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特表2025-500830バックライトモジュール及び表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】バックライトモジュール及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/133 20060101AFI20250107BHJP
   G09G 3/34 20060101ALI20250107BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20250107BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20250107BHJP
   H10H 20/00 20250101ALI20250107BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20250107BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
G02F1/133 535
G09G3/34 J
G09G3/36
G09F9/00 336G
H01L33/00 J
G02F1/13357
G09G3/20 624P
G09G3/20 641C
G09G3/20 641P
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535218
(86)(22)【出願日】2022-09-20
(85)【翻訳文提出日】2024-06-12
(86)【国際出願番号】 CN2022119923
(87)【国際公開番号】W WO2023201983
(87)【国際公開日】2023-10-26
(31)【優先権主張番号】202210410608.6
(32)【優先日】2022-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ホンヤン
(72)【発明者】
【氏名】リ、ウェイ
【テーマコード(参考)】
2H193
2H391
5C006
5C080
5F241
5G435
【Fターム(参考)】
2H193ZA02
2H193ZD12
2H193ZG03
2H193ZG14
2H193ZG43
2H193ZG48
2H193ZG60
2H193ZH25
2H193ZQ16
2H391AA03
2H391AB04
2H391AB21
2H391CA34
2H391CB13
5C006AA22
5C006BB16
5C006EA01
5C006FA21
5C080AA10
5C080BB05
5C080CC03
5C080DD05
5C080FF11
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ06
5F241BB18
5F241BC03
5F241BC42
5F241BC44
5F241BC47
5F241FF01
5G435AA01
5G435BB12
5G435CC09
5G435EE26
5G435FF11
5G435GG26
(57)【要約】
本開示は、バックライトモジュール及び表示装置を開示しており、表示技術分野に関する。前記バックライトモジュール(20)は複数の発光素子(210)と制御器(220)とを含む。複数の発光素子(210)は、複数のサブ画素(110)に一対一に光源を提供する。制御器(220)は、各発光素子(210)の発光輝度を制御する。制御器(220)は、バックライトモジュール(20)が動作するときに、i番目のデータ線(130)に接続される複数のサブ画素(110)に対して、当該データ線(130)がそのうちの1つのサブ画素(110)を充電する必要がなければ、次のサブ画素(110)が発光するとき、次のサブ画素(110)に対応する発光素子(210)の発光輝度を向上させる。このように、各サブ画素(110)の実際のグレースケールがいずれも目標グレースケールに達することができ、表示パネル(10)の輝度均一性を向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサブ画素と、M(Mは3より大きい整数である)本のデータ線とを含む表示パネルを含む表示装置に用いられ、前記M本のデータ線の各データ線は、いずれも前記複数のサブ画素のうちの少なくとも2つのサブ画素に接続される、バックライトモジュールであって、
前記バックライトモジュールは、前記複数のサブ画素に一対一に対応することで前記複数のサブ画素に一対一に光源を提供する複数の発光素子と、前記複数の発光素子の各発光素子の発光輝度を制御する制御器とを含み、
前記制御器は、前記M本のデータ線のうちのi(iは1より大きくMより小さい整数である)番目のデータ線に接続されるj+1(jは正整数である)番目のサブ画素の目標グレースケールが不変である場合、第一発光輝度が第二発光輝度より大きい制御をし、
前記第一発光輝度は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光しない場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度であり、
前記第二発光輝度は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光する場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度である、
バックライトモジュール。
【請求項2】
前記バックライトモジュールは、前記複数の発光素子に一対一に対応する複数の駆動回路をさらに含み、前記複数の駆動回路の各駆動回路は、いずれも、第一入力端が電源の出力端に接続され、出力端が対応する発光素子に接続され、
前記制御器は、前記複数の駆動回路の各駆動回路の第二入力端に接続され、前記各駆動回路が対応する発光素子に出力する駆動電流を制御して、前記複数の発光素子の各発光素子の発光輝度を制御する、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項3】
前記複数の駆動回路の各駆動回路は、いずれも、前記制御器に接続される可変抵抗をさらに有し、
前記制御器は、前記各駆動回路における可変抵抗の抵抗値の大きさを制御することにより、前記各駆動回路が対応する発光素子に出力する駆動電流の大きさを制御する、
請求項2に記載のバックライトモジュール。
【請求項4】
前記複数の駆動回路の各駆動回路は、いずれも、第一トランジスタと、第二トランジスタと、コンデンサとを含み、
前記第一トランジスタは、入力端が前記電源の出力端に接続され、出力端が前記各駆動回路に対応する発光素子に接続され、制御端が前記第二トランジスタの出力端に接続され、
前記コンデンサは、第一極板が前記第一トランジスタの入力端に接続され、第二極板が前記第一トランジスタの制御端に接続され、
前記第二トランジスタは、入力端が前記制御器に接続され、
前記制御器は、前記第二トランジスタの入力端に出力する電圧を制御することにより、前記各駆動回路が対応する発光素子に出力する駆動電流を制御する、
請求項2に記載のバックライトモジュール。
【請求項5】
前記制御器には、目標グレースケールと第一電圧との間の対応関係である第一対応関係が記憶され、
前記制御器は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光しない場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに基づいて前記第一対応関係から対応する第一電圧を取得し、前記第一電圧に基づいて前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する駆動回路の第二トランジスタの入力端に電圧を入力し、
前記制御器には、目標グレースケールと第二電圧との間の対応関係である第二対応関係が記憶され、いずれかの目標グレースケールは、前記第一対応関係において対応する第一電圧が前記第二対応関係において対応する第二電圧よりも大きく、
前記制御器は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光する場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに基づいて前記第二対応関係から対応する第二電圧を取得し、前記第二電圧に基づいて前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する駆動回路の第二トランジスタの入力端に電圧を入力する、
請求項4に記載のバックライトモジュール。
【請求項6】
いずれかの目標グレースケールは、前記第一対応関係において対応する第一電圧が前記第二対応関係において対応する第二電圧よりも大きい、
請求項5に記載のバックライトモジュール。
【請求項7】
前記目標グレースケールが0以上8以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.15ボルト増加し、
前記目標グレースケールが8より大きく20以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.02ボルト増加し、
前記目標グレースケールが20より大きく220以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.01ボルト増加し、
前記目標グレースケールが220より大きく225以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.02ボルト増加し、
前記目標グレースケールが225より大きく238以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.03ボルト増加し、
前記目標グレースケールが238より大きく244以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.04ボルト増加し、
前記目標グレースケールが244より大きく247以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.05ボルト増加し、
前記目標グレースケールが247より大きく255以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.06ボルト増加する、
請求項6に記載のバックライトモジュール。
【請求項8】
前記複数のサブ画素は、Rサブ画素、Gサブ画素及びBサブ画素を含み、
前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素が前記Rサブ画素、前記Gサブ画素及び前記Bサブ画素のうちの1つである場合に対応する第二発光輝度は、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素が前記Rサブ画素、前記Gサブ画素及び前記Bサブ画素のうちの他の1つである場合に対応する第二発光輝度に等しくない
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項9】
前記バックライトモジュールは、前記複数の発光素子に一対一に対応する複数の駆動回路をさらに含み、
前記複数の駆動回路の各駆動回路は、いずれも、第一トランジスタと、第二トランジスタと、コンデンサとを含み、
前記第一トランジスタは、入力端が電源の出力端に接続され、出力端が前記各駆動回路に対応する発光素子に接続され、制御端が前記第二トランジスタの出力端に接続され、
前記コンデンサは、第一極板が前記第一トランジスタの入力端に接続され、第二極板が前記第一トランジスタの制御端に接続され、
前記第二トランジスタは、入力端が前記制御器に接続され、
前記制御器は、前記第二トランジスタの入力端に出力する電圧を制御することにより、前記各駆動回路が対応する発光素子に出力する駆動電流を制御する、
請求項8に記載のバックライトモジュール。
【請求項10】
前記制御器には、前記Rサブ画素、前記Gサブ画素及び前記Bサブ画素それぞれに対して、目標グレースケールと第一電圧との間の対応関係である第一対応関係が記憶され、
前記制御器は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光しない場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の色に基づいて、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する第一対応関係を取得し、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに基づいて、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する第一対応関係から対応する第一電圧を取得し、前記第一電圧に基づいて前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する駆動回路の第二トランジスタの入力端に電圧を入力し、
