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特表2025-500384がん関連MUC1に対する結合ドメイン
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】がん関連MUC1に対する結合ドメイン
(51)【国際特許分類】
   C07K 16/28 20060101AFI20241226BHJP
   C12N 15/13 20060101ALI20241226BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20241226BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20241226BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20241226BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
C07K16/28 ZNA
C12N15/13
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
A61K39/395 N
A61K39/395 D
A61P35/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537546
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-06-20
(86)【国際出願番号】 NL2022050738
(87)【国際公開番号】W WO2023121448
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】2030198
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510340757
【氏名又は名称】メルス ナムローゼ フェンノートシャップ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】リンス・クローステル
(72)【発明者】
【氏名】アイヴィ・ウィドジャジャ
(72)【発明者】
【氏名】パトリック・メイズ
(72)【発明者】
【氏名】ホレイショ・ジー・ナストリ
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ジョウ
(72)【発明者】
【氏名】ビジャイ・グプタ
(72)【発明者】
【氏名】ビンドゥ・ヴァルギース
【テーマコード(参考)】
4B065
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4B065AA01X
4B065AA57X
4B065AA72X
4B065AA87X
4B065AA92Y
4B065AA94Y
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA25
4B065CA44
4C085AA13
4C085AA14
4C085BB11
4C085BB36
4C085BB41
4C085CC01
4C085DD62
4C085EE01
4H045AA11
4H045AA20
4H045AA30
4H045DA76
4H045EA28
4H045FA74
(57)【要約】
本開示は、がん関連MUC1に結合する結合ドメイン、及びかかる結合ドメインを含む結合部分に関する。本開示は更に、がんの治療におけるかかる結合ドメイン又は結合部分の使用に関する。本開示はまた、そのような結合ドメイン又は結合部分をコードする核酸、及びそのような核酸を含むベクター及び細胞に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号249に示されるアミノ酸配列を含むMUC1ペプチドに結合する結合ドメインであって、前記MUC1ペプチドの14位にあるスレオニン(T)残基が、α-GalNAcグリコシル化又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含む、結合ドメイン。
【請求項2】
前記MUC1ペプチドの14位にある前記スレオニン(T)残基が、α-GalNAcグリコシル化を含む、請求項1に記載の結合ドメイン。
【請求項3】
前記MUC1ペプチドの14位にある前記スレオニン(T)残基が、Neu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含む、請求項1に記載の結合ドメイン。
【請求項4】
MUC1ペプチドの15位にあるセリン(S)残基が、更に、α-GalNAcグリコシル化又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の結合ドメイン。
【請求項5】
前記MUC1ペプチドの15位にある前記セリン(S)残基が、α-GalNAcグリコシル化を含む、請求項4に記載の結合ドメイン。
【請求項6】
前記MUC1ペプチドの15位にある前記セリン(S)残基が、Neu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含む、請求項4に記載の結合ドメイン。
【請求項7】
α-GalNAcグリコシル化又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含まない、配列番号249に示されるアミノ酸配列を含むMUC1ペプチドには結合しない、請求項1~6のいずれか一項に記載の結合ドメイン。
【請求項8】
前記MUC-1ペプチドへの前記結合が、グリコペプチドアレイにおいて決定される、請求項1~7のいずれか一項に記載の結合ドメイン。
【請求項9】
がん関連MUC-1に特異的に結合する結合ドメインであって、前記結合ドメインが、MUC1のN末端ドメインのVTSAモチーフを含むMUC1上のエピトープに結合し、スレオニン(T)残基が、α-GalNAcグリコシル化されているか、又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化されている、結合ドメイン。
【請求項10】
前記スレオニン(T)が、α-GalNAcグリコシル化されている、請求項9に記載の結合ドメイン。
【請求項11】
前記スレオニン(T)が、Neu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化されている、請求項9に記載の結合ドメイン。
【請求項12】
セリン(S)残基が、更に、α-GalNAcグリコシル化されているか、又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化されている、請求項9~11のいずれか一項に記載の結合ドメイン。
【請求項13】
前記セリン(S)残基が、α-GalNAcグリコシル化されている、請求項12に記載の結合ドメイン。
【請求項14】
前記セリン(S)残基が、Neu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化されている、請求項12に記載の結合ドメイン。
【請求項15】
MUC1上の前記エピトープへの前記結合が、グリコペプチドアレイにおいて決定される、請求項9~14のいずれか一項に記載の結合ドメイン。
【請求項16】
がん関連MUC1に対する結合特異性を有する結合ドメインであって、前記結合ドメインが、
a)それぞれ、配列番号2、配列番号3、及び配列番号4に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
b)それぞれ、配列番号6、配列番号7、及び配列番号8に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
c)それぞれ、配列番号10、配列番号11、及び配列番号12に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
d)それぞれ、配列番号14、配列番号15、及び配列番号16に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
e)それぞれ、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
f)それぞれ、配列番号22、配列番号23、及び配列番号24に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
g)それぞれ、配列番号26、配列番号27、及び配列番号28に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
h)それぞれ、配列番号30、配列番号31、及び配列番号32に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
i)それぞれ、配列番号34、配列番号35、及び配列番号36に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
j)それぞれ、配列番号38、配列番号39、及び配列番号40に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
k)それぞれ、配列番号42、配列番号43、及び配列番号44に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
l)それぞれ、配列番号46、配列番号47、及び配列番号48に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
m)それぞれ、配列番号50、配列番号51、及び配列番号52に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
n)それぞれ、配列番号54、配列番号55、及び配列番号56に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
o)それぞれ、配列番号58、配列番号60、及び配列番号61に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
p)それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号65に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
q)それぞれ、配列番号67、配列番号68、及び配列番号69に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
r)それぞれ、配列番号71、配列番号72、及び配列番号73に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
s)それぞれ、配列番号75、配列番号76、及び配列番号77に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
t)それぞれ、配列番号79、配列番号80、及び配列番号81に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
u)それぞれ、配列番号83、配列番号84、及び配列番号85に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
v)それぞれ、配列番号87、配列番号88、及び配列番号89に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
w)それぞれ、配列番号91、配列番号92、及び配列番号93に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
x)それぞれ、配列番号95、配列番号96、及び配列番号97に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
y)それぞれ、配列番号99、配列番号100、及び配列番号101に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
z)それぞれ、配列番号103、配列番号104、及び配列番号105に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
aa)それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
bb)それぞれ、配列番号111、配列番号112、及び配列番号113に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
cc)それぞれ、配列番号115、配列番号116、及び配列番号117に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
dd)それぞれ、配列番号119、配列番号120、及び配列番号121に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ee)それぞれ、配列番号123、配列番号124、及び配列番号125に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ff)それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
gg)それぞれ、配列番号131、配列番号132、及び配列番号133に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
hh)それぞれ、配列番号135、配列番号136、及び配列番号137に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ii)それぞれ、配列番号139、配列番号140、及び配列番号141に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
jj)それぞれ、配列番号143、配列番号144、及び配列番号145に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
kk)それぞれ、配列番号147、配列番号148、及び配列番号149に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ll)それぞれ、配列番号151、配列番号152、及び配列番号153に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
mm)それぞれ、配列番号155、配列番号156、及び配列番号157に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
nn)それぞれ、配列番号159、配列番号160、及び配列番号161に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
oo)それぞれ、配列番号163、配列番号164、及び配列番号165に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
pp)それぞれ、配列番号167、配列番号168、及び配列番号169に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
qq)それぞれ、配列番号171、配列番号172、及び配列番号173に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
rr)それぞれ、配列番号175、配列番号176、及び配列番号177に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ss)それぞれ、配列番号179、配列番号180、及び配列番号181に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
tt)それぞれ、配列番号183、配列番号184、及び配列番号185に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
uu)それぞれ、配列番号187、配列番号188、及び配列番号189に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
vv)それぞれ、配列番号191、配列番号192、及び配列番号193に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ww)それぞれ、配列番号195、配列番号196、及び配列番号197に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
xx)それぞれ、配列番号199、配列番号200、及び配列番号201に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
yy)それぞれ、配列番号203、配列番号204、及び配列番号205に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、又は
zz)それぞれ、配列番号207、配列番号208、及び配列番号209に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、を含む重鎖可変領域を含み、
前記HCDRの各々が、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸置換を含み得る、結合ドメイン。
【請求項17】
前記結合ドメインが、配列番号1、5、9、13、17、21、25、29、33、37、41、45、49、53、57、62、66、70、74、78、82、86、90、94、98、102、106、110、114、118、122、126、130、134、138、142、146、150、154、158、162、166、170、174、178、182、186、190、194、198、202、若しくは206のうちのいずれか1つに示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれらに対して少なくとも80%、若しくは85%、若しくは90%、若しくは95%の配列同一性を有する、重鎖可変領域を含む、請求項16に記載の結合ドメイン。
【請求項18】
前記結合ドメインが、それぞれ、配列番号219、配列番号220、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む軽鎖可変領域を含み、前記LCDRの各々が、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸置換を含み得る、請求項16又は17に記載の結合ドメイン。
【請求項19】
前記結合ドメインが、配列番号218に示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは85%、若しくは90%、若しくは95%の配列同一性を有する軽鎖可変領域を含む、請求項16~18のいずれか一項に記載の結合ドメイン。
【請求項20】
前記結合ドメインが、Fabである、請求項1~19のいずれか一項に記載の結合ドメイン。
【請求項21】
請求項1~20のいずれか一項に記載の2つの結合ドメインを含む、結合部分。
【請求項22】
前記結合部分が、IgG1又はIgG4抗体である、請求項21に記載の結合部分。
【請求項23】
前記結合部分のFc受容体への前記結合が排除又は低減される、請求項21又は22に記載の結合部分。
【請求項24】
前記結合部分のFc受容体への前記結合が促進される、請求項21又は22に記載の結合部分。
【請求項25】
前記結合部分が、配列番号210に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖、及び配列番号211に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖を含む参照抗体よりも高い結合シグナルを示す、請求項21~24のいずれか一項に記載の結合部分。
【請求項26】
有効量の、請求項1~20のいずれか一項に記載の結合ドメイン、又は請求項21~25のいずれか一項に記載の結合部分と、薬学的に許容される担体と、を含む、薬学的組成物。
【請求項27】
療法における使用のための、請求項1~20のいずれか一項に記載の結合ドメイン、請求項21~25のいずれか一項に記載の結合部位、又は請求項26に記載の薬学的組成物。
【請求項28】
がんの治療における使用のための、請求項1~20のいずれか一項に記載の結合ドメイン、請求項21~25のいずれか一項に記載の結合部分、又は請求項26に記載の薬学的組成物。
【請求項29】
疾患を治療するための方法であって、治療を必要としている個体に、有効量の、請求項1~20のいずれか一項に記載の結合ドメイン、請求項21~25のいずれか一項に記載の結合部分、又は請求項26に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
【請求項30】
がんを治療するための方法であって、治療を必要としている個体に、有効量の、請求項1~20のいずれか一項に記載の結合ドメイン、請求項21~25のいずれか一項に記載の結合部分、又は請求項26に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
【請求項31】
請求項16又は17に記載の重鎖可変領域をコードする核酸配列を含む、核酸。
【請求項32】
前記核酸が、CH1領域、並びに任意選択でヒンジ、CH2及びCH3領域をコードする核酸配列を更に含む、請求項31に記載の核酸。
【請求項33】
請求項16又は17に記載の重鎖可変領域をコードする核酸配列を含む、細胞。
【請求項34】
前記細胞が、CH1領域、並びに任意選択でヒンジ、CH2及びCH3領域をコードする核酸配列を更に含む、請求項33に記載の細胞。
【請求項35】
前記細胞が、軽鎖可変領域をコードする少なくとも1つの核酸配列を更に含む、請求項33又は34に記載の細胞。
【請求項36】
前記軽鎖可変領域が、請求項18又は19に記載の軽鎖可変領域、及び任意選択でCL領域である、請求項35に記載の細胞。
【請求項37】
請求項1~20のいずれか一項に記載の結合ドメイン、又は請求項21~25のいずれか一項に記載の結合部分を産生する、細胞。
【請求項38】
請求項1~20のいずれか一項に記載の結合ドメイン、又は請求項21~25のいずれか一項に記載の結合部分を含む容器と、任意選択で使用説明書と、を含む、キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、結合ドメイン及び結合部分、例えば、抗体の分野に関する。具体的には、本開示は、がんの治療のための治療抗体の分野に関する。より具体的には、本開示は、がん関連MUC1に結合する結合ドメイン、及びかかる結合ドメインを含む結合部分に関する。
【背景技術】
【0002】
ムチン1又はMUC1は、典型的には、主に腺上皮細胞又は管腔上皮細胞において発現される膜貫通糖タンパク質である。MUC1は、潤滑及び保護のための物理的障壁を形成し、シグナル伝達を補助する(Shimizu M,Yamauchi K.J Biochem.1982;91(2):515-24)。MUC1の細胞外ドメインは、細胞表面から200~500nmまで延びることができ、高度にグリコシル化されている。その糖分枝は負に帯電し、オリゴマー化することができ、それによって細胞を保護する物理的障壁を作成する(Nath S,Mukherjee P.Trends Mol Med.2014;20(6):332-42)。
【0003】
MUC1遺伝子は1番染色体:155,185,824-155,192,916逆鎖(GRCh38:CM000663.2)上に位置し、29個の転写産物を有する。MUC1はまた、以下のようないくつかの異なる別名の下で知られている:ムチン1、細胞表面関連、膜貫通、PEM、PUM、EMA、H23Ag、エピシアリン、がん抗原15-3、ADMCKD(1)、CD227、MCKD(1)、MCD、腫瘍関連上皮膜抗原、がん関連ムチン、腫瘍関連上皮ムチン、腫瘍関連ムチン。MUC1遺伝子についての外部Idは、HGNC:7508 NCBI;Entrez Gene:4582;Ensembl:ENSG00000185499;OMIM:158340及びUniProtKB:P15941である。
【0004】
MUC1タンパク質は、ウニ精子タンパク質エンテロキナーゼ及びアグリン(SEA)ドメインでの自己タンパク質分解によって翻訳後にMUC1-C及びMUC-Nと呼ばれる2つのペプチドサブユニットに切断される単一のポリペプチド鎖からなり、2つのペプチドサブユニットは、両方とも安定した非共有結合を介して会合したままである(図1、Gao T.et al.Biomed Pharmacother.2020;132:110888)。MUC1-Cは、58個のアミノ酸を有する短い細胞外領域、28個のアミノ酸疎水性膜貫通領域、及び69個のアミノ酸を有する細胞内細胞質領域からなる。MUC1-Nは細胞外に位置し、可変数タンデムリピート(VNTR)(HGVTSAPDTRPAPGSTAPPA)として指定される、20から120まで変動する反復数を有する約20個のアミノ酸配列反復を含有する。VNTRは、セリン及びスレオニン残基が豊富であり、各反復は、通常の条件下では、MUC1をO-グリコシル化の通常のパターンで高度にグリコシル化させる、O-グリコシル化のための5つの潜在的な部位を含む(Bose M,Mukherjee P.Vaccines(Basel).2020;8(4):659、Zhou D.et al.Molecules.2018;23(6):1326)。
【0005】
悪性形質転換の間、MUC1は過剰発現され、上皮細胞の表面及び細胞質の両方で発現を伴って、その極性及び頂点分布を失う。正常細胞では、O-グリコシル化は、成熟した細長い分岐O-グリカンに進行するが、がん細胞では、これらのプロセスが破壊される。異常なMUC1は、炭水化物側鎖の不完全なグリコシル化を特徴とし、Tn抗原(GalNAcα-O-セリン/スレオニン)として知られる切断型O-グリカン、及びGalNAcα-O-セリン/スレオニンに結合したシアル酸α-2,6を含むそのシアル化バージョンのシアリル-Tn抗原(STn抗原)を含む新しい炭水化物側鎖の形成をもたらす(図1、Gao T.et al.Biomed Pharmacother.2020)。
【0006】
腫瘍関連炭水化物(TACA)の発現は、免疫調節及び抗がん免疫応答の阻害に関与しており、腫瘍細胞におけるシアル酸含有グリカンの発現は、患者における転移表現型及び予後不良と相関している(Rodrigues Mantuano N.et al.J Immunother Cancer.2020;8(2):e001222、Bhatia R.et al.Cancer Metastasis Rev.2019;38(1-2):223-236、Anandkumar A,Devaraj H.Scand J Immunol.2013;78(1):1-7、Baldus SE.et al.Tumour Biol.1998;19(6):445-53)。Tn及びSTn抗原は、典型的には、胃がん(Moreira IB.et al.Cells.2020;9(2):264)、結腸直腸がん(Ju T,et al.Cancer Biomark.2014;14(1):63-81)、膵臓がん(Thomas D.et al.J Cell Mol Med.2019;23(10):6885-6896)、及び乳がん(Cazet A.et al.Breast Cancer Res.2010;12(3):204)を含む特定の腫瘍細胞組織において高レベルで発現される。
【0007】
Tn/STn抗原に対する治療抗体の開発が報告されている。ガチポツズマブ(gatipotuzumab)(以前はPankoMAb-GEXとして知られていた)は、高親和性でがん細胞への特異的結合を示すと報告されているが、もはや臨床試験では調査されていない(Danielczyk A.et al.Cancer Immunol Immunother.2006;55(11):1337-47)。その安全性は、第I相試験において報告された(Fiedler W.et al.Eur J Cancer.2016;63:55-63)が、しかしながら、単剤として再発性OCの維持療法として適用された場合、ガチポツズマブは、進行性卵巣がん(OC)における第IIb相試験において有益な効果を示さなかった(Ledermann J.et al.ESMO Open.2022 Feb;7(1):100311.Epub 2021 Dec 15)。抗体5E5は、がん細胞に対する特異性を示すと報告されているマウス抗ヒトMUC1-Tn/STn抗体である(Sorensen AL.et al.Glycobiology.2006;16(2):96-107)。5E5を用いて、TnMUC抗原を標的とするキメラ抗原受容体(CAR)が生成された。このCART-TnMUC1構築物は、MUC1のTnグリカンを含むエピトープを認識する、モノクローナル抗体5E5に由来するマウス抗ヒトscFvからなり、難治性固形腫瘍悪性腫瘍の治療のための臨床試験において評価されている。
【0008】
したがって、がん関連MUC1を選択的に標的とする新規の治療介入の必要性が依然として存在する。
【発明の概要】
【0009】
ある特定の実施形態では、本開示は、ヒト疾患の治療、具体的には、がんの治療のための新たな医薬品を提供する。
【0010】
ある特定の実施形態では、本開示は、MUC1ペプチドに結合する結合ドメインに関し、MUC1ペプチドは、配列番号249に示されるアミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVTSAPDTRPAPGを含み、MUC1ペプチドの14位にあるスレオニン(T)残基は、α-GalNAcグリコシル化又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含む。
【0011】
ある特定の実施形態では、本開示は、がん関連MUC1に特異的に結合する結合ドメインに関し、結合ドメインは、MUC1のN末端ドメインのVTSAモチーフを含むエピトープに結合し、スレオニン(T)残基は、α-GalNAcグリコシル化されているか、又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化されている。
【0012】
ある特定の実施形態では、本開示は、がん関連MUC1に対する結合特異性を有する結合ドメインに関し、結合ドメインは、本明細書で更に定義される重鎖可変領域を含む。
【0013】
ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載される2つの結合ドメインを含む結合部分に関する。
【0014】
ある特定の実施形態では、本開示は、有効量の、本明細書に記載の結合ドメイン、又は結合部分を含む、薬学的組成物に関する。
【0015】
ある特定の実施形態では、本開示は、療法における使用のための、本明細書に記載の結合ドメイン、結合部分、又は薬学的組成物に関する。
【0016】
ある特定の実施形態では、本開示は、がんの治療における使用のための、本明細書に記載の結合ドメイン、結合部分、又は薬学的組成物に関する。
【0017】
ある特定の実施形態では、本開示は、疾患を治療するための方法であって、治療を必要としている個体に、有効量の、本明細書に記載の結合ドメイン、結合部分、又は薬学的組成物を投与することを含む、方法に関する。
【0018】
ある特定の実施形態では、本開示は、がんを治療するための方法であって、治療を必要としている個体に、有効量の、本明細書に記載の結合ドメイン、結合部分、又は薬学的組成物を投与することを含む、方法に関する。
【0019】
ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書で定義される重鎖可変領域をコードする核酸配列に関する。
【0020】
ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書で定義される重鎖可変領域をコードする核酸配列を含む細胞に関する。
【0021】
ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載される結合ドメイン、又は結合部分を産生する細胞に関する。
【0022】
ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載される結合ドメイン、又は結合部分を含む容器と、任意選択で使用説明書と、を含むキットに関する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
ある特定の実施形態では、本開示は、疾患、具体的には、ヒトにおける疾患の診断及び治療、具体的には、がんの診断及び治療用の新たな医薬品を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、がん関連MUC1に特異的に結合するが、非がん性細胞上に発現されるMUC1には特異的に結合しない結合ドメインを提供する。具体的には、ある特定の実施形態では、本開示は、通常のグリコシル化MUC1とは異なる、ある特定のアミノ酸残基又はVTSAモチーフのある特定のアミノ酸残基におけるTn(α-GalNAc)グリコシル化及び/又はSTn(Neu5Ac-α(2-6)-GalNAc)グリコシル化を含む、がん関連MUC1に特異的に結合する結合ドメインの属を初めて提供する。
【0024】
ある特定の実施形態では、本開示は、MUC1ペプチドに結合する結合ドメインを提供し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVSAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、ペプチドの14位にあるスレオニン(T)残基は、本明細書で太字で下線で示され、α-GalNAcグリコシル化又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含む。
【0025】
ある特定の実施形態では、本開示は、がん関連MUC-1に特異的に結合する結合ドメインを提供し、結合ドメインは、MUC1のN末端ドメインのVTSAモチーフを含むエピトープに結合し、スレオニン(T)残基は、α-GalNAcグリコシル化されているか、又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化されている。
【0026】
ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、MUC1ペプチドに結合し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVT*SAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、Tnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、MUC1ペプチドに結合し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVT*SAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、STnグリコシル化を表す。
【0027】
ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、配列番号249のMUC1ペプチドの14位にあるスレオニン残基のTn又はSTnグリコシル化に加えて、当該ペプチドの15位にあるセリン(S)残基のTn又はSTnグリコシル化を含む。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、MUC1ペプチドに結合し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVT*S*APDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、Tnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、MUC1ペプチドに結合し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVT*S*APDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、STnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、MUC1ペプチドに結合し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVT*SAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、Tnグリコシル化を表し、は、STnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、MUC1ペプチドに結合し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVT*SAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、STnグリコシル化を表し、は、Tnグリコシル化を表す。
【0028】
Tnグリコシル化は、α-GalNAc基の存在を指し、STnグリコシル化は、Neu5Ac-α(2-6)-GalNAc基を指す。
【0029】
ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、ヒトMUC1に結合する。
【0030】
「結合ドメイン」とは、当業者に周知の結合アッセイによって決定することができるように、標的分子に結合するタンパク質性分子、又はタンパク質性分子の一部を指す。結合ドメインは、例としては、重鎖可変領域、scFv、又はFabなどの軽鎖可変領域と対合した重鎖可変領域、又は軽鎖可変領域に連結した重鎖可変領域であり得る。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、Fabである。ある特定の実施形態では、「Fab」とは、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む結合ドメインを意味する。ある特定の実施形態では、「Fab」とは、重鎖可変領域、軽鎖可変領域、CH1、及びCL領域を含む結合ドメインを意味する。
【0031】
ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、がん関連MUC1に特異的に結合し、これは、結合ドメインが、がんに関連する異常なグリコシル化パターンを欠くMUC1ペプチドに検出可能なレベルで結合しないか、又は本明細書に記載のグリコペプチドアレイ、具体的にはグリコペプチドアレイで決定される、はるかに高い濃度でのみ結合することを意味する。がんに関連する異常なグリコシル化パターンとしては、Tnグリコシル化(α-GalNAc)及びSTnグリコシル化(Neu5Ac-α(2-6)-GalNAc)が挙げられる。したがって、本開示のある特定の実施形態では、結合ドメインは、α-GalNAcグリコシル化又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含まない、配列番号249に示されるアミノ酸配列を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合しない。
【0032】
ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、MUC1のN末端ドメインのVTSAモチーフを含むエピトープに結合する。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGS*TAPPAHGVTSAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、Tn又はSTnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGS*TAPPAHGVTSAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、STnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGST*APPAHGVTSAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、Tn又はSTnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、MUC1ペプチドに結合し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGST*APPAHGVTSAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、Tnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、MUC1ペプチドに結合せず、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGST*APPAHGVTSAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、STnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVTS*APDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、Tn又はSTnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVTS*APDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、Tnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVTSAPDT*RPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、Tn又はSTnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVTSAPDT*RPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、Tnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGS*T*APPAHGVTSAPDTRPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、Tn又はSTnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインはまた、MUC1ペプチドに結合し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGST*APPAHGVTSAPDT*RPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、Tnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGST*APPAHGVTSAPDT*RPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、STnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、アミノ酸配列PAPGS*T*APPAHGVTSAPDT*RPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなるMUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合せず、式中、*は、Tn又はSTnグリコシル化を表す。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインはまた、MUC1ペプチドに結合し、MUC1ペプチドは、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVT*SAPDT*RPAPG(配列番号249)を含むか、又はそれからなり、*は、Tn又はSTnグリコシル化を表す。
【0033】
ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットで、グリコペプチドアレイにおける陰性アイソタイプ対照よりも少なくとも約2倍、又は約2~3倍、又は約3倍高い結合シグナルでペプチドに結合する場合、MUC1ペプチドに結合するとみなされる。ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットでは、ペプチドに、グリコペプチドアレイにおいて、少なくとも約200若しくは100若しくは50若しくは10若しくは1若しくは0.5未満、又は約200~0.001若しくは100~0.001若しくは50~0.001若しくは10~0.001若しくは1~0.001若しくは0.5~0.001若しくは200~0.05若しくは100~0.05若しくは50~0.05若しくは10~0.05若しくは1~0.05若しくは0.5~0.05のEC50(ug/ml)で結合する場合、MUC1ペプチドに結合するとみなされる。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットで、グリコペプチドアレイにおける陰性アイソタイプ対照よりも少なくとも約2倍、又は約2~3倍、又は約3倍高い結合シグナルでペプチドに結合する場合、MUC1ペプチドに結合する。ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットでは、ペプチドに、グリコペプチドアレイにおいて、少なくとも約200若しくは100若しくは50若しくは10若しくは1若しくは0.5未満、又は約200~0.001若しくは100~0.001若しくは50~0.001若しくは10~0.001若しくは1~0.001若しくは0.5~0.001若しくは200~0.05若しくは100~0.05若しくは50~0.05若しくは10~0.05若しくは1~0.05若しくは0.5~0.05のEC50(ug/ml)で結合する場合、MUC1ペプチドに結合するとみなされる。ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットでは、ペプチドに、グリコペプチドアレイにおける陰性アイソタイプ対照よりも少なくとも約2倍、又は約2~3倍、又は約3倍高い結合シグナルでペプチドに結合する場合、かつグリコペプチドアレイにおいて、少なくとも約200若しくは100若しくは50若しくは10若しくは1若しくは0.5未満、又は約200~0.001若しくは100~0.001若しくは50~0.001若しくは10~0.001若しくは1~0.001若しくは0.5~0.001若しくは200~0.05若しくは100~0.05若しくは50~0.05若しくは10~0.05若しくは1~0.05若しくは0.5~0.05のEC50(ug/ml)を有する場合、MUC1ペプチドに結合するとみなされる。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットでは、ペプチドに、グリコペプチドアレイにおける陰性アイソタイプ対照よりも少なくとも約2倍、又は約2~3倍、又は約3倍高い結合シグナルでペプチドに結合する場合、かつグリコペプチドアレイにおいて、少なくとも約200若しくは100若しくは50若しくは10若しくは1若しくは0.5未満、又は約200~0.001若しくは100~0.001若しくは50~0.001若しくは10~0.001若しくは1~0.001若しくは0.5~0.001若しくは200~0.05若しくは100~0.05若しくは50~0.05若しくは10~0.05若しくは1~0.05若しくは0.5~0.05のEC50(ug/ml)を有する場合、MUC1ペプチドに結合する。
【0034】
ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットにおいて、グリコペプチドアレイにおける陰性アイソタイプ対照よりも約2倍未満、又は約2~3倍、又は約3倍高い結合シグナルでペプチドに結合する場合、MUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合しないとみなされる。ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットにおいて、グリコペプチドアレイにおいて約200より高いEC50(ug/ml)でペプチドに結合する場合、MUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合しないとみなされる。ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットにおいて、グリコペプチドアレイにおける陰性アイソタイプ対照よりも2倍未満、又は2~3倍、又は3倍高い結合シグナルでペプチドに結合する場合、MUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合しない。ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットにおいて、グリコペプチドアレイにおいて200より高いEC50(ug/ml)でペプチドに結合する場合、MUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合しないとみなされる。ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットにおいて、グリコペプチドアレイにおける陰性アイソタイプ対照よりも約2倍未満、又は約2~3倍、又は約3倍高い結合シグナルでペプチドに結合する場合、MUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合しないとみなされる。ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットにおいて、グリコペプチドアレイにおいて約200より高いEC50(ug/ml)でペプチドに結合する場合、MUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合しないとみなされる。ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットにおいて、グリコペプチドアレイにおける陰性アイソタイプ対照よりも約2倍未満、又は約2~3倍、又は約3倍高い結合シグナルでペプチドに結合する場合、かつグリコペプチドアレイにおいて約200より高いEC50(ug/ml)を有する場合、MUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合しないとみなされる。ある特定の実施形態では、結合ドメインは、二価単一特異性IgG抗体フォーマットにおいて、グリコペプチドアレイにおける陰性アイソタイプ対照よりも約2倍未満、又は約2~3倍、又は約3倍高い結合シグナルでペプチドに結合する場合、かつグリコペプチドアレイにおいて200より高いEC50(ug/ml)を有する場合、MUC1ペプチドに結合しないか、又は実質的に結合しないとみなされる。
【0035】
本開示の目的のために、結合ドメインがMUC1ペプチドに結合するかどうかの決定は、グリコペプチドアレイを使用することによって行われる。本明細書に提供される結合ドメインの結合データは、実施例5に記載されるグリコペプチドアレイによって得られる。したがって、ある特定の実施形態では、本明細書に記載の本開示の結合ドメインのMUC1ペプチドへの結合、又はVTSAエピトープとの相互作用は、実施例5に記載のグリコペプチドアレイにおいて決定される。
【0036】
簡単に言うと、実施例5に記載のグリコペプチドアレイは、表2に列挙されるO-グリコペプチドを使用して行われる。MUC1 IgG及び対照抗体を10μg/ml~0.6ng/mlの範囲で添加する前に、アレイをブロックする。アレイは、接着フィルムで覆われ、室温で振盪される。次いで、アレイを洗浄し、検出抗体をアレイに適用する。光が当たらないよう遮り、室温で1時間振盪し、続いて洗浄する。アレイは、Innopsys InnoScan 710マイクロアレイスキャナ及び好適なソフトウェアを使用して読み取られる。
【0037】
本開示の結合ドメイン、又は結合部分は、がん関連MUC1に結合し、これは、それらが、非腫瘍細胞上の通常のグリコシル化MUC1に結合しないことを意味する。本明細書で使用される場合、「がん関連MUC1への結合」とは、腫瘍細胞又はがん関連MUC1を発現するように操作された細胞株上に存在する、がん関連MUC1への結合ドメイン又は結合部位の典型的な結合能力を指す。抗原への結合ドメイン又は結合部分の結合は、様々な方法で評価され得る。本開示の目的のために、結合ドメイン又は結合部分が、本明細書に記載されるように、がん関連MUC1を発現する細胞、例えば、MC38 huMUC1 COSMC KO細胞、ヒトMUC1-STnを安定的に発現するT47D huGalNAc細胞、及び/又は中レベルのMUC-Tnを発現するT47D WT細胞と結合ドメイン又は結合部分をインキュベートすることによって、がん関連MUC1に結合するかどうかを決定する。結合されていない結合ドメイン、又は結合部分が除去され、結合された結合ドメイン、又は結合部分が、例としては、結合された結合ドメイン、又は結合部分の定常ドメインに結合する標識された抗体によって検出される。
【0038】
抗原結合は、特異性及び親和性に関して表され得る。特異性は、どの抗原又はそのエピトープが結合ドメイン又は結合部分によって特異的に結合されるかを決定する。親和性は、特定の抗原又はエピトープへの結合の強度の尺度である。
【0039】
ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、がん関連ヒトMUC1に結合する。
【0040】
ある特定の実施形態では、本開示の結合ドメインは、
a)それぞれ、配列番号2、配列番号3、及び配列番号4に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
b)それぞれ、配列番号6、配列番号7、及び配列番号8に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
c)それぞれ、配列番号10、配列番号11、及び配列番号12に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
d)それぞれ、配列番号14、配列番号15、及び配列番号16に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
e)それぞれ、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
f)それぞれ、配列番号22、配列番号23、及び配列番号24に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
g)それぞれ、配列番号26、配列番号27、及び配列番号28に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
h)それぞれ、配列番号30、配列番号31、及び配列番号32に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
i)それぞれ、配列番号34、配列番号35、及び配列番号36に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
j)それぞれ、配列番号38、配列番号39、及び配列番号40に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
k)それぞれ、配列番号42、配列番号43、及び配列番号44に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
l)それぞれ、配列番号46、配列番号47、及び配列番号48に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
m)それぞれ、配列番号50、配列番号51、及び配列番号52に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
n)それぞれ、配列番号54、配列番号55、及び配列番号56に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
o)それぞれ、配列番号58、配列番号60、及び配列番号61に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
p)それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号65に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
q)それぞれ、配列番号67、配列番号68、及び配列番号69に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
r)それぞれ、配列番号71、配列番号72、及び配列番号73に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
s)それぞれ、配列番号75、配列番号76、及び配列番号77に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
t)それぞれ、配列番号79、配列番号80、及び配列番号81に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
u)それぞれ、配列番号83、配列番号84、及び配列番号85に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
v)それぞれ、配列番号87、配列番号88、及び配列番号89に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
w)それぞれ、配列番号91、配列番号92、及び配列番号93に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
x)それぞれ、配列番号95、配列番号96、及び配列番号97に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
y)それぞれ、配列番号99、配列番号100、及び配列番号101に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
z)それぞれ、配列番号103、配列番号104、及び配列番号105に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
aa)それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
bb)それぞれ、配列番号111、配列番号112、及び配列番号113に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
cc)それぞれ、配列番号115、配列番号116、及び配列番号117に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
dd)それぞれ、配列番号119、配列番号120、及び配列番号121に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ee)それぞれ、配列番号123、配列番号124、及び配列番号125に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ff)それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
gg)それぞれ、配列番号131、配列番号132、及び配列番号133に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
hh)それぞれ、配列番号135、配列番号136、及び配列番号137に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ii)それぞれ、配列番号139、配列番号140、及び配列番号141に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
jj)それぞれ、配列番号143、配列番号144、及び配列番号145に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
kk)それぞれ、配列番号147、配列番号148、及び配列番号149に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ll)それぞれ、配列番号151、配列番号152、及び配列番号153に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
mm)それぞれ、配列番号155、配列番号156、及び配列番号157に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
nn)それぞれ、配列番号159、配列番号160、及び配列番号161に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
oo)それぞれ、配列番号163、配列番号164、及び配列番号165に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
pp)それぞれ、配列番号167、配列番号168、及び配列番号169に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
qq)それぞれ、配列番号171、配列番号172、及び配列番号173に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
rr)それぞれ、配列番号175、配列番号176、及び配列番号177に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ss)それぞれ、配列番号179、配列番号180、及び配列番号181に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
tt)それぞれ、配列番号183、配列番号184、及び配列番号185に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
uu)それぞれ、配列番号187、配列番号188、及び配列番号189に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
vv)それぞれ、配列番号191、配列番号192、及び配列番号193に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ww)それぞれ、配列番号195、配列番号196、及び配列番号197に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
xx)それぞれ、配列番号199、配列番号200、及び配列番号201に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
