(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】2つの充電モジュールを備えるエアロゾル供給デバイス
(51)【国際特許分類】
A24F 40/90 20200101AFI20250107BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20250107BHJP
【FI】
A24F40/90
A24F40/50
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529584
(86)(22)【出願日】2022-12-08
(85)【翻訳文提出日】2024-07-10
(86)【国際出願番号】 GB2022053140
(87)【国際公開番号】W WO2023105237
(87)【国際公開日】2023-06-15
(32)【優先日】2021-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アル‐アミン, モハメッド
(72)【発明者】
【氏名】マスグレイブ, ダミン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC33
4B162AC34
4B162AD08
4B162AD22
4B162AD41
(57)【要約】
アンテナと、バッテリーと、アンテナを使用して受信された無線周波数信号から抽出された電力でバッテリーを選択的に充電するように構成された第1の充電モジュールと、第2のソースから取得された電力でバッテリーを選択的に充電するように構成された第2の充電モジュールと、第1の充電モジュールおよび第2の充電モジュールを制御し、それによりバッテリーの充電を制御するように構成された制御モジュールとを備える、エアロゾル供給デバイスが説明される。当該エアロゾル供給デバイスを充電するための方法および装置も説明される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナと、
バッテリーと、
前記アンテナを使用して受信された無線周波数信号から抽出された電力で前記バッテリーを選択的に充電するように構成された第1の充電モジュールと、
第2のソースから取得された電力で前記バッテリーを選択的に充電するように構成された第2の充電モジュールと、
前記第1の充電モジュールおよび前記第2の充電モジュールを制御し、それにより前記バッテリーの充電を制御するように構成された制御モジュールと
を備える、エアロゾル供給デバイス。
【請求項2】
前記制御モジュールが、前記第1の充電モジュールが前記バッテリーを充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、前記バッテリーを充電するために前記第1の充電モジュールを使用するかどうかを決定するように構成される、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項3】
前記制御モジュールが、前記第2の充電モジュールが前記バッテリーを充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、前記バッテリーを充電するために前記第2の充電モジュールを使用するかどうかを決定するように構成される、請求項1または2に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項4】
前記制御モジュールが、前記バッテリーを、前記第1の充電モジュールを使用して充電するのか、前記第2の充電モジュールを使用して充電するのか、その両方を使用して充電するのかを決定するように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項5】
前記制御モジュールが、優先電源を選択するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項6】
電力が前記第1の充電モジュールおよび/または前記第2の充電モジュールを使用して取得可能であるかどうかを決定し、前記決定を示す信号を前記制御モジュールに通信するように構成される、少なくとも1つの電力検出ユニット
をさらに備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つの電力検出ユニットが、
前記第1の充電モジュールから抽出された第1の電力量を決定することと、
前記第1の電力量に関する情報を前記制御モジュールに通信することと
を行うように構成された第1の電力検出ユニットを備える、請求項6に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの電力検出ユニットが、
前記第2の充電モジュールから抽出された第2の電力量を決定することと、
前記第2の電力量に関する情報を前記制御モジュールに通信することと
を行うように構成された第2の電力検出ユニットを備える、請求項6または7に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項9】
ユーザが、電力が前記第1の充電モジュールおよび/または前記第2の充電モジュールを使用して取得され得るかどうかを指示することを可能にすることと、
前記ユーザ指示を示す信号を前記制御モジュールに通信することと
を行うように構成されるユーザインターフェース
をさらに備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
前記ユーザインターフェースが、ユーザが優先電源を選択することを可能にする、請求項9に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項11】
誘導モジュールをさらに備え、前記第2の充電モジュールが、電磁誘導を通して前記誘導モジュールによって取得された電力で前記バッテリーを選択的に充電するように構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項12】