前記制御器には、前記Rサブ画素、前記Gサブ画素及び前記Bサブ画素それぞれに対して、目標グレースケールと第二電圧との間の対応関係である第二対応関係が記憶され、いずれかの目標グレースケールは、前記第一対応関係において対応する第一電圧が前記第二対応関係において対応する第二電圧よりも大きく、
前記制御器は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光する場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の色に基づいて、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する第二対応関係を取得し、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに基づいて、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する第二対応関係から対応する第二電圧を取得し、前記第二電圧に基づいて前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する駆動回路の第二トランジスタの入力端に電圧を入力する、
請求項9に記載のバックライトモジュール。
【請求項11】
前記制御器は、前記M本のデータ線のうちの1番目のデータ線に接続されるp番目のサブ画素の目標グレースケールが前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに等しい場合、第三発光輝度が前記第一発光輝度に等しい制御をし、
前記第三発光輝度は、前記1番目のデータ線に接続されるp(pは正整数である)番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度であり、
前記1番目のデータ線に接続されるp番目のサブ画素の色は、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素と同じである、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項12】
前記制御器は、前記M本のデータ線のうちのM番目のデータ線に接続されるp番目のサブ画素の目標グレースケールが前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに等しい場合、第四発光輝度が前記第一発光輝度に等しい制御をし、
前記第四発光輝度は、前記M番目のデータ線に接続されるp(pは正整数である)番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度であり、
前記M番目のデータ線に接続されるp番目のサブ画素の色は、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素と同じである、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項13】
前記制御器は、前記M本のデータ線のうちのi番目のデータ線に接続される1番目のサブ画素の目標グレースケールが前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに等しい場合、前記i番目のデータ線に接続される1番目のサブ画素の発光輝度が前記第一発光輝度に等しい制御をし、
前記i番目のデータ線に接続される1番目のサブ画素の色は、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素と同じである、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項14】
前記複数の発光素子の各発光素子は、いずれも、サブミリ発光ダイオード、マイクロ発光ダイオードのうちの1つである、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項15】
表示パネルと、請求項1~14のいずれか一項に記載のバックライトモジュールとを含む表示装置であって、
前記表示パネルは、複数のサブ画素と、M(Mは3より大きい整数である)本のデータ線とを含み、前記M本のデータ線の各データ線は、前記複数のサブ画素のうちの少なくとも2つのサブ画素に接続される、
表示装置。
【請求項16】
前記複数のサブ画素はN行でM-1列に配列され、前記jはN-1以下の正整数であり、
前記M本のデータ線のうちの1番目のデータ線は奇数行の1番目のサブ画素に接続され、前記M本のデータ線のうちのM番目のデータ線は偶数行のM-1番目のサブ画素に接続され、前記i番目のデータ線は奇数行のi番目のサブ画素及び偶数行のi-1番目のサブ画素に接続される、
請求項15に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2022年04月19日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202210410608.6であり、発明の名称が「バックライトモジュール及び表示装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が引用により本開示に組み込まれる。
本開示は、表示技術分野に関し、特にバックライトモジュール及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、バックライトモジュールと表示パネルとを含む。表示パネルは、複数の走査線と、複数のデータ線と、複数のサブ画素と、複数のサブ画素に一対一に対応する複数のスイッチ回路とを含む。バックライトモジュールは、表示パネルにおける複数のサブ画素に光源を提供するために用いられる。表示パネルが動作するとき、走査線制御スイッチ回路がオンする。データ線は、スイッチ回路を介して対応するサブ画素にデータ電圧を書き込み、サブ画素を充電し、対応するサブ画素を発光させる。
【0003】
関連技術において、複数の走査線は、表示装置が1フレームの画像を表示するとき、1番目の走査線から1本ずつ走査信号を出力して、複数のサブ画素を発光させるように制御する。この過程中、各データ線から出力されるデータ電圧の共通電圧に対する極性は変化しない。
【0004】
しかしながら、同一のデータ線に接続される複数のサブ画素に対して、当該データ線がそのうちの1つのサブ画素を充電する必要がない場合、当該データ線が次のサブ画素を充電するとき、データ線における電圧が改めてゼロから上昇する必要があるため、次のサブ画素の充電量が発光に必要な充電量に達することができず、表示パネルの発光輝度のムラを招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例の目的の1つは、関連技術における表示パネルの発光輝度のムラの問題を解決できるバックライトモジュール及び表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一態様は、複数のサブ画素と、それぞれが前記複数のサブ画素のうちの少なくとも2つのサブ画素に接続されるM(Mは3より大きい整数である)本のデータ線とを含む表示パネルを含む表示装置に用いられる、バックライトモジュールを提供し、
前記バックライトモジュールは、前記複数のサブ画素に一対一に対応することで前記複数のサブ画素に一対一に光源を提供する複数の発光素子と、前記複数の発光素子の各発光素子の発光輝度を制御する制御器とを含み、
前記制御器は、前記M本のデータ線のうちのi(iは1より大きくMより小さい整数である)番目のデータ線に接続されるj+1(jは正整数である)番目のサブ画素の目標グレースケールが不変である場合、第一発光輝度が第二発光輝度より大きい制御をし、
前記第一発光輝度は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光しない場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度であり、
前記第二発光輝度は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光する場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度である。
【0007】
前記バックライトモジュールは、前記複数の発光素子に一対一に対応する複数の駆動回路をさらに含み、前記複数の駆動回路の各駆動回路は、いずれも、第一入力端が電源の出力端に接続され、出力端が対応する発光素子に接続され、
前記制御器は、前記複数の駆動回路の各駆動回路の第二入力端に接続され、前記各駆動回路が対応する発光素子に出力する駆動電流を制御して、前記複数の発光素子の各発光素子の発光輝度を制御してもよい。
【0008】
前記複数の駆動回路の各駆動回路は、いずれも、第一トランジスタと、第二トランジスタと、コンデンサとを含み、
前記第一トランジスタは、入力端が前記電源の出力端に接続され、出力端が前記駆動回路に対応する発光素子に接続され、制御端が前記第二トランジスタの出力端に接続され、
前記コンデンサは、第一極板が前記第一トランジスタの入力端に接続され、第二極板が前記第一トランジスタの制御端に接続され、
前記第二トランジスタは、入力端が前記制御器に接続され、
前記制御器は、前記第二トランジスタの入力端に出力する電圧を制御することにより、前記各駆動回路が対応する発光素子に出力する駆動電流を制御してもよい。
【0009】
前記制御器には、目標グレースケールと第一電圧との間の対応関係である第一対応関係が記憶され、
前記制御器は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光しない場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに基づいて前記第一対応関係から対応する第一電圧を取得し、前記第一電圧に基づいて前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する駆動回路の第二トランジスタの入力端に電圧を入力し、
前記制御器には、目標グレースケールと第二電圧との間の対応関係である第二対応関係が記憶され、いずれかの目標グレースケールは、前記第一対応関係において対応する第一電圧が前記第二対応関係において対応する第二電圧よりも大きく、
前記制御器は、前記i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光する場合、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに基づいて前記第二対応関係から対応する第二電圧を取得し、前記第二電圧に基づいて前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する駆動回路の第二トランジスタの入力端に電圧を入力してもよい。
【0010】
前記目標グレースケールが0以上8以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.15ボルト増加し、
前記目標グレースケールが8より大きく20以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.02ボルト増加し、
前記目標グレースケールが20より大きく220以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.01ボルト増加し、
前記目標グレースケールが220より大きく225以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.02ボルト増加し、
前記目標グレースケールが225より大きく238以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.03ボルト増加し、
前記目標グレースケールが238より大きく244以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.04ボルト増加し、
前記目標グレースケールが244より大きく247以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.05ボルト増加し、
前記目標グレースケールが247より大きく255以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.06ボルト増加してもよい。
【0011】
