(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】電気駆動可能な車両の充電接続装置
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20250107BHJP
H01R 13/447 20060101ALI20250107BHJP
H01R 13/52 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H02J7/00 P
H01R13/447
H01R13/52 302D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532990
(86)(22)【出願日】2022-12-02
(85)【翻訳文提出日】2024-07-31
(86)【国際出願番号】 EP2022084316
(87)【国際公開番号】W WO2023104673
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】102021006064.4
(32)【優先日】2021-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598051819
【氏名又は名称】メルセデス・ベンツ グループ アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Mercedes-Benz Group AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 120,70372 Stuttgart,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100090583
【氏名又は名称】田中 清
(74)【代理人】
【識別番号】100098110
【氏名又は名称】村山 みどり
(72)【発明者】
【氏名】マルク・レンナー
(72)【発明者】
【氏名】カリーナ・コーラー
(72)【発明者】
【氏名】ユルゲン・ベネッケ
(72)【発明者】
【氏名】ホルガー・シュタイン
【テーマコード(参考)】
5E087
5G503
【Fターム(参考)】
5E087EE10
5E087EE11
5E087LL02
5E087LL17
5E087LL23
5E087PP01
5E087QQ04
5E087RR12
5E087RR17
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503FA03
5G503FA06
(57)【要約】
本発明は、互いに隣接して配置された2つの充電接続部(12、22)を備える電気駆動可能な車両の充電接続装置(100)に関する。さらに、充電接続装置(100)は、少なくとも2つの可動に支持されている充電接続部カバー(14、24)を備え、充電接続部カバー(14、24)のそれぞれは充電接続部(12、22)の1つに割り当てられている。充電接続部カバー(14、24)は、それぞれ、少なくとも1つの第1の状態において、対応する充電接続部(12、22)を覆い、少なくとも1つの第2の状態において、対応する充電接続部(12、22)を少なくとも部分的に開放する。ロック装置(40)は、他方の充電接続部カバー(14、24)が少なくとも1つの第2の状態を有しているときに、一方の充電接続部カバー(14、24)が少なくとも1つの第1の状態から少なくとも1つの第2の状態に移行することをロックするものであり、それによって、2つの充電接続部(12、22)の一方だけが接触のためにアクセス可能となり、2つの充電接続部(12、22)の他方はそれぞれの充電接続部カバー(14、24)によって覆われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気駆動可能な車両の充電接続装置(100)であって、
-互いに隣接して配置された2つの充電接続部(12、22)、特に充電ソケット、特に直流交流複合充電接続部(12)および直流充電接続部(22)または交流充電接続部(22)を備え、前記充電接続部(12、22)は共通の電路30を介して電気的に接続されており、
-少なくとも2つの可動に支持されている充電接続部カバー(14、24)を備え、前記充電接続部カバー(14、22)のそれぞれは前記充電接続部(12、24)の1つにそれぞれ割り当てられており、
前記充電接続部カバー(14、24)は、それぞれ、少なくとも1つの第1の状態において、対応する前記充電接続部(12、22)を覆い、少なくとも1つの第2の状態において、対応する前記充電接続部(12、22)を少なくとも部分的に開放するものであり、
他方の前記充電接続部カバー(14、24)が前記少なくとも1つの第2の状態を有している場合、一方の前記充電接続部カバー(14、24)が前記少なくとも1つの第1の状態から前記少なくとも1つの第2の状態に移行することをロック装置(40)がロックするものであり、
これにより、2つの前記充電接続部(12、22)の一方だけが接触のためにアクセス可能となり、2つの前記充電接続部(12、22)の他方はそれぞれの前記充電接続部カバー(14、24)によって覆われ、特に触れても安全なように覆われており、特にそれぞれアクセスできない前記充電接続部(12、22)の少なくとも接触要素が、触れても安全なように覆われている、前記充電接続装置(100)。
【請求項2】
