(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】充電デバイス
(51)【国際特許分類】
A24F 40/95 20200101AFI20250107BHJP
H02J 50/20 20160101ALI20250107BHJP
H02J 50/40 20160101ALI20250107BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
A24F40/95
H02J50/20
H02J50/40
H02J7/00 301D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529951
(86)(22)【出願日】2022-12-08
(85)【翻訳文提出日】2024-06-28
(86)【国際出願番号】 GB2022053133
(87)【国際公開番号】W WO2023105232
(87)【国際公開日】2023-06-15
(32)【優先日】2021-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アル‐アミン, モハメッド
(72)【発明者】
【氏名】マスグレイブ, ダミン
【テーマコード(参考)】
4B162
5G503
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC33
4B162AC44
4B162AC50
4B162AD20
4B162AD40
4B162AD41
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503GB08
5G503GB09
(57)【要約】
充電デバイスであって、エアロゾル供給デバイスを受容するように構成されたカップ形状の本体またはクレードルと、カップ形状の本体またはクレードルの内部開口部に無線周波数信号をブロードキャストするように構成された少なくとも1つの無線周波数送信機と、を備える、充電デバイスが記載される。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電デバイスであって、
エアロゾル供給デバイスを受容するように構成されたカップ形状の本体またはクレードルと、
前記カップ形状の本体またはクレードルの内部開口部に無線周波数信号をブロードキャストするように構成された少なくとも1つの無線周波数送信機と、
を備える、充電デバイス。
【請求項2】
前記カップ形状の本体またはクレードルの前記内部開口部のライニングが、無線周波数信号を反射する材料を含む、請求項1に記載の充電デバイス。
【請求項3】
前記カップ形状の本体またはクレードルの前記内部開口部のライニングが、選択された無線周波数信号を反射する材料を含む、請求項1または2に記載の充電デバイス。
【請求項4】
少なくとも1つの無線送信機が、前記カップ形状の本体またはクレードルの基部に配置されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の充電デバイス。
【請求項5】
少なくとも1つの無線送信機が、前記カップ形状の本体またはクレードルの壁に、前記壁の長手方向軸線に沿って配置されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の充電デバイス。
【請求項6】
前記少なくとも1つの無線周波数送信機が、複数の無線周波数送信機を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の充電デバイス。
【請求項7】
前記複数の無線周波数送信機が、前記カップ形状の本体またはクレードルの長手方向軸線に沿って壁内の異なる点に配設されている、請求項6に記載の充電デバイス。
【請求項8】
前記複数の無線周波数送信機が、前記カップ形状の本体またはクレードルの壁内の異なる角度位置に配設されている、請求項6または7に記載の充電デバイス。
【請求項9】
交流電磁場を発するように構成された誘導充電器をさらに備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の充電デバイス。
【請求項10】
前記誘導充電器が、前記カップ形状の本体またはクレードルの基部の一部として設けられている、請求項9に記載の充電デバイス。
【請求項11】
前記少なくとも1つの無線周波数送信機を制御するように構成された、制御モジュールをさらに備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の充電デバイス。
【請求項12】
前記制御モジュールが、前記誘導充電器を制御するように構成されている、請求項9または10に従属する場合の請求項11に記載の充電デバイス。
【請求項13】
センサをさらに備えており、
前記センサが、前記カップ形状の本体またはクレードルの前記開口部内の前記エアロゾル供給デバイスの存在を検出し、前記エアロゾル供給デバイスの存在を示す信号を前記制御モジュールに出力するように構成されている、請求項11または12に記載の充電デバイス。
【請求項14】
前記センサが、近接センサである、請求項13に記載の充電デバイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つの無線周波数送信機が、前記カップ形状の本体またはクレードルの前記内部開口部内の点に向かって無線周波数信号をブロードキャストするように構成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の充電デバイス。
【請求項16】
前記カップ形状の本体またはクレードルの前記内部開口部内の画定された位置に、前記受容されたエアロゾル供給デバイスを保持するための固定構成をさらに備える、請求項1~15のいずれか一項に記載の充電デバイス。
