(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】パターヘッドをグラファイト製ゴルフシャフトに付けるアダプタ
(51)【国際特許分類】
A63B 53/02 20150101AFI20241226BHJP
A63B 53/04 20150101ALI20241226BHJP
A63B 53/10 20150101ALI20241226BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20241226BHJP
【FI】
A63B53/02
A63B53/04 H
A63B53/10 Z
A63B102:32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541216
(86)(22)【出願日】2023-01-04
(85)【翻訳文提出日】2024-09-05
(86)【国際出願番号】 US2023010080
(87)【国際公開番号】W WO2023133116
(87)【国際公開日】2023-07-13
(32)【優先日】2022-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500045213
【氏名又は名称】トゥルー テンパー スポーツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コーキング,スコット
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン,ドノヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,ジュニア,ドナルド コリンズ
(72)【発明者】
【氏名】グニフケ,ジェイク
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA04
2C002AA07
2C002CS05
2C002KK03
2C002MM01
(57)【要約】
ストレート型ゴルフシャフトをゴルフクラブヘッドと接続するアダプタであって、円筒形であり、前記ゴルフクラブヘッドに連結されるように構成される第1端と、前記第1端に接続され、円筒形であり、前記ストレート型ゴルフシャフトの先端に連結されるように構成される第2端とを含み、前記第1端の第1軸を通る(a)第1平面と、前記第2端の第2軸を通る(b)第2平面との間の角度が、0.5°~45°の間である、アダプタ。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストレート型ゴルフシャフトをゴルフクラブヘッドと接続するアダプタであって、
円筒形であり、前記ゴルフクラブヘッドに連結されるように構成される第1端と、
前記第1端に接続され、円筒形であり、前記ストレート型ゴルフシャフトの先端に連結されるように構成される第2端と、
を含み、
前記第1端の第1軸を通る(a)第1平面と、前記第2端の第2軸を通る(b)第2平面との間の角度が、0.5°~45°の間である、アダプタ。
【請求項2】
ゴルフクラブであって、
前記ストレート型ゴルフシャフトと、
前記ゴルフクラブヘッドと、
請求項1に記載のアダプタと、
を含み、
前記アダプタの前記第1端が前記ゴルフクラブヘッドに連結され、前記アダプタの前記第2端が前記ストレート型ゴルフシャフトの前記先端に連結される、ゴルフクラブ。
【請求項3】
請求項2に記載のゴルフクラブであって、前記ゴルフクラブヘッドが、パターヘッドである、ゴルフクラブ。
【請求項4】
請求項2に記載のゴルフクラブであって、前記ストレート型ゴルフシャフトが、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフトである、ゴルフクラブ。
【請求項5】
請求項2に記載のゴルフクラブであって、前記アダプタの前記第1端が、接着剤によって前記ゴルフクラブヘッドに固定される、ゴルフクラブ。
【請求項6】
請求項2に記載のゴルフクラブであって、前記アダプタの前記第2端が、接着剤によって前記ストレート型ゴルフシャフトの前記先端に固定される、ゴルフクラブ。
【請求項7】
請求項2に記載のゴルフクラブであって、前記アダプタと前記ストレート型ゴルフシャフトとが共接着されることによって、前記アダプタの前記第2端が、前記ストレート型ゴルフシャフトの前記先端に固定される、ゴルフクラブ。
【請求項8】
請求項1に記載のアダプタであって、前記第1端が、前記ゴルフクラブヘッド上の円筒形ポストを受け入れるように構成される円筒形凹部を、含む、アダプタ。