yy)それぞれ、配列番号203、配列番号204、及び配列番号205に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、又は
zz)それぞれ、配列番号207、配列番号208、及び配列番号209に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)を含む、重鎖可変領域を含む。
【0041】
本開示のMUC1結合ドメインの重鎖可変領域は、限定された数、例としては、1、2、若しくは3個の非保存的アミノ酸置換、又は無制限の数の保存的アミノ酸置換を含んでもよい。
【0042】
ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、MUC1結合ドメインバリアントも含み、HCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば、置換を含み得る。ある特定の実施形態では、1つ又は2つのHCDRのみが、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば、置換を含み得る。ある特定の実施形態では、そのようなバリアントは、HCDR3にアミノ酸変動を含まない。ある特定の実施形態では、アミノ酸変動は、保存的アミノ酸置換である。
【0043】
典型的には、保存的アミノ酸置換は、類似の特徴又は特性を共有する残基である相同アミノ酸残基を有するアミノ酸の変動を伴う。相同アミノ酸は、抗体の結合又は機能に著しい影響を与えることなく、抗体結合ドメイン内でアミノ酸置換を行うための日常的な方法が既知であるように、当該技術分野で知られており、例としては、その全体が本明細書に組み込まれる、生化学のLehninger原理(Nelson DL,Cox MM及びLehninger AL.New York:W.H.Freeman,2017)又は生化学(Berg JM,Tymoczko JL及びStryer L.New York:W.H.Freeman,2007)のハンドブックを参照されたい。アミノ酸を保存されたアミノ酸で置き換えることができるかどうかを決定する際に、評価は、典型的には、限定されないが、(a)置換領域におけるポリペプチド骨格の構造、例えば、シート若しくは螺旋構造、(b)標的部位における分子の電荷若しくは疎水性、及び/又は(c)側鎖のバルクなどの要素から行われ得る。残基が、類似の側鎖又は類似の電荷若しくは疎水性などの共通の特徴を有する残基で置換され得る場合、そのような残基は、置換物として好ましい。例えば、以下のグループが決定され得る。(1)非極性:Ala(A)、Gly(G)、Val(V)、Leu(L)、Ile(I)、Pro(P)、Phe(F)、Trp(W)、Met(M)、(2)非荷電極性:Ser(S)、Thr(T)、Cys(C)、Tyr(Y)、Asn(N)、Gln(Q)、(3)酸性:Asp(D)、Glu(E)、及び(4)塩基性:Lys(K)、Arg(R)、His(H)。代替的に、アミノ酸は、以下のようにグループ化され得る:(1)芳香族:Phe(F)、Trp(W)、Tyr(Y)、(2)無極性:Leu(L)、Val(V)、Ile(I)、Ala(A)、Met(M)、(3)脂肪族:Ala(A)、Val(V)、Leu(L)、Ile(I)、(4)酸性:Asp(D)、Glu(E)、(5)塩基性:His(H)、Lys(K)、Arg(R)、及び(6)polar:Gln(Q)、Asn(N)、Ser(S)、Thr(T)、Tyr(Y)。代替的に、アミノ酸残基は、共通の側鎖特性に基づいてグループに分割されてもよい。(1)疎水性:Met(M)、Ala(A)、Val(V)、Leu(L)、Ile(I)、(2)中性親水性:Cys(C)、Ser(S)、Thr(T)、Asn(N)、Gln(Q)、(3)酸性:Asp(D)、Glu(E)、(4)塩基性:His(H)、Lys(K)、Arg R)、(5)鎖配向に影響を与える残基:Gly(G)、Pro(P)、及び(6)芳香族:Trp(W)、Tyr(Y)、Phe(F)。
【0044】
同じ基に存在する別のアミノ酸残基との置換が好ましい。したがって、保存的アミノ酸置換は、これらのクラスのうちの1つのメンバーを同じクラスの別のメンバーと交換することを伴い得る。典型的には、変動は、その意図された標的に対する結合ドメインの結合特異性の喪失をもたらさないか、又は実質的に喪失しない。
【0045】
追加のタイプのアミノ酸変動は、体細胞超変異及び/又は親和性成熟に起因する変動を含む。本開示に包含される結合バリアントには、本明細書に配列によって記載される重鎖可変領域と同じVH遺伝子セグメントに由来する重鎖可変領域である、体細胞超変異又は親和性成熟重鎖可変領域が含まれ、バリアントは、1つ、2つ、又は3つ全てのHCDRにおける非保存的及び/又は保存的アミノ酸置換を含む、アミノ酸変動を有する。抗体結合ドメインを親和性成熟させるための日常的な方法は、当該技術分野で広く知られており、例としては、Tabasinezhad M.et al.Immunol Lett.2019;212:106-113を参照されたい。
【0046】
CDR及び/又はフレームワーク領域内のアミノ酸残基が、例としては、保存的アミノ酸残基で置換され得るかどうか、並びに結合特異性の損失なしで、又は実質的になしで置換され得るかどうかは、当該技術分野で周知の方法によって決定することができる。実験例には、例としては、アラニンスキャニング(Cunningham BC,Wells JA.Science.1989;244(4908):1081-5)、及びディープ変異スキャニング(Araya CL,Fowler DM.Trends Biotechnol.2011;29(9):435-42)が挙げられるが、これらに限定されない。例としては、Sruthi CK、Prakash M.PLoS One.2020;15(1):e0227621、Choi Y.et al.PLoS One.2012;7(10):e46688、及びMunro D,Singh M.Bioinformatics.2020;36(22-23):5322-9に記載されるような、アミノ酸変異の効果を予測することができる計算方法も開発されている。
【0047】
ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、上記のHCDRにおける変動に加えて、フレームワーク領域における1つ以上の変動を含む、MUC1結合ドメインバリアントも含む。ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、配列番号1、5、9、13、17、21、25、29、33、37、41、45、49、53、57、62、66、70、74、78、82、86、90、94、98、102、106、110、114、118、122、126、130、134、138、142、146、150、154、158、162、166、170、174、178、182、186、190、194、198、202、206のうちのいずれか1つに示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれらに対して少なくとも80%若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する、重鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインバリアントは、CDR領域における変動を含まないが、フレームワーク領域における1つ以上の変動を含む。そのようなバリアントは、本明細書に開示される配列に対して少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%の配列同一性を有し、MUC1結合特異性を保持することが予想される。したがって、ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、
-配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号2に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号3に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号4に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号5に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号6に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号7に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号8に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号9に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号10に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号11に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号12に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号13に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号14に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号15に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号16に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号17に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号18に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号19に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号20に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号21に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号22に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号23に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号24に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号25に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号26に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号27に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号28に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号29に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号30に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号31に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号32に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号33に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号34に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号35に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号36に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号37に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号38に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号39に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号40に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号41に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号42に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号43に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号44に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号45に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号46に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号47に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号48に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号49に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号50に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号51に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号52に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号53に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号54に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号55に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号56に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号57に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号58に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号60に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号61に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号62に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号63に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号64に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号65に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号66に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号67に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号68に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号69に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号70に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号71に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号72に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号74に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号75に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号76に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号77に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号78に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号79に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号80に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号81に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号82に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号83に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号84に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号85に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号86に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号87に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号88に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号89に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号90に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号91に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号92に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号93に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号94に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号95に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号96に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号97に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号98に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号99に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号100に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号101に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号102に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号103に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号104に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号105に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号106に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号107に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号108に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号109に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号110に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号111に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号112に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号113に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号114に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号115に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号116に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号117に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号118に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号119に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号120に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号121に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号122に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号123に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号124に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号125に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号126に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号127に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号128に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号129に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号130に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号131に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号132に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号133に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号134に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号135に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号136に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号137に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号138に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号139に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号140に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号141に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号142に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号143に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号144に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号145に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号146に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号147に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号148に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号149に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号150に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号151に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号152に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号153に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号154に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号155に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号156に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号157に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号158に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号159に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号160に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号161に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号162に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号163に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号164に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号165に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号166に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号167に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号168に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号169に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号170に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号171に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号172に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号173に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号174に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号175に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号176に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号177に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号178に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号179に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号180に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号181に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号182に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号183に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号184に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号185に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号186に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号187に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号188に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号189に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号190に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号191に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号192に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号193に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号194に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号195に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号196に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号197に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号198に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号199に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号200に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号201に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、
