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特表2025-500556O-Cloudノードのドレインのためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】O-Cloudノードのドレインのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20241226BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20241226BHJP
   H04W 92/16 20090101ALI20241226BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W88/18
H04W92/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539038
(86)(22)【出願日】2023-06-02
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 US2023024230
(87)【国際公開番号】W WO2023235536
(87)【国際公開日】2023-12-07
(31)【優先権主張番号】10202250033J
(32)【優先日】2022-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】319010088
【氏名又は名称】楽天モバイル株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】323001546
【氏名又は名称】楽天シンフォニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109380
【弁理士】
【氏名又は名称】小西 恵
(74)【代理人】
【識別番号】100109036
【弁理士】
【氏名又は名称】永岡 重幸
(74)【代理人】
【識別番号】100188879
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 未央子
(72)【発明者】
【氏名】バング,マンミート シン
(72)【発明者】
【氏名】ルスラ,モヒット
(72)【発明者】
【氏名】シェト,パンケージ タナジ
(72)【発明者】
【氏名】ムハンマド,アウン
(72)【発明者】
【氏名】デヴァディガ,プニート
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD57
5K067EE10
5K067EE16
5K067LL01
5K067LL11
(57)【要約】
rAppからの推奨に基づいて又はサービス管理及びオーケストレーションフレームワーク(SMO)を介したO-Cloud管理者による手動により、1つ以上のO-Cloudノードをドレインする方法、システム、並びにSMO及びO-Cloudが提供される。特に、本方法では、SMO機能により、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受信することであって、第1の要求又は推奨は、非リアルタイム(Non-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)のrAppから又はO-Cloud管理者から受信されることと、SMO機能によって、O2インターフェースを介して基盤管理サービス(IMS)及び/又は配備管理サービス(DMS)に、受信した第1の要求又は推奨に基づいて少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第2の要求を送信することと、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたか否かに関する第1の通知をIMS/DMSから受信することと、を含めてよく、ここで、SMO機能は、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(FOCOM)及びネットワーク機能オーケストレーション(NFO)のうちの少なくとも1つである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)クラウド(O-Cloud)ノードをドレインする方法であって、
サービス管理及びオーケストレーションフレームワーク(SMO)機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受信することであって、前記第1の要求又は推奨は、非リアルタイム(Non-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)のrAppから又はO-Cloud管理者から受信される、ことと、
前記SMO機能によって、O2インターフェースを介して基盤管理サービス(IMS)及び/又は配備管理サービス(DMS)に、前記受信した第1の要求又は推奨に基づいて前記少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第2の要求を送信することと、
前記IMS/DMSから、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたか否かに関する第1の通知を受信することと、を備え、
ここで、前記SMO機能は、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(FOCOM)及びネットワーク機能オーケストレーション(NFO)のうちの少なくとも1つである、方法。
【請求項2】
前記第2の要求が、前記少なくとも1つのO-Cloudノードのうちの第1のO-Cloudノードをドレインする命令であり、ここで、前記第1の通知は、前記第1のO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、前記方法が、
前記SMO機能によって、前記O2インターフェースを介して前記IMS/DMSに、前記受信した第1の要求又は推奨に基づいて前記少なくとも1つのO-Cloudノードの第2のO-Cloudノードをドレインするための第3の要求を送信することと、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の要求又は推奨が、O1関連サービス及び/又はO2関連サービスを介して前記rApp又は前記O-Cloud管理者が受信したメトリックデータ及び/又は可観測性データに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の要求が、前記SMO機能によって、前記少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインする前記第1の要求又は推奨を受け入れることを判断することに基づいて、前記SMO機能によって前記IMS/DMSに送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の通知が、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされなかった又は例外が発生したことを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の通知が、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、前記第1の通知を前記受信することが、
前記SMO機能によって前記IMS/DMSから前記O2インターフェースを介して、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたという前記第1の通知を受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記SMO機能によって、前記非リアルタイムRICの前記rApp又は前記O-Cloud管理者に、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを通知することをさらに備える、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
1つ以上のオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)クラウド(O-Cloud)ノードをドレインする装置であって、前記装置が、
コンピュータ実行可能命令を記憶する少なくとも1つのメモリと、
前記コンピュータ実行可能命令を実行するよう構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
サービス管理及びオーケストレーションフレームワーク(SMO)機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受信し、前記第1の要求又は推奨は、非リアルタイム(Non-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)のrAppから又はO-Cloud管理者から受信され、
前記SMO機能によって、O2インターフェースを介して基盤管理サービス(IMS)及び/又は配備管理サービス(DMS)に、前記受信した第1の要求又は推奨に基づいて前記少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第2の要求を送信し、
IMS/DMSから、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたかどうかに関する第1の通知を受信するよう構成される、少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
ここで、前記SMO機能は、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(FOCOM)及びネットワーク機能オーケストレーション(NFO)のうちの少なくとも1つである、装置。
【請求項9】
前記第2の要求が、前記少なくとも1つのO-Cloudノードの第1のO-Cloudノードをドレインする命令であり、ここで、前記第1の通知は、前記第1のO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記SMO機能によって前記O2インターフェースを介して前記IMS/DMSに、前記受信した第1の要求又は推奨に基づいて、前記少なくとも1つのO-Cloudノードの第2のO-Cloudノードをドレインするための第3の要求を送信する、
前記コンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成された、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の要求又は推奨が、O1関連サービス及び/又はO2関連サービスを介して前記rApp又は前記O-Cloud管理者が受信したメトリックデータ及び/又は可観測性データに基づく、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記第2の要求が、前記SMO機能によって、前記少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインする前記第1の要求又は推奨を受け入れることを判断することに基づいて、前記SMO機能によって前記IMS/DMSに送信される、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の通知が、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされなかった又は例外が発生したことを示す、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の通知が、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記IMS/DMSから前記SMO機能によって前記O2インターフェースを介して、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたという前記第1の通知を受信することによって、