【請求項9】
請求項8に記載のアダプタであって、前記第1端が、前記円筒形凹部へと前記アダプタを通って延びる1つ以上の孔を、含む、アダプタ。
【請求項10】
請求項8に記載のアダプタであって、前記円筒形凹部の外径が、0.3インチ~0.4インチの間である、アダプタ。
【請求項11】
請求項1に記載のアダプタであって、前記第2端が、前記ストレート型ゴルフシャフトの外径部分を受け入れるように構成される円筒形凹部を、含む、アダプタ。
【請求項12】
請求項11に記載のアダプタであって、前記第2端が、前記円筒形凹部へと前記アダプタを通って延びる1つ以上の孔を、含む、アダプタ。
【請求項13】
請求項11に記載のアダプタであって、前記円筒形凹部の外径が、0.3インチ~0.4インチの間である、アダプタ。
【請求項14】
請求項1に記載のアダプタであって、
前記第1端が、前記ゴルフクラブヘッド上の円筒形ポストを受け入れるように構成される第1円筒形凹部を、含み、
前記第2端が、前記ストレート型ゴルフシャフトの外径部分を受け入れるように構成される第2円筒形凹部を、含む、アダプタ。
【請求項15】
請求項1に記載のアダプタであって、
前記第1端が、前記ゴルフクラブヘッド内の円筒形凹部内へと延びるように構成される円筒形外径部分を、含み、
前記第2端が、前記ストレート型ゴルフシャフトの外径部分を受け入れるように構成される円筒形凹部を、含む、アダプタ。
【請求項16】
請求項1に記載のアダプタであって、前記第1端が、前記ゴルフクラブヘッド内の円筒形凹部内へと延びるように構成される円筒形外径部分を、含む、アダプタ。
【請求項17】
請求項1に記載のアダプタであって、前記アダプタがスチール製、アルミニウム製、ニッケル合金製、樹脂製、グラファイト製、プラスチック製、又は金属製のうちの1つである、アダプタ。
【請求項18】
請求項1に記載のアダプタであって、前記第1端の外径が、0.25インチ~0.75インチの間である、アダプタ。
【請求項19】
請求項1に記載のアダプタであって、前記第2端の外径が、0.25インチ~0.75インチの間である、アダプタ。
【請求項20】
請求項1に記載のアダプタであって、前記ストレート型ゴルフシャフトが、軸方向に真っ直ぐであり、前記ストレート型ゴルフシャフトの軸に沿ったベンドを含まない、アダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2022年1月10日に提出された米国特許出願第63/298,072号のPCT国際出願である。本願は、2022年1月10日に提出された米国仮出願第63/298,072号の利益を主張する。上記出願の開示内容全体を、参照により本明細書に援用する。
【0002】
本開示は、ゴルフ用品に関し、より詳細には、グラファイト製ゴルフシャフトをパターヘッドへと連結するためのアダプタに関する。
【背景技術】
【0003】
ここに提供する背景説明は、本開示の状況を全体的に提示することを目的としている。本背景技術項で説明する範囲における、現在著名な発明者らの研究、並びに、出願時に別の点で先行技術として適格たり得ない明細書の態様は、本開示に対する先行技術として、明示的にも暗示的にも認められない。
【0004】
ゴルフシャフトは、様々な異なる種類のゴルフクラブに対して様々な長さで製造される。ゴルフシャフトには、スチール製ゴルフシャフトもあれば、グラファイト製ゴルフシャフトもある。
【0005】
ゴルフにおいて、ゴルフクラブはゴルフボールを打つために使用される。目的は、ゴルフボールをティーからホールまで最少のストローク数で運ぶことである。ウッド、アイアン、ウェッジ、パター等、様々な種類のゴルフクラブが使用される。ゴルフシャフトは、ゴルフクラブヘッドが取付けられる先端と、ゴルフグリップが取り付けられる基端とを含む。
【0006】
異なる複数の種類のゴルフクラブヘッドが使用される。例えば、一組のゴルフクラブは、1本以上のウッド、1本以上のアイアン及びウェッジ、並びにパターを含む。
【発明の概要】
【0007】
特徴は、ストレート型ゴルフシャフトをゴルフクラブヘッドと接続するアダプタであって、円筒形であり、前記ゴルフクラブヘッドに連結されるように構成される第1端と、前記第1端に接続され、円筒形であり、前記ストレート型ゴルフシャフトの先端に連結されるように構成される第2端とを含み、前記第1端の第1軸を通る(a)第1平面と、前記第2端の第2軸を通る(b)第2平面との間の角度が、0.5°~45°の間である、アダプタである。
【0008】
