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特表2025-500805ヒトNGFに対するイヌ化およびネコ化抗体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】ヒトNGFに対するイヌ化およびネコ化抗体
(51)【国際特許分類】
   C07K 16/22 20060101AFI20250107BHJP
   C12N 15/13 20060101ALI20250107BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20250107BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20250107BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20250107BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20250107BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20250107BHJP
   C12P 21/08 20060101ALI20250107BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20250107BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20250107BHJP
   A61P 25/02 20060101ALI20250107BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20250107BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20250107BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
C07K16/22 ZNA
C12N15/13
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
C12P21/08
A61K39/395 N
A61P43/00 171
A61P25/02
A61P19/02
A61P29/00
A61K48/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534461
(86)(22)【出願日】2022-12-15
(85)【翻訳文提出日】2024-08-05
(86)【国際出願番号】 EP2022086097
(87)【国際公開番号】W WO2023111157
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】63/290,264
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/327,076
(32)【優先日】2022-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】510000976
【氏名又は名称】インターベット インターナショナル ベー. フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100216839
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 敏幸
(74)【代理人】
【識別番号】100228980
【弁理士】
【氏名又は名称】副島 由加里
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】モーシー,モハマド
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ユアンジェン
【テーマコード(参考)】
4B064
4B065
4C084
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4B064AG27
4B064CA10
4B064CA19
4B064CC24
4B064CE12
4B064DA01
4B065AA93X
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA25
4B065CA43
4C084AA13
4C084NA14
4C084ZA081
4C084ZA211
4C084ZA961
4C084ZB211
4C084ZC611
4C085AA14
4C085AA16
4C085CC23
4C085DD62
4C085EE01
4H045AA11
4H045AA20
4H045AA30
4H045DA76
4H045EA28
4H045FA72
4H045FA74
4H045GA26
(57)【要約】
本発明は、イヌNGFに対する高い結合親和性を有する、イヌ化およびネコ化抗ヒトNGF抗体を提供する。本発明はまた、イヌ、ネコおよび他のコンパニオンアニマルにおける疼痛の治療におけるこれらの抗体の使用に関する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネコ化抗体、またはネコ神経成長因子(NGF)に結合するいずれかの抗原結合断片であって、前記抗体または抗原結合断片が重鎖および軽鎖を含み、ここで、前記軽鎖が、それぞれがアミノ酸配列を含む3つの軽鎖相補性決定領域(CDR):CDR light 1(CDRL1)、CDR light 2(CDRL2)およびCDR light 3(CDRL3)を含み、そしてここで、前記重鎖が、それぞれがアミノ酸配列を含む3つの重鎖CDR:CDR heavy 1(CDRH1)、CDR heavy 2(CDRH2)およびCDR heavy 3(CDRH3)を含み、
(a)CDRH1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、
(b)CDRH2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、
(c)CDRH3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、
(d)CDRL1が配列番号4のアミノ酸配列を含み、
(e)CDRL2が配列番号5のアミノ酸配列を含み、そして
(f)CDRL3が配列番号6のアミノ酸配列を含む、ネコ化抗体または抗原結合断片。
【請求項2】
ネコ重鎖定常領域を含み、前記ネコ重鎖定常領域が、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号54からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%、95%、98%、99%または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含み、ここで、前記アミノ酸配列の151位のアスパラギン酸残基(D)および183位のアスパラギン残基(N)の両方がアラニン残基(A)および配列番号55で置換されており、ここで、前記アミノ酸配列の151位のアスパラギン酸残基(D)および183位のアスパラギン残基(N)の両方がアラニン残基(A)で置換されている、請求項1に記載のネコ化抗体またはその抗原結合断片。
【請求項3】
重鎖可変領域が、配列番号57、配列番号58、配列番号59および配列番号60からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1または2に記載のネコ化抗体またはその抗原結合断片。
【請求項4】
軽鎖可変領域が、配列番号61および配列番号62からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のネコ化抗体またはその抗原結合断片。
【請求項5】
前記重鎖可変領域が配列番号57のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が配列番号61のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖可変領域が配列番号57のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が配列番号62のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖可変領域が配列番号58のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が配列番号61のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖可変領域が配列番号58のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が配列番号62のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖可変領域が配列番号59のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が配列番号61のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖可変領域が配列番号59のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が配列番号62のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖可変領域が配列番号60のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が配列番号61のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖可変領域が配列番号60のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が配列番号62のアミノ酸配列を含む、
請求項1~4のいずれか一項に記載のネコ化抗体またはその抗原結合断片。
【請求項6】
前記軽鎖が、配列番号68および配列番号69からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のネコ化抗体またはその抗原結合断片。
【請求項7】
前記重鎖が、配列番号64、配列番号65、配列番号66および配列番号67からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のネコ化抗体またはその抗原結合断片。
【請求項8】
前記重鎖が配列番号64のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号68のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号64のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号69のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号65のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号68のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号65のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号69のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号66のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号68のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号66のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号69のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号67のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号68のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号67のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号69のアミノ酸配列を含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載のネコ化抗体またはその抗原結合断片。
【請求項9】
前記重鎖が配列番号65のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号68のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号65のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号69のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号67のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号68のアミノ酸配列を含むか、または
前記重鎖が配列番号67のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖が配列番号69のアミノ酸配列を含む、
請求項8に記載のネコ化抗体またはその抗原結合断片。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の軽鎖をコードする核酸。
【請求項11】
請求項1~9のいずれか一項に記載の重鎖をコードする核酸。
【請求項12】
核酸対であって、前記核酸対の一方が、請求項1~9に記載の抗体のいずれか1つの特定のネコ化抗体の前記重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、そして、前記核酸対の他方が、前記特定のネコ化抗体の前記軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む、核酸対。
【請求項13】
請求項12に記載の核酸対、または請求項10もしくは11に記載の核酸を含む発現ベクター。
【請求項14】
発現ベクター対であって、一方が、前記特定のネコ化抗体の前記重鎖をコードするヌクレオチド配列を含む請求項12に記載の核酸対の一方を含み、そして、他方が、前記特定のネコ化抗体の前記軽鎖をコードする前記ヌクレオチド配列を含む前記核酸対の他方を含む、発現ベクター対。
【請求項15】
請求項13に記載の発現ベクターまたは請求項14に記載の発現ベクター対を含む宿主細胞。
【請求項16】
宿主細胞の対であって、前記宿主細胞の対の一方が、前記特定のネコ化抗体の前記重鎖をコードするヌクレオチド配列を含む請求項12に記載の核酸対の一方を含む発現ベクターを含み、前記宿主細胞の対の他方が、前記特定のネコ化抗体の前記軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む前記核酸対の他方を含む発現ベクターを含む、宿主細胞の対。
【請求項17】
請求項1~9のいずれか一項に記載のネコ化抗体、または請求項13に記載の発現ベクター、または請求項14に記載の発現ベクター対、またはそれらの任意の組み合わせ、および薬学的に許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項18】
ネコの疼痛に関連する症状の治療を支援する方法であって、治療有効量の請求項17に記載の医薬組成物を前記ネコに投与することを含む、方法。
【請求項19】
変形性関節症、痛覚過敏、異痛症、疼痛、またはそれらの任意の組み合わせの治療に使用される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ネコNGFに結合するネコ化抗体を作製する方法であって、
a.請求項16に記載の宿主細胞の対の各々を、個々に、または組み合わせて、前記核酸が発現される条件下で培養培地中で培養すること、それにより前記ネコ化抗体の前記軽鎖、前記ネコ化抗体の前記重鎖、またはその両方を含むポリペプチドを作製すること、および
b.前記宿主細胞の対または培養培地から、前記ネコ化抗体の前記軽鎖、前記ネコ化抗体の前記重鎖、またはその両方を回収すること
を含む、方法。
【請求項21】
請求項1~9のいずれか一項に記載のネコ化抗体、または請求項12に記載の発現ベクター、または請求項14に記載の発現ベクター対、またはそれらの任意の組み合わせ、および薬学的に許容される担体または希釈剤を含む、ネコの疼痛に関連する症状の治療の使用のための医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電子的に提出された配列表への言及
本出願は、XML形式で電子的に提出された配列表を含み、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。XMLファイルは2022年12月13日に作成され、名称は25543x.xmlである。EFS-Webを介して提出されたこの配列表は、本明細書の一部であり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、米国仮特許出願第63/327,076号(2022年4月4日出願)および米国特許出願第63/290,264号(2021年12月16日出願)の35 U.S.C.第119条(e)に基づく優先権を主張する。その主題は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本発明は、疼痛に関与するタンパク質に対する抗体に関する。より具体的には、本発明はさらに、イヌおよびネコNGFへの高い結合親和性を有するヒトNGFに対するイヌ化抗体またはネコ化抗体に関連する。本発明はまた、変形性関節症を有するイヌおよびネコの疼痛の治療における本発明の抗体の使用に関する。
【背景技術】
【0004】
神経成長因子(NGF)は、神経系の発達において重要な役割を果たす、十分に特徴付けられた分泌タンパク質である。加えて、NGFはまた、非ニューロン細胞、および免疫系の細胞を含む組織に対して生物学的効果を有することが示されている。NGFは、最初に、3つの非共有結合的に連結されたサブユニットから構成される複合体としてマウス顎下腺において単離された。NGFのアルファおよびガンマサブユニットはセリンプロテアーゼのカリクレインファミリーに属するが、NGF複合体のベータサブユニットはNGFに起因する生物学的活性を示す。NGF(ベータNGFとも称される)は、18アミノ酸残基のシグナルペプチドを有するプレプロペプチドとして産生される[Wiesmann and de Vos,CLMS:58,748-759,(2001)]。組換えヒトベータNGFは、2つの120アミノ酸ポリペプチドのホモ二量体である。ヒトNGFのC末端の120アミノ酸は、イヌおよびネコを含む他の種からのNGFの予測されるC末端に対して約98%の相同性を有する。
【0005】
多くの研究が、NGFが疼痛の伝達において重要な役割を果たすことを示している。例えば、ヒトにおいて、NGFレベルは、いくつかの関節炎症状を有する患者からの滑液中で上昇している[Aloe,et al.,Arch.Rheum.,35:351-355(1992)]。さらに、変形性関節症を有するイヌの滑液において、イヌNGF発現のレベルの上昇が明らかにされている[Isola,et al.,Vet Comp.Orthop.Traumatol.,4:279(2011)]。また、NGFの機能を阻害する薬剤、例えば中和抗体が、神経障害性疼痛の動物モデルにおいて痛覚過敏および異痛症を防止することが実証されている[例えば、Ramer et al.,Eur.J.Neurosci.11:837-846(1999)およびRo et al.,Pain,79:265-274(1999)を参照されたい]。NGFが特定の炎症性および非炎症性の症状、例えば変形性関節症および癌における疼痛の伝達に関与するという認識は、NGFの生物学的活性を中和することができる抗体の開発への関心をもたらした[当技術分野で公知の抗NGF抗体の例には、下記が含まれる:国際公開第01/78698号、国際公開第01/64247号、国際公開第02/096458号、米国特許第7,601,818 B2号、およびGearing et al.,BMC Veterinary Research,9:226,(2013)]。
【0006】
本明細書における任意の参考文献の引用は、そのような参考文献が本出願に対する「従来技術」として利用可能であることの承認として解釈されるべきではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第01/78698号明細書
【特許文献2】国際公開第01/64247号明細書
【特許文献3】国際公開第02/096458号明細書
【特許文献4】米国特許第7,601,818 B2号明細書
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Wiesmann and de Vos,CLMS:58,748-759,(2001)
【非特許文献2】Aloe,et al.,Arch.Rheum.,35:351-355(1992)
【非特許文献3】Isola,et al.,Vet Comp.Orthop.Traumatol.,4:279(2011)
【非特許文献4】Ramer et al.,Eur.J.Neurosci.11:837-846(1999)
【非特許文献5】Ro et al.,Pain,79:265-274(1999)
【非特許文献6】Gearing et al.,BMC Veterinary Research,9:226,(2013)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、イヌおよび/またはネコNGFに対する特異的結合親和性を有するだけでなく、イヌおよび/またはネコNGFのそれぞれのNGF受容体への結合を阻止する能力を有する、イヌ化およびネコ化抗ヒト神経成長因子(NGF)抗体に関連する。本発明は、動物における痛覚過敏および異痛症の治療におけるそのような抗体の使用を含む。抗体はまた、変形性関節症を有するイヌ(dog)またはネコ(cat)の疼痛を治療するために使用することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、本発明は、NGFを結合し、中和することができる、重鎖および軽鎖を含む新規なイヌ化およびネコ化抗体、ならびにイヌ化およびネコ化抗体のそれらの抗原結合断片を提供する。イヌ化抗体の重鎖は、可変領域(VH)と、イヌ断片結晶化可能領域(cFcまたはcFc領域)を含む3つの定常領域とを含む。軽鎖も可変領域(VL)を含むが、定常領域は1つのみである。重鎖および軽鎖のそれぞれの可変領域は、それぞれ3つの超可変領域、すなわち相補性決定領域(CDR)を含む。したがって、軽鎖は、それぞれがアミノ酸配列を含む3つの軽鎖相補性決定領域(CDR):CDR light 1(CDRL1)、CDR light 2(CDRL2)、およびCDR light 3(CDRL3)を含み、重鎖は、それぞれがアミノ酸配列を含む3つの重鎖CDR:CDR heavy 1(CDRH1)、CDR heavy 2(CDRH2)、およびCDR heavy 3(CDRH3)を含む。CDRH1は配列番号1のアミノ酸配列を含み、CDRH2は配列番号2のアミノ酸配列を含み、CDRH3は配列番号3のアミノ酸配列を含み、対して、CDRL1は配列番号4のアミノ酸配列を含み、CDRL2は配列番号5のアミノ酸配列を含み、CDRL3は配列番号6のアミノ酸配列を含む。