前記制御器は、前記M本のデータ線のうちの1番目のデータ線に接続されるp番目のサブ画素の目標グレースケールが前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに等しい場合、第三発光輝度が前記第一発光輝度に等しい制御をし、
前記第三発光輝度は、前記1番目のデータ線に接続されるp(pは正整数である)番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度であり、
前記1番目のデータ線に接続されるp番目のサブ画素の色は、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素と同じであってもよい。
【0012】
前記制御器は、前記M本のデータ線のうちのM番目のデータ線に接続されるp番目のサブ画素の目標グレースケールが前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素の目標グレースケールに等しい場合、第四発光輝度が前記第一発光輝度に等しい制御をし、
前記第四発光輝度は、前記M番目のデータ線に接続されるp(pは正整数である)番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度であり、
前記M番目のデータ線に接続されるp番目のサブ画素の色は、前記i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素と同じであってもよい。
【0013】
前記複数の発光素子の各発光素子は、いずれも、サブミリ発光ダイオード、マイクロ発光ダイオードのうちの1つであってもよい。
【0014】
第二態様は、表示パネルと、第一態様のいずれか一つに記載のバックライトモジュールとを含む表示装置を提供し、
前記表示パネルは、複数のサブ画素と、それぞれが前記複数のサブ画素のうちの少なくとも2つのサブ画素に接続されるM(Mは3より大きい整数である)本のデータ線とを含む。
【0015】
前記複数のサブ画素はN行でM-1列に配列され、前記jはN-1以下の正整数であり、
前記M本のデータ線のうちの1番目のデータ線は奇数行の1番目のサブ画素に接続され、前記M本のデータ線のうちのM番目のデータ線は偶数行のM-1番目のサブ画素に接続され、前記i番目のデータ線は奇数行のi番目のサブ画素及び偶数行のi-1番目のサブ画素に接続されてもよい。
【0016】
なお、上記第二態様の効果は、第一態様に関連する説明を参照すればよく、ここで贅言しない。
【発明の効果】
【0017】
本開示において、バックライトモジュールは、複数のサブ画素に一対一に光源を提供する複数の発光素子と、各発光素子の発光輝度を制御する制御器を含む。バックライトモジュールが動作するとき、制御器は、目標グレースケールが不変であるi番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対して、第一発光輝度が第二発光輝度より大きい制御をする。第一発光輝度は、i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光しない場合、i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度である。第二発光輝度は、i番目のデータ線に接続されるj番目のサブ画素が発光する場合、i番目のデータ線に接続されるj+1番目のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度である。つまり、制御器は、i番目のデータ線に接続される複数のサブ画素について、当該データ線がそのうちの1つのサブ画素を充電する必要がない場合、次のサブ画素が発光するとき、次のサブ画素に対応する発光素子の発光輝度を向上させ、これにより次のサブ画素の実際のグレースケールを目標グレースケールに到達させ、表示パネルの輝度均一性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
以下には、本開示の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介する。言うまでもないが、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者は、創造的労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を取得することもできる。
図1】本開示の実施例1に係る表示パネルの構造模式図である。
図2】本開示の実施例1に係る表示装置の第一視角の構造模式図である。
図3】本開示の実施例1に係る表示装置の第二視角の構造模式図である。
図4】本開示の実施例2に係るバックライトモジュールの回路構造模式図である。
図5】本開示の実施例2に係る駆動回路の回路構造図である。
図6】本開示の実施例5に係る表示装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の目的、技術的解決手段及び技術的効果をより明確にするために、図面に関連して本開示の実施形態をさらに詳しく説明する。
【0020】
なお、本開示における「複数」は、2つまたは2つ以上を意味する。本開示における「/」は、特に断らない限り「又は」を意味し、例えば、A/Bは、A又はBを意味することができる。本開示における「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明するものに過ぎず、3種類の関係が存在してもよいことを意味し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの場合を意味することができる。また、本開示の技術的解決手段を明確に説明しやすいために、「第一」、「第二」などの用語を用いて、機能と作用が基本的に同じである同一項目又は類似項目を区別する。「第一」、「第二」などの用語は、数及び実行順序に対する限定でもなく、必ずしも異なることの限定でもないことは、当業者にとって理解できる。
【0021】
以下、表示パネルの構造に関連して、本開示の実施例に係るバックライトモジュールの動作原理を詳しく説明する。
【0022】
バックライトモジュールは表示装置に用いられる。表示装置は、バックライトモジュールに加えて、表示パネルをさらに含む。表示パネルは、複数のサブ画素と、複数のスイッチ回路と、複数の走査線と、複数のデータ線とを含む。ここで、スイッチ回路の個数は、サブ画素の個数と等しい。複数のスイッチング回路は、複数のサブ画素に一対一に対応して接続される。各スイッチング回路は、いずれも入力端と、出力端と、制御端とを有する。スイッチ回路の制御端は、スイッチ回路の入力端と出力端との間のオン及びオフを制御する。複数のスイッチ回路の各スイッチ回路は、いずれも、入力端が1本のデータ線に接続され、制御端が1本の走査線に接続され、出力端が対応するサブ画素に接続される。このように、走査線が走査信号を出力するとき、当該走査線に接続される全てのスイッチ回路がオンする。スイッチ回路がオンするとき、データ線におけるデータ電圧は、スイッチ回路を介して当該スイッチ回路に接続されるサブ画素に出力することができる。各サブ画素は、一般的に、画素電極を含んでもよく、画素電極に位置するカラーレジストをさらに含んでもよい。画素電極は、共通電極と電圧差を形成するためのものである。画素電極と共通電極との間に液晶を有し、画素電極と共通電極との間に電圧差があるとき、画素電極と共通電極との間に電界が形成され、当該電界によって液晶が回転することにより、バックライトから発光された光線がサブ画素を通過し、発光表示の目的を達成することができる。一般に、共通電極の電圧は一定であり、データ線におけるデータ電圧は画素電極に出力するために用いられる。同一のデータ線に接続される複数のスイッチ回路が接続される走査線が異なることにより、サブ画素毎に個別にデータ電圧を入力することができる。
【0023】
図1は、本開示に係る一つの表示パネル10の概略構造図である。図1に示すように、表示パネル10は、36個のサブ画素110と、36個のスイッチ回路120と、4本の走査線140と、10本のデータ線130とを含む。ここで、36個のサブ画素110は、4行9列に配列され、12個のR(Red、赤色)サブ画素、12個のG(Green、緑色)サブ画素及び12個のB(Blue、青色)サブ画素を含む。スイッチ回路120はサブ画素110と一対一に対応し、各スイッチ回路120の出力端が対応するサブ画素110に接続される。説明しやすくするために、10本のデータ線130をそれぞれS1、S2・・・S10と呼ぶ。4本の走査線140をそれぞれG1、G2、G3、G4と呼ぶ。各データ線130は列方向に延伸し、各走査線140は行方向に延伸する。1行目に位置するサブ画素110に対応するスイッチ回路120の制御端はいずれもG1に接続され、2行目に位置するサブ画素110に対応するスイッチ回路120の制御端はいずれもG2に接続され…、S1は奇数行(1行目及び3行目)に位置する1番目のサブ画素110に対応するスイッチ回路120の入力端に接続され、S10は偶数行(2行目及び4行目)に位置する9番目のサブ画素110に対応するスイッチ回路120の入力端に接続される。S1とS10との間に、Si(即ち、紙面の左から右への方向に沿ったi番目のデータ線130であり、iは1より大きく10より小さい整数であり、例えば2、3、4又は9である)は、奇数行に位置するi番目のサブ画素110に対応するスイッチ回路120の入力端と、偶数行に位置するi-1番目のサブ画素110に対応するスイッチ回路120の入力端とに接続される。
【0024】
表示パネル10は、1フレームの画像を表示する場合、G1、G2、G3及びG4が順に走査信号を出力する。G1が走査信号を出力するとき、1行目に位置するサブ画素110に対応するスイッチ回路120が全てオンする。このとき、S1~S9はデータ電圧を出力し、1行目に位置する全てのサブ画素110を充電することにより、1行目に位置する全てのサブ画素110を発光させる。G2が走査信号を出力するとき、2行目に位置するサブ画素110に対応するスイッチ回路120が全てオンする。このとき、S2~S10はデータ電圧を出力し、2行目に位置する全てのサブ画素110を充電することにより、2行目に位置する全てのサブ画素110を発光させ、…、G4が走査信号を出力するとき、4行目に位置するサブ画素110に対応するスイッチ回路120が全てオンする。このとき、S2~S10はデータ電圧を出力し、4行目に位置する全てのサブ画素110を充電することにより、4行目に位置する全てのサブ画素110を発光させる。1フレームの画像を表示する過程において、各データ線130が出力するデータ電圧は、共通電圧の極性に対して不変である。次のフレームの画像を表示する過程において、各データ線130が出力するデータ電圧は、共通電圧の極性に対して変化することがある。共通電圧が0Vであって、表示パネル10が単色画像(各サブ画素110のグレースケールが同じである)を表示する場合を例として、1フレーム目の画像を表示するとき、S1が出力するデータ電圧は7Vに等しくてもよく、S2が出力するデータ電圧は-7Vに等しくてもよく、S3が出力するデータ電圧が7Vに等しくてもよく…S10が出力するデータ電圧は-7Vに等しくてもよい。2フレーム目の画像を表示するとき、S1が出力するデータ電圧は-7Vに等しくてもよく、S2が出力するデータ電圧は7Vに等しくてもよく、S3が出力するデータ電圧は-7Vに等しくてもよく…S10が出力するデータ電圧が7Vに等しくてもよい。
【0025】
しかしながら、いくつかの特定の応用環境において、表示パネル10における一部のサブ画素110は発光せず、即ち、データ線130は一部のサブ画素110を充電する必要がない。例えば、表示パネル10が青緑画面を表示するとき、表示パネル10における全てのRサブ画素はいずれも発光しない。S3に接続される4つのサブ画素110とS5に接続される4つのサブ画素110とを例として、G1が走査信号を出力するとき、S3はデータ電圧(例えば7V)を1行目に位置する3番目のサブ画素110、すなわちBサブ画素に出力する必要がある。G2が走査信号を出力するとき、S3はデータ電圧(例えば7V)を2行目に位置する2番目のサブ画素110、すなわちGサブ画素に出力する必要がある。つまり、G1とG2が順に走査信号を出力するとき、S3内の電圧は常に7Vである。言い換えれば、この過程において、2行目に位置する2番目のサブ画素110に書き込まれるデータ電圧は、0から7Vに上がる必要がない。G2が走査信号を出力するとき、S5はデータ電圧を2行目に位置する4番目のサブ画素110、即ちRサブ画素に出力する必要がなく、このとき、S5内の電圧は0である。G3が走査信号を出力する場合、S5はデータ電圧(例えば7V)を3行目に位置する5番目のサブ画素110、即ちGサブ画素に出力する必要がある。つまり、G3が走査信号を出力する過程において、S5内の電圧は0から7Vに上がる必要がある。言い換えれば、この過程において、3行目に位置する5番目のサブ画素110に書き込まれるデータ電圧は、0から7Vに上がる必要がある。この場合、3行目に位置する5番目のサブ画素110の充電量は、同色である2行目に位置する2番目のサブ画素110よりも必然的に低くなる。同様の原理が表示パネル10全体にも通用されるため、S2に接続される3行目に位置する2番目のサブ画素110、S5に接続される3行目に位置する5番目のサブ画素110、及びS8に接続される3行目に位置する8番目のサブ画素110の充電量は、いずれもS3、S6及びS9に接続されるGサブ画素の充電量よりも低いことが分かる。また、S4に接続される2行目に位置する3番目のサブ画素110、S4に接続される4行目に位置する3番目のサブ画素110、S7に接続される2行目に位置する6番目のサブ画素110、及びS7に接続される4行目に位置する6番目のサブ画素110の充電量は、いずれもS3に接続される3行目に位置する3番目のサブ画素110及びS6に接続される3行目に位置する3番目のサブ画素110の充電量よりも低い。バックライト輝度が同じである2つの同色のサブ画素110は、一般的に、サブ画素110の充電量が高いほど、当該サブ画素110の発光輝度が高くなる。
