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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】コンクリートフロート
(51)【国際特許分類】
   E04F 21/24 20060101AFI20241226BHJP
   E04F 21/16 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
E04F21/24 B
E04F21/16 N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541192
(86)(22)【出願日】2023-01-10
(85)【翻訳文提出日】2024-08-26
(86)【国際出願番号】 US2023010441
(87)【国際公開番号】W WO2023137001
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】63/298,351
(32)【優先日】2022-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518170594
【氏名又は名称】バロン イノベイティブ テクノロジー エルピー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】バラッタ, アンソニー
(57)【要約】
コンクリートフロートは、フロート本体と、仕上げられるべきコンクリートにわたってフロート本体を操作する手段と、縦方向に延びている仕上表面と、仕上表面の第1の部分に沿った第1の実質的に直角のエッジと、仕上表面の第1の実質的に直角のエッジと反対の側における仕上表面の第2の部分における傾斜部および第2の実質的に直角のエッジとを含む。コンクリート表面を仕上げる方法は、実質的に平坦な仕上表面がコンクリート表面を横断している状態でフロート本体を後方に移動させることと、フロート本体の後部部分における傾斜部表面がコンクリート表面と接触する状態で、フロート本体を後方に移動させることとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリートフロートであって、前記コンクリートフロートは、
上側表面と前記上側表面の反対の仕上表面とを有する縦方向に延びているフロート本体と、
前記コンクリートフロートを操作するための制御要素に係合する前記上側表面上における手段と、
前記仕上表面の第1の部分における縦方向に延びている第1の実質的に直角のエッジと、
前記仕上表面の第2の部分における傾斜部および第2の実質的に直角のエッジと
を備え、
前記仕上表面の前記第1の部分と第2の部分とは、前記操作手段の反対側にある、コンクリートフロート。
【請求項2】
前記仕上表面は、前記第1および第2の部分間で実質的に平坦である、請求項1に記載のフロート。
【請求項3】
前記仕上表面の前記第1の部分における前記第1の直角のエッジは、前記仕上表面と実質的に平行である仕上側と、前記仕上表面の反対方向に前記仕上側に対して実質的に垂直に延びている第1の垂直壁とを含む、前記請求項1-2のいずれかに記載のフロート。
【請求項4】
互いに対して角度付けられた第1および第2の壁をさらに含み、前記第1の壁は、前記第1の垂直壁に接触し、それから離れるように延びている、請求項3に記載のフロート。
【請求項5】
前記第1および第2の壁は、前記仕上表面の第2の部分から見られるような凸状表面を形成している、請求項4に記載のフロート。
【請求項6】
前記フロートは、前記フロートの中央部分と垂直に交差する縦方向に延びている平面に対して非対称的である横断面におけるフロート外形を有する、前記請求項1-5のいずれかに記載のフロート。
【請求項7】
前記傾斜部は、前記仕上表面の平面から外に、かつ前記仕上表面から離れるように弧状に延びている、前記請求項1-6のいずれかに記載のフロート。
【請求項8】
前記傾斜部は、前記仕上表面から、前記傾斜部の前記仕上表面と反対の側における実質的に平坦な縦方向に延びている壁まで延びている、請求項7に記載のフロート。
【請求項9】
前記第2の実質的に直角のエッジは、前記傾斜部から、前記仕上表面から反対の方向に延び、前記第2の実質的に直角のエッジは、前記傾斜部に対して実質的に垂直に延びている、前記請求項7-8のいずれかに記載のフロート。
【請求項10】
前記傾斜部は、約30~45mmの曲率半径を有する円弧にわたって弧状に延びている、前記請求項7-9のいずれかに記載のフロート。
【請求項11】
曲率半径は、約38mmである、請求項10に記載のフロート。
【請求項12】
互いに対して角度付けられた第1および第2の壁をさらに含み、前記第1の壁は、前記実質的に直角のエッジに接触し、それから離れるように延びている、前記請求項1-11のいずれかに記載のフロート。
【請求項13】
互いに対して角度付けられた前記第1および第2の壁は、前記仕上表面の前記第1の部分から見られるような凸状表面を形成している、請求項12に記載のフロート。
【請求項14】
前記フロートは、チャネルと、前記チャネルの少なくとも一部を覆うチャネルカバーとを含む、前記請求項1-13のいずれかに記載のフロート。
【請求項15】
前記コンクリートフロートを操作するための制御要素に係合する前記上側表面上の前記手段は、前記チャネル内に位置付けられてぃる、請求項14に記載のフロート。
【請求項16】
前記フロートの各端部は、前記フロート仕上表面内に斜面を含む、前記請求項1-15のいずれかに記載のフロート。
【請求項17】
前記フロートは、レール保護部を含む、前記請求項1-16のいずれかに記載のフロート。
【請求項18】
コンクリートフロートであって、前記コンクリートフロートは、
第1および第2の端部部分間で縦方向に延び、上側表面と前記上側表面の反対の仕上表面とを有するフロート本体であって、第1および第2の境界部分の各々が、少なくとも部分的に前記第1および第2の端部部分間で、前記仕上表面の反対側において延びている、フロート本体と、
前記コンクリートフロートを操作するための制御要素に係合する前記上側表面上における手段と
を備え、
前記第1の境界部分は、シールエッジを含み、
前記第2の境界部分は、開放表面部分と、切断エッジとを含む、コンクリートフロート。
【請求項19】
前記第1の境界部分は、前記仕上表面に対して平行に延びている第1の表面と、前記第1の表面に対して実質的に垂直に、かつ前記仕上表面から離れるように延びている第2の表面とを含む、請求項18に記載のフロート。
【請求項20】
壁区分をさらに含み、前記壁区分は、前記第2の表面から離れるように延び、縦方向に延び、前記第2の境界部分から見られるような凸状構成を有する、請求項19に記載のフロート。
【請求項21】
前記第2の境界部分上の前記開放表面部分は、前記仕上表面から前記切断エッジまで湾曲する横断面における凹状表面によって形成されている、前記請求項18-20のいずれかに記載のフロート。
【請求項22】
前記第2の境界部分は、前記凸状表面と前記切断エッジとの間の横断面における実質的にまっすぐな壁を含む、請求項21に記載のフロート。
【請求項23】
前記切断エッジは、前記開放表面部分から実質的に90°の角度によって形成されている、前記請求項21-22のいずれかに記載のフロート。
【請求項24】
前記切断エッジは、前記開放表面部分から離れるように延びている縦方向に延びている壁を含む、請求項23に記載のフロート。
【請求項25】
前記仕上表面の端部は、斜角をつけられている、前記請求項18-24のいずれかに記載のフロート。
【請求項26】
前記フロートの各端部上に端部キャップをさらに含む、前記請求項1-25のいずれかに記載のフロート。
【請求項27】
前記フロートは、前記フロートの端部から見られるような仕上表面外形を含み、前記端部キャップは、前記仕上表面外形に隣接した表面のための端部キャップ外形を有し、前記仕上表面外形と前記端部キャップ外形とは、異なる、請求項26に記載のフロート。
【請求項28】
前記フロートは、前記フロートがコンクリート表面上で置かれているとき、少なくとも部分的に下方に面する実質的に平坦な仕上表面を有し、前記端部キャップは、前記実質的に平坦な仕上表面に隣接した部分を有し、前記実質的に平坦な仕上表面と前記実質的に平坦な仕上表面に隣接した前記端部キャップの前記一部との前記外形は、実質的に同じである、請求項27に記載のフロート。
【請求項29】
前記実質的に平坦な仕上表面と前記実質的に平坦な仕上表面に隣接した前記端部キャップの前記一部との前記外形は、実質的に同一平面である、請求項28に記載のフロート。
【請求項30】
前記フロートの端部部分は、側面コンクリート仕上表面外形を伴う側面コンクリート仕上表面を有する側面を含み、隣接端部キャップ表面外形をさらに含み、前記側面コンクリート仕上表面外形は、前記隣接端部キャップ表面外形と異なる、請求項27に記載のフロート。
【請求項31】
前記側面コンクリート仕上表面外形と前記隣接端部キャップ表面外形とは、同一平面ではない、請求項30に記載のフロート。
