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  • 特表-ストッパ装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-09
(54)【発明の名称】ストッパ装置
(51)【国際特許分類】
   F16F 13/10 20060101AFI20241226BHJP
   F16F 13/12 20060101ALI20241226BHJP
   B61F 19/04 20060101ALN20241226BHJP
【FI】
F16F13/10 C
F16F13/12
B61F19/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541845
(86)(22)【出願日】2022-11-29
(85)【翻訳文提出日】2024-07-11
(86)【国際出願番号】 CN2022135149
(87)【国際公開番号】W WO2023134316
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】202210051136.X
(32)【優先日】2022-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516183897
【氏名又は名称】中▲車▼青▲島▼四方▲機車車▼輌股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】CRRC QINGDAO SIFANG CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.88 Jinhongdong Road, Chengyang District, Qingdao, Shandong, 266111, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100162824
【弁理士】
【氏名又は名称】石崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】ヤン シン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ ジュンフェン
(72)【発明者】
【氏名】グオ ペンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】シュー シン
(72)【発明者】
【氏名】ハン シュー
【テーマコード(参考)】
3J047
【Fターム(参考)】
3J047AA03
3J047AB01
3J047CA02
(57)【要約】
ストッパ装置を開示し、取付台及びゴム材質のストッパキャップを含み、前記ストッパキャップと前記取付台とは接続され、囲まれて密閉の収容室を形成し、前記収容室内には流体媒体が充填されており、前記収容室内に設けられるバッファシリンダ及び弾性部品をさらに含み、前記バッファシリンダはシリンダ本体及びピストンを含み、前記ピストンにはオリフィスが設けられるとともに、前記弾性部品が接続され、前記シリンダ本体及び前記弾性部品のうちの一方は前記ストッパキャップと作用し、他方は前記取付台と作用する。上記ストッパ装置は優れたバッファ・ストッパ性能を備え、調節がより便利であり、より多くの形状の圧縮剛性曲線を形成して、使用要求をよりよく満たしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストッパ装置であって、取付台(1)及びゴム材質のストッパキャップ(2)を含み、前記ストッパキャップ(2)と前記取付台(1)とは接続され、囲まれて密閉の収容室(A)を形成し、前記収容室(A)内には流体媒体が充填され、
前記収容室(A)内に設けられるバッファシリンダ(3)及び弾性部品(4)をさらに含み、前記バッファシリンダ(3)はシリンダ本体(31)及びピストン(32)を含み、前記ピストン(32)にはオリフィスが設けられるとともに、前記ピストン(32)には前記弾性部品(4)が接続され、前記シリンダ本体(31)及び前記弾性部品(4)のうちの一方は前記ストッパキャップ(2)と作用し、他方は前記取付台(1)と作用することを特徴とするストッパ装置。
【請求項2】
