IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジェネンテック, インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】抗TIGIT抗体の臨床製剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 39/395 20060101AFI20241226BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20241226BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20241226BHJP
   A61K 38/47 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20241226BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241226BHJP
   C07K 16/28 20060101ALI20241226BHJP
   C12N 9/26 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
A61K39/395 N
A61K39/395 U
A61K47/18
A61K47/26
A61K9/08
A61K38/47
A61P35/00
A61P35/02
A61P43/00 121
C07K16/28 ZNA
C12N9/26 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538263
(86)(22)【出願日】2022-12-21
(85)【翻訳文提出日】2024-08-07
(86)【国際出願番号】 US2022082139
(87)【国際公開番号】W WO2023122665
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】63/292,863
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/383,451
(32)【優先日】2022-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/387,229
(32)【優先日】2022-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509012625
【氏名又は名称】ジェネンテック, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】シエ, イアン チュン-ティ
(72)【発明者】
【氏名】ウォイズ, アン マリー
(72)【発明者】
【氏名】チューディ, キャサリン ローラ
(72)【発明者】
【氏名】スーリン, ロビン マリア
(72)【発明者】
【氏名】サーネ, ルチャ スダカール
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ホイ ミン フィリス
(72)【発明者】
【氏名】ウェン, シアオホイ
(72)【発明者】
【氏名】ルーニー, イザベル アン
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4C076AA12
4C076BB13
4C076BB16
4C076CC27
4C076DD09
4C076DD51
4C076DD67
4C076EE23
4C076FF11
4C084AA02
4C084BA44
4C084DC22
4C084MA02
4C084MA65
4C084NA05
4C084NA14
4C084ZB26
4C084ZB27
4C084ZC75
4C085AA14
4C085BB11
4C085BB12
4C085BB31
4C085DD62
4C085EE03
4C085GG02
4C085GG04
4H045AA11
4H045AA30
4H045BA09
4H045DA76
4H045DA89
4H045FA74
(57)【要約】
本開示は、抗PD-L1モノクローナル抗体との共投与及び合剤化に適した、抗TIGITモノクローナル抗体の医薬製剤に関する。本開示はまた、そのような医薬製剤を含む製造品と、当該医薬製剤を用いるがんの治療方法と、がんの治療のための医薬製剤の使用又はがんの治療のための医薬の製造とに関する。本開示はまた、抗TIGITモノクローナル抗体又は抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体の両方の単回用量を含む製造品、並びにそのような製造品及びそこに含まれる製剤を用いるがんの治療方法に関する。
【選択図】図16B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) 18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 5mM~30mMのヒスチジンバッファー;
(d) 120mM~320mMのスクロース;及び
(e) 0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~6.1のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;
抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
【請求項2】
(a) 36mg/mL~44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 72mg/mL~88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 15mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(d) 200mM~280mMのスクロース;及び
(e) 0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~6.1のpHを特徴とする、請求項1に記載の液体医薬製剤。
【請求項3】
(a) 40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 20mMのヒスチジンバッファー;
(d) 240mMのスクロース;及び
(e) 0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、約5.8のpHを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体医薬製剤。
【請求項4】
(a) 18mg/mL~75mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 5mM~28mMのヒスチジンバッファー;
(d) 100mM~300mMのスクロース;及び
(e) 0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.4~6.2のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;
抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
【請求項5】
(a) 30mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 70mg/mL~90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 15mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(d) 200mM~280mMのスクロース;及び
(e) 0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.6~6.0のpHを特徴とする、請求項4に記載の液体医薬製剤。
【請求項6】
(a) 36mg/mL~44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 72mg/mL~88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 18mM~22mMのヒスチジンバッファー;
(d) 220mM~260mMのスクロース;及び
(e) 0.05%(w/v)~0.07%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.7~5.9のpHを特徴とする、請求項4又は5に記載の液体医薬製剤。
【請求項7】
(a) 40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 20mMのヒスチジンバッファー;
(d) 240mMのスクロース;及び
(e) 0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、約5.8のpHを特徴とする、請求項4から6のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項8】
(a) 18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;
(c) 5mM~30mMのヒスチジンバッファー;
(d) 180mM~320mMのスクロース;及び
(e) 0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~6.0のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
【請求項9】
(a) 144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;
(c) 5mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(d) 180mM~320mMのスクロース;及び
(e) 0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~5.8のpHを特徴とする、請求項8に記載の液体医薬製剤。
【請求項10】
(a) 160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(c) 20mMのヒスチジンバッファー;
(d) 240mMのスクロース;及び
(e) 0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、約5.5のpHを特徴とする、請求項8又は9に記載の液体医薬製剤。
【請求項11】
(a) 30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d) 5mM~30mMのヒスチジンバッファー;
(e) 180mM~320mMのスクロース;及び
(f) 0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~6.1のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;
抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
【請求項12】
(a) 35mg/mL~55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 70mg/mL~110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d) 5mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(e) 180mM~320mMのスクロース;及び
(f) 0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、請求項11に記載の液体医薬製剤。
【請求項13】
(a) 30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d) 20mMのヒスチジンバッファー;
(e) 240mMのスクロース;及び
(f) 0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、請求項11又は12に記載の液体医薬製剤。
【請求項14】
(a) 35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d) 20mMのヒスチジンバッファー;
(e) 240mMのスクロース;及び
(f) 0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、請求項11又は12に記載の液体医薬製剤。
【請求項15】
(a) 40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d) 20mMのヒスチジンバッファー;
(e) 240mMのスクロース;及び
(f) 0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、請求項11又は12に記載の液体医薬製剤。
【請求項16】
(a) 45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d) 20mMのヒスチジンバッファー;
(e) 240mMのスクロース;及び
(f) 0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、請求項11又は12に記載の液体医薬製剤。
【請求項17】
(a) 50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d) 20mMのヒスチジンバッファー;
(e) 240mMのスクロース;及び
(f) 0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、請求項11又は12に記載の液体医薬製剤。
【請求項18】
(a) 55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c) 2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d) 20mMのヒスチジンバッファー;
(e) 240mMのスクロース;及び
(f) 0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、請求項11又は12に記載の液体医薬製剤。
【請求項19】
(a) 18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 5mM~30mMのヒスチジンアセテート;
(c) 100mM~320mMのスクロース;及び
(d) 0.01%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.0~6.0のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
【請求項20】
(a) 144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 5mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(c) 180mM~320mMのスクロース;及び
(d) 0.05%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~5.8のpHを特徴とする、請求項19に記載の液体医薬製剤。
【請求項21】
(a) 160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 20mMのヒスチジンバッファー;
(c) 240mMのスクロース;及び
(d) 0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、約5.5のpHを特徴とする、請求項19又は20に記載の液体医薬製剤。
【請求項22】
(a) 18mg/mL~75mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 5mM~30mMのヒスチジンアセテート;
(c) 100mM~320mMのスクロース;及び
(d) 0.01%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.0~6.0のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
【請求項23】
(a) 50mg/mL~70mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 15mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(c) 200mM~280mMのスクロース;及び
(d) 0.02%(w/v)~0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~5.8のpHを特徴とする、請求項22に記載の液体医薬製剤。
【請求項24】
(a) 54mg/mL~66mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 18mM~22mMのヒスチジンバッファー;
(c) 220mM~260mMのスクロース;及び
(d) 0.03%(w/v)~0.05%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.4~5.6のpHを特徴とする、請求項22又は23に記載の液体医薬製剤。
【請求項25】
(a) 60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 20mMのヒスチジンバッファー;
(c) 240mMのスクロース;及び
(d) 0.04%(w/v)のポリソルベート20を含み、約5.5のpHを特徴とする、請求項22から24のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項26】
ヒスチジンバッファーがヒスチジンアセテートである、請求項1から25のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項27】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列を含む、請求項1から26のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項28】
抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号9のアミノ酸配列を含む、請求項1から27のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項29】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号9のアミノ酸配列を含む、請求項1から28のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項30】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号18又は配列番号24のアミノ酸配列を含む、請求項1から29のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項31】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号19又は配列番号25のアミノ酸配列を含む、請求項1から29のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項32】
抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、請求項1から31のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項33】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号18又は配列番号24のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、請求項1から30のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項34】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号19又は配列番号25のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、請求項1から29及び31のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項35】
抗TIGITモノクローナル抗体がIgG抗体である、請求項1から34のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項36】
抗TIGITモノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、請求項35に記載の液体医薬製剤。
【請求項37】
抗TIGITモノクローナル抗体が完全長抗体である、請求項1から36のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項38】
抗TIGITモノクローナル抗体がヒト抗体である、請求項1から26及び35から37のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項39】
抗TIGITモノクローナル抗体がヒト化抗体である、請求項1から37のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項40】
抗TIGITモノクローナル抗体がCD226とTIGITとの相互作用を阻害又はブロックする、請求項1から39のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項41】
抗TIGITモノクローナル抗体がチラゴルマブである、請求項1から26のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項42】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号16のアミノ酸配列を含む、請求項1から7及び27から41のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項43】
抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号17のアミノ酸配列を含む、請求項1から7及び27から41のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項44】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が配列番号17のアミノ酸配列を含む、請求項1から7及び27から43のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項45】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が、配列番号21のアミノ酸配列を含む、請求項1から7及び27から44のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項46】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が、配列番号22のアミノ酸配列を含む、請求項1から7及び27から44のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項47】
抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号23のアミノ酸配列を含む、請求項1から7及び27から46のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項48】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が配列番号21のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が配列番号23のアミノ酸配列を含む、請求項1から7及び27から45及び47のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項49】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が配列番号22のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が配列番号23のアミノ酸配列を含む、請求項1から7及び27から44及び46から47のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項50】
抗PD-L1モノクローナル抗体がIgG抗体である、請求項1から7及び27から49のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項51】
抗PD-L1モノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、請求項50に記載の液体医薬製剤。
【請求項52】
抗PD-L1モノクローナル抗体が完全長抗体である、請求項1から7及び27から51のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項53】
抗PD-L1モノクローナル抗体がヒト抗体である、請求項1から7及び27から41及び50から52のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項54】
抗PD-L1モノクローナル抗体がヒト化抗体である、請求項1から7及び27から52のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項55】
抗PD-L1モノクローナル抗体がアテゾリズマブである、請求項1から7及び27から41のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項56】
安定剤をさらに含む、請求項1から55のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項57】
安定剤が、メチオニン、グリシン、アラニン、プロリン、タウリン、ベタイン、オクトピン、グルタメート、サルコシン、γ-アミノ酪酸、及びトリメチルアミンN-オキシドからなる群より選択される、請求項56に記載の液体医薬製剤。
【請求項58】
安定剤がメチオニンである、請求項57に記載の液体医薬製剤。
【請求項59】
安定剤の濃度が約5mMから約15mMである、請求項56から58のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項60】
安定剤の濃度が約10mMである、請求項59に記載の液体医薬製剤。
【請求項61】
ヒアルロニダーゼが組換えヒトヒアルロニダーゼである、請求項8から10及び26から60のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項62】
組換えヒトヒアルロニダーゼが、rHuPH20などのヒト可溶型PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である、請求項61に記載の液体医薬製剤。
【請求項63】
請求項1から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤を含む、製造品。
【請求項64】
バイアルである、請求項63に記載の製造品。
【請求項65】
バイアルが、クロロブチルエラストマーストッパーで栓をされている、請求項64に記載の製造品。
【請求項66】
プレフィルドシリンジである、請求項63に記載の製造品。
【請求項67】
シリンジポンプである、請求項63に記載の製造品。
【請求項68】
約3mLから約30mLの液体医薬製剤を含む、請求項63から67のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項69】
約10mLの液体医薬製剤を含む、請求項68に記載の製造品。
【請求項70】
約7mLの液体医薬製剤を含む、請求項68に記載の製造品。
【請求項71】
約6.5mLの液体医薬製剤を含む、請求項68に記載の製造品。
【請求項72】
約21mLの液体医薬製剤を含む、請求項68に記載の製造品。
【請求項73】
請求項1から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤の治療的有効量を対象に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法。
【請求項74】
がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療するための医薬の製造における、請求項1から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤の使用。
【請求項75】
がんの治療を必要とする対象におけるがんの治療における使用のための、請求項1から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項76】
液体医薬製剤が静脈内に投与される、請求項73に記載の方法、請求項74に記載の使用又は請求項75に記載の液体医薬製剤。
【請求項77】
液体医薬製剤が皮下に投与される、請求項73に記載の方法、請求項74に記載の使用又は請求項75に記載の液体医薬製剤。
【請求項78】
液体医薬製剤が3週毎(Q3W)に投与される、請求項76若しくは77に記載の方法、請求項76若しくは77に記載の使用、又は請求項76若しくは77に記載の液体医薬製剤。
【請求項79】
がんが、肺がん、非小細胞肺がん、腎細胞がん、尿路上皮がん、尿管がん、尿道がん、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、腎臓がん、肉腫、卵巣がん、乳がん、子宮頸がん、卵管がん、子宮内膜がん,、子宮がん、膵臓がん、胃癌、膀胱がん、食道がん、中皮腫、メラノーマ、頭頚部がん、甲状腺がん、肉腫、前立腺がん、陰茎がん、膠芽細胞腫、胸腺癌、食道癌、上咽頭がん、中皮腫、肝臓がん、胆道がん、HPV陽性がん、白血病、リンパ腫、脳がん、神経内分泌がん、骨髄腫、菌状息肉症、メルケル細胞がん、血液系腫瘍、ミスマッチ修復欠損(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、請求項73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、請求項74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は請求項75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項80】
がんが、膀胱がん、筋層浸潤性膀胱がん、尿路上皮癌、尿管がん、尿道がん、尿管尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、腎がん、腎盂がん、腎細胞癌、淡明細胞腎癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、肉腫、骨肉腫、平滑筋肉腫、多形肉腫、粘液線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、肺がん、非小細胞肺がん、卵管がん、腹膜癌、食道がん、食道扁平上皮癌、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、卵巣がん、子宮頸がん、子宮頸部腺扁平上皮癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、HER2陰性乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、プロゲステロン受容体陽性乳がん、ルミナルB型乳がん、リンパ腫、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、鼻型リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、陰茎癌、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、子宮内膜がん、子宮がん、骨髄腫、多発性骨髄腫、頭頚部がん、前立腺がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、膵臓がん、肝細胞癌、胃がん、胃食道接合部腺癌、膠芽細胞腫、多形神経膠芽腫、菌状息肉症、HPV陽性がん、HPV関連子宮頸癌、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、外陰がん、膣がん、肛門がん、口腔咽頭がん、口腔咽頭扁平上皮癌、白血病、急性骨髄性白血病、骨がん、孤立性骨形質細胞腫、扁平上皮癌、皮膚扁平上皮癌、甲状腺がん、マイクロサテライト安定性/ミスマッチ修復機能欠損のない(MSS/pMMR)転移性結腸直腸がん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がん、鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫、神経内分泌がん、胆道がん、胆管癌、及び肝内胆管癌からなる群より選択される、請求項73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、請求項74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は請求項75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項81】
がんが、メルケル細胞癌、尿路上皮癌、腎細胞癌、非小細胞肺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、メラノーマ、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん、結腸直腸がん、胃がん、子宮頸がん、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、皮膚扁平上皮癌、基底細胞癌、膀胱がん、子宮内膜がん、食道がん、悪性胸膜中皮腫、腫瘍変異負荷(TMB)の高いがん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、請求項73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、請求項74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は請求項75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項82】
がんが、肺がん、非小細胞肺がん、気管支原性肺癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、HER2陽性乳がん、転移性小葉乳がん、乳管癌、子宮頸がん、卵管がん、卵管漿液性腺癌、卵巣がん、卵巣類内膜腫瘍、卵巣漿液性腺癌、卵巣粘液癌、子宮がん、子宮内膜がん、皮膚がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、頭頚部がん、頭頚部の扁平上皮癌、血液系腫瘍、白血病、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄単球性白血病、甲状腺がん、甲状腺癌、胸腺癌、神経内分泌がん、クロム親和性細胞腫、神経膠腫、多形神経膠芽腫、傍神経節腫、リンパ腫、B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁層リンパ腫、膵臓がん、膵管腺癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、尿路がん、尿生殖器のがん、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、肉腫、軟骨肉腫、淡明細胞肉腫、脂肪肉腫、粘液型/円形細胞脂肪肉腫、滑膜肉腫、胞状軟部肉腫、神経膠肉腫、子宮癌肉腫、腎臓がん、非淡明細胞腎臓がん、腎細胞癌、膀胱がん、尿路上皮癌、筋層浸潤性膀胱がん、非筋層浸潤性膀胱がん、HER2陽性膀胱がん、胆嚢癌、胃がん、食道がん、食道扁平上皮癌、胃腸がん、胃食道がん、胃食道接合部がん、HER2陽性胃がん、原発性腹膜がん、皮膚扁平上皮癌、前立腺がん、前立腺腺癌、去勢抵抗性前立腺がん、泌尿生殖器がん、尿管尿路上皮癌、腎盂尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、虫垂癌、陰茎がん、肛門管がん、肝細胞癌、肝細胞がん、切除不能な肝臓及び肝内胆管癌、胆道がん、胆管癌、肝内胆管癌、肝外胆管癌、HPV関連がん、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連子宮頸部扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、鼻咽頭癌、上咽頭癌、咽頭扁平上皮癌、下咽頭扁平上皮癌、口腔扁平上皮癌、並びに菌状息肉症からなる群より選択される、請求項73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、請求項74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は請求項75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項83】
がんが、尿路上皮癌、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、及びメラノーマからなる群より選択される、請求項73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、請求項74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は請求項75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項84】
がんが、多発性骨髄腫、子宮頸がん、食道がん、食道扁平上皮癌、肺がん、非小細胞肺がん、膠芽細胞腫、子宮内膜がん、卵巣がん、扁平上皮がん、頭頚部がんからなる群より選択される、請求項73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、請求項74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は請求項75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項85】
がんが、子宮頸がん、頭頚部扁平上皮癌、頭頚部がん、非小細胞肺がん、非扁平非小細胞肺がん、食道扁平上皮癌、食道がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、胃がん、胃食道接合部腺癌、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、肝臓がん、膀胱がん、尿路上皮癌、膵臓がん、及び膵臓腺癌からなる群より選択される、請求項73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、請求項74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は請求項75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項86】
がんが固形腫瘍である、請求項73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、請求項74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は請求項75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項87】
がんが血液がんである、請求項73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、請求項74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は請求項75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項88】
がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、請求項8から25の、及び、請求項8から25のいずれか一項に従属する範囲で、請求項26から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤の治療的有効量を対象に投与することと、抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体の治療的有効量を対象に投与することとを含む、方法。
【請求項89】
がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療するための医薬の製造における、請求項8から25の、及び、請求項8から25のいずれか一項に従属する範囲で、請求項26から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤及び治療的有効量の抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体の使用、
【請求項90】
がんの治療を必要とする対象におけるがんの治療における使用のための、請求項8から25の、及び、請求項8から25のいずれか一項に従属する範囲で、請求項26から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤及び治療的有効量の抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体。
【請求項91】
液体医薬製剤と抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体とが同時に投与される、請求項88に記載の方法、請求項89に記載の使用、又は請求項90に記載の液体医薬製剤。
【請求項92】
液体医薬製剤と抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体とが、対象への投与前24時間以内に混合される、請求項88若しくは91に記載の方法、請求項89若しくは91に記載の使用、又は請求項90若しくは91に記載の液体医薬製剤。
【請求項93】
液体医薬製剤と抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体とが対象への投与中に混合される、請求項92に記載の方法、請求項92に記載の使用、又は請求項92に記載の液体医薬製剤。
【請求項94】
液体医薬製剤が静脈内に投与される、請求項88及び91から93のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から93のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から93のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項95】
液体医薬製剤が皮下に投与される、請求項88及び91から93のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から93のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から93のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項96】
液体医薬製剤が3週毎(Q3W)に投与される、請求項94若しくは95に記載の方法、請求項94若しくは95に記載の使用、又は請求項94若しくは95に記載の液体医薬製剤。
【請求項97】
がんが、肺がん、非小細胞肺がん、腎細胞がん、尿路上皮がん、尿管がん、尿道がん、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、腎臓がん、肉腫、卵巣がん、乳がん、子宮頸がん、卵管がん、子宮内膜がん,、子宮がん、膵臓がん、胃癌、膀胱がん、食道がん、中皮腫、メラノーマ、頭頚部がん、甲状腺がん、肉腫、前立腺がん、陰茎がん、膠芽細胞腫、胸腺癌、食道癌、上咽頭がん、中皮腫、肝臓がん、胆道がん、HPV陽性がん、白血病、リンパ腫、脳がん、神経内分泌がん、骨髄腫、菌状息肉症、メルケル細胞がん、血液系腫瘍、ミスマッチ修復欠損(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、請求項88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項98】
がんが、膀胱がん、筋層浸潤性膀胱がん、尿路上皮癌、尿管がん、尿道がん、尿管尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、腎がん、腎盂がん、腎細胞癌、淡明細胞腎癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、肉腫、骨肉腫、平滑筋肉腫、多形肉腫、粘液線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、肺がん、非小細胞肺がん、卵管がん、腹膜癌、食道がん、食道扁平上皮癌、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、卵巣がん、子宮頸がん、子宮頸部腺扁平上皮癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、HER2陰性乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、プロゲステロン受容体陽性乳がん、ルミナルB型乳がん、リンパ腫、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、鼻型リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、陰茎癌、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、子宮内膜がん、子宮がん、骨髄腫、多発性骨髄腫、頭頚部がん、前立腺がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、膵臓がん、肝細胞癌、胃がん、胃食道接合部腺癌、膠芽細胞腫、多形神経膠芽腫、菌状息肉症、HPV陽性がん、HPV関連子宮頸癌、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、外陰がん、膣がん、肛門がん、口腔咽頭がん、口腔咽頭扁平上皮癌、白血病、急性骨髄性白血病、骨がん、孤立性骨形質細胞腫、扁平上皮癌、皮膚扁平上皮癌、甲状腺がん、マイクロサテライト安定性/ミスマッチ修復機能欠損のない(MSS/pMMR)転移性結腸直腸がん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がん、鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫、神経内分泌がん、胆道がん、胆管癌、及び肝内胆管癌からなる群より選択される、請求項88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項99】
がんが、メルケル細胞癌、尿路上皮癌、腎細胞癌、非小細胞肺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、メラノーマ、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん、結腸直腸がん、胃がん、子宮頸がん、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、皮膚扁平上皮癌、基底細胞癌、膀胱がん、子宮内膜がん、食道がん、悪性胸膜中皮腫、腫瘍変異負荷(TMB)の高いがん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、請求項88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項100】
がんが、肺がん、非小細胞肺がん、気管支原性肺癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、HER2陽性乳がん、転移性小葉乳がん、乳管癌、子宮頸がん、卵管がん、卵管漿液性腺癌、卵巣がん、卵巣類内膜腫瘍、卵巣漿液性腺癌、卵巣粘液癌、子宮がん、子宮内膜がん、皮膚がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、頭頚部がん、頭頚部の扁平上皮癌、血液系腫瘍、白血病、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄単球性白血病、甲状腺がん、甲状腺癌、胸腺癌、神経内分泌がん、クロム親和性細胞腫、神経膠腫、多形神経膠芽腫、傍神経節腫、リンパ腫、B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁層リンパ腫、膵臓がん、膵管腺癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、尿路がん、尿生殖器のがん、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、肉腫、軟骨肉腫、淡明細胞肉腫、脂肪肉腫、粘液型/円形細胞脂肪肉腫、滑膜肉腫、胞状軟部肉腫、神経膠肉腫、子宮癌肉腫、腎臓がん、非淡明細胞腎臓がん、腎細胞癌、膀胱がん、尿路上皮癌、筋層浸潤性膀胱がん、非筋層浸潤性膀胱がん、HER2陽性膀胱がん、胆嚢癌、胃がん、食道がん、食道扁平上皮癌、胃腸がん、胃食道がん、胃食道接合部がん、HER2陽性胃がん、原発性腹膜がん、皮膚扁平上皮癌、前立腺がん、前立腺腺癌、去勢抵抗性前立腺がん、泌尿生殖器がん、尿管尿路上皮癌、腎盂尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、虫垂癌、陰茎がん、肛門管がん、肝細胞癌、肝細胞がん、切除不能な肝臓及び肝内胆管癌、胆道がん、胆管癌、肝内胆管癌、肝外胆管癌、HPV関連がん、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連子宮頸部扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、鼻咽頭癌、上咽頭癌、咽頭扁平上皮癌、下咽頭扁平上皮癌、口腔扁平上皮癌、並びに菌状息肉症からなる群より選択される、請求項88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項101】
がんが、尿路上皮癌、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、及びメラノーマからなる群より選択される、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項102】
がんが、多発性骨髄腫、子宮頸がん、食道がん、食道扁平上皮癌、肺がん、非小細胞肺がん、膠芽細胞腫、子宮内膜がん、卵巣がん、扁平上皮がん、頭頚部がんからなる群より選択される、請求項88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項103】
がんが、子宮頸がん、頭頚部扁平上皮癌、頭頚部がん、非小細胞肺がん、非扁平非小細胞肺がん、食道扁平上皮癌、食道がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、胃がん、胃食道接合部腺癌、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、肝臓がん、膀胱がん、尿路上皮癌、膵臓がん、及び膵臓腺癌からなる群より選択される、請求項88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項104】
がんが固形腫瘍である、請求項88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項105】
がんが血液がんである、請求項88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項106】
抗PD-1抗体を投与することを含む、請求項88及び91から105のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から105のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から105のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項107】
抗PD-L1モノクローナル抗体を投与することを含む、請求項88及び91から105のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から105のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から105のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項108】
抗PD-L1モノクローナル抗体が、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、デュルバルマブ(MEDI4736)、アベルマブ、及びMDX-1105からなる群より選択される、請求項107に記載の方法、請求項107に記載の使用、又は請求項107に記載の液体医薬製剤。
【請求項109】
抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、請求項107に記載の方法、請求項107に記載の使用、又は請求項107に記載の液体医薬製剤。
【請求項110】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号16のアミノ酸配列を含む、請求項109に記載の方法、請求項109に記載の使用、又は請求項109に記載の液体医薬製剤。
【請求項111】
抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号17のアミノ酸配列を含む、請求項109若しくは110に記載の方法、請求項109若しくは110に記載の使用、又は請求項109若しくは110に記載の液体医薬製剤。
【請求項112】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が配列番号17のアミノ酸配列を含む、請求項109から111のいずれか一項に記載の方法、請求項109から111のいずれか一項に記載の使用、又は請求項109から111のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項113】
抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体がIgG抗体である、請求項88及び91から112のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から112のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から112のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項114】
抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、請求項113に記載の方法、請求項113に記載の使用、又は請求項113に記載の液体医薬製剤。
【請求項115】
抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体が完全長抗体である、請求項88及び91から114のいずれか一項に記載の方法、請求項89及び91から114のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から114のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項116】
抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体がヒト抗体である、請求項88、91から107及び113から115のいずれか一項に記載の方法、請求項88、91から107及び113から115のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から107及び113から115のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項117】
抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体がヒト化抗体である、請求項88、91から107及び109から115のいずれか一項に記載の方法、請求項88、91から107及び109から115のいずれか一項に記載の使用、又は請求項90から107及び109から115のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
【請求項118】
18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む、製造品。
【請求項119】
製剤が144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む、請求項118に記載の製造品。
【請求項120】
製剤が160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む、請求項118又は119に記載の製造品。
【請求項121】
抗PD-L1モノクローナル抗体を含む製剤をさらに含む、請求項118から120のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項122】
抗PD-L1モノクローナル抗体がアテゾリズマブである、請求項121に記載の製造品。
【請求項123】
(a) 30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b) 60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む製剤を含む、製造品。
【請求項124】
製剤が、
(a) 35mg/mL~55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b) 70mg/mL~110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、請求項123に記載の製造品。
【請求項125】
製剤が、
(a) 30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b) 60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、請求項123又は124に記載の製造品。
【請求項126】
製剤が、
(a) 35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b) 70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、請求項123又は124に記載の製造品。
【請求項127】
製剤が、
(a) 40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b) 80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、請求項123又は124に記載の製造品。
【請求項128】
製剤が、
(a) 45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b) 90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、請求項123又は124に記載の製造品。
【請求項129】
製剤が、
(a) 50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b) 100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、請求項123又は124に記載の製造品。
【請求項130】
製剤が、
(a) 55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b) 110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、請求項123又は124に記載の製造品。
【請求項131】
880mgの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む、製造品。
【請求項132】
製剤が1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む、請求項131に記載の製造品。
【請求項133】
製剤が1875mgの抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む、請求項131に記載の製造品。
【請求項134】
製剤が2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む、請求項131に記載の製造品。
【請求項135】
製剤が抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む、請求項131から134のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項136】
製剤がヒアルロニダーゼをさらに含む、請求項131から135のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項137】
880mgの抗TIGITモノクローナル抗体と1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む、製造品。
【請求項138】
製剤がヒアルロニダーゼをさらに含む、請求項137に記載の製造品。
【請求項139】
製剤がヒアルロニダーゼをさらに含み、ヒアルロニダーゼの濃度が500U/mL~2600U/mLである、請求項118から137のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項140】
ヒアルロニダーゼの濃度が1400U/mL~2600U/mLである、請求項139に記載の製造品。
【請求項141】
ヒアルロニダーゼの濃度が2000U/mLである、請求項139又は140に記載の製造品。
【請求項142】
ヒアルロニダーゼが組換えヒトヒアルロニダーゼである、請求項139から141のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項143】
組換えヒトヒアルロニダーゼが、rHuPH20などのヒト可溶型PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である、請求項142に記載の製造品。
【請求項144】
880mg固定用量の抗TIGITモノクローナル抗体を含有し、それを患者に送達する皮下投与装置を含む製造品。
【請求項145】
皮下投与装置が、1875mg又は2000mg固定用量の抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含有し、それを患者に送達する、請求項144に記載の製造品。
【請求項146】
皮下投与装置が、1875mg固定用量の抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含有し、それを患者に送達する、請求項145に記載の製造品。
【請求項147】
皮下投与装置が、2000mg固定用量の抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含有し、それを患者に送達する、請求項145に記載の製造品。
【請求項148】
皮下投与装置が、ヒアルロニダーゼをさらに含有し、それを患者に送達する、請求項144から147のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項149】
ヒアルロニダーゼが、rHuPH20などのヒト可溶型PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である、請求項148に記載の製造品。
【請求項150】
皮下投与装置は、シリンジ、シリンジポンプ、注射装置、点滴ポンプ、注射器ペン、無針器具、自己注射器、及び皮下パッチ送達システムからなる群より選択される、請求項144から149のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項151】
皮下投与装置がシリンジである、請求項144から150のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項152】
皮下投与装置がシリンジポンプである、請求項144から150のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項153】
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、請求項118から152のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項154】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列を含む、請求項118から153のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項155】
抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号9のアミノ酸配列を含む、請求項118から154のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項156】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号9のアミノ酸配列を含む、請求項118から155のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項157】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号18又は配列番号24のアミノ酸配列を含む、請求項118から156のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項158】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号19又は配列番号25のアミノ酸配列を含む、請求項118から156のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項159】
抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、請求項118から158のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項160】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号18又は配列番号24のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、請求項118から157及び159のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項161】
抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号19又は配列番号25のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、請求項118から156及び158から159のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項162】
抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、請求項121及び123から161のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項163】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号16のアミノ酸配列を含む、請求項121及び123から162のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項164】
抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号17のアミノ酸配列を含む、請求項121及び123から163のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項165】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が配列番号17のアミノ酸配列を含む、請求項121及び123から164のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項166】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が、配列番号21のアミノ酸配列を含む、請求項121及び123から165のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項167】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が、配列番号22のアミノ酸配列を含む、請求項121及び123から165のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項168】
抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号23のアミノ酸配列を含む、請求項121及び123から167のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項169】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が配列番号21のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が配列番号23のアミノ酸配列を含む、請求項121、123から166及び168のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項170】
抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が配列番号22のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が配列番号23のアミノ酸配列を含む、請求項121、123から165及び167から168のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項171】
抗TIGITモノクローナル抗体がIgG抗体である、請求項118から170のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項172】
抗TIGITモノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、請求項171に記載の製造品。
【請求項173】
抗TIGITモノクローナル抗体が完全長抗体である、請求項118から172のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項174】
抗TIGITモノクローナル抗体がヒト抗体である、請求項118から152及び162から173のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項175】
抗TIGITモノクローナル抗体がヒト化抗体である、請求項118から173のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項176】
抗TIGITモノクローナル抗体がCD226とTIGITとの相互作用を阻害又はブロックする、請求項118から175のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項177】
抗TIGIT抗体がチラゴルマブである、請求項118から152及び162から170のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項178】
抗PD-L1モノクローナル抗体がIgG抗体である、請求項121及び123から177のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項179】
抗PD-L1モノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、請求項178に記載の製造品。
【請求項180】
抗PD-L1モノクローナル抗体が完全長抗体である、請求項121及び123から179のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項181】
抗PD-L1モノクローナル抗体がヒト抗体である、請求項121、123から161及び171から180のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項182】
抗PD-L1モノクローナル抗体がヒト化抗体である、請求項121及び123から180のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項183】
バイアルである、請求項118から182のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項184】
バイアルが単回投与バイアルである、請求項183に記載の製造品。
【請求項185】
バイアルが、クロロブチルエラストマーストッパーで栓をされている、請求項183又は184に記載の製造品。
【請求項186】
プレフィルドシリンジである、請求項118から182のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項187】
シリンジポンプである、請求項118から182のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項188】
皮下投与装置である、請求項118から182のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項189】
皮下投与装置が、シリンジ、シリンジポンプ、注射装置、点滴ポンプ、注射器ペン、無針器具、自己注射器、及び皮下パッチ送達システムからなる群より選択される、請求項188に記載の製造品。
【請求項190】
約3mL~約60mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、請求項118から189のいずれか一項に記載の製造品。
【請求項191】
約10mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、請求項190に記載の製造品。
【請求項192】
約7mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、請求項190に記載の製造品。
【請求項193】
約6.5mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、請求項190に記載の製造品。
【請求項194】
約21mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、請求項190に記載の製造品。
【請求項195】
請求項118から194のいずれか一項に記載の製造品に含まれる製剤の治療的有効量を対象に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法。
【請求項196】
製剤が静脈内に投与される、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
製剤が皮下に投与される、請求項195に記載の方法。
【請求項198】
製剤が3週毎(Q3W)に投与される、請求項195から197のいずれか一項に記載の方法。
【請求項199】
がんが、肺がん、非小細胞肺がん、腎細胞がん、尿路上皮がん、尿管がん、尿道がん、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、腎臓がん、肉腫、卵巣がん、乳がん、子宮頸がん、卵管がん、子宮内膜がん,、子宮がん、膵臓がん、胃癌、膀胱がん、食道がん、中皮腫、メラノーマ、頭頚部がん、甲状腺がん、肉腫、前立腺がん、陰茎がん、膠芽細胞腫、胸腺癌、食道癌、上咽頭がん、中皮腫、肝臓がん、胆道がん、HPV陽性がん、白血病、リンパ腫、脳がん、神経内分泌がん、骨髄腫、菌状息肉症、メルケル細胞がん、血液系腫瘍、ミスマッチ修復欠損(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、請求項195から198のいずれか一項に記載の方法。
【請求項200】