前記ロック装置(40)は、少なくとも1つのロック要素を含み、前記ロック要素は、対応する充電接続部カバー(14、24)を少なくとも1つの第1の位置でロックする、および/または、少なくとも1つのブロック装置を含み、前記ブロック装置は、前記充電接続部カバー(14、24)の少なくとも1つを駆動する駆動装置をブロックする、請求項1に記載の充電接続装置。
【請求項3】
前記ロック装置(40)に接続されている少なくとも1つのセンサ装置は、前記充電接続部カバー(14、24)の状態を監視する、請求項1または2に記載の充電接続装置。
【請求項4】
前記ロック装置(40)は連結装置を含み、前記連結装置は、一方の前記充電接続部(12)の前記充電接続部カバー(14)を他方の前記充電接続部(22)の前記充電接続部カバー(24)に連結する、請求項1から3のいずれか一項に記載の充電接続装置。
【請求項5】
2つの前記充電接続部(12、22)は、共通の充電凹部(10)の中に配置されているか、2つの別々の、特に隣り合う充電凹部(10、20)の中に配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の充電接続装置。
【請求項6】
少なくとも1つの充電凹部(10、20)は、少なくとも1つのカバー要素(18)を含み、前記カバー要素(18)は、少なくとも1つの第1の状態において、対応する前記充電凹部(10、20)を覆っており、少なくとも1つの第2の状態において、対応する前記充電凹部(10、20)を少なくとも部分的に開放している、請求項5に記載の充電接続装置。
【請求項7】
2つの前記充電接続部カバー(14、24)の少なくとも1つおよび/または少なくとも1つのカバー要素(18)は、回転移動可能に、および/または並進移動可能に支持されているフラップとして実施されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の充電接続装置。
【請求項8】
前記充電接続部カバー(14、24)の少なくとも1つおよび/または少なくとも1つのカバー要素(18)は、折り畳み可能または巻き上げ可能または折り曲げ可能なブラインド型カバーとして実施されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の充電接続装置。
【請求項9】
前記充電接続部カバー(14、24)の少なくとも1つおよび/または少なくとも1つのカバー要素(18)は、押し合せまたは押し広げできる複数のカバー要素を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の充電接続装置。
【請求項10】
2つの前記充電接続部(12、22)は、共通の電路(30)で並列に接続されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の充電接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの充電接続部を備える電気駆動可能な車両の充電接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、第1の直流充電接続部と第2の直流および/または交流充電接続部の2つの充電接続部が互いに隣接して配置された電気駆動可能な車両の充電接続装置を開示している。さらに、この充電接続装置には、2つの充電接続部の少なくとも1つを覆う、少なくとも1つの充電接続部カバーが含まれている。このとき、充電接続部カバーは、2つの充電接続部の一方だけが接触のためにアクセス可能であり、2つの充電接続部の他方は充電接続部カバーによって覆われるように構成されている。
【0003】
電気自動車は、従来技術によれば、それぞれの充電規格について専用の充電接続部が必要であり、従って規格の異なる2つの充電オプションに対して2つの充電接続部が車両に設けられる。
【0004】
充電規格には、直流による充電を意味する直流充電、または交流による充電を意味する交流充電を含むことができる。
【0005】
ヨーロッパで現在使用されている充電規格は、例えば、いわゆるコンバインド充電システム(CCS)である。この場合は、直流と交流で充電が可能である。もう1つの規格CHAdeMO=「Charge de Move」は日本で開発された規格であり、最大50kWの充電容量を提供する。
数百キロワットまたは少なくとも1メガワット以上の出力を持つ代替または将来の充電規格の場合、さらなる充電接続部、特に直流電圧接続部が、さらなる代替のプラグ規格に従って設けられる。多数の充電接続部を1つの経路内で電気的に接続することができるので、充電ソケットは同時に通電されていることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、2つの充電接続部を備える電気駆動可能な車両の改善された充電接続装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、独立請求項の特徴によって解決される。
【0009】
本発明の有利な実施形態および利点は、その他の請求項、明細書、図面から明らかである。
【0010】
本発明の1つの態様によれば、電気駆動可能な車両の充電接続装置が提案され、それは、共通の電路を介して電気的に接続されている互いに隣接して配置された2つの充電接続部と、少なくとも2つの可動に支持された充電接続部カバーとを備えるものであり、それぞれの充電接続部には、充電接続部カバーの1つがそれぞれ割り当てられている。充電接続部カバーは、それぞれ、少なくとも1つの第1の状態において対応する充電接続部を覆い、少なくとも1つの第2の状態において対応する充電接続部を少なくとも部分的に開放する。ロック装置は、他方の充電接続部カバーが少なくとも1つの第2の状態を有しているときに、少なくとも1つの第1の状態から少なくとも1つの第2の状態に移行するために一方の充電接続部カバーをロックするものであり、それによって、2つの充電接続部の一方だけが接触のためにアクセス可能となり、2つの充電接続部の他方はそれぞれの充電接続部カバーによって覆われる。この場合、少なくとも1つの覆われた充電接続部は、特に触れても安全なように覆うことができ、特に充電接続部の少なくとも1つの接触要素は、触れても安全なように覆われている。
