(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】防弾シールド
(51)【国際特許分類】
F41H 5/08 20060101AFI20250107BHJP
F41H 5/02 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
F41H5/08
F41H5/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534385
(86)(22)【出願日】2022-12-12
(85)【翻訳文提出日】2024-08-06
(86)【国際出願番号】 NL2022050714
(87)【国際公開番号】W WO2023113595
(87)【国際公開日】2023-06-22
(32)【優先日】2021-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523213572
【氏名又は名称】ポイントマン・アーマー・コンセプツ・ベスローテン・フェンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】POINTMAN ARMOR CONCEPTS B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【氏名又は名称】網屋 美湖
(72)【発明者】
【氏名】オーストフォーゲル,アブラハム・アレクサンダー・フレデリック
(57)【要約】
シールドシステムは、保護シールド本体と、第1の付属品と、第2の付属品とを備える。シールド本体は、縁取りを備えたシールドパネルを備え、シールドパネルは、脅威方向に脅威側を画定する第1の面と、脅威側および脅威方向の反対の保護方向に保護側を画定する第2の面とを有し、対向するパネル縁部を有し、縁取りは、パネル縁部の少なくとも一部を覆う。シールド本体の縁取りは、互いに動作可能に接続されているコネクタを備える。第1の付属品および第2の付属品は、コネクタを介した第1の付属品から第2の付属品へのおよび/もしくは返す動力ならびに/または信号の伝送のために、コネクタを介して互いに動作可能に接続可能でありまたは接続されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保護シールド本体と、第1の付属品と、第2の付属品とを備えている、シールドシステムであって、
前記シールド本体は、縁取りを備えたシールドパネルを備え、前記シールドパネルは、脅威方向に脅威側を画定する第1の面と、前記脅威側および脅威方向の反対の保護方向に保護側を画定する第2の面とを有し、対向するパネル縁部を有し、前記縁取りは、前記パネル縁部の少なくとも一部を覆い、
前記シールド本体は、互いに動作可能に接続されているコネクタを備え、
前記縁取りは、前記コネクタのうちの少なくとも1つを備え、
前記第1の付属品および前記第2の付属品は、前記コネクタを介して、前記第1の付属品から前記第2の付属品へ、および/または、逆に、動力および/または信号の伝送のために、前記コネクタを介して互いに動作可能に接続可能であり、または、互いに接続されている、シールドシステム。
【請求項2】
前記第1の付属品が、前記脅威側に配置されており、前記第2の付属品が、前記保護側に配置されており、特に、前記コネクタのうちの少なくとも1つが、前記脅威側にまたは前記脅威側に向かって配置されており、前記コネクタのうちの少なくとも1つが、前記保護側にまたは前記保護側に向かって配置されている、請求項1に記載のシールドシステム。
【請求項3】
前記コネクタのうちの少なくとも1つが、前記縁取りに少なくとも部分的に収容されており、好ましくはすべてのコネクタが、前記縁取りに少なくとも部分的に収容されている、請求項1または2に記載のシールドシステム。
【請求項4】
前記コネクタと動作可能に接続されている動力および/または信号の導体が、前記縁取りに少なくとも部分的に収容されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のシールドシステム。
【請求項5】
前記縁取りの少なくとも一部が、前記コネクタの少なくとも一部の上に、および場合によっては設けられている場合に前記コネクタを接続する導体の少なくとも一部の上にオーバーモールドされている、請求項1から4のいずれか1項に記載のシールドシステム。
【請求項6】
前記第1の付属品および/または前記第2の付属品が、前記シールド本体のコネクタに噛み合うコネクタを備える、請求項1から5のいずれか1項に記載のシールドシステム。
【請求項7】
少なくとも一部の前記コネクタ、および前記少なくとも一部の前記コネクタを動作可能に接続する少なくともいくつかの導体が、動力およびデータの伝達のために構成されている、請求項1から6のいずれか1項に記載のシールドシステム。
【請求項8】
前記コネクタが、電気コネクタであり、前記第1の付属品および前記第2の付属品が、前記コネクタを介した前記第1の付属品から前記第2の付属品へ、および/または、逆に、電力および/または信号の伝送のために、前記コネクタを介して、互いに動作可能に電気的に接続可能であり、または、互いに接続されている、請求項1から7のいずれか1項に記載のシールドシステム。
【請求項9】
前記コネクタの少なくとも一部および/または前記電気コネクタを動作可能に接続する1つもしくは複数の導体の、電磁遮蔽を備えている、請求項1から8のいずれか1項に記載のシールドシステム。
【請求項10】
前記シールドパネルが、前記コネクタと動作可能に接続されている1つまたは複数の動力および/もしくは信号の導体を備える、請求項1から9のいずれか1項に記載のシールドシステム。
【請求項11】
前記1つまたは複数の動力および/もしくは信号の導体が、少なくとも一部の前記電気コネクタと動作可能に接続されている少なくとも部分的な導電層として形成されている、請求項10に記載のシールドシステム。
【請求項12】
前記シールドパネルが、圧縮され積み重ねられた層の積層体を備える複合パネルを備え、前記層のうちの少なくとも1つが、前記1つまたは複数の動力および/もしくは信号の導体、例えば前記少なくとも部分的な導電層を備える、請求項10または11に記載のシールドシステム。
【請求項13】
前記シールド本体が、前記第1の付属品および前記第2の付属品のうちの少なくとも1つを、前記シールド本体に装着するための1つまたは複数の台を備える、請求項1から12のいずれか1項に記載のシールドシステム。
【請求項14】
前記コネクタのうちの1つまたは複数および前記台のうちの1つまたは複数が、前記第1の付属品および前記第2の付属品のうちの少なくとも1つを、前記シールド本体に装着および電気的に接続するために一体化されている、請求項13に記載のシールドシステム。
【請求項15】
前記第1の付属品および前記第2の付属品のうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のさらなる付属品を支持するための延長ブラケットとして形成されている、請求項1から14のいずれか1項に記載のシールドシステム。
【請求項16】
前記延長ブラケットが、さらなるコネクタと、前記シールド本体の1つまたは複数のコネクタと動作可能に接続されておりまたは接続可能である1つまたは複数のさらなる動力および/または信号の導体と、を備えている、請求項15に記載のシールドシステム。
【請求項17】
第1の付属品および第2の付属品を、前記第1の付属品と前記第2の付属品との間で信号および/または動力を伝送するために、動作可能に電気的に接続するためのシールド本体の使用であって、