ゴルフクラブは、前記ストレート型ゴルフシャフトと、前記ゴルフクラブヘッドと、アダプタとを含み、前記アダプタの前記第1端が前記ゴルフクラブヘッドに連結され、前記アダプタの前記第2端が前記ストレート型ゴルフシャフトの前記先端に連結される。
【0009】
さらなる特徴として、前記ゴルフクラブヘッドが、パターヘッドである。
【0010】
さらなる特徴として、前記ストレート型ゴルフシャフトが、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフトである。
【0011】
さらなる特徴として、前記アダプタの前記第1端が、接着剤によって前記ゴルフクラブヘッドに、固定される。
【0012】
さらなる特徴として、前記アダプタの前記第2端が、接着剤によって前記ストレート型ゴルフシャフトの前記先端に、固定される。
【0013】
さらなる特徴として、前記アダプタと前記ストレート型ゴルフシャフトとが共接着されることによって、前記アダプタの前記第2端が、前記ストレート型ゴルフシャフトの前記先端に固定される。
【0014】
さらなる特徴として、前記第1端が、前記ゴルフクラブヘッド上の円筒形ポストを受け入れるように構成される円筒形凹部を含む。
【0015】
さらなる特徴として、前記第1端が、前記円筒形凹部へと前記アダプタを通って延びる1つ以上の孔を含む。
【0016】
さらなる特徴として、前記円筒形凹部の外径が、0.3インチ~0.4インチの間である。
【0017】
さらなる特徴として、前記第2端が、前記ストレート型ゴルフシャフトの外径部分を受け入れるように構成される円筒形凹部を含む。
【0018】
さらなる特徴として、前記第2端が、前記円筒形凹部へと前記アダプタを通って延びる1つ以上の孔を含む。
【0019】
さらなる特徴として、前記円筒形凹部の外径が、0.3インチ~0.4インチの間である。
【0020】
さらなる特徴として、前記第1端が、前記ゴルフクラブヘッド上の円筒形ポストを受け入れるように構成される第1円筒形凹部を含み、前記第2端が、前記ストレート型ゴルフシャフトの外径部分を受け入れるように構成される第2円筒形凹部を含む。
【0021】
さらなる特徴として、前記第1端が、前記ゴルフクラブヘッド内の円筒形凹部内へと延びるように構成される円筒形外径部分を含み、前記第2端が、前記ストレート型ゴルフシャフトの外径部分を受け入れるように構成される円筒形凹部を含む。
【0022】
さらなる特徴として、前記第1端が、前記ゴルフクラブヘッド内の円筒形凹部内へと延びるように構成される円筒形外径部分を含む。
【0023】
さらなる特徴として、前記アダプタが、スチール製、アルミニウム製、ニッケル合金製、樹脂製、グラファイト製、プラスチック製、又は金属製のうちの1つである。
【0024】
さらなる特徴として、前記第1端の外径が、0.25インチ~0.75インチの間である。
【0025】
さらなる特徴として、前記第2端の外径が、0.25インチ~0.75インチの間である。
【0026】
さらなる特徴として、前記ストレート型ゴルフシャフトが、軸方向に真っ直ぐであり、前記ストレート型ゴルフシャフトの軸に沿ったベンドを含まない。
【0027】
詳細な説明、特許請求の範囲及び図面から、本開示を適用できる更なる領域が明らかになる。詳細な説明及び特定の例は、図説の目的のみを意図しており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
詳細な説明及び添付の図面から、本開示は、より完全に理解される。
【
図1】ゴルフクラブシャフトの、例となる図を含む。
【
図2】円筒形ポストを含む左利き用パターヘッドの斜視図である。
【
図3】円筒形ポストを含まず、円筒形凹部を含む右利き用パターヘッドの斜視図である。
【
図4】シングルベンド型ゴルフシャフトの代わりにストレート型グラファイト製ゴルフシャフトをパターヘッドに連結できるように構成された、例となるアダプタの側面図である。
【
図5】例となる
図4のアダプタの上面図であり、たとえば
図4の視点から90°のところから見た図である。
【
図6】ダブルベンド型ゴルフシャフトの代わりにストレート型グラファイト製ゴルフシャフトをパターヘッドに連結できるように構成された、例となるアダプタの側面図である。
【
図8】
図8A及び
図8Bは、円筒形ポストを備えたパターヘッドとストレート型グラファイト製ゴルフシャフトとに固定されたアダプタの正面図及び側面図を含む。
【0029】
