(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】外科用器具の埋入のための装置における及び装置に関する改良
(51)【国際特許分類】
A61F 2/46 20060101AFI20241226BHJP
【FI】
A61F2/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540944
(86)(22)【出願日】2023-01-09
(85)【翻訳文提出日】2024-08-09
(86)【国際出願番号】 EP2023050292
(87)【国際公開番号】W WO2023131700
(87)【国際公開日】2023-07-13
(32)【優先日】2022-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516312682
【氏名又は名称】デピュイ・アイルランド・アンリミテッド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】DEPUY IRELAND UNLIMITED COMPANY
【住所又は居所原語表記】Loughbeg Industrial Estate, Ringaskiddy, County Cork, Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】アトキン・ジェイミー
(72)【発明者】
【氏名】ダットン・グレイム
【テーマコード(参考)】
4C097
【Fターム(参考)】
4C097AA04
4C097AA07
4C097BB04
4C097CC01
4C097CC04
4C097MM09
4C097SC07
(57)【要約】
外科用器具インサータ装置(100)、それを特徴とするキット、及び使用方法が、提供される。インサータ装置は、本体(109)と、本体の近位端部(105)に設けられた、第1の取り付け位置と、本体の遠位端部(103)に設けられた、第2の取り付け位置と、を備え、第2の取り付け位置は、使用時に挿入される外科用器具のための接触要素(149)を含み、接触要素は、1つ以上の非平面接触表面区分を有する。これは、インサータ装置の様々な配向を、可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用器具インサータ装置であって、前記インサータ装置が、
本体と、
前記本体の前記近位端部に設けられた、第1の取り付け位置と、
前記本体の前記遠位端部に設けられた、第2の取り付け位置と、を備え、
前記第2の取り付け位置が、使用時に挿入される前記外科用器具のための接触要素を含み、前記接触要素が、1つ以上の非平面接触表面区分を有する、外科用器具インサータ装置。
【請求項2】
前記接触要素が、単一の非平面接触表面を提供する、請求項1に記載のインサータ装置。
【請求項3】
前記非平面接触表面が、湾曲した接触表面である、請求項1又は2に記載のインサータ装置。
【請求項4】
前記非平面接触表面区分のうちの1つ以上又は全てが、関節運動表面である、請求項1に記載のインサータ装置。
【請求項5】
前記接触表面区分のうちの1つ以上又は全てが、変形された部分球によって提供されている、請求項1に記載のインサータ装置。
【請求項6】
前記接触表面区分のうちの1つ以上又は全てが、圧縮された球体によって提供され、前記圧縮が、1つの軸線に沿っている、請求項1に記載のインサータ装置。
【請求項7】
前記接触要素が、1つ以上の他の接触表面区分を含み、前記1つ以上の他の接触表面区分が、1つ以上の平坦に近い又は平坦な他の接触表面区分である、請求項1に記載のインサータ装置。
【請求項8】
前記1つ以上の他の接触表面区分は、前記1つ以上の非平面接触表面区分がその一部であるように、同じ連続表面の区分である、請求項7に記載のインサータ装置。
【請求項9】
前記接触要素が、前記1つ以上の非平面接触表面区分の曲率と比較して平坦化されている2つの他の接触表面区分を備える、請求項1に記載のインサータ装置。
【請求項10】
前記2つの平坦化された他の接触表面区分が、互いに対向しており、前記インサータ装置の後側及び前側にある、請求項9に記載のインサータ装置。
【請求項11】
前記接触要素が、第1の範囲及び第2の範囲を有し、前記第1の範囲が、前記接触要素の両側上の第1の対の点の間にあり、前記第2の範囲が、前記接触要素の異なる両側上の第2の異なる対の点の間にあり、前記第1の範囲が、前記第2の範囲よりも広い、請求項1に記載のインサータ装置。
【請求項12】
前記本体が、本体部分を含み、細長い部分を、前記本体部分を前記細長い部分に接続する移行部分と共に、含む、請求項1に記載のインサータ装置。
【請求項13】
前記第1の取り付け位置が、前記インサータ装置をツールの前記遠位端部に接続するために適合されている、請求項1に記載のインサータ装置。
【請求項14】
キットであって、
外科用器具インサータ装置であって、前記インサータ装置が、
本体と、
前記本体の前記近位端部に設けられた、第1の取り付け位置と、
前記本体の前記遠位端部に設けられた、第2の取り付け位置と、を備え、
前記第2の取り付け位置が、使用時に挿入される前記外科用器具のための接触要素を含み、前記接触要素が、1つ以上の非平面接触表面区分を有する、外科用器具インサータ装置を備え、
前記キットが、
前記外科用器具インサータ装置の前記第1の取り付け位置に取り付けるための、ツールを、更に備える、キット。
【請求項15】
前記ツールが、ハンドル及び/又は1つ以上の当接面を更に含む、並びに/あるいは更なるツールによる衝撃のために適合されている、請求項14に記載のキット。
【請求項16】
前記キットが、複数の異なる外形のインサータ装置を更に含む、請求項14又は15に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、整形外科用装置、このような装置を含むキット、及びこのような装置を使用する方法に関し、より詳細には、整形外科用器具の埋入装置、このような装置を含むキット、及びこのような装置を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関節形成術は、病変した生体関節及び/又は損傷した生体関節が人工関節によって置換される、周知の外科的処置である。例としては、人工膝関節及び股関節インプラントが、挙げられる。外科用器具は、更なる外科用器具及び/又はインプラントの受容のために、骨を準備するように使用され、これらの外科用器具のための信頼性のある埋入装置が、望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の第1の態様によれば、外科用器具インサータ(篏め込み器)装置が提供されるが、本インサータ装置は、
本体と、
本体の近位端部に設けられた、第1の取り付け位置と、
本体の遠位端部に設けられた、第2の取り付け位置と、を備え、
第2の取り付け位置は、使用時に挿入される外科用器具のための接触要素を含み、接触要素は、1つ以上の非平面接触表面区分を有する。
【0004】
