって、アンカーを送達状態に拘束すること、を含む。
【0370】
一部の用途では、方法は、アンカーが送達状態にある間に、プロングを組織内に駆動すること、およびその後、アンカーが、組織係合プロングが長手方向軸から外側に延在するアンカー固定状態に向かって移行するように、挿入物を、開口を通って収納することによって、指部をポケットから引き抜くこと、をさらに含み得る。
【0371】
一部の用途では、挿入物を、開口を通って収納することは、挿入物をアンカーから完全に取り外すことを含む。
【0372】
一部の用途では、挿入物を、開口を通って収納することは、挿入物が開口を通って配置されたままになるように、指部をポケットから引き抜くことを含む。
【0373】
一部の用途によれば、組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、ヘッドと、側壁を有するシャフト、および横方向表面の組織への挿入を容易にするように構成された尖った先端を含む組織係合要素と、を含むアンカーを含む。
【0374】
一部の用途では、システム/装置は、組織内の側壁から離れて半径方向に拡張するために膨張可能なバルーンをさらに含み得る。
【0375】
一部の用途では、組織係合要素のシャフトは、中空である。
【0376】
一部の用途では、組織係合要素のシャフトは、組織係合要素の組織への進入を容易にするように構成された鋭利な遠位先端を含む。
【0377】
一部の用途では、バルーンは、組織係合要素のシャフトの実質的に全体を占有する。
【0378】
一部の用途では、シャフトは、それを介してバルーンが側壁から離れて半径方向に拡張するように構成される一連の窓を含む。
【0379】
一部の用途では、一連の窓は、ちょうど二つの窓を含む。一部の用途では、一連の窓は、ちょうど三つの窓を含む。一部の用途では、一連の窓は、ちょうど四つの窓を含む。一部の用途では、一連の窓は、ちょうど五つの窓を含む。一部の用途では、一連の窓は、ちょうど六つの窓を含む。
【0380】
一部の用途では、ヘッドは、バルーンとの流体連通を提供する開口を画定する。
【0381】
一部の用途では、開口は、閉じ具と嵌合される。
【0382】
一部の用途では、閉じ具は、一方向弁として機能する。
【0383】
一部の用途では、システムおよび/または装置は、バルーン拡張器をさらに含む。
【0384】
一部の用途では、バルーン拡張器は、閉じ具を介して、バルーンと流体連通する。
【0385】
一部の用途では、バルーン拡張器は、流体を含有する。
【0386】
一部の用途では、バルーン拡張器は、閉じ具を介して、流体を注入することによって、バルーンを膨張させるように構成される。
【0387】
一部の用途では、流体は、生理食塩水である。
【0388】
一部の用途では、流体は、樹脂を含む。
【0389】
一部の用途では、樹脂は、エポキシ樹脂である。
【0390】
一部の用途では、樹脂は、UV光への曝露によって硬化するように構成される。
【0391】
一部の用途では、システム/装置は、バルーン拡張器に結合され、UV光をバルーンに伝達するように構成された光ファイバーをさらに含む。
【0392】
一部の用途では、システム/装置は、アンカーを組織に経皮的に前進させるように構成された送達ツールをさらに含む。
【0393】
一部の用途では、送達ツールは、UV光をバルーンに伝達するように構成された光ファイバーを含む。
【0394】
一部の用途では、送達ツールは、組織係合要素を組織に挿入するように構成される。
【0395】
一部の用途では、送達ツールは、バルーン拡張器を含み、送達ツールが、バルーン拡張器がバルーンと流体連通する様式で、アンカーに結合可能である。
【0396】
一部の用途では、バルーン拡張器は、流体を含有し、流体をバルーンに注入することによって、バルーンを膨張させるように構成される。
【0397】
一部の用途では、流体は、生理食塩水である。
【0398】
一部の用途では、流体は、樹脂を含む。
【0399】
一部の用途では、樹脂は、エポキシ樹脂である。
【0400】
一部の用途では、樹脂は、UV光への曝露によって硬化するように構成される。
【0401】
一部の用途によると、実際のまたは模擬された対象の実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法は、ヘッド、ならびにシャフトおよびバルーンを含む組織係合要素を含むアンカーを、組織に経管的に前進させること、ドライバを使用して、組織係合要素を組織に駆動すること、およびその後、流体をその中に注入することによって、バルーンを組織内で膨張させること、を含み、その結果、バルーンは、組織内のシャフトから離れて半径方向に拡張する。
【0402】
一部の用途では、流体を注入することは、シャフト内の一方向弁を介して、流体を注入することを含む。
【0403】
一部の用途では、組織係合要素を組織に駆動することは、組織に貫通するシャフトの鋭利な遠位先端により、組織係合要素を組織に遠位に駆動することを含む。
【0404】
一部の用途では、バルーンがシャフトから離れて半径方向に拡張するように、バルーンを膨張させることは、バルーンがシャフト内の一組の窓を通って半径方向に拡張するように、バルーンを膨張させることを含む。
【0405】
一部の用途では、流体を注入することは、ポリマー物質を注入することを含む。
【0406】
一部の用途では、方法は、ポリマー物質を注入した後に、ポリマー物質をUV光に曝露することによって、ポリマー物質を硬化させることをさらに含む。
【0407】
一部の用途では、ポリマー物質をUV光に曝露することは、ドライバに含まれる光ファイバーを介して、UV光を伝達することを含む。
【0408】
一部の用途によると、組織に固定するためのシステムおよび/または装置は、アンカーであって、空洞を画定するカップを含み、カップのリムを画定する可撓性フランジ、空洞の中へのポート開口部を有するヘッドを有するアンカーと、アンカーを組織に経皮的に前進させる、可撓性フランジを組織に対して設置する、および可撓性フランジが組織に対して残る間に、ポートを介して、吸引をカップに適用することによって、アンカーを組織にアンカー固定する、ように構成された送達ツールと、を含む。
【0409】
一部の用途では、ポートは、逆止弁を含む。
【0410】
一部の用途では、組織は、対象の心臓の弁の弁輪の組織であり、送達ツールは、可撓性フランジを弁輪の組織に対して設置する、および可撓性フランジが弁輪の組織に対して残る間に、ポートを介して、吸引をカップに適用することによって、アンカーを弁の弁輪にアンカー固定する、ように構成される。
【0411】
一部の用途では、フランジは、組織に対して封止するように構成される。
【0412】
一部の用途では、フランジは、カップの外側リムの上に成形された軟質シリコーンを含む。
【0413】
一部の用途では、カップは、フランジよりも可撓性が低い。
【0414】
一部の用途では、カップは、硬質材料を含む。
【0415】
一部の用途では、硬質材料は、金属である。
【0416】
一部の用途では、硬質材料は、プラスチックである。
【0417】
一部の用途では、ポートは、弁を含む。
【0418】
一部の用途では、弁は、弁部材であって、弁部材を定位置に固定するストッパーを含む弁部材を含む。
【0419】
一部の用途によると、実際のまたは模擬された対象の実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法は、空洞を画定し、可撓性フランジを有するカップと、空洞内に開口するポートを有するヘッドと、を含むアンカーを、組織に経管的に前進させること、および送達ツールを使用して、可撓性フランジを組織に対して設置すること、および可撓性フランジが組織に対して残る間に、ポートを介して、吸引をカップに適用することによって、アンカーを組織にアンカー固定すること、を含む。
【0420】
一部の用途では、吸引をカップに適用することは、フランジを組織に封止する様式で、吸引をカップに適用することを含む。
【0421】
一部の用途では、吸引をカップに適用することは、流体を、ポートを介して、カップから外に吸引することを含む。
【0422】
一部の用途では、組織は、心臓の組織であり、経管的に前進させることは、心臓の組織に経管的に前進させることを含む。
【0423】
一部の用途では、組織は、心臓の弁の弁輪の組織であり、アンカーを組織にアンカー固定することは、アンカーを弁輪にアンカー固定することを含む。
【0424】
一部の用途によると、組織アンカーの組織内の設置を検証するためのシステムおよび/または装置は、ヘッドを含むアンカーと、鋭利な遠位先端を有し、組織に駆動されるように構成された組織係合要素と、螺旋組織係合要素に摺動可能に結合されたリングと、を含み、その結果、螺旋組織係合要素の組織への駆動に応答して、リングは、組織係合要素に沿ってヘッドに向かって摺動する。
【0425】
一部の用途では、リングは、放射線不透過性材料を含む。
【0426】
一部の用途では、リングは、音響材料を含む。
【0427】
一部の用途では、リングは、ドライバが組織係合要素を組織に前進させる際に、組織への進入に抵抗するように構成される。
【0428】
例えば、組織係合要素は、組織にねじ込むように構成された螺旋組織係合要素である。
【0429】
一部の用途では、システム/装置は、螺旋組織係合要素を組織に前進させるように構成されたドライバをさらに含む。
【0430】
一部の用途では、リングは、ドライバが組織係合要素を組織に前進させる際に、螺旋組織係合要素の漸進的な巻きに沿って近位に摺動するように構成される。
【0431】
一部の用途によると、組織アンカーの、実際のまたは模擬された対象の実際のまたは模擬された組織内の設置を検証するための方法は、アンカーのヘッドと係合するドライバであって、アンカーが、組織係合要素をさらに含み、ヘッドから遠位に延在し、鋭利な遠位先端を有する、ドライバと、組織係合要素に摺動可能に結合されたリングと、を、組織に経管的に前進させること、組織係合要素を組織に駆動すること、および組織係合要素に沿ったリングの位置を決定するために、アンカーを蛍光透視で視認すること、を含む。
【0432】
一部の用途では、組織係合要素は、螺旋組織係合要素であり、組織係合要素を組織に駆動することは、組織係合要素を組織にねじ込むことを含む。
【0433】
一部の用途では、方法は、組織係合要素に沿ったリングの位置を決定することに応答して、組織係合要素をさらに組織に駆動することをさらに含む。
【0434】
一部の用途では、方法は、組織係合要素に沿ったリングの位置を決定することに応答して、ドライバをアンカーのヘッドから係合解除することをさらに含む。
【0435】
一部の用途によると、対象の組織で使用するためのシステムおよび/または装置は、ヘッドと、ヘッドから離れて遠位に延在する螺旋組織係合要素と、を含む、アンカーを含む。
【0436】
一部の用途では、アンカーは、先端を有するインジケータワイヤと、インジケータワイヤが付勢されて鋭い屈曲部を形成する別個の屈曲位置または部位と、をさらに含み得る。
【0437】
一部の用途では、システム/装置は、アンカーと係合するドライバを含む送達ツールをさらに含み得る。一部の用途では、送達ツールは、送達ツールが、先端が屈曲部位から遠位に配置されるように、インジケータワイヤが拘束されている間に、アンカーを組織に前進させるように構成される、システム/装置の送達状態を規定する様式で、インジケータワイヤに結合され得る。
【0438】
一部の用途では、送達ツールは、インジケータワイヤを送達ツールから外に漸進的に供給する様式で、組織係合要素を組織に漸進的に駆動するように構成され得る。
【0439】
一部の用途では、ワイヤは、ドライバがアンカーの組織への所定の量の駆動を達成するのに応答して、ワイヤが急激に曲がって、別個の屈曲位置で鋭い屈曲を形成するように、構成され得る。
【0440】
一部の用途では、ワイヤは、所定の量が、屈曲部位が送達ツールの側壁のスリットに到達することに対応するように、構成される。
【0441】
一部の用途では、ワイヤは、所定の量が、曲げ部位が送達ツールの遠位リムに到達することに対応するように、構成される。
【0442】
一部の用途では、ワイヤは、所定の量が、螺旋組織係合要素が組織に完全にねじ込まれることに対応するように、構成される。
【0443】
一部の用途では、遠位先端は、放射線不透過性である。
【0444】
一部の用途では、インジケータワイヤは、ヘッドに取り付けられる。
【0445】
一部の用途では、インジケータワイヤは、ドライバに取り付けられる。
【0446】
一部の用途では、ワイヤは、ドライバがアンカーの組織への所定の量の駆動を達成するのに応答して、遠位先端が、ワイヤが鋭い屈曲部を別個の屈曲部位または位置で形成することによって、近位に急激に跳ね返るように、構成される。
【0447】
一部の用途では、送達ツールは、送達カプセルをさらに含み、送達ツールが、アンカーが送達カプセル内に配置される間に、アンカーを組織に経皮的に送達するように構成される。
【0448】
一部の用途では、インジケータワイヤは、送達カプセルに取り付けられる。
【0449】
一部の用途では、送達カプセルは、長手方向のスリットをその中に画定する側壁を有する。
【0450】
一部の用途では、インジケータワイヤは、長手方向のスリットを介して、送達カプセルを出るように構成される。
【0451】
一部の用途によると、アンカーの、実際のまたは模擬された対象の実際のまたは模擬された組織内の設置を検証するための方法は、送達ツールを使用して、アンカーを組織に経管的に前進させることを含み、アンカーが、ヘッドと、ヘッドから離れて遠位に延在する組織係合要素と、を含む。一部の用途では、方法は、アンカーのヘッドと係合する送達ツールのドライバを使用して、所定の量の駆動を達成すると、インジケータワイヤがワイヤの所定の別個の屈曲部位で急激に曲がるように、インジケータワイヤを送達ツールから外に漸進的に供給する様式で、組織係合要素を組織に漸進的に駆動すること、を含む。
【0452】
一部の用途では、インジケータワイヤは、放射線不透過性の遠位先端を含み、組織係合要素を組織に漸進的に駆動することは、所定の量の駆動を達成すると、遠位先端が近位に跳ね返るように、組織係合要素を組織に漸進的に駆動することを含む。
【0453】
一部の用途では、組織係合要素は、螺旋組織係合要素であり、組織係合要素を組織に駆動することは、組織係合要素を組織にねじ込むことを含む。
【0454】
一部の用途では、方法は、インジケータワイヤの位置を蛍光透視で決定することをさらに含む。
【0455】
一部の用途では、方法は、インジケータワイヤの位置を決定することに応答して、組織係合要素をさらに組織に駆動することをさらに含む。
【0456】
一部の用途では、方法は、インジケータワイヤの位置を決定することに応答して、ドライバをアンカーから係合解除することをさらに含む。
【0457】
一部の用途によれば、組織で使用するためのシステムおよび/または装置は、アンカーヘッド、および/またはアンカーヘッドに固定された組織係合要素を含む。一部の用途では、システム/装置は、プロングであって、プロングがフックを画定するように形状設定される静止状態を有する、プロングをさらに備え得る。
【0458】
一部の用途では、システム/装置は、ドライバを含み得、その遠位端は、アンカーヘッドと係合している間に、組織に経管的に前進可能である。一部の用途では、ドライバは、プロングが湾曲して組織内でフックを形成するように、プロングを組織に駆動する、および/または組織内のプロングを介して提供される反力によって促進される、組織係合要素を組織に駆動する、ように構成され得る。
【0459】
一部の用途では、システム/装置は、アンカーを含み、アンカーが、アンカーヘッド、組織係合要素、および/またはプロングを含む。
【0460】
一部の用途では、システム/装置は、送達ツールを含み、送達ツールが、ドライバおよび/またはプロングを含む。
【0461】
一部の用途では、プロングは、一組のプロングのうちの一つであり、および/または一組のプロングは、アンカーヘッドの周りに分散される。一部の用途では、プロングは、一組のプロングのうちの一つであり、および/または一組は、アンカーヘッドの周りに互いに対向して位置決めされた二つのプロングを含む。
【0462】
一部の用途では、プロングは、一組のプロングのうちの一つであり、および/または一組は、アンカーヘッドの周りに120度間隔で位置決めされた三つのプロングを含む。一部の用途では、プロングは、一組のプロングのうちの一つであり、および/または一組は、アンカーヘッドの周りに90度間隔で位置決めされた四つのプロングを含む。
【0463】
一部の用途では、システム/装置は、滅菌される。
【0464】
一部の用途では、プロングは、形状記憶合金を含む。
【0465】
一部の用途では、プロングは、X線不透過性材料を含む。
【0466】
一部の用途では、アンカーヘッドは、プロングの横方向の移動を制限するように構成される。一部の用途では、アンカーヘッドは、プロングを組織内に拘束するように構成される。
【0467】
一部の用途では、アンカーヘッドは、孔を画定し、および/またはドライバは、プロングを、孔を通って組織に駆動するように構成される。一部の用途では、ドライバは、プロングを、孔を通って近位に収納することによって、プロングを組織から取り外すように構成される。
【0468】
一部の用途によると、実際の組織または模擬された組織にアンカー固定するための方法は、および/またはドライバの遠位端によって係合したドライバの遠位端と、組織係合要素に固定されたアンカーヘッドと、を、組織に経管的に前進させることを含む。一部の用途では、方法は、ドライバを使用して、プロングが湾曲して組織内でフックを形成するように、プロングを組織に駆動すること、および/またはドライバを使用して、組織内のプロングを介して提供される反力によって促進される、組織係合要素を組織に駆動すること、をさらに含み得る。
【0469】
一部の用途では、方法は、プロングを滅菌することをさらに含む。
【0470】
一部の用途では、プロングは、放射線不透過性材料を含み、および/または方法は、組織内の放射線不透過性のプロングを撮像することをさらに含む。
【0471】
一部の用途では、組織係合要素を組織に駆動することは、組織係合要素を組織にねじ込むことを含む。
【0472】
一部の用途では、方法は、ドライバを滅菌することをさらに含む。一部の用途では、方法は、組織係合要素に固定されたアンカーヘッドを滅菌することをさらに含む。
【0473】
一部の用途では、方法は、アンカーヘッドをドライバから係合解除すること、および/またはドライバを引き抜くこと、をさらに含む。
【0474】
一部の用途では、方法は、組織係合要素を組織内に残しながら、プロングを組織から取り外すことをさらに含む。
【0475】
一部の用途では、方法は、アンカーヘッドをドライバから係合解除すること、および/またはドライバを引き抜いて、組織係合要素および/またはプロングを組織内に残すこと、をさらに含む。
【0476】
一部の用途では、プロングは、形状記憶合金を含み、プロングを組織に駆動することは、プロングが湾曲して、形状記憶合金がその記憶形状をとることによって、フックを形成するように、プロングを組織に駆動することを含む。
【0477】
一部の用途では、プロングは、一組のプロングのうちの第一のプロングであり、および/または方法は、一組のプロングを組織に駆動することを含む。
【0478】
一部の用途では、反力は、近位引っ張り力をプロングに加えること、および/または反力によって促進される、組織係合要素を組織に駆動することは、プロングに加えられる近位引っ張り力によって提供される反力によって促進される、組織係合要素を組織に駆動することを含む。
【0479】
一部の用途では、プロングは、一組のプロングを含み、近位引っ張り力をプロングに加えることは、プロングが組織に係合するように、近位引っ張り力を一組のプロングに加えることを含む。
【0480】
一部の用途では、近位引っ張り力を一組のプロングに加えることは、組織係合要素を組織に駆動する間に、組織の表面をドライバに向かって引っ張る様式で、適用される。
【0481】
一部の用途では、一組のプロングは、形状記憶プロングであり、補助組織係合要素を組織に駆動することは、プロングが組織内でそれらの記憶形状をとるように、形状記憶プロングを組織に駆動することを含む。
【0482】
一部の用途によると、アンカーを組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、ドライバであって、駆動ヘッドをドライバの遠位端に含むドライバを含み、駆動ヘッドが、アンカーと係合している間に、組織に経管的に前進されるように構成される。
【0483】
一部の用途では、システム/装置は、ねじりばねおよび/または巻線をドライバの近位部分にさらに備え得る。一部の用途では、巻線は、巻線の動作により、ばねが巻き上がるように、ねじりばねに動作可能に結合され得る。
【0484】
一部の用途では、システム/装置は、ばねの巻き上げを維持するように構成された戻り止め、および/または戻り止めに動作可能に結合された、ドライバの近位端の解放インターフェースをさらに備え得、その結果、解放インターフェースが作動すると、駆動ヘッドを回転させる様式で、ばねがトリガされて巻き戻る。
【0485】
一部の用途では、ドライバは、巻線がばねを巻き上げることができる程度を制限するように構成される。
【0486】
一部の用途では、ねじりばねは、ねじりバーである。一部の用途では、ねじりばねは、螺旋ねじりばねである。一部の用途では、ねじりばねは、ねじり繊維である。
【0487】
一部の用途では、駆動ヘッドは、滅菌される。一部の用途では、アンカーは、滅菌される。一部の用途では、ねじりばねは、滅菌される。一部の用途では、巻線は、滅菌される。一部の用途では、ドライバは、滅菌される。
【0488】
一部の用途では、巻線は、スリップクラッチ装置を含む。一部の用途では、巻線は、歯止めおよびラチェットギアを含む。一部の用途では、巻線は、ラチェットギアを含み、および/またはドライバは、戻り止めとして機能する歯止めを含む。
【0489】
一部の用途では、解放インターフェースは、解放インターフェースが作動すると、歯止めをラチェットギアから係合解除することによって、ばねがトリガされて巻き戻るように、歯止めに動作可能に結合される。
【0490】
一部の用途では、ドライバの遠位部分において、ドライバは、ひも孔を有し、および/または戻り止めは、駆動ヘッドに係合するために、ひも孔を通って延在するワイヤを含む。
【0491】
一部の用途では、ワイヤは、解放インターフェースが作動すると、ワイヤを駆動ヘッドから係合解除することによって、ばねがトリガされて巻き戻るように、解放インターフェースに動作可能に結合される。
【0492】
一部の用途では、ドライバは、ドライバの近位部分からドライバの遠位部分まで延在するスリーブをさらに含み、ひも孔がスリーブに固定され、および/またはドライバは、スリーブを通って延在し、巻線を駆動ヘッドに動作可能に結合し、および/またはねじりばねとして機能するドライブシャフトを含む。
【0493】
一部の用途では、ひも孔は、スリーブの内側に配置される。
【0494】
一部の用途によれば、対象の組織にアンカー固定するための方法であって、方法が、アンカーと係合する、ドライバのドライブシャフトの遠位端を組織に経管的に前進させること、および/またはその後、ドライブシャフトの遠位端を回転させるために、ドライバのねじりばねを解放する様式で、解放インターフェースをドライバの近位端で作動させることによって、アンカーを組織に駆動すること、を含む。
【0495】
一部の用途では、方法は、ばねを巻き上げることをさらに含む。一部の用途では、方法は、ドライバをヘッドと係合させることをさらに含む。
【0496】
一部の用途では、方法は、組織係合要素を組織に前進させた後に、ドライバをアンカーから係合解除し、ドライバを対象から引き抜くことをさらに含む。
【0497】
一部の用途では、システム/装置は、解放インターフェースを起動することが、戻り止めを、張力状態を維持する位置から取り外すことを含むように、ドライブシャフトおよび解放インターフェースに動作可能に結合された戻り止めをさらに含む。
【0498】
一部の用途では、方法は、解放インターフェースを作動することに応答して、ドライバを使用して、逆トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織から螺脱することをさらに含む。
【0499】
一部の用途によれば、アンカーを組織にアンカー固定するためのシステムおよび/または装置は、アンカーと係合している間に、組織に経管的に前進されるように構成される遠位端を有するドライブシャフトを含むドライバを含む。
【0500】
一部の用途では、システム/装置は、ねじりばねおよび/またはドライバの近位部分に配置され、巻線の操作により、ばねが巻き上がるように、ねじりばねに動作可能に結合された巻線、および/または解放インターフェースであって、解放インターフェースが作動すると、ドライブシャフトの遠位端を回転させる様式で、ばねが解放されて巻き戻るように、巻線に動作可能に結合された、ドライバの近位端における解放インターフェースをさらに備え得る。
【0501】
一部の用途では、ドライバは、駆動ヘッドをドライブシャフトの遠位端にさらに含み、駆動ヘッドがアンカーに係合するように構成される。
【0502】
一部の用途では、システム/装置は、アンカーをさらに含み、駆動ヘッドは、アンカーのヘッドの空洞に嵌合するように構成される。
【0503】
一部の用途では、システム/装置は、アンカーをさらに含み、駆動ヘッドは、アンカーのヘッドの上に嵌合する空洞を画定するように構成される。
【0504】
一部の用途では、ドライバは、ばねを張力状態に維持するように構成された戻り止めをさらに含む。
【0505】
一部の用途では、戻り止めは、ドライバの近位部分にある。
【0506】
一部の用途では、戻り止めは、ドライバの遠位部分にある。
【0507】
本発明の概要における、上記のシステム、装置、機器などのいずれもが、滅菌され得(例えば、熱、放射線、エチレンオキシド、過酸化水素などを用いて)、本明細書に記載の方法は、本明細書のシステム、装置、機器などの一つ以上の滅菌を含み得る(例えば、熱、放射線、エチレンオキシド、過酸化水素などを用いて)。
【図面の簡単な説明】
【0508】
本発明は、図面とともに、本発明の用途の以下の詳細な記述からより完全に理解されるであろう。
【0509】
【
図1A】
図1A~Bは、一部の用途に係る、単一のヘッドに取り付けられた二重同軸螺旋組織アンカー要素を有する組織アンカーを示す。
【
図2】
図2は、一部の用途に係る、内側組織係合要素が外側組織係合要素と反対の掌性を有する、二重同軸組織係合要素を有する組織アンカーを示す。
【
図3】
図3および
図4A~Gは、一部の用途に係る、二つの連続的に前進可能な同軸螺旋組織係合要素を有する組織アンカーを示す。
【
図5A】
図5A~B、6A~D、および
図7A~Dは、一部の用途に係る、嵌合間ヘッドを備えた二つの半独立螺旋組織係合要素を示す。
【
図8A】
図8A~Cおよび
図9A~Dは、一部の用途に係る、嵌合間ヘッドを備えた二つの異なる種類の組織係合要素を備えた組織アンカーを示す。
【
図10A】
図10A~Cは、一部の用途に係る、アンカーの近位部分に取り付けられた複数の補助ばね式フックを有する組織アンカーを示す。
【
図11A】
図11A~Dは、一部の用途に係る、アンカーの近位部分から半径方向に突出する複数の短いバーブによって提供される補助支持体を有する組織アンカーを示す。
【
図12A】
図12A~Dは、アンカーの近位部分から半径方向に突出し、アンカーに固定して取り付けられた円周方向性のローブを有するリングによって提供される補助支持体を有する組織アンカーを示す。
【
図13A】
図13A~B、および
図14A~Fは、一部の用途に係る、ポートに接続された内部空洞を備えたヘッド、および組織対向面を有する組織アンカーを示す。
【
図15A】
図15A~Eは、一部の用途に係る、螺旋組織係合要素およびトルクリミッタを含むヘッドを有する組織アンカーを示す。
【
図16A】
図16A~Eは、一部の用途に係る、螺旋組織係合要素および外側圧縮可能スリーブを有する組織アンカーを示す。
【
図17A】
図17A~Dは、一部の用途に係る、外側圧縮可能スリーブを有するねじ付き組織係合要素を有する組織アンカーを示す。
【
図18A】
図18A~Bおよび
図19A~Bは、一部の用途に係る、第一の螺旋組織係合要素および第二の拡張可能な螺旋組織係合要素を有する組織アンカーを示す。
【
図21A】