-配列番号202に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号203に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号204に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号205に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、又は
-配列番号206に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域であって、配列番号207に示されるHCDR1アミノ酸配列、配列番号208に示されるHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号209に示されるHCDR3アミノ酸配列を含む、重鎖可変領域、を含む。
【0048】
本開示のMUC1結合ドメインは、共通の軽鎖、特にVK1-39/JK1と呼ばれる共通の軽鎖を用いて生成されている。本開示の結合ドメインは、当該技術分野で知られている共通の軽鎖を含むが、これらに限定されない、任意の好適な軽鎖を含むことができる。ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、共通の軽鎖VK1-39/JK1、又は限定された数、例としては、1、2、若しくは3個の非保存的アミノ酸置換、又は無制限の数の保存的アミノ酸置換を有するそのバリアントを含む。
【0049】
ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそのバリアントを含む。ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、配列番号218に示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変領域を含む。
【0050】
ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、それぞれ、配列番号219、配列番号220、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む軽鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインの軽鎖可変領域は、そのバリアントも含み、LCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸置換を含み得る。アミノ酸置換は、例としては、保存的アミノ酸置換である。
【0051】
ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、上記のLCDRにおける変動に加えて、フレームワーク領域における1つ以上の変動を含む、MUC1結合ドメインバリアントも含む。ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインバリアントは、LCDR領域における変動を含まないが、フレームワーク領域における1つ以上の変動を含む。そのようなバリアントは、本明細書に開示される配列に対して少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%の配列同一性を有する。したがって、ある特定の実施形態では、本開示のMUC1結合ドメインは、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変領域であって、配列番号219に示されるLCDR1アミノ酸配列、配列番号220に示されるLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号221に示されるLCDR3アミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域、を含む。
【0052】
これらのLCDR及び/又は軽鎖可変領域を含む軽鎖又は軽鎖可変領域は、当該技術分野でVK1-39/JK1と称される軽鎖であり得る。これは共通軽鎖である。本開示による「共通軽鎖」という用語は、例としては、異なる抗原又はエピトープ結合特異性を有する重鎖等、複数の異なる重鎖と対合することができる軽鎖を指す。「共通軽鎖」という用語は、同一であるか、又はいくつかのアミノ酸配列の差を有するが、一方、全長抗体の結合特異性は影響を受けない軽鎖を包含する。例えば、保存的アミノ酸変化、重鎖と対合したときに結合特異性に寄与しないか、又は部分的にしか寄与しないことが知られている領域におけるアミノ酸の変化を導入する十分に確立された変動を使用することにより、同一ではないが依然として機能的に等価である軽鎖を調製するか、又は見出すことは、例としては、本明細書で使用される共通軽鎖の定義の範囲内で可能である。
【0053】
上記のLCDR及び/又は軽鎖可変領域を含む共通軽鎖とは別に、当該技術分野で知られている他の共通軽鎖を使用してもよい。そのような共通の軽鎖の例には、配列番号229に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域の軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む、軽鎖可変領域を含む、VK1-39/JK5が挙げられるが、これに限定されない。ある特定の実施形態では、軽鎖は、配列番号229に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域の軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む軽鎖可変領域を含み、LCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば、置換を含み得る。ある特定の実施形態では、軽鎖は、配列番号229に示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖は、それぞれ、配列番号230、配列番号231、及び配列番号232に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含み、VK3-15/JK1は、配列番号234に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域の軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖は、配列番号234に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域の軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む軽鎖可変領域を含み、LCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば、置換を含み得る。ある特定の実施形態では、軽鎖は、配列番号234に示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖は、それぞれ、配列番号235、配列番号236、及び配列番号237に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含み、VK3-20/JK1は、配列番号239に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域の軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖は、配列番号239に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域の軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む軽鎖可変領域を含み、LCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば、置換を含み得る。ある特定の実施形態では、軽鎖は、配列番号239に示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖は、それぞれ、配列番号240、配列番号241、及び配列番号242に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含み、並びにVL3-21/JL3は、配列番号244に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域の軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖は、配列番号244に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域の軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む軽鎖可変領域を含み、LCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば、置換を含み得る。ある特定の実施形態では、軽鎖は、配列番号244に示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖は、それぞれ、配列番号245、配列番号246、及び配列番号247に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む。
【0054】
VK1-39は、免疫グロブリン可変カッパ1-39遺伝子についての略である。この遺伝子は、免疫グロブリンカッパ可変1-39、IGKV139、IGKV1-39、IgVκ1-39としても知られている。この遺伝子の外部Idは、HGNC:5740;Entrez Gene:28930;Ensembl:ENSG00000242371である。VK1-39についてのアミノ酸配列は、配列番号227として与えられる。これは、V領域の配列である。V領域は、5つのJ領域のうちの1つと組み合わせることができる。好適なVJ領域配列は、VK1-39/JK1(配列番号228)及びVK1-39/JK5(配列番号229)として示され、代替名は、IgVκ1-39*01/IGJκ1*01又はIgVκ1-39*01/IGJκ5*01(imgt.orgのIMGTデータベースによる命名)である。これらの名称は、例示的なものであり、遺伝子セグメントの対立遺伝子バリアントを包含する。
【0055】
VK3-15は、免疫グロブリン可変カッパ3-15遺伝子についての略である。この遺伝子は、免疫グロブリンカッパ可変3-15、IGKV315、IGKV3-15、IgVκ3-15としても知られている。この遺伝子の外部Idは、HGNC:5816;Entrez Gene:28913;Ensembl:ENSG00000244437である。VK3-15についてのアミノ酸配列は、配列番号233として与えられる。これは、V領域の配列である。V領域は、5つのJ領域のうちの1つと組み合わせることができる。好適なVJ領域配列は、VK3-15/JK1(配列番号234)と示され、代替名は、Vκ3-15*01/IGJκ1*01(imgt.orgにおけるIMGTデータベースワールドワイドウェブによる命名)である。この名称は、例示的なものであり、遺伝子セグメントの対立遺伝子バリアントを包含する。
【0056】
VK3-20は、免疫グロブリン可変カッパ3-20遺伝子についての略である。この遺伝子は、免疫グロブリンカッパ可変3-20、IGKV320、IGKV3-20、IgVκ3-20としても知られている。この遺伝子の外部Idは、HGNC:5817;Entrez Gene:28912;Ensembl:ENSG00000239951である。VK3-20についてのアミノ酸配列は、配列番号238のようなものである。これは、V領域の配列である。V領域は、5つのJ領域のうちの1つと組み合わせることができる。好適なVJ領域配列は、VK3-20/JK1(配列番号239)と示され、代替名は、IgVκ3-20*01/IGJκ1*01(imgt.orgにおけるIMGTデータベースワールドワイドウェブによる命名)である。この名称は、例示的なものであり、遺伝子セグメントの対立遺伝子バリアントを包含する。
【0057】
VL3-21は、免疫グロブリン可変ラムダ3-21遺伝子についての略である。この遺伝子は、免疫グロブリンラムダ可変3-21、IGLV321、IGLV3-21、IgVλ3-21としても知られている。この遺伝子の外部Idは、HGNC:5905;Entrez Gene:28796;Ensembl:ENSG00000211662.2である。VL3-21についてのアミノ酸配列は、配列番号243として与えられる。これは、V領域の配列である。V領域は、5つのJ領域のうちの1つと組み合わせることができる。好適なVJ領域配列は、VL3-21/JL3(配列番号244)と示され、代替名は、IgVλ3-21/IGJλ3(imgt.orgにおけるIMGTデータベースワールドワイドウェブによる命名)である。この名称は、例示的なものであり、遺伝子セグメントの対立遺伝子バリアントを包含する。
【0058】
更に、当該技術分野で利用可能なMUC1抗体の任意の軽鎖可変領域、又は例としては、本開示のMUC1結合ドメインと対合したときに抗原結合活性を示すことによって、抗体ディスプレイライブラリから容易に得ることができる任意の他の軽鎖可変領域を使用してもよい。
【0059】
ある特定の実施形態では、本開示の結合部分のMUC1結合ドメインは、CH1及びCL領域を更に含み得る。任意のCH1ドメイン、具体的には、ヒトCH1ドメインを使用してもよい。好適なCH1ドメインの例は、配列番号223として提供されるアミノ酸配列によって提供される。任意のCLドメイン、具体的には、ヒトCLを使用してもよい。好適なCLドメインの例は、配列番号226として提供されるアミノ酸配列によって提供される。
【0060】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号2、配列番号3、及び配列番号4に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0061】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号6、配列番号7、及び配列番号8に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0062】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号10、配列番号11、及び配列番号12に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0063】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号14、配列番号15、及び配列番号16に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0064】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0065】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号22、配列番号23、及び配列番号24に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0066】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号26、配列番号27、及び配列番号28に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0067】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号30、配列番号31、及び配列番号32に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0068】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号34、配列番号35、及び配列番号36に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0069】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号38、配列番号39、及び配列番号40に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0070】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号42、配列番号43、及び配列番号44に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0071】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号46、配列番号47、及び配列番号48に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0072】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号50、配列番号51、及び配列番号52に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0073】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号54、配列番号55、及び配列番号56に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0074】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号58、配列番号60、及び配列番号61に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0075】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号65に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0076】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号67、配列番号68、及び配列番号69に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0077】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号71、配列番号72、及び配列番号73に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0078】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号75、配列番号76、及び配列番号77に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0079】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号79、配列番号80、及び配列番号81に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0080】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号83、配列番号84、及び配列番号85に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0081】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号87、配列番号88、及び配列番号89に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0082】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号91、配列番号92、及び配列番号93に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0083】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号95、配列番号96、及び配列番号97に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0084】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号99、配列番号100、及び配列番号101に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0085】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号103、配列番号104、及び配列番号105に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0086】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0087】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号111、配列番号112、及び配列番号113に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0088】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号115、配列番号116、及び配列番号117に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0089】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号119、配列番号120、及び配列番号121に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0090】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号123、配列番号124、及び配列番号125に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0091】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0092】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号131、配列番号132、及び配列番号133に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0093】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号135、配列番号136、及び配列番号137に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0094】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号139、配列番号140、及び配列番号141に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0095】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号143、配列番号144、及び配列番号145に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0096】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号147、配列番号148、及び配列番号149に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0097】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号151、配列番号152、及び配列番号153に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0098】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号155、配列番号156、及び配列番号157に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0099】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号159、配列番号160、及び配列番号161に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0100】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号163、配列番号164、及び配列番号165に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0101】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号167、配列番号168、及び配列番号169に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0102】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号171、配列番号172、及び配列番号173に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0103】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号175、配列番号176、及び配列番号177に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0104】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号179、配列番号180、及び配列番号181に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0105】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号183、配列番号184、及び配列番号185に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0106】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号187、配列番号188、及び配列番号189に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0107】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号191、配列番号192、及び配列番号193に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0108】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号195、配列番号196、及び配列番号197に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0109】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号199、配列番号200、及び配列番号201に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0110】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号203、配列番号204、及び配列番号205に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0111】
一実施形態では、本開示は、
-それぞれ、配列番号207、配列番号208、及び配列番号209に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)と、
配列番号219に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、配列番号220に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2(LCDR2)、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3(LCDR3)と、を含むMUC1結合ドメインを提供し、
HCDR及び/又はLCDRの各々は、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸変動、例えば置換を含み得る。ある特定の実施形態では、HCDR及び/又はLCDRは、アミノ酸変動を含まない。