前記シールド本体が、縁取りを備えたシールドパネルを備え、前記シールドパネルが、脅威方向に脅威側を画定する第1の面と、前記脅威側および脅威方向の反対の保護方向に保護側を画定する第2の面とを有し、対向するパネル縁部を有し、前記縁取りが、前記パネル縁部の少なくとも一部を覆い、
前記シールド本体が、1つまたは複数のコネクタであって、信号ならびに/または動力を伝送する前記コネクタを介した、前記第1の付属品から前記第2の付属品へのおよび/もしくは返す動力ならびに/または前記信号の伝送のための1つまたは複数のコネクタを備え、
前記縁取りが、前記コネクタのうちの少なくとも1つを備え、
前記使用が、前記第1の付属品および前記第2の付属品を動作可能に接続することと、前記コネクタを介して前記第1の付属品から前記第2の付属品へ、および/または、逆に、前記信号を伝送することとを備える
シールド本体の使用。
【請求項18】
前記第1の付属品が、前記シールド本体の前記脅威側に配置されており、前記第2の付属品が、前記保護側に配置されている、請求項17に記載のシールド本体の使用。
【請求項19】
請求項1から16のいずれか1項に記載のシールドシステムのため、および/または請求項17または18に記載の使用のためのシールド本体であって、前記シールド本体が、縁取りを備えたシールドパネルを備え、前記シールドパネルが、脅威方向に脅威側を画定する第1の面と、前記脅威側および脅威方向の反対の保護方向に保護側を画定する第2の面とを有し、対向するパネル縁部を有し、前記縁取りが、前記パネル縁部の少なくとも一部を覆い、
前記シールド本体が、1つまたは複数のコネクタであって、信号ならびに/または動力を伝送する前記コネクタを介した、前記第1の付属品から前記第2の付属品へのおよび/もしくは返す動力ならびに/または前記信号の伝送のための1つまたは複数のコネクタを備え、
前記縁取りが、前記コネクタのうちの少なくとも1つを備え、
前記シールドパネルが、前記コネクタを介した動力および/または信号の伝送のために、前記コネクタと動作可能に接続されている1つまたは複数の動力および/もしくは信号の導体を備える
シールド本体。
【請求項20】
前記1つまたは複数の動力および/もしくは信号の導体が、少なくとも一部の前記電気コネクタと動作可能に接続されている少なくとも部分的な導電層として形成されている、請求項19に記載のシールド本体。
【請求項21】
前記シールドパネルが、圧縮され積み重ねられた層の積層体を備える複合パネルを備え、
前記層のうち少なくとも1つが、前記1つまたは複数の動力および/もしくは信号の導体、例えば前記少なくとも部分的な導電層を備える、請求項19または20に記載のシールド本体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、保護シールドに関し、特に防弾シールドに関し、さらに特に、手持ち型の防弾シールドに関する。特に本開示は、シールド本体と、シールド本体の脅威側に配置されている第1の付属品と、脅威側の反対のシールド本体の保護側に配置されている第2の付属品とを備えるシールドシステムに関する。第1の付属品および第2の付属品は、使用中に、動力および/または信号の伝送のために接続されている。
【背景技術】
【0002】
保護シールドは、脅威側(または正面側)からの力および/または衝撃に対して保護側(または背面側)に保護を提供する有用な防御装置として、数千年にわたって知られている。現代においてシールドは、大部分が、法執行および/または(準)軍事部隊によって、例えば暴徒鎮圧用シールドまたは防弾シールドとして使用されている。防弾シールドは、銃弾、類似の発射体、および/または榴散弾に対する防御用に開発されてきた。通常、防弾シールドは、別個の保護レベルに分類され得る。
【0003】
結果として、防弾シールドの異なる態様が知られている。防弾シールド(の使用)についての重要な考慮事項は矛盾することがあり、この順番である必要はないがとりわけ、発射体衝撃耐性、重量、大きさ、機動性、(例えば発射体衝撃耐性以外の一般的な使用における)堅牢性、ならびにランプ、カメラ、動力供給部、攻撃用装置等などのサブシステムおよび/または付属品の用意を備えることがある。
【0004】
シールド本体の両側に配置されており、電気的に接続されている付属品を備えるシールドが、知られている。例えば、米国特許出願公開第2010/0083820号は、照明および動力源を伴う防弾シールドを開示している。光源は、シールドの正面に装着され得、(動力源および1つまたは複数のスイッチを含む)取手が、シールドの背面に装着され得、光源は、シールドの一部として(一体で形成されるか、1つまたは複数の挿入物(例えば、1つまたは複数のねじボルトあるいは1つまたは複数の棒等)などを介して追加されるかのいずれかで)形成されている伝導素子を通じて、駆動および制御され得る。
【0005】
CN2583608Yは、電気ショック機能を伴う警察シールドにおいて、実用新案が、シールド、電気ショックネット、および蓄電装置からなり、電気ショックネット装置が、シールドの正面表面に固定的に配置されており、一方で蓄電装置が、シールドの内部表面に固定的に配置されており、電気貯蔵装置が、シールドの正面表面に配置されている電気ショックネットと電気的に接続されており、さらに、電気貯蔵装置が、バッテリ主スイッチおよびタッチスイッチを備えていることを特徴とする警察シールドを開示している。電気ショックネット装置および蓄電装置は、シールドを貫通するワイヤによって接続されている。
【0006】
これらのシールドは、十分な保護価値を達成するために補償されなければならないシールドの強度を本質的に損なうシールドの穴を通して、電力を伝達することに依存している。
【0007】
別の選択肢は、シールドの外部縁部の周りに単純に導かれた電力ケーブルによって、付属品を接続することである。しかしながらそのようなケーブルは、他の物体と絡まりおよび/またはその後ろに引っ掛かることがある。
【0008】
なお、WO2012/027824は、衣服における誘導パワー伝達のためのシステムを開示している。一次コイルから、二次コイルおよびその関連する二次回路にパワーを誘導伝達するため、ならびに一次コイルと二次コイルとの間でデータを誘導伝達するためのシステムは、戦術衣服に装着可能な硬いボディアーマープレートを含み、少なくとも1つの一次コイルが、プレートの打撃面の背後で、プレートに実質的に均一な前記第1の深さで埋め込まれており、一次コイルの一次回路が、前記衣服にまたは前記衣服と協同して運搬されている中央動力源に電気的に接続されるように適合されており、少なくとも1つの装置ポケットが、手持ち型電子装置のために設けられており、前記装置ポケットが、前記プレートにおける前記一次コイルにわたって整列されている誘導結合位置にあることによって、装置ポケット中の手持ち型装置の前記二次コイルを、誘導結合されたレジストリにわたっておよびその中でプレートにおける前記一次コイルと整列させるように、前記衣類の外部表面に装着可能である。
【0009】
しかしながら、誘導パワー伝達は本質的に損失が多く、一次コイルと二次コイルとの間の不完全な整列により、コイル間距離の関数として、および前記コイル間に介在する任意の物質に依存して、パワー損失が劇的に上昇する。さらに事実上、誘導パワー伝達は、電磁信号を本質的に発する伝達システムであり、この電磁信号は、システムの存在を示して、潜在的に戦術上の利点を低減しまたは失くしさえする。したがってこのシステムは、実用的に手持ちの防弾シールドには不適切であるとみなされている。
【0010】