【請求項17】
前記カップ形状の本体またはクレードルの前記内部開口部内の画定された位置に、前記受容されたエアロゾル供給デバイスを付勢するための磁気浮揚構成をさらに備える、請求項1~16のいずれか一項に記載の充電デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、例えばエアロゾル供給デバイスのバッテリーを充電するための充電デバイスに関する。
【背景】
【0002】
シガレットおよび葉巻などの喫煙物品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を発生させる。燃焼させることなく化合物を放出する製品を作り出すことによってこれらの物品の代替物を提供するための試みがなされてきた。例えば、タバコ加熱デバイスは、タバコなどのエアロゾル供給基材を加熱して、基材を燃やすのではなく加熱することによって、エアロゾルを形成する。この分野におけるさらなる発展が依然として必要とされている。
【概要】
【0003】
第1の態様では、本明細書は、充電デバイスであって、エアロゾル供給デバイスを受容するように構成されたカップ形状の本体またはクレードルと、カップ形状の本体またはクレードルの内部開口部に無線周波数信号をブロードキャストするように構成された少なくとも1つの無線周波数送信機と、を備える、充電デバイスを記載する。
【0004】
カップ形状の本体またはクレードルの内部開口部のライニングが、無線周波数信号を反射する材料を含んでもよい。
【0005】
カップ形状の本体またはクレードルの内部開口部のライニングが、選択された無線周波数信号を反射する材料を含んでもよい。
【0006】
いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも1つの無線送信機は、カップ形状の本体またはクレードルの基部に配置されている。代替的にまたは加えて、少なくとも1つの無線送信機は、カップ形状の本体またはクレードルの壁に、壁の長手方向軸線に沿って配置されている。
【0007】
少なくとも1つの無線周波数送信機は、複数の無線周波数送信機を含んでもよい。例えば、複数の無線周波数送信機は、カップ形状の本体またはクレードルの長手方向軸線に沿って壁内の異なる点に配設されてもよい。代替的にまたは加えて、複数の無線周波数送信機は、カップ形状の本体またはクレードルの壁内の異なる角度位置に配設されてもよい。
【0008】
充電デバイスは、交流電磁場を発するように構成された誘導充電器をさらに備えてもよい。誘導充電器は、カップ形状の本体またはクレードルの基部の一部として設けられてもよい。
【0009】
充電デバイスは、制御モジュールをさらに備えてもよく、制御モジュールは、少なくとも1つの無線周波数送信機を制御するように構成されている。制御モジュールは、誘導充電器を制御するように構成されてもよい。充電デバイスは、センサ(例えば、近接センサ)をさらに備えてもよく、センサは、カップ形状の本体またはクレードルの開口部内のエアロゾル供給デバイスの存在を検出し、エアロゾル供給デバイスの存在を示す信号を制御モジュールに出力するように構成されている。
【0010】
少なくとも1つの無線周波数送信機は、カップ形状の本体またはクレードルの内部開口部内の点に向かって無線周波数信号をブロードキャストするように構成されてもよい。
【0011】
充電デバイスは、カップ形状の本体またはクレードルの内部開口部内の画定された位置に、受容されたエアロゾル供給デバイスを保持するための固定構成をさらに備えてもよい。
【0012】
充電デバイスは、カップ形状の本体またはクレードルの内部開口部内の画定された位置に、受容されたエアロゾル供給デバイスを付勢するための磁気浮揚構成をさらに備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここで、以下の概略図を参照して、単なる例として、例示的な実施形態を説明する。
【
図1】例示的な実施形態による非燃焼性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【
図2】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図3】例示的な実施形態による充電デバイスを示す図である。
【
図4】例示的な実施形態による充電デバイスを示す図である。
【
図5】例示的な実施形態による充電デバイスを示す図である。
【
図6】例示的な実施形態による充電デバイスを示す図である。
【
図7】例示的な実施形態による充電デバイスを示す図である。
【
図8】例示的な実施形態による、充電中のデバイスを含む充電デバイスを示す図である。
【
図9】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図10】例示的な実施形態による非燃焼性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【
図11】例示的な実施形態による充電デバイスを示す図である。
【
図12】例示的な実施形態による充電デバイスを示す図である。
【
図13】例示的な実施形態による充電デバイスを示す図である。
【詳細な説明】
【0014】
本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、ユーザに少なくとも1つの物質を送達するシステムを包含することが意図され、電子タバコ、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどの、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼性エアロゾル供給システムが挙げられる。
【0015】