前記第1の通知を受信する前記コンピュータ実行可能命令を実行するようさらに構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記SMO機能によって、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを前記非リアルタイムRICの前記rApp又は前記O-Cloud管理者に通知する
前記コンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
サービス管理及びオーケストレーションフレームワーク(SMO)機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受信することであって、
前記第1の要求又は推奨が、非リアルタイム(Non-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)のrAppから又はO-Cloud管理者から受信することと、
前記SMO機能によって、O2インターフェースを介して基盤管理サービス(IMS)及び/又は配備管理サービス(DMS)に、前記受信した第1の要求又は推奨に基づいて前記少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第2の要求を送信することと、
前記IMS/DMSから、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたか否かに関する第1の通知を受信することと、を備え、
ここで、前記SMO機能は、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(FOCOM)及びネットワーク機能オーケストレーション(NFO)のうちの少なくとも1つである方法を、プロセッサに実行させる、該少なくとも1つのプロセッサによる実行可能な命令を記録している非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項16】
前記第2の要求が、前記少なくとも1つのO-Cloudノードの第1のO-Cloudノードをドレインする命令であり、ここで、前記第1の通知は、前記第1のO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、前記方法が、
前記SMO機能によって、前記O2インターフェースを介して前記IMS/DMSに、前記受信した第1の要求又は推奨に基づいて前記少なくとも1つのO-Cloudノードのうちの第2のO-Cloudノードをドレインするための第3の要求を送信することを、さらに備える、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項17】
前記第1の要求又は推奨が、O1関連サービス及び/又はO2関連サービスを介して前記rApp又は前記O-Cloud管理者が受信したメトリックデータ及び/又は可観測性データに基づく、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項18】
前記第2の要求が、前記SMO機能による、前記少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインする前記第1の要求又は推奨を受け入れることを判断することに基づいて、前記SMO機能によって前記IMS/DMSに送信される、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項19】
前記第1の通知が、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされなかった又は例外が発生したことを示す、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項20】
前記第1の通知が、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、前記第1の通知を前記受信することが、
前記IMS/DMSから前記SMO機能により前記O2インターフェースを介して、前記少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことの前記第1の通知を受信することを備える、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明開示の例示的な実施形態と一致するシステム及び方法は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のクラウド(O-Cloud(Oクラウド))のノードをドレインすることに関する。
【背景技術】
【0002】
無線アクセスネットワーク(radio access network(RAN))は、エンドユーザデバイス(又はユーザ機器)をネットワークの他の部分に接続するので、電気通信システムにおける重要なコンポーネントである。RANは、エンドユーザデバイスをコアネットワークに接続する種々のネットワーク要素(network element(NE))の組合せを含む。従来、特定のRANのハードウェア及び/又はソフトウェアはベンダ固有である。
【0003】
複数のベンダがハードウェア及び/又はソフトウェアを電気通信システムに提供することを可能にするために、オープンRAN(O-RAN)技術が登場した。この目的のために、O-RANは、RAN機能を、集中ユニット(centralized unit(CU))、分散ユニット(distributed unit(DU))、及び無線ユニット(radio unit(RU))に分解する。CUは、RANの無線リソース制御(Radio Resource Control(RRC))、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol(SDAP))、及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol(PDCP))のサブレイヤをホストする論理ノードである。DUは、RANの無線リンク制御(Radio Link Control(RLC))、メディアアクセス制御(Media Access Control(MAC))、及び物理(Physical(PHY))のサブレイヤをホストする論理ノードである。RUは、アンテナからの無線信号を、フロントホールを通じてDUに伝送することができるデジタル信号に変換する物理ノードである。これらのエンティティは、それらの間にオープンなプロトコルとインターフェースを有するため、様々なベンダが開発することができる。
【0004】
図1は、関連する技術のO-RANアーキテクチャを示す。図1を参照すると、O-RANアーキテクチャにおけるRAN機能は、RICによって制御され、最適化される。RICは、O-RANシステムにおいて必要とされるマルチベンダの操作性を容易にし、そしてRANの動作を自動化しまた最適化する、モジュール式アプリケーションを実装するソフトウェア定義コンポーネントである。RICは、非リアルタイムRIC(Non-RT RIC)と準リアルタイムRIC(Near-RT RIC)の2つのタイプに分けられる。
【0005】
非リアルタイムRICは、非リアルタイム制御ループの制御ポイントであり、サービス管理及びオーケストレーション(Service Management and Orchestration(SMO))のフレームワーク内で1秒を超える時間規模で動作する。その機能性は、rApp(rApp 1,...,rApp N)と呼ばれるモジュール式アプリケーションを介して実装され、非リアルタイムRICと準リアルタイムRICとの間の通信を可能にするインターフェースであるA1インターフェースにわたってポリシーベースのガイダンスと強化を提供することと、データ分析、すなわち、RAN最適化用の人工知能(Artificial Intelligence)/機械学習(Machine Learning)(AI/ML)の訓練及び推論を実行することと、及び/又は、SMOをRAN管理対象要素(例えば、準リアルタイムRIC、O-RAN集中ユニット(O-CU)、O-RAN分散ユニット(O-DU)など)に接続するインターフェースであるO1インターフェースを介して構成管理アクションを推奨することと、を含む。
【0006】
準リアルタイムRICは、10ミリ秒と1秒との間の時間規模で動作し、E2インターフェースを介して、O-DU、(O-CU制御プレーン(O-CU-CP)とO-CUユーザプレーン(O-CU-UP)とに分離された)O-CU、及びオープン進化型ノードB(open evolved NodeB(O-eNB))に接続する。準リアルタイムRICは、E2インターフェースを使用して、準リアルタイム制御ループを介して基礎となるRAN要素(E2ノード/ネットワーク機能(NF))を制御する。準リアルタイムRICは、ポリシーを通じてE2ノード(O-CU、O-DU、及びO-eNB)を監視し、一時停止し/停止し、オーバーライドし、及び制御する。例えば、準リアルタイムは、E2ノードの活性化された機能に対するポリシーのパラメータを設定する。さらに、準リアルタイムRICは、xAppをホストして、サービス品質(QoS)の最適化、モビリティの最適化、スライスの最適化、干渉の軽減、負荷分散、セキュリティなどの機能を実装する。2つのタイプのRICは、ともに動作し、O-RANを最適化する。例えば、非リアルタイムRICは、A1インターフェースを介して、RAN最適化のために準リアルタイムRICによって実行及び使用されるポリシー、データ、及びAI/MLモデルを提供し、準リアルタイムはポリシーのフィードバック(すなわち、非リアルタイムRICが設定したポリシーがどのように機能するか)を返す。
【0007】
非リアルタイムRICが配置されているSMOフレームワークは、RAN要素を管理及び組織化する。具体的には、SMOは、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(Federated O-Cloud Orchestration and Management(FOCOM))、仮想マシン(Virtual Machines(VM))ベースの仮想ネットワーク機能(Virtual Network Functions(VNF))及びコンテナ(すなわち、インスタンス)ベースのVNFを管理するネットワーク機能オーケストレータ(Network Function Orchestrator(NFO))、並びにO-RAN-Cloud(O-Cloud)と呼ばれるものを管理及び組織化するSMOの一部としてのOAMを含む。O-Cloudは、RIC、O-CU、及びO-DU、サポートソフトウェアコンポーネント(例えば、オペレーティングシステム及びランタイム環境)、並びにSMO自体をホストする物理RANノードの集合である。言い換えると、SMOは、内部からO-Cloudを管理する。O2インターフェースは、SMOとそれが存在するO-Cloudとの間のインターフェースである。O2インターフェースを通して、SMOは、基盤管理サービス(Infrastructure Management Services(IMS))及び配備管理サービス(Deployment Management Services(DMS))を提供する。O2インターフェースはまた、O2テレメトリデータ、例えば、O-Cloud構成又は任意の論理機能データ、エネルギー消費、ノードの健全性状態などをSMOに送信してよい。