【0026】
図2は、本開示の実施例1に係る表示装置30の第一視角の構造模式図(データ線が図示されず)であり、図3は、本開示の実施例1に係る表示装置30の第二視角の構造模式図(データ線とG1以外の走査線が図示されず)である。第一視角と第二視角は、異なる2つの視角である。図2及び図3に示すように、表示装置30は、バックライトモジュール20と、上記のような表示パネル10とを含む。バックライトモジュール20は、複数の発光素子210及び制御器220(図示せず)を含む。発光素子210の個数は、表示パネル10におけるサブ画素110の個数と等しい。複数の発光素子210は、複数のサブ画素110と一対一に対応することにより、各発光素子210が1つのサブ画素110のみに光源を提供する。制御器220は、複数の発光素子210に接続され、各発光素子210の発光輝度を制御することができる。ここで、制御器220は、目標グレースケールが不変であるM本のデータ線130のうちのi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対して、第一発光輝度が第二発光輝度より大きい制御をする。ここで、第一発光輝度は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度である。第二発光輝度は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光する場合、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度である。つまり、制御器220は、i番目のデータ線130において、i番目のデータ線130があるサブ画素110を充電する必要がない場合、i番目のデータ線130が次のサブ画素110を充電するとき、次のサブ画素110に対応する発光素子210の輝度を向上させる。ここで、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110及びj+1番目のサブ画素110は、紙面上から下に向かう順序に基づくものである。図1に示す実施例において、Mは10に等しい。他のいくつかの示されていない実施例において、Mは2より大きい任意の整数であってもよく、例えば、Mは10、13又は7に等しい。いくつかの具体的実施例において、Mは5761に等しい。iは1より大きくMより小さい整数であり、jは正整数である。
【0027】
具体的に、表示装置30が動作するとき、表示パネル10のサブ画素110における画素電極と共通電極との間に電界が形成され、当該電界によって液晶が回転することで、発光素子210が発光する光線が対応するサブ画素110を通過することができる。M本のデータ線130において、i番目のデータ線130がj番目のサブ画素110を充電する必要がなく且つj+1番目のサブ画素110を充電する必要がある場合(即ち、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光せず、且つi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110が発光するとき)、j+1番目のサブ画素110の充電量が発光に必要な充電量に達せず、即ち、画素電極の電圧が発光に必要な電圧に達しなくなり、液晶の回転角度が小さくなるため、j+1番目のサブ画素110の発光輝度が暗くなる。これに基づいて、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度を向上させることで、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の発光輝度を向上させることができ、これにより、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の実際グレースケールが目標グレースケールに達し、さらに表示パネル10の輝度均一性を向上させる。ここで、目標グレースケールはサブ画素110の目標輝度を表し、実際グレースケールはサブ画素110の実際輝度を表す。
【0028】
以下、制御器220が発光素子210の発光輝度を制御する実施態様について説明する。
【0029】
実施例2
図4は、本開示の実施例2に係るバックライトモジュール20の回路構造模式図である。図4に示すように、バックライトモジュール20は、複数の駆動回路230をさらに含む。
【0030】
具体的に、駆動回路230の個数は、発光素子210の個数と同じである。複数の駆動回路230は、複数の発光素子210と一対一に対応することで、各駆動回路230は1つの発光素子210のみを発光駆動するために用いられる。複数の駆動回路230は、それぞれが第一入力端b、第二入力端e及び出力端dを有する。各駆動回路230は、第一入力端bが電源32の出力端aに接続され、出力端dが対応する発光素子210に接続される。各駆動回路230の第二入力端eはいずれも制御器220に接続され、このように、制御器220は、動作するとき、各駆動回路230が対応する発光素子210に出力する駆動電流を制御することで、各発光素子210の発光輝度を制御することができる。一般に、駆動回路230が対応する発光素子210に出力する駆動電流が大きいほど、対応する発光素子210の輝度が高くなる。したがって、この実施例において、制御器220の動作プロセスは以下に示すものであってもよい。制御器220は、目標グレースケールが不変であるi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対して、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合にi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210に対応する駆動回路230が出力する駆動電流が、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光する場合にi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210に対応する駆動回路230が出力する駆動電流よりも大きくなるように制御する。つまり、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210に対応する駆動回路230が出力する駆動電流を高める。このように、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の発光輝度を向上させることができ、これによりi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の実際グレースケールが目標グレースケールに達し、さらに表示パネル10の輝度均一性を向上させる。
【0031】
図5は、本開示の実施例2に係る駆動回路230の回路構造図である。図5に示すように、駆動回路230は、第一トランジスタTFT1、第二トランジスタTFT2及びコンデンサCを含んでもよい。ここで、第一トランジスタTFT1及び第二トランジスタTFT2は、いずれも薄膜トランジスタ(thin film transistor、TFT)であってもよい。第一トランジスタTFT1の入力端は、電源32の出力端aに接続される。つまり、第一トランジスタTFT1の入力端は、駆動回路230の第一入力端bである。第一トランジスタTFT1の出力端は、駆動回路230に対応する発光素子210に接続される。つまり、第一トランジスタTFT1の出力端は、駆動回路230の出力端dである。第一トランジスタTFT1の制御端は、第二トランジスタTFT2の出力端に接続される。コンデンサCは、第一トランジスタTFT1の制御端と出力端との間に接続される。つまり、コンデンサCは、第一極板が第一トランジスタTFT1の入力端に接続され、第二極板が第一トランジスタTFT1の制御端に接続される。第二トランジスタTFT2の入力端は、制御器220に接続される。つまり、第二トランジスタTFT2の入力端は、駆動回路230の第二入力端eである。第二トランジスタTFT2の制御端は、SCAN1信号が入力される。いくつかの具体的実施例において、発光素子210は、サブミリ発光ダイオード(miniLED)、マイクロ発光ダイオード(microLED)のいずれかである。ここで、miniLEDとは、サイズが100ミクロンから200ミクロンの間にある発光ダイオードを指し、マイクロLEDとは、サイズが100ミクロン以下である発光ダイオードを指す。発光素子210は、アノードが第一トランジスタTFT1の出力端に接続されてもよく、カソードが共通接地端VSSに接続されてもよい。
【0032】
1つの発光素子210に対応する駆動回路230を例として、その動作プロセスを説明する。第一期間において、第二トランジスタTFT2の制御端にSCAN1信号が入力され、第二トランジスタTFT2がオンする。同時に、制御器220は電圧を出力する。制御器220が出力する電圧は、コンデンサC内に書き込まれ、コンデンサCにより蓄積されることができる。第一期間後の第二期間において、第二トランジスタTFT2の制御端にSCAN1信号が入力されなくなり、第二トランジスタTFT2はオフする。このとき、コンデンサCは、第一トランジスタTFT1の制御端に放電し、第一トランジスタTFT1がオンする。第一トランジスタTFT1がオンするとき、電源32の出力端a、第一トランジスタTFT1、発光素子210、及び共通接地端により通路が形成されることで、発光素子210内に電流が流れ、発光素子210が発光する。ここで、発光素子210の発光輝度は、第一トランジスタTFT1の出力電流に依存し、第一トランジスタTFT1の出力電流は、コンデンサCの電圧、即ち、制御器220がコンデンサCに出力する電圧に依存する。このように、制御器220は、動作するとき、各駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端に出力する電圧の大きさを制御することで、各駆動回路230が対応する発光素子210に出力する駆動電流の大きさを制御し、さらに各発光素子210の発光輝度を制御することができる。
【0033】
具体的実施例において、制御器220に第一対応関係が記憶される。第一対応関係は、目標グレースケールと第一電圧との対応関係である。例えば、第一対応関係は、以下の表1に示される。
【0034】
【表1】
【0035】
第一対応関係は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合に適用される。つまり、制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに基づいて、第一対応関係から対応する第一電圧を取得し、第一電圧に基づいてi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端に電圧を入力する。
【0036】
図1に示す表示パネル10を例として、全てのRサブ画素が発光しない場合、iが5に等しくてもよく、jが2に等しくてもよい。つまり、5番目のデータ線130に接続される2番目のサブ画素110(すなわちS5に接続される2行目に位置する4番目のサブ画素110)は発光しない。このとき、制御器220は、G3が走査信号を出力してS5に接続される3番目のサブ画素110(すなわち3行目に位置する5番目のサブ画素110)が発光する場合、S5に接続される3番目のサブ画素110の目標グレースケールに基づいて、第一対応関係から対応する第一電圧を取得する。例えば、S5に接続される3番目のサブ画素110の目標グレースケールが016である場合、制御器220により取得される第一電圧がV16ボルトである。このとき、制御器220は、電圧の大きさがV16ボルトの電圧をS5に接続される3番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端を出力することができる。