【0011】
特定の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。他の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号28のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。関連する実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号29のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。他の関連する実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号30のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0012】
特定の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、イヌ化抗体は、配列番号29のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。他の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、イヌ化抗体は、配列番号30のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。さらに別の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号28のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、イヌ化抗体は、配列番号29のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。さらに他の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号28のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、イヌ化抗体は、配列番号30のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0013】
イヌ化抗体はヒンジ領域も含む。イヌヒンジ領域は、好ましくは、イヌヒンジ領域である。特定の実施形態では、イヌヒンジ領域は、配列番号45のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。他の実施形態では、イヌヒンジ領域は、配列番号46のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。さらに他の実施形態では、イヌヒンジ領域は、配列番号47のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。さらに他の実施形態では、イヌヒンジ領域は、配列番号48のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0014】
本発明のイヌ化抗体は、イヌ断片結晶化可能領域(cFc領域)を含む。一実施形態では、イヌcFc領域は、配列番号49のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、イヌcFc領域は、配列番号50のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。さらに別の実施形態では、イヌcFc領域は、配列番号52のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。さらに別の実施形態では、イヌcFc領域は、配列番号53のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。さらに別の実施形態では、イヌcFc領域は、配列番号20および/または配列番号51のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含むcFcIgG-Bmであり、ここで、配列番号50の31位のアスパラギン酸残基(D)および配列番号50の63位のアスパラギン残基(N)の両方は、アラニン残基(A)で置換されている。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0015】
いくつかの実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。他の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号39のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。さらに他の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号36のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。さらに他の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号37のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0016】
特定の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号36のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。他の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号36のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号39のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。さらに他の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号37のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。さらに他の実施形態では、イヌ化抗体は、配列番号37のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号39のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0017】
本発明はさらに、本発明のイヌ化抗体の軽鎖可変領域のいずれか1つをコードする核酸(単離された核酸を含む)を提供する。特定の実施形態では、核酸は、配列番号29のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードする。他の実施形態では、核酸は、配列番号30のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードする。
【0018】
本発明はまた、本発明のイヌ化抗体の軽鎖のいずれか1つをコードする核酸を提供する。特定の実施形態では、核酸は、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードする。他の実施形態では、核酸は、配列番号39のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードする。
【0019】
同様に、本発明はさらに、本発明のイヌ化抗体の重鎖可変領域のいずれか1つをコードする核酸を提供する。特定の実施形態では、核酸は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードする。他の実施形態では、核酸は、配列番号28のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードする。
【0020】
加えて、本発明はさらに、本発明のイヌ化抗体の重鎖のいずれか1つをコードする核酸を提供する。関連する実施形態では、核酸は、配列番号36のアミノ酸配列を含む重鎖をコードする。他の実施形態では、核酸は、配列番号37のアミノ酸配列を含む重鎖をコードする。本発明はさらに、本発明の抗体の抗原結合断片のいずれか1つをコードする核酸を提供する。
【0021】
したがって、本発明は、核酸対を提供し、核酸対の一方は、本発明の特定のネコ化抗体の重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、前記特定のネコ化抗体の軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。
【0022】
本発明はさらに、本発明の核酸の1つ以上を含み、発現する発現ベクターを提供する。特定の実施形態では、発現ベクターは、本発明のイヌ化抗体の重鎖をコードする核酸、およびそのイヌ化抗体の軽鎖をコードする核酸を含み、発現する。本発明はまた、本発明の1つ以上の発現ベクターを含む宿主細胞を提供する。
【0023】
本発明はまた、イヌ化抗体および/または抗体の抗原結合断片および薬学的に許容される担体もしくは希釈剤を含む医薬組成物を提供する。さらに、本発明のイヌ化抗体の重鎖をコードする核酸と、そのイヌ化抗体の軽鎖をコードする核酸と、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む医薬組成物が提供される。他の実施形態では、医薬組成物は、本発明のイヌ化抗体の重鎖およびそのイヌ化抗体の軽鎖の両方をコードする核酸を含む。さらに他の実施形態では、医薬組成物は、薬学的に許容される担体または希釈剤と、本発明のイヌ化抗体の重鎖およびそのイヌ化抗体の軽鎖をコードする1つ以上の核酸を含むことにより、本発明のイヌ化抗体および/または抗体の抗原結合断片をインビボで発現することができる発現ベクターとを含む。
【0024】
本発明はさらに、動物対象の疼痛に関連する症状を治療する方法を提供する。治療方法は、治療有効量の本発明の医薬組成物をそれを必要とする動物対象に投与することを含み得る。特定の実施形態では、方法は、変形性関節症の治療に使用される。他の実施形態では、方法は、痛覚過敏の治療に使用される。さらに他の実施形態では、方法は、異痛症の治療に使用される。さらに他の実施形態では、方法は、疼痛の治療に使用される。さらに他の実施形態では、方法は、変形性関節症、痛覚過敏、異痛症、および/または疼痛の任意の組み合わせの治療に使用される。投与される抗体がイヌ化抗体である場合、動物対象は好ましくはイヌである。
【0025】
本発明はまた、イヌ化抗体、またはイヌNGFに結合するその抗原結合断片を作製する方法を提供する。特定の実施形態では、方法は、本発明のイヌ化抗体の軽鎖および/またはそのイヌ化抗体の重鎖をコードおよび発現する1つ以上の発現ベクターを含む1つ以上の宿主細胞を、核酸が発現される条件下で培養し、それにより、本発明のイヌ化抗体の軽鎖および/またはそのイヌ化抗体の重鎖を含むポリペプチドを作製することを含む。次いで、ポリペプチドを1つ以上の宿主細胞または培養培地から回収する。特定の実施形態では、本発明のイヌ化抗体の軽鎖を含むポリペプチドおよびそのイヌ化抗体の重鎖を含むポリペプチドを、イヌ化抗体を形成しやすい条件下でそれぞれと組み合わせる。
【0026】
上記で示すように、本発明は、ネコ化抗ヒト神経成長因子(NGF)抗体にも関連し、それはイヌおよび/またはネコNGFに対する特異的結合親和性を有するだけでなく、イヌおよび/またはネコNGFのそれぞれのNGF受容体への結合を阻止する能力を有する。したがって、軽鎖は、それぞれがアミノ酸配列を含む3つの軽鎖相補性決定領域(CDR):CDR light 1(CDRL1)、CDR light 2(CDRL2)、およびCDR light 3(CDRL3)を含み、重鎖は、それぞれがアミノ酸配列を含む3つの重鎖CDR:CDR heavy 1(CDRH1)、CDR heavy 2(CDRH2)、およびCDR heavy 3(CDRH3)を含む。CDRH1は配列番号1のアミノ酸配列を含み、CDRH2は配列番号2のアミノ酸配列を含み、CDRH3は配列番号3のアミノ酸配列を含み、対して、CDRL1は配列番号4のアミノ酸配列を含み、CDRL2は配列番号5のアミノ酸配列を含み、CDRL3は配列番号6のアミノ酸配列を含む。
【0027】
特定の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号57のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号58のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号59のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号60のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
【0028】
関連する実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0029】
特定の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号57のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、ネコ化抗体は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号57のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、ネコ化抗体は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号58のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、ネコ化抗体は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号58のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、ネコ化抗体は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号59のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、ネコ化抗体は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号59のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、ネコ化抗体は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号60のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、ネコ化抗体は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号60のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、ネコ化抗体は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0030】
ネコ化抗体はヒンジ領域も含む。ネコヒンジ領域は、好ましくは、ネコヒンジ領域である。
【0031】
本発明のネコ化抗体は、ネコ重鎖定常領域をさらに含む。一実施形態では、ネコ重鎖定常領域は、配列番号54のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、ネコ重鎖定常領域は、配列番号55のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。さらに別の実施形態では、ネコ重鎖定常領域は、配列番号56のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%、または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含む。さらに別の実施形態では、ネコ重鎖定常領域は、配列番号54のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含み、ここで151位のアスパラギン酸残基(D)および183位のアスパラギン残基(N)の両方は、アラニン残基(A)で置換されている。さらに別の実施形態では、ネコ重鎖定常領域は、配列番号55のアミノ酸配列との少なくとも90%、95%、98%、99%または100%の同一性を含むアミノ酸配列を含み、ここで151位のアスパラギン酸残基(D)および183位のアスパラギン残基(N)の両方は、アラニン残基(A)で置換されている。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0032】
いくつかの実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。関連する実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号64のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号65のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号66のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号67のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0033】
特定の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号64のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号64のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号65のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号65のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号66のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号66のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号67のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。さらに他の実施形態では、ネコ化抗体は、配列番号67のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
【0034】
本発明はさらに、これらの抗体のすべての抗原結合断片を提供する。
【0035】
本発明はまた、本発明のネコ化抗体およびその抗原結合断片のいずれかをコードする、単離された核酸を含む核酸を提供する。したがって、本発明は、本発明のネコ化抗体の軽鎖可変領域のいずれか1つをコードする核酸(単離された核酸を含む)を提供する。特定の実施形態では、核酸は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードする。他の実施形態では、核酸は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードする。本発明はまた、本発明のネコ化抗体の軽鎖のいずれか1つをコードする核酸を提供する。特定の実施形態では、核酸は、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードする。他の実施形態では、核酸は、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードする。
【0036】
同様に、本発明はさらに、本発明のネコ化抗体の重鎖可変領域のいずれか1つをコードする核酸を提供する。特定の実施形態では、核酸は、配列番号57のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードする核酸をコードする。他の実施形態では、核酸は、配列番号58のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードする。さらに他の実施形態では、核酸は、配列番号59のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードする。さらに他の実施形態では、核酸は、配列番号60のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードする。
【0037】
加えて、本発明はさらに、本発明のネコ化抗体の重鎖のいずれか1つをコードする核酸を提供する。特定の実施形態では、核酸は、配列番号64のアミノ酸配列を含む重鎖をコードする。他の実施形態では、核酸は、配列番号65のアミノ酸配列を含む重鎖をコードする。関連する実施形態では、核酸は、配列番号66のアミノ酸配列を含む重鎖をコードする。他の実施形態では、核酸は、配列番号67のアミノ酸配列を含む重鎖をコードする。
【0038】
本発明はさらに、本発明の抗体の抗原結合断片のいずれか1つをコードする核酸を提供する。
【0039】
したがって、本発明は、ネコ化抗体もしくはその抗原結合断片の重鎖可変領域;ネコ化抗体もしくはその抗原結合断片の重鎖、ネコ化抗体もしくはその抗原結合断片の軽鎖可変領域、および/またはネコ化抗体もしくはその抗原結合断片の軽鎖をコードする核酸を提供する。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、本発明のいずれか1つの抗体の特定のネコ化抗体の軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、その(前記)特定のネコ化抗体の重鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、そのような核酸対、または本発明の個々の核酸を含む発現ベクターを提供する。加えて、本発明は、発現ベクター対を提供し、発現ベクター対の一方は、本発明のいずれか1つのネコ化抗体の特定のネコ化抗体の軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み、発現ベクター対の他方は、その(前記)特定のネコ化抗体の重鎖をコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含む。したがって、本発明は、本発明のネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域をコードする核酸を提供する。本発明は、本発明のネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖をコードする核酸をさらに提供する。本発明はまた、本発明のネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域をコードする核酸を提供する。本発明はまた、本発明のネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖をコードする核酸を提供する。特定の実施形態では、重鎖可変領域をコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、軽鎖可変領域をコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0040】