図面では、同様の要素、及び同一の要素、の少なくとも一方を識別するために参照符号を再利用することがある。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本願は、1つ以上のベンドを含むゴルフシャフト(例えばスチール製ゴルフシャフト)の代わりに、ストレート型ゴルフシャフト(例えばストレート型グラファイト製ゴルフシャフト)をゴルフクラブヘッド(例えばパターヘッド)に接続可能なアダプタに関連する。1つ以上のベンドを含むグラファイト製ゴルフシャフトは、製造が困難で費用がかかり、ベンドにて又はベンド付近にて破損しやすいことがある。
【0031】
図1は、パターヘッド等のゴルフクラブヘッドにゴルフシャフト104を連結する前のゴルフクラブシャフト104の、例となる図を含む。ゴルフシャフト104はストレート型グラファイト製ゴルフクラブシャフトであってもよい。本願は、ストレート型グラファイト製ゴルフクラブシャフトの例を提供するとともに、ストレート型スチール製ゴルフクラブシャフト、ストレート型の、スチール及びグラファイトの混成であるゴルフクラブシャフト、及びその他の種類のストレート型ゴルフクラブシャフトにも適用可能である。ゴルフシャフト104は、1つ以上のテーパ状(段階状)外側部分を含むものであってもよく、或いは無段階のシャフトであってもよい。ゴルフシャフト104の内側は中空である。ストレート型ゴルフクラブシャフトは、1つ以上のベンドを含まずに1本の軸に沿っている。
【0032】
ゴルフシャフト104は先端108及び基端112を含む。基端112の外径部分は、先端108の外径部分より大きくてもよい。ゴルフシャフト104の先端108を介してゴルフクラブヘッドを取付けることができる。ゴルフシャフト104の基端112にはゴルフグリップを固定することができ、ゴルフグリップは先端108に向かって延びる。ゴルフシャフト104の内径は、基端112から先端108に向かって移動しながら減少してもよい。この減少は、テーパ状部分を介して少しずつ、及び、段階状の部分の例では段階的に、の少なくとも一方であってもよい。
【0033】
図2及び
図3は、ゴルフクラブ用の、例となるパターヘッドの斜視図を含む。
図2は、円筒形ポスト208を含む左利き用パターヘッド204を含む。円筒形ポスト208は、パターヘッド204の一部であり、ゴルフシャフトの内径部分を介してゴルフシャフトを取付けるために設けられる。換言すれば、ゴルフシャフトの先端の内径部分に円筒形ポスト208の外径部分が固定されてもよい。円筒形ポスト208はスパッドと称されることもある。
【0034】
図3は、円筒形ポストを含まない右利き用パターヘッド304を含む。代わりに、パターヘッド304は円筒形凹部(カップ又は穴)308を含み、この円筒形凹部は、ゴルフシャフトの外径部分を介してゴルフシャフトを取付けるために設けられている。換言すれば、ゴルフシャフトの先端の外径部分に円筒形凹部308の外径部分が固定されてもよい。円筒形凹部308は、テーパ状先端を有さないストレート型グラファイト製シャフトでは、約0.350インチ~0.500インチより僅かに大きくてもよく(例えば、.01インチ大きい、又は別の適切な値)、テーパ状先端を有するストレート型グラファイト製ゴルフシャフトでは、約0.333インチ~0.370インチより僅かに大きくてもよい。テーパ状先端を有するグラファイト製ゴルフシャフトの先端のテーパ比は、軸方向で1インチ当たり直径(例えば外径)約0.0075インチ~軸方向で1インチ当たり直径0.02インチであってもよく、或いは別の適切なテーパ比であってもよい。
【0035】
本願は、右利き用パターヘッド、左利き用パターヘッド、円筒形ポスト(例えば208)を備えたパターヘッド、及び円筒形凹部(例えば308)を備えたパターヘッドでの使用に適用可能である。また、本願はパターヘッドの、例としての種類を図説するとともに、ブレード型パターヘッド、半マレット型パターヘッド、(全)マレット型パターヘッド、及びその他の種類のパターヘッド等、他の種類のパターヘッドにも適用可能である。
【0036】
ベンド付きグラファイト製ゴルフクラブシャフトは、製造が困難で費用がかかり、損傷を受けやすいことがある。1つ以上のベンドクラブシャフトを含むスチール製ゴルフシャフトは、ストレート型グラファイト製シャフトより更に製造が容易で費用がかからないことがある。
【0037】