図21A~Cは、一部の用途に係る、拡張可能なヘッドを有する組織アンカーを示す。
【
図22A】
図22A~Cおよび
図23A~Cは、一部の用途に係る、螺旋組織係合要素および補助プロングを有する組織アンカーを示す。
【
図24A】
図24A~Bおよび
図25A~Cは、一部の用途に係る、一連の可撓性プロングを保持する鋭利な先端部を有する取り外し可能な内側挿入物を有する組織アンカーを示す。
【
図28A】
図28A~Cおよび
図29A~Cは、一部の用途に係る、組織とアンカーとの間に真空を生成するために、吸引カップ機構を有する組織アンカーを示す。
【
図30A】
図30A~Cは、一部の用途に係る、螺旋組織係合要素の位置を示すための摺動可能なリングを有する組織アンカーを示す。
【
図31A】
図31A~Cおよび
図32A~Cは、一部の用途に係る、組織内の組織係合要素の位置を示すためのインジケータワイヤを有する組織アンカーを示す。
【
図33A】
図33A~Eおよび
図34は、一部の用途に係る、反力をアンカーに提供するように構成された複数の形状記憶フックを有する組織アンカーを示す。
【
図35A】
図35A~Dおよび
図36A~Dは、一部の用途に係る、アンカーを送達するように構成された送達ツールおよびドライバを示す。
【発明を実施するための形態】
【0510】
一部の用途に係る、各々が、同軸螺旋組織アンカーを含む、様々なシステムの概略図である、
図1A~B、2、3、4A~G、5A~B、6A~D、および
図7A~Dを参照する。
図1A~Bは、組織アンカー10を示し、
図2は、組織アンカー20を示し、
図3および
図4A~Gは、組織アンカー30を示し、
図5A~B、6A~D、および
図7A~Dは、組織アンカー40Aおよび組織アンカー40Bを示す。これらのシステムの各々はまた、それぞれのアンカーを経管的に前進およびアンカー固定するためのドライバを備え得る。
【0511】
同軸螺旋組織アンカーは、外側螺旋組織係合要素および内側螺旋組織係合要素を含み得る。これらの二つの螺旋組織係合要素は、外側組織係合要素の内径が内側組織係合要素の外径よりも大きいように、サイズ設定される。二つの螺旋組織係合要素は、ヘッド組立品で接続される。一部の用途では、ヘッド組立品は、螺旋組織係合要素が互いに対して固定されるように、両方の螺旋組織係合要素に固定して結合される。
【0512】
一部の用途では、ヘッド組立品は、内側組織係合要素に固定された第一のヘッド(例えば、内側ヘッド)と、外側組織係合要素に固定された第二のヘッド(例えば、外側ヘッド)と、を備える。
【0513】
第一のヘッドおよび第二のヘッドは、互いに回転可能に結合され得る(例えば、アンカー20、30、および40について示すように)。第一のヘッドおよび第二のヘッドが互いに回転可能に結合されている一部の用途では、それにもかかわらず、第一のヘッドおよび第二のヘッドは、互いに対して軸方向に固定される(例えば、アンカー20について示すように)。
【0514】
一部の用途では、第一および第二のヘッドは、互いに独立して回転可能である(例えば、アンカー30および40について示すように)。一部の用途では、アンカーおよび/またはそのドライバは、内側ヘッドおよび外側ヘッドの回転がリンクされるように、構成され得る(例えば、アンカー20について示すように)。
【0515】
一部の用途では、アンカーは、二つのサブユニットを含むとみなすことができ、第一のヘッドおよび内側組織係合要素が第一のサブユニットを集合的に画定し、第二のヘッドおよび外側組織係合要素が第二のサブユニットを集合的に画定する。
【0516】
一部の用途では、内側および外側の螺旋組織係合要素は、同一ピッチを有し得、すなわち、一つの完全な組織係合要素巻きの高さは、両方の組織係合要素に対して同一である(例えば、アンカー10、20、および30について示すように)。一部の用途では、組織係合要素は、異なるピッチおよび/または掌性(例えば、アンカー40について示すように)を有し得る。様々な組み合わせの掌性およびピッチが、
図1A~7Dに示す特定の実施例に限定することなく、一部の用途に対して使用され得ることは留意すべきである。
【0517】
図1A~1Bは、一部の用途に係る、二重同軸螺旋組織係合要素、例えば、組織アンカーねじを有する組織アンカー10を示す。アンカー10は、ヘッド16、外側螺旋組織係合要素12、および内側螺旋組織係合要素14を備える。螺旋組織係合要素12および14の両方は、ヘッド16に固定して取り付けられる。
【0518】
図1Aは、一部の用途に係る、組織アンカー10の等角図を示す。
図1Bは、切り取り側面図の組織アンカー10を示す。組織係合要素12および14は、同軸に整列され、同一ピッチ11を有し、同一掌性を有する。
【0519】
組織アンカー10は、アンカー10を組織内にねじ込むために、例えば、スクリュードライバのヘッドとして機能するドライバ18を使用して、標的組織に前進され得る。両方の組織係合要素は、単一のヘッドに取り付けられるため、同一方向に同時に回転し、それらの前進は、同一掌性およびピッチを有するため、同一速度で生じる。
【0520】
図2は、二重同軸螺旋組織係合要素22および24を有する組織アンカー20を示す。アンカー10とは対照的に、組織係合要素22および24は、反対の掌性を有し得、すなわち、組織係合要素は、互いに反対方向に回転することによって、組織にねじ込まれ得る。
【0521】
アンカー20は、第一のヘッド25(例えば、内側ヘッド)および第二のヘッド26(例えば、外側ヘッド)を備えるヘッド組立品29を備える。外側組織係合要素22は、第二のヘッド26に取り付けられ、内側組織係合要素24は、第一のヘッド25に取り付けられる。第一のヘッド25および第二のヘッド26は、互いに対して回転可能に結合され、互いに対して軸方向に固定される。例えば、示されるように、第二のヘッド26は、円筒形状リングを備え得、第一のヘッド25は、第一のヘッドが第二のヘッドに対して回転可能であるが軸方向に移動可能ではないように、第二のヘッド26内に固定されるコアを備え得る。
【0522】
ヘッド組立品29は、ドライバによって回転され、ドライバは、組織係合要素24、22の両方を組織に同時に前進させる。ドライバは、二つの構成要素、第一の構成要素27および第二の構成要素28を有する。ドライバ構成要素27は、ヘッド25に係合し、それを回転させるように構成され、ドライバ構成要素28は、ヘッド26に係合し、それを回転させるように構成される。ドライバ構成要素27および28は、組織アンカー20が固定された後、ドライバがヘッド組立品29から取り外し可能であるように、それぞれ、ヘッド25および26と取り外し可能に係合可能であり得る。
【0523】
ヘッド25および26は、互いに協働して、アンカー固定を容易にする、すなわち、ヘッド26がドライバ構成要素28によって回転される場合、組織係合要素22を前進させ、ヘッド25が同時に反対方向にドライバ構成要素27によって回転される場合、組織係合要素24を組織に前進させる。したがって、組織係合要素は、同時に組織に進入するが、組織に進入する際に、反対方向にねじ込まれる。ヘッド組立品29はまた、同心ヘッド25、26(図示せず)上に装着されたプーリー機構であり得る、ワイヤロック機構を含み得る。
【0524】
一部の用途では、組織係合要素22および24が、同一軸方向速度で組織に前進するために、組織係合要素は、同一ピッチ21(例えば、示すように)を有し、アンカー固定中に、互いに同一回転速度で回転される。他の用途では、組織係合要素22のピッチは、組織係合要素24のピッチとは異なり、組織係合要素は、互いに異なる回転速度で回転される。回転速度比(すなわち、要素22と要素24の回転速度の比)は既知で固定されており、その結果、例えば、組織係合要素24のピッチが組織係合要素22のピッチの半分である場合、要素24(したがって、ヘッド25)の回転速度は、要素22(したがって、ヘッド26)の回転速度の二倍となる。ドライバ構成要素は、各構成要素が特定のピッチ比に適するように、較正され得る。したがって、ドライバ構成要素27、28は、ヘッド25、26の回転速度が同一である必要がない様式で、リンクされるが、組織係合要素22、24が本質的に同時に組織に進入するように、互いに対して固定される。
【0525】
図2に示す用途、すなわち、反対の掌性を有する二つの組織係合要素を備えた組織アンカー20は、仮説的に、かつ有利には、単一の組織係合要素を有する組織アンカーと比較して、組織への強化された係止を促進する。一部の用途では、この同一の利点は、同一掌性を有する二重螺旋組織係合要素を有する組織アンカーと比較しても、適用され得る。
【0526】
図3および
図4A~Gは、一部の用途に係る、二つの逐次的に前進可能な同軸螺旋組織係合要素32および34、例えば、螺旋ねじを備えた組織アンカー30を示す。同軸組織係合要素32および34は、同一掌性および同一ピッチ31を有する。
【0527】
組織アンカー30は、第一のヘッド35(例えば、内側ヘッド)および第二のヘッド36(例えば、外側ヘッド)を備えるヘッド組立品39をさらに備える。第一のヘッド35は、ランナー33を備え得、または画定し得、内側組織係合要素34に固定される。第二のヘッド36は、外側組織係合要素32に固定される。ランナー33は、内側組織係合要素34が組織に前進されるにつれて、外側組織係合要素32の巻きの周りを前進するように構成され、例えば、ヘッド35の回転に応答して、要素34を組織に駆動することは、要素32の巻きの周りを進むランナー33によって少なくとも部分的に誘導される。ランナー33は、例えば、t字形状、部分螺旋状のディスク(または螺旋状の部分的なディスク)、指部、または外側組織係合要素に沿って前進可能な別の利便性のある形状であり得る。二つのヘッドは、独立して前進可能であり、任意選択で、両方の組織係合要素が組織に一旦挿入されると、係止可能である。
【0528】
二つの構成要素37、38、例えば、二つの可逆的に結合可能な同軸ドライブシャフトを備えたドライバは、アンカーを組織に前進させるために使用され得る。ドライバ構成要素37を使用して、内側組織係合要素34は、最初に標的組織に前進させ得、ランナー33が要素32の巻きの周りを進む(
図4A~D)。ヘッド35が回転ドライバ37によって回転される際に、内側組織係合要素34は、外側組織係合要素32に対して前進する。すなわち、外側組織係合要素32は、ランナー33のレールとして機能し、組織係合要素34の組織への前進を促進する。ヘッド35(例えば、そのランナー33)は、典型的には、内側組織係合要素34が組織に一旦完全に固定されると、組織8の表面上に静止する。その後、ドライバ構成要素38は、ヘッド36を回転させ、それゆえ、外側組織係合要素32は、ランナー33の上で、組織にねじ込まれる(
図4E~G)。内側組織係合要素34の前進中とは逆に、ランナー33と外側組織係合要素32との間の係合により、外側組織係合要素の前進が容易になる。外側組織係合要素32が組織に完全にねじ込まれる場合、ヘッド36は、典型的には、ヘッド35(例えば、そのランナー33)上に置かれ、ヘッド35(例えば、ランナー)を、ヘッド36と標的組織8の表面との間に挟む。ランナー33は、アンカーの互いへの係止(例えば、ヘッド35および36の互いへの係止)を容易にし得、これは有利には、両方の組織係合要素間の力の分散を提供し得る。二つの要素を同時に前進させることと比較して、二つの組織係合要素を順次前進させることが、必要トルクをより少なくし得、および/または組織への外傷性がより少ない可能性があると仮定される。
【0529】
図5A~B、6A~D、および
図7A~Dは、嵌合間ヘッドを備えた二つの半独立螺旋組織係合要素を備えた組織アンカー40の概略図である。ヘッド45および46は、一緒に、ヘッド組立品49を備える。内側組織係合要素44は、第一のヘッド45に固定される。外側組織係合要素42は、第二のヘッド46に固定される。
【0530】
二つの構成要素47、48を有するドライバは、組織アンカー40を組織に前進させるために使用される。ドライバ構成要素48は、ヘッド46に可逆的に取り付けられ、例えば、ヘッド46の周りに嵌合し、ドライバ構成要素47は、ヘッド45に可逆的に取り付けられ、例えば、ヘッド45内に嵌合する。
【0531】
組織係合要素42および44は、同一または異なるピッチを有し得る。
図5A~Bおよび
図6A~Dは、組織アンカー40の変形例である組織アンカー40Aを示し、その内側および外側の組織係合要素は、同一掌性を有する。
図7A~Dは、組織アンカー40の変形例である組織アンカー40Bを示し、その内側および外側の組織係合要素は、互いに反対の掌性を有する。
【0532】
第一のヘッド45および第二のヘッド46の幾何学的形状により、アンカーの互いに対する独立した駆動および回転が可能になり得る。独立した回転および駆動は、例えば、ドライバ構成要素48に可逆的に結合するための非円形(例えば、六角形)の外形および内側円筒形状を備えたヘッド46を有することによって、達成され得る。対照的に、ヘッド45は、ヘッド46内に回転可能に嵌合する円形の外側形状を有し得る。ヘッド45は、ドライバ構成要素47への回転係止を可能にするために、内側非円筒形状、例えば、六角形形状を有し得る。
【0533】
図5A~Bは、アンカー固定前およびアンカー固定後の構成の両方における組織アンカー40Aの構成要素を示す。
図5Aでは、内側組織係合要素44およびヘッド45は、外側組織係合要素42およびヘッド46とは別個に示されている。ドライバ構成要素47は、非円形(例えば、六角形)の形状を有し、ヘッド45の相補的な形状を有する開口部に嵌合することによって、ヘッド45に可逆的に係合する。
図5Aに示されていないものとして、ヘッド46に可逆的に係合するドライバ構成要素48がある。
図5Bでは、同一構成要素は、組織係合要素44が組織係合要素42内に配置され、ヘッド45がヘッド46内に嵌合され、ヘッド45およびヘッド46がヘッド組立品49を集合的に画定するように、完全組み立て構成で示される。
図5Bはまた、例えば、構成要素47および48を有するドライバによってアンカー40Aが組織に完全に前進された点を示す、アンカー固定プロセスにおける後のステップを表し得る。
【0534】
外側ヘッド46は、それを通って組織係合要素44が前進し得る、その中央領域に開口部43を有し得る。開口部43は、組織係合要素44の外径よりも大きいが、内側ヘッド45の直径よりも小さい直径を有し得、その結果、組織係合要素44は、それを通って前進し得るが、ヘッド45が開口部46Aの外縁上に置かれる場合、停止される。このような用途では、例えば、
図6A~Dに示すように、外側組織係合要素42は、最初に組織に固定され、内側組織係合要素44は、その後、開口部43を通って前進され、組織にアンカー固定される。
【0535】
ヘッド46を回転させるために、ドライバ構成要素48を使用することにより、外側組織係合要素42は、最初に標的組織に前進させられ得る。ヘッド46がドライバ48を回転させることによって回転される際に、外側組織係合要素42は、内側組織係合要素44に対して前進する。ヘッド46は、典型的には、外側組織係合要素42が組織に一旦完全に固定されると、組織88の表面に対して押圧される(
図6A)。
【0536】
その後、ドライバ構成要素47は、ヘッド45を回転させ、したがって、内側組織係合要素44は、組織にねじ込まれる(
図6B~C)。内側組織係合要素44が完全にねじ込まれる場合、すなわち、アンカー40が組織に完全に固定される場合、ヘッド45は、典型的には、ヘッド46がヘッド45と組織8の表面との間に挟まれるように、ヘッド46に対して、および/またはヘッド46内に置かれる。ヘッド45および46の互いへの相互嵌合により、有利には、ヘッドが相互嵌合されていない場合に可能であるよりも、両方の組織係合要素間の力の分散がより均一に提供され得る。
【0537】
図7A~Dは、アンカー40Bについてであるが、
図6A~Dに示すものに類似するステップを示す。アンカー40Bは、(上記に説明されるように)反対の掌性を有するだけでなく、内側螺旋組織係合要素44の巻きと一致する螺旋状ねじ41を画定する開口部43Bを画定する外側ヘッド46Bを有する。ねじ山41は、組織係合要素44が組織にねじ込まれる際に、組織係合要素44の巻きが螺旋状雌ねじに沿って前進するように、内側組織係合要素44のピッチおよび掌性の両方に合致するように構成される。一部の用途では、ねじ山41は、組織係合要素44が回転によって開口部43Bを通ってのみ前進され得るように、構成される。
図6A~Dが、同一掌性を有する両方の螺旋組織係合要素を示し、
図7A~Dが、外側組織係合要素とは反対の掌性を有する内側組織係合要素を示すものの、これらは、限定例ではない。例えば、
図6A~Dのアンカー40は、反対の掌性を有し得、
図7A~Dのアンカー40Bは、同一掌性を有し得る。同様に、ねじ山41は、本質的ではなく、
図7A~Dに示す例示的な用途に限定されず、
図6A~Dに示すものなどの他の用途にも含まれ得る。
【0538】
一部の用途に係る、組織アンカー120の概略図である、
図8A~Cおよび
図9A~Dを参照する。
図8Aは、アンカー120の斜視図を示し、
図8B~Cは、アンカーの断面であり、
図9A~Dは、アンカーをアンカー固定するステップを示す。
【0539】
組織アンカー120は、螺旋組織係合要素152、例えば、螺旋組織貫通ねじに固定された第一のヘッド158を備える。組織係合要素152は、第一のヘッド158から離れて、細長い空間の周りに螺旋状に延在し、鋭利な遠位先端で終端する。その周りに組織係合要素152が延在する細長い空間は、実質的に円筒形であり、アンカーの長手方向軸に沿って配置される。
【0540】
第二のヘッド156は、例えば、回転可能なスナップフィット機構によって、第二のヘッド156が第一のヘッド158に対して回転可能であるが、軸方向に固定される様式で、第一のヘッド158に結合される。第一のヘッドは、ドライバに可逆的に結合するように構成された非円形突起部をさらに備え得る。
【0541】
第二のヘッドに固定されるのは、細長い空間を通って第二のヘッド156から遠位に延在する複数のプロング153である。プロング153は、リング様の配置で第二のヘッド156に固定され得る。以下でより詳細に説明するように、プロング153は、第一のヘッド158の第二のヘッド156に対する回転により、プロングが組織係合要素の漸進的な近位の巻きの間に横方向外側に供給されるように、螺旋組織係合要素152に対して配設される。
【0542】
プロング153(例えば、タイン、バーブ、またはスパイク)は、以下に記載されるように、組織係合要素152によって偏向および/または変形され得るように、可撓性である。一部の用途では、プロング153は、ステンレス鋼またはプラスチックポリマーなどの可塑変形可能な材料を含む。一部の用途では、プロング153は、ニチノールなどの弾性変形可能な材料、または弾性ポリマーを含む。プロング153は、所望のレベルの組織支持を提供するとみなされる二つ、三つ、四つ、または任意の数のプロングを番号付けし得る。
【0543】
一部の用途では、示されるように、プロング153は、プロングが組織係合要素152によって画定される細長い空間を通って延在する場合、細長い空間から外に、すなわち、組織係合要素の最も遠位の巻きを越えて遠位に延在するように、十分に長くてもよい。これは、アンカー120の初期(例えば、使用前)状態とみなすことができる。
【0544】
一部の用途では、初期状態では、プロング153の先端は、螺旋組織係合要素152を超えて外側に延在しない。このような一部の用途では、プロングは、それらの先端がその後組織係合要素152を超えて外側に延在するように、組織に軸方向に押圧されると、外側に拡張するように構成され得る。
【0545】
図8Bに示すように、ヘッド156の外径は、螺旋組織係合要素152の内径よりも小さいように、すなわち、ヘッド156が組織係合要素152内に嵌合し得るように、サイズ設定され得る。
【0546】
例示的な用途では、例えば、
図8B~Cおよび
図9A~Dに示すように、ヘッド要素156と158との間の回転可能な結合は、ヘッド要素のうちの一方によって画定される一つ以上のライダーによって提供され得、ヘッド要素のうちの他方によって画定されるトラックの中/上に乗る。例えば、ヘッド要素のうちの一方の突出部は、ヘッド要素のうちの他方の円形のくぼみの中に突出し得る。例えば、示されるように、ヘッド158は、その下面、すなわち、システム/装置が標的組織への挿入のために位置決めされる場合に組織に面する面上に、円形、すなわち、環状の突出部を有し得る。ヘッド158の下側の円形突出部は、ヘッド156の上側の対応する円形くぼみに回転可能に嵌合するように、サイズ設定される。一部の用途では、突出部およびくぼみの位置は、逆転され、すなわち、くぼみはヘッド158上に、突出部はヘッド156上に見られる。
【0547】
一部の用途では、アンカーは、トラックおよびライダーを画定し、第二のヘッドは、トラックに摺動可能に結合されるライダーを介して、第一のヘッドに結合される。トラックは、環状であり得、またライダーは、リング形成物に分散され、トラックに突出することによって、トラックに摺動可能に結合される、一組のライダーであり得る。
【0548】
ヘッド158は、例えば、示されるように、ヘッド158の相補的な形状を嵌合することによって、ヘッド158に係合し得るドライバ157によって、回転され得る。組織係合要素152が標的組織にねじ込まれる際に、プロング153は、例えば、ヘッド158がヘッド156を組織に向かって押す際に、ヘッド158がヘッド156に対して回転することに起因して、回転することなく、組織に前進する。この設計により、同時にプロング153を回転させることなく、組織係合要素152が回転可能になり、これは、望ましくない組織の損傷をもたらし得る。組織係合要素152およびプロング153の両方は、同時に組織に前進される。プロング153は、以下のステップに記載されるように、螺旋組織係合要素152と機械的に協働する。
【0549】
典型的な用途では、以下の手順に従い得、
図9A~Dに示すように、組織アンカー120を挿入する。アンカー120は、螺旋組織係合要素152に取り付けられたヘッド158と、プロング153に取り付けられたヘッド156と、を備える。ヘッド158と可逆的に係合するドライバ157は、アンカー120を組織8に向かって前進させる(
図9A)。一部の用途では、示されるように、組織アンカー120は、プロング153の先端が組織8に接触する、および/または組織8に貫通するように、位置決めされる。ドライバ157が回転される際に、組織アンカー120は、標的組織に移動し始める(
図9B)。組織係合要素152が標的組織にねじ込まれる際に、組織係合要素152の先端は、プロング153のうちの二つの間を通過する(
図9B)。組織係合要素152が標的組織に漸進的にねじ込まれ続ける際に、プロング153は、組織係合要素152の漸進的な近位巻きの間で横方向/半径方向外側に漸進的に供給される(例えば、押し出される)。プロング153の横方向/半径方向外側の移動は、プロングを標的組織に押圧するドライバ157からの軸方向圧力によって促進され得る。
【0550】
組織に外側に前進するプロング153の順序および特定の経路は、
図9A~Dに示す例示的な用途により変わり得る。
【0551】
図8A~Cおよび
図9A~Dに示す用途の潜在的な利点は、異なる構造的特徴および機械的特性を有する複数のアンカー固定要素を含む。別の潜在的な利点は、プロングが、プロングのみを有し、組織係合要素を有しない、組織アンカー内にそれ自体を保持することに比べて、より強く移植した後に、組織係合要素152がプロング153を支持することである。
【0552】
一部の用途に係る、一次組織係合要素および一つ以上の補助組織係合要素を有する組織アンカーの概略図である、
図10A~C、11A~D、および
図12A~Dを参照する。
【0553】
図10A~Cは、一部の用途に係る、一次組織係合要素262および一つ以上の、例えば、一組の補助組織係合要素261を有する組織アンカー220を示す。例えば、アンカー220は、補助組織アンカー安定化に関連するとみなされる2、3、4個、または任意の数の補助組織係合要素を含み得る。
【0554】
組織係合要素262は、アンカー220のヘッド266から遠位に延在する。組織係合要素262は、螺旋組織係合要素(例えば、螺旋組織ねじ)として示されるが、本開示の範囲は、別の種類の組織アンカー固定要素、例えば、(限定されないが)ダートまたはステープルである組織係合要素262を含む。一次組織係合要素262は、軸の周りに螺旋状に延在することによって、螺旋組織係合要素である場合、アンカーの長手方向軸を画定する。
【0555】
補助組織係合要素261は、ヘッド266に結合される。各補助組織係合要素261は、ばね式フック269、例えば、グリップ、歯、またはバーブを含み得る。各フック269は、標的組織に向かって角度付けられた点を有し得る。フック269は、例えば、弾性特性を有するアーム268、ヒンジ、または二重結合肘型関節部によって、アンカーヘッド266に取り付けられ得る。
【0556】
図10Aに示すように、組織アンカー220の一次アンカー固定、例えば、一次組織係合要素の標的組織へのねじ込み中、補助組織係合要素261のフック269およびアーム268は、ヘッドの上方(すなわち、ヘッドから近位)に(すなわち、組織からアンカーヘッドよりも遠く)延在し得る、「上方」位置に拘束される。拘束フック269は、送達カテーテル67またはドライバスリーブ内に配置されるアンカーによって達成され得る。その後、例えば、アンカーヘッドが組織表面に対して一旦配置されると、フックおよびアームは、
図10Bに示すように、解放され、その結果、フックおよびアームは、遠位に(すなわち、一次組織係合要素および組織に向かって「下向きに」)偏向して、組織8の表面に引っ掛かり、補助アンカー固定が提供される。
【0557】
一部の用途では、フックの下向きの移動は、アーム268の円弧での横方向または半径方向外側の旋回を含む。円弧の最終移動は、フックのわずかな内側の転位を含み得る。アーム268は、アンカー固定後に、さらに遠位に、すなわち、一次組織係合要素に向かって偏向可能であり得る。すなわち、弾性特性、ヒンジ、または肘型関節部を介して、アームのさらなる偏向により、例えば、アンカー220によってアンカー固定されるインプラントに加えられる力および/またはインプラントによって、
図10Cに示すように、アンカーヘッドが近位に引っ張られる場合でも、フックが組織8内に固定されたままになることが可能になる。例えば、完全なアンカー固定の試験は、補助組織係合要素261がヘッド266に対して関節接続するように、例えば、ドライバ265、267によって、ヘッド266を近位に引っ張ることによって、実施され得る。近位引っ張り力をヘッドに加える作用により、少なくとも一部の引っ張り力が、補助組織係合要素を介して、組織に分散されることがさらに可能になり得る。
【0558】
補助組織係合要素261によって提供される補助アンカー固定は、組織外傷を最小限のみにする一方で、追加の安定化を提供すると仮定される。補助組織係合要素261は、一次組織係合要素262のみを有する類似のアンカーによって達成されるであろうよりも、組織8の表面のより広い領域にわたって力を分散させ得る。追加の安定化は、有利には、組織アンカーが完全に引き出される、または標的組織内の一方の側に折り畳まれるかのいずれか一方を防止し得る。
【0559】
図11A~Dは、ヘッド366に取り付けられた一次組織係合要素362を有する組織アンカー320を示す。アンカー320は、補助組織係合要素370をさらに備える。アンカー320は、ヘッドから一次組織係合要素を通って延在する長手方向軸を有する。補助組織係合要素370は、複数の短いバーブ372、例えば、鋸歯、歯切欠き、フック、グリップ、またはヘッド366を越えて外側に突出する他の組織係合突出部を備える。バーブ372は、アンカーの近位部分から、例えば、アンカーヘッド366に、またはアンカーヘッド366のすぐ遠位に突出し得る。補助組織係合要素370は、示されるように、一次組織係合要素362の近く、例えば、ヘッド366と一次組織係合要素362との間に位置し得る。バーブ372は、示されるように、アンカーの長手方向軸の周りで円周方向に配設され得る。
【0560】
一部の用途では、示されるように、補助組織係合要素370は、バーブ372を画定するリング、またはバーブが結合されるリングとして、形状設定され得る。したがって、リング370の外縁は、ヘッド366の直径よりもわずかに大きい直径を有し得、および/またはバーブ372は、ヘッドを越えて半径方向外側に突出し得る。
【0561】
一部の用途では、組織係合要素370は、少なくとも6個、例えば、少なくとも9個、例えば、少なくとも18個、例えば、少なくとも24個のバーブ372を備える。