接触要素は、複数の分離した非平面接触表面区分を含んでもよい。特に、接触要素は、単一の非平面接触表面を提供してもよい。非平面接触表面のうちの1つ以上又は全ては、関節運動表面であってもよい。非平面接触表面区分の1つ以上又は全ては、湾曲した接触表面区分及び/又は部分球接触表面区分であってもよい。接触表面区分の1つ以上又は全ては、連続表面によって提供されてもよい。接触表面区分の1つ以上又は全ては、変形された部分球によって、提供されてもよい。変形された部分球は、球の一部が存在しないことに起因して、例えば、平面などの表面の片側の部分が除去されていることにより、部分的であってもよい。変形された部分球は、一組の方向における半径が別の一組の方向における半径と比較して低減されることに起因して、変形されてもよい。変形された部分球は、例えば、1つの軸線に沿って圧縮された圧縮球であってもよい。
【0005】
1つ以上の非平面接触表面区分が、第2の取り付け位置と本体との間の接合部に隣接して、例えば、接触要素と細長い部分との間の接合部に隣接して、設けられていてもよい。
【0006】
1つ以上の非平面接触表面区分が、第2の取り付け位置と本体との間の接合部の遠位に、例えば、接触要素と細長い部分との間の接合部の反対側に、設けられていてもよい。1つ以上の非平面接触表面区分が、第2の取り付け位置と本体との間の接合部に対向して、例えば、接触要素と細長い部分との間の接合部に対向して、設けられていてもよい。
【0007】
接触要素は、1つ以上の他の接触表面区分を、備えてもよい。接触要素は、1つ以上の、平坦に近い又は平坦な他の接触表面区分を、備えてもよい。1つ以上の他の接触表面区分は、1つ以上の非平面接触表面区分がその一部であるように、同じ連続表面の区分であってもよい。
【0008】
1つ以上の他の接触表面区分は、例えば、接触要素を通る軸線、特に、インサータ装置の長手方向軸線の軸線に垂直な軸線に沿って、一方又は両方の極領域に設けられていてもよい。接触要素は、2つの平坦化された他の接触表面区分、例えば、1つ以上の非平面接触表面区分の曲率と比較して平坦化された他の接触表面区分を、備えてもよい。2つの平坦化された他の接触表面区分は、互いに対向していてもよい。接触要素は、2つの平坦な他の表面区分を、備えてもよい。接触要素は、互いに同一平面上にある、及び/又はインサータ装置の長手方向軸線に平行に延在する、少なくとも2つの平坦な他の表面を、備えてもよい。
【0009】
接触要素は、1つ以上の球状キャップが取り外された球の外形を、有してもよい。取り外された第1の球状キャップを画定する平面は、接触要素と細長い部分との間の接合部を形成する平面であってもよい。取り外された第2の球状キャップを画定する平面は、例えば、第2の平坦な他の表面と同一平面上にある、及び/又はインサータ装置の長手方向軸に平行に延在する、第1の平坦な他の表面であってもよい。取り外された第3の球状キャップを画定する平面は、例えば、第1の平坦な他の表面と同一平面上にある、及び/又はインサータ装置の長手方向軸に平行に延在する、第2の平坦な他の表面であってもよい。取り外された第1の球状キャップを画定する平面は、取り外された第2の球状キャップを画定する平面に、接触及び/又は交差してもよい。取り外された第1の球状キャップを画定する平面は、取り外された第3の球状キャップを画定する平面に、接触及び/又は交差してもよい。
【0010】
接触要素は、接触要素の両側上の第1の対の点の間の第1の範囲を有し、接触要素の異なる両側上の第2の異なる対の点の間の第2の範囲を有してもよく、第1の範囲は、第2の範囲よりも広い。
【0011】
接触要素は、例えば、接触要素の両側の第1の対の点の間に、第1の範囲を有してもよい。接触要素は、例えば、接触要素の両側の第2の異なる対の点の間に、第2の範囲を有してもよい。
【0012】
第1の範囲は、第2の範囲よりも広くてもよい。第1の範囲は、第2の範囲よりも少なくとも5%超であってもよい。第1の範囲は、第2の範囲よりも少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%超であってもよい。
【0013】
第1の範囲は、2つの異なる非平面上、例えば、互いに対向する2つの非平面上、及び/又は接触要素の互いに反対側にある2つの非平面上の、第1の対の点の間であってもよい。
【0014】
第2の範囲は、2つの異なる平坦に近い又は平坦な表面区分上、例えば、互いに同一平面上にあり、かつ/又はインサータ装置の長手方向軸線に平行に延在する2つの平坦に近い又は平坦な表面上の第2の対の点の間であってもよい。
【0015】
第1の範囲及び/又は第2の範囲は、インサータ装置及び/又は本体部分の長手方向軸線に垂直な軸に沿って、及び/又は平面内で考慮されてもよい。第1の範囲は、第1の非平面上の点に垂直な、及び/又は第2の非平面上の点に垂直な軸線に沿って、考慮されてもよい。第2の範囲は、軸線に沿って、及び/又は第1の平面区分の平面に垂直な、及び/又は第2の表面区分の平面に垂直な平面内で、考慮されてもよい。
【0016】
本明細書における垂直への言及は、これらの例の1つ以上又は全てにおいて、+/-10°、又は+/-8°、又は+/-5°、又は+/-3°への垂直を、含み得る。
【0017】
本体は、本体部分を含んでもよい。本体は、細長い部分を含んでもよい。本体は、移行部分を含んでもよい。移行部分は、本体部分を、細長い部分に接続してもよい。
【0018】
第1の取り付け位置は、本体部分によって、特に、本体部分の近位端部上に設けられていてもよい。
【0019】
第2の取り付け位置は、細長い部分、特に、細長い部分の遠位端部上に設けられていてもよい。
【0020】
第1の取り付け位置は、インサータ装置をツールの遠位端部に接続するように、適合されてもよい。
【0021】
第1の取り付け位置は、ステム(茎状部、stem)を含んでもよい。ステムは、本体から、例えば、本体部分から、本体部分及び/又は細長い部分の近位部分と同軸線である軸線に沿って、延在してもよい。第1の取り付け位置は、ツールの1つ以上の部品を受容する凹部を提供してもよい。第1の取り付け位置は、ステムの近位端部によって部分的に画定される凹部を提供してもよい。ステムには、1つ以上の位置合わせ面が設けられていてもよい。ステムには、1つ以上の非円形の、例えば、平面の位置合わせ面が設けられていてもよい。位置合わせ面は、ステムの軸線に平行であるが、ステムの軸線から離間して延在してもよい。
【0022】
第1の取り付け位置は、ツールの遠位端部を接続する、例えば、ツールの遠位端部内へと挿入するように、適合されてもよい。第1の取り付け位置は、ツール上のラッチ型機構、例えば、ステム内の凹部内への解放可能な突起部と係合するように、適合されてもよい。
【0023】
第1の取り付け位置は、ツール係合状態及びツール係合解除状態を有してもよい。第1の取り付け位置は、ツールとインサータ装置との相対的な軸線方向移動によって、ツール係合状態からツール係合解除状態へ、及び/又はツール係合解除状態からツール係合状態へと、移行し得る。
【0024】
インサータ装置は、例えば、ツールの長手方向軸線と位置合わせするように適合された長手方向軸線を、有してもよい。
【0025】
本体は、第1の断面積部分と、インサータ装置の遠位端部により近い第2の断面積部分と、を含んでもよい。本体部分は、第1の断面積部分を含んでもよい。細長い部分は、第2の断面積部分を含んでもよい。本体は、第3の断面積部分を含んでもよい。移行部分は、第3の断面積部分を含んでもよい。
【0026】