本願は、1つ以上のベンドを備えた(例えばスチール製)パターシャフトを使用する代わりに、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフト(及び他の種類のストレート型ゴルフシャフト)をパターヘッドに取付け可能なアダプタに関連する。1つのベンドを備えたゴルフシャフトはシングルベンド型ゴルフシャフトと称されることがあり、2つのベンドを備えたゴルフシャフトはダブルベンド型ゴルフシャフトと称されることがある。アダプタは、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフトを使用にもかかわらず、パターヘッドのロフト角もライ角も所定範囲外に変化させないように構成される。例としてのライ角は、平坦な地面に対して約70°±10°であってもよい。例としてのロフト角は、平坦な地面に対して約2~7°であってもよい。
【0038】
本明細書において説明するアダプタは、1つ以上のベンドにより提供される幾何学形状をより短い距離で提供し得るのであり、これにより、使用するストレート型ゴルフシャフトをより長くすることが可能である。より長いストレート型ゴルフシャフトにより1つ以上のベンドが無くなると、このアダプタによってシャフトトルクを大きくすることが可能になり得る。
【0039】
図4は、シングルベンド型ゴルフシャフトの代わりにストレート型ゴルフシャフトをパターヘッドに連結するように構成された、例となるアダプタ404の側面図である。
図5は、例となるアダプタ404の上面図である。アダプタ404は、例えば、スチール製、アルミニウム製、ニッケル合金製、1つ以上の樹脂(例えばエンジニアリング樹脂又はフォトポリマー樹脂)製、グラファイト製、1つ以上のプラスチック製、1つ以上の金属製、及び1つ以上のその他の適切な材料製、の少なくとも1つであってもよい。
【0040】
アダプタ404は、パターヘッドに連結されるように構成される第1端408と、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフト等のゴルフシャフトに連結されるように構成される第2端412とを含む。第1端408はパターヘッドに、例えば、エポキシ等の接着剤を介して又は別の適切なやり方で、連結/固定されてもよい。第2端412はゴルフシャフトの先端に、エポキシ等の接着剤を介して、共接着(co-bonded)(例えばストレート型グラファイト製ゴルフシャフトに接続されながらストレート型グラファイト製シャフトと共に硬化)された状態で、又は別の適切なやり方で、連結/固定されてもよい。
【0041】
第1端408は円筒形であってもよい。また、第2端412は円筒形であってもよい。第1端408は、パターヘッドの、
図3の308等の円筒形凹部内に嵌合するように構成されてもよい。このような第1端408の例を
図12に示す。本例において、第1端408は、中実であってもよく、円筒形であってもよい。本例において、第1端408の外径部分は、パターヘッドの円筒形凹部の内径部分に固定される。別法として、第1端408は、
図2のポスト208等の円筒形ポストを円筒形凹部(カップ又は穴)416内に受け入れるように構成される円筒形凹部416を含んでもよい。
【0042】
円筒形凹部416を含む第1端408の例では、1つ以上の通気孔420が(外径部分から)円筒形凹部416へと、アダプタ404を通って延びてもよい。孔420は、接着剤等により、パターヘッドの円筒形ポストが円筒形凹部416から押し出されるのを防止してもよい。孔420は、例えば、円筒形凹部416の円筒形壁に対して垂直であってもよい。
【0043】
第2端412は、第2端412の外径部分がストレート型グラファイト製ゴルフシャフトの内径部分に固定されるよう、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフト内に嵌合するように構成されてもよい。このような第2端412の例を
図13に示す。本例において、第2端412は中実及び円筒形であってもよい。別法として、第2端412は、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフトの先端を円筒形凹部424(カップ又は穴)内に受け入れるように構成される円筒形凹部424を含んでもよい。
【0044】
円筒形凹部424を含む第2端412の例では、1つ以上の通気孔428が(外径部分から)円筒形凹部424へと、アダプタ404を通って延びてもよい。孔428は、接着剤等により、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフトが円筒形凹部424から押し出されるのを防止してもよい。孔428は、例えば、円筒形凹部424の円筒形壁に対して垂直であってもよい。
【0045】
第1端408及び第2端412の外径は、例えば約0.25インチ~約0.75インチであってもよく、又は別の適切な直径であってもよい。円筒形凹部の内径は、約0.3インチ~約0.4インチであってもよく、又は別の適切な直径であってもよい。
