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特表2025-500746電力収穫のための無線周波数受信機を備えるエアロゾル供給デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】電力収穫のための無線周波数受信機を備えるエアロゾル供給デバイス
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/90 20200101AFI20250107BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20250107BHJP
   A24F 40/65 20200101ALI20250107BHJP
   H02J 50/20 20160101ALI20250107BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
A24F40/90
A24F40/40
A24F40/65
H02J50/20
H02J7/00 301D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529586
(86)(22)【出願日】2022-12-08
(85)【翻訳文提出日】2024-06-19
(86)【国際出願番号】 GB2022053139
(87)【国際公開番号】W WO2023105236
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】2117822.3
(32)【優先日】2021-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アル‐アミン, モハメッド
(72)【発明者】
【氏名】ブルートン, コナー
(72)【発明者】
【氏名】マスグレイブ, ダミン
【テーマコード(参考)】
4B162
5G503
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC32
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD22
4B162AD41
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503BB03
5G503GB09
(57)【要約】
方法であって、アンテナを使用して無線周波数信号を受信するステップと、受信した無線周波数信号から(例えば、電力モジュールを使用して)電力を抽出するステップと、エアロゾル供給デバイスの気化器による抽出された電力の使用を(例えば、制御モジュールを使用して)制御するステップと、を含む、方法。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスであって、
無線周波数信号を受信するように構成されたアンテナと、
前記受信した無線周波数信号から電力を抽出するように構成された電力モジュールと、
前記エアロゾル供給デバイスの気化器による前記抽出された電力の使用を制御するように構成された制御モジュールと、
を備える、デバイス。
【請求項2】
リザーバをさらに備え、前記リザーバが、液体またはゲルを貯蔵するように構成されており、前記気化器が、前記液体またはゲルを気化させるように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記気化器が、前記制御モジュールの制御下で前記抽出された電力によって直接給電される、請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記電力モジュールによって前記受信した無線周波数信号から抽出された電力を貯蔵するための電力貯蔵デバイスをさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記気化器が、少なくとも部分的に、前記電力貯蔵デバイスに貯蔵された前記抽出された電力によって給電される、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記電力貯蔵デバイスが、バッテリーまたはスーパーキャパシタである、請求項4または5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記電力貯蔵デバイスが前記エアロゾル供給デバイスの1回の使用または吸煙に十分なエネルギーを貯蔵するように構成されるように、前記電力貯蔵デバイスの容量が制限される、請求項4~6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記制御モジュールが、前記電力貯蔵デバイスを充電するための前記抽出された電力の使用を制御するように構成されている、請求項4~7のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記制御モジュールが、前記電力貯蔵デバイスを充電すると同時に、前記気化器に電力を供給するように構成されている、請求項4~8のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記制御モジュールが、前記電力貯蔵デバイスを充電するよりも優先的に前記気化器に電力を供給するように構成されている、請求項4~9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記気化器をさらに備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記アンテナが、データを送信および/または受信するように構成されている、請求項1~11のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
方法であって、
アンテナを使用して無線周波数信号を受信するステップと、
前記受信した無線周波数信号から電力を抽出するステップと、
前記エアロゾル供給デバイスの気化器による前記抽出された電力の使用を制御するステップと、
を含む、方法。
【請求項14】
リザーバに貯蔵された液体またはゲルを気化させるステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記抽出された電力によって前記気化器に直接給電するステップをさらに含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記受信した無線周波数信号から抽出された電力を貯蔵するステップをさらに含む、請求項13~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記気化器が、少なくとも部分的に、前記電力貯蔵デバイスに貯蔵された前記抽出された電力によって給電される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