【0011】
以下、充電接続部とは、例えば充電ソケットなどの装置を意味しており、この充電ソケットは、エネルギー貯蔵装置と電気的に接続されており、また電源に電気的に接続された対応するプラグと電気的に接続可能である。接続された状態において、電気的に駆動可能な車両のエネルギー貯蔵装置は、電源から充電される。
【0012】
充電接続部の一方は、特に直流交流複合充電接続部であってよい。他方の充電接続部は、直流充電接続部または交流充電接続部であってよい。代替として、充電接続装置は、2つの直流接続部または2つの交流接続部を有することもできる。
【0013】
2つの充電接続部が1つの電路を共有することにより、車両の高電圧電気システムの電気アーキテクチャには、電気エネルギー貯蔵装置を接続するためにコンタクタを1つだけ使用すれば十分である。これにより、2つのコンタクタを備える配線に比べ、費用、取付けスペース、重量を節約することができる。2つの充電接続部が1つの電路を共有する配置では、2つの充電接続部が同時に通電されている。
【0014】
充電接続部カバーにより、それぞれの充電接続部は機械的に覆われる。
【0015】
充電接続部カバーとロック装置とにより、充電接続装置は、実質的に3つの状態を有することができ、第1の状態では、2つの充電接続部がそれぞれの充電接続部カバーによって覆われている。充電接続装置の第2の状態では、充電接続部の一方がそれぞれの充電接続部カバーによって覆われており、他方は少なくとも部分的に開放されていてよい。第3の状態では、第2の状態で覆われている充電接続部が少なくとも部分的に開放されており、第2の状態で少なくとも部分的に開放されている充電接続部が覆われていてよい。これにより、充電ケーブルを対応する充電接続部に挿入することは、他方の充電接続部が、触れても安全なようにそれぞれの充電接続部カバーで覆われている場合にのみ可能である。これにより、有利には、エネルギー貯蔵装置の充電中に、通電している未使用の充電接続部が、触れても安全なように覆われることを確実なものにすることができる。さらに、有利には、通電している未使用の充電接続部を汚れや水などの環境の影響から保護することもできる。これに加え、充電接続部カバーは、走行中または駐車中、すなわち車両が充電されていない場合に、それぞれの充電接続部を確実に覆い、環境の影響および接触の可能性から接続部を保護している。
【0016】
充電接続カバーおよびロック装置により、有利には、いずれかの充電接続部の無電圧スイッチングを省略することができる。これにより、対応する切替え装置、いわゆるスイッチボックスを省略することができ、従って、追加費用および追加取付けスペースを節約することができる。
【0017】
充電接続装置の有利な実施形態によれば、ロック装置は少なくとも1つのロック要素を有することができ、このロック要素は、対応するカバーを少なくとも1つの第1の位置でロックする。追加または代替として、ロック装置は少なくとも1つのブロック装置を含むことができ、このブロック装置は、充電接続部カバーの少なくとも1つを駆動する駆動装置をブロックする。少なくとも1つのロック要素により、および/または少なくとも1つのブロック装置により、他方の充電接続部カバーが第2の状態のいずれかを有する場合に、第1の状態を有する充電接続部カバーが第2の状態に移行することを防ぐ、または少なくとも困難にすることができる。このとき、ロック要素は、例えばロックピンとして実施することができ、このロックピンは対応する充電接続部カバーを機械的にロックする。このロックピンは、適切な配置によって、ロック位置とアンロック位置の間で移動することができる。このロック要素により、ロック要素によってロックされた対応する充電接続部カバーが手動で開かれることを防ぐか、困難にすることができ、さらに、ロック要素によってロックされた対応する充電接続部カバーが機械的に開かれることを、適切な駆動装置によって防ぐか、困難にすることができる。ブロック装置は、ブロック状態において、充電接続部カバーの少なくとも1つを駆動する駆動装置を機械的にブロックすることができる。代替または追加として、ブロック装置は、ブロック状態において、駆動装置と対応する充電接続部カバーとの間の機械的な動力伝達経路に作用し、これをブロックするか、充電接続部カバーから切り離すことができる。さらに、ブロック状態においては、ブロック装置によって、電気モーターとして実施されている駆動装置の電流供給を遮断することも考えられるであろう。ブロック装置は、第1の状態の充電接続部カバーが駆動装置によって第2の状態のいずれかに移行することを防ぐか、困難にすることができる。さらに、力の抵抗によって、対応する充電接続部カバーを手動で開くことも困難になるか、防ぐことができる。このことは、センサおよびアクチュエータによって制御することも可能であるが、単純に機械的機能によって受動的に実現することも可能である。
【0018】