【0008】
従来技術では、O-Cloudリソースの浪費を排除するために、O-Cloudリソースを最適化することが必要な場合がある。特に、作成された特定のO-Cloudノードは、性能の問題に遭遇するか、アイドル状態にあるか、又は将来故障する兆候を有する場合がある。したがって、O-Cloudノード障害を予測し、それに応じて(例えば、O-Cloud内のリソースを選択し、プロビジョニングし、かつ正しいサイズにすることによって)、O-Cloudリソースを事前対応的に管理することができる必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明開示の例示的な実施形態は、SMO及びO-Cloudが、rAppからの推奨に基づいて、又はSMOを介してO-Cloud管理者(maintainer)によって手動で、1つ以上のO-Cloudノードをドレインする(枯渇させる(drain))方法及びシステムを提供する。特に、O-Cloudノード(群)をドレインすると、そのO-Cloudノード(群)は、遮断(cordon)されているか、又はスケジュール不能であるとしてマークされる。したがって、そのネットワーク機能又はネットワーク機能のコンポーネントを別のO-Cloudノードに再配置し、移行し、又は終了する手段を必要とする場合がある。実施形態によれば、O-Cloudノード(群)をドレインする要求には、推奨に基づく(例えば、メトリックデータに基づく)場合がある。したがって、本発明開示の実施形態では、O-Cloudリソースの浪費を排除し、O-Cloudノード障害を予測し、それに応じてO-Cloudリソースを事前対応的に管理することができる。
【0010】
一実施形態によれば、1つ以上のオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)クラウド(O-Cloud(Oクラウド))ノードをドレインする方法を提供することができる。本方法は、サービス管理及びオーケストレーションフレームワーク(SMO)機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受信することであって、第1の要求又は推奨を、非リアルタイム(Non-RT)RANインテリジェントコントローラ(RAN Intelligent Controller(RIC))のrApp又はO-Cloud管理者から受信することと、SMO機能によって、O2インターフェースを介して基盤管理サービス(IMS)及び/又は配備管理サービス(DMS)に、受信した第1の要求又は推奨に基づいて少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第2の要求を送信することと、そして少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたか否かに関する第1の通知をIMS/DMSから受信することであって、SMO機能は、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(FOCOM)及びネットワーク機能オーケストレーション(NFO)のうちの少なくとも1つである、受信することと、を含んでよい。
【0011】
一実施形態によれば、第2の要求は、少なくとも1つのO-Cloudノードの第1のO-Cloudノードをドレインする命令であってよく、ここで、第1の通知は、第1のO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、本方法は、SMO機能によって、O2インターフェースを介してIMS/DMSに、受信した第1の要求又は推奨に基づいて、少なくとも1つのO-Cloudノードのうちの第2のO-Cloudノードをドレインするための第3の要求を送信することをさらに備える。
【0012】
一実施形態によれば、第1の要求又は推奨は、O1関連サービス及び/又はO2関連サービスを介してrApp又はO-Cloud管理者が受信したメトリックデータ及び/又は可観測性データに基づいてよい。
【0013】
一実施形態によれば、第2の要求は、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受け入れることを、SMO機能が判断することに基づいて、SMO機能がIMS/DMSに送信してもよい。
【0014】
一実施形態によれば、第1の通知は、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされなかったこと、又は例外が発生したことを示す場合がある。
【0015】
一実施形態によれば、第1の通知は、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを示すことができ、ここで、第1の通知を受信することは、O2インターフェースを介してSMO機能によってIMS/DMSから、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたという第1の通知を受信することを備える。
【0016】
一実施形態によれば、本方法は、SMO機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを非リアルタイムRIC又はO-Cloud管理者のrAppに通知することをさらに含んでよい。
【0017】
一実施形態によれば、1つ以上のオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)クラウド(O-Cloud)ノードをドレインする装置を提供してよく、本装置は、コンピュータ実行可能命令を記憶する少なくとも1つのメモリと、コンピュータ実行可能命令を実行して、サービス管理及びオーケストレーションフレームワーク(SMO)機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受信し、本第1の要求又は推奨は、非リアルタイム(Non-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)のrApp又はO-Cloud管理者から受信され、SMO機能によって、O2インターフェースを介して基盤管理サービス(IMS)及び/又は配備管理サービス(DMS)へ、受信した第1の要求又は推奨に基づいて、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第2の要求を送信し、そしてIMS/DMSから、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたかどうかに関する第1の通知を受信するように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、を含んでよく、ここで、SMO機能は、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(FOCOM)及びネットワーク機能オーケストレーション(NFO)のうちの少なくとも1つである。
【0018】
一実施形態によれば、第2の要求は、少なくとも1つのO-Cloudノードの第1のO-Cloudノードをドレインする命令であってよく、ここで、第1の通知は、第1のO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、少なくとも1つのプロセッサが、SMO機能によって、O2インターフェースを介してIMS/DMSに、受信した第1の要求又は推奨に基づいて少なくとも1つのO-Cloudノードのうちの第2のO-Cloudノードをドレインするための第3の要求を送信する、コンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成される。第1の要求又は推奨は、O1関連サービス及び/又はO2関連サービスを介してrApp又はO-Cloud管理者が受信したメトリックデータ及び/又は可観測性データに基づいてよい。
【0019】
一実施形態によれば、第2の要求は、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受け入れることを、SMO機能が判断することに基づいて、SMO機能がIMS/DMSに送信してもよい。
【0020】
一実施形態によれば、第1の通知は、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされなかったこと、又は例外が発生したことを示す場合がある。
【0021】
一実施形態によれば、第1の通知は、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを示すことができ、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、SMO機能によってIMS/DMSから、O2インターフェースを介して、第1の通知を受信する、すなわち、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたという第1の通知を受信する、コンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成される。
【0022】
一実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、SMO機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを非リアルタイムRICのrApp又はO-Cloud管理者に通知するコンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成されてもよい。
【0023】
さらなる態様は、以下の説明に部分的に記載され、部分的には、説明から明らかになるか、又は本発明開示の提示された実施形態の実施によって実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明開示の特定の例示的な実施形態の特徴、態様、及び利点は、添付の図面を参照して以下に説明され、図面において、同様の参照番号は同様の要素を示す。
【0025】
図1】従来技術によるO-RANアーキテクチャを示す。
図2】一実施形態による、SMO機能とO-Cloudとの間のO2インターフェースを使用してO-Cloudノードをドレインする方法のフローチャートである。
図3】一実施形態による、O-Cloud管理者からの要求に基づいてO-Cloudノードをドレインする本明細書に記載のシステムを実装することができる例示的な環境の図である。
図4】一実施形態による、rAppからの推奨に基づいてO-Cloudノードをドレインする本明細書に記載のシステムを実装することができる例示的な環境の図である。
図5】本明細書に記載のシステム及び/又は方法を実施することができる例示的な環境の図である。
図6】一実施形態によるデバイスの例示的なコンポーネントの図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
例示的な実施形態についての以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。異なる図面における同じ参照符号は、同じ又は類似の要素を同一に扱ってよい。
【0027】
前述の開示は、図及び説明を提供するが、網羅的であること、又は開示された正確な形式に実装を限定すること、を意図するものではない。上記の開示に照らして変更及び変形は可能であり、又は実装形態の実施から取得することができる。さらに、一実施形態の1つ以上の特徴又はコンポーネントは、別の実施形態(又は別の実施形態の1つ以上の特徴)に組み込まれてもよく、又は別の実施形態(又は別の実施形態の1つ以上の特徴)と組み合わせられてもよい。さらに、以下に提供される動作のフローチャート及び説明では、1つ以上の動作が省略されてもよく、1つ以上の動作が追加されてもよく、1つ以上の動作が(少なくとも部分的に)同時に実行されてもよく、1つ以上の動作の順序が差し替えられてもよいことが理解される。