本発明はさらに、3つの重鎖CDRのセットをコードする核酸および3つの軽鎖CDRの対応するセットをコードする核酸を対として提供する。特定の実施形態では、3つの重鎖CDRのセットをコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖可変領域をコードし、3つの軽鎖CDRのセットをコードする対応する核酸は、その(前記)ネコ化抗体の軽鎖可変領域をコードする。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。特定の実施形態では、3つの重鎖CDRのセットをコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、3つの軽鎖CDRのセットをコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0041】
特定の実施形態では、核酸は、配列番号1のアミノ酸配列を含むCDRH1、配列番号2のアミノ酸配列を含むCDRH2、および配列番号3のアミノ酸配列を含むCDRH3を含むネコ化抗体重鎖をコードする。関連する実施形態では、核酸は、配列番号4のアミノ酸配列を含むCDRL1、配列番号5のアミノ酸配列を含むCDRL2、および配列番号6のアミノ酸配列を含むCDRL3を含むネコ化抗体軽鎖をコードする。本発明はさらに、配列番号1のアミノ酸配列を含むCDRH1、配列番号2のアミノ酸配列を含むCDRH2、および配列番号3のアミノ酸配列を含むCDRH3を含むネコ化抗体重鎖をコードする核酸、ならびに配列番号4のアミノ酸配列を含むCDRL1、配列番号5のアミノ酸配列を含むCDRL2、および配列番号6のアミノ酸配列を含むCDRL3を含むネコ化抗体軽鎖をコードする核酸を対として提供する。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。
【0042】
特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域をコードし、重鎖可変領域は配列番号57のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域をコードし、軽鎖可変領域は配列番号61のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号57のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。特定の実施形態では、重鎖可変領域をコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、軽鎖可変領域をコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0043】
他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域をコードし、重鎖可変領域は配列番号57のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域をコードし、軽鎖可変領域は配列番号62のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号57のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。特定の実施形態では、重鎖可変領域をコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、軽鎖可変領域をコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0044】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域をコードし、重鎖可変領域は配列番号58のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域をコードし、軽鎖可変領域は配列番号61のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号58のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。特定の実施形態では、重鎖可変領域をコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、軽鎖可変領域をコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0045】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域をコードし、重鎖可変領域は配列番号58のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域をコードし、軽鎖可変領域は配列番号62のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号58のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。特定の実施形態では、重鎖可変領域をコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、軽鎖可変領域をコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0046】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域をコードし、重鎖可変領域は配列番号59のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域をコードし、軽鎖可変領域は配列番号61のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号59のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。特定の実施形態では、重鎖可変領域をコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、軽鎖可変領域をコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0047】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域をコードし、重鎖可変領域は配列番号59のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域をコードし、軽鎖可変領域は配列番号62のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号59のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。特定の実施形態では、重鎖可変領域をコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、軽鎖可変領域をコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0048】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域をコードし、重鎖可変領域は配列番号60のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域をコードし、軽鎖可変領域は配列番号61のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号60のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号61のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。特定の実施形態では、重鎖可変領域をコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、軽鎖可変領域をコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0049】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域をコードし、重鎖可変領域は配列番号60のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域をコードし、軽鎖可変領域は配列番号62のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号60のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。特定の実施形態では、重鎖可変領域をコードする核酸は、ネコ化抗体の重鎖をコードし、軽鎖可変領域をコードする対応する核酸は、そのネコ化抗体の軽鎖をコードする。
【0050】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖をコードし、重鎖は配列番号64のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖をコードし、軽鎖は配列番号68のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号64のアミノ酸配列を含む重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。
【0051】
さらに他の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖をコードし、重鎖は配列番号64のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖をコードし、軽鎖は配列番号69のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号64のアミノ酸配列を含む重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。
【0052】
特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖をコードし、重鎖は配列番号65のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖をコードし、軽鎖は配列番号68のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号65のアミノ酸配列を含む重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。
【0053】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖をコードし、重鎖は配列番号65のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖をコードし、軽鎖は配列番号69のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号65のアミノ酸配列を含む重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。
【0054】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖をコードし、重鎖は配列番号66のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖をコードし、軽鎖は配列番号68のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号66のアミノ酸配列を含む重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。
【0055】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖をコードし、重鎖は配列番号66のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖をコードし、軽鎖は配列番号69のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号66のアミノ酸配列を含む重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。
【0056】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖をコードし、重鎖は配列番号67のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖をコードし、軽鎖は配列番号68のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号67のアミノ酸配列を含む重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号68のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。
【0057】
さらに他の特定の実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の重鎖をコードし、重鎖は配列番号67のアミノ酸配列を含む。関連する実施形態では、本発明の核酸は、ネコ化抗体またはその抗原結合断片の軽鎖をコードし、軽鎖は配列番号69のアミノ酸配列を含む。本発明は、核酸対をさらに提供し、核酸対の一方は、配列番号67のアミノ酸配列を含む重鎖をコードするヌクレオチド配列を含み、核酸対の他方は、配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明はまた、この2つの核酸対を含むキットを提供する。
【0058】
本発明はさらに、本発明の核酸の1つ以上を含み、発現する発現ベクターを提供する。特定の実施形態では、発現ベクターは、本発明のネコ化抗体の重鎖をコードする核酸およびそのネコ化抗体の軽鎖をコードする核酸を含み、発現する。本発明はまた、本発明の1つ以上の発現ベクターを含む宿主細胞を提供する。
【0059】
本発明はまた、ネコ化抗体および/または抗体の抗原結合断片および薬学的に許容される担体もしくは希釈剤を含む医薬組成物を提供する。さらに、本発明のネコ化抗体の重鎖をコードする核酸およびそのネコ化抗体の軽鎖をコードする核酸および薬学的に許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物が提供される。他の実施形態では、医薬組成物は、本発明のネコ化抗体の重鎖およびそのネコ化抗体の軽鎖の両方をコードする核酸を含む。さらに他の実施形態では、医薬組成物は、薬学的に許容される担体または希釈剤と、本発明のネコ化抗体の重鎖およびそのネコ化抗体の軽鎖をコードする1つ以上の核酸を含むことにより、本発明のネコ化抗体および/または抗体の抗原結合断片をインビボで発現することができる発現ベクターとを含む。
【0060】
本発明はさらに、動物対象の疼痛に関連する症状を治療する方法を提供する。治療方法は、治療有効量の本発明の医薬組成物をそれを必要とする動物対象に投与することを含み得る。特定の実施形態では、方法は、変形性関節症の治療に使用される。他の実施形態では、方法は、痛覚過敏の治療に使用される。さらに他の実施形態では、方法は、異痛症の治療に使用される。さらに他の実施形態では、方法は、疼痛の治療に使用される。さらに他の実施形態では、方法は、変形性関節症、痛覚過敏、異痛症、および/または疼痛の任意の組み合わせの治療に使用される。ネコ化抗体またはその抗原結合断片を投与する場合、動物対象は、好ましくはネコである。
【0061】
本発明はまた、ネコ化抗体、またはネコNGFに結合するその抗原結合断片を作製する方法を提供する。特定の実施形態では、方法は、本発明のネコ化抗体の軽鎖および/またはそのネコ化抗体の重鎖をコードおよび発現する1つ以上の発現ベクターを含む1つ以上の宿主細胞を、核酸が発現される条件下で培養し、それにより、本発明のネコ化抗体の軽鎖および/またはそのネコ化抗体の重鎖を含むポリペプチドを作製することを含む。次いで、ポリペプチドを1つ以上の宿主細胞または培養培地から回収する。特定の実施形態では、本発明のネコ化抗体の軽鎖を含むポリペプチドおよびそのネコ化抗体の重鎖を含むポリペプチドを、ネコ化抗体を形成しやすい条件下でそれぞれと組み合わせる。
【0062】
本発明は、宿主細胞の対をさらに提供し、宿主細胞の対の一方は、本発明の特定のネコ化抗体の重鎖をコードするヌクレオチド配列を含む核酸対の一方を含む発現ベクターを含み、宿主細胞の対の他方は、前記特定のネコ化抗体の軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含む核酸対の他方を含む発現ベクターを含む。本発明はさらに、ネコNGFに結合する本発明のネコ化抗体を作製する方法であって、宿主細胞の対の各々を、個々に、または組み合わせて、核酸が発現される条件下で培養培地中で培養すること、それによりネコ化抗体の軽鎖、ネコ化抗体の重鎖、またはその両方を含むポリペプチドを作製すること、次いで宿主細胞の対または培養培地から、ネコ化抗体の軽鎖、ネコ化抗体の重鎖、またはその両方を回収することを含む方法を提供する。
【0063】
本発明のこれらおよび他の態様は、以下の図面の簡単な説明および詳細な説明を参照することによってよりよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0064】
図1】ヒト-イヌキメラフラヌマブ(Ful Chimeric)およびイヌ化フラヌマブ(cFul)抗体のバリアントの、イヌNGFへの結合を示す。
【0065】
Ful Chimeric(●)、cFulVH1L1(■)、cFulVH1L2(▲)、cFulVH2L1(▼)、cFulVH2L2(◆)、およびmab対照(○)
図2】ヒト-イヌキメラファシヌマブ(Fas Chimeric)および個々のイヌ化ファシヌマブ(cFas)抗体のバリアントのイヌNGFへの結合を示す。Fas Chimeric(●)、cFasVH2L2(■)、cFasVH2L3(▲)、およびmab対照(○)
図3】イヌTrkA受容体へのイヌNGFの結合を示す。イヌNGFのイヌNGF受容体(TrkA)への結合をELISAによって決定した。イヌNGF(●)
図4】ヒト-イヌキメラフラヌマブまたは個々のイヌ化抗体によるイヌTrkA受容体へのイヌNGF結合の阻害を示す。Ful Chimeric(●)、cFulVH1L1(■)、cFulVH1L2(▲)、cFulVH2L1(▼)、cFulVH2L2(◆)、およびmab対照(○)
図5】イヌNGFによるTF-1細胞増殖の刺激を示す。[イヌNGF(●)]
図6】ヒト-イヌキメラフラヌマブ(Ful Chimeric)または個々のイヌ化抗NGF抗体によるTF-1細胞増殖の阻害を示す。Ful Chimeric(●)、cFulVH1L1(■)、cFulVH1L2(▲)、cFulVH2L1(▼)、cFulVH2L2(◆)、およびmab対照(○)
図7】ヒト-ネコキメラフラヌマブ(Ful Chimeric)およびネコ化抗体(fFul)のバリアントのネコNGFへの結合を示す。結合をELISAアッセイで決定した。Ful Chimeric(●)、fFulH2L1(■)、fFulH2L2(▲)、fFulH4L1(▼)、およびfFulVH4L2(◆)
図8】TF-1細胞の増殖を刺激するネコNGFのC末端部分(●)の用量依存的能力を示す。
図9】ヒト-ネコキメラフラヌマブ(Ful H-F)、フラヌマブの列挙されたネコ化バリアントおよびアイソタイプ対照mAb(mAb ctrl)のTF-1細胞増殖を阻止する能力を示す。ヒト-ネコキメラフラヌマブ(Ful H-F)(●)、fFulH2L1(■)、fFulH2L2(▲)、fFulH4L1(▼)、fFulH4L2(◆)、およびmab対照(□)
【発明を実施するための形態】
【0066】
イヌおよびネコにおける疼痛に対するより良好な療法への要求に応答して、本発明は、NGFに関連する疼痛および/またはNGFに起因する疼痛を軽減するための有意な効果を達成することができる製剤および方法論を提供する。したがって、驚くべきことに、ヒトNGFに対して最初に起こされたある抗体に由来するCDRのセットを含むイヌ化抗体およびネコ化抗体は、イヌNGFおよびネコNGFにそれぞれ強く結合することができたが、ヒトNGFに対して最初に起こされた別の抗体に由来するCDRのセットを含むイヌ化抗体は、イヌNGFに測定可能に結合することができなかったことが見出された。対応する両方のヒト-イヌキメラ構築物がイヌNGFに強固に結合することができたとしても、これは真であった。
【0067】
略語
本発明の詳細な説明および実施例を通して、以下の略語を使用する。
ADCC 抗体依存性細胞傷害
CDC 補体依存性細胞障害
CDR Kabatナンバリングシステムを使用して定義される、免疫グロブリン可変領域中の相補性決定領域
EC50 50%の有効性または結合をもたらす濃度
ELISA 酵素結合免疫吸着アッセイ
FR 抗体フレームワーク領域:CDR領域を除く免疫グロブリン可変領域。
IC50 50%阻害をもたらす濃度
IgG 免疫グロブリンG
Kabat Elvin A.Kabatが創始した免疫グロブリンのアラインメントおよびナンバリングシステム[Sequences of Proteins of Immunological Interest、5th Ed.Public Health Service、National Institutes of Health、Bethesda、Md.(1991)]
mAb モノクローナル抗体(MabまたはMAbとも)
V領域 異なる抗体間で配列が可変であるIgG鎖のセグメント
VH 免疫グロブリン重鎖可変領域
VL 免疫グロブリン軽鎖可変領域
【0068】
定義
本発明がより容易に理解され得るように、特定の技術的用語および科学的用語を以下に具体的に定義する。本明細書の他の箇所で具体的に定義されていない限り、本明細書で使用される他のすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味を有する。
【0069】
添付の特許請求の範囲を含む本明細書で使用される場合、「a」、「an」、および「the」などの単語の単数形は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、それらの対応する複数の言及を含む。
【0070】