充電接続装置の有利な実施形態によれば、ロック装置に接続されている少なくとも1つのセンサ装置は、充電接続部カバーの状態を監視することができる。この場合、少なくとも1つのセンサ装置は、リミットスイッチおよび/または光学センサおよび/またはカメラおよび/または距離測定システムまたはポテンショメータを含むことができる。この場合、少なくとも1つのセンサ装置は、第1の充電接続部カバーの状態に依存する第1のセンサデータと、第2の充電接続部カバーの状態に依存する第2のセンサデータとを受信する。ロック装置との接続により、ロック装置は、受信するセンサデータに応じて、少なくとも1つの第1の状態から少なくとも1つの第2の状態に移行することに対して第1の充電接続部カバーをロックするか、または少なくとも1つの第1の状態から少なくとも1つの第2の状態に移行することに対して第2の充電接続部カバーをロックすることができる。
【0019】
充電接続装置の有利な実施形態によれば、ロック装置は、連結装置を含むことができ、この連結装置は、一方の充電接続部の充電接続部カバーを他方の充電接続部の充電接続部カバーに連結する。この場合、連結装置は、機械的または電気的に構成することができる。一方の充電接続部カバーが少なくとも1つの第1の状態から少なくとも1つの第2の状態に移行する場合、この連結装置は、状態変化に対して他方の充電接続部カバーをブロックすることができる。少なくとも1つの第2の状態から少なくとも1つの第1の状態に移行する場合、この連結装置は、他方の充電接続部を状態変化のために開放することができる。
【0020】
充電接続装置の有利な実施形態によれば、2つの充電接続部は、共通の充電凹部の中に配置することも、または2つの別々の、特に隣り合う充電凹部の中に配置することもできる。共通の充電凹部に配置する場合、充電接続部はスペースを節約する形で車両に配置することができる。別々の充電凹部に配置する場合、充電接続部の位置決めを柔軟に形成することができる。
【0021】
充電接続装置の有利な実施形態によれば、少なくとも1つの充電凹部は、少なくとも1つのカバー要素を含むことができ、このカバー要素は、少なくとも1つの第1の状態において、対応する充電凹部を覆っており、少なくとも1つの第2の状態において、対応する充電凹部を少なくとも部分的に開放している。追加のカバー要素により、充電凹部に配置されている充電接続部およびその充電接続部カバーが追加的に覆われ、汚れや湿気および/または雪から保護することができる。共通の充電凹部に充電接続部を配置する場合、2つの充電接続部およびそれらの充電接続部カバーを、同じカバー要素で覆うか、少なくとも部分的に開放することができる。カバー要素は、対応する充電凹部の片側に配置されていてよい。
【0022】
充電接続装置の有利な実施形態によれば、2つの充電接続部カバーの少なくとも1つおよび/または少なくとも1つのカバー要素は、回転移動可能に、および/または並進移動可能に支持されているフラップとして実施されていてよい。この場合、フラップを、適切な軸において、上方または下方に、あるいは側方に、あるいは斜め外側に倒したり旋回させたりしてそれぞれの充電接続部または充電凹部から離すことにより、第2の状態に移行させることができる。例えば、フラップは、通常のフューエルフラップと同じように、充電凹部の側または充電接続部の側に配置することができ、このフラップは、内燃車両で配置されているフューエルフィラリッドに相当するものであってよい。代替として、フラップは、1つの面において充電凹部に対して平行に回転可能である。代替として、フラップは、該当するガイドによって上方または下方、あるいは側方へスライドさせることによって、第2の状態のいずれかに移行することができる。この場合、それぞれのフラップは外側にボディアウタシェルの前に、または内側にボディアウタシェルの下にスライドさせることによって、第2の状態のいずれかに移行することができる。旋回と回転からなる組み合わせ、または旋回とスライドからなる組み合わせ、または回転とスライドからなる組み合わせも考えられる。さらに、充電接続部カバーは異なって動くことができる。例えば第1の充電接続部カバーは旋回させることができ、第2の充電接続部カバーはスライドさせることができる。代替として、2つの充電接続部カバーの開放機構は、同一であってもよいし、または互いに鏡映しの形で構成されていてもよい。さらに、カバー要素は、充電接続部カバーの少なくとも1つとは異なるように動くことができる。代替として、カバー要素は、少なくとも1つの充電接続部カバーの開放機構と同一に、または鏡映しの形で構成されていてよい。
【0023】
充電接続装置の有利な実施形態によれば、充電接続部カバーの少なくとも1つおよび/または少なくとも1つのカバー要素は、折り畳み可能または巻き上げ可能または折り曲げ可能なブラインド型カバーとして実施されていてよい。このブラインド型カバーは、プラスチックまたは金属シートから構成することができる。この場合、ブラインド型カバーは一体形成で実施されていてもよく、または複数のフィンを有するものであってもよい。折り畳み可能な仕様またはフィンから形成された仕様の場合、このブラインド型カバーは、第1の状態のいずれかまたは第2の状態のいずれかに移行するために、折り畳んだり展開したりすることができる。巻き上げ可能な仕様の場合、このブラインド型カバーは、第1の状態のいずれかまたは第2の状態のいずれかに移行するために、巻き上げたり展開したりすることができる。折り曲げ可能な仕様の場合、このブラインド型カバーは、第1の状態から内側または外側または側方へ折り畳んで、第2の状態のいずれかに移行することができる。さらに、センターコンソールカバーのように内側へ移動する配置や、S字形に内側へ折り畳む配置も考えられる。さらなる仕様として、少なくとも1つの角度だけ巻き取ることができるフィンおよびブラインド型カバーシステムおよび折り曲げ可能な仕様も可能である。この場合、可撓性シート、例えば、個々のフィンを持たないスプリングシートも曲げることができ、および/または1つのコーナーまたは角度だけを押しのけることもできる。ブラインド型カバーの状態間の動きは、上方、下方、左または右に実施することができる。