したがって、シールド特に防弾シールドの上記に対処するさらなる改善が、常に望まれている。
【発明の概要】
【0011】
上記の観点で、本明細書には少なくともシールドシステム、シールド本体、および使用が提供されている。
【0012】
シールドシステムは、保護シールド本体と、第1の付属品と、第2の付属品とを備える。シールド本体は、縁取りを備えたシールドパネルを備え、シールドパネルは、脅威方向に脅威側を画定する第1の面と、脅威側および脅威方向の反対の保護方向に保護側を画定する第2の面とを有し、対向するパネル縁部を有し、縁取りは、パネル縁部の少なくとも一部を覆う。シールド本体は、互いに動作可能に接続されているコネクタを備え、縁取りは、コネクタの少なくとも1つおよび好ましくはすべてを備える。第1の付属品および第2の付属品は、コネクタを介した第1の付属品から第2の付属品へのおよび/もしくは返す動力ならびに/または信号の伝送のために、コネクタを介して互いに動作可能に接続可能でありまたは接続されている。
【0013】
シールドパネルは、保護シールド機能を提供する。シールドパネルは、平坦(平面的)であり得、あるいは凹面もしくは両凹面であるなど1つまたは複数の方向に少なくとも部分的に屈曲し得る。単もしくは多角形であり得、または少なくとも部分的に滑らかに湾曲し得る少なくとも部分的に屈曲した形状は、複数の脅威方向に保護を提供することができる。縁部は、規則的または不規則ないずれかの任意の適切な外周形状をシールドパネルに提供して、それに従って形状を定められたシールド本体を提供し得る。
【0014】
防弾シールドパネルは、拳銃および/またはライフルからなどの小口径弾薬に対して銃弾耐性があり得る。パネルは、米国の国立司法省研究所規格0108.01、「Ballistic Resistant Protective Materials」(September 1985)のもとにある防弾性能のレベルによる5つのタイプ(それぞれIIA、II、IIIA、III、もしくはIV)のうちのいずれか1つに分類されるタイプ、または相当するタイプであり得る。
【0015】
パネルは任意の適切な構成を有し得る。例えば、パネルは、金属、ガラス、セラミック材料、例えばポリアクリル酸、ポリエチレン、アラミドなどのポリマー材料のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の層を備え得、これらのいずれも、1つまたは複数の適切な接着剤および/もしくは結合剤によって、場合によってはともに固定される。第1の面および/または第2の面は、シグナリング、外見、洗浄、耐候性、および耐摩耗性のうちの1つまたは複数の目的で、塗料および/または織物の層などの表面層によって少なくとも部分的に覆われ得る。
【0016】
縁取りは、縁部の少なくとも一部を覆う。縁取りは、シールドパネル縁部の損傷に対する保護を提供する。そのような損傷は、くぼみ、欠け、剥離、ならびに特に水および/または油による液体での損傷のうちの1つまたは複数を備え得る。特に、縁取りは、少なくとも部分的に弾性があり得る。縁取りは、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン材料、シリコーン材料、およびそれらの組合せのうちの1つまたは複数を備えまたは本質的にそれからなり得る。
【0017】
また、コネクタを介して第1の付属品および第2の付属品を互いに相互接続することは、付属品間の直接的で、堅牢で、動作可能な接続を可能にする。コネクタは、シールド本体上での固定された位置をもたらし得、このことは、接続および/もしくは付属品をシールド本体に位置付けることを簡略化し得、ならびに/またはゆるんだケーブル区間を防止し得る。
【0018】
縁取りは、シールドパネルの防弾特性に影響することなくシールド本体にコネクタを装着することを促進するコネクタのうちの少なくとも1つを備える。
【0019】
コネクタならびに第1の付属品および第2の付属品は、コネクタを介した第1の付属品から第2の付属品へのおよび/または返す電力の伝送のために構成され得る。同様にまたは代替的に、コネクタならびに第1の付属品および第2の付属品は、コネクタを介した第1の付属品から第2の付属品へのおよび/もしくは返す電気信号ならびに/または光学信号の伝送のために構成され得、この伝送は、データ信号および/または制御信号の伝送を備え得る。
【0020】
第1の付属品および第2の付属品は、シールド本体の同じ側に配置されてもよい。しかしながら、第1の付属品は脅威側に配置され得、第2の付属品は保護側に配置され得る。次いで、コネクタは、第1の付属品および第2の付属品の接続を促進し、付属品を接続するためにケーブルを縁取りの周りに案内することを不要にする。特に、コネクタのうちの少なくとも1つは、脅威側にまたは脅威側に向かって配置され得、コネクタのうちの少なくとも1つは、保護側にまたは保護側に向かって配置され得、これにより、接続を確立することが促進され、ならびに/または付属品および/もしくは関連する任意のケーブルの大きさを低減することが可能になる。
【0021】
シールド本体の両側に第1の付属品および第2の付属品を有することにより、付属品間で動力および/または信号を安全に伝送することが可能になる。例えば、これにより、脅威側の第1の付属品を、保護側(の第2の付属品)からおよび/もしくはそれによって制御することが可能になり、ならびに/または他方の側から他方の付属品によって伝送された別の信号を示す信号を、片方の付属品によって片側に提示することが可能になる。
【0022】
第1の付属品および第2の付属品は、光源、拡声器、例えばしるし、ライトバナー(light banner)、ディスプレイ等などの可視指示器、(例えば、可視光および/または赤外線感知)カメラなどのセンサ、マイクロフォン、ガス検出器のような物質検出器、1つまたは複数のセンサ信号および/または書き込まれた情報のための記録装置、ならびに場合によっては再充電可能なバッテリなどの動力源のうちの少なくとも1つを備え得る。
【0023】
コネクタは、少なくとも部分的に縁取りに収容され得る。このことは、コネクタのうちの1つまたは複数の少なくとも一部、シールドパネル、縁取り、コネクタのうちの1つまたは複数に接続されている付属品、およびシールド本体の使用者への保護を提供する。例えば、収容によって、シールド本体からのコネクタの突出が少なくとも部分的に低減または防止され得る。同様にまたは代替的に、縁取りは、コネクタをシールドパネルに固定することを援助する。
【0024】
同じように、同様にまたは代替的に、コネクタと動作可能に接続されている動力および/または信号の導体は、少なくとも部分的に縁取りに収容され得る。
【0025】
コネクタは、少なくともそれぞれのコネクタの箇所において、シールドパネルの第1の面および/または第2の面に実質的に垂直な噛合い対向コネクタとの接続についての接続方向を提供し得ることが好ましい。これにより、適切な対向コネクタとのコネクタの接続が促進される。同様にまたは代替的に、コネクタは、縁取りを越えてパネルから延在し得ないこと、および/または、縁取りによって画定されるシールド本体の外周を越えてパネルから延在し得ないことが好ましい。これにより、コネクタ(およびケーブルなどの、そのコネクタと接続されている任意の物体)が、さらなる物体の後ろにつかまることが低減または防止され得る。特に、コネクタは、縁取りの中に引っ込めて置かれ得、噛合い対向コネクタは、接続されているときに、コネクタおよび噛合い対向コネクタがともに、縁取りを越えてパネルから延在しない、および/または縁取りによって画定されるシールド本体の外周を越えてパネルから延在しないように、形成され得る。