前記誘導モジュールが電磁誘導を通して電力を受け取るように充電モジュールの近傍内にあるかどうかを検出するように構成されたセンサをさらに備える、請求項11に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項13】
前記センサが近接センサである、請求項12に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項14】
前記アンテナがデータを送信および/または受信するように構成される、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項15】
エアロゾル供給デバイスのアンテナを使用して無線周波数信号から第1の電力を取得するステップと、
第2のソースから第2の電力を取得するステップと、
前記第1の取得された電力および/または前記第2の取得された電力を使用して前記エアロゾル供給デバイスのバッテリーを選択的に充電するステップと
を含む、方法。
【請求項16】
第1の充電モジュールが、前記アンテナを使用して無線周波数信号から抽出された前記第1の電力で前記バッテリーを充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、前記バッテリーを充電するために前記第1の充電モジュールを使用するかどうかを決定するステップ
をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第2の充電モジュールが前記第2の電力で前記バッテリーを充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、前記バッテリーを充電するために前記第2の充電モジュールを使用するかどうかを決定するステップ
をさらに含む、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記バッテリーを、前記第1の取得された電力を使用して充電するのか、前記第2の取得された電力を使用して充電するのか、その両方を使用して充電するのかを決定するステップ
をさらに含む、請求項15~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
優先電源を選択するステップ
をさらに含む、請求項15~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
優先電源を指示するユーザ入力を受信し、それに応じて前記優先電源を選択するステップ
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のソースから第2の電力を取得するステップが、誘導モジュールを使用して電磁誘導を通して前記第2の電力を取得するステップを含む、請求項15~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
電力検出ユニットを使用して、電力が前記アンテナおよび/または前記誘導モジュールを使用して取得され得るかどうかを決定するステップと、
前記決定を示す信号を制御モジュールに通信するステップと
をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記アンテナおよび/または前記誘導ユニットを監視するステップと、
前記アンテナおよび/または前記誘導ユニットによって抽出された電力の量を決定するステップと、
前記抽出された電力に関する情報を前記制御モジュールに通信するステップと
をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記アンテナおよび/または前記誘導ユニットを監視するステップと、
前記アンテナおよび/または前記誘導ユニットによって抽出されるために利用可能な電力の量を決定するステップと、
前記抽出される電力に関する情報を前記制御モジュールに通信するステップと
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記誘導モジュールが電磁誘導を通して電力を受け取るように充電モジュールの近傍内にあるかどうかを検出するステップ
をさらに含む、請求項21~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
請求項15~25のいずれか一項に記載の方法を装置に実行させるための命令を含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、エアロゾル供給デバイスを充電することに関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻きタバコ、葉巻などの喫煙品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を発生させる。燃焼させることなく化合物を放出する製品を作り出すことによってこれらの物品の代替物を提供するための試みがなされてきた。例えば、タバコ加熱デバイスは、タバコなどのエアロゾル供給基材を加熱して、基材を燃やすのではなく加熱することによって、エアロゾルを形成する。この分野におけるさらなる発展が依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様では、本明細書は、アンテナと、バッテリーと、アンテナを使用して受信された無線周波数信号から抽出された電力でバッテリーを選択的に充電するように構成された第1の充電モジュールと、第2のソースから取得された電力でバッテリーを選択的に充電するように構成された第2の充電モジュールと、第1の充電モジュールおよび第2の充電モジュールを制御し、それによりバッテリーの充電を制御するように構成された制御モジュールとを備える、エアロゾル供給デバイスについて説明する。アンテナは、データを送信および/または受信するように構成され得る。
【0004】
制御モジュールは、第1の充電モジュールがバッテリーを充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、バッテリーを充電するために第1の充電モジュールを使用するかどうかを決定するように構成され得る。代替的に、または追加として、制御モジュールは、第2の充電モジュールがバッテリーを充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、バッテリーを充電するために第2の充電モジュールを使用するかどうかを決定するように構成され得る。