第1の断面積部分は、第2の断面積部分よりも大きい断面積を、有してもよい。第1の断面積部分は、第3の断面積部分よりも大きい断面積を、有してもよい。
【0027】
第1の断面積部分は、円形の断面積を有してもよい。第1の断面積部分は、部分的に円形の断面積を有してもよい。第1の断面積部分は、その周囲に、2つ以上の線形部分を含んでいてもよい。2つ以上の線形部分が、互いに対向して、及び/又は互いに平行に、設けられていてもよい。
【0028】
第2の断面積部分は、特に、その遠位端部において、第2の取り付け位置に通じていてもよい。
【0029】
第2の断面積部分は、第3の断面積部分より小さい断面積を、有してもよい。
【0030】
第2の断面積部分は、少なくともその長さの一部に沿って、例えば、線形区分に沿って、円形の断面積を有してもよい。
【0031】
第3の断面積部分は、円形の断面積を有してもよい。
【0032】
本体、例えば、本体部分は、円筒形部分であってもよい、又は円筒形部分を含んでもよい。本体部分は、1つ以上の平面を含んでもよい。1つ以上の対の平面が設けられてもよく、例えば、対の平面が、互いに対向してもよい。平坦面は、インサータ装置の長手方向軸線に、平行に設けられていてもよい。
【0033】
本体、例えば、移行部分は、円錐形部分であってもよい、又は円錐形部分を含んでもよい。移行部分は、本体部分の形状及び構成から細長い部分の形状及び構成に、移行してもよい。
【0034】
本体、例えば、細長い部分は、円筒形部分であってもよい、又は円筒形部分を含んでもよい。本体、例えば、細長い部分は、ネック部分であってもよい、又はネック部分を含んでもよい。
【0035】
細長い部分は、近位端部と遠位端部との間に設けられた線形区分を有してもよい。細長い部分は、少なくとも近位端部に隣接して延在してもよい。線形区分は、近位端部から延在してもよい。
【0036】
細長い部分は、近位端部と遠位端部との間に設けられた、線形区分及び非線形区分を、有してもよい。非線形区分は、線形区分から遠位端部に向かって延在してもよい。非線形区分は、遠位端部まで、又は遠位端部に隣接して延在してもよい。非線形区分は、細長い部分と第2の取り付け位置との間の接合部まで、延在してもよい。
【0037】
非線形区分は、第1の線形部分、湾曲部分、及び第2の線形部分を含んでもよい。非線形区分は、湾曲部分を含んでもよい。湾曲部分は、第1の部分において第1の軸線から離れるように曲がっていてもよい。湾曲部分は、第2の部分において第2の軸線に向かって曲がっていてもよい。第2の軸線は、第1の軸線に平行であってもよいが、第1の軸線から離間されていてもよい。第1の軸線は、第1の線形部分及び/又は細長い部分及び/又はインサータ装置及び/又はツールの長手方向軸線と、同軸線であってもよい。第2の軸線は、第1の線形部分及び/又は細長い部分及び/又はインサータ装置及び/又はツールの長手方向軸線に対して、オフセットされていてもよい。接触要素の圧縮軸線は、第2の軸線上に位置し、第2の軸線に垂直であってもよい。湾曲部分は、第1の部分と第2の部分との中間部分を、有していてもよい。中間部分は、湾曲していてもよい。中間部分は、離れる方の曲線と向かう方の曲線との間に、変曲位置を含んでもよい。中間部分は、例えば、第1の軸線からの第2の軸線のオフセットに寄与するために、線形部分であってもよい、又は線形部分を含んでもよい。
【0038】
非線形区分は、第1の線形部分、中間線形部分、及び第2の線形部分を含んでもよい。非線形区分は中間線形部分を含んでもよく、中間線形部分は、第1の線形部分及び/又は細長い部分及び/又はインサータ装置及び/又はツールの長手方向軸線に対して、傾斜されることによって、非線形区分を提供してもよい。
【0039】
代替的な実施形態では、細長い部分は線形区分を有してもよく、線形区分は、近位端部から遠位端部まで延在し、潜在的に、第2の取り付け位置は、遠位端部によって提供される、又は遠位端部に接続される。近位端部及び/又は遠位端部及び/又は第2の取り付け位置は、共通軸線、例えば、使用中のツールの長手方向軸線と共通の軸線にあってもよい。
【0040】
細長い部分は、第1の断面、例えば、円形断面を有してもよい。第1の断面は、特に、近位端部から開始して、細長い部分の近位端部から細長い部分の遠位端部に向かう距離の少なくとも60%にわたって、細長い部分の長さに沿って、設けられていてもよい。
【0041】
細長い部分は、第2の断面、例えば、非円形断面を有してもよい。第2の断面は、特に、遠位端部から開始して、細長い部分の遠位端部から細長い部分の近位端部に向かう距離の少なくとも10%にわたって、細長い部分の長さに沿って、設けられていてもよい。第2の断面は、断面の周囲の一部を提供する1つ以上の平坦部、例えば、互いに対向する2つの平坦部を含んでもよい。
【0042】
細長い部分、特に、その遠位端部区分には、それに沿って延在する平坦部などの平面が設けられていてもよい。細長い部分、特に、その遠位端部区分には、一対の対向する平面が設けられていてもよい。
【0043】
細長い部分の遠位端部には、例えば、細長い部分と第2の取付け位置との間の接合部において、細長い区分とは異なる断面が設けられていてもよい。細長い部分の遠位端部には、例えば、細長い部分と第2の取付け位置との間の接合部において、第1の断面及び/又は第2の断面とは異なる断面が設けられていてもよい。異なる断面は、例えば、線形状の側面を有する楕円形であってもよい。異なる断面は、第1の断面及び/又は第2の断面と比較して、フレア状の断面を提供してもよい。
【0044】
細長い部分の遠位端部は、潜在的に、細長い部分の隣接部分を含み、フレア状の区分を提供してもよい。フレア状の区分は、外側方向及び/又は内側方向において、フレア状であってもよい。フレア状の区分は、第2の軸線に対して第1の軸線の方向において、潜在的には第1の軸線から離れる方向において、フレア状であってもよい。
【0045】
インサータ装置は、ツール係合解除状態を有してもよい。インサータ装置は、ツール係合状態を有してもよい。インサータ装置は、器具非接触状態を有してもよい。インサータ装置は、器具接触状態を有してもよい。インサータ装置は、代替的な配向状態を有してもよい。インサータ装置は、器具挿入状態を有してもよい。
【0046】
ツール係合解除状態は、ツールから離間されたインサータ装置を、提供してもよい。ツール係合状態は、ツール上に取り付けられたインサータ装置を、提供してもよい。ツール係合状態は、ツールから軸線方向に離れるインサータ装置の移動に対する拘束を、提供してもよい。
【0047】
インサータ装置は、ツール係合解除状態とツール係合状態との間の、第1の移行段階を、通過してもよい。インサータ装置及びツールは、第1の移行段階では、互いに向かって軸線方向に、前進させられてもよい。
【0048】
器具係合解除状態は、ツール上に取り付けられた、及び/又は器具から離間されたインサータ装置を、提供してもよい。
【0049】
器具接触状態は、インサータ装置の一部、例えば、器具の一部と接触する第2の取り付け位置を、提供してもよい。第2の取り付け位置は、器具内へと、部分的に又は完全に挿入されてもよい。器具接触状態は、インサータ装置及び/又は器具が、互いから軸線方向に離れる動きに対する拘束を、提供しなくてもよい。器具接触状態は、器具に対するインサータ装置の回転に対する拘束を、提供してもよい。
【0050】