本開示によれば、「可燃性」エアロゾル供給システムは、使用中に、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするためにエアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその構成要素)が燃焼される、または燃やされるものである。
【0016】
本開示によれば、「非燃焼性」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその構成要素)が燃焼されることも燃やされることもないものである。
【0017】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼性エアロゾル供給システムなどの非燃焼性エアロゾル供給システムである。
【0018】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、気化デバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0019】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0020】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、1つまたは複数が加熱されてもよいエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0021】
典型的には、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、かつ非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と称されることがある。
【0023】
いくつかの実施形態では、その非燃焼性エアロゾル供給デバイスなどの非燃焼性エアロゾル供給システムは、電源およびコントローラを備えてもよい。電源は、例えば、電源または発熱電源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するようにエネルギー供給されてもよい炭素基材を備える。
【0024】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、エアロゾル生成材料、またはエアロゾル化を意図されていない材料であってもよい。適宜、いずれかの材料は、1つもしくは複数の活性成分、1つもしくは複数の香味、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、および/または1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、活性物質を含む。本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択されてもよい。活性物質は、天然に存在してもよいか、または合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの構成成分、誘導体、もしくは組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、カンナビスまたは別の植物の1つまたは複数の構成成分、誘導体または抽出物を含んでもよい。一実施形態では、活性物質は、法的に許容されるレクリエーショナルドラッグである。いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。いくつかの実施形態では、送達される物質は、香味を含む。
【0028】
エアロゾル生成材料は、例えば、加熱、照射、または他のあらゆる方法でエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成可能である材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香味料を含有しても含有しなくてもよい固体、液体またはゲルの形態であってもよい。
【0029】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は「モノリシック固体」である。エアロゾル生成材料は、非繊維状または繊維状であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、乾燥ゲルであってもよい。エアロゾル生成材料は、その中に液体などの何らかの流体を保持してもよい固体材料であってもよい。いくつかの実施形態では、保持された流体は、水(エアロゾル生成材料の周囲から吸収された水など)であってもよく、または保持された流体は、溶媒(エアロゾル生成材料がスラリーから形成される場合など)であってもよい。いくつかの実施形態では、溶媒は、水であってもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、または70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%、または100重量%の非晶質固体までを含んでもよい。
【0031】
エアロゾル生成材料は、1つもしくは複数の活性物質および/または香味、1つもしくは複数のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つもしくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。
【0032】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成可能な1つまたは複数の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうち1つまたは複数を含んでもよい。