【0562】
一部の用途では、(例えば、一次組織係合要素362がねじ込み螺旋組織係合要素である一部の用途では)補助組織係合要素370は、ヘッド366および/または一次組織係合要素362に対して回転可能であり得る。一部の用途では、この回転可能性は、その内部でリング形状の補助組織係合要素370が中に配置され、自由に回転可能である円周凹部364を画定するアンカー320(例えば、そのヘッド366)によって提供される。これにより、補助組織係合要素370が、組織に接触すると、静止可能になり、それによって、一次螺旋組織係合要素362が組織8にねじ込まれ続ける場合、補助組織係合要素(例えば、そのバーブ372)が組織表面を引き裂くのを防止すると仮定される。
【0563】
一部の用途では、相補的なクラッチ表面368(例えば、一つ以上の歯止めを含む)および371(例えば、ラチェット歯を含む)を含むクラッチは、組織係合要素370の一方向への回転を制限するために使用され得る。ラチェット歯371は、バーブ372から内側に組織係合要素370に追加され得る。補助組織係合要素370が組織に一旦接触すると、クラッチ表面368および371が係合されるように、補助組織係合要素は、ヘッド366のクラッチ表面368に向かって押される。クラッチ表面368と371との間の係合は、バーブ372による組織の把持と組み合わせて、組織係合要素362の逆方向への回転を抑制し、それによって、アンカー320が螺脱する可能性を低減すると仮定される。
【0564】
図11B~Dでは、組織アンカーは、標的組織8に挿入されていることが示される。一次組織係合要素362が、
図11Dに示すように、完全にアンカー固定される場合、ヘッド366は、組織8の表面に対して押圧し(例えば、谷を生成する)、半径方向のバーブ372は、組織の表面に押圧される(例えば、谷の壁に)。バーブは、標的組織の内皮に係合するが、組織に深く浸透しないように寸法設定され得る(例えば、十分に短い)。
【0565】
補助組織係合要素370がヘッド366および/または一次組織係合要素に対して回転可能である用途では、補助組織係合要素が組織に係合した後であっても、一次組織係合要素362が、組織にねじ込まれ続けることができる一方、補助組織係合要素は、例えば、バーブ372が組織にねじ込まれないように、組織に対して回転方向に静止したままである。
【0566】
補助組織係合要素370は、放射線不透過性物質を含み得、その結果、X線透視法による移植後の可視化が可能になる。一部の用途では、補助組織係合要素370は、ドライバ267内に折り畳まれ得る形状記憶金属を含み、その結果、バーブ372は、近位に向き、展開時に
図11B~Dに示すように、それらの半径方向位置に広げられ得る。このような一部の用途では、ドライバ267は、ドライブシャフト内の捲縮構成でバーブ372を近位方向に保持し得、ドライバが一次組織係合要素362の完全なアンカー固定後に引き抜かれるにつれて、それらを開放した半径方向構成に解放し得る。このような例示的な用途では、リング370の折り畳まれた縁部は、ヘッド366の直径よりも実質的に大きくない直径を有し得る。
【0567】
この解決策は、有利なことに、アンカーの近位端に向かって、一次組織係合要素のみを有する組織アンカーよりも、潜在的に組織の広い領域にわたって、外傷が最小限の補助アンカー固定を提供する。
【0568】
図12A~Dは、ヘッド466に取り付けられた一次組織係合要素462を有する組織アンカー420を示す。アンカー320と同様に、アンカー420は、ヘッド466と一次組織係合要素466との間に配置される、補助組織係合要素470、例えば、保持リング、フランジ、またはカラーをさらに備える。アンカー420は、ヘッドから一次組織係合要素を通って延在する長手方向軸を有する。保持リング370と同様に、保持リング470はまた、複数の突出部を備える。しかしながら、リング470の突出部は、均一な円周方向性を有し、例えば、それらはすべて、アンカーの長手方向軸の周りの同一の円周方向を「向く」。示される実施例では、リング470の突出部は、ローブ472(例えば、示されるように、ファンまたはプロペラーのブレードに類似する)であるが、歯、鋸歯、切欠き、または他の組織係合突出部であり得る。保持リング470は、示されるように、一次組織係合要素462の近く、例えば、ヘッド466と一次組織係合要素462との間に位置し得る。保持リング470は、ヘッド466および組織係合要素462の両方に固定して取り付けられ得、任意選択で、ヘッド466とリング470との間に小さい長手方向の隙間を有する。
【0569】
一部の用途では、示されるように、ローブ472は、アンカーの長手方向軸の周りに円周方向に配設され、アンカー420の組織8へのアンカー固定を容易にするが、アンカーの望ましくないアンカー固定解除に抵抗するであろう円周方向性を有する。すなわち、ローブ472は、組織と接触する場合、反対方向(ねじ込み方向)よりも一方向(螺脱方向)での、アンカーの回転に抵抗する。したがって、任意の所与のアンカーに対するローブ472の配向は、一次組織係合要素462の掌性に依存し得る。一部の用途では、組織係合要素470は、少なくとも2つ、少なくとも3つ、例えば、少なくとも4つ、例えば、少なくとも6つ、例えば、少なくとも12個のローブ472を備える。
【0570】
図12B~Dでは、組織アンカーは、標的組織8に駆動されることが示される。一次組織係合要素462が、
図12Dに示すように、完全にアンカー固定される場合、ヘッド466は、組織8の表面に対して押し付けられ、保持リング470のローブ472は、組織内に配置される。ヘッド466と保持リング470との間に隙間が存在する場合、それは、組織で充填され得る。一部の用途では、各ローブの近位円周面は、例えば、
図12Aの拡大された挿入図のB部分における変形例470bとして示されるように、傾斜している474。一部の用途では、各ローブの遠位円周面は、傾斜している。各ローブ472上の傾斜474は、リング470と組織との間の相互作用を強化し、例えば、ローブ472の組織への駆動(例えば、組織内への切断を可能にする)、または組織の表面を横切るローブの摺動を容易にする一方で、アンカー固定解除に対するそれらの抵抗を維持する。しかしながら、一部の用途では、ローブ472は、例えば、
図12Aの拡大された挿入図のA部分における変形例470aとして示されるように、傾斜していない。
【0571】
補助組織係合要素470は、放射線不透過性物質を含み得、その結果、X線透視法による移植後の可視化が可能になる。一部の用途では、これにより、アンカーのアンカー固定が関与する前に、意思決定が容易になり得る。例えば、一次組織係合要素462は、補助組織係合要素470が組織の表面に近接するまで、組織8に駆動され得る(
図12C)。この時点で、アンカー固定は、評価され得る(例えば、撮像によって、および/またはアンカーを近位に引くことによって)。アンカー固定が許容可能であると判定される場合のみ、アンカーは、補助組織係合要素470を組織と接触および/または組織内に配置するために、さらに駆動される(
図12D)。
【0572】
図12A~Dに示す解決法は、有利には、アンカーの近位端に向かって補助アンカー固定を提供し、潜在的に、一次組織係合要素のみを有する組織アンカーよりも効率的に、組織内のアンカーのねじりおよび引張を維持する。
【0573】
一部の用途に係る、組織アンカー420およびその変形例の概略図である、
図13A~Bおよび
図14A~Fを参照する。一部の用途、例えば、経皮的心臓処置については、移植中および移植後の組織アンカーの直接的な可視化は、不可能である。したがって、他の手段を使用して、アンカーの位置決め、例えば、アンカーが組織内に最適/完全に固定されているかどうかを確認することが望ましい場合がある。
【0574】
図13Aは、ヘッド466に固定された組織係合要素462を含む、組織アンカー420を示す。
図13Bは、組織アンカー420の変形例であり、ヘッド466の代わりにヘッド466’を含む、組織アンカー420’を示す。
図13A~Bは、アンカーを通る長手方向の断面を表し、各図の右部分は、上から見たヘッドを通る水平断面を表す。
【0575】
ヘッドの表面上のポート482、例えば、上面上のポート482は、ヘッド内に画定された内部空洞484、484’に接続する。空洞は、例えば、複数の小さい開口部481(アンカー420’のヘッド466’)を通って、または単一のより大きい中央開口部483(アンカー420のヘッド466)を通って、ヘッドの組織対向面と流体連通し得る。内部空洞は、任意の利便性のある形状とすることができる。空洞は、所定の量の液体、例えば、蛍光透視またはX線研究に使用される造影剤を含むように寸法設定される。
【0576】
造影剤は、造影剤(図示せず)を含有するカプセルを含むディスペンサー内に含有され得る。カプセルは、例えば、ドライバの遠位部分またはドライバの体外近位部分に配置され得る。一部の用途では、カプセルは、壊れやすい場合があり、ディスペンサーは、カプセルを壊すまたは貫通することによって、造影剤を分注するように構成される。代替的に、または追加的に、カプセルは、圧縮可能となり得、ディスペンサーは、カプセルを圧縮することによって、造影剤を分注するように構成される。一部の用途では、ディスペンサーは、ポンプを備える。
【0577】
図14A~Fは、組織アンカー420の最適/完全なアンカー固定を確認するプロセスを表す一連のステップを示す。内側チャネル488を備えるドライバ487は、組織アンカー420を標的組織に挿入するために使用され得る。チャネル488は、ポート482を介して、内部空洞484に流体接続することができ、例えば、ドライバによるアンカーの機械的係合時に、ポートに流体接続され得る。組織アンカー420の標的組織へのアンカー固定中、造影剤486は、最適/完全なアンカー固定を確認するために、チャネル488を介して、空洞484に分注され得る。造影剤は、造影剤を含むカプセルを貫通または圧縮することによって、内部空洞に分注され得、カプセルが、造影剤が分注されるまで、チャネル内に保持される。
【0578】
図14A~Cは、最適に固定されていないアンカーを示す。ヘッド466の組織対向面と組織8の表面との間に隙間が残る。造影剤486がチャネル488およびポート482を介して、空洞484に分注される場合、ヘッド466の組織対向面と組織8の表面との間の接触の欠如により、造影剤が漏出可能になる。準最適なアンカー固定は、不完全なアンカー固定(例えば、
図14A~Cに示すように)または正常でないアンカー固定(例えば、アンカーのヘッドが、組織に対して平坦にならないように)を意味し得る。一部の用途では、準最適なアンカー固定は、例えば、組織係合要素462が組織の硬質領域に衝突すれば、アンカーが完全にアンカー固定可能ではない場合など、不正確な組織へのアンカー固定に起因し得る。準最適なアンカー固定は、血流中に漏れる(例えば、内部で「吹き出る」)造影剤の蛍光透視観察、および/または空洞484内の造影剤の量の低減の蛍光透視観察によって特定され得る。
【0579】
図14D~Fでは、組織アンカー420は、ヘッド466の組織対向面が組織8の表面に対して押圧される(例えば、封止される)ように、最適にアンカー固定されている。この最適なアンカー固定は、単に組織係合要素462を組織により深く駆動することによって、達成され得る(例えば、
図14D~Fは、
図14A~Cのステップの直後の後続ステップを表し得る)、またはアンカーのアンカー固定解除、再位置決め、および再アンカー固定によって、達成され得る。
【0580】
造影剤486が、最適/完全な組織アンカーの移植後に空洞484内に分注、例えば、注入される場合、造影剤は、
図14E~Fに示すように、ヘッド466の空洞484内により良好に保持される。例えば、造影剤は、分注後、限られた時間の間、空洞内に留まり得る。最適/完全なアンカー固定は、血流中に漏れる(例えば、その内部で「吹き出る」)造影剤の欠如/不在の蛍光透視観察、および/または空洞484内に残っている造影剤の蛍光透視観察によって、特定され得る。ドライバ487は、最適/完全な設置の確認後、取り外され得る(
図14F)。
【0581】
一部の用途に係る、組織アンカー510を備えるシステム500の概略図である、
図15A~Eを参照する。組織アンカー510は、ヘッド506および組織係合要素502を備える。ヘッド506は、基部504(例えば、第一の基部構成要素504aおよび第二の基部構成要素504bを含む)を備え得る。ヘッド506は、典型的には、インターフェース503と、インターフェースを組織係合要素に動作可能に結合するトルクリミッタ507と、を備える。組織係合要素502は、ヘッドから遠位に延在する螺旋組織係合要素であり得、鋭利な遠位先端を有し得る。
【0582】
一部の用途では、示されるように、トルクリミッタ507および/またはその構成要素は、ヘッド506に対して内部に(例えば、基部504内に)配置され得る。一部の用途では、トルクリミッタおよび/またはその構成要素は、インターフェース503と組織係合要素502との間で軸方向に配置され得る。一部の用途では、トルクリミッタおよび/またはその構成要素は、基部504から近位に配置され得る。
【0583】
装置500は、インターフェース503に可逆的に係合し、トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素502を組織にねじ込むように構成されたドライバ508をさらに備え得る。インターフェース503は、基部構成要素504aと基部構成要素504bとの間に配置され得る。一部の用途では、ドライバ508は、インターフェース503に可逆的に係合するために、アンカーヘッド506に進入し得る。
【0584】
トルクリミッタは、スリップクラッチ、ギアセット、ボール戻り止め機構、またはせん断ピンを画定する歯止めおよびばね機構などの様々な機構を備え得る。
【0585】
一部の用途、例えば、
図15A~Eに示す用途について、トルクリミッタは、歯止め509をその外側先端に有するねじりばね501を備えるスリップクラッチを備える。より具体的には、二つの絡み合ったねじりばね(501a、501b)は、ばね平面上にある二重螺旋に構成され得、各々がそれぞれの歯止め(509a、509b)を有し、例えば、二つの歯止めが、互いに対向している。歯止め509aおよび509bは、基部504の内面、例えば、基部によって画定される切欠き505に係合し得る。示される実施例では、切欠き505は、基部構成要素504aによって画定される。示されるように、切欠き505は、ばね501aおよび501bならびに/または歯止め509aおよび509bと同一平面に置かれ得、さらに、ばねを囲み得る。基部構成要素504aは、基部構成要素504bに固定して結合(例えば、溶接)され得、歯止めおよびばね機構が、基部構成要素504aと504bとの間に、すなわち、基部504によって画定される空洞内に配置される。基部504(例えば、その基部構成要素504b)は、組織係合要素502に固定して結合(例えば、溶接)され得る。
【0586】
図15Aは、システム500の斜視図である。
図15Bは、アンカー510の分解図である。
図15Cは、ドライバ508によるインターフェース503の係合を示すために、基部構成要素504aが取り外された、システム500の斜視図である。
図15D~Eはまた、ドライバ508によるが、ヘッド506の遠位側からの、基部構成要素504bが取り外された状態での、インターフェース503の係合を示す。
【0587】
ドライバ508は、トルクをインターフェース503に加えることによって、組織係合要素502を組織8にねじ込むように構成される。このトルクは、トルクリミッタ507を介して、組織係合要素502に伝達される。トルクリミッタは、所定の閾値トルクまでのみ、このトルクを伝達するように構成される。すなわち、トルクリミッタは、例えば、閾値を超える場合に滑ることによって、組織係合要素に加えられ得るトルクの量を、所定の閾値に制限するように構成され得る。
図15Eに示すように、ドライバ508がインターフェース503を介して基部504aを回転させる際に、基部構成要素504bおよび組織係合要素502は、同時に回転する。所定のトルク閾値に到達する場合、ばね501aおよび501b上の歯止め509a、509bはそれぞれ、基部構成要素504a上の切欠き505に対して滑り、基部構成要素504b(および組織係合要素502)の回転を、基部構成要素504aの回転から結合解除する。
【0588】
トルクリミッタ507は、例えば、他の方向(例えば、アンカーの螺脱のため)に加えられるトルクを制限しないように、単一の方向(例えば、アンカーへのねじ込みのため)に動作可能であり得る。一部の用途では、トルクリミッタに対する異なる(例えば、より大きい)閾値は、螺脱方向に対して提供され得る。一部の用途では、ドライバ508は、逆トルクをインターフェース503に加えることによって、組織係合要素502を組織8から螺脱するように構成される。トルクリミッタ507は、逆トルクが所定の閾値トルクを超える場合でさえも、逆トルクを組織係合要素502に伝達するように構成され得る。
【0589】
トルクは、有利には、アンカー510の遠位端、すなわち、組織係合要素502に加えられ得る。トルクリミッタをアンカーヘッド506内に設置することで、有利なことに、トルクのアンカーの最遠位構成要素への印加が可能になる。以前のツールでは、トルクリミッタは、ツールの近位部分(例えば、ハンドル上)上に配置され得、したがって、ツールの近位端のトルクに応答し得、これは、組織係合要素またはアンカーの遠位端のトルクとは異なり得る。
【0590】
トルクリミッタ507が、必要な変更を加えて、別のアンカーヘッド(例えば、別のアンカーヘッドのハウジング内)で使用され得る(例えば、その中に位置決めされ得る)ことに留意されたい。例えば、トルクリミッタ507は、Tennenbaumらの国際(PCT)特許出願公開第WO2022/101817号に記載される下流組立品(downstream assembly)700、700a、または700bのハウジングに含まれ得、これは、参照により、本明細書に組み込まれる。このような用途では、トルクリミッタは、レンチ構成要素(例えば、スプール)と組織係合要素との間で軸方向に配置され得る。トルクリミッタを既存の構成要素内に設置することで、有利なことに、トルクリミッタの追加にもかかわらず、アンカーヘッドを拡大する必要性が回避され得る。
【0591】
一部の用途に係る、ヘッド526および螺旋組織係合要素522を有する組織アンカー520の概略図である、
図16A~Eを参照する。アンカー520は、ドライバ528を使用して、前進および/またはアンカー固定され得る。
【0592】
一部の用途では、示されるように、アンカー520は、管状であり得、ヘッド526から離れて遠位に延在する、可撓性スリーブ523をさらに備える。例えば、示されるように、スリーブ523は、組織係合要素522の上に延在し得る(例えば、同軸に囲む)。一部の用途では、スリーブ523の近位端は、組織アンカー520のヘッド526に回転可能に結合され得る。一部の用途では、スリーブ523の遠位端は、開放され得る。一部の他の用途では、スリーブの端部は、閉鎖され得る。
【0593】
スリーブ523は、メッシュ、編組、伸縮性の(例えば、織ったまたは編まれた)織物、または可撓性フィルムを含み得るシートから形成され得る。一部の用途では、シートは、例えば、75ミクロン超の細孔サイズの細孔を有する、多孔質であり得る。このような開口部は、アンカーの組織挿入後の線維芽細胞の移動および内方成長を容易にし得る。メッシュまたは編組の材料組成物は、ポリマー系、または金属(例えば、ニチノール)となり得る。一部の用途では、スリーブ523の遠位および近位部分は、異なる材料および/または厚さを含み得、これらの材料特性の差異が、以下にさらに説明するように、展開中のスリーブ折り畳みの程度および速度に寄与する。
【0594】
スリーブ523は、放射線不透過性および/または音響性であり得、したがって、X線透視または他の処置中の撮像中のアンカー520の可視化を可能にする。スリーブの放射線不透過性の組成物は、有利なことに、初期位置決めと、アンカー固定中のその軸方向圧縮に基づいて、アンカー固定深さの決定との両方を容易にし得る。
【0595】
一部の用途では、例えば、
図16Aに示すように、スリーブ523は、スリーブのシートに沿って螺旋状に延在する可撓性ワイヤ527をさらに備え得る。例えば、ワイヤ527は、構造および弾性軸方向圧縮性を、スリーブ523に提供するように構成された螺旋状のばね要素として機能し得る。ワイヤ527は、金属および/またはポリマーから形成され得る。ワイヤ527は、放射線不透過性および/または音響性であり得、したがって、X線透視下での組織アンカー展開の程度の表示を提供する。
【0596】
図16Bは、アンカー520の変形例であるアンカー520aを示し、アンカー520は、アンカーヘッド526から遠位に延在する短いプロング524(例えば、組織係合要素522よりも短い)をさらに備える。プロング524は、スリーブ523によって覆われ得、および/または螺旋組織係合要素522を軸方向に囲み得る。すなわち、プロング524は、組織係合要素522から外側に、スリーブ523のシートから内側に配置され得る。
【0597】
図16Bは、ワイヤ527が存在しないアンカー520aを示す。一部の用途では、アンカーは、ワイヤ527およびプロング524の両方を備え得る。一部の用途では、アンカーは、ワイヤ527もプロング524も備えない場合がある。
【0598】
プロング524は、バーブ、スパイク、および/または金属ワイヤを備え得る。プロング524は、例えば、カラー(図示せず)を介して、例えば、ヘッド526と組織係合要素522との間で軸方向に配置される、ヘッド526に回転可能に結合され得る。
【0599】
アンカーを組織内に駆動するプロセスを示す、
図16C~Eを参照する。ドライバ528がアンカー520を組織8に前進させる際に、スリーブ523は、軸方向に圧縮される。スリーブ523はまた、軸方向圧縮中に、半径方向外側に同時に拡張し得る。一部の用途では、スリーブ523の遠位端は閉鎖され、その結果、組織係合要素は、組織係合要素が組織に前進するにつれて、スリーブの遠位端を貫通し得る。
【0600】
プロング524が存在する用途では、スリーブ523は、最初は、プロング524が組織を貫通することを遮蔽し得、例えば、プロングは、アンカー固定の特定の深さでのみ(例えば、スリーブの遠位端を通って、および/またはスリーブのシートを貫通することによって)露出され得る。一部の用途では、プロング露出の量の制御は、スリーブ523(例えば、ワイヤ527のばね定数)の軸方向圧縮性を構成することによって、および/またはスリーブの遠位部分とは異なる材料を含むスリーブの近位部分によって、達成され得る。一部の用途では、組織係合要素522が組織8に完全に挿入される場合、プロング524はまた、組織に貫通し、有利には、さらなるアンカー固定の強度を提供し、および/または組織係合要素522が意図的ではなく螺脱することを防止する一助となり得る。
【0601】
アンカー520の挿入前(例えば、血管系を通るアンカーの前進中)、スリーブ523は、組織係合要素522を完全に覆い得る。この機構は、有利には、組織係合要素522(例えば、その鋭利な遠位先端)を、同時に存在し得る組織および/または他のインプラント要素および/またはツールから遮蔽し得、例えば、それによって、不注意による引っ掛かりおよび/または損傷の可能性を低減する。
【0602】
一部の用途では、スリーブ523の軸方向再拡張は、アンカー520が螺脱される場合(例えば、アンカーを対象から取り外すために)、スリーブ523がその元の構成を回復するように、ワイヤ527によって促進され得る。
【0603】
スリーブ523が放射線不透過性である用途では、設置中に蛍光透視法でスリーブを可視化する能力は、初期位置決めと、アンカー固定中の軸方向圧縮の量に基づいて、アンカー固定深度の決定との両方を容易にし得る。スリーブ523が、例えば、ばねワッシャーとして作用することによって、初期アンカー固定を有利に改善し得、したがって、組織アンカー520の意図しない緩みの可能性を低減すると仮定される。
【0604】
スリーブ523がメッシュまたは多孔性材料を含む用途では、その細孔は、それを通る組織成長を促進することによって、長期アンカー固定を有利に促進し得る。組織内方成長により、挿入後二週間以内に周囲の組織内にアンカーを完全に組み込み得、それによって、アンカーの組織内の安定化の補助が予期される。
【0605】
スリーブの近位部分が、上記に説明されるように可撓性であり得、スリーブの遠位部分が剛直であり得る、類似のアンカーが提供され得る。遠位部分は、組織係合要素がねじに沿って組織にねじ込まれ得るように、雌ねじを有し得る。組織係合要素が組織にねじ込まれる際に、スリーブの近位部分は、例えば、
図16C~Eに示すように、アンカーヘッドと組織係合要素との間で圧縮され得る。
【0606】
一部の用途に係る、ヘッド336を有する組織アンカー330、および鋭利な遠位先端335を有するねじ付きシャフト332を備える組織係合要素331の概略図である、
図17A~Dを参照する。アンカー330は、管状であり得、ヘッド336から遠位に延在する、例えば、シャフト332を同軸に囲む、可撓性スリーブ333をさらに備え得る。アンカー330は、送達ツールのドライバ338を使用して、前進および/またはアンカー固定され得る。したがって、アンカー330と、ドライバ338を備える送達ツールと、を備えるシステム339が提供され得る。
【0607】
一部の用途では、示されるように、スリーブ333の遠位端は、シャフト332上のねじ山に相補的なピッチおよび掌性を有するねじ付きリング334と嵌合され得る。送達状態では、スリーブ333は、
図17Aに示すように、ねじ付きリング334とシャフトのねじ山との間の係合を介して、遠位先端335の近くでシャフト332に固定され得る。
【0608】
スリーブ333は、メッシュ、編組、伸縮性の(例えば、織ったまたは編まれた)織物、または可撓性フィルムを含み得るシートから形成され得る。一部の用途では、シートは、例えば、75ミクロン超の細孔サイズの細孔を有する、多孔質であり得る。このような開口部は、アンカーの組織挿入後の線維芽細胞の移動および内方成長を容易にし得る。メッシュまたは編組の材料組成物は、ポリマー系、または金属(例えば、ニチノール)となり得る。一部の用途では、スリーブ333の遠位および近位部分は、異なる材料および/または厚さを含み得、これらの材料特性の差異が、以下でさらに説明するように、アンカー固定中のスリーブ333の挙動に寄与する。
【0609】
スリーブ333および/またはリング334は、放射線不透過性および/または音響性であり得、したがって、X線透視または他の処置中の撮像中のアンカー330の可視化を可能にする。スリーブの放射線不透過性の組成物は、有利なことに、初期位置決めと、アンカー固定中のその軸方向圧縮に基づいて、アンカー固定深さの決定との両方を容易にし得る。
【0610】
一部の用途では、
図17A~Dに示すように、ドライバ338は、組織係合要素331を組織8に直線的に(例えば、回転/ねじ込みの必要なく)前進させ、スリーブ333が、シャフト332と同時に前進し、これは、例えば、スリーブの遠位端が、リング334とシャフトのねじ山との間の係合によって、シャフトに沿って滑ることが防止されるためである。組織係合要素331が組織8内のその全深さに一旦到達すると、ドライバ338は、トルクをヘッド336に加えることによって、シャフト332を回転させる。組織8とスリーブ333および/またはリング334との間の摩擦により、シャフト332の回転がリング334に対してあり、それによって、リングをシャフトのねじ山に沿って近位に引き込むように、スリーブおよび/またはシャフトの回転が抑制される。リング334が近位に移動する際に、スリーブ333の遠位部分は、半径方向外側に応答的に拡張する(
図17C)。リング334がシャフト332上のねじ山の近位限界に到達する点で、リングは、その近位収納で停止する(
図17D)。拡張されたスリーブは、組織との機械的相互作用(例えば、圧力、摩擦)に起因して、即時のアンカー固定を提供し得、その後、上述のように、組織成長を介して、追加のアンカーを提供し得る。その後、ドライバ338は、リング334から係合解除され、アンカー330から結合解除され得る。
【0611】
一部の用途に係る、組織アンカー530およびドライバ538を備えるシステム539の概略図である、
図18A~Bおよび