インサータ装置は、器具係合解除状態と器具接触状態との間の、第2の移行段階を、通過してもよい。インサータ装置及び器具は、第2の移行段階では、互いに向かって軸線方向に、前進させられてもよい。インサータ装置及び器具は、第2の移行段階では、互いに対して回転されなくてもよい。
【0051】
インサータ装置は、特に、器具接触状態にある間に、1つ以上の代替的な配向状態を、有してもよい。1つ以上の代替的な配向状態は、第2の移行段階中の移動方向に対する、及び/又は器具の長手方向軸線に対する、及び/又は器具の長手方向軸線に平行な軸線又は平面に対する、インサータ装置の長手方向軸線の異なる角度であってもよい。
【0052】
インサータ装置は、関節運動平面内にある範囲の代替的な配向状態を、有してもよい。関節運動平面は、内側-外側に延在してもよい。関節運動平面は、湾曲区分の第1の軸線と第2の軸線との間に延在してもよい。
【0053】
インサータ装置は、別の平面、例えば、非関節運動平面において、代替的な配向状態の第2の限定された範囲を有してもよい。非関節運動平面は、前方-後方に延在してもよい。非関節運動平面は、湾曲区分の第1の軸線と第2の軸線との間に延在する平面に、垂直に延在してもよい。
【0054】
インサータ装置は、特に、関節運動平面において、10°超の弧、例えば、20°超の弧、例えば、30°超の弧、あるいは45°の弧までに及ぶ配向状態の範囲にわたって、一連の代替的な配向状態を有してもよい。インサータ装置は、特に、関節運動平面において、60°未満の弧、例えば、50°未満の弧までに及ぶ配向状態の範囲にわたって、一連の代替的な配向状態を有してもよい。インサータ装置は、特に、関節運動平面において、器具の長手方向軸線に対して、及び/又は器具の長手方向軸線に平行な軸線若しくは平面に対して、内側方向に0°~10°の範囲にわたって、一連の代替的な配向状態を有してもよい。インサータ装置は、特に、関節運動平面において、器具の長手方向軸線に対して横方向に、及び/又は器具の長手方向軸線に平行な軸線又は平面に対して、20°~50°、例えば、30°~40°の範囲にわたって、一連の代替的な配向状態を有してもよい。1つ以上の代替的配向状態は、軸線方向に互いから離れる方向へのインサータ装置及び/又は器具の移動に対する拘束を、提供し得る。
【0055】
インサータ装置は、特に、非関節運動平面において、10°未満の弧、例えば、5°未満の弧、例えば、3°未満の弧、あるいは1°未満の弧までに及ぶ配向状態の範囲にわたって、限定された一連の第2の限定された代替的な配向状態を有してもよい。インサータ装置は、特に、非関節運動平面において、後方方向及び/又は前方方向において、10°未満の弧、例えば、5°未満の弧、3°未満の弧、あるいは1°未満の弧の範囲にわたって、限定された一連の第2の限定された代替的な配向状態を有してもよい。
【0056】
インサータ装置は、インサータ装置を器具に対して相対的に、例えば、内側方向又は外側方向に回転させることによって、ある代替的な配向状態、特に、関節運動平面内の配向状態から、別の代替的な配向状態へと、移行させてもよい。
【0057】
器具挿入状態は、器具に向かってインサータ装置に軸線方向の負荷を与える場合がある。軸線方向の負荷は、ツールを介して印加されてもよい。軸線方向の負荷は、一定であってもよい、又は変化してもよい。器具挿入状態は、器具と患者との相対運動を、提供してもよい。
【0058】
本体、例えば、本体部分には、第1の取り付け位置の配向の1つ以上の可視インジケータが設けられていてもよい。1つ以上の可視マークは、ツールとの位置合わせ又は位置ずれ、例えば、回転を示してもよい。可視インジケータは、本体部分上の1つ以上の表面であってもよい。可視インジケータは、器具の外側にあってもよい、並びに/又は全ての状態及び段階では、可視であってもよい。
【0059】
第1の態様では、他の態様を含め、本書の他の箇所に記載されている特徴、可能性、又は選択肢のいずれかを含んでもよい。
【0060】
本開示の第2の態様によれば、キットであって、キットが、
外科用器具インサータ装置であって、インサータ装置が、
本体と、
本体の近位端部に設けられた、第1の取り付け位置と、
本体の遠位端部に設けられた、第2の取り付け位置と、を備え、
第2の取り付け位置が、使用時に挿入される外科用器具のための接触要素を含み、接触要素が、1つ以上の非平面接触表面区分を更に含む、外科用器具インサータ装置を備え、
キットが、
外科用器具インサータ装置の第1の取り付け位置に取り付けるための、ツールを、更に備える、キット。
【0061】
ツールは、例えば、ツールの近位端部に向かって、ハンドルを更に含んでもよい。ツールは、特に、ツールの近位端部に、1つ以上の当接面、例えば、1つ以上の半径方向に延在する要素又はフランジを、更に含んでもよい。1つ以上の当接面は、更なるツールによる衝撃に、適合されてもよい。
【0062】
ツールには、インサータ装置取り付け位置が設けられていてもよい。インサータ装置取り付け位置は、インサータ装置の第1の取り付け位置に対して相補的な取り付け位置であってもよい。インサータ装置取り付け位置は、ボアを含んでもよい。ボアは、ツール内へと延在していてもよい。インサータ装置取り付け位置は、ラッチ機構などの解放可能な保定要素を含んでもよい。インサータ装置取り付け位置は、インサータ装置の近位端部を接続する、例えば、受容するように、適合されてもよい。
【0063】
インサータ装置取り付け位置は、インサータ装置係合状態及びインサータ装置係合解除状態を、有してもよい。インサータ装置取り付け位置は、インサータ装置及びツールの互いに対する軸線方向の移動によって、インサータ装置係合状態からインサータ装置係合解除状態へと、及び/又はインサータ装置係合解除状態からインサータ装置係合状態へと、移行してもよい。インサータ装置取り付け位置は、解放可能な係合の動作によって、インサータ装置係合状態からインサータ装置係合解除状態へと、及び/又はインサータ装置係合解除状態からインサータ装置係合状態へと、移行してもよい。
【0064】
ツールは、インサータ装置との接触に加えて、1つ以上の更なる役割を果たすように、適合されてもよい。ツールはまた、ステムを取り出す際に使用するための、器具取り出し装置として、機能し得る。
【0065】
本発明の第2の態様は、特に、第1の態様を含むインサータ装置に関連して本明細書の他の箇所に記載された特徴、可能性又は選択肢のいずれかを、含んでもよい。第2の態様では、他の態様を含め、本書の他の箇所に記載されている特徴、可能性、又は選択肢のいずれかを含んでもよい。
【0066】
本開示の第3の態様によれば、外科用器具が提供され、外科用器具は、第1の端部から第2の端部まで遠位方向に延在するテーパ状本体を含み、テーパ状本体の1つ以上の区分には複数の切削歯が設けられ、テーパ状本体の上面には器具取り付け位置が設けられ、取り付け位置は開口部内に設けられ、開口部は1つ以上の接触表面を含み、接触表面の少なくとも1つは非平面接触表面である。
【0067】
器具は、インプラント(移植片)であってもよい。
【0068】
器具は、上位部分を有してもよい。上位部分には、一連の歯及び/又は凹部、特に、凹部と交互の歯が設けられていてもよい。器具は、突起面を有してもよい。突起面には、例えば、試用又は試用の一部を受け入れるための、スピゴットなどの突起部が、設けられていてもよい。突起面は、開口部を備えていてもよい。