【0033】
材料は、基材を形成するために、支持体の上または中に存在してもよい。支持体は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、もしくは金属合金であってもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、支持体はサセプタを含む。いくつかの実施形態では、サセプタは材料内に埋め込まれる。いくつかの代替的な実施形態では、サセプタは材料の片面または両面にある。
【0034】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むかまたはそれからなる物品であり、その一部または全ては、ユーザによる使用中に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤などの1つまたは複数の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するヒータなどのエアロゾル生成器を備えてもよい。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを備えてもよい。
【0035】
図1は、例示的な実施形態による、全体として参照番号10で示される非燃焼性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【0036】
エアロゾル供給デバイス10は、バッテリー11と、制御回路12と、ヒータ13と、消耗品14(例えば、例えばタバコスティックの形態のタバコ消耗品)とを備える。デバイスはまた、アンテナ15を含む。以下で詳細に論じるように、アンテナは、(例えば、制御回路12の制御下で)バッテリー11の充電に使用するための無線周波数信号を受信するために使用してもよい。加えて、アンテナ15は、例えば、いくつかのプロトコル(例えば、Bluetooth、Wi-Fiなど)のうちの1つを使用して、データの送信および/または受信を行うために使用されてもよい。例示的なアンテナ15は、バッテリー11の近くに設けられて示されている。しかしながら、これは多くの例示的な位置のうちの1つである。
【0037】
デバイス10の使用において、ヒータ13は、消耗品が加熱されてユーザのためにエアロゾル(および、タバコ消耗品の場合には、タバコの香味)が生成されてもよいように、消耗品14に挿入される。ユーザが消耗品の端部で吸入するとき、矢印17で示すように、空気は、矢印16で示すように空気入口を通ってデバイス10に引き込まれ、次に消耗品を通過して、エアロゾル(および、タバコ消耗品の場合には、タバコの香味)をユーザに送達する。
【0038】
エアロゾル供給デバイス10は、単なる例として説明されている。本明細書に記載の原理の例示的な実装形態では、多くの代替エアロゾル供給デバイスが使用されてもよい。例えば、デバイス10は、エアロゾル生成材料(例えば、液体)が加熱されてエアロゾルを生成する蒸気吸引デバイス内で置き換えられてもよい。本開示の原理は、特定のタイプのエアロゾル供給デバイス10に限定されない(すなわち、エアロゾル供給デバイス10は、ヒータ、振動メッシュ、照射源、電動式放出弁を含んでもよい電気的コントローラ加圧キャニスタなどのような任意の適切な電動またはコントローラエアロゾル生成器を介して、固体、液体または他のエアロゾル生成材料をエアロゾル化するように構成されてもよい)。
【0039】
図2は、例示的な実施形態による、全体として参照番号20で示されるシステムのブロック図である。
【0040】
システム20は、上述のエアロゾル供給デバイス10のバッテリー11と、制御回路12と、ヒータ13(またはより包括的には、エアロゾル生成器)と、アンテナ15とを備える。システム20の制御回路12は、充電コントローラ22および制御モジュール24を備える。
【0041】
アンテナ15は、(例えば、制御回路12の制御下で)バッテリー11の充電に使用するための無線周波数信号を受信するために使用されてもよい。さらに、充電コントローラ22は、受信した無線周波数信号から抽出された電力で(例えば、制御モジュール24の制御下で)バッテリー11を充電するように構成されてもよい。
【0042】
いくつかの例示的な実施形態では、制御モジュール24の機能は、充電コントローラ22によって実装されることに留意されたい。実際、制御モジュール24は、いくつかの例示的な実施形態から省略されてもよい。
【0043】
図3は、例示的な実施形態による、全体として参照番号30で示される充電デバイスを示す。
【0044】
充電デバイス30は、カップ形状の本体またはクレードル31と、少なくとも1つの無線周波数送信機32とを備える。カップ形状の本体31は、エアロゾル供給デバイス10などのエアロゾル供給デバイスを受容するように構成されている。少なくとも1つの無線周波数送信機32は、カップ形状の本体またはクレードル31の内部開口部に無線周波数信号をブロードキャストするように構成されている。次いで、ブロードキャストされた無線周波数信号は、アンテナ(アンテナ15など)によって受信され、無線周波数充電に使用され得る。
【0045】
カップ形状の本体またはクレードル31の内部開口部33のライニングが、無線周波数信号を反射する材料を含んでもよい。したがって、内部開口部に入射する任意の無線周波数信号が反射され、デバイスがカップ形状の本体またはクレードル31の内部開口部内に配置されたときにエアロゾル供給デバイスのアンテナ(例えば、アンテナ15)にうまく当たる確率がより高くなる。いくつかの例示的な実施形態では、内部開口部33のライニングは、選択された無線周波数信号を反射するように構成されている。
【0046】