【0005】
制御モジュールは、バッテリーを、第1の充電モジュールを使用して充電するのか、第2の充電モジュールを使用して充電するのか、その両方を使用して充電するのかを決定するように構成され得る。
【0006】
制御モジュールは、優先電源を選択するように構成され得る。
【0007】
いくつかの例示的な実施形態では、エアロゾル供給デバイスは、電力が第1の充電モジュールおよび/または第2の充電モジュールを使用して取得可能であるかどうかを決定し、上記決定を示す信号を制御モジュールに通信するように構成される、少なくとも1つの電力検出ユニットをさらに備える。少なくとも1つの電力検出ユニットは、第1の充電モジュールから抽出された第1の電力量を決定することと、第1の電力量に関する情報を制御モジュールに通信することとを行うように構成された第1の電力検出ユニットを備え得る。代替的に、または追加として、少なくとも1つの電力検出ユニットは、第2の充電モジュールから抽出された第2の電力量を決定することと、第2の電力量に関する情報を制御モジュールに通信することとを行うように構成された第2の電力検出ユニットを備え得る。
【0008】
エアロゾル供給デバイスは、ユーザが、電力が第1の充電モジュールおよび/または第2の充電モジュールを使用して取得され得るかどうかを指示することを可能にすることと、上記ユーザ指示を示す信号を制御モジュールに通信することとを行うように構成されるユーザインターフェースをさらに備え得る。ユーザインターフェースは、ユーザが優先電源を選択することを可能にし得る。
【0009】
いくつかの例示的な実施形態では、エアロゾル供給デバイスは、誘導モジュールをさらに備え、第2の充電モジュールは、電磁誘導を通して誘導モジュールによって取得された電力でバッテリーを選択的に充電するように構成される。エアロゾル供給デバイスは、誘導モジュールが電磁誘導を通して電力を受け取るように充電モジュールの近傍内にあるかどうかを検出するように構成されたセンサ(例えば、近接センサ)をさらに備え得る。
【0010】
第2の態様では、本明細書は、エアロゾル供給デバイスのアンテナを使用して無線周波数信号から第1の電力を取得するステップと、第2のソースから第2の電力を取得するステップと、第1の取得された電力および/または第2の取得された電力を使用してエアロゾル供給デバイスのバッテリーを選択的に充電するステップとを含む、方法について説明する。
【0011】
方法は、第1の充電モジュールが、アンテナを使用して無線周波数信号から抽出された第1の電力でバッテリーを充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、バッテリーを充電するために第1の充電モジュールを使用するかどうかを決定するステップをさらに含み得る。
【0012】
方法は、第2の充電モジュールが第2の電力でバッテリーを充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、バッテリーを充電するために第2の充電モジュールを使用するかどうかを決定するステップをさらに含み得る。
【0013】
方法は、バッテリーを、第1の取得された電力を使用して充電するのか、第2の取得された電力を使用して充電するのか、その両方を使用して充電するのかを決定するステップをさらに含み得る。
【0014】
方法は、優先電源を選択するステップをさらに含み得る。さらに、方法は、優先電源を指示するユーザ入力を受信し、それに応じて前記優先電源を選択するステップをさらに含み得る。
【0015】
いくつかの例示的な実施形態では、第2のソースから第2の電力を取得するステップは、誘導モジュールを使用して電磁誘導を通して前記第2の電力を取得するステップを含み得る。方法は、電力検出ユニットを使用して、電力がアンテナおよび/または誘導モジュールを使用して取得され得るかどうかを決定するステップと、上記決定を示す信号を制御モジュールに通信するステップとをさらに含み得る。方法は、アンテナおよび/または誘導ユニットを監視するステップと、アンテナおよび/または誘導ユニットによって抽出された電力の量を決定するステップと、抽出された電力に関する情報を制御モジュールに通信するステップとをさらに含み得る。方法は、アンテナおよび/または誘導ユニットを監視するステップと、アンテナおよび/または誘導ユニットによって抽出されるために利用可能な電力の量を決定するステップと、抽出される電力に関する情報を制御モジュールに通信するステップとをさらに含み得る。方法は、誘導モジュールが電磁誘導を通して電力を受け取るように充電モジュールの近傍内にあるかどうかを検出するステップをさらに含み得る。
【0016】
第3の態様では、本明細書は、第2の態様に関して上述した方法を装置に実行させるための命令を含む、コンピュータプログラムについて説明する。
【0017】
次に、例示的な実施形態が、単に例として、以下の概略的な図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】例示的な実施形態による不燃性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【