前記取付台(1)は本体(11)及び桶体(12)を含み、前記本体(11)にはネジ孔が設けられ、前記桶体(12)は周壁部及び底壁部を含み、前記周壁部は前記ネジ孔にネジ装着され、前記シリンダ本体(31)及び前記弾性部品(4)のうちの他方は前記底壁部と作用することを特徴とする請求項1に記載のストッパ装置。
【請求項3】
前記周壁部の、前記収容室(A)内に位置する部分には位置制限部材(121)が設けられ、前記位置制限部材(121)は前記本体(11)と係合ように位置制限を行うことを特徴とする請求項2に記載のストッパ装置。
【請求項4】
前記周壁部に締められ、前記本体(11)における前記収容室(A) から離れる一面に当接されるロックナット(5)をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のストッパ装置。
【請求項5】
前記弾性部品(4)は、一部が前記桶体(12)内に位置して、前記底壁部に当接されるバネであることを特徴とする請求項2に記載のストッパ装置。
【請求項6】
前記取付台(1)は金属材質であり、及び/又は、
前記ストッパキャップ(2)の内壁面にはコーティングが設けられることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の前記ストッパ装置。
【請求項7】
前記取付台(1)と被取付部材(7)との間に設けられるスペーサー(6)をさらに含むことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の前記ストッパ装置。
【請求項8】
前記スペーサー(6)は非金属材質であることを特徴とする請求項7に記載のストッパ装置。
【請求項9】
前記スペーサー(6)には逃げ孔(61)が設けられることを特徴とする請求項7に記載のストッパ装置。
【請求項10】
前記流体媒体は気体媒体、液体媒体のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の前記ストッパ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2022年01月17日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202210051136.Xであり、発明名称が「ストッパ装置」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用されている。
【0002】
本出願はストッパ構造の技術分野に関わり、具体的にストッパ装置に関わっている。
【背景技術】
【0003】
鉄道車両などの機器に適用される伝統のストッパ部品は一般的にゴムストッパであり、その材質は単一であり、バッファ・ストッパ性能は有限である。そして、ゴム材料の特性に基づいて、その剛性と圧縮距離との間は単一の非線形曲線(圧縮剛性曲線)のみとして表現され、圧縮剛性曲線の調節はゴム材料の種類を変更することで実現されるしかできず、調節範囲は有限である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、優れたバッファ・ストッパ性能を備え、調節がより便利であり、より多くの形状の圧縮剛性曲線を形成して、使用要求をよりよく満たしているストッパ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術問題を解決するために、本出願はストッパ装置を提供し、取付台及びゴム材質のストッパキャップを含み、前記ストッパキャップと前記取付台とは接続され、囲まれて密閉の収容室を形成し、前記収容室内には流体媒体が充填され、前記収容室内に設けられるバッファシリンダ及び弾性部品をさらに含み、前記バッファシリンダはシリンダ本体及びピストンを含み、前記ピストンにはオリフィスが設けられるとともに、前記弾性部品が接続され、前記シリンダ本体及び前記弾性部品のうちの一方は前記ストッパキャップと作用し、他方は前記取付台と作用する。
【0006】
上記構造によれば、ストッパキャップと被ストッパ部材とが接触して押出変形が生じた場合、ストッパキャップ自体及び収容室内の流体媒体は何れも上記変形を阻止でき、シリンダ本体及びピストンから囲まれて形成されたキャビティ内の流体媒体はオリフィスを介して収容室内に入って、オリフィスの減衰効果で、流体媒体がバッファ室から流出する困難さが増して、ストッパキャップの変形をより大きい程度で阻止でき、ピストンとシリンダ本体の底壁部とが接触した場合、弾性部品はストッパキャップの変形への阻止に直接的に参加できる。このように、本出願が提供するストッパ装置は多くの形態のバッファ・ストッパが存在して、バッファ・ストッパ性能はよりよくなる。