充電デバイス30は、少なくとも1つの無線送信機32が、カップ形状の本体またはクレードル31の長手方向軸線に実質的に沿った方向に無線周波数信号を送信するように構成されるように、少なくとも1つの無線送信機32がカップ形状の本体またはクレードル31の基部に配置された状態で示されている。軸線外に送信される電波は、内部開口部33のライニングとして提供される場合、無線周波数信号を反射する材料によって軸線に向かって反射し戻されてもよい。他の多くの送信機位置が可能であり、位置のいくつかが以下でさらに論じられる。
【0047】
カップ形状の本体またはクレードル31は、円筒形状を有するように示されているが、実施形態はこの形状に限定されず、角柱または三角柱を含んでもよい(ただし、これらに限定されない)。後述する他のカップ形状の本体についても同様である。
【0048】
図4は、例示的な実施形態による、全体として参照番号40で示される充電デバイスを示す。
【0049】
充電デバイス40は、カップ形状の本体またはクレードル41と、少なくとも1つの無線周波数送信機42とを備える。カップ形状の本体41は、エアロゾル供給デバイス10などのエアロゾル供給デバイスを受容するように構成されている。少なくとも1つの無線周波数送信機42は、カップ形状の本体またはクレードル41の内部開口部に無線周波数信号をブロードキャストするように構成されている。
【0050】
少なくとも1つの無線送信機42は、少なくとも1つの無線送信機42がカップ形状の本体またはクレードル41の半径方向軸線に実質的に沿った方向に無線周波数信号を送信するように構成されるように、送信機42がカップ形状の本体またはクレードルの壁に、壁の長手方向軸線に沿って配置されているという点で、少なくとも1つの無線送信機32とは異なる。軸線外に送信される電波は、内部開口部のライニングとして提供される場合、無線周波数信号を反射する材料によって軸線に向かって反射し戻されてもよい。当然ながら、無線送信機32および42を組み合わせて単一のカップ形状の本体またはクレードルにすることが可能である。
【0051】
図5は、例示的な実施形態による、全体として参照番号50で示される充電デバイスを示す。
【0052】
充電デバイス50は、エアロゾル供給デバイスを受容するように構成され、複数の無線送信機52a、52b、52cをさらに備える、カップ形状の本体またはクレードル51を備える。複数の無線周波数送信機52a~52cは、カップ形状の本体またはクレードル51の壁内の異なる角度位置に配設されている。当然ながら、
図5に示す構成は、多くの例示的な実装形態のうちの1つである。複数の無線周波数送信機は、カップ形状の本体またはクレードル51の壁および/または基部の異なる点に配設されてもよい。
【0053】
図6は、例示的な実施形態による、全体として参照番号60で示される充電デバイスを示す。
【0054】
充電デバイス60は、エアロゾル供給デバイスを受容するように構成され、複数の無線送信機62aおよび62bをさらに備える、カップ形状の本体またはクレードル61を備える。複数の無線周波数送信機62a、62bは、カップ形状の本体またはクレードル61の長手方向軸線に沿って壁内の異なる点に配設されている。
【0055】
図7は、例示的な実施形態による、全体として参照番号70で示される充電デバイスを示す。
【0056】
充電デバイス70は、少なくとも1つの無線周波数送信機72を備える。充電デバイス70は、交流電磁場を発するように構成された誘導充電器74をさらに備える。誘導充電器74は、カップ形状の本体またはクレードル71の基部の一部として設けられてもよい(ただし、代替的な位置も可能である)。誘導充電器74は、充電デバイス70のカップ形状の本体またはクレードル71の基部の近傍において振動電磁場が生成されるように、交流電源に結合されたコイルを備えてもよい。例えば、
図3~
図6を参照して上記で論じたように、充電デバイス70の基部および/または壁に複数の無線周波数送信機を設けてもよい。
【0057】
図8は、充電中のデバイス100を含む、全体として参照番号80で示される充電デバイスを示す。
【0058】
充電デバイス80は、カップ形状の本体またはクレードル71と、少なくとも1つの無線周波数送信機72と、上述の誘導充電器74とを備える。カップ形状の本体またはクレードル71の内部開口部には、充電するためのエアロゾル供給デバイス100が配置されている(このデバイスについては以下でさらに説明する)。当然ながら、エアロゾル供給デバイス100は、無線周波数充電のために充電デバイス30、40、50または60のいずれかに配置してもよい。
【0059】
図9は、例示的な実施形態による、全体として参照番号90で示されるシステムのブロック図である。
【0060】
システム90は、無線周波数アンテナ91と、第1の充電ユニット92と、第2の充電ユニット93と、誘導充電器94と、電源95と、制御モジュール96とを備える。システム90は、充電デバイス70を実装するために使用されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、誘導モジュール94(およびしたがって、第2の充電モジュール93)は、(システム90を使用して、上述の充電デバイス30、40、50もしくは60、または後述する充電デバイス110のいずれかを実装してもよいように)省略されてもよい。
【0061】
制御モジュール96は、無線周波数アンテナ91を使用するデバイス(デバイス100など)の無線周波数充電を制御することができるように、第1の充電モジュール92を制御するために使用されてもよい。代替的にまたは加えて、誘導充電器94が設けられている場合、制御モジュール96は、誘導充電器94を使用するデバイス(デバイス100など)の誘導充電を制御することができるように、第2の充電モジュール93を制御するために使用されてもよい。
【0062】