分子の「活性」は、分子のリガンドまたは受容体への結合、触媒活性;遺伝子発現または細胞シグナル伝達、分化、または成熟を刺激する能力;抗原活性、他の分子の活性の調節などを説明し、またはそれらを指すことができる。分子の「活性」はまた、細胞間相互作用、例えば接着を調節もしくは維持する活性、または細胞の構造、例えば細胞膜もしくは細胞骨格を維持する活性を指し得る。「活性」はまた、比活性、例えば、[触媒活性]/[タンパク質mg]、または[免疫活性]/[タンパク質mg]、生体コンパートメント中の濃度などを意味し得る。「活性」は、自然免疫系または適応免疫系の成分の調節を指し得る。
【0071】
「投与」および「治療」は、動物、例えばイヌまたはネコ対象、細胞、組織、器官、または体液に適用される場合、外因性の医薬、治療、診断薬、または組成物と動物、例えばイヌまたはネコ対象、細胞、組織、器官、または体液との接触を指す。細胞の治療は、細胞への試薬の接触、ならびに細胞と接触している流体への試薬の接触を包含する。
【0072】
「投与」および「治療」はまた、試薬、診断、結合化合物または別の細胞による、例えば、細胞のインビトロおよびエクスビボ治療を意味する。「対象」という用語は、任意の生物、好ましくは非ヒト動物、より好ましくは哺乳動物(例えば、イヌまたはネコ)、最も好ましくはイヌまたはネコを含む。
【0073】
「治療する」または「治療すること」は、治療剤、例えば本発明の抗体のいずれかを含有する組成物を、薬剤が治療活性を有する1つ以上の症状を有するか、または症状を有すると疑われるイヌまたはネコ対象または患者に内部的または外部的に投与することを意味する。典型的には、薬剤は、治療された対象または集団における1つ以上の疾患/状態症状を、任意の臨床的に測定可能な程度でそのような症状の退縮を誘導することによって、またはそのような(1または複数の)症状の進行を阻害することによって緩和および/または改善するのに有効な量で投与される。任意の特定の疾患/状態症状を緩和するのに有効な治療剤の量(「治療有効量」とも呼ばれる)は、要因、例えばイヌまたはネコの疾患/症状段階、年齢および体重、ならびに対象において所望の応答を誘発する医薬組成物の能力に応じて変化し得る。疾患/状態症状が緩和または改善されたかどうかは、その症状の重症度または進行症状を評価するために獣医または他の熟練したヘルスケア提供者によって通常使用される、任意の臨床測定によって評価することができる。本発明の実施形態(例えば、治療方法または製造品)は、すべての対象において(1または複数の)標的疾患/状態症候を軽減するのに有効ではないかもしれないが、それは、当該分野で公知の任意の統計学的検定、例えば、スチューデントのt検定、カイ二乗検定、マン・ホイットニーによるU検定、クラスカル・ウォリス検定(H検定)、ヨンクヒール・タプストラ検定およびウィルコクソン検定によって決定されるような、統計学的に有意な数の対象において(1または複数の)標的疾患/状態症状を軽減するはずである。
【0074】
「治療」は、獣医学的対象(例えば、イヌまたはネコ)または研究対象に適用される場合、治療的処置ならびに研究および診断用途を指す。「治療」は、獣医学的対象(例えば、イヌまたはネコ)、または研究対象、または細胞、組織、または器官に適用される場合、本発明の抗体と、例えばイヌまたはネコ、細胞、組織、生理学的コンパートメント、または生理学的流体との接触を包含する。
【0075】
本明細書で使用される場合、「イヌ」という用語は、特に明記しない限り、すべての飼いイヌ、カニス・ルプス・ファミリアリスまたはカニス・ファミリアリスを含む。
【0076】
本明細書で使用される場合、「ネコ」という用語は、ネコ科のあらゆるメンバーを指す。このファミリーのメンバーには、野生、動物園、および家庭のメンバー(飼いネコ、純血および/または雑種コンパニオンキャット、興行用ネコ、実験用ネコ、クローンネコ、および野生または自然のネコを含む)が含まれる。
【0077】
本明細書で使用される場合、「イヌフレーム」という用語は、本明細書でCDR残基として定義される超可変領域残基以外のイヌ抗体の重鎖および軽鎖のアミノ酸配列を指す。イヌ化抗体に関して、大部分の実施形態では、天然のイヌCDRのアミノ酸配列は、両方の鎖において対応する外来CDR(例えば、マウスまたはヒト由来のもの)で置き換えられる。イヌ抗体の重鎖および/または軽鎖は、例えば、下記に例示されるような、および/または参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第10,106,607 B2号明細書に開示されるような、イヌ化抗体内の外来CDRのコンフォメーションを保存するために、および/またはFc領域機能を修飾するために、いくつかの外来非CDR残基を含有していてもよい。
【0078】
本明細書で使用される場合、「ネコフレーム」という用語は、本明細書でCDR残基として定義される超可変領域残基以外のネコ抗体の重鎖および軽鎖のアミノ酸配列を指す。ネコ化抗体に関して、大部分の実施形態では、天然のネコCDRのアミノ酸配列は、両方の鎖において対応する外来CDR(例えば、マウスまたはヒト由来のもの)で置き換えられる。ネコ抗体の重鎖および/または軽鎖は、例えば、下記に例示されるように、および/または参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第10,106,607 B2号にイヌ化抗体について開示されるように、ネコ化抗体内の外来CDRのコンフォメーションを保存するために、および/またはFc領域機能を修飾するために、いくつかの外来非CDR残基を含有していてもよい。
【0079】
「Fc」と略されるか、または「Fc領域」と互換的に使用される「断片結晶化可能領域」は、Fc受容体と呼ばれる細胞表面受容体と相互作用する抗体のCH3-CH2部分に対応する。4つのイヌIgGの各々のイヌ断片結晶化可能領域(cFc領域)は、Tang et al.によって最初に記載された[Vet.Immunol.Immunopathol.80:259-270(2001);Bergeron et al.,Vet.Immunol.Immunopathol.157:31-41(2014)および米国特許第10,106,607 B2号も参照されたい]。
【0080】
本明細書で使用される場合、イヌFc(cFc)「IgG-Bm」は、IgG-Bの配列番号20のアミノ酸配列のように(下記参照)、2つのアミノ酸残基置換、D31AおよびN63Aを含み、好ましくはc末端リジン(「K」)、すなわち配列番号51)を含まない、イヌIgG-B Fcである。配列番号50の31位のアスパラギン酸残基(D)および配列番号50の63位のアスパラギン残基(N)は、いずれもIgG-Bmにおいてアラニン残基(A)に置換されている。これらの2つのアミノ酸残基置換は、天然イヌIgG-Bの抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を有意に減少させるのに役立つ[その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第10,106,607 B2号を参照されたい]。IgG-Bmに対するさらなるアミノ酸置換も想定され、それらは、IgG-Bにおいてなされ得るものに対応する。ネコ重鎖定常領域、IgG1aおよびIgG1bのアミノ酸配列の類似の変化も以下の実施例に提供され、このような修飾をそれぞれ「IgG1am」または「IgG1bm」と表記する。
【0081】
本明細書中で使用される場合、抗体のアミノ酸配列における別のアミノ酸残基による「アミノ酸残基の置換」は、例えば、別のアミノ酸残基による「アミノ酸残基の交換」と同等であり、アミノ酸配列における特定の位置における特定のアミノ酸残基が異なるアミノ酸残基によって交換されている(または置換されている)ことを示す。そのような置換は、特に設計することができる、すなわち、例えば組換えDNA技術によってアミノ酸配列の特定の位置でアラニンをセリンで意図的に置換することができる。あるいは、抗体の特定のアミノ酸残基またはアミノ酸残基の列は、自然な選択プロセスを通して、例えば細胞によって産生された抗体がその抗原上の所与の領域、例えばエピトープまたはその一部を含有するものに結合する能力に基づいて、かつ/または置換されているCDRと同じ正規の構造を保持する特定のCDRを抗体が含むために、1つまたは複数のアミノ酸残基によって置換され得る。このような置換/交換は、「バリアント」CDRおよび/またはバリアント抗体をもたらし得る。
【0082】
本明細書で使用される場合、「抗体」という用語は、所望の生物学的活性を示す抗体の任意の形態を指す。抗体は、モノマー、二量体、またはより大きな多量体であり得る。したがって、それは最も広い意味で使用され、具体的にはモノクローナル抗体(完全長モノクローナル抗体を含む)、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、イヌ化抗体、完全イヌ化抗体、キメラ抗体およびラクダ化単一ドメイン抗体を包含するが、これらに限定されない。「親抗体」は、意図される使用のための抗体の修飾、例えばイヌ治療用抗体として使用するための抗体のイヌ化またはネコ化の前に、免疫系を抗原に曝露することによって得られる抗体である。
【0083】
本明細書で使用される場合、「遮断する」または「遮断している」、または例えば、イヌのリガンドとその結合パートナー(例えば、その受容体)もしくはネコのリガンドとその結合パートナー(例えば、その受容体)との「結合を遮断している」本発明の抗体は、標準的な結合アッセイ(例えば、BIACore(登録商標)、ELISAまたはフローサイトメトリー)で決定されるように、リガンドとその受容体およびその逆の結合を(部分的または完全に)遮断する抗体である。
【0084】
典型的には、本発明の抗体または抗原結合断片は、その活性がモルベースで表される場合、そのイヌまたはネコ抗原結合活性の少なくとも10%を保持する(親抗体と比較した場合)。好ましくは、本発明の抗体または抗原結合断片は、親抗体としてのイヌ抗原結合親和性の少なくとも20%、50%、70%、80%、90%、95%または100%以上を保持する。本発明の抗体または抗原結合断片は、その生物学的活性を実質的に変化させない保存的または非保存的アミノ酸置換(抗体の「保存的バリアント」または「機能保存バリアント」と呼ばれる)を含み得ることも意図される。
【0085】
「単離された抗体」は、精製状態を指し、そのような状況において分子が、核酸、タンパク質、脂質、炭水化物などの他の生物学的分子、または細胞残屑および増殖培地などの他の材料を実質的に含まないことを意味する。一般に、「単離された」という用語は、本明細書に記載の結合化合物の実験的または治療的使用に実質的に干渉する量で存在しない限り、そのような材料が全く存在しないこと、または水、緩衝液もしくは塩が存在しないことを指すことを意図しない。
【0086】
本明細書で使用される場合、抗体は、所与の抗原配列(この場合、イヌおよび/またはネコNGFのアミノ酸配列の一部分)を含むポリペプチドに、イヌおよび/またはネコNGFのアミノ酸配列のその部分を含むポリペプチドには結合するが、イヌおよび/またはネコNGFの配列のその部分を欠く他のイヌ(またはネコ)タンパク質には結合しない場合、特異的に結合すると言われる。例えば、イヌおよび/またはネコNGFを含むポリペプチドに特異的に結合する抗体は、イヌおよび/またはネコNGFのFLAG(登録商標)標識形態に結合し得るが、他のFLAG(登録商標)標識イヌおよび/またはネコタンパク質には結合しないであろう。
【0087】
本明細書中で使用される場合、別段示されない限り、「抗体断片」または「抗原結合断片」とは、抗体の抗原結合断片、すなわち、全長抗体によって結合される抗原(例えば、イヌおよび/またはネコNGF)に特異的に結合する能力を保持する抗体断片、例えば、1つ以上のCDR領域を保持する断片のことを指す。抗原結合断片の例としては、Fab、Fab’、F(ab’)およびFv断片;ダイアボディ(diabody);線状抗体;一本鎖抗体分子、例えばsc-Fv;抗体断片から形成されたナノボディおよび多重特異性抗体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0088】
抗体、または抗体の抗原結合部位に由来する結合化合物が、そのイヌおよび/もしくはネコ抗原またはそのバリアントもしくはムテインに「特異性で」結合するのは、試験した任意の他のイヌおよび/またはネコ抗原への親和性よりも少なくとも10倍、より好ましくは少なくとも20倍、さらにより好ましくは少なくとも100倍大きいそのイヌおよび/もしくはネコ抗原またはそのバリアントもしくはムテインへの親和性を有する場合である。イヌおよび/またはネコのNGFに「特異性で」結合する抗体はさらに、別の種に由来するNGF(例えば、ヒトNGF)に結合し得る。
【0089】
本明細書で使用される場合、「キメラ抗体」は、第1の抗体由来の可変ドメインおよび第2の抗体由来の定常ドメインを有する抗体であり、第1および第2の抗体は異なる種に由来する。[米国特許第4,816,567号;Morrison et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:6851-6855(1984)]。典型的には、可変ドメインは、げっ歯類(またはヒト免疫系を含むげっ歯類)などの実験動物由来の抗体「親抗体」から得られ、定常ドメイン配列は、動物対象抗体、例えばイヌまたはネコから得られ、それにより、得られたキメラ抗体は、イヌまたはネコ対象それぞれにおいて有害な免疫応答を誘発する可能性が親(例えば、げっ歯類)抗体よりも少ないであろう。
【0090】
本明細書で使用される場合、「イヌ化抗体」という用語は、イヌ抗体および非イヌ(例えば、マウスまたはヒト)抗体の両方からの配列を含む抗体の形態を指し、一方、本明細書で使用される場合、「ネコ化抗体」という用語は、ネコ抗体および非ネコ(例えば、マウスまたはヒト)抗体の両方からの配列を含む抗体の形態を指す。一般に、イヌ化抗体またはネコ化抗体は、超可変ループのすべてまたは実質的にすべてが、それぞれ非イヌまたは非ネコ免疫グロブリンのものに対応し(例えば、以下に例示されるような6つのCDRを含む)、フレームワーク(FR)領域のすべてまたは実質的にすべて(および典型的には残りのフレームのすべてまたは実質的にすべて)が、それぞれイヌ免疫グロブリンまたはネコ免疫グロブリン配列のものである、少なくとも1つ以上、典型的には2つの可変ドメインの実質的にすべてを含む。
【0091】
イヌ化抗体は、例えば、ヒト抗ヒトNGF抗体由来の3つの重鎖CDRおよび3つの軽鎖CDRSの両方を、イヌフレームまたは修飾イヌフレームと一緒に含むことができる。修飾イヌフレームは、イヌ化抗体の有効性をさらに最適化して、例えば、イヌ抗原へのその結合、および/またはイヌ抗原の天然結合パートナーへのそのイヌ抗原の結合を遮断する能力を増加する、本明細書に例示される1つ以上のアミノ酸変更を含む。
【0092】
同様に、ネコ化抗体は、例えば、ヒト抗ヒトNGF抗体由来の3つの重鎖CDRおよび3つの軽鎖CDRSの両方を、ネコフレームまたは修飾ネコフレームと一緒に含むことができる。修飾ネコフレームは、ネコ化抗体の有効性をさらに最適化して、例えば、そのネコ抗原へのその結合、および/またはネコ抗原の天然結合パートナーへのそのネコ抗原の結合を遮断する能力を増加する、本明細書に例示される1つ以上のアミノ酸変更を含む
各軽鎖/重鎖対の可変領域は、抗体結合部位を形成する。したがって、一般に、完全な抗体は2つの結合部位を有する。二機能性抗体または二重特異性抗体を除いて、2つの結合部位は、一般に、同じである。典型的には、重鎖および軽鎖の両方の可変ドメインは、比較的保存されたフレームワーク領域(FR)内に位置する、相補性決定領域(CDR)とも呼ばれる3つの超可変領域を含む。CDRは通常、フレームワーク領域によって整列させられ、特定のエピトープへの結合を可能にする。一般に、N末端からC末端に向かって、軽鎖および重鎖可変ドメインの両方が、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3およびFR4を含む。各ドメインへのアミノ酸の割り当ては、一般に、Sequences of Proteins of Immunological Interest、Kabat、et al.;National Institutes of Health、Bethesda、Md.;第5版;NIH Publ.No.91-3242(1991);Kabat、Adv.Prot.Chem.32:1-75(1978);Kabat,et al.、J.Biol.Chem.252:6609-6616(1977);Chothia、et al.、J.Mol.Biol.196:901-917(1987)またはChothia、et al.、Nature 342:878-883(1989)]の定義に従う。
【0093】
本明細書で使用される場合、「超可変領域」という用語は、抗原結合の要因である抗体のアミノ酸残基を指す。超可変領域は、「相補性決定領域」または「CDR」由来のアミノ酸残基を含む(すなわち、軽鎖可変ドメイン中のLCDR1またはCDRL1、LCDR2またはCDRL2、およびLCDR3またはCDRL3、ならびに重鎖可変ドメイン中のHCDR1またはCDRH1、HCDR2またはCDRH2、およびHCDR3またはCDRH3)。[抗体のCDR領域を配列によって定義する、Kabat et al.Sequences of Proteins of Immunological Interest、第5版Public Health Service、National Institutes of Health、Bethesda、Md.(1991)を参照のこと;抗体のCDR領域を構造によって定義する、Chothia and Lesk、J.Mol.Biol.196:901-917(1987)も参照のこと]。本明細書で使用される場合、「フレームワーク」または「FR」残基という用語は、本明細書でCDR残基として定義される超可変領域残基以外の可変ドメイン残基を指す。
【0094】
イヌでは、A、B、CおよびDと呼ばれる4つのIgG重鎖が存在する。これらの重鎖は、IgG-A(またはIgGA)、IgG-B(またはIgGB)、IgG-C(またはIgGC)、およびIgG-D(またはIgGD)と呼ばれるイヌIgGの4つの異なるサブクラスを表す。2つの重鎖の各々は、1つの可変ドメイン(VH)と、CH-1、CH-2、およびCH-3と呼ばれる3つの定常ドメインとからなる。CH-1ドメインは、「ヒンジ」または代替的に「ヒンジ領域」と呼ばれるアミノ酸配列を介してCH-2ドメインに接続している。2つの既知の軽イヌ鎖サブタイプは、ラムダおよびカッパと呼ばれる。
【0095】
「相同性」は、本明細書中で使用される場合、2つのポリヌクレオチド配列間または2つのポリペプチド配列の、それらが最適にアラインメントされた場合の配列類似性を指す。2つの比較された配列の両方のある位置が同じ塩基またはアミノ酸残基によって占められている場合、例えば2つのDNA分子のそれぞれの位置がアデニンによって占められている場合、分子はその位置で相同である。相同性のパーセントは、比較した位置の総数で割った、2つの配列が共有する相同位置の数×100である。例えば、配列が最適にアラインメントされる場合、2つの配列中の10個の位置のうち6個が一致または相同であれば、2つの配列は60%相同である。一般に、比較は、2つの配列をアラインメントして、最大パーセントの相同性が得られたときに行われる。配列同一性は、2つの配列が最適にアラインメントされたときに、2つのポリペプチドのアミノ酸が同等な位置で同じである程度を指す。本明細書で使用される場合、両方の配列のアミノ酸残基が同一である場合、1つのアミノ酸配列は、第2のアミノ酸配列に対して100%「同一」である。
【0096】
したがって、2つのアミノ酸配列のアミノ酸残基の50%が同一である場合、アミノ酸配列は第2のアミノ酸配列に対して50%「同一」である。配列比較は、所与のタンパク質、例えばタンパク質、または比較されるポリペプチドの一部に含まれるアミノ酸残基の連続ブロックにわたって行われる。特定の実施形態では、別途2つのアミノ酸配列間の対応関係を変化させ得る、選択された欠失または挿入が考慮される。配列類似性は、同一の残基、および非同一の生化学的に関連するアミノ酸、例えば、類似の特性を共有し、交換可能であり得る生化学的に関連するアミノ酸を含む。
【0097】
「保存的修飾バリアント」または「保存的置換」は、タンパク質のアミノ酸を類似の特徴(例えば、電荷、側鎖サイズ、疎水性/親水性、骨格コンフォメーションおよび剛性など)を有する他のアミノ酸で置換することを指し、それにより、タンパク質の生物学的活性を変化させることなく頻繁に変更を行うことができる。当業者は、一般に、ポリペプチドの非必須領域における単一アミノ酸置換が生物学的活性を実質的に変化させないことを認識する[例えば、Watson et al.Molecular Biology of the Gene,The Benjamin/Cummings Pub.Co.,p.224(第4版;1987)を参照のこと]。さらに、構造的または機能的に類似したアミノ酸の置換は、生物学的活性を破壊する可能性が低い。例示的な保存的置換をすぐ下の表Aに示す。
【表1】
【0098】
本発明の抗体の機能保存的バリアントも本発明によって企図される。本明細書で使用される「機能保存的バリアント」は、所望の特性、例えば抗原親和性および/または特異性を変化させることなく1つ以上のアミノ酸残基が変化した抗体または断片を指す。そのようなバリアントは、限定されないが、アミノ酸の同様の特性を有するものでの置換、例えば上記の表Aの保存的アミノ酸置換を含む。
【0099】
「単離された核酸分子」は、ゲノムのDNAもしくはRNA、mRNA、cDNA、または合成起源またはそれらの何らかの組み合わせを意味し、それらは、単離されたポリヌクレオチドが本来は発見されるか、または本来は連結されないポリヌクレオチドに連結されているポリヌクレオチドの全部または一部に関連しない。本開示の目的のために、特定のヌクレオチド配列を「含む核酸分子」が完全な染色体を包含しないことを理解されたい。指定された核酸配列を「含む」単離された核酸分子は、指定された配列に加えて、最大10またはさらには最大20またはそれを超える他のタンパク質またはその一部分もしくは断片のコード配列を含み得るか、または列挙された核酸配列のコード領域の発現を制御する、作動可能に連結された調節配列を含み得るか、かつ/またはベクター配列を含み得る。
【0100】
本発明は、本発明の単離されたイヌ化抗体およびネコ化抗体、症状の治療、例えばイヌまたはネコにおける変形性関節症の治療における抗体の使用方法を提供する。
【0101】
これらの4つの重鎖の核酸およびアミノ酸配列は、Tang et al.[Vet.Immunol.Immunopathol.80:259-270(2001)]によって最初に同定された。これらの重鎖のアミノ酸および核酸配列は、GenBankデータベースからも入手可能である。例えば、IgGA重鎖のアミノ酸配列はアクセッション番号AAL35301.1であり、IgGBはアクセッション番号AAL35302.1であり、IgGCはアクセッション番号AAL35303.1であり、IgGDはアクセッション番号(AAL35304.1)である。イヌ抗体はまた、2種類の軽鎖、カッパおよびラムダを含有する。これらの軽鎖のDNAおよびアミノ酸配列は、GenBankデータベースから入手することができる。例えば、カッパ軽鎖アミノ酸配列はアクセッション番号ABY 57289.1を有し、ラムダ軽鎖はアクセッション番号ABY 55569.1を有する。
【0102】
4つの未修飾イヌFcの既知のアミノ酸配列は以下の通りである。
【0103】
cIgG-A [配列番号49]