【0037】
全てのRサブ画素が発光しない場合、iが8に等しくてもよく、jが2に等しい。つまり、8番目のデータ線130に接続される2番目のサブ画素110(すなわちS8に接続される2行目に位置する7番目のサブ画素110)は発光しない。このとき、制御器220は、G3が走査信号を出力してS8に接続される3番目のサブ画素110(即ち、3行目に位置する8番目のサブ画素110)が発光する場合、S8に接続される3番目のサブ画素110の目標グレースケールに基づいて、第一対応関係から対応する第一電圧を取得する。例えば、S8に接続される3番目のサブ画素110の目標グレースケールが007である場合、制御器220により取得される第一電圧がV7ボルトである。このとき、制御器220は、電圧の大きさがV7ボルトの電圧をS8に接続される3番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端を出力することができる。
【0038】
制御器220に第二対応関係がさらに記憶される。第二対応関係は、目標グレースケールと第二電圧との対応関係である。例えば、第二対応関係は、以下の表2に示される。
【0039】
【表2】
【0040】
第二対応関係は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光する場合に適用される。つまり、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光する場合、制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに基づいて、第二対応関係から対応する第二電圧を取得し、第二電圧に基づいてi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端に電圧を入力する。
【0041】
「iが5に等しくてもよく、jが2に等しくてもよい」場合を例として、即ち、5番目のデータ線130に接続される2番目のサブ画素110(即ち、S5に接続される2行目に位置する4番目のサブ画素110)が発光する。このとき、制御器220は、G3が走査信号を出力してS5に接続される3番目のサブ画素110(即ち、3行目に位置する5番目のサブ画素110)が発光する場合、S5に接続される3番目のサブ画素110の目標グレースケールに基づいて、対応する第二電圧を第二対応関係から取得する。例えば、S5に接続される3番目のサブ画素110の目標グレースケールが016である場合、制御器220により取得される第二電圧はV16-1.51ボルトである。このとき、制御器220は、電圧の大きさがV16-1.51ボルトの電圧をS5に接続される3番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端に出力することができる。よって、目標グレースケールが016であるS5に接続される3番目のサブ画素110に対して、S5に接続される2番目のサブ画素110が発光する場合と比較して、S5に接続される2番目のサブ画素110が発光しない場合に、S5に接続される3番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端に制御器220が出力する電圧が1.51ボルト増大する。このように、S5に接続される3番目のサブ画素110の充電量が不足する場合に、当該サブ画素110の実際グレースケールが目標グレースケールに達することを保証し、表示パネル10の輝度均一性を向上させることができる。
【0042】
同様に、「iが8に等しくてもよく、jが2に等しい」場合を例として、即ち、8番目のデータ線130に接続される2番目のサブ画素110(即ちS8に接続される2行目に位置する7番目のサブ画素110)が発光する。このとき、制御器220は、G3が走査信号を出力してS8に接続される3番目のサブ画素110(即ち、3行目に位置する8番目のサブ画素110)が発光する場合、S8に接続される3番目のサブ画素110の目標グレースケールに基づいて、第二対応関係から対応する第二電圧を取得する。例えば、S8に接続される3番目のサブ画素110の目標グレースケールが007である場合、制御器220により取得された第二電圧がV7-1.2ボルトである。このとき、制御器220は、電圧の大きさがV7-1.2ボルトの電圧をS8に接続される3番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端に出力することができる。よって、目標グレースケールが007であるS8に接続される3番目のサブ画素110に対して、S8に接続される2番目のサブ画素110が発光する場合と比較して、S8に接続される2番目のサブ画素110が発光しない場合に、S8に接続される3番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端に制御器220が出力した電圧が1.2ボルト増大する。このように、S8に接続される3つ目のサブ画素110の充電量が不足する場合に、当該サブ画素110の実際グレースケールが目標グレースケールに達することを保証し、表示パネル10の輝度均一性を向上させることができる。
【0043】
いくつかの具体的実施例において、上記表1及び表2に示すように、目標グレースケールが0以上8以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.15ボルト増加する。目標グレースケールが8より大きく20以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.02ボルト増加する。目標グレースケールが20より大きく220以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.01ボルト増加する。目標グレースケールが220より大きく225以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.02ボルト増加する。目標グレースケールが225より大きく238以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.03ボルト増加する。目標グレースケールが238より大きく244以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.04ボルト増加する。目標グレースケールが244より大きく247以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.05ボルト増加する。目標グレースケールが247より大きく255以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.06ボルト増加する。
【0044】
いくつかの具体的実施例において、制御器220には、Rサブ画素、Gサブ画素及びBサブ画素に対してそれぞれ第一対応関係及び第二対応関係が設けられてもよい。このとき、制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光せず、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110が発光し、かつ、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110がRサブ画素である場合、Rサブ画素に対応する第一関係から対応する第一電圧を取得する。制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光し、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110が発光し、かつ、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110がRサブ画素である場合、Rサブ画素に対応する第二関係から対応する第二電圧を取得する。制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光せず、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110が発光し、かつ、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110がGサブ画素である場合、Gサブ画素に対応する第一関係から対応する第一電圧を取得する。制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光し、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110が発光し、かつ、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110がGサブ画素である場合、Gサブ画素に対応する第二関係から対応する第二電圧を取得する。制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光せず、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110が発光し、かつ、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110がBサブ画素である場合、Bサブ画素に対応する第一関係から対応する第一電圧を取得する。制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光し、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110が発光し、かつ、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110がBサブ画素である場合、Bサブ画素に対応する第二関係から対応する第二電圧を取得する。
【0045】
他のいくつかの具体的実施例において、制御器220には、1つの第一対応関係と1つの第二対応関係のみが設けられてもよい。このとき、制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光せず、且つi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110が発光する場合、第一関係から対応する第一電圧を取得する。制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光し、且つi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110が発光する場合、第二関係から対応する第二電圧を取得する。この具体的実施例において、各サブ画素110の色を区別しない。
【0046】
他のいくつかの示されていない実施例において、図5に示す実施例と並列し、駆動回路230は可変抵抗をさらに有する。制御器220は、各駆動回路230における可変抵抗に接続される。制御器220は、動作するときに、各駆動回路230における可変抵抗の抵抗値の大きさを制御することにより、各駆動回路230が対応する発光素子210に出力する駆動電流の大きさを制御し、さらに各発光素子210の発光輝度を制御する。例えば、制御器220は、ある発光素子210の発光輝度を増大させる必要がある場合、当該発光素子210に対応する駆動回路230における可変抵抗の抵抗値を減少させる制御をしてもよく、逆に、制御器220は、ある発光素子210の発光輝度を減少させる必要がある場合、当該発光素子210に対応する駆動回路230における可変抵抗の抵抗値を増加させる制御をしてもよい。ここで贅言しない。
【0047】
上記実施例において、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合にi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の充電量が不足するときに対して、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度を増大させ、表示パネル10の輝度均一性を向上させる目的を達成した。ここで、iは1より大きくMより小さい整数である。jは正整数である。
【0048】
以下、1番目のデータ線130及びM番目のデータ線130に接続されるサブ画素110の発光輝度が暗い場合について、バックライトモジュール20の動作原理をさらに説明する。
【0049】
実施例3
1番目のデータ線130について