【請求項32】
前記側面コンクリート仕上表面外形と前記隣接端部キャップ表面外形とは、間隔を置かれている、請求項30に記載のフロート。
【請求項33】
前記側面コンクリート仕上表面外形と前記隣接端部キャップ表面外形とは、互いに対してそれぞれの角度で延びている、請求項30に記載のフロート。
【請求項34】
前記側面コンクリート仕上表面外形は、前記フロートが前記コンクリートの表面上で置かれているとき、コンクリートの表面に対して第1の方向に延び、前記隣接端部キャップ表面外形は、上向きに、前記側面コンクリート仕上表面外形から離れるように延びている、請求項30に記載のフロート。
【請求項35】
前記フロートから離れるように縦方向に面している前記フロートの端部の表面が、前記端部キャップの一部によって覆われている、前記請求項18-34のいずれかに記載のフロート。
【請求項36】
前記フロートから離れるように縦方向に面している前記フロートの端部の表面が、前記端部キャップによって覆われていない、前記請求項18-35のいずれかに記載のフロート。
【請求項37】
コンクリート仕上フロートであって、前記コンクリート仕上フロートは、前記フロートの第1の端部から見られるような仕上表面外形を有する仕上表面と、前記フロートの端部上に支持され、前記仕上表面の隣接部分に隣接した端部キャップ表面を有する端部キャップとを備え、前記端部キャップ表面は、前記仕上表面外形と異なる前記フロートの前記第1の端部から見られるようなある外形を有する、コンクリート仕上フロート。
【請求項38】
前記仕上表面外形は、直線部分を含み、前記直線部分に隣接した前記端部キャップ表面外形は、実質的に直線である、請求項37に記載のフロート。
【請求項39】
前記仕上表面外形の一部と前記端部キャップ表面外形の一部とは、実質的に同一平面である、前記請求項37-38のいずれかに記載のフロート。
【請求項40】
前記仕上表面は、コンクリート表面上に置かれるための平坦部分を有し、前記仕上表面は、前記平坦部分に隣接した少なくとも1つの端部部分を含み、前記端部キャップは、前記少なくとも1つの仕上表面端部部分に隣接した第1の端部キャップ表面を有し、前記第1の端部キャップ表面は、前記仕上表面の前記少なくとも1つの端部部分の外形と異なる第1の端部キャップ表面外形を有する、前記請求項37-39のいずれかに記載のフロート。
【請求項41】
前記第1の端部キャップ表面外形は、前記仕上表面の前記少なくとも1つの端部部分の前記外形と同一平面ではない、請求項40に記載のフロート。
【請求項42】
前記第1の端部キャップ表面外形は、前記仕上表面の前記少なくとも1つの端部部分の前記外形と同一平面上にない、請求項40に記載のフロート。
【請求項43】
前記第1の端部キャップ表面外形は、前記仕上表面の前記少なくとも1つの端部部分の前記外形から間隔を置かれている、請求項40に記載のフロート。
【請求項44】
前記第1の端部キャップ表面外形は、第1の線を含み、前記仕上表面の前記少なくとも1つの端部部分の前記外形は、前記第1の線に対してある角度で延びている第2の線を含む、請求項40に記載のフロート。
【請求項45】
前記仕上表面外形および前記端部キャップ表面外形は、前記第1の端部から、前記フロートが置かれることが可能なコンクリート表面と平行な方向に、前記仕上表面を形成する前記フロートのエッジに垂直な方向に見られ、垂直線が、前記エッジに垂直な前記方向と交差し、前記垂直線の投影が、前記仕上表面外形上の第1の点と、前記端部キャップ表面外形上の第2の点とを画定可能であり、第1の線が、前記仕上表面外形上の第1の接線を画定可能であり、第2の線が、前記端部キャップ表面外形上の第2の接線を画定可能である、前記請求項37-44のいずれかに記載のフロート。
【請求項46】
前記第1の接線と第2の接線とは、平行である、請求項45に記載のフロート。
【請求項47】
前記第1の接線と第2の接線とは、平行である、前記請求項45-46のいずれかに記載のフロート。
【請求項48】
前記第1の接線と第2の接線とは、間隔を置かれておらず、交差しない、請求項45に記載のフロート。
【請求項49】
前記第1の接線と第2の接線とは、互いから間隔を置かれている、請求項45に記載のフロート。
【請求項50】
前記第1の接線と第2の接線とは、互いに交差する、前記請求項45および49のいずれかに記載のフロート。
【請求項51】
前記第1の接線は、前記フロートが置かれることが可能なコンクリート表面と実質的に平行に延び、前記第2の接線は、実質的に直角のエッジの方向にある角度で延びている、前記請求項45-50のいずれかに記載のフロート。
【請求項52】
前記第1の接線は、前記フロートが置かれることが可能なコンクリート表面に対してある角度で延び、前記第2の接線は、傾斜部表面の方向に、前記第1の接線に対してある角度で延びている、前記請求項45-51のいずれかに記載のフロート。
【請求項53】
コンクリートフロートであって、前記コンクリートフロートは、
第1の側であって、前記第1の側は、前記コンクリートフロートを操作するための制御要素に係合する前記第1の側上の手段を支持する、第1の側と、
前記第1の側におけるチャネルと、
前記第1の側と反対の第2の側であって、前記第2の側は、コンクリート仕上表面を有する、第2の側と、
前記チャネルの少なくとも一部を覆うカバーと
を有する、コンクリートフロート。
【請求項54】
コンクリートを仕上げるためのフロートを使用する方法であって、前記方法は、
コンクリートフロートが前記フロートの縦軸を横断して前方方向および後方方向に移動させられることが可能なように縦方向に延びている前記コンクリートフロートを位置付けることであって、前記コンクリートフロートは、縦軸に沿って縦方向に延び、かつ前記軸を横断して延びている仕上表面と、前記フロートの前方部分上のシール表面と、前記フロートの後方部分上の傾斜部分とを含み、前記傾斜部分は、前記仕上表面と反対側の前記傾斜部分上の切断エッジを伴う、ことと、
前記仕上表面が前記コンクリートの表面に接触するように、前記コンクリートフロートを後方に移動させることと、
前記傾斜部分および前記切断エッジのうちの少なくとも1つが前記コンクリートの前記表面に接触するように、前記コンクリートフロートを後方に移動させることと
を含む、方法。
【請求項55】
傾斜部分が前記コンクリート表面に接触する状態で前記コンクリートフロートを前方に移動させることをさらに含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記コンクリートフロートを後方に移動させることは、前記切断エッジを用いてコンクリートを削り取ることを含む、前記請求項54-55のいずれかに記載の方法。
【請求項57】
前記コンクリートフロート傾斜部分は、前記切断エッジに隣接した実質的に平坦な表面を含み、前記コンクリートフロートを後方に移動させることは、前記実質的に平坦な表面が、前記切断エッジが前記コンクリート表面と接触する状態で前記コンクリート表面に沿って移動するように、前記コンクリートフロートを後方に移動させることを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記切断エッジを用いて、前記コンクリートの表面に沿ってコンクリートを削り取ることをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
これらの発明は、コンクリートフロートおよびフロートアセンブリ、およびコンクリート表面を仕上げるためのコンクリートフロートの様式においてコンクリート仕上器具を使用するための装置および方法に関する。それらは、改良されたフロート外形、およびより容易かつ効率的にコンクリートフロートを使用する方法にも関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
コンクリートフロートまたはコンクリートを仕上げるための他の装置の一例では、縦方向に延びているフロート本体は、仕上表面と、仕上表面の反対の上側表面上における装置の制御に役立つ手段とを含む。制御支援手段は、限定ではないが、第WO2021/158690号(それらの全てが参照することによって本明細書に組み込まれる)において説明または引用されているそれらを含むこれらのタイプのデバイスを伴う現在または以前において従来型である任意の数の構成をとり得る。本明細書で使用されるように、制御支援手段およびコンクリートフロートを操作するための制御要素に係合する手段は、搭載ブラケットと、旋回アセンブリと、コンクリートフロートを制御するためのハンドルおよび手動制御要素と、それらの構成要素と、第WO2021/158690号において説明されるようなデバイスとを含む。フロート本体は、仕上表面の第1の部分における縦方向に延びている実質的に直角または90°のエッジを含む。1つの構成では、装置がユーザによって、棒を用いて押し出し、引き戻すこと等によって、コンクリート表面を仕上げるために操作または制御されるとき、仕上表面の第1の部分は、装置の遠位端部分である。一例では、第1の部分は、フロート本体の全長に縦方向に延びている。さらなる例では、横断面における仕上表面は、第1の部分まで、一例では、実質的に直角または90°のエッジまで、(仕上表面において見ると)実質的に平面状、または平坦、またはわずかに凸状である。フロート本体は、縦方向に延びている傾斜部表面と、仕上表面の反対の傾斜部表面の側における実質的に直角または90°のエッジとも含む。傾斜部表面および実質的に直角または90°のエッジは、第1の部分の反対の仕上表面の第2の部分上にあり、本発明の例では、仕上表面の第1および第2の部分は、制御支援手段または操作手段の反対側にある。