【0046】
Aは、第1端408及び円筒形凹部416(含まれる場合)の軸を通る第1平面を表す。Bは、第2端412及び円筒形凹部424(含まれる場合)の軸を通る第2平面を表す。Xは、平面Aと平面Bとの間の角度を表す。角度Xは、例えば0.5~約45°、例えば約2.5°、約3°、約4°、約5°、約6°、約10°、約15°、約20°、約25°、約30°、約35°、約40°であってもよく、又は別の適切な角度であってもよい。第1端408の軸と第2端412の軸とは、両軸間の、あるオフセット距離だけずれている。
【0047】
図6は、ダブルベンド型ゴルフシャフトの代わりにストレート型(例えばグラファイト製の)シャフトをパターヘッドに連結するように構成された、例となるアダプタ604の側面図である。
図7は、例となるアダプタ604の上面図である。
図7の視点は、
図6の視点から90°のところにあってもよい。アダプタ604は、例えば、スチール製、アルミニウム製、ニッケル合金製、1つ以上の樹脂(例えばエンジニアリング樹脂又はフォトポリマー樹脂)製、グラファイト製、1つ以上のプラスチック製、1つ以上の金属製、及び1つ以上のその他の適切な材料製、の少なくとも1つであってもよい。
【0048】
アダプタ604は、パターヘッドに連結されるように構成される第1端608と、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフト等のゴルフシャフトに連結されるように構成される第2端612とを含む。第1端608はパターヘッドに、例えば、エポキシ等の接着剤を介して又は別の適切なやり方で、連結/固定されてもよい。第2端612はゴルフシャフトの先端に、エポキシ等の接着剤を介して、共接着(co-bonded)(例えばストレート型グラファイト製ゴルフシャフトに接続されながらストレート型グラファイト製シャフトと共に硬化)された状態で、又は別の適切なやり方で、連結/固定されてもよい。
【0049】
第1端608は円筒形であってもよい。また、第2端612は円筒形であってもよい。第1端608は、パターヘッドの、
図3の308等の円筒形凹部内に嵌合するように構成されてもよい。本例において、第1端608は中実であってもよい。第1端612の外径部分は、パターヘッドの円筒形凹部の内径部分に固定される。別法として、第1端608は、
図2のポスト208等の円筒形ポストを円筒形凹部(カップ又は穴)616内に受け入れるように構成される円筒形凹部616を含んでもよい。
【0050】
円筒形凹部616を含む第1端608の例では、1つ以上の通気孔620が(外径部分から)円筒形凹部616へと、アダプタ604を通って延びてもよい。孔620は、接着剤等により、パターヘッドの円筒形ポストが円筒形凹部616から押し出されるのを防止してもよい。孔620は、例えば、円筒形凹部616の円筒形壁に対して垂直であってもよい。
【0051】
第2端612は、第2端612の外径部分がストレート型グラファイト製ゴルフシャフトの内径部分に固定されるよう、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフト内に嵌合するように構成されてもよい。本例において、第2端612は中実であってもよい。別法として、第2端612は、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフトの先端を円筒形凹部624(カップ又は穴)内に受け入れるように構成される円筒形凹部624を含んでもよい。
【0052】
円筒形凹部624を含む第2端612の例では、1つ以上の通気孔628が(外径部分から)円筒形凹部624へと、アダプタ604を通って延びてもよい。孔628は、接着剤等により、ストレート型グラファイト製ゴルフシャフトが円筒形凹部624から押し出されるのを防止してもよい。孔628は、例えば、円筒形凹部624の円筒形壁に対して垂直であってもよい。
【0053】
第1端608及び第2端612の外径は、例えば約0.25インチ~約0.75インチであってもよく、又は別の適切な直径であってもよい。円筒形凹部の内径は、約0.3インチ~約0.4インチであってもよく、又は別の適切な直径であってもよい。
【0054】
Aは、
図6の視点の方向における、第1端608及び円筒形凹部616(含まれる場合)の軸を通る第1平面を表す。Bは、