図1に示す表示パネル10を参照し、1番目のデータ線130(即ちS1)は、奇数行(1行目及び3行目)に位置する1番目のサブ画素110に対応するスイッチ回路120の入力端に接続される。このように、表示パネル10が1フレームの画像を表示する場合、S1に接続される全てのサブ画素110がいずれも発光すると、G1が走査信号を出力する前に、S1における電圧が0であり、G1が走査信号を出力するときに、S1がデータ電圧(例えば7V)を1行目に位置する1番目のサブ画素110に出力する必要があり、G2が走査信号を出力するときに、S1がデータ電圧を出力する必要がなく、G3が走査信号を出力するときに、S1がデータ電圧(例えば7V)を3行目に位置する1番目のサブ画素110に出力する必要がある。つまり、G1及びG3が走査信号を出力する過程において、S1内の電圧は0から7Vに上がる必要がある。言い換えれば、表示パネル10が1フレームの画像を表示する場合、S1に接続されるp番目のサブ画素110が発光すると、S1に接続されるp番目のサブ画素110に書き込まれるデータ電圧はいずれも0から7Vに上がる必要がある。この場合、S1に接続されるp番目のサブ画素110の充電量が不足になり、サブ画素110の発光輝度が暗くなる可能性がある。pは任意の正整数であってもよい。
【0050】
上記した状況に基づいて、制御器220が動作するとき、S1に接続されるp番目のサブ画素110の目標グレースケールがSiに接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに等しい場合、制御器220は第三発光輝度が第一発光輝度に等しくなる制御をする。ここで、第三発光輝度は、S1に接続されるp番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度である。つまり、制御器220は、S1に接続されるp番目のサブ画素110の目標グレースケールがSiに接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに等しい場合、S1に接続されるp番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度がSiに接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合にSiに接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しくなる制御をする。ここで、1番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110の色は、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110と同じである。
【0051】
例えば、図1に示す表示パネル10を例として、全てのサブ画素110が発光し、且つ各サブ画素110の目標グレースケールがいずれも等しく、即ち表示パネル10が単色画像を表示すると仮定する。このとき、制御器220は、S1に接続される1番目のサブ画素110(1行目に位置する1番目のサブ画素110)に対応する発光素子210の発光輝度が、S5に接続される1番目のサブ画素110が発光しない場合にS5に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しくなる制御をする。同様に、制御器220は、S1に接続される2番目のサブ画素110(3行目に位置する1番目のサブ画素110)に対応する発光素子210の発光輝度が、S5に接続される1番目のサブ画素110が発光しない場合にS5に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しくなる制御をする。
【0052】
なお、この実施例は、実施例1に基づいてさらに拡張して得られたものである。つまり、上記した例において、制御器220は、S5に接続される1番目のサブ画素110が発光しない場合、S5に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、S5に接続される1番目のサブ画素110が発光する場合にS5に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度よりも高くなる制御をする。その上で、制御器220は、S1に接続される1番目のサブ画素110及び2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、S5に接続される1番目のサブ画素110が発光しない場合にS5に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しくなる制御をする。
【0053】
M番目のデータ線130について
図1に示す表示パネル10を参照し、M番目のデータ線130(即ちS10)は、偶数行(2行目及び4行目)に位置するM-1番目のサブ画素110に対応するスイッチ回路120の入力端に接続される。このように、表示パネル10が1フレームの画像を表示する場合、S10に接続される全てのサブ画素110がいずれも発光すると、G2が走査信号を出力する前に、S10における電圧が0であり、G2が走査信号を出力する場合、S10がデータ電圧(例えば7V)を2行目に位置する9番目のサブ画素110に出力する必要があり、G3が走査信号を出力するときに、S10がデータ電圧を出力する必要がなく、G4が走査信号を出力するときに、S10がデータ電圧(例えば7V)を4行目に位置する9番目のサブ画素110に出力する必要がある。つまり、G2及びG4が走査信号を出力する過程において、S10内の電圧は0から7Vに上がる必要がある。言い換えれば、表示パネル10が1フレームの画像を表示する場合、S10に接続されるp番目のサブ画素110が発光すると、S10に接続されるp番目のサブ画素110に書き込まれるデータ電圧はいずれも0から7Vに上がる必要がある。この場合、S10に接続されるp番目のサブ画素110の充電量が不足になり、サブ画素110の発光輝度が暗くなる可能性がある。pは任意の正整数であってもよい。
【0054】
上記した状況に基づいて、制御器220が動作するとき、M番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110の目標グレースケールがi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに等しい場合、制御器220は第四発光輝度が第一発光輝度に等しい制御をする。ここで、第四発光輝度は、M番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度である。つまり、制御器220は、M本のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110の目標グレースケールがi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに等しい場合、M番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合にi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しい制御をする。ここで、M番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110の色は、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110と同じである。
【0055】
例えば、図1に示す表示パネル10を例として、全てのサブ画素110が発光し、且つ各サブ画素110の目標グレースケールがいずれも等しく、即ち表示パネル10が単色画像を表示すると仮定する。このとき、制御器220は、S10に接続される1番目のサブ画素110(2行目に位置する9番目のサブ画素110)に対応する発光素子210の発光輝度が、S7に接続される1番目のサブ画素110が発光しない場合にS7に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しい制御をする。同様に、制御器220は、S10に接続される2番目のサブ画素110(4行目に位置する9番目のサブ画素110)に対応する発光素子210の発光輝度が、S7に接続される1番目のサブ画素110が発光しない場合にS7に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しい制御をする。
【0056】
同様に、この実施例は、実施例1に基づいてさらに拡張して得られたものである。つまり、上記した例において、制御器220は、S7に接続される1番目のサブ画素110が発光しない場合、S7に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、S7に接続される1番目のサブ画素110が発光する場合にS7に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度よりも高い制御をする。その上で、制御器220は、S10に接続される1番目のサブ画素110及び2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、S7に接続される1番目のサブ画素110が発光しない場合にS7に接続される2番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しい制御をする。
【0057】
この実施例は、さらに、1番目のデータ線130及びM番目のデータ線130に接続されるサブ画素110の発光輝度が比較的暗い場合に対して、1番目のデータ線130及びM番目のデータ線130に接続されるサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度を増大させ、表示パネル10の輝度均一性をさらに向上させる目的を達成した。
【0058】
以下、i番目のデータ線130に接続される1番目のサブ画素110の発光輝度が暗い場合について、バックライトモジュール20の動作原理をさらに説明する。
【0059】
実施例4
図1に示す表示パネル10を参照し、G1が走査信号を出力する前に、Siにおける電圧は0である。従って、G1が走査信号を出力し、且つSiに接続される1番目のサブ画素110が発光する場合、Siはデータ電圧(例えば7V)をSiに接続される1番目のサブ画素110に出力する必要がある。つまり、G1が走査信号を出力するとき、Si内の電圧は0から7Vに上がる必要がある。この場合、Siに接続される1番目のサブ画素110の充電量が不足になり、サブ画素110の発光輝度が暗くなる可能性がある。
【0060】
上記した状況に基づいて、制御器220が動作するとき、Siに接続される1番目のサブ画素110の目標グレースケールがSiに接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに等しい場合、制御器220は、Siに接続される1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、Siに接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合にSiに接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しい制御をする。ここで、Siに接続される1番目のサブ画素110の色は、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110と同じである。
【0061】
例えば、図1に示す表示パネル10を例として、全てのサブ画素110が発光し、且つ各サブ画素110の目標グレースケールがいずれも等しく、即ち表示パネル10が単色画像を表示すると仮定する。このとき、制御器220は、S3に接続される1番目のサブ画素110(即ち、1行目に位置する3番目のサブ画素110)に対応する発光素子210の発光輝度が、S3に接続される2番目のサブ画素110が発光しない場合にS3に接続される3番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しい制御をする。同様に、制御器220は、S6に接続される1番目のサブ画素110(即ち、1行目に位置する3番目のサブ画素110)に対応する発光素子210の発光輝度が、S6に接続される2番目のサブ画素110が発光しない場合にS6に接続される3番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しい制御をする。
【0062】
この実施例において、さらに、i番目のデータ線130に接続される1番目のサブ画素110の発光輝度が暗い場合に対して、i番目のデータ線130に接続される1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度を増加させ、表示パネル10の輝度均一性をさらに向上させる目的を達成した。
【0063】
実施例5