【0003】
コンクリートフロートまたはコンクリートを仕上げるための他の装置の別の例では、装置は、手動制御装置であり、手動制御装置は、仕上表面を伴うフロート本体と、仕上表面の第1の部分における第1の縦方向に延びている直角のエッジを有する第1のレールと、第2のレールとを有し、第2のレールは、仕上表面の第1の部分と反対の側における第2の部分を有し、第2の部分上に傾斜部および第2の実質的に直角のエッジを有する。第1の部分はさらに、第1の直角のエッジから、仕上表面から離れるように延び、仕上表面の反対の側におけるフロートの中心から見られるような凸状壁を形成する凹状壁を含む。凹状壁は、互いに対して角度付けられた第1および第2の壁から形成されることができ、第1の壁は、第1の直角のエッジを接合する。
【0004】
コンクリートフロートまたはコンクリートを仕上げるための他の装置のさらなる例では、装置は、手動制御装置であり、手動制御装置は、フロート本体を有し、フロート本体は、縦方向に延びている仕上表面と、縦方向に延びている仕上表面の反対側における第1および第2の境目部分とを伴う。第1の境目部分は、縦方向に延びている直角のエッジを含み、第2の境目部分は、縦方向に延びている傾斜部および第2の実質的に直角のエッジを含む。一例では、装置の横断面において視認されるように、傾斜部は、仕上表面の平面から離れるように、かつそれから外に円弧状に延び、一定の曲率半径を有する部分を含み得る。実質的に直角のエッジは、加えて、傾斜部の仕上表面と反対の側における横断面内で視認されると実質的に平坦な部分を含み得、実質的に平坦な部分は、傾斜部とともに縦方向に延びている。第2の実質的に直角のエッジは、傾斜部に結合され、それから離れるように延び、例えば、図示される構成では、傾斜部の弧状部分から外側に、かつ傾斜部から上向きに延びている仕上表面から離れるような方向に傾斜部から延びている。実質的に直角のエッジは、傾斜部に対して実質的に垂直に延びている。傾斜部の曲率の1つの構成では、傾斜部は、約30m~約45mmの曲率半径、別の例では、約38mmの曲率半径を含み得る。傾斜部は、傾斜部が水平に対して、またはフロートの仕上表面に対して約30°の角度に到達すると、終端し得る。第2の境目部分も、凹状壁構造、または仕上表面の反対の側におけるフロートの中心から見られるような凸状部を含み得、凹状壁構造は、実質的に直角のエッジから、仕上表面から離れるように延びている。凹状壁構造は、互いに対して角度付けられた第1および第2の壁から形成され得る。
【0005】
コンクリートフロートまたはコンクリートを仕上げるための他の装置の別の例では、コンクリートフロートまたはコンクリートを仕上げるための他の装置は、仕上表面と、フロートの仕上表面と反対の側における装置の使用を制御するのに役立つ手段とを含む。装置は、シールエッジを有する第1の境界または境目部分と、開放表面部分と切断エッジとを有する第2の境界または境目部分とを含む。第1および第2の境界または境目部分は、仕上表面の反対側にあり、仕上表面とともに縦方向に延びている。一例では、シールエッジは、装置の縦方向に延びている第1および第2の互いに垂直な表面を含み、第1の垂直な表面は、仕上表面と実質的に平行である。第2の垂直な表面は、仕上表面から離れるように延びている。シールエッジも、互いに対して90°未満の鋭角を形成する第1および第2の表面によって形成され得るか、または、第2の表面は、仕上表面に対して鋭角において延び、フロートの縦方向に延びている。シールエッジは、シールエッジがフロートの移動中、後エッジであるとき、コンクリート表面をシールするのに役立つ。さらなる構造が、第2の垂直な表面または第2の表面から、仕上表面から離れるように延び、仕上表面の反対の側における装置の中心から見られるような凸状構造を形成する。開放表面部分は、仕上表面から離れるように湾曲する実質的に連続的に弧状の表面(仕上表面から見られるような凸状部)または湾曲状傾斜部を含む。開放表面は、一定または可変の曲率半径(仕上表面の反対の側における装置の中心から見られるような凹状部)を有する部分を含み得る。切断エッジは、装置の縦方向に延びている第3および第4の鋭いまたは互いに垂直な表面を含み得、第3の表面は、平坦であり、それらが出合う弧状部分または傾斜部の隣接端部部分と実質的に平行に延び得、第4の表面は、第3の表面から離れるように、かつ仕上表面から離れるように延びている。1つの構成では、開放表面は、開放表面が仕上表面から約30度の角度に接近すると、仕上表面の反対の部分において終端し得る。開放表面が、クリームを表面にもたらし、開放表面が、前エッジ、例えば、後方ストローク上におけるフロート上の前エッジとして使用されるとき、改良された毛細管輸送を促進し得る。1つの構成では、第3および第4の表面は、互いに対して鋭角において延び、別の構成では、それらは、互いに垂直であり、仕上表面とともに縦方向に延びている。第3および第4の表面は、後方ストローク上におけるフロート上の前エッジ上で使用されるとき、切断エッジを形成する。
【0006】
本明細書に説明されるフロートのうちのいずれかを含むフロートの別の例では、フロートは、要素に対して開放しているチャネルまたは溝を有する上側表面を含み得る。チャネルまたは溝は、チャネルまたは溝に入り込むコンクリートまたはデブリ等の材料の量を減らすために、カバーによって少なくとも部分的にまたは完全に覆われることができる。カバーは、締り嵌めまたは他のしっかりした係合を通してチャネルまたは溝内に保持され、正常動作中にカバーを定位置に保ち得る。カバーは、カバーをチャネルまたは溝に沿って縦方向にスライドすることによって、またはカバーをチャネルまたは溝の上側リムまたはレールと係合するように押すこと、例えば、カバーをフロートに垂直な方向に押すことによって据え付けられ得る。
【0007】
本明細書に説明されるフロートのうちのいずれかを含むフロートの別の例では、フロートは、フロートの前および後エッジのうちの一方または両方におけるフロートの縦方向に延びているエッジレールを含み得る。エッジレールのうちの一方または両方は、レールの周辺表面の周囲に延びているレール保護部を含み得る。レールが部分的に円形である場合、または湾曲外形を有する自由端等の部分を有する場合、レール保護部は、部分的円形または湾曲表面を覆って延び得る。レール保護部は、フロートのエッジからの材料の侵入を減らすのに役立つ(限定ではないが、フロートの表面を損傷させないようにデブリを減らすことを含む)。
【0008】
本明細書に説明されるフロートのうちのいずれかを含むフロートのさらなる例では、フロートは、端部キャップまたは複数の端部キャップを含み得る。端部キャップが、フロートの端部を閉鎖し、水、コンクリート、またはデブリ等の材料がフロートのエッジから侵入すること、またはフロートの上側表面上に到達する可能性を限定するために使用され得る。端部キャップは、フロートの対応する端部との締り嵌めを通して、フロートの横端部上の定位置に保持され得る。端部キャップの一例では、端部キャップは、フロートの直接隣接する仕上表面の表面外形と異なる仕上げられるべきコンクリート表面に面する表面のための表面外形を有し得る。例えば、仕上げられるべきコンクリート表面上に置かれるフロートに関して、フロートの仕上表面は、少なくとも部分的にコンクリート表面に面し、フロートの正常動作中に湿潤コンクリートを仕上げるために湿潤コンクリートに接触するフロートの表面になるであろう。フロートの仕上表面は、第1の外形を有し、端部キャップの隣接表面は、第1の外形と異なる第2の外形を有するであろう。一例では、フロートの仕上表面は、平坦部分表面外形を伴う平坦部分を有し、端部キャップの直接隣接外形は、平坦部分表面外形と同じであり、それと同じ平面であろう。そのような例では、平坦部分表面外形および端部キャップの直接隣接外形は、互いに実質的に同じ平面であるか、または、同一平面にあろう。この同じ例では、および他の例では、フロートの仕上表面は、端部キャップのそれぞれの隣接表面を伴う平坦部分の反対側における(フロートの端部から見られるようなかつフロートの前または後エッジの外形に対応するであろう)端部部分を有し、端部キャップの隣接表面は、フロート仕上表面のそれぞれの隣接表面と比較して、異なる表面外形を有する。例えば、それらは、同じ平面ではなく、それらは、同一平面上にない。一例では、端部キャップの隣接表面は、フロートの対応する仕上表面から間隔を置かれる。別の例では、端部キャップの隣接表面は、フロート仕上表面の対応する隣接表面に対してそれぞれの角度で延びている。別の例では、端部キャップの一部は、フロート仕上表面のそれぞれの隣接表面から上向きに陥凹状である。そのような例では、端部キャップの一部は、仕上表面の隣接表面に対してそれぞれの角度で延びている。