がんが、膀胱がん、筋層浸潤性膀胱がん、尿路上皮癌、尿管がん、尿道がん、尿管尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、腎がん、腎盂がん、腎細胞癌、淡明細胞腎癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、肉腫、骨肉腫、平滑筋肉腫、多形肉腫、粘液線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、肺がん、非小細胞肺がん、卵管がん、腹膜癌、食道がん、食道扁平上皮癌、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、卵巣がん、子宮頸がん、子宮頸部腺扁平上皮癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、HER2陰性乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、プロゲステロン受容体陽性乳がん、ルミナルB型乳がん、リンパ腫、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、鼻型リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、陰茎癌、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、子宮内膜がん、子宮がん、骨髄腫、多発性骨髄腫、頭頚部がん、前立腺がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、膵臓がん、肝細胞癌、胃がん、胃食道接合部腺癌、膠芽細胞腫、多形神経膠芽腫、菌状息肉症、HPV陽性がん、HPV関連子宮頸癌、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、外陰がん、膣がん、肛門がん、口腔咽頭がん、口腔咽頭扁平上皮癌、白血病、急性骨髄性白血病、骨がん、孤立性骨形質細胞腫、扁平上皮癌、皮膚扁平上皮癌、甲状腺がん、マイクロサテライト安定性/ミスマッチ修復機能欠損のない(MSS/pMMR)転移性結腸直腸がん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がん、鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫、神経内分泌がん、胆道がん、胆管癌、及び肝内胆管癌からなる群より選択される、請求項195から198のいずれか一項に記載の方法。
【請求項201】
がんが、メルケル細胞癌、尿路上皮癌、腎細胞癌、非小細胞肺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、メラノーマ、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん、結腸直腸がん、胃がん、子宮頸がん、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、皮膚扁平上皮癌、基底細胞癌、膀胱がん、子宮内膜がん、食道がん、悪性胸膜中皮腫、腫瘍変異負荷(TMB)の高いがん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、請求項195から198のいずれか一項に記載の方法。
【請求項202】
がんが、肺がん、非小細胞肺がん、気管支原性肺癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、HER2陽性乳がん、転移性小葉乳がん、乳管癌、子宮頸がん、卵管がん、卵管漿液性腺癌、卵巣がん、卵巣類内膜腫瘍、卵巣漿液性腺癌、卵巣粘液癌、子宮がん、子宮内膜がん、皮膚がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、頭頚部がん、頭頚部の扁平上皮癌、血液系腫瘍、白血病、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄単球性白血病、甲状腺がん、甲状腺癌、胸腺癌、神経内分泌がん、クロム親和性細胞腫、神経膠腫、多形神経膠芽腫、傍神経節腫、リンパ腫、B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁層リンパ腫、膵臓がん、膵管腺癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、尿路がん、尿生殖器のがん、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、肉腫、軟骨肉腫、淡明細胞肉腫、脂肪肉腫、粘液型/円形細胞脂肪肉腫、滑膜肉腫、胞状軟部肉腫、神経膠肉腫、子宮癌肉腫、腎臓がん、非淡明細胞腎臓がん、腎細胞癌、膀胱がん、尿路上皮癌、筋層浸潤性膀胱がん、非筋層浸潤性膀胱がん、HER2陽性膀胱がん、胆嚢癌、胃がん、食道がん、食道扁平上皮癌、胃腸がん、胃食道がん、胃食道接合部がん、HER2陽性胃がん、原発性腹膜がん、皮膚扁平上皮癌、前立腺がん、前立腺腺癌、去勢抵抗性前立腺がん、泌尿生殖器がん、尿管尿路上皮癌、腎盂尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、虫垂癌、陰茎がん、肛門管がん、肝細胞癌、肝細胞がん、切除不能な肝臓及び肝内胆管癌、胆道がん、胆管癌、肝内胆管癌、肝外胆管癌、HPV関連がん、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連子宮頸部扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、鼻咽頭癌、上咽頭癌、咽頭扁平上皮癌、下咽頭扁平上皮癌、口腔扁平上皮癌、並びに菌状息肉症からなる群より選択される、請求項195から198のいずれか一項に記載の方法。
【請求項203】
がんが、尿路上皮癌、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、及びメラノーマからなる群より選択される、請求項195から198のいずれか一項に記載の方法。
【請求項204】
がんが、多発性骨髄腫、子宮頸がん、食道がん、食道扁平上皮癌、肺がん、非小細胞肺がん、膠芽細胞腫、子宮内膜がん、卵巣がん、扁平上皮がん、頭頚部がんからなる群より選択される、請求項195から198のいずれか一項に記載の方法。
【請求項205】
がんが、子宮頸がん、頭頚部扁平上皮癌、頭頚部がん、非小細胞肺がん、非扁平非小細胞肺がん、食道扁平上皮癌、食道がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、胃がん、胃食道接合部腺癌、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、肝臓がん、膀胱がん、尿路上皮癌、膵臓がん、及び膵臓腺癌からなる群より選択される、請求項195から198のいずれか一項に記載の方法。
【請求項206】
がんが固形腫瘍である、請求項195から198のいずれか一項に記載の方法。
【請求項207】
がんが血液がんである、請求項195から198のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0001] 本願は、内容全体が参照によりここに援用される米国仮特許出願第63/292863号(2021年12月22日出願)、米国仮特許出願第63/383451号(2022年11月11日出願)、及び米国仮特許出願第63/387229号(2022年12月13日出願)の優先権及び利益を主張するものである。
【0002】
技術分野
[0002] 本開示は、抗TIGITモノクローナル抗体を含む医薬製剤であって抗PD-L1モノクローナル抗体との共投与及び合剤化に適した医薬製剤の分野に属する。
【0003】
配列表
[0003] 本開示は、XML形式で電子的に提出された配列表(その全内容は参照によりここに援用される)を包含する。当該XMLのコピーは、2022年12月21日に作成され、000218-0047-WO1_SL.xmlという名前で、サイズは26,125バイトである。
【0004】
背景
[0004] がんは、世界の主要な死因であり、2020年には世界中でおよそ9,958,130人が亡くなっている。北米では、新規症例数は2,556,860例(男性1,372,000例、女性1,184,860例)、がんで死亡した人は699,274人と推定された。中欧及び東欧の2020年の同様のデータでは、新規症例数1,314,193例(男性657,259例;女性656,934例)及びがんの死亡者数695,828人(Global Cancer Observatory, December, 2020)が示されている。ほとんどの悪性腫瘍では、生活の質の改善、病気の進行の遅らせ、生存期間の延長又は患者の治癒に対する既存の治療の効果は不十分である。
【0005】
[0005] 免疫療法は、がんの治療戦略として確立されており、様々ながんに苦しむ多くの患者の予後を改善している。さらに、免疫療法を組み合わせると、がんの治療により効果的であることが証明されている。実際、FDAは、非小細胞肺がんの第一選択治療として、チラゴルマブとアテゾリズマブの併用に画期的治療薬指定(Breakthrough Therapy Designation:BTD)を認めている。免疫療法は通常、数時間かけて患者に注入される。併用療法を受ける患者は、2回の別々の点滴を受けるため、より長時間(治療が同日に実施される場合)又はより頻繁に(治療が別々の日に実施される場合)対応する必要がある。したがって、当技術分野では、共投与又は合剤化のいずれかが可能な併用療法が必要とされている。このような共投与又は合剤化は、患者の負担を減らし、患者コンプライアンスを改善するであろう。また、当技術分野では、静脈内点滴(例えば皮下注射)よりも迅速に投与できる療法へのニーズが存在する。
【発明の概要】
【0006】
[0006] ある態様において、本開示は、抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;(d)120mM~320mMのスクロース;及び(e)0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、ここで、液体医薬製剤は約5.4~6.2のpHを特徴とし;ここで、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0007】
[0007] いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;(d)120mM~320mMのスクロース;及び(e)0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~6.1のpHを特徴とし;いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mL~90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー;(d)200mM~280mMのスクロース;及び(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~6.1のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mL~90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー;(d)200mM~280mMのスクロース;及び(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6~6.0のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)36mg/mL~44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)72mg/mL~88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)18mM~22mMのヒスチジンバッファー;(d)220mM~260mMのスクロース;及び(e)0.05%(w/v)~0.07%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7~5.9のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)36mg/mL~44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)72mg/mL~88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー;(d)200mM~280mMのスクロース;及び(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~6.1のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0008】
[0008] 別の態様において、本開示は、皮下注射に適し、抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体とヒアルロニダーゼとを含む液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~75mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)12mM~28mMのヒスチジンバッファー;(d)100mM~300mMのスクロース;及び(e)0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、ここで、液体医薬製剤は約5.4~6.2のpHを特徴とし;ここで、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0009】
[0009] 別の態様において、本開示は、皮下注射に適し、抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体とヒアルロニダーゼとを含む液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;(d)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;(e)180mM~320mMのスクロース;及び(f)0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、ここで、液体医薬製剤は約5.2~6.1のpHを特徴とし;ここで、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0010】
[0010] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mL~55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mL~110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)1400U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼ;(d)5mM~25mMのヒスチジンバッファー;(e)180mM~320mMのスクロース;及び(f)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。
【0011】
[0011] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)1000U/mL~3000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)15mM~25mMのヒスチジンバッファー;(e)200mM~280mMのスクロース;及び(f)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~6.1のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mL~45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mL~90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)1500U/mL~2500U/mLヒアルロニダーゼ;(d)18mM~22mMのヒスチジンバッファー;(e)220mM~260mMのスクロース;及び(f)0.05%(w/v)~0.07%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mL~100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)1500U/mL~2500U/mLヒアルロニダーゼ;(d)18mM~22mMのヒスチジンバッファー;(e)220mM~260mMのスクロース;及び(f)0.05%(w/v)~0.07%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。
【0012】
[0012] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0013】
[0013] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0014】
[0014] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0015】
[0015] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0016】
[0016] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0017】
[0017] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0018】
[0018] いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域は、配列番号17のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域は配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域は配列番号17のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG抗体である。抗PD-L1モノクローナル抗体は、抗体断片であってもよい。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv断片又はscFv断片である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。
【0019】
[0019] 別の態様において、本開示は、抗TIGITモノクローナル抗体を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体との共投与に適した液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、上に開示されている抗PD-L1モノクローナル抗体である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)5mM~30mMのヒスチジンアセテート;(c)100mM~320mMのスクロース;及び(d)0.01%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.0~6.0のpHを特徴とし;抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0020】
[0020] 別の態様において、本開示は、抗TIGITモノクローナル抗体を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体との共投与に適した液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、上に開示されている抗PD-L1モノクローナル抗体である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~75mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)5mM~30mMのヒスチジンアセテート;(c)100mM~320mMのスクロース;及び(d)0.01%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.0~6.0のpHを特徴とし;抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0021】
[0021] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)5mM~25mMのヒスチジンバッファー;(c)180mM~320mMのスクロース;及び(d)0.05%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。
【0022】
[0022] いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、(a)50mg/mL~70mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)15mM~25mMのヒスチジンバッファー;(c)200mM~280mMのスクロース;及び(d)0.02%(w/v)~0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、(a)54mg/mL~66mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)18mM~22mMのヒスチジンバッファー;(c)220mM~260mMのスクロース;及び(d)0.03%(w/v)~0.05%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.4~5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.04パーセント(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。
【0023】
[0023] さらなる態様において、本開示は、皮下注射に適し、抗TIGITモノクローナル抗体を含む液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;(d)180mM~320mMのスクロース;及び(e)0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~6.0のpHを特徴とし;抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0024】
[0024] いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、(a)144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)5mM~25mMのヒスチジンバッファー;(d)180mM~320mMのスクロース;及び(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。
【0025】
[0025] いくつかの実施態様において、ヒアルロニダーゼは、組換えヒトヒアルロニダーゼである。いくつかの実施態様において、該ヒアルロニダーゼは、rHuPH20などのヒト可溶性PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である。
【0026】
[0026] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、ヒスチジンバッファーはヒスチジンアセテートである。
【0027】
[0027] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、製剤は、安定剤をさらに含む。いくつかの実施態様において、安定剤は、メチオニン、グリシン、アラニン、プロリン、タウリン、ベタイン、オクトピン、グルタメート、サルコシン、γ-アミノ酪酸、及びトリメチルアミンN-オキシドからなる群より選択される。いくつかの実施態様では、安定剤は、メチオニンである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約0mM~約15mM.である。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約5mM~約15mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約10mMである。
【0028】
[0028] 追加の態様では、本開示は、ここに開示されている液体医薬製剤を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、製造品はバイアルである。いくつかの実施態様において、バイアルは、単回投与バイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、クロロブチルエラストマーストッパーで栓をされている。いくつかの実施態様では、製造品は、プレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、製造品は、シリンジポンプである。いくつかの実施態様では、製造品は、皮下投与装置である。いくつかの実施態様において、皮下投与装置は、シリンジ、シリンジポンプ、注射装置、点滴ポンプ、注射器ペン、無針器具、自己注射器、及び皮下パッチ送達システムからなる群より選択される。いくつかの実施態様において、皮下投与装置は、シリンジである。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、シリンジポンプである。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、注射装置である。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、点滴ポンプである。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、注射器ペンである。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、無針器具である。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、自己注射器である。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、皮下パッチ送達システムである。
【0029】
[0029] いくつかの実施態様では、製造品は、約3mL~約30mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約3mL~約60mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約10mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約7mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約6.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約21mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約50mLの液体医薬製剤を含む。
【0030】
[0030] 追加の態様において、本開示は、18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、製剤は、144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む。いくつかの実施態様では、製剤は、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、抗PD-L1モノクローナル抗体を含む製剤をさらに含む。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、アテゾリズマブである。
【0031】
[0031] さらなる態様において、本開示は、(a)30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と(b)60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、製剤は、(a)35mg/mL~55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と(b)70mg/mL~110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む。いくつかの実施態様では、製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む。いくつかの実施態様では、製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む。いくつかの実施態様では、製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む。いくつかの実施態様では、製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む。いくつかの実施態様では、製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む。いくつかの実施態様では、製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む。
【0032】
[0032] 別の態様において、本開示は、880mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、製剤は、1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む。いくつかの実施態様では、製剤は、1875mgの抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む。いくつかの実施態様では、製剤は、2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む。いくつかの実施態様では、製剤は、抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む。いくつかの実施態様において、製剤は、ヒアルロニダーゼをさらに含む。
【0033】
[0033] 追加の態様において、本開示は、880mgの抗TIGITモノクローナル抗体と1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製造品を提供する。いくつかの実施態様において、製剤は、ヒアルロニダーゼをさらに含む。
【0034】
[0034] いくつかの実施態様では、本開示の製造品に含まれる製剤は、ヒアルロニダーゼをさらに含む。いくつかの実施態様では、本開示の製造品に含まれる製剤はヒアルロニダーゼをさらに含み、ヒアルロニダーゼは500U/mL~2600U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼは、1400U/mL~2600U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼは、2000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼは、組換えヒトヒアルロニダーゼである。いくつかの実施態様において、組換えヒアルロニダーゼは、rHuPH20などのヒト可溶性PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である。
【0035】
[0035] いくつかの実施態様では、本開示の製造品は、約3mL~約60mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む。いくつかの実施態様では、本開示の製造品は、約10mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む。いくつかの実施態様では、本開示の製造品は、約7mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む。
【0036】
いくつかの実施態様では、本開示の製造品は、約6.5mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む。いくつかの実施態様では、本開示の製造品は、約21mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む。
【0037】
[0036] 追加の態様では、本開示は、880mg固定用量の抗TIGITモノクローナル抗体を含有し、それを患者に送達する皮下投与装置を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、さらに、1875mg又は2000mg固定用量の抗PD-L1モノクローナル抗体を該患者に送達する。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、シリンジポンプである。
【0038】
[0037] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)は、配列番号7のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域(VL)は、配列番号9のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域は配列番号7のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域は配列番号9のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号18のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号19のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号24のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号25のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は、配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号18のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号19のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号24のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号25のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、チラゴルマブである。
【0039】
[0038] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、抗体断片である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv又はscFv断片である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、ヒト抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、CD226とTIGITとの相互作用を阻害又はブロックする。
【0040】
[0039] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域は、配列番号17のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域は配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域は配列番号17のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号21のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号22のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は、配列番号23のアミノ酸配列を含む。.上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号21のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号22のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1抗体は、アテゾリズマブである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、抗体断片である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv又はscFv断片である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。
【0041】
[0040] 追加の態様では、本開示は、880mg固定用量のチラゴルマブを含有し、それを患者に送達する皮下投与装置を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、さらに、1875mg又は2000mg固定用量のアテゾリズマブを該患者に送達する。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、シリンジポンプである。
【0042】
[0041] 追加の態様では、本開示は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、ここに開示されている抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む液体医薬製剤の治療的有効量を該対象に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法を提供する。
【0043】
[0042] さらなる態様では、本開示は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、ここに開示されている抗TIGITモノクローナル抗体を含む液体医薬製剤の治療的有効量を該対象に投与することと、治療的有効量の抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体を該対象に投与することとを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法を提供する。いくつかの実施態様では、抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体と、抗TIGITモノクローナル抗体を含む液体医薬製剤とが同時に投与される。いくつかの実施態様では、抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体と、抗TIGITモノクローナル抗体を含む液体医薬製剤とは、対象への投与前24時間以内に混合される。いくつかの実施態様では、抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体と、抗TIGITモノクローナル抗体を含む液体医薬製剤とは、対象への投与中に混合される。
【0044】
[0043] がんの治療方法のいずれの方法のいくつかの実施態様において、該方法は、抗PD-1抗体を投与することを含む。いくつかの実施態様では、抗PD-1抗体は、ランブロリズマブ(MK-3475)、ニボルマブ(MDX-1106)、ベムブロリズマブ、セミプリマブ、及びドスタルリマブからなる群より選択される。
【0045】
[0044] いくつかの実施態様では、本発明の方法は、抗PD-L1モノクローナル抗体を投与することを含む。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、デュルバルマブ(MEDI4736)、アベルマブ、及びMDX-1105からなる群より選択される。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域(VL)は、配列番号17のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域は配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域は配列番号17のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号21のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号22のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗の軽鎖は、配列番号23のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号21のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号22のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。
【0046】
[0045] いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、IgG抗体である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、完全長抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG抗体である。抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、抗体断片であってもよい。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv断片又はscFv断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、ヒト抗体である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。
【0047】
[0046] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、皮下に投与される。
【0048】
[0047] いくつかの実施態様では、がんは、肺がん、非小細胞肺がん、腎細胞がん、尿路上皮がん、尿管がん、尿道がん、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、腎臓がん、肉腫、卵巣がん、乳がん、子宮頸がん、卵管がん、子宮内膜がん,、子宮がん、膵臓がん、胃癌、膀胱がん、食道がん、中皮腫、メラノーマ、頭頚部がん、甲状腺がん、肉腫、前立腺がん、陰茎がん、膠芽細胞腫、胸腺癌、食道癌、上咽頭がん、中皮腫、肝臓がん、胆道がん、HPV陽性がん、白血病、リンパ腫、脳がん、神経内分泌がん、骨髄腫、菌状息肉症、メルケル細胞がん、血液系腫瘍、ミスマッチ修復欠損(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される。
【0049】
[0048] いくつかの実施態様では、がんは、膀胱がん、筋層浸潤性膀胱がん、尿路上皮癌、尿管がん、尿道がん、尿管尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、腎がん、腎盂がん、腎細胞癌、淡明細胞腎癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、肉腫、骨肉腫、平滑筋肉腫、多形肉腫、粘液線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、肺がん、非小細胞肺がん、卵管がん、腹膜癌、食道がん、食道扁平上皮癌、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、卵巣がん、子宮頸がん、子宮頸部腺扁平上皮癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、HER2陰性乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、プロゲステロン受容体陽性乳がん、ルミナルB型乳がん、リンパ腫、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、鼻型リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、陰茎癌、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、子宮内膜がん、子宮がん、骨髄腫、多発性骨髄腫、頭頚部がん、前立腺がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、膵臓がん、肝細胞癌、胃がん、胃食道接合部腺癌、膠芽細胞腫、多形神経膠芽腫、菌状息肉症、HPV陽性がん、HPV関連子宮頸癌、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、外陰がん、膣がん、肛門がん、口腔咽頭がん、口腔咽頭扁平上皮癌、白血病、急性骨髄性白血病、骨がん、孤立性骨形質細胞腫、扁平上皮癌、皮膚扁平上皮癌、甲状腺がん、マイクロサテライト安定性/ミスマッチ修復機能欠損のない(MSS/pMMR)転移性結腸直腸がん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がん、鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫、神経内分泌がん、胆道がん、胆管癌、及び肝内胆管癌からなる群より選択される。
【0050】
[0049] いくつかの実施態様では、がんは、メルケル細胞癌、尿路上皮癌、腎細胞癌、非小細胞肺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、メラノーマ、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん、結腸直腸がん、胃がん、子宮頸がん、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、皮膚扁平上皮癌、基底細胞癌、膀胱がん、子宮内膜がん、食道がん、悪性胸膜中皮腫、腫瘍変異負荷(TMB)の高いがん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される。
【0051】
[0050] いくつかの実施態様では、がんは、肺がん、非小細胞肺がん、気管支原性肺癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、HER2陽性乳がん、転移性小葉乳がん、乳管癌、子宮頸がん、卵管がん、卵管漿液性腺癌、卵巣がん、卵巣類内膜腫瘍、卵巣漿液性腺癌、卵巣粘液癌、子宮がん、子宮内膜がん、皮膚がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、頭頚部がん、頭頚部の扁平上皮癌、血液系腫瘍、白血病、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄単球性白血病、甲状腺がん、甲状腺癌、胸腺癌、神経内分泌がん、クロム親和性細胞腫、神経膠腫、多形神経膠芽腫、傍神経節腫、リンパ腫、B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁層リンパ腫、膵臓がん、膵管腺癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、尿路がん、尿生殖器のがん、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、肉腫、軟骨肉腫、淡明細胞肉腫、脂肪肉腫、粘液型/円形細胞脂肪肉腫、滑膜肉腫、胞状軟部肉腫、神経膠肉腫、子宮癌肉腫、腎臓がん、非淡明細胞腎臓がん、腎細胞癌、膀胱がん、尿路上皮癌、筋層浸潤性膀胱がん、非筋層浸潤性膀胱がん、HER2陽性膀胱がん、胆嚢癌、胃がん、食道がん、食道扁平上皮癌、胃腸がん、胃食道がん、胃食道接合部がん、HER2陽性胃がん、原発性腹膜がん、皮膚扁平上皮癌、前立腺がん、前立腺腺癌、去勢抵抗性前立腺がん、泌尿生殖器がん、尿管尿路上皮癌、腎盂尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、虫垂癌、陰茎がん、肛門管がん、肝細胞癌、肝細胞がん、切除不能な肝臓及び肝内胆管癌、胆道がん、胆管癌、肝内胆管癌、肝外胆管癌、HPV関連がん、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連子宮頸部扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、鼻咽頭癌、上咽頭癌、咽頭扁平上皮癌、下咽頭扁平上皮癌、口腔扁平上皮癌、並びに菌状息肉症からなる群より選択される。
【0052】
[0051] いくつかの実施態様では、がんは、尿路上皮癌、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、及びメラノーマからなる群より選択される。
【0053】
[0052] いくつかの実施態様では、がんは、多発性骨髄腫、子宮頸がん、食道がん、食道扁平上皮癌、肺がん、非小細胞肺がん、膠芽細胞腫、子宮内膜がん、卵巣がん、扁平上皮がん、頭頚部がんからなる群より選択される。
【0054】
[0053] いくつかの実施態様では、がんは、子宮頸がん、頭頚部扁平上皮癌、頭頚部がん、非小細胞肺がん、非扁平非小細胞肺がん、食道扁平上皮癌、食道がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、胃がん、胃食道接合部腺癌、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、肝臓がん、膀胱がん、尿路上皮癌、膵臓がん、及び膵臓腺癌からなる群より選択される。
【0055】
[0054] いくつかの実施態様では、がんは、固形腫瘍である。いくつかの実施態様では、がんは、血液がんである。
【0056】
[0055] 本特許又は出願ファイルは、カラー図面を少なくとも一点含む。カラー図面を伴う本特許又は特許出願公報のコピーは、請求及び必要な料金の支払いに応じて特許庁より提供される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
図1A-1B】[0056] 脂肪酸質量分析法(FAMS)によって測定したポリソルベート20(PS20)の分解を示す。図1Aは、25℃及び40℃でng/mL/週で測定した脂肪酸生成量(例:ラウリン酸、ミリスチン酸)の表を示す。図1Bは、FAMS比較による25℃でのPS20の分解率を示すグラフである。aTIGITは、α-TIGITを指す。
図2A-2D】[0057] 図2A~2Dは、蒸発光散乱検出器(ELSD)で測定した、異なる温度(-20℃(図2A)、5℃(図2B)、25℃(図2C)、40℃(図2D))での抗TIGITモノクローナル抗体(チラゴルマブ)の経時的濃度を示すグラフである。「中実」とは縞模様の記号を指し、PS20を含む製剤に使用されている。「中空」とは塗りつぶされていない記号を指し、PX188を含む製剤に使用されている。
図3A-3H】[0058] 時間経過に伴う凝集体形成と低分子量種(LMWS)の測定又は酸性若しくは塩基性条件下での荷電異性体の形成の測定による抗TIGITモノクローナル抗体(チラゴルマブ)の安定性を示すグラフである。図3A.I(凝集体)、図3A.II(メイン)、図3A.III(低分子量種(LMWS)):凝集体とLMWSは、サイズ排除クロマトグラフィーを用いて5℃で測定した。図3B.I(酸性)、図3B.II(メイン)、図3B.III(塩基性):図3B.I(酸性)、図3B.II(主鎖)、図3B.III(塩基性):荷電異性体は、イメージングキャピラリー等電点電気泳動(ICIEF)を用いて5℃で測定した。図3C.I(凝集体)、図3C.II(メイン)、図3C.III(LMWS):凝集体とLMWSは、サイズ排除クロマトグラフィーを用いて-20℃で測定した。図3D.I(酸性)、図3D.II(メイン)、図3D.III(塩基性):荷電異性体は、ICIEFを用いて-20℃で測定した。図3E.I(凝集体)、図3E.II(メイン)、図3E.III(LMWS):凝集体とLMWSは、サイズ排除クロマトグラフィーを用いて25℃で測定した。図3F.I(酸性)、図3F.II(メイン)、図3F.III(塩基性):荷電異性体は、ICIEFを用いて25℃で測定した。図3G.I(凝集体)、図3G.II(メイン)、図3G.III(LMWS):凝集体とLMWSは、サイズ排除クロマトグラフィーを用いて40℃で測定した。図3H.I(酸性)、図3H.II(メイン)、図3H.III(塩基性):荷電異性体は、ICIEFを用いて40℃で測定した。
図4I-4II】[0059] サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を使用した高分子量種(HMWS)及び低分子量種(LMWS)の測定(図4.II)又はイメージングキャピラリー等電点電気泳動(ICIEF)を使用した酸性若しくは塩基性条件での荷電異性体の形成の測定(図4.I)による、抗TIGITモノクローナル抗体(チラゴルマブ)の安定性を、様々なタンパク質濃度、pH、界面活性剤濃度、ヒスチジンアセテート濃度、スクロース濃度、及び界面活性剤の種類(例:PS20又はPX188)に基づいて示すグラフである。
図5】[0060] 7回の凍結融解後の抗TIGITモノクローナル抗体製剤(60mg/mL抗TIGITモノクローナル抗体(チラゴルマブ)、20mMヒスチジンアセテート、120mMスクロース、pH5.5、25cc 316L Mini-Can中)の安定性をSECメインピークで測定し、パーセンテージで示したグラフである。
図6】[0061] -20℃で1年間保存した高濃度チラゴルマブ製剤のサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)である。この高濃度製剤(「PH3 DS」;20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.04% PS20中60mg/mLチラゴルマブ、pH5.5)は、T0時及び-20℃で91日間、9か月間、12か月間保存後に評価された。「HisOAc」=ヒスチジンアセテート及び「RS」=反復安定性(Rep.Stability)(400L run)。
図7】[0062] -20℃で1年間保存した高濃度チラゴルマブ製剤のキャピラリー電気泳動(CE)である。この高濃度製剤(「PH3 DS」;20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.04% PS20中60mg/mLチラゴルマブ、pH5.5)は、T0時及び-20℃で91日間、9か月間、12か月間保存後に評価された。LMWピークのうちの1つに見られるわずかな差異は、アッセイのばらつきによるものである可能性がある。「HisOAc」=ヒスチジンアセテート及び「RS」=反復安定性(400L run)。
図8A-8D】[0063] 図8A~8Dは、異なる点滴システムによるチラゴルマブ医薬品(drug product)(DP;60mg/mlチラゴルマブ、20mM ヒスチジンアセテート、240mM スクロース、10mM メチオニン、0.4mg/mlポリソルベート20、pH5.5)の安定性を示す。図8Aは、セットアップ1:PVCバッグ、PVCセット、PC及びPEU点滴補助具、PES I ラインフィルターの安定性を示している。図8Bは、セットアップ2:POバッグ、PEセット、PC及びPTFE点滴補助具、PESインラインフィルターの安定性を示している。図8Cは、セットアップ3:PEバッグ、PBDセット、PC及びPUR点滴補助具、PSUインラインフィルターの安定性を示している。図8Dは、セットアップ4:PPバッグ、PURセット、PC及びFEP点滴補助具、PESインラインフィルターの安定性を示している。図8A~8Dでは、次の略語を使用している:CL=透明、CO=無色、FEP=フッ素化エチレン、HMW=高分子量、IE-HPLC=イオン交換高速液体クロマトグラフィー、LIQ=液体、LMW=低分子量、NT=未試験、PBD=ポリブタジエン、PC=ポリカーボネート、PE=ポリエチレン、PES=ポリエーテルスルホン、PEU=ポリエーテルウレタン、PFFP=実質的に粒子なし、PO=ポリオレフィン、PP=ポリプロピレン、PSU=ポリスルホン、PTFE=ポリテトラフルオロエチレン、PUR=ポリウレタン、PVC=ポリ塩化ビニル、SE-UPLC=サイズ排除超高速液体クロマトグラフィー、UV=紫外線。 UVのタンパク質含有量は、医薬品及び高用量試料に使用した。wタンパク質濃度の決定には、標準曲線を用いたSE-UHPLCを使用した。
図9A-9C】[0064] 図9A~9Cは、異なる点滴システムを使用したチラゴルマブ医薬品とテセントリク(登録商標)(アテゾリズマブ)医薬品の共点滴用の投与溶液の安定性を示す。図9Aは、セットアップ1:PVCバッグ、PVCセット、PC及びPEU点滴補助具、PESインラインフィルターの安定性を示している。図9Bは、セットアップ2:POバッグ、PEセット、PC及びPTFE点滴補助具、PESインラインフィルターの安定性を示している。図9Cは、セットアップ3:POバッグ、PBDセット、PC及びPUR点滴補助具、PSUインラインフィルターの安定性を示している。図9A~9Cでは、次の略語を使用している:CL=透明、CO=無色、FEP=フッ素化エチレン、HMW=高分子量、IE-HPLC=イオン交換高速液体クロマトグラフィー、LIQ=液体、LMW=低分子量、N/A=該当なし、NT=未試験、PBD=ポリブタジエン、PC=ポリカーボネート、PE=ポリエチレン、PES=ポリエーテルスルホン、PEU=ポリエーテルウレタン、PFFP=実質的に粒子なし、PO=ポリオレフィン、PP=ポリプロピレン、PSU=ポリスルホン、PTFE=ポリテトラフルオロエチレン、PUR=ポリウレタン、PVC=ポリ塩化ビニル、SE-UPLC=サイズ排除超高速液体クロマトグラフィー、UV=紫外線。 チラゴルマブとテセントリク(登録商標)(アテゾリズマブ)のタンパク質含有量を測定するために、親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)アッセイが開発された。 チラゴルマブとテセントリク(登録商標)(アテゾリズマブ)の両方の電荷バリアントの定量を可能にするために、代替IE-HPLC法が開発された。
図10】[0065] 異なるバッファーと保存条件における様々な濃度のチラゴルマブの粘度を示すグラフである。「HisOAc」=ヒスチジンアセテート;「ArgSucc」=アルギニンスクシネート;「Expon.」=指数曲線近似。
図11】[0066] 様々な製剤における様々な凍結融解サイクル後の様々なチラゴルマブ製剤(製剤1-20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.06%PS20中160mg/mLのチラゴルマブ、pH5.5;製剤2-30mM HisOAc、180mMスクロース、5mMメチオニン、0.08%PS20中176mg/mLのチラゴルマブ、pH5.5)の安定性の測定値を提供する。
図12A-12B】[0067] 図12Aと12Bは、高濃度チラゴルマブ製剤(図12A)及び超高濃度チラゴルマブ製剤(図12B)のサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を示している。高濃度製剤(「60mg/ml tira」;20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.04%PS20中60mg/mLのチラゴルマブ、pH5.5)は、40℃で7日間、14日間、30日間、60日間保存した後に評価し、超高濃度製剤(「160mg/ml tira」;20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.06%PS20中160mg/mLのチラゴルマブ、pH5.5)は、T0で評価し、40℃で2週間、3週間、1か月間保存した後にも評価した。
図13A-13B】[0068] 高濃度チラゴルマブ製剤(図13A)及び超高濃度チラゴルマブ製剤(図13B)のイオン交換クロマトグラフィー(IEC)を示す。高濃度製剤(「60mg/ml tira」;20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.04%PS20中60mg/mLのチラゴルマブ、pH5.5)は、T0で評価し、40℃で14日間、30日間保存した後に評価し、超高濃度製剤(「160mg/ml tira」;20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.06%PS20中160mg/mLのチラゴルマブ、pH5.5)は、T0で評価し、40℃で2週間、3週間、1か月間保存した後にも評価した。
図14】[0069] pH5.2又はpH5.5の製剤の25℃保存後のヒアルロニダーゼ活性を経時的(90日間)に示すグラフである。
図15A-15B】[0070] チラゴルマブ(Tira)、アテゾリズマブ(Atezo)又はチラゴルマブとアテゾリズマブの組み合わせを様々なpH(例:5.4、5.8、6.2)でサイズ排除クロマトグラフィーによって測定した高分子量画分(HMWF、図15A)と低分子量画分(LMWF、図15B)の割合を経時的に示すグラフである。
図16A-16B】[0071] pH5.4、5.8、6.2におけるイオン交換クロマトグラフィーで測定した、チラゴルマブ(Tira;図16A)のメインピークとアテゾリズマブ(Atezo;図16B)のメインピークの割合を経時的に示すグラフである。
図17A-17B】[0072] チラゴルマブ(Tira)、アテゾリズマブ(Atezo)又はチラゴルマブとアテゾリズマブの組み合わせを様々なpH(例:5.4、5.8、6.2)でCE-SDSによって測定した低分子量型(LMWF、「ピーク前」、図17A-ピーク前の経時変化の総和)と高分子量画型(HMWF、図17B-HMWFの経時変化の総和)の割合を経時的に示すグラフである。
図18】[0073] 本開示の製剤を使用した治療プロトコルを示す。図18では、次の略語を使用している:Atezo=アテゾリズマブ;ECOG=米国東海岸がん臨床試験グループ;IV=静脈内;PD=進行性疾患;PK=薬物動態;PS=パフォーマンスステータス;Q3W=3週毎;SC=皮下;TBD=未定;Tira=チラゴルマブ。 チラゴルマブSCとアテゾリズマブSCの共混合(co-mix)の単回投与(腹部)。 チラゴルマブSCとアテゾリズマブSCの共混合Q3Wの3サイクル(大腿部)。 チラゴルマブSCとアテゾリズマブSCの共混合Q3Wの3サイクル(腹部)。
図19】[0074] ここに開示された製剤の1つ(40mg/mLチラゴルマブ、80mg/mLアテゾリズマブ、20mMヒスチジンアセテート、240mMスクロース、0.06%(w/v)ポリソルベート20、pH5.8)を使用した治療プロトコルを示す。図19では、次の略語を使用している:CPI=チェックポイント阻害剤;EAC=食道腺癌;ECOG PS=米国東海岸癌臨床試験グループパフォーマンスステータス;ESCC=食道扁平上皮癌;FDC=固定用量併用;GEJ=胃食道接合部がん;HCC=肝細胞癌;IMC=内部モニタリング委員会;IV=静脈内;NSCLC=非小細胞肺がん;PD=進行性疾患;PD-L1=プログラム死リガンド-1;Q3W=3週毎;RCC=腎細胞がん;SCCHN=頭頚部扁平上皮癌;UBC=尿路上皮膀胱癌;mets=転移;*=登録は、EAC、ESCC、GEJ、HCC、メラノーマ、NSCLC、RCC、SCCHN、UBCを有する対象に絞る。PD-L1カットオフが利用可能になると、追加の腫瘍タイプが追加される可能性がある。
図20】[0075] 本開示の製剤を使用した治療プロトコルを示す。図20では、次の略語を使用している:Atezo=アテゾリズマブ;ECOG=米国東海岸がん臨床試験グループ;IV=静脈内;PD=進行性疾患;PK=薬物動態;PS=パフォーマンスステータス;Q3W=3週毎;SC=皮下;TBD=未定;Tira=チラゴルマブ。
【発明を実施するための形態】
【0058】
全般
[0076] ここに開示される方法の実施並びに組成物の調製及び使用には、特に明記しない限り、分子生物学、生化学、クロマチン構造及び解析、計算化学、細胞培養、組換えDNA、並びに関連分野における、当該技術分野の範囲内の従来の技術が採用される。これらの技術は文献で十分に説明されている。例えば、Sambrook et al. MOLECULAR CLONING:A LABORATORY MANUAL,第2版,Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989及び第3版,2001;Ausubel et al.,CURRENT PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY,John Wiley & Sons,New York,1987及び定期的な更新;METHODS IN ENZYMOLOGYシリーズ,Academic Press,San Diego;Wolffe,CHROMATIN STRUCTURE AND FUNCTION,第3版,Academic Press,San Diego,1998;METHODS IN ENZYMOLOGY,Vol.304,“Chromatin”(P.M.Wassarman and A.P.Wolffe編),Academic Press,San Diego,1999;並びにMETHODS IN MOLECULAR BIOLOGY,Vol.119,“Chromatin Protocols”(P.B.Becker編)Humana Press,Totowa,1999を参照されたい。
【0059】
[0077] 「ここに」という用語は、本開示内容全体を意味する。
【0060】
[0078] ここに記載の実施態様はいずれも、本開示の異なる態様及び本明細書の異なる部分に記載されているもの(実施例にのみ記載されている実施態様も含む)を含め、明示的に否定されているか不適切でない限り、ここに開示されている1又は複数の実施態様と組み合わせることができる。実施態様の組み合わせは、従属項(多数項従属クレームを含む)を通じて請求される特定の組み合わせに限定されない。
【0061】
[0079] 本開示で言及される刊行物、特許及び公開特許出願は、参照によりここに明示的に援用される。矛盾が生じた場合には、特定の定義を含む本明細書が優先する。
【0062】
[0080] 本明細書を通じて、「含む(”incliuding”)」、「含有する(”containing”)」又は「~を特徴とする(”characterized by”)」と同義である、「含む(”comprise”)」又はその変形(”comprises”又は”comprising”など)は包括的又はオープンエンドであり、追加の、記載されていない要素又は方法ステップを除外するものではない。
【0063】
[0081] 本明細書を通じて、組成物が特定の成分を有する、含む(incliuding)又は含む(comprising)(又はその変形)と記載されている場合、その組成物は、記載された成分から本質的になるか又は記載された成分からなることが企図される。同様に、方法又はプロセスが特定の工程段階を有する、含む(incliuding)又は含む(comprising)と記載されている場合、その方法は、記載された処理ステップから本質的になるか又は記載された処理ステップからなる。さらに、特に明記されていない限り、又は文脈上明らかに別の意味が示されていない限り、ここに記載の構成(composition)及び方法が操作可能でさえあれば、ステップの順序又は特定のアクションを実行するための順序は重要ではない。さらに、2つ以上のステップ又はアクションを同時に行うこともできる。
【0064】
[0082] 「からなる」という用語は、具体的に記載されていない要素、ステップ又は成分を除外する。
【0065】
[0083] 「~から本質的になる」という用語は、開示の範囲を、特定の材料又はステップ及び開示の基本的且つ新規な特徴(1又は複数)に実質的に影響を与えないものに限定する。
【0066】
[0084] 「例」又は「例えば」という用語に続く例は、網羅的又は限定的なことを意味するものではない。
【0067】
[0085] 冠詞「a」、「an」及び「the」は、ここでは、冠詞の文法上の目的語の1つ又は複数(つまり少なくとも1つ)を指すために用いられる。例として、「an element」は1つの要素又複数の要素を意味する。
【0068】
[0086] ここで使用される場合、本開示の方法で使用される組成物中の成分、パラメーター、計算又は測定値の量を修飾する「約」という用語は、例えば、現実世界で単離されたポリペプチド又は薬学的組成物を製造するために使用される一般的な測定及び液体処理手順、これらの手順における不注意な誤り、本発明の組成物の製造又は本発明の方法の実行に使用される成分の製造、供給元又は純度の違いなどによって発生しうる、本開示の組成物又は方法の化学的又は物理的特性に実質的な影響を及ぼさない数値量の変動を指す。このような変動は、所定の値又は範囲の10%以内、より一般的には5%以内でありうる。「約」という用語には、特定の初期混合物から生じる組成物の異なる平衡条件によって異なる量も含まれる。「約」という用語によって修飾されているかどうかに関係なく、その段落には量に相当するものが含まれる。ある値又はパラメーターについて「約」というここでの言及は、その値又はパラメーター自体に関する特定の実施態様を含む(且つ記述する)。例えば、「約X」という記述には、「X」の記述が含まれる。数値範囲には、範囲を規定する数字が含まれる。
【0069】
[0087] ここで使用されている「又は」という用語は、文脈上明らかに別の意味が示されていない限り、「及び/又は」を意味する。
【0070】
[0088] 本開示の広範な範囲を示す数値範囲及びパラメーターは近似値であっても、特定の例で示される数値は可能な限り正確に報告されている。しかし、いかなる数値も、それぞれの試験測定で見られる標準偏差から必然的に生じる一定の誤差を本質的に含んでいる。また、数値の記載は、特に言及された値に限定されず、当業者が有効数字の文脈で通常その値に丸めるであろう数値も含まれる。さらに、ここで開示される全ての範囲は、そこに含まれた全ての部分範囲を包含すると理解されるものとする。例えば、「1~10」という記載された範囲は、最小値1と最大値10の間(境界値を含む)の全ての部分範囲、つまり、最小値1以上(例:1~6.1)で始まり、最大値10以下(例:5.5~10)で終わる全ての部分範囲を含むとみなされるものとする。また、範囲の開示は、その範囲の終点の開示とみなされるものとする。
【0071】
[0089] 例示的な方法及び材料がここに記載されているが、ここに記載されているものと類似又は同等の方法及び材料も、本開示の実施又は試験に使用することができる。材料、方法、及び例は、単なる例示であって、限定を意図するものではない。
【0072】
定義
[0090] ここで使用される場合、対象に物質、化合物、薬剤又は組成物を「投与する」又は対象へのそれ「の投与」とは、その物質、化合物、薬剤又は組成物を対象又は対象の細胞、組織、臓器若しくは体液に接触させることを指す。このような投与は、当業者に既知の様々な方法のいずれかを用いて実施することができる。例えば、物質、化合物、薬剤又は組成物は、経口的に、又は注射など非経口的に投与されうる。いくつかの実施態様では、物質、化合物、薬剤又は組成物は、皮下に投与される。いくつかの実施態様では、物質、化合物、薬剤又は組成物は、静脈内に投与される。また、投与は、例えば1回、複数回及び/又は1つ以上の長期間にわたって投与されうる。いくつかの実施態様では、投与には、自己投与を含む直接投与と、薬物を処方する行為を含む間接投与の両方が含まれる。例えば、ここで使用される場合、薬物を自己投与するように対象に指示する医師、又は別の医薬物を投与してもらうように指示する医師、及び/又は対象に薬物の処方箋を提供する医師は、対象に薬物を投与していることになる。
【0073】
[0091] ここで使用される場合、用語「抗体」又は「Ab」は、最も広い意味で用いられ、具体的には、モノクローナル抗体(完全長モノクローナル抗体を含む)、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば二重特異性抗体)、及び、所望の生物活性を示す限り、抗体断片を含む。「単離された」抗体は、その自然環境の成分から同定され、分離され、且つ/又は回収されたものである。その自然環境の夾雑物成分は、抗体の研究、診断又は治療用途を妨げる物質であり、酵素、ホルモン、及び他のタンパク質様又は非タンパク質様溶質を含みうる。いくつかの実施態様において、抗体は、(1)例えばローリー法で測定した場合抗体の95重量%を超えるまで、及びいくつかの実施態様においては99重量%を超えるまで、(2)例えばスピニングカップシークエネーターを使用することにより、少なくとも15残基のN末端若しくは内部アミノ酸配列を得るのに充分な程度まで、又は(3)例えばクーマシーブルー若しくは銀染色を使用した還元若しくは非還元条件下でのSDS-PAGEにより均一まで精製される。単離された抗体には組換え細胞内のin situ抗体が含まれるが、それは、該抗体の自然環境の少なくとも1つの成分が存在しないからである。しかしながら、通常は、単離された抗体は少なくとも1つの精製ステップにより調製される。
【0074】
[0092] 用語「抗TIGIT抗体」、「抗TIGITモノクローナル抗体」、及び「TIGITに特異的に結合する抗体」は、ここでは互換的に使用されるものであり、TIGITを標的とするのに診断薬及び/又は治療剤として有用であるように、十分な親和性でTIGITに結合することができる抗体を指す。いくつかの実施態様では、抗TIGIT抗体の、無関係な非TIGITタンパク質への結合の程度は、例えばラジオイムノアッセイ(RIA)によって測定して、該抗体のTIGITへの結合の約10%未満である。特定の実施態様では、TIGITに結合する抗体は、1μM、≦100nM、≦10nM、≦1nM、≦0.1nM、≦0.01nM又は≦0.001nM(例:10-8M以下、例:10-8M~10-13M、例:10-9M~10-13M)の解離定数(Kd)を有する。特定の実施態様では、抗TIGIT抗体は、異なる種のTIGIT間で保存されているTIGITのエピトープ、又はアミノ酸残基Ser78、Ser80、及びLys82を含むエピトープなど、種間反応性を可能にするTIGIT上のエピトープに結合する。
【0075】
[0093] 用語「抗PD-L1抗体」、「抗PD-L1モノクローナル抗体」、及び「PD-L1に特異的に結合する抗体」は、ここでは互換的に使用されるものであり、PD-L1を標的とするのに診断薬及び/又は治療剤として有用であるように、十分な親和性でPD-L1に結合することができる抗体を指す。いくつかの実施態様において、抗PD-L1抗体の、無関係な非PD-L1タンパク質への結合の程度は、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)によって測定して、該抗体のPD-L1への結合の約10%未満である。特定の実施態様では、PD-L1に結合する抗体は、1μM、≦100nM、≦10nM、≦1nM、≦0.1nM、≦0.01nM又は≦0.001nM(例:10-8M以下、例:10-8M~10-13M、例:10-9M~10-13M)の解離定数(Kd)を有する。特定の実施態様では、抗PD-L1抗体は、異なる種のPD-L1間で保存されているPD-L1のエピトープ、又は種間反応性を可能にするPD-L1上のエピトープに結合する。
【0076】
[0094] 用語「抗体断片」は、ここで使用される場合、インタクトな抗体の一部分、好ましくはインタクトな抗体の抗原結合領域及び/又は可変領域を指す。抗体断片の例には、Fab、Fab’、F(ab’)、及びFv断片;ダイアボディ;直鎖状抗体(米国特許第5641870号、実施例2;Zapata et al.,Protein Eng.8(10):10571062[1995]参照);単鎖抗体分子;並びに抗体断片から形成された多重特異性抗体が含まれる。抗体のパパイン消化により、「Fab」断片と呼ばれる2つの同一の抗原結合断片と、残りの「Fc」断片が生じ、消化は容易に結晶化する能力を反映している。Fab断片は、L鎖全体とH鎖の可変領域ドメイン(VH)、及び1つの重鎖の第1の定常ドメイン(CH1)からなる。各Fab断片は、抗原結合に関して一価であり、すなわち単一の抗原結合部位を有する。抗体のペプシン処理により単一の大きなF(ab’)断片が生成されるが、これは、各々が抗原結合活性を持ち、抗原を架橋する能力を依然備えた2つのジスルフィド結合Fab断片にほぼ相当する。Fab’断片は、抗体ヒンジ領域由来の1又は複数のシステインを含む数個の追加の残基をCH1ドメインのカルボキシ末端に有している点でFab断片とは異なる。Fab’-SHは、その定常ドメインのシステイン残基が遊離チオール基を有するFab’に対する、ここでの呼称である。F(ab’)抗体断片は、間にヒンジシステインを有するFab’断片の対として生成された。抗体断片の他の化学的カップリングも知られている。Fc断片は、ジスルフィドによって一緒に保持された両方のH鎖のカルボキシ末端部分を含む。抗体のエフェクター機能はFc領域内の配列によって決定されるが、この領域は、特定の細胞型に見られるFc受容体(FcR)によって認識される部分でもある。「Edelmanに記載のEUフォーマット」又は「EU番号付け」又は「EUインデックス」は、Edelman GMら(Proc.Natl.Acad.USA(1969),63,78-85、参照によりここに全体が援用される)に記載のヒトFcドメインの残基番号を指す。
【0077】
[0095] 用語「バッファー」は、ここで使用される場合、酸又は塩基の添加によるpHの変化に抵抗して、溶液中のpHを比較的安定に保つことができる試薬を指す。バッファーの非限定的な例には、ヒスチジン、アルギニン、アセテート、クエン酸塩、コハク酸塩、グルコン酸塩、リン酸塩又はこれらの組み合わせが含まれる。その他の非限定的な例には、ヒスチジン、アセテート、ヒスチジンアセテート、ヒスチジン塩酸塩、ヒスチジンアセテート及びアルギニン、クエン酸塩、クエン酸、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸アルギニン、リン酸塩、リン酸二ナトリウム二水和物、並びにリン酸二水素ナトリウム二水和物又はこれらの組み合わせが含まれる。
【0078】
[0096] 用語「アテゾリズマブ」は、ここで使用される場合、医薬品の国際一般名(INN)リスト112(WHO Drug Information, Vol. 28, No. 4, 2014, p. 488)又はCAS登録番号1380723-44-3を有する抗PD-L1モノクローナルアンタゴニスト抗体を指す。
【0079】
[0097] ここで使用される「がん」という用語は、身体の一部における異常な細胞の制御されない分裂によって引き起こされる疾患を指す。がんは、局所進行性又は転移性である。いくつかの事例では、がんは、局所進行性である。いくつかの事例では、がんは、転移性である。いくつかの事例では、がんは、再発性である。いくつかの事例では、がんは、切除不能となることがある(例:切除不能な局所進行性又は転移性がん).