【0112】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0113】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号5に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0114】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号9に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0115】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号13に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0116】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号17に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0117】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号21に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0118】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号25に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0119】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号29に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0120】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号33に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0121】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号37に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0122】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号41に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0123】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号45に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0124】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号49に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0125】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号53に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0126】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号57に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0127】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号62に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0128】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号66に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0129】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号70に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0130】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号74に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0131】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号78に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0132】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号82に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0133】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号86に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0134】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号90に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0135】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号94に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0136】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号98に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0137】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号102に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0138】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号106に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0139】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号110に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0140】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号114に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0141】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号118に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0142】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号122に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0143】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号126に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0144】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号130に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0145】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号134に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0146】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号138に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0147】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号142に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0148】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号146に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0149】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号150に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0150】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号154に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0151】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号158に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0152】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号162に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0153】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号166に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0154】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号170に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0155】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号174に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0156】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号178に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0157】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号182に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0158】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号186に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0159】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号190に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0160】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号194に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0161】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号198に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0162】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号202に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0163】
一実施形態では、本開示は、
-配列番号206に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変領域と、
-配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは少なくとも85%、若しくは少なくとも90%、若しくは少なくとも95%の配列同一性である軽鎖可変領域と、を含むMUC1結合ドメインを提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、それぞれ、アミノ酸変動を含まないHCDR及びLCDRを含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々は、アミノ酸変動を含まない。
【0164】
本明細書における核酸配列又はアミノ酸配列に関する「同一性パーセント(%)」は、最適比較目的のために配列をアラインメントさせた後の、選択された配列内の残基と同一の候補配列内の残基のパーセンテージとして定義される。これらの2つの配列間のアラインメントを最適化するために、比較されるこれらの2つの配列のうちのいずれかにギャップが導入され得る。かかるアラインメントは、比較される配列の全長にわたって行うことができる。代替的に、アラインメントは、より短い長さ、例えば、約20、約50、約100以上の核酸/ベース又はアミノ酸にわたって行われ得る。配列同一性は、報告された整列した領域にわたるこれらの2つの配列間の完全な一致のパーセンテージである。
【0165】
配列の比較及び2つの配列間の配列同一性のパーセンテージの決定は、数学アルゴリズムを使用して達成することができる。当業者であれば、2つの配列をアラインメントし、2つの配列間の同一性を決定するためのいくつかの異なるコンピュータプログラムが利用可能であるという事実を認識するであろう(Kruskal JB.SIAM Review.1983;25(2),201-237)。2つのアミノ酸配列又は核酸配列間の配列同一性パーセントは、2つの配列のアラインメントのためのNeedleman-Wunschアルゴリズムを使用して決定され得る。(Needleman SB,Wunsch CD.J Mol Biol.1970;48(3):443-53)。Needleman-Wunschアルゴリズムは、コンピュータプログラムNEEDLEに実装されている。本発明の目的のために、EMBOSSパッケージからのNEEDLEプログラムを使用して、アミノ酸及び核酸配列の同一性パーセントを決定する(バージョン2.8.0、Rice P.et al.Trends Genet.2000;16(6):276-7、http://emboss.bioinformatics.nl/)。タンパク質配列については、EBLOSUM62が置換マトリックスに使用される。DNA配列については、DNAFULLが使用される。使用されたパラメータは、ギャップオープンペナルティ10及びギャップ伸長ペナルティ0.5である。
【0166】
上述のようにプログラムNEEDLEによるアラインメントの後、クエリ配列と本発明の配列との間の配列同一性のパーセンテージは、以下のように計算される:アラインメントにおける対応する位置の数は、両方の配列内の同一のアミノ酸又は同一のヌクレオチドを、アラインメントにおけるギャップの総数の減算後のアラインメントの総長で除したものを示す。
【0167】
ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載のMUC1結合ドメインを含む結合部分も提供する。ある特定の実施形態では、本開示の結合部分は、本明細書に記載の2つのMUC1結合ドメインを含む。ある特定の実施形態では、本開示の結合部分は、2つのMUC1結合ドメインとFc領域とからなる。ある特定の実施形態では、Fc領域は、ヒンジ、CH2、及びCH3ドメインを含む。
【0168】
「結合部分」は、結合ドメインを含むタンパク質性分子を指し、例としては、例えば、完全長IgG抗体、免疫複合体、ダイアボディ、BiTE、Fab断片、scFv、タンデムscFv、単一ドメイン抗体(VHH及びVなど)、ミニボディ、scFab、scFv-ジッパー、ナノボディ、DART分子、TandAb、Fab-scFv、F(ab)’2、F(ab)’2-scFv2、及びイントラボディなど、当該技術分野で利用可能な全ての抗体フォーマットを含む。
【0169】
ある特定の実施形態では、本開示の結合部分は、単一特異性結合部分、特に単一特異性抗体である。本開示による単一特異性抗体は、任意の抗体フォーマットにおいて、単一の標的に対する特異性を有する1つ以上の結合ドメインを含む抗体である。ある特定の実施形態では、本開示の単一特異性結合部分は、Fc領域又はその一部を更に含んでもよい。ある特定の実施形態では、本開示の単一特異性結合部分は、IgG1抗体である。
【0170】
Fc領域は、補体依存性細胞傷害(CDC)、抗体依存性細胞傷害(ADCC)、及び抗体依存性細胞食作用(ADCP)などの抗体のエフェクター機能を媒介する。治療抗体又はFc融合タンパク質の適用に応じて、エフェクター機能を低下又は増加させることが所望され得る。
【0171】
ある特定の実施形態では、本開示の結合部分は、Fcエフェクター機能を有する。ある特定の実施形態では、本開示の結合部分は、増強されたFcエフェクター機能を有する。ある特定の実施形態では、本開示の結合部分は、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を示す。抗体などの結合部分は、ADCC活性を向上させるように操作することができる(レビューについては、Kubota T et al.Cancer Sci.2009;100(9):1566-72を参照されたい)。例としては、抗体自体が低いADCC活性を有する場合、抗体のADCC活性は、抗体の定常領域をわずかに改変することにより、改善され得る(Junttila TT. et al.Cancer Res.2010;70(11):4481-9)。また、保存若しくは産生を改善するため、又はC末端リジンを除去するために変更を行うこともある(Kubota T et al.Cancer Sci.2009;100(9):1566-72)。抗体のADCC活性を改善する別の方法は、還元されたフコースをもたらすグリコシル化経路と酵素的に干渉することによるものである(von Horsten HH.et al.Glycobiology.2010;20(12):1607-18)。代替的に、又は追加的に、ADCCの増強を達成するために、例としては、糖鎖工学(Kyowa Hakko/Biowa,GlycArt(Roche)and Eureka Therapeutics)及び変異誘発を含む、複数の他の戦略を使用することができ、これらの全ては、低親和性活性化FcγRIIIaへのFc結合を改善すること、及び/又は低親和性阻害性FcγRIIbへの結合を低減することを目指すものである。ある特定の実施形態では、本開示の結合部分は、増強された抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を示す。ある特定の実施形態では、本開示の結合部分は、アフコシル化されている。
【0172】
ある特定の実施形態では、本開示の結合部分は、参照抗体よりも高い結合シグナルを有する。ある特定の実施形態では、結合シグナルは、MUC1-Tn発現細胞又はMUC-1-STn発現細胞を用いたFACSアッセイで測定されるようなものである。ある特定の実施形態では、MUC1-Tn発現細胞は、本明細書に記載のMCF7又はT47D細胞である。ある特定の実施形態では、MUC1-Tn発現細胞は、本明細書に記載されるように、MC38細胞をヒトMUC1で安定的にトランスフェクトし、C1galt1c1(COSMC)遺伝子をノックアウトすることによって生成され得るhuMUC1 COSMC KO細胞である。ある特定の実施形態では、MUC1-STn発現細胞は、T47D huGalNAc細胞であり、これは、本明細書に記載されるように、T47D細胞を、ST6GALNACをコードするプラスミドで安定的にトランスフェクトすることによって生成され得る。ある特定の実施形態では、参照抗体は、配列番号210に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖と、配列番号211に示されるアミノ酸配列を有する2つの軽鎖と、を含む二価単一特異性抗体である。
【0173】
ある特定の実施形態では、本開示は、本開示のMUC1結合ドメインを含む結合部分を提供し、結合部分は、
-配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号5に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号9に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号13に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号17に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号21に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号25に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号29に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号33に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号37に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号41に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号45に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号49に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号53に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号57に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号62に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号66に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号70に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号74に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号78に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号82に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号86に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号90に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号94に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号98に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号102に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号106に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号110に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号114に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号118に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号122に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号126に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号130に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号134に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号138に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号142に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号146に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号150に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号154に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号158に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号162に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号166に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号170に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号174に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号178に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号182に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号186に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号190に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号194に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号198に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
-配列番号202に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、並びに
-配列番号206に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖可変領域、及び配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体、
又は、アミノ酸配列PAPGSTAPPAHGVT*SAPDTRPAPG(配列番号249)、及び/若しくはPAPGSTAPPAHGVT*S*APDTRPAPG(配列番号249)を含むMUC1ペプチドへの結合について当該抗体と競合する結合部分であって、*は、Tn若しくはSTnグリコシル化を表す、結合部分、からなる群から選択される。
【0174】
本明細書では、本開示のMUC1結合ドメイン、又はMUC1結合ドメインを含む結合部分を産生するのに有用な核酸が更に提供される。ある特定の実施形態では、そのような核酸は、本明細書に記載のMUC1結合ドメインの重鎖可変領域をコードする核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、本開示の核酸は、CH1領域、並びに任意選択でヒンジ、CH2、及び/又はCH3領域をコードする核酸配列を更に含み得る。ある特定の実施形態では、本開示の核酸は、軽鎖可変領域、及び任意選択でCL領域をコードする少なくとも1つの核酸配列を更に含み得る。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域は、本明細書に記載の共通の軽鎖可変領域であり得る。
【0175】
本明細書では、本開示のMUC1結合ドメイン、又はMUC1結合ドメインを含む結合部分を産生するのに有用なベクターが更に提供される。ある特定の実施形態では、そのような発現ベクターは、本明細書に記載のMUC1結合ドメインの重鎖可変領域をコードする核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、本開示のベクターは、CH1領域、並びに任意選択でヒンジ、CH2、及び/又はCH3領域をコードする核酸配列を更に含み得る。ある特定の実施形態では、本開示のベクターは、軽鎖可変領域、及び任意選択でCL領域をコードする少なくとも1つの核酸配列を更に含み得る。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域は、本明細書に記載の共通の軽鎖可変領域であり得る。
【0176】
ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載のMUC1結合ドメインの重鎖可変領域をコードする核酸配列を含む、細胞も提供する。ある特定の実施形態では、本開示の細胞は、CH1領域、並びに任意選択でヒンジ、CH2、及び/又はCH3領域をコードする核酸配列を更に含み得る。ある特定の実施形態では、本開示の細胞は、軽鎖可変領域、及び任意選択でCL領域をコードする少なくとも1つの核酸配列を更に含み得る。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域は、本明細書に記載の共通の軽鎖可変領域であり得る。
【0177】
ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載のMUC1結合ドメイン、又はMUC1結合ドメインを含む結合部分を産生する細胞も提供する。ある特定の実施形態では、そのような細胞は、本開示のベクターで形質転換されている組換え細胞であり得る。ある特定の実施形態では、本開示の細胞は、本明細書に記載のMUC1結合ドメインの重鎖可変領域をコードする核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、本開示の細胞は、CH1領域、並びに任意選択でヒンジ、CH2、及び/又はCH3領域をコードする核酸配列を更に含む。ある特定の実施形態では、本開示の細胞は、軽鎖可変領域、特に本明細書に記載の軽鎖可変領域、及び任意選択でCL領域をコードする少なくとも1つの核酸配列を更に含む。
【0178】
ある特定の実施形態では、本開示は、有効量の、本明細書に記載のMUC1結合ドメイン、又はMUC1結合ドメインを含む結合部分、及び任意選択で薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物を提供する。
【0179】
ある特定の実施形態では、本開示は、療法における使用のための、本明細書に記載のMUC1結合ドメイン、又は、本明細書に記載のMUC1結合ドメインを含む結合部分、及び本明細書に記載の薬学的組成物を提供する。
【0180】
ある特定の実施形態では、本開示は、がんの治療における使用のための、本明細書に記載されるMUC1結合ドメイン、又はMUC1結合ドメインを含む結合部分、又は本明細書に記載される薬学的組成物を提供する。