【0026】
シールド本体において、複数のコネクタ、好ましくはすべてのコネクタは、実質的に同一であり得る。これにより、シールド本体の設計および製造と、付属品および/または対向コネクタの在庫管理ならびに設置の自由とのうちの1つまたは複数が促進され得る。
【0027】
複数のコネクタは、比較的小さな距離で分離されたコネクタの群に配置され得、このコネクタの群は、比較的大きな距離で分離されている。これにより、付属品の特定の配置を提供することが促進され得る。さらに付属品は、堅牢性を増大させるために、複数のコネクタまたはコネクタの群に接続され得る。
【0028】
複数のコネクタは、パネルおよび縁取りに取り付けられた物体として互いに取り付けられ得、例えばそのような物体に一体化される。特に、複数のコネクタは、縁取りの少なくとも一部に沿った帯もしくはレールとして形成されまたはそれによって接続され得る。例えば、少なくとも一部のコネクタの少なくとも一部は、レールとして形成され、および/またはレールに沿って形成され、および/またはレールに含まれ得る。これにより付属品の設置の柔軟性が高まり得る。
【0029】
少なくとも一部のコネクタは、縁取りを設ける前にパネルへと固定され得る。これにより、シールド本体の製造が促進され得、および/またはシールド本体の堅牢性が増大し得る。固定は、パネルへの締め付けを備え得る。同様にまたは代替的にのり付けおよび/または溶接等が使用され得る。
【0030】
少なくとも一部のコネクタは、外すことのできるようにパネルに取り付けられ得る。これにより、特に縁取りが外すことのできるようにパネルに取り付けられている場合に、交換および/または修理が促進され得る。
【0031】
脅威側にあるおよび/または脅威側に向かった複数のコネクタ、ならびに保護側にあるおよび/または保護側に向かったコネクタは、パネルの第1の面および/または第2の面に直角な方向に互いに位置合わせされた状態であり得る。これにより、互いに整列した付属品を接続することおよび/またはシールドに平衡をもたらすことが促進され得る。
【0032】
コネクタ間の動作可能な接続は、少なくとも1つのケーブルによってもたらされ得、このケーブルは、動力ならびに/または、センサ信号および/もしくは制御信号などの信号を伝送するために、パネルの縁部に沿って延在し得る。ケーブルは、少なくとも部分的に縁取りおよび/またはコネクタのうちの1つに収容され得る。これによって、シールド本体を備えるシールドの使用者に損傷および/またはさらには危険を与える可能性のある、ケーブルが別の物体の後ろにつかまることが、低減または防止され得る。そのようなケーブルはまた、本明細書で説明されるシールド本体を備えるシールドシステムにおける付属品(の一部)として設けられ得ることに留意されたい。そのような付属品のケーブルは次いで、コネクタのうちの1つまたは複数を介して、シールド本体に含まれている上述のケーブルの少なくとも一部と適切に接続され得る。そのようなケーブルは、関連する電気および/または光学コネクタへの動作可能な接続のための、1つまたは複数の電気信号および/または光学信号の導体を備え得る。
【0033】
縁取りの少なくとも一部は、コネクタの少なくとも一部の上に、および場合によっては塗布可能であるコネクタを接続する導体の少なくとも一部の上にオーバーモールドされ得る。コネクタは、少なくとも部分的に縁取りのオーバーモールドされた部分に収容されそれによって固定され得、ならびに/または存在する場合に、ケーブルおよび/もしくは電線はそれぞれ、少なくとも部分的に縁取りのオーバーモールドされた部分に収容されそれによって固定され得る。オーバーモールドすることは、シールドパネルおよびコネクタおよび場合によっては(本明細書の他の場所で述べられるようにケーブルに含まれていてもよい)導体の少なくとも一部に対するオーバーモールド材料の密着をもたらし、これらの部品の互いへの固定をもたらして、堅牢性を提供することができる。シールドパネルの少なくとも一部およびコネクタに対する接着は、実際には機械的および/または化学的であり得る。
【0034】
第1の付属品および/または第2の付属品を関連するコネクタに接続するために、1つまたは複数のケーブルが設けられ得るが、第1の付属品および/または第2の付属品は、シールド本体のコネクタと噛み合うコネクタを備え得る。特に、第1の付属品および/または第2の付属品は、付属品に固定され例えば付属品の筐体に固定され一体化されたそのようなコネクタを備え得る。これにより、介在するケーブルが不要になって、部品の個数および場合によっては接続部の個数が低減される。
【0035】
コネクタを介した第1の付属品と第2の付属品との間の接続は、2つの付属品間での、光学信号の伝送、電気信号の伝送、および/または電力伝送のために構成され得る。
【0036】
少なくとも一部のコネクタ、および少なくとも一部のコネクタを動作可能に接続する少なくともいくつかの導体は、動力およびデータの伝達の両方のために構成され得る。例えば、コネクタは、複数の導体に接続された複数の端子を備え得、動力伝導用の端子および導体は、信号端子および信号導体よりも堅牢に形成され得る。信号端子および/または信号導体は、異なる(遠隔)通信規格に従って信号を伝送するように構成され得る。
【0037】
導体を介した伝達は、ワイヤレス伝達と比較して信頼性を改善する。導体を介した伝達は、外部からの信号の傍受を低減または防止し、データ伝達の遅延を低減して、信号品質および信頼性を改善する。したがって性能を改善することができる。特に電力および/または電気信号の伝送の場合に、電磁気の痕跡を低減することができる。
【0038】
一実施形態は、コネクタの少なくとも一部、およびコネクタを接続することを動作可能に接続する1つまたは複数の導体の、電磁遮蔽を備え得る。電磁遮蔽は、他の電磁信号および/もしくは装置へのノイズをもたらし得る信号の放出ならびに/または受信を低減あるいは防止して、場合によっては(さらに)電磁気の痕跡を低減し得、および/またはシールドシステムの内密な使用を改善し得る。同様にまたは代替的に、第1の付属品と第2の付属品との間で伝送された信号は、シールド本体の異なる部品および/またはシールドシステムの外部からの信号の取上げから保護され得る。
【0039】
シールド本体において、シールドパネルは、コネクタと動作可能に接続された1つまたは複数の信号および/もしくは動力の導体、特に1つまたは複数の電気信号および/もしくは電力の導体を備え得る。例えば、少なくとも1つの電力および/または電気信号の導体は、少なくとも一部の電気コネクタと動作可能に接続されている少なくとも部分的な導電層として形成され得る。
【0040】
導体は、少なくとも部分的にパネルに一体化され得る。これにより、特にそれぞれの導体が保護側に向かって配置されている場合に、柔軟性および堅牢性がもたらされ得る。
【0041】
そのような一実施形態において、シールドパネルの1つまたは複数の動力および/もしくは信号の導体は、導電層を通した電力および/または電気信号の伝送のために、電気コネクタである少なくとも一部のコネクタと動作可能に接続されている少なくとも部分的な導電層として形成され得る。このことは、シールドパネルの/の上のおよびそうしてシールド本体の/の上の不揃いな表面構造物を防止し得、これにより、シールドパネルに付属品を装着することが促進され得る。そして、シールドパネルは、少なくとも部分的な伝導層を備える圧縮され積み重ねられた層の積層体を備える複合パネルを備え得る。こうして、少なくとも部分的な伝導層は、シールドパネルの一体化した全体となる。
【0042】