[0098] 用語「キメラ」抗体は、ここで使用される場合、重鎖及び/又は軽鎖の一部分が特定の起源又は種に由来する一方、重鎖及び/又は軽鎖の残りは異なる起源又は種に由来する抗体を指す。
【0080】
[0099] 用語「完全長抗体」、「インタクトな抗体」及び「全抗体」は、ここでは互換的に使用され、抗体断片とは対照的に、実質的に完全な形の抗体を指す。具体的には、全抗体には、Fc領域を含む重鎖と軽鎖を持つ抗体が含まれる。定常ドメインは、天然配列定常ドメイン(例:ヒト天然配列定常ドメイン)又はそのアミノ酸配列バリアントでありうる。抗体発現中にカルボキシペプチダーゼによる抗体のC末端クリッピングが起こることは当技術分野で知られている。このようなクリッピングされた抗体は、1又は複数のC末端アミノ酸残基が除去されているにもかかわらず、実質的に完全な形であり、したがって完全長抗体であると考えられる。いくつかの事例では、インタクトな抗体は、1又は複数のエフェクター機能を有しうる。いくつかの実施態様では、インタクトな抗体は、全てのエフェクター機能を保持する。任意選択的に、該抗体の1又は複数のエフェクター機能は、改変又除去されている場合がある。
【0081】
[0100] ここで使用される場合、用語「エフェクター機能」は、抗体のFc領域とFc受容体又は別のエフェクター分子(例:Fc受容体様(FcRL)分子、補体成分C1q、及び三要素モチーフ含有タンパク質21(TRIM21))との相互作用から生じる生化学的事象を指す。エフェクター機能には、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)、抗体依存性細胞媒介性貪食作用(ADCP)、補体依存性細胞傷害(CDC)などが含まるが、これらに限定されない。用語「ADCC」又は「抗体依存性細胞媒介性細胞傷害性」は、ここで使用される場合、FcγRを発現する非特異的細胞傷害性細胞が標的細胞上の結合した抗体を認識し、その後標的細胞の溶解を引き起こす細胞媒介反応を指す。ADCCは、FcγRIIIaへの結合と相関しており、;FcγRIIIaへの結合が増加するとADCC活性が増加する。用語「ADCP」又は「抗体依存性細胞媒介性貪食作用」は、ここで使用される場合、FcγRを発現する非特異的細胞傷害性細胞が標的細胞上の結合した抗体を認識し、その後標的細胞の貪食作用を引き起こす細胞媒介反応を指す。ここで使用されている「CDC」又は「補体依存性細胞傷害」という用語は、標的細胞上の抗原に対する抗体の結合によって引き起こされ、血液中の補体関連タンパク質群を含む一連のカスケードを活性化する、古典的な補体経路の活性化につながるエフェクター機能を指す。
【0082】
[0101] ここで使用される「ヒト抗体」という用語は、ヒトによって産生された抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列を有する抗体及び/又はヒト抗体を作成するための当技術分野で知られている技術のいずれかを使用して作製された抗体を指す。「ヒト抗体」には、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体は明確に除外される。ヒト抗体は、ファージディスプレイライブラリ、マウスハイブリドーマ、トランスジェニック動物(例:マウス)及び単独B細胞技術を含む、当技術分野で知られている様々な技術を使用して生成することができる。例えば、Lu et al,J.Biomed.Sci.,27:1(2020);Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.,227:381(1991);Marks et al.,J.Mol.Biol.,222:581(1991)を参照されたい。これらの各文献は、全体が参照によりここに援用される。ヒトモノクローナル抗体の調製にやはり利用可能であるのは、Cole et al.,Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,p.77(1985);Boerner et al.,J.Immunol.,147(1):8695(1991)に記載の方法である。van Dijk and van de Winkel,Curr.Opin.Pharmacol.,5:368-74(2001)も参照されたい。ヒト抗体は、抗原曝露に応答してヒト抗体を産生するように改変されたトランスジェニック動物(例えば免疫化された異種マウス)に抗原を投与することにより調製することができる(例えば、XENOMOUSETM技術に関する米国特許第6,075,181号及び6,150,584号参照)。ヒト抗体産生のための他のトランスジェニック動物も当技術分野で既知であり、例えばHuMAbマウス、UntiMAbマウス、Transchromoマウス、VelocImmuneマウス、OmniRat、OmniMouse、Harbour Mouse、Kymouse、MeMoマウス、AlivaMabマウスなどが含まれる。例えば、Brueggemann et al.,Arch.Immunol.Ther.Exp.(Warsz.)2015,vol.63(2):101-108を参照されたい。さらなる技術も、当技術分野で知られている。例えば、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術により生成されたヒト抗体に関するLi et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,103:3557-3562(2006)も参照されたい。
【0083】
[0102] ここで使用されている「ヒト化」抗体とは、ヒト抗体配列及び非ヒト抗体配列の両方を含有するキメラ抗体を指す。通常、ヒト化抗体は、非ヒト免疫グロブリンから得られた最小限の配列を含む。例えば、ヒト化抗体には、レシピエントの超可変領域残基が、所望の特異性、親和性及び能力を有するマウス、ラット、ウサギ又は非ヒト霊長類などの非ヒト種(ドナー抗体)の超可変領域の残基に置き換えられているヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)が含まれる。いくつかの事例において、ヒト免疫グロブリンの特定のフレームワーク領域(FR)残基は、対応する非ヒト残基によって置き換えられている。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体又はドナー抗体においては見られない残基を含みうる。これらの改変は、抗体性能をさらに改良するために行われている。一般に、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的に全てを含み、その中で、超可変ループの全て又は実質的に全てが非ヒト免疫グロブリンのものに対応し、FRの全て又は実質的に全てがヒト免疫グロブリン配列のものである。また、ヒト化抗体は、任意選択的に、免疫グロブリンの定常領域(Fc)の少なくとも一部、典型的にはヒト免疫グロブリンのそれを含んでいる。さらなる詳細については、Jones et al.,Nature 321:522-525(1986);Riechmann et al,Nature 332:323-329(1988);及びPresta,Curr.Op.Struct.Biol.2:593-596(1992)を参照のこと。また、Vaswani and Hamilton,Ann.Allergy,Asthma & Immunol.1:105-115(1998);Harris,Biochem.Soc.Transactions 23:1035-1038(1995);Hurle and Gross,Curr.Op.Biotech.5:428-433(1994)も参照されたい。
【0084】
[0103] ここで使用される「ヒアルロニダーゼ」という用語は、ヒアルロン酸(ヒアルロナンとも呼ばれる)の分解を触媒する酵素を指す。ヒアルロニダーゼは、皮下マトリックスの成分であるヒアルロン酸を一時的に加水分解し、皮下組織の細胞外マトリックスの粘度を低下させて、皮下に投与された薬物の体循環における送達を改善する。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼは、組換えヒトヒアルロニダーゼである。いくつかの実施態様では、組換えヒトヒアルロニダーゼは、皮下に投与される。
【0085】
[0104] ここで使用される場合、用語「超可変領域」、「HVR」又は「HV」は、配列が超可変であり、且つj/又は構造的に定義されたループを形成する抗体可変ドメインの領域を指す。一般的に、抗体は、VHに3つ(H1、H2、H3)及びVLに3つ(L1、L2、L3)、計6つのHVRを含む。天然抗体において、H3及びL3は、6つのHVRのうちで最も高い多様性を示し、特にH3は、抗体に高度な特異性を付与するのに独特の役割を果たすと考えられている。例えば、Xu et al.,Immunity 13:37-45(2000);Johnson and Wu,Methods in Molecular Biology 248:1-25(Lo,ed.,Human Press,Totowa,NJ,2003)を参照のこと。例えば、重鎖のみからなる天然のラクダ抗体は軽鎖がなくても機能的で安定である。例えば、Hamers-Casterman et al,Nature 363:446-448(1993);Sheriff et al,Nature Struct.Biol.3:733-736(1996)を参照されたい。
【0086】
[0105] 当技術分野では、HVRの複数の描写が使用されており、ここに包含される。Kabat相補性決定領域(CDR)は配列可変性に基づいており、最も一般的に用いられる定義の1つである(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD.(1991)。Chothiaは、代わりに、構造的ループの位置を指す(Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.196:901-917(1987))。AbM HVRは、Kabat HVRとChothia構造的ループの折衷案であり、Oxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェアで使用されている。「接触(contact)」HVRは、利用できる複合体結晶構造の解析に基づく。IMGT番号付けシステムは、Vドメインの構造の高度な保存性を考慮することによって、及び、5000を超える配列のアライメント、フレームワーク(FR)と相補性決定領域(CDR)に関する文献データ、X線回折研究からの構造データ、CDR超可変ループの特徴付けなど、複数のソースの分析によって得られた知識を統合することによって作成された。これらの各HVRからの残基を以下の表1に記す。
【0087】
[0106] 特に断らない限り、HVRはKabatら、前掲書に従って決定される。HVRは、以下のような「拡張HVR」を含んでいてもよい:VL中の残基24~36又は24~34(L1)、残基46~56又は50~56(L2)及び残基89~97又は89~96(L3)、並びにVH中の残基26~35(H1)、残基50~65又は49~65(H2)及び残基93~102、94~102又は95~102(H3)(各々Kabat番号付けによる)。
【0088】
[0107] ここで使用される用語「モノクローナル抗体」は、実質的に均一な抗体の集団を産生する細胞の単一クローン又は細胞株から得られる抗体を指し、すなわち、少量で存在しうる自然に生じる可能性のある変異変異を除き、該細胞によって産生された個々の抗体は同一である。モノクローナル抗体は高度に特異的であり、単一の抗原に対するものである。さらに、異なる決定基(エピトープ)に対する異なる抗体を通常含むポリクローナル抗体調製物とは対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基に対するものである。モノクローナル抗体は、ヒト抗体、ヒト化抗体又はキメラ抗体であってもよい。
【0089】
[0108] ここで使用される用語「安定剤」は、組成物の酸化を低減又は最小限に抑える試薬を指す。安定剤の非限定的な例には、メチオニン、グリシン、アラニン、プロリン、タウリン、ベタイン、オクトピン、グルタメート、サルコシン、γ-アミノ酪酸、及びトリメチルアミンN-オキシドが含まれる。
【0090】
[0109] 「対象」及び「患者」という用語は、ここでは互換的に使用され、治療を必要とするヒトを指す。したがって、ここで使用される「対象」又は「患者」という用語は、本開示の組成物が投与される可能性のあるヒトの患者又は対象を意味する。いくつかの実施態様では、対象はがんの治療を必要としている。
【0091】
[0110] ここで使用される用語「界面活性剤」は、2つの液体間、気体と液体間又は液体と固体間の表面張力を低下させる試薬を指す。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、表面吸着によるタンパク質の損失を防ぐ。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、可溶性凝集体及び/又は不溶性タンパク質粒子の形成の可能性を最小限に抑える。界面活性剤は、イオン性、非イオン性、双性イオン性、又はこれらの組み合わせでありうる。界面活性剤の非限定的な例には、ポリソルベート(例:ポリソルベート20及びポリソルベート80)、ポロキサマー(例:ポロキサマー188)、トリトン、オクチルグルコシド、ポリエチルグリコール、ミリスタミドプロピル-ジメチルアミン、パルミドプロピル-ジメチルアミン、イソステアラミドプロピル-ジメチルアミン、ポリプロピルグリコール、エチレンの共重合体、プロピレングリコールの共重合体、ドデシル硫酸ナトリウム、ナトリウムラウリル硫酸塩、ラウリル-スルホベタイン、ミリスチル-スルホベタイン、リノレイル-スルホベタイン、ステアリル-スルホベタイン、ラウロアミドプロピル-ベタイン、コカミドプロピル-ベタイン、リノールアミドプロピル-ベタイン、ミリスタミドプロピル-ベタイン、パルミドプロピル-ベタイン、イソステアラミドプロピル-ベタイン、ナトリウムメチルココイル-タウレート、ナトリウムメチルオレイル-タウレート、及びこれらの混合物jが含まれる。
【0092】
[0111] ここで使用される場合、用語「有効量」は、特定の障害の測定可能な改善に影響を及ぼすのに必要な、抗体などの物質、化合物、薬剤又は組成物の少なくとも最小量を指す。ここでの治療的有効量は、患者の病状、年齢、性別、及び体重、並びに、抗体などの物質、化合物、薬剤又は組成物が個体に所望の反応を引き起こす能力などの要因に応じて変化しうる。適切な量及び投与レジメンは、当技術分野の一般的な技術を用いて決定可能である。また、治療的有効量は、治療上有益な効果が治療の毒性又は有害作用を上回るような量である。有益な又は望ましい結果には、疾患に起因する1又は複数の症候の低減、疾患罹患者の生活の質の向上、疾患を治療するために必要とされる他の薬物の用量の低減、例えば標的化による別の薬物の効果の増強、疾患の進行の遅延、及び/又は生存期間の延長といった臨床結果が含まれる。がん又は腫瘍の場合、治療的有効量の薬物は、がん細胞数を減少させ;腫瘍の大きさを縮小させ;末梢器官へのがん細胞浸潤を阻害し(すなわち、ある程度遅らせ、好ましくは停止させる);腫瘍転移を阻害し(すなわち、ある程度遅らせ、好ましくは停止させる);腫瘍成長をある程度阻害し;障害に関連する1又は複数の症候をある程度緩和し、且つ/又は寛解を維持するのに効果を有しうる。治療的有効量は、1又は複数回の投与で投与することができる。本開示において、薬物、化合物又は薬学的組成物の治療的有効量とは、直接的又は間接的に治療的処置を達成するのに十分な量である。臨床の文脈で理解されるように、薬物、化合物又は薬学的組成物の的有効量は、別の薬物、化合物又は薬学的組成物と併用して達成される場合もあれば、達成されない場合もある。したがって、「治療的有効量」は、1又は複数の治療剤を投与するという文脈で考えることができ、1又は複数の他の薬剤との組み合わせで所望の結果が達成される可能性があるか又は達成されている場合には、単一の薬剤が治療的有効量で与えられると考えることができる。
【0093】
[0112] ここで使用される「等張化剤」という用語は、組成物の浸透圧勾配に影響を及ぼす試薬を指す。いくつかの実施態様では、等張化剤は組成物に添加されて等張性を達成し、組成物の浸透圧は参照組成物と比較して同じである。いくつかの実施態様では、組成物は対象の血液又は他の体液と等張であってもよい。等張化剤は塩であってもよい。いくつかの実施態様では、等張化剤は糖又は糖アルコールなどのポリオールである。等張化剤の非限定的な例には、フルクトース、マンノース、マルトース、ラクトース、アラビノース、キシロース、リボース、ラムノース、ガラクトース、グルコース、スクロース、トレハロース、ソルボース、メレジトース、ラフィノース、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、トレイトール、ソルビトール、グリセロール、塩化ナトリウム、及び塩化カリウムが含まれる。
【0094】
[0113] ここで用いられる場合、「治療(treatment)」(及び「治療する(treat)」又は「治療すること(treating)」など、その変形)は、臨床病理の過程において、治療されている個体又は細胞の自然経過を変えることを意図した臨床介入を指す。治療の所望の効果には、疾患の進行速度の低下、病状の改善若しくは緩和、がんの再発防止、転移防止、及び寛解又は予後の改善が含まれる。例えば、がんに罹患している個体は、癌細胞の増殖の抑制(又は破壊)、がんに起因する症候の減少、がん罹患者の生活の質の向上、がんの治療に必要な他の薬剤の投与量の減少、がんの進行の遅延、及び/又は個体の生存期間の延長など、がんに関連する1又は複数の症候が緩和又は解消された場合に、「治療」が成功したとみなされる。
【0095】
[0114] ここで使用される用語「可変領域」又は「可変ドメイン」は、抗体の抗原への結合に関与する抗体重鎖又は軽鎖のドメインを指す。天然抗体の重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメイン(それぞれVH、VL)は、一般的に類似の構造を有し、各ドメインが4つの保存されたフレームワーク領域(FR)と3つの超可変領域(HVR)を備える。(例えば、Kindt et al. Kuby Immunology, 第6編., W.H. Freeman and Co., 91頁 (2007)参照)。VHドメインは通常VLドメインと対になっているが、抗原結合特異性を付与するためには、VHドメイン又はVLドメイン1つで十分な場合もある。さらに、特定の抗原に結合する抗体を、その抗原に結合する抗体のVHドメイン又はVLドメインを用いて単離し、それぞれ相補的なVLドメイン又はVHドメインのライブラリをスクリーニングすることができる。例えば、Portolano et al,J.Immunol.150:880-887(1993);Clarkson et al,Nature 352:624-628(1991)を参照。
【0096】
[0115] ここで使用される「バイアル」という用語は、医薬製剤を保管する小さな容器を指す。いくつかの実施態様では、バイアルは、クロロブチルエラストマーストッパーで栓をされている。いくつかの実施態様では、バイアルはガラスである。いくつかの実施態様では、バイアルはプラスチックである。
【0097】
概説
[0116] 本開示は、患者の治療時間を短縮し、したがって患者のコンプライアンスを高めるための、抗PD-L1モノクローナル抗体との共投与又は合剤化に適した抗TIGITモノクローナル抗体製剤、製造品、及び治療方法に関する。治療用抗体などの治療用タンパク質は大きく、複雑な表面化学を有する。したがって、異なる治療用タンパク質(治療用抗体など)は、医薬製剤の成分との相互作用が異なり、ある治療用抗体に安定性を与える製剤が、別の治療用抗体には安定性を与えないことがある。実際、抗体のCDRループの疎水性が抗体の凝集傾向の重要な決定要因であることが当技術分野で知られている。例えば、Perchiacca et al.,Annu.Rev.Chem.Biomol.Eng.3:263-286,2012を参照されたい。異なる抗原に結合する抗体は、異なるCDR残基を有し、したがって、異なる表面化学を有する。その結果、異なる抗体は、安定性及び/又はバイオアベイラビリティを付与するために、しばしば異なる製剤成分を必要とする。本開示は、いずれの抗体の安定性及び/又はバイオアベイラビリティにも悪影響を与えることなく、抗PD-L1モノクローナル抗体と共投与するか、又は抗PD-L1モノクローナル抗体を含むことができる抗TIGITモノクローナル抗体医薬製剤を提供する。このような製剤は、当分野の技術水準からは予想外のものである。本開示はまた、安定な高濃度の抗TIGIT製剤を提供し、この製剤は、投与時間を数時間から数分に短縮し、それにより患者の利便性とコンプライアンスを向上させる。本開示はまた、皮下投与に適した安定な高濃度の抗TIGIT製剤を提供し、この製剤は、投与時間を数時間から数分に短縮し、それにより患者の利便性とコンプライアンスを向上させる。
【0098】
医薬製剤
[0117] 本開示の第1の態様は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体;(b)バッファー;(c)等張化剤;及び(d)界面活性剤を含む液体医薬製剤を提供し、該液体医薬製剤は約5.4~約6.2のpHを有する。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、抗PD-L1モノクローナル抗体との共投与に適している。
【0099】
[0118] 本開示の別の態様は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体、(b)抗PD-L1モノクローナル抗体、(c)バッファー、(d)等張化剤、及び(e)界面活性剤を含む液体医薬製剤を提供し、該液体医薬製剤は約5.4~約6.2のpHを有する。
【0100】
[0119] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0101】
[0120] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号18のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号19のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号24のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号25のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は、配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号18のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号19のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号24のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号25のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、チラゴルマブである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、チラゴルマブである。チラゴルマブは、WHO医薬品情報(Drug Information)(医薬品の国際一般名(International Nonproprietary Names for Pharmaceutical Substances))、提案INN:リスト117、第31巻、第2号、2017年6月9日発行(343頁参照)に記載されている。いくつかの実施態様では、チラゴルマブは、CAS登録番号1918185-84-8を有する。
【0102】
[0121] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG抗体である。抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体又はIgG4であってもよい。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、野生型IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、1又は複数のアミノ酸修飾を含むヒトIgG1 Fc領域を含む。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG4抗体である。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、野生型IgG4抗体である。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、1又は複数のアミノ酸修飾を含むヒトIgG4 Fc領域を含む。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、アンタゴニスト抗体である。いくつかの事例では、抗TIGITモノクローナル抗体は、1又は複数のエフェクター機能を有しうる。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、全てのエフェクター機能を保持する。任意選択的に、抗TIGITモノクローナル抗体の1又は複数のエフェクター機能は、改変又は除去されている場合がある。
【0103】
[0122] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、ヒト抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。抗TIGITモノクローナル抗体は、抗体断片であってもよい。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv又はscFv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab’断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナルは、F(ab’)断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、scFv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、ダイアボディである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、直鎖状抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、単鎖抗体分子である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、多重特異性抗体、例えば抗体断片から形成された多重特異性抗体である。
【0104】
[0123] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約25mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約35mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約45mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約50mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約55mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約65mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約35mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約30mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約25mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mL~約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約45mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約50mg/mL~約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約55mg/mL~約65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mL~約65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約55mg/mL~約60mg/mLである。
【0105】
[0124] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約80mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約100mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約120mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約140mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約160mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mL~約160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mL~約140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mL~約120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mL~約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mL~約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mL~約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約50mg/mL~約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約150mg/mL~約170mg/mLである。
【0106】
[0125] 上記のいずれの製剤のいくつかの実施形態では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約19mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約21mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約22mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約23mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約24mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約25mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約26mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約27mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約28mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約29mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約31mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約32mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約33mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約34mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約35mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約36mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約37mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約38mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約39mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mL~約50mg/mLである。
【0107】
[0126] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約25mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約35mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約85mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約105mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約110mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約115mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約125mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約130mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約135mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約145mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約150mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約155mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約165mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約170mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約175mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約185mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約190mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約195mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約200mg/mLである。
【0108】
[0127] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約31mg/mL~約49mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約32mg/mL~約48mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約33mg/mL~約47mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約34mg/mL~約46mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約35mg/mL~約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約36mg/mL~約44mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約37mg/mL~約43mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約38mg/mL~約42mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約39mg/mL~約41mg/mLである。
【0109】
[0128] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約23mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約25mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約32mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約35mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約37mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約43mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約48mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約53mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約75mg/mLである。
【0110】
[0129] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、25mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、30mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、35mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、45mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、50mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、55mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、60mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、65mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~35mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~30mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~25mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、25mg/mL~45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、30mg/mL~45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、35mg/mL~45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、45mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、50mg/mL~70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、55mg/mL~65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、60mg/mL~65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、55mg/mL~60mg/mLである。
【0111】
[0130] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、60mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、80mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、100mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、120mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、140mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、160mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、30mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mL~160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mL~140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mL~120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mL~100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mL~80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mL~60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、50mg/mL~70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、150mg/mL~170mg/mLである。
【0112】
[0131] 上記のいずれの製剤のいくつかの実施形態では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、19mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、21mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、22mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、23mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、24mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、25mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、26mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、27mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、28mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、29mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、30mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、31mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、32mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約33mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、34mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、35mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、36mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、37mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、38mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、39mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mL~50mg/mLである。
【0113】
[0132] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、31mg/mL~49mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、32mg/mL~48mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、33mg/mL~47mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、34mg/mL~46mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、35mg/mL~45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、36mg/mL~44mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、37mg/mL~43mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、38mg/mL~42mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、39mg/mL~41mg/mLである。
【0114】
[0133] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、23mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、25mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、28mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、30mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、32mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、35mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、37mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、43mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、48mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、53mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、75mg/mLである。
【0115】
[0134] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、25mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、30mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、35mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、85mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、105mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、110mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、115mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、125mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、130mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、135mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、145mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、150mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、155mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、165mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、170mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、175mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、176mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、185mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、190mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、195mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、200mg/mLである。
【0116】
[0135] いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0117】
[0136] いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号16のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号17のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号16のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と配列番号17のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号21のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号22のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は、配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号21のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号22のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、アテゾリズマブである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、アテゾリズマブである。
【0118】
[0137] いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG抗体である。抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体又はIgG4であってもよい。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG4抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、アンタゴニスト抗体である。いくつかの事例では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、1又は複数のエフェクター機能を有しうる。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、全てのエフェクター機能を保持する。任意選択的に、抗PD-L1モノクローナル抗体の1又は複数のエフェクター機能は、改変又は除去されている場合がある。
【0119】
[0138] いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG抗体である。抗PD-L1モノクローナル抗体は、抗体断片であってもよい。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv又はscFv断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fab断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fab’断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナルは、F(ab’)断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fv断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、scFv断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ダイアボディである。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、直鎖状抗体である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、単鎖抗体分子である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、多重特異性抗体、例えば抗体断片から形成された多重特異性抗体である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、テセントリク(登録商標)として市販されているアテゾリズマブである。アテゾリズマブは、WHO医薬品情報(医薬品の国際一般名)、提案INN:リスト112、第28巻、第4号、2014年発行(488頁参照)に記載されている。いくつかの実施態様では、アテゾリズマブは、CAS登録番号1380723-44-3を有する。
【0120】
[0139] いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mL~約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mL~約90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mL~約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mL~約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mL~約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約80mg/mL~約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約90mg/mL~約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mL~約90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mL~約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約65mg/mL~約95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約75mg/mL~約85mg/mLである。
【0121】
[0140] いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約85mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、約100mg/mLである。
【0122】
[0141] いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、60mg/mL~100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、60mg/mL~90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、60mg/mL~80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、60mg/mL~70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、70mg/mL~100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、80mg/mL~100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、90mg/mL~100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、70mg/mL~90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、70mg/mL~80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、65mg/mL~95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、75mg/mL~85mg/mLである。
【0123】
[0142] いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、75mg/mLである。特定の実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、85mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の濃度は、100mg/mLである。
【0124】
[0143] 本開示の液体医薬製剤は、バッファーを含む。いくつかの実施態様では、バッファーは、酸性塩である。いくつかの実施態様では、バッファーは、ヒスチジン、アルギニン、酢酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、グルコン酸塩、リン酸塩又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施態様では、バッファーは、ヒスチジン、アルギニン、酢酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、グルコン酸塩、リン酸塩又はこれらの酸性塩形態を含む。いくつかの実施態様では、バッファーは、ヒスチジン、アセテート、ヒスチジンアセテート、ヒスチジン塩酸塩、ヒスチジンアセテート及びアルギニン、クエン酸塩、クエン酸、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸アルギニン、リン酸塩、リン酸二ナトリウム二水和物、並びにリン酸二水素ナトリウム二水和物からなる群より選択される。いくつかの実施態様では、バッファーは、ヒスチジンである。いくつかの実施態様では、バッファーは、アセテートである。いくつかの実施態様において、バッファーは、ヒスチジンアセテートである。いくつかの実施態様では、バッファーは、ヒスチジン塩酸塩である。いくつかの実施態様では、バッファーは、ヒスチジンアセテート及びアルギニンである。いくつかの実施態様では、バッファーは、クエン酸塩である。いくつかの実施態様では、バッファーは、クエン酸である。いくつかの実施態様では、バッファーは、酢酸ナトリウムである。いくつかの実施態様では、バッファーは、クエン酸ナトリウムである。いくつかの実施態様では、バッファーは、アルギニンコハク酸塩である。いくつかの実施態様では、バッファーは、リン酸塩である。いくつかの実施態様では、バッファーは、リン酸二ナトリウム二水和物である。いくつかの実施態様では、バッファーは、リン酸二水素ナトリウム二水和物である。
【0125】
[0144] 当業者であれば、組成物の他の成分及びpHに応じて、塩の形態として添加されたバッファーが酸の形態に変換(又は部分的に変換)される可能性があり(逆の場合もしかり)、したがって、組成物中に塩の形態、酸の形態又は両方の混合物のいずれかとして存在することを理解するであろう。例えば、クエン酸ナトリウムを溶液の状態で組成物に添加した場合、クエン酸塩の形態のままであるか、クエン酸に変換されるか、又はクエン酸塩とクエン酸の形態の混合物として存在する可能性がある。同様に、クエン酸を溶液の状態で組成物に添加した場合、クエン酸の形態のままであるか、クエン酸塩に変換されるか、又はクエン酸とクエン酸塩の形態の混合物として存在する可能性がある。したがって、組成物中のバッファーの濃度を決定する場合、当業者であれば、バッファー濃度を決定する際に塩の形態と酸の形態の両方を考慮するであろう。例えば、組成物が特定の濃度のクエン酸塩を含む場合、当業者であれば、バッファー濃度を決定する際に組成物にクエン酸塩とクエン酸の両方を含めるであろう。
【0126】
[0145] いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、約10mM~約30mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、約15mM~約25mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、約12mM~約28mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、約10mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、約15mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、約20mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、約25mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、約30mMである。
【0127】
[0146] いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、10mM~30mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、15mM~25mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、12mM~28mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、10mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、15mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、20mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、25mMである。いくつかの実施態様では、バッファーの濃度は、30mMである。
【0128】
[0147] 本開示の液体医薬製剤は、等張化剤を含む。いくつかの実施態様では、等張化剤は、塩又はポリオールである。いくつかの実施態様では、等張化剤は、塩である。いくつかの実施態様では、等張化剤は、ポリオールである。いくつかの実施態様では、ポリオールは、糖又は糖アルコールである。いくつかの実施態様では、ポリオールは、糖である。いくつかの実施態様では、ポリオールは、糖アルコールである。いくつかの実施態様では、等張化剤は、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、トレイトール、ソルビトール及びグリセロールからなる群より選択される糖アルコールである。いくつかの実施態様では、糖アルコールは、マンニトールである。いくつかの実施態様では、糖アルコールは、キシリトールである。いくつかの実施態様では、糖アルコールは、エリスリトールである。いくつかの実施態様では、糖アルコールは、トレイトールである。いくつかの実施態様では、糖アルコールは、ソルビトールである。いくつかの実施態様では、糖アルコールは、グリセロールである。
【0129】
[0148] いくつかの実施態様では、等張化剤は還元糖である。いくつかの実施態様では、還元糖は、フルクトース、マンノース、マルトース、ラクトース、アラビノース、キシロース、リボース、ラムノース、ガラクトース及びグルコースからなる群より選択される。いくつかの実施態様では、還元糖は、フルクトースである。いくつかの実施態様では、還元糖は、マンノースである。いくつかの実施態様では、還元糖は、マルトースである。いくつかの実施態様では、還元糖は、ラクトースである。いくつかの実施態様では、還元糖は、アラビノースである。いくつかの実施態様では、還元糖は、キシロースである。いくつかの実施態様では、還元糖は、リボースである。いくつかの実施態様では、還元糖は、ラムノースである。いくつかの実施態様では、還元糖は、ガラクトースである。いくつかの実施態様では、還元糖は、グルコースである。
【0130】
[0149] いくつかの実施態様では、等張化剤は、非還元糖である。いくつかの実施態様では、非還元糖は、スクロース、トレハロース、ソルボース、メレチトース、及びラフィノースからなる群より選択される。いくつかの実施態様では、非還元糖は、スクロースである。いくつかの実施態様では、非還元糖は、トレハロースである。いくつかの実施態様では、非還元糖は、ソルボースである。いくつかの実施態様では、非還元糖は、メレチトースである。いくつかの実施態様では、非還元糖は、ラフィノースである。特定の実施態様では、等張化剤は、スクロースである。
【0131】
[0150] いくつかの実施態様では、等張化剤は、塩である。いくつかの実施態様では、塩は、塩化ナトリウム又は塩化カリウムである。いくつかの実施態様では、塩は、塩化ナトリウムである。いくつかの実施態様では、塩は、塩化カリウムである。
【0132】
[0151] いくつかの実施態様では、等張化剤は、塩化ナトリウム、マンニトール、スクロース、グルコース、グリセロール、及び塩化カリウムからなる群より選択される。いくつかの実施態様では、等張化剤は、塩化ナトリウムである。いくつかの実施態様では、等張化剤は、マンニトールである。いくつかの実施態様では、等張化剤は、スクロースである。いくつかの実施態様では、等張化剤は、グルコースである。いくつかの実施態様では、等張化剤は、グリセロールである。いくつかの実施態様では、等張化剤は、塩化カリウムである。
【0133】
[0152] いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約100mM~約300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約120mM~約280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約140mM~約280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約160mM~約280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約180mM~約280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約200mM~約280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約220mM~約280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約240mM~約280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約260mM~約280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約220mM~約260mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約230mM~約250mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約200mM~約260mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約180mM~約300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約200mM~約300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約220mM~約300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約240mM~約300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約250mM~約300mMである。
【0134】
[0153] いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約100mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約110mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約120mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約130mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約140mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約150mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約160mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約170mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約180mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約190mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約200mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約210mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約220mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約230mMである。特定の実施態様では、等張化剤の濃度は、約240mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約250mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約260mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約270mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約290mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、約300mMである。
【0135】
[0154] いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、100mM~300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、120mM~280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、140mM~280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、160mM~280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、180mM~280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、200mM~280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、220mM~280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、240mM~280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、260mM~280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、220mM~260mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、230mM~250mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、200mM~260mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、180mM~300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、200mM~300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、220mM~300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、240mM~300mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、250mM~300mMである。
【0136】
[0155] いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、100mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、110mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、120mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、130mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、140mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、150mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、160mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、170mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、180mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、190mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、200mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、210mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、220mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、230mMである。特定の実施態様では、等張化剤の濃度は、240mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、250mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、260mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、270mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、280mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、290mMである。いくつかの実施態様では、等張化剤の濃度は、300mMである。
【0137】
[0156] 本液体医薬製剤は、界面活性剤を含む。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、非イオン界面活性剤、イオン界面活性剤、双性イオン界面活性剤又はこれらの組み合わせである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、非イオン界面活性剤である。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、イオン界面活性剤である。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、双性イオン界面活性剤である。
【0138】
[0157] いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ポリソルベート、ポロキサマー、トリトン、オクチルグルコシド、ミリスタミドプロピル-ジメチルアミン、パルミドプロピル-ジメチルアミン、イソステアラミドプロピル-ジメチルアミン、ポリエチルグリコール、ポリプロピルグリコール、エチレンの共重合体、プロピレングリコールの共重合体、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される非イオン界面活性剤である。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ポリソルベートである。ポリソルベートは、エトキシル化ソルビタン又は脂肪酸でエステル化されたイソソルビド(ソルビトールの誘導体)から得られる両親媒性の非イオン界面活性剤である。ポリソルベートは、ポリソルベート20でもポリソルベート80でもよい。いくつかの実施態様では、ポリソルベートは、ポリソルベート20である。いくつかの実施態様では、ポリソルベートは、ポリソルベート80である。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ポロキサマーである。ポロキサマーは、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンのブロック共重合体であり、ポロキサマー101、105、108、122、123、124、181、182、183、184、185、188、212、215、217、231、234、235、237、238、282、284、288、331、333、334、335、338、401、402、403及び407、ポロキサマー105ベンゾエート、並びにポロキサマー182ジベンゾエートを含む。いくつかの実施態様では、ポロキサマーは、ポロキサマー188又は407である。いくつかの実施態様では、ポロキサマーは、ポロキサマー188である。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、トリトンである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、オクチルグルコシドである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ミリスタミドプロピル-ジメチルアミンである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、パルミドプロピル-ジメチルアミンである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、イソステアラミドプロピル-ジメチルアミンである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ポリエチルグリコールである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ポリプロピルグリコールである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、エチレンの共重合体である。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、プロピレングリコールの共重合体である。
【0139】
[0158] いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート80、ポロキサマー188、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される。特定の実施態様では、界面活性剤は、ポリソルベート20である。いくつかの実施態様では、界面活性は、ポリソルベート80である。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ポロキサマー188である。
【0140】
[0159] いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル-スルホベタイン、ミリスチル-スルホベタイン、リノレイル-スルホベタイン、ステアリル-スルホベタイン、ラウロアミドプロピル-ベタイン、コカミドプロピル-ベタイン、リノールアミドプロピル-ベタイン、ミリスタミドプロピル-ベタイン、パルミドプロピル-ベタイン、イソステアラミドプロピル-ベタイン、メチルココイル-タウリンナトリウム、メチルオレイル-タウリンナトリウム、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される双性イオン界面活性剤である。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ドデシル硫酸ナトリウムである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウムである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ラウリル-スルホベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ミリスチル-スルホベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、リノレイル-スルホベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ステアリル-スルホベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ラウロアミドプロピル-ベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、コカミドプロピル-ベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、リノールアミドプロピル-ベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、ミリスタミドプロピル-ベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、パルミドプロピル-ベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、イソステアラミドプロピル-ベタインである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、メチルココイル-タウリンナトリウムである。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、メチルオレイル-タウリンナトリウムである。
【0141】
[0160] いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mL~約1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.2mg/mL~約1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.3mg/mL~約1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.4mg/mL~約1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.5mg/mL~約1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.6mg/mL~約1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.7mg/mL~約1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.8mg/mL~約1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.9mg/mL~約1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mL~約0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mL~約0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mL~約0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mL~約0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mL~約0.5mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mL~約0.4mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mL~約0.3mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mL~約0.2mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.2mg/mL~約0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.2mg/mL~約0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.2mg/mL~約0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.2mg/mL~約0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.2mg/mL~約0.5mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.2mg/mL~約0.4mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.2mg/mL~約0.3mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.3mg/mL~約0.4mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.3mg/mL~約0.5mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.3mg/mL~約0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.3mg/mL~約0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.3mg/mL~約0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.3mg/mL~約0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.4mg/mL~約0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.4mg/mL~約0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.4mg/mL~約0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.4mg/mL~約0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.4mg/mL~約0.5mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.5mg/mL~約0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.5mg/mL~約0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.5mg/mL~約0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.5mg/mL~約0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.6mg/mL~約0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.6mg/mL~約0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.6mg/mL~約0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.7mg/mL~約0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.7mg/mL~約0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.8mg/mL~約0.9mg/mLである。
【0142】
[0161] いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.2mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.3mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.4mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.5mg/mLである。特定の実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.7mg/mLである。特定の実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、約1mg/mLである。
【0143】
[0162] いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mL~1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.2mg/mL~1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.3mg/mL~1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.4mg/mL~1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.5mg/mL~1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.6mg/mL~1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.7mg/mL~1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.8mg/mL~1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.9mg/mL~1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mL~0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mL~0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mL~0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mL~0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mL~0.5mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mL~0.4mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mL~0.3mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mL~0.2mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.2mg/mL~0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.2mg/mL~0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.2mg/mL~0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.2mg/mL~0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.2mg/mL~0.5mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.2mg/mL~0.4mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.2mg/mL~0.3mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.3mg/mL~0.4mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.3mg/mL~0.5mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.3mg/mL~0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.3mg/mL~0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.3mg/mL~0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.3mg/mL~0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.4mg/mL~0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.4mg/mL~0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.4mg/mL~0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.4mg/mL~0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.4mg/mL~0.5mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.5mg/mL~0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.5mg/mL~0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.5mg/mL~0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.5mg/mL~0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.6mg/mL~0.7mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.6mg/mL~0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.6mg/mL~0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.7mg/mL~0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.7mg/mL~0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.8mg/mL~0.9mg/mLである。
【0144】
[0163] いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.1mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.2mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.3mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.4mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.5mg/mLである。特定の実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.6mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.7mg/mLである。特定の実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.8mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、0.9mg/mLである。いくつかの実施態様では、界面活性剤の濃度は、1mg/mLである。
【0145】
[0164] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、安定剤をさらに含む。いくつかの実施態様において、安定剤は、メチオニン、グリシン、アラニン、プロリン、タウリン、ベタイン、オクトピン、グルタメート、サルコシン、γ-アミノ酪酸、及びトリメチルアミンN-オキシドからなる群より選択される。特定の実施態様では、安定剤は、メチオニンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、グリシンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、アラニンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、プロリンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、タウリンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、ベタインである。いくつかの実施態様では、安定剤は、オクトピンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、グルタメートである。いくつかの実施態様では、安定剤は、サルコシンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、γ-アミノ酪酸である。いくつかの実施態様では、安定剤は、トリメチルアミンN-オキシドである。
【0146】
[0165] いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約5mM~約20mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約5mM~約15mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約8mM~約12mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約9mM~約11mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約5mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約6mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約7mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約8mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約9mMである。特定の実施態様では、安定剤の濃度は、約10mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約11mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約12mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約13mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約14mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約15mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約16mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約17mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約18mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約19mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約20mMである。
【0147】
[0166] いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約0mM~約15mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、5mM~20mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、5mM~15mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、8mM~12mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、9mM~11mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、5mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、6mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、7mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、8mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、9mMである。特定の実施態様では、安定剤の濃度は、10mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、11mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、12mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、13mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、14mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、15mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、16mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、17mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、18mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、19mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、20mMである。
【0148】