図10は、例示的な実施形態による、全体として参照番号100で示される非燃焼性エアロゾル供給デバイスのブロック図である。デバイス100は、(
図8に示されるような)充電デバイス70によって、または実際には充電デバイス30、40、50、60もしくは70のいずれかまたはそれらの変形によって充電されてもよいデバイスである。
【0063】
エアロゾル供給デバイス100は、上述のエアロゾル供給デバイス10のバッテリー11と、制御回路12と、ヒータ13と、消耗品14と、アンテナ15とを備える。エアロゾル供給デバイス100は、誘導モジュール18をさらに備えることがデバイス10と異なる。
【0064】
誘導モジュール18は、充電デバイス70からエアロゾル供給デバイス100に電力を伝送することができるように、誘導充電器(上述の誘導充電器74または94など)に電磁的に結合するように構成されている。
【0065】
図11は、例示的な実施形態による、全体として参照番号110で示される充電デバイスを示す。充電デバイス110は、カップ形状の本体またはクレードル111と、少なくとも1つの無線周波数送信機112とを備える。カップ形状の本体またはクレードル111は、上述したように、エアロゾル供給デバイスを受容するように構成されている。
【0066】
充電デバイス110は、センサ115(例えば、近接センサ)を備える。センサ115は、カップ形状の本体の開口部内のエアロゾル供給デバイスの存在を検出し、エアロゾル供給デバイスの存在を示す信号を制御モジュールに出力するように構成されている。制御モジュールは、センサ115の出力に基づいて無線周波数送信機112の起動を制御してもよい。当然ながら、同様のセンサを、上述した他の充電デバイスのいずれかとともに設けてもよい。例えば、センサ115は、(例えば、送信機モジュール30との通信リンクを確立する目的で)エアロゾル供給デバイスが発する無線信号を受信する(WiFiまたはBluetoothなど)ように構成された無線受信機を備えてもよい。
【0067】
図12は、例示的な実施形態による、全体として参照番号120で示される充電デバイスを示す。充電デバイス120は、カップ形状の本体またはクレードル121と、少なくとも1つの無線周波数送信機122とを備える。少なくとも1つの無線周波数送信機122は、カップ形状の本体またはクレードル121の内部開口部内の点に向かって無線周波数信号をブロードキャストするように構成されてもよい。
【0068】
充電デバイス120は、カップ形状の本体またはクレードル121の内部開口部内の画定された位置に、受容されたエアロゾル供給デバイスを保持するための固定構成123をさらに備えてもよい。画定された位置は、少なくとも1つの無線周波数送信機122が無線周波数信号をブロードキャストするように構成されているカップ形状の本体またはクレードル121の内部開口部内の点と位置合わせされてもよい。
【0069】
この実施形態では、固定構成123は、エアロゾル供給デバイスが画定された位置に配設されるように、エアロゾル供給デバイスを受容するように構成された少なくとも1つの開口部を含む蓋を含んでもよい。当然ながら、ブラケットの使用などの他の多くの固定構成が、当業者には容易に明らかであろう。
【0070】
図13は、例示的な実施形態による、全体として参照番号130で示される充電デバイスを示す。充電デバイス130は、カップ形状の本体またはクレードル131と、少なくとも1つの無線周波数送信機132とを備える。少なくとも1つの無線周波数送信機132は、カップ形状の本体またはクレードル131の内部開口部内の点に向かって無線周波数信号をブロードキャストするように構成されてもよい。
【0071】
充電デバイス130は、カップ形状の本体またはクレードル131の内部開口部内の画定された位置に、受容されたエアロゾル供給デバイスを付勢するための磁気浮揚構成133をさらに備えてもよい。磁気浮揚構成は、カップ形状の本体またはクレードル内に配設された少なくとも1つの磁石を備えてもよい。少なくとも1つの磁石は、電磁石、一時磁石、および/または永久磁石であってもよい。
【0072】
上述の例示的な実施形態のうちの少なくともいくつかのいくつかの実装形態では、少なくとも1つの無線送信機(送信機32、42、52、62、72、91および112など)は、それぞれのカップ形状の本体またはクレードルの内部開口部内の点(例えば、中心点)に向かって無線周波数信号をブロードキャストするように構成されてもよい。
【0073】
上記で論じたように、電力は、無線周波数(RF)信号から(例えば、エアロゾル供給デバイスによって)抽出してもよい。これは、いくつかの方法で実装することができる。例えば、RF信号を受信するために受信アンテナを設けて、アンテナの長さにわたって電位差を生じさせてもよい。したがって、AC(典型的には正弦波)RF信号がアンテナで得られる。このAC信号は、典型的には、例えば整流回路(フルブリッジまたはハーフブリッジ整流回路など)を使用してDC信号に変換される。いくつかの例示的な実施形態では、アンテナと整流回路との間に、アンテナから整流器への電力伝送を最大化しようとするインピーダンス整合回路が設けられる。整流器によって出力されたDC電力は、例えば、バッテリーを使用して貯蔵されてもよい。
【0074】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を補助するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限と見なされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを適切に含むか、それからなるか、または本質的にそれからなってもよい。加えて、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求されてもよい他の発明を含んでもよい。
【国際調査報告】