【0069】
開口部は、スロットであってもよい。スロットは、閉端部スロットであってもよい。スロットは、例えば、内側端部において、開放端部スロットであってもよい。開口部は、貫通孔であってもよい。開口部は、ブローチの下面の第2の貫通孔に接続される貫通孔であってもよい。開口部は、1つ以上の周囲壁によって、部分的に画定されていてもよい。開口部は、1つ以上の底壁によって、部分的に画定されてもよい。
【0070】
開口部は、器具内へと、例えば、開口部を画定する周囲壁の下方に、凹部を提供してもよい。チャンバは、1つ以上の側壁及び/又は底壁によって、部分的に画定されていてもよい。
【0071】
開口部は、前方-後方と考えられる幅を有してもよいが、この幅は、内側-外側と考えられる開口部の長さよりも、短い。開口部は、前方-後方と考えられる第2の範囲を有してもよいが、この第2の範囲は、内側-外側と考えられる第1の範囲よりも、狭い。
【0072】
開口部の第1の範囲は、インサータ装置の第1の範囲よりも、広くてもよい。開口部の第2の範囲は、インサータ装置の第2の範囲よりも、広くてもよい。
【0073】
開口部は、インサータ装置の第2の取り付け位置の1つ以上の表面のための、1つ以上の接触表面を、提供してもよい。1つ以上の接触表面は、例えば、器具に対するインサータ装置の回転を可能にするために、関節運動表面を提供してもよい。開口部は、例えば、インサータ装置の1つ以上の非平面区分に対して相補的な、1つ以上の非平面区分を、提供してもよい。開口部の基部は、例えば、インサータ装置の1つ以上の非平面区分に対して相補的な、1つ以上の非平面区分を、提供してもよい。端部、例えば、開口部の側端部は、例えば、インサータ装置の1つ以上の非平面区分に対して相補的な、1つ以上の非平面区分を、提供してもよい。開口部の側壁は、例えば、インサータ装置の1つ以上の非平面区分に対して相補的な、1つ以上の非平面区分を、提供してもよい。
【0074】
開口部は、例えば、当接によって、ツール及び/又はインサータ装置の軸線方向の位置合わせにおいて可能な変動の範囲を、制限してもよい。
【0075】
器具は、例えば、前面及び後面上に、1つ以上の歯及び/又は凹部を、備えてもよい。器具には、側方肩状部面上又はその近くに、歯及び凹部のない空間が設けられてもよく、例えば、アルファ/数字マーキングが設けられていてもよい。
【0076】
第3の態様は、他の態様を含め、本書の他の箇所に記載されている特徴、可能性、又は選択肢のいずれかを、含んでもよい。
【0077】
本開示の第4の態様によれば、患者から外科用器具を挿入する方法が提供されるが、本方法は、以下を含む:
1)外科用器具インサータ装置を提供する工程であって、インサータ装置が、
本体と、
本体の近位端部に設けられた、第1の取り付け位置と、
本体の遠位端部に設けられた、第2の取り付け位置と、を備え、
第2の取り付け位置が、使用時に挿入される外科用器具のための接触要素を含み、接触要素が、1つ以上の非平面接触表面区分を有する、工程。
2)インサータ装置の接触要素を、外科用器具の開口部内へと挿入して、器具接触状態を提供する工程と、
3)患者において外科用器具を挿入するために、インサータ装置と患者との間の分離を減少させる工程。
【0078】
本方法は、インサータ装置のためのツール係合解除状態を、含んでもよい。本方法は、ツール係合状態を含んでもよい。
【0079】
本方法は、器具係合解除状態を含んでもよい。本方法は、器具接触状態を含んでもよい。
【0080】
本方法は、代替的な配向状態を含んでもよい。本方法は、器具挿入状態を含んでもよい。
【0081】
ツール係合解除状態は、ツールから離間されたインサータ装置を、提供してもよい。
【0082】
ツール係合状態は、ツール上に取り付けられたインサータ装置を、提供してもよい。ツール係合状態は、ツールから軸線方向に離れるインサータ装置の移動に対する拘束を、提供してもよい。本方法は更に、ツール係合状態を提供するように、ツールをインサータ装置に接続する工程を、含んでもよい。ツールは、工程2)が開始される前に、インサータ装置に接続されてもよい。
【0083】
本方法は、インサータ装置が、ツール係合解除状態とツール係合状態との間の第1の移行段階を通過する工程を、含んでもよい。本方法は、第1の移行段階の間に、インサータ装置とツールとを、互いに向かって軸線方向に前進させることを、含んでもよい。
【0084】
器具係合解除状態は、ツール上に取り付けられた、及び/又は器具から離間されたインサータ装置を、提供してもよい。
【0085】
器具接触状態は、インサータ装置の一部、例えば、器具の一部と接触する第2の取り付け位置を、提供してもよい。第2の取り付け位置は、器具内へと、部分的に又は完全に挿入されてもよい。器具接触状態は、インサータ装置及び/又は器具が、互いから軸線方向に離れる動きに対する拘束を、提供しなくてもよい。器具接触状態は、器具に対するインサータ装置の回転に対する拘束を、提供してもよい。
【0086】
本方法は、インサータ装置が、器具係合解除状態と器具接触状態との間の第2の移行段階を通過する工程を、含んでもよい。本方法は、インサータ装置及び/又は器具が、第2の移行段階の間に、互いに向かって軸線方向に前進させられる工程を、含んでもよい。インサータ装置及び器具は、第2の移行段階の間、互いに対して回転されなくてもよい。
【0087】
本方法は、特に、器具接触状態にある間に、1つ以上の代替的な配向状態を有するインサータ装置を、含んでもよい。1つ以上の代替的な配向状態は、第2の移行段階中の移動方向に対する、及び/又は器具の長手方向軸線に対する、及び/又は器具の長手方向軸線に平行な軸線又は平面に対する、インサータ装置の長手方向軸線の異なる角度であってもよい。
【0088】
本方法は、関節運動平面内において、ある範囲の代替的な配向状態を有する、インサータ装置を、含んでもよい。関節運動平面は、内側-外側に延在してもよい。関節運動平面は、湾曲部分の第1の軸線と第2の軸線との間に延在してもよい。
【0089】
本方法は、インサータ装置が、別の平面、例えば、非関節運動平面内に第2の限定範囲の代替的な配向状態を有することを、含んでもよい。非関節運動平面は、前方-後方に延在してもよい。非関節運動平面は、湾曲区分の第1の軸線と第2の軸線との間に延在する平面に、垂直に延在してもよい。
【0090】
本方法は、インサータ装置が、10°超の弧、例えば、20°超の弧、例えば、30°超の弧、あるいは45°の弧までに及ぶ配向状態の範囲にわたって、一連の代替的な配向状態を有するインサータ装置を、含んでもよい。本方法は、60°未満の弧、例えば、50°未満の弧までに及ぶ配向状態の範囲にわたって一連の代替的な配向状態を有する、インサータ装置を含んでもよい。本方法は、器具の長手方向軸に対して、及び/又は器具の長手方向軸に平行な軸線又は平面に対して、内側方向に0°~10°の範囲にわたって一連の代替的な配向状態を有する、インサータ装置を含んでもよい。本方法は、器具の長手方向軸線に対して、及び/又は器具の長手方向軸線に平行な軸線又は平面に対して、側方に20°~50°、例えば、30°~40°の範囲にわたって一連の代替的な配向状態を有する、インサータ装置を含んでもよい。本方法は、1つ以上の代替的な配向状態が、インサータ装置及び/又は器具の、互いから軸線方向に離れる移動に対する拘束を、提供する工程を、含んでもよい。