【0024】
充電接続装置の有利な実施形態によれば、充電接続部カバーの少なくとも1つおよび/または少なくとも1つのカバー要素は、押し合せまたは押し広げできる複数のカバー要素を含むものであってよい。この場合、閉鎖機構は、カメラの絞りまたはシャッターの場合と同様に実現可能である。
【0025】
充電接続装置の有利な実施形態によれば、2つの充電接続部は、共通の電路で並列に接続されていてよい。充電経路を共有することにより、取付けスペース、費用、重量を節約することができる。さらに、分離要素を省略できるので、多くは充電接続部後方の限られた取付けスペースに充電接続装置を適合させることが可能である。
【0026】
本発明に基づく充電接続装置により、有利には、一方の充電接続部のみが接触のためにアクセス可能であり、他方の充電接続部は、触れても安全なようにそれぞれ覆われていることを確実なものにすることができる。
【0027】
その他の利点は、以下の図面の説明から明らかになる。図面には、本発明の実施例が示されている。図面、明細書、特許請求の範囲には、組み合わせによる多数の特徴が含まれている。当業者は、好都合な形で特徴を個々にも検討し、さらなる有用な組み合わせにまとめるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】充電接続部が完全に覆われた本発明の第1の実施例による、2つの充電接続部を備える電気駆動可能な車両の充電接続装置の図である。
【
図2】充電接続部が開放されている、
図1による充電接続装置の図である。
【
図3】充電接続部が完全に覆われた本発明の第2の実施例による、2つの充電接続部を備える電気駆動可能な車両の充電接続装置の図である。
【
図4】充電接続部が開放されている、
図3による充電接続装置の図である。
【
図5】充電接続部が完全に覆われた本発明の第3の実施例による、2つの充電接続部を備える電気駆動可能な車両の充電接続装置の図である。
【
図6】充電接続部が開放されている、
図5による充電接続装置の図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
各図において、同一または同種のコンポーネントには同じ参照符号を付している。図は例のみを示しており、限定することを意図しているものではない。
【0030】
図1および
図2は、本発明の第1の実施例による、2つの充電接続部12、22を備える電気駆動可能な車両の充電接続装置100を示している。
【0031】
図3および
図4は、本発明の第2の実施例による、2つの充電接続部12、22を備える電気駆動可能な車両の充電接続装置100を示している。
【0032】
図5および
図6は、本発明の第3の実施例による、2つの充電接続部12、22を備える電気駆動可能な車両の充電接続装置100を示している。
【0033】
以下では、まず、充電接続装置100の図示されている実施例の共通点について説明し、その後で、図示されている充電接続装置100の間の相違点について説明する。
【0034】
図1~
図6から分かるように、電気駆動可能な車両の充電接続装置100の図示されている実施例には、それぞれ互いに隣接して配置された2つの充電接続部12、22が含まれている。
【0035】
さらに
図2、
図4および
図6から分かるように、充電接続部12、22は充電ソケットに対応するが、他の適切な充電接続部12、22も考えられる。
図2および
図4からさらに分かるように、および完全に図示されてはいないが
図6に示されているように、充電接続装置100の対応する実施例において左側に配置された充電接続12は、直流交流複合充電接続部12として構成されている。このことは、例えばいわゆるCCS充電規格(コンバインド充電システム)であってよい。右側に配置されている充電接続部22は、直流充電接続部22として、または交流充電接続部22として、またはさらなる直流交流複合充電接続部22として構成されていてよい。
【0036】
図示されていないさらなる実施例では、2つの充電接続部12、22を直流接続部として構成することもできるし、または2つの充電接続部12、22を交流接続部として構成することもできる。
【0037】
もちろん、左右の表示は例示である。図示されている直流交流複合充電接続部12は、もちろん右側に配置されていてもよい。さらに、図示されていない実施例の充電接続部12、22は、互いにずらして配置したり、上下に配置したりすることもできる。
【0038】
さらに
図2、
図4および
図6から分かるように、充電接続部12、22は共通の電路30を介して電気的に接続されている。共通の電路30に互いに隣接して配置されている2つの充電接続部12、22は、並列に接続されている。ここでは、それぞれの充電接続部12、22が、それぞれ1つの電気的接続部16、26を有している。この場合、充電接続部12、22を分離する分離要素は必要ない。また、両方の充電接続部12、22は通電している。
【0039】
図1~