[0167] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.0~約7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.5~約7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.0~約7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.5~約7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.0~約7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.5~約7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.0~約6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.0~約6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.0~約5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.0~約5.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.0~約4.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.5~約6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.5~約6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.5~約5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.5~約5.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.0~約6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.0~約6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.0~約5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.2~約5.8である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.2~約6.1である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.4~約5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.5~約6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.5~約6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.5~約6.1である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.7~約5.9である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.0~約6.5である。
【0149】
[0168] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.1である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.2である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.3である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.4である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.6である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.7である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.8である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約4.9である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.1である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.2である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.3である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.4である。特定の実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.6である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.7である。特定の実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.8である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約5.9である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.2である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.4である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.6である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.7である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.8である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約6.9である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、約7.0である。
【0150】
[0169] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.0~7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.5~7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.0~7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.5~7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.0~7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.5~7.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.0~6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.0~6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.0~5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.0~5.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.0~4.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.5~6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.5~6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.5~5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.5~5.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.0~6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.0~6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.0~5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.2~5.8である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.2~6.1である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.4~5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.5~6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.5~6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.5~6.1である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.7~5.9である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.0~6.5である。
【0151】
[0170] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.1である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.2である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.3である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.4である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.6である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.7である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.8である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、4.9である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.1である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.2である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.3である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.4である。特定の実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.6である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.7である。特定の実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.8である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、5.9である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.0である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.2である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.4である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.5である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.6である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.7である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.8である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、6.9である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤のpHは、7.0である。
【0152】
[0171] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体は、約1:2の比である。例えば、抗TIGITモノクローナル抗体が約40mg/mlの濃度で存在するならば、抗PD-L1モノクローナル抗体は約80mg/mlの濃度で存在する。同様に、抗TIGITモノクローナル抗体が40mg/mlの濃度で存在するならば、抗PD-L1モノクローナル抗体は80mg/mlの濃度で存在する。
【0153】
[0172] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、ヒアルロニダーゼをさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼは、組換えヒトヒアルロニダーゼである。いくつかの実施態様において、該ヒアルロニダーゼは、ヒト可溶性PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である。特定の実施態様では、該ヒアルロニダーゼは、rHuPH20である。
【0154】
[0173] いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1000U/mL~約7000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1000U/mL~約6000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1000U/mL~約5000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1000U/mL~約4000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1000U/mL~約3000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1000U/mL~約2000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1000U/mL~約1500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1500U/mL~約3000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1500U/mL~約2500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1500U/mL~約2000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1800U/mL~約2200U/mLである。
【0155】
[0174] いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1500U/mLである。特定の実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約2000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約2500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約3000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約3500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約4000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約4500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約5000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約5500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約6000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約6500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約7000U/mLである。
【0156】
[0175] いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1000U/mL~7000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1000U/mL~6000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1000U/mL~5000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1000U/mL~4000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1000U/mL~3000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1000U/mL~2000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1000U/mL~1500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1500U/mL~3000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1500U/mL~2500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1500U/mL~2000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1800U/mL~2200U/mLである。
【0157】
[0176] いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、約1500U/mLである。特定の実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、2000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、2500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、3000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、3500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、4000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、4500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、5000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、5500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、6000U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、6500U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、7000U/mLである。
【0158】
[0177] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、50mg/mL~70mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、15mM~25mMのバッファー、230~250mMの等張化剤、5mM~15mMの安定剤、0.3mg/mL~0.5mg/mLの界面活性剤、及び5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、50mg/mL~70mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、15mM~25mMのヒスチジンアセテート、230~250mMのスクロース、5mM~15mMのメチオニン、0.3mg/mL~0.5mg/mLのポリソルベート20、及び5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、55mg/mL~65mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、18mM~22mMのバッファー、235~245mMの等張化剤、8mM~12mMの安定剤、0.35mg/mL~0.45mg/mLの界面活性剤、及び5.45~5.55のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、55mg/mL~65mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、18mM~22mMのヒスチジンアセテート、235~245mMのスクロース、8mM~12mMのメチオニン、0.35mg/mL~0.45mg/mLのポリソルベート20、及び5.45~5.55のpHを含む。
【0159】
[0178] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約50mg/mL~約70mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約15mM~約25mMのバッファー、約230mM~約250mMの等張化剤、約5mM~約15mMの安定剤、約0.3mg/mL~約0.5mg/mLの界面活性剤、及び約5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約50mg/mL~約70mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約15mM~約25mMのヒスチジンアセテート、約230mM~約250mMのスクロース、約5mM~約15mMのメチオニン、約0.3mg/mL~約0.5mg/mLのポリソルベート20、及び約5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約55mg/mL~約65mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約18mM~約22mMのバッファー、約235mM~約245mMの等張化剤、約8mM~約12mMの安定剤、約0.35mg/mL~約0.45mg/mLの界面活性剤、及び約5.45~約5.55のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約55mg/mL~約65mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約18mM~約22mMのヒスチジンアセテート、約235mM~約245mMのスクロース、約8mM~約12mMのメチオニン、約0.35mg/mL~約0.45mg/mLのポリソルベート20、及び約5.45~約5.55のpHを含む。
【0160】
[0179] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、20mMのバッファー、240mMの等張化剤、10mMの安定剤、0.4mg/mLの界面活性剤、及び5.5のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、20mMのヒスチジンアセテート、240mMのスクロース、10mMのメチオニン、0.4mg/mLのポリソルベート20、及び5.5のpHを含む。mg/mlを%(w/v)に変換することは、当技術分野における技術範囲内である。例えば、0.4mg/mlのポリソルベート20は、0.04%(w/v)のポリソルベート20に相当する。
【0161】
[0180] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約20mMのバッファー、約240mMの等張化剤、約10mMの安定剤、約0.4mg/mLの界面活性剤、及び約5.5のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約20mMのヒスチジンアセテート、約240mMのスクロース、約10mMのメチオニン、約0.4mg/mLのポリソルベート20、及び約5.5のpHを含む。
【0162】
[0181] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、150mg/mL~170mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、15~25mMのバッファー、230~250mMの等張化剤、5~15mMの安定剤、0.5~0.7mg/mLの界面活性剤、及び5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、150mg/mL~170mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、15~25mMのヒスチジンアセテート、230~250mMのスクロース、5~15mMのメチオニン、0.5~0.7mg/mLのポリソルベート20、及び5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、155~165mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、18~22mMのバッファー、235~245mMの等張化剤、8~12mMの安定剤、0.55~0.65mg/mLの界面活性剤、及び5.45~5.55のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、155~165mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、18~22mMのヒスチジンアセテート、235~245mMのスクロース、8~12mMのメチオニン、0.55~0.65mg/mLのポリソルベート20、及び5.45~5.55のpHを含む。
【0163】
[0182] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約150~約170mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約15~約25mMのバッファー、約230~約250mMの等張化剤、約5~約15mMの安定剤、約0.5~約0.7mg/mLの界面活性剤、及び約5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約150~約170mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約15~約25mMのヒスチジンアセテート、約230~約250mMのスクロース、約5~約15mMのメチオニン、約0.5~約0.7mg/mLのポリソルベート20、及び約5.4~約5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約155~約165mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約18~約22mMのバッファー、約235~約245mMの等張化剤、約8~約12mMの安定剤、約0.55~約0.65mg/mLの界面活性剤、及び約5.45~約5.55のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約155~約165mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約18~約22mMのヒスチジンアセテート、約235~約245mMのスクロース、約8~約12mMのメチオニン、約0.55~約0.65mg/mLのポリソルベート20、及び約5.45~約5.55のpHを含む。
【0164】
[0183] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、20mMのバッファー、240mMの等張化剤、10mMの安定剤、0.6mg/mLの界面活性剤、及び5.5のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、20mMのヒスチジンアセテート、240mMのスクロース、10mMのメチオニン、0.6mg/mLのポリソルベート20、及び5.5のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、30mMのヒスチジンアセテート、180mMのスクロース、5mMのメチオニン、0.8mg/mLのポリソルベート20、及び5.5のpHを含む。
【0165】
[0184] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約20mMのバッファー、約240mMの等張化剤、約10mMの安定剤、約0.6mg/mLの界面活性剤、及び約5.5のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約20mMのヒスチジンアセテート、約240mMのスクロース、約10mMのメチオニン、約0.6mg/mLのポリソルベート20、及び約5.5のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約30mMのヒスチジンアセテート、約180mMのスクロース、約5mMのメチオニン、約0.8mg/mLのポリソルベート20、及び約5.5のpHを含む。
【0166】
[0185] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、150~170mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、1000~3000U/mLのヒアルロニダーゼ、15~25mMのバッファー、230~250mMの等張化剤、5~15mMの安定剤、0.5~0.7mg/mLの界面活性剤、及び5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、150mg/mL~170mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、1000~3000U/mLのヒアルロニダーゼ、15~25mMのヒスチジンアセテート、230~250mMのスクロース、5~15mMのメチオニン、0.5~0.7mg/mLのポリソルベート20、及び5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、155~165mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、1500~2500U/mLのヒアルロニダーゼ、18~22mMのバッファー、235~245mMの等張化剤、8~12mMの安定剤、0.55~0.65mg/mLの界面活性剤、及び5.45~5.55のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、155~165mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、1500~2500U/mLのヒアルロニダーゼ、18~22mMのヒスチジンアセテート、235~245mMのスクロース、8~12mMのメチオニン、0.55~0.65mg/mLのポリソルベート20、及び5.45~5.55のpHを含む。
【0167】
[0186] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約150~約170mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約1000~約3000U/mLのヒアルロニダーゼ、約15~約25mMのバッファー、約230~約250mMの等張化剤、約5~約15mMの安定剤、約0.5~約0.7mg/mLの界面活性剤、及び約5.4~5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約150~約170mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約1000~約3000U/mLのヒアルロニダーゼ、約15~約25mMのヒスチジンアセテート、約230~約250mMのスクロース、約5~約15mMのメチオニン、約0.5~約0.7mg/mLのポリソルベート20、及び約5.4~約5.6のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約155~約165mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約1500~約2500U/mLのヒアルロニダーゼ、約18~約22mMのバッファー、約235~約245mMの等張化剤、約8~約12mMの安定剤、約0.55~約0.65mg/mLの界面活性剤、及び約5.45~約5.55のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約155~約165mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約1500~約2500U/mLのヒアルロニダーゼ、約18~約22mMのヒスチジンアセテート、約235~約245mMのスクロース、約8~約12mMのメチオニン、約0.55~約0.65mg/mLのポリソルベート20、及び約5.45~約5.55のpHを含む。
【0168】
[0187] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、2000U/mLのヒアルロニダーゼ、20mMのバッファー、240mMの等張化剤、10mMの安定剤、0.6mg/mLの界面活性剤、及び5.5のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、2000U/mLのヒアルロニダーゼ、20mMのヒスチジンアセテート、240mMのスクロース、10mMのメチオニン、0.6mg/mLのポリソルベート20、及び5.5のpHを含む。
【0169】
[0188] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約2000U/mLのヒアルロニダーゼ、約20mMのバッファー、約240mMの等張化剤、約10mMの安定剤、約0.6mg/mLの界面活性剤、及び約5.5のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約2000U/mLのヒアルロニダーゼ、約20mMのヒスチジンアセテート、約240mMのスクロース、約10mMのメチオニン、約0.6mg/mLのポリソルベート20、及び約5.5のpHを含む。
【0170】
[0189] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、30~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、70mg/mL~90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、15mM~25mMのバッファー、230mM~250mMの等張化剤、5mM~15mMの安定剤、0.5mg/mL~0.7mg/mLの界面活性剤、及び5.7~5.9のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、30mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、70mg/mL~90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、15mM~25mMのヒスチジンアセテート、230mM~250mMのスクロース、5mM~15mMのメチオニン、0.5mg/mL~0.7mg/mLのポリソルベート20、及び5.7~5.9のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、35mg/mL~45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、75mg/mL~85mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、18mM~22mMのバッファー、235mM~245mMの等張化剤、8mM~12mMの安定剤、0.55mg/mL~0.65mg/mLの界面活性剤、及び5.75~5.85のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、35mg/mL~45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、75mg/mL~85mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、18mM~22mMのヒスチジンアセテート、235mM~245mMのスクロース、8mM~12mMのメチオニン、0.55mg/mL~0.65mg/mLのポリソルベート20、及び5.75~5.85のpHを含む。
【0171】
[0190] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約30~約50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、70mg/mL~90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、約15mM~約25mMのバッファー、約230mM~約250mMの等張化剤、約5mM~約15mMの安定剤、約0.5mg/mL~約0.7mg/mLの界面活性剤、及び約5.7~約5.9のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約30mg/mL~約50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約70mg/mL~約90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、約15mM~約25mMのヒスチジンアセテート、約230mM~約250mMのスクロース、約5mM~約15mMのメチオニン、約0.5mg/mL~約0.7mg/mLのポリソルベート20、及び約5.7~約5.9のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約35mg/mL~約45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約75mg/mL~約85mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、約18mM~約22mMのバッファー、約235mM~約245mMの等張化剤、約8mM~約12mMの安定剤、約0.55mg/mL~約0.65mg/mLの界面活性剤、及び約5.75~約5.85のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約35mg/mL~約45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約75mg/mL~約85mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、約18mM~約22mMのヒスチジンアセテート、約235mM~約245mMのスクロース、約8mM~約12mMのメチオニン、約0.55mg/mL~約0.65mg/mLのポリソルベート20、及び約5.75~約5.85のpHを含む。
【0172】
[0191] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、20mMのバッファー、240mMの等張化剤、10mMの安定剤、0.6mg/mLの界面活性剤、及び5.8のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、20mMのヒスチジンアセテート、240mMのスクロース、10mMのメチオニン、0.6mg/mLのポリソルベート20、及び5.8のpHを含む。
【0173】
[0192] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、約20mMのバッファー、約240mMの等張化剤、約10mMの安定剤、約0.6mg/mLの界面活性剤、及び約5.8のpHを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、約40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、約20mMのヒスチジンアセテート、約240mMのスクロース、約10mMのメチオニン、約0.6mg/mLのポリソルベート20、及び約5.8のpHを含む。
【0174】
[0193] いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、静脈内又は皮下に投与されるように製剤化されている。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、静脈内に投与されるように製剤化されている。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、皮下に投与されるように製剤化されている。
【0175】
[0194] いくつかの実施態様では、製剤中の抗TIGITモノクローナル抗体は、事前に凍結乾燥されない。いくつかの実施態様では、製剤中の抗PD-L1モノクローナル抗体は、事前に凍結乾燥されない。
【0176】
[0195] 本開示のさらなる態様は、抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;(d)120mM~320mMのスクロース;及び(e)0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~6.1のpHを特徴とし;抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0177】
[0196] いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;5mM~30mMのヒスチジンバッファー;120mM~320mMのスクロース;0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、及び約5.2~6.1のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、36mg/mL~44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;72mg/mL~88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;15mM~25mMのヒスチジンバッファー;200mM~280mMのスクロース;0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、及び約5.5~6.1のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;20mMのヒスチジンバッファー;240mMのスクロース;0.06%(w/v)のポリソルベート20、及び約5.5のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;20mMのヒスチジンバッファー;240mMのスクロース;0.06%(w/v)のポリソルベート20、及び約5.6のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;20mMのヒスチジンバッファー;240mMのスクロース;0.06%(w/v)のポリソルベート20、及び約5.7のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;20mMのヒスチジンバッファー;240mMのスクロース;0.06%(w/v)のポリソルベート20、及び約5.8のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、約18mg/mL~約176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;約54mg/mL~約137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;約5mM~約30mMのヒスチジンバッファー;約120mM~約320mMのスクロース;約0.02%(w/v)~約0.08%(w/v)ポリソルベート20、及び約5.2~6.1のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、約36mg/mL~約44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;約72mg/mL~約88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;約15mM~約25mMのヒスチジンバッファー;約200mM~約280mMのスクロース;約0.04%(w/v)~約0.08%(w/v)ポリソルベート20、及び約5.5~6.1のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、約40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;約80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;約20mMのヒスチジンバッファー;約240mMのスクロース;約0.06%(w/v)のポリソルベート20、及び約5.8のpHを含む。
【0178】
[0197] 本開示の別の態様は、抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~75mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)12mM~28mMのヒスチジンバッファー;(d)100mM~300mMのスクロース;及び(e)0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、ここで、液体医薬製剤は約5.4~6.2のpHを特徴とし;ここで、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0179】
[0198] いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、(a)30mg/mL~50mg/mL抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mL~90mg/mL抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)15mM~25mMのヒスチジンアセテート;(d)200mM~280mMのスクロース;及び(3)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、5.6~6.0のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、(a)36mg/mL~44mg/mL抗TIGITモノクローナル抗体;(b)72mg/mL~88mg/mL抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)18mM~22mMのヒスチジンアセテート;(d)220mM~260mMのスクロース;及び(3)0.05%(w/v)~0.07%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、5.7~5.9のpHを特徴とする。
【0180】
[0199] 本開示の別の態様は、抗TIGITモノクローナル抗体を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体との共投与に適した液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、上に開示されている抗PD-L1モノクローナル抗体である。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)5mM~30mMのヒスチジンアセテート;(c)100mM~320mMのスクロース;及び(d)0.01%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.0~6.0のpHを特徴とし;抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)約18mg/mL~約176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)約5mM~約30mMのヒスチジンアセテート;(c)約100mM~約320mMのスクロース;及び(d)約0.01%(w/v)~約0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.0~6.0のpHを特徴とし;抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0181】
[0200] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)5mM~25mMのヒスチジンバッファー;(c)180mM~320mMのスクロース;及び(d)0.05%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)約144mg/mL~約176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)5mM~25mMのヒスチジンバッファー;(c)約180mM~約320mMのスクロース;及び(d)約0.05%(w/v)~約0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)約160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)約20mMのヒスチジンバッファー;(c)約240mMのスクロース;及び(d)約0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。
【0182】
[0201] 本開示の追加の態様は、皮下注射に適し、抗TIGITモノクローナル抗体を含む液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;(d)180mM~320mMのスクロース;及び(e)0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~6.0のpHを特徴とし;抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0183】
[0202] いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、(b)500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ、5mM~30mMのヒスチジンバッファー、180mM~320mMのスクロース、0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、及び約5.2~6.0のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、(b)1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ、5mM~25mMのヒスチジンバッファー、180mM~320mMのスクロース、0.04パーセント(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、及び約5.2~5.8のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ、20mMのヒスチジンバッファー、240mMのスクロース、0.06%(w/v)ポリソルベート20、及び約5.5のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、5mM~25mMのヒスチジンバッファー、180mM~320mMのスクロース、0.05%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、約5.2~5.8のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、20mMのヒスチジンバッファー、240mMのスクロース、0.06%(w/v)のポリソルベート20、及び約5.5のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、約18mg/mL~約176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、(b)約500U/mL~約2600U/mLのヒアルロニダーゼ、約5mM~約30mMのヒスチジンバッファー、約180mM~約320mMのスクロース、約0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、及び約5.2~6.0のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、約144mg/mL~約176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約5mM~約25mMのヒスチジンバッファー、約180mM~約320mMのスクロース、約0.05%(w/v)~約0.08%(w/v)ポリソルベート20、約5.2~5.8のpHを含む。いくつかの実施態様において、液体医薬製剤は、約160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、約20mMのヒスチジンバッファー、約240mMのスクロース、約0.06%(w/v)のポリソルベート20、及び約5.5のpHを含む。
【0184】
[0203] いくつかの実施態様において、ヒアルロニダーゼは、組換えヒトヒアルロニダーゼである。いくつかの実施態様において、該ヒアルロニダーゼは、rHuPH20などのヒト可溶性PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である。いくつかの実施態様において、該ヒアルロニダーゼは、ヒト可溶性PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である。特定の実施態様では、該ヒアルロニダーゼは、rHuPH20である。
【0185】
[0204] 別の態様において、本開示は、皮下注射に適し、抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体とヒアルロニダーゼとを含む液体医薬製剤を提供する。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、(a)30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;(d)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;(e)180mM~320mMのスクロース;及び(f)0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、ここで、液体医薬製剤は約5.2~6.1のpHを特徴とし;ここで、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。
【0186】
[0205] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)1000U/mL~3000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)15mM~25mMのヒスチジンバッファー;(e)200mM~280mMのスクロース;及び(f)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~6.1のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mL~45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mL~90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)1500U/mL~2500U/mLヒアルロニダーゼ;(d)18mM~22mMのヒスチジンバッファー;(e)220mM~260mMのスクロース;及び(f)0.05%(w/v)~0.07%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mL~100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)1500U/mL~2500U/mLヒアルロニダーゼ;(d)18mM~22mMのヒスチジンバッファー;(e)220mM~260mMのスクロース;及び(f)0.05%(w/v)~0.07%(w/v)ポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。
【0187】
[0206] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0188】
[0207] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0189】
[0208] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0190】
[0209] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0191】
[0210] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0192】
[0211] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0193】
[0212] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、ヒスチジンバッファーはヒスチジンアセテートである。
【0194】
[0213] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域は、配列番号7のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域は、配列番号9のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域は配列番号7のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域は配列番号9のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域は配列番号8のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域は配列番号9のアミノ酸配列を含む。
【0195】
[0214] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG抗体である。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG4抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、ヒト抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG1抗体である。抗TIGITモノクローナル抗体は、抗体断片であってもよい。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv又はscFv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab’断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナルは、F(ab’)断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、scFv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、ダイアボディである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、直鎖状抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、単鎖抗体分子である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、多重特異性抗体、例えば抗体断片から形成された多重特異性抗体である。
【0196】
[0215] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、CD226とTIGITとの相互作用を阻害又はブロックする。
【0197】
[0216] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域は、配列番号17のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域は配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域は配列番号17のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、テセントリク(登録商標)として市販されているアテゾリズマブである。アテゾリズマブは、WHO医薬品情報(医薬品の国際一般名)、提案INN:リスト112、第28巻、第4号、2014年発行(488頁参照)に記載されている。いくつかの実施態様では、アテゾリズマブは、CAS登録番号1380723-44-3を有する。
【0198】
[0217] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG4抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG抗体である。
【0199】
[0218] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、製剤は、安定剤をさらに含む。いくつかの実施態様において、安定剤は、メチオニン、グリシン、アラニン、プロリン、タウリン、ベタイン、オクトピン、グルタメート、サルコシン、γ-アミノ酪酸、及びトリメチルアミンN-オキシドからなる群より選択される。特定の実施態様では、安定剤は、メチオニンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、グリシンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、アラニンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、プロリンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、タウリンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、ベタインである。いくつかの実施態様では、安定剤は、オクトピンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、グルタメートである。いくつかの実施態様では、安定剤は、サルコシンである。いくつかの実施態様では、安定剤は、γ-アミノ酪酸である。いくつかの実施態様では、安定剤は、トリメチルアミンN-オキシドである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約0mM~約15mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、約5mM~約15mMである。特定の実施態様では、安定剤の濃度は、約10mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、0mM~約15mMである。いくつかの実施態様では、安定剤の濃度は、5mM~15mMである。特定の実施態様では、安定剤の濃度は、10mMである。
【0200】
[0219] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~176mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~166mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~156mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~156mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~146mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~136mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~126mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~116mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~106mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~96mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~86mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~76mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~66mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~56mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mL~46mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、26mg/mL~54mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、31mg/mL~49mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、36mg/mL~44mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、124mg/mL~196mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、134mg/mL~186mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、139mg/mL~181mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、144mg/mL~176mg/mLである。
【0201】
[0220] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~170mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~155mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~150mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~145mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~135mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~130mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~125mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~115mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~110mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~105mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~85mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mL~40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、25mg/mL~55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、30mg/mL~50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、35mg/mL~45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、125mg/mL~200mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、135mg/mL~185mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、140mg/mL~180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、145mg/mL~175mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、150mg/mL~170mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、155mg/mL~165mg/mLである。
【0202】
[0221] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約176mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約166mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約156mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約156mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約146mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約136mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約126mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約116mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約106mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約96mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約86mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約76mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約66mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約56mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mL~約46mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約26mg/mL~約54mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約31mg/mL~約49mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約36mg/mL~約44mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約124mg/mL~約196mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約134mg/mL~約186mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約139mg/mL~約181mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約144mg/mL~約176mg/mLである。
【0203】
[0222] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約170mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約155mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約150mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約145mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約135mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約130mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約125mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約115mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約110mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約105mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約85mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mL~約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約25mg/mL~約55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mL~約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約35mg/mL~約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約125mg/mL~約200mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約135mg/mL~約185mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約140mg/mL~約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約145mg/mL~約175mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約150mg/mL~約170mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約155mg/mL~約165mg/mLである。
【0204】
[0223] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約23mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約28mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約32mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約37mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約43mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約48mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約53mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約58mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約63mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約68mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約73mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約78mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約83mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約88mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約93mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約98mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約103mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約108mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約113mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約118mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約123mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約128mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約133mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約138mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約143mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約148mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約153mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約158mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約163mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約168mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約173mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約176mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約178mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約183mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約188mg/mLである。
【0205】
[0224] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約25mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約35mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約85mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約105mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約110mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約115mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約125mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約130mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約135mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約145mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約150mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約155mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約165mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約170mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約175mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約185mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約190mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約195mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約200mg/mLである。
【0206】
[0225] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、18mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、23mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、28mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、32mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、37mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、43mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、48mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、53mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、58mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、63mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、68mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、73mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、78mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、83mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、88mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、93mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、98mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、103mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、108mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、113mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、118mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、123mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、128mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、133mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、138mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、143mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、148mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、153mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、158mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、163mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、168mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、173mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、176mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、178mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、183mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、188mg/mLである。
【0207】
[0226] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、25mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、30mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、35mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、85mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、105mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、110mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、115mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、125mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、130mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、135mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、145mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、150mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、155mg/mLである。特定の実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、165mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、170mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、175mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、185mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、190mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、195mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、200mg/mLである。
【0208】
[0227] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約18mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約23mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約28mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約32mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約37mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約43mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約48mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約53mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約58mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約63mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約68mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約73mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約78mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約83mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約88mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約93mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約98mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約103mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約108mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約113mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約118mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約123mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約128mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約133mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約138mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約143mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約148mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約153mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約158mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約160mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約163mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約168mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約173mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約176mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約178mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約183mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約188mg/mLである。
【0209】
[0228] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約25mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約35mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約55mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約65mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約75mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約85mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約90mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約95mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約105mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約110mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約115mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約120mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約125mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約130mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約135mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約140mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約145mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約150mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約155mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約165mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約170mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約175mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約180mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約185mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約190mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約195mg/mLである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約200mg/mLである。
【0210】
[0229] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)30mg/mLのチラゴルマブ;(b)60mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)30mg/mLのチラゴルマブ;(b)60mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)30mg/mLのチラゴルマブ;(b)60mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)30mg/mLのチラゴルマブ;(b)60mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)30mg/mLのチラゴルマブ;(b)60mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0211】
[0230] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLのチラゴルマブ;(b)70mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)35mg/mLのチラゴルマブ;(b)70mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)35mg/mLのチラゴルマブ;(b)70mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)35mg/mLのチラゴルマブ;(b)70mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)35mg/mLのチラゴルマブ;(b)70mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0212】
[0231] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLのチラゴルマブ;(b)80mg/mLのアテゾリズマブ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLのチラゴルマブ;(b)80mg/mLのアテゾリズマブ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLのチラゴルマブ;(b)80mg/mLのアテゾリズマブ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLのチラゴルマブ;(b)80mg/mLのアテゾリズマブ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)40mg/mLのチラゴルマブ;(b)80mg/mLのアテゾリズマブ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0213】
[0232] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)45mg/mLのチラゴルマブ;(b)90mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)45mg/mLのチラゴルマブ;(b)90mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)45mg/mLのチラゴルマブ;(b)90mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)45mg/mLのチラゴルマブ;(b)90mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)45mg/mLのチラゴルマブ;(b)90mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0214】
[0233] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)50mg/mLのチラゴルマブ;(b)100mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)50mg/mLのチラゴルマブ;(b)100mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)50mg/mLのチラゴルマブ;(b)100mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)50mg/mLのチラゴルマブ;(b)100mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)50mg/mLのチラゴルマブ;(b)100mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0215】
[0234] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)55mg/mLのチラゴルマブ;(b)110mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)55mg/mLのチラゴルマブ;(b)110mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)55mg/mLのチラゴルマブ;(b)110mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)55mg/mLのチラゴルマブ;(b)110mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該製剤は、(a)55mg/mLのチラゴルマブ;(b)110mg/mLのアテゾリズマブ;(c)2000U/mLヒアルロニダーゼ;(d)20mMのヒスチジンバッファー;(e)240mMのスクロース;及び(f)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0216】
[0235] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.3のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.4のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0217】
[0236] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.3のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.4のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)160mg/mLのチラゴルマブ;(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;(c)20mMのヒスチジンバッファー;(d)240mMのスクロース;及び(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0218】