図19A~Bを参照する。組織アンカー530は、ヘッド536、第一の螺旋組織係合要素532、および第二の螺旋組織係合要素534を備える。システム539は、取り外し可能な送達カプセル537をさらに備え、その中にアンカー530は、展開前、例えば、血管系を通って前進中に配置され得る。アンカー530は、ドライバ538を使用して、組織に前進および/またはアンカー固定され得る。
【0612】
一部の用途では、示されるように、組織係合要素532および組織係合要素534は、同軸であり、ヘッド536から遠位に延在する。各組織係合要素は、ヘッド536に結合され、鋭利な遠位先端で終端する。第一の組織係合要素532は、例えば、示されるように、第二の組織係合要素534の内側に配置され得る。
【0613】
組織係合要素534は、展開前に、カプセル537の内側に圧縮可能であるように、弾性、例えば、形状記憶材料を含み得、展開時に、半径方向に拡張して、より大きな直径、例えば、ヘッド536の直径よりも大きい直径、および/または組織係合要素532の直径よりも大きい直径をとるように構成される。
【0614】
一部の用途では、組織係合要素532は、非圧縮性/非拡張性材料、例えば、ステンレス鋼またはチタンを含み得る。
【0615】
一部の用途では、組織係合要素532は、展開時に拡張可能であるように、圧縮可能な材料を含み得る。このような用途では、第二の(外側)組織係合要素534は、典型的には、第一の(内側)組織係合要素532よりも大きな直径に拡張する。
【0616】
送達前に、アンカー530(すなわち、ヘッド536、ならびに組織係合要素532および534の両方)は、送達カプセル537の内側に配置されるように構成される。展開前構成では、組織係合要素532、534の両方は、典型的には、カプセル537内に同一または類似の直径を有する。ドライバ538は、第二の螺旋組織係合要素534が半径方向外側に拡張するように、アンカー530をカプセル537から外に遠位に駆動(例えば、ねじ込み)するように構成される。一部の用途では、この拡張は、一方または両方の組織係合要素が組織8に前進されるにつれて、生じ得る。したがって、完全展開時に、組織係合要素534は、組織係合要素532よりも大きい直径を有する。
【0617】
一部の用途では、示されるように、カプセル537は、雌ねじ533を有し得る。第一の組織係合要素532および第二の組織係合要素534のうちの一方または両方は、展開中に雌ねじ533に沿って移動し得る。
【0618】
アンカー530などの第二の組織係合要素を備えるアンカーは、有利には、組織接触の改善およびより大きいアンカー固定強度を提供し得る。アンカー530は、単一の螺旋組織係合要素を有する組織アンカーと比較して、増加したアンカー固定表面を有するように構成される。第二の同軸螺旋組織係合要素を拡張可能な構成に配設することで、アンカーのより大きい展開前直径を必要とすることなく、追加の保持力が可能になり得る。
【0619】
一部の用途に係る、組織アンカー540および送達ツール548を備えるシステム549の変形例の概略図である、
図20A~Cおよび
図21A~Cを参照する。
【0620】
一部の用途では、示されるように、送達ツール548は、アンカー540を組織に前進させるように構成されたドライバ547を備える。
【0621】
一部の用途では、アンカー540(例えば、ヘッド546および/または組織係合要素542)は、形状記憶材料、例えば、ニチノールを含む。一部の用途では、示されるように、単一の長さのワイヤは、ヘッド546(546a、546b)および組織係合要素542(542a、542b)の両方を画定するように形状設定され得る。
【0622】
図20A~Cは、組織アンカー540a(組織アンカー540の変形例である)および送達ツール548a(送達ツール548の変形例である)を備えるシステム549の変形例である、システム549aを示す。
【0623】
示されるように、アンカー540aは、ヘッド546aおよび螺旋組織係合要素542aを備え、それらの両方は、拡張可能であり得る。
【0624】
送達のために、アンカー540aは、管を備え、アンカーヘッド546aの展開された幅よりも小さい内径を有する、送達ツール548a内に配置され得る。すなわち、アンカー540は、送達ツールの管内で直線的に拘束される。
【0625】
送達ツール548aが、アンカー540aが前進される組織8の表面に到達する場合、ドライバ547aは、アンカーの近位端545aを押すことによって、アンカー540aを組織8に前進させるように構成される。ドライバ547aがアンカー540を組織に押し込む際に、アンカーの細長い形態に保存された歪みは、解放され得、それによって、組織係合要素が組織に前方に前進可能になる。組織係合要素542aが送達ツール548aを出る際に、組織係合要素は、組織内にその元の形状、すなわち、記憶形状をとる。一部の用途では、示されるように、記憶形状は、螺旋状である。したがって、このような用途では、螺旋組織係合要素542aは、送達ツール548a(例えば、その管)から外に軸方向に駆動されることによってのみ、組織に駆動(例えば、ねじ込み)される。
【0626】
ドライバ547aは、組織係合要素542aが一旦完全に展開され、組織にアンカー固定されると、近位端545aへの押し付けを停止するように構成され得る(
図20B)。例えば、ドライバは、アンカーを送達ツールから外にどの程度遠位に押し出し得るかが制限され得る。アンカー配置手順のこの時点で、送達ツール548aは、近位に引き抜かれ得る。送達ツールが近位に収納される際に、ヘッド546aは、送達ツール548aから露出し、組織8の表面上に置かれる展開形状を応答的にとる(
図20C)。例えば、示されるように、その展開形状では、ヘッド546aは、コイル状に巻かれ得、他の組織アンカーのものと類似した組織接触表面を提供する。示される実施例では、ヘッド546は、螺旋状であり、組織係合要素542aによって画定される螺旋と同一の掌性を有する。しかしながら、一部の用途では、ヘッド546は、組織係合要素542aとは反対の掌性を有し得る。
【0627】
一部の用途では、アンカー540aは、回収可能であり得る。一部の用途では、回収は、送達ツール548a(例えば、そのドライバ547a)が近位端545aを引っ張り、続いて、組織係合要素542aを含むアンカーの残りの部分が、送達ツールに戻り、アンカーが、その細長い形状を応答的に再びとることによって、達成され得る。一部の用途では、ヘッド546(例えば、一旦形成されると)は、アンカーを引っ張ることおよび/または螺脱することによって(例えば、トルクをクロスバーに加えることによって)アンカーを回収し得る個別の回収ツールによって把持されるように構成されたクロスバー541aを備え得る。代替的に、または追加的に、クロスバー541aは、アンカー540aの組織への追加の締結を容易にするために使用され得る。一部の用途では、クロスバー541aは、別の構成要素をアンカー540aに体内結合するために使用され得る。
【0628】
図21A~Cは、組織アンカー540b(組織アンカー540の変形例である)および送達ツール548b(送達ツール548の変形例である)を備える、システム549の変形例であるシステム549bを示す。
【0629】
一部の用途では、示されるように、アンカー540bは、典型的には拡張可能であるヘッド546bと、拡張可能であってもなくてもよい、螺旋組織係合要素542bと、を備える。
【0630】
送達のために、アンカー540bは、管を備え、アンカーヘッド546bの展開された幅よりも小さい内径を有する、送達ツール548b内に配置され得る。したがって、アンカー540bは、ヘッド546bが送達ツール548bの内径よりも小さい直径に拘束される送達状態にある間に、送達される。
【0631】
アンカー540bの近位端545bと係合する送達ツール548bが、アンカーが前進される組織8の表面に到達する場合(
図21A)、ドライバ547bは、トルクをアンカーの近位端に加えることによって、組織係合要素542bを組織に駆動するように構成される(
図21B)。ヘッド546bが送達ツール548bを出ると、ヘッドは、その静止形状、すなわち、記憶形状(
図21C)に向かって移行するように構成される。一部の用途では、示されるように、ヘッドの記憶形状は、ドライバ547bの外径よりも少なくとも50パーセント広い(例えば、少なくとも三倍の幅などの少なくとも二倍の幅の)直径を有する螺旋である。一部の用途では、示されるように、その記憶形状におけるヘッド546bの直径は、組織係合要素542bの直径の少なくとも二倍(例えば、少なくとも三倍)であり得る。
【0632】
組織係合要素542bが完全に展開され、組織にアンカー固定される場合、ドライバ547bは、近位端545bから係合解除され得る(
図21C)。一部の用途では、ヘッド546bの形状移行は、ヘッドをドライバ547bから自動的に係合解除し得る。アンカー展開手順のこの時点で、送達ツール548bは、引き抜かれ得る。
【0633】
一部の用途では、示されるように、アンカー540bの送達状態で、ヘッド546bは、ドライバ547bによって係合されるように構成され、それを介して、トルクがアンカーに加えられる、クロスバー541bを画定し得る。例えば、
図21A~Cに示すなどなこのような一部の用途では、クロスバー541bは、送達状態においてのみ、別個の機構として存在し、例えば、展開時に、ヘッドの遠位領域と連続的な形状をとり得る。
【0634】
典型的には、組織アンカー、例えば、血管系を横断する組織アンカーは、送達システムの直径によって制限される。送達システムの直径は、次に、それを通って送達システムが前進されるように構成される対象のより小さい血管の直径によって制限される。したがって、このサイズ制限は、アンカーヘッドのサイズ、および/またはアンカーを前進させ得る血管のサイズのいずれかを制限する。組織アンカー540、ならびにその変形例540aおよび540bは、有利に、送達ツールが、典型的な組織アンカーのヘッドの直径よりも小さい内径、およびヘッド546の展開された直径よりも小さい内径を有する血管を横断可能になり得る。
【0635】
アンカー540(540a、540b)のさらなる有利な機構は、組織8の表面の上方にヘッド546(546a、546b)を含む螺旋状コイルの低突出部を含み、これは、ヘッドでの血栓形成の可能性を低減し得、および/またはヘッドを通過して流れる血液の乱流を低減し得る。一部の用途では、組織内方成長は、組織8の表面の上方のヘッド546の低突起により、標準的な組織アンカーと比較して、加速速度で発生し、好ましい組織封入がもたらされ得る。アンカー540は、さらに有利に、ヘッド540が、インプラントまたはアンカー固定することが意図されている組織を通って引っ張る可能性を低減することによって、インプラントの外れの可能性を低減し得る。
【0636】
一部の用途に係る、組織アンカー550を備えるシステム559の概略図である、
図22A~Cおよび
図23A~Cを参照する。
【0637】
図22A~Cおよび
図23A~Cは、組織アンカー550と、ドライバ558およびシース557を備える送達ツールと、を備えるシステム559を示す。
【0638】
一部の用途では、示されるように、アンカー550は、ヘッド556および第一の螺旋組織係合要素552を備える。第一の組織係合要素552は、ヘッド556(例えば、そのインターフェース)に対して回転方向に固定され得る。アンカー550は、例えば、カラーによってヘッド556に結合され、そこから遠位に延在する、一組の半径方向に拡張可能なプロングを備える、第二の組織係合要素554をさらに備える。組織係合要素554のプロングは、ヘッド556および/または第一の組織係合要素552に回転可能に結合され得、それに外側に、例えば、円周方向に配置され得る。第二の組織係合要素554のプロングは、例えば、バーブ、スパイク、および/または金属ワイヤを備え得る。組織係合要素554のプロングは、ニチノールなどの記憶形状材料を含み得る。プロングは、各プロングが、例えば、近位に向いたフックの形状などの曲線などで外側に延在するように付勢されるように、事前設定された記憶形状を有し得る。
【0639】
シース557は、円筒形カプセルを備え得、シースが、組織係合要素552がシース内に回転可能に嵌合するように、第一の組織係合要素552のピッチおよび掌性に一致する螺旋状雌ねじ553を有する。シース557は、組織係合要素554のプロングに嵌合するようにサイズ設定され、相補的に位置決めされた、長手方向、すなわち、軸方向の溝551をさらに備え得る。
【0640】
シース557は、シースに沿って軸方向に延在する長手方向スリット315をさらに備え得る。第二の組織係合要素554(例えば、そのカラー)は、スリット315に、および/またはスリット315を通って突出し、第一の組織係合要素552の回転中に、第二の組織係合要素を回転方向に静止して維持するように構成される、舌部555を備え得、または画定し得る。
【0641】
一部の用途では、示されるように、例えば、
図22Aの挿入図では、軸方向溝551は、螺旋状ねじ553と交差し得る。一部の用途では、示されるように、軸方向/直線溝551は、螺旋状ねじ553よりもシース557の壁に深く延在し得る。螺旋状ねじ553は、例えば、プロングの形状記憶がシース557の遠位リム上で後方に押すことを防止し、組織係合要素552および554が組織内に駆動される前に、アンカーをカプセルから外に引っ張ることによって、第二の組織係合要素554の時期尚早な展開を防止し得る。
【0642】
送達のために、アンカー550は、第一および第二の組織係合要素552、554がシース内に拘束されるように、送達ツール内に、特にシース557内に配置され得る(
図23A)。ドライバ558は、組織8の表面に到達すると、組織係合要素552を組織にねじ込むために使用される(
図23B)。組織係合要素552がねじ山553に沿って螺旋状に前進する際に、シース557から組織8に漸進的に出る。同時に、組織係合要素554のプロングは、軸方向に組織に、すなわち、軸方向溝551に沿って回転することなく、前進する。第二の組織係合要素554の軸方向前進が、第一の螺旋組織係合要素552の前進に結合されている一方で、シース557(例えば、軸方向溝551およびその長手方向スリット315)は、組織係合要素554の回転を抑制し、その結果、組織係合要素552は、独立して回転する。
【0643】
螺旋組織係合要素552の組織8へのねじ込みは、組織係合要素554を含むアンカー550を、シース557から外に引っ張るように構成される。組織係合要素554のプロングがシースから解放される際に、プロングは、組織内で半径方向に拡張する。
【0644】
アンカー550などの第二の組織係合要素を備えるアンカーは、有利に、単一の(例えば、螺旋状の)組織係合要素のみを有するアンカーと比較して、組織接触の改善およびより大きいアンカー強度を提供し得る。アンカー550のさらなる有利な特徴は、例えば、アンカーヘッドおよび螺旋を組織に対して引っ張る軸方向の力を発生させることによって、アンカーの組織からの望ましくない螺脱の可能性を低減し、それによって、摩擦を増加させ、螺旋組織係合要素552が組織から外側に回転することを防止するように仮説されている、プロングに関する。また、有利には、アンカー550は、展開される場合、カテーテルの直径よりも大きい組織外周に係合する。
【0645】
一部の用途に係る、組織アンカー560を備えるシステム569の概略図である、
図24A~Bおよび
図25A~Cを参照する。
【0646】
一部の用途では、示されるように、アンカー560は、ヘッド566および一組の組織係合プロング562を備える。ヘッド566は、アンカーの長手方向軸に沿ってそれを通って延在する開口568を画定する。組織係合プロング562は、アンカー560の長手方向軸の周りに円周方向に配設され得る。各プロング562は、ポケット561を、典型的には、プロングの遠位部分で画定し得る(
図24Bの挿入図)。アンカー560、例えば、組織係合プロング562は、ニチノールまたは別の記憶形状材料を含み得る。このような一部の用途では、プロング562は、拡張された、すなわち、展開形状に形状設定され得る。一部の用途では、示されるように(
図24A)、アンカー560は、単一の円筒形状要素から形成され、ヘッド566は、円筒形状要素の近位端によって画定され、円筒形状要素の遠位セクションは、一組の(例えば、四つ、例えば、六つ、例えば、八つの)プロングに長さ方向に切断される。その後、これらのプロングは、外側に曲げられ得、広げられた、すなわち、展開構成に形状設定され得る。
【0647】
システム569は、ヘッド566の開口568内に嵌合し、それを通って延在するように構成された挿入物564をさらに備える。一部の用途では、示されるように、挿入物564は、近位ヘッド領域563を有する。一部の用途では、示されるように、挿入物564は、鋭利な遠位先端565を有する。挿入物564は、一組の組織係合プロングに対応する一組の指部567を備え得る。指部567は、プロング562がその展開状態と比較して、内側に配置される送達状態で、アンカー560を拘束するような様式で、指部567がポケット561内に配置されるように、開口568を通って延在する挿入物564によって、アンカー560に固定されるように寸法設定される。一部の用途では、アンカー560の送達状態では、プロング562は、互いに、および/またはアンカーの長手方向軸と実質的に平行である。一部の用途では、示されるように、指部567は、互いに平行である。
【0648】
一部の用途では、システム569の組立中に、挿入物564が、開口568に挿入され得る一方、プロング562は、指部567がポケット561に摺動するように、内側(例えば、外力によって)に拘束される。
【0649】
組織8への展開前、示されるように(
図24A~B)、プロング562は、内側(例えば、長手方向軸に実質的に平行)に拘束され、送達状態をとる。アンカー展開中、システム569は、組織8に軸方向に押し込まれ得る(
図25A)。挿入物564が鋭利な遠位先端565を有する用途では、鋭利な遠位先端は、この押す工程の間に、組織を貫通する。アンカー560が所望の深さに到達すると、挿入物564は、指部567をポケット561から引き抜くために、体内収納(例えば、近位に引っ張られ)され得、それによって、プロング562を解放して、それらの展開状態に向かって外側に応答的に移動する(
図25B)。
【0650】
一部の用途では、挿入物564は、例えば、
図25Cに示すように、アンカー560から完全に取り外される。このような一部の用途では、システム569は、挿入物564の取り外し時または取り外し後に、開口部568をヘッド566に封止するために、追加の構成要素または機構を備え得る。
【0651】
一部の用途では、挿入物564は、アンカー560に結合されたままであり、例えば、指部567がポケット561から係合解除され、プロング562が展開された記憶形状をとるのに十分な距離だけ、収納され得る。例えば、挿入物564は、開口568を通って、常に配置されたままであり得る。このような用途では、
図25Bは、挿入物564が収納される程度を表し得る。このような一部の用途では、挿入物564は、この収納位置に留まる(例えば、
図25Bは、システム569の最終状態を表す)。このような他の用途では、その収納後、挿入物564が、ヘッド566に遠位に再前進され得る(例えば、
図25Bは、システム569の中間状態を表す)が、ポケット561は、指部567によって再係合されず、そのため、プロング562は、外側に突出したままであろう。
【0652】
アンカー560などの複数の組織係合要素を備えるアンカーは、有利に、単一の(例えば、螺旋状の)組織係合要素のみを有するアンカーと比較して、組織接触の改善およびより大きいアンカー固定の強度を提供し得る。このようなアンカーは、有利には、力をより大きな組織の領域上に分散することによって、より強く、引き抜きに対してより耐性があり得る。また、回転または締結を必要としないため、展開が容易である場合がある。必要に応じて、アンカーは、組織から取り外され、挿入物が取り外される前に、再位置決めされ得る。このようなアンカーの取り外しおよび再位置決めは、例えば、組織内にねじ込まれるように構成された螺旋組織係合要素を有するアンカーよりも容易であろう。また、有利には、アンカー560の組織係合要素は、組織を損傷し得る内側に鋭利な点を欠く。
【0653】
一部の用途に係る、組織アンカー570を備えるシステム579の概略図である、
図26A~Cおよび
図27A~Cを参照する。
【0654】
一部の用途では、示されるように、アンカー570は、ヘッド576および組織係合要素572を備える。ヘッド576は、開口575(例えば、空洞)を備え得、これは、ヘッド576の組織係合要素572との接合部の近くに閉じ具574と嵌合され得る。
【0655】
一部の用途では、示されるように、組織係合要素572は、長手方向軸および組織貫通を容易にするための鋭利な遠位先端を有するシャフト572aを備え得る。一部の用途では、示されるように、シャフト572aは、中空である。シャフト572aは、側壁の周りに円周方向に配設された一連の窓571を有する側壁を備え得、または画定し得る。一連の窓は、例えば、二つ、例えば、三つ、例えば、四つ、例えば、五つ、例えば、六つの窓を含み得る。アンカー570は、組織係合要素572のシャフト内に、拡張可能なバルーン573、例えば、一つのバルーン、または一連の窓に対応する一組のバルーンをさらに備え得る。バルーン573は、バルーンが組織係合要素572の中空シャフトの実質的に全体を占有するように、閉じ具574まで延在し得る。
【0656】
システム579は、バルーン拡張器(例えば、インフレータ)577を備える送達ツール578をさらに備え得る。バルーン拡張器577は、閉じ具574を通ってヘッド576の開口575を介して、流体をバルーン573に注入するように構成され得る。閉じ具574は、流体をバルーン内に保持するために、一方向弁を備え得る。送達ツール578、例えば、バルーン拡張器577は、弁をオーバーライド(例えば、横断)し、必要に応じて、流体を引き抜き、例えば、アンカー570を移動させる機構をさらに備え得る。
【0657】
送達中、送達ツール578は、アンカー570を組織8に前進させるように構成される。オペレーターが組織8内のアンカー570の位置に満足する場合、流体、例えば、生理食塩水は、バルーン拡張器577を介して、アンカー570内に注入され得、バルーン573を充填し、バルーンを、窓571を介して、組織8内の組織係合要素572の側方表面から離れて、半径方向に拡張させる。
【0658】
一部の用途では、導入された流体は、実質的に不活性、例えば、生理食塩水である。一部の用途では、導入された流体は、その導入後に、硬化するように構成され、例えば、エポキシまたは他の樹脂である。調整および再位置決めを可能にするために、硬化材料は、例えば、オペレーターがその膨張状態でアンカーの位置および状態に満足した後に、オペレーターが硬化ステップを実施するときにのみ硬化するように構成され得る。例えば、硬化材料は、例えば、紫外線光への曝露によって、硬化するために、硬化を必要とする場合がある。この目的のために、送達ツールに一体化された小さい光ファイバー270は、例えば、ユーザがアンカー位置に満足する場合、接着剤の硬化を誘導するため、UV光を当てるために使用され得る。送達ツールの光ファイバーは、存在する場合、例えば、閉じ具574を介して、または閉じ具近くの窓を介して、アンカー内のエポキシにアクセスし得る。一部の用途では、示されるように、光ファイバー270は、バルーン拡張器577に結合される。
【0659】
アンカー570などの膨張可能なバルーンベースの組織係合要素を備えるアンカーは、有利には、様々な用途、例えば、アンカーが薄い組織を完全に横断するように構成されるもの、およびアンカーがより厚い組織にアンカー固定されるように構成されるものの両方において、効果的であり得る。アンカー570のさらに有利な特徴は、力をより大きな組織の領域にわたって分散することによって、アンカーが有利により強く、かつ引き抜きに対してより耐性があり得るように、ヘッド576の直径を超えて外側にバルーンを拡張させる能力である。アンカー570のなおさらに有利な特徴は、バルーン573を膨張させることによって、アンカーを最終的に固定する前に、アンカーを組織に繰り返し再位置決めおよび/または再挿入する能力である(例えば、外傷が最小限になる様式で)。
【0660】
一部の用途に係る、組織アンカー580およびその送達ツール588を備えるシステム589の概略図である、
図28A~Bおよび
図29A~Cを参照する。
【0661】
一部の用途では、示されるように、アンカー580は、ヘッド586およびカップ582を備え、これは、吸引装置として作用するように構成される。ヘッド586は、アンカー580の送達のために、送達ツール588によって係合され得る。ヘッド586は、それを通る一つ以上のポート585を有する。ポート585は、ヘッド586を通って軸方向の流体連通を提供するように構成される。弁部材584(例えば、ディスクおよび/または膜)は、ポートおよび弁部材584が逆止弁などの弁587を集合的に画定するように、ポート585に配置され得る。静止状態では、弁部材584は、ポート585を覆う(例えば、封止する)ことができる(
図29A)。例えば、
図29Aに示すように、弁部材584の静止状態では、弁部材の露出面は、平坦またはわずかに凸状であり得る。
【0662】
一部の用途では、示されるように、弁部材584は、弁部材を定位置に固定する弾性ストッパーまたはプラグを備え得る。ストッパーまたは弁部材584は、全体として、例えば、シリコーンまたは別のポリマーを含み得る。
【0663】
カップ582は、カップのリムを画定する可撓性フランジ583を有する。一部の用途では、カップのより内側の部分は、少なくともフランジ583に対して剛直である。カップ582は、例えば、金属または他の非可撓性の生体適合性材料を含み得る。フランジ583は、アンカー580が固定される組織の表面形状に適合するように構成された、例えば、シリコーンまたは別の生体適合性ポリマーを含み得、それによって、潜在的な封止を組織と作成する。それ故に、カップ582は、吸引がヘッド586上のポート585を介して(例えば、弁587を介して)適用され得る、吸引カップとして機能することが可能である。
【0664】
送達中、アンカー580は、例えば、送達ツールを通って、心臓のチャンバー内に導入され得る。アンカー580は、フランジ583を組織8の表面に対して、例えば、心臓の弁の弁輪上、または心臓のチャンバーの壁上に設置することによって、展開のために位置決めされる。例えば、ポート585で、例えば、弁587で吸引を適用することによって、カップ582と組織8の表面との間で減圧が生成される。応答的に、弁部材584は、ポート585から離れて屈曲し得(例えば、その露出面が凹状になるように)、それによって、カップと組織表面との間に配置される流体、例えば、血液が、ポート585を介して、引き出されることが可能になる。この減圧により、フランジ583と組織8との間のシールと共に、カップ582と組織8との間の保持力がもたらされる。
【0665】
アンカー580の保持力は、カップの断面積および/または表面積に依存し得る。例えば、直径3.2mmの実質的に円形のカップは、少なくともおよそ0.0825kgの保持力をもたらし得、直径6.35mmの円形のカップは、少なくともおよそ0.42kgの保持力をもたらし得る(大気圧で計算され、保持力は、より高い圧力、例えば、心臓内のチャンバー圧力と共に増加すると予期される)。組織がアンカーの上で一旦治癒すると、保持力は、著しく増加し、もはや真空に依存しない場合がある。
【0666】
アンカー580は、有利には、組織貫通を必要としない表面アンカー固定を提供する。したがって、処置中のアンカーの再位置決めは、より簡単であり得、組織への外傷性がより少ない場合がある。アンカー580は、有利には、アンカーにより動脈を貫通する可能性を低減する、鋭利な機構、例えば、遠位先端を欠く。さらに、アンカー580は、真空を保持するのに十分な厚さの任意の組織にアンカー固定され得る。それにもかかわらず、一部の用途では、カップ582(例えば、そのフランジ583)は、その吸引カップベースのアンカー固定を増強するために、バーブをその組織対向側に有し得る。
【0667】
一部の用途に係る、組織アンカー590を備える組織アンカーの組織内の設置を検証するためのシステム599の概略図である、
図30A~Cを参照する。
【0668】