【0009】
本明細書に説明されるフロートのうちのいずれかを含むコンクリート仕上フロートの別の例では、フロートは、例えば、フロートの仕上表面の端面立面図における外形と異なるフロート仕上表面に隣接するフロートに関する端面立面図内の外形の少なくとも一部を有するフロートの端部を閉鎖するための端部キャップまたは複数の端部キャップを含み得る。端部キャップおよびフロート仕上表面の少なくとも一部にわたる外形の可能な差異を評価するための一例では、フロートの端部上の端部キャップのアセンブリが、フロートが置かれているであろうコンクリート表面と平行な方向に、かつ仕上表面を形成するフロートの外側に面するエッジに垂直な方向に、フロートアセンブリの端部に向かって視認される。点が、仕上表面の点がフロートのエッジ上にあり、点が、両方とも、コンクリート表面に対して直角な垂直線の上にある、またはその投影上にある、端部キャップの底部表面上にあり、フロートのエッジ上の点を含む状態で、選択される。フロートの線が、表面に接するフロートのエッジ上の仕上表面上の点から形成され、端部キャップの線が、端部キャップ点に接する垂直線上にある端部キャップの底部表面上の点から形成される。フロートの線および端部キャップの線が、平行である場合、仕上表面の外形および端部キャップの外形のそれらの部分は、実質的に同じである。それらは、間隔を置かれておらず、それらは、互いに対して角度を形成しない。フロートの線および端部キャップの線が平行ではない場合、仕上表面の外形および端部キャップの外形のそれらの部分は、異なる。それらは、間隔を置かれることができ、それらは、互いに対してある角度を形成することができる、または両方である。一例では、平坦であり、フロートがコンクリート表面上に置かれているときにコンクリート表面に接触または実質的に接触しているフロート仕上表面の一部は、フロートの端部において、フロート上の端部キャップの隣接表面の外形と同じであるフロート外形を有する。この例では、フロート表面に沿った点に対する接線は、フロート上の端部キャップの隣接表面に沿った点上の接線と実質的に平行である。この例では、または他の例では、平坦フロート仕上表面から離れるように延びているフロート仕上表面の一部は、フロートの端部上の端部キャップの直接隣接接線から間隔を置かれるか、それに対してある角度を成すかのいずれかである接線を有し、その場合、フロートのコンクリート仕上表面の端部外形は、フロートの端部上の端部キャップの隣接外形と異なる。端部キャップがフロート上で使用されると、端部キャップが搭載されるコンクリート仕上表面の端部の外形と異なる端部キャップ外形は、フロートが使用されるにつれて、端部キャップがコンクリート内にマーキングを引き起こす、または線を生産する可能性を減らす。例えば、端部キャップがフロートの端部上に搭載され、コンクリート仕上表面の外形が端部キャップの隣接外形と実質的に同じである場合、端部キャップの表面は、コンクリートの表面、例えば、フロートの前端または後端間のフロートの端部における平坦仕上表面の反対側にある端部キャップの1つ以上の部分にマーキングし得る。少なくとも部分的に異なるコンクリート仕上端部表面外形に隣接するエッジ表面外形を伴う端部キャップは、端部キャップがコンクリート表面にマーキングする可能性を減らす。
【0010】
フロート、または、例えば、棒または他の制御装置を用いて手動でコンクリートを仕上げるための他の装置を使用する方法は、装置が前方方向および後方方向に装置の縦軸の横方向に移動させられ得るように縦方向に延びているフロートまたは仕上装置を位置付けることを含む。装置は、軸の縦方向および横方向の両方に延びている縦方向に延びている仕上表面を有する。装置は、装置の前方部分(往路ストローク上で装置を先導する)、例えば、仕上表面の前方上におけるシール表面と、装置の後方部分、例えば、仕上表面の後方上における傾斜部分とも含む。装置は、縦方向に延びている仕上表面とともに前方および後方に移動させられ、装置が、後方に移動させられると、仕上表面は、後方移動の一部の中、コンクリートの表面に接触する。装置の後方移動の一部中、装置は、傾斜部分および切断エッジのうちの少なくとも1つがコンクリートの表面に接触するように位置付けられる。一例では、装置は、傾斜部分がコンクリート表面に接触する間に後方に引っ張られ、別の例では、装置は、切断エッジが、コンクリートの表面に接触する例えば、平坦化されるべき高いコンクリートエリアを有するコンクリート表面の一部にある状態で、後方に引っ張られる。一例では、装置は、切断エッジが、コンクリートの一部を高いコンクリートエリアからコンクリート表面の別の部分に移動させるように、後方に引っ張られる。さらなる例では、装置は、後方に引っ張られ、コンクリートの一部を引っ張り、コンクリートの一部をコンクリートのくぼみまたは低いエリアの中に堆積させる。装置を使用する別の例では、装置は、傾斜部分がコンクリート表面に接触する状態で、前方に押される。装置を使用するさらなる例では、装置は、切断エッジがコンクリート表面からコンクリートを削り取るように後方に引っ張られる。装置を使用する別の例では、装置は、傾斜部分と切断エッジとの間の実質的に平坦な表面が、切断エッジがコンクリート表面と接触する状態で、コンクリート表面に沿って移動するように後方に引っ張られる。装置を使用する別の例では、フロートは、傾斜部分が、コンクリート表面、例えば、ある角度においてフロートと接触している状態で前方に押され、切断エッジがコンクリート表面内でコンクリートを削り取るように、戻りストロークまたは後方ストロークが後に続き、傾斜部分がコンクリート表面に接触する状態でフロートを前方に押すことが続き、コンクリート表面をシールするために、戻りストロークまたは後方ストローク上にフロートを平坦に、またはわずかに角度付けて設置することが続く。
【0011】
前述の例のうちのいずれかでは、横断面における装置の外形は、装置の中央部分と垂直に交差、例えば、操作手段が装置に係合する中心線上にある縦方向に延びている平面に対して非対称的な装置を有し得る。加えて、または代替として、前述の例のうちのいずれかでは、横断面における装置の外形は、装置の下側半分、例えば、仕上表面を含む装置の半分上で装置の中央部分と垂直に交差する縦方向に延びている平面に対して非対称的であり、装置の上側半分、例えば、仕上表面の反対の装置の半分上で対称的である装置を有し得る。
【0012】
これらおよび他の例は、その簡単な説明が以下に続く図面と併せて下記により完全に述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、コンクリートフロート、およびコンクリートフロートを操作する手段の背面左上二軸図である。
【0014】
図2図2は、図1のコンクリートフロートの左側面立面図である。
【0015】
図3図3は、コンクリート表面上で前方に押されているときのコンクリート表面に対するフロートの位置の略図である。
【0016】
図4図4は、コンクリート表面上で後方に引っ張られているときのコンクリート表面に対するフロートの位置の略図である。
【0017】
図5図5は、コンクリート表面上で後方に引っ張られているときのコンクリート表面と接触する傾斜部と、切断エッジとを有するコンクリート表面に対するフロートの位置の略図である。
【0018】
図6図6は、本明細書に説明される発明のうちのいずれかとの使用のためのフロートの等角破断図であり、フロートは、丸みを帯びた端部と、チャネルカバーと、端部キャップと、レール保護部と、フロートの仕上表面の端部上の斜角をつけられた表面とを有し、それらのうちのいずれか1つ以上は、フロートに含まれ得るか、または、それから除外され得る。
【0019】
図7図7は、フロートの丸みを帯びた端部を示す端部キャップが除去された図6のフロートの端部の上部平面図および詳細である。
【0020】
図8図8は、図6のフロートの端面図であり、フロートの押し出しおよび端部外形を示し、すなわち、端部キャップが除去され、レール保護部が除去され、チャネルカバーが除去されている。
【0021】
図9図9は、仕上表面の端部内の丸みを帯びた端部および斜面のエリア内の端部部分を除いた、かつフロートを操作または制御するのに役立つ手段を収容するためにそうでなければ除去されるであろうチャネルカバーのうちのいずれも除去されていないフロートの縦方向長に沿った任意の横断面を示す図6のフロートの横断面である。
【0022】
図10図10は、フロート端部と端部キャップとの間の端部外形の異なる部分を図示する図6のフロートの端面立面図である。
【0023】
図11図11は、異なる端部外形の一例を図示する図10の左側から得られる、詳細背面立面図である。
【0024】
図12図12は、仕上表面の傾斜端部表面を示す図6のフロートの端部の底部平面図の詳細である。