[0237] いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)60mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.04パーセント(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)60mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.04%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.2のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)60mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.04%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.3のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)60mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.04%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.4のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)60mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.04%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)60mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.04%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)60mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.04%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様において、該製剤は、(a)60mg/mLのチラゴルマブ;(b)20mMのヒスチジンバッファー;(c)240mMのスクロース;及び(d)0.04%(w/v)のポリソルベート20を含み、液体医薬製剤は、約5.8のpHを特徴とする。
【0219】
製造品
[0238] 本開示の追加の態様は、ここに開示されている液体医薬製剤を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体;(b)バッファー;(c)等張化剤;及び(d)界面活性剤を含む液体医薬製剤を提供し、該液体医薬製剤は約4.0~約7.0のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体(b)抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)バッファー;(d)等張化剤;及び(e)界面活性剤を含む液体医薬製剤を含み、該液体医薬製剤は約4.0~約7.0のpHを特徴とする。
【0220】
[0239] いくつかの実施態様では、製造品はバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、10ccバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、15ccバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、20ccバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、25ccバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、30ccバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、35ccバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、40ccバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、45ccバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、50ccバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、ガラスバイアルである。いくつかの実施態様では、バイアルは、プラスチックバイアルである。
【0221】
[0240] いくつかの実施態様では、バイアルは、クロロブチルエラストマーストッパーで栓をされている。いくつかの実施態様では、該ストッパーは、D21-7Sストッパーである。理論に縛られるものではないが、D21-7Sストッパーは、液体医薬製剤中の粒子形成の減少につながる。いくつかの実施態様では、D21-7Sストッパーは、より薄いストッパー隔壁を有する。
【0222】
[0241] いくつかの実施態様では、製造品は、プレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、プレフィルドシリンジは、10ccプレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、プレフィルドシリンジは、15ccプレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、プレフィルドシリンジは、20ccプレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、プレフィルドシリンジは、25ccプレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、プレフィルドシリンジは、30ccプレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、プレフィルドシリンジは、35ccプレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、プレフィルドシリンジは、40ccプレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、プレフィルドシリンジは、45ccプレフィルドシリンジである。いくつかの実施態様では、プレフィルドシリンジは、50ccプレフィルドシリンジである。
【0223】
[0242] いくつかの実施態様では、製造品は、約3mL~約30mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約3mL~約25mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約3mL~約20mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mL~約25mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mL~約22mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mL~約20mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mL~約18mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mL~約16mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mL~約14mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mL~約12mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mL~約10mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mL~約8mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約5mL~約7mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約5mL~約8mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約5mL~約10mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約5mL~約21mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約5.5mL~約7.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約6mL~約8mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約6mL~約10mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約6mL~約12mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約8mL~約12mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約9mL~約11mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約15mL~約30mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約18mL~約30mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約18mL~約28mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約18mL~約26mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約18mL~約24mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約19mL~約23mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約20mL~約22mLの液体医薬製剤を含む。
【0224】
[0243] いくつかの実施態は、製造品は、約3mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約3.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約4.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約5.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約6mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約6.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約7mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約7.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約8mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約8.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約9mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約9.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約10mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約10.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約11mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約11.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約12mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約12.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約13mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約13.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約14mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約14.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約15mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約15.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約16mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約16.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約17mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約17.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約18mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約18.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約19mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約19.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約20mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約21mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約22mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約23mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約24mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約25mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約26mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約27mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約28mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約29mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、約30mLの液体医薬製剤を含む。
【0225】
[0244] いくつかの実施態様では、製造品は、3mL~30mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、3mL~25mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、3mL~20mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~25mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~22mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~20mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~18mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~16mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~14mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~12mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~10mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~8mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、5mL~7mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、5mL~8mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、5mL~10mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、5mL~21mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、5.5mL~7.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、6mL~8mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、6mL~10mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mL~12mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、8mL~12mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、8mL~11mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、15mL~30mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、18mL~30mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、18mL~28mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、18mL~26mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、18mL~24mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、19mL~23mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、20mL~22mLの液体医薬製剤を含む。
【0226】
[0245] いくつかの実施態様では、製造品は、3mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、3.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、4.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、5.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、6mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、6.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、7mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、7.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、8mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、8.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、9mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、9.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、10mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、10.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、11mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、11.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、12mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、12.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、13mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、13.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、14mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、14.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、15mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、15.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、16mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、16.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、17mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、17.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、18mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、18.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、19mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、19.5mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、20mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、21mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、22mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、23mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、24mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、25mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、26mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、27mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、28mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、29mLの液体医薬製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、30mLの液体医薬製剤を含む。
【0227】
[0246] いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約160mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約150mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約140mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約130mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約120mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約110mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約100mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約90mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約80mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約70mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約60mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約50mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約45mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約40mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約35mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約30mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約25mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、約20mg/mLである。
【0228】
[0247] いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、160mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、150mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、140mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、130mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、120mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、110mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、100mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、90mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、80mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、70mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、60mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、50mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、45mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、40mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、35mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、30mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、25mg/mLである。いくつかの実施態様では、製造品中の抗TIGITモノクローナル抗体の濃度は、20mg/mLである。
【0229】
[0248] 本開示の追加の態様は、18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む製造品を提供し、約5.2~6.0のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含み、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含み、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む。
【0230】
[0249] 本開示の別の態様は、18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼとを含む、皮下注射に適した製剤を含む製造品を提供し、ここで製剤は約5.2~6.0のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼとを含み、約5.2~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、本開示の製造品は、皮下注射に適しており、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と2000U/mLのヒアルロニダーゼとを含み、ここで製造品は約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼとを含む。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼとを含む。いくつかの実施態様では、本開示の製造品は、皮下注射に適しており、160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と2000U/mLのヒアルロニダーゼとを含む。
【0231】
[0250] 本開示のさらなる態様は、18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む製造品を提供し、ここで製剤は約5.2~6.1のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、36mg/mL~44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と72mg/mL~88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.5~6.1のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と70mg/mL~110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.2~6.1のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、35mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と70mg/mL~100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、36mg/mL~44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と72mg/mL~88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と70mg/mL~110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、35mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と70mg/mL~100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む。
【0232】
[0251] いくつかの実施態様では、製造品は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、製造品は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体と90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含み、ここで製剤は約5.8のpHを特徴とする。
【0233】
[0252] 本開示の追加の態様は、皮下注射に適しており、且つ30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、60mg/mL~120mg/mの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.2~6.1のpHを特徴とする製剤を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、35mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、70mg/mL~100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼを含む。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、35mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、70mg/mL~100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼを含む。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含む。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.5のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含む。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.6のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.7のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、皮下注射に適した製剤は、45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体、90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体、及び2000U/mLのヒアルロニダーゼを含み、約5.8のpHを特徴とする。
【0234】
[0253] 追加の態様は、880mg固定用量の抗TIGITモノクローナル抗体を含有し、それを患者に送達する皮下投与装置を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、さらに、1875mg又は2000mg固定用量の抗PD-L1モノクローナル抗体を該患者に送達する。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、シリンジポンプである。
【0235】
[0254] 本開示のさらなる態様は、880mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体とヒアルロニダーゼとを含む、皮下注射に適した製剤を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼは、組換えヒトヒアルロニダーゼである。いくつかの実施態様において、該ヒアルロニダーゼは、rHuPH20などのヒト可溶性PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、500U/mL~2600U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1400U/mL~2600U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、2000U/mLである。
【0236】
[0255] 別の態様において本開示は、(a)880mgの抗TIGITモノクローナル抗体、(b)1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体、(c)5mM~30mMのヒスチジンバッファー、(d)180mM~320mMのスクロース、(e)0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)500U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼを含む、皮下注射に適した製剤(約j5.2~6.1のpH)を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)880mgの抗TIGITモノクローナル抗体、(b)1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体、(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー、(d)200mM~280mMのスクロース、(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)1400U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼを含む製剤(約5.5~5.8のpH)を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)880mgの抗TIGITモノクローナル抗体、(b)1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体、(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー、(d)200mM~280mMのスクロース、(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)1400U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼを含む、皮下注射に適した製剤(約5.5~5.8のpH)を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)880mgの抗TIGITモノクローナル抗体、(b)1875mgの抗PD-L1モノクローナル抗体、(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー、(d)200mM~280mMのスクロース、(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)1400U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼ含む、皮下注射に適した製剤(約j5.2~5.8のpH)を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)880mgの抗TIGITモノクローナル抗体、(b)2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体、(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー、(d)200mM~280mMのスクロース、(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)1400U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼ含む、皮下注射に適した製剤(約j5.2~5.8のpH)を含む。
【0237】
[0256] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVHを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVHを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVLを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号9のアミノ酸配列を含むVLとを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号18のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号19のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号24のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号25のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は、配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号18のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号19のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号24のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号25のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、1又は複数のエフェクター機能を保持する。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、全てのエフェクター機能を保持する。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の1又は複数のエフェクター機能は、改変又は除去されている場合がある。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、チラゴルマブである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、チラゴルマブである。チラゴルマブは、WHO医薬品情報(医薬品の国際一般名)、提案INN:リスト117、第31巻、第2号、2017年6月9日発行(343頁参照)に記載されている。いくつかの実施態様では、チラゴルマブは、CAS登録番号1918185-84-8を有する。抗TIGITモノクローナル抗体は、抗体断片であってもよい。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv又はscFv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab’断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナルは、F(ab’)断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、scFv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、ダイアボディである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、直鎖状抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、単鎖抗体分子である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、多重特異性抗体、例えば抗体断片から形成された多重特異性抗体である。
【0238】
[0257] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号16のアミノ酸配列を含むVHを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号16のアミノ酸配列を含むVHを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号16のアミノ酸配列を含むVHと配列番号17のアミノ酸配列を含むVLとを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号21のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号22のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は、配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号21のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号22のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、1又は複数のエフェクター機能を保持する。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、全てのエフェクター機能を保持する。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の1又は複数のエフェクター機能は、改変又は除去されている場合がある。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、アテゾリズマブである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、アテゾリズマブである。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、テセントリクTMとして市販されているアテゾリズマブである。アテゾリズマブは、WHO医薬品情報(医薬品の国際一般名)、提案INN:リスト112、第28巻、第4号、2014年発行(488頁参照)に記載されている。いくつかの実施態様では、アテゾリズマブは、CAS登録番号1380723-44-3を有する。
【0239】
[0258] 本開示の追加の態様は、880mg固定用量のチラゴルマブを含有し、それを患者に送達する皮下投与装置を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、さらに、1875mg又は2000mg固定用量のアテゾリズマブを該患者に送達する。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、シリンジポンプである。
【0240】
[0259] 本開示のさらなる態様は、880mg/mLのチラゴルマブモノクローナル抗体とヒアルロニダーゼとを含む製剤を含む、皮下注射に適した製剤を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼは、組換えヒトヒアルロニダーゼである。いくつかの実施態様において、該ヒアルロニダーゼは、rHuPH20などのヒト可溶性PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、500U/mL~2600U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、1400U/mL~2600U/mLである。いくつかの実施態様では、ヒアルロニダーゼの濃度は、2000U/mLである。
【0241】
[0260] 別の態様において本開示は、(a)880mgのチラゴルマブ、(b)1875mg又は2000mgのアテゾリズマブ、(c)5mM~30mMのヒスチジンバッファー、(d)180mM~320mMのスクロース、(e)0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)500U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼを含む、皮下注射に適した製剤(約j5.2~6.1のpH)を含む製造品を提供する。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)880mgのチラゴルマブ、(b)1875mg又は2000mgのアテゾリズマブ、(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー、(d)200mM~280mMのスクロース、(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)1400U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼを含む製剤(約5.5~5.8のpH)を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)880mgのチラゴルマブ、(b)1875mg又は2000mgのアテゾリズマブ、(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー、(d)200mM~280mMのスクロース、(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)1400U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼを含む、皮下注射に適した製剤(約5.5~5.8のpH)を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)880mgのチラゴルマブ、(b)1875mgのアテゾリズマブ、(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー、(d)200mM~280mMのスクロース、(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)1400U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼ含む、皮下注射に適した製剤(約j5.2~5.8のpH)を含む。いくつかの実施態様では、製造品は、(a)880mgのチラゴルマブ、(b)2000mgのアテゾリズマブ、(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー、(d)200mM~280mMのスクロース、(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20、(f)1400U/mL~2600U/mLヒアルロニダーゼ含む、皮下注射に適した製剤(約j5.2~5.8のpH)を含む。
【0242】
[0261] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、製造品は、皮下投与装置を含む。いくつかの実施態様において、皮下投与装置は、シリンジ、シリンジポンプ、注射装置、点滴ポンプ、注射器ペン、無針器具、自己注射器、及び皮下パッチ送達システムからなる群より選択される。いくつかの実施態様において、皮下投与装置は、シリンジである。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、シリンジポンプである。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、注射装置である。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、点滴ポンプである。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、注射器ペンである。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、無針器具である。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、自己注射器である。いくつかの実施態様では、皮下投与装置は、皮下パッチ送達システムである。いくつかの実施態様において、皮下投与装置は、プレフィルドシリンジである。
【0243】
[0262] 上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、製造品に含有される製剤は、本開示の製剤である。上記いずれの製剤のいくつかの実施態様において、製造品は、本開示の製剤を含有する。
【0244】
がんの治療方法
[0263] 本開示の追加の態様は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、ここに開示されている液体医薬製剤の治療的有効量を該対象に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法を提供する。いくつかの実施態様では、該方法は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体;(b)バッファー;(c)等張化剤;及び(d)界面活性剤を含む液体医薬製剤の治療的有効量を投与することを含み、該液体医薬製剤は約4.0~約7.0のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該方法は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体(b)抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)バッファー;(d)等張化剤;及び(e)界面活性剤を含む液体医薬製剤の治療的有効量を投与することを含み、該液体医薬製剤は約4.0~約7.0のpHを特徴とする。
【0245】
[0264] 本開示の追加の態様は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療するための医薬の製造における、治療的有効量のここに開示されている液体医薬製剤の使用を提供する。
【0246】
[0265] いくつかの実施態様では、該液体医薬製剤は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体;(b)バッファー;(c)等張化剤;及び(d)界面活性剤を含み、約4.0~約7.0のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、該液体医薬製剤は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体(b)抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)バッファー;(d)等張化剤;及び(e)界面活性剤を含み、約4.0~約7.0のpHを特徴とする。
【0247】
[0266] 本開示のさらなる態様は、がんの治療を必要とする対象におけるがんの治療における使用のための、治療的有効量のここに開示されている液体医薬製剤を提供する。
【0248】
[0267] いくつかの実施態様では、使用のための液体医薬製剤は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体;(b)バッファー;(c)等張化剤;及び(d)界面活性剤を含む液体医薬製剤を含み、該液体医薬製剤は約4.0~約7.0のpHを特徴とする。いくつかの実施態様では、使用のための液体医薬製剤は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体;(b)抗PD-L1モノクローナル抗体;(c)バッファー;(d)等張化剤;及び(e)界面活性剤を含む液体医薬製剤を含み、該液体医薬製剤は約4.0~約7.0のpHを特徴とする。
【0249】
[0268] 液体医薬製剤は、非経口的に投与されてもよい。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、注射によって投与される。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、静脈内又は皮下に投与される。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、液体医薬製剤は、皮下に投与される。
【0250】
[0269] 本開示のさらなる態様は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、該対象に抗TIGITモノクローナル抗体を880mgの固定用量で投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法を提供する。
【0251】
[0270] 本開示の別の態様は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、該対象にチラゴルマブを880mgの用量で投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法を提供する。
【0252】
[0271] 別の態様において、本開示は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、該対象に880mgの固定用量の抗TIGITモノクローナル抗体を皮下に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法を提供する。別の態様において、本開示は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、該ヒト対象に880mgの固定用量の抗TIGITモノクローナル抗体と1800mg又は2000mg880mgの固定用量の抗PD-L1モノクローナル抗体とを皮下に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法を提供する。
【0253】
[0272] 別の態様において、本開示は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、該対象に880mgの固定用量のチラゴルマブを皮下に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法を提供する。別の態様において、本開示は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、該ヒト対象に880mgの固定用量のチラゴルマブと1800mg又は2000mg880mgの固定用量のアテゾリズマブとを皮下に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法を提供する。
【0254】
[0273] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、非経口的に投与されてもよい。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、注射によって投与される。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、静脈内又は皮下に投与される。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、皮下に投与される。
【0255】
[0274] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、非経口的に投与されてもよい。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、注射によって投与される。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、静脈内又は皮下に投与される。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、静脈内に投与にされる。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、皮下に投与される。
【0256】
[0275] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体は、共混合される。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体は、合剤化される。
【0257】
[0276] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、,対象はヒトである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、対象は、チェックポイント阻害剤による前治療を受けていない(すなわちCPIナイーブである)。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、対象は、抗PD-L1モノクローナル抗体、抗PD-1抗体、抗CTL1-4抗体又は抗TIGITモノクローナル抗体による前治療を受けていない。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、対象は、抗PD-L1モノクローナル抗体による前治療を受けていない。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、対象は、抗PD-L1抗体による前治療を受けていない。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、対象は、抗CTL1-4による前治療を受けていない。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、対象は、抗TIGITモノクローナル抗体による前治療を受けていない。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、対象は、がん免疫療法(CIT)ナイーブである(すなわちCITナイーブである)。
【0258】
[0277] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、がんは、肺がん、非小細胞肺がん、腎細胞がん、尿路上皮がん、尿管がん、尿道がん、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、腎臓がん、肉腫、卵巣がん、乳がん、子宮頸がん、卵管がん、子宮内膜がん,、子宮がん、膵臓がん、胃癌、膀胱がん、食道がん、中皮腫、メラノーマ、頭頚部がん、甲状腺がん、肉腫、前立腺がん、陰茎がん、膠芽細胞腫、胸腺癌、食道癌、上咽頭がん、中皮腫、肝臓がん、胆道がん、HPV陽性がん、白血病、リンパ腫、脳がん、神経内分泌がん、骨髄腫、菌状息肉症、メルケル細胞がん、血液系腫瘍、ミスマッチ修復欠損(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、肺がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、非小細胞肺がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、腎細胞がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、尿路上皮がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、尿管がんである。いくつかの実施態様では、がんは、尿道がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、結腸直腸がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、結腸がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、直腸がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、腎臓がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、肉腫である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、卵巣がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、乳がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、子宮頸がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、卵管がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、子宮内膜がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、子宮がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、膵臓がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、胃癌である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、膀胱がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、食道がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、中皮腫である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、メラノーマである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、頭頚部がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、甲状腺がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、肉腫である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、前立腺がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、陰茎がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、膠芽細胞腫である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、胸腺癌である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、食道癌である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、鼻咽腔がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、中皮腫である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、肝臓がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、胆道がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、HPV陽性がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、白血病である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、リンパ腫である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、脳がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、神経内分泌がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、骨髄腫である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、菌状息肉症である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、メルケル細胞がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、血液系腫瘍である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、ミスマッチ修復欠損(dMMR)がんである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、がんは、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんである。
【0259】
[0278] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、がんは、膀胱がん、筋層浸潤性膀胱がん、尿路上皮癌、尿管がん、尿道がん、尿管尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、腎がん、腎盂がん、腎細胞癌、淡明細胞腎癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、肉腫、骨肉腫、平滑筋肉腫、多形肉腫、粘液線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、肺がん、非小細胞肺がん、卵管がん、腹膜癌、食道がん、食道扁平上皮癌、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、卵巣がん、子宮頸がん、子宮頸部腺扁平上皮癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、HER2陰性乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、プロゲステロン受容体陽性乳がん、ルミナルB型f乳がん、リンパ腫、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、鼻型リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、陰茎癌、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、子宮内膜がん、子宮がん、骨髄腫、多発性骨髄腫、頭頚部がん、前立腺がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、膵臓がん、肝細胞癌、胃がん、胃食道接合部腺癌、膠芽細胞腫、多形神経膠芽腫、菌状息肉症、HPV陽性がん、HPV関連子宮頸癌、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、外陰がん、膣がん、肛門がん、口腔咽頭がん、口腔咽頭扁平上皮癌、白血病、急性骨髄性白血病、骨がん、孤立性骨形質細胞腫、扁平上皮癌、皮膚扁平上皮癌、甲状腺がん、マイクロサテライト安定性/ミスマッチ修復機能欠損のない(MSS/pMMR)転移性結腸直腸がん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がん、鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫、神経内分泌がん、胆道がん、胆管癌、及び肝内胆管癌からなる群より選択される。
【0260】
[0279] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、乳がんは、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、HER2陰性乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、プロゲステロン受容体陽性乳がん又はルミナルB型乳がんである。
【0261】
[0280] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、リンパ腫は、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、鼻型リンパ腫,、非ホジキンリンパ腫又は濾胞性リンパ腫である。
【0262】
[0281] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、がんは、メルケル細胞癌、尿路上皮癌、腎細胞癌、非小細胞肺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、メラノーマ、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん、結腸直腸がん、胃がん、子宮頸がん、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、皮膚扁平上皮癌、基底細胞癌、膀胱がん、子宮内膜がん、食道がん、悪性胸膜中皮腫、腫瘍変異負荷(TMB)の高いがん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される。
【0263】
[0282] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、がんは、肺がん、非小細胞肺がん、気管支原性肺癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、HER2陽性乳がん、転移性小葉乳がん、乳管癌、子宮頸がん、卵管がん、卵管漿液性腺癌、卵巣がん、卵巣類内膜腫瘍、卵巣漿液性腺癌、卵巣粘液癌、子宮がん、子宮内膜がん、皮膚がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、頭頚部がん、頭頚部の扁平上皮癌、血液系腫瘍、白血病、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄単球性白血病、甲状腺がん、甲状腺癌、胸腺癌、神経内分泌がん、クロム親和性細胞腫、神経膠腫、多形神経膠芽腫、傍神経節腫、リンパ腫、B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁層リンパ腫、膵臓がん、膵管腺癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、尿路がん、尿生殖器のがん、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、肉腫、軟骨肉腫、淡明細胞肉腫、脂肪肉腫、粘液型/円形細胞脂肪肉腫、滑膜肉腫、胞状軟部肉腫、神経膠肉腫、子宮癌肉腫、腎臓がん、非淡明細胞腎臓がん、腎細胞癌、膀胱がん、尿路上皮癌、筋層浸潤性膀胱がん、非筋層浸潤性膀胱がん、HER2陽性膀胱がん、胆嚢癌、胃がん、食道がん、食道扁平上皮癌、胃腸がん、胃食道がん、胃食道接合部がん、HER2陽性胃がん、原発性腹膜がん、皮膚扁平上皮癌、前立腺がん、前立腺腺癌、去勢抵抗性前立腺がん、泌尿生殖器がん、尿管尿路上皮癌、腎盂尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、虫垂癌、陰茎がん、肛門管がん、肝細胞癌、肝細胞がん、切除不能な肝臓及び肝内胆管癌、胆道がん、胆管癌、肝内胆管癌、肝外胆管癌、HPV関連がん、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連子宮頸部扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、鼻咽頭癌、上咽頭癌、咽頭扁平上皮癌、下咽頭扁平上皮癌、口腔扁平上皮癌、並びに菌状息肉症からなる群より選択される。
【0264】
[0283] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、がんは、尿路上皮癌、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、及びメラノーマからなる群より選択される。
【0265】
[0284] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、がんは、多発性骨髄腫、子宮頸がん、食道がん、食道扁平上皮癌、肺がん、非小細胞肺がん、膠芽細胞腫、子宮内膜がん、卵巣がん、扁平上皮がん、頭頚部がんからなる群より選択される。
【0266】
[0285] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、がんは、子宮頸がん、頭頚部扁平上皮癌、頭頚部がん、非小細胞肺がん、非扁平非小細胞肺がん、食道扁平上皮癌、食道がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、胃がん、胃食道接合部腺癌、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、肝臓がん、膀胱がん、尿路上皮癌、膵臓がん、及び膵臓腺癌からなる群より選択される。
【0267】
[0286] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、がんは、固形腫瘍である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、固形腫瘍は、PD-L1陽性である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、固形腫瘍は、組織学的に確認されたPD-L1固形腫瘍である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、固形腫瘍は、局所進行性、再発性又は転移性である。
【0268】
[0287] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、がんは、血液がんである。
【0269】
[0288] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の方法は、(a)抗TIGITモノクローナル抗体;(b)バッファー;(c)等張化剤;及び(d)界面活性剤を含む、約4.0~約7.0のpHを特徴とする液体医薬製剤の治療的有効量を対象に投与することと、治療的有効量の抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体を対象に投与することとを含む。
【0270】
[0289] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の方法は、抗TIGITモノクローナル抗体を含む液体医薬製剤の治療的有効量を対象に投与することと、抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体の治療的有効量を対象に投与することとを含む。
【0271】
[0290] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、同時に投与される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、別々に投与される。
【0272】
[0291] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前24時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前23時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前22時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前21時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前20時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前19時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前18時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前17時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前16時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前15時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前14時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前13時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前12時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前11時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前10時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前9時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前8時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前7時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前6時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前5時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前4時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前3時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前2時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前1時間以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前45分以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前30分以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前15分以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前10分以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前5分以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前4分以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前3分以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前2分以内に混合される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与前1分以内に混合される。
【0273】
[0292] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、対象への投与中に混合される。
【0274】
[0293] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、非経口的に投与される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、静脈内又は皮下に投与される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、静脈内に投与される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、本発明の液体医薬製剤と抗PD-1又は抗PD-L1モノクローナル抗体は、皮下に投与される。
【0275】
[0294] ここに開示されているいずれの治療方法においても、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含みうる。
【0276】
[0295] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号18のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号19のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号24のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は、配列番号25のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は、配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号18のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号19のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号24のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖は配列番号25のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖は配列番号20のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、チラゴルマブである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、チラゴルマブである。
【0277】
[0296] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG抗体である。抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体又はIgG4であってもよい。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、IgG4抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、アンタゴニスト抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG1抗体である。いくつかの事例では、抗TIGITモノクローナル抗体は、1又は複数のエフェクター機能を有しうる。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、全てのエフェクター機能を保持する。任意選択的に、抗TIGITモノクローナル抗体の1又は複数のエフェクター機能は、改変又は除去されている場合がある。
【0278】
[0297] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、ヒト抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。抗TIGITモノクローナル抗体は、抗体断片であってもよい。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv断片又はscFv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fab’断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナルは、F(ab’)断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Fv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、scFv断片である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、ダイアボディである。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、直鎖状抗体である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、単鎖抗体分子である。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、多重特異性抗体、例えば抗体断片から形成された多重特異性抗体である。
【0279】
[0298] ここに開示されているいずれの治療方法、使用又は使用のための製剤において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含みうる。
【0280】
[0299] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号16のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号17のアミノ酸配列を含むを軽鎖可変領域含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、配列番号16のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と配列番号17のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号21のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は、配列番号22のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は、配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号21のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖は配列番号22のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖は配列番号23のアミノ酸配列を含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1抗体は、アテゾリズマブである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1抗体は、アテゾリズマブである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、テセントリクTMとして市販されているアテゾリズマブである。アテゾリズマブは、WHO医薬品情報(医薬品の国際一般名)、提案INN:リスト112、第28巻、第4号、2014年発行(488頁参照)に記載されている。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、アテゾリズマブは、CAS登録番号1380723-44-3を有する。
【0281】
[0300] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG抗体である。抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体又はIgG4であってもよい。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1又はIgG4抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG1抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、IgG4抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、アンタゴニスト抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長IgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒトIgG1抗体である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、完全長ヒト化IgG抗体である。いくつかの事例では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、1又は複数のエフェクター機能を有しうる。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、全てのエフェクター機能を保持する。任意選択的に、抗PD-L1モノクローナル抗体の1又は複数のエフェクター機能は、改変又は除去されている場合がある。
【0282】
[0301] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト抗体である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ヒト化抗体である。抗PD-L1モノクローナル抗体は、抗体断片であってもよい。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv又はscFv断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fab断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fab’断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナルは、F(ab’)断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、Fv断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、scFv断片である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、ダイアボディである。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、直鎖状抗体である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、単鎖抗体分子である。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、多重特異性抗体、例えば抗体断片から形成された多重特異性抗体である。
【0283】
[0302] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、本発明の治療方法、使用又は使用のための製剤は、抗PD-1抗体を投与することを含む。上記いずれの態様のいくつかの実施態様では、抗PD-1抗体は、ランブロリズマブ(MK-3475)、ニボルマブ(MDX-1106)、ベムブロリズマブ、セミプリマブ、及びドスタルリマブからなる群より選択される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-1抗体は、ランブロリズマブ(MK-3475)である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ(MDX-1106)である。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-1抗体は、ペムブロリズマブである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-1抗体は、セミプリマブである。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-1抗体は、ドスタルリマブである。
【0284】
[0303] 上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、約15mM~約25mMの濃度のヒスチジンアセテート、約200mM~約280mMの濃度のスクロース、約0.04%(w/v)~約0.08%(w/v)の濃度のポリソルベート、約5mM~約15mMの濃度のメチオニン、及び約5.3~約6.0のpHを含む製剤で投与される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、約20mMのヒスチジンアセテート、約240mMのスクロース、約0.06%(w/v)ポリソルベート20、約10mMのメチオニン、及び約5.8のpHを含む製剤で投与される。.上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、15mM~25mMの濃度のヒスチジンアセテート、200mM~280mMの濃度のスクロース、0.04%(w/v)~0.08%(w/v)の濃度のポリソルベート、5mM~15mMの濃度のメチオニン、及び5.3~約6.0のpHを含む製剤で投与される。上記いずれの態様のいくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体は、約0mMのヒスチジンアセテート、240mMのスクロース、0.06%(w/v)ポリソルベート20、10mMのメチオニン、及び5.8のpHを含む製剤で投与される。.
【0285】
[0304] 特異的な抗TIGITモノクローナル抗体と抗PD-L1モノクローナル抗体の配列を表2に示す。
【0286】
[0305] 細胞培養液中の抗体の発現及びプロセシング中に、培養培地中のカルボキシペプチダーゼによるC末端クリッピングが発生することは、当技術分野で知られている。いくつかの事例では、重鎖のC末端リジン残基のみがクリッピングされている。その他の事例では、追加の残基がクリッピングされることもある。ここで提供される配列については、製造プロセスの結果として、例えばC末端クリッピングによって発生するバリアントも包含することが意図されている。
【0287】
[0306] C末端切断プロセスは不正確であり、さらなるC末端残基が切断されることも当技術分野で知られている。したがって、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、2つのC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、3つのC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、4つのC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、5つのC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、6つのC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、7つのC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、8つのC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、9つのC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、10個のC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、11個のC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、12個のC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、13個のC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、14個のC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。いくつかの実施態様では、ここに開示されているC末端リジンを含有する各配列については、15個のC末端残基を含まない対応する配列も考慮される。
【0288】
[0307] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、抗PD-L1モノクローナル抗体と共混合される。いくつかの実施態様において、抗TIGITモノクローナル抗体は、抗PD-L1モノクローナル抗体と皮下で共混合される。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、抗PD-L1モノクローナル抗体と腹部で共混合される。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、抗PD-L1モノクローナル抗体と腹部の皮下で共混合される。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、抗PD-L1モノクローナル抗体と大腿部で共混合される。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、抗PD-L1モノクローナル抗体と大腿部の腹部で共混合される。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の投与は、抗TIGITモノクローナル抗体の投与と同時である。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の静脈内投与は、抗TIGITモノクローナル抗体の投与に続いて行われる。いくつかの実施態様において、抗PD-L1モノクローナル抗体の投与は、抗TIGITモノクローナル抗体の投与の前に行われる。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体の投与は、抗TIGITモノクローナル抗体の投与に続いて行われる。
【0289】
[0308] いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、Q1W、Q2W、Q3W、Q4W、Q5W及びQ6Wからなる群より選択される頻度で投与される。いくつかの実施態様では、抗TIGITモノクローナル抗体は、1又は複数のサイクルでQ3Wの頻度で投与される。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、1又は複数のサイクルでQ3Wの頻度で投与される。いくつかの実施態様では、抗PD-L1モノクローナル抗体と抗TIGITモノクローナル抗体は、1又は複数のサイクルでQ3Wの頻度で独立して投与される。
【0290】
[0309] いくつかの実施態様では、880mgの抗TIGITモノクローナル抗体が、1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と共混合又は合剤化される。いくつかの実施態様では、880mgの抗TIGITモノクローナル抗体は、2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と共混合される。いくつかの実施態様では、880mgの抗TIGITモノクローナル抗体は、1875mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と共混合される。いくつかの実施態様では、この共混合物(co-mixture)は、皮下に投与される。いくつかの実施態様では、該共混合物は、大腿部の皮下に投与される。いくつかの実施態様では、該共混合物は、腹部の皮下に投与される。いくつかの実施態様では、880mgの抗TIGITモノクローナル抗体が2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と共混合され、それを必要とする対象の腹部の皮下に投与される。いくつかの実施態様では、880mgの抗TIGITモノクローナル抗体が1875mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と共混合され、それを必要とする対象の腹部の皮下に投与される。
【0291】
[0310] いくつかの実施態様では、この共混合物の皮下投与に続いて、1200mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と600mgの抗TIGITモノクローナル抗体がQ3Wで静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、1200mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と600mgの抗TIGITモノクローナル抗体のQ3Wでの静脈内投与は、サイクル2(すなわち、該共混合物の1サイクルの皮下投与後)で開始される。いくつかの実施態様では、1200mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と600mgの抗TIGITモノクローナル抗体のQ3Wでの静脈内投与は、サイクル4(すなわち、該共混合物の3サイクルの皮下投与後)に開始される。いくつかの実施態様では、1200mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と600mgの抗TIGITモノクローナル抗体は、Q3Wで別々に静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と880mgの抗TIGITモノクローナル抗体は、Q3Wで、例えばここに記載の合剤(coformulation)として投与される。いくつかの実施態様では、2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と880mgの抗TIGITモノクローナル抗体は、Q3Wで静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体と880mgの抗TIGITモノクローナル抗体は、Q3Wで別々に静脈内に投与される。
【0292】
[0311] いくつかの実施態様では、本開示の液体医薬製剤は、3週毎に投与される(Q3W)。いくつかの実施態様では、本開示の液体医薬製剤は、Q3Wの頻度で皮下に投与される。いくつかの実施態様では、本開示の液体医薬製剤は、Q3Wの頻度で静脈内に投与される。
【0293】
例示的な実施態様
[0312] 本開示の特定の実施態様を、以下の番号付き段落に記載する。
1.
(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;
(d)120mM~320mMのスクロース;及び
(e)0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~6.1のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
2.
(a)36mg/mL~44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)72mg/mL~88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(d)200mM~280mMのスクロース;及び
(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~6.1のpHを特徴とする、実施態様1に記載の液体医薬製剤。
3.
(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)20mMのヒスチジンバッファー;
(d)240mMのスクロース;及び
(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、約5.8のpHを特徴とする、実施態様1又は2に記載の液体医薬製剤。
4.