【0104】
cIgG-B [配列番号50]

【0105】
cIgG-C [配列番号52]

【0106】
cIgG-D [配列番号53]

【0107】
本発明では、4つのイヌIgG Fc領域の各々のアミノ酸配列は、前出のTang et alによって決定されたとおり、CH1ドメインおよびCH2ドメインの同定された境界に基づく。
【0108】
本発明はまた、イヌ断片結晶化可能領域(cFc領域)を含み、cFc領域が、1つ以上のエフェクター機能を増強、縮小、または排除するように遺伝子組換えされている、本発明の抗体を提供する。本発明の一態様では、遺伝子組換えcFc領域は、1つ以上のエフェクター機能を縮小または排除する。本発明の別の態様では、遺伝子組換えcFc領域は、1つ以上のエフェクター機能を増強する。ある特定の実施形態において、遺伝子組換えcFc領域は、遺伝子組換えイヌIgGB Fc領域である。別のこのような実施形態において、遺伝子組換えcFc領域は、遺伝子組換えイヌIgGC Fc領域である。特定の実施形態では、エフェクター機能は、増強、縮小、または排除される抗体依存性細胞傷害(ADCC)である。別の実施形態では、エフェクター機能は、増強、縮小、または排除される補体依存性細胞傷害(CDC)である。さらに別の実施形態では、cFc領域は、ADCCおよびCDCの両方を増強、縮小または排除するように遺伝子組換えされている。
【0109】
本発明の特定の実施形態において、イヌNGFの結合に加えて、本発明のその抗原に対するイヌまたはイヌ化抗体は、最適には、2つの特質を有する:
1.抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)などのエフェクター機能が無い、ならびに
2.プロテインAクロマトグラフィーに基づく技術など、業界標準技術を使用して容易に大規模精製される。
【0110】
両方の基準を満たす天然イヌIgGアイソタイプは存在しない。例えば、IgG-Bは、プロテインAを使用して精製することができるが、高レベルのADCC活性を有する。一方、IgG-AはプロテインAへの結合が弱いが、ADCC活性も示す。さらに、IgG-DはADCC活性を示さないが、IgG-CもIgG-DもプロテインAカラムで精製することはできない。(IgG-Cは、かなりのADCC活性を有する)。本発明が特定の実施形態においてこれらの問題に対処する1つの方法は、ADCCなどのエフェクター機能を欠き、業界標準のプロテインAクロマトグラフィーを使用して容易に精製することができる、本発明の抗原に特異的な本発明の修飾イヌIgG-B抗体を提供することによるものである。以下の実施例に開示されるように、ネコIgGの2つの重鎖定常領域:IgG1a、IgG1bは、同様に修飾することができる。
【0111】
IgG-Bのアミノ酸配列、配列番号50:
【化1】
【0112】
IgG-Bmのアミノ酸配列、配列番号51を以下に提供する。
【0113】

【0114】
C末端リジン(K)を有するIgG-Bmのアミノ酸配列、配列番号20:


【0115】
エフェクター機能を欠くイヌIgGのバリアントを生成するために、多数の変異イヌIgGB重鎖を生成した。これらのバリアントは、重鎖アミノ酸配列のFc部分に以下:P4A、D31A、N63A、G64P、T65A、A93G、およびP95Aの単一または組み合わせの置換の1つまたは複数を含み得る。バリアント重鎖(すなわち、このようなアミノ酸置換を含む)を発現プラスミドにクローニングし、軽鎖をコードする遺伝子を含むプラスミドと共にHEK 293細胞にトランスフェクトする。完全な抗体をHEK 293細胞から発現および精製し、次いで、FcγRIおよびC1qへの結合について評価して、免疫エフェクター機能の媒介に対するそれらの可能性を評価することができる。[その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第10,106,607 B2号を参照されたい]。
【0116】
本発明はまた、修飾イヌIgG-Dを提供し、それらはその天然のIgG-Dヒンジ領域の代わりに、以下からのヒンジ領域を含む:

【0117】
あるいは、IgG-Dヒンジ領域は、セリン残基をプロリン残基で置換することによって遺伝子組換えをすることができ、すなわちPKESTCKCIPCPVPES 配列番号48(下線を引いた太字のプロリン残基(P)による天然セリン残基の置換)。そのような修飾は、Fabアーム交換を欠くイヌIgG-Dをもたらし得る。修飾イヌIgG-Dは、組換えDNA技術の標準的な方法を用いて構築することができる[例えば、Maniatis et al.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual(1982)]。これらのバリアントを構築するために、イヌIgG-Dのアミノ酸配列をコードする核酸を、修飾IgG-Dをコードするように修飾することができる。次いで、修飾された核酸配列は、タンパク質発現のために発現プラスミドにクローニングされる。
【0118】
本明細書中に記載されるようなイヌ化マウスまたはヒト抗NGF抗体の6つの相補性決定領域(CDR)は、マウスまたはヒト軽鎖LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含むイヌ抗体のカッパ(k)軽鎖またはラムダ(l)軽鎖と、マウスまたはヒト重鎖HCDR1、HCDR2およびHCDR3を含むイヌ抗体の重鎖とを含むことができる。
【0119】
同様に、本発明は、ネコNGFに結合し、好ましくはまた、ネコTrkAに対するそのネコNGFの結合を遮断する、本発明のネコ化マウスまたはヒト抗体(単離されたネコ化マウスまたはヒト抗ヒトNGF抗体が含まれる)をさらに提供する。本発明はまた、ネコ化NGF抗体、およびネコにおける疼痛、例えば変形性関節症の治療における本発明のネコ化抗体の使用方法を提供する。さらに、本発明は、対応する軽鎖と合わせてネコ化抗体を作製することができる完全長ネコ化重鎖を提供する。したがって、本発明はまた、本発明のネコ化マウスまたはヒト抗NGF抗体(単離されたネコ化ヒト抗ヒトNGF抗体を含む)、ならびに、症状の治療、例えば、ネコにおける疼痛の治療における本発明の抗体の使用方法を提供する。
【0120】
核酸
本発明はまた、本発明の抗体をコードする核酸を含む(例えば、以下の実施例も参照されたい)。
【0121】
本発明はまた、変化しないCDRを除いて、BLASTアルゴリズムによって比較すると、本明細書に提供されるイヌ化抗体およびネコ化抗体のアミノ酸配列と少なくとも約70%同一、好ましくは少なくとも約80%同一、より好ましくは少なくとも約90%同一、最も好ましくは少なくとも約95%同一(例えば、95%、96%、97%、98%、99%、100%)であるアミノ酸配列を含む免疫グロブリンポリペプチドをコードする核酸を含み、アルゴリズムのパラメータは、それぞれの参照配列の全長に対してそれぞれの配列間で最大の一致をもたらすように選択される。本発明はさらに、BLASTアルゴリズムによって比較すると、参照アミノ酸配列のいずれかと少なくとも約70%類似、好ましくは少なくとも約80%類似、より好ましくは少なくとも約90%類似、最も好ましくは少なくとも約95%類似(例えば、95%、96%、97%、98%、99%、100%)するアミノ酸配列を含む免疫グロブリンポリペプチドをコードする核酸を提供し、アルゴリズムのパラメータは、それぞれの参照配列の全長に対してそれぞれの配列間で最大の一致をもたらすように選択され、さらに本発明に含まれる。
【0122】
本明細書で使用される場合、ヌクレオチドおよびアミノ酸配列の同一性パーセントは、C、MacVector(MacVector,Inc.Cary,NC 27519)、Vector NTI(Informax,Inc.MD)、Oxford Molecular Group PLC(1996)、ならびにアラインメントデフォルトパラメータおよび同一性のデフォルトパラメータを用いるClustal Wアルゴリズムを使用して決定され得る。これらの市販のプログラムを使用して、同じまたは類似のデフォルトパラメータを使用して配列類似性を決定することもできる。あるいは、Advanced Blast検索を、例えば、デフォルトパラメータを使用するGCG(Genetics Computer Group、GCGパッケージ用のプログラムマニュアル、バージョン7、Madison、Wisconsin)パイルアッププログラムを使用して、デフォルトフィルタ条件下で使用することができる。
【0123】
以下の参考文献は、配列分析にしばしば用いられるBLASTアルゴリズムに関する:BLASTアルゴリズム:Altschul,S.F.,et al.,J.Mol.Biol.215:403-410(1990);Gish、W.、et al.、Nature Genet.3:266-272(1993);Madden、T.L.、et al.、Meth.Enzymol.266:131-141(1996);Altschul、S.F.、et al.、Nucleic Acids Res.25:3389-3402(1997);Zhang、J.、et al.、Genome Res.7:649-656(1997);Wootton、J.C.、et al.、Comput.Chem.17:149-163(1993);Hancock、J.M.et al.、Comput.Appl.Biosci.10:67-70(1994);アラインメントスコアリングシステム:Dayhoff、M.O.、et al.、「A model of evolutionary change in proteins.」(Atlas of Protein Sequence and Structure,vol.5,suppl.3)M.O.Dayhoff(ed.)、pp.345-352、(1978);Natl.Biomed.Res.Found.、Washington、DC;Schwartz、R.M.、et al.、「Matrices for detecting distant relationships.」(Atlas of Protein Sequence and Structure,vol.5,suppl.3において)(1978)、M.O.Dayhoff(ed.)、pp.353-358(1978)、Natl.Biomed.Res.Found.、Washington、DC;Altschul、S.F.、J.Mol.Biol.219:555-565(1991);States、D.J.、et al.、Methods 3:66-70(1991);Henikoff、S.、et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:10915-10919(1992);Altschul、S.F.、et al.、J.Mol.Evol.36:290-300(1993);アラインメント統計:Karlin、S.、et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:2264-2268(1990);Karlin、S.、et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:5873-5877(1993);Dembo、A.、et al.、Ann.Prob.22:2022-2039(1994);およびAltschul、S.F.「Evaluating the statistical significance of multiple distinct local alignments.」(Theoretical and Computational Methods in Genome Researchにおいて)(S.Suhai、ed.)、pp.1-14、Plenum、New York(1997)。
【0124】
抗体タンパク質工学
限定ではなく例として、上に示されるように、イヌ重鎖定常領域は、IgG-A、IgG-B、IgG-C、IgG-Dに由来であり得、対応するcFcは、修飾cFc、例えば、本明細書で使用されるIgG-B重鎖定常領域のIgG-Bm[参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第10,106,607 B2号を参照されたい]であり得、イヌ軽鎖は、カッパまたはラムダに由来する定常領域を含み得る。
【0125】
抗体は、例えば抗体の特性を改善するために、親(例えば、ヒト)モノクローナル抗体の可変ドメイン内のイヌフレームワークおよび/またはイヌフレーム残基に対する修飾を含むように操作することができる。
【0126】
イヌ化またはネコ化抗NGFモノクローナル抗体の構築は、イヌまたはネコIgGの重鎖および軽鎖をコードするDNA配列をそれぞれ決定することによって行うことができる。イヌまたはネコ重鎖および軽鎖のDNAおよびタンパク質配列は当技術分野で公知であり、NCBI遺伝子およびタンパク質データベースを検索することによって得ることができる。
【0127】
イヌ化またはネコヒト抗NGF抗体は、当該分野で公知の方法によって組換え的に作製され得る。本明細書に開示される抗体または断片の発現のための宿主として利用可能な哺乳動物細胞株は当技術分野で周知であり、American Type Culture Collection(ATCC)から入手可能な多くの不死化細胞株を含む。これらには、とりわけ、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、NSO、SP2細胞、HeLa細胞、ベビーハムスター腎臓(BHK)細胞、サル腎臓細胞(COS)、ヒト肝細胞癌細胞(例えば、Hep G2)、A549細胞、3T3細胞、HEK-293細胞およびいくつかの他の細胞株が含まれる。哺乳動物宿主細胞には、ヒト、マウス、ラット、イヌ、サル、ブタ、ヤギ、ウシ、ウマおよびハムスターの細胞が含まれる。どの細胞株が高い発現レベルを有するかを決定することによって、特に好ましい細胞株が選択される。使用され得る他の細胞株は、Sf9細胞、両生類細胞、細菌細胞、植物細胞および真菌細胞などの昆虫細胞株である。重鎖またはその抗原結合部分もしくは断片、軽鎖および/またはその抗原結合断片をコードする組換え発現ベクターを哺乳動物宿主細胞に導入する場合、抗体は、宿主細胞における抗体の発現、またはより好ましくは、宿主細胞が成長している培養培地への抗体の分泌を可能にするのに十分な期間にわたって宿主細胞を培養することによって作製される。
【0128】
抗体は、標準的なタンパク質精製方法を使用して培養培地から回収することができる。さらに、製造細胞株からの本発明の抗体(またはそれに由来する他の部分)の発現は、いくつかの公知の技術を用いて増強することができる。例えば、グルタミンシンテターゼ遺伝子発現系(GS系)は、特定の条件下で発現を増強するための一般的なアプローチである。GS系は、欧州特許第0216846号、第0256055号、および第0323997号、ならびに欧州特許出願第89303964.4号に関連して全体的または部分的に論じられている。
【0129】
したがって、特定の実施形態では、抗体または抗原結合断片は、重鎖定常領域、例えばイヌ定常領域、例えばIgG-A、IgG-B、IgG-CおよびIgG-Dイヌ重鎖領域またはそのバリアントを含む。特定の実施形態では、抗体または抗原結合断片は、軽鎖定常領域、例えばラムダもしくはカッパイヌ軽鎖領域またはそのバリアント由来のイヌ軽鎖定常領域を含む。限定ではなく例として、イヌ重鎖定常領域はIgG-Bm由来であり得、イヌ軽鎖定常領域はカッパ由来であり得る。
【0130】
本発明のイヌNGFに結合するイヌ化哺乳動物(例えば、マウスまたはヒト)抗ヒトNGF抗体には、限定されないが、イヌIgG-A、IgG-B、IgG-CおよびIgG-D重鎖および/またはイヌカッパ軽鎖もしくはラムダ軽鎖を抗ヒトNGF CDRと一緒に含む本発明の抗体が含まれる。したがって、本発明は、イヌNGFに結合し、好ましくはまた、イヌTrkAに対するそのイヌNGFの結合を遮断する、本発明のイヌ化マウスまたはヒト抗体(単離されたイヌ化マウスまたはヒト抗ヒトNGF抗体が含まれる)を提供する。
【0131】
本発明はさらに、イヌ化NGF抗体、およびイヌにおける疼痛、例えば変形性関節症の治療における本発明のイヌ化抗体の使用方法を提供する。
【0132】
本発明はさらに、対応する軽鎖と合わせてイヌ化抗体を作製することができる完全長イヌ化重鎖を提供する。本発明はまた、対応する軽鎖と合わせてネコ化抗体を作製することができる完全長ネコ化重鎖を提供する。したがって、本発明はさらに、本発明のイヌ化マウスまたはヒト抗NGF抗体(単離されたイヌ化ヒト抗ヒトNGF抗体を含む)、ならびにネコ化マウスまたはヒト抗NGF抗体(単離されたネコ化ヒト抗ヒトNGF抗体を含む)、ならびに症状の治療、例えば、イヌおよびネコそれぞれにおける疼痛の治療における本発明の抗体の使用方法を提供する。
【0133】
医薬組成物および投与
本発明の抗体を含む医薬組成物または無菌組成物を調製するために、これらの抗体を薬学的に許容される担体または賦形剤と混合することができる。[例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences and U.S.Pharmacopeia:National Formulary,Mack Publishing Company,Easton,PA(1984)を参照のこと]。
【0134】
治療剤および診断薬の製剤は、例えば、凍結乾燥粉末、スラリー、水溶液または懸濁液の形態の許容される担体、賦形剤または安定剤と混合することによって調製され得る[例えば、Hardman,et al.(2001)Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics,McGraw-Hill,New York,NY;Gennaro(2000)Remington:The Science and Practice of Pharmacy,Lippincott,Williams,and Wilkins,New York,NY;Avis,et al.(eds.)(1993)Pharmaceutical Dosage Forms:Parenteral Medications,Marcel Dekker,NY;Lieberman,et al.(eds.)(1990)Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets,Marcel Dekker,NY;Lieberman,et al.(eds.)(1990)Pharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems,Marcel Dekker,NY;Weiner and Kotkoskie(2000)Excipient Toxicity and Safety,Marcel Dekker,Inc.,New York,NYを参照されたい]。一実施形態において、本発明の抗体は、酢酸ナトリウム溶液(pH 5~6)で適切な濃度に希釈され、NaClまたはスクロースが張性のために加えられる。さらなる薬剤、例えばポリソルベート20またはポリソルベート80を添加して安定性を強化することができる。
【0135】
単独で、または別の薬剤と組み合わせて投与される抗体組成物の毒性および治療有効性は、例えば、LD50(集団の50%に対して致死的な用量)およびED50(集団の50%において治療有効な用量)を決定するための、細胞培養物または実験動物における標準的な薬学的手順によって決定することができる。毒性と治療効果との間の用量比が治療指数(LD50/ED50)である。特定の態様では、高い治療指数を示す抗体が望ましい。これらの細胞培養アッセイおよび動物研究から得られたデータは、イヌにおける使用のための投薬量の範囲の定式化に使用することができる。そのような化合物の投与量は、好ましくは、毒性がほとんどまたは全くないED50を含む循環濃度の範囲内にある。投与量は、使用される剤形および投与経路に応じて、この範囲内で変動し得る。
【0136】
投与様式は変化してもよい。適切な投与経路としては、経口、直腸、経粘膜、腸、非経口;筋肉内、皮下、皮内、髄内、髄腔内、直接脳室内、静脈内、腹腔内、鼻腔内、眼内、吸入、吹送、局所、皮膚、経皮、または動脈内が挙げられる。特定の実施形態では、本発明の抗体は、注射などの侵襲的経路によって投与することができる。本発明のさらなる実施形態において、本発明の抗体またはその医薬組成物は、静脈内、皮下、筋肉内、動脈内に、または吸入によるエアロゾル送達によって投与される。非侵襲的経路(例えば、経口;例えば、丸剤、カプセル剤または錠剤)による投与も本発明の範囲内である。
【0137】
組成物は、当技術分野で公知の医療デバイスを用いて投与することができる。例えば、本発明の医薬組成物は、例えばプレフィルドシリンジまたは自動注入装置を含む、皮下注射針での注射によって投与することができる。本明細書に開示される医薬組成物はまた、無針皮下注射デバイス、例えば、米国特許第6,620,135号;6,096,002号;5,399,163号;5,383,851号;5,312,335号;5,064,413号;4,941,880号;4,790,824号または4,596,556号に開示されているデバイスを用いて投与されてもよい。
【0138】
本明細書に開示される医薬組成物はまた、注入によって投与され得る。医薬組成物を投与する周知のインプラントおよびモジュール形態の例としては、制御された速度で薬剤を分配するための埋込み型マイクロ注入ポンプを開示する米国特許第4,487,603号;正確な注入速度で薬剤を送達するための薬剤注入ポンプを開示する米国特許第4,447,233号;連続薬物送達のための可変流量埋込み型注入装置を開示する米国特許第4,447,224号;マルチチャンバコンパートメントを有する浸透圧薬物送達システムを開示する米国特許第4,439,196号が挙げられる。他の多くのそのようなインプラント、送達システム、およびモジュールは、当業者に周知である。
【0139】
あるいは、本発明の抗体を全身的ではなく局所的に、しばしばデポ製剤または持続放出製剤で投与することができる。
【0140】
投与レジメンは、治療用抗体の血清または組織の代謝回転速度、症状のレベル、治療用抗体の免疫原性および生物学的マトリックス中の標的細胞の接近可能性を含むいくつかの因子に依存する。好ましくは、投与レジメンは、標的疾患/症状の改善をもたらすのに十分な治療用抗体を送達し、同時に望ましくない副作用を最小限に抑える。したがって、送達される生物学的製剤の量は、部分的には、特定の治療用抗体および治療される症状の重症度に依存する。治療用抗体の適切な用量の選択における指針が利用可能である[例えば、Wawrzynczak Antibody Therapy,Bios Scientific Pub.Ltd,Oxfordshire,UK(1996);Kresina(ed.)Monoclonal Antibodies,Cytokines and Arthritis,Marcel Dekker,New York,NY(1991);Bach(ed.)Monoclonal Antibodies and Peptide Therapy in Autoimmune Diseases,Marcel Dekker,New York,NY(1993);Baert,et al.New Engl.J.Med.348:601-608(2003);Milgrom et al.New Engl.J.Med.341:1966-1970(1999);Slamon et al.New Engl.J.Med.344:783-792(2001);Beniaminovitz et al.New Engl.J.Med.342:613-619(2000);Ghosh et al.New Engl.J.Med.348:24-32(2003);Lipsky et al.New Engl.J.Med.343:1594-1602(2000)を参照されたい]。
【0141】
適切な用量の決定は、例えば、治療に影響を及ぼすことが当技術分野で知られているまたは疑われるパラメータまたは因子を使用して、獣医によって行われる。一般に、用量は、最適用量よりも幾分少ない量で始まり、その後、あらゆる負の副作用と比較して所望または最適な効果が達成されるまで、わずかな増分で増加される。重要な診断手段には、症状のものが含まれる。
【0142】
本明細書で提供される抗体は、連続注入によって、または例えば、毎日、週に1~7回、毎週、隔週、毎月、隔月、四半期毎、半年毎、毎年、その他に投与される用量によって提供され得る。用量は、例えば、静脈内、皮下、局所、経口、経鼻、直腸、筋肉内、脳内、脊髄内、または吸入によって提供され得る。総毎週用量は、一般に少なくとも0.05μg/kg体重、より一般的には少なくとも0.2μg/kg、0.5μg/kg、1μg/kg、10μg/kg、100μg/kg、0.25mg/kg、1.0mg/kg、2.0mg/kg、5.0mg/ml、10mg/kg、25mg/kg、50mg/kgまたはそれ以上である[例えば、Yang、et al.New Engl.J.Med.349:427-434(2003);Herold、et al.New Engl.J.Med.346:1692-1698(2002);Liu、et al.J.Neurol.Neurosurg.Psych.67:451-456(1999);Portielji、et al.Cancer Immunol.Immunother.52:133-144(2003)を参照されたい]。イヌまたはネコの血清中の本発明の抗体の所定の目標濃度、例えば0.1、0.3、1、3、10、30、100、300μg/ml以上を達成するための用量も提供され得る。他の実施形態では、本発明の抗体を、毎週、隔週、「4週毎」、毎月、隔月または四半期毎ベースで、対象あたり10、20、50、80、100、200、500、1000または2500mgで皮下または静脈内投与する。
【0143】
本明細書で使用される場合、「阻害する」または「治療する」または「治療」は、障害に関連する症状の発症の延期および/またはそのような障害の症状の重症度の低下を含む。この用語はさらに、既存の無制御または望ましくない症状を改善すること、さらなる症状を予防すること、およびそのような症状の根本的な原因を改善または予防することを含む。したがって、これらの用語は、有益な結果が、障害、疾患および/もしくは症状を有するか、またはそのような障害、疾患もしくは症状を発症する可能性を有する脊椎動物対象(例えば、イヌまたはネコ)に与えられたことを意味する。
【0144】
本明細書で使用される場合、「治療有効量」、「治療有効用量」および「有効量」という用語は、単独で、または追加の治療剤と組み合わせて細胞、組織または対象、例えばイヌまたはネコに投与した場合に、疾患もしくは症状の1つ以上の症状またはそのような疾患もしくは症状の進行の測定可能な改善を引き起こすのに有効な本発明の抗体の量を指す。治療有効用量はさらに、症状の少なくとも部分的な改善、例えば関連する医学的症状の治療、治癒、予防もしくは改善、またはそのような症状の治療、治癒、予防もしくは改善の速度の増加をもたらすのに十分な抗体の量を指す。組み合わせに適用される場合、治療有効用量は、組み合わせて投与されるか、連続的に投与されるか、または同時に投与されるかにかかわらず、治療効果をもたらす有効成分の組み合わせ量を指す。治療薬の有効量は、診断尺度またはパラメータの少なくとも10%、通常は少なくとも20%、好ましくは少なくとも約30%、より好ましくは少なくとも40%、最も好ましくは少なくとも50%の改善をもたらすであろう。有効量はまた、主観的尺度を使用して症状、例えば疼痛の重症度を評価する場合に、主観的尺度の改善をもたらすことができる。
【0145】
[実施例]
[実施例1]
イヌNGFと反応性であるヒトNGFに対する先行技術の抗体
イヌ、ネコおよびウマなどのコンパニオンアニマルにおける疼痛用(例えば、変形性関節症用)治療を開発するための取り組みにおいて、ヒトNGFに対する2つの公知のヒト抗体またはヒト化抗体[例えば、米国特許第7,601,818 B2号(本明細書でfulと略されるフラヌマブ)、米国特許第7,988,967 B2号(本明細書でfasと略されるファシヌマブ)を参照されたい]が、イヌ、ネコまたはウマ由来のNGFにも結合し得るかどうかを知るための調査が行われた。ヒトNGFに結合するヒト/ヒト化モノクローナル抗体はどちらもイヌNGFに結合することが見出された。これらの2つの以前に開示された抗体のための6つの先行技術のCDRのセットを、以下の表1Aおよび1Bに提供する。
【0146】
【表2】
【表3】
【0147】
[実施例2]
イヌNGFおよびイヌNGF TRKA受容体
イヌNGFタンパク質のアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)において、アクセッション番号NP_001181879.1[配列番号13]で入手可能である。配列番号14のアミノ酸配列を有するNGFタンパク質の精製および部位特異的ビオチン化を容易にするために、イヌNGF-HIS-Aviタンパク質を、6つのヒスチジン残基およびAvi tag配列のC末端付加によってイヌNGFの融合タンパク質として作製した。高親和性イヌ神経成長因子受容体(TrkA)の予測されるアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)において、アクセッション番号XP_038527745で入手可能である。TrkAのアミノ酸配列は配列番号15である。cNGF-hFc融合タンパク質は、配列番号16のアミノ酸配列を有する。イヌNGF受容体TrkA ECD-イヌFc融合タンパク質については、TrkA ECDの予測アミノ酸配列を、イヌIgG-B由来のcFcのC末端付加を用いて融合タンパク質として作製した。この融合タンパク質の配列を配列番号17に示す。
【表4】
【0148】