電力を貯蔵すると同時に前記気化器に電力を供給するステップをさらに含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記電力貯蔵デバイスを充電するよりも優先的に前記気化器に電力を供給するステップをさらに含む、請求項16~18のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、例えばエアロゾル供給デバイスによる抽出された電力の使用の制御に関する。
【背景】
【0002】
シガレットおよび葉巻などの喫煙物品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を発生させる。燃焼させることなく化合物を放出する製品を作り出すことによってこれらの物品の代替物を提供するための試みがなされてきた。例えば、タバコ加熱デバイスは、タバコなどのエアロゾル供給基材を加熱して、基材を燃やすのではなく加熱することによって、エアロゾルを形成する。この分野におけるさらなる発展が依然として必要とされている。
【概要】
【0003】
第1の態様では、本明細書は、デバイスであって、無線周波数信号を受信するように構成されたアンテナと、受信した無線周波数信号から電力を抽出するように構成された電力モジュールと、エアロゾル供給デバイスの気化器による抽出された電力の使用を制御するように構成された制御モジュールと、を備える、デバイスを記載する。アンテナは、データを送信および/または受信するように構成され得る。デバイスは、前記気化器をさらに備え得る。
【0004】
デバイスは、リザーバをさらに備え得る。リザーバは、液体またはゲルを貯蔵するように構成されることができ、気化器は、液体またはゲルを気化させるように構成されている。
【0005】
気化器は、制御モジュールの制御下で抽出された電力によって直接給電され得る。
【0006】
デバイスは、電力モジュールによって受信した無線周波数信号から抽出された電力を貯蔵するための電力貯蔵デバイス(例えば、バッテリーまたはスーパーキャパシタ)をさらに備え得る。気化器は、少なくとも部分的に、電力貯蔵デバイスに貯蔵された抽出された電力によって給電され得る。電力貯蔵デバイスが前記エアロゾル供給デバイスの1回の使用または吸煙に十分なエネルギーを貯蔵するように構成されるように、電力貯蔵デバイスの容量が制限され得る。制御モジュールは、電力貯蔵デバイスを充電するための抽出された電力の使用を制御するように構成され得る。制御モジュールは、電力貯蔵デバイスを充電すると同時に、気化器に電力を供給するように構成されて得る。制御モジュールは、電力貯蔵デバイスを充電するよりも優先的に気化器に電力を供給するように構成され得る。
【0007】
第2の態様では、本明細書は、方法であって、アンテナを使用して無線周波数信号を受信するステップと、受信した無線周波数信号から電力を抽出するステップと、エアロゾル供給デバイスの気化器による抽出された電力の使用を制御するステップと、を含む、方法を記載する。
【0008】
方法は、リザーバに貯蔵された液体またはゲルを気化させるステップをさらに含み得る。
【0009】
方法は、抽出された電力によって気化器に直接給電するステップをさらに含み得る。
【0010】
方法は、受信した無線周波数信号から抽出された電力を貯蔵するステップをさらに含み得る。気化器は、少なくとも部分的に、電力貯蔵デバイスに貯蔵された抽出された電力によって給電され得る。方法は、電力を貯蔵すると同時に気化器に電力を供給するステップをさらに含み得る。方法は、電力貯蔵デバイスを充電するよりも優先的に気化器に電力を供給するステップをさらに含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
ここで、以下の概略図を参照して、単なる例として、例示的な実施形態を説明する。
図1】例示的な実施形態による非燃焼性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。
図2】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
図3】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
図4】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
図5】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【詳細な説明】
【0012】
本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、ユーザに少なくとも1つの物質を送達するシステムを包含することが意図され、電子タバコ、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどの、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼性エアロゾル供給システムが挙げられる。
【0013】
本開示によれば、「可燃性」エアロゾル供給システムは、使用中に、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするためにエアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその構成要素)が燃焼される、または燃やされるものである。
【0014】
本開示によれば、「非燃焼性」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその構成要素)が燃焼されることも燃やされることもないものである。
【0015】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼性エアロゾル供給システムなどの非燃焼性エアロゾル供給システムである。
【0016】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、気化デバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0017】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0018】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、1つまたは複数が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0019】
典型的には、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、かつ非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と称されることがある。
【0021】
いくつかの実施形態では、その非燃焼性エアロゾル供給デバイスなどの非燃焼性エアロゾル供給システムは、電源およびコントローラを備えてもよい。電源は、例えば、電源または発熱電源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するようにエネルギー供給され得る炭素基材を備える。