シールドパネルは、層の圧縮され積み重ねられた積層体を備える複合パネルを備え得、層のうち少なくとも1つは、1つまたは複数の動力および/または信号の導体、例えば少なくとも部分的な導電層を備える。こうして、堅牢な接続を形成することができる。
【0043】
一実施形態において、シールド本体は、第1の付属品および第2の付属品のうちの少なくとも1つを、シールド本体に装着するための1つまたは複数の台を備える。台は、付属品の移動可能な装着および/または固定を実現し得る。装着は、取り外し可能であり得、例えば、ボルト締め、差込み締結、スナップラッチ等のうちの1つまたは複数を備える。
【0044】
台の少なくとも一部は、場合によってはオーバーモールドによって、縁取りに収容され得る。これにより、シールド本体の、場合によってはまたシールド本体および台に装着された付属品の、体積が低減され得る。例えば、収容によって、シールド本体からの台の突出が少なくとも部分的に低減または防止され得る。同様にまたは代替的に、縁取りは、台をシールドパネルに固定することを援助し得る。
【0045】
コネクタのうちの1つまたは複数および台のうちの1つまたは複数は、第1の付属品および第2の付属品のうちの少なくとも1つを、シールド本体に装着および接続するために一体化され得る。これにより、付属品をシールド本体に装着および接続することが簡略化され得る。特に、コネクタの少なくとも一部および台の少なくとも一部は、導電性があり得る。
【0046】
シールドシステムにおいて、シールド本体は、付属品として、1つまたは複数の他の付属品を支持するように機能し得る1つまたは複数の延長ブラケットを備え得る。そのような延長ブラケットは、シールド本体の1つまたは複数の台に装着され得る。そのような延長ブラケットは、さらなるコネクタ、ならびにシールド本体の1つまたは複数のコネクタと動作可能に接続されておりまたは接続可能である1つまたは複数のさらなる動力および/または信号の導体を備え得る。
【0047】
例えば、一実施形態において、シールド本体は、1つまたは複数のそのような延長ブラケットを備えており、1つまたは複数の付属品が、シールド本体に設けられた延長ブラケットのうちの少なくとも1つに装着され得、延長ブラケットの少なくとも一部は、導電性があり、延長ブラケットは、シールド本体の電気コネクタのうちの少なくとも1つ、ならびに第1の付属品および第2の付属品のうちの少なくとも1つと、動作可能に電気的に接続可能でありまたは接続されている電気コネクタを備える。その結果、第1の付属品および第2の付属品は、シールド本体および延長ブラケットの電気コネクタを介して、動作可能に電気的に接続可能でありまたは接続されている。これにより、付属品をシールド本体に接続することが促進される。同様にまたは代替的に、延長ブラケットは光学導体を備え得、1つまたは複数の付属品は、延長ブラケットを介して、シールド本体の1つまたは複数の光学コネクタと動作可能に接続され得る。
【0048】
上記、およびシールドシステムに関して上記で議論した利点の少なくとも一部を提供することの観点において、一態様では、第1の付属品と第2の付属品との間で信号(例えばデータ)および/または動力を伝送するために、第1の付属品および第2の付属品を動作可能に接続するためのシールド本体の使用が提供される。
【0049】
そして、シールド本体は、縁取りを備えたシールドパネルを備え、シールドパネルは、脅威方向に脅威側を画定する第1の面と、脅威側および脅威方向の反対の保護方向に保護側を画定する第2の面とを有し、対向するパネル縁部を有し、縁取りは、パネル縁部の少なくとも一部を覆う。シールド本体の縁取りは、1つまたは複数のコネクタであって、信号ならびに/または動力を伝送するコネクタを介した、第1の付属品から第2の付属品へのおよび/もしくは返す動力ならびに/または信号の伝送のための1つまたは複数のコネクタ、例えば、第1の付属品と第2の付属品との間でデータおよび/もしくは動力を伝達するための電気コネクタならびに/または光学コネクタを備え、使用は、第1の付属品および第2の付属品を動作可能に接続することと、コネクタを介して第1の付属品から第2の付属品へおよび/または逆に返して信号を伝送することとを備える。
【0050】
第1の付属品は、シールド本体の脅威側に配置されており、第2の付属品は、保護側に配置されている。
【0051】
上記、ならびにシールドシステムおよび使用に関して上記で議論した利点の少なくとも一部を提供することの観点において、別の態様では、シールド本体は、本明細書で開示されるシールドシステムのため、および/または本明細書で開示される使用のために提供され、シールド本体は、縁取りを備えたシールドパネルを備え、シールドパネルは、脅威方向に脅威側を画定する第1の面と、脅威側および脅威方向の反対の保護方向に保護側を画定する第2の面とを有し、対向するパネル縁部を有し、縁取りは、パネル縁部の少なくとも一部を覆う。シールド本体の縁取りは、動力および/または信号の伝送のための1つまたは複数のコネクタを備える。シールドパネルは、コネクタを介した動力および/または信号の伝送のために、コネクタと動作可能に接続されている1つまたは複数の動力および/もしくは信号の導体をさらに備える。そして、1つまたは複数の動力および/もしくは信号の導体が、電気コネクタである少なくとも一部のコネクタと動作可能に接続されている少なくとも部分的な導電層として形成され得る。
【0052】
例えば、パネルは、少なくとも部分的な伝導層を通したコネクタ間でのデータおよび/または動力の伝達のために、少なくとも一部の電気コネクタと動作可能に接続されている少なくとも部分的な導電層を備えている。
【0053】
シールドパネルは、層の圧縮され積み重ねられた積層体を備える複合パネルを備え得、層のうち少なくとも1つは、1つまたは複数の動力および/または信号の導体、例えば少なくとも部分的な導電層を備える。こうして、シールドパネルは、層の圧縮され積み重ねられた積層体を備える複合パネルを備え得、積層体は、電気コネクタである少なくとも一部のコネクタと動作可能に接続されている上述の少なくとも部分的な伝導層を備える。
【0054】
上述の態様は、本明細書において以降、いくつかの実施形態を例として示す図面を参照して、さらなる詳細および利益とともにさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【
図2】改善されたシールドシステムを示す図である。
【
図3】さらなる一実施形態のシールド本体(の一部)を示す図である。
【
図4】さらなる実施形態のシールド本体の平面図および部分分解図である。
【
図5】さらなる実施形態のシールド本体の平面図および部分分解図である。
【
図6】さらなる一実施形態のシールド本体の部品を示す図である。
【
図7】さらなる実施形態のシールド本体およびその詳細を示す図である。
【
図8】シールドシステムの一実施形態を示す図である。
【
図9】別のさらなる実施形態のシールド本体の部品を示す図である。
【
図10】シールドシステムのさらなる一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図面は概略であり、必ずしも寸法どおりでなく、本発明を理解するために必要でない詳細は、省略されていることに留意されたい。「上方」、「下方」、「よりも下」、および「よりも上」等の用語は、特に指定のない限り、図面において方位付けられている実施形態に関する。さらに、少なくとも実質的に同一であり、または少なくとも実質的に同一の機能を実行する要素は、同じ符号で記載され、アルファベットの添え字が個別化に役立つ。
【0057】