【0025】
図13図13は、フロート仕上表面の端部の隣接構造を覆う下側リム構造を有する端部キャップを示すフロートの中心線に沿った縦方向断面の詳細である。
【0026】
図14図14は、フロート仕上表面の端部の隣接構造を覆わない下側リム構造を有し、フロートの隣接表面から分離または間隔を置くように始端する端部キャップを示すフロートの直角のエッジの近傍の縦方向断面の詳細である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図面と併せて検討される本明細書は、当業者が本発明を作製および使用し得るような様式において本発明の1つ以上の側面を組み込む装置および方法の例を記載する。この例は、本発明を行うために想定される最良形態を提供するが、種々の修正が、本発明のパラメータ内で遂行され得ることを理解されたい。
【0028】
フロート、およびフロートを使用する方法の例が、説明される。所与の構造または所与の方法に組み込まれる特徴または複数の特徴に応じて、利益が、構造または方法において達成されることができる。例えば、フロートの前方または遠位部分上のシールエッジと、フロートの後、近位、または後部部分上の開放表面および切断表面とを有するフロートは、既存の方法を使用する既存のフロートより効率的に、かつ多くの場合、容易に使用されることができる。
【0029】
これらおよび他の利益は、本明細書における例の説明を考慮して、より明白になるであろう。しかしながら、これらの例によって想定される1つ以上の利益を達成するために、特定の例に関して議論される利益または特徴の全てが、フロート、構成要素、または方法に組み込まれなければならないわけではないことを理解されたい。加えて、この例の特徴が、利益が、他の可能な構成と比較して最適ではないことがあっても、幾分の所与の利益を達成するようにフロート、構成要素、または方法に組み込まれ得ることを理解されたい。例えば、1つ以上の利益は、コスト削減、効率を達成するために所与の構成のために、または特定の製品構成または方法を決定する当業者に知られた他の利用のために最適化されないこともある。
【0030】
フロート構成、およびフロートを作製および使用する方法の例が、本明細書に説明され、構成のいくつかの要素は、一緒に使用されることにおいて特定の利益を有する。しかしながら、これらの装置および方法は、この時点では一緒に検討されるが、それらが一緒に組み合わせられ、使用されること、または1つの構成要素または方法が任意の他の構成要素または方法または組み合わせと一緒に使用されることのいかなる要件も存在しない。加えて、所与の構成要素または方法が、本明細書では明示的に議論されていない他の構造または方法と組み合わせられながら、依然として、望ましい結果を達成し得ることを理解されたい。
【0031】
本明細書で使用されるように、「substantially(実質的に)」および「approximately(おおよそ)」は、指定されるパラメータまたは構成±10%を意味するものとする。しかしながら、「front(前)」、「rear(後)」、「side(横)」、「left(左)」および「right(右)」、「upper(上側)」および「lower(下側)」等の向きまたは相対位置に関して使用される用語は、理解および参照を容易にするために詳細な説明において使用され得、説明および例証されている構造に関する排他的用語として使用されないこともあることを理解されたい。
【0032】
コンクリートを仕上げるための装置のある例(図1)では、フロートアセンブリ100は、フロート200と、旋回アセンブリ300とを含む。旋回アセンブリは、フロートを操作または制御するのに役立つ手段のある例である。この例では、旋回アセンブリ200は、第WO2021/158,690号に説明されているそれらに類似し、コンクリート表面に対して所望の角度にフロートを調節可能に位置付けるためのギヤ(図1に図示せず)を含む。旋回アセンブリは、ハンドル(図示せず)を受け取り、支持するためのハンドルアダプタ302と、ハンドルがフロートを所望の角度に位置付けるために使用され得る容易さを調節するための選択器304とを含む。本明細書に説明される装置および方法のいくつかの例では、ハンドルアダプタ302は、おおよそユーザに向かって、フロート200の近位部分の上(例えば、下記により完全に説明される傾斜部および鋭いまたは直角のエッジまたは切断エッジを有するフロートの第2の部分の上)を延びている。使用中、ハンドルは、ユーザまで、傾斜部および鋭いまたは直角のエッジまたは切断エッジを有するフロート200の近位部分の上を延びているであろう。旋回アセンブリは、第WO2021/158,690号に説明および例証されるアダプタ500、500Aおよび他のアダプタと実質的に同じまたはそれらに類似するインターフェース構成要素306に係合する。本明細書で使用されるように、本明細書に説明されるもの等のフロートを「操作する手段」および「制御するのに役立つ手段」は、インターフェース構成要素306、第WO2021/158,690号に説明される、アダプタ500、500A、および旋回アセンブリをコンクリートフロート上に搭載するための他の装置(旋回アセンブリをコンクリートフロート上に確実に搭載するためのナットおよびボルト、蝶ボルト等、クランプ、解放可能な係合、および他の構成要素等の留め具を含む)のうちの1つ以上を含み、コンクリートフロートのための旋回アセンブリと、コンクリートフロートのためのハンドルおよびハンドル搭載部とも含む。
【0033】
フロート200(図1-5)は、図1に図示されるように、縦方向に延び、図2-5に図示されるもの等の側面外形を有する。図示されるようなフロートの外形は、フロートの全長に沿って実質的に同じであるが、他の構成では、横端部部分は、例えば、フロートの最後の1~10%において、厚さを変化させること、傾斜表面を形成すること、または他のエッジ効果等、異なることができる。図示される例では、フロート外形は、フロート外形が、フロートの全長の実質的に全てまたは全てにわたって同じであろうという理解に伴って、横断面の外観に関して説明されるであろう。
【0034】
フロートは、この例では、第1の境目または境界部分204から、第2の境目または境界部分206まで延びている仕上表面202を含む。仕上表面は、実質的に平坦であり、例えば、押し出しプロセスが許容する程度に平坦であり得、この例では、仕上表面を見ると、視認されるように、例えば、実質的に一定の曲率半径を伴うわずかに凸状である。代替として、公開第WO2021/158,690号に説明されるように、仕上表面は、仕上表面の側から視認されるようにわずかに凹状であることができる。
【0035】
第1および第2の境目部分は、仕上表面のための境界を提供する。第1および第2の境目部分は、コンクリート表面を仕上げること、例えば、コンクリート表面の全てまたは一部を切断、開放、およびシールするのに役立つための仕上効果を提供する。第1の境目部分は、仕上表面202と平行なフロート表面の該当するにしても殆どを占有せず、この例では、仕上側208は、仕上表面と平行なフロート表面の直角のエッジ210を形成するために必要であることに十分なもののみを占有する。例えば、直角のエッジ210は、直角のエッジ210を形成する仕上表面から角212まで延びている仕上表面に対して平行である1ミリメートル以上の表面を含み得る。直角のエッジは、仕上表面202から上向きに、離れるように90°の角度で延び、直角のエッジ210のための直角を形成する垂直または直角の表面214によって形成される。この例では、垂直な表面214は、約0.2インチ(4.8mm)、または、例えば、4~5mm上向きに延びている。代替として、表面214は、精密に直角である以外であることができる。例えば、表面214は、角212に隣接する仕上表面202のその部分に対して、またはフロートがコンクリート表面上に設置されるときの水平に対して90°未満の鋭角において延びていることができる。
【0036】
本フロート構成における直角のエッジ210は、フロートのためのシールエッジを形成する。フロートが、ユーザに向かって、すなわち、近位方向に引き戻されるにつれて、仕上表面202は、フロートが引き戻されるにつれて、コンクリート表面に対して平坦に、またはわずかな正の角度に、またはシールエッジにおいて仕上表面の残部よりより低く設置されることができる。フロートを後に従える直角のエッジ210は、フロートが後方に引っ張られるとき、コンクリートの表面をシールするためのシールエッジを形成する。
【0037】
図示される構成では、第1の境目部分はまた、直角のエッジ210から上向きに延び、下記により完全に説明されるレールを形成する凸状壁216を含む。凸状壁は、仕上表面202の反対のフロートの上側表面218の中央部分から凸状である。この例では、凸状壁は、中間角度接合部224において接合された第1および第2の直線壁220および222から形成される。逆に、壁216は、フロートの外側からは凹状に見えるであろう。第1の壁220は、上側表面218の上方において、フロートの内部に向かって上向きかつ内向きに延び、図示される構成では、実質的に直線である。第2の壁222は、上側表面218に対して上向きかつ外側に延びている。第1および第2の壁は、フロートが逆にされた場合、コンクリートを含むのに役立ち、第1および第2の壁、および第1の境目部分は、ユーザがコンクリート表面の上でフロートを移動させるように手前へ引き寄せる場合、フロートの近位部分およびユーザに対する前エッジになる。