【0022】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、エアロゾル生成材料、またはエアロゾル化を意図されていない材料であってもよい。適宜、いずれかの材料は、1つもしくは複数の活性成分、1つもしくは複数の香味、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、および/または1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、活性物質を含む。本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であり得る。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択され得る。活性物質は、天然に存在してもよいか、または合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの構成成分、誘導体、もしくは組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、カンナビスまたは別の植物の1つまたは複数の構成成分、誘導体または抽出物を含み得る。一実施形態では、活性物質は、法的に許容されるレクリエーショナルドラッグである。いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。いくつかの実施形態では、送達される物質は、香味を含む。
【0026】
エアロゾル生成材料は、例えば、加熱、照射、または他のあらゆる方法でエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成可能である材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香味料を含有しても含有しなくてもよい固体、液体またはゲルの形態であってもよい。
【0027】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は「モノリシック固体」である。エアロゾル生成材料は、非繊維状または繊維状であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、乾燥ゲルであってもよい。エアロゾル生成材料は、その中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料であってもよい。いくつかの実施形態では、保持された流体は、水(エアロゾル生成材料の周囲から吸収された水など)であってもよく、または保持された流体は、溶媒(エアロゾル生成材料がスラリーから形成される場合など)であってもよい。いくつかの実施形態では、溶媒は、水であり得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、または70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%、または100重量%の非晶質固体までを含んでもよい。
【0029】
エアロゾル生成材料は、1つもしくは複数の活性物質および/または香味、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0030】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成可能な1つまたは複数の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうち1つまたは複数を含んでもよい。
【0031】
材料は、基材を形成するために、支持体の上または中に存在してもよい。支持体は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、もしくは金属合金であってもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、支持体はサセプタを含む。いくつかの実施形態では、サセプタは材料内に埋め込まれる。いくつかの代替的な実施形態では、サセプタは材料の片面または両面にある。
【0032】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むかまたはそれからなる物品であり、その一部または全ては、ユーザによる使用中に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤などの1つまたは複数の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するヒータなどのエアロゾル生成器を備えてもよい。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを備えてもよい。
【0033】
図1は、例示的な実施形態による、全体として参照番号10で示される非燃焼性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【0034】
エアロゾル供給デバイス10は、制御回路12と、ヒータ13と、消耗品14(例えば、例えばタバコスティックの形態のタバコ消耗品)とを備える。デバイスはまた、アンテナ15を含む。例示的なアンテナ15は、デバイスの基部の近くに設けられて示されている。しかしながら、これは多くの例示的な位置のうちの1つである。以下で詳細に論じるように、アンテナは、(例えば、制御回路12の制御下での)デバイスによる使用のための電力を取得する際に使用するための無線周波数信号を受信するために使用することができる。加えて、アンテナ15は、例えば、いくつかのプロトコル(例えば、Bluetooth、Wi-Fiなど)のうちの1つを使用して、データを送信および/または受信するために使用され得る。
【0035】
デバイス10の使用において、ヒータ13は、消耗品が加熱されてユーザのためにエアロゾル(および、タバコ消耗品の場合には、タバコの香味)が生成され得るように、消耗品14に挿入される。ユーザが消耗品の端部で吸入するとき、矢印17で示すように、空気は、矢印16で示すように空気入口を通ってデバイス10に引き込まれ、次に消耗品を通過して、エアロゾル(および、タバコ消耗品の場合には、タバコの香味)をユーザに送達する。
【0036】
デバイス10は、バッテリーを追加的に含むことができる(バッテリー11が図1に概略的に示されている)。しかしながら、以下でさらに論じるように、これは全ての例示的な実施形態において必須というわけではない。
【0037】