図2】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図3】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図4】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図5】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図6】別の例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図7】さらに別の例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図8】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図9】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図10】例示的な実施形態による充電デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、ユーザに少なくとも1つの物質を送達するシステムを包含することが意図され、電子タバコ、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなど、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する不燃性エアロゾル供給システムを含む。
【0020】
本開示によれば、「可燃性」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために使用中にエアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼されるかまたは燃やされるシステムである。
【0021】
本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするためにエアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼されることも燃やされることもないシステムである。
【0022】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の不燃性エアロゾル供給システムなど、不燃性エアロゾル供給システムである。
【0023】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0024】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0025】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは、そのうちの1つまたは複数が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含有しても含有しなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0026】
典型的には、不燃性エアロゾル供給システムは、不燃性エアロゾル供給デバイスと、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と呼ばれることがある。
【0028】
いくつかの実施形態では、その不燃性エアロゾル供給デバイスなどの不燃性エアロゾル供給システムは、電源およびコントローラを備えてもよい。電源は、例えば、電力源または発熱動力源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱動力源は、発熱動力源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で動力を分配するようにエネルギー供給され得る炭素基材を含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは、消耗品を受け入れるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、エアロゾル生成材料、またはエアロゾル化を意図されていない材料であってもよい。適宜、いずれの材料も、1つまたは複数の活性成分、1つまたは複数の香味料、1つまたは複数のエアロゾル形成材料、および/または1つまたは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、送達される物質は活性物質を含む。本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であり得る。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択され得る。活性物質は、天然由来であり得るか、または合成的に得られ得る。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの構成成分、誘導体、もしくは組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、カンナビスまたは別の植物性物質の1つまたは複数の構成成分、誘導体または抽出物を含み得る。一実施形態では、活性物質は、法的に許容されるレクリエーショナルドラッグである。いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、1つまたは複数の植物性物質、またはその構成成分、誘導体もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。いくつかの実施形態では、送達される物質は香味料を含む。
【0033】
エアロゾル生成材料は、例えば、任意の他の方法で加熱、照射、またはエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香味剤を含有しても含有しなくてもよい固体、液体またはゲルの形態であってもよい。
【0034】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は「モノリシック固体」である。エアロゾル生成材料は、非繊維状または繊維状であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、乾燥ゲルであってもよい。エアロゾル生成材料は、その中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料であってもよい。いくつかの実施形態では、保持された流体は水(エアロゾル生成材料の周囲から吸収された水など)であってもよく、または保持された流体は溶媒(エアロゾル生成材料がスラリーから形成される場合など)であってもよい。いくつかの実施形態では、溶媒は水であり得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、または70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%、または100重量%の非晶質固体までを含んでもよい。