【0038】
フロートの第2の境目部分206は、(仕上表面から見られるような凸状の)実質的に連続的に弧状の表面または傾斜部226と、直角のエッジ228とを含む。図示されるように、傾斜部および直角のエッジの両方は、上向きに、仕上表面202から離れるように延びている。傾斜部は、上向きかつ仕上表面202から離れるように(または、仕上表面の平面から外に)延びている弧状表面であり、傾斜部は、仕上表面が終了する(または、もはや平坦ではない)点230から開始し、湾曲の端部(または、直線部分232が開始する場所)において終了すると考えられることができる。別の構成では、湾曲は、直角のエッジ228まで延びていることができる。
【0039】
直角のエッジ228は、傾斜部表面の該当するにしても殆どを形成しないこともあるが、この例では、直角のエッジは、角234まで延び、直角のエッジ228を形成する直線部分232を含む。直角のエッジ228は、上向きに、傾斜部表面から離れるように、かつ仕上表面202から離れるように90°の角度で延びている垂直または垂直な表面236によっても形成される。
【0040】
直角のエッジ228は、コンクリート表面上の高い表面部分を切断するためのフロート上の切断表面を形成する。図示される構成における切断表面は、傾斜部表面に対して90°の角度で形成され、傾斜部表面が、直角のエッジ228がコンクリート表面上のコンクリートの高い部分の中に切り込むことを可能にするために十分にコンクリート表面に接触すると、コンクリートを切断するために使用される。代替として、切断エッジは、所望の切断が達成され得る限り、厳密に90°または垂直な表面以外から形成され得る(例えば、90°未満の鋭角を伴って、表面232および236が、90°未満の鋭角、または他を形成する)。
【0041】
図示される構成では、仕上表面202は、実質的に平面状の表面を形成し、実質的に平面状の表面は、軸方向に延び、かつ、近位および遠位に(または中心線250から前方および後方に)延びている。切断エッジ228は、仕上表面202の平面から上向きに(または、離れるように)位置付けられ、または、切断エッジ228は、仕上表面がコンクリート表面上で実質的に平坦であるとき、コンクリートの表面から持ち上げられている。これは、フロートがコンクリート表面に対して平坦であり、切断エッジ228が先導する状態でコンクリート表面上を移動させられると、コンクリート表面から間隔を置かれた切断表面を提供する。ユーザは、切断エッジ228がコンクリート表面と接触することなくコンクリート表面を仕上げなることができるが、なおも、ユーザが所望に応じてフロートを角度付け、コンクリート表面の一部を切断するための切断エッジを位置付けることを可能にする。
【0042】
図示される構成では、傾斜部226は、仕上表面が終了する端部230から、直線部分232まで延びている。傾斜部は、仕上表面から外向きかつ上向きに延びている弧状部分238を含み、弧状部分238は、仕上表面の側から見られるような凸状表面を形成する。一例では、弧状部分は、約30~約45mm、図示される例では、約38mmの曲率半径を有する円弧にわたって延びている。図示されるように、曲率半径は、円弧にわたって実質的に一定であるが、曲率半径は、フロートがコンクリート表面の上を移動させられるにつれて、コンクリート表面を開放するための好適な表面を形成するため等、所望に応じて変動させられ得る。この例では、傾斜部の円弧は、実質的に直線の表面232において終端し、表面232は、弧状部分238から上向きかつ外側に直線部分232まで延びている。
【0043】
傾斜部226は、フロートがコンクリート表面の上を移動させられるにつれてコンクリートの表面を開放するための開放表面部分を形成する。加えて、傾斜部は、フロートが、切断するために直角のエッジ228を使用するために後方に引っ張られるとき、コンクリートの表面上にフロートのための支え面を形成する。
【0044】
図示される構成では、第2の境目部分は、直角のエッジ228から上向きに延びている凸状壁240も含む。凸状壁は、仕上表面202の反対のフロートの上側表面218の中央部分から凸状である。この例では、凸状壁は、中間角度接合部246において接合された第1および第2の直線壁242および244から形成される。壁240は、上側表面218の外側のフロートの側から凹状に見えるであろう。第1の壁242は、上側表面218の上方において、フロートの内部に向かって上向きかつ内向きに延び、図示される構成では、実質的に直線である。第2の壁244は、上側表面218に対して上向きかつ外側に延びている。第1および第2の壁は、直角のエッジ228がコンクリート表面に沿って後方に引っ張られると、コンクリート表面から切断されたコンクリートを含むのに役立つ。
【0045】
また、図示される構成では、フロートは、垂直線250(図2)によってフロートを通して表される、縦方向に延びている垂直平面に対して非対称的である。この例では、垂直線250は、フロートの上側表面218の一部として形成、取り付け、または別様に作製された係合構造252を二等分し、係合構造は、フロートを操作する手段の1つ以上の要素を受け取る。図示されるように、フロートの仕上表面202は、平面250の反対側において実質的に対称的に延びている一方、第1の境目部分204は、シール構造を含み、仕上表面の反対側における第2の境目部分206は、コンクリート表面を開放するための傾斜部226と、コンクリートの高い部分を切断するための切断エッジ228とを含む。したがって、フロートは、垂直平面250に対して非対称的である。第1および第2の境目部分も、非対称的である。切断エッジ228は、仕上表面202よりかなり高く、弧状表面238に隣接して位置付けられ、弧状表面238は、仕上表面202よりかなり小さい表エリアを有する。加えて、図示される構成では、フロートは、上側半分と下側半分との間、または、上側水平部分と下側水平部分との間で分割されることができ、下側半分または下側水平部分は、垂直平面250に対して非対称的である。さらに、図示される構成では、上側半分または上側水平部分は、互いに対して対称的である。下側部分は、非対称的であるが、対称的な上側部分は、フロートをユーザのための平衡化された構造として維持するのに役立ち、垂直平面の片側において、他側における重量と同じまたは類似する重量を有する。
【0046】
コンクリートを仕上げるための装置の他の例では、フロートアセンブリ100は、他のフロート構成および他の旋回アセンブリ構成を使用することができる。代替フロートでは、フロートアセンブリ500(図6-12)は、下記に説明されるようなものを除いて、フロート200と同一であるフロート502(図8)を有することができる。具体的に、フロート502は、端部部分504および506を含み、端部部分504および506の各々は、端部表面の中に生成または形成された斜角をつけられた表面508(図8、10、および12)を有する。斜角をつけられた表面は、動作中、フロート502の端部部分の下に滑らかなコンクリート表面を提供するのに役立つ。
【0047】
フロートの係合構造252(図8-9)は、チャネル510を含む。チャネルは、例えば、チャネルがフロートの押し出し成形を用いて発生させられた場合、フロートの実質的全長に延びている。チャネルは、フロートを制御する手段の好適な支持のために所望される任意の数の形態をとることができる。この例では、チャネルは、チャネルとともに縦方向に延びている第1および第2のリップまたは肩部512および514によって部分的に画定され、第1および第2のリップまたは肩部512および514は、チャネル510によって画定される空洞への縦方向開口部または入口を画定する。第1および第2のリップまたは肩部512および514は、互いに対して平行に延び、それらの上側表面は、平面を画定可能であり、それらは、向かい合っている点において終端する。
【0048】
フロートアセンブリは、チャネルカバー516(図9)を含む。チャネルカバーは、所望に応じて、チャネルの全てまたは一部を覆い、コンクリート、デブリ、または他の異物がチャネルに入り込む可能性、またはチャネルカバーの下に侵入する可能性を減らすのに役立つ。この例におけるチャネルカバーは、フロートを制御または操作するのに役立つための旋回係合構造または他の手段を収容するために所望される任意の部分または複数の部分を除いて、フロートの全長に延びている。チャネルカバーは、チャネルのリップまたは肩部512および514との確実な締り嵌めを提供するように形成され、チャネルカバーは、リップまたは肩部512および514の上側表面の上を覆うそれぞれのオーバーレイ構造518および520を含み得る。この例では、チャネルカバーは、縦方向に延びているリブ522および524によって定位置に保持され、リブ522および524は、溝を形成する外側に面する表面を有し、溝は、リップまたは肩部上の向かい合っている点または凸状表面に形状適合するか、またはそれらと係合する。チャネルカバーは、チャネルの中に圧力嵌めされるか、または、チャネルの上部に沿って縦方向に所望の位置までスライドさせられ得る。