さらに、特に指定のない限り、「脱着可能な」および「取り外し可能に接続された」等の用語は、それぞれの部品が、例えば部品が一体である(例えば1個として溶接または成形されている)構造物を除くが、部品が、噛合いコネクタ、締結具、外すことのできる自己締結機構等によってまたはそれとして取り付けられている構造物を含め、基本的にいずれの部品の損傷または消滅もなく切り離され得ることを意味するものである。「促進する」という動詞は、「可能にする」よりもむしろ、「より容易にしおよび/またはあまり複雑でなくする」ことを意味するものである。
【0058】
図1は、既知のシールドシステム100を示す。シールドシステム100は、シールド本体101を備える。保護シールド本体101は、(
図1における見る者に向かって)脅威方向に脅威側を画定する(見る者に面する)第1の面F1と、脅威側および脅威方向の反対の保護方向に保護側を画定する第2の面F2(見えない)とを有し、対向するパネル縁部107を有する。シールド本体101は、脅威側にランプなどの第1の付属品109を備えており、保護側にバッテリなどの第2の付属品111を備えている。第1の付属品109および第2の付属品111は、シールド本体101の縁部107の周りに導かれているケーブル113を介して、動作可能に電気的に接続されている。ケーブル113は、ランプ109が動作し得るように、バッテリからランプに動力を伝送するための閉止可能な電流回路をもたらす少なくとも2つの導体を備える。
【0059】
図2A、
図2Bは、保護シールド本体201を備える改善されたシールドシステム200を示す。シールド本体201は、縁取り205(
図2Bにのみ図示)を備えたシールドパネル203を備える。シールドパネル203は、(見る者に向かって)脅威方向に脅威側TSを画定する(見る者に面する)第1の面F1と、脅威側および脅威方向の反対の保護方向に保護側PSを画定する第2の面F2(見えない)とを有し、対向するパネル縁部207を有する。縁取り205は、パネル縁部207を覆っている。
【0060】
図2Bで最もよくわかるのは、シールド本体201の縁取り205が、電気コネクタ215を備えることである。縁取り205が取り外されているシールド本体を示す
図2Aにおいて、電気コネクタ215が、電気導体217によって互いに動作可能に電気的に接続されていることが見える。ケーブル等の他の導体を設けることができるが、この実施形態では、電気コネクタ215および電気導体217は、シールドパネル203の縁部207に沿って延在する例えばアルミニウムおよび/または鋼の特徴の、一体の伝導要素219、219として設けられている。コネクタ215(および、場合によっては導体217の少なくとも一部)は、任意選択的にU字形状の部分として形成され、このU字形状の部分は、パネル203の縁部207にしっかりとはまり、シールド本体201の両側(脅威側、保護側)に延在し、両側に接触可能である。
【0061】
シールド本体201は、脅威側TSの例示的な第1の付属品としてのランプ209と、保護側PSの例示的な第2の付属品としてのバッテリ211とを備えている。ランプ209は、導体221Lを介して、シールド本体201の脅威側TSおよび一方の側方側Lのコネクタ215L1と動作可能に電気的に接続されており、導体221Lを介して、シールド本体201の脅威側TSおよび他方の側方側Rのコネクタ215R1と動作可能に電気的に接続されている。ランプ209は、さらなる導体221Mを介して互いに動作可能に電気的に接続されている。バッテリ211の一方の電極は、導体222Lを介して、シールド本体201の保護側および一方の側方側Lのコネクタ215L2と接続されている。バッテリ211の他方の電極は、導体222Rを介して、シールド本体201の保護側および他方の側方側Rのコネクタ215R2と接続されている。こうして、バッテリ211とランプ209との間に、コネクタ215L2、215L1、217R1、および217R2、ならびに関連する導体222L、217L、221L、221M、221R、217R、222Rを介して、閉止電流回路が設けられている。シールド本体201の縁部の周りに導かれたケーブルを必要とすることなく、ランプが脅威側TSに配置されており、バッテリが保護側PSに配置されている。電流回路の制御された開閉のための任意選択的なスイッチが設けられ得るが、図示されていない。
【0062】
図2Bは、(前に議論した
図2Aに示されている)伝導要素219が、縁取り205に収容されていることを示し、縁取り205は、伝導要素219L、219Rのそうして導体217およびコネクタ215(の一部)の、構造的な保護および電気的絶縁をもたらす。
【0063】
ランプ209およびバッテリ211は、任意の適切なやり方で、例えば、のり、溶接、Velcro(C)などのマジックテープ(登録商標)型の布製締結具、締め付け等を用いて、シールド本体201に取り付けられ得る。
【0064】
図2A、
図2Bの実施形態において、コネクタ215は、基本的な伝導金属構造物であり、電気接続は、場合によってはケーブルシューを備えたケーブルなどの伝導構造物をコネクタ215にボルト締めすることによって確立され得る。しかしながら、この実施形態におけるコネクタ215はまた、それぞれの付属品209、211のうちの1つまたは複数を、シールド本体に装着するための台として使用されてもよい。この場合、1つまたは複数の導体221L、221M、221R;222L、222Rは、それぞれの付属品209、211を装着および支持するための構成上の要素として形成され得、例えば、機械的支持および導電性の両方をもたらす金属片である。しかしながら、例えば、1つまたは複数の(場合によっては絶縁された)ケーブルを介して導電性をもたらし、他の構造物に導電的に接続され得ない他の構造物を介して付属品を装着することによって、機械的および電気的態様が分離されてもよい。
【0065】
シールド本体201は、任意選択的にコネクタ215L、215Rと同じ構成であり、縁取り205に収容されている任意選択的なさらなる構造物215Tおよび215Bを有し、これらは、1つまたは複数の付属品を装着するための機械的な台として、および/または1つまたは複数の他の電気コネクタと電気的に接続されていない場合の脅威側と保護側との間で、動力およびまたは信号を伝送するための電気コネクタとして、機能し得ることに留意されたい。
【0066】
縁取り205を、シールドパネル203および伝導要素219の上にオーバーモールドすることによって設けることは、要素219、215T、215Bのパネル203への固定をもたらし、または固定を援助する。同様にまたは代替的に、縁取り205は、コネクタ215の少なくとも一部の周りに容積を設け得、この容積は、それぞれの電気コネクタ215と接続されている構造物のため、および/もしくはそれぞれのコネクタ215が電気接続部として機能することの代わりにまたはそれに加えて機械的な台として機能するときに、コネクタに装着されている構造物のための、機械的支持ならびに/または保護をもたらし得る。
【0067】
本明細書における実施形態のいずれにおいても、複数のコネクタが、導体特に電気コネクタに接続され得ることに留意されたい。このことは、複数の付属品を電気的に並列および/または直列に接続することを促進し得る。例えば、
図2A~
図2Bの実施形態において、ランプおよび/またはバッテリ、ならびに任意のさらなる付属品(図示せず)は(また)、別のコネクタ215に動作可能に接続され得る。同様にまたは代替的に、これにより、ネットワークのように、複数の付属品のうちの異なる付属品間での信号の伝送のために、複数の付属品を相互接続することが促進され得る。
【0068】