【0007】
また、本出願の実施例が提供するストッパ装置には流体媒体、オリフィス及び弾性部品などの、バッファ・ストッパ性能を有する複数の部材が設けられるため、具体的な実践において、流体媒体種類の調整、オリフィス寸法の調整及び弾性部品種類の調整によって、ストッパキャップ材質の調整に合わせて、より多くの形状の圧縮剛性曲線を生成して、使用ニーズをよりよく満たしていることができる。
【0008】
好ましくは、前記取付台は本体及び桶体を含み、前記本体にはネジ孔が設けられ、前記桶体は周壁部及び底壁部を含み、前記周壁部は前記ネジ孔にネジ装着され、前記シリンダ本体及び前記弾性部品のうちの他方は前記底壁部と作用する。
【0009】
好ましくは、前記周壁部の、前記収容室内に位置する部分には位置制限部材が設けられ、前記位置制限部材は前記本体と係合ように位置制限を行う。
【0010】
好ましくは、前記周壁部に締められ、前記本体における前記収容室から離れる一面に当接されるロックナットをさらに含む。
【0011】
好ましくは、前記弾性部品は、一部が前記桶体内に位置して、前記底壁部に当接されるバネである。
【0012】
好ましくは、前記取付台は金属材質であり、及び/又は、前記ストッパキャップの内壁面にはコーティングが設けられる。
【0013】
好ましくは、前記取付台と被取付部材との間に設けられるスペーサーをさらに含む。
【0014】
好ましくは、前記スペーサーは非金属材質である。
【0015】
好ましくは、前記スペーサーには逃げ孔が設けられる。
【0016】
好ましくは、前記流体媒体は気体媒体、液体媒体のうちの少なくとも1つである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本出願が提供するストッパ装置の具体的な実施形態の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
当業者が本出願の技術案をよりよく理解するために、以下、図面及び具体的な実施例を結合して本出願をさらに詳しく説明する。
【0019】
図1を参照し、図1は本出願が提供するストッパ装置の具体な実施形態の構造模式図である。
【0020】
図1に示すように、本出願が提供するストッパ装置は被取付部材7と被ストッパ部材8との間に設けられる。詳細に、当該ストッパ装置は被取付部材7に取り付けられており、被ストッパ部材8に対してストッパを行うことで、被ストッパ部材8と被取付部材7との直接的な衝突を阻止する。
【0021】
ここで、本出願の実施例は被取付部材7及び被ストッパ部材8の具体的な種類を限定していなく、実際に、これはストッパ装置の適用シーンに関する。鉄道車両に適用されることを例として、当該被取付部材7は具体的にボギーのフレームなどであってもよく、当該被ストッパ部材8は具体的にコアピンなどであってもよい。
【0022】
また、本出願の実施例は当該ストッパ装置のストッパ方向も限定していない。依然的に鉄道車両に適用されることを例として、当該ストッパ装置は横方向ストッパに適用されてもよいし、縦方向ストッパに適用されてもよいし、又は、垂直方向のストッパに適用されてもよい。
【0023】
上記の「横方向」、「縦方向」及び「垂直方向」の定義は何れも鉄道車両を基礎とし、具体的に、鉄道車両の長さ方向を縦方向とし、鉄道車両の幅方向を横方向とし、横方向と縦方向からなる平面に垂直する方向を垂直方向とし、垂直方向は上下方向とも呼ばれる。
【0024】
上記ストッパ装置は取付台1及びゴム材質のストッパキャップ2を含む。
【0025】
取付台1は、ストッパ装置の被取付部材7での装着に用いられ、当該ストッパ装置の取付位置を決定する。取付台1と被取付部材7との間の装着方式に対して限定しなくてもよく、具体的な実践において、当業者は実際ニーズに応じて設置でき、取付の確実性を満足すればよい。例えば、取付台1と被取付部材7との間はスクリュー、ボルトなどの形態の接続部品で接続されてもよく、このような実施形態について図1を参照して、ストッパ装置の着脱を容易にし、又は、取付台1と被取付部材7との間は接着、溶接などの方式で接続されてもよい。
【0026】