【0149】
[実施例3]
ヒト-イヌキメラNGF抗体の生成
先に開示されたVH配列およびVL配列[以下の表3を参照]を使用してキメラヒト-イヌ抗体を構築し、次いで、イヌNGFに対して試験した。簡潔には、選択された抗体群のVHおよびVLの各々を、イヌIgG-B重鎖定常領域(CH1-CH3)および軽鎖(カッパ)定常領域と、それぞれ遺伝子結合(融合)させた[より詳細については表4を参照]。表4に列挙したヒト-イヌ(H-C)キメラのヒト/ヒト化VHおよびVL領域をHEK293細胞で一過性に発現させ、次いでプロテインAカラムを使用して精製した。個々のキメラ抗体の結合活性を、下記の実施例4に記載されるように、イヌNGFでコーティングされたELISAプレートにおいて試験した。
【表5】
【表6】
【0150】
[実施例4]
イヌ化NGF抗体の生成
表1A~1Bに提供される6つのCDRの2つのセットを使用して、イヌ化抗体を構築した。イヌNGFに対するキメラ抗体およびイヌ化抗体の結合活性をELISAによって比較した(以下の実施例5を参照されたい)。図1および図2に示されるように、両方のキメラ抗体は、イヌNGFに対して強い親和性を示す。正反対に、対照のイヌ化モノクローナル抗体(無関係のイヌ抗原に対して起こされたマウス抗体から得られた6つのCDRのセットを有する)は全く結合しなかった。
【0151】
したがって、図1は、ELISAによって決定された、ヒト-イヌキメラフラヌマブ(Ful Chim)、およびフラヌマブ由来のCDRを含有するイヌ化バリアント、およびアイソタイプ対照mAb(mAb ctrl)の結合のプロットを示す。イヌNGFに結合したキメラフラヌマブは22pMのEC50を有し、これに対して、イヌNGFに結合したフラヌマブのイヌ化バリアントは32~49pMの範囲のEC50を有した。これらの結果は、これらのイヌ化抗体がイヌNGFに対して強い結合親和性を有し、それによって、それらをイヌにおける疼痛の治療用薬物としての開発に好適なものにすることを実証している。
【0152】
図2は、ELISAによって決定された、ヒト-イヌキメラファシヌマブ(Fas Chim)、およびファシヌマブ由来のCDRを含有するイヌ化バリアント、およびアイソタイプ対照mAb(mAb ctrl)の結合のプロットを示す。しかしながら、驚くべきことに、キメラファシヌマブは122nMのEC50でイヌNGFに結合したのに対し、ファシヌマブ由来のCDRを含有する対応するイヌ化バリアントのイヌNGFに対する結合親和性は、低すぎて測定できなかった。これにより、イヌ化ファシヌマブ抗体は、イヌにおける疼痛の治療のための開発には不適当となる。これは、ヒトNGFへの所与の抗体由来のCDRのセットをコードするイヌ化抗体がイヌNGFにも結合するかどうかは、対応するヒト-イヌキメラが十分に結合する場合であっても、予測不可能であることを実証している。
【表7】
【0153】
イヌ化抗体の重鎖および軽鎖
cFulVH1-cIgGB(配列番号36)


【0154】
cFulVH2-cIgGB(配列番号37)

【0155】
cFulVL1-cCk(配列番号38)

【0156】
cFulVL2-cCk(配列番号39)

【0157】
cFAS-VH1-cIgGB(配列番号40)

【0158】
cFAS-VH2-cIgGB(配列番号41)

【0159】
cFAS-VL1-cCk(配列番号42)

【0160】
cFAS-VL2-cCk(配列番号43)

【0161】
cFAS-VL3-cCk(配列番号44)