電磁遮蔽構成、例えば伝導メッシュおよび/または少なくとも部分的に閉じたカバーが、設けられ、次いで少なくとも部分的に縁取りに収容され得、場合によってはオーバーモールドによる縁取りの用意によって定位置に固定される。
【0069】
図3A、
図3Bは、さらに開発された一実施形態としてのシールド本体301(の一部)を示す。シールド本体301は、シールドパネル303および縁取り305を備える。ここで、概略的に示すように、2つの導体317A、317Bは、縁取り317に収容されており、各々は、それぞれのコネクタ315の端子(それぞれ+および-と示されているが、本明細書におけるいずれの実施形態も、必要に応じて交流電流(AC)および/または直流電流(DC)に対応し得る)と接続されている。シールド303は、シールド本体301の隣接するコネクタ315間での閉止電流ループの確立を促進する。すべてのコネクタ315を接続する導体317A、317Bを有する代わりに、一部のコネクタのみが接続されてもよく、および/または閉止ループを形成する代わりに、導体317A、317Bのうちの1つまたは複数が、1つまたは複数の位置で中断されていてもよい。同様にまたは代替的に、シールド本体301が特定の方位付けを画定し、電極がその方位付けに対して同じく配置されている(例えば、すべての+電極が-電極よりも上に配置されている)など、電極の配置が異なっていてもよい。
【0070】
いずれの実施形態においても、コネクタは、電気接続を確立するために締め付けられ得る対向コネクタへとコネクタを締め付けていることができる。しかしながら、容易で信頼性のある接続を促進するためには、噛合いコネクタ-対向コネクタの組合せの使用が好ましい。例えば、シールド本体が、レセプタクルコネクタおよびその付属品を備えていてもよく、ならびに/またはケーブルが、噛合いプラグコネクタを備えていてももしくはその逆でもよく、あるいは無性コネクタが使用されてもよい。本明細書におけるコネクタはいずれも、独占権の下にあり得または適切な規格を順守し得る。
【0071】
図4A、
図4Bは、シールド本体401の平面図および部分分解図を概略的に示し、シールド本体401は、少なくとも一部の電気コネクタ415と動作可能に接続されている伝導層423A、423Bを備えたシールドパネル403を備える。伝導層423A、423Bは、絶縁層425、427によって互いにおよび外部構造物から絶縁されている。伝導層423A、423Bは、典型的には電気的に絶縁している防弾パネルに接着され得る。パネルは、アルアミドなどの層の圧縮され積み重ねられた積層体を備える複合パネルを備えまたはそれであり得る。
【0072】
伝導層423A、423Bは、縁取り405が適用されるシールドパネル403を提供する防弾パネルに接着されてもよく、または伝導層423A、423Bは、所望のシールド本体401を提供するシールドパネル403および縁取り405を備える部分的に仕上げられたシールド本体に接着されてもよい。伝導層423A、423Bは、縁取り405によって少なくとも部分的に覆われ得る。伝導層423A、423Bは、シールド本体401の少なくとも一部のコネクタ415を接続するための部分425A、425Bを備えている。接続部は、コネクタ415とはんだ付けされ、溶接され、締め付けられ、および/またはその他の方法で適切に接続され得る。
【0073】
同様にまたは代替的に、1つまたは複数の伝導層、および好ましくはそのような伝導層を絶縁する1つまたは複数の絶縁層は、圧縮され積み重ねられた積層体の一部として、パネル403に一体化され得ることに留意されたい。
【0074】
図5A~
図5Bは、
図4A~
図4Bのように、少なくとも一部の電気コネクタ515と動作可能に接続されている伝導層523を備えたシールドパネル503を備えるシールド本体501を示す。層523は、少なくとも一部の電気コネクタ515の端子を各々接続するための伝導トレース517として形成されていることが好ましい複数の導体517A、517Bを備えるが、層の導体のうちの1つまたは複数は、層523に接着されおよび/または布製の層に織り込まれるなど層523に埋め込まれている、1つまたは複数のワイヤとして設けられてもよい。こうして、コネクタ515のうちの所定のものを互いに接続するために、特定の所望の電気回路が設けられ得る(
図5A~
図5Bでは、すべてのコネクタ515が接続されている)。
【0075】
シールド本体は、1つまたは複数の光学コネクタ、および光学コネクタに動作可能に接続されている光ファイバなどの1つまたは複数の光学導体を備え得ることに留意されたい。光学導体は、オーバーモールドによって縁取りに収容され得、縁取りの不透明な部分が光絶縁をもたらし得る。
【0076】
図6Aおよび
図6Bは、本概念によるシールド本体601を概略的に示し、それぞれ、シールドパネル603およびシールド本体601のコネクタ615A、615B、615Cの部品の異なる実施形態を示す。シールド本体601はさらに、延長ブラケット640(概略的に図示)を備えており、以下を参照されたい。
【0077】
コネクタ615Aは、噛合いコネクタのプラグ端子(図示せず)との接続のための伝導レセプタクル端子として設けられている端子631Aを備える。いくつかの実施形態では、レセプタクル端子および/またはプラグ端子は、ねじ部分および/または他の機械的な取り付け構造を備え得る。複数の導体、例えば+電極および-電極または動力および接地電極のためのコネクタ615Aは、導体を端子631Aに適切に接続し、端子631A(および場合によっては、導体の少なくとも一部)を縁取り605内に固定することによって設けられ得る。端子631Aは、シールド本体601の両側にある付属品を動作可能に電気的に接続するために、脅威側TSおよび保護側PSから、適切な対向コネクタ(の端子)によって接続され得る。
【0078】
コネクタ615Bは、絶縁支持部632Bに支持されている伝導端子631Bを備える。絶縁支持部632Bの両側の少なくともいくつかの端子631Bは、電気的に接続されており、例えば単一の物体である(端子631Aを参照)。同様にまたは代替的に、いくつかの端子は互いに絶縁され得る。図示の支持部632は、図示されていない追加の端子を備え得る。本明細書では、概して、1つまたは複数のコネクタの異なる端子は、例えば動力および/または信号の伝送についての異なる要件に従って、異なる形状および/または構成を有し得ることに留意されたい。
【0079】
コネクタ615Cは、シールドパネル603に重なる端子を置くように配置されている絶縁支持部632Cに支持されている伝導端子631Cを備える。そのようなコネクタは、1つまたは複数の少なくとも部分的な伝導層を備えるシールドパネルでの使用に特に適切であり得、端子631Cは、そのような伝導層(
図4A~
図5B参照)の適切な伝導部分と接続されている。
【0080】
コネクタ(の端子)を縁取りに収容することは、コネクタ(の端子)を多少むき出しにする。
【0081】
延長ブラケット640は、シールド本体601のコネクタのうちのそれぞれのコネクタへの電気的な接続のための1つまたは複数のコネクタ641A、641Bおよび1つまたは複数の導体643A、643Bを備え得、例えばそれぞれのコネクタ615A/615B/615Cの端子に噛み合う端子を備える。
【0082】
延長ブラケット640は、シールド本体601上に装着され得る。次いで付属品(図示せず)が、延長ブラケット640上に装着され、シールド本体601のコネクタおよび/または延長ブラケット640の導体と電気的に接続され得る。その場合、延長ブラケットは、(さらなる)電気コネクタ(図示せず)を備え得る。
【0083】
図7Aおよび詳細な