取付台1の材質に対して限定しなくてもよく、具体的な実践において、当業者は実際ニーズに応じて設置でき、使用要求を満足すればよい。好適な解決策として、取付台1は金属材質である。このように、取付台1の構造強度が高く、取付及び使用過程中の摩耗に効果的に抵抗して、使用寿命が長く、そして、金属材質の取付台1の選択可能な取付方式は多く、取付台1と被取付部材7との間の装着を容易にすることができ、また、取付台1に孔部(例えば、以下のネジ孔)などの構造を容易に加工できる。
【0027】
ストッパキャップ2と取付台1とは接続され、囲まれて密閉の収容室Aを形成し、収容室A内には流体媒体が充填される。ストッパキャップ2と取付台1との接続方式に対して限定しなくてもよく、具体的に、取付台1の材質に関連し、上記の取付台1に対して金属材質を使用することを例示として、ストッパキャップ2と取付台1との間は加硫工程で接続される。
【0028】
さらに、収容室A内に設けられるバッファシリンダ3及び弾性部品4を含み、バッファシリンダ3はシリンダ本体31及びピストン32を含み、ピストン32にはオリフィス(図示せず)が設けられるとともに、弾性部品4が接続され、シリンダ本体31及び弾性部品4のうちの一方はストッパキャップ2と作用し、他方は取付台1と作用する。
【0029】
記載を容易にするために、シリンダ本体31及びピストン32から囲まれて形成されたキャビティはバッファ室Bと呼ばれる。
【0030】
上記構造によれば、ストッパキャップ2と被ストッパ部材8とが接触して、押出変形が生じた場合、ストッパキャップ2自体及び収容室A内の流体媒体は何れも上記変形を阻止でき、バッファ室B内の流体媒体はオリフィスを介して収容室A内に入って、オリフィスの減衰効果で、流体媒体がバッファ室Bから流出する困難さが増して、ストッパキャップ2の変形をより大きい程度で阻止でき、ピストン32とシリンダ本体31の底壁部とが接触した場合、弾性部品4はストッパキャップ2の変形への阻止に直接的に参加できる。このように、本出願が提供するストッパ装置は多くの形態のバッファ・ストッパが存在して、バッファ・ストッパ性能はよりよくなる。
【0031】
また、本出願の実施例が提供するストッパ装置には流体媒体、オリフィス及び弾性部品4などの、バッファ・ストッパ性能を有する複数の部材が設けられるため、具体的な実践において、流体媒体種類の調整、オリフィス寸法の調整及び弾性部品4種類の調整によって、ストッパキャップ2材質の調整に合わせて、より多くの形状の圧縮剛性曲線を生成して、使用ニーズをよりよく満たしていることができる。
【0032】
具体的な圧縮剛性曲線の調整方式はストッパキャップ2の材質の調整、ストッパキャップ2のサイズの調整、流体媒体種類の調整、バッファシリンダ3のサイズの調整、オリフィス寸法の調整及び弾性部品4種類の調整などを含むが、これらに限定されていない。
【0033】
上記の流体媒体は液体媒体、例えば油液であってもよく、この実施形態で、上記のバッファシリンダは油圧シリンダとも呼ばれる。又は、上記の流体媒体はガス媒体、例えば空気であってもよく、この実施形態で、上記のバッファシリンダはエアシリンダとも呼ばれ、ガス媒体は高い圧縮可能性を備え、本出願が提供するストッパ装置のバッファ・ストッパ性能をさらに向上できる。又は、上記の流体媒体は液体媒体及びガス媒体を同時に含んでもよく、ガス媒体はエアバッグの形態で液体媒体に存在して、ガス媒体と液体媒体とを離隔させる。
【0034】
ストッパキャップ2の、流体媒体に対する包みをよりよく実現するために、ストッパキャップ2の内壁面にはコーティングがさらに設けられることで、ゴム及び流体媒体を遮断して、流体媒体のゴムに対する腐食を減少する。
【0035】
さらに、取付台1は本体11及び桶体12を含み、本体11にはネジ孔が設けられ、桶体12は周壁部及び底壁部を含み、周壁部はネジ孔にネジ装着され、シリンダ本体31及び弾性部品4のうちの他方は底壁部と作用する。
【0036】
このような配置によれば、桶体12をねじることで、桶体12の本体11での装着位置を調整して、さらに、底壁部とストッパキャップ2とのピッチを変更して、弾性部品4の付勢力を調整する。このように、部品を置き換えていないことを前提として、本出願が提供するストッパ装置の圧縮剛性曲線を調整して、当該ストッパ装置の調節可能性をさらに向上して、使用要求をよりよく満たしている。
【0037】