本開示の実施例は、表示パネル10と、上記のいずれか1つの実施例に係るバックライトモジュール20とを含む表示装置30をさらに提供する。
【0064】
具体的に、図6は、本開示の実施例5に係る表示装置の構造模式図である。図6に示すように、表示パネル10は、複数のサブ画素110及び複数のデータ線130を含み、複数のデータ線130の各データ線130は、いずれも複数のサブ画素110のうちの少なくとも2つのサブ画素110に接続される。
【0065】
バックライトモジュール20は、複数の発光素子210と制御器220とを含み、複数の発光素子210は、複数のサブ画素110と一対一に対応することで、複数の発光素子210が複数のサブ画素110に光源を一対一に提供し、制御器220は、複数の発光素子210の各発光素子210の発光輝度を制御する。制御器220は、目標グレースケールが不変であるM本のデータ線130のうちのi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対して、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光する場合にi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度よりも高い制御をし、iは1より大きくMより小さい整数であり、jは正整数である。
【0066】
いくつかの実施例において、バックライトモジュール20は、複数の駆動回路230をさらに含み、複数の駆動回路230は、複数の発光素子210と一対一に対応する。複数の駆動回路230の各駆動回路230は、いずれも、第一入力端bが電源32の出力端aに接続され、出力端dが対応する発光素子210に接続される。制御器220は、複数の駆動回路230の各駆動回路230の第二入力端eに接続されており、制御器220は、複数の駆動回路230の各駆動回路230が発光素子210に出力する駆動電流を制御することにより、複数の発光素子210の各駆動回路230の発光輝度を制御する。
【0067】
いくつかの実施例において、複数の駆動回路230の各駆動回路230は、いずれも、第一トランジスタTFT1、第二トランジスタTFT2及びコンデンサCを含む。第一トランジスタTFT1は、入力端が電源32の出力端aに接続され、出力端が駆動回路230に対応する発光素子210に接続され、制御端が第二トランジスタTFT2の出力端に接続される。コンデンサCは、第一極板が第一トランジスタTFT1の入力端に接続され、第二極板が第一トランジスタTFT1の制御端に接続される。第二トランジスタTFT2は、入力端が制御器220に接続され、制御器220は、第二トランジスタTFT2の入力端に出力する電圧を制御することにより、複数の駆動回路230の各駆動回路230が対応する発光素子210に出力する駆動電流を制御する。
【0068】
いくつかの実施例において、制御器220には、目標グレースケールと第一電圧との間の対応関係である第一対応関係が記憶される。制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに基づいて第一対応関係から対応する第一電圧を取得し、第一電圧に基づいてi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端に電圧を入力する。制御器220には、目標グレースケールと第二電圧との間の対応関係である第二対応関係が記憶され、いずれかの目標グレースケールは、第一対応関係において対応する第一電圧が、第二対応関係において対応する第二電圧よりも大きい。制御器220は、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光する場合、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに基づいて第二対応関係から対応する第二電圧を取得し、第二電圧に基づいてi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する駆動回路230の第二トランジスタTFT2の入力端に電圧を入力する。
【0069】
いくつかの実施例において、目標グレースケールが0以上8以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.15ボルト増加する。目標グレースケールが8より大きく20以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.02ボルト増加する。目標グレースケールが20より大きく220以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.01ボルト増加する。目標グレースケールが220より大きく225以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.02ボルト増加する。目標グレースケールが225より大きく238以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.03ボルト増加する。目標グレースケールが238より大きく244以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.04ボルト増加する。目標グレースケールが244より大きく247以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.05ボルト増加する。目標グレースケールが247より大きく255以下である場合、1グレースケール増加する毎に、第一電圧と第二電圧との差分値が0.06ボルト増加する。
【0070】
いくつかの実施例において、制御器220は、M本のデータ線130のうちの1番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110の目標グレースケールがi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに等しい場合、1番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合にi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しい制御をし、ここで、pは正整数であり、1番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110の色は、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110と同じである。
【0071】
いくつかの実施例において、制御器220は、M本のデータ線130のうちのM番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110の目標グレースケールがi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110の目標グレースケールに等しい場合、M番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合にi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度に等しい制御をし、ここで、pは正整数であり、M番目のデータ線130に接続されるp番目のサブ画素110の色は、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110と同じである。
【0072】
いくつかの実施例において、複数の発光素子210の各発光素子210は、いずれも、サブミリ発光ダイオード、マイクロ発光ダイオードのうちの1つである。
【0073】
本開示の実施例において、バックライトモジュール20は、複数の発光素子210と制御器220を含み、複数の発光素子210は、複数のサブ画素110に光源を一対一に提供し、制御器220は、各発光素子210の発光輝度を制御する。バックライトモジュール20が動作するとき、制御器220は、目標グレースケールが不変であるi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対して、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光しない場合、i番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度が、i番目のデータ線130に接続されるj番目のサブ画素110が発光する場合にi番目のデータ線130に接続されるj+1番目のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度よりも高い制御をする。つまり、制御器220は、i番目のデータ線130に接続される複数のサブ画素110に対して、当該データ線130がそのうちの1つのサブ画素110を充電する必要がなければ、次のサブ画素110が発光するとき、次のサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度を向上させ、これにより、次のサブ画素110の実際のグレースケールが目標グレースケールに達することができ、表示装置30の輝度均一性を向上させる。
【0074】
また、1番目のデータ線130及びM番目のデータ線130に接続されるサブ画素110の発光輝度が暗い場合に対して、1番目のデータ線130及びM番目のデータ線130に接続されるサブ画素110に対応する発光素子210の発光輝度を増大させ、表示装置30の輝度均一性をさらに向上させる目的を達成した。
【0075】
上記した実施例は、本開示の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、限定するものではない。上記した実施例を参照して本開示を詳しく説明したにもかかわらず、当業者は、上記した各実施例に記載された技術的解決手段を修正し、又はその中の一部の技術的特徴を同等に置換することができ、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の本質を本開示の各実施例に係る技術的解決手段の精神及び範囲から逸脱することなく、いずれも本開示の保護範囲に含まれるべきであることを理解すべきである。
(他の可能な項目)
(項目1)
複数のサブ画素(110)と、M(Mは3より大きい整数である)本のデータ線(130)とを含む表示パネル(10)を含む表示装置(30)に用いられ、前記M本のデータ線(130)の各データ線(130)は、いずれも前記複数のサブ画素(110)のうちの少なくとも2つのサブ画素(110)に接続される、バックライトモジュールであって、
前記バックライトモジュール(20)は、前記複数のサブ画素(110)に一対一に対応することで前記複数のサブ画素(110)に一対一に光源を提供する複数の発光素子(210)と、前記複数の発光素子(210)の各発光素子(210)の発光輝度を制御する制御器(220)とを含み、
前記制御器(220)は、前記M本のデータ線(130)のうちのi(iは1より大きくMより小さい整数である)番目のデータ線(130)に接続されるj+1(jは正整数である)番目のサブ画素(110)の目標グレースケールが不変である場合、第一発光輝度が第二発光輝度より大きい制御をし、
前記第一発光輝度は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj番目のサブ画素(110)が発光しない場合、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する発光素子(210)の発光輝度であり、
前記第二発光輝度は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj番目のサブ画素(110)が発光する場合、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する発光素子(210)の発光輝度である、
バックライトモジュール。
(項目2)
前記バックライトモジュール(20)は、前記複数の発光素子(210)に一対一に対応する複数の駆動回路(230)をさらに含み、前記複数の駆動回路(230)の各駆動回路(230)は、いずれも、第一入力端が電源(32)の出力端に接続され、出力端が対応する発光素子(210)に接続され、
前記制御器(220)は、前記複数の駆動回路(230)の各駆動回路(230)の第二入力端に接続され、前記各駆動回路(230)が対応する発光素子(210)に出力する駆動電流を制御して、前記複数の発光素子(210)の各発光素子(210)の発光輝度を制御する、
項目1に記載のバックライトモジュール。
(項目3)
前記複数の駆動回路(230)の各駆動回路(230)は、いずれも、前記制御器(220)に接続される可変抵抗をさらに有し、