【0049】
本フロートアセンブリ500のみならず、前述に説明されるフロート200も、他のフロート構成も、カバーまたは端部キャップを含むことができる。端部カバーは、コンクリート、デブリ、または他の異物がフロートエッジから侵入する可能性、またはフロートの上側表面上に到達する可能性を最小化するのに役立つことができる。この例では、端部キャップ530および532(図6)が、フロートアセンブリに含まれる。端部キャップは、いくつかの構成をとることができ、この例では、直角のエッジ部分210を有する第1のレール535の端部または終端534から、傾斜部分226を有する第2のレール537の端部または終端536まで、フロートの端部部分の周囲に延びている(図7および8)。図示される構成では、各端部キャップは、例えば、フロートの上側表面のエリアを取り囲むまたは封入する壁の連続性を有するように、それぞれのレール535および537のそれぞれの端部において開始および終了する。各端部キャップは、フロート502のそれぞれの端部部分の丸みを帯びた湾曲(または、フロートが200におけるような直線端壁を有する場合、直線壁)に従い、端面立面図(図6および10)で視認されると実質的に垂直な壁部分540と、上側勾配壁部分542とを含む。この例では、上側勾配壁部分は、上部部分544において終端し、上部部分544は、上側壁222および244の上部におけるレールの上部とほぼ同じレベルにおいて延びている。
【0050】
端部キャップは、それらが通常の使用中に定位置に留まるように、フロートエッジからのコンクリート、水、または他の材料の侵入を最小化するような方法において、フロートの端部上に確実に支持される。この例では、端部キャップは、例えば、端部キャップとそれぞれの隣接フロート表面との間の境界の周囲に望ましいシールを有するように、フロートの端部表面上に締り嵌めまたは圧力嵌めされる。端部キャップは、所望の構成を有するように、好適なプラスチックまたは他の材料から成型、印刷、または別様に形成される。
【0051】
フロート端部および隣接端部キャップ表面は、端部または終端点534および536間で異なる外形を有するが、この例では、フロート端部におけるコンクリート仕上表面と隣接端部キャップ表面とは、それらの外形が同じまたは実質的に同じである部分を有する。この例では、外形の中心部分は、同じまたは実質的に同じである一方、外形の端部部分は、異なる。図示される例では、点546と点548との間のフロートの端部のコンクリート仕上表面の外形の中心部分(図10)、および端部キャップの隣接表面の外形は、同じまたは実質的に同じであり、端部キャップの隣接表面の外形は、フロートの端部の中心部分のコンクリート仕上表面の外形に従う。この端部キャップは、実質的に同じであるので、一方のみが、本明細書に説明されるであろう。フロートの端部の中心部分の外側へ、フロートの端部の仕上表面外形と端部キャップの最も近い隣接表面の外形とは、異なり、この例では、端部キャップの反対端部部分の両方は、フロートの端部のそれぞれの隣接表面外形に対して外形において異なる。この例では、フロートは、縦方向中心線に沿って、縦方向エッジ部分に関して非対称的であるので、フロートエッジ部分の部分とそれぞれの端部キャップ外形との間の外形差は、同一ではない。しかしながら、フロート端部部分に対応する端部キャップ外形の両方は、フロート仕上表面の対応する部分の外形と異なる。
【0052】
フロートのコンクリート仕上表面の隣接表面に関して本明細書に説明される例証される端部キャップの表面外形は、端部キャップの最も下の下方に面する部分である。図13-14に図示されるように、フロートの端部の外側に面する(例えば、それらの図面内で視認されると左に面する)部分550が、端部キャップの隣接部分によって覆われ、フロートの端部におけるコンクリート仕上表面に隣接する端部キャップの最も下の表面552は、互いに同一平面上にあり、または、一致する。端部キャップの最も下の表面の隣接部分と、点546と548との間のコンクリート仕上表面とは、互いに同一平面上にあり、一致し、端部キャップのその部分は、フロートの端部の外側に面する表面550を覆う。その関係は、点546と548との間に及ぶ。点546と548との間の領域では、端部キャップの下方に面する表面552は、隣接コンクリート仕上表面の外側への延長部である。点546と548との間の領域の外側では、端部キャップの下方に面する表面は、外側に面する表面550を次第にあまり覆わなくなる。したがって、点546と548との間の領域の外側へ、端部キャップの外形は、フロートの端部上の最も近い隣接コンクリート仕上表面の外形と異なる。言い換えると、終点546とレール535の端部との間では、外形が、異なる。加えて、終点548とレール537の端部との間では、外形が、異なる。代替として、終点546および548の外側における領域のうちの一方は、異なるそれらの外形を有することができ、他方の領域の外形は、所望に応じて同じであることができる。図示される構成では、レール535と537との間の端部キャップの周辺の50%超が、例えば、端部キャップの下側表面が傾斜表面508の隣接表面と同一平面状にあるので、隣接仕上表面と同じ外形を有する。言い換えると、レール間の端部キャップの周辺の50%未満が、隣接仕上表面と異なる外形を有する。
【0053】
端部キャップと仕上表面との間の外形は、それぞれの表面に対する接線を使用して同じである、または異なるとして示されることができる。適切な接線が、選択されたエリアまたは領域において実質的に同じである場合、その選択されたエリア内の外形は、実質的に同じである一方、選択されたエリアの外形は、適切な接線が異なる場合、異なり得る。概して端面図からフロートアセンブリの端部を視認することは、外形の類似性または相違性を示すことができる。例えば、フロートが置かれるであろうコンクリート表面、例えば、図4の表面400と平行な方向にフロートアセンブリの端部に向かって組み合わせられたフロートと端部キャップとを視認すると、接線が、仕上表面(図9)を形成するフロートのエッジに対して垂直の視認方向560をとることによって、評価されることができる。各視認方向560、562、および564が、図7の平面図において視認されるように、丸みを付けられたエッジ等の任意の可能な曲率に適応するために、フロートの外側に面するエッジに対して垂直にとられる。本文脈における用語「垂直」は、端部表面550(図13)が図13に視認されるように精密に垂直ではない場合でも、図7の平面図において視認されると、フロートのエッジに対して垂直であるようにとられる。接線を選択するために、ある点が、選択された視認方向のために、仕上表面において選択される。例えば、点566(図10)が、垂直562と仕上表面との間の交点として選択され、その点に対する接線が、とられ、568において表される。端部キャップの隣接表面のための接線を決定するために、点566と交差する垂直線570が、端部キャップ上の隣接点を選択するようにとられる。垂直線570は、フロートが置かれ得るコンクリート表面に対して実質的に垂直である。点572が、接線を決定するために端部キャップの隣接表面上で選択される。点572は、垂直線570上にあることも、ないこともあるが、点572は、端部キャップの隣接表面と交差するような垂直方向562において視認されるように、線570の投影に基づいて選択される。例えば、最も近い端部キャップ表面が表面550から内向きに陥凹状である場合、または表面550の外側に延びている場合、選択される点572は、垂直線570上に存在しないであろうが、垂直線570の投影が、垂直線570と、垂直562とを含む平面等、選択される点572と交差するであろう。選択される点572を使用して、垂直方向562から見られるような端部キャップのための外形の一部を表す接線574(図10)が、発生させられることができる。点566および572は、本質的に互いに隣り合い、端部キャップの表面およびコンクリート仕上表面の隣接表面は、実質的に同一平面状にあるので、接線568および574は、実質的に平行であり、間隔を置かれておらず、交差せず、角度を形成しないであろう。570等の垂直線の投影上の多くの点が、互いに対して平行である接線を生じさせ、それは、そのような接線に対応する外形が実質的に同じであることを意味する。例えば、接線、したがって、フロート端部および端部キャップの外形部分は、点546と548との間で実質的に同じである。
【0054】