図6の視点の方向における、第2端612及び円筒形凹部624(含まれる場合)の軸を通る第2平面を表す。Xは、平面Aと平面Bとの間の角度を表す。角度Xは、例えば0.5~約45°、例えば約2.5°、約3°、約4°、約5°、約6°、約10°、約15°、約20°、約25°、約30°、約35°、約40°であってもよく、或いは別の適切な角度であってもよい。第1端608と第2端612とは、第1端608の面と第2端612の面との、あるオフセット距離だけずれている。
【0055】
図7に示すように、Aは、
図7の視点の方向における、第1端608及び円筒形凹部616(含まれる場合)の軸を通る第1平面を表す。Cは、
図7の視点の方向における、第2端612及び円筒形凹部624(含まれる場合)の軸を通る第3平面を表す。Yは、AとCとの間の角度を表す。角度Yは、例えば0.5~約45°、例えば約2.5°、約3°、約4°、約5°、約6°、約10°、約15°、約20°、約25°、約30°、約35°、約40°であってもよく、或いは別の適切な角度であってもよい。アダプタ404の例では、角度Yは0であってもよい。
【0056】
図8A及び
図8Bは、円筒形ポスト808を備えたパターヘッド804とストレート型グラファイト製ゴルフシャフト812とに固定されたアダプタ404の正面図及び側面図をそれぞれ含む。
【0057】
アダプタ404及び604は、あるシャフトオフセット距離を提供する。シャフトオフセット距離は、ストレート型ゴルフシャフトを基端から先端まで見下ろすとストレート型ゴルフシャフトがパター面の(軸方向で)前方又は後方にあるところの距離を指すことがある。従って、アダプタの幾何学形状は、3つのパラメータ、つまり上述した中心線角度X及びY、並びにオフセット距離を画定する。
【0058】
図9~
図11は、アダプタ404の、例となる実施の斜視図である。図示するように、第1端408及び第2端412の少なくとも一方は、図示するより短く又は長くされてもよい。第1端408及び第2端412の一方又は両方を短くすると、使用するストレート型ゴルフシャフトを長くすることが可能な場合があり、このことにより、ゴルフクラブヘッドの剛性が増し、捻れが減少することがある。第1端408及び第2端412の長さは、シャフトオフセット距離にも影響を与えることがある。図示するように、第1端408及び第2端412の一方又は両方の先端904は、固定比又は変動比にてテーパ状にしてもよい。
図9~
図11には、非線形(変動比)のテーパリングを示す。例となるアダプタ404及び604の図は縮尺通りであってもよい。
【0059】
前述の説明は、本質的に単なる図説のためのものであり、本開示、その適用又は用途を限定することを意図するものでは決してない。本開示の広範な教示は、様々な形態において実施することができる。従って、本開示は特別な例を含むが、本開示の真の範囲がそのように限定されるべきではない。というのも、図面、明細書及び以下の特許請求の範囲を検討すればその他の変更態様が明らかになることになるからである。方法における1つ以上のステップを、本開示の原則を変更することなく異なる順序で(又は並行して)実行してもよいということが理解されるべきである。更に、実施形態の各々を、ある特定の特徴を有するものとして上で説明しているが、本開示の任意の実施形態に関して説明するそれらの特徴の任意の1つ以上を、その他の実施形態の任意のものの特徴において実施することができる、及び、その組み合わせが明確に説明されていなくてもその他の実施形態の任意のものの特徴と組み合わせることができる、の少なくとも一方である。換言すれば、説明した実施形態は、相互に排他的ではなく、1つ以上の実施形態の互いの並べ替えが、本開示の範囲内に留まる。
【0060】
要素間の(例えば、モジュール間、回路素子間、半導体層間等の)空間的及び機能的関係を、「接続される」、「係合される」、「連結される」、「近傍に」、「の隣に」、「の上部に」、「の上に」、「の下に」、「配置される」を含む様々な用語を使用して説明する。上の開示において、第1要素と第2要素との間の関係を説明する際に、「直接的」であるものとして明確に説明するのでない限り、その関係は、第1要素と第2要素との間に他の介在する要素が存在しない直接的な関係であり得るが、第1要素と第2要素との間に(空間的に又は機能的に、のいずれかで)1つ以上の介在する要素が存在する間接的な関係でもあり得る。本明細書で使用するように、A、B、及びCのうちの少なくとも1つという表現は、非排他的論理ORを使用する論理(A OR B OR C)を意味するものと解釈されるべきであり、「Aのうちの少なくとも1つ、Bのうちの少なくとも1つ、及びCのうちの少なくとも1つ」を意味するものと解釈されるべきではない。
【国際調査報告】