前記制御器(220)は、前記各駆動回路(230)における可変抵抗の抵抗値の大きさを制御することにより、前記各駆動回路(230)が対応する発光素子(210)に出力する駆動電流の大きさを制御する、
項目2に記載のバックライトモジュール。
(項目4)
前記複数の駆動回路(230)の各駆動回路(230)は、いずれも、第一トランジスタと、第二トランジスタと、コンデンサとを含み、
前記第一トランジスタは、入力端が前記電源(32)の出力端に接続され、出力端が前記各駆動回路(230)に対応する発光素子(210)に接続され、制御端が前記第二トランジスタの出力端に接続され、
前記コンデンサは、第一極板が前記第一トランジスタの入力端に接続され、第二極板が前記第一トランジスタの制御端に接続され、
前記第二トランジスタは、入力端が前記制御器(220)に接続され、
前記制御器(220)は、前記第二トランジスタの入力端に出力する電圧を制御することにより、前記各駆動回路(230)が対応する発光素子(210)に出力する駆動電流を制御する、
項目2に記載のバックライトモジュール。
(項目5)
前記制御器(220)には、目標グレースケールと第一電圧との間の対応関係である第一対応関係が記憶され、
前記制御器(220)は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj番目のサブ画素(110)が発光しない場合、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)の目標グレースケールに基づいて前記第一対応関係から対応する第一電圧を取得し、前記第一電圧に基づいて前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する駆動回路(230)の第二トランジスタの入力端に電圧を入力し、
前記制御器(220)には、目標グレースケールと第二電圧との間の対応関係である第二対応関係が記憶され、いずれかの目標グレースケールは、前記第一対応関係において対応する第一電圧が前記第二対応関係において対応する第二電圧よりも大きく、
前記制御器(220)は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj番目のサブ画素(110)が発光する場合、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)の目標グレースケールに基づいて前記第二対応関係から対応する第二電圧を取得し、前記第二電圧に基づいて前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する駆動回路(230)の第二トランジスタの入力端に電圧を入力する、
項目4に記載のバックライトモジュール。
(項目6)
いずれかの目標グレースケールは、前記第一対応関係において対応する第一電圧が前記第二対応関係において対応する第二電圧よりも大きい、
項目5に記載のバックライトモジュール。
(項目7)
前記目標グレースケールが0以上8以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.15ボルト増加し、
前記目標グレースケールが8より大きく20以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.02ボルト増加し、
前記目標グレースケールが20より大きく220以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.01ボルト増加し、
前記目標グレースケールが220より大きく225以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.02ボルト増加し、
前記目標グレースケールが225より大きく238以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.03ボルト増加し、
前記目標グレースケールが238より大きく244以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.04ボルト増加し、
前記目標グレースケールが244より大きく247以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.05ボルト増加し、
前記目標グレースケールが247より大きく255以下である場合、1グレースケール増加する毎に、前記第一電圧と前記第二電圧との差分値が0.06ボルト増加する、
項目6に記載のバックライトモジュール。
(項目8)
前記複数のサブ画素(110)は、Rサブ画素(110)、Gサブ画素(110)及びBサブ画素(110)を含み、
前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)が前記Rサブ画素(110)、前記Gサブ画素(110)及び前記Bサブ画素(110)のうちの1つである場合に対応する第二発光輝度は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)が前記Rサブ画素(110)、前記Gサブ画素(110)及び前記Bサブ画素(110)のうちの他の1つである場合に対応する第二発光輝度に等しくない
項目1に記載のバックライトモジュール。
(項目9)
前記バックライトモジュール(20)は、前記複数の発光素子(210)に一対一に対応する複数の駆動回路(230)をさらに含み、
前記複数の駆動回路(230)の各駆動回路(230)は、いずれも、第一トランジスタと、第二トランジスタと、コンデンサとを含み、
前記第一トランジスタは、入力端が電源(32)の出力端に接続され、出力端が前記各駆動回路(230)に対応する発光素子(210)に接続され、制御端が前記第二トランジスタの出力端に接続され、
前記コンデンサは、第一極板が前記第一トランジスタの入力端に接続され、第二極板が前記第一トランジスタの制御端に接続され、
前記第二トランジスタは、入力端が前記制御器(220)に接続され、
前記制御器(220)は、前記第二トランジスタの入力端に出力する電圧を制御することにより、前記各駆動回路(230)が対応する発光素子(210)に出力する駆動電流を制御する、
項目8に記載のバックライトモジュール。
(項目10)
前記制御器(220)には、前記Rサブ画素(110)、前記Gサブ画素(110)及び前記Bサブ画素(110)それぞれに対して、目標グレースケールと第一電圧との間の対応関係である第一対応関係が記憶され、
前記制御器(220)は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj番目のサブ画素(110)が発光しない場合、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)の色に基づいて、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する第一対応関係を取得し、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)の目標グレースケールに基づいて、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する第一対応関係から対応する第一電圧を取得し、前記第一電圧に基づいて前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する駆動回路(230)の第二トランジスタの入力端に電圧を入力し、
前記制御器(220)には、前記Rサブ画素(110)、前記Gサブ画素(110)及び前記Bサブ画素(110)それぞれに対して、目標グレースケールと第二電圧との間の対応関係である第二対応関係が記憶され、いずれかの目標グレースケールは、前記第一対応関係において対応する第一電圧が前記第二対応関係において対応する第二電圧よりも大きく、
前記制御器(220)は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj番目のサブ画素(110)が発光する場合、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)の色に基づいて、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する第二対応関係を取得し、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)の目標グレースケールに基づいて、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する第二対応関係から対応する第二電圧を取得し、前記第二電圧に基づいて前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)に対応する駆動回路(230)の第二トランジスタの入力端に電圧を入力する、
項目9に記載のバックライトモジュール。
(項目11)
前記制御器(220)は、前記M本のデータ線(130)のうちの1番目のデータ線(130)に接続されるp番目のサブ画素(110)の目標グレースケールが前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)の目標グレースケールに等しい場合、第三発光輝度が前記第一発光輝度に等しい制御をし、
前記第三発光輝度は、前記1番目のデータ線(130)に接続されるp(pは正整数である)番目のサブ画素(110)に対応する発光素子(210)の発光輝度であり、
前記1番目のデータ線(130)に接続されるp番目のサブ画素(110)の色は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)と同じである、
項目1に記載のバックライトモジュール。
(項目12)
前記制御器(220)は、前記M本のデータ線(130)のうちのM番目のデータ線(130)に接続されるp番目のサブ画素(110)の目標グレースケールが前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)の目標グレースケールに等しい場合、第四発光輝度が前記第一発光輝度に等しい制御をし、
前記第四発光輝度は、前記M番目のデータ線(130)に接続されるp(pは正整数である)番目のサブ画素(110)に対応する発光素子(210)の発光輝度であり、
前記M番目のデータ線(130)に接続されるp番目のサブ画素(110)の色は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)と同じである、
項目1に記載のバックライトモジュール。
(項目13)
前記制御器(220)は、前記M本のデータ線(130)のうちのi番目のデータ線(130)に接続される1番目のサブ画素(110)の目標グレースケールが前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)の目標グレースケールに等しい場合、前記i番目のデータ線(130)に接続される1番目のサブ画素(110)の発光輝度が前記第一発光輝度に等しい制御をし、
前記i番目のデータ線(130)に接続される1番目のサブ画素(110)の色は、前記i番目のデータ線(130)に接続されるj+1番目のサブ画素(110)と同じである、
項目1~12のいずれか一項に記載のバックライトモジュール。
(項目14)
前記複数の発光素子(210)の各発光素子(210)は、いずれも、サブミリ発光ダイオード、マイクロ発光ダイオードのうちの1つである、
項目1~12のいずれか一項に記載のバックライトモジュール。
(項目15)
表示パネル(10)と、項目1~14のいずれか一項に記載のバックライトモジュール(20)とを含む表示装置であって、
前記表示パネル(10)は、複数のサブ画素(110)と、M(Mは3より大きい整数である)本のデータ線(130)とを含み、前記M本のデータ線(130)の各データ線(130)は、前記複数のサブ画素(110)のうちの少なくとも2つのサブ画素(110)に接続される、
表示装置。
(項目16)
前記複数のサブ画素(110)はN行でM-1列に配列され、前記jはN-1以下の正整数であり、
前記M本のデータ線(130)のうちの1番目のデータ線(130)は奇数行の1番目のサブ画素(110)に接続され、前記M本のデータ線(130)のうちのM番目のデータ線(130)は偶数行のM-1番目のサブ画素(110)に接続され、前記i番目のデータ線(130)は奇数行のi番目のサブ画素(110)及び偶数行のi-1番目のサブ画素(110)に接続される、
項目15に記載の表示装置。
【符号の説明】
【0076】
10 表示パネル
110 サブ画素
120 スイッチ回路
130 データ線
140 走査線
20 バックライトモジュール
210 発光素子
220 制御器
230 駆動回路
30 表示装置
32 電源
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】