【0036】
エアロゾル生成材料は、1つまたは複数の活性物質および/または香味料、1つまたは複数のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つまたは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0037】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することができる1つまたは複数の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0038】
材料は、基材を形成するために、支持体の上または中に存在してもよい。支持体は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、または金属合金であってもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、支持体はサセプタを含む。いくつかの実施形態では、サセプタは材料内に埋め込まれる。いくつかの代替実施形態では、サセプタは材料の片面または両面にある。
【0039】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むかまたはそれからなる物品であり、その一部または全部は、ユーザによる使用中に消費されることが意図されている。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤など、1つまたは複数の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用中にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出する、ヒータなどのエアロゾル生成器を備えてもよい。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを備えてもよい。
【0040】
図1は、例示的な実施形態による、全体として参照番号10で示される不燃性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【0041】
エアロゾル供給デバイス10は、バッテリー11と、制御回路12と、ヒータ13(またはより一般的にはエアロゾル生成器)と、消耗品14(例えば、例えばタバコスティックの形態のタバコ消耗品)と、アンテナ15と、誘導モジュール18とを備える。以下で詳細に説明するように、アンテナ15は、(例えば、制御回路12の制御下で)バッテリー11を充電する際に使用するための無線周波数信号を受信するために使用され得る。さらに、アンテナ15は、例えば、いくつかのプロトコル(例えば、Bluetooth、Wi-Fiなど)のうちの1つを使用して、データを送信および/または受信するために使用され得る。同様に、誘導モジュール18は、(例えば、制御回路12の制御下で)バッテリー11を充電する際に使用するための電磁放射を受信するために使用され得る。
【0042】
例示的なアンテナ15および誘導モジュール18は、両方とも、バッテリー11の近くに設けられて示されているが、一方または両方が他の場所に配置され得る。
【0043】
デバイス10の使用において、ヒータ13は、消耗品が加熱されてユーザのためにエアロゾル(および、タバコ消耗品の場合にはタバコの風味)が生成され得るように、消耗品14に挿入される。矢印17で示すように、ユーザが消耗品の端部で吸入するとき、空気は、矢印16で示すように空気入口を通ってデバイス10に引き込まれ、次に消耗品を通過して、エアロゾル(および、タバコ消耗品の場合にはタバコの風味)をユーザに送達する。
【0044】
エアロゾル供給デバイス10は、単なる例として説明されている。本明細書に記載の原理の例示的な実装形態では、多くの代替エアロゾル供給デバイスが使用され得る。例えば、デバイス10は、エアロゾル生成材料(例えば、液体)が加熱されてエアロゾルが生成されるベイピングデバイス内で置き換えられてもよい。本開示の原理は、特定のタイプのエアロゾル供給デバイス10に限定されない(すなわち、エアロゾル供給デバイス10は、ヒータ、振動メッシュ、照射源、電気作動式放出弁を含み得る電気的コントローラ加圧キャニスタなど、任意の適切な電動またはコントローラエアロゾル生成器を介して、固体、液体または他のエアロゾル生成材料をエアロゾル化するように構成され得る)。さらに、以下で詳細に説明するように、例えば誘導モジュール18に加えて、またはその代わりに、追加の充電機構が設けられ得る。
【0045】
図2は、例示的な実施形態による、全体として参照番号20で示されるシステムのブロック図である。システム20は、上述したエアロゾル供給デバイス10のバッテリー11および制御回路12を備える。
【0046】
システム20の制御回路12は、第1の充電モジュール23と、第2の充電モジュール24と、制御モジュール25とを備える。制御回路12はまた、ヒータ13(
図2には示されていない)を制御するために使用され得る。
【0047】
第1の充電モジュール23は、第1の電源から取得された電力でバッテリー11を選択的に充電するように構成される。例えば、第1の充電モジュール23は、アンテナ15に接続され得、(利用可能な場合)アンテナ15を使用して受信された無線周波数信号から抽出された電力でバッテリー11を選択的に充電するように構成され得る。
【0048】
同様に、第2の充電モジュール24は、第2の電源から取得された電力でバッテリー11を選択的に充電するように構成される。例えば、第2の充電モジュール24は、誘導モジュール18に接続され得、(利用可能な場合)電磁誘導を通して誘導モジュール18によって取得された電力でバッテリー11を選択的に充電するように構成され得る。制御モジュール25は、第1および第2の充電モジュールを制御し、それによりバッテリーの充電を制御するように構成され得る。代替の第2の電源は、電源(例えば、バッテリーまたは電源接続部またはUSB接続部)に向けられた電気接点を含む。