一部の用途では、示されるように、アンカー590は、ヘッド596と、組織係合要素592、例えば、鋭利な遠位先端を有する螺旋組織係合要素と、を備える。組織係合要素592は、組織係合要素を画定するように形状設定されるワイヤ(またはロッドもしくは管)によって画定され得る。例えば、組織係合要素592が螺旋状である用途では、ワイヤは、螺旋に湾曲している。アンカー590は、組織係合要素592の螺旋状の巻きに摺動可能に結合され、例えば、組織係合要素を画定するワイヤ上にねじ込まれるリング594をさらに備える。リング594は、放射線不透過性および/または音響性であり得、したがって、X線透視および/または超音波などの撮像技術を介して、視認可能である。
【0669】
システム599は、必要な変更を加えて、本明細書に記載のアンカードライバのいずれかと特徴を共有できるアンカードライバ(図示せず)をさらに備え得る。
【0670】
アンカー590の展開の前に、リング594は、組織係合要素592の遠位先端の近くに位置決めされ得る。リング594は、組織8の外側、すなわち、その表面上に留まるように、形状設定および/または寸法設定される。例えば、リング594は、組織係合要素を画定するワイヤから外側に膨らみ得、および/または組織表面に当接する平坦な面を提示し得る。ドライバが組織係合要素592を組織8に前進させ始める際に、リング594は、例えば、組織の表面に対して静止したまま、組織係合要素592に沿ってヘッド596に向かって応答的に摺動する。ドライバが組織係合要素592を組織8にねじ込み続ける際に、リング594は、ヘッド596に向かって近位に進む(
図30B)。すなわち、ヘッド596が、組織8およびリング594に近づく一方で、リングは、組織の表面に対して静止したままである。リング594がヘッド596に到達する場合、ヘッド596と組織係合要素592の近位端との間に挟まれ得、それゆえ、アンカー590が組織8に完全にねじ込まれたという表示を提供する。より一般的には、組織係合要素592および/またはヘッド596に対するリング594の位置は、組織係合要素が組織内に駆動された深さの蛍光透視表示を提供し得る。
【0671】
リング594の組織係合要素592のワイヤ上の嵌合は、リングが組織係合要素の遠位端から落ちること、および/または組織係合要素に沿って、例えば、組織によって押されるまで、近位に早期に摺動することを防止するようなものであり得る。しかしながら、嵌合はまた、典型的には、組織を貫通する際に、組織係合要素592がリング594を通って容易に摺動し得るようなものである。例えば、嵌合は、組織係合要素592とリング594との間の摩擦がこのような挙動を提供するように、最適化され得る。一部の用途では、リングの外径は、組織貫通のリスクを低減するために、最大化され得る。螺旋の遠位端は、リング594が遠位先端から滑り落ちることを防止するために、小さい段または隆起を含み得る。一部の用途では、リング594は、保持力を開始位置に加え、それによって、リングが早期に摺動するリスクを低減するための戻り止めまたは他の捕捉機構を含み得る。一部の用途では、リング594は、組織8の表面に対してアンカー590の見込み角により厳密に一致するように、特定の方向に傾斜され得る。
【0672】
示される実施例では、リング594が、最初に組織係合要素の遠位端の近くに配置されるが、一部の用途では、リングが、アンカーのヘッドに向かって途中(例えば、途中の1/3、中間、または途中の2/3)に最初に配置され得、例えば、リングが、組織係合要素の一部(例えば、1/3、1/2、または2/3)が組織に貫通した後にのみ、組織係合要素に対して移動し始める場合があることに留意されたい。
【0673】
一部の用途に係る、組織アンカーおよびそのインジケータワイヤを備えるシステム319の変形例の概略図である、
図31A~Cおよび
図32A~Cを参照する。
【0674】
図31A~Cは、インジケータワイヤ313aを備える組織アンカー310aを備える、システム319の変形例であるシステム319aを示す。システム319aはまた、典型的には、ドライバ318および/または送達カプセル317を備え得る送達ツールを備える。
【0675】
図32A~Cは、組織アンカー310bを備えるシステム319の変形例である、システム319bを示す。システム319bはまた、システムの送達ツールの構成要素となり得る、インジケータワイヤ313bを備える。この送達ツールは、ドライバ318および/または送達カプセル317をさらに備え得る。
【0676】
システム319aおよびシステム319bの両方について、送達ツールは、体外近位部分(図示せず)と、送達カプセル317が配置され、対象の器官、例えば、血管系および/または心臓に前進されるように構成される、遠位部分と、を有し得る。送達カプセル317は、送達前に、アンカー310を収容するように構成され得る。一部の用途では、示されるように、送達カプセル317は、長手方向のスリットを側壁に有する。
【0677】
アンカー310aおよび310bの各々は、ヘッド316と、組織係合要素312、例えば、ヘッドから離れて遠位に延在する螺旋組織係合要素と、を備える。
【0678】
インジケータワイヤ313aおよび313bの各々は、放射線不透過性の先端(それぞれ、314aおよび314b)を有し得る。さらに、インジケータワイヤの各々は、インジケータワイヤが付勢されて鋭い屈曲部を形成する、別個の屈曲部位または位置(それぞれ、311aおよび311b)を有し得る。一部の用途では、示されるように(
図31C、32C)、鋭い屈曲部は、ワイヤ313の近位領域に位置する。インジケータワイヤは、ワイヤが真っ直ぐになった時でさえも、鋭い屈曲部の記憶を保持するように、熱硬化性または記憶形状材料を含み得る。
【0679】
システム319aでは、インジケータワイヤ313aは、ヘッド316に接続され得る。送達前に、インジケータワイヤ313aは、組織係合要素312によって、例えば、組織係合要素内にケージされたヘッド316から遠位に延在することによって、長手方向に部分的に拘束(例えば、直線化)され得る(
図31A)。アンカー310aの組織8への送達中、ドライバ318は、アンカー310を送達カプセル317から外に前進させ、組織係合要素312を組織8にねじ込む。ドライバ318が組織係合要素312を組織8に前進させる際に、インジケータワイヤ313aは、組織係合要素に追従せず、むしろ、螺旋組織係合要素312の漸進的な近位巻きに沿って横方向外側に移動する(
図31B)。
【0680】
送達プロセスの特定の点(例えば、組織係合要素312が組織8への完全な挿入に到達する場合、または所定の量のワイヤが横方向外側に移動した後)で、インジケータワイヤ313aの屈曲位置311aは、螺旋組織係合要素312の近位巻きを出て、インジケータワイヤが戻り得、鋭い屈曲部を屈曲位置で画定する。これにより、先端314aが近位方向に急激に偏向し、その結果、先端は、屈曲位置から近位に配置される(
図31C)。
【0681】
一部の用途では、先端314aは、ヘッド316まで、またはそれを超えて、近位に到達し得る。先端314aの位置の急激な変化は、ばねが解放されるのと同様に、真っ直ぐなインジケータワイヤ313内の突然の応力解放の反映である。先端314aの位置のこの急変化の観察(例えば、蛍光透視法による)は、正常な(例えば、完全な)アンカー固定を示す。その後、インジケータワイヤ313aは、アンカー310に接続された組織に留まり得る。
【0682】
システム319bでは、インジケータワイヤ313bは、送達ツールの構成要素、例えば、送達カプセル317またはドライバ318に接続され得る。送達前に、インジケータワイヤ313bは、送達カプセル317などの送達ツールの構成要素によって、長手方向(例えば、真っ直ぐ)に部分的に拘束され得る(
図32A)。アンカー310bの組織8への送達中、ドライバ318は、アンカー310bを送達カプセル317から外に前進させ、組織係合要素312を組織8にねじ込む。
【0683】
ドライバ318が組織係合要素312を組織8に前進させる際に、インジケータワイヤ313bは、先端314bがアンカー310bから離れて外側に移動するように、送達ツール(例えば、送達カプセル317)から、例えば、長手方向スリットを通って、漸進的に出る(
図32B)。送達プロセスの特定の点において、(例えば、組織係合要素312が組織8への完全な挿入に到達する場合、またはワイヤが所定の量だけアンカーから離れて外側に移動する場合)インジケータワイヤ313bの屈曲位置311bは、送達カプセル317を出て、インジケータワイヤが戻り得、鋭い屈曲部を屈曲位置で画定する。これにより、先端314bが近位方向に急激に偏向し、その結果、先端は、屈曲位置から近位に配置される(
図32C)。一部の用途では、先端314bは、ヘッド316を越えて近位に、および/またはカプセル317を越えて近位に到達し得る。
【0684】
一部の用途では、ワイヤは、所定の量が、屈曲位置が送達ツールの側壁のスリットに到達することに対応するように、構成される。一部の他の用途では、ワイヤは、所定の量が、屈曲位置が送達ツールの遠位リムに到達することに対応するように、構成される。先端314bの位置の急激な変化は、ばねが解放されるのと同様に、真っ直ぐなインジケータワイヤ313内の突然の応力解放の反映である。先端314bの位置のこの急変化の観察(例えば、蛍光透視法による)は、正常な(例えば、完全な)アンカー固定を示す。その後、インジケータワイヤ313bは、送達ツールにより収納され得る。
【0685】
一部の用途に係る、複数の組織アンカー固定要素を有する、システム341,およびその変形例の概略図である、
図33A~34を参照する。
図33A~Eは、アンカー340をアンカー固定するためのシステム341の使用におけるステップを示す。
【0686】
システム341は、組織アンカー340と、一つ以上のプロング344と、それぞれのアンカーおよびプロングを経管的に前進およびアンカー固定するためのドライバ348と、を備える。アンカー340は、ヘッド要素345と、アンカーの長手方向軸を画定する様式で、ヘッド要素から離れて延在する螺旋組織係合要素342と、を備える。螺旋組織係合要素342は、ヘッド要素345に固定して結合される。
【0687】
一部の用途では、示されるように、プロング344は、ヘッド要素346に摺動可能に結合される。ヘッド要素346は、プロング344の円周方向位置と一致するように配置され、それを通ってプロング344が挿入され得る、開口部または孔343を画定し得る。ヘッド要素345は、典型的には、ヘッド要素346よりも小さい直径を有し、例えば、二つのヘッド要素345、346を安定的に結合および/または分離可能にするねじ山または別の機構によって、それに回転方向に結合され得る。
【0688】
一部の用途では、ヘッド要素346は、組織係合要素342がそれを通して挿入可能であるように、リングとして形状設定される。このような一部の用途では、ヘッド要素345の外径は、リング形状のヘッド要素346の内径よりも大きい。
【0689】
プロング344は、軸方向に並進可能であり、組織を突き刺すように構成される。プロングは、形状記憶材料、例えば、ニチノールを含み得る。示されるように、ドライバ348は、プロングを拘束するように構成され得る(
図33A)。ドライバは、プロング344を組織に駆動するように構成され、プロングがそれらの記憶形状を応答的にとる(
図33B)。プロング344は、例えば、基準力を提供することによって、ドライバ348および/またはアンカー340の組織8に対する設置を容易にするために使用され得る(
図33C)。
【0690】
ヘッド要素345と可逆的に係合するドライバ348は、その後、組織係合要素342を組織8に駆動し得る(
図33D)。例えば、ドライバ348は、ヘッド要素345を回転させ得る。組織係合要素342を組織8に駆動する間、ドライバ348は、プロング344を近位に引っ張ることができる。ドライバがアンカー340を組織に駆動する際に、組織をドライバに対してしっかりと保持することによって、プロング344は、組織8の表面とアンカーヘッド要素345の遠位表面との間の潜在的な隙間を最小化する反力を提供する。組織を定位置に保持した状態で、トルク可能なアンカーは、組織内に回転し、一次保持を提供する。
【0691】
一部の用途では、プロング344は、組織係合要素342を組織8にアンカー固定すると、ドライバ348と共に取り外され得る(
図33E)。これは、孔343を介して、プロング344を収納することを含んでもよく、または含まなくてもよい。したがって、一部の用途では、プロング344は、アンカー340の一部ではないとみなされてもよく、例えば、プロングは、ドライバ348の一部であるとみなされてもよい。
【0692】
図34は、アンカー340の変形例とみなされ得る、アンカー340aを示す。
図33Eに示すものとは対照的に、一部の用途では、アンカー340aは、ドライバ348の引き抜き時に、組織内に(例えば、組織係合要素342に並行に)残され得る、プロング344aを備える。一部の用途では、アンカー340aは、アンカーのヘッドに固定されたプロング344aが提供される。一部の用途では、プロング344aは、アンカーのヘッドに対して摺動可能として開始され、使用中にアンカーのヘッドに固定される。したがって、一部の用途では、プロング344aは、アンカー340aの構成要素であるとみなされ得る。
【0693】
一部の用途に係る、アンカーを組織にアンカー固定するためのシステム350およびシステム250の概略図である、
図35A~Dおよび
図36A~Dを参照する。これらのシステムの各々は、駆動ヘッドをドライバの遠位端に含むドライバを備える。駆動ヘッドは、例えば、アンカーを組織に経管的に前進させるために、アンカーと係合している間に、組織に経管的に前進されるように構成され得る。システムは、ねじりばねをさらに備える。ねじりばねは、別個の構成要素とすることができる。一部の用途では、単一の構成要素は、ドライブシャフトおよびねじりばねの両方として機能し得る。ドライバの近位部分にある巻線は、巻線の動作により、ばねが巻き上がるように、ねじりばねに動作可能に結合され得る。ばねの巻き上げを維持するように構成された戻り止めは、ドライバの近位端または遠位端のいずれかに配置され得る。ドライバの近位端における解放インターフェースは、解放インターフェースが作動すると、駆動ヘッドを回転させる様式で、ねじりばねがトリガされて巻き戻るように、戻り止めに動作可能に結合され得る。
【0694】
この解決策は、システムに潜在的なエネルギーを事前装填することによって、機能する。ばねの戻り止めを介する解放時に、貯蔵された潜在的エネルギーは、ドライブシャフトの回転運動に変換され、これは、アンカーの組織への駆動につながる。システムは、自動的に作動され得、したがって、有利には、人間のオペレーターによって制御されるノブの反復回転を必要とするのではなく、単一のユーザ動作によりアンカーを組織に展開する。
【0695】
例示的な用途では、単一のユーザ動作は、潜在的なエネルギーをシステム内に貯蔵するために、実施され得る。その後、第二の単純なユーザ動作は、ばねを解放し得、アンカーの「自己駆動」または自動駆動を引き起こす。前負荷(例えば、巻き付け)は、アンカーを標的組織に移動させる前に、またはアンカーが標的組織にまたはその近くにある間に、実施され得る。
【0696】
一部の用途では、ドライバは、潜在的エネルギー(例えば、巻き付け前)により、前負荷が提供される。例えば、ドライバは、単回使用のドライバであってもよい。
【0697】
解放インターフェースを、処置の選択されたモーメントで作動させることによって、貯蔵された潜在的エネルギーは、運動エネルギーに変換され、ねじりばねがその静止状態で回転可能になる。図示されていないが、ドライバは、アンカー駆動トルクの速度および/または出力を構成するギアシステム(例えば、一組のギア)を含み得る。
【0698】
図35A~Dに示すように、システム350は、アンカーに係合するように構成される遠位端を有するドライブシャフト357を備えるドライバ358を備える。ドライブシャフト357の遠位端は、アンカーと係合している間に、組織に経管的に前進され得る。
【0699】
図35Aは、静止状態のドライバ358を示す。巻線354は、巻線の動作により、ばねが巻き上がるように、ねじりばね359に動作可能に結合される(またはこれを備える)(
図35B)。これは、
図35Bによって表され、内側に収縮するばね359を示す。ねじりばね359は、螺旋ねじりばねとして示されているが、他の形態のねじりばねが、代替的または追加的に使用され得ることは、理解されるべきである。
【0700】
巻線354は、ばね359が巻き上げられた状態を維持するラチェットギア356および/または歯止め355を備え得る(
図35C)。ばね359および巻線354の両方は、ドライバ358の近位部分に配置され得る。示される実施例では、巻線354(例えば、そのラチェットギア356)は、ドライブシャフト357に固定して結合される。しかしながら、巻線は、機械的リンク機構、一つ以上のギア、および/または別の類似の動作可能な結合を介して、結合され得る。
【0701】
解放インターフェース353は、例えば、ドライバ358の近位端で、解放インターフェース353が作動すると、ドライブシャフト(
図35D)の遠位端を回転させる様式で、ねじりばね359が解放されて巻き戻り、それによって、アンカーを組織(図示せず)に駆動するように、巻線354に動作可能に結合され得る。示される実施例では、解放インターフェース353は、歯止め355をラチェットギア356から係合解除することによって、ねじりばね359を解放し、これは、ばね359に起因して、ドライブシャフト357を応答的に回転させる。したがって、一部の用途では、歯止め355は、ドライバ358の戻り止めとして機能する。
【0702】
図36A~Dに示すように、システム250は、送達ツールの遠位端で駆動ヘッド251に結合されたドライブシャフト268を備えるドライバ258を備える。ドライバ258は、その中にドライブシャフト268が配置され得るスリーブ264をさらに備え得る。駆動ヘッド251は、組織への経管的前進中に、アンカー、例えば、そのアンカーヘッド254と係合する。アンカーヘッド254は、アンカーヘッドから離れて遠位に延在する組織係合要素252に結合され得る。
【0703】
ドライブシャフト268は、ドライバ258のねじりばねとしてさらに機能する。例えば、ドライブシャフト268は、ねじりバーまたはねじり繊維として機能し得る。ドライバ358のねじりばね359と同様に、ねじりばねとして機能するドライブシャフト268は、ドライバ258の巻線266を使用して、巻き上げられる。
【0704】
図36Aは、静止状態のドライバ258を示す。巻線266は、ドライバ258の近位端に配置され得、ドライブシャフト268に動作可能に結合され得る。上述のように、ドライブシャフト268は、巻線266が動作すると、ばねが巻き上がる、例えば、ドライブシャフトが回転およびねじれる様式で、ねじりばねとして機能し得る(
図36B)。これは、
図36Bに、ドライブシャフト268上の斜線によって表される。巻線366と同様に、巻線266は、ばねを巻き上げるために使用される方向と反対の方向に回転することを防止することによって、潜在的なエネルギーを貯蔵するように動作する歯止め255およびラチェット256を備え得る。しかしながら、以下でより詳細に説明するように、歯止め255は、駆動ヘッドを回転させる様式で、ねじりばねがトリガされて巻き戻るように作動される戻り止めとして機能しない。むしろ、ドライバ258は、別個の戻り止め260を備える。
【0705】
戻り止め260は、駆動ヘッドの回転を抑制する様式で、駆動ヘッド251に係合する、ドライバ258の遠位端に配置され得る。例えば、戻り止め260は、駆動ヘッド251の開口部内に突出し得る。したがって、戻り止め260は、ねじりばね、例えば、ドライブシャフト268を、巻き上げ状態に維持する(
図36C)。これは、戻り止め260がスリーブ264とも係合する、および/またはひも孔262を通って、例えば、ドライバ258の遠位端に、またはその近くに延在することによって、促進され得る。例えば、ひも孔262は、スリーブ264に結合され、および/またはスリーブ264によって画定され得る。
【0706】
送達ツールの近位端の解放インターフェース253は、例えば、ワイヤを介して、戻り止め260に動作可能に結合され得る。示される実施例では、戻り止め260は、単にこのようなワイヤの遠位端にある。この動作可能な結合を介して、解放インターフェース253が作動すると、戻り止め260は駆動ヘッド251から係合解除する。この係合解除により、駆動ヘッド251を回転させ、組織係合要素252を組織に展開させる様式で、ドライブシャフト268がトリガされて巻き戻る(
図36D)。
【0707】
システム350とシステム250を比較するために、ここでも、
図35A~Dおよび
図36A~Dを参照する。システム350では、巻線354は、ラチェットギア356およびねじりばね359を備える。ドライバ358は、ドライバの近位部分で戻り止めとして機能する歯止め355を備える。解放インターフェース353は、歯止め355をラチェットギア356から係合解除するように構成され、それゆえ、ばね359の回転を可能にする。対照的に、システム250では、巻線266は、歯止め255およびラチェットギア256を備え、ドライブシャフト268は、戻り止め260が別個の構成要素であり、ドライバの遠位部分でその機能を実行する、ねじりばねとして機能する。さらに、ドライバ358およびドライバ258の両方が、それぞれの近位領域で巻き上げられる一方、ドライバ358に貯蔵されたエネルギーは、ドライバの近位部分で貯蔵および解放され、貯蔵されたエネルギー258は、ドライバの遠位部分で解放され、ドライブシャフトの全長に沿って貯蔵され得る。
【0708】
ここでも、
図35A~Dおよび
図36A~Dを参照する。一部の用途では、ねじりばねに貯蔵される(例えば、貯蔵可能な)潜在的エネルギーまたは張力の量は、例えば、締結すぎることなく、組織への完全な貫通を確実にするために、特定の組織および/または特定の種類の組織アンカーに対して較正され得る。例えば、ドライバは、例えば、摺動機構を含むことによって、ねじりばねが巻き上げられ得る程度を制限するように構成され得る。
【0709】
ここでも、
図1A~36Dを参照する。本出願(本明細書および特許請求の範囲を含む)全体を通して、用語「音響性」は、超音波の反射に厳密に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、材料または構成要素が、X線透視法で使用されるX線など、様々な種類の音波および/または電磁波を反射するのに有効である用途を含むことが意図される。
【0710】
ここでも、
図1A~36Dを参照する。本出願(本明細書および特許請求の範囲を含む)全体を通して、用語「放射線不透過性」は、電磁波の完全な吸収に厳密に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、材料または構成要素が電磁波を吸収する(例えば、放射線不透過性である)強化された能力を有する用途を含むことが意図される。
【0711】
本明細書に記載されるシステム、アンカー、およびドライバの各々、および/または本明細書の他のツールもしくは構成要素が、以下の参考文献のうちの一つ以上に記載されるシステムおよび/またはインプラントの構成要素として、必要な変更を加えて、使用され得、その各々が、参照により、本明細書に組み込まれることに留意されたい。
2011年6月6日出願のMillerらによる国際特許出願第PCT/IL2011/000446号、WO2011/154942として公開、
2013年10月23日出願のSepsらによる国際特許出願第PCT/IL2013/050860号、WO2014/064694として公開、
2020年10月27日出願のKasherらによる国際特許出願PCT/IB2020/060444号、WO2021/084407として公開、
2021年6月29日出願のCauらによる国際特許出願PCT/US2021/039587号、WO2022/006087として公開、
2021年9月23日出願のHalabiらによる国際特許出願PCT/IB2021/058665号、WO2022/064401として公開、
2021年11月11日出願のTennenbaumらによる国際特許出願PCT/IB2021/060436号、WO2022/101817として公開、
2022年2月8日出願のTennenbaumらによる国際特許出願PCT/IB2022/051099号、WO2022/172149として公開、および
2013年5月16日出願のRoweらによる国際特許出願第PCT/US2013/041359号、WO2013/173587として公開。
【0712】
同様に、これらの参照のうちの一つ以上に記載されるアンカーおよび/またはツールの各々は、本明細書に記載されるアンカーおよび/またはツールのうちの一つ以上の構成要素および/または特徴を含むように、必要な変更を加えて、修正され得る。
【0713】
本開示における、様々なシステム、装置、機器などが、患者に使用するのに安全であることを確実にするために滅菌され得(例えば、熱、放射線、エチレンオキシド、過酸化水素などを用いて)、本明細書に記載の方法は、関連するシステム、装置、機器などのこのような滅菌を含んでもよい。さらに、本開示の範囲は、一部の用途では、本開示の様々なシステム、装置、機器などのうちのいずれかの一つ以上を滅菌することを含む。
【0714】
本明細書に記載または提案される技術、方法、操作、ステップ等のいずれかは、生きた動物(例えば、ヒト、その他の哺乳類など)上で実施することができる、あるいは、死体、死体の心臓、擬人化ファントム、および/またはシミュレータ装置(身体の一部、組織、等の電子化されたおよび/または物理的な表現を含み得る)等のように、非生体シミュレーション上で実施することができる。
【0715】
開示される方法のうちのいくつかの操作が、提示の便宜上、特定の連続的な順序で記載されるが、以下に記載される特定の言葉によって特定の順序が必要とされない限り、この記載方法が並べ替えを包含することは、理解されるべきである。例えば、連続的に記載される操作は、場合によっては、並べ替えされてもよいか、または同時に実施されてもよい。その上、簡略化のために、添付図面は、開示するシステム、機器、装置、方法等を、他のシステム、機器、装置、方法等と組み合わせて使用し得る様々な態様を示さないことがあり得る。
【実施例】
【0716】
実施例の適用(本明細書の概念の一部の非限定的な実施例は、以下に列挙される)。
【0717】
実施例1.
標的組織にアンカー固定するためのシステムであって、(A)アンカーであって、(i)内側螺旋組織係合要素と、(ii)外側螺旋組織係合要素と、(iii)ヘッド組立品であって、(1)内側組織係合要素の近位端に固定された第一のヘッドと、(2)外側組織係合要素の近位端に固定された第二のヘッドと、を備える、ヘッド組立品と、を備える、アンカーと、(B)アンカーを標的組織にアンカー固定するために、第一のヘッドおよび第二のヘッドと可逆的に接合し、係合する、ドライバと、を備える、システム。
【0718】
実施例2.
アンカー固定の強度は、外側螺旋組織係合要素のみまたは内側螺旋組織係合要素のみを有するアンカーよりも大きい、実施例1に記載のシステム。
【0719】
実施例3.
内側螺旋組織係合要素の外径は、外側螺旋組織係合要素の内径よりも小さい、実施例1~2のいずれか一つに記載のシステム。
【0720】
実施例4.
外側螺旋組織係合要素は、組織貫通先端を遠位端に有する、実施例1~3のいずれか一つに記載のシステム。
【0721】
実施例5.
内側螺旋組織係合要素は、組織貫通先端を遠位端に有する、実施例1~4のいずれか一つに記載のシステム。
【0722】
実施例6.
内側螺旋組織係合要素および外側組織係合要素のうちの少なくとも一つは、放射線不透過性物質を含む、実施例1~5のいずれか一つに記載のシステム。
【0723】
実施例7.
内側螺旋組織係合要素および外側螺旋組織係合要素のうちの少なくとも一つは、ポリマー物質を含む、実施例1~6のいずれか一つに記載のシステム。
【0724】
実施例8.
第二のヘッドは、外側シリンダーを備え、第一のヘッドは、第二のヘッドと接合する独立して移動可能な内部コアを備える、実施例1~7のいずれか一つに記載のシステム。
【0725】
実施例9.
第一のヘッドおよび第二のヘッドは、独立して回転する、実施例1~8のいずれか一つに記載のシステム。
【0726】
実施例10.
第一のヘッドおよび第二のヘッドは、同時に回転する、実施例1~8のいずれか一つに記載のシステム。
【0727】
実施例11.
第一のヘッドは、両方の螺旋組織係合要素が標的組織に完全に挿入される場合、第二のヘッド内に嵌合する、実施例1~10のいずれか一つに記載のシステム。
【0728】
実施例12.