【0181】
ある特定の実施形態では、本開示は、疾患を治療するための方法であって、治療を必要としている個体に、有効量の、本明細書に記載のMUC1結合ドメイン、又はMUC1結合ドメインを含む結合部分、又は本明細書に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法を提供する。
【0182】
ある特定の実施形態では、本開示は、がんを治療するための方法であって、治療を必要としている個体に、有効量の、本明細書に記載のMUC1結合ドメイン、若しくはMUC1結合ドメインを含む結合部分、若しくは本明細書に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法を提供する。
【0183】
本明細書で使用される場合、「個体」、「対象」、及び「患者」という用語は、互換的に使用され、ヒト、マウス、ラット、ハムスター、テンジクネズミ、ウサギ、ネコ、イヌ、サル、ウシ、ウマ、ブタなどの哺乳動物、特にがんを有するヒトを指す。
【0184】
本明細書で使用される「治療する」、「治療すること」、及び「治療」という用語は、対象の疾患若しくは症状の治癒若しくは改善目的、又は正の治療応答を生じる目的のために、対象に行われるか、又は対象に活性薬剤若しくは活性薬剤の組み合わせを投与する任意の種類の介入又はプロセスを指す。本明細書で使用される場合、「正の治療応答」とは、有益な効果、例えば、疾患に関連する症状、合併症、状態、又は生化学的兆候を逆転させる、緩和する、改善する、抑制する、又は遅延させること、並びに疾患に関連する症状、合併症、状態、又は生化学的兆候の発症、進行、発症、重症化、又は再発を予防すること、例えば、疾患又は障害、例えば、がんの少なくとも1つの症状の改善を生み出す治療を指す。有益な効果は、その方法に従って治療を開始する前に行われた測定又は観察を上回る改善を含む、ベースラインを上回る改善の形態をとることができる。例えば、有益な効果は、疾患の臨床症状若しくは診断症状、又はがんのマーカーの軽減若しくは排除によって証明される、任意の臨床病期において対象におけるがんの進行を遅延させる、安定させる、停止する、又は逆転させる形態をとることができる。有効な治療は、例えば、腫瘍サイズを減少させ得、循環腫瘍細胞の存在を減少させ得、腫瘍の転移を軽減若しくは予防し得、腫瘍成長を遅延若しくは停止させ得、及び/又は腫瘍再発若しくは再発を予防若しくは遅延させ得る。
【0185】
「治療量」又は「有効量」という用語は、がんなどの疾患を治療する薬剤又は薬剤の組み合わせの量を指す。いくつかの実施形態では、治療量は、腫瘍発生を遅延させるのに十分な量である。いくつかの実施形態では、治療量は、腫瘍再発を予防又は遅延させるのに十分な量である。
【0186】
本明細書で使用される場合、有効量の薬剤又は組成物は、例えば、(i)がん細胞の数を減少させ得、(ii)腫瘍サイズを減少させ得、(iii)がん細胞の末梢器官への浸潤を阻害、遅延させ、ある程度減速させ得、かつ停止させ得、(iv)腫瘍転移を阻害し得、(v)腫瘍成長を阻害し得、(vi)腫瘍の発生及び/若しくは再発を予防若しくは遅延させ得、並びに/又は(vii)がんに関連する症状のうちの1つ以上をある程度軽減し得るものである。
【0187】
有効量は、治療される個体の疾患状態、年齢、性別、及び体重、並びに個体において所望の応答を誘発する薬剤又は薬剤の組み合わせの能力などの要因に応じて変化し得、これは、通常の熟練した医師又は他のヘルスケアワーカーによって容易に評価され得る。
【0188】
有効量は、1回以上の投与で対象に投与され得る。
【0189】
有効量には、薬剤又は薬剤の組み合わせの任意の毒作用又は有害作用と、有益作用とのバランスを保つ量も含まれ得る。
【0190】
「薬剤」という用語は、治療的活性物質、この場合では、本開示の結合ドメイン若しくは結合部分、又は本開示の薬学的組成物を指す。
【0191】
本明細書で使用される場合、「含む」及びその活用は、その単語の前の項目が含まれることを意味するようにその非限定的な意味で使用されるが、具体的に言及されていない項目は除外されない。
【0192】
冠詞「a」及び「an」は、冠詞の文法的対象のうちの1つ以上を指すために本明細書で使用される。例として、「要素」は、1つ以上の要素を意味する。
【0193】
本明細書における特許文献又は他の事項への言及は、その文献若しくは事項が知られていたこと、又はそれに含まれる情報が、請求項のいずれかの優先日における共通の一般的な知識の一部であったことを認めるものとはみなされない。
【0194】
本明細書で引用される全ての特許及び文献の参照は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0195】
本明細書では、別途記載されない限り、抗体又は抗体断片の可変領域内のCDR及びフレームワークに割り当てられたアミノ酸位置がKabat番号付けにより指定されていることに留意されたい(Sequences of Proteins of Immunological Interest(National Institute of Health,Bethesda,Md.,1987 and 1991)を参照されたい)。定常領域内のアミノ酸は、EU番号付けシステムにより示される。
【0196】
受入番号は、主に、標的の更なる特定方法を提供するために与えられ、結合されたタンパク質の実際の配列は、例としては、いくつかのがんなどに生じる変異などのコード遺伝子の変異のため、変化し得る。本開示の結合ドメイン又は結合部分の抗原結合部位は、抗原及びその様々なバリアント、例えば、いくつかの抗原陽性免疫細胞又は腫瘍細胞によって発現されるものに結合することができる。HGNCは、ヒト遺伝子命名委員会(HUGO Gene nomenclature committee)の略である。略語の後の数字は、遺伝子及び遺伝子によってコードされるタンパク質に関する情報をHGNCデータベースから読み出すことができる受入番号である。Entrez Geneは、遺伝子又は遺伝子によってコードされるタンパク質に関する情報をNCBI(全米バイオテクノロジー情報センター)データベースから読み出すことができる受入番号又は遺伝子IDを提供する。Ensemblは、遺伝子又は遺伝子によってコードされるタンパク質に関する情報をEnsembleデータベースから得ることができる受入番号を提供する。Ensemblは、選択された真核生物ゲノムに関する自動注釈を生成して維持するソフトウェアシステムを開発するためのEMBL-EBIとWellcome Trust Sanger Instituteとの共同プロジェクトである。
【0197】
本明細書で遺伝子又はタンパク質について言及される場合、好ましくは、その遺伝子又はタンパク質のヒト形態について言及される。本明細書で遺伝子又はタンパク質について言及される場合、天然遺伝子又はタンパク質、並びに腫瘍、がんなどで検出することができる、又はヒト腫瘍、がんなどで検出することができるその遺伝子又はタンパク質のバリアントについて言及される。
【図面の簡単な説明】
【0198】
以下の命名規則が本明細書で以下のように使用される。図では、参照二価単一特異性抗体は、配列番号A/Bのフォーマットで示され、配列番号Aは、両方の結合ドメインの重鎖を指し、配列番号Bは、両方の結合ドメインの軽鎖を指す。本明細書で例示される本開示の二価単一特異性MUC1 IgGは、配列番号217の軽鎖、及びそれぞれ配列番号223、222、224、及び225のCH1、ヒンジ、CH2、及びCH3領域を含み、両方の結合ドメインの重鎖可変領域を指す配列番号Aのフォーマットで示される。
【0199】
図1】MUC1構造の概略図である。A)正常なMUC1の構造であり、B)異常なMUC1の構造である(Gao T.et al.Biomed Pharmacother.2020における図1から抜粋)。がん関連(CA)MUC1エピトープは、曝露されたコアペプチド、MUC1-Tn、及びMUC1-sTnを含む。
図2-1】MCF10A細胞(グラフB、D、F、H、J、L、N、及びP)と比較した、MCF7細胞に対するMUC1 IgGの特異性及び相対親和性を示すFACSデータ(グラフA、C、E、G、I、K、M、及びO)である。MUC1 IgGは、コア結合剤(CB)、Tn結合剤(TnB)、及び(S)Tn結合剤(配列番号)を含む。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-P)及び配列番号212/213(O-P)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:PEシグナルの中央値×10である。
図2-2】MCF10A細胞(グラフB、D、F、H、J、L、N、及びP)と比較した、MCF7細胞に対するMUC1 IgGの特異性及び相対親和性を示すFACSデータ(グラフA、C、E、G、I、K、M、及びO)である。MUC1 IgGは、コア結合剤(CB)、Tn結合剤(TnB)、及び(S)Tn結合剤(配列番号)を含む。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-P)及び配列番号212/213(O-P)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:PEシグナルの中央値×10である。
図2-3】MCF10A細胞(グラフB、D、F、H、J、L、N、及びP)と比較した、MCF7細胞に対するMUC1 IgGの特異性及び相対親和性を示すFACSデータ(グラフA、C、E、G、I、K、M、及びO)である。MUC1 IgGは、コア結合剤(CB)、Tn結合剤(TnB)、及び(S)Tn結合剤(配列番号)を含む。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-P)及び配列番号212/213(O-P)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:PEシグナルの中央値×10である。
図2-4】MCF10A細胞(グラフB、D、F、H、J、L、N、及びP)と比較した、MCF7細胞に対するMUC1 IgGの特異性及び相対親和性を示すFACSデータ(グラフA、C、E、G、I、K、M、及びO)である。MUC1 IgGは、コア結合剤(CB)、Tn結合剤(TnB)、及び(S)Tn結合剤(配列番号)を含む。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-P)及び配列番号212/213(O-P)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:PEシグナルの中央値×10である。
図2-5】MCF10A細胞(グラフB、D、F、H、J、L、N、及びP)と比較した、MCF7細胞に対するMUC1 IgGの特異性及び相対親和性を示すFACSデータ(グラフA、C、E、G、I、K、M、及びO)である。MUC1 IgGは、コア結合剤(CB)、Tn結合剤(TnB)、及び(S)Tn結合剤(配列番号)を含む。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-P)及び配列番号212/213(O-P)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:PEシグナルの中央値×10である。
図2-6】MCF10A細胞(グラフB、D、F、H、J、L、N、及びP)と比較した、MCF7細胞に対するMUC1 IgGの特異性及び相対親和性を示すFACSデータ(グラフA、C、E、G、I、K、M、及びO)である。MUC1 IgGは、コア結合剤(CB)、Tn結合剤(TnB)、及び(S)Tn結合剤(配列番号)を含む。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-P)及び配列番号212/213(O-P)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:PEシグナルの中央値×10である。
図2-7】MCF10A細胞(グラフB、D、F、H、J、L、N、及びP)と比較した、MCF7細胞に対するMUC1 IgGの特異性及び相対親和性を示すFACSデータ(グラフA、C、E、G、I、K、M、及びO)である。MUC1 IgGは、コア結合剤(CB)、Tn結合剤(TnB)、及び(S)Tn結合剤(配列番号)を含む。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-P)及び配列番号212/213(O-P)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:PEシグナルの中央値×10である。
図2-8】MCF10A細胞(グラフB、D、F、H、J、L、N、及びP)と比較した、MCF7細胞に対するMUC1 IgGの特異性及び相対親和性を示すFACSデータ(グラフA、C、E、G、I、K、M、及びO)である。MUC1 IgGは、コア結合剤(CB)、Tn結合剤(TnB)、及び(S)Tn結合剤(配列番号)を含む。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-P)及び配列番号212/213(O-P)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:PEシグナルの中央値×10である。
図3】MUC1-(S)Tn結合剤のMUC1-STnに対する親和性に対してプロットされたMUC1-Tnについての親和性である。 X軸:ELISAで測定し、参照抗体5E5及びアイソタイプ対照の類似体に正規化されたAUCで発現される、MUC1-STnに対するIgG親和性である。Y軸:ELISAで測定し、参照抗体5E5及びアイソタイプ対照の類似体に正規化されたAUCで発現される、MUC1-Tnに対するFab親和性を表示する。円の中の正方形は、非常に類似したHCDR1に基づく2つの抗体群を表す抗体である。1)配列番号1、配列番号29、配列番号45、配列番号57、配列番号78、2)配列番号5、配列番号9、配列番号178。
図4-1】MUC1-TnグリコペプチドT1-T12及びS1-S12へのMUC1 IgG結合のEC50値(ug/ml)を提供するグリコペプチドアレイデータである。結合が検出できなかったことを示す値はなかった。
図4-2】MUC1-TnグリコペプチドT1-T12及びS1-S12へのMUC1 IgG結合のEC50値(ug/ml)を提供するグリコペプチドアレイデータである。結合が検出できなかったことを示す値はなかった。
図5-1】MUC1-STnを発現するT47D huGalNAc細胞(グラフA~D)及びMUC1-Tnを発現するT47D細胞(グラフE~H)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-H)及び配列番号212/213(D;H)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
図5-2】MUC1-STnを発現するT47D huGalNAc細胞(グラフA~D)及びMUC1-Tnを発現するT47D細胞(グラフE~H)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-H)及び配列番号212/213(D;H)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
図5-3】MUC1-STnを発現するT47D huGalNAc細胞(グラフA~D)及びMUC1-Tnを発現するT47D細胞(グラフE~H)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-H)及び配列番号212/213(D;H)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
図5-4】MUC1-STnを発現するT47D huGalNAc細胞(グラフA~D)及びMUC1-Tnを発現するT47D細胞(グラフE~H)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-H)及び配列番号212/213(D;H)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
図6-1】MC38 huMUC1細胞(グラフB、E、H、及びK)と比較した、MC38 huMUC1 COSMC KO細胞(グラフA、C、D、F、G、I、及びJ)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-K)及び配列番号212/213(J-K)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
図6-2】MC38 huMUC1細胞(グラフB、E、H、及びK)と比較した、MC38 huMUC1 COSMC KO細胞(グラフA、C、D、F、G、I、及びJ)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-K)及び配列番号212/213(J-K)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
図6-3】MC38 huMUC1細胞(グラフB、E、H、及びK)と比較した、MC38 huMUC1 COSMC KO細胞(グラフA、C、D、F、G、I、及びJ)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-K)及び配列番号212/213(J-K)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
図6-4】MC38 huMUC1細胞(グラフB、E、H、及びK)と比較した、MC38 huMUC1 COSMC KO細胞(グラフA、C、D、F、G、I、及びJ)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-K)及び配列番号212/213(J-K)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
図6-5】MC38 huMUC1細胞(グラフB、E、H、及びK)と比較した、MC38 huMUC1 COSMC KO細胞(グラフA、C、D、F、G、I、及びJ)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-K)及び配列番号212/213(J-K)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
図6-6】MC38 huMUC1細胞(グラフB、E、H、及びK)と比較した、MC38 huMUC1 COSMC KO細胞(グラフA、C、D、F、G、I、及びJ)に対するMUC1 IgGの親和性を示すFACSデータである。陰性対照抗体は、配列番号216/217であり、陽性対照抗体は、配列番号210/211(A-K)及び配列番号212/213(J-K)である。X軸:IgGの濃度(μg/ml)であり、Y軸:蛍光の中央値×10である。
【実施例
【0200】
本開示を例示するために使用されるが、いかなる方法でも本開示を限定することを意図するものではない、実施例では、本開示のMUC1結合ドメインは、IgGフォーマットで特徴付けられ、各MUC1結合ドメインは、配列番号218に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、及び配列番号226に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖定常領域、並びにFabフォーマットを含む。本開示を例示するために使用されるが、特に明記されない限り、いかなる方法でも本開示を限定することを意図するものではない、実施例では、MUC1 IgGを、配列番号223に示されるアミノ酸配列を有するCH1、配列番号224に示されるアミノ酸配列を有するCH2、及び配列番号225に示されるアミノ酸配列を有するCH3を含む、IgG1フォーマットでスクリーニングした。
【0201】
実施例で使用された参照抗体及び対照抗体は、
-参照抗体5E5であり、二価単一特異性ヒト化抗体5E5の類似体であり、配列番号210に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖と、配列番号211に示されるアミノ酸配列を有する2つの軽鎖とを含む。ヒト化5E5は、MUC1-(s)Tn(GS*T*A)エピトープに結合する。
【0202】
-参照抗体パンコマブ(pankomab)であり、二価単一特異性抗体パンコマブの類似体であり、配列番号212に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖と、配列番号213に示されるアミノ酸配列を有する2つの軽鎖とを含む。パンコマブは、MUC1-(s)Tn(PDT*RP)エピトープに結合する。
【0203】
-参照抗体HT186-D11であり、二価単一特異性抗体HT186-D11の類似体であり、配列番号214に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖と、配列番号215に示されるアミノ酸配列を有する2つの軽鎖とを含む。HT186-D11は、MUC1コア(RPAP)エピトープに結合する。
【0204】
-STnに結合する、二価単一特異性対照抗STn抗体クローン3F1(SBH Sciences、カタログ番号SBH-ASTn)。
【0205】
-Tnに結合する、二価単一特異性抗Tn抗体クローン5F4(SBH Sciences、カタログ番号SBH-Tn)。
【0206】
-MUC1コア(APDTRPAP)エピトープに結合する、二価単一特異性対照抗体VU4H5(BioKE、カタログ番号4538S)。
【0207】
-配列番号216に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖と、配列番号217に示されるアミノ酸配列を有する2つの軽鎖とを含む、二価単一特異性アイソタイプ対照IgG。
【0208】
実施例1-MUC1 Fabの生成
結合ドメイン、及びがん関連MUC-1を結合する重鎖可変領域を含む抗体は、共通IGKV1-39軽鎖を含むトランスジェニックマウス(MeMo(登録商標)マウス)を免疫化することによって得た。いくつかの免疫化方法が使用され、これには、KHLコンジュゲートされたヒトMUC140Tn又はMUC140Tn10ペプチド、加えてヒトMUC1-(S)Tnを過剰発現する細胞による免疫化が含まれた。ファージディスプレイライブラリを作製し、MUC1ペプチド及び細胞株を使用してELISA及びFACS中でスクリーニングして、MUC1-Tn及び/又はMUC1-STn(MUC1-(S)Tn)に結合するFabを同定した。その後、更なる特徴付けのために、結合剤をIgGフォーマットに再クローニングした。本明細書に提供される技術によって一度特徴付けられ、配列決定される本明細書の結合ドメイン配列は、その後、当該技術分野で既知の任意の方法によって得ることができる。
【0209】
実施例2-ELISAを使用して測定したMUC1-(S)Tnの特異性及び相対親和性
MUC1 IgGのパネルをELISAでスクリーニングして、異なるMUC1ペプチドに対するそれらの結合特異性及び相対的親和性を特徴付けた。模擬ペプチド及び二次抗体のみを陰性アッセイ対照として含めた。アイソタイプ対照抗体及び参照抗体5E5の類似体を、それぞれ、陰性及び陽性の抗体対照として含めた。
【0210】
ビオチン化MUC1及び対照ペプチドを、ニュートラビジン(neutravidin)(ThermoFisher Scientific、カタログ番号31000)でコーティングしたMaxisorpプレート上で表1に示す濃度で捕捉し、室温で1時間インキュベートした。MUC1 IgG及び対照抗体をブロッキング緩衝液中で希釈し、10、1、0.1及び0.01ug/mlで添加し、室温で1時間インキュベートした。その後、サンプルを、希釈したHRP結合二次抗体(Bethyl Laboratories,A80-104P,1:2000)を1時間、室温で実施した。各インキュベーション工程の後に、PBSTを使用して3つの洗浄工程を行った。1MのHSOを使用して反応を停止し、TMBペルオキシダーゼ基質溶液(BD Biosciences、カタログ番号555214)を使用してシグナルを展開させた。プレートを、マイクロプレートリーダーを使用してA450で分析した。
【表1】
【0211】
アッセイは、MUC140Tn10に結合し、模擬ペプチドに結合しないMUC1 IgGパネル内の多くの抗体を同定した(データは示されていない)。MUC1-(S)Tn抗体の結合特異性を、3つのグループ:1)MUC1コアペプチド結合剤(MUC140及びMUC140Tn10及びMUC140STn10に結合する)、2)MUC1-Tn結合剤(MUC140Tn10に結合するが、MUC140STn10には結合しない)、及び3)MUC1-(S)Tn結合剤(MUC140Tn10及びMUC140STn10に結合する)にビニングした。
【0212】
実施例3-FACSを使用して測定したMUC1-(S)Tnに対する特異性及び相対親和性
MUC1 IgGのパネルを、がん関連MUC1-Tnを発現するMCF7細胞、及び野生型MUC1を発現するMCF10A細胞上でスクリーニングした。参照抗体パンコマブの類似体を、異なる細胞株におけるMUC1の相対的発現の対照として含めた。293FF(MUC1陰性)細胞を陰性アッセイ対照として含めた。アイソタイプ対照抗体及び参照抗体5E5の類似体を、それぞれ、陰性及び陽性の抗体対照として含めた。MUC1 IgGパネル及び対照抗体を、10ug/mlから開始する8段階4倍段階希釈を使用して滴定した。293FF細胞への結合を、10ug/mlで試験した。
【0213】
MCF7細胞(DSMZ、ACC115)、MCF10A細胞(ATCC、カタログ番号CRL-10317)、又は293FF細胞(Invitrogen、p/n51-0029)を、MUC1及びFACS緩衝液(PBS+0.5%BSA+2mM EDTA)中で氷上で30分間希釈した対照抗体とともにインキュベートし、続いて氷冷FACS緩衝液で2回洗浄し、抗ヒトIgG-PE(Invitrogen、#H10104)で1:100で染色した。結合は、iQue Screener PLUSを使用して測定した。IntelliCyt ForeCyt(登録商標)ソフトウェアを使用して分析を行った。各MUC1抗体の平均蛍光強度(MFI)値を、IgGの濃度に対してプロットし、それぞれ、陰性及び陽性抗体対照として、アイソタイプ抗体及び参照抗体5E5の類似体を使用する正規化に基づいて、曲線下面積(AUC)を計算した。
【0214】
結果を図2に示す。陽性及び陰性対照抗体は、予想どおり、MCF7、MCF10A、及び293FF細胞への結合を示した。MUC1コアペプチド結合剤(CB)は、MCF7及びMCF10A細胞の両方に結合し、いくつかは、293FF細胞への低い結合を示した。MUC1-(S)Tn結合剤(配列番号)は、MCF7に特異的に結合するが、MCF10A細胞には結合しない。MUC1-Tn結合剤(TnB)は、MCF7には特異的に結合するが、MCF10A細胞には結合しないが、しかしながら、MUC1-(S)Tn結合剤と比較して低い親和性で結合する。MCF7細胞に対するMUC1-(S)Tn結合剤の親和性は多様であり、多くの抗体は、参照抗体5E5の類似体よりも高い結合シグナルを示す。
【0215】
実施例4-ELISAを使用して測定した、MUC140Tn10及びMUC140STn10に対するMUC1 Fabパネルの親和性
MUC1-(S)Tn IgGのパネルをGingisKHAN消化に供してFab(>99%モノマー)を作製した。ビオチン化MUC140Tn10及びMUC140STn10を、2μg/mlのニュートラビジンコーティングプレート上で捕捉した。参照抗体5E5の類似体のFab断片を陽性対照抗体として含め、アイソタイプ対照抗体のFab断片を陰性対照抗体として含めた。
【0216】
MUC1-(S)Tn Fabのパネル及び対照Fabを、10ug/mlから始まる8段階の10倍の連続希釈を用いて連続希釈し、室温で1時間インキュベートし、続いて、希釈したHRPコンジュゲート二次抗体(Becton Dickinson、カタログ番号555788)を室温で1時間インキュベートした。各インキュベーション工程の後に、PBSTを使用して3つの洗浄工程を行った。1MのHSOを使用して反応を停止し、TMBペルオキシダーゼ基質溶液(BD Biosciences、カタログ番号555214)を使用してシグナルを展開させた。プレートを、マイクロプレートリーダーを使用してA450で分析した。
【0217】
MUC1-(S)Tn FabのMUC140Tn10及びMUC140STn10に対する親和性は、IgGの親和性と同様である(データは示されていない)。親和性における一般的な相関が、MUC1-Tnペプチド及びMUC1-STnペプチドに対して見出された(図3を参照されたい)。いくつかのクローンは、MUC1-Tn及びMUC1-STnに対して高い親和性を示す。このグループ内で、MUC1-Tn及びMUC1-STnに対する最高の結合親和性を示すFabの多くは、同じHCDR1配列を共有する(図3に囲まれている)。
【0218】
実施例5-グリコペプチドアレイ
MUC1 IgGのパネルをグリコペプチドアレイでスクリーニングして、表2に列挙されるO-グリコペプチドへのそれらの結合を決定した。陰性アッセイ対照として、プリントバッファーを含めた。陽性アッセイ対照は、ヒトIgG、及びマウスIgGであった。対照抗体としては、参照抗体5E5の類似体、参照抗体VU4H5、5F4、及び3F1の類似体が挙げられる。MUC1及び対照抗体を、10ug/mlから開始する8段階4倍段階希釈を使用して滴定した。
【0219】
手動の指示(Z Biotech,LLC)に従って、O-グリカンアレイアッセイを行った。アレイを、グリカンアレイブロッキングバッファー(GAAB、Z Biotech 品目番号10106)を使用して30分間ブロックした。次いで、TBS-Tベースのグリカンアレイアッセイ緩衝液(GAAB、Z Biotech品目番号10107)を使用して3回洗浄した。MUC1 IgG及び対照抗体を、10μg/ml~0.6ng/mlの範囲でGAAB中で希釈し、次いで、アレイに直接適用した。アレイを接着フィルムで覆い、80rpmで、室温で1時間振盪した。次いで、アレイを、GAABで3回再度洗浄した。検出抗体、Cy3コンジュゲート抗ヒトIgG及びCy3コンジュゲート抗マウスIgGをGAAB中で希釈し、アレイに適用した。それを光で覆い、室温で1時間80rpmで振盪し、次いでGAABで3回、MilliQ水で2回洗浄した。アレイは、1PMTで高出力レーザーを備えたInnopsys InnoScan 710マイクロアレイスキャナを使用して読み取られた。ソフトウェアを使用して、アレイ上の各スポットを検出し、各スポットの相対蛍光単位(RFU)強度を計算した。バックグラウンドRFUを、各スポットのRFU値から差し引いた。各グリカンの斑点の中央値を決定し、与えられた報告書にグラフ化した。
【表2】
【0220】
記載されたエピトープに結合した全ての対照抗体。MUC1 IgGの結果を図4に示す。以前にMUC1-(S)Tn結合剤として同定されたMUC1 IgGは、ペプチドT4、T9、T11、S4、S9、及びS11に強い結合を示した。これらのペプチドは全て、VTSAモチーフ中のスレオニン残基の修飾、Tn修飾(α-GalNAcグリコシル化)又はSTn修飾(Neu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化)のいずれかを含む。他のペプチドのいずれも、この位置に修飾を含まず、MUC1-(S)Tn結合剤は、ペプチドT8を除いて、それらのペプチドに結合しない。MUC1-(S)Tn結合剤はまた、VTSAモチーフ中のスレオニン残基の(S)Tn修飾に加えて、ペプチドが、VTSAモチーフ中のセリン残基のTn若しくはSTn修飾(T9、S9)、又はPDTRモチーフ中のスレオニン残基のTn若しくはSTn修飾(T11、S11)を含む場合に、ペプチドに結合する。