【0028】
本明細書に記載のシステム及び/又は方法は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組合せの様々な形態で実装されてもよいことは明らかであろう。これらのシステム及び/又は方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、実装形態を限定するものではない。したがって、本明細書では特定のソフトウェアコードを参照せずにシステム及び/又は方法の動作及び挙動を説明した。本明細書の説明に基づいてシステム及び/又は方法を実装するようにソフトウェア及びハードウェアを設計することができることが理解される。
【0029】
特徴の特定の組合せが特許請求の範囲に記載され、及び/又は本明細書に開示されていても、これらの組合せは、可能な実装形態の開示を限定することを意図するものではない。実際、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に具体的に記載されていない方法、及び/又は明細書に開示されていない方法、で組み合わされてもよい。以下に列挙される各従属請求項は1つの請求項のみに直接依存する場合があるが、可能な実装形態の開示では、各従属請求項を請求項セット内の他のすべての請求項と組み合わせて含んでいる。
【0030】
本明細書で使用される要素、動作、又は命令は、重要又は必須であると明示的に記載されていない限り、そのように解釈されるべきではない。また、本明細書で使用されている冠詞「1つの(“a”)」及び「1つの(“an”)」は、1つ以上のアイテムを含むことを意図しており、「1つ以上の(“one or more”)」と同義に使用してよい。1つのアイテムのみを意図する場合は、「1つの(“one”)」という用語又は同様の文言を使用する。また、本明細書で使用されている「有する(“has”)」、「有する(“have”)」、「有している(“having”)」、「含む(“include”)」、「含んでいる(“including”)」などの用語は、非限定的な用語であることを意図している。さらに、「に基づいて(“based on”)」という語句は、特に別段明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて(“based,at least in part,on”)」を意味することを意図している。さらに、「[A]及び[B]のうちの少なくとも1つ(“at least one of[A]and[B]”)」や「[A]又は[B]のうちの少なくとも1つ(“at least one of[A]or[B]”)」などの表現は、Aのみ、Bのみ、又はAとBの両方を含むと理解するべきである。
【0031】
例示的な実施形態は、O-Cloudリソースを効率的に利用し、O-Cloud内のリソースを選択し、プロビジョニングし、適切なサイズにすることによってO-Cloudリソースの浪費を排除するプロセスである、O-Cloudリソース最適化に関する。例示的な実施形態によれば、O-Cloud内のネットワーク機能(NF)は、VNF/CNFとして組織化される。SMO(NFO、FOCOM)は、VNF/CNF及び基礎となるO-Cloud基盤の管理及びオーケストレーションを処理する。SMOの管理、オーケストレーション、及び最適化機能は、VNF/CNF及びO-Cloudからのインテリジェントな可観測性分析によって、例示的な実施形態により、強化することができる。
【0032】
非リアルタイムRICは、SMO内のrAppなどのサードパーティアプリケーションをホストし、O1関連サービス及びO2関連サービスを介して様々なO1関連及びO2関連の可観測性データ及びメトリックを収集して読み取ることができる。これらのサードパーティrAppは、例示的な実施形態で活用して、VNF/CNF及び基礎となるO-Cloud基盤の管理、オーケストレーション、及び最適化についてNFO及びFOCOMにガイダンス及び/又は推奨を提供することができる。
【0033】
本発明開示の例示的な実施形態は、SMO及びO-Cloudが、rAppからの推奨に基づいて、又はSMOを介してO-Cloud管理者によって手動で、1つ以上のO-Cloudノードをドレインする方法及びシステムを提供する。特に、O-Cloudノード(群)をドレインすると、O-Cloudノード(群)は、遮断され、又はスケジュール不能であるとしてマークされる。したがって、そのネットワーク機能又はネットワーク機能のコンポーネントを別のO-Cloudノードに再配置し、移行し、又は終了する手段を必要とする場合がある。実施形態によれば、O-Cloudノード(群)をドレインする要求は、推奨に基づいて(例えば、メトリックデータに基づいて)いてよい。したがって、本発明開示の実施形態では、O-Cloudリソースの浪費を排除し、O-Cloudノード障害を予測し、それに応じてO-Cloudリソースを事前対応的に管理することができる。
【0034】
図2は、一実施形態によるO-Cloudノードをドレインする方法200のフローチャートである。方法200の目標のうちの1つは、ノード(群)を遮断し又はスケジュール不能であるとラベル付けすることによって、O-Cloudノード(群)をドレインし、それによって、ネットワーク機能(群)及び/又はそのコンポーネントのすべてをそれぞれのO-Cloudノード(群)から安全に追い出し/移行させることであってよい。動作S201における図2の方法は、(非リアルタイムRICを介して)O-Cloud管理者又はrAppのユーザ端末によって実行されてよく、動作S202~動作S203はSMO機能(例えば、NFO及び/又はFOCOM)によって実行されてよく、そして動作S204~動作S205はIMS/DMSによって実行されてよい。ドレインされるべきO-Cloudノード(群)は、方法200を実行する時点でネットワーク機能をホストしてもよいことを理解されたい。
【0035】
図2を参照すると、O-Cloudノード(群)をドレインすることは、ユーザ端末又はSMO内の非リアルタイムRICの1つ以上のrAppによって、動作S201において開始することができる。すなわち、そのノードをドレインするよう、ユーザ端末が、FOCOM/NFOに要求を手動で提供してもよく、又はrAppが、FOCOM/NFOに推奨を提供してもよい。実施形態によれば、rAppは、SMO内の非リアルタイムRICによってホストされたアプリケーションであってもよい。rAppはサードパーティからのものであってもよい。rAppは、O1関連サービス及びO2関連サービスを介して、様々なO1関連及びO2関連の可観測性データ及びメトリックを収集して読み取ることができる。したがって、いくつかの実施形態では、rAppを使用して、VNF及び/又はコンテナネットワーク機能(CNF)及び基礎となるO-Cloud基盤の管理、オーケストレーション、及び最適化向けのガイダンス及び/又は推奨をNFO及びFOCOMに提供することができる。
【0036】
一実施形態によれば、rAppは、O1関連及びO2関連の可観測性データ及びメトリックに基づいて、SMO及び/又はO-Cloudに推奨を提供するデータ駆動型手法を使用して、rAppをドレインすることができる。いくつかの実施形態では、O1関連及びO2関連の可観測性データ及びメトリック以外の他のデータを使用して推奨を提供してもよいことを理解されたい。O-Cloudノードをドレインする必要がある様々なシナリオがあることを理解されたい。1つの例示的なシナリオは、人工知能及び/又は機械学習(AI/ML)の助けを借りて、rAppを使用して、O-Cloud障害に関する洞察をFOCOM/NFOに提供することができる場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、人工知能及び/又は機械学習(AI/ML)を使用してもよい。rAppは、O-Cloudノード障害が発生することを予測することができ、それに応じて、O-CloudノードをドレインするようにFOCOM/NFOに推奨することができ、それによって作業負荷をO-Cloudノードから事前対応的に移行することができる。このNF移行中、rAppからのノードドレインの推奨の結果として、ネットワークに対してサービスの継続性及びサービス品質を保証することができ、全体的な混乱を最小限に抑えることができる。一実施形態によれば、SMOは、NFの再配置を管理する役割を果たすことができる。SMO(FOCOM/NFO)は、O-Cloudノード(群)をドレインするための推奨を受信する能力をサポートすることができる。SMOは、O2インターフェースを介してO-Cloud(IMS/DMS)にO-Cloudノードドレイン要求を送信する能力をサポートすることができる。SMOはまた、O2インターフェース上でO-Cloud(IMS/DMS)からO-Cloudノードドレイン応答を受信する能力をサポートすることができる。O-Cloudノード(群)をドレインする要求は手動ですることができ、又はrAppが推奨をFOCOM/NFOに送信することもできる。実施形態では、O-Cloudリソースを最適化するデータ駆動型手法を実装してよい。前述したように、非リアルタイムRIC内のrAppは、FOCOM/NFOのスケジューリング能力を補完するためにFOCOM/NFOにガイダンスを提供することができるAI/MLフレームワークを利用することができ、それによってシステムがより多くのデータ駆動型配置決定を行うことが可能になる。
【0037】
O-Cloudノード(群)をドレインすると、O-Cloudノード(群)は遮断されている、又はスケジュール不能であるとして、マークされる。したがって、そのネットワーク機能又はネットワーク機能のコンポーネントを別のO-Cloudノードに再配置し、移行し、又は終了する手段を必要とする場合がある。いくつかの実施形態では、O-Cloudノードをドレインすることは、O-Cloudノードを保守モードに設定することを含んでよい。IMS又はDMSのいずれかがO-Cloudノードをドレインするための要求を受信する場合があることも理解されたい。IMS又はDMSのいずれかがO-Cloudノードをドレインするための要求を受信する場合があることも理解されたい。図2図3、及び図4のO-RANアーキテクチャのコンポーネントは、図1によるコンポーネントと同様であってよい。他の実施形態では、ノードをドレインするための要求は、ユーザ端末(例えば、ネットワーク機能を管理するアプリケーションを含み、及び/又はSMOからアラームイベント、通知などを受信するよう予約する)を介して、ユーザ(例えば、O-Cloud管理者)が送信してもよい。
【0038】
図2図3、及び図4に示すように、O-Cloudノード(群)のドレイン開始に先立って、SMOに対する要求は、ドレインされるべきO-Cloudノードの識別子(ID)を含むと仮定してよい。O-Cloudノードをドレインするには、O-Cloud管理者からの要求又はrAppからの推奨に基づいて、FOCOM/NFOから受信したトリガに基づくと仮定してよい。ドレインされる必要があるO-Cloudノード(群)からのデータトラフィックが、ドレイン手順をトリガする前に移動した又は再配置したと仮定することもできる。さらに、いくつかの実施形態によれば、いくつかの実施形態によれば、要求をトリガする前提条件には、SMO及びO-Cloudが利用可能であること、並びにO1イベント及びO2イベントをO-Cloud管理者及び/又はrAppが監視できる監視システムが予約していることの検証を、含めてよい。したがって、既存のO-Cloudノード(群)が、O-Cloud管理者からの要求又はrAppからの推奨に基づいて、ドレインされるべきと判断したら、プロセスを進めてよい。
【0039】