第一のヘッドおよび第二のヘッドは、両方の螺旋組織係合要素が標的組織に完全に挿入される場合、ロック機構を形成する、実施例1~11のいずれか一つに記載のシステム。
【0729】
実施例13.
ドライバは、外側螺旋組織係合要素を標的組織に前進させる前に、内側螺旋組織係合要素を標的組織に前進させるように構成される、実施例1~12のいずれか一つに記載のシステム。
【0730】
実施例14.
ドライバは、内側螺旋組織係合要素を標的組織に前進させる前に、外側螺旋組織係合要素を組織に前進させるように構成される、実施例1~12のいずれか一つに記載のシステム。
【0731】
実施例15.
第二のヘッドは、凹部であって、凹部の中央領域に開口部を有する凹部を備える、実施例1~14のいずれか一つに記載のシステム。
【0732】
実施例16.
第一のヘッドは、第二のヘッドの凹部内に回転可能に嵌合する、実施例15に記載のシステム。
【0733】
実施例17.
内側螺旋組織係合要素は、凹部の中央領域の開口部を横断する、実施例15に記載のシステム。
【0734】
実施例18.
開口部は、内側螺旋組織係合要素のピッチおよび掌性に一致する一組のねじ山を備える、実施例15に記載のシステム。
【0735】
実施例19.
内側螺旋組織係合要素の巻きは、一組のねじ山に沿って進むことによって、標的組織に前進する、実施例18に記載のシステム。
【0736】
実施例20.
第二のヘッドの外面は、非円形形状を有する、実施例15に記載のシステム。
【0737】
実施例21.
凹部の内面は、円形形状を有する、実施例15に記載のシステム。
【0738】
実施例22.
第一のヘッドの外面は、円形形状を有する、実施例15に記載のシステム。
【0739】
実施例23.
第一のヘッドは、ドライバを挿入するための非円筒形状空洞を有する、実施例15に記載のシステム。
【0740】
実施例24.
ドライバは、第一の構成要素および第二の構成要素を備える、実施例1~23のいずれか一つに記載のシステム。
【0741】
実施例25.
第一の構成要素は、第一のヘッドに係合し、第二の構成要素は、第二のヘッドに係合する、実施例24に記載のシステム。
【0742】
実施例26.
第一の構成要素は、第一のヘッドの空洞内に嵌合し、第二の構成要素は、第二のヘッドの上に嵌合する、実施例24に記載のシステム。
【0743】
実施例27.
第一の構成要素および第二の構成要素は、独立して作動可能である、実施例24に記載のシステム。
【0744】
実施例28.
第一の構成要素および第二の構成要素は、従属的に作動可能である、実施例24に記載のシステム。
【0745】
実施例29.
内側螺旋組織係合要素は、第一の掌性および第一のピッチを有し、外側螺旋組織係合要素は、第二の掌性および第二のピッチを有する、実施例1~28のいずれか一つに記載のシステム。
【0746】
実施例30.
第一の掌性は、第二の掌性と同一であり、第一のピッチは、第二のピッチと同一である、実施例29に記載のシステム。
【0747】
実施例31.
第一の掌性は、第二の掌性と反対であり、第一のピッチは、第二のピッチと同一である、実施例29に記載のシステム。
【0748】
実施例32.
第一の掌性は、第二の掌性と同一であり、第一のピッチは、第二のピッチと非同一である、実施例29に記載のシステム。
【0749】
実施例33.
第一の掌性または第一のピッチのうちの少なくとも一つは、第二の掌性または第二のピッチのうちのそれぞれ少なくとも一つと非同一である、実施例29に記載のシステム。
【0750】
実施例34.
第一のヘッドは、内側螺旋組織係合要素に固定されたランナーを備える、実施例1~33のいずれか一つに記載のシステム。
【0751】
実施例35.
ランナーは、内側螺旋組織係合要素を標的組織にねじ込むために、外側螺旋組織係合要素の巻きに沿って前進する、実施例34に記載のシステム。
【0752】
実施例36.
ランナーは、ドライバが内側螺旋組織係合要素を標的組織に前進させる際に、外側螺旋組織係合要素の巻きに乗る、実施例34に記載のシステム。
【0753】
実施例37.
ランナーおよび第二のヘッドは、両方の組織係合要素が標的組織に完全に挿入される場合、ロック機構を形成する、実施例34に記載のシステム。
【0754】
実施例38.
ランナーは、Tバーを備える、実施例34に記載のシステム。
【0755】
実施例39.
ランナーは、平坦なディスクを備える、実施例34に記載のシステム。
【0756】
実施例40.
システムは、滅菌される、実施例1に記載のシステム。
【0757】
実施例41.
実際のまたは模擬された標的組織にアンカー固定するための方法であって、(A)アンカーのヘッド組立品の第一のヘッドおよび第二のヘッドに結合されるドライバを、標的組織に経管的に前進させること、(B)ドライバが第一のヘッドおよび第二のヘッドに結合されたままである間に、(i)第一のヘッドを回転させるために、ドライバを使用することによって、内側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動すること、(ii)第二のヘッドを回転させるために、ドライバを使用することによって、外側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動すること、および(C)その後、ドライバをヘッド組立品から分離し、ドライバを引き抜くこと、を含む、方法。
【0758】
実施例42.
第一のヘッドを回転させることで、内側螺旋組織係合要素が回転する、実施例41に記載の方法。
【0759】
実施例43.
第二のヘッドを回転させることで、外側螺旋組織係合要素が回転する、実施例41~42のいずれか一つに記載の方法。
【0760】
実施例44.
第一のヘッドを回転させるために、ドライバを使用することは、第二のヘッドを回転させることとは独立して、第一のヘッドを回転させるために、ドライバを使用することを含む、実施例41~43のいずれか一つに記載の方法。
【0761】
実施例45.
内側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動することは、外側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動する前に、内側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動することを含む、実施例41~44のいずれか一つに記載の方法。
【0762】
実施例46.
内側螺旋組織係合要素を標的組織に駆動することは、外側螺旋組織係合要素を標的組織内に駆動した後に、内側螺旋組織係合要素を標的組織内に駆動することを含む、実施例41~44のいずれか一つに記載の方法。
【0763】
実施例47.
第一のヘッドおよび第二のヘッドは、同時に回転する、実施例41~44のいずれか一つに記載の方法。
【0764】
実施例48.
ドライバは、第一のヘッドを最初に回転させ、その後、第二のヘッドを回転させる、実施例41~44のいずれか一つに記載の方法。
【0765】
実施例49.
ドライバは、第二のヘッドを最初に回転させ、その後、第一のヘッドを回転させる、実施例41~44のいずれか一つに記載の方法。
【0766】
実施例50.
対象の標的組織に固定するためのシステムまたは装置であって、(i)第一のヘッドと、(ii)第一のヘッドに固定され、第一のヘッドから離れて、アンカーの長手方向軸に沿って配置される細長い空間の周りに遠位および螺旋状に延在する螺旋組織係合要素と、(iii)第二のヘッドであって、第二のヘッドが第一のヘッドに対して回転可能であり、第一のヘッドに対して軸方向に固定される様式で、第一のヘッドに結合される、第二のヘッドと、(iv)一組のプロングであって、(1)第二のヘッドに固定され、第二のヘッドから細長い空間を通って遠位に延在し、(2)第一のヘッドの第二のヘッドに対する回転により、プロングが螺旋組織係合要素の漸進的な近位巻きの間に横方向外側に供給されるように、螺旋組織係合要素に対して配設される、一組のプロングと、を備える、システムまたは装置。
【0767】
実施例51.
プロングは、弾性特性を有する、実施例50に記載のシステムまたは装置。
【0768】
実施例52.
プロングは、プラスチック特性を有する、実施例50~51のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0769】
実施例53.
第一のヘッドおよび第二のヘッドは、スナップフィット機構によって結合される、実施例50~52のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0770】
実施例54.
第一のヘッドは、ドライバに可逆的に結合するように構成された非円形突出部をさらに備える、実施例50~53のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0771】
実施例55.
第一のヘッドを、非円形突起部に嵌合するドライバを介して、回転することで、螺旋組織係合要素が標的組織に前進する、実施例54に記載のシステムまたは装置。
【0772】
実施例56.
アンカーは、トラックおよびライダーを画定し、第二のヘッドは、トラックに摺動可能に結合されるライダーを介して、第一のヘッドに結合される、実施例50~55のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0773】
実施例57.
トラックは、環状である、実施例56に記載のシステムまたは装置。
【0774】
実施例58.
ライダーは、トラックに突出することによって、トラックに摺動可能に結合される、実施例56に記載のシステムまたは装置。
【0775】
実施例59.
ライダーは、一組のライダーのうちの第一のライダーであり、一組のライダーが、リング形成物に分散される、実施例56に記載のシステムまたは装置。
【0776】
実施例60.
トラックは、第一のヘッド上に位置し、ライダーは、第二のヘッド上に位置する、実施例56に記載のシステムまたは装置。
【0777】
実施例61.
トラックは、第二のヘッド上に位置し、ライダーは、第一のヘッド上に位置する、実施例56に記載のシステムまたは装置。
【0778】
実施例62.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例50に記載のシステムまたは装置。
【0779】
実施例63.
実際のまたは模擬された標的組織にアンカー固定するための方法であって、(i)アンカーのヘッド組立品の第一のヘッドに結合されるドライバであって、第一のヘッドが、螺旋組織係合要素に結合される、ドライバと、一組のプロングに固定されたヘッド組立品の第二のヘッドと、を、標的組織に経管的に前進させること、および(ii)(1)螺旋組織係合要素が標的組織にねじ込まれ、(2)プロングが、標的組織への螺旋組織係合要素の漸進的な近位巻きの間に横方向外側に漸進的に延在するように、第一のヘッドを回転させることによって、アンカーを組織にアンカー固定すること、を含む、方法。
【0780】
実施例64.
ドライバは、第一のヘッドを、第一のヘッド上の非円形突出部の上に嵌合することによって、回転させる、実施例63に記載の方法。
【0781】
実施例65.
ドライバは、第一のヘッドを、第一のヘッド上の非円形のくぼみ内に嵌合することによって、回転させる、実施例63~64のいずれか一つに記載の方法。
【0782】
実施例66.
第一のヘッドを回転させることによって、アンカーを標的組織にアンカー固定することは、第二のヘッドが回転することなく、標的組織に向かって前進するように、第一のヘッドを回転させることによって、アンカーを標的組織にアンカー固定することを含む、実施例63~65のいずれか一つに記載の方法。
【0783】
実施例67.
螺旋組織係合要素の漸進的な近位巻きの間に横方向外側に漸進的に延在するプロングは、螺旋組織係合要素の漸進的な近位巻きの間に横方向外側に延在するプロングを欠く方法よりも大きいアンカー固定の強度により、アンカーを標的組織にアンカー固定する、実施例63~66のいずれか一つに記載の方法。
【0784】
実施例68.
補助アンカー固定を標的組織に提供するためのシステムまたは装置であって、(i)一次組織係合要素と、(ii)一次組織係合要素の近位端に取り付けられたヘッドと、(iii)ヘッドに結合された一組の補助組織係合要素であって、その結果、一組の各補助組織係合要素について、補助組織係合要素は、(1)係合解除された配向で拘束可能であり、(2)係合解除された配向から離れて偏向し、補助組織係合要素が係合解除された配向よりも一次組織係合要素に近い、係合された配向に向かって。付勢される、一組の補助組織係合要素と、を備える、システムまたは装置。
【0785】
実施例69.
各補助組織係合要素は、アームを介して、ヘッドに結合される、実施例68に記載のシステムまたは装置。
【0786】
実施例70.
アームは、二重結合肘型関節部を、補助組織係合要素とヘッドとの間に有する、実施例69に記載のシステムまたは装置。
【0787】
実施例71.
組は、ヘッドの周りに互いに対向して位置決めされた一対の補助組織係合要素を備える、実施例68~70のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0788】
実施例72.
組は、ヘッドの周りに120度間隔で位置決めされた三つの補助組織係合要素を備える、実施例68~70のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0789】
実施例73.
組は、ヘッドの周りに90度間隔で位置決めされた四つの補助組織係合要素を備える、実施例68~70のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0790】
実施例74.
補助組織係合要素は、ヘッドの周りに等間隔で位置決めされる、実施例68~73のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0791】
実施例75.
各補助組織係合要素は、その係合配向に配置される場合、標的組織の表面を貫通するフックを有する、実施例68~74のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0792】
実施例76.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例68に記載のシステムまたは装置。
【0793】
実施例77.
実際のまたは模擬された標的組織にアンカー固定するための方法であって、(i)アンカーのヘッドと係合するドライバであって、ヘッドが、一次組織係合要素に固定され、一組の補助組織係合要素に関節接続可能に結合される、ドライバを、標的組織に経管的に前進させること、(ii)一次組織係合要素を標的組織に駆動すること、および(iii)その後、補助組織係合要素が、一次組織係合要素に向かって応答的に移動し、組織の表面に引っ掛けられるように、ドライバを引き抜くこと、を含む、方法。
【0794】
実施例78.
補助組織係合要素がヘッドに対して関節接続するように、ヘッドを近位に引っ張ることをさらに含む、実施例77に記載の方法。
【0795】
実施例79.
近位引っ張り力をヘッドに加えることであって、その結果、近位引っ張り力の少なくとも一部は、補助組織係合要素を介して、標的組織に分散される、加えることをさらに含む、実施例77に記載の方法。
【0796】
実施例80.
対象の標的組織にアンカー固定するためのシステムまたは装置であって、(i)ヘッドと、(ii)ヘッドから離れて遠位に延在し、それによって、アンカーの長手方向軸を画定する、一次組織係合要素と、(iii)ヘッドと一次組織係合要素との間で軸方向に配置され、半径方向外側に突出する、補助組織係合要素と、を備える、システムまたは装置。
【0797】
実施例81.
補助組織係合要素は、ヘッドを越えて半径方向外側に突出する、実施例80に記載のシステムまたは装置。
【0798】
実施例82.
補助組織係合要素は、放射線不透過性材料を含む、実施例80に記載のシステムまたは装置。
【0799】
実施例83.
螺旋組織係合要素は、軸の周りに螺旋状に延在することによって、アンカーの長手方向軸を画定する、実施例80に記載のシステムまたは装置。
【0800】
実施例84.
補助組織係合要素は、ヘッドと一次組織係合要素との接合部でヘッドに取り付けられる、実施例80~83のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0801】
実施例85.
アンカーは、隙間を、補助組織係合要素と一次組織係合要素との間に画定する、実施例80~84のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0802】
実施例86.
補助組織係合要素は、一次組織係合要素に対して自由に回転可能である、実施例80~85のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0803】
実施例87.
補助組織係合要素は、ヘッドに対して自由に回転可能である、実施例80~86のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0804】
実施例88.
補助組織係合要素は、突出部を備えたリングを備える、実施例80~87のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0805】
実施例89.
突出部の各々は、遠位に角度付けられた点を有するバーブである、実施例88に記載のシステムまたは装置。
【0806】
実施例90.
各突出部は、点を有するバーブであり、組織アンカーを標的組織に挿入すると、各点は、標的組織に向かって角度付けられる、実施例88に記載のシステムまたは装置。
【0807】
実施例91.
突出部の各々は、ローブである、実施例88に記載のシステムまたは装置。
【0808】
実施例92.
各ローブの遠位円周面は、傾斜している、実施例91に記載のシステムまたは装置。
【0809】
実施例93.
各ローブの近位円周面は、傾斜している、実施例91に記載のシステムまたは装置。
【0810】
実施例94.
各ローブは、標的組織内のアンカーの固定を容易にする円周方向性を有する、実施例91に記載のシステムまたは装置。
【0811】
実施例95.
円周方向性は、アンカーの押出を抑制する、実施例94に記載のシステムまたは装置。
【0812】
実施例96.
(i)一次組織係合要素は、第一の回転方向の回転によって、標的組織にねじ込まれるように構成され、(ii)円周方向性は、第一の回転方向よりも第二の回転方向の組織内の回転に抵抗するようにリングを構成する、実施例94に記載のシステムまたは装置。
【0813】
実施例97.
補助組織係合要素は、外縁を有するリングを備え、外縁が、ドライバ内で、ヘッドの直径よりも実質的に大きくない直径に折り畳まれ得る、実施例80~90のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0814】
実施例98.
補助組織係合要素は、リングであって、バーブをリングの外縁に有するリングを備える、実施例80~90のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0815】
実施例99.
バーブは、摩擦を、補助組織係合要素と標的組織との間に生成するように設計される、実施例98に記載のシステムまたは装置。
【0816】
実施例100.
補助組織係合要素およびヘッドは、クラッチを集合的に画定する、実施例98に記載のシステムまたは装置。
【0817】
実施例101.
クラッチは、リングがヘッドに押圧されると、ロックするように構成される、実施例100に記載のシステムまたは装置。
【0818】
実施例102.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例80に記載のシステムまたは装置。
【0819】
実施例103.
実際のまたは模擬された標的組織にアンカー固定するための方法であって、(i)アンカーのヘッドに可逆的に結合されるドライバであって、ヘッドが、一次組織係合要素に固定される、ドライバと、ヘッドと一次組織係合要素との間に配置される補助組織係合要素と、を、標的組織に経管的に前進させること、および(ii)補助組織係合要素が、ヘッドに横方向の標的組織の表面に係合するように、組織アンカーを標的組織にアンカー固定すること、を含む、方法。
【0820】
実施例104.
組織アンカーを標的組織にアンカー固定することは、補助組織係合要素が横方向安定化をアンカーに提供するように、組織アンカーを標的組織にアンカー固定することを含む、実施例103に記載の方法。
【0821】
実施例105.
組織アンカーの対象の組織内の設置を検証するためのシステムであって、(A)アンカーであって、(i)組織係合要素に取り付けられたヘッドであって、内部空洞と、内部空洞の中へのポート開口部と、を画定し、内部空洞が、ヘッドの組織対向面で開放している、ヘッドと、(ii)組織対向面を組織の表面と接触させる様式で、アンカーを組織にアンカー固定するように構成された組織係合要素と、を備える、アンカーと、(B)ドライバであって、(i)チャネルを画定するシャフトを備え、(ii)(1)ドライバが、組織係合要素を組織に駆動することによって、アンカーを組織にアンカー固定可能になり、(2)チャネルをポートと流体連通させる様式で、ヘッドに可逆的に結合可能なドライバと、を備える、システム。
【0822】
実施例106.
ドライバとヘッドとの間の可逆的な結合は、ヘッドの組織対向面が組織の表面に接触するように、組織アンカーを位置決めするために、ドライバに係合するように構成される、実施例105に記載のシステム。
【0823】
実施例107.
チャネルおよびポートを介して、造影剤を空洞に分注するように構成されたディスペンサーをさらに備える、実施例106に記載のシステム。
【0824】
実施例108.
ディスペンサーは、ポンプを備える、実施例107に記載のシステム。
【0825】
実施例109.
アンカーは、組織対向面と組織の表面との接触により、造影剤が空洞内に保持されるように、構成される、実施例107に記載のシステム。
【0826】
実施例110.
ディスペンサーは、造影剤を含むカプセルを備える、実施例107に記載のシステム。
【0827】
実施例111.
カプセルは、ドライバの遠位部分に配置される、実施例110に記載のシステム。
【0828】
実施例112.
カプセルは、ドライバの体外近位部分に配置される、実施例110に記載のシステム。
【0829】
実施例113.
カプセルは、壊れやすく、ディスペンサーは、カプセルを壊すことによって、造影剤を分注するように構成される、実施例110に記載のシステム。
【0830】
実施例114.
カプセルは、圧縮可能であり、ディスペンサーは、カプセルを圧縮することによって、造影剤を分注するように構成される、実施例110に記載のシステム。
【0831】
実施例115.
システムは、消毒される、実施例105に記載のシステム。
【0832】
実施例116.
組織アンカーの対象の組織内の設置を検証するための方法であって、(i)組織アンカーのヘッドと係合するドライバであって、組織アンカーが、ヘッドに固定された組織係合要素を含み、ヘッドが、ポートを介してアクセス可能な内部空洞を画定する、ドライバを、組織に経管的に前進させること、(ii)ドライバとヘッドとの間の係合を介して、組織係合要素を組織に駆動すること、および(iii)その後、ポートと流体連通するドライバのチャネルを介して、造影剤を内部空洞に分注すること、を含む、方法。
【0833】
実施例117.
内部空洞は、ヘッドの組織対向面で開放し、組織係合要素を組織に駆動することは、組織対向面が組織の表面に接触するように、組織係合要素を組織に駆動することを含む、実施例116に記載の方法。
【0834】
実施例118.
造影剤を内部空洞に分注することは、造影剤を含むカプセルを貫通することによって、造影剤を内部空洞に分注することを含み、カプセルが、造影剤が分注されるまで、チャネル内に保持される、実施例116~117のいずれか一つに記載の方法。
【0835】
実施例119.
造影剤を内部空洞に分注することは、造影剤を含むカプセルを圧縮することによって、造影剤を内部空洞に分注することを含み、カプセルが、造影剤が分注されるまで、チャネル内に保持される、実施例116~118のいずれか一つに記載の方法。
【0836】
実施例120.
組織係合要素を組織にアンカー固定することは、ヘッドの組織対向面が組織の表面に接触するように、組織アンカーを組織にアンカー固定することを含む、実施例116~119のいずれか一つに記載の方法。
【0837】
実施例121.
アンカーおよび造影剤をX線撮影することをさらに含む、実施例116~120のいずれか一つに記載の方法。
【0838】
実施例122.
アンカーおよび造影剤をX線撮影することは、ヘッドの空洞における造影剤の存在をチェックするために、アンカーおよび造影剤をX線撮影することを含む、実施例121に記載の方法。
【0839】
実施例123.
アンカーおよび造影剤をX線撮影することは、造影剤を分注した後の所定の時間内に、アンカーおよび造影剤をX線撮影することを含む、実施例121に記載の方法。
【0840】
実施例124.
ヘッドの組織対向面が組織の表面に接触する場合、造影剤は、空洞内に保持される、実施例120に記載の方法。
【0841】
実施例125.
組織係合要素を組織にアンカー固定することは、ヘッドの組織対向面が組織の表面と接触しないように、組織アンカーを組織にアンカー固定することを含む、実施例116~124のいずれか一つに記載の方法。
【0842】
実施例126.
ヘッドの組織対向面が組織の表面と接触しない場合、ポートを通って内部空洞に分注された造影剤は、分注される際に、本質的に内部空洞から外に拡散する、実施例125に記載の方法。
【0843】
実施例127.
標的組織にアンカー固定するためのシステムであって、(i)アンカーであって、(1)外側螺旋組織係合要素と、(2)外側螺旋組織係合要素内に同軸に配置される内側螺旋組織係合要素と、(3)内側組織係合要素の近位端に、外側組織係合要素の近位端に固定されたヘッド組立品と、を備える、アンカーと、(ii)ヘッド組立品と可逆的に係合可能であるドライバであって、その結果、ヘッド組立品のドライバによる回転により、両方の組織係合要素が同時に回転する、ドライバと、を備える、システム。
【0844】
実施例128.
組織にアンカー固定するためのシステムまたは装置であって、(A)アンカーであって、(i)螺旋組織係合要素と、(ii)ヘッドであって、(1)インターフェースと、(2)インターフェースを組織係合要素に動作可能に結合するトルクリミッタと、を備える、ヘッドと、を備える、アンカーと、(B)インターフェースと可逆的に係合可能であるドライバであって、インターフェースと係合する間に、トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織にねじ込むように構成されたドライバと、を備え、トルクリミッタは、所定の閾値トルクまでのみ、トルクを組織係合要素に伝達するように構成される、システムまたは装置。
【0845】
実施例129.
トルクリミッタは、スリップクラッチを備える、実施例128に記載のシステムまたは装置。
【0846】
実施例130.
トルクリミッタは、せん断ピンを備える、実施例128~129のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0847】
実施例131.
トルクリミッタは、ボール戻り止めトルクリミッタである、実施例128~130のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0848】
実施例132.
トルクリミッタは、ギアセットを備える、実施例128~131のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0849】
実施例133.
トルクリミッタは、インターフェースと組織係合要素との間で軸方向に配置される、実施例128~132のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0850】
実施例134.
トルクリミッタは、トルクが所定の閾値トルクを超える場合に、滑ることによって、組織係合要素に伝達されるトルクを制限する、実施例128~133のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0851】
実施例135.
トルクリミッタは、トルクが所定の閾値トルクを超える場合に、インターフェースを組織係合要素から動作可能に結合解除することによって、組織係合要素に伝達されるトルクを制限する、実施例128~134のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0852】
実施例136.
(i)ドライバは、逆トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織から螺脱するように構成され、(ii)トルクリミッタは、逆トルクが所定の閾値トルクを超える場合でさえ、逆トルクを組織係合要素に伝達するように構成される、実施例128~135のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0853】
実施例137.
トルクリミッタは、駆動歯止め、一連の切欠き、および駆動歯止めを一連の切欠きに対して保持するように構成されたばねを備える歯止めおよびばねトルクリミッタである、実施例128~136のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0854】
実施例138.
ばねは、インターフェースに固定される、実施例137に記載のシステムまたは装置。
【0855】
実施例139.
ばねは、第一のばねおよび第二のばねであり、第一のばねが、トルクを回転の方向に制限するように配向され、第二のばねが、トルクを回転の反対方向に制限するように配向される、実施例134に記載のシステムまたは装置。
【0856】
実施例140.
ヘッドは、基部をさらに備え、基部が、(i)組織対向面を画定し、(ii)組織係合要素に対して固定され、(iii)一連の切欠きを画定する、実施例138に記載のシステムまたは装置。
【0857】
実施例141.
ばねは、基部の内側に配置される、実施例140に記載のシステムまたは装置。
【0858】
実施例142.
ばねは、ばね平面を画定する螺旋ばねであり、一連の切欠きが、ばね平面上にある、実施例140に記載のシステムまたは装置。
【0859】
実施例143.
一連の切欠きは、螺旋ばねを囲むように配設される、実施例142に記載のシステムまたは装置。
【0860】
実施例144.
ばね面は、組織対向面に平行である、実施例142に記載のシステムまたは装置。
【0861】
実施例145.
螺旋ばねは、二つの螺旋アームを有する二重螺旋を画定するように形状設定される、実施例142に記載のシステムまたは装置。
【0862】
実施例146.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例128に記載のシステムまたは装置。
【0863】
実施例147.
実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法であって、(i)アンカーのインターフェースと係合するドライバであって、アンカーが、螺旋組織係合要素と、インターフェースを組織係合要素に動作可能に結合するトルクリミッタと、を含む、ドライバを、組織に経管的に前進させること、および(ii)ドライバを使用して、トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織にねじ込むことであって、その結果、トルクリミッタは、トルクが所定の閾値トルクを越えるまで、トルクを組織係合要素に伝達し、トルクリミッタは、トルクを組織係合要素に伝達することを応答的に停止する、ねじ込むこと、を含む、方法。
【0864】
実施例148.
組織係合要素を組織にねじ込んだ後に、ドライバをインターフェースから係合解除し、ドライバを引き抜くこと、をさらに含む、実施例147に記載の方法。
【0865】
実施例149.