【0091】
本方法は、インサータ装置が、特に、非関節運動平面において、10°未満の弧、例えば、5°未満の弧、例えば、3°未満の弧、あるいは1°未満の弧までに及ぶ配向状態の範囲にわたって、一連の第2の限定された代替的な配向状態を有することを、含んでもよい。本方法は、インサータ装置が、特に、非関節運動平面において、後方方向及び/又は前方方向において、10°未満の弧、例えば、5°未満の弧、3°未満の弧、あるいは1°未満の弧の範囲にわたって、限定された一連の第2の限定された代替的な配向状態を有することを、含んでもよい。
【0092】
本方法は、インサータ装置が、インサータ装置を器具に対して相対的に、例えば、内側方向又は外側方向に回転させることによって、ある代替的な配向状態、特に、関節運動平面内の配向状態から、別の代替的な配向状態へと、移行させることを、含んでもよい。
【0093】
本方法は、複数の異なる代替的な配向状態における器具挿入状態を、含んでもよい。
【0094】
本方法は、器具挿入状態が、器具に向かってインサータ装置に軸線方向の負荷を所与することを、含んでもよい。軸線方向の負荷は、ツールを介して印加されてもよい。軸線方向の負荷は、一定であってもよい、又は変化してもよい。器具挿入状態は、器具と患者との相対運動を、提供してもよい。
【0095】
第4の態様は、他の態様を含め、本書の他の箇所に記載されている特徴、可能性、又は選択肢のいずれかを、含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
以下で、例示のみを目的として、添付の図を参照しながら、本開示の様々な実施形態を説明する。
【
図1a】インサータ装置の第1の実施形態の、斜視図である。
【
図1b】
図2aのインサータ装置の遠位端部の、詳細図である。
【
図2a】ツールに接続されたインサータ装置の第2の実施形態の斜視図であり、関節運動の範囲を示す。
【
図2b】トルクをインプラントに伝達する
図2aのインサータ装置の、斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0097】
本開示の概念には様々な改変物及び代替的形態が考えられるが、その特定の実施形態を図面に例として示し、本明細書において詳細に説明する。しかしながら、本開示の概念を、開示される特定の形態に限定することは本開示の意図するところではなく、その逆に、その意図するところは、本開示並びに添付の「特許請求の範囲」に包含される全ての改変物、均等物、及び代替物を網羅することにある点を、理解されたい。
【0098】
解剖学的参照を表す、前方、後方、内側、外側、上位、下位などの用語は、本明細書全体を通じて、本明細書において説明される整形外科用インプラント又はプロテーゼ及び外科用器具に関して、並びに患者の天然の解剖学的構造を参照して、使用され得る。このような用語は、解剖学の研究及び整形外科学の分野のいずれにおいても十分に理解された意味を有する。記述されている説明及び「特許請求の範囲」におけるこのような解剖学的参照用語の使用は、特に明記しないかぎり、それらの十分に理解された意味と一貫性を有することが、意図される。
【0099】
股関節形成術では、プロテーゼの大腿骨構成要素は、大腿骨の準備された近位端部へと、首尾よく導入されなければならない。圧入移植が頻繁に使用されるが、他の形態の移植を展開することもできる。この目的のために、インパクタなどのインサータ装置が、使用され得る。
【0100】
多くの設計は、シャフトの長手方向軸線とインプラントの長手方向軸線とが位置合わせするようにインプラントと係合する装置のための線形シャフトを、提供する。これは、シャフトからインプラントへの効果的なエネルギー伝達のために、並びに/又はインプラント及び/若しくはシャフトへの損傷のリスクを低減するために、有益である。
【0101】
場合によっては、線形シャフトは、患者の解剖学的構造及び/又は手術部位で提供される露出の程度が、位置合わせを制限又は防止することに起因して、それらの使用において困難に遭遇する。
【0102】
本開示は、より広い範囲の患者の解剖学的構造及び部位露出の程度に対応することができる能力を、提供しようとするものである。本開示は、広範囲の向きにわたって、シャフトとインプラントとの間に効果的な力伝達を、提供しようとするものである。本開示は、シャフトとインプラントとの間の確実な接触を、提供しようとするものである。
【0103】
本開示によるインサータ装置100の第1の実施形態を、
図1aに示す。インサータ装置100には、遠位端部103及び近位端部105が設けられている。
【0104】
図2bに見られるように、近位端部105は、インサータ装置100を、例えば、インパクタ装置などのツール200の遠位端部202に接続するための、取り付け位置107を、提供する。取り付け位置107のための様々な構成が可能であるが、それぞれは、ツール200の遠位端部202の構成と係合するための好適な構成を、有する。
【0105】
図1aの図示された構成では、近位端部105は、直径が減少した突出要素111を取り付ける本体部分109を、備えている。突出要素111の基部113は、ツール200上に取り付けられた場合にインサータ装置100の正しい配向を補助する平坦面115を、有する。平坦面115は、ツール200の遠位端部202のボア内の、同様の輪郭の平坦部に対向して、受容される。突出要素111は、一般に、円筒形であるが、カットアウト部117が設けられている。円筒形のキャップ119が、突起要素111の近位端部121を形成している。キャップ119は、ツール200のラッチ型機構と協働するが、このラッチ型機構は、カットアウト部117に入る。この相互作用は、ツール200及びインサータ装置100の互いに対する軸線方向の移動を、制限する。
【0106】
インサータ装置100とツール200との位置合わせを示すために、印110が、本体部分109上に提供される。
【0107】
移行区分123は、本体部分109及びその外形から、シャフト125の縮小された外形までの漸減を、提供する。
【0108】
シャフト125は、線形区分127と湾曲区分129と、を備えている。線形区分127は、湾曲区分125よりも、インサータ装置100の近位端部105の近くに、設けられている。したがって、湾曲区分129は、線形区分127よりも、インサータ装置100の遠位端部103の近くに、設けられている。
【0109】
線形区分127は、本体部分109及び突出要素111の軸線と同軸線である、長手方向軸線L-Lを、有する。
図2bに見られるように、ツール200の長手方向軸線T-Tもまた、この軸線L-Lと同軸線である。
【0110】
線形区分127の断面は、線形区分127と湾曲区分129との間の接合部133に隣接するまで、その接合部131と移行部分123との間で、一致する。断面は、この一致した区分を通して、円形である。接合部133を通して接合部133に隣接して、断面は、部分的に円形であるが、2つの平坦面155a、155bを有する(以下で更に説明する)。
【0111】