動作S202において、FOCOM/NFOは、1つ以上のO-Cloudノード(群)をドレインするために動作S201において送信された要求又は推奨(第1の要求)を受信して処理する。例えば、FOCOM/NFOは、要求又は推奨を受け入れるかどうかを判断する1つ以上のロジック(例えば、O-Cloud管理者及び/又はrAppからの要求/推奨に応答して、1つ以上のO-Cloudノード(群)をドレインするようにIMS/DMSに要求するかどうかを判断する1つ以上の閾値、条件、パラメータなどを含むロジック)を実装することによって、要求又は推奨を処理することができる。一実施形態によれば、FOCOM/NFOが要求を受信すると、FOCOM/NFOは、要求が有効であるか否かを判断することができる(例えば、FOCOM/NFOは、ドレインされるように要求されたO-Cloudノード(群)をドレインすることができるか否かを判断することができる)。
【0040】
動作S203において、FOCOM/NFOは、受信した第1の要求に基づいて、IMS/DMSに1つ以上のO-Cloudノードをドレインするように要求する(第2の要求)。動作S203は、rAppからの推奨又はO-Cloud管理者からFOCOM/NFOへの要求が、動作S202で受け入れられたら、実行してよい。ここで、FOCOM/NFOは、例えばO2imsサービス又はO2dmsサービスを使用して、O2インターフェースを介して1つ以上のO-CloudノードをドレインするようにIMS/DMSに要求してよい。さらに、一実施形態によれば、FOCOM/NFOは、動作S202の処理に基づいて(例えば、要求又は推奨を受け入れることを判断するその内部ロジックに基づいて)、1つ以上のO-Cloudノード(群)をドレインするようにIMS/DMSに要求してもよい。あるいは、FOCOM/NFOが動作S202において要求/推奨を受け入れないと判断した場合、プロセスは終了してよい。別の実施形態によれば、FOCOM/NFOは、要求又は推奨を常に許可するように構成してもよい。
【0041】
動作S204において、IMS/DMSは、動作S203においてFOCOM/NFOが送信した要求を受信し、1つ以上のO-Cloudノードを遮断又はスケジュール不能としてマークする動作を実行し、それによって1つ以上のO-Cloudノード(群)をドレインする。これにより、各個々のO-CloudノードからのNF配備(群)の移行をトリガすることができる。
【0042】
動作S205において、IMS/DMSは、ドレイン要求のステータスが、例えば、遮断要求が完了した、又は例外が発生したと、示していることを、FOCOM/NFOに通知することができる。ユーザ端末及び/又は非リアルタイムRIC(すなわち、rApp)はまた、このステータス更新通知を受信することができる(例えば、FOCOM/NFOは、次に、O-Cloud管理者又はrAppに通知することができる)。
【0043】
動作S203、動作S204、及び動作S205は、第1の要求で識別された1つ以上のO-Cloudノードのそれぞれについてループするか、又は繰り返し実行してもよい。さらに、FOCOM/NFOは、所定の基準に従って、又はランダムに、1つ以上のO-Cloudノードをドレインする順序を判断することができ、この判断した順序に従って、1つ以上のO-Cloudノードにそれぞれ対応する第2の要求を送信することができる。O-Cloudノード(群)がドレインされると、すべてのNF配備(群)は、O-Cloudノード(群)から移行するか、又は終了するかのいずれかである。
【0044】
図3は、一実施形態によるO-Cloudノード(群)のドレイン手順300を実装する詳細な方法を示し、ここで、ユーザ端末O-Cloud管理者が要求を送信する。図3の方法は、ユーザ端末(すなわち、そこにインストールされているアプリケーション)を介してユーザが手動で要求してもよい。本方法は、上記の図2に示された実施形態と同様に、FOCOM/NFO及びIMS/DMSを使用して実行してもよい。
【0045】
動作301において、ユーザ端末(O-Cloud管理者)は、O-Cloudノード(群)をドレインするための第1の要求をFOCOM/NFOに送信する。第1の要求は、O-Cloudノード(群)の識別子を含むことができる。これは、上記図2で説明した動作S201と同様であってよい。
【0046】
動作302において、FOCOM/NFOは、ユーザ端末からO-Cloudノード(群)をドレインするための第1の要求を受信して処理する。これは、上記図2で説明した動作S202と同様であってよい。
【0047】
動作303において、FOCOM/NFOは、受信した第1の要求に基づいてO-Cloudノード(群)をドレインするための第2の要求をO2インターフェースを介してIMS/DMSへ送信する。これは、上記図2で説明した動作S203と同様であってよい。
【0048】
動作304において、IMS/DMSは、指定した各ノードを、遮断するか、又はO-Cloudノード(群)をスケジュール不能としてマークすることによって、ドレインする。この目的のために、IMS/DMSはO-Cloudノードを「スケジュール不能」としてマークすることができ、その結果、SMO内のスケジューラは、O-Cloudノード上でいかなる新しい配備(すなわち、ネットワーク機能)もインスタンス化することはない。これは、上記図2で説明した動作S204と同様であってよい。
【0049】
動作305において、例示的な実施形態では、IMS/DMSは、O2インターフェースを介してFOCOM/NFOにドレイン手順のステータスに関する通知を送信する。これにより、ドレイン手順が正常に完了したこと、又は例外が発生したことのいずれかを示すことができる。その通知が、ドレイン手順が正常に完了したことを示す場合、それは、ノードクラスタ内で要求されたO-Cloudノード(群)が遮断され又はスケジュール不能とマークされ、すべてのNF配備がノードクラスタ内の他のO-Cloudノード(群)に移行していることを示すことができる、と理解されたい。
【0050】
実施形態によれば、例外処理を実施することができる。したがって、ドレイン手順が例外に遭遇したために発生した例外があった場合(これには、発見されていないノードクラスタ、応答していないノードクラスタ、もしくは利用できないノードクラスタ、又はNF配備を移行させるのに不十分なリソースを有するノードクラスタを含むことができるが、これらに限らない)、IMS/DMSは、O-Cloudノード(群)のドレイン手順が失敗したことをFOCOM/NFOに通知してよい。この場合、通知は、O-Cloud及びIMS/DMSの状態が、要求が到着する前と同じ状態にあること、すなわち、リソースが変更されず、またNF配備が移行していない又は終了していないことを示すことができる。
【0051】
動作306において、IMS/DMSはまた(又は代替として)、例えば、IMS/DMSからの通知に対してイベントが予約されているかどうかに基づいて、動作305からユーザ端末(アプリケーション)に通知を送信することができる。動作305及び動作306は、上記図2で説明した動作S205と同様であってよい。
【0052】
一実施形態では、動作303から動作306は、第1の要求で識別された1つ以上のO-Cloudノード群のそれぞれについて、ループするか又は繰り返し実行してよい。
【0053】
O-Cloudノード(群)がドレインされると、すなわち、O-Cloudノード(群)が遮断され又はスケジュール不能としてマークされ、NF配備(群)が他のO-Cloudノードインスタンス群に移行したか、又は本方法が例外に遭遇した場合、プロセスは終了してよい。
【0054】
ノードクラスタ内の要求されたO-Cloudノード(群)が遮断され又はスケジュール不能とマークされており、またすべてのNF配備(群)がノードクラスタ内の他のO-Cloudノード(群)に移行している場合、本方法は成功したと見なすことができることを理解されたい。
【0055】
あるいは、O-Cloud及びIMS/DMSの状態が、要求が到着する前と同じ状態にある場合、本方法は失敗した、又はエラーに遭遇したと見なされてよく、リソースは変更されず、またNF配備(群)は移行せず終了もしない。
【0056】
図4は、一実施形態によるO-Cloudノード(群)のドレイン手順300を実装する詳細な方法を示し、ここで、推奨はrAppから送信される。図4の方法は、非リアルタイムRIC(rApp)からの推奨に基づいてもよい。本方法では、上記図2に示す実施形態と同様に、FOCOM/NFO及びIMS/DMSを使用して実行してよい。
【0057】
動作401において、rApp(非リアルタイムRIC)は、FOCOM/NFOにO-Cloudノード(群)をドレインするための第1の推奨を送信する。第1の推奨は、O-Cloudノード(群)の識別子を含んでよい。これは、非リアルタイムRICのrAppが推奨を送信する場合の上記図2で説明した動作S201と同様であってよい。
【0058】
動作402において、FOCOM/NFOは、非リアルタイムRICからO-Cloudノード(群)をドレインするための第1の推奨を受信して処理する。これは、上記図2で説明した動作S202と同様であってよい。
【0059】
動作403において、FOCOM/NFOは、受信した第1の推奨に基づいてO-Cloudノード(群)をドレインするための第2の要求をO2インターフェースを介してIMS/DMSへ送信する。これは、上記図2で説明した動作S203と同様であってよい。
【0060】
動作404において、IMS/DMSは、O-Cloudノード(群)を遮断し又はスケジュール不能としてマークすることによって、指定された各ノードをドレインする。この目的のために、IMS/DMSはO-Cloudノードを「スケジュール不能」としてマークすることができ、その結果、SMO内のスケジューラは、O-Cloudノード上でいかなる新しい配備(すなわち、ネットワーク機能)もインスタンス化することはない。これは、上記図2で説明した動作S204と同様であってよい。
【0061】
動作405において、例示的な実施形態では、IMS/DMSは、O2インターフェースを介してFOCOM/NFOにドレイン手順のステータスに関する通知を送信する。これにより、ドレイン手順が正常に完了したこと、又は例外が発生したことのいずれかを示すことができる。その通知が、ドレイン手順が正常に完了したことを示す場合、それは、ノードクラスタ内で要求されたO-Cloudノード(群)が遮断され又はスケジュール不能とマークされ、すべてのNF配備がノードクラスタ内の他のO-Cloudノード(群)に移行していることを示すことができる、と理解されたい。
【0062】
実施形態によれば、例外処理を実施することができる。したがって、ドレイン手順が例外に遭遇したために発生した例外があった場合(これには、発見されていないノードクラスタ、応答していないノードクラスタ、もしくは利用できないノードクラスタ、又はNF配備を移行させるのに不十分なリソースを有するノードクラスタを含むことができるが、これらに限らない)、IMS/DMSは、O-Cloudノード(群)のドレイン手順が失敗したことをFOCOM/NFOに通知してよい。この場合、通知は、O-Cloud及びIMS/DMSの状態が、要求が到着する前と同じ状態にあること、すなわち、リソースが変更されず、またNF配備が移行していない又は終了していないことを示すことができる。
【0063】
動作406において、IMS/DMSはまた(又は代替として)、例えばIMS/DMSからの通知に対してイベントが予約されているかどうかに基づいて、動作405からの通知を非リアルタイムRIC(rApp)に送信することができる。動作405及び動作406は、上記図2で説明した動作S405と同様であってよい。
【0064】
一実施形態では、動作403から動作406は、第1の要求で識別された1つ以上のO-Cloudノード群のそれぞれについてループするか、又は繰り返し実行してもよい。
【0065】