トルクリミッタが、トルクを組織係合要素に伝達することを停止することに応答して、ドライバを使用して、逆トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織から螺脱することをさらに含む、実施例147~148のいずれか一つに記載の方法。
【0866】
実施例150.
対象の組織にアンカー固定するためのシステムまたは装置であって、(i)インターフェースを備えるヘッドと、(ii)ヘッドから離れて遠位に延在する組織係合要素と、(iii)ヘッドから離れて遠位に延在する可撓性スリーブと、を備える、アンカーを備える、システムまたは装置。
【0867】
実施例151.
スリーブは、織物を含む、実施例150に記載のシステムまたは装置。
【0868】
実施例152.
スリーブは、メッシュを含む、実施例150~151のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0869】
実施例153.
スリーブは、編組を含む、実施例150~152のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0870】
実施例154.
スリーブは、可撓性フィルムを含む、実施例150~153のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0871】
実施例155.
スリーブは、金属を含む、実施例150~154のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0872】
実施例156.
スリーブは、ポリマーを含む、実施例150~155のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0873】
実施例157.
スリーブの遠位部分の剛性は、スリーブの近位部分の剛性よりも大きい、実施例150~156のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0874】
実施例158.
スリーブの近位部分の剛性は、スリーブの遠位部分の剛性よりも大きい、実施例150~157のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0875】
実施例159.
スリーブは、多孔性シートを含む、実施例150~158のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0876】
実施例160.
多孔性シートは、75ミクロン超の細孔サイズを有する細孔を含む、実施例159に記載のシステムまたは装置。
【0877】
実施例161.
インターフェースに可逆的に係合し、組織係合要素を組織に駆動するように構成されたドライバをさらに備える、実施例150~160のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0878】
実施例162.
ドライバは、スリーブをヘッドと組織の表面との間で軸方向に圧縮する様式で、組織係合要素を組織に駆動するように構成される、実施例161に記載のシステムまたは装置。
【0879】
実施例163.
スリーブは、スリーブのある量の軸方向の圧縮を促進し、その量を越えるスリーブの圧縮に抵抗するように構成される、実施例162に記載のシステムまたは装置。
【0880】
実施例164.
組織係合要素は、スリーブがその量によって軸方向に圧縮されるのに十分な深さで、組織に駆動されるように構成される、実施例163に記載のシステムまたは装置。
【0881】
実施例165.
スリーブは、ヘッドと組織の表面との間で軸方向に圧縮されるのに伴い、組織の表面上に外側に広がるように構成される、実施例162に記載のシステムまたは装置。
【0882】
実施例166.
スリーブは、内腔を画定し、組織係合要素は、内腔を通って延在し、アンカーは、組織係合要素が、組織に漸進的に駆動される際に、内腔の遠位端から漸進的に出るように、構成される、実施例162に記載のシステムまたは装置。
【0883】
実施例167.
ドライバは、スリーブがヘッドから離れて遠位に延在したままである様式で、組織係合要素を組織に駆動するように構成される、実施例161に記載のシステムまたは装置。
【0884】
実施例168.
組織係合要素は、鋭利な遠位先端を有するねじ付きシャフトを備える、実施例167に記載のシステムまたは装置。
【0885】
実施例169.
可撓性スリーブの遠位端に取り付けられ、ねじ付きシャフトと螺合されたリングをさらに備える、実施例168に記載のシステムまたは装置。
【0886】
実施例170.
組織係合要素は、組織に直線的に駆動されるように構成される、実施例169に記載のシステムまたは装置。
【0887】
実施例171.
リングは、組織係合要素が組織に直線的に駆動される間に、スリーブがヘッドから離れて遠位に延在することを維持する様式で、シャフトと螺合される、実施例170に記載のシステムまたは装置。
【0888】
実施例172.
ドライバは、ねじ付きシャフトをリングに対して回転させるように構成される、実施例169に記載のシステムまたは装置。
【0889】
実施例173.
(i)ドライバは、リングをヘッドに向かって引き込む様式で、ねじ付きシャフトをリングに対して回転させるように構成され、(ii)スリーブは、リングがヘッドに向かって引き込まれるのに応答して、組織内で半径方向外側に広がるように構成される、実施例172に記載のシステムまたは装置。
【0890】
実施例174.
組織係合要素は、アンカーの中央長手方向軸を画定し、スリーブは、中央長手方向軸に沿って圧縮可能である、実施例150~173のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0891】
実施例175.
スリーブは、スリーブが圧縮される際に、スリーブが中央長手方向軸から半径方向外側に広がるように、圧縮可能である、実施例174に記載のシステムまたは装置。
【0892】
実施例176.
組織係合要素は、スリーブの内腔を通って延在する、実施例174に記載のシステムまたは装置。
【0893】
実施例177.
スリーブは、組織係合要素を実質的に覆う、実施例176に記載のシステムまたは装置。
【0894】
実施例178.
ヘッドに結合され、スリーブの内腔内に、ヘッドから離れて遠位に延在するプロングをさらに備える、実施例150~177のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0895】
実施例179.
プロングは、スリーブによって覆われる、実施例178に記載のシステムまたは装置。
【0896】
実施例180.
プロングは、バーブを備える、実施例178に記載のシステムまたは装置。
【0897】
実施例181.
プロングは、スパイクを備える、実施例178に記載のシステムまたは装置。
【0898】
実施例182.
プロングは、金属ワイヤを備える、実施例178に記載のシステムまたは装置。
【0899】
実施例183.
プロングは、組織係合要素から外側に配置される、実施例178に記載のシステムまたは装置。
【0900】
実施例184.
プロングは、スリーブが中央長手方向軸に沿って圧縮されるのに伴い、スリーブから露出されるように寸法設定される、実施例178に記載のシステムまたは装置。
【0901】
実施例185.
アンカーは、それを介してプロングがヘッドに結合されるカラーを備える、実施例178に記載のシステムまたは装置。
【0902】
実施例186.
カラーは、ヘッドと組織係合要素との間で軸方向に配置される、実施例185に記載のシステムまたは装置。
【0903】
実施例187.
カラーは、ヘッドに回転可能に結合される、実施例185に記載のシステムまたは装置。
【0904】
実施例188.
スリーブは、可撓性管状シートと、シートに沿って螺旋状に延在する可撓性ワイヤと、をさらに備える、実施例150~187のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0905】
実施例189.
シートは、織物を含む、実施例188に記載のシステムまたは装置。
【0906】
実施例190.
可撓性ワイヤは、管状であるシートを支持するように構成されるが、圧縮可能である、実施例188に記載のシステムまたは装置。
【0907】
実施例191.
可撓性ワイヤは、シート内に織られる、実施例188に記載のシステムまたは装置。
【0908】
実施例192.
可撓性ワイヤは、シート内に埋め込まれる、実施例188に記載のシステムまたは装置。
【0909】
実施例193.
可撓性ワイヤは、金属から形成される、実施例188に記載のシステムまたは装置。
【0910】
実施例194.
可撓性ワイヤは、ポリマーから形成される、実施例188に記載のシステムまたは装置。
【0911】
実施例195.
可撓性ワイヤは、音響性である、実施例188に記載のシステムまたは装置。
【0912】
実施例196.
可撓性ワイヤは、放射線不透過性である、実施例188に記載のシステムまたは装置。
【0913】
実施例197.
スリーブは、それに沿ってスリーブがヘッドから離れて遠位に延在する長さを有し、可撓性ワイヤは、スリーブの全長にわたってシートに沿って螺旋状に延在する、実施例196に記載のシステムまたは装置。
【0914】
実施例198.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例150に記載のシステムまたは装置。
【0915】
実施例199.
対象の実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法であって、(i)アンカーに可逆的に結合されたドライバであって、アンカーが、ヘッドと、圧縮可能なスリーブと、螺旋組織係合要素と、を含む、ドライバを、組織に経管的に前進させること、(ii)ドライバを使用して、組織係合要素を組織にねじ込むことであって、その結果、(1)スリーブは、組織係合要素が組織に前進する際に、組織の表面上に圧縮され、(2)組織係合要素が組織内に完全にアンカー固定されている場合、スリーブは、ヘッドと組織の表面との間に配置される、ねじ込むこと、を含む、方法。
【0916】
実施例200.
組織係合要素を組織にねじ込むことは、ヘッドに結合された一組の短いプロングが組織に駆動されるように、組織係合要素を組織にねじ込むことを含む、実施例199に記載の方法。
【0917】
実施例201.
スリーブが組織の表面上に圧縮されることは、スリーブがアンカーの中央長手方向軸から外側に広がることをさらに含む、実施例199~200のいずれか一つに記載の方法。
【0918】
実施例202.
スリーブが組織の表面上で圧縮されることは、スリーブが螺旋状のワイヤを備えることによって強化される、実施例199~201のいずれか一つに記載の方法。
【0919】
実施例203.
スリーブが組織の表面上に圧縮されることは、スリーブの近位部分の剛性がスリーブの遠位部分の剛性とは異なることによって強化される、実施例199~202のいずれか一つに記載の方法。
【0920】
実施例204.
対象の組織に固定するためのシステムまたは装置であって、ドライバおよびアンカーを備え、アンカーが、(i)ヘッドと、(ii)第一の螺旋組織係合要素と、(iii)第二の螺旋組織係合要素と、を備え、第一の螺旋組織係合要素は、ヘッドの直径よりも実質的に大きくない固定直径を有し、第二の螺旋組織係合要素は、ヘッドの直径よりも実質的に大きくない展開前直径と、ヘッドの直径よりも実質的に大きい展開後直径と、を有し、アンカーの展開により、第二の組織係合アンカーがその展開後直径をとる、システムまたは装置。
【0921】
実施例205.
送達ツールをさらに備え、ドライバは、第二の螺旋組織係合要素が第一の螺旋組織係合要素から半径方向外側に拡張するように、アンカーを送達ツールから外に駆動するように構成される、実施例204に記載のシステムまたは装置。
【0922】
実施例206.
アンカー固定の強度は、単一の螺旋組織係合要素のみを有するシステムまたは装置よりも大きい、実施例204~205のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0923】
実施例207.
第一の螺旋組織係合要素は、ステンレス鋼を含む、実施例204~206のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0924】
実施例208.
第一の螺旋組織係合要素は、形状記憶材料を含む、実施例204~207のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0925】
実施例209.
第二の螺旋組織係合要素は、形状記憶材料を含む、実施例204~208のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0926】
実施例210.
形状記憶材料は、ニチノールである、実施例209に記載のシステムまたは装置。
【0927】
実施例211.
展開前の第一の螺旋組織係合要素および第二の螺旋組織係合要素を囲み、拘束する取り外し可能なカプセルをさらに備える、実施例204~210のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0928】
実施例212.
取り外し可能なカプセルは、ドライバに結合される、実施例211に記載のシステムまたは装置。
【0929】
実施例213.
取り外し可能なカプセルは、第一の組織係合要素および第二の組織係合要素のうちの少なくとも一つが展開中に横断する雌ねじを画定する、実施例211に記載のシステムまたは装置。
【0930】
実施例214.
雌ねじは、取り外し可能なカプセルの長さ全体にわたって存在する、実施例213に記載のシステムまたは装置。
【0931】
実施例215.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例204に記載のシステムまたは装置。
【0932】
実施例216.
実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法であって、(i)ドライバと、ヘッド、第一の螺旋組織係合要素、および第二の螺旋組織係合要素を備えるアンカーと、を、組織に経管的に前進させること、および(ii)アンカーをねじ込むために、ドライバを使用することによって、アンカーを組織にねじ込むことであって、その結果、アンカーが組織に前進する際に、第二の螺旋組織係合要素は、第一の螺旋組織係合要素の直径よりも大きい直径を有する事前設定された記憶形状をとる、ねじ込むこと、を含む、方法。
【0933】
実施例217.
組織係合要素を組織にねじ込んだ後に、ドライバをアンカーから係合解除し、ドライバを引き抜くこと、をさらに含む、実施例216に記載の方法。
【0934】
実施例218.
(i)ドライバおよびアンカーを経管的に前進させることは、アンカーがドライバの取り外し可能なカプセル内に配置される間に、ドライバおよびアンカーを経管的に前進させることであって、取り外し可能なカプセルが雌ねじを有する、前進させること、および(ii)アンカーを組織にねじ込むために、ドライバを使用することは、アンカーを、雌ねじに沿って取り外し可能なカプセルから外に、組織にねじ込むために、ドライバを使用することを含む、実施例217に記載の方法。
【0935】
実施例219.
対象の組織にアンカー固定するためのシステムまたは装置であって、(i)(1)組織係合要素と、(2)展開されていない幅よりも大きい展開された幅を有するヘッドと、を備える、アンカーと、(ii)(1)ヘッドの展開された幅よりも小さい内径を有する管と、(2)ヘッドが展開された幅に向かって拡張するように、アンカーを管から外に駆動するように構成されたドライバと、を備える、送達ツールと、を備える、システムまたは装置。
【0936】
実施例220.
ヘッドは、形状記憶物質を含む、実施例219に記載のシステムまたは装置。
【0937】
実施例221.
アンカー固定の強度は、管の内径よりも小さいヘッドの展開された幅を有するアンカーよりも大きい、実施例219~220のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0938】
実施例222.
組織係合要素は、組織貫通先端を遠位端に有する、実施例219~221のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0939】
実施例223.
アンカーは、ヘッドおよび組織係合要素の両方を画定するように形状設定される連続ワイヤを備える、実施例219~222のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0940】
実施例224.
ヘッドの展開形状は、コイルを備える、実施例219~223のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0941】
実施例225.
コイルは、平面螺旋を画定する、実施例224に記載のシステムまたは装置。
【0942】
実施例226.
アンカーの組織への展開は、ヘッドが展開形状に向かって拡張することを伴う、実施例224に記載のシステムまたは装置。
【0943】
実施例227.
組織係合要素の展開された幅は、管の内径よりも大きい、実施例219~226のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0944】
実施例228.
アンカーの組織への展開は、組織係合要素が展開された幅に向かって拡張することを伴う、実施例227に記載のシステムまたは装置。
【0945】
実施例229.
組織係合要素は、形状記憶物質を含む、実施例227に記載のシステムまたは装置。
【0946】
実施例230.
アンカー固定の強度は、管の内径よりも小さい組織係合要素の展開された幅を有するアンカーよりも大きい、実施例227に記載のシステムまたは装置。
【0947】
実施例231.
アンカーは、細長い状態に保持される、実施例219~230のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0948】
実施例232.
細長い状態の幅は、管の内径よりも小さい、実施例231に記載のシステムまたは装置。
【0949】
実施例233.
アンカー固定の強度は、管の内径よりも小さい展開された幅を有するアンカーよりも大きい、実施例231に記載のシステムまたは装置。
【0950】
実施例234.
アンカーの細長い状態は、アンカーを張力状態に保持する、実施例231に記載のシステムまたは装置。
【0951】
実施例235.
アンカーのドライバによる展開により、張力が解放され、組織係合要素が組織に前進可能になる、実施例234に記載のシステムまたは装置。
【0952】
実施例236.
アンカーのドライバによる展開により、組織係合要素が展開された幅に向かって拡張可能になる、実施例234に記載のシステムまたは装置。
【0953】
実施例237.
アンカーは、引張張力によって引き抜き可能である、実施例234に記載のシステムまたは装置。
【0954】
実施例238.
アンカーは、形状記憶ワイヤを備える、実施例219~237のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0955】
実施例239.
アンカーは、一体型螺旋組織係合要素およびヘッドを模倣する最終形状の組を有する、実施例238に記載のシステムまたは装置。
【0956】
実施例240.
ヘッドは、別個の回収ツールによって把持されるように構成されたクロスバーを備える、実施例219~239のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0957】
実施例241.
アンカーは、インプラントの構成要素であり、クロスバーは、インプラントの別の構成要素に結合されるように構成される、実施例240に記載のシステムまたは装置。
【0958】
実施例242.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例219に記載のシステムまたは装置。
【0959】
実施例243.
実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法であって、(i)管およびドライバを備える送達ツールと、送達ツール内に直線的に拘束されたアンカーと、を、組織に経管的に前進させること、(ii)アンカーを展開するために、ドライバを使用することによって、アンカーを組織に駆動することであって、その結果、アンカーが組織内に前進する際に アンカーは、事前設定された記憶形状をとることによって、組織係合要素を組織内に形成する、駆動すること、および(iii)その後、管をアンカーから引き抜き、送達ツールを引き抜くこと、を含む、方法。
【0960】
実施例244.
アンカーを展開することは、アンカーが管の内径よりも大きい直径をとるように、アンカーを展開することを含む、実施例243に記載の方法。
【0961】
実施例245.
事前設定された記憶形状は、管の内径よりも大きい直径を有し、アンカーを組織に駆動することは、組織係合要素が、管の内径よりも大きい直径を有する事前設定された記憶形状をとるように、アンカーを組織に駆動することを含む、実施例243~244のいずれか一つに記載の方法。
【0962】
実施例246.
管をアンカーから引き抜くことは、アンカーがヘッドを組織の表面に形成するように、管をアンカーから引き抜くことを含む、実施例243~245のいずれか一つに記載の方法。
【0963】
実施例247.
管をアンカーから引き抜くことは、アンカーが管の内径よりも大きい直径を有するようにヘッドを形成するように、管をアンカーから引き抜くことを含む、実施例243~246のいずれか一つに記載の方法。
【0964】
実施例248.
(i)アンカーは、ヘッドを有し、(ii)管をアンカーから引き抜くことは、ヘッドが拡張して、ドライバの内径よりも大きい直径を有するように、管をアンカーから引き抜くことを含む、実施例243~247のいずれか一つに記載の方法。
【0965】
実施例249.
アンカーを展開することで、線形拘束が除去され、組織係合要素が組織に前進可能になる、実施例243~248のいずれか一つに記載の方法。
【0966】
実施例250.
アンカーを組織に駆動することで、線形拘束が解放される、実施例243~249のいずれか一つに記載の方法。
【0967】
実施例251.
アンカーが事前設定された記憶形状をとることは、ヘッドが展開形状に向かって拡張することを含む、実施例243~250のいずれか一つに記載の方法。
【0968】
実施例252.
アンカーの位置をチェックすること、および位置が調整を必要とする場合、アンカーを、引張張力によって組織から引き抜くことと、をさらに含む、実施例243~251のいずれか一つに記載の方法。
【0969】
実施例253.
アンカーを、引張張力によって組織から引き抜くことは、ヘッドの近位端を引っ張ることによって、達成され、近位端が、クロスバーを備える、実施例252に記載の方法。
【0970】
実施例254.
対象の組織にアンカー固定するためのシステムまたは装置であって、(A)(i)螺旋状雌ねじおよび一組の内側軸方向溝を有するシースと、(ii)ドライバと、を備える、送達ツールと、(B)シース内に配置されたアンカーであって、(i)インターフェースを備えるヘッドと、(ii)ヘッドから離れて遠位に延在し、螺旋状ねじに相補的なサイズ、ピッチ、および掌性を有する、螺旋組織係合要素と、(iii)一組のプロングを備える第二の組織係合要素であって、(1)ヘッドから離れて遠位に延在し、(2)螺旋組織係合要素から外側に配置され、(3)軸方向溝に相補的にサイズ設定および位置決めされ、(4)螺旋組織係合要素に回転可能に結合される第二の組織係合要素と、を備える、アンカーと、を備え、ドライバは、螺旋組織係合要素が螺旋状ねじに沿って螺旋状に前進し、プロングの各々が軸方向溝のそれぞれの一つに沿って軸方向に前進するように、ヘッドを回転させることによって、アンカーをシースから外に遠位に駆動するように構成される、システムまたは装置。
【0971】
実施例255.
シースは、軸方向溝が螺旋状ねじと交差するように、構成される、実施例254に記載のシステムまたは装置。
【0972】
実施例256.
プロングは、バーブを備える、実施例254~255のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0973】
実施例257.
プロングは、スパイクを備える、実施例254~256のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0974】
実施例258.
プロングは、金属ワイヤを備える、実施例254~257のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0975】
実施例259.
プロングは、事前設定された記憶形状を有し、その結果、各プロングは、シースから解放される場合、近位に向いたフックの形状で外側に延在するように付勢される、実施例254~258のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0976】
実施例260.
シースは、シースの長さに延在する長手方向のスリットを画定する、実施例254~259のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0977】
実施例261.
アンカーは、それを介してプロングがヘッドに結合されるカラーを備える、実施例254~260のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0978】
実施例262.
カラーは、ヘッドと組織係合要素との間で軸方向に配置される、実施例261に記載のシステムまたは装置。
【0979】
実施例263.
カラーは、ヘッドに回転可能に結合される、実施例261に記載のシステムまたは装置。
【0980】
実施例264.
カラーおよびプロングは、カラーおよびプロングを画定するように形状設定される単一の一体型構成要素から形成される、実施例261に記載のシステムまたは装置。
【0981】
実施例265.
カラーおよびプロングは、付加製造によって形成される、実施例261に記載のシステムまたは装置。
【0982】
実施例266.
カラーおよびプロングは、別個の構成要素として形成され、その後、互いに取り付けられる、実施例261に記載のシステムまたは装置。
【0983】
実施例267.
螺旋状ねじは、第二の組織係合要素の拡張を抑制する、実施例261に記載のシステムまたは装置。
【0984】
実施例268.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例254に記載のシステムまたは装置。
【0985】
実施例269.
実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法であって、(i)ドライバと、ヘッド、螺旋組織係合要素、一組のプロングを備える第二の組織係合要素、およびアンカーを被覆解除するアンカーシースを備えるアンカーと、を、組織に経管的に前進させること、および(ii)アンカーを展開するために、ドライバを使用することによって、アンカーを組織に駆動することであって、その結果、アンカーが組織内に前進する際に、プロングは、アンカーシースの直径よりも大きい直径を有する事前設定された記憶形状をとる、駆動すること、を含む、方法。
【0986】
実施例270.
第一の組織係合要素を組織に駆動した後に、ドライバをアンカーから係合解除し、ドライバを引き抜くことをさらに含む、実施例269に記載の方法。
【0987】
実施例271.
対象の組織にアンカー固定するためのシステムまたは装置であって、(A)長手方向軸を有するアンカーであって、(i)長手方向軸上で、それを通る開口を画定するヘッドと、(ii)長手方向軸の周りに円周方向に配設される一組の組織係合プロングであって、各プロングが、(1)ポケットを画定し、(2)長手方向軸から外側に延在するように付勢され、アンカーが、プロングが長手方向軸から外側に延在するアンカー状態を有する、一組の組織係合プロングと、を備える、アンカーと、(B)挿入物であって、(i)一組の組織係合プロングに対応する、一組の指部を備え、(ii)開口を通って延在することによって、アンカーに固定されるように寸法設定され、その結果、プロングが長手方向軸と実質的に平行である送達状態で、アンカーを拘束する様式で、指部がポケット内に配置される、挿入物と、を備える、システムまたは装置。
【0988】
実施例272.
挿入物は、指部をポケットから引き抜く様式で、開口を通って体内に収納されるように構成される、実施例271に記載のシステムまたは装置。
【0989】
実施例273.
挿入物は、放射線不透過性材料を含む、請求項271~272のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0990】
実施例274.
アンカーは、放射線不透過性材料を含む、実施例271~273のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0991】
実施例275.
アンカー固定状態では、挿入物は、アンカーから完全に引き抜かれるように構成される、実施例271~274のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0992】
実施例276.
アンカー固定状態では、挿入物は、アンカー内に部分的に保持されるように構成され、開口を塞ぐ、実施例271~275のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0993】
実施例277.
ポケットは、送達状態で内側に面する、実施例271~276のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0994】
実施例278.
指部は、長手方向軸と平行である、実施例271~277のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0995】
実施例279.
指部は、互いに平行である、実施例271~278のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0996】
実施例280.
一組の組織係合プロングは、形状記憶材料を含む、実施例271~279のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0997】
実施例281.
形状記憶材料は、ニチノールである、実施例280に記載のシステムまたは装置。
【0998】
実施例282.
挿入物は、近位ヘッドおよび鋭利な遠位先端を有するシャフトを備える、実施例271~281のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【0999】
実施例283.
送達状態では、遠位先端は、プロングを越えて延在するように構成される、実施例282に記載のシステムまたは装置。
【1000】
実施例284.
遠位先端は、ランスとして機能するように構成される、実施例282に記載のシステムまたは装置。
【1001】
実施例285.
挿入物は、遠位先端がアンカー固定状態のアンカー内に留まるように構成されるように、部分的に収納されるように構成される、実施例282に記載のシステムまたは装置。
【1002】
実施例286.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例271に記載のシステムまたは装置。
【1003】
実施例287.
実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法であって、(A)(i)その送達状態のアンカーであって、(1)ヘッドと、(2)ヘッドに結合された一組のプロングと、を含む、アンカーと、(ii)挿入物であって、ヘッドによって画定される開口を通って配置され、プロングによって画定される対応するポケット内に配置される挿入物の指部によって、アンカーを送達状態に拘束する、挿入物と、を、対象に導入すること、(B)アンカーが送達状態にある間に、一組のプロングを組織に駆動すること、および(C)その後、アンカーが、組織係合プロングが長手方向軸から外側に延在するアンカー固定状態に向かって移行するように、挿入物を、開口を通って収納することによって、指部をポケットから引き抜くこと、を含む、方法。
【1004】
実施例288.
挿入物を、開口を通って収納することは、挿入物をアンカーから完全に取り外すことを含む、実施例287に記載の方法。
【1005】
実施例289.
挿入物を、開口を通って収納することは、挿入物が開口を通って配置されたままであるように、指部をポケットから引き抜くことを含む、実施例287~288のいずれか一つに記載の方法。
【1006】
実施例290.
対象の組織にアンカー固定するためのシステムまたは装置であって、(i)ヘッドと、(ii)(1)側壁を有するシャフトと、側壁の組織への挿入を容易にするように構成された尖った先端と、(2)組織内の側壁から離れて半径方向に拡張するように膨張可能なバルーンと、を備える、組織係合要素と、を備える、アンカーを備える、システムまたは装置。
【1007】
実施例291.
組織係合要素のシャフトは、中空である、実施例290に記載のシステムまたは装置。
【1008】
実施例292.
組織係合要素のシャフトは、組織係合要素の組織への進入を容易にするように構成された鋭利な遠位先端を備える、実施例290~291のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1009】
実施例293.
バルーンは、組織係合要素のシャフトの実質的に完全な内側寸法を占有する、実施例290~292のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1010】
実施例294.
シャフトは、それを介してバルーンが側壁から離れて半径方向に拡張するように構成される、一連の窓を備える、実施例290~293のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1011】
実施例295.
一連の窓は、ちょうど二つの窓を備える、実施例294に記載のシステムまたは装置。
【1012】
実施例296.
一連の窓は、ちょうど三つの窓を備える、実施例294に記載のシステムまたは装置。
【1013】
実施例297.
一連の窓は、ちょうど四つの窓を備える、実施例294に記載のシステムまたは装置。
【1014】
実施例298.
一連の窓は、ちょうど五つの窓を備える、実施例294に記載のシステムまたは装置。
【1015】
実施例299.
一連の窓は、ちょうど六つの窓を備える、実施例294に記載のシステムまたは装置。
【1016】
実施例300.
ヘッドは、バルーンと流体連通を提供する開口を画定する、実施例290~299のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1017】
実施例301.