【0221】
MUC1-Tn結合剤として以前に同定されたMUC1 IgGは、ペプチドT2、T7、及びT10に強い結合を示した。これらのペプチドは全て、GSTAモチーフにおけるセリン残基のTn修飾(α-GalNAcグリコシル化)を含む。他のペプチドのいずれも、この位置に修飾を含まず、MUC1-(S)Tn結合剤は、それらのペプチドに結合しない。GSTAモチーフ中のセリン残基のTn修飾に加えて、ペプチドが、GSTAモチーフ中のスレオニン残基のTn修飾(T7)、又はGSTAモチーフ中のスレオニン残基のTn修飾、及びPDTRモチーフ中のスレオニン残基のTn修飾(T10)を含む場合、MUC1-Tn結合剤は、ペプチドにも結合する。
【0222】
実施例6-T47D huGalNAc細胞に対するMUC1 IgGの親和性
MUC1 IgGを、ヒトMUC1-STnを安定的に発現するT47D huGalNAc細胞、及び中レベルのMUC-TNを発現するT47D WT細胞への結合についてスクリーニングした。アイソタイプ対照抗体を陰性対照抗体として含め、参照抗体5E5の類似体を陽性対照抗体として含めた。参照抗体パンコマブの類似体を、異なる細胞株におけるMUC1の相対的発現の対照として含めた。更なる対照抗体としては、3F1及び5F4が挙げられた。MUC1、アイソタイプ対照、5E5の類似体、及びパンコマブ抗体の類似体を、10ug/mlで開始する8段階4倍連続希釈を使用して滴定し、3F1及び5F4を10ug/mlで使用した。
【0223】
T47D細胞(Sigma-Aldrich、カタログ85102201-1VL)及びT47D huGalNAc細胞(T47D細胞を、ST6GALNAC1をコードするプラスミド(受入番号Q9NSC7;Uniprot)で安定的にトランスフェクションすることによって生成される)を、MUC1 IgG及びFACS緩衝液(PBS+0.5%BSA+2mM EDTA)中で氷上で30分間希釈した対照抗体とともにインキュベートし、続いて、氷冷FACS緩衝液で2回洗浄し、抗ヒトIgG-PE(Invitrogen、カタログ番号H10104)で1:100(MUC1については、アイソタイプ対照、5E5の類似体、及びパンコマブ抗体試料の類似体)又は抗マウスIgG-PE(Invitrogen、カタログ番号M30004-4)で1:400(3F1及び5F4抗体試料については)で染色した。結合は、iQue Screener PLUSを使用して測定した。IntelliCyt ForeCyt(登録商標)ソフトウェアを使用して分析を行った。各MUC1抗体のMFI値を、IgGの濃度に対してプロットし、それぞれ、陰性及び陽性抗体対照として、アイソタイプ対照抗体及び参照抗体5E5の類似体を使用する正規化に基づいて、曲線下面積(AUC)を計算した。
【0224】
結果を図5に示す。MUC1(S)Tn結合剤のパネルは、T47D huGalNAc細胞に対する多様な結合親和性を示す。いくつかの抗体は、参照抗体5E5の類似体よりも高い最大結合を示す。T47D huGalNAc細胞に対する親和性は、MUC1-STnペプチドに対する親和性とよく相関する。
【0225】
MUC1-(S)Tn結合剤のパネルは、T47D WT細胞に対する多様な結合親和性を示す。ほとんどの抗体は、MCF7細胞で得られたデータに対応する、参照抗体5E5の類似体よりも高い最大結合を示す。T47D WT細胞に対する親和性は、MUC140Tn10ペプチドに対する親和性と更に良好に相関する。
【0226】
実施例7-MC38細胞に対するMUC1 IgGの親和性
ヒトMUC1-Tnを発現するMC38 huMUC1 COSMC KO細胞、正常なヒトMUC1糖形態を発現するMC38 huMUC1細胞、及びヒトMUC1を発現しないMC38 WT細胞への結合についてMUC1 IgGをスクリーニングした。アイソタイプ対照抗体を陰性対照抗体として含め、参照抗体5E5の類似体を陽性対照抗体として含めた。参照抗体パンコマブの類似体を、異なる細胞株におけるMUC1の相対的発現の対照として含めた。更なる対照抗体としては、3F1及び5F4が挙げられた。MUC1 IgG、アイソタイプ対照、5E5の類似体、及びパンコマブの類似体を、10ug/mlで開始する8段階4倍連続希釈を使用して滴定し、3F1及び5F4を10ug/mlで使用した。
【0227】
MC38 huMUC1 COSMC KO細胞は、MC38 huMUC1細胞(受入番号:CVCL_5l38;Uniprot)をヒトMUC1で安定的にトランスフェクションし、マウスCOSMC(C1galt1c1)遺伝子をノックアウトすることによって生成した(受入番号:ENSMUST00000058265.7;Ensemble)。細胞を、FACS緩衝液(PBS+0.5%BSA+2mM EDTA)中で氷上で30分間希釈したMUC1 IgG又は対照抗体とともにインキュベートし、続いて、氷冷FACS緩衝液で2回洗浄し、二次抗体の抗ヒトIgG-PE(Invitrogen、カタログ番号H10104)で1:100(MUC1については、アイソタイプ対照、5E5の類似体、及びパンコマブ抗体試料の類似体)又は抗マウスIgG-PE(Invitrogen、カタログ番号M30004-4)で1:400(3F1及び5F4抗体試料については)で染色した。結合は、iQue Screener PLUSを使用して測定した。IntelliCyt ForeCyt(登録商標)ソフトウェアを使用して分析を行った。各huMUC1-(S)TnクローンのMFI値を、IgGの濃度に対してプロットし、それぞれ、陰性及び陽性抗体対照として、アイソタイプ対照抗体及び参照抗体5E5の類似体を使用する正規化に基づいて、曲線下面積(AUC)を計算した。
【0228】
結果を図6に示す。陽性及び陰性対照抗体は、MC38 huMUC1 COSMC KO細胞、MC38 huMUC1細胞、及びMC38 WT細胞で予想どおりに機能する。配列番号178を有する重鎖可変領域を含む抗体を除いて、MUC1抗体は、MC38 WT細胞に結合しない。しかしながら、この抗体は、CALR WT陰性対照ペプチド又は293FF WT細胞に結合しなかった。MUC1-(S)Tn結合剤のパネルは、MC38 huMUC1 COSMC KO細胞への高い結合シグナルを示す。MUC1-(S)Tn結合剤のパネルは、MC38 huMUC1細胞への非常に低い結合シグナルを示し、MUC1-(S)Tnに対する特異性を示す。
配列
配列番号1-重鎖可変領域
QVQLVESGAEVKKPGASVRLSCKASGYSFIHYYLHYVRQAPGQGLEWMGVINPFDGSTDYAQKFHGRVTLTRDTSASTVFMELSSLGSEDTAVYFCTRDNMIGYVLFDYWGLGTLVTVSS
配列番号2-重鎖CDR1
HYYLH
配列番号3-重鎖CDR2
VINPFDGSTDYAQKFHG
配列番号4-重鎖CDR3
DNMIGYVLFDY
配列番号5-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKTSGYTFTRYYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTNYAQKFQGRVTVTRDTSTFTVYMELSSLRSEDTAVYYCARDYMRGYVIFDYWGQGTLVTVSS
配列番号6-重鎖CDR1
RYYIQ
配列番号7-重鎖CDR2
VINPYDGSTNYAQKFQG
配列番号8-重鎖CDR3
DYMRGYVIFDY
配列番号9-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFNRHYIQWVRQAPGQGLEWMGTINPYDGSTHYAQKFQGRVTLTRDTSTTTVYMELSSLRSEDTAVYYCARDYMIGYVVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号10-重鎖CDR1
RHYIQ
配列番号11-重鎖CDR2
TINPYDGSTHYAQKFQG
配列番号12-重鎖CDR3
DYMIGYVVFDY
配列番号13-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASLKVSCKASGYTFTNYYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTNYAQKFQGRVTLTRDTSTTTVYMELSSLRSDDTAVYYCARDYMIGYVVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号14-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号15-重鎖CDR2
VINPYDGSTNYAQKFQG
配列番号16-重鎖CDR3
DYMIGYVVFDY
配列番号17-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVRVSCKASGYPFINYYIQWVRQAPGQGLEWMGVVNPYDGSTNYAQKFQGRVSITRDASTSTVFMELNSLRSEDTAVYYCARDSMLGHVIFDFWGQGTLVTVSS
配列番号18-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号19-重鎖CDR2
VVNPYDGSTNYAQKFQG
配列番号20-重鎖CDR3
DSMLGHVIFDF
配列番号21-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVRKPGASVKFSCKASGYSFTHYYVHWVRQAPGQGLEWMGVINPFDSSTNYARKFQGRVTMTRDTSTTTVYMDLSSLRSEDTAVYFCARDAMEGDSYFDYWGQGTLVTVSS
配列番号22-重鎖CDR1
HYYVH
配列番号23-重鎖CDR2
VINPFDSSTNYARKFQG
配列番号24-重鎖CDR3
DAMEGDSYFDY
配列番号25-重鎖可変領域
QVQLVESGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFARYYVHWVRQAPGQGLEWMGLINPYGGATNYAQNFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCARDAMGGDSYFDYWGQGTLVTVSS
配列番号26-重鎖CDR1
RYYVH
配列番号27-重鎖CDR2
LINPYGGATNYAQNFQG
配列番号28-重鎖CDR3
DAMGGDSYFDY
配列番号29-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYSFIHYYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPFDGSTNYAQKFQDRVTVTRDTSTSTVFMDLSSLRSEDTAVYYCARDNMIGYVLFDDWGQGTLVTVSS
配列番号30-重鎖CDR1
HYYIH
配列番号31-重鎖CDR2
VINPFDGSTNYAQKFQD
配列番号32-重鎖CDR3
DNMIGYVLFDD
配列番号33-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVRVSCKASGYPFINYYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPFDGSTNYAQKFQDRVTVTRDTSTSTVFMDLSSLRSEDTAVYYCARDNMIGYVLLDYWGQGTLVTVSS
配列番号34-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号35-重鎖CDR2
VINPFDGSTNYAQKFQD
配列番号36-重鎖CDR3
DNMIGYVLLDY
配列番号37-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVTVSCKTSGYTFTSYYIHWLRQAPGQGLEWMGVINPFGGATNYAQKFQGRVTMTRDTSTITVYMELSSLRSEDTAVYYCARDAMGGDSHFDHWGRGTLVTVSS
配列番号38-重鎖CDR1
SYYIH
配列番号39-重鎖CDR2
VINPFGGATNYAQKFQG
配列番号40-重鎖CDR3
DAMGGDSHFDH
配列番号41-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKEPGASMTLSCKTSGYTFISNYIHWLRQAPGQGLEWLGVINPFGGATNYAQKFQGRVTMTRDTSTITVYMELSSLRSEDTAVYYCARDAMGGDSHFDYWGQGTLVTVSS
配列番号42-重鎖CDR1
SNYIH
配列番号43-重鎖CDR2
VINPFGGATNYAQKFQG
配列番号44-重鎖CDR3
DAMGGDSHFDY
配列番号45-重鎖可変領域
QVQLVESGTEVKKPGASVKVSCKASGYSFIHYYIHWVRQAPGRGLEWMGVINPFDGSTNSAQNFQGRVTVTRDTSTSTVFMDLSSLRSEDTAVYYCARDNMLGYVLFDHWGQGTLVTVSS
配列番号46-重鎖CDR1
HYYIH
配列番号47-重鎖CDR2
VINPFDGSTNSAQNFQG
配列番号48-重鎖CDR3
DNMLGYVLFDH
配列番号49-重鎖可変領域
QVQLVESGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTRYYLHWVRQAPGQGLEWMGVINPYGGATNYAQKFQGRVTLTRDTSTSTVYMELNSLRSEDTAVYFCARDAMEGNSYFDHWGPGTLVTVSS
配列番号50-重鎖CDR1
RYYLH
配列番号51-重鎖CDR2
VINPYGGATNYAQKFQG
配列番号52-重鎖CDR3
DAMEGNSYFDH
配列番号53-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASMTVSCKTSGYTFISYYIHWLRQAPGQGLEWLGVINPFGGATNYAQKFQGRVTMTRDTSTITVYMELSSLRSEDTAVYYCARDAMGGDSHFDFWGQGTLVTVSS
配列番号54-重鎖CDR1
SYYIH
配列番号55-重鎖CDR2
VINPFGGATNYAQKFQG
配列番号56-重鎖CDR3
DAMGGDSHFDF
配列番号57-重鎖可変領域
QVQLVESGTEVKKPGASVKVSCKASGYSFIHYYIHWVRQAPGRGLEWMGVINPFDGSTNYAQNFQGRVTVTRDTSTSTVFMDLSSLRSEDTAVYYCARDNMIGYVLFDHWGQGTLVTVSS
配列番号58-重鎖CDR1
HYYIH
配列番号60-重鎖CDR2
VINPFDGSTNYAQNFQG
配列番号61-重鎖CDR3
DNMIGYVLFDH
配列番号62-重鎖可変領域
QVQLVESGAEVKKPGASVKVSCKASGYSFTSYYIQWVRQAPGQGLEWLAVINPIDGSTNYAQKFQGRVTVTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCARDYMRGFVVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号63-重鎖CDR1
SYYIQ
配列番号64-重鎖CDR2
VINPIDGSTNYAQKFQG
配列番号65-重鎖CDR3
DYMRGFVVFDY
配列番号66-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVRVSCKASGYTFTNYYIHWVRQAPGHGLTWMGVINPFDSSTDYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMDLSSLRSEDTAVYYCARDYMRGHVVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号67-重鎖CDR1
NYYIH
配列番号68-重鎖CDR2
VINPFDSSTDYAQKFQG
配列番号69-重鎖CDR3
DYMRGHVVFDY
配列番号70-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYAFPNYYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPYGGSTNYAQKFQGRVTMTRGTSTSTVYLELSSLRSEDTAVYYCARDAMKGDSFFDYWGQGTLVTVSS
配列番号71-重鎖CDR1
NYYIH
配列番号72-重鎖CDR2
VINPYGGSTNYAQKFQG
配列番号73-重鎖CDR3
DAMKGDSFFDY
配列番号74-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVQVSCKASGYTFINYYLQWVRQAPGQGLEWMGTINPFDGSTHYEQNFQGRVTMTRDTSTNTVYMELNGLRSEDTAVYYCARDHMIGYILFDYWGQGTTVTVSS
配列番号75-重鎖CDR1
NYYLQ
配列番号76-重鎖CDR2
TINPFDGSTHYEQNFQG
配列番号77-重鎖CDR3
DHMIGYILFDY
配列番号78-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGTSVKVSCKASGYSFIHYYIHWVRQAPGQGLEWVGVINPFDGSTNYAQKFQGRVTVTRDTSTSAVFMDLSSLRSEDTAVYYCARDNMIGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号79-重鎖CDR1
HYYIH
配列番号80-重鎖CDR2
VINPFDGSTNYAQKFQG
配列番号81-重鎖CDR3
DNMIGYVLFDY
配列番号82-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTSYYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPYDSSTNYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVFMDLSSLRSEDTAVYYCARDNMIGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号83-重鎖CDR1
SYYIH
配列番号84-重鎖CDR2
VINPYDSSTNYAQKFQG
配列番号85-重鎖CDR3
DNMIGYVLFDY
配列番号86-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYPFINYYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPFDGSTNYAQKFQGRVTVTRDTSTSTVFMDLSSLRSEDTAVYYCARDNMIGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号87-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号88-重鎖CDR2
VINPFDGSTNYAQKFQG
配列番号89-重鎖CDR3
DNMIGYVLFDY
配列番号90-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFINHYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPFDGSTNYAQKFQGRVTVTRDTSTSTVFLDLSSLRSEDTAVYYCARDNMIGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号91-重鎖CDR1
NHYIH
配列番号92-重鎖CDR2
VINPFDGSTNYAQKFQG
配列番号93-重鎖CDR3
DNMIGYVLFDY
配列番号94-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYTFNSYYIHWVRQAPGQGLTWMGVINPFDGSTDYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMDLSSLRSEDTAVYYCARDYMRGYVVFDYWGRGTLVTVSS
配列番号95-重鎖CDR1
SYYIH
配列番号96-重鎖CDR2
VINPFDGSTDYAQKFQG
配列番号97-重鎖CDR3
DYMRGYVVFDY
配列番号98-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTSYYIQWLRQAPGQGLEWMGVINPTGGATNYAQKFQGRVTMTRETSTSMVHMELSSLRSEDTAVYYCARDYMRGYVVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号99-重鎖CDR1
SYYIQ
配列番号100-重鎖CDR2
VINPTGGATNYAQKFQG
配列番号101-重鎖CDR3
DYMRGYVVFDY
配列番号102-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKSGASVKVSCKASGYPFISYYIHWLRQAPGQGLTWMGVINPFDGSTDYAQKFQGRVTVTRDTSTSTVYMDLSSLRADDTAIYYCARDYMRGYVVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号103-重鎖CDR1
SYYIH
配列番号104-重鎖CDR2
VINPFDGSTDYAQKFQG
配列番号105-重鎖CDR3
DYMRGYVVFDY
配列番号106-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEMKKPGASVKISCKASGYTFTNYYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTNYAQRFQGRVTLTRDTSTTTVYMELSSLRSEDTAVYYCARDYMIGYVVFDFWGQGTLVTVSS
配列番号107-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号108-重鎖CDR2
VINPYDGSTNYAQRFQG
配列番号109-重鎖CDR3
DYMIGYVVFDF
配列番号110-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEMKKPGASVKVSCKASGYTFTNYYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTNYAQKFQGRVTLTRDTSTTTVYMELSSLRSEDTAVYYCARDYMIGYVVFDFWGQGTLVTVSS
配列番号111-重鎖CDR1
NYYIH
配列番号112-重鎖CDR2
VINPYDGSTNYAQKFQG
配列番号113-重鎖CDR3
DYMIGYVVFDF
配列番号114-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEMKKPGASVTVSCKASGYTFTNYYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTNYAQRFQGRVTLTRDTTTTTVNMELSGLRSEDTAVYYCARDYMIGYVVFDFWGQGTLVTVSS
配列番号115-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号116-重鎖CDR2
VINPYDGSTNYAQRFQG
配列番号117-重鎖CDR3
DYMIGYVVFDF
配列番号118-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTNYYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTNYAQRFQGKITLTRDTSTTTVYMELSSLGSEDTAVYYCARDYMIGYVVFDYWGQGTMVTVSS
配列番号119-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号120-重鎖CDR2
VINPYDGSTNYAQRFQG
配列番号121-重鎖CDR3
DYMIGYVVFDY
配列番号122-重鎖可変領域
EVQLLESGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFNRYYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTDYAQKFRDRITMTRDTSTNTVYMDLSSLRSEDTAVYFCARDAMEGDSYFDNWGRGTLVTVSS
配列番号123-重鎖CDR1
RYYIH
配列番号124-重鎖CDR2
VINPYDGSTDYAQKFRD
配列番号125-重鎖CDR3
DAMEGDSYFDN
配列番号126-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFNRYYLHWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTNYAQKFRGRVTMTRDTSTNTVYMELSSLRSEDTAVYFCARDAMEGDSYFDNWGQGTTVTVSS
配列番号127-重鎖CDR1
RYYLH
配列番号128-重鎖CDR2
VINPYDGSTNYAQKFRG
配列番号129-重鎖CDR3
DAMEGDSYFDN
配列番号130-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVRVSCKASGYTFINYYLQWVRQAPGQGLEWMGTINPFDGSTHYAQKFQGRVTLTRDTSTSTVYMELNSLRSDDTAVYYCARDYMIGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号131-重鎖CDR1
NYYLQ
配列番号132-重鎖CDR2
TINPFDGSTHYAQKFQG
配列番号133-重鎖CDR3
DYMIGYVLFDY
配列番号134-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVEVSCKASGYTFINYYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPFDGSTNYAQKFQGRVTVTRDTSTSTVFLDLSSLRPEDTAVYYCARDSMIGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号135-重鎖CDR1
NYYIH
配列番号136-重鎖CDR2
VINPFDGSTNYAQKFQG
配列番号137-重鎖CDR3
DSMIGYVLFDY
配列番号138-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVRVSCKASGYTFINYYLQWVRQAPGQGLEWMGTINPFDGSTHYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCARDSMIGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号139-重鎖CDR1
NYYLQ
配列番号140-重鎖CDR2
TINPFDGSTHYAQKFQG
配列番号141-重鎖CDR3
DSMIGYVLFDY
配列番号142-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVMLSCKASGYIFTSYYIQWVRQAPGQGLEWMGVVNPYDGSTNYAQKFQGRVSITRDTSTSTVFMELNSLRSEDTAVYYCARDSMLGHVIFDFWGQGTLVTVSS
配列番号143-重鎖CDR1
SYYIQ
配列番号144-重鎖CDR2
VVNPYDGSTNYAQKFQG
配列番号145-重鎖CDR3
DSMLGHVIFDF
配列番号146-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYAFTSYYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPYGGSTNYAQKFQGRVTMTRDTSTRIVYMDLSSLRSEDTAVYYCARDAMEGDSYFDYWGQGTLVTVSS
配列番号147-重鎖CDR1
SYYIH
配列番号148-重鎖CDR2
VINPYGGSTNYAQKFQG
配列番号149-重鎖CDR3
DAMEGDSYFDY
配列番号150-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKTPGASVKVSCKASGYTFTNYYIQWVRQAPGQALEWMGVINPYDGSTHYAQKFQGRVTLTRDTSTTTVYMDLSSLRSEDAAVYYCARDYMLGYVVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号151-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号152-重鎖CDR2
VINPYDGSTHYAQKFQG
配列番号153-重鎖CDR3
DYMLGYVVFDY
配列番号154-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKSGASVKVSCKASGYIFTSYYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPFDGSTDYAQKFQGRVTVTRDTSTTTVFMELSSLRSEDTAVYYCARDNMLGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号155-重鎖CDR1
SYYIQ
配列番号156-重鎖CDR2
VINPFDGSTDYAQKFQG
配列番号157-重鎖CDR3
DNMLGYVLFDY
配列番号158-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTSYYMHWVRQAPGQGLEWMGVINPFDGSTNYAQKFQGRVTVTRDTATTTVFMDLSSLRSEDTAVYYCARDNMLGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号159-重鎖CDR1
SYYMH
配列番号160-重鎖CDR2
VINPFDGSTNYAQKFQG
配列番号161-重鎖CDR3
DNMLGYVLFDY
配列番号162-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVMLSCKASGYIFTSYYIQWVRQAPGQGLEWMGVVNPYDGSTNYAQKFQGRVTITRDTSTSTVFMELSSLRSEDTAVYYCARDNMLGHVIFDFWGQGTLVTVSS
配列番号163-重鎖CDR1
SYYIQ
配列番号164-重鎖CDR2
VVNPYDGSTNYAQKFQG
配列番号165-重鎖CDR3
DNMLGHVIFDF
配列番号166-重鎖可変領域
QVQLVESGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFNRYYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPSDGSTNYAQKFRGRITMTRDTSTNIVYMELSSLRSEDTAVYFCARDAMGGDSYFDNWGQGTLVTVSS
配列番号167-重鎖CDR1
RYYIH
配列番号168-重鎖CDR2
VINPSDGSTNYAQKFRG
配列番号169-重鎖CDR3
DAMGGDSYFDN
配列番号170-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVQVSCKASGYTFINYYLQWVRQAPGQGLEWMGTINPFDGSTHYAQKFQGRVTMTRDTSTNTVYMELNSLRSEDTAVYYCARDRMIGYVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号171-重鎖CDR1
NYYLQ
配列番号172-重鎖CDR2
TINPFDGSTHYAQKFQG
配列番号173-重鎖CDR3
DRMIGYVLFDY
配列番号174-重鎖可変領域
EVQLVESGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFNRYYLHWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTNYAQKFRGRITMTRDTSTNTVYMELSSLRSEDTAVYFCARDAMEGDSYFDKWGQGTLVTVSS
配列番号175-重鎖CDR1
RYYLH
配列番号176-重鎖CDR2
VINPYDGSTNYAQKFRG
配列番号177-重鎖CDR3
DAMEGDSYFDK
配列番号178-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFNRHYIQWVRQAPGQGLEWMGTINPYDGSTFYAQKFQDRVTMTRDTSTSTVYMDLNSLKSEDTAVYYCARDYMRGHVLFDYWGQGTLVTVSS
配列番号179-重鎖CDR1
RHYIQ
配列番号180-重鎖CDR2
TINPYDGSTFYAQKFQD
配列番号181-重鎖CDR3
DYMRGHVLFDY
配列番号182-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYSFTYSYIQWVRLAPGRGLEWMGVINPYDGSTDYAQKFQGRVTLTRDTSTTTVYMELSSLTSEDTAVYYCARDFMIGYVVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号183-重鎖CDR1
YSYIQ
配列番号184-重鎖CDR2
VINPYDGSTDYAQKFQG
配列番号185-重鎖CDR3
DFMIGYVVFDY
配列番号186-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFNRYYIHWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSTNYAQKFRGRITMTRDTSTNTVYMDLSSLRSEDTAVYFCARDAMEGDSYLDNWGRGTLVTVSS
配列番号187-重鎖CDR1
RYYIH
配列番号188-重鎖CDR2
VINPYDGSTNYAQKFRG
配列番号189-重鎖CDR3
DAMEGDSYLDN
配列番号190-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYAFTNYYIHWVRQAPGHGLTWMGVINPFDSSTDFAQKFQGRLTMTRDTSTSTVYMDLSSLRSEDTAVYYCARDYMRGHVVFDNWGQGTLVTVSS
配列番号191-重鎖CDR1
NYYIH
配列番号192-重鎖CDR2
VINPFDSSTDFAQKFQG
配列番号193-重鎖CDR3
DYMRGHVVFDN
配列番号194-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGTSVKVSCTASGYTFTNYYIQWVRQAPGQGLEWLGVINPYDGSTDYAQKFQGRVTLTRDTSTTTVYMELSSLRSEDTAVYYCARDYMLGYVVFDFWGQGTLVTVSS
配列番号195-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号196-重鎖CDR2
VINPYDGSTDYAQKFQG
配列番号197-重鎖CDR3
DYMLGYVVFDF
配列番号198-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFINNYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPYDGSIHYAQKFQGRVTLTRDTSTTTVYMELSSLRSEDTAVYYCARDYMIGYVVFEYWGQGTLVTVSS
配列番号199-重鎖CDR1
NNYIQ
配列番号200-重鎖CDR2
VINPYDGSIHYAQKFQG
配列番号201-重鎖CDR3
DYMIGYVVFEY
配列番号202-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKNPGASVKFSCKASGYTFINYYLQWLRQAPGQGLEWMGTINPFDGSTSYAQNFQGRVTMTRDTSSTTVYMELNSLKSEDTAVYYCARDSMIGYVLFDSWGQGTLVTVSS
配列番号203-重鎖CDR1
NYYLQ
配列番号204-重鎖CDR2
TINPFDGSTSYAQNFQG
配列番号205-重鎖CDR3
DSMIGYVLFDS
配列番号206-重鎖可変領域
QVQLVQSGAEVKKPGASVRVSCKASGYPFINYYIQWVRQAPGQGLEWMGVINPFDGSTNYAQKFQGRVTVTRDTSTSTVFMDLNSLRSEDTAVYYCARDSMIGYVLFDFWGQGTLVTVSS
配列番号207-重鎖CDR1
NYYIQ
配列番号208-重鎖CDR2
VINPFDGSTNYAQKFQG
配列番号209-重鎖CDR3
DSMIGYVLFDF
配列番号210-重鎖5E5類似体
QVQLVQSGAEVKKTGSSVKVSCKASGYTFTDHAIHWVRQAPGQALEWMGHFSPGNTDIKYNDKFKGRVTLTVDRSMSTAYMELSSLRSEDTAMYYCKTSTFFFDYWGQGTMVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELGRGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号211-軽鎖5E5類似体
DIVMTQSPDSLAVSLGERATINCKSSQSLLNSGDQKNYLTWYQQKPGQPPKLLIYWASTRESGVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDVAVYYCQNDYSYPLTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号212-重鎖パンコマブ類似体
EVKLVESGGGLVQPGGSMKLSCVASGFTFSNYWMNWVRQSPEKGLEWVAEIRLKSNNYTTHYAESVKGRFTISRDDSKSSVSLQMNNLRVEDTGIYYCTRHYYFDYWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELGRGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号213-軽鎖パンコマブ類似体
DIVMTQAAFSNPVTLGTSASISCRSSKSLLHSNGITYFFWYLQKPGLSPQLLIYQMSNLASGVPDRFSSSGSGTDFTLRISRVEAEDVGVYYCAQNLELPPTFGGGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号214-重鎖HT186-D11類似体
QMQLVQSEAELKKPGASVKVSCKASGYSFTGHYMHWVRQAPGQGLEWMGWIDPVTGGTKYAQNFQGWVTMTRDTSIRTAYLELSRLRSDDTAMYYCAREVTGDRGQFDKWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELGRGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号215-軽鎖HT186-D11類似体
QSVLTQPPSVSVAPGKTARITCGGNNIGSKSVHWYQQKPGQAPALVIYYGSNRPSGIPERFSGSNSGNTATLTISRVEAGDEADYYCQVWDSSSDWVFGGGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号216-重鎖アイソタイプ対照IgG
EVQLVETGAEVKKPGASVKVSCKASDYIFTKYDINWVRQAPGQGLEWMGWMSANTGNTGYAQKFQGRVTMTRDTSINTAYMELSSLTSGDTAVYFCARSSLFKTETAPYYHFALDVWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELGRGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号217-軽鎖アイソタイプ対照IgG
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISSYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQSYSTPPTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号218-軽鎖可変領域
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISSYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQSYSTPPTFGQGTKVEIK
配列番号219-IMGTによる軽鎖CDR1
QSISSY
配列番号220-IMGTによる軽鎖CDR2
AAS
配列番号221-IMGTによる軽鎖CDR3
QQSYSTPPT
配列番号222-ヒンジ領域
EPKSCDKTHTCPPCP
配列番号223-CH1領域
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRV
配列番号224-CH2領域
APELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAK
配列番号225-CH3領域
GQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPG
配列番号226-CL領域
RTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号227-V領域VK1-39
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISSYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQSYSTP
配列番号228-VK1-39/JK1
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISSYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQSYSTPPTFGQGTKVEIK
配列番号229-VK1-39/JK5
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISSYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQSYSTPPITFGQGTRLEIK
配列番号230-IMGTによる軽鎖CDR1
QSISSY
配列番号231-IMGTによる軽鎖CDR2
AAS
配列番号232-IMGTによる軽鎖CDR3
QQSYSTPPIT
配列番号233-V領域VK3-15
EIVMTQSPATLSVSPGERATLSCRASQSVSSNLAWYQQKPGQAPRLLIYGASTRATGIPARFSGSGSGTEFTLTISSLQSEDFAVYYCQQYNNWP
配列番号234-VK3-15/JK1
EIVMTQSPATLSVSPGERATLSCRASQSVSSNLAWYQQKPGQAPRLLIYGASTRATGIPARFSGSGSGTEFTLTISSLQSEDFAVYYCQQYNNWPWTFGQGTKVEIK
配列番号235-IMGTによる軽鎖CDR1
QSVSSN
配列番号236-IMGTによる軽鎖CDR2
GAS
配列番号237-IMGTによる軽鎖CDR3
QQYNNWPWT
配列番号238-V領域VK3-20
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYGASSRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYGSSP
配列番号239-VK3-20/JK1
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYGASSRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYGSSPWTFGQGTKVEIK
配列番号240-IMGTによる軽鎖CDR1
QSVSSSY
配列番号241-IMGTによる軽鎖CDR2
GAS
配列番号242-IMGTによる軽鎖CDR3
QQYGSSPWT
配列番号243-V領域VL3~21
SYVLTQPPSVSVAPGETARITCGGDNIGRKSVYWYQQKSGQAPVLVIYYDSDRPSGIPERFSGSNSGNTATLTISRVEAGDEADYYCQVWDGSSDH
配列番号244-VL3-21/JL3
SYVLTQPPSVSVAPGETARITCGGDNIGRKSVYWYQQKSGQAPVLVIYYDSDRPSGIPERFSGSNSGNTATLTISRVEAGDEADYYCQVWDGSSDHWVFGGGTKLTVL
配列番号245-IMGTによる軽鎖CDR1
NIGRKS
配列番号246-IMGTによる軽鎖CDR2
YDS
配列番号247-IMGTによる軽鎖CDR3
QVWDGSSDHWV
配列番号248-IMGTによる軽鎖CDR3
QQSYSTPPT
配列番号249
PAPGSTAPPAHGVTSAPDTRPAPG
図1
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図2-4】
【図
図2-5】
図2-6】
図2-7】
図2-8】
【図
図3
図4-1】
図4-2】
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図5-4】
図6-1】
図6-2】
【図
図6-3】
図6-4】
図6-5】
図6-6】
【配列表】
2025500384000001.xml
【手続補正書】
【提出日】2024-07-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号249に示されるアミノ酸配列を含むMUC1ペプチドに結合する結合ドメインであって、前記MUC1ペプチドの14位にあるスレオニン(T)残基が、α-GalNAcグリコシル化又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含む、結合ドメイン。
【請求項2】
MUC1ペプチドの15位にあるセリン(S)残基が、更に、α-GalNAcグリコシル化又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含む、請求項1に記載の結合ドメイン。
【請求項3】
α-GalNAcグリコシル化又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化を含まない、配列番号249に示されるアミノ酸配列を含むMUC1ペプチドには結合しない、請求項1に記載の結合ドメイン。
【請求項4】
前記MUC-1ペプチドへの前記結合が、グリコペプチドアレイにおいて決定される、請求項1に記載の結合ドメイン。
【請求項5】
がん関連MUC-1に特異的に結合する結合ドメインであって、前記結合ドメインが、MUC1のN末端ドメインのVTSAモチーフを含むMUC1上のエピトープに結合し、スレオニン(T)残基が、α-GalNAcグリコシル化されているか、又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化されている、結合ドメイン。
【請求項6】
セリン(S)残基が、更に、α-GalNAcグリコシル化されているか、又はNeu5Ac-α(2-6)-GalNAcグリコシル化されている、請求項5に記載の結合ドメイン。
【請求項7】
MUC1上の前記エピトープへの前記結合が、グリコペプチドアレイにおいて決定される、請求項5に記載の結合ドメイン。
【請求項8】
がん関連MUC1に対する結合特異性を有する結合ドメインであって、前記結合ドメインが、
a)それぞれ、配列番号2、配列番号3、及び配列番号4に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
b)それぞれ、配列番号6、配列番号7、及び配列番号8に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
c)それぞれ、配列番号10、配列番号11、及び配列番号12に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
d)それぞれ、配列番号14、配列番号15、及び配列番号16に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
e)それぞれ、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
f)それぞれ、配列番号22、配列番号23、及び配列番号24に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
g)それぞれ、配列番号26、配列番号27、及び配列番号28に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
h)それぞれ、配列番号30、配列番号31、及び配列番号32に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
i)それぞれ、配列番号34、配列番号35、及び配列番号36に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
j)それぞれ、配列番号38、配列番号39、及び配列番号40に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
k)それぞれ、配列番号42、配列番号43、及び配列番号44に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
l)それぞれ、配列番号46、配列番号47、及び配列番号48に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
m)それぞれ、配列番号50、配列番号51、及び配列番号52に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
n)それぞれ、配列番号54、配列番号55、及び配列番号56に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
o)それぞれ、配列番号58、配列番号60、及び配列番号61に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
p)それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号65に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
q)それぞれ、配列番号67、配列番号68、及び配列番号69に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
r)それぞれ、配列番号71、配列番号72、及び配列番号73に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
s)それぞれ、配列番号75、配列番号76、及び配列番号77に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
t)それぞれ、配列番号79、配列番号80、及び配列番号81に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
u)それぞれ、配列番号83、配列番号84、及び配列番号85に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
v)それぞれ、配列番号87、配列番号88、及び配列番号89に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
w)それぞれ、配列番号91、配列番号92、及び配列番号93に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
x)それぞれ、配列番号95、配列番号96、及び配列番号97に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
y)それぞれ、配列番号99、配列番号100、及び配列番号101に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
z)それぞれ、配列番号103、配列番号104、及び配列番号105に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
aa)それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
bb)それぞれ、配列番号111、配列番号112、及び配列番号113に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
cc)それぞれ、配列番号115、配列番号116、及び配列番号117に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
dd)それぞれ、配列番号119、配列番号120、及び配列番号121に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ee)それぞれ、配列番号123、配列番号124、及び配列番号125に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ff)それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
gg)それぞれ、配列番号131、配列番号132、及び配列番号133に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
hh)それぞれ、配列番号135、配列番号136、及び配列番号137に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ii)それぞれ、配列番号139、配列番号140、及び配列番号141に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
jj)それぞれ、配列番号143、配列番号144、及び配列番号145に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
kk)それぞれ、配列番号147、配列番号148、及び配列番号149に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ll)それぞれ、配列番号151、配列番号152、及び配列番号153に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
mm)それぞれ、配列番号155、配列番号156、及び配列番号157に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
nn)それぞれ、配列番号159、配列番号160、及び配列番号161に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
oo)それぞれ、配列番号163、配列番号164、及び配列番号165に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
pp)それぞれ、配列番号167、配列番号168、及び配列番号169に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
qq)それぞれ、配列番号171、配列番号172、及び配列番号173に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
rr)それぞれ、配列番号175、配列番号176、及び配列番号177に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ss)それぞれ、配列番号179、配列番号180、及び配列番号181に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
tt)それぞれ、配列番号183、配列番号184、及び配列番号185に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
uu)それぞれ、配列番号187、配列番号188、及び配列番号189に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
vv)それぞれ、配列番号191、配列番号192、及び配列番号193に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
ww)それぞれ、配列番号195、配列番号196、及び配列番号197に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
xx)それぞれ、配列番号199、配列番号200、及び配列番号201に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、
yy)それぞれ、配列番号203、配列番号204、及び配列番号205に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、又は
zz)それぞれ、配列番号207、配列番号208、及び配列番号209に示されるアミノ酸配列を有する重鎖CDR1(HCDR1)、重鎖CDR2(HCDR2)、及び重鎖CDR3(HCDR3)、を含む重鎖可変領域を含み、
前記HCDRの各々が、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸置換を含み得る、結合ドメイン。
【請求項9】
前記結合ドメインが、配列番号1、5、9、13、17、21、25、29、33、37、41、45、49、53、57、62、66、70、74、78、82、86、90、94、98、102、106、110、114、118、122、126、130、134、138、142、146、150、154、158、162、166、170、174、178、182、186、190、194、198、202、若しくは206のうちのいずれか1つに示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれらに対して少なくとも80%、若しくは85%、若しくは90%、若しくは95%の配列同一性を有する、重鎖可変領域を含む、請求項8に記載の結合ドメイン。
【請求項10】
前記結合ドメインが、それぞれ、配列番号219、配列番号220、及び配列番号221に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1(LCDR1)、軽鎖CDR2(LCDR2)、及び軽鎖CDR3(LCDR3)を含む軽鎖可変領域を含み、前記LCDRの各々が、最大3個、2個、又は1個のアミノ酸置換を含み得る、請求項8又は9に記載の結合ドメイン。
【請求項11】
前記結合ドメインが、配列番号218に示されるアミノ酸配列を有するか、又はそれに対して少なくとも80%、若しくは85%、若しくは90%、若しくは95%の配列同一性を有する軽鎖可変領域を含む、請求項10に記載の結合ドメイン。
【請求項12】
前記結合ドメインが、Fabである、請求項1~9のいずれか一項に記載の結合ドメイン。
【請求項13】
請求項1~9のいずれか一項に記載の2つの結合ドメインを含む、結合部分。
【請求項14】
前記結合部分が、IgG1又はIgG4抗体である、請求項13に記載の結合部分。
【請求項15】
前記結合部分のFc受容体への前記結合が排除又は低減される、又は前記結合部分のFc受容体への前記結合が促進される、請求項13又は14に記載の結合部分。
【請求項16】
前記結合部分が、配列番号210に示されるアミノ酸配列を有する2つの重鎖、及び配列番号211に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖を含む参照抗体よりも高い結合シグナルを示す、請求項13に記載の結合部分。
【請求項17】
有効量の、請求項1~9のいずれか一項に記載の結合ドメイン、又は請求項13に記載の結合部分と、薬学的に許容される担体と、を含む、薬学的組成物。
【請求項18】
療法における使用のための、特にがんの治療における使用のための、請求項1~9のいずれか一項に記載の結合ドメイン、請求項13に記載の結合部位、又は請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
疾患を治療するための、特にがんを治療するための方法であって、治療を必要としている個体に、有効量の、請求項1~9のいずれか一項に記載の結合ドメイン、請求項13に記載の結合部分、又は請求項17に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
【請求項20】
請求項8又は9に規定される重鎖可変領域をコードする核酸配列を含む、核酸であって、特にCH1領域、並びに任意選択でヒンジ、CH2及びCH3領域をコードする核酸配列を更に含む、核酸。
【請求項21】
請求項8又は9に規定される重鎖可変領域をコードする核酸配列を含む、細胞であって、特にCH1領域、並びに任意選択でヒンジ、CH2及びCH3領域をコードする核酸配列を更に含む、細胞。
【請求項22】
前記細胞が、軽鎖可変領域をコードする少なくとも1つの核酸配列を更に含み、特に前記軽鎖可変領域が、請求項10又は11に規定される軽鎖可変領域、及び任意選択でCL領域である、請求項21に記載の細胞。
【請求項23】
請求項1~9のいずれか一項に記載の結合ドメイン、又は請求項13に記載の結合部分を産生する、細胞。
【請求項24】
請求項1~9のいずれか一項に記載の結合ドメイン、又は請求項13に記載の結合部分を含む容器と、任意選択で使用説明書と、を含む、キット。
【国際調査報告】