(a)18mg/mL~75mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)54mg/mL~137.5mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)12mM~28mMのヒスチジンバッファー;
(d)100mM~300mMのスクロース;及び
(e)0.02%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.4~6.2のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
5.
(a)30mg/mL~50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)70mg/mL~90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)15mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(d)200mM~280mMのスクロース;及び
(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.6~6.0のpHを特徴とする、実施態様4に記載の液体医薬製剤。
6.
(a)36mg/mL~44mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)72mg/mL~88mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)18mM~22mMのヒスチジンバッファー;
(d)220mM~260mMのスクロース;及び
(e)0.05%(w/v)~0.07%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.7~5.9のpHを特徴とする、実施態様4又は5に記載の液体医薬製剤。
7.
(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)20mMのヒスチジンバッファー;
(d)240mMのスクロース;及び
(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、約5.8のpHを特徴とする、実施態様4から6のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
8.
(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;
(c)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;
(d)180mM~320mMのスクロース;及び
(e)0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~6.0のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
9.
(a)144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;
(c)5mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(d)180mM~320mMのスクロース;及び
(e)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~5.8のpHを特徴とする、実施態様8に記載の液体医薬製剤。
10.
(a)160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(c)20mMのヒスチジンバッファー;
(d)240mMのスクロース;及び
(e)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、約5.5のpHを特徴とする、実施態様8又は9に記載の液体医薬製剤。
11.
(a)30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)500U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d)5mM~30mMのヒスチジンバッファー;
(e)180mM~320mMのスクロース;及び
(f)0.03%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~6.1のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含み;抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
12.
(a)35mg/mL~55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)70mg/mL~110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)1400U/mL~2600U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d)5mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(e)180mM~320mMのスクロース;及び
(f)0.04%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、実施態様11に記載の液体医薬製剤。
13.
(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d)20mMのヒスチジンバッファー;
(e)240mMのスクロース;及び
(f)0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、実施態様11又は12に記載の液体医薬製剤。
14.
(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d)20mMのヒスチジンバッファー;
(e)240mMのスクロース;及び
(f)0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、実施態様11又は12に記載の液体医薬製剤。
15.
(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d)20mMのヒスチジンバッファー;
(e)240mMのスクロース;及び
(f)0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、実施態様11又は12に記載の液体医薬製剤。
16.
(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d)20mMのヒスチジンバッファー;
(e)240mMのスクロース;及び
(f)0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、実施態様11又は12に記載の液体医薬製剤。
17.
(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d)20mMのヒスチジンバッファー;
(e)240mMのスクロース;及び
(f)0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、実施態様11又は12に記載の液体医薬製剤。
18.
(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b) 110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体;
(c)2000U/mLのヒアルロニダーゼ;
(d)20mMのヒスチジンバッファー;
(e)240mMのスクロース;及び
(f)0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.5~5.8のpHを特徴とする、実施態様11又は12に記載の液体医薬製剤。
19.
(a)18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)5mM~30mMのヒスチジンアセテート;
(c)100mM~320mMのスクロース;及び
(d)0.01%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.0~6.0のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
20.
(a)144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)5mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(c)180mM~320mMのスクロース;及び
(d)0.05%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~5.8のpHを特徴とする、実施態様19に記載の液体医薬製剤。
21.
(a)160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)20mMのヒスチジンバッファー;
(c)240mMのスクロース;及び
(d)0.06%(w/v)のポリソルベート20を含み、約5.5のpHを特徴とする、実施態様19又は20に記載の液体医薬製剤。
22.
(a)18mg/mL~75mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)5mM~30mMのヒスチジンアセテート;
(c)100mM~320mMのスクロース;及び
(d)0.01%(w/v)~0.08%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.0~6.0のpHを特徴とする液体医薬製剤であって、
抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と;配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、液体医薬製剤。
23.
(a)50mg/mL~70mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)15mM~25mMのヒスチジンバッファー;
(c)200mM~280mMのスクロース;及び
(d)0.02%(w/v)~0.06%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.2~5.8のpHを特徴とする、実施態様22に記載の液体医薬製剤。
24.
(a)54mg/mL~66mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)18mM~22mMのヒスチジンバッファー;
(c)220mM~260mMのスクロース;及び
(d)0.03%(w/v)~0.05%(w/v)ポリソルベート20を含み、約5.4~5.6のpHを特徴とする、実施態様22又は23に記載の液体医薬製剤。
25.
(a)60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;
(b)20mMのヒスチジンバッファー;
(c)240mMのスクロース;及び
(d)0.04%(w/v)のポリソルベート20を含み、
約5.5のpHを特徴とする、実施態様22から24のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
26. ヒスチジンバッファーがヒスチジンアセテートである、実施態様1から25のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
27. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列を含む、実施態様1から26のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
28. 抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号9のアミノ酸配列を含む、実施態様1から27のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
29. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号9のアミノ酸配列を含む、実施態様1から28のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
30. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号18又は配列番号24のアミノ酸配列を含む、実施態様1から29のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
31. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号19又は配列番号25のアミノ酸配列を含む、実施態様1から29のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
32. 抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、実施態様1から31のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
33. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号18又は配列番号24のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、実施態様1から30のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
34. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号19又は配列番号25のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、実施態様1から29及び31のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
35. 抗TIGITモノクローナル抗体がIgG抗体である、実施態様1から34のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
36. 抗TIGITモノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、実施態様35に記載の液体医薬製剤。
37. 抗TIGITモノクローナル抗体が完全長抗体である、実施態様1から36のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
38. 抗TIGITモノクローナル抗体がヒト抗体である、実施態様1から26及び35から37のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
39. 抗TIGITモノクローナル抗体がヒト化抗体である、実施態様1から37のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
40. 抗TIGITモノクローナル抗体がCD226とTIGITとの相互作用を阻害又はブロックする、実施態様1から39のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
41. 抗TIGITモノクローナル抗体がチラゴルマブである、実施態様1から26のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
42. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号16のアミノ酸配列を含む、実施態様1から7及び27から41のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
43. 抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号17のアミノ酸配列を含む、実施態様1から7及び27から41のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
44. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が配列番号17のアミノ酸配列を含む、実施態様1から7及び27から43のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
45. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が、配列番号21のアミノ酸配列を含む、実施態様1から7及び27から44のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
46. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が、配列番号22のアミノ酸配列を含む、実施態様1から7及び27から44のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
47. 抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号23のアミノ酸配列を含む、実施態様1から7及び27から46のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
48. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が配列番号21のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が配列番号23のアミノ酸配列を含む、実施態様1から7及び27から45及び47のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
49. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が配列番号22のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が配列番号23のアミノ酸配列を含む、実施態様1から7及び27から44及び46から47のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
50. 抗PD-L1モノクローナル抗体がIgG抗体である、実施態様1から7及び27から49のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
51. 抗PD-L1モノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、実施態様50に記載の液体医薬製剤。
52. 抗PD-L1モノクローナル抗体が完全長抗体である、実施態様1から7及び27から51のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
53. 抗PD-L1モノクローナル抗体がヒト抗体である、実施態様1から7及び27から41及び50から52のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
54. 抗PD-L1モノクローナル抗体がヒト化抗体である、実施態様1から7及び27から52のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
55. 抗PD-L1モノクローナル抗体がアテゾリズマブである、実施態様1から7及び27から41のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
56. 安定剤をさらに含む、実施態様1から55のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
57. 安定剤が、メチオニン、グリシン、アラニン、プロリン、タウリン、ベタイン、オクトピン、グルタメート、サルコシン、γ-アミノ酪酸、及びトリメチルアミンN-オキシドからなる群より選択される、実施態様56に記載の液体医薬製剤。
58. 安定剤がメチオニンである、実施態様57に記載の液体医薬製剤。
59. 安定剤の濃度が約5mMから約15mMである、実施態様56から58のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
60. 安定剤の濃度が約10mMである、実施態様59に記載の液体医薬製剤。
61. ヒアルロニダーゼが組換えヒトヒアルロニダーゼである、実施態様8から10及び26から60のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
62. 組換えヒトヒアルロニダーゼが、rHuPH20などのヒト可溶型PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である、実施態様61に記載の液体医薬製剤。
63. 実施態様1から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤を含む、製造品。
64. バイアルである、実施態様63に記載の製造品。
65. バイアルが、クロロブチルエラストマーストッパーで栓をされている、実施態様64に記載の製造品。
66. プレフィルドシリンジである、実施態様63に記載の製造品。
67. シリンジポンプである、実施態様63に記載の製造品。
68. 約3mLから約30mLの液体医薬製剤を含む、実施態様63から67のいずれか一項に記載の製造品。
69. 約10mLの液体医薬製剤を含む、実施態様68に記載の製造品。
70. 約7mLの液体医薬製剤を含む、実施態様68に記載の製造品。
71. 約6.5mLの液体医薬製剤を含む、実施態様68に記載の製造品。
72. 約21mLの液体医薬製剤を含む、実施態様68に記載の製造品。
73. 実施態様1から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤の治療的有効量を対象に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法。
74. がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療するための医薬の製造における、実施態様1から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤の使用。
75. がんの治療を必要とする対象におけるがんの治療における使用のための、実施態様1から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
76. 液体医薬製剤が静脈内に投与される、実施態様73に記載の方法、実施態様74に記載の使用又は実施態様75に記載の液体医薬製剤。
77. 液体医薬製剤が皮下に投与される、実施態様73に記載の方法、実施態様74に記載の使用又は実施態様75に記載の液体医薬製剤。
78. 液体医薬製剤が3週毎(Q3W)に投与される、実施態様76若しくは77に記載の方法、実施態様76若しくは77に記載の使用、又は実施態様76若しくは77に記載の液体医薬製剤。
79. がんが、肺がん、非小細胞肺がん、腎細胞がん、尿路上皮がん、尿管がん、尿道がん、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、腎臓がん、肉腫、卵巣がん、乳がん、子宮頸がん、卵管がん、子宮内膜がん,、子宮がん、膵臓がん、胃癌、膀胱がん、食道がん、中皮腫、メラノーマ、頭頚部がん、甲状腺がん、肉腫、前立腺がん、陰茎がん、膠芽細胞腫、胸腺癌、食道癌、上咽頭がん、中皮腫、肝臓がん、胆道がん、HPV陽性がん、白血病、リンパ腫、脳がん、神経内分泌がん、骨髄腫、菌状息肉症、メルケル細胞がん、血液系腫瘍、ミスマッチ修復欠損(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、実施態様73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、実施態様74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
80. がんが、膀胱がん、筋層浸潤性膀胱がん、尿路上皮癌、尿管がん、尿道がん、尿管尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、腎がん、腎盂がん、腎細胞癌、淡明細胞腎癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、肉腫、骨肉腫、平滑筋肉腫、多形肉腫、粘液線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、肺がん、非小細胞肺がん、卵管がん、腹膜癌、食道がん、食道扁平上皮癌、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、卵巣がん、子宮頸がん、子宮頸部腺扁平上皮癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、HER2陰性乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、プロゲステロン受容体陽性乳がん、ルミナルB型乳がん、リンパ腫、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、鼻型リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、陰茎癌、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、子宮内膜がん、子宮がん、骨髄腫、多発性骨髄腫、頭頚部がん、前立腺がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、膵臓がん、肝細胞癌、胃がん、胃食道接合部腺癌、膠芽細胞腫、多形神経膠芽腫、菌状息肉症、HPV陽性がん、HPV関連子宮頸癌、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、外陰がん、膣がん、肛門がん、口腔咽頭がん、口腔咽頭扁平上皮癌、白血病、急性骨髄性白血病、骨がん、孤立性骨形質細胞腫、扁平上皮癌、皮膚扁平上皮癌、甲状腺がん、マイクロサテライト安定性/ミスマッチ修復機能欠損のない(MSS/pMMR)転移性結腸直腸がん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がん、鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫、神経内分泌がん、胆道がん、胆管癌、及び肝内胆管癌からなる群より選択される、実施態様73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、実施態様74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
81. がんが、メルケル細胞癌、尿路上皮癌、腎細胞癌、非小細胞肺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、メラノーマ、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん、結腸直腸がん、胃がん、子宮頸がん、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、皮膚扁平上皮癌、基底細胞癌、膀胱がん、子宮内膜がん、食道がん、悪性胸膜中皮腫、腫瘍変異負荷(TMB)の高いがん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、実施態様73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、実施態様74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
82. がんが、肺がん、非小細胞肺がん、気管支原性肺癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、HER2陽性乳がん、転移性小葉乳がん、乳管癌、子宮頸がん、卵管がん、卵管漿液性腺癌、卵巣がん、卵巣類内膜腫瘍、卵巣漿液性腺癌、卵巣粘液癌、子宮がん、子宮内膜がん、皮膚がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、頭頚部がん、頭頚部の扁平上皮癌、血液系腫瘍、白血病、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄単球性白血病、甲状腺がん、甲状腺癌、胸腺癌、神経内分泌がん、クロム親和性細胞腫、神経膠腫、多形神経膠芽腫、傍神経節腫、リンパ腫、B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁層リンパ腫、膵臓がん、膵管腺癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、尿路がん、尿生殖器のがん、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、肉腫、軟骨肉腫、淡明細胞肉腫、脂肪肉腫、粘液型/円形細胞脂肪肉腫、滑膜肉腫、胞状軟部肉腫、神経膠肉腫、子宮癌肉腫、腎臓がん、非淡明細胞腎臓がん、腎細胞癌、膀胱がん、尿路上皮癌、筋層浸潤性膀胱がん、非筋層浸潤性膀胱がん、HER2陽性膀胱がん、胆嚢癌、胃がん、食道がん、食道扁平上皮癌、胃腸がん、胃食道がん、胃食道接合部がん、HER2陽性胃がん、原発性腹膜がん、皮膚扁平上皮癌、前立腺がん、前立腺腺癌、去勢抵抗性前立腺がん、泌尿生殖器がん、尿管尿路上皮癌、腎盂尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、虫垂癌、陰茎がん、肛門管がん、肝細胞癌、肝細胞がん、切除不能な肝臓及び肝内胆管癌、胆道がん、胆管癌、肝内胆管癌、肝外胆管癌、HPV関連がん、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連子宮頸部扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、鼻咽頭癌、上咽頭癌、咽頭扁平上皮癌、下咽頭扁平上皮癌、口腔扁平上皮癌、並びに菌状息肉症からなる群より選択される、実施態様73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、実施態様74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
83. がんが、尿路上皮癌、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、及びメラノーマからなる群より選択される、実施態様73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、実施態様74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
84. がんが、多発性骨髄腫、子宮頸がん、食道がん、食道扁平上皮癌、肺がん、非小細胞肺がん、膠芽細胞腫、子宮内膜がん、卵巣がん、扁平上皮がん、頭頚部がんからなる群より選択される、実施態様73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、実施態様74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
85. がんが、子宮頸がん、頭頚部扁平上皮癌、頭頚部がん、非小細胞肺がん、非扁平非小細胞肺がん、食道扁平上皮癌、食道がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、胃がん、胃食道接合部腺癌、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、肝臓がん、膀胱がん、尿路上皮癌、膵臓がん、及び膵臓腺癌からなる群より選択される、実施態様73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、実施態様74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
86. がんが固形腫瘍である、実施態様73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、実施態様74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
87. がんが血液がんである、実施態様73及び76から78のいずれか一項に記載の方法、実施態様74及び76から78のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様75から78のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
88. がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、実施態様8から25の、及び、実施態様8から25のいずれか一項に従属する範囲で、実施態様26から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤の治療的有効量を対象に投与することと、抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体の治療的有効量を対象に投与することとを含む、方法。
89. がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療するための医薬の製造における、実施態様8から25の、及び、実施態様8から25のいずれか一項に従属する範囲で、実施態様26から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤及び治療的有効量の抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体の使用。
90. がんの治療を必要とする対象におけるがんの治療における使用のための、実施態様8から25の、及び、実施態様8から25のいずれか一項に従属する範囲で、実施態様26から62のいずれか一項に記載の液体医薬製剤及び治療的有効量の抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体。
91. 液体医薬製剤と抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体とが同時に投与される、実施態様88に記載の方法、実施態様89に記載の使用、又は実施態様90に記載の液体医薬製剤。
92. 液体医薬製剤と抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体とが、対象への投与前24時間以内に混合される、実施態様88若しくは91に記載の方法、実施態様89若しくは91に記載の使用、又は実施態様90若しくは91に記載の液体医薬製剤。
93. 液体医薬製剤と抗PD-1モノクローナル抗体又は抗PD-L1モノクローナル抗体とが対象への投与中に混合される、実施態様92に記載の方法、実施態様92に記載の使用、又は実施態様92に記載の液体医薬製剤。
94. 液体医薬製剤が静脈内に投与される、実施態様88及び91から93のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から93のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から93のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
95. 液体医薬製剤が皮下に投与される、実施態様88及び91から93のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から93のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から93のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
96. 液体医薬製剤が3週毎(Q3W)に投与される、実施態様94若しくは95に記載の方法、実施態様94若しくは95に記載の使用、又は実施態様94若しくは95に記載の液体医薬製剤。
97. がんが、肺がん、非小細胞肺がん、腎細胞がん、尿路上皮がん、尿管がん、尿道がん、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、腎臓がん、肉腫、卵巣がん、乳がん、子宮頸がん、卵管がん、子宮内膜がん,、子宮がん、膵臓がん、胃癌、膀胱がん、食道がん、中皮腫、メラノーマ、頭頚部がん、甲状腺がん、肉腫、前立腺がん、陰茎がん、膠芽細胞腫、胸腺癌、食道癌、上咽頭がん、中皮腫、肝臓がん、胆道がん、HPV陽性がん、白血病、リンパ腫、脳がん、神経内分泌がん、骨髄腫、菌状息肉症、メルケル細胞がん、血液系腫瘍、ミスマッチ修復欠損(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
98. がんが、膀胱がん、筋層浸潤性膀胱がん、尿路上皮癌、尿管がん、尿道がん、尿管尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、腎がん、腎盂がん、腎細胞癌、淡明細胞腎癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、肉腫、骨肉腫、平滑筋肉腫、多形肉腫、粘液線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、肺がん、非小細胞肺がん、卵管がん、腹膜癌、食道がん、食道扁平上皮癌、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、卵巣がん、子宮頸がん、子宮頸部腺扁平上皮癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、HER2陰性乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、プロゲステロン受容体陽性乳がん、ルミナルB型乳がん、リンパ腫、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、鼻型リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、陰茎癌、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、子宮内膜がん、子宮がん、骨髄腫、多発性骨髄腫、頭頚部がん、前立腺がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、膵臓がん、肝細胞癌、胃がん、胃食道接合部腺癌、膠芽細胞腫、多形神経膠芽腫、菌状息肉症、HPV陽性がん、HPV関連子宮頸癌、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、外陰がん、膣がん、肛門がん、口腔咽頭がん、口腔咽頭扁平上皮癌、白血病、急性骨髄性白血病、骨がん、孤立性骨形質細胞腫、扁平上皮癌、皮膚扁平上皮癌、甲状腺がん、マイクロサテライト安定性/ミスマッチ修復機能欠損のない(MSS/pMMR)転移性結腸直腸がん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がん、鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫、神経内分泌がん、胆道がん、胆管癌、及び肝内胆管癌からなる群より選択される、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
99. がんが、メルケル細胞癌、尿路上皮癌、腎細胞癌、非小細胞肺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、メラノーマ、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん、結腸直腸がん、胃がん、子宮頸がん、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、皮膚扁平上皮癌、基底細胞癌、膀胱がん、子宮内膜がん、食道がん、悪性胸膜中皮腫、腫瘍変異負荷(TMB)の高いがん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
100. がんが、肺がん、非小細胞肺がん、気管支原性肺癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、HER2陽性乳がん、転移性小葉乳がん、乳管癌、子宮頸がん、卵管がん、卵管漿液性腺癌、卵巣がん、卵巣類内膜腫瘍、卵巣漿液性腺癌、卵巣粘液癌、子宮がん、子宮内膜がん、皮膚がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、頭頚部がん、頭頚部の扁平上皮癌、血液系腫瘍、白血病、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄単球性白血病、甲状腺がん、甲状腺癌、胸腺癌、神経内分泌がん、クロム親和性細胞腫、神経膠腫、多形神経膠芽腫、傍神経節腫、リンパ腫、B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁層リンパ腫、膵臓がん、膵管腺癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、尿路がん、尿生殖器のがん、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、肉腫、軟骨肉腫、淡明細胞肉腫、脂肪肉腫、粘液型/円形細胞脂肪肉腫、滑膜肉腫、胞状軟部肉腫、神経膠肉腫、子宮癌肉腫、腎臓がん、非淡明細胞腎臓がん、腎細胞癌、膀胱がん、尿路上皮癌、筋層浸潤性膀胱がん、非筋層浸潤性膀胱がん、HER2陽性膀胱がん、胆嚢癌、胃がん、食道がん、食道扁平上皮癌、胃腸がん、胃食道がん、胃食道接合部がん、HER2陽性胃がん、原発性腹膜がん、皮膚扁平上皮癌、前立腺がん、前立腺腺癌、去勢抵抗性前立腺がん、泌尿生殖器がん、尿管尿路上皮癌、腎盂尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、虫垂癌、陰茎がん、肛門管がん、肝細胞癌、肝細胞がん、切除不能な肝臓及び肝内胆管癌、胆道がん、胆管癌、肝内胆管癌、肝外胆管癌、HPV関連がん、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連子宮頸部扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、鼻咽頭癌、上咽頭癌、咽頭扁平上皮癌、下咽頭扁平上皮癌、口腔扁平上皮癌、並びに菌状息肉症からなる群より選択される、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
101. がんが、尿路上皮癌、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、及びメラノーマからなる群より選択される、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
102. がんが、多発性骨髄腫、子宮頸がん、食道がん、食道扁平上皮癌、肺がん、非小細胞肺がん、膠芽細胞腫、子宮内膜がん、卵巣がん、扁平上皮がん、頭頚部がんからなる群より選択される、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
103. がんが、子宮頸がん、頭頚部扁平上皮癌、頭頚部がん、非小細胞肺がん、非扁平非小細胞肺がん、食道扁平上皮癌、食道がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、胃がん、胃食道接合部腺癌、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、肝臓がん、膀胱がん、尿路上皮癌、膵臓がん、及び膵臓腺癌からなる群より選択される、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
104. がんが固形腫瘍である、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
105. がんが血液がんである、実施態様88及び91から96のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から96のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から96のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
106. 抗PD-1抗体を投与することを含む、実施態様88及び91から105のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から105のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から105のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
107. 抗PD-L1モノクローナル抗体を投与することを含む、実施態様88及び91から105のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から105のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から105のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
108. 抗PD-L1モノクローナル抗体が、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、デュルバルマブ(MEDI4736)、アベルマブ、及びMDX-1105からなる群より選択される、実施態様107に記載の方法、実施態様107に記載の使用、又は実施態様107に記載の液体医薬製剤。
109. 抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、実施態様107に記載の方法、実施態様107に記載の使用、又は実施態様107に記載の液体医薬製剤。
110. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号16のアミノ酸配列を含む、実施態様109に記載の方法、実施態様109に記載の使用、又は実施態様109に記載の液体医薬製剤。
111. 抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号17のアミノ酸配列を含む、実施態様109若しくは110に記載の方法、実施態様109若しくは110に記載の使用、又は実施態様109若しくは110に記載の液体医薬製剤。
112. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が配列番号17のアミノ酸配列を含む、実施態様109から111のいずれか一項に記載の方法、実施態様109から111のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様109から111のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
113. 抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体がIgG抗体である、実施態様88及び91から112のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から112のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から112のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
114. 抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、実施態様113に記載の方法、実施態様113に記載の使用、又は実施態様113に記載の液体医薬製剤。
115. 抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体が完全長抗体である、実施態様88及び91から114のいずれか一項に記載の方法、実施態様89及び91から114のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から114のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