視認方向560を考慮すると、点576が、接線580のための垂直線578上で選択される(図10)。視認方向560に沿って端部キャップ上に垂直線578を投影すると、点582が、端部キャップの隣接表面のための接線のために選択される。点582は、垂直線578上の対応する点576に対して端部キャップの最も近い表面部分に基づいて選択され、それは、この場合、端部キャップ上の少なくとも部分的に下方に面する表面上にあり得る。この例では、点582は、仕上表面上かつ垂直線578の投影上の点576に最も近い端部キャップのいずれかの部分に基づいて、表面552上の点572(図13)または他の点と同様に端部キャップの内部エッジ部分上にあるように選択され得る。選択された点582を使用して、垂直方向560から見られるような端部キャップの外形の一部を表す接線584が、発生させられることができる。接線580および584は、平行ではなく、間隔を置かれ、2つの接線の2次元投影内にあり、接線は、交差し、互いに対してある角度を形成するであろう。端部キャップ表面が、図7の平面図内で視認されるように、フロートの端部表面から内向きに陥凹状であった場合、接線は、3次元において交差しないこともあるが、図10に表されるように2次元平面上に投影されると、それらは、交差し、互いに対してある角度を形成するであろうことに留意されたい。したがって、点576および582のエリア内のフロート外形および端部キャップ外形の部分は、同じではなく、同様に、それぞれの点576および582から各方向における外形を表す接線も、異なるであろう。端部キャップ外形は、点546から離れるように分岐し、点546から離れるように、垂直線578における点582を越えて分岐し続ける。したがって、端部キャップの端部からほぼ546における点までの端部キャップ外形は、フロートのための対応する外形と異なり、したがって、端部キャップ外形は、仕上表面の端部のためのフロート外形と異なる。
【0055】
類似の注釈が、傾斜部226に対応するフロートの端部の他の部分および端部キャップの隣接端部部分にも当てはまる。垂直線586が、仕上表面上に点588を含み、端部キャップ上の最も近い最も低く面する表面上で点590を選択するために使用されることができる。仕上表面接線592および端部キャップ接線594は、非平行であり、2次元平面上のそれらの投影は、互いに対してある角度を形成するようにそれらを交差させる。したがって、点588および590のエリア内のフロート外形および端部キャップ外形の部分は、同じではなく、同様に、それぞれの点588および590から各方向における外形を表す接線も、異なるであろう。端部キャップ外形は、点548から離れるように、点548を越えて分岐し、垂直線586の投影上の点590を越えて分岐し続ける。したがって、端部キャップの端部から点548までの端部キャップ外形は、仕上表面のための対応する外形と異なり、したがって、端部キャップのための外形は、仕上表面のための外形と異なる。端部キャップの端部の近傍にある端部キャップ部分の外形は、コンクリート表面が、フロートが移動させられるにつれて端部キャップ上の表面によって損なわれる可能性を減らす。
【0056】
フロート200と同様に、フロート500のための端部キャップは、随意であり、省略され得る。
【0057】
フロートの他の露出された周辺エッジが、端部キャップの存在を伴って、または伴わず、追加された材料を用いて、保護されることまたは覆われることができる。しかしながら、端部キャップによる保護は、フロートの他の周辺エッジの保護を用いて補完されることができる。一例では、フロートの一端からフロートの他端まで縦方向に延びているエッジレール535および537(図7および9)は、それぞれ、レール保護部600および602を含み得る。それらは、異なり得るが、各レール保護部は、他方の同じ鏡像であり、一方のみのレール保護部が、さらに説明されるであろう。レール保護部600は、好ましくは、それが設置されるエッジレール535の外側外形に形状適合する内部表面604を含む。保護部の外側表面は、任意の数の構成をとることができる。レール保護部600は、チャネルとして形成され、これは、図示される構成では、断面において、レール保護部の表面からレールの隣接表面までの移行のサイズを減らすようにテーパ状である自由端表面を含む。
【0058】
レール保護部は、レールエッジに対して可能な限り近接する嵌合部を形成する。1つの構成では、レール保護部は、締り嵌めを用いて適用され、随意に、例えば、表面をしっかりと覆うために、レールの内部表面上に、接着剤等の追加の固定材料を含み得る。レール保護部は、好適な材料から押し出され、レールエッジにしっかりと適用されることができ、それによって、それは、建築現場での通常の使用および清掃(水、湿潤コンクリートとの接触またはそれらによる侵入、器具および同等物からの衝撃、および圧力洗浄を含む)に耐えることができる。各レール保護部は、単一ピースとして形成されること、または複数のピースから組み合わせられることができる。複数のピースは、慎重に据え付けられることができるか、または、それらは、レールエッジ上に一緒に接合、糊着、接着、溶接、または別様に固定され得る。レール保護部の端部部分は、端部キャップと一体化するように形成されることもできるか、または、レール保護部は、端部キャップに接合、糊着、接着、または溶接、または別様に固定され、フロートのエッジからの材料の侵入に対する連続的保護部を形成することもできる。
【0059】
使用時、フロート200または500を伴うフロートアセンブリ100が、コンクリート表面、例えば、コンクリート表面400(図3-4)上に設置され、ハンドル(図示せず)が、フロート200、500のアウトバウンド角度を所望の量まで増加させるように回される。フロートアセンブリ100の使用の説明が、フロート500を含むフロートアセンブリの使用にも均等に当てはまる。フロートは、コンクリート表面の上をアセンブリが到達し得る限り遠方に矢印402の方向に押される。コンクリート表面の上でのスパンまたはトラックの終了時、ハンドルが、フロートを平坦化するように回され、それによって、図4に図式的に図示されるように、仕上表面202は、コンクリート表面に接触する。フロートは、図3-5では、明確化のために、コンクリート表面からわずかに持ち上げられた状態で図示されるが、フロートの仕上表面202のかなりの部分が、図4に示される向きにおいてコンクリートの表面上に置かれ、それに接触するであろうこと、および関連のある部分が、図3および5に示される向きにおいてコンクリート表面に接触するであろうことを理解されたい。フロートが、矢印404の方向に引き戻されるにつれて、フロートの第1の境界部分204によって形成されるシール部分が、仕上表面202がコンクリート表面を滑らかにする間、コンクリート表面をシールするのに役立つ。持ち上げられ得る、コンクリート表面の任意の部分において、フロートアセンブリのハンドルが、例えば、図5に図示されるように、引き戻し時、または引き戻し中、コンクリート表面に対するフロートの角度を増加させるように回されることができる。フロート角度は、所望の角度まで増加させられることができ、図5に図示されるように、フロート角度は、直線の表面部分238がコンクリートの表面406上に置かれ、切断エッジ228がコンクリート表面に接触し得るまで、増加させられる。フロートアセンブリが、切断エッジ228とともに、コンクリート表面に対して引き戻されるにつれて、フロートは、高い部分408を切断し、表面を滑らかにすることができる。追加のコンクリートが、第1の壁242および、可能性として、第2の壁244まで上昇し、フロート200を用いてコンクリートに沿って引っ張られることができる。追加のコンクリートは、410において図示されるもの等、コンクリート表面内の任意の空洞または低い部分内に残されることもできる。
【0060】
コンクリート表面を仕上げるためにフロートアセンブリ100を使用する一連のステップは、図3に図示されるように、フロート200を外側に押すことと、図4に図示されるように、戻すこととを含む。フロートの出し戻し移動は、所望の仕上またはテクスチャがコンクリートの表面において生じさせられるまで、数回生じることができる。引き戻しにおいて随時、フロート角度が、図5に図示されるように、コンクリート表面に対してゼロを上回る所望の角度まで増加させられることができ、傾斜部226および/または切断エッジ228が、所望に応じて、コンクリート表面の隣接部分を仕上げることができる。増加させられたフロート角度が、表面の高い部分からコンクリートを切断するために、または余剰コンクリートを410等の低いスポット内に配置するために使用されることができる。
【0061】
いくつかの例示的実装を上記のように説明したが、種々の改変および修正が、本明細書に議論される概念から逸脱することなく行われ得ることが、明白であろう。そのような改変および修正は、上記には明示的に説明されていないが、それにもかかわらず、本発明の精神および範囲内であることが意図および含意される。故に、前述の説明は、例証にすぎないことが意図される。
図1
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図4
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【国際調査報告】