図6から明らかなように、図示されている充電接続装置100の実施例には、さらに少なくとも2つの可動に支持されている充電接続部カバー14、24が含まれ、それぞれ1つの充電接続部カバー14、24がそれぞれ1つの充電接続部12、22に割り当てられている。充電接続部カバー14、24は、それぞれ第1の終端位置と第2の終端位置の間で可動に支持されている。このとき、終端位置間には複数の中間位置があってもよく、いくつかの中間位置では充電接続部カバー14、24がそれに割り当てられている充電接続部12、22を特に完全に覆っており、またいくつかのさらなる中間位置では充電接続部カバー14、24がそれに割り当てられている充電接続部12、22を少なくとも部分的にまたは完全に開放している。このとき、充電接続部カバー14、24の状態を定義することができ、充電接続部カバー14、24は、少なくとも1つの第1の状態において、対応する充電接続部12、22を覆っており、少なくとも1つの第2の状態において、対応する充電接続部12、22を少なくとも部分的に開放している。
【0040】
図1~
図6からさらに明らかなように、ロック装置40は、他方の充電接続部カバー14、24が少なくとも1つの第2の状態を有している場合、少なくとも1つの第1の状態から少なくとも1つの第2の状態に移行するために一方の充電接続部カバー14、24をロックする。これにより、2つの充電接続部12、22のそれぞれ一方だけが接触のためにアクセス可能となり、2つの充電接続部12、22の他方はそれぞれの充電接続部カバー14、24によって覆われ、特に触れても安全なように覆われている。ここでは、それぞれアクセスできない充電接続部12、22の少なくとも接触要素が、触れても安全なように覆われていればよい。
【0041】
図1~
図6からさらに明らかなように、充電接続装置100は、充電接続部カバー14、24およびロック装置40によって主に3つの状態を有している。充電接続装置100の第1の状態(
図1、3、5)では、2つの充電接続部12、22がそれぞれの充電接続部カバー14、24によって覆われている。充電接続装置100の第2の状態(
図2、4、6)では、一方の充電接続部22がそれぞれの充電接続部カバー24によって覆われており、他方の充電接続部12は、少なくとも部分的に充電接続部カバー14から開放されている。充電接続装置100の図示されていない第3の状態では、第2の状態で覆われている充電接続部22が少なくとも部分的に開放されており、第2の状態で少なくとも部分的に開放されている充電接続部12が覆われている。図示されている実施例では、第2の状態および図示されていない第3の状態で開放されている充電接続部12は完全に開放された状態であるが、充電接続部12、22を部分的にのみ開放することも考えられる。この配置により、充電接続部12、22の最大1つにアクセスが可能になる。これにより、充電ケーブルを対応する充電接続部12、22に挿入することは、他方の充電接続部12、22が、触れても安全なようにそれぞれの充電接続部カバー14、24で覆われている場合にのみ可能である。これにより、充電中、通電している未使用の充電接続部22が、触れても安全なように覆われることを確実なものにすることができる。さらに、通電している未使用の充電接続部22を汚れや水などの環境の影響から保護することもできる。
【0042】
詳しく図示されていないロック装置40は、充電接続装置100の1つの実施例において、少なくとも1つのロック要素を含むことができ、このロック要素は、対応する充電接続部カバー14、24を少なくとも1つの第1の位置でロックする。代替または追加として、ロック装置40は少なくとも1つのブロック装置を含むことができ、このブロック装置は、充電接続部カバーの少なくとも1つを駆動する駆動装置をブロックする。このロック要素はロックピンであってよく、このロックピンは、ロック位置とアンロック位置の間で移動することができる。このロックピンにより、それぞれの充電接続部カバー14、24の機械的ロックを行うことができる。ブロック装置により、駆動装置の機械的ブロック、または駆動装置とそれぞれの充電接続部カバー14、24との間にある機械力伝達経路の機械的ブロックを実行することができる。さらに、それぞれの充電接続部カバー14、24と、該当する駆動装置との間にある機械力伝達経路の分離、または該当する電気駆動装置の電流供給の遮断も実行可能である。
【0043】
この場合、センサおよびアクチュエータによって制御する形で実行することが可能である。追加または代替として、単純な機械的機能による受動的な実行も可能である。
【0044】
制御された形で実行する場合、充電接続装置100に、ロック装置40に接続された少なくとも1つのセンサ装置を有することができ、このセンサ装置は充電接続部カバー14、24の状態を監視する。このセンサ装置は、リミットスイッチおよび/または光学センサおよび/またはカメラおよび/または距離測定システムまたはポテンショメータを含むことができる。このセンサ装置により、適切な評価ユニットが、どのカバーが開いているかを検知し、それに応じてロック要素またはブロック装置を制御する。このことは、適切なアクチュエータで機械的に、または適切な要素で電気的に行うことができる。
【0045】
受動的な実行の場合、充電接続装置100は、少なくとも1つの連結装置を含むことができ、この連結装置は、一方の充電接続部12、22の充電接続部カバー14、24を他方の充電接続部22、12の充電接続部カバー24、14に連結する。この場合、充電接続部カバー14、24は、連結装置によって互いに連結されていてよく、それによって、例えば充電プラグを挿入するために該当する充電接続部12を開放しようと一方の充電接続部カバー14が動かされた場合、他方の充電接続部カバー24は、対応する充電接続部14を覆うように動かされ、またその逆も同様である。
【0046】