エアロゾル供給デバイス10は、単なる例として説明されている。本明細書に記載の原理の例示的な実装形態では、多くの代替エアロゾル供給デバイスが使用され得る。例えば、デバイス10は、エアロゾル生成材料(例えば、液体またはゲル)が加熱されてエアロゾルを生成する蒸気吸引デバイス内で置き換えられてもよい。本開示の原理は、特定のタイプのエアロゾル供給デバイス10に限定されない(すなわち、エアロゾル供給デバイス10は、ヒータ、振動メッシュ、照射源、電動式放出弁を含み得る電気的コントローラ加圧キャニスタなどのような任意の適切な電動またはコントローラエアロゾル生成器を介して、固体、液体または他のエアロゾル生成材料をエアロゾル化するように構成されてもよい)。
【0038】
図2は、例示的な実施形態による、全体として参照番号20で示されるシステムのブロック図である。
【0039】
システム20は、上述のエアロゾル供給デバイス10の制御回路12、気化器/エアロゾル生成器13(ヒータを含む)およびアンテナ15を備える。システム20の制御回路12は、充電コントローラ22および制御モジュール24を備える。
【0040】
システム20の使用において、アンテナ15は、電力を抽出する際に使用するための無線周波数信号を受信する。抽出された電力は、(例えば、制御回路12の制御下で)気化器13によって使用するためのものであってもよい。
【0041】
いくつかの例示的な実施形態では、制御モジュール24の機能は、充電コントローラ22によって実装されることに留意されたい。実際、制御モジュール24は、いくつかの例示的な実施形態から省略されてもよい。
【0042】
図3は、例示的な実施形態による、全体として参照番号30で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。アルゴリズム30は、システム20を使用して実装することができる。
【0043】
アルゴリズム30は、無線周波数(RF)信号がアンテナ(アンテナ15など)を使用して受信される動作32で開始する。
【0044】
動作34において、受信した無線周波数信号から電力が抽出される。電力の抽出は、制御回路12の電力モジュール22によって実行されてもよい。
【0045】
動作36において、エアロゾル供給デバイスの気化器による抽出された電力の使用が、(例えば、制御モジュール24によって)制御される。例えば、気化器を使用して、受信した無線周波数信号から抽出されたエネルギーをそうするために使用して、リザーバに貯蔵されている液体またはゲルを気化させることができる。
【0046】
図4は、例示的な実施形態による、全体として参照番号40で示されるシステムのブロック図である。システム40は、上述のシステム20の制御回路12、気化器13、およびアンテナ15を備える。システム40は、電力貯蔵デバイス42(例えばバッテリー11であるバッテリー、またはスーパーキャパシタなど)をさらに備える。電力貯蔵デバイスの容量は限られていてもよい。例えば、電力貯蔵デバイスは、前記エアロゾル供給デバイスの1回の使用もしくは吸煙に十分なエネルギーを提供するように、または少数回(例えば、2回若しくは3回)の使用もしくは吸煙に十分なエネルギーを提供するように設計されてもよい。
【0047】
アンテナ15は、(例えば、制御回路12の制御下での)気化器13による使用のための電力を抽出するために無線周波数信号を受信するように使用され得る。さらに、電力モジュール22は、電力貯蔵デバイス42が設けられている場合、(例えば、制御回路12の制御下で)抽出された電力によってバッテリー11を充電するように構成されてもよい。
【0048】
図5は、例示的な実施形態による、全体として参照番号50で示されるアルゴリズムを示すフローチャートである。アルゴリズム50は、システム40によって実装することができる。
【0049】
アルゴリズム50は、無線周波数(RF)信号がアンテナ(アンテナ15など)を使用して受信される動作52で開始する。
【0050】
動作54において、受信した無線周波数信号から電力が抽出される。電力の抽出は、制御回路12の電力モジュール22によって実行されてもよい。
【0051】
動作56において、エアロゾル供給デバイスの気化器による抽出された電力の使用が、(例えば、制御モジュール24によって)制御される。例えば、気化器を使用して、受信した無線周波数信号から抽出されたエネルギーをそうするために使用して、リザーバに貯蔵されている液体またはゲルを気化させることができる。
【0052】
いくつかの例示的な実施形態では、動作54で抽出された電力は、動作58において、電力貯蔵ユニット(例えば、電力貯蔵デバイス42)を充電するために使用される。
【0053】
したがって、システム40は、抽出された電力によって気化器13に直接給電可能であるように構成されてもよい(例えば、動作58を省略する)。代替的にまたは加えて、システム40は、少なくとも部分的に、電力貯蔵デバイス42に貯蔵された抽出された電力で気化器13に給電可能であるように構成されてもよい。上述したように、電力貯蔵デバイスは、例えば、前記エアロゾル供給デバイスの1回の使用または吸煙に十分なエネルギーを提供するように制限されてもよい。
【0054】
動作56および58は、同時に行われてもよい。したがって、電力貯蔵デバイスは、(動作58において)充電され、同時に(動作56の一部として)電力が気化器に供給されてもよい。
【0055】
さらに、動作56および58を同時に行うことが可能であり得るが、いくつかの例示的な実施形態では、気化器に電力を供給することは、少なくともいくつかの状況では、電力貯蔵デバイスを充電することよりも優先され得る。したがって、抽出された電力は、その抽出された電力が気化器によって必要とされない限り、電力貯蔵デバイス/ユニットを充電するために使用され得る。
【0056】
(例えば、アルゴリズム30および50の動作34および54を参照して)上記で論じたように、電力は、無線周波数(RF)信号から抽出することができる。これは、いくつかの方法で実装することができる。例えば、RF信号を受信するために受信アンテナを設けて、アンテナの長さにわたって電位差を生じさせることができる。したがって、AC(典型的には正弦波)RF信号がアンテナで得られる。このAC信号は、典型的には、例えば整流回路(フルブリッジまたはハーフブリッジ整流回路など)を使用してDC信号に変換される。いくつかの例示的な実施形態では、アンテナと整流回路との間に、アンテナから整流器への電力伝送を最大化しようとするインピーダンス整合回路が設けられる。整流器によって出力されたDC電力は、例えば、バッテリーを使用して貯蔵され得る。
【0057】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を補助するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限と見なされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを適切に含むか、それからなるか、または本質的にそれからなることができる。加えて、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求されてもよい他の発明を含んでもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】