上記に基づいて、O-Cloudノード(群)は、ユーザ端末からの要求に基づいて、又はメトリックデータ(又は他のデータ)に基づくrAppからの推奨に基づいて、ドレインされることができることは理解できる。したがって、そのネットワーク機能又はネットワーク機能のコンポーネントを別のO-Cloudノードに再配置し、移行し、又は終了する手段を必要とする場合がある。したがって、本発明開示の実施形態では、O-Cloudリソースの浪費を排除し、O-Cloudノード障害を予測し、それに応じてO-Cloudリソースを事前対応的に管理することができる。
【0066】
図5は、本明細書に記載される方法及びシステムを実施することができる例示的な環境500の図である。図5に示されるように、環境500は、ユーザデバイス510、プラットフォーム520、及びネットワーク530を含んでよい。環境500のデバイスは、有線接続、無線接続、又は有線接続と無線接続との組合せによって相互接続することができる。実施形態において、上記の図2から図4を参照して説明された機能及び動作のいずれも、図5に示される要素の任意の組合せによって実行することができる。
【0067】
ユーザデバイス510は、プラットフォーム520に関連する情報を受信し、生成し、記憶し、処理し、及び/又は提供することができる1つ以上のデバイスを含む。例えば、ユーザデバイス510には、コンピューティングデバイス(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、スマートスピーカ、サーバなど)、携帯電話(例えば、スマートフォン、無線電話など)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートグラス又はスマートウォッチ)、又は同様のデバイスを含んでよい。いくつかの実装形態では、ユーザデバイス510は、プラットフォーム520から情報を受信し、及び/又はプラットフォーム520へ情報を送信することができる。
【0068】
プラットフォーム520は、情報を受信し、生成し、記憶し、処理し、及び/又は提供することができる1つ以上のデバイスを含む。いくつかの実装形態では、プラットフォーム520には、クラウドサーバ又は一群のクラウドサーバを含んでよい。いくつかの実装形態では、プラットフォーム520は、特定のニーズに応じて特定のソフトウェアコンポーネントを交換できるようにモジュール式に設計してよい。したがって、プラットフォーム520は、様々な用途に対して容易に及び/又は迅速に再構成することができる。
【0069】
いくつかの実装形態では、図示されるように、プラットフォーム520はクラウドコンピューティング環境522でホストされてもよい。とりわけ、本明細書に記載される実装形態は、プラットフォーム520をクラウドコンピューティング環境522でホストされているものとして説明しているが、いくつかの実装形態では、プラットフォーム520は、クラウドベースでなくてもよく(すなわち、クラウドコンピューティング環境の外部で実装されてもよく)、又は部分的にクラウドベースであってもよい。
【0070】
クラウドコンピューティング環境522は、プラットフォーム520をホストする環境を含む。クラウドコンピューティング環境522は、プラットフォーム520をホストするシステム(群)及び/又はデバイス(群)の物理的な位置及び構成に関するエンドユーザ(例えば、ユーザデバイス510)の知識を必要としない計算、ソフトウェア、データアクセス、ストレージなどのサービスを提供することができる。図示されるように、クラウドコンピューティング環境522は、一群の計算リソース524(まとめて「計算リソース群524」又は個別に「計算リソース524」と呼ばれる)を含むことができる。
【0071】
計算リソース524は、1つ以上のパーソナルコンピュータ、コンピューティングデバイス、ワークステーションコンピュータ、サーバデバイス、又は他のタイプの計算及び/又は通信デバイスのクラスタを含む。いくつかの実装形態では、計算リソース524はプラットフォーム520をホストすることができる。クラウドリソースは、計算リソース524内で実行する計算インスタンス、計算リソース524内に設けられたストレージデバイス、計算リソース524によって提供されるデータ転送デバイスなどを含むことができる。いくつかの実装形態では、計算リソース524は、有線接続、無線接続、又は有線接続と無線接続との組合せによって他の計算リソース524と通信することができる。
【0072】
図5にさらに示されるように、計算リソース524は、1つ以上のアプリケーション(「APP」)524-1、1つ以上の仮想マシン(「VM」)524-2、仮想化ストレージ(「VS」)524-3、1つ以上のハイパーバイザ(「HYP」)524-4など、一群のクラウドリソースを含む。
【0073】
アプリケーション524-1は、ユーザデバイス510によって提供し又はアクセスすることができる1つ以上のソフトウェアアプリケーションを含む。アプリケーション524-1は、ユーザデバイス510にソフトウェアアプリケーションをインストール又は実行する必要性を解消することができる。例えば、アプリケーション524-1は、プラットフォーム520に関連付けられたソフトウェア、及び/又はクラウドコンピューティング環境522を介して提供することが可能な他の任意のソフトウェアを含むことができる。いくつかの実装形態では、1つのアプリケーション524-1は、仮想マシン524-2を介して1つ以上の他のアプリケーション524-1との間で情報を送受信することができる。
【0074】
仮想マシン524-2は、物理マシンのようにプログラムを実行するマシン(例えば、コンピュータ)のソフトウェア実装を含む。仮想マシン524-2は、用途と仮想マシン524-2による任意の実際のマシンへの対応度とに応じて、システム仮想マシン又はプロセス仮想マシンのいずれかであってよい。システム仮想マシンは、完全なオペレーティングシステム(「OS」)の実行をサポートする完全なシステムプラットフォームを提供することができる。プロセス仮想マシンは、単一のプログラムを実行することができ、単一のプロセスをサポートすることができる。いくつかの実装形態では、仮想マシン524-2は、ユーザ(例えば、ユーザデバイス510)に代わって実行することができ、データ管理、同期、又は長時間データ転送など、クラウドコンピューティング環境522の基盤を管理することができる。
【0075】
仮想化ストレージ524-3は、計算リソース524のストレージシステム又はデバイス内で仮想化技術を使用する、1つ以上のストレージシステム及び/又は1つ以上のデバイスを含む。いくつかの実装形態では、ストレージシステムの文脈内で、仮想化のタイプは、ブロック仮想化及びファイル仮想化を含んでよい。ブロック仮想化は、物理ストレージ又はそれとは異なる異質の構造に関係なくストレージシステムにアクセスできるように、物理ストレージから論理ストレージを抽出すること(又は分離すること)を指すことができる。分離することによって、ストレージシステムの管理者は、エンドユーザ向けにどのようにストレージを管理するかについて柔軟性を可能にすることができる。ファイル仮想化は、ファイルレベルでアクセスされるデータとファイルが物理的に記憶される場所との間の依存関係を排除することができる。これにより、ストレージ使用、サーバ統合、及び/又は無停止ファイルの移行性能について最適化を可能にすることができる。
【0076】
ハイパーバイザ524-4は、複数のオペレーティングシステム(例えば、「ゲストオペレーティングシステム」)が計算リソース524などのホストコンピュータ上で同時に実行することを可能にするハードウェア仮想化技術を提供することができる。ハイパーバイザ524-4は、仮想オペレーティングプラットフォームをゲストオペレーティングシステムに提示することができ、ゲストオペレーティングシステムの実行を管理することができる。様々なオペレーティングシステムの複数のインスタンスが、仮想化ハードウェアリソースを共有することができる。
【0077】
ネットワーク530は、1つ以上の有線及び/又は無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク530は、セルラネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワークなど、及び/又はこれらもしくは他のタイプのネットワークの組合せを含んでよい。
【0078】
図5に示すデバイス及びネットワークの数及び配置は、一例として提供されている。実際には、図5に示すものよりも追加のデバイス及び/又はネットワーク、少ないデバイス及び/又はネットワーク、異なるデバイス及び/又はネットワーク、あるいは異なる配置のデバイス及び/又はネットワークがあってもよい。さらに、図5に示す2つ以上のデバイスは、単一のデバイス内に実装されてよく、又は図5に示す単一のデバイスは、複数の分散型デバイスとして実装されてもよい。加えて、又は代わりに、環境500のデバイス(例えば、1つ以上のデバイス)のセットが、環境500のデバイスの別のセットによって実行されるものとして説明された1つ以上の機能を実行してもよい。
【0079】
図6は、デバイス600の例示的なコンポーネントの図である。デバイス600は、ユーザデバイス510及び/又はプラットフォーム520に相当してよい。図6に示すように、デバイス600は、バス610、プロセッサ620、メモリ630、記憶コンポーネント640、入力コンポーネント650、出力コンポーネント660、及び通信インターフェース670を含むことができる。
【0080】
バス610は、デバイス600のコンポーネント間の通信を可能にするコンポーネントを含む。プロセッサ620は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装することができる。プロセッサ620は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、加速処理ユニット(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は他のタイプの処理コンポーネントであってもよい。いくつかの実装形態では、プロセッサ620は、ある機能を実行するようにプログラムすることが可能な1つ以上のプロセッサを含む。メモリ630は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、及び/又はプロセッサ620による使用向けに情報及び/又は命令を記憶する他のタイプの動的又は静的記憶デバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、及び/又は光メモリ)を含む。
【0081】
記憶コンポーネント640は、デバイス600の動作及び使用に関連する情報及び/又はソフトウェアを記憶する。例えば、記憶コンポーネント640には、対応するドライブと共に、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び/又はソリッドステートディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、及び/又は他のタイプの非一時的コンピュータ可読媒体を含んでよい。入力コンポーネント650は、ユーザ入力(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、及び/又はマイクロフォン)などを介してデバイス600が情報を受信することを可能にするコンポーネントを含む。加えて、又は代わりに、入力コンポーネント650は、情報を感知するためのセンサ(例えば、全地球測位システム(GPS)コンポーネント、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又はアクチュエータ)を含んでよい。出力コンポーネント660は、デバイス600からの出力情報を提供するコンポーネント(例えば、ディスプレイ、スピーカ、及び/又は1つ以上の発光ダイオード(LED))を含む。