116. 抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体がヒト抗体である、実施態様88、91から107及び113から115のいずれか一項に記載の方法、実施態様88、91から107及び113から115のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から107及び113から115のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
117. 抗PD-L1モノクローナル抗体又は抗PD-1モノクローナル抗体がヒト化抗体である、実施態様88、91から107及び109から115のいずれか一項に記載の方法、実施態様88、91から107及び109から115のいずれか一項に記載の使用、又は実施態様90から107及び109から115のいずれか一項に記載の液体医薬製剤。
118. 18mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む、製造品。
119. 製剤が144mg/mL~176mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む、実施態様118に記載の製造品。
120. 製剤が160mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体を含む、実施態様118又は119に記載の製造品。
121. 抗PD-L1モノクローナル抗体を含む製剤をさらに含む、実施態様118から120のいずれか一項に記載の製造品。
122. 抗PD-L1モノクローナル抗体がアテゾリズマブである、実施態様121に記載の製造品。
123.
(a)30mg/mL~60mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b)60mg/mL~120mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む製剤を含む、製造品。
124. 製剤が、
(a)35mg/mL~55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b)70mg/mL~110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、実施態様123に記載の製造品。
125. 製剤が、
(a)30mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b)60mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、実施態様123又は124に記載の製造品。
126. 製剤が、
(a)35mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b)70mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、実施態様123又は124に記載の製造品。
127. 製剤が、
(a)40mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b)80mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、実施態様123又は124に記載の製造品。
128. 製剤が、
(a)45mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b)90mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、実施態様123又は124に記載の製造品。
129. 製剤が、
(a)50mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b)100mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、実施態様123又は124に記載の製造品。
130. 製剤が、
(a)55mg/mLの抗TIGITモノクローナル抗体;及び
(b)110mg/mLの抗PD-L1モノクローナル抗体
を含む、実施態様123又は124に記載の製造品。
131. 880mgの抗TIGITモノクローナル抗体を含む製剤を含む、製造品。
132. 製剤が1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む、実施態様131に記載の製造品。
133. 製剤が1875mgの抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む、実施態様131に記載の製造品。
134. 製剤が2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む、実施態様131に記載の製造品。
135. 製剤が抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含む、実施態様131から134のいずれか一項に記載の製造品。
136. 製剤がヒアルロニダーゼをさらに含む、実施態様131から135のいずれか一項に記載の製造品。
137. 880mgの抗TIGITモノクローナル抗体と1875mg又は2000mgの抗PD-L1モノクローナル抗体とを含む製剤を含む、製造品。
138. 製剤がヒアルロニダーゼをさらに含む、実施態様137に記載の製造品。
139. 製剤がヒアルロニダーゼをさらに含み、ヒアルロニダーゼの濃度が500U/mL~2600U/mLである、実施態様118から137のいずれか一項に記載の製造品。
140. ヒアルロニダーゼの濃度が1400U/mL~2600U/mLである、実施態様139に記載の製造品。
141. ヒアルロニダーゼの濃度が2000U/mLである、実施態様139又は140に記載の製造品。
142. ヒアルロニダーゼが組換えヒトヒアルロニダーゼである、実施態様139から141のいずれか一項に記載の製造品。
143. 組換えヒトヒアルロニダーゼが、rHuPH20などのヒト可溶型PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である、実施態様142に記載の製造品。
144. 880mg固定用量の抗TIGITモノクローナル抗体を含有し、それを患者に送達する皮下投与装置を含む製造品。
145. 皮下投与装置が、1875mg又は2000mg固定用量の抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含有し、それを患者に送達する、実施態様144に記載の製造品。
146. 皮下投与装置が、1875mg固定用量の抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含有し、それを患者に送達する、実施態様145に記載の製造品。
147. 皮下投与装置が、2000mg固定用量の抗PD-L1モノクローナル抗体をさらに含有し、それを患者に送達する、実施態様145に記載の製造品。
148. 皮下投与装置が、ヒアルロニダーゼをさらに含有し、それを患者に送達する、実施態様144から147のいずれか一項に記載の製造品。
149. ヒアルロニダーゼが、rHuPH20などのヒト可溶型PH20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質である、実施態様148に記載の製造品。
150. 皮下投与装置は、シリンジ、シリンジポンプ、注射装置、点滴ポンプ、注射器ペン、無針器具、自己注射器、及び皮下パッチ送達システムからなる群より選択される、実施態様144から149のいずれか一項に記載の製造品。
151. 皮下投与装置がシリンジである、実施態様144から150のいずれか一項に記載の製造品。
152. 皮下投与装置がシリンジポンプである、実施態様144から150のいずれか一項に記載の製造品。
153. 抗TIGITモノクローナル抗体が、配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、実施態様118から152のいずれか一項に記載の製造品。
154. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列を含む、実施態様118から153のいずれか一項に記載の製造品。
155. 抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号9のアミノ酸配列を含む、実施態様118から154のいずれか一項に記載の製造品。
156. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号9のアミノ酸配列を含む、実施態様118から155のいずれか一項に記載の製造品。
157. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号18又は配列番号24のアミノ酸配列を含む、実施態様118から156のいずれか一項に記載の製造品。
158. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号19又は配列番号25のアミノ酸配列を含む、実施態様118から156のいずれか一項に記載の製造品。
159. 抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、実施態様118から158のいずれか一項に記載の製造品。
160. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号18又は配列番号24のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、実施態様118から157及び159のいずれか一項に記載の製造品。
161. 抗TIGITモノクローナル抗体の重鎖が、配列番号19又は配列番号25のアミノ酸配列を含み、抗TIGITモノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、実施態様118から156及び158から159のいずれか一項に記載の製造品。
162. 抗PD-L1モノクローナル抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-H1;配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域と、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域とを含む、実施態様121及び123から161のいずれか一項に記載の製造品。
163. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が、配列番号16のアミノ酸配列を含む、実施態様121及び123から162のいずれか一項に記載の製造品。
164. 抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が、配列番号17のアミノ酸配列を含む、実施態様121及び123から163のいずれか一項に記載の製造品。
165. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖可変領域が配列番号16のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖可変領域が配列番号17のアミノ酸配列を含む、実施態様121及び123から164のいずれか一項に記載の製造品。
166. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が、配列番号21のアミノ酸配列を含む、実施態様121及び123から165のいずれか一項に記載の製造品。
167. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が、配列番号22のアミノ酸配列を含む、実施態様121及び123から165のいずれか一項に記載の製造品。
168. 抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が、配列番号23のアミノ酸配列を含む、実施態様121及び123から167のいずれか一項に記載の製造品。
169. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が配列番号21のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が配列番号23のアミノ酸配列を含む、実施態様121、123から166及び168のいずれか一項に記載の製造品。
170. 抗PD-L1モノクローナル抗体の重鎖が配列番号22のアミノ酸配列を含み、抗PD-L1モノクローナル抗体の軽鎖が配列番号23のアミノ酸配列を含む、実施態様121、123から165及び167から168のいずれか一項に記載の製造品。
171. 抗TIGITモノクローナル抗体がIgG抗体である、実施態様118から170のいずれか一項に記載の製造品。
172. 抗TIGITモノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、実施態様171に記載の製造品。
173. 抗TIGITモノクローナル抗体が完全長抗体である、実施態様118から172のいずれか一項に記載の製造品。
174. 抗TIGITモノクローナル抗体がヒト抗体である、実施態様118から152及び162から173のいずれか一項に記載の製造品。
175. 抗TIGITモノクローナル抗体がヒト化抗体である、実施態様118から173のいずれか一項に記載の製造品。
176. 抗TIGITモノクローナル抗体がCD226とTIGITとの相互作用を阻害又はブロックする、実施態様118から175のいずれか一項に記載の製造品。
177. 抗TIGIT抗体がチラゴルマブである、実施態様118から152及び162から170のいずれか一項に記載の製造品。
178. 抗PD-L1モノクローナル抗体がIgG抗体である、実施態様121及び123から177のいずれか一項に記載の製造品。
179. 抗PD-L1モノクローナル抗体がIgG1又はIgG4抗体である、実施態様178に記載の製造品。
180. 抗PD-L1モノクローナル抗体が完全長抗体である、実施態様121及び123から179のいずれか一項に記載の製造品。
181. 抗PD-L1モノクローナル抗体がヒト抗体である、実施態様121、123から161及び171から180のいずれか一項に記載の製造品。
182. 抗PD-L1モノクローナル抗体がヒト化抗体である、実施態様121及び123から180のいずれか一項に記載の製造品。
183. バイアルである、実施態様118から182のいずれか一項に記載の製造品。
184. バイアルが単回投与バイアルである、実施態様183に記載の製造品。
185. バイアルが、クロロブチルエラストマーストッパーで栓をされている、実施態様183又は184に記載の製造品。
186. プレフィルドシリンジである、実施態様118から182のいずれか一項に記載の製造品。
187. シリンジポンプである、実施態様118から182のいずれか一項に記載の製造品。
188. 皮下投与装置である、実施態様118から182のいずれか一項に記載の製造品。
189. 皮下投与装置が、シリンジ、シリンジポンプ、注射装置、点滴ポンプ、注射器ペン、無針器具、自己注射器、及び皮下パッチ送達システムからなる群より選択される、実施態様188に記載の製造品。
190. 約3mL~約60mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、実施態様118から189のいずれか一項に記載の製造品。
191. 約10mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、実施態様190に記載の製造品。
192. 約7mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、実施態様190に記載の製造品。
193. 約6.5mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、実施態様190に記載の製造品。
194. 約21mLの抗TIGITモノクローナル抗体と、ヒアルロニダーゼ、ヒスチジンバッファー、スクロース及びポリソルベート20のうちの1又は複数とを含む、実施態様190に記載の製造品。
195. 実施態様118から194のいずれか一項に記載の製造品に含まれる製剤の治療的有効量を対象に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法。
196. 製剤が静脈内に投与される、実施態様195に記載の方法。
197. 製剤が皮下に投与される、実施態様195に記載の方法。
198. 製剤が3週毎(Q3W)に投与される、実施態様195から197のいずれか一項に記載の方法。
199. がんが、肺がん、非小細胞肺がん、腎細胞がん、尿路上皮がん、尿管がん、尿道がん、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、腎臓がん、肉腫、卵巣がん、乳がん、子宮頸がん、卵管がん、子宮内膜がん,、子宮がん、膵臓がん、胃癌、膀胱がん、食道がん、中皮腫、メラノーマ、頭頚部がん、甲状腺がん、肉腫、前立腺がん、陰茎がん、膠芽細胞腫、胸腺癌、食道癌、上咽頭がん、中皮腫、肝臓がん、胆道がん、HPV陽性がん、白血病、リンパ腫、脳がん、神経内分泌がん、骨髄腫、菌状息肉症、メルケル細胞がん、血液系腫瘍、ミスマッチ修復欠損(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、実施態様195から198のいずれか一項に記載の方法。
200. がんが、膀胱がん、筋層浸潤性膀胱がん、尿路上皮癌、尿管がん、尿道がん、尿管尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、腎がん、腎盂がん、腎細胞癌、淡明細胞腎癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、肉腫、骨肉腫、平滑筋肉腫、多形肉腫、粘液線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、肺がん、非小細胞肺がん、卵管がん、腹膜癌、食道がん、食道扁平上皮癌、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、卵巣がん、子宮頸がん、子宮頸部腺扁平上皮癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、HER2陰性乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、プロゲステロン受容体陽性乳がん、ルミナルB型乳がん、リンパ腫、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、鼻型リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫、陰茎癌、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、子宮内膜がん、子宮がん、骨髄腫、多発性骨髄腫、頭頚部がん、前立腺がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、膵臓がん、肝細胞癌、胃がん、胃食道接合部腺癌、膠芽細胞腫、多形神経膠芽腫、菌状息肉症、HPV陽性がん、HPV関連子宮頸癌、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、外陰がん、膣がん、肛門がん、口腔咽頭がん、口腔咽頭扁平上皮癌、白血病、急性骨髄性白血病、骨がん、孤立性骨形質細胞腫、扁平上皮癌、皮膚扁平上皮癌、甲状腺がん、マイクロサテライト安定性/ミスマッチ修復機能欠損のない(MSS/pMMR)転移性結腸直腸がん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がん、鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫、神経内分泌がん、胆道がん、胆管癌、及び肝内胆管癌からなる群より選択される、実施態様195から198のいずれか一項に記載の方法。
201. がんが、メルケル細胞癌、尿路上皮癌、腎細胞癌、非小細胞肺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、メラノーマ、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん、結腸直腸がん、胃がん、子宮頸がん、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、皮膚扁平上皮癌、基底細胞癌、膀胱がん、子宮内膜がん、食道がん、悪性胸膜中皮腫、腫瘍変異負荷(TMB)の高いがん、ミスマッチ修復機能が欠損した(dMMR)がん、及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)がんからなる群より選択される、実施態様195から198のいずれか一項に記載の方法。
202. がんが、肺がん、非小細胞肺がん、気管支原性肺癌、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、HER2陽性乳がん、転移性小葉乳がん、乳管癌、子宮頸がん、卵管がん、卵管漿液性腺癌、卵巣がん、卵巣類内膜腫瘍、卵巣漿液性腺癌、卵巣粘液癌、子宮がん、子宮内膜がん、皮膚がん、メラノーマ、皮膚メラノーマ、メルケル細胞癌、頭頚部がん、頭頚部の扁平上皮癌、血液系腫瘍、白血病、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄単球性白血病、甲状腺がん、甲状腺癌、胸腺癌、神経内分泌がん、クロム親和性細胞腫、神経膠腫、多形神経膠芽腫、傍神経節腫、リンパ腫、B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁層リンパ腫、膵臓がん、膵管腺癌、直腸がん、結腸がん、結腸直腸がん、尿路がん、尿生殖器のがん、中皮腫、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、肉腫、軟骨肉腫、淡明細胞肉腫、脂肪肉腫、粘液型/円形細胞脂肪肉腫、滑膜肉腫、胞状軟部肉腫、神経膠肉腫、子宮癌肉腫、腎臓がん、非淡明細胞腎臓がん、腎細胞癌、膀胱がん、尿路上皮癌、筋層浸潤性膀胱がん、非筋層浸潤性膀胱がん、HER2陽性膀胱がん、胆嚢癌、胃がん、食道がん、食道扁平上皮癌、胃腸がん、胃食道がん、胃食道接合部がん、HER2陽性胃がん、原発性腹膜がん、皮膚扁平上皮癌、前立腺がん、前立腺腺癌、去勢抵抗性前立腺がん、泌尿生殖器がん、尿管尿路上皮癌、腎盂尿路上皮癌、尿道尿路上皮癌、虫垂癌、陰茎がん、肛門管がん、肝細胞癌、肝細胞がん、切除不能な肝臓及び肝内胆管癌、胆道がん、胆管癌、肝内胆管癌、肝外胆管癌、HPV関連がん、HPV関連肛門扁平上皮癌、HPV関連子宮頸部扁平上皮癌、HPV関連陰茎扁平上皮癌、HPV関連外陰扁平上皮癌、鼻咽頭癌、上咽頭癌、咽頭扁平上皮癌、下咽頭扁平上皮癌、口腔扁平上皮癌、並びに菌状息肉症からなる群より選択される、実施態様195から198のいずれか一項に記載の方法。
203. がんが、尿路上皮癌、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、肝細胞癌、及びメラノーマからなる群より選択される、実施態様195から198のいずれか一項に記載の方法。
204. がんが、多発性骨髄腫、子宮頸がん、食道がん、食道扁平上皮癌、肺がん、非小細胞肺がん、膠芽細胞腫、子宮内膜がん、卵巣がん、扁平上皮がん、頭頚部がんからなる群より選択される、実施態様195から198のいずれか一項に記載の方法。
205. がんが、子宮頸がん、頭頚部扁平上皮癌、頭頚部がん、非小細胞肺がん、非扁平非小細胞肺がん、食道扁平上皮癌、食道がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、胃がん、胃食道接合部腺癌、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、肝臓がん、膀胱がん、尿路上皮癌、膵臓がん、及び膵臓腺癌からなる群より選択される、実施態様195から198のいずれか一項に記載の方法。
206. がんが固形腫瘍である、実施態様195から198のいずれか一項に記載の方法。
207. がんが血液がんである、実施態様195から198のいずれか一項に記載の方法。
【実施例
【0294】
実施例1:チラゴルマブの安定性リスクの特定
[0313] 高濃度の抗TIGITモノクローナル抗体チラゴルマブ(MTIG7192Aとも呼ばれる)を含む製剤の安定性リスクを特定するため、安定性試験を実施した。14種類の異なる製剤が準備され、様々なストレスと長期保存条件で各成分の影響が評価され、安定性への影響が低い(「-」)、安定性への影響が中程度(「0」)又は安定性への影響が大きい(「+」)としてスコア付けされた。以下の表3を参照されたい(PS20=ポリソルベート20;P188=ポロキサマー188)。
【0295】
[0314] 約72.7mg/mLのチラゴルマブを中和し、水に交換して、タンジェンシャルフローろ過を用いて120mg/mLに濃縮した。チラゴルマブ-水溶液に添加する(spike)ために、個々の添加物ごとにコンディショニングバッファーを準備した。各種ストック溶液には、1)200mMのLヒスチジン、2)1800mMのスクロース、3)800mMの酢酸、4)1%ポリソルベート20(PS20)又は5)1%ポロキサマー188(P188)が含まれていた。タンパク質-水ストック溶液とコンディショニングバッファーを、PETGボトル内で混合した。バイアルに充填する前に、蒸発光散乱検出器(ELSD)を使用して、各製剤のpH、タンパク質濃度、浸透圧、界面活性剤濃度(SC)を確認した。0.2μmのポリフッ化ビニリデン(PVDF)フィルターで材料をろ過し、以下の表4に記載されている必要な試験と時点に従って次のバイアル構成に充填した。最低限の試験(minimal testing)(「M」)では、2ccバイアル(バイアル1本)に1mLを充填した。全試験(full testing)(「F」)では、2ccバイアル(バイアル2本)に1mLを充填し、6ccバイアル(バイアル1本)に4mLを充填した。予備(reserved)(「R」)では、2ccバイアル(バイアル2本)に1mLを充填した。予備バイアルを使用する中間読み取りとしてさらに9か月の時点が追加された。全試験を実施し、アッセイ出力を測定した:1)高分子量(HMW)型、メインピーク、低分子量(LMW)型;2)酸性領域;メインピーク;塩基性領域;3)LMW型の合計;メインピーク;HMW型の合計;4)軽鎖(LC)、重鎖(HC)、非グリコシル化重鎖(NGHC)、不完全な還元種(IRS);5)pH;6)ポリソルベート20(PS20)濃度;7)ポロキサマー188(P188)濃度;8)可視粒子数;9)浸透圧;10)色;11)タンパク質濃度;12)酸化ホットスポット;13)力価、及び14)肉眼では見ることができない粒子。1)HMW型、メインピーク、LMW型、2)酸性領域、メインピーク、塩基性領域、及び3)可視粒子数を評価するための最低限の試験も実施された。
【0296】
[0315] 各製剤の分解率は、全試験のデータを用いて、以下の期間で計算した:1)-20℃で2年、2)5℃で2年、3)25℃で3か月、4)40℃で1か月。観察された各アッセイ出力の分解率を製剤パラメーター(例:pH、タンパク質濃度、界面活性剤(ST)、SC、ヒスチジン濃度、スクロース濃度)に対して使用して、最小二乗多重回帰分析を実施した。主効果モデルが構築され、推定p値が0.05以下の製剤パラメーターが統計的に有意であると判断された。複数のパラメーターが統計的に有意であると特定された場合、製剤パラメーターの相互作用を理解するために縮小モデルが実行された。以下の表5は、チラゴルマブ製剤で観察された重要な因子を示している。
CE-SDS=キャピラリー電気泳動-ドデシル硫酸ナトリウム
HIAC=高精度液中パーティクルカウンター
HMW=高分子量
IEC=イオン交換クロマトグラフィー
IRS=不完全に還元した種
LMW=低分子量
N/A=該当なし
NGHC=非グリコシル化重鎖
NR=非還元
SC=界面活性剤濃度
SEC=サイズ排除クロマトグラフィー
ST=界面活性剤の種類
【0297】
[0316] PS20を含有するチラゴルマブ製剤の25℃及び40℃での酸化の変化が観察された。40℃で1か月後に酸化レベルがより高い製剤には、DLTMISR Fcメチオニン(「Fc DTLMISR(M_Ox)」)の2%を超える変化と、HEAL Fcメチオニン(「Fc HEAL(M_Ox)」)の1%を超える変化が含まれる(以下の表6参照)。例えば、製剤(Form.)番号1を参照されたい。酸化は、界面活性剤濃度が高く、ヒスチジン濃度が高く、タンパク質濃度が低いほど悪化した。さらに、酸化が最も高い製剤は、PS20の分解量が最も高いことと相関していた。PS20の分解は、FAMSを用いた脂肪酸代謝物によって測定可能である(図1)。L-メチオニンの添加は、PS20による酸化のリスクを軽減することがわかった。
【0298】
[0317] 非カテゴリーアッセイ出力については、重回帰モデリングから決定された製剤パラメーターの効果量の積に、所定の保存条件における関連する期間を乗じて、その期間にわたって製剤パラメーターが実用上意味を持つかどうかを決定した。また、提案された製剤パラメーターの範囲(下記の表7)と安定性試験で調査された範囲との差異を調整するための補正係数も含めた。その値が所与のアッセイ出力に対するアッセイのばらつきよりも大きい場合、その製剤パラメーターは実用上意味があると見なされた(例えば、その他の製剤と比較した場合、低又は高の極端な製剤パラメーターは、関連する保存条件/時間後のアッセイの変動性の範囲外で安定性に差を生じる)。この計算に使用された関連期間は次の通りである:
1) 原薬(DS):-20℃で5年、5℃で2か月、25℃で1週間、40℃で2日
2) 医薬品(DP):5℃で3年、25℃で1か月、40℃で3日。
【0299】
[0318] ELSDを実施した後、チラゴルマブの濃度を14製剤それぞれについて経時的に測定し、様々な温度における各製剤の安定性を決定した(例:-20℃、5℃、25℃、40℃)(図2A~2D)。チラゴルマブの潜在的な物理的分解を試験するためにSECが実施され、凝集体と低分子量種(LMWS)が様々な温度で測定されたSEC(例:-20℃、5℃、25℃、40℃)(図3A、3C、3E、3G)。酸性又は塩基性条件にさらされた場合のチラゴルマブの荷電異性体の形成を評価するために、イメージング(Imaged)キャピラリー等電点電気泳動(ICIEF)を実施した。様々な温度(例:-20℃、5℃、25℃、40℃)での製剤間の分解速度は同様であった(図3B、3D、3F、3H)。
【0300】
[0319] アッセイ出力に実用上意味のある変化をもたらした製剤パラメーターを、以下の表8に示す。5℃で2か月(図4.Iと4.II)及び25℃で1週間のDS条件では、実用上意味のある変化を引き起こすような製剤パラメーターは見つからなかった。さらに、以下の特性に実用上意味のある変化をもたらす製剤パラメーターも見つからなかった:塩基性領域(IED)、メインピーク(IEC)、メインピーク(NR CE-SDS)、HMW型の合計(NR CE-SDS)、LMW型の合計(NR CE-SDS)、LC+HCの合計(還元CE-SDS)、IRS(還元CE-SDS)、NGHC(還元CE-SDS)、HMW型の合計(SEC)、メインピーク(SEC)、W59 HC酸化(ペプチドマッピング)、pH、タンパク質濃度、及び力価。
表8.所定の保存温度と保存時間後に実用上意味のある変化を引き起こした製剤パラメーター。
【0301】
[0320] 関連する保存時間と保存温度の後に統計的有意性と実用上意味のある変化の両方を示した製剤パラメーターは、実用上意味があり且つ統計的にも有意であるとみなされた。下記の表9は、実用上意味があり、統計的に有意なパラメーターをまとめたものである。界面活性剤の種類(ST)と製剤pHが、重要な製剤パラメーターとして特定された。5℃でのHIAC(25μM粒子)データはいかなる傾向も示さなかったため、それ以上の調査は行わなかった。
【0302】
[0321] 安定性試験は、試験した製剤範囲全体で製剤が頑健且つ安定していることを実証し、pH5.5で20mMヒスチジンアセテート、240mMスクロース、10mMメチオニン、及び0.04%PS20中60mg/mLのチラゴルマブのDS及び/又はDP製剤をサポートした。
【0303】
実施例2:チラゴルマブの原薬(DS)及び医薬品(DP)製剤のリスクランクキングとフィルタリング手順
[0322] リスクランキングでは、抗TIGITモノクローナル抗体チラゴルマブ(別名MTIG719A)の原薬(DS)及び医薬品(DP)製剤の製品品質と安定性に対する様々な製剤プロセス入力の影響を評価した。このリスクランキングとフィルタリング(RRF)評価により、特定の製剤組成範囲内でのDS製剤及びDP製剤の安定性・頑健性が確認された。具体的には、リスクランキング分析は、チラゴルマブ製剤の各成分(プロセス入力)を、物理的及び化学的特性の変化(プロセス出力)などの定義された製品品質応答に対する潜在的な主効果及び他の製剤成分との相互作用の両方について評価することを伴う。
【0304】
[0323] チラゴルマブの第1のDS製剤は、20mMのL-ヒスチジンアセテート(HisOAc)、240mMのスクロース、10mMのL-メチオニン(Met)、及び0.6mg/mLのポリソルベート20(PS20)(pH5.5)とともに配合された160mg/mLのチラゴルマブを含有していた。チラゴルマブの第1及び第2のDP製剤は、20mMのL-ヒスチジンアセテート(HisOAc)、240mMのスクロース、10mMのL-メチオニン(Met)、及び0.4mg/mLのPS20(pH5.5)とともに配合された60mg/mLのチラゴルマブを含有していた。第2のDS製剤は、20mMのL-ヒスチジンアセテート(HisOAc)、240mMのスクロース、10mMのL-メチオニン(Met)、及び0.4mg/mLのPS20(pH5.5)とともに配合された60mg/mLのチラゴルマブを含有していた。第1及び第2のDS製剤は、120L及び300Lのステンレスタンクに保存された。第1のDP製剤は、15ccバイアルに10mL(600mg)の名目充填量で保存された。第2のDP製剤は、15ccバイアルに7mL(420mg)と10mL(600mg)の名目充填量の2つのバイアル構成のいずれかで保存された。
【0305】
[0324] 各種DS製剤及びDP製剤の製剤組成と対応する範囲は、上記の表7に記載されている。製剤組成には、製剤パラメーターとも呼ばれる各製剤成分が含まれている。pH、タンパク質濃度、及びPS20含有量の範囲は、それぞれの予想される放出仕様に基づいて決定された。バッファー(ヒスチジン及び酢酸)含有量、メチオニン含有量、及びスクロース含有量の範囲は、通常の製造中に予想される範囲と同等かそれ以上であった。バッファー含有量とスクロース含有量は、浸透圧アッセイによって間接的に測定された。pHは、ヒスチジンと酢酸の正しい量が添加されたことを確認するのにも役立った。
【0306】
[0325] RRFで評価されたプロセス出力は、潜在的な重要品質特性(pCQA)及び必須の重要品質特性(CQA)をモニタリングすることを目的としたアッセイ出力であった。製剤の頑健性試験に関連するpCQAは、後述の表10に示されている。いくつかのpCQAと必須CQAは、以下の理由により、リスクランキング及びフィルタリング評価に含めなかった。
1) 宿主細胞タンパク質などのプロセス関連不純物pCQAと、細菌性エンドトキシンなどの外来性の物質に関連する必須CQAは、加工中に管理されており、安定性によって変化することは予想されなかった。
2) スクロース含有量は、浸透圧によって間接的に測定された必須CQAである。スクロースレベルが安定性によって変化することは予想されなかった。
3) メチオニン含有量は、堅牢な製造プロセスを通じて管理されていた。メチオニンレベルが安定性によって変化することは予想されなかった。
4 )ヒスチジンアセテート含有量は、pHによって間接的に測定された必須CQAである。ヒスチジンアセテートは、pHを制御するバッファー種として働く。ヒスチジンアセテートのレベルが安定性によって変化することは予想されなかった。
5) 配列バリアントのような構造バリアントはpCQAである。これらのバリアントは、DS製造中に管理されており、DP若しくは処理中、又は安定性試験において変化することは予想されなかった。
6) グリコシル化は、細胞培養プロセス中に管理されていたpCQAであり、DS/DP加工中に、又は安定性によって変化することは予想されなかった。
7) 抽出可能量、無菌性、容器の密閉完全性、及び一次包装の抽出物/浸出物は製剤とは直接関係なく、別の試験で評価された。
【0307】
[0326] このRRF評価の目的は、指定された製剤組成範囲内でのDSチラゴルマブ製剤及びDPチラゴルマブ製剤の安定性・頑健性を確認することであった。プロセス出力は、安定性の変化率に関して評価された。目標の製剤組成で安定性に変化がなかった場合、製剤組成範囲内で変化が生じる確率は低い。ある製剤パラメーター(プロセス入力としても知られる)は、線形回帰モデリングから決定された入力の効果量に、所与の保存条件に対する関連する期間を乗じた積が、所与のプロセス出力に対するアッセイのばらつき(例:アッセイ精度の3倍)よりも大きい場合、プロセス出力に実用上意味のある効果を有すると考えられた。さらに、いくつかの特性(例:タンパク質濃度、pH、PS20含有量)は、プロセス入力とプロセス出力の両方となりうる。この評価に使用された関連する期間は、予想される貯蔵寿命、環境処理(ambient processing)時間、潜在的な温度逸脱時間に基づいており、DSの場合、1)推奨保存条件(-20℃)で5年間、2)5℃で2か月(関連する製造ホールドタイム)、3)25℃で1週間(関連する製造ホールドタイムと温度逸脱)、4)40℃で2日間(温度逸脱)、また、DPの場合、1)推奨保存条件(5℃)で3年間、2)25℃で1か月(関連する製造ホールドタイム)、3)40℃で3日間(温度逸脱)と記載されている。
【0308】
[0327] DSの長期の代表的な安定性試験とGMPの安定性試験において、DSの安定性に対する保存容器の影響が評価された(下記の表11を参照)。ステンレス鋼製ミニタンクにおいて、DS製剤は、技術バッチ(technical batch)とGMPバッチの両方に関する複数の安定性試験にわたって安定であることが示され(下記表11を参照)、一次保存容器のばらつきのリスクが低いことが示された。ハステロイ製クライオベッセルの影響を評価する追加の試験も実施された。
【0309】
[0328] DPの長期の代表的な安定性試験及びGMPの安定性試験において、各種DP製剤が評価された(以下の表12参照)。
【0310】
[0329] 所与のアッセイ出力の予測変化は、利用可能なデータをプールし、適切な期間にわたって平均分解度を線形に外挿することによって計算された。外挿された分解度が所与の保存条件でアッセイ精度の標準偏差の3倍を超えた場合、アッセイ出力は実用上意味のある変化を示したことになる。DP製剤のアッセイ出力において、次のような実用上意味のある変化が観察された:1)5℃で3年後には、IE-HPLCによる酸性領域とIE-HPLCによるメインピーク、2)25℃で1か月後には、IE-HPLCによる酸性領域、IE-HPLCによるメインピーク、NR-CE-SDSによるLMWFの合計。DS製剤で観察された実用上意味のある因子は、IE-HPLCで測定された酸性領域形成のためのタンパク質濃度と、肉眼では見ることができない粒子形成のためのスクロース含有量であった。
【0311】
実施例3:高濃度チラゴルマブ製剤の開発
[0330] チラゴルマブの臨床投与を改善するために、高濃度製剤が開発された。(以下の表13)
【0312】
[0331] L-ヒスチジンアセテートはpH5.5で緩衝能を示した。20mMのL-ヒスチジンアセテートは、DPの製造中だけでなく、DSとDPの保存中にも製剤のpHを維持するのに十分であることが示された。バッファー系(L-ヒスチジンとアセテート)の総濃度は、38.5mMであった。スクロースは等張剤として機能し、240mMの濃度のスクロースの濃度で等張性を達成できた。L-メチオニンは安定剤として機能し、DSとDPの安定性を得るには10mMで十分であった。ポリソルベート20(PS20)は界面活性剤として機能し、表面吸着によるタンパク質の喪失を防ぎ、可溶性凝集体及び/又は不溶性タンパク質粒子の形成を最小限に抑える。0.04%(w/v)のPS20濃度は、加工、取り扱い、保存(例:凍結融解)中に生じうるストレスからチラゴルマブのDS及びDPを保護するのに十分であることが示された。
【0313】
[0332] 高濃度製剤の選択は、タンパク質濃度、添加物濃度、及びpHを変化させた試験に基づいて行われた(前述の実施例1及び2を参照)。高濃度製剤のバッファー系はL-ヒスチジンと酢酸で構成されており、低濃度製剤のリアルタイム安定性データとの比較に基づいて適切であると決定された。チラゴルマブ濃度は、低濃度製剤の20mg/mLから高濃度製剤の60mg/mLに増加した。凝集速度は、2℃~8℃において、20mg/mL(低濃度)と60mg/mL(高濃度)のチラゴルマブ濃度で同程度であった。高濃度製剤は、pH5.0~6.0、100~300mMのスクロース、10~30mMのL-ヒスチジンアセテート、0.01%~0.05%ポリソルベート20、0mM又は10mMのL-メチオニンを含む様々な添加物濃度範囲で最長2年間は安定であった。さらに、安定剤として添加した10mMのL-メチオニンは、加速温度でより一貫した安定性をもたらした。さらに、PS20濃度は、0.02%から0.04%(w/v)に上昇した。これらの試験結果に基づいて、20mMのL-ヒスチジン酢酸塩、240mMのスクロース、10mMのL-メチオニン、及び0.04%(w/v)のポリソルベート20中に60mg/mLのチラゴルマブを含む、pH5.5のDS及び/又はDP液体製剤が選択された。
【0314】
[0333] この製剤は、光から保護された場合、推奨される保存条件である2℃~8℃で安定していた。臨床材料の投与には、予防措置としてインラインフィルター(0.2μm)を使用した。本製剤は、開発を通じて光遮蔽法を使用して、2μm以上及び5μm以上の大きさの肉眼では見ることができない粒子(管理戦略の一部である10μm以上及び25μm以上の大きさの肉眼では見ることができない粒子に加えて)についてモニタリングされた。これらの評価は、放出時及び安定性試験期間中に実施されたチラゴルマブDPの拡張特徴付けの一部として実施された。
【0315】
[0334] 25mL、316Lのステンレス鋼製ミニタンクで、-40℃での初期凍結、-20℃での12時間以上の保存、5℃での融解からなる3回の凍結融解サイクルをチラゴルマブDSについて試験した。チラゴルマブは120mMスクロースで7回の凍結融解サイクルまで安定性を維持した(図5)。
【0316】
[0335] 高濃度製剤(製剤II)の-20℃における1年間の安定性を、非還元CE-SDS、SECおよびCEにより評価した。CE-SDSにより、チラゴルマブは-20℃での1年間の保存にわたってモノマー形態で安定に維持されていることが示された。以下の表14参照。-20℃でのチラゴルマブの安定性は、SEC(図6参照)及びCE(図7参照)でも確認された。40℃でのチラゴルマブの安定性は、SEC(図12A参照)及びCE(図13A参照)でも確認された。
【0317】
実施例4:臨床投与中の高濃度チラゴルマブ製剤の安定性
[0336] 生理食塩水(0.9%NaCl)で希釈した後のチラゴルマブDP(60mg/mL)のIV点滴による投与に適しているかを試験した。高濃度チラゴルマブ製剤(実施例3の製剤II)の適合性及び安定性を、以下の模擬調製及び投与条件に従って評価した:
1. 0.9%NaClを含有する点滴バッグでチラゴルマブ医薬品を0.20~12.0mg/mL(希釈後の名目濃度)の範囲で希釈し、様々な投与量を対象にする。
2. 0.9%NaClを含有する4種類の点滴バッグへの短期暴露;バッグの製品に接触する面の材質は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、及びPEとPPからなるポリオレフィン(PO)。
3. IV点滴ライン及び点滴補助具の使用(製品に接触する表面は、PVC、PE、ポリブタジエン[PBD]、ポリウレタン[PUR]、ポリカーボネート、ポリエーテルウレタン-バイアロン、ポリテトラフルオロエチレン、及びフッ素化エチレンプロピレン)。
4. 0.2μmインラインフィルター(フィルター膜は、ポリエーテルスルホン[PES]とポリスルホン[PSU])の使用。
【0318】
4つの実験的点滴セットアップのそれぞれにおけるチラゴルマブ医薬品接触材料については、以下の表15に記載されている。IVバッグは、2℃~8℃で24時間保管した後、拡散光にさらしながら30℃で24時間保管した。試料は、模擬投与後に試験された。
【0319】
[0337] 試料は、サイズ排除超高速液体クロマトグラフィー(SE-UHPLC)、イオン交換高速液体クロマトグラフィー(IE-HPLC)による純度、標準曲線を使用した紫外線吸収とSE-UHPLCによるタンパク質含有量、可視粒子、光遮蔽による肉眼では見ることができない粒子、色、透明度/乳白色、pHなど、適切な安定性評価分析法を使用して試験された。チラゴルマブDPを原液で又はIVバッグに希釈し、その後累積保存及び模擬投与を行った場合の安定性の結果が、図8A~8Dに示されている。これらの結果によると、高濃度チラゴルマブ製剤は、濃度範囲0.2~12mg/mLに希釈し、5℃で最大24時間、次いで周囲光にさらしながら30℃で24時間保存し、PES及びPSUインラインフィルターを備えたPVC、PE、PBD、及びPUR投与セットを使用する模擬IV点滴を行った後、PVC、PE、PP、及びPOPE-PP IVバッグに適合していた。模擬投与試験で試験された高濃度チラゴルマブ製剤は、試験された条件下で物理的及び化学的に安定していた。
【0320】
実施例5:テセントリク(登録商標)との臨床共投与中の高濃度チラゴルマブ製剤の安定性
[0338] 等張塩化ナトリウム溶液(0.9%NaCl)での希釈後のIV点滴による、抗PD-L1モノクローナル抗体アテゾリズマブ(別名:テセントリク(登録商標))医薬品(60mg/mL)との混注に対するチラゴルマブ医薬品(60mg/mL)の適合性を評価した。抗体のCDRループの疎水性が抗体の凝集傾向の重要な決定要因であることが当技術分野で知られている。例えば、Perchiacca et al.,Annu.Rev.Chem.Biomol.Eng.3:263-286,2012を参照されたい。異なる抗原に結合する抗体は、異なるCDR残基を有し、したがって、異なる表面化学を有する。これらの異なる表面化学のため、2つの抗体を混合して共投与する場合、製剤の違いにより、いずれか又は両方の抗体が不安定になる(凝集など)可能性がある。したがって、チラゴルマブとアテゾリズマブの適合性と安定性を、以下の模擬調製及び投与条件に従って試験した。
1. 0.9%NaClを含有する点滴バッグでチラゴルマブ医薬品及びアテゾリズマブ医薬品を、2~12mg/mLでチラゴルマブ及び4~24mg/mLアテゾリズマブ(希釈後の名目濃度)の範囲で希釈し、様々な投与量を対象にする。
2. 0.9%NaClを含有する2種類の点滴バッグへの短期暴露;バッグの製品に接触する面の材質は、ポリ塩化ビニル(PVC)と、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)からなるポリオレフィン(PO)とからなる。
3. IV点滴ライン及び点滴補助具の使用(製品に接触する表面は、PVC、PE、ポリブタジエン[PBD]、ポリウレタン[PUR]、ポリカーボネート、ポリエーテルウレタン-バイアロン、ポリテトラフルオロエチレン)。
4. 0.2μmインラインフィルター(フィルター膜は、ポリエーテルスルホン[PES]とポリスルホン[PSU])の使用。
【0321】
3つの実験的点滴セットアップのそれぞれにおけるチラゴルマブ高濃度医薬品とアテゾリズマブ接触材料については、以下の表16に記載されている。IVバッグは、2℃~8℃で24時間保管した後、拡散光にさらしながら30℃で6時間保管した。試料は、模擬投与後に試験された。
【0322】
[0339] 試料は、サイズ排除超高速液体クロマトグラフィー(SE-UHPLC)、イオン交換高速液体クロマトグラフィー(IE-HPLC)による純度親水性相互作用液体クロマトグラフィーによるタンパク質含有量、可視粒子、光遮蔽による肉眼では見ることができない粒子、色、外観、透明度及びpHなど、適切な安定性評価分析法を使用して試験された。チラゴルマブ高濃度DP及びアテゾリズマブDP(原液)並びにIVバッグへの混注用投与液の安定性の結果、続いて累積保存及び模擬投与の結果を図9A~9Cに示す。これらの結果によると、チラゴルマブとアテゾリズマブの混注用投与液は、2mgmL~12mg/mLチラゴルマブ及び4mg/mL~24mg/mLアテゾリズマブの濃度範囲に希釈し、5℃で最大24時間、次いで周囲光にさらしながら30℃で6時間保存し、PES及びPSUインラインフィルターを備えたPVC、PE及びPBD投与セットを使用する模擬IV点滴を行った後、PVC及びPO-PE-PP IVバッグに適合していた。模擬共投与試験で試験されたチラゴルマブ高濃度医薬品とアテゾリズマブ医薬品は、試験条件下で驚くほど物理的及び化学的に安定であった。
【0323】
実施例6.超高濃度チラゴルマブ原薬(DS)製剤
[0340] 原薬(DS)製剤中のチラゴルマブ(tira)濃度は、標準的な限外濾過/透析濾過(UFDF)法(例えば、UFDFスキッドの加熱なし)を用いて非常に高濃度(例:160mg/mL)にまで高められた。粒子リスクを低減し、酵素活性の喪失を防ぐために、ポリソルベート20(PS20)濃度も0.06%に高めた。チラゴルマブ製剤はイオン強度が低いほど粘度が低いため、20mMヒスチジンアセテートは非常に高濃度のチラゴルマブに適合していた。例えば、図10を参照。高濃度のチラゴルマブは、pH5.8で20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、及び0.06%PS20を含む溶液中で、125mg/mLアテゾリズマブと2000U/mL組換えヒトヒアルロニダーゼPH20酵素(rHuPH20)にも適合した。