上記弾性部品4の種類は多種であってもよく、使用要求を満足すればよい。例えば、当該弾性部品4はバネ、弾性ボール、弾性ブロックなどの各種の形態の弾性素子であってもよい。図示される解決策において、図1に示すように、当該弾性部品4はバネであり、バネは桶体12内に位置し、この場合、桶体12は位置制限支持部品に相当し、その内周壁面はバネに対して径方向の位置制限を行うことで、バネの径方向に沿う逃げ回りをよく克服して、バネの使用過程中の安定性を保証する。
【0038】
さらに、周壁部の、収容室A内に位置する部分には位置制限部材121が設けられ、当該位置制限部材121は本体11と係合するように位置制限を行うことで、桶体12と本体11との離脱を防止する。
【0039】
ここで、本出願の実施例は上記位置制限部材121の具体な構造形態を限定していなく、上記の技術効果を実現すればよい。例えば、当該位置制限部材121は周壁部の外壁面から径方向に沿って外部へ延在している環状板であってもよいし、又は、周壁部の外壁面から径方向に沿って外部へ延在している突起であってもよく、当該突起は周方向を一周していなく、この場合、位置制限部材121は1つの突起のみを含んでもよいし、複数の突起を含んでもよく、突起の数が複数である場合、各突起は周方向に沿って間隔を空けて分布される。
【0040】
図1を視野角として、上記の位置制限部材121は主に桶体12の右移動位置制限に用いられ、桶体12が収容室Aから離れた方向に沿って本体11と離脱することを防止する。それ以外、位置制限部材121の、本体11に対する左移動位置制限を実現するための左移動位置制限部品が追加されてもよく、これによって、桶体12が収容室Aに近接する方向に沿って本体11と離脱することを防止する。
【0041】
上記の左移位置制限部品は具体的に、周壁部に締められ、本体11における収容室Aから離れる一面に当接されるロックナット5であり、桶体12の、収容室Aの内部方向への過度移動を回避する。また、当該ロックナット5は桶体12の、本体11に対する取付位置をロックして、桶体12と本体11との間のネジ隙間を除去し、使用過程で桶体12が軸方向に沿って変位する可能性を低減する。
【0042】
本出願が提供するストッパ装置は、取付台1と被取付部材7との間に設けられるスペーサー6をさらに含み、取付台1と被取付部材7との間の直接的な摩耗を減少できる。より重要なこととして、取り付ける場合、スペーサー6のサイズを調整することで、ストッパキャップ2と被ストッパ部材8との間のストッパ隙間Cを変更して、異なる取付空間の要求に適し、当該ストッパ装置の適用範囲をさらに拡大できる。
【0043】
ここで、本出願の実施例は当該ストッパ装置の材質を限定していなく、具体的な実践において、当業者は実際ニーズに応じて配置できる。好適な解決策として、上記スペーサー6は非金属材質、例えばPTFE(Poly tetra fluoroethylene、即ち、ポリテトラフルオロエチレン)などであり、これによって、スペーサー6の、取付台1及び被取付部材7に対する摩耗を減少する。
【0044】
さらに、スペーサー6には、ロックナット5の取付及び桶体12への操作を逃げるための逃げ孔61が設けられる。
【0045】
以下、本出願の実施例はさらに図1を結合して当該ストッパ装置の使用過程中の変形状況を簡単に説明する。
【0046】
被ストッパ部材8とストッパキャップ2とが接触した場合、本出願が提供するストッパ装置は作用して始め、具体に、ストッパキャップ2は圧縮され、シリンダ本体31を被取付部材7が所在する側へ移動させ、この過程で、弾性部品4の作用のため、ピストン32の位置は基本的に不変に保持され、バッファ室B内の流体媒体はオリフィスを介して収容室A内へ流動し、シリンダ本体31は被取付部材7が所在する側へ向いて所定位置まで移動した場合、ピストン32とシリンダ本体31の底壁部とが接触し、そして、弾性部品4は圧縮されて変形する。
【0047】
以上は本出願の好適な実施形態に過ぎず、ここで、当業者にとって、本出願の原理から離脱しないことを前提として、いくつかの改良及び修飾を行ってもよく、これらの改良及び修飾も本出願の保護範囲に該当すべきである。
【符号の説明】
【0048】
1 ・・・取付台
11 ・・・本体
12 ・・・桶体
121 ・・・位置制限部材
2 ・・・ストッパキャップ
3 ・・・バッファシリンダ
31 ・・・シリンダ本体
32 ・・・ピストン
4 ・・・弾性部品
5 ・・・ロックナット
6 ・・・スペーサー
61 ・・・逃げ孔
7 ・・・被取付部材
8 ・・・被ストッパ部材
A ・・・収容室
図1
【国際調査報告】