【0049】
いくつかの例示的な実施形態では、制御モジュール25の機能は、第1の充電モジュール23および/または第2の充電モジュール24によって実施されることに留意されたい。実際、制御モジュール25は、いくつかの例示的な実施形態から省略されてもよい。さらに、第1の充電モジュール23および第2の充電モジュール24の機能は、単一の制御モジュールによって提供されてもよく、例えば、第1の充電モジュール23および第2の充電モジュール24が省略され、それらの機能が制御モジュール25によって実施されてもよい。
【0050】
図3は、例示的な実施形態による、全体として参照番号30で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0051】
アルゴリズム30の動作32において、第1の電力が取得される。第1の電力は、(利用可能な場合)アンテナ15を使用して無線周波数信号から取得され得る。動作34において、第2の電力が取得される。第2の電力は、(利用可能な場合)誘導モジュール18を使用して電磁誘導を通して取得され得る。動作32と動作34とは、同時に、または異なる順序で実行され得ることに留意されたい。さらに、電力が利用可能でない場合(例えば、アンテナが適切な無線周波数信号を受信していない場合、または誘導モジュールが適切な充電モジュールの近傍にない場合)、これらの動作の一方または両方が省略され得る。
【0052】
動作36において、バッテリー11は、第1および/または第2の取得された電力を使用して選択的に充電される。
【0053】
図4は、例示的な実施形態による、全体として参照番号40で示されるシステムのブロック図である。
【0054】
システム40は、上述したシステム20のバッテリー11と、(第1の充電モジュール23と、第2の充電モジュール24と、制御モジュール25とを含む)制御回路12とを備える。制御回路12はまた、ヒータ13(
図4には示されていない)を制御するために使用され得る。システム40はまた、上述したエアロゾル供給デバイス10のアンテナ15および誘導モジュール18を含む。
【0055】
システム40は、第1の電力検出ユニット46aおよび第2の電力検出ユニット46bをさらに備える。第1の電力検出ユニット46aは、電力がアンテナ15を使用して取得され得るかどうかを決定するように構成され、第2の電力検出ユニット46bは、電力が誘導モジュール18を使用して取得され得るかどうかを決定するように構成される。第1の電力検出ユニットと第2の電力検出ユニットとは、各々、上記決定を示す信号を制御モジュール25に通信するよう構成され得る。いくつかの例示的な実施形態では、第1の電力検出ユニット46aおよび第2の電力検出ユニット46bの一方または両方が省略されてもよいことに留意されたい。さらに、誘導モジュール18は、代替電源と置き換えられ得る。
【0056】
図5は、例示的な実施形態による、全体として参照番号50で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。アルゴリズム50は、第1の電力検出ユニット46aによって実施され得る。
【0057】
アルゴリズム50は動作52において開始し、アンテナは第1の電力検出モジュール46aによって監視される。
【0058】
動作54において、動作52における監視に基づいて、アンテナを使用して抽出された(または抽出されるために利用可能な)第1の電力量が決定される。
【0059】
動作56において、第1の電力量に関する情報が制御モジュール25に通信される。
【0060】
図6は、例示的な実施形態による、全体として参照番号60で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。アルゴリズム60は、第2の電力検出ユニット46bによって実施され得る。
【0061】
アルゴリズム60は動作62において開始し、誘導モジュールは第2の電力検出モジュール46bによって監視される。
【0062】
動作64において、動作62における監視に基づいて、誘導モジュールから抽出された(または抽出されるために利用可能な)第2の電力量が決定される。
【0063】
動作66において、第2の電力量に関する情報が制御モジュール25に通信される。
【0064】
図7は、例示的な実施形態による、全体として参照番号70で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0065】
アルゴリズム70は動作72において開始し、電力利用可能性が決定される。動作72は、第1の電力検出ユニット46aを使用して、第1の充電モジュール23が、アンテナを使用した無線周波数信号からの第1の電力でバッテリー11を充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、バッテリーを充電するために第1の充電モジュールを使用するかどうかを決定することを含み得る。動作72はまた、第2の充電モジュール24が、第2の電力(例えば、誘導モジュール18を使用して電磁誘導を通して抽出された電力)でバッテリー11を充電することができるかどうかを決定し、充電することができる場合、バッテリーを充電するために第2の充電モジュールを使用するかどうかを決定することを含み得る。
【0066】
動作74において、電力が取得される。電力は、上述した第1の充電モジュール23および/または第2の充電モジュール24によって抽出され得る。例えば、電力は、アンテナ15において受信された無線周波数信号から、および/または誘導モジュール18を使用して電磁誘導を通して受信された電力から抽出され得る。動作74は、動作72において行われた決定に依存する。したがって、上述した動作32および34を実施するために動作74が使用され得る。
【0067】
動作76において、バッテリー11は、動作74において取得された電力を使用して選択的に充電される。したがって、上述した動作36を実施するために動作76が使用され得る。
【0068】