図1bを参照すると、湾曲区分129は、シャフト125の長手方向軸線L-Lと同軸線である軸線A-Aを有する第1の部分135を、含む。湾曲区分129は、軸線A-Aに平行であり、軸線L-Lにもまた平行である軸線B-Bを有する、第2の部分139を含む。軸線A-Aと軸線B-Bとの間のオフセット141の量は、湾曲区分129の湾曲と、患者の解剖学的構造及び/又は手術部位露出変動に適応する能力の一部とを、画定する。第1の部分135と第2の部分139との中間にある湾曲部分143は、最初に、軸線A-Aから離れるように湾曲し、次に、軸線B-Bに戻るように湾曲する。
【0112】
湾曲区分129の遠位端部145は、湾曲区分129と端部要素149との間に、接合部147を提供する。
【0113】
湾曲区分129の断面は、接合部133と線形区分127との間で、接合部147に隣接するまで、一致している。断面は部分的に円形であり、部分的に円形の中間部分151と、部分的に円形の側方側部分153と、湾曲区分129の各側に1つずつある2つの平坦面区分155a、155bと、を有する。2つの平坦区分155a、155bは、接合部133をわずかに越えて、近位方向に延在する。
【0114】
図1bに最もよく見られるように、平坦面155a、155bは、接合部147まで存在する。しかしながら、接合部147に隣接する断面位置157から接合部147まで、部分円形区分153及び部分円形区分155は、部分円形ではなくなり、代わりに徐々に増大して、細長い(前方-後方)断面を有するフレア状の区分159を、提供する。フレア状の区分159の役割については、後述する。
【0115】
図1a及び
図1bの両方に見られるように、インサータ装置100には、その遠位端部103に、端部要素149が設けられている。
【0116】
図示の実施形態では、端部要素149は、圧縮された球体の一部の形状である。圧縮の方向は、軸線C-Cに沿っている。端部要素149は、軸線A-Aと交差し、かつ軸線B-Bとも交差する平面内で、端部要素149の周りに延在する赤道161を有する。端部要素149は、軸線C-Cの周り及び/又は赤道161に垂直な軸線の周りに、極領域163を有してもよい。極領域163は、
図1a及び
図1bに示されるように、平坦化されてもよい。端部要素149の湾曲区分は、以下で更に詳細に説明されるように、インサータ装置100がインプラントに対して関節運動することを、可能にする。端部要素149の圧縮された又は平坦化された区分は、その方向におけるインプラントに対するインサータ装置100のより拘束された配向を、提供する。使用時にインプラント内にある平坦面区分155a、155bの部分は、端部要素149の圧縮された又は平坦化された区分を含んでもよく、患者におけるインプラントの安定性をチェックするために、インプラントに回転トルクを印加することを、可能にする。
【0117】
端部要素の様々な形状が可能であり、所望の方向への所望の関節運動を提供する、湾曲面を提供する、及び/又は他の所望の方向への関節運動に対して、より大きな制約を提供する、湾曲の少ない又はより平坦な面を、提供する。例えば、一実施形態では、端部要素149の中心点に対して、端部要素149の外面は、平面交差軸線A-A及び同様に交差軸線B-Bにおける第1の半径によって、画定される。これは、外側-内側に延在する平面であってもよい。外面は、軸線A-Aに垂直に延在する平面交差軸線B-Bにおける第2の半径によって、画定される。これは、前方-後方の平面であってもよい。第2の半径は、第1の半径よりも短い。2つの平面の間で、半径は、中間曲率を所与するために、第2の半径から第1の半径まで、移行してもよい。
【0118】
図2aに見られるように、使用中のインサータ装置100は、ツール200の遠位端部202に接続された近位端部105を、有する。ツール200は、外科医が様々な方向からツール200を保持することを可能にする貫通孔206を有するハンドル区分204を、含む。ツール200の近位端部208には、インサータ装置100を使用して、インプラント(図示せず)を患者内へと前進させるために、衝撃又は圧力を印加し得る、表面210が、設けられている。ツール200は、軸線T-Tを有する。
【0119】
ツール200は、
図1a及び
図1bに示されるような、様々な交換可能なインサータ装置100と共に、使用され得る。
図2aには、インサータ装置100の第2の実施形態が、示されている。これは、上述した形状、構成、及び動作を有する、端部要素149を、有する。しかしながら、この場合、関節運動が提供されるが、インサータ装置100は、純粋に線形のものである。したがって、インサータ装置100は、本体部分109(及び上で詳細に説明された関連要素)と、シャフト125の縮小された外形に至る移行区分123と、を有する。本実施形態では、シャフト125には、線形区分127のみが設けられている。線形区分127は、本体部分109及び突出要素111の軸線と同軸線であり、かつツール200の軸線T-Tと同軸線である、長手方向軸線L-Lを、有する。
【0120】
線形区分127の断面は、線形区分127と端部要素149との間の接合部147により近くなるまで、その接合部131と移行区分123との間で、一致する。断面は、この一致した区分を通して円形であるが、接合部147により近いところでは、断面は、部分的に円形であるが、やはり2つの平坦面155a、155bを有する。接合部147に隣接して、細長い(前方-後方)断面区分を有するフレア状の区分159が、再び設けられる。
【0121】
第2の実施形態においても、端部要素149は、前述のように、圧縮された球体の一部の形状である。圧縮の方向は、以前と同様に軸線C-Cに沿っており、他の端部要素149の特徴もまた、存在する。
【0122】
図2aにおいて、端部要素149は、インプラント300の突起面302に向かって、軸線方向に前進して、示されている。
【0123】
インプラントは、
図2a及び
図2bで見ることができる上位部分304を有するが、上位部分304は、インプラント(図示せず)の残りの部分と共に、インプラントの保持を補助するために凹部と交互に並ぶ、一連の溝を、備える。インプラント300の突起面302は、大腿骨内へと挿入された場合に、内側-外側に延在する。突起面302には、更なるインプラント(図示せず)を受容する突起部306が、設けられている。
【0124】
突起表面302には、インプラント300内に下方に延在するスロット308が設けられている。スロット308は、周囲壁及び底壁によって、画定されている。スロット308は、軸線C-Cに沿った端部要素149の幅よりも広いクリアランスサイズである幅を、有する。スロット308は、前方-後方A-Pと考えられる幅を有するが、この幅は、内側-外側M-Lと考えられるスロット308の長さよりも短い。
【0125】
図2bに示されるように、端部要素149は、平坦部155a、155b及び端部要素149上の平坦化された極領域が、前方-後方A-Pに位置合わせされた状態で、スロット308内へと挿入され、したがって、平坦部155a、155b及び平坦化された極領域に起因して、その配向における端部要素149の低減された「幅(width)」は、端部要素149がスロット308に進入し、次に、スロット308の壁の1つ以上の部分に接触することを、可能にする。
【0126】
端部要素149上の平坦部155a、155bが、外側-内側L-Mに面して提示される場合、次に、その配向における端部要素149の全「幅」は、提示されている端部要素149の圧縮された球体のより完全な部分に起因して、端部要素149がスロット308に進入できないことを、意味する。
【0127】