【0324】
[0341] チラゴルマブの凝集に対するUFDFの効果をサイズ排除クロマトグラフィーで評価した。以下の3つの試料を試験した:(1)充填試料(11g/L)、(2)UFDFプール1(152g/L)、及び(3)UFDFプール2(220g/L)。タンパク質濃度を増加させると、凝集率がわずかに増加したが、凝集率は許容されるパラメーターの範囲内に留まった。以下の表17を参照のこと(%=相対面積のパーセント、vHMWF=超高分子量型)。
【0325】
[0342] 超高濃度チラゴルマブ製剤の安定性は、酸/塩基性ピーク(イオン交換クロマトグラフィー)、HMWF/LWMF(サイズ排除クロマトグラフィー)を測定すること及び10回の凍結融解サイクル後の非還元CD-SDSによって決定された。20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.06%PS20中160mg/mLチラゴルマブを含む提案された製剤(「製剤1」)、pH5.5を試験した。実施例1及び2の結果を用いて、安定性を低下させるように製剤の各成分を変更することにより、第2の製剤(30mM HisOAc、180mMスクロース、5mMメチオニン、0.08%PS20中176mg/mLチラゴルマブを含む「製剤2」、pH5.5)を調製した。製剤1及び2の凍結融解安定性は両方とも安定しており、この2つの製剤間に違いは見られなかった(図11)。これらの結果は、-20℃での長期安定性と相関している。
【0326】
[0343] 超高濃度チラゴルマブ製剤(20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.06%PS20中の160mg/mLチラゴルマブ、pH5.5)の安定性を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)とイオン交換クロマトグラフィー(IEC)によって、実施例4の高濃度チラゴルマブ製剤(20mM HisOAc、240mMスクロース、10mMメチオニン、0.04%PS20中60mg/mLチラゴルマブ、pH5.5)と比較した。SECでは、超高濃度製剤は高濃度製剤と類似のプロファイルを示したが、より速い凝集を示した。図12A及び12Bを参照。IECでは、超高濃度製剤は高濃度製剤と類似のプロファイルを示し、同じ分解速度を示した。図13A及び13Bを参照。
【0327】
[0344] 静脈内投与用のチラゴルマブ製剤を皮下投与に適した製剤に変換するために、ヒアルロニダーゼを超高濃度チラゴルマブ製剤に添加した。pHの影響を見極めるために、pH5.2又はpH5.5で5℃又は25℃で3ヶ月間保存して、ヒアルロニダーゼ活性を測定した。5℃で保存した後は、どちらのpHでもヒアルロニダーゼ活性に変化は見られなかった。しかしながら、25℃で保存した後は、pH5.5よりもpH5.2でヒアルロニダーゼ活性の減少率が高いことが観察された。図14を参照。
【0328】
[0345] 超高濃度チラゴルマブとヒアルロニダーゼの適合性も撹拌試験で決定された。160mg/mLチラゴルマブ、2000ユニット/mLヒアルロニダーゼ、及び様々な濃度のポリソルベート20を含む製剤を6ccバイアル(3.0ml/バイアル)中、アームシェーカーで周囲温度で24時間撹拌した。凝集をサイズ排除超高速液体クロマトグラフィー(SE UPLC)で測定し、ヒアルロニダーゼ活性を測定し、ポリソルベート20濃度を測定した。以下の表18を参照のこと(PS20=ポリソルベート20;CAC=色、外観、透明度;CL=透明;TU=濁り;SY=わずかに黄色;LIQ=液体;HMWF=高分子量型;LMWF=低分子量型)。チラゴルマブは、試験した全ての条件下で安定していた。撹拌はコントロール試料のヒアルロニダーゼ活性を阻害したが、ポリソルベート20の存在は試験した全ての濃度でヒアルロニダーゼ活性を維持することができ、0.4mg/mL~0.8mg/mL(すなわち0.04%~0.08%)の濃度範囲でのポリソルベート20の使用をサポートした。
【0329】
実施例7.チラゴルマブ+アテゾリズマブ固定用量配合剤(Fixed Dose Combination:FDC)製剤
[0346] 併用療法を受けている患者は、多くの場合、各薬剤の点滴を別々に受けれなければならず、そのために長い入院日数や追加の通院が必要になることがある。しかし、タンパク質の表面化学はそれぞれ異なるため、タンパク質によって異なる製剤要件を有することが多い。例えば、Wang,Int.J.Pharmaceutics,1999,185巻:129~188の130(「異なるタンパク質間の構造の違いは非常に大きいため、普遍的な安定化戦略の一般化は成功していない...非常に多くの場合、タンパク質は個別に評価され、試行錯誤のもと安定化される必要がある。」)を参照。抗体の場合、抗体のCDRループの疎水性は、抗体の凝集傾向の重要な決定要因である。例えば、Perchiacca et al.,Annu.Rev.Chem.Biomol.Eng.3:263-286,2012を参照されたい。異なる抗原に結合する抗体は、異なるCDR残基を有し、したがって、異なる表面化学を有する。これらの異なる表面化学により、安定性を維持するために異なる製剤成分を必要とするため、異なる標的に結合する抗体を合剤化することは困難である。
【0330】
[0347] アテゾリズマブとチラゴルマブは、通常、がん治療のために2:1(アテゾリズマブ:チラゴルマブ)の比率でQ3Wで別々に静脈内点滴で投与される。患者の利便性を高め、コンプライアンスを向上させるために、チラゴルマブとアテゾリズマブの両方を含み、1回の点滴で投与できる固定用量配合剤(FDC)製剤が開発された。
【0331】
[0348] さらに、フレキシブルな投与レジメン(例:3週毎を超える間隔)を可能にする製剤は、患者の利便性をさらに高め、したがって患者のコンプライアンスをさらに高めることができる。したがって、2週間製剤と3週間製剤の2つの製剤が開発された。このような製剤は、1週間を超えるあらゆる週間隔の投与スケジュールを可能にする。例えば、Q4W投与は2つの2週間製剤を用いて行うことができ、Q5W投与は1つの2週間製剤と1つの3週間製剤を用いて行うことができ、Q6W投与は2つの3週間製剤を用いて行うことができるなどである。
【0332】
[0349] 2週間製剤はチラゴルマブ420mgとアテゾリズマブ840mgを含み、3週間製剤はチラゴルマブ600mgとアテゾリズマブ1200mgを含む。静脈内FDC製剤は、ヒアルロニダーゼ(例:rHuPH20)の添加により皮下(SC)投与にも適応できることが示さた。
【0333】
[0350] FDC製剤中の添加物の選択は、タンパク質濃度、添加物濃度、及びpHを変化させた試験に基づいて行われた(前述の実施例1及び2を参照)。各FDC製剤は、80mg/mLアテゾリズマブ、40mg/mLチラゴルマブ、20mMのヒスチジンアセテート、240mMスクロース、10mMメチオニン、及び0.06%PS20を含むように開発された。上で実証されたように(例えば、表8を参照)、pHはチラゴルマブの安定性に実用上意味のある変化をもたらすパラメーターであり、チラゴルマブにはpH5.5が好ましい。しかしながら、pH5.5ではアテゾリズマブの凝集が増加する可能性があることが当技術分野で知られていた。例えば、国際公開第2021/118930号参照。別々の製剤では、アテゾリズマブDSはpH5.8で製造され、チラゴルマブDSはpH5.5で製造されたため、アテゾリズマブとチラゴルマブを単一製剤に配合する場合の安定性を保証するために、pH5.4、5.8及び6.2のFDC製剤を評価した。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、高分子量型(HMWF;図15A)では全てのFDCのpHで同様の変化を示し、低分子量型(LMWF;図15B)ではpHの増加に伴う経時的変化は最小であった。イオン交換クロマトグラフィー(IEC)は、チラゴルマブ(図16A)及びアテゾリズマブ(図16B)の両方について、pH5.5、5.8及び6.2で試験した全製剤で同様の変化を示した。CE-SDSでは主にLMWFの分解が見られたが、製剤間の差は最小限であった。図17A(LMWF)及び図17B(HMWF)を参照のこと。したがって、SEC、IEC及びCE-SDSデータは、アテゾリズマブとチラゴルマブがpH5.8で許容可能な程度に合剤化できることを実証した。
【0334】
[0351] 高濃度抗体製剤が高粘度(>20センチポアズ(cP))を示す可能性があることは当技術分野で知られており、これはSC投与に適さないか又はバイオ製造工程で困難を引き起こす可能性がある。例えば、Tomar DS,et al.,MAbs,2016,vol.8(2):216-228を参照されたい。したがって、様々なpHでのFDC製剤の粘度を評価した。以下の表19参照。FDC製剤の粘度は、試験されたpH範囲にわたって許容可能であった。
【0335】
[0352] FDC製剤とヒアルロニダーゼの適合性も撹拌試験で決定された。2000ユニット/mlヒアルロニダーゼを様々な濃度のポリソルベート20とともにFDC製剤に添加した。試料を6ccバイアル(3.0ml/バイアル)中でアームシェーカーを使用して周囲温度で24時間撹拌した。色、外観、透明度に変化は見られなかった。同様に、HIACを用いた粒子にも変化は観察されなかった。凝集をサイズ排除超高速液体クロマトグラフィー(SE UPLC)で測定し、ヒアルロニダーゼ活性を測定し、ポリソルベート20濃度を測定した。以下の表20を参照(PS20=ポリソルベート20;HMWF=高分子量型;Tira=チラゴルマブ;Atezo=アテゾリズマブ;LMWF=低分子量型)。このデータは、皮下FDC製剤に0.4~0.8mg/ml(すなわち0.04~0.08%)の濃度範囲でポリソルベート20を使用することサポートしている。
【0336】
[0353] チラゴルマブとアテゾリズマブの合剤化は、予想以上に広いpH範囲を示した。前述のように、pH5.5はアテゾリズマブの凝集を増加させうる(例えば、国際公開第2021/118930号を参照)が、チラゴルマブと合剤化した場合、アテゾリズマブは予想外にpH5.4~6.2の範囲内で安定していた。
【0337】
実施例8.チラゴルマブとアテゾリズマブの併用療法、非盲検、多施設共同用量設定試験
[0354] 局所進行性又は転移性の固形腫瘍の対象に、アテゾリズマブなどの抗PD-L1/PD-1抗体と併用したチラゴルマブの皮下投与の安全性、薬物動態(PK)、忍容性を評価するための併用療法、非盲検、多施設共同試験を実施する。この研究では、サイクル1(サイクル2投与前)における血清チラゴルマブ及びアテゾリズマブCtroughのPK解析に基づいて、アテゾリズマブ静脈内(IV)投与に続いてチラゴルマブIV投与を連続して行った場合と曝露量が同等となるチラゴルマブ皮下(SC)投与量を決定する。チラゴルマブSC及びアテゾリズマブSCは、3つのコホート全てで使用される。
【0338】
[0355] 対象は次の3つのコホートのいずれかに登録される:コホート1は約10~18名の評価可能対象で構成され、コホート2と3はそれぞれ約30名の評価可能対象で構成される。評価可能対象の総数は約70~78名になる。
【0339】
[0356] コホート1、サイクル1において:対象は、2000mgアテゾリズマブSCと共混合した880mgチラゴルマブSCを、最初のサイクル(21日間)の1日目に腹部に投与される。コホート1、サイクル2において:対象は、サイクル2以降、病勢進行、臨床的有用性の喪失、許容できない毒性又は同意の撤回が認められるまで3週毎(Q3W)(各サイクルの1日目)に、1200mgのアテゾリズマブIV、続いて600mgのチラゴルマブIVを投与される。
【0340】
[0357] コホート2、サイクル1~3において:対象は、コホート1の後に決定される用量で、各サイクルの1日目にアテゾリズマブSCと共混合したチラゴルマブSCを大腿部にQ3Wで3サイクル(各21日間)投与される。コホート2、サイクル4において:対象は、サイクル4以降、病勢進行、臨床的有用性の喪失、許容できない毒性又は同意の撤回が認められるまでQ3Wで(各サイクルの1日目)、1200mgのアテゾリズマブIV、続いて600mgのチラゴルマブIVを投与される。
【0341】
[0358] コホート3、サイクル1~3において:対象は、コホート1の後に決定される用量で、各サイクルの1日目にアテゾリズマブSCと共混合したチラゴルマブSCを腹部にQ3Wで3サイクル(各21日間)投与される。コホート3、サイクル4において:対象は、サイクル4以降、病勢進行、臨床的有用性の喪失、許容できない毒性又は同意の撤回が認められるまでQ3W(各サイクルの1日目)に、1200mgのアテゾリズマブIV、続いて600mgのチラゴルマブIVを投与される。
【0342】
[0359] コホート2及び3の用量はコホート1に基づいて選択され、予測される曝露量が、これらの医薬品又は薬物のIV連続投与で試験された曝露量と同等であることが確認される。
【0343】
[0360] コホート2及び3は、並行して開始しても順次に開始してもよく、又は2剤のSC使用のための至適用量を決定するために一方のコホートのみが必要であれば、コホートのうちの一方のみの登録をしてもよい。
【0344】
[0361] 毒性以外の理由で、コホート1では2サイクル又はコホート2及び3では4サイクルが完了する前に試験治療を途中で中止した対象は、評価可能でないと判断された場合、入れ替えられることがある。
【0345】
[0362] 全ての対象は、特に最初の注射後の最初の72時間以内に、症状及び有害事象をできるだけ早く報告することが求められる。各コホートの最初の2名の対象(コホート2及び3の対象は並行して登録されている場合がある)は、次の患者に投与する前に1週間観察される。各コホートの3人目の対象以降は、患者の登録がずれることはない。全ての安全性データのコホートレビューは、各コホートの最後の患者が2回目のサイクル投与を受けてから7日後に開始される。
【0346】
[0363] 試験治療開始後、全ての有害事象は試験治療の最終投与後30日まで、又は新しい全身抗がん療法の開始までのいずれか早い方までに報告され、重篤な有害事象は試験治療の最終投与後90日まで又は新しい全身抗がん療法の開始までのいずれか早い方まで引き続き報告される。さらに、特に関心のある有害事象は、その後の抗がん療法の開始に関係なく、試験治療の最終投与後90日まで引き続き報告される。この期間後、試験用医薬品又は薬物による前治療に関連すると考えられる死亡又は重篤な有害事象は全て報告される必要がある。有害事象は、事象がベースライングレード以上に解消するか、事象が安定していると評価されるか、対象が追跡調査から外れるか、又は患者が同意を撤回するまで追跡されるものとする。本試験治療又はプロトコル関連の手順に関連すると考えられる全ての重篤な有害事象を、最終結果が報告されるまで追跡するためにあらゆる努力を払う必要がある。
【0347】
[0364] 腫瘍の評価は、最初の48週間は6週毎(Q6W)(±7日)に実施され、その後は放射線学的病勢進行(PD)又は臨床的有用性の消失まで9週毎(Q9W)(±7日)に実施される。対象は、死亡、追跡不能、試験からの離脱又はスポンサーによる試験終了のいずれか早い方まで、OSについて追跡調査される。
【0348】
[0365] いずれかのコホートで局所忍容性がない場合は、アテゾリズマブSCとチラゴルマブSCの注射部位が別々である別のコホートを評価する場合がある。
【0349】
[0366] 本試験への参加基準を満たさない対象(すなわちスクリーニング不合格)は、1回の再スクリーニングの機会(対象1人あたり合計2回のスクリーニング)を受ける資格がある。対象は、以前に同意書に署名してから28日以内に再スクリーニングを受ける場合、同意書に再度署名する必要はない。
【0350】
[0367] 現在計画されているコホートからのPKが、SC併用投与の適切な第III相用量を予測するのに不十分であると考えられる場合、追加の用量を探索するための追加のコホートが追加されることがある。さらに、バイオアベイラビリティによっては、SC投与後のサイクル1での全体的な曝露量がIV投与後の曝露量と同等であることを決定するために、コホート2又は3で負荷用量が必要となる可能性がある。アテゾリズマブ及びチラゴルマブについて以前に評価された用量のIV投与で認められた曝露量と同等であることが決定される。忍容性に問題がある場合は、2つの医薬品又は薬物のSC投与を(異なる部位又は異なるタイムスケジュールで別々に)評価する安全性コホートを評価する場合がある。
【0351】
[0368] 図18は試験デザインの概要を示している。本試験期間中、放射線学的病勢進行の基準を満たし、臨床的有用性のエビデンスを示す対象は、以下の基準を全て満たすことを条件に、チラゴルマブ及びアテゾリズマブによる治療を継続することができる。
1. 評価された臨床的有用性のエビデンス;
2. 病気の進行を明確に示す症状及び徴候(臨床検査値の悪化(例:高カルシウム血症の新規発症又は悪化)を含む)がないこと;
3. 病勢進行に起因する可能性のある米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータスの低下がない;
4. プロトコルで許可された医療介入では管理できない重要な解剖学的部位(例:軟膜疾患)における腫瘍進行がない;及び
5. 患者は、初期の放射線学的進行時に、試験治療の継続を優先して他の治療選択肢を延期することを認める書面によるインフォームドコンセントを提出しなければならない。
【0352】
[0369] 病勢進行による臨床的悪化が生じた場合、又は4~8週間後の追跡スキャンで病勢進行が確認された場合は、治療を中止する。
【0353】
[0370] 試験の終了は、最後の対象、最終来院日、又は統計解析に必要な最後のデータポイント(すなわち、最後の対象、最終来院日があるコホートによって決まるコホート2又は3の、最後の対象)、又は最後の対象からの安全性追跡調査が完了した日のいずれか遅い日と定義される。最初の対象のスクリーニングから試験終了までの総試験期間は約2年になると予想される。
【0354】
目標とエンドポイント
[0371] 本試験では、局所進行性又は転移性固形腫瘍を有する対象において、単回皮下注射として投与されるチラゴルマブ及びアテゾリズマブ(例:rHuPH20とのチラゴルマブ及びアテゾリズマブSC共混合)の様々な用量の、並びに静脈内連続投与のチラゴルマブ及びアテゾリズマブの様々な用量の薬物動態(PK)、安全性、忍容性及び探索的有効性を評価する。
【0355】
[0372] PKの主要な目標は、サイクル1又はサイクル2の投与前におけるモデル予測血清チラゴルマブ及びアテゾリズマブのトラフ濃度(Ctrough)をエンドポイントとしたPK解析によって決定された、チラゴルマブとアテゾリズマブの静脈内連続投与と同等の曝露量を提供するチラゴルマブとアテゾリズマブの皮下共混合の至適用量を決定することである。PKの副次的な目標は、(1)皮下投与中の様々な時点での血清チラゴルマブ濃度及び(2)皮下投与中の様々な時点での血清アテゾリズマブ濃度をエンドポイントとして、チラゴルマブとアテゾリズマブの皮下共混合のPKプロファイルを特徴付けることである。濃度曲線下面積(AUC)や最高濃度(Cmax)などのその他のPKパラメーターも評価される。
【0356】
[0373] 安全性目標は、有害事象の発生率と重症度をエンドポイントとして、チラゴルマブとアテゾリズマブの安全性と忍容性を評価することであり、重症度は、米国国立がん研究所の有害事象共通用語規準(NCI CTCAE) v5.0に従って決定される。サイトカイン放出症候群(CRS)の重症度も、米国移植細胞治療学会(ASTCT)CRSコンセンサスグレード分類(Consensus Grading scale)に従って決定される。探索的安全性目標は、局所注射部位症状評価(Local Injection-Site Symptom Assessment:LISSA)を用いて評価される注射部位反応の発生率を評価項目として、チラゴルマブとアテゾリズマブの皮下共混合の安全性と忍容性も評価する。
【0357】
[0374] 免疫原性目標は、チラゴルマブ、アテゾリズマブ及び組換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)に対する免疫反応を評価することである。エンドポイントには、ベースライン時のチラゴルマブに対する抗薬物抗体(ADA)の有病率と試験期間中のチラゴルマブに対するADAの発生率、ベースライン時のアテゾリズマブに対するADAの有病率と試験期間中のアテゾリズマブに対するADAの発生率、及びベースライン時のrHuPH20に対するADAの有病率と試験期間中のrHuPH20に対するADAの発生率が含まれる。また、探索的な免疫原性目標は、チラゴルマブのADA状態とPK、安全性及び/又は有効性エンドポイントとの関係、アテゾリズマブのADA状態とPK、安全性及び/又は有効性エンドポインとの関係、rHuPH20のADA状態とPK、安全性及び/又は有効性エンドポイントとの関係に基づいて、ADAの潜在的影響を評価することである。
【0358】
[0375] 探索的な有効性目標には、以下に基づいてチラゴルマブとアテゾリズマブの有効性反応を評価することが含まれる。
1. 固形腫瘍効果判定基準バージョン1.1(RECIST v1.1)に従って、試験参加から最初の病勢進行の発生又は何らかの原因による死亡までの時間と定義される無増悪生存期間(PFS);
2. RECIST v1.1に従って完全奏効(CR)又は部分奏効(PR)を示した対象の割合と定義され、初回記録後4週間以上経過した時点で反復評価により確認される客観的奏効率(ORR);
3. 客観的奏効期間(Duration of objection response)(DOR):RECIST v1.1に従って、客観的奏効が最初に記録された時点から、病勢進行又は何らかの原因による死亡が最初に記録された時点までの時間と定義。
4. 試験参加から何らかの原因による死亡までの期間と定義される全生存期間(OS)。
【0359】
根拠
[0376] アテゾリズマブSCとチラゴルマブSC共混合は、アテゾリズマブ1200mg IV Q3W、チラゴルマブ600mg IV Q3Wと同程度の血清濃度になる用量を選択することを目的として投与される。
【0360】
[0377] アテゾリズマブの用量1875mgは、試験1のパート1(第1b相)の結果に基づいて、試験1のパート2(第III相)では大腿部で調査されており、第1b相では、サイクル1で1200mgIV用量と同様のAUCを達成するには、アテゾリズマブSCの用量を56%増量する必要があった。同じ第1b相試験において、腹部におけるアテゾリズマブのバイオアベイラビリティは大腿部よりも約10%低かった。したがって、コホート1では腹部への投与が予定されているため、より高用量の200mgが選択された。
【0361】
[0378] チラゴルマブは臨床試験でSC製剤を使用して投与されたことがないため、コホート1では、アテゾリズマブと同様のバイオアベイラビリティを想定して該SC製剤の用量880mgが選択された。これら2つの分子はこれまでSC経路で一緒に投与されたことがないため、コホート1ではバイオアベイラビリティが再評価され、コホート2及び3の用量/レジメンはコホート1のPK結果に基づくものになる。IVチラゴルマブ1200mg及びIVアテゾリズマブ20mg/kvまでの用量は、個別に投与した場合、忍容性が良好であると考えられる。1200mgのIVアテゾリズマブと1200mgのIVチラゴルマブの連続投与も以前に評価されている。
【0362】
[0379] チラゴルマブの用量(例:880mg)は、600mg IVと比較して、SC投与のバイオアベイラビリティが約80%であると仮定している。SC吸収により薬物が循環内に現れるのがIV投与より遅くなるため、第1のサイクルの曝露量(AUC)が600mg IVの第1のサイクルの曝露量と同等になるように、20~30%の追加用量が追加される。コホート1から決定されたバイオアベイラビリティが低い場合(例えば、40%と低い場合)、同等の曝露量を決定するために、コホート2又は3のチラゴルマブに最大1120mgの用量を使用できる。同様に、コホート3の腹部投与では、コホート1の600mg IVからの以前のデータと同様の曝露量を得るためにサイクル1に負荷用量が必要であると考えられる場合、サイクル1の1日目にチラゴルマブが2回投与される。これらの用量は、どのサイクルにおいても、CmaxとAUCが以前に使用された高用量のチラゴルマブで観察された曝露量(例:1200mg IV Q3W)を超えないように選択された。
【0363】
[0380] アテゾリズマブの用量(2000mg)は、以前の試験で観察された約70%のバイオアベイラビリティと、1200mgIV投与後の第1のサイクルに匹敵する曝露量(AUC)に到達するための追加の約36%用量とに基づいている。大腿部(コホート2)の場合、コホート1でバイオアベイラビリティの推定が確認されれば、アテゾリズマブの用量は1875mgとなる。腹部投与(コホート3)では、サイクル1の1200mg IVからの以前のデータと同様の曝露量を得るためにサイクル1に負荷用量が必要であると考えられる場合、サイクル1の1日目に2000mgが2回投与される。選択される用量は、どのサイクルでもCmaxとAUCが以前に使用されたアテゾリズマブの高用量(例:20mg/kg IVQ3W)で見られた曝露量を超えないようにする。
【0364】
[0381] 使用されるrHuPH20の濃度は2000U/mLである。SC投与後のサイクル1で適切な曝露量を決定するために、コホート又は3でアテゾリズマブとチラゴルマブのより高い維持用量が必要な場合、同じ製剤を使用してより高用量が採用されるため、酵素レベルはrHuPH20で試験された最高用量に近くなることが予想される。酵素濃度は、コホート2と3で1日目に測定される。
【0365】
解析
[0382] 一次解析は、皮下投与後の薬物動態(PK)の特徴付けのために、コホート1、2、3のサイクル1の終了時に実施される。.サイクル2~4までのPKは、静脈内投与及び皮下投与後のモデルベースのバイオアベイラビリティとPKの比較に使用される。
【0366】
[0383] この試験では、治療を受けた集団における予備的なPK、安全性、薬力学及び活性情報を取得する。コホート1には約10~18人の適格な対象が登録され、コホート2と3には約30、名の対象が登録される。
【0367】
[0384] ベースライン特性には、ECOGパフォーマンスステータスを含めるが、これに限定しない。
【0368】
[0385] PK解析は、PK評価可能な対象全員からのデータについて実施され、PK評価可能な対象とは、本試験治験のいずれかの成分を少なくとも1回投与されており、少なくとも1つの評価可能な投与後PK試料を有する者と定義される。PK解析のための血清試料は、様々な時点で収集される。主要なPKエンドポイントは、サイクル1又はサイクル2の投与前におけるモデル予測の血清中チラゴルマブ及びアテゾリズマブのCtroughとする。PK解析対象集団には、様々なパラメーター(例:AUC、tmax、Cmax、半減期、Ctrough)の推定を可能にする十分なデータを有する対象が含まれ、対象は治療別にグループ分けされる。
【0369】
[0386] 安全性解析集団には、試験治療の成分のいずれかを少なくとも1回投与された登録対象が含まれ、対象は受けた治療に従ってグループ分けされる。疼痛及び注射部位の症状評価は、試験治療のいずれかの成分を少なくとも1回投与された対象について実施する。安全性解析には、いずれかの量の試験治療を受けた全ての対象を含める。安全性は、有害事象の概要、臨床検査結果の変化、バイタルサインとECGの変化、及び研究治療への曝露量を通じて評価される。
【0370】
[0387] 試験治療曝露(例:治療期間、総投与量、サイクル数及び投与量変更回数)をまとめる。逐語的な有害事象用語は全て、医薬品規制用語集のシソーラス用語にマッピングされ、有害事象の重症度はスケール(例:NCI CTCAE v5.0)に従って等級分けされる。全ての有害事象、重篤な有害事象、死亡につながる有害事象、特に注目すべき有害事象、及び試験治療の初回投与時又はそれ以降に発生する試験治療の中止につながる有害事象(すなわち治療下で発現した有害事象)は、マッピングされた用語、適切なシソーラスレベル、及び重症度グレード別にまとめられる。局所注射部位症状評価(LISSA)により、チラゴルマブとアテゾリズマブの各皮下共混合注射終了後の様々な時点で注射部位反応の発生率及び疼痛評価を実施する。TASQ-SC又はTASQ-IVを用いて、対象が痛みの強さ、部位の痛み、発赤、腫れのベースラインからの変化を評価する。対象の投与方法に対する全体的な選好を分析するために、PPQが使用される。
【0371】
[0388] 関連する臨床検査、バイタルサイン(例:脈拍数、呼吸数、血圧、パルスオキシメトリ、体温)及びECGデータが時間ごとに表示され、必要に応じてグレードが示される。正常範囲外の値にはフラグが立てられる。選択した臨床検査のシフト表を使用して、ベースライン時とベースライン後の最大重症度グレードをまとめる。バイタルサインとECGの変化をまとめる。
【0372】
[0389] 免疫原性解析集団には、ADA評価を少なくとも1回受けた対象を含める。対象は、受けた治療又は割り当てられた治療に応じてグループ分けされる。主要エンドポイントは以下のとおりである。
1.ベースライン時のチラゴルマブに対するADAの有病率と試験期間中のチラゴルマブに対するADAの発生率;
2.ベースライン時のアテゾリズマブに対するADAの有病率と試験期間中のアテゾリズマブに対するADAの発生率;及び
3.ベースライン時のrHuPH20に対するADAの有病率と試験期間中のrHuPH20に対するADAの発生率。
【0373】
ADA陽性対象とADA陰性対象のベースライン時(ベースライン時有病率及び薬物投与後(治療開始時ADA発生率)の数と割合を、コホート別及び時間別にまとめる。治療下で発現したADA発生率は、対象がベースライン時にADA陰性であっか若しくはデータが欠落しているが治療への曝露後にADA反応を発現した場合(治療誘発性ADA反応)又は対象がベースライン時にADA陽性であり、ベースライン後の1つ以上の試料の力価がベースライン試料の力価より少なくとも0.60力価単位高い場合(治療増強ADA反応)に、対象がADA陽性とみなされたときに確定するものとする。対象は、ベースライン時にADA陰性であるか若しくはデータが欠落しており、ベースライン後の試料が全て陰性である場合又はベースライン時にADA陽性であるがベースライン試料の力価より少なくとも0.60力価単位高い力価を有するベースライン後の試料がない場合、ADA陰性とみなされる(治療の影響なし)。
【0374】
実施例9.チラゴルマブとアテゾリズマブの併用療法、非盲検、多施設共同固定用量配合剤試験
[0390] 局所進行性、再発性又は転移性固形腫瘍の対象に、抗PD-L1モノアテゾクローナル抗体リズマブと併用した抗TIGITモノクローナル抗体チラゴルマブの静脈内固定用量配合剤(FDC)投与の安全性、薬物動態(PK)、免疫原性を評価する併用療法、単群、非盲検試験を実施する。固定用量製剤は、配合剤を、1つのバイアルから調製し1つのIVバッグから投与できるため、点滴回数と投与時間を減らすことができる。これにより、ワークフローの効率が向上し、連続投与に比べて治療及び観察時間が短縮され、投与ミスが減少することで、患者と医療資源の負担が軽減される。
【0375】
[0391] 組織学的に確認されたPD-L1選択固形腫瘍を有し、局所進行性、再発性又は転移性の疾患を有する約40~60名の対象が登録される。登録された対象は参加のための適格性基準を全て満たす必要があり、1回の再スクリーニングの機会を得る資格がある。再スクリーニングされる対象については、全ての適格性基準が再評価され、必要に応じてスクリーニング評価が繰り返される。登録された対象は、がんに対するチェックポイント阻害剤治療(例:抗PD-L1/PD-1、抗CTL1~4、抗TIGIT)を以前に受けておらず(CPIナイーブ)、一部の対象(例:少なくとも20名の対象)はがん免疫療法(CIT)ナイーブ(CITナイーブ)である。
【0376】
[0392] スクリーニングの際、VENTANA(登録商標)PD-L1(SP263)免疫組織化学(IHC)アッセイを使用して、潜在的に適格な各対象からの腫瘍標本のPD-L1発現について事前に検査する。
【0377】
[0393] 対象は、21日サイクルの1日目に(すなわち、3週間に1回又はQ3W)、チラゴルマブ600mgとアテゾリズマブ1200mgの固定用量配合剤を静脈内投与される。治療は、治験責任医師が評価した固形腫瘍効果判定基準バージョン1.1(RECIST v1.1)による放射線学的病勢進行、放射線学的病勢進行後も治療を継続する対象の臨床的有用性の喪失又は許容できない毒性が認められるまで治療は継続される。対象は、スクリーニング時と治療期間中に腫瘍評価を受けるものとする。
【0378】
[0394] 本試験期間中、血清試料を採取して、チラゴルマブとアテゾリズマブの薬物動態をモニタリングし、チラゴルマブ及び/又はアテゾリズマブに対する抗体(例:抗薬物抗体又はADA)の存在を検出する。探索的バイオマーカー評価のために、追加の腫瘍組織試料と血清試料を採取する。
【0379】
[0395] 図19は試験デザインの概要を示している。本試験期間中、RECIST v1.1による病勢進行の基準を満たし、臨床的有用性のエビデンスを示す対象は、以下の基準を満たすことを条件に、チラゴルマブ及びアテゾリズマブによる固定用量配合剤での治療を継続することができる。
(1)臨床的有用性のエビデンス;
(2)明らかな病勢進行を示す症状及び徴候(臨床検査値の悪化(例:高カルシウム血症の新規発症又は悪化)を含む)がないこと;
(3)病勢進行に起因する可能性のある米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータスの低下がないこと;
(4)プロトコルで許可された医療介入では管理できない重要な解剖学的部位(例:軟膜疾患)における腫瘍進行がないこと;及び
(5)対象は、RECIST v.1.1に従って、初期の放射線学的進行時に、試験治療の継続を優先して他の治療選択肢を延期することを認める同意書を提出しなければならない。
【0380】
目標とエンドポイント
[0396] 目標と対応するエンドポイントについては、以下の表21に記載されている。
【0381】
根拠
[0397] チラゴルマブとアテゾリズマブのFDCは、組織学的に確認されたPD-L1選択固形腫瘍を有し、疾患が局所進行性、再発性又は転移性である対象における安全性、薬物動態及び免疫原性を評価する目的で投与される。対象は、食道腺癌(EAC)、食道扁平上皮癌(ESCC)、胃食道接合部がん(GEJ)、肝細胞癌(HCC)、メラノーマ、非小細胞肺がん(NSCLC)、腎細胞がん(RCC)、頭頸部扁平上皮癌(SCCHN)、及び尿路上皮膀胱がん(UBC)のいずれかの兆候を有する可能性がある。
【0382】
[0398] IV FDC製剤は、両方の薬物を、1つのバイアルから調製し1つのIVバッグから投与できるため、点滴回数と投与時間を減らすことができる。この製剤は、(1)ワークフローの効率を改善し、(2)連続投与に比べて治療及び観察時間を短縮し、(3)個々のバイアルから投与されるチラゴルマブ及びアテゾリズマブの異なる用量及び/又は容量から生じる投与エラーを削減することにより、患者の医療資源の負担を軽減することができる。
【0383】
[0399] VENTANA(登録商標)PD-L1(SP263)IHCアッセイは、PD-L1タンパク質の定性的IHC評価を目的としており、表22に記載されている兆候に対して事前に指定されたカットオフ値に基づいてPD-L1陽性の対象を識別するために使用される。
【0384】
試験の評価と手順
[0400] 本試験で実施される有効性評価には、腫瘍評価(例:放射線学的評価)及び反応性評価が含まれる。対象は、スクリーニング時、治療開始(サイクル1の1日目)後最初の48週間は6週毎(7日)、その後は投与の遅れに関わらず9週毎(7日)に腫瘍の評価を受ける。対象は、RECIST v1.1による放射線学的病勢進行が認められるか、臨床的有用性の喪失、同意の撤回、死亡又は試験終了が起こるまで腫瘍評価を受け続ける。全ての測定可能及び/又は評価可能な病変は、スクリーニング時に評価され、記録される。スクリーニング評価には、胸部、腹部、骨盤の造影CTスキャンが含まれる。造影CTスキャンが禁忌となっている場合(例:造影剤アレルギー又は腎クリアランス障害のある対象)、胸部の非造影CTスキャンを実施し、腹部と骨盤の磁気共鳴画像(MRI)スキャンを実施する。既知又は疑われる全ての疾患部位をスクリーニング時に評価する。全参加者は、中枢神経系(CNS)転移を評価するため、スクリーニング時に脳のMRI又はCTスキャン(造影剤使用)を受ける。客観的奏効はRECIST v1.1に従って決定され、評価は内的一貫性を決定するために同一の対象によって行われる。探索的エンドポイント(例:客観的奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS))が評価される。
【0385】
[0401] 本試験で実施される安全性評価には、身体検査、バイタルサイン(例:鼓膜温、脈拍数、呼吸数、血圧)の測定、パフォーマンスステータス、心電図(ECG)、臨床安全性検査、妊娠検査、自己抗体検査が含まれる。
【0386】
[0402] パフォーマンスステータスは、ECOGパフォーマンスステータススケールを使用して測定される。
【0387】
[0403] 心拍数を計算し、PR間隔とQRS間隔を測定するECG装置を使用して、単回の12誘導ECGを取得する。ECGは、同時に予定されている他の手順(例:バイタルサイン測定及び採血)の前に取得し、食後3時間以内には取得しない。ECG前の休息時間中及びECG記録中は、環境による注意散漫を含め、心拍数の変化を引き起こす可能性のある環境は避けることとする。
【0388】
[0404] 実施される臨床安全性検査には以下のものが含まれる。
1. 血液学的検査:白血球(WBC)数、赤血球(RBC)数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、及び分画(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球);
2. 化学検査パネル(血清又は血漿):重炭酸塩又は総二酸化炭素、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、塩化物、グルコース、BUN又は尿素、クレアチニン、総蛋白、アルブミン、リン酸塩、カルシウム、総ビリルビン、ALP、ALT、AST、クレアチニンホスホキナーゼ、及び乳酸脱水素酵素。
3. 凝固:国際標準化比(INR)及び活性化部分トロンボプラスチン凝固時間(aPTT);
4. 甲状腺機能検査:TSH、遊離T3(遊離T3を実施していない施設では総T3)、遊離T4;
5. 血清フェリチン及びC反応性蛋白;
6. HIV血清学的検査;
7. B型肝炎ウイルス(HBV)の血清学的検査:全対象についてB型肝炎表面抗原(HBsAg)、B型肝炎表面抗体(HBsAb)及びB型肝炎コア抗体(HBcAb);HBsAg検査が陰性で総HBcAb検査が陽性の対象についてHBV DNA;
8. C型肝炎ウイルス(HCV)の血清学的検査:全対象についてHCV抗体;HCV抗体検査が陽性の対象についてHCV RNA;
9. エプスタイン・バーウイルス(EBV)の血清学的検査;
10. 妊娠検査:妊娠可能な女性の対象は全員、スクリーニング時に血清学的妊娠検査を受けることとする。次回来院時に尿妊娠検査を実施することとする。
11. 尿試験紙検査(pH、比重、グルコース、蛋白、ケトン体、血液)を含む尿検査。
【0389】
[0405] 血清試料の自己抗体検査には、抗核抗体、抗二本鎖DNA抗体、抗好中球細胞質抗体、甲状腺ペルオキシダーゼ抗体検査が含まれる。対象に炎症性関節炎が発症した場合は、環状シトルリン化ペプチドとリウマトイド因子抗体価も評価される。
【0390】
[0406] 全ての有害事象は、治療開始から、様々な時点での試験治療の最終投与後から30日まで、又は新たな全身性抗がん療法が開始されるまでのいずれか早い方まで報告される。全ての重篤な有害事象は、試験治療の最終投与後90日まで、又は新たな全身性抗がん療法が開始されるまでのいずれか早い方まで収集され、追跡される。全ての有害事象又は重篤な有害事象は、事象がベースライングレード以上に解消するか、事象が安定していると評価されるか、対象が追跡調査から外れるか、又は対象が同意を撤回するまで追跡されることとする。有害事象の重症度は1~5の尺度で等級付けされ、グレード4と5は重篤な有害事象として報告される。グレード1の重症度には、軽度;無症状若しくは軽度の症状;臨床的若しくは診断的観察のみ;又は介入の必要がない場合が含まれる。グレード2の重症度には、中等度;最小限の、局所的若しくは非侵襲的介入が必要である;又は年齢相応の手段的日常生活動作(例:食事の準備、食料品や衣服の買い物、電話の使用、金銭管理)を制限する場合が含まれる。グレード3の重症度には、重度又は医学的に重大であるが直ちに生命を脅かすものではなく(事象が「重大な医学的事象」である場合は、重篤な有害事象として報告される)、入院又は入院期間の延長の必要がある;日常生活における身体障害又はセルフケア動作(例:入浴、更衣、食事、トイレの使用、服薬)が制限される場合が含まれる。グレード4の重症度には、生命を脅かす結果又は緊急の介入が必要となる場合が含まれる。グレード5の重症度には、有害事象に関連する死亡が含まれる。
【0391】
[0407] 血清中濃度、クリアランス(CL)、定常状態における分布容積(Vss)、曲線下面積(AUC)を測定することにより、血清試料中のチラゴルマブ及びアテゾリズマブを評価する薬物動態学的(PK)解析を実施する。
【0392】
[0408] 免疫原性は、対象から採取した血清試料中のチラゴルマブ及びアテゾリズマブに対する抗薬物抗体(ADA)を測定することにより評価する。試料はADAについてスクリーニングされ、陽性が確認された試料については力価が報告される。
【0393】
実施例10.チラゴルマブとアテゾリズマブの非盲検、多施設共同用量設定試験
[0409] 抗TIGITモノクローナル抗体チラゴルマブの皮下(SC)投与と抗PD-L1モノクローナル抗体アテゾリズマブの皮下投与を併用した場合の用量を、アテゾリズマブに続いてチラゴルマブを連続静脈内(IV)投与した場合の用量と比較する3つの単群、非盲検、多施設共同用量設定試験が開始され、血清チラゴルマブ及びアテゾリズマブの薬物動態(PK)解析(すなわち、サイクル1(サイクル2投与前)でのCtrough)に基づいて局所進行性又は転移性固形腫瘍を有する対象で継続中である。
【0394】
[0410] 本試験は、以下の3つのコホートで構成されている。
・ コホート1:サイクル1:対象は、第1のサイクル(21日間)の1日目に、(1)腹部にアテゾリズマブ2000mg SCと共混合されたチラゴルマブ880mg SC又は(2)大腿部にアテゾリズマブ1875mg SCと共混合されたチラゴルマブ880mg SCのいずれかを投与された。サイクル2以降:対象は、サイクル2以降、病勢進行、臨床的有用性の喪失、許容できない毒性又は同意の撤回が認められるまで3週毎(Q3W)(各サイクルの1日目)に、1200mgのアテゾリズマブIV、続いて600mgのチラゴルマブIVを投与される。
・ コホート2:サイクル1~3:対象は、コホート1の後に決定される用量で、各サイクルの1日目にアテゾリズマブSCと共混合したチラゴルマブSCを大腿部にQ3Wで3サイクル(各21日間)投与される。サイクル4以降:対象は、サイクル4以降、病勢進行、臨床的有用性の喪失、許容できない毒性又は同意の撤回が認められるまでQ3W(各サイクルの1日目)に、1200mgのアテゾリズマブIV、続いて600mgのチラゴルマブIVを投与される。
・ コホート3:サイクル1~3:対象は、コホート1の後に決定される用量で、各サイクルの1日目にアテゾリズマブSCと共混合したチラゴルマブSCを腹部にQ3Wで3サイクル(各21日間)投与される。サイクル4以降:対象は、サイクル4以降、病勢進行、臨床的有用性の喪失、許容できない毒性又は同意の撤回が認められるまでQ3W(各サイクルの1日目)に、1200mgのアテゾリズマブIV、続いて600mgのチラゴルマブIVを投与される。
【0395】
コホート2及び3の用量は、予測される曝露量がこれらの薬物のIV連続投与で試験された曝露量と同等であるかどうかを決定するためのコホート1に基づいて選択される。
【0396】
[0411] 腫瘍の評価は、最初の48週間は6週毎(Q6W)(±7日)に実施され、その後は放射線学的病勢進行(PD)又は臨床的有用性の消失まで9週毎(Q9W)(±7日)に実施された。対象は、死亡、追跡不能例、試験からの離脱又は試験終了のいずれか早い方まで、全生存期間(OS)について追跡調査が継続される。
【0397】
[0412] 図20は試験デザインの概要を示している。
【0398】
目標とエンドポイント
[0413] 本試験は、局所進行性又は転移性固形腫瘍を有する対象において、単回SC注射として投与されるチラゴルマブ及びアテゾリズマブ(すなわち、rHuPH20とのチラゴルマブ及びアテゾリズマブSC共混合)の様々な用量の、並びに連続投与のチラゴルマブ及びアテゾリズマブの様々な用量の薬物動態(PK)、安全性、忍容性及び探索的有効性を評価するように設計された。目的と対応するエンドポイントについては、以下の表23に記載されている。
【0399】
[0414] 対象は、サイクル1の1日目から48週間にわたり、ベースライン時及びQ6W(±7日)に腫瘍評価を受けた。48週目の腫瘍評価の完了後は、RECIST v1.1に従って放射線学的病勢進行、同意の撤回、死亡又は試験終了のいずれかが最初に起こるまで、腫瘍評価は9週毎(±7日)に実施された。RECIST v1.1による病勢進行を超えて治療を受ける対象は、進行の最初の記録後Q6W(±2週)に、又は試験のどの時点にあっても臨床的に必要な場合はより頻繁に、治療が中止されるまで腫瘍評価を受ける。進行性疾患又は臨床的有用性の喪失が疑われる場合は、いつでもスキャンを行うことができる。
【0400】
[0415] 反応は、RECIST v1.1を使用して、上記の撮像法(例:CTスキャン及びMRI)で評価された。全ての時点での総合的な腫瘍反応の評価は、RECIST v1.1に基づいて行われる。次のサイクルでの投与前に結果が検討された。チラゴルマブとアテゾリズマブによる治験治療は、放射線画像データ、生検結果及び臨床状態の総合評価の後、病勢進行に起因する許容できない毒性又は症状の悪化がなく、対象が臨床的有用性を経験している限り、継続される。RECIST v1.1による病勢進行の基準を満たす対象は、全ての基準を満たし、書面による同意を提供すれば、試験治療の継続が許可される。
【0401】
[0416] 客観的奏効は、RECIST v1.1に従って評価され、CR及びPRの初回記録後4週間以上経過した時点での反復評価によって決定される。
【0402】
実施される臨床検査には以下のものが含まれる。
1. 血清学的検査:HIV血清学的検査、HBV血清学的検査(例:HBsAg、HBsAb、総HBcAb);HBsAg検査とHBsAb検査で陰性で総HBcAbで陽性の対象についてHBV DNA;HCV血清学的検査(例:HCV抗体及び(HCV抗体検査が陽性の場合)HCV RNA);EBV血清学的検査(例:EBVウイルスカプシド抗原(VCA)IgM;EBV VCA IgG又はEBV核内抗原(EBNA)IgG;及びEBVPCR);
2. 血液学的検査:白血球(WBC)数と分画(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)、赤血球(RBC)数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、及び分画;
3. 化学検査パネル(血清又は血漿):重炭酸塩又は総二酸化炭素(地域の標準治療とみなされる場合)、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、塩化物、グルコース、血中尿素窒素(BUN)又は尿素、クレアチニン、総蛋白、アルブミン、リン酸塩、総ビリルビン、ALP、ALT、AST、及び乳酸脱水素酵素(LDH);
4. 尿試験紙検査(pH、比重、グルコース、蛋白、ケトン体、血液)を含む尿検査;
5. 妊娠検査:妊娠可能な女性は全員、試験薬投与開始の14日前のスクリーニング中に血清妊娠検査を受けることとする。尿妊娠検査が、試験期間中各サイクルの1日目の投与から96時間以内に実施され、また試験治療中止後にも実施されることとする;
6. 凝固(INR及びaPTT)又はプロトロンビン時間(PTT);及び
7. 甲状腺刺激ホルモン(TSH)、遊離T3(遊離T3を実施していない施設では総T3)、遊離T4;
【0403】
[0417] 本試験で実施された安全性評価には、有害事象(例:重篤な有害事象及び特に注目すべき有害事象)のモニタリングと記録、安全性臨床検査の評価、バイタルサインの測定、及び試験の安全性評価に重要とみなされるその他の検査の実施が含まれる。
図1A-B】
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A.I】
図3A.II】
図3A.III】
図3B.I】
図3B.II】
図3B.III】
図3C.I】
図3C.II】
図3C.III】
図3D.I】
図3D.II】
図3D.III】
図3E.I】
図3E.II】
図3E.III】
図3F.I】
図3F.II】
図3F.III】
図3G.I】
図3G.II】
図3G.III】
図3H.I】
図3H.II】
図3H.III】
図4.I】
図4.II】
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B
図18
図19
図20
【配列表】
2025500483000001.xml
【国際調査報告】