代替または追加として、充電接続部カバー14、24は、それぞれ他方の充電接続部カバー24、14をロックまたはブロックするロック要素またはブロック装置に連結されていてよい。この場合、充電接続部カバー14、24は、連結装置によって他方の充電接続部カバー24、14のロック要素に連結されていてよく、それによって、例えば充電プラグを挿入するために該当する充電接続部12を開放しようと一方の充電接続部カバー14が動かされた場合、他方の充電接続部カバー24のロック要素は、他方の充電接続部カバー24をロックするように動かされる。代替として、充電接続部カバー14、24は、連結装置によって他方の充電接続部カバー24、14のブロック装置に連結されていてよく、それによって、例えば充電プラグを挿入するために該当する充電接続部12を開放しようと一方の充電接続部カバー14が動かされた場合、他方の充電接続部カバー24のブロック装置は、他方の充電接続部カバー24の駆動装置または力伝達経路をブロックするように動かされる。このことは機械的および/または電気的に達成することができる。
【0047】
図1および
図2に示された充電接続装置100の第1の実施例と、
図5および
図6に示された充電接続装置100の第3の実施例とは、充電接続部12、22が2つの個別の、特に隣接する充電凹部10、20内に配置されている点が、
図3および
図4に示された第2の実施例とは異なっている。充電凹部10、20は、互いに分離して配置され、内部で電気的に相互接続されていてよく、このとき、2つの充電接続部12、22には同じ電圧がかかっている。充電接続装置100の図示されていない代替の実施形態では、少なくとも1つの充電凹部10、20が、追加的に少なくとも1つのカバー要素18を有することができる。このカバー要素18は、少なくとも1つの第1の状態において、対応する充電凹部10、20を覆うことができ、少なくとも1つの第2の状態において、対応する充電凹部10、20を少なくとも部分的に開放することができる。このカバー要素18は、該当する充電接続部12、22とその充電接続部カバー14、24を覆うことができる。
【0048】
図3および
図4からさらに明らかなように、充電接続装置100の第2の実施例における2つの充電接続部12、22は、共通の充電凹部10の中に配置され、電気的に相互接続されており、2つの充電接続部12、22には同じ電圧がかかっている。また、追加のカバー要素18が設けられており、このカバー要素18は、第1の状態では充電凹部10を覆い、図示されている少なくとも1つの第2の状態では充電凹部10を少なくとも部分的に開放する。第1の状態において、カバー要素18は、充電凹部10および各充電接続部12、22を覆っている。図示されているカバー要素18は、周知のフィラーキャップと同様、旋回可能に充電凹部10の左側に延びる軸に支持されている。代替の図示されていない実施例では、カバー要素18が別の適切な軸に旋回可能に支持されていることもできる。また、代替の実施形態におけるカバー要素18は、スライド可能に支持されていてもよい。さらに、代替の実施形態におけるカバー要素18は、折り畳み可能または巻き上げ可能または折り曲げ可能なブラインド型カバーとして実施することもできる。また、代替の実施形態におけるカバー要素18は、カメラの絞りまたはシャッターのように、押し合せまたは押し広げできる複数のカバー要素を含むものであってよい。さらに、追加のカバー要素18により、充電凹部10のカバーを省略することもできる。
【0049】
図1~
図4からさらに明らかなように、充電接続装置100の第1および第2の実施例では、2つの充電接続部カバー14、24は、並進移動可能に支持されているフラップとして実施されている。充電接続装置100の図示されている実施例において、フラップは、下方へスライドさせることによって該当する充電接続部12、22を開放し、上方へスライドさせることによって該当する充電接続部12、22を覆うようにすることができる。もちろん、別の空間方向へのスライドも考えられる。さらに、充電接続部カバー14、24は、該当する充電接続部12、22を開放するために、異なる方向にスライドさせることもできる。例えば、一方の充電接続部カバー14を左へスライドさせ、他方の充電接続部カバー24を右へスライドさせることもできる。図示されている実施例では、充電接続カバー14、24がボディアウタシェルの前にスライドする。また、ボディアウタシェルの下にスライドさせることも可能であろう。
【0050】
充電接続装置100の代替の図示されていない実施例において、2つの充電接続部カバー14、24の少なくとも1つは、回転可能に支持されているフラップとして実施することができる。この場合、適切な軸に取り付けられたフラップを、前方へ旋回させたり倒したりすることができる。さらに、フラップの並進運動と回転運動の組み合わせも考えられる。
【0051】
さらに、1つのフラップはスライド可能に、1つのフラップは旋回可能または回転可能に支持されていてもよい。
【0052】
充電接続装置100のさらなる図示されていない実施例において、2つの充電接続部カバー14、24の少なくとも1つは、折り畳み可能または巻き取り可能または折り曲げ可能なブラインド型カバーとして実施することができる。この場合、ブラインド型カバーは、プラスチックまたは金属シートから構成することができ、巻き取って折り畳んだり、内側へ移動させたりすることができる。また、ブラインド型カバーはS字形に内側へ折り畳むこともできる。動かす方向は、上方、下方、左または右に行うことができる。ブラインド型カバーは、フィンを配列したものとして、または折り曲げ可能なスプリングシートとして実施することができる。さらなるオプションとして、巻き上げたり、少なくとも1つの角度だけ巻き取ったりできるフィンおよびロール式開閉システムも考えられる。また、ブラインド型カバーは、個々のフィンを有しないが、曲げたり、1つのコーナーまたは角度だけ押しのけたりできる可撓性シートとして構成するオプションも考えられる。