図7Bはそれぞれ、シールド本体701が、複数の導体(図示せず)を接続するために、(+および-で示す)動力ならびに(1および2で示す)データを伝送するためのコネクタ715を備え得ることを示す平面図および斜視図である。例えば、コネクタの一部は、USB規格、ならびに/またはコネクタ構成および/もしくはデータ転送プロトコル(への適合性)に関する他の規格に従って構成され得る。より多いまたはより少ない導体を要求する他の構成が設けられてもよく、場合によっては、2つの導体のみが十分であるように、動力接続上にデータ信号を重畳させることによってデータが伝達され得ることに留意されたい。
【0084】
図8A~
図8Bは、複数の付属品を備えたシールド本体801を備えるシールドシステム800を示し、ランプ809およびカメラ845が、シールド801の脅威側TSに配置されており、バッテリ811、ならびにカメラ845に関連するディスプレイおよび制御ユニット847が、シールド801の保護側PSに配置されている。シールド本体801は保護側に、シールド本体801の機械的な台に装着されている運搬用支持部Gを備えている。
【0085】
シールド本体801は、ボルト締め用のねじ穴などの機械的な台837と一体化されている端子831を備える電気コネクタ815を備える。シールド本体801は、縁取り805に埋め込まれており、コネクタ815の関連する電気端子831を動作可能に電気的に接続する複数の導体(図示せず)を備える。
【0086】
この実施形態において、ランプ809は、任意選択的に、シールド本体特に縁取り805に相補的な構造物として構成されており、電気コネクタ815に噛み合う電気コネクタ(図示せず)を備え、例えばボルト853を用いて、シールド本体801にランプを固定する台837に機械的に装着可能である。
【0087】
バッテリ811は、延長ブラケット840上に装着されており、導体(図示せず)を備える。ランプ809は、延長ブラケット840およびシールド本体810の導体、ならびにそれぞれの電気コネクタ815を介して、動作可能に駆動され得る。
【0088】
カメラ845ならびにディスプレイおよび制御ユニット847は、主にランプ809と同様に、任意選択的にシールド本体801の一部に相補的に形成されていて、シールド本体801への機械的な装着を促進する。カメラ845ならびにディスプレイおよび制御ユニット847の各々は、シールド本体801に含まれている電気コネクタに噛み合う電気対向コネクタを備え、この電気対向コネクタがここでは、シールド本体の両側に(位置合わせされて)配置されている。こうして、カメラ845を安全に動作させ、および/またはカメラ845によって記録された画像を表示するために、カメラ845とディスプレイおよび制御ユニット847との間で、信号が伝送され得る。
【0089】
なお、延長ブラケットの有無によらず、シールド本体への付属品の適当な設置によって、シールドの平衡を保つことが可能になり得る。付属品の適切な配置を選択することは、動作可能に相互接続されている複数のコネクタを設けることによって促進され得る。例えば、
図2A~
図2Bおよび
図8A~
図8Bにおいて、バッテリは、ランプおよび/またはさらなる付属品に対する釣り合い錘として位置付けられ得る。
【0090】
図9A~
図9Bは、
図6A~
図6Bのように、シールドパネル903および縁取り905(
図9Bにのみ図示)を備えるシールド本体901が、異なるコネクタタイプ915A、915B、915C、915Dを備え得ること、およびコネクタのうちの1つまたは複数が、側方側(図示せず)を含むシールドの異なる側に向けられ得る(915A1、915A2)ことを示す。同様にまたは代替的に、コネクタのうちの1つまたは複数は、1つのタイプおよび/または配置の端子から、別のタイプおよび/または配置の端子になど、例えば1つの配置におけるオス/メスのピン/レセプタクル端子から、別の配置の表面実装端子にコネクタタイプを変更するように相互接続され得る。同様にまたは代替的に、コネクタのうちの1つまたは複数は、例えば光学信号から電気信号への変更および/または電気信号から光学信号への変更など、信号タイプを変更するように構成および/または相互接続され得る(915C、915D)。さらに、複数の対のスクリューねじ穴が、縁取り905において、様々なコネクタ915A、915B、915C、915D間に、台937として設けられている。
【0091】
動力および/もしくは信号の伝送のためのコネクタならびに/または導体がなくてもよい別の実施形態において、同様にまたは代替的に、シールド本体は、シールド本体の側方側に向かって向けられる付属品を装着するための1つまたは複数の台を備え得る。付属品は、付属品の少なくとも一部をシールド本体の脅威表面および/または保護表面の前に配置するために、L字形状またはU字形状であり得、これによって、シールド本体から側方への付属品の突出が低減され得る。
【0092】
そのような実施形態の一例として、
図10は、シールド本体1001の縁取り1005に収容されている側方方向に締結するための台1037を備えたシールド本体1001を有するシールド1000を示す。シールド1000は、概ねU字形状である延長ブラケット1040を備えており、この形状は、少なくとも部分的にシールド本体1001の周りを掴み、ここではU字形状の足1048において(例えばボルト1053および貫通穴1038)など、例えば1つまたは複数の締結具1053および関連する装着部分1038を用いて、台1037に側方方向に装着するためのものである。ここで同様に、シールド本体1001の1つまたは複数のコネクタ1015、および延長ブラケットの噛合い対向コネクタ(図示せず)は、ランプ1009、(場合によっては変化および/または移動する)文字および/または画像を脅威側に表示するためのディスプレイ1055、ならびに拡声器1057などの延長ブラケット上のさらなる任意選択的な付属品の、保護側の1つまたは複数の制御付属品(図示せず)からの動作可能な接続をもたらす。
【0093】
本開示は、上述の実施形態に制限されず、特許請求の範囲内においていくつもの方法で変化することが可能である。
【0094】
例えば、シールド本体は、円形、楕円形、正方形のような別の形状を有してもよく、比較的幅広い下部および比較的狭い上部を有してもよい。さらに、より少ないおよび/または異なって配置されたコネクタが設けられてもよい。さらに、より少ないおよび/または異なって配置された付属品が設けられてもよい。運搬用支持部は、例えば大きさ、重量、使用条件、制御の選択肢、使用者の好み等のうちの1つまたは複数に従って、異なる形状および/または大きさとされてもよい。例えば、片手での運搬、両手での運搬、背負い支持、および/または使用者の好み等に向けたものである。シールドは、立っている人の全身保護、または胴部保護に向けた大きさとされ得る。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のシールドは、長方形の形状を定め得、長い側の短い側に対する比は2:1であり、標準的なDINの紙の大きさA0、A1、A2、A3、またはA4のような大きさとされている。そのような比は、異なる大きさのシールドを組み合わせることによって、保護表面積の拡大縮小を簡略化し得る。DINのA判の大きさへの一致は、ブリーフケースでシールドを運搬することを促進し得る。延長ブラケットは、単一の電気コネクタのみに接続し得る。
【0095】
特定の一実施形態についてのまたはそれに関して説明した要素および態様は、そうでないことを明示的に述べられない限り、他の実施形態の要素および態様と適切に組み合わされ得る。
【国際調査報告】