図8は、例示的な実施形態による、全体として参照番号80で示されるシステムのブロック図である。
【0069】
システム80は、上述したバッテリー11と、第1の充電モジュール23と、第2の充電モジュール24と、制御モジュール25とを備える。システム80は、第1の充電モジュール23に結合されたアンテナ15および/または第2の充電モジュール24に結合された誘導モジュール18を備え得る。システム80は、上述した第1の電力検出ユニット46aおよび第2の電力検出ユニット46b(
図8には示されていない)をさらに備え得る。
【0070】
システム80は、ユーザインターフェース86およびセンサ87(近接センサなど)をさらに備える。いくつかの例示的な実施形態では、ユーザインターフェース86およびセンサ87の一方または両方は、省略されてもよい。
【0071】
ユーザインターフェース86は、ユーザが優先電源を選択することを可能にするために設けられ得る。例えば、ユーザインターフェースは、例えば両方の電源が利用可能である場合、ユーザが、電力が第1の充電モジュール23を使用して(例えばアンテナ15から)取得されるべきかどうか、および/または第2の充電モジュール24から(例えば誘導モジュール18から)取得されるべきかどうかを指示することを可能にし得る。ユーザインターフェース86は、ユーザインターフェースが上記のユーザ指示を示す信号を制御モジュールに通信することができるように、制御モジュール25と通信する。ユーザ指示は、例えば、動作74において、電力がどこから取得されるか(例えば、利用可能な電力のあるソースが別のソースよりも(ユーザによって)好まれるかどうか)を決定するために使用され得る。
【0072】
センサ87(例えば、近接センサ)は、電力が電磁誘導を通して利用可能であるように、充電モジュールが誘導モジュール18(設けられている場合)の近傍にあるかどうかを検出するように構成され得る。したがって、センサ87は、上述した動作72の一部として使用され得る。例えば、センサ87は、通信リンクを確立する目的で放出された無線信号(WiFiまたはBluetoothなど)を受信するように構成され得る。
【0073】
図9は、例示的な実施形態による、全体として参照番号90で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0074】
アルゴリズム90は動作91において開始し、第1の充電モジュールの電力が決定される。動作91は、バッテリー11を充電するための電力を供給するアンテナ15の能力を決定し得る。動作91は、第1の電力検出ユニット46aから受信された情報に基づいて、上述した制御モジュール25によって実施され得る。
【0075】
アルゴリズム90は、次いで、動作92に進み、第2の充電モジュールの電力が決定される。動作92は、バッテリー11を充電するための電力を供給する誘導モジュール18の能力を決定し得る。動作92は、第2の電力検出ユニット46bから受信された情報に基づいて、上述した制御モジュール25によって実施され得る。いくつかの例示的な実施形態では、動作91は、上述したセンサ87の出力を利用し得る。
【0076】
動作91および92は、上述した動作72を実施するために集合的に使用され得る。もちろん、動作91と動作92の順序は逆にされてもよく、または、それらの動作は並列に実施されてもよい。
【0077】
動作93において、好ましい電源が決定される。例えば、制御モジュール25は、好ましい電源を選択し得る。上述したように、ユーザは、(例えば、ユーザインターフェース86を使用して)好ましい電源を指示することが可能であり得、この指示は、好ましい電源を選択したときに使用され得る(または少なくとも考慮され得る)。
【0078】
動作94において、第1の充電モジュール23から(例えばアンテナ15から)、第2の充電モジュール24から(例えば誘導モジュール18から)、またはその両方から、電力が取得される。したがって、動作94は、上述した動作74の例示的な実装形態である。
【0079】
最後に、動作95において、動作94において取得された電力でバッテリー11が充電される。したがって、動作95は、上述した動作76の一例である。
【0080】
上述したように、いくつかの異なる電源が、例示的な実施形態で使用され得る。例えば、誘導モジュール18は、バッテリーまたは商用電源への物理的接続など、代替充電機構と置き換えられ得る。
【0081】
図10は、例示的な実施形態による充電デバイス100のブロック図である。充電デバイス100は、エアロゾル供給デバイスと充電デバイス100との間に電気的接続を形成するために使用され得る物理的電気コネクタ102を含む。第2の充電モジュール24は、電気コネクタ102を使用して電源に接続され得る。
【0082】
上述したように、電力は、無線周波数(RF)信号から抽出され得る。これは、いくつかの方法で実施され得る。例えば、RF信号を受信するために受信アンテナが設けられ、アンテナの長さにわたって電位差を生じさせ得る。したがって、AC(典型的には正弦波)RF信号がアンテナにおいて取得される。このAC信号は、典型的には、例えば整流回路(フルブリッジまたはハーフブリッジ整流回路など)を使用して、DC信号に変換される。いくつかの例示的な実施形態では、アンテナから整流器への電力伝送を最大化しようとするインピーダンス整合回路が、アンテナと整流器との間に設けられる。整流器によって出力されたDC電力は、例えば、バッテリーを使用して貯蔵され得る。
【0083】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を支援するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限と見なされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示される要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを適切に含むか、それからなるか、または本質的にそれからなり得る。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。
【国際調査報告】