【0162】
[実施例5]
キメラ抗体およびイヌ化抗ヒトNGF抗体のイヌNGFへの結合
方法
キメラ抗体およびイヌ化抗体のイヌNGFへの結合を以下のようにELISAによって決定した:
1.イムノプレートにおいてウェルあたり100ngのイヌNGFをコーティングし、プレートを4℃で一晩インキュベートする。
2.プレートを0.05% Tween 20を含むPBS(PBST)によって3回洗浄する。
3.室温で45~60分間、PBS中0.5% BSAによってプレートをブロッキングする。
4.プレートをPBSTで3回洗浄する。
5.希釈プレートの各列または行で抗体を3倍希釈する。
6.希釈した抗体をイムノプレートの各列または行に移し、プレートを室温で45~60分間インキュベートする。
7.プレートをPBSTで3回洗浄する。
8.1:2000で希釈したホースラディッシュペルオキシダーゼ標識抗イヌIgG Fcをプレートの各ウェルに添加し、プレートを室温で45~60分間インキュベートする。
9.プレートをPBSTで3回洗浄する。
10.TMB基質をプレートの各ウェルに添加し、発色のために室温で10~15分間プレートをインキュベートする。
11.100μLの1.5Mリン酸を各ウェルに添加して反応を停止させる。
12.540nmの参照波長と共に450nmでプレートを読み取る。
【0163】
結果
図3は、イヌTrkA受容体へのイヌNGFの結合を示す。アッセイを発展させてイヌ化抗イヌNGF抗体の、イヌNGFのそのTrkA受容体への結合を遮断する能力を測定するために、イヌNGFのイヌNGF受容体(TrkA)への結合をELISAによって決定した。図3に示されるように、イヌNGFは、そのイヌTrkA受容体に用量依存的に結合し、EC50は54nMである。
【0164】
[実施例6]
キメラ抗体およびイヌ化抗体の遮断活性
方法
キメライヌ化抗NGF抗体を、イヌNGFのイヌNGF受容体(TrkA)への結合の遮断について下記のように試験した:
1.イムノプレートにおいてウェルあたり100ngのイヌTrkA-IgGBFc融合タンパク質をコーティングし、プレートを4℃で一晩インキュベートする。
2.プレートを0.05% Tween 20を含むPBS(PBST)によって3回洗浄する。
3.室温で45~60分間、PBS中0.5% BSAによってプレートをブロッキングする。
4.プレートをPBSTで3回洗浄する。
5.希釈プレートの各列または行で抗体の3倍希釈物を作製し、次いで、ウェルあたり100ngのビオチン化イヌNGFを加え、抗体と混合する。
6.希釈した抗体およびイヌNGF混合物をイムノプレートの各列または行に移し、プレートを室温で45~60分間インキュベートする。
7.プレートをPBSTで3回洗浄する。
8.1:2000で希釈したホースラディッシュペルオキシダーゼコンジュゲートストレプトアビジンをプレートの各ウェルに添加し、プレートを室温で45~60分間インキュベートする。
9.プレートをPBSTで3回洗浄する。
10.TMB基質をプレートの各ウェルに添加し、発色のために室温で10~15分間プレートをインキュベートする。
11.100μLの1.5Mリン酸を各ウェルに添加して反応を停止させる。
12.540nmの参照波長と共に450nmでプレートを読み取る。
【0165】
結果
図4は、イヌ化抗体および対応するヒト-イヌキメラフラヌマブによるイヌTrkA受容体へのイヌNGF結合の阻害を示す。ヒト-イヌキメラフラヌマブ(Ful Chim)、およびフラヌマブ由来のCDRを含有するイヌ化バリアントの、イヌNGFのそのTrkA受容体への結合を遮断する能力をELISAによって決定した。示されるように、キメラフラヌマブ、およびフラヌマブ由来のCDRを含有するイヌ化バリアントは、特異的かつ用量依存的にイヌNGFのそのTrkA受容体への結合を10nM~87nMのIC50の範囲で阻害した。正反対に、アイソタイプ対照mAb(mAb ctrl)はそうではなかった。これらの結果は、イヌ化抗体がイヌにおける疼痛の治療のための開発に適していることを示している。
【0166】
[実施例7]
TF-1細胞におけるイヌNGF生物活性の阻害
材料および方法
TF-1細胞に基づくアッセイ
TF-1は、様々な種由良のNGFに応答してヒトTrkAを発現し増殖する、ヒト赤白血病細胞株である。イヌNGFのTF-1細胞の増殖に対する効果、ならびにキメラ抗体およびイヌ化抗NGF抗体のTF-1細胞の増殖を遮断する能力を下記のように評価した:
【0167】
材料
TF1細胞株(CRL-2003)
●増殖培地:RPMI-1640(ThermoFisher カタログ番号11875-085)、10% FBSおよび2ng/mL rhGM-CSF(R&D、7954-GM)
●アッセイ培地:10% FBSを含むRPMI-1640(ThermoFisher カタログ番号11875-085)
●CELLTITER-GLO(登録商標)One Solution Assay(Promega カタログ番号G8461)
【0168】
方法
TF-1細胞培養:
1.細胞培養インキュベーター内のT75フラスコ内で、5% COかつ相対湿度80%超の37℃で細胞をインキュベートする。増殖培地に4~8×10細胞/mLとして播種した場合、細胞を3~4日毎に継代する。
2.細胞増殖アッセイを行う1日前に細胞を継代する。
【0169】
イヌベータ-NGFアッセイによって媒介されるTF-1細胞増殖:
1.アッセイ培地50μLを96ウェルプレートの各ウェルに添加する。
2.アッセイ培地中で900nMの組換えイヌベータ-NGF(cNGF)を調製する。25μLのcNGFを第1のウェルに加える。二度の繰り返しで、プレート全体で3倍希釈し、最後の25μL体積を廃棄する。
3.TF-1細胞を採取し、アッセイ培地で3回洗浄する。細胞を、0.5~1×10細胞/mLの濃度までアッセイ培地に再懸濁する。
4.50μLのTF-1細胞をアッセイプレートの各ウェルに添加する。
5.プレートを細胞培養インキュベーター内で48時間(±8時間)、5% CO2かつ相対湿度80%超の37℃でインキュベートする。
6.100μL/ウェルのCELLITER-GLO ONE SOLUTION ASSAYをプレートに添加する。内容物をオービタルシェーカーで2分間混合し、室温で15分間(±5分間)インキュベートする。
7.プレートリーダーによって発光強度を測定する。
【0170】
抗cNGF抗体によるcNGF媒介TF-1細胞増殖の阻害:
1.アッセイ培地50μLを96ウェルプレートの各ウェルに添加する。
2.アッセイ培地中で1800nM抗体を調製する。25μLの抗体を最初のウェルに加える。二度の繰り返しでプレート全体で3倍希釈し、最後の25μL体積を廃棄する。mAbアイソ対照、アッセイ培地および細胞のみを含むウェルが含まれる
3.アッセイ培地中で60nMのcNGFを調製する。等体積のcNGFを希釈抗体と混合する。
4.TF-1細胞を採取し、アッセイ培地で3回洗浄する。細胞を、0.5~1×10細胞/mLの濃度までアッセイ培地に再懸濁する。
5.50μLのTF-1細胞を新たな96ウェルプレートの各ウェルに添加する。50μLの混合cNGF/抗体を細胞プレートの各ウェルに移す。
6.プレートを細胞培養インキュベーター内で48時間(±8時間)、5% CO2かつ相対80%超の37℃でインキュベートする。
7.100μL/ウェルのCELLITER-GLO ONE SOLUTION ASSAYをプレートに添加する。内容物をオービタルシェーカーで2分間混合し、室温で15分間(±5分間)インキュベートする。
8.プレートリーダーによって発光強度を測定する。
【0171】
結果
図5は、イヌNGFによるTF-1細胞増殖の刺激を示す。アッセイを発展させて、下流のシグナル伝達を遮断し、TF-1細胞におけるTrkA受容体へのイヌNGFの結合によって誘導される細胞増殖を阻害するイヌ化抗イヌNGF抗体の能力を測定するために、TF-1細胞の増殖を刺激するイヌNGFの能力をバイオアッセイによって決定した。示されるように、イヌNGFは、28nMのEC50で、用量依存的にTF-1細胞によって発現される内因性TrkA受容体に結合し、TF-1細胞増殖を刺激する。この結果は、TF-1細胞に基づくアッセイを使用して、抗イヌNGF抗体の遮断活性を試験することができることを示す。
【0172】
図6は、イヌ化抗NGF抗体によるTF-1細胞増殖の阻害を示す。ヒト-イヌキメラフラヌマブ(Ful Chim)、図6で同定されたフラヌマブ由来のCDRSを含有するイヌ化バリアント、およびアイソタイプ対照mAb(mAb ctrl)のTF-1細胞増殖を遮断する能力を、TF-1細胞を用いたバイオアッセイで決定した。示されるように、キメラ、およびフラヌマブ由来のCDRを含有するイヌ化バリアントは、特異的かつ用量依存的にTF-1細胞増殖を0.26~0.4nMのIC50の範囲で阻害した。これらの結果は、イヌ化抗体がイヌにおける疼痛の治療のための開発に適していることを実証している。
【0173】
[実施例8]
ネコ化ヒトNGF抗体、およびそれらのTF-1細胞におけるネコNGF生物活性の阻害
ネコ化ヒトNGF抗体
材料および方法
ネコIgG重鎖定常領域:
ネコIgGサブクラスの定常領域およびそれらのヒンジ領域は、以前に説明されている[Strietzel et al.、Vet Immunol&Immunpathol.,158:214-223(2014)]。ネコ重鎖定常領域のアミノ酸配列は、Genbankデータベースから入手可能である[IgG1a アクセッション番号BAA32229.1、IgG1b アクセッション番号BAA32230.1およびIgG2 アクセッション番号AHH34165.1]。IgG1aおよびIgG1bは対立遺伝子バリアントであるとみられ、両方ともヒトC1qに強く結合し、補体を活性化できる可能性があることを示唆している。対照的に、ネコIgG2は、特にヒンジ領域において分岐配列を有し、C1qへの結合は無視できる。エフェクター機能を欠くIgG1aまたはIgG1b重鎖定常領域を提供するために、以下に示すように、以下の配列番号54および配列番号55の非置換アミノ酸配列において、151位のアスパラギン酸(D)アミノ酸をアラニンで置換し、183位のアスパラギン(N)アミノ酸をアラニン(A)で置換する。ネコIgGサブクラスのアラインメントは以下の通りである。
【0174】

【0175】

【表8】
【0176】
ヒト-ネコキメラおよびネコ化抗体を作製するための重鎖および軽鎖のリスト
hFulVh-fIgG1am4 [配列番号63]


【0177】
fFulVH1-fIgG1am4 [配列番号64]

【0178】
fFulVH2-fIgG1am4 [配列番号65]


【0179】
fFulVH3-fIgG1am4 [配列番号66]

【0180】
fFulVH4-fIgG1am4 [配列番号67]


【0181】
fFulVL1-fCk [配列番号68]

【0182】
fFulVL2-fCk [配列番号69]

【0183】
hFulVl-fCk [配列番号70]

【0184】
TF-1細胞におけるネコNGF生物活性の阻害:ネコ化抗体の遮断活性を試験するためのTF-1細胞に基づくアッセイ
材料
・TF1細胞株(CRL-2003)
・増殖培地:RPMI-1640(ThermoFisher カタログ番号11875-085)、10% FBSおよび2ng/mL rhGM-CSF(R&D、7954-GM)
・アッセイ培地:10% FBSを含むRPMI-1640(ThermoFisher カタログ番号11875-085)CellTiter-Glo(登録商標)One Solution Assay(Promega カタログ番号G8461)
【0185】
方法
TF-1は、様々な種由良のNGFに応答してヒトTrkA受容体を発現し増殖する、ヒト赤白血病細胞株である。ネコNGFのTF-1細胞の増殖に対する効果、ならびにキメラ抗体およびネコ化抗NGF抗体のTF-1細胞の増殖を遮断する能力を下記のように評価した:
ネコベータ-NGFアッセイによって媒介されるTF-1細胞増殖:
1.細胞培養インキュベーター内のT75フラスコ内で、5% COかつ80%超RHの37℃で細胞をインキュベートする。増殖培地に4~8×10細胞/mLとして細胞を播種した場合、細胞を3~4日毎に継代する。
2.細胞増殖アッセイを行う1日前に細胞を継代する。
3.二度の繰り返しで、ネコNGF(fNGF)を、75μLの200nM fNGFを96ウェルアッセイプレートの最初のウェルに添加し、25μLを各列または行の50μLのアッセイ培地を含む隣のウェルから最後のウェルまで移し、最後のウェルから最後の25μLを廃棄することによって3倍希釈する。
4.TF-1細胞を採取し、アッセイ培地で3回洗浄する。細胞を、0.5~1×10細胞/mLの濃度までアッセイ培地に再懸濁する。4.50μLのTF-1細胞を上記アッセイプレートの各ウェルに移す。
5.プレートを細胞培養インキュベーター内で48~72時間、5% CO2かつ80%超RHの37℃でインキュベートする。
6.CellTiter(登録商標)-Glo One Solution Assayをウェルあたり30μLでプレートに添加し、ピペットで上下に数回穏やかに混合する。室温で10~15分間インキュベートする。
7.プレートリーダーで発光強度を測定する。
【0186】
抗fNGF抗体によるfNGF媒介TF-1細胞増殖の阻害:
1.細胞培養インキュベーター内のT75フラスコ内で、5% COかつ80%超RHの37℃で細胞をインキュベートする。増殖培地に4~8×10細胞/mLとして細胞を播種した場合、細胞を3~4日毎に継代する。
2.細胞増殖アッセイを行う1日前に細胞を継代する。
3.二度の繰り返しで、75μLの240nM抗体を96ウェル希釈プレートの最初のウェルに添加し、次いで25μLを各列または行の50μLのアッセイ培地を含む隣のウェルから最後のウェルまで移し、最後のウェルから最後の25μLを廃棄することによって、抗体を3倍希釈する。mAbアイソ対照については、アッセイ培地および細胞のみを含むウェルが含まれる。
4.10μLの12nM FNGFを各ウェルに添加し、2分間穏やかに振盪することによって混合する。
5.TF-1細胞を採取し、アッセイ培地で3回洗浄する。細胞を、0.5~1×10細胞/mLの濃度までアッセイ培地に再懸濁する。
6.50μLのTF-1細胞をアッセイ96ウェルプレートの各ウェルに添加し、次いで、50μLの混合fFNGF/抗体を工程8の希釈プレートからプレートの各ウェルに移す。
7.プレートを細胞培養インキュベーター内で48~72時間、5% CO2かつ80%超RHの37℃でインキュベートする。
8.30μL/ウェルのCellTiter(登録商標)-Glo One Solution Assayをプレートに添加する。内容物をオービタルシェーカーで2分間混合し、室温で10~15分間インキュベートする。
9.プレートリーダーで発光強度を測定する。
【0187】
結果
8つのネコ化バリアントを設計し、HEK293細胞で発現させた(以下の表7を参照されたい)。8つのうち4つ(fFulVH2-fIgG1am4/fFulVL1-fCk、fFulVH2-fIgG1am4/fFulVL2-fCk、fFulVH4-fIgG1am4/fFulVL1-fCk、およびfFulVH4-fIgG1am4/fFulVL2-fCkを含む)の発現に成功した。他の4つの発現不能は、バリアントが機能的抗体を形成することができないことを意味し得る。
【表9】
【0188】
図7は、ELISAによって決定された、ヒト-ネコキメラフラヌマブ(Ful Chim)、および列挙されたフラヌマブのネコ化バリアントの結合を示す。図7に示すように、キメラフラヌマブは18~19pMのEC50でネコNGFに結合するが、フラヌマブのネコ化バリアントは50~70pMのEC50範囲でネコNGFに結合する。これらの結果は、ネコ化抗体がネコNGFに対して強い結合親和性を有し、それらをネコにおける疼痛の治療用薬物としての開発に好適なものにすることを示している。
【0189】
ネコNGFのC末端部分を発現させ、CHO細胞から精製した。アッセイを発展させて、下流のシグナル伝達を遮断し、TF-1細胞におけるTrkA受容体へのネコNGFの結合によって誘導される細胞増殖を阻害するネコ化抗ネコNGF抗体の能力を測定するために、TF-1細胞の増殖を刺激するネコNGFの能力をバイオアッセイによって決定した。図8に示すように、ネコNGFは、強い親和性(EC50 0.14nM)で用量依存的に(内因性TrkA受容体への結合を介して)TF-1細胞に結合し、TF-1細胞増殖を刺激する。この結果は、TF-1細胞に基づくアッセイを使用して、抗ネコNGF抗体の遮断活性を試験することができることを実証する。
【0190】
図9は、ヒト-ネコキメラフラヌマブ(Ful Chim)、フラヌマブの列挙されたネコ化バリアントおよびアイソタイプ対照mAb(mAb ctrl)のTF-1細胞増殖を阻止する能力を示す。TF-1細胞を用いたバイオアッセイで判定を行った。図9に示されるように、キメラ、およびフラヌマブのネコ化バリアント[fFulVH2-fIgG1am4/fFulVL1-fCk、fFulVH4-fIgG1am4/fFulVL1-fCk、fFulVH2-fIgG1am4/fFulVL2-fCk、fFulVH4-fIgG1am4/fFulVL2-fCk]は、特異的かつ用量依存的に、0.1nM~0.2nMのIC50の範囲内でTF-1細胞増殖を阻害した。これらの結果は、ネコ化抗体がネコにおける疼痛の治療のための薬物としての開発に適していることを示している。
【0191】
(配列表)
ST.25 SEQUENCE LISTING FROM AN EARLIER FILING
SEQUENCE LISTING
<110> Intervet Inc.
Intervet International BV
Morsey, Mohamad
Zhang, Yuanzheng

<120> Caninized and Felinized Antibodies to Human NGF
<130> 25370 US-PSP-2
<160> 70
<170> PatentIn version 3.5

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<211> 5
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 1
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1 5

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<213> Homo sapiens
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Gly

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<213> Homo sapiens
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<213> Homo sapiens
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<213> Homo sapiens
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<213> Homo sapiens
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<213> Homo sapiens
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Gly

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<213> Homo sapiens
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1 5