【0082】
通信インターフェース670は、デバイス600が、有線接続、無線接続、又は有線接続と無線接続との組合せなどを介して他のデバイスと通信することを可能にする、トランシーバのようなコンポーネント(例えば、トランシーバ及び/又は別個の受信機及び送信機)を含む。通信インターフェース670は、デバイス600が別のデバイスから情報を受信し、及び/又は別のデバイスに情報を提供することを可能にすることができる。例えば、通信インターフェース670には、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、セルラネットワークインターフェースなどを含んでよい。
【0083】
デバイス600は、本明細書に記載の1つ以上のプロセスを実行することができる。デバイス600は、メモリ630及び/又は記憶コンポーネント640などの非一時的コンピュータ可読媒体が記憶したソフトウェア命令をプロセッサ620が実行するのに応答して、これらのプロセスを実行することができる。コンピュータ可読媒体は、本明細書では非一時的メモリデバイスとして定義される。メモリデバイスは、単一の物理ストレージデバイス内のメモリ空間、又は複数の物理ストレージデバイスにわたるメモリ空間を含む。
【0084】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、又は通信インターフェース670を介して別のデバイスから、メモリ630及び/又は記憶コンポーネント640に読み込まれてもよい。実行した場合、メモリ630及び/又は記憶コンポーネント640に記憶されたソフトウェア命令は、プロセッサ620に、本明細書に記載の1つ以上のプロセスを実行させることができる。
【0085】
加えて、又は代わりに、本明細書に記載の1つ以上のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに、又はこれと組み合わせて、ハードワイヤード回路が使用されてもよい。したがって、本明細書に記載の実装形態は、ハードウェア回路とソフトウェアとの任意の特定の組合せに限定されない。
【0086】
図6に示すコンポーネントの数及び配置は、一例として提供されている。実際には、デバイス600は、図6に示されるものよりも追加のコンポーネント、少ないコンポーネント、異なるコンポーネント、又は異なる配置のコンポーネントを含んでよい。加えて、又は代わりに、デバイス600のコンポーネント(例えば、1つ以上のコンポーネント)のセットは、デバイス600のコンポーネントの別のセットが実行するものとして説明されている1つ以上の機能を実行してもよい。
【0087】
実施形態において、図2図4の動作又はプロセスのいずれか1つは、図5及び図6に示す要素のいずれか1つによって、又は図5及び図6に示す要素のいずれか1つを使用して、実施することができる。他の実施形態は、これに限定されず、様々な異なるアーキテクチャ(例えば、ベアメタルアーキテクチャ、任意のクラウドベースアーキテクチャ、又はKubernetes、Docker、OpenStackなどの配備アーキテクチャ)で実装してよいことが理解される。
【0088】
前述の開示は、図及び説明を提供するが、網羅的であること、又は開示された正確な形式に実装を限定すること、を意図するものではない。上記の開示に照らして変更及び変形は可能であり、又は実装形態の実施から取得することができる。
【0089】
いくつかの実施形態は、任意の統合が可能な技術的詳細レベルにおいて、システム、方法、及び/又はコンピュータ可読媒体に関するものでよい。さらに、上述した上記コンポーネントのうち1つ以上は、コンピュータ可読媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令として実装してよい(及び/又は少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい)。コンピュータ可読媒体は、プロセッサに動作を実行させるコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読非一時的記憶媒体(群)を含むことができる。
【0090】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによる使用のための命令を保持また記憶することができる有形のデバイスとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、又はこれらの任意の適切な組合せであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的リストには、以下のものを含む。すなわち、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピーディスク、命令が記録されたパンチカード又は溝の隆起構造など、機械的に符号化されたデバイス、及びこれらの任意の適切な組合せである。本明細書で使用されているコンピュータ可読記憶媒体は、電波もしくはその他の自由に伝搬する電磁波、導波路もしくはその他の伝送媒体を通って伝搬する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、又は電線を通って伝送される電気信号などの、それ自体が一時的な信号であると解釈されるべきではない。
【0091】
本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれの計算/処理デバイスに、又はネットワーク、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、及び/又は無線ネットワークを介して外部コンピュータ又は外部記憶デバイスにダウンロードすることができる。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ、及び/又はエッジサーバを備えてよい。各計算/処理デバイス内のネットワークアダプタカード又はネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、それぞれの計算/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するためにコンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0092】
動作を実行するためのコンピュータ可読プログラムコード/命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路の構成データ、又はSmalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組合せで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかであってよい。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上及び部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータもしくはサーバ上で実行することができる。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部コンピュータに接続してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はプログラマブル論理アレイ(PLA)を含む電子回路は、態様又は動作を実行するために、電子回路をパーソナライズするためのコンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによって、コンピュータ可読プログラム命令を実行することができる。
【0093】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで指定された機能/動作を実施するための手段を作成するように、マシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてもよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置、及び/又は他のデバイスに特定のやり方で機能することを指示できるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、その結果、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで指定されている機能/動作の態様を実施する命令を含む製品を備える。
【0094】
これらのコンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ実装プロセスを生成するために一連の動作ステップをコンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で実行させるために、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上にロードされてもよく、その結果、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で実行する命令は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで指定された機能/動作を実施する。
【0095】
図のフローチャート及びブロック図は、様々な実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。これに関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、特定の論理機能(群)を実装する1つ以上の実行可能命令を備えるマイクロサービス(群)、モジュール、セグメント、又は命令の一部を表してよい。方法、コンピュータシステム、及びコンピュータ可読媒体は、図に示されるものよりも追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は配置が異なるブロックを含んでよい。いくつかの代替実装形態では、ブロックに記載されている機能は、図に記載されたのとは異なる順序で行われてもよい。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には同時に、又は実質的に同時に実行されてもよく、又はブロックは、関係する機能に応じて時には逆の順序で実行されてもよい。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図のブロックの組合せは、特定の機能もしくは動作を実行するか、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組合せを実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装できることにも留意されたい。
【0096】
本明細書に記載のシステム及び/又は方法は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組合せの様々な形態で実装されてもよいことは明らかであろう。これらのシステム及び/又は方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、実装形態を限定するものではない。したがって、システム及び/又は方法の動作及び挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書に記載されており、ソフトウェア及びハードウェアは、本明細書の記載に基づいてシステム及び/又は方法を実装するように設計することができることが理解される。
【0097】
実施形態の様々な態様
【0098】