開口は、閉じ具と嵌合される、実施例300に記載のシステムまたは装置。
【1018】
実施例302.
閉じ具は、一方向弁として機能する、実施例301に記載のシステムまたは装置。
【1019】
実施例303.
バルーン拡張器をさらに備える、実施例301に記載のシステムまたは装置。
【1020】
実施例304.
バルーン拡張器は、閉じ具を介して、バルーンと流体連通している、実施例303に記載のシステムまたは装置。
【1021】
実施例305.
バルーン拡張器は、流体を含有する、実施例304に記載のシステムまたは装置。
【1022】
実施例306.
バルーン拡張器は、閉じ具を介して、流体を注入することによって、バルーンを膨張させるように構成される、実施例305に記載のシステムまたは装置。
【1023】
実施例307.
流体は、生理食塩水である、実施例306に記載のシステムまたは装置。
【1024】
実施例308.
流体は、樹脂を含む、実施例306に記載のシステムまたは装置。
【1025】
実施例309.
樹脂は、エポキシ樹脂である、実施例308に記載のシステムまたは装置。
【1026】
実施例310.
樹脂は、UV光に曝露することによって、硬化するように構成される、実施例308に記載のシステムまたは装置。
【1027】
実施例311.
バルーン拡張器に結合され、UV光をバルーンに伝達するように構成された光ファイバーをさらに備える、実施例308に記載のシステムまたは装置。
【1028】
実施例312.
アンカーを組織に経皮的に前進させるように構成された送達ツールをさらに備える、実施例290~311のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1029】
実施例313.
送達ツールは、UV光をバルーンに伝達するように構成された光ファイバーを備える、実施例312に記載のシステムまたは装置。
【1030】
実施例314.
送達ツールは、組織係合要素を組織に挿入するように構成される、実施例312に記載のシステムまたは装置。
【1031】
実施例315.
送達ツールは、バルーン拡張器を備え、送達ツールが、バルーン拡張器がバルーンと流体連通する様式で、アンカーに結合可能である、実施例312に記載のシステムまたは装置。
【1032】
実施例316.
バルーン拡張器は、流体を含有し、流体をバルーンに注入することによって、バルーンを膨張させるように構成される、実施例315に記載のシステムまたは装置。
【1033】
実施例317.
流体は、生理食塩水である、実施例316に記載のシステムまたは装置。
【1034】
実施例318.
流体は、樹脂を含む、実施例306に記載のシステムまたは装置。
【1035】
実施例319.
樹脂は、エポキシ樹脂である、実施例318に記載のシステムまたは装置。
【1036】
実施例320.
樹脂は、UV光に曝露することによって、硬化するように構成される、実施例318に記載のシステムまたは装置。
【1037】
実施例321.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例290に記載のシステムまたは装置。
【1038】
実施例322.
実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法であって、(A)(i)ヘッドと、(ii)シャフトおよびバルーンを含む組織係合要素と、を含む、アンカーを、組織に経管的に前進させること、(B)ドライバを使用して、組織係合要素を組織に駆動すること、および(C)その後、バルーンが組織内のシャフトから離れて半径方向に拡張するように、流体をその中に注入することによって、バルーンを組織内で膨張させること、を含む、方法。
【1039】
実施例323.
流体を注入することは、シャフト内の一方向弁を介して、流体を注入することを含む、実施例322に記載の方法。
【1040】
実施例324.
組織係合要素を組織に駆動することは、組織に貫通するシャフトの鋭利な遠位先端により、組織係合要素を組織に遠位に駆動することを含む、実施例322~323のいずれか一つに記載の方法。
【1041】
実施例325.
バルーンがシャフトから離れて半径方向に拡張するように、バルーンを膨張させることは、バルーンがシャフト内の一組の窓を通って半径方向に拡張するように、バルーンを膨張させることを含む、実施例322~324のいずれか一つに記載の方法。
【1042】
実施例326.
流体を注入することは、ポリマー物質を注入することを含む、実施例322~325のいずれか一つに記載の方法。
【1043】
実施例327.
ポリマー物質を注入した後に、ポリマー物質をUV光に曝露することによって、ポリマー物質を硬化させることをさらに含む、実施例326に記載の方法。
【1044】
実施例328.
ポリマー物質をUV光に曝露することは、ドライバに含まれる光ファイバーを介して、UV光を伝達することを含む、実施例327に記載の方法。
【1045】
実施例329.
対象の組織にアンカー固定するためのシステムまたは装置であって、(A)(i)カップであって、空洞を画定し、カップのリムを画定する可撓性フランジを有する、カップと、(ii)ポート開口部を空洞内に有するヘッドと、を備える、アンカーと、(B)(i)アンカーを組織に経皮的に前進させる、(ii)可撓性フランジを組織に対して設置する、および(iii)可撓性フランジが組織に対して留まる間に、ポートを介して吸引をカップに適用することによって、アンカーを組織にアンカー固定する、ように構成された送達ツールと、を備える、システムまたは装置。
【1046】
実施例330.
ポートは、逆止弁を備える、実施例329に記載のシステムまたは装置。
【1047】
実施例331.
(i)組織は、対象の心臓の弁の弁輪の組織であり、(ii)送達ツールは、(1)可撓性フランジを弁輪の組織に対して設置する、および(2)可撓性フランジが弁輪の組織に対して残る間に、ポートを介して吸引をカップに適用することによって、アンカーを弁の弁輪にアンカー固定する、ように構成される、実施例329~330のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1048】
実施例332.
フランジは、組織に対して封止するように構成される、実施例329~331のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1049】
実施例333.
フランジは、カップの外側リム上に成形された軟質シリコーンを含む、実施例329~332のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1050】
実施例334.
カップは、フランジよりも可撓性が低い、実施例329~333のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1051】
実施例335.
カップは、硬質材料を含む、実施例329~334のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1052】
実施例336.
硬質材料は、金属である、実施例335に記載のシステムまたは装置。
【1053】
実施例337.
硬質材料は、プラスチックである、実施例335に記載のシステムまたは装置。
【1054】
実施例338.
ポートは、弁を備える、実施例329~337のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1055】
実施例339.
弁は、弁部材を定位置に固定するストッパーを備える弁部材を備える、実施例338に記載のシステムまたは装置。
【1056】
実施例340.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例329に記載のシステムまたは装置。
【1057】
実施例341.
実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法であって、(i)(1)空洞を画定し、可撓性のフランジを有するカップと、(2)空洞内に開口するポートを有するヘッドと、を含む、アンカーを、組織に経管的に前進させること、(ii)送達ツールを使用して、可撓性のフランジを組織に対して設置すること、および(iii)可撓性のフランジが組織に対して残る間に、ポートを介して吸引をカップに適用することによって、アンカーを組織にアンカー固定すること、を含む、方法。
【1058】
実施例342.
吸引をカップに適用することは、フランジを組織に封止する様式で、吸引をカップに適用することを含む、実施例341に記載の方法。
【1059】
実施例343.
吸引をカップに適用することは、ポートを介して流体をカップから外に吸引することを含む、実施例341~342のいずれか一つに記載の方法。
【1060】
実施例344.
組織は、心臓の模擬された組織であり、経管的に前進させることは、心臓の組織に経管的に前進させることを含む、実施例341~343のいずれか一つに記載の方法。
【1061】
実施例345.
組織は、心臓の弁の弁輪の模擬された組織であり、アンカーを組織にアンカー固定することは、アンカーを弁輪にアンカー固定することを含む、実施例341~344のいずれか一つに記載の方法。
【1062】
実施例346.
アンカーであって、(i)ヘッドと、(ii)鋭利な遠位先端を有し、組織に駆動されるように構成された組織係合要素と、(iii)螺旋組織係合要素に摺動可能に結合されたリングであって、その結果、螺旋組織係合要素の組織への駆動に応答して、リングは、組織係合要素に沿ってヘッドに向かって摺動する、リングと、を備える、アンカー。
【1063】
実施例347.
リングは、放射線不透過性材料を含む、実施例346に記載のアンカー。
【1064】
実施例348.
リングは、音響材料を含む、実施例346~347のいずれか一つに記載のアンカー。
【1065】
実施例349.
リングは、ドライバが組織係合要素を組織に前進させる際に、組織への進入に抵抗するように構成される、実施例346~348のいずれか一つに記載のアンカー。
【1066】
実施例350.
組織係合要素は、組織にねじ込まれるように構成された螺旋組織係合要素である、実施例346~349のいずれか一つに記載のアンカー。
【1067】
実施例351.
螺旋組織係合要素を組織に前進させるように構成されたドライバをさらに備える、実施例346~350のいずれか一つに記載のアンカー。
【1068】
実施例352.
リングは、ドライバが組織係合要素を組織に前進させる際に、螺旋組織係合要素の漸進的な巻きに沿って近位に摺動するように構成される、実施例351に記載のアンカー。
【1069】
実施例353.
アンカーは、滅菌される、実施例346に記載のアンカー。
【1070】
実施例354.
組織アンカーの対象の実際のまたは模擬された組織内の設置を検証するための方法であって、(i)アンカーのヘッドと係合するドライバであって、アンカーが、(1)ヘッドから遠位に延在し、鋭利な遠位先端を有する、組織係合要素と、(2)組織係合要素に摺動可能に結合されたリングと、をさらに含む、ドライバを、組織に経管的に前進させること、(ii)組織係合要素を組織に駆動すること、および(iii)組織係合要素に沿ったリングの位置を決定するために、アンカーを蛍光透視で視認すること、を含む、方法。
【1071】
実施例355.
組織係合要素は、螺旋組織係合要素であり、組織係合要素を組織に駆動することは、螺旋組織係合要素を組織にねじ込むことを含む、実施例354に記載の方法。
【1072】
実施例356.
組織係合要素に沿ったリングの位置を決定することに応答して、組織係合要素をさらに組織に駆動することをさらに含む、実施例354~355のいずれか一つに記載の方法。
【1073】
実施例357.
組織係合要素に沿ったリングの位置を決定することに応答して、ドライバをアンカーのヘッドから係合解除することをさらに含む、実施例354~356のいずれか一つに記載の方法。
【1074】
実施例358.
対象の組織で使用するためのシステムまたは装置であって、(i)(1)ヘッドと、(2)ヘッドから離れて遠位に延在する螺旋組織係合要素と、を備える、アンカーと、(ii)インジケータワイヤであって、先端と、インジケータワイヤが付勢されて鋭い屈曲部を形成する別個の屈曲位置と、を有する、インジケータワイヤと、(iii)送達ツールであって、アンカーと係合するドライバを備え、送達ツールが、(1)システムまたは装置の送達状態を画定し、送達ツールは、先端が屈曲位置から遠位に配置されるように、インジケータワイヤが拘束されている間に、アンカーを組織に前進させるように構成され、(2)インジケータワイヤを送達ツールから外に漸進的に供給する様式で、組織係合要素を組織に漸進的に駆動するために、送達ツールを構成する、様式で、インジケータワイヤに結合され、インジケータワイヤが、ドライバがアンカーの組織への所定の量の駆動を達成するのに応答して、インジケータワイヤは、急激に曲がって、鋭い屈曲部を別個の屈曲位置で形成するように、構成される、送達ツールと、を備える、システムまたは装置。
【1075】
実施例359.
インジケータワイヤは、所定の量が、屈曲位置が送達ツールの側壁内のスリットに到達することに対応するように、構成される、実施例358に記載のシステムまたは装置。
【1076】
実施例360.
インジケータワイヤは、所定の量が送達ツールの遠位リムに到達する曲げ位置に対応するように構成される、実施例358~359のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1077】
実施例361.
インジケータワイヤは、所定の量が、螺旋組織係合要素が組織に完全にねじ込まれることに対応するように、構成される、実施例358~360のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1078】
実施例362.
遠位先端は、放射線不透過性である、実施例358~361のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1079】
実施例363.
インジケータワイヤは、ヘッドに取り付けられる、実施例358~362のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1080】
実施例364.
インジケータワイヤは、ドライバに取り付けられる、実施例358~363のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1081】
実施例365.
インジケータワイヤは、ドライバがアンカーの組織への所定の量の駆動を達成するのに応答して、遠位先端が、ワイヤが鋭い屈曲部を別個の屈曲位置で形成することによって、近位に急激に跳ね返るように、構成される、実施例358~364のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1082】
実施例366.
送達ツールは、送達カプセルをさらに備え、送達ツールが、アンカーが送達カプセル内に配置される間に、アンカーを組織に経皮的に送達するように構成される、実施例358~365のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1083】
実施例367.
インジケータワイヤは、送達カプセルに取り付けられる、実施例366に記載のシステムまたは装置。
【1084】
実施例368.
送達カプセルは、長手方向のスリットをその中に画定する側壁を有する、実施例366に記載のシステムまたは装置。
【1085】
実施例369.
インジケータワイヤは、長手方向のスリットを介して、送達カプセルを出るように構成される、実施例368に記載のシステムまたは装置。
【1086】
実施例370.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例358に記載のシステムまたは装置。
【1087】
実施例371.
アンカーの実際のまたは模擬された組織における設置を検証するための方法であって、(i)送達ツールを使用して、アンカーを組織に経管的に前進させることであって、アンカーが、ヘッドと、ヘッドから離れて遠位に延在する組織係合要素と、を含む、前進させること、および(ii)アンカーのヘッドと係合する送達ツールのドライバを使用して、インジケータワイヤを送達ツールから外に漸進的に供給する様式で、組織係合要素を組織に漸進的に駆動することであって、その結果、所定の量の駆動を達成すると、インジケータワイヤは、ワイヤの所定の別個の屈曲位置で急激に曲がる、駆動すること、を含む、方法。
【1088】
実施例372.
(i)インジケータワイヤは、放射線不透過性の遠位先端を含み、(ii)組織係合要素を組織に漸進的に駆動することは、所定の量の駆動を達成すると、遠位先端ばねが近位に跳ね返るように、組織係合要素を組織に漸進的に駆動することを含む、実施例371に記載の方法。
【1089】
実施例373.
組織係合要素は、螺旋組織係合要素であり、組織係合要素を組織に駆動することは、組織係合要素を組織にねじ込むことを含む、実施例371~372のいずれか一つに記載の方法。
【1090】
実施例374.
インジケータワイヤの位置を蛍光透視で決定することをさらに含む、実施例371~373のいずれか一つに記載の方法。
【1091】
実施例375.
インジケータワイヤの位置を決定することに応答して、組織係合要素をさらに組織に駆動することをさらに含む、実施例374に記載の方法。
【1092】
実施例376.
インジケータワイヤの位置を決定することに応答して、ドライバをアンカーから係合解除することをさらに含む、実施例374に記載の方法。
【1093】
実施例377.
送達ツールまたはアンカーを滅菌することをさらに含む、実施例371に記載の方法。
【1094】
実施例378.
対象の組織で使用するためのシステムまたは装置であって、(i)アンカーヘッドと、(ii)アンカーヘッドに固定された組織係合要素と、(iii)プロングであって、プロングがフックを画定するように形状設定される静止状態を有する、プロングと、(iv)ドライバであって、その遠位端は、アンカーヘッドと係合している間に、組織に経管的に前進可能であり、(1)プロングが湾曲して組織内でフックを形成するように、プロングを組織に駆動する、および(2)組織内のプロングを介して提供される反力によって促進される、組織係合要素を組織に駆動する、ように構成される、ドライバと、を備える、システムまたは装置。
【1095】
実施例379.
システムまたは装置は、アンカーを備え、アンカーが、アンカーヘッド、組織係合要素、およびプロングを備える、実施例378に記載のシステムまたは装置。
【1096】
実施例380.
システムまたは装置は、送達ツールを備え、送達ツールが、ドライバおよびプロングを備える、実施例378~379のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1097】
実施例381.
プロングは、一組のプロングのうちの一つであり、一組のプロングは、アンカーヘッドの周りに分散される、実施例378~380のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1098】
実施例382.
プロングは、一組のプロングのうちの一つであり、一組は、アンカーヘッドの周りに互いに対向して位置決めされた二つのプロングを備える、実施例378~381のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1099】
実施例383.
プロングは、一組のプロングのうちの一つであり、一組は、アンカーヘッドの周りに120度間隔で位置決めされた三つのプロングを備える、実施例378~382のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1100】
実施例384.
プロングは、一組のプロングのうちの一つであり、一組は、アンカーヘッドの周りに90度間隔で位置決めされた四つのプロングを備える、実施例378~383のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1101】
実施例385.
システムまたは装置は、滅菌される、実施例378~384のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1102】
実施例386.
プロングは、形状記憶合金を含む、実施例378~385のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1103】
実施例387.
プロングは、放射線不透過性材料を含む、請求項378~386のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1104】
実施例388.
アンカーヘッドは、プロングの横方向の移動を制限するように構成される、実施例378~387に記載のシステムまたは装置。
【1105】
実施例389.
アンカーヘッドは、プロングを組織内に拘束するように構成される、実施例378~388のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1106】
実施例390.
アンカーヘッドは、孔を画定し、ドライバは、プロングを、孔を通って組織に駆動するように構成される、実施例378~389のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1107】
実施例391.
ドライバは、プロングを、孔を通って近位に収納することによって、プロングを組織から取り外すように構成される、実施例390に記載のシステムまたは装置。
【1108】
実施例392.
実際のまたは模擬された組織にアンカー固定するための方法であって、(i)(1)ドライバの遠位端によって係合するドライバの遠位端と、(2)組織係合要素に固定されたアンカーヘッドと、を、組織に経管的に前進させること、(ii)ドライバを使用して、プロングが湾曲して組織内でフックを形成するように、プロングを組織に駆動すること、および(iii)ドライバを使用して、組織内のプロングを介して提供される反力によって促進される、組織係合要素を組織に駆動すること、を含む、方法。
【1109】
実施例393.
方法は、プロングを滅菌することをさらに含む、実施例392に記載の方法。
【1110】
実施例394.
プロングは、放射線不透過性材料を含み、方法は、組織内の放射線不透過性のプロングを撮像することをさらに含む、実施例392~393のいずれか一つに記載の方法。
【1111】
実施例395.
組織係合要素を組織に駆動することは、組織係合要素を組織にねじ込むことを含む、実施例392~394のいずれか一つに記載の方法。
【1112】
実施例396.
ドライバを滅菌することをさらに含む、実施例392~395のいずれか一つに記載の方法。
【1113】
実施例397.
組織係合要素に固定されたアンカーヘッドを滅菌することをさらに含む、実施例392~396のいずれか一つに記載の方法。
【1114】
実施例398.
アンカーヘッドをドライバから係合解除すること、およびドライバを引き抜くこと、をさらに含む、実施例392~397のいずれか一つに記載の方法。
【1115】
実施例399.
組織係合要素を組織内に残しながら、プロングを組織から取り外すことをさらに含む、実施例392~398のいずれか一つに記載の方法。
【1116】
実施例400.
アンカーヘッドをドライバから係合解除すること、およびドライバを引き抜くこと、をさらに含み、組織係合要素およびプロングを組織内に残す、実施例392~399のいずれか一つに記載の方法。
【1117】
実施例401.
プロングは、形状記憶合金を含み、プロングを組織に駆動することは、プロングが湾曲して、形状記憶合金がその記憶形状をとることによって、フックを形成するように、プロングを組織に駆動することを含む、実施例392~400のいずれか一つに記載の方法。
【1118】
実施例402.
プロングは、一組のプロングのうちの第一のプロングであり、方法は、一組のプロングを組織に駆動することを含む、実施例392~401のいずれか一つに記載の方法。
【1119】
実施例403.
(i)反力は、近位引っ張り力をプロングに加えることによって提供され、(ii)反力によって促進される、組織係合要素を組織に駆動することは、プロングに加えられる近位引っ張り力によって提供される反力によって促進される、組織係合要素を組織に駆動することを含む、実施例392~402のいずれか一つに記載の方法。
【1120】
実施例404.
プロングは、一組のプロングを備え、近位引っ張り力をプロングに加えることは、プロングが組織に係合するように、近位引っ張り力を一組のプロングに加えることを含む、実施例403に記載の方法。
【1121】
実施例405.
近位引っ張り力を一組のプロングに加えることは、組織係合要素を組織に駆動する間に、組織の表面をドライバに向かって引っ張る様式で、適用される、実施例404に記載の方法。
【1122】
実施例406.
一組のプロングは、形状記憶プロングであり、補助組織係合要素を組織に駆動することは、プロングが組織内でそれらの記憶形状をとるように、形状記憶プロングを組織に駆動することを含む、実施例404に記載の方法。
【1123】
実施例407.
アンカーを組織に固定するためのシステムまたは装置であって、ドライバであって、(i)ドライバの遠位端の駆動ヘッドであって、アンカーと係合している間に、組織に経管的に前進するように構成された駆動ヘッドと、(ii)ねじりばねと、(iii)ドライバの近位部分の巻線であって、巻線の動作により、ばねが巻き上がるように、ねじりばねに動作可能に結合される、巻線と、(iv)ばねの巻き上げを維持するように構成された戻り止めと、(v)ドライバの近位端の解放インターフェースであって、解放インターフェースが作動すると、駆動ヘッドを回転させる様式で、ばねがトリガされて巻き戻るように、戻り止めに動作可能に結合される、解放インターフェースと、を備える、ドライバを備える、システムまたは装置。
【1124】
実施例408.
ドライバは、巻線がばねを巻き上げ得る程度を制限するように構成される、実施例407に記載のシステムまたは装置。
【1125】
実施例409.
ねじりばねは、ねじりバーである、実施例407~408のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1126】
実施例410.
ねじりばねは、螺旋ねじりばねである、実施例407~409のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1127】
実施例411.
ねじりばねは、ねじり繊維である、実施例407~410のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1128】
実施例412.
駆動ヘッドは、滅菌される、実施例407~411のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1129】
実施例413.
アンカーは、滅菌される、実施例407~412のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1130】
実施例414.
ねじりばねは、滅菌される、実施例407~413のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1131】
実施例415.
巻線は、滅菌される、実施例407~414のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1132】
実施例416.
ドライバは、滅菌される、実施例407~415のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1133】
実施例417.
巻線は、スリップクラッチを備える、実施例407~416のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1134】
実施例418.
巻線は、歯止めおよびラチェットギアを備える、実施例407~417のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1135】
実施例419.
巻線は、ラチェットギアを備え、ドライバは、戻り止めとして機能する歯止めを備える、実施例407~418のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1136】
実施例420.
解放インターフェースは、解放インターフェースが作動すると、歯止めをラチェットギアから係合解除することによって、ばねガトリガされて巻き戻るように、歯止めに動作可能に結合される、実施例419に記載のシステムまたは装置。
【1137】
実施例421.
(i)ドライバの遠位部分で、ドライバは、ひも孔を有し、(ii)戻り止めは、駆動ヘッドに係合するために、ひも孔を通って延在するワイヤを備える、実施例407~420のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1138】
実施例422.
ワイヤは、解放インターフェースが作動すると、ワイヤを駆動ヘッドから係合解除することによって、ばねがトリガされて巻き戻るように、解放インターフェースに動作可能に結合される、実施例421に記載のシステムまたは装置。
【1139】
実施例423.
(i)ドライバは、ドライバの近位部分からドライバの遠位部分まで延在するスリーブをさらに備え、ひも孔がスリーブに固定され、(ii)ドライバは、(1)スリーブを通って延在し、(2)巻線を駆動ヘッドに動作可能に結合し、(3)ねじりばねとして機能する、ドライブシャフトを備える、実施例421に記載のシステムまたは装置。
【1140】
実施例424.
ひも孔は、スリーブの内部に配置される、実施例423に記載のシステムまたは装置。
【1141】
実施例425.
対象の組織にアンカー固定するための方法であって、(i)ドライバのドライブシャフトの遠位端であって、ドライブシャフトの遠位端がアンカーと係合する、遠位端を、組織に経管的に前進させること、および(ii)その後、ドライブシャフトの遠位端を回転させるために、ドライバのねじりばねを解放する様式で、解放インターフェースをドライバの近位端で作動させることによって、アンカーを組織に駆動すること、を含む、方法。
【1142】
実施例426.
ばねを巻き上げることをさらに含む、実施例425に記載の方法。
【1143】
実施例427.
ドライバをヘッドと係合することをさらに含む、実施例425~426のいずれか一つに記載の方法。
【1144】
実施例428.
組織係合要素を組織に前進させた後に、ドライバをアンカーから係合解除し、ドライバを対象から引き抜くことをさらに含む、実施例425~427のいずれか一つに記載の方法。
【1145】
実施例429.
システムまたは装置は、ドライブシャフトおよび解放インターフェースに動作可能に結合された戻り止めをさらに備え、その結果、解放インターフェースを作動することは、戻り止めを、張力状態を維持する位置から取り外すことを含む、実施例425~428のいずれか一つに記載の方法。
【1146】
実施例430.
解放インターフェースを作動することに応答して、ドライバを使用して、逆トルクをインターフェースに加えることによって、組織係合要素を組織から螺脱することをさらに含む、実施例425~429のいずれか一つに記載の方法。
【1147】
実施例431.
アンカーを組織にアンカー固定するためのシステムまたは装置であって、(i)アンカーと係合している間に、組織に経管的に前進するように構成される遠位端を有するドライブシャフトと、(ii)ねじりばねと、(iii)ドライバの近位部分に配置される巻線であって、巻線が動作すると、ばねが巻き上がるように、ねじりばねに動作可能に結合される、巻線と、(iv)ドライバの近位端の解放インターフェースであって、解放インターフェースが作動すると、ドライブシャフトの遠位端を回転させる様式で、ばねが解放されて巻き戻るように、巻線に動作可能に結合される、解放インターフェースと、を備える、ドライバを備える、システムまたは装置。
【1148】
実施例432.
ドライバは、駆動ヘッドをドライブシャフトの遠位端にさらに備え、駆動ヘッドが、アンカーに係合するように構成される、実施例431に記載のシステムまたは装置。
【1149】
実施例433.
アンカーをさらに備え、駆動ヘッドは、アンカーのヘッド内の空洞に嵌合するように構成される、実施例432に記載のシステムまたは装置。
【1150】
実施例434.
アンカーをさらに備え、駆動ヘッドは、アンカーのヘッドの上に嵌合する空洞を画定するように構成される、実施例432に記載のシステムまたは装置。
【1151】
実施例435.
ドライバは、ばねを張力状態に維持するように構成された戻り止めをさらに備える、実施例431~434のいずれか一つに記載のシステムまたは装置。
【1152】
実施例436.
戻り止めは、ドライバの近位部分にある、実施例435に記載のシステムまたは装置。
【1153】
実施例437.
戻り止めは、ドライバの遠位部分にある、実施例435に記載のシステムまたは装置。
【1154】
本発明は、これまでに特に図示し説明した実施例に限定されるものではない。むしろ、本発明の範囲は、上述したさまざまな特徴の組み合わせおよび部分的組み合わせの両方、ならびに上記の説明を読むことで当業者が想到するであろう、先行技術にはないその変形例および修正を含む。さらに、本明細書に記載または示唆される治療技術、方法、ステップなど、または本明細書に組み込まれる参考文献は、生きている動物に対して、または死体、死体の心臓、シミュレータ(例えば、シミュレートされる身体部分、組織などで)などの非生体シミュレーションに対して実行することができる。
【国際調査報告】