図2bに示されるように、端部要素149はスロット308内にあり、フレア状の区分159はスロット308の外側にある。
【0128】
図2bの挿入状態では、ツール200及びインサータ装置100を近位軸線方向に移動させようとすると、その移動及び分離に抵抗するものがないので、挿入状態から係合解除状態に戻る移行が、生じる。
【0129】
スロット308は、インサータ装置100の端部要素149に接触する少なくとも部分的に相補的な1つ以上の表面を提供する、周囲壁及び底壁によって画定される、内部輪郭を、有する。上述のように、端部要素149に提供される形状及び構成は、圧縮された球であり、したがって、スロット308内の同様の雌型表面は、インプラント300に対するインサータ装置100及びツール200のためのある範囲の代替的な配向状態を、可能にする。
図2aを参照すると、範囲は、灰色の影付きの弧400a~400bによって、示されている。範囲は、約40°の弧にわたって、内側及び外側に、延在する。例えば、端部要素149の平坦化された極領域と、相対的な関節運動を支持しないより平坦な表面を形成するスロット壁の対応する部分と、に起因して、前方-後方などの他の方向における関節運動は、ほとんど又は全く許容されない。
【0130】
容易にされた関節運動は、ツール200及び/又はインサータ装置100が、患者の解剖学的構造を回避すること、及び/又は手術部位露出の制限内で動作することを、可能にする。
【0131】
図2bの挿入された状態を参照すると、衝撃がツール200の表面210に印加される場合、次に、その力は、ツール200を介してインサータ装置100に、したがって、インプラント300に、伝達される。スロット308及び端部要素149の外形は、大部分が互いに相補的であるように設計されており、したがって、力は、広い面積にわたって伝達される。これは、インサータ装置100及び/又はインプラント300への損傷の可能性を、低減する。スロット308及び端部要素149の外形は、代替的な配向状態の全範囲にわたって、大部分が互いに相補的であるように設計されており、したがって、ツール200及び/又はインサータ装置100の軸線がインプラント300の軸線と位置合わせされない場合でも、最適化された力伝達が提供される。
【0132】
図2bの挿入状態を参照すると、ツール200及びインサータ装置100が、いずれかの方向に回転される場合、次に、スロット308の幅が端部要素149の幅に非常に近く、インサータ装置100及びインプラント300の実質的な相対回転を可能にしないため、回転トルクがインプラントに印加される。
【0133】
インサータ装置100、したがって、端部要素149が、代替配向の弧の限界に到達すると、次に、フレア状の区分159は、スロット308の周囲に当接し、したがって、インプラントに対するインサータ装置の傾斜の全範囲に到達したという触覚フィードバックを、外科医に提供するであろう。
【0134】
図面及び上記の説明において本開示を詳細に例証及び説明してきたが、このような例証及び説明は、その性質上、あくまで例示的なものであって限定的なものとはみなすべきではなく、あくまで例示的な実施形態を示して説明してきたにすぎず、本開示の趣旨に含まれる全ての変更及び改変は保護されることが望ましいことが、理解される。
【0135】
本明細書で説明される装置、システム、及び方法の様々な特徴に由来する本開示の複数の利点が、存在する。本開示の装置、システム、及び方法の代替的実施形態は、記載される特徴の全てを含まないことがあるが、このような特徴の利点の少なくとも一部によって利するものである点に、留意されたい。当業者であれば、本発明の特徴の1つ以上を組み込んだ、本開示の趣旨及び範囲内にある装置、システム、及び方法について、独自の実現例を容易に考案し得る。
【0136】
〔実施の態様〕
(1) 外科用器具インサータ装置であって、前記インサータ装置が、
本体と、
前記本体の前記近位端部に設けられた、第1の取り付け位置と、
前記本体の前記遠位端部に設けられた、第2の取り付け位置と、を備え、
前記第2の取り付け位置が、使用時に挿入される前記外科用器具のための接触要素を含み、前記接触要素が、1つ以上の非平面接触表面区分を有する、外科用器具インサータ装置。
(2) 前記接触要素が、単一の非平面接触表面を提供する、実施態様1に記載のインサータ装置。
(3) 前記非平面接触表面が、湾曲した接触表面である、実施態様1又は2に記載のインサータ装置。
(4) 前記非平面接触表面区分のうちの1つ以上又は全てが、関節運動表面である、実施態様1~3のいずれかに記載のインサータ装置。
(5) 前記接触表面区分のうちの1つ以上又は全てが、変形された部分球によって提供されている、実施態様1~4のいずれかに記載のインサータ装置。
【0137】
(6) 前記接触表面区分のうちの1つ以上又は全てが、圧縮された球体によって提供され、前記圧縮が、1つの軸線に沿っている、実施態様1~5のいずれかに記載のインサータ装置。
(7) 前記接触要素が、1つ以上の他の接触表面区分を含み、前記1つ以上の他の接触表面区分が、1つ以上の平坦に近い又は平坦な他の接触表面区分である、実施態様1~6のいずれかに記載のインサータ装置。
(8) 前記1つ以上の他の接触表面区分は、前記1つ以上の非平面接触表面区分がその一部であるように、同じ連続表面の区分である、実施態様7に記載のインサータ装置。
(9) 前記接触要素が、前記1つ以上の非平面接触表面区分の曲率と比較して平坦化されている2つの他の接触表面区分を備える、実施態様1~8のいずれかに記載のインサータ装置。
(10) 前記2つの平坦化された他の接触表面区分が、互いに対向しており、前記インサータ装置の後側及び前側にある、実施態様9に記載のインサータ装置。
【0138】
(11) 前記接触要素が、第1の範囲及び第2の範囲を有し、前記第1の範囲が、前記接触要素の両側上の第1の対の点の間にあり、前記第2の範囲が、前記接触要素の異なる両側上の第2の異なる対の点の間にあり、前記第1の範囲が、前記第2の範囲よりも広い、実施態様1~10のいずれかに記載のインサータ装置。
(12) 前記本体が、本体部分を含み、細長い部分を、前記本体部分を前記細長い部分に接続する移行部分と共に、含む、実施態様1~11のいずれかに記載のインサータ装置。
(13) 前記第1の取り付け位置が、前記インサータ装置をツールの前記遠位端部に接続するために適合されている、実施態様1~12のいずれかに記載のインサータ装置。
(14) キットであって、
外科用器具インサータ装置であって、前記インサータ装置が、
本体と、
前記本体の前記近位端部に設けられた、第1の取り付け位置と、
前記本体の前記遠位端部に設けられた、第2の取り付け位置と、を備え、
前記第2の取り付け位置が、使用時に挿入される前記外科用器具のための接触要素を含み、前記接触要素が、1つ以上の非平面接触表面区分を有する、外科用器具インサータ装置を備え、
前記キットが、
前記外科用器具インサータ装置の前記第1の取り付け位置に取り付けるための、ツールを、更に備える、キット。
(15) 前記ツールが、ハンドル及び/又は1つ以上の当接面を更に含む、並びに/あるいは更なるツールによる衝撃のために適合されている、実施態様14に記載のキット。
【0139】
(16) 前記キットが、複数の異なる外形のインサータ装置を更に含む、実施態様14又は15に記載のキット。
【国際調査報告】