【0053】
図5および
図6からさらに明らかなように、充電接続装置100の第3の実施例において、2つの充電接続部カバー14、24は、押し合せまたは押し広げできる複数のカバー要素を含む。この場合、閉鎖機構は、カメラの絞り機構またはシャッターの場合と同等のものである。
【0054】
充電接続装置100の図示されていない実施例では、充電接続部カバー14、24の一方が押し合せまたは押し広げできる複数のカバー要素を含み、他方の充電接続部カバー24、14は、移動可能に支持されているフラップとして、または移動可能に支持されているブラインド型カバーとして実施することができる。
【符号の説明】
【0055】
10 充電凹部
12 充電接続部
14 充電接続部カバー
16 電気的接続部
18 カバー要素
20 充電凹部
22 充電接続部
24 充電接続部カバー
26 電気的接続部
30 電路
40 ロック装置
100 充電接続装置
【手続補正書】
【提出日】2024-07-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気駆動可能な車両の充電接続装置(100)であって、
-互いに隣接して配置された2つの充電接続部(12、22)、特に充電ソケット、特に直流交流複合充電接続部(12)および直流充電接続部(22)または交流充電接続部(22)を備え、前記充電接続部(12、22)は共通の電路30を介して電気的に接続されており、
-少なくとも2つの可動に支持されている充電接続部カバー(14、24)を備え、前記充電接続部カバー(14、22)のそれぞれは前記充電接続部(12、24)の1つにそれぞれ割り当てられており、
前記充電接続部カバー(14、24)は、それぞれ、少なくとも1つの第1の状態において、対応する前記充電接続部(12、22)を覆い、少なくとも1つの第2の状態において、対応する前記充電接続部(12、22)を少なくとも部分的に開放するものであり、
他方の前記充電接続部カバー(14、24)が前記少なくとも1つの第2の状態を有している場合、一方の前記充電接続部カバー(14、24)が前記少なくとも1つの第1の状態から前記少なくとも1つの第2の状態に移行することをロック装置(40)がロックするものであり、
これにより、2つの前記充電接続部(12、22)の一方だけが接触のためにアクセス可能となり、2つの前記充電接続部(12、22)の他方はそれぞれの前記充電接続部カバー(14、24)によって覆われ、特に触れても安全なように覆われており、特にそれぞれアクセスできない前記充電接続部(12、22)の少なくとも接触要素が、触れても安全なように覆われている、前記充電接続装置(100)
において、
2つの前記充電接続部カバー(14、24)の少なくとも1つおよび/または少なくとも1つのカバー要素(18)は、回転移動可能に、および/または並進移動可能に支持されているフラップとして実施されていることを特徴とする、前記充電接続装置(100)。
【請求項2】
前記ロック装置(40)は、少なくとも1つのロック要素を含み、前記ロック要素は、対応する充電接続部カバー(14、24)を少なくとも1つの第1の位置でロックする、および/または、少なくとも1つのブロック装置を含み、前記ブロック装置は、前記充電接続部カバー(14、24)の少なくとも1つを駆動する駆動装置をブロックする
ことを特徴とする、請求項1に記載の充電接続装置。
【請求項3】
前記ロック装置(40)に接続されている少なくとも1つのセンサ装置は、前記充電接続部カバー(14、24)の状態を監視する
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の充電接続装置。
【請求項4】
前記ロック装置(40)は連結装置を含み、前記連結装置は、一方の前記充電接続部(12)の前記充電接続部カバー(14)を他方の前記充電接続部(22)の前記充電接続部カバー(24)に連結する
ことを特徴とする、請求項1
または2に記載の充電接続装置。
【請求項5】
2つの前記充電接続部(12、22)は、共通の充電凹部(10)の中に配置されているか、2つの別々の、特に隣り合う充電凹部(10、20)の中に配置されている
ことを特徴とする、請求項1
または2に記載の充電接続装置。
【請求項6】
少なくとも1つの充電凹部(10、20)は、少なくとも1つのカバー要素(18)を含み、前記カバー要素(18)は、少なくとも1つの第1の状態において、対応する前記充電凹部(10、20)を覆っており、少なくとも1つの第2の状態において、対応する前記充電凹部(10、20)を少なくとも部分的に開放している
ことを特徴とする、請求項5に記載の充電接続装置。
【請求項7】
前記充電接続部カバー(14、24)の少なくとも1つおよび/または少なくとも1つのカバー要素(18)は、折り畳み可能または巻き上げ可能または折り曲げ可能なブラインド型カバーとして実施されている
ことを特徴とする、請求項1
または2に記載の充電接続装置。
【請求項8】
前記充電接続部カバー(14、24)の少なくとも1つおよび/または少なくとも1つのカバー要素(18)は、押し合せまたは押し広げできる複数のカバー要素を含む
ことを特徴とする、請求項1
または2に記載の充電接続装置。
【請求項9】
2つの前記充電接続部(12、22)は、共通の電路(30)で並列に接続されている
ことを特徴とする、請求項1
または2に記載の充電接続装置。
【国際調査報告】