<210> 13
<211> 223
<212> PRT
<213> Canis familiaris
<400> 13
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1 5 10 15
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20 25 30
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35 40 45
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Val Asn Ile Asn Asn Ser Val Phe Lys Gln Tyr Phe Phe Glu Thr Lys
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Thr Ala Cys Val Cys Val Leu Ser Arg Lys Ala Gly Arg Arg Ala
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<210> 14
<211> 244
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> modified canine
<400> 14
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1 5 10 15
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Ala Arg Ser Ala Pro Ala Gly Ala Ile Ala Ala Arg Val Thr Gly Gln
35 40 45
Thr Arg Asn Ile Thr Val Asp Pro Lys Leu Phe Lys Lys Arg Arg Leu
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Arg Ser Pro Arg Val Leu Phe Ser Thr His Pro Pro Pro Val Ala Ala
65 70 75 80
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Gly Glu Phe Ser Val Cys Asp Ser Val Ser Val Trp Val Gly Asp Lys
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Thr Thr Ala Thr Asp Ile Lys Gly Lys Glu Val Met Val Leu Gly Glu
130 135 140
Val Asn Ile Asn Asn Ser Val Phe Lys Gln Tyr Phe Phe Glu Thr Lys
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Cys Arg Asp Pro Thr Pro Val Asp Ser Gly Cys Arg Gly Ile Asp Ser
165 170 175
Lys His Trp Asn Ser Tyr Cys Thr Thr Thr His Thr Phe Val Lys Ala
180 185 190
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195 200 205
Thr Ala Cys Val Cys Val Leu Ser Arg Lys Ala Gly Arg Arg Ala His
210 215 220
His His His His His Gly Leu Asn Asp Ile Phe Glu Ala Gln Lys Ile
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Glu Trp His Glu

<210> 15
<211> 796
<212> PRT
<213> Canis familiaris
<400> 15
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1 5 10 15
Ala Gly Pro Gly Ser Leu Leu Ala Trp Leu Val Leu Ala Ser Ala Gly
20 25 30
Ala Ala Pro Cys Pro Asp Val Cys Cys Pro His Gly Pro Ser Gly Leu
35 40 45
Arg Cys Thr Arg Ala Gly Ala Leu Gln Ser Leu His Arg Leu Pro Gly
50 55 60
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His Leu Asp Ala Val His Leu Lys Gly Leu Gly Met Leu Arg Asp Leu
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100 105 110
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Ser Leu Ser Trp Lys Thr Val Gln Gly Leu Pro Leu Gln Glu Leu Val
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Arg Trp Glu Glu Glu Gly Leu Gly Gly Val Arg Gly Gln Arg Leu Gln
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Ser Gly Asp Leu Pro Ser Leu Gly Leu Thr Leu Ala Asn Val Thr Ser
245 250 255
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260 265 270
Arg Ala Glu Val Ser Val Gln Val Asn Val Ser Phe Pro Ala Ser Val
275 280 285
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340 345 350
His Val Asn Asn Gly Asn Tyr Thr Leu Leu Ala Ala Asn Pro Ser Gly
355 360 365
Arg Ala Ala Ala Phe Val Met Ala Ala Phe Met Asp Asn Pro Phe Glu
370 375 380
Phe Asn Pro Glu Asp Pro Ile Pro Val Ser Phe Ser Pro Val Asp Thr
385 390 395 400
Asn Ser Thr Ser Gly Asp Pro Val Glu Lys Lys Asp Glu Thr Pro Phe
405 410 415
Gly Val Ser Val Ala Val Gly Leu Ala Val Phe Ala Cys Leu Phe Leu
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Ser Thr Leu Phe Leu Ala Leu Asn Lys Cys Gly Arg Arg Asn Lys Phe
435 440 445
Gly Gly Asn Arg Ala Val Val Leu Ala Pro Glu Asp Gly Leu Ala Met
450 455 460
Ser Leu His Phe Met Thr Leu Gly Gly Ser Ser Leu Ser Pro Thr Glu
465 470 475 480
Gly Lys Gly Ser Gly Leu Gln Gly His Ile Ile Glu Asn Pro Gln Tyr
485 490 495
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500 505 510
Lys Trp Glu Leu Gly Glu Gly Ala Phe Gly Lys Val Phe Leu Ala Glu
515 520 525
Cys His Asn Leu Leu Pro Glu Gln Asp Lys Met Leu Val Ala Val Lys
530 535 540
Ala Leu Lys Glu Val Ser Glu Ser Ala Arg Gln Asp Phe Gln Arg Glu
545 550 555 560
Ala Gln Leu Leu Thr Met Leu Gln His Gln His Ile Val Arg Phe Phe
565 570 575
Gly Val Cys Thr Glu Gly Arg Pro Leu Leu Met Val Phe Glu Tyr Met
580 585 590
Arg His Gly Asp Leu Asn Arg Phe Leu Arg Ser His Gly Pro Asp Ala
595 600 605
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610 615 620
Gly Gln Leu Leu Ala Val Ala Ser Gln Val Ala Ala Gly Met Val Tyr
625 630 635 640
Leu Ala Gly Leu His Phe Val His Arg Asp Leu Ala Thr Arg Asn Cys
645 650 655
Leu Val Gly Gln Gly Leu Val Val Lys Ile Gly Asp Phe Gly Met Ser
660 665 670
Arg Asp Ile Tyr Ser Thr Asp Tyr Tyr Arg Val Gly Gly Arg Thr Met
675 680 685
Leu Pro Ile Arg Trp Met Pro Pro Glu Ser Ile Leu Tyr Arg Lys Phe
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Thr Thr Glu Ser Asp Val Trp Ser Phe Gly Val Val Leu Trp Glu Ile
705 710 715 720
Phe Thr Tyr Gly Lys Gln Pro Trp Tyr Gln Leu Ser Asn Thr Glu Ala
725 730 735
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Pro Pro Glu Val Tyr Ala Ile Met Arg Gly Cys Trp Gln Arg Glu Pro
755 760 765
Gln Gln Arg His Ser Ile Lys Asp Val His Ala Arg Leu Gln Ala Leu
770 775 780
Ala Gln Ala Pro Pro Val Tyr Leu Asp Val Leu Gly
785 790 795

<210> 16
<211> 455
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> canine-human fusion protein
<400> 16
Glu Pro His Pro Glu Ser His Val Pro Ala Gly His Ala Ile Pro His
1 5 10 15
Ala His Trp Thr Lys Leu Gln His Ser Leu Asp Thr Ala Leu Arg Arg
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Ala Arg Ser Ala Pro Ala Gly Ala Ile Ala Ala Arg Val Thr Gly Gln
35 40 45
Thr Arg Asn Ile Thr Val Asp Pro Lys Leu Phe Lys Lys Arg Arg Leu
50 55 60
Arg Ser Pro Arg Val Leu Phe Ser Thr His Pro Pro Pro Val Ala Ala
65 70 75 80
Asp Ala Gln Asp Leu Asp Leu Glu Ala Gly Ser Thr Ala Ser Val Asn
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Arg Thr His Arg Ser Lys Arg Ser Ser Ser His Pro Val Phe His Arg
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Thr Thr Ala Thr Asp Ile Lys Gly Lys Glu Val Met Val Leu Gly Glu
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Val Asn Ile Asn Asn Ser Val Phe Lys Gln Tyr Phe Phe Glu Thr Lys
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Cys Arg Asp Pro Thr Pro Val Asp Ser Gly Cys Arg Gly Ile Asp Ser
165 170 175
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Leu Thr Met Asp Gly Lys Gln Ala Ala Trp Arg Phe Ile Arg Ile Asp
195 200 205
Thr Ala Cys Val Cys Val Leu Ser Arg Lys Ala Gly Arg Arg Ala Glu
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225 230 235 240
Glu Leu Leu Gly Gly Pro Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro Lys
245 250 255
Asp Thr Leu Met Ile Ser Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val
260 265 270
Asp Val Ser His Glu Asp Pro Glu Val Lys Phe Asn Trp Tyr Val Asp
275 280 285
Gly Val Glu Val His Asn Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu Glu Gln Tyr
290 295 300
Asn Ser Thr Tyr Arg Val Val Ser Val Leu Thr Val Leu His Gln Asp
305 310 315 320
Trp Leu Asn Gly Lys Glu Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn Lys Ala Leu
325 330 335
Pro Ala Pro Ile Glu Lys Thr Ile Ser Lys Ala Lys Gly Gln Pro Arg
340 345 350
Glu Pro Gln Val Tyr Thr Leu Pro Pro Ser Arg Asp Glu Leu Thr Lys
355 360 365
Asn Gln Val Ser Leu Thr Cys Leu Val Lys Gly Phe Tyr Pro Ser Asp
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385 390 395 400
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405 410 415
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Cys Ser Val Met His Glu Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Lys Ser
435 440 445
Leu Ser Leu Ser Pro Gly Lys
450 455

<210> 17
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<212> PRT
<213> Canis familiaris
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1 5 10 15
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20 25 30
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Arg Trp Glu Glu Glu Gly Leu Gly Gly Val Arg Gly Gln Arg Leu Gln
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Cys Pro Gly Gln Gly Pro Leu Ala Leu Leu Ser Asn Ala Ser Cys Gly
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195 200 205
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Asp Leu Asn Arg Lys Asn Val Thr Cys Trp Ala Glu Asn Asp Val Gly
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Arg Ala Glu Val Ser Val Gln Val Asn Val Ser Phe Pro Ala Ser Val
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Val Asp Gly Gln Pro Ala Pro Ser Leu Arg Trp Leu Phe Asn Gly Ser
275 280 285
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His Val Asn Asn Gly Asn Tyr Thr Leu Leu Ala Ala Asn Pro Ser Gly
325 330 335
Arg Ala Ala Ala Phe Val Met Ala Ala Phe Met Asp Asn Pro Phe Glu
340 345 350
Phe Asn Pro Glu Asp Pro Ile Pro Val Ser Phe Ser Pro Val Asp Thr
355 360 365
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370 375 380
Gly Val Ser Val Ala Val Gly Val Pro Lys Arg Glu Asn Gly Arg Val
385 390 395 400
Pro Arg Pro Pro Asp Cys Pro Lys Cys Pro Ala Pro Glu Met Leu Gly
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Gly Pro Ser Val Phe Ile Phe Pro Pro Lys Pro Lys Asp Thr Leu Leu
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Ile Ala Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val Asp Leu Asp Pro
435 440 445
Glu Asp Pro Glu Val Gln Ile Ser Trp Phe Val Asp Gly Lys Gln Met
450 455 460
Gln Thr Ala Lys Thr Gln Pro Arg Glu Glu Gln Phe Asn Gly Thr Tyr
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Arg Val Val Ser Val Leu Pro Ile Gly His Gln Asp Trp Leu Lys Gly
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Lys Gln Phe Thr Cys Lys Val Asn Asn Lys Ala Leu Pro Ser Pro Ile
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Pro Pro Gln Leu Asp Glu Asp Gly Ser Tyr Phe Leu Tyr Ser Lys Leu
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His Ser Pro Gly Lys
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<210> 18
<211> 123
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 18
Glu Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Gln Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Leu Arg Ser Tyr
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<210> 19
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<212> PRT
<213> Homo sapiens
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<213> Artificial Sequence
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<223> modified canine
<400> 20
Leu Gly Gly Pro Ser Val Phe Ile Phe Pro Pro Lys Pro Lys Asp Thr
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Leu Leu Ile Ala Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val Ala Leu
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65 70 75 80
Lys Gly Lys Gln Phe Thr Cys Lys Val Asn Asn Lys Ala Leu Pro Ser
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Pro Ile Glu Arg Thr Ile Ser Lys Ala Arg Gly Gln Ala His Gln Pro
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Ser Val Tyr Val Leu Pro Pro Ser Arg Glu Glu Leu Ser Lys Asn Thr
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Val Ser Leu Thr Cys Leu Ile Lys Asp Phe Phe Pro Pro Asp Ile Asp
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Val Glu Trp Gln Ser Asn Gly Gln Gln Glu Pro Glu Ser Lys Tyr Arg
145 150 155 160
Thr Thr Pro Pro Gln Leu Asp Glu Asp Gly Ser Tyr Phe Leu Tyr Ser
165 170 175
Lys Leu Ser Val Asp Lys Ser Arg Trp Gln Arg Gly Asp Thr Phe Ile
180 185 190
Cys Ala Val Met His Glu Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Glu Ser
195 200 205
Leu Ser His Ser Pro Gly Lys
210 215

<210> 21
<211> 118
<212> PRT
<213> Homo sapiens
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Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15
Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Val Ser Gly Phe Thr Leu Thr Glu Leu
20 25 30
Ser Ile His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Met
35 40 45
Gly Gly Phe Asp Pro Glu Asp Gly Glu Thr Ile Tyr Ala Gln Lys Phe
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Ser Thr Ile Gly Val Val Thr Asn Phe Asp Asn Trp Gly Gln Gly Thr
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Leu Val Thr Val Ser Ser
115

<210> 22
<211> 107
<212> PRT
<213> Homo sapiens
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Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Ala Ile Arg Asn Asp
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100 105

<210> 23
<211> 458
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Human canine fusion protein
<400> 23
Glu Val Gln Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Gln Pro Gly Gly
1 5 10 15
Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Leu Arg Ser Tyr
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Glu Ser Val Thr Glu Gln Asp Lys Asp Ser Thr Tyr Ser Leu Ser Ser
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Thr Leu Thr Met Ser Ser Thr Glu Tyr Leu Ser His Glu Leu Tyr Ser
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Gln Arg Ser Glu Cys Gln Arg Val Asp
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<213> Artificial Sequence
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<223> Caninized human
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Leu Ala Pro Ser Cys Gly Ser Thr Ser Gly Ser Thr Val Ala Leu Ala
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Cys Leu Val Ser Gly Tyr Phe Pro Glu Pro Val Thr Val Ser Trp Asn
145 150 155 160
Ser Gly Ser Leu Thr Ser Gly Val His Thr Phe Pro Ser Val Leu Gln
165 170 175
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450

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<213> Artificial Sequence
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<223> Caninized human
<400> 41
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<223> Caninized human
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<213> Artificial Sequence
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<223> Caninized human
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<213> Canis familiaris
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20

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<223> modified canine
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210

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<213> Canis familiaris
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<213> Canis familiaris
<400> 53
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<213> Felis catus
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275 280 285
Asp Gly Thr Tyr Phe Val Tyr Ser Lys Leu Ser Val Asp Arg Ser His
290 295 300
Trp Gln Arg Gly Asn Thr Tyr Thr Cys Ser Val Ser His Glu Ala Leu
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<210> 55
<211> 335
<212> PRT
<213> Felis catus
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<211> 335
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<213> Felis catus
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50 55 60
Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80
Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Phe Asn Ser Tyr Pro Leu
85 90 95
Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys Arg Ser Asp Ala Gln
100 105 110
Pro Ser Val Phe Leu Phe Gln Pro Ser Leu Asp Glu Leu His Thr Gly
115 120 125
Ser Ala Ser Ile Val Cys Ile Leu Asn Asp Phe Tyr Pro Lys Glu Val
130 135 140
Asn Val Lys Trp Lys Val Asp Gly Val Val Gln Asn Lys Gly Ile Gln
145 150 155 160
Glu Ser Thr Thr Glu Gln Asn Ser Lys Asp Ser Thr Tyr Ser Leu Ser
165 170 175
Ser Thr Leu Thr Met Ser Ser Thr Glu Tyr Gln Ser His Glu Lys Phe
180 185 190
Ser Cys Glu Val Thr His Lys Ser Leu Ala Ser Thr Leu Val Lys Ser
195 200 205
Phe Asn Arg Ser Glu Cys Gln Arg Glu
210 215
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【配列表】
2025500805000001.xml
【国際調査報告】