本発明開示の実施形態の様々なさらなるそれぞれの態様及び特徴は、以下の項目によって定義することができる。
項目[1]:1つ以上のオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)クラウド(O-Cloud(Oクラウド))ノードをドレインする方法であって、サービス管理及びオーケストレーションフレームワーク(SMO)機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受信することであって、第1の要求又は推奨は、非リアルタイム(Non-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)のrAppから又はO-Cloud管理者から受信されることと、SMO機能によって、O2インターフェースを介して基盤管理サービス(IMS)及び/又は配備管理サービス(DMS)に、受信した第1の要求又は推奨に基づいて少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第2の要求を送信することと、そしてIMS/DMSから、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたか否かに関する第1の通知を受信することであって、ここで、SMO機能は、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(FOCOM)及びネットワーク機能オーケストレーション(NFO)のうちの少なくとも1つである、受信することと、を含む方法。
項目[2]第2の要求が、少なくとも1つのO-Cloudノードの第1のO-Cloudノードをドレインする命令であり、ここで、第1の通知は、第1のO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、本方法が、SMO機能によって、O2インターフェースを介してIMS/DMSに、受信した第1の要求又は推奨に基づいて少なくとも1つのO-Cloudノードのうちの第2のO-Cloudノードをドレインするための第3の要求を送信することをさらに備える、項目[1]に記載の方法。
項目[3]第1の要求又は推奨が、O1関連サービス及び/又はO2関連サービスを介してrApp又はO-Cloud管理者が受信したメトリックデータ及び/又は可観測性データに基づく、項目[1]~項目[2]のいずれか一項に記載の方法。
項目[4]第2の要求が、SMO機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受け入れることを判断することに基づいて、SMO機能によってIMS/DMSに送信される、項目[1]~項目[3]のいずれか一項に記載の方法。
項目[5]第1の通知が、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされなかったこと、又は例外が発生したことを示す、項目[1]~項目[4]のいずれか一項に記載の方法。
項目[6]第1の通知が、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、第1の通知を受信することが、IMS/DMSからSMO機能によってO2インターフェースを介して、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたという第1の通知を受信することを備える、項目[1]~項目[5]のいずれか一項に記載の方法。
項目[7]SMO機能により、非リアルタイムRICのrApp又はO-Cloud管理者に、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを通知することをさらに備える、項目[6]に記載の方法。
項目[8]1つ以上のオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)クラウド(O-Cloud)ノードをドレインする装置であって、本装置が、コンピュータ実行可能命令を記憶する少なくとも1つのメモリと、そして、コンピュータ実行可能命令を実行するよう構成された少なくとも1つのプロセッサであって、サービス管理及びオーケストレーションフレームワーク(SMO)機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受信し、第1の要求又は推奨は、非リアルタイム(Non-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)のrAppから又はO-Cloud管理者から受信され、SMO機能によって、O2インターフェースを介して基盤管理サービス(IMS)及び/又は配備管理サービス(DMS)に、受信した第1の要求又は推奨に基づいて少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第2の要求を送信し、そしてIMS/DMSから、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたかどうかに関する第1の通知を受信するよう構成される、少なくとも1つのプロセッサと、を備え、ここで、SMO機能は、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(FOCOM)及びネットワーク機能オーケストレーション(NFO)のうちの少なくとも1つである、装置。
項目[9]第2の要求が、少なくとも1つのO-Cloudノードの第1のO-Cloudノードをドレインする命令であり、ここで、第1の通知は、第1のO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、SMO機能によってO2インターフェースを介してIMS/DMSに、受信した第1の要求又は推奨に基づいて、少なくとも1つのO-Cloudノードの第2のO-Cloudノードをドレインするための第3の要求を送信する、コンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成された、項目[8]に記載の装置。
項目[10]第1の要求又は推奨が、O1関連サービス及び/又はO2関連サービスを介してrApp又はO-Cloud管理者が受信したメトリックデータ及び/又は可観測性データに基づく、項目[8]~項目[9]のいずれか一項に記載の装置。
項目[11]第2の要求が、SMO機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受け入れることを判断することに基づいて、SMO機能によってIMS/DMSに送信される、項目[8]~項目[10]のいずれか一項に記載の装置。
項目[12]第1の通知が、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされなかったか、又は例外が発生したことを示す、項目[8]~項目[11]のいずれか一項に記載の装置。
項目[13]第1の通知が、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、少なくとも1つのプロセッサが、IMS/DMSからSMO機能によってO2インターフェースを介して、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたという第1の通知を受信することによって、第1の通知を受信するコンピュータ実行可能命令を実行するようさらに構成される、項目[8]~項目[12]のいずれか一項に記載の。
項目[14]少なくとも1つのプロセッサが、SMO機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを非リアルタイムRICのrApp又はO-Cloud管理者に通知するコンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成される、項目[13]に記載の装置。
項目[15]サービス管理及びオーケストレーションフレームワーク(SMO)機能によって、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受信することであって、第1の要求又は推奨が、非リアルタイム(Non-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)のrAppから又はO-Cloud管理者から受信することと、SMO機能によって、O2インターフェースを介して基盤管理サービス(IMS)及び/又は配備管理サービス(DMS)に、受信した第1の要求又は推奨に基づいて少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第2の要求を送信することと、そしてIMS/DMSから、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたか否かに関する第1の通知を受信することと、を備え、ここで、SMO機能は、連合O-Cloudオーケストレーション及び管理(FOCOM)及びネットワーク機能オーケストレーション(NFO)のうちの少なくとも1つである方法を、プロセッサに実行させる、少なくとも1つのプロセッサによる実行可能な命令を記録している非一時的コンピュータ可読記録媒体。
項目[16]第2の要求が、少なくとも1つのO-Cloudノードの第1のO-Cloudノードをドレインする命令であり、ここで、第1の通知は、第1のO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、本方法が、SMO機能によって、O2インターフェースを介してIMS/DMSに、受信した第1の要求又は推奨に基づいて少なくとも1つのO-Cloudノードのうちの第2のO-Cloudノードをドレインするための第3の要求を送信することを、さらに備える、項目[15]に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
項目[17]第1の要求又は推奨が、O1関連サービス及び/又はO2関連サービスを介してrApp又はO-Cloud管理者が受信したメトリックデータ及び/又は可観測性データに基づく、項目[15]~項目[16]のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
項目[18]第2の要求が、SMO機能による、少なくとも1つのO-Cloudノードをドレインするための第1の要求又は推奨を受け入れることを判断することに基づいて、SMO機能によってIMS/DMSに送信される、項目[15]~項目[17]のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
項目[19]第1の通知が、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされなかった又は例外が発生したことを示す、項目[15]~項目[18]のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
項目[20]第1の通知が、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことを示し、ここで、第1の通知を受信することが、IMS/DMSからSMO機能によりO2インターフェースを介して、少なくとも1つのO-Cloudノードがドレインされたことの第1の通知を受信することを備える、項目[15]~項目[19]のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【0099】
上記の教示に照らして、本発明開示の多くの変更及び変形が可能であることは理解できる。添付の条項の範囲内で、本発明開示は、本明細書に具体的に記載されている以外の方法で実施されてもよいことは明らかであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】